JP3937254B2 - 着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置 - Google Patents

着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置に関し、特に、ミシン本体側の電気コネクタと刺繍装置側の電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、送り歯を不作動位置と作動位置とに亙って切換えるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいては、刺繍装置をミシンベッド部に装着すると、ミシン本体側の電気コネクタと刺繍装置側の電気コネクタとが電気的に接続され、ミシン本体の駆動制御部から刺繍装置の駆動機構へ駆動電力が供給可能になり、この状態で、刺繍装置に装着された刺繍枠がベッド面上において前後左右に駆動され、縫針及び糸捕捉器と協働して、刺繍枠にセットした加工布に刺繍縫製が施される。
【0003】
この種の着脱式刺繍装置付きミシンにおいては、一般的なミシンと同様、送り歯が設けられており、刺繍装置をミシンベッド部に装着しない状態では、ミシンが作動すると送り歯駆動機構により送り歯が駆動され、刺繍装置をミシンベッド部に装着すると、刺繍枠と送り歯との相互干渉等を防止する為に、送り歯が針板から突出しない下降位置へ下降し、ミシンが作動しても送り歯は下降位置に保持された状態で上下に駆動されなくなる。
【0004】
例えば、特開平4−371189号公報のミシンにおいては、下軸に相対回転不能且つ回転軸心に沿って所定ストローク移動自在に装着され、偏心カムと同心カムとが回転軸心方向に直列状に一体的に形成されたカム体と、偏心カムと同心カムとに択一的に係合可能なカム従動子と、カム従動子が偏心カムに係合する位置にカム体を付勢するバネ部材と、カム従動子が同心カムに係合するようにカム体の位置を切換える為の水平回動レバーが設けられている。
【0005】
刺繍装置には押出片が設けられ、刺繍装置をミシンベッド部に装着すると、押出片で水平回動レバーが回動され、カム体がバネ部材の付勢力に抗して下軸の軸心に沿って移動し、カム従動子が同心カムに係合する。このとき、送り歯は針板から突出しない下降位置へ下降し、カム体が回転駆動されても送り歯は上下に駆動されなくなる。刺繍装置をミシンベッド部から取外すと、バネ部材の付勢力によりカム体が初期位置に復帰しカム従動子が偏心カムに係合し、カム体が回転駆動されると、カム従動子が偏心カムに従動して送り歯が上下に駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特開平4−371189号公報の着脱式刺繍装置付きのミシンでは、刺繍装置のミシンベッド部への着脱により送り歯の作動を切換えるため、その着脱操作に連動させてカム体を移動させる水平回動レバーや押出片等を別途設けなければならず、構造が複雑になり製作コストも高価になるという問題がある。
【0007】
更に、前記公報の着脱式刺繍装置付きのミシンでは、刺繍装置をミシンベッド部に装着すると、同心カムにカム従動子を強制的に係合させるため、送り歯を送り駆動することができなくなる。従って、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、ミシンベッド部に装着した刺繍装置を、通常縫製する場合にベッド面を拡張する補助ベッドとして使用することができなくなる。
【0008】
本発明の目的は、着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置において、構造を簡単化すること、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で送り歯の作動を切換え可能にすること、通常縫製する場合に刺繍装置をベッド面を拡張する補助ベッドとして使用可能にすること、等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置は、ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいて、前記ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換え機構を備え、前記切換え機構は、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態において第2電気コネクタを第1電気コネクタに対して接近・離隔する方向へ移動可能に支持するガイド機構と、刺繍装置に設けられ且つ第2電気コネクタを第1コネクタに接続する接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材とを含むことを特徴としている。
【0010】
刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、刺繍装置に設けられた操作部材を操作して、ガイド機構により支持された第2電気コネクタを接続位置に切換えると、第1,第2電気コネクタが接続され、その接続操作に連動して、送り歯が針板から突出しない下降位置へ下降しその位置が保持される不作動位置に切換えられる。操作部材を操作して第2電気コネクタを接続解除位置に切換えると、第1,第2電気コネクタが接続解除され、送り歯が針板に対し上下に作動する作動位置に切り換えられる
