JP2008220920A - 玉縁縫いミシン - Google Patents
玉縁縫いミシン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008220920A JP2008220920A JP2007199474A JP2007199474A JP2008220920A JP 2008220920 A JP2008220920 A JP 2008220920A JP 2007199474 A JP2007199474 A JP 2007199474A JP 2007199474 A JP2007199474 A JP 2007199474A JP 2008220920 A JP2008220920 A JP 2008220920A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seam
- needle
- cloth
- stitch
- reverse
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
【解決手段】玉縁縫いミシンにおける制御手段は、二本の縫い目P,Qの形成の際に、二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目Pの返し縫い部p1の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目Qの先端よりも布送り方向下流側にある一方の縫い目の正送り縫い部p2の縫い目を形成し、次に、一方の縫い目の正送り縫い部の形成を中断して他方の縫い目の返し縫い部q1の縫い目の形成を行い、続いて中断された一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部p3,q2の縫い目を形成するように、主軸モータ、針振りモータ、片針停止機構及び大押さえ機構の駆動を制御する。
【選択図】図11
Description
また、このような二本針ミシンを搭載した玉縁縫いミシンが知られている(例えば、特許文献2参照。)。そして、玉縁縫いミシンには、身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーが設けられている。また、このバインダーを挟んだ両側には、下降して身生地及び玉布を押圧保持するとともに身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構が設けられている。縫い目を形成する際には、バインダーを下降させて玉布を保持しつつ、大押さえ機構により身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送しながら針棒の上下動及び針振りを行う。そして、バインダーの先端には、各縫い針の針落ちを可能とする溝部が形成されている。
ここで、縫い目の端部には、糸のほつれ防止や縫い付けを強固にするために返し縫いが施される。そして、バインダーの先端は、返し縫いの際にも布が押さえられるように布送り方向上流側に延出して形成されているが、それに伴って溝部もバインダーと針との干渉を防ぐために布送り方向に沿って長く形成されている。従って、バインダー先端部及び溝部は、返し縫いの長さに合わせてその長さが決定される。
しかし、溝部をあまり長く形成すると、バインダーの強度が不足するという問題があった。
身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に前記二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように前記二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーと、
前記バインダーを挟んで両側に下降して身生地及び玉布を押圧保持する一対の押さえ腕を有し、身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構と、
前記二本の縫い目の先端及び後端の布送り方向に沿う位置がそれぞれ異なるように所定針数の逆送り縫い目からなる返し縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記針振りモータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構を制御する制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御手段は、前記二本の縫い目の形成の際に、前記二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の先端よりも布送り方向下流側にある一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、一方の縫い目の正送り部の形成を中断して他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、続いて中断された前記一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記針振りモータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構の駆動を制御することを特徴とする。
このように、一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目の形成が一旦中断されることで、一方の縫い目の返し縫い部での逆送り量又は針振り量がリセットされるので、他方の縫い目の返し縫い部の縫い目を形成する際には、一方の縫い目の返し縫い部の縫い目と同じ条件で縫い目を形成することができるようになる。
よって、バインダーに形成すべき溝部の長さは、返し縫い部の長さとほぼ同じ長さだけ形成するだけでよいので、互いの縫い目の端部がずれていてもそのずれた長さも考慮して溝部を長く形成する必要がなくなり、バインダーに形成される溝部の長さを抑えてバインダーの強度低下を防止することができる。
身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に前記二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように前記二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーと、
前記バインダーを挟んで両側に下降して身生地及び玉布を押圧保持する一対の押さえ腕を有し、身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構と、
