JP2006187457A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】糸の切断後の縫い針の針穴から出る糸の長さを最適な長さにする。
【解決手段】ミシンMは、先端に形成された針穴に糸Tが挿通され、上下動により針板に載置された被縫製物を縫製する縫い針1と、所定量の縫製終了後に糸Tを切断する糸切り装置と、糸切り装置により糸Tが切られた後に縫い針1と被縫製物の間を横切って被縫製物から糸Tを抜くワイパー2と、針穴に挿通された糸Tに張力を付与する糸張力付与手段3と、ワイパー2により被縫製物から糸Tを抜く際に糸に張力を付与し、被縫製物から糸Tを抜き終わった際に糸Tに付与した張力を解放するように糸張力付与手段3の動作を制御する糸張力制御手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミシンに関する。
従来、ミシンには、糸に張力を与える糸調子が設けられており、この糸調子により縫い目に適度な張力を与えることができる。糸調子は、二枚の糸調子皿が対向するように配置されており、一方の糸調子皿を糸調子ばねの付勢力によって他方の糸調子皿に押し付けることにより、糸調子皿に挟まれた糸に張力を付与することができる。
ミシンには、このような糸調子が二つ設けられている。糸供給源寄りに設けられた第一の糸調子は、ミシンの縫製状況に関係なく、常に糸に対して張力を付与しており、縫い針寄りに設けられた第二の糸調子は、縫製中にのみ糸に対して第一の糸調子よりも遙かに大きな張力を付与し、縫製終了後の糸の切断時に糸への張力の付与を解放する(例えば、特許文献1参照。)。
このように、第一の糸調子により糸に張力を付与しつつ、第二の糸調子による張力の付与を解放することにより糸に適度な張力を与え、糸切断後の縫い針の針穴から出る糸の長さを調節することができる。ここで、第一の糸調子から糸に付与する張力を小さくすると、糸の切断時に糸切りメスによって糸が糸供給源から引き出される量が多くなり、糸切断後の針穴から出る糸の長さが長くなる。逆に、第一の糸調子から糸に付与する張力を大きくすると、糸の切断時に糸切りメスによって糸が糸供給源から引き出される量が少なくなり、糸切断後の針穴から出る糸の長さが短くなる。針穴から出る糸の長さは次の縫製の品質を左右する重要な要素であり、針穴から出る糸の長さが長すぎると縫い始めに余分な糸が残り見栄えが悪くなり、短すぎると縫い始めの下糸との結節が行われず目飛びが発生する。
また、糸は切断された後、ワイパーによって被縫製物から引き抜かれる。ワイパーは縫い針と被縫製物との間を横切るように移動することにより、横切る際に糸を係止して被縫製物から引き抜くようになっている。従って、ワイパーによって被縫製物から糸を引き抜く際には第一の糸調子のみによって糸に張力が付与されている。
特開2002−52286号公報
ところで、被縫製物が合成革等の場合に高速で縫製すると、縫い針との摩擦により縫い針は高温となり、縫い針が刺した穴が溶けてその後糸とともに固まってしまう場合がある。
このため、ワイパーで被縫製物から糸を引き抜く際に第一の糸調子の張力が小さいと、糸が糸供給源から繰り出され、糸切断後の針穴から出る糸の長さが長くなってしまうという問題があった。逆に、第一の糸調子の張力を大きくしすぎると、糸の切断時に糸切りメスによって糸が糸供給源から引き出される量が少なくなり、糸切断後の針穴から出る糸の長さが短くなるという問題があった。従って、第一の糸調子の張力の調節が困難であった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、糸の切断後の縫い針の針穴から出る糸の長さを最適な長さにすることができるミシンを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、先端に形成された針穴に糸が挿通され、上下動により針板に載置された被縫製物を縫製する縫い針と、所定量の縫製終了後に糸を切断する糸切り装置と、前記糸切り装置により糸が切られた後に前記縫い針と前記被縫製物の間を横切って前記被縫製物から糸を抜くワイパーと、前記針穴に挿通された糸に張力を付与する糸張力付与手段と、を備えるミシンにおいて、前記ワイパーにより前記被縫製物から糸を抜く際に糸に張力を付与し、前記被縫製物から糸を抜き終わった際に糸に付与した張力を解放するように前記糸張力付与手段の動作を制御する糸張力制御手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、糸調子制御手段は、ワイパーにより被縫製物から糸を抜く際に糸に張力を付与し、被縫製物から糸を抜き終わった際に糸に付与した張力を解放するように糸張力付与手段の動作を制御する。