JP2011010747A - ミシンの押え装置 - Google Patents

ミシンの押え装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011010747A
JP2011010747A JP2009155796A JP2009155796A JP2011010747A JP 2011010747 A JP2011010747 A JP 2011010747A JP 2009155796 A JP2009155796 A JP 2009155796A JP 2009155796 A JP2009155796 A JP 2009155796A JP 2011010747 A JP2011010747 A JP 2011010747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing machine
presser
knife
presser foot
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009155796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4919111B2 (ja
Inventor
Ryuichiro Kinoshita
竜一郎 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
Original Assignee
Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd filed Critical Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
Priority to JP2009155796A priority Critical patent/JP4919111B2/ja
Priority to TW99117142A priority patent/TWI395851B/zh
Priority to CN 201010221399 priority patent/CN101935922B/zh
Publication of JP2011010747A publication Critical patent/JP2011010747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4919111B2 publication Critical patent/JP4919111B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】縫製生地の端縁を切り揃えるためのメス機構の動作に伴う押え金の振れを、簡素な構成により有効に抑制し、合わせ縫いを良好に実施可能とする押え装置を提供する。
【解決手段】ミシンアーム3の先端部から垂下された押え棒31の下端に取付けてあり、ミシンベッド1の先端部に架設した針板10との間に縫製生地を挾持する押え金5に、固定メス7a及び可動メス7bを備えるメス機構が装備された押え金装置において、ミシンアーム3に取り付けた振れ止め部材6が、押え金5の押え本体50に縫製生地の送り方向の後側から当接し、可動メス7bの移動方向の両側への押え金5の振れ動きを抑えるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミシンベッドに架設した針板上に下降して、該針板との間に縫製対象となる生地を挾持する押え金に、前記縫製生地の端縁を切り揃えるメス機構を装備してある押え装置に関する。
工業用ミシンの一形式として、送り出し腕形偏平縫いミシン(以下、送り出し腕形ミシンという)がある。送り出し腕形ミシンは、ミシンフレームの下部に一方向に延びる細幅筒形(腕形)のミシンベッドを備え、ミシンフレームの上部にミシンベッドと異なる方向に延びるミシンアームを備えている。このミシンは、例えば、ブリーフ、ショーツの股下部分の合わせ縫いに用いられる。合わせ縫いは、縫い合わせるべき2枚の生地の端縁を所定幅に亘って上下に重ね、ミシンベッド上の針板と、該針板上に降下する押え金との間に挾持し、ミシンベッドの基端部から先端部に向かう送りを加えて実施する。
送り出し腕形ミシンの押え金には、縫製生地の端縁を切り揃えるためのメス機構が装備してある(例えば、特許文献1参照)。押え金は、押え金本体と、該押え本体の前方(縫製生地の送り方向上流側)に延びる2つの押え足とを備えている。2つの押え足は、互いに平行をなしている。メス機構は、一方の押え足に固定した固定メスと、他方の押え足に取付けた可動メスとを備える。
