JP3940635B2 - ボタン穴かがりミシン及び穴かがり縫い目の形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボタン穴かがりミシン及び穴かがり縫い目の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動的に、ボタン穴を開けるとともに、該ボタン穴の周囲にかがり縫いを施す電子式のボタン穴かがりミシンが知られている。
このようなボタン穴かがりミシンでは、形成可能なボタン穴かがり縫いの大きさや形状について、パターンデータを複数記憶し、操作パネル上でその1つを呼び出すことによって所定のボタン穴かがり縫いを行っていた。
【0003】
例えば、図14(a)、図16(a)に示すように、被縫製物に滴状の穴Qとこれに連続する直線状の切り込みRとからなる鳩目穴Pを形成するとともに、鳩目穴Pの周囲に鳩目穴かがり縫い目Mを施したり、図17(a),(b)に示すように、直線状の切り込みからなる眠り目穴Wを形成するとともに、眠り目穴Wの周囲に眠り目穴かがり縫い目Uを施すボタン穴かがりミシンが知られている。
なお、図14(a)や図17(a)は、製品の裏側から見た図であり、図16(a)や図17(b)は、製品の表側から見た図であるので、図14(a)と図16(a)及び図17(a)と図17(b)とはそれぞれ左右反転した状態となっている。
鳩目穴かがり縫い目Mは、穴Qの周囲に放射状に施される鳩目部Tと、鳩目部Tに連続して切り込みRの左右に施される側縫い部S1、S2(以下、S1を右側縫い部、S2を左側縫い部と言う)と、切り込みRの下側部に施される閂止め縫い部Kとからなる。
眠り目穴かがり縫い目Uは、眠り目穴Wの左右に施される側縫い部S3、S4(以下、S3を右側縫い部、S4を左側縫い部と言う)と、側縫い部S3、S4の両端部に施される閂止め縫い部K1、K2とからなる。これら鳩目穴Pや眠り目穴Wは、布切りメスによりあけられる。
【0004】
図13には、ボタン穴かがり縫いを行う際の従来のパターンデータテーブルの一例を示した。ここでは、9種類のパターンデータを記憶することが可能であり、1つのパターンデータは1〜13のデータ項目を有する。
【0005】
データ項目1は、ボタン穴の形状を設定するものである。鳩目穴Pを形成する場合には数字1〜5の中から一つを選択し、眠り目穴Wを形成する場合には数字0を選択するようになっている。鳩目穴Pの場合には、図14(c)に示すように穴Qの大きさを横幅ewと縦長さelとによって規定し、これらewとelの組み合わせを図14(b)に示すように予めテーブルとして記憶している。そして、データ項目1では、この中(1〜5)から数字を選択するようになっている。
データ項目2〜6は、図14(a)、図15(a),(b)、図17に示す鳩目穴かがり縫い目Mや眠り目穴かがり縫い目Uを構成する各部の針数や長さに関するデータである。すなわち、データ項目2は穴かがり長さ(図14(a)のml)、データ項目3は側縫い部針数(図14(a)のln)、データ項目4は鳩目部針数(図14(a)のen)、データ項目5は側縫い部メススペース(図14(a)のls)、データ項目6は鳩目部メススペース(図14(a)のes)である。
【0006】
データ項目7は、かがり縫いの前に布切りメスにより鳩目穴P又は眠り目穴Wを形成させる「先メス」と、かがり縫いの後に布切りメスにより鳩目穴P又は眠り目穴Wを形成させる「後メス」とのいずれかを選択するものである。
【0007】
データ項目8は、閂止め縫い部K、K1、K2の種類を設定するものである。図16(a)〜(c)の丸閂止め、流れ閂止め、直線閂止めから選択するものである。
データ項目9は、データ項目8において流れ閂止めを選択した場合の流れ閂の長さ(図15(a)のkl)を設定するものである。
データ項目10は、データ項目8において流れ閂止めを選択した場合の流れ閂の針数(図15(a)のkn)を設定するものである。
データ項目11は、データ項目8において直線閂止めを選択した場合の直線閂の長さ(図15(b)のdl)を設定するものである。
データ項目12は、データ項目8において直線閂止めを選択した場合の直線閂の針数(図15(b)のdn)を設定するものである。
データ項目13は、データ項目8において丸閂止めを選択した場合の丸閂の針数(図14(a)のcn)を設定するものである。
【0008】
このようにパターンデータの設定内容から、縫い目データを作成し、作成した縫い目データに基づいてミシンモータや布送り台、針棒及びルーパの旋回モータ、布切りメスモータなどを制御して鳩目穴かがり縫い又は眠り目穴かがり縫いを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図16(a)〜(c)に示すように、丸閂止め、流れ閂止め、直線閂止めを施した鳩目穴かがり縫い目Mにおいて、通常、鳩目穴かがり縫い目Mの右側縫い部S1の下端部を縫い始め位置、閂止め縫い部Kの最終針落ち位置を縫い終わり位置として、右側縫い部S1の下端部から縫い始め、鳩目部Tを経て、左側縫い部S2まで縫って、閂止め縫い部Kの順で縫う。
一方、鳩目穴Pの鳩目部分(滴状の穴Q)は、ボタンを掛けた場合に鳩目穴Pの周辺にシワがよるのを防ぐために設けられており、通常、衣服は鳩目穴Pにボタンを掛けた時に、ボタンの中心が鳩目部分Qの位置となるデザインとなっている。したがって、従来の鳩目穴かがり縫い目Mは、縫い始め位置と縫い終わり位置とが、ボタンを掛けた時のボタンと反対側の位置となり、実際にボタンを掛けた場合に、縫い始めと縫い終わりの位置がボタンからはみ出してしまい、ボタンの裏には隠れない。そのため、縫い始めや縫い終わりの糸端や縫い重ねた部分が見えてしまい、見栄えを低下させていた。
【0010】
また、図17(b)に示すように、直線状の側縫い部S3、S4のみから形成される眠り目穴かがり縫い目Uの場合は、右側縫い部S3の下端部から縫い、閂止め縫い部K1、左側縫い部S4を縫って、さらに閂止め縫い部K2の順で縫い、右側縫い部S3の下端部である縫い始め位置で縫い終えることによって施される。
一方、通常、衣服は眠り穴Wにボタンを掛けた時に、ボタンが眠り目穴Wの中央に位置するようなデザインとなっている。したがって、眠り目穴かがり縫い目Uにおいても、実際にボタンを掛けた場合に、縫い始めと縫い終わりの位置がボタンからはみ出してしまうので、見栄えを低下させていた。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、見栄え良く、高級感のあるボタン穴かがり縫い目を施すことのできるボタン穴かがりミシン及び穴かがり縫い目の形成方法を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図1、図8、図12(a)〜(c)に示すように、縫い目データ(例えば、縫い目データN2又はN3)により鳩目部Tと鳩目部に連なる左右側縫い部S1、S2と左右側縫い部の端部どうしを連結する閂止め縫い部Kとからなる鳩目穴かがり縫い目Mを形成するボタン穴かがりミシン100であって、
縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記鳩目部又は前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の鳩目部近傍としたことを特徴とする。
【0013】
請求項1の発明によれば、縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記鳩目部又は前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の鳩目部近傍としたので、縫い始め及び縫い終わりによる糸の端部が、ボタンをボタン穴に掛けた時にボタンで隠れる箇所に位置する。したがって、見栄えの良い鳩目穴かがり縫い目とすることができる。
【0014】
請求項2の発明は、例えば、図1、図12(d)に示すように、縫い目データにより直線状の左右側縫い部S3、S4と左右側縫い部の端部どうしを連結する閂止め縫い部K1、K2とからなる眠り目穴かがり縫い目Uを形成するボタン穴かがりミシンであって、
縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の中央部近傍としたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明によれば、縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の中央部近傍としたので、縫い始め及び縫い終わりによる糸の端部が、ボタンをボタン穴に掛けた時にボタンで隠れる箇所に位置する。したがって、見栄えの良い眠り目穴かがり縫いとすることができる。
【0026】
請求項3の発明は、鳩目部と鳩目部に連なる左右側縫い部と左右側縫い部の端部どうしを連結する閂止め縫い部とからなる鳩目をボタン穴の周囲に形成する穴かがり縫い目の形成方法において、
縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記鳩目部又は前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の鳩目部付近としたことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項4の発明は、直線状の左右側縫い部と左右側縫い部の端部どうしを連結する閂止め縫い部とからなる眠り目穴かがり縫い目をボタン穴の周囲に形成する穴かがり縫い目の形成方法において、
縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の中央部付近としたことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、請求項2と同様の効果を得ることができる。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の穴かがり縫い目の形成方法において、
前記縫い始め位置から縫い始めて再び縫い始め位置に戻ってきた後に縫い始め位置の縫い目に重ねて形成される重ね縫いの最終針位置を縫い終わり位置として前記鳩目穴かがり縫い目又は前記眠り目穴かがり縫い目を形成することを特徴とする。
請求項5の発明によれば、縫い始め位置から縫い始めて再び縫い始め位置に戻ってきた後に縫い始め位置の縫い目に重ねて形成される重ね縫いの最終針位置を縫い終わり位置として鳩目穴かがり縫い目又は眠り目穴かがり縫い目を形成するので、美観に優れたボタン穴かがり縫いを施すことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一例としてボタン穴かがりミシン(以下、「ミシン」と言う)100は、ボタン穴として鳩目穴又は眠り目穴を形成するとともに、鳩目穴又は眠り目穴の周囲に鳩目穴かがり縫い、眠り目穴かがり縫いを施す。
【0028】
図1に示すように、ミシン100は、略矩形箱状をなすベッド部21と、ベッド部21の後部に設けられた縦胴部22と、縦胴部22から前方に延出して設けられたアーム部23を有するミシン本体24と、ミシン本体24が載置されるミシンテーブル(図示しない)とを主体に構成される。
また、ミシン100は、オペレータが各種設定を行うための操作パネル5(図3参照)と、ミシン100の一連の縫製動作を制御する制御回路110(図2参照)とを備える。
【0029】
詳細に図示はしないが、アーム部23内には上軸が前後方向に延在して設けられる。一方、ベッド部21内には下軸が前後方向に延在して設けられる。下軸には主軸サーボモータ7(図2参照)が接続される。下軸はタイミングベルトを備えた伝動機構を介して上軸と接続される。主軸サーボモータ7により回転される下軸の回転力が、伝動機構を介して伝動されて上軸が回転する。
【0030】
アーム部23の先端部から下方に延出して、下端部に縫い針25を有する針棒26が上下動及び左右への振れ移動が可能に設けられる。針棒26は針棒上下駆動機構及び針棒振り機構を介して上軸に接続される。
ベッド部21には、針棒26に対向してルーパ(図示しない)とルーパを補助するスプレッダ(図示しない)とを有するルーパ部27を上部に備えたルーパ土台28が設けられる。ルーパ及びスプレッダはルーパ駆動機構及びスプレッダ駆動機構を介して下軸に接続される。
【0031】
針棒26及びルーパ土台28は、Z軸パルスモータ13(図2参照)とタイミングベルトを有する回動機構に接続され、針棒26とルーパ土台28が同期して垂直な軸回りを回転する。これは鳩目穴Pの滴状の穴Qの周縁部をかがり縫いする際に縫い目を放射状とするための機構である。
【0032】
ベッド部21の上面には被縫製物(図示しない)がセットされる送り台29が設けられる。送り台29の上面に、被縫製物を押えるための1対の布押え2A(図1に上げた状態で図示)が設けられる。送り台29は、ベッド部21内に設けられたX軸パルスモータ9及びY軸パルスモータ11などからなる送り機構により、CPU1の制御のもとで、X方向(図1における紙面に垂直な方向)及びY方向(図1に明示する前後方向)に水平移動される(図2参照)。
【0033】
