JPH0748775A - 糸ばらい装置を備えたステッチ形成機 - Google Patents

糸ばらい装置を備えたステッチ形成機

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JPH0748775A
JPH0748775A JP6169474A JP16947494A JPH0748775A JP H0748775 A JPH0748775 A JP H0748775A JP 6169474 A JP6169474 A JP 6169474A JP 16947494 A JP16947494 A JP 16947494A JP H0748775 A JPH0748775 A JP H0748775A
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JP
Japan
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thread
cloth
movement
forming machine
stitch forming
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JP6169474A
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English (en)
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Lothar Schilling
シリング ロータル
Gottfried Schmidt
シュミット ゴットフリート
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GM Pfaff AG
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GM Pfaff AG
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B65/00Devices for severing the needle or lower thread
    • D05B65/06Devices for severing the needle or lower thread and for disposing of the severed thread end ; Catching or wiping devices for the severed thread
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C11/00Devices for guiding, feeding, handling, or treating the threads in embroidering machines; Machine needles; Operating or control mechanisms therefor
    • D05C11/20Arrangements for cutting the needle or lower threads
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B65/00Devices for severing the needle or lower thread
    • D05B65/02Devices for severing the needle or lower thread controlled by the sewing mechanisms
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C11/00Devices for guiding, feeding, handling, or treating the threads in embroidering machines; Machine needles; Operating or control mechanisms therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】付加的な駆動を必要とせずに糸ばらい部材を移
動させることができるステッチ形成機を提供する。 【構成】糸ばらい部材(55)を、布押さえ(52)に
たいして相対運動可能に配置する。糸ばらい部材(5
5)の運動を位置調整装置(79)の駆動部(78)か
ら導出可能である。その際駆動部(78)の第1の運動
区間を、布押さえ(52)の運動範囲の位置調整のため
に用い、駆動部(78)の第2の運動区間を、糸ばらい
部材(55)を移動させるために用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫製物にたいして接離
