JP4301857B2 - 根巻きボタン付けミシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、根巻きボタン付けミシンに係り、特に見栄えのよい根巻きを形成する根巻きボタン付けミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ボタンを布地に縫い付けるミシンとして、布地上にボタンを縫い付けた(すくい縫い)後、さらにボタンと布地との間にある縫い糸の周りに糸を巻くこと(根巻き)により、ボタンを布地上から浮かせて見栄えのよいボタン付けを行うことのできる根巻きボタン付けミシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この根巻きボタン付けミシン100には、図13に示すように、布地cを保持するタング101と、ボタンbを保持するボタン保持ユニット102とが設けられている。タング101は、縫い針103の昇降経路に対して、布地cのボタン取付箇所を折り曲げた状態で保持するようになっている。一方、ボタン保持ユニット102には、布地cを保持したタング101を支持する支持板104と、支持板104によって支持されたタング101に対して、ボタンbを水平又は垂直に切り換え自在に把持するボタンチャック105とが設けられている。ボタンチャック105は、ボタンbを把持する一対の把持部106を有しており、この把持部106が回転軸107の駆動に伴って回動することにより、ボタンbを水平又は垂直に切り換えることができるようになっている。また、ボタン保持ユニット102若しくはタング101には、布地cとボタンbとの相対位置を変化させる相対位置変化機構(図示省略)が設けられており、この相対位置変化機構によってボタン付け時に布地cとボタンbとを所定の相対位置に配置するようになっている。
【0003】
次に上記した根巻きボタン付けミシン1によって行われるボタン付け動作について、図14及び図15を参照にして説明する。
【0004】
まず、図14(a)、(b)に示すように、タング101が布地cを保持した状態で、支持板104により支持されると、ボタンチャック105にボタンbを水平状態で把持させる。このとき、相対位置変化機構がボタン付けに適するようにボタンb及び布地cの相対位置を変化させて固定する。これにより布地cのボタン取付箇所とボタンbとが対峙することになるので、縫い針103を1つのボタン孔hに下降させて糸tを通す。その後、縫い針103は上昇するが、ボタン孔hよりも上方に位置すると、他のボタン孔hと縫い針103とを対峙させるように、タング101及びボタン保持ユニット102が所定距離移動する。縫い針103は再度下降するが、このときは他のボタン孔hを貫通して糸tを通すことになる。これを繰り返すことで、図15(a)に示すように、布地cとボタンbとの間に隙間を空けてボタン付けを行う、いわゆるすくい縫いが施される。
【0005】
すくい縫いが完了すると、図14(c)に示すように、ボタンチャック105はボタンbを把持したまま垂直状態に切り換える。その後、縫い針103の上下位置に基づいてタング101及びボタン保持ユニット102を一体に所定のタイミングで水平方向へ移動させつつ、図15(b)に示すように、縫い針103をボタンbと布地cとの間に張られた糸tの両側に交互に下降させて、糸Tに根巻き縫いを施す。以上の動作によってボタン付けが完了する。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−177679号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ボタンの種類も多様化しているため、いずれのボタンに対しても見栄えのよい根巻きを形成させることが望まれているが、上記した従来の根巻きボタン付けミシンであると、根巻き縫い時におけるボタンb及び布地cの相対位置は、ボタン孔が中心に対して均一に配置されたボタンに対応して設定されているために、例えばボタン孔hが中心に対して不均一に配置されたボタンbを布地につける場合には、すくい縫いによってボタンbと布地cとの間に張られた糸tが傾いてしまい、見栄えのよい根巻きを形成するのが困難であった。
【0008】
本発明の課題は、ボタン孔が中心に対して不均一に配置されたボタンであっても見栄えのよい根巻きを形成する根巻きボタン付けミシンを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
ボタンを水平状態にして、前記ボタンのボタン孔と布地との間に根糸を施すことによって、前記ボタンを前記布地に縫い付け、その後前記ボタンを垂直状態にして、前記根糸に対してジグザグ縫いで根巻き縫いを施す根巻きボタン付けミシンにおいて、
前記布地を保持する布地保持部と、
前記布地に対して、前記ボタンを水平状態及び垂直状態に切り換え自在に保持するボタン保持機構と、
前記布地及び垂直状態の前記ボタンの相対位置を変化させる相対位置変化機構と、
前記ボタン付け時における前記相対位置が入力される入力装置と、
