JP3426708B2 - 鳩目穴かがりミシンの針振り機構 - Google Patents

鳩目穴かがりミシンの針振り機構

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JP3426708B2
JP3426708B2 JP14116494A JP14116494A JP3426708B2 JP 3426708 B2 JP3426708 B2 JP 3426708B2 JP 14116494 A JP14116494 A JP 14116494A JP 14116494 A JP14116494 A JP 14116494A JP 3426708 B2 JP3426708 B2 JP 3426708B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、鳩目穴かがりミシン
の針振り機構に関し、更に詳しくは、作動部材間での摺
動抵抗を低減させると共に、針振り駆動源での駆動トル
クを小さくして、円滑で静粛なかがり縫いをなし得る針
振り機構に関するものである。 【0002】 【従来技術】加工布に予めまたは事後的に形成される鳩
目穴に「かがり縫い」を施す鳩目穴かがりミシンは、一般
に以下の基本的な構成を有している。すなわち、ミシン
フレームのアーム部に設けられ下端部に縫針を備えた針
棒は、針棒上下駆動機構によって針棒が上下動され、加
工布がセットされる送り台は、送り装置によって鳩目穴
の切り込み形状に沿わせた送り駆動が与えられる。また
アーム部に設けた針振り機構によって、縫針の針落ち点
は1針毎に左右に振らせられる。そして前記針棒の上下
動および針振りに併せて、ベッド部に設けたルーパー駆
動機構がルーパーを動作させ、両者の協働により鳩目穴
に沿ってかがり縫いが施される。なお前記ベッド部に
は、下メスとハンマーとからなるカッター装置が設けら
れ、これにより前記加工布に所要のタイミングで鳩目穴
が切り込まれる。 【0003】本発明は、鳩目穴かがりミシンの針振り機
構に関するので、図8を参照して、針振り機構59の基
本構成につき説明する。図におけるミシンのアーム部1
4に、中空円筒体からなる針棒案内部材60が上下動可
能に配設され、この針棒案内部材60に針棒20が上下
動自在に内挿されている。この針棒20の上方部位は、
前記アーム部14の頭頂部に設けた自在軸受62により
上下動および左右揺動が可能に支持され、その中間部位
は針棒抱き40を介して針棒上下駆動機構(後述)に連結
されている。針棒案内部材60の下端部には、両側面に
斜状溝64,64(一方の斜状溝のみ図示)を夫々形成し
たブロック部66が配設されている。前記アーム部14
には、図5で後述する諸部材を介して一対の針振り突部
68,68が関係的に配設されて、これらの針振り突部
68,68を該ブロック部66の斜状溝64,64に摺動
可能に係合させている。従って針棒案内部材60を所要
の機構により上下動させれば、前記固定側に位置する針
振り突部68に対して斜状溝64が案内される結果とし
て、該針棒案内部材60は左右に揺動することになる。 【0004】前記針棒案内部材60の上部には、水平方
向に連結ピン70,70を突設した連結カラー72が外
挿されている。この連結ピン70,70には、前記連結
カラー72を抱持する針振りヨーク74の湾曲端縁部7
4a,74aが枢着されて、該針振りヨーク74を上下
方向に揺動自在にさせている。また図3に示すように、
ミシン主軸44とリンク接続した針振りレバー76の基
部は、前記アーム部14に水平に枢支した針振り揺動軸
78に固定されて、該針振り揺動軸78を図8の矢印A
方向に往復的に所要角度だけ回動させ得るようになって
いる。前記針振りヨーク74の背面には外方へ水平に延
出する支持軸80が固定され、この支持軸80は針振り
揺動軸78に交差的に穿設した通孔78aに挿通されて
いる。このため針振りヨーク74は、図8において、矢
印B方向の往復回動および矢印C方向の直線往復動が可