請求項2の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置は、ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいて、前記ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換え機構を備え、前記切換え機構は、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態において第1電気コネクタを第2電気コネクタに対して接近・離隔する方向へ移動可能に支持するガイド機構と、ミシンベッド部に設けられ且つ第1電気コネクタを第2電気コネクタに接続する接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材とを含むことを特徴としている。
この送り歯作動切換え装置においては、操作部材がミシンベッド部に設けられている点で請求項1と異なるのみであるので、基本的に同様に作用する。
【0011】
請求項の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置は、ミシンモータで回転駆動される上下駆動カムと、この上下駆動カムに係合するカム従動子と、このカム従動子の作動により送り歯に上下駆動力を伝達する上下駆動力伝達機構を有し、ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいて、前記上下駆動カムと同心状に設けられカム従動子が係合可能な休止カムと、前記ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子を、休止カムに係合させて送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、上下駆動カムに係合させて送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換え機構とを備え、前記切換え機構は、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態において第2電気コネクタを第1電気コネクタに対して接近・離隔する方向へ移動可能に支持するガイド機構と、刺繍装置に設けられ且つ第2電気コネクタを第1コネクタに接続する 接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材とを含むことを特徴としている。
【0012】
刺繍装置をミシンベッド部に装置しない状態では、ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとは接続解除されているため、カム従動子は上下駆動カムに係合する作動位置に位置し、この状態で、上下駆動カムがミシンモータで回転駆動されると、カム従動子が上下駆動カムに従動し、上下駆動力伝達機構により送り歯に上下駆動力が伝達され、送り歯が上下に作動する。
【0013】
刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、刺繍装置に設けられた操作部材を操作して、ガイド機構により支持された第2電気コネクタを接続位置に切換えると、第1,第2電気コネクタが接続され、その接続操作に連動して、切換え機構によりカム従動子が上下駆動カムに係合する作動位置から休止カムに係合する不作動位置に切換えられる。このとき、送り歯は針板から突出しない下降位置へ下降し、上下駆動カムがミシンモータで回転駆動されても、送り歯に上下駆動力が伝達されず、送り歯は下降位置に保持された状態で上下に作動しなくなる。操作部材を操作して第2電気コネクタを接続解除位置に切換えると、第1,第2電気コネクタが接続解除され、その接続解除操作に連動して、切換え機構によりカム従動子が不作動位置から作動位置へ切換えられる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
請求項4の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置は、ミシンモータで回転駆動される上下駆動カムと、この上下駆動カムに係合するカム従動子と、このカム従動子の作動により送り歯に上下駆動力を伝達する上下駆動力伝達機構を有し、ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいて、前記上下駆動カムと同心状に設けられカム従動子が係合可能な休止カムと、前記ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子を、休止カムに係合させて送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、上下駆動カムに係合させて送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換え機構とを備え、前記切換え機構は、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態において第1電気コネクタを第2電気コネクタに対して接近・離隔する方向へ移動可能に支持するガイド機構と、ミシンベッド部に設けられ且つ第1電気コネクタを第2電気コネクタに接続する接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材とを含むことを特徴としている。
【0018】
刺繍装置をミシンベッド部に装置しない状態では、ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとは接続解除されているため、カム従動子は上下駆動カムに係合する作動位置に位置し、この状態で、上下駆動カムがミシンモータで回転駆動されると、カム従動子が上下駆動カムに従動し、上下駆動力伝達機構により送り歯に上下駆動力が伝達され、送り歯が上下に作動する。
刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、ミシンベッド部に設けられた操作部材を操作して、ガイド機構により支持された第1電気コネクタを接続位置に切換えると、第1,第2電気コネクタが接続され、その接続操作に連動してカム従動子が不作動位置に切換えられる。また、操作部材を操作して第1電気コネクタを接続解除位置に切換えると、第1,第2電気コネクタが接続解除され、その接続解除操作に連動してカム従動子が作動位置に切換えられる
【0019】
請求項5の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置は、請求項1〜4の何れか1項の発明において、前記刺繍装置は、ミシンベッド部に装着した状態で針板の上面に略連なる水平面を有し、ベッド面を拡張する補助ベッドとして使用可能であることを特徴とするものである。
【0020】
刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、第1電気コネクタと第2コネクタとの接続が解除されると、カム従動子が作動位置切り換わり、送り歯を上下に駆動することができ、通常縫製する場合に、刺繍装置をベッド面を拡張する補助ベッドとして使用可能になる。その他請求項1〜4の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えた家庭用の比較的小型のミシンに、本発明を適用した場合の例である。
【0022】
図1〜図3に示すように、着脱式刺繍装置付きミシンM(以下、ミシンという)は、左部に片持ち状のフリーアーム2を有するベッド部1、ベッド部1の右端部分から立設された脚柱部3、脚柱部3の上部からベッド部1と対向して左方へ延びるアーム部4を有し、刺繍装置70は、ベッド部1に着脱可能に装着され、刺繍枠73を前後左右に駆動して刺繍縫製可能に(図1参照)、刺繍枠73を装着しなければ通常縫製の際にベッド面1aを拡張する補助テーブルとして使用可能(図2参照)に構成してある。
【0023】
ベッド部1の左部上面部には針板6が嵌込まれ、針板6には縫針14が挿通可能な針孔6aと、送り歯24が突出可能な孔(図示略)が形成されている。刺繍装置70を装着する為に、ベッド部1の上端外縁部の、針板6の上面を含むベッド面1aの左端及び前後両端には段落ち部1bが形成されている。尚、脚柱部3の左端部分にはベッド面1aと同じ前後幅の張出部3aが形成され、アーム部4はベッド面1a(張出部3a)と同じ前後幅を有し、アーム部4の頭部5はベッド部1の左端より右側に位置している。
【0024】
脚柱部3の前面部には、縫製模様や種々のメッセージを表示可能な液晶ディスプレイ10と、所望の縫製模様を選択する為のテンキーからなる模様選択キー11と、選択された刺繍模様の縫製を開始・中断・再開させる為の実行キー12等が設けられている。尚、図示していないが、脚柱部3の右端部分に形成されたカード用スロットから、多数の刺繍模様の刺繍データ等を格納したROMカードを挿入し、制御部と電気的に接続し使用できるようになっている。
【0025】
アーム部4の頭部5には、下端部に縫針14を着脱可能に装着した針棒15が上下動且つ左右に揺動可能に支持され、頭部5の下端部分にはベッド面1aに加工布を押える布押え足16(図3参照)が取外し可能に支持されている。頭部5の前面部には通常縫いの縫製作業の起動と停止を指令する起動・停止スイッチ17が設けられている。
【0026】
図3に示すように、ミシンMの内部には、ミシンモータ20、ミシンモータ20で回転駆動される主軸21、主軸21に連動連結された駆動軸22、針棒15を上下に駆動する針棒上下動機構23、針棒15を左右に揺動駆動する針棒揺動動機構(図示略)、送り歯24、送り歯24を前後に往復駆動する送り歯前後駆動機構25、送り歯24を上下に往復駆動する送り歯上下駆動機構26、回転釜27、回転釜27を駆動する釜駆動機構28、駆動制御部(図示略)に電気的に接続された第1電気コネクタ29、送り歯24の作動を切換える送り歯作動切換え装置80等が設けられている。
【0027】
主軸21はアーム部4内に左右方向向きに配設され、ミシンフレームに1対の軸受け30を介して回動自在に支持されている。主軸21の右端部分にはタイミングプーリ31が固着され、このタイミングプーリ31とミシンモータ20の出力軸に固着のタイミングプーリ32とにタイミングベルト33が掛装され、主軸21はミシンモータ20の駆動により、両タイミングプーリ31,32とタイミングベルト33を介して所定回転方向に回転駆動される。主軸21の外部に突出した右端部には回動操作部材34が固着されている。
【0028】
アーム部4の頭部5内には、上端部がミシンフレームに枢支された針棒支持体35が設けられ、この針棒支持体35に針棒15が上下動自在に支持されている。針棒上下動機構23について説明すると、主軸21の左端部にクランク36が固着され、そのクランク36と針棒15とがクランクレバー37により連結され、主軸21が回転駆動されると、クランク36とクランクレバー37を介して針棒15が上下に駆動される。
【0029】
駆動軸22は脚柱部3内に鉛直に配設され、ミシンフレームに1対の軸受け40を介して回動自在に支持され、駆動軸22の上端部に固着された傘歯車41が、主軸21に外嵌固着された傘歯車42が噛合し、これら傘歯車41,42を介して駆動軸22が主軸21に連動連結され、駆動軸22の下端部にカム体50が同心状に外嵌固着されている。
【0030】
図4、図5に示すように、カム体50は、上段部に前後駆動カム51を、中段部にタイミングプーリ52を、下段部に上下駆動カム53及び休止カム54を一体形成したものである。前後駆動カム51は平面視略扇形状に形成され、タイミングプーリ52は前後駆動カム51の大径部よりも大径に形成されている。上下駆動カム53と休止カム54は、駆動軸22の軸心とほぼ直交する端面に、駆動軸22の軸心を中心として環状に形成され、上下駆動カム53は休止カム54の外周側に形成されている。
