JP4492178B2 - ミシン - Google Patents

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本発明は、ミシンに関し、特に縫製開始時に布押えによる布押え作動と、その布押え作動と調時して実行されるワイパーによる糸払い作動を、ギヤ駆動機構を介してアクチュエータにより実行するようにしたものに関する。
従来、閂止め縫目を形成するミシンにおいては、縫目形成に際して加工布を押える布押えを駆動する布押え機構が設けられるとともに、縫針の目穴から垂れ下がる上糸の糸端部をワイパーで払う糸払い機構が設けられたものが実用に供されている。
例えば、特公平5−69560号公報に記載のミシンの糸払い装置においては、パワーカム、クラッチ体、パワープーリ等からなる駆動装置を設けるとともに、布押えを上下動させる布押え装置と、糸払い腕を作動位置と待機位置とに揺動させる糸払い装置とを設け、駆動装置でこれら布押え装置と糸払い装置とを共通に駆動するようにしてある。
このミシンにおいて、縫製開始前には、糸払い腕は作動位置に位置するとともに、ロッドの下端の押え板が上昇位置であるため、押え板とバネ押え板との間に隙間が有り、押え足は上昇位置である。起動ペダルが踏み込まれると、パワープーリの回転により、糸払いリンク機構を介して糸払い腕が作動位置から待機位置に揺動して、縫針の目穴から垂れ下がる上糸端部を払うとともに、押えリンク機構を介して押え板が下降するため、押えバネを介して押え足が下降するようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
特公平5−69560号公報 (第3頁、図2,図3)
ところで、最近、縫製に供する加工布の縫製位置を位置合わせするような場合等、押え足を、操作パネルで数値により指示した高さ位置まで上下動させて、その高さ位置に保持させたいという要望がある。その為、駆動源として回動量を調節可能なステッピングモータを採用し、そのステッピングモータの駆動により押えカムと糸払いカムとを回転駆動させて、押え足を布押えカムを介して上下作動させるとともに、糸払い腕を糸払いカムを介して糸払い作動させる構成が考えられる。
この場合、一般に、布押えカムに布押えコロが常に当接するように布押え用バネ部材により弾性付勢するとともに、糸払いカムにも糸払いコロが常に当接するように糸払い用バネ部材により弾性付勢する。
そのため、ステッピングモータの駆動軸で押えカムと糸払いカムを同時に直接回転駆動させて、布押えを上昇移動させる場合に、布押えコロが布押えカムに沿って布押え用バネ部材のバネ力に抗して半径拡大方向に移動するときの動作負荷に加えて、糸払い腕を揺動させる場合に、糸払いコロが糸払いカムに沿って糸払い用バネ部材のバネ力に抗して半径拡大方向に移動するときの動作負荷が、ステッピングモータに同時に且つ直接に作用することになり、大きな駆動トルクを発生させるための大型のステッピングモータが必要となり、ミシンが大型化すること、製作コストが高くなること、等の問題がある。
請求項1に係るミシンは、布押えを布押えカムを介して上下作動させる布押え機構と、上糸の糸端部を糸払いするワイパーを糸払いカムを介して糸払い作動させる糸払い機構とを備えたミシンにおいて、前記布押えカムと糸払いカムを共通に駆動する1つのアクチュエータと、前記アクチュエータで駆動される複数のギヤを介して前記布押えカムと糸払いカムを駆動するギヤ駆動機構とを備え、前記アクチュエータと前記布押えカム及び糸払いカムと前記ギヤ駆動機構とがミシンの脚柱部の後側壁の外側に配置され、前記布押え機構は、前記布押えカムのカム形状に応じて揺動駆動される第1押えレバーと、この第1押えレバーに一端部が連結された押え連竿と、この押え連竿の他端部に連結され且つ揺動駆動により布押えを上下作動させる第2押えレバーとを有し、前記糸払い機構は、前記糸払いカムのカム形状に応じて揺動駆動される第1糸払いレバーと、この第1糸払いレバーに一端部が連結された糸払い連竿と、この糸払い連竿の他端部に連結され且つ揺動駆動によりワイパーを糸払い作動させる第2糸払いレバーとを有するものである。
布押えカムと糸払いカムとは、ギヤ駆動機構に有する複数のギヤを介してアクチュエータで共通に駆動される。そのため、布押え機構により布押えがスムーズに上下作動するとともに、糸払い機構によりワイパーがスムーズに糸払い作動する。
請求項2に係るミシンは、請求項1の発明において、前記アクチュエータをステッピングモータで構成し、ギヤ駆動機構はステッピングモータの駆動軸に固着された駆動ギヤと、布押えカムと糸払いカムを駆動する従動ギヤとを有し、駆動ギヤの径が従動ギヤの径よりも小さく構成されたものである。
