JP2014195491A - 切断針回転装置及びミシン - Google Patents

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勝久 長谷川
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翠 間柄
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Seiichi Sekine
清一 関根
はるみ 加藤
Harumi Kato
はるみ 加藤
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Abstract


【課題】自動的に切断針を回転させることができる切断針回転装置及び切断針回転装置を備えたミシンを提供する。
【解決手段】切断針回転装置110は、第一部材140、第二部材130、第三部材111、移動部材150、ばね160、蓋部材170を備える。第三部材111は支軸103により針棒6に支持され、円筒の内部に、ばね160、第一部材140、第二部材130を収容する。第一部材140は、円筒部と、底面142と、第一カムとから構成されている。底面142の中央には、刃部89を有する切断針8が軸線を上下方向にして固定されている。移動部材150は、棒状の軸部と軸部の端部に設けられた円盤状の当接部152とから構成されている。当接部152には、自動糸通し機構97の糸通し部材98が当接する。糸通し部材98が移動部材150を押し下げることにより第一部材140が回転して切断針8が回転する。
【選択図】図2

Description

本発明は、切断針を回転させる切断針回転装置及び切断針回転装置を備えたミシンに関する。
従来、針棒に装着される切断針を自動的に回転させるミシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示のミシンは、45度毎に回転可能に支持された切断針が針棒に装着され、刺繍枠に設けられたカップリング部と切断針に設けられた歯車部とを係合させた状態で刺繍枠を移動させるか、又は押え棒に設けられたカップリング部と切断針に設けられた歯車部とを係合させた状態で針棒を左右に揺動させることで、切断針を自動で回転させていた。
米国特許第8,272,341号明細書
しかし、上記ミシンでは、切断針以外に刺繍枠にカップリング部を設けたり、押え棒にカップリング部を設ける必要があり、切断針以外に付加的構成が必要になるという問題点があった。
本発明は、刺繍枠や押え棒に付加的構成を設ける必要がなく、自動的に切断針を回転させることができる切断針回転装置及び切断針回転装置を備えたミシンを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る切断針回転装置は、ミシンの針棒に着脱可能に装着される装着部と、前記装着部と反対側の端部である先端部に刃部を備えた切断針が固定される第一部材と、外力を受けない場合に第一位置に位置し、前記外力を受けた場合に第二位置に移動する移動部材と、前記移動部材が前記第一位置にある場合に、前記第一部材を前記切断針の軸線回りに回転不能に保持し、前記移動部材が前記第一位置から前記第二位置に移動し、且つ、前記第二位置から前記第一位置に戻る場合に、前記第一部材を所定角度毎に前記切断針の前記軸線回りに一方向に回転させる回転機構とを備えたことを特徴とする。
第1態様の切断針回転装置では、移動部材が第一位置にある場合に、回転機構は、切断針が固定される第一部材を前記軸線回りの回転不能に保持する。移動部材が外力を受け第一位置から第二位置に移動し、且つ、第二位置から第一位置に戻る場合に、第一部材を所定角度毎に軸線回りに一方向に回転させる。従って、移動部材に対して、ミシンの自動糸通し機構等の既存の機構で外力を与えることにより、切断針を回転させることができる。従って、ミシンの既存の機構を利用して切断針を回転させるので、低コストで切断針の自動回転機構を実現できる。
本発明の第2態様に係るミシンは、上記の切断針回転装置を備えることを特徴とする。従って、第2態様のミシンは、上記の切断針回転装置を備えるだけで、新たな機構を設ける必要が無く、切断針を回転させることができる。
また、前記ミシンは、針棒に着脱可能に装着される縫い針の目孔に糸を通し、且つ、上方の待機位置と下方の糸通し位置との間を移動可能に支持された糸通し部材と、前記糸通し部材を前記待機位置と前記糸通し位置との間で移動させるアクチュエータとを有する糸通し装置と、前記切断針により布を切断する切断データを取得する切断データ取得手段と、前記糸通し装置を制御する糸通し制御手段とを備え、前記移動部材の前記先端部が前記糸通し部材に対向するように前記切断針回転装置が前記針棒に装着された状態で、前記糸通し制御手段は、前記切断データ取得手段が取得した前記切断データに含まれる前記切断針の角度方向のデータに基づいて前記アクチュエータを駆動させて、前記糸通し部材を前記移動部材の前記先端部に当接させることによって前記切断針を回転させることを特徴とする。上記ミシンは、糸通し装置を従来から備えているミシンであって、前記糸通し装置の糸通し部材を移動部材の先端部に当接させて切断針を回転させることができる。従って、糸通し装置を備える従来のミシンに切断針回転装置を装着するだけで、カットワークを簡単に行うことができる。
