JP2006230729A - 縁かがりミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 オーバールーパーやアンダールーパーの駆動機構の簡単化及び組み付け性の向上、アンダールーパーへの糸通しの作業性の向上を図るようにすること。
【解決手段】 主軸10の回転により回転駆動される単一のルーパー駆動軸15と、オーバールーパー22を揺動させる為のクランクピン19とアンダールーパーを揺動させる為の偏心輪18aとを有しルーパー駆動軸15に固着された揺動運動発生部材18と、クランクピン19の揺動運動をオーバールーパー22に伝達する第1揺動リンク機構25と、偏心輪18aの揺動運動をリンク部材38を介してアンダールーパー34に伝達する第2揺動リンク機構35と、第2揺動リンク機構35に、リンク部材38を途中部で2分割した第1,第2分割リンク部材39,40を略直線状にした縫製状態における姿勢と、略へ字状に屈曲させた糸通し状態における姿勢とにわたって切換える切換え機構49を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、縁かがりミシンに関し、特に オーバールーパーやアンダールーパーの駆動機構の簡単化及び組み付け性の改善、アンダールーパーへの糸通しの作業性を改善するようにしたものである。
従来、縁かがりミシン(所謂、ロックミシン)は、そのアーム部に縫針を下端に取付けた針棒を上下駆動する針棒駆動機構を設けるとともに、ベッド部にアンダールーパーを主軸に連動させて揺動駆動するアンダールーパー駆動機構とオーバールーパーを主軸に連動させて揺動駆動するオーバールーパー駆動機構等を設け、これら縫針の上下動とオーバールーパー及びアンダールーパーの揺動を介して布地に縁かがり縫いを行うようになっている。
例えば、特許文献1の縁かがりミシンや特許文献2のミシンの作動メス回動安全装置には、ベッド部とアーム部との境界付近に左右方向向きに配設された主軸に対して、オーバールーパー駆動用の駆動軸とアンダールーパー駆動用の駆動軸とを夫々直交向きに配設し、主軸に設けた2つの偏心カムによりこれら駆動軸を独立に往復回動させ、オーバールーパー用の駆動軸に連結したリンク機構を介してオーバールーパーを揺動駆動する一方、アンダールーパー用の駆動軸に連結したリンク機構を介してオーバールーパーを揺動駆動するようにしてある。
また、特許文献3のオーバーロックミシンの糸掛け装置や特許文献4のオーバーロックミシンは、ルーパー軸に固着したルーパー腕に糸通しベースを介してアンダールーパーを取付け、その糸通しベースに固着した案内レールにスライダーを手動操作可能に構成してある。そこで、アンダールーパーへの糸掛けに際して、作業者はベッド部の右側の奥まったベッドカバーを手前に開け、ルーパー腕を最右端移動限界位置に移動させる。
このとき、アンダールーパーの先端部分だけがベッド部から外側に露出しているので、作業者はスライダーを引き出し、ルーパー糸をアンダールーパー先端の糸通し穴に糸通しし且つスライダーの糸渡し部材に糸掛けした後、スライダーを内部に押し込む。このように手動操作することで、アンダールーパー基端部の糸掛け部にルーパー糸を糸掛けできるようにしてある。
特公昭58−19317号公報 (第2〜3頁、図4) 実公平6−4875号公報 (第2〜3頁、図1) 実公平7−19435号公報 (第2、図1) 特許第2624512号公報 (第2〜3頁、図1)
特許文献1に記載の縁かがりミシンや特許文献2に記載のミシンの作動メス回動安全装置においては、オーバールーパーを揺動駆動させるために、主軸にオーバールーパー専用の偏心カムを設けるとともに、オーバールーパー専用の駆動軸を設け、更に、アンダールーパーを揺動駆動させるために、主軸にアンダールーパー専用の偏心カムを設けるとともに、アンダールーパー専用の駆動軸を設けているため、これらの駆動機構を夫々組み付ける作業やタイミング調整に多大の作業時間を要するという問題がある。
更に、これらの駆動機構を構成する部品点数が多く、コスト的にも不利であり、しかも、これら駆動機構を収納するベッド部が大型化すること、等の問題がある。
一方、特許文献3に記載のオーバーロックミシンの糸掛け装置や特許文献4に記載のオーバーロックミシンにおいては、ルーパー腕に糸通しベースや案内レール、更にはスライダーを設けているため、同様に、糸掛け機構の為の部品点数が多く、コスト的にも不利であり、しかも組み付け作業に多大の作業時間を要するという問題がある。
更に、アンダールーパーへの糸掛けに際して、アンダールーパーの糸掛け部がベッド部から外部に露出しない構成なので、糸掛けに際しては、スライダーを引き出してからルーパー糸を糸渡し部材に引っ掛け、この状態でスライダーを押し込むという面倒な手作業が必要になるため、縫製を開始する為の糸掛け操作が煩雑化し、作業性に劣ること、等の問題がある。
