JP3872487B2 - 間歇ステッチ縫いミシン - Google Patents

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本発明は、本縫い形式のミシン装置で間歇的な飾りステッチを付ける間歇ステッチ縫いミシンに関するものである。
一般に、婦人服,紳士服,コート,シャツ等の適宜箇所に商品価値を高め一種の飾り縫いになる間隔ステッチを付ける衣服が多く見られる様になってきている。この場合、縫着作業としては、旧くは手縫いをもって成す程度であり工業的な縫着に至らず非能率的であった。このため、最近ではミシン装置の改良に伴い同ステッチ掛けの機械縫着が可能となる様に発展してきている。例えば、1本糸の環縫い方式を用いるピンポイント縫いミシン(特開昭55−120891号公報参照)とか、フック付き針を用い普通糸の使用で縫着ができるステッチ機構を備えたミシン(特公昭58−357号公報参照)等が知られている。
特開昭55−120891号公報 特公昭58−357号公報 特開平9−164280号公報
しかし、前記ミシン装置を使った機械的なステッチ縫いにあって、例えば特許文献1であるピンポイント縫いミシンは特殊2本針方式によるものであり、且つ1本糸の環縫い方法を取るために縫い端が外れほつれると共に、角縫いができない(2本針使用のため)。即ち、ステッチは直線縫いしかできずカーブを付けた縫いとか直角に曲がる角縫いができず柄模様風なステッチ掛けを得ることも不可能である。しかも、縫い端が一旦ほぐれると糸全部が外れ抜けを招く虞れがあり、この点からも最適なステッチ掛けとは至らない。
また、特殊ステッチ機構を備えたミシン(特許文献2)では、一般の普通糸を用いるが、この糸は糸巻きより取り機械の装備されている糸切装置によってその都度所定の長さ(例えば、最長が80cm程度)に自動カットをして使用するものである。即ち、同ミシンでは、縫い糸の長さが限定される関係上、連続した縫着は望めず量産体制に適するステッチ掛けミシンとは云えない。また、従来のステッチ縫いにおける縫い終り箇所の糸止め作業も面倒であった。
なお、上記ミシン装置の欠点を一掃した間歇ステッチ用ミシンとしては、先に本件出願人が提示した間歇ステップ縫い方法及びそのミシン(特開平9−164280号公報参照)もある。しかし、一般にミシンに使用する糸は所定糸巻きに巻き付いている関係上、糸巻きから導かれる糸には自然と巻き癖せが付いているので、この巻き癖がステッチ縫着には問題となる。即ち、糸巻きから導出して延ばす糸には撚りが生じているため、この状態だと縫い針のフックに糸を引掛けようとしても撚り現象に起因し跳ねることがある(引掛からない)。例えば、上方から生地を刺した針の後退時(上昇)に、同フック位置に掛かる糸(上糸)が撚りによって逃げ(跳ねる)フック掛けができず、一定間隔のステッチ掛けにならず商品価値を下げる結果にもなる。
また、カマ枠部内には単に片側部分に所定回転(半回転)をもつカマが配されるだけであり、針板下面に降下して臨む縫い針のフック口に引掛かる上糸を押える手段は全くない。前記フック口を規制するものとしては縫い針に併設する添え針を備えるが、該添え針は縫い針が生地内に所定量刺されるまで添わせるだけでカマ枠部内までは及ばない。また、縫い針と添え針は夫々独立した2本の針棒に配されるだけで、独立の針棒では軸振れが生じ易い。このため、添え針としては太めの針構造にしないと対処しえない。太い添え針使用では縫い針縦溝中に完全に嵌まり込む状態とはならず、針が刺さった生地の糸孔も大きくなり、針フック口の押えが緩く、この点からも上糸跳びが起こり易い。即ち、添え針の単独軸の支持構造では針フック口を確実に閉じることはできず、針フックに掛かる筈の糸が逃げだしステッチ跳ねとして現れ、特に太添え針では縫着地が薄地使用の場合、どうしても生地糸を引掛け易く仕上がり良いステッチ掛けとはいかない。
しかも、ステッチ掛けの形状を生地裁断状態,柄等に見合う曲線状の縫着では、縫い針と添え針が独立した2軸支持では円滑に縫い針に対し添え針を確実に追従させることはできず、生地内にあってフック口塞ぎが難しく、どうしても目跳びしたステッチ掛けになり易く、各種生地や各種ステッチ形状に対処する完全なるステッチ掛けミシンには至らず問題を残している。また、従来この種のミシン装置では、一般的な生地送り手段として生地上面(表地)のみを圧接しながら送り出す布送り機構をもって行うだけのため(片面の布送り)、どうしても厚地使用では表裏面に均一な送りが与えられず、ステッチ仕上がりに目跳びや縫い襞も起き易い。
特に、薄生地の場合、糸テンションを縫い始めに合わせると縫い終わり部分では生地に縮みができ、縫い終わり部分に合わせると縫い始め側に縮みが生ずるるものであり、糸調子の調整が難しかった。
更に、従来の天秤形状としても、単に揺動する天秤本体の先端に単一の糸孔を設けただけの構造であり、糸巻き側から導く上糸は該糸孔を経て糸調子車に直接案内する構成を取ることになり、糸の種類(太さの違い等)にあっては該糸に引っ張りテンションが掛かり過ぎ糸切れを招くことも多々あった。
