JP3734301B2 - 自動縫いミシンの中押え装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動縫いミシンに設けられる中押え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動縫いミシンは、所定の記憶装置に縫い位置のX−Y座標のデータを記憶させ、このデータに従って挟持した被縫物をX−Y方向に移動させながら被縫物に針落ちして、形状縫いを施すものである。
【0003】
この自動縫いミシンは中押え装置を備えている。この中押え装置は針落ちと連動して往復動して被縫物を押えるものである。
【0004】
従来の中押え装置については特公昭63−1875号公報に開示されている。
【0005】
同公報に開示の中押え装置では、被縫物の厚みに対応して中押えの上下往復移動量を所望に調節する機構を備えている。図12を参照して、この機構では所定の揺動軸201に揺動アーム202を設け、所定の揺動運動を伝えるロッド203の尾端側を揺動アーム202のアーム部分に係合させ、この係合位置を調節することにより揺動アーム202から係合位置までの回転半径の長さを調節することで、揺動軸201と中押え204とを連結する所定の連結機構を介して、中押え204の上下往復移動量を所望に調節する。符号207はロッド203に所定の揺動運動をさせる偏心カムである。
【0006】
また、X−Y送り装置で被縫物を挟持してX−Y方向に送りながら、往復動することなく中押えで被縫物を押えたままで被縫物を中押えで引きずるような縫製を行う場合がある。そのため、前記従来の技術では、中押えの上下往復移動量を所望に調節する機構とは別に、中押えの上下往復移動を行う場合と上下往復移動をゼロとする場合とを切り換える機構を備えている。この機構では、図13、図14に示すように、所定のリンク206の一端側の取付位置を変えることに切換を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術では以下のような問題があった。
【0008】
すなわち、中押え204の上下往復移動を行う場合と上下往復移動をゼロとする場合とを切り換えるために、中押え204の上下往復移動量を所望に調節する機構と別の専用の機構を必要とし、機構が複雑で部品点数が多く、製造コストの低減を図ることができないという問題である。また、中押え204の上下往復移動量を調節する機構と上下往復移動をゼロとする機構とが別機構であるため、上記従来の技術では、前者をミシンアームの側面部から調節し、後者をミシン面部から調節せねばならず、操作に慣れていない者には調節が面倒であるという問題もあった。
【0009】
そこで、この発明は、中押えの上下往復移動量を所望に調節でき、また、上下往復移動をゼロとすることのできる自動縫いミシンの中押え装置について、部品点数を削減して製造コストを低減し、操作に慣れていないものにも取扱いを容易とすることを目的とする。
【0010】
また、別の課題として、上記従来技術で、ロッド203の尾端側を揺動アーム202のアーム部分に係合させる位置を調節して中押えの上下揺動量を調節すると、偏心カム207に対するロッド203の角度が変わり、中押え204の上下動のタイミングも変わってしまうという問題がある。そして、これにより、針落ちのストロークと中押え204の上下往復動のタイミングがずれてしまい、針が被縫物から引き抜かれる前に中押え204が被縫物から離れると縫目に目飛びが生じやすい。
【0011】
そこで、この発明の別の目的は、中押えの上下揺動量を調節しても、中押えの上下動位相を不変とできる自動縫いミシンの中押え装置を提供することにある。
【0012】
別の課題として、被縫物に対応して中押えの下死点の高さを調節するために、前記従来の技術では、中押え204部分を固定している留めねじ208を工具で緩め、取付け位置を変えて留めねじを締めなおさなければならず、繁雑であった。
【0013】
そこで、この発明の別の目的は、中押えの下死点の高さ調節を簡易に行える自動縫いミシンの中押え装置を提供することにある。
【0014】
さらに、この発明の別の目的は、この場合に中押えの上下往復動を調節しても、中押えの下死点位置が変わらないようにすることにある。
【0015】
この発明の別の目的は、ソレノイドを駆動源として中押えを退避させる機構を備えた自動縫いミシンの中押え装置につき、中押えを退避した後はソレノイドへの電流を落としても、中押えの退避を維持でき、もってソレノイドの発熱による出力の低下を防止できるようにすることにある。
【0016】
この発明の別の目的は、ソレノイドを駆動源として中押えを退避させる機構を備えた自動縫いミシンの中押え装置につき、ソレノイドのプランジャに横荷重がかかることによる出力の損失を防止することにある。
【0017】
この発明の別の目的は、ソレノイドを駆動源として中押えを退避させる機構を備えた自動縫いミシンの中押え装置につき、退避位置の高さ調節を行えるようにすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段を、後述する発明の実施の形態における対応する部材や符号も付記して説明する。
