JP2001000764A - 刺繍縫製可能なミシン - Google Patents

刺繍縫製可能なミシン

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JP2001000764A
JP2001000764A JP11174200A JP17420099A JP2001000764A JP 2001000764 A JP2001000764 A JP 2001000764A JP 11174200 A JP11174200 A JP 11174200A JP 17420099 A JP17420099 A JP 17420099A JP 2001000764 A JP2001000764 A JP 2001000764A
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sewing
speed
embroidery
embroidery frame
needle
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JP11174200A
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Shintaro Tomita
信太郎 冨田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B21/00Sewing machines with devices for automatically controlling movement of work-carrier relative to stitch-forming mechanism in order to obtain particular configuration of seam, e.g. programme-controlled for sewing collars, for attaching pockets
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine
    • D05B19/16Control of workpiece movement, e.g. modulation of travel of feed dog
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2205/00Interface between the operator and the machine
    • D05D2205/02Operator to the machine
    • D05D2205/08Buttons, e.g. for pattern selection; Keyboards
    • D05D2205/085Buttons, e.g. for pattern selection; Keyboards combined with a display arrangement, e.g. touch sensitive control panel

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫製品質を確保して縫製速度を確実に速める
ことができる刺繍縫製可能なミシンを提供する。 【解決手段】 第P針目への基準縫製速度Nが演算され
(S23)、次に、第P針目の針落ち点の位置が演算さ
れ(S24)、第P針目の針落ち点がA領域28aに存
在するときには(S25;Yes)縫製速度NPがN[rpm]
に決定され(S26)、B領域28bに存在するときに
は(S25;No 、S27;Yes)縫製速度NPが(N−10
0 )[rpm] に決定され(S28)、C領域28cに存在
するときには(S25;No 、S27;No 、S29;Yes)
縫製速度NPが(N−200 )[rpm] に決定される(S3
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は刺繍縫製可能なミ
シンに関し、特に、縫目形成手段の縫製速度を、刺繍枠
における縫製領域上の針落ち点の位置等に基づいて1針
又は複数針毎に決定するようにしたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、刺繍縫製可能なミシンには、縫
針と糸輪捕捉器とを同期駆動して縫目を形成可能な縫目
形成機構と、加工布を保持する着脱可能な刺繍枠と、刺
繍枠を装着した状態で異なる2方向へ移動駆動する刺繍
枠駆動機構とが設けられ、刺繍模様の、一針毎の刺繍枠
の移動方向と移動量を規定する縫製データに基づいて、
縫目形成機構と刺繍枠駆動機構とが駆動制御され、刺繍
枠に取付けた加工布に刺繍模様が縫製される。
【0003】刺繍縫製時には、上下動される縫針が加工
布から抜ける中立点から刺繍枠が移動を開始し、縫針が
次に加工布に刺さる中立点に至るまでに刺繍枠が移動を
完了して停止する。つまり、縫針が加工布よりも上側に
位置する間に、刺繍枠を一針分移動させるようにしてあ
る。
【0004】ところで、特に家庭用の刺繍縫製可能なミ
シンでは、刺繍枠を片持ち状に装着した状態で異なる2
方向へ移動駆動するため、刺繍枠が移動を停止した直