また、前記の様に普通の糸巻きを用いるには、繰出した糸にはどうしても糸撚り戻しができ縫い針フックに糸が掛からないことがあり、勢いロウ引き等を施すなどの特殊加糸である所謂腰のある高級糸を用いるには、前記フック跳ねを抑えられるかも知れないが、少し糸張りを緩める油敷き工程を加える等の手当てが必要になり、延いてはコスト高にもつながる。このため、特殊加工を施さない普通糸の糸巻き使用も可能になるステッチ掛けミシン装置の更なる開発が待たれている。
本発明は上記実情に鑑み、所定のカマ位置に針フック口を塞ぐ揺動針抑え駒(ドライバー部)を併設したり、針棒を二重軸構成とし極細添え針の装着を可能とすることで、上記課題を解決する間歇ステッチ用ミシンを提供することを目的としたものである。
本発明は、ミシン本体のベッド下方に配した下型天秤で導かれる上糸と半回転型カマのボビンより出る下糸とで縫着をする本縫いミシン機構において、このベッド下部に、上軸より伝達の駆動軸で連動する2本の異なる速度の前後動をもつルーパー用連動杆を、針板下面に臨む上糸を通す調整型糸孔付きルーパー部と該ルーパ部を受ける支持板とに連結し針落ち位置に対し糸孔を水平状8の字軌跡の運動をもたせた下糸絡み制御用ルーパー揺動装置部と、上軸より連動するカマ枠部内に臨む半回転の下軸端に針板下面を出る縫い針フック口を塞ぐ糸押え爪付きドライバー部を設けると共に、該ドライバー部の対称位置に配し追従の半回転型カマを組合わせて形成の上糸絡み用カマ装置部と、前記駆動軸より連動し擺動杆を介し揺動するカマ枠部外側に枢着の下型天秤を、所定の糸通し孔とその基方に糸巻き側からの糸を直接導く第二糸通し孔を設け下型天秤装置部とし、前記駆動軸より連動し上軸と同回転となる裏地送り軸端に配す揺動カム駒を介し連設の針板下面にて横往復する送り板に裏地送り歯を配設した裏地送り機構を備え、ベッド上部に上軸から連動し上下動する針棒を二重軸構造とし、この外環針棒部端の支持駒にフック付き縫い針を、該外環針棒部より繰出す芯棒部端の支持駒に縫い針長溝に添う添え針を取付け、且つ前記添え針と縫い針を芯棒部支持駒端の凸段部より突出してなる針支持装置部と、上軸から適宜伝達する縦動カムで可動する補助天秤用擺動板に設けた下端にループ引掛け爪を配す昇降機構を、上軸から別途伝達の横動カムで前後動する横振り機構に組合わせて形成の上糸用ループ兼ループ外しの補助天秤装置部と、また上軸から別途連動する布押えと布送りを交互に行う押え金と布送り体を針板上部の針落ち近傍に臨ませ、押え金の凹段部に前記芯棒部支持駒の凸段部を受ける添え針降下規制手段とし、生地を刺す縫い針で引掛けるカマ位置の上糸に対する下糸の絡みを、前記ルーパー部の8の字軌跡の半分位置で1回分を逃がし縫着間隔を1ピッチ抜かすものである。
ドライバー部が、下軸端に一体となる回転盤部の片縁に設けた緩衝バネで可動自在なフック口用糸押え爪付き制御駒と、該制御駒の直角位置に配す前記糸押え爪の針先が臨む案内溝をもつ屈曲壁部を形成のカマ回転兼支持駒材とよりなる。
裏地送り機構が、裏地送り軸端に設けた偏心カラーをコ字状傾斜の揺動カム駒に嵌め、該揺動カム駒に連設した針板下面位置を横切る水平状送り板に裏地送り歯を固定し、且つ送り板の先端をバネ弾発に起因しスイングする起立揺動板に連結する。
この様に構成された本発明の間歇ステッチ縫いミシンは、針板下面に臨むルーパー用支持板と該支持板で受けるルーパー部を、速度の異なる2本の前後動する連動杆の2連結点をもって揺動させるルーパー機構とし、ルーパー部側端に突設の針落下位置に臨む上糸用糸孔を8の字軌跡を描く様にしたため、この針孔が8の字軌跡中、一部(半分域)が針落ち位置を避ける待機位置(1回分を迂回)になり、上糸と下糸が絡まない状態を取る。ここで、天秤の可動にて繰出される上糸をルーパー部に導くと共に、半回転型カマのボビン側から導出した下糸を針板側に導いておけば、上糸を針板位置から降下する縫い針のフックに引掛け、該針の少し後退で出来るループ部をボビン側の周りを越える回転をすれば縫い目が形成される。
この場合、縫い針と添え針の支持を二重軸構造とした単一針棒にし、この外環針棒部側に縫い針を、該外環針棒部の下方に繰出し自在な芯棒部側に添え針を配し、針棒自体はあくまでも同芯軸であるため、両軸の上下動にあって各軸の軸振れはなく降下動に狂いを生じない。勿論、添え針の昇降動も円滑で、添え針自体が針長溝に完全に嵌まり込み得、該添え針を極細針にすることができ、延いては生地を刺す針孔も小さくなり、縫い針フック口の塞ぎも確実で上糸跳びや、生地自体の糸を引掛けることもない。
しかも、縫い針と添え針は芯軸部端の支持駒に設けた降下規制用凸段部に挿通し下方に突出するが、降下する凸段部が下面に臨む押え金の凹段部に嵌合当接するので添え針は所定位置で止まり(降下規制)、細い添え針でも折損がない。なお、押え金位置以下への降下は縫い針のみが進みカマ側の所定位置に達する。