これにより、糸を抜くときだけ糸に張力を付与するので、ワイパーによる糸供給源からの糸の引き出しがなく、糸の切断後の縫い針の針穴から出る糸の長さを最適な長さにすることができる。よって、被縫製物の見栄えが悪くなることもなく、縫製時の目飛びを防止することができる。また、被縫製物から糸を抜いた後は、糸に付与された張力が解放されるので、ミシン停止時の糸替え、糸通しを容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記糸張力付与手段は、ソレノイドの吸引力によって糸に張力を付与することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、糸張力付与手段は、ソレノイドの吸引力によって糸に張力を付与するので、糸に付与する張力を電気的に制御することができ、糸に付与する張力を正確に、かつ、多段階にわたって細かく設定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のミシンにおいて、糸供給源から針穴に至る糸の経路上に設けられ、当該糸を係止するとともに糸の張力により弾性変形する糸取りばねと、前記糸取りばねに糸の張力が作用する前の初期位置における当該糸取りばねの存在を検出するセンサと、を有し、前記ワイパーが前記縫い針と前記被縫製物の間を横切った後、前記センサが前記糸取りばねを検出しなかった場合に前記縫い針の上下動作を停止させる縫い針制御手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、縫い針制御手段は、ワイパーが縫い針と被縫製物の間を横切った後、センサが糸取りばねを検出しなかった場合に縫い針の上下動作を停止させる。これにより、ワイパーが元の位置に復帰したか否かを検出することができる。すなわち、糸取りばねが初期位置に戻っていないということは糸に張力がかかっているということであり、その張力がかかるのはワイパーが糸を係止して被縫製物から引き抜こうとしているためであるから、糸取りばねが初期位置に戻っていなければ、ワイパーも元の位置に戻っていないことになる。よって、ワイパーが元の位置に復帰しないことによる中押えとの接触、縫い針との接触による針折れを防止することができる。
また、糸取りばねの検出により、ワイパーの状態も判断することができるので、ワイパーが元の位置に戻ったか否かを検出する専用のセンサを必要としない。
請求項1に記載の発明によれば、糸を抜くときだけ糸に張力を付与するので、ワイパーによる糸供給源からの糸の引き出しがなく、糸の切断後の縫い針の針穴から出る糸の長さを最適な長さにすることができる。よって、被縫製物の見栄えが悪くなることもなく、縫製時の目飛びを防止することができる。また、被縫製物から糸を抜いた後は、糸に付与された張力が解放されるので、ミシン停止時の糸替え、糸通しを容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、糸に付与する張力を電気的に制御することができ、糸に付与する張力を正確に、かつ、多段階にわたって細かく設定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ワイパーが元の位置に復帰したか否かを検出することができ、ワイパーが元の位置に復帰しないことによる中押えとの接触、縫い針との接触による針折れを防止することができる。
また、糸取りばねの検出により、ワイパーの状態も判断することができるので、ワイパーが元の位置に戻ったか否かを検出する専用のセンサを必要としない。
以下、図面を参照して、本発明に係るミシンの最良の形態について詳細に説明する。
<ミシンの構成>
図1〜図11に示すように、ミシンMは、駆動源となるミシンモータ10(図11参照)にリンク機構を介して連結されミシンモータ10の駆動により上下動する針棒1bに設けられた縫い針1と、所定サイクルの縫製終了後に糸を切断する糸切り装置8(図11参照)と、糸切り装置8により糸が切られた後に縫い針1と針板上に載置された被縫製物の間を横切って被縫製物から糸を抜くワイパー装置2と、縫い針1の針穴1a(図3参照)に挿通された糸に張力を付与する糸張力付与手段としての糸調子3と、縫い針1を被縫製物から抜く際に被縫製物を針板に向けて押さえ付ける中押え装置4と、ワイパー装置2により被縫製物から糸を抜く際に糸に張力を付与し、被縫製物から糸を抜き終わった際に糸に付与した張力を解放するように糸調子3の動作を制御するとともに、ワイパー装置2が縫い針1と被縫製物の間を横切った後、センサ34(図7,8参照)が糸調子3に設けられた糸取りばね33(図7,8参照)を検出しなかった場合に針棒1bの動作を停止させる制御装置5(図11参照)と、を備えている。
