JP4605455B2 - ミシンの布送り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンの布送り装置に関し、特に布地を保持する布保持体を、下軸と平行な第1方向とこれに直交する第2方向に夫々移動駆動させながら布地に縫目を形成するようにしたミシンの布送り装置に関する。
従来、模様縫いミシンやパターン縫いミシンにおいては、ベッド部内に下軸と布送り装置を設け、この布送り装置により、布送り装置に連結された下板及び布押え枠を、布地を保持した状態で下軸と平行なY方向とこれに直交するX方向とに夫々移動駆動することにより、下板と布押え枠とで保持された布地に所望のパターン縫目が形成されるようになっている。
例えば、特許文献1に記載のミシンのX−Y送り駆動装置は、ベッド部内において、下軸と平行なY方向に向けた左右1対のY軸固定レールを下軸よりも下方に配設するとともに、Y軸固定レールの上面にY軸移動部材をY方向に移動可能に配設し、更に、Y軸移動部材の上面にX方向に向けた前後1対のX軸固定レールを下軸よりも上方に配設するとともに、X軸固定レールの上面にX軸移動部材をX方向に移動可能に配設し、そのX軸移動部材に押え台を介して布押え枠を上下動可能に支持するとともに、針板上に位置する下板もX軸移動部材に連結してある。
縫製が開始されると、Y軸移動部材がY駆動モータの駆動によりY方向に移動され、X軸移動部材がX駆動モータの駆動によりX方向に移動されるので、布押え枠と下板とで保持した布地がX方向とY方向に夫々移動されながらパターン縫目が形成されるようになっている。
特許第3592379号公報 (第5〜6頁、図1,図2,図4)
前述したように、特許文献1に記載のミシンのX−Y送り駆動装置においては、ベッド部内において、下軸よりも下側にY軸固定レールが配設されるとともに、下軸よりも上側にX軸固定レールが配設され、しかもY軸固定レールの上面にY軸移動部材が配設され、そのY軸移動部材の上面にX軸固定レールが配設されているため、ベッド部の高さ寸法が大きくなり、ミシンが大型化するという問題がある。
また、Y軸固定レールの上側に配設したY軸移動部材を介在させてその上側にX軸固定レールが配設されているので、押え台は、Y軸固定レールとY軸移動部材とによる下側の支持部と、X軸固定レールとX軸移動部材とによる上側の支持部とにより、上下2段で支持する支持構造になっている。
そのため、布押え枠が下板との協働で布地を押圧するときの反力が押え台に作用した場合、押え台の基端部に回転モーメントが作用するようになる。このとき、前述したように、押え台の支持構造は上下2段になっているため、大きな反力を受ける押え台の支持構造における剛性が低下し、押え台の移動精度が低下することから、縫目パターンによっては、縫目の模様崩れが発生する可能性が高くなる。
請求項1のミシンの布送り装置は、布地を保持する布保持体を下軸と平行な第1方向とこれに直交する第2方向に夫々移動駆動するミシンの布送り装置において、第1方向に向けて平行に配設された1対の第1レール部材と、1対の第1レール部材で案内され且つ1つの第1タイミングベルトを介して第1方向に移動可能な1つの第1移動体と、1対の第1レール部材に摺動自在に夫々係合する1対のキャリッジ部であって、第1移動体の1対の収容溝に上方から夫々収容されて第1移動体に固定された1対のキャリッジ部と、第1移動体の上面に連結され且つ1対の第1レール部材の上側に第2方向に向けて平行に配設された1対の第2レール部材と、第2レール部材で案内されて1つの第2タイミングベルトを介して第2方向に移動可能で且つ布保持体に連結された第2移動体とをベッド部に備え、1対の第1レール部材の下端は、下軸の下端の高さ位置よりも高い位置に配設され、1対の第1レール部材と1対のキャリッジ部は、第2タイミングベルトの上側ベルト部と下側ベルト部の間を挿通する状態に配設され、下軸は第1移動体の上端部に形成された凹部を挿通する状態に配設され、第1タイミングベルトは、1対の第1レール部材の間において下軸の直下に配設されたものである。
1つの第1移動体は1対の第1レール部材で案内され且つ1つの第1タイミングベルトを介して第1方向に移動され、第2移動体は第1移動体の上面に連結された第2レール部材で案内されて1つの第2タイミングベルトを介して第2方向に移動されるので、第2移動体に連結された布保持体で保持される布地が第1方向と第2方向とに夫々移動されながら縫目が形成される。ところで、1対の第1レール部材の下端の方が下軸の下端よりも高い位置に配設されているので、第1レール部材が下軸に接近するため、布送り装置の高さ寸法が小さくなる。