また、下型天秤の構成は、先端に公知の糸通し孔を配し、その基方(下方)に第二糸通し孔を設ける二孔方式を取り、この第二糸通し孔に糸巻き側から導いた糸を一旦直接挿通させるため、ベッド下方に糸巻きを配すタイプでも、天秤自体の揺動(擺動)に伴って巻き糸が自動繰出され均一な糸送りになり、且つ糸調子の前段にあって溜まるので該糸調子の引張りを直接受けず(非テンション)、糸調子に起因する糸切れも招かない。
ここで、針板を経て降下した縫い針がカマ枠部内のカマ位置に達し、この針先はカマ枠部内のドライバー部の案内駒屈曲壁部にある案内溝に入る状態になり、このフックに上糸が引掛かると共に、該フック口を同案内溝に嵌まり込んでいる制御駒の糸押え爪が回動して臨み塞ぐので糸跳ね規制がなされる。この縫い針フックに上糸が確実に掛かった状態にて針上昇がなされる。このとき、前記ドライバー部は半回転後退がなされ該ドライバー部に押され追従回転するカマが回動してきて、このカマ剣先で上糸を引っ掛けループ部を作る。この後、カマが回転しループ部がボビンの周りを越える様になる。
前記針板下面位置で上糸を掛けた縫い針が上昇後退するとき、前記ドライバー部側の糸押え爪が離れ、生地厚中途からは降下した前記添え針にてフック口が再度塞がれ、更に針板上面にあって形成されている上糸ループ部はアームヘッド近傍に起立した補助天秤装置部の下端に突設のループ引掛け爪が、横揺動と上昇繰上げ動の相乗可動をもって巻き上げて最上位への引っ張りがなされる。また、前記カマの剣先での上糸潜りは完了し、円滑な縫い目ができる。
また、生地送りとしては厚地,薄地等にも対処し得る様に上布と下布を同時に送る機構を取る。即ち、針板下面にあって、上軸と同回転をする第3の回転軸である裏地送り軸端の偏心カラーの偏心回転に伴いコ字状傾斜の揺動カム駒が動揺し、該揺動カム駒に一体の送り板に一種のクランク運動が生じ該送り板の裏地送り歯に接する裏(下)布が盛り上がるように送られる。一方、針板上面では布送り体と押え金は公知の作動機構をもって交互運動がなされ、この布送り体と裏地送り歯との挾持動きにて強制的な生地送りとなり、曲線的なステッチ掛けの操作にも対応し得るこのことは勿論のこと、生地が厚地や薄地又は他の縫い部材等でも確実な布送りとなる。
なお、針掛かりがルーパ部の8の字運動に起因し針掛かり位置と回避位置とに区画されるので、一定間隔に非縫着部が現れ、この点からも確実な間隔ステッチ縫いとなる。また、針板の下面に臨むルーパー部の糸孔は、該ルーパー部の片側に突設の繰出し自在な摺動片に穿つことで、糸通し作業にあって、止め具を緩め摺動片をカマ側に少し繰出せば糸通が上方からも見え容易になる(勿論、糸を通した後は摺動片を後退セットとする)。
本発明の間歇ステッチ縫いミシンは、針板下面のルーパー部を2本の異なる速さの前後動する連動杆の2点連結で所定のカム運動をさせ、その糸孔を針落ち位置にあって誤動作のない8の字軌跡を正確に描くことで、上糸と下糸の絡み関係を正確な間歇掛けにし、確実な間歇ステッチを得る。このとき、生地を刺す縫い針フック口は、縫い針と同軸構成で振れのない添え針で塞ぎ、且つカマ側からの後退時にカマ装置部側ドライバー部の糸押え爪で塞ぐのでフック口からの上糸跳び(外れ)もない。即ち、ステッチ跳びもない。また、ベッド下部側のカマ装置部を、縫い針フック口を押える糸押え爪付きドライバー部とカマを対称位置に配し交互にカマ枠部内を半回転し上糸掛け作動と行うため、カマ枠部側にあっての糸跳びもなく、撚りの掛かる糸巻きからの糸にあっても所謂わがまま(撚り戻しに起因する跳ね)が抑えられ、且つカマ剣先での上糸掛けも確実になり、上糸ループのボビン潜りも円滑で、前記針落ち位置と相俟って確実な間歇ステッチの縫い目を得る。
しかも、上糸送りにつながる下型天秤を、所定糸通し孔の他にベッド下方の糸巻きの上糸を直接導き通す第二糸通し孔を配す2孔方式を取ることで、天秤の揺動に起因し上糸を予め糸調子の前段で適宜量(長さ)繰出して溜める(非テンション糸)ので、糸調子の糸張りに左右されず糸が導かれ糸切れがない。特に、薄生地の縫着で面倒な糸調子の調整も容易になる。勿論、糸調子の調整は、糸の種類等によって縫い始めと縫い終わりのテンションの掛かりが違うが、下糸をボビンから導く長尺とするので、従来この種のミシンの短尺の下糸使用に起因し起こっていた縫い縮み等もなくすこともできる。
また、2本の針(縫い針と添え針)を支持する針棒を二重軸構造とし、この外環針棒部に縫い針を、中心で繰出す芯棒部側に添え針を配す同軸(芯)方式としたことで、双方軸に軸振れもない(狂わない)。このことは、添え針自体を極細形状とし得、縫い針の縦長溝に完全に嵌まり込ませることになり、薄い生地の縫着等にあっての針刺しも確実で、同生地自体の糸引掛けも起こらず、薄生地,厚生地でも良好な縫着になる。しかも、生地に対する針孔も小さく締まり、糸跳び等もなく、このために従来のステッチ縫いで困難であった直角縫いやカーブ縫いも可能になる。
また、針板下面で横往復する裏地送り機構は、裏地送り歯用の送り板のカム送りを、専用型の裏地送り軸の偏心カラーとコ字状揺動カム駒の簡易組合わせで行うため、コンパクトで誤動作のない裏地送り機構になる。しかも、裏地送り歯は針板上面側の布送り体とで生地を挟み一緒に送るので、表地,裏地双方にズレもなく、且つ生地(表地と裏地)の材質が厚地や薄地又は革地等であっても確実な生地送りができる。
