JP2015149992A - ミシン - Google Patents

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保彦 川口
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Toshiyuki Mamiya
利幸 間宮
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Suhei Nagamura
崇平 長村
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Abstract

【課題】手間をかけずに加工布の切断と縫製を行うことができると共に、加工布における切断位置と縫製位置を正確に適合させることができるミシンを提供する。
【解決手段】ミシンは、先端に刃部を有する切断針40と、針棒上下動機構とは独立して、切断針40を上下動させる切断針上下動機構と、を含む切断ユニット30を備える。切断ユニット30は、ミシンベッドにおける縫針5の針落ち位置1aから所定距離離間した位置を、切断針40の上下動により刃部で切込みを形成する切込み位置とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、縫針が装着される針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構とを備えたミシンに関する。
従来より、例えば環縫いミシンのように、鉤針が装着される針棒を上下動させる針棒上下動機構と、鉤針と協働してループ縫いの縫目を形成するルーパとを備えたミシンが知られている。この種のミシンでは、針棒下部に前記鉤針に代えて裁断針を突設し、その裁断針で加工布を切り抜く裁断装置として転用したものがある(例えば特許文献1参照)。
具体的には、環縫いミシンの頭部には、針棒を中心軸線の周りに回転させる針棒回転機構が配設されている。加工布を水平方向に送る際、針棒回転機構は、裁断針の刃先を加工布の送り方向に向けるように針棒を回転させる。これにより、環縫いミシンでは、加工布の送り方向に向けた裁断針の刃先を、針棒の上下動により加工布に貫通させて切込みを形成する。こうして、加工布を送りつつ針棒の回転と上下動とを繰り返し、加工布に連続的な切込みを形成して所望形状に裁断する。係る環縫いミシンによれば、その基本構成を大幅に変更せずに、加工布を切り抜く裁断装置として転用することができる。
特開2005−124780号公報
ところで、加工布について、装飾性を付加するために所定形状に切り抜くと共に刺繍模様を施す所謂カットワークが広く行われている。
この点、上記の環縫縫いミシンのように裁断装置として転用すれば、加工布を所定形状に切り抜くことは可能である。しかしながら、切り抜き後の加工布に刺繍模様を施すには、当該環縫いミシンとは別の刺繍縫製可能なミシンが必要となる。また、この場合、刺繍縫製可能なミシンにおいて、加工布の切断位置に縫製位置を適合させる位置調整を行わなければならず、手間がかかり面倒である。しかも、この加工布の位置調整は、作業者の手作業によるもので、正確な位置決めは困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、手間をかけずに加工布の切断と縫製を行うことができると共に、加工布における切断位置と縫製位置を正確に適合させることができるミシンを提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1のミシンは、縫針が装着される針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構とを備えたミシンであって、先端に刃部を有する切断針と、前記針棒上下動機構とは独立して、前記切断針を上下動させる切断針上下動機構と、を含み、ミシンベッドにおける前記縫針の針落ち位置から所定距離離間した位置を、前記切断針の上下動により前記刃部で切込みを形成する切込み位置とする切断ユニットを備えることを特徴とする。
請求項1のミシンによれば、縫針で加工布に縫製するだけでなく、切断ユニットの切断針で加工布に切込みを形成することができる。このため、従来のように2台のミシンを用いることなく、加工布の切断と縫製を続けて行うことができる。また、請求項1のミシンでは、ミシンベッドにおける縫針の針落ち位置と切断針の切込み位置は、予め規定された所定の位置関係にある。従って、加工布の切断と縫製を行う際、その針落ち位置と切込み位置の所定距離をオフセットするだけで、加工布の切断位置と縫製位置を正確に適合させることができる。
第1実施形態を示すミシンの全体斜視図 (a)及び(b)は刺繍枠移送装置の平面図及び底面図 (a)〜(c)は、切断ユニットの外観を表す平面図、正面図、及び右側面図 切断ユニットの内部構造を表す正面図 同平面図 同左側面図 切断ユニットの内部構造を一部破断して示す背面図 電気的構成を示すブロック図 切断針の回転角度とカットパターンを示す説明図 (a)及び(b)は、切断針における刃部側を拡大して示す側面図及び正面図 第2実施形態について、ミシン頭部に設けられた切断ユニットと共に示すミシンの左側面図
<第1実施形態>
以下、本発明を家庭用ミシン(以下、ミシンMと称す)に適用した第1実施形態について、図1〜図10を参照しながら説明する。
図1において、ミシンMは、左右方向に延びるベッド部1と、ベッド部1の右端部から上方に立上がる脚柱部2と、脚柱部2の上部からに左方に延びるアーム部3とを一体に備えて構成されている。アーム部3内には、主軸(図示略)が左右方向に延びるように設けられている。脚柱部2内には、前記主軸を回転させるミシンモータ4(図8参照)が配設されている。
尚、ミシンMに対して使用者(ユーザ)が位置する方向、つまりミシンMにおける後述のスイッチ類或は表示手段の側を前方とし、その反対方向を後方とする。また、ミシンMにおいて脚柱部2が位置する側を右方とし、アーム部3先端側を左方とする。更に、前後方向をY方向とし、Y方向と直交する左右方向をX方向とする。
アーム部3先端側のミシン頭部3aには、縫針5を装着した針棒5aと、押え足6を備えた押え棒(図示略)とが設けられている。図示は省略するが、アーム部3内には、針棒5aを主軸の回転によって上下動させる針棒上下動機構、針棒5aを布送り方向と直交する方向(左右方向)に揺動させる針棒揺動機構、天秤を針棒5aの上下動に同期して上下動させる天秤駆動機構、押え棒を上下動させる押え棒駆動機構等が配設されている。
前記針棒5aは、ミシン頭部3aから下方へ突出しており、その針棒5a下端部に縫針5を取付け固定するための針抱き(図示略)が設けられている。縫針5は、針棒5a下端部の差込穴(図示略)に差し込まれており、針抱きの止めネジを回動操作して締めたり緩めたりすることで、縫針5の着脱を行うことができる。前記針棒上下動機構は、主軸が1回転すると、針棒5aを下死点と上死点との間で上下方向へ1往復移動するように駆動させる。
