JP4261698B2 - ミシンの布送り機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンの布送り機構に関し、特に、送り歯に上下方向の運動と水平方向の運動とを付与して、送り歯に布送りの四運動をさせて布を送るミシンの布送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のミシンの布送り機構について、図34により説明する。
1は送り台であり、その右端上方に送り歯2が固定され、右端下方には下方に延出する腕3が形成されている。4は上下送り軸であり、その上下送り軸4には上下駆動手段としての上下送りカム5が設けられている。6は上下送りリンクであり、その上端は前記上下送りカム5に回動自在に連結され、下端は前記送り台1の腕3に回動自在に連結されている。7は水平送り軸であり、不図示の水平駆動手段により揺動されるとともに、その軸端に水平送り腕8が固定されている。また、この水平送り腕8の上端には前記送り台1の左端が軸8′により回動自在に連結されている。
【0003】
そして、この布送り機構は、上下送り軸4の回転により、上下送りリンク6を介して送り台1の右端が上下動されるとともに、水平送り軸7の揺動により送り台1の左端が水平方向に往復動され、これにより、送り歯2は図35に示す針板9の送り歯溝10上面に対して、上下動と水平移動とにより所謂布送りの四運動を行って布を送る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の布送り機構においては、次のような問題点がある。この従来の布送り機構をもつ千鳥縫いミシンによって、図36に示すようなジグザグ縫い目を形成すると、針が一針毎に左右に振れて交互に縫い目が形成されるとともに、それらの縫い目を形成する度に、天秤や布送り等によって、縫い目糸を緊張させて糸締めをするために、その糸締め時に左右の縫い目が、縫い目糸の張力によって縫い目と縫い目が近づく矢印の方向に引き寄せられ、その結果布に縦方向の皺がよる、所謂パッカリングが発生し、製品の商品価値が低下する問題がある。
【0005】
また、従来の布送り機構をもち、二本または三本の針を持つ複数針ミシンにより、布に二本または三本の平行する縫い目を形成するとともに、その平行する縫い目の布上面に上飾り糸をジグザグ状に縫い込む所謂上飾りミシンにおいても、上飾り糸に張力を与えて縫い込むために、左右の縫い目が上飾り糸の張力によって相互に引き寄せられ、その結果布に縦方向の皺がよる、所謂パッカリングが発生し、製品の商品価値が低下する問題がある。
【0006】
そして、上記のパッカリングを減少するために糸の張力を弱くすると、糸締めが不良となる等の矛盾が生じたり、これらの糸の張力の調整に時間を要し、縫製作業能率を低下させる等の問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
少なくとも左右に二分割した送り歯と、
前記送り歯を布送り方向と交差する方向に移動可能に支持する送り台と、
前記送り歯に上下方向の運動を付与する上下駆動手段と、
前記送り歯に水平方向の運動を付与する水平駆動手段と、
前記上下駆動手段の上下送り軸に連結されるとともに、前記送り歯に布送り方向に交差する方向への運動を付与可能な左右駆動手段とを備え、
前記送り歯は支持軸(77、78)と支持部(73a、74a、94a、97a)を有し、これらが送り台の被支持部(71ca、71d、93b、93d、81)に支持されるとともに、
前記上下駆動手段と水平駆動手段と左右駆動手段による送り歯の合成運動により、前記送り歯に針から離間し布送り方向に交差する方向の運動を付与可能な構成とした。
請求項2記載の発明は、
少なくとも左右に二分割した送り歯と、
前記送り歯を布送り方向と交差する方向に移動可能に支持する送り台と、
前記送り歯に上下方向の運動を付与する上下駆動手段と、
前記送り歯に水平方向の運動を付与する水平駆動手段と、
前記上下駆動手段の上下送り軸に連結されるとともに、前記送り歯に布送り方向に交差する方向への運動を付与可能な左右駆動手段とを備え、
前記左右駆動手段により接離可能な送り歯は、送り歯同士が相互に支持可能であるとともに、
前記上下駆動手段と水平駆動手段と左右駆動手段による送り歯の合成運動により、前記送り歯に針から離間し布送り方向に交差する方向の運動を付与可能な構成とした。
請求項3記載の発明は、
少なくとも左右に二分割した送り歯と、
前記送り歯を布送り方向と交差する方向に移動可能に支持する送り台と、
前記送り歯に上下方向の運動を付与する上下駆動手段と、
前記送り歯に水平方向の運動を付与する水平駆動手段と、
前記上下駆動手段の上下送り軸に連結されるとともに、前記送り歯に布送り方向に交差する方向への運動を付与可能な左右駆動手段とを備え、
前記左右駆動手段は、一対の送り歯リンクと上下体とから構成されるとともに、
前記上下駆動手段と水平駆動手段と左右駆動手段による送り歯の合成運動により、前記送り歯に針から離間し布送り方向に交差する方向の運動を付与可能な構成とした。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のミシンの布送り機構において、
前記上下体は、送り台に上下方向に移動可能に支持されている構成とした。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3いずれか一項に記載のミシンの布送り機構において、
前記左右駆動手段は、前記水平駆動手段の水平送り軸に回動可能に支持されている構成とした。
【0022】
請求項20記載の発明によれば、縫製条件に応じてより確実にパッカリングの防止を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態について説明する。
まず、図1〜図4により第一実施例の構成を説明する。
1は送り台であり、その中央部には四角形の孔11が形成され、その孔11の前後の送り台1には対向する平行な二本の溝12、12’が形成されている。またこの送り台1には、下方に延出し縦方向の溝13が形成された案内部14と、下方から前方に延出する腕15が形成されている。
【0024】
16、16’は一対の送り歯体であり、それぞれ上面に送り歯2、2’が固定されているとともに、下方に突出する連結部17、17’が形成され、これら送り歯体16、16’は、前記の送り台1の二本の溝12、12に左右に移動自在に遊嵌されている。
18はミシンの駆動により回転する上下送り軸であり、この上下送り軸18には、上下駆動手段としての上下送りカム5と、左右駆動手段としての偏心カム19が設けられている。
【0025】
33は水平送り軸であり、不図示の水平送り機構により往復揺動されるとともに、その右端には、連動腕20と二股部21を形成した駆動腕22と一体に形成した連動体23が回動可能に支持され、左端には、水平送り腕8の下端が固定されている。また水平送り腕8の上端は、前記送り台1の左端に軸32により回動自在に連結されている。
【0026】
6は上下送りリンクであり、その上端が前記上下駆動手段としての上下送りカム5に回動自在に連結され、下端が送り台1の腕15に軸24により回動自在に連結されている。
25は左右送りリンクであり、右端を前記偏心カム19に連結し、左端を連動体23の連動腕20の先端に軸26により回動自在に連結する。
