JP2734770B2 - 穴かがりミシン - Google Patents

穴かがりミシン

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JP2734770B2
JP2734770B2 JP27147690A JP27147690A JP2734770B2 JP 2734770 B2 JP2734770 B2 JP 2734770B2 JP 27147690 A JP27147690 A JP 27147690A JP 27147690 A JP27147690 A JP 27147690A JP 2734770 B2 JP2734770 B2 JP 2734770B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、メス機構により加工布に切込みの形成を行
うと共に、その切込みの両側に位置してかがり縫いを実
行する穴かがりミシンに関する。
(従来の技術) 従来より、第8図に示すように、加工布1に鳩目部2a
とこれに連続する直線穴部2bとからなる切込み2(以下
鳩目穴2という)を形成すると共に、この鳩目穴2に対
し、例えば矢印A,B,Cで示すように、直線穴部2bの右
側,鳩目部2aの周囲,直線穴部2bの左側の順にて、一連
のかがり縫いを自動的に実行して縫い目3を形成する穴
かがりミシンが供されている。
図示はしないが、かかる穴かがりミシンは、アーム部
に駆動機構により上下動及び揺動される針棒を設けると
共に、ベッド部にこの針棒と同期駆動されるルーパーを
設け、また、ベッド部上に加工布1がセットされ送り機
構により移動される送り台を設けて構成されている。ま
た、ベッド部には、前記ルーパーから離間した位置に固
定的に設けられ鳩目穴2の形状に対応した切断刃を有す
る下メスと、エアシリンダにより駆動されるハンマーと
からなる鳩目穴2形成用のメス機構が設けられている。
そして、マイコンからなる制御装置により上記各機構が
制御され、送り台上に固定的にセットされた加工布1に
対しメス機構により鳩目穴2を形成し、また、第7図に
示すように、送り機構により針棒の中心が相対的な二点
鎖線aに沿って移動するように送り台(加工布)を移動
させつつ、駆動機構により針棒及びルーパーを駆動させ
てかがり縫いを実行するようになっている。尚、鳩目部
2aの上半部の半円形部分を縫うときには、ルーパー及び
針棒は,上面から見て反時計回り方向に一体的に反転さ
れるようになっている。
而して、このような穴かがり縫いを行うにあたって
は、まず鳩目穴2を形成し、こののち縫い目3を形成す
る手順(以下これを「先メス方式」と称する)が一般的
である。この先メス方式にあっては、第7図(a)に示
すように、鳩目穴2の直線穴部2bの右側の縫製における
左側の針落ち点bと、左側の縫製における右側の針落ち
点bとがほぼ一致するように、予め針棒の針振り幅がl1
に設定されている。また、この先メス方式においては、
鳩目部2aの周囲の針落ち点bは鳩目部2aの内側に来るよ
うになっている。この方式によれば、加工布1の切口が
縫い目3によって隠されるようになり、外観の良い縫製
がされるのである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、一般の布地にあっては上述のような先メス
方式が採用されているのであるが、加工布1がニットな
どのほつれ易い布地である場合には、先に縫い目3の形
成を行い、こののち鳩目穴2の形成を行う後メス方式の
方が望ましいのである。
この後メス方式の場合には、第7図(b)に示すよう
に、鳩目穴2の直線穴部2bの両側の縫い目3間に、縫い
目3を構成する糸を切らずにメスが入るだけの非縫製部
分が必要となり、また、鳩目部2aの外側に針落ち点bが
来るようにしなければならない。そこで、後メス方式の
場合には、送り台の動作はそのままで針振り幅をl1から
l2に狭くすることにより、望む縫い目3を形成するよう
にしている。尚、この場合、同図に示すように、後メス
方式の場合には先メス方式の場合と比べて鳩目穴2の形
成位置がyだけずれることになり、その分、予め下メス
の位置をずらせておくようにしている。
