JP2003326037A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2003326037A JP2002137177A JP2002137177A JP2003326037A JP 2003326037 A JP2003326037 A JP 2003326037A JP 2002137177 A JP2002137177 A JP 2002137177A JP 2002137177 A JP2002137177 A JP 2002137177A JP 2003326037 A JP2003326037 A JP 2003326037A
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    • D05B65/02Devices for severing the needle or lower thread controlled by the sewing mechanisms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミシンにおいて、糸切り機構および押え上げ
機構を駆動する駆動手段を組み付ける際の労力を格段に
低減させるとともに、ミシンの低コスト化、省スペース
化および美観の向上を図る。 【解決手段】 ミシンベッド2、ミシン立胴部3および
ミシンアーム4からなるミシン頭部1と、糸切り機構1
0と、押え上げ機構30と、これら両機構を駆動する駆
動手段と、を備えるミシンにおいて、駆動手段は単一の
パルスモータ6であり、このパルスモータ6はミシン立
胴部3の後方側壁3aの近傍に配置される。パルスモー
タ6の回転駆動力が、カム部材、糸切り連結部材および
押え上げ連結部材を介して糸切り機構10および押え上
げ機構30に伝達されて、これら両機構が駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンに関し、特
に、糸切り機構および押え上げ機構を備えるミシンに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、縫製後に糸を切断するための糸切
り機構と、布押えを上昇させる押え上げ機構と、これら
両機構を駆動する駆動手段を備え、この駆動手段を制御
して両機構を駆動するミシンが提案され、実用化されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、これら糸切り
機構と押え上げ機構とを、ソレノイド等からなる別々の
駆動手段で駆動させていたため、これら複数の駆動手段
を準備するためのコストがかかっていた。
【0004】また、閂止めミシンに代表されるように比
較的狭幅のミシン頭部を有するミシンにこれら複数の駆
動手段を組み付ける際には、種々の問題があった。すな
わち、ミシン頭部はミシンベッド、ミシン立胴部および
ミシンアームから構成されるが、このミシン立胴部やミ
シンアームの内部には、針を上下動させる主軸や各種部
材が配置されるため、これら複数の駆動手段をミシン立
胴部の内部にさらに組み付けるには、きわめて煩雑な作
業が必要であった。
【0005】一方、これら複数の駆動手段をミシン立胴
部の外部に配置する場合には、配置場所によってはミシ
ン頭部の省スペース化が困難となっていた。また、ミシ
ン立胴部の外部に複数の駆動手段を配置すると、配置場
所によってはミシン頭部の形状がいびつとなり、その美
観が損なわれることとなっていた。
【0006】また、糸切り機構と押え上げ機構とを単一
のアクチュエータで駆動することも行われていたが、制
御や機構が複雑になり、省スペース化を図ることはでき
なかった。
【0007】本発明の課題は、ミシンにおいて、糸切り
機構および押え上げ機構を駆動する駆動手段を組み付け
る際の労力を格段に低減させるとともに、ミシンの低コ
スト化、省スペース化および美観の向上を図ることであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば図1から図6に示す
ように、略水平なミシンベッド(2)、前記ミシンベッ
ド上に立設された筒状側壁からなるミシン立胴部
(3)、および、前記ミシン立胴部の上端に連接され前
記ミシンベッドと対向するように略水平方向に延在する
ミシンアーム(4)からなるミシン頭部(1)と、糸を
切断する糸切り機構(10)と、布押えを上昇させる押
え上げ機構(30)と、これら両機構を駆動する駆動手
段と、を備えるミシンにおいて、前記駆動手段は、単一
の駆動モータ(パルスモータ6)であって、前記駆動モ
ータは、前記ミシン立胴部の前記ミシンアームの延在方
向と反対側の側壁(3a)の近傍に配置され、前記駆動
モータの回転駆動力を、前記糸切り機構に対応した駆動
力に変換する第1カム(糸切りカム部61)と、前記押
え上げ機構に対応した駆動力に変換する第2カム(押え
上げカム部62)と、を有する駆動カム手段(カム部材
60)を備え、前記駆動モータと前記糸切り機構とは、
一端が前記第1カムの所定の摺動部(カム溝61a)を
摺動し、他端が前記糸切り機構に連結されてミシンベッ
ド内を挿通する糸切り連結部材(糸切りリンク11およ
び糸切り連結棒13)によって連結され、前記駆動モー
タと前記押え上げ機構とは、一端が前記第2カムの所定
の摺動部(カム面62a)を摺動し、他端が前記押え上
げ機構に連結されてミシンアーム内を挿通する押え上げ
連結部材(押え上げリンク31および押え駆動リンク3
2)によって連結され、前記駆動モータの回転駆動力
