JP2005278878A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 布押えカムと糸払いカムとを1つの駆動アクチュエータで駆動する場合に、加工布の生地厚さが変更されても、布押えの布押え動作に対するワイパーによる糸払い動作を、適宜適切なタイミングで行えるようにすること。
【解決手段】 固定枠31に設けた枢支軸34に、一体成形されている従動ギヤ35及び布押えカム36と、糸払いカム53とをこの順序に配置し、固定ビス37で従動ギヤ35と布押えカム36とを固定解除可能に固定するとともに、固定ビス38で糸払いカム53を固定解除可能に固定し、固定枠31の右側壁部31aに押えワイパー駆動モータ32が固定され、その押えワイパー駆動モータ32の駆動軸に固定した駆動ギヤ33が従動ギヤ35に噛合されている。固定ビス38を緩めることで、布押えカム36に対する糸払いカム53の相対的な位相位置を変更可能に構成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ミシンに関し、特に縫製開始時に布押えによる布押え動作と調時して実行されるワイパーによる糸払い作動を、加工布の生地厚さに応じて、適宜適正なタイミングとなるように、糸払い作動の相対的なタイミングを変更できるようにしたものに関する。
従来、閂止め縫目を形成する閂止めミシンにおいては、縫目形成に際して加工布を押える布押えを駆動する布押え機構が設けられるとともに、縫針の目穴から垂れ下がる上糸端部をワイパーで払う糸払い機構が設けられたものが実用に供されている。
例えば、特公平5−69560号公報に記載のミシンの糸払い装置においては、パワーカム、クラッチ体、パワープーリ等からなる駆動装置を設けるとともに、布押えを上下動させる布押え装置と、糸払い腕を作動位置と待機位置とに揺動させる糸払い装置とを設けてある。
このミシンにおいて、縫製開始前には、糸払い腕は作動位置に位置するとともに、ロッドの下端の押え板が上昇位置であるため、押え板とバネ押え板との間に隙間が有り、押え足は上昇位置である。起動ペダルが踏み込まれると、パワープーリの回転により、糸払いリンク機構を介して糸払い腕が作動位置から待機位置に揺動して、縫針の目穴から垂れ下がる上糸端部を払うとともに、押えリンク機構を介して押え板が下降するため、押え板とバネ押え板との間の隙間を解消してから、押えバネを介して押え足が下降するようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
この場合、図11に示すように、縫製に供する加工布によっては、その生地厚さが異なる場合があるため、押え板とバネ押え板との間の隙間を調節することにより、上昇位置の押え足(布押え)と加工布の上面との距離が所定距離D(例えば、約3mm) となるように、押え足の上昇位置を調節することで、生地厚さが厚い場合であっても薄い場合であっても、押え足が加工布を押圧する直前に、糸払い腕(ワイパー)が縫針の真下を通過して、縫針の目穴から下側に垂れ下がる上糸端部を確実に糸払いできるようになっている。
特公平5−69560号公報 (第3頁、図2,図3)
ところで、最近、縫製に供する加工布の縫製位置を位置合わせするような場合等、押え足の高さ位置を、操作パネルで指示した高さ位置まで上下動させて、その高さ位置に保持させたいという要望がある。その為、駆動源としてステッピングモータを採用し、そのステッピングモータの駆動により押えカムと糸払いカムとを回転駆動させる構成が考えられる。
しかし、その場合には、押え板とバネ押え板とを連結状態にして、これらの隙間を解消する必要がある。それ故、押え足の上昇位置は押えカムにより決定され、常に所定高さに設定される。そのため、押え足による布押え作動と、糸払い腕による糸払い作動とが常に同期して行われるようになり、加工布の生地厚さが異なる場合、押え足による加工布の押え作動に対する糸払い腕による糸払い作動の相対的なタイミングが変化する。
即ち、生地厚さが薄い加工布の場合に、押え足が加工布を押える直前に糸払い腕で上糸端部を払う良好な状態であっても、生地厚さが厚い加工布の場合、押え足が加工布を押えるタイミングが早くなるため、糸払い腕による糸払いタイミングが相対的に遅くなり、糸払いよりも早く布押えが下がり、上糸端部を押え足で挟み込むようになり、縫製作業に支障を来すことになる。
一方、生地厚さが厚い加工布の場合に、押え足が加工布を押える直前に糸払い腕で上糸端部を払う良好な状態であっても、生地厚さが薄い加工布の場合、押え足が加工布を押えるタイミングが遅くなるため、糸払い腕による糸払いタイミングが相対的に早くなり、一度払った上糸端部が垂れ下がり、この場合にも、上糸端部を押え足で挟み込んでしまうことになる。