前記二本の縫い目の先端及び後端の布送り方向に沿う位置がそれぞれ異なるように所定針数の逆送り縫い目からなる返し縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構を制御する制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御手段は、前記二本の縫い目の形成の際に、前記二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の先端よりも布送り方向下流側にある一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、一方の縫い目の正送り部の形成を中断して他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、続いて中断された前記一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構の駆動を制御することを特徴とする。
このように、一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目の形成が一旦中断されることで、一方の縫い目の返し縫い部での逆送り量がリセットされるので、他方の縫い目の返し縫い部の縫い目を形成する際には、一方の縫い目の返し縫い部の縫い目と同じ条件で縫い目を形成することができるようになる。
よって、バインダーに形成すべき溝部の長さは、返し縫い部の長さとほぼ同じ長さだけ形成するだけでよいので、互いの縫い目の端部がずれていてもそのずれた長さも考慮して溝部を長く形成する必要がなくなり、バインダーに形成される溝部の長さを抑えてバインダーの強度低下を防止することができる。
身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に前記二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように前記二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーと、
前記バインダーを挟んで両側に下降して身生地及び玉布を押圧保持する一対の押さえ腕を有し、身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構と、
前記二本の縫い目の先端及び後端の布送り方向に沿う位置がそれぞれ異なるように所定針数の逆送り縫い目からなる返し縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記針振りモータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構を制御する制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御手段は、前記二本の縫い目の形成の際に、前記二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の返し縫い部の開始位置まで一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、一方の縫い目のうち既に形成された正送り縫い部の終端に並ぶ位置まで他方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、続いて前記一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記針振りモータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構の駆動を制御することを特徴とする。
このように、一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目の形成が一旦中断されることで、一方の縫い目の返し縫い部での逆送り量又は針振り量がリセットされるので、他方の縫い目の返し縫い部の縫い目を形成する際には、一方の縫い目の返し縫い部の縫い目と同じ条件で縫い目を形成することができるようになる。
よって、バインダーに形成すべき溝部の長さは、返し縫い部の長さとほぼ同じ長さだけ形成するだけでよいので、互いの縫い目の端部がずれていてもそのずれた長さも考慮して溝部を長く形成する必要がなくなり、バインダーに形成される溝部の長さを抑えてバインダーの強度低下を防止することができる。
身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に前記二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように前記二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーと、
前記バインダーを挟んで両側に下降して身生地及び玉布を押圧保持する一対の押さえ腕を有し、身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構と、
前記二本の縫い目の先端及び後端の布送り方向に沿う位置がそれぞれ異なるように所定針数の逆送り縫い目からなる返し縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構を制御する制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御手段は、前記二本の縫い目の形成の際に、前記二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の返し縫い部の開始位置まで一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、一方の縫い目のうち既に形成された正送り縫い部の終端に並ぶ位置まで他方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、続いて前記一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構の駆動を制御することを特徴とする。
このように、一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目の形成が一旦中断されることで、一方の縫い目の返し縫い部での逆送り量がリセットされるので、他方の縫い目の返し縫い部の縫い目を形成する際には、一方の縫い目の返し縫い部の縫い目と同じ条件で縫い目を形成することができるようになる。
よって、バインダーに形成すべき溝部の長さは、返し縫い部の長さとほぼ同じ長さだけ形成するだけでよいので、互いの縫い目の端部がずれていてもそのずれた長さも考慮して溝部を長く形成する必要がなくなり、バインダーに形成される溝部の長さを抑えてバインダーの強度低下を防止することができる。
(玉縁縫いミシンの全体構成)
図1は、玉縁縫いミシン100の全体の概略構成を示す斜視図である。なお、本実施の形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてそれぞれの方向を定めるものとし、Z軸方向は後述するセンターメスの上下動方向と一致し、縫製作業を行う平面はZ軸方向と垂直となり、当該作業平面に平行であって布送りが行われる方向をX軸方向とし、作業平面に平行であってX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。