この場合、ステッピングモータの駆動軸に固着された径が小さい駆動ギヤと、径が大きい従動ギヤが噛み合わされ、従動ギヤにより布押えカムと糸払いカムが駆動される。この駆動に際して、ギヤ駆動機構により、ステッピングモータが布押えカムと糸払いカムを直接に駆動するときの回転トルクに比べて、駆動ギヤと従動ギヤのギヤ比に応じた大きな回転トルクで布押えカムと糸払いカムが駆動される。
請求項3に係るミシンは、請求項1又は2の発明において、前記布押えカムと糸払いカムが共通のカム軸に設けられ、従動ギヤがそのカム軸に固着されたものである。この場合、共通のカム軸に布押えカムと糸払いカムとが取付けられ、そのカム軸と従動ギヤが一体回転するため、アクチュエータによりギヤ駆動機構を介して布押えカムと糸払いカムとが同期して回転する。
請求項4に係るミシンは、請求項2又は3の発明において、前記押えカムと糸払いカムのうちの何れか一方のカムに対する他方のカムの相対的な位相位置を変更可能に構成したものである。この場合、押えカムと糸払いカムのうちの何れか一方のカムに対する他方のカムの相対的な位相位置を変更できるため、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、布押えの上下作動に対するワイパーの糸払い作動の相対的なタイミングを、適宜所望の時期に変更できる。
請求項5に係るミシンは、請求項4の発明において、前記布押えカムと糸払いカムとの相対的な位相位置を変更する際に目安となるマークを、布押えカムと糸払いカムの少なくとも一方に設けたものである。この場合、マークを有効活用して目安にしながら、布押えカムと糸払いカムとの相対位置を変更する。また、そのマークにより、相対位置変更の有効範囲を指示でき、その変更有効範囲外への調整を規制する。
請求項6に係るミシンは、請求項2〜5の何れかの発明において、前記従動ギヤが、布押えカムと糸払いカムの少なくとも一方と一体的に形成されているものである。この場合、従動ギヤが、布押えカムと糸払いカムの少なくとも一方と一体的に形成されているので、布押えカムと糸払いカムの組付けにより、従動カムも同時に組付けたことになる。
請求項7に係るミシンは、請求項2〜6の何れかの発明において、前記従動ギヤは、布押えカムと糸払いカムのうちの駆動ギヤに近い側のカムに一体形成されているものである。この場合、従動ギヤが布押えカムと糸払いカムのうちの駆動ギヤに近い側のカムに一体形成されているため、従動ギヤと駆動ギヤを最接近させることで、駆動ギヤが従動ギヤに噛合する。
請求項8に係るミシンは、請求項2の発明において、前記アクチュエータの出力軸の一方の端部に出力軸の位相を検出する位相検出部材が設けられ、アクチュエータの出力軸の他方の端部に前記ギヤ駆動機構が設けられたものである。
この場合、アクチュエータは、その出力軸の一方の端部で位相検出部材を回転作動するとともに、出力軸の他方の端部でギヤ駆動機構を駆動する。更に、位相検出器はアクチュエータを隔ててギヤ駆動機構から遠い位置に設けられているため、ギヤ駆動機構に使用する潤滑オイルが位相検出部材に飛散して汚れることがない。
請求項9に係るミシンは、請求項1〜8の何れかの発明において、前記布押えカムのカム形状に応じて揺動駆動される前記第1押えレバーと、前記糸払いカムのカム形状に応じて揺動駆動される前記第1糸払いレバーとは、共通の枢支軸で支持されるものである。この場合、これら第1押えレバーと第1糸払いレバーとは、共通化した1つの枢支軸に支持され、布押えカムと糸払いカムのカム形状に応じて独立して揺動する。
請求項1の発明によれば、布押え機構と糸払い機構とを備え、布押えカムと糸払いカムを共通に駆動する1つのアクチュエータと、アクチュエータで駆動される複数のギヤを介して布押えカムと糸払いカムを駆動するギヤ駆動機構とを設けたので、布押えカムと糸払いカムとをギヤ駆動機構に有する複数のギヤを介してアクチュエータで共通に駆動することができるため、ギヤ駆動機構を用いた駆動系の簡単化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前記アクチュエータをステッピングモータで構成し、ギヤ駆動機構はステッピングモータの駆動軸に固着された駆動ギヤと、布押えカムと糸払いカムを駆動する従動ギヤとを有し、駆動ギヤの径が従動ギヤの径よりも小さく構成されたので、ステッピングモータにより駆動ギヤと従動ギヤとを介して布押えカムと糸払いカムの駆動に際して、ステッピングモータで直接に駆動するときの回転トルクに比べて、駆動ギヤと従動ギヤのギヤ比に応じた大きな回転トルクで駆動できるため、ステッピングモータとして、回転トルクの小さい小型のモータを用いることができ、ミシンの低コスト化を図ることができる。その他請求項1と同様の効果が得られる。
