JP4409049B2 - 穴かがりミシンの布開き装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被縫製物を一対の布保持部材により保持した後、布保持部材の相互離間方向への移動により布地を左右に張ったり、また張った後に被縫製物の切り込みを開くようにした穴かがりミシンの布開き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、鳩目穴かがりミシンにおいては、ベッド部に移動可能に設けられた送り台には、被縫製物を載置可能とする左右一対の布保持部材を設け、布保持部材が被縫製物を保持した後、この布保持部材を布開き装置により、布切りメスの上下動経路を挟んで接近または離間するように移動可能としている。
【0003】
先メスの場合には、布切りメスにて被縫製物に切り込みを形成した後、布開き装置により布保持部材を離間させて切り込みを広げた状態でかがり縫いを施す。また、布切りメスを用いない場合や後メスの場合には、布開き装置により布保持部材を離間させて被縫製物を張った状態でかがり縫いを行い、後メスの場合には、その後布切りメスにて縫製物に切り込みを入れる。通常、先メスはニット地や薄地等の柔らかい被縫製物に穴かがりを施すとき、また後メスはスーツやジーンズのような被縫製物に穴かがりを施す時あるいは切り込み部をかがることを重要とする縫製時に行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の穴かがりミシンの布開き装置においては、前記布保持部材が被縫製物を保持した後、上記したように縫製前に必ず布開き装置が動作して布保持部材が離間する。しかしながら、例えば糸切れや縫いずれ等のために穴かがりサイクル完了後に縫い直しする際に布開き装置が動作しない方が好ましい場合がある。特に、本来は切り込みが形成される前にかがり縫製が行なわれるべき後メス設定状態において、かかる縫い直しを行う場合には、既に布切りが行われた被縫製物の切り込みを広げた状態でかがり縫製がおこなわれることになるので、切り込み部を開くように被縫製物がずれてしまうため縫い目の幅が狭くなり、他の縫製鳩目部の縫い目の幅との整合が取れず、著しく商品価値を劣化させてしまう。
【0005】
このため、布開き量を機械的に調整する調整装置が設けられている場合にはその調整装置により布開き量を零にし、或いはストッパーのような部品を用いて強制的に布開き装置が動作しないように機械的に固定して切り込みを開かせないようにした後、縫い直し等を行っていた。このような部品の取付けや布開き量の調整には時間がかかるため、作業効率を低下させていた。
【0006】
また、上記の布開き量の調整は、個別の穴かがりミシンの組み付け状態や縫製条件に応じた微調整が要求されるため、一旦機械調整を変更すると、元の状態に戻すのが非常に困難となる。従って縫い直し等の一時的な使用のために、この調整を行うのは好ましくない。
【0007】
従って本発明の目的は、上記の課題を解決するためになされたもので、所定の時期に行われる布開き動作を簡単に、有効または無効に切換ることが可能な穴かがりミシンの布開き装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明によれば、被縫製物を保持可能とし互いに布切りメスの上下動経路を挟んで該上下動経路に接近または離間するように左右方向に移動可能に設けられた一対の布保持部材と、前記一対の布保持部材を前記上下動経路に対して接近状態から離間状態とする布開き動作を可能とした一対の布開き手段と、電気的な制御により前記布開き動作を行わせる駆動手段と、設定されたデータに基づいて前記被縫製物に所定の穴かがり縫い目を形成するとともに所定時期に前記駆動手段を駆動する制御手段、とを備えた穴かがりミシンの布開き装置において、前記駆動手段が前記所定時期に行う布開き動作を有効または無効に切換可能とする選択手段を設けたことを特徴とする穴かがりミシンの布開き装置が供される。
【0009】
好ましくは、前記布開き動作を無効とするとき、前記一対の布保持部材を離間状態に維持する。或いは、前記布開き動作を無効とするとき、前記一対の布保持部材を接近状態に維持する。
【0010】
典型的には、前記布開き動作を有効とするときは前記布保持部材による布保持後且つ縫製動作の前に布開き動作を行い、前記布開き動作を無効とするときは前記布保持部材による布保持前に布開き動作が完了している。
【0011】
また、本発明は、布押えと協働して被縫製物を保持可能とし互いに布切りメスの上下動経路を挟んで該上下動経路に接近または離間するように左右方向に移動可能に設けられた一対の布保持部材と、前記一対の布保持部材を前記上下動経路に対して接近状態から離間状態とする布開き動作を可能とした一対の布開き手段と、電気的な制御により前記布開き動作を行わせる駆動手段と、設定されたデータに基づいて前記被縫製物に所定の穴かがり縫い目を形成するとともに所定時期に前記駆動手段を駆動する制御手段、とを備えた穴かがりミシンの布開き装置において、前記駆動手段による布保持部材の接離動作を有効または無効に切換可能とする選択手段を設けた構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の穴かがりミシンの布開き装置(以下、布開き装置と略称する。)の実施の形態について説明する。
