JP2016086874A - ミシン及びミシンの制御方法 - Google Patents

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哲也 和田
真介 尾崎
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真介 尾崎
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Abstract

【課題】留め具に合った縫製データを容易に作成できるミシン及びミシンの制御方法を提供すること。
【解決手段】使用者が2穴を選択した場合には(S3:YES)、CPUはボタン100の穴が2穴であることをRAMに記憶する(S4)。使用者が3穴を選択した場合には(S3:NO、S4:YES)、CPUはボタン100の穴が3穴であることをRAMに記憶する(S4)。使用者が4穴を選択した場合には(S3:NO、S4:NO、S5:YES)、CPUは、4穴のボタンの縫製パターンの何れかを選択させる(S6)。CPUはボタン100の穴が4穴であること及び縫製パターンをRAMに記憶する(S7)。CPUは、1つ目の穴位置の設定・記憶処理(S8)、2つ目の穴位置の設定・記憶処理(S10)を行い、第1針のX・Y座標と第2針のX・Y座標との間のX長さ、Y長さを計算して、記憶する(S11)。
【選択図】図7

Description

本発明は、留め具を生地に縫い付けるミシン及びミシンの制御方法に関する。
従来、留め具の一例であるボタンを生地に縫い付けるボタン付けミシンには、ミシン本体のベッド部に上下動可能に基端側部分が枢支された押えアームと、この押えアームの先端側部分に水平方向へ開閉自在に装着され閉状態でボタンを把持可能な一対のボタン把持部材と、一対のボタン把持部材を開閉させる把持部材開閉機構と、一対のボタン把持部材で把持されたボタンを縫い付ける生地のうち前記ボタンの近傍部分をベッド部の針板上に押える一対の押え部とが設けられている(例えば、特許文献1参照)。このボタン付けミシンでは、一対のボタン把持部材の下面部に一対の押え部が一体的に設けられており、一対のボタン把持部材で把持するボタンの大きさに応じて、一対のボタン把持部材間の間隔が変化すると一対の押え部間の間隔も変化する。
ボタンによっては、ボタン穴の数の種類及びボタン穴のピッチが異なる。従って、上記のようなボタン付けミシンは、制御装置の記憶装置に記憶されている標準縫製データを使用して2つ穴、4つ穴等のボタン穴の種類及びボタン穴のピッチに合わせてX・Yスケールを変更してボタンの布地への縫い付けを行っている(例えば、特許文献2参照)。標準縫製データで縫製できない場合には、使用者がプログラム作成機によりボタンの穴の種類に合うように縫製プログラムを作成したり、パーソナルコンピュータで専用ソフトウェアを使用して縫製データを作成したりする場合がある。
特開2005−287544号公報 特開2010−131056号公報
ボタンの穴ピッチに対して、X・Yの移動量データが合っていないとボタン穴の周囲の部分に針が当たり、針折れ・糸抜けの原因となる。ボタンの穴ピッチに対してX・Yの移動量データの拡大・縮小等の変更で調整しきれない場合には、使用者がボタン把持部材の取り付け位置を機械的に調整して、ボタン穴の周囲の部分に針が当たらないように調整する場合がある。この場合には、ボタン把持部材の取り付け位置が機械的に調整されることでソフトウェア上の座標原点と、機械的な座標原点がずれてしまう。従って、ボタン穴の数や位置が異なる別のボタンに変わったときに再び機械的な座標原点の調整をする必要があるという問題点があった。また、使用者がプログラム作成機により縫製プログラムを作成したり、パーソナルコンピュータで専用ソフトウェアを使用して縫製データを作成したりする場合には、時間がかかるという問題点があった。
本発明の目的は、標準縫製データとは別に、留め具に合った縫製データを容易に作成できるミシン及びミシンの制御方法を提供することである。
本発明の請求項1に係るミシンは、穴を有する留め具の布地への縫製を行うミシンにおいて、前記留め具と前記布地とを保持可能な可動保持部材と、前記可動保持部材を所定の位置へ位置決めするモータと、針落点を規定する移動量データに基づいて前記モータを制御する制御手段と、前記制御手段への指示を入力可能な操作パネルと、座標原点から第一針落点を含む前記留め具の穴の基準点までの初期移動データと、複数の針落点に順次針落ちさせる為の前記留め具の前記穴の基準点から次の留め具の穴の基準点までの穴間移動の移動量を示す複数の穴間移動データとを針落ち順位と対応付けた縫製データを記憶したデータ記憶手段と、前記留め具の各穴の基準点を前記操作パネルで各々設定する穴基準点設定手段と、前記穴基準点設定手段により設定された前記各穴の前記基準点に基づき前記縫製データを作成するデータ作成手段と、前記データ作成手段で作成した前記縫製データを前記データ記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを備えたことを特徴とする。このミシンは、穴基準点設定手段によって留め具の各穴の位置を操作パネルで設定するだけで縫製データを簡単に作成できる。従って、可動保持部材の機械的な座標原点を調整すること無く留め具の穴の数及び位置に合った縫製データを容易に作成できる。
請求項2に係る発明のミシンは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記留め具の前記穴の数及び配置から成る種類を前記操作パネルで設定する穴種類設定手段を備え、前記データ作成手段は前記穴種類設定手段で設定した前記穴の種類に基づき前記縫製データを作成することを特徴とする。このミシンは、穴種類設定手段により留め具の穴の種類を容易に設定できる。