請求項3の発明によれば、前記布押えカムと糸払いカムが共通のカム軸に設けられ、従動ギヤがそのカム軸に固着されたので、共通のカム軸に布押えカムと糸払いカムとが取付けられ、そのカム軸と従動ギヤが一体回転するため、ギヤ駆動機構を簡単化することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記押えカムと糸払いカムのうちの何れか一方のカムに対する他方のカムの相対的な位相位置を変更可能に構成したので、布押えの上下作動に対するワイパーの糸払い作動の相対的なタイミングを、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、適宜所望の時期に変更できるため、ワイパーによる糸払い作動を布押えで加工布を押圧する直前に行うことができ、縫針の目穴から垂れ下がる上糸の糸端部の布押えによる挟み込みを、確実に防止することができる。その他請求項2又は3と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記布押えカムと糸払いカムとの相対的な位相位置を変更する際に目安となるマークを、布押えカムと糸払いカムの少なくとも一方に設けたので、そのマークを有効活用して目安にしながら、布押えカムと糸払いカムとの相対位置を容易に変更でき、変更操作の操作性を向上でき、変更作業の迅速化を図ることができる。更に、そのマークにより、相対位置変更の有効範囲を指示できるため、その変更有効範囲外への調整を確実に防止することができる。その他請求項4と同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、従動ギヤが、布押えカムと糸払いカムの少なくとも一方と一体的に形成されているので、布押えカムと糸払いカムの組付けにより従動カムが組付けられるため、従動ギヤの組付け作業を省略することができる。その他請求項2〜5の何れかと同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記従動ギヤは、布押えカムと糸払いカムのうちの駆動ギヤに近い側のカムに一体形成されているので、従動ギヤと駆動ギヤを最接近させることで、駆動ギヤに従動ギヤを噛合させることができ、ギヤ駆動機構の簡単化を図ることができる。その他請求項2〜6の何れかと同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記アクチュエータの出力軸の一方の端部に出力軸の位相を検出する位相検出部材が設けられ、アクチュエータの出力軸の他方の端部に前記ギヤ駆動機構が設けられたので、アクチュエータはその出力軸により、位相検出部材の回転作動とギヤ駆動機構の駆動を同時に行うことができる。更に、位相検出部材はアクチュエータを隔ててギヤ駆動機構から遠い位置に設けられているため、ギヤ駆動機構に使用する潤滑オイルの位相検出部材への飛散により汚れるのを確実に防止することができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、前記布押えカムのカム形状に応じて揺動駆動される前記第1押えレバーと、前記糸払いカムのカム形状に応じて揺動駆動される前記第1糸払いレバーとは、共通の枢支軸で支持されるので、枢支軸を第1押えレバー用と第1糸払いレバー用に専用に設ける場合と比較すると、布押え機構及び糸払い機構を簡単化することができる。その他請求項1〜8の何れかと同様の効果を奏する。
本実施形態における閂止めミシンは、回転可能なカム軸に、固定解除可能に固定ビスで夫々固定した布押えカムと糸払いカムとを、ギヤ駆動機構を介して押えワイパー駆動モータで駆動するように構成してある。
図1,図2に示すように、電子閂止めミシン1は、作業テーブル8上に載置され、ベッド部2と、ベッド部2の後端部から上方に立設する脚柱部5と、脚柱部5の上端部からベッド部2と対向するように前方へ延びるアーム部6等から構成されている。
脚柱部5及びアーム部6には、針棒10を介して縫針11を上下駆動するためのミシンモータ9、ミシンモータ9の駆動力を主軸を介して縫針11に伝達する駆動力伝達機構などが設けられているが、公知の技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。また、アーム部6の前端部である頭部7の内部に、針棒10を上下動させる針棒上下動機構が設けられるとともに、糸切り機構により切断された上糸17の糸端部17aを払うワイパー60が、正面視にて時計回り及び反時計回りに揺動可能に枢支されている。このワイパー60は後述する糸払い機構52により糸払い作動するようになっている。
ベッド部2は、脚柱部5が立設されるベッド本体部3と、ベッド本体部3から前方に延びるシリンダベッド部4からなる。ベッド部2には、図示を省略するが、後述する布押え機構20と針板12及び送り台13を前後方向(Y方)及び左右方向(X方向)に移動させる布送り機構(図示略)と、縫針11の上下動と調時して閂止め縫目を形成する垂直釜14と、ミシンモータ9からの回転駆動力を垂直釜14に伝達する下軸15、縫製終了時に上糸と下糸を切断する糸切り機構(図示略)などが設けられている。
