JP3144076B2 - 刺繍データ作成装置 - Google Patents

刺繍データ作成装置

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JP3144076B2
JP3144076B2 JP04212594A JP21259492A JP3144076B2 JP 3144076 B2 JP3144076 B2 JP 3144076B2 JP 04212594 A JP04212594 A JP 04212594A JP 21259492 A JP21259492 A JP 21259492A JP 3144076 B2 JP3144076 B2 JP 3144076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工布に対して所定の
図形の刺繍を施すミシンにおける、刺繍動作の実行に必
要な刺繍データを作成する刺繍データ作成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加工布に対する刺繍形成動作を自
動的に実行する刺繍ミシンにあっては、各針落ち点等を
指定する刺繍データ(ステッチデータあるいはブロック
データ)に基づいて動作するようになっている。本出願
人は、かかる刺繍ミシンにおける刺繍データの作成を自
動的に行う刺繍データ作成装置を開発し、先に出願して
いる(例えば、特開平3−33255号公報,特開平3
−140187号公報等参照)。
【0003】この刺繍データ作成装置は、例えばパーソ
ナルコンピュータ本体に、イメージスキャナ,キーボー
ド,ハードディスクドライブ,CRTディスプレイ等を
接続して構成されている。そして、例えばオペレータが
作成した刺繍図形の原画をイメージスキャナに読取らせ
て、まず、刺繍図形の各刺繍領域の輪郭を画定するアウ
トラインデータが求められ、このアウトラインデータか
ら、各刺繍領域を刺繍進行方向に連続する複数個の四角
形等のブロックに分割したブロックデータが作成され、
さらに、いわゆる一針展開がなされることにより一針毎
の針落ち位置を指定するステッチデータが作成されるの
である。
【0004】ところで、刺繍にあっては、例えばたたみ
縫いやサテン縫い等、縫い方に様々な種類があり、ま
た、ある刺繍領域をサテン縫いする場合でも、その縫い
方向を縦方向とするか横方向とするかなどの縫い方に関
する種々の態様がある。このため、従来の刺繍データ作
成装置にあっては、オペレータが、刺繍領域毎に縫い方
を指定するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、オペレータが各刺繍領域に対する縫い方を指定
するものでは、特に刺繍領域の数が多くなる場合などに
あっては、縫い方の指定の作業に手間がかかり、オペレ
ータの負担が大きくなる問題点があった。また、オペレ
ータが不慣れである場合には、たたみ縫いにすべきとこ
ろをサテン縫いを指定してしまうといった指定のミスが
起りやすく、ひいては、適切な刺繍動作の実行ができな
くなる不具合を生じていた。
【0006】このように、従来の刺繍データ作成装置で
は、刺繍データを自動的に作成する機能を存するとはい
うものの、縫い方の選択は依然としてオペレータの指定
に負うものであり、このことが、刺繍データ作成の自動
化に対する障害となるものであった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、刺繍領域に対する縫い方の選択をオペ
レータの指定に負うことなく行うことができ、ひいては
適切な刺繍データを自動的に作成することができる刺繍
データ作成装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の刺繍データ作成装置は、刺繍領域の外形を
画定する外形データを記憶する記憶手段と、この記憶手
段に記憶された各刺繍領域の外形データから求められる
刺繍領域の面積及び周囲長に基づいてその刺繍領域の形
状を判断する判断手段と、この判断手段により判断され
た刺繍領域の形状に応じて各刺繍領域に対する縫い方を
決定する決定手段とを具備し、前記決定手段を、前記面
積及び周囲長を夫々設定値と比較し、面積が大きく且つ
周囲長が短い刺繍領域についてはたたみ縫いを選択し、
面積が小さい刺繍領域、並びに、面積が大きく且つ周囲
長が長い刺繍領域についてはサテン縫いを選択するよう
に構成している。
