JPH06264A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH06264A
JPH06264A JP16251592A JP16251592A JPH06264A JP H06264 A JPH06264 A JP H06264A JP 16251592 A JP16251592 A JP 16251592A JP 16251592 A JP16251592 A JP 16251592A JP H06264 A JPH06264 A JP H06264A
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JP
Japan
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embroidery
sewing
frame
sewing machine
pointer
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Application number
JP16251592A
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English (en)
Inventor
Tomoo Hatsutori
朋雄 服部
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刺繍ミシンにおいて、刺繍枠内の刺繍形成位
置を指定する操作を簡単かつ短時間に行うことができる
と共に、所望位置に正確に指定を行うことができる。 【構成】 作業者がミシンテーブル上に設けられた指針
37を移動させて、加工布を保持した刺繍枠18内の縫
製の基準となる位置を直接的に指定することにより、ア
ーム長検出機構やアーム角検出機構にて指針37の位置
を検出し、その検出結果に基づいて刺繍枠18を加工布
の縫製開始位置に移動させて、ミシンにて刺繍を開始す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫針を上下駆動しつつ
加工布を保持した枠を移動させることにより加工布に縫
製を行うミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のミシン、例えば刺繍ミシ
ンは、図7に示すように、ミシンテーブル1上に、加工
布W(図9参照)を張り渡し状態に保持する例えば矩形
状の刺繍枠2が設けられ、図示しない水平移動機構によ
りその刺繍枠2を左右方向(X軸方向)及び前後方向
(Y軸方向)に自在に移動させるように構成されてい
る。そして、ミシンの制御装置は、例えば一針毎の加工
布WのX,Y方向移動量を指示する刺繍データに基づい
て、前記水平移動機構を制御すると共に、ミシン頭部3
の縫針4等を制御し、もって加工布Wに対して所定の刺
繍を形成するようになっている。
【0003】ところで、作業者が刺繍枠2内の加工布W
のうちどこに刺繍を形成するかを指定するためには、従
来では、操作ボックス5のキーを操作して刺繍枠2を縫
製開始位置まで移動させることにより行っていた。即
ち、図8に示すように、操作ボックス5には、押圧操作
されている時間に応じて刺繍枠2を前方,後方,左方,
右方に夫々移動させる枠移動キー5a,5b,5c,5
dが設けられている。
【0004】今、例えば図9に示すように、加工布Wを
セットした際に、例えば点Aが縫針4の真下に位置する
のに対し、第1針目の針落ち位置を点Cにしたい場合に
は、作業者は、左方への枠移動キー5cを押圧操作し
て、点Bが縫針4の真下に位置するまで刺繍枠2を左方
に移動させ(縫針4は相対的に右方へ移動)、さらに、
後方への枠移動キー5b押圧操作して、点Cが縫針4の
真下に位置するまで刺繍枠2を後方(図9では上方)に
移動させる(縫針4は相対的に前方へ移動)。そして、
この状態でスタートキー5eを操作すれば、第1針目が
加工布W上の点Cに落ちるようにして縫製作業が開始さ
れ、以て所望の位置に刺繍が形成されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の刺繍ミシンにおける刺繍形成位置の指定方法では、
次のような欠点があった。即ち、作業者が、加工布Wと
その加工布Wから離間して上方に位置する縫針4との双
方を注視しながら、枠移動キー5a,5b,5c,5d
を操作することにより、刺繍枠2をいわば遠隔操作によ
り前後左右に移動させるものであるため、操作が面倒で
時間がかかるものであった。
【0006】この場合、作業者が所望する位置に刺繍枠
2を正確に停止させるには、刺繍枠2の移動スピードが
遅い方が操作性が良いが、これでは、刺繍形成位置の指
定に時間がかかることになる。逆に、刺繍枠2の移動ス
ピードを速くすると、刺繍枠2を所望位置に正確に停止
させることが難しくなり、何度も小刻みに枠移動キー5
a,5b,5c,5dを操作しなくてはならないなどの
不都合が生ずる。
【0007】また、いずれにしても、加工布Wから離間