次に、布押え24を上下動させる布押え機構20について説明する。布押え機構20は、ベッド部2の上面に配設された送り台13上に設けられ、送り台13と共に前後方向及び左右方向に移動される。
図1〜図4に示すように、側面視にて湾曲状で片持ち状に支持された押え腕21の基端部(後端部)が送り台13の上面に固定され、押え腕21の先端部には、左右1対の布押え24を支持するための拡大された押え取付け部21aが形成されている。押え腕21の前後方向中央部には、左右方向向きの枢支軸22が固定され、押え腕21の左右両側に、前後方向に延びる押え腕レバー23が夫々配設され、各押え腕レバー23はその前後方向の略中央部において枢支軸22に回動可能に枢支されている。
押え腕レバー23の先端部は、押え取付け部21aに上下動可能に支持された左右1対の布押え24の係合穴に後方から夫々挿通して、布押え24に係合している。押え腕レバー23の後端部は、バネガイド軸25の上端部に回動可能に連結されている。バネガイド軸25の下端部は、押え腕21のバネ受け部材26に、上下方向に摺動可能に支持されている。圧縮コイルバネ27は、バネガイド軸25のバネ受け部と、バネ受け部材26のバネ受け部とに亙ってバネガイド軸25に外装されている。
その為、1対の押え腕レバー23は圧縮コイルバネ27のバネ力により、図1,図3において、枢支軸22を介して反時計回りに弾性付勢され、両布押え24がその下降位置において常に針板12上面に押圧されている。一方、押え腕レバー23の枢支軸22よりも後側の左右両側に、押え作動板28がボルト29により夫々固定されている。
そこで、後述するように、上下動部材47の下降動作により押え作動板28を下方に押圧することにより、左右1対の押え腕レバー23は圧縮コイルバネ27のバネ力に抗して、枢支軸22を回動支点として時計回りに回動するので、布押え24が針板12よりも上側の上昇位置に上昇する。ここで、押え作動板28は、圧縮コイルバネ27のバネ力により、上下動部材47の下端面に常に当接しており、上下動部材47と押え作動板28との間に隙間が発生することはない。
図2〜図4に示すように、脚柱部5の後側の後壁部5aを覆うように設けられたカバー部材30の内部において、略U字状の固定枠31がフレームに取付けられており、その固定枠31の右側壁部31aに、ステッピングモータからなる押えワイパー駆動モータ32(これがアクチュエータに相当する)が固定され、その押えワイパー駆動モータ32の駆動軸に駆動ギヤ33が固定されている。
この場合、固定枠31の連結壁部は下側であり、その後方側と上方側とは夫々開放されている。ところで、押えワイパー駆動モータ32の駆動ギヤ33が固定された反対側の駆動軸には、押えワイパー駆動モータ32の原点位置を検出するためのディスク板51(これが位相検出部材に相当する)が固着され、ディスク板51の近傍部にフォトセンサ(図示略)が設けられている。
電源投入時に、押えワイパー駆動モータ32が所定の回転方向に回転されるので、フォトセンサは回転するディスク板51を検出して、原点位置設定のための原点位置検出信号を出力するようになっている。但し、本発明とは関係ないため、説明を省略する。
固定枠31の右側壁部31aと左側壁部31bとに配設された左右方向向きの1本のカム軸34が回転可能に枢支され、そのカム軸34には右側から、駆動ギヤ33に噛合する従動ギヤ35と、布押え24を上下動(所謂、布押え作動)させる布押えカム36と、ワイパー60を糸払い動作させる糸払いカム53とがこの順序に配置され、夫々固定ビス37,38で固定されている。
但し、従動ギヤ35と布押えカム36とは一体成形されており、固定ビス37でカム軸34に固定解除可能に固定されている。また、押えワイパー駆動モータ32は、従動ギヤ35に近い右側壁部31aに固定されている。即ち、開放されている後方側から又は上方側から、ドライバ等の工具を用いて固定ビス38を緩めることで、布押えカム36に対する糸払いカム53の相対的な位相位置を微調節しながら変更可能になっている。
そのため、回転位相の基準となる布押えカム36に丸い基準マークMが刻印されている。更に、糸払いカム53には、その基準マークMの近傍位置に、所定間隔空けて2つの調節マークm1,m2が夫々刻印されている。調節マークm1を基準マークMに合わせると、生地厚が薄い加工布を縫製する場合であって、ワイパー60による糸払い作動の布押え作動に対する実行開始タイミングを遅らせる限界位置である。
また、調節マークm2を基準マークMに合わせると、生地厚が厚い加工布を縫製する場合であって、ワイパー60による糸払い作動の布押え動作に対する実行開始タイミングを早める限界位置である。このように、これらのマークM,m1,m2を有効活用して目安にしながら、布押えカム36に対する糸払いカム53の相対位置を容易に変更できる。
