JP2020156984A - 布切断装置とミシン - Google Patents

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智行 鈴木
Satoyuki Suzuki
智行 鈴木
鈴木 裕之
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
西村 和人
Kazuto Nishimura
和人 西村
哲司 塩谷
Tetsuji Shiotani
哲司 塩谷
康幸 大槻
Yasuyuki Otsuki
康幸 大槻
有毅 河嵜
Yuki Kawasaki
有毅 河嵜
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Abstract

【課題】切断刃による被切断布の安定した切断状態を長期に亘って維持できる布切断装置とミシンを提供する。【解決手段】回転腕120はパルスモータ110の出力軸111に固定する。回転腕120は、出力軸111の軸心に対して偏心する偏心部122に係合ピン123を設ける。係合ピン123は、連結腕130の上端に設けた水平方向に延びる係合溝135に係合する。作動軸150は連結腕130の下端に接続する。保持部材160は作動軸150の下端に固定し、切断刃170を保持する。案内溝143は、連結腕130の下端部に設けた案内駒144に係合し、連結腕130の上下動を案内する。係合ピン123は係合溝135を介し、パルスモータ110の駆動力の上下方向成分を連結腕130に伝達し、水平方向成分は伝達しない。故に案内溝143には水平方向の負荷がかからない。【選択図】図3

Description

本発明は、布に切断穴を形成する布切断装置とミシンに関する。
布に切断穴(例えばボタン穴)を形成可能なミシンがある。例えば特許文献1に記載の穴かがりミシンは、ボタン穴のほつれを防ぐ穴かがり縫目を布に縫製する。穴かがりミシンは、メス機構のメスモータを駆動してメスを布に降下し、穴かがり縫目の内側の生地を切断してボタン穴を形成する。
特許文献1の穴かがりミシンのメス機構は、メスモータのモータ軸に偏心ブロックを介して連結するリンク腕で、下端にメスを保持するメス駆動軸を上下動する。メス駆動軸はコロ部材を備える。コロ部材は、上下方向に延びる長穴に沿って移動することで、メス駆動軸の上下動を案内する。
特開2015−100388号公報
リンク腕は、モータ軸の回転動作に連動して回動する。故にリンク腕がメス駆動軸に伝達する駆動力は、上下方向成分と左右方向成分とを有する。長穴は、コロ部材の左右方向への移動を内面によって規制することで、上下方向への移動を案内する。リンク腕は、駆動力の左右方向成分によってコロ部材を長穴の内面に押しつける。故に特許文献1に記載の穴かがりミシンは、長期間の使用で長穴とコロ部材が摩耗すると、メス駆動軸の上下動において水平方向のがたつきが生じ、ボタン穴の形成が不安定になる可能性があった。
本発明の目的は、切断刃による被切断布の安定した切断状態を長期に亘って維持できる布切断装置とミシンを提供することである。
本発明の第一態様によれば、駆動源であるモータと、前記モータの出力軸に接続し、前記出力軸の軸心に対して偏心する偏心部と、一端部が前記偏心部に連結し、前記モータの駆動力を伝達する腕部と、前記腕部の他端部に接続し、被切断布を切断するための切断刃を作動する作動軸と、前記作動軸の下端部に設け、前記切断刃を保持する保持部とを備える布切断装置において、前記偏心部と前記腕部の前記一端部との間で前記モータの前記出力軸の回動を前記作動軸の上下動に変換する変換機構を備え、前記変換機構は、水平方向に延びる溝部と、前記溝部に係合する係合部と、前記腕部の前記他端部を上下方向に案内する他端案内部とを備え、前記溝部と前記係合部のうちの一方は前記偏心部に設け、他方は前記腕部に設けたことを特徴とする布切断装置が提供される。
モータの出力軸の回転に伴い発生する駆動力の方向は、上下方向及び水平方向の成分を有する。変換機構の溝部は水平方向に延びるので、係合部とは上下方向に当接するが、水平方向には接触しない。故に変換機構は、駆動力の上下方向成分のみを伝達し、水平方向成分を伝達しない。よって腕部は水平方向に移動せず、他端案内部に対しても水平方向の抗力を生じない。故に布切断装置は、他端案内部の摩耗、変形等を防止し、長期間使用しても作動軸に水平方向のがたつきを生じにくい。よって布切断装置は、切断刃による被切断布の安定した切断状態を長期に亘って維持することができる。
第一態様に係る前記溝部は、前記腕部の前記一端部に設け、前記係合部は、前記偏心部において前記出力軸の軸心に対して偏心した位置に設け、前記溝部に対して突出してもよい。偏心部は、モータの出力軸と共に回転する。係合部は、出力軸の周囲を公転し、溝部に対して上下方向において当接する。係合部は、公転によって溝部との当接位置が変化するが、偏心部から突出する形態であるので、溝部に対して上下方向に当接する状態を維持することができる。変換機構は、駆動力の上下方向成分については、係合部が溝部に対して上下方向に当接することで伝達し、水平方向成分については、係合部が溝部に対して水平方向へ移動することで伝達しない。故に布切断装置は、他端案内部の摩耗、変形等を防止することができる。
