JP2006187522A - 玉縁縫いミシン - Google Patents

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順也 溝渕
Tatsuya Ogawa
達矢 小川
Hidenori Takase
秀紀 高瀬
Yutaka Hirasawa
裕 平澤
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Abstract

【課題】 ミシンフレームを前方に倒す弊害を抑制する。
【解決手段】 縫い針41の上下動を行う針上下動機構と、縫い針に通された縫い糸に下糸を絡ませる釜機構と、針上下動機構と釜機構の駆動源となる駆動モータ15と、上記各構成を保持するミシンフレーム80と、記ミシンフレームを載置状態で保持するテーブル11とを備え、下軸の一端部に駆動モータの出力軸を直接連結すると共に、ミシンフレームの縦胴部82側の端部の下側に駆動モータを保持するモータブロック85を固定装備し、ミシンフレームの縫い針側端部が上下動するように揺動可能に支持する支軸86をモータブロック85に設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、玉縁縫いを行うミシンに関する。
玉縁縫いミシンは、例えば、衣服の身頃生地に玉縁布を縫着すると共に身頃生地と玉縁布に切れ目を形成して、ポケットを形成するのに好適なミシンである。
即ち、従来の玉縁縫いミシンにおける縫製では、針板上面において、身頃生地とその上に玉縁布とを重ねて配置し、その上から底板部とその上面に垂直に立設された立板部とからなる断面逆さT字状であるバインダーを載置する。さらに、玉縁布の両端部をそれぞれバインダーの底板部の上面から立板部の各平面に沿わせるように折り返した状態で保持し、大押さえ送り機構で所定方向に各布地を送りつつ、バインダーの立板部の両側で二本針により縫製を行う。そして、かかる縫製時には、縫い針の上下動に同期して動メスを上下動させてポケットの開口部を形成するための直線状の切れ目を形成し、V字状に配置されたコーナーメスの上下動により当該直線状の切れ目の両端部から連なるように二又に枝分かれする略V字状の切れ目を形成して縫製が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−320187号公報
ところで、上記玉縁縫いミシンにあっては、針上下動機構や釜機構のメンテナンスや内部機構の設定変更作業の際には、ミシンフレームの下部に設けられた、上軸に平行な支軸により、ミシンフレームの上部を作業者から遠ざかる方向に倒してミシンフレームの底面側から行っていた。
このようにミシンフレームの上部を前方に倒すのは、上記従来の玉縁縫いミシンが、テーブル下方に配置されたミシンモータからタイミングベルトにより上軸の駆動が行われていたためである。即ち、ミシンフレームを前方に倒すことにより、ベルトが通常は生じない方向に撓みを生じないようにするためである。
しかしながら、上記玉縁縫いミシンは、縫い作業の布切り等の付帯的な作業を要するため、縫製の作業台となるテーブル上に針上下動機構や釜機構を保持するミシンフレームを配置し、その周囲に、バインダーの移動と保持を行うバインダー機構や布送りを行う大押さえ送り機構、その他、糸切り機構等の付帯装置を配置していた。
このように、ミシンフレームの周囲には付帯装置が密集して配置され、特に、ミシンフレームを倒す方向には大押さえ送り機構が配置されているため、大押さえ送り機構では、その駆動源となる駆動モータや動力伝達機構を高位置に配置して、倒されるミシンフレームを避ける構造となっていた。
その結果、大押さえ送り機構は巨大化し、玉縁縫いミシン全体が大型化するという不都合があった。
本発明は、ミシンフレームを前方に倒す弊害を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、身頃生地に対して玉縁布を縫着すると共にこれらの布地の送り方向に沿った直線状の切れ目と当該切れ目の両端部に略V字状の切れ目とを形成する玉縁縫いミシンであって、縫い針の上下動を行う針上下動機構と、縫い針に通された縫い糸に下糸を絡ませる釜機構と、針上下動機構と釜機構の駆動源となる駆動モータと、針上下動機構及び釜機構とを保持するミシンフレームと、ミシンフレームを載置状態で保持するテーブルと、を備え、釜機構を駆動する下軸の一端部に駆動モータの出力軸を直接連結すると共に、ミシンフレームの縦胴部側の端部の下側に駆動モータを保持するモータブロックを固定装備し、ミシンフレームの縫い針を備える端部側が上下動するようにミシンフレームを揺動可能に支持する支軸をモータブロックに設ける、という構成を採っている。
