JP2006263170A - 刺繍ミシンの刺繍押え - Google Patents

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Abstract

【課題】押え上げ操作レバーの操作により押え棒を上昇させたとき、布押え部の上昇ストロークを拡大できる機構を組み込んだ刺繍ミシンの刺繍押えを提供することである。
【解決手段】押え棒4を昇降させるための押え上げ操作レバー14の手動操作により、押え棒4を上昇させたとき、押え上動用回動レバー31の当接部32がミシン機枠と当接することで、布押え部12aを有する押え足部材16をホルダ部材15に対して相対的に上昇させる押え上動機構17を備えた。
【選択図】図4−4

Description

本発明は、刺繍ミシンの押え棒の下端部に装着され、針棒の上下運動により加工布を間欠的に押える刺繍ミシンの刺繍押えに関し、押え上げ操作レバーの操作により押え棒を上昇させたときの布押え部の上昇ストロークを拡大可能にしたものに関する。
従来、針棒の上下動と同期して間欠的に加工布を押えるように構成された刺繍押えが実用に供されてきた。
例えば、特許文献1に記載されたダーニング押え(本願の刺繍押えに相当)は、ミシン機枠に昇降可能に支持された押え棒の下端部に固定される取付け体と、前記取付け体に摺動可能に支持される摺動軸と、前記摺動軸を下方に付勢する圧縮ばねと、前記摺動軸の下端部に固着され加工布を押える布押え部を有する布押え足とを備えており、針棒の下端部に装着された縫針が加工布に貫通している間は布押え部が加工布を押圧し、針棒が上昇して縫針が加工布より抜けると、布押え部も上昇して加工布への押圧が解除されるように構成されている。
実公昭62−32549号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のダーニング押えは、押え上げレバーを操作して押え棒を上昇位置に切換えても、前記布押え部の上昇位置は、刺繍縫製に供する加工布を保持する刺繍枠の高さよりも低い位置なので、刺繍枠の交換の際には、布押え部を手動で持ち上げながら刺繍枠を交換する必要があった。
また、刺繍枠は、一般的に、種々な大きさの刺繍模様に対応して大きさの異なる複数の刺繍枠が用意されている。しかし、刺繍ミシンの刺繍装置に刺繍枠の大きさを判別する機能が無い場合には、縫製作業者が、誤って刺繍枠内に縫製出来ない大きさの刺繍模様を選択操作し、その刺繍模様の大きさや縫製位置を確認するために、事前に刺繍枠のみを移動させる確認操作を行ってしまうことも考えられる。このような場合には、押え棒が上昇位置にあっても、布押え部に刺繍枠が衝突してしまう問題がある。
本発明の目的は、押え上げ操作レバーの操作により押え棒を上昇させたとき、布押え部の上昇ストロークを拡大できる機構を組み込んだ刺繍ミシンの刺繍押えを提供することである。
請求項1の刺繍ミシンの刺繍押えは、刺繍ミシンの押え棒の下端部に装着されるホルダ部材と、ホルダ部材に昇降可能に支持され下端部に布押え部を有する押え足部材と、ホルダ部材に対して押え足部材を常に下方へ弾性付勢する付勢部材とを備え、針棒の上下運動により布押え部が間欠的に加工布を押える刺繍押えにおいて、押え棒を昇降させるための押え上げ操作レバーの操作により押え棒を上昇させたとき、ミシン機枠に当接してホルダ部材に対して相対的に押え足部材を上昇させる押え上動機構を備えたものである。
この刺繍押えにおいては、押え上げ操作レバーの操作により押え棒を上昇位置へ上昇させたとき、押え上動機構がミシン機枠に当接して、ホルダ部材に対して相対的に押え足部材を上昇させ、布押え部の上昇量が拡大される。
請求項2の刺繍ミシンの刺繍押えは、請求項1の発明において、押え上動機構が、ホルダ部材に回動自在に枢着された押え上動用回動レバーを有するものである。
請求項3の刺繍ミシンの刺繍押えは、請求項2の発明において、押え上動用回動レバーは、ホルダ部材より上方へ突出してミシン機枠に当接可能な当接部を有するものである。