(縫い針)
縫い針1は、針棒1bの駆動に連動してミシンMの上下方向に駆動し、上下動により針板に載置された被縫製物を縫製する。縫い針1の先端には、糸を挿通させるための針穴1aが形成されている。
(ワイパー装置)
ワイパー装置2は、図4〜図6に示すように、ミシンフレーム内に設けられたワイパー用ソレノイド20(図11参照)と、このワイパー用ソレノイド20に連結された複数の連結リンク21と、この連結リンク21の先端に連結された揺動リンク22と、揺動リンク22に連結されたカム部材23と、カム部材23を回転させる軸部材24と、軸部材24に基端部が連結されたワイパー25とを備えている。
すなわち、ワイパー用ソレノイド20の駆動が連結リンク21を介して揺動リンク22に伝達されると、揺動リンク22は上下方向に揺動し、揺動リンク22の上下方向への揺動がカム部材23により回転運動に変換され、軸部材24を回転させる。軸部材24の回転により、ワイパー25は、図5に示すように、基端部を回動中心として先端部が回動する。ワイパー25の先端部には、図6に示すように、鉤状に形成された糸払部25aが形成され、この糸払部25aは未使用時に中押え41と縫い針1との間の糸Tの側方に位置し、揺動リンク22が揺動してワイパー25を使用する際には、図5に示すように、その先端部が中押え41と縫い針1の間を横切るようになっている。ワイパー25の先端部が中押え41と縫い針1の間を横切ることにより、鉤状に形成された糸払部25aが、被縫製物及び中押え41に挿通された糸Tを抜くことができるようになっている。
(糸調子)
糸調子3(糸張力付与手段)は、図1,図7,図8に示すように、ミシンMの糸供給源寄りに設けられた第1の糸調子31と、第1の糸調子31よりも縫い針1寄りに設けられた第2の糸調子32とを備えている。
第1の糸調子31は、ミシンアームの先端部の上方に設けられており、糸Tに対して常に張力を付与しており、糸切り装置8による糸Tの切断時に糸供給源から糸が過剰に繰り出されることを防止する機能を有する。
第2の糸調子32は、第1の糸調子31の下方に設けられており、縫製時に糸Tに適度な張力を付与して縫い目が弛むことを防止する機能を有する。ここで、第2の糸調子32により糸Tに付与される張力は、第1の糸調子31により糸Tに付与される張力よりも大きくなっている。
ここで、第2の糸調子32は、図7〜図10に示すように、糸調子用ソレノイド7の吸引力によって糸Tに張力を付与するようになっている。
第2の糸調子32は、ベース部材63のネジ孔63a、63aを介して、止めネジ68、69を通し、さらに止めネジ68、69の先端を糸調子用ソレノイド7のネジ孔70a、70aに回し入れることによって、ベース部材63と糸調子用ソレノイド7とを一体的に固定するようになっている。
糸調子軸61は、ネジ部61aが、調子皿62、ベース部材63、糸調子軸ナット64、座金65、調子バネ66、座金67を挿通した状態で糸調子用ソレノイド7のプランジャ(可動部)71のネジ孔71aに螺合することによって取り付けられている。糸調子軸61とプランジャ71の固定位置は、糸調子軸ナット64の締め付けにより適宜調整できる。調子バネ66は、糸に所定の張力をかけている状態から糸張力を下げる場合に、糸調子用ソレノイド7による推力が下がったにも関わらず糸調子軸61の軸周りにかかる摩擦力により糸調子軸61が戻らないという事態を防ぐために設けられている。よって、調子バネ66は、座金65、67間を押し広げるような方向、つまり糸調子軸61が糸調子用ソレノイド7から離れる方向に付勢するものである。
糸調子用ソレノイド7は、図10に示すように、プランジャ71、機枠72、コイル用フレーム73、コイル74、磁性部材75等を備えている。プランジャ71は、軸方向に移動可能でかつ回転しないように軸受72a、72bに支持されている。プランジャ71に固着された磁性部材75は、円筒形状でその一部に軸心からの径を変える段部75aが形成されている。そして、この形状により、プランジャ71の推力がストロークによらない特定ストローク区間が得られる。