送り台29は、所定の原点位置に位置決めされている状態で、その上面に載置された被縫製物におけるボタン穴の形成予定位置の上下に、固定メス(図示しない)とメス受け台2Bとが望むように設定されている。かがり縫いの前又は後に、この位置でボタン穴が形成される。
かがり縫い目を形成する際に、送り台29は、後述するデータ項目14で設定された縫い始め位置に移動し、送り台29に載置した被縫製物が縫い針25の直下の必要位置に相対的に移動するように駆動される。
【0034】
ボタン穴周りのかがり縫いは、例えば、鳩目穴かがり縫いで縫い始め位置が、図8に示す点B(右側縫い部S1の始点である点Aからの移動針数が5針)である場合には、点Bから始まり、鳩目部Tを経て、左側縫い部S2を縫って、さらに、側縫い部S2、S1の下端部である閂止め縫い部Kを縫い、最後に右側縫い部S1の順で縫われ、縫い始め位置である点Bから、後述するデータ項目15により設定された所定の縫い終わり位置(重ね縫いの長さ又は重ね縫いの針数によって設定される位置)まで縫われる。
【0035】
なお、ここで言う移動針数とは、送り台29の移動のみにより形成される針数を示し、上述した針振り機構により形成される針数は含まない。すなわち、本実施の形態におけるボタン穴かがりミシン100においては被縫製物への針落ちは、被縫製物が送り台29により所望の位置に移動された状態で、上述した針振り機構によりボタン穴の内側針落ち位置(内針)と外側の針落ち位置(外針)とに針振りされることにより行われるが、移動針数は外振り機構により形成される針数を含まないので、内側の針落ち位置から次の内側の針落ち位置、又は、外側の針落ち位置から次の外側の針落ち位置までを1針として計数する。上述の説明では、縫い始め位置を内側の針落ち位置(例えば、点B)としているので、内側の針落ち位置から次の内側の針落ち位置までの移動針数を1針としている。
【0036】
上述したような順に縫うために、送り台29は、Y方向において前記縫い始め位置から移動し始め、ボタン穴の頂点(鳩目部Tの先端部)が縫い針25に対応する状態になるまで前方に移動し、その後、後方に向かい前記設定された縫い終わり位置に戻ってくるようになっている。
縫製が終了すると、送り台29は縫い終わり位置から原点位置に戻るよう制御される。また、本実施の形態では縫製物をセットするときは、送り台29が所定のセット位置に移動するようになっている。
【0037】
さらに、ミシン100は、被縫製物に鳩目穴P(図14(a)参照)や眠り目穴W(図17(a),(b)参照)をあけるメス機構を備える。メス機構は、ベッド部21に設けられる固定メス(図示しない)と、固定メスの上方に設けられたメス受け台2Bの上方で前記メス受け台2Bを上下動する布切りパルスモータ16(図2参照)を有するメス駆動機構と、を主体に構成される。前記布切りパルスモータ16を駆動し、メス受け台2Bを固定メスに向かって下降させると、メス受け台2Bと固定メスとの間にセットされた被縫製物が押し切られ、鳩目穴Pや眠り目穴Wがあけられる。なお、鳩目穴Pを形成するには、例えば、鳩目部Tを形成する滴状の刃と直線状の側縫い部S1、S2を形成する直線状の刃とが連結した形状を備えたメスを使用する。また、眠り目穴Wを形成するには、直線状の側縫い部S3、S4を形成する直線状の刃のみを備えたメスを使用する。
【0038】
以下、図2を参照してミシン100の制御構成を説明する。
図2には、ミシン100の制御回路110を示した。制御回路110は、CPU1、ROM2、RAM3、及びインターフェース4a、4b、4c…、各種駆動回路、操作パネル5、スタートスイッチ15等から構成される。
ROM(read only memory)2には、ボタン穴かがり縫い目を施すための制御プログラムや各種データが書き込まれている。
【0039】
RAM3(random access memory)は、複数のパターンデータ(制御データ)を記憶するとともに、操作パネル5を介して選択された1つのパターンデータを記憶し、また、パターンデータの中のデータ項目の値が変更された場合にはその値等も記憶するようになっている。さらにRAM3は、縫製中の各種処理の際に一時的に使用されるメモリエリアとしても機能する。また、パターンデータから生成される縫い目データ(後述する)も記憶する。
【0040】
RAM3に記憶されるパターンデータの一例を図4に示した。RAM3には、9個のパターンデータが記憶されており、各パターンデータには、パターンNo.1で示すように1〜15のデータ項目に対応して具体的な値が設定されている。
データ項目1では、ボタン穴の形状を設定するものである。鳩目穴Pを形成する場合には数字1〜5の中から一つを選択し、眠り目穴Wを形成する場合には数字0を選択するようになっている。
【0041】
データ項目2〜13は、図13に示した従来のパターンデータと同様である。データ項目2〜13によりボタン穴かがり縫い目の形状や大きさが決定される。また、データ項目7については先メスか後メスかを選択する。
【0042】
データ項目14は、鳩目穴かがり縫い目M又は眠り目穴かがり縫い目Uの縫い始め位置を設定する。すなわち、鳩目穴かがり縫い目Mの場合には、図8に示すように、縫い始め位置は、例えば、右側縫い部S1の始点となる点Aから縫い始め針位置までの移動針数によって設定される。眠り目穴かがり縫い目Uの場合には、図12(d)に示すように例えば、右側縫い部S3の針数lnの1/2の針数の位置(右側縫い部S3の中央部)に設定される。
【0043】
データ項目15は、鳩目穴かがり縫い目M又は眠り目穴かがり縫い目Uの縫い終わり位置を重ね縫いの針数又は長さによって設定する。すなわち、データ項目14で選択された縫い始め位置から、始めに形成された縫い目に重ねられる重ね縫いの針数又は長さを設定する。
【0044】
CPU(Central Processing Unit)1は、ROM2の制御プログラムや制御データにしたがって、ボタン穴かがり縫いに関する一連の処理を制御する本発明の制御手段である。
CPU1は、インターフェース4fを介して、操作パネル5に接続され、操作パネル5上の表示を制御するとともに、操作パネル5を介して入力される入力信号を受けて各種設定の選択・変更などを行うようになっている。作業者は、操作パネル5を介して、図3に示したパターンデータを選択したり、選択したパターンデータの各データ項目の数字を変更できるようになっている。操作パネル5については後述する。
【0045】
さらに、CPU1には、インターフェース4a、4b、4c、4d、4e、4fを介して、主軸サーボモータ駆動回路6と、X軸パルスモータ駆動回路8と、Y軸パルスモータ駆動回路10と、Z軸パルスモータ駆動回路12と、布切りパルスモータ駆動回路14と、スタートスイッチ15とが接続される。