【0027】
27は上下体であり、左端を前記案内部14の溝13に上下動自在に遊嵌し、右端はそこに固定した軸28を駆動腕22の二股部21に遊嵌して連結する。
29、29’は送り歯リンクであり、それら送り歯リンク29、29’の下端は、上下体27に対して布送り方向に平行で水平な軸線をもつ軸30により回動自在に連結するとともに、送り歯リンク29の上端は送り歯台16の連結部17に布送り方向に平行で水平な軸線をもつ軸31により回動自在に連結し、送り歯リンク29’の上端は送り歯台16’の連結部17’に布送り方向に平行で水平な軸線をもつ軸31’により回動自在に連結する。
【0028】
そしてこの実施例においては上下体27と送り歯リンク29、29’により、左右駆動手段が構成されている。
次に上記第一の実施例の作用を説明する。
まず、ミシンが駆動して上下送り軸18が回転すると、上下送りカム5により、送りリンク6を介して送り台1に上下方向の運動を与えるとともに、図示しない水平送り駆動機構により水平送り軸33を揺動させ、この水平送り軸19の揺動により、水平送り腕8を介して送り台1に水平方向の運動を与える。この送り台1の上下方向の運動と水平方向の運動により、送り歯体16、16’は従来と同様な布送りの四運動を行う。
【0029】
さらにこの実施例においては、前記の上下送り軸18の回転により偏心カム19が回転し、これにより左右送りリンク25と連動体23の連動腕20とを介して連動体23を水平送り軸33を中心に揺動させ、この連動体23の揺動により、連動体23の二股部21が揺動して、軸28を介して上下体27が溝13に沿って上下に往復動する。この上下体27の上下動により図5に示すように、図5aの状態から上下体27が上昇すると、軸30が垂直方向に上昇するために、送り歯リンク29、29’を介して送り歯体16、16’は、それぞれ針Nから離れる方向の作用力を受け、この作用力によって送り歯体16、16’は、送り歯2、2’とともに送り台1の溝12、12’に沿って布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図5bの位置となる。
【0030】
反対に、図5bの位置から上下体27が下降すると、軸30が垂直方向に下降するために、送り歯リンク29、29’を介して送り歯体16、16’は、それぞれ針Nに近づく方向の作用力を受け、この作用力によって送り歯体16、16’は、送り歯2、2’とともに送り台1の溝12、12’に沿って布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図5aの位置となる。
【0031】
そしてこの送り歯2、2’の左右方向の運動は、略、針Nの針先が布から抜け出る時期、即ち送り歯2、2’による布送り方向の布送りが始まる時期から針Nから離れる方向の運動が始まり、針Nが布に突き刺さる時期、即ち送り歯2、2’による布送りが終わる時期から針Nに近づく方向の運動が始まるように、設定されている。
【0032】
そして、上記の送り歯2、2’の左右方向の運動は、前記送り歯2、2’の上下方向の運動と水平方向の運動との合成運動となり、送り歯2、2’の運動軌跡の平面形状は、略図6に示すようになり、布は針Nから左右に離れる方向の作用力を受け、横方向に張られながら布送り方向の先方に送られる。
なお、以下に示す各実施例の、送り歯2、2’の上下方向の運動と水平方向の運動と左右方向の運動との合成運動は、上述した実施例と同様なので、以下に示す各実施例においては、送り歯2、2’の合成運動の説明は省略する。
【0033】
次に、図7〜図9により第二の実施例の構成を説明する。
上記第一の実施例においては、送り歯2、2’が針Nに対してそれぞれ反対方向に離間したり、接近したりする構成としたが、この第二の実施例は、一方の送り歯2のみを針Nに対して離間したり、接近したりする構成とした。
従って、第一の実施例における送り歯2′に対応する送り歯2aをもつ送り歯体16aを、送り台1に固定するとともに、第一の実施例の送り歯体16’を駆動する送り歯リンク29′を取り除いた構成であり、他の構成は第一の実施例と同様なので、同じ構成の部分には第一の実施例と同じ番号を付し、詳細な構成、作用の説明は省略する。
【0034】
そしてこの実施例においては、駆動腕22と上下体27と送り歯リンク29により、左右駆動手段が構成されている。
これにより、ミシンが駆動すると前記第一の実施例と同様な作用によって、図9に示す上下体27が上下に往復移動される。
まず、図9aの状態から上下体27が上昇すると、軸30が垂直方向に上昇するために、送り歯リンク29を介して送り歯台16は、針Nから離れる方向の作用力を受け、この作用力によって送り歯台16は、送り歯2とともに送り台1の溝12に沿って布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図9bの位置となるが、送り歯2aは右方へ移動しない。
【0035】
反対に、図9bの位置から上下体27が下降すると、軸30が垂直方向に下降するために、送り歯リンク29を介して送り歯台16は針Nに近づく方向の作用力を受け、この作用力によって送り歯体16は、送り歯2とともに送り台1の溝12に沿って布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図9aの位置となるが、送り歯2aは移動しない。
【0036】
また、上記第二の実施例においては、送り歯2のみを左右方向に往復移動させる構成の実施例を示したが、反対に送り歯2を固定し、送り歯2’のみを左右方向に往復移動させる構成にすることもできる。
以上に説明した第一の実施例においては、送り歯2、2’両方が針Nに対してそれぞれ反対方向に離間したり、接近したりする構成とし、第二の実施例においては、一方の送り歯2または送り歯2’のみが針Nに対して離間したり、接近したりする構成の実施例を示したが、以下に説明する各実施例については、第一の実施例において説明した、送り歯2、2’両方が針Nに対してそれぞれ反対方向に離間したり、接近したりする構成の実施例のみについて説明し、一方の送り歯のみが針Nに対して離間したり、接近したりする構成の実施例の記載は省略するが、以下に説明する各実施例においても、第二の実施例において、説明した一方の送り歯2または送り歯2’のみが針Nに対して離間したり、接近したりする構成とすることができるのは勿論である。
【0037】
次に、図10〜図11により第三の実施例の構成を説明する。
この実施例は、第一と第二の実施例と同様に、送り歯2、2’をもつ送り歯体16、16’が送り台1の溝12、12’に遊嵌されているとともに、上下体27が二股部21によって上下動される。
この第三の実施例の構成の特徴は、上下体27の上方に、ハの字状の溝カム34、34’を形成したカム体35を設け、この溝カム34、34’に、送り歯2、2’をもつ送り歯体16、16’の連結部17、17’に支持した軸31、31’を遊嵌した構成である。
【0038】
この実施例においては、上下体27とカム体35により、左右駆動手段が構成されている。
これにより、ミシンが駆動すると前記第一の実施例と同様な作用によって、図1に示す上下体27が上下に往復移動される。
