JP2643535B2 - 鳩目穴かがりミシン - Google Patents

鳩目穴かがりミシン

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JP2643535B2
JP2643535B2 JP2131775A JP13177590A JP2643535B2 JP 2643535 B2 JP2643535 B2 JP 2643535B2 JP 2131775 A JP2131775 A JP 2131775A JP 13177590 A JP13177590 A JP 13177590A JP 2643535 B2 JP2643535 B2 JP 2643535B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は鳩目部とこの鳩目部に連続する直線穴部とか
らなる穴を有する加工布に対するかがり縫いを行う鳩目
穴かがりミシンに関する。
(従来の技術) 従来より、第8図に示すように、加工布1に形成され
た鳩目部2aとこれに連続する直線穴部2bとからなる穴2
(以下鳩目穴2という)に対し、例えば矢印A,B,Cで示
すように、直線穴部2bの右側,鳩目部2a,直線穴部2bの
左側の順にて、一連のかがり縫い3を自動的に実行する
鳩目穴かがりミシンが供されている。
かかる鳩目穴かがりミシンは、第6図に示すように、
ベッド部4の上方部に、縫い針5を有する針棒6を備え
るアーム部7を一体的に有し、前記ベッド部4内に前記
針棒6に対向して図示しないルーパー等を有するルーパ
ー土台8が設けられている。そして、ベッド部4の上面
部には、X軸用,Y軸用の2個のパルスモータなどからな
る送り機構により、X,Y方向に送り移動される送り台9
が設けられている。
この送り台9の上面には、第7図に示すように、前記
ベッド部4に前記ルーパー土台8の後方側に位置して交
換可能に設けられた鳩目穴2形成用の下メス10に対応す
る開口部24aが設けられ、前記加工布1がその開口部24a
の左右に位置して布押えにより押えられてセットされる
ようになっている。そして、該下メス10により加工布1
に鳩目穴2が形成された後、送り台9が、第8図のかが
り縫い3の始端3aが縫い針5(針穴8a)に対応する位置
まで手前側に空送りされ、しかる後、駆動機構により針
棒6が揺動しながら上下駆動されると共にそれと同期し
てルーパーが駆動されつつ、前記送り台9が針棒6の上
昇時に所定の送り量づつ矢印A′,B′,C′の順に移動さ
れてかがり縫い3が形成される。また、このとき、鳩目
部2aと上半部の半円形部分を縫うときには、ルーパー土
台8及び針棒6は、反転用モータにより、上面から見て
反時計回り方向(第7図で矢印D方向)に一体的に反転
されるようになっている。
前記駆動機構並びに送り機構(パルスモータ)及び反
転用モータは、CPU,メモリなどからなる制御装置によ
り、使用者により入力された縫い長さ(鳩目穴2の長
さ)、及び予めメモリ(PROM)に記憶された縫製データ
に基づいて動作制御されるようになっている。この縫製
データは、一針ごと(この場合縫い針5が左右に2回上
下動して針数一針と数える)の送り台9のX軸方向送り
量.Y軸方向送り量,ルーパー土台8及び針棒6の回動角
度を指示した単位データの集合からなり、前記制御装置
は、この縫製データを1単位データづつ順次読み出して
送り機構(パルスモータ)及び反転用モータの通電制御
を行うものである。従ってこの場合、鳩目部2aの上半部
の半円形部分を縫うときには、一針ごとに、縫製データ
により指示された所定量だけ送り台9が半円形の円弧を
描くようにして矢印B′方向に移動されると共に、ルー
パー土台8及び針棒6が一定角度θづつ矢印D方向に回
動されるのである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述のようなかがり縫い3にあっては、直
線穴部2bの縫い目ピッチaを小さくし且つ鳩目部2aの針
数dを多くすると、縫い目が細かくなって鳩目穴2部分
が丈夫になり耐久性が向上すると共に、外観も向上す
る。逆に、縫い目ピッチaを大きくし且つ針数dを少な
くすると、縫い目が荒くなって耐久性,外観は低下する
が、1個の鳩目穴2に対する縫製作業が短時間で済んで
生産性が向上する。このため、例えばスーツなどの比較
的高価な加工布1にあっては、直線穴部2bの縫い目ピッ
チaを小さく且つ鳩目部2aの針数dを多くし、作業衣な
どの比較的安価な加工布1にあっては、縫い目ピッチa
を大きく且つ針数dを少なくして縫製作業時間の短縮化
を図ることが望ましいのである。