ミシン1の正面図である。 切断針回転装置110近傍の要部拡大図である。 切断針回転装置110の正面図である。 切断針回転装置110の分解斜視図である。 切断針回転装置110の第三部材111の正面図である。 図5のX−X線における矢印方向から見た第三部材111の縦断面図である。 第三部材111の底面図である。 切断針回転装置110の第一部材140の正面図である。 第一部材140の平面図である。 第一部材140の底面図である。 切断針回転装置110の第二部材130の正面図である。 第二部材130の左側面図である。 第二部材130の平面図である。 第二部材130の底面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 カットワーク模様データ100の内容を示す図である。 カット角度・針角度番号対応データ101の内容を示す図である。 切断針角度変更箇所データ102の内容を示す図である。 切断針回転装置110の原理を説明する第三部材111の展開図である。 切断針回転装置110の動作を示す正面図である。 切断針回転装置110の動作を示す正面図である。 設定開始処理のフローチャートである。 電源ON時処理のフローチャートである。 カットワーク処理のフローチャートである。 切断針角度変更箇所データ作成処理のフローチャートである。 針角度の回転処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係るミシン1について、図面を参照して説明する。ミシン1は、布(図示外)に対して、縫製又はカットワークを行う。カットワークとは、布の所定領域を切り抜くことで、布に模様を形成させる動作をいう。
ミシン1の構成について、図1を参照して説明する。図1の表面側、裏面側、左側、右側、上側、及び下側をそれぞれ、ミシン1の前側、後側、左側、右側、上側、及び下側とする。また、ミシン1の左右方向をX方向とし、前後方向をY方向とする。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部7、脚柱部12、アーム部13、及び頭部14を備える。ベッド部7は、ミシン1の土台であって左右方向に延びる。ベッド部7には、図示しない刺繍枠移動機構を着脱可能に装着可能である。脚柱部12は、ベッド部7の右端部から上方へ立設されている。アーム部13は、脚柱部12の上端部から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左先端部に設けられている。ベッド部7の上面には、針板5が配設されている。針板5の下のベッド部7内には、送り歯(図示外)、移動機構85(図15参照)、移動モータ80(図15参照)、及び釜機構(図示外)が設けられている。送り歯は、ベッド部7の上側に載置される布を所定の送り量で移動させる。移動機構85は送り歯を駆動する。移動モータ80は、移動機構85を駆動するパルスモータである。釜機構は、後述する針棒6の下端に縫針(図示外)が装着された場合に、該縫針と協働して縫製対象物に縫目を形成するよう構成された機構である。
脚柱部12の前面には、縦長長方形状の液晶ディスプレイ15が設けられている。液晶ディスプレイ15には、複数種類の縫製模様又はカットワーク模様、各種の機能を実行させるコマンド名、各種のメッセージ等、様々な項目の画像が表示される。液晶ディスプレイ15の前面には、透明のタッチパネル26が設けられている。ユーザは、液晶ディスプレイ15に表示された項目に対応するタッチパネル26の部位を、指や専用のタッチペンを用いて触れることにより、所望の縫製模様、所望のカットワーク模様、及び実行すべきコマンドを選択又は入力できる。
アーム部13の構成について説明する。アーム部13の前面下部には、カットワーク開始スイッチ等を含む操作スイッチ35が設けられている。アーム部13の上部には開閉カバー16が設けられている。開閉カバー16は、左右方向に延びる回転軸(図示外)に軸支される。回転軸はアーム部13の上後端部に設けられる。開閉カバー16の下方、つまりアーム部13の内部には、上糸(図示外)を供給する糸駒(図示外)を収納する糸収容部(図示外)が設けられている。糸駒から延びる上糸は、図示しない糸調子器、糸取バネ、及び天秤等を含む糸掛部を経由して、図示しない縫針に供給される。糸調子器は、頭部14に設けられ、糸張力を調整する。天秤は、上下方向に往復移動するよう駆動されて上糸を引き上げる。頭部14の下部に設けられている針棒6の下端部には、縫針及び切断針回転装置110の何れかが装着可能である。ミシン1が縫製動作を行う場合には縫針が装着され、カットワークを行う場合には切断針回転装置110が装着される。針棒6は、頭部14内に設けられた針棒上下動機構84により、上下動するように駆動される。針棒上下動機構84は、ミシンモータ79(図15参照)が回転駆動する主軸3により駆動される。つまり、針棒6はミシンモータ79及び針棒上下動機構84によって駆動される。
図1及び図2に示すように、針棒6の下端部には切断針回転装置110が着脱可能に装着されている。切断針回転装置110は、上下方向に延びる切断針8を回転可能に支持する。切断針8を用いたカットワークが実行されると、切断針8の刃部89は布(図示外)の上側から下側に移動され、布に刃部89の形状及び向きに応じた所定の切れ目が形成される。切断針回転装置110の構成の詳細は後述する。
針棒6の後側には、押え棒17が設けられている。押え棒17は、頭部14の内部に設けられた押え機構90(図15参照)が押えモータ99(図15参照)によって駆動されることで上下動する。押え棒17の下端部には、押えホルダ(図示略)が取り付けられている。押えホルダには、布を押える押え足19が着脱可能に装着されている。