請求項2のミシンの布送り装置は、請求項1において、前記第1移動体は第1レール部材の下側に吊り下げ状態で支持され、第2移動体は第2レール部材の上側に移動可能に配設されているものである。
請求項3のミシンの布送り装置は、請求項2において、前記第1移動体は、前記1対のキャリッジ部に形成した係合部を第1レール部材に形成された係合凹部に係合させて第1レール部材に移動可能に吊り下げられているものである。
請求項4のミシンの布送り装置は、請求項3において、前記第1レール部材は、第2レール部材の直ぐ下側に接近させて配設されたものである。
請求項1の発明によれば、布地を保持する布保持体を下軸と平行な第1方向とこれに直交する第2方向に夫々移動駆動するミシンの布送り装置において、1対の第1レール部材と、1つの第1移動体と、1対の第2レール部材と、第2移動体とをベッド部に備え、1対の第1レール部材の下端は、下軸の下端の高さ位置よりも高い位置に配設されたので、第1レール部材が下軸に接近して設けられるため、布送り装置の高さ寸法を格段に小さくでき、ベッド部の小型化やコンパクト化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前記第1移動体が第1レール部材の下側に吊り下げ状態で支持され、第2移動体が第2レール部材の上側に移動可能に配設されたものである。この場合には、第1移動体が第1レール部材の下側に位置するため、第1移動体に埃が付きにくく、安定した移動性能を発揮することができる。また、第2移動体が第2レール部材の上側に位置するため、布保持体の第2移動体への連結や組み付けが簡単化する。その他請求1と同様の効果を奏することができる。
請求項3の発明によれば、前記第1移動体が、1対のキャリッジ部に形成した係合部を第1レール部材に形成された係合凹部に係合させて第1レール部材に移動可能に吊り下げられているものである。この場合には、1対のキャリッジ部に形成された係合部を第1レール部材に形成された係合凹部に係合させるだけなので、第1移動体の第1レール部材に対する吊り下げ構造を容易にすることができる。その他請求2と同様の効果を奏することができる。
請求項4の発明によれば、前記第1レール部材が、第2レール部材の直ぐ下側に接近させて配設されたものである。この場合、第1レール部材と第2レール部材の高さ位置が略同じになるため、第1移動体の第1レール部材に対する支持部と、第2移動体の第2レール部材に対する支持部とが非常に接近して、つまり略同一平面で支持する支持構造になっているため、布保持体が布保持のための押圧力により受ける反力に対する剛性が高くなり、布保持体の移動精度が向上するようになり、縫目の模様崩れの発生を極力防止することができる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
本実施例のミシンの布送り装置は、ベッド部において、Y方向レール部材の下端を下軸の下端の高さ位置よりも高い位置に配設し、布送り装置の高さ寸法を小型化でき、しかも縫製された縫目の模様崩れを防止できるようにしてある。
図1,図2に示すように、模様縫いミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2の後端部から立設された脚柱部3と、その脚柱部3の上端部からベッド部2と対向するように前方へ延びるアーム部4等から構成されている。
脚柱部3及びアーム部4には、図示を省略するが、針棒6を介して縫針を上下駆動するためのミシンモータ、そのミシンモータの駆動力を主軸を介して縫針に伝達する駆動力伝達機構などが設けられているが、公知の技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。また、アーム部4の前端部である頭部5の内部に、針棒6を上下動させる針棒上下動機構が設けられている。
ベッド部2には、後述する布保持機構10と、この布保持機構10をY方向(前後方向であり、これが第1方向に相当する)及びX方向(左右方向であり、これが第2方向に相当する)に移動させる布送り装置30に加え、図示を省略するが、縫針の上下動と調時して模様縫目を形成する回転釜と、ミシンモータの回転駆動力を主軸を介して回転釜に伝達する下軸25と、縫製終了時に上糸と下糸を同時に切断する糸切り機構などが設けられている。
ここで、ベッド部2の上面において布地を保持しX方向及びY方向に移動させる布保持機構10について簡単に説明する。但し、この布保持機構10は後述する布送り装置30のX方向移動体52に連結されている。
図1に示すように、側面視にて湾曲状で片持ち状に支持された押え腕11の基端部(後端部)が後述するX方向移動体52の上面に固定され、その押え腕11の先端部には、平面視にて矩形枠状の布保持体15を上下動可能にガイドするためのガイド部11aが形成されている。