可能な布押さえの運動範囲を位置調整するための位置調
整装置と、糸ばらい(Fadenwischen)装置とを備えたステ
ッチ形成機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許第2938894号公報によ
り、布押さえが縫製物にたいして接離可能に運動すると
きに布押さえの運動範囲を位置調整するための位置調整
装置を備えたステッチ形成機が知られている。布押さえ
は、ステッチ形成過程の終了時に、例えば糸切り過程の
後に、以下では待機位置と記す位置へ持ち上げ可能であ
る。この位置は、布押さえが接離可能に運動する際に到
達可能な上部逆転位置の上方にある。
【0003】布押さえは、ステッチ形成位置の側方に配
置される支持部の回りを回動可能であり、その結果布押
さえの底部は運動過程が導入されると、円軌道に沿って
移動する。これにより、布押さえとステッチ形成位置と
の間にずれが生じると、布押さえには水平方向の運動成
分が作用する。布押さえに糸案内部が形成されている場
合、上糸にスリップが生じると、前記水平方向の運動成
分は、糸切り過程の後に糸端をステッチ形成位置の上方
にある位置へ引張り上げる。
【0004】布押さえに設けられる糸案内部は、上糸を
保持する機能を有しているので、布押さえがその待機位
置へ上方へ回動するときに糸ばらい装置としての用を成
す。この糸ばらい装置により上糸がどの程度引張り上げ
られるかは(これはもっぱら布押さえの前記水平方向の
成分によって生じる)、布押さえがステッチ形成位置に
たいして最大でどの程度ずれているかに依存している。
このずれは、前記ドイツ特許公報によれば、ステッチ形
成位置の側方に配置される支持部の回りを布押さえが回
動可能であるので、鉛直方向における運動成分よりも数
倍小さいにすぎない。従って、上糸が縫製物から完全に
引き出されない恐れがある。
【0005】ドイツ特許公開第2813392号公報に
より、上糸用の糸ばらい部材を布押さえに収容するよう
に構成したステッチ形成機が知られている。さらに、布
押さえには、糸ばらい部材のための駆動部が圧力媒体シ
リンダとして固定されている。圧力媒体シリンダのピス
トン棒は、糸ばらい部材のための転向要素として作用す
る揺れ腕を介して糸ばらい部材に係合している。
【0006】上糸は、縫製物の下面において糸切り装置
により切断される。ステッチ形成位置の上方にある位置
へ糸端を引張り上げるため、糸ばらい部材は圧力媒体シ
リンダにより上糸の延在範囲内へ移動せしめられ、そし
て上糸を把持した後、圧力媒体シリンダに付設されてい
る復帰ばねにより、ホームポジションへ戻される。上糸
の切断は、糸端を上へ引張り上げるのと同様に、布押さ
えを縫製物から持ち上げたときにも、また布押さえを縫
製物上に載置した後にも行うことができる。
【0007】糸ばらい部材を始動させる前に布押さえを
持ち上げる必要がある限りでは、布押さえのための駆動
部と圧力媒体シリンダとを順次作動させねばならない。
糸ばらいの終了後は、布押さえのための駆動部を新たに
作動させて、布押さえを下降させねばならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
種のステッチ形成機に設けられる糸ばらい装置を次のよ
うに構成すること、即ち糸ばらい部材を布押さえのあら
かじめ設定可能な位置に関連づけて、付加的な駆動を必
要とせずに糸ばらい部材を移動させることができるよう
に構成することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、糸ばらい部材が、布押さえにたいして相対
運動可能に配置され、糸ばらい部材の運動を前記位置調
整装置の駆動部から導出可能であり、その際駆動部の第
1の運動区間を、布押さえの運動範囲の位置を調整する
ために用い、駆動部の第2の運動区間を、糸ばらい部材
を移動させるために用いることを特徴とするものであ
る。
【0010】位置調整装置は、布押さえの運動範囲を位
置調整するために設けられている。布押さえの運動範囲
とは、布押さえが、縫製物から持ち上げられている上部
逆転位置と、あらかじめ設定可能な押圧力で縫製物上に
載置されている下部逆転位置との間を上下動可能である
ような範囲である。一方糸ばらい装置は、上糸の糸切り
過程後に糸端を縫製物の下面から上方へ引張り上げるこ
とにより、糸端が次の縫い目に縫い付けられるのを阻止
するために用いられる。糸ばらい部材の運動を位置調整
装置の駆動から導出させることにより、ステッチ形成機
の前記二つの機能(運動範囲の位置調整と糸ばらい)
を、ただ一つの駆動部から生じさせることができ、その
結果技術的費消を最小に押さえることができ、他方、糸
ばらいの際に布押さえを常に糸ばらいに最適な位置で保
持するため、糸ばらいを、制御手段を使用することな