能になっている。 【0005】このように構成した針振り機構59によれ
ば、ミシン主軸44を一方向へ回転させると、これにリ
ンク接続した針振りレバー76が図8で矢印D方向へ往
復的に回動し、これに伴い針振り揺動軸78も矢印A方
向に往復的に所要角度だけ回動する。この針振り揺動軸
78の通孔78aには、針振りヨーク74に固定した支
持軸80が挿通されているので、該針振り揺動軸78に
おける矢印A方向の回動に伴って、該針振りヨーク74
も矢印A方向に回動する。しかるに針振りヨーク74
は、針振り揺動軸78に支持軸80を介して挿通されて
いるから、該針振りヨーク74は図8で矢印B方向への
往復回動および矢印C方向への往復動を行なう。このた
め該針振りヨーク74に連結ピン70,70を介して接
続している連結カラー72は、該カラー72に内挿した
針棒案内部材60およびブロック部66と共に図8の矢
印E方向へ往復動する。このとき前記ブロック部66の
各斜状溝64には、前記固定側に位置する針振り突部6
8が摺動可能に係合しているので、針棒案内部材60は
これに内挿した針棒20と共に、前記斜状溝64をガイ
ドとして矢印F方向へ左右に揺動する。また針棒20
は、後述する針棒上下駆動機構34により駆動されて、
針棒案内部材60に対し上下に往復動を行なう。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前述した針振り機構5
9において、例えば針棒20が上昇する過程において、
前記針振り揺動軸78が図8で時計方向へ所要角度だけ
回動すると、これに伴い針振りヨーク74に連結した針
棒案内部材60(およびブロック部66)も上方への動き
が与えられ、前記の如く斜状溝64に案内されて針棒案
内部材60は内側への揺動を開始する。しかるに、針棒
20が上死点に達した後に下降し始めても、その時点で
は針棒案内部材60が未だ上方への移動途中の場合があ
る。すなわち、針棒20は下降中であるにも拘らず、
針棒案内部材60は上動中である場合や、これとは逆に
針棒20が上昇中であるにも拘らず、針棒案内部材6
0は下動中である場合には、前述の如く針振りヨーク7
4が矢印C方向にも往復動するために、前記連結カラー
72と針棒案内部材60との間に機械的なコジレを生ず
るに至る。このため両部材間で摺動抵抗が増大し、これ
に伴いミシン主軸44でのトルクが増加したり、該トル
クにムラを生ずる等の重大な欠点を派生していた。 【0007】 【発明の目的】この発明は、前記課題に鑑み、これを好
適に解決するべく提案されたものであって、鳩目穴かが
りミシンの針振り機構における摺動抵抗を低減させると
共に、針振り駆動源での駆動トルクを小さくして、円滑
で静粛なかがり縫いをなし得る手段を提供することを目
的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明は、下端部に縫針を備え、
アーム部に上下動可能に設けた針棒と、この針棒を上下
に駆動する針棒上下駆動機構と、前記針棒を1針毎に左
右に振らせる針振り機構と、ベッド部の上面に設けられ
て加工布が載置される送り台と、前記加工布の鳩目穴形
状に合わせて前記送り台に送り動作を与える送り機構
と、前記ベッド部の内部に設けられ、前記縫針と協働し
て前記加工布に縫目を形成するルーパーと、前記ベッド
部に設けられ、前記加工布に所要のタイミングで鳩目穴
を切り込むカッター装置とからなり、前記針振り機構
を、前記アーム部に上下動可能に配設され、前記針棒が
上下動自在に内挿される針棒案内部材と、前記針棒案内
部材の下端部に設けられ、両側面に斜状溝を夫々形成し
たブロック部と、前記アーム部に設けられて前記斜状溝
に摺動可能に係合し、前記針棒案内部材の上下動に伴い
該針棒案内部材を左右に揺動させる針振り突部と、前記
針棒案内部材の上部に外挿され、水平に連結ピンを突設
した連結カラーと、前記連結ピンに上下方向の揺動自在
に枢着され、前記連結カラーを抱持する針振りヨーク
と、ミシン主軸にリンク接続して往復的に所要角度回動