請求項3に係る発明のミシンは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記留め具の各穴間の縫製パターンを前記操作パネルで設定するパターン設定手段を備え、前記データ作成手段は前記パターン設定手段で設定した前記縫製パターンに基づき前記縫製データを作成することを特徴とする。このミシンは、パターン設定手段により各穴間の縫製パターンを容易に設定できる。
請求項4に係る発明のミシンは、請求項1から3の何れか一つに記載の発明の構成に加え、前記留め具の各穴間の縫い糸の本数を前記操作パネルで設定する本数設定手段を備え、前記データ作成手段は前記本数設定手段で設定した前記縫い糸の本数に基づき前記縫製データを作成することを特徴とする。このミシンは、本数設定手段により各穴間の縫い糸の本数を容易に設定できる。
請求項5に係る発明のミシンは、請求項1から4の何れか一つに記載の発明の構成に加え、前記留め具の各穴間の渡り糸の有無を前記操作パネルで設定する渡り糸定手段を備え、
前記データ作成手段は前記渡り糸設定手段で設定した前記渡り糸の有無に基づき前記縫製データを作成することを特徴とする。このミシンは、渡り糸定手段により各穴間の渡り糸の有無を容易に設定できる。
本発明の請求項6に係るミシンは、請求項1から5の何れか一つに記載の発明の構成に加え、縫い始めの止め縫いを前記操作パネルで設定する第一止め縫い設定手段と、縫い終わりの止め縫いを前記操作パネルで設定する第二止め縫い設定手段と、を備え、前記データ作成手段は前記第一止め縫い設定手段及び前記第二止め縫い設定手段で設定した前記縫い始め及び縫い終わりの止め縫いに基づき前記縫製データを作成することを特徴とする。このミシンは、第一止め縫い設定手段及び第二止め縫い設定手段により縫い始め及び縫い終わりの止め縫いを容易に設定できる。
本発明の請求項7に係るミシンの制御方法は、穴を有する留め具と布地とを保持可能な可動保持部材と、前記可動保持部材を所定の位置へ位置決めするモータと、針落点を規定する移動量データに基づいて前記モータを制御する制御手段と、前記制御手段への指示を入力可能な操作パネルと、座標原点から第一針落点を含む前記留め具の穴の基準点までの初期移動データと、複数の針落点に順次針落ちさせる為の前記留め具の前記穴の基準点から次の留め具の穴の基準点までの穴間移動の移動量を示す複数の穴間移動データとを針落ち順位と対応付けた縫製データを記憶したデータ記憶手段とを備え、前記留め具の前記布地への縫製を行うミシンの制御方法において、前記留め具の各穴の基準点が前記操作パネルで各々設定される穴基準点設定工程と、前記穴基準点設定工程により設定された前記各穴の前記基準点に基づき前記縫製データが作成されるデータ作成工程と、前記データ作成工程で作成した前記縫製データが前記データ記憶手段に記憶される記憶制御工程とを備えたことを特徴とする。故にミシンは上記の制御方法を実行することで、請求項1に記載の効果を得ることができる。
ミシン1の斜視図。 ミシン1の右側面からの斜視図。 ボタン把持装置30の正面図。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図。 縫製パターンの例を示す図。 ボタン100の平面図。 運針設定処理の流れ図。 操作パネル98の表示部98Aの図。 2穴の縫製データの概念図。 3穴の縫製データの概念図。 4穴の縫製データの概念図。 第二運針設定処理の流れ図。
図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。以下では、左右方向がX軸方向であり、前後方向がY軸方向である。
図1及び図2を参照し、ミシン1の全体構造を説明する。ミシン1は、布にボタン、フック等の留め具を縫い付けるボタン付けミシンである。ミシン1は、ミシン本体10、テーブル18、制御装置50、操作パネル98、足踏みペダル23、電源スイッチ77を備える。ミシン本体10、操作パネル98はテーブル18上に配置する。制御装置50、足踏みペダル23、電源スイッチ77はテーブル18下方に配置する。操作パネル98は、液晶の表示部98Aと操作スイッチ(図示略)を備える。足踏みペダル23は、作業者が足で操作するペダルであり、制御装置50に対する各種指示を入力可能な操作部である。足踏みペダル23は、第一スイッチ24と第二スイッチ25(図4参照、以下第一SW24、第二SW25と呼ぶ)を内部に備え、二段階の踏込位置を有する。足踏みペダル23を踏み込まない状態では、第一SW24、第二SW25は共にオフである。一段目まで踏み込むと第一SW24がオン、二段目まで踏み込むと第二SW25がオンする。それ故、制御装置50は、第一SW24、第二SW25のオンオフに基づき、足踏みペダル28の踏込位置を検出する。
ミシン本体10は、ベッド部2、脚柱部3、アーム部4、ボタン押え装置20を備える。ベッド部2は前後方向に延び、内部に垂直釜(図示略)、送り台37等を備える。ベッド部2は、前端部上面に針穴(図示略)を有する針板40を備える。脚柱部3は、ベッド部2後側から上方に延び、内部にミシンモータ91(図4参照)を備える。アーム部4は、脚柱部3上端からベッド部2に略平行に前方に延び、内部にミシンモータ91で駆動するミシン主軸(図示略)を備える。アーム部4の前端部5は、アーム部4の他部位よりも下方へ突出する。前端部5は、内部で針棒6を上下動可能に支持する。針棒6は、前端部5下端から下方へ延びる。縫針7は、針棒6下端に着脱可能であり、針棒6と共にミシン主軸の駆動で上下方向に駆動する。ボタン押え装置20は、ベッド部2上部に設け、ボタンを布を介して上方から押える。
ミシン1は、ベッド部2の内側に、縫製終了後に上糸と下糸を切断する糸切機構(図示略)を備える。糸切機構は、針板40の下側に設けた固定刃、該固定刃に対して可動する可動刃を備え、該可動刃をリンク機構(図示略)を介して移動し、糸を切断する。