押え腕11の後端近傍部に押え腕11を貫通した左右方向向きの枢支軸12が固定され、押え腕11の左右両側に、前後方向に延びる押え腕レバー13が夫々配設され、各押え腕レバー13はその後端側部位において枢支軸12に夫々回動可能に枢支されている。枠状布保持体15は布地を押圧保持する水平な枠状保持部15aとこの後端部から立設された縦向きの支持部15bとからなり、その支持部15bがガイド部11aに上下移動可能に支持されている。
押え腕レバー13の先端部は、枠状布保持体15の支持部15bに形成された係合穴(図示略)に後方から夫々挿通して、枠状布保持体15に係合している。押え腕レバー13の上側の左右両側に、前後方向向きの押えレバー17が夫々配設され、各押えレバー17はその長さ方向途中部において、押え腕11を貫通した左右方向向きの枢支軸18に回動自在に枢支されている。図1,図5に示すように、これら押えレバー17の先端部には左右方向向きのピン19により回動可能な押圧受け部材20が取付けられている。
各押え腕レバー13の後端部は、連結リンク21を介してその上側の押えレバー17の後端部に夫々連結されている。但し、各押え腕レバー13は図示しない引っ張りバネによりその後端部が下方に、つまり枠状布保持体15がベッド面より所定距離だけ上側の退避位置に位置するように付勢されている。
一方、押え腕11の上側に、水平な押え作動板22がアーム部4に対して上下動可能に設けられている。布押えに際してこの押え作動板22が、図示しないエアシリンダ又はカム式の押え駆動機構により下降して押えレバー17の押圧受け部材20(図5参照)を下方に押圧するので、押えレバー17が右側面視にて反時計回りに回動する。
その結果、この押えレバー17に連結リンク21を介して連結された押え腕レバー13も同様に反時計回りに回動し、枠状布保持体15が下降移動し、下側の布受け板16との間に布地を保持するようになっている。但し、布受け板16はその後端部においてX方向移動体52に連結されている。それ故、布地は枠状布保持体15と布受け板16との協働により、X方向とY方向とに移動駆動される。ここで、枠状布保持体15と布受け板16等から布保持体14が構成されている。
次に、枠状布保持体15及び布受け板16等からなる布保持体14をX方向及びY方向に移動(布送り)させる布送り装置30について説明する。
図2〜図4に示すように、平面視にて略矩形状のベッドフレーム31内に、下軸25がY方向に向けて配設されるとともに、Y方向移動体36をY方向に移動させるY方向移動機構32と、X方向移動体52をX方向に移動させるX方向移動機構33等が設けられている。そこで、先ずY方向移動機構32について説明する。
ベッドフレーム31の内部の略前半部分に、左右1対のY方向レール部材35(これが第1レール部材に相当する)が前後方向に向けて平行に配設され、各Y方向レール部材35はその前後両端部においてベッドフレーム31に夫々固着されている。これら1対のY方向レール部材35に、前後方向に所定幅を有し且つ左右方向に延びる1つのY方向移動体36が吊り下げ状態で支持されている。
即ち、図6に示すように、各Y方向レール部材35の左右両側面に係合凹部35aが夫々形成されており、Y方向移動体36の1対の収容溝に上方から夫々収容されて固定された左右1対のキャリッジ部37に形成された突起状の係合部37aが対応する係合凹部35aに夫々係合している。それ故、Y方向移動体36は、これら係合部37aと係合凹部35aとの係合により、1対のY方向レール部材35にY方向に移動可能(摺動自在)に吊り下げられている。
一方、ベッドフレーム31の前端部に従動プーリ38が左右方向向きの枢支軸で回転可能に枢支されるとともに、ベッドフレーム31の後端側に左右方向向きの駆動プーリ39が回転可能に設けられ、これら両プーリ38,39に亙って幅広でゴム製の1本のY方向タイミングベルト40が前後方向向きに掛装されている。駆動プーリ39の軸に従動ギヤ41が固着されるとともに、Y軸モータ42の駆動軸に固着した駆動ギヤ43がその従動ギヤ41に噛合している。更に、Y方向タイミングベルト40の一部が固定金具(図示略)でY方向移動体36の一部に固定されている。
ところで、前述したY方向向きの下軸25は、Y方向移動体36の上端部に形成された凹部36aに挿通する状態に配設されている。その為、図5に示すように、1対のY方向レール部材35の下端は、下軸25の下端の高さ位置よりも高い位置に配設されている。尚、図示を省略するが、下軸25はその前端部において、ベッド部2に設けられた回転釜(図示略)に連結されている。
それ故、Y軸モータ42の駆動により、これら1対のギヤ41,43及びプーリ38,39を介してY方向タイミングベルト40がY方向に移動するのに伴って、Y方向移動体36がY方向レール部材35に案内されてY方向に移動される。