請求項1記載の発明では、下軸の一端部に駆動モータの出力軸が直接連結される。ここでいう「直接連結」とは、駆動モータの出力軸と下軸とが、同軸を中心に同時回転を行い、これらの間に他の動作を行う伝達部材等を設けることなく連結することをいう。
上記構成にあっては、下軸に対してベルト等を用いることなくダイレクトに駆動モータが駆動を行うことから、従来のようなベルトによるミシンフレームの倒す方向の制約が解消される。
そして、ミシンフレームは、モータブロックに設けられた支軸により、ミシンフレームの縫い針を備える端部側を上下動可能に揺動させることで、ミシンフレームの底面側を露出させ、メンテナンスを行うことが可能となる。
この際、ミシンフレームはその上端部を前方に倒す必要がないので、ミシンフレームを避けるために大押さえ送り機構等の付帯装置を高位置に配置する必要がなくなり、ミシン全体の小型化を図ることが可能となる。
モータブロックに支軸を設けるので、支軸専用の支持ブロックをミシンフレームに設ける必要がなくなり、部品点数の低減による生産性の向上を図ることが可能となる。
また、ミシンフレームの下側一端部にモータブロックを介して駆動モータを設け、当該モータブロックに設けられた支軸を中心にミシンフレームを揺動させるので、ミシンフレームの重量が大きい縦胴部側に近い位置を支点として揺動が行われ、且つ、重量が大きい駆動モータ及びモータブロックに近い位置を支点として揺動が行われるので、ミシンフレームの揺動操作を容易に行うことができ、作業性の向上を図ることが可能となる。
(発明の実施形態の全体構成)
以下、本発明の実施の形態である玉縁縫いミシン10について図1乃至図5に基づいて説明する。図1及び図2は玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示す斜視図である。なお、本実施の形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてそれぞれの方向を定めるものとし、Z軸方向は後述する動メス42の上下動方向と一致し、縫製作業を行う平面はZ軸方向と垂直となり、当該作業平面に平行であって布送りが行われる方向をX軸方向とし、作業平面に平行であってX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。
図3は、玉縁縫いミシン10において、動メス42による直線状の切れ目とコーナーメス91による切れ目Vと二本針による縫い目Tの配置の関係を示す説明図である。
により形成される縫い目Tと切れ目S,Vとを示す平面図である。
図示のように、玉縁縫いミシン10は、身頃生地Mに対して玉縁布Bを縫着すると共にこれらの布地の送り方向に沿った直線状の切れ目と当該切れ目の両端部に略V字状の切れ目Vとを形成する。
そして、当該玉縁縫いミシン10は、縫製の作業台となるテーブル11と、テーブル11上に設けられた凹部11aに嵌合するベッド部81とそこから立設された縦胴部82とその上部から水平に延設されたアーム部83とを有するミシンフレーム80と、身頃生地M及び玉縁布Bからなる布地の送りを行う布送り機構としての大押さえ送り機構20と、身頃生地Mの上側で玉縁布Bを上方から押さえると共にバインダー31の形状に玉縁布Bを沿わせるバインダー機構30と、バインダー機構30の布送り方向Fにおける下流側近傍であってバインダー機構30の先端部側で針落ちを行う針上下動機構と、各縫い針41の布送り方向下流側で動メス42を昇降させて各布地B,Mに切れ目を形成するメス機構と、針板13の下方に設けられ、縫い針41,41から縫い糸を捕捉して下糸を絡ませる釜機構と、直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成するコーナーメス機構90と、を備えている。
以下各部を詳説する。
(テーブル)
テーブル11はその上面がX−Y平面に平行であって、水平な状態で使用される。このテーブル11の上面には、X−Y平面に沿って平滑な作業板14が載置される。
作業板14は、テーブル11の上面に対して着脱可能であり、装着状態にあっては、ミシンフレーム80のベッド部81の針下位置の周辺を覆うように配置される。そして、作業板14における縫い針41,41による針落ち位置には、針板13が装着されている。針板13には、二本の縫い針41,41が個別に挿入される針穴と、メス機構の動メス42が挿通されるスリットが形成されている。