まず、図11aの状態から上下体27が上昇すると、上下体27とともにカム体35が垂直方向に上昇するために、送り歯台16、16’は、溝カム34、34’によって針Nから離れる方向の作用力を受け、この作用力によって、送り歯体16は送り歯2とともに送り台1の溝12に沿って布送り方向に直交する水平方向左方に移動し、送り歯体16’は送り歯2’とともに送り台1の溝12に沿って布送り方向に直交する水平方向右方に移動し、図11bの位置となる。
【0039】
反対に、図11bの位置から上下体27が下降すると、上下体27とともにカム体35が垂直方向に下降するために、送り歯体16、16’は、溝カム34、34’によって針Nに近づく方向の作用力を受け、この作用力によって送り歯体16は、送り歯2とともに送り台1の溝12に沿って布送り方向に直交する水平方向右方に移動し、送り歯体16’は送り歯2’とともに送り台1の溝12に沿って布送り方向に直交する水平方向左方に移動し、図11aの位置となる。
【0040】
次に、図12〜図13により第四の実施例の構成を説明する。
この第四の実施例の構成の特徴は、第三の実施例の構成の上下体27の上方のハの字状の溝カム34、34’を、逆ハの字状の溝カム34、34’としたカム体35を設け、この溝カム34、34’に、送り歯2、2’をもつ送り歯体16、16’の連結部17、17’に支持した軸31、31’を遊嵌した構成である。この実施例においては、上下体27とカム体35とにより左右駆動手段が構成されている。
【0041】
これにより、ミシンが駆動すると前記第三の実施例と同様な作用によって、図11に示す上下体27が上下に往復移動されるのであるが、溝カム34、34’が逆ハの字状のため、上下体27の上下動に対する送り歯2、2’の移動方向が、前記第三の実施例とは逆となる。
即ち、図13aの状態から上下体27が下降すると、送り歯2、2’は図13bのようにそれぞれ針Nから離れる方向の布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図13bの状態から上下体27が上昇すると、送り歯2、2’は図13aのようにそれぞれ針Nに近づく方向の布送り方向に直交する水平方向に平行に移動する。
【0042】
従って、この第四の実施例においては、上下体27を下降することによって送り歯2、2’が針Nから離れ、上下体27が上昇することによって送り歯2、2’が針Nに近づく構成なので、第一と第二の実施例に示した二股部21を形成した駆動腕22を、偏心カム19の位相と180度異なる位相をもつ偏心カム19とは別の偏心カムにより駆動する必要がある。
【0043】
次に、図14〜図17により第五の実施例の構成を説明する。
この第五の実施例は、図1に示す第一の実施例の、偏心カム19によって揺動し二股部21をもつ連動体23により駆動され、また送り歯2、2’をを固定した送り歯台16、16’は、図1に示す第一の実施例の送り台1の溝12、12’に、それぞれ遊嵌されている。
【0044】
第五の実施例の構成は、図16に示されているように、送り台1に下方に垂下し下端がL字状に折曲された支持腕36が設けられ、その先端には、L字状の連動体37が軸38により回動自在に支持されている。そしてこの連動体37には、上方に二股部39が形成されているとともに、一端には第一実施例の連動体23の二股部21に遊嵌する軸40が支持されている。41は摺動体であり、送り台1に対して布送り方向に平行な水平方向に摺動自在に支持されている。そしてこの摺動体41には、前記連動体37の二股部39に遊嵌する水平方向の軸42と、上端に垂直な軸43とが設けられている。44、44’は送り歯リンクであり、これら送り歯リンク44、44’の一端は図15に示すように連動体37の軸43に回動自在に連結され、送り歯リンク44の他端は送り歯体16に軸45により回動自在に連結され、送り歯リンク44’の他端は送り歯体16’に軸45’により回動自在に連結されている。
【0045】
この実施例においては、連動体37と摺動体41と送り歯リンク44、44’とにより、左右駆動手段が構成されている。
この第五の実施例においてミシンが駆動すると、第一の実施例と同様に、送り台1は送り歯台16、16’とともに送り歯2、2’を従来と同様に布送りの四運動を行う。
【0046】
この送り歯2、2’の布送りの四運動に加えて、第一の実施例の連動体23の二股部21により、図16の軸40が往復動される。この軸40が往復動されると、連動体37は軸38を中心に往復回動され、この回動は連動体37の二股部39から摺動体41の軸42に伝達されて、図15、図17に示す摺動体41の軸43を上下に往復動させ、以下に説明するように送り歯2、2’を針Nに対して接離する方向に左右に平行に往復動させる。
【0047】
図17aの状態から軸43が下方に移動すると、送り歯リンク44、44’を介して送り歯体16、16’は、それぞれ針Nから離れる方向の作用力を受け、この作用力によって送り歯体16、16’は、送り歯2、2’とともに送り台1の溝12、12’に沿って布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図17bの位置となる。
【0048】
反対に、図17bの位置から軸43が上昇すると、送り歯リンク44、44’を介して送り歯体16、16’は、それぞれ針Nに近づく方向の作用力を受け、この作用力によって送り歯体16、16’は、送り歯2、2’とともに送り台1の溝12、12’に沿って布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図17aの位置となる。
【0049】
次に、図18、図19により第六の実施例の構成を説明する。
この第六の実施例は、前述した第五の実施例において説明した送り歯台16、16’を駆動するための連動体37を持たない構成であり、他の構成は第五の実施例と同様である。
この第六の実施例の特徴は、第五の実施例の送り歯リンク44、44’を回動自在に支持する軸43に対応する軸43’が、図19に示すように、その下端をミシンのフレ−ム46に上下動自在にに遊嵌するとともに、鍔47が形成されている。そして、軸43’の鍔47の上方に送り歯リンク44、44’を回動自在に支持するとともに、軸43’の上端にカラ−48をねじ49により固定して、送り歯リンク44、44’が上方に抜け上がるのを防止している。
【0050】
この実施例においては、摺動体41と送り歯リンク44、44’とにより、左右駆動手段が構成されている。
この第六の実施例の図18aの状態から、布送りの四運動が行われて送り台1が上方に移動すると、送り歯リンク44、44’の一端が連結されている軸45、45’も上方に移動するが、軸43’が移動しないために、送り歯リンク44は軸43’を中心に時計方向に、送り歯リンク44’は軸43’を中心に反時計方向にそれぞれ回動し、この回動によって送り歯体16、16’は、送り歯2、2’とともに送り台1の溝12、12’に沿って布送り方向に直交する水平方向に移動し、図18bの位置となる。
【0051】
反対に、図18bの位置から布送りの四運動が行われて送り台1が下方に移動すると、送り歯リンク44、44’の一端が連結されている軸45、45’も下方に移動するが、軸43’が移動しないために、送り歯リンク44は軸43’を中心に反時計方向に、送り歯リンク44’は軸43’を中心に時計方向にそれぞれ回動し、この回動によって送り歯体16、16’は、送り歯2、2’とともに送り台1の溝12、12’に沿って布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、送り歯2、2’が針Nに近づく図18aの位置となる。