【0009】また、このとき、面積が大きく且つ周囲長
が短い刺繍領域については、その縦方向及び横方向の長
さに基づいて、該刺繍領域を、短い側の方向に沿う線に
より複数のブロックに分割するようにしても良い。さら
には、刺繍領域の面積が零であるときには、縫い方を走
り縫いに決定することが望ましい。
【0010】
【作用】上記構成を有する刺繍データ作成装置によれ
ば、記憶手段に記憶された各刺繍領域の外形データから
求められる刺繍領域の面積及び周囲長に基づいて、判断
手段により刺繍領域の形状が判断される。そして、その
形状に応じて、決定手段により、各刺繍領域に対する縫
い方が決定されるのであるが、このとき、面積が大きく
且つ周囲長が短い刺繍領域についてはたたみ縫いが選択
され、面積が小さい刺繍領域、並びに、面積が大きく且
つ周囲長が長い刺繍領域についてはサテン縫いが選択さ
れる
【0011】ここで、刺繍領域が比較的大形で且つ円形
に近い形状である場合には、たたみ縫いが適し、刺繍領
域が比較的小形である場合や比較的大形でも細長い形状
である場合には、サテン縫いが適する。刺繍領域の面積
及び周囲長によってそれらの形状を的確に判断すること
ができ、従って、刺繍領域の形状に応じた縫い方を決定
することができる。この場合、オペレータの指定操作が
なくとも、各刺繍領域に対する縫い方が自動的に決定さ
れるので、刺繍データ作成の自動化を十分に推進するこ
とができ、しかも、刺繍領域の形状に応じた適切な縫い
方による刺繍を行うことができるようになる。
【0012】また、このとき、比較的大形の刺繍領域に
対する刺繍データを作成するにあたっては、刺繍領域を
複数のブロックに分割することが望ましいが、面積が大
きく且つ周囲長が短い刺繍領域については、その縦方向
及び横方向の長さに基づいて、該刺繍領域を、短い側の
方向に沿う線により複数のブロックに分割するように構
成すれば、縫い方の決定と併せて、刺繍領域の形状に応
じた適切なブロック分割の方向を自動的に決定すること
ができる。さらには、刺繍領域の面積が零であるときに
は、線データと考えられるので、縫い方を走り縫いに決
定することにより、適切な縫い方を選択することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例につい
て、図面を参照して説明する。まず、図示はしないが、
刺繍ミシンについて簡単に触れておく。刺繍ミシンは、
ミシンベッド上に配置される加工布を、水平移動機構に
より装置固有のx,y座標系で示される所定位置に移動
させつつ、縫針及び釜機構による縫い動作を行うことに
より、その加工布に所定の刺繍を施すようになってい
る。
【0014】この場合、前記水平移動機構や針棒など
は、制御装置により制御されるようになっており、従っ
て、一針毎の加工布のx,y方向の移動量(針落ち位
置)等を指示する刺繍データとしてのステッチデータが
与えられることにより、刺繍動作が自動的に実行される
ようになるのである。本実施例に係る刺繍データ作成装
置は、かかるステッチデータを作成する機能を備えるも
のである。
【0015】尚、刺繍データとしてのブロックデータが
与えられることにより、自動的に一針展開を行いつつ刺
繍動作を実行する刺繍ミシンも供されてきている。刺繍
ミシンがこのような機能を有する場合には、刺繍データ
作成装置はブロックデータを作成するまでの処理を行え
ば良く、また、最終的なステッチデータは、どちらが作
成しても同等のものとなる。
【0016】次に、本実施例に係る刺繍データ作成装置
の全体構成について、図2及び図3を参照して述べる。
図2は刺繍データ作成装置の全体の外観を示すものであ
り、ここで、作成装置本体1は、例えば汎用のパーソナ
ルコンピュータ本体からなり、図3に示すように、CP
U2,ROM3,RAM4,フロッピーディスクドライ
ブ(FDD)5,入出力インターフェース6をバス7を
介して相互に接続して構成されている。
【0017】そして、この作成装置本体1には、刺繍図
形A等を画面8aに表示するためのCRTディスプレイ
8、オペレータが各種の指示を行うためのキーボード9
及びマウス10、例えばオペレータが新たに作成した刺
繍図形Aの原画のイメージデータを入力するためのイメ
ージスキャナ11、作成されたデータのファイルを記憶
するための例えばハードディスクドライブからなる外部
記憶装置12が、前記入出力インターフェース6を介し
て接続されている。
【0018】前記ROM3には、ステッチデータ等の刺
繍データの作成を実行するためのプログラムや、作成さ