【0013】
まず、図1と図2を参照して穴かがりミシンの概略構成について簡単に説明する。ミシン機枠1は、略矩形箱状をなすベッド部2に、その奥方上部から前方に延びるアーム部3が設けられてなるもので、ベッド部2の下部にはボトムカバー4が取付けられている。
【0014】
アーム部3の先端部には、縫針5が取付けられた針棒6が上下動可能に設けられており、一方、ベッド部2には針棒6の直下に位置して、該針棒6の上下動に同期して作動することにより縫針5と協働して被縫製物に縫目を形成するルーバー(図示せず)が設けられている。
【0015】
また、前記アーム部3には、布切りメス7が上下動可能に設けられており、前記ベッド部2にはメス受け台(図示せず)が設けられている。そして、前記布切りメス7では、被縫製物に鳩目穴状の切り込みを形成できるようになっている。
【0016】
図1において、布受け板11は送り台10上に左右一対設けられ、布押え8はそれぞれの布受け板11に対して上下動可能に左右一対設けられている。この布受け板11および布押え8により布保持部材を構成する。
【0017】
布押え8によって、布受け板11上に載置された被縫製物を押え付け、この状態で、鳩目穴の形状に応じて送り台10を移動させて鳩目穴の周縁に順次かがり縫いを施すようになっている。なお、送り台10はその下方およびベッド部2内に設けられた送り台移動手段12によって移動するようになっている。
【0018】
前記布押え8を作動させる機構について説明すると、図2に示すように、布押え8を先端に備えたアーム部13は軸13aを介して布受け板11に回動自在に軸支されており、その基端部には、前記布受け板11に形成された孔11aを通して該布受け板11の裏側に延出する逆コ字状の受けアーム部14が形成されている。
【0019】
そして、送り台10にはリンク15が左右に延びる軸16を介して回動自在に設けられており、その一方の端部に取付けられたピン17が前記受けアーム部14と連結されている。この場合、受けアーム部14はピン17に対して左右方向に摺動自在である。
また、リンク15の他方の端部に取付けられたピン18は、送り台10に設けられたエアシリンダからなる押え用駆動体19のロッド19aにジョイント20を介して連結されている。そして、上記構成の機構では、ロッド19aを伸ばすと、布押え8が下方に回動し、この布押え8によって被縫製物が布受け板11に押さえ付けられるようになっている。
【0020】
次に図3〜図7を参照して布開き装置を説明する。
【0021】
前記送り台10には、布切りメス7の上下動経路を挟んで左右両側に一対の布受け板11,11が前記上下動経路に接近または離間するように左右方向(矢印A・B方向)に移動可能に設けられている。なお、図4においては、右側の布受け板11は、布開き手段21を示すために省略してある。
【0022】
この布開き手段21は、前記布切りメス7の上下動経路を挟んで左右両側にそれぞれ設けられており、前記一対の布受け板11,11をそれぞれ左右方向に移動させることで、該布受け板11,11に保持されて布切りメス7によって切り込みが形成された被縫製物の前記切込みを開閉するようになっている。
【0023】
右側の布開き手段21は、前記布受け板11の移動方向(矢印A・B方向)と直交する前後方向(矢印C・D方向)に移動可能に設けられたカム板(作動体)22と、このカム板22に連結されて、該カム板22を前後方向に移動させる駆動リンク(駆動部材)23と、前記布受け板11に連結されて、前記カム板22の前後移動に連動して、左右方向に移動するレール板(従動体)24,24とを備えている。
【0024】
図5において、前記レール板24は左右に長尺なものであり、その左右両端部にはそれぞれ左右方向に長い長穴24a,24aが形成されており、該長穴24a,24aに段ねじ26,26を挿通し、該段ねじ26,26を送り台10にねじ込むことにより、レール板24は送り台10に左右方向に直線移動可能に取付けられている。また、前記各レール板24の右端部下面には、コロ27が段ねじ28によって回転可能に取付けられている。
【0025】
前記カム板22は前後(矢印C・D方向)に長尺なものであり、その前後端部にはそれぞれ前後に長い長穴22a,22aが形成されており、該長穴22a,22aに段ねじ29,29を挿通し、該段ねじ29,29を送り台10にねじ込むことにより、カム板22は送り台10に前後方向に直線移動可能に取付けられている。
【0026】
また、前記カム板22はレール板24,24の下側に配置されており、該カム板22の前後端部には、それぞれ傾斜面30,30が形成されている。これら傾斜面30,30は後方に向かうにしたがって漸次左方に傾斜するもので、該傾斜面30,30には前記コロ27,27が当接するようになっている。
【0027】