図1〜図3を参照してボタン押え装置20の構成を説明する。ボタン押え装置20は、送り板11、ボタン把持装置30、押えアーム17、支持軸62、付勢部15を備える。図2に示す如く、送り板11は、ベッド部2内部に配置した送り台37上面に固定する。送り台37は、前後方向に移動可能であり、後端にラック連結部61を備える。ラック連結部61は、前後方向に延びるラック軸60の前端部を縦軸部(図示略)を介して連結する。ラック軸60の後部は、脚柱部3内部に位置し、歯部(図示略)を有する。ラック軸60の歯部は、脚柱部3内部のY送り用パルスモータ93(図4参照)の出力軸に固定した小歯車(図示略)と噛合する。
Y送り用パルスモータ93が駆動すると、ラック軸60は前後方向に移動する。送り台37と送り板11は、ラック軸60の移動に伴い前後方向に移動する。送り板11は、前端部に貫通穴(図示略)を有する。縫針7は縫製時に貫通穴を通り、針板40の針穴に達する。送り台37は、ラック連結部61の下方で揺動機構(図示略)と連結する。ベッド部2内部のX送り用パルスモータ92(図4参照)は、揺動機構を駆動する。送り台37と送り板11は、揺動機構の駆動に伴い、ラック連結部61の縦軸部(図示略)を中心として左右方向に揺動可能である。
押えアーム17は、前後方向に伸び、後端部17Aが支持軸62を中心として回動可能である。支持軸62は、左右方向に延び、ラック連結部61に嵌る。押えアーム17は、後端部17Aが支持軸62を中心として回動することで、前端部17Bが上下方向に揺動可能である。押えアーム17は、前端部17Bにボタン把持装置30をボルト14,14により固定する。押えアーム17は、前端部17Bの後方にL型部材26を備え、L型部材26の後方に付勢部15を備える。付勢部15のコイルバネ48は、押えアーム17を下方に付勢する。L型部材26は、押えアーム17上面から上方に延び、屈曲して左方に延びる。L型部材26の左方に延びる部分は、係合部材46に係合する。係合部材46は、前後方向に延びる板状部材であり、前後方向略中央部を支持部材47下端部が回動可能に保持する。係合部材46後端部は駆動部材45の下端部に回動可能に接続する。支持部材47は上下方向に延び、上端部をアーム部4に固定する。支持部材47は、上端近傍の前側にバネ支持部49を有する。バネ支持部49は、バネ支持軸44上端部を挿通する。バネ支持軸44は、上下方向に延び、コイルバネ48の内側に挿通する。バネ支持軸44下端部は、押えアーム17上面に固定する。バネ支持軸44は、コイルバネ48の付勢力で押えアーム17を下方に付勢する。駆動部材45は、上下方向に延び、上端部がアーム部4内の押え上げ機構(図示略)に接続する。駆動部材45は、押え上げ機構により上下動可能である。駆動部材45が降下すると係合部材46の先端部46Aがコイルバネ48の付勢力に抗して上昇する。先端部46Aが上昇すると、先端部46Aに係合するL型部材26が上昇し、押えアーム17の前端部17Bが上昇する。アーム部4内の押え上げ機構(図示略)は、駆動部材45を上下動する。脚柱部3内部のボタン押え用パルスモータ94(図4参照)は、押え上げ機構を駆動する。
図3に示すように、ボタン把持装置30は、取付台31、ボタン把持部材32,32、調整板34、調整ネジ33、指ガード35、操作部38、位置決め部材39を備える。取付台31は、前後方向に延び、後部31Aに左右一対のネジ穴31C,31Cを備え、前部31B上面に調整板34及び調整板34を固定する調整ネジ33を備える。取付台31は、左右方向略中央部に前後方向に延びる長穴31Dを備える。取付台31は、前部31Bの下面にボタン100を把持する左右一対のボタン把持部材32,32を備え、ボタン把持部材32,32の間に、位置決め部材39を備える。取付台31は、ボタン把持部材32,32の上方に、指ガード35を備える。ボルト14,14が押えアーム17の前端部17Bの貫通穴(図示略)を貫通して、取付台31のネジ穴31C,31Cに螺合して、押えアーム17とボタン把持装置30を結合する。指ガード35は、取付台31の前部31B前面から前方に突出する管状部材である。指ガード35は、平面視で左右方向に長径を有する長円状を呈し、その内側の空間を縫針7が通る。指ガード35は、使用者の指が縫針7に触れないように保護する。
左右一対のボタン把持部材32,32は、夫々前後方向に延びる。ボタン把持部材32,32は、前端部に互いに近付く向きに各々突出したボタン受け32A,32Aを備える。ボタン把持部材32,32は側面から見ると取付台31からボタン受け32A,32Aに向けて下方に傾斜し、ボタン受け32A,32Aは水平になっている。ボタン把持部材32,32は、後端部に上方に突出する軸部32Dを備え、取付台31のネジ穴31C,31C後方に回動可能に連結する。取付台31は、ボタン把持部材32,32の間に、ボタン100の前後の位置決めをする位置決め部材39を備える。位置決め部材39は、前後方向に延び、後端部近傍に位置決めネジ36が螺合する。位置決めネジ36は、位置決め部材39のネジ穴(図示略)と取付台31の長穴31Dの位置を合わせた状態で位置決め部材39に螺合することで、位置決め部材39の位置決めをする。位置決め部材39は、長穴31Dの範囲内で前後方向に移動可能である。位置決め部材39は、側面から見ると取付台31から前方に向けて下方に傾斜し、前端部がボタン受け32A,32Aと略同一高さである。
操作部38は、取付台31の下方且つ左右両側に設ける。操作部38は、前後方向に延びる。操作部38の後端部は、取付台31の下側で位置決め部材39と連結し、その左右両側でボタン把持部材32,32と係合する。操作部38は、位置決め部材39と共に前後方向に移動可能である。操作部38が前後方向に移動することで、操作部38と係合するボタン把持部材32,32は軸部32Dを中心に互いに反対方向に回動する。故に、一対のボタン受け32A,32Aの間隔は変わる。使用者は、操作部38を前後方向に移動してボタン受け32A,32Aの間隔を調整し、ボタン受け32A,32Aの間にボタン100を装着する。使用者は、調整ネジ33を緩め調整板34の位置を位置決めネジ36の位置に合わせて調整することにより、取付台31に対するボタン把持部材32,32の位置を位置決めできる。