玉縁縫いミシン100は、縫製の作業台となるミシンテーブル11と、図示しない一対の天秤と縫い針を保持する針棒の動作を司る針棒機構10(図2参照)を備え、ミシンテーブル11に配置されたミシン本体12と、身生地及び玉布からなる布地の送りを行う布送り機構としての大押さえ機構1と、身生地の上側で玉布を上方から押さえるバインダー2と、ミシン本体12に支持され、各縫い針の布送り方向下流側の各縫い針の中間にセンターメス3を昇降させて各布地に切れ目を形成する動メス機構(図示略)と、直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成するコーナーメス機構9と、上記各部の制御を行う制御手段としての制御装置5(図10参照)と、を備えている。
図2〜図8に示すように、針棒機構10は、ミシン本体12の先端内部に設けられ、二本の縫い針20a,20aをそれぞれ個別に保持する一対の針棒20,20を同時又は選択的に上下動させるものである。
図2〜図5に示すように、各針棒20は針棒支持枠40により通常はZ軸方向に沿った状態で支持され、針振りを行う場合には、針棒支持枠40を介して各針棒20の長手方向中間位置でY軸方向に沿った軸を中心に回転揺動動作が付与される。かかる揺動が行われたときには、各針棒20はその上下端部がそれぞれX軸方向に沿って揺動する。
針棒20がZ軸方向に沿って支持された状態において平坦面23はY−Z平面に沿った状態となるように針棒支持枠40に支持される。かかる平坦面23の面上であってZ軸方向における中間位置には、当該長手方向に沿って溝部24が形成されている。
第一の係合穴21は、クラッチ部材61の先端部が挿入可能なようにその先端形状に対応して、長方形状に形成されている。かかる長方形状は、クラッチ部材61の先端部が略矩形状に突出していることに対応しており、長方形の長辺と短辺の長さがそれぞれクラッチ部材61の略矩形状先端部の横幅と縦幅よりもわずかに大きく設定されている。
第二の係合穴22は、第一の係合穴21よりも上方に位置し、後述するストッパ部材71(図5参照)の先端部の形状に対応して、正面視で矩形状であって側面視で半円状に形成されている。
また、揺動板25はその一端部が第一の係合穴21の深部近傍まで押し込まれると、他端部が第二の係合穴22内で平坦面23まで押し出され、その他端部が第二の係合穴22の深部近傍まで押し込まれると、一端部が第一の係合穴21内で平坦面23まで押し出される形状に形成されている。
つまり、同一の針棒20について、第一の係合穴21にクラッチ部材61が挿入されると、既に第二の係合穴22に挿入されていたストッパ部材71が揺動板25により押し出される。また、第二の係合穴22にクラッチ部材61が挿入されると、既に第一の係合穴21に挿入されていたクラッチ部材61が揺動板25により押し出されるようになっている。
図2,4,7に示すように、針棒支持枠40は、その上部と下部とに針棒20をY軸方向に二本並ぶように挿通させる挿通穴が形成されており、これらにより各針棒20を上下動可能に支持している。
針棒支持枠40の下部における針棒20の支持部の近傍には、潤滑油或いはグリス等が供給される不織布或いはウレタン等の供給部材41が設けられており、当該供給部材41を摺動するように各針棒20が配設されている。これにより、潤滑油又はグリスが各針棒20と針棒支持枠40との摺動部に供給され、上下動が円滑に行われる。
さらに、針棒支持枠40に支持された針棒20の近傍には、各針棒20に対して上下動の駆動力を付与するリンク体54の一端部に設けられた角駒55の上下動を案内するガイド溝42が形成されている。
図2に示すように、針上下動機構50は、クラッチ機構60を介して各針棒20を支持する針棒抱き51と、各針棒20の上下動駆動源たるミシン主軸モータ101により回転駆動されるミシン主軸52と、ミシン主軸52の一端部に固定装備された回転錘53と、回転錘53と針棒抱き51との間を連結するリンク体54と、リンク体54の針棒抱き側の端部をZ軸方向に沿って移動させる角駒55とを備えている。なお、ミシン主軸モータ101は、例えば、ACサーボモータにより構成される正逆転可能なモータであり、以降の説明において、ミシン主軸モータ101を駆動する際のモータ軸の回転方向については、特に記載のない場合は、ミシン主軸52を正方向に回転する正回転に駆動されるものとする。
クラッチ機構60は、図2,図4〜7に示すように、針棒抱き51の正面から各挿通穴まで貫通した円形の支持穴57に挿入される二つのクラッチ部材61と、各クラッチ部材61をそれぞれ個別に進退移動させる二つの従動リンク62と、各従動リンク62を介して各クラッチ部材61に対して前進方向の移動力を個別に付与する二つの押圧バネ63と、各クラッチ部材61を後退した状態(退避位置)でそれぞれ係止する二つの係止爪64と、各係止爪64が係止を行う方向にそれぞれ押圧する二つの押圧バネ65と、各係止爪64による係止を解除する操作を外部から入力可能な解除ピン66と、を備えている。
ここで、図5及び図7に示すように、二つの従動リンク62は、長手方向中央部付近で屈曲するように形成され、その屈曲部Pが針棒抱き51に回転自在に取り付けられている。従動リンク62の一端は、クラッチ部材61に連結されている。
そして、図7に示すように、従動リンク62が、上方から押し下げられて屈曲部Pを支点としてA方向に回転することにより、従動リンク62の一端がクラッチ部材61を引っ張り、クラッチ部材61を第一の係合穴21から後退させて各係止爪64に係止させ、当該クラッチ部材61に対応する針棒20の針棒抱き51に対する係合を解除させることができるようになっている。
また、図5に示すように、解除ピン66が上方から押し下げられてクラッチ部材61の係止爪64による係止が解除されることにより、クラッチ部材61が押圧バネ63の付勢により第一の係合穴21に向かって前進し、両針棒20を針棒抱き51に係合させることができるようになっている。
保持解除切り替え機構80は、図2,図5〜7に示すように、針棒抱き51の上死点よりも若干上方となる位置において針棒支持枠40に形成されたガイド溝部82と、ガイド溝部82に沿って滑動可能に支持された切り替え部材81と、切り替え部材81のガイド溝部82からの脱落を防止する押さえカバー83とを備えている。
ガイド溝部82は、針棒支持枠40の上部においてY軸方向に沿って形成され、同方向に沿って切り替え部材81を滑動可能に支持している。
具体的には、制御装置5には、ドライバー90aを介してエアシリンダの電磁弁90が連結されている。エアシリンダは、シリンダ内に二つの電磁弁90を備える3ポジションタイプのエアシリンダが用いられる。そして、シリンダ内における二つの電磁弁90の駆動を制御装置5によって制御することにより、電磁弁90に連結された切り替え部材81の位置を三つの位置に切り替えることができる。これにより、左針、両針、右針の三つの縫製に切り替えることができる。
