JP4702606B2 - 穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構 - Google Patents

穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構 Download PDF

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Description

本発明は、穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構に関し、特に鳩目穴かがりミシンに設けられるスロートプレートの高さ位置調節を簡単化するようにしたものに関する。
従来、見頃生地等の各種の加工布に、円弧状の鳩目穴部とこれに連続する直線穴部とからなる鳩目穴を形成する一方、その鳩目穴に対してかがり縫いを自動的に行う鳩目穴かがりミシンが実用化されている。
例えば、特許文献1に記載の鳩目穴かがりミシンは、略矩形箱状をなすベッド部と、その奥方上部から前方に延びるアーム部とが一体的に設けられている。アーム部の先端部には、縫針が取付けられた針棒が上下動可能に設けられ、ベッド部には、針棒の直下に位置して2個のルーパーを有するルーパー機構を備えたルーパー土台(レース土台)が設けられている。
これらルーパーは、針棒の上下動に同期して作動することにより、縫針と協働して加工布に縫目を形成する。また、ベッド部には、ルーパー土台の奥方に位置する下メスとこの下メスに対して上方より接離するハンマーとからなるカッター装置が設けられ、このカッター装置により加工布に鳩目穴部と直線穴部とが連なる鳩目穴状の切り込みを形成できるようになっている。
ここで、円弧状の鳩目穴部をかがり縫いするために、前述した針棒及びルーパー土台は、回動用モータで回動駆動される回動機構に同期して一体的に回動可能に構成されている。その為、ベッド部に設けられた針板の一部には、針孔を有するスロートプレートが別体として設けられ、ルーパー土台に一体的に取付けられている。
ところで、鳩目穴かがりミシンを製造するメーカーでは、鳩目穴かがりミシンの組み立てに際して、スロートプレートの高さ位置を、その回りの針板の高さに一致させる高さ位置調節を行っている。その為、図13に示すように、スロートプレート126は、その下側に一体的に延びる支持壁部126bを、ルーパー土台から上向きに突出するプレート支持体127に形成された矩形状の案内凹部127aに嵌め込み、プレート支持体127に形成された縦長のスリット127fを介して固定ビス141でプレート支持体127に高さ位置調節可能に固定するようになっている。
この場合、プレート支持体127の内部において、支持壁部126bの下端が当接する部位には、上向きの高さ調節用ビス60が螺合されている。それ故、作業者はルーパー土台の組み付けに際して、先ず、高さ調節用ビス60を適当な高さ位置に設定し、その上側に支持壁部126bを当接させるようにして、スロートプレート126を案内凹部127aに沿って下向きに嵌め込み、スロートプレート126の高さと針板の高さを比べる。
スロートプレート126の方が針板よりも高い又は低い場合には、作業者は、スロートプレート126を一旦取外してから、高さ調節用ビス60の高さ位置を、上側から差し込んだドライバを用いて適宜調節し、スロートプレート126の高さ位置を調節する。もし、スロートプレート126の高さが針板の高さに一致しない場合には、前述したように、スロートプレート126の取外し作業と、高さ調節用ビス60の高さ位置調節作業と、スロートプレート126の取付け作業からなる一連の高さ位置調節作業を繰り返すようにしている。
特開平9−225166号公報 (第2〜3頁、図1)
前述したように、スロートプレート126の高さ位置を調節する高さ調節用ビス60が、スロートプレート126の支持壁部126bの下端に対応させて、プレート支持体127の内部に設けられている為、スロートプレート126の針板に対する高さ位置を合わせる場合、作業者は前述した一連の高さ位置調節作業を繰り返さなければならず、高さ調整作業が複雑化すること、高さ位置調整に多大の労力や時間を不必要に要すること、等の問題がある。