【0031】
次に、送り歯24、送り歯前後駆動機構25、送り歯上下駆動機構26、回転釜27、釜駆動機構28について、図6〜図10を参照して説明する。
【0032】
送り歯24は正面視逆コの字型の送り台55の上端面に取付けられ、その先端部分が針板6の上側へ突出可能に設けられている。送り台55は、枢支軸56aに枢支された揺動部材56の左端部に、枢支ピン55aを介して上下動且つ回動可能に連結され、枢支ピン55aに外装された圧縮コイルバネ58により下方へ付勢されている。送り台55の下端部から前方へ延びるレバー57の前端部分の長孔57aに、ミシンフレーム側に固定的に設けられたピン57bが係合し、送り台55は前後に移動自在にガイドされている。
【0033】
送り歯前後駆動機構25は、前記前後駆動カム51及び揺動部材56と、平面視略へ字型の板状に形成された水平姿勢の水平リンク60を有する。水平リンク60の左端部は、揺動部材56のレバー56bの先端部にピン結合され、水平リンク60の右端部側が引張りコイルバネ61で後方へ付勢され、水平リンク60の長さ方向途中部に一体形成された鉛直の従動部60aが、前後駆動カム51に前側から係合している。
【0034】
カム体50が回転駆動されると、前後駆動カム51に従動部60aが従動して水平リンク60が揺動し、揺動部材56を介して送り台55と一体的に送り歯24が前後に往復駆動される。尚、水平リンク60の右端部には、調節器本体63に摺動自在に係合する角駒62がピン結合され、調節器本体63を枢支ピン63aの回りに回動させ、角駒62の往復移動方向を変更することで、送り歯24の前後送り量を調節可能である。また、調節器本体63は、使用者の操作によって作動するリンク部材か送り調節電動モータのいずれかによって回動され、ミシンの仕様に基づき任意の機構を採用可能である。
【0035】
送り歯上下駆動機構26は、前記上下駆動カム53と、正面視略へ字型の板状に形成され枢支軸65aを介して水平軸心回りに揺動する鉛直姿勢の鉛直リンク65、鉛直リンク65の右端部に設けられ上下駆動カム53と休止カム54とに択一的に係合可能なカム従動子66(図11、図12参照)、鉛直リンク65の左端部に回転可能に連結され送り台55の下面に当接するコロ67を有する。
【0036】
図6に示すように、カム従動子66が上下駆動カム53の平坦部に当接すると、送り歯24は針板6から突出しない状態になり、図8に示すように、カム従動子66が上下駆動カム53の凸状部に当接すると、鉛直リンク65が図6の状態よりも左下がりに傾いて、送り台55とともに送り歯24が上昇し、送り歯24の先端部分が針板6から突出した状態になる。
【0037】
つまり、カム従動子66が上下駆動カム53に係合した状態で、カム体50が回転駆動されると、上下駆動カム53にカム従動子66が従動して鉛直リンク60が揺動し、コロ67を介して送り台55と一体的に送り歯24が上下に往復駆動される。カム従動子66が休止カム54に係合した状態では、送り歯24が針板6から突出しない下降位置へ下降し、カム体50が回転駆動されても、鉛直リンク60が揺動しないため、送り歯24は下降位置に保持された状態で上下に作動しなくなる。
【0038】
図7、図10に示すように、回転釜27は、ミシンフレームに固定的設けられた鉛直向きの釜軸27aに、鉛直軸心回りに回転自在に枢支されている。釜駆動機構28は、前記カム体50のタイミングプーリ52と、回転釜27に固定的に設けられたタイミングプーリ68と、タイミングプーリ52,68とに掛装されたタイミングベルト69を有し、カム体50が回転駆動されると、タイミングプーリ52,68とタイミングベルト69を介して回転釜27が回転駆動される。
【0039】
次に、刺繍装置70について、図1、図2、図13、図14を参照して説明する。但し、ベッド部2に装着された状態の刺繍装置70(図1、図2参照)の前後左右を前後左右として説明する。刺繍装置70は、平面視矩形状のケース本体71、ケース本体71の左側に連結された分割ケース72、加工布を刺繍縫製可能にセットする刺繍枠73、ケース本体71内に設けられ分割ケース72を左右に駆動する左右駆動機構74、分割ケース72内に設けられ刺繍枠73を前後に駆動する前後駆動機構75、ミシン本体側の第1コネクタ29に接続可能で左右駆動機構74と前後駆動機構75のアクチュエータに電気的に接続された第2コネクタ76、後述する送り歯作動切換え装置80のガイド機構84と操作部材85等を備えている。
【0040】
ケース本体71の上面部には、ベッド部1の上端部に係合する右端開放状の切欠き71aが形成され、分割ケース72の左端上面部には、刺繍枠73を装着する為の前後に長い連結孔72aが形成されている。図1に示すように、刺繍枠73は、枠部73aと、枠部73aから左方へ伸びるバー73bと、バー73bの左端部に固着された連結片73cを有し、連結片73cが連結孔72aを挿通し、前後駆動機構75に連結解除可能に連結される。
【0041】
前記送り歯作動切換え装置80について、図11〜図18に基いて説明する。 送り歯作動切換え装置80は、通常縫製するときには送り歯24を上下に作動させ、刺繍縫製するときには送り歯24を針板6から突出しない下降位置で休止させるように、送り歯24の作動を切換える為の装置であり、上下駆動カム53と同心状に設けられカム従動子66が係合可能な休止カム54と、第1,第2電気コネクタ29,76との接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子66を休止カム54に係合させる不作動位置と上下駆動カム53に係合させる作動位置とに亙って切換える切換え機構81とで構成されている。