なお、エアシリンダに限らず、ソレノイドであってもよい。具体的には、2つのソレノイドのプランジャを切り替え部材81に連結し、この2つのソレノイドを制御装置5により個別に制御するようにしてもよい。すなわち、切り替え部材81の駆動を電気的に制御することができるものであればその駆動源の種類は問わない。
切り替え部材81は、当接突起81aが下方に向けられた状態でガイド溝部82に支持される。そして、切り替え部材81のY軸方向に沿った移動により、針棒抱き51の上死点到達時におけるクラッチ機構60の一方の従動リンク62,他方の従動リンク62又は解除ピン66のいずれかを押圧可能な位置に当接突起81aを切り替えることが可能となっている。なお、この当接突起81aは、上死点位置まで上昇した針棒抱き51の各従動リンク62,62及び解除ピン66に対して、各々の解除あるいは係合の動作に要するストローク分下方に押し下げることが可能な突出長さに設定されている。
ストッパ機構70は、図5,7に示すように、針棒支持枠40の上端部において当該針棒支持枠40の正面から針棒20の挿通穴まで貫通した二つの円形の貫通穴を有する支持部72と、各支持部72の貫通穴に挿入される二つのストッパ部材71と、各ストッパ部材71をそれぞれ個別に前進方向(針棒20側)の移動力を付与する二つの押圧バネ73と、各押圧バネ73を後方で支持すると共に支持部72の貫通穴を覆い塞ぐカバー体74とを備えている。
図1に示すように、ミシンテーブル11は、その上面がX−Y平面に平行であって、水平な状態で使用される。このミシンテーブル11の上面は布の送り方向F即ちX軸方向に沿って長い長方形状に形成されている。ミシンテーブル11上には、大押さえ機構1とバインダー2とが配置され、ミシンテーブル1の下側にコーナーメス機構9が配置されている。
また、ミシンテーブル11における二本の縫い針20a,20aの下方の位置には針板13が設けられている。この針板13には二本の縫い針20a,20aの各々に対応する針穴が設けられており、各針穴の下側には図示しない水平釜がそれぞれ設けられている。つまり、各縫い針20a,20aのそれぞれに挿通された縫い糸は、それぞれ針板13の下側で対応する各水平釜に捕捉され、水平釜から繰り出される下糸に絡げられて縫製が行われるようになっている。
さらに、針板13の二つの針穴のほぼ中間であって布送り方向Fの下流側にはセンターメス3が挿入されるスリットが形成され、センターメス3との協働により布地を切断する図示しない固定メスが配置されている。
大押さえ機構1は、バインダー2にセットされた玉布の幅方向両端部のそれぞれを上方から押さえる大押さえ15,15と、これらの大押さえ15,15を支持する支持体16と、支持体16を介して大押さえ15,15を上下に移動させる図示しないエアシリンダと、大押さえ15,15により押さえた玉布及び身生地を支持体16を介して布送り方向Fに移動させる、ミシン主軸モータ101とは別個の押さえモータ102とを備えている。
各大押さえ15,15は、それぞれ長方形状の平板であり、それぞれが長手方向をX軸方向に沿わせた状態で支持体16に支持されている。また、各大押さえ15,15はその平板面がX−Y平面に平行となるように支持されている。そして、エアシリンダの駆動により上下の二位置に切替可能であり、上位置の時にはミシンテーブル11の上面から離間し、下位置でミシンテーブル11の上面高さとなる。また、二つの大押さえ15,15は、その間に、少なくともバインダー2の立板部32を通すことができるように離間した状態で支持されている。
支持体16は、ミシンテーブル11上においてX軸方向に沿って移動可能に支持されており、支持する二つの大押さえ15,15が二本針20a,20aの上下動経路の両側を通過するように配置されている。また、支持体16は、図示しないボールネジ機構を介して押さえモータ102に駆動されるようになっている。
バインダー2は、図1,9に示すように、長尺状平板である底板部31と、底板部31の長手方向に沿ってその上面に垂直に立設された立板部32と、立板部32の布送り方向下流側端部に、センターメス3を回避して玉布Bを案内する案内部材33と、玉布の幅方向の両端部が立板部32の両面に沿ってそれぞれ送られるように案内する縦ガイド部34とを備えている。
また、バインダー2は、エアシリンダを備える図示しない支持機構に支持されており、非使用時には図1に示すように二本の縫い針20a,20aの針下の位置から離れて待避されている。そして、使用時には、エアシリンダの駆動により針板位置にセットされるようになっている。
立板部32は、案内部材33の近傍の部分を除いてその全体が長方形状の平板であり、底板部31の上面において、当該底板部31の幅方向(Y軸方向)の中間位置に、底板部31と長手方向を揃えた状態で、垂直に立設されている。即ち、バインダー2は、底板部31と立板部32とがその長手方向から見て逆さのT字状となるように一体形成されている。
コーナーメス機構9は、図1,9に示すように、ミシンテーブル11の下方であって大押さえ機構1による大押さえ15,15の通過経路に配置されており、大押さえ機構1により搬送されてきた玉縁布及び身頃生地に下方からコーナーメス91を突き通すことで直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成する。
即ち、コーナーメス機構9は、布送り方向Fに沿って間隔をあけて配置された二つのコーナーメス91,91と、各コーナーメス91,91をそれぞれ上下動させる図示しない上下動用モータとを備えている。
そして、二つのコーナーメス91は、それぞれが形成するV字状の切れ目の開口部が互いに逆向きとなるように各々が支持されている。また、二つのコーナーメス91は、その間隔を調節することが可能となっている。
図10に示すように、制御装置5には、ユーザに報知する所定の文字又は画像の情報を表示する表示パネル84と、表示パネル84に併設された各種の設定を行うための画面選択やコマンド入力を行うための設定スイッチ85と、各種の設定を行う際に数値入力及びその決定や取消を入力するためのテンキー86と、縫製の開始を入力するスタートスイッチ87とが図示しない入出力回路を介して接続されている。
ROM152には、二本の縫い針20a,20aにより布地に二本の縫い目を形成する際に、二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の先端よりも布送り方向下流側にある一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、一方の縫い目の正送り部の形成を中断して他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、続いて中断された一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、ミシン主軸モータ101、針振りモータ105、エアシリンダ及び大押さえ機構1の駆動を制御する制御プログラムが記憶されている。