後、移動時の慣性による撓みに起因して微小振動(ダン
ピング)が発生し、そのダンピングが略収束するまでに
ある程度の時間(ダンピング時間)がかかる。
【0005】ダンピングが略収束しない状態では、縫針
が加工布の正規の針落ち点に刺さらない可能性が高いた
め縫製品質が低下する。例えば、刺繍枠の揺れ幅は1〜
2mmにも達することもあり、その時、縫針が加工布に刺
さると綺麗な刺繍模様が当然形成されなくなる。従っ
て、縫目形成機構の縫製速度を、刺繍枠の移動時間に加
えてダンピング時間を考慮して設定する必要がある。
【0006】図14は針先の高さ位置と刺繍枠の移動量
のタイムチャートを示している。この図に示すように、
刺繍枠が移動を開始して停止点Sで停止するまでに時間
t1を要し、その停止点Sからダンピングが発生し収束
点dで略収束するまでに時間t2を要するものとする
と、針先が加工布の上側へ位置する時間が(t1+t
2)以上になるように、縫製速度(針棒駆動速度)を設
定する必要がある。
【0007】ところで、従来の刺繍縫製可能なミシンに
は、縫製データから得られる運針距離(即ち、刺繍枠の
移動量)に基づいて、1又は複数針毎に縫製速度を設定
するものが実用に供されており、運針距離が長い場合に
は縫製速度を遅くし、運針距離が長い場合には縫製速度
を速くして、縫針が加工布の上側に位置する間に刺繍枠
を効率よく一針分移動させるようにしてある。
【0008】さて、従来の刺繍縫製可能なミシンには、
少なくとも大小2つの刺繍枠が用意されており、作業者
は、比較的大きな加工布に大きな刺繍を施す場合には、
大型の刺繍枠を使用し、比較的小さな加工布に小さな刺
繍を施す場合には、小型の刺繍枠を使用するといった使
い分けをする。
【0009】ところが、大型の刺繍枠は小型の刺繍枠よ
りも剛性が低いため、図15に示すように、これら刺繍
枠を同じ速度で同じ距離移動させた場合、実線で示す大
型の刺繍枠のダンピング時間t3が、鎖線で示す小型の
刺繍枠のダンピング時間t4よりも大きくなる。そし
て、従来のミシンでは、どちらの刺繍枠がセットされて
いても対応できるように、縫製速度はダンピング時間の
長い大型の刺繍枠に対応するように設定されている。
【0010】しかし、小型の刺繍枠を使用する場合、本
来、前記設定された縫製速度よりも速い縫製速度で作動
させることができるにも関わらず、遅い縫製速度で作動
させることになる。そこで、本願発明者は、特願平10
−187367号において、刺繍機に装着される刺繍枠
の大きさ(刺繍枠の種類)に応じて適切な縫製速度を設
定し、縫製品質を確保し縫製速度を上げることができる
縫製装置を発明した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 従来、特に家庭用の
刺繍縫製可能なミシン等、刺繍枠を片持ち状に装着した
状態で異なる2方向へ移動駆動するものでは、刺繍枠の
大きさに関わらず、刺繍枠の刺繍枠駆動機構への連結部
から針落ち点までの距離が大きい程、移動時の慣性によ
る撓みの影響を受け、その針落ち点におけるダンピング
(時間)が大きくなり易いという問題がある。
【0012】従って、縫製品質が低下しないようにする
為には、刺繍枠でおこりうる最大ダンピング時間を想定
し、その最大ダンピング時間を考慮して縫製速度を設定
することになる。つまり、ダンピング時間が小さな針落
ち点においても、最大ダンピング時間を考慮した縫製速
度で作動させることになるため、全体的に縫製速度を上
げることができないという問題がある。
【0013】特願開平10−187367号の縫製装置
では、装着された刺繍枠の大きさに応じた適切な縫製速
度で縫目形成機構の速度を制御するようにしているだけ
で、結局、その刺繍枠でおこりうる最大ダンピング時間
を想定し、その最大ダンピング時間を考慮して縫製速度
を設定することになるため、上記同様、全体的な縫製速
度を速めるのに限度がある。
【0014】本発明の目的は、縫製品質を確保して全体
的な縫製速度を確実に速めることができる刺繍縫製可能
なミシンを提供することである。
【0015】請求項1の刺繍縫製可能なミシンは、縫針
と糸輪捕捉器とを同期駆動して縫目を形成可能な縫目形
成手段と、加工布を保持する着脱可能な刺繍枠と、刺繍
枠を片持ち状に装着した状態で異なる2方向へ移動駆動
する刺繍枠駆動手段とを備え、刺繍枠に取付けた加工布
に刺繍模様を縫製可能なミシンにおいて、前記刺繍枠の
刺繍枠駆動手段への連結部から針落ち点までの距離を、
刺繍模様を縫製する為の縫製データに基づいて1針又は
複数針毎に演算し、その距離が大きくなる程縫目形成手
段の縫製速度が小さくなるように縫製速度を決定する速
度決定手段と、前記速度決定手段で決定された縫製速度
となるように、縫目形成手段の縫製速度を制御する速度
制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】ここで、上下動される縫針が加工布から抜
ける中立点から刺繍枠が移動を開始し、縫針が次に加工
布に刺さる中立点に至るまでに刺繍枠が移動を完了して
停止させるが、刺繍枠の移動距離及び移動速度を一定と
して考えると、刺繍枠が移動を停止した直後、前記連結
部から針落ち点までの距離が大きい程移動時の慣性によ