また、糸調子用ソレノイド7に出力される通電電流が大きくなるにつれて、推力が大きくなる。糸調子用ソレノイド7は、コイル74に通電することで糸調子軸61を引き込む(糸に張力を与える)方向に取り付けられ、通電電流の増大にしたがって糸調子軸61により与えられる糸張力が大きくなる。すなわち、第2の糸調子32では、通電電流を変えることによってのみ糸張力が変わるようになっており、制御装置5の指示信号により電流値は制御される。
また、図7,図8に示すように、第2の糸調子32には、第1の糸調子31及び第2の糸調子32に加えて、糸Tに比較的小さな張力付与して糸Tの張力を微調整する糸取りばね33が設けられている。糸取りばね33には、第2の糸調子32によって張力を付与された縫い針1側の糸Tが通されており、糸Tに作用する張力が大きくなると、図8に示すように、糸取りばね33は、縫い針1側に向けて撓むようになっている。すなわち、ワイパー装置2による被縫製物からの糸抜き作業により、糸Tに作用する張力が増加すると糸取りばね33は撓み、糸Tが切断されると糸取りばね33はその復元力により動作前の初期位置に戻ることとなる。
糸取りばね33の近傍には、糸取りばね33が初期位置にあるか否かを検出するセンサ34が設けられている。センサ34は、例えば、糸取りばね33が初期位置にある場合には糸取りばね33と接触し、糸取りばね33が弾性変形した場合にはセンサ34から離れるように構成され、その接触の可否で糸取りばね33の存在を検出するものである。
(中押え装置)
中押え装置4は、図1〜図3に示すように、先端に縫い針1が設けられた針棒1bを上下方向に駆動させる上軸に設けられている。この上軸はミシンモータ10に連結されており、ミシンモータ10の駆動によりその駆動力がリンク機構を介して中押え41に伝達され、中押え41の上下動を行うことができる。この中押え41は、針棒1bに同期するように上下動し、縫い針1を上昇させて被縫製物から抜く際に下降して被縫製物を押さえ付け、被縫製物のばたつきを防止することができるようになっている。
また、中押え41はミシンモータ10とは別個に設けられた中押え高さ調節用ステッピングモータ40(図11参照)とリンク機構を介して連結されており、中押え41の下死点となる被縫製物を押さえ付けるときの針板上面からの高さを調節することができるようになっている。
(制御装置)
制御装置5は、図11に示すように、各種処理を行うCPU51と、プログラムやデータが記憶されたメモリ52と、を備えている。
メモリ52には、CPU51が処理を行う作業エリア53と、処理に用いるデータを記録するデータエリア54と、種々の処理を行うためのプログラムが記憶されたプログラムエリア55と、が形成されている。
データエリア54には、被縫製物への縫製に関する縫製データ54aが記憶されている。この縫製データ54aには、針落ち位置の座標、針板からの中押え高さ、針棒1bの昇降のタイミング、第2の糸調子32を駆動させるタイミング、第2の糸調子32により糸に付与する張力値等が記憶されている。
プログラムエリア55には、データエリア54に記憶された縫製データ54aに基づいて、ワイパー装置2により被縫製物から糸を抜く際に糸に張力を付与し、被縫製物から糸を抜き終わった際に糸に付与した張力を解放するように第2の糸調子32の動作を制御する糸張力制御プログラム55aが記憶されている。従って、CPU51が糸張力制御プログラム55aを実行することにより、第2の糸調子32による糸への張力の付与が制御され、制御装置5は糸張力制御手段として機能する。
また、プログラムエリア55には、データエリア54に記憶された縫製データ54aに基づいて、ワイパー装置2が縫い針1と被縫製物の間を横切った後、センサ34が糸取りばね33を検出しなかった場合に縫い針1の動作を停止させる縫い針制御プログラム55bが記憶されている。従って、CPU51が縫い針制御プログラム55bを実行することにより、針棒1bの駆動が制御され、制御装置5は縫い針制御手段として機能する。
<糸の切断から糸抜きにわたる動作>
次に、上記構成を有するミシンによる縫製において、糸の切断から糸抜きにわたる動作について説明する。
図12に示すように、制御装置5は縫製の途中で糸を切断する時期か否かを判断する(ステップS1)。ここで、制御装置5が糸を切断する時期であると判断した場合(ステップS1:YES)、制御装置5は糸調子制御プログラム55aを実行することにより、制御装置5は第2の糸調子32による糸への張力の付与を解放させる(ステップS2)。一方、制御装置5が糸を切断する時期ではないと判断した場合(ステップS1:NO)、制御装置5は当該判断を繰り返す。
