JP2020106541A - 多重分析のためのシステム及び方法 - Google Patents

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    • G01N2035/1051General features of the devices using the transfer device for another function for transporting containers, e.g. retained by friction

Abstract

【課題】多重分析のためのシステム及び方法の提供。【解決手段】サンプル処理のためのシステム及び方法が提供され得る。サンプルの受取り、及びサンプルの調製、サンプルの検定、及び検出のステップの1つ以上を実行する能力のある機器が提供され得る。前記機器は複数の検定を実行する能力も有し得る。前記機器はサンプルの調製、サンプルの検定、及び検出ステップの1つ以上を実行可能にする、1つ以上のモジュールを含み得る。前記機器は小さな容積のサンプルを用いて前記ステップを実行する能力を有し得る。【選択図】図2

Description

(発明の相互参照)
本明細書は、2011年9月25日に出願された、PCT出願第PCT/US2011
/53188号;2011年9月25日に出願されたPCT出願第PCT/US2011
/53189号;2011年9月26日に出願された米国特許出願第13/244,94
7号;2011年9月26日に出願された米国特許出願第13/244,946号;20
11年9月26日に出願された米国特許出願第13/244,836号よる優先権を主張
し、これらの出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
(発明の背景)
臨床的決断の大部分は、臨床検査及び健康試験データに基づくが、未だにそのようなデ
ータを収集する方法及びインフラストラクチャーが、データ自身の品質及び有用性を大幅
に制限している。臨床検査試験のほとんど全ての誤差が、ヒューマンエラー又は分析前の
処理による誤差に関係し、及びこの試験プロセスは完了するまでに数日から数週間かかる
可能性がある。しばしば、開業医は、効果的に患者を治療するか、又は最も適切な介入を
決定するためにデータを入手できる時までに、一般的に、患者の来院又はトリアージの際
にはデータが利用可能ではなく、彼又は彼女は、経験的又は予防的に患者を治療すること
を強いられる。患者のトリアージの際の、より高品質の試験情報は、転帰を改善するため
のより早期の介入、及び疾患進行のよりよい管理、並びにより低価格でのケアを可能にす
る。
臨床検査のための既存のシステム及び方法は、患者、ヘルスケア専門家、納税者及び保
険会社の観点からは、大きな欠点を蒙っている。今日、消費者は、診療所又は他の専門化
された場所において、専門化された検査を受けることができる。もし、検査が実行される
べきであり、医師がその結果に最終的に依拠する場合、健康診断サンプルは、そのサンプ
ルの検査が実行される場所に輸送される。例えば、これらのサンプルは、静脈から採血さ
れた血液を含むことができ、専門化された場所で前記被験者から収集される。これらの場
所のアクセス可能性及び静脈穿刺プロセスそれ自体が、遵守及び検査の頻度における大き
な障壁となる。血液収集サイトを訪問できる可能性、特に子供、及び注射針に対する恐怖
、例えば、しばしば皮下で移動する静脈を有し、及び大量の血液を採血することに伴う困
難を有する大人を、検査が必要な時でさえも、検査を受けることから遠ざけてしまう。従
って、従来のサンプリング及び試験アプローチは煩雑であり、及び検査結果を提供するた
めに大量の時間を必要とする。そのような方法は、スケジュールを立てる困難性及び/又
は前記被験者の健康診断サンプルを提供するための、収集サイトへの限定されたアクセス
の可能性に妨害されるばかりではなく、中央化された臨床検査施設でのサンプルのバッチ
処理、及びそれに付随する稼働している臨床検査施設における、応答所要時間によっても
妨害される。結果として、収集サイトに到着し、サンプルを取得し、サンプルを輸送し、
サンプルを試験し、及び報告を作成し、結果を送付することに含まれる、全体の応答所要
時間は、阻害的なものになり、ヘルスケア専門家からの、最も情報にとんだケアの提供を
大幅に制限する。このことは、しばしば、基礎疾患状態、又は疾患増悪のメカニズムとは
反対の、症状の治療をもたらす。
加えて、従来の技法は、特定の診断について問題がある。いくつかの検査は、決定的に
時間依存性であり得るが、完了するまでに数日又は数週間を要する。そのような時間の間
に、治療ポイントを通過して疾患が増悪し得る。ある場合には、最初の結果の後に追跡検
査が必要であり、患者が専門化された場所に戻るために、追加的な時間が必要になる。こ
のことは、効果的なケアを提供するための、ヘルスケア専門家の能力を損なう。更に、制
限された場所でのみ、及び/又は稀にしか検査を遂行できないことは、患者の状況を定期
的に監視し得る可能性を低下させるか、患者がサンプルを迅速に、又は必要に応じて、頻
繁に提供しなければならなくする。特定の診断又は疾患については、これらの欠点は、不
可避的に、変化し及び悪化しつつある生理学的な状態に対し、不適切な医学的対応をもた
らす。従来のシステム及び方法は、サンプルを収集サイトから、前記サンプルを分析する
場所まで輸送中に、しばしば生じるサンプルの分解に起因して、臨床検査の完全性及び品
質にも影響する。例えば、検体は、特定の速度で分解し、及び分析における時間的遅延が
、サンプルの完全性の損失をもたらす。異なる臨床検査施設は、異なる品質基準で作業し
ており、変動する誤差の程度をもたらす。加えて、手作業によるサンプルの調製及び分析
は、さまざまなサンプル収集サイト及び臨床検査施設で、重大な初期のヒューマンエラー
が起きることを許容してしまう。従来の設定中に固有の、これらの及び他の欠点は、縦断
的分析、特に高品質で信頼性のある慢性疾患管理を遂行することを困難にする。
更に、そのような従来の分析的技法は、しばしば費用効率が高くない。検査結果を得る
までの余分な時間的な遅れは、疾患が更に進行するために、患者の健康に有害な影響を持
つ可能性のある、診断及び治療の遅れを導き、次いで、この患者は、追加的な治療を必要
とし、次いであまりにもしばしば、予期しなかった入院に終わるのを見ることになる。政
府の健康プログラムに貢献している、保険会社及び納税者などの支払者は、よりアクセス
しやすく、迅速な臨床検査結果があれば回避できたはずの、余分な出費に行き着いてして
しまう。
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
システムであって:
筐体;及び
前記筐体内の複数のモジュールを含み、
前記モジュールの個々のモジュールは、サンプル調製ステーション、検定ステーション、
及び検出ステーションより成る群から選ばれる少なくとも1つのステーションを含み、
前記システムは前記個々のモジュール内、又は前記個々のモジュールから前記システムの
筐体内の別のモジュールに、サンプル又は試薬を移動するために構成された流体取扱いシ
ステムを含む、システム。
(項目2)
システムであって:
支持構造物に取付けられた複数のモジュールを含み、
前記モジュールの個々のモジュールは、
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含み、
少なくとも1つの物理的又は化学的検定用のサンプルの(a)調製、及び前記少なくとも
1つの物理的又は化学的検定を(b)実行するために構成され、及び
前記複数のモジュールの少なくとも1つの個々のモジュールが前記サンプルの血球計算を
実行するために構成された血球計算ステーションを含む、システム。
(項目3)
システムであって:
支持構造物に取付けられた複数のモジュールを含み、
前記モジュールの個々のモジュールは、
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含み、
前記システムは、(a)サンプル処理、遠心分離、分離、及び化学的処理より成る群から
選ばれる少なくとも1つのサンプル処理、及び(b)免疫検定、核酸検定、受容体に基づ
く検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定
、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定
、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、
タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成
る群から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成され、及び
多数の種類の検定はシステム内に含まれる分離された検定ユニットの支援下で実行される
システム。
(項目4)
システムであって:
支持構造物に取付けられた複数のモジュールを含み、
前記複数のモジュールの個々のモジュールは、
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含み、
前記システムは(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離、及び化学的処理より成る群
から選ばれる少なくとも1つのサンプル調製手順、及び(b)免疫検定、核酸検定、受容
体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化
学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測
定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時
間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合
せより成る群から選ばれる1つ以上の種類の検定を実行するために構成され、
前記システムは250μl以下の容積を有するサンプルを処理又は検定するために構成さ
れ、及び前記システムは15%以下の変動係数を有するシステム。
(項目5)
前記生物学的サンプルを吸い上げる、分注する、及び/又は移動するピペットを含む流体
取扱いシステムを含む、項目1〜4のいずれか1つに記載のシステム。
(項目6)
生物学的サンプルの収集、生物学的サンプルの処理、及びシステムで実行された反応より
成る群から選ばれる1つ以上のものを、画像化するために構成された画像機器を含む、項
目1〜4のいずれか1つに記載のシステム。
(項目7)
濃度が検体ごとに1桁以上変動する、前記複数の検体又は疾患状態をサンプルから検出す
るために構成された、項目1〜4のいずれか1つに記載のシステム。
(項目8)
前記被験者から流体又は組織サンプルを収集するために構成されたサンプル収集ユニット
を含む前記項目1〜4のいずれか1つに記載されるシステム。
(項目9)
15%以下の変動係数を有する、項目1〜4のいずれか1つに記載のシステム。
(項目10)
ポイント・オブ・サービスの場所における自動サンプル処理方法であって:前記項目1〜
4のいずれか1つに記載のシステムにサンプルを提供すること、前記サンプルが処理され
たことを示す検出信号を産生するために、前記システムに前記サンプルを処理させること
を許容することを含む自動サンプル処理方法。
(項目11)
前記処理ステップが、サンプルの組織学又はサンプルの形態学を評価する前記項目10に
記載の方法。
(項目12)
処理ステップが、サンプル内の検体の存在及び/又は濃度、又はサンプルに関連した疾患
状態を評価する、項目10に記載の方法。
(項目13)
システムであって:
サンプル調製を実行するために構成された調製ステーション;及び
検定免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的
検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微
鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘
度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、
浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る群から選ばれた多数の種類の検定を実行するた
めに構成された検定ステーションとを含み;及び前記システムは4時間以内に前記サンプ
ル調製及び前記多数の種類の検定を実行するために構成されたシステム。
(項目14)
システムであって:
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び検出ステーション;並びに
前記サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び検出ステーションの少なくとも
1つの支援下にある指定場所で、ポイント・オブ・サービスの実行をするために構成され
たコンピュータにより実行可能なコマンドを有する制御装置を含み、前記サンプル調製ス
テーションは生物学的サンプルを収集するために構成されたサンプル収集ユニットを含み
、並びに
前記システムは15%以下の変動係数において生物学的サンプルを検定するために構成さ
れるシステム。
(項目15)
システムであって:
筐体;及び
前記筐体内に複数のモジュールを含み、
前記モジュールの個々のモジュールは、
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び検出ステーション、より成る群から
選ばれる少なくとも1つのステーションを含み、前記システムは前記個々のモジュール内
又は前記システム筐体内の前記個々のモジュールから別のモジュールにサンプル又は試薬
を移動するために構成された流体取扱いシステムを含むシステム。
(項目16)
プラグ・アンド・プレイ・システムであって:
複数のモジュールのうち、1つのモジュールを取付けるために構成される取付けステーシ
ョンを持つ支持構造物を含み、前記モジュールは、
(a)前記取付けステーションから取外し可能であるか、又は複数のモジュールの少なく
とも他の1つのモジュールと互換可能であること
(b)(i)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離、より成る群から選ばれる少なくとも
1つのサンプル調製手順、又は(ii)免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイ
トメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定
、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定
、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成
検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る群から選ば
れる、少なくとも1つの種類の検定を前記システムの別のモジュールの支持なしに実行す
るために構成され、及び
(c) 制御装置と電気的、電磁的又は光電子的に通信可能に構成され、前記制御装置は
少なくとも1つのサンプル調製手順又は少なくとも1つの種類の検定の実行を促進するた
めに前記モジュール又は前記複数のモジュールの個々のモジュールに1つ以上の指示を与
えるために構成されるシステム。
(項目17)
システムであって:
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーション、及び
指定場所でポイント・オブ・サービスを実行するために構成されたコンピュータにより実
行可能なコマンドを有する制御装置を含み、前記システムは検定免疫検定、核酸検定、受
容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気
化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量
測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固
時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組
合せより成る群から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成されたシステム。
(項目18)
前記サンプル調製ステーションが、前記被験者から生物学的サンプルを収集するために構
成されるサンプル収集ユニットを含む、項目13〜17のいずれか1つに記載のシステム

(項目19)
前記支持構造物が、前記複数のモジュールを保存する筐体であり、前記筐体は随意的に電
源又は通信ユニットを提供する、項目16に記載のシステム。
(項目20)
流体取扱いシステムを含み、前記流体取扱いシステムは前記生物学的サンプルを吸い上げ
る、分注する、及び/又は移動するために構成されるピペットを含む、項目14に記載の
システム。
(項目21)
収集された生物学的サンプル、生物学的サンプルの処理、及びシステムで実行される反応
を含む群の1つ以上のもの画像を作成するために構成された画像化機器を含む、項目13
〜17いずれか1つに記載のシステム。
(項目22)
前記画像化機器が、電磁的放射線、及び/又は関係する空間的及び/又は時間的次元を検
出及び/又は記録する、カメラ又はセンサーである、項目21に記載のシステム。
(項目23)
項目21のシステムであって、前記システムはシステム中に含まれる外部機器通信ユニッ
トを介して画像を表示する電子データを保存及び/又は送信する。
(項目24)
更に遠心分離機を含む、項目13〜17のいずれか1つに記載のシステム。
(項目25)
システム中に含まれる外部機器と、システム内に含まれる通信ユニットを介して双方向通
信を実行するために構成された項目13〜17のいずれか1つに記載のシステムであって
、前記通信ユニットは前記外部機器にデータを送信し、及び前記システムにより指示を受
信するために構成されるシステム。
(項目26)
前記被験者から収集した生物学的サンプル中に存在することが疑われる検体の存在又は濃
度を検出する方法であって、
前記方法は、項目13〜17のいずれか1つに記載のシステムに前記生物学的サンプルを
提供することを含み、
検体の存在又は濃度を示す検出可能な信号を送るために、検定免疫検定、核酸検定、受容
体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化
学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測
定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時
間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合
せより成る群から選ばれる、少なくとも1つの検定を実行することを含む方法。
(項目27)
更に報告を作成するステップを含み、前記報告は時間依存性の前記検体の存在又は濃度変
化に関する情報を含む、項目26に記載の方法。
(項目28)
更に報告を作成する前記ステップを含み、前記報告は前記検体の存在又は濃度に基づいた
前記被験者の病状の診断、予後及び/又は治療に関する情報を含む、項目26に記載の方
法。
(項目29)
流体取扱い装置であって:
複数のピペット・ヘッドを含み、個々のピペット・ヘッドは、ピペット・ノズルから取外
し可能なチップと結合するために構成されピペット・ノズルを含み、
個々に移動可能な複数のプランジャーを含み、少なくとも1つの前記プランジャーは前記
ピペット・ヘッド内にありピペット・ヘッド内で移動可能であり、及び
作動装置を含み、前記作動装置は複数のプランジャーの個々のプランジャーが、独立した
動作を行うために構成される流体取扱い装置。
(項目30)
前記複数のプランジャーが、前記ピペット・ノズルから、少なくとも1つの個別に選択さ
れたチップを取り外す能力がある、項目29に記載の装置。
(項目31)
前記作動装置が、モーターであり、前記モーターが前記複数のチップ取外し機構の独立動
作を許容するために構成される項目29に記載の装置。
(項目32)
前記少なくとも1つのチップ取外し機構が、前記ピペット・ヘッドの外部にある項目31
に記載の装置。
(項目33)
前記少なくとも1つのチップ取外し機構が、前記ピペット・ヘッドの少なくとも一部を取
り巻く環である項目31に記載の装置。
(項目34)
更に複数のスイッチを含み、個々のスイッチはオン位置及びオフ位置を備え、前記オン位
置は前記個々のスイッチに付随した前記プランジャーを、前記モーターによる動作に応答
して作動させ、及び前記オフ位置は、前記個々のスイッチに付随した前記プランジャーを
、前記モーターによる動作に応答して作動させない、項目29に記載の装置。
(項目35)
前記スイッチが、ソレノイドである項目34に記載の装置。
(項目36)
前記スイッチが、追加的な作動装置に操作可能に連動したカムにより作動する、項目34
に記載の装置。
(項目37)
流体取扱い装置であって:
少なくとも1つのピペット・ヘッドを含み、個々のピペット・ヘッドはピペット・ノズル
から取外し可能なチップと結合するために構成されたピペット・ノズルを含み、
前記複数のピペット・ヘッド内に少なくとも1つのプランジャーを含み、前記プランジャ
ーは前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成され、及び
少なくとも1つの作動装置が実質的に前記取外し可能なチップに実質的に平行でない前記
複数のプランジャーを作動させるために構成される装置。
(項目38)
前記プランジャーが、取外し可能なチップに対して実質的に垂直方向に移動する能力を有
する、項目37に記載の装置。
(項目39)
前記プランジャーに水平方向に移動する能力があり、前記取外し可能なチップは垂直に配
置されている、項目37に記載の装置。
(項目40)
流体取扱い装置であって:
少なくとも1つのピペット・ヘッドを含み、個々のピペット・ヘッドは、ピペット・ノズ
ルから取外し可能なチップと結合するために構成されピペット・ノズルを含み、
前記少なくとも1つのピペット・ヘッドは、前記ピペット・ノズルで終結する所定の長さ
の流体管路を持ち、
及び前記流体管路の長さが前記チップ及び前記ピペット・ノズルが係合している時に、前
記チップからの流体動作を妨げることなく調整可能である装置。
(項目41)
前記ピペット・ノズルが、前記少なくとも1つのピペット・ヘッドと操作可能に接続され
た基部に対して移動可能であり、それにより前記流体管路を調整する、項目40に記載の
装置。
(項目42)
前記流体管路が、剛体成分により形成される、項目40に記載の装置。
(項目43)
更に前記ピペット・ヘッド内に換気ポートを含み、前記ポートは開放位置及び閉鎖位置を
備える、項目40に記載の装置。
(項目44)
更に前記換気ポートの開閉部を制御するソレノイド及び/又はバルブを含む、項目43に
記載の装置。
(項目45)
前記換気ポートが、前記流体の排除に有効な陽圧源及び/又は前記流体の吸引に有効な陰
圧源と連結されている、項目43に記載の装置。
(項目46)
前記換気ポートが、正又は負の圧力を与えられる可逆ポンプに連結される、項目43に記
載の装置。
(項目47)
前記取外し可能なチップは2つの開口部を持ち、そのそれぞれが受動バルブに埋め込まれ
た、項目43に記載の装置。
(項目48)
流体取扱い装置であって:
取外し可能なチップ、及び
少なくとも1つのピペット・ヘッドを含み、個々のピペット・ヘッドは、ピペット・ノズ
ルから取外し可能な前記チップと接続するために構成されたピペット・ノズルを含み、
前記装置は、前記チップ内、及び/又は前記チップを通過する画像を捕捉するために構成
された画像取り込み機器に操作可能に接続される装置。
(項目49)
前記画像取り込み機器が、少なくとも1つのピペット・ヘッドに設置される、項目48に
記載の装置。
(項目50)
前記画像取り込み機器が、カメラであり、随意的に前記チップが導波管である、項目48
に記載の装置。
(項目51)
前記装置が(1)高さ、幅、長さのそれぞれの寸法が、20cmを超えないために特徴づ
けられた、項目29、37、40及び48のいずれか1つに記載の装置。
(項目52)
流体性又は非流体性成分を輸送する方法であって:
項目29、37、40及び48のいずれかに記載の装置を提供することを含み、
1つの場所から別の場所に、取外し可能なチップに結合するために構成された前記装置の
少なくとも1つのピペット・ノズルの支援下に、流体性又は非流体性成分を輸送すること
を含み、
前記個々のピペット・ヘッドは、流体を分注及び/又は吸引、若しくは前記輸送を達成す
るために非流体性成分と係合する方法。
(項目53)
サンプル処理装置であって:
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含み、
前記サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検出ステーションの少なくとも1
つの支援下で、指定場所でポイント・オブ・サービスを実行するために構成されたコンピ
ュータにより実行可能なコマンドを有する制御装置を含み、
ピペットノズルから取外し可能なチップに接続されるために構成されるピペットノズルを
持つ少なくとも1つのピペットを含み、
前記ピペットは前記調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーション
内で、又はそれらの間で、250uL以下の流体を輸送するために構成されるサンプル処
理装置。
(項目54)
前記ピペットが100uL以下の流体を前記チップから分注及び/又は吸引するために構
成される、項目53に記載の装置。
(項目55)
前記チップが、100uL以下の容積のサンプルを保持するために構成される項目53に
記載の装置。
(項目56)
前記コンピュータにより実行可能なコマンドが、小売店、前記被験者の自宅、又はヘルス
アセスメント/治療場所より成る群から選ばれる前記ポイント・オブ・サービスでのサー
ビスを実行するために構成される項目53に記載の装置。
(項目57)
流体取扱い装置であって:
複数のピペット・ヘッドを含み、個々のピペット・ヘッドは、ピペット・ノズルと取外し
可能にチップに結合するために構成されたピペット・ノズルを含み、
前記流体取扱い装置は5%以下の変動係数で、0.5uL〜5mlの液体を分注及び/又
は吸引する能力のある装置。
(項目58)
1uL以下の最低増分で、流体の分注及び/又は吸引を行う項目57に記載の装置。
(項目59)
更に複数のプランジャーを含み、ピペット・ヘッド内の少なくとも1つのプランジャーは
ピペット・ヘッド内で移動可能に構成され、個々のプランジャーは相互に独立して移動可
能である、項目57に記載の装置。
(項目60)
前記複数の第一のピペット・ヘッドが、100uLまで分注及び/又は吸引するために構
成され、及び前記複数の第二のピペット・ヘッドが、5uLまで分注及び/又は吸引する
ために構成される、項目57に記載の装置。
(項目61)
流体取扱い装置であって:
複数のピペット・ヘッドを含み、少なくとも1つのピペット・ヘッドは基部に操作可能に
結合され、取外し可能にチップに接続されるために構成されピペット・ノズルを含み、及

前記複数のピペット・ヘッド内の少なくとも1つのプランジャーを含み、
前記プランジャーは前記ピペット・ヘッド内で移動可能に構成され、
前記ピペット・ノズルが(a)後退位置、及び(b)後退位置より更に前記基部から離れ
る延伸位置を有するために、前記少なくとも1つのピペット・ヘッドのピペット・ノズル
が前記基部に対して移動可能である装置。
(項目62)
前記後退された位置及び延伸された位置に、垂直で少なくとも0.5cmの差異がある項
目61に記載の装置。
(項目63)
前記ピペット・ノズルが、前記少なくとも1つのプランジャーに対して移動可能である、
項目61に記載の装置。
(項目64)
前記ピペット・ノズルを、前記後退された位置及び延伸された位置で調整することが、前
記ピペット・ノズルで終結する流体管路長を変化させる、項目61に記載の装置。
(項目65)
前記流体管路が、剛体の構成要素により密封される項目61に記載の装置。
(項目66)
前記プランジャーが、第一のセクション及び第二のセクションを含み、前記ピペット・ノ
ズルが前記後退位置にあるとき、少なくとも前記第一のセクションの部分は、前記第二の
セクション内にあり、及び前記ピペット・ノズルが前記延伸位置にあるとき、前記第一の
セクションは、前記第二のセクション内にない、項目61に記載の装置。
(項目67)
流体取扱い装置であって:
複数のピペット・ヘッドから延伸する支持体を含み、前記支持体は、容積式ヘッドを含み
、第一の取外し可能なチップに接続するために構成される容積式ピペット・ノズルを含み
、及び
排気式ピペット・ヘッドを含み、前記排気式ピペット・ヘッドは排気式ピペット・チップ
に接続するために構成される流体取り扱い装置。
(項目68)
5%以下の変動係数で、1uLから5mLの流体を分注及び/又は吸引するために構成さ
れる、項目67に記載の装置。
(項目69)
ピペット・ノズルから取外し可能にチップと結合するために構成された少なくとも1つの
ピペット・ノズルを含み、前記ピペットは高さ、幅、及び長さのそれぞれが20cmを超
えない項目67に記載の装置。
(項目70)
前記ピペットは高さ7cmを超えない、項目69に記載の装置。
(項目71)
流体性又は非流体性成分を輸送する方法であって:
項目53、57、61、及び67のいずれか1つに記載される装置を提供することを含み

1つの場所から別の場所に、少なくとも取外し可能なチップに結合するために構成された
前記装置のピペット・ノズルの支援下に、流体性又は非流体性成分を輸送することを含み

前記輸送を実行するために、前記個々のピペット・ヘッドは流体を分注及び/又は吸引、
若しくは、非流体性成分と係合する能力がある方法。
(項目72)
遠心分離機であって:
底面のある基部を含み、前記基部は前記底面と直角である軸の周囲を回転するために構成
され、前記基部は前記基部まで延伸する軸に折り重なる(fold over)ために構
成される1つ以上のウイングを含み、前記ウイングは前記軸の片側に基部全体を含み、前
記ウイングは空洞を含み、前記空洞は、基部が休止中に第一の配向に配向され、前記基部
が回転する時、第二の配向に配向されるために構成される遠心分離機。
(項目73)
前記空洞が、サンプル容器を受取るために構成される、項目72に記載の遠心分離機。
(項目74)
前記個々のウイングが、第一の部分及び第二の部分を有し、前記第一の部分が、前記第二
の部分より質量が低い物質で形成される、項目72に記載の遠心分離機。
(項目75)
前記第一の部分が、前記ウイングの最上面の少なくとも一部を形成し、前記第二の部分が
、前記ウイングの最下面の少なくとも一部を形成する、項目74に記載の遠心分離機。
(項目76)
前記1つ以上のウイングが、前記基部に延伸する軸の下に重心を有する、項目72に記載
の遠心分離機。
(項目77)
前記基部が、円形の断面を有する項目72に記載の遠心分離機。
(項目78)
前記第一の配向が垂直であり、前記第二の配向が水平である項目72に記載の遠心分離機

(項目79)
遠心分離機であって:
底面及び上面のある基部を含み、前記基部は前記底面に直角な軸の周囲を回転するために
構成され、前記基部は(a)ピボット軸の周りを回転するために構成され、そのことによ
り少なくとも1つのバケットの部分が前記上面を超えて回転することができ、及び/又は
(b)直線方向に移動するために構成される錘に取付けられ、それにより、前記バケット
が回転するために特徴付けられた1つ以上のバケットを含み、及び
前記バケットがサンプル容器を受取る空洞を含み、前記空洞は基部が休止中に第一の配向
に配向し、前記基部が回転する時、第二の配向に配向するために構成される遠心分離機。
(項目80)
前記第一の配向が、垂直であり、前記第二の配向が、水平である項目79に記載の遠心分
離機。
(項目81)
前記1つ以上の容器が、錘挿入口を持つ項目79に記載の遠心分離機。
(項目82)
前記錘挿入口が、バケットの1つ以上の部分の質量を超える物質から形成される、項目8
1に記載の遠心分離機。
(項目83)
前記バケットが、ピボット軸の下に重心を持つ項目79に記載の遠心分離機。
(項目84)
項目83の前記遠心分離機であって、前記重心はピボットの底面の直交軸から離れたとこ
ろにある遠心分離機。
(項目85)
項目79の前記遠心分離機であって、前記バケットは前記基部から取外し可能なバケット
モジュールに取付けられた遠心分離機。
(項目86)
前記基部が休止中に第一の位置に錘を保持するために、錘に力が発揮される、項目79に
記載の遠心分離機。
(項目87)
前記力が、バネにより掛けられる項目79に記載の遠心分離機。
(項目88)
前記基部が回転している時に、前記錘が第二の位置にある、項目79に記載の遠心分離機

(項目89)
遠心分離機であって:
モーター組立品を含み、前記モーター組立品は、回転軸の周りの固定子の周りを回転する
ために構成される回転子を含み、
前記モーターは回転軸方向に高さを持ち、及び
前記基部は1つ以上の流体サンプルを受取るために構成された1つ以上の空洞を含み、
前記基部は前記回転子に固定され、前記基部は固定子の周りを回転し、及び
前記基部は回転軸方向に高さを持ち、前記モーター組立品の高さが前記基部の2倍以上で
はない遠心分離機。
(項目90)
前記基部が、前記固定子の周りを回転し、ブラッシュレスモーターの回転軸に対する直交
平面は、前記基部の回転軸に直角である平面と同一平面にある、項目89に記載の遠心分
離機。
(項目91)
前記1つ以上の空洞が、1つ以上のサンプル容器を受取るために構成される、項目89に
記載の遠心分離機。
(項目92)
前記流体サンプルが250μL以下の容積を有する、項目89に記載の遠心分離機。
(項目93)
サンプル処理装置であって:
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含み、
前記サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検出ステーションの少なくとも1
つの支援下にある指定場所でポイント・オブ・サービスを実行するためのコンピュータに
より遂行可能なコマンドを有する制御装置を含み、
少なくとも1つの指先穿刺のサンプルの遠心分離を実行する遠心分離機を含む、サンプル
処理装置。
(項目94)
前記遠心分離機が、前記サンプル調製ステーション及び/又は前記検定ステーション内に
収納される、項目93に記載の装置。
(項目95)
前記コンピュータにより実行可能なコマンドが、小売店、前記被験者の自宅、又はヘルス
アセスメント/治療場所より成る群から選ばれる前記ポイント・オブ・サービスでのサー
ビスを実行するために構成される、項目93に記載の装置。
(項目96)
遠心分離機であって:
前記モーター組立品は回転軸の周りの固定子の周りを回転するために構成される回転子を
含み、
前記モーターは回転軸方向に高さを持ち、及び基部は1つ以上の流体サンプルを受取るた
めに構成された1つ以上の空洞を含み、
前記基部は前記回転子に固定され、前記基部は固定子の周りを回転し、
前記遠心分離機は10,000RPMを超える回転速度を発揮し、及び前記遠心分離機は
200cm以下の床面積をもつ遠心分離機。
(項目97)
前記遠心分離機が、約10uL以下のサンプルの遠心分離を実行するために構成される、
項目96に記載の装置。
(項目98)
サンプル処理装置であって:
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含み、
前記サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検出ステーションの少なくとも1
つの支援下に、指定場所で、ポイント・オブ・サービスのサービスを実行するためのコン
ピュータにより実行可能なコマンドを有する制御装置を含み、及び項目72,79,89
及び96のいずれか1つに記載の遠心分離機を含むサンプル処理装置。
(項目99)
容器であって、
サンプルを受入れて、収容するために構成される本体を含み、前記本体は内表面、外表面
、開口端、及び先細の閉鎖端を含み、
前記容器はピペットを係合するために構成され、及び前記開口端まで延伸する可撓性の物
質を含み、前記可撓性の物質が、スリット/開口部から挿入される対象物のない時に、流
体物質が前記可撓性の物質から通り抜けないために構成されるスリット/開口部を持つ容
器。
(項目100)
前記可撓性の物質が、シリコンに基づく物質より形成される項目99に記載の容器。
(項目101)
更に前記本体と前記開口端において接するために構成されるキャップを含み、少なくとも
キャップの部分が前記本体の内側に延伸する、項目99に記載の容器。
(項目102)
前記キャップが、前記可撓性の物質が延伸する部分が通過する通路を含む、項目101に
記載の容器。
(項目103)
本体は第一の直径の、開口端、及び閉鎖端を有する円筒形の部分、及び前記開口端に接触
する漏斗形状の部分を有し、前記開口端に接触する前記漏斗形状の一端が第一の直径を有
しており、前記漏斗形状のもう一端が第二の直径をもつ項目99に記載の容器。
(項目104)
前記第二の直径が、前記第一の直径より小さい、項目103に記載の容器。
(項目105)
前記漏斗形状部分の第二の端が、取外し可能なキャップに係合するために構成されている
、項目103に記載の容器。
(項目106)
容器であって:
約100uL未満のサンプルを受取り、収容する本体を含み、
前記本体は内表面、外表面、及び開口端を含み、前記容器は前記開口端まで延伸する可撓
性の物質を含み、前記可撓性の物質が、スリット/開口部から挿入される対象物のない時
に、流体物質が前記可撓性の物質から通り抜けないために構成されるスリット/開口部を
持つ容器。
(項目107)
前記可撓性物質が膜である、項目106に記載の容器。
(項目108)
更に前記本体と前記開口端において接触するために構成されるキャップを含む、項目10
6に記載の容器。
(項目109)
前記キャップが、前記可撓性の物質が延伸する通路を含む、項目108に記載の容器。
(項目110)
前記本体が、開口端及び閉鎖端をもつ第一の直径の円筒形の部分、及び前記開口端に接触
する漏斗形状の部分を有し、前記開口端に接触する漏斗形状部分の一端が第一の直径を有
し、前記漏斗形状のもう一端が第二の直径をもつ項目106に記載の容器。
(項目111)
前記第二の直径が前記第一の直径より小さい項目110に記載の容器。
(項目112)
前記漏斗形状部分の第二の端が取外し可能なキャップに係合するために構成されている、
項目110に記載の容器。
(項目113)
容器であって:
サンプルを入れ、密閉するために構成される本体を含み、前記本体は内表面、外表面、第
一の端、第二の端、及び前記第一の端と第二の端の間の通路を含み、
前記容器は(1)対象物が物体に挿入されない時に、流体が物質から通り抜けるのを防止
するために構成された融解状態、及び(2)流体及び対象物が物質から通り抜けるのを防
止するために構成された固体状態を持つ能力のある流路に延伸する物質を含む容器。
(項目114)
前記物質が、ワックスである項目113に記載の容器。
(項目115)
前記物質の融点が、約50C〜60Cである項目113に記載の容器。
(項目116)
前記対象物が、前記物質が溶融状態の間に、前記物質を貫通して挿入される能力を有し、
及び前記物質から取除かれる能力を有する、項目113に記載の容器。
(項目117)
前記物質が溶融状態の間、前記対象物が前記物質に挿入されることを可能にし、及び前記
物質から取除くことを可能にするために構成される、項目113に記載の容器。
(項目118)
前記対象物が前記物質から取除かれる際に前記対象物の少なくとも一部分が前記物質で被
覆されている項目113に記載の容器。
(項目119)
設定であって:
サンプルを受入れ、収容するために構成された容器を含み、前記容器は内表面、外表面、
開口端、及び対向する閉鎖端;及び前記開口端から前記容器に延伸するために構成される
チップを含み、
前記チップは、第一の開口端及び第二の開口端を含み、前記第二の開口端は前記容器に挿
入され、前記容器又は前記チップは更に前記容器の前記閉鎖端の内面の底部に前記第二の
開口端の前記チップが接触するのを防ぐ特徴を持つ、突出する表面特徴を含む設定。
(項目120)
前記表面特徴が、前記容器の底の内表面に一体的に形成される項目119に記載のシステ
ム。
(項目121)
前記表面特徴が、前記容器の底の内表面の複数の隆起である、項目119に記載のシステ
ム。
(項目122)
前記突出する表面特徴が、前記閉鎖端、又は閉鎖端付近にある項目119に記載のシステ
ム。
(項目123)
装置であって:
複数の窪みを含む平面の基板を含み;及び
項目99、106、113又は119に記載される構成を有する複数のチップを含み;
前記チップの少なくとも一部は前記複数の窪に挿入され、前記基板に支持される装置。
(項目124)
前記装置がカートリッジ又はマイクロタイタープレートである、項目25に記載の装置
(項目125)
前記チップが、250μL以下の容積を有する、項目25に記載の装置。
(項目126)
ポイント・オブ・サービス・システムの支援下に前記被験者を診断又は治療するための方
法であって:
(a) 前記被験者を認証すること;
(b) 三次元画像化機器の支援下に前記被験者の三次元表現を取得すること;
(c) プロセッサを含むコンピュータ・システムの支援下に前記三次元表現画像を、前
記被験者と遠隔通信しているヘルスケア提供者に表示し、前記コンピュータシステムは通
信的に前記三次元画像化機器と連結され、及び
(d) 表示された前記被験者の三次元表現の支援下に前記被験者の診断又は治療を行う
ことを、含む方法。
(項目127)
前記被験者の診断又は治療することが、前記被験者に、前記被験者に選ばれたヘルスケア
提供者と連絡を取らせることを含む項目126に記載の方法。
(項目128)
前記被験者の診断又は治療することが、前記被験者に、前記被験者自身のヘルスケア提供
者と連絡を取らせることを含む項目126に記載の方法。
(項目129)
前記診断することが、リアルタイムの診断提供を含む、項目126に記載の方法。
(項目130)
前記三次元画像化機器が、ポイント・オブ・サービス・システムの一部である項目126
に記載の方法。
(項目131)
更に前記被験者の診断又は治療前に本人の身元確認を含む、項目126に記載の方法。
(項目132)
前記本人の身元確認が、前記被験者の指紋又は遺伝子シグネチャーの認証を含むの項目1
26に記載の方法。
(項目133)
前記診断又は治療することが、タッチスクリーン画面の使用を含む、項目126に記載の
方法。
(項目134)
前記診断又は治療することが、前記被験者からサンプルを収集することを含む、項目12
6に記載の方法。
(項目135)
前記被験者からのサンプルが、ヘルスケア提供者の場所で収集される、項目134に記載
の方法。
(項目136)
前記サンプルが前記被験者のいる場所で前記被験者から収集される、項目134に記載の
方法。
(項目137)
前記ポイント・オブ・サービス・システムが、治療を受ける前記被験者の動的三次元空間
表現の少なくとも一部を分析するための画像認識モジュールを含む項目126に記載の方
法。
(項目138)
前記認証ステップが、バイオメトリック・スキャン、前記被験者の保険証、前記被験者の
氏名、前記被験者の運転免許証、前記被験者の身分証明証、前記ポイント・オブ・ケア・
システムのカメラの支援下で撮られた前記被験者の画像、前記被験者の遺伝子シグネチャ
ー、及びジェスチャー認識のうちの1つ以上の支援下で実行される、項目126に記載の
方法。
(項目139)
前記診断が、前記被験者に前記被験者が選んだヘルスケア提供者と連絡を取らせることを
含む、項目126に記載の方法。
(項目140)
更に前記三次元表現と前記被験者特異的情報とを組合せることを含む、項目126に記載
の方法。
(項目141)
前記被験者を診断又は治療するための、ポイント・オブ・サービス・システムであって:
前記被験者の動的三次元空間表現を提供する三次元画像化機器を含み;及び
前記三次元画像化機器と通信し、及び前記被験者の動的三次元空間表現を取り出すために
構成される遠隔コンピュータ・システムを含み;前記遠隔コンピュータ・システムが、随
意的に前記被験者を認証するために構成されるポイント・オブ・サービス・システム。
(項目142)
前記ポイント・オブ・サービス・システムが、治療を受ける前記被験者の動的三次元空間
表現前記システムの少なくとも1部を分析するための画像認識モジュールを含む、項目1
41に記載の方法。
疾患又は疾患の侵襲の管理及び治療のために、疾患又は疾患の侵襲を適切な時間に検出
することを可能にすることは、患者及び医療提供者により同様に深く探求されている能力
であるが、あまりにもしばしば、検出が致命的な予後と同時に起きる、現在のヘルスケア
システムでは、未だに実現されていないことである。
サンプル収集、サンプル調製、検定、及び/又は検出のための改良されたシステム及び
方法を提供することが望まれている。少なくとも、いくつかの本明細書の実施形態は、1
つ以上のサンプル収集、調製、検定、又は検出ステップを遂行するシステム及び機器を提
供し得る。少なくともいくつかの本明細書の実施形態は、迅速で頻繁な、及び/又はより
正確な診断、進行している監視、並びに治療の推進及びガイダンスのために、ケアが提供
されている時間及び場所において、システム及び方法を提供し得る。
(発明の要約)
本明細書に記載される一実施形態によると、このシステムは:支持構造物に取付けられ
た複数のモジュールであって、前記複数のモジュールの個々のモジュールは、サンプル調
製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含む複数のモジュー
ルを含むことができ、前記システムは、(a)サンプル処理、遠心分離、分離、及び化学
的処理より成る群から選ばれる少なくとも1つのサンプル調製手順を遂行するために構成
され:及び(b)免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色
検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー
的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同
位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、
培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る群から選ばれる多数の種類の検定
を実行するために構成され:並びに前記多数の種類の検定は、前記システム内に包含され
る、分離された(流体的に分離されていることを含むが、それには限定されない)検定ユ
ニットの助けを借りて遂行される。いくつかの実施形態では、前記分離は磁気的分離を含
む。
本明細書に記載される追加的な実施形態では、以下のシステムが指向され得る:支持構
造物に取付けられた複数のモジュールであって、前記複数のモジュールの個々のモジュー
ルは、サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含
む複数のモジュールを含むシステムであって、前記システムは(a)サンプル処理、遠心
分離、分離、及び化学的処理より成る群から選ばれる少なくとも1つのサンプル調製手順
を実行するために構成され、及び(b)免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイ
トメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定
、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定
、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成
検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る群から選ば
れる1つ以上の種類の検定を実行するために構成され、及び前記システムは、250μl
以下の容積のサンプルを処理又は検定するために構成され、及び前記システムは、15%
以下の変動係数を有するシステムを指向する。いくつかの実施形態では、前記分離は磁気
的分離を含む。
本明細書に記載される別の実施形態により、以下のシステムが提供され得る:サンプル
調製を実行するために構成された調製ステーション;及び免疫検定、核酸検定、受容体に
基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的
検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的
検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検
定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せよ
り成る群から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成された検定ステーションを
含むシステムであって;前記サンプル調製、及び前記多数の種類の検定を4時間以内で実
行するために構成されているシステム。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、以下のシステムが提供され得る:支持
構造物に取付けられた複数のモジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールは
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含む複数
のモジュールを含むシステムであって、a)少なくとも1つの物理的又は化学的検定のた
めに、サンプルを調製するために構成され;及び(b)前記少なくとも1つの物理的又は
化学的検定を実行するために構成され、及び前記複数のうちの少なくとも1つの個々のモ
ジュールは、前記サンプルの血球計算をするために構成された血球計算ステーションを含
むシステム。
本明細書に記載される追加的な実施形態は以下のシステムを指向する:サンプル調製ス
テーション、検定ステーション、及び検出ステーションを含むシステムであって;並びに
指定された場所において、前記サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検出ス
テーションの少なくとも1つの支援下に、ポイント・オブ・サービス(サービス提供時点
)のサービスを実行するための、コンピュータにより実行可能なコマンドを有する制御ユ
ニットを含み、前記サンプル調製ステーションは、生物学的サンプルを収集するためのサ
ンプル収集ユニットを含み、及び生物学的サンプルを15%以下の変動係数において検定
するために構成されているシステム。
本明細書に記載される実施形態によるシステムは:筐体;及び前記筐体内の複数のモジ
ュールを含み、前記モジュールの個々のモジュールは、サンプル調製ステーション、検定
ステーション、及び検出ステーションより成る群から選ばれる、少なくとも1つのステー
ションを含み、前記システムは、前記個々のモジュール内のサンプル又は試薬容器を、前
記システムの筐体内の前記個々のモジュールから別のモジュールまで移動するために構成
された流体取扱いシステムを含む。
本明細書に記載される追加的な実施形態においては、プラグ・アンド・プレイ・システ
ムが提供され得る。このシステムは以下のものを含み得る:複数のモジュールの間に1つ
のモジュールを支持するために構成された、取付けステーションを有する支持構造物;前
記モジュールは、(a)前記取付けステーションから取外し可能であるか、又は前記複数
の内の少なくとも1つのモジュールと互換可能であり;(b)前記システム内の他のモジ
ュールの支援なしで(i)サンプル処理、遠心分離、及び磁気的分離より成る群から選ば
れる少なくとも1つのサンプル調製手順、又は(ii)免疫検定、核酸検定、受容体に基
づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検
定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検
定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定
、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより
成る群から選ばれる少なくとも1つの種類の検定を実行するために構成されており;及び
(c)制御装置との間で電気的、電磁的又は光電子的通信状態にあるように構成され、前
記制御装置は、少なくとも1つのサンプル調製手順、又は前記少なくとも1つの種類の検
定の実行を促進するために、前記複数のモジュールの前記モジュール又は個々のモジュー
ルに対し、1つ以上の指令を提供するために構成されている。
本明細書に記載される別の実施形態は、以下のシステムを指向し得る:サンプル調製ス
テーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーション;及びポイント・オブ・サ
ービスでのサービスを実行するための、コンピュータにより実行可能なコマンドを有する
制御ユニットを含むシステムであって;免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイ
トメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定
、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定
、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成
検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る群から選ば
れる多数の種類の検定を実行するために構成されているシステム。
更に、本明細書に記載される実施形態は、以下のシステムを含み得る:支持構造物に取
付けられた複数のモジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールはサンプル調
製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含むシステムであっ
て;前記システムは(a)サンプル処理、遠心分離、及び磁気的分離より成る群から選ば
れる少なくとも1つのサンプル調製手順、及び(b)免疫検定、核酸検定、受容体に基づ
く検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定
、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定
、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、
タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成
る群から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成されており;及び前記多数の種
類の検定は、前記システム内の3つ以上の検定ユニットの支援下に実行されるシステム。
システムの別の実施形態に従うと、以下のシステムが提供され得る:支持構造物に取付
けられた複数のモジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールはサンプル調製
ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含むシステムであり、
前記システムは、(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離、及び化学的処理より成る
群から選ばれる、少なくとも1つのサンプル調製手順、及び(b)免疫検定、核酸検定、
受容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電
気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱
量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝
固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの
組合せより成る群から選ばれる1つ以上の種類の検定を実行するために構成されており;
及び前記システムは、250μlの容積を有するサンプルを処理又は検定するために構成
され、及び前記システムは10%以下の変動係数を有するシステム。
更に、本明細書に記載される実施形態は以下のシステムを指向できる:免疫検定、核酸
検定、受容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検
定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検
定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検
定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそ
れらの組合せより成る群から選ばれる少なくとも1つの種類の検定を実行するために構成
された検定ステーションを含むシステムであって;及び前記システムにより実行される場
合に、前記少なくとも1つの種類の検定の変動係数が10%以下であるシステム。
本明細書に記載される追加的な実施形態によると、システムは以下を含み得る:免疫検
定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気
泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、
局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定
、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定
、及びそれらの組合せより成る群から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成さ
れた検定ステーション;及び前記多数の種類の検定を実行するためのコンピュータにより
実行可能なコマンドを有する制御ユニットであり、前記システムは250μl以下の容積
を有する生物学的サンプルを検定するために構成されているシステム。
本明細書に記載される追加的な実施形態によると、以下を含むシステムが提供され得る
:サンプル調製を実行するために構成された調製ステーション;及び免疫検定、核酸検定
、受容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、
電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、
熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、
凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれら
の組合せより成る群から選ばれる、多数の種類の検定を実行するために構成された検定ス
テーション、前記システムは、前記サンプル調製及び前記多数の種類の検定を4時間以内
に実行するために構成される。
加えて、本明細書に記載される実施形態は以下のシステムを指向し得る:支持構造物に
取付けられた複数のモジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールはサンプル
調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含む、複数のモジ
ュールを含み;(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離、及び化学的処理より成る群
から選ばれる少なくとも1つのサンプル調製手順、及び(b)免疫検定、核酸検定、受容
体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化
学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測
定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時
間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合
せより成る群から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成され;及び前記システ
ムは、250μlの容積を有するサンプルを、処理又は検定するために構成されており、
及び前記システムは、複数の検体から前記サンプルを検出するために構成されており、前
記複数の検体の濃度は一桁を超える大きさでそれぞれ変化するシステム。
システムの別の実施形態は、以下のシステムを提供できる:サンプル調製ステーション
、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含み;及び診断場所においてポイン
ト・オブ・サービスでのサービスを実行するために構成されたコンピュータにより実行可
能なコマンドを有する制御システムであって、このシステムは核酸検定、受容体に基づく
検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、
分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、
比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タ
ンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る
群から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成されている制御システムを含むシ
ステム。
本明細書に記載される一実施形態では、前記システムは複数の信号の種類からの信号を
検出するためのハードウエア及び/又はソフトウエアを有し得る。光信号の種類としては
限定はされないが、蛍光、発光、吸光、濁度、前方散乱、及び/又は側方散乱が挙げられ
る。電気的信号の種類としては限定はされないが電気化学的ポテンシャル及び/又は電気
的インピーダンスが挙げられる。機械的信号の種類としては限定はされないが、流体レオ
ロジー(粘弾性)、浸透圧、相分離、及び/又は流動性が挙げられる。熱的信号の種類と
しては限定はされないが、温度変化が挙げられる。
非限定的な例として、本システムの1つの実施形態は、少なくとも2つの異なる検体の
種類を測定するために、少なくとも2つの異なる信号の種類を用い得る。随意的に、シス
テムの別の実施形態は、少なくとも2つの異なる検体を測定するために、少なくとも2つ
の異なる信号の種類を用い得る。検体の種類はとしては、限定はされないが、結晶、成分
、有形成分、有機分子化合物、無機分子化合物、生命体、粒子、又は他の検体が挙げられ
る。随意的に、本システムの1つの実施形態は、少なくとも3つの異なる信号の種類を測
定し得る。随意的に、2つの異なる信号の種類を検出する場合、システムの1つの実施形
態は、少なくとも1つの光信号の種類、及び電気的信号(熱的又は機械的などの)以外に
、少なくとも1つの他の信号種類の任意の組合せを検出するために構成され得る。随意的
に、単独の信号の種類又は単独の信号の種類中の多重信号のみを検出する場合、前記シス
テムは、多重の検体であって、その検体のそれぞれが、限定はされないが、結晶、成分、
有形成分、有機分子化合物、無機分子化合物、生命体、粒子、又は他の検体から選ばれる
、少なくとも2つの、カテゴリーの異なる検体の種類などからのものである、多重の検体
を測定するために、ハードウエア及び/又はソフトウエアを有し得る。
本明細書に記載される追加的な実施形態によるシステムは:支持構造物に取付けられた
複数のモジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールはサンプル調製ステーシ
ョン、検定ステーション、及び/又は検出ステーションである、複数のモジュールを含む
システムであって;前記システムは、免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイト
メトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、
クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、
凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検
定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る群から選ばれ
る、多数の種類の検定を実行するために構成され、少なくとも1つの前記多数の種類の検
定が血球計算又は凝集であるシステムである。
本明細書に記載される追加的な実施形態によるシステムは:支持構造物に取付けられた
複数のモジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールはサンプル調製ステーシ
ョン、検定ステーション、及び/又は検出ステーション;1つ以上のサンプルの血球計算
を実行するために構成された血球計算ステーションを含む複数のモジュールを含み;免疫
検定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電
気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定
、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検
定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検
定、及びそれらの組合せより成る群から選ばれる少なくとも1つの検定を実行するために
構成されたシステムである。
本明細書に記載される別の実施形態は以下のシステムを提供し得る:サンプル調製ステ
ーション、検定ステーション、及び検出ステーション;及び診断場所において、前記サン
プル調製ステーション、検定ステーション及び検出ステーションの少なくとも1つの支援
下にポイント・オブ・サービスでのサービスを実行するための、コンピュータにより実行
可能なコマンドを有する制御ユニットを含み、前記サンプル調製ステーションが生物学的
サンプルを収集するために構成されたサンプル収集ユニットを含み、並びに10%以下の
変動係数において生物学的サンプルを検定するために構成されているシステム。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、システムは:支持構造物に取付けられ
た複数のモジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールはサンプル調製ステー
ション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含む複数のモジュールを含む
ことができ、(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離より成る群から選ばれる少なく
とも1つのサンプル調製手順、及び(b)少なくとも1つの物理的又は化学的検定を実行
するために構成され、及び250μl以下の容積を有する生物学的サンプルを検定するた
めに構成されている。
本明細書に記載される一実施形態により提供されるシステムは:支持構造物に取付けら
れた複数のモジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールは、サンプル調製ス
テーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを含む複数のモジュールを
含み、このシステムは、(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離、物理的分離及び化
学的分離より成る群から選ばれる多重のサンプル調製手順、及び(b)免疫検定、核酸検
定、受容体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定
、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定
、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定
、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれ
らの組合せより成る群から選ばれる、少なくとも1つの種類の検定を実行するために構成
されている。
更に、本明細書に記載されるいくつかの実施形態は:筐体;並びに前記筐体中の複数の
モジュールであって、前記モジュールの個々のモジュールは、サンプル調製ステーション
、検定ステーション、及び検出ステーションより成る群から選ばれる少なくとも1つのス
テーションを含むシステムであって、前記システムは、サンプル又は試薬容器を、前記個
々のモジュール中で移動するか、又は前記システムの筐体中で、前記個々のモジュールか
ら別のモジュールに移動するために構成されている流体取扱いシステムを含むシステムを
提供し得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて、流体取扱
いシステムを含むことができ、前記流体取扱いシステムは、前記生物学的サンプルを吸い
上げる、分注する、及び/又は移動するために構成されるピペットを含む。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、収集された生物学的サンプル、生物
学的サンプルの処理、及び本明細書の上述又は他の部分のシステムにおいて実行された反
応より成る群の1つ以上のものを単独又は組合せにおいて画像化するために構成された画
像化機器を含み得る。前記画像化機器は、電磁的放射及び付随する空間及び/又は時間次
元を、検出及び/又は記録するカメラ又はセンサーであってよい。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて、前記サン
プル複数の検体を検出するために構成されることができ、前記複数の検体の濃度は相互に
一桁以上の強度で変動する。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいて、流体又は組織サンプルを前記
被験者から抜き取るために構成されたサンプル収集ユニットが、単独又は組合せにおいて
提供され得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて10%以下
の変動係数を有し得る。
ポイント・オブ・サービスでの場所での、サンプル処理のための自動化された方法が提
供されることができ、前記方法は:単独又は組合せにおいて本明細書の上述又は他の部分
におけるシステムにサンプルを提供すること、;及び前記システムが、前記処理の完了を
示す検出可能な信号を産出するために前記サンプルを処理することを可能にすること、を
含む。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実施において、単独又は組合せにおいて、
前記処理ステップは、サンプルの組織学又はサンプルの形態学を評価できる。前記処理ス
テップは、本明細書の上述又は他の部分における方法におけるサンプル中の検体の存在及
び/又は濃度を、単独又は組合せにおいて評価できる。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいて、単独又は組合せにおいて前記
サンプル調製ステーションは、前記被験者から生物学的サンプルを収集するために構成さ
れたサンプル収集ユニットを含み得る。
支持構造物は、複数のモジュールを包含する筐体であることができ、本明細書の上述又
は他の部分におけるシステムにおいて、前記筐体は単独又は組合せにおいて、随意的に電
源又は通信ユニットを提供する。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて、画像を表
示する電子データを記憶及び/又はシステム中に含まれる通信ユニットを介して外部機器
に送信し得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて更に遠心分離を含み得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて、前記シス
テムに含まれる通信ユニットを介して、外部機器と双方向通信を実行するために構成され
ることができ、前記通信ユニットは、前記外部機器にデータを送信し、及び前記システム
の指令を受信するために構成される。
前記被験者から生物学的サンプル中に存在することが疑われる検体の存在又は濃度を検
出する方法が提供されることができ、前記方法は以下のものを含む:単独又は組合せにお
いて、生物学的サンプルを本明細書の上述又は他の部分におけるシステムに提供すること
;及び前記検体の存在又は濃度を示す検出可能な信号を産出するために、核酸検定、受容
体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化
学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測
定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時
間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合
せより成る群から選ばれる少なくとも1つの種類の検定を実行すること。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記検体の存
在又は濃度の時間依存性の変化を含む報告を生成するステップを更に含み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記検体の存
在又は濃度の時間依存性の変化に基づく前記被験者の病状の診断、予後及び/又は治療に
関係する情報を含む報告を作成するステップを更に含み得る。
場合によっては、化学的処理は、加熱及びクロマトグラフィーより成る群から選ばれる
。いくつかの実施形態では、受容体に基づく検定は、タンパク検定を含む。いくつかの実
施形態では、本明細書において提供されるシステムは、単独又は組合せにおいて、自律的
操作のために構成される。
いくつかの実施形態では、システムは、単独又は組合せにおいて、サンプルから、複数
の検体を検出するために構成され、前記検体の濃度は、検体ごとに1桁以上変動する。前
記複数の検体の濃度は、検体ごとに2桁以上変動し得る。ある場合には、前記複数の検体
の濃度は、検体ごとに3桁以上変動し得る。前記多数の種類の検定は、システム内に含ま
れる4つ以上の検定ユニットの支援の下に実行され得る。場合によっては、システムは前
記被験者から流体又は組織サンプルを抜き取るように構成される。一実施形態においては
、システムは前記被験者の指から血液サンプルを採血するために構成される。
いくつかの実施形態においては、システムは、単独又は組合せにおいて、5%以下の変
動係数を有する。他の実施形態においては、システムは、単独又は組合せにおいて、3%
以下の変動係数を有する。他の実施形態においては、システムは、単独又は組合せにおい
て、2%以下の変動係数を有する。前記変動係数は、いくつかの例ではσ/μに従って決
定され、ここで、’σ’は、標準偏差であり、及び’μ’はサンプル測定を通じた平均で
ある。
場合によっては、本明細書において提供されるシステムは、免疫検定、核酸検定、受容
体に基づく検定、サイトメトリー検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化
学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測
定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時
間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合
せより成る群から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成される。
場合によっては、本明細書において提供されるシステムはサンプル検定を通じて±5%
の、又はサンプル検定を通じて±3%の、又はサンプル検定を通じて±1%の、又はサン
プル検定を通じて±5%の、又はサンプル検定を通じて±3%の、又はサンプル検定を通
じて±1%の正確度を有する。いくつかの実施形態においては、少なくとも1つの種類の
検定の変動係数は5%以下、又は3%以下、又は2%以下である。
ある場合には、システムは、支持構造物に取付けられた複数のモジュールであって、前
記モジュールの個々のモジュールは、サンプル調製ステーション、検定ステーション、及
び/又は検出ステーションを含む複数のモジュールを更に含んでよい。前記個々のモジュ
ールは、サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検出ステーションを含んでよ
い。ある場合には、システムは、サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検出
ステーションを更に含む。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、サンプル処理、遠心分離、磁気的分離及び化学的処理より成る群から選
ばれる少なくとも1つのサンプル調製手順を実行するために構成される。前記化学的処理
は、加熱及びクロマトグラフィーより成る群から選ばれることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、コンピュータにより実行可能なコマンドを含む。前記コンピュータによ
り実行可能なコマンドは、前記システムとの通信状態にあるサーバーにより提供され得る
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、サンプル処理、遠心分離、磁気的分離、及び化学的処理より成る群から
選ばれるサンプル調製手順の少なくとも1つを含み得る。そのようなシステムは、少なく
とも0.25検定/時間、又は少なくとも0.5検定/時間、又は少なくとも1検定/時
間、又は少なくとも2検定/時間の速度でサンプルを検定するために構成され得る。その
ようなシステムは、診断場所においてポイント・オブ・サービスでのサービスを実行する
ためのコンピュータにより実行可能なコマンドを有する制御ユニットを含み得る。前記コ
ンピュータにより実行可能なコマンドは、システムとの通信におけるサーバーにより提供
され得る。いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、
単独又は組合せにおいて、少なくとも約6時間、又は5時間、又は3時間、又は2時間、
又は1時間、又は30分、又は10分、又は1分、又は30秒、又は10秒、又は5秒、
又は1秒、又は0.1秒の期間内に遠隔システムにサンプルを検定し、及び結果を報告す
るために構成されている。そのようなシステムについては、複数の検体の濃度は、サンプ
ルごとに2桁以上、又は3桁以上の強度で変動し得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、検体の濃度を、医療の遵守又は非遵守に関連付けるように構成される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、サンプル調製ステーション及び1つ以上のサンプル収集ユニットを含む
。前記1つ以上のサンプル収集ユニットは、ランセット及び/又は注射針を含み得る。前
記注射針は極微注射針を含み得る。前記1つ以上のサンプル収集ユニットは、生物学的サ
ンプルを収集するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検出ステーションを
含む。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、システム[HC1][HC2]内に含まれる流体的に分離された検定ユニットの支
援下に、多数の種類の検定を実行するために構成される。ある場合には、前記多数の種類
の検定は、処理されていない組織サンプルに対して実行される。一実施例では、前記処理
されていない組織サンプルは、処理されていない血液を含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、血球計算を実
行するために構成される。他の実施形態においては、上記のシステムは、単独又は組合せ
において、凝集及び血球計算を実行するために構成される。他の実施形態においては、上
記のシステムは、単独又は組合せにおいて、凝集、血球計算及び免疫検定を実行するため
に構成される。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、10%以下の
、又は5%以下の、又は3%以下の変動係数において生物学的サンプルを検定するために
構成されている。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、血球計算など
の物理的又は化学的検定の少なくとも1つを実行するために構成されている。ある場合に
は、前記少なくとも1つの物理的又は化学的検定は、更に凝集を含む。ある場合には、前
記少なくとも1つの物理的又は化学的検定は、免疫検定を更に含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、100μl以
下の容積を有する生物学的サンプルを処理又は検定するために構成されている。他の実施
形態においては、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、50μl以下の容積を有
する生物学的サンプルを処理又は検定するために構成されている。他の実施形態において
は、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、1μl以下の容積を有する生物学的サ
ンプルを処理又は検定するために構成されている。他の実施形態においては、上記のシス
テムは、単独又は組合せにおいて、500ナノリットル(nl)以下の容積を有する生物
学的サンプルを処理又は検定するために構成されている。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、ポイント・オ
ブ・サービス(POS)システムである。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、免疫検定、核
酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、
電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、
熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、
凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれら
の組合せより成る群から選ばれる、2つ以上の種類の検定を実行するために構成されてい
る。ある場合には、前記システムは、単独又は他のシステムとの組合せにおいて、前記群
から選ばれる検体の3つ以上の種類を実行するために構成されている。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、システム内に
含まれる、流体的に分離された検定ユニットの支援下に少なくとも1つの種類の検定を実
行するために構成されている。ある場合には、前記流体的に分離された検定ユニットはチ
ップである。ある場合には、チップのそれぞれは、最大限で250マイクロリットル(μ
l、本明細書における“ul”でもある)、又は最大限で100μl、又は最大限で50
μl、又は最大限で1μl、又は最大限で500ナノリットル(nl)である。
いくつかの実施形態では、複数のモジュールの個々のモジュールは、流体を吸い上げ又
は保持システムを含む。ある場合には、この流体吸い上げ及び/又は保持システムはピペ
ットである。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、ポイント・オ
ブ・サービス(POS)サーバとの双方向通信のために構成されている。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、10%以下の
、又は5%以下の、又は3%以下の、又は10%以下の、又は5%以下の、又は3%以下
の変動係数を有する流体取扱いシステムを有する。いくつかの実施形態では、前記流体取
扱いシステムは、光ファイバーを含む。
いくつかの実施形態では、流体取扱いシステムは流体吸い上げ及び/又は保持システム
を含む。ある場合には、流体取扱いシステムはピペットを含む。いくつかの実施形態では
、前記流体取扱いシステムは、単独又は他のシステムとの組合せにおいて、上述のシステ
ムの複数のモジュールの内の個々のモジュールのそれぞれに取付けられている。いくつか
の実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のモジュールを支持
するためのラックを収納する筐体を含む。前記筐体は、3m以下に、又は2m以下に
寸法付けされ得る。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せで、診断場所においてポ
イント・オブ・サービスでのサービスを実行するためのプログラム可能なコマンドを有す
る制御システムを含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、流体取扱いシ
ステムを含む。ある場合には、前記流体取扱いシステムは、容積式ピペット、空気置換式
ピペット及び吸引式ピペットより成る群から選ばれるピペットを含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のモジュ
ールを含む。ある場合には、個々のモジュールは、遠心分離、サンプル分離、免疫検定、
核酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定
、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定
、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定
、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれ
らの組合せより成る群から選ばれる1つ以上の手順を実行するために構成された流体取扱
いチップを含む。場合によっては、前記核酸検定は、核酸増幅、核酸ハイブリダイゼーシ
ョン、及び核酸配列決定より成る群から選ばれる。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のモジュ
ールを含み、及び前記モジュールの個々のモジュールのそれぞれは(a)前記システム内
の、前記個々のモジュール内、又は前記個々のモジュールから、別のモジュールに移動す
るために構成された流体取扱いシステム、(b)多数の種類の検定を実行するために構成
された複数の検定ユニット、及び(c)前記検定により生成された信号を検出するために
構成された検出器を含む。場合によっては、前記多数の種類の検定は、免疫検定、核酸検
定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気
化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量
測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固
時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組
合せより成る群から選ばれる。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のモジュ
ールを含み、及び個々のモジュールのそれぞれは遠心分離機を含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、前記システム
の少なくとも1つのモジュールにより実行される、サンプル調製手順又は検定のサブセッ
トを提供する、モジュールを含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、熱的ブロック
を包含する検定ステーションを含む。
いくつかの実施形態では、サンプルは、流体サンプル、組織サンプル、環境サンプル、
化学的サンプル、生物学的サンプル、生化学的サンプル、食品サンプル、又は薬剤サンプ
ルより成る群から選ばれる少なくとも1つの物質を含む。ある場合には、前記サンプルは
血液若しくは他の体液、又は組織を含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、ポイント・オ
ブ・サービス(POS)サーバとの双方向通信のために構成されている。ある場合には、
双方向通信は無線である。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のモジュ
ールを含み、及び複数のモジュールのそれぞれのメンバーは、別のモジュールと交換可能
である。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、別々の検定ユ
ニットを含む検定ステーションを含む。ある場合には、前記別々の検定ユニットは流体的
に分離された検定ユニットである。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、10%以下の
、又は5%以下の、又は3%以下の変動係数での縦断的分析のために構成される。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、光ファイバー
を含む流体取扱いシステムを含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、ピペットを含
む流体取扱いシステムを含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、画像分析器を
含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、前記システム
の筐体中に少なくとも1つのカメラを含む。ある場合には、前記少なくとも1つのカメラ
は、電荷結合素子(CCD)カメラである。場合によっては、前記少なくとも1つのカメ
ラは、レンズのないカメラである。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、診断場所にお
いてポイント・オブ・サービスでのサービスを実行するためのプログラム可能なコマンド
を含む制御装置を含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、ポイント・オ
ブ・サービスでのサービスを提供するために構成された、プラグ・アンド・プレイ・シス
テムである。ある場合には、前記ポイント・オブ・サービスでのサービスは、前記被験者
の介護者からの処方を有する前記被験者に提供されるポイント・オブ・ケア・サービスで
あり、前記処方は、前記被験者の生物学的サンプルからの検体の存在又は濃度の試験のた
めに処方される。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のモジュ
ールを含み、及び複数のモジュールのそれぞれのメンバーは、少なくとも1つのサンプル
調製手順又は少なくとも1つの種類の検定を実行するために構成されたステーションとの
通信において通信・バスを含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、支持構造物を
含む。ある場合には、前記支持構造物はラックである。場合によっては、前記ラックは、
電力ケーブル又は通信ケーブルを含まない;他の状況においては、前記ラックは、電力ケ
ーブル又は通信ケーブルを含む。いくつかの実施形態では、前記支持(又は支持)構造物
は、1つ以上の取付けステーションを含む。ある場合には、前記支持構造物は、前記1つ
以上の取付けステーションの取付けステーションとの通信におけるバスを含む。
いくつかの実施形態では、前記バスは、システムの個々のモジュールに電力を提供する
ためのものである。いくつかの実施形態では、前記バスは、前記システムの制御装置(例
えば、プラグ・アンド・プレイ・システム)及び前記システム個々のモジュールとの間の
通信を可能にするためのものである。場合によっては、前記バスは、前記システムの複数
のモジュール間の通信を可能にするためのものであるか、又は複数のシステムの複数のモ
ジュール間の通信を可能にするためのものである。
いくつかの実施形態では、システムは、単独又は組合せにおいて、複数のモジュールを
含み、及び複数のモジュールの個々のモジュールのそれぞれは、前記システムの制御装置
と無線通信している。ある場合には、無線通信は、ブルートゥース通信、無線周波数(R
F)通信及び無線ネットワーク通信より成る群から選ばれる。
いくつかの実施形態では、サンプルを処理するための方法は、単独又は他の方法との組
合せにおいて、単独又は組合せにおいて上記のシステムを提供することを含む。前記シス
テムは、同時に(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離及び化学的処理より成る群か
ら選ばれる少なくとも1つのサンプル調製手順、及び/又は(b)そのモジュール内で、
免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素的検定、電気
泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、
局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定
、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定
、及びそれらの組合せより成る群から選ばれる少なくとも1つの種類の検定を実行するた
めに構成された多重のモジュールを含む。次に、前記システム(又は前記システムの制御
装置)は、リソースの入手不可能性又は(a)前記少なくとも1つのサンプル調製手順又
は(b)前記少なくとも1つの種類の検定に機能不良がないかを、試験する。いったん、
少なくとも1つのモジュールで機能不良を検出すると、前記システムは、前記少なくとも
1つのサンプル調製手順又は前記少なくとも1つの種類の検定を実行するために、前記シ
ステム内の別のモジュール、又は前記システムと通信する別のシステムを用いる。
ある場合には、前記システムは、ポイント・オブ・サービス(POS)の場所において
前記サンプルを処理する。
ある場合には、前記システムは別のシステムと無線通信する。
ある場合には、前記システムの多重のモジュールは、相互に電気的、電磁的又は光電子
的に通信する。
ある場合には、前記システムの多重のモジュールは、相互に無線通信する。
本明細書に記載される一実施形態は:複数のピペット・ヘッドであって、その個々のピ
ペット・ヘッドはピペット・ノズルから取外し可能なチップと接続するために構成された
ピペット・ノズルを含む、複数のピペット・ヘッド;個々に移動可能な複数のプランジャ
ーであって、少なくとも1つのプランジャーは、前記ピペット・ヘッド内にあり、及び前
記ピペット・ヘッド内で移動可能である複数のプランジャー;及び複数のうちの個々のプ
ランジャーの独立した動作を生じさせるために構成されたモーターとを含む流体取扱い装
置を含む。
本明細書に記載される別の実施形態は、複数のピペット・ヘッドであって、その個々の
ピペット・ヘッドはピペット・ノズルから取外し可能なチップと接続するために構成され
たピペット・ノズルを含む複数のピペット・ヘッド、個々に移動可能な複数のプランジャ
ーであって、少なくとも1つのプランジャーは、ピペット・ヘッド内にあり、及びピペッ
ト・ヘッド内で移動可能である複数のプランジャー、及び複数のうちの個々のプランジャ
ーの独立した動作を生じさせるために構成された作動装置とを含む流体取扱い装置を含む
本明細書に記載される別の実施形態は、複数のピペット・ヘッドであって、その個々の
ピペット・ヘッドはピペット・ノズルから取外し可能なチップと接続するために構成され
たピペット・ノズルを含む複数のピペット・ヘッドを含む流体取扱い装置を含み、前記流
体取扱い装置は、0.5マイクロリットル(“uL”)〜5ミリリットル(“mL”)の
流体を分注及び/又は吸引する能力を有し得る一方、5%以下の変動係数で機能する。
本明細書に記載される一実施形態によると流体取扱い装置が提供されることができ、前
記装置は:少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、このピペット・ヘッドはピペッ
ト・ノズルから取外し可能なチップと接続するために構成されたピペット・ノズルを含む
ピペット・ヘッド;前記複数のピペット・ヘッドの中の少なくとも1つのプランジャーで
あって、前記プランジャーは、ピペット・ヘッド内で移動可能に構成された少なくとも1
つのプランジャー;及び取外し可能なチップに実質的に平行ではない複数のプランジャー
の動きを可能にするために構成されている、少なくとも1つのモーターとを含む。
本明細書に記載される別の実施形態は:少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、
このピペット・ヘッドはピペット・ノズルから取外し可能なチップと接続するために構成
されたピペット・ノズルを含むピペット・ヘッド;前記複数のピペット・ヘッドの中の少
なくとも1つのプランジャーであって、前記プランジャーは、ピペット・ヘッド内で移動
可能に構成された少なくとも1つのプランジャー;及び取外し可能なチップに実質的に平
行ではない複数のプランジャーの動きを可能にするために構成されている、少なくとも1
つの作動装置とを含む流体取扱い装置を提供する。
本明細書に記載される別の実施形態は:少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、
このピペット・ヘッドはピペット・ノズルから取外し可能なチップと接続するために構成
されたピペット・ノズルを含み、前記少なくとも1つのピペット・ヘッドは、ピペット・
ノズルで終結する所定の長さの流体管路を有し、及び前記流体管路の長さは、前記チップ
及び前記ピペット・ノズルが係合している場合にはチップからの流体の動作に影響を与え
ることなく調節可能であるピペット・ヘッドを含む流体取扱い装置を提供し得る。
本明細書に記載される別の実施形態は、少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、
このピペット・ヘッドはピペット・ノズルから取外し可能なチップと接続するために構成
されたピペット・ノズルを含み、前記少なくとも1つのピペット・ヘッドは、ピペット・
ノズルで終結する所定の長さの流体管路を有し、及び前記流体管路の長さは、前記チップ
及び前記ピペット・ノズルが係合している場合にはチップからの流体の動作に影響を与え
ることなく調節可能であるピペット・ヘッドを含む流体取扱い装置を提供する。
加えて、本明細書に記載される実施形態は:取外し可能なチップ;及び少なくとも1つ
のピペット・ヘッドであって、このピペット・ヘッドはピペット・ノズルから取外し可能
なチップと接続するために構成されたピペット・ノズルを含む、少なくとも1つのピペッ
ト・ヘッドを含む流体取扱い装置であって、前記装置は、前記チップ内、及び/又は前記
チップを通過する画像を捕捉するために構成された画像取り込み機器と操作可能に接続さ
れる、流体取扱い装置を提供し得る。
本明細書に記載される一実施形態は:サンプル調製ステーション、検定ステーション、
及び/又は検出ステーション;前記サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検
出ステーションの少なくとも1つの支援下に、診断場所においてポイント・オブ・サービ
スでのサービスを実行するための、コンピュータにより実行可能なコマンドを有する制御
ユニット;及びピペット・ノズルから取外し可能なチップと結合するために構成されたピ
ペット・ノズルを有する、少なくとも1つのピペットとを含むサンプル処理装置であって
、前記ピペットが、前記調製ステーション、検定ステーション及び/又は検出ステーショ
ンのそれぞれの内部でか、又はそれらの間で250uL以下の流体を輸送するために構成
されているサンプル処理装置を指向し得る。
本明細書に記載される追加的な実施形態によると流体取扱い装置が提供され得る。この
流体取扱い装置は:複数のピペット・ヘッドであって、その個々のピペット・ヘッドは、
ピペット・ノズルから取外し可能なチップと結合するために構成されたピペット・ノズル
を含む複数のピペット・ヘッドを含み、この流体取扱い装置は1uL〜5mLの流体の分
注及び/又は吸引を行う能力を有し得る一方、4%以下の変動係数で機能する。
本明細書に記載される別の実施形態によると、流体取扱い装置は:操作可能に基部と結
合される少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは、取外
し可能なチップと結合するために構成されたピペット・ノズルを含む少なくとも1つのピ
ペット・ヘッド;及び前記複数のピペット・ヘッド内の少なくとも1つのプランジャーで
あって、このプランジャーは、前記ピペット・ノズルが、(a)後退位置、及び(b)ピ
ペット・ノズルが後退位置にある基部よりも更に離れている延伸位置を有する能力を持つ
ために、ピペット・ヘッド内で移動可能に構成され、前記ピペット・ノズルは、基部に対
して移動可能である少なくとも1つのプランジャーとを含む。
更に、本明細書に記載される一実施形態は:そこから、第一の取外し可能なチップに結
合するために構成された容積式ピペット・ノズルを含む容積式ピペット・ヘッドを含み、
;及び空気置換式ピペット・チップに結合するために構成された空気置換式ピペット・ノ
ズルを含む空気置換式ピペット・ヘッドを含む、複数のピペット・ヘッドが延伸する、支
持体を含む流体取扱い装置を指向できる。
本明細書に記載される一実施形態は:複数のピペット・ヘッドであって、個々のピペッ
ト・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノズルを含む
複数のピペット・ヘッド;複数のプランジャーであって、少なくとも1つのプランジャー
が、前記複数のピペット・ヘッド内にあり、及びピペット・ヘッド内で移動可能なように
構成され、及び前記複数のプランジャーは独立して移動可能である複数のプランジャー;
及び前記複数のプランジャーの独立した動作を可能にするために構成されたモーターとを
含む流体取扱い装置を指向できる。
本明細書に記載される追加的な実施形態は:複数のピペット・ヘッドであって、個々の
ピペット・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノズル
を含む複数のピペット・ヘッド;複数のチップ取外し機構であって、少なくとも1つのチ
ップ取外し機構は、ピペット・ノズルに対して取外し可能に構成され、及び前記ピペット
・ノズルから選択されたチップを個々に取り外すために構成され、及び前記複数のチップ
取外し機構は独立して移動可能である複数のチップ取外し機構、;及び複数のチップ取外
し機構の独立した動作を可能にするために構成されたモーターとを含む流体取扱い装置を
提供し得る。
本明細書に記載される別の実施形態によると、複数のピペット・ヘッドであって、個々
のピペット・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノズ
ルを含む複数のピペット・ヘッドを含む流体取扱い装置であって;前記流体取扱い装置は
、高さ、幅、及び長さのそれぞれの寸法が20cmを超えない流体取扱い装置が提供され
得る。
本明細書に記載される実施形態は:複数のピペット・ヘッドであって、個々のピペット
・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノズルを含む複
数のピペット・ヘッドを含む流体取扱い装置であって、前記流体取扱い装置は1uL〜3
mLの流体の分注及び/又は吸引を行う能力を有し得る一方、5%以下の変動係数で機能
する流体取扱い装置を指向できる。
加えて、流体取扱い装置は:少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、個々のピペ
ット・ヘッドは取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノズルを含む
少なくとも1つのピペット・ヘッド;及び回転子及び固定子を含む少なくとも1つのモー
ターであって、前記回転子は回転軸の周りを回転するために構成され、前記回転軸は、本
明細書に記載される実施形態に従う取外し可能なチップに実質的に垂直であるモーターと
を含む。
本明細書に記載される別の実施形態は:少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、
個々のピペット・ヘッドは取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノ
ズルを含む少なくとも1つのピペット・ヘッド;前記複数のピペット・ヘッド内の少なく
とも1つのプランジャーであって、前記プランジャーは前記ピペット・ヘッド内で移動可
能になるために構成されるプランジャー;及び少なくとも1つのモーターであって、取外
し可能なチップに実質的に平行ではない複数のプランジャーの動作を可能にするために構
成されたモーターとを含む流体取扱い装置を指向できる。
本明細書に記載される追加的な実施形態によると、流体取扱い装置は:少なくとも1つ
のピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは取外し可能なチップに結合する
ために構成されたピペット・ノズルを含む少なくとも1つのピペット・ヘッド;及び前記
複数のピペット・ヘッド内の少なくとも1つのプランジャーであって、前記プランジャー
は、前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成され、及び前記プランジャーは
、第一のセクション及び第二のセクションを含み、第一のセクションの少なくとも一部分
は、第二のセクションに対して滑動するために構成され、それによりプランジャーが延伸
及び/又は陥没することを可能にする少なくとも1つのプランジャーを含み得る。
本明細書に記載される別の実施形態は:少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、
個々のピペット・ヘッドは取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノ
ズルを含み、前記少なくとも1つのピペット・ヘッドは、ピペット・ノズル内で終結する
、所定の長さの流体管路を有し、及び前記流体管路の長さは、前記チップ及び前記ピペッ
ト・ノズルが係合している場合にはチップからの流体の動作に影響を与えることなく調節
可能であるピペット・ヘッドを含む流体取扱い装置を指向し得る。
本明細書に記載される一実施形態による流体取扱い装置は:操作可能に基部に取付けら
れる少なくとも1つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは取外し可能
なチップに結合するために構成されたピペット・ノズルを含む、少なくとも1つのピペッ
ト・ヘッド;及び前記複数のピペット・ヘッド内の少なくとも1つのプランジャーであっ
て、前記プランジャーは、前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成され、前
記ピペット・ノズルは前記基部に対して移動可能であり、前記ピペット・ノズルが、(a
)後退位置、及び(b)ピペット・ノズルが後退位置にある基部よりも更に離れている延
伸位置を有する能力を持つために、ピペット・ヘッド内で移動可能に構成される、少なく
とも1つのプランジャーを含み得る。
更に、本明細書に記載される実施形態は:操作可能に基部に取付けられる少なくとも1
つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは取外し可能なチップに結合す
るために構成されたピペット・ノズルを含む、少なくとも1つのピペット・ヘッドを提供
すること;前記複数のピペット・ヘッド内の少なくとも1つのプランジャーであって、前
記プランジャーは前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成される少なくとも
1つのプランジャーを提供すること;及び前記第一の方向に実質的に平行ではない、第二
の方向での前記ピペット・ヘッドの平行移動に先立って、及び/又はそれと同時に、第一
の方向で、前記ピペット・ノズルを前記基部に対して後退させることとを含む、流体取扱
い方法を指向できる。
本明細書に記載される別の実施形態は:操作可能に基部に取付けられる少なくとも1つ
のピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは取外し可能なチップに結合する
ために構成されたピペット・ノズルを含む、少なくとも1つのピペット・ヘッドを提供す
ること;前記ピペット・ノズルを前記基部に対して後退及び/又は延伸させること;及び
前記チップにより、前記後退及び/又は延伸の間に流体を分注及び/又は吸引することと
を含む、流体取扱いの方法を提供し得る。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態によると、流体取扱い装置は:前記複数のう
ちの第一のピペット・ヘッドであって、前記第一のピペット・ヘッドは第一の取外し可能
なチップと結合するために構成された第一のピペット・ノズルを含む第一のピペット・ヘ
ッド、及び前記複数のうちの第二のピペット・ヘッドであって、第二の取外し可能なチッ
プに結合するために構成された、第二のピペット・ノズルを含む第二のピペット・ヘッド
を含む複数のピペット・ヘッドがそこから延伸する支持体であって;前記第一の取外し可
能なチップは、第一の流体の容積を収納するために構成され、及び前記第二の取外し可能
なチップは、第二の流体の容積の容積を収納するために構成され、前記第一の容積は、約
250マイクロリットルであり、及び前記第二の容積は約2mLである、支持体を含み得
る。
本明細書に記載される実施形態は:第一の取外し可能なチップに結合するために構成さ
れた容積式ピペット・ノズルを含む容積式ピペット・ヘッドを含み;及び空気置換式ピペ
ット・チップに結合するために構成された空気置換式ピペット・ノズルを含む空気置換式
ピペット・ヘッド、を含む複数のピペット・ヘッドが、そこから延伸する支持体を含む流
体取扱い装置を指向し得る。
本明細書に記載される別の実施形態は:複数のピペット・ヘッドであって、個々のピペ
ット・ヘッドは取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノズルを含み
、前記個々のピペット・ヘッドは、前記チップにより流体の分注及び/又は吸引をする能
力を有し得る複数のピペット・ヘッド;前記複数の少なくとも1つのピペット・ヘッドを
用いてサンプル処理のための構成要素と係合すること;及び前記複数の内の少なくとも1
つのピペット・ヘッドを用いて前記サンプル処理のための構成要素を輸送することを提供
することを含む、機器の内部で構成要素を輸送する方法を提供し得る。
本明細書に記載される別の実施形態によると:取外し可能なチップ;及び少なくとも1
つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドが前記取外し可能なチップと結
合するために構成されたピペット・ノズルを含む、少なくとも1つのピペット・ヘッドと
を含む流体取扱い装置であって、前記装置は、操作可能に、前記チップ中に光を提供する
光源に結合されている、流体取扱い装置が提供され得る。
加えて、本明細書に記載される実施形態は:取外し可能なチップ;及び少なくとも1つ
のピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは、前記取外し可能なチップと結
合するために構成されたピペット・ノズルを含む流体取扱い装置であって、前記装置は、
前記チップ内及び/又はそれを通過する画像を捕捉するために構成された画像取り込み機
器に操作可能に結合される流体取扱い装置を指向できる。
本明細書に記載される一実施形態による、流体取扱い装置は:取外し可能なチップ;少
なくとも1つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは、前記取外し可能
なチップと結合するために構成されたピペット・ノズルを含む少なくとも1つのピペット
・ヘッド;及び前記取外し可能なチップ及び/又は前記少なくとも1つのピペット・ヘッ
ドに操作可能に接続された処理装置とを含み、この装置は前記処理装置からの指令に基づ
いて、前記取外し可能なチップの位置を、変化及び/又は維持するために構成される。
移動可能な支持構造物;前記移動可能な支持構造物を共有する複数のピペット・ヘッド
であって、個々のピペット・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するために構成された
ピペット・ノズルを含み、前記複数のピペット・ヘッドは、その中心間が4mm以下離れ
ている複数のピペット・ヘッドを含む流体取扱い装置が、本明細書に記載される一実施形
態により提供され得る。
いくつかの実施形態では、上記の流体取扱い装置は、単独又は他のシステムとの組合せ
において、約10%以下の変動係数で稼働する。ある場合には、前記流体取扱い装置は5
0uL以下の容積の流体を測定する能力を有し得る。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、一方向におい
て柔軟に移動可能であるピペット・ノズルを有する1つ以上のピペットを含む。ある場合
には、前記ピペット・ノズは、ばねにより留められている。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、内表面、外表
面、及び開口端を有するピペット・チップである、取外し可能なチップを有する。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、個々のプラン
ジャーが作動されるべきか否かを決定するために、それぞれのプランジャーにソレノイド
を有する。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、作動装置(又
は作動機構)を有する。前記作動装置は、いくつかの例ではモーターを含む。前記モータ
ーは選択された作動機構の作動をもたらす。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、流体取扱い装
置を有する。前記流体取扱い装置は、個々の流体オリフィスにおいて250uL以下の流
体を吸引又は分注するために構成され得る。前記流体取扱い装置は前記被験者から指先穿
刺により収集された流体を吸引及び/又は分注するために構成され得る。場合によっては
、前記指先穿刺器具は、ポイント・オブ・サービス(POS)機器上にある。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、少なくとも1
つの個別に選択されたチップを前記ピペット・ノズルから取除く能力のある複数のプラン
ジャーを有する。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、前記システム
のピペット・ヘッドに対して外部である複数の外部作動機構を含み、前記複数の外部作動
機構は、少なくとも1つの個別に選択されたチップを前記ピペット・ノズルから取除く能
力を有し得る。場合によっては、追加的なモーターが、前記複数の外部作動機構の独立し
た動作を可能にする。ある場合には、前記外部作動機構は、全て、少なくとも前記ピペッ
ト・ヘッドの一部分の周囲を覆う環(カラー)である。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のスイッ
チを更に含み、個々のスイッチはオン位置及びオフ位置を有し、前記オン位置は前記個々
のスイッチに付随する前記プランジャーが、前記モーターによる動作に応答して動作する
ことを可能にし、及び前記オフ位置は前記個々のスイッチに付随する前記プランジャーが
、前記モーターによる動作に応答して動作することを可能にしない。ある場合には、前記
スイッチはソレノイドである。ある場合には、前記スイッチは操作可能に追加的なモータ
ーにリンクされたカムにより稼働される。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、少なくとも1
つのチップ機構を有する。前記少なくとも1つのチップ取外し機構はピペット・ヘッド内
にあり、及び前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成されている。ある場合
には、前記少なくとも1つのチップ取外し機構は、前記ピペット・ヘッドに対して外部で
ある。場合によっては、前記少なくとも1つのチップ取外し機構は、前記ピペット・ヘッ
ドの少なくとも一部分を覆う環である。ある場合には、前記ピペット・ヘッドは少なくと
も150uLの液体を吸引及び/又は分注する能力を有し得る。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、流体取扱いシ
ステムを有する。前記流体取扱い装置は1cm、又は2cm、又は3cm、又は4cm、
又は5cm、又は6cm、又は7cm、又は8cm、又は9cm、又は10cmを超えな
い高さを有する。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のプラン
ジャーを含む。少なくとも1つのプランジャーは前記複数のピペット・ヘッド内にあり、
及び前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成されている。ある場合には、前
記複数のプランジャーは独立して移動可能である。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、0.5uL以
下の、又は1uL以下の最少増分を分注及び/又は吸引する能力を有し得る流体取扱い装
置を有する。
いくつかの実施形態では、上記のシステムは、単独又は組合せにおいて、複数のプラン
ジャーを含み、少なくとも1つのプランジャーは前記複数のピペット・ヘッド内にあり、
及び前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成されている。前記複数のプラン
ジャーいくつかの例では独立して移動可能であり。場合によっては、前記システム前記複
数のプランジャーの独立した動作を可能にするために構成されているモーターを含む。
いくつかの実施形態では、上記のシステムに含まれる複数のピペット・ヘッド個々のピ
ペット・ヘッドは1uL〜3mLの流体を分注及び/又は吸引する能力を有し得る。
場合によっては、上述の流体取扱い装置は、単独又は組合せにおいて、水平である回転
軸を持つモーター(又は他の作動装置)を有する。ある場合には、前記流体取扱い装置の
取外し可能なチップは垂直に整列される。ある場合には、前記流体取扱い装置は前記複数
のピペット・ヘッド内にある少なくとも1つのプランジャーを含み、前記プランジャーは
前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成され;及び少なくとも前記取外し可
能なチップに対して実質的に平行でない、前記複数のプランジャーの動作を可能にするた
めに構成された1つのモーターを含む。ある場合には、前記プランジャーは、前記取外し
可能なチップに実質的に垂直である方向において動作する能力を有する。場合によっては
、前記プランジャーは水平方向において動作する能力を有し、及び前記取外し可能なチッ
プに垂直に整列される。
いくつかの実施形態では、上述の流体取扱い装置は第一のセクション及び第二のセクシ
ョンを含む。前記第一のセクションは、前記第二のセクション内を滑動するために構成さ
れている。前記流体取扱い装置は、前記流体取扱い装置のプランジャーを取り囲むヒート
・スプレッダーを更に含む。
いくつかの実施形態では、流体取扱い装置少なくとも1つのピペット・ヘッドを含み、
個々のピペット・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・
ノズルを含み、前記少なくとも1つのピペット・ヘッドは前記ピペット・ノズル内で終結
する所定の長さの流体管路を有し、及び前記流体管路の長さは、前記チップ及び前記ピペ
ット・ノズルが係合している場合にはチップからの流体の動作に影響を与えることなく調
節可能である。
前記ピペット・ノズルは、基部に対して移動可能であることができ、操作可能に前記少
なくとも1つのピペット・ヘッドに結合され、それにより前記流体管路長を調節する。あ
る場合には、前記流体管路は剛体の構成要素で形成される。いくつかの例では前記流体管
路は、可撓性の構成要素を使用しないで形成される。
場合によっては、前記流体取扱い装置は更に前記ピペット・ヘッド内に換気ポートを含
む。前記換気ポートは、開放位置及び閉鎖位置を有する能力を有し得る。ある場合には、
換気ソレノイドが、前記換気ポートが前記開放位置にあるか、又は前記閉鎖位置にあるか
を決定する。バルブが前記換気ポートが前記開放位置にあるか、前記閉鎖位置にあるかを
決定し得る。前記バルブは50ms以下の期間でデューティー・サイクルされる。
場合によっては、前記換気ポートは、流体の排除に有用である陽圧源に連結される。前
記換気ポートは、流体の吸入に有用である陰圧源に連結され得る。
場合によっては、前記換気ポートは、大気条件に連結される。前記換気ポートは、陽圧
又は陰圧を送達できる能力のある、可逆ポンプに連結され得る。前記圧力源は、長時間の
間、陽圧又は陰圧を送達できる能力を有し得る。ある場合には、前記取外し可能なチップ
2つの開口部を含み、そのそれぞれが、埋め込まれた受動バルブを有する。場合によって
は、前記埋め込まれた受動バルブは、流体を第一の開口部を通過し、チップ本体を通過し
、及び第二の開口部を通過する一方向に流すことを可能にするために構成されている。
場合によっては、前記後退された位置及び延伸された位置の間に垂直で少なくとも2c
mの差が存在する。
いくつかの実施形態では、前記ピペット・ノズルは、前記少なくとも1つのプランジャ
ーに対して移動可能である。場合によっては、前記後退された位置及び延伸された位置の
間で前記ピペット・ノズルを調節することは、前記ピペット・ノズルで終結する流体管路
長を変化させる。前記流体管路剛体の構成要素のみを用いて形成される。
いくつかの実施形態では、前記プランジャーは、第一のセクション及び第二のセクショ
ンを含み、前記ピペット・ノズルが前記後退位置にある場合に、前記第一のセクションの
少なくとも一部は、前記第二のセクション内にあり、及び前記ピペット・ノズルが前記延
伸位置にある場合は、前記第一のセクション前記第二のセクション内にはない。
いくつかの実施形態では、上述の方法は、単独又は組合せにおいて、前記チップによる
流体の分注及び/又は吸引に先立って、及び/又はそれと同時に、前記基部に対してピペ
ット・ノズルを延伸することを含む。
いくつかの実施形態では、流体取扱いの方法は:操作可能に基部に結合された少なくと
も1つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは取外し可能なチップに結
合するために構成されたピペット・ノズルを含む少なくとも1つのピペット・ヘッドを提
供すること;前記複数のピペット・ヘッド内の少なくとも1つのプランジャーであって、
前記プランジャーは前記ピペット・ヘッド内で移動可能になるために構成される少なくと
も1つのプランジャーを提供すること;及び前記ピペット・ヘッドを前記第一の方向には
実質的に平行ではない第二の方向方向に平行移動させることに先立って、及び/又はそれ
と同時に、前記基部に対して前記ピペット・ノズルを第一の方向で後退させることを含む
。前記第一の方向、及び前記第二の方向は実質的に垂直である。ある場合には、前記第一
の方向は実質的に垂直方向である一方、前記第二の方向は実質的に水平方向である。
いくつかの実施形態では、流体取扱いの方法は、操作可能に基部に結合された少なくと
も1つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは取外し可能なチップに結
合するために構成されたピペット・ノズルを含む少なくとも1つのピペット・ヘッドを提
供すること;前記基部に対して前記ピペット・ノズルを後退及び/又は延伸させること;
及び前記後退及び/又は延伸の間に、前記チップによる流体の分注及び/又は吸引を行う
ことを含む。場合によっては、前記方法は、更に前記複数のピペット・ヘッド内の少なく
とも1つのプランジャーであって、前記プランジャーは前記ピペット・ヘッド内で移動可
能に、及び前記分注及び/又は吸引を達成するために構成されている、少なくとも1つの
プランジャーを提供することを含む。場合によっては、前記方法は、前記少なくとも1つ
のプランジャーが前記ピペット・ヘッド内で動作することをもたらすモーターを提供する
ことを更に含む。ある場合には、前記基部は前記少なくとも1つのピペット・ヘッドを支
持する。場合によっては、前記ピペット・ノズルは直線方向に滑動可能である。前記ピペ
ット・ノズルは前記基部に対して垂直方向に後退及び/又は延伸できる。
いくつかの実施形態では、流体取扱い装置は第一のピペット・ヘッド及び第二のピペッ
ト・ヘッドを含む。ある場合には、前記第一のピペット・ヘッドは容積式ピペット・ヘッ
ドであり、及び前記第二のピペット・ヘッドは、空気置換式ピペット・ヘッドである。
いくつかの実施形態では、機器内に構成要素を輸送するための方法は:複数のピペット
・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するために構
成されたピペット・ノズルを含み、前記個々のピペット・ヘッドは、前記チップによる流
体の分注及び/又は吸引を行う能力を有し得る、複数のピペット・ヘッドを提供すること
;サンプル処理のための構成要素を、前記複数の内の少なくとも1つのピペット・ヘッド
を用いて係合させること;及び前記複数の内の少なくとも1つのピペット・ヘッドを用い
て、前記サンプル処理のための構成要素を輸送することを含む。ある場合には、前記サン
プル処理のための構成要素は、サンプル調製ユニット又はその構成要素であり、検定ユニ
ット又はその構成要素、及び/又は検出ユニット又はその構成要素である。場合によって
は、前記サンプル処理のための構成要素は、複数の取外し可能なチップ及び/又は容器の
支持体である。ある場合には、前記ハードウエア構成要素が、前記ピペット・ヘッドの1
つ以上、及び前記ハードウエア構成要素の特徴との間の圧入を用いて拾上げられる。ある
場合には、前記ハードウエア構成要素は、前記ピペット・ヘッド1つ以上、及び前記ハー
ドウエア構成要素の特徴により提供される吸引により拾上げられる。
いくつかの実施形態では、流体取扱い装置は、取外し可能なチップ;及び少なくとも1
つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは、前記取外し可能なチップと
結合するために構成されたピペット・ノズルを含む少なくとも1つのピペット・ヘッドを
含み、前記装置は、操作可能に前記チップ内に光を提供する光源に結合される。ある場合
には、前記チップは、前記チップを介して、本明細書に含まれる流体へ光を提供する能力
を有し得るか、又は前記チップを介して前記流体から光信号を形成する能力のある導波管
を形成する。場合によっては、前記取外し可能なチップは、光学的に透明な物質から形成
される。ある場合には、前記流体取扱い装置は、前記複数のピペット・ヘッド内の少なく
とも1つのプランジャーであって、前記プランジャーは前記ピペット・ヘッド内で移動可
能になるために構成されている、少なくとも1つのプランジャーを更に含む。ある場合に
は、前記ピペット・ノズルは、透明及び/又は反射性表面により形成される。前記光源は
、ある場合には、前記装置内にある。一実施例では、前記光源は、少なくとも1つのピペ
ット・ヘッド内にある。場合によっては、前記チップは、前記光を伝導するファイバーを
含む。一実施例では、前記ファイバーは光学的に透明な物質により形成される。場合によ
っては、前記ファイバーは、前記取外し可能なチップの長さに沿って延伸する。ある場合
には、前記光ファイバーは、前記取外し可能なチップ内に埋め込まれている。
いくつかの実施形態では、流体取扱い装置は、取外し可能なチップ;及び少なくとも1
つのピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは前記取外し可能なチップと結
合するために構成されたピペット・ノズルを含む少なくとも1つのピペット・ヘッドを含
み、前記装置は、前記チップ内及び/又はそれを通過する画像を捕捉するために構成され
た画像取り込み機器に操作可能に結合される。
場合によっては、前記画像取り込み機器は前記装置内に配置される。ある場合には、前
記画像取り込み機器は、少なくとも1つのピペット・ヘッド内に配置される。
場合によっては、前記画像取り込み機器は、前記装置と一体的に形成される。ある場合
には、前記画像取り込み機器はカメラである。
場合によっては、前記画像取り込み機器電磁的放射を捕捉し、及び可視スペクトル、赤
外スペクトル、紫外スペクトル、γスペクトルの1つ以上に従って画像を生成する能力を
有する。
場合によっては、前記流体取扱い装置は、前記複数のピペット・ヘッド内の少なくとも
1つのプランジャーであって、前記プランジャーは前記ピペット・ヘッド内で移動可能に
なるために構成される少なくとも1つのプランジャーを更に含む。前記画像取り込み機器
は前記プランジャーの末端に配置され得る。前記プランジャー光学的に透過性の物質を含
む(又はそれにより形成される)ことができる。前記プランジャーは透明物質で作成され
る。
場合によっては、前記ピペット・ノズル透明及び/又は反射性表面により形成される。
場合によっては、前記流体取扱い装置は、前記装置上のプロセッサを更に含む。
場合によっては、前記流体取扱い装置は、前記画像取り込み機器上のプロセッサを更に
含む。
いくつかの実施形態では、流体取扱い装置は、取外し可能なチップ;少なくとも1つの
ピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッド前記取外し可能なチップと結合する
ために構成されたピペット・ノズルを含む、少なくとも1つのピペット・ヘッド;及び前
記取外し可能なチップ及び/又は前記少なくとも1つのピペット・ヘッドに操作可能に結
合されたプロセッサとを含み、前記装置は、前記取外し可能なチップの位置を前記プロセ
ッサの指示に基づいて変動及び/又は維持するために構成される。
場合によっては、前記取外し可能なチップは、前記プロセッサを含む。ある場合には、
前記少なくとも1つのピペット・ヘッドは、前記プロセッサを含む。いくつかの実施にお
いては、前記装置の第一の取外し可能なチップの第一のプロセッサは、第二の取外し可能
なチップの第二のプロセッサと通信している。
いくつかの実施形態では、流体取扱い装置は、移動可能な支持構造物;及び前記移動可
能な支持構造物を共有する複数のピペット・ヘッドであって、個々のピペット・ヘッドは
取外し可能なチップに結合するために構成されたピペット・ノズルを含み、前記複数のピ
ペット・ヘッドの中心間が4mm以下離れている複数のピペット・ヘッドとを含む。
場合によっては、前記流体取扱い装置は更に複数のプランジャーを含み、少なくとも1
つのプランジャーは前記複数のピペット・ヘッド内にあり、及び前記ピペット・ヘッド内
で移動可能になるために構成されている。
場合によっては、前記流体取扱い装置は、流体が分注されること及び/又は前記取外し
可能なチップを介して吸入されることをもたらす能力のある複数のトランスデューサーに
より駆動されるダイアフラムを更に含む。
場合によっては、前記複数のピペット・ヘッドは、前記複数のピペット・ヘッド間の横
の距離が可変であることができるために、前記支持構造物に沿って移動可能である。
本明細書に記載される一実施形態は、(a)前記被験者を認証すること;(b)三次元
画像化機器の支援下に前記被験者の三次元表現を取得すること;(c)プロセッサを含む
コンピュータ・システムの支援下に、前記被験者と遠隔通信を行っているヘルスケア提供
者に、前記三次元表現を表示することであって、前記システムは通信的に前記三次元画像
化機器に連結されている、前記三次元表現を表示すること;及び(d)前記被験者の前記
表示された三次元表現の支援下に前記被験者を診断又は治療することとを含む、前記ポイ
ント・オブ・サービス・システムの支援下に前記被験者を診断又は治療するための方法を
提供する。
本明細書に記載される別の実施形態は、前記被験者の動的三次元空間表現を提供するた
めの三次元画像化機器を有するポイント・オブ・サービス機器;及び前記三次元画像化機
器と通信するために構成され、及び前記被験者の前記動的三次元空間表現を検索するため
に構成されている遠隔コンピュータ・システムを含み、前記遠隔コンピュータシステムは
、随意的に前記被験者認証するために構成されている遠隔コンピュータ・システムとを含
む、前記被験者を診断又は治療するためのポイント・オブ・サービス・システムを提供す
る。
本明細書に記載される一実施形態は:前記被験者を認証すること;三次元画像化機器の
支援下に前記被験者の三次元表現を取得すること;ヘルスケア提供者のコンピュータシス
テムのディスプレーに三次元表現を提供することであって、前記コンピュータシステムは
通信的に前記三次元画像化機器に連結され、前記ヘルスケア提供者は、前記被験者と遠隔
通信にある、三次元表現を提供すること;及び前記コンピュータシステムのディスプレー
上の前記三次元表現の支援下に前記被験者を診断又は治療することとを含むポイント・オ
ブ・ケア・システムの支援下に前記被験者を診断又は治療するための方法を提供する。
本明細書に記載される追加的な実施形態は:前記被験者の動的三次元空間表現を提供す
るための三次元画像化機器を有するポイント・オブ・サービス機器;及び前記三次元画像
化機器と通信する遠隔コンピュータ・システムであって、前記遠隔コンピュータシステム
は前記被験者を認証し、前記認証することの後で、前記被験者の動的三次元空間表現を検
索するための遠隔コンピュータ・システムとを含む前記被験者を診断又は治療するための
ポイント・オブ・サービス・システムを提供する。
加えて、本明細書に記載される実施形態は:タッチスクリーンを有するポイント・オブ
・サービス機器を提供すること;第一の指を、前記タッチスクリーンの第一の側に置くこ
と、及び第二の指を前記タッチスクリーンの第二の側に置くこと;前記被験者の体を通し
て前記ポイント・オブ・サービスからの電流を移動させることであって、前記電流は、前
記被験者の体を通過し、第一の指を通過し、第二の指を通過するために移動させられる、
電流を移動させること;及び前記被験者の体を通過して方向付けされる前記電流の支援下
に、前記第一の指及び前記第二の指の間の抵抗を測定することにより、前記被験者の体脂
肪パーセンテージを決定することを含む、前記被験者の前記体脂肪パーセンテージを測定
するための方法を指向し得る。
本明細書に記載される別の実施形態によると、前記被験者の診断のための方法が提供さ
れることができ、前記方法は:タッチスクリーンを有するポイント・オブ・サービス機器
を提供すること;第一の指を、前記タッチスクリーンの第一の側に置くこと、及び第二の
指を前記タッチスクリーンの第二の側に置くこと;前記被験者の体を通して前記ポイント
・オブ・サービスからの電流を移動させることであって、前記電流は、前記被験者の体を
通過して、第一の指を通過して、第二の指を通過するために移動させられる、電流を移動
させること;及び前記被験者の体を通過して方向付けされる前記電流の支援下に前記第一
の指及び前記第二の指の間の抵抗を測定すること;及び前記測定された抵抗に基づいて前
記被験者を診断することを含む。
いくつかの実施形態では、上述の方法は単独又は組合せにおいて、前記被験者に前記被
験者により選択されたヘルスケア提供者に連絡を取らせることを含む。
ある場合には、前記被験者を診断又は治療することは、前記被験者に前記被験者のヘル
スケア提供者に連絡を取らせることを含む。場合によっては、診断することは、リアルタ
イムでの診断を提供することを含む。
いくつかの実施形態では、前記三次元画像化機器は、ポイント・オブ・サービス・シス
テムの一部分である。
いくつかの実施形態では、上述の方法は単独又は組合せにおいて、更に診断又は治療す
ることに先立って前記被験者の身元確認をすることを含む。
いくつかの実施形態では、上述の方法は単独又は組合せにおいて、前記被験者の指紋の
確認により前記被験者の身元確認をすることを含む。
いくつかの実施形態では、上述の方法は単独又は組合せにおいて、タッチスクリーンデ
ィスプレーを用いて、前記被験者を診断又は治療することを含む。
ある場合には、診断又は治療することは、サンプルを前記被験者から収集することを含
む。前記サンプルは、ある場合には、ヘルスケア提供者の場所において前記被験者から収
集される。前記サンプルは、前記被験者の場所において前記被験者から収集される。
場合によっては、ポイント・オブ・サービス・システムは、治療のために前記被験者の
動的三次元空間表現の少なくとも一部分を分析するための画像認識モジュールを含む。あ
る場合には、認証することは、バイオメトリック・スキャン、前記被験者の保険カード、
前記被験者の名前、前記被験者の運転免許証、前記被験者のIDカード、前記ポイント・
オブ・ケア・システム中のカメラの支援下に撮影された前記被験者の画像、及びジェスチ
ャー認識機器の1つ以上の助けを借りて実行される。
いくつかの実施形態では、上述の方法は単独又は組合せにおいて、前記被験者に前記被
験者により選択されたヘルスケア提供者に連絡を取らせることにより、前記被験者を診断
することを含む。
いくつかの実施形態では、上述の方法は、単独又は組合せにおいて、更に前記被験者の
三次元表現を前記被験者特異的情報と組合せることを含む。前記組合せることはプロセッ
サの支援下になされ得る。ある場合には、前記ポイント・オブ・サービス・システムは、
治療のために少なくとも一部分の前記被験者の動的三次元空間表現を分析する画像認識モ
ジュールを含む。
ある場合には、システムはタッチスクリーンを含む。前記タッチスクリーン容量性タッ
チスクリーン又は抵抗性タッチスクリーンであってよい。場合によっては、前記タッチス
クリーンは少なくとも60−ポイントのタッチスクリーンである。
いくつかの実施形態においては、1つ以上の本明細書において提供される、上述の方法
又は他の方法については、前記第一の指は、前記被験者の第一の手にあり、及び前記第二
の指前記被験者の第二の手にある。
いくつかの実施形態は、上述の方法は単独又は組合せにおいて、前記被験者の体脂肪パ
ーセンテージを提供することにより前記被験者を診断することを含む。
本明細書に記載される一実施形態による容器は:サンプルを受入れ及び閉じ込めるため
に構成された本体であって、前記本体は、内表面、外表面、開口端、及び先細の閉鎖端を
含む本体を含み、前記容器は、ピペットと係合するために構成され、及び前記開口端を通
じて延伸する可撓性の物質を含み、並びにそのスリット/開口部を通じて挿入された物体
が存在しない場合に、流体が前記可撓性の物質を通過して流れることを防止するために構
成されたスリット/開口部を有する。
本明細書に記載される実施形態は:約100μl以上のサンプルを受入れ及び閉じ込め
るために構成された本体であって、前記本体は、内表面、外表面、及び開口端を含む本体
を含み、並びに前記容器は、前記開口端を通じて延伸する可撓性の物質を含み、そのスリ
ット/開口部を通じて挿入された物体が存在しない場合に、流体が前記可撓性の物質を通
過して流れることを防止するために構成されたスリット/開口部を有する容器を指向し得
る。