また、Y方向タイミングベルト40は、1対のY方向レール部材35の間において下軸25の直下に配設されている。
次に、X方向移動機構33について説明する。前述したY方向移動体36の上面側に、前後1対のX方向レール部材50(これが第2レール部材に相当する)が左右方向に向けて平行に配設され、Y方向移動体36の上面に固着(連結)されている。これら1対のX方向レール部材50の各々の上側に、これらに馬乗り状態に嵌合した前後1対のガイド部材51を介してX方向移動体52がX方向に移動可能に配設されている。
一方、ベッドフレーム31の右端側に従動プーリ53が前後方向向きの枢支軸で回転可能に枢支されるとともに、ベッドフレーム31の左端側に前後方向向きのスプライン軸54が回転可能に設けられている。ここで、Y方向移動体36の左端部のスプライン軸54の外周部には、スプライン軸54に係合する外筒部材55が嵌め込まれている。この外筒部材55は、所謂、無限直線運動が可能なボールスプラインに構成されており、Y方向移動体36とスプライン軸54との接触抵抗が無視できるようになっている。
これら外筒部材55と従動プーリ53とに亙って幅広でゴム製の1本のX方向タイミングベルト56がX方向向きに掛装されている。スプライン軸54の後端部に従動ギヤ57が固着されるとともに、X軸モータ58の駆動軸に固着した駆動ギヤ59がその従動ギヤ57に噛合している。更に、X方向タイミングベルト56の一部が固定金具でX方向移動体52の一部に固定されている。
それ故、X軸モータ58の駆動により、これら1対のギヤ57,59とスプライン軸54と外筒部材55を介してX方向タイミングベルト56がX方向に移動するのに伴って、X方向移動体52がX方向レール部材50に案内されてX方向に移動される。
また、1対のY方向レール部材35と1対のキャリッジ部37は、X方向タイミングベルト56の上側ベルト部と下側ベルト部の間を挿通する状態に配設されている。
このように、Y方向移動体36が1対のY方向レール部材35に吊り下げられ、しかもY方向移動体36の上面側にX方向レール部材50を固定し、そのX方向レール部材50の上側にガイド部材51を介してX方向移動体52を移動可能に配設したので、Y方向レール部材35の直ぐ上側にX方向レール部材50を配置することができる。それ故、Y方向移動体36のY方向レール部材35に対する支持部と、X方向移動体52のX方向レール部材50に対する支持部とが非常に接近して、つまり略同一平面で支持する支持構造になっている。
次に、このように構成された布送り装置30の作用及び効果について説明する。
前述したように、模様縫いに供する布地が布保持機構10の枠状布保持体15と布受け板16との協働により保持された状態で、図示しない制御装置に有するROMに記憶された模様データに基づいて、Y軸モータ42とX軸モータ58とが駆動されるので、Y方向移動体36がY方向タイミングベルト40を介してY方向レール部材35に案内されてY方向に移動するとともに、X方向移動体52がX方向タイミングベルト56を介してX方向レール部材50に案内されてX方向に移動するので、布地に所望の模様縫いが縫製される。
ところで、1対のY方向レール部材35の下端の高さ位置の方が下軸25の下端の高さ位置よりも高い位置に配設されているので、Y方向レール部材35が下軸25に接近して設けられるため、布送り装置30の高さ寸法を格段に小さくでき、ベッド部2の小型化やコンパクト化を図ることができる。
また、Y方向移動体36がY方向レール部材35の下側に吊り下げ状態で支持され、X方向移動体52がX方向レール部材50の上側に移動可能に配設されたので、Y方向移動体36がY方向レール部材35の下側に位置するため、Y方向移動体36に埃が付きにくく、安定した移動性能を発揮することができる。また、X方向移動体52がX方向レール部材50の上側に位置するため、布保持体14のX方向移動体52への連結や組み付けが簡単化する。
また、Y方向移動体36は、1対のキャリッジ部37に形成した係合部37aをY方向レール部材35の側部に形成された係合凹部35aに係合させてY方向レール部材35に移動可能に吊り下げられている。即ち、1対のキャリッジ部37に形成された係合部37aをY方向レール部材35に形成された係合凹部35aに係合させるだけなので、Y方向移動体36のY方向レール部材35に対する吊り下げ構造を容易にすることができる。
