JP2001017762A - 刺繍縫いミシン - Google Patents

刺繍縫いミシン

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JP2001017762A
JP2001017762A JP11189832A JP18983299A JP2001017762A JP 2001017762 A JP2001017762 A JP 2001017762A JP 11189832 A JP11189832 A JP 11189832A JP 18983299 A JP18983299 A JP 18983299A JP 2001017762 A JP2001017762 A JP 2001017762A
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sewing machine
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embroidery
sewing
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JP11189832A
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Minoru Hayashi
稔 林
Hiroshi Kotaki
浩志 小滝
Takafumi Fukuba
尚文 福場
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Juki Corp
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】刺繍縫い用押え足と通常縫い用押え足とを装着
可能な刺繍縫いミシンの布厚を容易に検知する。 【解決手段】押え棒抱き15に上下動可能に支持される
とともに、縫製物の布厚に応じて、刺繍縫い用押え足1
2と通常縫い用押え足34の位置変位を伝達する変位伝
達部材21と、この変位伝達部材の変位を検出するポテ
ンショメータ25とを備えた刺繍縫いミシン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺繍縫い用押え足
により被縫製物を押さえながら刺繍縫いを行う刺繍縫い
ミシンに関し、特に被縫製物の厚さを検知することが可
能な刺繍縫いミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に家庭用のミシンは、刺繍縫い以外
の通常縫い時にはミシン送り歯に対向して協働する通常
縫い用の押え足を押え棒に装着して通常の縫製を行い、
刺繍縫い時には、針棒の上下動に連動するように、針棒
に当接可能な構成を有する刺繍縫い用押え足を押さえ棒
に対し上下動可能に設けた。
【0003】このような家庭用ミシンにおいて、縫製物
の厚さ(布厚)を検知可能なものとしては、特開平9−
41258号公報に記載のミシンがある。刺繍縫いを行
うミシンでは、ミシン主軸の端部に押え棒上下カムを固
定し、この押え棒上下カムの周面に対して押え棒カムリ
ンクの揺動端部が圧接可能に配置されている。そして、
刺繍縫い用押え足を用いて刺繍縫いを行う場合は、押え
棒カムリンクが押え棒上下カムに常時圧接される。ま
た、刺繍縫い用押え足より上下方向長さが長い、通常縫
い用押え足を用いて通常縫いを行う場合は、押え棒カム
リンクが押え棒上下カムより常時離間するように構成さ
れている。
【0004】このため、押え棒に固定された押え棒抱き
の位置変位を検出することにより、刺繍縫いと通常縫い
の際の布厚の検知が可能で有った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刺繍縫
いの際に、針棒の上下動に連動するように、針棒に当接
可能な構成を有する刺繍縫い用押え足を有する従来の家
庭用ミシンでは、刺繍縫いと通常縫いの際、布厚を検知
するものがなかった。また、特開平9−41258号公
報に記載のミシンは、従来の家庭用ミシンの布厚検知に
適用することが出来ず、ミシンの駆動機構を大幅に変更
しなければならないという問題があった。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであって、従来の家庭用ミシンで、容易に
刺繍縫いと通常縫いの際、布厚を検知することができ
る、刺繍縫いミシンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、ミシン主軸に連動して針棒
を上下動させる針棒駆動機構と、ミシン機枠に上下動可
能に支持されると共に、下方に向けて付勢されている押
え棒(2)と、この押え棒の所定位置に固定される押え
棒抱き(15)と、ミシン機枠に回動可能に支持される
と共に、前記押え棒抱きに係合し、前記押え棒と押え棒
抱きを縫製位置と待避位置に移動可能な押え上げレバー
(19)と、前記押え棒に上下動可能に支持されるとと
もに、前記針棒に当接可能で針棒の上下動に連動する刺
繍縫い用押え足(12)と、前記押え棒下端に装着可能
な通常縫い用押え足(34)と、を備え、前記刺繍縫い
用押え足と通常縫い用押え足の一方を装着することによ