前記入力装置の入力結果に基づいて、前記相対位置変化機構を制御する制御装置とを備え、
前記布地及び前記ボタンの相対的な垂直位置を変化させるための条件が前記入力装置に入力されると、前記制御装置は、前記根巻き縫い時に前記相対位置変化機構を制御して、前記根糸が前記根巻き縫いの進行方向に対して上方に傾くように、前記布地及び前記ボタンの相対的な垂直位置を変化させて前記根巻き縫いを形成することを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、入力装置から布地と垂直状態におけるボタンとの相対位置を入力すれば、その相対位置に布地とボタンとが配置されるように制御装置が相対位置変化機構を制御するので、作業者が意図する相対位置に自在に変更させることができる。したがって、ボタンの形状やボタン孔の配置、根巻きの高さ或いは布地の種類や糸の種類などの縫製条件に応じて、その都度最適な相対位置を設定することができ、いずれの場合においても見栄えのよい根巻きを形成することができる。
ここで、従来では根巻き縫い時に根糸を水平にして根巻きを形成していたが、近年、縫いの進行方向に対して根糸が上方に傾いていれば、さらに見栄えのよい根巻きを形成できることが分かった。つまり、請求項1記載の発明のように、布地及び前記ボタンの相対的な垂直位置を変化させるための条件を入力装置に入力すると、根巻き縫い時に根糸が根巻き縫いの進行方向に対して上方に傾くように、布地及びボタンの相対的な垂直位置が変化されるので、さらに見栄えのよい根巻きを形成することができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の根巻きボタン付けミシンにおいて、
前記布地及び前記ボタンの相対的な水平位置を変化させるための条件が前記入力装置に入力されると、前記制御装置は、前記根巻き縫い時に前記相対位置変化機構を制御して、前記布地及び前記ボタンの相対的な水平位置を変化させることを特徴としている。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、布地及びボタンの相対的な水平位置を変化させるための条件を入力装置に入力すると、根巻き縫い時に布地及びボタンの相対的な水平位置が変化されるので、ボタン孔が中心に対して不均一に配置されたボタンを使用する場合においても、ボタンを垂直状態に切り換えたときの根糸が根巻き縫いに適した状態となるように、水平位置を変更させることができ、見栄えのよい根巻きを形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図1〜図12の図面を参照しながら説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0018】
根巻きボタン付けミシン1は、上下動する縫い針とルーパの協働により自動的に布地にボタンを縫い付けるものである。ルーパ及び縫い針の動作などによる縫い目の形成については周知の技術であるので、詳細な技術は省略する。
【0019】
根巻きボタン付けミシン1には、図1に示すように、ルーパ(図示省略)を先端部に内蔵するベッド部2と、ベッド部2の後端部から立設する縦胴部3と、縦胴部3の上部からベッド部2と平行になるように延出するアーム部4と、根巻きボタン付けミシン1全体を制御する制御装置9とが備えられている。
【0020】
アーム部4の先端部には、縫い針5を有する針棒6が、下方に向けて延出するように設けられている。アーム部4の内部には、図2に示すように、針棒6を上下動自在に支持して、支点ピン7を中心に揺動する針棒支持材8が設けられている。また、アーム部4の内部には、針棒6を上下動させることで縫い針5を上下動させる針棒上下機構12と、針棒支持材8を揺動させることで、針棒6を左右に揺動させて縫い針5を左右に振る針棒揺動機構15とが設けられている。
【0021】
針棒上下機構12は、図1に示すように、針棒6を上下動させるための針棒上下モータ13を有しており、この針棒上下モータ13が図示しないクランク機構を介して針棒6に連結されている。針棒上下モータ13には、回転角度や駆動速度等の駆動状態を検出するエンコーダ14が設けられており、これら針棒上下モータ13及びエンコーダ14は制御装置9に電気的に接続されている。つまり、制御装置9は、エンコーダ14から入力された駆動状態を基に針棒上下モータ13を制御するようになっている。
【0022】
針棒揺動機構15は、針棒支持材8を回転させるための針棒揺動モータ16を有しており、この針棒揺動モータ16は、図2に示す回転軸17を回転させるように、図示しない複数のリンク部材を介して回転軸17に連結されている。回転軸17の先端部には、回転軸17の回転駆動を針棒支持材8に伝達するための揺動アーム18が固定されていて、この揺動アーム18の先端部には針棒支持材8が取り付けられている。つまり、針棒揺動モータ16が駆動することによって、回転軸17及び揺動アーム18が回転し、この回転に伴って針棒支持材8が左右に揺動するようになっている。針棒揺動モータ16は、図1に示すように制御装置9に電気的に接続されており、制御装置9の制御に基づいて、針棒上下モータ13に連動して駆動するようになっている。