しかしながら、上記従来のものでは、縫製データが固
定的なものであって、鳩目部2aの針数dは一定の値に固
定されていた。このため、上述のような、加工布1の種
類などにより鳩目部2aの針数dを多くしたり少なくした
りする要望には応えることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、使用者の所望する針数にて鳩目部のかがり縫いを実
行することができる鳩目穴かがりミシンを提供するにあ
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の鳩目穴かがりミシンは、メスにより加工布に
対して鳩目部と直線穴部からなる穴を形成する鳩目穴形
成機構と、縫い針とルーパーとの協働により加工布に縫
い目を形成する縫い目形成動作を繰返すように針棒及び
ルーパーを同期駆動させる駆動機構と、加工布がセット
された送り台を針棒の上昇時に送り移動させる送り機構
と、鳩目部のかがり縫い時にあってルーパーが設けられ
たルーパー土台及び針棒を同時に回動させる回動機構
と、鳩目部の針数を入力するための入力手段と、この入
力手段により入力された鳩目部の針数及びメスにより決
定される鳩目部の形状に基づいて鳩目部のかがり縫い時
の一針毎の送り台の送り量と針棒及びルーパー土台の回
動角度とを決定する決定手段と、直線穴部のかがり縫い
の縫い目ピッチを設定するための設定手段と、決定手段
の決定及び設定手段の設定に基づいて駆動機構及び送り
機構並びに回動機構を制御して、直線穴部の一方側のか
がり縫い、鳩目部のかがり縫い、直線穴部の他方側のか
がり縫いを連続的に実行させる制御手段とを具備した構
成に特徴を有する。
(作用) 上記手段によれば、鳩目部のかがり縫いに関しては、
入力手段により使用者が所望の鳩目部の針数を入力する
ことができる。そして、決定手段により、一針毎の送り
台の送り量と針棒及びルーパー土台の回動角度が決定さ
れ、これにて、制御手段により、その決定手段の決定に
基づいて駆動機構及び送り機構並びに回動機構が制御さ
れ、所望の針数の鳩目部のかがり縫いが実行される。
一方、直線穴部のかがり縫いに関しては、使用者は、
設定手段により所望の縫い目ピッチを設定することがで
き、制御手段により、その設定に基づいて直線穴部のか
がり縫いが実行される。
従って、使用者は、加工布の種類などにより、所望す
る針数にて鳩目部のかがり縫いを実行させると共に、所
望する縫い目ピッチにて直線穴部のかがり縫いを実行さ
せることができる。
(実施例) 以下本発明の一実施例について、図面を参照して説明
する。
まず、第6図に基づいて鳩目穴かがりミシンの全体構
成について簡単に述べるに、ミシン本体11は、略矩形箱
状をなすベッド部4に、その奥方部上部から前方に連続
して延びるアーム部7を一体的に有して構成され、ミシ
ンテーブル12上に載置されている。このミシンテーブル
12には、第3図に示すように、針棒6やルーパー土台8
に設けられた図示しないルーパーなどを同期駆動させる
駆動機構の駆動源となる駆動モータ13、後述するような
鳩目部2aの針数などを設定するための操作パネル14、足
踏み式の起動・停止スイッチ15などが設けられ、さら
に、これも後述するが各機構の動作を制御するCPU16,RO
M17,RAM18などからなる制御装置19が設けられている。
前記アーム部7の先端部下部には、縫い針5を備えた
針棒6が設けられ、詳しくは図示はしないが、前記駆動
モータ13の駆動により回転される主軸の回転力がカム機
構により伝達され、左右に揺動しながら上下駆動される
ようになっている。この場合、前記主軸の一回転によ
り、針棒6は後述のルーパー土台8に対して左右に2回
上下動するようになっており、ここではこれを針数一針
と数えることとする。また、この針棒6は、ベッド部4
内に設けられた反転用パルスモータ20(第3図参照)及
び一部のみ示すギア機構21により、ルーパー土台8と一
体的に回動されるようになっている。これにて、反転用
パルスモータ20及びギア機構21が本発明にいう回動機構
を構成する。
前記ベッド部4には、前記針棒6に対向して、前記主
軸の回転力がカム機構により伝達され該針棒6に同期し
て作動される2個の図示しないルーパーを備えたルーパ
ー土台8が設けられている。さらに、ベッド部4には、
該ベッド部4内に前記ルーパー土台8の奥方側に位置し
て固定配置された下メス10が設けられていると共に、こ
の下メス10に対し上方より接離するハンマー22が夫々交
換可能に設けられている。前記ハンマー22はベッド部4
内に設けられたエアシリンダなどからなるハンマー駆動
機構23(第3図参照)により駆動され、前記下メス10と