請求項1の縁かがりミシンは、ミシンモータで駆動される主軸の回転により上下運動を行う針棒の下端に装着された縫針と、主軸の回転により揺動運動を行うオーバールーパー及びアンダールーパーとの協働により縁かがり縫目を形成するものを対象として、特に、主軸の回転により回転駆動されると共に軸線が主軸と直交する単一のルーパー駆動軸と、ルーパー駆動軸に固着された揺動運動発生部材であって、オーバールーパーを揺動させる為の第1揺動運動発生部とアンダールーパーを揺動させる為の第2揺動運動発生部とを有する揺動運動発生部材と、ルーパー駆動軸と直交する方向に配設され且つ第1揺動運動発生部が発生する揺動運動をオーバールーパーに伝達して揺動駆動させる第1揺動リンク機構と、ルーパー駆動軸と直交する方向に配設され且つ第2揺動運動発生部が発生する揺動運動をアンダールーパーに伝達して揺動駆動させる第2揺動リンク機構とを備えたものである。
主軸の回転によりルーパー駆動軸が回転駆動され、このルーパー駆動軸に固着された揺動運動発生部材が回転する。揺動運動発生部材に設けられた第1揺動運動発生部で発生する揺動運動が第1揺動リンク機構を介してオーバールーパーに伝達されてオーバールーパーが揺動する。一方、揺動運動発生部材に設けられた第2揺動運動発生部で発生する揺動運動が第2揺動リンク機構を介してアンダールーパーに伝達されてアンダールーパーが揺動する。それ故、縫針の上下動とこれらオーバールーパー及びアンダールーパーの揺動により、布地に縁かがり縫いが実行される。
請求項2の縁かがりミシンは、請求項1において、前記第1揺動運動発生部はルーパー駆動軸に対して偏心したクランクピンを有し、第2揺動運動発生部はルーパー駆動軸に対して偏心した偏心輪を有し、クランクピンと偏心輪とが一体的に形成されたものである。
請求項3の縁かがりミシンは、請求項1又は2において、前記ルーパー駆動軸と揺動運動発生部材と第1,第2揺動リンク機構とオーバールーパー及びアンダールーパーとがルーパーユニットに構成され、ルーパーユニットはミシン機枠に所定方向側から組み付け可能に構成されたものである。
請求項4の縁かがりミシンは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記第2揺動リンク機構は、アンダールーパーを支持して揺動させる作動レバーと、作動レバーと偏心輪とを連結するリンク部材と、アンダールーパーを揺動範囲内にある縫製位置からその揺動範囲の外側の糸通し位置であってアンダールーパー先端部の糸通し穴への糸通し及び基端部の糸掛け部への糸掛けが可能な糸通し位置に切換える切換え機構とを有するものである。
請求項5の縁かがりミシンは、請求項4において、前記リンク部材は、第1分割リンク部材と第2分割リンク部材とが相互に屈曲可能にこれらの端部同士において連結ピンで連結され、切換え機構は、第1,第2分割リンク部材と、第1,第2分割リンク部材にわたって張架されるバネ部材とを有し、切換え機構により第1,第2分割リンク部材が略直線状である縫製状態における姿勢と略へ字状である糸通し状態における姿勢に切換え可能で、バネ部材の弾性力が夫々の姿勢を保持するように作用するものである。
請求項6の縁かがりミシンは、請求項4又は5において、前記切換え機構は、糸通し状態における姿勢に切換えられた第1,第2分割リンク部材を、糸通し状態における姿勢から縫製状態における姿勢に自動的に復帰させる姿勢復帰機構を備えたものである。
請求項7の縁かがりミシンは、請求項6において、前記姿勢復帰機構は、第1,第2分割リンク部材のうち偏心輪に連結された方の第1分割リンク部材に設けられた操作片と、ミシン機枠に設けられた当接部とを備え、第1,第2分割リンク部材が糸通し状態における姿勢のときに偏心輪が回転すると、当接部と操作片とが当接して第1,第2分割リンク部材が縫製状態における姿勢に切換わり、かつ第1,第2分割リンク部材が縫製状態における姿勢のときには、偏心輪が回転しても当接部と操作片とが当接しないように構成されたものである。
請求項1の発明によれば、ミシンモータで駆動される主軸の回転により上下運動を行う針棒の下端に装着された縫針と、主軸の回転により揺動運動を行うオーバールーパー及びアンダールーパーとの協働により縁かがり縫目を形成する縁かがりミシンにおいて、単一のルーパー駆動軸と、第1揺動運動発生部と第2揺動運動発生部とを有する揺動運動発生部材と、第1揺動リンク機構と、第2揺動リンク機構とを備えたので、これら第1,第2揺動リンク機構を簡単化させることができ、これらの駆動機構の簡単化や組み付け性の向上を図ることができる。
また、これら駆動機構を構成する部品点数を減少させることができ、コスト的にも有利であり、しかも、これら駆動機構を収納するベッド部の小型化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前記第1揺動運動発生部はルーパー駆動軸に対して偏心したクランクピンを有し、第2揺動運動発生部はルーパー駆動軸に対して偏心した偏心輪を有し、クランクピンと偏心輪とが一体的に形成されたので、揺動運動発生部材に有するクランクピンの回転運動により第1揺動リンク機構を介してオーバールーパーを揺動させることができ、揺動運動発生部材に有する偏心輪により第2揺動リンク機構を介してアンダールーパーを揺動させることができる。その他請求項1と同様の効果を奏することができる。
