JP2006223708A - ミシン及び鳩目穴かがりミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 鳩目穴かがりミシンを高速で運転した場合でも、針棒の針振り動作に何ら支承を来すことがなく、しかも針棒の上下動ストロークや針振り量の寸法精度を高めるようにすること。
【解決手段】 縫針が取付けられる針棒8と、この針棒8を上下動させる針棒上下動機構30と、針棒8を揺動させる針振り機構とを備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、針棒上下動機構30は、ミシンの主軸31に連動連結された針棒クランク35と、針棒クランク35に連動連結される上下動伝達機構40とを有し、上下動伝達機構40は、針棒8に揺動用隙間Sを開けて外嵌され針棒クランク35に作動的に連結された環状部材43と、針棒8に外嵌して針棒8に固定され且つ環状部材43の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材52,53とを備えた。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ミシン及び鳩目穴かがりミシンに関し、特に針棒を針振り機構により揺動させる際に、針棒上下動機構による針棒の上下動に悪影響を及ぼさないように改善したものである。
従来、鳩目かがり縫目とこれに連続する左右1対の直線かがり縫目とからなる鳩目穴かがり縫目を縫製する鳩目穴かがりミシンにおいては、針棒とこの針棒に対向するルーパーとを同期させて駆動する縫製機構と、ルーパーを設けたルーパー土台と針棒とを鉛直軸心回りに回転させる回転機構が設けられるとともに、加工布を載置する送り台をX方向とY方向とに移動させる送り機構が設けられ、鳩目穴かがり縫目等の各種の縫目データに基づいて、これら縫製機構と送り機構と回転機構とを駆動制御することにより、各種の鳩目穴かがり縫目が形成される。
例えば、特許文献1に記載のボタン穴かがりミシンは、アーム部の頭部に上下方向向きに配設された針棒は、その略上端部において機枠に上下動可能に支持されるとともに、針棒の下端部において針振り機構が設けられ、針棒の全体を針振り機構により揺動させるように構成し、更に、針棒の高さ方向中段部に針棒抱きを固着し、主軸で回転駆動される針棒クランクで駆動されるクランクロッドを針棒抱きに連結してある。
それ故、ミシンモータで主軸が回転駆動されると、これら針棒クランクで駆動されるクランクロッドからなるクランク伝導装置を介して針棒が上下動され、しかも別系統により針振り機構が駆動されるので、送り台上に載置された布地に鳩目穴かがり縫目が形成されるようになっている。
特開平11−276736号公報 (第4頁、図2)
前述したように、特許文献1に記載のボタン穴かがりミシンにおいては、図17に示すように、針棒8の上端近傍部が、薄い弾性材からなる円形の支持板9を介して機枠Fに支持されるとともに揺動支点Pとして作用し、針棒8はその下端部に取付けた針振り機構62により、揺動方向を360°に亙って変更しながら揺動するが、針棒8はその高さ方向中段部において、クランク伝導装置100に連結されているため、そのクランク伝導装置100により針振り動作を抑制するように作用する。
その為、針棒8はその揺動方向を変更しながら揺動する際に、針棒8には、そのクランク伝導装置100を設けた中段部よりも下側部分だけで曲げるような大きな曲げ力が作用するようになる。その結果、針棒8は中空のパイプ部材からなり曲げ力に対する剛性を有するため、針振り機構62の内部において、針振りを発生させるための傾斜状の溝と、この傾斜状溝に係合するガイドピンとの摩擦力が大きくなって発熱するようになる。
特に、鳩目穴かがりミシンを高速で縫製する場合には、その発熱量が大きくなるとともに、傾斜状とガイドピンの磨耗が激しくなり、耐久性に欠けるだけでなく、針棒8の上下動ストロークや針振り量の寸法精度が低下すること、これによる縫針8のルーパーに対する出会いタイミングに狂いが生ずること、等の問題が起こる。
請求項1の鳩目穴かがりミシンは、縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構とを備えたミシンにおいて、針棒上下動機構は、ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、針棒クランクに連動連結される上下動伝達機構とを有し、上下動伝達機構は、針棒に揺動用隙間を開けて外嵌され針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、針棒に外嵌して針棒に固定され且つ環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材とを備えたものである。
ミシンモータが回転駆動されると、主軸を介して駆動される針棒上下動機構により、つまり主軸に連動連結された針棒クランクの駆動側が回転されるため、針棒クランクの上下動伝達機構が連動連結された他端部が上下動され、上下動伝達機構により針棒が上下動して、針棒の下端に取付けられた縫針が上下動する。
ここで、上下動伝達機構においては、針棒クランクに環状部材が作動的に連結され、この環状部材の上下両側に配置された針棒抱き部材が針棒に外嵌して針棒に固定されているため、針棒クランクの上下動に同期して環状部材が上下動し、同時に針棒抱き部材も上下動するため、針棒はこれら針棒抱き部材により上下に駆動される。