請求項1に係るミシンは、布押えを上下動させるための布押えカムと、縫針の目穴から垂れ下がる上糸端部を縫針の側方に糸払いするワイパーを糸払い作動させるための糸払いカムと、布押えカムと糸払いカムを共通に駆動する1つの電動アクチュエータとを備えたミシンにおいて、布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを変更する為に、布押えカムと糸払いカムとの相対位置を変更可能に構成したものである。
布押えカムと糸払いカムを1つの電動アクチュエータで共通に駆動するので、布押えは布押えカムにより布押え動作し、ワイパーは糸払いカムにより糸払い作動する。そこで、布押えカムに対する糸払いカムの相対位置を変更できるため、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを、適宜所望の時期に変更できる。
請求項2に係るミシンは、布押えを上下動させるための布押えカムと、縫針の目穴から垂れ下がる上糸端部を縫針の側方に糸払いするワイパーを糸払い作動させるための糸払いカムとを備えたミシンにおいて、布押えカムを支持する回転可能な第1カム軸と、布押えカムを第1カム軸に固定解除可能に固定する第1固定手段と、糸払いカムを支持する回転可能な第2カム軸と、糸払いカムを第2カム軸に固定解除可能に固定する第2固定手段と、第1,第2カム軸を共通に駆動する1つの電動アクチュエータとを備え、第1,第2固定手段の少なくとも1つを介して、押えカムと糸払いカムのうちの何れか一方のカムに対する他方のカムの相対的な位相位置を変更可能に構成したものである。
布押えカムを第1カム軸に第1固定手段により固定するとともに、糸払いカムを第2カム軸に第2固定手段により固定し、これら第1,第2カム軸を共通の1つの電動アクチュエータで駆動することにより、布押えは布押えカムにより布押え動作し、ワイパーは糸払いカムにより糸払い作動する。そこで、第1,第2固定手段の少なくとも1つを介して、押えカムと糸払いカムのうちの何れか一方のカムに対する他方のカムの相対的な位相位置を変更できるため、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを、適宜所望の時期に変更できる。
請求項3に係るミシンは、請求項2の発明において、前記第1,第2カム軸を一本のカム支持軸により構成し、布押えカムと糸払いカムとカム支持軸の少なくとも1つに従動ギヤを一体に回転するように設け、電動アクチュエータで駆動される駆動ギヤを従動ギヤに噛み合わせたものである。
この場合、一本のカム支持軸に、布押えカムを第1固定手段により固定し、糸払いカムを第2固定手段により固定するだけで、布押えカムと糸払いカムとカム支持軸の少なくとも1つと従動ギヤが一体に回転するので、その従動ギヤを電動アクチュエータの駆動ギヤで駆動することにより、カム支持軸を介して布押えカムと糸払いカムとが同期して回転する。
請求項4に係るミシンは、請求項3の発明において、前記従動ギヤが、布押えカムと糸払いカムとカム支持軸の少なくとも1つと一体に形成されたものである。この場合、布押えカムを第1固定手段により固定し、糸払いカムを第2固定手段により固定するだけで、従動ギヤを電動アクチュエータの駆動ギヤで駆動することにより、カム支持軸を介して布押えカムと糸払いカムとが同期して回転する。
請求項5に係るミシンは、請求項3又は4の発明において、前記カム支持軸に、従動ギヤと布押えカムと糸払いカムとをこの順序に配置し、第2固定手段を介して布押えカムに対する糸払いカムの相対的な回転位相を変更可能に構成したものである。
この場合、従動ギヤと布押えカムと糸払いカムとがこの順序でカム支持軸に配置され、ているため、カム支持軸が従動ギヤを介して、電動アクチュエータで駆動される駆動ギヤで駆動されるため、糸払いカムは電動アクチュエータから遠ざかった位置にあり、電動アクチュエータに邪魔さることなく、第2固定手段の固定解除操作を行う。しかも、第2固定手段を介して布押えカムに対する糸払いカムの相対的な回転位相を変更するだけで、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを、適宜変更できる。
請求項6に係るミシンは、請求項3〜5の何れかの発明において、前記カム支持軸の両端部を夫々枢支する1対の平行な支持壁部を含む門形の支持部材を設け、第1,第2固定手段を外部から操作可能に構成したものである。この場合、カム支持軸はその両端部において、門形の支持部材の1対の平行な支持壁部で支持されるため、これら1対の支持壁部間の殆どが開放され、その開放部を介して第1,第2固定手段を外部から操作できる。
請求項7に係るミシンは、請求項6の発明において、前記電動アクチュエータは、門形の支持部材のうちの従動ギヤに近い支持壁部に固定されているものである。この場合には、電動アクチュエータを、従動ギヤに接近した支持壁部に固定するだけで、駆動ギヤを従動ギヤに噛合できる。