が、前記糸切り連結部材および前記押え上げ連結部材を
介して前記糸切り機構および前記押え上げ機構に伝達さ
れて、これら両機構が駆動されることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、糸切り機構
と押え上げ機構とを駆動する駆動手段を単一の駆動モー
タで構成するとともに、駆動モータの回転駆動力を糸切
り機構および押え上げ機構に対応した駆動力に変換する
駆動カム手段を備え、駆動モータと糸切り機構とがミシ
ンベッド内を挿通する糸切り連結部材によって連結さ
れ、駆動モータと押え上げ機構とがミシンアーム内を挿
通する押え上げ連結部材によって連結され、駆動モータ
の回転駆動力が糸切り連結部材および押え上げ連結部材
を介して糸切り機構および押え上げ機構に伝達されてこ
れら両機構が駆動されるので、糸切り機構および押え上
げ機構を、単一の駆動モータによって駆動することがで
きる。
【0010】従って、従来のミシンのように複数の駆動
手段を準備する必要がないので、ミシンの低コスト化を
達成することができることに加え、駆動手段を組み付け
る作業を格段に簡素化することができる。
【0011】また、請求項1記載の発明によれば、単一
の駆動モータが、ミシン立胴部のミシンアームの延在方
向と反対側の側壁に配置され、駆動モータの駆動力を糸
切り機構および押え上げ機構に伝達するそれぞれの連結
部材がミシンベッド内およびミシンアーム内に挿通され
て駆動力が両機構に伝達されるため、ミシンベッド内お
よびミシンアーム内には最小限のスペースを確保するだ
けでよく、ミシンの小型化および省スペース化を図るこ
とができるとともに、ミシン頭部の美観を向上させるこ
とができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のミ
シンにおいて、例えば図1から図3に示すように、前記
駆動カム手段(カム部材60)は、前記糸切り連結部材
(糸切りリンク11および糸切り連結棒13)と前記押
え上げ連結部材(押え上げリンク31および押え駆動リ
ンク32)の間に配置されていることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明によれば、駆動カム手
段は、ミシンベッド内を挿通する糸切り連結部材と、ミ
シンアーム内を挿通する押え上げ連結部材との間に配置
されているので、駆動モータの回転駆動力を、これら駆
動カム手段、糸切り連結部材および押え上げ連結部材を
介して、糸切り機構および押え上げ機構にきわめて効率
的に伝達することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0015】本実施の形態においては、本発明に係るミ
シンの一例として、本縫いによりジグザグ縫いなどを形
成する閂止めミシンについて説明することとする。本実
施の形態に係る閂止めミシンは、図示しないメモリに記
憶されている所定の縫製パターンに従って縫い針とボビ
ンとの協働により縫製を行い、縫製後は、縫製パターン
内に含まれる糸切りコマンドや押え上げコマンドに従っ
て所定のタイミングで糸切り・押え上げの動作を開始す
るものである。
【0016】図1は、本実施の形態に係る閂止めミシン
のミシン頭部1の概略側面図である。ミシン頭部1は、
ミシンベッド2と、ミシン立胴部3と、ミシンアーム4
と、を有している。
【0017】ミシンベッド2は、縫製作業の際に布地を
載置するための略水平な針板2aを備えており、その内
部には、(図示していない)ボビンや、後述する糸切り
機構10を構成する糸切り連結棒13等が挿通されてい
る。
【0018】ミシン立胴部3は、ミシンベッド2上に立
設された筒状側壁から構成されており、ミシンベッド2
の後方(図1の紙面右側)に配置されている。ミシン立
胴部3の後方側壁(後述するミシンアーム4の延在方向
と反対側の側壁)3aの上部には、縫い針を駆動するた
めの主モータ5が取り付けられている。また、この主モ
ータ5の下方には、後述する糸切り機構10および押え
上げ機構30を駆動するための駆動手段であるパルスモ
ータ6が取り付けられている。
【0019】ミシンアーム4は、このミシン立胴部3の
上端に連接されミシンベッド2と対向するように略水平
方向に延在する筐体であり、その内部には、主モータ5
の回転駆動力を縫い針に伝達するための(図示されてい
ない)主軸や、この主軸の回転運動を縫い針の鉛直方向
の往復運動に変換するための(図示されていない)カム
機構等が配置されている。
【0020】ミシンアーム4の下方には、縫製作業中に
ミシンベッド2の針板2a上に配置された布地を押える
ための布押え7が配置されている。この布押え7は、布
押え駆動機構8によって上下に移動可能とされている。
また、このミシンアーム4の内部には、後述する押え上
げ機構30を構成する押え駆動リンク32等が挿通され
ている。
【0021】なお、図1においては、後述する糸切り機
構10の糸切り連結棒13と、後述する押え上げ機構3
0の押え駆動リンク32と、これら糸切り機構10およ
び押え上げ機構30を駆動するパルスモータ6と、の位
置関係を明らかにするために、ミシンベッド2、ミシン
立胴部3およびミシンアーム4を2点鎖線で示してい
る。本実施の形態に係る閂止めミシンをミシン立胴部3
の後方から見た場合の拡大斜視図を、図2に示した。
【0022】本実施の形態に係る閂止めミシンは、ミシ
ンベッド2の針板2a上に載置された布地から針板2a
の下方のボビンへと連なる下糸を、縫製作業終了直後に