針棒6の左側には、自動糸通し機構97が設けられている。自動糸通し機構97は、頭部14の内部に設けられた糸通しモータ96(図15参照)によって駆動されることで上下動する。
図2〜図4を参照し、切断針回転装置110の構成について説明する。切断針回転装置110は、後述する切断針8を平面視にて45度毎に回転させる装置である。しかしながら、図2,図4〜図14,及び図19を参照する説明では、切断針回転装置110の各構成部材の形状を分かり易く示すための便宜上、切断針8を平面視にて90度毎に回転させる構成として説明する。切断針回転装置110は、第一部材140、第二部材130、第三部材111、移動部材150、ばね160、蓋部材170とを備える。円筒形の第三部材111は支軸103により針棒6に支持され、円筒の内部に、下側からばね160、第一部材140、第二部材130の順に収容する。以下、切断針回転装置110の各構成について詳細に説明する。
図2〜図7を参照して、第三部材111について説明する。第三部材111は、切断針回転装置110の筐体を構成し、円筒部113と、円筒部113の上端部を塞ぐ上面112と、上面112の中央部に固定された支軸103とから構成される。図2及び図6に示すように、円筒部113には、縦長長方形の開口部119(図6参照)が形成され、後述する移動部材150の軸部151が開口部119を貫通して、上下方向に移動可能である。また、図5〜図7に示すように円筒部113の内部114は、下半分が径が広くなった拡径部118が形成され、上半分には、上下方向に所定幅で形成された凹部115が、90度間隔で4箇所設けられている。凹部115には、後述する第一部材140の第一凸部143及び第二部材130の第二凸部132が、上下方向に移動可能に嵌合する。また、隣り合う2つの凹部115の内壁面116の下端部には、傾斜面117が形成されている。支軸103は略円柱形状であって、外周面の一部に平面部104が形成されている。支軸103が針棒6に装着されるとき、平面部104が所定の方向、本実施形態ではミシン1の後方を向くように装着される。このように、支軸103、即ち第三部材111は所定の方向を向くように針棒6に装着される。このとき、開口部119は左方に位置し、開口部119を貫通する軸部151は左方向に延びる。また、詳しくは後述するが、第三部材111が、所定の向きに針棒6に装着されることによって、切断針8の刃部89の向きが定まる。
次に、図4、図8〜図10を参照して、第一部材140について説明する。第一部材140は、円筒部141と、底面142と、第一カム146とから構成されている。円筒部141の下端部には、底面142が形成されている。底面142の中央には、刃部89を有する切断針8が軸線を上下方向にして固定されている。底面142は針固定部となっている。また、円筒部141の上端部には、第一カム146が形成されている。第一カム146は、傾斜面144と傾斜面145とが山形に形成されており、傾斜面144と傾斜面145とが四対、円筒部141の円周方向に沿って上方に向けて形成されている。従って、一対の傾斜面144と傾斜面145との組合せで円筒部141の円周方向の90度を占める。また、円筒部141には、外周面から外側に一定の幅で突出した第一凸部143が形成されている。
次に、図4、図11〜図14を参照して、第二部材130について説明する。第二部材130は、円筒部131と、下端部に設けられた第二カム133と、円筒部131の外周面に設けられ、正面視矩形の第二凸部132とから構成されている。第二凸部132は、円筒部131の円周方向に沿って円筒部131の外周面から外側に向けて4つ、90度間隔で突出している。第二カム133は、傾斜面134と傾斜面135とが山形に形成されており、傾斜面134と傾斜面135とが四対、円筒部131の円周方向に沿って下方に向けて形成されている。従って、一対の傾斜面134と傾斜面135との組合せで円筒部131の円周方向の90度を占める。図12に示すように、円筒部131の左側面には、円形の穴137が形成されている。穴137には、後述する移動部材150の軸部151の先端が挿入され固定される。第二部材130の上端部136は平坦に形成されている。円筒部131の内側は開口部138となっている。
次に、図4を参照して、移動部材150について説明する。移動部材150は、棒状の軸部151と軸部151の端部に設けられた円盤状の当接部152とから構成されている。当接部152には、自動糸通し機構97の下端部に設けられた糸通し部材98が当接する(図20参照)。
次に、図2及び図4を参照して、蓋部材170について説明する。蓋部材170は、第三部材111の下端部に固着される底蓋である。蓋部材170は、第三部材111の下端部に固着される固着部172と、切断針8が貫通する貫通穴171とを備えている。また、第一部材140の底面142と蓋部材170との間には、コイル状のばね160が設けられている。ばね160は第一部材140を第二部材130と共に上面112及び支軸103方向に付勢する。
図15を参照して、ミシン1の電気的構成について説明する。ミシン1の制御部105は、CPU151、ROM152、RAM153、フラッシュメモリ64、及び入出力インターフェイス66を備える。CPU151、ROM152、RAM153、フラッシュメモリ64、及び入出力インターフェイス66は、バス67を介して相互に電気的に接続する。ROM152には、後述するカットワーク処理及び針角度の回転処理等をCPU151が実行するためのプログラムを含む各種プログラムが記憶される。RAMには63には、プログラムで処理される各種の情報が一時的に記憶される。