また、テーブル11上には、ミシンフレーム80に近接して布送り方向下流側に大押さえ送り機構20が配置され、ミシンフレーム80の面部84に近接対向するようにバインダー機構30が配置されている。さらに、テーブル11を介して大押さえ送り機構20の下側にコーナーメス機構90が配置されている。
(針上下動機構)
針上下動機構は、二本針を構成する二つの縫い針41,41と、二本針のそれぞれの縫い針41を下端部に保持する二本の針棒と、各針棒をその長手方向に沿って滑動可能に支持する上下のメタル軸受けと、二本の針棒を同時に保持する針棒抱きと、後述する駆動モータとしてのミシンモータ15により回転駆動される上軸と、上軸の一端部に固定連結され回転運動を行う回転錘と、回転錘の回転中心から偏心した位置に異端部が連結されると共に他端部が針棒抱きに連結されたクランクロッドとを有する、周知の構成からなる。
上記上軸は、ミシンフレーム80のアーム部83の内部において、Y軸方向に沿った状態で配設され、回転可能にミシンフレーム80に支持されている。一方、ミシンベッド部81内にはY軸方向に沿った状態で下軸が回転可能に支持されている。そして、上軸と下軸にはそれぞれプーリが固定装備されると共に、ミシンフレーム80の後述する縦胴部82内を通されたタイミングベルトで連結されている。
そして、下軸はミシンモータ15の出力軸に直接連結されており、下軸に付与される回転駆動力がタイミングベルトを介して上軸に伝達されるようになっている。
上軸が回転されると、回転錘も同様に回転を行い、クランクロッドの一端部は上軸を中心として円運動を行い、他端部では、一端部の円運動のZ軸方向に移動成分のみが針棒抱きに伝達されて各針棒が往復上下動を行うようになっている。
(メス機構)
メス機構は、直線上の切れ目を形成する動メス42と、動メス42を下端部に備えると共にアーム部83内で上下動可能に支持されたメス棒と、メス棒の上下動の駆動源となるメスモータと、メスモータからの回転駆動力を上下方向の往復の駆動力に替えて伝達する伝達機構とを備えている。
即ち、メスモータは、布地の送り動作と共に回転駆動を行い、伝達機構により動メス42を上下動させて、メス幅に応じた切れ目を繰り返し形成して直線状の切れ目Sを形成する。
(釜機構)
釜機構は、ミシンフレーム80のベッド部83内に設けられている。この釜機構は、二本の縫い針41,41に個別に対応する水平釜と、各水平釜の回転軸に設けられた釜歯車と、下軸に固定装備されて各釜歯車に個別に回転駆動力を付与する伝達歯車とを備えている。
下軸は、前述したように、カップリングを用いて、ミシンモータ15の出力軸に直結されており、ミシンモータ15の出力が直接付与される。下軸が回転駆動されると、各伝達歯車を介して釜歯車に回転駆動力が伝達され、釜軸を介して各水平釜が回転を行うようになっている。各水平釜は、縫い針41の先端部が針板13の下側まで下降したときに、縫い針から縫い糸を捕捉し、回転することで縫い糸のループに水平釜にくぐらせて下糸を挿通させ、縫い糸と下糸とを絡ませる作業を行う。
(バインダー機構)
バインダー機構30は、断面形状が逆T字状であって玉縁布Bを巻き付けるようにセットして長手方向に沿って送り出すバインダー31と、バインダー31を昇降可能に支持する支持機構32と、支持機構32が装備された保持板33とを有している。
上記バインダー31は、作業板14の上面に対向する底板と当該平板の上面に垂直に立設された立板とから断面視で逆T字状の形状を成している。そして、当該断面形状となるように玉縁布Bをバインダー31に巻き付けるように保持した状態で長手方向に玉縁布Bを送り出し、身頃生地Mへの縫着が行われる。
支持機構32は、バインダー31の昇降動作を行うための駆動力を出力するエアシリンダと、エアシリンダの駆動力をバインダー31の上下方向の移動力に替えて付与するように連結された複数のリンク体とを備えている。
上記保持板33は、長尺状平板であり、その一端部がテーブル11上でZ軸方向に平行な支軸により回動可能に軸支されている。そして、玉縁縫いミシン10の縫製時には、保持板33の一方の平板面をミシンフレーム80の面部84に近接対向させた状態で維持され、例えば、メンテナンス時等の際には、ミシンフレーム80の面部84から離間する方向に回動させることが可能となっている。
(大押さえ送り機構)