の協働により、第8図に示すように、加工布1に鳩目部
2aとこれに連なる直線穴部2bとからなる鳩目穴2を形成
するようになっており、以て鳩目穴形成機構が構成され
ている。尚、本実施例では、縫い始め部分に、流れ閂縫
いを施したかがり縫い3を実行するようになっている。
また、前記下メス10(ハンマー22)を交換することに
より、加工布1に形成される鳩目穴2の形状を変更する
ことができる。
そして、ベッド部4の上面部には加工布1がセットさ
れる送り台9が設けられている。この送り台9は、全体
として薄形の矩形箱状をなし、その下面のうち前記ルー
パー土台8及び下メス10に対応する部位が開放されてい
る。また、この送り台9の上面には、第7図にも示すよ
うな、開口部24aを有する金属製のクロスプレート24が
設けられている。そして、この送り台9は、詳しく図示
はしないが、ベッド部4内に設けられたX軸パルスモー
タ25及びY軸用パルスモータ26などからなる送り機構27
(第3図参照)により、X方向(左右方向)及びY方向
(前後方向)に水平移動されるようになっている。尚、
前記クロスプレート24上には、前記開口部24aの左右両
側に位置して加工布1を押さえるための図示しない布押
えが設けられている。
さて、前記操作パネル14には、第5図に示すように、
直線穴部2bの縫い目ピッチa,縫い長さb(直線穴部2bの
長さ寸法),流れ閂の長さc及び鳩目部2aに対する針数
dを入力するための操作キー14a及び表示部14bが設けら
れている。この場合、使用者は、例えば0.2mm〜2.0mmの
範囲内にて所望の縫い目ピッチaを選択し、また、例え
ば1針〜100針の範囲内にて所望の鳩目部2aに対する針
数dを選択して入力することができるようになってい
る。これにて、操作パネル14が本発明にいう入力手段及
び設定手段として機能している。
前記制御装置19は、第3図に示すように、使用者の操
作パネル14の操作及び起動・停止スイッチ15の操作に基
づき、ROM17内に記憶されたプログラム及び後述する縫
製データに従って、ハンマー駆動機構23を制御すると共
に、ドライバ28,29,30,31を介して駆動モータ13,X軸用
パルスモータ25,Y軸用パルスモータ26,反転用パルスモ
ース20を夫々通断電制御するようになっている。またこ
の場合、制御装置19は、後述するように、前記操作パネ
ル14から入力された縫い目ピッチa,縫い長さb及び流れ
閂の長さcに基づいて直接穴部2b及び流れ閂部分の針数
を演算すると共に、操作パネル14から入力された鳩目部
2aの針数d、及び下メス10の種類により予め設定された
鳩目部2aの形状に基づいて、鳩目部2aに対する一針ごと
の針落ち点ひいては送り台9の送り量やルーパー土台8
及び針棒6の回動角度θを演算により算出し、これらの
算出結果に基づいて縫製データを作成するようになって
いる。従って、この制御装置19が本発明にいう決定手段
を構成している。前記縫製データは、一針ごとの送り台
9のX軸方向送り量,Y軸方向送り量,ルーパー土台8及
び針棒6の回動角度を指示した単位データの集合からな
り、制御装置19は、この縫製データを1単位データづつ
順次読み出して駆動モータ13及び送り機構27(パルスモ
ータ25,26)並びに反転用パルスモータ20の通電制御を
行う制御手段として機能するものである。
尚、制御装置19には、前記主軸の回転位置を検出する
針位置検出センサ32からの針位置検出信号が入力される
ようになっており、この信号によってX軸用パルスモー
タ25,Y軸用パルスモータ26及び反転用パルスモータ20へ
の通電タイミングを得るようになっている。
次に、上記構成の作用について説明する。
使用者は、操作パネル14の操作キー14aにより、所望
の縫い目ピッチa,縫い長さb,流れ閂の長さc及び鳩目部
2aの針数dを入力する。これにより、制御装置19は後述
するように縫製データを作成し、これをRAM18に記憶し
ている。
縫製作業を開始するにあたっては、送り台9はクロス
プレート24の開口部24aが下メス10に対応する状態に位
置されており、加工布1をこの送り台9上にセットす
る。ここで、起動・停止スイッチ15がオン操作される
と、まず、ハンマー駆動機構23が駆動され、下メス10及
びハンマー22により加工布1に鳩目穴2が形成される。
この後、加工布1の縫い始め位置が縫い針5(針穴8a)
に対応する位置にくるように、送り機構27により送り台
9が手前側に空送りされる。
この後、駆動機構により針棒6がルーバー土台8に対
して左右に揺動しながら上下駆動されると共に、それと
同期してルーパーが駆動されつつ、送り機構27により送