第一態様に係る前記係合部は、前記偏心部において、前記出力軸の軸心から偏心した位置にて、前記出力軸と平行に突出してもよい。係合部は、出力軸と平行に突出することで、突出元から先端に至るまでの位置で溝部と当接することができ、駆動力を効率よく溝部に伝達することができる。
第一態様に係る前記係合部は、前記偏心部に対して回転可能であり、前記溝部の溝内を水平方向に移動し、前記係合部と前記溝部との間で上下方向に動力を伝達する角駒を備えてもよい。角駒が溝部に対して面で当接し、溝部に接する面積を大きくできるので、係合部は、駆動力を、より効率よく溝部に伝達することができる。
第一態様に係る前記偏心部は、前記モータの前記出力軸に固定した偏心輪であり、前記溝部は前記腕部の前記一端部に設け、前記係合部は前記偏心輪であってもよい。偏心輪は、モータの出力軸と共に回転する。変換機構は、駆動力の上下方向成分については、偏心輪の外周面が溝部に対して上下方向に当接することで伝達し、水平方向成分については、偏心輪が溝部に対して水平方向には当接しないことで伝達しない。故に布切断装置は、他端案内部の摩耗、変形等を防止することができる。また、この構成により、変換機構は、偏心部を偏心輪だけからなる、より簡易な構成とすることができる。
第一態様に係る前記溝部は、前記偏心部において前記出力軸の軸心に対して偏心した位置に設け、前記係合部は、前記腕部の前記一端部に設け、前記溝部に対して突出し、前記溝部と平行に延びてもよい。偏心部は、モータの出力軸と共に回転する。溝部は、出力軸の周囲を公転する。係合部は溝部と平行に延び、溝部に対して上下方向において当接する。溝部は、回転可能であるので、公転しても、係合部が溝部の向きを矯正することで、溝を水平方向に維持することができる。よって変換機構は、駆動力の上下方向成分については、溝部が係合部に対して上下方向に当接することで伝達し、水平方向成分については、溝部が係合部に対して水平方向へ移動することで伝達しない。故に布切断装置は、他端案内部の摩耗、変形等を防止することができる。
第一態様に係る前記他端案内部は、前記腕部の前記他端部において、前記作動軸との接続部分とは反対側に設けてもよい。故に腕部は、作動軸に近付けられ、モータの駆動に依る駆動力を作動軸に効率よく伝達できる。
第一態様において、前記腕部の前記一端部を前記上下方向に案内する一端案内部を備え、前記保持部は、前記作動軸の前記下端部の位置よりも水平方向の一方側の位置で前記切断刃を保持し、前記一端案内部は、前記一端部において、水平方向の他方側に設けてもよい。切断刃は、保持部によって、作動軸の下端部の位置よりも水平方向の一方側に位置する。被切断布の切断時に切断刃が被切断布に当接し、腕部が更に作動軸を下方へ移動させるとき、作動軸は、切断刃を支点とし、水平方向の他方側へ傾く作用を受ける。腕部の一端部において、水平方向の他方側に設けた一端案内部は、作動軸が傾く側に位置する。故に一端案内部は、作動軸への作用に抗して腕部の一端部を支え、作動軸の傾きを抑制することができるので、切断刃に水平方向への応力がかからない。
本発明の第二態様によれば、被切断布を水平方向に送る布送り装置と、下端に縫針を装着し、上下動可能な針棒と、請求項1から8のいずれかに記載の布切断装置とを備え、前記針棒の上下動にあわせて前記布送り装置が送る前記被切断布に縫目を縫製し、且つ前記布切断装置が駆動する前記切断刃で前記被切断布を切断し、前記縫目に応じた切断穴を形成することを特徴とするミシンが提供される。第二態様のミシンは、第一態様の布切断装置と同様の効果を奏する。
ミシン1の透視斜視図である。 布切断装置100の非作動時の斜視図である。 布切断装置100の分解斜視図である。 図2のI−I線における断面を矢視方向に見た変換機構180が動作する様子を示す図である。 布切断装置100の作動時の斜視図である。 布切断装置200の斜視図である。 布切断装置300の斜視図である。 布切断装置400の斜視図である。 布切断装置500の斜視図である。 布切断装置600の斜視図である。 布切断装置700の斜視図である。 布切断装置800の斜視図である。
図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。本実施形態のミシン1は、布に穴かがり縫目を縫製し、且つ穴かがり縫目の中央部に直線状のボタン穴を形成する、所謂、穴かがりミシンである。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部2、脚柱部3、アーム部4、先端部5、ミシンモータ32、布送り装置50、布切断装置100を備える。ベッド部2は前後方向に延び、内部に下軸21、釜機構(図示略)、布送り装置50等を備える。脚柱部3は、ベッド部2の後端部側から上方に延び、内部にタイミングベルト31、ミシンモータ32等を備える。アーム部4は、脚柱部3上側から前方に延びる。アーム部4は、ベッド部2の上面に対向し、内部に主軸41等を備える。ミシンモータ32は、主軸41を正面視時計回りに回転する。