大押さえ送り機構20は、バインダー30にセットされた玉縁布Bの幅方向両端部のそれぞれを上方から押さえる一対の大押さえと、これらの大押さえを昇降可能に支持する支持体と、支持体を介して大押さえを上下に移動させる図示しないエアシリンダと、大押さえにより押さえた玉縁布B及び身頃生地Mを支持体を介して布送り方向に移動させる押さえモータと、大押さえ送り機構20の全体構成を覆うカバーとを備えている。
各大押さえは、それぞれ長方形状の平板であり、それぞれが長手方向をX軸方向に沿わせた状態で支持体に支持されている。また、各大押さえはその平板面がX−Y平面に平行となるように支持されている。そして、エアシリンダの駆動により上下の二位置に切替可能であり、上位置の時にはテーブル11の上面から離間し、下位置でテーブル11の上面高さ近くまで下降する。
支持体は、レール状のガイドによりテーブル11上においてX軸方向に沿って移動可能に支持されており、支持する二つの大押さえが二本針の上下動経路の両側を通過するように配置されている。また、支持体は、図示しないボールネジ機構を介して押さえモータに駆動されるようになっている。
(コーナーメス機構)
コーナーメス機構90は、テーブル11の下方であって大押さえ送り機構20による大押さえの通過経路に配置されており、大押さえ送り機構20により搬送されてきた玉縁布B及び身頃生地Mを下方からコーナーメス91を突き通すことで直線状の切れ目Sの両端となる位置に略V字状の切れ目Vを形成する。
即ち、コーナーメス機構90は、コーナーメス91を上下動させるエアシリンダ92と、コーナーメス91をX軸方向に沿って移動位置決めする駆動モータ93とを備えている。
上記コーナーメス91は、上方から見たその断面形状がV字状に形成され、下方から各布地を突き通すことでV字状の切れ目Vを形成する。
即ち、縫い目Tと直線上の切れ目Sが形成された布地B,Mが、大押さえ送り機構20により、布送り方向における動メス42よりも下流側の所定位置まで搬送されると、コーナーメスを切れ目Sの一端側の下方位置に位置決めして上昇させ、次いで、切れ目Sの他端側の下方位置にコーナーメス91を位置決めして上昇させ、二つのV字状の切れ目Vを形成する。
(ミシンフレーム)
ミシンフレーム80は、前述したように、テーブル11の凹部11aに嵌め込まれるベッド部81と、ベッド部81から立設された縦胴部82と、縦胴部82からベッド部81とほぼ平行に延設されたアーム部83とを備え、全体的な形状が略コ字状に形成されている。
そして、ベッド部81の下部における縦胴部82側の端部には、ミシンモータ15を保持するためのモータブロック85が止めネジを介して固定装備されている。図4は、ベッド部81に対するモータブロック85及ミシンモータ15の取付状態を示す斜視図である。
モータブロック85は、X軸方向から見て逆さの略L字状に形成され、ベッド部81の底面に対向する取付平面部85aと、ミシンモータに対向する保持平面部85bとを有している。保持平面部85bに対してミシンモータ15は、出力軸をY軸方向に向けた状態で固定保持され、出力軸と同一線上となるようにベッド部81内に支持された下軸の一端部連結されている。
また、モータブロック85の保持平面部85bの下端部には、当該モータブロック85をアーム部83に装着した状態において、下軸と直交する方向であって、動メス42或い縫い針41が上下動を行う方向に直交する方向に向けられた支軸86が設けられている。即ち、ミシンフレーム80のアーム部81を凹部11aに嵌め込んだ状態で、X軸方向に沿った状態となる支軸86が設けられている。
図5は支軸86の周囲の分解視図である。支軸86はその一端部が、モータブロック85の両側面(一歩の側面の支軸は図示略)に設けられた挿入穴85aに圧入され固定される。
図5において、符号87は、テーブル11の凹部11a内に固定されたミシンフレーム支持用の支持枠体である。かかる支持枠体87は、モータブロック85の両側面に対向するように立ち上げられた一対の壁面部(一方は図示略)を有し、当該各壁面部には、支軸86の他端部が挿入される貫通穴87aが形成されている。
つまり、支軸86は、モータブロック85から突出した端部が支持枠体87の貫通穴87aに挿入され、さらに、支持枠体87よりも外側に突出した端部には、支軸86の脱落防止用のリング88が固定ネジにより固定装備される。
かかる支軸86により、ミシンフレーム80は、テーブル11に対して縫い針42側の端部が上下動するように揺動可能に支持されている。図1では、支軸86を中心にミシンフレーム80の縫い針側端部を持ち上げるように回動させた状態を図示している。
(玉縁縫いミシンの作用)
上記構成の玉縁縫いミシン10は、作業板14上に身頃生地をセットし、バインダー31に玉縁布Bをセットする。そして、バインダー31を下降させ、玉縁布Bの両端部をバインダー31の上側にまくり上げた状態で一対の大押さえにより上方から布地M、Bの保持を行う。