フラッシュメモリ64は、カットワークデータ記憶領域641と、切断角度・針角度番号対応データ記憶領域642と、切断針角度変更箇所データ記憶領域643と、起動モード記憶領域644と、切断針角度番号記憶領域645と、カットワークプログラム記憶領域646等を備える。カットワークデータ記憶領域641には、後述するカットワーク模様データ100(図16参照)が記憶される。切断角度・針角度番号対応データ記憶領域642には後述する切断角度・針角度番号対応データ101(図17参照)が記憶される。切断針角度変更箇所データ記憶領域643には、後述する切断針角度変更箇所データ102(図18参照)が記憶される。起動モード記憶領域644には、ミシン1が通常の縫製を行う縫製モードか、カットワークを行うカットワークモードかが記憶される。切断針角度番号記憶領域645には、後述する切断針角度番号が記憶される。カットワークプログラム記憶領域646には、後述するカットワーク処理を行うプログラムが記憶される。
以下の説明では、切断角度とは、平面視で、切断針8の刃部89の幅方向と、基準方向(左右方向)とのなす角度である。切断角度は、刃部89が左右方向に延びる状態(図2における刃部89の状態)を0度とし、図2における平面視で反時計回り方向が正方向である。最初に針棒6に装着される切断針8の切断角度は0度であるとする。
図15に示すように、入出力インターフェイス66には、操作スイッチ35、タッチパネル26、検出部27、駆動回路70〜76、及び駆動回路78が電気的に接続されている。検出部27は、刺繍枠移動機構(図示外)に装着された刺繍枠(図示外)の種類を検出し、検出結果を入出力インターフェイス66を介してCPU151に送信する。駆動回路70〜76は、夫々、押えモータ99、ミシンモータ79、移動モータ80、揺動モータ81、X軸モータ82、Y軸モータ83、及び液晶ディスプレイ15を駆動する。駆動回路78は糸通しモータ96を駆動する。糸通しモータ96は、自動糸通し機構97を駆動し、自動糸通し機構97の糸通し部材98を上下動させる。押えモータ99は、押え機構90を駆動する。ミシンモータ79は、主軸3を回動して、針棒上下動機構84を駆動する。移動モータ80は、送り歯を移動する移動機構85を駆動する。揺動モータ81は、針棒揺動機構を86を駆動する。X軸モータ82は、図示しない刺繍枠のX軸移動機構92を駆動する。Y軸モータ83は、図示しない刺繍枠のY軸移動機構93を駆動する。
エンコーダ77は、主軸3の回転角度を検出する検出器である。エンコーダ77は、主軸3の回転角度を検出し、入出力インターフェイス66を介してCPU151に送信する。
図16を参照し、カットワーク模様データ100について説明する。カットワーク模様データ100は、後述するカットワーク処理でCPU151が参照するデータである。切断針8の刃部89は、切断針8の軸線と直交する方向(図2では左右方向)に幅を有する。このため、切断針8によって布(図示略)に形成される切れ目の方向は左右方向である。従って、切断針8で、例えば曲線からなる所定の模様形状の輪郭に沿って布を切り抜くためには、刺繍枠(図示略)をX方向及びY方向に移動させると共に、切断針8を回転させて布に形成する切れ目の方向を変更する必要がある。カットワーク模様データ100は、布を切り抜いて所定の模様等を作成するためのデータである。カットワーク模様データ100は、ミシン1が布に施すカットワーク模様ごとにカットワークデータ記憶領域641に記憶されている。
図16に示すように、カットワーク模様データ100は、針落ち番号N、X座標、Y座標データ、切断角度及び切断針角度番号の各データを含み、各データが対応付けられて記憶されている。針落ち番号Nは、布を切断する順序を示す変数である。針落ち番号Nの最下欄に記載している「CUT_END」は、針落ち番号Nの最終番号であり、例えば、200や300等の数字である。以下の説明では、「CUT_END」は、カットワーク模様データ100の針落ち番号Nの最大値であるものとする。X座標データ及びY座標データとは、予め設定されたミシン1に固有の刺繍座標系における針落ち点(刃部89の中央部が布に刺さる点)の座標のデータである。なお、ミシン1では、刺繍枠(図示略)の中心点が針落ち点と一致する位置が刺繍座標系の原点である。切断角度は、切断針8の刃部89の幅方向の角度のデータである。切断針角度番号は、切断針角データに対応付けられた番号であり、切断針角度番号「1」が切断角度0度、切断針角度番号「2」が切断角度45度、切断針角度番号「3」が切断角度90度、切断針角度番号「4」が切断角度135度である。
図17を参照し、切断角度・針角度番号対応データ101について説明する。切断角度・針角度番号対応データ101は、後述する処理でCPU151が参照するデータである。切断角度・針角度番号対応データ101には、切断角度と、切断針角度番号の欄が設けられる。切断角度0度が切断針角度番号「1」、切断角度45度が切断針角度番号「2」、切断針角度番号「3」が切断角度90度、切断角度135度が切断針角度番号「4」である。