している縫針4に対して、作業者が目視にて位置合せを
行うものであるから、点Cがおおよそ縫針4の真下に位
置していることしか分からず、位置指定の正確性に劣る
ものであった。
【0008】そこで、例えばディスプレイに刺繍枠2の
形状を表示させ、その画面上で刺繍形成位置を指定する
ように構成することも考えられる。ところが、これで
は、加工布Wの一部に他の刺繍が既に形成されており、
そのすぐ横に刺繍を形成したいような場合、実際の加工
布Wの大きさや既に形成された刺繍の位置が画面では明
確には分からないため、やはり位置指定の正確性に劣る
こととなってしまう。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、枠内の縫製位置を指定するための操作
を簡単且つ短時間で行うことができると共に、所望の位
置に正確に指定を行うことができるミシンを提供するに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のミシンは、枠内の任意の位置に移動自在に
設けられ、枠内の縫製の基準となる位置を枠に対して指
定するための指針と、枠に対する前記指針の位置を検出
する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて前
記枠を所定位置に移動制御する制御手段とを具備してい
る。
【0011】
【作用】上記構成を有するミシンによれば、作業者が指
針を移動させて枠内の縫製の基準となる位置を指定する
ことにより、検出手段にてその指針の位置が検出され、
この検出結果に基づいて、制御手段により枠が所定位
置、例えば加工布の縫製開始位置に移動されるようにな
る。従って、枠に保持された加工布には、作業者の指定
に応じた所望位置に縫製ができるようになる。
【0012】この場合、作業者は、枠を遠隔操作により
移動させるのではなく、指針を枠内において移動させる
ものであるから、縫製位置の指定の操作を簡単に行うこ
とができる。そして、指針を加工布上の所望の位置に移
動させることにより、縫製の基準となる位置を直接的に
指し示すことができるから、縫製位置の指定を正確に行
うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1乃至
図6を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照し
て、本実施例に係る刺繍ミシンの全体構成について簡単
に述べる。
【0014】図1は刺繍ミシンの外観を概略的に示すも
のであり、刺繍ミシンの本体11は、ミシンテーブル1
2上に、奥方から手前側に延びるアーム部13を一体的
に有して構成されている。前記アーム部13先端の頭部
14には、縫針15を有する針棒16が設けられてい
る。また、図示はしないが、前記ミシンテーブル12内
には、前記針棒16に対応して糸輪捕捉機が設けられて
いる。
【0015】前記針棒16は、主軸モータ17(図2参
照)により図示しない主軸等を介して上下駆動されると
共に、前記糸輪捕捉機も、前記主軸モータ17により前
記針棒16と同期して駆動されるようになっている。こ
れにて、ミシンテーブル12上に配置される加工布W
(図4にのみ図示)に刺繍縫目が形成されるようになっ
ている。
【0016】一方、前記ミシンテーブル12上には、前
記加工布Wを保持するための本発明の枠としての刺繍枠
18が設けられている。この刺繍枠18は、この場合矩
形状をなし、詳しい図示は省略するが、内枠と外枠との
間に加工布Wを挟み込むことにより、その加工布Wを内
枠内にぴんと張り渡した状態に保持するようになってい
る。
【0017】そして、前記刺繍枠18は、水平移動機構
により、ミシンテーブル12上を水平方向に移動される
ようになっている。詳しい図示は省略するが、この水平
移動機構は、例えばステッピングモータからなるX軸モ
ータ19及びY軸モータ20(共に図2にのみ図示)を
備えて構成され、それらの駆動により、装置固有のX−
Y座標系に基づいて、刺繍枠18を左右方向(X軸方
向)及び前後方向(Y軸方向)に自在に移動させるよう
に構成されている。
【0018】上記した各機構は、マイクロコンピュータ
を主体としてなる制御装置21により制御されるように
なっている。図2に示すように、この制御装置21は、
CPU22、制御プログラム等を記憶するROM23、
刺繍データ等が読込まれるRAM24、電源オフ直前の
RAM24の状態等を記憶するための不揮発性RAM2
5等を備えて構成されている。前記主軸モータ17,X
軸モータ19及びY軸モータ20は、この制御装置21
により、モータドライバ26を介して制御されるように
なっている。
【0019】また、図1に示すように、前記ミシンテー
ブル12の左側上方には、操作ボックス27が設けられ
ている。この操作ボックス27には、図2及び図5にも
示すように、キーボード28、各種メッセージなどを表
示するための例えば液晶ディスプレイからなる表示装置
29、刺繍データを読込むためのフロッピーディスクド
ライブ(FDD)30(図2にのみ図示)が設けられて