更に、針板下面の狭い空間に臨むルーパー部の糸孔を、ルーパー部本体に側面にネジ等の止め具操作による繰出自在な摺動片に設けたため、従来面倒な糸通し作業の一つであるルーパー部の上糸通しにあって、前記摺動片を中央側(カマ側)へ少しずらすことで糸孔が外方から良く見え糸通しが容易になる。また、下糸はあくまでカマ側のボビンより繰出すため、長い距離の縫着でも下糸切れを招かない(例えば、60番糸で40mぐらい)等の実用的効果を奏する。
以下、本発明の間歇ステッチ縫いミシンの実施例を図に基づいて説明すれば、次の通りである。
図1乃至図29は上糸と下糸をミシン本体ベッド下方にセットする間歇ステッチ用本縫いミシンの要部を示す実施例である。1はミシン本体で、このベッド2の下部に、本体上部のアーム部1′に配置の上軸3より駆動ベルト4を介し1/2回転で伝達する駆動軸5を配設し、該駆動軸5より適宜連動する2本の異なる速さで前後動するルーパー用連動杆6,6′を並設し、該連動杆6,6′の各先端を針板下面に臨む上糸用糸孔7を設けたルーパー部8の一端と、該ルーパー部8を載置する基端をベッド2側に枢着9した支持板10の先端側に連結し、この連動杆6,6′の各前後動に起因する相乗のカム作動で糸孔7を所定の針落ち位置cに対し水平状の8の字軌跡を描くよう設定し下糸絡み制御用ルーパー揺動装置部11とする(図4.9参照)。この場合、糸孔7の8の字軌跡の運動は、詳しくは上軸3の回転より1/2で回転する駆動軸5の回転を伝達ベルト12,連動軸13及び傘歯車等の伝達機構14を介し回転縦軸15に伝達し、該回転縦軸15から偏心軸受16で第一の連動杆6の前後運動に変換し、また回転縦軸15から増速歯車14aを介し上軸3と同回転をもつ偏心軸受16′で第二の連動杆6′の前後運動に変換する。即ち、2本の異なる速さに前後動する連動杆6,6′で一種の二段カム機構とし、前記ルーパー部8の片側に突出の摺動片17に配す糸孔7の位置が8の字軌跡を描く様になる。なお、図9に示す一点鎖線部分は軌跡線図であり、この線dが糸孔7の軌跡を示す全体の軌跡で、全体として水平状の8の字軌跡になり、この8の字軌跡図中、片側部分d′が針落ち位置より逃げる部分で、残る半部分d″が針落ち位置cの範疇となる。また、ルーパー部8自体の構成は、ルーパー本体側部に設けた調整溝8aにネジ等の止め具17aをもって摺動自在となる摺動片17を有し、該摺動片17端に糸孔7を穿つてなる。この糸孔7は上糸aを通すときにカマ枠部20側となる横方向に適宜ずらせば、針板口側から覗いたときに糸孔17がよく見え、従来面倒であった糸通し作業が容易になる(図11参照)。
18は駆動軸5よりクランクと縦ロッド及び三叉クランク等の公知の伝達機構(図示せず)を介し連動する半回転型のドライバー兼カマ用下軸で、該下軸18の先端に一体とした回転基盤19を、ベッド下面部に固定した筒型カマ枠部20内に収容すると共に、該回転基盤19の端面に、カマ枠部内片側を回る半回転型ドライバー部21と、この対称位置に該ドライバー部21で追従回転される半回転型カマ22を組み付けて上糸絡み用カマ装置部23とする。この場合、ドライバー部21の構成は、回転基盤19の端面片側にカマ枠部内周に沿う屈曲状のフック口用糸押え爪25が付く制御駒26と、該制御駒26に対し直角に臨む前記糸押え爪25と針板下面に出る針先が入る円弧状案内溝27をもつ屈曲壁部28を設けたカマ回転兼支持部材29の組合わせよりなる。但し、前記制御駒26は一端に装着した緩衝バネ24により糸押え爪25側を前記円弧状案内溝27に沿う回動移行ができる。30はカマ枠部20の側壁に基部を枢着35したL型状の下型天秤で、該天秤30の基端に、前記駆動軸5から別途の傘歯車等の伝達機構31を介して回転する天秤用カム32、擺動レバー33等を経て牽引往復する連動杆34を連結する。また、天秤30は先端に所定の糸通し孔36を設けると共に、該糸通し孔36より基方(下方位置)に、ベッド下方に別途配置する糸巻き37から導く上糸aを直接通すための第二糸通し孔38を穿つ2孔形状とする(図4参照)。この天秤30の揺動振りに伴い上糸aを適宜長さを予め引き出して糸調子39の前段位置に溜めるもので、該糸調子39の張力に左右されない非テンション糸部分を得る。40は前記駆動軸5から別途伝達する上軸3と同回転をもつ裏地送り軸で、該裏地送り軸40は先端に設けた偏心軸部40aに偏心カラー41を嵌め、該偏心カラー41をベッド2の長手方向に直交となる横向き設置のコ字状傾斜の揺動カム駒42の案内コ字溝42aに嵌めると共に、該揺動カム駒42の側部に一体とした針板下面に延びる水平状送り板43の中間に裏地送り歯44を取付け、且つ送り板43の先端をベッド反対側に起立の固定枠内に下端を枢軸45aで支持された起立揺動板45に連結し、該起立揺動板45と送り板43及び揺動カム駒42とで一種のリンク機構を呈し、裏地送り歯44の歯面を針板上面に盛り上がる繰出しをもつクランク動作の裏地送り機構46になる。なお、前記送り板43の往復動は、偏心カラー41のカム変位と起立揺動板45の振れ及び揺動カム駒42の側部にあって、ベッド側から突設の支持杆47に装着したバネ48の弾発と相俟って行うものである。