そして、前記カム板22が前後に移動すると、コロ27,27が傾斜面30,30を相対的に転動して、左右方向に移動し、これに伴ってレール板24,24が左右に移動するようになっている。すなわち、レール板24,24は、カム板24,24の前後の移動に連動して、左右に移動するようになっている。
【0028】
前記駆動リンク23は、前記レール板24,24間でかつ前記カム板22の右方に配置されており、その中央部を段ねじ34によって送り台10に取付けることで、段ねじ34を支点として回動自在に送り台10に取付けられている。
【0029】
前記駆動リンク23の一端部には長穴23aが形成されており、この長穴23aに段ねじ35を挿入して、該段ねじ35を前記カム板22の中央部にねじ込むことによって、駆動リンク23の一端部は、カム板22の中央部に回動かつ摺動自在に連結されている。
【0030】
一方、前記駆動リンク23の他端部は、エアシリンダ36のピストンロッド36aにナックル37を介して回転可能に連結されている。このエアシリンダ36は、送り台10の右縁部に、前後に向けて配置されたもので、その後端部はピン38を介して送り台10に回転可能に取付けられている。なお、前記エアシリンダ36は、図示しないコンプレッサ等のエア供給源に、図示しない電磁弁とエアホースを介して接続され、制御装置によってピストンロッド36aが動作するようになっている。
【0031】
そして、駆動リンク23はエアシリンダ36のピストンロッド36aによって段ねじ34を支点として回動し、該駆動リンク23の回動によって、カム板22が前後に直線移動し、このカム板22の前後の直線移動によってレール板24,24が傾斜面30,30およびコロ27,27を介して、左右に直線移動するようになっている。
【0032】
また、前記駆動リンク23の移動ストローク、すなわち、駆動リンク23の端部の前後方向への移動ストロークは、レール板24,24の左右方向への移動ストロークより長くなるように設定されている。例えば、駆動リンク23の移動ストローク:レール板の左右方向への移動ストローク=5:1に設定されている。
【0033】
前記レール板24,24には、各レール板24と前記カム板22との位置関係を調節する調節部材40をそれぞれ設けられている。
【0034】
前記調整部材40は以下のように構成されている。
【0035】
各レール板24の右端部下面には、コロ板41が止めねじ42,42によって取付位置を調節可能に取付けられている。つまり、各レール板24には、二つの長穴(図示略)が形成されており、各長穴に止めねじ42を挿通して、該止めねじ42をコロ板41にねじ込むことで、コロ板41はレール板24に固定されている。したがって、止めねじ42を緩めて、コロ板41をレール板24に対して長穴の分だけ若干移動させることで、コロ板41の位置を調節したうえで、止めねじ42を締め付けることで、位置調節されたコロ板41をレール板24に固定することができる。
【0036】
そして、前記コロ板41に、前記コロ27が段ねじ28によって回転可能に取付けられている。したがって、コロ板41の取付け位置を調節することで、コロ27の位置を調節し、これによって、各レール板24と前記カム板22との位置関係を調節するようになっている。
【0037】
前記コロ板41の調節位置は、前記送り台10上に設けられた左右の布受け板11,11が平行となる、言い換えれば、後述する布開き板45に設けられ、レール板24,24を布受け板11に連結するための布開き受けピン25,25の左右方向の位置が等しくなる位置である。
【0038】
つまり、前記カム板22の前後に形成された傾斜面30,30に、レール板24,24に設けられた前後2個のコロ27,27が当接した際における、2本のレール板24,24の左右の位置を、前記コロ27,27の位置を調節することで、布開き受けピン25,25の左右方向の位置が等しくなるように調節できるようになっており、これによって、各レール板24とカム板22との位置関係を調節するのである。
【0039】
前記レール板24,24には、これらを連結するようにして布開き板(作動部材)45を固定し、この布開き板45に前記布受け板11を連結している。
【0040】
すなわち、前記布開き板45は、平面視において略二等辺三角形状をなすものであり、その底辺の長さが、前記前後のレール板24,24間の距離とほぼ等しく設定されている。また、前記布開き板45の底辺角部にはそれぞれ、2個の穴が形成されており、該穴にねじ46を挿入して、レール板24,24の先端部にねじ込むことによって、該レール板24,24に、これらを連結するようにして布開き板45が固定されている。
【0041】
また、布開き板45の底辺角部にはそれぞれ長穴が形成されており、該長穴に前記レール板24を送り台10に取付ける段ねじ26の頭部が露出している。
【0042】
さらに、前記布開き板45の底辺角部には、それぞれ布開き受けピン25,25が設けられており、該布開き受けピン25,25を布受け板11に形成された穴11b,11bに挿入することによって、布受け板11が布開き板45に連結されている。つまり、布受け板11は、布開き板45を介して前後2本のレール板24,24に連結されている。
【0043】