請求項8に係るミシンは、請求項2〜7の何れかの発明において、前記第2固定手段は、少なくとも、糸払いカムを第2カム軸に固定する固定ビスを有するものである。この場合、ドライバ等の簡単な工具を用いて固定ビスを緩めるだけで、糸払いカムの第2カム軸に対する固定を解除できる。
請求項9に係るミシンは、請求項1〜8の何れかの発明において、前記布押えカムと前記糸払いカムとの相対位置を変更する際に目安となるマークを、布押えカムと糸払いカムの少なくとも一方に設けたものである。この場合、マークを有効活用して目安にしながら、布押えカムと糸払いカムとの相対位置を変更する。また、そのマークにより、相対位置変更の有効範囲を指示でき、その変更有効範囲外への調整を規制できる。
請求項1の発明によれば、布押えカムと、糸払いカムと、布押えカムと糸払いカムを共通に駆動する1つの電動アクチュエータとを備え、布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを変更する為に、布押えカムと糸払いカムとの相対位置を変更可能に構成したので、布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、適宜所望の時期に変更できるようになり、ワイパーによる糸払い動作を布押えで加工布を押圧する直前に行うことができ、縫針の目穴から垂れ下がる上糸端部の布押えによる挟み込みを、確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、布押えカムと糸払いカムとを備え、布押えカムを支持する回転可能な第1カム軸と、布押えカムを第1カム軸に固定解除可能に固定する第1固定手段と、糸払いカムを支持する回転可能な第2カム軸と、糸払いカムを第2カム軸に固定解除可能に固定する第2固定手段と、第1,第2カム軸を共通に駆動する1つの電動アクチュエータとを備え、第1,第2固定手段の少なくとも1つを介して、押えカムと糸払いカムのうちの何れか一方のカムに対する他方のカムの相対的な位相位置を変更可能に構成したので、布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、適宜所望の時期に変更できるため、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項3の発明によれば、前記第1,第2カム軸を一本のカム支持軸により構成し、布押えカムと糸払いカムとカム支持軸の少なくとも1つに従動ギヤを一体に回転するように設け、電動アクチュエータで駆動される駆動ギヤを従動ギヤに噛み合わせたので、布押えカムを第1固定手段により固定し、糸払いカムを第2固定手段により固定し、従動ギヤを電動アクチュエータの駆動ギヤで駆動できるため、これら布押えカムと糸払いカムと従動ギヤのカム支持軸への取付け作業を簡単化することができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記カム支持軸に、従動ギヤと布押えカムと糸払いカムとをこの順序に配置し、第2固定手段を介して布押えカムに対する糸払いカムの相対的な回転位相を変更可能に構成したので、第2固定手段の固定解除操作を、電動アクチュエータに邪魔さることなく行うことができ、操作性がよくなる。しかも、第2固定手段を介して布押えカムに対する糸払いカムの相対的な回転位相を変更するだけで、布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、所望の時期に変更できるため、糸払い動作の変更作業を簡単化することができる。その他請求項3又は4と同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記カム支持軸の両端部を夫々枢支する1対の平行な支持壁部を含む門形の支持部材を設け、第1,第2固定手段を外部から操作可能に構成したので、これら第1,第2固定手段の操作を簡単化でき、操作性が向上するとともに、糸払い動作のタイミングの変更操作を迅速に行うことができる。その他請求項3〜5の何れかと同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記電動アクチュエータは、門形の支持部材のうちの従動ギヤに近い支持壁部に固定されているので、電動アクチュエータを、従動ギヤに接近した支持壁部に固定するだけで、駆動ギヤを従動ギヤに噛合でき、布押え機構及び糸払い機構の為の駆動系を簡単化することができる。その他請求項6と同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記第2固定手段は、少なくとも、糸払いカムをカム支持軸に固定する固定ビスを有するので、ドライバ等の簡単な工具を用いて固定ビスを緩めるだけで、糸払いカムのカム支持軸に対する固定を解除でき、操作性を向上させることができる。その他請求項2〜7の何れかと同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、前記布押えカムと前記糸払いカムとの相対位置を変更する際に目安となるマークを、布押えカムと糸払いカムの少なくとも一方に設けたので、そのマークを有効活用して目安にしながら、布押えカムと糸払いカムとの相対位置を容易に変更でき、変更操作の操作性を向上でき、変更作業の迅速化を図ることができる。更に、そのマークにより、相対位置変更の有効範囲を指示できるため、その変更有効範囲外への調整を規制することができる。その他請求項1〜8の何れかと同様の効果を奏する。