切断するための糸切り機構10と、縫製作業の前後に布
押え7を上昇させる押え上げ機構30と、を備えてい
る。以下、図3ないし図6を用いて、これら糸切り機構
10および押え上げ機構30について説明する。
【0023】図3は、糸切り機構10および押え上げ機
構30の構成を説明するための説明図であり、図4は、
糸払い機構50の構成を説明するためのものであって図
3の前方(矢印IVの方向)から糸払い機構50を見た場
合の拡大斜視図である。また、図5は、糸切り機構10
を構成する固定メス部材14と可動メス部材15の糸切
り時の動作を示す平面図である。図6(a)は、(後述
する)カム部材60の斜視図であり、図6(b)は、カ
ム部材60の糸切りカム部61を示す平面図であり、図
6(c)は、カム部材60の押えカム部62を示す平面
図である。
【0024】まず、糸切り機構10の構成について説明
する。糸切り機構10は、糸切りリンク11、糸切り連
結棒13、固定メス部材14、可動メス部材15等から
構成される。
【0025】糸切り連結部材としての糸切りリンク11
は、途中でわずかに屈曲した細長い棒状に形成されてい
る。糸切りリンク11の上端部には、図7に示すよう
に、後述するカム部材60の糸切りカム部61のカム溝
61aに嵌合する嵌合ピン11aが設けられている。ま
た、糸切りリンク11は、屈曲部11bにおいて、ミシ
ン立胴部3の後方側壁3aに設けられたフレーム3b
に、支持ピン12によって回動自在に取り付けられてい
る(図2参照)。
【0026】糸切りリンク11の下端部11cは、糸切
り連結棒13の後端部とともに回動自在な状態で、取付
板16に対してネジ17によって取り付けられている。
取付板16の端部には、遮光板18aを有する遮光部材
18が固定されている。一方、遮光部材18の近傍に
は、フォトインタラプタ19が、ミシンベッド2の後方
側壁に設けられたフレーム2bに固定されている(図2
参照)。このフォトインタラプタ19は、糸切り機構1
0の原点位置を検出するもので、フォトインタラプタ1
9の発光素子と受光素子の間に遮光板18aが位置して
いる状態のとき、原点位置にある旨の信号を前記制御回
路に出力するようになっている。
【0027】糸切り連結部材としての糸切り連結棒13
は、上方に少しずつ向かうように所定箇所で屈曲してい
る細長い棒状の部材であり、その先端部13aは針板2
aの下方にまで達している。図5に示すように、先端部
13aには、ネジ21を介して可動メス連結部材20が
回動自在に連結されている。さらに、可動メス連結部材
20上に糸切りレバー23が固定されている。可動メス
連結部材20と糸切りレバー23には、針板2aに固定
されている連結ピン22が挿通し、可動メス連結部材2
0と糸切りレバー23は、連結ピン22を中心にともに
回動可能となっている。糸切りレバー23の先端には可
動メスリンク24の一端部24aが回動自在に接続され
ている。
【0028】可動メスリンク24の他端部24bに対し
て、回動自在に可動メス部材25の中央部分が連結され
ている。可動メス部材15の端部15aは、止めネジ2
5に対して回動自在に取り付けられている。止めネジ2
5は針板2aに固定されている。可動メス部材15の先
端には、切断動作時に下糸を切断することなく払う糸払
い部15bと、糸払い部15bで払った糸を捕捉するも
ので内側に湾曲している糸捕捉部15cと、さらに糸を
切断するための可動刃15dが形成されている。可動メ
ス部材15の近傍には、針板2aにネジ止めされている
固定メス部材14が設けられ、固定メス部材14の先端
には、可動刃15dとの間で下糸を挟持しこれを切断す
る固定刃14aが形成されている。
【0029】次に、糸切り機構10の動作について説明
する。前記した構成を要する糸切り機構10は、縫製中
は、図5(a)の状態であって、縫製が終了すると、後
述する押え上げ機構30の動作前に、カム部材60によ
って、糸切りリンク11が支持ピン12を中心に図3の
反時計方向(矢印A方向)に回動し、その下端部は前方
に移動する。これによって、図5(b)に示すように、
糸切り連結棒13が前方に移動して、ネジ21を介して
可動メス連結部材20が押されることから、連結ネジ2
2を中心に可動メス連結部材20及び糸切りレバー23
が回転する。
【0030】この糸切りレバー23の動作により、その
先端に接続された可動メスリンク24が後方に押され、
可動メス部材15は止めネジ25を中心に時計方向に回
転する。この回転動作により、糸払い部15bによっ
て、(図示していない)上糸および下糸がさばかれ、切
断すべき上糸と下糸のみが糸捕捉部15cと固定刃14
aとの間に位置するようになる。
【0031】一方、糸切りリンク11が支持ピン12を
中心に時計方向に回動し、その下端部が後方に戻ると、
糸切り機構10を構成する各部材が逆の動作をする。つ
まり、可動メス部材15は、図5(b)の状態から元に
戻るように回転動作し、そのとき糸捕捉部15cによっ
て上糸および下糸を捕捉しながら回動することで、固定
刃14aに上糸および下糸が近づいていき、図5(c)
に示すように、可動刃15dと固定刃14aが合致し、
糸が切断される。可動メス部材15はそのまま逆転を続
け、図5(a)の状態に戻る。
【0032】次いで、押え上げ機構30の構成について
説明する。押え上げ機構30は、押え上げリンク31、
押え駆動リンク32、押え駆動腕35、押え駆動脚36
等から構成される。
【0033】押え上げ連結部材としての押え上げリンク
31は、略くの字型に形成され、屈曲部31bにおい
て、ミシン立胴部3の後方側壁3aに設けられたフレー