アーム部3には、上面側を開閉するカバー3bが開閉可能に設けられている。アーム部3の中央部には、糸駒12aを収容する収容部12が設けられている。糸駒12aから延びる上糸(図示略)は、前記天秤等を含む糸供給経路を経由して縫針5に供給される。アーム部3の前面側には、ミシンMの縫製動作の起動と停止を指令する起動停止スイッチ8a等の各種のスイッチ類と、縫製速度(主軸の回転速度)を設定するための速度調節ツマミ8bが設けられている。
脚柱部2の前面には、大型で縦長形状をなしフルカラー表示が可能なディスプレイ9が設けられている。ディスプレイ9には、実用模様や刺繍模様等の種々の縫製模様、縫製作業に必要な各種の機能を実行させる機能名、各種のパラメータ等が表示される。また、ディスプレイ9の前面には、透明電極からなる複数のタッチキーを有するタッチパネル9a(図8参照)が設けられている。タッチキーがユーザによりタッチ操作されることで、前記の縫製模様の選択、各種機能の指示、各種のパラメータ等の設定が可能になっている。
図示は省略するが、脚柱部2の右側面には、メモリカードが挿入されるカードスロットが設けられている。
ベッド部1は、その上面に図示しない針板を備えている。また、いずれも図示は省略するが、ベッド部1内には、前記針板の下側に位置して、送り歯を上下方向及び前後方向に移動させる布送り機構、下糸ボビンを収容し縫針5と協働して縫目を形成する水平回転釜、上糸と下糸を切断する糸切り機構等が配設されている。
ベッド部1の左側部分には、アタッチメントとしての刺繍枠移送装置13が取外し可能に装着される。詳しく図示はしないが、ベッド部1の略中央から左側は、左方向に向かって延びる略四角柱形状をなしており、この部分をフリーアームベッド部と称す。刺繍枠移送装置13をベッド部1に装着したときには、後述する刺繍枠移送装置13の嵌合部20aがフリーアームベッド部に嵌合した状態となる。刺繍枠移送装置13は、加工布CLを保持する刺繍枠16を、ベッド部1及び後述する刺繍枠移送装置13の本体部14の上側において所定の2方向(X方向及びY方向)へ移送するものである。なお、刺繍枠移送装置13がベッド部1に装着された状態では、ベッド部1内の布送り機構は動作を停止する。また、ミシンベッドは、ベッド部1及びアタッチメント(この場合、刺繍枠移送装置13)を含んで構成されるものとする。
刺繍枠移送装置13は、ベッド部1の上面と同じ高さになる本体部14と、この本体部14の上面部に左右方向に移動可能に設けられた可動部15とを備えている。可動部15には、キャリッジ(図示略)が前後方向に移動可能に設けられている。キャリッジには、刺繍枠16が着脱可能に装着される。本体部14の内部には、キャリッジを可動部15ごと左右方向に駆動させるX方向移送機構(図示略)が設けられている。可動部15の内部には、キャリッジを前後方向に移動させるY方向移送機構(図示略)が設けられている。刺繍枠16は、前記刺繍模様の刺繍データや後述の切断データに基づいて、X方向移送機構及びY方向移送機構の夫々の駆動モータ(後述するX軸モータ18及びY軸モータ19、図8参照)の駆動により、X方向及びY方向へ移動される。
さて、本実施形態の刺繍枠移送装置13は、切断ユニット30を備えている。これにより、ミシンMでは、ベッド部1に刺繍枠移送装置13を装着することで、縫針5を用いた通常の刺繍縫製動作の実行が可能であると共に、切断ユニット30を用いて切込みを形成する切断加工動作の実行が可能である。この刺繍枠移送装置13の構成について、図2を参照しながら説明する。
ここで、図2(a)及び(b)は、刺繍枠移送装置13の本体部14を示す平面図及び底面図であるが、説明の都合上、可動部15の図示は省略している。同図に示すように、本体部14は全体として略矩形箱形をなす樹脂製の筺体20を備える。筺体20の右側には、前後方向の中間部に位置して、上面側が開放された嵌合部20aが設けられている。本体部14は、ベッド部1に対し右方へスライドさせるようにして、嵌合部20aをベッド部1のフリーアームベッド部に嵌合させることで装着される。また、筺体20における右端部の前側には、コネクタ部20bが設けられる。コネクタ部20bは、ミシンMの後述する制御装置80に対して、刺繍枠移送装置13を電気的に接続する。具体的には、図1に示すように、刺繍枠移送装置13がミシンMに装着された状態では、コネクタ部20bがミシンMの被コネクタ部(図示略)と接続されて、各モータ18,19等が制御装置80と電気的に接続される。
そして、筺体20の内部には、前記X方向移送機構が内蔵されている。また、筺体20の右側後部は、切断ユニット30を収容する収容部21が設けられる。収容部21は、筺体20に対して下方開放状に形成された凹部である。具体的には、収容部21は、上面部20cと周壁部21aとにより、切断ユニット30を収容する空間を構成する。切断ユニット30は、図3(a)に示すように、平面視において略台形に形成されている。収容部21の形状は、図2(a)(b)に示すように、切断ユニット30の略台形に合わせた形状に形成されている。このため、切断ユニット30を収容部21に収容させるときは、切断ユニット30の前後方向の向きが規制され、正しい向きに収容される。
また、図2(a)に示すように、収容部21の上面部20cには、前寄りの隅部に位置させて左右一対の円柱形状のボス部21b,21cが一体に設けられている。ボス部21b,21cは、上面部20cから下方に突出する。ボス部21b,21cの先端部(下端部)には、上下方向に延びるネジ穴(図示略)が形成されている。また、収容部21の上面部20cには、前寄りの部位に円形穴21dが設けられている。円形穴21dは、刺繍枠移送装置13がベッド部1に装着された状態のとき、縫針5の針落ち位置1aの後方の位置に形成されている。
切断ユニット30を説明する。図3(a)、(b)及び(c)は、切断ユニット30の平面図、正面図、及び右側面図を示している。切断ユニット30の外郭ケース31は、平面視にて略台形をなす横長な箱型の樹脂製のケースである。外郭ケース31は、後述する機枠36に図示しないネジで取付られている。外郭ケース31の上部には、左右両側が段落ちした段落ち部31a,31bが設けられている。段落ち部31a,31bには、挿通穴31c,31dが形成されている。挿通穴31c,31dの外径は、ボス部21b,21cの外径よりも大きい。
外郭ケース31の下側には、後述する基板35(図4参照)に合わせて下方へ延びる延出部31eが設けられると共に、延出部31eの右側面にコネクタ用開口部31fが設けられている。また、外郭ケース31は、左側の段落ち部31aに円筒状の針ケース33を有する。針ケース33は、上側の径小部33aと下側の径大部33bとからなり、径小部33aが収容部21の円形穴21dに嵌り込む。外郭ケース31は、収容部21に収容された状態で、径小部33aの上面部33cが筺体20の上面部20cと面一になる高さ寸法Hに設定されている。また、径小部33aの上面部33cには、図4に示す切断針40が出没する穴部33d(図3(a)参照)が形成されている。