請求項3の発明によれば、前記ルーパー駆動軸と揺動運動発生部材と第1,第2揺動リンク機構とオーバールーパー及びアンダールーパーとがルーパーユニットに構成され、ルーパーユニットはミシン機枠に所定方向側から組み付け可能に構成されたので、そのユニット化されたルーパーユニットを機枠に組み込めばよく、これらルーパー駆動軸やルーパー等の機械部品の組み付け作業の作業性を高めることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏することができる。
請求項4の発明によれば、前記第2揺動リンク機構は、アンダールーパーを支持して揺動させる作動レバーと、作動レバーと偏心輪とを連結するリンク部材と、アンダールーパーを揺動範囲内にある縫製位置からその揺動範囲の外側の糸通し位置であってアンダールーパー先端部の糸通し穴への糸通し及び基端部の糸掛け部への糸掛けが可能な糸通し位置に切換える切換え機構とを有するので、作業者は、切換え機構を操作して、アンダールーパーを、揺動範囲内にある縫製位置から糸通し及び糸掛け可能な揺動範囲の外側の糸通し位置に切換えることにより、ルーパー糸を糸通し穴に糸通しする作業や糸掛け部に糸掛けする作業を容易に行うことができ、アンダールーパーへ糸掛けする作業性を高めることができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記リンク部材は、第1分割リンク部材と第2分割リンク部材とが相互に屈曲可能にこれらの端部同士において連結ピンで連結され、切換え機構は、第1,第2分割リンク部材と、第1,第2分割リンク部材にわたって張架されるバネ部材とを有し、切換え機構により第1,第2分割リンク部材が略直線状である縫製状態における姿勢と略へ字状である糸通し状態における姿勢に切換え可能で、バネ部材の弾性力が夫々の姿勢を保持するように作用するので、作業者が第1,第2分割リンク部材を略直線状にした縫製状態における姿勢に切換えて縫製を実行できる一方、第1,第2分割リンク部材を略へ字状に屈曲させて糸通し状態における姿勢に切換えるだけで、アンダールーパーへの糸通しを可能にすることができる。更に、第1,第2分割リンク部材が夫々の姿勢に切換えられた場合、バネ部材により切換えられた夫々の姿勢を保持させることができる。その他請求項4と同様の効果を奏することができる。
請求項6の発明によれば、前記切換え機構は、糸通し状態における姿勢に切換えられた第1,第2分割リンク部材を、糸通し状態における姿勢から縫製状態における姿勢に自動的に復帰させる姿勢復帰機構を備えたので、作業者はアンダールーパーに糸通しした後に、第1,第2分割リンク部材を元の縫製状態における姿勢に切換えなくても、第1,第2分割リンク部材の縫製状態における姿勢への自動復帰が可能になり、縫製作業の開始操作が簡単化する。その他請求項4又は5と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記姿勢復帰機構は、第1,第2分割リンク部材のうち偏心輪に連結された方の第1分割リンク部材に設けられた操作片と、ミシン機枠に設けられた当接部とを備え、第1,第2分割リンク部材が糸通し状態における姿勢のときに偏心輪が回転すると、当接部と操作片とが当接して第1,第2分割リンク部材が縫製状態における姿勢に切換わり、かつ第1,第2分割リンク部材が縫製状態における姿勢のときには、偏心輪が回転しても当接部と操作片とが当接しないように構成されたので、第1,第2分割リンク部材を糸通し状態における姿勢に切換えて糸通しを実行した後、作業者は何ら手動操作することなく、縫製を開始すれば、操作片と当接部とが当接して、第1,第2分割リンク部材を確実に縫製状態における姿勢に切換えることができる。
更に、作業者が、第1,第2分割リンク部材の縫製状態における姿勢への復帰作業を忘れた場合でも、何ら問題なく縫製処理を確実に実行することができる。その他請求項6と同様の効果を奏する。
本実施例の縁かがりミシンは、主軸に連動させた単一のルーパー駆動軸に揺動運動発生部材を設け、この揺動運動発生部材に連結した第1揺動リンク機構を介してオーバールーパーを揺動駆動し、揺動運動発生部材に連結した第2揺動リンク機構を介してアンダールーパーを揺動駆動させる一方、アンダールーパーへの糸通しに際して第2揺動リンク機構によりアンダールーパーを糸通し姿勢に位置切換え可能にしてある。
縁かがりミシン1は、図1〜図3に示すように、左端部が前方に突出したフリーベッド部2aを有するベッド部2と、そのベッド部2に立設された脚柱部3と、その脚柱部3の上部から水平方向に延びるアーム部4とを有する。ベッド部2の後側には、複数の糸立て棒8及び糸案内体9が取付けられている。
ベッド部2には、後述するオーバールーパー22とアンダールーパー34及びこれらを駆動する第1揺動リンク機構25及び第2揺動リンク機構35、図示しない送り歯、縫製対象の布地の端部を縫製直前に切断する可動刃等が設けられている。アーム部4には、下端に1対の縫針6を取付けた針棒7が前方傾斜状で上下動可能に支持され、押え足(図示略)及びその上下駆動機構(図示略)、図示外の天秤及びその駆動機構等が設けられている。