アーム部4は、前方に先端部5を備える。先端部5は、内部に天秤機構60、針棒駆動機構70等を備える。主軸41は、後端がミシンモータ32に接続し、前端が天秤機構60に接続する。天秤機構60は前側に針棒駆動機構70を接続する。主軸41は針棒駆動機構70と天秤機構60にミシンモータ32の駆動力を伝達し、針棒駆動機構70と天秤機構60を駆動する。天秤機構60は、天秤61、天秤クランク62等を備える。天秤61は、縫製時に上下動して上糸を引上げる。天秤クランク62は、主軸41の前端に接続する。天秤クランク62は、主軸41の回転に伴い天秤61を上下動する。
針棒駆動機構70は、針棒71、針棒クランクロッド72等を備える。針棒71は上下方向に延びる金属棒であり、下端に縫針(図示略)を装着する。針棒クランクロッド72は、針棒71と天秤機構60の天秤クランク62に接続する。針棒駆動機構70は、主軸41の回転に伴う駆動力を針棒クランクロッド72に伝達する。針棒クランクロッド72は、天秤61と連動して駆動し、針棒71を上下動する。
下軸21は、ベッド部2内を前後方向に延び、右端にプーリ22を備える。主軸41は、プーリ22に対応する位置にプーリ42を備える。プーリ42とプーリ22は、タイミングベルト31を介して連結する。ミシンモータ32は、主軸41を回転し、且つタイミングベルト31を介して下軸21を正面視時計回りに回転する。
布送り装置50は、送り板51、駆動機構52、布押え53、押え腕54、パルスモータ55等を備える。送り板51は前後方向に長い平面視矩形枠状の板である。送り板51はベッド部2の上面に摺動可能に配置し、駆動機構52に連結する。布押え53は、送り板51の上方に配置する。押え腕54は、前端部に布押え53を固定し、後端部を駆動機構52に連結する。布押え53は、送り板51上面に布を載置した状態で下方に移動し、送り板51との間に布を挟持する。駆動機構52はベッド部2の内部に設け、パルスモータ55を駆動源として布押え53と送り板51を前後方向に移動する。
釜機構は、下軸21の前端部に接続する。釜機構は垂直釜(図示略)を備え、下軸21に従動して垂直釜を回転する。垂直釜は、ボビンケース(図示略)を装着する。ボビンケースは、下糸を巻いたボビン(図示略)を収容する。ベッド部2は、上部に針板(図示略)を設ける。垂直釜は、針板の下方に位置する。針棒71は、針板の上方に位置する。針棒71が下降した時、縫針の下端は、針板に開口する針穴(図示略)を通過して垂直釜の上部に到達する。垂直釜は針棒71と協働し、縫針が保持する上糸にボビンケースから引出した下糸を絡める。天秤61は、下糸に絡んだ上糸を針板上に引き上げる。ミシン1は、布押え53と送り板51との間に挟んだ布を移動しながら縫製し、布Wに穴かがり縫目P(図2参照)を形成する。
図2、図3を参照し、布切断装置100を説明する。布切断装置100は、穴かがり縫目Pの中央部を切断刃170で切断し、直線状のボタン穴H(図5参照)を形成する装置である。布切断装置100は先端部5に設ける。布切断装置100は、パルスモータ110、回転腕120、連結腕130、案内部材140、作動軸150、保持部材160、切断刃170を備える。
パルスモータ110は布切断装置100の駆動源であり、アーム部4の上部にてミシン1の機枠に固定部材115を介して固定する。固定部材115は水平方向に延びる部分116と、其の前端部から下方に延びる部分117とを有し、部分116をミシン1の機枠に固定し、部分117の後側にパルスモータ110を固定する。パルスモータ110の出力軸111は前方へ向けて延び、固定部材115よりも前側で回転腕120に接続する。回転腕120は、基部121、偏心部122、係合ピン123を備える。基部121は、回転腕120をパルスモータ110の出力軸111に固定する部位である。出力軸111は、基部121に止めネジで固定する。偏心部122は、出力軸111の軸心に対して径方向に延びる部位である。係合ピン123は偏心部122に設け、前方へ向けて偏心部122から突出する円柱状のピンである。パルスモータ110の出力軸111が回動すると、係合ピン123は、出力軸111の周囲を公転する。係合ピン123は、連結腕130の係合溝135に係合し、連結腕130を介して作動軸150を上下動する。係合ピン123と係合溝135は、駆動力の方向を変換して伝達する変換機構180を構成する。