続いて、切断ユニット30の内部構造について、図4〜図7も参照して説明する。図4〜図7は、切断ユニット30の内部構造を表す正面図、平面図、左側面図、及び背面図である。このうち、図7の背面図では、外郭ケース31内の基板35を省略すると共に、切断ユニット30の内部構造を一部破断して示している。
外郭ケース31内には機枠36が設けられる。機枠36は、立壁部36dと、左上縁部36aと、右上縁部36bと、下縁部36cとを一体に有する。立壁部36dは、上下方向に延びる。左上縁部36aは、立壁部36dの左方上端から前方に延びる。右上縁部36bは、立壁部36dの右方上端から前方に延びる。下縁部36cは、立壁部36dの下端から前方に延びる。図5に示すように、左上縁部36aには挿通穴37aが形成され、右上縁部36bには挿通穴37bが形成されている。挿通穴37a,37bは、外郭ケース31の挿通穴31c,31dと対応する位置に形成されている。挿通穴37aの外径はボス部21bの外径よりも大きい。挿通穴37bは、左右方向に長い長円形状の穴(所謂小判穴)であって、左右方向の幅はボス部21cの外径よりも大きく、前後方向の幅は長さはボス部21cの外径と略等しく形成されており、前後方向にはボス部21cと殆ど隙間無く嵌合する。下縁部36cには、ボス部21b,21cの先端部に形成されたネジ穴と対応する位置に、挿通穴37c,37dが形成されている。挿通穴37c,37dの外径は、ボス部21b,21cの外径よりも小さい。外郭ケース31の下部には、挿通穴37c,37dと対応する位置に、貫通穴(図示略)が夫々形成されている。この貫通穴の外径は、挿通穴37c,37dの外径と等しい。
切断ユニット30を収容部21に収容(装着)させる場合を説明する。切断ユニット30を収容部21に差し込んでゆくと、ボス部21b,21cが、外郭ケース31の挿通穴31c,31d及び挿通穴37a,37bに差し込まれる。そして、ボス部21b,21cの先端(下端)は、下縁部36cの上面に当接する。これにより、機枠36の上下方向の位置が決められることで、切断ユニット30の上下方向の位置が決められる。この状態で、図2(b)に示す2個のネジ32を、外郭ケース31の下部に形成された貫通穴、及び挿通穴37c,37dを通して、ボス部21b,21cのネジ穴に螺挿させる。ネジ32の頭部の外径は前記貫通穴の外径よりも大きいので、外郭ケース31及び機枠36は、ボス部21b,21cに固定される。このように、切断ユニット30は、収容部21に収容されて固定される。収容部21に収容された切断ユニット30を取り外す場合は、ネジ32を緩めて取り外せばよい。
また、機枠36の左部には、前記切断針40を有する切断針支持体41が、左上縁部36aを貫通するように設けられている。切断針支持体41は、上下方向に延びる支持棒43と、支持棒43の上側に設けられた取付筒部42と、支持棒43の下側に設けられた連結部44とを備えている。
切断針40は、基部として略丸棒状をなす柄部40b(図7参照)と、先端(上端)の刃部40aとを一体に有する。図10の拡大図で示すように、刃部40aは、所定幅Wの刃先を有している。厳密には、刃部40aは、その中央39aよりも両端39b,39bが僅かに高くなるように形成されている。刃部40aが加工布CLに切込みを形成するときには、両端39b,39bが加工布CLに最初に接触して食い込むので、位置がずれることなく切込みが形成される。詳しい図示は省略するが、柄部40bには、その外周面の一部に平面部40c(図7参照)が形成された、所謂Dカット形状(長手方向に直交する断面がD字形状)をなしている。平面部40cは、刃部40a(刃先)が延びる方向(図10(a)の左右方向)と直交する方向に形成されている。
図7に示すように、前記支持棒43は、上側に第1径小部43aが設けられ、下側に第2径小部43bが設けられている。第1径小部43aには、上下方向に延びる差込溝42bが形成されている。詳しく図示しないが、差込溝42bは、2つの側壁面と奥壁面とを有する溝であって、長手方向に直交する断面がコ字形状となる溝である。差込溝42bの幅(2つの側壁面間の寸法)は、柄部40bの外径よりも僅かに大きい。差込溝42bには切断針40の柄部40bが差込まれる。このとき、柄部40bの平面部40cは、差込溝42bの奥壁面に面接触する。第1径小部43aには、切断針40を固定するための取付筒部42が外装されて固定される。取付筒部42の側面(図7では後面)にはネジ穴が形成されており、ネジ45が螺合する。ネジ45を締め付けると、ネジ45の先端は切断針40の柄部40bに当接して、柄部40bを押圧する。これにより、柄部40bの平面部40cが差込溝42bの奥壁面に押え付けられ、切断針40は第1径小部43aに固定される。このように、切断針40は、支持棒43に対して刃部40aが上向きとなるように取付けられる。このとき、当該切断針40の中心軸線Cと支持棒43の中心軸線とが一致するように構成されている。なお、刃部40aの幅W方向の中心位置は、中心軸線C上にある。
支持棒43は、機枠36における左上縁部36aの貫通穴37e(図7参照)を上下方向に貫通すると共に、軸受部材46により上下動及び回転可能に支持されている。軸受部材46は、機枠36の左上縁部36aの下面側に固定されている。軸受部材46は、左半部の固定部46aと右半部の軸受部46bとを一体に有する。軸受部材46の固定部46aは、左上縁部36aにネジ47で固定される。軸受部46bは、支持棒43を中心軸線Cの周りに回転可能に支持する。また、軸受部材46の固定部46aには、収容部21のボス部21bに挿通される挿通穴46cが形成されている。挿通穴46cの内径は、ボス部21bの外径と略等しく形成されており、殆ど隙間無く嵌合する。即ち、切断ユニット30を収容部21に収容させたときには、挿通穴46cがボス部21bに嵌合し、且つ、右上縁部36bの挿通穴37bの前後部分がボス部21cに嵌合した状態となる。このように、切断ユニット30が収容部21に収容されたときには、刺繍枠移送装置13の筐体20に対して、切断ユニット30は、前後及び左右方向が所定位置に正確に位置決められる。
支持棒43の中心軸線C方向の中間部には、当該中心軸線C方向に延びる長穴43cが形成されている。長穴43cには、後述するピン49が上下動可能に挿通する。支持棒43の中間部は、機枠36の左上縁部36aと軸受部46bとの間に配設された第2ギヤ48を回転可能に支持する。図7に示すように、第2ギヤ48の内周部には、下面側が開放された溝48aが形成されている。溝48aには、支持棒43の長穴43cに挿通されたピン49が嵌合される。これにより、第2ギヤ48は、ピン49を介して支持棒43と一体的に回転し、且つ支持棒43の上下動を許容する。なお、長穴43cは、第1径小部43aの差込溝42bの奥壁面に対して直交する方向に形成されている。従って、ピン49の中心軸線方向は、切断針40の刃部40a(刃先)が延びる方向と一致する。