【0042】
切換え機構81は、先端部にカム従動子66が一体的に設けられ鉛直リンク65の右端部に鉛直軸心回りに枢支された枢支部材82と、枢支部材82を平面視にて反時計回りに回動付勢するバネ部材83と、第2電気コネクタ76を第1電気コネクタ29に対して接近・離隔する左右方向へ移動可能に支持するガイド機構84と、第2電気コネクタ76を第1コネクタ29に接続する接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材85と、第2電気コネクタ76から受けた押動力を枢支部材82に伝達する伝達部材86等を有する。ガイド機構84と操作部材85は刺繍装置70に設けられ、伝達部材86はベッド部1に設けられている。
【0043】
枢支部材82は、鉛直リンク65の右下端部から前方へ張出した枢支台87の上面に、枢支軸87aを介して枢支され、この枢支部材82には、鉛直リンク65の前面に当接可能な回動規制部82aと伝達部材86で押動される被押動部82bが形成されている。枢支台87には後方へ延びるバネ取付け部87bが形成され、このバネ取付け部87bの後端部と枢支部材82の右端部分が前記バネ部材83で連結されている。
【0044】
図13、図14に示すように、ガイド機構84は、カバー本体71に両端部が固定された左右方向向きのガイド部材88と、右端部分がクランク状に屈曲しその先端部に第2電気コネクタ76が固着された連結部材89を有し、ガイド部材88に連結部材89の左右2箇所が摺動自在に外嵌されている。
【0045】
操作部材85はガイド部材88の後側において連結部材89の後面に固着され、その先端部はケース本体71に形成された開口71bから外部へ突出している。ケース本体71内において操作部材85には2つの係合穴90a,90bが形成され、ケース本体71の後壁内面に固着された板バネ91の先端部分が、係合穴90aに係合すると第2電気コネクタ76が接続解除位置に保持され(図13参照)、係合穴90bに係合すると第2電気コネクタ76が接続位置に保持される(図14参照)。
【0046】
図15〜図18に示すように、伝達部材86には左右1対の長孔86aが形成され、これら1対の長孔86aに、ミシンフレームに一体的に設けられた軸部92,93が挿通され、伝達部材86が左右方向へ所定ストローク移動自在にガイドされている。伝達部材86には、1対の軸部92,93の間においてピン94が植設され、このピン94と左側の軸部92の上部とが引っ張りコイルバネ95で連結され、伝達部材86は左方へ付勢されている。伝達部材86の左右両端部は、前側へ屈曲した屈曲部86b,86cに形成されている。
【0047】
送り歯作動切換え装置80の作用・効果について説明する。
基本的に、刺繍装置70の操作部材85を左方へ移動操作し、板バネ91の先端部を係合孔90aに係合させ、第2電気コネクタ76を接続解除位置に切換えた状態で(図13参照)、刺繍装置70をベッド部1に装着する。
刺繍縫製する場合には(図1参照)、次に、刺繍枠73を刺繍装置70に装着するとともに、操作部材85を右方へ移動操作し、板バネ91の先端部分を係合孔90bに係合させ、第2電気コネクタ76を接続位置に切換えて(図14参照)、第1電気コネクタ29に接続する。
【0048】
操作部材85により第2電気コネクタ76を第1電気コネクタ29に接続操作する際、第2電気コネクタ76が右方へ移動し、伝達部材86の屈曲部86bに接触した後、伝達部材86が第2電気コネクタ76とともに右方へ移動する。続いて、伝達部材86が右方へ移動すると、伝達部材86の屈曲部86cが枢支部材82の被押動部82bに接触した後、枢支部材82が平面視にて時計回りに回動され、第2電気コネクタ76が第1電気コネクタ29に接続されると、枢支部材82の先端部のカム従動子66が不作動位置に切換わり休止カム54に係合する(図17、図18参照)。
【0049】
刺繍装置70を補助ベッドとして使用する場合(図2参照)、操作部材85を左方へ移動操作し、板バネ91の先端部分を係合孔90aに係合させ、第2電気コネクタ76を接続解除位置に切換えた状態で(図13参照)、刺繍装置70をベッド部1に装着し、その後、操作部材85を操作せず第1,第2電気コネクタ29,76を接続しないで使用する。第2電気コネクタ76が接続解除位置に位置しているため、図15、図16に示すように、伝達部材86は引張りコイルバネ95の付勢力により左限位置に位置し、枢支部材82はバネ部材83の回動付勢力によりその回動規制部82aが鉛直リンク65の前面に当接した状態になり、カム従動子66は上下駆動カム53に係合した作動位置に保持される。
【0050】
この送り歯作動切換え装置80によれば、切換え機構81により、ミシン本体側の第1電気コネクタ29と刺繍装置70側の第2電気コネクタ76との接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子66を、休止カム54に係合させて送り歯24を針板6から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、上下駆動カム53に係合させて送り歯24を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換えることができる。
【0051】
しかも、刺繍装置70をベッド部1に装着した状態で、刺繍装置70に設けられた操作部材85を操作して、ガイド機構84により支持された第2電気コネクタ76を接続位置と接続解除位置とに亙って切換えることができる。従って、簡単な構造で送り歯24の作動を確実に切換えることが可能になり、更に、刺繍装置70をベッド部1に装着した状態で、送り歯24を上下に駆動することができ、通常縫製する場合に、刺繍装置70をベッド面を拡張する補助ベッドとして使用可能になる。