ベッド部2内の後方よりには、機枠Fに回転可能に支持された主軸10が左右方向向きに支持され、主軸10の右端部には従動ギヤ11及びハンドプーリ12が固着されている。但し、ハンドプーリ12の一部がベッドカバー2Aの側面から外側に露出しており、作業者が手動で操作可能になっている。その主軸10の後側にミシンモータ13が主軸10と平行に配設されて、ミシンモータ13の駆動軸に固着した駆動ギヤ14が主軸10の従動ギヤ11に噛合しており、ミシンモータ13の回転により主軸10が所定回転方向(右側から視て反時計回り)に回転される。
主軸10の前側には、主軸10の軸線と直交状に、つまり前後方向向きにルーパー駆動軸15が配設され機枠Fに回転可能に支持されている。ここで、そのルーパー駆動軸15の後端部にベベルギヤ16が固着され、このベベルギヤ16は主軸10に固着したベベルギヤ17に噛合している。一方、ルーパー駆動軸15の前端部に、円筒ディスク状の揺動運動発生部材18が固着されている。
揺動運動発生部材18には、その後面側に、図5,図8に示すように、揺動運動発生部材18の回転中心からずれた位置に偏心輪18a(これが第2揺動運動発生部に相当する)が一体形成されるとともに、その前面側に、前方向きのクランクピン19(これが第1揺動運動発生部に相当する)の後端部が固着されている。
次に、ルーパー駆動軸15と直交状に配設され且つクランクピン19により発生する揺動運動をオーバールーパー22に伝達して揺動駆動させる第1揺動リンク機構25について説明する。
図2〜図5に示すように、オーバールーパー22は、その先端部に糸通し穴22aが形成され、上下方向向きのルーパー軸26の上端部に固着され、ルーパー軸26は機枠Fに固着した枢支ピン27に枢支されたブロック状の枢支部材28で摺動自在に枢支されている。ルーパー軸26の下端部には、機枠Fに固着された枢支軸29で回動自在に枢支された正面視略V字状の揺動リンク30の第2腕部30bが連結ピン31を介して連結されている。連結リンク32の右端部は揺動運動発生部材18のクランクピン19に回転可能に枢着されるとともに、連結リンク32の左端部が揺動リンク30の第1腕部30aに枢支ピン33を介して連結されている。
それ故、ミシンモータ13により主軸10が回転されると、1対のベベルギヤ16,17を介してルーパー駆動軸15が回転し、揺動運動発生部材18の回転によりクランクピン19が円運動をする為、これら連結リンク32と揺動リンク30とルーパー軸26を介してオーバールーパー22が湾曲状のような複雑な動きをし、上昇したときに下降した縫針6の直ぐ後側に接近する。
次に、ルーパー駆動軸15と直交状に配設され且つ偏心輪18aにより発生する揺動運動をアンダールーパー34に伝達して揺動駆動させる第2揺動リンク機構35について説明する。
アンダールーパー34は、その先端部に糸通し穴34aが形成されるとともに、その基端部に糸掛け部34bが形成され、上下方向向きの作動レバー36の上端部に固着され、作動レバー36の下端部は、機枠Fに固着された枢支軸37で揺動自在に枢支されている。作動レバー36の枢支軸37よりも若干上側においてリンク部材38を構成する第2分割リンク部材40の左端部が枢支ピン41により揺動可能に連結され、リンク部材38を構成する第1分割リンク部材39の基端部(右端部)である環状リング部39aが揺動運動発生部材18の偏心輪18aに後側から外嵌されている。
偏心輪18aの後側に薄板状で円形の外れ防止板42が固着されており、環状リング部39aが偏心輪18aの外周面に摺動しながら偏心運動した場合でも、外れ防止板42によりこの環状リング部39aが偏心輪18aから外れないようになっている。
ここで、第2分割リンク部材40の左右方向途中部に、その厚さを大きく形成した連結部40aが形成され、その連結部40aの厚さ方向後半部分には、図5,図11に示すように、第1分割リンク部材39の第1当接規制面39bに当接する傾斜状の第2当接規制面40bが形成されている。一方、第1分割リンク部材39の基端部(右端部)の環状リング部39aから左方に延びる先端部には、図5,図11に示すように、第2分割リンク部材40の第2当接規制面40bに当接する傾斜状の第1当接規制面39bが形成されている。
そこで、第1分割リンク部材39の左端近傍部と第2分割リンク部材40の連結部40a近傍部同士(端部同士)が連結ピン43により回動可能に連結されている。引っ張りバネ44の一端部が環状リング部39aの上部側の一端部に固着した係合ピン45の先端部に引っ掛けられるとともに、引っ張りバネ44の他端部が第2分割リンク部材40の連結部40aにおいて固定ビス46により取付けられている。更に、環状リング部39aには下方に延びる操作片39cが一体形成されている。