請求項4の刺繍ミシンの刺繍押えは、請求項2又は3の発明において、押え上動用回動レバーは、ホルダ部材に対して前記押え足部材を手動操作により上昇させる押動操作部を有するものである。
請求項5の刺繍ミシンの刺繍押えは、請求項1〜4の何れかの発明において、布押え部を付勢部材の付勢力によりホルダ部材に対して下方に位置する下降位置から針棒の下降移動により更に下方に移動可能とする可動機構と、布押え部を針棒の上昇移動により下降位置に復帰させる為の弾性部材とを備えたものである。
請求項1の発明によれば、押え上げ操作レバーを手動操作して押え棒を上昇させたとき、ミシン機枠に当接してホルダ部材に対して相対的に押え足部材を上昇させる押え上動機構を設けたので、押え棒を上昇位置に切換えたときの布押え部の高さ位置を高くすることができ、つまり、布押え部の上昇量を拡大することができるから、刺繍枠の交換時に布押え部と刺繍枠との接触や干渉が生じず、刺繍枠の着脱作業を容易に能率的に行うことができ、刺繍縫製の作業能率を高めることができる。
請求項2の発明によれば、押え上動機構が、ホルダ部材に回動自在に枢着された押え上動用回動レバーを有するので、押え上動機構の構成を簡単化することができる。
請求項3の発明によれば、押え上動用回動レバーは、前記ホルダ部材より上方へ突出してミシン機枠に当接可能な当接部を有するので、押え棒の上昇時に当接部をミシン機枠に確実に当接させることができる。
請求項4の発明によれば、押え上動用回動レバーは、前記ホルダ部材に対して前記押え足部材を手動操作により上昇させる押動操作部を有するので、押え棒に刺繍押えを装着する際、押動操作部を手で押すことにより当接部がミシン機枠に当たらないように当接部を下側に下げることができるので装着作業が容易にできる。
請求項5の発明によれば、布押え部を付勢部材の付勢力によりホルダ部材に対して下方に位置する下降位置から前記針棒の下降移動により更に下方に移動可能とする可動機構と、布押え部を前記針棒の上昇移動により前記下降位置に復帰させる為の弾性部材とを備えたので、押え上げレバーを上昇させて刺繍押えを上昇位置にした状態で、縫製作業者が手動操作でミシンを回転させることができるハンドプーリを回して針棒を下げた場合に、針棒の下端部に固定され縫針を装着するための針抱きやその針抱きの下部に固定される針棒糸案内が、布押え部に衝突して布押え部が下方に押される場合においても、布押え部は更に下方に移動するので、布押え部、針抱き又は針棒糸案内の衝突による変形や破損を防止することができる。
本発明に係る刺繍ミシンの刺繍押えは、刺繍ミシンの押え棒の下端部に装着されるホルダ部材と、前記ホルダ部材に昇降可能に支持され下端部に布押え部を有する押え足部材と、前記ホルダ部材に対して前記押え足部材を常に下方へ弾性付勢する付勢部材とを備え、針棒の上下運動により前記布押え部が間欠的に加工布を押えるものを対象として、特に押え棒を昇降させるための押え上げ操作レバーの操作により前記押え棒を上昇させたとき、ミシン機枠に当接して前記ホルダ部材に対して相対的に押え足部材を上昇させる押え上動機構を備えている。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
先ず、図1に示すように、刺繍縫製可能なミシンMについて簡単に説明する。
このミシンMは、通常の縫製が可能であるとともに、刺繍枠移送装置6を装着した状態では刺繍枠を用いて刺繍縫製が可能ある。このミシンは、ベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2の上端からベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3を有する。このミシンMでは、ベッド部1の左端側部分には、刺繍対象の加工布を保持する刺繍枠5を直交2方向へ移動駆動する刺繍枠移送装置6が着脱可能に装着されている。図2に示すように、刺繍枠移送装置6は、刺繍データに基づいて駆動制御され、刺繍枠5をX方向(左右方向)とY方向(前後方向)に夫々独立に駆動する。刺繍枠移送装置6には、加工布Wを保持する布保持部の大きさや形状が異なる複数種類の刺繍枠が選択的に着脱可能である。