く、布押さえの運動範囲の位置調整に依存して行うこと
ができる。この利点を保証するため、糸ばらい部材と位
置調整装置の駆動部との連結は、駆動部の運動が位置調
整過程の際に糸ばらい部材に伝達されるのではなく、糸
切り過程の後に糸ばらい部材を駆動させる必要がある場
合にのみ糸ばらい部材に伝達されるように構成されてい
なければならない。これを達成するため、例えば、駆動
部と糸ばらい部材の間に切換え可能な連結部または伝動
装置のような伝達手段を使用する場合には、位置調整装
置の調整によって布押さえが糸ばらい部材のために設け
られる位置を占めるときに初めて、駆動部から糸ばらい
部材への運動伝達が可能になるように構成される。
【0011】糸ばらい部材と位置調整装置とのこのよう
な連動のためには、次のような駆動部が必要であり、即
ち請求項1によれば、糸切り過程後、まず第1の運動区
間において、位置調整過程により布押さえをあらかじめ
設定可能な停止位置へ持ち上げ、次に第2の運動区間に
おいて、糸ばらい部材に伝達されるべき運動を生じさせ
るような駆動部が必要である。
【0012】糸ばらい部材と布押さえとをそれぞれのホ
ームポジションへ復帰させるため、駆動部は、両運動区
間を逆方向へ貫通するような運動を生じさせる。糸ばら
いの終了後、駆動部はその第1の運動区間でのみ作動し
て、布押さえの運動範囲の位置をその都度の縫製物の厚
さに適合させる。
【0013】糸ばらい装置に、請求項2に記載のような
伝動装置を備えさせることにより、駆動部によって生じ
る運動を、順次対応する作用要素(布押さえ、糸ばらい
部材)へ伝達させることができる。この場合、伝動装置
の有利な構成は、請求項3によれば、位置調整装置と同
様に、駆動部によって導入された運動がそれぞれ付設の
作用要素に伝達されることを阻止する制限的な空転範囲
を有しているような伝動装置である。
【0014】請求項4に記載のように、伝動装置の構成
要素を布押さえ棒に収容させることにより、伝動装置の
構成要素は常に布押さえにたいしてあらかじめ設定可能
な間隔を保持する。その結果、糸ばらい部材を駆動する
ための運動は、その大きさに関し、布押さえを上下動さ
せる際の布押さえの運動範囲の位置とは独立である。
【0015】請求項5によれば、糸ばらい部材を駆動す
るために必要な、布押さえ棒にたいする運動を、伝動装
置の構成要素に簡単に付与させることができる。糸ばら
い部材の駆動が行われない場合には、布押さえにたいす
る伝動装置の構成要素の追従性がばねにより保証され
る。
【0016】請求項7と8には、本発明の有利な構成が
記載されている。請求項8に記載の構成は、布押さえ棒
にたいして相対的に移動可能で、糸ばらい部材を収容す
る布押さえを使用する場合に利点がある。なぜなら、こ
のような布押さえは、縫製物が厚くなると、糸ばらい部
材を布押さえ棒の方向へ連行して待避できるからであ
り、しかも転向要素が万が一糸ばらい部材にたいして相
対運動をしたときに糸ばらい部材が不慮に駆動される危
険がないからである。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて
説明する。
【0018】図1には、ケーシング1を備えたシングル
ヘッド型刺繍機が図示されている。ケーシング1のアー
ム2には、刺繍ヘッド3が設けられている。刺繍ヘッド
3は、天秤4と、それぞれ針6を備えている針棒5と、
布押さえ装置7とを有している。それぞれ駆動される針
棒5は、穿刺板9の穿刺穴8(図5)と整列している。
ケーシング1は、載置板10上に配置されている。載置
板10は、互いに垂直な二つの方向に駆動可能な刺繍枠
担持体11を収容している。刺繍枠担持体11は、図示
していない態様で刺繍枠12を収容するために用いられ
る。刺繍枠12には縫製物13を緊張状態で固定可能で
ある。
【0019】布押さえ装置7の詳細を図2から図5まで
に図示する。刺繍ヘッド3内には、図示していない刺繍
機駆動装置により振動駆動せしめられる軸14が支持さ
れている。軸14には揺れ腕15が固定されている。揺
れ腕15は、リンク棒17を介して連結棒18の一端に
結合されている。連結棒18の他端は、固定軸20の回
りを回動可能な調整レバー19に係合し、且つリンク棒
22に枢着されている。
【0020】リンク棒22は長穴23を有している。長
穴23内にはピン24が係合している。ピン24は、固
定軸27の回りを回動可能な双腕のレバー28のアーム
25に形成されている。レバー28の他のアーム29に
も同様にピン30が形成されている。ピン30は、レバ
ー32のフォーク状の端部に係合している。レバー32
の他端は、揺れ腕33に枢着されている。揺れ腕33
は、図示していない駆動装置に連結されている軸34に
固定されている。レバー28のピン30は、一端がこの
ピン30に係合し他端が揺れ腕33に係合している引張