【0052】
次に、第1、第2別実施形態の送り歯作動切換え装置80A、80Bについて説明する。但し、前記実施形態と同じものには同一符号を付して説明する。
【0053】
第1別実施形態・・・図19参照
第1別実施形態の送り歯作動切換え装置80Aの切換え機構81Aは、前記実施形態において、刺繍装置70に設けられたガイド機構84と操作部材85と連結部材89等を省略し、第2電気コネクタ76を前記接続位置に配置した状態で、取付け部材100 を介してケース本体71に固定したものである。
【0054】
この歯作動切換え装置80Aにおいては、刺繍装置70Aをベッド部1に着脱するときに、第1電気コネクタ29と第2電気コネクタ76とが接続・接続解除され、その接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子66を不作動位置と作動位置とに亙って切換えることができる。従って、刺繍装置70Aをベッド部1に着脱するとカム従動子66を不作動位置に確実に切換え、刺繍装置70Aをベッド部1から取外すとカム従動子66を作動位置に確実に切換えることができるようになり、誤差動を確実に防止することが可能になる。
【0055】
第2別実施形態・・・図20〜図23参照
第2別実施形態の送り歯作動切換え装置80Bの切換え機構81Bは、前記実施形態において、刺繍装置70に設けられたガイド機構84と操作部材85と連結部材89等を省略し、ベッド部1にガイド機構84Bと操作部材85Bと連結部材89Bを設けたものである。但し、ガイド機構84Bと操作部材85Bと連結部材89Bは、前記実施と方向は逆になるが基本的に同じ構造であるため、これら機構や部材に関連するものには同一符号を付して説明する。
【0056】
伝達部材86Bは、前記伝達部材86の左側の屈曲部86bを省略した構造で、ガイド部材88と伝達部材86Bの間には、揺動部材110 が枢支軸111 を介して枢支され、揺動部材110 の前端部は伝達部材86Bの左端部分にピン結合され、揺動部材110 の後端部は連結部材89Bの右端部に左方から接触可能になっている。また、刺繍装置としては第1別実施形態の刺繍装置70Aが適用される。
【0057】
操作部材85Bを右方へ移動操作し、板バネ91の先端部分を係合孔90aに係合させ、第1電気コネクタ29を接続解除位置に切換えた状態で(図20、図21参照)、刺繍装置70Aをベッド部1に装着する。刺繍縫製する場合には、次に、刺繍枠73を刺繍装置70Aに装着するとともに、操作部材85Bを左方へ移動操作し、板バネ91の先端部分を係合孔90bに係合させ、第1電気コネクタ29を接続位置に切換えて(図22、図23参照)、第2電気コネクタ76に接続する。
【0058】
操作部材85Bにより第1電気コネクタ29を第2電気コネクタ76に接続操作する際、第1電気コネクタ29が左方へ移動し、ガイド部材89Bが揺動部材111 の後端部に接触した後、揺動部材110 が枢支軸111 回りに平面視にて反時計回りに回動される。すると、伝達部材86Bが右方へ移動し、続いて、伝達部材86Bの屈曲部86cが枢支部材82の被押動部82bに接触した後、枢支部材82が平面視にて時計回りに回動され、第1電気コネクタ29が第2電気コネクタ76に接続されると、枢支部材82の先端部のカム従動子66が不作動位置に切換わり休止カム54に係合する(図22、図23参照)。従って、この接続に伴い切換え機構により送り歯24が針板6に対し上下に作動する作動位置から、送り歯24が針板6から突出しない下降位置へ下降しその位置が保持される不作動位置に切換えられる。
【0059】
一方、刺繍装置70Aを補助ベッドとして使用する場合、操作部材85Bを右方へ移動操作し、板バネ91の先端部を係合孔90aに係合させ、第1電気コネクタ29を接続解除位置に切換えた状態で、刺繍装置70Aをベッド部1に装着する。第1電気コネクタ29が接続解除位置に位置しいているため、図22、図23に示すように、伝達部材86Bは引張りコイルバネ95の付勢力で左限位置に位置し、枢支部材82はバネ部材83の回動付勢力でその回動規制部82aが鉛直リンク65の前面に当接した状態になり、カム従動子66は上下駆動カム53に係合した作動位置に保持される。この送り歯作動切換え装置80Bにおいては、前記実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【0060】
尚、前記送り歯上下駆動機構26の代わりに、クランク機構等の種々の送り歯上下駆動機構を適用したミシンにおいても、第1電気コネクタ26と第2電気コネクタ76との接続操作と接続解除操作に連動させて、送り歯24を針板6から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、送り歯24を上下に作動させる作動位置とに亙って切換えるように構成可能である。上述した実施の形態においては、送り歯24が不作動位置において針板6の下方(送り歯24が針板6の上面から突出しない範囲)において上下方向の位置を一定位置に保持されるが、送り歯24が針板6の下方に位置していれば上下方向に移動していても良い。また、上述した実施の形態では、送り歯24が不作動位置において針板6の下方において前後方向に移動しているが、針板6の下方で一定位置に保持されるようにしても良い。
【0061】
本発明は前記実施形態に限定して解釈されるべきではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、前記実施形態に、既存の技術や当業者に自明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0062】
【発明の効果】