図1に示すように、脚柱部2の前面には操作パネル7が設けられ、アーム部3には、ミシンモータで回転駆動される左右方向に延びる主軸(図示略)と、主軸を手動操作で回転可能なハンドプーリ8と、下端に縫針9が取り付けられた針棒10を上下動させる針棒駆動機構(図示略)と、天秤を針棒10の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)とが設けられている。アーム部3の前面側には、縫製の開始及び停止の操作のための縫製開始・停止スイッチ11が設けられている。ベッド部1には、ミシンモータの駆動力で駆動される糸捕捉用の釜および送り歯を駆動する布送り機構(図示略)とが設けられている。以上の諸機構は、通常のミシンのものと同様であるので詳しい説明は省略する。なお、以下の説明において、図1や図2における前後左右を前後左右と定義して説明する。
押え棒4は、アーム部3の頭部のミシン機枠に昇降可能に支持され、アーム部3の頭部下方に配設された押え上げ操作レバー14を昇降操作することで、押え棒4を上昇位置と下降位置とに亙って切換えることができる。押え棒4の下端部には、針棒10の上下運動によりその上下運動に同期して加工布Wを間欠的に押える刺繍押え13が締めネジ42で固定されている。
次に、刺繍押え13について説明する。
図3−1〜図4−5に示すように、刺繍押え13は、押え棒4の下端部に着脱可能に固定されるホルダ部材15と、ホルダ部材15に昇降可能に支持された押え足部材16と、ホルダ部材15に対して押え足部材16を常に下方へ弾性付勢する付勢部材29と、押え上げ操作レバー14により押え棒4を上昇位置へ切換える際に、ホルダ部材15に対して相対的に押え足部材16を上昇させる押え上動機構17と、針棒10の下降移動により押え足部材16を更に下方へ移動可能とする可動機構18を備えている。
次に、ホルダ部材15について説明する。
図3−1〜図3−5に示すように、ホルダ部材15は、押え棒4の下端部の左側部に固定される取付け部19と、正面手前側に位置するホルダ本体板部20と、押え足部材を昇降可能に支持する支持部21a,21bと、ホルダ本体板部20の右端部から後方へ直角状に折り曲げられて上方へ延びる右側板部20aを備えている。
取付け部19は平面視にてほぼコ字状に形成され、押え棒4の下端部の左側部に着脱自在に締めネジ42にて固定される。ホルダ本体板部20は、取付け部19の前端に一体に形成されて、右方かつ斜め上方へ延びている。ホルダ本体板部20の下部には、上下方向向きのスリット39が形成され、ホルダ本体板部20の下端部及び上端部には、上下1対の支持部21a,21bが後方へ直角に折り曲げて形成されている。この上下1対の支持部21a,21bには、押え足部材16の一部をなす支持軸22が貫通して上下摺動自在に支持されている。ホルダ部材15の右側板部20aは斜め後上方へ延びている。
次に、押え足部材16について説明する。
押え足部材16は、前記の支持軸22と、布押え部12aを下端部に有する側面視にてクランク状の押え部材12と、支持軸22に支持された補助部材23とを有する。押え部材12の段上がりした後端部は支持軸22の下端部に固定されている。押え部材12の前端の下端部には布押え部12aが形成され、この布押え部12aには、縫針9が挿通する針孔24が形成されている。
補助部材23は、前面板部23aと、この前面板部23aの右端から後方へ直角状に折り曲げられた右側板部23bとを一体形成したものである。前面板部23aには、スリット39の前側に重なる上下方向向きのスリット26が形成されている。右側板部23bの上端部及び下端部には、上下1対の水平な支持片部27a,27bが左方へ直角に折り曲げて形成されている。支持片部27a,27bには支持軸22が挿通可能な穴が夫々形成され、支持片部27aは支持部21aの上側に緩衝用のOリング28を挟んで重ねた状態に配置され、支持片部27bは上下1対の支持部21a,21bの間に配置されている。