り、刺繍縫いと通常縫いを行うことができる刺繍縫いミ
シンにおいて、刺繍縫いと通常縫いの際、縫製物の布厚
を検知する検知手段(25)を設けた。
【0008】請求項1記載の発明によれば、刺繍縫いと
通常縫いの際、縫製物の布厚を検知することができるの
で、装置の信頼性が向上する。請求項2記載の発明は、
請求項1記載の刺繍縫いミシンにおいて、前記押え棒抱
きに上下動可能に支持されるとともに、縫製物の布厚に
応じて、前記刺繍縫い用押え足と通常縫い用押え足の位
置変位を伝達する変位伝達部材(21,62,63)
と、この変位伝達部材の変位を検出する検出手段(2
5)と、を備える構成とした。
【0009】請求項2記載の発明によれば、刺繍縫い用
の押え足が針棒に当接し、この押え足が針棒の上下動に
連動する刺繍縫いミシンにおいて、変位伝達部材の変位
を検出する検出手段により、布厚検知を刺繍縫い及び通
常縫いのどちらの縫目形成時にも容易に行うことができ
るので、装置の信頼性が向上する。請求項3記載の発明
は、請求項2記載の刺繍縫いミシンにおいて、前記変位
伝達部材は、刺繍縫いの際刺繍縫い用押え足に当接する
と共に、通常縫いの際押え棒抱きに追従するように構成
した。
【0010】請求項3記載の発明によれば、一個の検出
手段(25)により、刺繍縫い及び通常縫いのどちらの
縫目形成時においても、確実に布厚の検知を行うことが
できる。請求項4記載の発明は、請求項1または2記載
の刺繍縫いミシンにおいて、前記検出手段(25、7
2)は2個のポテンションメータから構成され、一方が
前記変位伝達部材の変位を検出すると共に、他方が前記
押え棒抱きまたは押さえ棒の変位を検出するように構成
した。
【0011】請求項4記載の発明によれば、刺繍縫い用
押え足12と通常縫い用押え足34ではその上下方向長
さが異なっている。このため、通常縫い用押え足34を
装着した後、押え上げレバー19を縫製位置に移動させ
ると、第2ポテンションメータ72の値が大きく変化す
る。すなわち、布押えが縫製位置にある時の第2ポテン
ションメータ72の値を検出すれば、刺繍縫いと通常縫
いのどちらの布押え足を装着しているか判断することが
できる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項2記載の刺
繍縫いミシンにおいて、前記押え上げレバーはカム部
(19b,19c)を有するとともに、前記押え上げレ
バーに連動するカム体(68)を備え、前記押え上げレ
バーのカム部が前記押え棒抱きに係合し、前記カム体が
前記変位伝達部材に係合するとともに、縫製位置から待
避位置への前記押え棒と変位伝達部材の移動量を異なら
せるように構成した。
【0013】請求項5記載の発明によれば、押え上げレ
バーを縫製位置から待避位置に移動させると、押え棒よ
り変位伝達部材の移動量が大きくなるように構成する
と、変位伝達部材と、押え棒に装着された刺繍縫い用押
え足が離間するので、押え足の交換作業が容易となる。
請求項6記載の発明は、請求項1または2記載の刺繍縫
いミシンにおいて、糸繰り出し量を制御可能な糸繰り出
し装置(42)を備え、前記検出手段の信号に応じて、
糸繰り出し量を制御する制御手段(77)を備えてい
る。
【0014】請求項6記載の発明によれば、布厚に応じ
て最適な糸繰り出し量を制御することができる。請求項
7記載の発明は、ミシン主軸の回転に連動して上下動す
る針棒と、針棒の上下動に連動して上下動可能に支持さ
れ、少なくとも針棒が布に突き刺さる間の所定範囲にお
いて布を押圧する弾性力を有する布押え手段(31)
と、を備えた刺繍縫いミシンにおいて、ミシン主軸の回
転に関連して前記押え手段の布押圧タイミングを検出す
るタイミング検出手段と、前記布押え手段の上下方向位
置を検出して信号を発生する検出手段(25)と、前記
布厚タイミングにおける上下方向位置検出信号を布厚情
報として入力するミシン制御手段(77)と、を備え
た。
【0015】請求項7記載の発明によれば、所定のタイ
ミングで確実に布厚を検出することができるので、装置
の信頼性が向上する。請求項8記載の発明は、ミシン主
軸の回転に連動して上下動する針棒と、ミシン機枠に上
下動可能に支持されると共に、下方に向けて付勢されて
いる押え棒(2)と、前記押え棒下端に着脱可能に且つ
上下動可能に支持され、前記針棒の上下動に連動して少
なくとも針棒が布に突き刺さる間の所定範囲において布
を押圧する弾性力を有する押え部材(31)と、を有す
るミシンにおいて、前記押え部材に対して上方に対向配
置し前記押え部材の上下動に追従して上下動可能に支持
された変位伝達部材(21,62,63)と、前記変位
伝達部材の上下位置を検出して信号を発生する検出手段
(25)と、を備えた。
【0016】請求項8記載の発明によれば、通常の押え
棒に対して、針棒に連動して上下動する押えを取着した
場合でも布厚を検出することができ、装置の信頼性が向
上する。請求項9記載の発明は、請求項8記載の刺繍縫
いミシンにおいて、前記変位伝達部材が、押え棒に固定
された部材に支持され、前記検出手段が前記押え部材を
押え棒より離脱させたとき、押え棒の上下位置を検出可