固定メスと可動メスとは、押え本体に設定した針落ち位置(針が下降する位置)の前で対向させてある。可動メスは、ミシンアームの内部のメス振り軸からの伝動によって、固定メスに摺接しつつ往復動作する。縫製生地は、縫い合わせる側の端縁を相互に合わせ、針板上に立てた状態で2つの押え足の間に送り込まれ、固定メス及び可動メスの摺接位置に達して端縁を切り揃えられる。切り揃えられた縫製生地は、所定幅に亘って上下に重ねて針落ち位置に送り込まれて合わせ縫いされる。作業者は、手作業による重ね幅の細かい調整を必要とせずに、略一定の縫い幅での合わせ縫いを安定して実施することができる。
特公平7−57272号公報
以上のような合わせ縫いは、大判の縫製生地を縫製対象とし、該縫製生地を支えるための平坦な上面を有する箱形のベッドを備える箱形ベッド二重環縫いミシン(以下、箱形ミシンという)においても実施することが切望される。送り出し腕形ミシンが備えるメス機構付きの押え金は、箱形ミシンにも適用可能であり、この適用により、合わせ縫いを実施することができる。
箱形ミシンは、ミシンアームの延設方向とミシンベッドの延設方向とが同じである点と、縫製生地の送り方向がミシンベッドの延設方向と直交する方向である点とにおいて、送り出し腕形ミシンと異なる構造を有している。また箱形ミシンにおいても、押え金の前側上部に、飾り糸ルーパ等の補機が配設されることが多い。従って、送り出し腕形ミシンが備えるメス機構付きの押え金を箱形ベッドに適用する場合、ミシンアームの内部から可動メスへの伝動機構に工夫が必要である。
本願出願人は、以上のような構造上の相違に対応し、箱形ミシンに好適な伝動機構を備えることで、メス機構付きの押え金を適用可能とした箱形ミシンを先に提案している。この箱形ミシンは、下端に押え金を取り付けるためにミシンアームの先端部に垂下された押え棒に、該押え棒と同軸上に嵌合する伝動筒を備えている。ミシンアームの内部に延びる伝動筒の上端は、メス振り軸に連結し、ミシンアームの外部に突出する伝動筒の下端を可動メスに連結してある。メス振り軸は、ミシンアームの内部で反復回動する軸である。伝動筒は、メス振り軸の反復回動に応じて押え棒と同軸上にて反復回動し、可動メスは、伝動筒の反復回動に応じて往復動作する。
しかしながら、以上の如く構成された箱形ミシンにおいては、押え金の前側上部に前述した補機の配置スペースを確保し、更に、可動メスへの伝動機構を配置する必要があり、ミシンアームの先端部からの押え棒の突出長さが大きいことから、この押え棒の下端に取り付けた押え金が、メス機構の動作、即ち、可動メスの往復移動に伴って振れ動く虞れがある。
押え金の振れは、可動メスの移動方向、即ち、縫製生地の送り方向と交叉する方向を主成分とし、厚手の生地を縫製する際に顕著に発生する。この振れ動きが発生した場合、押え金と針板との間での縫製生地の挾持が不安定となり、縫製品の品質低下を招来するという問題がある。
押え金の振れは、押え金を支える押え棒の剛性を高めることで抑制し得る。しかしながら、押え棒の直径の増大による剛性向上には、押え棒の支持部近傍の寸法上の制約があり、また押え棒の材料の変更による剛性向上は、製品コストの増加を招くことから、いずれも望ましい対策ではない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、メス機構の動作に伴う押え金の振れを、簡素な構成により確実に抑制することができ、メス機構により縫製生地の端縁を切り揃え、相互に重ねてなされる合わせ縫いを良好に実施可能とするミシンの押え装置を提供することを目的とする。
本発明の第1発明に係るミシンの押え装置は、ミシンアームの先端部から垂下された押え棒の下端に取付けてあり、ミシンベッドの先端部に架設した針板との間に縫製生地を挾持する押え金に、前記縫製生地の送り方向と交叉する方向に往復移動する可動メスと、該可動メスに摺接する固定メスとを備えるメス機構を装備してあるミシンの押え装置において、前記ミシンアームに取付けてあり、前記押え金の一部に前記送り方向の後側から当接し、前記可動メスの移動方向の両側への前記押え金の振れ動きを抑える振れ止め部材を備えることを特徴とする。
また第2発明に係るミシンの押え装置は、第1発明における振れ止め部材が、前記送り方向に対し、該送り方向の上流側を開くように互いに逆向きに傾斜し、前記押え金の異なる部位に当接する第1,第2の当接面を備えることを特徴とする。
また第3発明にかかるミシンの押え装置は、第2発明における振れ止め部材が、前記ミシンアームの先端部に固定された基台と、該基台に位置変更可能に取付けてあり、前記第1の当接面を有する第1支え部材と、前記基板に位置変更可能に取付けてあり、前記第2の当接面を有する第2支え部材とを備えることを特徴とする。