すなわち、CPU151が制御プログラムを実行することにより、制御装置5は制御手段として機能する。なお、制御プログラムの実行による縫い目の形成については、後述する。
次に、玉縁縫いミシン100による縫い目形成方法について説明する。
作業者により縫製開始スイッチ等が押されると、制御装置5のCPU151は、制御プログラムを実行することにより、ミシン主軸モータ101、針振りモータ105、エアシリンダ、大押さえ機構1の駆動を制御して縫い目の形成を行う。なお、以下の説明において、図11では、返し縫い部を正送り縫い部と異なる位置に描いているが、これはあくまでも説明の便宜のためであり、実際の縫いにおいては、返し縫い部に重ねるように正送り縫いが行われる。
また、以下の説明において、玉縁縫いミシン100は、最初の電源投入時または所定の玉縁縫い終了時には、針棒抱き51に対し常に双方の針棒20,20を係合させた両針での縫製が可能な状態となるように構成されているものとして説明する。
なお、このように、ミシン主軸52を逆回転させて突起81aを従動リンク62の上方に当接させるのは、布に余分な両針による針落ちをさせずに針棒抱き51に対する針棒20の係合または解除の切替を行うためである。
ステップS2において、CPU151が返し縫い部p1の縫い目の形成が終了したと判断した場合(ステップS2:YES)、CPU151は、針を布送り方向の上流側(図11におけるF方向)に振らせて、他方の縫い目Qの先端よりも布送り方向下流側に位置する一方の縫い目Pの正送り縫い部p2の縫い目の形成を行わせる(ステップS4:第二の縫い目形成ステップ)。ここで、一方の縫い目Pの返し縫い部p2の縫い目は、針落ち位置n3、n4、n5の順に針落ちさせることにより形成される。
ここで、縫製に用いる縫い針20a,20aを片針(左針)から片針(右針)に切り替える際には、一度に切り替えることができないため、以下の手順で切り替えが行われる。
CPU151は、左針がn5の針落ち点から上昇を始めるとすぐにエアシリンダの電磁弁90を駆動させて切り替え部材81の当接突起81aを解除ピン66の上方に移動させ、針棒20の上死点到達によるクラッチ部材61の前進により、二本の縫い針を上下動可能として両針で縫製が可能な状態にする(ステップS6)。
次いで、一方の縫い目Pの正送り縫い部p2の縫い目の形成を中断して針の上下動を行わずに針落ち位置が他方の縫い目Qの返し縫い部q1の開始位置(図11における針落ち位置n6の位置)までくるように大押さえ機構1を駆動させて布を正送り方向(図11におけるB方向に布送り)に送る(ステップS8:空送りステップ)。
そして、縫製に用いる縫い針20a,20aを両針から片針(右針)に切り替える(ステップS9)。
玉縁縫いミシン100によれば、制御装置5は、CPU151によってミシン主軸モータ101、針振りモータ105、エアシリンダの電磁弁90及び大押さえ機構1の駆動を制御することにより、二本の縫い目の形成の際には、第一の縫い目形成ステップにより、二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目Pの返し縫い部p1の縫い目が形成される。次に、第二の縫い目形成ステップにより、他方の縫い目Qの先端よりも布送り方向下流側にある一方の縫い目Pの正送り縫い部p2の縫い目が形成される。次に、空送りステップ及び第三の縫い目形成ステップにより、一方の縫い目Pの正送り縫い部p2の形成を中断して他方の縫い目Qの返し縫い部q1の縫い目が形成される。続いて、第四の縫い目形成ステップにより、中断された一方の縫い目Pの正送り縫い部p2の縫い目及び他方の縫い目Qの返し縫い部q1にそれぞれ連続する正送り縫い部p3,q2の縫い目が形成される。
よって、バインダー2に形成すべき溝部の長さは、返し縫い部の長さとほぼ同じ長さだけ形成するだけでよいので、互いの縫い目の端部がずれていてもそのずれた長さも考慮して溝部を長く形成する必要がなくなり、バインダー2に形成される溝部の長さを抑えてバインダー2の強度低下を防止することができる。
なお、縫い目の形成において、必ずしも針振りによって縫い目を形成する必要はなく、布送りのみを用いて上記の縫い目を形成することも可能である。
また、針振りのみを用いて縫い目を形成する場合においても、縫いピッチを大きくするために布送りを併用することも可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、図15及び図16に示すような方法により縫い目を形成してもよい。なお、以下の説明において、図15では、返し縫い部を正送り縫い部と異なる位置に描いているが、これはあくまでも説明の便宜のためであり、実際の縫いにおいては、返し縫い部に重ねるように正送り縫いが行われる。
次いで、CPU151は、最初の縫い目である二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目Rの返し縫い部r1の縫い目の形成が終了したか否かを判断する(ステップS22)。ここで、CPU151が、返し縫い部r1の縫い目形成が終了してないと判断した場合(ステップS22:NO)、CPU151は、ミシン主軸モータ101、針振りモータ105、エアシリンダを駆動させることにより、縫い針を布送り方向の下流側(図15におけるB方向)に振らせて二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目Rの返し縫い部r1の縫い目を針振りにより形成する(ステップS23:第1の縫い目形成ステップ)。ここで、一方の縫い目Rの返し縫い部r1の縫い目は、針落ち位置w0、w1、w2、w3の順に針落ちさせることにより形成される。なお、ステップS23においては、針振りに合わせて大押さえ機構1を駆動させることにより、縫いピッチを長くすることもできるし、針振りに代えて大押さえ機構1による送りだけで縫い目を形成してもよい。
ステップS22において、CPU151が返し縫い部r1の縫い目の形成が終了したと判断した場合(ステップS22:YES)、CPU151は、大押さえ機構1を駆動させることにより、布送り方向(図15におけるB方向)に布を送りながら他方の縫い目Tの返し縫い部t1の開始位置まで一方の縫い目Rの正送り縫い部r2の縫い目を形成する(ステップS24:第2の縫い目形成ステップ)。ここで、一方の縫い目Rの正送り縫い部r2の縫い目は、針落ち位置w3、w4、w5、w6、w7、w8の順に針落ちさせることにより形成される。
ここで、縫製に用いる縫い針20a,20aを片針(左針)から片針(右針)に切り替える際には、一度に切り替えることができないため、以下の手順で切り替えが行われる。
CPU151は、左針がw8の針落ち点上昇を始めるとすぐにエアシリンダの電磁弁90を駆動させて切り替え部材81の当接突起81aを解除ピン66の上方に移動させ、針棒20の上死点到達によるクラッチ部材61の前進により、二本の縫い針を上下動可能として両針で縫製が可能な状態にする(ステップS26)。