能とするように構成した。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を適用した刺繍縫
いミシンの一実施形態について説明する。最初に図1〜
図7に基づき、この発明の第1実施形態について説明す
る。図1はこの発明の第1実施形態の要部正面図であ
る。図2は図1のA−A方向断面図である。図3は図1
の左側面図である。図4は刺繍縫い用押え足を装着した
場合の正面図である。
【0018】図5は通常縫い用押え足を装着した場合の
正面図である。図6糸繰り出し装置の斜視図である。図
7は第1実施形態のブロック図である。針棒1は、図示
省略のミシン主軸とクランク機構(針棒駆動機構)によ
り連結されている。そして、ミシン主軸に連動して針棒
1は上下動する。この針棒1の下端には、針止め14が
固定されている。針止め14は、水平方向に延出する円
筒部14aを備えている。
【0019】押え棒2は、ミシンフレーム(ミシン機
枠)3、4に上下動可能に支持されており、その下端部
は角棒状である。押え棒2の上部には止め輪5が取付け
られ、この止め輪5とミシンフレーム3との間にバネ6
が装着されている。押え棒2の上端鍔部2bがミシンフ
レーム3に係合するように、バネ6の付勢力により押え
棒2は下方に向けて付勢される。
【0020】刺繍縫いを行う場合、ネジ8により、刺繍
押えホルダー7が押え棒2の下端に固定される。この刺
繍押えホルダー7には、押え棒2の下端部2aに嵌合す
る角穴部7cが形成されるとともに、軸受け部7a,7
bが水平方向に突設されている。押え体軸9は、この軸
受け部7a,7bに上下動可能に支持されている。押え
体軸9の上部には、線材10が水平方向に突起するよう
に固定され、その中間部には止め輪11が取付けられて
いる。この止め輪11と上側軸受け部7bとの間にバネ
13が装着される。このバネ13により、押え体軸9
は、下方に向けて付勢されるが線材10により係止され
る。また、押え体軸9の下端には、図示省略のネジによ
り刺繍押え体12(刺繍縫い用押え足)が固定される。
この刺繍押え体12は、下部に針通過穴12aが形成さ
れた布押え部12bを備えている。また、刺繍押え体の
側面12cは、刺繍押えホルダーの側面7dに沿って摺
動する。
【0021】押え体軸9、バネ13、刺繍押えホルダー
7及び刺繍押え体12から構成される、刺繍縫い用押え
足セット31は、押え棒1下端に装着する際、操作部と
しての下側軸受け部7aを下方に押し下げて、上側軸受
け部7bと線材10とを離間させて、線材10が、針止
め円筒部14aの上部に当接するように装着する。そし
て、ネジ8により、刺繍押えホルダー7を押え棒2に固
定する。
【0022】上記のように押え棒2に装着された押え体
軸9と刺繍押え体12とは、バネ13により下方に向け
て付勢されている。このため、針棒1が上下動すると、
針止め14に当接する線材10を介して、刺繍押え体1
2(刺繍縫い用押え足)が上下動する。押え棒2の中間
部の所定位置には、押え棒抱き15がネジ16により固
定される。この押え棒抱き15は、中央部に貫通孔15
aが形成され、その先端部下面に傾斜状の係合部15b
が形成されている。
【0023】押え棒抱きの係合部15bに近接配置され
て、支持軸18が固定されている。この支持軸18は、
ミシン側部フレーム80にネジ81で固定され、そのボ
ス部18aにLの字状の押え上げレバー19が装着さ
れ、止め輪20により回動可能に支持されている。押え
上げレバー19は、操作部19aと、第1カム部19b
と、この第1カム部に連続する第2カム部19cと、か
ら構成されている。
【0024】この押え上げレバー操作部19aを回動さ
せると、押え棒抱き係合部15bと係合する部分が押え
上げレバー第1カム部19bと第2カム部19cとに変
化し、押え棒抱き15を上下動させる。そして、押え棒
2と押え棒抱き15は、第1カム部19bに当接される
とミシンベッドに近接した縫製位置に位置し、第2カム
部19cに当接されると、縫製位置より上昇した待避位
置とに移動する。
【0025】また、上下方向に沿って、押え棒抱き15
に形成された貫通孔15aは、上端に座ぐり用孔15a
aを併せ持つ。この押え棒抱き貫通孔15aには、変位
伝達部材としての押え体軸連結棒21が装着される。こ
の押え体軸連結棒21は上端に鍔部21aを有し、下端
が押え体軸9の上端に当接する。押え体軸連結棒21は
中間部には止め輪22が取付けられ、この止め輪22と
押え棒抱き15下面との間にバネ23が装着される。こ
のバネ23の付勢力により押え体軸連結棒21は下方に
付勢され、下端を押え体軸9の上端に当接する。
【0026】押え棒抱き15の上側には、ポテンション
メータ取付板24がミシンフレームに固定されている。
このポテンションメータ取付板24には、検出手段とし
ての一実施形態としてのポテンションメータ25がナッ
ト26により固定されている。 ポテンションメータ2
5から水平方向に突設されるポテンションメータ軸27
には、ポテンションメータ腕28が止めネジ29により
固定されている。
【0027】ポテンションメータ腕28は、一端に検出
ピン28aが突設され、他端にフック形状のバネ掛け部
28bを備えている。このバネ掛け部28bと、ポテン