図4を参照し、ミシン1の電気的構成を説明する。ミシン1の制御装置50は、CPU51とROM52とRAM53と不揮発性メモリ54を含むマイクロコンピュータ、該マイクロコンピュータにデータバス等を介して接続した入力インターフェース56及び出力インターフェース57、駆動回路71〜75等を有する。CPU51はミシン1の動作を統括制御する。ROM52は、後述する運針設定処理(図7参照)、第二運針設定処理(図12参照)を実行する為の縫製制御プログラム、各種の縫製の為の縫製データ等を予め記憶する。RAM53は、各種処理実行中に生じる各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ54は、後述するボタン付けのデータテーブル154(図9から図11参照)を記憶する。縫製データは、データテーブル154に記憶した内容に基づく縫製の為のデータである。
駆動回路71〜75は、夫々出力インターフェース57に接続する。駆動回路71はミシンモータ91と接続し、CPU51の制御指令に基づきミシンモータ91を駆動する。駆動回路72はX送り用パルスモータ92と接続し、CPU51の制御指令に基づきX送り用パルスモータ92を駆動する。駆動回路73はY送り用パルスモータ93と接続し、CPU51の制御指令に基づきY送り用パルスモータ93を駆動する。駆動回路74はボタン押え用パルスモータ94と接続し、CPU51の制御指令に基づきボタン押え用パルスモータ94を駆動する。駆動回路75は操作パネル98の表示部98Aと接続し、CPU51の制御指令に基づき表示部98Aへの表示を制御する。
電源スイッチ77、足踏みペダル23の第一SW24と第二SW25、エンコーダ91A〜94A、操作パネル98等は、夫々入力インターフェース56に接続する。電源スイッチ77は、ミシン1の起動と終了を行う。エンコーダ91Aは、ミシンモータ91に接続し、ミシンモータ91の回転位置、回転速度の情報を、入力インターフェース56に入力する。エンコーダ92Aは、X送り用パルスモータ92に接続し、X送り用パルスモータ92の回転方向、回転位置、回転速度に対応して出力するパルス情報を、入力インターフェース56に入力する。エンコーダ93Aは、Y送り用パルスモータ93に接続し、Y送り用パルスモータ93の回転方向、回転位置、回転速度に対応して出力するパルス情報を、入力インターフェース56に入力する。エンコーダ94Aは、ボタン押え用パルスモータ94に接続し、ボタン押え用パルスモータ94の回転方向、回転位置、回転速度に対応して出力するパルス情報を、入力インターフェース56に入力する。
次に、図5を参照して、ミシン1が布地に縫い付けるボタン100の穴の縫製パターンについて説明する。図5に示すように、ボタン100には、一般に2穴、3穴、4穴がある。2穴の場合には、縫製パターンは、上下方向に縫製する場合と、水平方向に縫製する場合がある。3穴の場合には、三角形に縫製する場合と、逆三角形に縫製する場合がある。4穴の場合には、水平方向に縫製する場合、交差して縫製する場合、上下方向に縫製する場合があり、さらに、渡り糸の有無がある。渡り糸とは、4穴のうち最初の2穴を縫製した後、次の2穴の縫製を行うために移動する時に糸が続いている状態を示す。渡り糸が有る場合、4穴のうち最初の2穴を縫製した後、糸を切断せずに次の2穴の縫製を行う。渡り糸が無い場合、4穴のうち最初の2穴を縫製した後、糸を切断した後に次の2穴の縫製を行う。
ミシン1の不揮発性メモリ54には、ボタン付けの縫製パターンデータが、2穴、3穴、4穴の縫製パターンに応じて、予め複数記憶されている。各縫製パターンデータは、ボタンの穴数、図5に示す縫製パターン、ボタン穴間の縫い糸本数、渡り糸の本数、縫製の針数、ボタン穴間の距離である縫いサイズX・Y(mm)を有する。
次に、図6を参照して、留め具の一例である4穴のボタン100のX・Y座標の原点110と、ボタン穴101,102,103,104の関係について説明する。以下、ボタン穴101とボタン穴102との中心間の距離をピッチP1(X方向縫いサイズ)、ボタン穴102とボタン穴103との中心間の距離をピッチP2(Y方向縫いサイズ)、ボタン穴103とボタン穴104との中心間の距離をピッチP3(X方向縫いサイズ)、ボタン穴104とボタン穴101との中心間の距離をピッチP4(Y方向縫いサイズ)として説明する。ボタン100のX・Y座標の原点110をボタン100の中心にした場合に、ボタン100の製造ロット毎に、原点110からボタン穴101,102,103,104までの間隔が一定ではない場合がある。この場合、ピッチP1、ピッチP2、ピッチP3、ピッチP4もボタン100の製造ロット毎に異なる場合がある。この場合には、不揮発性メモリ54に予め記憶した縫製パターンデータを使用してもボタン100のボタン穴101,102,103,104に縫針7が入らずに、ボタン穴の周囲に縫針7が当たり、縫針7が折れたり曲がったりする虞がある。この問題を解決するためには、図7に示す運針設定処理により、ボタン100に対応した縫製パターンデータをCPU51により作成する必要が有る。