図18を参照し、切断針角度変更箇所データ102について説明する。切断針角度変更箇所データ102は、後述する処理でCPU151が参照するデータである。切断針角度変更箇所データ102には、変更針落ち番号CNと、切断針角度番号とが対応付けて記憶されている。一例として、変更針落ち番号CN「6」が切断針角度番号「1」、変更針落ち番号CN「9」が切断針角度番号「3」、変更針落ち番号CN「13」が切断針角度番号「4」である。
次に、図2,図19〜図21を参照して、切断針回転装置110の動作の原理を説明する。図2に示すように、自動糸通し機構97の糸通し部材98が上昇しており、切断針回転装置110の移動部材150の当接部152に当接していない状態が、切断針8を使用してカットワークを行う状態である。この場合には、図19(1)に示すように、ばね160からの上方向の付勢力を受けて、第二部材130の第二凸部132が第三部材111の凹部115に夫々嵌合して上端部まで上昇しており、第一部材140の第一凸部143の上端部が第三部材111の4つの凹部115のうちの1つに嵌合している。従って、第一部材140は、第三部材111に対して、支軸103の軸線を中心として回動しないよう係止される。この状態で針棒6が降下してカットワークが行われる。
次に、CPU151が駆動回路78を制御して糸通しモータ96を駆動し、自動糸通し機構97の糸通し部材98を下降させる。すると、図20に示すように、糸通し部材97の下端部が移動部材150の当接部152に当接し、ばね160の付勢力に抗して移動部材150を押し下げる。移動部材150が押し下げられることにより、第二部材130及び第一部材140が降下し、ばね160は圧縮される。このとき、図19(2)に示すように、第二部材130の第二凸部132が第三部材111の凹部115の下端部まで下降しており、第一部材140の第一凸部143の上端部が第三部材111の凹部115に嵌合しない状態となる。すると、第一部材140は、常に、ばね160から上方向の付勢力を受けているので、図19(3)に示すように、第一部材140の第一カム146の傾斜面145が、第二部材130の第二カム133の傾斜面134に沿って上昇しつつ右方向に移動する(平面視で、支軸103の軸線を中心に反時計回りに第一部材140が回転する)。詳しくは、第一部材140の第一カム146の傾斜面145が、第二部材130の第二カム133の傾斜面134と重なる位置まで、第一部材140は上昇し回転する。次いで、CPU151が駆動回路78を制御して糸通しモータ96を駆動し、図21に示すように、自動糸通し機構97の糸通し部材98を上昇させると、糸通し部材98が当接部152から離れる。これにより、第一部材140及び第二部材130が、ばね160の上方向の付勢力を受けて第三部材111内で上昇する。ここで、説明を分かり易くする為に、第二部材130が先に上昇し、その後に第一部材140が上昇するものとする。まず、図19(4)に示すように、第二部材130の第二凸部132が第三部材111の凹部115の上部まで上昇する。次に、図19(4)に示すように、第一部材140の第一カム146の傾斜面145が、第三部材111の内壁面116の傾斜面117に接触する。そして、第一部材140の第一カム146の傾斜面145が、第三部材111の内壁面116の傾斜面117に沿って上昇しつつ右方向に移動する(平面視で、支軸103の軸線を中心に反時計回りに第一部材140が回転する)。その後、図19(5)に示すように、第一部材140の第一凸部143の上端部が第三部材111の凹部115に嵌合する。従って、第一部材140が、第三部材111に対して、支軸103の軸線を中心として回動しないように係止される。このように、糸通し部材98が当接部152を1回押し下げると、第一部材140の第一凸部143は、第三部材111の今まで嵌合していた凹部115から1つ隣の凹部115に移動する。ところで、上述のとおり、第三部材111の凹部115は、90度間隔で4箇所設けられている。従って、糸通し部材98が当接部152を1回押し下げると、第一部材140及び切断針8は、平面視で反時計回りに90度回転する。そして、この状態で針棒6が降下してカットワークが行われる。
しかしながら、実際には、上記第一部材140の第一凸部143及び第一カム146、第二部材130の第二凸部132及び第二カム133、並びに第三部材111の凹部115及び傾斜面117は、切断針8を平面視で反時計回りに45度毎に回転させるように構成された形状をなしている。そして、後述するように、ミシン1は、切断針8を平面視で反時計回りに45度毎に回転させるように動作する。
次に、図22を参照し、CPU151が実行する設定開始処理について説明する。設定開始処理はカットワーク処理の前に予め実行される処理である。ミシン1の電源がONにされ、タッチパネル26が操作されて設定画面が液晶ディスプレイ15に表示される。ここで、タッチパネル26が操作され、設定画面にてカットワークモードがONにされると(S21:YES)、 CPU151は、駆動回路76を制御して、液晶ディスプレイ15に「切断針を装着し、現在の針角度番号を入力して下さい」とメッセージを表示する(S22)。タッチパネル26が操作され、「1」、「2」、「3」、「4」の何れかの切断針の針角度番号が入力されると(S23:YES)、CPU151は、駆動回路76を制御して、液晶ディスプレイ15に、OKボタンを表示する(S24)。