しかしながら、従来の穴かがりミシンにあっては、針
棒の上下動の駆動源でもある主軸の回転を、針振り用カ
ム,カムフォロワー,駆動レバー,リンク機構等を介し
て針棒の揺動に変換する構成がとられており、針振り幅
を変更するためには、使用者は前記リンク機構部分に設
けられた針振り幅調整機構により微調整の作業を行わな
ければならなかった。この調整作業は面倒で時間がかか
るものであり、このため、先メス方式と後メス方式との
切替えは容易ではなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、先メス方式と後メス方式との切替えを面倒な作業な
しに容易に行うことのできる穴かがりミシンを提供する
にある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の穴かがりミシンは、加工布がセットされた送
り台を移動させる送り機構と、下端部に縫い針を有する
針棒を上下駆動させると共にそれと同期してルーパーを
駆動させる駆動機構と、独立した駆動源を有し所定の針
振り幅にて針棒を揺動させる針棒揺動機構と、送り台に
セットされた加工布に切込みを形成するメス機構とを備
え、メス機構により加工布に切込みの形成を行うと共
に、送り機構,駆動機構及び針棒揺動機構によりその切
込みの両側に位置して針振り幅に応じた幅のかがり縫い
を実行して縫い目を形成するものであって、縫い目形成
前に切込みの形成を行う先メス方式と縫い目形成後に切
込みの形成を行う後メス方式とを選択するための選択ス
イッチと、この選択スイッチによる選択に応じて前記各
機構を制御して切込み形成動作及び縫い目形成動作を順
次実行させる制御装置と、選択スイッチにより後メス方
式が選択されているときには針棒揺動機構による針振り
幅を先メス方式が選択されたときよりも小さくさせる針
振り幅変更手段とを具備した構成に特徴を有する。
(作用) 上記手段によれば、選択スイッチにより先メス方式が
選択されたときには、制御装置により、加工布にまずメ
ス機構による切込みの形成が行われ、こののちその切込
みの両側に所定幅のかがり縫いが実行される。そして、
選択スイッチにより後メス方式が選択されたときには、
制御装置により、加工布にまずかがり縫いによる縫い目
が形成され、こののちメス機構による切込みの形成が行
われる。この後メス方式では、針振り幅変更手段により
先メス方式が選択されたときよりも針振り幅が小さくな
るから、送り台の動作を先メス方式の場合と共通させて
も、切込みの両側の縫い目間に切込みを形成できるだけ
の非縫製部分を形成することができる。
この場合、針棒揺動機構は独立した駆動源を有してい
るから、針振り幅の変更が極めて容易となり、使用者は
選択スイッチを操作するだけの簡単な操作を行うだけ
で、自動的に両方式の縫製作業を実行させることができ
る。
(実施例) 以下本発明を鳩目穴がかりミシンに適用した一実施例
について、図面を参照して説明する。尚、第7図及び第
8図に示す加工布1,鳩目穴(切込み)2,縫い目3並びに
針落ち点bなどについては、従来例で述べたものと共通
するので、新たな図示を省略し符号も共通させることと
する。
まず、第2図及び第3図に基づいて鳩目穴かがりミシ
ンの全体構成について簡単に述べる。ミシン本体4は、
略矩形箱状をなすベッド部5に、その奥方部上部から前
方に連続して延びるアーム部6を一体的に有して構成さ
れ、ミシンテーブル7上に載置されている。このミシン
テーブル7には、第6図に示すように、後述する駆動機
構の駆動源となるミシンモータ8、後述する選択スイッ
チ9などを有する操作パネル、足踏み式の起動・停止ス
イッチ10などが設けられ、さらに、これも後述するが各
機構の動作を制御するCPU11,ROM12,RAM13などからなる
制御装置14が設けられている。
前記アーム部6の先端部下部には、下端部に縫い針15
を備えた針棒16が上下動及び左右への揺動が可能に設け
られ、前記ベッド部5には、この針棒16に対向してルー
パー(図示せず)を備えたルーパー土台17が設けられて
いる。そして、詳しく図示はしないが、前記ミシンモー
タ8の駆動により回転される主軸18には、針棒上下用及