る撓みに起因して発生する微小振動(ダンピング)が大
きくなり易く、ダンピングが略収束するまでの時間(ダ
ンピング時間)が大きくなり易い。
【0017】このミシンでは、速度決定手段により、前
記刺繍枠の刺繍枠駆動手段への連結部から針落ち点まで
の距離を、刺繍模様を縫製する為の縫製データに基づい
て1針又は複数針毎に演算し、その距離が大きくなる程
縫目形成手段の縫製速度を小さくなるように縫製速度を
決定することができる。
【0018】つまり、縫目形成手段の1針又は複数針毎
の縫製速度を、刺繍枠のダンピング特性を考慮して、縫
針が加工布の上側に位置する間に刺繍枠を一針分移動さ
せ且つダンピングが略収束するように、極力速い縫製速
度となるように決定することが可能になり、これによ
り、縫目品質を確保して全体的な縫製速度を確実に速め
ることができ、縫製時間の短縮を図ることが可能にな
る。
【0019】請求項2の刺繍縫製可能なミシンは、縫針
と糸輪捕捉器とを同期駆動して縫目を形成可能な縫目形
成手段と、加工布を保持する着脱可能な刺繍枠と、刺繍
枠を片持ち状に装着した状態で異なる2方向へ移動駆動
する刺繍枠駆動手段とを備え、刺繍枠に取付けた加工布
に刺繍模様を縫製可能なミシンにおいて、前記刺繍枠に
おける縫製領域を複数の分割領域に予め分割し、それら
の分割領域における縫目形成手段の縫製速度を決定する
為の速度情報を記憶した速度情報記憶手段と、縫製を行
う際の針落ち点の位置を、縫製に供される刺繍模様の縫
製データに基づいて1針又は複数針毎に演算し、その針
落ち点の位置が前記分割領域のどの領域に存在するかを
判別する針落ち点判別手段と、前記針落ち点判別手段に
よる針落ち点の判別結果と前記速度情報とに基づいて縫
目形成手段の縫製速度を決定する速度決定手段と、前記
速度決定手段で決定された縫製速度となるように、縫目
形成手段の縫製速度を制御する速度制御手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0020】このミシンでは、速度情報記憶手段に、刺
繍枠における縫製領域を複数の分割領域に予め分割し、
それらの分割領域における縫目形成手段の縫製速度を決
定する為の速度情報が記憶され、針落ち点判別手段によ
り、縫製を行う際の針落ち点の位置を、縫製に供される
刺繍模様の縫製データに基づいて1針又は複数針毎に演
算するとともに、その針落ち点の位置が前記分割領域の
どの領域に存在するかを判別し、速度決定手段により、
針落ち点判別手段による針落ち点の判別結果と前記速度
情報とに基づいて縫目形成手段の縫製速度を決定するこ
とができる。
【0021】縫目形成手段の1針又は複数針毎の縫製速
度を、刺繍枠のダンピング特性を考慮して、縫針が加工
布の上側に位置する間に刺繍枠を一針分移動させ且つダ
ンピングが略収束するように、前記複数の分割領域毎に
極力速い縫製速度となるように決定することが可能にな
り、これにより、縫目品質を確保して全体的な縫製速度
を確実に速めることができ、縫製時間の短縮を図ること
が可能になる。
【0022】請求項3の刺繍縫製可能なミシンは、請求
項2の発明において、前記刺繍枠における縫製領域が、
その刺繍枠の刺繍枠駆動手段との連結部からの距離をパ
ラメータとして前記複数の分割領域に予め分割されてい
ることを特徴とするものである。
【0023】つまり、前記連結部から針落ち点までの距
離が大きい程移動時の慣性による撓みに起因して発生す
る微小振動(ダンピング)が大きくなり易く、ダンピン
グが略収束するまでの時間(ダンピング時間)が大きく
なり易いが、上記のように刺繍枠における縫製領域を複
数の分割領域に分割することにより、ダンピング時間差
が小さい領域を1つの分割領域とすることができ、これ
により、縫製品質を確保して全体的な縫製速度を確実に
速めることができるように、分割領域毎の縫製速度を適
切な縫製速度に決定することができる。
【0024】請求項4の刺繍縫製可能なミシンは、請求
項3の発明において、前記速度情報記憶手段は、前記分
割領域と前記連結部との距離が大きくなる程刺繍枠駆動
手段の縫製速度を小さくする為の情報を記憶したことを
特徴とするものである。従って、縫製品質を確保して極
力速めるようにした分割領域毎の縫製速度を簡単・確実
に決定することができる。
【0025】請求項5の刺繍縫製可能なミシンは、請求
項2〜4の何れか1項の発明において、前記針落ち点判
別手段が、縫製を行う際の針落ち点の位置を複数針毎に
判別し、前記速度決定手段は、針落ち点判別手段で判別
された前記複数針分の針落ち点の判別結果と前記速度情
報とに基づいて決定された複数の針落ち点に関する縫製
速度のうち、最も小さい速度を前記複数針分の縫製を実
行する際の縫製速度として決定することを特徴とするも
のである。
【0026】このミシンでは、針落ち点判別手段によ
り、縫製を行う際の針落ち点の位置を複数針毎に判別で
き、速度決定手段により、針落ち点判別手段で判別され
た前記複数針分の針落ち点の判別結果と前記速度情報と
に基づいて決定された複数の針落ち点に関する縫製速度
のうち、最も小さい速度を前記複数針分の縫製を実行す
る際の縫製速度として決定することができる。
【0027】従って、複数針分の針落ち点が複数の領域
に亙って存在する場合、それら複数針分の針落ち点の縫