更に、Y方向レール部材35が、X方向レール部材50の直ぐ下側に接近させて配設されたので、Y方向レール部材35とX方向レール部材50とが略同じ高さ位置に配置され、Y方向移動体36のY方向レール部材35に対する支持部と、X方向移動体52のX方向レール部材50に対する支持部とが非常に接近して、つまり略同一平面で支持する支持構造になっているため、枠状布保持体15が布保持のための押圧力により受ける反力に対する剛性が高くなり、布保持体14の移動精度が向上するようになり、縫目の模様崩れの発生を極力防止することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕Y方向移動体36は、1対のキャリッジ部37に形成した突起状の係合部37aをY方向レール部材35の側部に形成された係合凹部35aに係合させて、Y方向レール部材35に移動可能に吊り下げるように構成したが、Y方向移動体36の上面部に上方突出状に形成した係合部37aを、Y方向レール部材35の下面側に形成した係合凹部35aに係合させることにより、Y方向移動体36がY方向レール部材35に移動可能に吊り下げられるように構成してもよい。
2〕前述した実施例において、Y方向移動機構32では、1対のプーリ38,39によりY方向タイミングベルト40を駆動してY方向移動体36を駆動し、X方向移動機構33では、外筒部材55と従動プーリ53によりX方向タイミングベルト56を駆動してX方向移動体52を駆動するようにしているが、これら移動体36,52側にラックを設け、そのラックをY軸モータ42やX軸モータ58の駆動軸に固着したピニオンで移動させるように構成してもよい。
3〕本発明を模様縫いミシンに適用した場合について説明したが、パターン縫いミシン等、布保持体14をX方向とY方向とに夫々移動させるようにした布送り装置30を有する各種のミシンの布送り装置30に本発明を適用することができる。
4〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施形態に係る模様縫いミシンの斜視図である。 ベッド部の内部機構を示す平面図である。 ベッド部の内部機構を示す斜め前方からの斜視図である。 ベッド部の内部機構を示す斜め後方からの斜視図である。 図2のE−E線縦断正面図である。 Y方向駆動機構の要部を示す正面図である。
1 模様縫いミシン
14 布保持体
15 枠状布保持体
16 布受け板
25 下軸
30 布送り装置
35 Y方向レール部材(第1レール部材)
36 Y方向移動体(第1移動体)
37a 係合部
35a 係合凹部
50 X方向レール部材(第2レール部材)
52 X方向移動体(第2移動体)

Claims (4)

  1. 布地を保持する布保持体を下軸と平行な第1方向とこれに直交する第2方向に夫々移動駆動するミシンの布送り装置において、
    前記第1方向に向けて平行に配設された1対の第1レール部材と、
    前記1対の第1レール部材で案内され且つ1つの第1タイミングベルトを介して前記第1方向に移動可能な1つの第1移動体と、
    前記1対の第1レール部材に摺動自在に夫々係合する1対のキャリッジ部であって、前記第1移動体の1対の収容溝に上方から夫々収容されて前記第1移動体に固定された1対のキャリッジ部と、
    前記第1移動体の上面に連結され且つ前記1対の第1レール部材の上側に前記第2方向に向けて平行に配設された1対の第2レール部材と、
    前記第2レール部材で案内されて1つの第2タイミングベルトを介して前記第2方向に移動可能で且つ前記布保持体に連結された第2移動体とをベッド部に備え、
    前記1対の第1レール部材の下端は、前記下軸の下端の高さ位置よりも高い位置に配設され、
    前記1対の第1レール部材と前記1対のキャリッジ部は、前記第2タイミングベルトの上側ベルト部と下側ベルト部の間を挿通する状態に配設され、
    前記下軸は前記第1移動体の上端部に形成された凹部を挿通する状態に配設され、
    前記第1タイミングベルトは、前記1対の第1レール部材の間において前記下軸の直下に配設された、
    ことを特徴とするミシンの布送り装置。
  2. 前記第1移動体は前記第1レール部材の下側に吊り下げ状態で支持され、前記第2移動体は前記第2レール部材の上側に移動可能に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のミシンの布送り装置。
  3. 前記第1移動体は、前記1対のキャリッジ部に形成した係合部を前記第1レール部材に形成された係合凹部に係合させて第1レール部材に移動可能に吊り下げられていることを特徴とする請求項2に記載のミシンの布送り装置。
  4. 前記第1レール部材は、前記第2レール部材の直ぐ下側に接近させて配設されたことを特徴とする請求項3に記載のミシンの布送り装置。
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