本実施形態における閂止めミシンは、カム支持軸に固定解除可能に固定ビスで夫々固定した布押えカムと糸払いカムとを、布押えと糸払いに共通の押えワイパー駆動モータで駆動するようにし、糸払いカムの固定ビスを緩めて糸払いカムの布押えカムに対する相対位置を変更可能にしてある。
図1,図2に示すように、電子閂止めミシン1は、作業テーブル8上に載置され、ベッド部2と、ベッド部2の後端部から上方に立設する脚柱部5と、脚柱部5の上端部からベッド部2と対向するように前方へ延びるアーム部6等から構成されている。
脚柱部5及びアーム部6には、針棒10を介して縫針11を上下駆動するためのミシンモータ9、ミシンモータ9の駆動力を主軸を介して縫針11に伝達する駆動力伝達機構などが設けられているが、公知の技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。また、アーム部6の前端部である頭部7の内部に、針棒10を上下動させる針棒上下動機構が設けられるとともに、糸切り機構により切断された上糸端部17を払うワイパー60が、正面視にて時計回り及び反時計回りに揺動可能に枢支されている。このワイパー60は後述する糸払い機構52により糸払い作動するようになっている。
ベッド部2は、脚柱部5が立設されるベッド本体部3と、ベッド本体部3から前方に延びるシリンダベッド部4からなる。ベッド部2には、図示を省略するが、後述する布押え機構20と針板12及び送り台13を前後方向(Y方)及び左右方向(X方向)に移動させる布送り機構(図示略)と、縫針11の上下動と調時して閂止め縫目を形成する垂直釜14と、ミシンモータ9からの回転駆動力を垂直釜14に伝達する下軸15、縫製終了時に上糸と下糸を切断する糸切り機構(図示略)などが設けられている。
次に、布押え24を上下動させる布押え機構20について説明する。布押え機構20は、ベッド部2の上面に配設された送り台13上に設けられ、送り台13と共に前後方向及び左右方向に移動される。
図1〜図4に示すように、側面視にて湾曲状で片持ち状に支持された押え腕21の基端部(後端部)が送り台13の上面に固定され、押え腕21の先端部には、左右1対の布押え24を支持するための拡大された押え取付け部21aが形成されている。押え腕21の前後方向中央部には、左右方向向きの枢支軸22が固定され、押え腕21の左右両側に、前後方向に延びる押え腕レバー23が夫々配設され、各押え腕レバー23はその前後方向の略中央部において枢支軸22に回動可能に枢支されている。
押え腕レバー23の先端部は、押え取付け部21aに上下動可能に支持された左右1対の布押え24の係合穴に後方から夫々挿通して、布押え24に係合している。押え腕レバー23の後端部は、バネガイド軸25の上端部に回動可能に連結されている。バネガイド軸25の下端部は、押え腕21のバネ受け部材26に、上下方向に摺動可能に支持されている。圧縮コイルバネ27は、バネガイド軸25のバネ受け部と、バネ受け部材26のバネ受け部とに亙ってバネガイド軸25に外装されている。
その為、1対の押え腕レバー23は圧縮コイルバネ27のバネ力により、図1,図3において、枢支軸22を介して反時計回りに弾性付勢され、両布押え24がその下降位置において常に針板12上面に押圧されている。一方、押え腕レバー23の枢支軸22よりも後側の左右両側に、押え作動板28がボルト29により夫々固定されている。
そこで、後述するように、上下動部材47の下降動作により押え作動板28を下方に押圧することにより、左右1対の押え腕レバー23は圧縮コイルバネ27のバネ力に抗して、枢支軸22を回動支点として時計回りに回動するので、布押え24が針板12よりも上側の上昇位置に上昇する。ここで、押え作動板28は、圧縮コイルバネ27のバネ力により、上下動部材47の下端面に常に当接しており、上下動部材47と押え作動板28との間に隙間が発生することはない。
図2〜図4に示すように、脚柱部5の後側を覆うように設けられたカバー部材30の内部において、略U字状の固定枠(これが門型の支持部材に相当する)31がフレームに取付けられており、その固定枠31の右側壁部31a(これが支持壁部に相当する)に押えワイパー駆動モータ32(これが電動アクチュエータに相当する)が固定され、その押えワイパー駆動モータ32の駆動軸に駆動ギヤ33が固定されている。この場合、固定枠31の連結壁部は下側であり、その後方側と上方側とは夫々開放されている。