ム3cに、支点ピン42によって回転自在に取り付けら
れている(図2参照)。押え上げリンク31の下端部3
1cにはコロ43(図7参照)が固定され、このコロ4
3は後述するカム部材60の押えカム部62のカム面6
2a(図6(a)、(c)参照)に当接している。
【0034】なお、図3には示されていないが、押え上
げリンク31には、裏面側に突出させた小ピンが設けら
れている。この小ピンには巻きバネ44が掛けられてお
り、押え上げリンク31は、この巻きバネ44によりコ
ロ43が押えカム部62のカム面62aに当接するよう
常に付勢されている。押え上げリンク31の上端部31
aには、押え駆動リンク32の一端部32aが回動自在
に連結されている。
【0035】押え上げ連結部材としての押え駆動リンク
32は、長尺な平棒状の部材であり、その他端部32b
は、連動アーム33の下端部に回動自在に接続されてい
る。押え駆動リンク32の一端部32aの近くの側面に
は、水平方向に曲げられた遮光板41aを有する遮光部
材41が固定されている。一方、その遮光部材41の近
傍には、発光素子と受光素子からなるフォトインタラプ
タ40が、ミシンアーム4内部のフレームに固定されて
いる。このフォトインタラプタ40は、押え上げ機構3
0の原点位置を検出するもので、フォトインタラプタ4
0の発光素子と受光素子の間に遮光板41aが位置して
いる状態のとき、原点位置にある旨の信号を図示しない
制御回路に出力するようになっている。
【0036】連動アーム33は、その上端部において、
ミシンアーム4に回転自在に支持された軸部材34に対
して、抱き締め固定されており、さらに軸部材34に対
して、連動アーム33の裏側において、横長に形成され
た押え駆動腕35が抱き締め固定され軸部材34を支点
として揺動するようになっている。従って、連動アーム
33が軸部材34を支点として揺動すると、押え駆動腕
35も、連動アーム33の揺動に連動して軸部材34を
支点として揺動するようになっている。この押え駆動腕
35の前端部35aには、上下に長い押え駆動脚36が
回動自在に連結されている。
【0037】押え駆動脚36は、水平方向の断面が略コ
字状に形成され、その下縁部36aは下降した際に、布
押え7を駆動する布押え駆動機構8の当接ピン8aに当
接するようになっている。押え駆動脚36の途中には、
横長の支持棒37の一端部が回動自在に支持されてい
る。支持棒37の他端部は、ミシンアーム4内部のフレ
ームにピン38を介して回動自在に取り付けられ、押え
駆動脚36の下降時の方向は支持棒37によって規制さ
れるようになっている。
【0038】なお、押え駆動脚36と、その下方に位置
する布押え駆動機構8の当接ピン8aとの間には、所定
寸法の間隙が設けられている。このため、押え駆動脚3
6は、下降し始めてからこの間隙分だけ遅れて布押え駆
動機構8の当接ピン8aに当接するようになっている。
【0039】また、布押え駆動機構8は、当接ピン8a
に連結されて軸部材8bを中心に回動可能な布押え駆動
リンク8cを有している。押え上げ機構30の押え駆動
脚36が下降して当接ピン8aが下方に移動すると、布
押え駆動リンク8cが軸部材8bを中心に図3において
反時計回りで回動する。布押え駆動リンク8cの当接ピ
ン8aと反対側の端部には布押え7が固定されており、
このような布押え駆動リンク8cの回動動作によって、
布押え7が上方に移動することとなる。
【0040】本実施の形態に係る閂止めミシンの押え上
げ機構30には、糸切り機構10によって上糸が切断さ
れた後であって布押え7が上昇する前に、縫い針から布
地に連なる上糸を払い、縫い針側の糸端を布地上に引き
出す糸払い機構50が連結されている。以下、図3およ
び図4を用いて、糸払い機構50の構成について説明す
る。
【0041】糸払い機構50は、ワイパ連結リンク5
1、ワイパL型リンク52、ワイパ連結板56、ワイパ
58等から構成される。糸払い機構50のワイパ連結リ
ンク51の後端部51aは、押え上げ機構30の連動ア
ーム33の途中に接続される。ワイパ連結リンク51の
前端部51bには、横長に形成された横孔51cが形成
されている。前端部51bの近くには、略L字状に形成
され屈曲部分で取り付けネジ55を介して回動可能にミ
シンアーム4内部のフレームに取り付けられているワイ
パL型リンク52が設けられ、この上端に固定された係
合ピン52aが、ワイパ連結リンク51の横孔51cに
挿通している。
【0042】ワイパ連結リンク51の裏面側には、ミシ
ンアーム4内部のフレームに一端が掛けられたコイルバ
ネ53が取り付けられている。コイルバネ53の他端は
係合ピン52aに掛けられ、これにより、ワイパL型リ
ンク52は、常に図3における後方に付勢されている。
【0043】ただし、ワイパL型リンク52の近傍に
は、ストッパピン54がミシンアーム4内部のフレーム
に固定されて突出しており、ワイパL型リンク52がコ
イルバネ53の付勢力により後方に移動しても、ストッ
パピン54に当接したところで停止するようになってい
る。
【0044】なお、コイルバネ53の(図3に示した)
後方への付勢力は、ワイパL型リンク52をワイパ連結
リンク51ごと押え上げ機構30に抗して後方に引くほ
ど強いものではない。よって、押え上げ機構30が作動
し、ワイパ連結リンク51が後方に移動したときにの
み、コイルバネ53は、係合ピン52aを介して、ワイ
パL型リンク52を後方に引いて移動させることができ
る。
【0045】ワイパL型リンク52の前側端部には、上
下方向に長く形成されているワイパ連結板56が回動自