製速度が全て同じでないが、複数の針落ち点に関する縫
製速度のうち最も小さい速度を、前記複数針分の縫製を
実行する際の縫製速度して決定するので、縫目形成手段
の縫製速度を簡単・確実に制御できるとともに、前記複
数針分において、縫針が加工布の上側に位置する間に刺
繍枠を一針分移動させてダンピングを略収束させること
がき、縫目品質を確実に確保できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、ミシン
ベッド部に着脱可能に装着される刺繍機を備えた刺繍縫
製可能な電子制御ミシンに、本発明を適用した場合の一
例である。
【0029】図1に示すように、電子制御ミシンMは、
ベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱
部2と、脚柱部2の上部からベッド部1に対向するよう
に左方へ延びるアーム部3と、アーム部3の左端部分の
頭部4とを有し、ベッド部1に刺繍機30が着脱可能に
装着されている。この刺繍機30に加工布を保持する刺
繍枠35が装着され、刺繍枠35に取付けた加工布に刺
繍縫製が可能になる。尚、刺繍機30をベッド部1から
取外すと、通常縫製(直線縫いやジグザグ縫い等の実用
縫い等々)が可能になる。
【0030】ベッド部1の上面に針板1aが設けられ、
その針板1aの下側のベッド部1の内部に回転釜(糸輪
捕捉器)が設けられている。尚、回転釜は図示省略す
る。アーム部3の右前面部に液晶ディスプレイ5(LC
D)が設けられ、そのLCD5の表面に複数の透明電極
からなるタッチキー6(図2参照)がマトリックス状に
設けられている。尚、アーム部3の後上端部に糸駒7が
装着可能である。
【0031】頭部4に針棒10が上下動可能に設けら
れ、針棒10の下端部に縫針11が装着されている。針
棒10の近傍に刺繍縫製用の押え足13が設けられ、そ
の下端部に縫針11が挿通する環状部が形成されてい
る。頭部4とアーム部3の前面部に、起動・停止スイッ
チ15と速度ボリューム16等が設けられている。尚、
本実施形態の場合、縫製速度を調節可能な速度ボリュー
ム16は、刺繍縫製の際に機能しないものとし、縫製速
度は後述の速度演算処理で演算される。
【0032】更に、針棒10を上下動させる針棒駆動機
構、回転釜を回転駆動する釜駆動機構、天秤を針棒10
の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構が設けら
れ、これらの機構が縫目形成手段に相当し、縫針11
(針棒10)と天秤と回転釜が同期駆動されて縫目が形
成される。尚、針棒駆動機構、釜駆動機構、天秤駆動機
構はミシンモータ20で駆動される(図2参照)。
【0033】前記刺繍機30は、本体ケース30aと、
加工布を保持する刺繍枠35と、刺繍枠35をY方向
(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構を内蔵した可動
体32と、本体ケース30a内に収容され可動体32を
X方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動機構等で構成
され、X方向駆動機構は第1ステッピングモータ33で
駆動され、Y方向駆動機構は第2ステッピングモータ3
4で駆動される(図2参照)。尚、X方向駆動機構とY
方向駆動機構が刺繍枠駆動手段に相当する。
【0034】この電子制御ミシンMには、図3、図4に
示すように、大小2つの刺繍枠35A,35Bが備えら
れている。各刺繍枠35A,35Bは、前後方向に長い
矩形枠部36A,36Bと、この矩形枠部36A,36
Bの左端部の前後方向中央部分から左方へ延びる連結部
37A,37Bを有する。
【0035】この連結部37A,37Bが可動体32の
内部のY方向駆動機構に連結され、刺繍枠35A,35
Bがベッド部1の上側に装着される。ここで、刺繍機3
0を作動させない状態で、装着された刺繍枠35A,3
5Bの中心OA,OBが一致するように構成れさてい
る。尚、必要に応じて刺繍枠の符号35と35A,35
Bを使い分けて記載する。
【0036】次に、電子制御ミシンMの制御系について
説明する。図2に示すように、制御装置Cは、入力イン
ターフェース40と、CPU41とROM42とRAM
43とを含むコンピュータと、出力インターフェース4
4とを有し、これらはデータバスなどのバス45で互い
に接続されている。
【0037】入力インターフェース40に、起動・停止
スイッチ15、複数のタッチキー6、ミシン主軸の回転
位相を検出するタイミング信号発生器46等が接続さ
れ、出力インターフェース44に、ミシンモータ20、
LCD5の為のディスプレイコントローラ(LCDC)
47等が接続されている。また、刺繍機30の第1,第
2ステッピングモータ33,34がコネクタ35を介し
て出力インターフェース44に接続されている。尚、刺
繍機30のベッド部1への着脱により、第1,第2ステ
ッピングモータ33,34と制御装置Cとの接続/解除
がなされる。
【0038】さて、前記ROM42には、複数の刺繍模
様の模様データ(一針毎の刺繍枠35の移動方向及び移
動量を規定する縫製データを含む)と、縫製可能な複数
の刺繍模様から所望の刺繍模様を選択する為の模様選択