され、前記針振りヨークから外方に延出する支持軸に交
差的に接続する針振り揺動軸とから構成した鳩目穴かが
りミシンにおいて、前記挿通関係にある針棒案内部材と
連結カラーとの間に、該針棒案内部材が該連結カラーに
対し僅かに移動するのを許容する環状隙間を形成すると
共に、前記針振り揺動軸に交差的に接続される針振りヨ
ークの支持軸を、該針振り揺動軸に対し周方向への往復
回動自在で、かつ軸方向への移動不能に接続するよう構
成したことを特徴とする。 【0009】 【発明の作用】本発明に係る鳩目穴かがりミシンの針振
り機構によれば、挿通関係にある針棒案内部材と連結カ
ラーとの間には環状隙間が形成されているので、該環状
隙間の存在により針棒案内部材は、該連結カラーに対し
僅かに移動するのが許容される。また針棒が上下運動お
よび針振り運動を行なうに際し、針振りヨークの支持軸
は、針振り揺動軸に対して周方向に自在に往復回動する
が、軸方向への移動は阻止される。 【0010】 【実施例】次に、本発明に係る鳩目穴かがりミシンの針
振り機構につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら以下説明する。 (1) 鳩目穴かがりミシンの全体構造 本願の針振り機構が実施される鳩目穴かがりミシンは、
基本的に次の構造を有している。すなわち図7におい
て、ミシンフレーム10は、略矩形の箱状をなすベッド
部12と、該ベッド部12の奥行方向から上部前方に延
びるアーム部14とから構成され、該フレーム10はミ
シンモータ(図示せず)を取付けたミシンテーブル16上
に載置されている。前記アーム部14の前方頭部には、
下端部に縫針18を備えた針棒20が、上下動可能でか
つ1針毎に左右の針振り運動可能に配設され、更に前記
ベッド部12には針棒20の直下に位置して2個のルー
パー22が設けられている。これらルーパー22は、針
棒20の上下動および針振り運動と同期して作動し、こ
れにより縫針18と協働して送り台24(後述)上に載置
した加工布26に縫目を形成する。またベッド部12に
は、ルーパー22の奥行き側に位置する下メス28と、
該下メス28に上方から接離するハンマー30とからな
るカッター装置32が配設され、該カッター装置32を
所要タイミングで作動させることにより、前記加工布2
6に丸孔部と直線部とからなる鳩目穴を切り込み得るよ
うになっている。 【0011】前記ベッド部12の上面には、加工布26
が載置される送り台24が配設され、該送り台24には
該加工布26を前記切り込みの両側で押さえる布押さえ
(図示せず)が設けられている。この送り台24は全体と
して薄い矩形状の箱体をなし、図示しない2つのパルス
モータを備えた送り装置により駆動されて、互いに直交
するX方向(左右方向)およびY方向(前後方向)に移動可
能になっている。この送り台24の移動パターンは、加
工布26に形成された鳩目穴の切り込み形状に沿うよう
に設定され、これにより該送り台24に載置した該加工
布26を縫針18の直下の必要位置に移動させ、前記鳩
目穴の切り込み縁部に順次かがり縫いを施すことができ
る。 【0012】(2) 針棒上下駆動機構について この鳩目穴かがりミシンは、図3に示す構成の針棒上下
駆動機構34を備えている。すなわち前記アーム部14
の適宜位置にピン36が水平に配設され、このピン36
に針棒駆動レバー38の略中間部が揺動自在に枢支され
ている。この針棒駆動レバー38の左側端部は、前記針
棒20に設けた針棒抱き40にピン42を介して枢着さ
れている。また前記アーム部14の下方位置には、ミシ
ンモータ(図示せず)により回転されるミシン主軸44が
水平に突出し、該ミシン主軸44に所要径の第1歯車4
6が固定されている。前記アーム部14におけるミシン
主軸44の上方に歯車支持軸48が固定され、この歯車
支持軸48に所要径の第2歯車50が取付けられて、前
記第1歯車46と噛合している。第1歯車46および第
2歯車50は、例えば「はすば歯車」として構成され、両
者の直径寸法は第1歯車46(すなわちミシン主軸44)