れたデータの編集や修正を行うためのプログラムが記憶
されている。また、前記RAM4には、図4に示すよう
に、カウンタ4a,アウトラインデータエリア4b,領
域形状エリア4c,領域縫い方法エリア4d,ワーキン
グエリア4e等が設けられている。
【0019】これにより、作成装置本体1は、まず、前
記イメージスキャナ11により図形Aのイメージを読取
り、このイメージデータから、刺繍図形Aの各刺繍領域
の外形を画定する外形データとしてのアウトラインデー
タを作成する。次に、このアウトラインデータから、各
刺繍領域を刺繍進行方向に連続する複数個の四角形等の
ブロックに分割し、その各ブロックの頂点の位置を示す
ブロックデータを作成する。そして、このブロックデー
タからいわゆる一針展開を行うことにより、一針毎の針
落ち位置を指定するステッチデータを作成するようにな
っている。
【0020】さて、本実施例においては、作成装置本体
1は、そのソフトウエア構成により、前記アウトライン
データからブロックデータへ展開する際に、アウトライ
ンデータにより画定される各刺繍領域の形状を判断し、
その形状に応じて、各刺繍領域に対する縫い方、即ち、
サテン縫いかたたみ縫いか、下打ち縫いを行うかどう
か、ブロックの区切りを縦横どちらの方向に行うか、な
どを決定するようになっている。
【0021】従って、この作成装置本体1が、本発明に
いう判断手段及び決定手段として機能するようになって
いる。この処理の手順の詳細は、後述するフローチャー
トの説明にて明らかとなる。また、前記アウトラインデ
ータは、RAM4のアウトラインデータエリア4bに記
憶されており、あるいは、必要に応じて外部記憶装置1
2に記憶されるようになっている。従って、RAM4あ
るいは外部記憶装置12が、本発明にいう記憶手段とし
て機能するようになっている。
【0022】次に、このように構成された刺繍データ作
成装置の動作について、図1,図5及び図6も参照して
述べる。ここでは、図5に示すような「人の頭部」の刺
繍図形Aを具体例としてあげながら説明する。
【0023】この刺繍図形Aは、図6にも示すように、
「頭髪」部分の刺繍領域R1、「顔面」部分の刺繍領域
R2、左右の「眉毛」部分の刺繍領域R3,R4、左右
の「目」部分の刺繍領域R5,R6、「鼻」部分の刺繍
領域R7,「口」部分の刺繍領域R8、「あご髭」部分
の刺繍領域R9の9個の刺繍領域R1〜R9から構成さ
れる。刺繍図形Aのアウトラインデータは、刺繍領域R
1〜R9に対する9個のデータから成り、夫々の刺繍領
域R1〜R9の外形(アウトライン)を構成する複数個
の構成点のx,y座標のデータの集合等から構成されて
いる。この場合、刺繍領域R9に関しては、一定の面積
を有しないいわゆる線データとされている。
【0024】作成装置本体1は、前記アウトラインデー
タからステッチデータを作成するにあたり、図1のフロ
ーチャートに示す手順の処理を実行する。まず、ステッ
プS1にて、刺繍図形Aに関する全アウトラインデータ
の読込みを行ない、ステップS2にて、刺繍領域の数を
変数Nに代入する。図5の刺繍図形Aの例では、変数N
に9が代入される。ステップS3では、カウンタCに1
が代入される。
【0025】さて、この後のステップS4〜ステップS
17にて、各刺繍領域R1〜R9に関する縫い方の決定
及びステッチデータへの展開が行われる。前記縫い方の
決定は、各刺繍領域R1〜R9の形状を判断することに
基づいて行われるのであるが、本実施例では、各刺繍領
域R1〜R9の面積S及び周囲長Lを演算により求め、
これらを予め設定された値と比較することにより、その
形状を判断するようにしている。そして、各刺繍領域R
1〜R9の形状に応じた適切な縫い方により刺繍データ
を作成するようにしている。
【0026】まず、ステップS4では、C番目の刺繍領
域の面積Sが求められ、ステップS5では、その刺繍領
域の周囲長Lが求められる。そして、ステップS6で
は、上記ステップS4で求められたC番目の刺繍領域の
面積Sが、予め設定された所定値Sfよりも大きいかど
うかが判断される。
【0027】そして、刺繍領域の面積Sが設定値Sfよ
りも大きい場合には(ステップS6にてYes)、次の
ステップS7にて、上記ステップS5にて求められたそ
の刺繍領域の周囲長Lが予め設定された所定値Lfより
も小さいかどうかが判断される。ここで、周囲長Lが設
定値Lfよりも小さければ(ステップS7にてYe
s)、その刺繍領域は、面積が大きく且つ円形に近い形