49はベッド上部にあって、アーム部1′の先端部に起立配設した上軸3から公知のクランク機構50等を介し上下運動する針棒で(図2,図15,図20参照)、該針棒49は二重軸構造49′としてなり、このうち外軸となる外環針棒部51の下端に設けた支持駒52にネジ等の締付手段にて縫い針53を取付け、該外環針棒部51端より更に下方に適宜繰出す内軸となる芯棒部54の下端の支持駒55に鉤折状の添え針56をネジ等の締付手段にて取付ける。この場合、外環針棒部側支持駒52の縫い針53は芯棒部側支持駒55に貫通させると共に、該針53の側部に刻設の縦状長溝53aに支持駒55側の添え針56が添い嵌まる構成であり、且つ該縫い針53と添え針56は一緒に支持駒55の下端突設の降下規制用凸段部55aに挿通する。但し、添え針56は凸段部55aに一体であるが、縫い針53は凸段部55a中を昇降する。また、外環針棒部51の上部はアーム部1′側の支持筒部57に挿嵌され、外環針棒部51の中間部に配すクランク連動駒58の側部に一体の連設駒58aに、外環針棒部51に平行する振れ止め軸59を起立し、該振れ止め軸59の上部をアーム側固定受け駒57aに挿通させ、且つ芯棒部54の頂部には復帰バネ60を装着し、前記全体の構成で針支持装置部61となる。但し、前記添え針56は針53が生地Aを刺す時に長溝53aに形成されたフック62のフック口62aを塞ぐ添え構成で(図15のA,B参照)、該フック口62a縁に生地糸が引掛かからなくなり、フック62内に入った上糸aの跳び出し(抜け出し)を阻止する。
63はアーム部1′の先端部に起立配設した上糸用ループ兼ループ外しとなる補助天秤装置部で、該補助天秤装置部63の構成は、上軸3より適宜分岐した回転を1/2に落す伝達軸部3a端の縦動カム64で擺動する天秤用擺動板65の先端の軸承駒部66に有する継手用円弧溝66aに、別途のアーム側固定枠68に中間を支点枢着69aする補助天秤用縦支持体69内に配設した縦摺動型昇降杆70の上方側部に突設の接続球71を嵌合し継手構成とした昇降機構72と、前記縦支持体69のアーム上方側に突設の受け片73に、上軸3より別途分岐した回転を1/2に落とす伝達軸部3bに一体の横振りカム74を当接し、このカム動作で前後揺動させる横振り機構75との組合わせよりなる。また、前記昇降杆70の下端には後方に屈曲するループ引掛け爪76を突設している。77は上軸3より公知の連動機構をもって昇降する針板78の上面部に臨む押え金で、該押え金77は、上軸3より別途分岐した横軸型の連動軸79より公知の連動機構を介し所定布送り運動をする布送り体80の下端に形成の二股案内溝部80aに入り込む構成であり、この布送り体80の起立する支持杆部80bと押え金77の支持軸部77bは一部重なる構造(図16のA参照)を呈しアーム部先端にあってコンパクトとになり、且つ押え金77の支持軸部77bの頂部には布地押え調整となるスプリング88も装着され、該押え金77と布送り体80が交互に昇降又は前後の動きをする。また、押え金77の針落ち部分上面に設けた所定幅の凹段溝77aには、前記芯棒部側支持駒55の凸段部55aが降下時に嵌まって止まる構成である(図16のB参照)。即ち、芯棒部側添え針56の降下規制は段溝嵌合でなされ、該添え針56に必要以上の挿入負荷を与えない。このことは、添え針56自体の形状を、縫い針53の長溝53aに完全に嵌まり得る様な極細針にすることができ、薄生地の縫製等の針刺しも容易になる。これら、前記各装置部の全体組合わせをもって間歇ステッチ縫いミシンとなる。
なお、前記カマ装置部23にあって、カマ枠部20内のドライバー部21とカマ22のセット組みとしては、半回転型のドライバー部21の片側に配した屈曲壁部28の端縁28a(図13参照)と、カマ22(図14参照)の片側に突出の剣先22aの基部に形成された括れ凹部22bが嵌まり、ドライバー部21の屈曲壁部28と対称側に突設の受け片部28′の端縁28a′をカマ22の括れ凹部22bと反対側に有する段部22cに当接させ全体として環型嵌め込みとなる。即ち、ドライバー部21とカマ22は双方追従の半回転(正逆回転)をする。また、ドライバー部21の回転規制としては、カマ回転兼支持部材29を介し制御駒26と対称側に設けた停止片81の鉤片部81aが、カマ枠部20の側壁に穿った円弧状調節溝孔67の適宜箇所に挿通するネジ等のストッパー82の先端部に接衝して止まり、制御駒26の回転角度が決まり(図23の左下方の止め具と図13の点線参照)、前記案内溝27に突入する縫い針53の折損をなくす。