処理の制御プログラム等の他に、図3に示すように、刺
繍枠35Aにおける縫製領域38Aを複数の分割領域3
8a〜38cに予め分割し、それらの分割領域38a〜
38cにおける縫目形成機構の縫製速度(ミシンモータ
20駆動速度)を決定する為の速度情報が記憶されてい
る。尚、この速度情報を記憶したROM42が速度情報
記憶手段に相当する。
【0039】更に、ROM42には、縫製を行う際の針
落ち点の位置を、縫製に供される刺繍模様の縫製データ
に基づいて1針毎に演算し、その針落ち点の位置が前記
分割領域38a〜38cのどの領域に存在するかを判別
する針落ち点判別処理の制御プログラム、針落ち点判別
処理による針落ち点の判別結果と前記速度情報とに基づ
いて縫目形成機構の縫製速度を決定する速度決定処理の
制御プログラム、速度決定処理で決定された縫製速度と
なるように、縫目形成機構の縫製速度を制御する速度制
御の制御プログラム等が記憶されている。
【0040】ここで、図3に示すように、刺繍枠35A
における縫製領域38Aは、刺繍枠35Aの刺繍機30
のY方向駆動機構との連結部37Aの基準点Aからの距
離をパラメータとして、刺繍枠35Aの中心を含む矩形
のA領域38a、A領域38aの前後両側左部に位置す
るB領域38b、A領域38aの前後両側右部と右側に
位置するC領域38cに予め分割されている。尚、図4
に示すように、小さい方の刺繍枠35Bの縫製領域38
Bは前記A領域38aに含まれている。
【0041】そして、刺繍枠35Aのダンピング特性を
加味して、図5に示すように、縫製データから得られる
1針毎の運針距離(即ち、刺繍枠35の移動量)に基づ
いて基準縫製速度Nを設定する為の基準縫製速度設定テ
ーブルと、図6に示すように、設定された基準縫製速度
Nを基準として、分割領域38a〜38cと前記基準点
Aとの距離が大きくなる程刺繍枠駆動機構の縫製速度を
小さくする為の速度決定テーブルが、前記速度情報とし
てROM42に記憶されている。
【0042】ここで、図7〜図9は、刺繍枠35Aの移
動量と移動速度を一定とした場合の、A領域38a〜C
領域38c(例えば、各領域の最もダンピング時間が大
きな針落ち点)における針先の高さ位置と刺繍枠の移動
量のタイムチャートを示しており、上下動される縫針1
1が加工布から抜ける中立点(位相;270度)から刺
繍枠35が移動を開始するようになっている。
【0043】図7のA領域38aでは、刺繍枠35Aの
移動時間T1とダンピング時間Ta(T1+Ta)より
も、縫針11が加工布の上側に位置する時間Ta1が僅
かに大きくなるように、運針距離と図5の基準縫製速度
設定テーブルに基づいて基準縫製速度Nが決定され、図
6の速度決定テーブルに基づいて縫製速度(N−0)=
N[rpm] が決定される。つまり、縫製速度して基準縫製
速度Nが採用される。例えば、運針距離が3.2mm の場
合、縫製速度が500[rpm]に決定される。
【0044】図8のB領域38bでは、ダンピング時間
TbがA領域38aのダンピング時間Taよりも大きく
なり、(T1+Tb)よりも縫針11が加工布の上側に
位置する時間Tb1が僅かに大きくなるように、運針距
離と図5の基準縫製速度設定テーブルに基づいて基準縫
製速度Nが決定され、図6の速度決定テーブルに基づい
て縫製速度(N−100 )[rpm] が決定される。例えば、
運針極が3.2mm の場合、縫製速度が(500 −100 )=40
0[rpm]に決定される。
【0045】図9のC領域38cでは、ダンピング時間
TcがB領域38bのダンピング時間Tbよりも更に大
きくなり、(T1+Tc)よりも縫針11が加工布の上
側に位置する時間Tc1が僅かに大きくなるように、運
針距離と図5の基準縫製速度設定テーブルに基づいて基
準縫製速度Nが決定され、図6の速度決定テーブルに基
づいて縫製速度(N−200 )[rpm] が決定される。例え
ば、運針極が3.2mm の場合、縫製速度が(500 −100 )
=300[rpm]に決定される。
【0046】次に、前記模様選択処理、針落ち点判別処
理、速度決定処理、速度制御を含む一連の刺繍縫製制御
のルーチンについて、図10、図11のフローチャート
に基づいて説明する。但し、図中符号Si(i=1、
2、3・・・)は各ステップを示す。
【0047】図10に示すように、電源の投入によりこ
の制御が開始され、先ず、RAM43の各メモリをクリ
アする等の初期化処理が実行され(S1)、次に、ベッ
ド部1に刺繍機30が装着されているときには(S2;Y
es)、縫製に供する刺繍模様を選択する刺繍模様選択処
理(S3)が実行され、ベッド部1に刺繍機30が装着
されていないときには(S2;No )、通常縫製処理(S
4)が実行される。
【0048】S3の刺繍模様選択処理では、タッチキー
15等への所定キー操作を行うことで、LCD5に、例
えば、図12の刺繍模様選択画面5Aが表示され、複数
の刺繍模様のうち所望の刺繍模様をタッチして指定し
「選択」キー5aを押すことで、その刺繍模様を縫製に
供する刺繍模様として選択することができる。次に、模
様選択が完了すると(S5;Yes)、例えば、刺繍模様
「象」を選択している場合、LCD5に、図13の模様
確認画面5Bが表示され(S6)、刺繍模様「象」とそ
の色別の3つの刺繍模様部等が表示される。