本明細書に記載される追加的な実施形態によると:サンプルを受入れ及び閉じ込めるた
めに構成された本体であって、前記本体は、内表面、外表面、第一の端、第二の端、及び
前記第一の端及び前記第二の端の間の通路を含む本体を含む容器が提供され、前記容器は
、前記通路を通じて延伸する物質であって(1)前記物質を通じて挿入されている物体が
ない場合に、前記物質を通過して流体が流れることを防ぐために構成された融解状態、及
び(2)前記物質を通過して流体が流れることを防ぐために構成された固体状態を持つ能
力を有し得る延伸する物質を含む。
更に、本明細書に記載される実施形態は、平面の表面及び複数の突起を含む基板;並び
に前記基板に対向する、複数の刻み目を持つ金型を含む射出成形鋳型であって、前記突起
は、前記刻み目中に配置可能になるために構成され、前記複数のうちの個々の突起は第一
の直径の円筒形の部分、及び前記円筒形の部分に接触する漏斗形状の部分を含み、前記円
筒形の部分に接触する前記漏斗形状の部分の1つの端は、前記第一の直径を有し、及び前
記平面の表面に接触する前記漏斗形状の部分の第二の端は、第二の直径を有する、射出成
形鋳型を提供し得る。
本明細書に記載される追加的な実施形態によると、システムは:サンプルを受入れ及び
収容するために構成された容器であって、前記容器は、内表面、外表面、開口端、及び対
向する閉鎖端を含み;及び前記開口端を通じて前記容器中に延伸するために構成されたチ
ップを含み、前記チップは、第一の開口端及び第二の開口端を有し、前記第二の開口端は
前記容器中に挿入され、前記容器又は前記チップは更に、前記チップの第二の開口端が前
記容器の閉鎖端の内表面の底に接触することを防止する突出する表面特徴を、随意的に、
前記閉鎖端に、又はその近くに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において提供される容器は、可
撓性の物質を含む。ある場合には、前記可撓性の物質は膜である。ある場合には、前記可
撓性の物質は、シリコンに基づく物質から形成される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において提供される容器はにお
いて前記本体に接触するために構成されたキャップを含み、前記キャップの少なくとも一
部分は前記本体の内部に延伸する。ある場合には、前記キャップは、前記可撓性の物質が
そこを貫通して延伸する通路を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において提供される容器は開口
端及び閉鎖端を有する第一の直径の円筒形の部分、及び前記開口端に接触する漏斗形状の
部分を含む本体を含み、前記開口端に接触する漏斗形状の部分の1つの端は、第一の直径
を有し、及び前記漏斗形状の部分の第二の端は第二の直径を有する。ある場合には、前記
第二の直径は前記第一の直径よりも小さい。他の場合には、前記第二の直径は前記第一の
直径よりも大きい。他の場合には、前記第二の直径は前記第一の直径に等しい。ある場合
には、前記漏斗形状の部分の第二の端は、取外し可能なキャップと係合するために構成さ
れている。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において提供される容器は膜で
ある可撓性の物質を含む。前記可撓性の物質は、ある場合には、シリコンに基づく物質か
ら形成される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において提供される容器は、前
記開口端において前記本体と接触するために構成されたキャップを含み、前記キャップの
少なくとも一部分は前記本体の内部に延伸する。ある場合には、前記キャップは、前記可
撓性の物質がそこを通じて延伸する通路を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書における他の部分において提供される容器は、開口
端及び閉鎖端を有する第一の直径の円筒形の部分、及び前記開口端に接触する漏斗形状の
部分を有する本体を含み、前記開口端に接触する漏斗形状の部分の1つの端は、第一の直
径を有し、及び前記漏斗形状の部分の第二の端は第二の直径を有する。ある場合には、前
記第二の直径は前記第一の直径よりも小さい。他の場合には、前記第二の直径は前記第一
の直径よりも大きい。場合によっては、前記漏斗形状の部分の第二の端は、取外し可能な
キャップと係合するために構成されている。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において提供される容器は、前
記通路を通じて延伸する物質であって、(1)前記物質を通じて挿入されている物体がな
い場合に、前記物質を通過して流体が流れることを防ぐために構成された融解状態、及び
(2)前記物質を通過して流体が流れることを防ぐために構成された固体状態を持つ能力
を有し得る、延伸する物質を持つ能力のある物質を含む。ある場合には、前記物質はワッ
クスである。ある場合には、前記物質は約50C〜60Cの間の融点を有する。場合
によっては、前記物体は前記物質を貫通して挿入され、及び前記物質が前記融解状態にあ
るときに前記物質から除去され得る。ある場合には、前記物質は、前記物体が前記物質中
に挿入され、及び前記物質が前記融解状態にあるときに、前記物質から除去され得るため
に構成されている。いくつかの実施形態では、前記物体が、前記物質より除去されるとき
には、前記物体の少なくとも一部分は、前記物質により被覆される。
いくつかの実施形態では、平面の表面及び複数の突起を含む基板;並びに前記基板に対
向する、複数の刻み目を持つ金型を含む射出成形鋳型であって、前記突起は、前記刻み目
中に配置可能になるために構成され、前記複数のうちの個々の突起は第一の直径の円筒形
の部分、及び前記円筒形の部分に接触する漏斗形状の部分を含み、前記円筒形の部分に接
触する前記漏斗形状の部分の1つの端は、前記第一の直径を有し、及び前記平面の表面に
接触する前記漏斗形状の部分の第二の端は、第二の直径を有する、射出成形鋳型を提供し
得る。前記複数の突起はいくつかの例では整列して配置される。場合によっては、前記突
起の容積は、以下の100マイクロリットル(“uL”)、50uL、20uL、10u
L、又は1uL以下である。ある場合には、前記刻み目は、円筒形の部分、及び前記円筒
形の部分に接触する漏斗形状の部分を含む。
いくつかの実施形態では、上述により提供されるシステムは、単独又は組合せにおいて
、前記容器の内表面の底の上に一体的に形成された表面特徴を含む容器などである。いく
つかの実施形態では、前記表面特徴は、前記容器の内表面の底の上の複数の隆起である。
いくつかの実施形態では、上述により提供される装置は、単独又は組合せにおいて、複
数の凹部;及び本明細書の上述又は他の部分において提供される構成を有する複数のチッ
プを含む平面の基板を含み、前記チップは、少なくとも部分的に前記複数の凹部に挿入さ
れ、及び前記基板に支持される。ある場合には、前記装置はマイクロタイター・プレート
を形成する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、遠心分離機が提供されることができ、
前記遠心分離機は以下のものを含む:底表面を有する基部であって、前記基部は前記底表
面に直交する軸の周りを回転するために構成され、前記基部は、前記基部を貫通して延伸
する軸を折り曲げるために構成された1つ以上のウイングを含み、前記ウイングは前記軸
の側の基部の全部分を含み、前記ウイングはサンプル容器を受入れる空洞を含み、前記サ
ンプル容器は、前記基部が休止しているときには、第一の配向に配向され、及び前記基部
が回転しているときには第二の配向に配向されるために構成されている。
本明細書に記載される一実施形態による遠心分離機は、底面及び上面を有する基部を含
み、前記基部は、前記底面に直交する軸の周りを回転するために構成され、前記基部は、
旋回軸の周囲を旋回するために構成された1つ以上のバケットを含み、前記バケットは、
前記バケットの少なくとも一部分が、前記上面を過ぎて上方で旋回することを可能にする
ために構成され、及び前記バケットはサンプル容器を受入れるための空洞を含み、前記空
洞は、前記基部が休止しているときには、第一の配向に配向され、及び前記基部が回転し
ているときには第二の配向に配向されるために構成されている。
加えて、本明細書に記載される実施形態は以下を含む遠心分離機を指向し得る:底面及
び上面を有する基部を含み、前記基部は、前記底面に直交する軸の周りを回転するために
構成され、前記基部は、旋回軸の周囲を旋回するために構成された1つ以上のバケットを
含み、及び前記バケットは、直線方向に動き、それにより前記バケットが旋回することを
もたらすために構成された錘に取付けられ、及び前記バケットは、サンプル容器を受入れ
るための空洞を含み、前記空洞前記基部が休止しているときには、第一の配向に配向され
、及び前記基部が回転しているときには第二の配向に配向されるために構成されている。
本明細書に記載される別の実施形態によると、遠心分離機は:回転軸の周りの固定子の
周りを回転するために構成された、回転子を含むブラシレスモーター組立品;及び1つ以
上の流体性サンプルを受入れるために構成された1つ以上の空洞を含む基部を含むことが
でき、前記基部は前記回転子に固定され、前記基部は約前記固定子の周りを回転し、及び
前記ブラシレスモーターの前記回転軸に直交する平面は、前記基部の回転軸と直交する平
面と同一平面上にある。
本明細書に記載される実施形態は:回転軸の周りの固定子の周りを回転するために構成
された、回転子を含むブラシレスモーター組立品を含む、遠心分離機を指向することがで
き、前記ブラシレスモーターは、前記回転軸の方向に高さを持ち;及び1つ以上の流体性
サンプルを受入れるために構成された1つ以上の空洞を含む基部を含むことができ、前記
基部は前記回転子に固定され、前記基部は約前記固定子の周りを回転し、及び前記基部は
、前記回転軸の方向に高さを持ち、及び前記ブラシレスモーター組立品の高さは前記基部
の高さの2倍を超えない。
本明細書に記載される別の実施形態によるとシステムが提供されることができ、前記シ
ステムは:支持構造物に取付けられた少なくとも1つのモジュールであって、前記少なく
とも1つのモジュールは、サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検
出ステーションを含む少なくとも1つのモジュール;並びに前記少なくとも1つのモジュ
ールに操作可能に連結された制御装置及び電子ディスプレーであって、前記電子ディスプ
レーは、前記被験者が前記システムと相互作用を行うことを可能にするためのグラフィカ
ル・ユーザー・インターフェース(GUI)を有する電子ディスプレーとを含み、前記シ
ステムは(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離、及び化学的処理より成る群から選
ばれる少なくとも1つのサンプル調製手順、及び(b)免疫検定、核酸検定、受容体に基
づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分
光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比
濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タン
パク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る群
から選ばれる多数の種類の検定を実行するために構成される。
本明細書に記載される実施形態は複数のモジュールの間のモジュールを支持するために
構成された取付けステーションを有する支持構造物、個々のモジュールは、(i)サンプ
ル処理、遠心分離、磁気的分離より成る群から選ばれる少なくとも1つのサンプル調製手
順、及び/又は(ii)免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色
検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー
的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同
位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、
培養物検定、浸透圧検定、及びそれらの組合せより成る群から選ばれる少なくとも1つの
種類の検定を実行するために構成されているモジュール;移動可能なように前記複数のモ
ジュールに連結された制御装置であって、前記制御装置は、前記少なくとも1つのサンプ
ル調製手順又は前記少なくとも1つの種類の検定の実行を促進するために前記モジュール
又は前記複数のモジュールの個々のモジュールに、1つ以上の指示を与えるために構成さ
れた制御装置;及び移動可能なように前記制御装置に連結された電子ディスプレーであっ
て、前記電子ディスプレーは、前記被験者が前記システムと相互作用をすることを可能に
するグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を有する電子ディスプレーと
を含むシステムを指向できる。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて、前記支持
構造物に取付けられた複数のモジュール、前記モジュールの個々のモジュールはサンプル
調製ステーション、検定ステーション及び/又は検出ステーションを含む複数のモジュー
ルを含み得る。個々のモジュールは、前記少なくとも1つのサンプル調製手順及び/又は
前記少なくとも1つの種類の検定を、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムの別
のモジュールの、単独又は組合せにおける支援を受けずに実行するために構成されている
本明細書の上述又は他の部分におけるいくつかのシステムでは、単独又は組合せにおい
て、制御装置は前記支持構造物上に取付けられ得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいて提供されるGUIは、単独又は
組合せにおいて、案内付の質問票を前記被験者に提供するために構成され得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムでは、単独又は組合せにおいて、前記案
内付の質問票は、1つ以上の図形及び/又はテキストの項目を含み得る。いくつかの実施
形態では、前記案内付の質問票は、食事の摂取、エクササイズ、健康状態、及び精神状態
より成る群から選ばれる情報を前記被験者から収集するために構成され得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムでは、単独又は組合せにおいて、電子デ
ィスプレーが、前記支持構造物の上に取付けられることができる。いくつかの実施形態で
は、前記電子ディスプレーは、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムなどの遠隔
システムの支持構造物に、単独又は組合せにおいて取付けられることができる。本明細書
に記載されるいくつかの実施形態によると、前記電子ディスプレーは、双方向性ディスプ
レーであってよい。本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいては、単独又は
組合せにおいて、双方向性ディスプレーは、容量性タッチ、又は抵抗性タッチディスプレ
ーであってよい。
通信モジュールは、移動可能に前記制御装置に連結されることができ、前記通信モジュ
ールは、前記システムが、単独又は組合せにおいて本明細書の上述又は他の部分における
システムなどの遠隔システムと通信可能になるためのものである。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて、前記制御
装置に移動可能なように連結されたデータベースを更に含むことができ、前記データベー
スは、前記被験者の食事の摂取、運動、健康状態、及び/又は精神状態に関係する情報を
保存するためのものである。
本明細書に記載される一実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプルを評
価する方法を指向し、前記方法は以下を含む:(a)前記被験者又は小売業者のサイトに
配置された機器から送信されるデータを受取ることであって、前記機器は前記生物学的サ
ンプルを:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)生物学的サンプルの後続
する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを産生するために、前記後続する定性的
及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製すること;及び(iii)前
記後続する定性的及び/又は定量的評価を実行するために、前記データを電子的に認証さ
れた分析施設及び/又はその関連施設に送付することにより処理するために構成され;及
び(b)前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価を提供するために。前記認
証された分析的施設において、及び/又はその前記関連施設前記機器から送信された前記
データを分析すること。
本明細書に記載される別の実施形態によると、前記被験者から収集された生物学的サン
プルを評価する方法は以下を含む:(a)前記生物学的サンプルの画像及び/又は前記生
物学的サンプル又はその一部分で実行された物理的プロセス又は化学反応の画像を表示す
る電子データを受取ることであって、前記データは、前記被験者又は指定されたサンプル
収集サイトに配置された機器から送信され、前記機器は前記生物学的サンプルを:(i)
前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価
のために前記生物学的サンプルを調製することであって、前記調製は、前記生物学的サン
プルの画像及び/又は前記物理的プロセス又は前記化学反応の画像を表示する電子データ
を産生し;及び(iii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価を実行するために、
前記データを電子的に認証された分析施設及び/又はその関連施設に送付することにより
処理するために構成され;前記処理は前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は
定量的評価に必要な前記画像を表示する電子データを生成し、及び(b)前記生物学的サ
ンプルの定性的及び/又は定量的評価するために、前記機器から送信された前記画像を表
示する電子データを、前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において分析する
こと。非限定的な例としては、本明細書に記載される前記技法は、限定はされないが、図
1〜23に示されるものなどの本明細書に記載される任意の機器において遂行され得る。
前記被験者から収集された生物学的サンプルの複数の種類を評価する方法は、本明細書
に記載される別の実施形態により提供され得る。前記方法は以下を含む:(a)前記被験
者又は指定されたサンプル収集サイトに配置された機器から送信されるデータを受取るこ
とであって、前記機器は前記複数の種類の生物学的サンプルを:(i)前記生物学的サン
プルを受取ること;(ii)前記複数の種類の生物学的サンプルの後続する定性的及び/
又は定量的評価に必要なデータを産生するために、前記後続する定性的及び/又は定量的
評価のために前記生物学的サンプルを調製すること;及び(iii)前記後続する定性的
及び/又は定量的評価を実行するために、前記データを電子的に認証された分析施設及び
/又はその関連施設に送付することにより処理するために構成され;及び(b)前記複数
の種類の生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記認証さ
れた分析施設及び/又はその関連施設において、前記機器から送信された前記データを分
析すること。
本明細書に記載される追加的な実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプ
ルを指定された施設で評価する方法を指向することができ、前記方法は以下を含む:(a
)前記生物学的サンプルを前記指定された施設において収集及び処理することであって、
前記サンプルは機器は(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)前記複数の種
類の生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを産生する
ために、前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製
すること;及び(iii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価を実行するために、
前記データを電子的に認証された分析施設及び/又はその関連施設のヘルスケア提供者に
送付することのために構成されており;及び(b)前記データを認証された分析施設及び
/又はその関連施設に送付すること;及び(c)前記生物学的サンプルの定性的及び/又
は定量的評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又はその関連施設におい
て、前記機器から送信された前記データを分析すること。
更に、本明細書に記載される実施形態は前記被験者から収集された生物学的サンプルを
評価する方法を指向することができ、前記方法は以下を含む:(a)前記被験者又は指定
されたサンプル収集サイトに配置された機器から送信されたデータを受取ることであって
、前記機器は、前記生物学的サンプルを(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(i
i)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを産生
するために、前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを
調製すること;及び(iii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価を実行するため
に、前記データを電子的に認証された分析施設及び/又はその関連施設のヘルスケア提供
者に送付することにより処理するために構成され;及び(b)前記生物学的サンプルの定
性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又はその関
連施設において、前記機器から送信された前記データを分析すること;及び(c)(x)
前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価を引き受けるために、前記
被験者が、ヘルスケア専門家から指示を受取ったか否か、又は(y)前記生物学的サンプ
ルの後続する定性的及び/又は定量的評価のための指示が、前記後続する定性的及び/又
は定量的評価についての、支払者、又は処方医のポリシーの制限内に入るか否か、及び/
又は(z)前記被験者が、前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価に対する
健康保険でカバーされるか否かを検証すること;前記検証ステップはステップ(a)及び
/又は(b)に先立ち、又は同時に、若しくはその後に実行される。
前記被験者から収集された生物学的サンプルの病理学的研究を実行する方法は、本明細
書に記載される別の実施形態により提供され得る。前記方法は以下を含み得る:(a)前
記生物学的サンプルの画像及び/又は前記生物学的サンプル又はその一部分で実行された
物理的プロセス又は化学反応の画像を表示する電子データを受取ることであって、前記デ
ータは、前記被験者又は指定されたサンプル収集サイトに配置された機器から受信され、
前記機器は前記生物学的サンプルを:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii
)前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製するこ
とであって、前記調製は、前記生物学的サンプルの画像及び/又は前記物理的プロセス又
は前記化学反応の画像を表示する電子データを産生し;及び(iii)前記後続する定性
的及び/又は定量的評価を実行するために、前記データを電子的に認証された分析施設及
び/又はその関連施設の病理学者に送付することにより処理するために構成され;(b)
前記定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又は
その関連施設において、前記機器から送信された前記データを病理学者により分析するこ
と。
本明細書に記載される追加的な実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプ
ルの病理学的研究を実行する方法を指向することができ、前記方法は以下を含む:(a)
前記生物学的サンプルの画像及び/又は前記生物学的サンプル又はその少なくとも1つの
構成要素で実行された化学反応の画像を表示する電子データを前記被験者又は指定された
サンプル収集サイトに配置された機器から受取ることであって、前記機器は前記生物学的
サンプルを:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)前記後続する定性的及
び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製することであって、前記調製は
、前記生物学的サンプルの画像及び/又は前記化学反応の画像を表示する電子データを産
生し;及び(iii)前記画像を表示する電子データを電子的に認証された分析施設の病
理学者に送付することにより処理するために構成され;(b)前記定性的及び/又は定量
的評価を提供するために、前記電子データを前記認証された分析施設の病理学者により分
析すること。
更に、本明細書に記載される実施形態は前記被験者から収集された生物学的サンプルを
評価する方法を指向することができ、前記方法は以下を含む:(a)前記被験者又は指定
されたサンプル収集サイトに配置された機器から送信されたデータを受取ることであって
、前記機器is〜処理するために構成され前記生物学的サンプルを:(i)前記生物学的
サンプルを受取ること;(ii)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量
的評価に必要なデータを産生するために、前記後続する定性的及び/又は定量的評価のた
めに前記生物学的サンプルを調製すること;及び(iii)前記データを電子的に認証さ
れた分析施設及び/又はその関連施設のヘルスケア提供者に送付することのために構成さ
れており;(b)前記定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記認証された分
析施設及び/又はその関連施設において、前記機器から送信された前記データを分析する
こと。非限定的な例としては、本明細書に記載される前記技法は、限定はされないが、図
1〜23に示されるものなどの本明細書に記載される任意の機器において遂行され得る。
本明細書に記載される追加的な実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプ
ルを評価する方法を指向することができ、前記方法は:(a)前記被験者又は小売業者の
サイトに配置された機器から送信されるデータを受取ることであって、前記機器は前記生
物学的サンプルを:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)生物学的サンプ
ルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを産生するために、前記後続す
る定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製すること;及び(i
ii)前記データを電子的に認証された分析施設及び/又はその関連施設に送付すること
により処理するために構成され;及び(b)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び
/又は定量的評価を提供するために、前記認証された分析的施設において、及び/又はそ
の前記関連施設において前記機器から送信された前記データを分析すること。
本明細書に記載される追加的な実施形態によると、生物学的サンプルを評価するための
方法は以下を含み得る:(a)前記被験者から収集された生物学的サンプルを機器の支援
下に処理することであって、前記機器は前記被験者又は指定されたサンプル収集サイトに
配置され、前記処理は、前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に
必要なデータを生成し、及び前記機器は(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(i
i)前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製する
こと;及び(iii)前記データを認証された分析施設及び/又はその関連施設に送信す
ることのために構成され;(b)前記認証された分析施設及び/又はその関連施設におい
て、前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前
記機器からのデータを送信すること;及び(c)前記被験者が、ヘルスケアの補償を有す
るか否かを確認することであって、前記検証ステップはステップ(a)及び/又は(b)
に先立ち、又は同時に、若しくはその後に実行される。
前記被験者から収集された生物学的サンプルを評価する方法は、本明細書に記載される
別の実施形態により提供され得る。前記方法は以下を含み得る:(a)前記生物学的サン
プルの画像及び/又は前記生物学的サンプルの少なくとも1つの構成要素で実行された化
学反応の画像を表示する電子データを、前記被験者又は指定されたサンプル収集サイトに
配置された機器から受取ることであって、前記機器は前記生物学的サンプルを:(i)前
記生物学的サンプルを受取ること;(ii)後続する定性的及び/又は定量的評価のため
に前記生物学的サンプルを調製することであって、前記調製は、前記生物学的サンプル及
び/又は前記化学反応の画像を表示する電子データを産出し;及び(iii)前記画像を
表示する電子データを認証された分析施設及び/又はその関連施設に送信することにより
処理するために構成され;前記処理は、前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又
は定量的評価に必要な電子データを表示する画像を生成し、及び(b)前記生物学的サン
プルの後続する定性的及び/又は定量的評価を提供するために前記機器から送信された画
像を表示する電子データを、前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において分
析すること。非限定的な例としては、本明細書に記載される前記技法は、限定はされない
が、図1〜23に示されるものなどの、本明細書に記載される任意の機器において遂行さ
れ得る。
追加的な実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプルを評価する方法を指
向することができ、前記方法は以下を含む:(a)前記被験者又は指定されたサンプル収
集サイトに配置された機器から送信されたデータを受取ることであって、前記機器は前記
生物学的サンプルを(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)前記生物学的サ
ンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを算出するために、後続す
る定性的及び/又は定量的評価のために、前記生物学的サンプルを調製すること;及び(
iii)認証された分析施設及び/又はその関連施設のヘルスケア提供者に前記データを
送信することにより処理するために構成され;及び(b)前記生物学的サンプルの後続す
る定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記機器から送信された前記データを
前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において分析すること、(c)前記生物
学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価を引き受けるために、前記被験者が
、ヘルスケア専門家から指示を受けたか否かを確認することであって、前記検証ステップ
はステップ(a)及び/又は(b)に先立ち、又は同時に、若しくはその後に実行される
更に本明細書に記載される実施形態は、生物学的サンプルを評価する方法を指向するこ
とができ、前記方法以下を含む:(a)前記生物学的サンプル後続する定性的及び/又は
定量的評価を引き受けるために、受取られた指示を有する前記被験者から収集された生物
学的サンプルを、機器の助けを借りて処理することであって、前記機器は前記被験者又は
指定されたサンプル収集サイトに配置され、前記処理は、前記生物学的サンプルの後続す
る定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを生成し、及び前記機器は(i)前記生物
学的サンプルを受取ること;(ii)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は
定量的評価に必要なデータを算出するために、後続する定性的及び/又は定量的評価のた
めに、前記生物学的サンプルを調製すること;及び(iii)前記データを認証された分
析施設及び/又はその関連施設に送信することのために構成され;(b)前記生物学的サ
ンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記認証された分析施
設及び/又はその関連施設における分析のために、前記機器からのデータを送信すること
;及び(c)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価のための前記
指示が、前記後続する定性的及び/又は定量的評価についての、支払者又は処方医のポリ
シーの制限内に入るのか否かを検証することであって、前記検証ステップは、ステップ(
a)及び/又は(b)に先立ち、又は同時に、若しくはその後に実行される。非限定的な
例としては、本明細書に記載される前記技法は、限定はされないが、図1〜23に示され
るものなどを本明細書に記載される任意の機器において遂行され得る。
本明細書に記載される別の実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプルを
評価する方法を提供し、前記方法は以下を含む:(a)前記被験者又は指定されたサンプ
ル収集サイトに配置された機器から送信されたデータを受取ることであって、前記機器は
前記生物学的サンプルを:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)後続する
定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製することであって、前
記調製は、前記生物学的サンプル及び/又は前記化学反応の画像を表示する電子データを
産出し;及び(iii)認証された分析施設及び/又はその関連施設に電子的に前記デー
タを送信すること;及び(b)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的
評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において、前記
機器から送信された前記データを分析することを処理するために構成され、前記生物学的
サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価は、以下の1つ以上のものから選ばれる
検体の存在又は濃度の決定を生み出す:ナトリウム、カリウム、塩化物、TCO、アニ
オンギャップ、イオン化されたカルシウム、グルコース、尿素窒素、クレアチニン、乳酸
塩、ヘマトクリット、ヘモグロビン、pH、PCO、PO、HCO、塩基過剰、s
、ACTカオリン、ACTセライト、PT/INR、cTnl、CK−MB、又はB
NP。
更に、本明細書に記載される実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプル
の複数の種類を評価する方法を指向することができ、前記方法は以下を含む:(a)前記
被験者又は指定されたサンプル収集サイトに配置された機器から送信されたデータを受取
ることであって、前記機器は生物学的サンプルの複数の種類を:(i)生物学的サンプル
の複数の種類を受取ること;(ii)生物学的サンプルの複数の種類の、前記後続する定
性的及び/又は定量的評価に必要なデータを産生するために、後続する定性的及び/又は
定量的評価のために、前記生物学的サンプルを調製すること;及び(iii)認証された
分析施設及び/又はその関連施設に電子的に前記データを送信することを処理するために
構成され;及び(b)前記生物学的サンプルの複数の種類の後続する定性的及び/又は定
量的評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において、
前記機器から送信された前記データを分析すること。
本明細書の上述又は他の部分における任意の方法の実施においては、単独又は組合せに
おいて、前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価は、前記サンプルを、前記
サンプルが収集された前記施設から認証された分析施設及び/又はその関連施設に輸送す
ることなく達成され得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記生物学的
サンプルが、血液、血清、血漿、鼻腔拭い液又は鼻咽頭洗浄液、唾液、尿、涙液、胃液、
髄液、糞便、粘液、汗、耳垢、脂、腺分泌物、脳脊髄液、組織、精液、及び膣液、咽喉拭
い液、呼気、毛髪、指の爪、皮膚、生検体、胎盤液、羊水、臍帯血、リンパ液、体腔液、
痰、粘液、膿、微生物相、胎便、母乳及び/又は他の排泄物より成る群から選ばれる方法
を含む。
本明細書の上述又は他の部分における任意の方法は、単独又は組合せにおいて、前記生
物学的サンプルが250マイクロリットル(uL)以下の容積を有する場合に実行され得
る。
本明細書の上述又は他の部分において記載される方法の実行においては、単独又は組合
せにおいて、前記方法は、前記認証された分析施設のヘルスケア専門家及び/又はソフト
ウエアプログラムによる監視を提供するステップを更に含み得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合
せにおいて、前記分析に先立ち、同時に、又は後続して、前記被験者の保険資格を検証す
るステップを更に含み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記定性的及
び/又は定量的評価に基づく前記被験者についての分析を含む報告を生成することを、更
に含み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにおいて
、前記分析は前記生物学的サンプルに存在する検体の存在又は濃度を決定し得る。
本明細書の上述又は他の部分において提供される方法は、単独又は組合せにおいて、タ
ンパク質、核酸、薬剤、薬剤代謝物、気体、イオン、粒子、低分子及びその代謝物、成分
、毒素、脂質、炭水化物、プリオン、有形成分、及びその組合せより成る群から選ばれる
検体を含み得る。
本明細書の上述又は他の部分に記載される、任意の方法の実行においては、単独又は組
合せにおいて、指定されたサンプル収集サイトは小売業者の場所、又は医師のオフィスで
あってよい。いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載された任意の
方法を実行する場合、単独又は組合せにおいて、前記指定されたサンプル収集サイトは前
記被験者の自宅であってよい。本明細書の上述又は他の部分における方法では、単独又は
組合せにおいて、指定されたサンプル収集サイトは、雇用者の施設、プロバイダのオフィ
ス、又は病院であってよい。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行は、単独又は組合せにおいて、経時的
な縦断的分析を産生するために、前記データを統合する更なるステップを提供し得る。
本明細書の上述又は他の部分に記載された方法は、単独又は組合せにおいて、指先穿刺
から収集された生物学的サンプルを利用できる。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行は、単独又は組合せにおいて、ある場
合には、前記生物学的サンプルの処理は、心臓マーカー、化学物質、血液ガス、電解質、
乳酸塩、ヘモグロビン、凝固又は血液学の決定のために選択された1つ以上の検体の存在
又は濃度レベルの表示を含まない。
本明細書の上述又は他の部分において記載された方法は、単独又は組合せにおいて、前
記被験者の生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価が、健康保険でカバーされる
か否かを検証するために構成された機器を含み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにおいて
、前記被験者が、ヘルスケア専門家が前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評
価を引き受けるための指示を、検証するために構成されている機器を含み得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合
せにおいて、前記生物学的サンプルを受取ること、電子的に前記データを送信すること、
又は送信されたデータを分析することに先立って、前記被験者の身元を検証するために構
成された機器を含み得る。いくつかの実施形態では、前記被験者の身元の検証は、前記被
験者の遺伝子シグネチャーを受取ることを含み得る。本明細書の上述又は他の部分に記載
された方法のいくつかでは、単独又は組合せにおいて、前記遺伝子シグネチャーは、前記
被験者からの生物学的サンプルの核酸増幅により得られることができる。前記被験者の身
元の検証は、前記被験者の1つ以上の生体測定を含むことができ、本明細書の上述又は他
の部分に記載された方法のいくつかの実施形態では、単独又は組合せにおいて、前記被験
者の身元の検証は、認証された技術者により実行され得る
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行では、単独又は組合せにおいて、前記
認証された技術者の身元は、前記生物学的サンプルを受取ること、前記データを電子的に
送信すること、又は前記送信されたデータ分析することに先立って検証され得る。
本明細書の上述又は他の部分における1つ以上の方法の実行においては、単独又は組合
せにおいて、前記機器は、ヘルスケア専門家により指示された前記定性的及び/又は定量
的評価指示のために構成された1つ以上のカートリッジを受取るために構成され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分における1つ以上の方法は、単
独又は組合せにおいて、前記機器により読み取り可能な1つ以上の識別子を有するカート
リッジを提供し得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記機器から
前記識別子情報を受取ることを更に含み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行は、単独又は組合せにおいて、受信し
た前記識別子情報に基づく1つ以上のプロトコルを前記機器に提供するステップを更に含
むことができ、前記プロトコルは前記生物学的サンプルの調製を達成する。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行では、単独又は組合せにおいて、前記
機器は筐体に含まれ得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記生物学的
サンプル又はその欠如の臨床的関連を決定することを含む定性的及び/又は定量的評価を
含み得る。
前記指定されたサンプル収集サイトは、本明細書の上述又は他の部分における方法の実
行において、単独又は組合せにおいて小売業者の場所であることができる。本明細書の上
述又は他の部分における方法を含む、本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、単
独又は組合せにおいて、前記指定されたサンプル収集サイトは、チェーン店、薬局、スー
パーマーケット、又はデパートであってよい。本明細書の上述又は他の部分における方法
においては、単独又は組合せにおいて、前記指定されたサンプル収集サイトは前記被験者
の自宅であってよい。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行は、単独又は組合せにおいて前記サン
プルを表示する電子ビットを含むデータを含み得る。本明細書の上述又は他の部分におけ
る方法においては、単独又は組合せにおいて、前記データは、統合されることができ、及
び診断、治療、及び/又は疾患予防を促進するための経時的な縦断的分析において有用で
あり得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法における生物学的サンプルは、単独又は組合
せにおいて、250マイクロリットル(“uL”)以下の容積を持つことができる。本明
細書の上述又は他の部分における方法において、単独又は組合せにおいて、いくつかの実
施形態では、前記生物学的サンプルは、血液、血清、唾液、尿、涙液、胃液及び/又は消
化液、糞便、粘液、汗、耳垢、脂、腺分泌物、精液、又は膣液であり得る。本明細書の上
述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにおいて、前記生物学的
サンプルは組織サンプルであり得る。本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独
又は組合せにおいて、指先穿刺から収集された生物学的サンプルを含み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記生物学的
サンプルの、定性的及び/又は定量的評価に基づく報告を生成することを、更に含み得る
。いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分における1つ以上の方法の実行
は、単独又は組合せにおいて、追加的なヘルスケア専門家に前記報告を送信することを更
に含み得る。本明細書の上述又は他の部分における方法においては、単独又は組合せにお
いて、前記追加的なヘルスケア専門家は、前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量
的評価を引き受けるために、前記指示を前記被験者に提供したヘルスケア専門家であって
よい。本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにお
いて、ある場合には、前記追加的なヘルスケア専門家は、前記認証された分析施設とは異
なる場所に所在してよい。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにおいて
、処理が1つ以上の試薬又は固定剤を添加することを含んでよい。
本明細書の上述又は他の部分における方法においては、単独又は組合せにおいて、いく
つかの実施形態では、前記データは、クラウド・コンピューティングに基づくインフラス
トラクチャーに送信される。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、ビデオ画像で
ある画像を含み得る。本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独
又は組合せにおいて、前記データは、画像及び/又は音声信号を表示する電子データを含
み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにおいて
、支払者は、前記指定されたサンプル収集サイトからの電子請求書を受取り得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実施においては、単独又は組合せにおいて
、前記認証された分析施設のヘルスケア専門家は、前記指定されたサンプル収集サイトか
らの電子支払を受取り得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法において利用される前記機器は、単独又は組
合せにおいて、以前の前記生物学的サンプル調製、又は前記認証された分析施設及び/又
はその関連施設における前記データの分析の少なくとも1つに基づき、追加的に前記生物
学的サンプルを調製するために構成され得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにおいて
、前記認証された分析施設は、前記サンプル収集サイトとは別個であってよい。
本明細書の上述又は他の部分における1つ以上の方法を実行する場合、単独又は組合せ
において、生物学的サンプルの調製は自動化され得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記後続する
定性的及び/又は定量的評価を監視することを更に含み得る。本明細書の上述又は他の部
分における方法においては、単独又は組合せにおいて、前記監視するステップは、前記認
証された分析施設のヘルスケア専門家及び/又はソフトウエアプログラムにより実行され
得る。本明細書の上述又は他の部分におけるいくつかの方法においては、単独又は組合せ
において、いくつかの実施形態では、前記機器からのデータを送信することは、前記後続
する定性的及び/又は定量的評価の監視であってよい。本明細書の上述又は他の部分にお
ける方法は、単独又は組合せにおいて、前記監視が、前記認証された分析施設のヘルスケ
ア専門家及び/又はソフトウエアプログラムにより提供され得る場合に提供され得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法において利用されるデータは、単独又は組合
せにおいて、前記生物学的サンプル及び/又はその任意の部分を表示するものであってよ
い。いくつかの実施形態では、前記データは、前記収集された生物学的サンプルの調製を
表示するものであってよい。前記データは、前記収集された生物学的サンプルの調製が起
きたときの1つ以上の状態の情報を含み得る。前記1つ以上の状態は:前記生物学的サン
プルの量、前記生物学的サンプルの濃度、前記生物学的サンプルの性質、温度、又は湿度
の群からリストされる1つ以上の特性を含み得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるいくつかの方法においては、単独又は組合せにお
いて、前記データは、前記機器により実行される反応を表示する。前記データは、前記反
応の速度の情報を含み得る。ある場合には、前記データは、前記生物学的サンプルに関す
る、制御反応及び化学反応についての情報を含み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにおいて
、そのような方法は、前記評価の品質を向上させるために、(c)(i)〜(iii)の
1つ以上のステップを監視することを更に含み、前記監視することは、ステップ(i)〜
(iii)の任意のものに先立ち、同時に、又は後続して、実行され得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、前記評価の品
質を向上させるために、(iv)1つ以上の(i)〜(iii)のステップを監視するこ
とを更に含み、前記監視することは、ステップ(i)〜(iii)の任意のものに先立ち
、同時に、又は後続して、実行され得る。
いくつかの実施形態では、前記監視することが、前記生物学的サンプル及び/又はその
任意の部分を表示するデータについてである場合に、本明細書の上述又は他の部分におけ
る方法は、単独又は組合せにおいて提供され得る。前記監視することは、前記生物学的サ
ンプル及び/又はその任意の部分を表示するデータについてであってよい。前記監視する
ことは、前記収集された生物学的サンプルの調製を表示するデータについてであってよい
。ある場合には、前記監視することは、前記収集された生物学的サンプル調製を表示する
データについてであってよい。前記監視することは、前記収集された生物学的サンプルの
調製が起きたときの1つ以上の状態の情報についてであってよい。本明細書の上述又は他
の部分における方法においては、単独又は組合せにおいて、監視することは、前記収集さ
れた生物学的サンプルの調製が起きたときの1つ以上の状態の情報についてであってよい
。前記監視することは、前記機器により実行される化学反応を表示するデータについてで
あってよい。いくつかの実施形態では、監視することは、前記機器により実行される化学
反応を表示するデータについてであってよい。非限定的な例としては、本明細書に記載さ
れる前記技法は、限定はされないが、図1〜23に示されるものなどの本明細書に記載さ
れる任意の機器において遂行され得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにおいて
、前記ヘルスケアの補償は、健康保険会社により提供され得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、単独又は組合せにおいて、免疫検定、核
酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、
電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、
熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、
凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、又は浸透圧検定より選択
される1つ以上の種類の化学反応を含む調製ステップを含み得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法によると、単独又は組合せにおいて、前記機
器は、前記被験者1つ以上の生体測定を表示するデータを電子的に送信することにより、
前記生物学的サンプルを処理するために構成されることが更にできる。
本明細書の上述又は他の部分におけるいくつかの方法においては、単独又は組合せにお
いて、前記生物学的サンプルの処理は、心臓マーカー、血液気体、電解質、乳酸塩、ヘモ
グロビン、及び凝固因子のカテゴリーに属する3つ以上の検体の存在又は濃度レベルの分
析を包含しない。
前記本明細書の上述又は他の部分における方法の実行においては、単独又は組合せにお
いて、いくつかの実施形態では、前記生物学的サンプルの処理は、以下の:ナトリウム、
カリウム、塩化物、TCO、アニオンギャップ、イオン化されたカルシウム、グルコー
ス、尿素窒素、クレアチニン、乳酸塩、ヘマトクリット、ヘモグロビン、pH、PCO
、PO、HCO、塩基過剰、sO、ACTカオリン、ACTセライト、PT/IN
R、cTnl、CK−MB、及びBNPに属する、3つ以上の検体の存在又は濃度レベル
の分析を包含しない。
本明細書の上述又は他の部分におけるいくつかの方法の実施においては、単独又は組合
せにおいて、前記サンプル収集サイトは以下の1つ以上のものであってよい:病院、診療
所、軍事施設、又は前記被験者の自宅。
本明細書の上述又は他の部分における方法に対しては、単独又は組合せにおいて、いく
つかの実施形態では、データが分析後に前記タッチスクリーン上に表示され得る。
本明細書の上述又は他の部分における方法は、生化学的分析と同時に実行されることの
できる分析のための身体の一部分の画像化データを含み得る。
本明細書に記載される一実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプルを評
価するための方法を指向することができ、前記システムは以下を含む:(a)前記被験者
又は指定されたサンプル収集サイトに配置された機器からデータを受信するために構成さ
れた通信ユニットであって、前記機器は、前記生物学的サンプルを処理するために構成さ
れ、それにより前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデ
ータを生成し、及び前記機器は(i)前記生物学的サンプル受取るために構成されたサン
プル収集ユニット;(ii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物
学的サンプルを調製するために構成されたサンプル調製ユニット;及び(iii)前記デ
ータを認証された分析施設及び/又はその関連施設に送信するために構成された送信ユニ
ットを含み;及び(b)前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において前記生
物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価のためのデータを処理するプロセッサであ
って、及び前記プロセッサは、前記被験者1つ以上の医学的記録及び/又は保険情報を含
む記録データベースと通信する。
本明細書に記載される追加的な実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプ
ルを評価するための方法を指向することができ、前記システムは以下を含む:(a)前記
被験者又は指定されたサンプル収集サイトに配置された機器からデータを受信するために
構成された通信ユニットであって、前記機器は、前記生物学的サンプルを処理するために
構成され、それにより前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必
要なデータを生成し、及び前記機器は(i)前記生物学的サンプル受取るために構成され
たサンプル収集ユニット;(ii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前
記生物学的サンプルを調製するために構成されたサンプル調製ユニット;及び(iii)
前記データを認証された分析施設及び/又はその関連施設に送信するために構成された送
信ユニットを含み;及び(b)前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において
前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価のためのデータを処理するプロセッ
サであって、及び前記プロセッサは、前記被験者1つ以上の医学的記録を含む記録データ
ベースと通信し、及び/又は前記プロセッサは前記被験者の保険情報を含む、支払者デー
タベースと通信する。非限定的な例としては、本明細書に記載される前記技法は、限定は
されないが、図1〜23に示されるものなどの本明細書に記載される任意の機器において
遂行され得る。
本明細書に記載される別の実施形態によると、前記被験者から収集された血液サンプル
を評価するシステムが提供され得る。前記システムは、以下を含み得る:(a)前記被験
者又は指定されたサンプル収集サイトに配置された機器からデータを受信するために構成
された通信ユニットであって、前記機器は、前記血液サンプルを処理するために構成され
、それにより前記血液サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを
生成し、及び前記機器は(i)前記血液サンプル受取るために構成されたサンプル収集ユ
ニット;(ii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記血液サンプルを
調製するために構成されたサンプル調製ユニットであって、前記サンプル調製ユニットは
少なくとも1つの試薬を前記血液サンプルに加えることを可能にし;及び(iii)前記
データを認証された分析施設及び/又はその関連施設に送信するために構成された送信ユ
ニットを含み;及び(b)前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において前記
血液サンプルの前記定性的及び/又は定量的評価のためのデータを処理するプロセッサで
あって、及び前記プロセッサは、前記被験者1つ以上の医学的記録を含む記録データベー
スと通信し、及び/又は前記プロセッサは前記被験者の保険情報を含む、支払者データベ
ースと通信する。
診断、治療、又は疾患の予防を支援するための、前記被験者から収集された生物学的サ
ンプルの迅速評価のためのシステムが、本明細書に記載される追加的な実施形態により提
供され得る。前記システムは以下を含む:画像を表示する電子データを機器から受取るた
めの通信ユニット、及び/又は前記生物学的サンプルからの少なくとも1つの構成要素に
対して実行された化学反応;前記機器は前記被験者又は指定されたサンプル収集サイトに
設置され、前記機器は前記生物学的サンプルを処理するためのものであり、それにより前
記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要な、前記生物学的サン
プルの画像を表示する電子データを生成し、及び前記機器は、筐体内に以下のものを含む
(i)前記生物学的サンプル受取るために構成されたサンプル収集ユニット;(ii)前
記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製するために
構成されたサンプル調製ユニットであって、前記生物学的サンプルの調製は自動化されて
おり;(iii)前記生物学的サンプルの画像及び/又は前記生物学的サンプルからの少
なくとも1つの構成要素に対して実行された化学反応の画像を記録するための画像化ユニ
ット;及び(iv)前記画像を表示する電子データ及び/又は前記化学反応を送信するた
めの送信ユニット;及び前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価の
ために前記画像を表示する電子データを処理するためのプロセッサ。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムの実行においては、単独又は組合せにお
いて、前記プロセスは、前記被験者の保険情報を有する支払者データベースと通信するた
めに構成され得る。
本明細書の上述又は他の部分に記載されるおけるシステムは、単独又は組合せにおいて
、前記定性的及び/又は定量的評価に関する情報を受取るために構成される機器を含むこ
とができ、及び前記機器は、随意的に前記情報を前記機器に表示する。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムの実行においては、単独又は組合せにお
いて、前記機器は、前記被験者が、前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価
を受けることが、健康保険でカバーされるか否かを検証するために構成された処理ユニッ
トを含み得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、前記被験者が、ヘルスケア専門家から、前記生物学的サンプルの定性的
及び/又は定量的評価を引き受けるための指示を受取ったか否かを検証するために構成さ
れた機器を含み得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいて提供される前記プロセッサは、
単独又は組合せにおいて、前記定性的及び/又は定量的評価を提供することに先立ち、前
記記録データベースにアクセスできる。随意的に、本明細書の上述又は他の部分における
システムにおいては、単独又は組合せにおいて、前記プロセッサは、前記定性的及び/又
は定量的評価を提供することに先立ち、前記支払者データベースにアクセスする。
前記定性的及び/又は定量的評価を提供することに先立ち、本明細書の上述又は他の部
分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて、どの記録データベースにアクセスする
かを決定し得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムの実行においては、単独又は組合せにお
いて、前記機器は、ヘルスケア専門家により指示された前記定性的及び/又は定量的評価
指示のために構成された1つ以上のカートリッジを受取るために構成され得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいては、単独又は組合せにおいて、
いくつかの実施形態では、前記機器は筐体の中に収容される。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいては、単独又は組合せにおいて、
前記定性的及び/又は定量的評価は、前記生物学的サンプル又はその欠如の臨床的関連の
決定を含み得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムでは、単独又は組合せにおいて、前記指
定されたサンプル収集サイトは、チェーン店、薬局、スーパーマーケット、又はデパート
であってよい。いくつかの実施形態では、前記指定されたサンプル収集サイトは前記被験
者の自宅である。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は組合せにおいて、250u
L以下の容積を有する生物学的サンプルを含み得る。前記生物学的サンプルは、血液、血
清、唾液、尿、涙液、胃液及び/又は消化液、糞便、粘液、汗、耳垢、脂、腺分泌物、精
液、又は膣液であってよい。ある場合には、前記生物学的サンプル組織サンプルであって
よい。
本明細書の上述又は他の部分におけるいくつかのシステムにおいては、単独又は組合せ
において、前記生物学的サンプルは指先穿刺から収集され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、小売業者
である指定されたサンプル収集サイトを利用できる。本明細書の上述又は他の部分におけ
るシステムにおいては、単独又は組合せにおいて、指定されたサンプル収集サイトは、雇
用者の施設、プロバイダのオフィス、又は病院であってよい。
本明細書の上述又は他の部分におけるいくつかのシステムにおいては、単独又は組合せ
において、認証された分析的施設は、前記サンプル収集サイトとは別であることができる
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいては、単独又は組合せにおいて、
前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために、及び/又は前記後続する定性的及び
/又は定量的評価の監視のためにヘルスケア専門家が、ユーザー・インターフェースにア
クセスし得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいては、単独又は組合せにおいて、
プロセッサは、更に、前記後続する定性的及び/又は定量的評価の監視を提供し得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいては、単独又は組合せにおいて、
サンプル調製ユニットは以下のものを含み得る(i)ピペット、及び随意的に(ii)以
下の1つ以上のもの:遠心分離機、磁気的分離器、フィルター、容器、コンテナー、検定
ユニット、試薬ユニット、加熱器、温度制御装置、血球計算器、磁気源、温度センサー、
運動センサー、又は電気的特性のためのセンサー。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、単独又は
組合せにおいて、画像を含み得る。前記画像は静的であってよい。いくつかの実施形態で
は、前記画像はビデオ画像であってよい。本明細書の上述又は他の部分におけるシステム
は、単独又は組合せにおいて、前記画像を表示する電子データを無線的に送信するために
構成された送信ユニットを含み得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおいては、単独又は組合せにおいて、
データは前記画像及び音声信号を表示する電子データを含み得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムにおける機器は、単独又は組合せにおい
て、前記定性的及び/又は定量的評価のために構成された1つ以上のカートリッジを受取
るために構成され得る。いくつかの実施形態では、前記カートリッジは前記機器により読
み取り可能な1つ以上の識別子を有し得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるいくつかのシステムにおいては、単独又は組合せ
において、少なくとも1つの構成要素は、炭水化物、脂質、タンパク又はその組合せから
形成される生物学的検体であってよい。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムの利用においては、単独又は組合せにお
いて、化学反応は、前記生物学的サンプルなしで、実行され得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムについては、単独又は組合せにおいて、
いくつかの実施形態では、分析後に、データは、前記タッチスクリーンに表示され得る。
本明細書の上述又は他の部分におけるシステムは、生化学的分析と同時に実行されるこ
とのできる分析のための身体の一部分の画像化データを含み得る。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サン
プルの病理的研究を行う方法を指向し、前記方法は以下を含む(a)前記被験者又は指定
されたサンプル収集サイトに配置された機器から、前記生物学的サンプル及び/又は前記
生物学的サンプルの少なくとも1つの構成要素に対して実行された化学反応の画像を表示
する電子データを受取ることであって、前記機器は:(i)前記生物学的サンプルを受取
ること;(ii)後続する定性的及び/又は定量的評価のために、前記収集された生物学
的サンプルを調製することであって、前記調製は、前記生物学的サンプル及び/又は前記
化学反応の前記画像を表示する電子データを産生し;及び(iii)前記画像を表示する
電子データを認証された分析的施設の病理学者に送信するために構成されており;及び(
b)前記後続する定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記認証された分析施
設の前記病理学者により前記電子データを分析すること。
本明細書に記載される一実施形態は前記被験者から収集された生物学的サンプルを評価
する方法を指向する。前記方法は以下を含む:(a)前記被験者又は指定されたサンプル
収集サイトに配置された機器から送信されたデータを受取ることであって、前記機器は前
記生物学的サンプルを:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)前記生物学
的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを産生するために、後
続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製すること;及び
(iii)認証された分析施設及び/又はその関連施設に電子的に前記データを送信する
ことにより処理するために構成されており;及び(b)前記認証された分析施設及び/又
はその関連施設において、前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価
を提供するために前記機器から送信された前記データを分析すること。このことは、分析
の結果のみを送信でき、サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価のためのデータ
は送信しない従来の機器とは、著しく異なる。結果のみを送信する、そのような従来の機
器は、前記被験者のための診断、治療及び/又は疾患の予防に携わる1人以上のヘルスケ
ア専門家には信頼されない可能性がある。
いくつかの実施形態では、前記生物学的サンプルの処理は、以下の心臓マーカー、血液
気体、電解質、乳酸塩、ヘモグロビン、及び凝固因子に属する3つ以上の検体の存在又は
濃度レベルの分析を包含しない。ある場合には、前記生物学的サンプルの処理は以下の:
ナトリウム、カリウム、塩化物、TCO、アニオンギャップ、イオン化されたカルシウ
ム、グルコース、尿素窒素、クレアチニン、乳酸塩、ヘマトクリット、ヘモグロビン、p
H、PCO、PO、HCO、塩基過剰、sO、ACTカオリン、ACTセライト
、PT/INR、cTnl、CK−MB、及びBNPに属する、3つ以上の検体の存在又
は濃度レベルの分析を包含しない。
本明細書に記載される別の実施形態によると、前記被験者から収集された生物学的サン
プルを評価する方法が提供される。前記方法は以下を含む:(a)前記被験者又は指定さ
れた小売業者に配置された機器から送信されたデータを受取ることであって、前記機器は
前記生物学的サンプルを:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)前記生物
学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを産生するために、
後続する定性的及び/又は定量的評価のための前記生物学的サンプルを調製すること;及
び(iii)認証された分析施設及び/又はその関連施設に電子的に前記データを送信す
ることにより処理するために構成されており;及び(b)前記生物学的サンプルの後続す
る定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又はそ
の関連施設において、前記機器から送信された前記データを分析すること。
本明細書に記載される追加的な実施形態は、生物学的サンプルを評価する方法であって
、前記方法は以下を含む:(a)機器の支援下に、前記被験者から収集された生物学的サ
ンプルを処理することであって、前記機器は前記被験者又は指定されたサンプル収集サイ
トに配置され、前記処理は前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価
に必要なデータを生成し、及び前記機器は:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;
(ii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製
すること;及び(iii)認証された分析施設及び/又はその関連施設に前記デーを送信
することのために構成されており;(b)前記認証された分析施設及び/又はその関連施
設において前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価を提供するため
に、前記機器からのデータを送信すること;及び(c)前記被験者がヘルスケアの補償を
受けているかどうかを検証することであって、前記検証するステップは、ステップ(a)
及び/又は(b)に先立ち、同時に、又はその後に実行される。
本明細書に記載される別の実施形態は、前記被験者から収集された生物学的サンプルを
評価する方法であって、前記方法は以下を含む(a)前記生物学的サンプル及び/又は化
学反応を表示する電子データを受取ることであって、前記電子データは、前記被験者又は
指定されたサンプル収集サイトに配置された機器から送信され、前記機器は〜処理するた
めに構成され前記生物学的サンプルを:(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(i
i)後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製すること
であって、前記調製は、前記画像を表示する前記生物学的サンプル及び/又は前記化学反
応の画像を表示する電子データを産生し;及び(iii)前記画像を表示する電子データ
を、認証された分析施設及び/又はその関連施設に送信することであって;前記処理は、
前記画像を表示する前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要
な電子データを産生し;及び(b)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定
量的評価を提供するために、前記機器から送信された画像を表示する電子データを、前記
認証された分析施設及び/又はその関連施設において分析すること。
前記被験者から収集された生物学的サンプルを評価するシステムが、本明細書に記載さ
れる更に別の実施形態により提供される。前記システムは以下を含む(a)前記被験者又
は指定されたサンプル収集サイトに配置された機器からデータを受信するのために構成さ
れた通信ユニットであって、前記機器は、前記生物学的サンプルを処理するために構成さ
れ、それにより前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデ
ータを生成し、及び前記機器は(i)前記生物学的サンプルを受取るために構成された、
サンプル収集ユニット;(ii)前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記
生物学的サンプルを調製するために構成されたサンプル調製ユニット;及び(iii)前
記データを認証された分析施設及び/又はその関連施設に送信するために構成された送信
ユニットを含み;(b)前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において、前記
生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価のために、前記データを処理す
るプロセッサであって、前記プロセッサは、前記被験者の1つ以上の医学的記録記録デー
タベースと通信し、及び/又は前記プロセッサは、前記被験者の保険情報を含む支払者デ
ータベースと通信する。
更に、前記被験者から収集された生物学的サンプルを評価する方法が提供される。前記
方法以下を含む(a)前記被験者又は指定されたサンプル収集サイトに配置された機器か
ら送信されたデータを受取ることであって、前記機器は、前記生物学的サンプルを(i)
前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)前記生物学的サンプルの後続する定性的及
び/又は定量的評価に必要なデータを産生するために、後続する定性的及び/又は定量的
評価のための、前記生物学的サンプルを調製すること;及び(iii)認証された分析施
設及び/又はその関連施設のヘルスケア提供者に前記データを送信することにより処理す
るために構成されており;及び(b)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は
定量的評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又はその関連施設において
、前記機器から送信された前記データを分析すること;及び(c)前記被験者が、ヘルス
ケア専門家から、前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価を引き受
けるための指示を受けているか否かを検証することであって、前記検証するステップは、
ステップ(a)及び/又は(b)に先立ち、同時に、又はその後に実行される。
本明細書に記載される追加的な実施形態は、生物学的サンプルを評価する方法を指向し
、前記方法は(a)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価を引き
受けるための指示を受けた、前記被験者から収集された生物学的サンプルを、機器の助け
を借りて処理することであって、前記機器は、前記被験者又は指定されたサンプル収集サ
イトに配置され、前記処理は、前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的
評価に必要なデータを生成し、及び前記機器は:(i)前記生物学的サンプルを受取るこ
と;(ii)後続する定性的及び/又は定量的評価のために、前記生物学的サンプルを調
製すること;及び(iii)前記データを認証された分析施設及び/又はその関連施設に
送信することのために構成され;(b)前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又
は定量的評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又はその関連施設におい
て分析するために、前記機器からのデータを、送信すること;及び前記生物学的サンプル
の前記後続する定性的及び/又は定量的評価の指示が、前記後続する定性的及び/又は定
量的評価についての、支払者、又は処方医のポリシーの制限内に入るか否かを検証するこ
とであって、前記検証ステップはステップ(a)及び/又は(b)に先立ち、又は同時に
、若しくはその後に実行される。
前記被験者から収集された生物学的サンプルを評価する方法が、本明細書に記載される
一実施形態に従って説明される。前記方法は以下を含む(a)前記被験者又は指定された
サンプル収集サイトに配置された機器から送信された、データを受取ることであって、前
記機器は、前記生物学的サンプルを(i)前記生物学的サンプルを受取ること;(ii)
前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価に必要な情報を産生するた
めに、後続する定性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを調製するこ
と;及び(iii)電子的に前記データを認証された分析施設及び/又はその関連施設に
送信することにより処理するために構成され;及び(b)前記生物学的サンプルの後続す
る定性的及び/又は定量的評価を提供するために、前記認証された分析施設及び/又はそ
の関連施設において、前記機器から送信された前記データを分析することであって、前記
生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価は、以下の1つ以上のものから
選ばれるものに属する検体の存在又は濃度の決定を産み出す:ナトリウム、カリウム、塩
化物、TCO、アニオンギャップ、イオン化されたカルシウム、グルコース、尿素窒素
、クレアチニン、乳酸塩、ヘマトクリット、ヘモグロビン、pH、PCO、PO、H
CO、塩基過剰、sO、ACTカオリン、ACTセライト、PT/INR、cTnl
、CK−MB、又はBNP。
別の実施形態では、本発明は、前記被験者から収集された血液サンプルを評価する方法
を提供し、前記システムは以下を含む(a)前記被験者又は指定されたサンプル収集サイ
トに配置された機器から、データを受信するために構成された通信ユニットであって、前
記機器は前記血液サンプルを処理するために構成され、それにより前記血液サンプルの後
続する定性的及び/又は定量的評価に必要なデータを生成し、及び前記機器は(i)前記
血液サンプルを受取るために構成されたサンプル収集ユニット;(ii)前記後続する定
性的及び/又は定量的評価のために前記生物学的サンプルを、調製するために構成された
、サンプル調製ユニットであって、前記サンプル調製ユニット少なくとも1つの試薬が前
記血液サンプルに加えられることを可能にし;及び(iii)前記データを認証された分
析施設及び/又はその関連施設に送信するために構成された送信ユニットを含み;及び(
b)前記データ前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために、前記認証された分析
施設及び/又はその関連施設において、前記血液サンプルを処理するプロセッサ、及び前
記プロセッサは、前記被験者1つ以上の医学的記録を含む記録データベースと通信し、及
び/又は前記プロセッサは前記被験者の保険情報を含む、支払者データベースと通信する
前記被験者から収集された生物学的サンプルの複数の種類を評価する別の方法が提供さ
れる。前記方法は以下を含む(a)データを受取ることであって前記被験者又は指定され
たサンプル収集サイトに配置された機器から送信され、前記機器は、処理するために構成
され前記生物学的サンプルの複数の種類を(i)生物学的サンプルの複数の種類受取るこ
と;(ii)生物学的サンプルの複数の種類の前記後続する定性的及び/又は定量的評価
のために必要なデータを産生するために、後続する定性的及び/又は定量的評価のために
、前記生物学的サンプルを調製すること;及び(iii)電子的に前記データを認証され
た分析施設及び/又はその関連施設に送信すること;及び(b)前記後続する定性的及び
/又は生物学的サンプルの定量的評価複数の種類を提供するために、前記認証された分析
施設及び/又はその関連施設において、前記機器から送信された前記データを分析するこ
と。
いくつかの実施形態では、前記生物学的サンプルの処理は、心臓マーカー、化学物質、
血液ガス、電解質、乳酸塩、ヘモグロビン、凝固又は血液学の決定のために選択される1
つ以上の検体の記存在又は濃度レベルを表示することを包含しない。いくつかの実施形態
では、前記生物学的サンプルの処理は、以下の:ナトリウム、カリウム、塩化物、TCO
、アニオンギャップ、イオン化されたカルシウム、グルコース、尿素窒素、クレアチニ
ン、乳酸塩、ヘマトクリット、ヘモグロビン、pH、PCO、PO、HCO、塩基
過剰、sO、ACTカオリン、ACTセライト、PT/INR、cTnl、CK−MB
、及びBNPに属する、3つ以上の検体の存在又は濃度レベルの分析を包含しない。前記
後続する分析の後に、そのような情報が前記機器に、表示、記憶、又は分析などのために
戻し送信される。
更に、いくつかの実施形態では、前記機器は、前記生物学的サンプルの定性的及び/又
は定量的評価のために、前記被験者が健康保険で補償されるか否かを検証するために構成
される。前記機器は、前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価のために、前
記被験者が健康保険で補償されるか否かを、検証するために構成された処理ユニットを含
み得る。前記機器は、前記被験者が、ヘルスケア専門家から、前記生物学的サンプルの前
記後続する定性的及び/又は定量的評価を引き受ける指示を受取ったか否かを検証するた
めに構成され得る。
ある場合には、前記プロセッサは、前記定性的及び/又は定量的評価を提供することに
先立って、前記記録データベースにアクセスする。前記プロセッサは、前記定性的及び/
又は定量的評価を提供することに先立って、前記支払者データベースにアクセスできる。
いくつかの実施形態では、前記定性的及び/又は定量的評価を提供することに先立って、
前記システムは、どの記録データベースにアクセスするかを決定する。
いくつかの実施形態では、前記機器は、前記生物学的サンプルを受取ること、電子的に
前記データを送信すること、又は前記送信されたデータ分析することに先立って、前記被
験者の身元を確認するために構成される。前記被験者の身元確認は、前記被験者の遺伝子
シグネチャーを受取ることを含み得る。前記遺伝子シグネチャーは、前記被験者からの生
物学的サンプルの核酸増幅により取得できる。前記被験者の身元確認は、前記被験者の1
つ以上の生体測定を含み得る。前記被験者の身元確認は、認証された技術者により実行さ
れ得る。前記認証された技術者の身元は、前記生物学的サンプルを受取ること、電子的に
前記データを送信すること、又は前記送信されたデータ分析することに先立って、検証さ
れ得る。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態によると、前記機器は、ヘルスケア専門家に
より指示された前記定性的及び/又は定量的評価のために構成された1つ以上のカートリ
ッジを受取るために構成され得る。前記機器は、ヘルスケア専門家により指示された前記
定性的及び/又は定量的評価のために構成された1つ以上のカートリッジを受取るために
構成され得る。前記カートリッジは前記機器により読み取り可能な1つ以上の識別子を有
し得る。ある場合には、前記機器から前記識別子情報を受取ること更に含む方法が提供さ
れる。そのような方法は、前記受取られた識別子情報に基づく1つ以上のプロトコルを前
記機器に提供することも更に含むことができ、前記プロトコルは前記生物学的サンプルの
調製を達成する。調製及び/又は生物学的サンプルの処理を促進するために、プロトコル
は、サーバから無線的に提供され得る。前記プロトコルはクラウド又は任意の外部機器か
ら提供され得る。
いくつかの実施形態では、前記機器は筐体中に収納される。
前記定性的及び/又は定量的評価は、前記生物学的サンプル又はその欠如の臨床的関連
の決定を含み得る。
前記指定されたサンプル収集サイトは、本明細書に記載されるいくつかの実施形態では
小売業者の場所である。前記指定されたサンプル収集サイトは、チェーン店、薬局、スー
パーマーケット、又はデパートであってよい。前記指定されたサンプル収集サイトは前記
被験者の自宅であってよい。
いくつかの実施形態では、前記データは前記サンプルを表示する電子ビットを含む。前
記データは、統合されることができ、及び診断、増悪の治療、及び/又は疾患予防を促進
するための経時的な縦断的分析にとって有用である。前記データは、更にることができ、
及び診断、増悪の治療、及び/又は疾患予防を促進するための経時的な縦断的分析のため
と同時に、疾患の増悪若しくは軽減、又は治療若しくはライフスタイルの変化を含む介入
の有効性のよりよい理解のためにも、有用であり、並びに可視的である。
前記生物学的サンプルは、250uL以下の容積を有し得る。前記生物学的サンプルは
、血液、血清、唾液、尿、涙液、胃液及び/又は消化液、糞便、粘液、汗、耳垢、脂、腺
分泌物、精液、又は膣液である。前記生物学的サンプルは、組織サンプルであってよい。
前記生物学的サンプルは、指先穿刺から収集されされ得る。
いくつかの実施形態では、前記方法は、前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量
的評価に基づく報告を作成することを更に含む。前記方法は、追加的なヘルスケア専門家
に前記報告を送信することを更に含み得る。ある場合には、前記追加的なヘルスケア専門
家は、前記被験者に前記生物学的サンプルの定性的及び/又は定量的評価を引き受けるた
めの指示を提供した人物である。前記追加的なヘルスケア専門家は、前記認証された分析
的施設とは異なる場所に所在できる。
いくつかの実施形態では、処理は、1つ以上の試薬又は固定剤を加えることを含む。
本明細書に記載される一実施形態によると、前記データは、クラウド・コンピューティ
ングに基づくインフラストラクチャーに送信され得る。前記画像は、ビデオ画像であって
よい。前記データは、画像及び/又は音声信号を表示する電子データを含み得る。前記ク
ラウド・コンピューティングに基づくインフラストラクチャーは、自己学習型であってよ
い。データは、収集された前記データに基づく再適合及び再調整を行い得るモデルに提供
され得る。前記クラウド・コンピューティングに基づくインフラストラクチャーは前記分
析を実行できる。
いくつかの実施形態では、前記プロセッサは、前記支払者データベースにアクセスする
。支払者は、前記指定されたサンプル収集サイトからの電子請求書を受取り得る。前記認
証された分析施設のヘルスケア専門家は、前記指定されたサンプル収集サイトから電子支
払を受取り得る。
前記機器は:以前の前記生物学的サンプルの調製、前記認証された分析施設及び/又は
その関連施設における前記データの分析;の少なくとも1つに基づいて前記生物学的サン
プルを追加的に調製するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、前記認証された分析施設は、前記サンプル収集サイトとは別
のものである。
前記生物学的サンプルの調製は自動化され得る。非限定的な例としては、本明細書に記
載される前記技法は、限定はされないが、図1〜23に示されるものなどの本明細書に記
載される任意の機器において遂行され得る。
前記後続する定性的及び/又は定量的評価の監視を更に含み得る方法が提供され得る。
前記監視のステップは、前記認証された分析施設のヘルスケア専門家及び/又はソフトウ
エアプログラムにより実行され得る。前記機器からのデータを送信することも、前記後続
する定性的及び/又は定量的評価の監視のためであることができる。前記監視は、前記認
証された分析施設のヘルスケア専門家及び/又はソフトウエアプログラムにより提供され
得る。前記後続する定性的及び/又は定量的評価及び/又は前記後続する定性的及び/又
は定量的評価の監視のために、ヘルスケア専門家によりアクセス可能なユーザー・インタ
ーフェースが提供され得る。前記プロセッサは、前記後続する定性的及び/又は定量的評
価の監視を更に提供し得る。非限定的な例としては、前記監視は、図1〜23に示される
ものなどの機器に付随し得る。一実施形態では、前記機器は最終的な検査結果が提供され
る分析施設から遠隔である。
いくつかの実施形態では、前記データは、前記生物学的サンプル及び/又はその任意の
部分を表示する。前記データは、前記収集された生物学的サンプルの調製を表現できる。
前記データは、前記収集された生物学的サンプルの調製が生じたときの状態の1つ以上の
情報を含み得る。1つ以上の状態は、以下の群から選ばれる1つ以上の特性を含み得る:
前記生物学的サンプルの量、前記生物学的サンプルの状態、前記生物学的サンプルの品質
、温度、又は湿度。前記データは、前記機器により実行される反応を表現できる。前記デ
ータは、反応速度、品質、及び/又は前記反応の実行の情報を含み得る。前記データは、
前記生物学的サンプルが関与する制御反応及び化学反応についての情報を含み得る。収集
されたデータは、化学反応の結果としての光子であってよい。他のデータの例としては、
電子、光子、強度、頻度、色、音、又は温度が挙げられる。非限定的な例としては、本明
細書に記載される前記技法は、限定はされないが、図1〜23に示されるものなどの本明
細書に記載される任意の機器において遂行され得る。
いくつかの実施形態では、前記評価の品質を向上させるために、(c)(i)〜(ii
i)の1つ以上のステップを監視することを更に含む方法が提供され、前記監視すること
は、ステップ(i)〜(iii)の任意のものに先立ち、同時に、又は後続して、実行さ
れ得る。前記評価の品質を向上させるために、(iv)(i)〜(iii)の1つ以上の
ステップを監視することを更に含む方法が追加的に提供され、前記監視することは、ステ
ップ(i)〜(iii)の任意のものに先立ち、同時に、又は後続して、実行され得る。
前記監視することは、前記生物学的サンプル及び/又はその任意の部分を表示するデータ
についてであってよい。前記監視することは、前記収集された生物学的サンプルの調製を
表示するデータについてであってよい。前記監視することは、前記収集された生物学的サ
ンプルの調製が生じたとにの、1つ以上の情報についてであってよい。前記監視すること
は、前記機器により実行される反応を表示するデータについてであってよい。前記監視す
ることは、前記システム内で生じる反応を表示するデータについてであってよい。非限定
的な例としては、本明細書に記載される前記技法は、限定はされないが、図1〜23に示
されるものなどの本明細書に記載される任意の機器において遂行され得る。
いくつかの実施形態では、ヘルスケアの補償が健康保険会社及び/又は雇用者から提供
される。
いくつかの実施形態では、調製ステップは、以下のものから選択される、1つ以上の種
類の反応を含む:免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、血球計算、比色検定、酵素
的検定、分光的検定(例えば、質量分析、赤外分光法、X線光電子分光法)、電気泳動、
核酸配列決定、凝集、クロマトグラフィー、凝固、電気化学的検定、組織学、又は死滅細
胞及び/又は生細胞分析を含む細胞分析、分子生物学、化学、比濁的検定、凝集検定、放
射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的
検定、培養物検定、浸透圧検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、及び/又
は他の種類検定若しくはそれらの組合せ。
前記機器は、更に、前記被験者の1つ以上のバイオメトリック測定を表示するデータを
電子的に送信することにより、前記生物学的サンプル処理するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、サンプル収集サイトは以下の1つ以上のものである:病院、
診療所、緊急治療室、軍事施設、又は前記被験者の自宅。
本明細書に記載される一実施形態は、疾患の診断、治療、又は予防を援助するために、
前記被験者から収集された生物学的サンプルの迅速評価のためのシステムを指向すること
ができ、前記システムは以下を含む:前記生物学的サンプルからの少なくとも1つの構成
要素で実行された、前記生物学的サンプル及び/又は化学反応の画像を表示する電子デー
タ機器から受取るための通信ユニットであって;前記機器は、前記被験者又は指定された
サンプル収集サイトに設置され、前記機器は、前記生物学的サンプルの処理のためのもの
であって、それにより前記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価のた
めに必要な前記生物学的サンプルの画像を表示する電子データを生成し、及び前記機器は
筐体内に、(i)前記生物学的サンプルを受取るためのサンプル収集ユニット;(ii)
前記後続する定性的及び/又は定量的評価のために、前記生物学的サンプルを調製するた
めのサンプル調製ユニットであって、前記生物学的サンプルの調製は自動化され;(ii
i)前記生物学的サンプルからの少なくとも1つの構成要素で実行された前記生物学的サ
ンプル及び/又は化学反応の画像を記録するための画像化ユニット;及び(iv)前記画
像及び/又は前記化学反応を表示する電子データを送信するための送信ユニット;及び前
記生物学的サンプルの後続する定性的及び/又は定量的評価のために、前記画像を表示す
る電子データを処理するプロセッサを含む。非限定的な例としては、本明細書に記載され
る前記技法は、限定はされないが、図1〜23に示されるものなどの本明細書に記載され
る任意の機器において遂行され得る。
いくつかの実施形態では、サンプル調製ユニットは以下のものを含み得る(i)ピペッ
ト、及び随意的に(ii)以下の1つ以上のもの:遠心分離機、磁気的分離器、フィルタ
ー、容器、コンテナー、検定ユニット、試薬ユニット、加熱器、温度制御装置、血球計算
器、磁気源、温度センサー、運動センサー、又は電気的特性のためのセンサー。
前記画像は静的及び/又はビデオ画像であってよい。随意的に、前記データは、前記画
像及び音声信号を表示する電子データを含み得る。
前記生物学的サンプルは、以下の1つ以上のものから選択されるものであってよい:血
液、血清、唾液、尿、涙液、胃液及び/又は消化液、糞便、粘液、汗、耳垢、脂、腺分泌
物、精液、又は膣液。いくつかの実施形態では、前記生物学的サンプルは250uL以下
の容積を有する。生物学的サンプルの構成要素は、炭水化物、脂質、タンパク又はその組
合せにより形成される生物学的検体であってよい。化学反応は、前記生物学的サンプルな
しで実行され得る。
前記送信ユニットは、前記画像を表示する電子データを無線的に送信するために構成さ
れ得る。
前記機器は、前記定性的及び/又は定量的評価のために構成された1つ以上のカートリ
ッジを受取るために構成され得る。いくつかの実施形態では、前記カートリッジは、前記
機器により読み取り可能な1つ以上の識別子を有し得る。
本明細書に記載される一実施形態では、その中に以下のものを収納する筐体を含むシス
テムが提供される(i)支持構造物に取付けられた複数のモジュールであって、前記モジ
ュールの個々のモジュールは:少なくとも1つのサンプル調製手順を達成するために構成
されたサンプル調製ステーション;及び1つ以上の種類の検定を実行するために構成され
た、検定ステーションであって、前記検定ステーションは、複数の個々にアドレス可能な
検定ユニットを受取るために構成され、それぞれの検定ユニットは、相互に流体的に分離
され、及びそれぞれの検定ユニットは、1つ以上の種類の検定を実行するために構成され
、前記個々にアドレス可能な検定ユニット中で実行される、所定の種類の検定は、検出可
能な信号を産生するために構成され;検出システムは、多数の種類の検定に付随する複数
の信号を検出するために構成された検出システム;前記個々にアドレス可能な検定ユニッ
トを、前記検定ステーションから、前記信号が前記検出システムにより検出可能な場所へ
移し替えるために構成されたサンプル取扱いシステム;を含む。前記システムは、(a)
サンプル処理、遠心分離、分離、及び化学的処理より成る群から選ばれる少なくとも1つ
のサンプル調製手順、及び(b)本明細書に記載される多数の種類の検定を実行するため
に構成されている。
以下の1つ以上の特徴が、本明細書に記載される任意の実施形態での使用に適合し取得
することを理解されたい。非限定的な例として、前記検出システム及び/又はサンプル取
扱いシステムは前記個々のモジュールに一体化している。随意的に、前記検出システム及
び/又はサンプル取扱いシステムは、前記個々のモジュールからは分離され及び前記筐体
内に収納される。随意的に、前記筐体は、血球計算検定を実行するために構成された血球
計算ステーションを更に含み、前記サンプル取扱いシステムは、前記個々にアドレス可能
な検定ユニットを、前記検定ステーションから、前記筐体内の前記血球計算ステーション
に移動するために構成されている。随意的に、前記システムは、共通のサンプルから一定
分量を受取る血球計算ステーションを含む。随意的に、前記筐体は以下の特性1つ以上を
有する:(a)2m以下の容積;(b)1.5m以下の設置面積;又は(c)約1.
5m以下の横寸法又は高さ。随意的に、前記検出システムは、複数の検出器を含み、前記
複数の個々の検出器は所定のアドレス可能な検定ユニットにおいて実行された、所定の種
類の検定からの識別できる信号を検出し、及び前記サンプル取扱いシステムは、前記識別
可能な検出可能な信号を産生する前記個々にアドレス可能な検定ユニットを、前記信号が
、前記個々の検出器により検出可能である範囲内で、一つにするために構成される。随意
的に、前記サンプル取扱いシステムは、サンプル又は試薬を前記複数の個々のモジュール
の間で移動するために構成される。随意的に、前記検出可能な信号は、光信号、熱的信号
、電気信号、化学的信号、及び音声信号より成る群から選ばれる。随意的に、前記少なく
とも1つのサンプル調製手順及び多数の種類の検定を達成するために、個々のモジュール
のそれぞれは、前記個々のモジュールの実行を制御するためにプログラムされた制御装置
と通信するために構成された通信・バスを含むs。随意的に、前記通信・バスは、前記個
々のモジュールに電力を提供する。随意的に、前記複数のうちの少なくとも1つのモジュ
ールは、前記システムの残りのモジュールの任意の1つとは異なる検定を実行するために
構成される。随意的に、前記制御装置は、以下のためにプログラムされる(i)サンプル
又はシステム・パフォーマンスの指標を評価するために、前記個々のモジュールから応答
を受取ること、及び(ii)前記少なくとも1つのサンプル調製手順及び多数の種類の検
定を達成するために、前記評価に基づいて、必要に応じて、前記同一モジュール内、前記
システム内の別のモジュール、又は前記システムと通信する別のシステム内の別の機能を
利用するために前記システムに指令を送ること。随意的に、前記制御装置は、前記システ
ムの外部にある。随意的に、前記制御装置は前記支持構造物と一体化される。随意的に、
前記評価1つ以上のステーションの機能不良を特定し、及び前記指令は、リアルタイムで
前記機能不良の修正を達成する。
本発明の一実施形態においては、ネットワーク機器についての、ネットワークの接続性
試験のためにコンピュータにより遂行される方法は、ネットワーク提供者に接続すること
;前記ネットワーク提供者の支援下に、固定インターネット・プロトコル(IP)アドレ
スを持つ第一のサーバとの接続を確認すること;前記ネットワーク提供者の支援下に、固
定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)を有する第二のサーバとの接続を確認
すること;及び前記ネットワーク提供者への接続性を維持すべきか否かを、前記ネットワ
ーク機器により前記第一のサーバからの応答が受取られたのか、及び/又は前記ネットワ
ーク機器により、前記第二のサーバからの応答が受取られたのかに基づいて、決定するこ
と。一実施形態においては、前記ネットワーク提供者への接続性を維持すべきか否かを決
定することは、前記ネットワーク機器により前記第一のサーバからの応答が受取られたか
、及び前記ネットワーク機器により、前記第二のサーバからの応答が受取られたかに基づ
く。本明細書に記載される任意のネットワーク接続性の技法は、限定はされないが、図1
〜23に示されているような、本明細書に記載される任意の機器により遂行され得ること
を理解されたい。本明細書に記載される任意の目的のために、前記ネットワーク接続性の
技法は、改良されたネットワークの信頼性及び/又は診断機器が遠隔サーバ、機器、又は
他のシステムと通信するパフォーマンスを提供し得る。
場合によっては、前記コンピュータにより遂行される方法は、別のネットワーク提供者
に接続することであって、前記別のネットワーク提供者の帯域幅、前記別のネットワーク
提供者への接続性を維持するためのコスト、前記別のネットワーク提供者の支援下に情報
を送信するためのコスト、前記別のネットワーク提供者のダウンロード速度、及び前記別
のネットワーク提供者のアップロード速度より成る群から選ばれる少なくとも1つの基準
に基づいて、別のネットワーク提供者に接続することを含む。一実施形態においては、前
記少なくとも1つの基準は、場所に基づいてか、時間に基づいてか、又は帯域幅に基づい
て、別のネットワーク提供者に接続することを含む。
一実施形態においては、前記第一のサーバのネットワーク接続を確認することは、ピン
グ・パケットを前記第一のサーバに送信することを含む。別の実施形態では、前記第二の
サーバのネットワーク接続を確認することは、ピング・パケットを前記第二のサーバに送
信することを含む。別の実施形態では、前記第一のサーバが、前記ネットワーク接続を確
認することに応えて、前記ネットワーク機器に応答する場合、及び/又は前記第二のサー
バが、ネットワーク接続を確認することに応えて、前記ネットワーク機器に応答する場合
には、前記ネットワーク提供者への接続性は維持される。別の実施形態では、前記コンピ
ュータにより遂行される方法は、前記第一のサーバが、前記ネットワーク接続を確認する
ことに応えて、前記ネットワーク機器に応答しない場合、及び/又は前記第二のサーバが
、ネットワーク接続を確認することに応えて、前記ネットワーク機器に応答しない場合に
は、更に別のネットワーク提供者に接続することを含む。別の実施形態では、前記ネット
ワーク提供者は、無線ルーター、ブルートゥースルーター、有線ルーター、セルラーネッ
トワークルーター、無線周波数(RF)機器及び光電子的機器より成る群から選ばれる。
場合によっては、コンピュータにより遂行される方法は、追加的なネットワーク提供者
に接続すること;前記追加的なネットワーク提供者の支援下に前記第一のサーバのネット
ワーク接続を確認すること;前記追加的なネットワーク提供者の支援下に前記第二のサー
バのネットワーク接続を確認すること;及び前記追加的なネットワーク提供者への接続性
を維持するか否かを、前記ネットワーク機器により、前記第一のサーバからの応答が受取
られたか否か、及び/又は前記ネットワーク機器により、前記第一のサーバからの応答が
受取られたか否かに基づいて決定することを更に含む。一実施形態においては、前記追加
的なネットワーク提供者への接続性を維持するか否かを決定することは、前記ネットワー
ク機器により、前記第一のサーバからの応答が受取られたか否か、及び/又は前記ネット
ワーク機器により、前記第一のサーバからの応答が受取られたか否かに基づく。別の実施
形態では、前記第二のネットワーク提供者に接続することは、前記ネットワーク提供者へ
の接続性を終了することを含む。
一実施形態においては、前記ネットワーク提供者は、無線ルーター、ブルートゥースル
ーター、有線ルーター、セルラーネットワークルーター、無線周波数(RF)機器及び光
電子的機器より成る群から選ばれる。別の実施形態では、前記第一の及び第二のサーバに
対して同時にネットワーク接続性の確認が実行される。
いくつかの実施形態では、ネットワーク機器のためのネットワーク接続性試験のために
コンピュータにより遂行される方法は:ネットワーク提供者に接続すること;前記ネット
ワーク機器から、固定インターネット・プロトコル(IP)アドレスを持つ第一のサーバ
への第一のデータパケットを検出することであって、前記第一のデータパケットは、前記
ネットワーク提供者の支援下に指向され;前記ネットワーク機器から、固定ユニフォーム
・リソース・ロケーター(URL)を有する第二のサーバへの第二のデータパケットを検
出することであって、前記第二のデータパケットは、前記ネットワーク提供者の支援下に
指向され;及び前記ネットワーク提供者への接続性を維持するか否かを、前記第一のサー
バ及び前記第二のサーバから前記ネットワーク機器により受取られた1つ以上のデータパ
ケットの比較に基づき決定することを含む。一実施形態においては、前記第一のサーバは
、ドメイン名システム(DNS)サーバを含む。別の実施形態では、前記第一のデータパ
ケットは、エコー要求パケットである。別の実施形態では、前記第二のデータパケットは
、エコー要求パケットである。別の実施形態では、前記第一のデータパケットを前記ネッ
トワーク機器から前記第一のサーバに向けることは、前記第一のサーバのネットワーク接
続を確認することを含む。別の実施形態では、前記第二のデータパケットを前記ネットワ
ーク機器から前記第二のサーバに向けることは、前記第二のサーバのネットワーク接続を
確認することを含む。別の実施形態では、前記ネットワーク提供者への接続性は、前記ネ
ットワーク機器により受取られた1つ以上のデータパケットのうちの第一に受取られたデ
ータパケットが、前記第一のサーバに向けられた前記第一のデータパケットと同一の場合
に維持される。別の実施形態では、前記ネットワーク提供者への接続性は、前記ネットワ
ーク機器により受取られた1つ以上のデータパケットのうちの、第二の受取られたデータ
パケットが、前記第二のサーバに向けられた第二のデータパケットと同一であった場合に
維持される。本明細書に記載される任意のネットワーク接続性の技法は、限定はされない
が、図1〜23に示されているような、本明細書に記載される任意の機器により遂行され
得ることを理解されたい。本明細書に記載される任意の目的のために、前記ネットワーク
接続性の技法は、改良されたネットワークの信頼性及び/又は診断機器が遠隔サーバ、機
器、又は他のシステムと通信するパフォーマンスを提供し得る。
場合によっては、前記コンピュータにより遂行される方法は、前記第一のサーバからの
第一の受取られたデータパケットを受取ること及び/又は前記第二のサーバからの第二の
受取られたデータパケットを受取ることを更に含む。一実施形態においては、前記第一の
受取られたデータパケットのチェックサムが、所定のデータパケットに適合する場合に前
記ネットワーク提供者への接続性が維持される。別の実施形態では前記第二の受取られた
データパケットのチェックサムが、所定のデータパケットに適合する場合に前記ネットワ
ーク提供者への接続性が維持される。一実施形態においては、前記コンピュータにより遂
行される方法は、前記第一の受取られたデータパケットが、前記第一のデータパケットと
異なり、及び/又は前記第二の受取られたデータパケットが前記第二のデータパケットと
異なる場合に別のネットワーク提供者に接続することを更に含む。
場合によっては、前記コンピュータにより遂行される方法は;別のネットワーク提供者
に接続すること;前記ネットワーク機器から前記第一のサーバへ前記第一のデータパケッ
トを指向させることであって、前記第一のデータパケットは、前記別のネットワーク提供
者の支援下に指向され;前記ネットワーク機器から前記第二のサーバへ前記第二のデータ
パケットを指向させることであって、前記第二のデータパケットは、前記別のネットワー
ク提供者の支援下に指向され;及び前記ネットワーク提供者への接続性を維持するか否か
を、前記第一のサーバ及び前記第二のサーバから前記ネットワーク機器により受取られた
1つ以上のデータパケットの比較に基づき決定することを含む。別の実施形態では、前記
第二のネットワーク提供者に接続することは、前記ネットワーク提供者への接続性を終了
することを含む。本明細書に記載される任意のネットワーク接続性の技法は、限定はされ
ないが、図1〜23に示されているような、本明細書に記載される任意の機器により遂行
され得ることを理解されたい。本明細書に記載される任意の目的のために、前記ネットワ
ーク接続性の技法は、改良されたネットワークの信頼性及び/又は診断機器が遠隔サーバ
、機器、又は他のシステムと通信するパフォーマンスを提供し得る。
一実施形態においては、前記ネットワーク提供者に接続することは、前記ネットワーク
提供者の位置を決めることを含む。一実施形態においては、前記ネットワーク提供者は、
無線ルーター、ブルートゥースルーター、有線ルーター、セルラーネットワークルーター
、無線周波数(RF)機器及び光電子的機器より成る群から選ばれる。
一実施形態においては、前記コンピュータにより遂行される方法は、前記別のネットワ
ーク提供者の帯域幅、前記別のネットワーク提供者への接続性を維持するためのコスト、
前記別のネットワーク提供者の支援下に情報を送信するためのコスト、ダウンロード速度
、及びアップロード速度より成る群から選ばれる少なくとも1つの基準に基づいて、別の
ネットワーク提供者に接続することを決定することを更に含む。一実施形態においては、
前記少なくとも1つの基準は、場所に基づくか、時間に基づいくか、又は帯域幅に基づく
場合によっては、前記コンピュータにより遂行される方法は、
前記別のネットワーク提供者の帯域幅、前記別のネットワーク提供者への接続性を維持す
るためのコスト、前記別のネットワーク提供者の支援下に情報を送信するためのコスト、
前記別のネットワーク提供者のダウンロード速度、及び前記別のネットワーク提供者のア
ップロード速度より成る群から選ばれる少なくとも1つの基準に基づいて、別のネットワ
ーク提供者に接続することを更に含む。一実施形態においては、前記ネットワーク提供者
への接続性は、ダウンロード速度又はアップロード速度の所定の限界への比較に基づき維
持される。一実施形態においては、前記ネットワーク機器は、コンピュータ(PC)、タ
ブレットPC、スレートPC、サーバ、メインフレーム及びスマートフォンより成る群か
ら選ばれる。
いくつかの実施形態では、ネットワーク機器のために、ネットワーク提供者の選択のた
めに、コンピュータにより遂行される方法は:ネットワーク提供者に接続すること;前記
ネットワーク提供者の支援下に、固定インターネット・プロトコル(IP)アドレスを持
つ第一のサーバ及び固定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)を有する第二の
サーバのネットワーク接続を確認すること;及び前記ネットワーク提供者への接続を、(
a)前記ネットワーク接続を確認することの後に、前記ネットワーク機器により前記第一
のサーバ及び/又は前記第二のサーバからの応答が受取られないこと、(b)別のネット
ワーク提供者のネットワーク帯域幅(又は待ち時間、パフォーマンス若しくはコストに関
する因子)が、前記ネットワーク提供者のネットワーク帯域幅より高いこと、(c)別の
ネットワーク提供者のネットワークのコストが、現在のネットワーク提供者のものより低
いこと、(d)別のネットワーク提供者により提供されるネットワークへのアクセスが、
前記ネットワーク提供者より提供されるものより堅固である場合、(e)前記ネットワー
ク機器及び別のネットワーク提供者の間の接続性が、有線接続経由であり、及び前記ネッ
トワーク機器及び前記ネットワーク提供者の間の接続性が無線接続であり、及び(f)地
理的に、別のネットワーク提供者が、前記ネットワーク提供者よりも、前記ネットワーク
機器に近接している場合より成る群から選ばれる任意のネットワーク終了条件に基づいて
終了することを含む。一実施形態においては、前記ネットワーク提供者への接続は、前記
の群から選ばれる少なくと2つのネットワーク終了条件に基づいて終了される。別の実施
形態では、前記ネットワーク提供者への接続は、前記の群から選ばれる任意の3つのネッ
トワーク終了条件に基づいて終了される。別の実施形態では、前記コンピュータにより遂
行される方法は、別のネットワーク提供者と接続することを更に含む。別の優先又は無線
ネットワークのアクセス・ポイント経由である。別の実施形態では、前記第一の及び第二
のサーバは、同時に、そのネットワーク接続性確認が実行される。本明細書に記載される
任意のネットワーク接続性の技法は、限定はされないが、図1〜23に示されているよう
な、本明細書に記載される任意の機器により遂行され得ることを理解されたい。本明細書
に記載される任意の目的のために、前記ネットワーク接続性の技法は、改良されたネット
ワークの信頼性及び/又は診断機器が遠隔サーバ、機器、又は他のシステムと通信するパ
フォーマンスを提供し得る。
いくつかの実施形態では、ネットワーク機器のために、ネットワーク接続性を確立する
ために、コンピュータにより遂行される方法は、以下のステップを含む:(a)第一のネ
ットワーク提供者に接続すること;(b)前記第一のネットワーク提供者の支援下に、第
一のサーバ及び第二のサーバネットワーク接続を確認すること;及び(c)第二のネット
ワーク提供者が、前記第一のネットワーク提供者により満たされない基準を満たす場合に
、前記第一のネットワーク提供者の代替方法として、前記第二のネットワーク提供者を選
択すること。一実施形態においては、前記選択することは、ネットワーク接続を確認する
ことに対応することである。別の実施形態では、前記基準は、場所に基づく、時間に基づ
く、又は帯域幅に基づく基準である。別の実施形態では、前記第一のサーバは固定インタ
ーネット・プロトコル(IP)アドレスを有する。別の実施形態では、前記第二のサーバ
は、固定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)を有する。別の実施形態では、
前記基準は以下より成る群から選ばれる(a)前記ネットワーク接続を確認することの後
に、前記ネットワーク機器により前記第一のサーバ及び/又は前記第二のサーバからの応
答が受取られたか否かを確認すること、(b)前記第二のネットワーク提供者のネットワ
ーク帯域幅が、前記第一のネットワーク提供者のネットワーク帯域幅より高いか否か、(
c)前記第二のネットワーク提供者のネットワークコストが、前記第一のネットワーク提
供者のネットワークコストより高いか否か、(d)前記第二のネットワーク提供者により
提供されるネットワークアクセスが、前記第一のネットワーク提供者により提供されるネ
ットワークアクセスよりも堅固か否か、(e)前記ネットワーク機器及び前記第二のネッ
トワーク提供者の間の接続性が有線接続経由であり、及び前記ネットワーク機器及び前記
第一のネットワーク提供者の間の接続性が無線接続経由であるか否か、及び(f)前記第
二のネットワーク提供者が、前記第一のネットワーク提供者よりも、地理的に前記ネット
ワーク機器に近接しているか否か。本明細書に記載される任意のネットワーク接続性の技
法は、限定はされないが、図1〜23に示されているような、本明細書に記載される任意
の機器により遂行され得ることを理解されたい。本明細書に記載される任意の目的のため
に、前記ネットワーク接続性の技法は、改良されたネットワークの信頼性及び/又は診断
機器が遠隔サーバ、機器、又は他のシステムと通信するパフォーマンスを提供し得る。
いくつかの実施形態では、ネットワーク機器のためのネットワーク接続性を確立するた
めに、コンピュータにより遂行される方法は、第一のネットワーク提供者に接続すること
;第二のネットワーク提供者を位置付けること、前記第二のネットワーク提供者が、1つ
以上の所定のネットワーク接続性基準に基づいて、前記第一のネットワーク提供者よりも
、より高い優先順位にランクされる場合には;及び前記第二のネットワーク提供者に接続
すること、を含む。一実施形態においては、前記位置付けることは、第一のサーバ及び第
二のサーバのネットワーク接続性を確認することを含む。別の実施形態では、前記第一の
サーバは固定インターネット・プロトコル(IP)アドレスを有する。別の実施形態では
、前記第二のサーバは固定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)を有する。別
の実施形態では、前記1つ以上の所定のネットワーク接続性基準は、ネットワーク帯域幅
、ネットワークコスト及び前記ネットワーク機器のネットワーク提供者への地理的近接性
より成る群から選ばれる。別の実施形態では、前記1つ以上の所定のネットワーク接続性
基準は場所に基づく、時間に基づく、又は帯域幅に基づく。本明細書に記載される、任意
のネットワーク接続性の技法は、限定はされないが、図1〜23に示されているような、
本明細書に記載される任意の機器により遂行され得ることを理解されたい。本明細書に記
載される任意の目的のために、前記ネットワーク接続性の技法は、改良されたネットワー
クの信頼性及び/又は診断機器が遠隔サーバ、機器、又は他のシステムと通信するパフォ
ーマンスを提供し得る。
いくつかの実施形態では、本明細書において、提供される方法の1つ以上のステップは
プロセッサの支援下に実行される。一実施例では、前記ネットワーク機器は、プロセッサ
の支援下に前記第一のネットワーク提供者に接続される。いくつかの実施形態では、ネッ
トワーク接続を確認すること、選択すること、及び位置付けることのいずれも、本明細書
において提供されるネットワーク機器中に配置されるか、又は遠隔コンピュータシステム
中などの遠隔に配置される1つ以上のプロセッサの支援下に実行される。
別の実施形態では本発明の、ネットワーク機器のためのネットワーク接続性を確立する
ためのシステムは、ネットワーク提供者の位置を決めるためのネットワーク接続性制御装
置を含み、前記ネットワーク接続性制御装置は、:ネットワーク提供者への接続を確立す
る;前記ネットワーク提供者の支援下に固定インターネット・プロトコル(IP)アドレ
スを有する第一のサーバのネットワーク接続性を確認する;前記ネットワーク提供者の支
援下に固定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)を有する第二のサーバのネッ
トワーク接続性を確認する;及び前記ネットワーク提供者への接続性を維持するか否かを
、前記第一のサーバから前記ネットワーク機器により応答が受取られたか否か、及び/又
は前記第二のサーバから前記ネットワーク機器により応答が受取られたか否かに基づいて
決定するために構成された、機械可読なコードを実行するためのプロセッサを有する。前
記システムは、ユーザーにネットワーク提供者を表示するための、グラフィカル・ユーザ
ー・インターフェース(GUI)を更に含み、前記ネットワーク提供者のリストは、1つ
以上のネットワーク接続性基準の助けを借りて生成される。一実施形態においては、前記
1つ以上のネットワーク接続性基準は、別のネットワーク提供者の帯域幅、別のネットワ
ーク提供者への接続性を維持するためのコスト、別のネットワーク提供者の支援下に情報
を送信するコスト、別のネットワーク提供者のダウンロード速度及び別のネットワーク提
供者のアップロード速度より成る群から選ばれる。別の実施形態では、前記1つ以上のネ
ットワーク接続性基準は、場所に基づく、時間に基づく、又は帯域幅に基づく。別の実施
形態では、前記機械可読なコードは、前記ネットワーク機器により前記第一のサーバから
の応答が受取られたか否か、及び前記ネットワーク機器により前記第二のサーバからの応
答が受取られたか否かに基づいて前記ネットワーク提供者への接続性を維持するか否かを
決定するのために構成される。本明細書に記載される任意のネットワーク接続性の技法は
、限定はされないが、図1〜23に示されているような、本明細書に記載される任意の機
器により遂行され得ることを理解されたい。本明細書に記載される任意の目的のために、
前記ネットワーク接続性の技法は、改良されたネットワークの信頼性及び/又は診断機器
が遠隔サーバ、機器、又は他のシステムと通信するパフォーマンスを提供し得る。
別の実施形態では本発明の、コンピュータ可読な媒体は、方法を実行するコードを含み
、前記方法は:ネットワーク提供者への接続を確立すること;前記ネットワーク提供者の
支援下に固定インターネット・プロトコル(IP)アドレスを有する第一のサーバのネッ
トワーク接続を確認すること;前記ネットワーク提供者の支援下に固定ユニフォーム・リ
ソース・ロケーター(URL)を有する第二のサーバのネットワーク接続を確認すること
〜;及び前記ネットワーク提供者への接続性を維持するか否かを接続性を維持するか否か
を、前記第一のサーバから前記ネットワーク機器により応答が受取られたか否か、及び/
又は前記第二のサーバから前記ネットワーク機器により応答が受取られたか否かに基づい
て決定することを含む。ある場合には、前記ネットワーク提供者への接続はプロセッサの
支援下に確立される。
本明細書に記載される更に別の実施形態では、前記機器は前記機器に取付けられた複数
のネットワーク接続性インターフェースを含み、少なくとも2つの前記インターフェース
は異なる接続性技術を用い;プログラム可能なプロセッサは:a)端末相互間接続性を検
証するための、第一の前記ネットワーク接続性インターフェースを用いた、第一のネット
ワーク接続性要求;b)端末相互間接続性を検証するための、第二の前記ネットワーク接
続性インターフェースを用いた、第二のネットワーク接続性要求;及びネットワーク接続
性を別の前記ネットワーク接続性インターフェースに切り替えるべきか否かを前記ネット
ワーク接続性要求の状況に基づいて決定することを命令するためにプログラムされる。
一実施形態では、食事の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関する質問に対するユ
ーザーの応答を校正するための、コンピュータにより遂行される方法が提供され、前記方
法は:(a)コンピュータシステム及び操作可能に前記コンピュータシステムに連結され
た双方向的ディスプレーの支援下に、ユーザーへの質問を提示することであって、前記質
問は前記ユーザーの食事の摂取、運動、健康状態又は精神状態に関連し;(b)前記コン
ピュータシステム及び双方向的ディスプレーの支援下に、前記ユーザーからの前記質問へ
の応答を受取ること;及び(c)コンピュータプロセッサの支援下に、一組の参照情報に
基づいて前記応答を解釈することを含み、前記一組の参照情報は、図で表した食事の摂取
の一人前の分量、運動の労作レベル、健康状態現状又は精神状態の現状を含む。前記方法
は、ステップ(c)に続いて前記ユーザーの健康を監視することを含み得る。
別の実施形態では、食事の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関する質問に対する
ユーザーの応答を校正するための、コンピュータにより遂行される方法が提供され、前記
方法は:(a)コンピュータシステム及び操作可能に前記コンピュータシステムに連結さ
れた双方向的ディスプレーの支援下に、ユーザーへの質問を提示することであって、前記
質問は前記ユーザーの食事の摂取、運動、健康状態又は精神状態に関連し;(b)前記コ
ンピュータシステム及び双方向的ディスプレーの支援下に、前記ユーザーからの前記質問
への応答を受取ること;及び(c)コンピュータプロセッサの支援下に、一組の参照情報
を有する校正マトリックスに基づいて、前記応答を解釈することを含み、前記参照情報は
、図で表した食事の摂取の一人前の分量、運動の労作レベル、健康状態現状又は精神状態
の現状の助けを借りて作成される。前記方法は、ステップ(c)に続いて前記ユーザーの
健康を監視することを含み得る。
本明細書における別の実施形態で提供されるのは、食事の摂取、運動、健康状態、又は
精神状態に関する質問に対する、ユーザーの回答を校正するための方法を実行する、機械
により実行可能なコードを含むコンピュータ可読媒体であり、前記方法は:(a)コンピ
ュータシステム及び操作可能に前記コンピュータシステムに連結された双方向的ディスプ
レーの支援下に、ユーザーへの質問を提示することであって、前記質問は前記ユーザーの
食事の摂取、運動、健康状態又は精神状態に関連;(b)前記コンピュータシステム及び
双方向的ディスプレーの支援下に、前記ユーザーからの前記質問への応答を受取ること;
及び(c)コンピュータプロセッサの支援下に、一組の参照情報に基づいて前記応答を解
釈することを含み、前記一組の参照情報は、図で表した食事の摂取の一人前の分量、運動
の労作レベル、健康状態現状又は精神状態の現状を含む。食事の摂取、運動、健康状態、
又は精神状態に関する質問に対する、ユーザーの回答を校正するための方法は、ステップ
(c)に続いて前記ユーザーの健康を監視することを含み得る。
別の実施形態では、食事の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関する質問に対する
、ユーザーの回答を校正するためのシステムが提供され、前記システム:機械により作成
された図形の項目をユーザーに提示するために構成された双方向的ディスプレー;及び前
記双方向的ディスプレーに操作可能なように連結されたコンピュータシステムであって、
前記コンピュータシステムは、前記コンピュータシステムのプロセッサの支援下に、以下
を含む方法を実行するための機械により実行可能なコードを含む記憶場所を有する:(a
)前記コンピュータシステム及び双方向的ディスプレーの支援下に、ユーザーへの前記ユ
ーザーの食事の摂取、運動、健康状態又は精神状態に関する質問を提示すること;(b)
前記コンピュータシステム及び双方向的ディスプレーの支援下に、前記ユーザーからの前
記質問への応答を受取ること;及び(c)コンピュータプロセッサの支援下に、一組の参
照情報に基づいて前記応答を解釈することを含み、前記一組の参照情報は、図で表した食
事の摂取の一人前の分量、運動の労作レベル、健康状態現状又は精神状態の現状を含む。
前記方法は、ステップ(c)に続いて前記ユーザーの健康を監視することを含み得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は参照情報を含み、前記参照情報は、少なくとも2つの
図的成分の選択をユーザーに提供することにより取得でき、前記図的成分は、一人前の分
量、労作レベル、健康状態の現状、又は精神状態の現状を描写する。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は参照情報を含み、前記参照情報は、食事の摂取、運動
、健康状態、又は精神状態に関する質問に対する、ユーザーの回答を校正するための校正
マトリックスを産生するために利用される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は双方向的ディスプレーを含み、前記双方向的ディスプ
レーは容量性タッチ又は抵抗性タッチディスプレーである。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は参照情報を含み、前記参照情報は、ユーザーへの前記
食事の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関するユーザーへの質問に先立って取得さ
れるか、又は提示される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は参照情報を含み、前記参照情報ユーザーへの前記食事
の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関するユーザーへの質問に後続して取得される
か、又は提示される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は参照情報を含み、前記参照情報ユーザーへの前記食事
の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関するユーザーへの質問と同時に取得されるか
、又は提示される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は、食事の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関す
る質問に対する、ユーザーの応答を校正するための方法を含み、前記応答は、コンピュー
タシステムの記憶場所に存在する校正マトリックスの支援下に解釈される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は、食事の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関す
る質問に対する、ユーザーの回答を校正するための方法を含み、前記質問は、双方向的デ
ィスプレーのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)の支援下に前記ユー
ザーに提示される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は、GUIを含み、前記GUIは、少なくとも1つの、
2つの、3つの、又は4つの、以下のアプリケーションの選択を含むカスタム化可能なメ
ニュー・スクリーンを含む:(a)ユーザーの食事に関する情報、及び食物、飲料又は他
の関連する情報を入力するためのインターフェースを含む、食事摂取の構成要素;(b)
ユーザーの活動習慣又はスケジュールに関する情報、及びユーザーに特異的な活動情報、
運動又は他のユーザー特異的な活動関連情報を入力するためのインターフェースを持つ労
作レベルの構成要素;(c)ユーザーの健康に関する情報、及び前記ユーザーの健康状態
に関する情報の質問に応答するか、又はそれを入力するためのインターフェースを有する
健康状態の構成要素;(d)ユーザーの精神状態に関する情報、及び前記ユーザーの精神
状態に関する情報の質問に応答するか、又はそれを入力するためのインターフェースを有
する精神状態の構成要素;及び(e)校正質問票構成要素であって、前記ユーザーが、食
事の摂取、運動、健康状態又は精神状態に関する、少なくとも1つの図的成分の選択を提
示され、及び前記ユーザーの図的要素の選択が食事の摂取の一人前の分量、運動の労作レ
ベル、健康状態の現状又は精神状態の現状についての前記ユーザーの認識を解釈する校正
マトリックスを構築するために用いられる。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は前記校正マトリックスを含み、前記校正マトリックス
はコンピュータシステム記憶場所に存在するむ。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は、食事の摂取、運動、健康状態、又は精神状態に関す
る質問に対するユーザーの応答を含み、前記応答は、内部の、前記ユーザーの食事の摂取
の一人前の分量、運動の労作レベル、健康状態の現状又は精神状態の現状の認識の校正マ
トリックスを用いて解釈される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は、内部の校正マトリックスを含み、前記内部の校正マ
トリックスは、コンピュータシステムの記憶場所に保存される。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は、カスタム化可能なメニュー・スクリーンを含み、前
記カスタム化可能なメニュー・スクリーンは、前記アプリケーションの少なくとも2つの
選択を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は、システムを含み、前記システムは、サンプルに対す
る1つ以上の検定を実行するために構成されたポイント・オブ・サービス・システムであ
る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分において記載する、方法、シス
テム、又はコンピュータ可読媒体は、ポイント・オブ・サービス・システムを含み、前記
ポイント・オブ・サービス・システムは、サンプルに対して1つ、2つ、3つ以上の検定
を実行するために構成されている。
一実施形態では、個々の前記被験者の記録のためのデータ収納場所を作成する方法が提
供され、前記方法は以下を含む:プロセッサを用いて、前記被験者の遺伝子シグネチャー
を、少なくとも1つの前記被験者の記録と関連付けることであって、前記遺伝子シグネチ
ャーは、(i)少なくとも1つの前記被験者の核酸分子を含む生物学的サンプルを取得す
ること、及び(ii)前記少なくとも1つの核酸分子からの遺伝子シグネチャーを作成す
ることにより取得され、前記遺伝子シグネチャーは、前記被験者の身元を示すものであり
;及び前記遺伝子シグネチャー及び前記記録を1つ以上のデータベース内に保存する。前
記方法は、個々の前記被験者の記録のためのデータ収納場所の作成に用いられることがで
きる。前記方法は、少なくとも1つの追加的な前記被験者のために上記のステップを繰り
返すことを更に含み得る。前記方法は、前記少なくとも1つの核酸分子のサンプル処理機
器での核酸増幅を更に含み得る。
別の実施形態では、個人の身元を検証する方法が提供され、前記方法は以下を含む:プ
ロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記憶ユニットに保存される前記
個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較することであって、前記遺伝子シグネチ
ャーは、ポイント・オブ・サービスの場所において取得された、前記個人の生物学的サン
プルの分析により取得することができ、前記ポイント・オブ・サービスの場所は、前記個
人から生物学的サンプルを受取るために構成され、及び前記遺伝子シグネチャーを産生す
るために、前記サンプルを処理するサンプル処理機器を含み、及び前記遺伝子シグネチャ
ー及び前記予め収集された遺伝子シグネチャーの間の適合が、前記個人の身元を検証する
。前記プロセッサ及び前記記憶ユニットは、同一の機器の部分であっても、又はなくても
よい。
別の実施形態では、前記個人の身元を検証する方法が提供され、前記方法は以下を含む
:プロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記憶ユニットに保存される
前記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較することであって、前記遺伝子シグ
ネチャーは、前記個人の生物学的サンプルを分析することにより取得され、前記生物学的
サンプルを前記個人から収集してから、前記予め収集された遺伝子シグネチャーとの比較
が完了するまでの時間の量は、24時間以内であり、及び前記遺伝子シグネチャー及び前
記予め収集された遺伝子シグネチャーとの適合は、前記個人の身元を検証する。前記プロ
セッサ及び前記記憶ユニットは、同一の機器の部分であっても、又はなくてもよい。
別の実施形態では、前記個人の身元を検証する方法が提供され、前記方法は以下を含む
:プロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記憶ユニットに保存される
前記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較することであって、前記遺伝子シグ
ネチャーは、前記遺伝子シグネチャーは、前記個人の生物学的サンプルを分析することに
より取得され、前記生物学的サンプルを前記個人から収集してから、前記予め収集された
遺伝子シグネチャーとの比較が完了するまでの時間の量は、24時間以内であり、及び前
記遺伝子シグネチャー及び前記予め収集された遺伝子シグネチャーとの適合は、前記個人
の身元を検証する。前記プロセッサ及び前記記憶ユニットは、同一の機器の部分であって