請求項1の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置によれば、切換える切換え機構により、ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換えることができる。つまり、簡単な構造で送り歯の作動を確実に切換えることが可能になり、製作コスト的にも非常に有利になる。
刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、刺繍装置に設けられた操作部材を操作して、ガイド機構により支持された第2電気コネクタを接続位置と接続解除位置とに亙って切換えることができ、その接続操作と接続解除操作に連動させて、送り歯を不作動位置と作動位置に切換えることができる。従って、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、送り歯を上下に駆動することができ、通常縫製する場合に、刺繍装置をベッド面を拡張する補助ベッドとして使用可能になる。
請求項2の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置によれば、操作部材がミシンベッド部に設けられている点で請求項1と異なるだけであるので、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。
【0063】
請求項の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置によれば、切換え機構により、ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子を、休止カムに係合させて送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、上下駆動カムに係合させて送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換えることができる。従って、構造を簡単化して、送り歯の作動を簡単且つ確実に切換えることが可能になる。
【0064】
刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、刺繍装置に設けられた操作部材を操作して、ガイド機構により支持された第2電気コネクタを接続位置と接続解除位置とに亙って切換えることができ、その接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子を不作動位置に切換えることができる。従って、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、送り歯を上下に駆動することができ、通常縫製する場合に、刺繍装置をベッド面を拡張する補助ベッドとして使用可能になる。
【0065】
【0066】
請求項4の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置によれば、切換え機構により、ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子を、休止カムに係合させて送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、上下駆動カムに係合させて送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換えることができる。従って、構造を簡単化して、送り歯の作動を簡単且つ確実に切換えることが可能になる。
刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、ミシンベッド部に設けられた操作部材を操作して、ガイド機構により支持された第1電気コネクタを接続位置と接続解除位置とに亙って切換えることができ、その接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子を不作動位置に切換えることができる。従って、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、送り歯を上下に駆動することができ、通常縫製する場合に、刺繍装置をベッド面を拡張する補助ベッドとして使用可能になる。
【0067】
請求項5の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置によれば、請求項1〜4の何れか1項と同様の効果を奏するが、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態で、ベッド面を拡張する補助ベッドとして使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るミシンの斜視図である。
【図2】ミシンの斜視図である。
【図3】ミシンの内部正面図である。
【図4】カム体の上方から視た斜視図である。
【図5】カム体の下方から視た斜視図である。
【図6】ベッド部の内部構造を示す正面図である。
【図7】ベッド部の内部構造を示す正面図である。
【図8】ベッド部の内部構造を示す正面図である。
【図9】ベッド部の内部構造を示す平面図である。
【図10】ベッド部の内部構造を示す平面図である。
【図11】鉛直リンクとカム従動子を含む要部正面図である。
【図12】鉛直リンクとカム従動子を含む要部正面図である。
【図13】刺繍装置の部分切欠き平面図である。
【図14】刺繍装置の部分切欠き平面図である。
【図15】送り歯作動切換え装置の要部正面図である。
【図16】図15に相当する正面図である。
【図17】送り歯作動切換え装置の要部正面図である。
【図18】図17に相当する正面図である。
【図19】第1別実施形態に係る刺繍装置の平面図である。