びルーパー用の2つのカムが設けられている。このう
ち、針棒上下用カムにより、主軸18の回転が針棒上下駆
動レバー19(第4図参照)の矢印D方向への揺動運動に
変換され、以て、この針棒上下駆動レバー19に連結され
た針棒16が上下駆動されるようになっている。一方、ル
ーパー用カムにより、主軸18の回動がルーパー駆動レバ
ー20(第3図参照)の矢印E方向の揺動運動に変換さ
れ、以て、このルーパー駆動レバー20に連結されたルー
パーが、前記針棒16と同期して駆動されるようになって
いる。これにて、ミシンモータ8,主軸18,各カム,針棒
上下駆動レバー19,ルーパー駆動レバー20などから駆動
機構が構成されている。また、針棒16は、後述する針棒
揺動機構により所定の針振り幅にて左右に揺動されつつ
前記駆動機構により上下駆動され、前記ルーパーとの協
働により加工布1に所定幅の縫い目3を形成するかがり
縫いを実行するのである。さらに、この針棒16は、ベッ
ド部5内に設けられた反転用モータ22(第6図参照)及
び一部のみ示す反転用ギア機構23により、前記ルーパー
土台17と一体的に回動されるようになっている。この回
動にて、鳩目穴2の鳩目部2aの周囲に放射状の縫い目3
が形成されるようになっている。
そして、第5図にも示すように、ベッド部5の上面部
には加工布1がセットされる送り台24が設けられている
と共に、この送り台24の上面部分には加工布1を押さえ
るための一対の布押え25(第2図参照)が設けられてい
る。この送り台24は、全体として薄形の矩形箱状をな
し、その上面に前記一対の布押さえ25間に位置して前後
方向に長い開口部24aが設けられている。そして、この
送り台24は、ベッド部5内に設けられたX軸用パルスモ
ータ26及びY軸用パルスモータ27などからなる送り機構
28(第6図参照)により、X方向(左右方向)及びY方
向(前後方向)に水平移動されるようになっている。
さらに、ベッド部5には、該ベッド部5内に前記ルー
パー土台17の奥方側に位置して固定配置された下メス29
が設けられていると共に、この下メス29に対し上方より
接離するハンマー30が設けられている。このハンマー30
はベッド部5内に設けられたエアシリンダ31(第6図参
照)により駆動され、前記下メス29との協働により、第
7図及び第8図に示すように、加工布1に鳩目部2aとこ
れに連なる直線穴部2bとからなる切込みとして鳩目穴2
を形成するようになっている。以て、これら下メス29,
ハンマー30,エアシリンダ31などからメス機構32が構成
されている。尚、この鳩目穴2の形成は、送り台24の移
動範囲のY方向奥側で開口部24aが下メス29の上方に位
置されるメス作動位置にて行われるようになっている。
ここで、前記針棒揺動機構について第4図を参照して
述べる。
前記針棒16にはその途中部位に針棒案内部材33が上下
動及び回動可能に遊嵌され、この針棒案内部材33がアー
ム部6に回動可能に設けられ2個の脚部34aを有する針
棒回動ブラケット34に挿通されている。前記針棒案内部
材33は、筒状部33aとその下端に設けられたスライドブ
ロック部33bとを一体に有して構成され、図示はしない
が、そのスライドブロック部33bの前記脚部34aに対向す
る面(図で左右両側の面)には斜め方向に延びる斜状溝
が形成されている。そして、前記脚部34aには前記斜状
溝を相対的に摺動するガイドピン(図示せず)が設けら
れている。これにて、針棒案内部材33が上下動すると、
針状溝を有するスライドブロック部33bが針棒回動ブラ
ケット34に対して左右方向(第4図で前後方向)に変移
するようになり、以て、針棒案内部材33の上下動が針棒
16の揺動運動に変換されるようになっている。尚、前記
針棒回動ブラケット34は、前記反転用ギア機構23により
ギア34bを介して回動されるようになっており、このと
き針棒案内部材33も一体的に回動することになり、これ
にて、針棒16の揺動の方向が変化するようになってい
る。
そして、前記針棒案内部材33は、前記ミシンモータ8
とは独立して設けられた駆動源としての針振り用パルス
モータ35により駆動されるようになっている。即ち、針
振り用パルスモータ35は、アーム部6の先端部に固定さ