支持片部27bよりも下側において、支持軸22の下端から約1/3長さの部位において、支持軸22には水平な規制ピン30が前後方向向きに貫通して固定され、この規制ピン30がスリット39,26に上下摺動自在に貫通し、ホルダ部材15に対して支持軸22と補助部材23とを支持軸22の中心軸回りに回動しないように規制する。従って、押え足部材16も支持軸22の中心軸回りに回動しないように規制される。支持片部27aには、前方へ水平に延びる補助操作部40が形成され、この補助操作部40には軟質樹脂製の細径チューブ41が外嵌固定されている。
付勢部材29は圧縮コイルバネであって、支持部21aの下面と支持片部27bの上面との間の支持軸22に外装され、ホルダ部材15に対して補助部材23を下方に弾性付勢する。その付勢部材29の付勢力により、支持片部27aの下面はOリング28を挟んで支持部21aの上面に当接する状態が保持されている。
弾性部材38は圧縮コイルバネであって、支持軸22の上端部22に固定されたバネ受けリング37の下面と支持片部27aの上面との間の支持軸22に外装され、補助部材23に対して支持軸22を上方に弾性付勢する。その弾性部材38の弾性力によって、支持軸22に固定された規制ピン30は支持片部27bの下面に当接する状態が保持されている。
ホルダ部材15に対し、付勢部材29の付勢力に抗して補助部材23を上昇させると、弾性部材38の弾性力により支持片部27bの下面と規制ピン30とは当接状態を維持しながら支持軸22が上昇する。即ち、補助部材23と押え足部材16とは一体的に上昇する。一方、ホルダ部材15に対し、押え足部材16を下方に押圧する押圧力が作用すると、弾性部材38が圧縮されると共に支持片部27bの下面より規制ピン30が下方に離れ、押え足部材16は下方に移動する。その押圧力が解除されると、弾性部材38の弾性力により、規制ピン30は支持片部27bの下面に当接する状態に復帰する。
次に、押え上動機構17について説明する。
押え上動機構17は、押え上げ操作レバー14を操作して押え棒4を上昇させたとき、ミシン機枠に当接してホルダ部材15に対して相対的に押え足部材16を上昇させるものである。押え上動機構17は、ホルダ部材15の右側板部20aの上端部に左右方向向きの枢支ピン35にて回動自在に枢支された押え上動用回動レバー31を有する。押え上動用回動レバー31は、当接部32と、中段部分の押動出力部34と、押動操作部33とを有する。
当接部32は、押え上動用回動レバー31の上端部分に後上方へ斜めに延びるように形成されて、ホルダ部材15及びその右側板部20aよりも高く突出しており、ミシン機枠に当接可能に形成されている。押動出力部34は、支持片部27aの下面に当接しており、当接部32がミシン機枠に当接し右側面視にて時計回りに回動したときに、支持片部27aを押し上げて、ホルダ部材15に対して相対的に押え足部材16を上昇させる。
押動操作部33は、押え上動用回動レバー31の下半部に形成されて、ホルダ部材15の右側板部20aよりも後方へ突出しており、刺繍押え13を押え棒4に取り付ける際にこの押動操作部33を前方へ押すことで、押え上動用回動レバー31を回動させて、当接部32がミシン機枠と干渉するのを防止する。なお、ホルダ部材15の右側板部20aと押え上動用回動レバー31との間にはガタツキをなくすためのバネ座金25が挟着されている。押え上げ操作レバー14を操作して押え棒4を上昇させたとき、当接部32の上端がミシン機枠に当接する。なお、ホルダ部材15の右側板部20aには、押え上動用回動レバー31の押動出力部34が支持片部27aから離隔する方向へ回動するのを規制する規制凸部36が形成されている。
次に、可動機構18について説明する。
可動機構18は、布押え部12aを弾性部材38の弾性力によりホルダ部材15に対して下方に位置する下降位置から針棒10の下降移動により更に下方に移動可能とするものであり、弾性部材38と支持軸22とにより構成される前記弾性部材38は、布押え部12aを針棒10の上昇移動により下降位置に復帰させる為のものである。
