JPH0681263A - 刺繍ミシン - Google Patents

刺繍ミシン

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JPH0681263A
JPH0681263A JP23343592A JP23343592A JPH0681263A JP H0681263 A JPH0681263 A JP H0681263A JP 23343592 A JP23343592 A JP 23343592A JP 23343592 A JP23343592 A JP 23343592A JP H0681263 A JPH0681263 A JP H0681263A
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JP
Japan
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needle
boring
embroidery
knife
work cloth
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JP23343592A
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English (en)
Inventor
Masaaki Yokoe
正明 横江
Satoru Kato
哲 加藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボーリング機能を有する刺繍ミシンにおい
て、ボーリングデータの補正を不要にする。 【構成】 ボーリングメス46が針棒16に対して、縫
針15との付替えができるように構成することにより、
縫針15の針落ち位置と同一の位置にてボーリングメス
46による切込み動作が可能になり、切込み位置を指示
するボーリングデータをそのまま使用して切込み形成動
作を実行しても、加工布の切込み位置と縫針15による
刺繍位置とが適合するようになり、ボーリングデータを
補正することなく制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボーリングメスにより
加工布に切込みを形成することを可能とした刺繍ミシン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、刺繍ミシンは、針板を備えたミ
シンテーブル上に、加工布を張渡し状態に保持する刺繍
枠を設け、水平移動機構によりその刺繍枠をX−Y方向
に移動するように構成されている。そして、刺繍ミシン
の制御装置は、例えば一針毎の針落ち点を指示する刺繍
データに基づいて、前記水平移動機構及び針棒等を制御
し、以て、加工布に対する刺繍動作を自動的に実行する
ようになっている。
【0003】而して、近年では、このような刺繍ミシン
に、加工布に切込みを入れるボーリング機能を付加した
ものが供されてきている(特公平1−14335号公報
など参照)。この刺繍ミシンは、図8に示すように、針
棒1に、ボーリングメス用のアタッチメント2を取付
け、ボーリング作業を行うときには、前記針棒1から縫
針3を取外すと共に、前記アタッチメント2に所望のボ
ーリングメス4を着脱可能に取付けるようになってい
る。そして、ボーリング作業は、前記刺繍データと共に
作成され加工布の切込み位置を指示するボーリングデー
タに基づいて実行されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、縫針2の位置(針落ち位置)と、ボーリ
ングメス4が上下動する位置とが横方向に距離Lだけず
れている。このため、加工布に対するボーリングメス4
による切込み位置と縫針2による刺繍位置とを適合させ
るために、ボーリング作業を行うに際し、ボーリングデ
ータを距離L分だけオフセットさせるように補正する必
要があった。この場合、刺繍データと共にボーリングデ
ータを作成する際に、予め距離Lを考慮したボーリング
データを作成しておけば良いが、それでは、ボーリング
データの作成が極めて面倒なものとなってしまう。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ボーリング機能を付加したものにあっ
て、ボーリングデータの補正を不要とすることができる
刺繍ミシンを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の刺繍ミシンは、加工布に切込みを入れる