も、又はなくてもよい。
別の実施形態では、個人の遺伝子シグネチャーをと医療記録関連付ける方法が提供され
、前記方法は以下を含む:プロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記
憶ユニットに保存される前記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較することで
あって、前記遺伝子シグネチャーは、ポイント・オブ・サービスの場所において提出され
た前記個人の生物学的サンプルの分析により取得することができ、前記遺伝子シグネチャ
ー及び前記予め収集された遺伝子シグネチャーの適合が前記個人の身元を検証し、前記予
め収集された遺伝子シグネチャーは、それに関連付けられた1つ以上の医療記録を有し、
及び前記個人の身元の検証は、前記遺伝子シグネチャーと前記1つ以上の医療記録との関
連付けを可能にする。
別の実施形態では、個人に安全が確保された場所又は機器へのアクセスを提供するため
の方法が提供され、前記方法は以下を含む:プロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シ
グネチャーを、記憶ユニットに保存される前記個人の予め収集された遺伝子シグネチャー
と比較することであって、前記遺伝子シグネチャーは、ポイント・オブ・サービスの場所
において提出された前記個人の生物学的サンプルの分析により取得することができ、前記
遺伝子シグネチャー及び前記予め収集された遺伝子シグネチャーの適合が前記個人の身元
を検証し、及びもし検証された前記個人の身元が前記安全が確保された場所又は機器への
アクセスを許容する1つ以上の身元の群に当てはまる場合には、前記個人に安全が確保さ
れた場所又は機器へのアクセスを提供する。
別の実施形態では、個人の身元のを検証する方法が提供され、前記方法は:プロセッサ
の支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記憶ユニットに保存される前記個人の予
め収集された遺伝子シグネチャーと比較すること、及び前記個人の動的生物学的シグネチ
ャーを記憶ユニットに保存される前記個人の予め収集された動的生物学的シグネチャーと
比較すること、前記遺伝子シグネチャー及び前記動的生物学的シグネチャーは、ポイント
・オブ・サービスの場所において提出された前記個人の生物学的サンプルの分析により取
得することができ、及び前記遺伝子シグネチャー及び前記予め収集された遺伝子シグネチ
ャーの適合、及び前記動的生物学的シグネチャー及び前記予め収集された動的生物学的シ
グネチャーの間の変化の程度が、前記個人の身元を検証する。
別の実施形態では、個々の前記被験者の記録のために、一意識別子を有するデータ収納
場所を作成する方法が提供され、前記方法は以下を含む:プロセッサを用いて、プロセッ
サを用いて、前記被験者の遺伝子シグネチャーを、少なくとも1つの前記被験者の記録と
関連付けることであって、前記遺伝子シグネチャーは、前記被験者の一意識別子であり、
及び前記遺伝子シグネチャーは、(i)少なくとも1つの前記被験者の核酸分子を含む生
物学的サンプルを取得すること、及び(ii)前記少なくとも1つの核酸分子からの遺伝
子シグネチャーを作成することにより取得され、前記遺伝子シグネチャーは、前記被験者
の身元を示すものであり;及び前記遺伝子シグネチャー及び前記記録を1つ以上のデータ
ベース内に保存し;及び前記遺伝子シグネチャーを前記1つ以上のデータ収納場所の中の
記録へのアクセスを提供するインデックスとして用いる。
別の実施形態では、個々の前記被験者の記録のために、データ収納場所を作成するシス
テムが提供され、前記システムは以下を含む:前記被験者の少なくとも1つの核酸分子を
含むことが疑われる生物学的サンプルを取得するために構成されたサンプル収集ユニット
;前記少なくとも1つの核酸分子から、遺伝子シグネチャーを作成するために構成された
シグネチャー発生器であって、前記遺伝子シグネチャーは前記被験者の身元を示すもので
あり;前記遺伝子シグネチャーを少なくとも1つの前記被験者の記録と関連付けるために
構成されたプロセッサ;及び前記遺伝子シグネチャー及び前記記録を保存するために構成
された1つ以上のデータベース。
別の実施形態では、個人の身元を検証するシステムが提供され、前記システムは以下を
含む:前記個人から生物学的サンプルを受取るために構成されたサンプル処理機器;前記
個人の予め収集された遺伝子シグネチャーを保存するために構成された記憶ユニット;前
記個人の遺伝子シグネチャーを前記予め収集された遺伝子シグネチャーと比較するために
構成されたプロセッサ;前記被験者の少なくとも1つの核酸分子を含むことが疑われる生
物学的サンプルを取得するために構成されたサンプル収集ユニット;前記少なくとも1つ
の核酸分子から、遺伝子シグネチャーを作成するために構成されたシグネチャー発生器で
あって、前記遺伝子シグネチャーは前記被験者の身元を示すものであり;前記遺伝子シグ
ネチャーは、ポイント・オブ・サービスの場所で収集された、前記個人の生物学的サンプ
ルを分析することにより取得され、前記ポイント・オブ・サービスの場所は、前記個人か
ら生物学的サンプルを受取るために構成され、及び前記遺伝子シグネチャーを産生するた
めに、前記サンプルを処理するサンプル処理機器を含み、及び前記遺伝子シグネチャー及
び前記予め収集された遺伝子シグネチャーとの間の適合が前記個人の身元を検証する。
別の実施形態では、個人の身元を検証するためのシステムが提供され、前記システム以
下を含む:前記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーを保存するために構成された記
憶ユニット;及び前記個人の遺伝子シグネチャーを、前記予め収集された遺伝子シグネチ
ャーと比較するために構成されたプロセッサであって、前記遺伝子シグネチャーは前記個
人の生物学的サンプルを分析することにより取得され、前記生物学的サンプルを前記個人
から収集してから、前記予め収集された遺伝子シグネチャーとの比較が完了するまでの時
間の量は、24時間以内であり、及び前記遺伝子シグネチャー及び前記予め収集された遺
伝子シグネチャーとの適合は、前記個人の身元を検証する。
別の実施形態では、個人の遺伝子シグネチャーを医療記録と関連付けるシステムが提供
され、前記システムは以下を含む:前記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーを保存
するために構成された記憶ユニット;及び前記個人の遺伝子シグネチャーを、前記予め収
集された遺伝子シグネチャーと比較するために構成されたプロセッサであって、前記遺伝
子シグネチャーは前記個人の生物学的サンプルを分析することにより取得され、前記遺伝
子シグネチャー及び前記予め収集された遺伝子シグネチャーとの適合は、前記個人の身元
を検証し、前記予め収集された遺伝子シグネチャーは、それに対して関連付けられた1つ
以上の医療記録を有し、及び前記個人の身元の検証が、前記遺伝子シグネチャーつ前記1
つ以上の医療記録の関連を許容する。
いくつかの実施形態では、個人に安全が確保された場所又は機器へのアクセスを提供す
るためのシステムが提供され、前記システムは:前記個人の予め収集された遺伝子シグネ
チャーを保存するために構成された記憶ユニット;前記個人の遺伝子シグネチャーを前記
予め収集された遺伝子シグネチャーと比較するために構成されたプロセッサであって、前
記遺伝子シグネチャーは前記個人の生物学的サンプルを分析することにより取得され、前
記遺伝子シグネチャー及び前記予め収集された遺伝子シグネチャーとの適合は、前記個人
の身元を検証し、及びもし検証された前記個人の身元が前記安全が確保された場所又は機
器へのアクセスを許容する1つ以上の身元の群に当てはまる場合には、前記個人に安全が
確保された場所又は機器へのアクセスを提供する。前記システムは、前記被験者の少なく
とも1つの核酸分子を含むことが疑われる生物学的サンプルを取得するために構成された
サンプル収集ユニット、及び前記少なくとも1つの核酸分子から、遺伝子シグネチャーを
作成するために構成されたシグネチャー発生器であって、前記遺伝子シグネチャーは、前
記被験者の身元を示すものである。
別の実施形態では、個人の身元を検証するためのシステムが提供され、前記システム以
下を含む:前記個人の予め収集された遺伝子シグネチャー及び予め収集されたプロテオー
ム・シグネチャーを保存するために構成された1つ以上の記憶ユニット;及び前記個人の
遺伝子シグネチャーを前記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較し、及び前記
個人のプロテオーム・シグネチャーを前記個人の予め収集されたプロテオーム・シグネチ
ャーと比較するために構成されたプロセッサであって、前記遺伝子シグネチャー及び前記
プロテオーム・シグネチャーは、ポイント・オブ・サービスの場所において提出された前
記個人の生物学的サンプルの分析により取得することができ、及び前記遺伝子シグネチャ
ー及び前記予め収集された遺伝子シグネチャーの適合、及びプロテオーム・シグネチャー
及び前記予め収集されたプロテオーム・シグネチャーの間の変化の程度が、前記個人の身
元を検証する。
別の実施形態では、個々の前記被験者の記録のために、一意識別子を有するデータ収納
場所を作成するシステムが提供され、前記システムは以下を含む:個々の前記被験者から
の少なくとも1つの核酸分子から、遺伝子シグネチャーを発生させるために構成されたシ
グネチャー発生器であって、前記遺伝子シグネチャーは、前記被験者の身元を示すもので
あり;前記遺伝子シグネチャーを少なくとも1つの前記被験者の記録と関連付けるために
構成されたプロセッサであって、前記遺伝子シグネチャーは前記被験者の一意識別子であ
り;及び前記遺伝子シグネチャー及び前記記録を保存するために構成された1つ以上のデ
ータベースであって、前記遺伝子シグネチャーは、前記1つ以上のデータベース中の記録
のためのインデックスとなる。前記システムは前記被験者の少なくとも1つの核酸分子を
含むことが疑われる生物学的サンプルを取得するために構成されたサンプル収集ユニット
を更に含み得る。
別の実施形態では、個々の前記被験者の医学的記録のためのデータ収納場所を作成する
ための方法を実行するための機械により実行可能なコードを含む有形のコンピュータ可読
媒体が提供され、前記方法は以下を含む:プロセッサを用いて、前記被験者の遺伝子シグ
ネチャーを、少なくとも1つの前記被験者の記録と関連付けることであって、前記遺伝子
シグネチャーは(i)少なくとも1つの前記被験者の核酸分子を含む生物学的サンプルを
取得すること、及び(ii)前記少なくとも1つの核酸分子から、遺伝子シグネチャーを
作成することにより取得され、前記遺伝子シグネチャーは前記被験者の身元を表示するも
のであり;及び個々の前記被験者の記録のためのデータ収納場所を作成するために、前記
遺伝子シグネチャー及び前記記録を1つ以上のデータベースに保存すること。
別の実施形態では、個人の身元を検証するための方法を実行するための機械により実行
可能なコードを含む有形のコンピュータ可読媒体が提供され、前記方法は以下を含む:プ
ロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記憶ユニットに保存される、前
記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較することであって、前記遺伝子シグネ
チャーは、ポイント・オブ・サービスの場所において提出された前記個人の生物学的サン
プルの分析により取得することができ、及び前記ポイント・オブ・サービスの場所は、前
記遺伝子シグネチャーを産生するために、前記個人から前記生物学的サンプルを受取り、
及び前記サンプルを処理するサンプル処理機器を含み、及び前記遺伝子シグネチャー及び
前記予め収集された遺伝子シグネチャーの適合が、前記個人の身元を検証する。
別の実施形態では、個人の身元を検証するための方法を実行するための機械により実行
可能なコードを含む有形のコンピュータ可読媒体が提供され、前記方法は以下を含む:プ
ロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記憶ユニットに保存される、前
記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較することであって、前記遺伝子シグネ
チャーは、前記個人の生物学的サンプルを分析することにより取得され、前記生物学的サ
ンプルを前記個人から収集してから、前記予め収集された遺伝子シグネチャーとの比較が
完了するまでの時間の量は、24時間以内であり、及び前記遺伝子シグネチャー及び前記
予め収集された遺伝子シグネチャーとの適合は、前記個人の身元を検証する。前記プロセ
ッサ及び前記記憶ユニットは、同一の機器の部分であっても、又はなくてもよい。
別の実施形態では、個人の身元を検証するための方法を実行するための機械により実行
可能なコードを含む有形のコンピュータ可読媒体が提供され、前記方法は以下を含む:プ
ロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記憶ユニットに保存される、前
記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較することであって、前記遺伝子シグネ
チャーは、ポイント・オブ・サービスの場所において提出された前記個人の生物学的サン
プルの分析により取得することができ;前記遺伝子シグネチャー及び前記予め収集された
遺伝子シグネチャーの適合は、前記個人の身元を検証し、前記予め収集された遺伝子シグ
ネチャーは、それに関連する1つ以上の医療記録を有し、及び前記個人の身元の検証は、
前記遺伝子シグネチャーと前記1つ以上の医療記録との関係づけを可能にする。
別の実施形態では、個人の身元を検証するための方法を実行するための機械により実行
可能なコードを含む有形のコンピュータ可読媒体が提供され、前記方法は以下を含む:プ
ロセッサの支援下に、前記個人の遺伝子シグネチャーを、記憶ユニットに保存される、前
記個人の予め収集された遺伝子シグネチャーと比較すること、及び前記個人のプロテオー
ム・シグネチャーを記憶ユニットに保存される、前記個人の予め収集されたプロテオーム
・シグネチャーと比較することであって、前記遺伝子シグネチャー及び前記プロテオーム
・シグネチャーは、ポイント・オブ・サービスの場所において提出された前記個人の生物
学的サンプルの分析により取得することができ、前記遺伝子シグネチャー及び前記予め収
集された遺伝子シグネチャーの適合、及び前記プロテオーム・シグネチャー及び前記予め
収集されたプロテオーム・シグネチャーの間の変化の程度が、許容範囲に当てはまる場合
に前記個人の身元が検証される。
別の実施形態では、個々の前記被験者の記録のための一意識別子を有するデータ収納場
所を作成する方法を実行するための機械により実行可能なコードを含む有形のコンピュー
タ可読媒体が提供され、前記方法は以下を含む:プロセッサを用いて、前記被験者の遺伝
子シグネチャーを前記被験者の少なくとも1つの記録と関連付けることであって、前記遺
伝子シグネチャーは前記被験者一意識別子であり、及び前記遺伝子シグネチャーは(i)
少なくとも1つの前記被験者の核酸分子を含む生物学的サンプルを取得すること、及び(
ii)前記少なくとも1つの核酸分子から、遺伝子シグネチャーを作成することにより取
得され、前記遺伝子シグネチャーは前記被験者の身元を表示するものであり、及び前記遺
伝子シグネチャー及び前記記録を1つ以上のデータベース内に保存し;及び前記遺伝子シ
グネチャーを前記1つ以上のデータ収納場所の中の記録へのアクセスを提供するインデッ
クスとして用いる。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載される生物学的サンプル
指先穿刺、ランセット、拭い取り、又は呼気捕捉により得られることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載される生物学的サンプル
は、以下の群から選ばれる少なくとも1つの物質を含み得る:血液、血清、唾液、尿、胃
液、涙液、糞便、精液、膣液、腫瘍性組織より取り出された間質液、眼液、汗、粘液、耳
垢、脂、腺分泌物s、毛髪、指の爪、皮膚、髄液、血漿、鼻腔拭い液又は鼻咽頭洗浄液、
髄液、脳脊髄液、組織、咽喉拭い液、呼気、生検体、胎盤液、羊水、臍帯血、リンパ液、
体腔液、痰、膿、微生物相、胎便、母乳、及びその任意の組合せ。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載される生物学的サンプル
は、サンプル処理機器のサンプル収集ユニットを通して取得され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載されるシステム、方法、
又は有形のコンピュータ可読媒体は、前記遺伝子シグネチャーの作成を含み、サンプル処
理機器が、前記遺伝子シグネチャーを作成できる。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載されるシステム、方法、
又は有形のコンピュータ可読媒体は、前記遺伝子シグネチャーの作成を含み、前記遺伝子
シグネチャーは前記サンプル処理機器とは異なる場所にある外部機器において作成され得
る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載されるシステム、方法、
又は有形のコンピュータ可読媒体は、生物学的サンプルの収集を含み、前記生物学的サン
プルはポイント・オブ・サービスの場所で取得され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載されるシステム、方法、
又は有形のコンピュータ可読媒体は、サンプル処理機器を含み、前記サンプル処理機器ポ
イント・オブ・サービスの場所に設置され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載されるシステム、方法、
又は有形のコンピュータ可読媒体は、1つ以上のデータベースを含み、前記1つ以上のデ
ータベースは遺伝子シグネチャーを少なくとも1つの医療記録一意識別子として用い得る
いくつかの実施形態では、本明細書の上述又は他の部分に記載されるシステム、方法、
又は有形のコンピュータ可読媒体は、予め収集された遺伝子シグネチャーを含み、前記予
め収集された遺伝子シグネチャーは、前記個人の少なくとも1つの医療記録と関連付けら
れることができる。
本要旨は、以下の発明の詳細な説明で記載される、概念の選択を単純化された形式で紹
介するために提供されている。本要旨は、前記に主張されている主題の主要な特徴、又は
本質的な特徴を特定することを意図しておらず、前記主張された主題の範囲を限定するこ
とも意図していない。
(参照による組み込み)
本明細書において言及される、全ての刊行物、特許及び特許出願は、個々の刊行物、特
許及び特許出願のそれぞれが、参照により組み込まれるために、あたかも明確に、及び個
々に参照により示されるのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に記載される少なくともいくつかの実施形態の新規な特徴は、とりわけ、添付
された特許請求の範囲において説明される。本明細書に記載される実施形態の特徴及び利
点の、よりよい理解は、前記実施形態の少なくともいくつかの原理が用いられ、及びそれ
に付随する以下の図面が掲載される、説明的な実施形態を説明する以下の詳細な説明を参
照して得られるであろう:
図1は、本明細書に記載される一実施形態によるサンプル処理機器及び外部制御装置を含むシステムの実施例を示す。 図2は、サンプル処理機器の実施例を示す。 図3サンプル調製ステーション、検定ステーション、検出ステーション、及び流体取扱いシステムを有するモジュールの実施例を示す。 図4は、垂直の配置を有する複数のモジュールを支持するラックの実施例を提供する。 図5は、アレイ配置を有する複数のモジュールを支持するラックの実施例を提供する。 図6は、代替的な配置を有する複数のモジュールを説明する。 図7は、複数のモジュールを有するサンプル処理機器の実施例を示す。 図8は、1つ以上のモジュールを支持する複数のラックを示す。 図9は、制御装置と通信する1つ以上の構成要素を持つモジュールの実施例を示す。 図10は、区切りの中に取付けられた複数のモジュール(例えば、前記ラック上のものを含む)を有するシステムを示す。 図11は、並行処理ルーチンを説明する複数のプロットを示す。 図12は、容積式ピペットの分解立体図を示す。 図13は、完全な吸入位置にある容積式ピペットの側面図を示す。 図14は、完全な分注位置にある容積式ピペットの側面図を示す。 図15は、空気置換式ピペットの外観図を示す。 図16は、空気置換式ピペットの断面図を示す。 図17は、ピペット・チップ及びノズルの間の接合部分の拡大図を示す。 図18は、作動取外し機構の実施例を示す。 図19Aは、本明細書に記載される一実施形態による多重ヘッド・ピペットを示す。 図19Bは、ピペットの側面図を示す。 図20は、空気置換式ピペットの断面図を示す。 図20は、空気置換式ピペットの断面図を示す。 図20は、空気置換式ピペットの断面図を示す。 図21は、取外し機構を有する複数のピペットを示す。 図22は、本明細書に記載される一実施形態による多重ヘッド・ピペットの実施例を示す。 図23は、本明細書に記載される別の実施形態により提供される多重ヘッド・ピペットの実施例を示す。 図24は、本明細書に記載される一実施形態による核酸検定に使用できる容器の図示を提供する。 図25は、本明細書に記載される別の実施形態による容器を使用する方法を図示する。 図25は、本明細書に記載される別の実施形態による容器を使用する方法を図示する。 図26Aは、本明細書に記載される一実施形態による遠心分離み使用できる容器の図示を提供する。 図26Bは、本明細書に記載される一実施形態による遠心分離に使用できるチップの図示を提供する。 図27は、流体取扱いに使用できるチップの図示を提供する。 図28は、ウエルの実施例を示す。 図29は、本明細書に記載される一実施形態によるバルク取扱いチップの実施例を示す。 図30は、比色の読出しを提供できる検定チップの実施例である。 図31は、血液サンプルなどのサンプルの処理又は分画のためのサンプルチップの実施例を図示する。 図32は、電流反応チップの実施例である。 図33は、ミニチップノズル及びミニチップとの間の接合部を図示する。 図34は、ミニチップの実施例を提供する。 図35は、本明細書に記載される一実施形態によるマイクロカード及びマイクロチップを持つ基板の図示を提供する。 図36は、本明細書に記載される一実施形態により提供される遠心分離機の実施例を示す。 図37は、本明細書に記載される一実施形態による遠心分離機の別の実施例を提供する。 図38は、本明細書に記載される別の実施形態により提供される遠心分離機の追加的な実施例を示す。 図39は、ネットワークを通じて外部機器と通信する機器を含むシステムを示す。 図40は、本明細書に記載される一実施形態により提供されるサンプルの処理方法を図示する。 図41Aは、マスター及び並直列SPIスレーブ・ブリッジを有するSPI(シリアル・ペリフェラル・インターフェース)ブリッジ配置示す。 図41Bは、SPIブリッジの実施例を示す。 図41Cは、相互接続されたモジュール・ピン及マスター・ブリッジ及びスレーブ・ブリッジのさまざまな構成要素を持つモジュール構成要素の略図を示す。 図41Dは、マスター・ブリッジに接続されたスレーブ・ブリッジを示す。 図41Eは、前記機器の通信バスのSPIリンク上に取付けられた複数のモジュールを有する機器を示す。 図42は、ポイント・オブ・サービス・システムの操作マトリックスを示す。 図43は、ポイント・オブ・サービス・システムの操作マトリックス及び/又は前記ポイント・オブ・サービス・システムの1つ以上のモジュールの実施例である。 図44は、操作マトリックス及びルーチン・マトリックスを示す。 図45A〜45Cは、ルーチン及び処理状態を有する操作マトリックスの実施例を示す。 図45A〜45Cは、ルーチン及び処理状態を有する操作マトリックスの実施例を示す。 図45A〜45Cは、ルーチン及び処理状態を有する操作マトリックスの実施例を示す。 図46は、本明細書に記載される一実施形態により提供される、後退位置にある流体取扱い装置の実施例を示す。 図46Aは、以前に記載されたような、完全に後退位置にある陥没した流体取扱い装置を示す。 図46Bは、完全なZ軸降下位置にある後退された流体取扱い装置を示す。 図47は、本明細書に記載される一実施形態による、延伸位置にある流体取扱い装置の実施例を示す。 図48は、流体取扱い装置の正面図を示す。 図49は、流体取扱い装置の側面図を示す。 図50は、流体取扱い装置の別の側面図を示す。 図51は、流体取扱い装置の後部透視図を示す。 図52は、サンプル処理構成要素の運搬に用いられる流体取扱い装置の実施例を提供する。 図53は、サンプル処理構成要素の運搬に有用である流体取扱い装置の側面図を示す。 図54は、本明細書に記載される一実施形態によるカム・スイッチ配置の実施例を示す。図54Aは、カムが0度に回転されている0位置にある二進法カムの実施例を示す。 図54は、本明細書に記載される一実施形態によるカム・スイッチ配置の実施例を示す図54Bは、カムが22.5度に回転されている1位置にある二進法カムの実施例を示す。 図54は、本明細書に記載される一実施形態によるカム・スイッチ配置の実施例を示す図54Cは、カムが112.5度に回転されている5位置にある二進法カムの実施例を示す。 図54は、本明細書に記載される一実施形態によるカム・スイッチ配置の実施例を示す図54Dは、カムが337.5度に回転されている15位置にある二進法カムの実施例を示す。 図54は、本明細書に記載される一実施形態によるカム・スイッチ配置の実施例を示す図54Eは、本明細書に記載される一実施形態によるモーターに取付けられた選択カムを示す。 図55は、本明細書に記載される一実施形態による1つ以上の光源を用いる流体取扱い装置の実施例を示す。図55Aは、複数のピペット・ヘッドを示す。 図55は、本明細書に記載される一実施形態による1つ以上の光源を用いる流体取扱い装置の実施例を示す。図55Bは、流体取扱い装置の側面破断図を示す。 図55は、本明細書に記載される一実施形態による1つ以上の光源を用いる流体取扱い装置の実施例を示す。図55Cは、流体取扱い装置内に提供され得る光源の拡大図を示す。 図55は、本明細書に記載される一実施形態による1つ以上の光源を用いる流体取扱い装置の実施例を示す。図55Dは、プランジャー及びピペット・ノズルの拡大図を示す。 図55は、本明細書に記載される一実施形態による1つ以上の光源を用いる流体取扱い装置の実施例を示す。図55Eは、流体取扱い装置の透視図を示す。 図56は、本明細書に記載される一実施形態によるディスプレーを有するポイント・オブ・サービス機器を示す。前記ディスプレーは、グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を含む。 図57は、サンプル調製の実施例を一覧した表を示す。 図57は、サンプル調製の実施例を一覧した表を示す。 図57は、サンプル調製の実施例を一覧した表を示す。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図58は、可能な検定の実施例を一覧した表を表示する。 図59は、ねじ機構の実施例を含むチップ接合部の実施例を示す。 図60は、クリック嵌合接合部を用いるノズルとチップの接合部の追加的な実施例を提供する。 図61は、内部のねじによりピックアップする接合部の実施例を示す。 図62は、O−リングチップによる接合部の実施例を図示する。 図63は、延伸/収縮スマート材料チップのピックアップ接合部の実施例を提供する。 図64は、延伸/収縮エラストマー偏向チップのピックアップ接合部の実施例を提供する。 図65は、真空グリッパー・チップのピックアップ接合部の実施例を提供する。 図66は、本明細書に記載される一実施形態によるピペットモジュールの実施例を提供する。 図67Aは、完全な分注位置で上昇したシャトルを有するモジュール式ピペットの実施例を示す。 図67Bは、完全な分注位置で下降したシャトルを有するモジュール式ピペットの実施例を示す。 図68Aは、磁気的制御の実施例を提供する。 図68Bは、磁気的制御の側面図を提供する。 図69は、キュベット及びキュベット担体の実施例を提供する。 図70Aは、本明細書に記載される一実施形態による担体(例えば、キュベット)の実施例を示す。 図70Bは、担体(例えば、キュベット)の追加的な表示を示す。 図71は、チップの実施例を示す。 図72は、バイアル・ストリップの実施例を示す。 図73は、バイアル・ストリップの別の実施例を示す。 図74A〜74Dは分光光度計を示す。 図74A〜74Dは分光光度計を示す。 図75Aは、臨床検査、サンプル収集サイト、及びヘルスケア専門家を含む操作配列を示す。 図75Bは、認証された施設(限定はされないがCLIA又はISOに認証された臨床検査施設など)と通信する処理機器を有する小売業者を示す。 図76は、指定されたサンプル収集サイトに配置されることができ、及び1つ以上の他の機器とネットワークを通じて通信するために構成された処理機器を示す。 図77Aは、処理機器のさまざまな例示的構成要素を図示する。 図77Bは、機器の別の実施例を図示する。 図78は、サンプル収集、処理、及び分析方法の実施例を示す。 図79は、支払者及びサンプル収集サイトと通信する臨床検査給付管理会社を示す。 図80は、本明細書に記載される一実施形態により提供される臨床検査給付管理システムを示す。 図81は、本明細書に記載される一実施形態による臨床検査給付管理会社/卸売業者モデルの実施例を示す。 図82は、サンプル処理、分析、及び監視を提供するシステムの実施例を示す。 図83は、に記載された一実施形態によるネットワーク対応機器(本明細書における”ネットワーク機器”でもある)をネットワークに接続するための方法を示す。 図84は、本明細書に記載される一実施形態によるネットワーク機器をネットワークに接続するための方法を示す。 図85は、本明細書に記載される一実施形態による、ネットワーク提供者のランク付けされたリストを作成する方法を示す、。 図86は、本明細書に記載される一実施形態による電子機器及びネットワーク提供者を有するシステムを示す。 図87は、本明細書に記載される一実施形態による汎用コンピュータハードウエアのプラットフォームの機能的ブロック略図の図示を示す。 図88は、本明細書に記載される一実施形態による、第二のネットワーク対応機器と通信する第一のネットワーク対応機器を示す。
さまざまな実施形態が、本明細書に示され、及び記載されているが、当業者にとっては
、そのような実施形態が例示のみのために提供されていることが明白であろう。当業者に
は、本発明を逸脱することなく、膨大な数の変形、変化、及び置換が、思い浮かぶであろ
う。本明細書に記載される実施形態のさまざまな代替物が、本発明の実施において用い取
得することを理解されたい。
本明細書において用いられる用語“モジュール”は、より大きな機器又は装置の部品に
なるために構成された、1つ以上の部品又は独立したユニットを含む、機器、構成要素、
又は装置を指す。ある場合には、モジュールは別のモジュールからは独立して、及び独立
して作用する。他の場合には、生物学的サンプルの検定などの1つ以上の任務を実行する
ために、モジュールは他のモジュール(例えば、モジュール内のモジュール)と連動して
作用する。
本明細書において用いられる用語“サンプル取扱いシステム”は、サンプルを画像化す
ること、検出すること、位置決めすること、再度位置決めすること、保持すること、吸い
上げること、及び堆積させることを、助けるために構成された機器又はシステムを指す。
一実施例では、ピペット操作を行う能力を有するロボットが、サンプル取扱いシステムで
ある。別の実施例では、(他の)ロボット能力を持っても、持たなくてもよい、ピペット
がサンプル取扱いシステムである。サンプル取扱いシステムにより処理されたサンプルは
、流体を含んでも、含まなくてもよい。サンプリング取扱いシステムは、体液、分泌物、
又は組織を輸送する能力を有し得る。サンプリング取扱いシステムは、前記機器ないのサ
ンプルである必要のない1つ以上の物質を輸送し得る。例えば、前記サンプル取扱いシス
テムは、1つ以上のサンプルと反応し得る粉体を輸送し得る。場合によっては、サンプル
取扱いシステムは流体取扱いシステムである。前記流体取扱いシステムは、ポンプ及びさ
まざまな種類のバルブ又は限定はされないが、容積式ピペット、空気置換式ピペット及び
吸引式ピペットを含み得るピペットを含み得る。前記サンプル取扱いシステムは、本明細
書の他の部分に記載されるロボットの助けを借りてサンプル又は他の物質を輸送できる。
本明細書において用いられる用語“ヘルスケア提供者”は、医療及び/又は医療機器を
前記被験者に提供する、医師又は他のヘルスケア専門家を指す。ヘルスケア専門家は、前
記ヘルスケアシステムに関係する人又は組織を含み得る。ヘルスケア専門家の例としては
、内科医(一般開業医、及び専門医を含む)、外科医、歯科医、聴覚学者、医療言語聴覚
士、内科医助手、看護師、助産師、薬剤専門家(デンマークでの職名)/薬剤師、栄養士
、療法士、心理学者、カイロプラクター、臨床オフィサー(南アフリカでの職名)、理学
療法士、瀉血専門医、作業療法士、検眼医、緊急医療技術者、救急医療隊員、医学臨床検
査技術者、医学人工装具技術者、X線技師、ソーシャルワーカー、及び広い範囲の特定の
種類の健康ケアサービスを提供するために訓練された他の人的リソースを挙げることがで
きる。ヘルスケア専門家は、処方を書くことを許可されていても、いなくてもよい。ヘル
スケア専門家は、病院、ヘルスケア施設、及び他のサービス提供ポイントで働くか、若し
くはそれらと提携しているか、又は更に学術的訓練、研究及び管理にあってよい。特定の
ヘルスケア専門家は、私的又は公的居所において、地域社会センター又は集合又は可動ユ
ニットの場所において、患者にケア及び治療サービスを提供し得る。地域社会健康従事者
は、正式のヘルスケア施設の外部で働くことができる。ヘルスケア・サービス・マネージ
ャー、医療記録及び健康情報技術者及び他の支援作業者もヘルスケア専門家であるか、又
はヘルスケア提供者と提携し得る。ヘルスケア専門家は、予防的、治癒的、促進的、又は
リハビリ的健康ケアサービスを、個人、家族、又は地域社会に提供する個人、又は施設で
あることができる。
いくつかの実施形態では、前記ヘルスケア専門家は既に前記被験者と周知の間柄である
か、又は前記被験者と交信していてよい。前記被験者は、前記ヘルスケア専門家の患者で
あることができる。ある場合には、前記ヘルスケア専門家は、前記被験者が臨床検査を受
けるための処方を与えることができる。前記ヘルスケア専門家は、前記ポイント・オブ・
サービスの場所、又は臨床検査施設により遂行される臨床検査を受けることを、前記被験
者に指示又は示唆し得る。一実施例では、前記ヘルスケア専門家は、前記被験者の一次診
療医であることができる。前記ヘルスケア専門家は、前記被験者にとり任意の種類医師(
一般開業医、紹介された臨床医、又は随意的に遠隔医療サービスを通じて選択、若しくは
接続される前記患者自身の医師、及び/又は専門医を含む)であってよい。前記ヘルスケ
ア専門家はヘルスケア専門家であってよい。
本明細書において用いられる用語“ラック”は、多重のモジュールを取付けるためのフ
レーム又は保存体を指す。前記ラックは、モジュールが前記ラックに締め付けられるか、
又は係合されることを可能にするために構成されている。場合によっては、前記ラックの
さまざまな寸法が、標準化される。一実施例では、モジュールの間の間隔は、少なくとも
約0.5インチ、又は1インチ、又は2インチ、又は3インチ、又は4インチ、又は5イ
ンチ、又は6インチ、又は7インチ、又は8インチ、又は9インチ、又は10インチ、又
は11インチ、又は12インチの倍数として標準化される。
生物学的サンプルの文脈において用いられる用語“細胞”は、一般的に個々の細胞が同
様のサイズを持つものであって、限定されはされないが、小胞(リポソームなどの)、細
胞、ビリオン、及びビーズなどの小粒子に結合された物質、ナノ粒子、又はマイクロスフ
ェアを含むサンプルを包含する。特性としては、限定はされないが、サイズ;形状;細胞
動作又は増殖などの時間的及び動的変化;粒状;前記細胞膜が完全なままか否か;内部の
細胞内容物、限定はされないが、を含む、タンパク内容物、タンパク修飾、核酸内容物、
核酸修飾物、オルガネラ内容物、核構造、核内容物、内部の細胞構造、内部小胞の内容物
、イオン濃度、及びステロイド又は薬剤などの他の低分子の存在;及びタンパク質、脂質
、炭水化物、及びその修飾物を含む細胞表面(細胞膜及び細胞壁の両方)のマーカーが挙
げられる。
本明細書に記載される一実施形態は、サンプル又は健康パラメータの多目的分析のため
のシステム及び方法を提供する。前記サンプルが収集されることができ、及び1つ以上の
サンプル調製ステップ、検定ステップ、及び/又は検出ステップが機器上で生じる。本明
細書に記載されるさまざまな実施形態は、以下で説明される、特定の適用、システム、及
び機器の任意のものに適用し得る。本発明はスタンドアロンのシステム又は方法、又はポ
イント・オブ・サービス・ヘルスケアを含むシステムなどの、一体化されたシステムの一
部として応用され得る。いくつかの実施形態では、前記システムは、超音波若しくはMR
Iなどの外部に配向された画像化技術を含み得るか、又は統合されたイメージング及び他
の健康検査又はサービスのために、外部周辺機器と一体化され得る。本明細書に記載され
る異なる実施形態が理解され、個別に、集合的に、又は互いの組合せとして実行されるこ
とを理解されたい。
本明細書に記載される一実施形態によると、多目的分析又は分析及び/又はサンプル取
扱のためのシステムが提供され得る。
図1は、システムの実施例を図示する。システムは、サンプルを受取るために、及び/
又は1つ以上のサンプル若しくはサンプルの種類の多目的分析を順次に若しくは同時に遂
行するために構成された1つ以上のサンプル処理機器100を含み得る。分析は前記シス
テム中で生じる。分析は、前記機器上で生じても、又は生じなくてもよい。システムは、
1つ、2つ、3つ以上のサンプル処理機器を含む得る。前記サンプル処理機器は、相互に
又は外部機器と通信状態にあっても、又はなくてもよい。分析は、前記外部機器上で生じ
ても、又は生じなくてもよい。分析は、ソフトウエアプログラム及び/又はヘルスケア専
門家の支援下に達成され得る。ある場合には、前記外部機器は制御装置110であってよ
い。
多目的分析のシステムは、1つ以上のサンプル処理機器の群を含み得る。サンプル処理
機器の群は、1つ以上の機器100を含み得る。機器は、地理的、関連する組織、施設、
部屋、ルーター、ハブ、ケアプロバイダによりグループ化されるか、又は任意の他のグル
ープ化を有し得る。群内の機器は、相互に通信状態にあってもなくてもよい。群内の機器
は1つ以上の外部機器と通信状態にあっても、又はなくてもよい。
サンプル処理機器は、1つ、2つ、又はそれより多いモジュール130を含み得る。モ
ジュールは、前記機器に取外し可能に提供される。モジュールは、サンプル調製ステップ
、検定ステップ、及び/又は検出ステップを達成する能力があり取得することができる。
いくつかの実施形態では、それぞれのモジュールが、サンプル調製ステップ、検定ステッ
プ、及び検出ステップを達成する能力があり取得することができる。いくつかの実施形態
では、1つ以上のモジュールが、ラックなどの支持構造物120に支持され得る。ゼロ、
1つ、2つ以上のラックが、機器に提供され得る。
モジュールは、サンプル調製ステップ、検定ステップ、及び/又は検出ステップを達成
する能力を有し得る1つ、2つ以上の構成要素140を含み得る。モジュールは、サンプ
ル調製ステップ、検定ステップ、及び/又は検出ステップを可能にし得る、試薬及び/又
は容器若しくはコンテナーも含み得る。モジュール構成要素は前記サンプル調製ステップ
、前記検定ステップ、及び/又は検出ステップを援助できる。機器はモジュールには提供
されていない1つ以上の構成要素を含み得る。ある場合には、構成要素は、サンプル調製
ステップ、検定ステップ、及び/又は検出ステップの1つのみに対して有用である。構成
要素の実施例は、本明細書の他の部分において、より詳細に提供される。構成要素は1つ
以上の従属構成要素を含み得る。
ある場合には、システムが1つ以上の機器の群を含み、機器の群が1つ以上の機器を含
み、機器は随意的に、1つ以上のモジュールを含み得る1つ以上のラックを含むことがで
き、機器は1つ以上のモジュールを含むことができ、モジュール及び/又は機器1つ以上
の構成要素を含むことができ、及び/又は構成要素は、1つ以上の前記構成要素の従属構
成要素を含み得る場合には、階層が提供され得る。1つ以上の前記階層のレベルは随意で
あることができ、及び前記システムに提供されなくてもよい。代替方法として、本明細書
に記載される全ての階層のレベルが、前記システム内に提供され得る。本明細書における
1つの階層のレベルに適用される全ての議論は、他の階層のレベルにも適用される。
本明細書に記載される一実施形態によりサンプル処理機器が提供される。サンプル処理
機器は、1つ以上の構成要素を含み得る。前記サンプル処理機器は、サンプルを受取るた
めに、及び/又はサンプル調製ステップ、検定ステップ、及び/又は検出ステップ。前記
サンプル調製ステップ、検定ステップの1つ以上を遂行するために構成されることができ
、及び/又は検出ステップは人間の介入なしで自動化され得る。
いくつかの実施形態では、機器は、カートリッジを含み得る。前記カートリッジは、大
きな機器から取外し可能であることができる。代替方法として、前記カートリッジは、前
記機器に永久に固定されるか、又は一体化され得る。前記機器及び/又は前記カートリッ
ジは、(両方とも)パッチ又はピルなどの使い捨ての構成要素であることができる。
カートリッジは、同じ検査の選択のために構成された汎用カートリッジであることがで
きる。汎用カートリッジは、特定の検査のために、遠隔の、又は搭載されたプロトコルを
介して動的にプログラムされ得る。ある場合には、カートリッジ搭載された全ての試薬を
有することができ、及び随意的に双方向通信システムを介してサーバ側(又はローカルの
)制御を受けることができる。そのような場合には、機器又はカートリッジは、管類、置
換可能な液体タンクを必要とせず、又は手作業でのメンテナンス、校正を要求する他の実
施形態、及び手作業及び処理ステップの介入に起因する品質の劣化を蒙る必要がない。
いくつかの実施形態では、前記カートリッジは、反応速度を増強するために局所的に熱
を発生させるためか、又は混合物を冷却するための化学反応パックを含む。前記カートリ
ッジ前記カートリッジ/機器の他の部品に影響を与えることなく温度制御により分離され
た領域(例えば、核酸検査のための高温を持つ領域)を持つことができる。前記カートリ
ッジは、外部又は内部の刺激に基づいて、異なる構成に変換することもできる。前記刺激
は前記カートリッジ本体上にあるか、又は前記カートリッジの部品であるセンサーを介し
て検出され得る。MoreRFIDタグなどのより通常のセンサーが、前記カートリッジ
の部品であることができる。例えば、前記サンプル収集及び分析が、(例えば、for集
中治療室にいる患者のために、サンプルが、前記患者から収集され、及び次いで分析のた
めに前記機器に移動されるなど)2つの離れた場所で実行される場合に前記カートリッジ
は、バイオメトリックセンサーを装備し得る。このことは、患者サンプルを前記カートリ
ッジに連結することを可能にし、それにより誤りを防ぐことができる。前記カートリッジ
は、前記カートリッジ上の異なる容器、チップなどの間で、信号及び/又は流体を移動さ
せるために電気的及び/又は流体的相互接続を持ってもよい。前記カートリッジは検出器
及び/又はセンサーも含み得る。
フィードバック、自己学習、及び検出機構を有する知的能力のあるカートリッジ設計は
、ポイント・オブ・サービス有用性、廃棄物削減、及びより高い効率を有するコンパクト
な形状因子を可能にする。
一実施形態では、分離された外部ロボットのシステムが、必要に応じてリアルタイムで
新しいカートリッジを組み立てるために、現場で利用可能である。代替方法として、この
能力は、前記機器又はカートリッジの一部であり得る。
図2は、機器200の実施例を示す。機器はサンプル収集ユニット210を持つことが
できる。前記機器は、1つ以上のモジュール230a、230bを支持できる、1つ以上
の支持構造物220を含み得る。前記機器の残りの部分を支持又は含むことのできる、機
器筐体240を含み得る。機器は、制御装置250、ディスプレー260、電源ユニット
270、及び通信ユニット280を更に含み得る。前記機器は、前記通信ユニットを介し
て外部機器290と通信し得る。前記機器は、前記機器により実行されるべき、1つ以上
のステップ又は1つ以上のステップの達成のために指示を与える能力を有し得るプロセッ
サ及び/又はメモリを有し得て、及び/又は前記プロセッサ及び/又はメモリは1つ以上
の指示を保存する能力を有し得る。
(サンプル収集)
機器サンプル収集ユニットを含み得る。前記サンプル収集ユニットは、前記被験者から
サンプルを受取るために構成され得る。前記サンプル収集ユニットは、前記被験者から直
接にサンプルを受取るために構成され得るか、又は前記被験者から収集されたサンプルを
間接的に受取るために構成され得る。
前記被験者からのサンプル収集において1つ以上の収集機構が用いられ得る。収集機構
は、サンプル収集において、1つ以上の原理を用いることができる。例えば、サンプル収
集機構は、重力、毛細管作用、表面張力、吸引、真空力、圧力の差、密度の差、熱的な差
、又はサンプル収集における任意の他の機構、又はその組合せを用い得る。
体液は、限定はされないが、指先穿刺、ランセットで突くこと、注射器による抜き取り
、ポンピング、拭き取り、ピペッティング、呼気収集、及び/又は本明細書の他の部分に
記載される任意の他の技法を含む、さまざまな方式で前記被験者から収集され、及び機器
に提供され得る。前記体液は、体液収集器を用いて提供され得る。体液収集器としては、
ランセット、毛細管、管、ピペット、注射器、注射針、極微注射針、ポンプ、レーザー、
多孔膜又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の収集器が挙げられる。前記体液収
集器は、ランセット及び/又は毛細管の前記カートリッジ本体又は容器への包含、又は生
物学的サンプルを前記患者から直接吸入できるピペットを介してなどにより、カートリッ
ジ又は前記機器に一体化され得る。前記収集器は、人又は自動化により、直接又は遠隔的
のいずれかにより、操作され得る。自動化又は遠隔の人的操作を達成するための一手段は
、カメラ又は他の検出機器の前記収集器それ自身、又は前記機器若しくはカートリッジ若
しくはその任意の構成要素への組み込みにより、及び前記サンプル収集を導くために前記
検出機器を使用することである。
一実施形態では、ランセットは前記被験者の皮膚を穿刺して、例えば、重力、毛細管作
用、吸引、圧力の差及び/又は真空力を用いてサンプルを抜き取る。前記ランセット、又
は任意の他の体液収集器は、前記機器の部品、前記機器のカートリッジの部品、システム
の部品、又はスタンドアロンの構成要素であってよい。別の実施形態では、レーザーは、
前記皮膚を穿刺するためか、又は患者から組織サンプルを切断するために用い得る。前記
レーザーは、サンプル収集部位を麻酔するためにも用い得る。別の実施形態では、センサ
ーは、侵襲的にサンプルを取得することなく、光学的に前記皮膚を通して測定し得る。い
くつかの実施形態では、パッチは、前記被験者の皮膚を穿刺し得る複数の極微注射針を含
み得る。必要に応じて、前記ランセット、前記パッチ、又は任意の他の体液収集器は、さ
まざまな機械的、電気的、電気機械的、又は任意の他の周知の活性化機構又はそのような
方法の任意の組合せにより活性化され得る。
ある場合には、体液収集器は、使い捨てのもの上に提供されるか、それ自身が使い捨て
である、穴開け機器である。前記穴開け機器は、サンプル又はサンプルに関する情報を、
前記サンプルを処理できる使い捨てではない機器に運搬するために使用できる。代替方法
として、前記使い捨ての穴開け機器それ自身が、サンプルを処理する、及び/又は分析し
得る。
一実施例では、体液を産生するために、前記被験者の指(又は前記被験者の体の他の部
分)を穿刺できる。前記体液は、毛細管、ピペット、拭い取り綿、降下、又は当技術分野
で周知の任意の他の機構を用いて収集され得る。前記毛細管又はピペットは、前記機器、
及び/又は機器に挿入されるか、又は取付けられることができる機器のカートリッジとは
別個であることができるか、又は機器及び/又はカートリッジの部品であることができる
。能動機構(身体を越える)が必要とされない別の実施形態では、唾液サンプル又は指先
穿刺サンプルで生じるように、前記被験者は、単に体液を前記機器及び/又はカートリッ
ジに提供し得る。
体液は、限定はされないが、指先穿刺、ランセットで突くこと、注射器により、及び/
又はピペッティングを含む様々な方法により、前記被験者から抜き取られて、機器に提供
され得る。前記体液は、静脈的又は非静脈的方法を用いて収集される。前記体液は、体液
収集器を用いて提供され得る。体液収集器は、ランセット、毛細管、管、ピペット、注射
器、静脈的採血、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の収集器を含み得る。一
実施形態では、ランセット皮膚を穿刺し、及びサンプルを、例えば、重力、毛細管作用、
吸引、又は真空力を用いて抜き取る。前記ランセットは、前記読み取り機器の部品、前記
カートリッジの部品、システムの部品、又は使い捨てであり得るスタンドアロンの構成要
素であることができる。必要に応じて、前記ランセットは、様々な機械的、電気的、電気
機械的、又は任意の他の周知の活性化機構、又はそのような方法の任意の組合せにより活
性化され得る。一実施例では、体液を産生するために、前記被験者の指(又は前記被験者
の体の他の部分)が穿刺され得る。前記被験者の体の他の部分の例としては、限定はされ
ないが、前記被験者の手、手首、腕、胴、脚、足、耳、又は首を挙げることができる。前
記体液は、毛細管、ピペット、又は当技術分野で周知の任意の他の機構を用いて収集され
得る。前記毛細管又はピペットは、前記機器及び/又はカートリッジから別個であるか、
又は機器及び/又はカートリッジ若しくは容器の部品であってよい。能動機構が要求され
ない別の実施形態では、唾液サンプル又は指先穿刺サンプルで起きるように、前記被験者
は、単に体液を前記機器及び/又はカートリッジに提供し得る。前記収集された流体は、
前記機器内に配置され得る。体液収集器は、前記機器に取付けられ、前記機器に取外し可
能に取付けられ、又は前記機器とは別個に提供され得る。
いくつかの実施形態では、サンプルは、前記機器に直接提供され得るか、又は追加的な
容器若しくは導管として使用できる構成要素若しくはサンプルを機器に提供する手段を用
いることができる。一実施例では、糞便がカートリッジ上に拭い取られ得るか、又はカー
トリッジ上の容器に提供され得る。別の実施例では尿カップを、機器のカートリッジ、機
器、又は機器の周辺から抜き出すことができる。代替方法として、小さな容器を、機器の
カートリッジ又はカートリッジ周辺から、押し出す、抜き出す、及び/又はねじりだすこ
とができる。尿は直接か、又は尿カップから前記小さな容器に提供される得る。別の実施
例では、鼻腔拭い液がカートリッジ中に挿入され得る。カートリッジは、前記鼻腔拭い取
り綿と相互作用できる緩衝液を含み得る。ある場合には、カートリッジは、1つ以上の試
薬、希釈剤、洗浄液、緩衝液、又は任意の他の溶液又は物質を有する1つ以上のタンク又
は貯留器を含み得る。組織サンプルは、前記サンプルを処理するために、カートリッジ中
に埋め込まれたスライドの上に配置され得る。ある場合には、組織サンプルは、任意の機
構(例えば、開口部、トレイなど)びよりカートリッジに提供されることができ、及び前
記カートリッジ中で、スライドは自動的に調製され得る。流体サンプルがカートリッジに
提供されることができ、及び前記カートリッジは、随意前記カートリッジ中のスライドと
して調製され得る。カートリッジ又はその中の容器にサンプルを提供する、全ての記載は
、カートリッジを必要とせずに、前記サンプルを直接前記機器に提供することにも適用さ
れ得る。ステップ本明細書に記載される前記カートリッジにより実行される任意のステッ
プも、カートリッジを必要とすることなく前記機器により直接実行され得る。
サンプル収集のための容器は、広範囲の異なる生物学的、環境的、及び任意の他の母体
からサンプルを得るために構成され得る。前記容器は、指又は腕などの体の一部から、前
記体の一部を容器に触れることにより、サンプルを直接受取るために構成され得る。サン
プルは、随意的に、容器若しくはカートリッジ、又は前記機器の中にサンプル移動する、
単独ステップの処理のために設計され得るサンプル移動機器を介して導入され得る。収集
容器は、尿、糞便、又は血液などの、それぞれの異なる、処理されるサンプル母体のため
に設計され、及びカスタム化され得る。例えば、サンプルのピペット操作の必要なしで、
密封容器がカートリッジ中に直接配置され得るように、従来の尿カップから、密封容器が
ねじり出されるか、又は飛び出すことができる。サンプル収集のための容器は、指先穿刺
(又は他の穿刺部位)からの血液を取得するために構成され得る。前記収集容器が、それ
ぞれが1つ以上の分離されたチャンバーと結合された1つ以上の入口ポートを持つために
構成され得る。前記収集容器は、1つ以上の分離されたチャンバーと結合された単独の入
口ポートを持つために構成され得る。前記収集されたサンプルは前記チャンバーに毛細管
作用により流入できる。それぞれの分離されたチャンバーは1つ以上の試薬を含み得る。
それぞれの分離されたチャンバーは他のチャンバーからの異なる試薬を含み得る。前記チ
ャンバー中の試薬は前記チャンバー壁に被覆され得る。前記試薬は、試薬の混合及び前記
サンプル中での分布を制御するために、前記チャンバーの特定領域に堆積されることがで
き、及び/又は段階化された様式にあることができる。チャンバーは、抗凝固剤(例えば
、リチウム−ヘパリン、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、クエン酸塩)を含み得る
。前記チャンバーは、さまざまなチャンバーの間でサンプルの混合が生じないように配置
され得る。前記チャンバーは、前記さまざまなチャンバーの間で、決定された量の混合が
生じるように配置され得る。それぞれのチャンバーは、サイズ及び/又は容積において、
同一であることも、異なることもできる。前記チャンバーは、前記サンプルにより、同一
又は異なる速度で満たされ得るために構成され得る。前記チャンバーは、開口部又はバル
ブを有し得るポートを介して前記入口ポートに結合され得る。そのようなバルブは、流体
が一方向又は二方向に流れることを許容するために構成され得る。前記バルブは、受動的
又は能動的であり得る。前記サンプル収集容器は、特定の領域において、透明又は不透明
であってよい。前記サンプル収集容器は、前記サンプル収集プロセスの自動化された、及
び/又は手動の評価を可能にするために、1つ以上の不透明領域を持つために構成され得
る。それぞれのチャンバー中のサンプルは、前記機器により、前記サンプル収集容器と連
結するために、チップ又は容器が嵌められたサンプル取扱いシステムにより抽出され得る
。それぞれのチャンバー中のサンプルは、プランジャーにより強制的に押し出される。前
記サンプルは、それぞれのチャンバーから、個々に又は同時に抽出、又は排斥される。
サンプルは、環境又は任意の他のソースから収集され得る。ある場合には、前記サンプ
ルは、前記被験者からは収集されない。実施例サンプルの例としては、検査され得る、流
体(液体、気体、ゲルなど)、固体、又は半固体物質が挙げられる。1つのシナリオでは
、食品製品が、前記食品を食べても安全か否かを決定するために検査され得る。別のシナ
リオでは、環境サンプル(例えば、水サンプル、土壌サンプル、空気サンプル)が、汚染
物質又は毒素がないかどうかを決定するために検査され得る。そのようなサンプルは、本
明細書の他の部分に記載されるものを含む任意の機構を用いて収集され得る。代替方法と
して、そのようなサンプルは、前記機器、カートリッジ又は容器に直接提供され得る。
前記収集された流体は、前記機器内に配置され得る。ある場合には、前記収集された流
体は、前記機器のカートリッジ内に配置される。前記収集された流体は、前記機器の任意
の他の領域内に配置され得る。前記機器は、前記被験者から、体液収集器から、又は任意
の他の機構から、直接か否かに関わらず、サンプルを受取るために構成され得る。前記機
器のサンプル収集ユニットは、サンプルを受取るために構成され得る。
体液収集器は、前記機器に取付けられ、取外し可能に前記機器に取付けられ、又は前記
機器とは別個に提供され得る。ある場合には、前記体液収集器は、前記機器と一体化され
る。前記体液収集器は、前記機器の任意の部分に、取付け、又は取外し可能に取付けられ
得る。前記体液収集器は、前記機器サンプル収集ユニットと流体連結にあるか、又は流体
連結され得る。
カートリッジは、前記サンプル処理機器中に挿入され得るか、又はさもなければ前記機
器と連結される。前記カートリッジは、前記機器に取付けられ得る。前記カートリッジは
、前記機器から取り外され得る。一実施例では、サンプルが、前記カートリッジサンプル
収集ユニットに提供され得る。前記サンプルは体液収集器を介して、前記サンプル収集ユ
ニットに提供されても、又はされなくてもよい。前記体液収集器は、前記機器に取付けら
れ、取外し可能に前記機器に取付けられ、又は前記機器とは別個に提供され得る。前記体
液収集器は、前記サンプル収集ユニットと一体化されても、又はされなくてもよい。前記
カートリッジは、次いで前記機器に挿入され得る。代替方法として、前記サンプルは、前
記カートリッジを使っても、使わなくても、直接前記機器に提供され得る。前記カートリ
ッジは、前記機器の操作において使用される1つ以上の試薬を含み得る。前記試薬は、前
記カートリッジ内に内蔵され得る。試薬は、試薬が前記機器中に管及び/又は緩衝液のタ
ンクを介してポンプで汲み上げられることを必要とせずに、カートリッジを介して機器に
提供され得る。代替方法として、1つ以上の試薬が、機器に予め搭載されて提供され得る
。前記カートリッジは、外郭及び挿入可能な管、容器、又はチップを含み得る。容器又は
チップは、検査を行うために必要な試薬を保存するために用いられ得る。いくつかの容器
又はチップは、予めカートリッジ中に充填され得る。他の容器又はチップは、必要であれ
ば、冷却された環境中で前記機器内に保存され得る。検査の時に、前記機器は、必要であ
れば前記機器内のロボットのシステムを用いて、前記搭載された保存容器又はチップを特
定のカートリッジと組み立てることができる。
体液収集器又は任意の他の収集機構使い捨てであり得る。例えば、体液収集器は、1回
使用されて及び廃棄され得る。体液収集器は、1つ以上の使い捨ての構成要素を有し得る
。代替方法として、体液収集器は再使用可能であり得る。前記体液収集器は、任意の回数
、再使用され得る。ある場合には、前記体液収集器は、再使用可能及び使い捨ての構成要
素の両方を含み得る。廃棄の環境への影響を低減するために、前記カートリッジの物質又
は他の体液収集器は、堆肥にできるか、又は他の”環境に優しい”物質により製造され得
る。
前記システム又は機器中に挿入される任意の構成要素は、識別票又は標識及び/又は他
の通信手段に基づいて識別され得る。そのような構成要素の識別に基づき、前記システム
は、前記構成要素が使用に適する(例えば、その使用期限を過ぎていない)ことを確実に
し得る。前記システムは、前記構成要素に関する、データ及び情報を含む、搭載された及
び/又は遠隔データベースと相互参照を行い得る。
前記システム又は機器中に挿入された構成要素は、搭載されたセンサーを含み得る。そ
のようなセンサーは、温度、湿度、光、圧力、振動、加速、及び他の環境因子に反応でき
る。そのようなセンサーは、絶対レベル、曝露時間レベル、累積曝露レベル、及び他の因
子の組合せに対して感受性であり得る。前記システム又は機器は、一組の規則に基づいて
前記構成要素が前記システム/機器での使用にどのように適するか、又は適するか否かを
決定するために、前記構成要素がシステム又は機器又は前記ユーザーインターフェースと
の連結部分に挿入されたときに、そのようなセンサーを読み取ることができ、及び/又は
そのようなセンサーと通信し得る。
サンプル収集ユニット及び/又は前記機器の任意の他の部分は、受取ること単独の種類
のサンプル、又は多数の種類のサンプルを受取る能力を有し得る。例えば、前記サンプル
収集ユニットは、受取ること2つの異なる種類の体液(例えば、血液、涙液)を受取る能
力を有し得る。別の実施例では、前記サンプル収集ユニットは、受取ること2つの異なる
種類の生物学的サンプル(例えば、尿サンプル、糞便サンプル)を受取る能力を有し得る
。多数の種類のサンプルは、流体、固体、及び/又は半固体であることも、ないこともで
きる。例えば、前記サンプル収集ユニットは、1つ以上の、2つ以上の、又は3つ以上の
体液、分泌物及び/又は組織サンプルを受取る能力を有し得る。
機器は、単独の種類のサンプル又は多数の種類のサンプルを受取る能力を有し得る。前
記機器は、処理前記単独の種類のサンプル又は多数の種類のサンプルを受取る能力を有し
得る。ある場合には、単独の体液収集器が使用され得る。代替方法として、多重の及び/
又は異なる体液収集器が使用され得る。
(サンプル)
本明細書に記載される一実施形態では、サンプルが前記機器により受取られ得る。サン
プルの例としては、さまざまな流体サンプルが挙げられ得る。ある場合には、前記サンプ
ルは、前記被験者からの体液サンプルであってよい。前記サンプルは水性又は気体状サン
プルであってよい。前記サンプルはゲルであってよい。前記サンプルは、1つ以上の流体
構成要素を含み得る。ある場合には、固体又は半固体サンプルが提供され得る。前記サン
プルは、前記被験者から収集された組織を含み得る。前記サンプルは、体液、分泌物、及
び/又は前記被験者の組織を含み得る。前記サンプルは、生物学的サンプルであってよい
。前記生物学的サンプルは、体液、a分泌物、及び/又は組織サンプルであってよい。生
物学的サンプルの例としては、それらに限定はされないが、血液、血清、唾液、尿、胃液
及び消化液、涙液、糞便、精液、膣液、腫瘍性組織から収集された間質液、眼液、汗、粘
液、耳垢、脂、腺分泌物s、呼気、髄液、毛髪、指の爪s、皮膚細胞、血漿、鼻腔拭い液
又は鼻咽頭洗浄液、髄液、脳脊髄液、組織、咽喉拭い液、生検体、胎盤液、羊水、臍帯血
、リンパ液、体腔液、痰、膿、微生物相、胎便、母乳及び/又は他の排泄物を挙げること
ができる。前記サンプルは、人間又は動物から提供され得る。前記サンプルは、ネズミ、
サル、ヒト、家畜、スポーツ動物、又はペットなどの哺乳類などの脊椎動物から提供され
得る。前記サンプルは、生きているか、又は死んだ前記被験者から収集され得る。
前記サンプルは、前記被験者から新鮮に収集されたものか、又はいくつかの形態の前処
理、保存、又は輸送を受けたものであってよい。前記サンプルは、前記被験者から機器に
、介入又は長時間の経過を受けずに提供され得る。前記被験者はサンプルを提供するため
に、前記機器、カートリッジ、及び/又は容器に接触できる。
前記被験者はサンプルを提供でき、及び/又は前記サンプルは前記被験者から収集され
得る。前記被験者人間又は動物であってよい。前記被験者は、ネズミ、サル、ヒト、家畜
、スポーツ動物、又はペットなどの哺乳類などの脊椎動物であってよい。前記被験者生き
ているか、又は死亡していてもよい。前記被験者は、患者、臨床前記被験者、又は前臨床
前記被験者であってよい。前記被験者は、診断、治療、及び/又は疾患管理若しくはライ
フスタイル若しくは予防的ケアを受けることができる。前記被験者は、ヘルスケア専門家
のケアを受けていても、いなくてもよい。
サンプルは、前記被験者の皮膚を穿刺することにより、又は前記被験者の皮膚を穿刺す
ることなく前記被験者から収集され得る。サンプルは、前記被験者のオリフィスを通じて
収集され得る。内部か又は外部組織サンプルであるかに関わらず、組織サンプルが前記被
験者から収集され得る。前記サンプルは、限定はされないが、前記被験者の指、手、腕、
肩、胴、腹部、脚、足、首、耳、又は頭を含む、前記被験者の任意の部分から収集され得
る。
いくつかの実施形態では、前記サンプルは環境サンプルであってよい。環境サンプルの
例は、空気サンプル、水サンプル、土壌サンプル、又は植物サンプルを含み得る。
追加的なサンプルは、食品製品、飲料、製造材料、繊維、化学物質、治療薬、又は任意
の他のサンプルを含み得る。
前記機器により、1つの種類のサンプルが受入れられることができ、及び/又は処理さ
れ得る。代替方法として、前記機器により、多数の種類のサンプルが受入れられることが
でき、及び/又は処理され得る。例えば、前記機器は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以
上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、1
0以上の、12以上の、15以上の、20以上の、30以上の、50以上の、又は100
以上の種類のサンプルを受入れる能力を有し得る。前記機器は、これらのうちの任意の数
の、異なるか、若しくは同一の母体からのサンプル種類を受入れて、及び/又は同時に、
若しくは異なる時点で処理する能力を有し得る。例えば、前記機器は、1つ又は多数の種
類のサンプルを調製し、検定し及び/又は検出する能力を有し得る。
任意の容積のサンプルが、前記被験者から又は別のソースから提供され得る。容積の例
としては、それらに限定はされないが、約10mL以下、5mL以下、3mL以下、1μ
L以下、500μL以下、300μL以下、250μL以下、200μL以下、170μ
L以下、150μL以下、125μL以下、100μL以下、75μL以下、50μL以
下、25μL以下、20μL以下、15μL以下、10μL以下、5μL以下、3μL以
下、1μL以下、500nl以下、250nl以下、100nl以下、50nl以下、2
0nl以下、10nl以下、5nl以下、1nl以下、500pL以下、100pL以下
、50pL以下、又は1pL以下が挙げられる。前記サンプルの量は約1滴のサンプルで
あってよい。前記サンプルの量は約1〜5滴のサンプル、1〜3滴のサンプル、1〜2滴
のサンプル、又は1滴のサンプルより少なくてもよい。前記サンプルの量は刺された指又
は指先穿刺から収集され得る。本明細書に記載される任意の容積が、前記機器に提供され
得る。
(サンプルを機器へ)
サンプル収集ユニットは前記機器に一体化され得る。前記サンプル収集ユニットは前記
機器からは分離され得る。いくつかの実施形態では、前記サンプル収集ユニット前記機器
から取外し可能であり、及び/又は前記機器に挿入可能である。前記サンプル収集ユニッ
トは、カートリッジ中に提供されても、又はされなくてもよい。カートリッジは、前記機
器から取外し可能であってもなくても、及び/又は前記機器に挿入可能であってもなくて
もよい。
サンプル収集ユニットは、サンプルを受取るために構成され得る。前記サンプル収集ユ
ニットは前記サンプルを含み、及び/又は収容する能力を有し得る。前記サンプル収集ユ
ニット前記サンプルを前記機器の別の部分に搬送する能力を有し得る。
前記サンプル収集ユニットは、1つ以上の機器のモジュールと流体連結にあることがで
きる。ある場合には、前記サンプル収集ユニットは、1つ以上の前記機器のモジュールと
永久に流体連結にあることができる。代替方法として、前記サンプル収集ユニットは、モ
ジュールとの流体連結されるか、モジュールとの流体連結を外され得る。前記サンプル収
集ユニットは、1つ以上のモジュールから、選択的に流体的に分離されても、又はされな
くてもよい。ある場合には、前記サンプル収集ユニットは、前記機器のそれぞれのモジュ
ールと流体連結にあることができる。前記サンプル収集ユニットは、それぞれの前記モジ
ュールと永久に流体連結にあるか、又はそれぞれのモジュールとの流体連結されるか、そ
れぞれのモジュールとの流体連結を外され得る。
サンプル収集ユニットは、1つ以上のモジュールとの流体連結をもたらされるか、1つ
以上のモジュールとの流体連結を外され得る。前記流体連結は、1つ以上のプロトコル、
又は一組の指示に従って制御され得る。サンプル収集ユニットは、第一のモジュールとの
流体連結にもたらされることができ、及び第二のモジュールとの連結を外されることがで
きるか、及びその逆も成立つ。
同様に、前記サンプル収集ユニットは、機器の1つ以上の構成要素と流体連結できる。
ある場合には、前記サンプル収集ユニットは、前記機器の1つ以上の構成要素と永久に流
体連結できる。代替方法として、前記サンプル収集ユニットは、機器構成要素と流体連結
をもたらされるか、機器構成要素との流体連結を外され得る。前記サンプル収集ユニット
は、1つ以上の構成要素から、選択的に流体的に分離されても、又はされなくてもよい。
ある場合には、前記サンプル収集ユニットは、前記機器の構成要素のそれぞれと流体連結
にある。前記サンプル収集ユニットは、前記構成要素のそれぞれと永久に流体連結にある
か、又前記構成要素のそれぞれとの流体連結をもたらされるか、前記構成要素のそれぞれ
との流体連結を外され得る。
前記サンプル収集ユニットから検査部位へサンプルを移動するために1つ以上の機構が
提供され得る。いくつかの実施形態では、流水式機構が使用され得る。例えば、チャネル
又は導管が、サンプル収集ユニットのモジュールの検査部位に接続され得る。前記チャネ
ル又は導管は、流体の流れを選択的に許容、又は妨害し得る1つ以上のバルブ又は機構を
、持っても、持たなくてもよい。
サンプル収集ユニットから検査部位にサンプルを移動するために用い得る別の機構は、
1つ以上の流体的に分離された構成要素を用い得る。例えば、サンプル収集ユニットは、
前記サンプルを、前記機器中で移動可能な1つ以上のチップ又は容器に提供し得る。前記
1つ以上のチップ又は容器は、1つ以上のモジュールへ移動され得る。いくつかの実施形
態では、前記1つ以上のチップ又は容器は、1つ以上のモジュールへ、ロボットのアーム
又は前記機器他の構成要素により、往復させ得る。いくつかの実施形態では、前記チップ
又は容器は、モジュールにおいて受取られることができる。いくつかの実施形態では、前
記モジュールの流体取扱い機構が、前記チップ又は容器を取り扱い得る。例えば、モジュ
ールのピペットが、前記モジュールに提供されたサンプルを拾上げ、及び/又は吸入でき
る。
機器は、単独のサンプルを受入れるために構成され得るか、又は多重のサンプルを受入
れるために構成され得る。ある場合には、前記多重のサンプルは多数の種類のサンプルで
あっても、又はなくてもよい。例えば、ある場合には単独の機器は、一度に単独のサンプ
ルを取扱い得る。例えば、機器は、単独のサンプルを受取ることができ、及び前記サンプ
ルのサンプル調製ステップ、検定ステップ、及び/又は検出ステップなどの1つ以上のサ
ンプル処理ステップを実行できる。前記機器は新しいサンプルを受入れる前に、サンプル
の処理又は分析を完了できる。
別の実施例では、機器は、取扱い多重のサンプルを同時に取扱う能力を有し得る。一実
施例では、前記機器は、多重のサンプルを同時に受取り得る。前記多重のサンプルは、多
数の種類のサンプルであっても、又はなくてもよい。代替方法として、前記機器は、サン
プル順々に受取り得る。サンプルは、前記機器に順々に提供され得るか、又は任意の時間
の経過後に提供され得る。機器は、第一のサンプルのサンプル処理を開始し、第二のサン
プルを、前記サンプル処理の間に受取ること、及び前記第二のサンプルを前記第一のサン
プルと並行処理する能力を有し得る。前記第一及び第二のサンプルは、同一の種類のサン
プルであっても、又はなくてもよい。前記機器は、それらには限定はされないが、約1サ
ンプル、2サンプル、3サンプル、4サンプル、5サンプル、6サンプル、7サンプル、
8サンプル、9サンプル、10サンプル、11サンプル、12サンプル、13サンプル、
14サンプル、15サンプル、16サンプル、17サンプル、18サンプル、19サンプ
ル、20サンプル、25サンプル、30サンプル、40サンプル、50サンプル、70サ
ンプル、100サンプル以上のサンプルを含む、任意の数のサンプルを並行処理できる。
いくつかの実施形態では、機器は、並行して1つ、2つ以上のサンプルの処理を実行し
得る1つ、2つ以上のモジュールを含み得る。並行処理され得るサンプルの数は、前記機
器中の利用可能なモジュール及び/又は構成要素の数により決定される。
複数のサンプルが同時に処理されているとき、前記サンプルは、いつでも処理を開始及
び/又は終了できる。前記サンプルは処理の開始及び/又は終了を同時に行う必要はない
。第二のサンプルが未だに処理されている間に第一のサンプルの処理が終了し得る。前記
第二のサンプルの処理が、前記第一のサンプルの処理の開始後に開始され得る。サンプル
処理が完了したとき、追加的なサンプルが前記機器に加えられることができる。ある場合
には、前記機器は、サンプルを前記機器に加えながら、さまざまなサンプルの処理を完了
しながら、継続的に操作を行うことができる。
前記多重のサンプルは同時に提供され得る。前記多重のサンプルは、同じ種類のサンプ
ルであっても、又はなくてもよい。例えば、多重のサンプル収集ユニットが機器に提供さ
れ得る。例えば、1つ、2つ以上のランセットが機器に提供され得るか、又は機器のサン
プル収集ユニットと流体連結され得る。前記多重のサンプル収集ユニットは、サンプルを
同時に、又は異なる時点で受取り得る。本明細書に記載される任意のサンプル収集機構の
複数のものが使用され得る。前記同じ種類のサンプル収集機構、又は異なる種類のサンプ
ル収集機構が用いられ得る。
前記多重のサンプルは、順々に提供され得る。ある場合には、多重のサンプル収集ユニ
ット、又は単独のサンプル収集ユニットが使用され得る。本明細書に記載されるサンプル
収集機構の任意の組合せが使用され得る。機器は、同時に1サンプル、同時に2つ以上の
サンプルを受取り得る。サンプルは、前記機器に、任意の時間量が経過した後に提供され
得る。
(モジュール)
機器は1つ以上のモジュールを含み得る。モジュールは、1つ以上の、2つ以上の、又
は3つの全てのサンプル調製ステップ、検定ステップ、及び/又は検出ステップを実行す
る能力を有し得る。図3は、モジュール300の実施例を示す。モジュールは、1つ以上
の、2つ以上の、又は3つ以上のサンプル調製ステーション310、及び/又は検定ステ
ーション、及び/又はa検出ステーション330を含み得る。いくつかの実施形態では、
多重のサンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションが提
供される。モジュールは、流体取扱いシステム340を更に含み得る。
モジュールは1つ以上のサンプル調製ステーションを含み得る。サンプル調製ステーシ
ョンは、化学的処理及び/又は物理的処理のために構成された1つ以上の構成要素を含み
得る。そのようなサンプル調製の例としては、希釈、濃縮/富化、分離、選別、ろ過、溶
解、クロマトグラフィー、培養、又は任意の他のサンプル調製ステップを挙げることがで
きる。サンプル調製ステーションは、分離システム(限定はされないが、遠心分離機を含
む)、磁気的分離のための磁石(又は他の磁場誘起機器)、フィルター、加熱器、又は希
釈剤などの1つ以上のサンプル調製構成要素を含み得る。
1つ以上の検定ステーションが、モジュールに提供され得る。前記検定ステーションは
、以下の1つ以上の検定又はステップを実行するために構成された、1つ以上の構成要素
を含み得る:免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素
的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕
微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、
粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定
、浸透圧検定、及び/又は他の種類の検定、又はそれらの組合せ。前記検定ステーション
は、免疫検定、及び酵素的検定、又はタンパク性構成要素との相互作用を含む任意の他の
検定を含む、タンパクに関する検定のために構成され得る。局所的検定は、いくつかの例
では形態学的検定を含む。前記モジュールに含まれるべき、他の構成要素の例としては限
定することなしに、以下の1つ以上のものが挙げられる:温度制御ユニット、加熱器、熱
的ブロック、血球計算器、電磁的エネルギー源(例えば、X線、光源)、検定ユニット、
試薬ユニット、及び/又は支持する。いくつかの実施形態では、モジュールは、核酸検定
及びタンパク性検定(免疫検定及び酵素的検定を含む)を実行する能力のある1つ以上の
検定ステーションを含み得る。いくつかの実施形態では、モジュールは、蛍光検定及び血
球計算を実行する能力のある、1つ以上の検定ステーションを含む。
前記検定ステーションは、前記調製ステーションから離れて配置されていても、いなく
てもよい。ある場合には、検定ステーションは、前記調製ステーションと一体化され得る
。代替方法として、それらは別のステーションであり、及びサンプル又は他の物質が、1
つのステーションから別のステーションに送られることができる。
本明細書の更に他の部分に記載される1つ以上の特性を有し得る検定ユニットが提供さ
れ得る。検定ユニットは、サンプルを受入れ、及び/又は収容する能力を有し得る。前記
検定ユニットは、相互に流体的に分離され、又は水圧操作的に独立し得る。いくつかの実
施形態では、検定ユニットはチップ形式を有し得る。検定チップは、内表面及び外表面を
有し得る。前記検定チップは、第一の開口端及び第二の開口端を有し得る。いくつかの実
施形態では、検定ユニットは、アレイとして提供され得る。検定ユニットは移動可能であ
り得る。いくつかの実施形態では、個々の検定ユニットは、相互に対し、及び/又は前記
機器の他の構成要素に対して移動可能であり得る。ある場合には、1つ以上の検定ユニッ
トが同時に移動され得る。いくつかの実施形態では、検定ユニットは表面に被覆された試
薬又は他の反応剤を有し得る。いくつかの実施形態では、試薬の連続がチップ表面などの
表面に被覆されるか、又は堆積されることができ、及び前記試薬の連続は順次的な反応に
用いられ得る。代替方法として、検定ユニットは、試薬又は他の反応剤が、その上に被覆
、又は吸収、吸着、若しくは接着されたビーズ又は他の表面を含み得る。別の実施例では
、検定ユニットは、溶解性の試薬又は他の反応剤により被覆され、又は形成されたビーズ
又は他の表面を含み得る。
本明細書の更に他の部分に記載される、1つ以上の特性を有し得る試薬ユニットが提供
され得る。試薬ユニットは、試薬又はサンプルを受入れ及び/又は収容する能力を有する
。試薬ユニットは、相互に流体的に分離されるか、又は水圧操作的に独立し得る。いくつ
かの実施形態では、試薬ユニットは、容器フォーマットを有し得る。試薬容器は内表面及
び外表面を有し得る。前記試薬ユニットは開口端及び閉鎖端を有し得る。いくつかの実施
形態では、前記試薬ユニットは、アレイとして提供され得る。試薬ユニット移動可能であ
り得る。いくつかの実施形態では、個々の試薬ユニットは、相互に対して移動可能であり
、及び/又は前記機器の他の構成要素に対して移動可能である。ある場合には、1つ以上
の試薬ユニットが、同時に移動され得る。試薬ユニットは、1つ以上の検定ユニットを受
入れるために構成され得る。前記試薬ユニットは、検定ユニットが少なくとも部分的に挿
入される内部領域を有し得る。
前記検定ユニット及び/又は試薬ユニットに対して支持体が提供され得る。いくつかの
実施形態では、前記支持体は、カートリッジ形式又はマイクロカード形式を有し得る。い
くつかの実施形態では、支持体は、パッチ形式を有するか、又はパッチ内に一体化される
か、又は埋め込み可能な検知器及び分析的ユニットに一体化される。1つ以上の検定/試
薬ユニットの支持体が、モジュール内に提供され得る。前記支持体は、1つ以上の検定ユ
ニット及び/又は試薬ユニットを保持するために形状付けされる。前記支持体は、前記検
定ユニット及び/又は試薬ユニットに垂直配向の整列を保たせることができる。前記支持
体は、検定ユニット及び/又は試薬ユニットが移動又は移動可能になることを許容する。
検定ユニット及び/又は試薬ユニット支持体から取除かれるか、及び/又は支持体上に配
置され得る。前記機器及び/又はシステムは米国特許出願第2009/0088336号
において提供される1つ以上の特性、構成要素、特徴、又はステップを組み込むことがで
き、この出願は参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
モジュールは1つ以上の検出ステーションを含み得る。検出ステーションは、可視光信
号、赤外信号、熱/温度信号、紫外信号、電磁的スペクトルの中の任意の信号、電気的信
号、化学的信号、音声信号、圧力信号、動作信号、又は任意の他の種類の検出可能な信号
を検出できる1つ以上のセンサーを含み得る。本明細書において提供される前記センサー
は、本明細書の他の部分に記載される他のセンサーを含んでも、含まなくてもよい。前記
検出ステーションは、前記サンプル調製及び/又は検定ステーションとは分離されて配置
され得る。代替方法として、前記検出ステーションは、前記サンプル調製及び/又は検定
ステーションと一体化された様式で配置され得る。
いくつかの実施形態では、サンプルは、検定ステーションに提供される前に、1つ以上
のサンプル調製ステーションに提供され得る。ある場合には、サンプルは、検定ステーシ
ョンに提供された後にサンプル調製に提供され得る。サンプルは、それがサンプル調製ス
テーション及び/又は検定ステーションに提供される前に、その間に、又はその後に検出
を受けることができる。
流体取扱いシステムが、モジュールに提供され得る。前記流体取扱いシステムは、サン
プル、試薬、又は流体の動作を可能にする。前記流体取扱いシステムは、流体の分注及び
/又は吸引を可能にする。前記流体取扱いシステムは、選択された場所から所望の流体を
拾上げることができ、及び/又は選択された場所で流体を分注し得る。前記流体取扱いシ
ステムは、2つ以上の流体の混合及び/又は反応を可能にできる。ある場合には、流体取
扱い機構はピペットであってよい。ピペット又は流体取扱い機構の例は、本明細書の他の
部分において、より詳細に提供される。
本明細書における任意の流体取扱いシステムの記載は、他のサンプル取扱いシステムに
適用されることができ、及びその逆も成立つ。例えば、サンプル取扱いシステムは、それ
らに限定はされないが、体液、分泌物、又は組織サンプルを含む任意の種類のサンプルを
輸送し得る。サンプル取扱いシステムは、流体、固体、又は半固体を取り扱う能力を有し
得る。サンプル取扱いシステムは、サンプルを受入れ、正確に配置し、及び/又は移動す
る能力があり、及び/又は前記機器内の任意の他の物質は、前記機器内でのサンプル処理
に対して有用であり及び/又は必要である。サンプル取扱いシステムは、サンプル、及び
/又は前記機器内の任意の他の物質を含むことのできる容器(例えば、検定ユニット、試
薬ユニット)を、受入れ、正確に配置し、及び/又は移動する能力を有し得る。
流体取扱いシステムはチップを含み得る。例えば、ピペット・チップは、取外し可能に
ピペットに結合され得る。前記チップは、ピペット・ノズルと連結できる。チップ/ノズ
ルインターフェースの例は、本明細書の他の部分において、その詳細が提供される。
流体取扱いシステムの別の実施例は、流水式設計を用い得る。例えば、流体取扱いシス
テムそこを通じて流体が流れる、1つ以上のチャネル及び/又は導管を包含し得る。前記
チャネル又は導管は流体の流れを選択的に停止及び/又は許容し得る1つ以上のバルブを
含み得る。
流体取扱いシステムは、流体分離をもたらし得る1つ以上の部分を有し得る。例えば、
流体取扱いシステムは、前記機器の他の構成要素と流体的に分離され得るピペット・チッ
プを使用し得る。前記流体的に分離された部分は移動可能であり得る。いくつかの実施形
態では、前記流体取扱いシステムチップは、本明細書の他の部分に記載される検定チップ
であってよい。
モジュール筐体及び/又は支持構造物を有し得る。いくつかの実施形態では、モジュー
は、その上に前記モジュールの1つ以上の構成要素を置くことができる支持構造物を有し
得る。前記支持構造物は、前記モジュールの1つ以上の構成要素の重量を支持できる。前
記構成要素は、前記支持構造物の上、前記支持構造物の側方上、及び/又は前記支持構造
物の下に提供され得る。前記支持構造物は、前記モジュールのさまざまな構成要素を接続
及び/又は支持する基板であってよい。前記支持構造物は、前記モジュールの1つ以上の
サンプル調製ステーション、検定ステーション、及び/又は検出ステーションを支持でき
る。モジュール内蔵型であってよい。前記モジュールは、一緒に移動され得る。前記モジ
ュールのさまざまな構成要素は、一緒に移動される能力を有し得る。前記モジュールのさ
まざまな構成要素は、相互に結合され得る。前記モジュールの構成要素は、共通の支持体
を共有できる。
モジュールは封入型又は開放型であってよい。前記モジュールの筐体は、その中に前記
モジュールを封入できる。前記筐体は完全に前記モジュールを封入できるか、又は部分的
に前記モジュールを封入できる。前記筐体は、気密の保存体を前記モジュールの周囲に形
成できる。代替方法として、前記筐体は、気密でなくてもよい。前記筐体は、前記モジュ
ール内、又は前記モジュールの構成要素内の前記温度、湿度、圧力、又は他の特性の制御
を可能にする。
電気的接続が、モジュールのために提供され得る。モジュールは、前記機器の残りの部
分と電気的に接続され得る。複数のモジュールは、相互に電気的に接続されても、又はさ
れなくてもよい。モジュールが、前記機器に挿入、又は取付けられたときに、モジュール
は、前記機器との電気的接続状態にもたらされ得る。前記機器は、前記モジュール動力(
又は電力)を提供し得る。モジュールは、前記機器から取り外されたときに前記電源から
の接続が切られることができる。一実施例においては、モジュールが前記機器に挿入され
たときに、前記モジュールは、前記機器の残りの部分と電気的接続を形成する。例えば、
前記モジュールは、前記機器支持体にプラグを差し込み得る。ある場合には、前記機器の
支持体(例えば、筐体)は、電力及び/又は動力を前記モジュールに提供し得る。
モジュールは、前記機器の残りの部分と流体性接続を形成する能力を有し得る。一実施
例では、モジュールは、前記機器の残りの部分に流体的に接続され得る。代替方法として
、前記モジュールは、例えば、本明細書において開示される流体取扱いシステムを介して
前記機器の残りの部分と流体連結され得る。前記モジュールは、前記機器に挿入、又は取
付けられたときに、前記機器との流体連結され得るか、又は前記モジュールが前記機器に
挿入、又は取付けられた任意の時間の後に、前記機器との流体連結され得る。モジュール
は前記機器から取除かれたときに、前記機器との流体連結から切断され、及び/又は前記
モジュールが前記機器に取付けられている間でも、選択的に流体連結から切断され得る。
一実施例では、モジュールは、前記機器のサンプル収集ユニットと流体連結にあるか、又
は流体連結され得る。別の実施例では、モジュールは、前記機器の他のモジュールと流体
連結にあるか、又は流体連結され得る。
モジュールは、本明細書の他の部分に記載されるものを含む任意のサイズ又は形状を有
し得る。モジュールは、前記機器以下のサイズを有し得る。前記機器モジュールは、約4
、3m、2.5m、2m、1.5m、1m、0.75m、0.5m
0.3m、0.2m、0.1m、0.08m、0.05m、0.03m、0
.01m、0.005m、0.001m、500cm、100cm、50cm
、10cm、5cm、1cm、0.5cm、0.1cm、0.05cm
0.01cm、0.005cm、又は0.001cmの合計容積を封入し得る。前
記モジュールは、本明細書の他の部分に記載される任意の容積を有し得る。
前記モジュール及び/又はモジュール筐体前記機器の横領域を覆う、設置面積を有し得
る。いくつかの実施形態では、前記機器設置面積は、約4m、3m、2.5m、2
、1.5m、1m、0.75m、0.5m、0.3m、0.2m、0.
1m、0.08m、0.05m、0.03m、100cm、80cm、70
cm、60cm、50cm、40cm、30cm、20cm、15cm
10cm、7cm、5cm、1cm、0.5cm、0.1cm、0.05c
、0.01cm、0.005cm、又は0.001cm以下であってよい。
前記モジュール及び/又はモジュール筐体は〜以下の約4m、3m、2.5m、2m、
1.5m、1.2m、1m、80cm、70cm、60cm、50cm、40cm、30
cm、25cm、20cm、15cm、12cm、10cm、8cm、5cm、3cm、
1cm、0.5cm、0.1cm、0.05cm、0.01cm、0.005cm、又は
0.001cm以下の横寸法(例えば、幅、長さ、又は直径)又は高さを有し得る。前記
横寸法及び/又は高さは、相互に変化し得る。代替方法として、それらは同じであること
ができる。ある場合には、前記モジュールは、高くて及び細く、又は低くて、及びずんぐ
りしている。前記高さ対横寸法の比は、100:1、50:1、30:1、20:1、1
0:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、
1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:2
0、1:30、1:50、又は1:100以上であってよい。前記モジュール及び/又は
前記モジュール筐体比例的に高くて及び細くなってよい。
前記モジュール及び/又はモジュール筐体は、任意の形状を有し得る。いくつかの実施
形態では、前記モジュール長方形又は正方形の横断面形状を有し得る。他の実施形態にお
いては、前記モジュールは、円形、楕円形、三角形、台形、平行四辺形、五角形、六角形
、八角形、又は任意の他の形状の横断面形状を有し得る。前記モジュールは、円形、楕円
形、三角形、長方形、正方形、台形、平行四辺形、五角形、六角形、八角形、又は任意の
他の形状の垂直断面形状を有し得る。前記モジュールは、箱型形状であっても、又はなく
てもよい。
任意の数のモジュールが機器に提供され得る。機器は、固定数のモジュールを受入れる
ために構成され得る。代替方法として、前記機器は、変動する数のモジュールを受入れる
ために構成され得る。いくつかの実施形態では、前記機器のためのそれぞれのモジュは、
変化する構成要素及び/又は構成を有し得る。ある場合には、前記異なるモジュール同じ
筐体及び/又は支持構造物の形式を有し得る。別の実施例では、前記異なるモジュールは
、更に同一の全体の寸法を有し得る。代替方法として、それらは変化する寸法を有し得る
ある場合には機器は単独のモジュールを有し得る。前記単独のモジュールは、同時に単
独のサンプルを受入れるために構成され得るか、又は複数のサンプルを同時に又は順々に
受入れる能力を有し得る。前記単独のモジュール1つ以上のサンプル調製ステップ、検定
ステップ、及び/又は検出ステップを実行する能力を有し得る。前記単独のモジュールは
、異なる機能性を提供するために、交換されても、又はされなくてもよい。
モジュール及びモジュール構成要素の更なる詳細及び記載は、本明細書の更に他の部分
に記載される。任意のそのようなモジュールの実施形態は、組合せにおいて、又は単独で
提供され得る。
(ラック)
一実施形態においては本明細書に記載される、複数のモジュールを有するシステムが提
供される。前記システムは、前記被験者からの流体及び/又は組織サンプルなどの生物学
的サンプルを検定するために構成される。
いくつかの実施形態では、前記システムは、支持構造物に取付けられた複数のモジュー
ルを含む。一実施形態においては、前記支持構造物は、複数の取付けステーションを有す
るラックであり、前記複数の取付けステーションの個々の取付けステーションモジュール
を支持するためのものである。
一実施形態においては、前記ラックは、前記複数のモジュールと通信的に連結された制
御装置を含む。場合によっては、以下に記載されるように、前記制御装置は、流体取扱い
システムと通信的に連結される。前記制御装置は、サンプルを調製及び/又は本明細書に
記載される1つ以上の技法によりサンプルを検定するなどの処理をするために、前記モジ
ュールの操作を制御するために構成されている。
前記複数のモジュールの個々のモジュールは、サンプル調製ステーション、検定ステー
ション、及び/又は検出ステーションを含む。前記システムは、(a)サンプル処理、遠
心分離、分離、物理的分離及び化学的分離より成る群から選ばれる多重のサンプル調製手
順、及び(b)検定免疫検定、核酸検定、受容体に基づいて検定、血球計算検定、比色検
定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的
検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位
体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培
養物検定、浸透圧検定、及び/又は他の種類の検定又はそれらの組合せより成る群から選
ばれる少なくとも1つの種類の検定の少なくとも1つの種類の検定を実行するために構成
されている。いくつかの実施形態では、分離は、例えば、磁場の支援下の分離などの磁気
的分離を含む。
一実施形態においては、前記支持構造物は、前記複数のモジュールの個々のモジュール
を取外し可能に保持するか、又は固定するためのラック式構造である。前記ラック式構造
は、モジュールを受入れて、及び取外し可能に固定するために構成されている複数の区切
りを含む。一実施例では、図4に示されるように、ラック400は1つ以上のモジュール
410a、410b、410c、410d、410e、410fを有し得る。前記モジュ
ールは、それらが互いの上に位置する垂直の配置を有し得る。例えば、6個のモジュール
が、別のもの上に積み重ねられることができる。前記モジュールは、それらが相互に隣接
する、水平の配置を有し得る。別の実施例では、前記モジュールはアレイを形成できる。
図5は、アレイを形成する複数のモジュール510を有するラック500実施例を図示す
る。例えば、前記モジュールは、M個のモジュールの高さ及び/又はN個のモジュール幅
を持つ垂直のアレイで、M及びNは、正の整数である。他の実施形態においては、ラック
は、モジュールの水平のアレイが形成されている、モジュールのアレイを支持できる。例
えば、前記モジュールは、N個のモジュールの幅及び/又はP個のモジュールの長さであ
る水平のアレイを形成でき、N及びPは正の整数である。別の実施例では、モジュールの
三次元アレイがラックにより支持され、前記モジュールは、M個のモジュールの高さ、N
個のモジュールの幅、及びP個のモジュールの長さであるブロックを形成し、M、N、及
びPは正の整数である。ラックは、任意の数の構成を有する任意の数のモジュールを支持
できる。
いくつかの実施形態では、ラックは1つ以上の区切りを有することができ、それぞれの
区切りは1つ以上のモジュールを受入れるために構成されている。区切りがモジュールを
受入れたときに機器は作動する能力を有し得る。機器は、1つ以上の区切りが、モジュー
ルを受入れていない時でさえも作動する能力を有し得る。
図6は、別のラック取付け構成の実施形態を示す。1つ以上のモジュール600a、6
00bが、相互に隣接して提供され得る。任意の数のモジュールが提供され得る。例えば
、前記モジュールは、互いの上に垂直に積み重ねられることができる。例えば、N個のモ
ジュールが、互いの上に垂直に積み重ねられることができ、Nは任意の正の整数である。
別の実施例では、前記モジュールは、相互に水平に結合され得る。垂直及び/又は水平の
モジュール間の接続の任意の組合せが提供され得る。前記モジュールは、相互に直接接し
得るか、又は接続のインターフェースを有し得る。ある場合には、モジュールは、前記積
み重ね/群に加えられるか、又はそこから除去され得る。前記構成は、任意の数のモジュ
ールを収容し得る。いくつかの実施形態では、モジュールの数は、機器筐体により、制限
されても、又はされなくてもよい。
別の実施形態では、前記支持構造物は、第一のモジュールの下に配設され、及び一連の
モジュールは、それぞれのモジュールに配設された取付け用部材の助けを借りて、又は借
りないで、相互に取付けられることができる。前記取付け用部材は、モジュール間を接続
するインターフェースであってよい。一実施例では、それぞれのモジュールは、第一のモ
ジュールの上面を第二のモジュールの底面に固定するための磁気的取付け構造を含む。他
の接続インターフェースを用いることができ、それらは磁気的特徴、接着剤、滑り特徴、
係止特徴、結び付け、スナップ式、マジックテープ(登録商標)、ひねり特徴、又は差し
込みを含み得る。前記モジュールは、機械的に及び/又は電気的に相互接続され得る。サ
ンプルの検定のためのシステムを形成するために、そのような様式でモジュールは、一つ
の上に、又は相互に積み重ねられることができる。
他の実施形態においては、サンプル検定のためのシステムは、筐体及び前記筐体内の複
数のモジュールを含む。一実施形態においては、前記筐体は複数の取付けステーションを
有するラックであり、前記複数の取付けステーションの個々の取付けステーションは、モ
ジュールを支持するためのものである。例えば、ラックは、前記筐体と一体化されて形成
され得る。代替方法として、前記筐体は、前記ラックを含むか、又は取り囲むことができ
る。前記筐体及び前記ラックは、相互に結合されても、又はされなくてもよい、個別の部
分として、形成されても、又はされなくてもよい。前記複数のモジュールの個々のモジュ
ールは、サンプル調製ステーション、検定ステーション及び検出ステーションより成る群
から選ばれる少なくとも1つのステーションを含む。前記システムは、サンプル又は試薬
容器を前記個々のモジュール内で、又は前記システムの筐体内で個々のモジュールから別
のモジュールに移動するために構成される流体取扱いシステムを含む。一実施形態におい
ては、前記流体取扱いシステムはピペットである。
いくつかの実施形態では、全てのモジュールが、機器内又は機器間で共有されてよい。
例えば、機器は、1つ、いくつか、又は全てのそのモジュールを、特殊化されたモジュー
ルとして有し得る。この場合には、サンプルは、1つのモジュールから、別のモジュール
に、必要に応じて、輸送され得る。この動作は、順次であるか、又はランダムであってよ
い。
任意の前記モジュールは、リソースを共有できるか、又は指定された共有されたリソー
スを含み得る。一実施例では、指定された共有されるリソースは、全てのモジュールにと
って利用可能なリソースではなくてよいか、又は限定された数のモジュールにとって利用
可能であってよい。共有されたリソースは、前記機器から取外し可能であっても、又はな
くてもよい。共有されたリソースの例としては血球計算ステーションが挙げられる。
一実施形態においては、前記システムは、更に1つ以上のサンプルの血球計算を実行す
る血球計算ステーションを含む。前記血球計算ステーションは、前記ラックにより支持さ
れ、及び前記複数のモジュールのそれぞれに、サンプル取扱いシステムにより操作可能に
連結される。
血球計算検定は、典型的には、光学的に個々の細胞の特性を測定するために用いられる
。モニターされる細胞は、生きている細胞及び/又は死んだ細胞であってよい。適切な染
料、染色、又は他の標識分子を用いることで、血球計算は、特定のタンパク質、核酸、脂
質、炭水化物、又は他の分子の存在、量、及び/又は修飾を検出するために用いられるこ
とができる。血球計算により測定され得る性質としては、限定はされないが、以下を含む
細胞の機能又は活動が挙げられる:貪食作用、低分子の能動輸送、有糸分裂又は減数分裂
;タンパク質翻訳、遺伝子転写、DNA複写、DNA修復、タンパク分泌物、アポトーシ
ス、走化性、流動性、接着、抗酸化活性、RNAi、タンパク又は核酸分解、薬剤応答、
感染力、及び特定の経路又は酵素の活性。血球計算は、細胞計数、合計集団のパーセント
、及び上記に記載される任意の特性に対するサンプル集団の変異を含むが、それらには限
定されない、細胞の集団に関する情報を決定するためにも用いられ得る。本明細書に記載
される前記検定は、それぞれの細胞について、1つ以上の上記の特性を測定するために使
用されることができ、異なる特性の間の相互関係又は他の関係を決定するために、有益で
あり得る。本明細書に記載される前記検定は、例えば、混合された細胞集団を異なる細胞
株に特異的である抗体により標識することにより、独立して細胞の多重の集団を測定する
ために用いられることもできる。
血球計算細胞の特性をリアルタイムで決定するために有用であり得る。細胞の特性は、
継続的に及び/又は異なる時点で監視され得る。前記異なる時点は、規則的又は不規則的
な時間間隔であり得る。前記異なる時点は、所定のスケジュールに従うことができるか、
又は1つ以上のイベントにより引き起こされ得る。血球計算は、1つ以上の画像化、又は
本明細書に記載される、経時的に細胞の変化を検出するための他の検出技法を用い得る。
このことは細胞動作又は形態学を含み得る。サンプルの運動学又は力学が分析され得る。
時系列分析が前記細胞に提供され得る。そのようなリアルタイムの検出は、凝集、凝固、
又はプロトロンビン時間の計算に有用であり得る。1つ以上の分子及び/又は疾患の存在
、疾患及び/又は薬剤への応答は、前記時間に基づく分析に基づいて解明され得る。
一実施例では、血球計算分析は、フローサイトメトリー、又は顕微鏡法による。フロー
サイトメトリーは、典型的には個々の細胞を連続して光学的検出器に運ぶ可動性の液体媒
体を用いる。顕微鏡法は、典型的には光学的手段を用い、一般的に少なくとも1つの拡大
された画像を記録することにより固定された細胞を検出する。フローサイトメトリー及び
顕微鏡法が完全に排他的ではないことを理解されたい。一実施例として、フローサイトメ
トリー検定は、通過する細胞の画像を記録するために、前記光学的検出器による顕微鏡法
を用いる。標的、試薬、検定、及び検出方法の多くが、フローサイトメトリーと顕微鏡法
に共通し得る。そのようなものとして、特に特定されない場合、本明細書において提供さ
れる記載は、これらの及び当技術分野で周知の他の形態のサイトメトリー分析にも適用さ
れるものであると理解されたい。
いくつかの実施形態では、最大約10,000の任意の所定の種類細胞が測定され得る
。他の実施形態においては、限定はされないが、約10細胞、30細胞、50細胞、10
0細胞、150細胞、200細胞、300細胞、500細胞、700細胞、1000細胞
、1500細胞、2000細胞、3000細胞、5000細胞、6000細胞、7000
細胞、8000細胞、9000細胞、10000細胞以上の細胞を含む、さまざまな数の
任意の種類の所定の細胞が測定される。
いくつかの実施形態では、血球計算は、微小流体チャンネル中で実行される。例えば、
フローサイトメトリー分析は、単独のチャネル中、又は並行して多重のチャネル中で実行
される。いくつかの実施形態では、フローサイトメトリーは、連続して又は同時に多重の
細胞特性を測定する。ある場合には、血球計算は、本明細書に記載される1つ以上のチッ
プ/容器中で生じ得る。血球計算は、細胞選別と組み合わされ得る、検出特性の特定のセ
ットを満たす細胞が検出されると、前記流れから迂回され、及び保存、追加的な分析、及
び/又は処理のために収集される。そのような選別は、細胞の多重の集団を、3元又は4
元選別などの、異なる特性のセットに基づいて分離し得る。
図7は、本明細書に記載される一実施形態による複数のモジュール701〜706及び
血球計算ステーション707を有するシステム700を示す。前記複数のモジュールは、
第一のモジュール701、第二のモジュール702、第三のモジュール703、第四のモ
ジュール704、第五のモジュール705及び第六のモジュール706を含む。
前記血球計算ステーション707は、サンプル取扱いシステム708の手段として、前
記複数のモジュール701〜706のそれぞれと移動可能なように連結される。前記サン
プル取扱いシステム708は、本明細書に記載される容積式、空気置換式又は吸引式ピペ
ットなどのピペットを含み得る。
上述及び本明細書に記載される他の実施形態においては、前記血球計算ステーション7
07は、サンプルの血球計算を実行するための血球計算器を含む。前記血球計算ステーシ
ョン707は、1つ以上の前記モジュール701〜706が別のサンプルについて他の調
製及び/又は検定手順を実行している間にサンプルの血球計算を実行し得る。場合によっ
ては、前記血球計算ステーション707は、前記サンプルが1つ以上の前記モジュール7
01〜706において調製を受けた後に、サンプルの血球計算を実行し得る。
前記システム700は、複数の区切り(又は取付けステーション)を有する支持構造物
709を含む。前記複数の区切りは、前記モジュール701−706tを前記支持構造物
709にドッキングするためのものである。図示されるように、前記支持構造物709は
ラックである。
それぞれのモジュールは、連結部材の支援下にラック709に固定される。一実施形態
においては、連結部材は、前記モジュール又は前記区切りのいずれかにフックにより締め
付けられる。そのような場合には、前記フックは、前記モジュール又は前記区切りのいず
れかのレセプタクルに滑り込むために構成される。別の実施形態では、連結部材は、ねじ
ファスナーなどのファスナーを含む。別の実施形態では、連結部材は磁気的物質から形成
される。そのような場合には、前記モジュール及び区切りは、前記モジュールを前記区切
りに固定するための引力を提供するために、逆の極性の磁気的物質を含み得る。別の実施
形態では、前記連結部材は、前記区切り中に1つ以上のラック又はレールを含む。そのよ
うな場合には、モジュールは、前記1つ以上のラック又はレールと一対にするための1つ
以上の構造を含み、それにより前記モジュールを前記ラック709に固定する。随意的に
、前記レールに動力が提供され得る。
モジュールがラックに接合することを可能にし得る構造の例は、1つ以上のピンを含み
得る。ある場合には、モジュールは、前記ラックから直接動力を受取る。ある場合には、
モジュールは、リチウムイオンのような電源、又は前記機器に内部的に動力を提供する燃
料電池を動力源とするバッテリーであることができる。一実施例では、前記モジュールは
、レールの支援下に、前記ラックと接合するために構成され、及び前記モジュールのため
の動力は、直接前記レールから来る。別の実施例では、前記モジュールは、連結部材(レ
ール、ピン、フック、ファスナー)の支援下に前記ラックと接合するが、前記モジュール
に、誘導的(すなわち、誘導結合)など無線的に提供される。
いくつかの実施形態では、ラックと結合するモジュールはピンを必要としない。例えば
、誘導的な電気通信が前記モジュール及びラック又は他の支持物の間に提供され得る。あ
る場合には、無線通信がZigBee通信又は他の通信プロトコルなどの支援下に用いら
れ得る。
それぞれのモジュールが、前記ラック709から取外し可能であり得る。場合によって
は、1つのモジュールは、類似の、同様の、又は異なるモジュールにより置換され得る。
一実施形態においては、前記ラック709の外へ前記モジュールを滑らせることによりを
モジュールを前記ラックから取外し得る。別の実施形態では、モジュールは、前記モジュ
ールの連結部材が前記ラック709から離れるために前記モジュールをひねること又は回
転させることにより、前記ラック709から取り外される。モジュールを前記ラック70
9から取り外すことは、前記モジュール及び前記ラック709の間の任意の電気的接続性
をも終了させ得る。
一実施形態においては、モジュールを前記区切り内に滑り込ませることにより、前記モ
ジュールを前記ラックに取付け得る。別の実施形態では、前記モジュールの連結部材が前
記ラック709係合できるように、前記モジュールをひねること又は回転させることによ
り、モジュールを前記ラックに取付け得る。モジュールを前記ラック709に取付けるこ
とは、前記モジュール及び前記ラックの電気的接続を確立し得る。前記電気的接続は、前
記モジュールへ、又は前記ラックへ、又は前記モジュールから前記機器へ電力を提供する
ため、及び/又は通信バスを、前記モジュール、及び1つ以上の他のモジュール、又は前
記システムの制御装置700との間に提供するためであってよい。
前記ラックのそれぞれの区切りは、占有されても、又は又は占有されなくてもよい。図
示されるように、前記ラック709の全ての区切りはモジュールにより占有されている。
場合によっては、しかしながら、前記ラック709の1つ以上の区切りはモジュールによ
り占有されていない。一実施例では、前記第一のモジュール701が前記ラックから取除
かれる。そのような場合には前記システム700は取除かれたモジュールなしで作動する
場合によっては、区切りは、前記システム700がそれを使用するために構成される、
前記モジュールの種類のサブセットを受入れるために構成され得る。例えば、区切りは、
血球計算検定ではなく、凝集検定を行う能力があるモジュールを受入れるために構成され
得る。そのような場合には、前記モジュールは、凝集のために“特殊化され”得る。他の
状況においては、区切りは、前記システム700がそれらを使うために構成されている、
検出ステーションからサポート用の電気的システムまでに渡る、全種類のモジュールを受
入れるために構成される。
前記モジュールのそれぞれは、他のモジュールから独立して機能(又は実行)するため
に構成され得る。一実施例では、前記第一のモジュール701は、第二のモジュール70
2、第三のモジュール703、第四のモジュール704、第五のモジュール705及び第
六のモジュール706から独立して実行するために構成されている。他の状況においては
、モジュール1つ以上の他のモジュールを実行するために構成され得る。そのような場合
には、前記モジュールは、1つ以上のサンプルの並行処理を可能にし得る。一実施例では
、前記第一のモジュール701が、サンプルを調製している間に、前記第二のモジュール
702が同じ又は異なるサンプルを検定する。このことは、前記モジュール間の休止時間
の最小化、又は削除を可能にし得る。
前記支持構造物(又はラック)709は、サーバ種類の構成を有し得る。場合によって
は、前記ラックのさまざまな寸法が標準化される。一実施例では、間隔between前
記モジュール701〜706の間の間隔が、少なくとも約0.5インチ、又は1インチ、
又は2インチ、又は3インチ、又は4インチ、又は5インチ、又は6インチ、又は7イン
チ、又は8インチ、又は9インチ、又は10インチ、又は11インチ、又は12インチの
倍数として標準化される。
前記ラック709は、前記モジュール701〜706の1つ以上の重量を支持し得る。
加えて、前記ラック709は、前記ラック709に回転又は降下を引き起こし得るモーメ
ントアームを発生しないように前記モジュール701(一番上)が、前記ラック709に
取付けられることができるように、選ばれる重心を有する。場合によっては、前記ラック
709の重心は、前記ラック及び前記ラックの基部の間の垂直中点に配設され、前記垂直
中点は、前記ラック709の底から前記ラックの頂上との間の50%である。一実施形態
においては、前記ラック709の重心は、前記ラック709の底から離れる垂直の軸に沿
って測定されるものとして、前記ラック709の底から測定される前記ラックの高さの少
なくとも約0.1%、又は1%、又は10%、又は20%、又は30%、又は40%、又
は50%、又は60%、又は70%、又は80%、又は90%、又は100%に配設され
る。
ラックは、1つ以上のモジュールを受入れるために構成される、多重の区切り(又は取
付けステーション)を有し得る。一実施例では、前記ラック709は、前記モジュール7
01〜706のそれぞれが、前記ラックに取付けられることを可能にする、6つの取付け
ステーションを有する。場合によっては、前記区切りは前記ラックと同側にある。他の状
況においては、前記区切りは、前記ラックの両側に交互に配置される。
いくつかの実施形態では、前記システム700は、前記モジュール701〜706を相
互に電気的に接続するための電気的接続性構成要素を含む。前記電気的接続性構成要素は
、システムバスなどのバスであってよい。場合によっては、前記電気的接続性構成要素は
、前記モジュール701〜706が、相互に及び/又は前記システムの制御装置700と
通信することも可能にする。
いくつかの実施形態では、前記システム700は、1つ以上の前記モジュール701〜
706の支援下に、サンプルの処理を促進するための制御装置(示されていない)を含む
。一実施形態においては、前記制御装置は、前記モジュール701〜706におけるサン
プルの並行処理を促進する。一実施例では、前記制御装置は、前記サンプル取扱いシステ
ム708が前記第一のモジュール701中にサンプルを提供し、及び第二のモジュール7
02に、同時に前記サンプルの異なる検定を行うように命令する。別の実施例では、前記
サンプルの血球計算及び1つ以上の他のサンプル調製手順及び/又は検定が並行して行わ
れ得るように、前記制御装置は、前記サンプル取扱いシステム708に、前記モジュール
701〜706のうちの1つにサンプルを提供し、及び前記血球計算ステーション707
にも同じサンプル(前記サンプルの有限容積などの部分)を提供するために命令する。そ
のような様式で、前記システムは、前記モジュール701〜706及び前記血球計算ステ
ーション707。の休止時間を除去しないまでも最小化する。
複数のモジュールの個々のモジュールのそれぞれは、前記個々のモジュールの様々な処
理及び検定モジュールにサンプルを提供するための、及びそこからサンプルを取除くため
の、サンプル取扱いシステムを含む。加えて、それぞれのモジュールは、そのモジュール
の支援下に、サンプルの処理及び/又は検定を促進するための他の構成要素に加えて、さ
まざまなサンプル処理及び/又は検定モジュールを含み得る。それぞれのモジュールの前
記サンプル取扱いシステムは、前記システム700の前記サンプル取扱いシステム708
とは離れていることができる。すなわち、前記サンプル取扱いシステム708は、サンプ
ルを前記モジュール701〜706へ、及びそこから移動する一方、それぞれのモジュー
ルの前記サンプル取扱いシステムは、サンプルをそれぞれのモジュール内に含まれるさま
ざまなサンプル処理及び/又は検定モジュールへ、及びそこから移動する。
図7の図示された例においては、前記第六のモジュール706は、吸引式ピペット71
1及び容積式ピペット712を含むサンプル取扱いシステム710を含む。前記第六のモ
ジュール706は、遠心分離機713、分光光度計714、核酸検定(ポリメラーゼ連鎖
反応(PCR)検定などの)ステーション715及びPMT716を含む。前記分光光度
計714の例が図70(下記を参照)に示される。前記第六のモジュール706は、サン
プルを前記第六のモジュールそれぞれの処理又は検定モジュールへ、及びそこから移動す
ることを促進するための複数のチップを保持するためのカートリッジ717を更に含む。
一実施形態においては、前記吸引種類のピペット711は、1つ以上の、又は2つ以上
の、又は3つ以上の、又は4つ以上の、又は5つ以上の、又は6つ以上の、又は7つ以上
の、又は8つ以上の、又は9つ以上の、又は10つ以上の、又は15つ以上の、又は20
つ以上の、又は30つ以上の、又は40つ以上の、又は50つ以上のヘッドを含む。一実
施例では、前記吸引種類のピペット711は、8つのヘッドを有する8ヘッドピペットで
ある。前記吸引種類ピペット711は本明細書に記載される他の実施形態において記載さ
れるものと同じであり得る。
いくつかの実施形態では、前記容積式ピペット712は、約20%、15%、12%、
10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.3%
、又は0.1%以下の変動係数を有する。前記変動係数σ/μにより決定され、式中、「
σ」は、標準偏差であり、及び「μ」は、全サンプル測定を通じた平均値である。
一実施形態においては、全てのモジュールは相互に同一である。別の実施形態では、少
なくとも前記モジュールのいくつかは相互に異なる。一実施例では、前記第一のモジュー
ル、第二のモジュール、第三のモジュール、第四のモジュール、第五のモジュール及び第
六のモジュール701〜706は、容積式ピペット及び吸引式ピペット及び核酸検定及び
分光光度計などの様々な検定を含む。別の実施例では、少なくとも1つの前記モジュール
701〜706は、前記他のモジュールとは異なる検定及び/又はサンプル調製ステーシ
ョンを有する。一実施例では、前記第一のモジュール701は、核酸増幅検定は含まない
が、凝集検定を含み、及び前記第二のモジュール702は、凝集検定は含まないが、核酸
検定を含む。モジュールは検定を全く含まなくてもよい。
図7の図示された例では、前記モジュール701〜706は、同一の検定及びサンプル
調製(又は操作)ステーションを含む。しかしながら、他の実施形態においては、それぞ
れのモジュールは、本明細書に記載される任意の数及び組合せの検定及び処理ステーショ
ンを含む。
前記モジュールは、相互に関して垂直に又は水平に積み重ねられ得る。2つのモジュー
ルは、それらが前記重力加速ベクトルに平行な、実質的に平行な、又は平行に近い平面に
配向される場合、互いの関係において垂直に配向される。2つのモジュールは、それらが
前記重力加速ベクトルに垂直な、実質的に垂直な、又は垂直に近い平面に配向される場合
、互いの関係において水平に配向される。
一実施形態においては、前記モジュール垂直に、すなわち、1つのモジュールが別のモ
ジュールの上になるように積み重ねられる。図7の図示された例では、前記モジュール7
01〜706が、互いの関係において垂直に配向され得るように前記ラック709は配向
される。しかしながら、他の状況においては、前記モジュールは互いの関係において水平
に配設される。そのような場合には、前記ラック709は、前記モジュール701〜70
6は、水平に互いの側面が並んで配置され得るように配向され得る。
いくつかの実施形態では、前記モジュール701〜706は、電子回路、及び前記モジ
ュール及び/又は前記制御装置の間の通信を促進するための構成要素を含み得る、通信バ
ス(“バス”)の手段により、相互に、及び/又は前記システムの制御装置700と通信
状態にある。前記通信バスは、前記モジュールの間及び/又は前記システム700制御装
置との間でデータを移動するサブシステムを含む。前記システム700のさまざまな構成
要素を、前記システム700の中央処理装置(CPU)、メモリ(例えば、内部メモリ、
システムキャッシュ)及び保存場所(例えば、ハードディスク)と通信させることができ
る。
通信バスは、多重の接続を有する並列の電線、又は並列の電気的バスとしての論理的機
能性を提供する任意の物理的配置を含み得る。通信バスは並列及びビット直列接続の両方
を含むことができ、及び分岐(すなわち、電気的並列)若しくはデイジィー・チェインの
トポロジーのいずれかにより配線されるか、又はスイッチ付ハブに接続される。一実施形
態においては、通信バスは、第一世代バス、第二世代バス、又は第三世代バスであってよ
い。前記通信バスは、前記モジュールのそれぞれの間及び他のモジュール及び/又は前記
制御装置との間の通信を可能にする。場合によっては、前記通信バスは、システム700
に同様又は同一の複数のシステムなどの複数のシステムの間の通信を可能にする。
前記システム700は1つ以上の直列バス、並列バス、又は自己修理可能バスを含み得
る。バスはモジュール(例えば、モジュール701〜706)、制御装置、及び/又は他
のシステムへの、又はそれらからの、トラフィックなどの、制御データ・トラフィックを
制御するマスタースケジューラーを含み得る。バスは、外部機器及びシステムを、メイン
システムボード(例えば、マザーボード)に接続する外部バス、及びシステムの内部の構
成要素を前記システムボードに接続する内部バスを含み得る。内部バスは、内部の構成要
素を1つ以上の中央処理装置(CPUs)及び内部メモリに接続する。
いくつかの実施形態では、前記通信・バスは無線バスであってよい。
いくつかの実施形態では、前記システム700は、メディアバス、コンピュータ自動化
された測定及び制御(CAMAC)バス、インダストリースタンダードアーキテクチャー
(ISA)バス、エクステンディッドISA(EISA)バス、ローピンカウントバス、
Mバス、マイクロチャネルバス、マルチバス、ヌーバス又はIEEE1196、OPTi
ローカルバス、周辺部品相互接続(PCI)バス、アドバンスドテクノロジーアタッチメ
ント(ATA)バス、Q−バス、S−100バス(又はIEEE696)、Sバス(又は
IEEE1496)、SS−50バス、STEバス、STDバス(STD−80(8−ビ
ット)及びSTD32(16−/32−ビット)用)、ユニバス、VESAローカルのバ
ス、VMEバス、PC/104バス、PC/104Plusバス、PC/104Expr
essバス、PCI−104バス、PCIe−104バス、1線式バス、Hyper T
ransportバス、Inter−Integrated Circuit(IC)
バス、PCIExpress(又はPCIe)バス、直列ATA(SATA)バス、シリ
アル・ペリフェラル・インターフェース・バス、UNI/Oバス、SMバス、2線式又は
3線式インターフェース、自己修理可能エラスティック・インターフェース・バス及び変
動及び/又はそれらの組合せより成る群から選ばれる1つ以上のバスを含む。
場合によっては、前記システム700は、前記システム700の1つ以上のマイクロプ
ロセッサ、及び周辺成分、又はI/O構成要素(例えば、モジュール701〜706)と
の間を接続する、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)を含む。前記S
PIは、2つ以上の、又は3つ以上の、又は4つ以上の、又は5つ以上の、又は6つ以上
の、又は7つ以上の、又は8つ以上の、又は9つ以上の、又は10つ以上の又は50つ以
上の又は100つ以上のI/O構成要素互換性SPIを、マイクロプロセッサ又は複数の
マイクロプロセッサに取付けるために用いられ得る。他の例においては、前記システム7
00は、RS−485又は他の規格を含む。
本明細書に記載される一実施形態においては、並列及び/又は直列トポロジーを有する
SPIブリッジを有するSPIが提供される。そのようなブリッジは、チップ選択の増殖
なしで、SPII/Oバス上の多くのSPI構成要素の1つの選択を可能にする。このこ
とは、以下に記載される、前記機器のデイジー・チェーン化、又は前記SPIバスで前記
機器のためのチップ選択を可能にするための適切な制御信号の適用により達成される。し
かしながらSPI構成要素及びマイクロプロセッサの間で移動されるべきデータのデイジ
ー・チェーンがないように、それは並列データ経路を保持する。
いくつかの実施形態では、SPIブリッジ構成要素が、並列及び/又は直列(又はシリ
アル)トポロジーにより接続される、マイクロプロセッサ及び複数のSPII/O構成要
素の間に提供される。前記SPIブリッジ構成要素は、MISO及びMOSIライン及び
他のスレーブへの(CSL/)直列(デイジー・チェーン)ローカルのチップ選択接続を
用いて並列SPIを可能にする。一実施形態においては、本明細書において提供されるS
PIブリッジ構成要素は、多重のスレーブのための多重のチップ選択に付随する任意の問
題も解決する。別の実施形態では、本明細書において提供されるSPIブリッジ構成要素
は、4つのSPIイネーブルド機器(CS1/-CS4/)のための4、8、16、32
、64以上の個々のチップ選択をサポートする。別の実施形態では、本明細書において提
供されるSPIブリッジ構成要素は、外部アドレスライン設定(ADR0-ADR1)の
4回のカスケーディングを可能にする。場合によっては、本明細書において提供されるS
PIブリッジ構成要素は、制御又はデータのために、最大8、16、32、64、又はそ
れを超える汎用出力ビットを制御する能力を提供する。本明細書において提供されるSP
Iブリッジ構成要素は、ある場合には、制御又はデータのために、最大8、16、32、
64、又はそれを超える汎用入力ビットの制御を可能にし、及び前記マスターへの機器の
特定及び/又は前記マスターへの診断的通信のために用いられ得る。
図41Aは、本明細書に記載される一実施形態による、マスター及び、並直列SPIス
レーブ・ブリッジを有するSPIブリッジ配置を示す。多重のスレーブ機器のカスケーデ
ィング、前記モジュール対モジュール信号カウントを許容レベルに保つための機器チップ
選択の仮想デイジー・チェーン、モジュール特定及び診断のためのサポート、及び埋め込
まれたSPIにより制御されるスレーブ構成要素との互換性を維持しながらの、モジュー
ル上の非SPI成分への通信などの、不可欠及び不可欠ではないシステム特性を含むさま
ざまなシステム特性の追加を可能にするために、前記SPIバスは、SPIブリッジへの
ローカルのチップ選択(CSL/)、モジュール選択(MOD_SEL)、及び選択デー
タ(DIN_SEL)の追加により増加させることができる。図41Bは、本明細書に記
載される一実施形態によるSPIブリッジの実施例を示す。前記SPIブリッジは、内部
のSPI制御論理、制御レジスタ(示されるように8ビット)、及びさまざまな入力及び
出力ピンを含む。
それぞれのスレーブ・ブリッジは、並直列構成で、マスター(本明細書における“SP
Iマスター”及び“マスター・ブリッジ”でもある)に接続される。前記それぞれのスレ
ーブ・ブリッジのMOSIピンが、前記マスター・ブリッジのMOSIピンに接続され、
及び前記スレーブ・ブリッジのMOSIピンが相互に接続される。同様に、それぞれのス
レーブ・ブリッジのMISOピンが、前記マスター・ブリッジのMISOピンに接続され
、及び前記スレーブ・ブリッジMISOピンは、相互に接続される。
それぞれのスレーブ・ブリッジは、モジュール(例えば、図7の前記モジュール701
〜706の1つ)、又はモジュール内の構成要素であり得る。一実施例では、前記第一の
スレーブ・ブリッジは、前記第一のモジュール701、前記第二のスレーブ・ブリッジは
前記第二のモジュール702、などである。別の実施例では、前記第一のスレーブ・ブリ
ッジは、モジュールの構成要素(例えば、図9の前記構成要素910の1つ)である。
図41Cは、本明細書に記載される一実施形態による、相互接続されたモジュール・ピ
ン及びマスター・ブリッジ及びスレーブ・ブリッジのさまざまな構成要素を有する、モジ
ュール構成要素の略図を示す。図41Dは、本明細書に記載される一実施形態によるマス
ター・ブリッジに接続されたスレーブ・ブリッジを示す。それぞれのスレーブ・ブリッジ
のMISOピンは、前記マスター・ブリッジのMOSIピンと電気的に接続される。前記
それぞれのスレーブ・ブリッジのMOSIピンは、前記マスター・ブリッジMISOピン
と電気的に接続される。前記第一のスレーブ・ブリッジ(左)のDIN_SELピンは、
前記第一のスレーブ・ブリッジのMOSIピンと電気的に接続される。前記第一のスレー
ブ・ブリッジのDOUT_SELピンは、前記DIN_SEL前記第二のスレーブ(右)
と電気的に接続される。それぞれの追加的なスレーブ・ブリッジDIN_SELピンを、
以前のスレーブ・ブリッジのDOUT_SELピンと電気的に接続させることにより、追
加的なスレーブ・ブリッジが、前記第二のスレーブとして接続され得る。そのような様式
で、前記スレーブ・ブリッジは並直列構成で接続される。
いくつかの実施形態では、接続されたSPI−ブリッジに向けられたクロックパルスは
、モジュール選択ライン(MOD_SEL)のアサーションにおいて、ブリッジ内にシフ
トした、DIN_SELビットの状態を捕捉する。DIN_SELビットの数は、並直列
SPIリンクの上で一緒に接続されているモジュールの数に対応する。一実施例では、も
し2つのモジュールが並直列構成で接続されていると、DIN_SELの数は2に等しい
一実施形態においては、前記モジュール選択シーケンスの間に、「1」をラッチするS
PI−ブリッジは、後続する要素選択シーケンスの間に、8ビットの制御語を受取る選択
されたモジュールになる。それぞれのSPI−ブリッジは、最大で4つの連鎖されたSP
Iスレーブ機器にアクセスできる。加えて、それぞれのSPI−ブリッジは8−ビットの
GP受信ポート及び8−ビットGP送信ポートを有し得る。「要素選択」シーケンスは、
後続する特定のSPI機器とのトランザクション、又は前記SPI−ブリッジGPIOポ
ートを介してデータの読み取り又は書き込みを可能にするために、前記「選択されたモジ
ュール」SPI−ブリッジ制御レジスタに8ビット語を書き込む。
一実施形態においては、要素選択は、前記ローカルのチップ選択ライン(CSL/)の
アサーション、次いで前記第一のMOSIにより前記制御レジスタに移転されたデータ語
の最初のバイトをク係止することにより発生できる。ある場合には、前記制御レジスタの
フォーマットは、CS4 CS3 CS2 CS1 AD1 AD0 R WNである。
別の実施形態では、前記第二のバイトは、データを送信又は受信するためのものである。
CSL/がアサート停止されると、サイクルが完了する。
SPIトランザクションでは、前記要素選択シーケンスに続いて、後続するSPIスレ
ーブデータトランザクションが開始される。前記SPICS/(SS/と称され得る)が
、前記CS4、CS3、CS2又はCS1のいずれかの真の状態のために、4つの可能な
ブリッジされた機器のうちの1つに振り向けられる。ジャンパービットAD0、AD1が
前記制御レジスタのAD0、AD1と比較されるモジュール上に最大4つのSPI−ブリ
ッジを許容する。
図41Eは、本明細書に記載される一実施形態による機器の通信バスのSPIリンク上
に取付けられた複数のモジュールを有する機器を示す。3つのモジュール、すなわちモジ
ュール1、モジュール2及びモジュール3が図示されている。それぞれのモジュールは、
モジュールのさまざまな構成要素を前記SPIリンクと電気通信にあるマスター制御装置
(1つ以上のCPUのものを含む)を含む、前記SPIリンクと電気的接続させるための
1つ以上のSPIブリッジを含む。モジュール1は、SPIブリッジ00、SPIブリッ
ジ01、SPIブリッジ10及びSPIブリッジ11のそれぞれと電気通信にある複数の
SPIスレーブを含む。加えて、それぞれのモジュールは、受信データ制御装置、送信デ
ータ制御装置及びモジュールIDジャンパーを含む。
他の実施形態においては、前記モジュール701〜706は、無線通信バス(又はイン
ターフェース)の支援下に、相互に及び/又は前記システム700の1つ以上の制御装置
と通信するために構成されている。一実施例では、前記モジュール701〜706は、無
線通信インターフェースの支援下に相互に通信する。別の実施例では、無線通信バスの支
援下に、1つ以上の前記モジュール701〜706が、前記システムの制御装置700と
通信する。ある場合には、モジュール701〜706及び/又は1つ以上の前記システム
の制御装置の間の通信は、無線通信バスの手段のみにより実行される。このことは、前記
モジュール701〜706を受入れるための、前記区切り中の無線インターフェースの必
要性を、有利に除外し得る。他の場合には、前記システム700は、前記システム700
の無線インターフェースと連動して作動する有線インターフェースを含む。
前記システム700、図示されるように、単独のラックを有するが、前記システム70
0などのシステムは多重のラックを有し得る。いくつかの実施形態では、システムは、最
大限で1、又は2、又は3、又は4、又は5、又は6、又は7、又は8、又は9、又は1
0、又は20、又は30、又は40、又は50、又は100、又は1000、又は10,
000のラックを有する。一実施形態においては、前記システムは、隣り合った構成に配
設された複数のラックを有する。
図8は、多重ラックシステムの実施例を示す。例えば、第一のラック800aは、第二
のラック800bに接続され、及び/又は隣接する。それぞれのラックは、1つ以上のモ
ジュール810を含み得る。別の実施形態では、前記システムは、互いの関係において垂
直に配設される−すなわち、1つのラックが別のラックの上にある、複数のラックを含む
。いくつかの実施形態では、前記ラックは、垂直のアレイ(例えば、1つ以上のラックの
高さ、及び1つ以上のラックの幅)、水平のアレイ(1つ以上のラックの幅、1つ以上の
ラックの長さ)、又はa三次元アレイ(1つ以上のラックの高さ、1つ以上のラックの幅
、及び1つ以上のラックの長さ)を形成し得る。
いくつかの実施形態では、ラック構成に依存して、前記モジュールは前記ラック上に配
設される。例えば、もし垂直に配向されたラックが相互に隣り合って配置された場合、モ
ジュールは前記ラックに沿って垂直に配設され得る。もし水平に配向されたラックが、互
いの上に配置された場合は、モジュールは、前記ラックに沿って水平に配設される。ラッ
クは、モジュールについて上記で記載されたものを含む、任意の種類の結合インターフェ
ースを介して相互に接続され得る。ラックは相互に接触しても、又はしなくてもよい。ラ
ックは、機械的に及び/又は電気的に相互に接続され得る。
別の実施形態では、前記システムは複数のラックを含み、及び前記複数のラックの中の
それぞれのラックは、サンプル処理などの異なる用途のために構成される。一実施例では
、第一のラックはサンプル調製及び血球計算のために構成され、及び第二のラックは、サ
ンプル調製及び凝集のために構成される。別の実施形態では、前記ラックは、水平に(す
なわち、重力加速ベクトルに直交する軸に沿って)配設される。別の実施形態では、前記
システムは複数のラックを含み、及び前記複数のラックの内の2つ以上のラックは、サン
プル調製又は処理などの同一用途のために構成される。
ある場合には、複数のラックを有するシステムは、それぞれのラック中でのサンプル処
理を指向する(又は促進する)ために構成された単独の制御装置を含む。他の場合には、
複数のラック中の個々のラックのそれぞれは、前記個々のラック中でのサンプル処理を促
進するために構成された制御装置を含む。前記制御装置は、ネットワーク中であっても、
又は相互に電気通信していてもよい。
複数のラックを有するシステムは、前記複数のラックに相互に通信状態をもたらすため
の通信バス(又はインターフェース)を含み得る。これは、前記ラックの中での並行処理
を可能にする。例えば、通信バスの支援下に互換的に相互に連結された2つのラックを含
むシステムに対しては、前記システムは、第一のサンプルを前記2つのラックの第一のラ
ックにおいて処理する一方、前記システム前記2つのラックの第二のラックにおいて第二
のサンプルを処理する。
複数のラックを有するシステムは、サンプルをラックへ、又はラックから移動するため
の1つ以上のサンプル取扱いシステムを含み得る。一実施例では、システムは、3つのラ
ック及び移動するサンプルを前記第一の、第二の及び第三のラックのそれぞれへ、又はそ
れらから移動するための2つのサンプル取扱いシステムを含む。
いくつかの実施形態では、サンプル取扱いシステムは、ラック間の、ラック中のモジュ
ール間の、及び/又はモジュール内のサンプルの移動を促進するロボット又はロボットの
アームである。いくつかの実施形態では、それぞれのモジュールは、1つ以上のロボット
を有し得る。前記ロボットは、異なるモジュール又は他のシステムの構成要素の中で、又
はそれらの間で構成要素を移動するために有用であり得る。他の実施形態においては、サ
ンプル取扱いシステムは、ラックの間で、又はラック中のモジュールの間でのサンプルの
移動を促進するための駆動装置(例えば、電気的モーター、空気圧駆動装置、油圧駆動装
置、線形駆動装置、コム駆動(comb drive)、圧電駆動装置、及び増幅圧電駆
動装置、熱的バイモルフ、マイクロミラー機器及び電気活性なポリマー)機器である。
他の実施形態においては、サンプル取扱いシステムは、随意的にロボット能力又はピペ
ット操作能力を持つロボットである、容積式、吸引式又は空気置換式ピペットなどのピペ
ットを含む。1つ以上のロボットは、サンプリングシステムを一つの場所から別の場所に
移動するために有用であり得る。
前記ロボットのアーム(本明細書では“アーム”とも称される)は、サンプルを、モジ
ュールへ、又はモジュールから、又はいくつかの例ではラックの間を移動する(又は往復
する)ために構成される。一実施例では、アームは、ラックの中の複数の垂直に配向され
たモジュールの間でサンプルを移動する。別の実施例では、アームは、ラックの中の複数
の水平に配向されたモジュールの間でサンプルを移動する。別の実施例では、アームは、
ラックの中の複数の水平及び垂直に配向されたモジュールの間でサンプルを移動する。
それぞれのアームは、モジュール及び/又は1つ以上の他のラックへの、及びそれらか
らの輸送の間にサンプルを支持するためのサンプル操作機器(又は部材)を含み得る。一
実施形態においては、前記サンプル操作機器は、前記サンプルを有するチップ又は容器(
例えば、コンテナ、バイアル)を支持するために構成される。前記サンプル操作機器は、
マイクロカード又はカートリッジなどのサンプル支持体を支持するために構築され得る。
代替方法として、前記操作機器は、前記操作機器がサンプル支持体として機能することを
可能にする1つ以上の特徴を有し得る。前記サンプル操作機器は、プラットフォーム、把
持部、磁石、ファスナー、又は前記輸送において有用である任意の他の機構を含んでも、
含まなくてもよい。
いくつかの実施形態では、前記アームは、モジュールを一つの区切りから別の区切りに
移動するために構成される。一実施例では、前記アームは、モジュールを第一のラック中
の第一の区切りから、第二のラック中の第一の区切りに、又は前記第一のラック中の前記
第一の区切りから前記第二のラック中の第二の区切りに移動する。
前記アームは、前記アームが、前記サンプル及び/又はモジュール移動することを可能
にする1つ以上の作動機構を有し得る。例えば、前記アームの動作を可能にする1つ以上
のモーターが提供され得る。
ある場合には、前記アームは、軌道に沿って移動できる。例えば、垂直の及び/又は水
平の軌道が提供され得る。ある場合には、前記ロボットのアームは、運動学的な係止取付
け具を有する磁気的取付け具であり得る。
いくつかの実施形態では、ロボットのアームなどのロボットが、機器筐体の内部に提供
され得る。前記ロボットは、ラック内、及び/又はモジュール内に提供され得る。代替方
法として、それらはラック及び/又はモジュールの外部にあることができる。それらは機
器内の、軌道間の、モジュール間の、又はモジュール内の構成要素の動作を可能にし得る
。前記ロボットは、ピペット、容器/チップ、カートリッジ、遠心分離機、血球計算器、
カメラ、検出ユニット、熱的制御ユニット、検定ステーション又はシステム、又は本明細
書の他の部分に記載される任意の他の構成要素などを含むが、それらには限定されない、
サンプル取扱いシステムを含む、1つ以上の構成要素を移動させ得る。前記機器は、前記
機器内にラック又はモジュールが提供されていなくても、前記構成要素は、モジュール内
、ラック内、又は前記機器内で移動可能であり得る。前記構成要素は、ラック又はモジュ
ールが提供されなくても、前記機器内で移動可能である。前記ロボットは、1つ以上のモ
ジュールを移動させ得る。前記モジュールは、前記機器移動可能であり得る。前記ロボッ
トは1つ以上のラックを移動され得る。前記ラックは、前記機器内で移動可能である。
前記ロボットは、1つ以上の異なる作動機構を用いて移動させ得る。そのような作動機
構は、機械的構成要素、電磁的、磁力、熱的性質、圧電的性質、光学、又は任意の他の性
質又はそれらの組合せを用い得る。例えば、前記作動機構は、モーター(例えば、リニア
・モーター、ステッピング・モーター)、送りネジ、磁気トラック、又は任意の他の作動
機構を用い得る。ある場合には、前記ロボットは、電子的に、磁気的に、温度的に、又は
光学的に制御される。
図68Aは、ロボット又は他の物件の位置を制御するための磁気的方法の実施例を提供
する。上面図は、磁石6800のアレイを示す。コイル支持構造物6810が、前記磁石
に隣接して提供され得る。コイル支持構造物は、導電性の弱磁性物質から形成され得る。
前記磁石のアレイは、磁石の細片、又は磁石のmxnアレイであって、式中m及び/又
はnは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、
16、17、18、19、20、25、30、40、50、又は100以上である、磁石
のmxnアレイを含み得る。
図68Bは、前記磁気的制御の側面図を提供する。コイル支持構造物6810はその上
に1、2、3、4、5、6、7、8以上の誘導コイル6820を有し得る。前記コイル支
持構造物は、磁石6800のアレイに隣接し得る。
導電性磁気的物質の使用と同様に受動減衰が提供され得る。
前記作動機構は、非常に高い正確度で移動させる能力を有し得る。例えば、前記ロボッ
トは、約0,01nm、0.05nm、0.1nm、0.5nm、1nm、5nm、10
nm、30nm、50nm、75nm、100nm、150nm、200nm、250n
m、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、90
0nm、1μm、1.5μm、2μm、3μm、4μm、5μm、7μm、10μm、1
5μm、20μm、25μm、30μm、40μm、50μm、75μm、100μm、