以上説明した刺繍押え13の作用効果について説明する。
先ず、刺繍押え13をミシンMの前面側から押え棒4に取り付ける際、当接部32の上端がミシン機枠と干渉しやすいため、押え上動用回動レバー31の押動操作部33を手で前方へ押動操作して押え上動用回動レバー31を回動させ、当接部32のホルダ部材15から上方への突出量を小さくしてミシン機枠との干渉を回避することで、刺繍押え13を押え棒4に取り付ける作業が容易にできるようになる。
刺繍縫製中における針棒10の上昇により、押え足部材16が上昇した状態を図4−1に示す。この状態から、針棒10の降下により、押え足部材16が降下した下降位置にある状態を図4−2に示す。本実施例の場合、図4−2に示すように、押え足部材16が下降位置にあるとき、布押え部12aの下面は加工布Wの上面に接触せずに僅かな隙間があるように設定されている。これは、布厚が薄い加工布Wに刺繍縫製するような場合において、布押え部12aが加工布Wを挟んでその加工布Wの下側にある針板と衝突する際の衝突音を減少させる目的や、縫針9が加工布Wから抜けた後に、刺繍枠5に保持された加工布Wの移動開始時期を早めることで、刺繍縫製速度を上げるという目的のためである。
このように、布押え部12aは加工布Wを積極的に下方に押圧するのではなく、加工布Wに縫針9が刺さった後、縫針9が上昇して加工布Wから抜けていく際に、布押え部12aが縫針9と共に上昇する加工布Wの上昇を押えるように設定しておけば良い。勿論、従来の刺繍押えのように、布押え部12aが加工布Wを積極的に下方に押圧するように設定しても良い。
次に、刺繍縫製が終了し、刺繍枠5を刺繍枠移送装置6から取り外すために、押え上げ操作レバー14を操作して、押え棒4及び刺繍押え13を上昇させる際の上昇途中の状態を図4−3に示す。ここで、図4−1〜図4−5において、当接部32の上方に示す斜線部はミシン機枠の被当接部位を示したものである。図4−3に示すように、押え棒4及び刺繍押え13を上昇させる際の上昇途中で当接部32がミシン機枠に当接する。その後、更に押え棒4及び刺繍押え13が上昇することにより、図4−4に示すように、ホルダ部材15に対して押え上動用回動レバー31が反時計回りに回動し、押動出力部34が支持片部27aの下面を上方に押動する。これにより、押え足部材16はホルダ部材15に対して相対的に上昇する。つまり、押え棒4の上昇量と、押え上動用回動レバー31の回動により支持片部27aが上昇した上昇量とを加えたものが、押え足部材16の上昇量となる。このとき、図4−4に示すように、布押え部12aの下面の高さは、刺繍枠5の高さよりも高くなるため、布押え部12aに接触することなく刺繍枠5を取り外すことができる。
一方、押え棒4及び刺繍押え13が上昇位置にあるときに、刺繍作業者が、ハンドプーリ8を回転させて針棒10を下降位置に移動させてしまうことも考えられる。このような場合の状態を図4−5に示す。針棒10の降下により、針棒10の下端部に固定され縫針9を装着するための針抱きやその針抱きの下部に固定される針棒糸案内が、ホルダ部材15に対して下降位置にある布押え部12aに衝突し、更にその状態から布押え部12aが下方に押圧されると、弾性部材38が圧縮されて布押え部12aは下方に移動する。その後、針棒10が上昇してその押圧が解除されると、弾性部材38の弾性力により布押え部12aは下降位置に復帰する。このように、布押え部12aは更に下方に移動可能に構成されているので、針抱き又は針棒糸案内との衝突による変形や破損を防止することができる。
このように、刺繍押え13は、押え棒4を昇降させるための押え上げ操作レバー14の操作により押え棒4を上昇させたとき、ミシン機枠に当接してホルダ部材15に対して相対的に押え足部材16を上昇させる押え上動機構17を備えたので、押え足部材16の上昇位置を高い位置にすることができ、刺繍枠5との接触や干渉が生じず、刺繍枠5の着脱作業が容易且つ簡単にできる。