ボーリングメスを針棒に縫針と付替え可能に構成すると
共に、加工布の切込み位置を指示するボーリングデータ
を記憶するボーリングデータ記憶手段を設け、前記ボー
リングデータに基づいて前記針棒を上下駆動させつつ前
記加工布を移動させることにより、該加工布の所定位置
に切込みを形成することを可能としている。
【0007】この場合、針棒にセットされているボーリ
ングメスの種類を判別するための判別手段と、この判別
手段により判別されたボーリングメスの種類に対応する
針板がセットされているかどうかを検出する検出手段
と、この検出手段が針板が対応していないことを検出し
たときには切込み形成動作を禁止する禁止手段とを設け
るようにすれば、より効果的である。
【0008】
【作用】上記構成を有する本発明の刺繍ミシンにおいて
は、ボーリングメスが針棒に対して、縫針との付替えが
可能に構成されているから、縫針の針落ち位置と同一の
位置にてボーリングメスによる切込み動作を行うことが
できる。従って、切込み位置を指示するボーリングデー
タをそのまま使用して切込み形成動作を実行しても、加
工布の切込み位置と縫針による刺繍位置とが適合するよ
うになり、ボーリングデータを補正することなく済ませ
ることができる。
【0009】また、判別手段,検出手段及び禁止手段を
設けるようにすれば、針棒にセットされているボーリン
グメスの種類と針板の種類とが対応していない状態で切
込み形成動作が実行されることがなくなり、ボーリング
メスが針板の針穴以外の部分に突当たって破損してしま
うことなどを未然に防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を単針の刺繍ミシンに適用した
一実施例について、図1乃至図6を参照して説明する。
尚、本実施例は請求項2に対応している。まず、図2及
び図3を参照して刺繍ミシンの全体構成について簡単に
述べる。
【0011】図2は本実施例に係る刺繍ミシンの外観を
示しており、ここで、ミシン本体11は、ベッド部12
の上方にアーム部13を一体的に備えて構成され、ミシ
ンテーブル14に組込まれている。前記アーム部13の
先端部には縫針15が着脱可能に取付けられる針棒16
が設けられ、前記ベッド部12にはその針棒16に対応
して針板17が設けられている。これら針棒16及び針
板17については、後に詳述する。
【0012】また、詳しく図示はしないが、前記針棒1
6は、ミシンモータ18(図3参照)により針棒駆動機
構を介して上下駆動されるようになっており、また、ベ
ッド部12内に、前記針板17の下方に位置して設けら
れた釜機構が、前記ミシンモータ18により針棒16と
同期して駆動されるようになっている。
【0013】そして、前記ミシンテーブル14上には、
図示しない加工布を保持するための刺繍枠19が設けら
れている。この刺繍枠19は、円環状の外枠19aとこ
の外枠19aに着脱自在に嵌まり込む円環状の内枠19
bとから構成され、それらの間に加工布を挟むようにし
て該加工布を張渡し状態に保持するようになっている。
そして、この刺繍枠19は、次に述べる移動手段たる水
平移動機構20により、ミシンテーブル14(針板1
7)の上方を水平方向に自在に移動されるようになって
いる。
【0014】即ち、前記外枠19aに一体に設けられた
スライド板部19cは、支持台21,22間に設けられ
た2本のスライドバー23,24にスライド移動自在に
取付けられている。そして、一方の支持台21は、ミシ
ンテーブル14上に取付けられたモータ取付台25,2
6間を前記スライドバー23,24と直交する方向に延
びる送りねじ27に係合されている。この送りねじ27
は、前記モータ取付台25に取付けられたX軸送りモー
タ28により回転駆動されるようになっており、これに
て、X軸送りモータ28の駆動により支持台21,22
等と一体的に、刺繍枠19がX軸方向に移動されるよう
になっている。
【0015】そして、モータ取付台25,26間には、
モータ取付台26に取付けられたY軸送りモータ29に
より回転駆動される回転伝達軸30が設けられている。
この回転伝達軸30は、前記支持台21,22間に掛渡
されたワイヤ31,31を駆動するようになっており、
このワイヤ31,31の途中部位に前記スライド板部1
9cが取付けられている。これにて、Y軸送りモータ2
9の駆動により刺繍枠19がY軸方向に移動されるよう
になっている。このように構成された水平移動機構20
により、刺繍枠19にセットされた加工布はミシンテー
ブル14上を固有のX−Y座標系に基づく任意の位置に