更に第4発明に係るミシンの押え装置は、前記第1支え部材又は第2支え部材が、前記ミシンアームの先端側への抜き出しにより、前記基台に対して分離可能に取り付けてあることを特徴とする。
本発明の第1発明に係るミシンの押え装置においては、ミシンアームに取り付けた振れ止め部材が、縫製生地の送り方向両側から押え金に当接するから、メス機構の動作に伴う押え金の振れを確実に抑制することができ、合わせ縫いを良好に実施することが可能となる。
また第2発明に係るミシンの押え装置においては、押え金に当接する振れ止め部材の当接面が、送り方向の上流側を開くように互いに逆向きに傾斜する傾斜面としてあるから、左右方向だけでなく、後方向の押え金の振れ動きも有効に抑制することができ、合わせ縫いを良好に実施することが可能となる。
また第3発明に係るミシンの押え装置においては、第1の当接面を備える第1支え部材と第2の当接面を備える第2支え部材とを、ミシンアーム固定した基台に対して各別に位置調整することにより、押え金の当接状態を簡易に適正化して良好な振れ止め効果を実現することができる。
更に第4発明に係るミシンの押え装置においては、第1支え部材又は第2支え部材をミシンアームの先端側に抜き出すことにより、振れ止め部材の取付け及び取り外しを簡易に実施することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
本発明に係る押え装置を備えるミシンの全体構成を示す外観斜視図である。 押え金の取付け部近傍の左前方からの斜視図である。 押え金の取付け部近傍の右前方からの斜視図である。 可動メスの駆動機構の斜視図である。 振れ止め部材の外観斜視図である。 振れ止め部材の分解斜視図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る押え装置を備えるミシンの全体構成を示す外観斜視図である。以下の説明においては、図1中の上下及び左右をそのまま用い、また、図1の紙面手前側を前とし、同じく奥側を後とする。
図示のミシンは、箱形のミシンベッド1を備える二重環縫いミシンであり、脚柱2及びミシンアーム3を備えている。脚柱2は、ミシンベッド1の右側端部の上面に、該上面に対して略垂直に立ち上がるように設けてある。ミシンアーム3は、脚柱2の上端部に連設され、ミシンベッド1と平行をなして左方に延びている。
ミシンアーム3の先端部には、針棒30及び押え棒31が支持されている。針棒30は、ミシンアーム3の内部に設けた針棒駆動機構(図示省略)の動作により上下動する。針棒30は、ミシンアーム3の下方に突出しており、該針棒30の下端部には、針止め40を介して複数本の針4,4…が取付けてある。これらの針4,4…は、針棒30の上下動に応じて上昇及び下降する。
押え棒31は、針棒30の後側においてミシンアーム3の下方に突出しており、該押え棒31の下端部には、押え金5が取付けてある。押え棒31は、ミシンアーム3の内部に上下動可能に支持してある。押え棒31は、作業者の適宜の操作によって上下動し、押え金5は、押え棒31の上下動に応じて上昇及び下降する。
ミシンベッド1の上面には、針4,4…及び押え金5の下降位置に対応するように針板10が架設してある。針板10は、前後に長い矩形の平板であり、複数本の止めねじ(図示省略)によってミシンベッド1に着脱自在に取り付けてある。
針板10上には、前述の如く下降する押え金5が重なり、該押え金5と針板10との間に縫製生地が挾持される。この縫製生地には、送り歯11,11…(図2参照)により後方に向かう送りが加えられる。送り歯11,11…は、ミシンベッド1の内部に設けた送り機構の動作により、前後運動及び上下運動を組み合わせた長円形の運動を行い、上動時に各別の送り歯穴12,12…(図3参照)を経て針板10の上に突出して後方に移動し、その後に下動して前方に復帰移動する動作を繰り返す。この動作により針板10上の縫製生地には、後方に向けて間欠的な送りが加えられる。
図2は、押え金5の取付け部近傍の左前方からの斜視図、図3は、同じく右前方からの斜視図である。押え金5は、押え棒31の下端に固定した押え本体50と、2つの押え足51,52とを備えている。押え足51,52は、押え本体50の左右両側に連設され、前方に向けて互いに平行をなして延びている。押え足51,52は、押え本体50の前側で適宜の隙間を隔てて対向し、縫製生地の導入路を形成する。
これらの押え足51,52には、固定メス7a及び可動メス7bを備えるメス機構が装備されている。固定メス7aは、左側の押え足51に固定された板状のメスである。固定メス7aは、押え足51に設けた矩形断面の保持穴53に挿入して固定されている。図2中には、押え足51の外側に突出する固定メス7aの基部が示されている。固定メス7aは、押え足51,52間の前記導入路の内部に突出する先端に刃を有している。