【0052】
上記の布送りの四運動中に送り台1とともに、送り歯リンク44、44’も上下方向にも動かされるが、この上下方向の動きは軸43′の下端がフレ−ム46に対して上下動することで吸収される。
次に、図20、図21により第七の実施例の構成を説明する。
この第七の実施例の特徴は、上述した各実施例のように、送り歯2、2’をもつ送り歯体16、16’が、送り台1の溝12、12’に遊嵌されておらず、送り歯体16、16’は、送り台1上の送り歯リンク44、44’と送り歯リンク50、50’とに連結、支持されている。
【0053】
そして、送り歯リンク44、44’の一端は、図14〜図17の第五の実施例の構成と同様に、摺動体41の軸43に回動自在に支持され、送り歯リンク44、44’の他端も、それぞれ送り歯体16、16’に対して軸45、45’により連結されている。また、送り歯リンク50、50’は、その一端は送り台1に支持された軸43に回動自在に支持され、送り歯リンク50、50’の他端は、送り歯体16、16’に対して軸51、51’により回動自在に支持されている。
【0054】
この実施例においては、摺動体41と送り歯リンク44、44’と送り歯リンク50、50’とにより、左右駆動手段が構成されている。
この第七の実施例においてミシンが駆動すると、第五の実施例と同様に、送り台1は送り歯台16、16’とともに送り歯2、2’を従来と同様に布送りの四運動を行う。
【0055】
この送り歯2、2’の布送りの四運動に加えて、第五の実施例の作用と同様に、図20、図21に示す摺動体41の軸43を上下に往復動させ、以下に説明するように送り歯2、2’を針Nに対して接離する方向に左右に往復動させる。
図21aの状態から軸43が下方に移動すると、送り歯リンク44、44’は軸43を中心にしてそれぞれ反対方向に回動するとともに、この軸43の下方への移動によって、送り歯リンク50、50’も固定位置にある軸43’を中心にしてそれぞれ反対方向に回動し、これにより歯体16、16’は、図21bに示すように、それぞれ針Nから離れる方向の作用力を受ける。この作用力によって送り歯体16、16’は、送り歯2、2’とともに布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図21bの位置となる。
【0056】
反対に、図21bの位置から軸43が上昇すると、送り歯リンク44、44’は軸43を中心にして前記とは逆のそれぞれ反対方向に回動するとともに、この軸43の上方への移動によって、送り歯リンク50、50’も固定位置にある軸43’を中心にしてそれぞれ反対方向に回動し、これにより歯体16、16’は、図21aに示すように、それぞれ針Nに近づく方向の作用力を受ける。この作用力によって送り歯体16、16’は、送り歯2、2’とともに布送り方向に直交する水平方向に平行に移動し、図21aの位置となる。
【0057】
次に、図22により第八の実施例の構成を説明する。
この第八の実施例の特徴は、上述した各実施例のように、送り歯2、2’をもつ送り歯体16、16’が、送り台1の溝12、12’に遊嵌されておらず、送り歯体16、16’は、下記のように、送り台1上の送り歯リンク52、52’と送り歯リンク53、53’とに連結、支持されている。
【0058】
そして、送り歯リンク52、52’の一端は、軸54、54’により、不図示の送り台1に回動自在に支持され、他端は軸55、55’により、送り歯体16、16’に回動自在に支持されている。また、送り歯リンク53、53’の一端も、軸56、56’により、不図示の送り台1に回動自在に支持され、他端は軸57、57’により、送り歯体16、16’に回動自在に支持されている。
【0059】
58は駆動体であり、前記軸55、55’の下端を遊嵌する直線状の溝59を形成し、この駆動体58は図14〜図17の第五実施例に示す摺動体41によって上下に往復駆動される。
この実施例においては、駆動体58と送り歯リンク52、52’と送り歯リンク53、53’とにより、左右駆動手段が構成されている。
【0060】
この第八の実施例においてミシンが駆動すると、送り台1は送り歯台16、16’とともに送り歯2、2’を従来と同様に布送りの四運動を行う。
この送り歯2、2’の布送りの四運動に加えて、不図示の摺動体41により駆動体58を上下に往復動させ、以下に説明するように送り歯2、2’を針Nに対して接離する方向に左右に往復動させる。
【0061】
図22aの状態から駆動体58が下方に移動すると、溝59より軸55、55’が下方に押される。これにより、送り歯リンク52、52’は軸54、54’を中心にしてそれぞれ反対方向に回動し、この回動によって、送り歯リンク53、53’も軸56、56’を中心にしてそれぞれ反対方向に回動する。これにより歯体16、16’は送り歯2、2’とともに、それぞれ針Nから離れる布送り方向に直交する水平方向に平行移動し、図22bの位置となる。
【0062】
反対に、図22bの位置から駆動体58が上方に移動すると、溝59より軸55、55’が上方に押される。これにより、送り歯リンク52、52’は軸54、54’を中心にしてそれぞれ反対方向に回動し、この回動によって、送り歯リンク53、53’も軸56、56’を中心にしてそれぞれ反対方向に回動する。これにより歯体16、16’は送り歯2、2’とともに、それぞれ針Nに近づく布送り方向に直交する水平方向に平行移動し、図22aの位置となる。
【0063】
この実施例においては、布が布送り方向に送られる際に、送り歯リンク52の先端の軸55は、軸54を中心にして時計方向に回動するとともに、送り歯リンク52’の先端の軸55’は、軸54’を中心にして反時計方向に回動して、送り歯2、2’を針Nから離れる方向に移動させるので、送り歯2、2’は少し布送り方向とは逆方向に移動しながら、針Nから離れる方向に移動する。
【0064】
次に、図23〜図26により第九の実施例の構成を説明する。
この第九の実施例の特徴は、上述した各実施例のように、送り歯2、2’をもつ送り歯体16、16’が、送り台1の溝12、12’に遊嵌されておらず、且つ送り歯2、2’が、針Nから離れる方向に平行して移動せずに、送り歯2、2’の布送り方向先方が、針Nから離れる方向に垂直軸線を中心に扇形移動する。
【0065】
60、60’は送り歯2、2’を固定した回動リンクであり、基部を送り台1に垂直軸線をもつ軸61、61’により回動自在に支持するとともに、それぞれ先端に送り歯リンク62、62’を軸63、63’により回動自在に連結する。送り歯リンク62、62’の他端は、前述した図14〜図17に示した第五実施例と同じ機構により駆動される、摺動体41の軸43に回動自在に支持されている。
【0066】
この実施例においては、摺動体41と送り歯リンク62、62’とにより、左右駆動手段が構成されている。
この第九の実施例においてミシンが駆動すると、送り歯2、2’は送り台1とともにを従来と同様に布送りの四運動を行う。
この送り歯2、2’の布送りの四運動に加えて、摺動体41の軸43を上下に往復動させ、以下に説明するように送り歯2、2’の先端を扇形に往復動させる。
【0067】