次にこの作用を説明すると、図24(A)(B)乃至図29(A)(B)に示す縫い針とカマ,ドライバー部及びルーパー部の位置関係の作動説明図に基づき述べる。先ず、図24(A)にあって、針板78と布送り体80及び押え金77間に所定生地Aを差し込みのセットをする。この場合、縫い針53の位置は最上位に臨み、ベッド下部のカマ枠部20の側壁位置に枢着の下型天秤30のセット位置は上糸aを通す糸通し孔36が最下位である。この下型天秤30に対する上糸aの糸道としては、糸巻き37から引き出した上糸aを下型天秤30の基方位置の第二糸通し孔38に一旦挿通させ、その上糸aの先をカマ枠部20の側壁から固定突出の支杆86の案内孔87を経てから糸調子39に掛けるので、天秤30の天秤運動に起因し繰出される糸巻き37からの上糸aは糸調子39の手前位置に適宜溜まる状態になり、該上糸aに糸調子39の引張りを直接受けない、従って、糸調子39の引張りによる糸切れを招かない。
この後、糸調子39から導出した上糸aは下型天秤30の先端の糸通し孔36を経て針板下面に配すルーパー部8の糸孔7に導き、この上糸aを生地A側に繰出すと共に、カマ22にセットしたボビンケース85に装填したボビン(図示せず)から導く下糸bは針板78を経て生地A側に直接導出させるものである。このとき、布送り体80の位置は一番奥側(後退)にスイングした状態を呈し、押え金77は少し上昇位置にあり、且つカマ枠部20内のカマ22は針板下面のカマ枠部蓋開口部分20aに臨む上方位にあり、ドライバー部21はカマ枠部20の下方に位置する。
ここにおいて、所定のクランク運動に起因して昇降する針棒である二重軸の外環針棒部51と芯棒部54は一定長さ分を一緒に降下し、各軸下端に突出の縫い針53と添い針56が生地Aに刺さる。この縫い針53が生地Aに刺さるとき該針のフック62のフック口62aには添い針56が位置して口塞ぎをするため、該フック口62aの縁で生地端の糸を引掛けることもなく円滑な縫い刺しができる。ここで、芯棒部54が一定降下(生地厚の中間位置)したとき、該芯棒部側支持駒55の凸段部55aが下方に臨む押え金77の凹段部77aに段合嵌して降下停止となり、芯棒部54が止まれば添え針56もその位置(生地厚内)で待機となる(図16のB,図20のB参照)。この後は、外環針棒部51のみが所定動作で更に降下し縫い針53が生地Aを抜けて針板下面側のカマ枠部20のカマ枠部蓋開口部分20aに達し、回動(半回転)してきたドライバー部21の屈曲壁部28の案内溝27に入る(図25のA参照)。このドライバー部21の屈曲壁部28の案内溝27内にあっては、縫い針53のフック62に掛かった上糸aは屈曲壁部28の案内溝27に案内される制御駒26の糸押え爪25が少し回動移行し、該糸押え爪25で縫い針53のフック口62aを塞ぐために糸跳ねがない。なお、降下停止で待機の添え針56は、縫い針53が上糸掛けをして生地A中に戻る上昇時に再度フック口62aを塞ぎ生地A自体の抜け出しを容易とし、糸抜けも防ぐ。このとき、押え金77も一旦上昇した位置から下がり生地Aを押える。
また、生地Aを通り針板78を経て下方(針落ち位置c)へ進む縫い針53に対する天秤30側より縦状に導く上糸aは、針板78の下面に臨むルーパー部8の糸孔7が水平状8の字軌跡d(図9のルーパー部の鎖線図参照)の運動をするため、この時糸孔7の位置が軌跡後部d′に移行して針落ち位置cに対し迂回状態を呈し針が掛からないよう(針が逃げる位置)に移行される(図24のBから図25のBの矢印参照)。この状態では、カマ22が回転しても、その剣先22aで上糸aは捕らえられず、上糸aがカマ22の周囲を回らず、従って、この段階では上糸aが下糸bに絡まない1回遊びとなる。
ここで、降下した縫い針53が所定の戻り動作に移行し上昇する際、上糸aをフック62に掛けて生地Aを通過し上方へ引き上げるが(図26のA参照)、生地Aを出る時は、前記生地厚の中途で待機している添え針56が前記同様に縫い針53のフック口62aを塞ぐため、該フック口62aの下縁が生地Aに引っ掛からず円滑に抜け出る。このとき、上糸aが引き上げられた分だけ下型天秤30も上昇へ移行する。更に、生地Aの上に抜けた縫い針53が最上位に達すれば、引き上げられた上糸aにループa′が形成され、このとき押え金77は上昇し且つ布送り体80で布送りがなされる。但し、このドライバー部21とカマ22の関係は、同図にあってカマ枠部20内の左右位置に来ている。
次に、上糸aを生地A上に引き上げた最上位の縫い針53が少し降下すると、前記上糸aのループa′に緩みが生じる。このとき、縫い針53の側方に位置する補助天秤装置部63の昇降機構72が作動し、この下端に突出してなるループ引掛け爪76がループa′に進入して引掛け上方に持ち上げる(図26のA参照)。