両針から片針(右針)への切り替えの際には、
CPU151は、二本の縫い針20a,20aのうち、一方の針(左針)を上方で停止させるため、エアシリンダの電磁弁90を駆動させて、停止させる左針の針棒20に設けられた従動リンク62の上方に当接突起81aが位置するように切り替え部材81を移動させさせた上で、ミシン主軸モータ101を逆回転させ当接突起81aを従動リンク62の上方に当接させて従動リンク62を押し下げた状態で、ミシン主軸モータ101を停止させる。これにより、左針の針棒20に対応するクラッチ部材61が後退し、縫製に用いる縫い針20a,20aが両針から片針(右針)に切り替わる。
このような玉縁縫いミシンとしても、二本の縫い目を形成する際には、第1の縫い目形成ステップにより、二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目Rの返し縫い部r1の縫い目を形成する。次いで、第2の縫い目形成ステップにより、他方の縫い目Tの返し縫い部t1の開始位置まで一方の縫い目Rの正送り縫い部r2の縫い目を形成する。次いで、第3の縫い目形成ステップにより、他方の縫い目Tの返し縫い部t2の縫い目を形成する。次いで、第4の縫い目形成ステップにより、一方の縫い目Rのうち既に形成された正送り縫い部r2の終端に並ぶ位置まで他方の縫い目Tの正送り縫い部t2の縫い目を形成する。次いで、第5の縫い目形成ステップにより、一方の縫い目Rの正送り縫い部r2の縫い目及び他方の縫い目Tの返し縫い部t2にそれぞれ連続する正送り縫い部r3,t3の縫い目を形成する。
よって、バインダー2に形成すべき溝部の長さは、返し縫いの長さとほぼ同じ長さだけ形成するだけでよいので、互いの縫い目の端部がずれていてもそのずれた長さも考慮して溝部を長く形成する必要がなくなり、バインダー2に形成される溝部の長さを抑えてバインダー2の強度低下を防止することができる。
なお、縫い目の形成において、必ずしも針振りによって縫い目を形成する必要はなく、布送りのみを用いて上記の縫い目を形成することも可能である。
また、針振りのみを用いて縫い目を形成する場合においても、縫いピッチを大きくするために布送りを併用することも可能である。
なお、本実施形態は、上記実施形態に限られるものではない。上記実施形態における片針停止機構では、エアシリンダ一つで両針の切り替えを行っていたため、片針(左針)から片針(右針)の切り替えの際には、一旦両針に切り替えてから片針に切り替える必要があったが、例えば、特許文献(特公平4−52160号公報)に示すように、それぞれの針の停止をそれぞれ独立したエアシリンダで行うことも可能である。こうすれば、一旦両針に切り替える必要がなくなり、部品点数は増えるものの、作業性を向上させることもできる。
2 バインダー
5 制御装置(制御手段)
10 針棒機構(針上下動機構、針振り機構)
20 針棒
20a 縫い針
31a 切り欠き(溝部)
50 針棒上下動機構(針上下動機構)
100 玉縁縫いミシン
101 ミシン主軸モータ(主軸モータ)
120 片針停止機構
P 一方の縫い目
Q 他方の縫い目
R 一方の縫い目
T 他方の縫い目
p1 返し縫い部
p2 正送り縫い部
p3 正送り縫い部
q1 返し縫い部
q2 正送り縫い部
r1 返し縫い部
r2 正送り縫い部
r3 正送り縫い部
t1 返し縫い部
t2 正送り縫い部
t3 正送り縫い部
Claims (4)
- 二本の縫い針をそれぞれ保持して主軸モータにより駆動されて上下動する二本の針棒を有し、各縫い針を上昇位置に個別に停止可能とするように構成された片針停止機構を有する針上下動機構と、針振りモータにより駆動されて二本の針棒をそれぞれ布送り方向に沿って振らせる針振り機構とを備え、前記主軸モータの駆動により身生地と玉布とを二本の縫い目を形成して縫合するミシン本体と、
身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に前記二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように前記二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーと、
前記バインダーを挟んで両側に下降して身生地及び玉布を押圧保持する一対の押さえ腕を有し、身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構と、
前記二本の縫い目の先端及び後端の布送り方向に沿う位置がそれぞれ異なるように所定針数の逆送り縫い目からなる返し縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記針振りモータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構を制御する制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御手段は、前記二本の縫い目の形成の際に、前記二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の先端よりも布送り方向下流側にある一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、一方の縫い目の正送り部の形成を中断して他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、続いて中断された前記一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記針振りモータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構の駆動を制御することを特徴とする玉縁縫いミシン。 - 二本の縫い針をそれぞれ保持して主軸モータにより駆動されて上下動する二本の針棒を有し、各縫い針を上昇位置に個別に停止可能とするように構成された片針停止機構を有する針上下動機構とを備え、前記主軸モータの駆動により身生地と玉布とを二本の縫い目を形成して縫合するミシン本体と、
身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に前記二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように前記二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーと、
前記バインダーを挟んで両側に下降して身生地及び玉布を押圧保持する一対の押さえ腕を有し、身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構と、