れ、その出力軸35aに駆動シャフト36が取付けられてい
る。そして、この駆動シャフト36に連結アーム37が取付
けられ、この連結アーム37の先端部が、前記針棒案内部
材33に対して回動自在で上下動が不能な状態に取付けら
れた連結カラー38に連結されている。これにて、針振り
用パルスモータ35の正逆転方向の往復回動により連結ア
ーム37が矢印F方向に動作し、針棒案内部材33を上下動
させて針棒16を揺動させるようになっている。以て、針
棒案内部材33,針棒回動ブラケット34,針振り用パルスモ
ータ35などから針棒揺動機構39が構成されている。ま
た、この場合、針振り用パルスモータ35の往復回動量
(通電パルス量)を変化させることにより、針棒案内部
材33の上下動作範囲が変化し、この結果、針棒16の針振
り幅ひいては形成される縫い目3の幅が変化されるよう
になっている。
さて、第6図に示すように、前記制御装置14は、前記
起動・停止スイッチ10や選択スイッチ9などからの入力
に基づき、ROM17内に記憶されたプログラムや送りパタ
ーンデータに従って、エアシリンダ31を制御すると共
に、ミシンモータ8,X軸用パルスモータ26,Y軸用パルス
モータ27,反転用モータ22,針振り用パルスモータ35を夫
々制御するようになっている。これにて、第8図に示す
ように、送り台24上に固定的にセットされた加工布1に
対し、メス機構32により鳩目部2aとこれに連続する直線
穴部2bとからなる鳩目穴2を形成すると共に、この鳩目
穴2に対し、矢印A,B,Cで示すように、直線穴部2bの右
側,鳩目部2aの周囲,直線穴部2bの左側の順にて、一連
のかがり縫いを自動的に実行して縫い目3を形成するよ
うになっている。このかがり縫いは、駆動機構により針
棒16及びルーパーを駆動させると共に、針棒揺動機構39
により針棒16を所定の針振り幅で揺動させつつ、送り機
構28により送り台24を、縫い始め位置(第5図に二点鎖
線で示す)から送りパターンデータにより指示される所
定の送り量づつ針棒16の上昇時に矢印A′,B′,C′(第
5図参照)の順に移動させ、針棒16の中心が相対的に二
点鎖線a(第7図参照)に沿って移動するように加工布
1を移動させることにより実行される。ここで、鳩目部
2aの上半部の半円形部分を縫うときには、ルーパー土台
17及び針棒6(実際は針棒回動ブラケット34)は、反転
用モータ22により、上面から見て反時計回り方向に一体
的に反転されるようになっている。尚、制御装置14に
は、針位置検出センサ40からの針位置検出信号が入力さ
れるようになっており、この信号によってX軸用パルス
モータ26,Y軸用パルスモータ27,反転用モータ22及び針
振り用パルスモータ35への通電タイミングを得るように
なっている。
そして、この縫製作業を実行させるにあたり、使用者
は、例えば加工布1の布地の種類などに応じて、選択ス
イッチ9を操作することにより、まず鳩目穴2を形成し
そののち縫い目3を形成する先メス方式と、先に縫い目
3の形成を行いそののち鳩目穴2の形成を行う後メス方
式との選択を行うことができるようになっている。この
場合、先メス方式が選択されているときには、第7図
(a)に示すように、鳩目穴2の直線穴部2bの右側の縫
製における左側の針落ち点bと、左側の縫製における右
側の針落ち点bとをほぼ一致させることにより加工布1
の切口が縫い目3によって隠されるような針振り幅l1
て縫製動作が実行されるように制御装置14は針振り用パ
ルスモータ35を制御する。一方、後メス方式の場合に
は、第7図(b)に示すように、縫い始め位置からの送
り台24の動作は上記先メス方式と同一とされ、針振り幅
が上記l1よりも小さいl2にて縫製動作が実行されるよう
に制御装置14は針振り用パルスモータ35を制御するよう
になっている。これにて、制御装置14は、本発明にいう
針振り幅変更手段として機能するようになっている。
また、後メス方式の場合には、第7図に示すように、
先メス方式の場合と比べて鳩目穴2を形成する位置がY
方向に距離yだけずれることになる。このため、本実施
例では、後メス方式のときの鳩目穴2の形成は、送り台
24が先メス方式を基準として設定されたメス作動位置か