即ち、このときの昇降機構72は、上軸3から連動の縦動カム64の回転に伴い擺動板65が基点軸65aを支点としそのカム変位に応じて擺動し、先端の軸承駒部66と継手嵌合する昇降機構側の接続球71も上昇し、該接続球71に一体の昇降杆70が縦支持体69内を摺動し屈曲状のループ引掛け爪76を持ち上げる(図22の矢印参照)。このとき、昇降杆70の昇降動は支持枠部側に刻設の縦状屈曲案内溝84にガイドされた摺動ピン83をもって屈曲追従するため、下端のループ引掛け爪76端は全体として外方に振られるように上昇移行がなされると共に、このとき縦支持体69自体も上端の受け片73が横振りカム74のカム変位に応じて横振りされるので、ループに掛かるループ引掛け爪76が全体として外方へ大きな円弧を描くような動きになり、確実なループ引掛け作業となる。このループ引掛け爪76で引掛けられた上糸aのループa′は、該ループ引掛け爪76の上昇に伴い拡大ループとなる。この後、補助天秤装置部63の昇降杆70が最大位に来たとき、押え金77は降下して生地Aを押える。この状態で縫い針53が再度生地Aを刺し通して最下位まで達し少し戻れば、針板78の下部にあって上糸aに弛みループa′が形成される(図28のA参照)。
この状態で、カマ22が回転して来れば(図28にあって、剣先22aが右向き回転)、この剣先22aが針板78の下部で形成された上糸aの弛みループa′を引掛けて行くと同時に、針板78の上部にあってはループ引掛け爪76に係止したループa′が、昇降
機構72の昇降杆70が少し降下すると共に、後方に少し振った横振り機構75自体が戻り回転をするために外れる。即ち、上糸aの針板下位の弛みループa′はカマ22の剣先22aで引掛けると同時に針板上位の補助天秤装置部63が降下しループa′を放す。このとき、押え金77が上昇すると共に布送り体80も後退し所定量の布送りがなされる。
また、天秤30は最上位となっていて、ルーパー部8の糸孔7は8の字軌跡dの前半位置d″(絡み位置)に移行する。
従って、ここで図29のAに示す様にカマ22が順次回転すれば、上糸aに弛みループa′がカマ22の周囲をぐるりと回り、該上糸aとカマ22内のボビンケース85から出た下糸bと絡むようになり、このとき天秤30が引き下げられ糸を張ると共に布送りがなされ、天秤30が完全に下がった時に布送りも止まり初めて縫い目が形成され縫い終わりとなる。
この様な工程で縫着した縫い目は、図30のA,図30のBに示す様に生地Aの表面に表れる上糸aは下糸bが1回絡まない状態で1回布送りがなされるため、上糸aのループa′が一目おきに表面を引かれ下糸bに掛かる状態となり、実質的に所定間隙eを隔てたステッチ縫いとなる。
また、上記縫い目の形成での縫い端の糸止め作業としては、図31のA,図31のBに示す様に単に縫い端となる生地Aの下面に位置した上糸aを下方へ引っ張れば、該上糸aの一目手前の生地Aに潜った絡み部が生地Aの上に一旦引き上げられ、絡み部に絡んだ下糸bも一緒に生地A上に抜け出る。更に、上糸aを下方へ引っ張れば生地Aより絡み部が下方に抜け出ると共に、上糸aに絡み形成された下糸bの絡み部b″が縫い目にめり込む様になり止まる。
ここで、上糸aと下糸bとの関係は、同図30のA,図30のBの様に生地Aの上面側に表れるステッチは上糸aで構成され、生地Aの下面側には下糸bと上糸aの一部と絡み部a″が部分的に表れる。このため、下糸bは生地Aの下面で一線上に張られた状態となるので、一旦縫ったステッチの糸解きに際しては、生地Aの下面の下糸bを数箇所引っ張れば簡単に抜ける。
本発明の間歇ステッチ縫いミシンの実施例を示す側面図である。 同一部切り欠き要部を示す正面側の斜視図である。 同ミシン上部の裏面側の側面図である。 同ミシン下部の駆動機構の要部を示す斜視図である。 同ミシン上部の正面側の要部を示す斜視図である。 同ミシン上部にあって上部ルーパーを可動した説明図である。 同ミシン上部にあって上部ルーパーを外し針棒及び布押えの連動機構を示す説明図である。 同上部ルーパーと布押えの関係を示す説明図である。 速度の異なる2本の連動杆の組み合わせで下部ルーパー端の針孔が8の字軌跡を描く説明図である。 同ルーパー駒の要部拡大の説明図である。 同ルーパー駒にあって糸通し孔を可動にする説明面である。 ミシン下部に位置する半回転型カマ部の説明図である。 同カマ枠内に収容するカマと組み合わすドライバー機構部の説明図である。 同カマ内にあってドライバー機構部の対称位置に臨む半回転往復運動をするカマの斜視図である。 縫い針と添え針を示す図で、(A)は縫い針と添え針の関係を示す斜視図、(B)は縫い針と添え針の支持が二重針棒に取付き、且つ縫い針の案内縦溝に添え針が臨む説明図である。 同上布送りと上布押えの関係を示す図で、(A)はスイング動をもつ上布送りの左右片部間に上下動のみを行う上布押えが臨む斜視図、(B)は同上布押えの段溝に縫い針と添え針の凸段部が接し下降規制を受ける説明図である。 裏地送りの駆動機構の要部を示す斜視図である。 前記駆動機構の一部である水平状送り板の裏地送り歯がカマ枠部の上面位置に臨む説明図である。 前記送り板の先端を連結する起立揺動板の説明図である。 針支持装置部の説明で、(A)は公知のクランク機構をもって二重軸構造の針棒中、外環針棒部が上昇した状態の説明図、(B)は同外環針棒部が降下し縫い針と添え針が布地に刺さると共に、針棒捩じり止め手段を示す説明図である。 上部ルーパーのスイング機構を示す説明図である。 同上部ルーパーのループ引っ掛け爪の要部の説明図である。 カマ枠部内にあって、前記ドライバー部の半回転停止位置とストッパーとの関係を示す説明図である。 