可動メス7bは、右側の押え足52に設けた矩形断面の保持穴54に挿入されている。可動メス7bは、保持穴54による案内下で左右方向に移動可能である。可動メス7bは、押え足51,52間の前記導入路の内部に突出する先端部に刃を有している。可動メス7bの基部は、押え足52の右側に適長突出し、メスホルダ75に固定してある。
可動メス7bは、後述するメス駆動機構(図4参照)の動作によりに左右方向に往復移動する。往復移動する可動メス7b先端の刃は、左右の押え足51,52間の導入路内で固定メス7aの刃に摺接する。
図2、3中には、針4,4…も図示してある。針4,4…は、左,右の押え足51,52の後側に下降し、押え本体50及び針板10に設けた針穴(図示省略)を通してミシンベッド1の内部に達する。押え足51,52間の導入路には、2枚の縫製生地が、端縁を合わせ、針板10の上で垂直に立ち上がる姿勢で導入される。固定メス7a及び可動メス7bは、摺接位置に達した縫製生地の端縁を切り揃える。切り揃えられた生地は、送り歯11,11…の動作により後方に送られ、押え本体50の作用により上下に重なり、針4,4…の下降位置に送り込まれて合わせ縫いされる。
なお、押え金5の上部には、図1に示すように、縫製生地の切断片を案内するためのガイド板55が取付けてあり、また、押え金5を支持するミシンアーム3の左端面には、前記ガイド板55が案内する縫製生地の切断片を吸込むための吸込管56が、ブラケット57を介して取付けてあるが、図2、図3中には、ガイド板55及び吸込管56の図示を省略してある。
図1に示すように吸込管56は、押え金5の左側後部に向けて開口する吸込口を備えており、ガイド板55が案内する縫製生地の切断片を吸込口に吸引して除去する。吸込管56の取付ブラケット57は、後部に設けた上下方向のヒンジピン58を中心として開き操作することができ、この操作により吸込管56は、押え金5から離れた待機位置に移動する。待機位置に移動した吸込管56は、針板10上への縫製生地の着脱を阻害しない。
図4は、可動メス7bの駆動機構の斜視図である。図中9は、メス振り軸である。メス振り軸9は、ミシンアーム3の先端部内側に横架支持され、ミシン主軸からの伝動により、所定の角度範囲内で反復回動する。メス振り軸9の一端部には、径方向外向きに突出する揺動アーム90が固定してある。揺動アーム90は、メス振り軸9の反復回動に応じて揺動する。
可動メス7bの駆動機構は、円筒形の伝動筒70を備えている。伝動筒70は、軸長方向の一端部を大径とした大径部を備えており、この大径部には、径方向外向きにメス取付けアーム71が一体に突設されている。図に示すように伝動筒70は、メス取付けアーム71の側を下として、ミシンアーム2の下壁を貫通する支持筒73に回動自在に支持してある。
伝動筒70の上部は、ミシンアーム3の内部に突出しており、この突出端部には、伝動アーム72が取付けてある。径方向外向きに延びる伝動アーム72の端部は、両端に玉継手92,92を備える伝動リンク91を介してメス振り軸9の揺動アーム90に連結してある。伝動アーム72は、伝動リンク91を介して伝わる揺動アーム90の揺動に応じて揺動し、伝動筒70は、メス振り軸9の反復回動に対応する角度範囲内で反復回動する。伝動リンク91の両端の玉継手92,92は、異なる軸回りに揺動する揺動する揺動アーム90と伝動アーム72との相対的な位置変化を吸収するために設けてある。
伝動筒70の下端のメス取付けアーム71は、ミシンアーム3の外側に位置し、先端部に下向きに延びる固定座 71aを有している。該固定座 71aには、取付け台74が固定してあり、該取付け台74の下部に設けたメスホルダ75に、前述したように可動メス7bの基部が固定してある。可動メス7bは、前述したように、押え金5の右側の押え足52に往復動作可能に保持されている。可動メス7bは、伝動筒70の反復回動に応じてメス取付けアーム71が揺動することにより往復動作する。
メスホルダ75は、取付け台74に設けたコイルばね76によって下向きに付勢してある。コイルばね76は、メスホルダ75に取付けた可動メス7bを下向きに押し、押え金5の前記導入路の内部において固定メス7aに押し付ける作用をなす。往復動作する可動メス7bは、コイルばね76により押し付けられた状態で固定メス7aに摺接し、縫製生地の端縁を確実に切断する。
なお図4においては、可動メス7bの取付け状態を明示するために、該可動メス7bの取付け方向を実際と異なる方向としてある。可動メス7bは、メス振り軸9と平行に延び、該メス振り軸9が横架されたミシンアーム3の方向、即ち、左右方向に往復動作する。