図26aの状態から軸43が下方に移動すると、送り歯リンク62、62’を介して軸63、63’がそれぞれ離れる方向に押され、これにより回動リンク60、60’が軸61、61’を中心にそれぞれ反対方向に回動される。これにより送り歯2、2’は図26bに示すように、送り歯2、2’の布送り方向先方が、針Nから離れる方向に軸61、61’を中心に扇形移動する。
【0068】
この送り歯2、2’の扇形移動により、布送り方向に送られる布は、針Nから離れる方向の横方向に張られながら送られる。
布送りが終わる26bの状態から、軸43が上方に移動すると、送り歯リンク62、62’を介して軸63、63’がそれぞれ近づく方向に押され、これにより回動リンク60、60’が軸61、61’を中心にそれぞれ反対方向に回動される。これにより送り歯2、2’は図26aに示すように、送り歯2、2’の布送り方向先方が、針Nに近づく方向に軸61、61’を中心に扇形移動して、図26aの状態となる。
【0069】
次に、図27により第十の実施例の構成を説明する。
この第十の実施例の特徴は、上記実施例と同様に、送り歯2、2’の布送り方向先方が、針Nから離れる方向に垂直軸線を中心に扇形移動するのであるが、この扇形移動の駆動を、送り台1の布送り方向の運動を利用するものである。
60、60’は図26と同様な、送り歯2、2’を固定した回動リンクであり、基部を送り台1に垂直軸線をもつ軸61、61’により回動自在に支持するとともに、先端にそれぞれ内側に折曲させて、当接部64、64’を形成する。65はカム体であり、基部をフレ−ムに固定するとともに、上記の当接部64、64’にそれぞれ対向する部分に、斜面66、66’を形成する。67は、両端をそれぞれ回動リンク60、60’との先端に掛け渡したばねであり、このばね67の引っ張り力によって、当接部64、64’をカム体65の斜面66、66’に圧接させる。
【0070】
この実施例においては、カム体65と回動リンク60、60’とにより、左右駆動手段が構成されている。
この第十の実施例においてミシンが駆動すると、送り歯2、2’は送り台1とともに従来と同様に布送りの四運動を行う。
この送り歯2、2’の布送りの四運動に加えて、以下に説明するように送り歯2、2’を針Nに対して接離する方向に左右に往復動させる。
【0071】
図27aの状態から、送り台1が布送りのために上方に移動すると、固定位置にあるカム体65の斜面66、66’に対して、当接部64、64’が、斜面66、66’の幅が徐々に広くなる方向に移動し、当接部64、64’は、ばねの張力に抗して左右に広げられ、これにより送り歯2、2’は図27bに示すように、送り歯2、2’の布送り方向先方が、針Nから離れる方向に軸61、61’を中心に扇形移動する。
【0072】
この送り歯2、2’の扇形移動により、布送り方向に送られる布は、針Nから離れる方向の横方向に張られながら送られる。
布送りが終わる27bの状態から、送り台1が下方に移動すると、固定位置にあるカム体の斜面66、66’に対して、当接部64、64’が、ばね67の張力により、斜面66、66’に接触したまま幅が狭くなる方向に移動し、当接部64、64’の先端は徐々ににちかづく。これにより送り歯2、2’は図27aに示すように、送り歯2、2’の布送り方向先方が、針Nから近づく方向に軸61、61’を中心に扇形移動する。
【0073】
次に、図28〜図31により第十一の実施例の構成を説明する。
この第十一の実施例の特徴は、布送り時において、送り歯2、2’の針Nから布送り方向に交叉する方向に離れる方向の運動が、水平軸線を中心として針から離れるにしたがい、送り歯が垂直面に沿って扇形に移動するものである。
なお、この実施例における、送り歯を針Nから離れる方向に駆動する機構は、図1〜図5に示す第一の実施例と同一なので、詳細な説明は省略し、同一部品には同一の番号を付して説明する。
【0074】
68、68’は連動リンクであり、それら連動リンク68、68’は中央部が、送り台1から下方に一体に延出した案内部14に対して、水平な軸線をもつ軸69により回動自在に支持されている。またこれら連動リンク68、68’の先端には、送り歯2、2’を固定した送り歯体16、16’が、それぞれ固定されている。70、70’は駆動リンクであり、それら駆動リンク70、70’の下方は、案内部14の溝13に摺動自在に遊嵌され、ミシン機構に連動する駆動機構により上下動する上下体27の軸30に、回動自在に支持されている。また上記の連動リンク68、68’と駆動リンク70、70’との先端は、それぞれ送り歯体16、16’に支持された軸71、71’に対して、回動自在に連結されている。
【0075】
この実施例においては、上下体27と連動リンク68、68’と駆動リンク70、70’とにより、左右駆動手段が構成されている。
この第十一の実施例においてミシンが駆動すると、送り歯2、2’は送り台1とともに従来と同様に布送りの四運動を行う。
この送り歯2、2’の布送りの四運動に加えて、以下に説明するように送り歯2、2’を針Nに対して接離する方向に左右に往復動させる。
【0076】
図31aの状態から、ミシンの駆動に連動して上下体27の軸30が下方に移動すると、駆動リンク70、70’を介して軸71、71’をそれぞれ下方に移動させる。この軸71、71’の下方への移動により、連動リンク68、68’は軸69を中心にそれぞれ反対方向に回動し、送り歯2、2’は軸69を中心にして垂直面に沿って、針Nから離れる方向に扇形に移動して図31bの状態になる。
【0077】
図31bの状態から、上下体27の軸30が上方に移動すると、駆動リンク70、70’を介して軸71、71’をそれぞれ上方に移動させる。この軸71、71’の上方への移動により、連動リンク68、68’は軸69を中心にそれぞれ反対方向に回動し、送り歯2、2’は軸69を中心にして垂直面に沿って、針Nに近づく方向に扇形に移動して図31bの状態になる。
【0078】
次に、図32、図33により第十二の実施例の構成を説明する。
この第十二の実施例の特徴は、上記第十一の実施例の構成と同様に、布送り時において、送り歯2、2’の針Nから布送り方向に交叉する方向に離れる方向の運動が、水平軸線を中心として針から離れるにしたがい、送り歯が垂直面に沿って扇形に移動するものである。
【0079】
そして、この実施例は、基本的には第十一の実施例の構成の一部を変更した構成であるので、その変更部分のみについて説明する。
この実施例は、第十一の実施例における、連動リンク68、68’の軸69を、二つの軸69、69’に分離するとともに、駆動リンク70、70’の上下体27の軸30を、軸70、70’に分離させた構成である。
【0080】
この実施例においては、上下体27と連動リンク68、68’と駆動リンク70、70’とにより、左右駆動手段が構成されている。
この第十二の実施例においてミシンが駆動すると、送り歯2、2’は送り台1とともに従来と同様に布送りの四運動を行う。
この送り歯2、2’の布送りの四運動に加えて、以下に説明するように送り歯2、2’を針Nに対して接離する方向に左右に往復動させる。
【0081】
図33aの状態から、ミシンの駆動に連動して上下体27の軸30、30’が下方に移動すると、駆動リンク70、70’を介して軸71、71’をそれぞれ下方に移動させる。この軸71、71’の下方への移動により、連動リンク68、68’は軸69、69’を中心にそれぞれ反対方向に回動し、送り歯2、2’は軸69、69’を中心にして垂直面に沿って、針Nから離れる方向に扇形に移動して図33bの状態になる。