自在に移動されるのである。
【0016】以上のように構成された刺繍ミシン本体1
1は、ミシンテーブル14内に設けられ或いはミシン本
体11の外部に設けられた本発明の制御手段たる制御装
置32により制御されるようになっている。図3に示す
ように、この制御装置32は、CPU33,ROM3
4,RAM35及びそれらを相互に接続するバス36等
からなるマイクロコンピュータを主体とするものであ
り、さらに、前記バス36には、入力インタフェース3
7及び出力インタフェース38が接続されている。出力
インタフェース38には、前記ミシンモータ18,X軸
送りモータ29及びY軸送りモータ29をそれぞれ駆動
するモータ駆動回路39.40及び41が接続されてい
る。
【0017】これにて、制御装置32は、加工布上の一
針毎の針落ち位置を指示する刺繍データに基づいて、ミ
シンモータ18やX軸送りモータ29,Y軸送りモータ
29を制御し、もって、前記針棒16を上下駆動させつ
つ前記水平移動機構20により加工布を移動させること
により、加工布に対する所定の刺繍形成動作を自動的に
実行するのである。
【0018】さらに、制御装置32は、後述するよう
に、加工布の切込み位置を指示するボーリングデータに
基づいて、同様にミシンモータ18やX軸送りモータ2
9,Y軸送りモータ29を制御し、加工布の所定の位置
に切込みを形成する切込み形成動作をも自動的に実行す
るようになっているのである。
【0019】尚、図3に示すように、前記出力インタフ
ェース38には、表示装置42を駆動する表示駆動回路
43が接続されている。さらに、前記入力インタフェー
ス37には、オペレータが各種の入力等を行うための多
数個の入力キーを備えたキーボード44や、外部記憶装
置45が接続されている。
【0020】ここで、前記刺繍データは、例えば専用の
刺繍データ作成装置により作成されるのであるが、その
作成は概ね次のようにして行われる。即ち、まずイメー
ジスキャナにより刺繍図形の原画を読込ませ、その刺繍
図形をCRTディスプレイの画面に表示させ、例えばオ
ペレータが刺繍図形の輪郭を構成する複数個の特徴点を
画面上で指定し、さらに刺繍進行方向や糸密度等を指定
することにより、前記刺繍図形を複数個のブロックに分
割しさらに各ブロックを一針展開することにより一針毎
の針落ち位置を指示する刺繍データが作成されるのであ
る。
【0021】また、加工布に刺繍と共に所定の切込みを
入れたい場合には、オペレータが切込み位置を前記画面
上で指定することにより、上記した刺繍データの作成と
共に、切込み位置を指示するボーリングデータが作成さ
れるようになっている。作成された刺繍データやボーリ
ングデータは、前記外部記憶装置45に記憶され、前記
制御装置32のRAM35に読込まれるようになってい
る。従って、外部記憶装置45あるいはRAM35が、
本発明にいう刺繍データ記憶手段及びボーリングデータ
記憶手段として機能するようになっている。
【0022】尚、刺繍データとボーリングデータとは、
その識別のため、そのデータ上に識別信号を含んで記憶
されていても良く、針棒を複数本備えた多針型において
は、手動設定操作により、特定の針棒をボーリングデー
タ実行用としても良い。
【0023】さて、以上のように構成された刺繍ミシン
には、加工布に対して切込みを入れるための複数種類の
ボーリングメス46が備えられている。図4に示すよう
に、本実施例においては、先端に一文字状の刃部を有す
るボーリングメス46(A)と、先端に十文字状の刃部
を有するボーリングメス46(B)との2種類が用意さ
れている。
【0024】ここで、図4に示すように、前記縫針15
の上端部分は、断面が円の一部を直線状に切取った如き
棒状をなし、前記針棒16の差込穴16a(図5参照)
に差込まれて止めねじ47を締付けることにより針棒1
6に着脱可能に取付けられるようになっているが、前記
2種類のボーリングメス46は、釜機構との関係で、縫
針15よりも短い長さ寸法を有し、その上端部分が縫針
15と同等の形状をなしている。これにて、ボーリング
メス46は、前記針棒16に、縫針15との付替えが可
能に構成されている。
【0025】各ボーリングメス46の上端部には、所定
の2か所に種類判別用のマーク48が設けられている。
このマーク48は、例えば光の反射量の異なる2色(白
と黒)の塗料を塗布することにより形成され、この場
合、一方のボーリングメス46(A)は、2か所のマー
ク48が共に黒とされ、他方のボーリングメス46
(B)は、上のマーク48が白、下のマーク48が黒と