ここで、押えワイパー駆動モータ32は、布押え24を布押え作動させるとともに、ワイパー60を糸払い作動させる共通の電動モータである。駆動ギヤ33の直径の方が従動ギヤ35の直径よりも小さく構成されており、ギヤ比を大きくすることにより、大きな回転トルクを発生可能になっている。
また、回転カムである布押えカム36と糸払いカム53とは、図9に示すように、布押えカム36による布押え24の布押え作動と、糸払いカム53によるワイパー60の糸払い作動とが重複するような位相で、カム軸34に固定されている。それ故、押えワイパー駆動モータ32の回転により、駆動ギヤ33及び従動ギヤ35を介して、布押えカム36と糸払いカム53とが一体的に回転する。ここで、これら駆動ギヤ33及び従動ギヤ35と、カム軸34等からギヤ駆動機構50が構成されている。
図3,図4に示すように、固定枠31の右側壁部31aと左側壁部31bとの上端部に左右方向向きの枢支軸40が固定され、その枢支軸40に側面視にて略く字状の第1押えレバー41が回動可能に枢支され、第1押えレバー41の駆動側レバー部41aの下端に、布押えカム36のカム面に前方から当接可能な押え用コロ42が連結されている。
第1押えレバー41の従動側レバー部41bに、前後方向向きの押え連竿43の後端部が連結され、押え連竿43の前端部はアーム部6のフレームに固定された枢支軸44に回動可能に枢支されたL字状の第2押えレバー45の駆動側レバー部45aに連結されている。
その第2押えレバー45の従動側レバー部45bにピン46が固着され、アーム部6のフレームに上下動可能に枢支された上下動部材47に角コマ48が前後方向に摺動可能に装着され、その角コマ48にピン46が連結されている。上下動部材47の下端に、押え作動板28を押し下げる水平状の板を備えている。ここで、第1押えレバー41の従動側レバー部41bとフレームとに引っ張りコイルバネ49が介装され、押え用コロ42が常に布押えカム36のカム面に押圧付勢されている。
それ故、押えワイパー駆動モータ32が正回転駆動されると、カム軸34は図3において反時計回りに駆動され、押え用コロ42が布押えカム36の湾曲状作動カム部36Aに沿って引っ張りコイルバネ49のバネ力に抗して半径拡大方向に移動するため、第1押えレバー41が時計回りに回動し、押え連竿43を介して第2押えレバー45が反時計回りに回動し、上下動部材47が圧縮コイルバネ27のバネ力に抗して下降し、押え作動板28を押し下げるため、押え腕レバー23が時計回りに回動し、押え腕レバー23の先端部に係合している布押え24が、図7に示す下降位置から所定距離だけ上昇した上昇位置(図6参照)に移動する。
一方、押えワイパー駆動モータ32が逆回転駆動された場合には、布押えカム36を介して第1押えレバー41が反時計回りに回動し且つ第2押えレバー45が時計回りに回動して、上下動部材47の上昇により押え腕レバー23が反時計回りに回動し、布押え24が、図6に示す上昇位置から下降した下降位置(図7参照)に移動する。
次に、縫製開始に際して布押え24が布押え動作するに際して、また縫製終了に際して糸切り機構により切断された糸端部17aをワイパー60により糸払い動作させる糸払い機構52について、図2〜図3,図5に基づいて説明する。
前述したように、脚柱部5の後側の後側壁5aを覆うように設けられたカバー部材30の内部に、カム軸34を介して布押えカム36と一体的に回転する糸払いカム53が設けられ、側面視にて略く字状の第1糸払いレバー54が枢支軸40に回動可能に枢支され、第1糸払いレバー54の駆動側レバー部54aの下端に、糸払いカム53のカム面に前方から当接可能な糸払い用コロ55が連結されている。
第1糸払いレバー54の従動側レバー部54bに、前後方向向きの糸払い連竿56の後端部が連結され、糸払い連竿56の前端部はアーム部6のフレームに固定された枢支軸57に回動可能に枢支されたL字状の第2糸払いレバー58の駆動側レバー部58aに連結されている。
その第2糸払いレバー58の従動側レバー部58bは、上下向きの糸払いリンク59の上端部に連結されている。一方、図6に示すように、頭部7の顎部(下端部)7aにおいて、逆L字状のワイパー60の基端部が、顎部7aのフレームに固定された前後向きの枢支ボルト61で回動可能に枢支されている。そのワイパー60の駆動腕60aに糸払いリンク59の下端部が連結されている。ここで、第1糸払いレバー54の従動側レバー部54bとフレームとに引っ張りコイルバネ62が介装され、糸払い用コロ55が常に糸払いカム53のカム面に押圧付勢されている。
ところで、ワイパー60の先端部は前方に折り曲げ形成され、糸払い作動に際して、縫針11の目穴から下方に垂れ下がる糸端部17aを糸払い可能になっている。縫製開始に際して、押えワイパー駆動モータ32が逆回転駆動されると、カム軸34は図3において時計回りに駆動され、布押え24の下降移動に調時して、糸払い用コロ55が糸払いカム53の湾曲状作動カム部53Aに沿って半径縮小方向に移動するため、第1糸払いレバー54が反時計回りに回動するとともに、糸払い連竿56を介して第2糸払いレバー58が反時計回りに回動する。