ションメータ取付板24に設けられた突起部24aとの
間に引っ張りバネ30が装着される。この引っ張りバネ
30の付勢力により、ポテンションメータ腕の検出ピン
28aが押え体軸連結棒(変位伝達部材)21の上端に
当接するように、ポテンションメータ腕28は反時計方
向に回転される。
【0028】図5は刺繍縫い用押え足12を通常縫い用
押え足34に交換したものである。通常縫い用押え足3
4は上端を押えホルダ−35に固定されている。この押
えホルダー35は上部に図示省略の角状孔が形成され、
この角状孔が押え棒下端2aに嵌合する。通常縫い用押
え足34は、ネジ36により押え棒2に固定される。通
常縫いの際、刺繍縫い用押え足12等は取り外される
が、押え体軸連結棒(変位検出部材)21は装着された
ままである。この押え体軸連結棒21は自重やバネ23
の付勢力等により下方に押し下げられが、押え体軸連結
棒の上端鍔部21aが、押え棒抱きの座ぐり用孔15a
aの端面に支持され停止する。このため、通常縫いの
際、ミシン針板33に載置された被縫製物(布)32の
布厚に応じて、押え棒2と押え棒抱き15が上下動する
と、押え体軸連結棒21も追従する。そして、押え体軸
連結棒21の変位がポテンションメータ25に伝達さ
れ、布厚を検知することができる。
【0029】図6は糸駒(糸供給源)40から所定経路
を通って針に至る、上糸の繰り出し量を制御する糸繰り
出し装置42の一例を示したものである。糸繰り出し装
置42の支持板43は、糸駒40側に近接したミシンフ
レームに固定されている。この支持板43下面には駆動
モータ44が固定され、この駆動モータの駆動軸45に
は、第1ギア46が取付けられている。第1ギア46
は、第2ギア47とそのギア部が噛み合っている。この
第2ギア47は支持板43上面に回動可能に支持されて
おり、その中央部に駆動ローラ48が突設されている。
この駆動ローラ48に接近離間可能な一対の従動ローラ
49、50は、従動ローラ支持板51に載置されてい
る。従動ローラ腕53は、中央部を支持板43に突設さ
れた支持軸52に軸支され、一端が従動ローラ支持板5
1に連結され、他端が電磁ソレノイド54に連結されて
いる。そして、電磁ソレノイド54を図示X方向に移動
させると、従動ローラ腕53が反時計方向に回転し、従
動ローラ49,50は駆動ローラ48に接近し、糸41
を挟持可能である。
【0030】そして、糸駒40、糸案内板55を介し
て、駆動ローラ48と従動ローラ49,50に挟持され
た上糸40は、駆動モータ44の回転に応じて、駆動ロ
ーラ48が回転し、上糸繰り出し量が制御される。図7
に示すミシンの制御回路77は、中央演算処理ユニット
(CPU)を内臓し、このCPUには、縫製プログラム
等を記憶する記憶手段としてのROMと、一時記憶手段
としてのRAMとが接続されている。
【0031】このミシンの制御回路77には、ミシンモ
ータの起動停止を行う起動/終了スイッチ73と、ミシ
ン主軸の所定の回転位置を検出する主軸フォトセンサ7
4と、布厚を検知するポテンションメータ25とが接続
されている。また、前記ミシンの制御回路77には、図
示省略のモータソレノイドドライバーを介して、ミシン
モータ75と、刺繍縫いを行う時縫製物を移動させるX
−Yテーブル駆動モータ76と、糸繰り出し装置42の
従動ローラを移動させる電磁ソレノイド54と、糸繰り
出し装置42の駆動ローラを回転させる駆動モータ44
と、が接続されている。
【0032】第1実施形態の動作について説明する。最
初に刺繍縫の場合の布厚検知の動作について説明する。
ミシン停止後、操作レバー19aを回転させ、押え棒2
と押え棒抱き15を待避位置に移動させる。そして、刺
繍縫い用押え足セット31の下側軸受け部7aを下方に
押し下げて、線材10が針止め円筒部14aの上部に当
接するように、刺繍縫い用押え足セット31を押え棒2
に装着する。次に、操作レバー19aを時計方向に回転
させ、図1に示すように、押え棒2と押え棒抱き15を
縫製位置に移動させる。
【0033】起動スイッチ73のON信号により縫製を
開始すると、針棒1が上下動する。この時、針止めの円
筒部14aは、図3に示す上位置14aaと下位置14
abとの間を上下動する。そして、針棒1が下降する
と、針止め14の円筒部14aに当接する線材10を介
して、バネ13の付勢力を受ける押え体軸9と刺繍押え
体12(刺繍縫い用押え足)が下降する。
【0034】そして、図4に示すように、刺繍押え体1
2が縫製物32に当接すると、この後、針棒1と針止め
の円筒部14aはさらに下降するが、上側軸受け部7b
と止め輪11との間でバネ13が圧縮されながら、線材
10と針止めの円筒部14aとは離間し、刺繍押え体1
2は縫製物を押圧した状態を維持する。また、押え体軸
9の下降に伴い、押え体軸連結棒21が下降する。この
押え体軸連結棒21の下降により、ポテンションメータ
腕28を介してポテンションメータ25が回転し、その
位置信号を中央演算処理装置であるCPU77に送る。
【0035】図示省略のミシン主軸には、周知の位相検
出手段として、所定位置にスリットが形成された円板
と、このスリットの回転軌跡に対向してフォトセンサ7
4が設けられている。そして、この位相検出手段によ