在に接続されている。ワイパ連結板56の下端には後方
に延出する延出部56aが形成されている。一方、ワイ
パ連結板56の近傍には、ミシンアーム4内のフレーム
に固定された支持板57が固定されている。支持板57
には、平面視略L型に形成されたワイパ58がその屈曲
部分において取り付けネジ59によって回動自在に接続
されている(図4参照)。
【0046】ワイパ58の一端部58aは、延出部56
aに回動自在に連結されている。ワイパ58の下端部に
は前方に突出するように形成された糸払い部58bが設
けられ、この糸払い部58bによって上糸を払うように
なっている(図4参照)。
【0047】次に、押え上げ機構30および糸払い機構
50の動作について説明する。前記した構成を有する押
え上げ機構30および糸払い機構50は、上糸及び下糸
の切断後に、押え上げリンク31が、図3における反時
計方向(矢印B方向)に回動すると、押え駆動リンク3
2が後方に引かれる。この動作によって、連動アーム3
3が軸部材34を中心に後方に揺動することで、押え駆
動腕35も軸部材34を中心に時計方向に回動する。こ
の押え駆動腕35の回動に従って、押え駆動脚36が支
持棒37に規制されながら下降する。
【0048】一方、連動アーム33の後方への揺動によ
り、ワイパ連結リンク51が後方に移動するので、横孔
51c内の係合ピン52aもコイルバネ53の付勢力に
よって後方に移動し、これによって、ワイパL型リンク
52は取り付けネジ55を中心に反時計方向に回転す
る。この回転によりワイパ連結板56が上昇し、この上
昇により、ワイパ58の一端部58aが上昇し、ワイパ
58は、取り付けネジ59を中心に図3における反時計
方向に回動し、糸払い部58bによって上糸を払う。
【0049】なお、ワイパL型リンク52は、ストッパ
ピン54に当接したところで回転を停止し、ワイパ連結
リンク51がそれ以上後方に移動した分は、係合ピン5
2aが横孔51cに沿って摺動し、ワイパL型リンク5
2の動作に影響を及ぼさないようにしている。
【0050】前記したように押え駆動脚36と布押え駆
動機構8の当接ピン8aとの間に間隙を設けていること
から、押え駆動脚36が下降し始めてから所定時間遅
れ、上糸を払い終わった後に、下降した押え駆動脚36
が布押え駆動機構8の当接ピン8aを押し下げ、布押え
7を上方に移動させるようになっている。
【0051】なお、布押え7を下げるときは、押え上げ
リンク31が図3における時計方向に回転することで、
押え駆動脚36が上昇すると、布押え7は自重により下
降するようになっている。また、連動アーム33が元に
戻ることで、ワイパ連結リンク51が前方に戻り、糸払
い機構50全体は図3の状態に戻る。
【0052】以上説明したとおり、糸切り機構10では
糸切りリンク11が、押え上げ機構30では押え上げリ
ンク31が、それぞれ起点となって動作を行う。糸切り
リンク11および押え上げリンク31は、パルスモータ
6の駆動力がカム部材60を介して所定のタイミングで
伝達されて、動作するように構成されている。以下、こ
れらパルスモータ6およびカム部材60について説明す
る。
【0053】本発明の駆動手段であるパルスモータ6
は、ミシン立胴部3の後方側壁3aに設けられたフレー
ム3dに固定されている(図2参照)。パルスモータ6
の出力軸6aはフレーム3dから突出し、この出力軸6
aに後述するカム部材60の中央部が固定されている。
カム部材60は、パルスモータ6によって所定角度回転
するようになっている。
【0054】パルスモータ6は、所定の制御回路によっ
て駆動制御されるようになっている。糸切り機構10お
よび押え上げ機構30の各動作は、この制御回路によっ
て、パルスモータ6の回転方向と、動作中のパルス数
と、をカウントしながらカム部材60の動作を制御する
ことで行うようになっている。
【0055】駆動カム手段であるカム部材60は、図3
及び図6(a)に示すように、図3の正面から見て外形
上が一部直線部分を含む略円形の箱体である糸切りカム
部61と、その正面側に一体に設けられている押え上げ
カム部62と、から構成される。
【0056】第1カムとしての糸切りカム部61は、図
6(a)に示すように、裏面側に、略ハート型のカム溝
61aが形成されている。糸切りリンク11の嵌合ピン
11aは、このカム溝61aに嵌合し、その面に沿って
摺動する。すなわち、このカム溝61aを形成する各面
が本発明の所定の摺動部となる。
【0057】図6(b)にカム溝61aの形状を示し
た。P1〜P7は、1周の中のポイントとなる角度位置
を便宜的に示したものである。カム溝61aは、P2か
らP3を経てP7までの間は、回転中心C1に対しての
距離が等しい円弧を描くように形成されている。一方、
P1を中心にP2からP7までの間は、P1に向かって
回転中心との距離が短くなるように対称形に形成されて
いる。P2からP3を経てP7までの間を円弧部X1、
P1を中心にP2からP7までの間を変曲部X2とす
る。
【0058】前記嵌合ピン11aは、図6(b)に模式
的に示すように、カム部材60の回転に従って、カム溝
61a内を相対的に移動する。よって、例えばパルスモ
ータ6が所定方向(正方向とする)に回転することで、
嵌合ピン11aが円弧部X1であるP2からP3を経て
P7までの間を移動しているときは、嵌合ピン11aと
回転中心C1との距離は変わらず、糸切りリンク11は
回転しない。
【0059】一方、嵌合ピン11aがP7からP1に移
動するときには徐々に回転中心C1に近づいていく。こ