【0049】次に、起動・停止スイッチ15がONされ
ると(S7;Yes)、縫製が開始され(S8)、速度演算
処理(S9)が実行される。一方、起動・停止スイッチ
15がONされないとき(S7;No )、例えば、図13
の模様確認画面5Bにおいて、「戻る」キー5bを押す
ことにより、模様選択と判断され(S10;Yes)、S3
へリターンし刺繍模様選択処理が実行される。
【0050】さて、図11に示すように、S9の速度演
算処理が開始されると、先ず、S1の初期化処理におい
て0にリセットされた第P針目に対応するPがインクリ
メントされ(S20)、次に、P=1のときには(S2
1;Yes)、縫製速度NPに所定の縫製開始速度PCが設
定され(S22)リターンする。尚、この縫製開始速度
PCにて第1針目の縫製が形成されるが、この第1針目
を縫製する前に、刺繍枠35は第1針目を縫製可能な位
置に予め移動されていてダンピングしないため、縫製開
始速度PCは今後の縫製を考慮した適当な縫製速度に設
定される。
【0051】次に、P=1でないときには(S21;No
)、先ず、第P針目への基準縫製速度Nが設定される
(S23)。第P針目への基準縫製速度Nは、縫製デー
タから得られる第(P−1)針目から第P針目への運針
距離と、図5の基準縫製速度設定テーブルに基づいて設
定される。
【0052】次に、第P針目の針落ち点の位置が縫製に
供される刺繍模様の縫製データに基づいて演算され(S
24)、ROM42に記憶された図6の速度決定テーブ
ルに基づいて、第P針目の針落ち点がA領域28aに存
在するときには(S25;Yes)、縫製速度NPがN[rp
m] に決定される(S26)。
【0053】また、第P針目の針落ち点がB領域28b
に存在するときには(S25;No 、S27;Yes)、縫製
速度NPが(N−100 )[rpm] に決定され(S28)、
第P針目の針落ち点がC領域28cに存在するときには
(S25;No 、S27;No 、S29;Yes)、縫製速度N
Pが(N−200 )[rpm] に決定され(S30)、その後
夫々リターンする。尚、第P針目の針落ち点がどの領域
28a〜28cにも属さないときには(S25;No 、S
27;No 、S30;No )、縫製不能としてS13へ移行
し縫製が停止する。尚、S24、S25、S27、S2
9が針落ち点判別手段に相当し、S23、S26、S2
8、S30が速度決定手段に相当する。
【0054】次に、図10に示すように、縫製処理(S
11)が実行され、縫製データに基づいて刺繍機30の
X方向駆動機構とY方向駆動機構が駆動制御されるとと
もに、速度演算処理で演算された縫製速度NPとなるよ
うに第P針目への縫製速度が制御される(S11)。そ
の後、縫製停止コードが入力されたり起動・停止スイッ
チ15のON等により、縫製停止情報が入力されると
(S12)、縫製が停止され(S13)S7へリターン
する。
【0055】このように、この電子制御ミシンMによれ
ば、ROM42に、刺繍枠35Aにおける縫製領域38
Aを複数の分割領域38a〜38cに予め分割し、それ
らの分割領域38a〜38cにおける縫目形成機構の縫
製速度を決定する為の情報が記憶され、縫製を行う際の
針落ち点の位置を、縫製データに基づいて1針毎に演算
するとともに、その針落ち点の位置が分割領域38a〜
38cのどの領域に存在するかを判別し、針落ち点の判
別結果と前記速度情報とに基づいて縫目形成機構の縫製
速度を決定することができる。
【0056】つまり、縫目形成機構の1針毎の縫製速度
を、刺繍枠35のダンピング特性を考慮して、縫針11
が加工布の上側に位置する間に刺繍枠35を一針分移動
させ且つダンピングが略収束するように、極力速い縫製
速度となるように決定することが可能になり、これによ
り、縫目品質を確保して全体的な縫製速度を確実に速め
ることができ、縫製時間の短縮を図ることが可能にな
る。
【0057】刺繍枠35Aにおける縫製領域38Aを、
その刺繍枠35Aの刺繍枠駆動機構との連結部37Aの
基準点Aからの距離をパラメータとして前記複数の分割
領域38a〜38cに予め分割したので、ダンピング時
間差が小さい領域を1つの分割領域38a〜38cとす
ることができ、これにより、縫製品質を確保して全体的
な縫製速度を確実に速めることができるように、分割領
域38a〜38c毎の縫製速度を適切な縫製速度に決定
することができる。
【0058】ROM42に、分割領域38a〜38cと
前記連結部37Aの基準点Aとの距離が大きくなる程刺
繍枠駆動手段の縫製速度を小さくする為の図5の速度決
定テーブルを速度情報として記憶したので、縫製品質を
確保して極力速めるようにした分割領域38a〜38c
毎の縫製速度を簡単・確実に決定することができる。
【0059】前記実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕図5の基準縫製速度設定テーブルや図6の速度決定
テーブルにおける設定値は、刺繍枠35Aのダンピング
特性を実験的又は理論的に把握し、そのダンピング特
性、更にはミシンの縫製能力等を加味して設定される
が、その他の刺繍枠を用いる場合、その刺繍枠のダンピ
ング特性等に基づいて設定すればよい。また、刺繍枠の
移動速度を適宜変更できるものでは、その移動速度に応