次いで、タッチパネル26が操作され、OKボタンが押されると(S25:YES)、CPU151は、起動モードをカットワークモードとしてフラッシュメモリ64の起動モード記憶領域644に記憶する。具体的には、CPU151は、フラッシュメモリ64の起動モード記憶領域644にカットワークモードを示すフラグを記憶する(S26)。起動モードとは、ミシン1の電源がONにされ、ミシン1が起動する時のモードである。カットワークモードとは、ミシン1がカットワークを実行するモードである。次いで、CPU151は、入力された現在装着されている切断針8の切断針角度番号をフラッシュメモリ64の切断針角度番号記憶領域645に記憶する(S27)。次いで、CPU151は、設定開始処理を終了する。尚、S23の判断で、NOと判断された場合には、処理がS23に戻る。また、S25の判断で、NOと判断された場合には、処理がS25に戻る。
次に、図23に示すフローチャートを参照して、電源ON時処理について説明する。電源ON時処理は、ミシン1の図示しない電源スイッチが操作されて電源がONになった場合に、CPU151が実行する処理である。電源がONになると、CPU151は、初めに、起動モードがカットワークモードか否かを判断する(S31)。フラッシュメモリ64の起動モード記憶領域644に記憶されているフラグからカットワークモードか否かを判断する(S31)。カットワークモードである場合には(S31:YES)、CPU151は、駆動回路76を制御して、液晶ディスプレイ15に「切断針を装着し、現在の針角度番号を入力して下さい」とメッセージを表示する(S32)。タッチパネル26が操作され、「1」、「2」、「3」、「4」の何れかの切断針の針角度番号が入力されると(S33:YES)、CPU151は、駆動回路76を制御して、液晶ディスプレイ15に、OKボタンを表示する(S34)。次いで、タッチパネル26が操作され、OKボタンが押されると(S35:YES)、CPU151は、入力された現在装着されている切断針8の切断針角度番号をフラッシュメモリ64の切断針角度番号記憶領域645に記憶する(S36)。尚、S33の判断で、NOと判断された場合には、処理がS33に戻る。また、S35の判断で、NOと判断された場合には、処理がS35に戻る。
次に、図24に示すフローチャートを参照して、カットワーク処理について説明する。カットワーク処理は、ミシン1の電源がONにされ、ユーザが操作スイッチ35及びタッチパネル26等を用いて指示を入力することで、開始される。ミシン1のCPU151は、カットワーク処理の開始指示の入力を検知すると、フラッシュメモリ64のカットワークプログラム記憶領域646に(図15参照)に記憶されたカットワーク処理を実行するためのプログラムをRAM153に読み出す。そしてCPU151は、プログラムに含まれる指示に従って、以下に説明する各ステップの処理を実行する。ユーザは、操作スイッチ35及びタッチパネル26等を用いて、布(図示外)に施すカットワーク模様を選択し、カットワークの実行を指示する。
カットワーク処理において、タッチパネル26が操作されてカットワーク模様が選択されると(S41:YES)、CPU151は、カットワーク模様データ100を読み出す(S42)。CPU151は、カットワークデータ記憶領域641を参照し、ユーザが選択したカットワーク模様に対応するカットワーク模様データ100を読み出す(S42)。次いで、CPU151は、切断針角度変更箇所データ作成処理を行う(S43)。
切断針角度変更箇所データ作成処理について、図25に示すフローチャートを参照して説明する。切断針角度変更箇所データ作成処理は、例えば、図16に示すカットワーク模様データ100の中から、切断針8の角度を変更する箇所のデータを作成する処理である。初めに、CPU151は、総針落ち番号をCUT_ENDに設定する(S11)。例えば、総針落ち番号が30ならば、CUT_END=30になる。CUT_END=30は、RAM153に記憶される(S11)。次いで、CPU151は、現在の針落ち番号Nに1を設定する(S12)。現在の針落ち番号N=1は、RAM153に記憶される。次いで、CPU151は、針落ち番号Nの切断針角度番号と針落ち番号N+1の切断針角度番号とが等しいか否かを判断する(S13)。針落ち番号Nの切断針角度番号と針落ち番号N+1の切断針角度番号とが等しい場合には(S13:YES)、切断針8の角度を変更する必要はないので、CPU151は、現在の針落ち番号Nを1インクリメントする(S14)。次いで、CPU151は、現在の針落ち番号NがS11で設定されたCUT_ENDの値か否かを判断する(S15)。現在の針落ち番号NがCUT_ENDの値でない場合には(S15:NO)、CPU151は、処理をS13に戻す。
針落ち番号Nの切断針角度番号と針落ち番号N+1の切断針角度番号とが等しくない場合には(S13:NO)、N+1の針落ち番号を対応する変更針落ち番号CNとし、対応する切断針角度番号と共に、切断針角度変更箇所データ102に記憶する(S16)。例えば、図16に示すカットワーク模様データ100では、針落ち番号Nの値が5の切断針角度番号2と針落ち番号N+1の値が6の切断針角度番号1とが等しくないので(S13:NO)、図18に示すように、針落ち番号N+1の値6を変更針落ち番号CNの値6として記憶し、また、対応する切断針角度番号1として記憶する(S16)。