前記二本の縫い目の先端及び後端の布送り方向に沿う位置がそれぞれ異なるように所定針数の逆送り縫い目からなる返し縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構を制御する制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御手段は、前記二本の縫い目の形成の際に、前記二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の先端よりも布送り方向下流側にある一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、一方の縫い目の正送り部の形成を中断して他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、続いて中断された前記一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構の駆動を制御することを特徴とする玉縁縫いミシン。 - 二本の縫い針をそれぞれ保持して主軸モータにより駆動されて上下動する二本の針棒を有し、各縫い針を上昇位置に個別に停止可能とするように構成された片針停止機構を有する針上下動機構と、針振りモータにより駆動されて二本の針棒をそれぞれ布送り方向に沿って振らせる針振り機構とを備え、前記主軸モータの駆動により身生地と玉布とを二本の縫い目を形成して縫合するミシン本体と、
身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に前記二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように前記二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーと、
前記バインダーを挟んで両側に下降して身生地及び玉布を押圧保持する一対の押さえ腕を有し、身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構と、
前記二本の縫い目の先端及び後端の布送り方向に沿う位置がそれぞれ異なるように所定針数の逆送り縫い目からなる返し縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記針振りモータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構を制御する制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御手段は、前記二本の縫い目の形成の際に、前記二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の返し縫い部の開始位置まで一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、一方の縫い目のうち既に形成された正送り縫い部の終端に並ぶ位置まで他方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、続いて前記一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記針振りモータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構の駆動を制御することを特徴とする玉縁縫いミシン。 - 二本の縫い針をそれぞれ保持して主軸モータにより駆動されて上下動する二本の針棒を有し、各縫い針を上昇位置に個別に停止可能とするように構成された片針停止機構を有する針上下動機構とを備え、前記主軸モータの駆動により身生地と玉布とを二本の縫い目を形成して縫合するミシン本体と、
身生地の上に玉布を保持するとともに縫いにおける布送り方向下流側の先端部に前記二本の縫い針を挿通可能としつつ縫い針の上下動位置周辺の身生地及び玉布を押圧可能とするように前記二本の縫い針にそれぞれ対応して個別に布送り方向に沿う一対の溝部が形成されたバインダーと、
前記バインダーを挟んで両側に下降して身生地及び玉布を押圧保持する一対の押さえ腕を有し、身生地及び玉布を布送り方向に沿って搬送する大押さえ機構と、
前記二本の縫い目の先端及び後端の布送り方向に沿う位置がそれぞれ異なるように所定針数の逆送り縫い目からなる返し縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構を制御する制御手段と、を備える玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御手段は、前記二本の縫い目の形成の際に、前記二本の縫い目の布送り方向下流側に位置する一方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、他方の縫い目の返し縫い部の開始位置まで一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、次に、他方の縫い目の返し縫い部の縫い目の形成を行い、次に、一方の縫い目のうち既に形成された正送り縫い部の終端に並ぶ位置まで他方の縫い目の正送り縫い部の縫い目を形成し、続いて前記一方の縫い目の正送り縫い部の縫い目及び他方の縫い目の返し縫い部にそれぞれ連続する正送り縫い部の縫い目を形成するように、前記主軸モータ、前記片針停止機構及び前記大押さえ機構の駆動を制御することを特徴とする玉縁縫いミシン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007199474A JP5149557B2 (ja) | 2007-02-16 | 2007-07-31 | 玉縁縫いミシン |
DE102008010355.1A DE102008010355B4 (de) | 2007-02-16 | 2008-02-15 | Einfassmaschine |
CN 200810005947 CN101245532B (zh) | 2007-02-16 | 2008-02-18 | 嵌条缝制缝纫机 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007036317 | 2007-02-16 | ||
JP2007036317 | 2007-02-16 | ||
JP2007199474A JP5149557B2 (ja) | 2007-02-16 | 2007-07-31 | 玉縁縫いミシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008220920A true JP2008220920A (ja) | 2008-09-25 |
JP5149557B2 JP5149557B2 (ja) | 2013-02-20 |
Family
ID=39840186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007199474A Active JP5149557B2 (ja) | 2007-02-16 | 2007-07-31 | 玉縁縫いミシン |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5149557B2 (ja) |