主軸サーボモータ駆動回路6はCPU1の制御のもとで主軸サーボモータ7を駆動する。X軸パルスモータ駆動回路8は、CPU1の制御のもとで送り台29をX方向(上述)に移動させるX軸パルスモータ9を駆動する。Y軸パルスモータ駆動回路10は、CPU1の制御のもとで送り台29をY方向(上述)に移動させるY軸パルスモータ11を駆動する。Z軸パルスモータ駆動回路12はCPU1の制御のもとでZ軸パルスモータ13を駆動する。布切りパルスモータ駆動回路14はCPU1の制御のもとで布切りパルスモータ16を駆動する。スタートスイッチ15は、CPU1の制御のもとでボタン穴かがり縫い及び布切り処理などを行うための起動信号を出力させる。
【0046】
本発明における制御データ設定手段(縫い始め位置設定手段及び縫い終わり位置設定手段)である操作パネル5は、図3に示すように、主に準備スイッチP13、パターンナンバー選択部5a、先メス後メス表示部5b、データ項目選択部5c、データ値設定部5d、データ設定スイッチP6とから構成される。
パターンナンバー選択部5aは、パターンナンバーを選択するためのもので、パターン表示部P1に現在選択しているパターンナンバーが表示される(図3では「1」)。パターン表示部P1下の+キーP2、−キーP3により数字を1〜9の範囲の中で1つずつ変更することによって、異なるパターンデータを選択できる。
【0047】
データ項目選択部5cは、パターンナンバー選択部5aで選択したパターンデータの中のデータ項目を選択するものである。項目表示部P10に現在選択しているデータ項目が表示される(図3では「1」)。項目表示部P10下の+キーP11、−キーP12により数字を1〜15の範囲の中で1つずつ変更することによって、異なるデータ項目を選択できる。
データ項目選択部5cにおいてデータ項目を選択すると、データ値設定部5dの値表示部P7にそのデータ項目について予め設定されている数字が表示される。値表示部P7下の+キーP8、−キーP9によって値表示部P7の数字を所定の範囲の中で所定間隔ずつ増減することによって、値を変更できる。
また、先メス後メス表示部5bには、LED(発光ダイオード)からなる先メス表示灯P4及び後メス表示灯P5が設けられている。前記データ項目選択部5cでデータ項目としてナンバー7を選択し、そこで、データ値設定部5dで先メスを示す「1」又は後メスを示す「2」を選択すると、それに応じて先メス表示灯P4、後メス表示灯P5のいずれかが点灯する。図3では、先メスを選択した状態を示している。
【0048】
なお、図3では、データ値設定部5dの値表示部P7において、データ項目「1」の鳩目穴形状に対応して鳩目穴形状「2」と表示されている。
データ設定スイッチP6は、データ設定作業を行う際に操作するスイッチである。つまり、データ設定スイッチP6を押すと、それによりデータ値の変更などが可能となる。また、各項目や数字の選択や変更は、再度、データ設定スイッチP6を押すことで確定する。
準備スイッチP13は、設定作業の終了後、選択あるいは設定しなおしたデータ値に対応する縫い目データを作成するためのスイッチである。
【0049】
図5には、ミシン100によるボタン穴かがり縫いのゼネラルフローを示した。
このゼネラルフローは、例えばミシン100の主電源(図示せず)がONになったときに開始し、まず、ステップA1においてパターンナンバー選択部5aの+キーP2、−キーP3が操作されてパターンデータのナンバーが変更されたか否か判定する処理を行い、変更されればステップA2においてパターンナンバーを更新し、ステップA3に移行する。ステップA1で変更されていないと判定すれば、そのままステップA3に移行する。
ステップA3においては、データ設定スイッチP6が操作されたか否か判定し、操作されていればデータ設定モードに入りステップA4においてデータ設定処理を行う。このデータ設定処理については後述する。ステップA4の後、あるいはステップA3においてデータ設定スイッチP6が操作されていないと判定した場合には、ステップA5に移行する。
【0050】
ステップA5では、準備スイッチP13が操作されたか否かを判定する。操作されなければ、ステップA1に戻り、操作されればステップA6において、CPU1により基準縫い目データN1(図9参照)が作成され、これに基づいてさらに縫い目データN2(図10参照)又は縫い目データN3(図11参照)が作成される。この縫い目データ作成処理については後述する。
【0051】
次いで、ステップA7において、送り台29を原点位置に移動させるとともに、針棒26及びルーパもZ軸回転における原点位置に移動させる。
なお、本実施の形態においては、送り台29の原点位置は、布切り位置に設定されており、送り台29が原点位置に位置するときメス受け台2Bが下降すると所望の位置にボタン穴が形成される。また、作業者が被縫製物をセットするときでも、送り台29が原点位置に位置するように構成されている。
【0052】
次に、ステップA8において、スタートスイッチ15がON状態になったか否かを監視し、ONになればステップA9に移行する。ステップA9において、パターンデータ内のデータ項目7で先メスが選択されているかどうか判定する。先メスであればステップA10において、メス受け台2Bを布切りパルスモータ16により駆動させてメス駆動処理を行う。ステップA10の後、あるいはステップA9において先メスではないと判定した場合、ステップA11に移行し、ここで、データ項目9で設定された縫い始め位置へ送り台29を移動させる処理を行う。
【0053】
次いで、ステップA12において、穴かがり動作を行う。
ステップA6において、データ項目14で設定された縫い始め位置、データ項目15で設定された縫い終わり位置により作成された例えば、縫い目データN2(図10参照)又は縫い目データN3(図11参照)に基づいて、ミシン100は任意の位置に糸端がくるようにかがり縫い目を形成する。
所定の針数の縫製後、ステップA13に移動し、ここでステップA7同様に送り台29及び針棒26とルーパを原点位置に移動させる。
【0054】
次いで、ステップA14において、パターンデータ内のデータ項目7で後メスが選択されているか否か判定し、後メスが選択されていればステップA15に移行しメス駆動処理を行う。ステップA15の後、あるいはステップA14において後メスではないと判定した場合にはステップA8に戻り、再びスタートスイッチ15の操作を待つ状態になり、スタートスイッチ15が押されれば穴かがり動作を繰り返すことができる。
【0055】
図6には、前記ステップA4のデータ設定処理のフローチャートを示した。