の1回転で、第2歯車50が2回転する比率に予め設定
してある。 【0013】針棒駆動レバー38の右端部には、ピン5
4を介して連結部材56の一端部が枢着され、また該連
結部材56の他端部は前記第2歯車50に偏心的に枢着
されて、該第2歯車50の回転により該針棒駆動レバー
38を上下に揺動させ得るようになっている。すなわち
第2歯車50に円板52が偏心的に固定され、連結部材
56に一体形成したリング部56aの内周面が前記円板
52の外周面に回転自在に嵌挿されるようになってい
る。従って、ミシン主軸44の回転に伴い第1歯車46
が回転すると、これに噛合して回転する第2歯車50
は、これに偏心固定した円板52と前記連結部材56と
にリンク運動を付与する。このため針棒駆動レバー38
は、前記ピン36を中心として上下に揺動し、針棒抱き
40を介して枢着した針棒20を上下に駆動する。この
とき前記針棒20は、ミシン主軸44の1回転につき2
回の上下動を行なう。 【0014】(3) 針振り機構について 図3に示す如く、アーム部14の頭部下面に大径の貫通
孔14aが形成され、これに針棒回動ブラケット82が
抜け止め状態で回動可能に嵌め込まれている。針棒回動
ブラケット82は中空円筒体から基本的に構成され、図
5に示すように、前記貫通孔14aに嵌挿される筒状部
82aと、その下部に設けたタイミングプーリ82b
と、該プーリ82bから垂下して対向する2つの脚部8
2c,82cとを一体に備えている。そして夫々の脚部
82cには、横方向に収納孔84が穿設されている。ま
た針棒回動ブラケット82の筒状部82aには、前記針
棒案内部材60が上下動可能に収納されている。 【0015】この針棒案内部材60は、図5に示すよう
に長尺の筒状部60aと、該筒状部60aの下端に固定
した直方体状のブロック部66とからなる。そして組付
け状態では、前記筒状部60aが針棒回動ブラケット8
2の筒状部82aに内挿され、このとき前記ブロック部
66は、針棒回動ブラケット82における脚部82c,
82cの間に挾まれて位置している。なおブロック部6
6の側面で、前記夫々の脚部82cに接する2つの面に
は、同一方向に延在する2本の斜状溝64,64が夫々
形成されている。また各脚部82cにおける収納孔84
には、ガイドピン86が摺動可能に収容される。このガ
イドピン86は、その先端部に前記斜状溝64と摺動自
在に係合する針振り突部68が突設されると共に、他端
部には軸方向に有底孔部86aが穿設され、この有底孔
部86aに圧縮ばね90が弾力的に収容されるようにな
っている。そして図6に示すように、トラニオン状の押
え板88により前記脚部82c,82cを挟持すると、
該押え板88における対向舌片88a,88aが前記収
納孔84,84を対応的に塞ぎ、従って各収納孔84に
収容したガイドピン86は前記圧縮ばね90により内方
へ付勢されて、その針振り突部68を前記ブロック部6
6の斜状溝64に摺動可能に臨ませる。従って、針棒案
内部材60を後述のリンク機構を介して上下に移動させ
ると、前記ブロック部66も一体的に上下動を行なう。
このとき、前記押え板88によりアーム部14に固定さ
れた関係となる前記ガイドピン86は、その針振り突部
68を前記ブロック部66の斜状溝64に臨ませている
から、該ブロック部66(および針棒案内部材60)は該
斜状溝64に案内されて左右に揺動する。 【0016】前記針棒案内部材60の筒状部60aには
連結カラー72が外挿され、該筒状部60aに周設した
フランジ92と上方から外挿した固定カラー94との間
で回動可能に挟まれている。この連結カラー72は水平
方向に延出する連結ピン70,70を備え、図1に示す
ように、該連結ピン70,70に針振りヨーク74の湾
曲端縁部74a,74aが枢着されている。また図3に
示すように、ミシン主軸44には偏心カム体96が固定
され、前記アーム部14にピン99を介して枢支した揺
動レバー98のフォーク部98a,98aが前記偏心カ
ム体96を摺動可能に挟持している。揺動レバー98に