150μm、200μm、250μm、300μm、500μm、750μm、1mm、
2mm、又は3mm以内の正確度で移動させる能力を有し得る。
前記ロボットは、任意の方向に移動させる能力がある。前記ロボットは、横方向(例え
ば、水平の方向)及び/又は垂直の方向に移動させる能力がある。ロボットは、水平の平
面内、及び/又は垂直の平面内で移動させる能力がある。ロボットは、x、y、及び/又
はz方向に移動させる能力があり、x−軸、y−軸、及びz−軸は、相互に直交する。い
くつかのロボットは、一次元内で、二次元内で、及び/又は3次元内でのみ移動させるこ
とができる。
(プラグ・アンド・プレイ)
本明細書に記載される一実施形態においては、プラグ・アンド・プレイ・システムが記
載される。前記プラグ・アンド・プレイ・システムは、前記被験者からの組織又は流体サ
ンプルなどの少なくとも1つのサンプルを検定するために構成される。
いくつかの実施形態では、前記プラグ・アンド・プレイ・システムは、複数のモジュー
ルの中のモジュールを支持するために構成された、取付けステーションを有する支持構造
物を含む。前記モジュールは、前記取付けステーションから取外し可能である。ある場合
には、前記モジュールは、取外し可能に取外し可能である−すなわち、前記モジュール前
記取付けステーションから取り外され、及び前記取付けステーション上の元の位置に戻さ
れ得る。代替方法として、前記モジュールは、別のモジュールにより置換され得る。
一実施形態においては、前記モジュールは、前記システム中の別のモジュールの支援を
受けることなく、(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離より成る群から選ばれる少
なくとも1つのサンプル調製手順、又は(b)少なくとも1つの種類の検定免疫検定、核
酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、
電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、
熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、
凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及び/又は
他の種類の検定又はそれらの組合せより成る群から選ばれる少なくとも1つの種類の検定
を実行するために構成される。
一実施形態においては、前記モジュールは、制御装置と、電気的、電磁気的又は光電子
的通信状態にあるために構成される。前記制御装置は、前記少なくとも1つのサンプル調
製手順、又は前記少なくとも1つの種類の検定の実行を促進するために、1つ以上の指示
を前記複数のモジュールの前記モジュール、又は個々のモジュールに提供するために構成
される。
一実施形態においては、前記サンプルの処理を調整、又は促進するために、前記システ
ムは制御装置と通信状態にある。一実施形態においては、前記制御装置は、前記システム
の部品である。別の実施形態では、前記制御装置は、前記システムに関して遠隔に配置さ
れる。一実施例では、前記制御装置は、前記システムとネットワーク通信している。
一実施形態においては、モジュールは、支持構造物と連結するために構成される。前記
支持構造物は、複数のモジュールを受入れるための複数の区切りを有するラックであって
よい。前記支持構造物は、前記モジュール受入れるために構成される前記システムの部品
である。一実施形態においては、前記モジュールは、ホット交換可能-すなわち、前記シ
ステムが他のサンプルを処理している間に、前記モジュールが別のモジュールで置換され
るか、又は前記支持構造物から取除かれることができる。
いくつかの実施形態では、一旦ユーザーが第一のモジュールを、第二のモジュールでホ
ット交換すると、前記システムは、前記第二のモジュールを検出して特定することができ
、及び前記システムによる使用のために利用可能なモジュールのリストが更新される。こ
のことは、前記システムが、処理サンプルのために、前記システムによる使用のために利
用可能なリソースを決定することを可能にする。例えば、もし血球計算モジュールが、凝
集モジュールにより交換され、及び前記システムが他の血球計算モジュールを持たないと
すると、次いで前記システムは、前記システムがサンプルの血球計算をすることができな
いことを知る。
前記複数のモジュールは、同一のモジュール又は異なるモジュールを含み得る。ある場
合には、前記複数のモジュールは、さまざまな調製及び/又は処理機能のために構成され
た多目的(又は多重使用)モジュールである。他の場合には、前記複数のモジュールは、
前記多目的モジュールよりも少ない機能のために構成された、特別用途(又は特別目的)
モジュールであってよい。一実施例では、前記モジュールの1つ以上は、血球計算のため
に構成された特別用途モジュールである。
いくつかの実施形態では、前記システムは、ユーザー入力の必要性なしで、前記モジュ
ールの種類を検出するために構成される。そのようなプラグ・アンド・プレイ機能性は、
ユーザーが、コマンド又は指示を入力する必要なく、使用のためにモジュールを前記シス
テムに挿入することを有利に可能にする。
場合によっては、前記制御装置は、モジュールを検出するために構成される。そのよう
な場合には、ユーザーがモジュールを前記システムに差し込んだ時に、前記システムは、
前記モジュールを検出し、及び前記モジュールが多重使用モジュールであるか、又は特別
用途モジュールであるかを決定する。ある場合には、前記システムは、一意識別子を含み
得る電子識別子を使用して、モジュールを検出し得る。他の場合には、前記システムは、
バーコード又は電波による個体識別(unique radio frequency
identification:RFID)コードを提供するために構成された電子構成
要素などの物理的識別子、RFID数又は一意識別などの支援下に、前記システムバスを
介して前記モジュールを検出できる。
前記システムは、モジュールを自動的に、又はユーザー若しくは前記システムと通信す
る別のシステム若しくは電子構成要素からの要求に応じて、検出できる。一実施例では、
ユーザが、前記モジュール701を前記システム700に挿入すると、前記システム70
0が前記モジュールを検出し、前記システム700は、前記モジュールの種類を決定する
ことが可能になる(例えば、血球計算モジュール)。
場合によっては、前記システムは、前記モジュールの場所を決定するためにも構成され
、前記システムが、例えば、並行処理(以下を参照のこと)の促進のために、モジュール
の仮想地図を構築することが可能になる。一実施例では、前記システム700は、前記モ
ジュール701〜706のそれぞれの物理的位置を検出するために構成される。そのよう
な場合には、前記システム700は、前記第一のモジュール701が前記システム700
の第一のポート(又は区切り)に配置されていることを知る。
モジュールは、同一の構成要素又は異なる構成要素を有し得る。一実施形態においては
、それぞれのモジュールは、図7の背景において記載されたものなどの同一の構成要素を
含む。すなわち、それぞれのモジュールは、ピペット及びさまざまなサンプル処理ステー
ションを含む。別の実施形態では、前記モジュールは、異なる構成要素を有する。一実施
例では、いくつかのモジュールは、血球計算検定のために構成される一方、他のものは凝
集検定のために構成される。
別の実施形態では、共有されたモジュールが、必要に応じて冷却又は加熱能力を前記機
器又は他のモジュールに提供する、冷却又は加熱ユニットとして専用に使用され得る。
別の実施形態では、共有されたリソースモジュールは、充電可能なバッテリー・パック
であり得る。バッテリーの例としては、それらに限定はされないが、亜鉛−炭素、亜鉛−
塩化物、アルカリ、オキシ水酸化ニッケル、リチウム、酸化水銀、亜鉛−空気、酸化銀、
NiCd、鉛酸、NiMH、NiZn、又はリチウムイオンを挙げることができる。これ
らのバッテリーは、ホット交換可能又は不能である。前記充電可能なバッテリーは、外部
電源と連結され得る。前記充電可能なバッテリーモジュールは、前記機器が外部電源にプ
ラグ接続されている間に充電されるか、又は前記バッテリーモジュールが機器から取り外
され、及び前記機器の外部で、専用充電ステーションにおいて、充電されるか、又は外部
電源に直接プラグ接続される。前記専用充電ステーションは、前記機器であるか、又は移
動可能なように前記機器に接続され得る(例えば、充電は直接の物理的接触なしで、誘導
により行われ得る)。前記充電ステーションは、太陽光発電の充電ステーションであるか
、又は他のクリーンな、又は従来のソースを動力源とする。前記充電ステーションは、従
来の発電機を動力源とする。外部提供源から、電力中断がある場合には、前記バッテリー
モジュールが無中断電源(UPS)を前記機器又は一揃いの機器のに提供し得る。
別の実施形態では、前記共有されたリソースモジュールは、‘コンピュータ・ファーム
’であるか、又は前記機器の内側、若しくは機器のコレクションに共有される、高速コン
ピューティング専用のモジュールとして、適切な冷却とともにパックされた高速汎用の又
は特定の目的のプロセッサのコレクションであることができる。
別の実施形態では、モジュールは、全てのモジュール、前記機器とリソースを共有し得
る他の機器内のモジュール、及び大容量のデータを機器又は物理的サイトにローカルでキ
ャッシュするための前記外部制御装置によりさえ、又はサイトのコレクション、若しくは
任意の他の機器の集団により共有されるべき、大容量の記憶スペース(例えば、1TB、
2TB、10TB、100TB、1PB、100PBつ以上の)を前記機器に提供するた
めの高速の組立品及び/又は大容量の記憶装置であることができる。
別の実施形態では、共有されたモジュールは、前記機器又はリソースを共有できる他の
機器から、衛星に通信するための通信能力を提供する能力のある衛星通信モジュールであ
ってよい。
別の実施形態では、前記モジュールは、前記機器又は前記機器のリソースの共有が許可
された一揃いの機器に完全なルーティング及び/又はホットスポット能力を提供する、イ
ンターネットルーター及び/又は無線ルーターあることができる。
いくつかの実施形態では、前記モジュールは、単独又は本明細書において提供される他
のモジュール(又はシステム)との組合せにおいて、前記機器又は前記機器のリソースの
共有が許可された一揃いの機器のいずれかのための、所定の場所又はサイトのために、又
は多重の場所又はサイトのために前記機器に高速コンピューティング、大容量保存、高速
ネットワーキング、衛星又は他の形態の専用通信能力を提供する‘データセンター’とし
て機能できる。
一実施形態では、共有されたモジュールは、前記機器と連動して使用される無線又は有
線の周辺機器のための充電ステーションであることができる。
一実施形態では、共有されたモジュールは、前記機器のためのサンプル、カートリッジ
、その他の提供を保存するための、小さな冷却又は温度制御保存ユニットであることがで
きる。
別の実施形態では、モジュールは、処方又は他の薬学的薬剤を自動的に分注するために
構成され得る。前記モジュールは、パケット密封機及びラベル印刷機などの、パッケージ
ング及び分注薬剤を安全かつ効率的に作成するための他の構成要素を有し得る。前記モジ
ュールは、生物学的サンプルのリアルタイム診断、又は任意の他のアルゴリズム若しくは
そのような必要性を決定する方法に基づいて自動的に薬剤を分注するために、遠隔的に又
は前記機器内でプログラムされ得る。前記システムは、治療的決断、投薬、及び他の薬剤
関連決断サポートの周辺のモジュールをサポートするための、薬剤決断サポートのための
分析論を有し得る。
モジュールは交換可能構成要素を有し得る。一実施例では、モジュールは、同一の種類
のピペット、又は吸引式ピペットなどの異なる種類のピペットと交換可能容積式ピペット
を有する。別の実施例では、モジュールは、同一の種類の検定ステーション(例えば、血
球計算)又は異なる種類の検定ステーション(例えば、凝集)と交換可能な検定ステーシ
ョンを有する。前記モジュール及びシステムは、前記モジュール及び前記モジュールの構
成要素を認識し、及び前記システム及び前記モジュールのそれぞれの構成要素と連結した
モジュールを考慮して、並行処理ルーチンなどの処理ルーチンを更新又は修飾するために
構成される。
ある場合には、前記モジュールは、前記機器の外部にあり、及び前記機器のバス(例え
ば、USBポートを介して)を介して機器に接続され得る。
図9は、1つ以上の構成要素910を有するモジュール900の実施例を示す。モジュ
ールは1つ以上の制御装置を有し得る。前記構成要素910は、例えば、図7の背景にお
いて上記に記載されたバスなどの通信バス(“バス”)を介して電気的に相互に、及び/
又は前記制御装置に連結される。一実施例では、前記モジュール900は、メディアバス
、コンピュータ自動化された測定及び制御(CAMAC)バス、インダストリースタンダ
ードアーキテクチャー(ISA)バス、エクステンディッドISA(EISA)バス、ロ
ーピンカウントバス、Mバス、マイクロチャネルバス、マルチバス、ヌーバス又はIEE
E1196、OPTiローカルバス、周辺部品相互接続(PCI)バス、アドバンスドテ
クノロジーアタッチメント(ATA)バス、Q−バス、S−100バス(又はIEEE6
96)、Sバス(又はIEEE1496)、SS−50バス、STEバス、STDバス(
STD−80(8−ビット)及びSTD32(16−/32−ビット)用)、ユニバス、
VESAローカルのバス、VMEバス、PC/104バス、PC/104Plusバス、
PC/104Expressバス、PCI−104バス、PCIe−104バス、1線式
バス、HyperTransportバス、Inter−IntegratedCirc
uit(IC)バス、PCIExpress(又はPCIe)バス、直列ATA(SA
TA)バス、シリアル・ペリフェラル・インターフェース・バス、UNI/Oバス、SM
バス、2線式又は3線式インターフェース、自己修理可能エラスティック・インターフェ
ース・バス及び変動及び/又はそれらの組合せより成る群から選ばれる1つ以上のバスを
含む。一実施形態においては、前記通信バスは、前記構成要素910を相互に、及び前記
制御装置と通信的に連結するために構成される。別の実施形態では、前記通信バスは、前
記構成要素910を前記制御装置に通信的に連結するために構成される。一実施形態にお
いては、前記通信バスは、前記構成要素910を相互に通信的に連結するために構成され
る。いくつかの実施形態では、前記モジュール900は、前記構成要素910の1つ以上
に電力を提供する電力バスを含む。前記電力バスは、前記通信バスとは別であることがで
きる。他の実施形態においては、前記通信バスの支援下に前記構成要素の1つ以上に電力
が提供される。
一実施形態においては、前記構成要素910は、ホット交換などの交換が可能である。
別の実施形態では、前記構成要素910は、前記モジュール900から取外し可能である
。前記構成要素910は、サンプルの調製、処理、及び検査のために構成される。前記構
成要素910のそれぞれは、サンプル処理、調製及び/又は試験ルーチンの1つ以上の支
援下にサンプルを処理するために構成される。
前記図示された実施例では、前記モジュール900は、6つの構成要素910:第一の
構成要素(構成要素1)、第二の構成要素(構成要素2)、第三の構成要素(構成要素3
)、第四の構成要素(構成要素4)、第五の構成要素(構成要素5)、及び第六の構成要
素(構成要素6)を含む。前記モジュール900一般的に、1つ以上の、又は2つ以上の
、又は3つ以上の、又は4つ以上の、又は5つ以上の、又は6つ以上の、又は7つ以上の
、又は8つ以上の、又は9つ以上の、又は10つ以上の、又は20つ以上の、又は30つ
以上の、又は40つ以上の、又は50つ以上の、又は100つ以上の構成要素910を含
み得る。前記構成要素910は、通信的(及び電気的に)に前記構成要素910に連結さ
れた前記制御装置の支援下に、サンプルの順次及び/又は並行処理ために構成される。
一実施例では、構成要素1は遠心分離機であり、構成要素2は分光光度計であり、構成
要素3は核酸検定ステーションであり、構成要素4はPMTステーションであり、構成要
素5はチップホルダーであり、及び構成要素6はサンプル洗浄ステーションである。
一実施形態においては、前記構成要素は、サンプルを順次に処理するために構成される
。そのような場合には、サンプルは、前記構成要素中で順々に(すなわち、構成要素1、
構成要素2、など)処理される。別の実施形態では、サンプル処理は順次でなくてよい。
一実施例では、サンプルは、構成要素4の中で最初の処理を受け、次いで構成要素1中で
処理される。
一実施形態においては、前記構成要素910は、サンプル並行を処理する。すなわち、
構成要素は、1つ以上の他の構成要素がサンプル又は異なるサンプルを処理する間に、前
記サンプルを処理できる。一実施例では、構成要素2がサンプルを処理している間に構成
要素1がサンプルを処理する。別の実施形態では、前記構成要素910は、サンプルを連
続して処理する。すなわち、1つの構成要素がサンプルを処理している間に、別の構成要
素はサンプルを処理しない。
いくつかの実施形態では、前記モジュール900は、前記構成要素910へ、又は前記
構成要素910から、サンプルを移動するために構成された、サンプル取扱いシステムを
含む。一実施形態においては、前記サンプル取扱いシステムは、容積式ピペットである。
別の実施形態では、前記サンプル取扱いシステムは、吸引式ピペットである。別の実施形
態では、前記サンプル取扱いシステムは、空気置換式ピペットである。別の実施形態では
、前記サンプル取扱いシステムは、1つ以上の吸引式ピペット、容積式ピペット及び空気
置換式ピペットを含む。別の実施形態では、前記サンプル取扱いシステムは、2つの吸引
式ピペット、容積式ピペット、及び空気置換式ピペットを含む。別の実施形態では、前記
サンプル取扱いシステムは、吸引式ピペット、容積式ピペット、及び空気置換式ピペット
を含む。
前記構成要素910は、本明細書において提供されるバスのアーキテクチャーを介して
接続され得る。一実施例では、前記構成要素910は、図41A〜41Eの背景において
記載される前記並直列構成を介して接続され得る。すなわち、それぞれの構成要素910
が、次にマスターブリッジに接続される、SPIスレーブ・ブリッジに接続され得る。他
の実施形態においては、前記構成要素910は、直列(又はデイジー・チェイン)構成で
接続され得る。他の実施形態においては、前記構成要素910は、並列構成で接続され得
る。
いくつかの実施形態では、前記構成要素910は、他の構成要素と交換可能である。一
実施形態においては、それぞれの構成要素は、同一の構成要素(すなわち、同一の機能性
を持つ別の構成要素)と交換可能である。別の実施形態では、それぞれの構成要素は、異
なる構成要素(すなわち、異なる機能性を持つ構成要素)と交換可能である。前記構成要
素910はホット交換可能であるか、又は前記モジュール900がシャットダウンされる
と、取外し可能になる。
図10は、本明細書に記載される一実施形態による、システム1000区切りに取付け
られた複数のモジュールを有するシステム1000を示す。前記システムは、第一のモジ
ュール(モジュール1)、第二のモジュール(モジュール2)及び第三のモジュール(モ
ジュール3)を含む。前記システム1000は、前記システム1000の制御装置と前記
モジュールのそれぞれとの通信状態をもたらす通信バス(“バス”)を含む。前記システ
ム1000の通信バス(本明細書における“システム・バス”でもある)は、前記モジュ
ールに相互に通信状態をもたらすためにも構成される。場合によっては、前記システム1
000の制御装置は随意的である。
引き続き図10を参照し続けるが、それぞれのモジュールは、Mxyにより指定される
複数のステーション(又はサブ・モジュール)を含み、式中、「x」は前記モジュールを
示し、及び「y」は前記ステーションを示す。それぞれのモジュールは、随意的に、前記
ステーションのそれぞれと、通信バス(本明細書における“モジュール・バス”でもある
)を介して通信的に連結された制御装置を含む。ある場合には、制御装置は、前記モジュ
ール・バスを介して前記システム・バスに通信的に連結される。
モジュール1は、第一のステーション(M11)、第二のステーション(M12)、第
三のステーション(M13)及び制御装置(C1)を含む。モジュール2は、第一のステ
ーション(M21)、第二のステーション(M22)、第三のステーション(M23)及
び制御装置(C2)を含む。モジュール3は、第一のステーション(M31)及び制御装
置(C3)を含む。前記モジュールの制御装置は、通信バスを介して前記ステーションの
それぞれと通信的に連結される。前記ステーションは、調製ステーション、検定ステーシ
ョン及び検出ステーションより成る群から選ばれる。調製ステーションはサンプル調製の
ために構成され;検定ステーションはサンプル検定のために構成され;及び検出ステーシ
ョンは検体検出のために構成される。
一実施形態においては、前記モジュールが、除去されたステーションなしで機能できる
ように、それぞれのモジュールバスは、ステーションが除去されることを許容するために
構成される。一実施例では、M12及びM13が機能することを許容しながら、M11が
モジュール1から除去され得る。別の実施形態では、それぞれのステーションは、別のス
テーションとホット交換が可能である-すなわち、前記モジュールを取り外すことなく又
は前記システム1000をシャットダウンすることなく、1つのステーションを、別のス
テーションと交換できる。
いくつかの実施形態では、前記ステーションは前記モジュールから取外し可能である。
他の実施形態においては、前記ステーションは、他のステーションにより置換される。一
実施例では、M11がM22により置換される。
特定のモジュールに関して、それぞれのステーションは異なることができるか、又は2
つ以上のステーションが同一であることができる。一実施例では、M11は遠心分離機で
あり、及びM12は凝集ステーションである。別の実施例として、M22は核酸検定ステ
ーションであり、及びM23はX線光電子分光法ステーションである。
2つ以上の前記モジュールは、同一又は異なるステーション構成を有し得る。場合によ
っては、モジュールは特殊化されたモジュールであってよい。図示された図10の実施例
では、モジュール3はC3に通信的に連結された、単独のステーションである、M31を
有する。
前記システム1000は、サンプルを前記モジュールへ、及び前記モジュールから移動
するためのサンプル取扱いシステムを含む。前記サンプル取扱いシステムは、容積式ピペ
ット、吸引式ピペット及び/又は空気置換式ピペットを含む。前記サンプル取扱いシステ
ムは、前記システムの制御装置1000により制御される。場合によっては、前記サンプ
ル取扱いシステムは、特定の用途に特殊化されたサンプル取扱いシステムなどの別のサン
プル取扱いシステムにより交換可能である。
引き続き図10を参照するが、それぞれのモジュールは、サンプルを前記ステーション
へ、及び前記ステーションから移動するためのサンプル取扱いシステムを含む。前記サン
プル取扱いシステムは、容積式ピペット、吸引式ピペット及び/又は空気置換式ピペット
を含む。前記サンプル取扱いシステムは、前記モジュール中の前記制御装置により制御さ
れる。代替方法として、前記サンプル取扱いシステムは、前記システム1000の制御装
置により制御される。
(並行処理及び動的リソース共有)
本明細書に記載される別の実施形態では、サンプルを処理するための方法が提供される
。前記方法は、サンプルの調製及び/又は1つ以上のサンプル検定の実行のために用いら
れ得る。
いくつかの実施形態では、サンプルを処理するための方法は、本明細書に記載される複
数のモジュールを有するシステムを提供することを含む。前記システムの前記モジュール
は同時に、(a)サンプル処理、遠心分離、磁気的分離より成る群から選ばれる少なくと
も1つのサンプル調製手順、及び化学的処理、及び/又は(b)免疫検定、核酸検定、受
容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的
検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的
検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検
定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及び/又は他の種類の
検定又はそれらの組合せより成る群から選ばれる少なくとも1つの種類の検定を実行する
ために構成される。次に、前記システムは、(a)前記少なくとも1つのサンプル調製手
順、又は(b)前記少なくとも1つの種類の検定での、リソースの利用不可能性、又は機
能不良の存在を検査する。少なくとも1つのモジュール内での機能不良を検出すると、前
記システムは、前記少なくとも1つのサンプル調製手順、又は前記少なくとも1つの種類
の検定を実行するために、前記システムの別のモジュール、又は前記システムと通信する
別のシステムを用いる。
いくつかの実施形態では、図7の前記システム700は、サンプル調製、処理及び検査
を促進するためにリソース共有を割当てるために構成される。一実施例では、前記モジュ
ール701〜706の1つが第一のサンプル調製手順を実行するために構成される一方で
、別の前記モジュール701〜706の別のものが、前記第一のサンプル調製手順とは異
なる、第二のサンプル調製手順を実行するために構成される。このことは、前記システム
700が、前記システム700が第二のサンプルを処理するか、又は前記第一のサンプル
の一部を処理する間に、前記第一のモジュール701にある第一のサンプルを処理するこ
とを可能にする。このことは、モジュール(又はモジュール内の構成要素)内の処理ルー
チンが、それぞれの仕事を完了するために異なる時間を必要とする場合に、モジュールの
間の休止時間(又はむだ時間)を有利に減少させるか、又は除去し得る。もし処理ルーチ
ンが、それぞれの仕事を同一の時間期間で完了できるとしてさえ、その時間が重ならない
状況では、並行処理が、前記システムがシステムリソースを最適化することを可能にする
。このことは、モジュールが、別のモジュールの後に使用されるか、又は1つのモジュー
ルが、別のモジュールとは異なる開始時間を持つときにも適用可能である。
前記システム700は、サンプルの移動、調製、及び検査を促進するためのさまざまな
機器及び装置を含む。前記サンプル取扱いシステム708は、前記モジュール701〜7
06のそれぞれへ、及び前記モジュール701〜706のそれぞれからサンプルを移動す
ることを可能にする。前記サンプル取扱いシステム708は、前記サンプルの一部又は異
なるサンプルが、別のモジュールへ、又は別のモジュールから移動される間に、1つのモ
ジュールの中でサンプルが処理されることを可能にする。
場合によっては、前記システム700は、前記モジュール701〜706のそれぞれの
検出、及びモジュールを受入れるために構成される区切りが、空であるか又はモジュール
に占有されているかを決定するために構成される。一実施形態においては、前記システム
700は、前記システム700の区切りが、複数の検査を実行するために構成されるモジ
ュール又は選択検査を実行するために構成されるモジュールなどの特殊化されたモジュー
ルなどの、汎用又は多目的モジュールによりが占有されているか否かを決定し得る。別の
実施形態では、前記システム700は、前記区切りの中の区切り又はモジュールが、欠陥
品であるか又は機能不良か否かを決定し得る。サンプル処理又は検査を実行するために、
前記システムは、次いで他のモジュールを用い得る。
“多目的モジュール”は、サンプル調製及び処理などの多様な使用のために構成される
。多目的モジュールは、少なくとも2、又は3、又は4、又は5、又は6、又は7、又は
8、又は9、又は10、又は20、又は30、又は40、又は50の用途のために構成さ
れる。”特殊用途モジュール”は、最大限で1、又は2、又は3、又は4、又は5、又は
6、又は7、又は8、又は9、又は10、又は20、又は30、又は50の用途などの1
つ以上の選択用途、又は用途のサブセットのために構成されるモジュールである。そのよ
うな用途は、サンプル調製、処理及び/又は試験(例えば、検定)を含み得る。モジュー
ルは、多目的モジュール又は特殊用途モジュールであってよい。
ある場合には、特殊用途モジュールは、他のモジュールには含まれない、サンプル調製
手順及び/又は検査を含み得る。代替方法として、特殊用途モジュールは、他のモジュー
ルに含まれる、サンプル調製手順及び/又は検査のサブセットを含む。
図7の図示された実施例では、前記モジュール706は特殊用途モジュールであること
ができる。特殊用途は、例えば、血球計算、凝集、顕微鏡法及び/又は本明細書の他の部
分に記載される任意の他の検定から選択される1つ以上の検定を含む。
一実施例では、モジュールは、血球計算のみを実行するために構成される。前記モジュ
ールは、血球計算を実行するために前記システム700により使用されるために構成され
る。前記血球計算モジュールは、前記サンプルの血球計算の実行に先立って、サンプルを
調製及び/又は処理するために構成される。
いくつかの実施形態では、複数のサンプルを並行して処理するために構成された、シス
テムが提供される。前記複数のサンプルは、異なるサンプルであるか、又は同一のサンプ
ルの一部分(例えば、血液サンプルの一部分)であってよい。並行処理は、さもなければ
そのようなリソースが使用されない時点で、前記システムが、システムリソースを使用す
ることを可能にする。そのような様式で、前記システムは、調製及び/又は検定ルーチン
などの処理ルーチンの間の無駄な時間を最小化、又は削除するために構成される。一実施
例では、前記システムが、同一又は異なるサンプルを異なるモジュール中で遠心分離して
いる間に、前記システムは、(例えば、血球計算の手段として)第一のモジュール中の第
一のサンプルを検定する。
場合によっては、前記システムは、前記システムが、前記第一のモジュールの第二の構
成要素中の第二のサンプルを処理する間に、第一のモジュールの第一の構成要素中の第一
のサンプルを処理するために構成される。前記第一のサンプル及び第二のサンプルは、血
液サンプルの一部などの大量のサンプルの一部であるか、又は第一の前記被験者からの血
液サンプル及び第二の前記被験者からの血液サンプル、又は前記第一の前記被験者からの
尿サンプル及び前記第一の前記被験者からの血液サンプルなどの異なるサンプルであって
よい。一実施例では、前記システムは、前記第一のモジュール中の第一のサンプルを、前
記システムが前記第一のモジュール中の第二のサンプルを遠心分離している間に検定する
図11は、本明細書に記載される一実施形態による、並行処理ルーチンを図示する複数
のプロットを示す。それぞれのプロットは、時間の関数としての個々のモジュールでの処
理(横座標、又は“x軸”)を図示する。それぞれのモジュールにおいて、ステップは、
処理及びステップの開始に対応する時間に増加し、処理の終了(又は完了)に対応する時
間に減少する。前記最上部のプロットは、第一のモジュールでの処理を示し、前記中央の
プロットは第二のモジュールでの処理を示し、及び前記最下部のプロットは、第三のモジ
ュールでの処理を示す。前記第一の、第二の及び第三のモジュールは、部品同じシステム
(例えば、図7のシステム700)の一部であることができる。代替方法として、前記第
一の、第二の及び/又は第三のモジュールは、別のシステムの一部であることができる。
前記図示された実施例では、前記第一のモジュールが第一のサンプルを処理するときに
、前記第二のモジュールが第二のサンプルを処理し、及び前記第三のモジュールが第三の
サンプルを処理する。前記第一の及び第三のモジュールは、同一の時刻に処理を開始する
が、処理時間は異なる。例えば、前記第一のモジュールが、サンプル前記第三のモジュー
とは異なる(例えば、前記第一のモジュールでは遠心分離及び前記第三のモジュールでは
血球計算)検定又は調製ルーチンの支援下に、サンプルを処理する場合がこれにあてはま
る。加えて、前記第一のモジュールが、完了までに2倍の時間を要する。その時間間隔で
、前記第三のモジュールの第二のサンプルを処理する。
前記第一の及び第三のモジュールの開始時間よりも、遅い時間に前記第二のモジュール
がサンプルの処理を開始する。このことには、例えば、前記第二のモジュールがサンプル
処理の完了のために前記第一の及び第三のモジュールとは異なる時間を要する場合、又は
前記第二のモジュール機能不良を起こした場合が当てはまる。
前記モジュールは同一の寸法(例えば、長さ、幅、高さ)又は異なる寸法を有し得る。
一実施例では、汎用又は特殊用途モジュールが、別の汎用又は特殊用途モジュールとは異
なる、長さ、幅及び/又は高さを有する。
場合によっては、生物学的サンプル処理のためのシステム及びモジュールは、サンプル
処理(例えば、調製、検定)を促進するために他のシステムと通信するために構成される
。一実施形態においては、システムは別のシステムと、例えば、無線ネットワークルータ
ー、ブルートゥース、無線周波数(RF)、光電子、又は他の無線モードの通信などの、
無線通信インターフェースの手段により通信する。別の実施形態では、システムは、別の
システムと、有線ネットワーク(例えば、前記インターネット又はイントラネット)など
の有線通信の手段で通信する。
いくつかの実施形態では、所定の地域のポイント・オブ・サービス機器と、前記インタ
ーネット又はイントラネットへの接続性などの、互いのネットワーク接続性を促進するた
めに通信する。ある場合には、複数のポイント・オブ・サービス機器は、前記複数のポイ
ント・オブ・サービス機器の1つにより確立されるイントラネットなどのインターネット
の支援下に相互に通信する。このことは、複数のポイント・オブ・サービス機器のサブセ
ットが、直接の(例えば、有線、無線)ネットワーク接続なしで、ネットワークに接続す
ることを可能にする−前記複数のポイント・オブ・サービス機器のサブセットは、前記ネ
ットワークに接続されたポイント・オブ・サービス機器ネットワーク接続性の支援下に、
前記ネットワークに接続する。そのような共有された接続性の支援下に、1つのポイント
・オブ・サービス機器が、ネットワークに接続することなく、データ(例えば、ソフトウ
エア、データファイル)を検索できる。例えば、広域ネットワークに接続されていない、
第一のポイント・オブ・サービス機器は、第二のポイント・オブ・サービス機器との、ロ
ーカル・エリア接続又はピア・トゥ・ピア接続を形成することによりソフトウエア更新を
検索できる。前記第一のポイント・オブ・サービス機器は、次いで、前記第二のポイント
・オブ・サービス機器のネットワーク接続性の支援下に、前記広域ネットワーク(又はク
ラウド)に接続される。代替方法として、前記第一のポイント・オブ・サービス機器は、
前記ソフトウエア更新のコピーを、前記第二のポイント・オブ・サービス機器から直接に
受取り得る。
共有された接続性の一実施例では、第一のポイント・オブ・サービス機器は第二のポイ
ント・オブ・サービス機器に接続する(例えば、無線接続)。前記第二のポイント・オブ
・サービス機器は、前記第二のポイント・オブ・サービス機器のネットワークインターフ
ェースの支援下に、ネットワークに接続される。前記第一のポイント・オブ・サービス機
器は、前記第二のポイント・オブ・サービス機器のネットワーク接続を介して前記ネット
ワークに接続され得る。本明細書における前記機器は、本明細書に記載されるネットワー
ク接続性技法を実施するために、任意のネットワーク接続性のハードウエア及び/又はソ
フトウエアを用い取得することを理解されたい。このことは、図83〜88に関連するテ
クスト及び図示に記載されたネットワーク接続性技法を含む。
(ログに基づくジャーナル処理及び障害回復)
本明細書に記載される別の実施形態は、ポイント・オブ・サービス機器などの機器及び
システムが、トランザクション記録及び/又は操作ログジャーナルを維持することを可能
にする方法を提供する。そのような方法は、本明細書において提供されるシステム及び機
器が、例えば障害状態から回復することを可能にする。
場合によっては、ポイント・オブ・サービス機器及びモジュールは、例えば、サンプル
遠心分離、サンプルを第一の構成要素から第二の構成要素へ移動するか、又は核酸増幅な
どの、機器の操作の状況を特性化する操作状況を有する。一実施形態においては、前記操
作状況は、離れた(又は別々の)ポイント・オブ・サービス機器の操作の状況の状態であ
る。
操作状況は、前記機器レベル又はシステムレベルなどのさまざまなレベルにおいて操作
を捕捉できる。一実施例では、操作状況は、機器(例えば、ピペット)を用いることを含
む。別の実施例では、操作状況は、前記機器の構成要素を移動すること(例えば、前記ピ
ペットを2インチ左に移動させること)を含む。
いくつかの実施形態では、ポイント・オブ・サービス機器は、1つ以上の操作のマトリ
ックスを有する処理カタログ(又は操作のカタログ)を有する。前記1つ以上のそれぞれ
のマトリックスは、前記ポイント・オブ・サービス・システム(又は機器)又は前記シス
テムの1つ以上のモジュールの別々の操作状況を有する。前記処理カタログは、前記ポイ
ント・オブ・サービス・システム又は機器、又は前記ポイント・オブ・サービス・システ
ム又は機器上の、又はそれらに付随する別のシステムにより作成され得る。一実施例では
、前記処理カタログは、最初のシステム開始又は設定の際に作成される。別の実施例では
、前記処理カタログは、要求byaユーザー又は保守管理システムなどの他のシステムの
要求により作成される。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムが、ポイント・オブ・サ
ービス・システムの1つ以上の別々の操作状況に対応する記録操作データのために構成さ
れた処理カタログを作成する。前記1つ以上の別々の操作状況は、サンプル調製、サンプ
ル検定及びサンプル検出より成る群から選ばれることができる。次に、前記ポイント・オ
ブ・サービス・システムの操作データは、前記処理カタログに連続して記録される。
ある場合には、前記操作データは、リアルタイムで記録される。すなわち、前記操作デ
ータは、前記ポイント・オブ・サービス・システムの操作状況では、検出された変化又は
更として記録され得る。
ある場合には、前記ポイント・オブ・サービス・システムが、前記ポイント・オブ・サ
ービス・システムの操作状況に対応する処理ルーチンを実行する前に、操作データが、前
記サンプル処理カタログに記録される。他の場合には、前記ポイント・オブ・サービス・
システムが前記処理ルーチンを実行した後に操作データが、前記サンプル処理カタログに
記録される。代替的なものとして、前記ポイント・オブ・サービス・システムは、前記処
理ルーチンを実行している間に、操作データが、前記サンプル処理カタログに記録される
。ある場合には、前記及び前記全体のシステムレベルでの、時空間のあちこちでの全ての
動作のためのロギングのための、又はシステム整合性及び修復の目的のために、最もきめ
細かいレベルのロギングを提供するために、前記ログデータは、トランザクションの完了
の前、最中、及びその後に記録される。
前記ポイント・オブ・サービス・システムは、前記ポイント・オブ・サービス・システ
ム及び/又は前記ポイント・オブ・サービス・システムのモジュールのさまざまな構成要
素の、さまざまな処理ルーチンの進展を記録するために構成される。場合によっては、前
記ポイント・オブ・サービス・システムは、前記ポイント・オブ・サービス・システムに
より処理ルーチンが完了されたときに、処理カタログに記録する。
処理カタログは、1つ又はマトリックスとして、前記ポイント・オブ・サービス・シス
テム又は前記ポイント・オブ・サービス・システムに付随する別のシステムに保存される
ために、提供され得る。場合によっては、ポイント・オブ・サービス機器(例えば、前記
図7のシステム700)又はモジュール(例えば、前記図7の第一のモジュール701)
は、前記ポイント・オブ・サービス機器又はモジュールの別々の操作状況を有する操作マ
トリックスを含み得る。前記操作マトリックスは、ポイント・オブ・サービス・システム
の個々のモジュール又はモジュールの構成要素の別々の状態、すなわち状態1、状態2、
状態3などを含む。前記操作マトリックスの行(一行の行列の場合)又は列(一列の行列
の場合)は、モジュール又は構成要素のそれぞれのために保存される。加えて、それぞれ
の状態は1つ以上のサブ状態を含み得て、及びそれぞれのサブ状態は1つ以上のサブ状態
を含み得る。例えば、第一の状態である状態1を有するモジュールは、さまざまな機能を
実行する構成要素を有し得る。さまざまな構成要素の前記状態は、状態mnにより指定さ
れる状態を有し、「m」は前記モジュールを指定し、及び「n」前記モジュールの構成要
素を指定する。一実施例では、ポイント・オブ・サービス機器の第一のモジュールについ
ては、第一の構成要素は第一の状態である状態11を有し得て、及び第二の構成要素は第
二の状態である状態12を有し得て、及び前記ポイント・オブ・サービス機器第二のモジ
ュールについては、第一の構成要素は第一の状態である状態21を有し得て、及び第二の
構成要素は第二の状態である状態22を有し得る。それぞれのモジュールは、少なくとも
1つの構成要素(例えば、単独の遠心分離機)、少なくとも10構成要素、又は少なくと
も100構成要素などの、任意の数の構成要素(又はサブ・モジュール)を有し得る。
図42は、本明細書に記載される一実施形態によるポイント・オブ・サービス・システ
ムの操作マトリックスを示す。前記操作マトリックスは、前記ポイント・オブ・サービス
・システム又は前記システムのモジュール若しくは前記システム又は任意のモジュールの
任意の構成要素のためのものであり得る。前記操作マトリックスは、第一の列及び第二の
列を含み、前記第一の列は、前記配列番号(“配列ナンバー”)に対応する数を有し、及
び前記第二の列は、前記システムの操作状況(例えば、“状態1”)に対応する文字列を
有する。それぞれの操作状況は、1つ以上のルーチン、ルーチンn、式中‘n’は、1以
上の整数である。前記図示された実施例では、前記第一の状態(“状態1”)は、少なく
とも3つのルーチン、“ルーチン1”、“ルーチン2”及び“ルーチン3”を含む。一実
施形態においては、ルーチンは、個々に又は他のルーチンと共同して、前記システム又は
前記システム中のモジュールが、前記システムの特定の状態に従うことをもたらす1つ以
上の指示を含む。
マトリックスは、ポイント・オブ・サービス機器の制御装置の物理的保存媒体、又はそ
れに付随した物理的保存媒体に置かれ(又は保存され)得る。前記物理的保存媒体は、前
記ポイント・オブ・サービス機器のデータベースの一部であってよい。前記データベース
は、中央処理装置(CPU)、ハードディスク及びメモリ(例えば、フラッシュ・メモリ
)より成る群から選ばれる1つ以上の構成要素を含み得る。前記データベースは前記機器
に搭載され、及び/又は前記機器内に収納され得る。代替方法として、前記データは、機
器から外部機器、及び/又はクラウド・コンピューティング・インフラストラクチャーに
送信され得る。前記マトリックスは、1つ以上のスプレッドシート、1つ以上の行及び列
を有するデータファイルの形式で提供され得る。代替方法として、前記マトリックスは、
制御装置、又は前記ポイント・オブ・サービス機器上の、若しくはそれに付随する他のシ
ステム上の、メモリ又は他の保存場所に存在する1つ以上の行及び1つ以上の列により、
定義され得る。
図43は、ポイント・オブ・サービス・システム及び/又は前記ポイント・オブ・サー
ビス・システムの1つ以上のモジュールの、操作マトリックスの実施例である。前記操作
マトリックスは、すなわち“サンプルを遠心分離する”、“サンプルの血球計算を実行す
る”、及び“サンプルの凝集検定を行う”の、前記モジュールの3つの処理状態を含む。
それぞれの処理状態は1つ以上のルーチンを含む。例えば、前記第一の処理状態(“サン
プルを遠心分離する”)は、図示されるように、すなわち、“サンプル取扱いシステムか
らサンプルを取除く”、“サンプルを遠心分離チップに提供する”、などの6つのルーチ
ンを含む。前記ルーチンは、時間が経過する順に従ってリストされる。すなわち、前記“
サンプル取扱いシステムからサンプルを取除く”ルーチンは、前記“サンプルを遠心分離
チップに提供する”ルーチンの前に実行される。
場合によっては、操作データは、一次マトリックス(すなわち、1列又は1行の行列)
中で提供される。他の状況においては、操作データは、行がルーチンに対応し及び列が個
々のシステム又はシステムモジュールに対応する、二次マトリックス中で提供される。
操作マトリックスは、ポイント・オブ・サービス・システムが、前記システム中で、前
記システムによりどの処理ルーチンが遂行されているかを、最もきめの細かいレベルの詳
しさで、決定することを可能にする。このことは、故障状態(例えば、停電、システム・
クラッシュ、モジュール・クラッシュ)に先立つ特定の状態において、どの処理ルーチン
が完了されたのかをシステムが記録している場合に、前記システムが、故障状態から回復
することを、有利に可能にする。
いくつかの実施形態では、ポイント・オブ・サービス・システムの操作ログジャーナル
を更新するための方法は、前記ポイント・オブ・サービス・システムの操作ログジャーナ
ルにアクセスすることを含み、前記操作ログジャーナルは、前記ポイント・オブ・サービ
ス・システムの1つ以上の別々の操作状況に対応する操作データの記録のために構成され
る。前記操作ログジャーナルは、前記ポイント・オブ・サービス・システム、前記ポイン
ト・オブ・サービス・システムの制御装置、又は前記ポイント・オブ・サービス・システ
ムの別のシステム若しくは前記ポイント・オブ・サービス・システムに付随する別のシス
テム(集合的に“システム”)によりアクセスされ得る。前記1つ以上の別々の操作状況
は、1つ以上の所定の処理ルーチン(例えば、遠心分離、PCR、1つ以上の検定)を含
む。次に、前記システムは、前記ポイント・オブ・サービス・システムにより実行され得
る、1つ以上の処理ルーチンを作成する。前記処理ルーチンは、前記ポイント・オブ・サ
ービス・システムの1つ以上の操作状況に対応する。前記システムは、次いで、前記操作
ジャーナル中の前記1つ以上の処理ルーチンに対応するデータを記録する。
ある場合には、前記操作ログジャーナルは、前記システムのオペレーティング・システ
ムの一部であってよい。代替方法として、前記操作ログジャーナルは、前記システム又は
前記クラウドに存在するソフトウエア又は他のコンピュータにより遂行されるアプリケー
ションであってよい。
ある場合には、前記ジャーナルは、ハードディスク又は前記ハードディスクの一部では
ないフラッシュ・ドライバーにおいて実行される(又は存在する)。システム・クラッシ
ュ又は外部又は他のソースからの電力が途絶した場合に、前記ジャーナル処理システムは
、無中断電源を前記ジャーナル処理システムに提供するための前記外部電力に加えて、独
立してバッテリーにより電力が提供され得る。他の場合には、前記操作ジャーナルは、遠
隔システムなどの別のシステムの保存媒体(ハードディスク、フラッシュ・ドライブ)に
存在する。
別の実施形態では、ポイント・オブ・サービス・システムの支援下にサンプルを処理す
るための方法は、前記ポイント・オブ・サービス・システムの操作ジャーナルにアクセス
することを含む。前記操作ジャーナルは、前記ポイント・オブ・サービス・システムの1
つ以上の別々の操作状況に対応する操作データを有する。前記1つ以上の別々の操作状況
は、1つ以上の所定の処理ルーチンを含む。前記システムは、前記1つ以上の所定の処理
ルーチンからの処理ルーチンを連続して実行し、及び前記ポイント・オブ・サービス・シ
ステムの操作状況の完了された処理ルーチンを前記操作ジャーナルデータから除去する。
一実施形態においては、前記完了された処理ルーチンに対応するデータは、連続して前
記処理ルーチンが実行される前に、その最中に、又はその後に前記操作ジャーナルから除
去される。
いくつかの実施形態では、ポイント・オブ・サービス・システムの操作状況を回復する
ためのコンピュータに支援される方法は、前記ポイント・オブ・サービス・システムの故
障状態に続きサンプル処理カタログにアクセスすること;前記ポイント・オブ・サービス
・システムの時間的に最後の操作状況を、前記サンプル処理カタログから特定すること;
時間的に最後のサンプル処理ルーチンを前記1つ以上の所定のサンプル処理ルーチンから
特定することであって、時間的に最後のサンプル処理ルーチンは、前記ポイント・オブ・
サービス・システムの時間的に最後の操作状況に対応し;及び前記1つ以上の所定のサン
プル処理ルーチンから選択された時間的に次の処理ルーチン選択を実行することであって
、前記時間的に次の処理ルーチンは、前記時間的に最後のサンプル処理ルーチンに続いて
起きることを含む。前記サンプル処理カタログは、前記ポイント・オブ・サービス・シス
テムの1つ以上の別々の操作状況に対応する操作データを記録するために構成される。あ
る場合には、前記操作データは、1つ以上の所定のサンプル処理ルーチンから連続して選
択されるサンプル処理ルーチンの完了に続いて、前記サンプル処理カタログ中に記録され
る。前記ポイント・オブ・サービス・システムの前記1つ以上の操作状況は、サンプル調
製、サンプル検定及びサンプル検出より成る群から選ばれる。ある場合には、前記故障状
態はシステム・クラッシュ、停電、ハードウエア故障、ソフトウエア故障、及びオペレー
ティング・システム故障より成る群から選ばれる。
他の実施形態においては、コンピュータにより支援されるポイント・オブ・サービス・
システムの操作状況を回復するための方法は、前記ポイント・オブ・サービス・システム
の故障状態に続き前記ポイント・オブ・サービス・システムの操作ジャーナルにアクセス
することを含む。次に、前記操作データに対応する1つ以上の処理ルーチンが、連続して
前記操作ジャーナルから再生される。前記ポイント・オブ・サービス・システムが前記1
つ以上の処理ルーチンを実行することなく、前記1つ以上の処理ルーチンが再生される。
前記システムは、前記1つ以上の処理ルーチンからの処理ルーチンが、前記故障状態の前
の前記ポイント・オブ・サービス・システムの操作状況に一致したときに、前記1つ以上
の処理ルーチンの再生を停止する。前記システムは、次いで前記ポイント・オブ・サービ
ス・システムを、前記故障状態以前の操作状況に修復する。ある場合には、前記操作ジャ
ーナルは、前記ポイント・オブ・サービス・システムの1つ以上の別々の操作状況に対応
する操作データを有する。前記1つ以上の別々の操作状況は、1つ以上の所定の処理ルー
チンを含む。
図44は、計画マトリックス及びルーチン・マトリックスを示す。前記計画及びルーチ
ンマトリックスは、ポイント・オブ・サービス・システムの1つ以上の操作マトリックス
の一部であることができる。前記計画マトリックスは、ポイント・オブ・サービス・シス
テム又は前記ポイント・オブ・サービス・システム(“システム”)のモジュールにより
実行されるべき所定のルーチンを含む。前記計画されたルーチン(“計画”)は、そのよ
うな計画が前記システムで実行されるべき順番で、最上部から最下部に連続してリストさ
れる。前記ルーチン・マトリックスは、前記システムにより実行されているルーチン(又
は計画)を含む。前記システムが特定のルーチンを実行するとき、前記システムは、前記
ルーチンを前記ルーチン・マトリックスに記録する。ルーチンは、それらが実行される順
番で前記ルーチン・マトリックスに記録される。前記リストの最下部にあるルーチンは、
は時間的に最後に実行されるルーチンである。場合によっては、ルーチンは、前記ルーチ
ンを完了するために必要な前記ステップの1つ以上が、前記システムにより完了されると
すぐに完了としてマークされる。
一実施例では、故障状態に続き、時間的に最後に実行される前記ルーチンを決定するた
めに、前記システムは前記ルーチン・マトリックスにアクセスする。前記システムは、次
いで時間的に最後に実行された前記ルーチンに続き、選択された前記計画(前記計画マト
リックスから)による処理を開始する。前記図示された実施例では、前記システムは、遠
心分離チップを遠心分離機に提供することで処理を開始する。
一実施形態では、前記システムは、障状態の以前に完了されるべき時間的に最後の処理
ルーチンを指示するためのポインターを提供する。図45Aは、処理状態を有する操作マ
トリックスを示す。それぞれの処理状態は、ルーチン・マトリックス中の1つ以上のルー
チンを有する。前記図示された実施例では、完了されたルーチンが、黒い文字で表示され
、及びまだ完了されていないルーチンは、灰色の文字で表示される。前記完了されるべき
ルーチンは、上述のように、計画マトリックスを参照することにより追加され得る。前記
水平の矢印は、時間的に最後のルーチンの直後の前記ルーチン・マトリックス中の位置を
マークするポインターを示す。故障状態に続き、前記システムは、前記水平の矢印により
示される一において処理を開始する。ここで、前記システムは、遠心分離チップを遠心分
離機内に提供する。他の場合には、前記システムは、現在の及び完了されるべき処理ルー
チンの位置をマークするポインターを含む。図45Bでは、前記水平の矢印は、完了され
ていない処理ルーチン(“サンプルを遠心分離チップに提供する”)の位置をマークする
ポインターである。前記システムは、そのような処理ルーチンを0%から、100%未満
の完了率で実行できる。いったん完了すると、前記水平の矢印は、次のルーチンにインク
リメントされる(前記矢印が前記ルーチン・マトリックスに沿って下方にインクリメント
される)。故障状態に続き、前記システムは、前記水平の矢印に示される位置において処
理を開始する。別の代替的なものとして、前記システムは、現在の処理ルーチンの直後に
、完了されるべき処理ルーチンの位置をマークするポインターを含む。図45Cでは、前
記水平の矢印は、次に処理されるべき、処理ルーチン(“遠心分離チップを遠心分離機に
提供する”)の位置をマークするポイントである。前記図示された実施例では、前記シス
テムは、未だに以前の処理ルーチン(“サンプルを遠心分離機に提供する”、に示される
ように灰色である)を実行している。上述のように完了されるべきルーチンは、計画マト
リックスを参照して、追加され得る。
いくつかの実施形態では、処理ルーチンを追跡すること、1つ以上の構成要素の正確な
場所を追跡することを更に含み得る。処理ルーチンを追跡することは、前記処理ルーチン
を追跡することに含まれるステップ又は場所のそれぞれを追跡することを含み得る。例え
ば、構成要素の位置を追跡することは、構成要素が移動された厳密な距離ごと(例えば、
mm、μm、nm、又はその未満ごとに追跡すること)に記録できることである。構成要
素が、その目的地に到達していない場合でも、その移動において、それが移動した距離が
追跡され得る。従って、もし誤差があってさえも、前記構成要素の厳密な場所を知ること
ができ、及び前記次のステップを決定するために有用であり得る。別の実施例では、前記
遠心分離機処理が、完了されていなくてもいさえ、品目が遠心分離される時間の長さが追
跡され得る。
(構成要素)
機器は1つ以上の構成要素を含み得る。これらの構成要素の1つ以上は、モジュールに
提供されるモジュール構成要素であることができる。これらの構成要素の1つ以上は、モ
ジュール構成要素ではなく、及び前記機器に提供され得るが、前記モジュールの外部にで
ある。
機器構成要素の実施例は、流体取扱いシステム、チップ、容器、マイクロカード、検定
ユニット(チップ又は容器の形態であってよい)、試薬ユニット(チップ又は容器の形態
であってよい)、希釈ユニット(チップ又は容器の形態であってよい)、洗浄ユニット(
チップ又は容器の形態であってよい)、汚染物質低減特徴、溶解特徴、ろ過、遠心分離機
、温度制御、検出器、筐体/支持体、制御装置、ディスプレー/ユーザーインターフェー
ス、電源、通信ユニット、機器ツール、及び/又は機器識別子を含み得る。
前記機器の構成要素の1つ、2つ、3つ以上も、モジュール構成要素であってよい。い
くつかの実施形態では、いくつかの構成要素が、前記機器レベル及びモジュールレベルの
両方に提供されることができ、及び/又は前記機器及びモジュールは同一である。例えば
、機器はそれ自身の電源を有し得る一方、モジュールもそれ自身の電源を有し得る。
図2は、機器200の高いレベルの図示を示す。前記機器は筐体240を有し得る。い
くつかの実施形態では、前記機器の1つ以上の構成要素は、前記機器筐体内に収納され得
る。例えば、前記機器は、1つ以上のモジュール230a、230bを有し得る1つ以上
の支持構造物220を含み得る。前記機器は、サンプル収集ユニット210も有し得る。
機器は、前記機器が1つ以上の外部機器290と通信することを可能にする能力のある、
通信ユニット280を有し得る。前記機器は、電源ユニット270.機器は、前記機器の
オペレーター又はユーザーが見ることのできるディスプレー/ユーザーインターフェース
260を更に含み得る。場合によっては、前記ユーザーインターフェース260は、前記
被験者に、グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)などのユーザーインタ
ーフェースを表示する。前記機器は、前記機器の1つ以上の構成要素に指示を提供し得る
制御装置250も更に有し得る。
いくつかの実施形態では、前記機器のディスプレーユニットは取外し可能であり得る。
いくつかの実施形態では、前記ディスプレーユニットは、それが無線的に前記機器と通信
することを可能にする、“タブレットコンピュータ”又は“スレートコンピュータ”とし
て操作されることを可能にするために、CPU、メモリ、グラフィック処理装置、通信ユ
ニット、充電可能なバッテリー及び他の周辺機器も有し得る。いくつかの実施形態では、
前記分離されたディスプレー/タブレットは、1つの位置又は群において、全ての機器の
間で共有されるソースであることができ、そのため、“1つのタブレット”が、1、2、
5、10、100、1000つ以上の機器を制御し、それらに入力し、及びそれらと相互
作用できる。
いくつかの実施形態では、前記分離されたディスプレーは、ヘルスケア専門家のために
、前記機器を制御する併用機器として機能するばかりでなく、患者のシグネチャー、権利
放棄書面、及び他の認証及び他の患者及びヘルスケア専門家との協力のためにもタッチ操
作可能な入力機器としても機能し得る。
前記筐体は、前記機器の1つ以上の構成要素を取り囲む(又は封入する)ことができる
前記サンプル収集ユニットは、1つ以上のモジュールと流体連結にあることができる。
いくつかの実施形態では、前記サンプル収集ユニットは、前記1つ以上のモジュールと選
択的に流体連結にあることができる。例えば、前記サンプル収集ユニットは、選択的にモ
ジュールと流体連結されることができ、及び/又は前記モジュールとの流体連結から外さ
れることもできる。いくつかの実施形態では、前記サンプル収集ユニットは、前記モジュ
ールから流体的に分離され得る。流体取扱いシステムは、サンプル収集ユニットからモジ
ュールへ、サンプルを移動することを支援できる。前記流体取扱いシステムは、前記サン
プル収集ユニットが、前記モジュールから流体的に又は水圧操作的に分離されている間に
、流体を輸送できる。代替方法として、前記流体取扱いシステムは、前記サンプル収集ユ
ニットが、前記モジュールに流体的に接続されることを可能にし得る。
前記通信ユニットは、外部機器と通信する能力を有し得る。前記通信ユニット及び前記
外部機器の間に双方向通信が提供され得る。
前記電源ユニットは、内部電源であるか、又は外部電源に接続され得る。
更に診断機器及び1つ以上の機器構成要素の記載が、本明細書の他の部分においてより
詳細に議論され得る。
(流体取扱いシステム)
機器は流体取扱いシステムを有し得る。以前に記載されるように本明細書における流体
取扱いシステムの任意の議論も、任意のサンプリング取扱いシステムに提供されることが
でき、又はその逆も成立つ。いくつかの実施形態では、流体取扱いシステムは機器筐体内
に収納され得る。前記流体取扱いシステム又は前記流体取扱いシステムの部分はモジュー
ル筐体内に収納され得る。前記流体取扱いシステムは、流体の収集、送達、処理及び/又
は輸送、乾燥試薬の溶解、液体及び/又は乾燥試薬と液体との混合と同時に、非流体性構
成要素、サンプル、又は物質の収集、送達、処理及び/又は輸送を可能にする。前記流体
は、サンプル、試薬、希釈剤、洗浄剤、染料、又は前記機器により使用され得る任意の他
の流体であってよい。前記流体取扱いシステムにより取り扱われる流体は、均一な流体、
又はその中に粒子又は固体構成要素を有する流体を含み得る。流体取扱いシステムにより
取り扱われる流体は、その中流体の少なくとも一部分を有し得る。前記流体取扱いシステ
ムは、乾燥試薬の溶解、液体及び/又は乾燥試薬の液体中での混合を取り扱う能力を有し
得る。“流体”は、それらに限定はされないが、異なる液体、乳化物、懸濁物などを含む
。異なる流体は、異なる流体移動機器(チップ、キャピラリーなど)を用いて取扱い得る
。制限することなくピペットを含む流体取扱いシステムは、前記機器の周囲で容器を輸送
するために用いられ得る。流体取扱いシステムは、それらに限定はされないが、液体又は
気体状流体、又はその任意の組合せを含む流体物質を取り扱う能力を有し得る。前記流体
取扱いシステムは、前記流体を分注及び/又は吸引し得る。前記流体取扱いシステムは、
体液又は任意の他の種類の流体であってよい、サンプル又は他の流体分注及び/又は吸引
し得る、前記サンプルは流体中を漂う1つ以上の微粒子又は固体物体を含み得る。
一実施例では、前記流体取扱いシステムは、ピペット又は同様の機器を用い得る。流体
取扱い機器は、前記流体取扱いシステムの一部であることができ、及びピペット、注射器
、毛細管、又は任意の他の機器であってよい。前記流体取扱い機器は、内表面及び外表面
及び開口端を有し得る部分。前記流体取扱いシステムは、1つ以上のピペットも含むこと
ができ、それぞれのピペットは、それらを通じて流れの置換(venting)及び/又
は流体の流れが同時に起きることができる多重のオリフィスを有する。ある場合には、前
記内表面及び外表面及び開口端を有する部分はチップであってよい。前記チップは、ピペ
ット・ノズルから取外し可能であっても、又はなくてもよい。前記開口端は流体を収集で
きる。前記流体は、同一の開口端を通じて分注され得る。代替方法として、前記流体は、
別の開口端を通じて分注され得る。
収集された流体は、選択的に前記流体取扱い機器に収容され得る。前記流体は、前記流
体取扱い機器から、所望の時に分注する得る。例えば、ピペットは、選択的に流体を吸引
し得る。前記ピペットは、選択された量の流体を吸引し得る。前記ピペットは、前記流体
を前記チップ又は容器内で混合するために、撹拌機構を作動する能力を有し得る。前記ピ
ペットは、非液体形状の物質又は試薬を含む混合のために、継続的な流れのループを発生
するチップ又は容器を組み込み得る。ピペット・チップは、2成分基質反応などの多重の
流体の、同時又は順々の計量された送達による混合も促進し得る。前記流体は、前記ピペ
ット・チップから流体を通じて分注することが望まれる時点まで、ピペット・チップ内に
収納され得る。いくつかの実施形態では、前記流体取扱い機器内にある流体の全体が分注
され得る。代替方法として、前記流体取扱い機器内にある流体の一部が分注され得る。前
記流体取扱い機器中の選択された量の流体が、分注されるか、又はチップ内に保持される
流体取扱い機器は、1つ以上の流体取扱いオリフィス及び1つ以上のチップを含み得る
。例えば、前記流体取扱い機器は、ピペット・ノズル、及び取外し可能/分離可能なピペ
ット・チップを有するピペットであることができる。前記チップは、前記流体取扱いオリ
フィスに接続され得る。前記チップは、前記流体取扱いオリフィスから取外し可能である
。代替方法として、前記チップは、前記流体取扱いオリフィスに一体的に形成される得る
か、又は前記流体取扱いオリフィスに永久に固定され得る。前記流体取扱いオリフィスに
接続されたとき、前記チップ流体密封の密閉を形成し得る。いくつかの実施形態では、流
体取扱いオリフィスは、単独のチップを受入れる能力がある。代替方法として、前記流体
取扱いオリフィスは、複数のチップ同時に受入れるために構成され得る。
前記流体取扱い機器は、1つ以上の流体的に分離された又は水圧操作的に独立したユニ
ットを含み得る。例えば、前記流体取扱い機器は、1つ、2つ以上のピペット・チップを
含み得る。前記ピペット・チップは、流体を受入れ及び密封するために構成され得る。前
記チップは、相互に流体的に分離されるか、又は水圧操作的に独立し得る。前記チップ内
に収納される流体は、相互に及び前記機器の他の流体と、流体的に分離されるか、又は水
圧操作的に独立し得る。前記流体的に分離されるか、又は水圧操作的に独立したユニット
は、前記機器の他の部分及び/又は相互に対して移動可能であることができる。前記流体
的に分離されるか、又は水圧操作的に独立したユニットは個々に移動可能である。
流体取扱い機器は、流体を分注及び/又は吸引するために、1、2、3、又は4以上の
種類の機構を含み得る。例えば、前記流体取扱い機器は、容積式ピペット及び/又は空気
置換式ピペットを含み得る。前記流体取扱い機器は、圧電性又は音響分注器及び他の種類
分注器を含み得る。前記流体取扱い機器は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
以上の容積式ピペットを含み得る。前記流体取扱い機器は、ピペット・ノズル/チップか
らの流体の非常に小さい液滴を計量(吸引)する能力を有し得る。前記流体取扱い機器は
、1以上の、2以上の、4以上の、8以上の、12以上の、16以上の、20以上の、2
4以上の、30以上の、50以上の、又は100以上の空気置換式ピペットを含み得る。
いくつかの実施形態では、同一の数の容積式ピペット及び空気置換式ピペットを用い得る
。代替方法として、容積式ピペットより多くの空気置換式ピペットが提供され得るか、又
はその逆も起き得る。いくつかの実施形態では、スペースの節約及び追加的なカスタム的
構成を提供するために、1つ以上の容積式ピペットは前記”ブレード”スタイルの(又は
モジュール式の)ピペッター形式に一体化され得る。
いくつかの実施形態では、ピペット(例えば、容積式ピペット、空気置換式ピペット、
圧電性ピペット、音響ピペット、又は本明細書の他の部分に記載される他の種類のピペッ
ト又は流体取扱い装置)などの流体取扱い装置は、空気“栓”により分離されるか、又は
分離されることなく幾つかの異なる液体を、拾上げる能力を有し得る。流体取扱い装置は
、表面(例えば、ピペット・チップ表面)に付着された試薬との反応を、封入された液体
を往復させる動作により、撹拌されていない層を破壊することにより、推進/加速する能
力を有し得る。前記往復動作は、空気圧的に駆動され得る。前記動作は、ELISA検定
における結合反応を加速するために、マイクロタイターが行う環状の動作と等価であるか
、又はそれと比較し得る。
流体取扱い機器は、1つ以上の基部又は支持体を含み得る。前記基部及び/又は支持体
は、1つ以上のピペット・ヘッドを支持し得る。ピペット・ヘッドは、ピペット本体及び
ピペット・ノズルを含み得る。前記ピペット・ノズルは、取外し可能なチップと連結及び
/又は接続するために構成され得る。前記基部及び/又は支持体は、前記流体取扱い機器
の1つ以上のピペット・ヘッド相互に接続できる。前記基部及び/又は支持体は、前記ピ
ペット・ヘッドの重量を、保持及び/又は運搬できる。前記基部及び/又は支持体は、前
記ピペット・ヘッドが、一緒に移動されることを可能にする。1つ以上のピペット・ヘッ
ドは、前記基部及び/又は支持体から延伸できる。いくつかの実施形態では、1つ以上の
容積式ピペット及び1つ以上の空気置換式ピペットが基部又は支持体を共有し得る。
(容積式ピペット)
図12は、本明細書に記載される一実施形態により提供される容積式ピペットの分解立
体図を示す。容積式ピペットは、容積式ピペット・チップ1200、ノズル1202及び
スロット付きスリーブ1204を含む下側部分を含み得る。前記容積式ピペットは、コレ
ット1212、コレット・スリーブ1214、コレットばね1216、及びコレット・キ
ャップ及びハンマー1218を含む内側部分を更に含み得る。前記容積式ピペットはハン
マーピン1220を有するねじ螺旋1222、基部1228、及びDCギアモーター12
30を含む上側部分を含み得る。
容積式ピペットは、前記流体の分注又は吸引を、高い程度の正確度及び精度で可能にし
得る。例えば、容積式ピペットを用い、分注されるか、又は吸引される流体の量は、約1
mL、500マイクロリットル(μL、本明細書における“ul”でもある)、300μ
L、200μL、150μL、100μL、50μL、30μL、10μL、5μL、1
μL、500nl、300nl、100nl、50nl、10nl、5nl、1nl、5
00pL、100pL、10pL、又は1pL以内に制御され得る。
容積式ピペットは、低い変動係数(CV)を有し得る。例えば、前記CVは、10%以
下、8%以下、5%以下、3%以下、2%以下、1.5%以下、1%以下、0.7%以下
、0.5%以下、0.3%以下、0.1%以下、0.05%以下、0.01%以下、0.
005%以下、又は0.001%以下であることができる。ある場合には、そのようなa
変動係数を有する容積式ピペットは、10mL、5mL、3mL、2mL、1mL、0.
7mL、0.5mL、0.4mL、0.3mL、250μL、200μL、175μL、
160μL、150μL、140μL、130μL、120μL、110μL、100μ
L、70μL、50μL、30μL、20μL、10μL、7μL、5μL、3μL、1
μL、500nl、300nl、100nl、50nl、10nl、5nl、1nl、5
00pL、100pL、50pL、10pL、5pL、1pL以下の容積のサンプル(例
えば、流体)を取り扱うために構成され得る。他の場合には、そのような変動係数を有す
る容積式ピペットは、10mL、20mL、30mL、40mL、50mL、100mL
、又はより大きい容積を超える容積のサンプルを取り扱うために構成される。
容積式ピペットは、前記流体の固定量を閉じ込めることにより、流体が分注及び/又は
吸引されることをもたらすことができ、及び前記流体が閉じ込められる空洞の容積を変化
させることにより、流体を排出し得る。前記容積式ピペットは、空気も閉じ込めることな
く、前記流体を閉じ込め得る。別の実施形態では、単独のピペットは、複数の量又は種類
の液体を、閉じ込められた液体を空気“栓(plug)”により分離することにより、閉
じ込める能力を有し得る。前記容積式ピペットのチップは、直接的に前記流体を追い出す
ことができるプランジャーを含み得る。いくつかの実施形態では、前記容積式ピペットの
チップは、内部のプランジャーが前記液体を直接追い出すことのできるマイクロ注射器と
して機能し得る。
容積式ピペットは、様々な形式を有し得る。例えば、前記プランジャーは、さまざまな
作動機構に基づいて上下に滑動し得る。前記ねじ螺旋1220のハンマー・ピン1222
との使用は、吸引及び/又は分注される容積が、より大きな程度で有利に制御されること
を可能にする。小容積の流体が取り扱われる状況においては、このことは大変に有用であ
る。前記ねじ螺旋は、機械的にモーター1230に連結され得る。前記モーターは回転す
ることができ、それにより前記ねじ螺旋が回転することを惹起する。いくつかの実施形態
では、前記螺旋が、前記モーターの回転と同量だけ回転できるために、前記ねじ螺旋は、
前記モーターに直接連結され得る。代替方法として、前記螺旋が前記モーターの回転量に
対して特定の比率で回転できるように、前記ねじ螺旋は前記モーターに間接的に連結され
得る。
前記ハンマー・ピン1222は、前記ねじ螺旋1220を介して位置付けられることが
できる。前記ハンマー・ピンは、前記ねじ螺旋との関係において、垂直の配向を有し得る
。例えば、もし前記ねじ螺旋が垂直に整列されると、前記ハンマー・ピンが水平に整列さ
れ得る。前記ハンマー・ピンは、前記ねじ螺旋を2か所において通過し得る。いくつかの
実施形態では、前記ねじ螺旋及びハンマー・ピンは、スロット付きスリーブ1204内部
に位置付けされ得る。前記ハンマー・ピンの一端は、前記スレーブのスロット内に嵌合し
得る。いくつかの実施形態では、前記スロット付きスリーブは、2つのスロットを有する
ことができ、及び前記ハンマー・ピンは2つの端を有し得る。前記ハンマー・ピンの第一
の端は、前記スリーブの第一のスロット内に、及び前記ハンマーの第二の端は前記スリー
ブの第二のスロット内にあることができる。前記スロットは、前記ハンマー・ピンが回転
することを防止できる。従って、when前記ねじ螺旋がモーターにより回転されるとき
、前記ハンマー・ピンは、前記スロットに沿って上下に移動し得る。
前記ハンマー・ピン1222は、随意的にコレット・キャップ及びハンマー1218を
貫通できる。前記コレット・キャップは、直接的又は間接的にコレットに接続され得る。
前記コレットは、ピペット・ノズル1202の少なくとも一部分に入り込み、及びそれを
通過する能力を有し得る。前記ハンマー・ピンは、前記スロットを上下に動くことができ
るために、前記コレットも前記スロットを上下に動くことができる。前記コレット・ピン
は、前記ハンマー・ピンが動く量と、同一の量だけ上下に動くことができる。代替方法と
して、前記コレット・ピンは、前記ハンマー・ピンが動く距離の特定の比率の距離を動く
ことができる。前記コレット・ピンは、直接的又は間接的に前記ハンマー・ピンに連結さ
れ得る。
前記コレットは、好適にはピペット・チップ内に収集された及び/又はピペット・チッ
プにより分注される流体と直接に接触しない。代替方法として、前記コレットは前記流体
と接触してよい。前記コレットは、好適には、ピペット・チップ内に収集された及び/又
はピペット・チップにより分注される流体と直接的に接触できるプランジャーと接触でき
る。代替方法として、前記プランジャーは、直接的に前記流体に接触しなくてもよい。前
記コレットが、上下に動く量は、分注される流体の量を決定し得る。
前記ねじ螺旋の使用は、分注及び/又は吸引される流体の量の高度の制御を提供する。
前記ねじを回転する動作の有意な量は、前記ハンマー・ピン、及び従って、前記ピペット
・チップ内のプランジャーが上下に滑る小さな量に変換され得る。
容積式ピペットは、完全な吸入位置及び完全な分注位置を有し得る。前記ピペットが、
完全な吸入位置にあるとき、前記コレットは、最上部の位置にあることができる。前記ピ
ペットが、完全な分注位置にあるときは、前記コレットは、底の位置にあることができる
。前記ピペットは、完全な吸引及び完全な分注位置の間を移行する能力を有し得る。前記
ピペットは、完全な吸引及び完全な分注位置の間の任意の位置にある能力を有し得る。前
記ピペットは、部分的に吸引される、及び部分的に分注される位置を有し得る。前記ピペ
ットは、アナログ的な様式で、途中の任意の場所に停止し得る。代替方法として、前記ピ
ペットは、固定された増分で、デジタル様式で、特定の途中の場所に停止できる。前記ピ
ペットは、流体を吸引又は吸い込むために、分注する位置から吸引される位置に移動でき
る(例えば、前記コレット組立品を前記モーターに対して上方に動かすことにより)。前
記ピペットは、流体を分注又は排出するために、吸引される位置から分注位置へ移動でき
る(例えば、例えば、前記コレット組立品を前記モーターに対して下方に動かすことによ
り)。
図13は、最上部の位置にある容積式チップ(例えば、完全な吸入位置)の外部側面図
、及び断面図である。前記ピペット・チップは、明瞭さのために表示されていない。モー
ター1300は、螺旋1310に連結され得る。前記螺旋は、前記モーターの下に配置さ
れ得る。前記螺旋は、モーター及び容積式チップの間に配置され得る。コレット組立品1
320は前記螺旋内に配置され得る。前記螺旋は、前記コレット組立品の周囲を包むか、
又は取り囲むことができる。
プランジャーばね1330が、前記コレット組立品1320及び前記螺旋1310の間
に提供され得る。前記コレット組立品は、その上に前記プランジャーばねの一端が支持さ
れ得るか、又は休止できる、棚又は突出する部分を有し得る。前記ピペット・ノズル13
40はその上に前記プランジャーばねの一端が支持され得るか、又は休止できる、別の棚
又は突出する部分を有し得る。前記プランジャーばねは、ピペット・ノズル、及びコレッ
トの最上部の間に配置され得る。
容積式ピペットが、完全な吸入位置にあるとき、前記プランジャーばねは、延伸された
状態にある。前記ピペットが、吸引される位置にあるときには、前記プランジャーばねは
、コレット組立品を上側の位置に保つことができる。
図14は、最下部の位置にある容積式チップの外部側面図及び側面断面図(例えば、完
全な分注位置)を示す。モーター1400は、螺旋1410と連結され得る。前記螺旋は
、前記モーターの下部に配置され得る。前記螺旋は、モーター及び容積式チップの間に配
置され得る。コレット組立品1420は、前記螺旋内、又は少なくとも部分的に前記螺旋
の下方に配置され得る。前記螺旋は、前記コレット組立品の周囲を包むか、又は取り囲む
ことができる。
プランジャーばね1430が、少なくとも部分的に、前記コレット組立品1420及び
前記螺旋1410の間に提供され得る。前記コレット組立品は、その上に前記プランジャ
ーばねの一端が支持され得るか、又は休止できる、棚又は突出する部分を有し得る。前記
ピペット・ノズル1440は、その上に前記プランジャーばねの一端が支持され得るか、
又は休止できる、別の棚又は突出する部分を有し得る。前記プランジャーばねは、ピペッ
ト・ノズル、及びコレットの最上部の間に配置され得る。前記プランジャーばねは、少な
くとも前記コレット組立品一部の周囲を包むか、又は取り囲むことができる。
容積式ピペットが、完全な分注位置にあるとき、前記プランジャーばねは、圧縮された
状態にあり得る。前記コレット組立品は、前記チップに向かって下方に駆動されることが
でき、それにより前記ばねを圧縮する。前記ピペットは、例えば、2つの異なる化学的物
質から形成される共重合体であるエポキシの処理などの、2つの物質及び後続する混合の
吸引/分注を可能にする2つ(又はそれより多い)のプランジャー及び/又はコレットを
有することができ;前記混合及び計量は、その容積及び倍率に関して精密に制御され得る
容積式チッププランジャー1450は、前記コレット組立品1420に接続され得る。
前記プランジャーは、前記コレット組立品の下に配置され得る。前記プランジャーは、前
記コレット組立品及び前記チップの間に配置され得る。前記容積式チッププランジャーは
、少なくとも部分的に前記ピペット・チップを貫通して延伸する能力のある延伸された部
分を含み得る。いくつかの実施形態では、前記延伸された部分は、完全な分注位置では、
前記ピペット・チップを完全に貫通して延伸するために十分に長いことができる。いくつ
かの実施形態では、完全な分注位置にあるとき、前記プランジャーの延伸された部分は、
前記ピペット・チップを越えて延伸する。前記プランジャーの端は、前記容積式ピペット
により吸引及び/又は分注される流体と直接的に接触しても、又はしなくてもよい。いく
つかの実施形態では、前記プランジャーは、前記コレット組立品の上に休止する突出する
部分又は棚を有し得る。前記プランジャーは、コレット組立品が、上下に動く量と同じだ
けの量で上下に動くことができる。
前記ピペット・チップは、本明細書の他の部分に記載されるチップの任意の構成を有し
得る。例えば、前記ピペット・チップは、図14又は図27に図示されるような容積式チ
ップを有し得る。前記容積式チップは、本明細書の他の部分に記載されるものを含む、任
意の容積の流体を密封、及び受容するために構成され得る。
(空気置換式ピペット)
図15は、本明細書に記載される一実施形態により提供される空気置換式ピペットの外
面図を示す。空気置換式ピペットは、ピペット・チップ1500及び前記ピペット・チッ
プをピペット・ノズル1520から取り外すための外部取外し機構1510を含み得る。
空気置換式ピペットは、高度の正確度及び精度での流体の分注又は吸引を可能にし得る
。例えば、空気置換式ピペットを用いて、分注される又は吸引される流体の量は、約3m
L、2mL、1.5mL、1mL、750μL、500μL、400μL、300μL、
200μL、150μL、100μL、50μL、30μL、10μL、5μL、1μL
、500nl、300nl、100nl、50nl、10nl、又は1nl以内に制御さ
れる。いくつかの実施形態では、容積式ピペットは空気置換式ピペットよりも、より高度
の正確度及び/又は精度を有し得る。
いくつかの実施形態では、1つ以上の空気置換式ピペット、容積式ピペット及び吸引式
ピペットなどの1つ以上のピペットは、低い変動係数(CV)を有し得る。例えば、前記
CVは、15%以下、12%以下、10%以下、8%以下、5%以下、3%以下、2%以
下、1.5%以下、1%以下、0.7%以下、0.5%以下、0.3%以下、又は0.1
%以下であることができる。ある場合には、そのような変動係数を有するピペット(例え
ば、容積式ピペット、空気置換式ピペット、又は吸引式ピペット)は、10mL、5mL
、3mL、2mL、1mL、0.7mL、0.5mL、0.4mL、0.3mL、250
μL、200μL、175μL、160μL、150μL、140μL、130μL、1
20μL、110μL、100μL、70μL、50μL、30μL、20μL、10μ
L、7μL、5μL、3μL、1μL、500nl、300nl、100nl、50nl
、10nl、5nl、1nl、500pL、100pL、50pL、10pL、5pL、
1pL以下の容積のサンプル(例えば、流体)を取り扱うために構成され得る。他の場合
には、そのような変動係数を有するピペット(例えば、容積式ピペット、空気置換式ピペ
ット、又は吸引式ピペット)は、10mL、20mL、30mL、40mL、50mL、
100mL、又はより高い容積を超える容積のサンプルを取り扱うために構成され得る。
本明細書において提供される、ピペットのさまざまな種類及び組合せ(例えば、容積式ピ
ペット、空気置換式ピペット、又は吸引式ピペット)が、本明細書において説明されるサ
ンプルの容積を取り扱いながら、そのような変動係数を有するために構成される。
空気置換式ピペットは、低い変動係数(CV)を有し得る。例えば、前記CVは、10
%以下、8%以下、5%以下、3%以下、2%以下、1.5%以下、1%以下、0.7%
以下、0.5%以下、0.3%以下、0.1%以下、0.05%以下、0.01%以下、
0.005%以下、又は0.001%以下であることができる。ある場合には、そのよう
な変動係数を有する空気置換式ピペットは、10mL、5mL、3mL、2mL、1mL
、0.7mL、0.5mL、0.4mL、0.3mL、250μL、200μL、175
μL、160μL、150μL、140μL、130μL、120μL、110μL、1
00μL、70μL、50μL、30μL、20μL、10μL、7μL、5μL、3μ
L、1μL、500nl、300nl、100nl、50nl、10nl、5nl、1n
l、500pL、100pL、50pL、10pL、5pL、1pL以下の容積を有する
サンプル(例えば、流体)を取り扱うために構成される。他の場合には、そのような変動
係数を有する空気置換式ピペットは、10mL、20mL、30mL、40mL、50m
L、100mL、又はより高い容積を超える容積のサンプルを取り扱うために構成され得
る。
空気置換式ピペットは、気密のスリーブ内のプランジャーの動きにより、真空を生成す
ることにより、流体が分注及び/又は吸引されることを引き起こす。前記プランジャーが
上方に動くに従い、前記プランジャーにより、空にされた空間に真空が形成される。前記
チップから空気が、空にされた空間を満たすために上昇する。前記チップの空気は、次い
で前記チップ内に引き抜かれ、他の場所への輸送及び分注のために利用可能である流体に
より置換される。いくつかの実施形態では、空気置換式ピペットは、温度などの環境の影
響を受け得る。いくつかの実施形態では、改善された正確度を提供するために、前記環境
は制御され得る。
前記空気置換式ピペットは、さまざまな形式を有し得る。例えば、前記空気置換式ピペ
ットは調整可能であるか、又は固定され得る。前記チップは、円錐状又は円筒形であって
よい。前記ピペットは、標準又は係止であってよい。前記ピペットは、電子的に、又は自
動化的に制御されるか、又は手動であることができる。前記ピペットは、単独チャネル式
又は多重チャネル式であってよい。
図16は、空気置換式ピペットの断面図を示す。前記空気置換式ピペットは、ピペット
・チップ1600及び前記ピペット・チップをピペット・ノズル1620から取り外すた
めの外部取外し機構1610を含み得る。前記取外し機構は、前記ピペット・チップの一
端と接触するために位置決めされ得る。前記取外し機構は、流体を分注及び/又は吸引す
る前記ピペット・チップの端に対向する端において、前記ピペット・チップの上に位置決
めされ得る。前記ピペット・チップは、前記取外し機構が休止できる棚又は突出する部分
を有し得る。
前記ピペット・チップは、チップ本明細書の他の部分に記載される任意のチップの任意
の形式を有し得る。例えば、前記チップは、核酸チップ、遠心分離抽出チップ、バルク取
扱いチップ、色チップ、血液チップ、ミニチップ、マイクロチップ、ナノチップ、フェン
トチップ、ピコチップなどであり得る。代替方法として、図24〜34に記載される任意
のチップの特徴又は特性を有し得る。
図17はピペット・チップ1700及びノズル1720の間の連結部の拡大図を示す。
取外し機構1710は、前記ピペット・チップと接触するために位置決めされ得る。
ピペット・ノズルは、取外し機構に接触できる突出する部分1730又は棚を有し得る
。前記ノズルの棚は、前記取外し機構が、更に上方に移動することを防止し得る。前記ノ
ズルの棚は、前記取外し機構に対して所望の位置を提供し得る。
ピペット・ノズルは、1つ以上の密封要素1740も有し得る。前記密封成分は、1つ
以上のO−リング又は当技術分野で周知の他の同様の物質であることができる。前記密封
成分は、前記ピペット・チップが前記ノズルに取付けられているときに、ピペット・チッ
プと接触できる。前記密封要素は、前記ピペット・チップ及び前記ノズルの間の流体密封
を可能にし得る。前記密封要素は、外力の不在下で、前記ピペット・チップが前記ノズル
に取付けられた状態を保つ。前記ピペット・チップは、前記ピペット・ノズルに摩擦嵌合
され得る。
内部チャネル1750又はチャンバーが、前記ピペット・ノズル内部に提供され得る。
前記ピペット・チップは内表面1760及び内部領域1770を有し得る。前記ピペット
・ノズルの内部チャネルは、前記ピペット・チップの内部領域と流体連結し得る。プラン
ジャーは、前記ピペット・ノズルのチャネル、及び/又は前記ピペット・チップの内部領
域を通過して移動し得る。前記プランジャーは、前記ピペット・チップからの流体の吸引
又は分注を可能にし得る。前記プランジャーは前記流体に直接的に接触しても、又はしな
くてもよい。いくつかの実施形態では、前記プランジャー及び前記流体の間に空気が提供
され得る。
図18は、取外し機構1810の作動の実施例を示す。前記取外し機構は、ピペット・
チップ1800のノズル1820からの取外しを引き起こし得る。前記取外し機構は、前
記ピペット・チップ及びノズルの外部に提供され得る。前記取外し機構は、前記ノズルか
ら前記ピペット・チップを押し外すために、下方に移動され得る。代替方法として、前記
ピペット・チップが前記取外し機構により捕捉され、押し外されることをもたらすために
、前記ピペット・ノズルは上方に移動され得る。前記取外し機構は、前記ピペット・ノズ
ルに対して移動し得る。
前記取外し機構は、前記ピペット・チップの最上部において、ピペット・チップと接触
できる。前記取外し機構は、前記ピペット・チップの側部において前記ピペット・チップ
と接触できる。前記取外し機構は、部分的に又は完全に前記ピペット・チップの周りを周
回できる。
図19Aは、外部取外し機構を持つ複数のピペットを示す。例えば、8個のピペット・
ヘッドが提供され得る。他の実施形態においては、本明細書の他の部分に記載されるもの
を含む任意の他の数のピペット・ヘッドが使用され得る。
図19Bは、ピペット・ヘッドの側面図を示す。前記ピペット・ヘッドはピペット・チ
ップ1900を含み得る。前記ピペット・チップは、取外し可能にピペット・ノズル19
20に連結され得る。外部取外し機構1910が提供され得る。前記外部取外し機構は、
前記ピペット・チップと接触状態にあるか、又は前記ピペット・チップと当接され得る。
前記ピペット・ノズルは、前記ピペットの支持体1930と連結され得る。前記ピペット
の支持体は、モーター1940又は他の作動機構と連結され得る。
図20は、空気置換式ピペットの断面図を示す。前記空気置換式ピペットは、ピペット
・チップ2000及び前記ピペット・チップをピペット・ノズル2020から取り外すた
めの外部取外し機構2010を含み得る。前記取外し機構は、前記ピペット・チップの一
端と接触するために位置決めされ得る。前記取外し機構は、流体を分注及び/又は吸引す
る前記ピペット・チップの端に対向する端において、前記ピペット・チップの上に位置決
めされ得る。前記ピペット・チップは、前記取外し機構が休止できる棚又は突出する部分
を有し得る。
前記取外し機構2010は、ピペット・チップをノズルかた取り外すために、上下に動
くことができる。前記取外し機構は、前記取外し機構が上下に動くことを可能にし得る作
動機構と連結され得る。いくつかの実施形態では、前記取外し機構は、直接的に前記作動
機構に連結され得る。代替方法として、前記取外し機構は、間接的に前記作動機構と連結
され得る。前記取外し機構が前記作動機構に応答するか否かを決定し得る1つ以上のスイ
ッチが、取外し機構及び作動機構の間に提供され得る。前記スイッチはソレノイド又は他
の機構であってよい。
前記空気置換式ピペットは、内部のプランジャー2030を更に含み得る。前記プラン
ジャーは、ピペット・ノズルの内部を通過して動くことができる。前記プランジャーは、
前記プランジャーが上下に動くことを可能にする、作動機構と連結され得る。いくつかの
実施形態では、前記プランジャーは、直接的に前記作動機構に連結され。代替方法として
、前記プランジャーは、間接的に前記作動機構と連結され得る。前記プランジャーが、前
記作動機構に対して応答するか否かを決定し得る、1つ以上のスイッチが、プランジャー
及び作動機構の間に提供され得る。前記スイッチはソレノイド又は他の機構であってよい
図20Aは、プランジャーが下方の位置にあり、同時に取外し機構も下方の位置にあり
、それにより前記ピペット・ノズルに対して下方にチップを押す状態を示す。
図20Bは、プランジャーが中間的な位置にあり、同時に取外し機構は上方の位置にあ
り、それによりチップが前記ピペット・ノズルに取付けられることを可能にする状態を示
す。
図20Cは、プランジャーが上方の位置にあり、同時に取外し機構も上方の位置にあり
、それによりチップが前記ピペット・ノズルに取付けられることを可能にする状態を示す
図21は、外部取外し機構を持つ複数のピペットを示す。例えば、8個のピペット・ヘ
ッドが提供され得る。他の実施形態においては、本明細書の他の部分に記載されるものを
含む任意の他の数のピペット・ヘッドが使用され得る。
前記ピペットのための支持構造物2100が提供され得る。プランジャーがそこを貫通
して延伸し得る、1つ以上のピペット・スリーブ2110が提供され得る。本明細書に記
載される一実施形態による、ばね2120が提供され得る。前記ばねは、前記プランジャ
ーが下方に移動されたときに圧縮され得る。前記プランジャーが上方に移動されたときに
延伸され得る。
ソレノイドなどの1つ以上のスイッチング機構2130が提供され得る。モーター21
40などの作動機構が、前記複数のピペットのために提供され得る。前記作動機構は、前
記ピペットのプランジャー及び/又は取外し機構に連結され得る。いくつかの実施形態で
は、前記作動機構は直接的に前記プランジャー及び/又は取外し機構に連結され得る。代
替方法として、前記作動機構は、間接的に前記プランジャー及び/又は取外し機構に連結
され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のが、前記作動機構及び前記プランジャー
、及び/又は取外し機構の間に提供され得る。前記スイッチは、前記プランジャー及び/
又は取外し機構が、前記作動機構に応答するか否かを決定し得る。いくつかの実施形態で
は、前記スイッチはソレノイドであってよい。
いくつかの実施形態では、前記多重ヘッド・ピペットのそれぞれのピペット・ピストン
を制御するために単独の作動機構が用いられ得る。前記ピペット位置のそれぞれのために
作動が個々に制御可能であるために、スイッチは、前記ピペット・ピストンのそれぞれに
提供され得る。いくつかの実施形態では、前記ピペット・ピストンは、動的にその容積を
変化させ、それにより要求されるサンプル容積が、それらに限定はされないが、吸引など
の技法による分注の実行を最適化し;例えば、前記ピストンは、動的に容積を制御するた
めに拡張可能な、管の中の管であることができる。いくつかの実施形態では、前記ピペッ
トピストンの群のそれぞれの間で前記作動が個々に制御可能になるために、スイッチが、
ピペット・ピストンの群のために提供され得る。前記ピペットピストンのそれぞれを制御
するために、単独の作動機構が用いられ得る。いくつかの実施形態では、ピペットピスト
ンの群を制御するために単独の作動機構が用いられ得る。代替方法として、それぞれのピ
ペット・ピストンは、それ自身の個々の作動機構に連結され得る。従って、1、2、3、
4個以上の作動機構(モーターなどの)が、ピペット・ピストンに提供され得る。
図22は、本明細書に記載される一実施形態による、多重ヘッド・ピペットの実施例を
示す。前記多重ヘッド・ピペット上の個々のピペット・ヘッドは、個々に操作可能である
か、又は個々に操作可能な構成要素を有し得る。例えば、前記ピペット・ヘッドの1つの
ための取外し機構2200は、上方の位置にあることができる一方、前記他の取外し機構
2210は、下方の位置にあることができる。ソレノイド2220などのスイッチは、そ
の1つのピペット・ヘッドのために脱係合される一方、前記スイッチは他のピペット・ヘ
ッドのために係合される。従って、ピペット・ノズルからピペット・チップを外すために
、前記取外し機構を下方に動かすために、モーター2230などの作動機構が係合してい
るときには、前記1つの脱係合されたスイッチは、その1つの取外し機構が、他のものと
一緒に動かないようにし得る。前記脱係合された取外し機構は、その場所にとどまり得る
。このことは、前記ピペット・チップが、前記脱係合されたピペット上にとどまる一方、
ピペット・チップが他のピペットから取除かれることを可能にする。
別の実施例では、前記ピペット・ヘッドの1つのためのプランジャー2250が、上方
の位置にある一方、前記他のプランジャー2260は、下方の位置にあることができる。
ソレノイドなどのスイッチは、その1つのピペット・ヘッドのために脱係合され得る一方
、他のピペット・ヘッドのためのスイッチは係合され得る。従って、流体を分注するため
、又はピペット・チップをピペット・ノズルから外すために、前記プランジャーを下方に
移動させるために、モーターなどの作動機構が係合されたとき、前記脱係合された1つの
スイッチは、mayその1つのプランジャーが他のものと一緒に動かないようにし得る。
前記脱係合されたプランジャーは、その場所にとどまる。このことは、前記ピペット・チ
ップが、前記脱係合されたピペット上にとどまる一方、ピペット・チップが、他のピペッ
トから取除かれることをもたらすか、又は他のピペット流体が分注される間に、前記脱係
合されたピペットから流体が分注されることを防止し得る。
いくつかの実施形態では、脱係合されたスイッチは、ピペット・チップが取除かれるか
、又は流体が分注されることを防止し得る。いくつかの実施形態では、脱係合されたスイ
ッチは、ピペット・チップが拾上げられることを防止し得る。例えば、前記係合されたス
イッチは、ピペット・チップを拾上げるために、ピペット・ヘッドが下方に作動される一
方、脱係合されたスイッチに連結されたピペット・ヘッドが後退位置にとどまることをも
たらし得る。別の実施例では、係合されたスイッチは、ヘッドを拾上げるために作動する
ピペット・ヘッドを拾上げる1つ以上の機構をもたらす一方、脱係合されたスイッチは、
1つ以上のピペット・チップ拾上げ機構が作動することを防止する。
いくつかの追加的な実施形態では、脱係合されたスイッチは、ピペット・チップが流体
を吸引することを防止し得る。例えば、係合されたスイッチは、流体を吸引するために、
内部のプランジャー又は他の機構が上方へ移動することをもたらし得る。脱係合されたス
イッチは、プランジャーがその場所にとどまることをもたらし得る。従って、多重ヘッド
・ピペットにおける流体の吸引は、1つ以上の作動機構を用いて個々に制御され得る。
取外し機構が、ピペット・ノズルの外部、又は前記ピペット・ノズルの内部に提供され
得る。本明細書における任意の種類の取外し機構の任意の記載は、他の種類の取外し機構
にも言及し得る。例えば、個々に操作可能な外部取外し機構の記載は、ノズル内部に提供
され得るプランジャー形態又は他の形態を有し得る内部の取外し機構にも適用され得る。
作動機構は、複数のピペット中の構成要素を作動させるために構成され得る。例えば、
作動機構は、取外し機構を作動させるために構成され得る。作動機構は、第一の取外し機
構及び第二の取外し機構の両方を作動させる能力を有し得る。第一のソレノイドは、前記
作動機構及び前記第一の取外し機構の間に、移動可能なように提供され得る。第二のソレ
ノイドは、前記作動機構及び前記第二の取外し機構の間に、移動可能なように提供され得
る。前記第一のソレノイドは、前記作動機構による作動が、前記取外し機構の動作をもた
らすか否かを決定するために、係合又は脱係合され得る。前記第二のソレノイドは、前記
作動機構の作動が前記取外し機構の動作をもたらすか否かを決定するために、係合又は脱
係合され得る。前記第一の及び第二のソレノイドは、相互に独立して係合又は脱係合され
得る。個々のピペット又はピペットの群のための、作動機構により制御されるそれぞれの
ソレノイドは、制御装置から受取られた1つ以上の信号に応えて係合又は脱係合され得る
いくつかの実施形態では、前記作動機構は、ピペットの最上部に配置され得る。前記作
動機構は、前記ピペット・チップに対向する端において支持構造物上に配置され得る。前
記作動機構は、前記ピペット・ノズルに対向する端において支持構造物上に配置され得る
。前記作動機構は、1つ以上のピペット・チップに平行に配向され得る1つ以上のシャフ
トを含み得る。前記作動機構は、1つ以上のピペット・チップの高さに沿って延伸する軸
に平行な回転軸を有し得る。
図23は、本明細書に記載される別の実施形態に従って提供される多重ヘッド・ピペッ
ト2300の実施例を示す。作動機構2310は、ピペットの任意の部分に配置され得る
。例えば、前記作動機構は、前記支持構造物の側面に配置され得る。代替方法としてそれ
は、支持構造物の最上部又は最下部に配置され得る。前記作動機構は、前記ピペット・ノ
ズル2320に対向する前記支持構造物の側面に配置され得る。前記作動機構は、1つ以
上のピペット・チップ2340に垂直に配向され得る1つ以上のシャフトを含み得る。前
記作動機構は、前記1つ以上のピペット・チップの高さに沿って延伸する軸に垂直な回転
軸を有し得る。例えば、ピペット・チップは、垂直の配向を有し得る一方、作動機構は、
水平の配向を有するシャフト又は回転軸を有し得る。代替方法として、前記作動機構のシ
ャフト又は軸は、前記1つ以上のピペット・チップに対して任意の角度にあることができ
る。
1つ以上のピペット・ヘッド又はピペット支持体2350は湾曲した構成を有し得る。
例えば、ピペット支持体は垂直の構成要素2350bに交わる水平の構成要素2350a
を有し得る。いくつかの実施形態では、流体は、前記ピペットの垂直の構成要素のみに提
供され得る。代替方法として、流体は、前記ピペットの水平の構成要素には流れても、流
れなくてもよい。ピペットは、2つ以上のノズル又はチップに連結できる単独のピストン
又はプランジャーを有することができ、及びバルブ又はスイッチが、1つ以上の前記ノズ
ル又はチップを介する吸引/分注を可能にするために用いられ得る。
1つ以上のスイッチ2360が提供され得る。前記スイッチは、個々に制御可能であり
得る。本明細書の他の部分に記載される、スイッチ及び制御の実施例が適用され得る。前
記作動機構は、ピペット・チップ取外し器、1つ以上のピペット・チップ取付け器、1つ
以上の流体分注機構、及び/又は1つ以上の流体吸引機構などの1つ以上のピペット作動
構成要素を駆動する能力を有し得る。前記スイッチは、1つ以上の前記ピペット作動構成
要素が移動されたいるか否かを決定し得る。
側面に取付けられた作動機構を有することは、前記多重ヘッド・ピペットの1つ以上の
寸法を低減させ得る。例えば、側面に取付けられた作動機構は、前記多重ヘッド・ピペッ
トの前記垂直の寸法を低下させることができる一方、同一の容器容積、従ってピペットの
収容能力を維持する。前記機器及び/又はモジュール、又は前記機器及び/又はモジュー
ル中の他の収容する物の中での前記ピペットの好適な配置に依存して、最上部、側面、又
は最下部に取付けられた作動機構が選択され得る。
全てのピペット作動構成要素の作動をもたらす、単独の作動機構を有することも、前記
多重ヘッド・ピペットの寸法の低減し得る。単独の作動機構は、複数の前記ピペット作動
構成要素を制御し得る。いくつかの実施形態では、複数のピペット作動構成要素を制御す
るために、1つ以上の作動機構が提供され得る。
図46は、本明細書に記載される別の実施形態による、陥没された位置にある流体取扱
い装置の実施例を示す。前記流体取扱い装置は、1つ以上のチップ4610、4612、
4614を含み得る。いくつかの実施形態では、複数のチップ種類が提供され得る。例え
ば、容積式チップ4610が提供され得て、空気置換式ノズルチップ4612、及び空気
置換式ミニノズルチップ4614が提供され得る。1つ以上のピペット・ヘッドを支持す
る基部4620が提供され得る。容積式モーター4630が容積式ピペット・ヘッド46
35と連結され得る。
流体取扱い装置は、マニホルド4640を含み得る。前記マニホルドは1つ以上の換気
ポート4642を含み得る。換気ポートは、流体的にピペット・ヘッドの流体管路と接続
され得る。いくつかの実施形態では、それぞれのピペット・ヘッドは換気ポートを有し得
る。ある場合にはそれぞれの空気置換式ピペット・ヘッドは換気ポートを有し得る。管類
4644が、前記マニホルドに接続され得る。前記管類は、随意的に前記マニホルドを、
陽圧又は陰圧源、大気の空気、又は可逆的な陽圧又は陰圧源に接続する。
熱散布機4650が、流体取扱い装置のために提供され得る。前記熱散布機は、等温制
御を提供し得る。いくつかの実施形態では、前記熱散布機は、複数のピペット・ヘッドと
熱的連結にあることができる。前記熱散布機は、前記複数のピペット・ヘッドを等温度化
することを支援できる。
流体取扱い装置は、1つ以上の支持する部分を有し得る。いくつかの実施形態では、前
記支持する部分は、上側クラムシェル4660及び下側クラムシェル4665を含み得る
図46Aは、以前に記載されたように、完全に後退位置にある、陥没された流体取扱い
装置を示す。図46Bは、完全なz−軸方向の降下位置にある陥没された流体取扱い装置
を示す。完全なz−軸方向の降下位置では、下側クラムシェル4665の全体は、前記上
側クラムシェル4660に対して降下される。前記下側クラムシェルは、前記ピペット・
ヘッド及びノズルを支持し得る。前記ピペット・ヘッド及びノズルは、前記下側のクラム
シェルと共に移動できる。前記下側クラムシェルは、前記ピペット・ヘッドを支持する正
面部分4667、及び作動機構及びスイッチング機構を支持する後部部分4668を含み
得る。
図47は、本明細書に記載される一実施形態による、延伸位置にある流体取扱い装置の
実施例を示す。前記流体取扱い装置は、1つ以上のチップ4710、4712、4714
を含み得る。容積式チップ4710が提供され得る、空気置換式ノズルチップ4712及
び空気置換式ミニノズルチップ4714が提供され得る。前記流体取扱い装置は、1つ以
上のノズル4720、4722、4724を更に含み得る。容積式ノズル4720空気置
換式ノズル4722及び空気置換式ミニノズル4724が提供され得る。前記ノズルは、
それらに対するそれぞれのチップに連結され得る。ある場合には、前記ノズルは、それら
に対するそれぞれのチップに圧入、又は任意の他の連結機構により結合され得る。1つ以
上のチップ排出装置4732、4734が提供され得る。例えば、空気置換式チップ47
12を取除くために、通常のチップ排出装置4732が提供され得る。1つ以上のミニ排
出装置4734が、空気置換式ミニチップ4714を取除くために、提供され得る。前記
排出装置は環を形成し得る。前記排出装置は、前記チップを押し出すために設計され得る
。前記排出装置は、前記ノズルの下部に配置され得る。
前記流体取扱い装置は、上側クラムシェル4760に対して降下された、下側クラムシ
ェル4765とともに完全にZ軸に沿った降下位置にあることができる。更に、個別化さ
れた及び/又は組み合わされたノズルの降下(すなわち、ノズルの延伸)のために、いず
れかの、又は全ての前記ピペットと係合し得るZ方向のクラッチ・バー(z−clutc
h−bar)4770が提供され得る。図47は、全てのノズルが降下された実施例を示
す。しかしながら、前記ノズルは、どのノズル下降するかを決定するために個々に選択可
能であり得る。前記ノズルは、単独のモーターなどの作動機構に応えて下降し得る。スイ
ッチング機構は、どのピペットが前記バーと係合しているかを決定し得る。図示されたク
ラッチ・バー4770は、降下した位置に前記ノズル、前記クラッチ・バーも下げられて
いることを示している。Z−モーター・エンコーダー4780が提供され得る。前記エン
コーダーは、前記モーター動作の位置を追跡することを可能にする。
いくつかの実施形態によると、X−軸滑動部4790が提供され得る。前記X−軸滑動
部は前記流体取扱い装置が側方に移動することを可能にし得る。いくつかの実施形態では
、前記流体取扱い装置は軌道に沿って滑動し得る。
図48は、流体取扱い装置の正面図を示す。いくつかの実施形態では保護用プレート4
810が提供され得る。前記保護用プレートは、前記ピペット・ヘッドの一部を保護でき
る。前記保護用プレートは、前記ピペット・ヘッドの流体管路を保護し得る。一実施例で
は、前記保護用プレートが、ピペット空洞とノズルを接続する剛体の管類のために提供さ
れ得る。前記保護用プレートは、熱拡散器に接続され得るか、又は熱拡散器に一体的に組
み込まれ得る。
以前に記載されるように、多数の種類のピペット及び/又はチップが提供され得る。1
つ以上の容積式ピペット及び/又は1つ以上の空気置換式ピペットが使用され得る。ある
場合には、前記保護用プレートは、前記空気置換式ピペットのみを覆うことができる。代
替方法として、前記保護用プレートは、前記容積式ピペットのみを、又は両方を覆うこと
ができる。
図49は、流体取扱い装置の側面図を示す。流体取扱い装置は、チップ4904に結合
するために構成され得るノズル・ヘッド4902を含み得るピペット・ヘッドを含み得る
。前記チップは、前記ピペット・ノズルに取外し可能に接続され得る。
1つ以上のピペット・ノズルは、ノズル降下シャフト4920により支持され得る。作
動されたときに、1つ以上のノズルが降下(例えば、延伸)することをもたらし得る、Z
−モーター4922が提供され得る。前記Z−モーターを選択的に前記ノズル降下シャフ
トに接続するために、1つ以上のソレノイド4924、又は他のスイッチング機構が提供
され得る。前記ソレノイドが“オン”位置にあるときに、前記Z−モーターの作動は、前
記ノズル降下シャフトが、降下されるか、又は上昇されることをもたらし得る。前記ソレ
ノイドが“オフ”位置にあるときに、前記Z−モーターの作動は、前記ノズル降下シャフ
トの動作をもたらさない。
前記ピペット・ヘッドを通過し、及び前記ピペット・ノズルにおいて終結する管類49
10が提供され得る。前記管類は、剛体の内部管類4910a、及び剛体の外部管類49
10bを有し得る部分。ある場合には、前記剛体の内部管類が移動可能である一方、前記
剛体の外部管類が固定されている。他の実施形態においては、前記剛体の内部管類が移動
可能か、固定され、及び前記剛体の外部管類が、移動可能か、又は固定されている。いく
つかの実施形態では、前記内部管類は、前記外部管類に対して移動可能である。前記管類
全体の長さは可変であり得る。
前記流体取扱い装置内部にプランジャー4930が提供され得る。前記プランジャーは
、ピペット空洞内での計量を提供し得る。前記ピペット空洞4935の延伸部が提供され
得る。ある場合には、前記ピペット空洞の延伸部は、前記管類4910と流体連結にあり
得る。代替方法として、前記管類、及び前記ピペット空洞は流体連結にはない。いくつか
の実施形態では、前記ピペット空洞、及び前記管類は、互いのに平行である。他の実施形
態においては、前記ピペット空洞及び前記管類は、実質的に相互に平行ではない。それら
は相互に実質的に垂直であり得る。前記管類は、実質的に垂直の配向を有し得る一方、前
記ピペット空洞は、実質的に水平の配向を有し得るか、又はその逆も成立つ。いくつかの
実施形態では、同時に又は連続して吸引及び分注するために、ピペット及びチップは、マ
ルチルーメン管類配置などのプッシュ/プル様式で作用できる。
換気ポートの前記ピペットへのアクセスを制御するために、1つ以上のバルブ4937
が提供され得る。ある場合には、バルブは、関係するピペットに応答できる。バルブは、
換気ポートが開放されているか、又は閉鎖されているかを決定し得る。バルブは、換気ポ
ートが開放される程度を決定し得る。前記換気ポートは、陽圧又は陰圧源などの圧力源と
連通し得る。前記換気ポートは、大気空気と連通できる。前記換気ポートは、マニホルド
からの管類4910へのアクセスを提供し得る。
個々の計量のためのクラッチ・バー4940が提供され得る。前記クラッチ・バーは、
流体の計量を作動させるために用いられ得るモーターに接続され得る。ガイド・シャフト
4942が、随意的に提供される。前記クラッチ・バーと連通する、1つ以上のソレノイ
ド4945又は他のスイッチング機構が、提供され得る。前記モーターを選択的に前記プ
ランジャー4930に接続するために、前記ソレノイド又は他のスイッチング機構が提供
され得る。前記ソレノイドが、“オン”位置にあるとき、前記計量モーターの作動は、前
記プランジャーが係合され、及び流体を分注及び/又は吸引するために移動することをも
たらし得る。前記ソレノイドが、“オフ”位置にあるとき、前記計量モーターの作動は、
前記プランジャーの動作をもたらさない。それぞれが、選択的にオン又はオフ位置にある
ことができる、それぞれのソレノイドに関係づけられる、複数のプランジャーが提供され
得る。従って、モーターが作動されるとき、“オン”ソレノイドに関係づけられるプラン
ジャーのみが応答できる。
図50は、流体取扱い装置の別の側面図を示す。この図は計量のために用いられるモー
ター5010の図を含む。前記モーターは、前記空気置換式ピペット内部の流体を計量す
るために用いられる。前記モーターのためのエンコーダー5020も図示される。前記エ
ンコーダーは、前記モーター動作を追跡することを可能にする。このことは、前記プラン
ジャーの位置が、常に知られていることを確実にする。
図51は、流体取扱い装置の背部透視図を示す。前記流体取扱い装置は、ポンプ511
0を含み得る。前記ポンプは、ピペット空洞と流体連結にあり得る。ある場合には、前記
ポンプは、前記ピペット空洞との流体連結をもたらされるか、又は連通から外され得る。
前記ポンプは、マニホルド、及び/又は換気ポートと流体連結にあり得る。前記ポンプは
、液体又は空気をポンプ(又はその動作を達成)し得る。
前記ポンプは、陽圧及び/又は陰圧を提供し得る。前記ポンプは、陽圧及び陰圧の両方
を提供する能力のある可逆ポンプであってよい。ピストンを含むピペット中で、所定のピ
ストンのサイズが生成する能力のある陽圧による置換の制限を受けることなく、前記ピペ
ットが任意の容積の液体を吸引又は分注することを可能にするために、前記ポンプはピス
トンを含むピペット中で作動され得る。この要素は、チップの大きな容積との組合せにお
いて、特定の適用のために、小さなピペットが、大きな容積の液体を吸引又は分注するこ
とを可能にし得るであろう。前記ポンプは、前記ピペットがモーター又はピストンなしで
機能することを可能にする一方、パルス幅調節により精密な制御を提供し続ける。
流体取扱い装置は、圧力源又は大気状態に接続され得る1つ以上のバルブを有するアキ
ュムレーター5120を更に含み得る。前記アキュムレーターは、随意的に陽圧又は陰圧
を提供し得る前記可逆ポンプに接続される。
多重ヘッド付のピペットなどの多重ヘッド付流体取扱い装置は、同時に、いくつかのピ
ペット・ノズル上に、多重のチップ/容器を拾上げる能力を有し得る。例えば、多重のピ
ペット・ノズルは、多重のチップ/容器を拾上げるために延伸し得る。前記多重のピペッ
ト・ノズルは、どのチップ/容器が拾上げられるかを決定するために、個々に制御可能で
あり得る。多重のチップ/容器は、同時に拾上げられ得る。ある場合には、全てのピペッ
ト・ノズルが、実質的に同時にピペット・チップ/容器を拾上げ得る
いくつかの実施形態では、ピペットは、プランジャーを含まない。サンプル(例えば、
流体)は、陽圧及び/又は陰圧を用いる前記ピペット中で、又はその支援下に移動され得
る。場合によっては、気体又は真空のそれぞれの支援下に、陽圧又は陰圧が提供される。
1つ以上の真空ポンプを持つ真空システムを用いて真空が提供され得る。圧縮空気の支援
下に陽圧が提供され得る。コンプレッサーを用いて空気が圧縮され得る。
(寸法/範囲)
ピペットの1つ以上の寸法(例えば、長さ、幅、又は高さ)は、約1mm、5mm、1
0mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、5
0mm、55mm、60mm、70mm、80mm、90mm、100mm、112mm
、12cm、15cm、20cm、25cm、30cm、又は本明細書の他の部分に記載
される任意の他の寸法以下であり得る。1つ以上の寸法は同一であっても、変化してもよ
い。例えば、前記ピペットの高さは、1mm、1cm、2cm、3cm、4cm、5cm
、5.5cm、6cm、6.5cm、7cm、8cm、9cm、10cm、11cm、1
2cm、13cm、15cm、17cm、20cm、25cm、又は30cmを超えない
ことができる。
いくつかの実施形態では、ピペットは1cm以下、5cm以下、8cm以下、1
0cm以下、15cm以下、20cm以下、25cm以下、30cm以下、3
5cm以下、40cm以下、50cm以下、60cm以下、70cm以下、8
0cm以下、90cm以下、100cm以下、120cm以下、150cm
下、200cm以下、250cm以下、300cm以下、又は500cm以下の
合計容積を有し得る。
前記ピペットは1つ以上のピペット・ヘッドを有し得る。いくつかの実施形態では、前
記ピペットの個々のピペット・ヘッドは、流体の任意の容積を分注できる。例えば、前記
個々のピペット・ヘッドは、約10mL、5mL、3mL、2mL、1mL、0.7mL
、0.5mL、0.4mL、0.3mL、250μL、200μL、175μL、160
μL、150μL、140μL、130μL、120μL、110μL、100μL、7
0μL、50μL、30μL、20μL、10μL、7μL、5μL、3μL、1μL、
500nl、300nl、100nl、50nl、10nl、5nl、1nl、500p
L、100pL、50pL、10pL、5pL、1pL、又は本明細書の他の部分に記載
される任意の他の容積以下の流体を、分注及び/又は吸引する能力を有し得る。前記ピペ
ットは、本明細書に記載されるものなどの、任意の容積以下の流体を分注する能力を有し
得る一方、本明細書の他の部分に記載されるものなどの任意の寸法を有し得る。一実施例
では、流体取扱い装置は20cmを超えない高さ、幅、及び/又は長さ、及び少なくとも
150μLを吸引及び/又は分注する能力のあるピペット・ヘッドを有し得る。
前記流体取扱いシステムは、大きな精度及び/又は正確度で流体を分注及び/又は吸引
し得る。例えば、前記流体取扱いシステムの変動係数は、20%、15%、12%、10
%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1.5%、1%、0.7%、0
.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.07%、0.05%、0.01
%、0.005%、又は0.001%以下であり得る。流体取扱い装置は、流体の分注及
び/又は吸引を行う能力がある一方、本明細書に記載される変動係数値で機能し得る。前
記流体取扱いシステムは、流体の分注される容積を、5mL、3mL、2mL、1mL、
0.7mL、0.5mL、0.3mL、0.1mL、70μL、50μL、30μL、2
0μL、10μL、7μL、5μL、3μL、1μL、500nl、300nl、100
nl、50nl、10nl、5nl、1nl、500pL、100pL、50pL、10
pL、5pL、又は1pL以内で制御し得る。例えば、前記流体取扱い装置は、本明細書
に記載される任意の容積未満の最少増分で分注及び/又は吸引する能力を有し得る。
前記流体取扱いシステムは、本明細書に記載される任意の変動係数で作動及び/又は本
明細書に記載される任意の容積の流体の分注を制御する能力がある一方、(例えば、本明
細書に記載される任意の寸法を有するか、又は本明細書に記載される任意の容積分注及び
/又は吸引する能力を持つなど)1つ以上の記載される他の特徴を有し得る。例えば、流
体取扱い装置1μL〜3mLの流体の分注及び/又は吸引を行う能力を有し得る一方、4
%以下の変動係数で機能し得る。
流体取扱い装置は1つのピペット・ヘッド又は複数のピペット・ヘッドを含み得る。い
くつかの実施形態では、前記複数のピペット・ヘッドは、第一のピペット・ヘッド及び第
二のピペット・ヘッドを含み得る。前記第一及び第二のピペット・ヘッドは、同一の量の
流体の分注及び/又は吸引の能力があり、及び/又はそのために構成され得る。代替方法
として、前記第一及び第二のピペット・ヘッドは、異なる量の流体を分注する能力があり
、及び/又はそのために構成され得る。例えば、前記第一のピペット・ヘッドは、第一の
流体の容積を分注及び/又は吸引するために構成されることができ、及び前記第二のピペ
ット・ヘッドは、第二の流体の容積を分注及び/又は吸引するために構成されることがで
き、前記第一の容積及び第二の容積は異なっても、同一でもよい。一実施例では、前記第
一の容積は約1mLである一方、前記第二の容積は約250μLであり得る。
別の実施例では、前記流体取扱い装置は、複数のピペット・ヘッドを含むことができ、
第一のピペット・ヘッドは、第一の取外し可能なチップと結合するために構成された第一
のピペット・ノズルを含むことができ、及び第二のピペット・ヘッドは、第二の取外し可
能なチップに結合するために構成された第二のピペット・ノズルを含み得る。前記第一の
取外し可能なチップは、第一の流体の容積を維持するために構成されることができ、及び
前記第二の取外し可能なチップは、第二流体の容積を維持するために構成され得る。前記
第一及び第二の容積は同一であっても、異なってもよい。前記第一の及び第二の容積は本
明細書の他の部分に記載される任意の値を有し得る。例えば、前記第一の容積が、約1m
Lであり得る一方、前記第二の容積は約250μLであり得る。
複数のピペット・ヘッドが、流体取扱い装置のために提供され得る。前記複数のピペッ
ト・ヘッドは任意の距離離れることができる。いくつかの実施形態では、前記流体取扱い
装置は、以下の約0.1mm、0.3mm、0.5mm、0.7mm、1mm、1.5m
m、2mm、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、6mm、
7mm、8mm、9mm、10mm、12mm、15mm、20mm、30mm、又は5
0mm以下の距離で離れていることができる。前記ピペット・ヘッドの間の距離は、前記
ピペット・ヘッドの中心から中心へのものであってよい。前記ピペット・ヘッドの中心か
ら中心への距離は、前記ピペット・ヘッドのピッチであり得る。
前記ピペット・ヘッドは、支持構造物を共有し得る。いくつかの実施形態では、前記支
持構造物は移動可能な支持構造物である。前記ピペット・ヘッド間の横距離が可変であり
得るために1つ、2つ以上のピペット・ヘッドが前記支持構造物に沿って移動可能である
。ある場合には、前記ピペット・ヘッドのピッチは、上記で記載された1つ以上の寸法を
包含するために可変であり得るか、又は上記で記載された1つ以上の寸法により制限され
る。一実施例では、前記ピペット・ヘッドの中心から中心への距離が変化できるために、
前記ピペット・ヘッドは支持体に沿って滑動可能であり得る。ピペット・ヘッドのそれぞ
れは、それらが同一の距離だけ離れ得るために可変であり得るか、又はそれらがさまざま
な距離だけ離れ得るために、個々に可変であり得る。ピペット・ヘッド位置が変化すると
きに、前記ピペット・ヘッド間の横距離の比率は同一にとどまるか、又は変化できる。必
要に応じて異なるピッチを達成するため、及び多重の平面にあるリソースに同時にアクセ
スできるために、ピペット、ブレード、又はノズルは、それらの相対的な位置(近寄る又
は離れる、延伸する又は収縮する)が変化し得る。
いくつかの実施形態では、前記ピペットの形状因子(例えば、容積式ピペット、吸引式
ピペット、空気置換式ピペット)は、いわゆる“ミニ”ピペットに適し得る。そのような
場合の形状因子は、水平又はクラムシェル構成を通過するスペースのために、削減及び最
適化され得る。システム又は機器は、1つ以上のミニピペットを含み得る。前記ミニピペ
ットは、モジュール式であり、及び前記ミニピペットを有する支持構造物から取外し可能
であり得る。
いくつかの実施形態では、ミニピペットは、1uL、0.9uL、0.8uL、0.7
uL、0.6uL、0.5uL、0.4uL、0.3uL、0.2uL、0.1uL、1
0nl、1nlのサンプルを取り扱うために構成される。
いくつかの実施形態では、臨床検査プロトコルを反復する必要のない微小流体に制限さ
れた処理とは反対に、ポイント・オブ・サービスの場所でのマクロ・スケールのプロトコ
ル及び/又はさまざまな化学物質の処理を可能にするために、ミニピペットが提供される
。場合によっては、前記プロトコル及び/又は処理は、制限なしで:遠心分離、分離、沈
殿、変性、抽出、液滴形成、凝集、クロマトグラフィー、カラムに基づく処理、溶出、希
釈、混合、インキュベーション、細胞溶解、細胞の固定、加熱、冷却、サンプルの分配、
別個の処理又は検定若しくは検出システム、モジュール方式、サンプル利用の効率、堆積
、固相上の検体濃度、免疫検定、核酸増幅、核磁気共鳴、顕微鏡法、分光法、比色法、配
列決定、病理学的監視及び分析、並びに培養物から選択される。
(ピペットの構成)
流体取扱い装置は、ピペットであってよい。いくつかの実施形態では、流体取扱い装置
は1つ以上のピペット・ヘッドを含み得る。流体取扱い装置は支持体、及びそこから延伸
する前記1つ以上のピペット・ヘッドを含み得る。以前に記載されるように、前記支持体
前記1つ以上のピペット・ヘッドの重量を支持し得る。前記支持体は、1つの次元又は多
重の次元に、前記ピペット・ヘッドを独立して、又は一緒に移動させるための機構を含み
得る。前記支持体は、前記ピペット・ヘッドが一緒に動くことを可能し得る。前記支持体
は可撓性、又は“蛇のような”ものであることができ、及び/又は事実上ロボット性であ
り、前記ピペット・ヘッドが、複数の(又は無限の)方向性の平面での広範囲の動作を行
うことを可能にする。この動作の範囲が、前記ピペットが、1つ以上の流体取扱い又は非
流体取扱い機能を持つ前記機器のために、ロボットのエンド・エフェクターとして機能す
ることを可能にし得る。前記支持体は、前記ピペット・ヘッドを相互に結合させ得る。前
記共有された支持体は、前記ピペット・ヘッドと一体に形成されても、又はされなくても
よい。前記支持体は、作動機構を、支持しても、又はしなくてもよい。前記支持体は、1
つ以上のピペット・ヘッドに操作可能に接続される作動機構の重量を支持する能力を有し
ても、又は有さなくてもよい。
ピペット・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するために構成された、ピペット・ノ
ズルを含み得る。前記ピペット・ヘッドピペット本体を更に含み得る。前記ピペット・ノ
ズルは、前記ピペット本体と同軸であることができる。前記ピペット本体は、前記ピペッ
ト・ノズルを支持し得る。前記ピペット・ノズルは開口部を含み得る。前記ピペット・ヘ
ッドその中に流体管路を更に含み得る。前記流体管路は、前記ピペット本体内に包含され
ても、又はされなくてもよい。前記流体管路は、前記ピペット本体を貫通し得る。前記流
体管路は所定の長さを有し得る。前記流体管路は、前記ピペット・ノズルにおいて終結で
きる。前記流体管路は、内部管類の中にあることができる。前記内部管類は剛体又は可撓
性であることができる。
前記ピペット・ノズルは、前記取外し可能なチップと任意の様式で結合され得る。例え
ば、流体密封の密封を形成するために、前記ピペット・ノズルは前記取外し可能なチップ
と結合することができ。前記取外し可能なチップは、前記ピペット・ノズルと摩擦嵌合し
得る。前記チップは、前記ピペット・ノズルと、前記ピペット・ノズルの外表面に沿って
、前記ピペット・ノズルの内表面に沿って、又は前記ピペット・ノズルの溝の中、若しく
は中間的な部分で結合し得る。代替方法として、前記ピペット・ノズルは、前記チップと
、前記チップの外表面に沿って、前記チップの内表面に沿って、又は前記チップの溝の中
、若しくは中間的な部分で結合し得る。
いくつかの実施形態では、プランジャーがピペット・ヘッド中に提供され得る。前記プ
ランジャーは流体の分注及び/又は吸引を可能にする。前記プランジャーは、前記ピペッ
ト・ヘッド中で移動可能である。前記ピペットは、前記ピペットに保存されるか、又は前
記ピペットの保存領域から拾上げられたかの、いずれかであるプランジャーの選択から、
所望のプランジャーを充填する能力を有し得る。前記プランジャーは、流体管路に沿って
移動可能であり得る。前記プランジャーは、同一の配向にとどまるか、又は変化する配向
を有し得る。代替的な実施形態では、流体が前記チップを介して分注される及び/又は吸
引されることを引き起こし得る、トランスデューサーにより駆動されるダイアフラムが提
供され得る。流体管路に連結され得る陽圧及び/又は陰圧源を含み得る、代替的な分注及
び/又は吸引機構が用いられ得る。
いくつかの実施形態では、前記ピペット・ヘッドのチップは長さを有し得る。前記チッ
プの方向は前記チップの長さに沿ったものであり得る。いくつかの実施形態では、前記流
体取扱い装置は、回転子及び固定子を有するモーターを含み得る。前記回転子は、回転軸
の周りを回転するために構成され得る。前記回転軸は、前記チップに関して任意の配向を
有し得る。例えば、前記回転軸は前記チップ実質的に平行であり得る。代替方法として、
前記回転軸は前記チップに実質的に平行でなくてよい。ある場合には、前記回転軸は、前
記チップ実質的に垂直であり得るか、又は前記チップに関して15度、30度、45度、
60度、又は75度を含むが、それらには限定されない任意の他の角度を取り得る。一実
施例では、前記回転軸は水平である一方、前記取外し可能なチップ垂直に配列され得る。
代替方法として、前記回転軸が垂直である一方、前記取外し可能なチップは水平に配列さ
れる。この構成は、前記チップが前記モーターに対して湾曲した“湾曲した(bent)
”ピペット構成を提供し得る。前記モーターは、前記チップ中で流体を計量するために有
用であり得る。いくつかの実施形態では、前記モーターが、ピペット・ヘッド中での1つ
以上のプランジャーの動作を可能にし得る。
いくつかの実施形態では、前記流体取扱い装置は、前記取外し可能なチップに実質的に
平行でない複数のプランジャーの動作を可能にする能力のあるモーターを含み得る。代替
方法として、前記複数のプランジャーの動作は、前記取外し可能なチップに、実質的に平
行であり得る。ある場合には、前記複数のプランジャーの動作は、前記取外し可能なチッ
プに実質的に垂直であるか、又は本明細書の他の部分において言及されるものを含むが、
それらには限定されない任意の他の角度を取り得る。一実施例では、前記プランジャーは
水平方向に移動する能力がある一方、前記取外し可能なチップは垂直に配列される。代替
方法として、前記プランジャーが垂直方向に移動する能力がある一方、前記取外し可能な
チップは水平に配列される。
流体管路は、ピペット・ノズルにおいて終結し得る。ある場合には、前記流体管路の別
の末端が前記プランジャーに提供され得る。いくつかの実施形態では、前記流体管路は、
湾曲した又は曲線状であり得る。流体管路の第一の部分は流体管路の第二の部分とは異な
る配向を有し得る。前記第一及び第二の部分は、相互に実質的に垂直であってよい。前記
第一及び第二の部分の角度は、相互に関して固定されるか、又は可変であり得る。
(作動)
流体取扱い装置は、作動機構を含み得る。いくつかの実施形態では、前記流体取扱い装
置のために、単独の作動機構が提供され得る。代替方法として、複数の作動機構が提供さ
れ得る。ある場合には、特定の使用(例えば、チップ取外し、プランジャー制御、スイッ
チ制御)当たりに単独の作動機構のみが提供され得る。代替方法として、特定の使用に対
して多重の作動機構が提供され得る。一実施例では、作動機構はモーターであり得る。前
記モーターは回転子及び固定子を含み得る。前記回転子は回転軸の周りを回転する能力を
有し得る。
単独のモーターなどの作動機構は、個別化された分注及び/又は吸引にとり有用である
。流体取扱い装置は、複数のピペット・ヘッドを含み得る。少なくとも1つのプランジャ
ーがピペット・ヘッド中にあることができ、及び前記ピペット・ヘッド中を移動可能に構
成可能である、複数のプランジャーが提供され得る。ある場合には、それぞれのピペット
・ヘッドはその中に1つ以上のプランジャーを有し得る。前記複数のプランジャーは、独
立して移動可能であり得る。ある場合には、前記プランジャーは、前記ピペット・ヘッド
中で流体管路に沿って移動し得る。前記作動機構は、操作可能に前記プランジャーに接続
され得る。前記作動機構は、前記複数のプランジャーの独立した動作を可能にし得る。そ
のようなプランジャーの動作は、随意的に流体の分注及び/又は吸引をもたらし得る。単
独のモーター又は他の作動機構は、前記独立した複数のプランジャーの動作を制御し得る
。ある場合には、単独のモーター又は他の作動機構が、前記複数中の全てのプランジャー
の動作を制御し得る。
ピペット・ノズルからのチップの個別化された除去にとり、単独のモーターなどの作動
機構が有用であり得る。流体取扱い装置は複数のピペット・ヘッドを含み得る。複数のチ
ップ取外し機構が提供されることができ、少なくとも1つのチップ取外し機構は、前記ピ
ペット・ノズルから個別に選択されたチップを取除くために構成される。前記チップ取外
し機構は、前記除去を達成するために、前記ピペット・ノズルに関して移動可能であるた
めに構成され得る。前記チップ取外し機構は、独立して移動可能であり得る。代替方法と
して、前記チップ取外し機構は移動しなくてもよいが、前記チップの除去を可能にするた
めに、独立して制御可能である。前記作動機構は、操作可能に前記チップ取外し機構に接
続され得る。前記作動機構は、前記複数のチップ取外し機構の独立した動作を可能にする
。単独のモーター又は他の作動機構は、複数のチップ取外し機構の独立した動作を制御し
得る。ある場合には、単独のモーター又は他の作動機構が、前記複数の内の全てのチップ
取外し機構の独立した動作を制御し得る。
いくつかの実施形態では、チップ取外し機構は、ピペット・ヘッド中にあることができ
る。内部のチップ取外し機構は、前記ピペット・ヘッド中で移動可能になるために構成さ
れ得る。例えば、チップ取外し機構はプランジャーであってよい。他の実施形態において
は、前記チップ取外し機構は、前記ピペット・ヘッドの外部にあることができる。例えば
、前記チップ取外し機構は、ピペット・ヘッドの少なくとも一部を包むカラーであり得る
。前記カラーは、前記ピペット・ノズル、ピペット本体及び/又はピペット・チップの一
部に接触し得る。外部取外し機構の別の実施例は、剥ぎ取り板であり得る。チップ取外し
機構は、前記チップが前記ピペットから除去されることをもたらすときに、前記チップに
接触しても、又はしなくてもよい。
単独のモーターなどの作動機構は、ピペット・ノズルの個別化された後退及び/又は延
伸にとり有用であり得る。流体取扱い装置は複数のピペット・ヘッドを含み得る。ピペッ
ト・ヘッドは、支持する本体に対して移動可能であっても、又はなくてもよいピペット・
ノズルを含み得る。複数のピペット・ノズルは、独立して移動可能であり得る。前記作動
機構は、操作可能に、前記ピペット・ノズルの後退及び/又は延伸を可能にし得る、ピペ
ット・ヘッドのピペット・ノズル又は他の部分に接続され得る。前記作動機構は、前記複
数のピペット・ノズルの独立した動作を可能にし得る。単独のモーター又は他の作動機構
は、複数のピペット・ノズルの独立した動作を制御し得る。ある場合には、単独のモータ
ー又は他の作動機構が、前記複数の中の全てのピペット・ノズルの独立した動作を制御し
得る。
いくつかの実施形態では、チップは、前記ピペット・ノズルの位置に基づいて前記ピペ
ット・ノズルに結合され得る。例えば、ピペット・ノズルが、延伸され、下降してチップ
に当接され得る。前記ピペット・ノズル及びチップは相互に圧入し得る。もし選択された
ピペット・ノズルが延伸位置にあるために、独立して制御可能であれば、前記装置に接続
されたチップは制御可能であり得る。例えば、延伸されるために、1つ以上のピペット・
ノズルが選択され得る。チップは前記延伸されたピペット・ノズルに接続され得る。従っ
て、単独の作動機構が、独立した選択及びチップの接続/拾上げを可能にし得る。
代替方法として、単独のモーター又は他の作動機構は、単独のプランジャー、チップ取
外し機構、及び/又はピペット・ノズルの独立した動作を制御し得る。ある場合には、複
数のプランジャー、チップ取外し機構、及び/又はピペット・ノズルの動作を制御するた
めに複数の作動機構が提供され得る。
流体取扱い装置は1つ以上のスイッチを含み得る。個々のスイッチは、オン位置及びオ
フ位置を有し得る、前記オン位置は、作用又は動作に応えて作動機構による動作を可能に
し、及び前記オフ位置は作用又は動作に応えて前記作動機構による動作を可能にしない。
スイッチのオン位置は、前記作動機構、及びプランジャー、チップ取外し機構、及び/又
はピペット・ノズル動作機構などの前記流体取扱い装置の別の部分の操作可能な接続を可
能にする。スイッチのオフ位置は、前記作動機構、及びプランジャー、チップ取外し機構
、及び/又はピペット・ノズル動作機構などの、前記流体取扱い装置の別の部分の操作可
能な接続を可能にしない。例えば、オフ位置は、前記作動機構が移動することを可能にす
るが、前記流体取扱い機構の選択された他の部分による応答は提供されない。一実施例で
は、スイッチがオン位置にあるとき、前記個々のスイッチに付随する1つ以上のプランジ
ャーは、モーターによる動作に応えて移動でき、及び前記スイッチがオフ位置にあるとき
は、前記個々のスイッチに付随する1つ以上のプランジャーは、前記モーターによる動作
に応答して移動することはできない。別の実施例では、スイッチがオン位置にあるときは
、前記個々のスイッチに付随する1つ以上のチップ取外し機構は、モーターによる動作に
応えて、チップが除去されることをもたらすことができ、及び前記スイッチがオフ位置に
あるときは、1つ以上のチップ取外し機構は、前記モーターによる動作に応答して、チッ
プが除去されることをもたらさない。同様に、スイッチがオン位置にあるときは、前記個
々のスイッチに付随する1つ以上のピペット・ノズルは、モーターの動作に応えて延伸及
び/又は後退し得て、及び前記スイッチがオフ位置にあるときは、前記個々のスイッチに
付随する1つ以上のピペット・ノズルは、前記モーターによる動作に応答して延伸及び/
又は後退することが可能にされない。
スイッチは、オン位置及びオフ位置のみを有し得る二元スイッチであり得る。1つ、2
つ以上の作動が、スイッチがオン位置のときに生じることができ、及びスイッチがオフ位
置にあるときには生じない。代替的な実施形態では、スイッチは多重の位置(例えば、3
、4、5、6、7、8つ以上の位置)を有し得る。スイッチは完全にオフ、完全にオン、
又は部分的にオンであり得る。いくつかの実施形態では、スイッチは異なる程度の凹部を
有し得る。前記スイッチの異なる位置は、作動の異なる組合せを可能にしても、又はしな
くてもよい。一実施例では、モーターが作動されているときに、0位置にあるスイッチは
、プランジャー及びチップ取外し機構の作動を可能にしないが、位置1にあるスイッチは
、プランジャーの作動を可能にする一方、チップ取外し機構の作動は可能にせず、位置2
にあるスイッチは、プランジャーの作動を可能にしない一方、チップ取外し機構の作動を
可能にし、及び3位置にあるスイッチは、プランジャーの作動を可能にし、及びチップ取
外し機構の作動を可能にする。いくつかの実施形態では、スイッチは、そのスイッチの異
なる位置を表示するために、異なった程度で延伸する制御ピンを含み得る。
いくつかの実施形態では、前記スイッチはソレノイドであり得る。前記ソレノイドはオ
ン位置及び/又はオフ位置を有し得る。いくつかの実施形態では、前記ソレノイドは、オ
ン位置のための延伸された構成要素、及びオフ位置のための後退された構成要素を有し得
る。それぞれのピペット・ヘッドのために単独のソレノイドが、提供され得る。例えば、
単独のソレノイドは、前記ソレノイドに付随された個々のプランジャー、前記ソレノイド
に付随されたチップ取外し機構、又は前記ソレノイドに付随されたピペット・ノズルの動
作を、可能にしても、又はしなくてもよい。
別のスイッチの実施例は、1つ以上の二進法カムの使用を含み得る。図54は、カム・
スイッチ配置の実施例を示す。カム・スイッチ配置は、複数の二進法カム5410a、5
410b、5410c、5410dを含み得る。前記二進法カムは1つ以上の突出するセ
グメント5420及び1つ以上の刻みが付けられたセグメント5422を有し得る。1つ
以上の制御ピン5430が提供され得る。いくつかの実施形態では、それぞれのカムは、
そこに操作可能に接続された制御ピンを有し得る。
個々の制御ピン5430は、個々の二進法カム5410に接触し得る。いくつかの実施
形態では、前記カムの表面に前記制御ピン接触し続けることをもたらし得る付勢力が前記
制御ピンに提供され得る。従って、制御ピンは、前記カムの突出するセグメント5420
又は前記カムの刻みが付けられたセグメント5422に接触し得る。カムは回転でき、前
記カムが前記制御ピンに接触する部分が変化することをことをもたらす。前記カムは回転
軸を有し得る。前記カムが回転するに連れて、前記制御ピンが突出するセグメント又は刻
みが付けられたセグメントに接触でき、前記制御ピンが応答して移動することをもたらし
得る。制御ピンが突出するセグメントに接触するとき、前記制御ピンは、前記制御ピンが
刻みが付けられたセグメントに接触している場合よりも、前記カムの回転軸から更に延伸
するできる。
複数のカムが提供され得る。一実施例では、前記カムのそれぞれは、回転軸を共有でき
る。ある場合には、前記カムは、共通シャフトを有し得る。前記カムは、同一の速度で回
転するために構成され得る。前記カムは、前記カムの周りに異なる程度で突出し、及び刻
みが付けられたセグメントを有し得る。例えば、図54Aは第一のカム5410aは、1
つの突出するセグメント、及び1つの刻みが付けられたセグメントを有する。第二のカム
5410bは、2つの突出するセグメント及び2つの刻みが付けられたセグメントを有し
得る。第三のカム5410cは、4つの突出するセグメント及び4つの刻みが付けられた
セグメントを有し得る。第四のカム5410dは、8つの突出するセグメント及び8つの
刻みが付けられたセグメント、を有し得る。ある場合には、任意の数のカムが提供され得
る。例えば、n個のカムが提供されることができ、nは任意の正の整数である。第一のカ
ムからn番目のカムまでが提供され得る。前記複数のカムの中で任意の選択されたカムi
が提供され得る。ある場合には、前記i番目のカムは、2i−1個の突出するセグメント
、及び2i−1個の刻みが付けられたセグメントを有し得る。前記突出する及び刻みが付
けられたセグメントは、前記カムの周りに放射状に均一な間隔で配置され得る。前記カム
から突出しても、又はしなくてもよい前記制御ピンの構成は、二進法構成を形成し得る。
図54Aは、0位置での二進法カムが0度回転される実施例を示す。前記制御ピンのそ
れぞれは、前記制御ピンそれぞれが後退位置を持つことを可能にする、刻みが付けられた
部分に接触している。図54Bは、二進法カムが1位置にあり22.5度回転された実施
例を示す。第四の制御ピンを除く前記制御ピンのそれぞれは、刻みが付けられた部分に接
触している。前記第四の制御ピンは、前記第四の制御ピンが延伸することをもたらす、突
出するセグメントに接触している。前記後退されたピンがゼロ、及び延伸されたピンが1
のときに、二進法の読みが実行される。図54Cは、二進法カムが5位置にあり112.