り、図4に示す刺繍押え体12が縫製物31を押圧して
いる状態、すなわち布厚検知のタイミングが得られ、こ
の際のポテンションメータ25の入力値により、縫製物
の布厚を検知する。
【0036】次に、通常縫いの場合の布厚検知の動作に
ついて説明する。最初に、ミシン停止後、操作レバー1
9aを反時計方向に回転させ、押え棒2と押え棒抱き1
5を待避位置に移動させる。そして、止めネジ8を弛め
た後、刺繍縫い用押え足セット31を押え棒2から取り
外す。そして、通常縫い用押え足34が固定された押え
ホルダー35を押え棒2に装着した後、ネジ36により
固定する。図示省略の周知の送り歯は4送り運動を行い
針板33上面より上昇して押え棒2を上昇させた後、針
板33上面より下降する。図5は、この送り歯が針板3
3上面より下降して、通常縫い用押え足34と針板33
とで、布を押圧している状態である。
【0037】また、押え体軸連結棒21は下端がフリー
で、その上端を押え棒抱き15に係止されている。この
ため、布厚に応じて、押え棒抱き2と押え棒抱き15が
上下動するとそれに追従し、押え体軸連結棒21の変位
がポテンショメータ25に伝達され布厚を検知する。そ
して、刺繍縫いと同様に位相検出手段により、送り歯が
下降して通常縫い用押え足34と針板33とで布を押圧
した状態で布厚検知のタイミングが得られる。この時の
ポテンションメータ25の入力値により、縫製物の布厚
を検知する。
【0038】上記のように、位相検出手段とポテンショ
ンメータ25の検出値は、CPU77(制御手段)に送
られる。これら検出値とROMに記憶された縫製データ
とはCPU77で演算され、糸繰り出し装置42の駆動
モータ44に出力される。そして、刺繍縫いと通常縫い
のそれぞれの縫製物の布厚に基づいて、最適な上糸繰り
出し量が制御される。
【0039】以上の構成による第1実施形態では、刺繍
縫い用の押え足12が針棒1に当接し、この押え足が針
棒の上下動に連動する刺繍縫いミシンにおいて、変位伝
達部材21の変位を検出する検出手段25により、布厚
検知を刺繍縫い及び通常縫いのどちらの縫目形成時にお
いても容易に行うことができるので、装置の信頼性が向
上する。
【0040】また、第1実施形態では、一個のポテンシ
ョメータ25(検出手段)により、刺繍縫い及び通常縫
いどちらの縫い目形成時においても、確実に布厚を検知
することができるので、装置のコストダウンを図ること
ができる。また、第1実施形態では、ポテンショメータ
25(検出手段)の信号に応じて、糸繰り出し装置42
の糸繰り出し量を制御するので、布厚に応じて最適な縫
い目を形成することる。
【0041】次に、この発明の第2実施形態について説
明する。なお、第1実施形態と同様な構成は同一の符号
を付し、その説明は省略する。図8は第2実施形態にお
いて刺繍縫いを行う場合の説明図である。図9は図8の
B−B断面図である。図10は押さえ上げレバー19を
回転させて、押え棒2と押さえ棒抱き60を待避位置に
移動させて押え足を交換する際の説明図である。図11
は通常縫いを行う場合の説明図である。
【0042】第2実施形態の刺繍縫いミシンは、押え棒
2と、この押え棒2に着脱可能な刺繍押えホルダー7、
押え体軸9、刺繍押え体12と、を備えている。押え棒
2の中間部には、押え棒抱き60が止めネジ61により
固定されている。この押え棒抱き60は、図9に示すよ
うに平板状であり、その一側面60aに断面逆凹状の側
板80が固定されている。この側面60aと側板80に
より、変位伝達部材62が摺動可能に支持されている。
【0043】変位伝達部材62は、上下端部に水平方向
に延びる突起部62a,62bが設けられている。変位
伝達部材の下側突起部62aには、変位伝達棒63がネ
ジ64により固定されている。この変位伝達棒63はミ
シンフレームに上下動可能に支持されるとともに、その
下端63aが押え体軸9の上端に当接可能な配置となっ
ている。また、変位伝達部材の上側突起部62bには係
合ピン65が突設されている。
【0044】押え棒抱き60の押え上げレバー19側に
は、支持軸66が固定されている。移動腕67は、一端
が支持軸66に回動可能に支持されるとともに、他端6
7aが係合ピン65に係合可能である。押え棒抱き60
の底面係合部60bに近接して、支持軸18が設けられ
ている。この支持軸18はミシンフレームに図示省略の
ネジにより固定されている。
【0045】そして、支持軸18には、卵形のカム体6
8と押え上げレバー19とが装着され、止め輪20によ
り回動可能に支持されている。このカム体68と押え上
げレバー19とはその接合部が凹凸状に嵌合し、押え上
げレバー19の回動に伴い、カム体68も回動する。そ
して、押え上げレバーの第1カム部19bと第2カム部
19cは、押え棒抱き係合部60bに当接し、押え棒抱
き60と押え棒2を縫製位置と待避位置とに移動させ
る。また、カム体68は移動腕67に当接し、係合ピン
65を介して、変位伝達部材62と変位伝達棒63を縫
製位置と待機位置とに移動させる。この縫製位置から待
避位置への移動量は、カム体68と押え上げレバー19
のカム形状により異なる。
【0046】第2実施形態では、図10に示すように、
変位伝達棒63の移動量が押さえ棒2より大きくなるよ