りばね35により、レバー32のフォーク状の端部の底
部に接触保持されている。
【0021】レバー28は、そのアーム29の自由端に
係合しているリンク棒37を介して、布押さえ棒38に
固定されている連行体39と連結されている。
【0022】布押さえ棒38は、押さえ軸40を収容す
るために設けられている。押さえ軸40の上端には、シ
ャフト42に比べて大径のヘッド41が形成されてい
る。ヘッド41には、鉛直方向に延びるように布押さえ
棒38の壁に形成したスリット43を通って突出してい
る突起44が一体成形されている。ヘッド41の下面
は、ばね45を接触させるために用いる。ばね45を介
して押さえ軸40がブシュ47で支持されている。ブシ
ュ47は、布押さえ棒38の下端において該布押さえ棒
38に固定されている。
【0023】布押さえ棒38の上記端部には、図5に拡
大して図示したように、保持部48が固定されている。
保持部48には、回転ばね49を介して支持されている
揺れ腕50が枢着され、且つ支柱51が一体成形されて
いる。揺れ腕50は、その自由端に布押さえ52を枢着
的に受容している。布押さえ52は、鉛直方向に延びる
長穴53を有している。長穴53には、布押さえ52を
案内するため、支柱51の下端に形成されるピン54が
係合している。
【0024】布押さえ52には、糸ばらい部材55が回
動可能に収容されている。糸ばらい部材55は、布押さ
え52の底部57のほうへ延びている糸受容体58を有
している。糸受容体58は、その自由端にして上糸側に
おいて、上糸を受容するためフォーク状に開口してい
る。これとは逆の側の、湾曲体59として形成された側
は、糸ばらいの際に上糸の接触面の用を成す。
【0025】糸ばらい部材55には、双腕の転向要素6
2のアーム61が下から係合している。転向要素62
は、支柱51に回動可能に支持されている。転向要素6
2の他のアーム63は、布押さえ棒38から突出してい
る押さえ軸40のシャフト42の下面に接している。
【0026】布押さえ棒38が図2と図3に図示した位
置にあるときには、押さえ軸40の突起44はレバー6
5のカム64の作用範囲内にある。レバー65は、固定
軸の回りを回動可能であり、リンク棒67を介して調整
レバー19に連結されている。調整レバー19は、リン
ク棒68を介して、固定軸69に支持されているレバー
70の一端に係合している。このレバー70の逆の側の
端部は、ラック72に連結されている。ラック72は、
モータ75の軸74に固定されているピニオン73に係
合しており、且つ対向する支持ホイール76で支持され
ている。
【0027】構成要素68と70及び72ないし76に
より、構成要素18,19,22ないし29及び37を
有する位置調整装置79であって縫製物13に対する布
押さえ52の相対的な移動範囲を位置調整するための位
置調整装置79のための駆動部78が形成される。位置
調整装置79は、調整レバー19に係合し構成要素40
および64ないし67によって形成される伝動装置80
を介して、糸ばらい部材55のための転向要素62と係
合している。糸ばらい部材55と、転向要素62と、伝
動装置80とにより、糸ばらい装置81が形成される。
【0028】布押さえ装置7は、次のように作動する。
【0029】刺繍過程の前に、縫製物13が刺繍枠12
に張られると、操作者は図示していないスイッチを介し
て駆動部78を通電させる。この場合、スイッチにおい
てあらかじめ選択可能な方向へ、且つスイッチの操作時
間により決定可能な作用量で駆動部78は通電される。
モータ75の軸74に固定されているピニオン73の回
転運動により、ラック72は水平方向へ移動し、これに
よりレバー70がその固定軸69の回りで回動運動を実
施する。この回動運動は、リンク棒68を介して調整レ
バー19へ伝えられ、調整レバー19から連結棒18へ
伝えられる。これにより連結棒18は、リンク棒17に
たいして相対的に回動運動を実施する。この場合リンク
棒18は、駆動部78の作用方向に応じて、リンク棒2
2を布押さえ棒38のほうへ前進させ、または布押さえ
棒38から前進させる。その際回動運動をレバー28へ
伝達させる。この運動の間ピン24は、レバー28のピ
ン30に係合している引張りばね35によりレバー28
へ伝えられるモーメントによって、図2及び図3に示す
ように長穴23のレバー側端部で接触保持される。
【0030】このように駆動部78に連結されているレ
バー28は、駆動部78のラック72が図2において左
側へ移動すると、反時計方向に回動し、リンク棒37を
介して布押さえ棒38に運動を伝える。この運動によ
り、布押さえ棒38は、それ迄占めていた位置にたいし
て縫製物13から持ち上げられる。同時に調整レバー1
9(運動をレバー28へ伝える位置調整装置79の一部
である)により、リンク棒67が布押さえ棒38のほう
へ移動し、これによりレバー65に、押さえ軸40の方