ら距離yだけずらせた位置で行うようにしている。
次に、上記構成の作用について説明する。
縫製作業を開始するにあたっては、使用者は、操作パ
ネルの選択スイッチ9を操作することにより、先メス方
式あるいは後メス方式の選択を行った状態で、加工布1
を送り台24上にセットする。ここで、起動・停止スイッ
チ10がオン操作されると、制御装置14の制御によりミシ
ンは第1図のフローチャートに示す手順にて動作を行
う。
即ち、まず、ステップS1では選択スイッチ9の選択信
号が読込まれ、次のステップS2にて、先メス方式と後メ
ス方式とのどちらが選択されているかが判断される。こ
こで、先メス方式が選択されているときには(Yes)、
ステップS3にて、送り台24がメス作動位置に位置した状
態でエアシリンダ31によりハンマー30が作動され、下メ
ス29との協働により加工布1に鳩目穴2が形成される。
そして、次のステップS4にて、先メス方式に対応した針
振り幅l1にて縫製動作が実行されるように、針振り用パ
ルスモータ35への通電量(パルス数)が設定される。
そして、ステップS5にて、送り台24の送りパターンの
データがセットされ、縫製動作が実行される(ステップ
S6)。この縫製動作においては、まず、送り台24が加工
布1の縫い始め位置が縫い針15に対応する位置に来るま
で手前側に空送りされ、この位置から、上述のように、
駆動機構により針棒16及びルーパーを駆動させると共
に、針棒揺動機構39により針棒16を針振り幅l1で揺動さ
せつつ、送り台24を、送りパターンデータにより指示さ
れる所定の送り量づつ矢印A′,B′,C′(第5図参照)
の順に移動させる。これにより、第8図に矢印A,B,Cで
示すように、直線穴部2bの右側,鳩目部2aの周囲,直線
穴部2bの左側の順で鳩目穴2に対してかがり縫いが自動
的に実行される。この場合、針振り用パルスモータ35に
所定のパルス数で通電されて針振り幅がl1とされること
により、第7図(a)に示すように、鳩目穴2の直線穴
部2bの右側の縫製における左側の針落ち点bと、左側の
縫製における右側の針落ち点bとがほぼ一致し、また、
鳩目部2aの周囲の針落ち点bは鳩目部2aの内側に来る。
従って、加工布1の切口が縫い目3によって隠されるよ
うになり、外観の良い縫製がされるのである。この先メ
ス方式では、次のステップS7にて「No」となり、前記縫
製動作の完了にて作業は終了する。
一方、加工布1が例えばニットなどほつれ易い布地で
ある場合など、使用者が後メス方式を選択したときには
(ステップS2にてNo)、ステップS8にて、前記針振り幅
l1よりも小さい針振り幅l2にて縫製動作が実行されるよ
うに、針振り用パルスモータ35への通電量(パルス数)
が設定される。そして、上記した先メス方式の場合と同
一の送り台24の送りパターンのデータがセットされ(ス
テップS5)、縫製動作が実行される(ステップS6)。こ
れにて、先メス方式の場合と同様に直線穴部2bの右側,
鳩目部2aの周囲,直線穴部2bの左側に夫々対応したかが
り縫いが自動的に実行されるものであるが、針振り幅が
l2に設定されていることにより、第7図(b)に示すよ
うに、鳩目穴2の直線穴部2bの両側の縫い目3間に、縫
い目3を構成する糸を切らずにメスが入るだけの非縫製
部分が形成され、また、鳩目部2aの外側に針落ち点bが
来る状態となる。
そして、この縫製動作が完了すると、今度はステップ
S7にて「Yes」となり、鳩目穴2の形成動作が行われ
る。ここでは、まず、送り機構28により送り台24を先メ
ス方式を基準として設定されたメス作動位置から距離y
だけずれた位置に移動させ(ステップS9)、この状態で
加工布1に鳩目穴2が形成されるのである(ステップS1
0)。これにて、第7図(b)に示す位置に正しく鳩目
穴2が形成され、こののち、送り台24が元の位置に戻さ
れて(ステップS11)作業が終了する。
このように本実施例によれば、針振り幅を先メス方式
よりも小さくすることにより後メス方式の縫製を行うよ
うにしたので、送り台24の動作を共通させながら両方式
の縫製作業を実行させることができる。そして、針棒揺
動機構39を、独立した駆動源としての針振り用パルスモ
ータ35を有して構成したので、従来のような主軸の回転