じた複数の基準縫製速度設定テーブルや速度決定テーブ
ルを設定してもよいし、基準移動速度に対して適宜補正
して基準縫製速度及び縫製速度を決定するようにしても
よい。
【0060】2〕現在縫製されている第P針目に対して
n針(例えば、n=5〜10針)先の第(P+n)針目
の縫製速度を予め演算するように構成してもよい。これ
により、第P針目への縫製速度が演算された縫製速度と
なるように、縫目形成機構の速度制御を確実に行うこと
ができる。
【0061】3〕縫製を行う際の針落ち点の位置を複数
針毎に判別し、これら複数針分の針落ち点の判別結果と
前記速度情報とに基づいて決定された複数の針落ち点に
関する縫製速度のうち、最も小さい速度を前記複数針分
の縫製を実行する際の縫製速度として決定するようにし
てもよい。
【0062】これにより、複数針分の針落ち点が複数の
領域に亙って存在する場合、それら複数針分の針落ち点
の縫製速度が全て同じでないが、複数の針落ち点に関す
る縫製速度のうち最も小さい速度を、前記複数針分の縫
製を実行する際の縫製速度して決定するので、縫目形成
手段の縫製速度を簡単・確実に制御できるとともに、前
記複数針分において、縫針が加工布の上側に位置する間
に刺繍枠を一針分移動させてダンピングを略収束させる
ことがき、縫目品質を確実に確保できる。
【0063】4〕刺繍領域38Aを複数の分割領域に分
割する場合、前記実施形態のように、分割領域38a〜
38cに分割するだけでなく、その他種々の分割の仕方
が考えられる。例えば、縫製領域38Aを、基準点Aを
中心とする1又は複数の同心円状の分割線で区切って、
複数の分割領域に分割してもよい。
【0064】5〕刺繍枠35Aにおける縫製領域38A
を複数の分割領域38a〜38cに予め分割しないで、
刺繍枠35Aの刺繍枠駆動機構への連結部37Aの基準
点Aから針落ち点までの距離を、刺繍模様を縫製する為
の縫製データに基づいて1針又は複数針毎に演算し、そ
の距離が大きくなる程縫目形成機構の縫製速度が小さく
なるように縫製速度を決定するようにしてもよい。
【0065】尚、本発明は前記実施形態に限定して解釈
されるべきではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない
範囲において、前記実施形態に、既存の技術や当業者に
自明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり得
る。
【0066】
【発明の効果】 請求項1の刺繍縫製可能なミシンによ
れば、速度決定手段により、刺繍枠の刺繍枠駆動手段へ
の連結部から針落ち点までの距離を、刺繍模様を縫製す
る為の縫製データに基づいて1針又は複数針毎に演算
し、その距離が大きくなる程縫目形成手段の縫製速度が
小さくなるように縫製速度を決定することができる。つ
まり、縫目形成手段の1針又は複数針毎の縫製速度を、
刺繍枠のダンピング特性を考慮して、縫針が加工布の上
側に位置する間に刺繍枠を一針分移動させ且つダンピン
グが略収束するように、極力速い縫製速度となるように
決定することが可能になり、これにより、縫目品質を確
保して全体的な縫製速度を確実に速めることができ、縫
製時間の短縮を図ることが可能になる。
【0067】請求項2の刺繍縫製可能なミシンによれ
ば、速度情報記憶手段に、刺繍枠における縫製領域を複
数の分割領域に予め分割し、それらの分割領域における
縫目形成手段の縫製速度を決定する為の情報が記憶さ
れ、針落ち点判別手段により、縫製を行う際の針落ち点
の位置を、縫製に供される刺繍模様の縫製データに基づ
いて1針又は複数針毎に演算するとともに、その針落ち
点の位置が前記分割領域のどの領域に存在するかを判別
し、速度決定手段により、針落ち点判別手段による針落
ち点の判別結果と前記縫製速度を決定する為の情報とに
基づいて縫目形成手段の縫製速度を決定することができ
る。つまり、縫目形成手段の1針又は複数針毎の縫製速
度を、刺繍枠のダンピング特性を考慮して、縫針が加工
布の上側に位置する間に刺繍枠を一針分移動させ且つダ
ンピングが略収束するように、前記複数の分割領域毎に
極力速い縫製速度となるように決定することが可能にな
り、これにより、縫目品質を確保して全体的な縫製速度
を確実に速めることができ、縫製時間の短縮を図ること
が可能になる。
【0068】請求項3の刺繍縫製可能なミシンによれ
ば、刺繍枠における縫製領域を、その刺繍枠の刺繍枠駆
動手段との連結部からの距離をパラメータとして前記複
数の分割領域に予め分割したので、ダンピング時間差が
小さい領域を1つの分割領域とすることができ、縫製品
質を確保して全体的な縫製速度を確実に速めることがで
きるように、分割領域毎の縫製速度を適切な縫製速度に
決定できる。
【0069】請求項4の刺繍縫製可能なミシンは、請求
項3の発明において、前記速度情報記憶手段は、前記分
割領域と前記連結部との距離が大きくなる程刺繍枠駆動
手段の縫製速度を小さくする為の情報を記憶したので、
縫製品質を確保して極力速めるようにした分割領域毎の
縫製速度を簡単・確実に決定することができる。
【0070】請求項5の刺繍縫製可能なミシンによれ
ば、針落ち点判別手段により、縫製を行う際の針落ち点
の位置を複数針毎に判別でき、速度決定手段により、針