向への回動運動が伝えられる。布押さえ棒38の上部終
端位置(布押さえ棒38は位置調整装置79によりこの
位置へ最大に持ち上げ可能である)では、レバー65の
カム64が押さえ軸40の突起44に接触するが、しか
し押さえ軸40にたいして力は作用しない。逆に、駆動
部78のラック72が右側へ移動することにより、レバ
ー28は時計方向へ回動し、リンク棒67は布押さえ棒
38から離隔する。その結果布押さえ棒38は、それ以
前の位置に比べて降下し、レバー65のカム64は押さ
え軸40の突起44から離れる方向へ回動する。
【0031】従って駆動部78により、位置調整装置7
9を介して布押さえ棒38の位置を、よって布押さえ5
2の位置を縫製物13にたいして調整可能である。これ
により布押さえ52の運動範囲を縫製物の厚さに最適に
適合されることができる。なお布押さえ52のこの運動
範囲内において、該布押さえ52は、刺繍過程における
ステッチ形成時に、縫製物から持ち上げられている上部
逆転位置と、縫製物上に載置される下部逆転位置との間
を上下動する。
【0032】ステッチ形成時に布押さえ52を移動させ
るための駆動は、駆動部78を停止させた状態で、図示
していない刺繍機駆動装置により軸14を介して行われ
る。その際軸14は、その回転軸の回りを振動運動す
る。この振動運動は、揺れ腕15とリンク棒17とを介
して連結棒18へ伝えられ、連結棒18からリンク棒2
2と、レバー28と、リンク棒37とを介して、布押さ
え棒38へ伝えられる。布押さえ棒38により、布押さ
え52は針棒5に対する運動関係で上下動する。
【0033】刺繍過程の終了時には、布押さえ52はそ
の下部逆転位置で停止せしめられ、上糸と、図面を簡潔
にするために図5には図示していない下糸が、針板9の
下方に配置される糸切り装置(図示せず)によって切断
される。切断過程が終了すると、駆動部78は、第1の
運動区間において、ミシンの制御装置により制御される
か、或いは、すでに述べた図示していないスイッチを操
作者が操作することにより制御され、その結果モータ7
5はピニオン73を、あらかじめ設定可能な回数だけ、
図2においてラック72を左側へ移動させる方向へ回転
させる。この運動の際に、まず布押さえ棒38がその上
部終端位置へ持ち上げられ、その際レバー65はそのカ
ム64により押さえ軸40の突起44に接触する。駆動
部78のラック72がさらに左側へ移動して、図3に図
示した位置へ達することにより、レバー65の回動運動
は、駆動部78の第2の運動区間において同じ方向へ促
進され、従ってレバー65のカム64を介して力が押さ
え軸40の突起44にたいして作用する。これにより押
さえ軸40は、ばね45の作用に抗して布押さえ52の
方向へ移動する。押さえ軸40のシャフト42の下面が
転向要素62のアーム63に接しているので、転向要素
62は押さえ軸40の下降運動により反時計方向へ回動
し、他のアーム61により糸ばらい部材55にたいして
同様に反時計方向の回動運動を伝える。糸ばらい部材5
5が回動すると、上糸(その延在態様を図5に示す)
は、糸ばらい部材55の糸受容体58の湾曲体59に接
触し、糸ばらい部材55がさらに外側へ回動して図3に
図示した終端位置へ達すると、この運動の際に針6の長
手軸線にたいして垂直に作用する運動成分により、上糸
は針板9の穿刺穴8と、縫製物13と、布押さえ52の
底部57に設けた針貫通穴から引っ張られる。糸ばらい
部材55の終端位置では、上糸の糸端は、図5において
一点鎖線で示すように縫製物13の上方にある。
【0034】糸ばらい過程の終了後、駆動部78のラッ
ク72は再び右側へ第1の運動区間へ移動し、その結果
レバー65のカム64により押さえ軸40に作用する力
が解消され、押さえ軸40はばね45の作用でそのホー
ムポジションへ戻ることができるが、カム64は押さえ
軸40の突起44にそのまま接触している。これにより
糸ばらい部材55は、図5において実線で示した位置へ
戻り回動することができる。
【0035】刺繍枠12を取り出して縫製物13を交換
するため、布押さえ52は、糸ばらいが行われた上部終
端位置から、その上の位置(待機位置と記す)へ持ち上
げることができる。このため軸14は、図示していない
駆動装置により反時計方向へ回転せしめられる。この運
動は、揺れ腕33とレバー32を介してレバー28へ伝
えられる。レバー28は、軸14の回転方向へ回動す
る。この回動運動の際に、レバー28のアーム29は布
押さえ棒38をリンク棒37を介して上方へ引っ張る。
レバー28のこの運動の際に位置調整装置79は駆動装
置78を介して停止せしめられているので、レバー28
のアーム25に設けたピン24は、リンク棒22の長穴
23の逆の側の端部へ移動する。この時レバー28は、
図4に図示した位置を占める。
【0036】押さえ軸40は布押さえ棒38の中に配置