【0019】
本発明は、
中押え(5)と、所定の揺動軸(2)と、この揺動軸をその軸芯線を中心に揺動する揺動機構(偏心カム22、ロッド23、ロッド腕20など)と、前記揺動軸に基端側が固定されている腕部(中押え調節腕3)と、一端側がこの腕部に連結され他端側が前記中押えに連結され前記揺動運動を前記中押えの往復動とする連結機構(中押えリンク34、35、37など)と、この連結機構の前記腕部への連結位置を所望に調節する連結位置調節部(溝カム31、調整ナット32、段ねじ33)とを備え、この連結位置での回動中心は前記軸芯線と交叉する位置からこの交叉位置より前記腕部の尾端側の所定位置の範囲までの間で所望に調節することができる、自動縫いミシンの中押え装置(1)である。
【0020】
本発明の自動縫いミシンの中押え装置によれば、連結機構の腕部への連結位置を所望に調節でき、この連結位置での回動中心は腕部が固定されている揺動軸の軸芯線と交叉する位置からこの交叉位置より腕部の尾端側の所定位置の範囲までの間で調節することができるから、連結位置は腕部が固定されている揺動軸の軸芯線と交叉する位置としたときは、腕部が揺動しても連結機構は駆動されないから中押えは上下往復動しない。そして、連結位置を交叉位置から腕部の尾端側に移動していくにつれて上下往復動を漸次大きくしていくことができる。
【0021】
揺動軸に腕部が取り付けられ、中押えを駆動する連結機構の一端側を腕部に連結し、腕部への連結位置を調節せんとするのは、前記従来の中押えの上下往復移動量を所望に調節する機構と共通している。すなわち、従来の中押えの上下往復移動量調節機構に、中押えの上下往復移動を行う場合と上下往復移動をゼロとする場合とを切り換える機構も兼ねさせたものである。
【0022】
従って、本発明の自動縫いミシンの中押え装置によれば、従来のように、中押えの上下往復移動を行う場合と上下往復移動をゼロとする場合とを切り換える機構を、中押えの上下往復移動量調節機構とは別異の機構として設ける必要はなく、部品点数を削減し、製造コストを低減することができる。
【0023】
特に、請求項1に記載の発明は、
前記中押え(5)、所定の揺動軸(2)及び揺動機構(偏心カム22、ロッド23、ロッド腕20など)と、一端側が所定の回動中心で回動自在であり、他端側は前記中押えに連結されて中押えを上下に移動するとともに、長手方向中間部分が前記揺動機構に回動自在に連結されて前記揺動部材の上下移動により前記所定の回動中心を中心に上下に揺動する直線状の第1のリンク部材(中押えリンク35)と、長手方向中間部分が所定の固定位置に回動自在に連結され、一端側がばねにより下方に付勢され、他端側が前記第1のリンク部材の前記一端側に回動自在に連結されている第2のリンク部材(中押え位置決めリンク40)と、前記第1のリンク部材の前記一端側に上方から当接する当接部(中押え調節軸4の先端部あるいは外周カム48の周面)と、この当接部の高さを所望に調節して固定する高さ調節部(中押え調節軸4あるいは外周カム48と軸49)とを備え、この高さ調節部により前記第1のリンク部材の前記所定の回動中心の高さ調節を行って中押えの下死点の高さ調節を行う、自動縫いミシンの中押え装置である。
【0024】
請求項1に記載の自動縫いミシンの中押え装置によれば、第1のリンク部材の前記一端側は第2のリンク部材により規制された経路で移動可能である。そして、第1のリンク部材の前記一端側に当接する当接部の高さを高さ調節部で所望に調節して固定することで、第1のリンク部材の前記一端側は所定位置で固定され、もって、第1のリンク部材の一端側の回動中心の高さ調節を行えるから、第2のリンク部材の傾きを変え、ひいては中押えの下死点の高さ調節が行える。
【0025】
従って、従来のように中押え部分の取付け位置を付け換えることは不要で、中押えの下死点の高さを調節を簡易に行える自動縫いミシンの中押え装置を提供することができる。
【0026】
請求項2に記載の発明は、前記揺動軸に基端側が固定されている第1の腕部(中押さ調節腕3)と、一端が前記第1の腕部と回動自在に連結され他端が前記第1のリンク部材の長手方向中間部分に回動自在に連結される第3のリンク部材(中押えリンク34)と、前記第3のリンク部材の一端と前記第1の腕部との連結位置を所望に調節して、前記中押えの往復移動量を調節する連結位置調節部とを備え、この連結位置調節部は、前記中押えが前記往復運動の下死点にあるときに、前記第3のリンク部材の一端が前記第3のリンク部材の他端と前記第1のリンク部材との連結部を中心に描く円弧の一部となるように、前記連結位置を、前記揺動軸の軸芯線と交叉する位置からこの交叉位置よりも前記第1の腕部の尾端側の所定の位置までの間に調節可能に構成されている、請求項1に記載の自動縫いミシンの中押え装置である。
【0027】