この場合、アンダールーパー34への糸通し作業以外の通常の縫製の場合には、これら第1,第2分割リンク部材39,40は略直線状になり、図12−1に示すように、連結ピン43が、引っ張りバネ44の両端を係止する係合ピン45と固定ビス46に対して下側に位置しているため、引っ張りバネ44のバネ力が第1,第2分割リンク部材39,40に作用し、第1分割リンク部材39の第1当接規制面39bと第2分割リンク部材40の第2当接規制面40bとが相互に当接し合うようになり、第1,第2分割リンク部材39,40は略直線状の縫製状態における姿勢(以下、単に縫製用姿勢とし、図14,図15参照)が保持される。
しかし、作業者が指で操作片39cを時計回り方向に回動操作させた場合、図10,図11に示すように、第1分割リンク部材39が偏心輪18aを回動中心として時計回りに所定角度だけ回動し、これら1対の第1,第2当接規制面39b,40bの当接状態が解除され、第1分割リンク部材39の第1当接規制面39bの下端部が第2分割リンク部材40の第2当接規制面40bの下側に鉛直向きに形成された係止面40c(図5参照)に当接するようになる。
即ち、図12−2に示すように、連結ピン43が、引っ張りバネ44付近に位置するようになり、引っ張りバネ44のバネ力は最大に達しているが、第1分割リンク部材39を回動させるような回転力が作用しなくなり、第1,第2分割リンク部材39,40は略へ字状に上側に屈曲された糸通し用姿勢(以下、単に糸通し用姿勢とし、図10,図11参照)が保持される。
このように、第1,第2分割リンク部材39,40が略へ字状に屈曲された糸通し用姿勢に切換えられた場合、リンク部材38の長さ、つまりルーパー駆動軸15から枢支ピン41迄の距離が短くなるため、図9,図10に示すように、アンダールーパー34が、縫製用の揺動範囲内にある縫製位置からその揺動範囲の外側の糸通し位置、つまりフリーベッド部2aよりも右方に移動し、作業者によるアンダールーパー34の糸通し穴34aや糸掛け部34bへの糸掛け作業がし易くなる。
ところで、図2,図8に示すように、環状リング部39aに形成された操作片39cの近傍部の機枠Fに、操作片39cが当接する当接ピン47(これが当接部に相当する)が固着されている。但し、縫製作業中であって、環状リング部39aが偏心運動する場合には、操作片39cが当接ピン47に当接することはないが、図9,図10に示すように、作業者により操作片39cが左方に回動されて、第1,第2分割リンク部材39,40が糸通し用姿勢に切換えられた場合、操作片39cが当接ピン47に接近した位置になる。
そして、この状態で縫製が開始されて環状リング部39aが偏心運動することにより、操作片39cが左方に移動する際に当接ピン47に当接して右方に押圧移動され、第1分割リンク部材39が反時計回りに回動される。このとき、引っ張りバネ44のバネ力が第1分割リンク部材39を正面視にて反時計回りに回動させるように作用する(図12−1参照)ようになり、第1,第2分割リンク部材39,40は、自動的に糸通し姿勢から縫製用姿勢に切換えられる。
ここで、第1分割リンク部材39に形成した操作片39cと機枠Fに設けた当接ピン47等から姿勢復帰機構48が構成され、第1,第2分割リンク部材39,40に形成した1対の第1,第2当接規制面39b,40bと、引っ張りバネ44と、姿勢復帰機構48等から切換え機構49が構成されている。
次に、オーバールーパー22やアンダールーパー34等を予め組み立てたルーパーユニット50について説明する。
組み立て工場における組み立てに際して、図6,図11に示すように、ルーパー駆動軸15に揺動運動発生部材18とクランクピン19と、第1,第2揺動リンク機構25,35と、オーバールーパー22及びアンダールーパー34と、これらを機枠Fに枢支する枢支軸29,37や枢支ピン27等が予めルーパーユニット(所謂、アッセンブリ)として組み立てられている。ところで、機枠Fには、これらルーパー駆動軸15と枢支軸29,37や枢支ピン27を枢支する枢支部Fa〜Feが夫々形成されている。
そこで、このように予めユニット化して組み立てられたルーパーユニット50を、図6に示すように、ルーパー駆動軸15と枢支軸29,37や枢支ピン27が枢支部Fa〜Feに対応するように位置決めしながら前方から機枠Fの方向に移動させて、これらルーパー駆動軸15と枢支軸29,37や枢支ピン27が枢支部Fa〜Feを挿通させて組み付ける。そして、図7に示すように、固定ビス51により枢支軸29,37を枢支部Fa,Fcに夫々固定するとともに、ルーパー駆動軸15にセットカラー52やベベルギヤ16を取付けてルーパー駆動軸15を主軸10に連結させる。
このように、ルーパー駆動軸15と揺動運動発生部材18と第1,第2揺動リンク機構25,35とオーバールーパー22及びアンダールーパー34等をルーパーユニット50に構成し、しかもルーパーユニット50は、ミシン機枠Fに前方側から組み付け可能に構成されたので、そのユニット化されたルーパーユニット50を機枠Fの枢支部Fa〜Feに組み込めばよく、これらルーパー駆動軸15やルーパー22,34等の機械部品の組み付け作業の簡単化を図ることができる。
次に、このように構成された縁かがりミシン1の作用について説明する。