5度回転されている実施例を示す。前記第一及び第三の制御ピンが刻みが付けられた部分
に接触している一方、前記第二及び第四のピンは、突出する部分に接触している。前記第
二及び第四のピンは延伸されている。図54Dは、二進法カムが15位置にあり、337
.5度回転されている実施例を示す。前記制御ピンのそれぞれは、前記カムの突出するセ
グメントに接触している。前記制御ピンのそれぞれは延伸位置にあり、従ってそれぞれが
1の読みを有する。前記カムは、ピンの任意の組合せが延伸又は後退状態にある、任意の
量だけ回転できる。
延伸された制御ピンは、作動機構及び前記流体取扱い装置の別の部分との、操作可能な
接続を可能にし得る。例えば、特定のカムのための延伸された制御ピンは、モーターが、
その個々のカムに付随する、プランジャー、チップ取外し機構、及び/又はピペット・ノ
ズルが動くことを可能にし得る。
図54Eは本明細書に記載される一実施形態による、モーターに取付けられた選択カム
を示す。1つ以上の制御ピン5430を有する1つ以上のカム5410が提供され得る。
前記カムはシャフト5440を共有し得る。エンコーダーを有するモーター5450が提
供され得る。プーリー5460が、操作可能に前記モーターを前記カムに接続する。いく
つかの実施形態では、モーターは、前記カムが回転することをもたらす、回転を制御する
能力を有し得る。前記シャフトは回転でき、それにより前記カムが一緒に回転することが
引き起こされる。延伸された制御ピンの所望の配置をもたらすために、前記カムは所望の
位置へ回転できる。前記延伸された制御ピンは、別のモーター及び前記ピペットの別の部
分の間の、操作可能な接続を可能にし得る。裸のピペット本体5470も提供され得る。
いくつかの実施形態では、延伸された制御ピンは、オン位置のスイッチであることができ
、及び後退された制御ピンは、オフ位置のスイッチであることができるか、又はその逆も
成立つ。
いくつかの実施形態では、吸引及び分注は相互に独立して制御される。このことは、個
々の作動機構の助けを借りて達成され得る。一実施例では、作動機構は、サンプル(例え
ば、流体)の吸引を提供する一方、別の作動機構が、サンプルの分注を提供する。
(通気)
1つ以上の流体取扱い機構は、通気孔を含み得る。例えば、ピペットは、通気孔を含み
得る。例えば、ピペット・ノズル及び/又はピペット・チップは、換気開口部を含み得る
。通気開口部は、内部のプランジャー機構が、内部で、流体を排斥又は吸引することなし
に移動することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、前記通気開口部は、流体管路
中の流体が実質的に前記流体管路沿って移動することをもたらさずに、プランジャーが移
動することを可能にし得る。例えば、前記通気孔は流体を排斥することなく、プランジャ
ーが前記ピペット・ノズル又はチップ中を下方に移動することを可能にし得る。前記プラ
ンジャー前記流体と接触しても、又はしなくてもよい。ある場合には、前記プランジャー
は、前記プランジャーが流体に接するまでは、前記流体を排斥することなく下方に移動し
得る。別の実施例では、通気開口部は、プランジャーが流体から上方に移動して去ること
、及び空気中を吸い込むことを可能にしながら、前記流体が前記ピペット・ノズル、又は
チップ中のその位置にとどまることを可能にする。
通気孔は、ピペットの増加された正確度及び/又は精度を可能にし得る。前記通気孔は
、空気置換式ピペットに含まれ得る。前記通気孔は、環境条件に依存して、流体に固有の
不正確度を引き起こし得る空気を通気することにより、空気置換式ピペットの正確度及び
/又は精度を増加させる。代替方法として、前記通気孔は、ピペットに含まれ得る。通気
することは、変動可能な条件に付随する不正確度を低減する。前記通気孔は、流体により
満たされたピペット・チップが、前記チップから流体の損失なしで、流体を押し出すこと
を可能にし得る。流体に満たされたチップを、流体の損失なしで通気することは、チップ
が前記ピペットから脱係合されたときに、チップのインキュベーション(定温放置)を可
能にし、それにより、他の任務を遂行するために前記ピペットを解放する。一実施形態に
おいては、前記ピペット・チップは、通気され、及びその後に前記流体内側での更なる処
理のために拾上げられる。
いくつかの実施形態では、流体取扱い装置は1つ以上の通気ポートを含み得る。ある場
合には、1つ以上のピペット・ヘッドは通気ポートを有し得る。一実施例では、前記流体
取扱い装置のそれぞれのピペット・ヘッドは通気ポートを有し得る。それぞれの特定の種
類の(例えば、空気置換式ピペット・ヘッド)ピペット・ヘッドは通気ポートを有し得る
通気ポートは、開放位置及び閉鎖位置を有する能力を有し得る。ある場合には、スイッ
チは、どの前記通気ポートが開放位置又は閉鎖位置にあるかを決定するために用いられ得
る。一実施例では、前記スイッチは、ソレノイド、バルブ、又は本明細書の他の部分に記
載される任意の他のスイッチング機構であってよい。前記通気ポートスイッチは本明細書
の他の部分に記載される任意の他のスイッチング機構のための1つ以上の特性を有するこ
とができ、又はその逆も成立つ。前記通気ポートスイッチは、二進法のスイッチであるか
、又は多重の位置を有し得る。通気ポートは、開放されるか、又は閉鎖されるかのどちら
かであることができるか、又は変化する度合の開放性を有し得る。前記通気ポートが開放
されるか、又は閉鎖されるか、又は前記通気ポートの変化する度合の開放性は、制御装置
により制御され得る。一実施例では、通気ソレノイドが、前記通気ポートが開放位置にあ
るか又は閉鎖位置にあるかを決定し得る。別の実施例では、バルブが前記通気ポートが開
放位置にあるか又は閉鎖位置にあるかを決定し得る。バルブ、ソレノイド、又は任意の他
のスイッチは、デューティサイクル化され得る。前記デューティサイクルは、5s以下、
3s以下、2s以下、1s以下、500ms以下、300ms以下、200ms以下、1
00ms以下、75ms以下、60ms以下、50ms以下、40ms以下、30ms以
下、20ms以下、10ms以下、5ms以下、又は1ms以下を含むが、それらには限
定されない、任意の周期を有し得る。前記デューティサイクルは、制御装置からの1つ以
上の指示に従い制御され得る。
いくつかの実施形態では、通気ソレノイド、バルブ、又は他のスイッチが、前記通気孔
が開かれる度合を決定し得る。例えば、前記スイッチは、前記通気ポート開放されている
か又は閉鎖されているかのみを決定し得る。代替方法として、前記スイッチは、前記通気
ポートが、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は
90%開放などの中間的な度合で開放されているかを決定し得る。前記通気ポートは、固
定された度合いで開放され得るか、又は連続的スペクトルに沿って任意の度合いで開放さ
れ得る。前記開口部の度合は、制御装置からの1つ以上の信号に応えて制御され得る。前
記制御装置は、流体管路に提供されるべき所望の度合の圧力を決定するために用いられ得
る。
通気ポートは、圧力源に連結され得る。前記圧力源は、陽圧源又は陰圧源であることが
できる。前記陽圧源は、前記ピペット・ヘッドからの流体の排除のために有用であり得る
。前記陰圧源は、前記ピペット・ヘッドへの流体の吸引のために有用であり得る。ある場
合には、前記通気ポートは、大気条件に連結され得る。例えば、前記通気ポートは、選択
的に前記ピペット・ヘッドの内部を大気空気と接触させ得る。
前記陽圧又は陰圧は、当技術分野で周知の任意の技法により送達され得る。一実施例で
は、前記通気ポートが陽圧又は陰圧を送達する能力のある可逆ポンプに連結され得る。前
記ポンプは、延長された時間の期間、前記陽圧又は陰圧を送達する能力を有し得る。例え
ば、前記ポンプは、流体が排斥されるまで、陽圧を送達し得る。前記ポンプは、所望の量
の流体が前記ピペット・ヘッドを通じて排斥されることを許容するために、所望の長さで
陽圧を送達し得る。別の実施例では、前記ポンプは、所望の量の流体が前記ピペット・ヘ
ッドを通じて吸引されることを許容するために、所望の長さで陰圧を送達し得る。前記可
逆ポンプは、選択された条件下で陽圧及び陰圧を提供する間のスイッチングを可能にし得
る。
前記陽圧又は陰圧は、流体により提供され得る。例えば、前記陽圧又は陰圧は、空気又
は別の気体により提供され得る。他の実施形態においては、前記陽圧又は陰圧は、液体、
又は任意の他の流体により提供され得る。
ある場合には、ピペット・ヘッドは、単独の通気ポートを有し得る。代替方法として、
ピペット・ヘッドは、多重の通気ポートを有し得る。多重の通気ポートは、陽圧源、陰圧
源、大気条件、又はそれらの任意の組合せに接続され得る。
(後退)
流体取扱い装置は、1つ以上のピペット・ヘッドを含むことができ、個々のピペット・
ヘッドが所定の長さの流体管路を有する。前記流体管路は、全体が前記ピペット・ヘッド
中にあるか、又は前記ピペット・ヘッドの1つ以上の部分が、前記ピペット・ヘッドの外
部にあることができる。前記流体管路の長さは、ピペット・ノズルにおいて終結できる。
前記流体管路の長さは、前記流体取扱い装置のオリフィスにおいて終結できる。ある場合
には、前記流体管路の長さは、前記流体取扱い装置に接続されたチップの一端で終結でき
る。ある場合には、流体管路の長さは、プランジャーの一端(例えば、前記プランジャー
の、前記チップにより近いほうの端)で終結できる。代替方法として、前記流体管路の長
さは、ピペット・ヘッド又は基部又は支持体の一端で終結できる。前記流体管路は2つ以
上の終結端を有することができ、それらは、上述された終結場所の任意の組合せであるこ
とができる。ある場合には、前記流体管路の長さは、2つの終結端により決定され得る。
前記流体管路の長さは調節可能である。ある場合には、前記チップ及びピペット・ノズ
ルが係合しているときに、前記流体管路の長さは、チップからの流体の動作に影響を与え
ることなく調節可能であり得る。前記チップ中の流体が実質的に同一の位置にとどまる間
に、前記流体管路の長さが調節され得る。前記流体管路の長さは、増加及び/又は減少さ
れる。
前記流体管路長は、前記流体管路の終結点の1つ、2つ以上の位置を変化することによ
り調整され得る。一実施例では、流体管路は、前記チップ又は流体が排斥及び/又は吸引
される点に近い遠位の終結点、及び前記チップ又は流体が排斥及び/又は吸引される点に
遠い近位の終結点の2つの終結点を有し得る。遠位の終結点は移動されることができ、そ
れにより前記流体管路の長さが調節される。代替方法として、近位の終結点が移動される
ことができ、それにより前記流体管路の長さが調節される。ある場合には、前記遠位及び
近位の終結点は、相互に対して移動されることができ、それにより前記流体管路の長さが
調節される。
一実施例では、遠位の終結点がピペット・ノズルであることができ、及び近位の終結点
は、前記ピペット・ノズルに近いプランジャーの一端であることができる。前記ピペット
・ノズルは、流体をその中に含み得るチップに結合され得る。前記ピペット・ノズルは、
前記プランジャー及び/又は前記ピペット・ヘッドの残りの部分に対し、後退されるか、
又は延伸され得る。前記ピペット・ヘッドの流体管路長は調節され得る。ある場合には、
後退前記ピペット・ノズルの延伸及び/又は前記チップ内の流体の実質的な動作を引き起
こさないで済む。別の実施例では、前記プランジャーは、前記チップに向かって、又は次
いで離れるように作動され得る。このことは、前記ピペット・ヘッドの流体管路長が調節
されることももたらし得る。前記プランジャーは、前記チップ内の流体の実質的な動作を
引き起こさないで作動され得る。
以前に記載されるように、流体取扱い装置は基部に結合された少なくとも1つのピペッ
ト・ヘッドを含むことができ、個々のピペット・ヘッドは取外し可能なチップに結合する
ために構成されたピペット・ノズルを含む。プランジャーが、前記ピペット・ヘッド中に
、提供されることができ、及び前記ピペット・ヘッド中で移動可能であるために構成され
得る。前記ピペット・ノズルが後退された位置及び延伸された位置を持つ能力を有するた
めに、前記ピペット・ノズルは、前記基部に対して移動可能であることができ、前記ピペ
ット・ノズルは、前記後退位置にあるときよりも更に前記基部から遠ざかる。前記ピペッ
ト・ノズルは、前記プランジャー、前記モーター、前記ピペット・ヘッドの残りの部分、
前記スイッチ、又は前記流体取扱い装置の任意の他の部分に対して移動可能である。前記
後退された、及び延伸された位置の間で前記ピペット・ノズルを調節することは、前記ピ
ペット・ノズルにおいて終結する流体管路の長さを変化させ得る。ある場合には、前記流
体管路の長さは、剛体の構成要素のみを用いて形成され得る。
前記後退された位置及び前記延伸された位置の間で、位置における任意の差が提供され
得る。例えば、約1mm、3mm、5mm、7mm、1cm、1.5cm、2cm、2.
5cm、3cm、4cm、5cm、又は10cm以下の差が、前記後退された位置及び延
伸された位置の間に存在し得る。前記位置における差は、垂直の方向、水平の方向、又は
その任意の組合せであることができる。前記位置における差は、前記チップの長さに対し
て平行な方向にあり、前記チップの長さに対して垂直であり、又はその任意の組合せであ
り得る。
いくつかの実施形態では、このことは、本明細書の他の部分に記載される通気機構又は
他の機構などの通気により可能にされ得る。前記通気ポートは前記流体管路に沿って配置
され得る。
前記流体管路は1つ以上の構成要素から形成され得る。いくつかの実施形態では、前記
流体管路は完全に剛体の構成要素のみから構成され得る。他の実施形態においては、前記
流体管路は可撓性の構成要素から形成され得る。代替方法として、前記流体管路は剛体及
び可撓性の構成要素の組合せから構成され得る。前記流体管路は、可撓性の構成要素を使
用することなく、剛体の構成要素から構成され得る。前記流体管路は、剛体の構成要素を
使用することなく、可撓性の構成要素から構成され得る。
剛体の構成要素の例は、高真空管、パイプ、導管、又はチャネルを含み得る。前記流体
管路は、単独の剛体の構成要素又は多重の剛体の構成要素から形成され得る。多重の剛体
の構成要素は、相互に移動可能であっても、又はなくてもよい。前記剛体の構成要素は、
相互に対して滑動し得る。一実施例では、入れ子(望遠鏡)配置の複数の剛体の構成要素
が提供されることができ、1つ以上の剛体の構成要素は、別の剛体の構成要素の中を滑動
し得る。前記流体管路の長さは、前記1つ以上の剛体の構成要素を相互に対して移動する
ことにより変化させることができる。
可撓性の構成要素の例は、曲げられる管、パイプ、導管又はチャネルを含み得る。例え
ば、曲げられるプラスチック管類が用いられ得る。前記流体管路は、単独の可撓性の構成
要素又は多重の可撓性の構成要素から形成され得る。多重の可撓性の構成要素は、相互に
対して移動可能である。例えば、それらは相互に対して滑動でき、及び/又は入れ子(望
遠鏡)構成の配置を有し得る。
流体取扱い装置は、1つ以上のピペット・ヘッド中にプランジャーを有し得る。前記プ
ランジャーは、前記ピペット・ヘッド中を移動可能になるために構成され得る。前記プラ
ンジャー流体管路に沿って移動可能であり得る。前記プランジャーは、垂直方向及び/又
は水平方向に移動可能であり得る。前記プランジャーは、前記チップの長さ及び/又は前
記チップの長さに垂直な方向に移動可能であり得る。前記プランジャーは、前記流体管路
の1つ以上の壁と流体密封の接続を形成し得る。従って、前記プランジャーが流体管路に
沿って移動するにつれて、前記流体管路内の圧力が変化及び/又は維持され得る。
前記プランジャーは、剛体の構成要素、可撓性の構成要素、又はその任意の組合せから
形成され得る。前記プランジャーは、単独の一体化された要素から形成され得る。代替方
法として、前記プランジャーは、複数のセクションから形成され得る。例えば、前記プラ
ンジャーは第一のセクション及び第二のセクションを含み得る。前記第一のセクションの
少なくとも一部分は、前記第二のセクションに対して滑動するために構成され、それによ
り前記プランジャーが延伸及び/又は陥没することを可能にする。一実施例では、前記第
一のセクションは、前記第二のセクション中を滑動するために構成され得る。入れ子構造
の配置が提供され得る。前記プランジャーの長さは、固定されても、又は可変であっても
よい。前記プランジャーは任意の数のセクション(例えば、1、2、3、4、5、6、7
、8個以上のセクション)を有することができ、相互に対して移動可能であっても、又は
なくてもよい。前記プランジャーは二重注射針及び/又は多重注射針構成を形成し得る。
いくつかの実施形態では、熱拡散器が、前記プランジャーを取り巻くことができる。前
記熱拡散器は、前記プランジャーを所望の温度に、又は所望の温度範囲内に保つことを支
援できる。このことは、分注及び/又は吸引される容積の厳密な制御が望まれる場合には
、有益であり得る。前記熱拡散器は、プランジャーなどの前記流体取扱い装置の1つ以上
の構成要素の熱膨張を低下及び/又は制御することを支援できる。他の実施形態において
は、前記ピペット・ノズル及び/又はチップは、加熱及び/又は冷却操作のために、前記
ピペットへ、及び/又は前記ピペットから、熱を移動するために用いられ得る。前記ピペ
ットは、カートリッジ、容器、チップなどの温度を制御するために冷気を送達/加えるた
めにも使用され得る。ポンプはこの機能のために用いられ得る。
本明細書に記載される一実施形態は、流体取扱いのための方法を指向でき、本明細書に
記載される特徴の1つ以上を有する流体取扱い装置を提供することを含み得る。例えば、
前記方法は、操作可能に基部に結合された少なくとも1つのピペット・ヘッドを提供する
ことを含むことができ、個々のピペット・ヘッドは、取外し可能なチップに結合するため
に構成されたピペット・ノズルを含む。前記方法は、前記基部に対して前記ピペット・ノ
ズルを後退及び/又は延伸させることを更に含み得る。前記方法は、前記ピペット・ノズ
ルを任意の距離だけ後退及び/又は延伸させることを更に含むことができ、そのことは制
御装置により命令される。
前記方法は、随意的にチップによる流体の分注及び/又は吸引を含み得る。前記吸引及
び/又は分注は、前記ピペット・ノズルが後退及び/又は延伸されている間に生じること
ができる。前記吸引及び/又は分注は、垂直の方向に、水平の方向に、チップ長さに平行
な方向に、チップ長さに垂直方向に、基部から離れるか若しくは近寄る方向に、又はその
任意の組合せの方向に前記ピペット・ノズルが後退及び/又は延伸されている間に、生じ
得る。
前記分注及び/又は吸引の速度は、前記ピペット・ノズルによる後退及び/又は延伸の
速度に依存するか、又はその逆も成立つ。前記ピペット・ノズルを後退及び/又は延伸さ
せている間に、分注及び/又は吸引することは、小さな容積の流体、及び小さな容器を持
つシステムにおいて有益であり得る。例えば、前記容器の最上部のレベルにおいて、又は
その近くにおいて、流体を持つ小さな容器が提供され得る。チップが、前記容器の流体表
面の最上部に遭遇するときに、もし吸引が生じなければ、溢出が生じ得る。もし吸引が、
前記チップが前記流体に遭遇して、及び前記容器中に低下されている間に生じると、吸引
は、溢出が起きることを防止し得る。いくつかの実施形態では、分注及び/又は吸引は、
溢出を防止するためか、又は任意の他の好適な効果を有するために十分な速度で生じ得る
いくつかの実施形態では、ピペット・ヘッドを平行移動させることに、先立って、その
間に、及び/又はその後にピペット・ノズルが、延伸及び/又は後退され得る。前記ピペ
ット・ノズルは、第一の方向に延伸及び/又は後退されることができ、及び前記ピペット
・ヘッドの平行移動は第二の方向に生じ得る。前記第一及び第二の方向は、実質的に相互
に平行であっても、又はなくてもよい。ある場合には、前記第一及び第二の方向は実質的
に相互に非平行であり得る。前記第一及び第二の方向は、相互に実質的に垂直であり得る
。一実施例では、前記第一の方向は実質的に垂直方向である一方、前記第二の方向は、実
質的に水平方向である。別の実施例では、前記第一の方向が、前記チップの長さと実質的
に平行であり、及び前記第二の方向は、前記チップの長さと実質的に垂直である。
前記ピペット・ノズルは、前記チップによる流体の分注及び/又は吸引に、先立ち、そ
れと同時に、又はその後に、前記基部に対し、延伸及び/又は後退され得る。前記流体は
、前記ピペット・ヘッドの平行移動に、先立ち、それと同時に、又はその後に分注及び/
又は吸引され得る。
一実施例では、ピペット・ノズルは、前記ピペット・ヘッドの平行移動に、先立ち及び
/又はそれと同時に後退され得る。前記ピペット・ノズルは、前記チップによる流体の分
注及び/又は吸引に、先立って及び/又はそれそれと同時に延伸され得る。前記ピペット
・チップは、前記ピペット・ヘッドを平行移動中に、遭遇する可能性のある、任意の物体
をも除去するために十分な量だけ後退される。前記ピペット・チップは、吸引されるべき
流体と接触するために、及び/又は前記流体を指定された場所に分注するために十分に延
伸され得る。
前記ピペット・ノズルは、前記ピペット・ヘッドの平行移動が生じている間に延伸及び
/又は後退しても、又はしなくてもよい。ある場合には、一緒に平行移動される、複数の
ピペット・ヘッドの個々のピペット・ノズルは、一緒に延伸及び/又は後退しても、又は
しなくてもよい。ある場合には、前記個々のピペット・ノズルは、独立して後退及び/又
は延伸され得る。前記ピペット・ノズルは、排除されるべき周知の障害物を含んでも、含
まなくてもよい、移動されるべき周知の経路に基づいて、延伸及び/又は後退し得る。前
記ピペット・ノズルは、センサー(例えば、もし前記ピペット・ヘッドの平行移動中に、
センサーが障害物に遭遇するなど)により提供される1つ以上の測定に基づいて延伸及び
/又は後退し得る。
場合によっては、ピペットは、前記ピペットを操作する制御システムにさまざまなデー
タを提供するための1つ以上のセンサーを含み得る。一実施例では、前記1つ以上のセン
サーは、前記ピペットが、延伸及び後退することを可能にするための位置測定を提供する
。別の実施例では、前記1つ以上のセンサーは、温度、圧力、湿度、伝導度のデータを提
供する。別の実施例では、前記1つ以上のセンサーは、画像、ビデオを撮影するための、
及び/又は前記ピペット内からの音を記録するためのカメラを含む。
多重ヘッド・ピペットは複数のピペット・ヘッドを有し得る。前記ピペット・ヘッドの
1つ以上、及び/又は前記ピペット・ヘッドのそれぞれはピペット・ノズルを含み得る。
前記ピペット・ヘッドの1つ以上、及び/又は前記ピペット・ヘッドのそれぞれは、そこ
に接続されたピペット・チップを有し得る。前記ピペット・ヘッドの1つ以上、及び/又
は前記ピペット・ヘッドのそれぞれは、ピペット・チップを受入れて、それに接続する能
力を有し得る。一実施例では、それぞれのピペット・ヘッドは、1つのピペット・チップ
に接続され得る。他の実施例では、それぞれのピペット・ヘッドは、1つ又は多重のピペ
ット・チップと接続する能力を有し得る。前記ピペット・チップは、前記ピペット・ヘッ
ドに圧入されることができ、及び/又はそれらに限定はされないが、磁気的、スナップ嵌
合、フック及びループ・ファスナー、弾性物、結び付け、滑り機構、係止機構、締め具、
作動された機械的構成要素、及び/又は接着剤を含む周知の任意の他の機構を用いて連結
され得る。
前記ピペット・ヘッドの1つ以上が、1行に提供され得る。例えば、1つ以上の、2
つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の
、9つ以上の、10以上の、又は12以上のピペット・ヘッドが、一行に提供され得る。
1つ以上のピペット・ヘッドが一行に提供され得る。例えば、1つ以上の、2つ以上の、
3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上
の、10以上の、又は12以上のピペット・ヘッドが、一行に提供され得る。ピペットの
アレイが提供されることができ、前記アレイは、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、
4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、10以上
の、又は12以上のピペット・ヘッドを一行に、及び1つ以上の、2つ以上の、3つ以上
の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、10
以上の、又は12以上のピペット・ヘッドを一列に有する。いくつかの実施形態では、前
記ピペット・ヘッドは、ジグザグ状、直線、カーブ又は湾曲した行、同心形状、又は任意
の他の構成に配置され得る。前記ピペット・ヘッドは、本明細書の他の部分に記載される
マイクロカードの1つ以上の配置に適合するために構成されることができ、及び/又は寸
法づけられることができる。
前記多重ヘッド型ピペットは、本明細書の他の部分に記載されるピペット・ヘッドの構
成を有する空気置換式ピペットを有し得る。代替方法として、前記多重ヘッド型ピペット
は、本明細書の他の部分に記載されるピペット・ヘッドの構成を有する容積式ピペットを
有し得る。代替方法として、前記多重ヘッド型ピペットは、空気置換式及び容積式ピペッ
トの両方を含み得る。1つ以上の空気置換式ピペットが、1つの領域に提供されることが
でき、及び1つ以上の容積式ピペットが、別の領域に提供され得る。代替方法として、前
記空気置換式ピペット及び容積式ピペットが散在され得る。前記空気置換式ピペットが、
1つの形式において提供され得る一方、容積式ピペットが、別の形式において提供され得
る。例えば、1行の空気置換式ピペットが提供され得る一方、単独の容積式ピペットが提
供され得る。一実施形態では、8ヘッドの行の空気置換式ピペットが、単独の容積式ピペ
ットとともに提供され得る。
前記同一のピペット支持体の上に1つ以上の空気置換式ピペット及び1つ以上の容積式
ピペットが提供され得る。代替方法として、それらは異なるピペット支持体の上に提供さ
れ得る。前記空気置換式ピペット及び容積式ピペットは相互に対して固定された位置にあ
り得る。代替方法として、それらは相互に対して移動可能であり得る。
1、2、3、4、5、6個以上のピペット及び/又は他の流体取扱い機構が、機器中に
提供され得る。前記流体取扱い機構は前記機器中で固定された位置を有し得る。代替方法
として、前記流体取扱い機構は、前記機器中で移動可能であり得る。
1、2、3、4、5、6個以上のピペット及び/又は他の流体取扱い機構が、モジュー
ル中に提供され得る。前記流体取扱い機構は、前記モジュール中で固定された位置を有し
得る。代替方法として、前記流体取扱い機構は、前記モジュール中で移動可能であり得る
。いくつかの実施形態では、前記流体取扱い機構は、モジュール間で移動可能であり得る
。随意的に、流体取扱い機構が、前記機器中で前記モジュール外部に、提供され得る。
前記流体取扱い機構は、サンプル又は他の流体を、前記機器及び/又はモジュールの一
部分から別の部分に移動し得る。前記流体取扱い機構は、モジュール間で流体を移動し得
る。1つ以上のサンプル処理ステップを達成するために、前記流体取扱い機構は、前記機
器の一部分から別の部分へ流体が往復することを可能にし得る。例えば、流体は、前記機
器の第一の部分においてでサンプル調製ステップを受け、及び前記流体取扱いシステムに
より前記機器の第二の部分に移動されることができ、そこで追加的なサンプル調製ステッ
プ、検定ステップ、又は検出ステップが行われ得る。別の実施例では、流体は、前記機器
第一の部分において検定を受け、及び前記流体取扱いシステムにより、前記機器の第二の
部分に移動されることができ、そこで追加的な検定ステップ、検出ステップ、又はサンプ
ル調製ステップが行われ得る。ある場合には、前記流体取扱い機構は流体、固体又は半固
体(例えば、ゲル)を、移動するために構成される。従って、用語“流体取扱い”は、流
体には限定されなくてよいが、異なる粘度又は稠密性の物質を捕捉できる。
前記流体取扱い装置が、前記流体の移動を可能にし得る一方、前記流体は1つ以上のピ
ペット・チップ又は容器内に収容される。前記流体を収容するピペット・チップ及び/又
は容器は、前記機器の一部分から他の部分へ移動され得る。例えば、ピペット・チップは
、前記機器の一部分において流体を拾上げ、及び前記機器の第二の部分に移動され、そこ
で前記流体が分注され得る。代替方法として、前記機器の一部が、前記流体取扱い機構に
対して移動され得る。例えば、前記機器の一部分が、前記ピペットへ移動されることがで
き、そこで前記ピペットが、流体を拾上げることができる。次いで前記機器別の部分が、
前記ピペットへ移動されることができ、そこで前記ピペットが、前記流体を分注し得る。
同様に、流体取扱い機構は、異なる位置のピペット・チップ及び/又は容器を拾上げる及
び/又は取除くために移動可能であり得る。
(流体取扱いチップ)
一実施例では、ピペット・ノズルは、1つ以上の種類のピペット・チップ受入れるため
に構成され得る。前記ピペット・ノズルは、1つ以上の種類のピペット・チップに相補的
であるために形状付けられ得る。いくつかの実施形態では、前記ピペット・チップは、他
のピペット・チップ形状又は寸法が変化しても、同一の直径を持つ1つの端を有し得る。
別の実施例では、前記ピペット・ノズルは、前記ピペット・チップに応じて、選択的にピ
ペット・チップに接触できる、1つ以上の形状付けされた特徴を有し得る。例えば、前記
ピペット・ノズルは、第一の種類のピペット・チップに接触する第一の部分、及び第二の
種類のピペット・チップに接触する第二の部分を有し得る。前記ピペット・ノズルは、そ
のような状況において同一の構成を有し得る。代替方法として、前記ピペット・ノズルは
、1つの種類のピペット・チップに適合するために特別に形状付けされ得る。異なるピペ
ット・ノズルが異なるピペット・チップに対して用いられ得る。
前記ピペット・チップは、前記ピペット・チップからの1つ以上の信号が検出されるこ
とを可能にする物質により形成され得る。例えば、ピペット・チップは透明であることが
でき、及び前記ピペット・チップ中の流体の光学的検出を可能にする。ピペット・チップ
は、光学的に読み取られるか、又は任意の他の様式において検出され得る一方、前記ピペ
ット・チップはピペット・ノズルに取付けられる。代替方法として、前記ピペット・チッ
プは、前記ピペット・チップが、前記ピペット・ノズルから取り外されるときに、光学的
に読み取られるか、又は任意の他の様式において検出され得る。前記ピペット・チップは
、検出器により読み取られるときにその中に流体を含んでも、又は含まなくてもよい。ピ
ペット・チップは、本明細書の他の部分において、より詳細が記載されるような、1つ以
上の構成、寸法、特性、又は特徴を有し得る。
いくつかの実施形態では、ピペット・チップは、光源からの光を受取るか、又は光源か
らの光を放射できる。前記チップは、前記ピペットにより放射された光を集中するための
レンズとして機能し得る。いくつかの実施形態では、光源は、操作可能に、流体取扱い装
置に接続され得る。前記光源は前記流体取扱い装置外部にあるか、又は前記流体取扱い装
置中にあることができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の光源が、前記流体取扱い
装置のピペット・ヘッド中に提供され得る。いくつかの実施形態では、複数のピペット・
ヘッド又はそれぞれのピペット・ヘッドは光源を有し得る。複数の光源は、独立して制御
可能であっても、又はなくてもよい。前記光源がオン又はオフのいずれであるか、光源の
明るさ、光の波長、光の強度、照明の角度、光源の位置を含むがそれらには限定されない
、前記光源の1つ以上の特性は、制御されても、又はされなくてもよい。前記光源は、光
を前記チップ中に提供し得る。
光源は、前記電磁的スペクトルのエネルギーを放射する能力のある任意の機器であり得
る。光源は、可視スペクトルの光を放射し得る。一実施例では、光源は、発光ダイオード
(LED)であり得る(例えば、ガリウムヒ素(GaAs)LED、アルミニウムガリウ
ムヒ素(AlGaAs)LED、ガリウムヒ素リン(GaAsP)LED、アルミニウム
ガリウムインジウムリン化物(AlGaInP)LED、ガリウム(III)リン(Ga
P)LED、インジウム窒化ガリウム(InGaN)/窒化ガリウム(III)(GaN
)LED、又はアルミニウムガリウムリン(AlGaP)LED)。別の実施例では、光
源は、レーザー、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)又はインジウム−ガ
リウム−アルミニウム−リン化物(InGaAIP)レーザー、ガリウム−リン化ヒ素/
リン化ガリウム(GaAsP/GaP)レーザー、又はガリウム−アルミニウム−ヒ化物
/ガリウム−アルミニウム−ヒ化物(GaAIAs/GaAs)レーザーなどの他の適切
な発光体であり得る。他の光源の例としては、限定はされないが、電子刺激光源(例えば
、陰極線発光、電子刺激発光(ESL電球)、ブラウン管(CRTモニター)、ニキシー
管)、白熱光源(例えば、カーボン・ボタン・ランプ、従来の白熱電球、ハロゲン・ラン
プ、Glower Nernstランプ)、電子発光(EL)光源(例えば、発光ダイオ
ード−有機発光ダイオード、ポリマー発光ダイオード、固相照明、LEDランプ、電子発
光シート、電子発光ワイヤー)、ガス放電光源(例えば、蛍光灯、インダクション照明、
中空陰極ランプ、ネオン及びアルゴン・ランプ、プラズマ・ランプ、キセノン閃光電球)
、又は高強度放電光源(例えば、カーボンアーク灯、セラミック放電メタルハライドラン
プ、水銀媒体アークヨウ化物(Hydrargyrum medium−arciodi
de:HMI)ランプ、水銀灯、メタルハライドランプ、ナトリウム灯、キセノンアーク
燈)が挙げられる。代替方法として、光源は、生物発光、化学発光、りん光、又は蛍光光
源であってよい。
前記光源は、任意のスペクトルの電磁波を放射する能力を有し得る。例えば、前記光源
は、10nm及び100μmの間の波長を有し得る。前記光の波長は、100nm〜50
00nm、300nm〜1000nm、又は400nm〜800nmの間であることがで
きる。前記光の波長は、〜10nm、100nm、200nm、300nm、400nm
、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1000nm、11
00nm、1200nm、1300nm、1500nm、1750nm、2000nm、
2500nm、3000nm、4000nm、又は5000nm以下であることができる
複数の光源の1つ以上が提供され得る。いくつかの実施形態では、前記複数の光源のそ
れぞれ同一であり得る。代替方法として、前記光源の1つ以上が変化できる。前記光源か
ら放射される光の光特性は、同一又は変化してよい。前記光源は独立して制御可能であり
得る。
前記チップは、光を前記チップを通じてその中に含まれる流体に提供する能力のあるか
、又は前記流体からの光信号を前記チップを通して送信する能力のある、導波管を形成で
きる。前記チップは、光源からの光を、その中に含まれる流体に伝達する能力を有し得る
。前記光源は赤外光であってよい。前記赤外光は、前記チップ又は他の場所のサンプル又
は反応を加熱するために用いられ得る。前記チップは光を伝達する能力を有し得る。前記
チップは、光学的に透過性の物質で形成され得る。いくつかの実施形態では、前記チップ
は、前記電磁的スペクトルの全ての波長を伝達する。代替方法として、前記チップは、前
記電磁的スペクトルの選択された波長を伝達する。例えば、前記チップは、選択された光
の波長を伝達できる。前記チップは、前記チップの全体の長さに沿って光を伝達しても、
又はしなくてもよい。前記チップの部分又は全体は前記光学的に透過性の物質で形成され
得る。前記チップは、透明、半透明、及び/又は不透明であってよい。
いくつかの実施形態では、前記チップは、光を伝導する能力のあるファイバーを含み得
る。前記ファイバーは、光学的に透明な物質から形成され得る。前記ファイバーは、前記
取外し可能なチップの一部分又は全体の長さに沿って延伸し得る。前記光ファイバーは、
前記取外し可能なチップ中に埋め込まれることができる。前記光ファイバーは、不透明チ
ップ、透明チップ、及び/又は半透明チップの中に埋め込まれることができる。
ピペット・ノズルは、透明及び/又は反射性表面から形成され得る。前記ピペット・ノ
ズルは、前記ピペット・ノズルを通した光の送信を可能にするために構成され得る。例え
ば、光源からの光は、前記ピペット・ノズルを通して、前記チップまで通過し得る。いく
つかの実施形態では、前記ピペット・ノズルは、反射性表面を有し得る。チップからの光
は、前記ピペット・ノズルから前記チップへ逆に反射されることができ、それにより前記
チップ中又は前記チップに隣接する高度の照明を生成する。
図55は、1つ以上の光源を用いる流体取扱い装置の実施例を示す。図55Aは、複数
のピペット・ヘッドを示す。それぞれのピペット・ヘッドは、ノズル5510を含み得る
。排出スリーブ5512が、それぞれのピペット・ヘッドのために提供され得る。
図55Bは、その底部位置にプランジャー5520を有する流体取扱い装置の破断図を
示す。前記装置はピペット筐体5530を含み得る。排出スリーブ5512又はプランジ
ャー5520の作動を達成し得るソレノイド5540が提供され得る。
図55Cは、流体取扱い装置中に提供され得る光源の拡大図を示す。例えば、LED5
550又は他の光源がピペット筐体中に提供され得る。本明細書におけるLEDについて
の任意の記載も任意の他の光源に適用されることができ、及びその逆も成立つ。前記LE
Dは、プランジャー5520の1つの端に配置され得る前記LEDは、前記プランジャー
の最上部の端、又は前記プランジャーの最下部の端に配置され得る。前記LEDは前記プ
ランジャーと同軸であり得る。前記LEDは、前記プランジャーに一体化され得るか、又
は前記プランジャーから別個であることができる。前記LEDは、直接的に前記プランジ
ャーに接触しても、又はしなくてもよい。いくつかの実施形態では、前記LEDは、前記
プランジャーとともに移動し得る。代替方法として、前記LED固定され得る一方、前記
プランジャー移動可能であり得る。
前記プランジャーの位置を整列及び/又は制御することを支援し得るプランジャー・ホ
ルダー5560が提供され得る。プランジャー・ホルダーは、プランジャーを延伸された
又は後退位置に追い込む、1つ以上の特徴5565を有し得る。プランジャーが延伸位置
にあるときに、プランジャーが後退位置にあるときよりも、プランジャーはピペット・ノ
ズル及び/又はチップのより近傍に配置され得る。
図55Dは、プランジャー5520及びピペット・ノズル5510の拡大図を示す。あ
る場合には、O−リング5570ピペット・ヘッド上に提供され得る。前記プランジャー
は、光学的に透過性の物質から形成され得る。いくつかの実施形態では、前記プランジャ
ーは、透明物質から形成され得る。前記プランジャーは、導波管として機能し得る、光導
体プランジャーであり得る。前記プランジャーは、前記光源から前記チップ及び/又はチ
ップの中に含まれる流体へ光を伝達し得る。前記プランジャーは、前記チップ中の流体か
らの光を、別の位置に伝達しても、又はしなくてもよい。
図55Eは、流体取扱い装置の透視図を示す。
流体取扱い装置は、操作可能に画像取り込み機器に接続され得る。前記画像取り込み機
器は、前記チップ中の流体の画像を捕捉する能力を有し得る。代替方法として、前記画像
取り込み機器は、前記チップを通した画像を捕捉する能力を有し得る。前記画像取り込み
機器は、前記流体取扱い装置の外部にあるか、又は前記流体取扱い装置中にあることがで
きる。いくつかの実施形態では、1つ以上の画像取り込み機器が、前記流体取扱い装置の
ピペット・ヘッドに提供され得る。いくつかの実施形態では、複数のピペット・ヘッド又
はそれぞれのピペット・ヘッドは、画像取り込み機器を有し得る。いくつかの実施形態で
は、前記画像取り込み機器は、前記装置と一体化して形成され得る。前記装置それ自身が
、画像取り込み機器として機能することが可能であり得る。いくつかの実施形態では、前
記チップ及び/又はプランジャーは、前記画像取り込み機器のレンズとして機能する能力
を有し得る。前記チップ及び/又はプランジャーは、所望の光学的効果を提供するために
形状付けされ得る、光学的に透過性の物質から形成され得る。
複数の画像取り込み機器は、独立して制御可能であっても、又はなくてもよい。前記画
像取り込み機器は同一であるか、又は異なってよい。
画像取り込み機器の任意の記載も、電磁的スペクトルを検出する機器に適用され得る。
前記画像取り込み機器は、電磁的放射を捕捉し、及び1つ以上の:可視スペクトル、赤外
スペクトル、紫外スペクトル、又はγ線スペクトルに従う画像を作成する能力を有し得る
。いくつかの実施形態では、前記画像取り込み機器はカメラである。カメラについての任
意の記載、又は本明細書の他の部分において記載される他の検出機器が適用され得る。一
実施例では、前記画像取り込み機器は、デジタルカメラであってよい。画像取り込み機器
は、電荷結合素子(CCD)又は光電子倍増管及び光電管、又は光検出器若しくは後部照
射又は前部照射の走査顕微鏡などの他の検出機器を更に含み得る。ある場合には、カメラ
は、CCD、CMOSを用いることができ、無レンズ(コンピュータによる)カメラ(例
えば、フランケン・カメラ)、オープン・ソース・カメラ、であることができ、又は当技
術分野で、周知であるか、今後開発される任意の他の視覚的検出技術を用い得る。カメラ
は、使用中に前記カメラの焦点を合わせることができるか、又はその後に焦点を合わせる
ことができる画像を捕捉し得る、1つ以上の特徴を含み得る。いくつかの実施形態では、
画像化機器は、2次元画像化、3次元画像化、及び/又は4次元画像化(経時的な変化の
組み込み)を使用できる。画像化機器は、静的画像を捕捉し得る。前記静的画像は、1つ
以上の時点において捕捉され得る。前記画像化機器は、ビデオ及び/又は動的画像も捕捉
し得る。前記ビデオ画像は、継続的に、1つ以上の期間にわたり捕捉され得る。画像化機
器及び/又は検出ユニットの任意の他の記載も適用され得る。
一実施例では、画像取り込み機器は、前記プランジャーの1つの端に配置され得る。い
くつかの実施例では、前記画像取り込み機器は、前記プランジャーの最下端又は最上端に
配置され得る。前記画像取り込み機器は、前記プランジャーと同軸であり得る。前記画像
取り込み機器は、前記プランジャーと一体化されるか、又は前記プランジャーとは異なる
部分であり得る。前記画像取り込み機器は、直接的に前記プランジャーと接触しても、又
はしなくてもよい。いくつかの実施形態では、前記画像取り込み機器は、前記プランジャ
ーとともに移動し得る。代替方法として、前記画像取り込み機器は固定されたままである
一方、前記プランジャーが移動可能であり得る。前記画像取り込み機器は、図55B及び
図55Cに提供されるように、光源が配置される場所に配置されるか、又は光源に隣接し
て又は前記光源の近位に配置され得る。
前記プランジャー及び/又はチップは、光学的に透過性の物質を含み得る。前記プラン
ジャー及び/又はチップは、透明物質から作成され得る。前記プランジャー及び/又はチ
ップは、所望の光学的性質を有するために形状付けされ得る。前記プランジャー及び/又
はチップは、前記画像取り込み機器のレンズであることができる。前記プランジャー及び
/又はチップの動作は、前記画像取り込み機器により捕捉される画像の焦点に影響しても
、又はしなくてもよい。前記画像取り込み機器は、前記チップの長さに沿った縦断的方向
に向けられることができる。代替方法として、前記画像取り込み機器は、前記チップの長
さに垂直な横方向、又は任意の他の角度に向けられることができる。
いくつかの実施形態では、前記画像取り込み機器は、チップ中の流体の画像を捕捉する
能力を有し得る。代替方法として、前記画像取り込み機器は、前記機器中で任意のサンプ
ルの画像を捕捉する能力を有し得る。いくつかの実施形態では、前記画像取り込み機器は
、前記チップの端に配置されたサンプルの画像を捕捉し得る。例えば、サンプルは、前記
ピペット・ノズルに対向する前記チップの端に配置され得る。前記画像取り込み機器は、
前記チップを通過して前記サンプルの画像を捕捉し得る。前記サンプルは、流体サンプル
、組織サンプル、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他のサンプルであってよい
。いくつかの実施形態では、前記画像取り込み機器は光源と連動して作動する。前記光源
は前記サンプルを照明でき、そのことにより前記画像取り込み機器が前記サンプルの画像
を捕捉することが可能になる。
プロセッサが、操作可能に、前記流体取扱い装置のチップに接続され得る。前記プロセ
ッサは、前記流体取扱い装置中に、前記チップに付随するピペット・ヘッド中に、又は前
記チップ自身の上に配置され得る。前記流体取扱い装置は、前記プロセッサからの指令に
基づいて、前記取外し可能なチップの位置を変化及び/又は維持し得る。前記プロセッサ
は、前記流体取扱い装置上、又はその近傍の、環境条件(温度、湿度、又は蒸気圧などの
)を測定するセンサーと接続されることができ、及びそのような条件を補償するか、又は
最適化するために、前記流体取扱い機器を調整し得る。
一実施例では、複数のチップが提供されることができ、前記複数のうちの個々のチップ
、前記チップ上に、及び/又は操作可能に前記チップに接続されたプロセッサを有し得る
。いくつかの実施形態では、それぞれのチップはその上に、又は操作可能に接続されたプ
ロセッサを有し得る。前記チップのプロセッサは、〜制御装置と、及び/又は相互に通信
する能力を有し得る。例えば、第一の取外し可能なチップの第一のプロセッサは、第二の
取外し可能なチップの第二のプロセッサと通信状態にあることができる。
いくつかの実施形態では、前記通信に基づいて、前記チップの場所が制御可能であり得
る。前記チップの場所は、それらがピペット・ヘッドと係合している間は、制御可能であ
り得る。代替方法として、前記チップの場所は、それらがピペット・ヘッドから分離され
ている間は、制御可能であり得る。前記チップは、それらがピペット・ヘッドと係合して
いる間、及び/又はそれらがピペット・ヘッドと分離されている間は、それらの位置を変
化及び/又は維持する能力を有し得る。
チップは、1つ、2つ以上の開口部を含み得る。チップは、前記ピペット又は1つ以上
のピペット・ノズルと連結できる、任意の有用な形状であり得る。チップは、円筒形、楕
円形、正方形、“T”型形状、又は円形などの多くの形状を取り得る。単独のチップは、
多重の亜区画又はウエルを有し得る。そのような亜区画は、さまざまな試薬などの有用な
化学物質を収容するために使用され得る。試薬などの有用な化学物質は、前記チップ又は
その亜区画上、又はそれらの中に、液体、固体、フィルム又は他の形態の任意のものとし
て、保管され得る。チップは、命令により放出され得る、試薬などの化学物質の小胞を含
み得る(例えば、穴を開けられたときに)。チップは、試薬及び/又はサンプルのろ過な
どの、化学的及び物理的処理ステップのために用いられ得る。前記開口部の1つ以上は、
バルブなどのスイッチを含み得る。一実施例では、チップは、2つの開口部を有すること
ができ、それぞれの開口部は、埋め込まれた受動バルブを含み得る。埋め込まれた受動バ
ルブなどのスイッチは、〜流体が、第一の開口部を通じて、及びチップ本体を通じて、及
び第二の開口部を通じて、一方向に流れることを可能にする。前記流体は、前記チップの
全体を通じて流れるか、又は前記チップの一部を通じて流れるために構成され得る。例え
ば、チップは、1つの開口部に流体が特定の方向に流れることを可能にする(例えば、流
体が、前記チップ中に流れ吸引を可能にする一方、流体が前記チップから流出することを
許容しないか、又は流体が前記チップから流出して分注を可能にする一方で、流体が前記
チップ中に吸引されることを許容しない)スイッチを有し得る。前記バルブは、流体の流
れの方向、流体の流れの強度、又はいずれかの流体が流れることを許容されるか否かを決
定するために制御され得る。
前記流体取扱いシステムは、1つ以上の流体を同時に分注及び/又は吸引し得る。ある
場合には、前記流体取扱いシステムは、複数の種類の流体を同時に、分注、吸引、及び/
又は輸送し得る。前記流体取扱いは、1つ以上の同時のステップ又は検査のために、異な
る流体を追跡及び取り扱うためのモジュール化された技法を提供し得る。
(多重用途の輸送)
流体取扱い装置は、1つ以上の流体を分注する、吸引する、及び/又は移動するために
有用である。前記流体取扱い装置は、非流体取扱い機能を含む、1つ以上の追加的な機能
のためにも有用である。前記構成要素又はチップの接続は、前記流体取扱い機器が、1つ
以上の非流体取扱い機能を実行する能力のある、ロボットとして機能することを可能にし
得る。代替方法として、前記ピペットそれ自身が、1つ以上の作動機構の手段により、1
つ以上のそのような非流体取扱い機能を実行するために用いられ得る。そのような非流体
取扱い機能は、構成要素、ツール、キュベット本体、又はカートリッジ又は検査サンプル
、若しくはその任意の構成要素などの他の物体を移動するための、力を移動する能力を含
み得る。可撓性の支持体(本明細書に記載される)、又は広範囲の動作を可能にする他の
構成と組み合わされたとき、前記装置は、前記機器中で、多重の次元において、又はその
外側でさえ、そのような機能の実行を可能にし得る。
例えば、前記流体取扱い装置は、前記機器中で構成要素を1つの場所から別の場所に移
動するために有用であり得る。移動され得る構成要素は、サンプル処理構成要素であり得
る。サンプル処理のための構成要素は、サンプル調製ユニット又はその構成要素、検定ユ
ニット及びその構成要素、及び/又は検出ユニット又はその構成要素であることができる
。構成要素例としては、限定はされないが、チップ、容器、支持構造物、マイクロカード
、センサー、温度制御機器、画像捕捉ユニット、光学部品、血球計算器、遠心分離機、又
は本明細書の他の部分に記載される任意の他の構成要素が挙げられる。
前記流体取扱い装置は、サンプル処理構成要素を拾上げることができる。前記流体取扱
い装置は、前記サンプル処理のための構成要素を、前記機器の異なる位置に移動し得る。
前記流体取扱い装置は、前記サンプル処理のための構成要素を、前記機器中のその新しい
場所で降ろし得る。
前記流体取扱い装置は、モジュール中で、サンプル処理構成要素を移動する能力を有し
得る。前記流体取扱い装置は、前記モジュールに拘束されても、又はされなくてもよい。
代替方法として、前記流体取扱い装置は、モジュール間で、サンプル処理構成要素を、移
動する能力を有することができ、及び単独のモジュールに拘束されなくてもよい。ある場
合には、前記流体取扱い装置は、ラック中のサンプル処理構成要素及び/又はラックに拘
束され得るサンプル処理構成要素を移動する能力を有し得る。代替方法として、前記流体
取扱い装置は、ラック間でサンプル処理構成要素を移動する能力を有することができ、及
び単独のラックに拘束されなくてもよい。
流体取扱い装置は、サンプル処理のための構成要素を、さまざまな機構を用いて、拾上
げて、及び移動し得る。例えば、前記サンプル処理構成要素は、1つ以上の前記ピペット
・ヘッドと、前記サンプル処理構成要素の特徴との間の圧入を用いて拾上げられることが
できる。例えば、ピペット・ノズルは、圧入配置によりチップと連結し得る。同一の圧入
配置が、ピペット・ノズル、及び前記サンプル処理構成要素の特徴が、係合することを可
能にする。代替方法として、前記圧入連結は、前記流体取扱い装置の任意の他の部分、及
び前記サンプル処理構成要素の間で生じ得る。ある場合には、前記サンプル処理構成要素
の圧入特徴は、前記流体取扱い装置に遭遇するために、突出し得る。前記サンプル処理構
成要素の圧入特徴は、前記流体取扱い装置の圧入部分に相補的な形状を有し得る。
連結機構の別の実施例は、吸引機構などの圧力により駆動される機構である。前記サン
プル処理構成要素は、1つ、2つ以上の前記ピペット・ヘッドにより提供される吸引を用
いて拾上げることができる。前記吸引は、1つ以上のピペット・ヘッドにより提供され得
る、前記プランジャー内部の作動、又は前記流体管路に連結された陰圧源により提供され
得る。吸引を提供する前記ピペット・ヘッドは、前記サンプル処理構成要素の任意の部分
と接触し得るか、又は前記サンプル処理構成要素の特定の特徴と接触し得る。前記サンプ
ル処理構成要素の特徴は、前記流体取扱い装置と遭遇するために、突出しても、又はしな
くてもよい。
連結機構の追加的な例は磁気的機構であり得る。流体取扱い装置は、前記サンプル処理
構成要素の磁石と連結するために、オン状態にされる磁石を含み得る。前記磁石は、前記
サンプル処理構成要素を降ろすことが望まれるときに、オフ状態にされ得る。接着剤、フ
ック及びループ・ファスナー、ネジ、又はロック及び溝構成を含むが、それらには限定さ
れない当技術分野で周知の追加的な機構が用いられ得る。
いくつかの実施形態では、前記サンプル処理構成要素を降ろすことを支援するために、
構成要素取外し機構が提供され得る。代替方法として、分離された構成要素取外し機構は
不要であり得る。ある場合には、チップ取外し機構が、構成要素取外し機構として用いら
れ得る。別の実施例では、プランジャーが、構成要素取外し機構として用いられ得る。代
替方法として、別個の構成要素取外し機構が提供され得る。構成要素取外し機構は、重力
、摩擦、圧力、温度、粘度、磁性、又は任意の他の原理を用い得る。共有されたリソース
として、必要時に、前記ピペット又はロボットに利用可能な、大量のチップが、前記機器
中で保存され得る。チップは、必要な時に使用されるために、ホッパー、カートリッジ、
又は弾帯中に保存され得る。代替方法として、チップは、スペースを節約するために、前
記機器中で、入れ子様式で保存され得る。別の実施形態では、モジュールは、余分なチッ
プ又は任意の他の必要とされるリソースを、前記機器中の共有されたモジュールとして提
供するために構成され得る。
前記流体取扱い装置は、前記サンプル処理構成要素と、任意の数の連結により連結し得
る。例えば、前記流体取扱い装置は、前記サンプル処理構成要素と、1、2、3、4、5
、6、7、8、9、10以上の連結で。連結し得る。前記連結のそれぞれは、同一の種類
の連結であるか、又はさまざまな連結の(例えば、圧入、吸引、磁性など)組合せであり
得る。前記連結の数及び/又は種類は、前記サンプル処理構成要素に応じることができる
。前記流体取扱い装置は、1つの種類の連結部分、又は多数の種類の連結部分を有し得る
、サンプル処理構成要素と連結させるために構成され得る。前記流体取扱い装置は、単独
の種類のサンプル処理構成要素を、拾上げ及び/又は移動するために構成され得るか、又
は多数の種類のサンプル処理構成要素を拾上げ及び/又は移動するために構成され得る。
前記流体取扱い装置は、さまざまなチップの適用に支援されて、前記サンプル処理構成要
素のために、又は前記サンプル処理構成要素とともに、物理的及び化学的処理ステップを
含むさまざまなサンプル処理任務を促進し得るか、又は実行し得る。
図52は、サンプル処理構成要素を運搬するために用いられる、流体取扱い装置の実施
例を提供する。前記サンプル処理構成要素はキュベット運搬体5210であり得る。前記
キュベット担体は、前記流体取扱い機器と連結するために構成され得る、1つ以上の連結
特徴5212を有し得る。いくつかの実施形態では、前記連結特徴は、前記流体取扱い機
器のピペット・ノズル5220に接触し得る。複数の連結特徴は、複数のピペット・ノズ
ルに接触し得る。
いくつかの実施形態では、チップ取外し機構5230は、前記キュベット担体を前記ピ
ペット・ノズルから取り外すために有用であり得る。複数のチップ取外し機構が、同時に
又は順々に作動され得る。
図53は、サンプル処理構成要素を運搬するために有用である流体取扱い装置の側面図
を示す。キュベット担体5310は、前記流体取扱い装置と連結し得る。例えば、ノズル
5320は、前記キュベット担体と係合し得る。前記ノズルは、同一の形状及び/又は構
成を有し得る。代替方法として、前記ノズルは変化する構成を有し得る。前記キュベット
担体は、前記ノズルを受入れるために構成される1つ以上の相補的な形状5330を有し
得る。前記ノズルは、摩擦及び/又は真空の助けにより前記担体と係合され得る。前記ノ
ズルは、空気置換式ピペットのためのものであり得る。
前記キュベット担体は、1つ以上のキュベット5340、又は他の種類の容器と連結し
得る。前記キュベットは、図70A〜Bに示されるような構成を有し得る。
前記流体取扱い装置は、一連の接続された容器とも連結し得る。そのような構成の1つ
が図69に示され、前記流体取扱い装置は、容器の細長い一片を拾上げるために、拾上げ
ポート6920と連結し得る。
いくつかの実施形態では、さまざまな処理及び分析的機能のためのピペットと連結する
ミニ容器が提供される。前記さまざまな処理及び分析機能は、ある場合には、ポイント・
オブ・サービスの場所で実行され得る。
(拾上げ連結部)
流体取扱い機器は、チップ又は任意の他の構成要素と連結するために構成され得る。以
前に言及したように、流体取扱い機器は、ピペット・チップに圧入できるピペット・ノズ
ルを含み得る。それらに限定はされないが、磁気的、スナップ嵌合、フック及びループフ
ァスナー、伸縮素材、結び付け、滑り機構、係止機構、クランプ、作動された機械的構成
要素、及び/又は接着剤を含む、追加的な機構が、チップ又は他の構成要素を前記流体取
扱い機器に接続するために用いられ得る。構成要素又はチップの接続は、前記流体取扱い
機器が、1つ以上の流体取扱い又は非流体取扱い機能を、実行する能力を持つロボットと
して機能することを可能にし得る。そのような機能は、ツール又はカートリッジなどの他
の物体を移動するための、力を移動する能力を含み得る。可撓性の支持体(上述のように
)と組み合わされたときに、前記機器は、広範囲の動作にわたるそのような機能を実行す
ることを可能にし得る。
ピペット・ノズルは、単独のチップ及び/又は容器を連結させる能力を有し得る。例え
ば、特殊なピペット・ノズルは、特定のチップ及び/又は容器と連結するために構成され
得る。代替方法として、単独のピペット・ノズルは、複数のチップ及び/又は容器を連結
させる能力を有し得る。例えば、前記同一のピペット・ノズルは、大きな及び小さなピペ
ット・チップ及び/又は容器の両方を連結させる能力を有し得る。ピペット・ノズルは、
異なる構成、寸法、容積、最大容積、材料、及び/又はサイズを有する、チップ及び/又
は容器を連結させる能力を有し得る。
一実施例では、1つ以上の回転機構。そのような回転機構はチップをピペット・ノズル
にねじ留めすることを含み得る。そのようなねじ留め機構は、外部ねじ及び/又は内部の
ねじを使用できる。図59は、ねじ機構の実施例を含む。ピペット・ノズル5900が提
供され得る。チップ5910は、前記ピペット・ノズルに結合するために構成され得る。
前記チップは、直接的に、又は連結部5920を介して前記ピペット・ノズルに接続され
得る。いくつかの実施形態では、前記連結部は、ナット又は他のコネクターであり得る。
前記連結部5920は、圧入、ねじ、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の接
続機構を含む任意の様式で、前記ピペット・ノズル5900に接続され得る。同様に、前
記連結部5920は、前記チップ5910に、圧入、ねじ、又は本明細書の他の部分に記
載される任意の他の接続機構により接続され得る。
一実施例では、ピペット・チップ5910は外部ねじ斜面5930を有し得る。ナット
などの、連結部5920は〜a相補的な内部のねじ斜面5940を有し得る。代替的な実
施形態では、前記ピペット・チップは内部のねじ斜面を有することができ、及びナットな
どの前記連結部は、相補的な外部ねじ斜面を有し得る。前記ピペット・チップは、前記連
結部の内部部分にねじ留めされる能力を有し得る。前記ピペット・チップの外表面の一部
は、前記連結部の内表面に接触し得る。
代替的な実施形態では、前記ピペット・チップは前記連結部の外部部分の上にねじ留め
される能力を有し得る。前記ピペット・チップの内表面部分は、前記連結部の外表面に接
触し得る。そのような実施形態では、連結部は、外部ねじ斜面をその外表面に、及び/又
は内部のねじ斜面をその外表面に有し得る。前記ピペット・チップは、相補的な内部のね
じ斜面を内部の表面に、又は相補的な外部ねじ斜面を内部の表面に、それぞれ有し得る。
追加的な実施形態では、前記チップ表面の一部が、連結部に埋め込まれることができる
か、又は前記連結部の一部が前記チップに埋め込まれ得る。
前記ピペット・ノズルの一部分は前記連結部中にあり得るか、又は前記ピペット・ノズ
ルの一部が、前記連結部の外部にあり得る。いくつかの実施形態では、前記ピペット・ノ
ズル表面の一部が前記連結部の一部に埋め込まれることができるか、又は前記連結部表面
の一部が、前記ピペット・ノズルの一部に埋め込まれ得る。
ピペット・ノズル5900は、1つ以上のフランジ5950又は他の表面特徴を有し得
る。表面特徴の他の例は、溝、突起、隆起、又はチャネルを含み得る。前記フランジは、
チップ5910のフランジ台座に適合し得る。前記フランジは、回転を防止するために、
前記フランジ台座に適合し得る。この連結部は、いったん前記チップが、適正にねじ留め
されると、前記連結部及びチップの回転を防止するために構成され得る。
代替的な実施形態では、連結部5920は不要である。チップは、ピペット・ノズル中
に直接的にねじ留めされる。前記チップは、前記ノズルの上、又は前記ノズルの内側に直
接的にねじ留めされる。前記チップの外表面は、前記ノズルの内表面に接触できるか、又
は前記チップの内表面は、前記ノズルの外表面に接触できる。代替的な実施形態では、前
記チップ表面の一部が、ピペット・ノズル中に埋め込まれることができるか、又はピペッ
ト・ノズル表面の一部が、チップ中に埋め込まれ得る。
チップは1つ、2つ以上の外部ねじ斜面を有し得る。任意の数の外部ねじ斜面提供され
得る。1、2、3、4、5、6、7、8個以上のねじ斜面が提供され得る。前記ねじ斜面
は外部ねじ斜面、内部のねじ斜面、又はその任意の組合せであってよい。前記ねじ斜面は
、放射状になど間隔で離れて配置され得る。ピペット・チップは1つ、2つ以上のフラン
ジ台座を有し得る。1、2、3、4、5、6、7、8個以上のフランジ台座が提供され得
る。前記フランジ台座は、放射状になど間隔で離れて配置され得る。代替方法として、前
記フランジ台座の間隔は異なってよい。前記フランジ台座は、ねじ斜面が、ピペット・チ
ップの1つの端に到達する場所で放射状に配置される。代替方法として、前記フランジ台
座は、前記ねじ斜面との関係において、任意の場所に配置され得る。
ピペット・ノズルは1つ、2つ以上のフランジ、又は本明細書の他の部分に記載される
他の表面特徴を有し得る。1、2、3、4、5、6、7、8個以上のフランジが提供され
得る。前記フランジは、放射状になど間隔で離れて配置され得る。代替方法として、前記
フランジ間の間隔は異なってよい。フランジは、フランジ台座に適合するために構成され
得る。いくつかの実施形態では、フランジ及びフランジ台座の間に一対一の対応関係が提
供され得る。第一のフランジが第一のフランジ台座に適合でき、及び第二のフランジが第
二のフランジ台座に適合できる。前記フランジ台座は、前記フランジに相補的な形状を有
し得る。いくつかの実施形態では、前記フランジは、同一の形状を有することができ、及
び前記フランジ台座は任意のフランジに適合し得る。代替方法として、特定のフランジ台
座が特定のフランジに適合し得るように、前記フランジは、異なる形状及び/又は構成を
有し得る。
代替的な実施形態では、1つ以上のフランジがピペット・ノズル中に提供され得る。相
補的なフランジ台座が、ピペット・ノズル上に形状付けされ得る。
フランジはフランジ台座に圧入され得る。前記フランジ及びフランジ台座の接続は緊密
である。代替方法として、フランジがフランジ台座から滑り出ることができるように、フ
ランジ及びフランジ台座の間の接続は緩くてよい。
図60は、本明細書に記載される一実施形態により提供されるノズルとチップの連結部
の追加的な実施例を提供する。前記拾上げ及び連結部は、ボールペン型の構成において用
いられる、1つ以上の特徴、特性、又は方法を用い得る。ノズル6000は、チップ60
02と当接するために構成され得る、1つ以上の拾上げ鉤爪6004は前記チップを拾上
げるために構成され得る。前記拾上げ鉤爪は、1つ以上の鉤爪歯6006又は前記チップ
を把握するか、又は拾上げ得る他の構成要素を有し得る。
ある場合には、カラー6008は、前記拾上げ鉤爪6004の上に嵌合し得る。鉤爪歯
6006は前記カラーの外側に延伸し得る。前記カラーは鉤爪圧縮直径6010を有し得
る。前記鉤爪は、前記拾上げカラーの中を滑動し得る。従って、前記歯は、前記カラーか
ら異なる量で延伸する。前記鉤爪圧縮直径は、前記歯を相互に圧迫し得る。このことが、
前記カラーが前記歯を越えて滑動するときに、前記歯が前記チップなどの物体を把握する
ことを可能にする。
ラチェット機構6012が提供され得る。前記ラチェット機構は、前記鉤爪の一部を越
えて滑動し得る。1つ以上の鉤爪ピン6014が前記鉤爪を前記ラチェット中に誘導する
。例えば、前記鉤爪ピンは、前記鉤爪が前記ラチェットの周囲を滑動するよりも、前記ラ
チェットに沿って縦方向に移動させ続ける。
前記鉤爪に沿って、縦断的方向に力を提供することを支援する、鉤爪ばね6016が提
供され得る。ある場合には、前記ノズルが縦断的方向に移動することを可能にし得る、ノ
ズルばね6018が提供され得る。前記ノズルばねは、随意的に前記鉤爪ばねよりも小さ
な直径を有する。前記鉤爪ばねは、前記ノズルの外側部分を包むことができる。1つ以上
のキャップ6020が提供され得る。
前記ノズル6000、鉤爪6004、カラー6008、キャップ6020及び付随する
部分を含む拾上げ組立品は、チップ6002に接近し得る。前記組立品は前記チップに拾
上げ係合するために、下方に押される。前記鉤爪の1つ以上の歯6006が、前記チップ
の縁を捕捉し得る。前記カラーは、前記歯を前記チップに対して圧縮するために、部分的
に前記歯を越得る。拾上げ圧迫ステップにおいて、前記カラーは、前記歯により更に前記
チップの周囲を締め付けるために更に下へ滑動する。
前記組立品は、次いで引き上げられ得る。拾上げ係止ステップにおいて、前記歯は前記
チップの縁を捕まえることができる。前記ノズルは、前記チップを前記歯に押し付け、密
封を形成する。前記全体の組立品が、ピペット操作機能において用いられ得る。例えば、
前記ピペット及び接続されたチップは、流体を吸引、分注、及び/又は移動し得る。前記
ピペット操作機能の間、前記鉤爪は前記カラー中に係止される。
降下係合ステップにおいて、前記チップを取除くために、前記組立品は押し下げられ得
る。降下引き離しステップでは、前記組立品が吊り上げられることができ、前記鉤爪に対
し、前記カラーは滑り上がり、前記歯が前記チップの周りで緩められることを可能にする
。前記全体の組立品が吊り上げられることができる一方、前記チップは下方に留まり、そ
れにより前記チップを前記拾上げ組立品から分離する。
図61は、ねじにより、拾上げる結合部の内部の実施例を示す。チップ6100は、前
記ピペットのねじ部分6110にねじ留めされ得る。前記部分は、ピペット・ノズル又は
前記チップ及びピペット・ノズルの連結部であり得る。前記チップは、1つ以上のフラン
ジ6120又は他の表面特徴を含み得る。本明細書の他の部分に記載される、任意の数又
は構成のフランジが提供され得る。前記フランジは、前記チップをねじ部分の周りで回転
させ得る、1つ以上の機構と係合し得る。代替方法として、前記ねじ部分は、前記チップ
が、随意的に前記フランジを用いて適切な場所に保持され固定されている間に回転し得る
。前記ねじ部分は、前記チップ中でねじ留めし得る1つ以上のねじ6130を含み得る。
代替方法として、前記チップは、その外表面に、1つ以上のねじを含むことができ、及び
これらのねじは、前記ねじ部分にねじ留めされる。前記ねじ部分は、1つ以上の流体管路
6140を含み得る。前記流体管路は、前記チップの内部6150と流体連結され得る。
図62は、O−リングチップによるピックアップの実施例を図示する。チップ6200
は、ピペット・ノズル6210により拾上げられることができる。前記チップの一部は、
前記ノズル中の一部分に嵌合し得る。例えば、前記チップの外表面の一部は、前記ノズル
内部の表面に接触し得る。代替方法として、前記ノズルの一部分は、前記チップ中に一部
分に嵌合し得る。例えば、前記チップの内部の表面の一部は、前記ノズルの外表面と接触
し得る。
前記ノズルは、前記チップ6200に接触し得る1つ以上のO−リング6220を有し
得る。前記O−リングは、弾性物質から形成され得る。前記O−リングは、前記ピペット
・ノズルの外周の周囲に提供され得る。代替方法として、前記ピペット・ノズルの全体の
外周には提供されなくてもよい弾性物質が提供され得る。例えば、前記ピペット・ノズル
中に、1つ以上の間隔において1つ以上のゴムボール又は同様の弾性突起が提供され得る
。前記ピペット・ノズルは、その中に1つ以上のO−リングが嵌合できる1つ以上の溝を
有し得る。代替方法として、前記チップはその外表面に、その中に1つ以上のO−リング
又は他の物質が嵌合できる1つ以上の溝を有し得る。
高摩擦及び/又は可撓性の物質が、前記ノズルの一部分及び/又はチップの間に提供さ
れ得る。このことが、前記チップが前記ノズル中に圧入されることを可能にするか、又は
前記ノズルにとっては、前記チップ中に圧入されることを可能にする。ある場合には、前
記ノズル及びチップの両方はO−リング又は同様の物質を有し得る。O−リングは、前記
チップ及びノズルの間の流体密封を確実にし得る。
前記ピペット・ノズルは内部の棚又はフラットバック6230を有し得る。前記フラッ
トバックは、適切な場所にチップを座らせる物理的な滞在場所を提供し得る。
図63は、拡大する/収縮するスマート材料チップのピックアップの実施例を提供する
。チップ6300は、ピペット・ノズル6310により拾上げられ得る。前記チップの一
部分は、前記ノズルの一部分の中に嵌合し得る。例えば、前記チップの外表面一部分は前
記ノズルの内表面に接触し得る。代替方法として、前記ノズルの一部分は前記チップの一
部分中に嵌合し得る。例えば、前記チップの内表面の一部分は、前記ノズルの外表面に接
触し得る。
前記ノズルは、それぞれ磁場又は電場の影響下にあるときに収縮する、磁歪又は電歪ス
マート材料により作成されたカラーを含み得る。電磁的コイル、磁場操作、又は発電電源
が、前記材料の収縮及び拡張を制御するために、組み込まれる。
チップを拾上げるために、前記ノズルは、前記チップの周囲を下降することができ、及
び前記カラーが活性化され、収縮し、前記チップを把握することをもたらす。前記カラー
は、前記チップをきつく把握し得る。前記カラーの収縮は、緊密な流体密封を作るために
十分に前記チップをきつく把握し得る。前記チップを解放するために、前記カラーが拡大
して前記チップを解放するために、不活性化され得る。
前記ピペット・ノズルは内部の棚又はフラットバック6320を有し得る。前記フラッ
トバックは、適切な場所にチップを座らせる物理的な滞在場所を提供し得る。
代替的な実施形態では、前記ノズルのスマート材料は、前記チップの一部分に挿入され
得る。前記材料は、活性化されることができ、前記物材料が拡大し、及び前記チップを内
側から把握することをもたらす。前記材料は不活性化されることができ、前記材料は収縮
し、前記チップを解放することをもたらす。
図64は、拡大/収縮するエラストマー偏向チップのピックアップの実施例を提供する
。チップ6400は、ピペット・ノズル6410により拾上げられ得る。前記チップの一
部分は、前記ノズルの一部分の中に嵌合し得る。例えば、前記チップの外表面の一部分は
、前記ノズルの内表面の一部に接触し得る。代替方法として、前記ノズルの一部分は、前
記チップの一部分の中に嵌合し得る。例えば、前記チップの内表面の一部は、前記ノズル
の外表面に接触し得る。
前記ノズルは、剛体の物質6420及び弾性物質6430を含み得る。前記剛体の物質
は、剛体のブロック又は固体物質であってよい。前記チップは、前記弾性物質により取り
囲まれることができる。前記剛体のブロックは、前記チップを取り囲む前記弾性物質の上
に横たわる。
駆動装置が、前記剛体のブロック6420を圧縮できる力6440を提供し得る。前記
剛体のブロックは、前記チップに押し付けられる。前記剛体のブロックを圧迫することは
、前記エラストマー6430を圧縮することができ、前記エラストマーの内部のチャンバ
ーを収縮させ得る隆起効果をもたらす。前記内部のチャンバーを収縮させることは、前記
エラストマーが、安全に前記チップ6400を把握することをもたらし得る。前記エラス
トマーを第一の方向(例えば、前記チップ方向に)に圧縮することは、前記エラストマー
が第二の方向(例えば、前記チップ方向に垂直に)に拡大することをもたらすことができ
、前記エラストマーの前記チップの周囲での圧縮をもたらす。
前記チップを外すために、前記力6440が取除かれることができ、それにより前記剛
体のブロックが、チップから立ち去ることをもたらし、前記エラストマーを圧縮状態から
解放させることができる。
図65は、真空グリッパーチップのピックアップの実施例を提供する。大きなヘッド6
502を有するチップ6500が提供され得る。前記大きなヘッドは、大きな平坦な表面
領域を有し得る。
前記チップは、ノズル6510に係合し得る。前記ノズルはその中に1つ以上のトンネ
ル6520を有し得る。ある場合には、前記ノズルを貫通する、1、2、3、4、5、6
、7、8個以上のトンネルが提供され得る。前記トンネルは、放射状になど間隔、又は異
なる間隔で離れて配置される。前記トンネルは、同一又は異なる直径を有し得る。トンネ
ルの第一の端圧力源に連結され得る一方、前記トンネルの第二の端は、前記チップのヘッ
ド6502に対面する。前記圧力源は、陰圧源であってよい。トンネルは、より低い圧力
領域と連結されることができ、吸引力を生成し、前記チップの平坦なヘッドに作用を及ぼ
す。前記吸引力は前記チップを前記ノズルに固定するための上向きに作用する牽引力を提
供し得る。
いくつかの実施形態では、O−リング6530が提供され得る。前記O−リング又は他
の弾性部材は、ノズル及び前記チップのヘッドの間に配置され得る。前記O−リングを受
入れるために、1つ以上の溝又は棚が、前記ノズル及び/又はチップ中に提供され得る。
前記O−リングは、前記ノズル及びチップの間に密封が形成されることを可能にし得る。
このことは、前記ノズル内の流体管路6540及び前記チップ内の流体管路6550の間
に流体の緊密な密封を提供し得る。
前記ノズルから前記チップを外すために、前記トンネルは、前記陰圧の吸引圧力源から
取り外され得る。代替方法として、前記圧力源それ自身が、切られることができる。
そのようなノズル−チップ接続及び連結は、例示の手段としてのみ提供される。追加的
なチップ−ノズル連結、及び/又は本明細書に記載されるもの変動若しくは組合せが実施
され得る。
(モジュール式流体取扱い)
いくつかの実施形態では、本明細書の他の部分に記載される、1つ以上の流体取扱い装
置の構成は、モジュール式の様式で実行され得る。例えば、モジュール式の形式にある1
つ以上のピペット・ヘッドが提供され得る。いくつかの実施形態では、単独のピペットモ
ジュールは、単独のピペット・ヘッド及び/又はその上のノズルを有し得る。代替方法と
して、単独のピペットモジュールは2、3、4、5、6個以上のピペット・ヘッド及び/
又はその上のノズルを有し得る。多重ヘッド構成を形成するために、ピペットモジュール
が相互に積み重ねられることができる。個々のピペットモジュールは、取外し可能、置換
可能、及び/又は交換可能である。個々のピペットモジュールのそれぞれは、同一の構成
又は異なる構成を有し得る。ある場合には、異なる機能性を提供するために、異なるピペ
ットモジュールが、他のものに交換され得る。
図66は、本明細書に記載される一実施形態によるピペットモジュールの実施例を提供
する。前記ピペットモジュールは支持体6610に取付けられたピペット本体6600を
含み得る。前記支持体は1つ以上のガイドロッド6612、軌道、ねじ、又は同様の特徴
を含み得る。前記ピペット本体は、前記ガイドロッド又は同様の特徴に沿って滑動し得る
。本明細書におけるガイドロッドの任意の記載は、前記ピペット本体の動作を誘導し得る
、任意の他の特徴にも適用される。ある場合には、前記ピペット本体は、前記ガイドロッ
ドに沿った前記支持体に対して上方及び/又は下方に移動し得る。
ある場合には、前記支持体は、親ねじ6614を更に含み得る。前記送りねじは、前記
ピペット本体の作動連結部6602と相互作用し得る。前記送りねじが回転し、前記作動
連結部が前記ねじの歯に係合することができ、及びそれに対応して前記ピペット本体が上
方へ、又は下方へ移動するために、前記作動連結部は前記送りネジに接触できる。いくつ
かの実施形態では、前記作動連結部は、ばねにより留められている屈曲部であってよい。
前記ばねを装備した屈曲部は、前記ねじに対して付勢され、それにより強い可撓性のねじ
との接触を提供する。前記ばねを装備した屈曲部は、厳密な運動学的な拘束のために構成
され得る。作動機構に応えて前記ねじは回転し得る。いくつかの実施形態では、前記作動
連結部は、磁石の手段により、前記ピペットピストンに接続されることができ、摩耗を制
限し及び前記機構の寿命を延長するために、十分な度合いの自由を与得る。いくつかの実
施形態では、前記作動機構は、本明細書の他の部分に記載される任意のモーターを含み得
るモーターであってよい。前記モーターは、前記ねじに直接的に接続され得るか、又は連
結器を介して接続され得る。前記作動機構は、制御装置からの1つ以上の指示に応えて移
動し得る。前記制御装置は、前記ピペットモジュールの外部にあることができるか、又は
前記ピペットモジュール上に局所的に提供され得る。
前記ピペット本体6600はシャーシを含み得る。前記シャーシは、随意的にシャトル
・クラムシェル・シャーシであってよい。ノズル6620が前記ピペット本体に接続され
得る。前記ノズルは、前記ピペット本体から延伸し得る。いくつかの実施形態では、前記
ノズルは、前記ピペット本体から下方に延伸し得る。前記ノズルは、前記ピペット本体に
対し、固定された位置を有し得る。代替方法として、前記ノズルは、前記ピペット本体か
ら延伸及び/又は後退し得る。前記ノズルはその中に流体管路を有し得る。前記流体管路
はピペット操作ピストンに接続され得る。本明細書の他の部分に記載されるプランジャー
、圧力源、又は流体管路の任意の記載は、モジュール式ピペットにおいて用いられ得る。
いくつかの実施形態では、前記ピペット本体は、モーター6630、歯車列、バルブ66
32、送りネジ、磁気的ピストン取付けブロック、ピストン空洞ブロック、及びバルブ・
マウント6634、及び/又は他の構成要素を支持し得る。本明細書に記載される1つ以
上の前記構成要素が、前記ピペット本体のシャーシ中に提供され得る。
前記ピペット本体は、ガイドレール6640を更に含み得る。前記ガイドレールは、前
記ピペットの一部が前記ピペット本体に対して移動することを可能にし得る。一実施例で
は、前記ピペット・ノズルは、前記ピペット本体に対して上又は下に移動できる。前記ピ
ペット・ノズルは、前記ガイドレールに沿って移動し得る内部の組立品に接続され得る。
いくつかの実施形態では、前記ガイドレール6640は、前記ピペット本体が回転するこ
とを防止し得る別の機構と連結するために構成され得る。前記ガイドレールは、約前記ガ
イドロッドの回転を抑制し得る外部シャーシにより拘束され得る。
図67Aは、完全な分注位置において、後退されたシャトルを有するモジュール式ピペ
ットの実施例を示す。ピペット本体6700は、支持体6710に対して上方の位置にあ
り得る。前記ピペット本体は、送りねじ6714と係合し得る、作動連結部6702を含
み得る。シャトルが後退されたとき、前記作動連結部は、前記送りネジの最上部にあるこ
とができる。前記マウントは、前記ピペット本体を、前記マウントに対して誘導すること
を支援し得るガイドロッド6712を有し得る。
図67Bは、完全な分注位置にある、降下されたシャトルを有するモジュール式ピペッ
トの実施例を示す。ピペット本体6700は、支持体6710に対して下方の位置にあり
得る。前記ピペット本体は、送りねじ6714と係合し得る、作動連結部6702を含み
得る。シャトルが降下されたとき、前記作動連結部は、前記送りネジの最下部にあること
ができる。前記マウントは、前記ピペット本体を、前記マウントに対して誘導することを
支援し得るガイドロッド6712を有し得る。
前記マウントは、完全に後退された、完全に降下された、又はその間の任意の位置を有
し得る。前記ねじは、前記ピペット本体が、前記マウントに対し、上昇するか、又は低下
することをもたらすために。回転し得る。前記ねじは、前記ピペット本体が上昇すること
をもたらすために、第一の方向に回転でき、及び前記ピペット本体が降下することをもた
らすために、第二の方向に回転できる。前記ねじは、前記ピペット本体の位置を提供する
ために、任意の点において回転を停止できる。前記ピペット本体は前記ノズルとともに降
下でき、より少ない相対的な動きにより、より大きな複雑性を可能にする。
流体取扱いシステムにおいて、複数のピペットモジュールが提供され得る。前記ピペッ
トモジュールは、ブレード構成を有し得る。それぞれのノズルが、独立して機能し得るか
、又は移動し得る、ピペッティング・システムを作成するために、任意の数のブレードが
、モジュール式様式において、並んで積み重ねられることができるように、薄いブレード
形状因子が提供され得る。単独のブレードは、特定の操作のために選択される多重のツー
ル(ノズル、エンドエフェクターなど)を含むことができ、それにより前記全体の組立品
に必要なスペースを最小化する。いくつかの実施形態では、ブレードは、容器及び/又は
カートリッジに保持されるサンプル及び/又は試薬のために、冷凍庫、冷蔵庫、加湿器、
及び/又はインキュベーターとしても機能し得る。
前記複数のピペットモジュールは、相互に隣接して配置されても、又はされなくてもよ
い。いくつかの実施形態では、多重ヘッド・ピペット構成を形成するために、前記ピペッ
トモジュールは狭く、及び相互に積み重ねられることができる。いくつかの実施形態では
、ピペットモジュールは1μm、5μm、10μm、50μm、100μm、300μm
、500μm、750μm、1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3mm、3.5
mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、1cm、1.5cm、2cm
、3cm、又は5cm以下の幅を有し得る。任意の数のピペットモジュールが一緒に配置
され得る。例えば、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6
つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、10以上の、12以上の、15以上の
、20以上の、25つ以上の、30以上の、50以上の、70以上の、100以上のピペ
ットモジュールが、一緒に配置され得る。追加的なピペットモジュールが、離れて又はと
もに配置されることができ、及びそれらは随意的に異なる寸法及び能力を有する異なるノ
ズルを有し得る。
前記離れたピペットモジュールは、相互に隣接して配置されることができ、及びそれら
は、相互に接続されても、又はされなくてもよい。前記一緒に配置されたピペットモジュ
ールは、支持体を共有しても、又はしなくてもよい。前記ピペットモジュールのピペット
本体は、相互に独立して、前記ピペットのマウントに対して上下に移動可能である。前記
ピペットモジュールのノズルは、他のピペットモジュールに対して独立して延伸及び/又
は後退し得る。
前記さまざまなピペットモジュールは同一又は異なる構成を有し得る。前記ピペット・
ノズルは、同一又は異なることができる。前記ピペットモジュールは、多数の種類のチッ
プ又は特殊化されたチップと連結する能力を有し得る。前記ピペットモジュールは、同一
又は異なる度合いの感度又は変動係数を有し得る。前記ピペットモジュールは、流体の吸
引及び/又は分注を制御するために同一又は異なる機構(例えば、空気置換式、容積式、
内部のプランジャー、垂直のプランジャー、水平のプランジャー、圧力源)を有し得る。
前記ピペットモジュールはチップを拾上げるか、又は取除くために同一又は異なる機構(
例えば、圧入、ねじ込み、スマート物質、弾性物質、クリック嵌合、又は本明細書の他の
部分又は記載される任意の他の連結又は別の方法による連結)を有し得る。
モジュール式ピペットは、複数の機能に分解され得る動作を有し得る。例えば、動作は
、(1)流体を吸引及び分注するための、ピストン及びピストンブロックの(z)方向へ
の動作、及び(2)さまざまな高さにおいて前記ピペットモジュールが、物体と係合する
ため、及び(xy)方向に動くときに空間距離を提供するための、シャトル組立品の(z
)方向への動作。いくつかの実施形態においては、前記(z)方向は、垂直方向であり、
及び(xy)方向は水平方向であり得る。前記ピストン及びピストンブロックの動作は、
前記シャトル組立品の動作に対して平行であり得る。代替方法として、前記ピストン及び
ピストンブロックの動作は、非平行及び/又は垂直であり得る。他の実施形態においては
、前記ピストン及びピストンブロックの動作及び/又は前記シャトル組立品の動作は、水
平であり得るか、又は任意の他の配向を有し得る。
ピストン動作は、例えば、図66に図示されるような、歯車列及び水平に積み重ねられ
る送りねじの使用による、非常に小型で平坦なパッケージにおいて達成される。定荷重ば
ね、圧縮ばね、又は波型ばねが、この組立品の中での反動を除去するために用いられ、従
って、吸引及び分注に対する、顕著に改良された正確度/精度を提供し得る。それぞれの
個々の構成要素の位置又はサイズに不正確度があっても、前記組立品が正確に作動できる
ために、前記システムは、精密又は非常に正確な、さまざまなばねによる運動学的な拘束
を使用できる。
直接的にチップ、ノズル、又はピストンと相互作用する、全ての構成要素は、単独の“
シャトル組立品”に取付けられ、及びこの全体の組立品が1個として移動し得る。図66
に示されるように、前記シャトル組立品は、ピペット本体6600を含み得る。前記さま
ざまな構成要素が、ノズルだけが移動するだけの従来のピペットとは区別しやすい、シャ
トル組立品とともに移動し得る。この設計は、複雑な連結又はいくつかの部品の間での相
対的な動作を必要とせずに、これらの構成要素と重要なピストン/ノズル領域の単純な剛
体接続を可能にする。それは、将来の構成要素及び機能性が、その上で統合されるための
拡張可能な“プラットフォーム”も提供する。
前記ピストンは、空洞内に収納され得る。前記ピストンが収納される空洞は、単独の金
属の一片から切り出され、及び任意のバルブ又はノズルが、このブロックに直接的に取付
けられ得る。このことは、前記ピペット操作活動に直接的に含まれる、構成要素の取付け
を単純化することができ、及びわずかな未使用容積を持った信頼できる気密密封を提供し
得る。このことは、ピペッティングの変動係数を低下させることに寄与し得る。本明細書
の他の部分に記載される任意の変動係数の値は、前記ピペットにより達成され得る。
前記シャトル組立品は、シャトルガイドロッドの周りの回転において、意図的に不十分
に拘束され得る。前記シャトルが、どのようなものであれチップ又は他の連結物と係合す
るために必要な位置の中へ、並んで(例えば、xy平面)旋回するために十分な自由度を
有し得るために、このことは前記機器中の不整合を容認することを助ける。
前記シャトル組立品の構成要素は、2片の“クラムシェル”の中に包まれ得る。いくつ
かの、半分より多い、又は全ての前記シャトル組立品の構成要素が、前記クラムシェルの
中に包み込まれる。前記クラムシェルは、前記構成要素を適正な場所に保持し得る前記シ
ャトルシャーシに対称な2つの半分の部分を含み得る。それは、構成要素を取付けるため
の深いポケットを持つ、単独の半分の部分、及び構成要素を適正な場所に固定する処理を
完結させる、平坦な第二の半分の部分も含み得る。前記クラムシェルの部分は、対称であ
っても、又はなくてもよく、又は同一の厚さであっても、又はなくてもよい。これらの設
計は、それぞれの構成要素のための複雑な取付け方法なしで、前記組立品が多数の小さな
構成要素を含むことを可能にし得る。前記クラムシェル設計は、構成要素が単純に正しい
位置の中に降下され、及び次いで前記クラムシェルの第二の半分の部分が、適正な位置に
押し込まれ、及び締め付けられ、従って全てのものを適正な場所に係止し得る、組立品の
ための方法を可能にし得る。加えて、この配列は、前記機器内部の構成要素の配線を促進
するために、プリント基板ルーティングボードを前記クラムシェルシャーシ構成要素に直
接的に統合するアプローチにも役立つ。
クラムシェルについての任意の記載は、前記シャトル組立品の多重部品筐体又はケーシ
ングに適用され得る。前記シャトル組立品の筐体は、一緒になって前記筐体を形成し得る
1つ、2、3、4、5、6、7、8個以上の部品から形成され得る。クラムシェルは、2
部品シャトル筐体の実施例であることができる。前記クラムシェルの一部分は、ヒンジに
より接続されても、又はされなくてもよい。前記クラムシェルの一部分は互い分離可能で
ある。
いくつかの実施形態では、それぞれのノズル/チップ/ピストン/シャトル組立品は、
非常に薄くかつ平坦な単独のモジュール(又はブレード)に組み立てられ得る。このこと
は、任意に大きなピペットを作成するために、いくつかのブレードを互いから設定された
距離を置いて積み重ねることを可能にする。必要に応じて、所望の数のブレードが一緒に
積み重ねられることができ、そのことにより、必要に応じて前記ピペットが成長又は伸長
又は収縮することを可能にする。このモジュール式アプローチは、機能性及び構成要素を
互換可能部品段階に分解するために、機械的設計において、大きな柔軟性を提供し得る。
それは、この設計におけるモジュール式構成要素が、迅速に適応され及び新しいピペッタ
ーシステムに統合されることも可能にする;従って、同一の基本的モジュール式構成要素
が、異なる要求に伴う、非常にさまざまな作業を完結する能力を有し得る。前記機能性の
モジュール化は、それぞれのピペットブレードに搭載される、迅速かつ独立したノズル及
びピストン制御により、より効率的な機器プロトコルも可能にし得る。この設計は、新し
い全体のピペッターを必要とするよりも、欠陥のあるブレードが個別に交換され得るため
に、機器の維持にとって利点を提供し得る。1つ以上の前記ブレードは、他の場所に対し
て独立して移動可能、及び/又は取外し可能である。
(容器/チップ)
システムは1つ、2つ以上の容器及び/又はチップを含み得るか、又は1つ、2つ以上
の容器及び/又はチップを含み得る機器を含み得る。1つ以上の機器のモジュールは1つ
、2つ以上の容器及び/又はチップを含み得る。
容器は内表面及び外表面を有し得る。容器は第一の端及び第二の端を有し得る。いくつ
かの実施形態では、前記第一の端及び第二の端は、相互に対向し得る。前記第一の端又は
第二の端は開口し得る。いくつかの実施形態では、容器は開口した第一の端及び閉鎖され
た第二の端を有し得る。いくつかの実施形態では、前記容器は、開口されても閉鎖され得
る、1つ以上の追加的な端又は突出する部分を有し得る。いくつかの実施形態では、容器
は検定又は反応の基質を収容するために用いられ得る。他の実施形態においては、前記基
質それ自身が一種の容器として機能し、別個の容器の必要性を取除く。
前記容器は任意の断面形状を有し得る。例えば、前記容器は円形の断面形状、楕円形の
断面形状、三角形の断面形状、正方形の断面形状、長方形の断面形状、台形の断面形状、
五角形前記容器の長さ全体を通じて、同一にとどまることができるか、又は変化してよい
前記容器は任意の断面寸法(例えば、直径、幅、又は長さ)を有し得る。例えば、前記
断面寸法は、約0.1mm、0.5mm、1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3
mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、1
cm、1.2cm、1.5cm、2cm、又は3cm以下であることができる。前記断面
寸法は、前記容器の内部寸法又は外部寸法を参照し得る。前記断面寸法は、前記容器の長
さ全体を通じて同一にとどまることができるか、又は変化してよい。例えば、開口した第
一の端は閉鎖された第二の端よりも、より大きな断面寸法を有し得るか、又はその逆も成
立つ。
前記容器は任意の高さ(ここで高さは断面の次元に直交する方向の次元であり得る)を
有し得る。例えば、前記高さは、約0.1mm、0.5mm、1mm、1.5mm、2m
m、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、6mm、7mm、
8mm、9mm、1cm、1.2cm、1.5cm、2cm、3cm、4cm、5cm、
6cm、7cm、8cm、9cm、又は10cm以下であり得る。いくつかの実施形態で
は、前記容器の第一及び第二の端の間で前記高さが測定され得る。
前記容器の内部は、約1、000μL以下、500μL以下、250μL以下、200
μL以下、175μL以下、150μL以下、100μL以下、80μL以下、70μL
以下、60μL以下、50μL以下、30μL以下、20μL以下、15μL以下、10
μL以下、8μL以下、5μL以下、1μL以下、500nl以下、300nl以下、1
00nl以下、50nl以下、10nl以下、1nl以下、500pL以下、250pL
以下、100pL以下、50pL以下、10pL以下、5pL以下、又は1pL以下の容
積を有し得る。
1つ以上の前記容器の壁は、前記容器の高さに沿って、同一の厚さ又は変化する厚さを
有し得る。ある場合には、前記壁の厚さは前記約1μm、3μm、5μm、10μm、2
0μm、30μm、50μm、75μm、100μm、200μm、300μm、400
μm、500μm、600μm、700μm、800μm、900μm、1mm、1.5
mm、2mm、又は3mm以下であることができる。
同一の形状及び/又はサイズ、又は異なる形状及び/又はサイズを有し得る1つ以上の
容器が提供され得る。
容器は、単独の一体化された片から形成され得る。代替方法として、前記容器は、2つ
以上の容器片から形成され得る。前記2つ以上の容器片は、相互に永続的に取付けられ得
るか、又は相互に選択的に分離可能に取付けられ得る。容器は、本体及びキャップを含み
得る。代替方法として、いくつかの容器は、本体のみを含み得る。
容器サンプルを収容及び/又は拘束するために構成され得る。容器は流体取扱いシステ
ムと係合するために構成され得る。当技術分野で周知のピペットなどの任意の流体取扱い
システム、又は本明細書の他の部分において記載される実施形態が用いられ得る。いくつ
かの実施形態では、容器は、ピペットなどの流体取扱い機器に接続され得る、チップに係
合するために構成され得る。容器は、前記容器内部の中のチップの少なくとも一部分を受
入れるために構成される。チップは、前記容器中に少なくとも途中まで挿入され得る。い
くつかの実施形態では、前記チップは、前記容器の底部までずっと入るために構成され得
る。代替方法として、前記チップは、前記容器中に途中までしか挿入されないために構成
され得る。
容器材料は、それぞれの処理により要求される性質に応じて、異なる種類であることが
できる。材料としては、それらに限定はされないが:ポリマー、半導体材料、金属、有機
分子、セラミックス、複合材料、積層板などが挙げられる。前記材料は、剛体又は可撓性
であってよく、又は前記2つの間の遷移であることができる。容器材料は、それらに限定
はされないがポリスチレン、ポリカーボネート、ガラス、金属、アクリル、半導体物質、
などを含み、及びいくつかの種類コーティングの内の1つを含み得る。容器材料は、前記
容器壁に機能化された細孔を導入することにより、選択的な種に対して透過性になること
ができる。このことは、特定の分子種が前記材料を通過することを可能にする。容器材料
は、水などの物質の吸収を防止するために、被覆もされ得る。他のコーティングが、透過
、反射率、蛍光、などの特定の光学的特性を達成するために用いられ得る。
容器は、それらに限定はされないが、長方形の、円筒形の、六角形のものを含む異なる
形状であることができ、及び適用に応じて、限定されることなしに、穿孔、透過性膜、微
粒子又はゲルなどの属性を含み得る。容器は、随意的にシリコン基板上の微小流体チャン
ネル又は電気的回路を含み得る。
容器は活性であることもでき、及び一組の任務を実行し得る。容器は、膜/中隔障壁を
通して、流体/懸濁物をポンプするための活性な輸送体を含み得る。
容器は、特定の光学的性質−透明性、不透明性、蛍光、又は電磁的スペクトルの任意の
部分に関係する他の性質を有するために設計され得る。容器は、電磁的スペクトルの赤外
部分を強く吸収するための材料の設計により、局所的に加熱された反応器として作用する
ために設計され得る。
容器壁は、吸収、散乱、干渉などのいずれかによる、異なる電磁的放射に応答するため
に設計され得る。光学的特性及び埋め込まれたセンサーの組合せは、容器が内蔵される分
析器として作用し取得することをもたらすことができ、例えば、容器壁上の感光性物質と
埋め込まれたセンサーは、変換する容器を、光信号の変化を測定する能力のある分光光度
計に変換する。
いくつかの実施形態では、容器は、それらが取り囲む流体の“サンプリング”により、
その性質を変えることのできる、知的能力のあるコンテナーと見なされる。容器は、細胞
と同様に、電気的及び/又は化学的な誘因により信号を送られ、ユニット間の優先的なイ
オン輸送を可能にし得る。それらは、外部及び/又は内部の刺激に応えて、その内部への
流体の収納にも影響を与えることができ得る。刺激への応答は、前記容器のサイズ/形状
の変化ももたらし得る可能性がある。容器は、外部又は内部の刺激に応えて順応的になり
、及び検定のダイナミックレンジの修飾により、信号強度などの反射試験を可能にするか
もしれない。
容器には、環境的(温度、湿度など)、光学的、音響的、又は電磁的センサーなどの異
なるセンサーが埋め込まれることができ、又はそれらに埋め込まれた異なるセンサーを有
し得る。容器には、その内容物、又は代替的に、その中で起きる処理に関する情報を即座
に送信するための、小さな無線カメラが取付けられることができる。代替方法として、前
記容器は、データを無線的に中央処理装置に送信する、別の種類の検出器を含み得る。
容器は、数マイクロリットルからミリリットルにわたる、異なる容積範囲のために設計
され得る。異なる長さ、及び時間尺度にわたり流体を取り扱うことは、水力学的、慣性、
重力、表面張力、電磁的などのさまざまな力を操作及び/又は利用することを含む。容器
は、他のものとは対照的に、特定の方法で流体を操作するために、特定の力を発揮するた
めに設計され得る。例としては、流体を移動するためのキャピラリー中の表面張力の利用
が挙げられる。混合及び分離などの操作は、容積に応じて異なる戦略を要する−容器は、
具体的に特定の力を利用するために設計され得る。とりわけ、慣性力が存在しないために
、小さな容積を取扱いながらの混合は重要である。外部からの強制と磁気的粒子、せん断
誘起混合の使用などの新規の混合戦略が、効率的な混合を達成するために採用され得る。
容器は、小さな及び大きな容積の流体の両方を取り扱うことにおける、それらの固有の