請求項2に記載の自動縫いミシンの中押え装置によれば、中押えが往復運動の下死点にあるときに、第3のリンク部材の回動中心を中心とした円弧の一部となる位置に第3のリンク部材を連結できるから、腕部に対する第3のリンク部材の連結位置の如何にかかわらず、第1のリンク部材の傾き、ひいては前記連結機構全体の配置位置が変わることがない。そのため、腕部に対する第3のリンク部材の連結位置の如何にかかわらず、中押えの上下動位相は不変である。
【0028】
従って、中押えの上下揺動量を調節しても、中押えの上下動位相を不変とできる自動縫いミシンの中押え装置を提供することができる。
【0029】
このときに、前記中押えが前記往復動の下死点にあるときの前記第1のリンク部材と前記第3のリンク部材との前記連結部分の回動中心の位置は一定とすれば(請求項3)、当接部の高さを所望に調節することで第3のリンク部材の一端側の位置が変動しても、腕部と第1のリンク部材との連結位置の調節可能位置範囲の前記円弧の中心に第1のリンク部材の回動中心が位置する。
【0030】
中押えが下死点にあるときの第1のリンク部材と第3のリンク部材との連結部分の回動中心の位置を一定とするためには、例えば、第3のリンク部材における第1のリンク部材との連結部分の回動中心(段ねじ36による連結部分)から第3のリンク部材との連結部分の回動中心(中押えストッパ45による連結部分)までの長さを、第3のリンク部材の固定位置側の回動中心(段ねじ41による連結部分)から第2のリンク部材への取付け側の回動中心までの長さと同一にし、中押えが下死点にあるときには、第1のリンク部材と第2のリンク部材との連結位置の回動中心軸と第3のリンクの固定位置側の回動中心軸とを同一線上とすればよい(図3参照)。
【0031】
従って、請求項3に記載の自動縫いミシンの中押え装置によれば、請求項2に記載の自動縫いミシンの中押え装置と同様の作用、効果を奏するほか、中押えの高さを調節した場合においても、中押えの下死点の位置を変えることなく中押えの上下運動量のみを調節することができる。
【0032】
請求項4に記載の発明は、
中押え(5)と、この中押えを往復駆動する中押え駆動機構(中押え調節腕3、中押えリンク34、35、37など)と、尾端側が前記中押え側と係合し長手方向中間部分が所定位置で回動自在である第2の腕部(中押え上げリンク6)と、ソレノイド(9)と、長手方向中間部分の所定位置を回動中心として回動自在であり、一端側が前記第2の腕部側に連結されている第4のリンク部材(中押えリンク7)と、前記ソレノイドのプランジャ(90)側に一端が回動自在に連結され他端が固定位置に回動自在に連結されている第5のリンク部材(中押えリンク8)と、前記第4のリンク部材の他端側に設けられ前記第5のリンク部材の側部に当接している第1の摺動部(摺動リング75)とを備え、前記ソレノイドのプランジャーの牽引により前記第5のリンク部材が回動して前記第1の摺動部が押圧されて前記第4のリンク部材が回動することにより前記第2の腕部を回動し前記中押えを引き上げてミシン上部側に退避せしめる、自動縫いミシンの中押え装置(1)である。
【0033】
請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置によれば、ソレノイドのプランジャの移動により固定位置を中心に第5のリンク部材が回動し、第4のリンク部材の前記他端側に設けられ、第5のリンク部材の側部に当接している第1の摺動部が押圧されて移動し、第4のリンク部材が回動する。これにより腕部が回動し、中押えを引き上げてミシン上部側に退避させる。
【0034】
請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置と異なり、前記第4のリンク部材の一端をソレノイドのプランジャに連結し、他端を腕部側に連結した、リンク1枚構成でも中押えを引き上げることはできるが、第4のリンク部材の回動中心からプランジャまでの間隔が比較的短いと、第4のリンク部材の回動によりプランジャにこじれが生じて横荷重が過大となる。
【0035】
しかし、請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置によれば、第5のリンク部材の回転半径を大きくとって、第5のリンク部材で第4のリンク部材を回動して腕部を駆動できるので、プランジャのこじれを低減させて横荷重を減少させ、出力の損失を防止することが可能となる。
【0036】
請求項5に記載の発明は、
前記中押えの退避高さを調節する高さ調節部(長孔93a、93b、ねじ94a、94b)を備えている、請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置である。
【0037】
請求項5に記載の自動縫いミシンの中押え装置によれば、請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置と同様の効果を奏するほか、中押えの退避高さを調節することができる。
【0038】
請求項6に記載の発明は、