以下、図7から図11を参照して運針設定処理について説明する。使用者が電源スイッチ77を押してミシン1を起動すると、CPU51はROM52から縫製制御プログラムを読み出す。使用者は、原点検出の指示を入力する為、足踏みペダル23を二段目まで踏み込む。CPU51は、原点検出の指示に基づき原点検出を実行した後、押えアーム17の前端部17Bを上昇する。前端部17Bが上昇した状態で、使用者はボタン把持装置30のボタン把持部材32,32のボタン受け32A,32Aにボタン100を嵌め込む。CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに各モードの選択画面を表示する。CPU51は、使用者が運針設定モードを選択したか否か判断する(S1)。使用者が運針設定モードを選択したとCPU51が判断すると(S1:YES)、CPU51は、ROM52から図7に示す運針設定制御プログラム読み出し、本処理を実行する。CPU51は、処理をS2に移行する。運針設定モードを選択しない場合には(S1:NO)、処理はS1の判断処理に戻る。
CPU51は、操作パネル98に穴の数である穴の種類の選択処理画面を表示する(S2)。CPU51は、使用者が穴の種類を選択するまで処理を待機する(S3:NO、S4:NO、S5:NO)。使用者が2穴を選択したとCPU51が判断した場合には(S3:YES)、CPU51は、操作パネル98に2穴のボタンの縫製パターンを選択する画面を表示し、使用者に図5に示す2穴のボタンの縫製パターンから何れかを選択させる(S6)。CPU51はボタン100の穴が2穴であること及びS6で選択された縫製パターンをRAM53に記憶する(S7)。使用者が3穴を選択したとCPU51が判断した場合には(S3:NO、S4:YES)、CPU51は、操作パネル98に3穴のボタンの縫製パターンを選択する画面を表示し、使用者に図5に示す3穴のボタンの縫製パターンから何れかを選択させる(S6)。CPU51はボタン100の穴が3穴であること及びS6で選択された縫製パターンをRAM53に記憶する(S7)。使用者が4穴を選択したとCPU51が判断した場合には(S3:NO、S4:NO、S5:YES)、CPU51は、操作パネル98に4穴のボタンの縫製パターンを選択する画面を表示し、使用者に図5に示す4穴のボタンの縫製パターンから何れかを選択させる(S6)。CPU51はボタン100の穴が4穴であること及びS6で選択された縫製パターンをRAM53に記憶する(S7)。
次いで、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに「1つ目の穴位置の設定を行って下さい。」と表示をして、1つ目の穴位置の設定・記憶処理を行う(S8)。図8に示すように、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに、X軸の負方向にボタン把持装置30を移動する移動キー99A、X軸方向の正方向にボタン把持装置30を移動する移動キー99B、Y軸方向の負方向にボタン把持装置30を移動する移動キー99C、Y軸方向の正方向にボタン把持装置30を移動する移動キー99D、X軸方向の移動距離を表示するX距離表示窓99E、Y軸方向の移動距離を表示するY距離表示窓99F、及び確定キー99Gを表示する。X軸方向の正方向は、ボタン把持装置30の右方向である。X軸方向の負方向は、ボタン把持装置30の左方向である。Y軸方向の正方向は、ボタン把持装置30の後方向である。Y軸方向の負方向は、ボタン把持装置30の前方向である。使用者が、移動キー99A〜99Dを操作して、ボタン把持装置30が把持するボタン100の1つ目のボタン穴101内に縫針7が針落ちできる針落ち点にボタン押え装置20のボタン把持装置30を移動させる。具体的には、使用者が移動キー99A又は99Bを操作すると、CPU51は、駆動回路72を介してX送り用パルスモータ92駆動させて押えアーム17の前端部17BをX軸方向(図2に於ける左右方向)に所定量揺動する。また、使用者が移動キー99C又は99Dを操作すると、CPU51は、駆動回路73を介してY送り用パルスモータ93駆動させて押えアーム17をY方向(図2に於ける前後方向)に所定量移動する。使用者は、ボタン穴101内に縫針7が針落ちできる位置に成るまで、移動キー99A〜99Dの操作を繰り返す。使用者は、X距離表示窓99E、Y距離表示窓99Fに直接移動量を入力してボタン穴101内に縫針7が針落ちできる針落ち点にボタン押え装置20のボタン把持装置30を移動させてもよい。この場合、CPU51は、使用者が入力した移動量に基づいて駆動回路72、73を介してX送り用パルスモータ92、Y送り用パルスモータ93を駆動させ、押えアーム17をX方向とY方向に移動すればよい。
使用者が確定キー99Gを操作すると、CPU51は、1つ目の穴位置への針落ち位置のX・Yデータ(第1針のX・Y座標)を不揮発性メモリ54のデータテーブル154の第1針のX・Y位置記憶エリア154Aに記憶する(S8)。
次に、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに「2つ目の穴位置の設定を行って下さい。」と表示をして、2つ目の穴位置の設定・記憶処理を行う(S10)。使用者が、移動キー99A〜99Dを操作して、ボタン把持装置30が把持するボタン100の2つ目のボタン穴102内に縫針7が針落ちできる針落ち点にボタン押え装置20を移動させる。使用者が確定キー99Gを操作すると、CPU51は、2つ目の穴位置への針落ち位置のX・Yデータ(第2針のX・Y座標)を不揮発性メモリ54のデータテーブル154の第2針のX・Y位置記憶エリア154Bに記憶する(S10)。次いで、CPU51は、第1針のX座標と第2針のX座標との間の長さであるX長さを計算して、データテーブル154の第1針と第2針のX長さ記憶エリア154Cに記憶する(S11)。同様にCPU51は、第1針のY座標と第2針のY座標との間の長さであるY長さを計算して、データテーブル154の第1針と第2針のY長さ記憶エリア154Dに記憶する(S11)。
次に、CPU51は、ボタン100に3つ目のボタン穴が有る3穴又は4穴のボタンであるか否かを判断する(S12)。CPU51は、S7でRAM53に記憶したボタン100の穴が3穴又は4穴である場合には(S12:YES)、S13の処理に制御を移行し、ボタン100のボタン穴が3穴又は4穴でない場合には(S12:NO)、S18の処理に移行する。ボタン100が2穴の場合には、図9に示すデータテーブル154が作成される。