伝動筒70は、円筒形の支持ブッシュ32を内嵌保持しており、該支持ブッシュ32には、押え棒31が挿通されている。押え棒31の下端は、ミシンアーム3の外部に突出しており、この突出端に、図2及び図3に示すように押え金5が取付けてある。押え棒31は、支持ブッシュ32による支持下で上下方向に移動し、押え金5は、作業者の適宜の操作によって押え棒31を移動させることで上昇及び下降する。
図2、図3においては、本発明の特徴部分である押え金5の取付け状態を明示するために、メスホルダ75の上部に連続する取付け台74、メス取付けアーム71、コイルばね76等のメス駆動機構の構成部材の図示を省略してある。
本発明に係る押え装置は、以上の如く取付けられた押え金5の後側に、該押え金5の振れを防止するために振れ止め部材6が配してある。図5は、振れ止め部材6の外観斜視図であり、図6は、振れ止め部材6の分解斜視図である。
図6に示すように振れ止め部材6は、基台60と、第1支え部材61及び第2支え部材62とを備えている。基台60は、適宜の厚さを有する平板状の部材であり、その一面には、固定用のフランジ63が一体に突設されている。このような基台60は、図2に示すように、ミシンアーム3の先端面に設けた凹所32に前記フランジ63を嵌め込み、該フランジ63に貫通形成された2箇所の固定孔64.64に通した固定用のねじを前記凹所32の底面に設けたねじ孔に締め付けることにより、ミシンアーム3の先端部下面に沿うように固定される。なお、この固定は、前記吸込管56を前述した待機位置に移動させて実施される。
基台60の他面(ミシンアーム3への固定時に下向きとなる面)には、支持アーム65が一体に連設してある。支持アーム65は、基台60の後側半部から斜め下方に延び、中途で屈曲されてミシンベッド1の上面と平行に延び、図3に示すように基台60を取付けたとき、押え金5の後側に位置するようになしてある。支持アーム65の前側の基台60の下面と、支持アーム65の先端の平行部分の下面は、平坦な座面としてあり、これらの座面の夫々に、振れ止め部材6の第1支え部材61及び第2支え部材62が取付けてある。
第1支え部材61は、固定フランジ66を備え、第2支え部材62は、固定フランジ67を備えている。第1支え部材61は、基台60に設けた座面に固定フランジ66を当て、該固定フランジ66に設けた2箇所の止め孔 66a,66aの夫々に止めねじ(図示省略)を通し、これらの止めねじを前記座面に設けたねじ孔に締め付けて固定してある。第2支え部材62は、支持アーム65の先端部に設けた座面に固定フランジ67を当て、該固定フランジ67に設けた2箇所の止め孔 67a,67aの夫々に止めねじ(図示省略)を通し、これらを前記座面に設けたねじ孔 65a,65aに締め付けて固定してある。
振れ止め部材6は、基台60と、第1支え部材61及び第2支え部材62とを以上の如く一体に組み付けて構成されている。第1支え部材61は、ミシンアーム3に基台60を取り付けた状態において、図3に示すように前右方に下向きに延びるアーム状の部材である。第2支え部材62は、ミシンアーム3に基台60を取り付けた状態において、図3に示すように前方に延びるアーム状の部材である。
図5及び図6に示すように、第1支え部材61の先端には第1の当接面68が設けてあり、第2支え部材62の先端には第2の当接面69が設けてある。図5は、ミシンアーム3に取り付けた状態で前方から見た図となっており、第1の当接面68及び第2の当接面69は、左右方向に離隔した位置で、前側(縫製生地の送り方向の上流側)を開くように互いに逆向きに傾斜する傾斜面となっており、これらの当接面68,69は、押え本体50の後側に同向きに傾斜するように設けた各別の当たり面に当接させてある。
以上の如く取付けられた振れ止め部材6は、押え金5の押え本体50を、第1支え部材61により左後側から支え、また第2支え部材62により右後側から支えることとなる。押え金5は、前述したように、可動メス7bの往復移動により縫製生地を切断するとき、該縫製生地からの反力の作用により左右方向に振れ動くが、この振れは、振れ止め部材6による左右両側からの支えにより有効に抑制される。従って、厚手の縫製生地を縫製する場合であって、該縫製生地からの反力が大きい場合であっても、押え金5の振れ動きを抑えることができ、合わせ縫いを安定して実施することができる。
また振れ止め部材6の第1支え部材61及び第2支え部材62は、前方を開くように傾斜した第1の当接面68及び第2の当接面69を有し、これらが押え本体50に設けた同様の傾斜面に当接させてある。この当接により振れ止め部材6は、左右両方向だけでなく、後方向への押え金5の振れも抑制することができ、より安定した合わせ縫いを実施することができる。第1の当接面68及び第2の当接面69の開き角度は、左右方向及び後方向の振れの程度に応じて設定すればよく、90°とすることが望ましい。