【0082】
図33bの状態から、上下体27の軸30、30’が上方に移動すると、駆動リンク70、70’を介して軸71、71’をそれぞれ上方に移動させる。この軸71、71’の上方への移動により、連動リンク68、68’は軸69、69’を中心にそれぞれ反対方向に回動し、送り歯2、2’は軸69、69’を中心にして垂直面に沿って、針Nに近づく方向に扇形に移動して図33bの状態になる。
【0083】
次に、この発明の第十三実施例について、図37、図38に基づいて説明する。なお、第一実施例と同様な構成は同一の符号を付し、その説明は省略する。
図37は第十三実施例の分解斜視図であり、図38は図37のJ部詳細図である。
送り台71は、その平坦面71aの中央部に四角形の孔71bが形成されており、その孔71bの下方には釜91が配置されている。そして、布送り方向と直交する方向(図示Y方向)に沿って、平坦面71aの側部には、側壁部71c,71dが対向して形成されている。また、平坦面71aの一辺の下部には、送り台71の一構成部品である、側面Lの字状の腕72が固定されている。
送り歯79、80は、送り歯体73、74と歯部75、76とより構成されている。一対の送り歯体73,74には、その側端部(支持部)73a,74aが延出するように、それぞれ上面に歯部75,76が固定されている。また、送り歯体73、74の一端部には、Y方向に沿って支持軸77、78が突設されている。
【0084】
送り台の平坦面71aに載置される送り歯体73,74は、その支持軸77、78が送り台の側壁部71cに形成された孔71ca(被支持部)により、Y方向に沿って、移動自在に遊嵌されている。また、送り台の側壁部71dの上部には、支持板(上辺)81が図示省略のネジにより固定されており、この支持板81と側壁部71dにより側面コの字状の溝82(被支持部)が形成される。この溝82(被支持部)に送り歯体の側端部(支持部)73a,74aが、Y方向に沿って、移動自在に遊嵌される。
【0085】
図38(1)に示すように、ミシンの駆動により回転する上下送り軸18には、第1調節部材83が設けられている。第1調節部材83は、上下送り軸18に固定された板状の調節台84と、この調節台にX方向に沿って摺動可能に支持される調節子86と、調節子86を所定の位置で固定するネジ85により構成される。調節子86は、調節台の上下部84a,84bに摺動自在に支持される溝部86aと、上下送り軸18を遊嵌するための長孔86bと、が形成されている。
【0086】
また、図38(2)に示すように、第1調節部材83に代えて、第2調節部材110を用いることもできる。第2調節部材110は、上下送り軸18に回動可能に支持される偏心カム111とネジ112により構成され、偏心カム111は被支持軸111aと偏心カム部111bとからなる。
図37に示す左右送りリンク25は、右端が第1調節部材の調節子86または第2調節部材の偏心カム部108に連結され、左端が軸26により連動体23の連動腕20に連結される。この連動体23は、水平送り軸33に回動可能に支持されるとともに、連動腕20と軸受け部87とを備えている。
【0087】
そして、図示省略のネジにより、軸受け部87に一端部を固定されたピン28は、その他端部が上下体88の長孔88aに遊嵌される。
上下体88は、箱状の本体部88cと、本体部右側面に形成された角状突起部88bと、本体部上部に突起して形成された円弧状突起部88dと、布送り方向と直交する方向(図示Y方向)に沿って本体部に形成された長孔88aと、Y方向に沿って本体部両端側に突設された支持軸89と、X方向に沿って円弧状突起部両端側に突設された軸30とから構成される。
【0088】
また、前記送り歯体73,74の下部連結部には、それぞれ軸31a,31bが設けられている。そして、板状の送り歯リンク29aの両端に形成された連結孔の一端が軸31aに他端が軸30に、また、板状の送り歯リンク29bの一端が軸31bに他端が軸30に、それぞれ回動自在に連結されている。
上下体88の角状突起部88bは、腕72の下部に形成された縦溝72aに遊嵌され、上下方向に移動自在に支持される。また、支持軸89は、図示省略のネジにより腕72の両側部に固定された一対の規制部材90a,90bの円弧部90aa,90bbに遊嵌され、上下方向に移動自在に支持される。すなわち、上下体88は、腕72の縦溝72aと規制部材の円弧部90aa,90bbとにより上下方向に移動自在に支持される。
【0089】
上下送り軸18の端部に取付けられた偏心カム5は、上下リンク6の上端に回動自在連結されている。この上下リンク6の下端は軸24を介して送り台の腕72に回動自在に連結されている。
また、水平送り軸33端部には、水平送り腕8の下端が固定されている。水平送り腕8の上端は、軸32を介して送り台71に回動自在に連結されている。
【0090】
次に上記第13実施例の作用を説明する。
まず、ミシンが駆動して上下送り軸18が回転すると、上下送りカム5により、送りリンク6を介して送り台1に上下方向の運動を与えるとともに、図示しない水平送り駆動機構により水平送り軸33を回動(揺動)させ、この水平送り軸33の回動により、水平送り腕8を介して送り台71に水平方向の運動を与える。この送り台71の上下方向の運動と水平方向の運動により、送り歯79、80は従来と同様な布送りの四運動を行う。
【0091】
さらに、この実施例においては、前記の上下送り軸18の回転により第1調節部材の調節子86または第2調節部材の偏心カム部108が回転し、これにより左右送りリンク25と連動腕20とを介して連動体23とピン28を、水平送り軸33を中心に揺動させる。
上下体の長孔88aにより、ピン28の揺動はピン28の上下方向運動のみが伝達されて、上下体88を上下動させる。この際、上下体88は、縦溝72aと規制部材90a,90bにより、上下方向に移動自在に支持されているので、ガタ付くことなく円滑に上下方向に往復動する。
【0092】
上下体88が上昇すると、軸30が垂直方向に上昇するために、送り歯リンク29a,29bを介して送り歯79,80は、それぞれ針から離れる方向の作用力を受ける。そして、送り台の被支持部である、孔71caと溝82により、送り歯79,80は、布送り方向に直交する水平方向(Y方向)に平行に移動する。
【0093】
反対に、上下体88が下降すると、送り歯79,80は、針に接近するように、Y方向に平行に移動する。
この送り歯79,80のY方向移動量(互いに接近離間する)は、図38(1)の第1調節部材のネジ85を弛めて、調節台84と調節子86の固定状態を図示X方向に所定量移動させることにより調節される。すなわち、上下送り軸18の回転による、調節子86の揺動量と位相が変化し、連動体23、ピン28を介して、上下体88の上下運動(位相、運動量)が変化する。ピン28と上下送り軸18による送り台71の上下運動との位相が一致するように、調節子86を図38右側に移動させる送り歯79,80の開閉量は少なくなり、調節子86を左側に移動させると送り歯79,80の開閉量は大きくなるように設定されている。
【0094】
また、図38(2)の第2調節部材のネジ112を弛めて偏心カム111を回動させ所定位置で固定すると、上下体88の運動量が変化する。