糸通し作業を行わない場合には、前述したように、第2揺動リンク機構35において、引っ張りバネ44のバネ力が、第1分割リンク部材39の第1当接規制面39bと第2分割リンク部材40の第2当接規制面40bとが相互に当接し合うように第1,第2分割リンク部材39,40に作用しているので、第1,第2分割リンク部材39,40は略直線状の縫製用姿勢(図14,図15参照)が保持されている。
この状態で、ミシンモータ13により、主軸10を介してルーパー駆動軸15が回転すると、前述したように、ルーパー駆動軸15に設けられた揺動運動発生部材18のクランクピン19により、第1揺動リンク機構25を介してオーバールーパー22が揺動駆動されるとともに、ルーパー駆動軸15に設けられた揺動運動発生部材18の偏心輪18aにより、第2揺動リンク機構35を介してアンダールーパー34が揺動駆動される。それ故、上下動する縫針6とこれら揺動駆動されるオーバールーパー22及びアンダールーパー34とが協働して、縫針6の針糸とルーパー糸とによりベッド部2上に載置された布地に縁かがり縫いが実行される。
ところで、縫製作業が行われていないときに、アンダールーパー34にルーパー糸(図示略)を糸通しするに際して、作業者は先ず、フリーベッド部2aの右側の奥まったベッド部カバー2Bを手前に開け、ハンドプーリ12を操作して主軸10を回転させてアンダールーパー34を、図8に示す揺動範囲の右限界位置に移動させる。
作業者は、この状態で、正面に見える操作片39cを指で左方に移動(図9参照)させる。その結果、前述したように、図10,図11に示すように、第1分割リンク部材39が偏心輪18aを回動中心として時計回りに回動し、第1分割リンク部材39の第1当接規制面39bの下端部が第2分割リンク部材40の係止面40cに接近した位置になる。この場合、連結ピン43が、引っ張りバネ44付近に位置する(図12−2参照)ため、引っ張りバネ44のバネ力が第1分割リンク部材39を回動させる方向には作用しなくなり、第1,第2分割リンク部材39,40は、正面視にて略へ字状に屈曲された糸通し用姿勢にに切換えられ、引っ張りバネ44によりこの糸通し用姿勢が保持される。
このように、第1,第2分割リンク部材39,40が糸通し用姿勢に切換えられた場合、図10に示すように、アンダールーパー34は揺動範囲にある縫製位置からその揺動範囲の外側、つまりフリーベッド部2aの右側まで大きく回動して、アンダールーパー34全体がフリーベッド部2aから外側に露出した糸通し位置まで移動する。そのため、作業者によるアンダールーパー34の糸通し穴34aへの糸通し作業や糸掛け部34bへの糸掛け作業がし易くなる。但し、このとき、操作片39cが当接ピン47に接近した位置になる。
このように、アンダールーパー34にルーパー糸を糸掛けした後、作業者が縫製開始スイッチ(図示略)を操作して縫製を開始すると、前述したように、操作片39cが当接ピン47に接近しているため、縫製開始により主軸10及びルーパー駆動軸15が回転し、環状リング部39aが偏心運動することにより、操作片39cが当接ピン47に当接して強制的に右方に押圧移動されるので、第1分割リンク部材39が反時計回りに回動して、第1,第2分割リンク部材39,40は自動的に、糸通し姿勢から縫製用姿勢に切換えられる。
このとき、引っ張りバネ44のバネ力が第1,第2分割リンク部材39,40に作用し(図12−1参照)、図4,図8に示すように、第1,第2分割リンク部材39,40は縫製用姿勢に保持され、アンダールーパー34は通常の揺動運動が実行される。このとき、環状リング部39aが偏心運動をしても、操作片39cは当接ピン47から離れた位置で揺動するので、当接ピン47に当接することはない。
このように、単一のルーパー駆動軸15と、クランクピン19と偏心輪18aとを有する揺動運動発生部材18と、第1揺動リンク機構25と、第2揺動リンク機構35とを備えたので、これら第1,第2揺動リンク機構25,35を簡単化させることができ、これらの駆動機構の簡単化や組み付け性の向上を図ることができる。また、これらリンク機構25,35を構成する部品点数を減少させることができ、コスト的にも有利であり、しかも、これらリンク機構25,35を収納するベッド部2の小型化を図ることができる。
また、揺動運動発生部材18に設けたクランクピン19と偏心輪18aとが一体的に形成されたので、揺動運動発生部材18に有するクランクピン19の回転運動により第1揺動リンク機構25を介してオーバールーパー22を揺動させることができ、揺動運動発生部材18に有する偏心輪18aにより第2揺動リンク機構35を介してアンダールーパー34を揺動させることができる。
また、ルーパー駆動軸15と揺動運動発生部材18と第1,第2揺動リンク機構25,35とオーバールーパー22及びアンダールーパー34とがルーパーユニット50に構成され、ルーパーユニット50はミシン機枠Fに前方側から組み付け可能に構成され、ルーパーユニット50は機枠Fに前方側から組み付け可能に構成されたので、そのユニット化されたルーパーユニット50を機枠Fに作業がし易い前方から組み込めばよく、これらルーパー駆動軸15や揺動リンク機構25,35、ルーパー22,34等の機械部品の組み付け作業の作業性を高めることができる。