押え上動機構17が、ホルダ部材15に回動自在に枢着された押え上動用回動レバー31を有するので、押え上動用回動レバー31をミシン機枠に当接させて容易に押え足部材16を上昇させることができる。
押え上動用回動レバー31は、前記ホルダ部材15より上方へ突出してミシン機枠に当接可能な当接部32を有するので、押え棒が上昇して当接部32がミシン機枠に当接することにより押え足部材16を上昇させることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1〕前記ホルダ部材15、補助部材23、押え部材16の構造・形状は一例を示すものであり、これらに種々の変更を付加した形態で実施可能である。
2〕その他、当業者であれば、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更された種々の形態を包含するものである。
本発明の実施例に係る刺繍ミシンの正面図である。 ミシンベッド部と刺繍枠移送装置と刺繍枠の平面図である。 刺繍押えの平面図である。 刺繍押えの背面図である。 刺繍押えの左側面図である。 刺繍押えの正面図である。 刺繍押えの右側面図である。 刺繍縫製中における針棒の上昇により、押え足部材が上昇した状態を示す左側面図である。 刺繍縫製中における針棒の降下により、押え足部材が降下した状態を示す左側面図である。 押え棒の上昇による刺繍押えの上昇途中に、押え上動用回動レバーの当接部がミシン機枠に当接した状態を示す左側面図である。 刺繍押えは上昇位置で、押え上動用回動レバーの回動により押え足部材が上昇した状態を示す左側面図である。 刺繍押えは上昇位置で、針棒が降下して布押え部を下方に押し下げた状態を示す左側面図である。
符号の説明
M 刺繍ミシン
W 加工布
4 押え棒
10 針棒
12a 布押え部
13 刺繍押え
14 押え上げ操作レバー
15 ホルダ部材
16 押え足部材
17 押え上動機構
18 可動機構
29 付勢部材
31 押え上動用回動レバー
33 押動操作部
38 弾性部材

Claims (5)

  1. 刺繍ミシンの押え棒の下端部に装着されるホルダ部材と、前記ホルダ部材に昇降可能に支持され下端部に布押え部を有する押え足部材と、前記ホルダ部材に対して前記押え足部材を常に下方へ弾性付勢する付勢部材とを備え、針棒の上下運動により前記布押え部が間欠的に加工布を押える刺繍押えにおいて、
    前記押え棒を昇降させるための押え上げ操作レバーの操作により前記押え棒を上昇させたとき、ミシン機枠に当接して前記ホルダ部材に対して相対的に押え足部材を上昇させる押え上動機構を備えたことを特徴とする刺繍ミシンの刺繍押え。
  2. 前記押え上動機構が、前記ホルダ部材に回動自在に枢着された押え上動用回動レバーを有することを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシンの刺繍押え。
  3. 前記押え上動用回動レバーは、前記ホルダ部材より上方へ突出してミシン機枠に当接可能な当接部を有することを特徴とする請求項2に記載の刺繍ミシンの刺繍押え。
  4. 前記押え上動用回動レバーは、前記ホルダ部材に対して前記押え足部材を手動操作により上昇させる押動操作部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の刺繍ミシンの刺繍押え。
  5. 前記布押え部を前記付勢部材の付勢力により前記ホルダ部材に対して下方に位置する下降位置から前記針棒の下降移動により更に下方に移動可能とする可動機構と、前記布押え部を前記針棒の上昇移動により前記下降位置に復帰させる為の弾性部材とを備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の刺繍ミシンの刺繍押え。
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