また、前記布開き板45の頂部には、ばね47の一端部が係止されており、該ばね47の他端部には、送り台10に取付けられたばね掛け48に係止されている。前記ばね47は引張り状態で設けられ、該ばね47の付勢力によって、布開き板45を矢印A方向に付勢し、これによって、レール板24,24に取付けられたコロ27,27は、前記傾斜面30,30にカム板22を左方に付勢した状態で当接している。
【0044】
駆動リンク23の近傍には、前記布切りメス7の上下動経路に対して前記布受け板11が最接近する位置と、最離間する位置の双方を前記駆動リンク23の移動範囲を規制することで規制する規制手段50,51を設けている。
【0045】
前記規制手段51は、縫製時の布受け板11の位置決めを行うもので、以下のように構成されている。
【0046】
すなわち、前記送り台10にはねじ穴52が形成されており、このねじ穴52にはストッパねじ53が螺合されており、ナット54で固定されている。そして、前記ストッパねじ53の先端部に、前記駆動リンク23の先端部が当接することで、駆動リンク23の時計方向への回転を規制するようになっている。
【0047】
上記のような規制手段51では、駆動リンク23の先端部が当接することで、カム板22の後方(矢印D方向)への移動が規制され、これによって、レール板24,24、布開き板45の右方(開き側)への移動が規制されるので、この布開き板45に連結されている前記布受け板11の開き側への移動が規制される。
【0048】
したがって、前記ストッパねじ53の位置調節を行うことで、布受け板11の開き側への移動規制(位置規制)を行うことができる。
【0049】
また、前記規制手段51は、布受け板11から遠いところにある駆動リンク23の近傍でかつ送り台10の前端部に設けられているので、布受け板11の開き側への移動規制の調整作業を、布切りメス7等が邪魔になることなく、しかも、被縫製物を布受け板11に載せたままで容易に行うことができる。
【0050】
前記規制手段50は、初期位置での布受け板11の位置決めを行うもので、以下のように構成されている。
【0051】
すなわち、前記送り台10の側面には、駆動リンク23とエアシリンダ36およびナックル37との連結部付近に、駆動リンク23の端部の前後の移動量より十分に長い長穴55が形成されている。
【0052】
また、前記送り台10の長穴55が形成された部分の内側面には、布開きストッパ板56が配置されており、この布開きストッパ板56には、前記長穴55を貫通して止ねじ57,57がねじ込まれている。そして、布開きストッパ板56は、止ねじ57,57を締め付けることで、送り台10に固定され、止ねじ57,57を緩めることで、前後に移動可能となっている。なお、前記止ねじ57,57と送り台10との間には長穴55の目隠しとなるストッパカバー58が挟まれて、該止ねじ57,57によって固定されている。
【0053】
また、前記布開きストッパ板56には、長穴60が形成されている。この長穴60は、前記長穴55より短く、かつ、前記駆動リンク23の端部の前後の移動量よりは長いものであり、該長穴60には駆動リンク23の端部に延出形成された延出部23aが挿入されている。なお、この延出部23aは前記ストッパカバー58に接触しない範囲で前記長穴55にも入り込んでいる。
【0054】
前記布開きストッパ板56の前端部はL型に曲げられており、この部分にはねじ穴61が形成されている。一方、送り台10の側面の前部端面62には穴63が形成されており、この穴63には調節ねじ64が挿通され、該調節ねじ64は前記ねじ穴61に螺合している。したがって、前記止ねじ57,57を緩めたうえで、調節ねじ64を回すことで、布開きストッパ板56は前後に移動するようになっている。
【0055】
そして、上記構成の規制手段50では、前記エアシリンダ36のピストンロッド36aが引き込まれて、駆動リンク23が反時計回りに回転し、その延出部23aが矢印D方向に移動して、布開きストッパ板56の長穴60の端面に当接することで、駆動リンク23の移動範囲を規制し、これによって、布受け板11の閉じ側の位置を規制するようになっている。
【0056】
すなわち、駆動リンク23の延出部23aが前記長穴60の端面に当接することで、カム板22の前方(矢印C方向)への移動が規制され、これによって、レール板24,24、布開き板45の左方(閉じ側)への移動が規制されるので、この布開き板45に連結されている前記布受け板11の閉じ側への移動が規制される。
【0057】
したがって、前記布開きストッパ板56の位置を、調節ねじ64によって調節することで、布受け板11の閉じ側への移動規制(位置規制)を行うことができる。
【0058】
上記構成の布開き手段21による布開き動作を簡単に説明する。
【0059】
まず、エアシリンダ36のピストンロッド36aが引込み位置にあり、レール板24,24が閉じ側(布切りメスの上下動経路に対して布受け板11が最接近する位置)に位置している。
【0060】
上記の初期状態からエアシリンダ36を作動させて、そのピストンロッド36aを図4、5に示す状態まで伸ばすと、駆動リンク23が時計回りに回転し、これによって、該駆動リンク23の一端部が後方(矢印D方向)に移動する。