いる。
【0020】ここで、前記刺繍データは、例えば一針毎
の加工布W(刺繍枠18)のX軸及びY軸方向移動量を
指示するデータの集合からなり、フロッピーディスクに
記憶されて与えられるようになっている。制御装置21
は、フロッピーディスクドライブ30によりその刺繍デ
ータを前記RAM24に読込み、この刺繍データに基づ
いて主軸モータ17や水平移動機構を制御し、もって、
縫針15が上下動されつつ刺繍枠18が移動されること
により、加工布Wに所定の刺繍が形成されるようになっ
ているのである。
【0021】そして、前記キーボード28には、図5に
示すように、縫製動作を開始させるための開始キー28
aや、前記刺繍枠18を後述する退避位置に移動させる
ための枠退避キー28b、後述するように縫製基準位置
を入力するための入力キー28cが設けられている他、
多数個のキーが設けられている。このキーボード28か
らの入力信号は前記制御装置21に与えられ、また、前
記表示装置29は、制御装置21により制御されるよう
になっている。
【0022】さらに、図2に示すように、前記ミシンテ
ーブル12には、前記刺繍枠18の位置を検出するため
の刺繍枠位置検出装置31が設けられている。この刺繍
枠位置検出装置31の検出信号は制御装置21に入力さ
れるようになっている。ここで、作業者が前記キーボー
ド28の枠退避キー28bを操作することにより、制御
装置21は、刺繍枠位置検出装置31の検出に基づい
て、刺繍枠18を、図1に示すような所定の退避位置に
移動させて停止させるようになっている。
【0023】これにて、作業者は、縫製作業の開始前の
加工布Wを刺繍枠18にセットする作業や、後述するよ
うな縫製基準位置の指定の作業を、ミシンテーブル12
の右側部位であるところの頭部14や針棒16等が邪魔
にならない位置にて行うことができるようになっている
のである。
【0024】さて、ミシンテーブル12上のアーム部1
3の右方部位には、作業者が、前記刺繍枠18内(加工
布W)の縫製の基準となる位置、言換えれば刺繍枠18
内のどの位置に刺繍を形成するかを指定するための、縫
製基準位置指定装置32が設けられている。尚、本実施
例では、縫製の基準となる位置として、例えば刺繍の始
点(第1針の落ちる位置)を指定するようにしている
が、その他にも、刺繍の中心点や終点、あるいは、刺繍
を囲む四角形の一頂点などを指定するように構成しても
良い。
【0025】以下、前記縫製基準位置指定装置32につ
いて、図3及び図4も参照して述べる。即ち、縫製基準
位置指定装置32は、図3に示すように、前記ミシンテ
ーブル12上に取付けられた円板部33の上面に、アー
ム部34を備えて構成されている。前記アーム部34
は、棒状の回動アーム35と、この回動アーム35の先
端部側に設けられたやはり棒状のスライドアーム36と
から構成される。
【0026】このうち、回動アーム35は、その基端部
が円板部33の中心Oを軸心として回動可能に連結され
ており、少なくとも先端部側が筒状に形成されている。
そして、スライドアーム36は、基端部側が前記回動ア
ーム35の筒状部に出し入れ方向にスライド移動可能に
差込まれている。これにて、アーム部34は、円板部3
3に対して回動が可能とされていると共に、全体の長さ
が変更自在とされているのである。
【0027】そして、前記アーム部34(スライドアー
ム36)の先端には、前記縫製基準位置を指定するため
の指針37が設けられている。この指針37は、スライ
ドアーム36の先端に一体に形成されたリング状部37
aの内側に、中心に+状の照準が記された透明ガラス3
7bを嵌め込んで構成されている。これにて、図4に示
すように、作業者がアーム部34を回動及び伸縮操作す
ることにより、指針37を、退避位置に停止された刺繍
枠18内の任意の位置に、加工布Wの上面に沿って移動
させることが可能とされているのである。
【0028】後述のように、作業者は、縫製作業開始前
に、指針37を手動により移動させて刺繍枠18内(加
工布W)の刺繍を形成したい位置C(この場合刺繍の始
点)に停止させ、この状態で、キーボード28の入力キ
ー28cを操作することにより、直接的に縫製基準位置
を指定することができるのである。
【0029】さらに、縫製基準位置指定装置32には、
刺繍枠18に対する前記指針37の位置を検出するため
の、アーム長検出機構38及びアーム角検出機構39が
設けられている。
【0030】本実施例では、アーム長検出機構38は、
スライドアーム36に等間隔で形成された多数個のスリ
ット38aと、回動アーム35の先端に取付けられた光
学式のリニアエンコーダ38bとを備えてなり、スライ
ドアーム36が回動アーム35から出し入れされた際の
スリットの通過数から、スライドアーム36の回動アー
ム35からの突出量を検出し、アーム部34全体の長さ
r(図4参照)を検出するようになっている。
【0031】また、前記アーム角検出機構39は、前記
円板部33の外周部に形成された多数個のスリット39
aと、回動アーム35の基端部に取付けられた光学式の