請求項1に係る穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構は、ルーパー土台と、このルーパー土台に設けられたスロートプレート及びこのスロートプレートを支持するプレート支持体とを備えた穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構において、プレート支持体に対するスロートプレートの高さ位置をそのスロートプレートの側方から調整可能な高さ調整手段であって、プレート支持体に回転自在に支持された回転軸部と、この回転軸部の先端から突出し且つ回転軸部に対して偏心し且つスロートプレートの下端部を支持する偏心軸部と、この回転軸部の基端側に一体形成された操作部とを備えた偏心軸部材を有する高さ調整手段を設け、スロートプレートは、水平なプレート本体と、そのプレート本体の下側に一体的に延びる支持壁部とから構成され、プレート支持体の上端側部分の前半部分及び後半部分にU字状の取付け凹部が形成され、スロートプレートは、支持壁部を介して前側の取付け凹部に嵌め込まれて上下方向にスライド可能に支持されるとともに、後側から固定用ボルトを支持壁部に形成されたネジ穴に螺着させて固定されたものである。
ルーパー土台には、ルーパーと、プレート支持体が設けられ、そのプレート支持体にスロートプレートが支持されている。そこで、そのスロートプレートのプレート支持体に対する高さ位置が、高さ調整手段により、スロートプレートを取り外すことなく、スロートプレートの側方から調整される。
請求項に係る穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構は、請求項において、前記高さ調整手段は、偏心軸部材をプレート支持体に対して回転可能状態と回転不可能状態とに切換え可能な止めネジを有するものである。
請求項1の発明によれば、ルーパー土台と、このルーパー土台に設けられたスロートプレート及びこのスロートプレートを支持するプレート支持体とを備えた穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構において、プレート支持体に対するスロートプレートの高さ位置をそのスロートプレートの側方から調整可能な高さ調整手段を設けたので、スロートプレートをプレート支持体に取付けた状態で、スロートプレートの高さ位置を作業者が目視しながら、スロートプレートの側方からの調整操作により、スロートプレートの高さ位置を調整することができるため、スロートプレートの高さ位置を微調整する調整作業の簡単化及び迅速化を図ることができる。
記高さ調整手段が、プレート支持体に回転自在に支持された回転軸部と、この回転軸部の先端から突出し且つ回転軸部に対して偏心し且つスロートプレートの下端部を支持する偏心軸部と、この回転軸部の基端側に一体形成された操作部とを備えた偏心軸部材を有する。
この場合、偏心軸部材はその回転軸部を介してプレート支持体に回転可能に支持されているので、作業者が操作部により偏心軸部材を水平方向から回転操作するだけで、その偏心軸部を介してスロートプレートが上下に移動する。つまり、作業者がスロートプレートの高さ位置を自分の目で確認しながら容易に且つ迅速に微調整することができる
請求項の発明によれば、前記高さ調整手段は、偏心軸部材をプレート支持体に対して回転可能状態と回転不可能状態とに切換え可能な止めネジを有する。それ故、スロートプレートの高さ位置を調整するに際して、作業者は止めネジを緩め側に切換えることで、調整操作に応じて偏心軸部材を回転でき、高さ位置調節が可能になる。
一方、高さ位置調整を行わない場合には、止めネジを締め側に切換えることで、偏心軸部材の回転が確実に阻止される。その為、縫製中においては偏心軸部材が不用意に回転しないので、調整後のスロートプレートの高さ位置を確実に保持することができる。その他請求項と同様の効果を奏する。
本実施例における電子鳩目穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構は、スロートプレートの下端を、プレート支持体に設けた偏心軸部材の偏心軸部に上側から当接させるようにし、その偏心軸部材を水平方向から回動操作することで、スロートプレートの高さ位置が調節可能にしてある。
図1,図2に示すように、電子鳩目穴かがりミシン1は、略矩形箱状をなすベッド部2に、その後方部上部から前方に連続して延びるアーム部3を一体的に有して構成され、ミシンテーブル4上に載置されている。
このミシンテーブル4には、図示を省略するが、針棒11の上下動及び揺動やルーパー機構25(図3に示す)等を同期駆動させる縫製機構の駆動源となるミシンモータ、複数種類の鳩目穴かがり縫目のうちから択一的に選択する操作パネル、足踏み式の起動・停止スイッチなどが設けられ、更に各機構の作動を制御するマイクロコンピュータからなる制御装置も設けられている。
アーム部3の先端部には、縫針10を備えた針棒11が上下動可能に設けられ、詳しく図示はしないが、ミシンモータの駆動により回転する主軸12の回転力がカム機構に伝達され、所定幅分だけ左右に揺動しながら上下駆動されるようになっている。この場合、主軸12の1回転により、針棒11は左側揺動位置(内針位置)と右側揺動位置(外針位置)とに2回上下動するようになっている。