そのため、糸払いリンク59が下方に移動して、ワイパー60は、図6に示す振り位置から、図7に示す待機位置に揺動し、縫針11の目穴から垂れ下がる糸端部17aが縫針11の側方に糸払いされる。一方、縫製終了に際して、押えワイパー駆動モータ32が正回転駆動された場合には、糸払い用コロ55が糸払いカム53の湾曲状作動カム部53Aに沿って半径拡大方向に移動するため、引っ張りコイルバネ62のバネ力に抗して、第1糸払いレバー54が時計回りに回動し且つ第2糸払いレバー58が時計回りに回動して、糸払いリンク59の上方への移動により、ワイパー60が図7の待機位置から振り位置(図6参照)に揺動する。
次に、このように構成された電子閂止めミシン1の作用及び効果について説明する。
生地厚が薄い加工布を縫製するに際しては、図4に示すように、固定ビス38を緩めて、糸払いカム53の調節マークm1を布押えカム36の基準マークMに合致するように、糸払いカム53の相対位置を調節する。即ち、これら布押えカム36と糸払いカム53の相対位置は、図5に示す位置関係となる。
この状態で、縫製開始に際して、図示外の足踏みペダルが踏込み操作された場合、押えワイパー駆動モータ32が約100°分だけ逆回転駆動されるため、布押えカム36と糸払いカム53とが同期して同時に回転するため、図9に示すように、時点t1から布押え24が下降を開始するよりも遅れて、ワイパー60は時点t3から時点t5に亙って、振り位置から待機位置に揺動する。
即ち、時点t3と時点t5の略中間の時点t4であって、布押え24が生地厚の薄い加工布を押える直前の時点t4において、ワイパー60で糸端部17aを確実に糸払いする(図7参照)。それ故、ワイパー60で払った糸端部17aが布押え24で踏まれることがなく、縫製動作を正常に開始させることができる。
その後、縫製処理が終了した場合には、前述したように、押えワイパー駆動モータ32の正回転駆動により、布押え24が上昇位置に移動するのに伴って、ワイパー60が振り位置に揺動する。この場合、前述したように、引っ張りコイルバネ49や圧縮コイルバネ27のバネ力に抗して布押え24を上昇移動させるための動作負荷に加えて、引っ張りコイルバネ62のバネ力に抗してワイパー60を振り位置に糸払い作動させるための動作負荷が、押えワイパー駆動モータ32に同時に作用する。
このように、大きな動作負荷に対応するための大きな回転トルクを必要とする場合でも、前述したように、駆動ギヤ33の直径の方が従動ギヤ35の直径よりも小さいため、押えワイパー駆動モータ32は、これに作用する大きな動作負荷に対応できるように、ギヤ比に応じた大きな回転トルクを発生可能であり、押えワイパー駆動モータ32として、回転トルクの小さい小型のモータを用いることができ、閂止めミシン1の低コスト化を図ることができる。
一方、生地厚が厚い加工布を縫製するに際しては、固定ビス38を緩めて、糸払いカム53の調節マークm2を布押えカム36の基準マークMに合致するように、糸払いカム53の相対位置を調節する。即ち、これら布押えカム36と糸払いカム53の相対位置は、図8に示す位置関係となる。
この状態で、縫製開始に際して、図示外の足踏みペダルが踏込み操作された場合、押えワイパー駆動モータ32が約100°分だけ逆回転駆動されるため、布押えカム36と糸払いカム53とが同期して同時に回転するため、図9に示すように、t1の時点から布押え24が下降を開始するのと略同時に、ワイパー60は時点t1から時点t3に亙って、振り位置から待機位置に揺動する。
即ち、時点t1と時点t3の略中間の時点t2であって、布押え24が生地厚の厚い加工布を押圧する直前の時点t2において、ワイパー60で糸端部17aを確実に糸払いを行う(図7参照)。それ故、この場合にも、ワイパー60で払った糸端部17aが布押え24で踏まれることがなく、縫製動作を正常に開始させることができる。
また、固定枠31に設けたカム軸34に、従動ギヤ35に一体成形された布押えカム36と、糸払いカム53とをこの順序に配置し、固定ビス37で従動ギヤ35及び布押えカム36を固定し、固定ビス38で糸払いカム53を固定し、固定枠31の右側壁部31aに押えワイパー駆動モータ32が固定され、その押えワイパー駆動モータ32の駆動軸に固定した駆動ギヤ33が従動ギヤ35に噛合され、固定ビス38を介して布押えカム36に対する糸払いカム53の相対的な位相位置を変更可能に構成したので、布押え24の布押え作動に対するワイパー60の糸払い作動の相対的なタイミングを、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、適宜所望の時期に変更できるため、糸払い作動の変更作業を簡単化することができる。