支持棒43の下側に、後述する揺動リンク60の第2係合ピン62aを連結するための連結部44が設けられている。図6に示すように、連結部44は、支持棒43の第2径小部43bに挿入される筒部44aと、当該筒部44aの両端に設けられた一対のフランジ部44b,44cとを一体に有する。第2径小部43bの下端部には、上下方向に延びるネジ穴(図示略)が形成されている。連結部44は、第2径小部43bに挿入された状態で、第2径小部43bの下側から螺挿されるネジ53で固定されている。連結部44のフランジ部44b,44cは、第2係合ピン62aに対して上下両側から挟むように係合する円板状をなす。フランジ部44b,44cの間の寸法は、第2係合ピン62aの外径よりも僅かに大きい。このため、連結部44は、支持棒43と一体に回転しても、第2係合ピン62aとの係合状態が維持される。こうして、連結部44は、第2係合ピン62aに対し回転可能に連結されている。
続いて、切断針支持体41の上下駆動を行うための構成について説明する。
前記機枠36の立壁部36dには、やや右上寄りの位置に第1モータ55が後向きに設けられている。第1モータ55は、例えばステッピングモータからなり、その出力軸には、図5に示すように径小な駆動ギヤ55aが固定されている。また、立壁部36dにおける中央の上寄りの位置には、後方に延びるギヤ軸56が取付けられている。ギヤ軸56には、駆動ギヤ55aに噛合する径大な従動ギヤ57が回転可能に支持されている。図4に示すように、従動ギヤ57の前面側には、溝カム57aが形成されている。溝カム57aは、ギヤ軸56に対して偏心した円環状をなす。溝カム57aの周壁57b,57cがカム面であり、後述する揺動リンク60の第1係合ピン61aと接触する。
一方、従動ギヤ57の後面には、図7に示すように第1円弧部58aと第2円弧部58bとが一体的に設けられている。第1,第2円弧部58a,58bは、何れも同心状に配置されると共に、後方に配置される基板35側に向けて突設された薄肉のリブ形状をなしている。図6に示すように、基板35は、機枠36の立壁部36dと対向するように配置されている。基板35は、第1,第2円弧部58a,58bの夫々に対応する上下位置センサ59a,59bを備える。上下位置センサ59a,59bは、第1,第2円弧部58a,58bの円周方向の端部の回転角度を検出する。上下位置センサ59a,59bは、フォトインタラプタで構成される。上下位置センサ59a,59bが、第1,第2円弧部58a,58bの回転角度を検出することで、溝カム57aに係合する第1係合ピン61aの左右方向の位置が判別される。第1係合ピン61aの左右方向の位置が判別されることで、後述する第2係合ピン62aの上下方向の位置が判別される。第2係合ピン62aの上下方向の位置が判別されることで、切断針40の上下方向の位置が判別される。このように、上下位置センサ59a,59bが、第1,第2円弧部58a,58bの回転角度を検出することに基づいて、制御装置80は切断針40の上下方向の位置を検出する。上下位置センサ59a,59bは、切断針40の上下方向の位置を検出する上下位置検出手段に相当する。
図4に示すように、前記揺動リンク60は、機枠36における立壁部36dの前面に沿うように配置され、従動ギヤ57と切断針支持体41の連結部44との間に位置する。また、立壁部36dにおける中央の下寄りの位置には、前方に延びる枢支軸63aが取付けられており、揺動リンク60は、枢支軸63aにより揺動可能に枢支されている。揺動リンク60は板状部材からなり、上方に延びる上アーム部61と左方に延びる左アーム部62とで逆「L」字状をなす。また、揺動リンク60の被枢支部(基端部)は、図6に示すように前面側へ折り返されて側面視「U」字状をなし、枢支軸63aが貫通する折返し片63が設けられている。
揺動リンク60における上アーム部61の上端部には、立壁部36d上部の切欠き36e(図4参照)に臨む後面側の位置に、第1係合ピン61aが突設されている。第1係合ピン61aは、従動ギヤ57の溝カム57aに挿入されて係合している。他方、左アーム部62の左端部には、切断針支持体41の連結部44に合わせた前面側の位置に第2係合ピン62aが突設されている。第2係合ピン62aは、連結部44のフランジ部44b,44cに挟まれて係合している。揺動リンク60において、第1係合ピン61aは第1端部に相当し、第2係合ピン62aは第2端部に相当する。
ここで、第1モータ55を駆動させると、駆動ギヤ55aを介して従動ギヤ57が回転する。従動ギヤ57が回転すると、溝カム57aに係合する第1係合ピン61aは左右方向に移動(往復移動)する。これにより、揺動リンク60は枢支軸63aを中心として揺動する。揺動リンク60の揺動によって、第2係合ピン62aは上下方向に移動(往復移動)する。上下方向に移動する第2係合ピン62aが、連結部44を上下方向に移動させる。このように、第1モータ55を駆動させることにより、切断針支持体41を上下動させる。これにより、切断針40は、刃部40aが外郭ケース31の上面部33c(刺繍枠移送装置13の上面部20c)より突出する上死点と、その上面部33cよりも下方となる下死点との間で往復移動する。切断針40が上死点のときの刃部40aの突出量は、例えば5mmである。こうして、第1モータ55、各ギヤ55a,57、溝カム57a、揺動リンク60、切断針支持体41等は、切断針40を上下動させる切断針上下動機構66を構成する。
また、切断ユニット30は、切断針40を中心軸線Cの周りに回転させる切断針回転機構67を備える。詳細には、機枠36の左上縁部36aには、切断針支持体41の右方に位置させて第2モータ70が下向きに取付けられている。第2モータ70は、例えばステッピングモータからなり、その出力軸には径小な駆動ギヤ70aが固定されている。また、機枠36の左上縁部36aには、切断針支持体41と第2モータ70との間に位置させて、下方に延びるギヤ軸71が取付けられている。ギヤ軸71には、従動ギヤ部材72が回転可能に支持されている。
図4、図7に示すように、従動ギヤ部材72は、ギヤ軸71に挿通される筒部と、当該筒部における上端の第1ギヤ72aと、下端の扇形部72bとを一体に有する。扇形部72bは、平面視にて外周が円弧をなす板状に形成されている。また、機枠36の立壁部36dには、回転角度センサ73(図8にのみ図示)が設けられている。回転角度センサ73は、扇形部72bの円周方向の端部の回転角度を検出する。回転角度センサ73は、フォトインタラプタからなる。詳しくは後述するが、回転角度センサ73の検出信号に基づいて、制御装置80は切断針40の刃部40aの回転角度を検出する。
従動ギヤ部材72の第1ギヤ72aは、第2モータ70の駆動ギヤ70aに噛合すると共に、切断針支持体41の第2ギヤ48に噛合する。第1ギヤ72aと第2ギヤ48の歯数は等しい。駆動ギヤ70a、第1ギヤ72a、及び第2ギヤ48は、それら3つの平歯車を組み合わせた歯車列を構成する。従って、駆動ギヤ70aの回転方向と第2ギヤ48の回転方向とが一致する。ここで、第2モータ70を正転駆動、或は逆転駆動させると、駆動ギヤ70aを介して第1ギヤ72aが回転する。この第1ギヤ72aの回転に伴い、第2ギヤ48を切断針支持体41ごと回転させる。この場合、第2モータ70を平面視にて時計回り方向に回転させたとき、切断針40は時計回り方向(図5の矢印V1方向)に回転し、第2モータ70を反時計回り方向に回転させたとき、切断針40は反時計回り方向(矢印V2方向)に回転する。また、第1ギヤ72aと第2ギヤ48の歯数は等しいことから、第1ギヤ72aが1回転すると、それに対応して第2ギヤ48も1回転する。よって、第1ギヤ72aの回転角度が検出されることで、第2ギヤ48の回転角度が検出される。第2ギヤ48の回転角度は、即ち、切断針40の刃部40aの回転角度に相当する。