また、図3,図4に示すように、ベッド部2には、針棒11に対向するように左右1対のルーパー13a,13bを有するルーパー機構25を備えたルーパー土台14が設けられ、このルーパー土台14は後述する回動機構15により鉛直軸周りに回動可能になっている。図4に示すように、これら2個のルーパー13a,13bはルーパー土台14に設けられたリンク機構やカム機構を介して主軸12の回転により、針棒11の上下動と調時して揺動駆動されるようになっている。
ここで、縫針10には糸供給源から供給される上糸が挿通されるとともに、左ルーパー13aの先端部には下糸が挿通され、右ルーパー13bは上糸ループを編み込みながら下糸を交絡させて、ループ結合部を形成する。
次に、針棒11及びルーパー土台14はベッド部2内に設けられたθ方向駆動モータ24及びギヤ機構からなる回動機構15により、夫々水平面において、鉛直軸周りに一体的に回転するようになっている。そこで、これら縫針10とルーパー機構25を鉛直軸心回りに回動可能な回動機構15について、図3に基づいて簡単に説明する。
鉛直向きのレース回転軸16の上端部と下端部とに夫々プーリ17,18が固着され、上側プーリ17と針棒11を嵌合した針棒ブロック19とに亙ってタイミングベルト20が掛装されている。一方、下側プーリ18とθ方向駆動モータ24の駆動軸に固着された駆動プーリ21とルーパー土台14の従動ギヤ22とに亙ってタイミングベルト23が掛装されている。それ故、θ方向駆動モータ24の回転により、レース回転軸16及びタイミングベルト20,23を介して、針棒11とルーパー土台14とが同期して鉛直軸心回りに回転できるようになっている。
ルーパー土台14の上部には、前述した左右1対のルーパー13a,13b等を有する二重環のルーパー機構25が設けられるとともに、ルーパー土台14に一体形成されたプレート支持体27に、図5〜図6に示すスロートプレート26が後述するスロートプレート高さ調整機構40を介して高さ調整可能に固着されている。それ故、スロートプレート26は、図示外の針板と同じ高さに位置調整可能になっている。
このスロートプレート26のプレート本体26aには、針穴26cが形成されるとともに、図示しない芯糸を挿通させる芯糸挿通穴26dが形成されている。そこで、鳩目穴かがり縫目の形成時に、芯糸を上糸により縫い込む場合には、芯糸供給源から供給される芯糸の端部を、布送り方向に向けて芯糸挿通穴26dに挿通させる。
ベッド部2には、図2に示すように、ルーパー土台14の後方側に位置して固定配置されて鳩目穴部を形成する為のメス30が取付け台(図示略)にボルトにより着脱可能に取付けられるとともに、このメス30に対して上方より接離する打ち抜き用ハンマー32が揺動可能に設けられている。
この打ち抜き用ハンマー32の先端部には、ハンマー本体33が着脱可能に取付けられている。その打ち抜き用ハンマー32はベッド部2内に設けられた図示外のエアシリンダ等からなるハンマー駆動機構により駆動され、ハンマー本体33とメス30の協働により、略円形状の鳩目部とこれに連なる直線状の足部とからなる鳩目穴部が加工布に穿孔されるようになっている。
ベッド部2の上面部には、図1,図2に示すように、鳩目穴かがり縫いに供する加工布がセットされる送り台35が設けられている。この送り台35は、全体として薄形の矩形箱状をなし、ルーパー土台14及びメス30に対向する部位が開放されている。また、この送り台35の上面には、図示を省略するが、金属製からなる左右1対のクロスプレートが夫々設けられている。
ベッド部2内には、この送り台35を、ステッピングモータからなるX方向駆動モータの駆動によりX方向(左右方向)に送り移動させるX方向移動機構(図示略)と、ステッピングモータからなるY方向駆動モータの駆動によりY方向(前後方向)に送り移動させるY方向移動機構(図示略)とが設けられている。
次に、スロートプレート26の高さ位置を調整するスロートプレート高さ調整機構40について説明する。
図5,図6に示すように、スロートプレート26は、針穴26cや芯糸挿通穴26dを有する水平なプレート本体26aと、そのプレート本体26aの下側に一体的に延びる支持壁部26bとから構成されている。図7に示すように、プレート支持体27には、その上端側部分において、略前半部分及び後半部分にU字状の取付け凹部27a,27bが夫々形成されている。
また、プレート支持体27には、後側の取付け凹部27bの下端部に対応するように挿通孔27cが形成されている。また、挿通孔27cに対応する左端面において、挿通孔27cに連通するようにネジ孔27dが形成されている。更に、前後の取付け凹部27a,27bで形成される取付け壁部27eに、小型のU字状のスリット27fが形成されている。