ところで、環状部材には揺動用隙間が開けてあるため、縫製中において、針棒が針振り機構により揺動する場合でも、針棒はその揺動用隙間により環状部材と接触するようなことがなく、針棒は何ら支障なく上下動と共に揺動できる。それ故、針振り時に、針棒上下動機構や針振り機構に対して何ら悪影響を与えることがなく、ジグザグ縫目や鳩目穴かがり縫目が形成される。
請求項2の鳩目穴かがりミシンは、縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構と、針棒をその軸心の周りに回動可能な針棒回動機構と、ルーパーを支持するルーパー土台を前記針棒の回動と同期させて回動可能なルーパー土台回動機構とを備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、針棒上下動機構は、ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、針棒クランクに連動連結される上下動伝達機構とを有し、上下動伝達機構は、針棒に揺動用隙間を開けて外嵌され針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、針棒に外嵌して針棒に固定され且つ環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材とを備えたものである。
ミシンモータが回転駆動されると、主軸を介して駆動される針棒上下動機構により、つまり主軸に連動連結された針棒クランクの駆動側が回転されるため、針棒クランクの上下動伝達機構が連動連結された他端部が上下動され、上下動伝達機構により針棒が上下動して、針棒の下端に取付けられた縫針が上下動する。
更に、ルーパー土台に支持されたルーパーが針棒に同期して駆動され、しかも針棒は針棒回動機構によりその軸心の周りに回動されるとともに、ルーパー土台が針棒の回動と同期させてルーパー土台回動機構により回動されるため、針棒の下端に取付けた縫針とルーパーとの協働により鳩目穴かがり縫目が形成される。
ここで、上下動伝達機構においては、針棒クランクに環状部材が作動的に連結され、この環状部材の上下両側に配置された針棒抱き部材が針棒に外嵌して針棒に固定されているため、針棒クランクの上下動に同期して環状部材が上下動し、同時に針棒抱き部材も上下動するため、針棒はこれら針棒抱き部材により上下に駆動される。
ところで、環状部材には揺動用隙間が開けてあるため、縫製中において、針棒が針振り機構により揺動する場合でも、針棒はその揺動用隙間により環状部材と接触するようなことがなく、針棒は何ら支障なく上下動と共に揺動できる。それ故、針振り時に、針棒上下動機構や針振り機構に対して何ら悪影響を与えることがなく、鳩目穴かがり縫目が形成される。
請求項3の鳩目穴かがりミシンは、請求項2において、前記上下1対の針棒抱き部材は、環状部材に接する部位に、環状部材と摺動可能な摺動部材を一体的に有しているものである。
請求項4の鳩目穴かがりミシンは、請求項2において、前記上下1対の針棒抱き部材は、環状部材の上下両面に摺動自在に設けられた上下1対の座金部材の上下両面に当接状に配設されたものである。
請求項5の鳩目穴かがりミシンは、請求項2〜4の何れかにおいて、前記上下動伝達機構は、針棒クランクに装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であってミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有するものである。
請求項6の鳩目穴かがりミシンは、請求項2〜4の何れかにおいて、前記上下動伝達機構は、環状部材に装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であってミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有するものである。
請求項7の鳩目穴かがりミシンは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記上下動伝達機構は、さらに、針棒クランクに、針棒の軸心と直交する水平な第1支軸を介して回動自在に支持されたヨーク部材と、環状部材をヨーク部材に回動自在に支持する第2支軸であって、針棒の軸心及び第1支軸と直交する水平な第2支軸とを備えたものである。
請求項8の鳩目穴かがりミシンは、請求項7において、前記上下動伝達機構は、ヨーク部材に装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であってミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有するものである。
請求項9の鳩目穴かがりミシンは、請求項5,6,8の何れかにおいて、前記案内機構は、1対の被案内駒と、この1対の被案内駒を案内する1対の案内溝とを有するものである。
請求項1の発明によれば、縫針が取付けられる針棒と針棒上下動機構と針振り機構とを備えたミシンにおいて、針棒上下動機構は針棒クランクと上下動伝達機構とを有し、上下動伝達機構は環状部材と上下1対の針棒抱き部材とを備えたので、ミシンモータが回転駆動されて主軸を介して針棒上下動機構が駆動される場合、針棒クランクに作動的に連結された環状部材が上下動し、同時に針棒抱き部材も上下動し、針棒はこれら針棒抱き部材により上下に駆動される一方、針棒の針振りに際して、針棒は環状部材に設けられた揺動用隙間により環状部材と接触することがなく、針棒の揺動時に、針棒上下動機構や針振り機構に対して何ら悪影響を与えることがないので、これら針棒上下動機構や針振り機構の耐久性を高めることができる。しかも、針棒の上下動ストロークや針振り量の寸法精度を高めることができる。