次いで、CPU151は、現在の針落ち番号をNを1インクリメントする(S14)。次いで、CPU151は、現在の針落ち番号NがS11で設定されたCUT_ENDの値か否かを判断する(S15)。現在の針落ち番号NがCUT_ENDの値でない場合には(S15:NO)、CPU151は、処理をS13に戻す。CPU151は、以上の処理を現在の針落ち番号NがCUT_ENDの値になるまで繰り返す。例えば、図16に示すカットワーク模様データ100では、切断針角度番号変わるのは、針落ち番号Nが6,9,13であるので、上記の切断針角度変更箇所データ作成処理により、図18に示す切断針角度変更箇所データ102が作成される。次に、S15において、CPU151がYESと判断した場合には、CPU151は、処理をカットワーク処理のS44に移行する。
次に、CPU151は、S43の処理で作成した切断針角度変更箇所データ102(図18参照)の先頭の変更針落ち番号をCNとし、カットワーク模様データ100(図16参照)の先頭の針落ち番号をNとする(S44)。本実施の形態では、CN=6、N=1である(S44)。次いで、CPU151は、次にカットする針落ち番号の切断針角度は、現在設定されている切断針角度番号と等しいか否かを判断する(S45)。例えば、図16に示す、カットワーク模様データ100では、針落ち番号をN=1は、切断針角度番号=2であるので、CPU151は、等しいと判断する(S45:YES)。次いで、CPU151は、駆動回路70〜75を制御して、1針だけ切断針8で布をカットする(S46)。次いで、CPU151は、針落ち番号NがCUT_ENDの値になった否かを判断する(S48)。針落ち番号N=CUT_ENDの場合には(S47:YES)、布を最後まで切断できたので、CPU151は、カットワーク処理を終了する。
針落ち番号N=CUT_ENDでない場合には(S47:NO)、CPU151は、針落ち番号N=N+1として更新する(S48)。次いで、N=CNでない場合には(S49:NO)、CPU151は、処理をS46に移行する。N=CNとなった場合には(S49:YES)、CPU151は、針角度の回転処理(S50)を行う。針角度の回転処理(S50)について、図26に示すフローチャートを参照して説明する。針角度の回転処理では、初めに、CPU151は、現在の切断針角度番号をNとし、回転させたい切断針角度番号をMOVE_NOに入れる(S61)。例えば、現在の切断針角度番号N=2であり、回転させたい切断針角度番号MOVE_NO=1の場合には、MOVE_NOがNより大きくないので(S62:NO)、MOVE_NO=MOVE_NO+4とする(S64)。上記の例では、MOVE_NO=1+4=5とする(S64)。ここで、「4」を加えているのは、移動部材150を4回押下すると、切断針8は180度回転するからである。
次いで、MOVE_NOの値がNの値より大きい場合(S62:YES)、または、S64の処理が行われた場合に、CPU151は、MOVE_NO−Nの値の回数だけ、駆動回路78を制御して糸通しモータ96を駆動し、自動糸通し機構97の下端98を降下させて切断針回転装置110の移動部材150の当接部152を押し下げる動作を繰り返す(S63)。上記の例では、MOVE_NO=5であり、N=2であるので、5−2=3である。従って、CPU151は、自動糸通し機構97の糸通し部材98を降下させて、切断針回転装置110の移動部材150の当接部152を押し下げる動作を3回繰り返す。
CPU151は、次いで、処理をカットワーク処理に戻し、現在の切断針角度番号を更新する(S51)。上記の例では、現在の切断針角度番号は、「1」に更新される(S51)。また、変更針落ち番号CNは次の変更針落ち番号に更新される(S52)。例えば、CPU151は、図102に示す切断針角度変更箇所データ102を参照して、変更針落ち番号CN=9に更新する(S52)。次いで、CPU151は、処理をS46に移行する。次いで、CPU151は、駆動回路70〜75を制御して、1針だけ切断針8で布をカットする(S46)。次いで、針落ち番号N=CUT_ENDの場合には(S47:YES)、布を最後まで切断できたので、CPU151は、カットワーク処理を終了する。
尚、S45の判断処理で、CPU151は、次にカットする針落ち番号の切断針角度は、現在設定されている切断針角度番号と等しくないと判断した場合には(S45:NO)、針角度の回転処理(S53)を行う。針角度の回転処理(S53)は、上記の針角度の回転処理(S50)と同じ処理であるので、説明は省略する。また、針角度の回転処理(S53)が終了すると、CPU151は、現在の切断針角度番号を更新する(S53)。S53の処理は、S51の処理と同じ処理であるので、説明は省略する。以上の処理により、カットワーク処理は終了する。
以上、説明したように、ミシン1のCPU151は、駆動回路78を制御して、糸通しモータ96を駆動して自動糸通し機構97を上下動させるだけで、切断針回転装置110の移動部材150を上下動させることにより、切断針8を回転させることができる。従って、専用の機構を設けることなく、従来のミシン1に切断針回転装置110を装着するだけで、切断針8を回転させてカットワークを行うことができる。
上記実施形態において、第一部材140が本発明の「第一部材」の一例であり、第二部材130が本発明の「第二部材」の一例であり、第三部材111が本発明の「第三部材」の一例である。また、支軸103が本発明の「装着部」の一例であり、ばね160が本発明の「弾性部材」の一例である。第一部材140、第二部材130、第三部材111、蓋部材170、及びばね160が本発明の「回転機構」の一例である。移動部材150が本発明の「移動部材」の一例である。自動糸通し機構97が本発明の「糸通し装置」の一例であり、糸通し部材98が本発明の「糸通し部材」の一例である。糸通しモータ96が本発明の「アクチュエータ」の一例である。CPU151及び駆動回路78が、本発明の「糸通し制御手段」の一例である。開口部119が本発明の「案内開口」の一例である。