こうして、第2モータ70と各ギヤ48,70a,72aは、切断針40を中心軸線Cの周りに回転させる切断針回転機構67を構成する。また、切断針上下動機構66及び切断針回転機構67は、機枠36に組付けられ、切断針40と共に外郭ケース31内に収めた1組のユニット、即ち切断ユニット30を構成する。詳しくは後述するが、切断ユニットは、刺繍枠移送装置13に内蔵する等、適宜変更してもよい。この場合の切断ユニットは外郭ケース31を省略し、切断針上下動機構66及び切断針回転機構67を刺繍枠移送装置13の筺体20内に組付けるようにする。
尚、切断ユニット30における前記基板35の右側下部には、外郭ケース31のコネクタ用開口部31fに臨むコネクタ部74が設けられている(図3(c)、図4等参照)。コネクタ部74は、上記した各モータ55,70や各センサ59a,59b,73等の電気部品を、ミシンMの制御装置80に対して電気的に接続するためのものである。図2に示すように、切断ユニット30が刺繍枠移送装置13の収容部21に装着された状態において、コネクタ部74に接続されたケーブル(図示略)がミシンMの後面又は右側面に設けられた被コネクタ部(図示略)に接続され、切断ユニット30の各電気部品は制御装置80と電気的に接続される。
続いて、ミシンMの制御系の構成について、図8のブロック図を参照しながら説明する。制御装置80は、CPU81、ROM82、RAM83等を含みマイクロコンピュータを主体に構成されている。制御装置80には、起動停止スイッチ8a、速度調節ツマミ8b、タッチパネル9aが接続されると共に、ミシンモータ4、X軸モータ18、Y軸モータ19、ディスプレイ9を夫々駆動する駆動回路84,85,86,87が接続されている。また、制御装置80には、切断ユニット30における上下位置センサ59a,59bと回転角度センサ73が接続されると共に、第1モータ55と第2モータ70を夫々駆動する駆動回路88,89が接続されている。更に、制御装置80には、前記メモリカード等の外部記憶装置11が接続される。
ROM82には、種々の刺繍模様の刺繍データや、切断データ、縫製制御プログラム等が記憶されている。刺繍データは、周知のように、縫針5を用いて加工布CLに刺繍模様を縫製するための一針毎の針落ち位置を指示する。即ち、ミシンMでは、刺繍枠16の種類に応じて自動的に設定される縫製可能領域の中心点(図示略)が針落ち位置1aと一致する位置を原点(X,Y)=(0,0)とするXY座標系が規定されている。刺繍データは、このXY座標系(刺繍座標系)で規定され、刺繍枠16のX方向及びY方向の移送量を表す針落ち位置データとして、縫針5が順次針落ちする座標データを有する。制御装置80は、刺繍データに基づいて、ミシンモータ4、X軸モータ18、及びY軸モータ19を駆動制御し、加工布CLに対する刺繍縫製動作を自動的に実行する。
前記切断データは、前記切断針40を用いて加工布CLに所定のカットパターンを形成するための切込み位置と切込み角度とを指示する。この切断データについて、切断針40により加工布CLから略円形のカットパターンを切り抜く場合を例に説明する。ここで、図9は、加工布CLに形成された略円形のカットパターンAの一部(略円弧)を拡大して示している。前記XY座標系では、ミシンMの左から右に向かう方向(図9の紙面右方向)がX軸の+方向であり、前から後に向かう方向(図9の紙面上方向)がY軸の−方向である。また、X軸に対して図9の紙面反時計回り方向が「+」、紙面時計回り方向が「−」である。
詳細には、カットパターンAは、直線状の切込みL1、切込みL2、切込みL3、…を切断予定線(2点鎖線で示す)の円形A0に沿って連続的に連ねてなり、全体として略円形をなす。各切込みL1,L2,L3,…の長さ寸法は、何れも切断針40における刃部40aの幅寸法Wと同じである。また、切込みL1の中心位置P1、切込みL2の中心位置P2、切込みL3の中心位置P3、…は、切断針40の中心軸線Cに対応する切込み位置である。
各切込みL1,L2,L3,…について、X軸となす角度θ1,θ2,θ3,…は、円形A0上の点P1,P2,P3における接線をなすように設定されている。この切断データは、切込み位置データとして各切込み位置P1,P2,P3,…の夫々に対応する座標データと、各切込み位置P1,P2,P3,…毎に設定されたθ1,θ2,θ3,…の角度データとを含む。即ち、切込み位置データは、刺繍枠16をX方向及びY方向に移送するための移送量を表す移送データであって、切断針40の上下方向の1往復移動毎の切込み位置を指示する。また、切込み位置データのX座標及びY座標は、相互に隣り合う切込み位置P1,P2,P3,…の間隔(つまりピッチ長さ)が刃部40aの幅寸法W以下となるように設定されている。角度データは、切込み位置データに対応付けて設定され、切断針40の上下方向の1往復移動毎の回転角度(切込み角度)を指示する。
そして、制御装置80は、切断データに基づいて、X軸モータ18及びY軸モータ19、並びに第1モータ55及び第2モータ70を駆動制御し、加工布CLに対する切断加工動作を自動的に実行する。また、詳しくは後述するように、制御装置80は、上下位置センサ59a,59bの検出信号に基づいて、刺繍枠16に保持された加工布CLよりも切断針40の刃部40aが下方の位置にあるときに、切断針40を回転させるように切断針回転機構67を制御する。
前記切断針40の上下動により刃部40aで切込みを形成する切込み位置は、縫針5の針落ち位置1aから所定距離Gだけ後方に離れている(図2(a)参照)。また、切断データは、刺繍データと同じ刺繍座標系で規定されている。そこで、切断針40による加工布CLの切込み位置を縫針5の針落ち位置に合わせる為、切込み位置データは、予めY座標のデータに関して所定距離Gの分だけオフセットした値に設定されている。これにより、刺繍枠16を着脱することなく且つ切断データや刺繍データを補正することなく、加工布CLに対して、刺繍模様の輪郭に沿ってカットパターンを形成したり、カットパターンの周りに刺繍模様を施すことができる。また、切断データは、予め刺繍データと共に作成されてROM82に記憶されているが、ミシンMにおける他の内部記憶装置や、メモリカード等の外部記憶装置11に記憶されていてもよい。例えば刺繍データや切断データが外部記憶装置11に記憶されている場合、制御装置80は、それらのデータをRAM83に読み込んで実行する。
次に、上記構成の作用について説明する。加工布CLに刺繍模様と併せて所定のカットパターンを形成する場合、ユーザは、予め刺繍枠移送装置13に切断ユニット30を装着しておく。切断ユニット30の装着は次のようにして行われる。