請求項2の発明によれば、縫針が取付けられる針棒と針棒上下動機構と針振り機構と針棒回動機構とルーパー土台回動機構とを備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、針棒上下動機構は針棒クランクと上下動伝達機構とを有し、上下動伝達機構は環状部材と上下1対の針棒抱き部材とを備えたので、前記請求1と同様の効果を奏することができる。
請求項3の発明によれば、前記上下1対の針棒抱き部材は、環状部材に接する部位に、環状部材と摺動可能な摺動部材を一体的に有しているので、針棒抱き部材の環状部材に接する部位に摺動部材を一体形成できるため、部品点数を減らすことができ、しかも組付け性を高めることができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記上下1対の針棒抱き部材は、環状部材の上下両面に摺動自在に設けられた上下1対の座金部材の上下両面に当接状に配設されたので、別体に構成された座金部材の摺動性を高めておけば、上下1対の座金部材と環状部材との摩擦抵抗を大幅に低減させて発熱作用を抑制でき、針棒の環状部材に対する揺動動作の円滑化を図ることができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記上下動伝達機構は、針棒クランクに装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であってミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有するので、案内機構により針棒クランクに装着された被案内駒が鉛直方向にのみ移動するように案内することができるため、環状部材の上下動の安定性、つまり針棒の上下動の安定性を高めることができる。その他請求項2〜4の何れかと同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記上下動伝達機構は、環状部材に装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であってミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有するので、案内機構により環状部材に装着された被案内駒が鉛直方向にのみ移動するように案内することができるため、環状部材の上下動の安定性、つまり針棒の上下動の安定性を高めることができる。その他請求項2〜4の何れかと同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記上下動伝達機構は、さらに、針棒クランクに、針棒の軸心と直交する水平な第1支軸を介して回動自在に支持されたヨーク部材と、環状部材をヨーク部材に回動自在に支持する第2支軸であって、針棒の軸心及び第1支軸と直交する水平な第2支軸とを備えたので、ヨーク部材は第1支軸を介して針棒クランクに回動自在に支持され、しかも環状部材は第2支軸を介してヨーク部材に回動自在に支持される。
即ち、環状部材は針棒クランクにユニバーサルジョイント的に支持されるので、針棒の揺動時に座金部材が水平姿勢から傾斜姿勢に変化するような場合でも、環状部材は針棒クランクにユニバーサルジョイント的な支持により、座金部材の傾きを確実に吸収させることができ、針棒の上下動と揺動が可能である。その他請求項1〜6の何れかと同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記上下動伝達機構は、ヨーク部材に装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であってミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有するので、案内機構によりヨーク部材に装着された被案内駒が鉛直方向にのみ移動するように案内することができるため、環状部材の上下動の安定性、つまり針棒の上下動の安定性を高めることができる。その他請求項7と同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、前記案内機構は、1対の被案内駒と、この1対の被案内駒を案内する1対の案内溝とを有するので、これら1対の被案内駒及び案内溝により環状部材の上下動の安定性や針棒の上下動の安定性を格段に高めることができる。その他請求項5,6,8の何れかと同様の効果を奏する。
本実施形態の電子鳩目穴かがりミシンは、針棒を上下動させる針棒上下動機構に有する上下動伝達機構に、針棒上下動の駆動源である針棒クランクに作動的に連結された環状部材を設け、その環状部材の内側に、上下動する針棒の針振りの為の揺動を許容する揺動用隙間を形成してある。
図1,図2に示すように、電子鳩目穴かがりミシン1は、略矩形箱状をなすベッド部2に、その後方部上部から前方に連続して延びるアーム部3を一体的に有して構成され、ミシンテーブル4上に載置されている。このミシンテーブル4の上側に、複数種類の鳩目穴かがり縫目のうちから択一的に選択する等の各種の操作を指示する操作パネル5などが設けられるとともに、ミシンテーブル4の下側に、各機構の作動を制御するマイクロコンピュータからなる制御装置6が設けられている。