【0023】
また、根巻きボタン付けミシン1には、図2に示すように、縫い針5の移動経路上で所定の状態となるようにボタンBを調整するボタン調整機構10が設けられている。ボタン調整機構10には、針棒6の後方においてアーム部4の下部に固定されたプレート11が備わっており、このプレート11には、ボタンBをベッド部2に対して前後方向に移動させる前後移動機構20が設けられている。
【0024】
前後移動機構20には、アーム部4とベッド部2との間の空間で前後に移動自在となるようにプレート11に取り付けられるベース21が備えられている。ベース21の上方には、アーム部4に固定されて前後移動機構20の駆動源となる前後移動用モータ22が配置されており、この前後移動用モータ22の回転軸にはピニオン23が固定されている。ベース21の上面には、前後方向に延在するラック24が、前後移動用モータ22のピニオン23と噛合するように配置されている。つまり、この前後移動機構20では、前後移動用モータ22が駆動することで、ベース21がプレート11に対して前後に移動するようになっている。
【0025】
また、ボタン調整機構10には、ボタンBをベッド部2に対して上下に移動させて高さを調整する上下移動機構30が設けられている。上下移動機構30には、ベース21の内部に固定されて上下移動機構30の駆動源となる上下移動用モータ31が設けられており、この上下移動用モータ31の回転軸にはピニオン32が固定されている。ピニオン32はベース21の一側面から外部に突出している。このベース21の一側面には、ピニオン32に噛合するラック33が、上下方向に移動自在に設置されている。ラック33には、ラック33から前方に向けて延出するチャック支持アーム34が固定されている。つまり、この上下移動機構30では、上下移動用モータ31が駆動すると、ラック33とともにチャック支持アーム34が上下に移動するようになっている。
【0026】
また、ボタン調整機構10には、ボタンBをベッド部2に対して左右方向に移動させる左右移動機構40が設けられている。左右移動機構40には、左右方向の軸心周りに回転自在となるように、チャック支持アーム34の先端部に取り付けられたユニット支持部41が設けられている。このユニット支持部41の上部には、左右移動機構40の駆動源となる左右移動用リニアモータ42が設置されている。また、ユニット支持部41には、左右方向に移動自在な基台43が設けられている。基台43及びユニット支持部41の間には、バネ44が取り付けられており、このバネ44の付勢力によって基台43が常に左右移動用リニアモータ42の駆動軸45に接するようになっている。つまり、左右移動機構40では、左右移動用リニアモータ42が駆動すると、駆動軸45とともに基台43がユニット支持部41に対して左右に移動するようになっている。
【0027】
また、ボタン調整機構10には、ボタンBを水平状態及び垂直状態に切り換え自在に保持するボタン保持機構50が設けられている。ボタン保持機構50には、基台43に支持されるとともに、基台43に対して左右に移動自在な一対のチャック部材51が設けられている。このチャック部材51は、基台43に回転自在に取り付けられたレバー52と連動しており、レバー52が一方向に回転した場合、一対のチャック部材51が移動して間隔が狭まり、ボタンBが把持されるようになっている。一方、レバー52が他方向に回転した場合には、一対のチャック部材51が前記場合と逆方向に移動して間隔を開き、ボタンBの把持を解除するようになっている。チャック部材51には、チャック部材51自体を回転させることで、チャック部材51に把持されたボタンBを水平状態及び垂直状態に切り換えるボタン回転機構60が設けられている。
【0028】
ボタン回転機構60には、チャック支持アーム34の基端部に取り付けられて、ボタン回転機構60の駆動源となるボタン回転シリンダ61が設けられている。ボタン回転シリンダ61は、複動型のエアシリンダであり、ロッド62を前後に進退させるものである。ロッド62の先端部には、三角リンク63の第一の頂点部分が回転自在に取り付けられている。三角リンク63の第二の頂点部分は、チャック支持アーム34の側部に回転自在に取り付けられている。そして、三角リンク63の第三の頂点部分には、棒状の主リンク64の一端部が取り付けられている。主リンク64の他端部には、ユニット支持部41に固定されて、左右方向の軸心周りに回転自在となるようにチャック支持アーム34の先端部に設置された回転体65が、回転自在に取り付けられている。つまり、このボタン回転機構60では、ボタン回転シリンダ61の駆動によって、ロッド62が前進すると、三角リンク63、主リンク64及び回転体65を介してユニット支持部41が回転して、チャック部材51及びボタンBを起立(垂直状態)させるようになっている。一方、ボタン回転シリンダ61の駆動によって、ロッド62が後退すると、三角リンク63、主リンク64及び回転体65を介してユニット支持部41が逆に回転して、チャック部材51及びボタンBを倒伏(水平状態)させるようになっている。