即ち、ユーザは、刺繍枠移送装置13の下面側から、切断ユニット30を針ケース33側(刃部40a側)が上方となる向きで収容させる(図2参照)。そして、ネジ32で切断ユニット30を固定する。このように、切断ユニット30は、切断針40の刃部40aが上向きとなる姿勢でもって、刺繍枠移送装置13の収容部21に装着される。
次に、ユーザは、ベッド部1のフリーアームベッド部に刺繍枠移送装置13を装着し、その可動部15のキャリッジに、加工布CLを保持した刺繍枠16をセットする。次いで、ディスプレイ9に模様選択画面(図示略)を表示させ、例えば所望する刺繍模様とカットパターンAを、タッチパネル9aでのタッチ操作により選択する。これにより、制御装置80は、ROM82からカットパターンAの切断データ及び刺繍データを読み出し、RAM83に記憶させる。そして、タッチパネル9aでのタッチ操作により切断開始が指示されると、制御装置80は、RAM83に記憶された切断データに基づいて、加工布CLに対する切断加工動作を実行する。切断加工動作の開始の際、制御装置80は、上下位置センサ59a,59bからの信号に基づき、切断針40の上下方向の位置を検出する。
検出された切断針40(刃部40a)の位置が、加工布CLから下方に離れた位置にある場合、制御装置80は、X軸モータ18及びY軸モータ19を駆動させ、切断針40の中心軸線C上に加工布CLの切断開始点P1(図9参照)が位置するように刺繍枠16を移動させる。次いで、制御装置80は、回転角度センサ73の検出信号に基づき、切断針回転機構67を駆動して切断針40を回転させ、切込み角度をθ1にする。その後、制御装置80は、切断針上下動機構66を駆動して切断針40を上方向に移動させ、刃部40aで加工布CLに切込みL1を形成する。
加工布CLに切込みL1を形成した後、制御装置80は、切断針上下動機構66を駆動して切断針40を下方向に移動させる。制御装置80は、上下位置センサ59a,59bの検出信号に基づき、切断針40の上下方向の位置を検出する。検出された切断針40(刃部40a)の位置が、加工布CLから下方に離れた位置にある場合、制御装置80は、X軸モータ18及びY軸モータ19を駆動させ、切断針40の中心軸線C上に加工布CLの切断開始点P2が位置するように刺繍枠16を移動させる。また、制御装置80は、切断針回転機構67を駆動して切断針40を回転させ、切込み角度をθ2にする。その後、制御装置80は、切断針上下動機構66を駆動して切断針40を上方向に移動させ、刃部40aで加工布CLに切込みL2を形成する。そして、制御装置80は、切込みL3以降についても同様の切断加工動作を実行する。こうして、切断針40を上下動させつつ、刺繍枠16(加工布CL)を移動させて順次切込みL1,L2,L3,…を形成することにより、略円形のカットパターンAが形成される。制御装置80は、カットパターンA形成後、切断針40を待機位置に戻して切断加工動作を終了する。
続いて、制御装置80により刺繍データ基づく刺繍縫製動作を実行させて、カットパターンAの形成後の加工布CLに、刺繍模様を縫製する。この場合、例えば前述したように加工布CLのカットパターンAに合わせて、その周縁に刺繍模様を形成することができる。尚、制御装置80により、刺繍データに基づく刺繍縫製動作を実行させた後、切断データに基づく切断加工動作を実行させるようにしてもよい。この場合でも、加工布CLに施した刺繍模様に合わせて、カットパターンAを形成することができる。
以上のように本実施形態のミシンMは、先端に刃部40aを有する切断針40と、前記針棒上下動機構とは独立して、切断針40を上下動させる切断針上下動機構66とを含み、ミシンベッドにおける縫針5の針落ち位置1aから所定距離離間した位置を、切断針40の上下動により刃部40aで切込みを形成する切込み位置とする切断ユニット30を備える。
これによれば、縫針5で加工布CLに縫製するだけでなく、切断ユニット30の切断針40で加工布CLに切込みを形成することができる。このため、従来のように2台のミシンを用いることなく、加工布CLの切断と縫製を続けて行うことができる。また、ミシンMでは、ミシンベッドにおける縫針5の針落ち位置1aと切断針40の切込み位置は、予め規定された所定の位置関係にある。従って、加工布CLの切断と縫製を行う際、その針落ち位置1aと切込み位置の所定距離をオフセットするだけで、加工布CLの切断位置と縫製位置を正確に適合させることができる。
前記切断ユニット30は、切断針40の刃部40aが上向きとなる姿勢でもって、ミシンベッドに設けられる。また、ミシンベッドは、ベッド部に着脱可能に装着するアタッチメントを含んで構成される。これによれば、アタッチメントに、刃部40aが上向きとなる姿勢で切断ユニット30を配設することによって、ミシン頭部3aの大型化を招くことなく、切断針40による切断機能を付加できる。
前記刺繍枠移送装置13は、加工布CLを保持する刺繍枠16を所定の2方向へ移送する。このため、刺繍枠移送装置13により、縫針5により刺繍模様を施し、或は切断針40により切込みを形成することができる。尚、所定の2方向は、上記したミシンベッド上の一平面内におけるX方向及びY方向に限定するものではない。例えば、刺繍枠移送装置は、刺繍枠をミシンベッド上の一平面内で回転方向(θ方向)及び径方向(R方向)へ移送するものでもよい。
前記刺繍枠移送装置13に、切断ユニット30が着脱可能に収容される収容部21を設けた。これによれば、切断ユニット30を、刺繍枠移送装置13の収容部21に収容することができると共に、必要に応じて切断ユニット30を着脱することができる。また、切断ユニット30は、ミシンM及び刺繍枠移送装置13とは別売品として販売してもよい。この場合、ユーザは、必要に応じて、切断ユニット30を購入することができる。よって、ユーザの幅広いニーズに応えることができる。
前記収容部21は、刺繍枠移送装置13に対して下方開放状に形成された凹部である。これによれば、刺繍枠移送装置13において、外観の見映えを損なうことなく切断ユニット30を配設できる簡単な収容構造とすることができる。
前記切断ユニット30は、外郭ケース31を備え、外郭ケース31の上面部には穴部33dが設けられ、切断針40の上下動に伴い刃部40aが穴部33dから出没するように構成した。これによれば、外郭ケース31に内蔵される切断針40を保護することができる。また、切断針40に触れずに切断ユニット30の着脱を行うことができるので、切断ユニット30を容易に取り扱うことができる。
制御装置80は、切断針回転機構67を、移送データに基づく刺繍枠16の移送方向に応じて切断針40を回転させるように制御する。即ち、制御装置80は、回転制御手段として作用する。これによれば、例えばカットパターンAの切断予定線に沿って切込みを形成させる為に、切断針40の刃部40aの向きを移送方向に合わせて切込みを形成することができる。また、切断針40の回転角度は、本実施形態のように予め作成された切断データに含むものとして移送データに対応付けて設定してもよいし、制御装置80によって移送データから移送方向を求め、当該移送方向に刃部40aの向きが沿うように当該回転角度を設定してもよい。例えば長方形のカットパターン(図示略)の場合、移送データに基づいて、移送方向となる当該長方形の長辺方向と短辺方向とを夫々演算し、それら長辺方向と短辺方向とを刃部40aが指向するように切断針40の回転角度を設定する。この場合でも、刃部40aの向きを移送方向に合わせて、長方形をなす所期のカットパターンを形成することができる。