まず、ステップB1で操作パネル5上の項目表示部P10の表示を「1」とし、値表示部P7に現在設定されている鳩目穴形状1〜5のいずれかの値を表示する。
次いで、ステップB2において+キーP11、−キーP12によりデータ項目ナンバーが変更されたか否か判定し、変更されていればステップB3においてデータ項目ナンバーを更新し、項目表示部P10及び値表示部P7の表示を変更する。ステップB3後、あるいはステップB2でデータ項目ナンバーが変更されていないと判定した場合、ステップB4に移行する。
【0056】
ステップB4では、現在選択されているデータ項目の値(値表示部P7に表示されている値)が、+キーP8及び−キーP9により変更されたか否か判定し、変更されていなければステップB6に移行する。値が変更されていれば、ステップB5において、選択されているデータ項目に応じて、データ値を更新し値表示部P7の表示内容を変更し、ステップB6に移行する。
ステップB6でデータ設定スイッチP6が操作されたか否か判定し、操作されていればステップB7において更新されたデータ値を更新し、ステップA5に戻る。ステップB6でデータ設定スイッチP6が操作されていないと判定すれば、ステップB2に戻る。
【0057】
図7には、前記ステップA6の縫い目データ作成処理のフローチャートを示した。
図8は、丸閂止めされた鳩目穴かがり縫い目Mを示す図であり、横軸はX座標、縦軸はY座標を表し、この鳩目穴かがり縫い目Mは、メス長さ10mm、側縫い部針数(ln)8針、鳩目部針数(en)8針、丸閂針数(cn)6針、側縫い部メススペース(図14(a)のls)0.3mm、鳩目部メススペース(図14(a)のes)0.4mmである。
点Aは右側縫い部S1の始点となるとともに閂止め縫い部Kの終点であり、点Bは右側縫い部S1の鳩目部T側に位置する点であり、点Aからの移動針数が5針の位置である。また、点Cは左側縫い部S2の鳩目部Tの下側に位置する点であり、点Aからの移動針数が19針の位置である。点Dは鳩目部Tの右側に位置する点であり、点Bからの移動針数(重ね縫いの針数)が3針の位置である。点Eは左側縫い部S2の下端部に位置する点であり、点Cからの移動針数(重ね縫いの針数)が3針の位置である。
なお、図8は、製品の裏側から見た図であり、図12(a)は、製品の表側から見た図であるので、図8と図12(a)とはそれぞれ左右反転した状態となっている。
また、図9は、点Aを縫い始め位置及び縫い終わり位置として鳩目穴かがり縫い目Mを施す場合に使用する基準縫い目データN1である。
図10は、点Bを縫い始め位置、点Dを縫い終わり位置として鳩目穴かがり縫い目Mを施す場合(以下、実施例1と言う)に使用する縫い目データN2である。
図11は、点Cを縫い始め位置、点Eを縫い終わり位置として鳩目穴かがり縫い目Mを施す場合(以下、実施例2と言う)に使用する縫い目データN3である。
【0058】
これら縫い目データN2、N3は、基準縫い目データN1に基づいて作成される。
つまり、後述するが、まず、縫い始め位置及び縫い終わり位置を点Aとした場合の基準縫い目データN1(図9参照)を作成する。基準縫い目データN1には、各針落ち位置に応じた送り台29のXY座標と、針棒26及びルーパ土台28の旋回角度ZとからなるXYZ座標テーブルT1が格納され、さらに針落ち位置に応じて座標インデックスiが設定されている。
そして、基準縫い目データN1に設定された座標インデックスiから、データ項目14で設定された所定の移動針数に基づいて算出される所定の座標インデックスiを選択し、選択された座標インデックスiに対応する所定のXYZ座標を先頭として、新たにXYZ座標テーブルT2、T3(図10、11参照)を作成する。
次いで、この作成されたXYZ座標テーブルT2、T3に基づいて、各XYZ座標の移動量を算出することにより、XYZ移動量テーブルT4、T5(図10、11参照)を作成し、例えば縫い目データN2、N3とする。XYZ座標の移動量とは、現在の針落ち位置の1針前の針落ち位置からの送り台29の各XYZ移動量のことである。
以下、フローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0059】
まず、ステップC1で、上述したパターンデータ項目2〜6、13(図4参照)の設定により図9に示すように、送り台29のXY座標と針棒26及びルーパー土台28の旋回角度ZからなるXYZ座標(XYZ座標テーブルT1)を算出し、基準となる基準縫い目データN1を作成する。
すなわち、基準縫い目データN1には、鳩目穴Pに対して内側の針落ち位置から外側の針落ち位置に外振りされて、さらに内側の針落ち位置に戻る際の針数を1として、点Aから縫って再び点Aに戻るまでの間の針数(後述する総針数)が格納されている(図9では1〜30)。また、点Aから縫って再び点Aに戻るまでの間において、内側の針落ち位置と外側の針落ち位置とを区別して数えた座標インデックスi(図9では1〜60)が格納されている。
なお、図8の各針落ち点の近傍に記載されている数字は、対応する座標インデックスの値である。
さらに、各座標インデックスiにおける送り台29のX座標(X[i])、Y座標(Y[i])、Z旋回角度(Z[i])からなるXYZ座標テーブルT1とが格納されている。
以上のデータがそれぞれ格納された基準縫い目データN1を作成し、この基準縫い目データN1を元にしてステップC2以下で、新たな縫い目データ(例えば、縫い目データN2、N3)を作成する。
なお、図9には、このXYZ座標テーブルT1と所定の針振り幅(例えば、2.4mm)から求められる針落ち位置座標(Xa[i]、Ya[i])が表記されているが、これは各針落ち点が図8のどこに対応するかを理解し易くするために表記したものであり、実施の基準縫い目データN1として格納されているものではない。
針落ち位置座標は、次のようにして求めたものである。送り台座標をX[i]、Y[i]、Z旋回角度をZ[i]、機械的に設定される針振り幅をWとした時の針落ち位置の座標(Xa[i]、Ya[i])は、
内針の時、Xa[i]=X[i]、Ya[i]=Y[i]
外針の時、Xa[i]=X[i]+WX[i]cos(Z[i])、Ya[i]=Y[i]+WX[i]sin(Z[i])
なお、図9に示す基準縫い目データN1ではW=2.4mmで算出した。
【0060】
ステップC2では、上述したパターンデータ項目8の閂止め縫い部K、K1、K2の種類に応じて、施される総針数tn(つまり、重ね縫いの針数を数えずに縫い始め位置から縫って再び縫い始め位置に戻るまでの間の針数)を設定する。総針数tnは、次のようにして算出される。
なお、本実施の形態においては、側縫い部針数ln、鳩目部針数en、丸閂針数cn、流れ閂針数kn、直線閂針数dn、重ね縫い針数は、何れも、ボタン穴の内側の針落ち位置から次の内側の針落ち位置までの1移動針数を1針として設定している。