次いで、制御装置5は糸切り装置8に動作信号を送信し、糸切り装置8に糸を切断させる(ステップS3)。
次いで、制御装置5は、被縫製物及び中押え41から糸を抜く時期か否かを判断する(ステップS4)。ここで、制御装置5が主軸センサ9(図11参照)により縫い針1が所定位置にあることを検出して糸を抜く時期であると判断した場合(ステップS4:YES)、制御装置5は糸調子制御プログラム55aを実行することにより、制御装置5は第2の糸調子32に再度糸へ張力を付与させる(ステップS5)。一方、制御装置5が糸を抜く時期ではないと判断した場合(ステップS4:NO)、制御装置5は当該判断を繰り返す。
第2の糸調子32により、再度糸へ張力を付与した後、制御装置5はワイパー装置2に動作信号を送信し、被縫製物及び中押え41から糸を抜かせる(ステップS6)。
次いで、制御装置5は、被縫製物及び中押え41からの糸抜きが終了したか否かを判断する(ステップS7)。ここで、制御装置5が、糸抜きが終了したと判断した場合(ステップS7:YES)、制御装置5は糸調子制御プログラム55aを実行することにより、制御装置5は第2の糸調子32による糸への張力の解放させ(ステップS8)、これをもって本処理を終了させる。一方、制御装置5が、糸抜きが終了していないと判断した場合(ステップS7:NO)、制御装置5は当該判断を繰り返す。
<異常発生時のミシンの動作>
次に、ミシンに異常が発生したときの動作について説明する。
図13に示すように、制御装置5は、糸取りばね33が初期位置にあることをセンサ34が検出したか否かを判断する(ステップS21)。ここで、制御装置5が、糸取りばね33が初期位置にあることをセンサ34が検出したと判断した場合(ステップS21:YES)、制御装置5は所定の縫製プログラムを実行することにより、縫製を開始させる(ステップS22)。一方、制御装置5が、糸取りばね33が初期位置にあることをセンサ34が検出していないと判断した場合(ステップS21:NO)、制御装置5は当該判断を繰り返す。
縫製中においても、制御装置5は、センサ34によって糸取りばね33の位置を検出し続け、制御装置5が、糸取りばね33が初期位置にあることをセンサ34が所定時間以上検出し続けたと判断した場合(ステップS23:YES)、制御装置5はミシンの駆動に関わる駆動源を全て停止させ(ステップS25)、これをもって本処理を終了させる。一方、制御装置5が、糸取りばね33が初期位置にあることをセンサ34が所定時間以上検出し続けなかったと判断した場合(ステップS23:NO)、制御装置5はワイパー装置2の駆動後の所定時間内に糸取りばね33が初期位置にあることをセンサ34が検出したか否かを判断する(ステップS24)。
ステップS24において、制御装置5が、ワイパー装置2の駆動後の所定時間内に糸取りばね33が初期位置にあることをセンサ34が検出したと判断した場合(ステップS24:YES)、制御装置5は縫製データ54aにアクセスして縫製が終了したか否かを判断する(ステップS26)。一方、制御装置5が、ワイパー装置2の駆動後の所定時間内に糸取りばね33が初期位置にあることをセンサ34が検出していないと判断した場合(ステップS24:NO)、制御装置5はミシンの駆動に関わる駆動源を全て停止させ(ステップS25)、これをもって本処理を終了させる。
ステップS26において、制御装置5が、縫製が終了したと判断すると(ステップS26:YES)、これをもって本処理を終了させ、制御装置5が、縫製が終了していないと判断すると(ステップS26:NO)、制御装置5はステップS23の判断に戻り、当該判断を繰り返す。
<実施形態の作用効果>
実施形態におけるミシンMによれば、制御装置5は、ワイパー25により被縫製物から糸Tを抜く際に糸Tに張力を付与し、被縫製物から糸Tを抜き終わった際に糸Tに付与した張力を解放するように第2の糸調子32の動作を制御する。これにより、糸Tを抜くときだけ糸Tに張力を付与するので、ワイパー25による糸供給源からの糸Tの引き出しがなく、糸Tの切断後の縫い針1の針穴から出る糸Tの長さを最適な長さにすることができる。よって、被縫製物の見栄えが悪くなることもなく、縫製時の目飛びを防止することができる。また、被縫製物から糸Tを抜いた後は、糸Tに付与された張力が解放されるので、ミシン停止時の糸替え、糸通しを容易に行うことができる。
また、第2の糸調子32は、糸調子用ソレノイド7の吸引力によって糸Tに張力を付与するので、糸Tに付与する張力を電気的に制御することができ、糸Tに付与する張力を正確に、かつ、多段階にわたって細かく設定することができる。