落ち点判別手段で判別された前記複数針分の針落ち点の
判別結果と前記速度情報とに基づいて決定された複数の
針落ち点に関する縫製速度のうち、最も小さい速度を前
記複数針分の縫製を実行する際の縫製速度として決定す
ることができる。従って、複数針分の針落ち点が複数の
領域に亙って存在する場合、それら複数針分の針落ち点
の縫製速度が全て同じでないが、複数の針落ち点に関す
る縫製速度のうち最も小さい速度を、前記複数針分の縫
製を実行する際の縫製速度して決定するので、縫目形成
手段の縫製速度を確実に制御できるとともに、前記複数
針分において、縫針が加工布の上側に位置する間に刺繍
枠を一針分移動させてダンピングを略収束させることが
き、縫目品質を確実に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子制御ミシンの斜視
図である。
【図2】図1の電子制御ミシンの制御系のブロック図で
ある。
【図3】大きい方の刺繍枠の平面図である。
【図4】小さい方の刺繍枠の平面図である。
【図5】ROMに記憶された基準縫製速度設定テーブル
である。
【図6】ROMに記憶れさた速度決定テーブルである。
【図7】領域Aにおける針先高さ位置と枠移動量のタイ
ムチャートである。
【図8】領域Bにおける針先高さ位置と枠移動量のタイ
ムチャートである。
【図9】領域Cにおける針先高さ位置と枠移動量のタイ
ムチャートである。
【図10】一連の刺繍縫製制御のフローチャートであ
る。
【図11】縫製速度演算処理のフローチャートである。
【図12】ディスプレイに表示された刺繍模様選択画面
である。
【図13】ディスプレイに表示された模様確認画面であ
る。
【図14】従来技術に係る針先高さ位置と枠移動量のタ
イムチャートである。
【図15】従来技術に係る針先高さ位置と枠移動量のタ
イムチャートである。
【符号の説明】
C 制御装置 M 電子制御ミシン 30 刺繍機 35(35A,35B) 刺繍枠 37A,37B 連結部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針と糸輪捕捉器とを同期駆動して縫目
    を形成可能な縫目形成手段と、加工布を保持する着脱可
    能な刺繍枠と、刺繍枠を片持ち状に装着した状態で異な
    る2方向へ移動駆動する刺繍枠駆動手段とを備え、刺繍
    枠に取付けた加工布に刺繍模様を縫製可能なミシンにお
    いて、 前記刺繍枠の刺繍枠駆動手段への連結部から針落ち点ま
    での距離を、刺繍模様を縫製する為の縫製データに基づ
    いて1針又は複数針毎に演算し、その距離が大きくなる
    程縫目形成手段の縫製速度が小さくなるように縫製速度
    を決定する速度決定手段と、 前記速度決定手段で決定された縫製速度となるように、
    縫目形成手段の縫製速度を制御する速度制御手段と、 を備えたことを特徴とする刺繍縫製可能なミシン。
  2. 【請求項2】 縫針と糸輪捕捉器とを同期駆動して縫目
    を形成可能な縫目形成手段と、加工布を保持する着脱可
    能な刺繍枠と、刺繍枠を片持ち状に装着した状態で異な
    る2方向へ移動駆動する刺繍枠駆動手段とを備え、刺繍
    枠に取付けた加工布に刺繍模様を縫製可能なミシンにお
    いて、 前記刺繍枠における縫製領域を複数の分割領域に予め分
    割し、それらの分割領域における縫目形成手段の縫製速
    度を決定する為の速度情報を記憶した速度情報記憶手段
    と、 縫製を行う際の針落ち点の位置を、縫製に供される刺繍
    模様の縫製データに基づいて1針又は複数針毎に演算
    し、その針落ち点の位置が前記分割領域のどの領域に存
    在するかを判別する針落ち点判別手段と、 前記針落ち点判別手段による針落ち点の判別結果と前記
    速度情報とに基づいて縫目形成手段の縫製速度を決定す
    る速度決定手段と、 前記速度決定手段で決定された縫製速度となるように、
    縫目形成手段の縫製速度を制御する速度制御手段と、 を備えたことを特徴とする刺繍縫製可能なミシン。
  3. 【請求項3】 前記刺繍枠における縫製領域が、その刺
    繍枠の刺繍枠駆動手段との連結部からの距離をパラメー
    タとして前記複数の分割領域に予め分割されていること
    を特徴とする請求項2に記載の刺繍縫製可能なミシン。
  4. 【請求項4】 前記速度情報記憶手段に、前記分割領域
    と前記連結部との距離が大きくなる程刺繍枠駆動手段の
    縫製速度を小さくする為の情報を記憶したことを特徴と
    する請求項3に記載の刺繍縫製可能なミシン。
  5. 【請求項5】 前記針落ち点判別手段が、縫製を行う際
    の針落ち点の位置を複数針毎に判別し、 前記速度決定手段は、針落ち点判別手段で判別された前
    記複数針分の針落ち点の判別結果と前記速度情報とに基
    づいて決定された複数の針落ち点に関する縫製速度のう
    ち、最も小さい速度を前記複数針分の縫製を実行する際
    の縫製速度として決定することを特徴とする請求項2〜
    4の何れか1項に記載の刺繍縫製可能なミシン。
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