前記第2の腕部の基端側に形成されている所定形状のカム部(溝カム62)と、前記第4のリンク部材の前記一端部側に設けられ前記カム部と係合して摺動する第2の摺動部(摺動リング74)とを備え、前記第2の腕部は前記第4のリンク部材の回動による前記第2の摺動部の前記カム部内の摺動により前記中押えを引き上げるものである、請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置である。
【0039】
請求項6に記載の自動縫いミシンの中押え装置によれば、請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置と同様の効果を奏するほか、腕部の回動の中心からのカム部の位置を調節することで腕部が傾き、中押えの退避高さを調節することができる。
【0040】
請求項7に記載の発明は、
前記第2の腕部の前記回動の中心からの前記カム部の位置を調節するカム位置調節部(偏芯軸61あるいは中押え上げリンク6´)を備え、前記カム部の位置調節により前記中押えの退避高さを調節する、請求項6に記載の自動縫いミシンの中押え装置である。
【0041】
請求項7に記載の自動縫いミシンの中押え装置によれば、カム部と第2の摺動部との位置関係に変動を及ぼすことなく、中押えの退避高さを調節することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態1〕
まず、構成について説明する。
【0043】
図1、図2は、この発明の実施の形態1である中押え装置1の分解斜視図である(便宜上、2図に分けている)。
【0044】
図1に示すように、符号2は揺動軸であり、この揺動軸の一端側にはロッド腕20がねじ21で抱き締め固定されて回動自在に軸支されている。符号22は図示しない上軸に取り付けられた偏心カムであり、ロッド23の基端側に摺動自在に挿通されている。ロッド腕20の尾端側とロッド23の尾端側とは段ねじ24とナット25により回動自在に連結されている。図示しない上軸の回動により、揺動軸2は軸芯線を中心に揺動する。
【0045】
揺動軸2の他端側には中押え調節腕3の基端側がねじ30で固定されている。中押え調節腕3には溝カム31が形成されている。この溝カム31は弧状の長孔になっており、この溝カム31の所望の位置と、中押えリンク34の一端側とは、中押え調節ナット32と段ねじ33により回動自在に固定される。この固定位置は、溝カム31の長孔が揺動軸2の軸芯線と交叉する位置からこの交叉位置より中押え調節腕3の尾端側の所定位置の範囲までの間に形成されているため、この範囲内で所望に調節することができる。
【0046】
中押えリンク34の他端側は、中押えリンク35の長手方向中間部分と段ねじ36で回動自在に連結されている。図3に示すように、調節ナット32が係合する溝カム31の下側の縁31aは、中押え5が上下往復運動の下死点にあるときに、段ねじ36の軸芯を中心とした半径aの円弧の一部となる。
【0047】
中押え位置決めリンク40は、その長手方向中間部分で段ねじ41によりミシン機枠(図示せず)に回動自在に固定されている(図3の状態)。
【0048】
中押え位置決めリンク40の一端側には、ばね掛42が取り付けられ、また、ミシン機枠(図示せず)にもばね掛43が固定され、この両ばね掛間にはコイルばね44が掛渡されて、ばね掛42が取り付けられた中押え位置決めリンク40の一端側を引き下げるように付勢する。中押え位置決めリンク40の他端側には中押えストッパ45が固定され、押えリンク35の一端側35aに形成された丸孔35bに回動自在に挿通されている。
【0049】
また、段ねじ41の位置は、中押え5が下死点にあるときの前記段ねじ36の位置と一致する。すなわち、中押えリンク35における中押えリンク34との段ねじ36による連結部分の回動中心から中押え位置決めリンク40との中押えストッパ45による連結部分の回動中心までの長さを、中押え位置決めリンク40の段ねじ41による連結部分の回動中心から中押えリンク35への取付け側の中押えストッパ45による回動中心までの長さと同一としている。
【0050】
中押え調節軸4の一端側には、中押え高さ調節つまみ46が固定され、中押え調節軸4の他端側はミシン機枠(図示せず)に、ねじにより回転可能に取り付けられ、その先端は中押えストッパ45に当接している。中押え高さ調節つまみ46を回すことにより、中押え調節軸4が軸方向に移動し、中押えストッパ45に当接している先端の高さを所望に調節して固定することができる。これにより、押えリンク35の回動中心となる中押えストッパ45の高さ調節を行うことができる。
【0051】
中押えリンク35の一端側35aの他端側と、中押えリンク37の一端側とは、段ねじ38で回動自在に連結されている。また、中押えリンク37の他端側と、中押えリンク中継板50は、段ねじ39で回動自在に連結されている。中押えリンク中継板50とねじ54a及び54bで固定されている中押え棒抱き51には、中押え棒52の基端部側がねじ53で固定されている。中押え棒52の尾端側には中押え5がねじ55で固定されている。符号56は中押え案内棒、符号58は中押えばね、符号59は中押え調節ねじである。
【0052】