連結腕130は、上下方向及び前後方向に延び、回転腕120と作動軸150とを連結する。連結腕130は、下端部131、本体部132、軸固定部133、駒保持部134、係合溝135を備える。連結腕130は、下端部131の前端に軸固定部133を備え、後端に駒保持部134を備える。軸固定部133は、作動軸150をネジ139で固定する部位であり、上下方向に貫通する軸穴を有する。駒保持部134は連結腕130を上下方向に案内する案内溝143に係合する案内駒144を組み付ける部位である。本体部132は、下端部131から後方斜め上方へ向けて延び、上端に係合溝135を備える。係合溝135は、背板136、上板137、下板138を備える。背板136は左右方向に延び、本体部132の上端に接続する。上板137は背板136の上辺から後方へ向けて水平に突出する。下板138は背板136の下辺から後方へ向けて水平に突出する。上板137及び下板138は左右方向に延び、且つ上下方向に対向し、係合ピン123の外径と略同じ長さ分、互いに離間する。係合ピン123は、係合溝135内で左右方向に移動可能であり、上下方向に移動するときは上板137又は下板138に当接する。故に、係合ピン123と係合溝135とで構成する変換機構180は、パルスモータ110の出力軸111の回転に伴い生ずる回転駆動力の上下方向成分を連結腕130に伝達し、水平方向成分を伝達しない。
案内部材140は、連結腕130の上下方向への移動を案内する。案内部材140は、固定部141と案内部142とを有し、固定部141と案内部142とが略直角に屈曲する板状を呈する。固定部141は、4つのネジ146でミシン1の機枠に案内部材140を固定する部位である。案内部142は、固定部141の後端から右方に延び、前方を向く面に案内溝143を形成する。案内溝143は上下方向に延びる。案内溝143には略立方体状で溝内を摺動する案内駒144が係合する。案内駒144は、前方に突出するピン145を備える。ピン145は、連結腕130の駒保持部134に組み付ける。ピン145は、連結腕130と案内部材140との前後方向の位置ずれと、案内溝143に対する案内駒144の傾きを吸収し、案内溝143内における案内駒144の円滑な移動を確保する。
作動軸150は、上下方向に延びる円柱状の金属棒である。作動軸150は、先端部5内で主軸41の左方、且つ針棒71の後方に配置する。作動軸150の中間部は、連結腕130の軸固定部133にネジ139で固定する。作動軸150の下部は、支持筒151に挿通する。支持筒151は、ミシン1の機枠に固定する。支持筒151は、作動軸150の下部を支持し、作動軸150の上下方向への移動を案内する。作動軸150の下端部は、先端部5の下側から露出し、下方へ延びる。作動軸150は、下端に保持部材160を固定する。
保持部材160は、前方に延び、屈曲して右方へ延びる板状の部材であり、左後部にて作動軸150の下端に接続する。保持部材160は、針棒71の左斜め後方にて上下動する作動軸150の動力を、針棒71の後側に配置する切断刃170に伝達するために設ける。保持部材160は、右前下部にホルダ161を備える。ホルダ161は、下方且つ前方へ延びる。切断刃170は、刃先を下方へ向け、ネジ162でホルダ161の下端に固定する。切断刃170は、刃が前後方向に延び、切っ先を後側に配置する。切断刃170は、縫針の後方に位置する。
図2〜図5を参照し、布切断装置100の動作を説明する。布切断装置100の非作動時、パルスモータ110は、回転腕120の係合ピン123が出力軸111の上方に位置する状態で、出力軸111を励磁状態で停止する。ミシン1は、穴かがり縫目Pを縫製すると、穴かがり縫目Pの中央部が切断刃170の直下に位置するように、布送り装置50を駆動して布Wを移動する。ミシン1は、布切断装置100の作動時、パルスモータ110を駆動し、出力軸111を、例えば正面視反時計回りに360度回転する。図4では、非作動時の回転腕120と係合溝135を実線で示す。
図4に示すように、出力軸111が、非作動時の初期位置を0度として反時計回りに0度から90度に回転する場合、係合ピン123は、矢印R1で示すように、出力軸111の上方から左方へ円弧状に回転する。出力軸111の回転によって係合ピン123が移動する方向は、左方を向く方向成分と、下方を向く方向成分を有する。係合ピン123は、外周面の下部で係合溝135の下板138を下方へ押圧しながら、係合溝135内を左方へ移動し、係合溝135とは水平方向に当接しない(図4の一点鎖線参照)。故に、変換機構180は、パルスモータ110の駆動によって発生する駆動力の方向成分のうち、左方を向く方向成分を伝達しない。係合溝135は、係合ピン123から下方へ向けた押圧力を受け、矢印M1で示すように連結腕130を下方へ移動する。変換機構180は、駆動力の方向成分のうち、下方を向く方向成分を伝達する。案内部材140の案内溝143は、連結腕130の駒保持部134に組み付けた案内駒144の下方への移動を案内する。変換機構180が駆動力の水平方向成分を伝達しないので、案内駒144は、案内溝143に対して水平方向の押圧力を付与しない。連結腕130を介して作動軸150が下方へ移動すると、切断刃170は下降し、布Wに形成した穴かがり縫目Pの中央部へ向けて近づく。