は上方に突出するアーム部98bが一体形成され、この
アーム部98bは連結棒97の一端部にピン95を介し
て枢着されている。また前記アーム部14の頭部下方に
針振り揺動軸78が水平に枢支され、この針振り揺動軸
78の一端部に針振りレバー76の基部が固定されてい
る。そして前記連結棒97の他端部が、図3および図1
に示すように、ピン93を介して前記針振りレバー76
に枢着されている。従って前記ミシン主軸44を回転さ
せれば、偏心カム体96をフォーク部98a,98aで
挟持する揺動レバー98は前記ピン99を中心に左右に
揺動し、前記連結棒97を介して接続する針振りレバー
76を図1で矢印D方向に往復揺動させる。このため針
振り揺動軸78は、図1の矢印A方向に所要角度だけ往
復回動することになる。 【0017】図1に破線で示すように、前記針振りヨー
ク74の背面には、支持軸80が固定されて外方へ水平
に延出している。そして該支持軸80は、針振り揺動軸
78に交差的に穿設した通孔(図示せず)に挿通され、図
1で矢印B方向の往復回動が可能になっている。更に該
支持軸80は、その針振り揺動軸78から向う側へ突出
する開放端部を図示の固定部材91で固定され、これに
より該支持軸80の軸方向への往復動は完全に阻止され
る。また前述の如く、連結カラー72には針棒案内部材
60が内挿されるものであるが、これら連結カラー72
の内周面と針棒案内部材60の外周面との間には、図1
および図2に示すように、該針棒案内部材60が該連結
カラー72に対し僅かに移動するのを許容する環状隙間
CGが形成してある。すなわち針振りヨーク74は、
針振り揺動軸78に対して矢印B方向に往復回動し得る
が、前記支持軸80の軸方向へは往復動不能となってお
り、かつ針棒案内部材60は、環状隙間CGの存在に
よって連結カラー72に対し僅かに移動可能になってい
る。 【0018】従って実施例に係る針振り機構では、ミシ
ン主軸44の回転に伴い図3の偏心カム体96が揺動レ
バー98を左右に揺動させ、前記連結棒97および針振
りレバー76を介して、針振り揺動軸78を矢印A方向
に所要角度だけ往復回動させる。この針振り揺動軸78
の回動に伴って針振りヨーク74は、前述した如く図1
で矢印B方向に往復回動する。このとき、針振りヨーク
74に接続する連結カラー72の内周面は針棒案内部材
60に接触して、該針棒案内部材60およびブロック部
66を矢印E方向へ往復動させ、該ブロック部66の各
斜状溝64と固定保持した針振り突部68との係合作用
下に、針棒案内部材60を矢印F方向へ左右に揺動させ
る。しかるに針振りヨーク74に設けた前記支持軸80
は、針振り揺動軸78に対して、前記の如く軸方向への
移動は不能になっており、かつ針棒案内部材60は、連
結カラー72に対して環状隙間CGの範囲内で移動可能
になっている。従って、針棒20は下降中であるにも拘
らず、針棒案内部材60が上動中の場合や、逆に針棒2
0が上昇中であるにも拘らず、針棒案内部材60が下動
中の場合に、図2に示すように、針棒案内部材60は連
結カラー72に対して逃げ得るので、両部材間に機械的
なコジレを生ずることがない。すなわち部材間の摺動抵
抗を抑え、ミシン主軸44でのトルク増加やトルクムラ
の発生を解消することができる。 【0019】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る鳩
目穴かがりミシンの針振り機構によれば、針振りヨーク
を針振り揺動軸に対して周方向へ往復回動自在で、かつ
軸方向への移動は不能になるよう構成したので、部材間
での摺動抵抗を低減させることができて針振り駆動源の
駆動トルクを小さくし、従って円滑で静粛なかがり縫い
をなし得る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の好適実施例に係る鳩目穴かがりミシン
の針振り機構の要部斜視図である。 【図2】好適実施例において、針棒案内部材と連結カラ
ーとの間に環状隙間を存在させた状態を示す平面説明図