【0061】
駆動リンク23の一端部が後方に移動すると、カム板22が後方に直線移動し、これによって、前記レール板24,24が右方(矢印B方向)に直線移動し、該レール板24,24に布開き受けピン25,25によって連結されている布受け板11が右方に移動し、これに伴って布受け板11に保持されている被縫製物の切込みが開いていく。
【0062】
そして、前記駆動リンク23の延出部23aが前記規制手段51のストッパねじ53の先端部に当接すると、駆動リンク23の作動が停止し、これによって、布受け板11の移動も停止し、布開き動作が終了する。
【0063】
一方、被縫製物の切込みを閉じる際には、駆動リンク23の延出部23aがストッパねじ53に当接している状態から、上記布開き手段21を逆方向に作動させることで行うことで、被縫製物の切込みが閉じていく。そして、駆動リンク23の延出部23aが前記規制手段50の布開きストッパ板56の長穴60の端部に当接することで、駆動リンク23の作動が停止し、これによって、布受け板11の移動も停止し、布閉じ動作が終了する。
【0064】
また、前記規制手段50によって、布開き量を調整するには以下のようにして行う。
【0065】
まず、前記エアシリンダ36のピストンロッド36aを引き込み状態としておき、駆動リンク23の延出部23aを、布開きストッパ板56の長穴60の端面に当接させておく。
【0066】
次に、この状態で前記止ねじ57,57を緩め、調節ねじ64を回すと、布開きストッパ板56が前後に移動し、その長穴60の端面に当接している駆動リンク23の延出部23aが前後に移動し、これによって、駆動リンク23が段ねじ34を支点として回動する。
【0067】
この場合、調節ねじ64を右に回すと、布開きストッパ板56が前方(矢印C方向)に移動し、これによって、駆動リンク23が時計回りに回転してカム板22が後方(矢印D方向)に移動し、布開き板45が右方(矢印B方向)に移動する。布開き板45が右方に移動すると、これに連結されている布受け板11が右方に移動する。
【0068】
このときの布受け板11の位置が、閉じ側への規制位置であるので、この位置と、開き側の規制位置との間隔が短くなるので、布受け板11の開き側への移動量が小さくなって、この結果、布開き量が小さくなる。
【0069】
一方、前記調節ねじ64を左に回すと、布開きストッパ板56が後方(矢印D方向)に移動し、これによって、駆動リンク23が反時計回りに回転してカム板22が前方(矢印C方向)に移動し、布開き板45が左方(矢印A方向)に移動する。布開き板45が左方に移動すると、これに連結されている布受け板11が左方に移動する。このときの布受け板11の位置が、閉じ側への規制位置であるので、この位置と、開き側の規制位置との間隔が長くなるので、布受け板11の開き側への移動量が大きくなって、この結果、布開き量が大きくなる。
【0070】
上記のようにして、布開き量を調整したならば、前記止ねじ57,57を締め付けて、布開きストッパ板56を送り台10に固定する。このように、前記規制手段50では、布開き量を容易に調整することができる。
【0071】
また、前記規制手段50が駆動リンク23の近傍に設けられており、該駆動リンク23の移動ストロークがレール板24,24の移動ストロークより長いので、前記調整ねじ64を回転させることで、布受け板11の閉じ側(前記布切りメスの上下動経路に対して前記布保持部材が最接近する位置)における移動規制の微調整を容易に行うことができる。
【0072】
さらに、前記規制手段50は、布受け板11から遠いところにある駆動リンク23の近傍でかつ送り台10の右縁部に設けられているので、布受け板11の閉じ側への移動規制の調整作業を、布切りメス7等が邪魔になることなく、しかも、被縫製物を布受け板11に載せたままで容易に行うことができる。
【0073】
また、前記規制手段50,51はいずれも、ミシン機枠の外側から、駆動リンク23の移動範囲を調節操作可能に構成されているので、送り台10のカバーを装着したままの状態で布受け板11の移動規制の調節を行うことができる。
【0074】
図8は本発明のミシンの制御ブロック図である。制御装置70は、ミシンを制御するためのプログラムや縫製に必要なデータが記憶されるROM71、各種計算及び処理を行うCPU72、操作パネル75から入力又は設定されたデータ、プログラムに基づいてCPU72によって計算されたデータ等が記憶されるRAM73を備えている。CPU72には入出力インターフェース74を介して操作パネル75、スタートスイッチ76及び押えスイッチ77が接続されている。
【0075】
ミシンの図示しない主軸はサーボモータ80により回転可能とされ、図1に示した送り台10はX軸パルスモータ81及びY軸パルスモータ82によりXY方向に移動可能とされ、更に、図1の針棒6と図示しないルーパーは鳩目部の縫製のためZ軸パルスモータ83により回動可能とされている。
【0076】