【0029】
なお、ボタン調整機構10に備わる各駆動源(前後移動用モータ22、上下移動用モータ31、左右移動用リニアモータ42、ボタン回転シリンダ61)は、図1に示すように制御装置9に電気的に接続されており、この制御装置9によって制御されるようになっている。
【0030】
また、図3に示すように、根巻きボタン付けミシン1には、ベッド部2の先端部で布地C(図4参照)を保持するとともに、布地Cを前後に送る布地保持機構70が設けられている。
【0031】
布地保持機構70には、ベッド部2に固定されて布地保持機構70の駆動源となる送りモータ71が設けられている。送りモータ71の前方には、図示しないプーリが配置されており、このプーリと、送りモータ71の回転軸72とにタイミングベルト73が取り付けられている。タイミングベルト73には、前後方向に延在するシャフト74に摺動自在に支持された布送りベース75が固定されており、タイミングベルト73が動作すると、シャフト74に案内されて布送りベース75が前後動するようになっている。布送りベース75の上端部には、略水平面を有する下板76が固定されている。下板76の前部には開口761が形成されており、開口761の後方には針板77が取り付けられている。針板77の中央部には針孔771が形成されており、針板77の前縁部には凹部772が形成されている。下板76において、凹部772及び針孔771に対応する箇所には、針孔となる長孔762が形成されている。
【0032】
一方、布送りベース75の下端部には、前後に延在するシリンダベース78の後端部が固定されている。シリンダベース78の前端部には、円弧状に形成されたタング支持部79が、左右方向の軸回りに回転自在に取り付けられている。タング支持部79の先端部には、布地Cを保持するためのタング80が固定されている。タング80の先端部には、針孔801が設けられている。
【0033】
また、シリンダベース78の中央部には、タング80を駆動するためのタングシリンダ81が、左右方向の軸回りに回転自在に設置されている。タングシリンダ81は、出力ロッド811を進退させるものである。出力ロッド811は、タングリンク82の一端部に左右方向の軸回りに回転自在に取り付けられている。タングリンク82の他端部は、タング支持部79の基端部に固定されている。
【0034】
そして、下板76の先端部には、タング80ごと布地Cを挟持して保持する布地保持部83が設けられている。布地保持部83は2つのバネ挟持部831を有している。各バネ挟持部831は、上下に対向する2つの板ばねから構成されている。布地保持部83の後縁部には開口761に臨むように針孔832が設けられている。
【0035】
上記した布地保持機構70では、タングシリンダ81の動力によって、タング支持部79とともにタング80が起伏するようになっている。更に、送りモータ71の動力で、下板76とともにタング80が一体となって前後方向(つまり、布送り方向)に移動するようになっている。なお、送りモータ71、タングシリンダ81は、図1に示すように、制御装置9に電気的に接続されており、この制御装置9によって制御されるようになっている。
【0036】
以上のように、本実施形態では、布地C及び垂直状態におけるボタンBの相対位置を変化させる相対位置変化機構は、ボタン調整機構10及び布地保持機構70によって構成されている。
【0037】
次に、制御装置9について説明する。図1に示すように、制御装置9は、CPU91と、RAM92と、ROM93と、これらを接続するシステムバスとを有する演算処理装置を基本構成としている。制御装置9には、上記したように針棒上下モータ13、エンコーダ14、針棒揺動モータ16、前後移動用モータ22、上下移動用モータ31、左右移動用リニアモータ42、ボタン回転シリンダ61、送りモータ71、タングシリンダ81が電気的に接続されるとともに、さらに、例えば液晶ディスプレイ等の画像を表示する表示装置94、縫製における各種指示が入力される入力装置95、縫製開始を指示するために用いられる操作ペダル96が電気的に接続されている。なお、制御装置9には、これら以外にも根巻きボタン付けミシン1の各駆動部などが接続されている。
【0038】
制御装置9は、入力装置95及び操作ペダル96からの各種指示に基づいて、ROM93中に書き込まれている制御プログラムや制御データに従い各種駆動部を制御するようになっている。
【0039】
入力装置95は、例えば、表示装置94の表示面に設けられたタッチパネルであり、表示装置94の表示面がタッチされたことを検知して、その旨をCPU91に出力するものである。
【0040】
次に、根巻きボタン付けミシン1によるすくい縫い及び根巻き縫いについて図4〜図6を参照して詳細に説明する。なお、以下では、ボタンBは4つのボタン孔H1〜H4が形成されているボタンであるとして、すくい縫いは、ボタン孔H1及びボタン孔H2への針落ちが順次繰り返された後に、ボタン孔H3及びボタン孔H4への針落ちが順次繰り返されるように行われる平行縫いであるとして説明する。また、図4において、ボタン孔H1及びボタン孔H2は前後に並んでおり、ボタン孔H3及びボタン孔H4も前後に並んでおり、ボタン孔H1及びボタン孔H3は対角に並んでいる。