そこで、スロートプレート26は、その支持壁部26bを介して前側の取付け凹部27aに嵌め込まれて上下方向にスライド可能に支持されるとともに、後側からスリット27f挿通させた固定用ボルト41を、支持壁部26bに形成したネジ穴26eに螺着させて、高さ位置調整可能に固定されている。
次に、プレート支持体27に対するスロートプレート26の高さ位置を水平方向から微調節可能な微調整機構43(これが高さ調整手段に相当する)について説明する。
微調整機構43は、スロートプレート26の高さ位置を調節可能な偏心軸部材44と、その偏心軸部材44をプレート支持体27に対して回転可能状態と回転不可能状態とに切換え可能なセットビス45(これが止めネジに相当する)等を有している。
偏心軸部材44は、プレート支持体27に回転自在に支持された回転軸部44aと、この回転軸部44aの先端から突出し且つ回転軸部44aに対して偏心し且つスロートプレート26の下端部を支持する偏心軸部44bと、この回転軸部44aの基端側に一体形成された操作部44cとを備えている。
そこで、挿通孔27cに、偏心軸部材44が後側から嵌め込まれている。その偏心軸部材44はその回転軸部44aにおいて挿通孔27cを介してプレート支持体27に回転可能に枢支され、先端部の偏心軸部44bが支持壁部26bの下端部に下側から当接している。一方、側面のネジ孔27dにはセットビス45が螺合され、そのセットビス45の先端部が偏心軸部材44の回転軸部44aに側方から当接可能になっている。
次に、このように構成されたスロートプレート高さ調整機構40の作用について説明する。
作業者は、スロートプレート26の高さ位置を調整する場合、電子鳩目穴かがりミシン1の電源を切り、微調整機構43を用いて高さ調節する。先ず、作業者は固定用ボルト41を正面側(作業者側)に向けるようにルーパー土台14を手動で回動し、固定用ボルト41を緩め、セットビス45も緩める。
作業者は、次に、図8に示すように、操作部44cをドライバ等を用いて水平方向から操作して、偏心軸部材44を時計回り又は反時計回りに回動させる。このとき、偏心軸部44bが偏心軸部材44と一体的に回転し、その高さ位置が変化する。それ故、その偏心軸部44bに上側から当接している支持壁部26bの高さ位置が同時に変化し、結果的にスロートプレート26の高さ位置が変化する。
即ち、作業者は、偏心軸部材44を回転させるだけで、スロートプレート26の高さが針板の高さ位置に見合う位置に、目視により容易に位置合わせすることができる。このようにして、スロートプレート26の高さを微調節した後、作業者はセットビス45を締め付け、続いて固定用ボルト41を締め付ける。これにより、スロートプレート26はプレート支持体27に確実に固定される。
このように、ルーパー土台14と、このルーパー土台14に設けられたスロートプレート26及びこのスロートプレート26を支持するプレート支持体27とを備えた電子穴かがりミシン1のスロートプレート高さ調整機構40において、プレート支持体27に対するスロートプレート27の高さ位置を、スロートプレート27の側方から水平に調整可能な微調整機構43を設けたので、スロートプレート26をプレート支持体27に取付けた状態で、スロートプレート26の高さ位置を作業者が目視しながら水平方向の調整操作により、偏心軸部材44を介してスロートプレート26の高さ位置を調整することができるため、スロートプレート26の高さ位置を調整する調整作業の簡単化及び迅速化を図ることができる。
また、微調整機構43が、プレート支持体27に回転自在に支持された回転軸部44aと、この回転軸部44aの先端から突出し且つ回転軸部44aに対して偏心し且つスロートプレート26の下端部を支持する偏心軸部44bと、この回転軸部44aの基端側に一体形成された操作部44cとを備えた偏心軸部材44を有するので、偏心軸部材44はその回転軸部44aを介してプレート支持体27に回転可能に支持され、その操作部44cにより偏心軸部材44を水平方向から回転操作するだけで、その偏心軸部44bを介してスロートプレート26が上下に移動される。つまり、スロートプレート26の高さ位置を微調節することができる。
また、微調整機構43は、偏心軸部材44をプレート支持体27に対して回転可能状態と回転不可能状態とに切換え可能なセットビス45を有するので、スロートプレート26の高さ位置を調整するに際して、作業者はセットビス45を緩め側に切換えることで、調節操作に応じて偏心軸部材44を回転でき、高さ位置調節が可能になる。一方、高さ位置調整を行わない場合には、セットビス45を締め側に切換えることで、偏心軸部材44の回転を確実に阻止することができ、縫製中においても、スロートプレート26の高さ位置を確実に保持することができる。
次に、前記実施例の変更形態について説明する。