固定枠31の右側壁部31aと左側壁部(これが支持壁部に相当する)31bとに左右方向向きの1本のカム支持軸34が回転可能に枢支され、そのカム支持軸34には右側から、駆動ギヤ33に噛合する従動ギヤ35と、布押え動作させる布押えカム36と、糸払い動作させる糸払いカム53とがこの順序に配置され、夫々固定ビス37,38で固定されている。ここで、固定ビス37が第1固定手段に相当し、固定ビス38が第2固定手段に相当する。
但し、従動ギヤ35と布押えカム36とは一体成形されており、固定ビス37でカム支持軸34に固定解除可能に固定されている。また、押えワイパー駆動モータ32は、従動ギヤ35に近い右側壁部31aに固定されている。即ち、開放されている後方側から又は上方側から、ドライバ等の工具を用いて固定ビス38を緩めることで、布押えカム36に対する糸払いカム53の相対的な位相位置を微調節しながら変更可能になっている。
そのため、回転位相の基準となる布押えカム36に丸い基準マークMが刻印されている。更に、糸払いカム53には、その基準マークMの近傍位置に、所定間隔空けて2つの調節マークm1,m2が夫々刻印されている。調節マークm1を基準マークMに合わせると、生地厚が薄い加工布を縫製する場合であって、ワイパー60の糸払い動作の布押え動作に対する実行開始タイミングを遅らせる限界位置である。
また、調節マークm2を基準マークMに合わせると、生地厚が厚い加工布を縫製する場合であって、ワイパー60の糸払い動作の布押え動作に対する実行開始タイミングを早める限界位置である。このように、これらのマークM,m1,m2を有効活用して目安にしながら、布押えカム36に対する糸払いカム53の相対位置を容易に変更できる。
ここで、押えワイパー駆動モータ32は、布押え24を上下動させるとともに、ワイパー60を糸払いさせる共通の駆動モータである。従動ギヤ35の直径の方が駆動ギヤ33の直径よりも大きくなっている。また、回転カムである布押えカム36と糸払いカム53とは、図9に示すように、布押えカム36による布押え24の布押え動作と、糸払いカム53によるワイパー60の糸払い動作とが重複するような位相で、カム支持軸34に固定されている。それ故、押えワイパー駆動モータ32の回転により、駆動ギヤ33及び従動ギヤ35を介して、布押えカム36と糸払いカム53とが一体的に回転する。
図3,図4に示すように、固定枠31の右側壁部31aと左側壁部31bとの上端部に左右方向向きの枢支軸40が固定され、その枢支軸40に側面視にて略く字状の第1押えレバー41が回動可能に枢支され、第1押えレバー41の駆動側レバー部41aの下端に、布押えカム36のカム面に前方から当接可能な押え用コロ42が連結されている。第1押えレバー41の従動側レバー部41bに、前後方向向きの押え連竿43の後端部が連結され、押え連竿43の前端部はアーム部6のフレームに固定された枢支軸44に回動可能に枢支されたL字状の第2押えレバー45の駆動側レバー部45aに連結されている。
その第2押えレバー45の従動側レバー部45bにピン46が固着され、アーム部6のフレームに上下動可能に枢支された上下動部材47に前後方向に摺動可能な角コマ48にピン46が連結され、上下動部材47の下端に、押え作動板28を押し下げる水平状の板を備えている。ここで、第1押えレバー41の従動側レバー部41bとフレームとに引っ張りコイルバネ49が介装され、押え用コロ42が常に布押えカム36のカム面に押圧付勢されている。
それ故、押えワイパー駆動モータ32が正回転駆動されると、布押えカム36の湾曲状作動カム部36Aを押え用コロ42が移動するため、カム支持軸34は図3において時計回りに駆動され、第1押えレバー41が反時計回りに回動し、押え連竿43を介して第2押えレバー45が時計回りに回動し、上下動部材47が上昇して押え作動板28の押し下げが解除されるため、押え腕レバー23が反時計回りに回動し、押え腕レバー23の先端部に係合している布押え24が、図6に示す上昇位置から所定距離だけ下降した下降位置(図7参照)に移動する。
次に、縫製開始に際して布押え24が布押え動作するに際して、また縫製終了に際して糸切り機構により切断された上糸端部17をワイパー60により糸払い動作させる糸払い機構52について、図2〜図3,図5に基づいて説明する。
前述したように、脚柱部5の後側を覆うように設けられたカバー部材30の内部に、カム支持軸34を介して布押えカム36と一体的に回転する糸払いカム53が設けられ、側面視にて略く字状の第1糸払いレバー54が枢支軸40に回動可能に枢支され、第1糸払いレバー54の駆動側レバー部54aの下端に、糸払いカム53のカム面に前方から当接可能な糸払い用コロ55が連結されている。