うに設定した。このため、押え上げレバー19を待機位
置へ移動させると、変位伝達棒63の下端と押え体軸9
の上端とは離間する(図示C)。この結果、刺繍縫い用
押え足と通常縫い用押え足との交換作業を容易に行うこ
とができる。
【0047】また、押え棒抱きの上側には、ポテンショ
メータ25が配置されている。このポテンショメータ2
5はミシンフレームに固定されており、そのポテンショ
メータ腕28には、一端側に2個の検出ピン69、70
が突設されている。図示省略したが、ポテンショメータ
腕28の他端側は第1実施例同様にバネが掛け渡され、
ポテンショメータ腕28を時計方向に付勢している。そ
して、検出ピン69は押え棒抱きの上端60aに、検出
ピン70は変位伝達部材62の上端に、それぞれ当接可
能である。
【0048】第2実施形態の動作について説明する。最
初に刺繍縫いの場合の布厚検知の動作について説明す
る。図8に示すように刺繍縫いを行う場合、刺繍縫い用
押え足セット31を押え棒2に装着した後、押え上げレ
バー19を縫製位置に回動すると、刺繍縫い用押え足1
2は針板との間で被縫製物(図示省略)を押圧する。そ
して、押え体軸9の上端は変位伝達部棒63の下端と当
接している。このため、変位伝達部材62及び検出ピン
70を介して、布厚に応じてポテンショウメータ25は
回動し、その位置信号をCPUに送る。また、布厚検知
のタイミングはミシン主軸の位相検出手段に同期してお
り、この際のポテンショメータ25の入力値により、縫
製物の布厚を検知する。
【0049】次に布押え足を刺繍縫い用押え足から通常
縫い用押え足に交換する動作について説明する。操作レ
バー19aを反時計方向に回転させ、押え棒2と変位伝
達棒2を図10に示す待避位置に移動させる。このと
き、カム体68と押え上げレバー19のカム形状は異な
っており、変位伝達棒63の移動量(上昇量)が押え棒
2の移動量より大きくなるように設定されている。この
ため、押え上げレバー19を待機位置へ移動させると、
変位伝達棒63の下端と押え体軸9の上端とは離間す
る。
【0050】そして、刺繍縫い用押え足を取り外した
後、通常縫用押え足を装着する。図11は通常縫い用押
え足34が装着された後、操作レバー19aを縫製位置
にしたものである。図11では、送り歯が針板上面より
下降して、通常縫い用押え足34と針板とで布を押圧し
た状態である。この際、変位伝達棒63の下端はフリー
な状態である。そして、変位伝達棒63と変位伝達部材
62は押え棒抱き係止されている。このため、布厚に応
じて、押え棒抱きが上下動すると、変位伝達部材62は
それに追従する。また、押え棒抱きの上端60aは検出
ピン69に当接している。このため、縫製物の布厚に応
じて、ポテンショメータ25が回動し、所定のタイミン
グで布厚を検知する。
【0051】そして、第2実施形態でも、第1実施形態
と同様な糸繰り出し装置を備えており、布厚に応じて、
最適な上糸繰り出し量を制御する。以上の構成による第
2実施形態では、刺繍縫い用の押え足12が針棒1に当
接し、この押え足が針棒の上下動に連動する刺繍縫いミ
シンにおいて、変位伝達部材62、63の変位を検出す
る検出手段25により、布厚検知を刺繍縫い及び通常縫
いのどちらの縫目形成時においても容易に行うことがで
きるので、装置の信頼性が向上する。
【0052】また、第2実施形態では、一個のポテンシ
ョンメータ25(検出手段)により、刺繍縫い及び通常
縫いどちらの縫い目形成時においても、確実に布厚を検
知することができるので、装置のコストダウンを図るこ
とができる。また、第2実施形態では、ポテンションメ
ータ25(検出手段)の信号に応じて、糸繰り出し装置
42の糸繰り出し量を制御するので、布厚に応じて最適
な縫い目を形成することる。
【0053】また、第2実施形態では、カム体68と押
え上げレバー19のカム形状を異ならせ、縫製位置から
待避位置への押え棒2と変位伝達部材62の移動量(上
昇量)が異なる構成とした。このため、押え足の交換を
容易に行うことができる。この発明は、前記実施形態に
限定されることなく種々変更可能である。例えば、第1
実施形態では図1の想像線で示すように、押え棒抱き1
5の上端に当接可能な第2ポテンションメータ72を設
けることも容易に考えられる。そして、刺繍縫い用押え
足12と通常縫い用押え足34ではその上下方向長さが
異なっている。このため、通常縫い用押え足34を装着
した後、押え上げレバー19を縫製位置に移動させる
と、第2ポテンションメータの値が大きくなる。すなわ
ち、布押えが縫製位置にある時の第2ポテンションメー
タの値を検出すれば、刺繍縫いと通常縫いのどちらの布
押え足を装着しているか判断することができる。例え
ば、ミシンパターンデータにより刺繍縫いを行っている
のに、通常縫い用の押え足が装着されている場合、停止
命令表示等を行うことができる。
【0054】また、この第1、第2実施形態では、検出
手段としてポテンションメータを用いたが、これに代え
て、反射型のフォトセンサ用い、その光を変位伝達部材
に照射して、変位伝達部材の変位を検出することも容易
に考えられる。また、第2実施形態では、ポテンション
メータ25に2個の検出ピン69,70を設け、検出ピ