尚、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、第一部材140の第一カム146、及び第二部材130の第二カム138のカムの形状、大きさ、及び傾斜面の角度の夫々は適宜変更されてよい。上記実施の形態では、図2,図4〜図14,及び図19を参照する説明では、切断針回転装置110の各構成部材の形状を分かり易く示すための便宜上、切断針8を平面視にて90度毎に回転する構造で説明した。切断針8を平面視にて45度毎に回転する構造の場合には、第三部材111の凹部115を8個等間隔で設け、第二部材130の第二凸部132を8個等間隔で設け、第二カム133の傾斜面134と傾斜面135とを八対等間隔で設け、第一部材140の第一カムの傾斜面144と傾斜面145とを八対等間隔で設ければよい。また、切断針8を平面視にて60度毎に回転する構造の場合には、第三部材111の凹部115を6個等間隔で設け、第二部材130の第二凸部132を6個等間隔で設け、第二カム133の傾斜面134と傾斜面135とを六対等間隔で設け、第一部材140の第一カムの傾斜面144と傾斜面145とを六対等間隔で設ければよい。
1 ミシン
6 針棒
8 切断針
79 ミシンモータ
84 針棒上下動機構
89 刃部
103 支軸
151 CPU
110 切断針回転装置
111 第三部材
113 円筒部
114 内部
115 凹部
116 内壁面
117 傾斜面
119 開口部
130 第二部材
131 円筒部
132 第二凸部
133 第二カム
138 第二カム
140 第一部材
141 円筒部
143 第一凸部
146 第一カム
150 移動部材
151 軸部
152 当接部
160 ばね

Claims (4)

  1. ミシンの針棒に着脱可能に装着される装着部と、
    前記装着部と反対側の端部である先端部に刃部を備えた切断針が固定される第一部材と、
    外力を受けない場合に第一位置に位置し、前記外力を受けた場合に第二位置に移動する移動部材と、
    前記移動部材が前記第一位置にある場合に、前記第一部材を前記切断針の軸線回りに回転不能に保持し、前記移動部材が前記第一位置から前記第二位置に移動し、且つ、前記第二位置から前記第一位置に戻る場合に、前記第一部材を所定角度毎に前記切断針の前記軸線回りに一方向に回転させる回転機構と
    を備えたことを特徴とする切断針回転装置。
  2. 前記回転機構は、
    前記第一部材と、
    前記第一部材に当接する第二部材と、
    開口部を有し、前記開口部内に前記第一部材及び前記第二部材を収容する第三部材と、
    前記開口部を封止する蓋部材と、
    前記第一部材を前記第二部材方向に付勢する弾性部材と
    を備え、
    前記第一部材は、
    円筒状に形成され、
    一端部に前記切断針の基端部が固定される針固定部と、
    他端部に設けられた第一カムと、
    外周面に設けられた第一凸部とを備え、
    前記第二部材は、
    円筒状に形成され、
    前記第一カムと当接する第二カムと、
    外周面に設けられた第二凸部とを備え、
    前記第三部材は、
    一端部に前記開口部を有し他端部が封止された円筒状に形成され、
    前記他端部に前記装着部を備え、
    円筒内部に、前記第一部材及び前記第二部材を収容し、
    内周面に前記円筒の軸心方向と平行に所定長さ且つ所定間隔で複数設けられ、前記第一凸部を回転不能に保持する凹部と、
    外周面に前記円筒の前記軸心方向と平行に所定長さ開口され、前記移動部材の少なくとも先端部を露出させ、且つ、前記軸心方向と平行方向に前記移動部材を移動可能に案内する案内開口とを備え、
    前記蓋部材は、
    前記第三部材の前記開口部に固着される固着部と、
    前記切断針が貫通する貫通穴とを備え、
    前記弾性部材は、
    前記第三部材に収容され、
    前記蓋部材と前記第一部材との間に設けられ、
    前記第一部材を前記第二部材と共に前記装着部側に向けて付勢することを特徴とする請求項1に記載の切断針回転装置。
  3. 請求項1又は2に記載の切断針回転装置を備えたことを特徴するミシン。
  4. 前記ミシンは、
    針棒に着脱可能に装着される縫い針の目孔に糸を通し、且つ、上方の待機位置と下方の糸通し位置との間を移動可能に支持された糸通し部材と、
    前記糸通し部材を前記待機位置と前記糸通し位置との間で移動させるアクチュエータとを有する糸通し装置と、
    前記切断針により布を切断する切断データを取得する切断データ取得手段と、
    前記糸通し装置を制御する糸通し制御手段とを備え、
    前記移動部材の前記先端部が前記糸通し部材に対向するように前記切断針回転装置が前記針棒に装着された状態で、
    前記糸通し制御手段は、前記切断データ取得手段が取得した前記切断データに含まれる前記切断針の角度方向のデータに基づいて前記アクチュエータを駆動させて、前記糸通し部材を前記移動部材の前記先端部に当接させることによって前記切断針を回転させることを特徴とする請求項3に記載のミシン。
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