【図20】第2別実施形態に係る送り歯作動切換え装置の平面図である。
【図21】図20に相当する正面図である。
【図22】第2別実施形態に係る送り歯作動切換え装置の平面図である。
【図23】図22に相当する正面図である。
【符号の説明】
M ミシン
1 ベッド部
1a ベッド面
3 脚柱部
4 アーム部
20 ミシンモータ
29,76 第1,第2電気コネクタ
53 上下駆動カム
54 休止カム
65 鉛直リンク
66 カム従動子
70,70A 刺繍装置
80,80A,80B 送り歯作動切換え装置
81,81A,81B 切換え機構
84,84B ガイド機構
85,85B 操作部材

Claims (5)

  1. ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいて、
    前記ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換え機構を備え
    前記切換え機構は、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態において第2電気コネクタを第1電気コネクタに対して接近・離隔する方向へ移動可能に支持するガイド機構と、刺繍装置に設けられ且つ第2電気コネクタを第1コネクタに接続する接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材とを含む、
    ことを特徴とする着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置。
  2. ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいて、
    前記ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換え機構を備え、
    前記切換え機構は、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態において第1電気コネクタを第2電気コネクタに対して接近・離隔する方向へ移動可能に支持するガイド機構と、ミシンベッド部に設けられ且つ第1電気コネクタを第2電気コネクタに接続する接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材とを含む、
    ことを特徴とする着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置。
  3. ミシンモータで回転駆動される上下駆動カムと、この上下駆動カムに係合するカム従動子と、このカム従動子の作動により送り歯に上下駆動力を伝達する上下駆動力伝達機構を有し、ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいて、
    前記上下駆動カムと同心状に設けられカム従動子が係合可能な休止カムと、
    前記ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子を、休止カムに係合させて送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、上下駆動カムに係合させて送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換え機構とを備え
    前記切換え機構は、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態において第2電気コネクタを第1電気コネクタに対して接近・離隔する方向へ移動可能に支持するガイド機構と、刺繍装置に設けられ且つ第2電気コネクタを第1コネクタに接続する接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材とを含む、
    ことを特徴とする着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置。
  4. ミシンモータで回転駆動される上下駆動カムと、この上下駆動カムに係合するカム従動子と、このカム従動子の作動により送り歯に上下駆動力を伝達する上下駆動力伝達機構を有し、ミシンベッド部に着脱可能な刺繍装置を備えたミシンにおいて、
    前記上下駆動カムと同心状に設けられカム従動子が係合可能な休止カムと、
    前記ミシン本体側の第1電気コネクタと刺繍装置側の第2電気コネクタとの接続操作と接続解除操作に連動させて、カム従動子を、休止カムに係合させて送り歯を針板から突出しない下降位置へ下降させその位置を保持する不作動位置と、上下駆動カムに係合させて送り歯を上下に作動させる作動位置とに亙って切換える切換え機構とを備え、
    前記切換え機構は、刺繍装置をミシンベッド部に装着した状態において第1電気コネクタを第2電気コネクタに対して接近・離隔する方向へ移動可能に支持するガイド機構と、ミシンベッド部に設けられ且つ第1電気コネクタを第2電気コネクタに接続する接続位置と接続しない接続解除位置とに亙って切換える操作部材とを含む
    ことを特徴とする着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置。
  5. 前記刺繍装置は、ミシンベッド部に装着した状態で針板の上面に略連なる水平面を有し、ベッド面を拡張する補助ベッドとして使用可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の着脱式刺繍装置付きミシンの送り歯作動切換え装置。
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