出力軸111が、反時計回りに90度から180度に回転する場合、係合ピン123は、矢印R2で示すように、出力軸111の左方から下方へ円弧状に回転する。出力軸111の回転によって係合ピン123が移動する方向は、右方を向く方向成分と、下方を向く方向成分を有する。係合ピン123は、外周面の下部で係合溝135の下板138を下方へ押圧しながら、係合溝135内を右方へ移動し、係合溝135とは水平方向に当接しない(図4の二点鎖線参照)。故に、変換機構180は、パルスモータ110の駆動によって発生する駆動力の方向成分のうち、右方を向く方向成分を伝達しない。係合溝135は、係合ピン123から下方へ向けた押圧力を受け、矢印M2で示すように連結腕130を更に下方へ移動する。変換機構180は、駆動力の方向成分のうち、下方を向く方向成分を伝達する。変換機構180が駆動力の水平方向成分を伝達しないので、連結腕130の案内駒144は、案内部材140の案内溝143に対して水平方向の押圧力を付与しない。連結腕130を介して作動軸150が下方へ移動すると、図5に示すように、切断刃170は更に下降し、布Wに形成した穴かがり縫目Pの中央部にて布Wを切断し、布Wにボタン穴Hを形成する。
図4に示すように、出力軸111が、反時計回りに180度から270度に回転する場合、係合ピン123は、矢印R3で示すように、出力軸111の下方から右方へ円弧状に回転する。出力軸111の回転によって係合ピン123が移動する方向は、右方を向く方向成分と、上方を向く方向成分を有する。係合ピン123は、外周面の上部で係合溝135の上板137を上方へ押圧しながら、係合溝135内を右方へ移動し、係合溝135とは水平方向に当接しない(図4の一点鎖線参照)。故に、変換機構180は、パルスモータ110の駆動によって発生する駆動力の方向成分のうち、右方を向く方向成分を伝達しない。係合溝135は、係合ピン123から上方へ向けた押圧力を受け、矢印M3で示すように連結腕130を上方へ移動する。変換機構180は、駆動力の方向成分のうち、上方を向く方向成分を伝達する。変換機構180が駆動力の水平方向成分を伝達しないので、連結腕130の案内駒144は、案内部材140の案内溝143に対して水平方向の押圧力を付与しない。連結腕130を介して作動軸150が上方へ移動すると、切断刃170は上昇し、布Wの上方へ移動する。
出力軸111が、反時計回りに270度から360度に回転する場合、係合ピン123は、矢印R4で示すように、出力軸111の右方から上方へ円弧状に回転する。出力軸111の回転によって係合ピン123が移動する方向は、左方を向く方向成分と、上方を向く方向成分を有する。係合ピン123は、外周面の上部で係合溝135の上板137を上方へ押圧しながら、係合溝135内を左方へ移動し、係合溝135とは水平方向に当接しない(図4の実線参照)。故に、変換機構180は、パルスモータ110の駆動によって発生する駆動力の方向成分のうち、左方を向く方向成分を伝達しない。係合溝135は、係合ピン123から上方へ向けた押圧力を受け、矢印M4で示すように更に上方へ移動する。変換機構180は、駆動力の方向成分のうち、上方を向く方向成分を伝達する。変換機構180が駆動力の水平方向成分を伝達しないので、連結腕130の案内駒144は、案内部材140の案内溝143に対して水平方向の押圧力を付与しない。連結腕130を介して作動軸150が上方へ移動すると、切断刃170は更に上昇し、非作動時の初期位置へ移動する。パルスモータ110は、出力軸111を励磁状態で停止する。
以上説明したように、パルスモータ110の出力軸111の回転に伴い発生する駆動力の方向は、上下方向及び水平方向の成分を有する。変換機構180を構成する係合溝135は、水平方向に延びるので、変換機構180を構成する係合ピン123とは上下方向に当接するが、水平方向には接触しない。故に変換機構180は、駆動力の上下方向成分のみを伝達し、水平方向成分を伝達しない。よって連結腕130は水平方向に移動せず、連結腕130の駒保持部134を上下方向に案内する案内溝143に対しても水平方向の抗力を生じない。故に布切断装置100は、案内溝143の摩耗、変形等を防止し、長期間使用しても作動軸150に水平方向のがたつきを生じにくい。よって布切断装置100は、切断刃170による布Wの安定した切断状態を長期に亘って維持することができる。
回転腕120の偏心部122は、パルスモータ110の出力軸111と共に回転する。係合ピン123は、出力軸111の周囲を公転し、係合溝135に対して上下方向において当接する。係合ピン123は、公転によって係合溝135との当接位置が変化するが、偏心部122から突出する形態であるので、係合溝135に対して上下方向に当接する状態を維持することができる。変換機構180は、駆動力の上下方向成分については、係合ピン123が係合溝135に対して上下方向に当接することで伝達し、水平方向成分については、係合ピン123が係合溝135に対して水平方向へ移動し、当接しないことで伝達しない。故に布切断装置100は、案内溝143の摩耗、変形等を防止することができる。