丸閂止めの場合には、
tn=(側縫い部針数ln×2)+(鳩目部針数en)+(丸閂針数cn)
流れ閂止めの場合には、
tn=(縫い部針数ln×2)+(鳩目部針数en)+(流れ閂針数kn)×2
直線閂止めの場合には、
tn=(側縫い部針数ln×2)+(鳩目部針数en)+(直線閂針数dn)例えば、実施例1、2の場合には丸閂止めであるので、tn=(8針×2)+8針+6針=30針となる。
【0061】
次いで、ステップC3で、パターンデータ項目14に設定されている縫い始め針位置の移動針数(以後、単に縫い始め位置とも言う)に基づいて、縫い始め位置に対応する座標インデックスis(以後、先頭インデックスisと呼称する)を算出する。そして、基準縫い目データN1に設定されている座標インデックスi(1〜60)から、先頭インデックスisに対応するXYZ座標を縫い始め位置の座標とし、後述するように新たなXYZ座標テーブルT2、T3を作成する。
先頭インデックスis=縫い始め移動針数×2+1により算出される。
例えば、図4のパターンデータ項目14で縫い始め位置移動針数として5針が選択されていて、図8の点Bが縫い始め位置となる実施例1の場合にはis=5×2+1=11となる(図10縫い目データN2−(1)参照)。
図14のパターンデータ項目14で縫い始め位置移動針数として19針が選択されていて、図8の点Cが縫い始め位置となる実施例2の場合にはis=19×2+1=39となる(図11縫い目データN3−(11)参照)。
したがって、基準縫い目データN1の座標インデックスiが11又は39に対応するXYZ座標を先頭として、新たにXYZ座標テーブルT2、T3が作成される(図10縫い目データN2、図11縫い目データN3参照)。
【0062】
ステップC4では、総針落ち数n(つまり、後述する移動量インデックスjの最終番号)を算出する。すなわち、n=(総針数tn+重ね縫い針数)×2により算出される。
例えば、実施例1、2の場合には重ね縫い針数が3針であるので、n=(30+3)×2=66となる(縫い目データN2−(2)、N3−(12)参照)。
【0063】
次に、ステップC5において、旋回角度を補正するための旋回補正値を算出する。針棒26及びルーパ土台28の縫い始め位置の旋回角度Z[is]が、例えば、195°の時には、最初原点位置において0°であった旋回角度は、縫製終了時には、縫い始め時の旋回角度195°に360°が加えられて、555°となり、縫い始め位置によっては最大720°(2回転)近くとなることもある。このため、旋回補正値は、原点位置から縫い終わり位置までの間における針棒26及びルーパ土台28の旋回角度を所定の範囲に制限するために設けた補正値である。すなわち、先頭インデックスisに対応する縫い始め位置の旋回角度Z[is]が所定の角度以上(例えば、90°以上)である場合には、縫い始め位置の旋回角度Z[is]から所定の旋回補正値(例えば、360°)を減じて、旋回角度を負の値として、原点位置から縫い始め位置までの旋回における針棒26及びルーパ土台28の回転方向を逆方向とすることにより、針棒26及びルーパ土台28の旋回角度を所定の角度範囲(例えば、−270°から450°)に限定することができる。
したがって、ステップC5では、旋回角度Z[is]が90°より大きければステップC8において旋回角度を補正するための旋回補正値cを360°とする(ステップC6)。また、旋回角度Z[is]が90°以下であればステップC8において旋回角度を補正するための旋回補正値cを0°とする(ステップC7)。
【0064】
ステップC8において、ステップC3で算出された先頭インデックスisに対応するXYZ座標を、図9の基準縫い目データN1から求めることにより、原点位置から縫い始め位置までの空送り移動量Xm、Ym、Zmを求める。
例えば、実施例1ではis=11であり、X[11]が0.3であるのでXm=0.3、Y[11]が59.4であるのでYm=59.4、Z[11]が0°であるのでZm=0°−0°=0°となる(図10縫い目データN2−(3)参照)。
実施例2ではis=39であり、X[39]が−0.3であるのでXm=−0.3、Y[39]が59.4であるのでYm=59.4、Z[39]が180°であるのでZm=180°−360°=−180°となる(図11縫い目データN3−(13)参照)。
【0065】
次いで、空送りされたXYZ座標を縫い始め位置(現在の座標Xc、Yc、Zc)とする(ステップC9)。
例えば、実施例1ではis=11であるので、Xc=0.3、Yc=59.4、Zc=0°となる(縫い目データN2−(4)参照)。
実施例2ではis=39であるので、Xc=−0.3、Yc=59.4、Zc=−180°となる(縫い目データN3−(14)参照)。
【0066】
そして、この縫い始め位置に基づいて新たに作成される送り台のXYZ移動量テーブルの先頭の座標に設定する移動量インデックスjを1とする(ステップC10)。
例えば、実施例1では、XYZ座標テーブルT2においてi=11の座標をj=1と設定する(縫い目データN2−(5)参照)。
実施例2では、XYZ座標テーブルT3においてi=39の座標をj=1と設定する(縫い目データN3−(15)参照)。
【0067】
ステップC11において、座標インデックスiの初期値をステップC3で算出した先頭インデックスisに初期設定する。
例えば、実施例1では、先頭インデックスis=11であるので、i=11とし、実施例2では、先頭インデックスis=39であるので、i=39とする。
【0068】
ステップC12において、XYZ座標テーブルの座標インデックスiを次のi+1に更新する。
例えば、実施例1では、i=11+1=12と設定する(縫い目データN2−(6)参照)。実施例2では、i=39+1=40と設定する(縫い目データN3−(16)参照)。
【0069】
ステップC13において、ステップC11におけるiが総針数tn×2よりも大きい場合には、iを1とし(ステップC14)、ステップC15に移行する。また、iがtn×2以下である場合、そのままステップC15に移行する。ステップC15では、次のXYZ座標値(X[i]、Y[i]、Z[i])と現在のXYZ座標値(Xc、Yc、Zc)の差をとり、XYZ移動量(Xr[j]、Yr[j]、Zr[j])を算出する(ステップC15)。
例えば、実施例1では、ステップC13においてi=12となり、tn×2以下となるので、
Xr[j=1]=X[i=12]−Xc=0.8−0.3=0.5
Yr[j=1]=Y[i=12]−Yc=60.4−59.4=1.0