次に、この発明の第十四実施例について、図39、図40に基づいて説明する。第十四実施例は、第十三実施例と送り台と送り歯の形状が異なるが、その他の構成は同一なので、その説明は省略する。
【0095】
図39は第十四実施例の要部分解斜視図であり、図40は第十四実施例の側面組立て図である。
送り台93は、平面コの字状の部材であり、中央切り欠け部下面に釜91が配置されている。送り台の右端面には、図示Y方向に沿って側壁部93dが形成され、図示省略のネジによりその上部に固定される支持板81により溝82(被支持部)を構成する。また、送り台93の下部には、側面L字状の腕72が固定されている。
【0096】
送り台93の平坦面に載置される送り歯の左送り歯96は送り歯体94とその上面に固定された歯部95から、右送り歯99は送り歯体97とその上面に固定された歯部98から構成されている。また、送り歯体94、97の一端部には、Y方向に沿って支持軸77、78がそれぞれ突設されている。送り歯体94、95は送り台93の平坦面93aに載置され、送り台の被支持部である溝82に遊嵌される送り歯体の一端部94a,97aと,係合穴93bに遊嵌される支持軸77、78より、送り歯体94、95は図示Y方向に沿って移動自在に支持される。
【0097】
前記第十三実施例と同様に、左右送り歯96、99は送り台93に装着され、上下体88と送り歯リンク29a,29bを介して連結される。この時、左送り歯の歯部下面95aが右送り歯の支持部98bに支持され、右送り歯の歯部下面98aが右送り歯の支持部95bに支持される。すなわち、左右の送り歯同士が相互に支持される構成となっている。
【0098】
また、図40に示すように、左右駆動部材を構成する送り歯リンク29a,29bと上下体88は、釜軸心91aから所定量離間して配置されているので、釜91の着脱を容易にすることができる。この所定量離間しているとは、左右駆動部材の重なる面積が釜投影面(図40の釜91)の1/3以下であると好ましく、重なる部分が無いとより好ましい。
【0099】
次に、この発明の第十五実施例について、この実施例の分解斜視図である図41に基づいて説明する。
前記第十三実施例では、左右駆動部材を構成する上下体88が上下送り軸18に連結されているのに対して、第十五実施例は、上下体88がモータ102により駆動される点が異なる。なお、第十三実施例と同一構成についてはその説明を省略する。
【0100】
送り歯79、80にY方向の運動を付与可能な左右駆動部材は、一対の送り歯リンク29a,29bと、これらを開閉させる上下体88とから構成される。
ミシンフレームに固定されたモータ102の出力軸端は、揺動板101の中央部に固定される。揺動板101の端部には、一端を上下体88の長穴88aに遊嵌されたピン28の他端が固定されている。そして、モータ102が回動すると、揺動板101とピン28が揺動し、上下体88を上下方向に移動させ、リンク29a,29bの開閉により、送り歯79、80をY方向に接近離間させる。
【0101】
モータ102には、モータ102の回動を制御するコントローラ(制御手段)103が接続されている。この制御手段103は、内部にCPU,ROM,RAMを有するともに、針の上下位置を検出する針位置信号や作業者がキースイッチにより任意に設定できる入力設定手段が、CPU入力側に接続されている。
そして、これら入力信号とデータとがCPUで演算された後、ドライバー回路を介して、モータ102に駆動信号が出力される。この駆動信号により、第一実施例、第十三実施例と同様に送り歯をY方向に接離させることができる。すなわち、針位置信号により針先が布から抜ける時に、モータ102を時計方向に回転させ送り歯79,80をY方向に離間させ、布送りが終わる時期からモータ102を反時計方向に回転させ送り歯をY方向に接近させる。また、モータ102は、前記入力設定手段により、布の材質や布厚等の縫製条件により、任意にモータ102の駆動タイミングや駆動量を制御することができ、パッカリングのない縫目を形成することができる。
【0102】
また第十五実施例は、ミシン主軸に連動するカムにより針棒を布送り方向と直交する方向に揺動させるカム駆動式千鳥縫いミシンに限定されることなく、例えば、図42に示すステッピングモータ105により針棒支持部材106を介して針棒107をY方向に揺動させる電子式千鳥縫いミシンにも容易に適用することができる。この電子式千鳥縫いミシンでは、ステッピングモータ105は作業者が選択したパターンデータにより針振り量(針棒の揺動量)が制御される。
【0103】
この針振り量に応じて、モータ102の駆動量を制御すうことも容易に考えられる。すなわち、この針振り量を制御手段102に入力させ、針振り量(針棒揺動運動の揺動量)に応じて、モータ102の駆動量を増減させて、送り歯のY方向移動量を増減させ最適な縫目を形成することができる。
針振り量が大きくなると、送り歯のY方向の移動量を増加させてパッカリングの発生を防止する。
【0104】
この発明は上記実施例に限定されることなく、種々変更可能である。
例えば、第一実施例、第十三実施例、第十四実施例、第十五実施例では、送り歯に布送り方向に交差する方向への運動を付与可能な左右駆動手段は、開閉する一対の送り歯リンクと、送り台に上下方向沿って移動可能に支持された上下体と、この上下体を上下方向に移動させるアクチュエータまたは上下送り軸と、により構成されている。
【0105】
これに代えて、個々の送り歯をY方向に移動可能な複数のシリンダを送り台に固定し、このシリンダを制御することにより、送り歯をY方向に接離させてパッカリングを防止することも容易に考えられる。
また、第十五実施例ではアクチュエータとしてモータを用いたが、これに代えて、電磁シリンダを用いることも容易に考えられる。すなわち、電磁シリンダのロッドが垂直方向に移動するようにミシンフレームに固定し、このロッドの駆動により、上下体88を上下動することも容易に考えられる。
【0106】
また、上記実施例では送り歯は平行歯を用いたが、これに代えて、図43に示すように布送り方向に沿って、一対の送り歯108、109がハの字状の斜歯を用いることも容易に考えられる。この斜歯108、109を用いると、送り歯のY方向移動量が同じでも、平行歯を用いた場合に比べて布へ引き伸ばし作用が大きくなるという効果を有する。
【0107】
また、上記実施例では送り歯は左右に2分割されているが、これに代えて、図9に示す送り台に固定された中央部の送り歯と、この中央部の送り歯の左右に左送り歯右送り歯を設け、この左右送り歯が左右駆動手段により接離可能にすることも容易に考えられる。この3分割された中央部送り歯と、左右送り歯と、を用いれば、布の直進性を維持しつつ、確実にパッカリングの発生を防止することができる。また、上記左右送り歯を斜歯にすることも容易に考えられる。
【0108】
また、上記実施例では左右駆動手段は、水平送り軸に回動可能に支持されているが、これに代えて、例えば、ミシンフレームに水平一方向に突設された軸により支持されることも容易に考えられる。
また、第一実施例、第十三実施例、第十四実施例、第十五実施例の送り歯は、布送り方向と直交する方向に沿って、送り台に摺動可能に支持されている。これに代えて、例えば、送り台に布送り方向に対して、逆ハの字状の溝を形成し、送り歯をこの逆ハの字状の溝に沿って摺動させることも容易に考えられる。この際、送り歯と送り歯リンクの連結部にユニバーサルジョイントを用いることも容易に考えられる。