図2に示すように、中押え上げリンク6の長手方向中間部分には丸孔60が形成されている。この丸孔60には、偏心ピンである中押え上げリンク調節ピン61が挿通されて、この中押え上げリンク調節ピン61はミシン機枠(図示せず)に回動角度を所望に調節して固定可能に設けられている。中押え上げリンク6の基端側には所定形状の溝カム62が形成され、中押え上げリンク6の尾端側は、中押え側に係合している(図4参照)。
【0053】
符号7は中押え上げリンクであり、その長手方向中間部分は段ねじ70でミシン機枠(図示せず)に回動自在に固定されている。符号71はミシン機枠(図示せず)に固定されたばね掛であり、このばね掛と中押え上げリンク7の一端との間には、ばね72が掛渡されて、中押え上げリンク7の一端側を付勢する。この同一端側には段ねじ73で摺動リング74が回動自在に取り付けられている。この摺動リンク74は溝カム62と係合している。また、中押え上げリンク7の他端側にも段ねじ76で摺動リング75が回動自在に取り付けられている。溝カム62の形状は、摺動リンク74が摺動して中押え上げリンク6の回動中心に近づくにつれ、中押え上げリンク6の尾端側を押し上げていく形状であり、また、溝カム62の下側の溝62aのうち、中押え5が上死点に達したときの摺動リング74が当接している部分はほぼ水平となり、中押え上げリンク7は係止される。
【0054】
符号9はソレノイドであり、このソレノイドのプランジャ90には接続ピン91により中押え上げリンク8の一端側が回動自在に連結されている。中押え上げリンク8の他端側はミシン機枠(図示せず)に固定されている中押え上げリンクスタッド80と、段ねじ81で回動自在に固定されている。摺動リング75は、中押え上げリンク8の側部に当接している。
【0055】
図4は、中押え装置1を自動縫いミシンのミシンアーム101内に配置した正面図である。
【0056】
次に、作用について説明する。
【0057】
図5は、中押え5が上下往復動の上死点に達したときの状態を示している。
【0058】
中押え装置1によれば、溝カム31に対する取付け位置を調節することにより、中押え調節腕3への中押えリンク34の連結位置を所望に調節でき、また、この連結位置の調節により溝カム31に対する中押えリンク34の回動中心は中押え調節腕3が固定されている揺動軸2の軸芯線と交叉する位置からこの交叉位置より中押え調節腕3の尾端側の所定位置の範囲までの間で調節することができるから、中押え調節腕3と中押えリンク34との連結位置は揺動軸2の軸芯線と交叉する位置としたときは、中押え調節腕3が揺動しても、中押え調節腕3が回動するだけで、中押え調節腕3から中押え5までの連結機構は駆動されないから、中押え5は上下往復動しない。そして、中押え調節腕3と中押えリンク34との連結位置を交叉位置から中押え調節腕3の尾端側に移動していくにつれて、中押え5上下往復動を漸次大きくしていくことができる。
【0059】
揺動軸2に中押え調節腕3が取り付けられ、中押え5を駆動する連結機構の一端側のリンクである中押えリンク34を腕部に連結し、中押え調節腕3への連結位置を調節せんとするのは、前記従来の中押えの上下往復移動量を所望に調節する機構と共通している。すなわち、中押え装置1は、従来の中押えの上下往復移動量調節機構に、中押えの上下往復移動を行う場合と上下往復移動をゼロとする場合とを切り換える機構も兼ねさせたものである。
【0060】
従って、中押え装置1によれば、従来のように、中押えの上下往復移動を行う場合と上下往復移動をゼロとする場合とを切り換える機構を、中押えの上下往復移動量調節機構とは別異の機構として設ける必要はなく、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
【0061】
また、中押えの上下往復移動量調節機構に、中押えの上下往復移動を行う場合と上下往復移動をゼロとする場合とを切り換える機構も兼ねさせたことにより、工具を差入れるなどして、中押え5の往復移動量の調節も、中押えの上下往復移動を行う場合とゼロとする場合との切り換えも、ミシンアーム101の側部から行えるから、前記従来の中押え装置に比べて、これらの操作に慣れていない者にも取扱いを容易とすることができる。
【0062】
中押え5が上下往復運動の下死点にあるときに、溝カム31の下側の溝31aが、中押えリンク34と35との回動中心を中心とした円弧の一部となるから、中押え調節腕3のどの位置で中押えリンク34が連結されているかに拘らず、中押えリンク35の傾き、ひいては中押え調節腕3から中押え5までの連結機構全体の配置位置が変わることがない。そのため、中押え調節腕3に対する中押えリンク34の連結位置の如何にかかわらず、中押え5の上下動位相は不変である(図3参照)。
【0063】
中押え装置1によれば、中押え位置決めリンク40の長手方向中間部分が回動自在に固定され、その一端側はばね44で付勢され、他端側に設けられている中押えストッパ45には中押え調節軸4の先端が当接しているから、中押え高さ調節つまみ46を回動して中押え調節軸4の先端の高さを調節することで中押えストッパ45の高さが調節され、中押えリンク35の回転中心の高さが調節されるので、中押えリンク35の傾きを変え、ひいては中押え5の下死点の高さ調節が行える。