されているので、押さえ軸40は一緒に待機位置へ持ち
上げられる。これにより押さえ軸40の突起44は、レ
バー65のカム64の作用範囲上方に位置する。これに
より、糸ばらい過程の不慮の発生が阻止される。
【0037】刺繍枠12の交換後、揺れ腕33は、従っ
てレバー32もホームポジションへ戻され、駆動部78
のラック72は、駆動部78の第1の運動区間におい
て、すでに述べた態様により、縫製物の厚さに適合した
布押さえ52の運動範囲に関係づけられるような位置へ
移動する。布押さえ52がこの位置で到達可能な下部逆
転位置を占めると、刺繍過程を開始することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、付加的な駆動を必要と
せずに糸ばらい部材を移動させることができるので、ス
テッチ形成機の構成を簡潔にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による刺繍機の斜視図である。
【図2】刺繍機の布押さえ装置を、布押さえが縫製物上
に載置され、且つ糸ばらい部材が静止している状態で示
した図である。
【図3】図2に対応する図であるが、布押さえが縫製物
から持ち上げられ、糸ばらい部材が作動位置にある状態
で示した図である。
【図4】図2またはず3に対応する図であるが、布押さ
えがステッチ形成時の上部逆転位置の上方にある位置へ
持ち上げられており、糸ばらい部材が静止位置にある状
態で示した図である。
【図5】布押さえの拡大図である。
【符号の説明】
52 布押さえ 55 糸ばらい部材 78 位置調整装置の駆動部 79 位置調整装置
フロントページの続き (72)発明者 ゴットフリート シュミット ドイツ デー・56276 シュテーバッハ マイシャイダー シュトラーセ 23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製物にたいして接離可能な布押さえの
    運動範囲を位置調整するための位置調整装置と、糸ばら
    い装置とを備えたステッチ形成機において、糸ばらい部
    材(55)が、布押さえ(52)にたいして相対運動可
    能に配置され、糸ばらい部材(55)の運動を前記位置
    調整装置(79)の駆動部(78)から導出可能であ
    り、その際駆動部(78)の第1の運動区間を、布押さ
    え(52)の運動範囲の位置調整のために用い、駆動部
    (78)の第2の運動区間を、糸ばらい部材(55)を
    移動させるために用いることを特徴とするステッチ形成
    機。
  2. 【請求項2】 糸ばらい装置(81)が、前記位置調整
    装置(79)に係合する伝動装置(80)を有し、この
    伝動装置(80)により、駆動部(78)の第2の運動
    区間において糸ばらい部材(55)にたいして運動を伝
    達可能であることを特徴とする、請求項1に記載のステ
    ッチ形成機。
  3. 【請求項3】 位置調整装置(79)と伝動装置(8
    0)とが空転範囲を有し、この空転範囲において、駆動
    部(78)によって生じる運動がその後に配置されてい
    る作用要素(布押さえ52;糸ばらい部材55)に伝達
    されないようにしたことを特徴とする、請求項1または
    2に記載のステッチ形成機。
  4. 【請求項4】 伝動装置(80)の、糸ばらい部材(5
    5)に係合している構成要素(押さえ軸40)が、布押
    さえ棒(38)の運動に追従可能に布押さえ棒(38)
    に収容されていることを特徴とする、請求項1または2
    に記載のステッチ形成機。
  5. 【請求項5】 伝動装置(80)の前記構成要素(4
    0)が、布押さえ棒(38)の延在方向において布押さ
    え棒(38)にたいして相対移動可能に案内されてお
    り、且つばね(45)の作用により、布押さえ(52)
    にたいする、あらかじめ設定可能な相対位置で保持され
    ていることを特徴とする、請求項1または4に記載のス
    テッチ形成機。
  6. 【請求項6】 布押さえ(52)にたいして相対運動可
    能な、糸ばらい部材(55)のための転向要素(62)
    が設けられ、位置調整装置(79)の駆動部(78)
    が、伝動装置(80)の前記構成要素(40)を介して
    転向要素(62)に係合可能であることを特徴とする、
    請求項1、4、5のいずれか1つに記載のステッチ形成
    機。
  7. 【請求項7】 転向要素(62)が、糸ばらい部材(5
    5)の、布押さえ底部(57)に対向している側に、下
    から係合することを特徴とする、請求項1または6に記
    載のステッチ形成機。
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