アーム部3の先端部には、縫針7を下端に取付けた中空状(パイプ状)の針棒8が後述する針棒上下動機構30により上下動可能に設けられ、更に、針棒8は後述する針振り機構60により所定幅分だけ左側揺動位置(内針位置)と右側揺動位置(外針位置)とに左右に揺動可能になっている。
また、図3に示すように、ベッド部2には、針棒8の上下動及び揺動やルーパー機構10等を同期駆動させる縫製機構の駆動源となるミシンモータ(図示略)、針棒8に対向するように左右1対のルーパー(図示略)を有するルーパー機構10を備えたルーパー土台11が設けられ、このルーパー土台11は後述する回動機構15により鉛直軸周りに一体的に回動可能になっている。
ここで、縫針7には糸供給源から供給される上糸が挿通されるとともに、左ルーパーの先端部には下糸が挿通され、右ルーパーは上糸ループを編み込みながら下糸を交絡させて、ループ結合部を形成する。
次に、針棒8及びルーパー土台11はベッド部2内に設けられたθ方向駆動モータ21及びギヤ機構からなる回動機構15により、夫々水平面において、鉛直軸周りに一体的に回動させるようになっている。次に、これら針棒8とルーパー機構10を鉛直軸心回りに回動可能な回動機構15について、図3に基づいて簡単に説明する。
鉛直向きのレース回動軸16の上端部と下端部とに夫々プーリ17,18が固着され、上側プーリ17と針棒8を嵌合した針棒ブロック19とに亙ってタイミングベルト20が掛装されている。一方、下側プーリ18とθ方向駆動モータ21の駆動軸に固着された駆動プーリ22とルーパー土台11の従動ギヤ23とに亙ってタイミングベルト24が掛装されている。
それ故、θ方向駆動モータ21の回転によりレース回動軸16及びタイミングベルト20,23を介して、針棒8とルーパー土台11とが同期して鉛直軸心回りに回動できるようになっている。
ここで、回動機構15には、針棒ブロック19やタイミングベルト20やレース回動軸16に固着されたプーリ17、タイミングベルト24、θ方向駆動モータ21等からなり、θ方向駆動モータ21により針棒8をその軸心周りに回動可能な針棒回動機構15Aと、ルーパー土台11の従動ギヤ23やタイミングベルト24、θ方向駆動モータ21等からなり、ルーパー土台11を針棒8の回動と同期させてθ方向駆動モータ21により回動可能なルーパー土台回動機構15Bが含まれている。
ベッド部2には、図2に示すように、ルーパー土台11の後方側に位置して固定配置されて鳩目穴部を形成する為のメス25が取付け台(図示略)にボルトにより着脱可能に取付けられるとともに、このメス25に対して上方より接離する打ち抜き用ハンマー26がアーム部3内において上下揺動可能に設けられている。
この打ち抜き用ハンマー26の先端部には、ハンマー本体27が着脱可能に取付けられ、ベッド部2内に設けられたエアシリンダなどからなるハンマー駆動機構(図示略)により駆動され、ハンマー本体27とメス25の協働により、略円形状の鳩目部とこれに連なる直線状の足部とからなる鳩目穴部を加工布に穿孔するようになっている。
ベッド部2の上面部には、図1,図2に示すように、鳩目穴かがり縫いに供する加工布がセットされる送り台28が設けられている。この送り台28は、全体として薄形の矩形箱状をなし、ルーパー土台11及びメス25に対向する部位が開放されている。また、この送り台28の上面には、図示を省略するが、金属製からなる左右1対のクロスプレートが夫々設けられている。
ベッド部2内には、この送り台28を、ステッピングモータからなるX方向駆動モータ(図示略)の駆動によりX方向(左右方向)に送り移動させるX方向移動機構(図示略)と、ステッピングモータからなるY方向駆動モータ(図示略)の駆動によりY方向(前後方向)に送り移動させるY方向移動機構(図示略)とが設けられている。
次に、アーム部3内に前後方向向きに配設された主軸31により針棒8を上下駆動させる針棒上下動機構30について説明する。
図4〜図6に示すように、主軸31は複数箇所において機枠Fに回転可能に枢支され、主軸31の後端部に固着されたプーリ32とミシンモータのモータ軸とに固着された駆動プーリ(図示略)とにタイミングベルト33が掛装され、主軸31はミシンモータによりタイミングベルト33を介して回転駆動される。
主軸31の前端部に上軸クランク34が固着され、この上軸クランク34に、針棒8を上下動させる針棒上下動機構30が連結されている。この針棒上下動機構30は、上軸クランク34の偏心部位に上端部が回転可能に枢着された針棒クランク35と、その針棒クランク35に連動連結される上下動伝達機構40とを有している。
針棒クランク35は、図4〜図6に示すように、クランク本体部35aと、このクランク本体部35aから一体的に前方に延びる平面視L字状の張出しクランク部35bとからなっており、この張出しクランク部35bの前端部である張出し支持部35cはクランク本体部35aと所定距離を隔てて平行であって左右方向向きに形成されている。
次に、上下動伝達機構40について説明する。この上下動伝達機構40は、針棒クランク35に第1支軸42を介して支持されたヨーク部材41と、このヨーク部材41に第2支軸44を介して支持される環状部材43と、針棒クランク35に装着された前後1対の被案内駒45,46とこの1対の被案内駒45,46を案内する案内溝47a,48aを有する前後1対の駒ガイド板47,48等を有する案内機構50と、環状部材43の上下両面に設けられた1対の座金部材51と、針棒8に固定された上下1対の針棒抱き52,53(これが針棒抱き52,53部材に相当する)等を備えている。