【0064】
中押え装置1によれば、中押えリンク35における中押えリンク34との段ねじ36による連結部分の回動中心から中押え位置決めリンク40との中押えストッパ45による連結部分の回動中心までの長さを、中押え位置決めリンク40の段ねじ41による連結部分の回動中心から中押えリンク35への取付け側の中押えストッパ45による回動中心までの長さと同一にしているので、中押え5が下死点にあるときには、中押えストッパ45の位置にかかわらず、中押えリンク34と中押えリンク35との連結位置の回動中心軸と中押え位置決めリンク40の段ねじ41による回動中心軸とを同一線上となるから、中押え5の高さを調節した場合においても、中押え5の下死点の位置を変えることなく中押え5の上下運動量のみを調節することができる。
【0065】
中押え装置1によれば、ソレノイド9のプランジャ90の牽引により、中押え上げリンクスタッド80の固定位置を中心に中押えリンク8が回動し、中押えリンク7の一端側に設けられ、中押えリンク8の側部に当接している摺動リング75が押圧されて中押えリンク8の側部を摺動して上昇し、中押えリンク7が回動する。これにより中押え上げリンク6が回動し、中押え5を引き上げてミシン上部側に退避させる。
【0066】
図6に示すように、中押えリンク8を設けずに、中押えリンク7の一端をソレノイド9のプランジャ90に連結し、他端を中押え上げリンク6に連結した、リンク1枚構成でも中押え5を引き上げることはできるが、中押えリンク7の回動中心からプランジャ90までの間隔が比較的短いので、中押えリンク7の回転半径が短く、中押えリンク7の回動によりプランジャ90にこじれが生じて横荷重が過大となる。
【0067】
しかし、中押え装置1によれば、中押えリンク8の回転半径を大きくとって、中押えリンク8で中押えリンク7を回動して中押え上げリンク6を駆動できるので、プランジャのこじれを低減させて横荷重を減少させ、出力の損失を防止することが可能となる。
【0068】
中押え装置1によれば、中押え上げリンク6の長手方向中間部分に形成されている丸孔60には、偏心ピンである中押え上げリンク調節ピン61が挿通されて、この中押え上げリンク調節ピンはミシン機枠(図示せず)に回動角度を所望に調節して固定可能に設けられているから、調節ピン61を所望に回動して固定すれば、中押え上げリンク6の回動中心の高さを調節することができるから、中押え上げリンク6の尾端側による中押え5の退避位置の高さを調節を簡易に行える。
【0069】
しかも、中押え上げリンク6の回動の中心からの溝カム62の位置が調節されて中押え上げリンク6が傾き、溝カム62と摺動リング74との位置関係に変動を及ぼすことがない。
【0070】
中押え装置1によれば、退避による上死点位置に中押え5があるときは、溝カム62の下側の溝62aのうち、中押え5が上死点に達したときの摺動リング74が当接している部分は水平となり、中押え上げリンク7は係止されるから、ソレノイド9への電流を落としても、中押え5の退避を維持できる。
【0071】
従って、中押え装置1によれば、中押え5を退避した後はソレノイド9への電流を落としても、中押え5の退避を維持でき、もってソレノイド9の発熱による出力の低下を防止できる。
【0072】
なお、溝カム62に代えてばね72により当接する形状をもった外形カムを用いてもよい。後述する発明の実施の形態3についても同様である。
【0073】
〔発明の実施の形態2〕
図8は、発明の実施の形態2である中押え装置1の要部を示す図である。
【0074】
構成について説明する。
【0075】
図1〜図7と同一符号の部材は、発明の実施の形態1の場合と同様の部材であり、詳細な説明は省略する。
【0076】
この発明の実施の形態2が発明の実施の形態1と異なる点は、中押え調節軸4、中押え高さ調節つまみ46に代えて、外周カム48とこの外周カムを回動自在に軸支する軸49とを設けたことである。その他の構成は発明の実施の形態1と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0077】
作用について説明すると、この外周カム48は中押えストッパ45に当接しており、外周カム48を所定角度回動して固定することで、中押え高さ調節つまみ46、中押え調節軸4と同様に、中押えリンク35の回転中心の高さが調節されるので、中押えリンク35の傾きを変え、ひいては中押え5の下死点の高さ調節が行える。
【0078】
〔発明の実施の形態3〕
図9は、発明の実施の形態3である中押え装置1の要部を示す図である。
【0079】
構成について説明する。
【0080】
図1〜図7と同一符号の部材は、発明の実施の形態1の場合と同様の部材であり、詳細な説明は省略する。
【0081】