柔軟性に起因して、微小流体チップに柔軟性を提供する。これらの容器の知的能力のある
設計は、われわれが、微小流体性機器に比較して、より大きな範囲の容積/サイズを取り
扱うことを可能にする。加えて、容器は、微小流体性機器が利用できない力を利用するこ
とができ−それにより処理におけるより大きな柔軟性を提供する。容器は、異なるサイズ
に切り替えることにより、動的にスケールを変化させる能力も提供し得る。前記“スマー
ト容器”の概念では、処理流体のために異なる力を利用するために、同じ容器が最大容量
及び他の物理的属性を変化させることができる。この作動は、プログラムされることがで
き、及び外部から作動されるか、又は内部の流体内の変化により開始される。
前記容器の機能性は、流体封じ込め以上のことを行うことができ−異なる容器が、容器
の境界を横断して、流体/種の輸送において、表面特徴又は外部作動を介して連結及び係
合すことができる。前記容器は、従って、細胞と同様に、流体封じ込め、処理、及び輸送
の媒体になる。容器は、外部作動及び/又は内部の流体組成の変化に応えて融合する。こ
の実施形態では、容器は、いくつかの特殊化された機能−電点電気泳動法、透析などの分
離−を実行する能力のある機能性ユニットとしてみなされ得る。容器は、特定の流体をサ
ンプルとして収集し、及び変換、評価項目などに関する情報を生成するために用い得る。
容器は、容器壁内部に埋め込まれたセンサー及び送信機を介する内蔵された検出器及び
情報交換機構を有する、内蔵される分析的ユニットとして機能し得る。容器壁は、従来の
物質及び/又は有機半導体物質により形成され得る。容器は、他のセンサー/作動装置、
及び他の容器との連結部分とともに一体化され得る。この実施形態における容器は、封じ
込め、処理、測定、及び通信をする能力のあるシステムとして見なされ得る。
容器は、サンプル抽出、収集、及び流体移動する機能性も有し得る。この実施形態では
、容器は、前記カートリッジ中に保存されるピペットのように作用し、及び特定の場所に
流体を移動し得る。例としては、前記容器が、ウイルス輸送媒体の収集、及び輸送の両方
のために用いられる、核酸増幅検定のためのウイルスの輸送媒体が挙げられる。別の例と
しては、指先穿刺サンプルを収集するために、前記機器から外に出てくるキュベットが挙
げられるであろう。
容器は、それらに限定はされないが、血液、尿、糞便、などを含むさまざまなサンプル
種類を収容/処理するために設計され得る。異なるサンプルの種類は、容器特性−物質、
形状、サイズなどにおける変化を要求し得る。いくつかの実施形態では、容器は、サンプ
ル収集、収容されたサンプルの処理、及び分析を実行する。
容器又はサブ容器は、密封されるか又はさもなければその中に試薬を収容する。ピペッ
トは、化学反応又は他の処理のために必要な時に、前記試薬を収容する密封を破ることな
どにより、前記試薬を前記容器から放出するために作用し得る。前記容器は、ガラス又は
他の物質を含み得る。さもなければ従来のポリマーチップに吸収されてしまうか、又は環
境に曝露されたときに分解する試薬は、そのような区画化又は容器中への密封を必要とす
る。
容器(例えば、チップ)は内表面及び外表面を有し得る。容器(例えば、チップ)は第
一の端及び第二の端を有し得る。いくつかの実施形態では、前記第一の端及び前記第二の
端は互い対向し得る。前記第一の端及び/又は第二の端は開口し得る。容器(例えば、チ
ップ)は、前記第一及び第二の端を接続する管路を含み得る。いくつかの実施形態では、
容器(例えば、チップ)は、1つ以上の追加的な端又は突起を含み得る。例えば、前記容
器(例えば、チップ)は、第三の端、第四の端、又は第五の端を有し得る。いくつかの実
施形態では、前記1つ以上の追加的な端は、開口又は閉鎖、又はその任意の組合せであり
得る。
前記容器(例えば、チップ)は、任意の断面形状を有し得る。例えば、前記容器は、円
形の断面形状、楕円形の断面形状、三角形の断面形状、正方形の断面形状、長方形の断面
形状、台形の断面形状、五角形の断面形状、六角形の断面形状、又は八角形の断面形状を
有し得る。前記断面形状は、前記容器(例えば、チップ)の長さ全体に沿って、同一に留
まることも、又は変化することもできる。
前記容器(例えば、チップ)は、任意の断面寸法(例えば、直径、幅、又は長さ)を有
し得る。例えば、前記断面寸法は、約0.1mm、0.5mm、1mm、1.5mm、2
mm、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、6mm、7mm
、8mm、9mm、1cm、1.2cm、1.5cm、2cm、又は3cm以下であり得
る。前記断面寸法は、前記容器(例えば、チップ)の内部寸法又は外部寸法を参照し得る
。前記断面寸法は、前記容器(例えば、チップ)の長さ全体にわたり、同一に留まること
も又は変化することもできる。例えば、開口した第一の端は、開口した第二の端よりも大
きな断面寸法を有し得るか、又はその逆も成立つ。前記第一の端対前記第二の端の断面寸
法の比は、約100:1、50:1、20:1、10:1、5:1、4:1、3:1、2
:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:10、1:20、1:50又は1
:100以下であり得る。いくつかの実施形態では、前記断面寸法における変化は異なる
比率で変化し得る。
前記容器(例えば、チップ)は、任意の高さ(ここで、高さは、断面次元に直交する方
向における次元であり得る)を有し得る。例えば、前記高さは、約0.1mm、0.5m
m、1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5m
m、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、1cm、1.2cm、1.5cm、2c
m、3cm、4cm、5cm、6cm、7cm、8cm、9cm、又は10cm以下であ
り得る.いくつかの実施形態では、前記チップの第一及び第二の端の間で前記高さが測定
され得る。
前記容器(例えば、チップ)の内部は、約1,000μL以下、500μL以下、25
0μL以下、200μL以下、175μL以下、150μL以下、100μL以下、80
μL以下、70μL以下、60μL以下、50μL以下、30μL以下、20μL以下、
15μL以下、10μL以下、8μL以下、5μL以下、1μL以下、500nl以下、
300nl以下、100nl以下、50nl以下、10nl以下、1nl以下、500p
L以下、250pL以下、100pL以下、50pL以下、10pL以下、5pL以下、
又は1pL以下の容積を有し得る。
前記容器(例えば、チップ)の1つ以上の壁は、前記容器(例えば、チップ)高さに沿
って、同一の厚さ又は異なる厚さを有し得る。ある場合には、前記壁の厚さは、約1μm
、3μm、5μm、10μm、20μm、30μm、50μm、75μm、100μm、
200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μ
m、900μm、1mm、1.5mm、2mm、又は3mm以下であり得る。
同一の形状及び/又はサイズ、又は異なる形状及び/又はサイズを有し得る、1つ以上
の容器(例えば、チップ)が提供され得る。本明細書に記載される前記さまざまな実施形
態のいずれも、本明細書の他の部分に記載される容器及び/又はチップ1つ以上の特徴を
有し得る。
チップは、単独の一体化された片から形成され得る。代替方法として、前記チップは、
2つ以上のチップ片から形成され得る。前記2つ以上のチップ片は、相互に永続的に取付
けられ得るか、又は相互に選択的に分離可能に取付けられ得る。化学物質又はセンサーも
、物理的にチップに一体化されることができ、効果的に容器(例えば、チップ)での臨床
検査を完了することを可能にする。容器(例えば、チップ)は、それぞれ個々に、異なる
調製、検定、又は検出機能のために機能する。容器(例えば、チップ)は、単独の容器又
はチップ中で多重の機能又は全ての機能を果たし得る。
容器(例えば、チップ)は、剛体、半剛体、又は可撓性であり得る材料から形成され得
る。前記容器(例えば、チップ)は、導電性、絶縁性、又は埋め込まれた物質/化学物質
/などを組み込んだ材料から形成され得る物質。前記容器(例えば、チップ)は、同一の
物質又は異なる物質から形成され得る。いくつかの実施形態では、前記容器(例えば、チ
ップ)は、透明、半透明、又は不透明物質から形成され得る。前記チップの内表面は、流
体中に放出される反応剤により被覆され得る;そのような反応剤は、めっき、凍結乾燥な
どされ得る。前記容器(例えば、チップ)は、前記容器(例えば、チップ)中のサンプル
、又は他の流体に関する1つ以上の信号を、検出ユニットが検出することを、可能にする
材料から形成され得る。例えば、前記容器(例えば、チップ)は、1つ以上の電磁的波長
が、そこを通過することを可能にする材料から形成され得る。そのような電磁的波長の例
としては、可視光、IR、遠赤外、UV、又は電磁的スペクトルの任意の他の波長を挙げ
ることができる。前記材料は、選択された波長又は範囲の波長を通過させることを可能に
する。波長の例は、本明細書の他の部分において提供される。前記容器(例えば、チップ
)は、前記サンプル又は他のその中に含まれる流体の光学的検出を可能にするために、透
明であり得る。
前記容器(例えば、チップ)は導波管を形成し得る。前記容器(例えば、チップ)は、
光が垂直に通過することを可能にし得る。前記容器(例えば、チップ)は、前記容器の長
さに沿って光が通過することを可能にし得る。前記容器(例えば、チップ)は、光が任意
の角度で入射し及び/又は移動することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、前記
容器(例えば、チップ)は、光が選択された角度又は角度の範囲で入射し及び/又は移動
するを可能にし得る。前記容器及び/又はチップは、焦点を合わせ、視準を合わせ、及び
/又は光を分散し得る1つ以上の光学的部品を形成し得る。
前記材料は、1つ以上の流体に対し、不透過性であり得るために選択され得る。例えば
、前記材料は、サンプル及び/又は試薬に対して不透過性であり得る。前記材料は、選択
的に透過性であり得る。例えば、前記材料は、空気又は他の選択された流体が通過するこ
とを可能にし得る。
前記容器及び/又はチップを作成するために使用される材料の例としては、機能性ガラ
ス、Si、Ge、GaAs、GaP、SiO、SiN、変性シリコン、又は(ポリ)
テトラフルオロエチレン、(ポリ)ビニリデンジフルオライド、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ABS、又はそれ
らの組合せなどの広範囲のゲル、又はポリマーの任意のものが挙げられる。一実施形態に
おいては、検定ユニットは、ポリスチレンを含み得る。前記材料は任意の形態のプラスチ
ック、又はアクリルを含み得る。前記材料は、シリコンを主成分とするものであってよい
。本発明による他の適切な材料が用いられ得る。チップ及び/又は容器に適用されるもの
などの本明細書に記載される任意の材料が、検定ユニットを形成するために用いられ得る
。透明反応部位は、有利であり得る。加えて、光が光学的検出器に到達することを可能に
する、光学的に透過性の窓がある場合には、前記表面は有利に不透明及び/又は優先的に
光を散乱し得る。
容器及び/又はチップは、その中の液体レベルを検出する能力を有し得る。例えば、容
器及び/又はチップは、容量性センサー又は圧力計を有し得る。前記容器は、容器中の流
体のレベルを検出するために、当技術分野で周知の任意の他の技法を用い得る。前記容器
及び/又はチップは、高い程度の精度で、前記液体のレベルを検出し得る。例えば、前記
容器及び/又はチップは、約1nm、5nm、10nm、50nm、100nm、150
nm、300nm、500nm、750nm、1μm、3μm、5μm、10μm、50
μm、75μm、100μm、150μm、200μm、250μm、300μm、40
0μm、500μm、600μm、700μm、800μm、900μm、又は1mm以
内の液体のレベルを検出し得る。
チップは、サンプルの分注及び/又は吸引を支援し得る。チップは、サンプルを選択的
に収容及び/又は拘束するために構成され得る。チップは、流体取扱い機器と係合するた
めに構成され得る。ピペットなどの当技術分野で周知の任意の流体取扱いシステム、又は
本明細書の他の部分において記載される任意の実施形態が用いられ得る。前記チップは、
流体密封を形成するために、前記流体取扱い機器に接続され得る。いくつかの実施形態で
は、前記チップは容器内に挿入され得る。前記チップは、少なくとも途中まで前記容器に
挿入され得る。前記チップは、どこまで前記チップが前記容器に挿入されるかを決定し得
る、表面形状又は特徴を含み得る。
容器及び/又はチップは、独立して形成されることができ、及び相互に離れていること
ができる。容器及び/又はチップは、相互に対して独立して移動可能であり得る。代替方
法として、2つ以上の容器及び/又はチップは、相互に接続され得る。それらは共通の支
持体を共有し得る。例えば、前記2つ以上の容器及び/又はチップは、同一の材料から切
り取られる-例えば、共通の基板に切り出される。別の実施例では、2つ以上の容器及び
/又はチップは、それらが相互に直接的に接触するために、相互に隣接して直接的に連結
され得る。別の実施例では、1つ以上の連結構成要素が、前記2つ以上の容器及び/又は
チップを一緒に連結し得る。連結構成要素の例としては、バー、ストリップ、鎖、ループ
、ばね、シート、又はブロックが挙げられる。連結された容器及び/又はチップは、スト
リップ、アレイ、カーブ、円形、ハニカム、互い違いの行、又は任意の他の構成を形成し
得る。前記容器及び/又は接続は、光学的に透明、半透明、及び/又は不透明な材料から
形成され得る。ある場合には、前記材料は、前記容器及び/又は空洞内の空間に光が入射
することを防止する。本明細書における容器及び/又はチップの任意の議論は、キュベッ
トに適用されることができ、及びその逆も成立つ。キュベットは容器の種類であり得る。
図69は、容器ストリップの実施例を提供する。前記容器ストリップは、通常は連結さ
れる複数の容器の例を提供する。前記容器ストリップ6900は、1つ以上の空洞691
0を有し得る。前記空洞はサンプル、流体又は他の材料を直接的にその中に受入れ得るか
、又はその中にサンプル、流体、又は他の材料を拘束又は受け入るために構成され得る容
器及び/又はチップを受入れることができる。前記空洞は、横列、アレイ、又は本明細書
の他の部分に記載される任意の他の配置を形成し得る。前記空洞は、前記容器ストリップ
本体により相互に接続され得る。
前記容器ストリップは、1つ以上の拾上げ連結部6920を含み得る。前記拾上げ連結
部は、流体取扱い装置などのサンプル取扱い装置と係合し得る。前記拾上げ連結部は、1
つ以上のピペット・ノズルと連結し得る。本明細書の他の部分に記載される任意の連結部
の構成が用いられ得る。例えば、ピペット・ノズルは、前記拾上げ連結部中に圧入され得
る。代替方法として、前記拾上げ連結部は、前記ピペットの1つ以上の他の構成要素と連
結し得る。
前記容器ストリップは、比色分析又は血球計算において有用であり得る。前記容器スト
リップは、本明細書の他の部分において記載される任意の他の分析のために有用であり得
る。
図70A及び70Bは、キュベット7000の別の実施例を提供する。前記キュベット
担体は、通常は連結される複数のチャネルの実施例を提供する。前記キュベット担体は1
つ、2つ以上の片から形成される本体を有し得る。一実施例では、キュベットは本体の最
上部7002a、及び本体の最下部7002bを有し得る。前記本体の最上部は、その上
に、1つ以上の空洞、チャネル、溝、管路、孔、凹部、又は任意の他の表面特徴などの表
面特徴を有し得る。前記底本体の最下部は、任意の表面特徴も含む必要はない。前記本体
の最下部は、空洞を持たない中身の詰まった部分であり得る。前記本体の最上部及び最下
部は、ともにキュベット本体を形成し得る。前記本体の最上部及び最下部は、同一の設置
面積を有し得るか、又は異なる設置面積を有し得る。ある場合には、前記本体の最上部は
、前記本体の最下部よりも厚くてよい。代替方法として、前記底本体最下部が、前記本体
の最上部よりも厚いか、等しくてよい。
前記キュベット7000は、1つ以上の空洞7004を有し得る。前記空洞は、その中
にサンプル、流体又は他の材料を直接的に受入れ得る。前記空洞は、横列、アレイ、又は
本明細書の他の部分に記載される任意の他の配置を形成し得る。前記空洞は、前記キュベ
ット本体を介して相互に接続され得る。ある場合には、前記空洞の底は、本体の最下部7
002bにより形成され得る。前記空洞の壁は、本体の最上部7002aにより形成され
得る。
前記キュベットは、1つ以上の流体的に接続された空洞7006を更に含み得る。前記
空洞はその中にサンプル、流体又は他の材料を直接的に受入れ得るか、又はサンプル、流
体、又は他の材料をその中に拘束又は受入れるために構成され得る、容器及び/又はチッ
プ(例えば、キュベット)を受入れ得る。前記空洞は、横列、アレイ、又は本明細書の他
の部分に記載される任意の他の配置を形成し得る。前記空洞は、前記キュベット本体を通
じる通路7008を介して流体的に相互に接続し得る。
前記通路7008は、2つの空洞、3つの空洞、4つの空洞、5つの空洞、6つの空洞
、7つの空洞、8つの空洞、又はそれより多い空洞を接続し得る。いくつかの実施形態で
は、複数の通路が提供され得る。ある場合には、前記通路の一部分は本体の最上部700
2a、により形成されることができ、及び前記通路の一部分は、本体の最下部7002b
により形成され得る。前記通路は、それが接続される空洞7006の配向に対して平行で
はない(例えば、平行である)方向に配向され得る。例えば、前記通路は水平に配向され
得る一方、空洞は垂直に配向され得る。前記通路は、随意的に流体が、1つの流体的に接
続された空洞から、別の空洞に流れることを可能にする。
前記キュベットは1つ以上の拾上げ連結部を含み得る。随意的に、拾上げ連結部は前記
キュベットの1つ以上の空洞7004、7006であってよい。前記拾上げ連結部は、流
体取扱い装置などのサンプル取扱い装置と係合し得る。前記拾上げ連結部は、1つ以上の
ピペット・ノズルと連結し得る。本明細書の他の部分に記載される、連結部の任意の構成
が使用され得る。例えば、ピペット・ノズルは、前記拾上げ連結部の中に圧入され得る。
代替方法として、前記拾上げ連結部は、前記ピペットの1つ以上の他の構成要素と連結し
得る。
前記キュベットは、比色分析又は血球計算にとって有用であり得る。前記キュベットは
、本明細書の他の部分において記載される任意の他の分析にとって有用であり得る。
キュベットは、本明細書の他の部分に記載されるものを含む任意の材料から形成され得
る。前記キュベットは、随意的に、透明、半透明、不透明材料、又はその任意の組合せに
より形成される。前記キュベットは、その中に収容された化学物質が、1つの空洞から別
の空洞に通過することを防止し得る。
図71は、本明細書に記載される一実施形態によるチップ実施例を示す。前記チップ7
100は、本明細書に記載される任意の実施例を含む、マイクロカード、キュベット担体
及び/又はストリップと連結する能力を有し得る。
前記チップは、サンプルを保管する狭い部分7102、サンプル容積領域7104、及
び/又はノズル挿入領域7106を含み得る。ある場合には、前記チップは、記載された
前記領域の1つ以上を含み得る。前記サンプル保管部分は、サンプル容積領域よりも、よ
り小さな直径を有し得る。前記サンプル容積領域は、ノズル挿入領域よりも、より小さな
容積を有し得る。前記サンプル保管領域はノズル挿入領域よりも、より小さな容積を有し
得る。
いくつかの実施形態では、縁7108又は表面が、前記ノズル挿入領域7106の1つ
の端に提供され得る。前記縁は、前記ノズル挿入領域の表面から突出し得る。
前記チップは、さまざまな種類の領域の間に提供され得る、漏斗領域7110又はステ
ップ領域7112などの1つ以上の接続領域を含み得る。例えば、漏斗領域は、サンプル
保管領域7102及びサンプル容積領域7104の間に提供され得る。ステップ領域71
12は、サンプル容積領域7104、及びノズル挿入領域の間に提供され得る。任意の種
類の接続領域が、前記接続領域の間に提供されても、又はされなくてもよい。
サンプル保管領域は、それを通して流体が吸引及び/又は分注される開口部を含み得る
。ノズル挿入領域は、その中にピペット・ノズルが随意的に挿入され得る開口部を含み得
る。本明細書の他の部分に記載される任意の種類のノズル−チップ連結部が用いられ得る
。前記ノズル挿入領域の開口部は、前記サンプル保管領域の開口部よりも、より大きな直
径を有し得る。
前記チップは、透明、半透明、及び/又は不透明な材料から形成され得る。前記チップ
剛体又は半剛体の材料から形成され得る。前記チップは、本明細書の他の部分に記載され
る任意の材料から形成され得る。前記チップは、1つ以上の試薬により被覆されても、又
はされなくてもよい。
前記チップは核酸検査、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の検査、検定、
及び/又は処理に用いられ得る。
図72は、検査ストリップの実施例を提供する。前記検査ストリップは検査ストリップ
本体7200を含み得る。前記検査ストリップ本体は、固体材料から形成され得るか、又
は中空のシェル、又は任意の他の構成から形成され得る。
前記検査ストリップは1つ以上の空洞7210を含み得る。いくつかの実施形態では、
前記空洞は、前記本体中に横列として提供され得る。前記空洞は、随意的に真っ直ぐな横
列中、アレイ中(例えば、mxnアレイであって、m、nは、1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、それより大きい数などを含む
が、それらには限定されない正の整数である)に提供される。前記空洞は、互い違いの横
列、同心円、又は任意の他の配置中に配置され得る。
前記空洞は、サンプル、流体又は他の材料を直接的にその中に受入れるか、又はサンプ
ル、流体又は他の材料をその中に拘束又は受入れるために構成され得る容器及び/又はチ
ップを受入れ得る。前記空洞は、図71に図示されたチップなどのチップを、受入れるた
めに構成され得るか、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他のチップ及び/又は
容器を受入れるために構成され得る。前記検査ストリップは、随意的に、核酸チップを受
入れ、支持するために構成され得る核酸検査ストリップであり得る。
空洞は先細の開口部を有し得る。一実施例では、空洞は最上部7210a、及び最下部
7210bを含み得る。前記最上部は先細であり、及び前記最下部よりも大きな直径の開
口部を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記空洞は、拾上げのためのピペット・ノズルを受入れるた
めに構成される。1つ以上のピペット・ノズルが、前記検査ストリップの1つ以上の空洞
に係合し得る。1、2、3、4、5、6つ以上のピペット・ノズルが、前記検査ストリッ
プの対応する空洞に同時に係合し得る。前記空洞の先細の開口部は、ノズル拾上げにとっ
て有用であり得る。前記ピペット・ノズルは前記空洞中に圧入され得るか、又は本明細書
に記載される任意の他の様式で前記空洞と連結し得る。
1つ以上のサンプル及び/又は試薬が検査ストリップ中に提供され得る。前記検査スト
リップは狭い側面を有し得る。複数の検査ストリップは、相互に隣接して配置され得る。
ある場合には、相互に隣接する複数の検査ストリップは空洞のアレイを形成し得る。前記
検査ストリップは、モジュール式構成であるために交換可能である。前記検査ストリップ
及び/又は試薬は、互いに独立して移動可能であり得る。前記検査ストリップは、その中
に、異なる条件下に保管される必要があり、及び/又は異なるスケジュールで、異なる前
記機器の部品に往復させられる、異なるサンプルを有し得る。
図73は、検査ストリップの別の実施例を示す。前記検査ストリップは本体7300を
有し得る。前記本体は、単独の一体化された片又は複数の片から形成され得る。前記本体
は、成形された形状を有し得る。前記本体は、互いに接続された、複数の円形の片731
0a、7310bを形成し得るか、又は互いに接続されたさまざまな形状を形成し得る。
前記円形の片の本体は、互いに直接的に接続し得るか、又は前記本体の間に1つ以上のス
トリップ又は空間が提供され得る。
前記検査ストリップは1つ以上の空洞7210を含み得る。いくつかの実施形態では、
前記空洞は、前記本体中に横列として提供され得る。前記空洞は、随意的に真っ直ぐな横
列中、アレイ中(例えば、mxnアレイであって、m、nが1、2、3、4、5、6、7
、8、9、10、11、12、13、14、15、16、それより大きい数などを含むが
、それらには限定されない正の整数である)に提供される。前記空洞は、互い違いの横列
、同心円、又は任意の他の配置中に配置され得る。
前記空洞は、その中にサンプル、流体又は他の材料を直接的に受入れ得るか、又はサン
プル、流体、又は他の材料をその中に拘束又は受入れるために構成され得る容器及び/又
はチップを受入れ得る。前記空洞は、図71に図示されたチップなどのチップを受入れる
ために構成され得るか、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他のチップ及び/又
は容器を受入れるために構成され得る。前記検査ストリップは、随意的に、核酸チップを
受入れて、支持するために構成され得る核酸検査ストリップであり得る。
前記検査ストリップ本体7330は、前記空洞7330の周囲に成形され得る。例えば
、もし空洞が円形の断面を有すると、空洞の周囲の前記検査ストリップ本体部分7310
a、7310bは円形の断面を有し得る。代替方法として、前記検査ストリップ本体は、
前記空洞形状に一致する必要はない。
いくつかの実施形態では、前記検査ストリップは、外部拾上げレセプタクル7320を
含み得る。1つ以上のピペット・ノズル前記検査ストリップの1つ以上の外部拾上げレセ
プタクルに係合し得る。1、2、3、4、5、6個以上のピペット・ノズルが、対応する
前記検査ストリップ拾上げレセプタクルに同時に係合し得る。拾上げレセプタクルは、ピ
ペット・ノズルと連結する能力のあり得る1つ以上の空洞7340又は貫通孔を有し得る
。前記ピペット・ノズルは前記空洞中に圧入され得るか、又は本明細書に記載される任意
の他の様式で前記レセプタクルと連結し得る。
1つ以上のサンプル及び/又は試薬が、検査ストリップ中に提供され得る。前記1つ以
上のサンプルは、直接的に空洞中に、又は前記検査ストリップの空洞中に配置され得るチ
ップ及び/又は容器中に提供され得る。前記検査ストリップは狭い側面を有し得る。複数
の検査ストリップ相互に隣接して配置され得る。ある場合には、複数の検査ストリップは
、相互に隣接して空洞のアレイを形成し得る。前記検査ストリップは、モジュール式構成
のために交換され得る。前記検査ストリップ及び/又は試薬は、互いに独立して移動可能
であり得る。前記検査ストリップは、その中に、異なる条件下に保管される必要があり、
及び/又は異なるスケジュールで、異なる前記機器の部品に往復させられる、異なるサン
プルを有し得る。
(核酸容器/チップ)
図24は、容器本明細書に記載される一実施形態により提供される容器の実施例を示す
。ある場合には、前記容器は、等温度及び非等温の核酸検定(限定なしに、LAMP、P
CR、リアルタイムPCRなどの)又は他の核酸検定に用いられ得る。代替方法として、
前記容器は他の目的のために用いられ得る。
前記容器は、サンプルを受入れ及び収容するために構成された本体2400を含むこと
ができ、前記本体は、内表面、外表面、及び開口端2410、及び閉鎖端2420を有す
る。前記容器は、ピペットに係合するのために構成され得る。前記容器は、前記容器断面
を貫通して延伸する可撓性の材料2430を含み得る。前記可撓性の材料は、前記容器の
開口端を越えて延伸し得る。
前記可撓性の材料は、スリット、孔、又は他の形態の開口部を有しても、又は有さなく
てもよい。前記可撓性の膜は、前記スリットを通して挿入される物体がない場合に流体が
前記可撓性の膜を通過することを防止するために構成され得る。いくつかの実施形態では
、前記可撓性の材料は膜であり得る。前記可撓性の材料は、シリコンに基づく材料により
形成された隔膜、又は任意の弾性又は変動可能な材料であってよい。いくつかの実施形態
では、前記可撓性の材料は、自己回復材料であり得る。チップなどの物体が、前記可撓性
の材料を貫通して挿入され得る。前記チップは、前記可撓性の材料の中のスリット又は開
口部を通じて挿入され得るか、又は前記可撓性の材料を貫通し得る。図24は、前記可撓
性の材料を通過して容器に挿入されたチップの実施例を、外観図及び切り取り図から示す
。前記チップの挿入は、サンプルが前記容器に分注されることを可能にし及び/又は前記
チップを通して前記容器からサンプルが吸引されることを可能にする。前記チップが除去
されたとき、前記可撓性の膜は、再び密封され得るか、又は前記スリットが、流体が前記
可撓性の膜を通過することを、防止するために十分に閉鎖され得る。
前記容器本体は、第一の開口端2410及び第二の閉鎖端2420を有し得る。直径な
どの、前記第一の端の断面寸法は、前記第二の端の断面寸法よりも大きくてよい。前記閉
鎖端は、先細の形状、丸い形状、又は平坦な形状を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記容器本体は、開口端2442及び閉鎖端2444を有す
る第一の直径の円筒形の部分2440、及び前記開口端に接する漏斗形状の部分2450
を有することができ、前記漏斗形状の部分の1つの端が前記開口端に接触することができ
、及び前記第一の直径を有し得て、及び前記漏斗形状の部分の第二の端2452は第二の
直径を有し得る。いくつかの実施形態では、前記漏斗形状の部分の第二の端は、2つの開
口端を有し第二の直径を有し得る別の円筒形の部分2460と接触し得る。いくつかの実
施形態では、前記第二の直径は、前記第一の直径より大きくてよい。代替方法として、前
記第一の直径が前記第二の直径より大きくてよい。いくつかの実施形態では、前記容器本
体の開口端は、取外し可能なキャップ2470と係合するために構成され得る。いくつか
の実施形態では、前記追加的な円筒形の部分の1つの端、又は前記漏斗形状の部分の第二
の端は、前記キャップと係合するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、前記容器は、キャップ2470を更に含み得る。前記キャッ
プは、前記本体の開口端において、前記本体と接触するために構成され得る。いくつかの
実施形態では、前記キャップの少なくとも一部分は、前記本体内部の中に延伸し得るか、
又は前記本体の周りを取り囲むことができる。代替方法として、前記本体の一部分が、前
記キャップの内部に延伸し得るか、又は前記キャップの一部分を取り囲むことができる。
前記キャップは、2つ以上の端を有し得る。いくつかの実施形態では、1つ、2つ以上の
前記端が開放され得る。例えば、キャップは、第一の端2472及び第二の端2474を
有し得る。通路は、前記キャップを通過して延伸し得る。前記キャップの直径は、前記キ
ャップの長さ全体を通じて同一に留まることができる。代替方法として、前記キャップの
直径は変化し得る。例えば、前記本体から遠位にある、前記キャップの端は、前記本体と
係合されるべきキャップ端よりも、より小さなな直径を有し得る。
前記可撓性の膜2430が、前記容器本体の中に提供され得る。代替方法として、前記
可撓性の膜が前記容器のキャップ中に提供され得る。前記可撓性の膜は、前記本体及び前
記容器のキャップの間に挟まれることができる。ある場合には、前記可撓性の膜が、前記
本体及び前記容器のキャップの両方の中に、提供され得るか、又は前記本体及び前記容器
キャップの間に任意の様式で分布し得る、多重の可撓性の膜が提供され得る。いくつかの
実施形態では、前記本体は、そこを通じて前記可撓性の材料延伸する内部部分を含み得る
か、又は前記キャップは、そこを通じて前記可撓性の材料が延伸する通路を含み得る。
1つ以上のチップが、前記容器の中に挿入され得る。いくつかの実施形態では、前記チ
ップは、核酸容器中に挿入されるために特別に設計され得る。代替方法として、本明細書
の他の部分に記載される任意のチップが、前記核酸容器中に挿入され得る。ある場合には
、ピペット・チップが前記核酸容器中に挿入され得る。
前記チップ2480は、下側部分2482及び上側部分2484を有し得る。前記下側
部分は延伸された形状を有し得る。前記下側部分は、前記上側部分よりも小さな直径を有
し得る。1つ以上の接続特徴2486が前記下側部分及び前記上側部分の間に提供され得
る。
前記下側前記チップの一部分が、少なくとも部分的に前記容器中に挿入され得る。前記
チップは、前記容器キャップ及び/又は前記容器の可撓性の材料を貫通して挿入され得る
。前記チップは、前記容器本体の内部に入ることができる。前記チップは、スリット若し
くは開口部又は前記可撓性の材料を貫通して通過し得る。代替方法として、前記チップは
前記可撓性の材料を穿刺し得る。
いくつかの実施形態では、チップ及び/又は容器は、汚染を軽減し得る任意の他の種類
障壁を有し得る。前記障壁は、前記チップ及び/又は容器中に収容されるサンプル、流体
、又は他の材料が、前記障壁を通して通過することを防止する、可撓性の材料、又は膜、
薄膜、油(例えば、鉱油)、ワックス、ゲル、又は任意の他の材料を含み得る。前記障壁
は、前記チップ及び/又は容器内の物質が、環境により汚染されること、噴霧化及び/又
は蒸発すること、及び/又は前記機器の他の部分を汚染することを防止し得る。前記障壁
は、所望の条件及び/又は時間においてのみ、サンプル、流体又は他の材料が前記障壁を
通過することを可能にし得る。
図25は、本明細書に記載される別の実施形態により提供される容器の実施例を示す。
ある場合には、前記容器は、等温度及び非等温の核酸検定(限定なしに、LAMP、PC
R、リアルタイムPCRなどの)又は他の核酸検定に用いられ得る。代替方法として、前
記容器は、他の目的のために用いられ得る。前記容器は、本明細書の他の部分に記載され
る容器の特徴又は特性を含んでも、又は含まなくてもよい。
前記容器は、サンプルを受入れ及び収容するために構成された本体2500を含むこと
ができ、前記本体内表面、外表面、第一の端2510、及び第二の端2520を含む。い
くつかの実施形態では、1つ以上の前記端が開口してよい。1つ以上の前記端は閉鎖され
てよい。いくつかの実施形態では、前記第一の端が開口する一方、前記第二の端は閉鎖さ
れ得る。通路が、前記第一及び第二の端の間に延伸する。
前記容器は、前記通路を越えて延伸する材料2530を含むことができ、前記材料は、
(1)前記材料に挿入される物体がない場合に、流体が前記材料を通過することを防止す
るために構成される第一の状態、及び(2)流体及び前記物体が前記材料を通過すること
を防止するために構成される第二の状態を有する能力がある。前記第一の状態は、溶融状
態であることができ、及び前記第二の状態は固体状態であることができる。例えば、前記
溶融状態にあるとき、前記材料はチップが通過することを供する一方、流体が通過するこ
とを防止する。流体は、前記材料を通過する前記チップを通して分注及び/又は吸引され
得る。前記チップは、前記材料を貫通して挿入される能力を有することができ、及び前記
材料が溶融状態にあるときに、前記材料から取除かれ得る。前記固体状態では、前記材料
は、チップが通過することを防止するために十分に硬く、及び流体が通過することを防止
し得る。
いくつかの実施形態では、前記材料は、ワックスから形成され得る。前記材料は、選択
された融点を有し得る。例えば、前記材料は、約30℃、35℃、40℃、45℃、50
℃、55℃、60℃、65℃、70℃、又は75℃以下の融点を有する。前記材料は50
〜60℃の融点を有し得る。前記材料の温度が十分に高いとき、前記材料は溶融状態に入
り得る。前記材料の温度が十分に低くされたとき、前記材料は、固体状態に固体化し得る
チップなどの物体が、前記材料を通して前記容器から取除かれるとき、前記物体の一部
分が前記材料により被覆され得る。例えば、もしチップが溶融ワックス中に挿入され、及
び次いで前記ワックスから取除かれると、前記チップが除去されるときに、前記ワックス
中に挿入されたチップの一部分が前記ワックスで被覆され得る。このことは、前記チップ
を有利に密封し、及び汚染を軽減又は防止し得る。更に、前記密封は、生体に有害な、又
は化学的に有害な物質が容器から漏れることを防止し得る。
図25Aは、核酸増幅/ワックス組立品容器の実施例を示す。前記容器はワックス障壁
2530及び水性又は凍結乾燥された試薬2550を有し得る。前記障壁は、試薬の上に
配置され得る、出荷/保存温度で固体化する溶融ワックスを含み得る。
図25Bは、前記ワックスを溶融させるために及びサンプルを調製するために前記容器
が加熱される第二のステップを示す。ピペット/ノズル2540は、前記容器を加熱ブロ
ックの上に配置するために用いられ得る。当技術分野で周知の他の機構が、前記ワックス
に熱を伝達するために用いられ得る。前記加熱ステップの間に、前記ワックスが融解する
ところで、ワックス障壁2530が提供され得る。水性又は凍結乾燥された試薬2550
が前記ワックス障壁の下に提供され得る。
図25Cは、サンプルを前記容器に導入するステップを示す。ピペット・チップなどの
チップ2560は、前記溶融ワックス障壁2530を貫通し得る。水性又は凍結乾燥され
た試薬2550が前記障壁の下に提供され得る。前記ピペット・チップは、前記ワックス
層の下に保管され得るDNAサンプル2570を収容する。前記ワックス層の下に保管す
ることは、汚染を防止し得る。前記DNAを含むサンプルは、前記試薬層の中に保管され
得る。随意的に、前記チップが前記容器から取除かれるとき、前記チップはワックスで被
覆された部分を有し得る。
図25Dは増幅のステップを示す。前記ワックス障壁2530が、前記試薬及び前記サ
ンプル層2550の上に提供され得る。前記ワックスは、増幅の間、溶融障壁として留ま
り得る。前記検定の間、増幅が前記ワックス層の下で生じ得る。生成物のレベルを示すた
めに、濁度又は他の読み取りが、増幅の間に又はその後に実行される。
図25Eは、増幅ワックス固体化の後のステップを示す。ワックス障壁2530が、前
記試薬及びサンプル層2550の上に提供され得る。検定の読み取りが行われた後に、前
記容器は冷却され、前記ワックスが固化することができ、前記核酸増幅(例えば、PCR
、リアルタイムのPCR、LAMP)により生成されたDNAのための封じ込め障壁を提
供する。
図25Fは前記容器の除去ステップを示す。ピペット/ノズル2540は、完全に含有
した使用された容器を除去するために用いられ得る。前記容器は、固体化された前記ワッ
クス障壁2530を収容する。前記容器は、廃棄する準備ができた、前記核酸増幅生成物
2550も収容し得る。前記ピペット/ノズルは、加熱ブロックから取除くか、又は前記
容器前記を機器別の部分に移動させ得る。
前記ピペット/ノズルは、前記容器の開口端を通じて前記容器と係合し得る。いくつか
の実施形態では、前記ピペット/ノズルは、前記容器と密封を形成し得る。前記ピペット
/ノズルは前記容器に圧入され得る。代替方法として追加的な機構が、前記ピペット/ノ
ズルが選択的に前記容器と係合及び/又は脱係合することを可能にするために用いられ得
る。
(遠心分離容器/チップ)
図26は、本明細書に記載される一実施形態により提供される容器の実施例を示す。あ
る場合には、前記容器は、遠心分離のために用いられ得る。前記容器は、遠心分離機に挿
入されるために構成され得る。当技術分野で周知の任意の遠心分離機が用いられ得る。遠
心分離機の実施例は、本明細書の他の部分において、より詳細に記載される。前記容器は
遠心分離容器であり得る。代替方法として、前記容器は、他の目的のために用いられ得る
前記容器は、サンプルを受入れ及び収容するために構成された本体2600を含むこと
ができ、前記本体は、内表面、外表面、第一の端2608、及び第二の端2610を含む
。いくつかの実施形態では、1つ以上の前記端が開放され得る。1つ以上の前記端が閉鎖
され得る。いくつかの実施形態では、前記第一の端が開放される一方、前記第二の端が閉
鎖され得る。通路が、前記第一及び第二の端の間を延伸し得る。容器の1つ以上の端26
10は丸い、先細の、平坦な、又は任意の他の形状を有する。いくつかの実施形態では、
前記容器の直径などの断面寸法は、前記容器の長さにわたって変化し得る。ある場合には
、閉鎖端を有する容器の下側部分2620は、前記開口端により近い前記容器の別の上側
部分2630よりも小さな直径を有し得る。いくつかの実施形態では、前記下側部分及び
前記上側部分に配置され得る、1つ以上の前記容器の追加的な部分2640が提供され得
る。いくつかの実施形態では、前記1つ以上の追加的な部分の直径は、前記下側部分の直
径及び前記上側部分の直径の間のサイズであることができる。1つ以上の漏斗形状の領域
2650、階段形状の領域、又は棟2660は、異なる直径の一部分に結合し得る。代替
方法として、異なる直径を持つために部分は徐々に遷移し得る。いくつかの実施形態では
、容器の開口端は容器の閉鎖端よりも、大きな断面寸法を有し得る。
前記遠心分離機と連結する容器は、ルーチン分離を超えたいくつかの目的のために用い
られ得る。前記遠心分離機と連結する容器は、分離又は特定の検定のいずれかのために設
計され得る。前記遠心分離機を用いて実行され得る検定の実施例は、赤血球沈降速度、赤
血球抗体スクリーニングなどを含む。これらの適用に使用される容器は、埋め込まれたセ
ンサー/検出器、及びデータ送信能力により特殊化され得る。例としては、赤血球パッキ
ングの間に画像を送信できる内蔵型カメラを持つチップが挙げられる。遠心分離機容器は
、磁気的及び/又は非磁気的ビーズの使用により、遠心混合を最適化するためにも設計さ
れ得る。キュベットの遠心分離は、流体フォーカシング及びサイズに基づく分離などの適
用に対して有用であり得る、小さなチャネル内部の強制された流れを可能にする。容器は
、従来の遠心分離機よりもはるかに小さな容積を処理するためにも設計されることができ
、容器設計は、細胞などの脆弱な生物学的種の破壊を防止するために極めて重要である。
遠心分離機容器は、前記全体の遠心分離機にキャップを付ける必要なしで、噴霧化を防止
するための特徴を装備することもできる。
一実施形態では、前記容器は、噴霧の形態での、前記容器からの任意の流体損失をも防
止する、蓋として機能し得る最上部の特徴を有する、2つの片の部品として考慮され得る
。代替方法として、前記容器は噴霧損失を防止するための中隔のカモノハシ・バルブを装
備することもできる。
図26は、本明細書に記載される一実施形態により提供されるチップを示す。前記チッ
プは、前記容器からのサンプル又は他の流体の分注及び/又は吸引のために用いられ得る
。前記チップは、少なくとも部分的に前記容器中に挿入されるために構成され得る。いく
つかの実施形態では、前記チップは遠心分離抽出チップであってよい。
前記チップのサンプルを受入れ及び収容するために構成されることができ、前記チップ
は、内表面、外表面、第一の端2666、及び第二の端2668を含む。いくつかの実施
形態では、1つ以上の前記端が開放され得る。いくつかの実施形態では、前記第一及び第
二の端が開放され得る。通路が、前記第一及び第二の端の間を延伸し得る。
チップの1つ以上の端2668は、丸い、先細の、平坦な、又は任意の他の形状を有す
る。いくつかの実施形態では、前記チップの直径などの断面寸法は、前記チップの長さに
わたって変化し得る。ある場合には、前記チップの下側部分2670の第二の端は、前記
第一の端により近い、前記チップの別の上側部分2675よりも、より小さな直径を有し
得る。いくつかの実施形態では、前記下側部分及び前記上側部分の間に配置され得る、前
記チップの1つ以上の追加的な部分2680が、提供され得る。いくつかの実施形態では
、前記1つ以上の追加的な部分の直径は、前記下側部分の直径及び前記上側部分の直径の
間のサイズであり得る。1つ以上の漏斗形状の領域2690、階段形状の領域、又は棟2
695は、異なる直径部分に接し得る。代替方法として、異なる直径を持つために一部分
は、徐々に遷移し得る。いくつかの実施形態では、チップの第一の端は、チップの第二の
端よりも大きな断面寸法を有し得る。いくつかの実施形態では、前記チップの下側の一部
分は狭くてよく、及びチップの長さ全体にわたって実質的に同様の直径を有し得る。
前記チップは、前記容器の開口端を通過して前記容器中に延伸するために構成され得る
。前記チップの第二の端は、前記容器に挿入され得る。より小さな直径を有する前記チッ
プの端は前記容器開口端を通過して挿入され得る。いくつかの実施形態では、前記チップ
完全に前記容器中に挿入され得る。代替方法として、前記チップは、途中までだけ、前記
容器中に挿入され得る。前記チップは、前記容器よりも、より高い高さを有し得る。前記
チップの一部分は、前記容器の外側に突出し得る。
前記容器又は前記チップは、前記チップの第二の端が、前記容器の閉鎖端の内表面の底
に接触することを防止し得る突出する表面特徴を含み得る。いくつかの実施形態では、前
記突出する表面特徴は、前記容器の閉鎖端にあるか、又はその近傍にあることができる。
いくつかの実施形態では、前記突出する表面特徴は、前記容器の下側半分、前記容器の下
側1/3、前記容器の下側1/4、前記容器の下側1/5、前記容器の下側1/10、前
記容器の下側1/20、又は前記容器の下側1/50に沿って配置され得る。前記突出す
る表面特徴は前記容器の内表面に配置され得る。代替方法として、前記突出する表面特徴
は、前記チップの外表面に配置され得る。ある場合には、突出する表面特徴は、前記容器
の内表面及び前記チップの外表面の両側に配置され得る。
いくつかの実施形態では、前記突出する表面特徴は、1つ以上の隆起、棟、又は段を含
み得る。例えば、容器は、前記容器の内表面の底に一体的に形成された前記表面特徴を含
み得る。前記表面特徴は、前記容器の内表面の底に、1、2、3、4、5、6個以上の隆
起を含み得る。前記表面特徴は、互いに均等に間隔を空けて配置され得る。例えば、前記
隆起又は他の表面特徴は、放射状パターンで提供され得る。前記隆起又は他の表面特徴は
、継続的に又は非継続的に、前記容器内表面、又は前記チップの他の表面を取り囲み得る
代替方法として、前記突出する表面特徴は、前記容器又はチップの形状の一部であるこ
とができる。例えば、前記容器は、変化する内部直径により形状付けられることができ、
及び前記チップは、変化する外部直径により形状付けられることができる。いくつかの実
施形態では、前記容器の内表面は、前記チップがそのうえで休止する、段を形成できる。
前記容器及びチップの内部及び外部断面寸法に基づいて、前記チップが前記容器の底に接
触することが防止されるように、前記容器の側面及び/又はチップは、形状付けされ得る
前記容器及び/又はチップは、前記チップが、入るところまで挿入されたときに、前記
チップが、前記容器中で小刻みに動くことを防止するために形状付けされ得る。代替方法
として、前記容器及びチップは、いくらかの小刻みな動きを許容するために、形状付けさ
れ得る。いくつかの実施形態では、前記チップが、前記容器に完全に挿入されたときに、
前記チップは、前記容器と密封を形成し得る。代替方法として、前記チップ及び前記容器
の間に密封が形成されなくてもよい。
いくつかの実施形態では、前記チップが、所望の量だけ前記容器の底に接触しないよう
にできる。このギャップは、前記チップ及び前記容器の間を流体が自由に流れることを可
能にする。このギャップは、前記チップ及び前記容器の間に流体が詰まることを防止し得
る。いくつかの実施形態では、前記チップは、前記チップに前記容器に沿って所望の高さ
を提供するために、前記容器の底に接触することが防止され得る。いくつかの実施形態で
は、前記容器中の流体又はサンプルの1つ以上の構成要素は分離されることができ、及び
前記チップは、前記流体又はサンプルの所望の構成要素を分注及び/又は吸引するために
位置決めされ得る。例えば、高い密度を有する前記流体又はサンプルの一部分は、前記容
器の底に向かって提供されることができ、及びより低い密度を持つ部分は、前記容器の上
側部分に向かって提供され得る。前記チップが、流体又はサンプルを、拾上げるか、又は
より高い密度の部分又はより低い密度部分に送達するかの、いずれかに応じて、前記チッ
プは、前記容器の底の近くか、及び/又は上側部分の近くかのいずれかに、それぞれ配置
され得る。いくつかの実施形態では、前記容器に沿って所望の高さ前記チップ及び前記容
器の間を流体が流れることを可能にし得る他の特徴が、遠心分離容器及び/又はチップに
提供され得る。例えば、前記チップは、前記チップの外表面を、前記チップの前記第一及
び第二の端の間で、前記通路に接続する、1つ以上の開口部、通路、スリット、チャネル
、又は導管を含み得る。例え前記チップの端が、前記容器の底に接触していても、前記開
口部は、流体が流れることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、複数の開口部が、
前記チップの高さに沿って提供され得る。前記容器中で流体が所望の高さで流れることを
可能にするために、前記チップの高さに沿って1つ以上の開口部が提供され得る。
チップは、クロマトグラフィーを実行するために構成され得る。このプロセスでは、前
記混合物は、”固定相”と呼ばれる別の物質を保持する構造を通過して搬送する、“移動
相”と呼ばれる流体に溶解される。前記混合物のさまざまな構成要素が、異なる速度で移
動し、それらが分離することをもたらす。前記分離は、前記移動相及び固定相の間の分配
の差(differential partitioning)に基づく。化合物の分配
係数における微妙な差が、固定相上での保持の差をもたらし、従って分離を変化させる。
チップは、サイズ排除クロマトグラフィーを実行するために構成されることができ、溶液
中の分子が、分子量ではなくて、それらのサイズにより分離される。これはゲルろ過クロ
マトグラフィー、ゲル浸透クロマトグラフィーを含み得る。チップは、荷電粒子の質量対
電荷比の測定を可能にするために構成されることができ、それにより質量分析を実行する
。すなわち、その処理は、荷電分子を生成させるために、化学物質をイオン化させ、及び
次いで、場合により電磁場を用いる分析器により、前記イオンがそれらの質量対電荷比に
従って分離される。チップは、電極として作用し得る。
本明細書において提供される、ポイント・オブ・サービス・システム(モジュールを含
む)などのシステム及び機器は、米国特許出願第2009/0088336号(“MOD
ULARPOINT−OF−CAREDEVICES,SYSTEMS,AND USE
S THEREOF”)において提供される容器及びチップとの使用のために構成され、
この出願は参照によりその全体が本願に組み込まれる。
(容積式チップ)
図27も本明細書に記載される一実施形態により提供されるチップ2700を示す。前
記チップは、前記容器から、サンプル又は他の流体の分注及び/又は吸引に用いられ得る
。前記チップは、高い感度とともに、流体の正確で精度の高い量を提供及び/又は拾上げ
ることができる。前記チップは、少なくとも部分的に、前記容器中に挿入されるために構
成され得る。いくつかの実施形態では、前記チップは容積式チップであり得る。
前記チップは、サンプルを受入れ及び収容するために構成されることができ、前記チッ
プは、内表面、外表面、第一の端2702、及び第二の端2704を含む。いくつかの実
施形態では、1つ以上の前記端が開放され得る。いくつかの実施形態では、前記第一及び
第二の端が開放され得る。通路は、前記第一及び第二の端の間を延伸し得る。
チップの1つ以上の端2704は、丸い、先細の、平坦な、又は任意の他の形状を有し
得る。いくつかの実施形態では、前記チップの直径などの断面寸法は、前記チップの長さ
にわたって変化できる。ある場合には、チップの下側部分2710は、前記第二の端にお
いて、前記チップの、第一の端により近い別の上側部分2720よりも、小さな直径を有
し得る。いくつかの実施形態では、前記下側部分及び前記上側部分の間に配置され得る、
前記チップの1つ以上の追加的な部分2730が提供され得る。いくつかの実施形態では
、前記1つ以上の追加的な部分の直径は、前記下側部分の直径及び前記上側部分の直径の
間のサイズであり得る。1つ以上の漏斗形状の領域2740、階段形状の領域、又は棟2
750は、異なる直径の部分を接続し得る。代替方法として、異なる直径を有するために
、部分は徐々に遷移し得る。いくつかの実施形態では、チップの第一の端は、チップの第
二の端よりも、大きな断面寸法を有し得る。いくつかの実施形態では、前記下側前記チッ
プの一部分は狭くなることができ、及び前記チップの長さ全体にわたって実質的に同様の
直径を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記容積式チップ中に少なくとも部分的に挿入可能なプラン
ジャー2760が提供され得る。いくつかの実施形態では、前記チップは、前記プランジ
ャーの全部が前記チップの第二の端の中へ入ることが止められることができるように、寸
法付け及び/又は形状付けされ得る。いくつかの実施形態では、前記チップは、内部棚2
770により停止され得る。前記チップは、前記チップの下側部分2710が入り込むこ
とを防ぎ得る。前記プランジャーの1つの端2765は、丸い、先細の、平坦な、又は任
意の他の形状を有し得る。
前記プランジャーは、前記チップ中で移動可能であるために構成され得る。前記プラン
ジャーは、前記チップの高さに沿って移動し得る。いくつかの実施形態では、前記プラン
ジャーはサンプル又は他の流体の所望の容積を分注及び/又は吸引するために、移動可能
であり得る。
前記容積式チップは、流体の容積を受入れる能力のある内部容積を有し得る。例えば、
前記容積式チップは、約1nl、5nl、10nl、50nl、100nl、500nl
、1μL、5μL、8μL、10μL、15μL、20μL、30μL、40μL、50
μL、60μL、70μL、80μL、100μL、120μL、150μL、200μ
L、500μL又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の容積以下の容積を収容し
得る内部容積を有し得る。
前記チップは、本明細書の他の部分に記載される、前記容積式チップの1つ以上の特性
を含み得る。
(追加的な容器/チップ)
図28は、本明細書に記載される一実施形態により提供されるウエルの実施例を示す。
前記ウエルは容器の例であり得る。ある場合には、前記ウエルは、さまざまな検定のため
に用いられ得る。前記ウエルは、1つ以上の試薬を収容及び/又は拘束するために構成さ
れ得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の反応が前記ウエル内で生じ得る。代替方法
として、前記ウエルは、他の目的のために用いられ得る。いくつかの実施形態では、複数
のウエルが提供され得る。いくつかの実施形態では、384ウエルが提供され得る。例え
ば、前記ウエル1つ以上の横列、1つ以上の縦列、又はアレイとして提供され得る。前記
ウエルは、4.5μmの直径を有し得て、及び384の間隔とともに提供され得る。代替
方法として、前記ウエルは、任意の他の間隔又はサイズを有し得る。
前記ウエルは、サンプルを受入れ及び収容するために構成された本体を含むことができ
、前記本体は、内表面、外表面、第一の端2806、及び第二の端2808を含む。いく
つかの実施形態では、1つ以上の前記端は開放され得る。1つ以上の前記端が閉鎖され得
る。いくつかの実施形態では、前記第一の端が開放され得る一方、前記第二の端は閉鎖さ
れ得る。通路は、前記第一及び第二の端の間を延伸し得る。
ウエルの1つ以上の端2808は、丸い、先細の、平坦な、又は任意の形状を有する。
いくつかの実施形態では、前記容器の直径などの断面寸法は、前記容器の長さにわたって
変化し得る。代替方法として、前記容器の断面寸法は実質的に変化しないでよい。前記容
器の寸法は、異なる直径を有するために徐々に遷移し得る。いくつかの実施形態では、容
器開口端は、容器閉鎖端よりも大きな断面寸法を有し得る。代替方法として、前記容器の
開口端及び前記閉鎖端は実質的に同様又は同一の断面寸法を有し得る。いくつかの実施形
態では、前記ウエルの1つ以上の端は、縁2810、棟、又は同様の表面特徴を有し得る
。いくつかの実施形態では前記縁が、前記ウエルの開口端に、又はその近傍に提供され得
る。前記縁は、前記ウエルの外表面に提供され得る。いくつかの実施形態では、前記縁は
、前記ウエルを支持し得る棚と係合し得る。いくつかの実施形態では、前記縁は、前記ウ
エルを覆うことができるキャップと係合し得る。キャピラリー及びキュベットは、特定の
任務のために設計されているために、流体封じ込め/処理ユニットの特別なケースであり
得る。本明細書において提供されるシステムにおけるキャピラリー(例えば、血液計量キ
ャピラリー)は、流体を特定の場所に移動するために、毛細管力だけを利用し得る。キュ
ベットは、特別に設計されたチャネル中で流体を輸送するために、毛細管及び/又は外部
強制力の組合せを用いる。キュベット及びキャピラリーは、光学的明瞭さ、表面張力など
の特定の特定の性質を増強するために又は抗凝固剤、タンパクなどの他の物質の添加又は
それらによる被覆のために表面処理されるか、又は仕上げされる。容器中での処理を更に
拡大及び/又は増強するために、異なる種類のビーズが、特定の容器とともに用いられ得
る。例としては以下が挙げられる:a)混合を増強するために用いられ得るビーズ;b)
抗体により被覆された磁気的ビーズが用いられ得る。ビーズ分離は外部電磁場により達成
される;c)アフィニティ・カラムに用いられ得る非磁気的ビーズ;d)ポリスチレンビ
ーズなどの通常のビーズが、特定の標的を捕捉するために機能化されることができ;及び
e)糸状構造を作成するために用いられ得る長鎖PEG。
図29は、本明細書に記載される一実施形態により提供されるチップ2900を示す。
前記チップは、サンプル又は他の流体の分注及び/又は吸引に用いられ得る、バルク取扱
いチップであり得る。前記チップは、少なくとも部分的に容器中に挿入されるために構成
され得る。代替方法として、前記チップは、容器中に挿入されることなしに、サンプル又
は他の流体サンプルを分注する及び/又は吸引するために構成され得る。
前記チップは、サンプルを受入れ及び収容するために構成されることができ、前記チッ
プ内表面、外表面、第一の端、及び第二の端を有する。いくつかの実施形態では、1つ以
上の前記端が、開放され得る。いくつかの実施形態では、前記第一及び第二の端が、開放
され得る。通路が前記第一及び第二の端の間を延伸し得る。
チップの1つ以上の端は、丸い、先細の、平坦な、又は任意の形状を有する。いくつか
の実施形態では、前記チップの直径などの断面寸法は、前記チップの長さにわたって変化
し得る。ある場合には、チップの下側部分2910は、前記第二の端において、前記第一
の端により近い、前記チップ別の上側部分2920よりも小さな直径を有し得る。いくつ
かの実施形態では、前記下側部分及び前記上側部分の間に配置され得る、前記チップの1
つ以上の追加的な部分2930が提供され得る。いくつかの実施形態では、前記1つ以上
の追加的な部分の直径は、前記下側部分の直径及び前記上側部分の直径の間であり得る。
1つ以上の漏斗−形状の領域、階段形状の領域、又は棟2940は、異なる直径の部分を
接続し得る。代替方法として、部分は、異なる直径を有するために徐々に遷移し得る。い
くつかの実施形態では、チップの第一の端は、チップの第二の端よりも大きな断面寸法を
有し得る。いくつかの実施形態では、前記下側前記チップの一部分は、徐々に変化する直
径を有し得る。いくつかの実施形態では、前記チップの、本明細書に記載される、1つ以
上の他の種類チップよりも、より大きな内部容積を有し得る。
図30は、本明細書に記載される一実施形態により提供されるチップ3000の別の実
施例を示す。前記チップは、サンプル又は他の流体の分注及び/又は吸引に用いられ得る
、比色の読出し(すなわち、色チップ)を提供するために構成され得る。前記色チップは
、検出システムを用いて読み取られることができる。前記検出システムは、本明細書の他
の部分において、より詳細が記載される、実施形態の任意のものから組み込まれ得る。前
記チップは、少なくとも部分的に容器中に挿入されるために構成され得る。
前記チップはサンプルを受入れ及び収容するために構成されることができ、前記チップ
は、内表面、外表面、第一の端、及び第二の端を有する。いくつかの実施形態では、1つ
以上の前記端が、開放され得る。いくつかの実施形態では、前記第一及び第二の端が、開
放され得る。通路が前記第一及び第二の端の間を延伸し得る。
チップの1つ以上の端は、丸い、先細の、平坦な、又は任意の形状を有する。いくつか
の実施形態では、前記チップの直径などの断面寸法は、前記チップの長さにわたって変化
し得る。ある場合には、チップの下側部分3010は、前記第二の端において、前記第一
の端により近い前記チップ別の上側部分3020よりも小さな直径を有し得る。いくつか
の実施形態では、前記下側部分及び前記上側部分の間に配置され得る、前記チップの1つ
以上の追加的な部分3030が提供され得る。いくつかの実施形態では、前記1つ以上の
追加的な部分の直径は前記下側部分の直径及び前記上側部分の直径の間であり得る。1つ
以上の漏斗形状の領域3040、階段形状の領域、又は棟3050は、異なる直径の部分
を接続し得る。
代替方法として、部分は、異なる直径を有するために徐々に遷移し得る。いくつかの実
施形態では、チップの第一の端は、チップの第二の端よりも、大きな断面寸法を有し得る
。いくつかの実施形態では、前記チップの比較的狭い下側部分が提供され得る。前記下側
部分の断面の直径は、変化しなくてよいか、又は大きな量で変化し得る。前記チップの下
側部分は、検出システムを用いて、読み取られることができる。検出システムは、サンプ
ル又は他の前記チップ中の流体に関連する1つ以上の信号を検出し得る。図31は、本明
細書に記載される別の実施形態により提供されるチップ3100を示す。前記チップは、
サンプル又は他の流体の分注及び/又は吸引に用いられ得る血液チップであり得る。前記
チップは、少なくとも部分的に容器中に挿入されるために構成され得る。チップは、試薬
により機能化された細く先の尖ったプローブを用いることによるなどの、多重の標的を迅
速に検出するために用いられ得る、“ディップ・スティック“として構成され得る。いく
つかの実施形態では、前記血液チップ中に収容される流体は血液であり得る。
前記チップは、サンプルを受入れ及び収容するために構成され得る。前記チップは、内
表面、外表面、第一の端、及び第二の端を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の
前記端が、開放され得る。いくつかの実施形態では、前記第一及び第二の端が、開放され
得る。通路が前記第一及び第二の端の間を延伸し得る。
チップの1つ以上の端は、丸い、先細の、平坦な、又は任意の形状を有する。いくつか
の実施形態では、前記チップの直径などの断面寸法は、前記チップの長さにわたって変化
し得る。ある場合には、チップの下側部分3110は、前記第二の端において、前記第一
の端により近いチップの別の上側部分3120よりも小さな直径を有し得る。いくつかの
実施形態では、前記下側部分及び前記上側部分の間に配置され得る、前記チップの1つ以
上の追加的な部分3130が提供され得る。いくつかの実施形態では、前記1つ以上の追
加的な部分の直径は、前記下側部分の直径及び前記上側部分の直径の間であり得る。1つ
以上の漏斗形状の領域3140、階段形状の領域、又は棟3150は、異なる直径の部分
を接続し得る。代替方法として、部分は、異なる直径を有するために徐々に遷移し得る。
いくつかの実施形態では、チップの第一の端は、チップの第二の端よりも、より大きな断
面寸法を有し得る。いくつかの実施形態では、前記下側前記チップの一部分は徐々に変化
する直径を有し得る。いくつかの実施形態では、前記チップの下側部分の長さに沿って、
直径における大幅な差が提供され得る。
図32は、本明細書に記載される別の実施形態により提供されるチップ3200を提供
する。前記チップは、サンプル又は他の流体の分注及び/又は吸引に用いられ得る現在の
反応チップであり得る。前記チップは、少なくとも部分的に容器中に挿入されるために構
成され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の反応が、前記チップ中で生じ得る。前
記チップは、サンプルを受入れ及び収容するために構成され得る。前記チップは、内表面
、外表面、第一の端、及び第二の端を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の前記
端が、開放され得る。いくつかの実施形態では、前記チップは、完全には前記通路を取り
囲まないことができる。例えば、スロットの付いたピンのアレイが、流体を逃がし(wi
ck up)及び吸い取る(blotting)方法により前記ピペットにそれを送達し
得る。いくつかの実施形態では、前記第一及び第二の端が、開放され得る。通路が前記第
一及び第二の端の間を延伸し得る。
チップの1つ以上の端は、丸い、先細の、平坦な、又は任意の形状を有する。いくつか
の実施形態では、前記チップの直径などの断面寸法は、前記チップの長さにわたって変化
し得る。ある場合には、チップの下側部分3210は、前記第二の端において、前記第一
の端により近いチップの別の上側部分3220よりも小さな直径を有し得る。いくつかの
実施形態では、前記下側部分及び前記上側部分の間に配置され得る、前記チップの1つ以
上の追加的な部分3230が提供され得る。いくつかの実施形態では、前記1つ以上の追
加的な部分の直径は前記下側部分の直径及び前記上側部分の直径の間であり得る。1つ以
上の漏斗形状の領域、階段形状の領域、又は棟3240は、異なる直径の部分を接続し得
る。代替方法として、部分は、異なる直径を有するために徐々に遷移し得る。いくつかの
実施形態では、チップの第一の端はチップの第二の端よりも、大きな断面寸法を有し得る
。いくつかの実施形態では、前記下側前記チップの一部分は、徐々に変化する直径を有し
得るか、又は実質的に同一の直径を有し得る。
追加的なチップは、たとえば、米国特許出願第2009/0088336号(“MOD
ULAR POINT−OF−CAREDEVICES,SYSTEMS,AND US
ES THEREOF”)において提供され、この出願は参照によりその全体が本願に組
み込まれる。
(ミニチップ)
図33は、本明細書に記載される一実施形態により提供されるミニチップノズル330
0及びミニチップ3310の実施例を示す。
ミニチップノズル3300は、前記ミニチップ3310と連結するために構成され得る
。いくつかの実施形態では、前記ミニチップノズルは、前記ミニチップに接続され得る。
前記ミニチップは、前記ミニチップノズルに取付け可能であり、及び取外し可能である。
前記ミニチップノズルは、少なくとも部分的に、前記ミニチップ中に挿入され得る。前記
ミニチップノズルは、前記ミニチップと流体密封を形成し得る。いくつかの実施形態では
、前記ミニチップノズルは密封用のO−リング3320又は他の密封用特徴をその外表面
に含み得る。他の実施形態においては、前記ミニチップは、密封用O−リング又は他の密
封用特徴を、その内表面中に含み得る。
前記ミニチップノズルは、ピペットなどの流体取扱い機器と連結するために構成され得
る。いくつかの実施形態では、前記ミニチップノズルは、直接的に流体取扱い機器のノズ
ル又はオリフィスと接続し得る。前記ミニチップノズルは、前記流体取扱い機器と流体密
封を形成し得る。他の実施形態においては、前記ミニチップノズルは、チップ又は前記流
体取扱い機器に接続され得る他の中間的な構造に接続され得る。
図34は、本明細書に記載される一実施形態により提供されるミニチップの実施例を示
す。例えば、分離されたミニチップは、約1pL、5pL、10pL、50pL、100
pL、300pL、500pL、750pL、1nl、5nl、10nl、50nl、7
5nl、100nl、125nl、150nl、200nl、250nl、300nl、
400nl、500nl、750nl、1μL、3μL、5μL、10μL、又は15μ
L以下の本明細書に記載される一実施形態による容積を収容、分注、及び/又は吸引する
ために用いられ得る。前記ミニチップは、本明細書の他の部分に記載される任意の他の容
積のためにも用いられ得る。
ミニチップは、サンプルを受入れ及び収容するために構成されることができ、前記ミニ
チップは、内表面3402、外表面3404、第一の端3406、及び第二の端3408
を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の前記端が、開放され得る。いくつかの実施
形態では、前記第一及び第二の端が、開放され得る。通路が前記第一及び第二の端の間を
延伸し得る。
ミニチップの1つ以上の端3408は、丸い、先細の、平坦な、又は任意の形状を有する
。いくつかの実施形態では、前記ミニチップの直径などの断面寸法は、前記チップの長さ
にわたって変化し得る。ある場合には、チップの下側部分3410は、前記第二の端にお
いて、前記第一の端により近い前記チップの別の上側部分3420よりも、小さな直径を
有し得る。いくつかの実施形態では、前記下側部分及び前記上側部分の間に配置され得る
、前記チップの1つ以上の追加的な一部分が提供され得る。いくつかの実施形態では、前
記1つ以上の追加的な部分の直径は、前記下側部分の直径及び前記上側部分の直径の間で
あり得る。代替方法として、前記下側及び上側部分の間には中間的な追加的な部分は提供
されない。1つ以上の漏斗−形状の領域、階段形状の領域、又は棟3430は、異なる直
径の部分を接続し得る。代替方法として、部分は、異なる直径を有するために徐々に遷移
し得る。いくつかの実施形態では、チップの第一の端は、チップの第二の端よりも、大き
な断面寸法を有し得る。いくつかの実施形態では、前記チップの下側の一部分は徐々に変
化する直径を有し得るか、又は実質的に同一の直径を有し得る。流体噴霧化、蒸発などを
防止するために、前記容器は、剛体及び/又は多孔性、及び/又は半透過性障壁により被
覆されることができ、それにより、前記機器の任意の汚染をも防止する。容器は、POS
機器中の流体小さな容積(10uL未満の)を処理する能力を持つために設計されること
ができ、それによりサンプル要求量を減少させる。前記容器は、設計された流体収容する
ためだけではなく、それらに限定はされないが、分離、混合、反応などのユニット操作が
遂行される場所として機能するためにも設計され得る。前記容器は、特別なプロセスの遂
行を可能にするための特別な表面性質及び/又は特徴を持つために設計され得る。個々の
容器内で分散化するユニット操作は、サンプルの無駄の削減、リソースの低下/消費の低
下、及び化学物質のより効率的な遂行をもたらす。
(マイクロカード)
図35は、本明細書に記載される一実施形態によるマイクロカードの実施例を提供する
。前記マイクロカードは、随意的に本明細書において、互換可能に用いられる、マイクロ
チップ又は容器である、1つ以上のチップを支持するために構成された1つ以上の基板3
500を含み得る。前記チップ又は容器は、特性又は本明細書の他の部分に記載される任
意の形式の他のチップ又は容器を有し得る。
前記マイクロカードは、随意的にカートリッジ形式であり得るか、又はカートリッジ内
に包含され得る。前記カートリッジは、サンプル処理機器に挿入可能及び/又は次いで取
外し可能であり得る。前記マイクロカードは、前記サンプル処理機器に挿入可能であり及
び/又は取外し可能であり得る。
前記基板は実質的に平面の構成を有し得る。いくつかの実施形態では、前記基板は、上
側表面及び下側表面を有し得る。前記上側表面及び下側表面は、平面の構成を有し得る。
代替方法として、前記上側及び/又は下側表面は、曲面の表面、湾曲した表面、棟を持つ
表面、又は他の表面特徴を有し得る。前記上側表面及び対向する下側表面は相互に平行で
あり得る。代替方法として、上側及び下側表面は、それらが相互に平行ではない構成を有
し得る。いくつかの実施形態では、前記平面の基板は、複数の凹部又は空洞を有し得る。
前記基板は当技術分野で周知の任意の形状を有し得る。例えば、前記基板は実質的に正
方形又は長方形の形状を有し得る。代替方法として、前記基板は円形の、楕円形の、三角
形の、台形の、平行四辺形、五角形の、六角形の、八角形の、又は任意の他の形状を有し
得る。
前記基板は、任意の横寸法(例えば、直径、幅、長さ)を有し得る。いくつかの実施形
態では、1つ以上の横寸法は、約0.1mm、0.5mm、1mm、5mm、7mm、1
cm、1。5cm、2cm、2.5cm、3cm、3.5cm、4cm、4.5cm、5
cm、5.5cm、6cm、6.5cm、7cm、7.5cm、8cm、9cm、10c
m、11cm、12cm、13cm、15cm、又は20cmであり得る。前記横寸法は
同一であるか、又は異なってよい。
前記基板は、任意の高さ(ここで、高さは、横寸法に直交する方向の寸法であり得る)
を有し得る。例えば、前記高さは、約0.1mm、0.5mm、1mm、1.5mm、2
mm、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、6mm、7mm
、8mm、9mm、1cm、1.2cm、1.5cm、2cm、2.5cm、3cm、4
cm、又は5cm以下であり得る。
前記基板は、任意の材料から形成され得る。前記基板は、剛体の、半剛体の、又は可撓
性の材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、前記基板は、アルミニウム、鋼鉄
、銅、真ちゅう、金、銀、鉄、チタン、ニッケル、又は任意の合金又はその組み合せ、又
は本明細書の他の部分に記載される任意の他の金属などの金属を含む。他の実施形態にお
いては、前記基板は、シリコン、プラスチック、ゴム、木材、グラファイト、ダイアモン
ド、樹脂、又は任意の他の材料、限定はされないが、本明細書の他の部分に記載されるも
のを含み得る。前記基板の1つ以上の表面は、物質により被覆されても、又はされなくて
もよい。例えば、前記空洞の1つ以上の部分は、前記容器及び/又はチップを握り、及び
それらが滑り落ちることを防止するゴム性材料により被覆され得る。
前記基板は、実質的に固体又は中空であり得る。前記基板は、その中に提供された1つ
以上の空洞を持つ固体材料から形成され得る。代替方法として、前記基板は、シェル様構
造を有し得る。前記基板は、籠様又はメッシュ様構造を含み得る。前記基板は、空洞を相
互に連結させる1つ以上の構成要素を含み得る。連結構成要素は、バー、鎖、ばね、シー
ト、ブロック、又は任意の他の構成要素を含み得る。
前記基板は、1つ以上のチップ又は容器を支持するために構成され得る。前記基板35
00は、1つ以上のチップ又は容器を受入れるために構成される1つ以上の空洞3510
を収容し得る。前記空洞は、前記基板上に任意の配置を有し得る。例えば、前記空洞は、
1つ以上の行及び/又は1つ以上の列を形成し得る。いくつかの実施形態では、前記空洞
は、mxnアレイを形成でき、m、nは整数である。代替方法として、前記空洞は、互い
違いの横列及び/又は列を形成し得る。前記空洞は、直線、曲線、湾曲した線、同心円パ
ターン、ランダムなパターンを形成できるか、又は当技術分野で周知の任意の他の構成を
有し得る。
任意の数の空洞が基板上に提供され得る。例えば、約1空洞、4空洞、6空洞、10空
洞、12空洞、24空洞、25空洞、48空洞、50空洞、75空洞、96空洞、100
空洞、125空洞、150空洞、200空洞、250空洞、300空洞、384空洞、4
00空洞、500空洞、750空洞、1000空洞、1500空洞、1536空洞、20
00空洞、3000空洞、3456空洞、5000空洞、9600空洞、10000空洞
、20000空洞、30000空洞、又は50000空洞以上の空洞が、前記マイクロカ
ードの単独の基板上に提供され得る。
前記空洞は、全て同一の寸法、及び/又は形状を有し得るか、又は異なってよい。いく
つかの実施形態では、空洞は、前記基板を貫通することなく、前記基板の途中まで延伸し
得る。空洞は内部壁及び底面を有し得る。代替方法として、前記空洞は、前記基板を貫通
して延伸し得る。前記空洞は、底面若しくは部分的な底面又は棚を持っても、持たなくて
もよい。
前記空洞は任意の形状を有し得る。例えば、空洞の断面形状は円形、楕円形、三角形、
四角形(例えば、正方形、長方形、台形、平行四辺形)、五角形、六角形、八角形又は任
意の他の形状を含み得る。前記空洞の断面形状は、留まるか又は同一であるか、又は前記
空洞の高さに沿って変化し得る。前記空洞の断面形状は、基板上の全ての空洞について同
一か、又は前記基板の空洞ごとに異なってよい。前記空洞の断面形状は、前記容器及び/
又はチップの外部形状に相補的であっても、又はなくてもよい。前記空洞はウエルとして
形成され得るか、又はキュベットとして形成され得るか、又はマイクロタイター・プレー
トと同様の形式を有し得る。
前記空洞は、任意の断面寸法(例えば、直径、幅、又は長さ)を有し得る。例えば、前
記断面寸法は、約0.1mm、0.5mm、1mm、1。5mm、2mm、2。5mm、
3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、
1cm、1.2cm、1.5cm、2cm、又は3cm以上であり得る。前記断面寸法は
前記空洞の内部寸法を参照し得る。前記断面寸法は、前記空洞の高さ全体を通じて、同一
に留まるか又は変化し得る。例えば、前記空洞の開放された上側部分は、閉鎖された底部
より大きな断面寸法を有し得る。
前記空洞は任意の高さ(ここで、高さは、横寸法に直交する方向の寸法であり得る)を
有し得る。例えば、前記高さは、約0.1mm、0.5mm、1mm、1.5mm、2m
m、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、6mm、7mm、
8mm、9mm、1cm、1.2cm、1.5cm、2cm、2.5cm、3cm、4c
m、又は5cm以下であり得る。前記空洞の高さは、前記基板の厚さよりも小さいことが
できる。代替方法として、前記空洞が延伸する貫通して延伸する場合には、前記空洞の高
さは前記基板の厚さと等しいことができる。
前記空洞の底は任意の形状を有し得る。例えば、前記空洞の底は、丸い、平坦な、又は
先細であり得る。前記空洞の底は、1つ以上の容器及び/又はチップの一部分に相補的で
あり得る。前記空洞の底は、1つ以上の容器及び/又はチップの下側部分に相補的であり
得る。いくつかの実施形態では、前記空洞は、前記空洞が、複数の容器及び/又はマイク
ロチップと係合することを可能にする1つ以上の表面特徴を含み得る。異なる容器及び/
又はチップは、前記空洞の異なる表面又は部分と係合し得る。代替方法として、前記空洞
は、特定の容器及び/又はチップを受入れるために形状付けされ得る。
前記空洞の内部は約1、000μL以下、500μL以下、250μL以下、200μ
L以下、175μL以下、150μL以下、100μL以下、80μL以下、70μL以
下、60μL以下、50μL以下、30μL以下、20μL以下、15μL以下、10μ
L以下、8μL以下、5μL以下、1μL以下、500nl以下、300nl以下、10
0nl以下、50nl以下、10nl以下、又は1nl以下の容積を有し得る。
前記空洞は、特定のチップ又は容器を受取るために、形状付けされ得る。いくつかの実
施形態では、前記空洞は、複数の異なる種類のチップ及び/又は容器を受取るために形状
付けされ得る。前記空洞は内表面を有し得る。前記内表面の少なくとも一部分は容器及び
/又はチップに接触し得る。一実施例では、前記空洞は、第一の構成を有する第一の容器
/チップが、前記空洞中に嵌合し、及び第二の構成を有する第二の容器/チップが、前記
空洞中に嵌合することを可能にし得る1つ以上の棚又は内部の表面特徴を有し得る。異な
る構成を有する、前記第一及び第二の容器/チップは、前記空洞の内表面の異なる部分に
接触し得る。
いくつかの実施形態では、前記空洞は1つ以上の容器及び/又はマイクロチップを受入
れ得る。前記容器及び/又はチップは、前記空洞にスナップ嵌合され得る。代替方法とし
て、前記容器及び/又はマイクロチップは、前記空洞に滑らかに滑り入り、及び滑り出る
ことができるか、前記空洞中に圧入され得るか、前記空洞中にひねり入れられることがで
きるか、又は前記空洞と任意の他の相互作用を有し得る。
代替方法として、前記空洞は、容器及び/又はチップを受入れる必要がない。前記空洞
のそれ自身が、1つ以上の流体を収容及び/又は拘束する容器を形成し得る。例えば、前
記空洞それ自身が、サンプル容器であるか、又は試薬を含む任意の他の流体を収容し得る
。前記空洞は、光が前記空洞を通過しないように設計され得る。ある場合には、流体又は
選択された化学物質は前記空洞壁を通過しない。
前記空洞は、全てが前記基板の同一の側に開口部を有する。いくつかの実施形態では、
前記空洞は、全てが前記基板の上側表面に開口する。代替方法として、いくつかの空洞は
、前記基板の下側表面、及び/又は前記基板の側面に開口し得る。
いくつかの実施形態では、前記空洞は、リソグラフィー技術、エッチング、レーザーエ
ッチング、ドリリング、マシニング、又は当技術分野で周知の任意の他の技法を用いて形
成され得る。前記空洞は前記基板に切り込まれ得る。
1つ以上の容器及び/又はマイクロチップは、前記空洞中に挿入され得る。個々の空洞
は、単独の容器及び/又はチップを受入れるために構成され得る。代替方法として、個々
の空洞は、複数の容器及び/又はマイクロチップを同時に受入れるために構成され得る。
前記空洞は、容器及び/又はマイクロチップにより全て満たされ得るか、又はいくつかの
空洞は空であり得る。
容器及び/又はチップは、少なくとも部分的に前記空洞に挿入され得る。前記容器及び
/又はチップは、前記基板表面を越えて延伸し得る。例えば、もし前記基板の空洞が、前
記基板の上側表面に開口部を有する場合、前記容器及び/又はチップは、前記基板の上側
表面を越えて遠心し得る。容器及び/又はマイクロチップの少なくとも一部分は、前記基
板から突出し得る。代替方法として、容器及び/又はチップの一部分は、前記基板から突
出しない。前記容器及び/又はチップが前記基板から突出する程度は、前記容器及び/又
はチップの種類、又は空洞の構成に依存する。
いくつかの代替的な実施形態では、容器及び/又はマイクロチップは、基板を貫通して
延伸し得る。容器及び/又はマイクロチップは、前記基板の2つ以上の表面の上を延伸し
得る。いくつかの実施形態では、容器及び/又はチップは、少なくとも部分的に前記基板
の下側表面を越えて延伸し得る。
前記容器及び/又はマイクロチップは、それらは相互に平行であるように前記基板によ
り支持され得る。例えば、前記容器及び/又はチップは、全てが垂直の整列を有し得る。
前記容器及び/又はマイクロチップは、前記基板の平面の表面に直交するために整列され
得る。前記容器及び/又はチップは、前記基板の上面及び/又は底面に直交し得る。代替
方法として前記容器及び/又はチップは、相互に平行である必要はない。
いくつかの実施形態では、それぞれ空洞は、その中に提供された容器及び/又はチップ
を有し得る。代替方法として、いくつかの空洞は、意図的に空いたままにされ得る。1つ
以上の制御装置が、どの空洞が占有されているか、又は空であるかを追跡し得る。1つ以
上のセンサーが、空洞が占有されているか、又は空であるかを決定し得る。
前記容器及び/又はチップは、選択的に前記基板に配置、及び/又は前記基板から除去
され得る。容器及び/又はマイクロチップは、基板の空洞から取除かれて前記機器の別の
部分又は前記基板の別の空洞に移動され得る。容器及び/又はマイクロチップは、前記機
器の別の部分、又は前記基板の別の空洞から、前記基板の空洞に配置され得る。基板上の
容器及び/又はマイクロチップの位置は、修正されるか又は交換され得る。いくつかの実
施形態では、前記空洞のそれぞれが、個々にアドレス可能である。前記容器及び/又はチ
ップのそれぞれのが、個々にアドレス可能及び/又は移動可能である。前記容器及び/又
はマイクロチップはアドレス可能、及び/又は互いに独立して移動され得る。例えば、単
独の容器及び/又はマイクロチップはアドレス可能、及び/又は前記他の容器及び/又は
マイクロチップに対して移動され得る。複数の容器及び/又はマイクロチップは同時に移
動され得る。ある場合には、単独の容器及び/又はマイクロチップが同時に移動され得る
。前記個々の容器及び/又はマイクロチップは、相互に及び/又は前記空洞に対して移動
可能であり得る。
流体取扱い機器を用いて、容器及び/又はチップ基板から取除かれ、及び/又は基板に
配置され得る。容器及び/又はチップは、人間との相互作用を必要とせずに、別の自動化
されたプロセスを用いて、除去及び/又は配置され得る。代替方法として、容器及び/又
はチップは、手作業により、除去及び/又は配置され得る。前記容器及び/又はチップは
、自動化された、又は手動のプロセスにおいて、個々に移動され得る。
マイクロカードは、異なる種類の複数の容器及び/又はチップを含み得る。マイクロカ
ードは、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、又は少なくとも6
個以上の異なる種類の容器及び/又はチップを含み得る。代替方法として、マイクロカー
ドは、全て同一の種類の容器及び/又はチップを含み得る。前記マイクロカードは、以下
から選択された1つ以上の容器及び/又はチップを含み得る:核酸容器、核酸チップ、遠
心分離容器、遠心分離チップ、容積式チップ、ウエル、バルク取扱いチップ、色チップ、
血液チップ、カレント反応チップ、3μLミニチップ、5μLミニチップ、10μLミニ
チップ、又は15μLミニチップ、又は任意の他のチップ/容器又はそれらの組合せ。前
記マイクロカードは、以下の1つ以上の検定を実行するために構成される、1つ以上の容
器及び/又はチップを含み得る:免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検
定、比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグ
ラフィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、
放射性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク質合成検定、組織
学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及び/又は他の種類の検定又はそれらの組合せより
成る群から選ばれる少なくとも1つの種類の検定。1つ、2、3、4、5、6個以上の前
記検定が、前記基板により支持される前記容器及び/又はチップにより支援され得る。
(検定ユニット)
本明細書に記載される一実施形態による、検定ステーション、又はモジュール又は機器
の任意の他の部分は1つ以上の検定ユニットを含み得る。検定ユニットは、1つ以上の検
体の存在又は不在、及び/又は1つ以上の検体の濃度を示す、検出可能な信号を産生する
生物学的、又は化学反応を実行するために構成され得る。検定ユニットは、本明細書の他
の部分に記載される任意の種類の検定を含み得る、検定を実行するために構成され得る。
前記検定は、前記検定ユニットで生じ得る。
検出可能な信号は、光信号、可視信号、電気的信号、磁気的信号、赤外信号、熱的信号
、動作、重量、又は音を含み得る。
いくつかの実施形態では、複数の検定ユニットが提供され得る。いくつかの実施形態で
は、検定ユニットの1つ以上の横列、及び/又は検定ユニットの1つ以上の列が、提供さ
れ得る。いくつかの実施形態では、mxnアレイの検定ユニットが提供されることができ
、m、nは整数である。前記検定ユニットが、相互に互い違いの行又は列において提供さ
れ得る。いくつかの実施形態では、それらは任意の他の構成を有し得る。
任意の数の検定ユニットが提供され得る。例えば約1、2、3、4、5、8、10、1
5、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100、120、150
、175、200、250、300、400、500、又は1000検定ユニットがあり
得る。
検定ユニットが、カートリッジ中、カード中に提供され得るか、又は任意の他の支持構
造物を有し得る。前記検定ユニットは同一の配向を有し得る。代替方法として、検定ユニ
ットは異なる配向を有し得る。いくつかの実施例では、検定ユニットは、垂直の配向に保
たれ得る。他の実施例では、検定ユニットは、水平又は垂直の配向を有し得るか、又は任
意の他の角度の配向を有し得る。前記検定ユニットは同一に留まるか、又は経時的に変化
し得る。
前記検定ユニットは、互いに、流体的に分離されるか、又は水圧操作的に独立し得る。
前記検定ユニットは、互いに流体的に分離し得るサンプル又は他の流体収容及び/又は拘
束し得る。前記検定ユニットに収容される前記サンプル及び/又は他の流体は、同一であ
り得るか、又はユニットごとに異なることができる。前記システムは、それぞれの検定ユ
ニットが何を収容しているかを、追跡する能力を有し得る。前記システムは、それぞれの
検定ユニットの場所及び履歴を追跡する能力を有し得る。
前記検定ユニットは、相互に対し又は前記機器又はモジュールの別の部分に対し、独立
して移動可能であり得る。従って、その中に収容される前記流体及び/又はサンプルは、
相互に対し、又は前記機器又はモジュールの別の部分に対し、独立して移動可能であり得
る。検定ユニットは個々にアドレス可能であり得る。それぞれの検定ユニットの場所は追
跡可能であり得る。検定ユニットは、流体を受取り及び/又は提供するために、個別に選
択され得る。検定ユニットは、流体を輸送するために、個別に選択され得る。流体は、検
定ユニットに、個々に提供され得るか又はそこから取除かれ得る。前記検定ユニットを用
いて、流体は個々に分注及び/又は吸引され得る。検定ユニットは、独立して検出可能で
あり得る。
本明細書における個々の検定ユニットの任意の記載は、検定ユニットの群にも適用され
得る。検定ユニットの群は、1つ、2つ以上の検定ユニットを含み得る。いくつかの実施
形態では、群の中の検定ユニットは同時に移動され得る。前記検定ユニットの群の場所は
、追跡され得る。1つ以上の検定ユニットの群から、流体が、同時に送達及び/又は吸引
され得る。検出は、検定ユニットの1つ以上の群の中の検定ユニットに対し、同時に生じ
得る。
前記検定ユニットは、本明細書の他の部分に記載される、任意のチップ又は容器の形式
又は特性を有し得る。例えば、検定ユニットは、本明細書に記載される任意のチップ又は
容器であり得る。本明細書における検定ユニット任意の記載は、チップ又は容器に適用さ
れ得るか、又は任意のチップ又は容器の記載は、前記検定ユニットに適用し得る。
いくつかの実施形態では、検定ユニットは検定チップであり得る。検定チップは第一の
端及び第二の端を有し得る。前記第一の端及び第二の端は、互いに対向し得る。前記第一
の端及び/又は前記第二の端は開放又は閉鎖され得る。いくつかの実施形態では、前記第
一及び第二の端の両方が、開放され得る。代替的な実施形態では、前記検定ユニットは、
3、4つ以上の端を有し得る。
前記検定チップは内表面及び外表面を有し得る。通路が前記検定チップの第一及び第二
の端を接続し得る。前記通路は、導管又はチャネルであり得る。前記検定チップの第一及
び第二の端は相互に流体連結にあり得る。前記検定チップの第一の端の直径は、前記検定
チップ第二の端の直径よりも大きくてよい。いくつかの実施形態では、前記検定チップの
第一の端の外部直径は、前記検定チップの第二の端の外部直径よりも大きくてよい。前記
検定チップの第一の端の内部直径は、前記検定チップの第二の端の内部直径よりも大きく
てよい。代替方法として、前記検定チップの直径は、前記第一及び第二の端において、同
一であり得る。いくつかの実施形態では、前記検定チップの第二の端は、第一の端の下に
保持され得る。代替方法として前記第一及び第二の端の相対的位置は変化し得る。
以前に記載されるように、チップ及び/又は容器に関して、流体取扱い機器を用いて検
定ユニットを拾上げ得る。例えば、ピペット又は他の流体取扱い機器が、前記検定ユニッ
トに接続され得る。ピペット・ノズル又はオリフィスが、前記検定ユニットの1つの端と
連結し得る。いくつかの実施形態では、前記流体取扱い機器及び前記検定ユニットの間に
流体密封が形成され得る。検定ユニットは、前記流体取扱い機器に取付けられ及び/又は
分離され得る。任意の他の自動化された機器又は処理は、検定ユニットを移動又は操作す
るために用いられ得る。検定ユニットは、人間の介入なしで、移動又は操作され得る。
流体取扱い機器又は任意の他の自動化された機器は、個々の検定ユニットを拾上げるか
、又は降ろすことができる。流体取扱い機器又は他の自動化された機器は、複数の検定ユ
ニットを同時に拾上げるか、又は降ろすことができる。流体取扱い機器又は他の自動化さ
れた機器は、選択的に複数の検定ユニットを拾上げるか又は降ろすことができる。いくつ
かの実施形態では、1つ、2つ以上の検定ユニットを用いて、流体取扱い機器は選択的に
サンプルを吸引及び/又は分注し得る。本明細書において以前に記載された、流体取扱い
システムの任意の記載は、前記検定ユニットに適用され得る。
一実施形態では、検定ユニットは、成形されたプラスチックから形成され得る。前記検
定ユニットは、市販品として入手可能であるか、又は精密な形状及びサイズで、カスタム
製造され得るかのいずれかである。前記ユニットは、マイクロタイター・プレートを被覆
するための方法と同様の方法を使用して、捕捉試薬を使用して被覆され得るが、それらは
、大きな容器中にそれらを配置し、被覆試薬の添加、及び前記片を回収し及びそれらを必
要に応じて洗浄するために、篩、ホルダーなどを用いる処理により、バルクにおいて処理
され得るという利点を伴う。いくつかの実施形態では、前記捕捉試薬が、前記検定ユニッ
トの内表面に提供され得る。
検定ユニットは、その上に反応剤が固定化され得る剛体の支持体を提供し得る。前記検
定ユニットは、光との相互作用に関して適切な特性を提供するために、選択されることも
できる。例えば、前記検定ユニットは、機能性ガラス、Si、Ge、GaAs、GaP、
SiO、SiN、変性シリコン、又は広い範囲のゲル又は(ポリ)テトラフルオロエ
チレン、(ポリ)ビニリデンジフルオライド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプ
ロピレン、PMMA、ABSなどのポリマーの任意の1つ、又はそれらの組合せなどの材
料から作成され得る。一実施形態においては、検定ユニットはポリスチレンを含み得る。
本発明によると、他の適切な材料も用いられ得る。チップ及び/又は容器に適用され得る
ものなどの、本明細書に記載される任意の材料が、検定ユニットを形成するために、用い
られ得る。透明反応部位は、有利であり得る。加えて、光が光学的検出器に到達すること
を可能にする光学的に透過性の窓がある場合には、前記表面は、有利に不透明及び/又は
優先的に光散乱性であり得る。
反応剤は、前記検定ユニットの捕捉表面に固定化され得る。いくつかの実施形態では、
前記捕捉表面が、前記検定ユニットの内表面上に提供される。一実施例では、前記捕捉表
面は、検定チップの下側部分に提供され得る。前記試薬は、体液のサンプル中の興味ある
検体を検出するために有用である任意のものであってよい。例えば、そのような反応剤と
しては、限定することなく、核酸プローブ、抗体、細胞膜受容体、モノクローナル抗体及
び特定の検体に反応する抗血清が挙げられる。特定の検体のために、特別に開発されたポ
リクローナル及びモノクローナル抗体のホストなどの、さまざまな市販品として入手可能
である反応剤も用いられ得る。
当業者は、反応がそこでが生じる支持体の上に、さまざまな反応剤を固定化するための
多くの方法を理解するであろう。前記固定化は、連結基又は固定化された基に結合するこ
とによる共有結合的なもの、又は非共有結合的なものであってよい。核酸又は抗体などの
タンパク質性分子のいずれかを、固体支持体に結合するための、非限定的な例示的な結合
基としては、ストレプトアビジン又はアビジン/ビオチン連結、カルバメート連結、エス
テル連結、アミド、チオエステル、(N)−機能性チオ尿素、機能性マレイミド、アミノ
、ジスルフィド、アミド、ヒドラゾン連結、及びその他のものが挙げられる。加えて、当
技術分野で周知の方法を用いることにより、ガラスなどの基板のシリル基が、核酸に直接
的に結合される。表面固定化は、表面への電荷−電荷結合を提供するポリ−Lリジン束縛
によっても達成され得る。
前記検定ユニットは、捕捉表面を組み込む最後のステップに続いて乾燥され得る。例え
ば、乾燥は、乾燥雰囲気への受動的な曝露、又は真空マニホルドの使用及び/又はマニホ
ルドを通過する乾燥空気の適用により実行され得る。
いくつかの実施形態では、前記検定ユニット上に捕捉表面を使用するよりも、むしろビ
ーズ又は他の基板が、その上に捕捉表面が提供される前記検定ユニットに提供され得る。
1つ以上の自由流動基板が、捕捉表面とともに提供され得る。いくつかの実施形態では、
前記捕捉表面を持つ自由流動基板が、流体中に提供され得る。いくつかの実施形態では、
ビーズは磁性であり得る。前記ビーズは、当技術分野で周知の1つ以上の試薬により被覆
され得る。磁気的ビーズは、前記検定ユニット中の所望の場所に保持され得る。前記磁気
的ビーズは、1つ以上の磁石を用いて位置付けされ得る。
ビーズは、免疫検定、核酸検定、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の検定
を含むが、それらには限定されない1つ以上の検定を遂行するために有用であり得る。前
記ビーズは、反応(例えば、化学的、物理的、生物学的反応)の間に用いられ得る。前記
ビーズは、1つ以上のサンプル調製ステップの間に用いられ得る。前記ビーズは、1つ以
上の試薬により被覆され得る。前記ビーズそれら自身は、試薬から形成され得る。前記ビ
ーズは、精製、混合、ろ過、又は任意の他のプロセスのために用いられ得る。前記ビーズ
は、透明材料、半透明材料、及び/又は不透明材料から形成され得る。前記ビーズは温度
的に伝導性又は温度的に絶縁性の材料、から形成され得る。前記ビーズは、電気的に導電
性又は電気的に絶縁性の材料から形成され得る。前記ビーズは、サンプル調製及び/又は
検定ステップを加速し得る。前記ビーズは、つ以上のサンプル又は流体に反応し得る増大
された表面領域を提供し得る。
代替的な実施形態では、ビーズ又は他の固体物質が、前記検定ユニットに提供され得る
。前記ビーズは、特定の条件下で溶解するために構成され得る。例えば、前記ビーズは、
流体又は検体又は他の試薬に接触したときに溶解し得る。前記ビーズは、特定の温度下で
溶解し得る。
前記ビーズは任意のサイズ又は形状を有し得る。前記ビーズは球状であり得る。前記ビ
ーズは、約1nm、5nm、10nm、50nm、100nm、200nm、300nm
、500nm、750nm、1μm、2μm、3μm、5μm、10μm、20μm、5
0μm、100μm、200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、
700μm、800μm、900μm、1mm、1.2mm、1.5mm、2mm、2.