また、従動ギヤ35が、布押えカム36と糸払いカム53の少なくとも一方と一体的に形成されているので、布押えカム36と糸払いカム53の組付けにより従動ギヤ35が組付けられるため、従動ギヤ35の組付け作業を省略することができる。
また、従動ギヤ35は、布押えカム36と糸払いカム53のうちの駆動ギヤ33に近い側の布押えカム36に一体形成されているので、従動ギヤ35を駆動ギヤ33に最接近させることで、駆動ギヤ33に従動ギヤ35を噛合させることができ、ギヤ駆動機構50の簡単化を図ることができる。
また、押えワイパー駆動モータ32の出力軸の一方の端部に、押えワイパー駆動モータ32の原点位置を検出するためのディスク板51が設けられ、押えワイパー駆動モータ32の出力軸の他方の端部にギヤ駆動機構50が設けられたので、押えワイパー駆動モータ32はその出力軸により、ディスク板51の回転作動とギヤ駆動機構50の駆動を同時に行うことができる。
更に、ディスク板51は押えワイパー駆動モータ32を隔ててギヤ駆動機構50から遠い位置に設けられているため、ギヤ駆動機構50に使用する潤滑オイルのディスク板51への飛散により誤動作を確実に防止することができる。
また、布押えカム36のカム形状に応じて揺動駆動される第1押えレバー41と、糸払いカム53のカム形状に応じて揺動駆動される第1糸払いレバー54とは、共通の枢支軸40で支持されるので、枢支軸を押えレバー用と糸払いカム用に専用に設ける場合と比較すると、布押え機構20及び糸払い機構52を簡単化することができる。
また、布押えカム36と糸払いカム53とカム軸34の少なくとも1つに従動ギヤ35を一体に回転するように設け、押えワイパー駆動モータ32の駆動ギヤ33を従動ギヤ35に噛合させたので、布押えカム36を固定ビス37により固定し、糸払いカム53を固定ビス38により固定し、従動ギヤ35を押えワイパー駆動モータ32の駆動ギヤ33で駆動できるため、布押えカム36を有する布押え機構20、糸払いカム53を有する糸払い機構52の組付け作業を簡単化でき、しかもコスト的にも有利になる。
また、押えワイパー駆動モータ32は、門形の固定枠31のうちの従動ギヤ35に近い右側壁部31aに固定されているので、押えワイパー駆動モータ32を、従動ギヤ35に接近した右側壁部31aに固定するだけで、駆動ギヤ33を従動ギヤ35に噛合でき、ギヤ駆動機構50の構成を簡単化することができる。
また、布押えカム36と糸払いカム53との相対位置を変更する際に目安となる基準マークMを布押えカムに設けるとともに、糸払いカム53に調節マークm1,m2を設けたので、これらのマークM,m1,m2を有効活用して目安にしながら、布押えカム36と糸払いカム53との相対位置を容易に変更でき、変更操作の操作性を向上でき、変更作業の迅速化を図ることができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕従動ギヤ35を、カム軸34と一体的に成形するようにしてもよく、或いは糸払いカム53と一体的に成形するようにしてもよい。この場合、従動ギヤ35はカム軸34又は糸払いカム53に含まれるため、ギヤ駆動機構50を簡単化でき、しかも部品点数を減らすことができる。
2〕従動ギヤ35と布押えカム36とを別体で構成してもよい。この場合、従動ギヤ35と布押えカム36の製作コストを低減することができる。
3〕糸払いカム53に刻印する調節マークm1に代えて、薄い生地厚をイメージさせる模様を採用したり、調節マークm2に代えて、厚い生地厚をイメージさせる模様を採用するようにしてもよい。この場合、生地厚に応じたワイパー60の相対位置調節が簡単になる。
4〕図10に示すように、固定枠31Aに、第1カム軸34Aに加えて第2カム軸34Bを夫々固着する。第1カム軸34Aに、従動ギヤ35と糸払いカム53とを配置し、従動ギヤ35を固定ビス37により、糸払いカム53を固定ビス38で夫々固定解除可能に固定する。第2カム軸34Bに、従動ギヤ63と布押えカム36と一体化させて配置し固定ビス39で固定解除可能に固定し、押えワイパー駆動モータ32の駆動ギヤ33を従動ギヤ35,63に夫々噛合させるように構成してもよい。
この場合には、布押えカム36と糸払いカム53を分散させて配置する自由度を拡大させることができる。ここで、駆動ギヤ33と、従動ギヤ35と、従動ギヤ63と、第1及び第2カム軸34A,34B等からギヤ駆動機構50Aが構成されている。
5〕押えワイパー駆動モータ32に代えて、直線状に往復駆動されるプランジャーを有するソレノイドアクチュエータを用いる場合、そのプランジャーにラックを固定し、そのラックと噛合するピニオンをカム軸に固定するようにしてもよい。
6〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