制御装置80は、上下位置検出手段の検出信号に基づいて、刺繍枠16に保持された加工布CLよりも刃部40aが下方の位置にあるときに切断針40を回転させるように切断針回転機構67を制御する。これによれば、加工布CLに切断針40が接触した状態で回転することがないため、加工布CLに対して奇麗な切込みを形成することができる。
切断針上下動機構66は、第1モータ55と、第1モータ55の駆動により回転されるカムと、第1端部がカムのカム面に接触し、第2端部がカムの回転に伴い揺動する揺動リンク60と、機枠36に対して上下動及び回転可能に支持される切断針支持体41であって、揺動リンク60の第2端部に回転可能に連結される連結部44と、切断針40が取付けられる取付筒部42(取付部に相当)と、を有する切断針支持体41と、を備える。
これによれば、第1モータ55によるカムの回転運動を、揺動リンク60によって切断針支持体41の上下動に変換することができ、切断針上下動機構66の構成の簡単化を図ることができる。
前記切断針回転機構67は、第2モータ70と、第2モータ70の駆動により回転される第1ギヤ72a(第1回転部材に相当)と、切断針支持体41と一体的に回転するように設けられ、第1ギヤ72aに噛合する第2ギヤ48(第2回転部材に相当)と、を備える。これによれば、第1ギヤ72aと第2ギヤ48を介して、第2モータ70により切断針40を回転させることができ、切断針回転機構67の構成の簡単化を図ることができる。
<第2実施形態>
図11は、本発明の第2実施形態を示すものであり、第1実施形態と異なるところを説明する。尚、第1実施形態と同一部分には同一符号を付している。
本第2実施形態のミシンMでは、切断ユニット90をミシン頭部3aの背面側に配設し、刺繍枠移送装置13の収容部21を省略した構成となっている。なお、刺繍枠移送装置13の可動部15の図示は省略している。即ち、ミシン頭部3a後面には、図11に示すように側面視にて逆「L」字状をなす取付板91(被装着部)が設けられている。取付板91の下端の左方には、後方に延びる左水平部91aが設けられており、取付板91の下端の右方には、後方に延びる右水平部(図示略)が設けられている。左水平部91aには、切断ユニット90の外郭ケース31の段落ち部31aが当接可能であり、右水平部には、段落ち部31bが当接可能である。左水平部91aには、ボス部91bが設けられており、右水平部には、ボス部91bと同様のボス部(図示略)が設けられている。各ボス部は円柱形状であり、上方向に延びる。各ボス部の上端部には、上下方向に延びるネジ穴(図示略)が形成されている。
外郭ケース31の各段落ち部31a,31bには、各ボス部が上下方向に貫通する挿通穴31c,31dが設けられている。挿通穴31c,31dの内径は、各ボス部の外径よりも僅かに大きい。外郭ケース31は、切断針100の刃部100aを下向きにした状態で、挿通穴31c,31dに取付板91のボス部91b,91bが挿通される。このとき、挿通穴31c,31dと各ボス部は、殆どガタ無く嵌合する。外郭ケース31の段落ち部31aが左水平部91aに当接し、且つ段落ち部31bが右水平部に当接した状態で、各ボス部91b,91bのネジ穴に、ネジ93が夫々螺挿されることにより、切断ユニット90は、ミシン頭部3aの取付板91に着脱可能に固定(装着)される。
図示は省略するが、刺繍枠移送装置13の上面部20cには、切断ユニット90の切断針100が通過する針穴が形成されている。この針穴の位置、つまり切断針100の刃部100aで切込みを形成する切込み位置は、縫針5の針落ち位置1aから所定距離Gaだけ後方に離れている。従って、本第2実施形態の切込み位置データは、予めY座標のデータに関して所定距離Gaの分だけオフセットした値に設定されている。
また、本第2実施形態の切断針100は、第1実施形態の切断針40よりも中心軸線C方向に長い寸法に設定されている。また、外郭ケース31(針ケース33)における径小部33aLも、第1実施形態の径小部33aよりも長く形成されている。切断針100は、その刃部100aが刺繍枠16に保持された加工布CL(或いは前記針穴)よりも下方に位置する下死点と、当該加工布CLよりも上方となる上死点との間で往復移動する。
更に、ミシンMには、刺繍枠16に保持された加工布CLを、切込み位置近傍で押圧するための押え装置101が設けられている。押え装置101は、図11に示すように、上下方向に延びる長尺な板状の押え部材102と、押え部材102を上下動させる押え足上下動機構(図示略)とを備える。押え部材102の下端には、後方向に屈曲する押え足102aが設けられる。押え足102aには、切断針100が貫通する貫通穴(図示略)が形成されている。押え部材102は、取付板91に対し、切断針100の中心軸線Cに沿って上下動するように設けられている。押え足上下動機構は、取付板91に設けられユーザにより操作される図示しないレバーを有する。押え足上下動機構は、レバーの操作により、押え足102aで加工布CLを押圧する押圧位置と、押え足102aが加工布CLから離間する退避位置との間で押え部材102を上下動させる。
切断加工動作の開始の際、ユーザは予め押え足上下動機構のレバーを操作して、押え部材102を押圧位置に移動させ、押え足102aにより加工布CLの切込み位置近傍を押圧しておく。
そして、切断加工動作において、制御装置80は、切断針上下動機構66を駆動して、切断針40を上下方向に往復移動させる。このとき、切断針100の刃部100aが加工布CLを上側から下側に貫通することで切込みを形成する。また、制御装置80は、上下位置センサ59a,59bの検出信号に基づき、切断針100の刃部100aが加工布CLよりも上方の位置にある場合に、刺繍枠16を移動させると共に、切断針回転機構67を駆動して切断針100を回転させる。また、当該切断加工動作中に、押え足102aで切込み位置近傍を押圧するため、綺麗なカットパターンを形成することができる。切断加工動作が終了すると、ユーザは押え足上下動機構のレバーを操作して、押え部材102を退避位置に移動させ、加工布CLを開放する。
以上説明した本第2実施形態の切断ユニット90は、外郭ケース31を省略し、切断針上下動機構66及び切断針回転機構67をミシン頭部3a内に直接組付けるようにしてもよい。この場合、切断ユニットは、切断針100の刃部100aが下向きとなる姿勢でもってミシン頭部3aに内蔵される。このように、切断ユニットは、切断針100の刃部100aが下向きとなる姿勢でもってミシン頭部3aに装着又は内蔵される。このため、ミシンMにおいて、加工布CLの切断と縫製を行うことができる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