CPU51がボタン100に3つ目のボタン穴が有る3穴又は4穴のボタンであると判断した場合には(S12:YES)、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに「3つ目の穴位置の設定を行って下さい。」と表示をして、3つ目の穴位置の設定・記憶処理を行う(S14)。使用者が、移動キー99A〜99Dを操作して、ボタン把持装置30が把持するボタン100の3つ目のボタン穴103内に縫針7が針落ちできる針落ち点にボタン押え装置20のボタン把持装置30を移動させる。使用者が確定キー99Gを操作すると、CPU51は、3つ目の穴位置への針落ち位置のX・Yデータ(第3針のX・Y座標)を不揮発性メモリ54のデータテーブル154の第3針のX・Y位置記憶エリア154Eに記憶する(S13)。次いで、CPU51は、第2針のX座標と第3針のX座標との間の長さであるX長さを計算して、データテーブル154の第2針と第3針のX長さ記憶エリア154Fに記憶する(S14)。同様にCPU51は、第2針のY座標と第3針のY座標との間の長さであるY長さを計算して、データテーブル154の第2針と第3針のY長さ記憶エリア154Gに記憶する(S14)。
次に、CPU51は、ボタン100に4つ目のボタン穴が有る4穴のボタンであるかを判断する(S15)。CPU51は、S7でRAM53に記憶したボタン100の穴が4穴である場合には(S15:YES)、S16の処理に制御を移行し、ボタン100の穴が4穴でない場合には(S15:NO)、S18の処理に制御を移行する。ボタン100が3穴の場合には、図10に示すデータテーブル154が作成される。
CPU51がボタン100に4つ目のボタン穴が有る4穴のボタンであると判断した場合には(S15:YES)、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに「4つ目の穴位置の設定を行って下さい。」と表示をして、4つ目の穴位置の設定・記憶処理を行う(S16)。使用者が、移動キー99A〜99Dを操作して、ボタン把持装置30が把持するボタン100の4つ目のボタン穴104内に縫針7が針落ちできる針落ち点にボタン押え装置20のボタン把持装置30を移動させる。使用者が確定キー99Gを操作すると、CPU51は、4つ目の穴位置への針落ち位置のX・Yデータ(第4針のX・Y座標)を不揮発性メモリ54のデータテーブル154の第4針のX・Y位置記憶エリア154Hに記憶する(S16)。次いで、CPU51は、第3針のX座標と第4針のX座標との間の長さであるX長さを計算して、データテーブル154の第3針と第4針のX長さ記憶エリア154Iに記憶する(S17)。同様にCPU51は、第3針の針落ち点のY座標と第4針の針落ち点のY座標との間の長さであるY長さを計算して、データテーブル154の第3針と第4針のY長さ記憶エリア154Jに記憶する(S17)。ボタン100が4穴の場合には、図11に示すデータテーブル154が作成される。
次に、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに「縫い糸の本数の設定をして下さい。」と表示をして、操作パネル98の表示部98Aに縫い糸の本数の入力画面を表示する(S18)。縫い糸の本数は、ボタン100の各穴に縫製する糸の本数である。使用者が操作パネル98を介して縫い糸の本数を入力したら、データテーブル154の縫い糸本数記憶エリア154Kに記憶する(S18)。次に、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに「渡り糸の本数の設定をして下さい。」と表示をして、操作パネル98の表示部98Aに渡り糸の本数の入力画面を表示する(S19)。使用者が操作パネル98を介して渡り糸の本数を入力したら、データテーブル154の渡り糸本数記憶エリア154Lに記憶する(S19)。操作パネル98で入力可能な渡り糸の本数は、「0本」又は「1本」である。渡り糸の本数「0本」は、渡り糸が無いことを示す。渡り糸の本数「1本」は、渡り糸が有ることを示す。
次に、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに「縫い始めの止縫い種類を選択して下さい。」と表示をして、操作パネル98の表示部98Aに縫い始めの止縫い種類の選択画面を表示する(S20)。縫い始めの止縫いとは、ボタン100の1穴目において縫目が解けないように複数針を縫製することである。本実施形態では、縫い始めの止縫いについて、ROM52に各針落ち位置を予め定めたパターンを複数種類記憶してある。使用者が操作パネル98を介して縫い始めの止縫い種類を選択したら、データテーブル154の縫い始めの止縫い種類記憶エリア154Mに記憶する(S20)。次に、CPU51は、操作パネル98の表示部98Aに「縫い終りの止縫い種類を選択して下さい。」と表示をして、操作パネル98の表示部98Aに縫い終りの止縫い種類の選択画面を表示する(S21)。縫い終りの止縫いとは、ボタン100の最後に縫製する穴において縫目が解けないように複数針を縫製することである。本実施形態では、縫い終りの止縫いについて、ROM52に各針落ち位置を予め定めたパターンを複数種類記憶してある。使用者が操作パネル98を介して縫い終りの止縫い種類を選択したら、データテーブル154の縫い終りの止縫い種類記憶エリア154Nに記憶する(S21)。CPU51は、その後、処理を終了する。