【0109】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、装置の組立て作業やメンテナンス時の分解作業を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、送り歯の支持構造がコンパクトであり、送り歯が円滑に移動する。
請求項3記載の発明によれば、簡単な構成で送り歯に所定の運動を付与することができる。
請求項4記載の発明によれば、上下体は送り台により上下方向に沿って支持されているので、上下体を介して送り歯の運動がより円滑に行われる。
請求項5記載の発明によれば、水平送り軸を支持軸として利用しているので、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施例の正面図である。
【図3】第一図の平面図である。
【図4】第一図の左側面図である。
【図5】本発明の第一の実施例の作用を説明する説明図である。
【図6】本発明の第一の実施例における送り歯の運動軌跡線図である。
【図7】本発明の第二の実施例の分解斜視図である。
【図8】本発明の第二の実施例の正面図である。
【図9】本発明の第二の実施例の作用を説明する説明図である。
【図10】本発明の第三の実施例の正面図である。
【図11】本発明の第三の実施例の作用を説明する説明図である。
【図12】本発明の第四の実施例の正面図である。
【図13】本発明の第四の実施例の作用を説明する説明図である。
【図14】本発明の第五の実施例の正面図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】図14の左側面図である。
【図17】本発明の第五の実施例の作用を説明する説明図である。
【図18】本発明の第六の実施例の作用を説明する説明図である。
【図19】図18aのA−A断面図である。
【図20】本発明の第七の実施例の平面図である。
【図21】本発明の第七の実施例の作用を説明する説明図である。
【図22】本発明の第八の実施例の作用を説明する説明図である。
【図23】本発明の第九の実施例の正面図である。
【図24】図23の平面図である。
【図25】図23の左側面図である。
【図26】本発明の第九の実施例の作用を説明する説明図である。
【図27】本発明の第十の実施例の作用を説明する説明図である。
【図28】本発明の第十一の実施例の正面図である。
【図29】図28の平面図である。
【図30】図28の左側面図である。
【図31】本発明の第十一の実施例の作用を説明する説明図である。
【図32】本発明の第十二の実施例の正面図である。
【図33】本発明の第十二の実施例の作用を説明する説明図である。
【図34】従来の布送り機構の側面図である。
【図35】従来の布送り機構における送り歯の平面図である。
【図36】ジグザグ縫い目の平面図である。
【図37】本発明の第十三実施例の分解斜視図
【図38】図37のJ部詳細図
【図39】本発明の第十四実施例の要部分解斜視図
【図40】第十四実施例の側面組立て図
【図41】本発明の第十五実施例の分解斜視図
【図42】電子式千鳥縫いミシンの針棒駆動部
【図43】斜歯の場合の説明図
【符号の説明】
1 送り台
2、2’ 送り歯
5 上下送りカム (上下駆動手段)
6 送りリンク (上下駆動手段)
18 上下送り軸 (上下駆動手段)
19 偏心カム (左右駆動手段)
23 連動体 (左右駆動手段)
25 左右送りリンク(左右駆動手段)
27 上下体 (左右駆動手段)
29 送り歯リンク (左右駆動手段)
29’ 送り歯リンク (左右駆動手段)
35 カム体35 (左右駆動手段)
41 摺動体 (左右駆動手段)
44 送り歯リンク (左右駆動手段)
44’ 送り歯リンク (左右駆動手段)
50 送り歯リンク
50’ 送り歯リンク
52 送り歯リンク
52’ 送り歯リンク
53 送り歯リンク
53’ 送り歯リンク
60 回動リンク
60’ 回動リンク
62 送り歯リンク
62’ 送り歯リンク
65 カム体 左右駆動手段
68 送り歯リンク
68’ 送り歯リンク
70 送り歯リンク
70’ 送り歯リンク
71 送り台
79 送り歯
80 送り歯
81 腕
29a 送り歯リンク
29b 送り歯リンク
88 上下体
84 調節台
86 調節子
96 送り歯
99 送り歯
93 送り台
91 釜
102 モータ
108 斜歯
109 斜歯

Claims (5)

  1. 少なくとも左右に二分割した送り歯と、
    前記送り歯を布送り方向と交差する方向に移動可能に支持する送り台と、
    前記送り歯に上下方向の運動を付与する上下駆動手段と、
    前記送り歯に水平方向の運動を付与する水平駆動手段と、
    前記上下駆動手段の上下送り軸に連結されるとともに、前記送り歯に布送り方向に交差する方向への運動を付与可能な左右駆動手段とを備え、
    前記送り歯は支持軸と支持部を有し、これらが送り台の被支持部に支持されるとともに、
    前記上下駆動手段と水平駆動手段と左右駆動手段による送り歯の合成運動により、前記送り歯に針から離間し布送り方向に交差する方向の運動を付与可能なミシンの布送り機構。
  2. 少なくとも左右に二分割した送り歯と、
    前記送り歯を布送り方向と交差する方向に移動可能に支持する送り台と、
    前記送り歯に上下方向の運動を付与する上下駆動手段と、
    前記送り歯に水平方向の運動を付与する水平駆動手段と、
    前記上下駆動手段の上下送り軸に連結されるとともに、前記送り歯に布送り方向に交差する方向への運動を付与可能な左右駆動手段とを備え、
    前記左右駆動手段により接離可能な送り歯は、送り歯同士が相互に支持可能であるとともに、
    前記上下駆動手段と水平駆動手段と左右駆動手段による送り歯の合成運動により、前記送り歯に針から離間し布送り方向に交差する方向の運動を付与可能なミシンの布送り機構。
  3. 少なくとも左右に二分割した送り歯と、
    前記送り歯を布送り方向と交差する方向に移動可能に支持する送り台と、
    前記送り歯に上下方向の運動を付与する上下駆動手段と、
    前記送り歯に水平方向の運動を付与する水平駆動手段と、
    前記上下駆動手段の上下送り軸に連結されるとともに、前記送り歯に布送り方向に交差する方向への運動を付与可能な左右駆動手段とを備え、
    前記左右駆動手段は、一対の送り歯リンクと上下体とから構成されるとともに、
    前記上下駆動手段と水平駆動手段と左右駆動手段による送り歯の合成運動により、前記送り歯に針から離間し布送り方向に交差する方向の運動を付与可能なミシンの布送り機構。
  4. 請求項3記載のミシンの布送り機構において、
    前記上下体は、送り台に上下方向に移動可能に支持されていることを特徴とするミシンの布送り機構。
  5. 請求項1乃至3いずれか一項に記載のミシンの布送り機構において、
    前記左右駆動手段は、前記水平駆動手段の水平送り軸に回動可能に支持されていることを特徴とするミシンの布送り機構。
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