振れ止め部材6は、基台60及び第1,第2支え部材61,62を備え、第1,第2支え部材61,62は、基台60に対し、止め孔 66a,66a及び止め孔 67a,67aと、夫々の止めねじとの間の隙間の範囲内で位置調節が可能である。この位置調節は、第1の当接面68及び第2の当接面69と押え本体50との当接状態を適正化すべく実施され、押え金5の振れ動きを、一層有効に抑制することができ、またこのために、振れ止め部材6の第1の当接面68及び第2の当接面69に高い形状精度及び位置精度が要求されることがない。
図6に示すように、第1支え部材61の固定用のフランジ66に設けた止め孔 66a,66aは、前記フランジ66の右側縁に開口する切欠き形状を有している。従って第1支え部材61は、止め孔 66a,66aに通した止めねじを緩めた後、止め孔 66a,66aの開口の逆側に向けてフランジ66を滑らすことにより、基台60を固定したままでミシンアーム3の先端側に抜き出して取り外すことができ、またミシンアーム3に固定した基台60に、逆の手順で取り付けることができる。このように第1支え部材61を着脱することにより、作業者は、振れ止め部材6の取付け及び取り外しを容易に実施することが可能となる。
1 ミシンベッド
3 ミシンアーム
5 押え金
6 振れ止め部材
7a 固定メス
7b 可動メス
10 針板
31 押え棒
60 基台
61 第1支え部材
62 第2支え部材
68 第1の当接面
69 第2の当接面

Claims (4)

  1. ミシンアームの先端部から垂下された押え棒の下端に取付けてあり、ミシンベッドの先端部に架設した針板との間に縫製生地を挾持する押え金に、前記縫製生地の送り方向と交叉する方向に往復移動する可動メスと、該可動メスに摺接する固定メスとを備えるメス機構を装備してあるミシンの押え装置において、
    前記ミシンアームに取付けてあり、前記押え金の一部に前記送り方向の後側から当接し、前記可動メスの移動方向の両側への前記押え金の振れ動きを抑える振れ止め部材を備えることを特徴とするミシンの押え装置。
  2. 前記振れ止め部材は、前記送り方向に対し、該送り方向の上流側を開くように互いに逆向きに傾斜し、前記押え金の異なる部位に当接する第1,第2の当接面を備える請求項1に記載のミシンの抑え装置。
  3. 前記振れ止め部材は、前記ミシンアームの先端部に固定された基台と、該基台に位置変更可能に取付けてあり、前記第1の当接面を有する第1支え部材と、前記基板に位置変更可能に取付けてあり、前記第2の当接面を有する第2支え部材とを備える請求項2に記載のミシンの押え装置。
  4. 前記第1支え部材又は第2支え部材は、前記ミシンアームの先端側への抜き出しにより、前記基台に対して分離可能に取り付けてある請求項3に記載のミシンの押え装置。
JP2009155796A 2009-06-30 2009-06-30 ミシンの押え装置 Active JP4919111B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009155796A JP4919111B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 ミシンの押え装置
TW99117142A TWI395851B (zh) 2009-06-30 2010-05-28 Sewing machine pressing device
CN 201010221399 CN101935922B (zh) 2009-06-30 2010-06-30 缝纫机的压紧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009155796A JP4919111B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 ミシンの押え装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011010747A true JP2011010747A (ja) 2011-01-20
JP4919111B2 JP4919111B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=43389477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009155796A Active JP4919111B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 ミシンの押え装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4919111B2 (ja)
CN (1) CN101935922B (ja)