ン69が通常縫いの布厚を、検出ピン70が刺繍縫いの
布厚を検知するようにした。これに代えて、一個の検出
ピン78(図11示す)を設け、この検出ピン78によ
り、刺繍縫いと通常縫いの両者の布厚を検知するように
配置することも容易に考えられる。
【0055】また、第1、第2実施形態の糸繰り出し装
置42は、駆動モータ44の回転量を制御することによ
り、布厚に応じて最適な上糸量を供給していた。これに
代えて、例えば、上糸を一対の糸調子皿で挟持し、この
糸調子皿に付勢力を付与するバネと、このバネの付勢力
を増減可能なソレノイドと、このソレノイドを進退させ
る制御手段と、を備える糸繰り出し装置を用いることも
容易に考えられる。また、第2実施形態では、変位伝達
棒63は変位伝達部材62にネジ止め固定された。この
変位伝達棒63と変位伝達部部材62は、押え上げレバ
ー19のカム体68に従動し、縫製位置から待避位置に
移動する。また、押え棒2は押え上げレバー19の第1
カム部19b,第2カム部19cに当接し、縫製位置か
ら待避位置に移動する。そして、このカム体68と第1
カム部19b,第2カム部19cのカム形状を異ならせ
ることにより、変位伝達棒62と、押え体軸9の上昇量
を相違させた。
【0056】これに代えて、変位伝達部棒と変位伝達部
材も押え上げレバー19の第1カム部19b,第2カム
部19cに当接するように構成し、変位伝達部棒63が
変位伝達部材62に上下動可能に支持され、この部材間
に装着したバネにより下方に向けて付勢するようにする
ことも容易に考えられる。この構成であれば、布押え足
交換時、変位伝達棒は操作によりバネ付勢力に抗して上
昇するため、布押え足の交換を容易にすることができ
る。
【0057】さらに上記構成の変位伝達棒を押え足交換
時、所定量上昇させてその状態を保持させる、変位伝達
棒上昇手段を設けることも容易に考えられる。
【0058】
【発明の効果】この請求項1記載の発明によれば、刺繍
縫いと通常縫いの際、縫製物の布厚を検知することがで
きるので、装置の信頼性が向上する。また、請求項2記
載の発明によれば、刺繍縫いの押え足が針棒に当接し、
この押え足が針棒の上下動に連動する刺繍縫いミシンに
おいて、変位伝達部材の変位を検出する検出手段によ
り、布厚検知を刺繍縫い及び通常縫いのどちらの縫目形
成時にも容易に行うことができるので、装置の信頼性が
向上する。
【0059】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の効果に加えて、一個の検出手段によ
り、刺繍縫い及び通常縫いのどちらの縫目形成時におい
ても、確実に布厚の検知を行うことができる。また、請
求項4記載の発明によれば、請求項2記載の効果に加え
て、刺繍縫い用押え足と通常縫い用押え足ではその上下
方向長さが異なっている。このため、通常縫い用押え足
を装着した後、押え上げレバーを縫製位置に移動させる
と、第2ポテンショメータの値が大きく変化する。すな
わち、布押えが縫製位置にある時の第2ポテンショメー
タの値を検出すれば、刺繍縫いと通常縫いのどちらの布
押え足を装着しているか判断することができる。
【0060】また、請求項5記載の発明によれば、押え
上げレバーを縫製位置から待避位置に移動させると、押
え棒より変位伝達部材の移動量が大きくなるように構成
した。このため、変位伝達部材と、押え棒に装着された
刺繍縫い用押え足が離間するので、押え足の交換作業が
容易となる。また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1または2記載の効果に加えて、布厚に応じて最適な
糸繰り出し量を制御することができる。
【0061】また、請求項7記載の発明によれば、所定
のタイミングで確実に布厚を検知することができるの
で、装置の信頼性が向上する。さらに、請求項8、9記
載の発明によれば、変位伝達部材の上下位置を検出する
ことことにより、布厚情報や、縫製状態を容易に把握す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の要部正面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】図1の左側面図
【図4】刺繍縫い用押え足を装着した場合の正面図
【図5】通常縫い用押え足を装着した場合の正面図
【図6】糸繰り出し装置の斜視図
【図7】第1実施形態のブロック図
【図8】第2実施形態の要部正面図
【図9】図8のB−B断面図
【図10】押え足を交換する際の説明図
【図11】通常縫い用押え足を装着した場合の正面図
【符号の説明】
2・・押え棒 15・・押え棒抱き 19・・押え上げレバー 19b・・カム部 19c・・カム部 68・・カム体 12・・刺繍縫い用押え足 34・・通常縫い用押え足 21・・押え体軸連結棒(変位伝達部材) 25・・ポテンショメータ(検出手段) 42・・糸繰り出し装置 62・・変位伝達部材 63・・変位伝達棒(変位伝達棒) 77・・CPU(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA07 AA15 CB04 CC04 CD01 CE01 CE02 CE03 CE23 CE25 CE27 GD00 GD03 GD24 JA11 JA17 LA20 LA21 LA40 LA89 LB01 NA20 NA46 NB14 NC11 QA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン主軸に連動して針棒を上下動させる