されている。このように、2か所のマーク48の組合わ
せにより、ボーリングメス46の種類が特定できるよう
になっている。
【0026】そして、前記針棒16には、前記2か所の
マーク48を読取ることによりボーリングメス46の種
類を判別するための本発明の判別手段たるボーリングメ
ス判別センサ49が設けられている。このボーリングメ
ス判別センサ49は、周知の反射形光センサを2組備え
て構成され、図5に示すように、針棒16に前記差込穴
16aに連通するように形成された2個の横孔部16b
を通して、前記2か所のマーク48に光を当ててその反
射光量により、マーク48の白黒を識別するようになっ
ている。このボーリングメス判別センサ49の検出信号
は、図3に示すように、前記制御装置32に与えられる
ようになっている。
【0027】一方、図6に示すように、前記針板17
は、前記ベッド部12に設けられた針板装着部12a
に、2個のねじ50により着脱可能に取付けられるよう
になっている。この針板17には、前記縫針15が通過
する針穴17aが形成されているのであるが、縫針15
用の針穴17aは、ボーリングメス46が通過するには
径が小さいものとなっている。このため、切込み形成の
作業を行う場合には、ボーリングメス46の刃部の形状
や大きさに応じた針穴17aを有する別の針板17に交
換することが必要となる。
【0028】そこで、図示はしないが、本実施例では、
通常ベッド部12にセットされている縫製作業用の針板
17の他に、ボーリングメス46(A)専用及びボーリ
ングメス46(B)専用という、針板17の針穴17a
の形状や大きさの相違する別の2種類の針板17が用意
されている。
【0029】そして、本実施例では、上記ボーリングメ
ス46のマーク48と同様に、各針板17の手前側右端
部の裏面に、針板17種類毎に相違する種類識別用の2
個のマーク(図示せず)が形成されていると共に、針板
装着部12aの対応する位置に、本発明の検出手段たる
針板判別センサ51が設けられている。この針板判別セ
ンサ51も、2個の反射形光センサを備えて構成され、
前記針板17のマークを検出し、その検出信号を前記制
御装置32に与えるようになっている。
【0030】尚、この針板17の下方には図示しない釜
機構が設けられているのであるが、切込み形成動作の実
行時にこの釜機構部分に加工布の切り屑等がたまること
があるため、例えば空気圧等を利用して切り屑を吹飛ば
すような清掃手段を設けることが望ましい。
【0031】さて、後の作用説明にて明らかとなるよう
に、制御装置32は、ボーリングデータに基づく切込み
形成作業を実行するに際し、そのソフトウエア構成によ
り、前記ボーリングメス判別センサ49により検出され
たボーリングメス46の種類と、針板判別センサ51に
より検出された針板17の種類とが対応しているかどう
かを判断し、対応していない場合には、切込み形成動作
を禁止するようになっている。従って、制御装置32が
本発明にいう禁止手段として機能するようになってい
る。
【0032】次に、このように構成された刺繍ミシンの
動作について、図1も参照して説明する。切込みの形成
を含んだ刺繍を実行させるにあたっては、オペレータ
は、外部記憶装置45からRAM35にボーリングデー
タ及び刺繍データを読込ませると共に、刺繍枠19に加
工布をセットする。このとき、オペレータは、使用すべ
きボーリングメス46を針棒16に縫針15と付替えて
セットすると共に、そのボーリングメス46に対応した
針穴17aを有する針板17をベッド部12の針板装着
部12aにセットするようにする。
【0033】そして、オペレータが、キーボード44を
操作して切込み形成動作の開始を指示すると、制御装置
32は、RAM35に記憶されたボーリングデータに基
づいて切込み形成動作を実行するのであるが、切込み形
成動作を開始する前に、図1のフローチャートに示すよ
うに、ボーリングメス46と針板17とが対応している
かどうかの判断を行う。
【0034】即ち、まず、ステップS1にて、ボーリン
グメス判別センサ49により、針棒16に現在取付けら
れているボーリングメス46の種類が読取られ、次のス
テップS2にて、針板判別センサ51により、針板装着
部12aに取付けられている針板17の種類が読取られ
る。
【0035】そして、ステップS3では、セットされて
いるボーリングメス46と針板17とが対応しているか
どうかの判断がなされる。ここで、ボーリングメス46
と針板17とが対応していない場合には(ステップS3