係合ピン123は、出力軸111と平行に偏心部122から突出することで、係合溝135の上板137、下板138の面に対して平行となる。故に係合ピン123は、突出元から先端に至るまでの位置で係合溝135と当接することができ、駆動力を効率よく係合溝135に伝達することができる。
連結腕130は、作動軸150に接続する軸固定部133を、下端部131の前端に設けた。案内部材140の案内溝143に係合する案内駒144を組み付ける駒保持部134は、軸固定部133とは反対側となる下端部131の後端に設けた。この構成により、連結腕130は、作動軸150に近付けて配置することができるので、パルスモータ110の駆動に依る駆動力を作動軸150に効率よく伝達できる。
本発明は、上記実施形態の他に種々の変更が可能である。保持部材160は、前方に延び、屈曲して右方へ延びるが、保持部材160が延びる方向は、ミシン1の先端部5内における作動軸150の配置位置に応じて適宜設定してもよい。保持部材160がなく、作動軸150の下端にホルダ161を介して切断刃170を装着してもよい。連結腕130の本体部132は斜め方向に延びるが、垂直方向あるいは水平方向に延びてもよい。係合ピン123は、回転腕120の偏心部122に対し、回転可能に設けてもよいし、回転不可能に設けてもよい。連結腕130は、案内溝143に案内駒144を介して係合したが、案内駒144がなく、例えば駒保持部134にピンを固定し、ピンを案内溝143に係合してもよい。
図6に示す布切断装置200は、回転腕220の係合ピン223の先端部に角駒225を接続した例である。なお、円U1は、II−II線で矢視方向に見た変換機構280を示す。回転腕220は、偏心部222、係合ピン223、角駒225を備える。偏心部222は、上記実施形態の偏心部122と略同一の構成である。角駒225は係合ピン223の先端部を挿入する穴部226を有し、止めネジで係合ピン223に固定する。係合ピン223の後端部は偏心部222に設けた穴部224に挿入し、回転腕220に対し回転可能である。角駒225は、連結腕230の係合溝235に係合し、左右方向に摺動可能である。連結腕230は、上記実施形態の連結腕130と略同一の構成である。角駒225と係合溝235は、駆動力の方向を変換して伝達する変換機構280を構成する。上記実施形態のように、係合ピン123が係合溝135に線で当接する場合と比べ、角駒225は、係合溝235に対して面で当接し、係合溝235に接する面積を大きくできる。故に、本変形例に係る係合ピン223は、駆動力を、より効率よく係合溝235に伝達することができる。
図7に示す布切断装置300は、係合ピン323の周囲に係合ピン323に筒状のコロ部材325を配置した例である。なお、円U2は、III−III線で矢視方向に見た変換機構380を示す。回転腕320は、偏心部322、係合ピン323、コロ部材325を備える。偏心部322は、上記実施形態の偏心部122と略同一の構成である。係合ピン323は、コロ部材325に挿通し、後端部を回転腕320の偏心部322に設けた穴部324に挿入する。コロ部材325は、係合ピン323に対して回転可能である。係合ピン323は、コロ部材325を介して連結腕330の係合溝335に係合する。係合ピン323が左右方向へ移動するとき、コロ部材325が回転することで、係合ピン323が係合溝335に対して摺動しない。連結腕330は、上記実施形態の連結腕130と略同一の構成である。コロ部材325と係合溝335は、駆動力の方向を変換して伝達する変換機構380を構成する。上記実施形態のように、係合ピン123が係合溝135に対して摺動する場合と比べ、本変形例に係る係合ピン323の摩耗を抑制することができるので、係合ピン323は長期に亘り、駆動力を効率よく係合溝335に伝達することができる。
図8に示す布切断装置400は、上記実施形態の回転腕120の代わりに偏心輪420を用いた例である。なお、円U3は、IV−IV線で矢視方向に見た変換機構480を示す。偏心輪420は、偏心輪420の軸心Q1が出力軸111の軸心Q2に対して偏心するようにパルスモータ110の出力軸111と接続する。偏心輪420は、外周面421が係合溝435に当接する。偏心輪420は、パルスモータ110の出力軸111と共に回転する。偏心輪420と係合溝435は、駆動力の方向を変換して伝達する変換機構480を構成する。連結腕430は、係合溝135に替えて係合溝435を備える以外は、上記実施形態の連結腕130と略同一の構成である。変換機構480は、駆動力の上下方向成分については、外周面421が係合溝435に対して上下方向に当接することで伝達し、水平方向成分については、外周面421が係合溝435に対して水平方向には当接しないことで伝達しない。故に布切断装置400は、案内溝143の摩耗、変形等を防止することができる。また、この構成により、変換機構480は、上記実施形態の偏心部122を、偏心輪420だけからなる、より簡易な構成とすることができる。