Zr[j=1]=Z[i=12]−Zc=0°−0°=0°(縫い目データN2−(7)参照)
実施例2では、ステップC13においてi=40となり、tn×2以下となるので、
Xr[j=1]=X[i=40]−Xc=−0.3−0.3=0
Yr[j=1]=Y[i=40]−Yc=58.4−59.4=−1.0
Zr[j=1]=Z[i=40]−Zc=−180°−(−180°)=0(縫い目データN3−(17)参照)
【0070】
次いで、ステップC16において、ステップC15におけるZr[j]が0°よりも小さくなる場合(負の場合)には、ボタン穴かがり縫い中の針棒26及びルーパ土台28の旋回方向と同一とするため、その値に360°を加算した結果をZr[j]の値とする(ステップC17)。
例えば、実施例1の場合において、j=50の場合に適用される。すなわち、Zr[j=50]=Z[i=1]−Zc=0°−360°=−360°<0であるので、360°を加算することによって、Zr[j=50]=−360°+360°=0°となる(縫い目データN2−(8)参照)。
【0071】
ステップC18では、現在のXYZ座標を更新し、ステップC19で、現在のjの値を次のj+1に更新する。
例えば、実施例1、2において、j=j+1=1+1=2(縫い目データN2−(9)、縫い目データN3−(18)参照)。
【0072】
次いで、ステップC20において、ステップC19における移動量インデックスjの値がn(総針落ち数)でなければ、再びステップC12〜C19までを繰り返し行い、jの値がnとなればステップC21においてXYZ移動量を0とする。すなわち、最終針の外針から内針への移動量が0となる。このようにして縫い目データ作成処理を終了する。
例えば、実施例1では、ステップC19においてjの値が2であるので、再びステップC12〜C19までを繰り返し行い、jの値が重ね縫いを含む65までXYZ移動量を算出し、jの値が66となると、Xr[j=66]=0、Yr[j=66]=0、Zr[j=66]=0と設定する(縫い目データN2−(10)参照)。
以上のようにして、例えば、XYZ座標テーブルT2、T4及びXYZ移動量テーブルT3、T5を生成し、縫い目データN2、N3を作成する。
【0073】
本発明の実施の形態のミシン100によれば、点Aからの移動針数、重ね縫いの針数や長さを任意に設定することによって、縫い始め位置や縫い終わり位置を任意に設定でき、縫い始めや縫い終わりの糸の端部の位置を自在に変えることができる。
また、鳩目穴かがり縫いの場合には、縫い始め位置及び縫い終わり位置を鳩目部T又は側縫い部S1、S2の鳩目部T近傍とし、眠り目穴かがり縫いの場合には、縫い始め位置及び縫い終わり位置を側縫い部S3、S4の中央部近傍とすることによって、縫い始めや縫い終わりによる糸の端部が、ボタンをボタン穴に掛けた時にボタンで隠れる箇所に位置する。したがって、美観に優れたボタン穴かがり縫い目とすることができる。
さらに、縫い終わり位置は、重ね縫いの長さや重ね縫いの針数によって設定するので、容易にその設定を行える。
【0074】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態における縫い始め位置設定手段及び縫い終わり位置設定手段は、縫い始め位置及び縫い終わり位置をパターンデータ項目14及び15で個別に設定するようにしているが、縫い始め位置及び縫い終わり位置をボタン穴かがり縫い目の種類によって、自動的に設定するように縫い始め位置設定手段及び縫い終わり位置設定手段を構成しても良い。
すなわち、パターンデータ項目1のボタン穴かがり形状の番号に基づいて形成しようとする穴かがり縫い目の種類が鳩目穴かがり縫い目Mであるか、眠り目穴かがり縫い目Uであるかを識別し、識別結果が鳩目穴かがり縫い目Mの場合は、縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記鳩目部T又は、前記左右の側縫い部S1、S2のうちいずれかの側縫い部の鳩目部T近傍位置とするように自動設定し、眠り目穴かがり縫い目Uの場合は、縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記左右の側縫い部S3、S4のうちいずれかの側縫い部の中央部近傍位置とするように自動設定するように縫い始め位置設定手段及び縫い終わり位置設定手段を構成しても良い。
このように、縫い始め位置設定手段及び縫い終わり位置設定手段を構成することにより、常にボタン穴かがり縫い目の形状に適した位置でかがり縫いの開始及び終了を行うことができるとともに、設定の煩わしさを解消できる。
【0075】
さらに、上記実施の形態では縫い始め位置設定手段及び縫い終わり位置設定手段は、縫い始め位置及び縫い終わり位置を複数のパターンデータに対応させてパターンデータ毎に設定記憶させるように構成しているが、縫い始め位置及び縫い終わり位置をパターンデータ毎に対応させて記憶させずに、パターンデータが選択された後に、縫製開始前に操作パネル5等から入力設定するようにしても良い。
【0076】
また、パターンデータを記憶する手段をRAM3としたが、EEPROM(Electricalay Erasable Programmable Read Only Memory)や、フロッピー(登録商標)ディスクなどのような外部記憶媒体であってもよい。
パターンデータの数、データ項目の数、操作パネル5における操作方法などは適宜変更可能である。
【0077】
さらに、上記実施の形態ではパターンデータを複数記憶し、そのうちの1つを選択することによって、基準縫い目データN1を作成し、この基準縫い目データN1に基づいてさらに縫い目データN2やN3を作成するように構成したが、RAM3には基準縫い目データN1が複数記憶されていてもよい。あるいは、複数のパターンデータと各パターンデータに対応する基準縫い目データN1が記憶されていてもよい。その場合、パターンデータを選択すると、自動的に基準縫い目データN1が特定されるように構成すればよい。
【0078】
また、上記実施の形態では、丸閂止めされた鳩目穴かがり縫い目Mを施すための縫い目データN2、N3を作成する場合について説明したが、眠り目穴かがり縫い目Uについても同様で、さらには、流れ閂止め、直線閂止めの場合も同様の縫い目データ作成処理によって縫い目データを作成することができる。
【0079】
また、上記実施の形態では、縫い始め位置を設定する制御データを、右側縫い部S1の始点となる点Aからの縫い始め位置までの移動針数としたが、基準となる他の位置(例えば、鳩目部Tの頂点部分)からの縫い目数、針落ち数、あるいは、基準点からの縫い目長さ等、縫い始め位置を指定可能な制御データであれば良い。