第1糸払いレバー54の従動側レバー部54bに、前後方向向きの糸払い連竿56の後端部が連結され、糸払い連竿56の前端部はアーム部6のフレームに固定された枢支軸57に回動可能に枢支されたL字状の第2糸払いレバー58の駆動側レバー部58aに連結されている。
その第2糸払いレバー58の従動側レバー部58bは、上下向きの糸払いリンク59の上端部に連結されている。一方、図6に示すように、頭部7の顎部(下端部)7aにおいて、逆L字状のワイパー60の基端部が、顎部7aのフレームに固定された前後向きの枢支ボルト61で回動可能に枢支されている。そのワイパー60の駆動腕60aに糸払いリンク59の下端部が連結されている。ここで、第1糸払いレバー54の従動側レバー部54bとフレームとに引っ張りコイルバネ62が介装され、糸払い用コロ55が常に糸払いカム53のカム面に押圧付勢されている。
ところで、ワイパー60の先端部は前方に折り曲げ形成され、糸払い動作に際して、縫針11の目穴から下方に垂れ下がる上糸端部17を糸払い可能になっている。押えワイパー駆動モータ32が正回転駆動されるので、枢支軸34は図3において時計回りに駆動され、縫製開始に際して、布押え24の下降に調時して、糸払いカム53の湾曲状作動カム部53Aを糸払い用コロ55が移動するため、図3において、第1糸払いレバー54が時計回りに回動するとともに、糸払い連竿56を介して第2糸払いレバー58が反時計回りに回動する。
そのため、糸払いリンク59が下方に移動して、ワイパー60は、図6に示す振り位置から、図7に示す待機位置に揺動し、縫針11の目穴から垂れ下がる上糸端部17が縫針11の側方に糸払いされる。ここで、詳しくは説明しないが、縫製終了に伴って布押え24が上昇位置まで移動するのに調時して、ワイパー60は待機位置から振り位置に揺動する。
次に、このように構成された電子閂止めミシン1の作用及び効果について説明する。
生地厚が薄い加工布を縫製するに際しては、図4に示すように、固定ビス38を緩めて、糸払いカム53の調節マークm1を布押えカム36の基準マークMに合致するように、糸払いカム53の相対位置を調節する。即ち、これら布押えカム36と糸払いカム53の相対位置は、図5に示す位置関係となる。
この状態で、縫製開始に際して、図示外の足踏みペダルが踏込み操作された場合、押えワイパー駆動モータ32が約100°分だけ正回転駆動されるため、布押えカム36と糸払いカム53とが同期して同時に回転するため、図9に示すように、時点t1から布押え24が下降を開始するよりも遅れて、ワイパー60は時点t3から時点t5に亙って、振り位置から待機位置に揺動する。
即ち、時点t3と時点t5の略中間の時点t4であって、布押え24が生地厚の薄い加工布を押える直前の時点t4において、ワイパー60で上糸端部17を確実に糸払いする(図7参照)。それ故、ワイパー60で払った上糸端部17が布押え24で踏まれることがなく、縫製動作を正常に開始させることができる。
一方、生地厚が厚い加工布を縫製するに際しては、固定ビス38を緩めて、糸払いカム53の調節マークm2を布押えカム36の基準マークMに合致するように、糸払いカム53の相対位置を調節する。即ち、これら布押えカム36と糸払いカム53の相対位置は、図8に示す位置関係となる。
この状態で、縫製開始に際して、図示外の足踏みペダルが踏込み操作された場合、押えワイパー駆動モータ32が約100°分だけ正回転駆動されるため、布押えカム36と糸払いカム53とが同期して同時に、100°よりも少なく回転するため、図9に示すように、t1の時点から布押え24が下降を開始するのと略同時に、ワイパー60は時点t1から時点t3に亙って、振り位置から待機位置に揺動する。
即ち、時点t1と時点t3の略中間の時点t2であって、布押え24が生地厚の厚い加工布を押圧する直前の時点t2において、ワイパー60で上糸端部17を確実に糸払いを行う(図7参照)。それ故、この場合にも、ワイパー60で払った上糸端部17が布押え24で踏まれることがなく、縫製動作を正常に開始させることができる。
このように、固定枠31に設けたカム支持軸34に、一体成形された従動ギヤ35及び布押えカム36と、糸払いカム53とをこの順序に配置し、固定ビス37で従動ギヤ35及び布押えカム36を固定するとともに、固定ビス38で糸払いカム53を固定し、固定枠31の右側壁部31aに押えワイパー駆動モータ32が固定され、その押えワイパー駆動モータ32の駆動軸に固定した駆動ギヤ33が従動ギヤ35に噛合され、固定ビス38を介して布押えカム36に対する糸払いカム53の相対的な位相位置を変更可能に構成したので、布押え24の布押え動作に対するワイパー60の糸払い動作の相対的なタイミングを、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、適宜所望の時期に変更できるため、ワイパー60による糸払い動作を布押え24で加工布を押圧する直前に行うことができ、縫針11の目穴から垂れ下がる上糸端部17の布押え24による挟み込みを確実に防止することができる。