TW (1) TWI395851B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103215759A (zh) * 2013-04-17 2013-07-24 台州拓卡奔马机电科技有限公司 一种花样机打笔筒装置
CN105887367A (zh) * 2016-04-14 2016-08-24 苏州锦超服饰有限公司 可控化精确定位织物自动切边机构
CN105926179A (zh) * 2016-06-20 2016-09-07 拓卡奔马机电科技有限公司 一种压布装置
CN105926174A (zh) * 2016-07-06 2016-09-07 广东溢达纺织有限公司 自动拼缝裁剪系统和方法及其应用

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104250893B (zh) * 2014-09-25 2016-06-08 浙江美机缝纫机有限公司 具切刀离合机构的侧切刀平缝机
CN104358041B (zh) * 2014-11-04 2016-06-08 浙江川田缝纫机有限公司 一种缝纫机压脚自动剪线机构
CN109629130B (zh) * 2019-01-18 2024-04-02 舒普智能技术股份有限公司 一种贴底档缝纫机的送料机构

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1697571A (en) * 1918-08-03 1929-01-01 Willcox & Gibbs Sewing Machine Sewing-machine presser foot
US2915996A (en) * 1956-01-13 1959-12-08 Charest Maurice Sewing machine
JPS56104694A (en) * 1979-09-20 1981-08-20 Rockwell Rimoldi Spa Trimming device for workpiece for sewing machine
JPH078658A (ja) * 1993-06-11 1995-01-13 Union Special Corp 重ね縫いを行うための装置、重ね縫いを行う機構を備えたミシン、並びに重ね縫いを行う方法
JPH11487A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Yamato Sewing Mach Co Ltd ミシンの押え金
JP2001137581A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Yamato Sewing Mach Co Ltd ミシンの押え金
JP2002085873A (ja) * 2000-09-19 2002-03-26 Pegasus Sewing Mach Mfg Co Ltd ミシンの押え金

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3864110B2 (ja) * 2002-05-13 2006-12-27 ペガサスミシン製造株式会社 ミシンの生地案内装置
JP3991309B2 (ja) * 2002-05-14 2007-10-17 ヤマトミシン製造株式会社 ミシンの押え金
CN2739213Y (zh) * 2004-07-02 2005-11-09 陈茂选 一种缝纫机同步压脚机构
JP3872487B2 (ja) * 2004-09-03 2007-01-24 五郎 小澤 間歇ステッチ縫いミシン
CN101058925A (zh) * 2006-04-21 2007-10-24 星锐缝纫机股份有限公司 缝纫机用切刀组
JP2008161541A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Yamato Sewing Mach Co Ltd ミシンの押え金
JP4844846B2 (ja) * 2008-02-08 2011-12-28 ヤマトミシン製造株式会社 送り出し腕形偏平縫いミシンのメス駆動装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1697571A (en) * 1918-08-03 1929-01-01 Willcox & Gibbs Sewing Machine Sewing-machine presser foot
US2915996A (en) * 1956-01-13 1959-12-08 Charest Maurice Sewing machine