この発明の実施の形態3が発明の実施の形態1と異なる点は、偏心ピンである中押え上げリンク調節ピン61、中押え上げリンク6に代えて、中押え上げリンク6´を用いた点にある。中押え上げリンク6´は、その基端側の基端部6´aと尾端側の尾端部6´bとの別体となっていて、基端部6´aには長孔7´が形成され、基端部6´aと尾端側の尾端部6´bとは長孔7´に挿通したねじ8´でねじ留め固定することができ、その固定位置をずらすことで、溝カム62の高さを調節し、中押え5の退避位置の高さ調節をすることができる。
【0082】
なお、この発明の実施の形態3の変形例として、図10に示すように、長孔7´、7´に代えて、丸孔7´aと長孔7´bとを用いてもよい。すなわち、長孔7´bの長さ方向は丸孔7´aに係合しているねじ8´を回転中心とする円弧上に形成し、丸孔7´aに係合しているねじ8´を回転中心として基端部6´aと尾端側の尾端部6´bとの相対位置を調節し、ねじ8´の長孔7´bに対するねじ止め位置を調節するようにしてもよい。
【0083】
この変形例によれば、丸孔7´a及びねじ8´を回転中心として基端部6´aと尾端側の尾端部6´bとの相対位置の調節が行え、調節が容易である。
【0084】
〔発明の実施の形態4〕
図11は、発明の実施の形態4である中押え装置1の要部を示す図である。
【0085】
構成について説明する。
【0086】
図1〜図7と同一符号の部材は、発明の実施の形態1の場合と同様の部材であり、詳細な説明は省略する。
【0087】
この発明の実施の形態4が発明の実施の形態1と異なる点は、ソレノイド9にミシン機枠への取付け用のヒンジ92を設け、このヒンジ92には長孔93a、93bを形成し、ねじ94a、94bでミシン機枠にねじ留め固定する点である。
【0088】
溝カム62の形状により、溝カム62と摺動リング74との位置関係に変動がないのであれば、ねじ留め固定位置をずらすことで、中押え5の退避位置の高さ調節をすることができる。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、中押えの上下往復移動量を所望に調節でき、また、上下往復移動をゼロとすることのできる自動縫いミシンの中押え装置について、部品点数を削減して製造コストを低減し、操作に慣れていないものにも取扱いを容易とすることができる。
【0090】
そして、請求項1に記載の発明によれば、中押えの下死点の高さを調節を簡易に行える自動縫いミシンの中押え装置を提供することができる。
【0091】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するほか、中押えの上下揺動量を調節しても、中押えの上下動位相を不変とできる自動縫いミシンの中押え装置を提供することができる。
【0092】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の作用、効果を奏するほか、中押えの高さを調節した場合においても、中押えの下死点の位置を変えることなく中押えの上下運動量のみを調節することができる。
【0093】
請求項4に記載の発明によれば、第5のリンク部材の回転半径を大きくとって、第5のリンク部材で第4のリンク部材を回動して腕部を駆動できるので、プランジャのこじれを低減させて横荷重を減少させ、出力の損失を防止することが可能となる。
【0094】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果を奏するほか、ソレノイドを駆動源として中押えを退避させる機構を備えた自動縫いミシンの中押え装置につき、ソレノイドのプランジャに横荷重がかかることによる出力の損失を防止することができる。
【0095】
請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果を奏するほか、ソレノイドを駆動源として中押えを退避させる機構を備えた自動縫いミシンの中押え装置につき、退避位置の高さ調節を行える。
【0096】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明につき、カム部と第2の摺動部との位置関係に変動を及ぼすことなく、中押えの退避高さを調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である中押え装置の分解斜視図。
【図2】 この発明の実施の形態1である中押え装置の分解斜視図。
【図3】 この発明の実施の形態1である中押え装置を備えた自動縫いミシンのミシンアームの左側面図(中押えが下死点位置)。
【図4】 この発明の実施の形態1である中押え装置を備えた自動縫いミシンのミシンアームの正面図。
【図5】 この発明の実施の形態1である中押え装置を備えた自動縫いミシンのミシンアームの左側面図(中押えが上死点位置)。
【図6】 この発明の実施の形態1である中押え装置に対する比較例としての中押え装置の部分正面図。
【図7】 この発明の実施の形態1である中押え装置の作用を説明する図。
【図8】 この発明の実施の形態2である中押え装置の要部を示す図。
【図9】 この発明の実施の形態3である中押え装置の要部を示す図。