図4〜図10に示すように、針棒クランク35と上軸クランク34との間に、板状の後側駒ガイド板47が左右向きに配設され機枠Fに固着されている。一方、針棒クランク35の張出し支持部35cの直ぐ前側に、板状の前側駒ガイド板48が左右向きに配設され、複数本の連結軸54,55を介して後側駒ガイド板47に固着されている。但し、これら後側駒ガイド板47と前側駒ガイド板48とは相互に平行状に向かい合っている。
後側駒ガイド板47の前面の左右幅方向中央部に、縦方向に延びる直線状の案内溝47aが形成され、前側駒ガイド板48の後面の左右幅方向中央部にも、縦方向に延びる直線状の案内溝48aが形成されている。ところで、これら両駒ガイド板47,48の間に、平面視略矩形枠状のヨーク部材41が配設され、前後1対の第1支軸42により針棒クランク35に回動自在に支持されている。
ヨーク部材41の後側枢支部41a内に、クランク本体部35aを挿通した後側の水平な前後方向向きの第1支軸42の略前半部分が嵌め込まれ、その第1支軸42の後端部が後側の被案内駒45に回動自在に枢支され、その被案内駒45が後側駒ガイド板47の案内溝47aに上下動可能に係合している。但し、第1支軸42は固定ピン56でクランク本体部35aに固定されている。
また、ヨーク部材41の前側支持部41b内に、張出し支持部35cを挿通した前側の水平な前後方向向きの第1支軸42の略後半部分が嵌め込まれ、その第1支軸42の前端部が前側の被案内駒46に回動自在に枢支され、その被案内駒46が前側駒ガイド板48の案内溝48aに上下動可能に係合している。但し、第2支軸44は固定ピン57で張出し支持部35cに固定されている。
それ故、ヨーク部材41は、これら前後1対の第1支軸42を介して針棒クランク35に回動自在に枢支されるとともに、これら前後1対の被案内駒45,46と案内溝47a,48aとの係合を介して前後1対の駒ガイド板47,48に上下動自在に支持されている。
ところで、ヨーク部材41の内側に所定高さを有する平面視にて略環状の環状部材43が配設されている。この環状部材43は、図10に示すように、針棒8の直径よりも大きく、つまり針棒8の揺動用隙間Sを開けた大きさであり、その環状部材43には、その左右方向に突出状の枢支部43a,43bが夫々形成されている。環状部材43の左側枢支部43aに水平な左右方向向きの第2支軸44の略右半部分が嵌め込まれ、その第2支軸44の左端部がヨーク部材41の左側支持部41cに回動自在に枢支されている。
また、環状部材43の右側枢支部43bに水平な左右方向向きの第2支軸44の略左半部分が嵌め込まれ、その第2支軸44の右端部がヨーク部材41の右側支持部41dに回動自在に枢支されている。ここで、これら水平な前後1対の第1支軸42と水平な左右1対の第2支軸44とは直交している。
即ち、環状部材43は、これら前後1対の第1支軸42と左右1対の第2支軸44により、針棒クランク35にユニバーサルジョイント的に支持されている。それ故、環状部材43は、第1支軸42を介して第1支軸42の軸心周りに回動可能であり、しかも第2支軸44を介して第2支軸44の軸心周りに回動可能である。
鉛直向きに配設された針棒8は、図4〜図5、図8〜図9に示すように、その上端近傍部において、機枠Fに固定された弾性材からなる薄板状で円形の支持板9で上下動可能に且つ揺動可能に支持され、環状部材43の内部を挿通して下方に延び、後述する針振り機構60を経てアーム部3の下側に臨み、その下端部に縫針7が取付けられている。
ところで、針棒8の外形と同じ寸法の穴が中央部に形成された円形の上側座金部材51が環状部材43の上側に摺動自在に配設されるとともに、同様に構成された円形の下側座金部材51が環状部材43の下側に摺動自在に配設され、針棒8はその中段部においてこれら上下両側の座金部材51を挿通している。
更に、針棒8には、上側座金部材51の上面に当接状に配設された上側針棒抱き52が固着されるとともに、下側座金部材51の下面に当接状に配設された下側針棒抱き53が固着されている。即ち、主軸31の回転駆動により上軸クランク34を介して、針棒クランク35のクランク本体部35aと張出し支持部35cとが同期して上下動すると、前後1対の第1支軸42及び前後1対の被案内駒45,46と案内溝47a,48aとの係合を介してヨーク部材41が上下に移動するため、左右1対の第2支軸44を介して環状部材43が上下に所定ストローク分移動し、上下の針棒抱き52,53により針棒8が上下駆動される。
このとき、針棒8が上下動しながら後述する針振り機構60により前後左右に揺動する場合には、上下両側の座金部材51が環状部材43に対して摺動可能であるため、針棒8は何ら支承なく前後左右に揺動することができる。この針棒8の揺動に際して、針棒8に固定した上下1対の針棒抱き52,53及び上下1対の座金部材51が水平姿勢から傾斜姿勢に変化した場合でも、環状部材43が針棒クランク35に前述したユニバーサルジョイント的に支持されているため、座金部材51の傾きを確実に吸収させることができ、針棒8の上下動と揺動が可能である。
次に、針振り機構60について説明する。図4〜図6に示すように、この針振り機構60は、針振り駆動部61と針振り本体部62とからなり、先ず針振り駆動部61について説明する。