また、第2揺動リンク機構35は、アンダールーパー34を支持して揺動させる作動レバー36と、作動レバー36と偏心輪18aとを連結するリンク部材38と、アンダールーパー34を揺動範囲内にある縫製位置からその揺動範囲の外側の糸通し位置であってアンダールーパー34先端部の糸通し穴34aへの糸通し及び基端部の糸掛け部34bへの糸掛けが可能な糸通し位置に切換える切換え機構49とを有するので、作業者は、切換え機構49を操作して、アンダールーパー34を、揺動範囲内にある縫製位置から糸通し及び糸掛け可能な揺動範囲の外側の糸通し位置に切換えることにより、ルーパー糸を糸通し穴34aに糸通しする作業や糸掛け部34bに糸掛けする作業を容易に行うことができ、アンダールーパー34へ糸掛けする作業性を高めることができる。
また、リンク部材38は、第1分割リンク部材39と第2分割リンク部材40とが相互に屈曲可能にこれらの端部同士において連結ピン43で連結され、切換え機構49は、第1,第2分割リンク部材と、第1,第2分割リンク部材39,40にわたって張架される引っ張りバネ44とを有し、切換え機構49により第1,第2分割リンク部材39,40が略直線状である縫製用姿勢と略へ字状である糸通し用姿勢に切換え可能で、引っ張りバネ44の弾性力が夫々の姿勢を保持するように作用するので、作業者が第1,第2分割リンク部材39,40を縫製用姿勢に切換えて縫製処理を実行できる一方、第1,第2分割リンク部材39,40を糸通し用姿勢に切換えるだけで、アンダールーパー34への糸通しを可能にすることができる。更に、第1,第2分割リンク部材39,40が夫々の姿勢に切換えられた場合、引っ張りバネ44により切換えられた夫々の姿勢を保持させることができる。
また、切換え機構49は、糸通し用姿勢に切換えられた第1,第2分割リンク部材39,40を、糸通し用姿勢から縫製用姿勢に自動的に復帰させる姿勢復帰機構48を備えたので、作業者はアンダールーパー34に糸通しした後に、糸通し後に第1,第2分割リンク部材39,40を元の縫製用姿勢に復帰させなくても、第1,第2分割リンク部材39,40の縫製用姿勢への自動復帰が可能になり、縫製作業の開始操作が簡単化する。
更に、姿勢復帰機構48は、第1,第2分割リンク部材39,40のうち偏心輪18aに連結された方の第1分割リンク部材39に設けられた操作片39cと、ミシン機枠Fに設けられた当接ピン47とを備え、第1,第2分割リンク部材39,40が糸通し用姿勢のときに偏心輪18aが回転すると、当接ピン47と操作片39cとが当接して第1,第2分割リンク部材39,40が縫製用姿勢に切換わり、かつ第1,第2分割リンク部材39,40が縫製用姿勢のときには、偏心輪18aが回転しても当接ピン47と操作片39cとが当接しないように構成されたので、第1,第2分割リンク部材39,40を糸通し用姿勢に切換えて糸通しを実行した後、作業者は何ら手動操作することなく、縫製を開始すれば、操作片39cと当接ピン47とが当接して、第1,第2分割リンク部材39,40を確実に縫製用姿勢に切換えることができる。
更に、作業者が、第1,第2分割リンク部材39,40の縫製用姿勢への復帰作業を忘れた場合でも、何ら問題なく縫製処理を確実に実行することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕第1,第2分割リンク部材39,40に掛け渡した引っ張りバネ44に代えて、第1分割リンク部材39の先端側部分に1つの凸部を形成するとともに、第2分割リンク部材40の連結部40aに所定距離離して2つの凹部を形成する。
第1,第2分割リンク部材39,40が縫製用姿勢のときには、第1分割リンク部材39の凸部が第2分割リンク部材40の縫製用凹部に嵌まり込むことで、第1,第2分割リンク部材39,40が縫製用姿勢に保持されるように構成してもよい。
一方、第1,第2分割リンク部材39,40が糸通し用姿勢のときには、第1分割リンク部材39の凸部が第2分割リンク部材40の糸通し凹部に嵌まり込むことで、第1,第2分割リンク部材39,40が糸通し用姿勢に保持されるように構成してもよい。
2〕第1,第2分割リンク部材39,40は、略逆へ字状に下側に屈曲するようにし、これらが糸通し用姿勢に切換えるられるように構成してもよい。
3〕〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施形態に係る縁かがりミシンの全体斜視図である。 本発明の実施形態に係る縁かがりミシンの内部構造を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る縁かがりミシンの内部構造を示す平面図である。 第1,第2揺動リンク機構の斜視図である。 第1,第2揺動リンク機構の背面からの斜視図である。 ルーパーユニット及び機枠の平面図である。 ルーパーユニットを取付けた機枠の平面図である。 機枠にルーパーユニットを取付けた正面図である。 糸通し用姿勢における第1揺動リンク機構の正面図である。 糸通し用姿勢における第1,第2揺動リンク機構の拡大正面図である。 糸通し用姿勢における第1,第2揺動リンク機構の背面からの斜視図である。 縫製用姿勢における第1,第2分割リンク部材と引っ張りバネの部分拡大正面図である。 糸通し用姿勢における第1,第2分割リンク部材と引っ張りバネの部分拡大正面図である。