り台9が針棒6の上昇時に縫製データにより指示される
所定の送り量づつ矢印A′,B′,C′の順に移動されてか
がり縫い3が形成される。また、このとき、鳩目部2aの
上半部の半円形の円弧部分を縫うときには、一針ごと
に、ルーパー土台8及び針棒6は、反転用パルスモータ
20により、縫製データにより指示された一定角度θづつ
矢印D方向に回動されるようになっている。この場合、
縫い針5は、加工布1に対し、第8図でN1,N2,N3,N4,…
の順に落ちるのであるが、前記主軸の一回転により、縫
い針5の振り幅に対応したN1,N2の2箇所に針落ちがな
され(これを一針と数える)、次のN3に針落ちがなされ
るまでの間の針棒6の上昇時に、針位置検出センサ32か
らのタイミングを得て送り台9が縫製データの一単位デ
ータが指示する量だけ送り移動されることが繰返される
のである。従って、直線穴部2b部分では、縫い目はいわ
ゆる鋸歯形状に形成されるようになっている。
さて、前記縫製データは、第1図及び第2図に示すフ
ローチャートに従って作成されるようになっている。こ
の場合、第1図のフローチャートに示す手順にて鳩目部
2aにおける縫製データが作成され、第2図のフローチャ
ートに示す手順にて直線穴部2b及び流れ閂部分の縫製デ
ータが作成され、全体の縫製データは、これら作成され
た両データを合わせて得られるようになっている。
即ち、第2図において、まず、ステップS11にて、操
作パネル14により入力された縫い目ピッチa,縫い長さb
及び流れ閂の長さcの値が夫々読込まれる。そして、ス
テップS12〜S14にて、直線穴部2bの片道に対応する針数
eが算出される。この演算は、縫い長さbを縫い目ピッ
チaにて除算することにより得られ(ステップS12)、
このとき、余りがあるときには(ステップS3にてYe
s)、その商に1を加える(ステップS14)ことにより得
られる。次のステップS15〜S17では、流れ閂部分の針数
fが算出される。この演算は、流れ閂の長さcを縫い目
ピッチaにて除算することにより得られ(ステップS1
5)、このとき、余りがあるときには(ステップS16にて
Yes)、その商に1を加える(ステップS17)ことにより
得られる。そして、ステップS18にて、前記縫い目ピッ
チa,縫い長さb,流れ閂の長さc及び以上の演算により得
られた直線穴部2bの針数e,流れ閂部分の針数fから、直
線穴部2b及び流れ閂部分に対する縫製データが作成され
る。
そして、鳩目部2aにおける縫製データの作成は、第1
図に示すように、まず、ステップS1にて、鳩目部2aにす
る針数dの値が読込まれる。そして、ステップS2にて、
鳩目部2aの周縁形状をその針数dで均等割りするように
して、一針ごとの加工布1に対する針落ち点の座標が求
められる。この場合、第4図に示すように、例えば、鳩
目部2aを円形とすれば、その円を表す式から簡単な演算
により、円周上に沿った一針ごとの針落ち点P0,P1,P2,
……の座標(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),……が
求められる。次のステップS3では、鳩目部2aの上半部に
おける回転角θが、180度を鳩目部2aの上半部の針数で
除算することにより求められる。そして、ステップS4に
て、上述のステップS2で求められた一針ごとの針落ち点
P0,P1,P2,……の座標から、一針ごとの送り台9の移動
量が求められる。これは、例えば点P0から点P1への移動
の場合には、X軸方向の移動量は(x1−x0)で求めら
れ、Y軸方向の移動量は(y1−y0)で求められる。この
ようにして求められた一針ごとの送り台9の送り量及び
回動角θから、ステップS5にて鳩目部2aにおける縫製デ
ータが作成されるのである。
以上のように作成された縫製データに基づき、第8図
に示すように、まず矢印Aで示すように流れ閂部分及び
直線穴部2bの右側を縫い、次に矢印Bで示すように鳩目
部2aを縫い、引続き矢印Cで示すように直線穴部2bの左
側を縫うといった手順で鳩目穴2に対してかがり縫い3
が自動的に実行される。この場合、入力する直線穴部2b
の縫い目ピッチaを小さくし且つ鳩目部2aの針数dを多
くすると、縫い目が細かくなって鳩目穴2部分が丈夫に
なり耐久性が向上すると共に、外観も向上する。逆に縫
い目ピッチaを大きくし且つ針数dを少なくすると、縫
い目が荒くなって耐久性,外観は低下するが、1個の鳩
目穴2に対する縫製作業が短時間で済んで生産性を向上
させることができるものである。
このような本実施例によれば、従来のもののような鳩
目部2aの針数dが固定されていたものと異なり、操作パ