ロータリーエンコーダ39bとを備えてなり、回動アー
ム35が回動された際のスリットの通過数から、円板部
33に対する回動アーム35の回動角度θ(図4参照)
を検出するようになっている。
【0032】そして、図2に示すように、前記アーム長
検出機構38及びアーム角検出機構39の検出信号はデ
ータ変換装置40に入力され、このデータ変換装置40
にて、指針37の位置(指針37の中心の刺繍枠18内
の位置座標(x,y))が演算により求められる。この
指針37の位置座標(x,y)は、図4に示すように、
刺繍枠18の右上の角部を原点とし、この原点に対する
アーム部34の回動中心Oの座標を(a,−b)とする
と、 x=r×cosθ+a y=r×sinθ−b の式より求めることができる。
【0033】このようにしてデータ変換装置40により
求められた指針37の位置座標(x,y)のデータは、
前記制御装置21に入力される。制御装置21は、その
ソフトウエア構成により、縫製作業を開始するにあたっ
て、まず、前記刺繍枠18を、前記縫製基準位置(点
C)が縫針15の真下に来る縫製開始位置に移動させ、
この状態から刺繍データに基づいて刺繍形成動作を実行
させるものである。
【0034】従って、前記アーム長検出機構38及びア
ーム角検出機構39並びにデータ変換装置40により、
本発明にいう検出手段が構成され、また、制御装置21
が本発明にいう制御手段として機能するものである。
【0035】次に、このように構成された刺繍ミシンの
動作について、図6も参照して説明する。この図6は、
刺繍形成動作開始前における作業者による縫製基準位置
の指定の操作、及び、そのときに制御装置21が実行す
る処理等の流れを示すものである。
【0036】まず、作業者は、キーボード28の枠退避
キー28bを操作して、刺繍枠18を退避位置に移動さ
せる(操作1)。次に、加工布Wを刺繍枠18にセット
する作業を行うと共に、前記縫製基準位置指定装置32
のアーム部34を直接手で操作して、指針37を刺繍枠
18内(加工布W)の所望の刺繍形成位置(刺繍の始
点)まで移動させる(操作2)。そして、キーボード2
8の入力キー28cを操作する(操作3)。
【0037】このとき、作業者は、所定の退避位置に固
定的に停止された刺繍枠18に対し、指針37を加工布
Wの上面部をスライドさせるようにして直接的に所望の
刺繍の始点まで移動させることができるから、刺繍形成
位置の指定の操作を簡単に行うことができると共に、加
工布W上の所望位置に確実に指針37を移動させること
ができる。尚、例えば複数の文字から所定の言葉を構成
するような刺繍を行うような場合には、作業者は刺繍の
始点を指定する操作を順に繰返す。
【0038】このような作業者の操作が済むと、次に、
アーム長検出機構38及びアーム角検出機構39の検出
信号がデータ変換装置40に入力され(処理1)、引続
きデータ変換装置40が上述したような指針37の位置
座標(x,y)の演算を行い、その結果が制御装置21
に送られる(処理2)。
【0039】そして、この後、作業者によりキーボード
28の開始キー28aが操作されることに基づき、制御
装置21は、まず、水平移動機構を制御して刺繍枠18
を縫製開始位置に移動させ(動作1)、続いて、刺繍デ
ータに基づく刺繍動作を開始させるものである(動作
2)。
【0040】これにて、指針37により指定された刺繍
の始点に第1針が落ちるようにして刺繍形成動作が開始
され、加工布Wには、作業者の所望した位置に正確に刺
繍が形成されるようになるのである。
【0041】このように本実施例によれば、作業者は、
刺繍枠18内の任意の位置に移動自在な指針37を直接
操作して縫製基準位置を指定するものであるから、従来
のような、加工布Wとその加工布Wから離間して上方に
位置する縫針4との双方を注視しながら、枠移動キー5
a,5b,5c,5dを操作することにより、刺繍枠2
をいわば遠隔操作により移動させるものと異なり、縫製
基準位置の指定の操作が簡単となり、その作業を短時間
で行うことができる。
【0042】そして、作業者が指針37を加工布W上の
所望の位置に移動させることにより、縫製基準位置を直
接的に指し示すことができるから、従来のようなおおよ
そ縫針4の真下に所望の点が来ていることしか分からな
いものや、ディスプレイの画面上において縫製基準位置
を指定するものともと異なり、縫製基準位置の指定の正
確性に優れる。この結果、加工布Wに既に他の刺繍が形
成されているような場合でも、その刺繍を確実に避けて
次の刺繍形成位置を指定することができるようになるも
のである。
【0043】尚、上記実施例では、刺繍枠18を所定の
退避位置に移動させた状態で縫製基準位置の指定を行う
ようにしたが、ミシンテーブル12に対する刺繍枠18
の位置を確実に検知できる構成とすれば、刺繍枠18に
対する指針37の位置を検出することができるから、刺
繍枠18の任意の位置において縫製基準位置の指定の操
作を行うことができるようになる。
【0044】また、上記実施例では、縫製基準位置とし
て刺繍の始点を指定する構成としたが、例えば縫製基準