【0041】
まず、作業者がタング80の先端部をくるむように布地Cをタング80にセットすると、タングシリンダ81によって出力ロッド811は引き込まれ、タング支持部79が起立するように回転する。これにより、タング80の先端部がバネ挟持部831に向かって移動し、タング80とともに布地Cがバネ挟持部831に挟持される。この際、タング80の針孔801は、上下方向から見ると、布地保持部83の針孔832に対してほぼ一致するようになっている。このようにセットされた布地Cに対して、チャック部材51に把持されたボタンBは、タング80の先端部の近傍(つまり、布地保持部83の近傍)に配置される。
【0042】
布地Cが布地保持部83にセットされたら、チャック部材51に把持されたボタンBは、図4に示すような位置へボタン調整機構10によって移動されるとともに、布地Cは図4に示すような位置へと布地保持機構70によって移動される。つまり、布地保持機構70は、針孔832及び針孔801を縫い針5の直下に位置するように布地Cを移動させるとともに、ボタン調整機構10は縫い針5の直下に位置するようにボタンBを移動させる。ボタン調整機構10の動作について詳細に説明すると、ボタン回転機構60がボタンBを倒伏状態にして、上下移動機構30が布地Cから所与間隔Iを空けるようにしてボタンBを布地Cの上方へ移動させ、更に、ボタンBの中心部(つまり、ボタン孔H1とボタン孔H4の対角線と、ボタン孔H3とボタン孔H4の対角線との交差部)が縫い針5の直下に位置するように左右移動機構40及び前後移動機構20がボタンBを移動させる。これにより、すくい縫いの準備が完了する。
【0043】
次いで、針棒揺動機構15が縫い針5をボタン孔H1の直上に位置させる。そして、針棒上下機構12が針棒6とともに縫い針5を上下に往復移動させつつ、ボタンBと布地Cの相対的な位置関係を保つようにして布地保持機構70が布地Cを前後に往復移動させるとともに、前後移動機構20がボタンBを前後に往復移動させる。これにより、縫い針5がボタン孔H1及びボタン孔H2に交互に針落ちして、上糸がボタンBと布地Cとの間に架け渡される(以下、ボタン孔H1及びボタン孔H2と布地Cに架け渡された糸を左根糸T1と述べる。)。なお、ボタンB及び布地Cの前後移動は、縫い針5がボタン孔H1及びボタン孔H2から上方に抜けている際に行われる。
【0044】
ボタン孔H1及びボタン孔H2への縫いが終了したら、針棒揺動機構15が縫い針5をボタン孔H4の直上に位置させる。そして、針棒上下機構12が針棒6とともに縫い針5を上下に往復移動させつつ、ボタンBと布地Cの相対的な位置関係を保つようにして布地保持機構70が布地Cを前後に往復移動させるとともに、前後移動機構20がボタンBを前後に往復移動させる。これにより、縫い針5がボタン孔H3及びボタン孔H4に交互に針落ちして、ボタン孔H3及びボタン孔H4と布地Cに右根糸T2が施される。
【0045】
ボタン孔H3及びボタン孔H4への縫いが終了したら、糸切断機構が上糸を一度切断して、ボタン回転機構60がボタンBを布地C(言い換えれば、タング80の先端)の後方で(つまり、下板76の開口761で)ボタンBを起立させる。これにより、ボタンBと布地Cの位置関係は図5(a)に示すようになり、これ以降根巻き縫いが施される。
【0046】
以下、根巻き縫いが布地C側からボタンB側に向けて進行する正根巻き縫いの場合と、根巻き縫いがボタンB側から布地C側に向けて進行する逆根巻き縫いの場合について説明する。
【0047】
正根巻き縫いの場合には、図5(b)における▲1▼地点から、針棒上下機構12が針棒6とともに縫い針5を上下に往復移動させつつ、針棒上下機構12に連動して針棒揺動機構15が針棒6とともに縫い針5を左根糸T1及び右根糸T2上で左右に振る。これにより、縫い針5は左根糸T1の左脇及び右根糸T2の右脇に交互に繰り返されるように下降する。この際、ボタンBと布地Cの相対的な位置関係を保つようにして布地保持機構70が布地Cを前へ移動させるとともに、前後移動機構20がボタンBを前方に移動させる。これにより、図5(b)における布地C側の▲1▼地点からボタンB側の▲2▼地点に向けてジグザグに根巻き糸T3が左根糸T1及び右根糸T2を巻くようにして施され、このジグザグ縫いが根巻き縫いとなる。
【0048】
逆根巻き縫いの場合には、図5(b)における▲2▼地点から、縫い針5を上下動及び左右振れ運動させつつ、ボタンBと布地Cの相対的な位置関係を保つようにして、布地保持機構70が布地Cを後方に移動させるとともに、前後移動機構20がボタンBを後ろに移動させる。これにより、図5(b)におけるボタンB側の▲2▼地点から布地C側▲3▼に向けて根巻き縫いが施される。
この上記した進行方向の異なる根巻き縫いを交互に繰り返すことで複数層の根巻きを形成することを可能としている。
【0049】
なお、根巻き縫い時においては、各層毎にピッチが異なる場合があるので、布地保持機構70及び前後移動機構20は、各層毎に設定されたピッチに応じて布地C及びボタンBを移動させるようになっている。