上糸と下糸の縫着関係を示す説明で、(A)は縫い針を最上位に待機した説明図、(B)は同ルーパー部と針落ち位置の位置関係を示す説明図である。 上糸と下糸の縫着関係を示す説明で、(A)は縫い針を針板下方に刺し針落ち位置より外した説明図、(B)は同ルーパー部と針落ち位置の位置関係を示す説明図である。 上糸と下糸の縫着関係を示す説明で、(A)は縫い針で上糸を引上げた針を針板下方に刺し針落ち位置より外した説明図、(B)は針落ち位置を回ったルーパー部の位置関係の説明図である。 上糸と下糸の縫着関係を示す説明で、(A)は引き上げた上糸にループ部を作った説明図、(B)は同ルーパー部と針落ち位置の位置関係の説明図である。 上糸と下糸の縫着関係を示す説明で、(A)は前記引き上げた上糸のループ部を緩めカマの剣先で引っ掛ける説明図、(B)は同ルーパー部と針落ち位置の位置関係の説明図である。 上糸と下糸の縫着関係を示す説明で、(A)は外れたループ部をカマの周囲に回す説明図、(B)は針落ち位置を回ったルーパー部の位置の説明図である。 生地に間歇ステッチの縫端の糸止めを示す説明で、(A)は平面図、(B)は上糸を引っ掛け下糸の絡み部を生地にめり込ませ糸止めした説明図である。 生地に間歇ステッチの縫端の糸止めを示す説明で、(A)は平面図、(B)は上糸を引っ張り下糸の絡み部を生地にめり込ませ糸止めした説明図である。
符号の説明
1 ミシン本体
2 ベッド
3 上軸
5 駆動軸
6,6′ ルーパー用連動杆
7 糸孔
8 ルーパー部
11 ルーパー揺動装置部
18 カマ用下軸
20 カマ枠部
21 ドライバー部
22 半回転型カマ
25 糸押え爪
26 制御駒
29 カマ回転兼支持部材
30 下型天秤
36 糸通し孔
37 糸巻き
38 第二糸通し孔
40 裏地送り軸
43 水平状送り板
44 裏地送り歯
46 裏地送り機構
49 針棒
49′ 二重軸構造
51 外環針棒部
52 支持駒
53 縫い針
54 芯棒部
55 支持駒
55a 凸段部
56 添え針
61 針支持装置部
62 フック
63 補助天秤装置部
65 擺動板
69 縦支持体
72 昇降機構
74 横振りカム
76 ループ引掛け爪
77 押え金
77a 凹段部
78 針板
80 布送り体

Claims (3)

  1. ミシン本体のベッド下方に配した下型天秤で導かれる上糸と半回転型カマのボビンより出る下糸とで縫着をする本縫いミシン機構において、このベッド下部に、上軸より伝達の駆動軸で連動する2本の異なる速度の前後動をもつルーパー用連動杆を、針板下面に臨む上糸を通す調整型糸孔付きルーパー部と該ルーパ部を受ける支持板とに連結し針落ち位置に対し糸孔を水平状8の字軌跡の運動をもたせた下糸絡み制御用ルーパー揺動装置部と、上軸より連動するカマ枠部内に臨む半回転の下軸端に針板下面を出る縫い針フック口を塞ぐ糸押え爪付きドライバー部を設けると共に、該ドライバー部の対称位置に配し追従の半回転型カマを組合わせて形成の上糸絡み用カマ装置部と、前記駆動軸より連動し擺動杆を介し揺動するカマ枠部外側に枢着の下型天秤を、所定の糸通し孔とその基方に糸巻き側からの糸を直接導く第二糸通し孔を設けた下型天秤装置部とし、前記駆動軸より連動し上軸と同回転となる裏地送り軸端に配す揺動カム駒を介し連設の針板下面にて横往復する送り板に裏地送り歯を配設した裏地送り機構を備え、ベッド上部に上軸から連動し上下動する針棒を二重軸構造とし、この外環針棒部端の支持駒にフック付き縫い針を、該外環針棒部より繰出す芯棒部端の支持駒に縫い針長溝に添う添え針を取付け、且つ前記添え針と縫い針を芯棒部支持駒端の凸段部より突出させた針支持装置部と、上軸から適宜伝達する縦動カムで可動する補助天秤用擺動板に設けた下端にループ引掛け爪を配す昇降機構を、上軸から別途伝達の横動カムで前後動する横振り機構に組合わせて形成の上糸用ループ兼ループ外しの補助天秤装置部と、また上軸から別途連動する布押えと布送りを交互に行う押え金と布送り体を針板上部の針落ち近傍に臨ませ、押え金の凹段部に前記芯棒部支持駒の凸段部を受ける添え針降下規制手段とし、生地を刺す縫い針で引掛けるカマ位置の上糸に対する下糸の絡みを、前記ルーパー部の8の字軌跡の半分位置で1回分を逃がし縫着間隔を1ピッチ抜かすことを特徴とする間歇ステッチ縫いミシン。
  2. ドライバー部が、下軸端に一体となる回転盤部の片縁に設けた緩衝バネで可動自在なフック口用糸押え爪付き制御駒と、該制御駒の直角位置に配す前記糸押え爪の針先が臨む案内溝をもつ屈曲壁部を形成のカマ回転兼支持駒材とよりなる請求項1記載の間歇ステッチ縫いミシン。
  3. 裏地送り機構が、裏地送り軸端に設けた偏心カラーをコ字状傾斜の揺動カム駒に嵌め、該揺動カム駒に連設した針板下面位置を横切る水平状送り板に裏地送り歯を固定し、且つ送り板の先端をバネ弾発に起因しスイングする起立揺動板に連結する請求項1記載の間歇ステッチ縫いミシン。
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