また、糸Tを二枚の皿の間に挿通させ、この皿をバネ等の弾性部材で常時圧接させ、糸調子用ソレノイド7で皿を浮かせる方式の糸調子を用いてもよい。
また、糸調子用ソレノイド7の代わりにステッピングモータを用いてピニオンを回転させ、ラックを前後移動させることで糸張力を変更するようにしてもよい。
また、制御装置5は、ワイパー25が縫い針1と被縫製物の間を横切った後、センサ34が糸取りばね33を検出しなかった場合に縫い針1の動作を停止させる。これにより、ワイパー25が元の位置に復帰したか否かを検出することができる。すなわち、糸取りばね33が初期位置に戻っていないということは糸Tに張力がかかっているということであり、その張力がかかるのはワイパー25が糸Tを係止して被縫製物から引き抜こうとしているためであるから、糸取りばね33が初期位置に戻っていなければ、ワイパー25も元の位置に戻っていないことになる。よって、ワイパー25が元の位置に復帰しないことによる中押え41との接触、縫い針1との接触による針折れを防止することができる。
また、糸取りばね33の検出により、ワイパー25の状態も判断することができるので、ワイパー25が元の位置に戻ったか否かを検出する専用のセンサを必要としない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、糸取りばねの検出方法としては、例えば、糸取りばねに反射板を設け、光源から発光させた光をセンサにて検出するような構成であってもよい。また、ミシンの異常を検出する処理において、糸取りばねが初期位置にあることをセンサが所定時間以上検出し続けたか否かにより判断する方法と、ワイパー装置の駆動後の所定時間内に糸取りばねが初期位置にあることをセンサが検出したか否かにより判断する方法とをそれぞれ個別に処理してもよいし、上述のように併用してもよい。また、糸調子の構造等も自由に変更可能である。
ミシンの斜視図である。 中押え近傍の斜視図である。 ワイパーによる糸抜き時のワイパーと縫い針と中押えの位置関係を示す側面図である。 ワイパー装置の側面図である。 ワイパー装置の正面図である。 糸払部の拡大図である。 第2の糸調子の斜視図である。 第2の糸調子の正面図である。 第2の糸調子の分解斜視図である。 ソレノイドの断面図である。 制御装置の構成ブロック図である。 糸の切断から糸抜きにわたる動作の際の制御装置による制御を示すフローチャートである。 異常発生時の制御装置による制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 縫い針
2 ワイパー装置
3 糸調子(糸張力付与手段)
5 制御装置(糸張力制御手段、縫い針制御手段)
7 糸調子用ソレノイド
25 ワイパー
31 第1の糸調子
32 第2の糸調子
33 糸取りばね
34 センサ
M ミシン
T 糸

Claims (3)

  1. 先端に形成された針穴に糸が挿通され、上下動により針板に載置された被縫製物を縫製する縫い針と、
    所定量の縫製終了後に糸を切断する糸切り装置と、
    前記糸切り装置により糸が切られた後に前記縫い針と前記被縫製物の間を横切って前記被縫製物から糸を抜くワイパーと、
    前記針穴に挿通された糸に張力を付与する糸張力付与手段と、を備えるミシンにおいて、
    前記ワイパーにより前記被縫製物から糸を抜く際に糸に張力を付与し、前記被縫製物から糸を抜き終わった際に糸に付与した張力を解放するように前記糸張力付与手段の動作を制御する糸張力制御手段を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記糸張力付与手段は、ソレノイドの吸引力によって糸に張力を付与することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 糸供給源から針穴に至る糸の経路上に設けられ、当該糸を係止するとともに糸の張力により弾性変形する糸取りばねと、
    前記糸取りばねに糸の張力が作用する前の初期位置における当該糸取りばねの存在を検出するセンサと、
    を有し、
    前記ワイパーが前記縫い針と前記被縫製物の間を横切った後、前記センサが前記糸取りばねを検出しなかった場合に前記縫い針の上下動作を停止させる縫い針制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
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