1〕図9に示すように、微調整機構43Aは、カムネジ48のプレート支持体27Aに対する水平方向への抜き差し動作により、スロートプレート26Aの高さ位置を調整可能に構成するようにしてもよい。
即ち、スロートプレート26Aの支持壁部26bの下端部は前方に下り勾配となる傾斜状の傾斜面が形成され、その傾斜面に当接板47が傾斜状に固着されている。この場合、その当接板47の下面にカム従動面47aが形成されている。
一方、プレート支持体27Aには、その後側の取付け凹部27bの下端部に対応する部位において、カムネジ48(これがカム部材に相当する)が後方から水平状に螺合されている。そのカムネジ48の先端部に半球状のカム部48aが形成され、そのカム部48aが当接板のカム従動面47aに後方から当接している。
そこで、スロートプレート26Aの高さ位置を調節する場合、作業者はドライバ等を用いて固定用ボルト41を緩め、カムネジ48を時計回り又は反時計回りに回動させる。このとき、先端部のカム部48aが当接板47に当接する前後位置が変化する。それ故、そのカム部48aに当接しているカム従動面47aを介して、スロートプレート26Aの高さ位置が上下方向に変化する。
このように、微調整機構43Aは、スロートプレート26Aに形成されたカム従動面47aと、このカム従動面47aに当接し且つプレート支持体27Aに位置調整可能に付設されたカムネジ48とを有するので、作業者はカムネジ48をプレート支持体27Aに対して水平方向に抜き差しするだけで、そのカムネジ48のカム従動面47aに対する当接位置が変化するので、作業者はカムネジ48を適宜回動操作することで、スロートプレート26Aの高さ位置を、自分の目で確認しながら容易に且つ迅速に微調整することができる。
2〕図10に示すように、微調整機構43Bは、プレート支持体27Bにスライド可能に設けたスライド部材50で、スロートプレート26Bを上下に位置調整可能に構成するようにしてもよい。即ち、薄板状で且つ鉛直向きのスライド部材50は、プレート支持体27Bの後端面(外面)に沿って、図示外のガイド溝を介して上下にスライド可能に配設されている。
そのスライド部材50の上端部から当接レバー50a(これが当接部に相当する)が前方に延び、その当接レバー50aの前端部がスロートプレート26Bの下端部に下側から当接している。スライド部材50には、縦長のスリット50bが形成され、スライド部材50はスリット50bを挿通させたセットビス51によりプレート支持体27Bに固定解除可能に固定されている。
それ故、スロートプレート26Bの高さ位置調整に際して、作業者はスライド部材50が落ちないように支えながら、ドライバを用いてセットビス51を緩め、スライド部材50を上方又は下方にスライドさせると、当接レバー50aを介してスロートプレート26Bが同時に上下移動する。
即ち、作業者は自分の目で確認しながら、スライド部材50を介してスロートプレート26Bの高さ位置を容易に且つ迅速に微調整することができる。但し、図示を省略するが、スライド部材50には、縦長のスリット50bに代えて、セットビス51の為の複数の貫通孔が縦向きに一列状に形成されるようにしてもよい。
3〕図11に示すように、微調整機構43Cは、プレート支持体27Cに回動可能に設けた回動レバー53によりスロートプレート26Cを上下に位置調整可能に構成するようにしてもよい。即ち、プレート支持体27CのU字状スリット27fの直ぐ下側に、細い縦長のスリット27gが形成され、そのスリット27gに板状の回動レバー53がほぼ水平状に嵌め込まれている。
その回動レバー53は、前後方向の途中部において左右方向向きの枢支ピン54を介してプレート支持体27Cに一体的に回動可能に枢支されている。また、回動レバー53の内端部に当接部53aが形成され、その外端部はプレート支持体27Cから外部に延出され、その外端部に操作部53bが形成されている。
但し、枢支ピン54は、プレート支持体27Cの側方のビス孔(図示略)に螺合されたセットビス55により、回転可能状態と回転不可能状態に切換えられる。即ち、セットビス55を締め付けると枢支ピン54を介して回動レバー53の回動が阻止される一方、セットビス55を緩めると枢支ピン54を介して回動レバー53の回動が可能になる。
それ故、スロートプレート26Cの高さ位置調整に際して、作業者はセットビス55を緩め、操作部53bを手で上方又は下方に手動操作する。これと同時に、回動レバー53の当接部53aが逆に下方又は上方に移動し、スロートプレート26Cも同時に下方又は上方に移動され、回動レバー53の操作量が変更操作される。
即ち、作業者は回動レバー53を手動でその回動量を適宜変更操作するだけで、自分の目で確認しながらスロートプレート26Cの高さ位置を容易に且つ迅速に微調整することができる。