である。 【図3】鳩目穴かがりミシンの要部を示す側面図であ
る。 【図4】鳩目穴かがりミシンの要部を示す縦断正面図で
ある。 【図5】鳩目穴かがりミシンにおける針振り機構の部分
構成を示す分解斜視図である。 【図6】ガイドピンをブロック部に対して押え板で挟圧
して取付けた状態を示す断面図である。 【図7】鳩目穴かがりミシンの概略的な全体構成を示す
側面図である。 【図8】従来技術に係る鳩目穴かがりミシンの針振り機
構の要部斜視図である。 【符号の説明】 12 ベッド部 14 アーム
部 18 縫針 20 針棒 22 ルーパー 24 送り台 26 加工布 32 カッタ
ー装置 34 針棒上下駆動機構 59 針振り
機構 64 斜状溝 66 ブロッ
ク部 68 針振り突部 70 連結ピ
ン 72 連結カラー 74 針振り
ヨーク 80 支持軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−26439(JP,A) 実開 昭58−112287(JP,U) 特公 昭50−18816(JP,B1) 実公 昭37−32366(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 3/02 D05B 3/06 - 3/08 D05B 55/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下端部に縫針(18)を備え、アーム部(14)
    に上下動可能に設けた針棒(20)と、この針棒(20)を上下
    に駆動する針棒上下駆動機構(34)と、前記針棒(20)を1
    針毎に左右に振らせる針振り機構(59)と、ベッド部(12)
    の上面に設けられて加工布(26)が載置される送り台(24)
    と、前記加工布(26)の鳩目穴形状に合わせて前記送り台
    (24)に送り動作を与える送り機構と、前記ベッド部(12)
    の内部に設けられ、前記縫針(18)と協働して前記加工布
    (26)に縫目を形成するルーパー(22)と、前記ベッド部(1
    2)に設けられ、前記加工布(26)に所要のタイミングで鳩
    目穴を切り込むカッター装置(32)とからなり、 前記針振り機構(59)を、前記アーム部(14)に上下動可能
    に配設され、前記針棒(20)が上下動自在に内挿される針
    棒案内部材(60)と、前記針棒案内部材(60)の下端部に設
    けられ、両側面に斜状溝(64,64)を夫々形成したブロッ
    ク部(66)と、前記アーム部(14)に設けられて前記斜状溝
    (64,64)に摺動可能に係合し、前記針棒案内部材(60)の
    上下動に伴い該針棒案内部材(60)を左右に揺動させる針
    振り突部(68,68)と、前記針棒案内部材(60)の上部に外
    挿され、水平に連結ピン(70,70)を突設した連結カラー
    (72)と、前記連結ピン(70,70)に上下方向の揺動自在に
    枢着され、前記連結カラー(72)を抱持する針振りヨーク
    (74)と、ミシン主軸(44)にリンク接続して往復的に所要
    角度回動され、前記針振りヨーク(74)から外方に延出す
    る支持軸(80)に交差的に接続する針振り揺動軸(78)とか
    ら構成した鳩目穴かがりミシンにおいて、 前記挿通関係にある針棒案内部材(60)と連結カラー(72)
    との間に、該針棒案内部材(60)が該連結カラー(72)に対
    し僅かに移動するのを許容する環状隙間(CG)を形成する
    と共に、 前記針振り揺動軸(78)に交差的に接続される針振りヨー
    ク(74)の支持軸(80)を、該針振り揺動軸(78)に対し周方
    向への往復回動自在で、かつ軸方向への移動不能に接続
    するよう構成したことを特徴とする鳩目穴かがりミシン
    の針振り機構。
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