切断ユニット30は、家庭用ミシンMに限らず、ミシンベッドを備える種々のミシンに適用することができる。また、第1実施形態では、切断ユニット30を、刺繍枠移送装置13に装着する構成としたが、ベッド部1に、切断ユニット30を着脱可能に装着する収容部を設けるようにしてもよい。また、切断ユニットについて、外郭ケース31を省略し、切断針上下動機構66及び切断針回転機構67を、ベッド部1内の機枠に直接組付ける構成、即ち、ベッド部1に内蔵する構成にしてもよい。
また、ベッド部1には、刺繍枠移送装置13の代わりに、補助テーブル(図示略)を装着させることができる。ここで、補助テーブルは、加工布を載置する面を拡張させる為の周知構成のアタッチメントである。補助テーブルには、刺繍枠移送装置13の嵌合部20aと同形状の嵌合部が設けられている。この嵌合部がフリーアームベッド部に嵌合して、補助テーブルがベッド部1に装着される。補助テーブルがベッド部1に装着された状態では、補助テーブルの上面は、ベッド部1の上面と略面一になり、加工布CLを載置する面となる。そして、この補助テーブルに、切断ユニット30を着脱可能に収容する収容部を設ける。収容部は、刺繍枠移送装置13の収容部21と同じ形状であればよい。或は切断針上下動機構66や切断針回転機構67を補助テーブル内の機枠に直接組付けるようにする。このような構成であっても、切断ユニットを、切断針40の刃部40aが上向きとなる姿勢でもって設けることができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
前記収容部は、刺繍枠移送装置13に対して下方開放状に形成された凹部(収容部21)に限定するものではない。即ち、収容部は、刺繍枠移送装置に対して形成された上方開放状の凹部に上方から切断ユニットを装着し、或は側方開放状(周壁面側開放状)の凹部に側方から切断ユニットを装着する構成としてもよい。このような収容部を、前記ミシンベッドや前記補助テーブルに凹部として設けるようにしてもよい。また、切断ユニットを設ける位置は、針落ち位置1aの後方に限らず、針落ち位置1aの後方以外の位置であってもよい。更に、前記切込み位置は、ミシンベッドにおける縫針5の針落ち位置1aから所定距離離間した位置であればよく、針落ち位置1aの後方以外の位置、例えば針落ち位置1aから左右方向に離間した位置であってもよい。
前記切断針回転機構67は、上記した構成に限定するものではない。例えば、駆動ギヤ70aを第1ギヤとして、切断針支持体41の第2ギヤ48に直接噛合させてもよい。また、従動ギヤ57の溝カム57aに代えて別個のカムを設け、当該カムの外周面をカム面としてもよい。更に、切断針40の刃部40aの形状を異ならせる等、適宜変更することができる。
M ミシン
1 ベッド部(ミシンベッド)
3a ミシン頭部
13 アタッチメント(刺繍枠移送装置、ミシンベッド)
16 刺繍枠
21 収容部
30,90 切断ユニット
31 外郭ケース
33d 穴部
40,100 切断針
40a,100a 刃部
41 切断針支持体
42 取付部
44 連結部
48 第2ギヤ(第2回転部材)
55 第1モータ
59a,59b 上下位置検出手段
60 揺動リンク
66 切断針上下動機構
67 切断針回転機構
70 第2モータ
72a 第1ギヤ(第1回転部材)
80 制御装置(回転制御手段)

Claims (12)

  1. 縫針が装着される針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構とを備えたミシンであって、
    先端に刃部を有する切断針と、前記針棒上下動機構とは独立して、前記切断針を上下動させる切断針上下動機構と、を含み、ミシンベッドにおける前記縫針の針落ち位置から所定距離離間した位置を、前記切断針の上下動により前記刃部で切込みを形成する切込み位置とする切断ユニット
    を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記切断ユニットは、
    前記切断針の刃部が上向きとなる姿勢でもって、ミシンベッドに設けられることを特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. 前記ミシンベッドは、当該ミシンのベッド部に着脱可能に装着するアタッチメントを含んで構成されることを特徴とする請求項2記載のミシン。
  4. 前記アタッチメントは、刺繍枠を所定の2方向へ移送する刺繍枠移送装置であることを特徴とする請求項3記載のミシン。
  5. 前記刺繍枠移送装置に、前記切断ユニットが着脱可能に収容される収容部を設けたことを特徴とする請求項4記載のミシン。
  6. 前記収容部は、前記刺繍枠移送装置に対して下方開放状に形成された凹部であることを特徴とする請求項5項記載のミシン。
  7. 前記切断ユニットは、
    前記切断針の刃部が下向きとなる姿勢でもって、ミシン頭部に設けられることを特徴とする請求項1記載のミシン。
  8. 前記切断ユニットは、前記切断針と前記切断針上下動機構とを覆う外郭ケースを備え、
    前記外郭ケースの上面部には穴部が設けられ、前記切断針の上下動に伴い前記刃部が前記穴部から出没するように構成されたことを特徴とする請求項1から7の何れか一項記載のミシン。
  9. 前記切断ユニットは、前記切断針を当該切断針の中心軸線の周りに回転させる切断針回転機構を更に備え、
    前記ミシンは、前記刺繍枠を移送させるための移送データに基づいて、前記刺繍枠の移送方向に応じて前記切断針を回転させるように前記切断針回転機構を制御する回転制御手段を備えることを特徴とする請求項4から6の何れか一項記載のミシン。
  10. 前記切断ユニットは、前記切断針の上下方向の位置を検出する上下位置検出手段を更に備え、
    前記回転制御手段は、前記上下位置検出手段の検出信号に基づいて、前記刺繍枠に保持された加工布よりも前記刃部が下方の位置にあるときに前記切断針を回転させるように前記切断針回転機構を制御することを特徴とする請求項9記載のミシン。
  11. 前記切断針上下動機構は、
    第1モータと、
    前記第1モータの駆動により回転されるカムと、
    第1端部と第2端部とを有する揺動リンクであって、第1端部が前記カムのカム面に接触し、第2端部が前記カムの回転に伴い揺動する揺動リンクと、
    機枠に対して上下動及び回転可能に支持される切断針支持体であって、前記揺動リンクの第2端部に回転可能に連結される連結部と、前記切断針が取付けられる取付部と、を有する切断針支持体と、
    を備えることを特徴とする請求項1から10の何れか一項記載のミシン。
  12. 前記切断針回転機構は、
    第2モータと、
    前記第2モータの駆動により回転される第1回転部材と、
    前記切断針支持体と一体的に回転するように設けられ、前記第1回転部材の回転に依り回転する第2回転部材と、
    を備えることを特徴とする請求項9から11の何れか一項記載のミシン。
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