4〕図12に示すように、図11において説明した回動レバー53Aの操作部53bを、調整ネジ57により上下方向に移動操作するようにしてもよい。即ち、プレート支持体27Dの下部には、部分的に後方に突出したビス受け部27hが形成されている。そこで、そのビス受け部27hに調整ネジ57のネジ部57aが下向きに螺合され、調整ビス57の頭部57bの一部が常に回動レバー53Aの操作部53bに上側から当接している。
この場合、回動レバー53Aの当接部53aがスロートプレート26Dの自重で下方に下がる為、回動レバー53Aは図において時計回りに回動付勢され、操作部53aが常に調整ビス57の頭部57bに下側から当接している。
それ故、スロートプレート26Dの高さ位置調整に際して、作業者は調整ビス57を時計回り又は反時計回りに回動操作すると、回動レバー53Aの当接部53aが上方又は下方に移動して、回動レバー53Aの操作量が変更操作されるので、スロートプレート26Dが同時に上下移動される。
即ち、作業者は調整ビス57を回動操作することにより、自分の目で確認しながらスロートプレート26Dの高さ位置を容易に且つ迅速に微調整することができる。但し、図示しないが、回動レバー53Aを常に時計回りに回動付勢するようにバネを使用するようにしてもよい。
5〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る電子鳩目穴かがりミシンの斜視図である。 本発明の実施例に係る電子鳩目穴かがりミシンの側面図である。 回動機構及びルーパー機構の斜視図である。 ルーパー機構の正面図である。 スロートプレートとプレート支持体の斜め前方斜視図である。 スロートプレートとプレート支持体の斜め後方斜視図である。 スロートプレートと微調整機構の分解斜視図である。 スロートプレートの高さ位置の微調整を説明する図5相当図である。 第1変更形態に係るスロートプレートとプレート支持体の側面図である。 第2変更形態に係る図5相当図である。 第3変更形態に係るスロートプレートとプレート支持体の側面図である。 第4変更形態に係るスロートプレートとプレート支持体の側面図である。 従来の技術を説明する図6相当図である。
1 電子鳩目穴かがりミシン
14 ルーパー土台
26 スロートプレート
26A スロートプレート
26B スロートプレート
26C スロートプレート
26D スロートプレート
27 プレート支持体
27A プレート支持体
27B プレート支持体
27C プレート支持体
27D プレート支持体
40 スロートプレート高さ調整機構
43 微調整機構
43A 微調整機構
43B 微調整機構
43C 微調整機構
43D 微調整機構
44 偏心軸部材
44a 回転軸部
44b 偏心軸部
44c 操作部
45 セットビス
47a カム従動面
48 カムネジ
50 スライド部材
51 セットビス
53 回動レバー
53A 回動レバー
53a 当接部
53b 操作部
55 セットビス
57 調整ビス

Claims (2)

  1. ルーパー土台と、このルーパー土台に設けられたスロートプレート及びこのスロートプレートを支持するプレート支持体とを備えた穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構において、
    前記プレート支持体に対するスロートプレートの高さ位置をそのスロートプレートの側方から調整可能な高さ調整手段であって、前記プレート支持体に回転自在に支持された回転軸部と、この回転軸部の先端から突出し且つ前記回転軸部に対して偏心し且つ前記スロートプレートの下端部を支持する偏心軸部と、この回転軸部の基端側に一体形成された操作部とを備えた偏心軸部材を有する高さ調整手段を設け、
    前記スロートプレートは、水平なプレート本体と、そのプレート本体の下側に一体的に延びる支持壁部とから構成され、
    前記プレート支持体の上端側部分の前半部分及び後半部分にU字状の取付け凹部が形成され、
    前記スロートプレートは、前記支持壁部を介して前記前側の取付け凹部に嵌め込まれて上下方向にスライド可能に支持されるとともに、後側から固定用ボルトを支持壁部に形成されたネジ穴に螺着させて固定されたことを特徴とする穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構。
  2. 前記高さ調整手段が、前記偏心軸部材を前記プレート支持体に対して回転可能状態と回転不可能状態とに切換え可能な止めネジを有することを特徴とする請求項1に記載の穴かがりミシンのスロートプレート高さ調整機構。
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