れにより糸切りリンク11は、図1における反時計方向
に回転し、前述のように可動メス部材15が固定刃14
aを超えて移動するようになる。
【0060】次いで、嵌合ピン11aがP1からP2を
移動するときには徐々に回転中心C1から遠ざかり、糸
切りリンク11は図1の時計方向に回転し、可動メス部
材15は上糸および下糸を捕捉しつつ固定刃14aとの
間で上糸および下糸を切断する。パルスモータ6が逆方
向に回転し嵌合ピン11aがP2からP1を経てP7に
向かうときも同様である。
【0061】第2カムとしての押え上げカム部62は、
糸切りカム部61の正面側に一体に固定され、図6
(c)に示すように、略だるま型に形成され、そのカム
面62aに押え上げリンク31のコロ43が当接してい
る。図6(c)のQ1〜Q7は、1周の中のポイントと
なる角度位置を便宜的に示したものである。カム面62
aは、Q6からQ1を経てQ3までの間は、回転中心C
1に対しての距離が等しい円弧を描くように形成されて
いる。
【0062】一方、Q3からQ4、及びQ6からQ5ま
での間は、それぞれQ4及びQ5に向かって回転中心と
の距離が長くなるように対称形に形成されている。さら
に、Q4からQ5までの間は、回転中心C1までの距離
が等しい円弧を描くように形成されている。Q6からQ
1を経てQ3までの間を円弧部Y1、Q3からQ4、Q
5を含めてQ6までの間を楕円部Y2と言う。
【0063】前記コロ43は、図6(c)に模式的に示
すように、カム部材60の回転に従って、摺動部である
カム面62aに沿って相対的に移動する。よって、例え
ばパルスモータ6が前記正方向に回転し、Q6からQ1
を経てQ3までの間を移動しているときは、コロ43と
回転中心C1との距離は変わらず、押え上げリンク31
は回転しない。
【0064】一方、コロ43がQ3からQ4までを移動
するときには徐々に回転中心C1から離れていく。これ
により押え上げリンク31は、図3における反時計方向
に回転し、前述のように押え駆動リンク32が後方に移
動し、布押え7が上昇するようになる。逆方向にパルス
モータ6が回転し、コロ43がQ4からQ3まで戻ると
徐々に回転中心C1に近づき、押え上げリンク31は図
3の時計方向に回転し、押え駆動リンク32が前方に戻
り、布押え7は下がるようになる。Q6−Q5間でも同
様であり、Q5に向かうときコロ43を介して押え駆動
リンク31は図3の反時計方向に回転し、Q6に向かう
とき時計方向に回転する。
【0065】なお、押え上げカム部62においてQ4−
Q5間が円弧に形成されているのは、次の理由による。
布押え7の場合、基本的に上昇と下降を連続して動作さ
せることは少なく、例えば下降させた後、縫製し上昇さ
せる、といった動作の流れになる。コロ43がQ4ある
いはQ5に到達することで布押え7を上昇させたところ
で、パルスモータ6が停止しても、それに対するカム部
材60の回転停止には機械的なずれが生じ、わずかにQ
4あるいはQ5を過ぎてしまうことがある。Q4−Q5
間を円弧に形成しておくことで、停止が遅くなって、Q
4あるいはQ5をさらに超えて回転しても下降の動作が
始まるといったことを防ぐことができる。
【0066】糸切りカム部61および押え上げカム部6
2は、前記したように、糸を切断し、次いで、押え上げ
の動作が行われるように考慮して、互いの角度関係と、
嵌合ピン11aとコロ43それぞれの当接位置と、が設
定されている。具体的には、P1−P7間、P1−P2
間、Q1−Q7間、Q1−Q2間の角度はいずれも同じ
で(角度m1とする)であり、嵌合ピン11aがP7か
らP2に向かうとき、ちょうどコロ43もQ7からQ2
に向かうようになっている。すなわち、糸切り動作中
は、押え上げ機構30は動作しない。
【0067】また、コロ23がQ3からQ4に向かう布
押え上げの動作中、嵌合ピン11aがP3−P4間を移
動し糸切り機構10は作動しない。コロ43がQ5−Q
6間を移動して押え上げ機構30を作動させている間
も、嵌合ピン11aはP5−P6間を移動中で糸切り機
構10は動作しない。なお、コロ43が、Q4−Q5間
に位置するとき、嵌合ピン11aはP4−P5間に位置
するようになっている。
【0068】なお、嵌合ピン11aがP2−P3間にあ
ってコロ43がQ2−Q3間にあるとき、および、嵌合
ピン11aがP6−P7間にあってコロ43がQ6−Q
7間にあるときには、糸切り機構10および押え上げ機
構30のいずれも動作することはない。
【0069】次に、カム部材60を中心とした糸切り機
構10および押え上げ機構30の動作について、図7お
よび図8に基づいて説明する。図7および図8はカム部
材60を中心とした動作を説明するための説明図であ
る。
【0070】まず、図6(a)に示した状態Iから糸切
り動作を開始する。つまり、嵌合ピン11aは糸切りカ
ム部61のカム溝61aの円弧部X1に位置し、コロ4
3は押え上げカム部62のカム面62aの円弧部Y1に
当接している。
【0071】この状態Iから、カム部材60は、パルス
モータ6が正方向(図7および図8に示した矢印Fの方
向)に回転することで、図3および図7における時計方
向に回転する。嵌合ピン11aは円弧部X1を、コロ4
3は円弧部Y1をそのまま相対的に移動していくが、や
がて、嵌合ピン11aが円弧部X1と変曲部X2との境
の位置(図6(b)のP7)に移動した状態IIとなる。
【0072】ここから、嵌合ピン11aは変曲部X2内
を移動し始め、糸切り機構10が動作を開始する。そし
て、嵌合ピン11aが変曲部X2の中央部(図6(b)
のP1)に到達した状態III(図7(c)参照)になる