また、上記実施の形態では、縫い終わり位置を設定する制御データを、重ね縫いの長さあるいは、重ね縫いの針数によって設定しているが、縫い始め位置を設定する場合と同様に、右側縫い部の始点となる点Aからの移動針数としても良く、また、基準となる他の位置(例えば、鳩目部Tの頂上部分)からの縫い目数、針落ち数あるいは、縫い目長さ等、縫い終わり位置を設定可能な制御データであれば良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、具体的な細部構成等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0080】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記鳩目部又は前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の鳩目部近傍としたので、縫い始め及び縫い終わりによる糸の端部が、ボタンをボタン穴に掛けた時にボタンで隠れる箇所に位置する。したがって、見栄えの良い鳩目穴かがり縫い目とすることができる。
【0081】
請求項2の発明によれば、縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の中央部近傍としたので、縫い始め及び縫い終わりによる糸の端部が、ボタンをボタン穴に掛けた時にボタンで隠れる箇所に位置する。したがって、見栄えの良い眠り目穴かがり縫い目とすることができる。
【0086】
請求項3の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項4の発明によれば、請求項2と同様の効果を得ることができる。
請求項5の発明によれば、美観に優れたボタン穴かがり縫いを施すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すためのもので、ボタン穴かがりミシンの側面図である。
【図2】同、ボタン穴かがりミシンの制御構成を示すブロック図である。
【図3】同、操作パネルの正面図である。
【図4】同、RAMに記憶されているパターンデータの一例を示す図である。
【図5】同、ボタン穴かがり縫い目形成処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】同、データ設定の流れを示すフローチャートである。
【図7】同、縫い目データ作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】同、ボタン穴かがりミシンにおいて縫製される鳩目穴かがり縫い目を模式的に示した図であり、丸閂止めの場合である。
【図9】同、ボタン穴かがりミシンにおいて作成される基準縫い目データの一例である。
【図10】同、ボタン穴かがりミシンにおいて作成される縫い目データの一例である。
【図11】同、ボタン穴かがりミシンにおいて作成される縫い目データの一例である。
【図12】同、ボタン穴かがりミシンにおいて縫製されるボタンかがり縫い目の図であり、(a)は丸閂止めされた鳩目穴かがり縫い目、(b)は流れ閂止めされた鳩目穴かがり縫い目、(c)は直線閂止めされた鳩目穴かがり縫い目、(d)は眠り目穴かがり縫い目の場合である。
【図13】従来のボタン穴かがりミシンのRAMに記憶されているパターンデータの一例を示す図である。
【図14】従来のボタン穴かがりミシンにおいて縫製される鳩目穴かがり縫い目を模式的に示した図であり、丸閂止めの場合である。
【図15】従来のボタン穴かがりミシンにおいて縫製される鳩目穴かがり縫い目を模式的に示した図であり、(a)は流れ閂止め、(b)は直線閂止めの場合である。
【図16】従来のボタン穴かがりミシンにおいて縫製される鳩目穴かがり縫い目を示す図であり、(a)は丸閂止め、(b)は流れ閂止め、(c)は直線閂止めの場合である。
【図17】 (a),(b)は、従来のボタン穴かがりミシンにおいて縫製される眠り目穴かがり縫い目を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU(制御手段、縫い目データ作成手段)
3 RAM
5 操作パネル(制御データ設定手段)
26 針棒
29 送り台(支持手段)
100 ボタン穴かがりミシン
K、K1、K2 閂止め縫い部
N2、N3 縫い目データ
M 鳩目穴かがり縫い目
S1、S2、S3、S4 側縫い部
U 眠り目穴かがり縫い目
Claims (5)
- 縫い目データにより鳩目部と鳩目部に連なる左右側縫い部と左右側縫い部の端部どうしを連結する閂止め縫い部とからなる鳩目穴かがり縫い目を形成するボタン穴かがりミシンであって、
縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記鳩目部又は前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の鳩目部近傍としたことを特徴とするボタン穴かがりミシン。 - 縫い目データにより直線状の左右側縫い部と左右側縫い部の端部どうしを連結する閂止め縫い部とからなる眠り目穴かがり縫い目を形成するボタン穴かがりミシンであって、
縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の中央部近傍としたことを特徴とするボタン穴かがりミシン。 - 鳩目部と鳩目部に連なる左右側縫い部と左右側縫い部の端部どうしを連結する閂止め縫い部とからなる鳩目をボタン穴の周囲に形成する穴かがり縫い目の形成方法において、
縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記鳩目部又は前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の鳩目部付近としたことを特徴とするかがり縫い目の形成方法。 - 直線状の左右側縫い部と左右側縫い部の端部どうしを連結する閂止め縫い部とからなる眠り目穴かがり縫い目をボタン穴の周囲に形成する穴かがり縫い目の形成方法において、
縫い始め位置及び縫い終わり位置を、前記左右の側縫い部のうちいずれかの側縫い部の中央部付近としたことを特徴とする穴かがり縫い目の形成方法。 - 前記縫い始め位置から縫い始めて再び縫い始め位置に戻ってきた後に縫い始め位置の縫い目に重ねて形成される重ね縫いの最終針位置を縫い終わり位置として前記鳩目穴かがり縫い目又は前記眠り目穴かがり縫い目を形成することを特徴とする請求項3又は4に記載の穴かがり縫い目の形成方法。
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