にてNo)、次のステップS4にて、前記表示装置42
に、ボーリングメス46と針板17とが対応していない
旨をエラー表示する。また、これと併せて、ブザーの鳴
動による報知を行うようにしても良い。この後、オペレ
ータが、ボーリングメス46又は針板17を正規のもの
に交換し、再度切込み形成動作の開始を指示すると、再
度ステップS1からの処理が実行される。
【0036】一方、ボーリングメス46と針板17とが
対応していると判断されたときには(ステップS3にて
Yes)、ステップS5にて、ボーリングデータに基づ
いて、針棒16(ボーリングメス46)を上下駆動させ
つつ刺繍枠19(加工布)を移動させることによる、加
工布に対する切込みの形成が行われる。この場合、ボー
リングメス46が縫針15に付替って針棒16にセット
されているので、ボーリングメス46による切込み位置
が縫針15の針落ち位置と合致する。このため、ボーリ
ングデータを補正することなく、加工布の所定位置に切
込みを形成することができるのである。
【0037】しかる後、ボーリングメス46を縫針15
に交換すると共に、針板17を縫針15に対応するもの
に交換し、刺繍データに基づく刺繍形成動作を実行する
ことにより、加工布に所定の刺繍が形成される。このと
き、上述のように加工布の切込み位置に適合した位置に
刺繍が形成されるのである。
【0038】このように本実施例によれば、ボーリング
メス46を針棒16に対して、縫針15と付替え可能に
構成したので、従来のような針落ち位置とボーリングメ
ス4による切込み位置とが距離Lだけずれているため、
ボーリングデータを補正する必要があったものと異な
り、縫針15の針落ち位置と同一の位置にてボーリング
メス46による切込み動作を行うことができ、この結
果、ボーリングデータの補正を不要とすることができ
た。
【0039】しかも、特に本実施例では、ボーリングメ
ス判別センサ49及び針板判別センサ51により、ボー
リングメス46の種類及び針板17の種類を検出し、両
者が対応していないときに切込み形成動作を禁止するよ
うに構成したので、切込み形成動作の失敗や、ボーリン
グメス46や針板17の破損などの不具合を未然に防止
することができるものである。
【0040】図7は本発明の他の実施例を示すものであ
り、上記実施例と異なるところは針板61の構成にあ
る。即ち、この針板61には、縫針15及び2種類のボ
ーリングメス46の全てに対応した、即ち両ボーリング
メス46の刃部よりも径大な針穴61aが形成されてい
る。これによれば、縫針15あるいはどのボーリングメ
ス46がセットされていても、針板61を兼用すること
ができて、針板61の交換を不要とすることができるも
のである。
【0041】尚、上記実施例では、ボーリングメス46
の種類を判別するボーリングメス判別センサ49や針板
17の種類を判別する針板判別センサ51を設け、それ
らが対応していないときには切込み形成動作を禁止する
ように構成したが、ボーリングメス判別センサ49や針
板判別センサ51は必ずしも設ける必要はなく、ボーリ
ングメスを針棒に縫針と付替え可能に構成すれば、ボー
リングデータの補正が不要となるという所期の目的を達
成し得るものである(請求項1の発明)。
【0042】また、上記実施例では、2種類のボーリン
グメス46を備えたもので説明したが、ボーリングメス
の種類としては1種類のみであってもよく、3種類以上
のボーリングメスを備えた構成としても良い。さらに
は、上記実施例では単針の刺繍ミシンで説明したが、本
発明を針棒を複数本備えた多針形の刺繍ミシンに適用す
ることも可能である。
【0043】その他、反射形光センサとマークとの組合
わせに限らず、透過形光センサや磁気センサ,機械的ス
イッチなどから判別手段や検出手段を構成するようにし
ても良いなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の刺繍ミシンによれば、ボーリングメスを針棒に縫針と
付替え可能に構成すると共に、ボーリングデータ記憶手
段を設け、そのボーリングデータに基づいて針棒を上下
駆動させつつ加工布を移動させることにより、加工布の
所定位置に切込みを形成することを可能としたので、ボ
ーリング機能を付加した刺繍ミシンにあって、ボーリン
グデータの補正を不要とすることができるという優れた
実用的効果を奏する。
【0045】また、この場合、ボーリングメスの種類を
判別するための判別手段と、そのボーリングメスの種類
に対応する針板がセットされているかどうかを検出する
検出手段と、針板が対応していないことを検出したとき