JPS56104694A (en) * 1979-09-20 1981-08-20 Rockwell Rimoldi Spa Trimming device for workpiece for sewing machine
JPH078658A (ja) * 1993-06-11 1995-01-13 Union Special Corp 重ね縫いを行うための装置、重ね縫いを行う機構を備えたミシン、並びに重ね縫いを行う方法
JPH11487A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Yamato Sewing Mach Co Ltd ミシンの押え金
JP2001137581A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Yamato Sewing Mach Co Ltd ミシンの押え金
JP2002085873A (ja) * 2000-09-19 2002-03-26 Pegasus Sewing Mach Mfg Co Ltd ミシンの押え金

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103215759A (zh) * 2013-04-17 2013-07-24 台州拓卡奔马机电科技有限公司 一种花样机打笔筒装置
CN103215759B (zh) * 2013-04-17 2015-03-11 拓卡奔马机电科技有限公司 一种花样机打笔筒装置
CN105887367A (zh) * 2016-04-14 2016-08-24 苏州锦超服饰有限公司 可控化精确定位织物自动切边机构
CN105926179A (zh) * 2016-06-20 2016-09-07 拓卡奔马机电科技有限公司 一种压布装置
CN105926174A (zh) * 2016-07-06 2016-09-07 广东溢达纺织有限公司 自动拼缝裁剪系统和方法及其应用
CN105926174B (zh) * 2016-07-06 2018-08-17 广东溢达纺织有限公司 自动拼缝裁剪系统和方法及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
TW201102469A (en) 2011-01-16
CN101935922B (zh) 2013-01-30
JP4919111B2 (ja) 2012-04-18
TWI395851B (zh) 2013-05-11
CN101935922A (zh) 2011-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4919111B2 (ja) ミシンの押え装置
JP4725863B2 (ja) 押え金及びミシン
JP4844846B2 (ja) 送り出し腕形偏平縫いミシンのメス駆動装置
JP4492385B2 (ja) 鳩目穴かがりミシン
KR100723025B1 (ko) 미싱
JP4702608B2 (ja) 穴かがり縫いミシン
KR101319610B1 (ko) 상자형 베드 이중환봉 재봉틀
JP4799946B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP4747742B2 (ja) ミシンの針棒駆動装置及びミシン
JP2006187522A (ja) 玉縁縫いミシン
JP4822193B2 (ja) 箱形ベッド二重環縫いミシン
KR20110023738A (ko) 재봉기
JP5059482B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP2013208222A (ja) ミシン
JP4337495B2 (ja) 鳩目穴かがりミシン
JP6692152B2 (ja) 布切メス付きミシン
JP2007029629A (ja) 玉縁縫いミシン
JP2019170707A (ja) ミシンの針棒駆動機構
JP5234334B2 (ja) 送り出し腕形偏平縫いミシン
US7600481B2 (en) Upper looper driving device of sewing machine
JP2010035681A (ja) ポストベッドミシン
JP2001087582A (ja) ミシンの押え送り装置
JP2007282716A (ja) ポスト型ミシン
JP2007300994A (ja) シークイン縫付装置
JP4860405B2 (ja) 玉縁縫いミシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4919111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250