図9に示す布切断装置500は、変換機構580を作動軸150の上方に設けた例である。連結腕530は、下端部531、本体部532、軸固定部533、駒保持部534、係合溝535を備える。連結腕530は、本体部532を上下方向に沿って配置し、上端に係合溝535を設け、下端部531の下部に軸固定部533を設け、下端部531の後部に駒保持部534を設ける。変換機構580の構成は、係合溝135に替えて係合溝535を備える以外は、上記実施形態の変換機構180と同様である。回転腕120は、回転腕220又は回転腕320でもよい。変換機構580を作動軸150の上方に設けることで、布切断装置500は、パルスモータ110を前後方向において作動軸150に近づけて配置できるので、より小型化を図ることができる。
図10に示す布切断装置600は、変換機構680の係合溝625を回転腕620の偏心部622に設け、係合溝625に係合する係合突起636が突出する係合基部635を、連結腕630の上端に設けた例である。なお、円U4は、V−V線で矢視方向に見た変換機構680を示す。回転腕620は、偏心部622、ピン623、係合溝625を備える。偏心部622は、上記実施形態の偏心部122と略同一の構成である。係合溝625は、背板626、上板627、下板628を備える。背板626は左右方向に延び、前後方向に延びるピン623の先端部に固定する。ピン623の後端部は偏心部622に設けた穴部624に挿入し、回転腕620に対し回転可能である。上板627は背板626の上辺から前方へ向けて水平に突出する。下板628は背板626の下辺から前方へ向けて水平に突出する。上板627及び下板628は左右方向に延び、且つ上下方向に対向し、係合基部635に設けた係合突起636の上下方向の幅と略同じ大きさ分、互いに離間する。連結腕630は、係合溝135に替えて係合基部635を備える以外は、上記実施形態の連結腕130と略同一の構成である。係合基部635は、連結腕630の上端にて略直方体状を呈する。係合突起636は、係合基部635の後面において左右方向に延び、且つ後方へ突出する。係合溝625は、係合突起636に係合し、左右方向に摺動可能である。
偏心部622は、パルスモータ110の出力軸111と共に回転する。係合溝625は、出力軸111の周囲を公転する。係合突起636は係合溝625と平行に延び、係合溝625に対して上下方向において当接する。係合溝625は、回転可能であるので、出力軸111の周囲を公転しても、係合突起636が係合溝625の向きを矯正することで、溝を水平方向に維持することができる。よって変換機構680は、駆動力の上下方向成分については、係合溝625が係合突起636に対して上下方向に当接することで伝達し、水平方向成分については、係合溝625が係合突起636に対して水平方向へ移動することで伝達しない。故に、布切断装置600は、案内溝143の摩耗、変形等を防止することができる。
図11に示す布切断装置700は、案内部材740の案内溝743を、連結腕730の前側に配置した例である。案内部材740は、ミシン1の機枠に固定する。連結腕730の下端部731は、軸固定部733と駒保持部734を共に前端に設ける。軸固定部733は、作動軸150を固定する部位である。駒保持部734は、案内部材740の案内溝743に係合する案内駒744を組み付ける部位である。案内駒744は、上記実施形態の案内駒144と略同一の構成である。上記実施形態の駒保持部134は、連結腕130の下端部131において軸固定部133と反対側となる後端に設けた。これに対し、本変形例に係る駒保持部734は、連結腕730の下端部731において軸固定部733と同じ側となる前端に設ける。なお、変換機構780の構成は、上記実施形態の変換機構180と同様であってもよい。回転腕120は、回転腕220又は回転腕320でもよい。変換機構780が駆動力の上下方向成分を伝達し、水平方向成分を伝達しないので、駒保持部734を軸固定部733と同じ側に設けても、布切断装置700は、案内溝743の摩耗、変形等を防止することができる。
図12に示す布切断装置800は、案内部材140に加え、連結腕830の上部にも、連結腕830の上下動を案内する案内部材890を設けた例である。案内部材890は、固定部材815に固定する。固定部材815は水平方向に延びる部分816と、其の前端部から下方に延びる部分817と、部分817の左端部から前方に延びる部分818を有する。固定部材815は、部分816をミシン1の機枠に固定し、部分817の後側にパルスモータ110を固定し、部分818に案内部材890を固定する。連結腕830は、上端に、係合溝835と、駒保持部839を設ける。係合溝835は、上記実施形態の係合溝135と略同一の構成である。駒保持部839は、案内部材890の案内溝893に係合する案内駒894を組み付ける部位である。駒保持部839は、係合溝835の上部左端に設け、案内駒894は、駒保持部839の左方に設ける。案内溝893は、連結腕830の左方に配置し、上下方向に延びる。なお、変換機構880の構成は、上記実施形態の係合溝135に替えて係合溝835を備える以外は、上記実施形態の変換機構180と同様である。回転腕120は、回転腕220又は回転腕320でもよい。