【0050】
ここで上記したピッチや、根巻き縫いの層数、垂直状態におけるボタンB及び布地Cの相対位置等の根巻き条件や、すくい縫い条件、巻き込み条件等のボタン付け時における各種条件は、入力装置95から入力されるようになっている。各種条件を入力する際においては、その条件毎に異なる設定画面が表示されるが、ここでは、図6〜図9に示されるような、すくい縫い条件が入力されるすくい縫い条件設定画面200と、図10〜図12に示されるような、根巻き条件が入力される根巻き条件設定画面300とを例示して、条件入力手順について説明する。
【0051】
まず、図6〜図9を参照にして、すくい縫い条件設定画面200について説明する。このすくい縫い条件設定画面200は、ボタンBのボタン孔H1、H2、H3、H4の座標が入力される画面であるが、これ以外の他のすくい縫い条件が入力される場合には、その条件毎の設定画面が表示される。
【0052】
図6〜図9に示すように、すくい縫い条件設定画面200の上部には、他の条件設定画面に切り換える複数の条件切換キー201が配列されている。すくい縫い条件設定画面200の中央には、平面視したボタンBを模した第1ボタンアイコン202と、第1ボタンアイコン202に重なって表示され、縫い針5を模した第1針アイコン203が配置されている。第1ボタンアイコン202の右側には、縫い針5を上下動させるための針用上移動キー204、針用下移動キー205が配置されている。また、第1ボタンアイコン202の下方には、第1針アイコン203を移動させて、座標設定可能なボタン孔H1、H2、H3、H4を切り換えるボタン孔切換キー206、207が配置されている。ボタン孔切換キー206、207の右側には、終了キー208が配置されている。
また、すくい縫い条件設定画面200の下部には、ボタンB及び布地Cを縫い針5に対して相対的に水平方向に移動させるための前移動キー210、後移動キー209、左移動キー211、右移動キー212が配置されており、これらの中央部には第2針アイコン213が配置されている。
【0053】
次に根巻き条件設定画面300について、図10〜図12を参照にして説明する。なお、すくい縫い条件設定画面200と共通する部分においては、同一の符号を付して説明を省略する。
この根巻き条件設定画面300は、垂直状態におけるボタンB及び布地Cの相対位置、根巻き縫いの開始位置及び完了位置が入力される画面であるが、これら以外の他の根巻き条件が入力される場合には、その条件毎の設定画面が表示される。
【0054】
図10は、垂直状態におけるボタンB及び布地Cの相対位置を設定する際における根巻き条件設定画面300であり、根巻き条件設定画面300の中央には、根巻き縫い時におけるボタンB、布地C、左根糸T1、右根糸T2及び根巻き糸T3を模した根巻きアイコン301が配置されている。また、根巻き条件設定画面300の下部には、垂直状態におけるボタンB及び布地Cの相対位置を変化させるための上変化キー302、下変化キー303、左変化キー304、右変化キー305が配置されており、これらの中央部には第2ボタンアイコン306が配置されている。
そして、垂直状態におけるボタンB及び布地Cの相対位置の設定から開始位置及び完了位置の設定に切り換わると、図11及び図12に示すように、根巻き条件設定画面300の中央には、根巻きアイコン301と重なるように、第1針アイコン203が配置される。また、上変化キー302、下変化キー303、左変化キー304、右変化キー305及び第2ボタンアイコン306は、それぞれ前移動キー210、後移動キー209、左移動キー211、右移動キー212及び第2針アイコン213に切り換わる。
【0055】
ここで、すくい縫い条件設定画面200及び根巻き条件設定画面300のいずれの場合においても、作業者が針用上移動キー204及び針用下移動キー205をタッチすれば、それに応じて制御装置9は針棒上下機構12の針棒上下モータ13を制御して、針棒6及び縫い針5を上下動するようになっている。また、作業者が前移動キー210、後移動キー209、左移動キー211、右移動キー212、左変化キー304及び右変化キー305をタッチすれば、それに応じて制御装置9は、相対位置変化機構の駆動源、つまりボタン調整機構10の各駆動源(前後移動用モータ22、上下移動用モータ31、左右移動用リニアモータ42、ボタン回転シリンダ61)及び布地保持機構70の送りモータ71を制御して、縫い針5、ボタンB及び布地Cの水平方向における相対的な位置関係(水平位置)を変化させる。一方、作業者が上変化キー302、下変化キー303をタッチすれば、それに応じて制御装置9は、相対位置変化機構の駆動源、つまりボタン調整機構10の各駆動源(前後移動用モータ22、上下移動用モータ31、左右移動用リニアモータ42、ボタン回転シリンダ61)及び布地保持機構70の送りモータ71を制御して、ボタンB及び布地Cの垂直方向における相対的な位置関係(垂直位置)を変化させる。
【0056】
以下、すくい縫い条件及び根巻き条件の入力手順について説明する。