ネル14により任意の針数dを入力することができ、制御
装置19は、その針数dに応じた縫製データを作成してか
がり縫い3を実行する。
従って、例えばスーツなどの比較的高価な加工布1に
あっては、直線穴部2bの縫い目ピッチaを小さく且つ鳩
目部2aの針数dを多くし、作業衣などの比較的安価な加
工布1にあっては、縫い目ピッチaを大きく且つ針数d
を少なくするなど、使用者は、加工布1の種類などによ
り、所望する縫い目ピッチa及び針数dにてかがり縫い
3を実行させることができるものである。特に本実施例
では、鳩目部2aの針数dだけでなく、直線穴部2bの縫い
目ピッチaをも任意に選定することができるようにした
ので、縫い目のターンがよりバラエティに富んで使用者
にとって融通性の高い縫製を行うことができるものであ
る。
尚、上記実施例では、入力された針数dに基づいて鳩
目部2aの縫製データを演算により得るようにしたが、例
えばROM17に予め針数d及び鳩目部形状に応じた多数の
鳩目部の縫製データを記憶させておき、入力された針数
dに対応する鳩目部の縫製データをROMから読出すよう
に構成しても良い。
その他、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る
ものである。
[発明の効果] 以上の説明にて明らかなように、本発明の鳩目穴かが
りミシンによれば、使用者の所望する針数にて鳩目部の
かがり縫いを実行することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は鳩目部
の縫製データ作成のフローチャート、第2図は直線穴部
及び流れ閂部分の縫製データ作成のフローチャート、第
3図は電気的構成を示すブロック図、第4図は縫製デー
タ作成の方法を示すための鳩目部部分の拡大平面図、第
5図は操作パネルの平面図、第6図はミシン全体の側面
図、第7図は送り台部分の平面図、第8図はかがり縫い
を施した加工布の平面図である。 図面中、1は加工布、2は鳩目穴、4はベッド部、5は
縫い針、6は針棒、7はアーム部、8はルーパー土台、
9は送り台、13は駆動モータ(駆動機構)、14は操作パ
ネル(入力手段)、19は制御装置(決定手段,制御手
段)、20は反転用パルスモータ(回動機構)、25はX軸
用パルスモータ、26はY軸用パルスモータ、27は送り機
構を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 安彦 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−78697(JP,A) 特開 昭58−12680(JP,A) 特開 昭58−44086(JP,A) 特開 昭61−199888(JP,A) 特開 昭58−136384(JP,A) 実開 昭58−23571(JP,U) 特公 昭62−54030(JP,B2) 特公 昭62−54033(JP,B2) 実公 平1−12709(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鳩目部とこの鳩目部に連続する直線穴部と
    からなる穴を有する加工布に対するかがり縫いを実行す
    るものにおいて、 前記穴形状に応じたメスにより前記加工布に対して前記
    穴を形成する鳩目穴形成機構と、 縫い針とルーパーとの協働により前記加工布に縫い目を
    形成する縫い目形成動作を繰返すように針棒及び前記ル
    ーパーを同期駆動させる駆動機構と、 前記加工布がセットされた送り台を前記針棒の上昇時に
    送り移動させる送り機構と、 前記鳩目部のかがり縫い時にあって前記ルーパーが設け
    られたルーパー土台及び針棒を同時に回動させる回動機
    構と、 前記鳩目部の針数を入力するための入力手段と、 この入力手段により入力された鳩目部の針数及び前記メ
    スにより決定される鳩目部の形状に基づいて鳩目部のか
    がり縫い時の一針毎の前記送り台の送り量と前記針棒及
    びルーパー土台の回動角度とを決定する決定手段と、 前記直線穴部のかがり縫いの縫い目ピッチを設定するた
    めの設定手段と、 前記決定手段の決定及び前記設定手段の設定に基づいて
    前記駆動機構及び送り機構並びに回動機構を制御して、
    前記直線穴部の一方側のかがり縫い、鳩目部のかがり縫
    い、前記直線穴部の他方側のかがり縫いを連続的に実行
    させる制御手段とを具備したことを特徴とする鳩目穴か
    がりミシン。
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