これら4つのモータ80〜83は、それぞれモータドライブ回路84〜87及び入出力インターフェース74を介してCPU72に接続されている。送り台10はX軸原点センサ88及びY軸原点センサ89によりその原点を検出可能とされ、針棒及びルーパーの原点は、Z軸パルスモータ83の回転軸の位相を検出するZ軸原点センサ90により、検出可能となっている。これらX、Y及びZ軸原点センサ88、89、90は入出力インターフェース74を介してCPU72へ接続されている。
【0077】
図1に示した布切りメス7は布切りシリンダ92により、布押え8は押え用駆動体(エアシリンダ)19により、布開き手段21はエアシリンダ36により、それぞれ駆動されるが、これらの各シリンダ92,19,36はそれぞれシリンダ駆動電磁弁94,96,98及び入出力インターフェース74を介してCPU72へ接続されている。
【0078】
図9は操作パネル75を示す。操作パネル75は、ミシンを起動できる縫製状態とデータ等を設定できる準備状態を切換る準備スイッチ102、縫製状態か準備状態かを表示する準備モード表示部104、使用するパターンデータを選択するパターン選択スイッチ106、選択されているパターンデータ番号を表示する表示部108、布切りメスの動作(メス落ち)の有り無しを選択する布切りメス選択スイッチ110、この選択スイッチ110で選択されたメス落ちの有無を表示する布切り動作表示部112、通常モードと2種類の縫い直しモード(布開きONモードと布開きOFFモード)を選択する縫い直しモード選択スイッチ114、この選択スイッチ114で選択されたモードを表示する縫い直しモード表示部116、データ項目設定用スイッチ群118とから構成されている。
【0079】
準備スイッチ102は、1回押す毎に縫製状態と準備状態とが切換わり、布切りメス選択スイッチ110は、1回押す度にメス落ちの有無が切換わる。
【0080】
準備モード表示部104はLEDによって構成され、例えば縫製状態の時に点灯し、準備状態のときに消灯する。同様に布切り動作表示部112もLEDによって構成され、例えば布切りメスの動作が有る時に点灯する。
【0081】
パターン選択スイッチ106は+,−のキーを操作することにより表示部108の数字を増減してパターンNo.を選択するスイッチである。
【0082】
データ項目設定用スイッチ群118は、データ項目選択スイッチ120とデータ項目表示部122、データ選択スイッチ124とデータ表示部126、データ設定モード選択スイッチ128とから構成される。
【0083】
このデータ項目は複数有り、例えばミシンの回転数、針数等がそれぞれ項目No.を割り当てられていて、データ項目選択スイッチ120の+,−キーを操作して選択された項目No.をデータ項目表示部122へ表示した後、データ選択スイッチ124の+,−キーを操作することによりデータ表示部126の数字を増減して希望する回転数や針数等に合わせることにより各データ項目及びそのデータが選択され、データ設定モード選択スイッチ128を押すと選択された通りにCPU72により設定される。
【0084】
縫い直しモード選択スイッチ114は、1回押す度に通常モードから布開きONモードへ、布開きモードから布開きOFFモードへ、布開きOFFモードから通常モードへと切換わる。
【0085】
通常モードとは、通常の穴かがり縫いを行うモードで布開き動作も所定時期に通常通りに行われる。布開きONモードとは布押えにより布を布受け板上に押圧する前に布開き動作を行い、その後は布受け板を閉じずにその状態のまま縫製作業を行うモードである。布開きOFFモードとは、布受け板を開かずに閉じた状態のまま縫製作業を行うモードである。
【0086】
次に、以上の構成において、作業者による操作パネル75の操作に基づいて、制御装置70が行う各種動作モード設定及び制御動作を図10〜12のフローチャートに基づいて説明する。なお、初期状態においては、布受け板11は閉じた状態である。
【0087】
電源投入後、図10のフローチャートのステップ1で、作業者による操作パネル75へのパターン入力待ちとなる。パターン選択スイッチ106が押された場合には、ステップ2でパターンNo.を更新し、ステップ3へ進む。
【0088】
パターン選択スイッチ106が押されなかった場合には、ステップ3に進んでデータ設定モード選択スイッチ128が押されたか否かが判定される。
【0089】
データ設定モード選択スイッチ128が押されている場合は、ステップ4にてデータ設定を行い、ステップ5へ進む。データ設定モード選択スイッチ128が押されていない場合は、ステップ5へ進んで布切りメス選択スイッチ110が押されたか否かが判定される。
【0090】
布切りメス選択スイッチ110が押されていれば、ステップ6に進み、布切りメスの動作が有りか否かが判定され、有りの場合には、ステップ7でメス有りの設定を行ってからステップ9へ進む。布切りメスの動作が無しの場合には、ステップ8でメス無しの設定を行ってから、ステップ9へ進む。
【0091】
ステップ9で縫い直しモード選択スイッチ114が押されたか否かが判定され、押された場合にはステップ10へ進み、押されていない場合にはステップ13へ進む。
【0092】