まず、すくい縫い条件の設定時には、作業者はチャック部材51にボタンBをセットする。入力装置95には、図6に示すように、これから座標が設定される1つめのボタン孔H3が第1針アイコン203によって指し示されたすくい縫い条件設定画面200が表示されている。作業者は縫い針5及びボタンBを目視しながら、すくい縫い条件設定画面200の針用上移動キー204、針用下移動キー205をタッチして、縫い針5をボタンBに近づけ、その後、縫い針5がボタン孔H3の中央に位置するように、前移動キー210、後移動キー209、左移動キー211、右移動キー212をタッチする。縫い針5がボタン孔H4の中央に位置すると、作業者はボタン孔切換キー206、207をタッチして、その他のボタン孔H1、H2、H4の座標設定に切り換える。このとき、ボタン孔切換キー206、207がタッチされることで、その設定値は制御装置9に出力される。
【0057】
他のボタン孔H1、H2、H4の座標設定においても、図7〜図10に示すように、すくい条件設定画面200の第1針アイコン203は、これから座標が設定されるボタン孔H1、H2、H4を指し示している。そして、作業者は、1つめのボタン孔H3と同様に、針用上移動キー204、針用下移動キー205、前移動キー210、後移動キー209、左移動キー211、右移動キー212をタッチして、各ボタン孔H1、H2、H4の座標設定を行う。最後に座標設定が行われたボタン孔H1、H2、H4については、終了キー208がタッチされることで、その設定値は制御装置9に出力される。
【0058】
すくい縫い条件の設定が完了すると、入力装置95には、図10に示すように根巻き条件設定画面300が表示される。このとき、制御装置9は、チャック部材51に把持されたボタンBが垂直状態となるように、ボタン回転機構60を制御する。作業者はボタンB及び布地Cを目視しながら、根巻き縫い時のボタンB及び布地Cの相対位置が意図するものとなるように、上変化キー302、下変化キー303、左変化キー304、右変化キー305をタッチする。
【0059】
ここで、根巻き縫い時におけるボタンB及び布地Cの相対位置は、ボタンBの形状やボタン孔H1、H2、H3、H4の配置、根巻きの高さ或いは布地Cの種類や糸の種類などの縫製条件に応じて異なるが、左根糸T1及び右根糸T2が根巻き縫いの進行方向に対して上方に傾くように設定されていれば、見栄えのよい根巻きを形成するうえで好ましい。この場合、少なくとも最上層の根巻き縫いの進行方向に対して傾いていれば、最終的に見栄えのよい根巻きを形成することができる。
【0060】
また、根巻き縫い時におけるボタンB及び布地Cの相対位置は、ボタン孔H1、H2、H3、H4が中心に対して不均一に配置されたボタンを使用する場合には、少なくとも左根糸T1及び右根糸T2が根巻き縫いの進行方向に対して左右に傾かないように設定されていることが好ましい。これにより、ボタン孔H1、H2、H3、H4が中心に対して不均一に配置されたボタンであっても、見栄えのよい根巻きを形成することができる。
【0061】
そして、ボタンB及び布地Cの相対位置が意図するものとなったら、作業者は終了キー208をタッチして、相対位置設定を終了させて、根巻き縫いの開始位置及び完了位置の設定に切り換える。ここで、終了キー208がタッチされることで、その設定値は制御装置9に出力される。
【0062】
根巻き縫いの開始位置の設定では、作業者は、縫い針5、ボタンB及び布地Cを目視しながら、開始位置が意図するものとなるように、図11に示す根巻き条件設定画面300の前移動キー210、後移動キー209、左移動キー211、右移動キー212をタッチする。そして、開始位置が意図するものとなったら、作業者は終了キー208をタッチして、開始位置設定を終了させて、完了位置の設定に切り換える。ここで、終了キー208がタッチされることで、その設定値は制御装置9に出力される。
完了位置の設定においても、開始位置の設定と同様に、図12に示す根巻き条件設定画面300の前移動キー210、後移動キー209、左移動キー211、右移動キー212をタッチして、完了位置を意図するものに設定し、終了キー208をタッチする。ここで、終了キー208がタッチされることで、その設定値は制御装置9に出力される。
上記手順によって、すくい縫い条件及び根巻き条件が設定される。
【0063】
以上のように、本実施形態の根巻きボタンつけミシン1によれば、入力装置95から布地CとボタンBとの相対位置を入力すれば、その相対位置に布地CとボタンBとが配置されるように制御装置9が相対位置変化機構を制御するので、作業者が意図する相対位置に自在に変更させることができる。したがって、ボタンBの形状やボタン孔H1、H2、H3、H4の配置、根巻きの高さ或いは布地Cの種類や糸の種類などの縫製条件に応じて、その都度最適な相対位置を設定することができ、いずれの場合においても見栄えのよい根巻きを形成することができる。
【0064】