上記実施形態では、ミシン1は、ボタン100の穴の種類、縫製パターン、縫い糸の本数、渡り糸の本数、縫始め止縫い種類、縫終り止縫い種類を使用者が操作パネル98を介して設定してデータテーブル154を作成する。ミシン1は、使用者が操作パネル98で各項目を選択するだけでデータテーブル154に基づく縫製データを容易に作成できる。即ち、上記の処理により、取付台31に対するボタン把持部材32,32の位置を調整をすることなく、ボタン100のボタン穴101〜104の位置に合った縫製データを容易に作成できる。
尚、本発明は、各種の変形が可能である。上記の運針設定処理の変形例について図12の第二運針設定処理の流れ図に従って説明する。CPU51は、第二運針設定処理を開始すると、操作パネル98の表示部98Aに、1つ目の穴位置設定キー、2つ目の穴位置設定キー、3つ目の穴位置設定キー、4つ目の穴位置設定キー、縫い糸本数設定キー、渡り糸本数設定キー、縫始め止め縫い種類設定キー、縫終り止め縫い種類設定キーを表示する(S30)。CPU51は、使用者が、1つ目の穴位置設定キーを操作したと判断した場合には(S31:YES)、S8と同様の1つ目の穴位置の設定処理(S32)とデータテーブル154の第1針のX・Y位置記憶エリア154Aへの記憶処理(S33)を行う。CPU51は、使用者が、2つ目の穴位置設定キーを操作したと判断した場合には(S34:YES)、S10と同様の2つ目の穴位置の設定処理(S35)とデータテーブル154の第2針のX・Y位置記憶エリア154Bへの記憶処理(S33)を行う。CPU51は、使用者が、3つ目の穴位置設定キーを操作したと判断した場合には(S37:YES)、S13と同様の3つ目の穴位置の設定処理(S35)とデータテーブル154の第3針のX・Y位置記憶エリア154Eへの記憶処理(S33)を行う。CPU51は、使用者が、4つ目の穴位置設定キーを操作したと判断した場合には(S40:YES)、S16と同様の4つ目の穴位置の設定処理(S41)とデータテーブル154の第4針のX・Y位置記憶エリア154Hへの記憶処理(S33)を行う。
CPU51は、使用者が、縫い糸本数設定キーを操作したと判断した場合には(S43:YES)、S18と同様に、操作パネル98の表示部98Aに縫い糸の本数の入力画面を表示する(S44)。使用者が操作パネル98を介して縫い糸の本数を入力したら、データテーブル154の縫い糸本数記憶エリア154Kに記憶する(S33)。CPU51は、使用者が、渡り糸本数設定キーを操作したと判断した場合には(S46:YES)、S19と同様に、操作パネル98の表示部98Aに渡り糸の本数の入力画面を表示する(S47)。使用者が操作パネル98を介して渡り糸の本数を入力したら、CPU51は、渡り糸の本数をデータテーブル154の渡り糸本数記憶エリア154Lに記憶する(S33)。
CPU51は、使用者が、縫始め止め縫い種類設定キーを操作した判断した場合には(S49:YES)、S20と同様に、操作パネル98の表示部98Aに縫い始めの止縫い種類の選択画面を表示する(S50)。使用者が操作パネル98を介して縫い始めの止縫い種類を選択したら、CPU51は、縫い始めの止縫い種類をデータテーブル154の縫い始めの止縫い種類記憶エリア154Mに記憶する(S33)。CPU51は、使用者が、縫終りの止め縫い種類設定キーを操作したと判断した場合には(S52:YES)、S21と同様に、操作パネル98の表示部98Aに縫い終りの止縫い種類の選択画面を表示する(S53)。使用者が操作パネル98を介して縫い終りの止縫い種類を選択したら、CPU51は、縫い終りの止縫い種類をデータテーブル154の縫い終りの止縫い種類記憶エリア154Nに記憶する(S33)。CPU51は、操作パネル98を介して設定処理の終了が入力された場合には(S55:YES)、処理を終了する。設定処理の終了が入力されない場合には(S55:NOS)、処理をS31に戻す。CPU51は、使用者が、何れの設定キーの操作が無いと判断した場合には(S31:NO、S34:NO、S37:NO、S40:NO、S43:NO、S46:NO、S49:NO、S52:NO)、処理をS30に戻す。
上記第二運針設定処理では、CPU51は、1つ目の穴位置設定(S32)と、2つ目の穴位置設定(S35)の処理が完了後に、S11と同様に第1針と第2針のX長さ、Y長さの計算及び第1針と第2針のX長さ記憶エリア154C、第1針と第2針のY長さ記憶エリア154Dへの記憶処理を行う。CPU51は、2つ目の穴位置設定(S35)と、3つ目の穴位置設定(S38)が完了後に、S14と同様に第2針と第3針のX長さ、Y長さの計算及び第2針と第3針のX長さ記憶エリア154F、第2針と第3針のY長さ記憶エリア154Gへの記憶処理を行う。CPU51は、3つ目の穴位置設定(S37)と、4つ目の穴位置設定(S40)が完了後に、S17と同様に第3針と第4針のX長さ、Y長さの計算及び第3針と第4針のX長さ記憶エリア154I、第3針と第4針のY長さ記憶エリア154Jへの記憶処理を行う。第二運針設定処理によれば、設定する機能を直接的に選択できる。
尚、本発明は上記実施形態、変形例に限らない。縫い糸の本数、渡り糸の本数、縫始め止縫い種類、縫終り止縫い種類は、夫々設定できなくてもよい。この場合、縫い糸の本数、渡り糸の本数、縫始め止縫い種類、縫終り止縫い種類は、予め設定してあればよい。
上記運針設定処理は、S2〜S6の処理を省略してもよい。この場合、CPU51は、S12とS15の処理で3穴目、4穴目が有るか否かを、操作パネル98の表示部98Aに表示して使用者に設定させればよい。
ボタン100の穴の縫製のパターンは、上記実施形態に限らない。ボタン100の穴は、2穴、3穴、4穴に限らず、脚付きで脚にのみ穴を有するボタン、フック等1穴であってもよい。