切断刃170は、保持部材160によって、作動軸150の下端部の位置よりも右側に位置する。布Wの切断時に切断刃170が布Wに当接し、連結腕830が更に作動軸150を下方へ移動させるとき、作動軸150は、切断刃170を支点とし、左側へ傾く作用を受ける。連結腕830の上端において、左側に設けた案内溝893は、作動軸150が傾く側に位置する。故に案内溝893は、作動軸150への作用に抗して連結腕830の上端部側で作動軸150の傾きを抑制することができるので、切断刃170に水平方向への応力がかからない。
上記実施形態及び変形例において、パルスモータ110は、本発明の「モータ」に相当する。連結腕130、230、430、630、830は、本発明の「腕部」に相当する。布Wは、本発明の「被切断布」に相当する。保持部材160は、本発明の「保持部」に相当する。係合溝135、625は、本発明の「溝部」に相当する。係合ピン123、係合突起636は、本発明の「係合部」に相当する。案内溝143は、本発明の「他端案内部」に相当する。案内溝893は、本発明の「一端案内部」に相当する。穴かがり縫目Pは、本発明の「縫目」に相当する。ボタン穴Hは、本発明の「切断穴」に相当する。
1 ミシン
50 布送り装置
71 針棒
100,200,400,600,800 布切断装置
110 パルスモータ
111 出力軸
122 偏心部
123 係合ピン
130 連結腕
135,625 係合溝
143,893 案内溝
150 作動軸
160 保持部材
170 切断刃
180 変換機構
225 角駒
420 偏心輪
636 係合突起
H ボタン穴
P 穴かがり縫目
W 布

Claims (9)

  1. 駆動源であるモータと、
    前記モータの出力軸に接続し、前記出力軸の軸心に対して偏心する偏心部と、
    一端部が前記偏心部に連結し、前記モータの駆動力を伝達する腕部と、
    前記腕部の他端部に接続し、被切断布を切断するための切断刃を作動する作動軸と、
    前記作動軸の下端部に設け、前記切断刃を保持する保持部と
    を備える布切断装置において、
    前記偏心部と前記腕部の前記一端部との間で前記モータの前記出力軸の回動を前記作動軸の上下動に変換する変換機構を備え、
    前記変換機構は、
    水平方向に延びる溝部と、
    前記溝部に係合する係合部と、
    前記腕部の前記他端部を上下方向に案内する他端案内部と
    を備え、
    前記溝部と前記係合部のうちの一方は前記偏心部に設け、他方は前記腕部に設けたこと
    を特徴とする布切断装置。
  2. 前記溝部は、前記腕部の前記一端部に設け、
    前記係合部は、前記偏心部において前記出力軸の軸心に対して偏心した位置に設け、前記溝部に対して突出すること
    を特徴とする請求項1に記載の布切断装置。
  3. 前記係合部は、前記偏心部において、前記出力軸の軸心から偏心した位置にて、前記出力軸と平行に突出すること
    を特徴とする請求項2に記載の布切断装置。
  4. 前記係合部は、前記偏心部に対して回転可能であり、前記溝部の溝内を水平方向に移動し、前記係合部と前記溝部との間で上下方向に動力を伝達する角駒を備えたこと
    を特徴とする請求項2又は3に記載の布切断装置。
  5. 前記偏心部は、前記モータの前記出力軸に固定した偏心輪であり、
    前記溝部は前記腕部の前記一端部に設け、前記係合部は前記偏心輪であること
    を特徴とする請求項1に記載の布切断装置。
  6. 前記溝部は、前記偏心部において前記出力軸の軸心に対して偏心した位置に設け、
    前記係合部は、前記腕部の前記一端部に設け、前記溝部に対して突出し、前記溝部と平行に延びること
    を特徴とする請求項1に記載の布切断装置。
  7. 前記他端案内部は、前記腕部の前記他端部において、前記作動軸との接続部分とは反対側に設けたこと
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の布切断装置。
  8. 前記腕部の前記一端部を前記上下方向に案内する一端案内部を備え、
    前記保持部は、前記作動軸の前記下端部の位置よりも水平方向の一方側の位置で前記切断刃を保持し、
    前記一端案内部は、前記一端部において、水平方向の他方側に設けたこと
    を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の布切断装置。
  9. 被切断布を水平方向に送る布送り装置と、
    下端に縫針を装着し、上下動可能な針棒と、
    請求項1から8のいずれかに記載の布切断装置と
    を備え、
    前記針棒の上下動にあわせて前記布送り装置が送る前記被切断布に縫目を縫製し、且つ前記布切断装置が駆動する前記切断刃で前記被切断布を切断し、前記縫目に応じた切断穴を形成することを特徴とするミシン。
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