5mm、3mm、4mm、又は5mm以下の直径を有し得る。前記ビーズ同一のサイズ又
は異なるサイズであり得る。前記ビーズはマイクロ粒子又はナノ粒子を含み得る。
前記検定ユニット、処理ユニット、及び/又は試薬ユニットにおけるビーズの任意の記
載が、前記機器の任意の場所に配置され得るビーズに適用され得る。ビーズは、任意のチ
ップ/容器(本明細書に記載されるものを含む)、キュベット、キャピラリー、チャネル
、タンク、貯留器、チャンバー、導管、管、パイプ、表面上、又は任意の他の場所におい
て貯蔵及び/又は使用され得る。ビーズは、流体中に、又は流体から離れて提供され得る
検定ユニット中に反応部位が提供され得る。いくつかの実施形態では、反応部位は、前
記検定ユニットの内表面などの表面上に提供され得る。前記反応部位は、前記検定ユニッ
トにより収容される流体中に提供され得る。前記反応部位は、前記検定ユニット中の基板
上にあることができる。前記反応部位は、前記検定ユニット中を自由流動する基板の表面
上にあることができる。前記反応部位は、前記検定ユニット中の基板であることができる
検定ユニットは、チップ及び/又は容器について、本明細書の他の部分に記載されるも
のを含む任意の寸法を有し得る。前記検定ユニットは、本明細書の他の部分において言及
されるものを含む、小さな容積のサンプル及び/又は他の流体収容及び/又は拘束する能
力を有し得る。
検定ユニットは、流体取扱い機構を拾上げられ及び/又は取除かれ得る。例えば、検定
チップ又は他の検定ユニットは、ピペット・ノズルにより拾上げられ得る。前記検定チッ
プ又は他の検定ユニットは、ピペット・ノズルにより外され得る。いくつかの実施形態で
は、検定ユニットは、選択的に個々に拾上げられ及び/又は外され得る。検定ユニットの
1つ以上の群は、選択的に拾上げられ、及び/又は外され得る。自動化された機構を用い
て、検定ユニットが拾上げられ及び/又は外され得る。検定ユニットは、人間の介入を必
要とすることなく、拾上げられ及び/又は外され得る。ピペットは、本明細書の他の部分
において提供される記載に従って、検定ユニットを拾上げ及び/又は外す。
検定ユニットは、流体取扱い機構を用いて、機器及び/又はモジュール内を移動され得
る。例えば、検定チップ又は他の検定ユニットは、ピペット・ヘッドを用いて輸送され得
る。前記検定チップ又は他の検定ユニット水平の方向及び/又は垂直の方向に輸送され得
る。前記検定チップ及び/又は検定ユニットは任意の方向に輸送され得る。前記検定ユニ
ット前記流体取扱い機構を用い、個々に移動され得る。検定ユニットの1つ以上の群は、
前記流体取扱い機構を用い同時に移動され得る。
検定ユニットは、検出ユニットによる検出を可能にするために、形状付け及び/又は寸
法付けされ得る。前記検出ユニットは、前記検定ユニットの外部、内部に提供され得るか
、又は前記検定ユニットに一体化され得る。一実施例では、前記検定ユニットは透明であ
ってよい。前記検定ユニットは、検出ユニットによる光信号、音声信号、可視信号、電気
的信号、磁気的信号、動作、加速、重量、又は任意の他の信号の検出を可能にし得る。
検出器は、個々の検定ユニットからの信号を検出する能力を有し得る。前記検出器は、
前記個々の検定ユニットのそれぞれから受取られた信号を区別し得る。前記検出器は、前
記個々の検定ユニットのそれぞれからの信号を、個々に追跡及び/又はたどり得る。検出
器は、前記検定ユニットの1つ以上の群からの信号を同時に検出する能力を有し得る。前
記検出器は、前記検定ユニットの1つ以上の群からの信号を、追跡及び/又はたどり得る
検定ユニットは、任意の材料から形成され得る。検定ユニットは、本明細書の他の部分
において、チップ及び/又は容器について記載されたものを含む、任意の材料から形成さ
れ得る。検定ユニットは、透明材料から形成され得る。
(処理ユニット)
本明細書に記載される一実施形態による、調製ステーション及び/又は検定ステーショ
ン又はモジュール又は機器の任意の他の部分は、1つ以上の処理ユニットを含み得る。処
理ユニットは、検定実行のためのサンプルの調製及び/又は1つ以上の検体の存在又は不
在、及び/又は1つ以上の検体の濃度を示す、検出可能な信号を産生する生物学的、又は
化学反応を実行するために構成され得る。前記処理ユニットは、検定サンプルの調製、前
記サンプル、若しくは関連する試薬に対し、又は本明細書の他の部分に記載される、1つ
以上のサンプル調製、又は処理ステップについて提供されるような任意の他の処理を実行
するために用いられ得る。前記処理ユニットは、本明細書の他の部分に記載される、検定
ユニットの1つ以上の特性を有し得る。処理ユニットは、本明細書の他の部分に記載され
る検定ユニットとして機能し得る。
検出可能な信号は、光信号、可視信号、電気的信号、磁気的信号、赤外信号、熱的信号
、動作、重量、又は音を含み得る。
いくつかの実施形態では、複数の処理ユニットが提供され得る。いくつかの実施形態で
は、1つ以上の処理ユニットの横列、及び/又は1つ以上の処理ユニットの列が提供され
得る。いくつかの実施形態では、処理ユニットのmxnアレイが提供されることができ、
ここでm、nは整数である。前記処理ユニットは、相互に互い違いの行又は列の形式で提
供され得る。いくつかの実施形態では、それらは任意の他の構成を有し得る。
任意の数の処理ユニットが提供され得る。例えば、約1、2、3、4、5、8、10、
15、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100、120、15
0、175、200、250、300、400、500、又は1000以上の処理ユニッ
トがあってよい。
処理ユニットカートリッジ、カード中に提供され得るか、又は任意の他の支持構造物を
有し得る。前記処理ユニットは同一の配向を有し得る。代替方法として、処理ユニットは
異なる配向を有し得る。いくつかの実施例では、処理ユニットは、垂直の配向に保たれ得
る。他の実施例では、処理ユニットは、水平又は垂直の配向を有し得るか、又は任意の他
の角度の配向を有し得る。前記処理ユニット同一にとどまり得るか、又は経時的に変化し
得る。
ある場合には、ピペット、チップ、又はその両方が、カートリッジ又はカードと一体化
され得る。ある場合には、チップ又はピペット、又はチップ又はピペットの構成要素、カ
ートリッジ又はカードと一体化され得る。
前記処理ユニットは、互いに、流体的に分離されるか、又は水圧操作的に独立得る。前
記処理ユニットは、互いに流体的に分離し得るサンプル又は他の流体収容及び/又は拘束
し得る。前記処理ユニットに収容される前記サンプル及び/又は他の流体は、同一であり
得るか、又はユニットごとに異なることができる。前記システムは、それぞれの処理ユニ
ットが何を収容しているかを、追跡する能力を有し得る。前記システムは、それぞれの処
理ユニットの場所及び履歴を追跡する能力を有し得る。
前記処理ユニットは、相互に対し、又は前記機器又はモジュールの別の部分に対し、独
立して移動可能であり得る。従って、その中に収容される前記流体及び/又はサンプルは
、相互に対し、又は前記機器又はモジュールの別の部分に対し、独立して移動可能であり
得る。処理ユニットは、個々にアドレス可能であり得る。それぞれの処理ユニットの場所
が、追跡可能であり得る。処理ユニットは、流体を受取り及び/又は提供するために、個
別に選択され得る。処理ユニットは、流体を輸送するために、個別に選択され得る。流体
は、処理ユニットに、個々に提供され得るか又はそこから取除かれ得る。前記処理ユニッ
トを用いて、流体は個々に分注及び/又は吸引され得る。処理ユニットは、独立して検出
可能であり得る。
本明細書における個々の処理ユニットの任意の記載は、処理ユニットの群にも適用され
得る。処理ユニットの群は、1つ、2つ以上の処理ユニットを含み得る。いくつかの実施
形態では、群の中の処理ユニットは同時に移動され得る。前記処理ユニットの群の場所は
、追跡され得る。1つ以上の処理ユニットの群から、流体が、同時に送達及び/又は吸引
され得る。検出は、処理ユニットの1つ以上の群の中の処理ユニットに対し、同時に生じ
得る。
前記処理ユニットは、本明細書の他の部分に記載される、任意のチップ又は容器の形式
又は特性を有し得る。例えば、処理ユニットは、本明細書に記載される任意のチップ又は
容器であり得る。本明細書における処理ユニット任意の記載は、チップ又は容器に適用さ
れ得るか、又は任意のチップ又は容器の記載は、前記処理ユニットに適用し得る。
いくつかの実施形態では、処理ユニットは処理チップであり得る。処理チップは第一の
端及び第二の端を有し得る。前記第一の端及び第二の端は、互いに対向し得る。前記第一
の端及び/又は前記第二の端は開放又は閉鎖され得る。いくつかの実施形態では、前記第
一及び第二の端の両方が、開放され得る。代替的な実施形態では、前記処理ユニットは、
3、4つ以上の端を有し得る。
前記処理チップは内表面及び外表面を有し得る。通路が前記処理チップの第一及び第二
の端を接続し得る。前記通路は、導管又はチャネルであり得る。前記処理チップの第一及
び第二の端は相互に流体連結にあり得る。前記処理チップの第一の端の直径は、前記処理
チップ第二の端の直径よりも大きくてよい。いくつかの実施形態では、前記処理チップの
第一の端の外部直径は、前記処理チップの第二の端の外部直径よりも大きくてよい。前記
処理チップの第一の端の内部直径は、前記処理チップの第二の端の内部直径よりも大きく
てよい。代替方法として、前記処理チップの直径は、前記第一及び第二の端において、同
一であり得る。いくつかの実施形態では、前記処理チップの第二の端は、第一の端の下に
保持され得る。代替方法として前記第一及び第二の端の相対的位置は変化し得る。
いくつかの実施形態では、処理ユニットは容器であり得る。処理ユニットは第一の端及
び第二の端を有し得る。前記第一の端及び第二の端は互いに対向し得る。前記第一の端又
は第二の端は開口し得るか又は閉鎖され得る。いくつかの実施形態では、容器は開口した
第一の端及び閉鎖された第二の端を有し得る。いくつかの実施形態では、前記第二の端は
、前記処理ユニットの第一の端の下に保持され得る。代替方法として前記第一及び第二の
端の相対的な位置変化し得る。前記処理ユニットの開口端は上向きに配向され得るか、又
は閉鎖端よりも高く保持され得る。
いくつかの実施形態では、処理ユニットは、キャップ又は封止を有し得る。前記キャッ
プ又は封止は、前記処理ユニットの開口端を閉塞する能力を有し得る。前記キャップ又は
封止は、前記処理ユニットの開口端に選択的に開放状態又は閉鎖状態を適用し得る。前記
キャップ又は封止は、本明細書の他の部分において図示されるような、又は当技術分野で
周知の1つ以上の構成を有し得る。前記キャップ又は封止は、前記試薬ユニットの内容物
を、大気環境から隔離する、気密密封を形成し得る。前記キャップ又は封止は、薄膜、油
(例えば、鉱油)、ワックス、又はゲルを含み得る。
以前に記載されるように、チップ及び/又は容器に関して、流体取扱い機器を用いて検
定ユニットを拾上げ得る。例えば、ピペット又は他の流体取扱い機器が、前記検定ユニッ
トに接続され得る。ピペット・ノズル又はオリフィスが、前記検定ユニットの1つの端と
連結し得る。いくつかの実施形態では、前記流体取扱い機器及び前記検定ユニットの間に
流体密封が形成され得る。処理ユニットは、前記流体取扱い機器に取付けられ及び/又は
分離され得る。任意の他の自動化された機器又は処理は、処理ユニットを移動又は操作す
るために用いられ得る。処理ユニットは、人間の介入なしで、移動又は操作され得る。
流体取扱い機器又は任意の他の自動化された機器は、個々の処理ユニットを拾上げるか
、又は降ろすことができる。流体取扱い機器又は他の自動化された機器は、複数の処理ユ
ニットを同時に拾上げるか、又は降ろすことができる。流体取扱い機器又は他の自動化さ
れた機器は、選択的に複数の処理ユニットを拾上げるか、又は降ろすことができる。いく
つかの実施形態では、1つ、2つ以上の処理ユニットを用いて、流体取扱い機器は選択的
にサンプルを吸引及び/又は分注し得る。本明細書において以前に記載された流体取扱い
システムの任意の記載は、前記処理ユニットに適用され得る。
一実施形態では、処理ユニットは、成形されたプラスチックから形成され得る。前記処
理ユニットは、市販品として入手可能であるか、又は精密な形状及びサイズで、カスタム
製造され得るかのいずれかである。前記ユニットは、マイクロタイター・プレートを被覆
するための方法と同様の方法を使用して、捕捉試薬を使用して被覆され得るが、それらは
、大きな容器中にそれらを配置し、被覆試薬の添加、及び前記片を回収し及びそれらを必
要に応じて洗浄するために、篩、ホルダーなどを用いる処理により、バルクにおいて処理
され得るという利点を伴う。いくつかの実施形態では、前記捕捉試薬が、前記処理ユニッ
トの内表面に提供され得る。
処理ユニットは、その上に反応剤が固定化され得る剛体の支持体を提供し得る。前記処
理ユニットは、光との相互作用に関して適切な特性を提供するために、選択されることも
できる。例えば、前記処理ユニットは、機能性ガラス、Si、Ge、GaAs、GaP、
SiO、SiN、変性シリコン、又は広い範囲のゲル又は(ポリ)テトラフルオロエ
チレン、(ポリ)ビニリデンジフルオライド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプ
ロピレン、PMMA、ABSなどのポリマーの任意の1つ、又はそれらの組合せなどの材
料から作成され得る。一実施形態においては、処理ユニットはポリスチレンを含み得る。
本発明によると、他の適切な材料も用いられ得る。チップ及び/又は容器に適用され得る
ものなどの、本明細書に記載される任意の材料が、処理ユニットを形成するために、用い
られ得る。透明反応部位は、有利であり得る。加えて、光が光学的検出器に到達すること
を可能にする光学的に透過性の窓がある場合には、前記表面は、有利に不透明及び/又は
優先的に光散乱性であり得る。前記処理ユニットは、随意的に不透明であることができ、
及びその中への光の伝達を許容しない。
反応剤は、処理ユニットの捕捉表面に固定化され得る。いくつかの実施形態では、前記
捕捉表面は、前記処理ユニットの内表面に提供され得る。一実施例では、前記捕捉表面は
、処理チップ又は容器の下側部分に提供され得る。
前記処理ユニットは、捕捉表面を組み込む最後のステップに続いて、乾燥され得る。例
えば、乾燥は、乾燥雰囲気への受動的な曝露、又は真空マニホルドの使用及び/又はマニ
ホルドを通過する乾燥空気の適用により実行され得る。
いくつかの実施形態では、前記処理ユニット上に捕捉表面を使用するよりも、むしろビ
ーズ又は他の基板が、その上に捕捉表面が提供される前記処理ユニットに提供され得る。
1つ以上の自由流動基板が、捕捉表面とともに提供され得る。いくつかの実施形態では、
前記捕捉表面を持つ自由流動基板が、流体中に提供され得る。いくつかの実施形態では、
ビーズは磁性であり得る。前記ビーズは、当技術分野で周知の1つ以上の試薬により被覆
され得る。磁気的ビーズは、前記処理ユニット中の所望の場所に保持され得る。前記磁気
的ビーズは、1つ以上の磁石を用いて位置付けされ得る。
ビーズは、免疫処理、核酸処理、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の処理
を含むが、それらには限定されない1つ以上の処理を遂行するために有用であり得る。前
記ビーズは、反応(例えば、化学的、物理的、生物学的反応)の間に用いられ得る。前記
ビーズは、1つ以上のサンプル調製ステップの間に用いられ得る。前記ビーズは、1つ以
上の試薬により被覆され得る。前記ビーズそれら自身は、試薬から形成され得る。前記ビ
ーズは、精製、混合、ろ過、又は任意の他のプロセスのために用いられ得る。前記ビーズ
は、透明材料、半透明材料、及び/又は不透明材料から形成され得る。前記ビーズは温度
的に伝導性又は温度的に絶縁性の材料、から形成され得る。前記ビーズは、電気的に導電
性又は電気的に絶縁性の材料から形成され得る。前記ビーズは、サンプル調製及び/又は
処理ステップを加速し得る。前記ビーズは、つ以上のサンプル又は流体に反応し得る増大
された表面積を提供し得る。
代替的な実施形態では、ビーズ又は他の固体物質が、前記処理ユニットに提供され得る
。前記ビーズは、特定の条件下で溶解するために構成され得る。例えば、前記ビーズは、
流体又は検体又は他の試薬に接触したときに溶解し得る。前記ビーズは、特定の温度下で
溶解し得る。
前記ビーズは任意のサイズ又は形状を有し得る。前記ビーズは球状であり得る。前記ビ
ーズは、約1nm、5nm、10nm、50nm、100nm、200nm、300nm
、500nm、750nm、1μm、2μm、3μm、5μm、10μm、20μm、5
0μm、100μm、200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、
700μm、800μm、900μm、1mm、1.2mm、1.5mm、2mm、2.
5mm、3mm、4mm、又は5mm以下の直径を有し得る。前記ビーズ同一のサイズ又
は異なるサイズであり得る。前記ビーズはマイクロ粒子又はナノ粒子を含み得る。
処理ユニットは、チップ及び/又は容器について本明細書の他の部分に記載されるもの
を含む、任意の寸法を有し得る。前記処理ユニットは、本明細書の他の部分において言及
される容積を含むサンプル及び/又は他の流体の小さな容積を、収容及び/又は拘束する
能力を有し得る。
処理ユニットは、流体取扱い機構により、拾上げられ及び/又は取り外され得る。例え
ば、処理チップ又は他の処理ユニットは、ピペット・ノズルにより拾上げられることがで
きる。前記処理チップ又は他の処理ユニットは、ピペット・ノズルにより外され得る。い
くつかの実施形態では、処理ユニットは、選択的に個々に拾上げられ及び/又は外され得
る。処理ユニットの1つ以上の群は、選択的に拾上げられ、及び/又は外され得る。自動
化された機構を用いて、処理ユニットが拾上げられ、及び/又は外され得る。処理ユニッ
トは、人間の介入を必要とすることなく、拾上げられ、及び/又は外され得る。ピペット
は、本明細書の他の部分において提供される記載に従って、検定ユニットを拾上げ及び/
又は外す。
処理ユニットは流体取扱い機構を用いて、機器及び/又はモジュール内を移動され得る
。例えば、処理チップ又は他の処理ユニットは、ピペット・ヘッドを用いて輸送され得る
。前記処理チップ又は他の処理ユニット水平の方向及び/又は垂直の方向に輸送され得る
。前記処理チップ及び/又は処理ユニットは、任意の方向に輸送され得る。前記処理ユニ
ット前記流体取扱い機構を用い、個々に移動され得る。処理ユニットの1つ以上の群は、
前記流体取扱い機構を用い同時に移動され得る。
処理ユニットは、検出ユニットによる検出を可能にするために、形状付け及び/又は寸
法付けされ得る。前記検出ユニットは、前記処理ユニットの外部、内部に提供され得るか
、又は前記処理ユニットに一体化され得る。一実施例では、前記処理ユニットは透明であ
ってよい。前記処理ユニットは、検出ユニットによる光信号、音声信号、可視信号、電気
的信号、磁気的信号、動作、加速、重量、又は任意の他の信号の検出を可能にし得る。
検出器は、個々の処理ユニットからの信号を検出する能力を有し得る。前記検出器は、
前記個々の処理ユニットのそれぞれから受取られた信号を区別し得る。前記検出器は、前
記個々の処理ユニットのそれぞれからの信号を、個々に追跡及び/又はたどり得る。検出
器は、前記処理ユニットの1つ以上の群からの信号を同時に検出する能力を有し得る。前
記検出器は、前記処理ユニットの1つ以上の群からの信号を、追跡及び/又はたどり得る
いくつかの実施形態では、特定のユニット操作を達成するために、磁気的粒子又は超常
磁性ナノ粒子が、容器及び小型化された磁気的共鳴とともに用いられ得る。磁気的粒子又
は超常磁性ナノ粒子は、外部磁場を介して、又は前記ピペット/流体移動する機器を介し
てかのいずれかにより、操作され得る。磁気的ビーズは、分離(抗体/抗原/他の捕捉分
子により被覆されている場合)、混合(外部磁場による撹拌)、検体の濃縮(選択的に前
記検体を分離するか、又は不純物を分離するかのいずれかにより)などのために用いられ
得る。これらのユニット操作の全てが、小さな容積において、高い効率で効果的に遂行さ
れ得る。
(試薬ユニット)
本明細書に記載される一実施形態による、検定ステーション、又はモジュール又は機器
の任意の他の部分は、1つ以上の試薬ユニットを含み得る。試薬ユニットは、検定に用い
られ得る試薬を収容及び/又は拘束するために構成され得る。前記試薬ユニット中の試薬
は、生物学的、又は化学反応に用いられ得る。前記試薬ユニットは、1つ以上の試薬によ
り生じる反応に先立ち、その間に、又はその後に、前記1つ以上の試薬が保存され得る。
前記生物学的及び/又は化学反応は、前記試薬ユニットの外部で生じても、又は生じなく
てもよい。
試薬は、本明細書の他の部分においてより詳細に記載される任意の試薬を含み得る。例
えば、試薬は、サンプル希釈剤、検出器共役物(例えば、酵素標識された抗体)、洗浄溶
液、及び酵素基質を含み得る。追加的な試薬が必要に応じて提供され得る。
いくつかの実施形態では、複数の試薬ユニットが提供され得る。いくつかの実施形態で
は、1つ以上の試薬ユニットの横列、及び/又は1つ以上の試薬ユニットの列が提供され
得る。いくつかの実施形態では、試薬ユニットのmxnアレイが提供されることができ、
ここでm、nは整数である。前記試薬ユニットは、相互に互い違いの行又は列の形式で提
供され得る。いくつかの実施形態では、それらは任意の他の構成を有し得る。
任意の数の試薬ユニットが提供され得る。例えば、約1、2、3、4、5、8、10、
15、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100、120、15
0、175、200、250、300、400、500、又は1000以上の試薬ユニッ
トがあってよい。
随意的に、同一の数の試薬ユニット及び検定ユニットが提供され得る。1つ以上の試薬
ユニットが検定ユニットに対応し得る。1つ以上の検定ユニットが試薬ユニットに対応し
得る。1つ以上の試薬ユニットが検定ユニットに対して移動可能であり得る。代替方法と
して、1つ以上の検定ユニットが試薬ユニットに対し、移動可能であり得る。検定ユニッ
トは、試薬ユニットに対して個々に移動可能であり得る。
試薬ユニットが、カートリッジ、カード中に提供され得るか、又は任意の他の支持構造
物を有し得る。前記試薬ユニットは同一の配向を有し得る。代替方法として、試薬ユニッ
トは異なる配向を有し得る。いくつかの実施例では、試薬ユニットは、垂直の配向に保た
れ得る。他の実施例では、試薬ユニットは、水平又は垂直の配向を有し得るか、又は任意
の他の角度の配向を有し得る。前記試薬ユニット同一にとどまり得るか、又は経時的に変
化し得る。試薬ユニットは、検定ユニットを持つ支持構造物上に提供され得る。代替方法
として、試薬ユニットは、検定ユニットとは別の支持構造物上に提供され得る。試薬ユニ
ット及び検定ユニットは、支持構造物の別個の部分に支持され得る。代替方法として、そ
れらは、支持構造物上で混ざり合うことができる。
前記試薬ユニットは、互いに、流体的に分離されるか、又は水圧操作的に独立し得る。
前記試薬ユニットは、互いに流体的に分離し得るサンプル又は他の流体を収容及び/又は
拘束し得る。前記試薬ユニットに収容される前記サンプル及び/又は他の流体は、同一で
あり得るか、又はユニットごとに異なり得る。前記システムは、それぞれの試薬ユニット
が何を収容しているかを追跡する能力を有し得る。前記システムは、それぞれの試薬ユニ
ットの場所及び履歴を追跡する能力を有し得る。
前記試薬ユニットは、相互に対し、又は前記機器又はモジュールの別の部分に対し、独
立して移動可能であり得る。従って、その中に収容される前記流体及び/又はサンプルは
、相互に対し、又は前記機器又はモジュールの別の部分に対し、独立して移動可能であり
得る。試薬ユニットは、個々にアドレス可能であり得る。それぞれの試薬ユニットの場所
が、追跡可能であり得る。試薬ユニットは、流体を受取り及び/又は提供するために、個
別に選択され得る。試薬ユニットは、流体を輸送するために、個別に選択され得る。流体
は、試薬ユニットに、個々に提供され得るか又はそこから取除かれ得る。前記試薬ユニッ
トを用いて、流体は個々に分注及び/又は吸引され得る。試薬ユニットは、独立して検出
可能であり得る。
本明細書における個々の試薬ユニットの任意の記載は、試薬ユニットの群にも適用され
得る。試薬ユニットの群は、1つ、2つ以上の試薬ユニットを含み得る。いくつかの実施
形態では、群の中の試薬ユニットは同時に移動され得る。前記試薬ユニットの群の場所は
、追跡され得る。1つ以上の試薬ユニットの群から、流体が、同時に送達及び/又は吸引
され得る。検出は、検定ユニットの1つ以上の群の中の検定ユニットに対し、同時に生じ
得る。
前記試薬ユニットは、本明細書の他の部分に記載される、任意のチップ又は容器の形式
又は特性を有し得る。例えば、試薬ユニットは、本明細書に記載される任意のチップ又は
容器であり得る。本明細書における試薬ユニット任意の記載は、チップ又は容器に適用さ
れ得るか、又は任意のチップ又は容器の記載は、前記試薬ユニットに適用し得る。
いくつかの実施形態では、試薬ユニットは容器であり得る。容器は第一の端及び第二の
端を有し得る。前記第一の端及び第二の端は、互いに対向し得る。前記第一の端及び/又
は前記第二の端は開放又は閉鎖され得る。いくつかの実施形態では、前記第一及び第二の
端の両方が、開放され得る。代替的な実施形態では、前記容器は、3、4つ以上の端を有
し得る。前記容器は、試薬の損失及び機器の汚染を防止するために蒸発及び/又は噴霧化
を防止するために、隔膜及び/又は障壁により覆われることができる。前記容器は使い捨
てであることができる。このことは、共通のソースから外部的に試薬を充填する必要性を
除去する。このことは、試薬のよりよい品質管理及び取り扱いを可能にする。加えて、こ
のことは、機器及びその周囲の汚染を軽減する。
前記試薬ユニットは内表面及び外表面を有し得る。通路が前記試薬ユニットの第一及び
第二の端を接続し得る。前記通路は、導管又はチャネルであり得る。前記試薬ユニットの
第一及び第二の端は相互に流体連結にあり得る。前記試薬ユニットの第一の端の直径は、
前記試薬ユニット第二の端の直径よりも大きくてよい。いくつかの実施形態では、前記試
薬ユニットの第一の端の外部直径は、前記試薬ユニットの第二の端の外部直径よりも大き
くてよい。前記試薬ユニットの第一の端の内部直径は、前記試薬ユニットの第二の端の内
部直径よりも大きくてよい。代替方法として、前記試薬ユニットの直径は、前記第一及び
第二の端において、同一であり得る。いくつかの実施形態では、前記試薬ユニットの第二
の端は、第一の端の下に保持され得る。代替方法として前記第一及び第二の端の相対的位
置は変化し得る。前記試薬ユニットの開口端は上向きに配向され得るか、又は閉鎖端より
も高く保持され得る。
いくつかの実施形態では、試薬ユニットは、キャップ又は封止を有し得る。前記キャッ
プ又は封止は、前記試薬ユニットの開口端を閉塞する能力を有し得る。前記キャップ又は
封止は、前記試薬ユニットの開口端に選択的に開放状態又は閉鎖状態を適用し得る。前記
キャップ又は封止は、本明細書の他の部分において図示されるような、又は当技術分野で
周知の1つ以上の構成を有し得る。前記キャップ又は封止は、前記試薬ユニットの内容物
を、大気環境から隔離する気密密封を形成し得る。
以前に記載されるように、チップ及び/又は容器に関して、流体取扱い機器を用いて試
薬ユニットを拾上げ得る。例えば、ピペット又は他の流体取扱い機器が、前記試薬ユニッ
トに接続され得る。ピペット・ノズル又はオリフィスが、前記試薬ユニットの1つの端と
連結し得る。いくつかの実施形態では、前記流体取扱い機器及び前記試薬ユニットの間に
流体密封が形成され得る。試薬ユニットは、前記流体取扱い機器に取付けられ及び/又は
分離され得る。前記流体取扱い機器は、前記試薬ユニット1つの場所から別の場所に移動
し得る。代替方法として、前記試薬は、前記流体取扱い機器に接続され得る。任意の他の
自動化された機器又は処理が、検定ユニットを移動、又は操作するために用いられ得る。
試薬ユニットは、人間の介入なしで移動、又は操作され得る。
試薬ユニットは検定ユニットを受入れるために構成され得る。いくつかの実施形態では
、試薬ユニットは、検定ユニットの少なくとも一部分が、そこを通して挿入される、開口
端を含み得る。いくつかの実施形態では、前記検定ユニットは、その全体が前記試薬ユニ
ットに挿入され得る。前記試薬ユニットの開口端は、前記検定ユニットの少なくとも1つ
の開口端よりも、大きな直径を有し得る。ある場合には、前記試薬ユニットの開口端の内
部直径は、前記検定ユニットの少なくとも1つの開口端の外部直径よりも大きい。いくつ
かの実施形態では、試薬ユニットは、前記検定ユニットが、所望の量だけ前記試薬ユニッ
トに挿入されることを可能にするために形状付けられるか、そのための1つ以上の特徴を
含み得る。前記検定ユニットは、完全に前記試薬ユニット中に挿入される能力があっても
、又はなくてもよい。
検定ユニットは、前記試薬ユニットに流体を分注及び/又は前記試薬ユニットから流体
を吸引し得る。試薬ユニット前記検定ユニットから、拾上げられる試薬などの流体を提供
し得る。前記検定ユニットは、随意的に流体を前記試薬ユニットに提供し得る。流体は、
前記試薬ユニットの開口端及び前記検定ユニットの開口端を介して移動され得る。前記検
定ユニットの開口端及び前記試薬ユニットは、前記検定ユニット及び前記試薬ユニットの
内部部分が、相互に流体連結することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、検定ユ
ニットは、前記分注及び/又は吸引の間、前記試薬ユニットの上に配置され得る。
代替方法として、前記試薬ユニット及び前記検定ユニットの間の流体の移動は、流体取
扱い機器により行われ得る。1つ又はいくつかのそのような流体の移動は同時に起こり得
る。一実施形態では前記流体取扱い機器はピペットであり得る。
一実施例では、化学反応のための試薬が、試薬ユニット内に提供され得る。検定ユニッ
トが、前記試薬ユニット内にもたらされることができ、及び前記試薬を前記試薬ユニット
から吸引し得る。化学反応は、前記検定ユニット中で生じ得る。前記反応からの過剰の流
体は、前記検定ユニットから分注される。前記検定ユニットは、洗浄溶液を拾上げ得る。
前記洗浄剤溶液は、前記検定ユニットから排除され得る。前記洗浄のステップは1、2、
3、4、5、回以上行われ得る。前記洗浄剤溶液は、随意的に試薬ユニットから拾上げら
れ、及び/又は試薬ユニットに分注され得る。これは、バックグラウンドの干渉を軽減し
得る。検出器は、前記検定ユニットからの1つ以上の信号を検出し得る。前記軽減された
バックグラウンドの干渉は、前記検定ユニットにより検出される信号の増加された感度を
可能にし得る。改良された洗浄条件のために、流体の容易な排除を有利に提供できる、検
定チップ形式を用いることができる。
流体取扱い機器又は任意の他の自動化された機器は、個々の検定ユニットを拾上げるか
、又は降ろすことができる。流体取扱い機器又は他の自動化された機器は、複数の検定ユ
ニットを同時に拾上げるか、又は降ろすことができる。流体取扱い機器又は他の自動化さ
れた機器は、選択的に複数の検定ユニットを拾上げるか、又は降ろすことができる。いく
つかの実施形態では、1つ、2つ以上の検定ユニットを用いて、流体取扱い機器は選択的
にサンプルを吸引及び/又は分注し得る。本明細書において以前に記載された流体取扱い
システムの任意の記載は、前記検定ユニットに適用され得る。
一実施形態では、検定ユニットは、成形されたプラスチックから形成され得る。前記検
定ユニットは、市販品として入手可能であるか、又は精密な形状及びサイズで、カスタム
製造され得るかのいずれかである。前記ユニットは、マイクロタイター・プレートを被覆
するための方法と同様の方法を使用して、捕捉試薬を使用して被覆され得るが、それらは
、大きな容器中にそれらを配置し、被覆試薬の添加、及び前記片を回収し及びそれらを必
要に応じて洗浄するために、篩、ホルダーなどを用いる処理により、バルクにおいて処理
され得るという利点を伴う。いくつかの実施形態では、前記捕捉試薬が、前記検定ユニッ
トの内表面に提供され得る。代替方法として試薬ユニットは、被覆されないか、又は他の
材料により被覆され得る。
処理ユニットは、その上に反応剤が固定化され得る剛体の支持体を提供し得る。前記処
理ユニットは、光との相互作用に関して適切な特性を提供するために、選択されることも
できる。例えば、前記処理ユニットは、機能性ガラス、Si、Ge、GaAs、GaP、
SiO、SiN、変性シリコン、又は広い範囲のゲル又は(ポリ)テトラフルオロエ
チレン、(ポリ)ビニリデンジフルオライド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプ
ロピレン、PMMA、ABSなどのポリマーの任意の1つ、又はそれらの組合せなどの材
料から作成され得る。一実施形態においては、処理ユニットはポリスチレンを含み得る。
本発明によると他の適切な材料も用いられ得る。チップ及び/又は容器に適用され得るも
のなどの本明細書に記載される任意の材料が、処理ユニットを形成するために用いられ得
る。透明反応部位は有利であり得る。加えて、光が光学的検出器に到達することを可能に
する光学的に透過性の窓がある場合には、前記表面は、有利に不透明及び/又は優先的に
光散乱性であり得る。
試薬ユニットは、検定ユニットについて記載されたものなどの捕捉表面を提供しても、
又はしなくてもよい。同様に、捕捉表面を提供するために、試薬ユニットは、ビーズ又は
他の基板を使用しても、又はしなくてもよい。検定ユニット又は処理ユニットについて、
ビーズ又は他の捕捉表面に関する任意の記載は、随意的に試薬ユニットにも適用され得る
試薬ユニットは、反応部位を有しても、又は有さなくてもよい。本明細書における検定
ユニットについての反応部位の任意の記載は、試薬ユニットにも適用され得る。
試薬ユニットは、チップ及び/又は容器について本明細書の他の部分に記載されるもの
を含む任意の寸法を有し得る。前記試薬ユニットは、本明細書の他の部分において言及さ
れる容積を含む小さな容積のサンプル及び/又は他の流体を収容及び/又は拘束する能力
を有し得る。
試薬ユニットは、機器及び/又はモジュール中に固定され得る。代替方法として、試薬
ユニットは、前記機器及び/又はモジュールに対して移動可能であり得る。試薬ユニット
は、流体取扱い機構又は任意の他の自動化された処理を用いて、拾上げられ、及び/又は
移動される。例えば、試薬ユニットは、検定ユニットについて、他の場所で記載される様
式などにより、ピペット・ノズルにより拾上げられることができる。
相対的な動作が、前記検定ユニット及び前記試薬ユニットの間で生じ得る。前記検定ユ
ニット及び/又は試薬ユニット相互に対して移動し得る。検定ユニット相互に対して移動
し得る。試薬ユニットは、相互に対して移動し得る。検定ユニット及び/又は試薬ユニッ
トは、前記機器及び/又はモジュールに対して個々に移動可能であり得る。
試薬ユニットは、検出ユニットによる検出を可能にするために、形状付け及び/又は寸
法付けされ得る。前記検出ユニットは、前記試薬ユニットの外部、内部に提供され得るか
、又は前記試薬ユニットに一体化され得る。一実施例では、前記試薬ユニットは透明であ
ってよい。前記試薬ユニットは、検出ユニットによる光信号、音声信号、可視信号、電気
的信号、磁気的信号、動作、加速、重量、又は任意の他の信号の検出を可能にし得る。
検出器は、個々の試薬ユニットからの信号を検出する能力を有し得る。前記検出器は、
前記個々の試薬ユニットのそれぞれから受取られた信号を区別し得る。前記検出器は、前
記個々の試薬ユニットのそれぞれからの信号を、個々に追跡及び/又はたどり得る。検出
器は、前記試薬ユニットの1つ以上の群からの信号を同時に検出する能力を有し得る。前
記検出器は、前記試薬ユニットの1つ以上の群からの信号を、追跡及び/又はたどり得る
。代替方法として、前記検出器は、個々の試薬からの信号を検出しなくてよい。いくつか
の実施形態では前記機器及び/又はシステムは、前記試薬ユニット内に提供された試薬又
は他の流体の身元、又は前記試薬又は他の流体に関する情報を追跡し得る。
以前に言及したように試薬ユニットはその中に1つ以上の試薬を含み得る。試薬は、洗
浄緩衝液、酵素基質、希釈緩衝液、又は複合体(酵素標識複合体などの)を含み得る。酵
素標識複合体の例としては、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、又は適切な基質
との反応により検出可能な信号を産生できる酵素により標識されたものが挙げられる。試
薬はDNA増幅剤、サンプル希釈剤、洗浄溶液、サンプル前処理試薬(洗剤などの添加物
を含む)、ポリマー、キレート化剤、アルブミン結合試薬、酵素阻害剤、酵素(例えば、
アルカリ性ホスファターゼ、セイヨウワザビペルオキシダーゼ)、抗凝固剤、赤血球凝集
剤、又は抗体、を更に含み得る。本明細書の他の部分に記載される任意の他の試薬の例も
、試薬ユニット中に収容及び/又は拘束され得る。
(希釈)
前記機器及び/又はモジュールは、本明細書に記載される一実施形態による1つ以上の
希釈剤の使用を許容し得る。希釈剤は、1つ以上の試薬ユニット、又は前記希釈剤を収容
及び/又は拘束する任意の他のユニット内に収容され得る。前記希釈剤は、チップ、容器
、チャンバー、コンテナ、チャネル、管、貯留器、又は前記機器の任意の他の構成要素及
び/又はモジュール中に提供され得る。希釈剤は、流体的に分離された、又は水圧操作的
に独立した構成要素中に貯蔵され得る。前記流体的に分離された、又は水圧操作的に独立
した構成要素は固定され得るか、又は前記機器及び/又はモジュールの1つ以上の部分に
対して移動するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、希釈剤は、本明細書の他の部分に記載される試薬ユニットの
、任意の特性を有し得る希釈剤ユニット中に貯蔵され得る。前記希釈剤ユニットは、前記
試薬ユニットの残りの部分と同じ場所に貯蔵され得るか、又は前記試薬ユニットの残りの
部分に対して遠隔の場所に貯蔵され得る。
当技術分野で周知の希釈剤の任意の例が使用され得る。希釈剤は、サンプルを希釈又は
薄める能力を有し得る。ほとんどの例において、前記希釈剤は、前記サンプルとの化学反
応を引き起こさない。機器は、1つの種類の希釈剤を用い得る。代替方法として、前記機
器は、利用可能な多数の種類の希釈剤を有し得るか、又は使用し得る。前記システムは、
希釈剤及び/又はさまざまな種類の希釈剤を追跡する能力を有し得る。従って、前記シス
テムは、所望の種類の希釈剤にアクセスする能力を有し得る。例えば、チップは、所望の
希釈剤を拾上げ得る。
いくつかの実施形態では、希釈剤がサンプルに提供され得る。前記希釈剤は前記サンプ
ルを希釈し得る。前記サンプルは、希釈剤の添加により、その濃度が希釈される。希釈の
程度は、1つ以上のプロトコル又は指示に従い制御され得る。ある場合には、前記プロト
コル又は指示は、サーバなどの外部機器から提供され得る。代替方法として、前記プロト
コル又は指示は、前記機器又はカートリッジ若しくは容器に搭載され、そこから提供され
得る。従って、サーバ及び/又は前記機器は、変化する希釈の制御を行う能力を有し得る
。希釈の程度を制御することにより、前記システムは、1つ以上の検体の存在又は広い範
囲にわたる濃度を検出する能力を有し得る。例えば、サンプルは、第一の範囲にわたって
検出可能な濃度を有する第一の検体、及び前記第二の範囲にわたって検出可能な第二の検
体を有し得る。前記サンプルは、分割されることができ、及び前記サンプルの一部分を、
前記第一及び第二の検体のために検出可能な範囲内にもたらすために、添加される希釈剤
の変化する量を有しても、又は有さなくてもよい。同様に、サンプルは、検体を検出のた
めの所望の濃度にもたらすために、変化する程度において濃縮されても、又はされなくて
もよい。
希釈及び/又は濃縮は、検出されるべき広範囲の濃度を有する1つ、2、3つ以上の検
体を許容する。例としては、1桁以上の、2桁以上の、3桁以上の、4桁以上の、5桁以
上の、6桁以上の、7桁以上の、8桁以上の、9桁以上の、又は10桁以上の強度で異な
る検体が、サンプルから検出され得る。
いくつかの実施形態では、サンプルは、検定チップ又は本明細書の他の部分に記載され
る他の種類のチップ中の希釈剤と組み合わされ得る。検定チップは、希釈剤を吸引し得る
。前記検定チップは、前記希釈剤を試薬ユニットから拾上げることができる。前記希釈剤
は、前記検定チップ中で前記サンプルと混合されることも、又はされないこともできる。
別の実施例では、希釈剤及び/又はサンプルは、試薬ユニット又は本明細書の他の部分
に記載される他の種類の容器中で混合され得る。例えば、希釈剤は試薬ユニット中でサン
プルに添加され得るか、又はサンプルが、前記試薬ユニット中で希釈剤に添加され得る。
いくつかの実施形態では、1つ以上の混合機構が提供され得る。代替方法として、別個
の混合機構は不要である。サンプル及び希釈剤を混合する前記検定ユニット、試薬ユニッ
ト、又は任意の他のチップ、容器、又は区画は移動する能力を持つことができ、それによ
り混合を達成する。
変化する量の希釈剤及び/又はサンプルは、所望のレベルの希釈を達成するために、混
合され得る。プロトコルが、混合する希釈剤及びサンプルの相対的比率を決定し得る。い
くつかの実施形態では、前記サンプルの希釈剤に対する割合は、約1:1,000,00
0、1:100,000、1:10,000、1:1,000、1:500、1:100
,1:50、1:10、1:5、1:3、1:2、1:1、以下であるか、又は2:1、
3:1、5:1、10:1、50:1、100:1、500:1、1,000:1、10
,000:1、100,000:1、又は1,000,000:1以上であり得る。希釈
されたサンプルは、前記試薬ユニットから、1つ以上の化学反応が起きる検定チップを用
いて拾上げることができる。
所望の量の希釈剤が、1つ以上の組の指示に従い提供され得る。いくつかの実施形態で
は、前記提供される希釈の量は、流体取扱いシステムにより制御され得る。例えば、検定
チップは、所望の量の希釈剤を拾上げ、及びそれを所望の場所に分注し得る。前記検定チ
ップにより拾上げられる希釈剤の容積は、高い程度の感度で制御され得る。例えば拾上げ
られる希釈剤の量は、本明細書の他の部分において議論される流体又はサンプルの任意の
容積を有し得る。いくつかの実施形態では、検定チップは、希釈剤の所望の量を1回で拾
上げることができる。代替方法として、所望の程度の希釈を達成するために、検定チップ
は、複数回、希釈剤を拾上げ及び分注し得る。
サンプルの希釈は、サンプルの前処理ステップの間に生じ得る。サンプルは、化学反応
を受ける前に希釈され得る。代替方法として、希釈は、化学反応の間及び/又は化学反応
の後に生じ得る。一実施形態では、全ての希釈が搭載された前記カートリッジで起きる。
別の実施形態では、全ての希釈が、前記カートリッジが前記モジュールに挿入された後で
、前記カートリッジ上のさまざまな場所で起きる。随意的に、全ての希釈が、前記カート
リッジ上のさまざまな場所で、前記カートリッジが前記モジュールに挿入される前に起き
る。随意的に、いくつかの希釈は、前記カートリッジ上のさまざまな場所で、前記カート
リッジが前記モジュールに挿入されているときに起きる。
前記希釈因子は、それぞれの検定に対し、前記検定の要件に依存してリアルタイムで最
適化され得る。一実施形態では、希釈計画のリアルタイムの決定は、実行されるべき全て
の検定の知識により実行され得る。この最適化は、同一の希釈を用いる多重の検定を利用
し得る。前述の希釈計画は、最終的な希釈されたサンプルのより高い精度をもたらし得る
(洗浄)
前記機器及び/又はモジュールは、本明細書に記載される一実施形態による洗浄を可能
にし得る。洗浄溶液は、1つ以上の試薬ユニット、又は前記洗浄剤溶液を収容及び/又は
拘束する任意の他のユニット中に収容され得る。前記洗浄剤溶液は、チップ、容器、チャ
ンバー、コンテナ、チャネル、管、貯留器、又は任意の前記機器の他の構成要素及び/又
はモジュール中に提供され得る。洗浄溶液は、流体的に分離された又は水圧操作的に独立
した構成要素中貯蔵され得る。前記流体的に分離された又は水圧操作的に独立した構成要
素は、固定され得るか、又は前記機器及び/又はモジュールの1つ以上の部分に対して移
動するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、洗浄溶液は、本明細書の他の部分に記載される試薬ユニット
の任意の特性を有し得る、洗浄ユニットに貯蔵され得る。前記洗浄剤ユニットは、前記試
薬ユニットの残りの部分と同一の場所に貯蔵され得るか、又は前記試薬ユニットの残りの
部分から遠隔の場所に貯蔵され得る。
当技術分野で周知の任意の洗浄溶液の実施例が用いられ得る。洗浄剤溶液は、結合して
いない及び/又は未反応の反応剤を除去する能力を有し得る。例として、検体が表面に結
合することをもたらす化学反応は、固定化された反応剤、及び検体を含むサンプルの間で
生じる。前記結合されない検体は洗浄により除去され得る。いくつかの実施形態では、反
応は、光信号、光、又は任意の他の種類の信号の放射をもたらし得る。もし未反応の反応
剤が近傍に残存すると、それらはバックグラウンドの干渉をもたらし得る。バックグラウ
ンド干渉を軽減するため及び前記結合された検体の読み取りを可能にするために前記未反
応の反応剤を除去することが望ましい。ある場合には、前記洗浄剤溶液は、前記洗浄剤溶
液及び前記サンプルの間の化学反応を引き起こさない。
機器は1つの種類の洗浄溶液を使用できる。代替方法として、前記機器は複数の種類の
希釈剤を用い得る。代替方法として、前記機器は、利用可能な多数の種類の希釈剤を有し
得るか、又は使用し得る。前記システムは、洗浄溶液及び/又はさまざまな種類の洗浄溶
液を追跡する能力を有し得る。従って、前記システムは、所望の種類の洗浄溶液にアクセ
スする能力を有し得る。例えば、チップは、所望の洗浄溶液を拾上げ得る。
いくつかの実施形態では、洗浄溶液がサンプルに提供され得る。前記洗浄溶液は前記サ
ンプルを希釈し得る。前記サンプルは、洗浄溶液の添加により、その濃度が薄まる。洗浄
の程度は、1つ以上のプロトコル又は指示に従い制御され得る。洗浄の程度を制御するこ
とにより、前記システムは、1つ以上の検体の存在又は濃度を、所望の感度で検出する能
力を有し得る。例えば、増加された洗浄の量は、バックグラウンドのノイズによる干渉を
引き起こし得る望ましくない試薬又はサンプルを除去し得る。
いくつかの実施形態では、洗浄溶液が、検定チップ又は本明細書の他の部分に記載され
る他の種類のチップに提供され得る。検定チップは、洗浄溶液を吸引し得る。前記検定チ
ップは、前記洗浄剤溶液を、洗浄ユニットから拾上げることができる。前記洗浄剤溶液は
、前記検定チップを通じて、外に分注されても、又はされなくてもよい。検定チップの同
一の開口部は、前記洗浄剤溶液の吸引及び分注の両方を行い得る。例えば、検定チップは
、洗浄溶液の拾上げ及び排除の両方に用いられ得る、底部開口部を有し得る。前記検定チ
ップは、底部開口部及び最上部開口部の両方を有することができ、前記底部開口部は、前
記最上部開口部よりも小さな直径を有し得る。前記洗浄剤溶液を前記底部開口部を通じて
排除することは、前記検定チップの底部が閉鎖されている場合よりも、前記洗浄剤溶液の
より効率的な排除を可能にし得る。
別の実施例では、洗浄溶液及び/又はサンプルは、試薬ユニット又は本明細書の他の部
分に記載される他の種類の容器中で混合され得る。例えば、洗浄溶液は、試薬ユニット中
でサンプルに添加され得るか、又は前記試薬ユニット中で、サンプルが、洗浄溶液に添加
され得る。前記洗浄剤溶液は、任意の様式で排除され得る。いくつかの実施形態では、前
記洗浄剤溶液及び/又はサンプルの組合せが検定チップにより拾上げられることができる
所望の量の洗浄溶液が、1つ以上の組の指示に従い提供され得る。いくつかの実施形態
では、前記提供される希釈の量は、流体取扱いシステムにより制御され得る。例えば、検
定チップは、所望の量の洗浄溶液を拾上げ、及びそれを所望の場所に分注し得る。前記検
定チップにより拾上げられる洗浄溶液の容積は、高い程度の感度で制御され得る。例えば
拾上げられる洗浄溶液の量は、本明細書の他の部分において議論される流体又はサンプル
の任意の容積を有し得る。いくつかの実施形態では、検定チップは、洗浄溶液の所望の量
を1回で拾上げることができる。代替方法として、所望の程度の希釈を達成するために、
検定チップは、複数回、洗浄溶液を拾上げ及び分注し得る。
所望の感度の検出を提供するために、変化する数の洗浄サイクルが生じ得る。プロトコ
ルが、前記洗浄サイクル数を決定し得る。例えば、約1つ、2、3、4、5、6、7、8
、9、10、11、又は12回以上の洗浄サイクルが生じ得る。前記洗浄剤溶液は、前記
洗浄剤ユニットから検定チップを用いて拾上げられることができ、及び前記検定チップか
ら排除され得る。
洗浄することは、化学反応を受けた後に生じ得る。代替方法として、洗浄することは、
化学反応の間及び/又は化学反応に先立ち生じ得る。
(汚染の軽減)
前記機器及び/又はモジュールは、本明細書に記載される一実施形態による汚染の予防
及び/又は軽減を可能にし得る。例えば拭い取り(touch−off)パッドが提供さ
れ得る。前記拭い取りパッドは、吸収性の材料から形成され得る。例えば、前記拭い取り
パッドは、スポンジ、繊維、ゲル、多孔材料、毛細管であり得るか、又は前記パッドと接
触される流体を吸収又は逃がし得る任意の特徴を有する。検定チップは、前記拭い取りパ
ッドと当接されることができ、前記拭い取りパッドの近傍にある前記検定チップ中の流体
が、前記パッドにより吸収されることをもたらし得る。いくつかの実施形態では、検定チ
ップは、前記検定チップが、前記パッドのすでに接触した部分とは接触しないような様式
で、拭い取りパッドに接触され得る。ある場合には、液体がすでに拭い取られたのと同じ
場所には液体は配置されない。前記検定チップは、検定チップが前記パッドに連れてこら
れた時に、常に異なる接触点が使用されるように、接触点が離れて配置されるように前記
パッドにもたらされ得る。1つ以上の制御装置が、次に検定チップが接触し得るパッドの
位置を決定し得る。前記制御装置は、前記パッドのどの点が、すでに検定チップにより接
触されたかを追跡し得る。前記検定パッドは吸収性であり得る。
前記検定チップは、前記パッドにより拭き取られ得る。前記検定チップからの過剰の流
体又は望まれない流体は前記検定チップから除去され得る。例えば、前記検定チップの底
部端などの開口端は、前記拭い取りパッドと当接され得る。前記パッドは、流体を前記検
定チップから逃がすことができる吸収性の材料から形成され得る。従って、検定チップ、
又は前記機器の他の構成要素が、モジュール及び/又は機器を通じて全体を移動するに連
れて、過剰の流体又は望まれない流体が前記モジュール及び/又は機器の他の部分を汚染
する可能性は軽減され得る。
汚染予防及び/又は軽減機構の別の実施例は、検定チップ又は前記機器の他の構成要素
に被覆を塗布すること、又はそれらを覆うことを含み得る。例えば、検定チップは、溶融
したワックス、油(鉱油などの)、又はゲルと当接され得る。いくつかの実施形態では、
前記ワックス、油、又はゲルは硬化し得る。硬化は、前記材料が冷却するか、及び/又は
空気に曝露されるに連れて生じ得る。代替方法として、それらは硬化しなくてもよい。前
記ワックス、油、又はゲルなどの被覆表面は、前記検定チップ又は前記機器の他の構成要
素の上に残留するために十分に粘稠であり得る。一実施例では、前記検定チップの開口端
は、前記検定チップの開口端を覆い、前記検定チップの内容物を密封し得る、前記被覆材
料と当接され得る。
汚染予防及び/又は軽減の追加的な実施例は、使用済みの検定チップを受入れるための
廃棄物チャンバー、検定チップの使用済み部分に1つ以上のキャップを置くことのできる
構成要素、加熱器又はファン、又は1つ以上の構成要素又はサブシステムにむけて照射さ
れる紫外光、又は汚染の可能性を軽減し得る任意の他の構成要素の汚染の可能性を軽減し
得る任意の他の構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、前記機器の流体取扱い構
成要素は、前記機器の固定された構成要素が、通常はサンプルには直接接触しないために
、規則的除染を必要としない。前記流体取扱い機器は、前記ピペットを用いるタンクから
の洗浄剤(例えば、エタノール)などの吸引により、自己浄化能力を有し得る。前記流体
取扱い装置、及び他の機器リソースも、UV照射を含む様々な他の方法により、除染、消
毒、除菌され得る。
(フィルター)
前記機器及び/又はモジュールは、本明細書の他の部分に記載される1つ以上の機能を
可能にし得る他の構成要素を含み得る。例えば、前記機器及び/又はモジュールは、サン
プルの粒子サイズ、密度、又は任意の他の特徴による分離を可能にするフィルターを有し
得る。例えば、閾値サイズより小さな粒子サイズを有する粒子又は流体は、フィルターを
通過する一方、閾値サイズよりも大きなサイズを有する他の粒子は通過しない。いくつか
の実施形態では、複数のフィルターが提供され得る。前記複数のフィルターは、異なるサ
イズの粒子を任意の数の群に選別することを可能にする、同一のサイズ又は異なるサイズ
を有し得る。
(遠心分離機)
I本明細書に記載されるいくつかの実施形態によると、システムは1つ以上の遠心分離
機を含み得る。機器はその中に1つ以上の遠心分離機を含み得る。例えば、1つ以上の遠
心分離機が機器筐体中に提供され得る。モジュールは1つ以上の遠心分離機を有し得る。
機器の1つ、2つ以上のモジュールは、その中に遠心分離機を有し得る。前記遠心分離機
は、モジュール支持構造物に支持され得るか、又はモジュール筐体中に収容され得る。前
記遠心分離機は、小型で、平坦な形状因子を有し得て、及び小さな設置面積のみ必要とす
る。いくつかの実施形態では、前記遠心分離機は、ポイント・オブ・サービスでの適用の
ために小型化され得るが、約10,000rpm以上の高速で回転する能力、及び約12
00m/sG以上の力に耐える能力を保持し続ける。
遠心分離機は、1つ以上のサンプルを受入れるために構成され得る。遠心分離機は、密
度の異なる物質の分離及び/又は精製に用いられ得る。そのような物質の例としては、ウ
イルス、細菌、細胞、タンパク質、環境組成物、又は他の組成物が挙げられる。遠心分離
機は、細胞及び/又は粒子を後続する測定のために濃縮するために用いられ得る。
遠心分離機は、サンプルを受入れるために構成され得る1つ以上の空洞を有し得る。前
記空洞は、前記サンプルが、前記空洞の壁に接触するために、前記空洞中に前記サンプル
を直接的に受入れるために構成され得る。代替方法として、前記空洞は、前記サンプルを
その中に収容するサンプル容器を受入れるために構成され得る。本明細書における、空洞
についての任意の記載が、サンプル又はサンプルコンテナを受入れ及び/又は収容する任
意の構成に適用され得る。例えば、空洞は、材料中の刻み目、バケット形式、内部が中空
の突起、サンプルのコンテナを相互連結するために構成された部材を含み得る。空洞の任
意の記載は、凹面又は内表面を有しても、又は有さなくてもよい構成を更に含み得る。サ
ンプル容器の実施例は本明細書の他の部分に記載される前記容器又はチップ設計を含み得
る任意の。サンプル容器は内表面及び外表面を有し得る。サンプル容器は、前記サンプル
を受入れるために構成され得る、少なくとも1つの開口端を有し得る。前記開口端は、閉
鎖可能であるか又は密封可能である。前記サンプル容器は、閉鎖端を有し得る。前記サン
プル容器は、流体取扱い装置が、前記ノズル中の流体を回転させるために遠心分離機とし
て作用し、前記チップ又は別の容器がそのようなノズルに取付けられている、流体取扱い
装置のノズルであり得る。
遠心分離機は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ
以上の、8つ以上の、10つ以上の、12以上の、15以上の、20以上の、30以上の
、又は50以上の、サンプル又はサンプル容器を受入れるために構成された空洞を有し得
る。
いくつかの実施形態では、前記遠心分離機は小さな容積のサンプルを受入れるために構
成され得る。いくつかの実施形態では、前記空洞及び/又はサンプル容器は、1,000
μL以下、500μL以下、250μL以下、200μL以下、175μL以下、150
μL以下、100μL以下、80μL以下、70μL以下、60μL以下、50μL以下
、30μL以下、20μL以下、15μL以下、10μL以下、8μL以下、5μL以下
、1μL以下、500nl以下、300nl以下、100nl以下、50nl以下、10
nl以下、1nl以下、500pL以下、100pL以下、50pL以下、10pL以下
、5pL以下、又は1pL以下のサンプル容積を受入れるために構成され得る。
いくつかの実施形態では、前記遠心分離機は、前記サンプルを前記遠心分離機内に収容
し得るカバーを有し得る。前記カバーは、前記サンプルが、噴霧化及び/又は蒸発するこ
とを防止し得る。前記遠心分離機は、随意的に、前記サンプルを前記遠心分離機に収容、
及び/又はサンプルが噴霧化及び/又は蒸発を防止する、薄膜、油(例えば、鉱油)、ワ
ックス、又はゲルを有し得る。前記薄膜、油、ワックス、又はゲルは、前記遠心分離機の
空洞中、及び/又はサンプル容器中に収容され得る、サンプルの上の層として提供され得
る。
遠心分離機は、回転軸の周りを回転するために構成され得る。遠心分離機は、任意の数
の毎分回転数で回転し得る。例えば、遠心分離機は、100rpm、1,000rpm、
2,000rpm、3,000rpm、5,000rpm、7,000rpm、10,0
00rpm、12,000rpm、15,000rpm、17,000rpm、20,0
00rpm、25,000rpm、30,000rpm、40,000rpm、50,0
00rpm、70,000rpm、又は100,000rpmの速度で回転し得る。特定
の時点で、遠心分離機は休止する一方、他の時点では、前記遠心分離機は回転し得る。休
止中の遠心分離機は回転しない。遠心分離機は可変速度で回転するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、前記遠心分離機は、所望の速度で回転するために制御され得る
。いくつかの実施形態では、回転速度の変化の速度は可変であり及び/又は制御可能であ
る。
いくつかの実施形態では、前記回転軸は垂直であり得る。代替方法として、前記回転軸
は水平、又は垂直及び水平の間の任意の角度(例えば、約15、30、45、60、又は
75度)を有し得る。いくつかの実施形態では、前記回転軸は固定された方向であり得る
。代替方法として、前記回転軸は機器の仕様の間、変化し得る。前記回転軸の角度は、前
記遠心分離機が回転している間に、変化しても、又はしなくてもよい。
遠心分離機は基部を含み得る。前記基部は、上面及び底面を有し得る。前記基部は、前
記回転軸の周りを回転するために構成され得る。前記回転軸は、前記基部の最上部及び/
又は底面に直交し得る。いくつかの実施形態では、前記基部の最上部及び/又は底面は平
坦又は曲面であり得る。前記最上部及び底面は、実質的に相互に平行であっても、又はな
くてもよい。
いくつかの実施形態では、前記基部は円形の形状を有し得る。前記基部は、それらに限
定はされないが、楕円形の形状、三角形の形状、四角形の形状、五角形の形状、六角形の
形状、又は八角形の形状を含む任意の他の形状を有し得る。
前記基部は高さ及び1つ以上の横寸法(例えば、直径、幅、又は長さ)を有し得る。前
記基部の高さは、前記回転軸に平行であってよい。前記横寸法は、前記回転軸に垂直であ
ってよい。前記基部の横寸法は、前記高さよりも大きくてよい。前記基部の横寸法は、前
記高さの2倍以上の、3倍以上の、4倍以上の、5倍以上の、6倍以上の、8倍以上の、
10倍以上の、15倍以上の、又は20倍以上であってよい。
前記遠心分離機は任意のサイズを有し得る。例えば、前記遠心分離機は約200cm
以下、150cm以下、100cm以下、90cm以下、80cm以下、70c
以下、60cm以下、50cm以下、40cm以下、30cm以下、20c
以下、10cm以下、5cm以下、又は1cm以下の設置面積を有し得る。前
記遠心分離機は、約5cm以下、4cm以下、3cm以下、2.5cm以下、2cm以下
、1.75cm以下、1.5cm以下、1cm以下、0.75cm以下、0.5cm以下
、又は0.1cm以下の高さを有し得る。いくつかの実施形態では、前記遠心分離機の最
大寸法は、約15cm以下、10cm以下、9cm以下、8cm以下、7cm以下、6c
m以下、5cm以下、4cm以下、3cm以下、2cm以下、又は1cm以下であり得る
前記遠心分離機の基部は、駆動機構を受入れるために構成され得る。駆動機構はモータ
ー又は前記遠心分離機が回転軸の周りを回転することを可能にする、任意の他の機構であ
り得る。前記駆動機構は、ブラシレスモーター回転子及びブラシレスモーター固定子を含
み得る、ブラシレスモーターであり得る。前記ブラシレスモーターは誘導モーターであっ
てよい。前記ブラシレスモーター回転子は、前記ブラシレスモーター固定子を取り囲み得
る。前記回転子は、回転軸の周りの固定子の周りを回転するために構成され得る。
前記基部は、前記基部が前記固定子の周りを回転することをもたらす、前記ブラシレス
モーター回転子に接続され得るか、又は前記ブラシレスモーター回転子を組み込み得る。
前記基部は、前記回転子に固定され得るか、又は前記回転子と一体化して形成され得る。
前記基部は、前記固定子の周りを回転し得て、及び前記モーターの回転軸と直交する平面
は、前記基部の回転軸と直交する平面と同一平面上にある。例えば、前記基部は、実質的
に前記基部の上側及び下側表面の間を通過する、基部回転軸と直交する平面を有し得る。
前記モーターは、実質的に前記モーターの中心を通過する、前記モーター回転軸と直交す
る平面を有し得る。前記基部平面及びモーター平面は、実質的に同一平面上にあり得る。
前記モーター平面は、前記基部の上側及び下側表面の間を通過し得る。
ブラシレスモーター組立品は、前記回転子及び固定子を含み得る。前記モーター組立品
は、電子構成要素を含み得る。ブラシレスモーターの前記回転子組立品への統合は、前記
遠心分離機組立品の全体のサイズを減少させ得る。いくつかの実施形態では、前記モータ
ー組立品は、前記基部高さを越えて延伸しない。他の実施形態においては、前記モーター
組立品の高さは、前記基部の高さの1.5倍、前記基部の高さの2.5倍、前記基部の高
さの3倍、前記基部の高さの4倍、又は前記基部の高さの5倍を超えない。前記回転子は
、前記回転子が前記基部の外側に露出されないように、前記基部を取り囲み得る。
前記モーター組立品は、前記遠心分離機の回転をスピンドル/シャフト組立品を必要と
せずに達成し得る。前記回転子は、制御装置及び/又は電源に接続され得る前記固定子を
取り囲む。
いくつかの実施形態では、前記空洞は、前記基部が休止状態にあるときに第一の配向を
有し、及び前記基部が回転状態にあるとき第二の配向を有するために構成され得る。前記
第一の配向は、垂直の配向であることができ、及び第二の配向は、水平の配向であること
ができる。前記空洞は、前記空洞が、垂直及び/又は前記回転軸から、約0度、5度、1
0度、15度、20度、25度、30度、35度、40度、45度、50度、55度、6
0度、65度、70度、75度、80度、85度、又は90度の角度である、任意の配向
を有し得る。いくつかの実施形態では、前記第一の配向は、前記第二の配向よりも垂直に
近い。前記第一の配向は、前記第二の配向よりも、前記回転軸に対して平行に近い。代替
方法として、前記空洞は、前記基部が休止状態にあるか又は回転状態にあるかに関わらず
、同一の配向を有し得る。前記空洞の配向は、前記基部が回転状態にあるときの速度に依
存しても、又はしなくてもよい。
前記遠心分離機は、サンプル容器を受入れるために構成され、及び前記基部が休止状態
にあるときにサンプル容器が第一の配向を有し、及び前記基部が回転状態にあるときサン
プル容器が第二の配向を有するために構成され得る。前記第一の配向は、垂直の配向であ
ることができ、及び第二の配向は、水平の配向であることができる。前記サンプル容器は
、前記サンプル容器が、垂直及び/又は前記回転軸から、約0度、5度、10度、15度
、20度、25度、30度、35度、40度、45度、50度、55度、60度、65度
、70度、75度、80度、85度、又は90度の角度である、任意の配向を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記第一の配向は、前記第二の配向よりも垂直に近い。前記第
一の配向は、前記第二の配向よりも、前記回転軸に対して平行に近い。代替方法として、
前記サンプル容器は、前記基部が休止状態にあるか又は回転状態にあるかに関わらず、同
一の配向を有し得る。前記サンプル容器の配向は、前記基部が回転状態にあるときの速度
に依存しても、又はしなくてもよい。
図36は、本明細書に記載される一実施形態により提供される遠心分離機の実施例を示
す。前記遠心分離機は、底面3602及び/又は上面3604を有する基部3600を含
み得る。前記基部は、1つ、2つ以上のウイング3610a、3610bを含み得る。
ウイングは、前記基部を貫通して延伸する軸を折り曲げるために構成され得る。いくつ
かの実施形態では、前記軸は、前記基部を貫通する割線を形成し得る。前記基部を貫通し
て延伸する軸は、1つ以上の枢着部3620により形成され得る、折り重なり軸であり得
る。ウイングは、軸の側に基部の全部分を含み得る。基部の全体の部分は折り重なること
ができ、それにより前記ウイングを形成する。いくつかの実施形態では、前記基部の中央
部分3606は、前記回転軸を交差し得る一方、前記ウイングは交差しない。前記基部の
中央部分は、前記ウイングよりも前記回転軸に近い。前記基部の中央部分は、駆動機構3
630を受入れるために構成され得る。前記駆動機構はモーター、又は前記基部が回転す
ることをもたらす任意の他の機構であることができ、及び更に本明細書の他の部分におい
て更に詳細に議論され得る。いくつかの実施形態では、ウイングは、前記基部設置面積の
約2%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、又は40%以上の設
置面積を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記基部を貫通する複数の折り重ね軸が提供され得る。前記
折り重ね軸は相互に平行であり得る。代替方法として、いくつかの折り重ね軸は、互いに
直交し得るか、相互に対して任意の他の角度にあることができる。折り重ね軸は、前記基
部の下側表面、前記基部の上側表面、又は前記基部の下側及び上側表面の間を貫通して延
伸し得る。いくつかの実施形態では、前記折り重ね軸は、前記基部の下側表面により近い
、又は前記基部の上側表面により近い前記基部を貫通して延伸し得る。いくつかの実施形
態では、枢着部は、前記基部の下側表面又は前記基部の上側表面にあるか、又はそのより
近傍にあり得る。
1、2、3、4、5、6個以上の空洞がウイングに提供され得る。例えば、ウイングは
、1つ、2つ以上のサンプル又はサンプル容器を受入れるために構成され得る。それぞれ
のウイングは、同一の数の容器又は異なる数の容器を受入れる能力を有し得る。前記ウイ
ングは、サンプル容器を受取るために構成された、前記サンプル容器は前記基部が休止状
態にあるときに第一の配向に配向され、及び前記基部が回転状態にあるときに第二の配向
配向されるために構成され得る空洞を含み得る。
いくつかの実施形態では、前記ウイングは前記基部の中央部分に対してある角度である
ために構成され得る。例えば、前記ウイングは前記基部の中央部分に対して90〜180
度の間にあることができる。例えば、前記ウイングは、前記基部が休止状態にあるとき垂
直に配向され得る。前記ウイングは、垂直に配向されたときに、前記基部の中央部分から
90度であり得る。前記ウイングは、前記基部が回転状態にあるとき、水平に配向され得
る。前記ウイングは、水平に配向されたときに、前記基部の中央部分から180度にある
ことができる。前記基部が回転状態にあるときに、前記ウイングは前記基部から延伸して
実質的に無中断表面を形成できる。例えば、前記基部が回転状態にあるとき、前記ウイン
グは、前記基部の底部及び/又は上面の、実質的に連続表面を形成するために、延伸され
得る。前記ウイングは、前記基部の中央部分に対して下側に折り畳まれるために構成され
得る。
ウイングのための枢着部は、1つ以上の枢動ピン3622を含み得る。枢動ピン前記ウ
イングの一部分及び前記基部の中央部分の一部分を貫通して延伸し得る。いくつかの実施
形態では、前記ウイング及び前記基部の中央部分は、前記ウイングが、前記基部の中央部
分に対して横方向に滑ることを防止し得る、連動特徴3624、3626を有し得る。
ウイングは、前記折り重ね軸及び/又は枢着部3620より下側に位置付けられる、重
心3680を有し得る。前記ウイングの重心は、前記基部が休止状態にあるときには、前
記基部を貫通して延伸する前記軸よりも下側に配置され得る。前記基部が回転状態にある
ときには、前記基部を貫通して延伸する前記軸よりも下側に配置される。
前記ウイングは、異なる密度を有する2つ以上の異なる材料から形成され得る。代替方
法として、前記ウイングは、単独の材料から形成され得る。一実施例では、前記ウイング
は軽い重量のウイングキャップ3640及び重いウイング基部3645を有し得る。いく
つかの実施形態では、前記ウイングキャップは、前記ウイング基部よりも低い密度を持つ
材料から形成され得る。例えば、前記ウイングキャップは、プラスチックから形成され得
る一方、前記ウイング基部は、鋼鉄、タングステン、アルミニウム、銅、真ちゅう、鉄、
金、銀、チタン、又はその任意の組合せ又は合金などの金属から形成される。より重いウ
イング基部は、ウイングの重心を、折り重ね軸及び/又は枢着部より下に提供することを
支援し得る。
前記ウイングキャップ及びウイング基部は、当技術分野で周知の任意の機構により結合
され得る。例えば、ファスナー3650が提供されることができ、又は接着剤、溶接、連
動特徴、クランプ、フック及びループファスナー、又は任意の他の機構が使用され得る。
前記ウイングは、随意的に挿入物3655を含み得る。前記挿入物は、前記ウイングキャ
ップよりも、より重い材料から形成され得る。前記挿入物は、ウイングの重心を折り重ね
軸及び/又は枢着部よりも下に提供することを支援し得る。
1つ以上の空洞3670が、前記ウイングキャップ、又は前記ウイング基部、若しくは
その任意の組合せの中に提供され得る。いくつかの実施形態では、空洞は、複数のサンプ
ル容器構成を受入れるために構成され得る。前記空洞は内表面を有し得る。前記内部の表
面の少なくとも一部分はサンプル容器に接触し得る。一実施例では、前記空洞は第一の構
成を有する第一のサンプル容器が前記空洞内に嵌合し、及び第二の構成を有する第二のサ
ンプル容器が前記空洞内に嵌合することを可能にし得る1つ以上の棚又は内部の表面特徴
を有し得る。異なる構成を有する前記第一及び第二のサンプル容器は、前記空洞の内表面
の異なる部分に接触し得る。
前記遠心分離機は、流体取扱い機器と係合するために構成され得る。例えば、前記遠心
分離機は、ピペット又は他の流体取扱い機器に結合するために構成され得る。いくつかの
実施形態では、水密密封が前記遠心分離機及び前記流体取扱い機器の間に形成され得る。
前記遠心分離機は、前記流体取扱い機器と係合することができ、及び前記流体取扱い機器
から分注されるサンプルを受取るために構成され得る。前記遠心分離機は、前記流体取扱
い機器と係合することができ、及び前記流体取扱い機器からのサンプル容器を受取るため
に構成される。前記遠心分離機は、前記流体取扱い機器と係合することができ、及び前記
流体取扱い機器が、前記遠心分離機からのサンプルを拾上げるか、又は吸引することを可
能にする。前記遠心分離機は、前記流体取扱い機器と係合することができ、及び前記流体
取扱い機器がサンプル容器拾上げることを可能にする。
サンプル容器は、前記流体取扱い機器と係合するために構成され得る。例えば、前記サ
ンプル容器は、ピペット又は他の流体取扱い機器に結合するために構成され得る。いくつ
かの実施形態では、液密密封が前記サンプル容器及び前記流体取扱い機器の間に形成され
得る。前記サンプル容器は、前記流体取扱い機器に係合することができ、及び前記流体取
扱い機器から分注されるサンプルを受取るために構成され得る。前記サンプル容器は、前
記流体取扱い機器と係合することができ、及び前記流体取扱い機器が、前記サンプル容器
からのサンプルを拾上げるか、又は吸引することを可能にする。
サンプル容器遠心分離機のウイングから外へ延伸するために構成され得る。いくつかの
実施形態では、前記遠心分離機の基部は、前記ウイングが折り畳まれたときに、前記サン
プル容器が前記遠心分離機ウイングから外へ延伸することを可能にするために、及び折り
畳まれた状態及び延伸された状態の間で、前記ウイングが旋回することを可能にするため
に構成され得る。
図37は、本明細書に記載される別の実施形態により提供される遠心分離機の実施例を
示す。前記遠心分離機は底面3702及び/又は上面3704を有する基部3700を含
み得る。前記基部は、1つ、2つ以上のバケット3710a、3710bを含み得る。
バケットは前記基部を貫通して延伸するバケット旋回軸の周りを旋回するために構成さ
れ得る。いくつかの実施形態では、前記軸は、前記基部を貫通する割線を形成し得る。前
記バケットは、回転点3720の周りを旋回するために構成され得る。前記基部は、駆動
機構を受入れるために構成され得る。一実施例では、前記駆動機構は、ブラシレスモータ
ーなどのモーターであってよい。前記駆動機構は、回転子3730及び固定子3735を
含み得る。前記回転子は、随意的にブラシレスモーター回転子、及び前記固定子は随意的
にブラシレスモーター固定子であってよい。前記駆動機構は、前記基部が回転すること引
き起こす任意の他の機構であってよく、及び本明細書の他の部分において更に詳細が議論
され得る。
いくつかの実施形態では、前記バケットに対して前記基部を貫通する複数の回転軸が提
供され得る。前記軸は、相互に平行であり得る。代替方法として、いくつかの軸は直交す
るか、相互に対して任意の他の角度にあることができる。バケット回転軸は、前記基部の
下側表面、前記基部の上側表面、又は前記基部下側及び上側表面を貫通して延伸し得る。
いくつかの実施形態では、前記バケット回転軸は、前記基部の下側表面により近い、又は
前記基部の上側表面により近い前記基部を貫通して延伸し得る。いくつかの実施形態では
、回転点は、前記基部の下側表面又は前記基部の上側表面にあるか、それらにより近い場
所にあることができる。
1つ、2、3、4つ以上の空洞が、バケット中に提供され得る。例えば、バケットは、
1つ、2つ以上のサンプル又はサンプル容器3740を受入れるために構成され得る。そ
れぞれのバケットは、同一の数の容器、又は異なる数の容器受入れる能力を有し得る。前
記バケットは、サンプル容器を受取るために構成された空洞を含むことができ、前記サン
プル容器は、前記基部が休止状態にあるときには、第一の配向に配向され、及びは前記基
部が回転状態にあるときには、第二の配向に配向されるために構成され得る。
いくつかの実施形態では、前記バケットは、前記基部に対してある角度にあるために構
成され得る。例えば、前記バケットは前記基部に対して0〜90度の角度の間にあること
ができる。例えば、前記バケットは、前記基部が休止状態にあるとき垂直に配向され得る
。前記バケットは、前記基部が休止状態にあるときには、前記遠心分離機基部の上面を過
ぎて上向きに位置付けられることができる。前記基部が休止状態にあるときんは、前記サ
ンプル容器の少なくとも一部分は、前記基部の上面を越えて延伸し得る。前記ウイングは
、垂直に配向されたときには、前記基部の中央部分から90度であり得る。前記バケット
は、前記基部が回転状態にあるときには、水平に配向され得る。前記バケットは、水平に
配向されたときには、前記基部から0度であり得る。前記バケットは、前記基部が回転状
態にあるときには、実質的に無中断最上部及び/又は底面を形成するために、前記基部中
に後退され得る。例えば、前記バケットは、前記基部が回転状態にあるときには、実質的
に前記基部の底及び/又は上面の継続表面を形成するために、後退され得る。前記バケッ
トは、前記基部に対して上向きに旋回するために構成され得る。前記バケットは、前記バ
ケットの少なくとも一部分が、前記基部の上面を過ぎて、上向きに旋回するために構成さ
れ得る。
バケットのための回転点は、1つ以上の枢動ピンを含み得る。枢動ピンは、前記バケッ
ト及び前記基部を貫通して延伸し得る。いくつかの実施形態では、前記バケットは、前記
基部に対して横方向に滑ることを防止するために、前記基部の一部分の間に配置されるこ
とができる。
バケットは、前記回転点3720よりも下側に位置付けられる重心3750を有し得る
。前記バケットの重心は、前記基部が休止状態にあるときには、前記回転点よりも下側に
配置される。前記バケットの重心は、前記基部が回転状態にあるときには、前記回転点よ
りも下側に配置される。
前記バケットは、異なる密度を有する2つ以上の異なる材料から形成され得る。代替方
法として、前記バケットは、単独の材料から形成され得る。一実施例では、前記バケット
は本体3715及び挿入物3717を有し得る。いくつかの実施形態では、前記本体は、
前記挿入物よりも密度の低い材料から形成され得る。例えば、前記本体は、プラスチック
から形成され得る一方、前記挿入物は、タングステン、鋼鉄、アルミニウム、銅、真ちゅ
う、鉄、金、銀、チタン、若しくはその任意の組合せ又は合金などの金属から形成される
。より重い挿入物は、バケット重心を、回転点の下に提供することを支援し得る。前記バ
ケット材料は、より高い密度の材料及びより低い密度の材料を含むことができ、前記より
高い密度の材料が、前記回転点より下に配置される得る。前記遠心分離機が休止状態にあ
るときには、前記バケットが、自然に開口端を上向きに、及びより重い端を下向きにして
、振れるために前記バケットの重心が、位置付けられ得る。前記遠心分離機が特定の速度
で回転しているときには、前記バケットが自然に後退するように、前記バケットの重心は
位置付けられ得る。前記バケットは、前記速度が、任意の速度、又は本明細書の他の部分
で言及される任意の速度を含み得る所定の速度にあるときに、後退し得る。
1つ以上の空洞が前記バケット中に提供され得る。いくつかの実施形態では、空洞は、
複数のサンプル容器構成を受入れるために構成され得る。前記空洞は内表面を有し得る。
前記内部の表面の少なくとも一部分はサンプル容器に接触し得る。一実施例では、前記空
洞は第一の構成を有する第一のサンプル容器が前記空洞内に嵌合し、及び第二の構成を有
する第二のサンプル容器が、前記空洞内に嵌合することを可能にし得る1つ以上の棚又は
内部の表面特徴を有し得る。異なる構成を有する前記第一及び第二のサンプル容器は、前
記空洞の内表面の異なる部分に接触し得る。
以前に記載されるように、前記遠心分離機は、流体取扱い機器と係合するために構成さ
れ得る。例えば、前記遠心分離機は、ピペット又は他の流体取扱い機器に結合するために
構成され得る。前記遠心分離機は、前記流体取扱い機器により分注されるサンプルを受入
れるために、又は前記流体取扱い機器により吸引されるサンプルを提供するために構成さ
れ得る。遠心分離機は、サンプル容器を受入れるためか、又はサンプル容器を提供するた
めに構成され得る。
サンプル容器は、以前に言及したように、前記流体取扱い機器と係合するために構成さ
れ得る。例えば、前記サンプル容器は、ピペット又は他の流体取扱い機器と結合するため
に構成され得る。
サンプル容器は、バケットの外へ延伸するために構成され得る。いくつかの実施形態で
は、前記遠心分離機の基部は、前記バケットが後退された状態にあるときに、前記サンプ
ル容器が、前記バケットの外へ延伸すること、及び前記バケットが、後退された状態及び
突出する状態の間で旋回することを可能にするために構成され得る。前記遠心分離機の上
面から外に延伸する前記サンプル容器は、前記遠心分離機へ、及び/又は前記遠心分離機
からの、サンプル又はサンプル容器のより容易な移動を可能にする。いくつかの実施形態
では、前記バケットは、前記回転子中に後退するために構成され、雑音及び熱の生成を軽
減し、及び必要な電力を低下させるなどの追加的な利益を伴い、小型の組立品を生成し、
及び操作中の障害を軽減する。
いくつかの実施形態では、前記遠心分離機の基部は、1つ以上のチャネル、又は溝、導
管、又は通路などの他の同様の構造を含み得る。チャネルの任意の記載は任意の同様の構
造にも適用され得る。前記チャネルは、1つ以上のボールベアリングを含み得る。前記ボ
ールベアリングは、前記チャネルを通じて滑動し得る。前記チャネルは開放、閉鎖、又は
部分的に開放され得る。前記チャネルは、前記ボールベアリングが前記チャネルの外へ降
下することを防止するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、ボールベアリングは、前記回転子の中の密封/閉鎖された軌
道の中に配置され得る。この構成は、特に同時に異なる容積のサンプルを遠心分離してい
るときに、前記遠心分離機の回転子の動的なバランスをとるために有用である。いくつか
の実施形態では、前記ボールベアリングは、前記モーターの外部にあることができ、前記
全体のシステムをより強固で及び小型にし得る。
前記チャネルは、前記遠心分離機基部を取り囲み得る。いくつかの実施形態では、前記
チャネルは、前記遠心分離機の基部の外周に沿って前記基部を取り囲み得る。いくつかの
実施形態では、前記チャネルは、前記遠心分離機の基部の上側表面、又は前記遠心分離機
の基部の下側表面にあり得るか、若しくはそのより近傍にあり得る。ある場合には、前記
チャネルは、前記遠心分離機の基部の前記上側及び下側表面から等距離にあり得る。前記
ボールベアリングは、前記遠心分離機の基部の外周に沿って滑動し得る。いくつかの実施
形態では、前記チャネルは、前記基部を、前記回転軸からいくらかの距離だけ離れて取り
囲む。前記チャネルは、円形の実質的な中心において、前記回転軸とともに円形を形成し
得る。
図38は、本明細書に記載される別の実施形態により提供される遠心分離機の追加的な
実施例を示す。前記遠心分離機は、底面3802及び/又は上面3804を有する基部3
800を含み得る。前記基部は1つ、2つ以上のバケット3810a、3810bを含み
得る。バケットは、前記基部に接続され得る、モジュールフレーム3820に接続され得
る。代替方法として、前記バケットは、直接的に前記基部に接続され得る。前記バケット
も、錘3830に接続され得る。
モジュールフレームが、基部に結合され得る。前記モジュールフレームは、前記基部と
ともに連続的な又は実質的に連続的な表面を形成し得る境界において前記基部に接続され
得る。前記最上部の一部は、前記基部の底面及び/又は側面表面は、前記モジュールフレ
ームとともに連続的な又は実質的に連続的な表面を形成し得る。
バケットは前記基部及び/又はモジュールフレームを貫通して延伸する、バケット旋回
軸の周りを旋回するために構成され得る。いくつかの実施形態では、前記軸は、前記基部
を貫通する割線を形成し得る。前記バケットはバケット旋回軸3840の周りを旋回する
ために構成され得る。前記基部は、駆動機構を受入れるために構成され得る。一実施例で
は、前記駆動機構はブラシレスモーターなどのモーターであり得る。前記駆動機構は、回
転子3850及び固定子3855を含み得る。いくつかの実施形態では、前記回転子は、
ブラシレスモーター回転子であり、及び前記固定子は、ブラシレスモーター固定子であり
得る。前記駆動機構は、前記基部が回転することを引き起こす任意の他の機構であってよ
く、及び本明細書の他の部分において、より詳細に議論され得る。
いくつかの実施形態では、前記バケットのために前記基部を貫通する複数の回転軸が提
供され得る。前記複数の軸は相互に平行であり得る。代替方法として、いくつかの軸は、
互いに直交するか、相互に対して任意の他の角度にあることができる。バケット回転軸は
、前記基部の下側表面、前記基部の上側表面、又は前記基部の下側及び上側表面の間を貫
通して延伸し得る。いくつかの実施形態では、前記バケット回転軸は、前記下側表面によ
り近い前記基部、又は前記上側表面により近い基部を貫通して延伸し得る。いくつかの実
施形態では、バケット旋回軸は、前記下側表面又は上側表面により近い基部にあるか、そ
の近傍にあり得る。バケット旋回軸は、前記モジュールフレームの下側表面又は前記モジ
ュールフレームの上側表面にあるか、又はより近い場所にあり得る。
1、2、3、4つ以上の空洞が、バケット中に提供され得る。例えば、バケットは、1
つ、2つ以上のサンプル又はサンプル容器を受入れるために構成され得る。それぞれのバ
ケットは、同一の数の容器又は異なる数の容器を受入れる能力を有し得る。前記バケット
は、サンプル容器を受取るために構成された空洞を含むことができ、前記基部が休止状態
にあるときには、前記サンプル容器は第一の配向に配向され、及び前記基部が回転状態に
あるときには、第二の配向に配向されるために構成され得る。
いくつかの実施形態では、前記バケットは、前記基部に対してある角度にあるために構
成され得る。例えば、前記バケットは前記基部に対して0〜90度の角度の間にあること
ができる。例えば、前記バケットは、前記基部が休止状態にあるとき垂直に配向され得る
。前記バケットは、前記基部が休止状態にあるときには、前記遠心分離機基部の上面を過
ぎて上向きに配置されることができる。前記基部が休止状態にあるときんは、前記サンプ
ル容器の少なくとも一部分は、前記基部の上面を越えて延伸し得る。前記ウイングは、垂
直に配向されたときには、前記基部の中央部分から90度であり得る。前記バケットは、
前記基部が回転状態にあるときには、水平に配向され得る。前記バケットは、水平に配向
されたときには、前記基部から0度であり得る。前記バケットは、前記基部が回転状態に
あるときには、実質的に無中断最上部及び/又は底面を形成するために、前記基部及び/
又はフレームモジュール中に後退され得る。例えば、前記バケットは、前記基部が回転状
態にあるときには、実質的に前記基部及び/又はフレームモジュールの底及び/又は上面
の継続表面を形成するために、後退され得る。前記バケットは、前記基部及び/又はフレ
ームモジュールに対して上向きに旋回するために構成され得る。前記バケットは、前記バ
ケットの少なくとも一部分が、前記基部及び/又はフレームモジュールの上面を過ぎて、
上向きに旋回するために構成され得る。
前記バケットは、遠心分離管を降ろし及び拾上げること、同時に前記遠心分離機バケッ
トに遠心分離機容器があるときに、そこへの液体の分注、及びそこから液体の吸引を可能
にするために、複数の位置で係止され得る。これを実現するための一つの手段は、前記遠
心分離機回転子を精密に位置決めし、及び/又は前記回転子を係止するために、前記遠心
分離機回転子と接触する車輪を駆動する1つ以上のモーターである。別のアプローチは、
追加的なモーター又は車輪なしに前記回転子の上に形成されたカム形状を使用するもので
あり得る。ピペット・ノズルに取付けられた遠心分離機チップなどの前記ピペットの付属
品は、前記回転子上の前記カム形状に押し付けられ得る。前記カム表面へのこの力が、前
記回転子が、前記所望の係止位置まで回転することを誘導し得る。この力を継続して加え
ることが、前記回転子が剛体的に前記所望の位置に保持されること可能にする。複数の係
止位置を可能にするために、複数のそのようなカム形状が、前記回転子に加えられ得る。
前記回転子が、1つのピペット・ノズル/チップに保持されている間に、別のピペット・
ノズル/チップは、遠心分離機容器を降ろし又は拾上げるために、又は前記遠心分離機バ
ケット中の遠心分離機容器からの、吸引若しくは分注などの他の機能を実行するために、
前記遠心分離機バケットと連結し得る。
バケット旋回軸は、1つ以上の枢動ピンを含み得る。枢動ピンは、前記バケット及び前
記基部及び/又はフレームモジュールを貫通して延伸し得る。いくつかの実施形態では、
前記バケットは、前記基部に対して横方向に滑ることを防止し得る、前記基部及び/又は
フレームモジュールの一部分の間に配置されることができる。
前記バケットは、錘に取付けられ得る。前記錘は、前記基部が回転を開始し、それによ
り前記バケットが旋回することをもたらすときに、移動するために構成され得る。前記基
部が回転を開始するときに、前記錘に発揮される遠心力により前記錘の移動が引き起こさ
れ得る。前記基部が、閾値速度で回転を開始するときに、前記錘は、回転軸から離れるた
めに構成され得る。いくつかの実施形態では、前記錘は、直線方向又は経路中を移動し得
る。代替方法として、前記錘は、曲がった経路又は任意の他の経路に沿って移動し得る。
前記バケットは、錘枢着部3860において錘に取付けられることができる。前記バケッ
トが前記錘に対して移動することを可能にする、1つ以上の枢動ピン又は突起が用いられ
得る。いくつかの実施形態では、前記錘は、水平の直線経路に沿って移動することができ
、それにより前記バケットが、上方向、又は下方向に旋回することをもたらす。前記錘は
、前記遠心分離機の回転軸に直交する直線方向に移動し得る。
前記錘は、モジュールフレーム及び/又は基部の一部分の間に配置され得る。前記モジ
ュールフレーム及び/又は基部は、前記錘が前記基部から滑り出ることを防止するために
構成され得る。前記モジュール及び/又は基部は、前記錘の経路を制限し得る。前記錘の
経路は、直線方向に制限され得る。前記錘の経路を制限し得る1つ以上のガイドピン38
70が提供され得る。いくつかの実施形態では、前記ガイドピンは、前記フレームモジュ
ール及び/又は基部及び前記錘を通過し得る。
付勢力が前記錘に提供され得る。前記付勢力は、ばね3880、伸縮素材、空気圧機構
、油圧機構、又は任意の他の機構により提供され得る。前記基部が休止状態にあるときに
、前記付勢力は前記錘を第一の位置に保持する一方、前記遠心分離機が閾値速度での回転
状態にあるとき、前記遠心分離機の回転からの前記遠心力は、前記錘が第二の位置に移動
することをもたらし得る。前記遠心分離機が休止状態に戻るとき、又は前記速度が所定の
回転速度以下に落ちたときには、前記錘は前記第一の位置に戻り得る。前記バケットは、
前記錘が前記第一の位置にあるときに、第一の配向を有し得て、及び前記錘が前記第二の
位置にあるときには前記バケットは第二の配向を有し得る。例えば、前記バケットは、前
記錘が前記第一の位置にあるときには、垂直の配向を有し得て、及び前記バケットは、前
記錘が前記第二の位置にあるときには、水平の配向を有し得る。前記錘の第一の位置は、
前記錘の第二の位置よりも、前記回転軸により近い。
1つ以上の空洞が前記バケット中に提供され得る。いくつかの実施形態では、空洞は、
複数のサンプル容器構成を受入れるために構成され得る。前記空洞は内部の表面を有し得
る。前記内部の表面の少なくとも一部分はサンプル容器に接触し得る。一実施例では、前
記空洞は第一の構成を有する第一のサンプル容器が前記空洞内に嵌合し、及び第二の構成
を有する第二のサンプル容器が前記空洞内に嵌合することを可能にし得る1つ以上の棚又
は内部の表面特徴を有し得る。異なる構成を有する前記第一及び第二のサンプル容器は、
前記空洞の内表面の
以前に記載されるように、前記遠心分離機は、流体取扱い機器と係合するために構成さ
れ得る。例えば、前記遠心分離機は、ピペット又は他の流体取扱い機器に結合するために
構成され得る。前記遠心分離機は、前記流体取扱い機器により分注されるサンプルを受入
れるために、又は前記流体取扱い機器により吸引されるサンプルを提供するために構成さ
れ得る。遠心分離機は、サンプル容器を受入れるためか、又はサンプル容器を提供するた
めに構成され得る。
サンプル容器は、以前に言及したように、前記流体取扱い機器と係合するために構成さ
れ得る。例えば、前記サンプル容器は、ピペット又は他の流体取扱い機器と結合するため
に構成され得る。
サンプル容器は、バケットの外へ延伸するために構成され得る。いくつかの実施形態で
は、前記遠心分離機の基部及び/又はモジュールフレームは、前記バケットが後退された
状態にあるときに、前記サンプル容器が、前記バケットの外へ延伸すること、及び前記バ
ケットが、後退された状態及び突出する状態の間で旋回することを可能にするために構成
され得る。前記遠心分離機の上面から外に延伸する前記サンプル容器は、前記遠心分離機
への、及び/又は前記遠心分離機からの、サンプル又はサンプル容器のより容易な移動を
可能にする。
いくつかの実施形態では、前記遠心分離機の基部は、1つ以上のチャネル、又は溝、導
管、又は通路などの他の同様の構造を含み得る。チャネルの任意の記載は任意の同様の構
造にも適用され得る。前記チャネルは、1つ以上のボールベアリングを含み得る。前記ボ
ールベアリングは、前記チャネルを通じて滑動し得る。前記チャネルは開放、閉鎖、又は
部分的に開放され得る。前記チャネルは、前記ボールベアリングが前記チャネルの外へ降
下することを防止するために構成され得る。
前記チャネルは前記遠心分離機の基部を取り囲み得る。いくつかの実施形態では、前記
チャネルは、前記遠心分離機の基部の外周に沿って前記基部を取り囲み得る。前記チャネ
ルは、前記遠心分離機基部の上側表面、又は前記遠心分離機の基部の下側表面にあり得る
か、若しくはそのより近くにあり得る。ある場合には、前記チャネルは、前記遠心分離機
の基部の前記上側及び下側表面から等距離にあり得る。前記ボールベアリングは、前記遠
心分離機の基部の外周に沿って滑動し得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルは、
前記基部を、前記回転軸から特定の距離だけ離れて取り囲む。前記チャネルは、円形の実
質的な中心において、前記回転軸とともに円形を形成し得る。
当技術分野で周知の、さまざまな振動バケット構成を含む遠心分離機の構成の他の実施
例が用いられ得る。例えば、参照によりその全体が本願に組み込まれる、米国特許第7,
422,554号を参照されたい。例としては、バケットは、上に振れるよりも、むしろ
下に振れる。バケットは、上下よりも、むしろ側方に突出するために振れることができる
前記遠心分離機は筐体又はケーシング中に封入され得る。いくつかの実施形態では、前
記遠心分離機は、完全に前記筐体中に封入され得る。代替方法として、前記遠心分離機は
1つ以上の開放されたセクションを有し得る。前記筐体は、流体取扱い又は他の自動化さ
れた機器が前記遠心分離機にアクセスすることを可能にする、移動可能な部分を含み得る
。前記流体取扱い及び/又は他の自動化された機器は、サンプルを提供し、サンプルにア
クセスし、サンプル容器を提供し、又は遠心分離機中のサンプル容器にアクセスし得る。
そのようなアクセスは、前記遠心分離機の最上部、側面、及び/又は底部に対して許容さ
れ得る。
サンプルは、前記空洞へ分注及び/又は前記空洞から拾上げられることができる。前記
サンプルは、流体取扱いシステムを用いて、分注及び/又は拾上げられることができる。
前記流体取扱いシステムは、本明細書の他の部分に記載されるピペットか、又は当技術分
野で周知の任意の他の流体取扱いシステムであってよい。前記サンプルは、本明細書の他
の部分に記載される、任意の構成を有するチップを用いて、分注及び/又は拾上げられる
ことができる。前記サンプルの分注及び/又は吸引は自動化され得る。
いくつかの実施形態では、サンプル容器が遠心分離機に提供され得るか、又は遠心分離
機から取除かれ得る。前記サンプル容器は、自動化された処理を行う機器を用いて前記遠
心分離機に挿入されるか、又は前記遠心分離機から取除かれ得る。前記サンプル容器は、
前記遠心分離機の表面から延伸することができ、自動化された拾上げ及び/又は回収を単
純化し得る。サンプルは、予め前記サンプル容器中に提供され得る。代替方法として、サ
ンプルは前記サンプル容器に分注され及び/又は前記サンプル容器から拾上げられること
ができる。サンプルは、前記流体取扱いシステムを用いて、前記サンプル容器に分注され
及び/又は前記サンプル容器から拾上げられることができる。
いくつかの実施形態では、前記流体取扱いシステムからのチップは、少なくとも部分的
に、前記サンプル容器及び/又は空洞中に挿入され得る。前記チップは前記サンプル容器
及び/又は空洞に挿入可能であり、及び前記サンプル容器及び/又は空洞から取外し可能
であり得る。いくつかの実施形態では、以前に記載されるように、前記サンプル容器及び
前記チップは、前記遠心分離容器及び遠心分離チップであることができるか、又は任意の
他の容器又はチップ構成を有し得る。いくつかの実施形態では、図70A及び70Bに記
載されるようなキュベットが、前記遠心分離機回転子中に配置され得る。この構成は、従
来のチップ及び/又は容器よりも特定の利点を提供し得る。いくつかの実施形態では、前
記キュベットは、前記遠心分離処理される生成物が分離された区画に自動的に分離される
ように、特殊化された形状を持つ1つ以上のチャネルによりパターン付けされ得る。1つ
のそのような実施形態は、狭い開口部により分離される区画中で、終結する先細のチャネ
ルを持つキュベットであろう。上澄み(例えば、血液からの血漿)は、遠心力により前記
区画に強制的に移動される一方、赤血球は、チャネル本体に留まる。前記キュベットは、
いくつかのチャネル及び/又は区画を持つ、より複雑なものであり得る。前記チャネルは
分離されているか、又は接続されているかのいずれかである。
いくつかの実施形態では、前記回転子が回転する間に前記遠心分離機容器の内容物の画
像を取得できるように、1つ以上のカメラが前記遠心分離機回転子内に配置され得る。前
記カメラ画像は、無線通信方法に使用などにより、リアルタイムで分析され、及び/又は
通信され得る。前記方法は、前記RBC(赤血球細胞)の沈降速度が測定される、ESR
(赤血球沈降速度)検定などの、細胞沈降/充填の速度の追跡に用いられ得る。いくつか
の実施形態では、前記回転子が回転する間に前記遠心分離機容器の内容物の画像を取得で
きるように、1つ以上のカメラが、前記回転子の外側に位置付けられ得る。このことは、
前記カメラ、及び回転する回転子と同期された、ストロボ光源を用いることにより達成さ
れ得る。前記回転子が回転している間の、前記遠心分離機容器内容物のリアルタイムの画
像化は、前記遠心分離処理が完了された後に、前記回転子の回転を停止させることを可能
にし、時間を節約し、及び過剰な充填及び/又は前記内容物の過剰な分離の可能性を防止
し得る。
(熱的制御ユニット)
本明細書に記載されるいくつかの実施形態によると、システムは1つ以上の熱的制御ユ
ニットを含み得る。機器はその中に、1つ以上の熱的制御ユニットを含み得る。例えば、
1つ以上の熱的制御ユニットが機器筐体中に提供され得る。モジュールは1つ以上の熱的
制御ユニットを有し得る。機器の1つ、2つ以上のモジュールはその中に熱的制御ユニッ
トを有し得る。前記熱的制御ユニットは、モジュール支持構造物に支持され得るか、又は
モジュール筐体中に収容され得る。熱的制御ユニットは、機器レベル(例えば、機器中の
全てのモジュール全体にわたって)、ラックレベル(例えば、ラック中の全てのモジュー
ルの全体にわたって)、モジュールレベル(例えば、モジュール中に)、及び/又は構成
要素レベル(例えば、1つ以上のモジュールの構成要素中に)提供され得る。
熱的制御ユニットは、サンプル又は他の流体、又はモジュール温度又は前記全体の機器
の温度の加熱及び/又は冷却のために構成され得る。前記サンプル温度の制御の任意の議
論は、試薬、希釈剤、染料、又は洗浄剤流体を含むがそれらには限定されない本明細書に
おける任意の他の流体にも言及し得る。いくつかの実施形態では、分離された熱的制御ユ
ニット構成要素が、サンプルの加熱及び冷却のために提供され得る。代替方法として、同
一の熱的制御ユニット構成要素が、サンプルの加熱及び冷却の両方を行い得る。
前記熱的制御ユニットは、前記サンプルを所望の温度又は所望の温度範囲中に保つため
に、サンプル温度を変化及び/又は維持するために用いられ得る。いくつかの実施形態で
は、前記熱的制御ユニットは、目標温度から1℃以内にサンプルを維持する能力を有し得
る。他の実施形態においては、前記熱的制御ユニットは、前記サンプルを前記目標温度の
5℃、4℃、3℃、2℃、1。5℃、0.75℃、0.5℃、0.3℃、0.2℃、0.