ステップ10では、更に縫い直しモード選択スイッチ114が押されたか否かが判定され、押された場合にはステップ11で布開きOFFモードの設定を行った後、ステップ14へ進み、押されない場合にはステップ12で布開きモードONの設定を行った後、ステップ14へ進む。ステップ13では通常モードの設定を行った後ステップ14へ進む。
【0093】
ステップ14では、準備スイッチ102が押されたか否かが判定され、押されると操作パネル75の各種スイッチの操作に基づいての各種設定が終了し、図11のフローチャートのステップ15へ進む。準備スイッチが押されなかった時はステップ1へ戻る。
【0094】
ステップ15では、設定されたデータを元に縫い目データを作成し、ステップ16で送り台の原点検索、針棒とルーパの原点検索移動動作を行う。
【0095】
次にステップ17で、布開きONモードか否かが判定され、布開きONモードの場合には、ステップ18で布開き機構を動作させて布受け板11を開いた状態にした後、ステップ19へ進む。
【0096】
布開きONモードでない場合(通常モードの場合又は布開きOFFモードの場合)には、そのままステップ19へ進み、準備スイッチ102が押されたか否かが判定される。 準備スイッチ102が押された場合には、ステップ20で布開きONモードか否かが判定され、布開きONモードの場合には、布受け板11を接近させて閉じた後、ステップ1へ戻る。ステップ20で布開きONモードでない場合にはそのままステップ1へ戻る。
【0097】
ステップ19で準備スイッチ102が押されなかった場合には、ステップ22へ進み、押えスイッチ77が押されたか否かが判定される。押されなかった場合にはステップ19へ戻り、押された場合にはステップ23へ進んで押えを下降し、ステップ24へ進む。
ステップ24では、再度押えスイッチ77が押されたか否かが判定され、押された場合にはステップ25で押えを上昇してステップ19へ戻る。
【0098】
ステップ24で押えスイッチ77が押されなかった場合にはステップ26へ進み、スタートスイッチ76が押されたか否かが判定され、押されなかった場合にはステップ24へ戻り、押された場合には図12のフローチャートのステップ27へ進む。
【0099】
ステップ27で布切りメス動作の有無が判定され、無しの場合はステップ29へ進み、有りの場合はステップ28で布切りシリンダ92を駆動して布切りを行う。
【0100】
ステップ29では通常モードか否かの判定を行い、通常モードの場合には、ステップ30に移行し、布開き機構を動作させて布受け板11を開いた状態にした後、ステップ31へ移行する。通常モードでない(布開きオンモード又は布開きオフモード)場合には、布開き動作を行わずにそのままステップ31〜34の動作を実行する。
【0101】
ステップ31では送り台を縫い始め位置へ移動し、ステップ32でミシン主軸を回転して縫製を行う。縫製終了後、ステップ33で送り台を原点位置へ移動すると共に針棒とルーパーを原点位置へ移動し、ステップ34で押えを上昇させてステップ35へ進む。
ステップ35では通常モードか否かが判定され、通常モードの場合にはステップ36で布受け板11を閉じてからステップ19へ戻り、作業者による操作パネルの操作待ちとなる。ステップ35で通常モードでない場合にはそのままステップ19へ戻る。
【0102】
以上のように、図9の操作パネル75の縫い直しモード選択スイッチ114を1度押すことにより布開きオンモードが選択され、図10のステップ9,10,12が実行されて布開きオンモードが設定される。この設定によりステップ18が実行され、ステップ30、ステップ36の動作が省略されるので、布受け板11は、押えにセットされた布は縫い直しの縫製が終了するまで開いたままとなる。
従って、縫い直し時、すでに縫製が済んでいる縫い形状の位置に縫い直し位置を合わせることが容易となる。また、布開きが開いたままなので、縫い直し縫製中に布の位置ずれが起こらない。
【0103】
また、縫い直しモード選択スイッチ114を2度押すことにより布開きオフモードが選択され、図10のステップ9,10,11が実行されて布開きオフモードが設定される。この設定によりステップ18が実行され、ステップ30,36の動作が省略されるので、布受け板11は一度も開かれないままで縫い直しの縫製終了となる。
従って、縫い直し時、すでに縫製が済んでいる縫い形状の位置に縫い直し位置を合わせることが容易となる。また、布開きが閉じたままなので、縫い直し縫製中に布の位置ずれが起こらない。
【0104】
なお、以上のフローチャートは、先メスまたはメス落ち無しの場合のものであるが、後メスの場合には、ステップ27、28が省略され、ステップ32の縫製動作での直線部のかがり縫い終了後、鳩目穴部かがり縫い前に布切りメス駆動が行われる点で相違するのみで、その他のステップは先メスの場合と同様である。
【0105】
なお、上記した実施例においては、図9の操作パネル75の縫い直しモード選択スイッチ114で3つのモード(通常モードと2種類の縫い直しモード)を選択可能としたが、縫い直しモードは布開きオンモードのみ、或いは布開きオフモードのみとすることができる。この場合は縫い直しモード表示部116は表示部104,112と同様に1個のLEDで構成され、例えば縫い直しモードのときに点灯し、通常モードの時に消灯する。