と、可動メス部材15は、前記した図5(b)の最も移
動した状態になる。なお、状態IIおよび状態IIIのいず
れにおいても、コロ43は円弧部Y1を移動中であり、
押え上げ機構30は動作しない。
【0073】次いで、嵌合ピン11aは変曲部X2内を
P1からP2に進み、この過程において、可動メス部材
15は元に戻るよう動作し、その動作の途中で上糸およ
び下糸を捕捉し、固定刃14と合致して糸を切断する。
そして、嵌合ピン11aは変曲部X2の終点位置(P
2)に達し図8(a)に示した状態IVとなる。このと
き、糸切り機構10の動作は終了する。さらに、同方向
にカム部材60は回転し、嵌合ピン11aは図6(b)
のP2−P3間、コロ43は図5(c)のQ2−Q3間
を移動し、このとき糸切り機構10および押え上げ機構
30のいずれも作動しない。
【0074】そして、図8(b)のように、コロ43が
カム面62aの楕円部Y2(図6(c)の位置Q3)に
達し(状態V)、ここから、押え上げリンク31が図3
および図8における反時計方向に回転し始める。そし
て、図8(c)に示すように、コロ43がQ4−Q5間
に達して状態VIとなり、布押え7の上昇動作は終了し、
ここでパルスモータ6を停止させる。なお、状態Vおよ
び状態VIのいずれにおいても、嵌合ピン11aは円弧部
X1に沿って移動するので糸切り機構10は動作しな
い。
【0075】なお、カム部材60は、パルスモータ6の
正逆両方向に回転動作に従って回転でき、また、糸切り
カム部61および押え上げカム部62のいずれも対称形
に形成されていることから、様々な動作パターンが可能
である。
【0076】本実施の形態に係る閂止めミシンにおいて
は、糸切り機構10と押え上げ機構30とを駆動する駆
動手段を単一のパルスモータ6で構成するとともに、パ
ルスモータ6の回転駆動力を糸切り機構10および押え
上げ機構30に対応した駆動力に変換するカム部材60
を備え、パルスモータ6と糸切り機構10とがミシンベ
ッド2内を挿通する糸切り連結部材(糸切りリンク11
および糸切り連結棒13)によって連結され、パルスモ
ータ6と押え上げ機構30とがミシンアーム4内を挿通
する押え上げ連結部材(押え上げリンク31および押え
駆動リンク32)によって連結され、パルスモータ6の
回転駆動力が糸切り連結部材および押え上げ連結部材を
介して糸切り機構10および押え上げ機構30に伝達さ
れてこれら両機構が駆動されるので、糸切り機構10お
よび押え上げ機構30を、単一のパルスモータ6によっ
て駆動することができる。
【0077】従って、従来のミシンのように複数の駆動
手段を準備する必要がないので、ミシンの低コスト化を
達成することができることに加え、駆動手段を組み付け
る作業を格段に簡素化することができる。
【0078】また、本実施の形態に係る閂止めミシンに
おいては、単一の駆動モータであるパルスモータ6が、
ミシン立胴部3のミシンアーム4の延在方向と反対側の
側壁3aに配置され、パルスモータ6の駆動力を糸切り
機構10および押え上げ機構30に伝達するそれぞれの
連結部材がミシンベッド2内およびミシンアーム4内に
挿通されて駆動力が両機構に伝達されるため、ミシンベ
ッド2内およびミシンアーム4内には最小限のスペース
を確保するだけでよく、ミシンの小型化および省スペー
ス化を図ることができるとともに、ミシン頭部1の美観
を向上させることができる。
【0079】また、本実施の形態に係る閂止めミシンに
おいては、カム部材60が、ミシンベッド2内を挿通す
る糸切り連結部材(糸切りリンク11および糸切り連結
棒13)と、ミシンアーム4内を挿通する押え上げ連結
部材(押え上げリンク31および押え駆動リンク32)
と、の間に配置されているので、パルスモータ6の回転
駆動力を、これらカム部材60、糸切り連結部材および
押え上げ連結部材を介して、糸切り機構10および押え
上げ機構30にきわめて効率的に伝達することができ
る。
【0080】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、適宜変更可能であるのは勿論である。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、糸切り機
構と押え上げ機構とを駆動する駆動手段を単一の駆動モ
ータで構成するとともに、駆動モータの回転駆動力を糸
切り機構および押え上げ機構に対応した駆動力に変換す
る駆動カム手段を備え、駆動モータと糸切り機構とがミ
シンベッド内を挿通する糸切り連結部材によって連結さ
れ、駆動モータと押え上げ機構とがミシンアーム内を挿
通する押え上げ連結部材によって連結され、駆動モータ
の回転駆動力が糸切り連結部材および押え上げ連結部材
を介して糸切り機構および押え上げ機構に伝達されてこ
れら両機構が駆動されるので、糸切り機構および押え上
げ機構を、単一の駆動モータによって駆動することがで
きる。
【0082】従って、従来のミシンのように複数の駆動
手段を準備する必要がないので、ミシンの低コスト化を
達成することができることに加え、駆動手段を組み付け
る作業を格段に簡素化することができる。
【0083】また、請求項1記載の発明によれば、単一
の駆動モータが、ミシン立胴部のミシンアームの延在方
向と反対側の側壁に配置され、駆動モータの駆動力を糸
切り機構および押え上げ機構に伝達するそれぞれの連結
部材がミシンベッド内およびミシンアーム内に挿通され
て駆動力が両機構に伝達されるため、ミシンベッド内お
よびミシンアーム内には最小限のスペースを確保するだ