位置として刺繍の中心点などを指定するようにしても良
く、この場合には、その刺繍における始点と中心点との
位置ずれ量を演算し、その結果と指定された中心点位置
の座標とから、刺繍枠18を縫製開始位置に移動させる
ことができる。さらに、例えば複数の文字の刺繍を1つ
の円弧上に沿うように形成する際に、縫製基準位置とし
てその円弧を構成する3点を指定するような場合にも適
用でき、あるいは、例えば所定の四角形の範囲内に納ま
るように刺繍を形成する場合に、縫製基準位置としてそ
の四角形の頂点を指定するようにしても良いなど、縫製
に関連する様々な位置を、縫製基準位置として指定する
ことが可能である。
【0045】そして、上記実施例では、回動アーム35
及びスライドアーム36からなるアーム部34により指
針37を移動自在とする構成としたが、例えば、ミシン
テーブルに第1のアームをその基端部にて回動可能に取
付けると共に、その第1のアームの先端部に第2のアー
ムの基端部を回動可能に連結し、その第2のアームの先
端部に指針を設け、前記第1のアームの回動角度と、第
2のアームの第1のアームに対する回動角度とを検出す
ることに基づいて指針の位置を検出するといった構成と
しても良いなど、指針を移動させる構成及びその位置を
検出するための構成としては、種々の変形が可能であ
る。
【0046】さらには、枠の上方を水平方向に移動自在
なライトマーカーを設け、このライトマーカーを自在に
移動させて枠内の加工布にスポット光を当てることによ
り指針を構成するようにすることも考えられる。この場
合にも、ライトマーカーの位置(スポット光の位置)を
検出手段により検出できる構成とすれば、同様の作用,
効果を得ることができるものである。
【0047】その他、本発明は、上記した実施例に限定
されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更して実施し得るものである。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のミシンによれば、枠内の任意の位置に移動自在に設け
られ、枠内の縫製の基準となる位置を指定するための指
針と、枠に対する前記指針の位置を検出する検出手段
と、この検出手段の検出結果に基づいて枠を所定位置に
移動制御する制御手段とを設けたので、枠内の縫製位置
を指定するための操作を簡単且つ短時間で行うことがで
きると共に、所望の位置に正確に指定を行うことができ
るという実用上極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、刺繍ミシンの
外観を概略的に示す斜視図
【図2】電気的構成を示すブロック図
【図3】縫製基準位置指定装置の平面図
【図4】縫製基準位置指定時の様子を示す平面図
【図5】操作ボックスの平面図
【図6】縫製基準位置指定の操作及び処理の流れを示す
流れ図
【図7】従来例を示す図1相当図
【図8】図5相当図
【図9】刺繍枠の平面図
【符号の説明】
図面中、11は本体、12はミシンテーブル、15は縫
針、16は針棒、18は刺繍枠、19はX軸モータ、2
0はY軸モータ、21は制御装置(制御手段)、27は
操作ボックス、28はキーボード、31は刺繍枠位置検
出装置、32は縫製基準位置検出装置、33は円板部、
34はアーム部、35は回動アーム、36はスライドア
ーム、37は指針、38はアーム長検出機構、39はア
ーム角検出機構、40はデータ変換装置、Wは加工布を
示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針を上下駆動しつつ、加工布を保持し
    た枠を移動させることにより、前記加工布に縫製を行う
    ミシンにおいて、 前記枠内の任意の位置に移動自在に設けられ、該枠内の
    縫製の基準となる位置を枠に対して指定するための指針
    と、 前記枠に対する前記指針の位置を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記枠を所定位置に
    移動制御する制御手段とを具備することを特徴とするミ
    シン。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が前記検出手段による検出
    結果に基づいて、前記加工布に対する縫製開始位置を演
    算し、その演算結果に従って前記枠を加工布が縫製開始
    位置に対向するように移動制御することを特徴とする請
    求項1記載のミシン。
JP16251592A 1992-06-22 1992-06-22 ミシン Pending JPH06264A (ja)

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JP16251592A JPH06264A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 ミシン

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