また、布押えカム36と糸払いカム53とカム支持軸34の少なくとも1つに従動ギヤ35を一体に回転するように設け、押えワイパー駆動モータ32の駆動ギヤ33を従動ギヤ35に噛合させたので、布押えカム36を固定ビス37により固定し、糸払いカム53を固定ビス38により固定し、従動ギヤ35を押えワイパー駆動モータ32の駆動ギヤ33で駆動できるため、これら布押えカム36と糸払いカム53と従動ギヤ33のカム支持軸34への取付け作業を簡単化することができる。
また、カム支持軸34に、従動ギヤ35と布押えカム36と糸払いカム53とをこの順序に配置し、固定ビス38を介して布押えカム36に対する糸払いカム53の相対的な回転位相を変更可能に構成したので、固定ビス38の固定解除操作を、押えワイパー駆動モータ32に邪魔さることなく行うことができ、操作性がよくなる。しかも、固定ビス38を介して布押えカム36に対する糸払いカム53の相対的な回転位相を変更するだけで、布押え24の布押え動作に対するワイパー60の糸払い動作の相対的なタイミングを、縫製に供する加工布の生地厚さに応じて、所望の時期に変更できるため、糸払い動作の変更作業を簡単化することができる。
また、カム支持軸34の両端部を夫々枢支する1対の平行な右側壁部31aと左側壁部31bを含む門形の固定枠31を設け、固定ビス37,38を外部から操作可能に構成したので、これら固定ビス37,38の操作を簡単化でき、操作性が向上するとともに、糸払い動作のタイミングの変更操作を迅速に行うことができる。
また、押えワイパー駆動モータ32は、門形の固定枠31のうちの従動ギヤ35に近い右側壁部31aに固定されているので、押えワイパー駆動モータ32を、従動ギヤ35に接近した右側壁部31aに固定するだけで、駆動ギヤ33を従動ギヤ35に噛合でき、布押え機構20及び糸払い機構52の為の駆動系を簡単化することができる。
また、糸払いカム53をカム支持軸34に固定ビス38で固定するので、ドライバ等の簡単な工具を用いて固定ビス38を緩めるだけで、糸払いカム53のカム支持軸34に対する固定を解除でき、操作性を向上させることができる。
また、布押えカム36と糸払いカム53との相対位置を変更する際に目安となる基準マークMを布押えカムに設けるとともに、糸払いカム53に調節マークm1,m2を設けたので、そのマークM,m1,m2を有効活用して目安にしながら、布押えカム36と糸払いカム53との相対位置を容易に変更でき、変更操作の操作性を向上でき、変更作業の迅速化を図ることができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕従動ギヤ35を、カム支持軸34と一体的に成形するようにしてもよく、或いは糸払いカム53と一体的に成形するようにしてもよい。この場合、従動ギヤ35はカム支持軸34又は糸払いカム53に含まれるため、部品点数を減らすことができる。
2〕従動ギヤ35と布押えカム36とを別体で構成してもよい。この場合、従動ギヤ35と布押えカム36の製作コストを低減することができる。
3〕板材からなり外周面にカム部を有するドーナツ状の布押えカム36を従動ギヤ35に固定して一体的に構成し、板材からなり外周面にカム部を有するドーナツ状の糸払いカム53を布押えカム36に隣接して配置し、
布押えカム36の外周近傍部に形成した円弧状のスリットを介して固定ビスにより、布押えカム36に対する糸払いカム53の相対位置を変更可能に取付けるようにしてもよい。この場合、固定ビスを緩めるだけで、円弧状のスリットを介して、糸払いカム53の布押えカム36に対する相対位置を周方向にズラせて適宜変更することができる。
4〕固定枠31を、平行な右側壁部31aと左側壁部31bと、これらを連結させる棒状の連結部材で連結するように構成してもよく、連結部材として、ミシンフレームを有効に利用するようにしてもよい。この場合には、固定枠31の製作コストを低減させることができるとともに、軽量化することが可能である。
5〕糸払いカム53に刻印する調節マークm1に代えて、薄い生地厚をイメージさせる模様を採用したり、調節マークm2に代えて、厚い生地厚をイメージさせる模様を採用するようにしてもよい。この場合、生地厚に応じたワイパー60の相対位置調節が簡単になる。
6〕押えワイパー駆動モータ32の駆動ギヤ33と従動ギヤ35とをタイミングベルトで連結する等、別体の動力伝達部材を介在させてもよい。
7〕図10に示すように、固定枠31Aに、第1カム軸34Aに加えて第2カム軸34Bを夫々固着する。第1カム軸34Aに、従動ギヤ35と糸払いカム53とを配置し、従動ギヤ35を固定ビス37により、糸払いカム53を固定ビス38で夫々固定解除可能に固定する。第2カム軸34Bに、従動ギヤ63と布押えカム36と一体化させて配置し固定ビス39で固定解除可能に固定し、押えワイパー駆動モータ32の駆動ギヤ33を従動ギヤ35,63に夫々噛合させるように構成してもよい。