主軸31に固着された傘歯ギヤ65に係合する傘歯ギヤ66が左右向きの回転軸67に固着され、その回転軸67に固着された偏心カム板(図示略)に、揺動部材68の二股状に形成された二股部68aが係合している。その揺動部材68はその下端部において機枠Fに固定された枢支軸69に回動可能に枢支されている。
揺動部材68の二股部68aの一方に連結ロッド70の後端部が連結されるとともに、その連結ロッド70の前端部が、針棒8の近傍部において、左右向きの支持軸71に揺動可能な揺動調節板72の第1腕部72aに形成された湾曲状の切欠き穴72bにボルト(図示略)とナット73を介して連結されている。揺動調節板72の第2腕部72cは針振りヨーク74の基端部に連結されている。
ここで、連結ロッド70の前端部を固定しているナット73を緩めて、連結ロッド70の前端部の湾曲状切欠き穴72bに対する取付け位置を、揺動調節板72の支持軸71側に近づけた場合、第2腕部72cの揺動量が大きくなり、針棒8の針振り量を大きくできる一方、揺動調節板72の支持軸71と反対側に遠ざけた場合、第2腕部72cの揺動量が小さくなり、針棒8の針振り量を小さくできる。
次に、針振り本体部62について説明する。図11に示すように、平面視円形の針棒回動ブラケット80が抜け止め状態で、アーム部3の頭部下面に形成された大径の貫通孔(図示略)に回動可能に嵌め込まれている。針棒回動ブラケット80は基本的に中空円筒体で構成され、貫通孔に嵌挿される筒状部80aと、その下部に設けたタイミングプーリ80bと、このタイミングプーリ80bから垂下して対向する1対の脚部80cとを一体的に備えている。
そして、夫々の脚部82cに横方向に収納孔80dが夫々穿設されている。また、針棒回動ブラケット80の筒状部80aには、円筒状の針棒案内部材81が上下動可能に収納されている。この針棒案内部材81は、長尺側の筒状部材82と、筒状部材82の下端に固定した直方体状のブロック部83とからなる。
そして、組付け状態では、筒状部材82が針棒回動ブラケット80の筒状部80aに内挿され、このときブロック部83は、針棒回動ブラケット80における脚部80cの間に挾まれて位置している。
尚、ブロック部83の側面で、夫々の脚部82cに接する2つの面には、同一方向に延在する2本の斜状溝83aが夫々形成されている。また、各脚部82cにおける収納孔80dには、ガイドピン84が摺動可能に収容される。このガイドピン84の先端部には、斜状溝83aと摺動自在に係合する針振り突部84aが突設されると共に、他端部には軸方向に有底孔部84bが夫々穿設され、この有底孔部84bに圧縮バネ85が弾力的に収容されている。
そして、トラニオン状の押え板86により脚部80cを挟持すると、押え板86における対向舌片86aが収納孔80dを対応的に塞ぎ、従って各収納孔80dに収容したガイドピン84は圧縮バネ85により内方へ付勢されて、その針振り突部84aをブロック部83の斜状溝83aに摺動可能に臨ませる。
針棒案内部材81の筒状部材82には連結カラー87が外挿され、筒状部材82に周設したフランジ88と上方から外挿した固定カラー89との間で回動可能に挟まれている。この連結カラー87は水平方向に延出する連結ピン87aを備え、これら連結ピン87aが針振りヨーク74の二股状の連結部74aに連結されている。
そこで、前述した針振り駆動部61により針振りヨーク74及び連結カラー87を介して針棒案内部材81を上下に移動させると、ブロック部83も一体的に上下動を行なう。このとき、押え板86によりアーム部3に固定された関係となるガイドピン84は、その針振り突部84aをブロック部83の斜状溝83aに臨ませているから、ブロック部83( および針棒案内部材81) はその斜状溝83aに案内されて左右に揺動する。
また、前述の如く、連結カラー87には針棒案内部材81が内挿されるものであるが、これら連結カラー87の内周面と針棒案内部材81の外周面との間には、針棒案内部材81が連結カラー87に対し僅かに移動するのを許容する環状隙間が形成してある。即ち、針棒案内部材81は、その環状隙間の存在によって、針振りに際して、連結カラー87に対し僅かに前後左右方向に移動可能になっている。
次に、このように構成された電子鳩目穴かがりミシン1に作用及び効果について説明する。
縫製に際して、ミシンモータが回転駆動されるとタイミングベルト33及びプーリ32を介して同時に主軸31が駆動され、これに連結された上軸クランク34と針棒クランク35の上端部が回転される。そのため、クランク本体部35aと張出し支持部35cとが、前後1対の被案内駒45,46と案内溝47a,48aとの係合を介して直線状に上下動される。
このとき、前述したように、針棒クランク35に前後1対の第1支軸42を介して連結されたヨーク部材41が上下に移動し、このヨーク部材41に第2支軸44を介して連結された環状部材43が上下に移動し、更に、上下1対の座金部材51を介して針棒8に固定された上下1対の針棒抱き52,53が上下に移動するため、針棒8が所定ストロークに亙って上下駆動される。
ところで、このように針棒8が針棒上下動機構30により上下動しながら針振り機構60により揺動駆動された場合、図13に示すように、針棒8は支持板9で支持されるその上端部を揺動支点Pとして揺動する。このとき、環状部材43の内部に揺動用隙間Sが設けられたことにより、その揺動用隙間Sにより針棒8が環状部材43の内部で前後左右の何れにも移動可能である。
しかも、図12−1に示す揺動前の状態から、図12−2に示すように、上下両側の座金部材51が環状部材43に押圧状ではあるが摺動可能であるため、針棒8は何ら支承なく環状部材43の内部において前後左右に揺動することができる。