状であると判断される。図5の図形Aの例では、刺繍領
域R1及びR2がこの場合に相当する。
【0028】この場合には、縫い方としてたたみ縫いを
採用し且つ下打ち縫いも行うことに決定されるのである
が(ステップS11,S12)、この際、ステップS8
〜S12にてそのたたみ縫いによるステッチの延びる方
向が、縦方向(y軸方向)か横方向(x軸方向)かのど
ちらかに決定される。
【0029】即ち、ステップS8及びステップS9で
は、その領域のx軸方向長さX及びy軸方向長さYが夫
々求められ、ステップS10にて、Xの値とYの値とが
比較される。刺繍領域R1のように、刺繍領域がx軸
(横)方向に長い場合には(ステップS10にてYe
s)、ステップS11にて、y軸(縦)方向に延びる線
によりブロックの分割がなされ(図6参照)、ステッチ
がy軸方向に延びるようにステッチデータに展開され
る。刺繍領域R2のように、刺繍領域がy軸方向に長い
場合には(ステップS10にてNo)、ステップS12
にて、x軸(横)方向に延びる線によりブロックの分割
がなされ(図6参照)、ステッチがx軸方向に延びるよ
うにステッチデータに展開されるのである。
【0030】一方、上記ステップS6にて、刺繍領域の
面積Sが設定値Sf以下である場合には(ステップS6
にてNo)、次のステップS13にて、面積Sが0かど
うかが判断される。ここで、面積Sが0ならば(ステッ
プS13にてYes)、刺繍領域R9のような線データ
であると判断され、ステップS14にて、その刺繍領域
の縫い方が走り縫いに決定され、ステッチデータへの展
開が行われる。
【0031】そして、面積Sが0でなければ(ステップ
S13にてNo)、面積Sの小さい刺繍領域であるとし
て、サテン縫いに決定されるのであるが、この際、次の
ステップS15にて、周囲長Lの値が設定値Lfよりも
小さいかどうかが判断される。ここで、刺繍領域R5〜
R8のように、周囲長Lの値が小さければ(ステップS
15にてYes)、その刺繍領域を長手方向に直交する
線でブロックに分割し(図6参照)、ステッチデータに
展開する(ステップS16)。
【0032】これに対し、周囲長Lの値が大きければ
(ステップS15にてNo)、刺繍領域R3,R4のよ
うに、細長い形状の刺繍領域であると判断され、ステッ
プS17にて、その刺繍領域の形状に応じたブロックの
分割が行われ、ステッチデータへの展開が行われる。ま
た、上記ステップS7にて、周囲長Lの値が大きいと判
断された場合にも、細長い形状の刺繍領域であると判断
され、ステップS17にて、その刺繍領域の形状に応じ
たブロックの分割が行われる。このブロックの分割方法
についての詳しい説明は省略するが、刺繍領域の長手方
向中心線に対してステッチができるだけ直交する方向に
延びるようなブロックの分割がなされるのである。
【0033】このようにして、1個の刺繍領域に関する
縫い方の決定及びステッチデータへの展開が行われる
と、ステップS18にてCの値がインクリメントされ、
全ての刺繍領域に対するステッチデータの作成が完了す
るまで(ステップS19)、次の刺繍領域に対するステ
ップS4からの処理が繰返される。これにて、9つの刺
繍領域R1〜R9からなる図形Aの刺繍を実行するため
のステッチデータが作成されるのである。
【0034】かかるステッチデータによれば、加工布に
対して図形Aの刺繍を実行するにあたり、刺繍領域R1
及びR2については、下打ち縫いを行った後たたみ縫い
のステッチにより刺繍が実行され、刺繍領域R3〜R8
については、サテン縫いのステッチにより刺繍が実行さ
れ、刺繍領域R9については、走り縫いのステッチによ
り刺繍が実行される。
【0035】この場合、刺繍領域の形状に応じて、たた
み縫い,サテン縫い,走り縫いのうちいずれかの縫い方
が採用されるので、ステッチの長さが徒に長くなって加
工布から浮いてしまったり、短くなり過ぎてステッチが
団子状になるといった不具合はなく、また、各刺繍領域
におけるステッチの方向も、夫々の刺繍領域の形状に応
じたものとされる。従って、各刺繍領域に対して適切な
縫い方により刺繍が実行されるのである。
【0036】このように本実施例によれば、アウトライ
ンデータにより各刺繍領域R1〜R9の形状が判断さ
れ、その形状に応じて、その刺繍領域に対する縫い方が
自動的に決定され、その決定に基づいたステッチデータ
が作成される。
【0037】従って、オペレータが刺繍領域毎に縫い方
をいちいち指定しなければならず、オペレータの負担が