この場合には、布押えカム36と糸払いカム53を分散させて配置する自由度を拡大させることができる。
8〕本発明は、以上説明した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加し、布押え24を布押え作動させる布押えカム36と、ワイパー60を糸払いする糸払いカム53を有する種々のミシンに本発明を適用することが可能である。
9〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る電子閂止めミシンの側面図である。 電子閂止めミシンの後方からの斜視図である。 電子閂止めミシンの内部構造の側面図である。 電子閂止めミシンの背面図である。 図4のE−E線縦断側面図である。 ワイパーが振り位置に位置する電子閂止めミシンの正面図である。 ワイパーが待機位置に位置する図6相当図である。 糸払いカムの回転位相を変更した図5相当図である。 布押えとワイパーの作動を示すタイムチャートである。 変更形態に係る図4相当図である。 従来技術を説明する図9相当図である。
符号の説明
1 電子閂止めミシン
11 縫針
24 布押え
31 固定枠
31a 右側壁部
31b 左側壁部
32 押えワイパー駆動モータ
33 駆動ギヤ
34 カム支持軸
34A 第1カム軸
34B 第2カム軸
35 従動ギヤ
36 布押えカム
37 固定ビス
38 固定ビス
53 糸払いカム
60 ワイパー

Claims (9)

  1. 布押えを上下動させるための布押えカムと、縫針の目穴から垂れ下がる上糸端部を縫針の側方に糸払いするワイパーを糸払い作動させるための糸払いカムと、前記布押えカムと前記糸払いカムを共通に駆動する1つの電動アクチュエータとを備えたミシンにおいて、 前記布押えの布押え動作に対するワイパーの糸払い動作の相対的なタイミングを変更する為に、布押えカムと糸払いカムとの相対位置を変更可能に構成したことを特徴とするミシン。
  2. 布押えを上下動させるための布押えカムと、縫針の目穴から垂れ下がる上糸端部を縫針の側方に糸払いするワイパーを糸払い作動させるための糸払いカムとを備えたミシンにおいて、
    前記布押えカムを支持する回転可能な第1カム軸と、
    前記布押えカムを第1カム軸に固定解除可能に固定する第1固定手段と、
    前記糸払いカムを支持する回転可能な第2カム軸と、
    前記糸払いカムを第2カム軸に固定解除可能に固定する第2固定手段と、
    前記第1,第2カム軸を共通に駆動する1つの電動アクチュエータとを備え、
    前記第1,第2固定手段の少なくとも1つを介して、前記押えカムと糸払いカムのうちの何れか一方のカムに対する他方のカムの相対的な位相位置を変更可能に構成したことを特徴とするミシン。
  3. 前記第1,第2カム軸を一本のカム支持軸により構成し、前記布押えカムと糸払いカムとカム支持軸の少なくとも1つに従動ギヤを一体に回転するように設け、前記電動アクチュエータで駆動される駆動ギヤを前記従動ギヤに噛み合わせたことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記従動ギヤは、前記布押えカムと糸払いカムとカム支持軸の少なくとも1つと一体に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 前記カム支持軸に、前記従動ギヤと布押えカムと糸払いカムとをこの順序に配置し、第2固定手段を介して布押えカムに対する糸払いカムの相対的な回転位相を変更可能に構成したことを特徴とする請求項3又は4に記載のミシン。
  6. 前記カム支持軸の両端部を夫々枢支する1対の平行な支持壁部を含む門形の支持部材を設け、前記第1,第2固定手段を外部から操作可能に構成したことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のミシン。
  7. 前記電動アクチュエータは、前記門形の支持部材のうちの前記従動ギヤに近い支持壁部に固定されていることを特徴とする請求項6に記載のミシン。
  8. 前記第2固定手段は、少なくとも、前記糸払いカムを前記第2カム軸に固定する固定ビスを有することを特徴とする請求項2〜7の何れかに記載のミシン。
  9. 前記布押えカムと前記糸払いカムとの相対位置を変更する際に目安となるマークを、前記布押えカムと前記糸払いカムの少なくとも一方に設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のミシン。
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