符号の説明
1 縁かがりミシン
6 縫針
7 針棒
10 主軸
13 ミシンモータ
15 ルーパー駆動軸
18 揺動運動発生部材
18a 偏心輪
19 クランクピン
22 オーバールーパー
25 第1揺動リンク機構
34 アンダールーパー
34a 糸通し穴
34b 糸掛け部
35 第2揺動リンク機構
36 作動レバー
38 リンク部材
39 第1分割リンク部材
39c 操作片
40 第2分割リンク部材
43 連結ピン
44 引っ張りバネ
47 当接ピン
48 姿勢復帰機構
49 切換え機構
50 ルーパーユニット

Claims (7)

  1. ミシンモータで駆動される主軸の回転により上下運動を行う針棒の下端に装着された縫針と、前記主軸の回転により揺動運動を行うオーバールーパー及びアンダールーパーとの協働により縁かがり縫目を形成する縁かがりミシンにおいて、
    前記主軸の回転により回転駆動されると共に軸線が前記主軸と直交する単一のルーパー駆動軸と、
    前記ルーパー駆動軸に固着された揺動運動発生部材であって、前記オーバールーパーを揺動させる為の第1揺動運動発生部と前記アンダールーパーを揺動させる為の第2揺動運動発生部とを有する揺動運動発生部材と、
    前記ルーパー駆動軸と直交する方向に配設され且つ前記第1揺動運動発生部が発生する揺動運動を前記オーバールーパーに伝達して揺動駆動させる第1揺動リンク機構と、
    前記ルーパー駆動軸と直交する方向に配設され且つ前記第2揺動運動発生部が発生する揺動運動を前記アンダールーパーに伝達して揺動駆動させる第2揺動リンク機構と、
    を備えたことを特徴とする縁かがりミシン。
  2. 前記第1揺動運動発生部は前記ルーパー駆動軸に対して偏心したクランクピンを有し、前記第2揺動運動発生部は前記ルーパー駆動軸に対して偏心した偏心輪を有し、前記クランクピンと前記偏心輪とが一体的に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の縁かがりミシン。
  3. 前記ルーパー駆動軸と前記揺動運動発生部材と前記第1,第2揺動リンク機構と前記オーバールーパー及びアンダールーパーとがルーパーユニットに構成され、前記ルーパーユニットはミシン機枠に所定方向側から組み付け可能に構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の縁かがりミシン。
  4. 前記第2揺動リンク機構は、前記アンダールーパーを支持して揺動させる作動レバーと、前記作動レバーと前記偏心輪とを連結するリンク部材と、前記アンダールーパーを揺動範囲内にある縫製位置からその揺動範囲の外側の糸通し位置であって前記アンダールーパー先端部の糸通し穴への糸通し及び基端部の糸掛け部への糸掛けが可能な糸通し位置に切換える切換え機構とを有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の縁かがりミシン。
  5. 前記リンク部材は、第1分割リンク部材と第2分割リンク部材とが相互に屈曲可能にこれらの端部同士において連結ピンで連結され、
    前記切換え機構は、前記第1,第2分割リンク部材と、第1,第2分割リンク部材にわたって張架されるバネ部材とを有し、
    前記切換え機構により前記第1,第2分割リンク部材が略直線状である縫製状態における姿勢と略へ字状である糸通し状態における姿勢に切換え可能で、前記バネ部材の弾性力が夫々の姿勢を保持するように作用することを特徴とする請求項4に記載の縁かがりミシン。
  6. 前記切換え機構は、糸通し状態における姿勢に切換えられた前記第1,第2分割リンク部材を、前記糸通し状態における姿勢から縫製状態における姿勢に自動的に復帰させる姿勢復帰機構を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の縁かがりミシン。
  7. 前記姿勢復帰機構は、前記第1,第2分割リンク部材のうち偏心輪に連結された方の第1分割リンク部材に設けられた操作片と、ミシン機枠に設けられた当接部とを備え、
    前記第1,第2分割リンク部材が糸通し状態における姿勢のときに前記偏心輪が回転すると、前記当接部と前記操作片とが当接して前記第1,第2分割リンク部材が縫製状態における姿勢に切換わり、かつ前記第1,第2分割リンク部材が縫製状態における姿勢のときには、前記偏心輪が回転しても前記当接部と前記操作片とが当接しないように構成されたことを特徴とする請求項6に記載の縁かがりミシン。
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