勿論、針棒8が前述した回動機構15(針棒回動機構15A)により、その軸心周りに回動され、針棒8の揺動方向が360°に亙って変化する場合であっても、針棒8が環状部材43と接触することがないため、縫針7により鳩目穴かがり縫いを実行することができる。それ故、針棒8に従来の技術で説明したような曲げ力が何ら作用しないため、針振り機構60の何れの駆動部においても、摩擦熱が発生することがなく、耐久性を向上させることができる。しかも、針棒8の上下動ストロークや針振り量の寸法精度を高めることができる。
また、上下1対の針棒抱き52,53は、環状部材43の上下両面に摺動自在に設けられた上下1対の座金部材51の上下両面に当接状に配設されたので、別体に構成された座金部材51の摺動性を高めておけば、上下1対の座金部材51と環状部材43との摩擦抵抗を大幅に低減させて発熱作用を抑制でき、針棒8の環状部材43に対する揺動動作の円滑化を図ることができる。
また、上下動伝達機構40は、針棒クランク35に装着された被案内駒45,46と、この被案内駒45,46が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝47a,48aであって、電子鳩目穴かがりミシン1の機枠Fに形成された案内溝47a,48aとを備えた案内機構50を有するので、案内機構50により針棒クランク35に装着された被案内駒45,46が鉛直方向にのみ移動するように案内することができるため、環状部材43の上下動の安定性、つまり針棒8の上下動の安定性を高めることができる。
また、上下動伝達機構40は、さらに、針棒クランク35に、針棒8の軸心と直交する水平な第1支軸42を介して回動自在に支持されたヨーク部材41と、環状部材43をヨーク部材41に回動自在に支持する第2支軸44であって、針棒8の軸心及び第1支軸42と直交する水平な第2支軸44とを備えたので、ヨーク部材41は第1支軸42を介して針棒クランク35に回動自在に支持され、しかも環状部材43は第2支軸44を介してヨーク部材41に回動自在に支持される。
即ち、環状部材43はこれら第1支軸42及び第2支持により針棒クランク35にユニバーサルジョイント的に支持されるので、針棒8が揺動時に水平姿勢から傾斜姿勢に変化した場合でも、環状部材43は針棒クランク35にユニバーサルジョイント的な支持により、座金部材51の傾きを確実に吸収させることができ、針棒8の上下動と揺動が可能である。
更に、案内機構50は、1対の被案内駒45,46と、この1対の被案内駒45,46を案内する1対の案内溝47a,48aとを有するので、これら1対の被案内駒45,46及び案内溝47a,48aにより環状部材43の上下動の安定性や針棒8の上下動の安定性を格段に高めることができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕図14に示すように、上側の針棒抱き52Aの下端部に、上側の座金部材51として機能する摺動部材51Aを一体形成するようにし、下側の針棒抱き53に、下側の座金部材51として機能する摺動部材51Aを一体形成するようにしてもよい。この場合、針棒抱き52A,53Aの環状部材43に接する部位に摺動部材51Aを一体形成できるため、部品点数を減らすことができ、しかも組付け性を高めることができる。
2〕上下1対の座金部材51を針棒抱き52,53に別体として、或いは一体的に設けることなく、上下1対の針棒抱き52,53を環状部材43の水平面積よりも大きく構成し、針棒抱き52,53を環状部材43に摺動可能に直接に当接させるように針棒8に固定するようにしてもよい。
3〕図15に示すように、前後1対の被案内駒45,46のうち、前側に設けた被案内駒46Aを、ヨーク部材41の左側支持部41cに装着するようにし、平面視コ字状で縦長のガイドレール部材76で支持するようにしてもよい。この場合にも、案内機構50Aによりヨーク部材41に装着された被案内駒45,46Aが鉛直方向にのみ移動するように案内でき、しかも前側に設けていた駒ガイド板48の板厚分に相当して、電子鳩目穴かがりミシン1の前後方向寸法を小型化することができる。
4〕図16に示すように、前後1対の被案内駒45,46のうち、前側に設けた被案内駒46Bを、環状部材43の側部に第2支軸44を介して装着するようにし、平面視コ字状で縦長のガイドレール部材76で支持するようにしてもよい。この場合にも、案内機構50Bによりヨーク部材41に装着された被案内駒45と、環状部材43に装着された被案内駒46Bが鉛直方向にのみ移動するように案内でき、しかも前側に設けていた駒ガイド板48の板厚分に相当して、電子鳩目穴かがりミシン1の前後方向寸法を小型化することができる。
5〕本発明を電子鳩目穴かがりミシン1に適用した場合について説明したが、針棒上下動機構30や針振り機構60を備えた本縫いミシン等の各種の工業用ミシンに本発明を適用することができる。
6〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施形態に係る電子鳩目穴かがりミシンの斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子鳩目穴かがりミシンの側面図である。 回転機構及びルーパー機構の斜視図である。 アーム部に有する内部機構の斜視図である。 アーム部に有する内部機構の側面図である。 アーム部に有する内部機構の平面図である。 アーム部に有する内部機構の正面図である。 図6のH−H線縦断側面図である。 図6のI−I線縦断背面図である。 図5J−J線横断平面図である。 針振り本体部の分解斜視図である。 図8L−L線横断部分平面図である。 針振り時における図12−1相当図である。 針棒の針振り状態を説明する模式図である。 変更形態に係る図9の部分拡大図である。 変更形態に係る図10相当図である。 変更形態に係る図10相当図である。 従来の技術に係る針棒の針振り状態を説明する模式図である。