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、本実施形態では、根巻き縫い条件の設定時においては、布地Cに対するボタンBの相対位置を直接、入力装置95から入力する場合を例示したが、これ以外にも、例えば、左根糸T1及び右根糸T2の進行方向に対する傾きを入力して、この入力値を基に制御装置9が相対位置を算出し、設定するようにしてもよい。上記したように根巻き縫い時においては、左根糸T1及び右根糸T2が縫いの進行方向に対して上方に傾いていることが、見栄えのよい根巻きを形成するのに最適であるが、この傾きは、布地の種類、糸の種類、根巻きの高さの違い等に応じて、最適な値が異なる。最適な傾きは実験やシミュレーション等を行うことによって求められるため、この傾きを入力できれば、相対位置の設定が容易となる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、布地及びボタンを作業者が意図する相対位置に自在に変更させることができる。したがって、ボタンの形状やボタン孔の配置、根巻きの高さ或いは布地の種類や糸の種類などの縫製条件に応じて、その都度最適な相対位置を設定することができ、いずれの場合においても見栄えのよい根巻きを形成することができる。
また、縫いの進行方向に対して根糸が上方に傾くように布地とボタンとの垂直位置を変更することができ、さらに見栄えのよい根巻きを形成することができる。
【0066】
請求項2記載の発明によれば、ボタン孔が中心に対して不均一に配置されたボタンを使用する場合においても、ボタンを垂直状態に切り換えたときの根糸が根巻き縫いに適した状態となるように、水平位置を変更させることができ、見栄えのよい根巻きを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る根巻きボタン付けミシンの概略構成を表す説明図である。
【図2】図1の根巻きボタン付けミシンに備わるボタン調整機構を表す斜視図である。
【図3】図1の根巻きボタン付けミシンに備わる布地保持機構を表す斜視図である。
【図4】すくい縫い時におけるボタン及び布地の位置関係を示す説明図である。
【図5】根巻き縫い時における縫い手順を表す説明図である。
【図6】図1の根巻きボタン付けミシンに備わる入力装置に表示されるすくい縫い条件設定画面を表す説明図である。
【図7】図6のすくい縫い条件設定画面の変形例を表す説明図である。
【図8】図6のすくい縫い条件設定画面の変形例を表す説明図である。
【図9】図6のすくい縫い条件設定画面の変形例を表す説明図である。
【図10】図6の入力装置に表示される根巻き縫い条件設定画面を表す説明図である。
【図11】図10の根巻き縫い条件設定画面の変形例を表す説明図である。
【図12】図10の根巻き縫い条件設定画面の変形例を表す説明図である。
【図13】従来の根巻きボタン付けミシンの要部斜視図である。
【図14】図13の根巻きボタン付けミシンによるボタン縫いの手順を示す説明図であり、(a)はすくい縫い時の状態を表す平面図、(b)はすくい縫い時の状態を表す側面図、(c)は根巻き縫い時の状態を表す平面図である。
【図15】図13の根巻きボタン付けミシンによる根巻き縫い時の状態を表す説明図であり、(a)は根巻き縫い以前の状態を表す側面図であり、(b)は根巻き縫い後の状態を表す側面図である。
【符号の説明】
1 根巻きボタン付けミシン
6 針棒
9 制御装置
10 ボタン調整機構(相対位置変化機構)
12 針棒上下機構
50 ボタン保持機構
70 布地保持機構(相対位置変化機構)
83 布地保持部
95 入力装置
B ボタン
C 布地
T1 左根糸(根糸)
T2 右根糸(根糸)
Claims (2)
- ボタンを水平状態にして、前記ボタンのボタン孔と布地との間に根糸を施すことによって、前記ボタンを前記布地に縫い付け、その後前記ボタンを垂直状態にして、前記根糸に対してジグザグ縫いで根巻き縫いを施す根巻きボタン付けミシンにおいて、
前記布地を保持する布地保持部と、
前記布地に対して、前記ボタンを水平状態及び垂直状態に切り換え自在に保持するボタン保持機構と、
前記布地及び垂直状態における前記ボタンの相対位置を変化させる相対位置変化機構と、
前記ボタン付け時における前記相対位置が入力される入力装置と、
前記入力装置の入力結果に基づいて、前記相対位置変化機構を制御する制御装置とを備え、
前記布地及び前記ボタンの相対的な垂直位置を変化させるための条件が前記入力装置に入力されると、前記制御装置は、前記根巻き縫い時に前記相対位置変化機構を制御して、前記根糸が前記根巻き縫いの進行方向に対して上方に傾くように、前記布地及び前記ボタンの相対的な垂直位置を変化させて前記根巻き縫いを形成することを特徴とする根巻きボタン付けミシン。 - 請求項1記載の根巻きボタン付けミシンにおいて、
前記布地及び前記ボタンの相対的な水平位置を変化させるための条件が前記入力装置に入力されると、前記制御装置は、前記根巻き縫い時に前記相対位置変化機構を制御して、前記布地及び前記ボタンの相対的な水平位置を変化させて前記根巻き縫いを形成することを特徴とする根巻きボタン付けミシン。
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