大きくなって指定ミスも起りやすかった従来のものと異
なり、オペレータの指定操作がなくとも、各刺繍領域に
対する縫い方が自動的に決定されるので、オペレータの
負担が大幅に軽減され、刺繍データ作成の自動化を十分
に推進することができる。しかも、その決定は、各刺繍
領域の形状の判断に従って行われるので、各刺繍領域の
形状に応じた適切な刺繍を実行することができるもので
ある。
【0038】尚、上記実施例では、刺繍領域の面積S及
び周囲長Lを夫々所定値Sf及びLfと比較してその大
小により刺繍領域の形状を判断するようにしたが、大,
中,小の3段階に分けたり、刺繍領域の幅を求めること
併せて行ったりなど、形状の判断をもっと細かく行う
ようにしても良い。
【0039】また、上記実施例では、刺繍領域毎に縫い
方を決定するようにしたが、1個の刺繍領域にあって
も、例えばブロック毎に複数種類の縫い方を採用するよ
うにしても良い。さらには、縫い方としても、たたみ縫
い,サテン縫い,走り縫いの3種類に限らず、例えばそ
れらを組合わせた新たな縫い方や、千鳥縫い等を採用す
るようにしても良い。
【0040】その他、本発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、例えば単独の装置でなく、刺繍ミシ
ンと一体化した装置として構成することも可能であるな
ど、要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の刺繍データ作成装置によれば、刺繍領域の外形を画定
する外形データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に
記憶された各刺繍領域の外形データに基づいてその刺繍
領域の形状を判断する判断手段と、この判断手段により
判断された刺繍領域の形状に応じて各刺繍領域に対する
縫い方を決定する決定手段とを設けたので、刺繍領域に
対する縫い方の選択をオペレータの指定に負うことなく
行うことができ、ひいては適切な刺繍データを自動的に
作成することができるという優れた実用的効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、アウトライン
データからステッチデータを作成する処理手順を示すフ
ローチャート
【図2】全体の斜視図
【図3】電気的構成を示すブロック図
【図4】RAMの内容を示す図
【図5】刺繍図形の一例を示す図
【図6】ブロックの分割状態を刺繍領域毎に分割して示
す図
【符号の説明】
図面中、1は作成装置本体、2はCPU、3はROM、
4はRAM、8はCRTディスプレイ、9はキーボー
ド、10はマウス、11はイメージスキャナ、12は外
部記憶装置、Aは刺繍図形、R1〜R9は刺繍領域を示
す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布に対して所定の図形の刺繍を施す
    ミシンにおける、前記図形を構成する1以上の刺繍領域
    に対して、夫々所定の縫い方により刺繍を実行するため
    の刺繍データを作成するものであって、 前記刺繍領域の外形を画定する外形データを記憶する記
    憶手段と、 この記憶手段に記憶された各刺繍領域の外形データから
    求められる刺繍領域の面積及び周囲長に基づいてその刺
    繍領域の形状を判断する判断手段と、 この判断手段により判断された刺繍領域の形状に応じて
    各刺繍領域に対する縫い方を決定する決定手段とを具備
    し、 前記決定手段は、前記面積及び周囲長を夫々設定値と比
    較し、面積が大きく且つ周囲長が短い刺繍領域について
    はたたみ縫いを選択し、面積が小さい刺繍領域、並び
    に、面積が大きく且つ周囲長が長い刺繍領域については
    サテン縫いを選択 することを特徴とする刺繍データ作成
    装置。
  2. 【請求項2】 面積が大きく且つ周囲長が短い刺繍領域
    については、その縦方向及び横方向の長さに基づいて、
    該刺繍領域が、短い側の方向に沿う線により複数のブロ
    ックに分割されることを特徴とする請求項1記載の刺繍
    データ作成装置。
  3. 【請求項3】 刺繍領域の面積が零であるときには、縫
    い方が走り縫いに決定されることを特徴とする請求項1
    又は2記載の刺繍データ作成装置。
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