を針棒の揺動に変換する構成のものと異なり、針振り幅
の変更を、面倒な調整作業の必要なく、針振り用パルス
モータ35への通電量を変更するだけで済ませることがで
きる。従って、選択スイッチ9の選択に基づいて針振り
用パルスモータ35の通電量を変更するだけで両方式の縫
製作業を自動的に実行させることが可能となり、この結
果、使用者は選択スイッチ9を操作するだけで、極めて
容易に先メス方式と後メス方式との切替えを行うことが
できるものである。
また、本実施例では、後メス方式の場合には、送り台
24をyだけずらせて鳩目穴2の形成動作を行うようにし
たので、予め下メス29の位置をずらせておく必要もなく
なる。
尚、上記実施例では、後メス方式において鳩目穴2形
成時に送り台24をyだけずらせることにより、先メス方
式との鳩目穴2の形成位置のずれyに対応するようにし
たが、送り台24の縫い始め位置を予め距離yだけずらせ
て縫製作業を行って縫い目3の位置を距離yだけずらせ
ておき、メス機構32による鳩目穴2の形成の動作は先メ
ス方式と同一の位置で行うようにしても良い。
また、上記実施例では、鳩目部2aと直線穴部2bとから
なる鳩目穴2に対してかがり縫いを行うミシンに適用さ
せたが、これに限らず、直線穴についてかがり縫いを行
うミシンに適用させることも可能である。
その他、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、要旨は逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る
ものである。
[発明の効果] 以上の説明にて明らかなように、本発明の穴かがりミ
シンによれば、先メス方式と後メス方式との切替えを面
倒な作業なしに容易に行うことができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はミシン
の動作手順を示すフローチャート、第2図はミシン本体
の斜視図、第3図はミシン本体の側面図、第4図はアー
ム部の先端部の内部構造を概略的に示す側面図、第5図
は送り台部分の平面図、第6図は電気的構成を示すブロ
ック図、第7図は加工布に対する鳩目穴形成位置と針落
ち点の位置との関係を先メス方式の場合及び後メス方式
の場合を並べて示す図、第8図はかがり縫いを施した加
工布の平面図である。 図面中、1は加工布、2は鳩目穴(切込み)、3は縫い
目、4はミシン本体、5はベッド部、6はアーム部、9
は選択スイッチ、14は制御装置(針振り幅変更手段)、
15は縫い針、16は針棒、24は送り台、28は送り機構、9
は下メス、32はメス機構、35は針振り用パルスモータ
(駆動源)、39は針棒揺動機構を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工布がセットされた送り台を送り移動さ
    せる送り機構と、下端部に縫い針を有する針棒を上下駆
    動させると共にそれと同期してルーパーを駆動させる駆
    動機構と、独立した駆動源を有し所定の針振り幅にて前
    記針棒を揺動させる針棒揺動機構と、前記送り台にセッ
    トされた加工布に切込みを形成するメス機構とを備え、
    前記メス機構により加工布に切込みの形成を行うと共
    に、前記送り機構,駆動機構及び針棒揺動機構によりそ
    の切込みの両側に位置して針振り幅に応じた幅のかがり
    縫いを実行して縫い目を形成するものであって、縫い目
    形成前に切込みの形成を行う先メス方式と縫い目形成後
    に切込みの形成を行う後メス方式とを選択するための選
    択スイッチと、この選択スイッチによる選択に応じて前
    記各機構を制御して切込み形成動作及び縫い目形成動作
    を順次実行させる制御装置と、前記選択スイッチにより
    後メス方式が選択されているときには前記針棒揺動機構
    による針振り幅を先メス方式が選択されたときよりも小
    さくさせる針振り幅変更手段とを具備したことを特徴と
    する穴かがりミシン。
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