【0106】
また、駆動手段と布開き手段との間にクラッチ等の機械的な手段を設けて、選択手段により有効無効とする時、該機械的な手段を作用させて布開き手段の作用を有効無効とするようにしてもよい。
【0107】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動手段が所定時期に行う布開き動作を有効または無効に切換可能とする選択手段を設けた。
【0108】
この選択手段により、布開き動作を無効に切換えて、縫い直し等の一時的な使用を簡単且つ迅速に行うことが可能となった。特に、後メス縫製品の縫い直しの際、かがり縫い幅が狭くなることを防いで商品価値の劣化を防止することができる。
【0109】
また、縫い直し等の終了後は布開き動作を有効に切り換えることにより、通常の穴かがりが可能であり、従来の調整装置により布開き量を零に調整して縫い直しをする場合のように、布開き量を再調整する必要がない。
【0110】
縫い直しの縫製が終了するまで布保持部材を開いたまま或いは閉じたままにできるので、縫い直し時、すでに縫製が済んでいる縫い形状の位置に縫い直し位置を合わせることが容易となるとともに、縫い直し縫製中に布の位置ずれが起こらない。
【0111】
さらに、駆動手段による布保持部材の接離動作を有効または無効に切換可能とする選択手段を設けたことにより、無効とするときに布保持部材を接離方向に全く動かさないようにできるので、布ずれを生じさせずに再縫製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の布開き装置が適用される穴かがり縫いミシンの側面図である。
【図2】 図1のミシンの布押え作動機構を示す側面図である。
【図3】 図1のミシンの平面図である。
【図4】 図3のミシンの右側の布受け板を省略した平面図である。
【図5】 図3のミシンの右側の布開き機構を示す平面図である。
【図6】 図5におけるY矢視図である。
【図7】 図5におけるX矢視図である。
【図8】 本実施の形態のミシンの制御ブロック図である。
【図9】 本実施の形態のミシンの操作パネルを示す。
【図10】 本実施の形態によるミシンの布開き装置の動作のフローチャートを示す図である。
【図11】 本実施の形態によるミシンの布開き装置の動作のフローチャートを示す図である。
【図12】 本実施の形態によるミシンの布開き装置の動作のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
7…布切りメス
8…布押え(布保持部材)
11...布受け板(布保持部材)
21...布開き手段
36,98...駆動手段
70...制御装置
75...操作パネル
114...縫い直しモード選択スイッチ

Claims (5)

  1. 被縫製物を保持可能とし互いに布切りメスの上下動経路を挟んで該上下動経路に接近または離間するように左右方向に移動可能に設けられた一対の布保持部材と、
    前記一対の布保持部材を前記上下動経路に対して接近状態から離間状態とする布開き動作を可能とした一対の布開き手段と、
    電気的な制御により前記布開き動作を行わせる駆動手段と、
    設定されたデータに基づいて前記被縫製物に所定の穴かがり縫い目を形成するとともに所定時期に前記駆動手段を駆動する制御手段、とを備えた穴かがりミシンの布開き装置において、
    前記駆動手段が前記所定時期に行う布開き動作を有効または無効に切換可能とする選択手段を設けたことを特徴とする穴かがりミシンの布開き装置。
  2. 前記布開き動作を無効とするとき、前記一対の布保持部材を離間状態に維持することを特徴とする請求項1に記載の穴かがりミシンの布開き装置。
  3. 前記布開き動作を無効とするとき、前記一対の布保持部材を接近状態に維持することを特徴とする請求項1に記載の穴かがりミシンの布開き装置。
  4. 前記布開き動作を有効とするときは前記布保持部材による布保持後且つ縫製動作の前に布開き動作を行い、前記布開き動作を無効とするときは前記布保持部材による布保持前に布開き動作が完了していることを特徴とする請求項1に記載の穴かがりミシンの布開き装置。
  5. 布押えと協働して被縫製物を保持可能とし互いに布切りメスの上下動経路を挟んで該上下動経路に接近または離間するように左右方向に移動可能に設けられた一対の布保持部材と、
    前記一対の布保持部材を前記上下動経路に対して接近状態から離間状態とする布開き動作を可能とした一対の布開き手段と、
    電気的な制御により前記布開き動作を行わせる駆動手段と、
    設定されたデータに基づいて前記被縫製物に所定の穴かがり縫い目を形成するとともに所定時期に前記駆動手段を駆動する制御手段、とを備えた穴かがりミシンの布開き装置において、
    前記駆動手段による布保持部材の接離動作を有効または無効に切換可能とする選択手段を設けたことを特徴とする穴かがりミシンの布開き装置。
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