CN (1) | CN101245532B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009131626A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-06-18 | Juki Corp | 玉縁縫いミシン |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6045392B2 (ja) * | 2013-02-25 | 2016-12-14 | Juki株式会社 | ミシン |
CN103437074A (zh) * | 2013-09-13 | 2013-12-11 | 吴江市菀坪宝得利缝制设备机械厂 | 一种工业曲折缝缝纫机线迹转换机构 |
CN105506867B (zh) * | 2014-10-09 | 2019-12-10 | Juki株式会社 | 缝纫机 |
CN111218773B (zh) * | 2018-11-23 | 2022-05-03 | 浙江中捷缝纫科技有限公司 | 缝纫机的控制方法、控制装置、存储介质和处理器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0265894A (ja) * | 1988-09-01 | 1990-03-06 | Brother Ind Ltd | ミシンの縫製データプログラム装置 |
JP2002191887A (ja) * | 1999-05-07 | 2002-07-10 | Juki Corp | 針送りミシン |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07265566A (ja) * | 1994-03-31 | 1995-10-17 | Juki Corp | 玉縁形成装置 |
JP2006187522A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-07-20 | Juki Corp | 玉縁縫いミシン |
JP4573658B2 (ja) * | 2005-01-28 | 2010-11-04 | Juki株式会社 | 玉縁縫いミシン |
-
2007
- 2007-07-31 JP JP2007199474A patent/JP5149557B2/ja active Active
-
2008
- 2008-02-18 CN CN 200810005947 patent/CN101245532B/zh active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0265894A (ja) * | 1988-09-01 | 1990-03-06 | Brother Ind Ltd | ミシンの縫製データプログラム装置 |
JP2002191887A (ja) * | 1999-05-07 | 2002-07-10 | Juki Corp | 針送りミシン |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009131626A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-06-18 | Juki Corp | 玉縁縫いミシン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN101245532A (zh) | 2008-08-20 |
JP5149557B2 (ja) | 2013-02-20 |
CN101245532B (zh) | 2013-01-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017192530A (ja) | ミシン | |
JP5149557B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP4573658B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP5468236B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
TWI585260B (zh) | Sewing of the fabric and double girth sewing machine | |
JP4903598B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP4960008B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP4769505B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP5468222B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP3779912B2 (ja) | ボタン穴かがりミシン | |
JP2006263185A (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP2009207820A (ja) | 穴かがりミシン | |
JP5084296B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP2007029517A (ja) | 鳩目穴かがりミシンの糸切り装置 | |
CN105506867B (zh) | 缝纫机 | |
JP5174423B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP4603930B2 (ja) | 布保持具 | |
JP2009050634A (ja) | ミシン | |
JP2006158650A (ja) | ミシン | |
JP2003181176A (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP2007061127A (ja) | 鳩目穴かがりミシン | |
JP4340942B2 (ja) | 穴かがりミシン | |
JP5241244B2 (ja) | 玉縁縫いミシン | |
JP4739869B2 (ja) | ミシン | |
JP2010035672A (ja) | 玉縁縫いミシン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120717 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5149557 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207 Year of fee payment: 3 |