上記説明にて、図2に示すボタン把持装置30が本発明の「可動保持部材」に相当し、X送り用パルスモータ92及びY送り用パルスモータ93が本発明の「モータ」に相当する。図4に示すCPU51が本発明の「制御手段」に相当し、不揮発性メモリ54が本発明の「データ記憶手段」に相当する。図8に示す表示部98Aの移動キー99Aから99Dが本発明の「穴基準点設定手段」に相当する。図7のS11、S14、S17の夫々の処理ステップを実行するCPU51が本発明の「データ作成手段及び記憶制御手段」に相当する。図7のS2、S8、S10、S13、S16の夫々の処理ステップを実行するCPU51が本発明の「穴種類設定手段」に相当する。図7のS6の処理ステップを実行するCPU51が本発明の「パターン設定手段」に相当する。図7のS18の処理ステップを実行するCPU51が本発明の「本数設定手段」に相当する。図7のS19の処理ステップを実行するCPU51が本発明の「渡り糸定手段」に相当する。図7のS20の処理ステップを実行するCPU51が本発明の「第一留め縫い設定手段」に相当する。図7のS21の処理ステップを実行するCPU51が本発明の「第二留め縫い設定手段」に相当する。図7のS2、S8、S10、S13、S16の夫々の処理ステップが本発明の「穴基準点設定工程」に相当する。図7のS11、S14、S17の夫々の処理ステップが本発明の「データ作成工程」又は「記憶制御工程」に相当する。
1 ミシン
2 ベッド部
3 脚柱部
4 アーム部
7 縫針
10 ミシン本体
17 押えアーム
20 ボタン押え装置
30 ボタン把持装置
50 制御装置
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 不揮発性メモリ
92 X送り用パルスモータ
93 Y送り用パルスモータ
98 操作パネル
98 操作パネル
98A 表示部
99A 移動キー
99B 移動キー
99C 移動キー
99D 移動キー


Claims (7)

  1. 穴を有する留め具の布地への縫製を行うミシンにおいて、
    前記留め具と前記布地とを保持可能な可動保持部材と、
    前記可動保持部材を所定の位置へ位置決めするモータと、
    針落点を規定する移動量データに基づいて前記モータを制御する制御手段と、
    前記制御手段への指示を入力可能な操作パネルと、
    座標原点から第一針落点を含む前記留め具の穴の基準点までの初期移動データと、複数の針落点に順次針落ちさせる為の前記留め具の前記穴の基準点から次の留め具の穴の基準点までの穴間移動の移動量を示す複数の穴間移動データとを針落ち順位と対応付けた縫製データを記憶したデータ記憶手段と、
    前記留め具の各穴の基準点を前記操作パネルで各々設定する穴基準点設定手段と、
    前記穴基準点設定手段により設定された前記各穴の前記基準点に基づき前記縫製データを作成するデータ作成手段と、
    前記データ作成手段で作成した前記縫製データを前記データ記憶手段に記憶させる記憶制御手段と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記留め具の前記穴の数及び配置から成る種類を前記操作パネルで設定する穴種類設定手段を備え、
    前記データ作成手段は前記穴種類設定手段で設定した前記穴の種類に基づき前記縫製データを作成することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記留め具の各穴間の縫製パターンを前記操作パネルで設定するパターン設定手段を備え、
    前記データ作成手段は前記パターン設定手段で設定した前記縫製パターンに基づき前記縫製データを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記留め具の各穴間の縫い糸の本数を前記操作パネルで設定する本数設定手段を備え、
    前記データ作成手段は前記本数設定手段で設定した前記縫い糸の本数に基づき前記縫製データを作成することを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載のミシン。
  5. 前記留め具の各穴間の渡り糸の有無を前記操作パネルで設定する渡り糸定手段を備え、
    前記データ作成手段は前記渡り糸設定手段で設定した前記渡り糸の有無に基づき前記縫製データを作成することを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載のミシン。
  6. 縫い始めの止め縫いを前記操作パネルで設定する第一止め縫い設定手段と、
    縫い終わりの止め縫いを前記操作パネルで設定する第二止め縫い設定手段と、
    を備え、
    前記データ作成手段は前記第一止め縫い設定手段及び前記第二止め縫い設定手段で設定した前記縫い始め及び縫い終わりの止め縫いに基づき前記縫製データを作成することを特徴とする請求項1から5の何れか一つに記載のミシン。
  7. 穴を有する留め具と布地とを保持可能な可動保持部材と、
    前記可動保持部材を所定の位置へ位置決めするモータと、
    針落点を規定する移動量データに基づいて前記モータを制御する制御手段と、
    前記制御手段への指示を入力可能な操作パネルと、
    座標原点から第一針落点を含む前記留め具の穴の基準点までの初期移動データと、複数の針落点に順次針落ちさせる為の前記留め具の前記穴の基準点から次の留め具の穴の基準点までの穴間移動の移動量を示す複数の穴間移動データとを針落ち順位と対応付けた縫製データを記憶したデータ記憶手段と
    を備え、前記留め具の前記布地への縫製を行うミシンの制御方法において、
    前記留め具の各穴の基準点が前記操作パネルで各々設定される穴基準点設定工程と、
    前記穴基準点設定工程により設定された前記各穴の前記基準点に基づき前記縫製データが作成されるデータ作成工程と、
    前記データ作成工程で作成した前記縫製データが前記データ記憶手段に記憶される記憶制御工程と
    を備えたことを特徴とするミシンの制御方法。
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