7〕本発明は、以上説明した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加し、布押え24を布押え作動させる布押えカム36と、ワイパー60を糸払いする糸払いカム53を有する種々のミシンに本発明を適用することが可能である。
本発明の実施例に係る電子閂止めミシンの側面図である。 電子閂止めミシンの後方からの斜視図である。 電子閂止めミシンの内部構造の側面図である。 電子閂止めミシンの背面図である。 図4のE−E線縦断側面図である。 ワイパーが振り位置に位置する電子閂止めミシンの正面図である。 ワイパーが待機位置に位置する図6相当図である。 糸払いカムの回転位相を変更した図5相当図である。 布押えとワイパーの作動を示すタイムチャートである。 変更形態に係る図4相当図である。
1 電子閂止めミシン
17a 糸端部
24 布押え
31 固定枠
32 押えワイパー駆動モータ
33 駆動ギヤ
34 カム軸
34A 第1カム軸
34B 第2カム軸
35 従動ギヤ
36 布押えカム
37 固定ビス
38 固定ビス
40 枢支軸
41 第1押えレバー
50 ギヤ駆動機構
51 ディスク板
53 糸払いカム
54 第1糸払いレバー
60 ワイパー
63 従動ギヤ
M 基準マーク
m1 調節マーク
m2 調節マーク

Claims (9)

  1. 布押えを布押えカムを介して上下作動させる布押え機構と、上糸の糸端部を糸払いするワイパーを糸払いカムを介して糸払い作動させる糸払い機構とを備えたミシンにおいて、
    前記布押えカムと糸払いカムを共通に駆動する1つのアクチュエータと、
    前記アクチュエータで駆動される複数のギヤを介して前記布押えカムと糸払いカムを駆動するギヤ駆動機構とを備え、
    前記アクチュエータと前記布押えカム及び糸払いカムと前記ギヤ駆動機構とがミシンの脚柱部の後側壁の外側に配置され、
    前記布押え機構は、前記布押えカムのカム形状に応じて揺動駆動される第1押えレバーと、この第1押えレバーに一端部が連結された押え連竿と、この押え連竿の他端部に連結され且つ揺動駆動により布押えを上下作動させる第2押えレバーとを有し、
    前記糸払い機構は、前記糸払いカムのカム形状に応じて揺動駆動される第1糸払いレバーと、この第1糸払いレバーに一端部が連結された糸払い連竿と、この糸払い連竿の他端部に連結され且つ揺動駆動によりワイパーを糸払い作動させる第2糸払いレバーとを有することを特徴とするミシン。
  2. 前記アクチュエータをステッピングモータで構成し、前記ギヤ駆動機構はステッピングモータの駆動軸に固着された駆動ギヤと、前記布押えカムと糸払いカムを駆動する従動ギヤとを有し、前記駆動ギヤの径が前記従動ギヤの径よりも小さく構成されたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記布押えカムと糸払いカムは共通のカム軸に設けられ、前記従動ギヤがそのカム軸に固着されたことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記押えカムと前記糸払いカムのうちの何れか一方のカムに対する他方のカムの相対的な位相位置を変更可能に構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  5. 前記布押えカムと前記糸払いカムとの相対的な位相位置を変更する際に目安となるマークを、前記布押えカムと前記糸払いカムの少なくとも一方に設けたことを特徴とする請求項4に記載のミシン。
  6. 前記従動ギヤは、前記布押えカムと前記糸払いカムの少なくとも一方と一体的に形成されていることを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載のミシン。
  7. 前記従動ギヤは、前記布押えカムと前記糸払いカムのうちの駆動ギヤに近い側のカムに一体形成されていることを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載のミシン。
  8. 前記アクチュエータの出力軸の一方の端部に出力軸の位相を検出する位相検出部材が設けられ、アクチュエータの出力軸の他方の端部に前記ギヤ駆動機構が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  9. 前記布押えカムのカム形状に応じて揺動駆動される前記第1押えレバーと、前記糸払いカムのカム形状に応じて揺動駆動される前記第1糸払いレバーとは、共通の枢支軸で支持されることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のミシン。
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