けでよく、ミシンの小型化および省スペース化を図るこ
とができるとともに、ミシン頭部の美観を向上させるこ
とができる。
【0084】請求項2に記載の発明によれば、駆動カム
手段は、ミシンベッド内を挿通する糸切り連結部材と、
ミシンアーム内を挿通する押え上げ連結部材との間に配
置されているので、駆動モータの回転駆動力を、これら
駆動カム手段、糸切り連結部材および押え上げ連結部材
を介して、糸切り機構および押え上げ機構にきわめて効
率的に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る閂止めミシンのミシ
ン頭部の側面図である。
【図2】図1に示した閂止めミシンをミシン立胴部の後
方から見た場合の拡大斜視図である。
【図3】図1に示した閂止めミシンに備えられる糸切り
機構および押え上げ機構を説明するための説明図であ
る。
【図4】図3の前方から糸払い機構を見た場合の拡大斜
視図である。
【図5】図3に示した糸切り機構を構成する固定メス部
材および可動メス部材の糸切り時の動作を示す平面図で
ある。
【図6】(a)は、図1に示した閂止めミシンに備えら
れるカム部材の斜視図であり、(b)は、(a)に示し
たカム部材の糸切りカム部を示す平面図であり、(c)
は、(a)に示したカム部材の押え上げカム部を示す平
面図である。
【図7】図1に示した閂止めミシンの糸切り・押え上げ
の動作を説明するための説明図である。
【図8】図1に示した閂止めミシンの糸切り・押え上げ
の動作を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ミシン頭部 2 ミシンベッド 2a 針板 2b フレーム 3 ミシン立胴部 3a 後方側壁 3b〜3d フレーム 4 ミシンアーム 5 主モータ 6 パルスモータ 6a 主軸 7 布押え 8 布押え駆動機構 8a 当接ピン 8b 軸部材 8c 布押え駆動リンク 10 糸切り機構 11 糸切りリンク 11a 嵌合ピン 11b 屈曲部 11c 下端部 12 支持ピン 13 糸切り連結棒 14 固定メス部材 14a 固定刃 15 可動メス部材 16 取付板 17 ネジ 18 遮光部材 18a 遮光板 19 フォトインタラプタ 20 可動メス連結部材 21 ネジ 22 連結ピン 23 糸切りレバー 24 可動メスリンク 25 止めネジ 30 押え上げ機構 31 押え上げリンク 31a 上端部 31b 屈曲部 31c 下端部 32 押え駆動リンク 33 連動アーム 34 軸部材 35 駆動腕 35a 前端部 36 押え駆動脚 37 支持棒 38 ピン 40 フォトインタラプタ 41 遮光部材 41a 遮光板 42 支点ピン 43 コロ 44 巻きバネ 50 糸払い機構 51 ワイパ連結リンク 51a 後端部 51b 前端部 51c 横孔 52 ワイパL型リンク 52a 係合ピン 53 コイルバネ 54 ストッパピン 55 ネジ 56 ワイパ連結板 57 支持板 58 ワイパ 58a 一端部 58b 糸払い部 59 支持板 60 カム部材 61 糸切りカム部 61a カム溝 62 押え上げカム部 62a カム面 X1 円弧部 X2 変曲部 Y1 円弧部 Y2 楕円部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA16 CB14 CE01 CE23 CE25 EA12 EA13 FH02 FH03 FH06 FH09 FH20 JA03 JA07 JA17 JA26 JA28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略水平なミシンベッド、前記ミシンベッド
    上に立設された筒状側壁からなるミシン立胴部、およ
    び、前記ミシン立胴部の上端に連接され前記ミシンベッ
    ドと対向するように略水平方向に延在するミシンアーム
    からなるミシン頭部と、糸を切断する糸切り機構と、布
    押えを上昇させる押え上げ機構と、これら両機構を駆動
    する駆動手段と、を備えるミシンにおいて、 前記駆動手段は、 単一の駆動モータであって、 前記駆動モータは、 前記ミシン立胴部の前記ミシンアームの延在方向と反対
    側の側壁の近傍に配置され、 前記駆動モータの回転駆動力を、前記糸切り機構に対応
    した駆動力に変換する第1カムと、前記押え上げ機構に
    対応した駆動力に変換する第2カムと、を有する駆動カ
    ム手段を備え、 前記駆動モータと前記糸切り機構とは、一端が前記第1
    カムの所定の摺動部を摺動し、他端が前記糸切り機構に
    連結されてミシンベッド内を挿通する糸切り連結部材に
    よって連結され、 前記駆動モータと前記押え上げ機構とは、一端が前記第
    2カムの所定の摺動部を摺動し、他端が前記押え上げ機
    構に連結されてミシンアーム内を挿通する押え上げ連結
    部材によって連結され、 前記駆動モータの回転駆動力が、前記糸切り連結部材お
    よび前記押え上げ連結部材を介して前記糸切り機構およ
    び前記押え上げ機構に伝達されて、これら両機構が駆動
    されることを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】前記駆動カム手段は、 前記糸切り連結部材と前記押え上げ連結部材の間の前記
    ミシン立胴部内に配置されていることを特徴とする請求
    項1記載のミシン。
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