そして、大押さえ送り機構の送りモータが駆動して、玉縁布B及び身頃生地Mを縫い始めの位置まで搬送し、ミシンモータ15を駆動させ、縫いを開始する。さらに、切れ目の開始位置まで布地B、Mが移動したらメスモータを駆動して切れ目Sの形成を開始する。
縫い針41及び動メス42の上下動と大押さえ送り機構20の協働により縫い目T及び切れ目Sが形成されると、布地B、Mをコーナーメス機構の切断位置まで搬送し、切れ目Sの両端部にそれぞれV字状の切れ目Vを形成する。これにより、玉縁縫いが完了する。
一方、非縫製作業時であってメンテナンスの際には、バインダー機構30の保持板33をミシンフレーム80から遠ざけるように回動させ、ミシンフレーム80の縫い針側端部を上方に引き上げるように支軸86を中心に回動させる。これにより、ベッド部81の底面側が外部に露出され、底面側からのメンテナンスを行うことが可能となる。
なお、図1には図示を省略しているがミシンフレーム80を傾斜状態に維持するストッパである支え棒がテーブル11の凹部11a内に設けられている。
(実施形態の効果)
上記玉縁縫いミシン10にあっては、下軸の一端部にミシンモータ15の出力軸が直接連結されるため、ミシンフレーム80から離れた位置にあるモータへタイミングベルトを連結する必要がなくなり、その結果、タイミングベルトの破損や劣化防止のためにミシンフレーム80を作業者から見て前方にしか倒せないという制約が解消される。
そして、ミシンフレーム80は、モータブロック85に設けられた支軸86により、ミシンフレーム80の縫い針41を備える端部側を上下動可能に揺動させることで、ミシンフレーム80の底面側を露出させ、メンテナンスを行うことが可能となる。
これがため、ミシンフレーム80の前方にする大押さえ送り機構20を高位置に配置する必要がなくなり、ミシン全体の小型化を図ることが可能となる。
また、モータブロック85に支軸86を設けるので、支軸専用の支持ブロックをミシンフレーム80に設ける必要がなくなり、部品点数の低減による生産性の向上を図ることが可能となる。
また、ミシンフレーム80の下側一端部にモータブロック85を介して駆動モータ15を設け、当該モータブロック85に設けられた支軸86を中心にミシンフレーム80を揺動させるので、ミシンフレーム80の重量が大きい縦胴部側の端部が下降するように回動が行われるので、ミシンフレーム80の揺動操作を容易に行うことができ、作業性の向上を図ることが可能となる。
発明の実施形態たる玉縁縫いミシンの全体の概略構成を示す斜視図である。 玉縁縫いミシンの全体の概略構成を示す図1とは異なる方向から見た斜視図である。 動メスによる直線状の切れ目とコーナーメスによる切れ目と二本針による縫い目の配置の関係を示す説明図である。 ベッド部に対するモータブロック及ミシンモータの取付状態を示す斜視図である。 図4に開示したモータブロックの周囲の分解視図である。
符号の説明
10 玉縁縫いミシン
11 テーブル
13 針板
15 ミシンモータ(駆動モータ)
20 大押さえ送り機構(布送り機構)
30 バインダー機構
41 縫い針
42 動メス
80 ミシンフレーム
81 ベッド部
82 縦胴部
83 アーム部
85 モータブロック
86 支軸
B 玉縁布
M 身頃生地
S 動メスによる切れ目
T 縫い目
V コーナーメスによる切れ目

Claims (1)

  1. 身頃生地に対して玉縁布を縫着すると共にこれらの布地の送り方向に沿った直線状の切れ目と当該切れ目の両端部に略V字状の切れ目とを形成する玉縁縫いミシンであって、
    縫い針の上下動を行う針上下動機構と、
    前記縫い針に通された縫い糸に下糸を絡ませる釜機構と、
    前記針上下動機構と釜機構の駆動源となる駆動モータと、
    前記針上下動機構及び釜機構とを保持するミシンフレームと、
    前記ミシンフレームを載置状態で保持するテーブルと、
    を備え、
    前記釜機構を駆動する下軸の一端部に前記駆動モータの出力軸を直接連結すると共に、前記ミシンフレームの縦胴部側の端部の下側に前記駆動モータを保持するモータブロックを固定装備し、
    前記ミシンフレームの縫い針を備える端部側が上下動するように前記ミシンフレームを揺動可能に支持する支軸を前記モータブロックに設けたことを特徴とする玉縁縫いミシン。
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