    針棒駆動機構と、 ミシン機枠に上下動可能に支持されると共に、下方に向
    けて付勢されている押え棒と、 この押え棒の所定位置に固定される押え棒抱きと、 ミシン機枠に回動可能に支持されると共に、前記押え棒
    抱きに係合し、前記押え棒と押え棒抱きを縫製位置と待
    避位置に移動可能な押え上げレバーと、 前記押え棒に上下動可能に支持されるとともに、前記針
    棒に当接可能で針棒の上下動に連動する刺繍縫い用押え
    足と、 前記押え棒下端に装着可能な通常縫い用押え足と、を備
    え、 前記刺繍縫い用押え足と通常縫い用押え足の一方を装着
    することにより、刺繍縫いと通常縫いを行うことができ
    る刺繍縫いミシンにおいて、 刺繍縫いと通常縫いの際、被縫製物の布厚を検知する検
    知手段を設けたことを特徴とする刺繍縫いミシン。
  2. 【請求項2】請求項1記載の刺繍縫いミシンにおいて、 前記押え棒抱きに上下動可能に支持されるとともに、縫
    製物の布厚に応じて、前記刺繍縫い用押え足または通常
    縫い用押え足の位置変位を伝達する変位伝達部材と、 この変位伝達部材の変位を検出する検出手段と、を備え
    たことを特徴とする刺繍縫いミシン。
  3. 【請求項3】請求項2記載の刺繍縫いミシンにおいて、 前記変位伝達部材は、刺繍縫いの際刺繍縫い用押え足に
    当接すると共に、通常縫いの際押え棒抱きに追従するこ
    とを特徴とする刺繍縫いミシン。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の刺繍縫いミシンに
    おいて、 前記検出手段は2個のポテンションメータから構成さ
    れ、一方が前記変位伝達部材の変位を検出すると共に、
    他方が前記押え棒抱きまたは押さえ棒の変位を検出する
    ことを特徴とする刺繍縫いミシン。
  5. 【請求項5】請求項2記載の刺繍縫いミシンにおいて、 前記押え上げレバーはカム部を有するとともに、 前記押え上げレバーに連動するカム体を備え、 前記押え上げレバーのカム部が前記押え棒抱きに係合
    し、前記カム体が前記変位伝達部材に係合するととも
    に、縫製位置から待避位置への前記押え棒と変位伝達部
    材の移動量を異ならせることを特徴とする刺繍縫いミシ
    ン。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載の刺繍縫いミシンに
    おいて、 糸繰り出し量を制御可能な糸繰り出し装置を備え、 前記検出手段の信号に応じて、糸繰り出し量を制御する
    制御手段を備えていることを特徴とする刺繍縫いミシ
    ン。
  7. 【請求項7】ミシン主軸の回転に連動して上下動する針
    棒と、 前記針棒の上下動に連動して上下動可能に支持され、少
    なくとも針棒が布に突き刺さる間の所定範囲において布
    を押圧する弾性力を有する布押え手段と、を備えた刺繍
    縫いミシンにおいて、 ミシン主軸の回転に関連して前記押え手段の布押圧タイ
    ミングを検出するタイミング検出手段と、 前記布押え手段の上下方向位置を検出して信号を発生す
    る検出手段と、 前記布厚タイミングにおける上下方向位置検出信号を布
    厚情報として入力するミシン制御手段と、を備えたこと
    を特徴とする刺繍縫いミシン。
  8. 【請求項8】ミシン主軸の回転に連動して上下動する針
    棒と、 ミシン機枠に上下動可能に支持されると共に、下方に向
    けて付勢されている押え棒と、 前記押え棒下端に着脱可能に且つ上下動可能に支持さ
    れ、前記針棒の上下動に連動して少なくとも針棒が布に
    突き刺さる間の所定範囲において布を押圧する弾性力を
    有する押え部材と、を有するミシンにおいて、 前記押え部材に対して上方に対向配置し前記押え部材の
    上下動に追従して上下動可能に支持された変位伝達部材
    と、 前記変位伝達部材の上下位置を検出して信号を発生する
    検出手段と、を備えたことを特徴とする刺繍縫いミシ
    ン。
  9. 【請求項9】請求項8記載の刺繍縫いミシンにおいて、 前記変位伝達部材が、押え棒に固定された部材に支持さ
    れ、前記検出手段が前記押え部材を押え棒より離脱させ
    たとき、押え棒の上下位置を検出可能とするように構成
    したことを特徴とする刺繍縫いミシン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130056A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Janome Sewing Mach Co Ltd ミシンの自由押え
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