には切込み形成動作を禁止する禁止手段とを設けるよう
にすれば、切込み形成動作の失敗や、ボーリングメスや
針板の破損を未然に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、切込み形成動
作時のフローチャート
【図2】刺繍ミシンの外観を示す斜視図
【図3】電気的構成を示すブロック図
【図4】縫針及び2種類のボーリングメスを示す斜視図
【図5】針棒にボーリングメスを取付けた様子を示す縦
断面図
【図6】針板部分の斜視図
【図7】本発明の他の実施例を示す針板部分の斜視図
【図8】従来例を示す針棒部分の正面図
【符号の説明】
図面中、11はミシン本体、12はベッド部、12aは
針板装着部、15は縫針、16は針棒、16aは差込
穴、17,61は針板、17a,61aは針穴、19は
刺繍枠、20は水平移動機構(移動手段)、32は制御
装置(制御手段、禁止手段)、42は表示装置、44は
キーボード、45は外部記憶装置、46はボーリングメ
ス、47は止めねじ、48はマーク、49はボーリング
メス判別センサ(判別手段)、51は針板判別センサ
(検出手段)を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針が着脱可能に取付けられる針棒と、
    針板の上方において加工布を移動させる移動手段と、前
    記加工布上の針落ち位置を指示する刺繍データを記憶す
    る刺繍データ記憶手段と、前記刺繍データに基づいて前
    記針棒及び移動手段を制御して刺繍動作を実行させる制
    御手段とを具備してなる刺繍ミシンであって、 前記加工布に切込みを入れるボーリングメスを前記針棒
    に前記縫針と付替え可能に構成すると共に、前記加工布
    の切込み位置を指示するボーリングデータを記憶するボ
    ーリングデータ記憶手段を設け、前記ボーリングデータ
    に基づいて前記針棒を上下駆動させつつ前記加工布を移
    動させることにより、該加工布の所定位置に切込みを形
    成することを可能としたことを特徴とする刺繍ミシン。
  2. 【請求項2】 前記針棒にセットされているボーリング
    メスの種類を判別するための判別手段と、この判別手段
    により判別されたボーリングメスの種類に対応する針板
    がセットされているかどうかを検出する検出手段と、こ
    の検出手段が針板が対応していないことを検出したとき
    には切込み形成動作を禁止する禁止手段とを具備するこ
    とを特徴とする請求項1記載の刺繍ミシン。
JP23343592A 1992-09-01 1992-09-01 刺繍ミシン Pending JPH0681263A (ja)

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JP (1) JPH0681263A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998024962A1 (en) * 1995-11-30 1998-06-11 Confezione Venere Di Ciapparelli Vanna Needle-like scissors tool for use in embroidery and the like for openwork techniques of cutwork adapted to transform a needle carrier rod
EP2172585A1 (de) * 2008-09-04 2010-04-07 BERNINA International AG Vorrichtung und Verfahren zum Schneiden von textilen und nicht-textilen Flächengebilden
JP2010222727A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Brother Ind Ltd 多針刺繍ミシン
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US9410274B2 (en) 2014-02-19 2016-08-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sewing machine
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