【図10】 この発明の実施の形態3である中押え装置の変形例の要部を示す図。
【図11】 この発明の実施の形態4である中押え装置の要部を示す図。
【図12】 従来の自動縫いミシンの要部の分解斜視図。
【図13】 従来の自動縫いミシンでの中押えの上下運動させる場合と、させない場合との切換を説明する図。
【図14】 従来の自動縫いミシンでの中押えの上下運動させる場合と、させない場合との切換を説明する図。
【符号の説明】
1 中押え装置
2 揺動軸
3 中押え調節腕
31 溝カム
32 中押え調節ナット
33 段ねじ
34 中押えリンク
35 中押えリンク
4 中押え調節軸
40 中押え位置決めリンク
45 中押えストッパ
46 中押え高さ調節つまみ
48 外周カム
49 軸
5 中押え
6 中押え上げリンク
61 偏心軸
62 溝カム
6´ 中押え上げリンク
6´a 基端側部
6´b 尾端側部
7 中押えリンク
7´ 長孔
7´a 丸孔
7´b 長孔
74 摺動リング
75 摺動リング
8 中押えリンク
8´ ねじ
80 中押え上げリンクスタッド
92 ヒンジ
93a 長孔
93b 長孔

Claims (7)

  1. 中押えと、
    所定の揺動軸と、
    この揺動軸を揺動する揺動機構と、
    一端側が所定の回動中心で回動自在であり、他端側は前記中押えに連結されて中押えを上下に移動するとともに、長手方向中間部分が前記揺動機構に回動自在に連結されて前記揺動機構の上下移動により前記所定の回動中心を中心に前記他端部が上下に揺動する直線状の第1のリンク部材と、
    長手方向中間部分が所定の固定位置に回動自在に連結され、一端側がばねにより下方に付勢され、他端側が前記第1のリンク部材の前記一端側に回動自在に連結されている第2のリンク部材と、
    前記第1のリンク部材の前記一端側に上方から当接する当接部と、
    この当接部の高さを所望に調節して固定する高さ調節部とを備え、
    この高さ調整部により前記第1のリンク部材の前記所定の回動中心の高さ調節を行って中押えの下死点の高さの調節を行う自動縫いミシンの中押え装置。
  2. 前記揺動軸に基端側が固定されている第1の腕部と、
    一端が前記第1の腕部と回動自在に連結され他端が前記第1のリンク部材の長手方向中間部分に回動自在に連結される第3のリンク部材と、
    前記第3のリンク部材の一端と前記第1の腕部との連結位置を所望に調節して、前記中押えの往復移動量を調節する連結位置調節部とを備え、
    この連結位置調節部は、前記中押えが前記往復運動の下死点にあるときに、前記第3のリンク部材の一端が前記第3のリンク部材の他端と前記第1のリンク部材との連結部を中心に描く円弧の一部となるように、前記連結位置を、前記揺動軸の軸芯線と交叉する位置からこの交叉位置よりも前記第1の腕部の尾端側の所定の位置までの間に調節可能に構成されている、請求項1に記載の自動縫いミシンの中押え装置。
  3. 前記中押えが前記往復動の下死点にあるときの前記第1のリンク部材と前記第3のリンク部材との前記連結部分の回動中心の位置は一定である、請求項2に記載の自動縫いミシンの中押え装置。
  4. 中押えと、
    この中押えを往復駆動する中押え駆動機構と、
    尾端側が前記中押え側と係合し長手方向中間部分が所定位置で回動自在である第2の腕部と、
    ソレノイドと、
    長手方向中間部分の所定位置を回動中心として回動自在であり、一端側が前記第2の腕部側に連結されている第4のリンク部材と、
    前記ソレノイドのプランジャ側に一端が回動自在に連結され他端が固定位置に回動自在に連結されている第5のリンク部材と、
    前記第4のリンク部材の他端側に設けられ前記第5のリンク部材の側部に当接している第1の摺動部とを備え、
    前記ソレノイドのプランジャーの牽引により前記第5のリンク部材が回動して前記第1の摺動部が押圧されて前記第4のリンク部材が回動することにより前記第2の腕部を回動し前記中押えを引き上げてミシン上部側に退避せしめる、自動縫いミシンの中押え装置。
  5. 前記中押えの退避高さを調節する高さ調節部を備えている、請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置。
  6. 前記第2の腕部の基端側に形成されているカム部と、
    前記第4のリンク部材の前記一端部側に設けられ前記カム部と係合して摺動する第2の摺動部とを備え、
    前記第2の腕部は前記第4のリンク部材の回動による前記第2の摺動部の前記カム部内の摺動により前記中押えを引き上げるものである、請求項4に記載の自動縫いミシンの中押え装置。
  7. 前記第2の腕部の前記回動の中心からの前記カム部の位置を調節するカム位置調節部を備え、
    前記カム部の位置調節により前記中押えの退避高さを調節する、請求項6に記載の自動縫いミシンの中押え装置。
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