符号の説明
1 電子鳩目穴かがりミシン
7 縫針
8 針棒
11 ルーパー土台
15A 針棒回動機構
15B ルーパー土台回動機構
30 針棒上下動機構
31 主軸
34 上軸クランク
35 針棒クランク
35a クランク本体部
35c 張出し支持部
40 上下動伝達機構
41 ヨーク部材
42 第1支軸
43 環状部材
44 第2支軸
45 後側被案内駒
46 前側被案内駒
47 後側駒ガイド板
47a 案内溝
48 前側駒ガイド板
48a 案内溝
50 案内機構
50A 案内機構
50B 案内機構
51 座金部材
51A 摺動部材
52 針棒抱き
53 針棒抱き
60 針振り機構
S 揺動用隙間

Claims (9)

  1. 縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構とを備えたミシンにおいて、
    前記針棒上下動機構は、前記ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、前記針棒クランクに連動連結される上下動伝達機構とを有し、
    前記上下動伝達機構は、
    前記針棒に揺動用隙間を開けて外嵌され前記針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、
    前記針棒に外嵌して針棒に固定され且つ前記環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材と、
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構と、針棒をその軸心の周りに回動可能な針棒回動機構と、ルーパーを支持するルーパー土台を前記針棒の回動と同期させて回動可能なルーパー土台回動機構とを備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、
    前記針棒上下動機構は、前記ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、前記針棒クランクに連動連結される上下動伝達機構とを有し、
    前記上下動伝達機構は、
    前記針棒に揺動用隙間を開けて外嵌され前記針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、
    前記針棒に外嵌して針棒に固定され且つ前記環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材と、
    を備えたことを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
  3. 前記上下1対の針棒抱き部材は、前記環状部材に接する部位に、前記環状部材と摺動可能な摺動部材を一体的に有していることを特徴とする請求項2に記載の鳩目穴かがりミシン。
  4. 前記上下1対の針棒抱き部材は、前記環状部材の上下両面に摺動自在に設けられた上下1対の座金部材の上下両面に当接状に配設されたことを特徴とする請求項2に記載の鳩目穴かがりミシン。
  5. 前記上下動伝達機構は、前記針棒クランクに装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であって前記ミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の鳩目穴かがりミシン。
  6. 前記上下動伝達機構は、前記環状部材に装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であって前記ミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の鳩目穴かがりミシン。
  7. 前記上下動伝達機構は、さらに、
    前記針棒クランクに、針棒の軸心と直交する水平な第1支軸を介して回動自在に支持されたヨーク部材と、
    前記環状部材を前記ヨーク部材に回動自在に支持する第2支軸であって、前記針棒の軸心及び前記第1支軸と直交する水平な第2支軸とを備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の鳩目穴かがりミシン。
  8. 前記上下動伝達機構は、前記ヨーク部材に装着された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であって前記ミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有することを特徴とする請求項7に記載の鳩目穴かがりミシン。
  9. 前記案内機構は、1対の被案内駒と、この1対の被案内駒を案内する1対の案内溝とを有することを特徴とする請求項5,6,8の何れかに記載の鳩目穴かがりミシン。
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