1℃、0.05℃、又は0.01℃以内に維持する能力を有し得る。所望の目標温度はプ
ログラムされ得る。前記所望の目標温度は、経時的に変化又は維持され得る。目標温度の
プロファイルは、所望の目標温度における経時的な変動を構成し得る。前記目標温度のプ
ロファイルは、サーバなどの外部機器から動的に提供され得るか、前記機器に搭載されて
提供され得るか、又は前記機器のオペレーターにより入力され得る。
前記熱的制御ユニットは、前記機器外部温度を構成し得る。例えば、1つ以上の温度セ
ンサーが、前記機器外部の環境温度を決定し得る。前記熱的制御ユニットは、異なる外部
温度を補償して目標温度に到達するために作動し得る。
前記目標温度は、同一に留まるか、又は経時的に変化し得る。いくつかの実施形態では
、前記目標温度は、周期的な様式で変化し得る。いくつかの実施形態では、前記目標温度
は、しばらくの間変化し、及び次いで同じ温度に留まる。いくつかの実施形態では、前記
目標温度は、核酸増幅について当技術分野で周知のプロファイルに従い得る。前記熱的制
御ユニットは、制御前記サンプル温度を、核酸増幅について周知のプロファイルに従って
制御し得る。いくつかの実施形態では、前記温度は約30〜40℃の範囲である。ある場
合には、前記温度は、約0〜100℃の範囲である。例えば、核酸検定については、最大
100℃の温度が達成され得る。一実施形態においては、前記温度範囲は、約15〜50
℃である。いくつかの実施形態では、前記温度は1つ以上のサンプルのインキュベートに
用いられ得る。
前記熱的制御ユニットは、1つ以上のサンプルの温度を迅速に変化させる能力を有し得
る。例えば、前記熱的制御ユニットは、前記サンプル温度1℃/min、5℃/min、
10℃/min、15℃/min、30℃/min、45℃/min、1℃/sec、2
℃/sec、3℃/sec、4℃/sec、5℃/sec、7℃/sec、又は10℃/
sec以上の速度で上昇又は下降させることができる。
前記システムの熱的制御ユニットは、熱電機器を含み得る。いくつかの実施形態では、
前記熱的制御ユニットは加熱器であり得る。加熱器は、能動的な加熱を提供し得る。いく
つかの実施形態では、前記加熱器に提供される電圧及び/又は電流は変化し得るか、又は
所望の熱量を提供するために維持され得る。熱的制御ユニットは抵抗性加熱器であり得る
。前記加熱器は、熱的ブロックであり得る。
熱的ブロックは、検出器及び/又は光源の組み込みを可能にするために1つ又は多くの
開口部を有し得る。熱的ブロックは内容物の画像化のための開口部を有し得る。熱的ブロ
ックの開口部は、前記ブロックの熱的性質を改善するために、充填され、及び/又は覆わ
れることができる。
前記加熱器は、能動的冷却を提供する構成要素を有しても、又は有さなくてもよい。い
くつかの実施形態では、前記加熱器は、ヒートシンクと熱的連結にあることができる。前
記ヒートシンクは受動的に冷却されることができ、及び熱を周囲の環境に消散することを
可能にする。いくつかの実施形態では、前記ヒートシンク又は前記加熱器は、強制された
流体の流れなどにより能動的に冷却され得る。前記ヒートシンクは、1つ以上の、フィン
、棟、隆起、突起、溝、チャネル、孔、プレートなどの表面特徴、又は前記ヒートシンク
の表面領域を増加させ得る任意の他の特徴を含んでも、又は含まなくてもよい。いくつか
の実施形態では、1つ以上のファン又はポンプが、強制的な流体冷却を提供するために用
いられ得る。
いくつかの実施形態では、前記熱的制御ユニットは、ペルティエ素子であるか、又はペ
ルティエ素子を組み込み得る。前記熱的制御ユニットは、温度制御を提供するために、随
意的に流れを組み込み得る。例えば、1つ以上の加熱された流体又は冷却された流体が、
前記熱的制御ユニットに提供され得る。いくつかの実施形態では、加熱された及び/又は
冷却された流体が前記熱的制御ユニット内に収容され得るか、又は前記熱的制御ユニット
を通じて流れることができる。空気温度制御が、温度を急速に所望のレベルへ上昇させ得
る、ヒートパイプの使用により増強され得る。強制された対流の使用により、熱伝導はよ
り速くなる。強制された対流による熱伝導は、交互に、熱気及び冷気を吹き付けて、特定
の領域のサーモサイクルを形成するためにも使用され得るであろう。特定の温度及び温度
サイクリングを必要とする反応は、IR加熱器などにより前記チップの加熱及び冷却が精
密に制御される、チップ及び/又は容器上で行われ得る。
いくつかの実施形態では、サンプルに熱を提供するか、又はサンプルから熱を除去する
ために、熱的制御ユニットは伝導、対流及び/又は放射を用い得る。いくつかの実施形態
では、前記熱的制御ユニットは、サンプル又はサンプルホルダーと直接的な物理的接触に
あり得る。前記熱的制御ユニットは、容器、チップ、マイクロカード、又は容器のための
筐体、チップ、又はマイクロカードと直接的な物理的接触にあり得る。前記熱的制御ユニ
ットは、サンプル又はサンプルホルダーと直接的な物理的接触にある導伝性材料と接触し
得る。例えば、前記熱的制御ユニットは、容器、チップ、マイクロカード、又は容器を支
持するための筐体、チップ、又はマイクロカードと直接的な物理的接触にあり得る導伝性
材料と接触し得る。いくつかの実施形態では、前記熱的制御ユニットは、高い熱的伝導性
の物質から、又はそれを含むために形成され得る。例えば、前記熱的制御ユニットは、銅
、アルミニウム、銀、金、鋼鉄、真ちゅう、鉄、チタン、ニッケル又はその任意の組合せ
又は合金などの金属を含み得る。例えば、前記熱的制御ユニットは、金属ブロックを含み
得る。いくつかの実施形態では、前記熱的制御ユニットはプラスチック又はセラミック材
料を含み得る。
1つ以上のサンプルが、前記熱的制御ユニットにもたらされることができ、及び/又は
前記熱的制御ユニットから除去され得る。いくつかの実施形態では、流体取扱いシステム
を用いて、前記サンプルが前記熱的制御ユニットにもたらされることができ、及び/又は
前記熱的制御ユニットから除去され得る。任意の他の自動化された処理を用いて、前記サ
ンプルが前記熱的制御ユニットにもたらされることができ、及び/又は前記熱的制御ユニ
ットから除去され得る。前記サンプルは、人間の介入を必要とすることなく、前記熱的制
御ユニットへ輸送され、及び前記熱的制御ユニットから輸送され得る。いくつかの実施形
態では、前記サンプルは、手動により前記熱的制御ユニットへ輸送され、及び前記熱的制
御ユニットから輸送される。
前記熱的制御ユニットは、小さな容積のサンプルと熱的連結にあるために構成され得る
。例えば、前記熱的制御ユニットは本明細書の他の部分に記載される容積を持つサンプル
と熱的連結にあるために構成され得る。
前記熱的制御ユニットは、複数のサンプルと熱的連結にあり得る。ある場合には、前記
熱的制御ユニットは、同一のサンプルのそれぞれを相互に対して前記同一の温度に保ち得
る。ある場合には、熱的制御ユニットは、前記複数のサンプルに均等に熱を提供し得るヒ
ート・スプレッダーに、温度的に結合され得る。
他の実施形態においては、前記熱的制御ユニットは、異なる量の熱を前記複数のサンプ
ルに提供し得る。例えば、第一のサンプルが第一の目標温度に保たれ得て、及び第二のサ
ンプルが第二の目標温度に保たれ得る。前記熱的制御ユニットは、温度勾配を形成し得る
。ある場合には、分離された熱的制御ユニットが、異なるサンプルを異なる温度に保ち得
るか、又は別個の目標温度プロファイルに従って作動する。複数の熱的制御ユニットは、
独立して操作可能である。
1つ以上のセンサーが、前記熱的制御ユニット又はその近傍に提供され得る。1つ以上
のセンサーが、前記熱的制御ユニットと熱的連結にあるサンプルに、又はその近傍に提供
され得る。いくつかの実施形態では、前記センサは温度センサーであり得る。温度計、熱
電対、又はIRセンサーを含むが、それらに限定はされない当技術分野で周知の任意の温
度センサーが用いられ得る。センサーは、1つ以上の信号を制御装置に提供し得る。前記
信号に基づいて、前記制御装置は、修正するために(例えば、増加又は減少させる)、又
は前記サンプル温度を修正するために、前記熱的制御ユニットに信号を送信できる。いく
つかの実施形態では、前記制御装置は、前記サンプル温度を修正又は維持するために、前
記熱的制御ユニットを直接的に制御し得る。前記制御装置は、前記熱的制御ユニットから
分離され得るか、前記熱的制御ユニットの一部であり得る。
いくつかの実施形態では、前記センサーは、制御装置に周期的に信号を送信し得る。い
くつかの実施形態では、前記センサーは、リアルタイムのフィードバックを前記制御装置
に提供し得る。前記制御装置は、周期的に又は前記フィードバックに応えてリアルタイム
で前記熱的制御ユニットを調整し得る。
以前に言及したように、前記熱的制御ユニットは、核酸増幅(例えば、PCRなどの等
温度及び非等温核酸増幅)、インキュベーション、蒸発制御、濃縮制御、所望の粘度の達
成、分離、又は当技術分野で周知の任意の他の用途のために用いられ得る。
(血球計算器)
本明細書に記載されるいくつかの実施形態によると、システムは1つ以上の血球計算器
を含み得る。機器はその中に1つ以上の血球計算器を含み得る。例えば、1つ以上の血球
計算器が機器筐体中に提供され得る。モジュールは1つ以上の血球計算器を有し得る。1
つ、2つ以上の機器のモジュールは、その中に血球計算器を有し得る。前記血球計算器は
、モジュール支持構造物により支持され得るか、又はモジュール筐体内に収容され得る。
代替方法として、前記血球計算器は、前記モジュールの外部に提供され得る。ある場合に
は、血球計算器は機器中に提供され得て、及び多重のモジュールにより共有され得る。前
記血球計算器は、当技術分野で周知の、又は将来開発される任意の構成を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記血球計算器は小さな容積を有し得る。例えば、前記血球
計算器は、約0.1mm、0.5mm、1mm、3mm、5mm、7mm
10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、40mm、50mm
、60mm、70mm、80mm、90mm、100mm、125mm
150mm、200mm、250mm、300mm、500mm、750mm
、又は1m以下の容積を有し得る。
前記血球計算器は、約0.1mm、0.5mm、1mm、3mm、5mm
7mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、40mm
、50mm、60mm、70mm、80mm、90mm、100mm、12
5mm、150mm、200mm、250mm、300mm、500mm
750mm、又は1m以下の設置面積を有し得る。前記血球計算器は、0.05mm
、0.1mm、0.5mm、0.7mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6
mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、15mm、
17mm、20mm、25mm、30mm、40mm、50mm、60mm、70mm、
80mm、100mm、150mm、200mm、300mm、500mm、又は750
mm以下の1つ以上の寸法(例えば、幅、長さ、高さ)を有し得る。
前記血球計算器は小さな容積のサンプル又は他の流体を受入れることができる。例えば
、前記血球計算器は、約500μL以下、250μL以下、200μL以下、175μL
以下、150μL以下、100μL以下、80μL以下、70μL以下、60μL以下、
50μL以下、30μL以下、20μL以下、15μL以下、10μL以下、8μL以下
、5μL以下、1μL以下、500nl以下、300nl以下、100nl以下、50n
l以下、10nl以下、1nl以下、500pL以下、250pL以下、100pL以下
、50pL以下、10pL以下、5pL以下、又は1pL以下の容積のサンプルを受入れ
得る。
前記血球計算器は、明視野、暗視野、前方照明、斜方照明、背後照明、位相コントラス
ト及び微分干渉コントラスト顕微鏡法を含むが、それらには限定されない1つ以上の照明
技法を利用し得る。焦点調節暗視野画像化を含むが、それには限定されない任意の前記照
明源を用いて達成され得る。暗視野画像化は、異なる波長帯域のさまざまな照明源により
実行され得る。暗視野画像化は、前記被写体の外部の光導波路により実行され得る。前記
画像化システムにより作成された画像は、単色及び/又はカラーであり得る。前記画像化
システムは、光学部品を使用せずに構成されることができ、コスト及びサイズを低下させ
る。
前記血球計算器(他のモジュールと同様に)は、報告可能な計算を可能にするために、
前記サンプル中の細胞及び他の成分の画像から、定量的情報を抽出するための画像処理ア
ルゴリズムを組み込むために構成され得る。拒絶される場合には、前記画像処理及び分析
は、それらに限定はされないが、:a)画像取得、圧縮/解凍及び品質改善、b)画像の
セグメント化、c)画像のつなぎ合わせ、及びd)定量的情報の抽出を含み得る。
(検出ユニット)
本明細書に記載されるいくつかの実施形態によると、システムは1つ以上の検出器を含
み得る。機器はその中に1つ以上の検出器を含み得る。例えば、1つ以上の検出器が機器
筐体中に提供され得る。モジュールは1つ以上の検出器を有し得る。1つ、2つ以上の機
器のモジュールは、その中に検出器を有し得る。前記検出器は、モジュール支持構造物に
より支持され得るか、又はモジュール筐体内に収容され得る。代替方法として、前記検出
器は、前記モジュールの外部に提供され得る。
前記検出ユニットは、前記機器での少なくとも1つの検定により生成される信号を検出
するために用いられ得る。前記検出ユニットは、前記機器中の1つ以上のサンプル調製ス
テーションで生成される信号を検出するために用いられ得る。前記検出ユニットは、サン
プル調製又は前記機器の検定の任意のステージで、生成された信号を検出する能力を有し
得る。
いくつかの実施形態では、複数の検出ユニットが提供され得る。前記複数の検出ユニッ
トは、同時に及び/又は順々に作動し得る。前記複数の検出ユニットは同一の種類の検出
ユニット及び/又は異なる種類の検出ユニットを含み得る。前記複数の検出ユニットは、
同調したスケジュール又は互いに独立して作動し得る。
前記検出ユニットは、そこからの信号が検出される前記構成要素の上にあり得るか、そ
こからの信号が検出される前記構成要素の下にあり得るか、そこからの信号が検出される
前記構成要素の側部にあり得るか、又はそこからの信号が検出される前記構成要素と一体
化され得るか、又はそこからの信号が検出される前記構成要素とは異なる配向を有し得る
。例えば、前記検出ユニットは、検定ユニットと通信状態にあり得る。前記検出ユニット
は、そこからの信号が検出される前記構成要素と近接するか、又はそこからの信号が検出
される前記構成要素とは遠隔にあることができる。前記検出ユニットは、そこからの信号
が検出される前記構成要素から、1mm以上以内に、1cm以上以内に、数十cm以上以
内にあることができる。
前記検出ユニットは固定された位置を有し得るか、又は移動可能であり得る。前記検出
ユニットは、そこからの信号が検出される構成要素に対して移動可能であり得る。例えば
、前記検出ユニットは、検定ユニットと通信になるために移動され得るか、又は前記検定
ユニットが、前記検出ユニットと通信状態になるために移動され得る。一実施例では、検
定が検出されるときに、検出器に対する検定ユニットを位置決めするために、センサーが
提供される。
検出ユニットは、1つ以上の光学又は可視センサー又は音響又は磁気的又は放射活性セ
ンサー又はこれらのいくつかの組合せを含み得る。例えば、検出ユニットは、顕微鏡、目
視検査、写真フィルムの使用、又はデジタルカメラ、電荷結合素子(CCD)、超冷却さ
れたCCDアレイ、光検出器又は他の検出機器などの電子検出器の使用を含み得る。光学
的検出器は、非限定的な例として、光ダイオード、光電倍増管(PMT)、光子計算検出
器、又はアバランシェフォトダイオード、アバランシェフォトダイオードアレイを更に含
む。いくつかの実施形態ではPINダイオードが用いられ得る。いくつかの実施形態では
PINダイオードは、PMTに匹敵する感度の検出機器を生成するために、増幅器に連結
され得る。いくつかの検定が、本明細書に記載される発光を発生させ得る。いくつかの実
施形態では蛍光又は化学発光が検出される。いくつかの実施形態では、検出組立品は、一
束としてCCD検出器又はPMTアレイに接続される、複数の光ファイバーケーブルを含
み得るであろう。前記光ファイバーの束は、別々のファイバー、又は固体バンドルを形成
するために相互に融合した多くの小さなファイバーから構築され得る。そのような固体バ
ンドルは、市販品として入手可能であり、及びCCD検出器に容易に連結され得る。いく
つかの実施形態では、光ファイバーケーブルは、直接的に検定又は試薬ユニット中に組み
込まれ得る。例えば、本明細書の他の部分に記載されるサンプル又はチップは、光ファイ
バーケーブルを組み込み得る。いくつかの実施形態では、検出又は分析(画像処理などの
)ための電子センサーは、前記流体取扱いシステムのピペット又は他の構成要素に内蔵さ
れ得る。
1つ以上の検出ユニットは、光ルミネッセンス、エレクトロルミネッセンス、音ルミネ
ッセンス、化学発光、蛍光、リン光、偏光、吸光、濁度又は散乱を含むが、それには限定
されない、光信号である、検出可能な信号を検出するために構成され得る。いくつかの実
施形態では、1つ以上の標識が化学反応の間に利用され得る。前記標識は、検出可能な信
号の産生を可能にし得る。標識を検出するための方法は、当業者には熟知している。従っ
て、例えば、前記標識が放射活性標識である場合、検出手段は、オートラジオグラフィー
の中では、シンチレーションカウンター又は写真フィルムを含み得る。前記標識が蛍光標
識である場合は、適切な波長の光で蛍光色素を励起し、及び生成される蛍光を、例えば、
顕微鏡法、目視検査、写真フィルムにより、デジタルカメラ、電荷結合素子(CCD)又
は光電倍増管及び光電管、又は他の検出機器などの電子検出器の使用により検出すること
により検出し得る。いくつかの実施形態では、カメラなどの画像化機器が用いられ得る。
ある場合には、カメラは、CCD、CMOS、無レンズカメラ(例えば、フランケンカメ
ラ)、マイクロレンズアレイカメラ、オープンソースカメラ、又は当技術分野で周知の、
又は将来開発され得る任意の他の可視検出技術を使用し得る。カメラは従来のものではな
い画像、例えば、次いでコンピュータによる解釈を必要としても、又はしなくてもよい、
ホログラフィック画像、断層撮影又は干渉、フーリエ変換されたスペクトルを必要とし得
る。カメラは、使用中にカメラの焦点を合わせ得るか、又はその後に焦点を合わせられ得
る画像を捕捉する1つ以上の特徴を含み得る。いくつかの実施形態では、画像化機器は、
2次元画像化、3次元画像化、及び/又は4次元画像化(経時的な変化を組み込む)を用
い得る。画像化機器は、静的画像を捕捉し得る。3次元及び4次元画像化を実現するため
に用いられる前記光学的スキームの内の1つ以上のいくつか、例えば、構造化照明顕微鏡
法(SLM)、デジタルホログラフィック顕微鏡法(DHM)、共焦点顕微鏡法、光視野
顕微鏡法などは、当業者に周知である。例えば、前記静的画像は、1つ以上の時点で捕捉
され得る。前記画像化機器ビデオ及び/又は動的画像も捕捉し得る。前記ビデオ画像は、
1つ以上の時間の期間にわたって継続的に、捕捉され得る。画像化機器は、任意の走査パ
ターン(例えば、ラスター走査)中のサンプルを走査する、光学的システムから信号を収
集され得る。いくつかの実施形態では、前記画像化機器は、画像の捕捉において、前記機
器の1つ以上の構成要素を用い得る。例えば、前記画像化機器は、画像の捕捉を支援し得
るチップ及び/又は容器を用い得る。前記チップ及び/又は容器は、画像の捕捉を支援す
る光学部品として機能し得る。
検出ユニットは、音声信号捕捉する能力も有し得る。前記音声信号は、1つ以上の画像
と連動して捕捉される。音声信号は捕捉されることができ、及び/又は1つ以上の静的画
像又はビデオ画像に付随し得る。代替方法として、前記音声信号は前記画像とは別に捕捉
され得る。
一実施例では、PMTは、検出器として用いられ得る。ある場合には、計数率が100
/秒の低さから、計数率が10,000,000/秒の高さまで測定可能である。前記P
MTの線形応答範囲(例えば、計数率が単位時間当たりの光子数に直接的に比例する範囲
)は、約1000〜3,000,000カウント/秒であり得る。一実施例では、検定は
、約200〜1000カウント/秒の下端から、約10,000〜2,000,000カ
ウント/秒の上端までの検出可能な信号を有し得る。ある場合には、タンパク質バイオマ
ーカーについて、前記計数率は、捕捉表面に結合されたアルカリ性ホスファターゼに直接
的に比例し、及び前記検体濃度にも直接的に比例する。
別の実施例では、検出器は、リアルタイムで画像化を行い得るカメラを含み得る。代替
方法として、前記カメラは、選択された時間間隔、又はイベントに引き起こされて、スナ
ップショットを撮影し得る。同様に、前記カメラは、選択された時間間隔又はイベントに
引き起こされてビデオを撮影し得る。いくつかの実施形態では、前記カメラは、複数のサ
ンプルを同時に画像化し得る。代替方法として、前記カメラは、選択された視野を画像化
することができ、及び次いで選択された異なる視野のために次の場所に移動し得る。
検出ユニットは、デジタルであり、及び一般的に検出された信号の1対1又は1対多の
変換を行う、出力を有することができ、例えば、前記画像強度値は、露出時間にわたって
、前記カメラセンサーに到達する光子数の正の力に比例する整数である。代替方法として
、前記検出ユニットは、アナログ信号を出力できる。例示的検出器の検出可能範囲は、使
用される検出器に適切なものであり得る。
前記検出ユニットは、任意の電磁的スペクトルからの信号を捕捉及び/又は画像化する
能力を有し得る。例えば、検出ユニットは、可視信号、赤外信号、近赤外信号、遠赤外信
号、紫外信号、γ線、マイクロ波、及び/又は他の信号を捕捉及び/又は画像化する能力
を有し得る。前記検出ユニットは、例えば、音声、超音波などの大きな振動数範囲の音波
を捕捉する能力を有し得る。前記検出ユニットは、広範囲の強度を持つ磁場を測定する能
力を有し得る。
光学的検出器は、電球、白熱電球、電子発光ランプ、レーザー、レーザーダイオード、
発光ダイオード(LED)、ガス放電灯、高強度放電灯、自然の太陽光、化学発光光源な
どの光源を含み得る。他の光源の例は、本明細書の他の部分において提供されるものであ
る。前記光源は、結果を検出することを支援するために、構成要素を照明し得る。例えば
、前記光源は、結果を検出するために、検定を照明し得る。例えば、前記検定は、核酸検
定において通常用いられる蛍光検定又は吸光検定であり得る。前記検出器は、前記光源を
前記検定に送達する、レンズ、鏡、スキャニング又はガルバノ・ミラー、プリズム、光フ
ァイバー、又は液体光導波路などの光学部品を含み得る。前記検出器は、検定からの光を
検出ユニットに送達するための光学部品も含み得る。
光学的検出ユニットが、1つ以上の光信号を検出するために用いられ得る。例えば、前
記検出ユニットは、発光を提供する反応を検出するために用いられ得る。前記検出ユニッ
トは、蛍光、化学発光、光ルミネッセンス、エレクトロルミネッセンス、音ルミネッセン
ス、リン光、偏光、吸光、濁度又は偏光を提供する反応を検出するために用いられ得る。
前記検出ユニットは、色の強度及び色相、又はその空間又は時間的勾配に関連する光信号
を検出し得る。例えば、前記検出ユニットは、選択された波長又は波長の範囲を検出する
ために構成され得る。前記光学的検出ユニットは前記サンプルを移動するために構成され
ることができ、及びサンプルを同時に走査するために鏡が用いられ得るであろう。
いくつかの実施形態では、前記検出システムは、光学的又は非光学的検出器、又は被写
体の特定のパラメータを検出するためのセンサーを含み得る。そのようなセンサーは、温
度、電気的信号、酸化又は還元される化合物、例えば、O、H、及びI、又は
酸化され得る/還元され得る有機化合物のためのセンサーを含む。検出システムは、音波
、音圧及び音速における変化を測定するセンサーを含み得る。
温度センサーの例は、温度計、熱電対、又はIRセンサーを含み得る。前記温度センサ
ーは、熱的画像化を使用しても、又はしなくてもよい。前記温度センサーは、その温度が
検出されるべき物体に、接触しても、又はしなくてもよい。
電気的性質のためのセンサーの例は、電圧レベル、電流レベル、伝導性、インピーダン
ス、又は抵抗を検出、又は測定できるセンサーを含み得る。電気的性質センサーは、電位
差計又は電流センサーを更に含み得る。
いくつかの実施形態では、検出ユニットより検出可能である標識が選択され得る。前記
標識は、検出ユニットにより選択的に検出されるために選択され得る。標識の例は、本明
細書の他の部分においてより詳細に議論される。
任意の前記センサーが、1つ以上のスケジュール、又は検出されたイベントにより起動
され得る。いくつかの実施形態では、センサーは、1つ以上の制御装置から指示を受けた
時に起動され得る。センサーは、継続的に検出でき、及び状態が検出されたときに表示し
得る。
前記1つ以上のセンサーは、測定された性質示す信号を制御装置に提供し得る。前記1
つ以上のセンサーは、同一の制御装置又は異なる制御装置へ信号を提供し得る。いくつか
の実施形態では、前記制御装置は、前記制御装置のために前記センサー信号を翻訳するた
めに、前記センサー信号を処理し得るハードウエア及び/又はソフトウエアモジュールを
有し得る。いくつかの実施形態では、前記信号が前記制御装置に、有線接続経由又は無線
的に提供され得る。前記制御装置は、システム全体にわたるレベル、機器の群レベル、機
器レベル、モジュールレベル、又はモジュールの構成要素レベル、又は本明細書の他の部
分に記載される任意の他のレベルで提供され得る。
前記制御装置は、前記センサーからの信号に基づいて、構成要素の変化又はユニットの
状態の維持を達成し得る。例えば、前記制御装置は、熱的制御ユニットの温度の変化、遠
心分離機の回転速度の修正、特定の検定サンプルで稼働されるプロトコルの決定、容器及
び/又はチップの移動、又はサンプルの分注及び/又は吸引を行い得る。いくつかの実施
形態では、前記センサーの信号に基づいて、前記制御装置は、前記機器の1つ以上の状態
を維持し得る。前記センサーからの1つ以上の信号は、前記制御装置は、前記機器の現在
の状態の決定、及びどのような作用が生じたか、又は進行中であるかの追跡も可能にする
。このことは、前記機器により実行されるべき将来の作用を、達成しても、又はしなくて
もよい。ある場合には、前記センサー(例えば、カメラ)が、前記機器の誤差又は機能不
良を含み得る状態の検出のために有用であり得る。前記センサーは、データ収集における
誤差又は機能不良を導き得る状態を検出し得る。センサーは、検出された誤差又は機能不
良の修正の試みのフィードバックの提供において有用であり得る。
いくつかの実施形態では、単独のセンサーからの1つ以上の信号が、特定の作用又は前
記機器の状態のために考慮され得る。代替方法として、複数のセンサーからの1つ以上の
信号が、特定の作用又は前記機器の状態のために考慮され得る。前記1つ以上の信号は、
それらが提供された時点に基づいて評価され得る。代替方法として、前記1つ以上の信号
は、経時的に収集された情報に基づいて評価され得る。いくつかの実施形態では、前記制
御装置は、1つ以上のセンサー信号を前記制御装置のために翻訳するために、前記1つ以
上のセンサー信号を、相互に依存するか、又は独立した様式で、処理し得るハードウエア
及び/又はソフトウエアモジュールを有し得る。
いくつかの実施形態では、多数の種類のセンサー又は検出ユニットは、同一の性質の測
定に対して有用であり得る。ある場合には、多数の種類のセンサー又は検出ユニット同一
の性質の測定に用いられることができ、及び測定された性質を検証する方法を提供し得る
か、又は次いで第二の測定を洗練するために用いられる粗い第一の測定を提供し得る。例
えば、比色の読出しを提供するために、カメラ及び分光器又は他の種類のセンサーの両方
が用いられ得る。核酸検定は、蛍光及び別の種類のセンサーにより表示され得る。細胞濃
度は、高感度の血球計算に先立って、同一又は別の検出器を構成する目的で、吸光又は蛍
光を用いて低感度で測定され得る。
前記制御装置は、情報を外部機器に提供することもできる。例えば、前記制御装置は、
検定の読み取りを、前記結果を更に分析できる外部機器に提供し得る。前記制御装置は、
前記センサーにより提供された信号を前記外部機器に提供され得る。前記制御装置は、そ
のようなデータを前記センサーから収集された生データとして伝得る。代替方法として、
前記制御装置は、前記センサーからの信号を、前記外部機器に提供する前に、処理する及
び/又は前処理する。前記制御装置は、前記センサーから受取られた信号の分析を実行し
ても、又はしなくてもよい。一実施例では前記制御装置は、何らの分析も実行することな
く、信号を所望の形式に変換し得る。
いくつかの実施形態では、検出ユニットが、前記機器の筐体内に提供され得る。ある場
合には、センサーなどの1つ以上の検出ユニットが、前記機器の筐体の外部に提供され得
る。いくつかの実施形態では、機器は、外部から画像化する能力を有し得る。例えば、前
記機器は、MRI、超音波、又は他の走査を実行する能力を有し得る。このことは、前記
機器の外部のセンサーを利用しても、又はしなくてもよい。ある場合には、それは、前記
機器と通信する周辺機器を使用し得る。一実施例では、周辺機器は、超音波スキャナーで
あり得る。前記周辺機器は、前記機器と、無線及び/又は有線接続を介して通信使得る。
前記機器及び/又は周辺機器は走査されるべき領域の近傍(例えば、1m、0.5m、0
.3m、0.2m、0.1cm、8cm、6cm、5cm、4cm、3cm、2cm、1
cm、0.5cm以内)にもたらされるか、又はそれと当接され得る。
(カメラ)
本明細書に記載されるカメラは、電荷結合素子(CCD)カメラ、超冷却されたCCD
カメラ、又は他の光学的カメラであり得る。そのようなカメラは、カメラのアレイの一部
として1つ以上のカメラを有するチップ上に構築され得る。そのようなカメラは例えば、
光を捕捉する、光の焦点調節、光を偏光する、望まれない光を排除する、散乱を最小化す
る、画像品質を改善するか、又は信号対雑音比を改善するための、1つ以上の光学的構成
要素を含み得る。一実施例では、カメラは1つ以上のレンズ及び鏡を含み得る。そのよう
なカメラは、カラー又は単色センサーを有し得る。そのようなカメラは、以下の1つ以上
の任務のためのマイクロプロセッサ及びデジタル信号プロセッサなどの電子的構成要素を
更に含み得る:画像圧縮、コンピュータ的方法を用いるダイナミックレンジの改善、自動
露出、最適なカメラ因子の自動決定、画像処理、カメラと同期するストロボ光の起動、カ
メラセンサー性能に対する温度変化の影響の補償のためのインラインの制御装置。そのよ
うなカメラは、高いフレームレートで取得された画像を緩衝するための搭載されたメモリ
を更に含み得る。そのようなカメラは冷却システム又は抗振動システムなどの画像品質改
善のための機械的特徴を含み得る。
カメラは、本明細書に記載されるさまざまなポイント・オブ・サービス・システムの場
所、機器及びモジュールに提供され得る。一実施形態においては、カメラは、サンプル調
製及び検定を含む、さまざまな処理ルーチンの画像化のためのモジュール中に提供される
。このことは、前記システムが、故障、品質制御評価の実行、縦断的分析の実行、処理の
最適化の実行、及び他のモジュール及び/又はシステムとの同期された操作を行うことを
可能にする。
ある場合には、カメラは、レンズ、鏡、回折格子、プリズム、及び光を指向させ、及び
/又は操作するための他の構成要素より成る群から選ばれる、1つ以上の光学的成分を含
む。他の場合には、カメラは、1つ以上のレンズなしで作動するために構成される無レン
ズ(又はレンズ無し)カメラである。レンズのないカメラ例はフランケン・カメラである
。一実施形態においては、レンズのないカメラは、反射された、又は散乱された光を収集
し(又は利用し)、及び物体の構造を推定するためにコンピュータ処理を使用する。
一実施形態においては、レンズのないカメラは、最大限で約10ナノメートル(“nm
”)の、最大限で約100nmの、最大限で約1μmの、最大限で約10μmの、最大限
で約100μmの、最大限で約1mmの、最大限で約10mmの、最大限で約100mm
の、又は最大限で約500mmの直径を有し得る。別の実施形態では、レンズのないカメ
ラは、約10nm〜1mm、又は約50nm〜500μmの直径を有し得る。
本明細書において提供されるカメラは、迅速な画像捕捉のために構成される。そのよう
なカメラを援用するシステムは、画像を画像が捕捉される時点から、それがユーザーに表
示される時点までに遅延がある遅延した様式で、又は画像が捕捉される時点から、ユーザ
ーに表示される時点までに、遅延がほとんどないか、全くないリアルタイムの様式で提供
し得る。場合によっては、本明細書において提供されるカメラは、微小光又は実質的に微
小光の条件下で作動するために構成される。
場合によっては、本明細書において提供されるカメラは、前記光学的スペクトル中の電
磁波を誘導するために構成される光学的導波管から形成され得る。そのような光学的導波
管は、光学的導波管のアレイの中に形成され得る。光学的導波管は、光を検出するための
1つ以上の格子を含み得る平面の導波管であり得る。ある場合には、前記カメラは、前記
カメラセンサーに光を伝播する光ファイバー画像の束、画像導管又はフェースプレートを
有し得る。
カメラは、検出ユニットとして有用であり得る。カメラは、1つ以上のサンプル又はサ
ンプルの一部分の画像化にとり有用であり得る。カメラは病理学にとり有用であり得る。
カメラは、サンプル中の1つ以上の検体の濃度を検出することに対して有用であり得る。
カメラは、サンプル及び/又はサンプル中の検体の経時的な動作又は変化の画像化にとり
有用であり得る。カメラは、連続的に画像を捕捉するビデオカメラを含み得る。カメラは
、1つ以上の時点で(例えば、周期的に、所定の間隔において(規則的又は不規則的間隔
)、1つ以上の検出されたイベントに応じて)画像随意的に捕捉することもできる。例え
ば、カメラは、造影剤(例えば、蛍光染料、金ナノ粒子)で標識された細胞形態学、細胞
の組織の濃度、及び空間的分布の変化及び/又は動作を捕捉するために有用であり得る。
細胞の画像化は、細胞動作及び形態学的変化、及び関連する疾患状態又は他の状態を分析
するために有用であり得る、経時的に捕捉される画像を含み得る。カメラは、サンプルの
運動学、力学、形態学、又は組織学を捕捉するために有用であり得る。そのような画像は
、前記被験者の診断、予後、及び/又は治療にとり有用であり得る。画像化機器は、電磁
的放射及び関連する空間及び/又は時間次元を検出及び/又は記録するカメラ又はセンサ
ーであり得る。
カメラは、機器のオペレーターが前記機器と相互作用するために有用であり得る。前記
カメラは、機器オペレーター及び別の個人との間の通信に用いられ得る。前記カメラは、
テレビ会議及び/又はビデオ会議を可能にし得る。前記カメラは、異なる場所にいる個人
間の対面相互作用の見かけを可能にし得る。サンプル又はその構成要素、又は同じものを
含む検定又は反応の画像は保存されることができ、後続する反射試験、分析及び/又はレ
ビューを可能にする。画像処理アルゴリズムは、前記機器中で又は遠隔で収集された画像
を分析するために用いられ得る。
カメラは、随意的に画像化により特性化され得る、前記被験者のバイオメトリック測定
(例えば、腰回り外周、首の外周、腕の外周、脚の外周、身長、体重、体脂肪、BMI)
及び/又は前記被験者機器のオペレーターの身元確認(例えば、顔の認識、網膜スキャン
、指紋、掌紋、歩き方、動作)にとって有用であり得る。埋め込まれた画像化システムも
、前記システムを介して前記被験者の超音波又はMRI(磁気的共鳴イメージング)を捕
捉し得る。カメラは、本明細書の他の部分に記載される保安上の適用にも有用であり得る
。カメラは、前記機器の1つ以上の部分の画像化、及び前記機器中での誤差の検出に対し
ても有用であり得る。カメラは、前記機器の1つ以上の構成要素の機構の機能不良及び/
又は適正な機能を画像化及び/又は検出し得る。カメラは、問題の捕捉、問題の修正、又
は検出された状態から学習するために用いられ得る。例えば、カメラは、チップ中に、読
み取りを歪めるか、又は誤差をもたらし得る空気の泡があるかどうかを検出し得る。カメ
ラは、チップが、ピペットに正しく取付けられていないかを検出するためにも用いられ得
る。カメラは、構成要素の画像を捕捉することができ、及び前記構成要素が適正に位置付
けられているかどうか、又はどこに構成要素が位置付けられているかを決定し得る。カメ
ラは、制御装置のフィードバックループの一部として、サブマイクロメートルの解像度で
構成要素の場所を決定し、及びシステム構成が精度の高い場所を占めるために調整するた
めに用いられ得る。
(動的リソース共有)
1つ以上の機器のリソースが共有され得る。リソース共有は、前記機器の任意のレベル
で生じ得る。例えば、モジュールの1つ以上のリソースが、前記モジュール中で共有され
得る。別の実施例では、機器の1つ以上のリソースが、モジュール間で共有され得る。ラ
ックの1つ以上のリソースが、ラック中で共有され得る。機器の1つ以上のリソースが、
ラックの間で共有され得る。
リソースは、機器の任意の構成要素、機器中に提供される試薬、前記機器中のサンプル
、又は前記機器中の任意の他の流体を含み得る。構成要素の例としては、限定はされない
が、流体取扱い機構、チップ、容器、検定ユニット、試薬ユニット、希釈ユニット、洗浄
ユニット、汚染低減機構、フィルター、遠心分離機、磁気的分離機、インキュベーター、
加熱器、熱的ブロック、血球計算器、光源、検出器、筐体、制御装置、ディスプレー、電
源、通信ユニット、識別子、又は当技術分野で周知の、若しくは本明細書の他の部分に記
載される任意の他の構成要素が挙げられ得る。構成要素の他の例としては、試薬、洗浄剤
、希釈剤、サンプル、標識、又は化学反応を達成するために有用であり得る任意の流体又
は物質が挙げられ得る。モジュールは、1、2、3、4、5個以上の、本明細書において
一覧される、前記リソースを含み得る。機器は、含み得る1、2、3、4、5個以上の本
明細書において一覧される、前記リソースを含み得る。前記モジュールは、異なるリソー
スを含み得るか、又は同一のリソースを含み得る。機器は、モジュール中に提供されてい
ない1つ以上のモジュールを含み得る。
ただちに利用可能ではないリソースを用いることが好適な。リソースは、前記リソース
が、使用中、使用が計画されているとき、存在しないとき、又は操作不可能な時は、ただ
ちに利用可能ではない。例えば、モジュール中で、サンプルを遠心分離することが好適な
一方で、前記モジュールは遠心分離機を有さない可能性があり、前記遠心分離機が使用中
である可能性があり、及び/又は前記遠心分離機が誤差を有し得る可能性がある。前記機
器は、前記モジュール中で、追加的な遠心分離機が利用可能であるかを決定し得る。もし
前記モジュール中で、追加的な遠心分離機が利用可能であれば、次いで前記機器は、前記
利用可能な遠心分離機を使用し得る。このことは、前記モジュール中の任意のリソースに
適用され得る。いくつかの実施形態では、前記モジュール中のリソースは、別のモジュー
ル中の欠点を補償することができ得る。例えば、もし2つの遠心分離機が必要とされるが
、1つが使用不可能な場合、前記他の遠心分離機が、両方の遠心分離を同時に、又は順々
に行うために用いられ得る。
ある場合には、前記所望のリソースが、前記選択されたモジュール中では利用可能では
ないが、別のモジュールで利用可能な場合がある。前記他のモジュール中のリソースが用
いられ得る。例えば、もし第一のモジュールの遠心分離機が壊れるか、使用中か、又は存
在しない場合、第二のモジュールの遠心分離機が用いられ得る。いくつかの実施形態では
、サンプル及び/又は他の流体は、前記リソースを使用するために、前記第一のモジュー
ルから前記第二のモジュールに移動される。例えば、サンプルは、前記遠心分離機を使用
するために、前記第一のモジュールから前記第二のモジュールに移動され得る。いったん
前記リソースが使用されると、前記サンプル及び/又は他の流体は、前記第一のモジュー
ルへと戻されて、前記第二のモジュールに留まり得るか、又は第三のモジュールへと移動
され得る。例えば、前記サンプルは、前記第一のモジュールで利用可能なリソースを用い
る更なる処理のために、前記第一のモジュールに戻される。別の実施例では、必要とされ
るリソースが前記第二のモジュールで利用可能な場合は、更なる処理のために、同じ前記
第二のモジュールにとどまり得る。別の実施例では、もし必要とされるリソースが、前記
第一及び第二のモジュールで利用可能ではない場合、又は第三のモジュールのリソースを
用いることで、スケジューリングが何らかの形で改良される場合には、前記サンプル及び
/又は他の流体は、前記第三のモジュールに移動される。
前記サンプル及び/又は他の流体は、モジュール間で移動され得る。いくつかの実施形
態では、本明細書の他の部分においてより詳細が記載されるように、ロボットのアームが
、モジュール間でサンプル、試薬、及び/又は他の流体を往復させ得る。前記サンプル及
び/又は他の流体は、流体取扱いシステムを用いて移動され得る。チップ、容器、ユニッ
ト、区画、チャンバー、管、導管、又は任意の他の流体を含む機構及び/又は移動機構中
の前記サンプル及び/又は他の流体は、モジュール間を移動され得る。いくつかの実施形
態では、流体は、モジュール間で移動される間は、流体的に分離された、又は水圧操作的
に独立したコンテナー内に収容され得る。代替方法として、それらは、導管モジュール間
を通して流れることができる。前記導管は、モジュール間で流体連結を提供し得る。それ
ぞれのモジュールは、前記モジュール中での前記サンプル及び/又は流体の動作を制御し
得る、流体取扱いシステム又は機構を有し得る。前記第一のモジュール中の第一の流体取
扱い機構は、前記流体をモジュール間流体輸送システムに提供し得る。第二のモジュール
における第二の流体取扱い機構は、前記モジュール間流体輸送システムから前記流体を拾
上げ、及び前記第二のモジュールのリソースの使用を可能にするために前記流体を移動し
得る。
代替的な実施形態では、1つ以上のリソースが、モジュール間で移動され得る。例えば
、ロボットのアームは、モジュール間でリソースをシャトルし得る。第一のモジュールか
ら第二のモジュールへリソースを移動するために、他の機構が用いられ得る。一実施例で
は、第一のモジュールは、試薬を試薬ユニット内に収容する。前記試薬及び試薬ユニット
は、前記試薬及び試薬ユニットを使用し得る、前記第二のモジュールに移動され得る。
全てのモジュールに対して外部である機器中に、リソースが提供され得る。サンプル及
び/又は他の流体が、このリソースに移動されることができ、及び前記リソースが用いら
れ得る。前記サンプル及び/又は流体は、前記モジュールに対して外部であるリソースに
、ロボットのアーム又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の移動機構により移動
され得る。代替方法として、前記外部リソースは、1つ以上のモジュールに移動され得る
。一実施例では、血球計算器が機器中であるが、全てのモジュールに対して外部に提供さ
れ得る。前記血球計算器にアクセスするために、サンプルは、モジュールと前記血球計算
器の間を往復される。
そのようなモジュール中でのリソースの割当ては、モジュール間で、又はモジュールに
対して外部である、前記機器中で動的に生じ得る。前記機器は、どのリソースが利用可能
であるかを追跡する能力を有し得る。1つ以上のプロトコルに基づいて、前記機器は、オ
ンザフライで、どのリソースが利用可能であるか、又は利用不可能であるかを決定し得る
。前記機器は、同一のモジュール、異なるモジュール、又は前記機器中の別の場所で、前
記リソースの別のものが利用可能であるか否かも決定し得る。前記機器は、1つ以上のプ
ロトコルの組に依存して、現在利用不可能なリソースを使用するために待つべきか、又は
別の利用可能なリソースを使用すべきかを決定し得る。前記機器は、将来にどのリソース
が利用不可能になるのかを追跡し得る。例えば、遠心分離機は、所定の長さの時間サンプ
ルをインキュベートした後に、使用されることが予定され得る。前記遠心分離機は、意図
された使用時間から始まり、予期される使用終了時間までの間は、利用不可能になり得る
。前記リソースの将来の利用不可能性は、プロトコルにより説明され得る。
いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサーからの信号は、前記リソースの状況及び
/又は前記リソースの利用可能性のオンザフライの決定を支援し得る。1つ以上のセンサ
ー及び/又は検出器は、前記リソース及び/又は処理の状況のリアルタイムのフィードバ
ック又は更新を提供し得る。前記システムは、スケジュール及び/又は別のリソースの使
用に調整がなされることが必要であるか否かを決定し得る。
プロトコルは、どの時点でどのリソースを使うかを決定し得る、1つ以上の組の指示を
含み得る。前記プロトコルは、同一のモジュール内の、異なるモジュール内の、又は前記
モジュールの外部のリソースを使うための指示を含み得る。いくつかの実施形態では、前
記プロトコルは1つ以上の組の優先度、又は基準を含み得る。例えば、もし同一のモジュ
ール内のリソースが、利用可能であれば、別のモジュール内に提供されるリソースよりも
、むしろこちらが用いられ得る。前記リソースを使用するサンプルの、より近傍にあるリ
ソースは高い優先度を有し得る。例えば、もし1つ以上のステップが、第一のモジュール
中のサンプルに対して実行されており、及び前記リソースが第一のモジュール中で利用可
能であると、次いで前記リソースが用いられ得る。もし前記リソースの複数のコピーが前
記第一のモジュール内で利用可能であると、前記サンプルにより近い、前記リソースのコ
ピーが用いられ得る。もし前記リソースが、前記第一のモジュール内で利用不可能である
と、前記第一のモジュールにより近いモジュール内のリソースが用いられ得る。別の実施
例では、現在及び将来の利用可能性も、モジュールの使用の決定に対して考慮に入れられ
得る。この情報は、前記クラウド、前記制御装置、前記機器又は前記モジュールそれ自身
から来ることができる。いくつかの実施形態では、完了速度が近接性よりも優先され得る
(例えば、サンプルを同一のモジュール内に保つことを試みる)。代替方法として、近接
性が速度よりも優先され得る。他の基準は〜それらに限定はされないが、近接性、速度、
完了時間、ステップの少なさ、又は消費エネルギー量の少なさを含み得る。前記基準は、
好まれる順番に任意のランキングを有し得るか、又は任意の他の組の指示又はプロトコル
が、リソース及び/又はスケジューリングの使用を決定し得る。
(筐体)
本明細書に記載されるいくつかの実施形態によると、システムは1つ以上の機器を含み
得る。機器は筐体及び/又は支持構造物を有し得る。
いくつかの実施形態では、機器筐体は、前記機器全体を封入し得る。他の実施形態にお
いては、前記機器筐体は、部分的に前記機器を封入し得る。前記機器筐体は、少なくとも
部分的に前記機器を封入する、1、2、3、4、5、6個以上の壁を含み得る。前記機器
筐体は底部及び/又は最上部を含み得る。前記機器筐体は、前記機器の1つ以上のモジュ
ールを前記筐体内に収容し得る。前記機器筐体は、電子的及び/又は機械的構成要素を前
記筐体内に収容し得る。前記機器筐体は、流体取扱いシステムを前記筐体内に収容し得る
。前記機器筐体は、1つ以上の通信ユニットを前記筐体内に収容し得る。前記機器筐体は
、1つ以上の制御装置ユニットを収容し得る。機器ユーザー・インターフェース及び/又
はディスプレーは、前記筐体内に収容され得るか、又は前記筐体の表面上に配設され得る
。機器は、電源又は電源との連結部を収容しても、又はしなくてもよい。前記電源、又は
電源との連結部は、前記筐体内に、前記筐体の外部に、又は前記筐体内に一体化して提供
され得る。
機器は、気密又は液密であっても、又はなくてもよい。機器は、前記機器の外側の筐体
から、光又は他の電磁波が入射すること、又は前記機器中から前記筐体を通じて光又は他
の電磁波が放出されることを防止しても、又はしなくてもよい。ある場合には、個々のモ
ジュールは、気密又は液密であっても、又はなくてもよく、及び/又は光又は他の電磁波
が前記モジュールに入射することを防止しても、又はしなくてもよい。
いくつかの実施形態では、前記機器は支持構造物により支持され得る。いくつかの実施
形態では、前記支持構造物は機器筐体であってよい。他の実施形態においては、支持構造
物は、前記機器の下から機器を支持し得る。代替方法として、前記支持構造物は、機器を
その1つ以上の側面、又はその最上部から支持し得る。前記支持構造物は、前記機器中に
、又は前記機器の一部分の間に一体化され得る。前記支持構造物は、前記機器の一部分を
接続し得る。本明細書における前記機器筐体の任意の記載は、任意の他の支持構造物にも
適用されることができ、又はその逆も成立つ。
前記機器筐体は、完全に、又は部分的に機器の全体を封入し得る。前記機器筐体は、約
4m、3m、2.5m、2m、1.5m、1m、0.75m、0.5m
、0.3m、0.2m、0.1m、0.08m、0.05m、0.03m
0.01m、0.005m、0.001m、500cm、100cm、50c
、10cm、5cm、1cm、0.5cm、0.1cm、0.05cm
、又は0.01cm以下の全体容積を封入し得る。前記機器は、本明細書の他の部分に
記載される任意の容積を有し得る。
前記機器及び/又は機器筐体は前記機器の横領域をカバーする設置面積を有し得る。い
くつかの実施形態では、前記機器の設置面積は、約4m、3m、2.5m、2m
、1.5m、1m、0.75m、0.5m、0.3m、0.2m、0.1m
、0.08m、0.05m、0.03m、100cm、80cm、70cm
、60cm、50cm、40cm、30cm、20cm、15cm、10
cm、7cm、5cm、1cm、0.5cm、0.1cm、0.05cm
、又は0.01cm以下であり得る。
前記機器及び/又は機器筐体は、約4m、3m、2。5m、2m、1.5m、1.2m
、1m、80cm、70cm、60cm、50cm、40cm、30cm、25cm、2
0cm、15cm、12cm、10cm、8cm、5cm、3cm、2cm、1cm、0
.5cm、0.1cm、0.05cm、又は0.01cm。以下の横寸法(例えば、幅、
長さ、又は直径)を有し得る。前記横寸法及び/又は高さは互いに変化し得る。代替方法
として、それらは同一であり得る。ある場合には、前記機器は、背が高くて及び細い機器
であるか、又は背が低くて及び横広の機器であり得る。前記高さの横寸法に対する比は、
100:1、50:1、30:1、20:1、10:1、9:1、8:1、7:1、6:
1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:
6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:20、1:30、1:50、又は1:10
0以上であり得る。
前記機器及び/又は機器筐体は、任意の形状を有し得る。いくつかの実施形態では、前
記機器は、長方形又は正方形の横断面形状を有し得る。他の実施形態においては、前記機
器は、円形、楕円形、三角形、台形、平行四辺形、五角形、六角形、八角形、又は任意の
他の形状の横断面形状を有し得る。前記機器は、円形、楕円形、三角形、長方形、正方形
、台形、平行四辺形、五角形、六角形、八角形、又は任意の他の形状の垂直断面形状を有
し得る。前記機器は、箱様形状を有しても、又は有さなくてもよい。前記機器は、扁平な
平面の形状及び/又は丸められた形状を有しても、又は有さなくてもよい。
機器筐体及び/又は支持構造物は、剛体の、半剛体の、又は可撓性の材料から形成され
得る。機器筐体は、1つ以上の材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、前記機
器筐体は、成形可能又は機械加工可能なプラスチックである、ポリスチレンを含み得る。
前記機器筐体はポリマー性材料を含み得る。ポリマー性材料の非限定的な例としては、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)
、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスルホン、ポリメチルメタクリレート
(PMMA)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、及びガラスが挙げ
られる。前記機器筐体は、不透明物質、半透明物質、透明物質、又はその任意の組合せで
ある部分を含み得る。
前記機器筐体は、単独の一体化された片又は多重の片から形成され得る。前記機器筐体
は、互いに永久に固定された、又は互いに取外し可能に取付けられた複数の片を含み得る
。ある場合には、前記筐体の1つ以上の連結特徴は、前記筐体内にのみ収容され得る。代
替方法として前記機器筐体の1つ以上の連結特徴は、前記機器筐体外部にあることができ
る。前記機器筐体は不透明であってよい。前記機器筐体は制御されない光が、前記機器内
に入射することを防止し得る。前記機器筐体は、1つ以上の透明部分を含み得る。前記機
器筐体は、制御された光が、前記機器の選択された領域に入射することを可能にし得る。
前記機器筐体は、サンプルを前記機器中に受入れるために用いられ得る1つ以上の移動
可能な部分を収容し得る。代替方法として、前記機器筐体は、サンプルが前記機器に提供
されるときに静的であり得る。例えば、前記機器筐体は開口部を含み得る。前記機器の開
口部は、開放されたままでも、閉鎖可能でもよい。前記機器は、1つ以上のサンプル又は
前記機器の他の構成要素を受入れることのできる、1つ以上の移動可能なトレイを含み得
る。前記トレイは、水平の及び/又は垂直の方向に平行移動可能であり得る。前記開口部
は、その中の前記流体取扱いシステムの1つ以上の部分と流体連結にあり得る。前記開口
部は、選択的に開放及び/又は閉鎖され得る。前記機器筐体の1つ以上の部分は、選択的
に開放及び/又は閉鎖され得る。
いくつかの実施形態では、前記機器筐体は、カートリッジ、又はサンプル収集ユニット
を受入れるために構成され得る。いくつかの実施形態では、前記機器筐体はサンプルを受
入れるか、又は収集するために構成され得る。前記機器筐体は、直接的に前記被験者又は
環境からサンプルを収集するために構成され得る。前記機器筐体は、前記被験者又は環境
と接触し得る。サンプル収集に関する追加的な詳細は本明細書の他の部分に記載される。
いくつかの実施形態では、前記筐体は、1つ以上の前記ラック、モジュール、及び/又
は本明細書の他の部分に記載される構成要素を取り囲むことができる。代替方法として、
前記筐体は、1つ以上の前記ラック、モジュール、及び/又は本明細書の他の部分に記載
される構成要素を一体的に形成し得る。例えば、前記筐体は、電力及び/又はエネルギー
を前記機器のために提供し得る。前記筐体は、前記筐体のエネルギー保存ユニット、エネ
ルギー生成ユニット、及び/又はエネルギー伝達ユニットから前記機器に動力を与え得る
。前記筐体は、前記機器及び/又は外部機器の間の通信を提供し得る。
(制御装置)
制御装置が本明細書に記載される前記システムの任意のレベルで提供され得る。例えば
、1つ以上の制御装置が、システム全体、機器の群、単独の機器、モジュール、又は前記
機器の構成要素レベル、及び/又は前記構成要素の一部分に対して提供され得る。
システムは、1つ以上の制御装置を含み得る。制御装置は、1つ以上の機器、機器のモ
ジュール、機器の構成要素、及び/又は構成要素の一部分に指示を提供し得る。制御装置
は1つ以上のセンサーから検出された信号を受取り得る。制御装置は、検出ユニットによ
り提供された信号を受取り得る。制御装置は、ローカルのメモリを含み得るか、又は遠隔
のメモリにアクセスし得る。メモリは、コードを持つ有形のコンピュータ可読媒体、指示
、及び本明細書の他の部分に記載される1つ以上のステップを実行するための言語を含み
得る。制御装置はプロセッサであるか、又はプロセッサを使用し得る。
システム全体の制御装置が、1つ、2つ以上の機器の外部に提供されることができ、及
び前記1つ、2つ以上の機器に指示を提供するか、又はそこから信号を受取り得る。いく
つかの実施形態では、前記制御装置は、選択された機器の群と通信し得る。いくつかの実
施形態では前記制御装置は、同一の地理的場所、又は異なる地理的場所にある1つ以上の
機器と通信し得る。いくつかの実施形態では、システム全体の制御装置が、サーバ上又は
別のネットワーク機器上に提供され得る。図39は、ネットワークを通じて外部機器と通
信する複数の機器の実施例を示す。ある場合には、前記外部機器は、制御装置を含み得る
か、又は前記他の機器と通信する制御装置であり得る。いくつかの実施形態では、システ
ム全体の制御装置が、他の機器とマスター−スレーブ関係を有し得る機器に提供され得る
本明細書に記載される別の実施形態によると、機器は1つ以上の制御装置を含み得る。
前記制御装置は、1つ以上の前記機器のモジュール、機器の構成要素、及び/又は構成要
素の一部分に指示を提供し得る。前記機器レベルの制御装置は、1つ以上のセンサー、及
び/又は検出ユニットにより検出された信号を受取り得る。
前記制御装置は、ローカルのメモリを含み得るか、又は前記機器上の遠隔メモリにアク
セスし得る。前記メモリは、コードを持つ有形のコンピュータ可読媒体、指示、及び本明
細書の他の部分に記載される1つ以上のステップを実行するための言語を含み得る。機器
は、1つ以上のプロトコルを保存し得るローカルのメモリを有し得る。いくつかの実施形
態では、制御装置が、クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャーに提供さ
れ得る。前記制御装置は、1つ以上のハードウエア機器を通じて展開され得る。前記制御
装置のためのメモリは、1つ以上のハードウエア機器上に提供され得る。前記プロトコル
は、搭載された前記機器上で生成及び/又は保存され得る。代替方法として、前記プロト
コルは、外部機器又は制御装置などの外部ソースから受取られることができる。前記プロ
トコルは、クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャー、又はピアトゥーピ
アのインフラストラクチャーに保存され得る。前記メモリは、前記機器の検出ユニットか
ら収集されたデータも保存し得る。前記データは、検出された信号の分析のために保存さ
れ得る。いくつかの信号処理及び/又はデータ分析は、前記機器レベルで生じても、又は
生じなくてもよい。代替方法として、信号処理及び/又はデータ分析は、サーバなどの外
部機器上で生じ得る。前記信号処理及び/又はデータ分析は、クラウド・コンピューティ
ング・インフラストラクチャーを用いて行い得る。前記信号処理及び/又はデータ分析は
、前記機器が配置されている場所とは異なる場所で、又は同一の地理的場所で生じ得る。
前記機器レベルの制御装置が、機器中に提供されることができ、及び前記1つ、2つ以
上のラック、モジュール、モジュールの構成要素、又は前記構成要素の一部分へ指示を提
供できるか、又はそれらからの信号を受取り得る。いくつかの実施形態では、前記制御装
置は、選択されたモジュール群、構成要素、又は部分と通信し得る。ある場合には、他の
モジュールと通信しているモジュール中に前記機器レベルの制御装置が提供され得る。い
くつかの実施形態では、他のモジュールとマスター−スレーブ関係を有し得るモジュール
に機器レベルの制御装置が提供され得る。モジュール式制御装置は、機器に挿入可能であ
り、及び/又は機器から取外し可能である。
機器レベルの制御装置は、システム全体の制御装置又は指示を、1つ以上の機器に提供
する制御装置からの指示を受取り得る。前記指示は前記機器のローカルのメモリに保存さ
れ得るプロトコルであり得る。代替方法として、前記指示は、前記指示が前記機器により
保存される必要なく、又はそれらを一時的にのみ前記機器に保存して、前記受取られた指
示に応えて前記機器により実行され得る。いくつかの実施形態では、前記機器は、もっと
も最近に受取られたプロトコルのみを保存する。代替方法として、前記機器は複数のプロ
トコルを保存でき、及び後にそれらを参照し得る。
前記機器は、検出ユニットからの、検出された信号に関する情報を外部ソースに提供し
得る。前記情報を受取る前記外部ソースは、前記プロトコルのソースと同一であっても、
又はなくてもよい。前記機器は、前記検出ユニットからの検出された信号に関する生情報
を提供し得る。そのような情報は、検定結果の情報を含み得る。前記機器は、前記収集さ
れたセンサー情報のいくつかの処理を提供し得る。前記機器は、前記収集されたセンサー
情報のローカルでの分析を実行しても、又はしなくてもよい。前記外部ソースに送信され
た前記情報は、処理された及び/又は分析されたデータを含んでも、又は含まなくてもよ
い。
機器レベルの制御装置は、前記機器にポイント・オブ・サービス機器として機能するた
めに指示し得る。ポイント・オブ・サービス機器は、別の場所から遠隔の場所で1つ以上
の活動を実行し得る。前記機器レベルの制御装置は、前記機器に前記被験者又は環境と直
接的に相互作用するために指示し得る。前記機器レベルの制御装置は、前記機器が、ヘル
スケア専門家であっても、又はなくてもよい、前記機器のオペレーターにより操作される
ことを可能にし得る。前記機器レベルの制御装置は、いくつかの追加的な分析がリモート
で生じ得る前記機器に、直接的にサンプルを受取るように指示し得る。
本明細書に記載される追加的な実施形態によると、モジュールは1つ以上の制御装置を
含み得る。前記制御装置は、前記モジュールの1つ以上の構成要素、及び/又は構成要素
の一部分に指示を提供し得る。前記モジュールレベルの制御装置は、1つ以上のセンサー
及び/又は検出ユニットから検出された信号を受取り得る。いくつかの実施例では、それ
ぞれのモジュールは1つ以上の制御装置を有し得る。それぞれのモジュールは1つ以上の
マイクロ制御装置を有し得る。それぞれのモジュールは、それぞれのモジュールを独立し
て制御し得る、異なるオペレーティング・システムを有し得る。前記モジュールは、互い
に独立して作動する能力を有し得る。1つ以上のモジュールは、異なる周辺機器、検出シ
ステム、ロボット、動作、ステーション、流体作動、サンプル作動、又はモジュール中の
任意の他の作用を制御する1つ以上のマイクロ制御装置を有し得る。ある場合には、それ
ぞれのモジュールは、画像の高速処理のための内蔵されたグラフィック能力を有し得る。
追加的な実施形態では、それぞれのモジュールは、複数のモジュールを用いる並行処理を
可能にし得る、それら自身の制御装置及び/又はプロセッサを有し得る。
前記制御装置は、ローカルのメモリを含み得るか、又は前記モジュールの遠隔メモリに
アクセスし得る。前記メモリは、コード、指示、本明細書の他の部分に記載される1つ以
上のステップを実行するための言語を有する有形のコンピュータ可読媒体を含み得る。モ
ジュールは、1つ以上のプロトコルを保存し得る、ローカルのメモリを有し得る。前記プ
ロトコルは、搭載された前記モジュールで作成及び/又は保存され得る。代替方法として
、前記プロトコルは、外部モジュール、機器又は制御装置などの外部ソースから受取られ
ることができる。前記メモリは、前記モジュールの検出ユニットから収集されたデータも
保存できる。前記データは、検出された信号の分析のために保存され得る。いくつかの信
号処理及び/又はデータ分析は、前記モジュールレベルで生じても、又は生じなくてもよ
い。代替方法として、信号処理及び/又はデータ分析は、前記機器レベル、又はサーバな
どの外部機器において生じ得る。前記信号処理及び/又はデータ分析は、前記モジュール
が配置される場所とは、異なる場所、又は同一の地理的な場所で生じ得る。
前記モジュールレベルの制御装置が、モジュール中に提供されることができ、及び前記
モジュールの1つ、2つ以上の構成要素、又は前記構成要素の一部分に指示を提供できる
か、又はそれらから信号を受取り得る。いくつかの実施形態では、前記制御装置は、選択
された構成要素の群、又は部分と通信し得る。ある場合には、他の構成要素と通信してい
る構成要素内に、前記モジュールレベルの制御装置が提供され得る。いくつかの実施形態
では、モジュールレベルの制御装置が、他の構成要素とマスター−スレーブ関係を有し得
る構成要素に提供され得る。モジュール式制御装置は、機器に挿入可能であり、及び/又
は機器から取外し可能である。
モジュールレベルの制御装置は、システム全体の制御装置、又は指示を1つ以上の機器
に提供する制御装置からの指示を受取り得る。前記指示は前記モジュールのローカルのメ
モリに保存され得るプロトコルであり得る。代替方法として、前記指示は、前記指示が前
記モジュールにより保存される必要なく、又はそれらを一時的にのみ前記モジュールに保
存して、前記受取られた指示に応えて前記モジュールにより実行され得る。いくつかの実
施形態では、前記モジュールは、もっとも最近に受取られたプロトコルのみを保存する。
代替方法として、前記モジュールは複数のプロトコルを保存でき、及び後にそれらを参照
し得る。
前記機器は、検出ユニットからの、検出された信号に関する情報を外部ソースに提供し
得る。前記情報を受取る前記外部ソースは、前記プロトコルのソースと同一であっても、
又はなくてもよい。前記機器は、前記検出ユニットからの検出された信号に関する生情報
を提供し得る。そのような情報は、検定結果の情報を含み得る。前記機器は、前記収集さ
れたセンサー情報のいくつかの処理を提供し得る。前記機器は、前記収集されたセンサー
情報のローカルでの分析を実行しても、又はしなくてもよい。前記外部ソースに送信され
た前記情報は、処理された及び/又は分析されたデータを含んでも、又は含まなくてもよ
い。
モジュールレベルの制御装置は、前記モジュールにポイント・オブ・サービスモジュー
ルとして機能するために指示し得る。ポイント・オブ・サービスモジュールは、別の場所
から遠隔の場所で1つ以上の活動を実行し得る。前記モジュールレベルの制御装置は、前
記モジュールに前記被験者又は環境と直接的に相互作用するために指示し得る。前記モジ
ュールレベルの制御装置は、前記モジュールが、ヘルスケア専門家であっても、又はなく
てもよい、前記モジュールのオペレーターにより操作されることを可能にし得る。前記モ
ジュールレベルの制御装置は、いくつかの追加的な分析がリモートで生じ得る前記モジュ
ールに、直接的にサンプルを受取るように指示し得る。
制御装置は、本明細書に記載されるシステムの任意のレベル(例えば、高いレベルのシ
ステム、機器の群、機器、ラック、モジュール、構成要素、構成要素の一部分)に提供さ
れ得る。前記制御装置は、そのレベルにメモリを有しても、又は有さなくてもよい。代替
方法として、それは、任意の他のレベルのメモリにアクセスでき、及び/又は任意の他の
レベルのメモリを使用できる。前記制御装置は、同一又は異なるレベルの追加的な制御装
置と通信しても、又はしなくてもよい。制御装置は、直下、若しくは直上のレベルの、又
は複数のレベル下の、若しくは上の、追加的な制御装置と通信してもしなくてもよい。制
御装置は、指示/プロトコルを受取り、及び/又は指示/プロトコルを提供するために通
信し得る。制御装置は、前記データに基づいて収集されたデータ又は情報を受取り、及び
/又は収集されたデータ又は情報を提供するために通信し得る。
(ユーザーインターフェース)
機器は、ディスプレー及び/又はユーザーインターフェースを有し得る。場合によって
は、前記被験者が機器と相互作用することを可能にし得る、グラフィカル・ユーザー・イ
ンターフェース(GUI)などのディスプレーの支援下に、前記被験者に前記ユーザーイ
ンターフェースが提供され得る。ディスプレー及び/又はユーザーインターフェースの例
としては、タッチスクリーン、ビデオディスプレー、LCDスクリーン、CRTスクリー
ン、プラズマスクリーン、光源(例えば、LED、OLED)、IRLEDに基づく機器
の周囲又は機器を横切ってスパンする表面、モジュール又は他の構成要素、pixels
enseに基づく表面、赤外カメラ又は他の捕捉技術に基づく表面、プロジェクター、投
影されたスクリーン、ホログラム、キー、マウス、ボタン、ノブ、滑り機構、ジョイステ
ィック、音声構成要素、音声活性化、スピーカーー、マイクロフォン、カメラ(例えば、
2D、3Dカメラ)、複数のカメラ(例えば、ジェスチャー及び動作の捕捉に有用であり
得る)、内蔵スクリーンを持つ眼鏡/コンタクトレンズ、ビデオ捕捉、触覚インターフェ
ース、温度センサー、身体センサー、ボディ・マス・インデックス・センサー、運動セン
サー、及び/又は圧力センサーが挙げられる。本明細書におけるディスプレー及び/又は
ユーザーインターフェースの任意の記載は、任意の種類のディスプレー及び/又はユーザ
ーインターフェースに適用され得る。ディスプレーは、前記機器のオペレーターに情報を
提供し得る。ユーザー・インターフェースは、前記オペレーターに情報を提供することが
でき、及び/又は前記オペレーターから情報を受取り得る。いくつかの実施形態では、そ
のような情報は視覚情報、音声情報、感覚情報、熱的情報、圧力情報、動作情報、又は任
意の他の種類の情報を含み得る。音、ビデオ、及び色によりコードされた情報(赤いLE
Dが、使用中のモジュールを示すなどの)は、ポイント・オブ・サービス・システム又は
情報システムを使用するユーザー若しくは、さもなければシステムと触ることにより相互
作用するユーザーにフィードバックを提供するために用いられ得る。いくつかの実施形態
では、ユーザー・インターフェース又は前記機器の他のセンサーは、だれかが前記機器に
接近して、及び起動することを検出し得る。
図56は、ディスプレー5601を有するポイント・オブ・サービス機器5600を図
示する。前記ディスプレーはグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)56
02を前記被験者に提供するために構成され得る。前記ディスプレー5601は、抵抗性
タッチ又は容量性タッチ・ディスプレーなどのタッチ・ディスプレーであってよい。前記
機器5600は、例えば、パーソナル・コンピュータ、スマートフォン、タブレット、又
はサーバなどの遠隔機器5603と通信するために構成され得る。前記機器5600は、
中央処理装置(CPU)5604、メモリ5605、通信モジュール(又はインターフェ
ース)5606、及びハードドライブ5607を有する。いくつかの実施形態では、前記
機器5600は、画像及びビデオの捕捉のためのカメラ5608(又はある場合には、三
次元画像化などのための複数のカメラ)を含む。前記機器5600は、音を捕捉するため
の録音機を含み得る。画像及び/又はビデオが前記ディスプレー5601の支援下に前記
被験者に提供され得る。他の実施形態においては、前記カメラ5608は、動作検出入力
機器(例えば、Microsoft(登録商標)Kinect(登録商標))であり得る
1つ以上のセンサーが、前記機器及び/又はユーザーインターフェースに組み込まれ得
る。前記センサーは、前記機器筐体、前記機器筐体の外部、又は前記機器筐体中に提供さ
れ得る。本明細書の他の部分において記載されるセンサーの任意の種類が組み込まれ得る
。センサーのいくつかの例は光学的センサー、温度センサー、運動センサー、深度センサ
ー、圧力センサー、電気的特性センサー、ジャイロスコープ又は加速センサー(例えば、
加速度計)を含み得る。
一実施例では、前記機器は、前記機器が傾いているときなどの、前記機器が理想的表面
(例えば、水平の表面)上に配設されていないことを検出する加速度計を含む。別の実施
例では、前記加速度計は、前記機器が移動されていることを検出する。そのような状況に
おいて、前記機器は、前記機器のさまざまな構成要素に対する損害を防止するために運転
停止できる。ある場合には、運転停止に先立ち、機器の一実施形態は、前記機器のカメラ
の支援下に、前記機器上、又は周辺の所定の領域写真を撮影する(図56を参照のこと)
前記ユーザーインターフェース及び/又はセンサーは、前記機器の筐体に提供され得る
。それらは前記機器筐体中に一体化され得る。いくつかの実施形態では、前記ユーザーイ
ンターフェースは、前記機器筐体の外部層を形成し得る。前記ユーザーインターフェース
は、前記機器を眺めるときには可視であり得る。前記ユーザーインターフェースは、前記
機器が作動中は、選択的に可視になり得る。
前記ユーザーインターフェースは、前記機器の操作及び/又は前記機器から収集された
データに関する情報を表示し得る。前記ユーザーインターフェースは、前記機器で稼働し
ているプロトコルに関する情報を表示し得る。前記ユーザーインターフェースは、前記機
器に外部ソースから提供されたプロトコル、又は前記機器から提供されたプロトコルに関
する情報を含み得る。前記ユーザーインターフェースは、前記被験者及び/又は前記被験
者のためのヘルスケアアクセスに関する情報を表示し得る。例えば、前記ユーザーインタ
ーフェースは、前記被験者の身元及び前記被験者の医療保険に関する情報を表示し得る。
前記ユーザーインターフェースは、スケジューリング及び/又は前記機器の処理操作に関
する情報を表示し得る。
前記ユーザーインターフェースは、前記機器のユーザーから、1つ以上の入力を受取る
能力を有し得る。例えば、前記ユーザーインターフェースは、前記機器において実行され
るべき、1つ以上の検定又は手順についての指示を受取る能力を有し得る。前記ユーザー
インターフェースは、ユーザーから、前記機器中で生じるべき、1つ以上のサンプル処理
ステップについての指示を受取り得る。前記ユーザーインターフェースは、検査されるべ
き1つ以上の検体についての指示を受取り得る。
前記ユーザーインターフェースは、前記被験者の身元に関する情報を受取る能力を有し
得る。前記被験者の身元情報は、前記被験者又は前記機器の別のオペレーターにより入力
され得るか、又は前記ユーザーインターフェースそれ自身により画像化されるか、若しく
はさもなければ捕捉される。そのような身元確認は、バイオメトリック情報、発行された
身分証明カード、又は他の一意に特定され得る生物学的、又は特定する特徴、物質、又は
データを含み得る。前記ユーザーインターフェースは、前記被験者についての身元確認情
報を受取ることを支援し得る、1つ以上のセンサーを含み得る。前記ユーザーインターフ
ェースは、それに対して前記被験者が回答できる、前記被験者の身元に関係する1つ以上
の質問又は指示を有し得る。
場合によっては、前記ユーザーインターフェースは、前記被験者に質問票を表示するた
めに構成されることができ、前記質問票は、前記被験者の食事の摂取、運動、健康状態及
び/又は精神状態(上記を参照)についての質問を含む。前記質問票は、前記被験者の食
事の摂取、運動、健康状態及び/又は精神状態の、又はそれらに関連する、複数の質問を
有する、案内付きの質問票であってよい。前記質問票は、グラフィカル・ユーザー・イン
ターフェース(GUI)などのユーザーインターフェースの支援下に、前記機器のディス
プレー上で前記被験者に提示され得る。
前記インターフェースの使用は、前記被験者の体調、習慣、ライフスタイル、食事、運
動、睡眠パターン、又は任意の他の情報に関する追加的な情報を受取る能力を有し得る。
前記追加的な情報は、直接的に前記被験者又は前記機器の別のオペレーターにより入力さ
れ得る。前記被験者は、前記ユーザーインターフェースからの1つ以上の質問又は指示に
より促されることができ、及びそれに応答して情報を入力し得る。前記質問又は指示は、
前記被験者の生活の定性的な具現化(例えば、前記患者がどのような気分であるか)に関
連し得る。いくつかの実施形態では、前記被験者により提供される情報は定量的ではない
。ある場合には、前記被験者は、定量的情報も提供し得る。前記被験者により提供される
情報は、前記被験者からのサンプル中の1つ以上の検体レベルに関係しても、又はしなく
てもよい。前記調査は、前記被験者が過去に受けたか、又は現在受けている治療、及び/
又は医薬に関する情報も収集され得る。前記ユーザーインターフェースは、前記被験者に
調査又は同様の技法を使用することを促し得る。前記調査は、図表、画像、ビデオ、音声
、又は他のメディアの特徴を含み得る。前記調査は、固定された質問及び/又は指示の組
を有しても、又は有さなくてもよい。前記調査(例えば、前記質問の配列及び/又は内容
)は、前記被験者の回答に応じて動的に変化し得る。
前記被験者についての身元確認情報及び/又は前記被験者に関する追加的な情報は、前
記機器に保存されることができ、及び/又は外部機器又はクラウド・コンピューティング
・インフラストラクチャーに送信され得る。そのような情報は、前記被験者から収集され
たサンプルに関するデータの分析において有用であり得る。そのような情報は、サンプル
処理を進めるかどうかを決定するためにも有用であり得る。
前記ユーザーインターフェース及び/又はセンサーは、前記被験者又は前記環境に関す
る情報を収集する能力を有し得る。例えば、前記機器は、スクリーン、熱的センサー、光
学的センサー、運動センサー、深度センサー、圧力センサー、電気的特性センサー、加速
センサー、本明細書に記載されるか、又は当技術分野で周知の任意の他の種類のセンサー
を介して情報を収集され得る。一実施例では、前記光学的センサーは、複数の画像を収集
し、及びそこからの深度を計算する能力のある多開口部カメラであり得る。光学的センサ
ーは、任意の種類のカメラ、又は本明細書の他の部分に記載される画像化機器であり得る
。前記光学的センサーは、捕捉する前記被験者の1つ以上の静的画像及び/又は前記被験
者のビデオ画像を捕捉し得る。
前記機器前記被験者の画像を収集され得る。前記画像は、前記被験者の2D画像であり
得る。前記機器は前記被験者3D表現を決定に用いられ得る、前記被験者の複数の画像を
収集され得る。前記機器は、1回限りの前記被験者の画像を収集され得る。前記機器は、
前記被験者の画像を経時的に収集され得る。前記機器は、任意の頻度で画像を収集され得
る。いくつかの実施形態では、前記機器は、リアルタイムで継続的に画像を収集され得る
。前記機器は、前記被験者のビデオを収集され得る。前記機器は、前記被験者の眼又は網
膜、前記被験者の顔、前記被験者の手、前記被験者の指先端部、前記被験者の胸部、及び
/又は前記被験者の体全体を含むがそれらには限定されない前記被験者任意の部分に関す
る画像を収集され得る。前記被験者の収集された画像は、前記被験者の身元の特定及び/
又は前記被験者の診断、治療、監視、又は疾患の予防に対して有用であり得る。ある場合
には、画像は、前記被験者の身長、外周、体重、又はボディ・マス・インデックスを決定
するために有用であり得る。前記機器は、前記被験者の身分証明カード、保険カード、又
は前記被験者に関連する任意の他の物体画像も捕捉し得る。
前記機器は、前記被験者の音声情報も収集され得る。そのような音声情報は、前記被験
者の声又は前記被験者1つ以上の生物学的なプロセスの音を含み得る。例えば、前記音声
情報は前記被験者の心臓の鼓動音を含み得る。
前記機器は、前記被験者についてのバイオメトリック情報を収集され得る。例えば、前
記機器は、前記被験者についての体温情報を収集され得る。別の実施例では、前記機器は
、前記被験者についての脈拍数の情報を収集できる。ある場合には、前記機器は、前記被
験者の網膜、指紋又は掌紋などの前記被験者の一部を走査し得る。前記機器は、前記被験
者の体重を決定し得る。前記機器は、前記被験者からのサンプルを収集し、及び前記被験
者のDNA又はその一部の配列も決定し得る。前記機器は前記被験者からのサンプルを収
集し、及びそのプロテオーム分析も行い得る。そのような情報は、前記機器の操作に用い
られ得る。そのような情報は、前記被験者の診断又は身元に関係し得る。いくつかの実施
形態では、前記機器は、前記被験者と異なっても、異ならなくてもよい、前記機器のオペ
レーターについての情報を収集され得る。そのような情報は、前記機器のオペレーターの
身元を検証するために有用であり得る。
ある場合には、前記機器により収集されたそのような情報は、前記被験者の身元を確認
するために用いられ得る。前記被験者の身元は、保険又は治療目的で検証され得る。前記
被験者の身元は、前記被験者の医療記録に結び付けられ得る。ある場合には、前記機器に
より前記被験者から収集されたデータ、及び/又はサンプルは、前記被験者の記録と連結
され得る。前記被験者の身元は、前記被験者の健康保険(又は他の支払者)記録にも結び
付けられることができる。
(電源)
機器は電源を有し得るか、又は電源に接続され得る。いくつかの実施形態では、前記電
源は前記機器外部に提供され得る。例えば、電力は、グリッド/ユーティリティにより提
供され得る。前記電力は、外部エネルギー保存システム又は貯蔵所から提供され得る。前
記電力は、外部エネルギー発生システムにより提供され得る。いくつかの実施形態では、
前記機器は、プラグ、又は前記機器を前記外部電源に電気的に接続する能力を有し得る、
他のコネクタを含み得る。別の実施例では、前記機器は、前記機器に動力を与えるために
、身体の自然な電気的インパルスを用い得る。例えば、前記機器は、前記機器にいくらか
の動力を与えても、与えなくてもよい、前記被験者に接触され、前記被験者により着用さ
れ、及び/又は前記被験者により摂取され得る。いくつかの実施形態では、前記機器は移
動可能であり、前記機器に動力を提供する能力を有し得る、1つ以上の圧電構成要素を含
み得る。例えば、前記被験者が移動するときに及び/又は前記パッチが収縮されるときに
、電力が発生され及び前記機器に提供されるように、前記機器は、前記被験者に配置され
るために構成されたパッチ構成を有し得る。
機器は、随意的に内部の電源を有し得る。例えば、ローカルのエネルギー貯蔵所が前記
機器に提供され得る。一実施形態では、前記ローカルのエネルギー貯蔵所は、1つ以上の
バッテリー又はウルトラ・キャパシタであってよい。当技術分野で周知の、又は後日に開
発される、任意のバッテリー化学が、電源として用いられ得る。バッテリーは、一次又は
二次(充電可能な)バッテリーであり得る。バッテリーの例としては、それらに限定はさ
れないが、亜鉛−炭素、亜鉛−塩化物、アルカリ、オキシ水酸化ニッケル、リチウム、酸
化水銀、亜鉛−空気、酸化銀、NiCd、鉛酸、NiMH、NiZn、又はリチウムイオ
ンが挙げられる。前記内部の電源は、スタンドアロンであるか、又は外部電源と連結され
得る。いくつかの実施形態では、機器は、エネルギー発生器を含み得る。前記エネルギー
発生器は、それ自身で提供され得るか、又は外部及び/又は内部の電源と連結され得る。
前記エネルギー発生器は、当技術分野で周知の従来の発電機であり得る。いくつかの実施
形態では、前記エネルギー発生器は、風力エネルギー、油圧エネルギー、又は地熱エネル
ギーを含むが、それには限定されない再生可能なエネルギーを用い得る。いくつかの実施
形態では、前記電力は核エネルギー又は核融合により生成され得る。
それぞれの機器が電源に接続されるか、電源を有し得る。それぞれのモジュールがロー
カルの電源に接続されるか、ローカルの電源を有し得る。ある場合には、モジュールは前
記機器の電源に接続され得る。ある場合には、それぞれのモジュールは、それ自身のロー
カルの電源を持つことができ、及び他のモジュール及び/又は機器と独立して作動する能
力を有し得る。ある場合には、前記モジュールは、リソースを共有し得る。例えば、前記
モジュールの1つの電源が損傷されるか、弱くなった場合、前記モジュールは、別のモジ
ュール又は前記機器の電源にアクセスできる。別の実施例では、もし特定のモジュールが
、より大量の電力を消費する場合、前記モジュールは、別のモジュール又は前記機器の電
源に入り込み得る。
随意的に、機器構成要素は電源を有し得る。本明細書における、モジュール及び/又は
機器の電源に関する任意の議論は、システム、機器の群、ラック、機器構成要素、又は機
器構成要素の部分などの他のレベルの電源にも適用され得る。
(通信ユニット)
機器は通信ユニットを有し得る。前記機器は、前記通信ユニットを用いて外部機器と通
信する能力を有し得る。ある場合には、前記外部機器は、1つ以上のピアの機器であり得
る。前記外部機器は、クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャー、クラウ
ド・コンピューティング・インフラストラクチャーの一部であり得るか、又はクラウド・
コンピューティング・インフラストラクチャーと相互作用できる。ある場合には、前記機
器が通信し得る前記外部機器は、サーバ又は本明細書の他の部分に記載される他の機器と
通信し得る。
前記通信ユニットは、前記機器及び前記外部機器との間の無線通信を可能にし得る。代
替方法として、前記通信ユニットは、前記機器及び前記外部機器の間に有線通信を提供し
得る。前記通信ユニットは、外部機器との間で無線的に情報を送受信する能力を有し得る
。前記通信ユニットは、前記機器及び1つ以上の外部機器の間の一方向及び/又は双方向
通信を可能にし得る。いくつかの実施形態では、前記通信ユニットは、前記機器により収
集されたか、又は決定された情報を外部機器に送信し得る。いくつかの実施形態では、前
記通信ユニットは、前記外部機器からのプロトコル又は1つ以上の指示を受取り得る。前
記機器は、選択された外部機器と通信し得るか、又は広い範囲の外部機器と自由に通信し
得る。
いくつかの実施形態では、前記通信ユニットは、前記機器が、ローカル・エリア・ネッ
トワーク(LAN)又はインターネットなどの広域ネットワーク(WAN)などのネット
ワークを通じて、通信することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、前記機器は、
セルラー又は衛星ネットワークなどの遠隔通信ネットワークを通じて通信し得る。前記通
信ユニットは、本明細書に記載されるネットワーク接続性技法を実行するために、任意の
ネットワーク接続性ハードウエア及び/又はソフトウエアを用い取得することを理解され
たい。このことは、図83〜88に関連した文章及び図に記載された前記ネットワーク接
続性技法を含む。
通信ユニットに用いられ得る、いくつかの技術の例は、ブルートゥース又はRTM技術
を含み得る。代替方法として、モデムによるダイアルアップ有線接続、TI、ISDN、
又はケーブルラインなどの直接リンクなどのさまざまな通信方法が用いられ得る。いくつ
かの実施形態では、無線接続は、セルラー、衛星、又はページャーネットワーク、GPR
Sなどの例示的無線ネットワーク、又はイーサーネット又はLAN上のトークン・リング
などのローカル・データ送信システムを使用し得る。いくつかの実施形態では、前記通信
ユニットは、情報の送受信のための無線赤外通信構成要素を収容し得る。
いくつかの実施形態では、前記情報は、無線ネットワークなどのネットワークを通じて
送信される前に、暗号化され得る。いくつかの実施形態では、前記暗号化はハードウエア
に基づいく暗号化であり得る。ある場合には、前記情報は、前記ハードウエア上で暗号化
され得る。ユーザーデータ、前記被験者データ、検査結果、識別子情報、診断情報、又は
任意の他の種類の情報を含み得る、任意の又は全ての情報は、ハードウエアに基づいく暗
号化及び/又はソフトウエアに基づく暗号化に基づいて暗号化され得る。暗号化は随意的
に前記被験者特異的情報に基づくことができる。例えば、前記被験者が、前記機器により
処理されているサンプルを有し、及び前記被験者のパスワードが、前記被験者のサンプル
に関するデータの暗号化に用いられる得る。前記被験者のデータを前記被験者特異的情報
で暗号化することにより、前記被験者だけがそのデータを検索できる。例えば、暗号解読
は、前記被験者が、パスワードをウェブサイトに入力した場合だけに生じ得る。別の実施
例では、前記機器により送信された情報は、その時点での、前記機器のオペレーターに特
異的な情報により暗号化され、及び前記オペレーターが、前記オペレーターのパスワード
を入力したときにのみ、又は前記オペレーターに特異的な情報を提供したときにのみ、検
索され得る。
それぞれの機器は通信ユニットを有し得る。それぞれのモジュールは、それ自身のロー
カルの通信ユニットを有し得る。ある場合には、モジュールは、前記機器と通信ユニット
を共有し得る。ある場合には、それぞれのモジュールは、それ自身のローカルの通信ユニ
ットを有し、及び他のモジュール及び/又は機器とは独立して、通信する能力を有し得る
。前記モジュールは、その通信ユニットを、外部機器、前記機器、又は他のモジュールと
通信するために用い得る。ある場合には、前記モジュールはリソースを共有し得る。例え
ば、もし前記モジュールの1つの通信ユニットが損傷されるか、又は弱くなった場合、前
記モジュールは、別のモジュール又は前記機器の通信ユニットにアクセスし得る。ある場
合には、機器、ラック、モジュール、構成要素又は機器構成要素の部分が、1つ以上のル
ーターを共有し得る。前記さまざまなレベル及び/又は階層の構成要素は、相互に通信し
得る。
随意的に、機器構成要素は通信ユニットを有し得る。本明細書におけるモジュール及び
/又は機器の通信ユニットに関する任意の議論は、システム、機器の群、ラック、機器構
成要素、又は機器の構成要素の部分などの他のレベルにおける通信ユニットにも関係し得
る。
(機器、モジュール及び構成要素識別子)
機器は機器識別子を有し得る。機器識別子は、前記機器を特定し得る。いくつかの実施
形態では、前記機器識別子は、機器に対して一意であり得る。他の実施形態においては、
前記機器識別子は、機器、又は前記機器中に提供されたモジュール/構成要素の種類を特
定できる。前記機器識別子は、前記機器が実行する能力を有し得る機能を示すことができ
る。前記機器識別子は、そのような状況において、一意であっても、又はなくてもよい。
前記機器識別子は、前記機器上に形成された物理的物体であってよい。例えば、前記機
器識別子は、光学的スキャナー、又はカメラなどの画像化機器により読み取られることが
できる。前記機器識別子は、本明細書の他の部分に記載されるセンサーの1つ以上の種類
により読み取られることができる。一実施例では、前記機器識別子はバーコードであって
よい。バーコードは、1D又は2Dバーコードであり得る。いくつかの実施形態では、前
記機器識別子は、前記機器を特定し得る、1つ以上の信号を発する。例えば、前記機器識
別子は、前記機器の身元を示すことのできる、赤外、温度、超音波、光学的、音声的、電
気的、化学的、生物学的、又は他の信号を提供し得る。前記機器識別子は、無線自動識別
装置(RFID)タグを用い得る。
前記機器識別子は、前記機器のメモリに保存され得る。一実施例では、前記機器識別子
は、コンピュータ可読媒体であり得る。前記機器識別子は、無線的に又は有線接続を介し
て通信使得る。
前記機器識別子は、静的であるか、又は変更可能であり得る。前記機器に提供されてい
る1つ以上のモジュールが変化するときに、前記機器識別子は変化し得る。前記機器識別
子は、前記機器の利用可能な構成要素に基づいて変化し得る。前記機器識別子は、前記機
器のオペレーターにより支持を受けた時に変化し得る。
前記機器識別子は、前記機器が、システム全体の通信に統合されることを可能にするた
めに提供され得る。例えば、外部機器は、複数の機器と通信し得る。前記外部機器は、前
記機器識別子により、診断用機器を別の診断用機器から区別し得る。前記外部機器は、そ
の識別子に基づいて、特殊化された指示を診断用機器に提供され得る。前記外部機器は〜
aメモリを含み得るか、又は前記さまざまな機器についての情報を追跡し得るメモリと通
信できる。前記機器の機器識別子は、前記機器から収集された情報又は前記機器に関連す
る情報を有するメモリと連結され得る。
いくつかの実施形態では、システム・レベルの機器の個々の構成要素を識別するために
、モジュール上又は構成要素レベルにおいて識別子が提供され得る。例えば、個々のモジ
ュールにはモジュール識別子を有し得る。モジュールにつき唯一のモジュール識別子を有
し得る場合と持ち得ない場合がある。モジュール識別子には、1つ以上の機器識別子の特
性を有し得る。
モジュール識別子は、機器又はシステム(例えば、外部機器、サーバ)が、その中に提
供されるモジュールを識別することを可能にする。例えば、モジュール識別子はモジュー
ルの種類を識別し、機器がモジュールから提供される構成要素及び能力を自動的に検出す
ることを可能にする。ある場合には、モジュール識別子はモジュールを一意的に識別し、
及び前記機器は特定のモジュールに関する特定の情報を追跡し得る。例えば、機器はモジ
ュールの使用年数を追跡し、及び特定の構成要素をいつ更新すべきか、又は交換すべきか
を推測し得る。前記モジュールは機器の一部であるプロセッサと通信し得る。
代替方法として、前記モジュールは外部機器のプロセッサと通信し得る。前記モジュー
ル識別子は同じ情報をシステム全体のレベルに提供し得る。いくつかの実施形態では、前
記機器よりも前記システムがモジュール識別子に関する情報を追跡し得る。
前記モジュール識別子は、機器と接続、若しくはインターフェースで接続している場合
に、前記機器又は前記システムと通信し得る。例としては、前記モジュールを支持構造物
に取付けた後、前記モジュール識別子は前記機器、又はシステムと通信し得る。代替方法
として、前記モジュールが前記機器と未接続でも前記モジュール識別子は遠隔操作で通信
され得る。
識別子は本明細書に記載される任意の他のレベル(例えば、外部機器、機器の群、ラッ
ク、機器の構成要素、構成要素の一部)でも提供され得る。本明細書で提供される識別子
の任意の特徴も、そのような識別子に適用され得る。
(システム)
図39は本明細書に記載される実施形態を含む診断システムの図示である。1つ、2つ
以上の前記機器3900a、3900bは、ネットワーク3920を経由し外部機器39
10と通信し得る。前記機器は診断機器であり得る。本明細書の他の部分に記載されるよ
うに、前記機器は任意の特徴又は特性を有し得る。いくつかの例では、前記装置はベンチ
トップ機器、携帯用機器、パッチ、及び/又はピルであり得る。前記機器は、サンプルを
受入れ、サンプル調製ステップ、検定ステップ、又は検出ステップの中の1つ以上を実行
するために構成され得る。本明細書の他の部分に記載のように、前記機器は1つ以上のモ
ジュールを含み得る。
いくつかの実施形態では、パッチ又はピルは、他の機器及び/又はネットワーク(例え
ばイントラネット及びインターネット)との通信のために構成されたネットワーク機器な
どのモバイル機器に結合(連結)可能なように構成される。いくつかの状況では、パッチ
は、前記被験者の体を循環するか、又は前記被験者の組織のような体内に配設されるピル
と通信するために構成され得る。他の状況においては、ピルはナノメートル、マイクロメ
ートル、又はそれ以上のサイズの粒子である。一実施例では、ピルはナノ粒子である。パ
ッチ及び/又はピルは、他の機器との通信を可能にするために搭載された電子機器を含み
得る。
システムは任意の数の機器3900a、3900bを含み得る。例えば、システムは1
つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、10以上、20以上、50以上、1
00以上、500以上、1,000以上、5,000以上、10,000以上、100,
000以上、1,000,000以上の機器を含み得る。
前記機器は機器の群に付随しても、又はしなくてもよい。機器は1つ、2つ、3つ、1
0、又はいくつかの機器の群に関連し得る。機器はシステム内の群、サブ群、サブ・サブ
群の一部であることができ、サブ群には限定がない。いくつかの実施形態では、機器の群
は特定の地理的な場所においける機器を含み得る。例えば、機器の群は、同室内、又は同
建物内の前記機器を称し得る。機器の群は同じ小売業者、臨床検査、診療所、ヘルスケア
施設、又は任意のその他の場所の機器も含み得る。機器の群は同じ町又は市内の機器を参
照し得る。機器の群は特定の半径内の機器を含み得る。ある場合には、機器の群は同じ通
信ポートを使用する機器を含み得る。例えば、機器の群は、同じルータ、インターネット
・ハブ、遠隔通信タワー、衛星、他の通信ポートを使用する機器を含み得る。
代替方法として、機器の群は同じ組織、又は組織の部署に関連する機器を含み得る。例
えば、機器の群は臨床検査施設、ヘルスケア提供者、医療施設、小売業者、企業、又は他
の組織に付随し得る。
システム全体のレベルに関する本明細書の任意の記載は、任意の機器を含むか、又はそ
れらと通信する全世界的なシステムに言及し得る。代替方法として、本明細書のシステム
の任意の記載は任意の機器の群にも言及し得る。
本明細書の他の部分で記載されるように、ネットワーク3920が提供され得る。例え
ば、前記ネットワークはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、又はインターネッ
トなどのワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含み得る。いくつかの実施形態では
、前記機器は携帯電話及び衛星ネットワークなどの遠隔通信ネットワークを経由して通信
し得る。
前記機器はブルートゥース及びRTM技術などの無線技術を使用して、ネットワークと
通信し得る。代替方法として、様々な通信方式(例えばモデムによるダイヤル・アップ有
線接続、TI、ISDN,ケーブル線などの直接リンク)が使われ得る。いくつかの実施
形態では、無線通信は、セルラー、wimax、Wi−Fi、衛星、ページャー、GPR
Sなどの例示的な無線ネットワーク、又はイーサーネット、LANを経由するトークン・
リングなどのローカル・データ送信システムが使用され得る。代替方法として、いくつか
の実施形態では、前記機器は赤外線通信構成要素を使用して無線的に通信し得る。
外部機器3910が、本明細書で記載の実施形態により提供され得る。前記外部機器は
、本明細書のその他の部分で記載されるか、又は当技術分野で周知のネットワーク化され
た任意の機器であり得る。例えば前記外部機器は、サーバ、パーソナルコンピュータ、ラ
ップトップ、タブレット、モバイル機器、携帯電話、衛星電話、スマートフォン(例えば
アイフォン、アンドロイド、ブラックベリー、パーム、シンビアン、ウインドウズ)、パ
ーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ページャー、又は任意の他の機器であり
得る。ある場合には、前記外部機器は別の診断機器であり得る。マスター−スレーブ関係
、ピアトゥーピア、又は分配関係が、前記診断機器間に提供され得る。前記機器3910
が、本明細書に記載のネットワーク接続性技法を実行するために、任意のネットワーク接
続性ハードウエア及び/又はソフトウエアを使用し得ることも理解されたい。図83〜8
8に関連して記載された文章、及び図での記載にあるように、これはネットワーク接続性
技術を含む。
前記外部機器はプロセッサ及びメモリを有し得る。前記外部機器はローカル・メモリに
アクセスできるか、又はメモリと通信し得る。前記メモリは1つ以上のデータベースを含
み得る。
外部機器に関する任意の記載が、クラウド・コンピューティング・フラストラクチャー
にも言及され得る。外部機器はプロセッサ及び/又はメモリを含む1つ以上の機器に言及
し得る。1つ以上の機器は互いに通信しても、又はしなくてもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書の他の部分で記載されるように、外部機器は、制御
装置として機能し、又は制御装置を含み、及び1つ以上の制御装置の機能を実行し得る。
前記外部機器は、システム全体の制御装置として機能するか、又は機器の群を制御するか
、又は個々の前記機器を制御し得る。
一実施例では、外部機器はメモリに保存したデータを有し得る。そのようなデータは検
体の閾値データを含み得る。そのようなデータは、分析及び/又は校正するために有効な
曲線 又は他の情報を含み得る。外部機器は、サンプル処理機器からのデータも受信及び
/又は保存し得る。そのようなデータは、前記サンプル処理機器から検出される1つ以上
の信号に関連するデータを含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の診断法及び/
又は校正がサンプル処理機器で実行され得る。そのような診断法及び/又は校正は、前記
機器にオンボードであるか、若しくはサーバなどの外部機器にある曲線若しくはその他の
データを使用及び/若しくはそれにアクセスできる。
図1は、本明細書で記載される実施形態による、制御装置110と通信する機器100
の実施例を示している。
前記機器は、本明細書の他の部分で記載されるように、任意の特性、構造、又は機能性
をも含み得る。例えば、前記機器100は1つ以上の支持構造物120を含み得る。いく
つかの実施形態では、前記支持構造物はラック、又は本明細書の他の部分に記載の任意の
他の支持構造物でもあり得る。ある場合には、前記機器は単独の支持構造物を含み得る。
代替方法として、前記機器は複数の支持構造物を含み得る。複数の支持構造物は互いに接
続する場合も、又はしない場合もある。
前記機器100は1つ以上のモジュール130を含み得る。ある場合には、支持構造物
120は1つ以上のモジュールを含み得る。一実施例では、前記モジュールはラック支持
構造物に取付けられる、ブレードの形式を有し得る。機器、支持構造物ごとに、任意の数
のモジュールが提供され得る。異なる支持構造物は異なる数量、又は種類のモジュールを
有し得る。
前記機器100は1つ以上の構成要素140を含み得る。ある場合には、モジュール1
30は、モジュールの1つ以上の構成要素を含み得る。ラック120は1つ以上のモジュ
ールの構成要素を含み得る。機器、ラック、モジュール毎に任意の数の構成要素が提供さ
れ得る。異なるモジュールは、異なる数量又は種類の構成要素を有し得る。
ある場合には、前記機器は、ベンチトップ機器、ハンドヘルド機器、装着機器、経口摂
取機器、移植機器、パッチ及び/又はピルであり得る。前記機器は携帯され得る。前記機
器はカウンター、テーブル、又は床などの上に設置され得る。前記機器は壁、天井、床及
び/又は任意の他の構造物にも取付け、又は接着可能であり得る。前記機器は前記被験者
に直接装着、又は前記被験者の衣服内に組み込まれ得る。
前記機器は内蔵され得る。例えば、前記機器はローカル・メモリを含み得る。前記ロー
カル・メモリは全体の機器に提供され得るか、又は1つ以上のモジュールに提供若しくは
分配され得る。前記ローカル・メモリは前記機器の筐体内に含まれ得る。ローカル・メモ
リは前記モジュールの支持構造物、又は前記モジュールの筐体内に提供され得る。代替方
法として、前記機器のローカル・メモリが前記機器の筐体内にあるけれども、前記モジュ
ールの外部に提供され得る。前記機器のローカル・メモリは前記機器の支持構造物に支持
されても、又はされなくてもよい。ローカル・メモリは外部から前記機器の前記支持構造
物に提供され得るか、又は前記機器の支持構造物内に一体化され得る。
1つ以上のプロトコルが前記ローカル・メモリ内に保存され得る。1つ以上のプロトコ
ルは前記ローカル・メモリに送達され得る。前記ローカル・メモリは検出された信号分析
のオンボードの分析のための情報データベースを含み得る。代替方法として、前記ローカ
ル・メモリは、遠隔分析用に外部機器に提供される検出された信号に関連する情報を保存
し得る。前記ローカル・メモリは検出された信号の信号処理を含み得るが、分析のために
に外部機器に送信され得る。前記外部機器は制御装置と同じ機器であっても、又はなくて
もよい。
ローカル・メモリは、本明細書に記載される実行ステップを可能にするコード、論理、
又は指示を含む持続的なコンピュータ可読媒体を保存する能力を有し得る。
前記機器はローカル・プロセッサを含み得る。前記プロセッサは指示を受信し、指示を
実行する信号を提供する能力を有し得る。前記プロセッサは、具体的なコンピュータ可読
媒体の指示を実行する中央処理装置(CPU)であり得る。いくつかの実施形態では、前
記プロセッサは1つ以上のマイクロ・プロセッサを含み得る。前記プロセッサは前記機器
の1つ以上の構成要素と通信し、及び前記機器を作動する能力を有し得る。
前記プロセッサは、機器全体に提供、又は1つ以上のモジュールに提供、若しくは分配
され得る。前記プロセッサは前記機器の筐体内に含まれ得る。プロセッサは前記モジュー
ルの支持構造物上に、又は前記モジュールの筐体内に提供され得る。代替方法として、前
記機器のプロセッサは前記機器筐体内であるが、前記モジュールの外部に提供され得る。
前記機器のプロセッサは前記機器の支持構造物に支持されても、又はされなくてもよい。
前記プロセッサは、外部から前記機器の支持構造物に提供され得るか、又は前記機器の支
持構造物内に一体化され得る。
制御装置110は前記機器100と通信し得る。いくつかの実施形態では、前記制御装
置はシステム全体の制御装置であり得る。前記制御装置は任意の前記機器と通信し得る。
前記制御装置は機器の群と選択的に通信し得る。例えば、システムは、1つ、2つ、又は
それ以上の制御装置を含むことができ、それぞれの制御装置は、機器の群に対して専用に
なり得る。前記制御装置は個々の機器と個別に通信する能力を有し得る。ある場合には、
前記制御装置は、群内の前記機器の間に区別をすることなく機器の群と通信し得る。前記
制御装置は任意の機器、又は任意の機器の組合せと通信し得る。
制御装置は前記機器の外部に提供され得る。前記制御装置は前記機器と通信する外部機
器であり得る。本明細書の他の部分で記載されるように、前記外部機器は任意の種類のネ
ットワーク機器であり得る。例えば制御装置は、前記機器とマスター−スレーブ関係を有
するサーバ、モバイル機器、又は他の診断機器であり得る。
別の実施形態では、前記制御装置はローカルに前記機器に提供され得る。そのような状
況では、外部通信を必要とせずに完全に自己完結し得る。
前記制御装置はメモリを含み得るか、又はメモリと通信し得る。1つ以上のプロトコル
が、前記制御装置のメモリに保存され得る。前記プロトコルは前記機器の外部に保存され
得る。前記プロトコルはメモリ及び/又はクラウド・コンピューティング・インフラスト
ラクチャーに保存され得る。前記プロトコルは前記機器を修正することなく前記制御装置
側から更新され得る。前記制御装置のメモリは、機器、サンプル、被験者に関連する情報
のデータベース、及び/又は前記機器から収集された情報を含み得る。前記機器から収集
された情報は、前記機器内で検出された信号の生データを含み得る。前記機器から収集さ
れた情報は、検出された信号のいくつかの信号処理を含み得る。代替方法として、前記機
器から収集された情報は、前記機器のオンボードで実行されている分析を含み得る。
前記制御装置のメモリは、本明細書に記載のステップを実行するためのコード、論理、
又は指示を含む、持続的なコンピュータ可読媒体を保存する能力を有し得る。
前記制御装置はプロセッサを含み得る。前記プロセッサは、指示を受信し、及び指示を
実行するための信号を提供する能力を有し得る。前記プロセッサは有形のコンピュータ可
読媒体の指示を実行する中央処理装置(CPU)であり得る。いくつかの実施形態では、
前記プロセッサは1つ以上のマイクロ・プロセッサを含み得る。前記制御装置のプロセッ
サは、前記機器から受信したデータを分析する能力を有し得る。前記制御装置のプロセッ
サは、前記機器に提供する1つ以上のプロトコルを選択する能力も有し得る。
いくつかの実施形態では、前記制御装置は単独の外部機器上に提供され得る。前記単独
の外部機器は、プロトコルを診断機器に提供し、及び/又は診断機器から収集された情報
を受信する能力を有し得る。ある場合には、前記制御装置は複数の機器に提供され得る。
一実施例では、単独、又は複数の外部機器はプロトコルを診断機器に提供する能力を有し
得る。単独、又は複数の外部機器は前記診断機器から収集された情報を受信し得る。単独
、又は複数の外部機器は前記診断機器から収集された情報を分析する能力を有し得る。
代替方法として、前記システムはクラウド・コンピューティングを使用し得る。制御装
置の1つ以上の機能は、単独の外部機器に限定されるよりも、むしろコンピュータネット
ワークにより提供され得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク、又は複数の外部機
器は、前記診断機器と通信し、指示を提供するか又は前記診断機器から情報を受信し得る
。複数のプロセッサ、及び保存機器は、前記制御装置の機能の実行に使用され得る。前記
制御装置は、最小の管理又は最小のサービス・プロバイダとの相互作用で、速やかに使用
可能にできる、設定可能なコンピュータリソースの共有プール(例えば、ネットワーク、
サーバ、保存場所、アプリケーション、サービス)に、便利にオンデマンド・ネットワー
ク・アクセスができる環境内に提供され得る。
診断機器と制御装置間に通信が提供され得る。前記通信は一方向の通信であり得る。例
えば、前記制御装置はプロトコルを前記機器に押し付け(push down)得る。別
の例では、前記機器はプロトコルの要請を前記制御装置から開始し得る。又は、前記機器
は、前記制御装置からのプロトコルを要求することなく、前記制御装置に情報提供だけを
し得る。
好適には、双方向通信が診断機器と制御装置間に提供され得る。例えば、プロトコルは
前記機器の外部のソースから提供され得る。前記プロトコルは前記機器から提供される情
報に基づいても、又は基づかなくてもよい。例えば前記プロトコルは、前記機器から制御
装置に提供される情報を何らかの形で決定する、前記機器に提供する入力に基づいても、
又は基づかなくてもよい。前記入力は前記機器のオペレーターにより手動で決定され得る
。例えば、前記オペレーターは前記機器に実行させたい1つ以上の検査を特定し得る。い
くつかの例において、前記入力は自動的に決定され得る。例えば、実行される検査は、前
記モジュールが利用可能又は使用されているか、前記被験者に関する過去の記録、今後の
検査予定、又は任意の他の情報などのサンプルの性質に基づいて自動的に決定され得る。
いくつかの実施形態では、前記機器は前記制御装置から特殊なプロトコルを要求し得る
。いくつかの他の実施形態では、前記機器は前記制御装置に情報を提供し、前記制御装置
は、情報に基づいて、前記機器に提供する1つ以上のプロトコルを選択し得る。
前記機器は1つ以上のセンサーからの1つ以上の検出された信号に基づいて前記機器で
収集された情報を提供し得る。前記検出情報は制御装置に提供され得る。前記検出情報は
プロトコル実行中に収集されても、又はされなくてもよい。いくつかの実施形態では、前
記制御装置は、第一のプロトコル中に収集された情報に基づいて、追加のプロトコルを提
供し得る。前記第一のプロトコルは、収集された情報に基づいて、前記追加のプロトコル
の開始前に終了され得るか、又は前記追加のプロトコルが前記最初のプロトコルの終了前
に開始され得る。
フィードバック・システムは、プロトコル中又はプロトコル終了後に収集された情報に
基づいて、プロトコルが提供され得るか、又は変更され得る場合に提供され得る。1つ以
上のプロトコルは並行して、順番に、又は任意の組合せで実行し得る。前記機器は、随意
的に後続する指示などに影響を与え得る、指示を使用し得る、指示に基づいて実行された
動作、実行された動作から収集されたデータを使用し得る、反復プロセスを実行し得る。
プロトコルは、前記機器に、サンプル収集ステップ、サンプル調製ステップ、検定ステッ
プ及び/又は検出ステップを含むがそれらには限定されない1つ以上の動作の実行を引き
起こし得る。
システム内で、前記機器は1つ以上の組織と通信する能力を有し得る。例えば、前記機
器は、前記機器から情報を収集し得る、臨床検査施設の給付管理者と通信し得る。臨床検
査施設の給付管理者は前記機器から収集した情報を分析できる。前記機器は、前記機器に
1つ以上の指示を提供し得るプロトコル・プロバイダと通信し得る。前記プロトコル・プ
ロバイダ及び前記臨床検査施設の給付管理者は同じであるか、又は別の実体であり得る。
前記機器は保険会社などの支払者と随意的に通信し得る。前記機器はヘルスケア提供者と
随意的に通信し得る。前記機器はこれらの組織の1つ以上と直接、又は別の組織を介して
これらと間接的に通信し得る。一実施例では、前記機器は、支払者、ヘルスケア提供者と
通信する臨床検査施設の給付管理者と通信し得る。
いくつかの実施形態では、前記機器は、前記被験者がヘルスケア提供者と通信すること
を可能にし得る。一実施例では、前記機器は、前記機器が1つ以上の前記被験者の画像を
撮影し、前記被験者の医師に提供することを可能にし得る。前記被験者が、前記機器上で
医師を見る場合、又は見ない場合がある。前記被験者の画像は身元確認及び診断目的で使
用され得る。本明細書の他の部分に記載されるように、前記被験者の身元確認に関する他
の情報が使用され得る。前記被験者は医師とリアルタイムで通信し得る。代替方法として
、前記被験者は医師が録画したものを見ることもできる。前記被験者は、前記被験者の個
人的な相互作用のための追加的な快適さ及び/又は感覚を提供する、前記被験者自身の医
師と有利に通信し得る。代替方法として、前記被験者は専門家などのヘルスケア提供者と
通信し得る。
いくつかの実施形態で、システム内の診断機器はリソースを共有し得る。例えば、シス
テム内の前記機器は互いに通信し得る。前記機器は直接互いに接続するか、又はネットワ
ークを介して通信し得る。前記機器は共有されるリソースと直接接続するか、又はネット
ワークを介して通信し得る。共有されるリソースの一実施例はプリンターであり得る。例
えば、複数の前記機器は単独のプリンターと通信し得る。別の共有するリソースの例は、
ルーターがあり得る。
複数の前記機器は追加的な周辺機器を共有し得る。例えば、システム内の複数の前記機
器は、1つ以上の被験者の生理学的パラメータを捕捉し得る周辺機器と通信し得る。例え
ば前記機器は、血圧測定機器、体重計、脈拍数測定機器、超音波画像取り込み機器、又は
任意のその他の周辺機器と通信し得る。ある場合には、複数の前記機器及び/又はシステ
ムは、被験者との接触に有効な、コンピュータ、モバイル機器、タブレット、任意のその
他の機器と通信し得る。そのような外部機器は、調査を通して前記被験者からの情報を収
集するために有用であり得る。いくつかの実施形態では、システムの1つ以上の制御装置
は、所定の瞬間にどの前記機器がどの周辺機器を使用しているかを決定し得る。
システムは動的なリソースを配分能力を有し得る。いくつかの実施形態では、前記動的
なリソース配分はシステム全体の又は機器の群内であり得る。例えば、複数の前記機器は
共有される複数のリソースと接続し得る。一実施例では、機器A及びBはプリンターXと
接続し、並びに機器C及びDはプリンターYと接続し得る。プリンターXに問題が生じた
場合、機器A及びBはプリンターYを使用し得る。機器A及びBはプリンターYと直接接
続し得る。代替方法として、機器A及びBはプリンターYと直接通信できない場合があり
、機器C及びDを通してプリンターYと通信し得る。同じことがルーター、又は他の共有
可能なリソースに起こり得る。
(方法)
(サンプル処理方法)
いくつかの実施形態では、前記モジュール、又は1つ以上のモジュールを持つシステム
などの単独の機器は、サンプル調製、サンプル検定、サンプル検出から選ばれる1つ以上
のルーティンを実行するため構成される。サンプル調製は物理的処理及び化学的処理を含
み得る。いくつかの場合の前記単独の機器は単独のモジュールである。上述のように、他
の場合には、単独の前記機器は、複数のモジュールを持つシステムである。
図40は、1つの方法において実行される1つ以上のステップの一実施例を示している
。前記方法は単独の機器により実行されても、又は実行されなくてもよい。
前記方法はサンプル収集4000、サンプル調製4010、サンプル検定4020、検
出4030、及び/又は出力4040のステップを含み得る。これらのどのステップも随
意であり得る。更に、これらのステップは任意の順序で起こり得る。1つ以上のステップ
は1回以上繰り返され得る。
一実施例ではサンプル収集後、それは1つ以上のサンプル調製ステップを受けることが
できる。代替方法として、前記サンプルの収集後、それは直接サンプル検定ステップに進
み得る。別の例では、前記サンプルの収集後、直接検出ステップが起こり得る。一実施例
では、検出ステップはサンプルの画像を撮ることを含み得る。前記画像はデジタル画像及
び/又はビデオであり得る。
別の例では、サンプルが1つ以上のサンプル調製ステップを受けた後、それはサンプル
検定ステップに進むことができる。代替方法として、それは直接検出ステップに進み得る
サンプルが1つ以上の検定ステップを受けた後、前記サンプルは検出ステップに進み得
る。代替方法として、前記サンプルは1つ以上のサンプル調製ステップに戻り得る。
サンプルが検出ステップを受けた後、それは出力され得る。出力することは、前記検出
ステップで収集したデータの表示及び/又は送信を含み得る。検出後、前記サンプルは1
つ以上のサンプル調製ステップ又はサンプル検定ステップを受け得る。ある場合には、検
出後、追加的なサンプルが収集され得る。
サンプルが表示及び/又は送信後、追加的なサンプル調製ステップ、サンプル検定ステ
ップ、及び/又は検出ステップが実行され得る。ある場合には、追加ステップを達成し得
るプロトコルは、送信データに応答して前記機器に送られ得る。ある場合には、プロトコ
ルは、検出された信号に応答して、オン・ボードで生成され得る。分析は、送信データに
基づいて、前記機器でオン・ボードに、又は遠隔的に生じ得る。
単独の機器は、1つ以上のサンプル処理ステップを実行し得る。いくつかの実施形態で
は、「処理」という用語は、後続するオフ・ボード(すなわち前記機器外)、又はオン・
ボード(すなわち前記機器上)の分析のためのデータを生成する、前記サンプルの調製、
前記サンプルの検定、前記サンプルの検出の1つ以上を包含する。サンプル処理ステップ
は、本明細書の他の部分に記載される任意のものを含む、サンプル調製手順及び/又は検
定を含み得る。サンプル処理は、本明細書の他の部分に記載される、1つ以上の化学的な
反応及び/又は物理的処理ステップを含み得る。サンプル処理は、本明細書に記載の細胞
の評価又は他の評価を含む、組織学、形態学、運動学、力学、及び/又はサンプルの状態
の評価を含み得る。一実施形態では、単独の機器は、サンプルの重量、又は量の計量、遠
心分離、サンプル処理、分離(例えば磁気的分離)、磁気ビーズ及び/又はナノ粒子を使
った他の処理、試薬処理、化学的分離、物理的分離、化学的分離、培養、抗凝固、凝固、
サンプルの部分的除去(例えば、血漿、細胞、溶解物の物理的除去)、固体物質の分散/
溶解、選ばれた細胞の濃縮、希釈、加熱、冷却、混合、試薬の追加、干渉要因の除去、細
胞塗抹標本の調整、粉砕、破砕、活性化、超音波処理、マイクロ・カラム処理、及び/又
は図57に列挙されるものを含むが、それらには限定されない、当技術分野で周知の任意
の他の種類のサンプル調製ステップより成る群から選ばれる、1つ以上のサンプル調製手
順のために構成される。一実施例では、単独のモジュールが、多重のサンプル調製手順を
遂行するために構成され得る。別の例では、システム700などの単独のシステムは、複
数のサンプル調製手順を実行するために構成される。別の実施形態では、単独の機器は、
免疫検定、核酸検定、受容体に基づく検定、サイトメリー検定、比色検定、酸素的検定、
電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー的検定、顕微鏡的検
定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定
検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧
検定、及び/又は他の種類の検定並びにそれらの組合せより成る群から選ばれる、1つ以
上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、又は10以上の検定を実行するために構
成される。場合によっては、単独の機器は、その中の少なくとも1つが血球計算又は凝集
である、複数の検定を実行するために構成される。別の例においては、単独の前記機器は
血球計算及び凝集を含む、複数の種類の検定を実行するために構成される。一実施例では
、システム700は血球計算ステーション707の支援下に、血球計算を実行するために
構成される。単独の機器は、化学−ルーティン化学、血液学(細胞に基づく検定、凝固及
び男性病学)、微生物学−細菌学(「分子生物学」を含む)、化学−内分泌学、微生物学
−ウィルス学、診断免疫学−一般的免疫学、化学−尿検査、免疫血液学−ABO群及びR
h種類、診断免疫学−梅毒血清学、化学−毒物学、免疫血液学−抗体検出(輸血)、免疫
血液学−抗体検出(非輸血)、組織適合性、微生物学−微細菌学、微生物学−菌類学、微
生物学−寄生虫学、免疫血液学−抗体識別、免疫血液学−互換性検査、病理学−組織病理
学、病理学−口腔病理学、病理学−細胞学、放射生物学的測定、又は臨床細胞遺伝学に関
連する領域の、本明細書のその他の部分に記載の数を含む、任意の数の検定を実行するた
めに構成され得る。前記単独の機器は1つ以上、2つ以上、3つ以上、又は任意の数(本
明細書の他の部分に記載の数を含む)の:タンパク質、核酸(DNA、RNA、それらの
ハイブリッド、マイクロRNA、RNAi、EGS、アンチセンス)、代謝物、気体、イ
オン、粒子(結晶を含み得る)、低分子及びその代謝物、元素、毒素、酵素、脂質、炭水
化物、プリオン、有形成分(例えば細胞組織(例えば、全細胞、細胞破片、細胞表面マー
カー))の測定のために構成され得る。単独の機器は、画像化、分光的検定法/分光学、
電気泳動、沈降、遠心分離、又は図58で言及される任意のものを含むが、これらに限定
されない、様々な種類の測定を実行する能力を有し得る。
本明細書において提供される、本明細書に記載される2つ以上のサンプル調製手順、又
は検定の種類を実行する能力のあるシステム、又は機器は、2つ以上の同じサンプル調製
手順又は検定の種類を実行するための、2つ以上の別々のシステム又は機器の組合せの使
用に対して様々な有利性を提供し得る。
一実施例では、本明細書において提供される機器の中での、2つ以上のサンプル調製手
順又は検定の種類は、2つ以上のシステム又は前記機器の中で、同じサンプル調製手順又
は検定の種類を実行するよりも、少ないサンプル量の使用を可能にし得る。例えば本明細
書におけるシステム又は機器の中では、サンプルは、異なるモジュール、ユニット、又は
他のシステムの構成要素の間で、サンプルの異なる検定及び調製手順の実行のために効率
よく運搬され、サンプルの機械的な損失がわずかであるか、全くないことをもたらす。も
し同じ検定又はサンプル調製手順が2つ以上の別々の機器で実行される場合には、より多
くのサンプルが必要である。
別の例では、本明細書において提供される、2つ以上のサンプル調製手順又は検定の種
類を実行する能力を持つシステム又は機器は、被験者からの単独サンプルについて2つ以
上のサンプル調製手順又は検定の種類を実行し得る。従って、本明細書において提供され
るシステム又は前記機器に前記被験者からの単独サンプルを提供することにより、サンプ
ルに関連する複数の検定又はサンプル調製ステップからの情報が、単独の機器から速やか
に提供され得る。従って、単独の被験者に関連する大量の情報が、本明細書において提供
される単独の機器によりすばやく効率的に提供され得る。対照的に、仮に同じ2つ以上の
サンプル調製手順又は検定の種類の実行に2つ以上の別々のシステム又は機器が使用され
る場合は、同じサンプル調製手順又は検定の種類の実行に、一般的にはるかに長い時間を
要する。一般に従来の臨床検査機器では、サンプル調製手順又は検定の種類は、前記機器
に取り込み可能な複数の前記被験者からの複数のサンプルに一度だけ実行される。複数の
被験者からの複数のサンプルの蓄積に時間がかかるため、一般的に、別々のシステムで2
つ以上のサンプル調製手順又は検定の種類を実行することは、本明細書において提供され
る別々のシステム又は前記機器上よりも時間を要する。
他の例では、本明細書において提供される、2つ以上のサンプル調製手順又は検定の種
類を実行する能力を持つシステム又は機器は、同じサンプル調製手順又は検定の種類が2
つ以上の異なる前記機器で実行された場合よりも、より正確に及び/又はより大きな精度
で、サンプル調製手順又は検定の種類を実行し得る。本明細書において提供されるシステ
ム又は機器の使用は、例えば、サンプル調製手順及び検定を実行する上での人員の削減、
人員の複雑性の削減、人的操作の削減、人的監視の削減などに起因して、正確度及び/又
は精度を増大させ得る。従って、いくつかの実施形態では、本明細書において提供される
システム又は機器上での2つ以上のサンプル調製手順及び/又は検定の実行は、同じサン
プル調製手順及び/又は検定を2つ以上の別々の前記機器上で実行するのと比較して、よ
り低い変動係数で実行され得る。
更に別の例では、本明細書において提供される、2つ以上のサンプル調製手順又は検定
の種類を実行する能力を持つシステム又は前記機器は、2つ以上のマトリックスの種類(
例えば、血液、尿、唾液)のサンプルを取扱い得る。例えば、単独の被験者からの多重の
サンプルの種類を単独の機器で分析するために、又は単独の機器から前記被験者に関する
様々な種類の情報を得るために、このことは有利になり得る。本明細書において提供され
る、2つ以上のサンプル調製手順又は検定の種類を実行する能力を持つシステム又は機器
は、従って単独の前記被験者からの複数の種類のサンプルの分析を、2つ以上の異なる前
記機器で2つ以上のマトリックスの種類のサンプルに対処する場合よりも、従って、より
速く、より便利に、より正確に、及び/又はより精密に分析することを可能にする。
更に別の例では、本明細書において提供される、2つ以上のサンプル調製手順又は検定
の種類を実行する能力を持つシステム又は機器は、2つ以上のサンプル調製手順又は検定
の種類を、2つ以上の異なる機器で同じサンプル調製手順又は検定の種類を実行する場合
よりも、より低いコストで実行し得る。
場合によっては、サンプルの組織学は、サンプルの一時的変化と同じように、サンプル
の静的情報を包含する。一実施例では、サンプル収集後に、収集されたサンプルは、増加
(又は分裂)又は転移する細胞を含む。
別の実施形態では、単独の前記機器は、本明細書の他の部分に記載されるような、1つ
以上の種類のサンプル検出ルーティンを実行するために構成されている。
いくつかの実施形態では、多用途又は多目的な機器は、サンプルを調製、及び処理する
ために構成されている。そのような前記機器は、単独のシステムの一部としてか、又は互
いに通信する複数のシステムのいずれかとしての、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ
以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、20以上、30
以上、40以上、50以上、又は100以上のモジュールを含み得る。前記モジュールは
互いに流体的に連結し得る。代替方法として、前記モジュールは互いに流体的に分離され
るか、水圧操作的に独立し得る。そのようなケースでは、サンプル移動機器は、モジュー
ルへ、及びモジュールから、サンプルを移動させ得る。そのような前記機器は1つ以上、
2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、
10以上、20以上、30以上、40以上、50以上、又は100以上のサンプルを受入
れ得る。一実施形態では、機器は、バッチ方式(例えば5つのサンプルを機器に一度に提
供する)で、サンプルを受入れ得る。別の実施形態では、前記機器は連続方式でサンプル
を受入れる。いくつかの実施形態では、流体的に分離されるか、水圧操作的に独立する前
記モジュールは互いに水圧操作的に分離される。
一実施形態では、サンプルは並行的に処理される。別の実施形態では、サンプルは順次
(又は次々に)処理される。本明細書において提供される機器は同じサンプル又は複数の
異なるサンプルを調製及び分析し得る。一実施例では、本明細書において提供される機器
は、同じ血液、尿及び/又は組織サンプルを処理する。別の例では、本明細書において提
供される機器は、異なる血液、尿及び/又は組織サンプルを処理する。
いくつかの実施形態においては、サンプルを処理する前記機器は、少なくとも1ナノリ
ットル(nL)、10ナノリットル、100ナノリットル、1マイクロリットル(μL)
、10ナノリットル、100ナノリットル、1ミリリットル(mL)、10ミリリットル
、100ミリリットル、1リットル(L)、2リットル、3リットル、4リットル、5リ
ットル、6リットル、7リットル、8リットル、9リットル、10リットル、100リッ
トル、又は1000リットルの容積のサンプルを受入れる。別の実施形態では、サンプル
を処理する機器は、少なくとも1ナノグラム(ng)、10ナノグラム、1マイクログラ
ム、10マイクログラム、100マイクログラム、1ミリグラム(mg)、10ミリグラ
ム、100ミリグラム、1グラム(g)、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6
グラム、7グラム、8グラム、9グラム、10グラム、100グラム、又は1000グラ
ムの質量のサンプルを受入れる。
機器は、1つのモジュール、又は複数のモジュールの支援下で、サンプル調製、処理及
び/又は検出を実行し得る。例えば機器は、第一のモジュール(例えば、図7の第一のモ
ジュール707)内でサンプルを調製し、第一のモジュールから離れた第二のモジュール
(例えば、図7の第二のモジュール702)内でサンプル上の検出を起動(実行)し得る
前記機器は1つのサンプル又は複数のサンプルを受入れ得る。一実施形態では、システ
ムは単独のサンプルを受入れ、その単独サンプルを調製、処理及び/又は検出する。別の
実施形態では、システムは複数のサンプルを受入れ、複数のサンプルの1つ以上を同時に
調製、処理及び/又は検出する。
いくつかの実施形態では、前記機器の1つ以上のモジュールは互いに流体的に分離され
るか、又は水圧操作的に独立する。一実施形態では、システム700の701〜706の
複数のモジュールは互いに対して流体的に分離される。一実施例では、流体分離は、流体
シール又は圧力シールなどの密封手段により提供される。いくつかのケースではそのよう
な密封は、ハーメティック・シールである。別の実施形態では、システムの1つ以上のモ
ジュールは、流体的に互いに連結される。
いくつかの状況では、複数のモジュールを持つ前記機器は、互いに通信するよう構成さ
れている。例えば、前記機器1000のような、複数のモジュールを持つ第一の機器は、
複数のモジュールを持つ類似の又は同様な別の機器と通信する。リソースの共有を容易に
するなどのために、そのような方法で2つ以上の機器は互いに通信し得る。
一実施例では、図7のシステム700のような2つのラック型の機器が提供される。前
記機器は、直接接続(例えば有線ネットワーク)又は無線ネットワーク(例えばブルート
ゥース、WiFi)などの手段により、互いに通信するために構成されている。2つのラ
ック型の第一の機器が、サンプルの一部(例えば血液の分割量)を処理する間、2つのラ
ック型の第二の機器が、同じサンプルの別の部分のサンプル検出を実行する。次いでラッ
ク型の第一の機器はラック型の第二の機器にその結果を送信し、第二のラック型の機器は
、ラック型の第一の機器ではなく、ラック型の第二の機器とネットワーク通信するサーバ
にその情報をアップロードする。
本明細書において提供される機器及び方法は、ポイント・オブ・サービス・システムで
の使用のために構成される。一実施例では、前記機器は、サンプル調製、処理及び/又は
検出のために、ヘルスケア提供者(例えばドラッグストア、医師のオフィス、診療所、病
院)の場所に配備可能である。場合によっては、本明細書において提供される機器は、サ
ンプル収集及び調製のためのみに構成され、及び処理(例えば検出)及び/又は診断は、
認定又は許可された組織(例えば政府の認定組織)により認定されている遠隔地で実行さ
れる。
いくつかの実施形態では、ユーザーは、図7のシステム700のような1つ以上のモジ
ュールを持つシステムにサンプルを提供する。ユーザーはシステムのサンプル収集モジュ
ールにサンプルを提供する。一実施形態では、前記サンプル収集モジュールは、1つ以上
のランセット、注射針、極微注射針、静脈採血、メス、カップ、拭い取り綿、洗浄液、バ
ケット、バスケット、キット、浸透性のマトリックス、又は本明細書の他の部分に記載さ
れる、任意の他のサンプル収集機構又は方法を含む。次に、サンプル調製、検定及び/又
は検出のために、前記システムはサンプル収集モジュールから1つ以上の処理モジュール
(例えばモジュール701〜706)にサンプルを移動させる。1つの実施形態では、前
記サンプルは、ピペットなどのサンプル取り扱いシステムの支援下に、前記収集モジュー
ルから1つ以上の処理モジュールまで運ばれる。次に、前記サンプルは1つ以上のモジュ
ール中で処理される。いくつかの状況では、前記サンプルは1つ以上のモジュールで検定
され、その後1つ以上の検出ルーティンに通される。
いくつかの実施形態では、1つ以上のモジュール中での処理に続いて、前記システムは
、システムとの通信状態にあるユーザー又はシステム(例えばサーバ)に結果を通信する
。次いで、他のシステム又はユーザーが、前記被験者の治療又は診断を助けるために、そ
の結果にアクセスし得る。
一実施形態では、前記システムは、同様の若しくは類似のシステム(例えば、図7の背
景で記載されるようなラック)、又はサーバを含む、他のコンピュータとの双方向通信の
ために構成される。
本明細書の機器及び方法は、並行処理を可能にすることにより、ポイント・オブ・サー
ビス・システムのエネルギー又は二酸化炭素排出量を有利に低下させ得る。いくつかの状
況では、図7のシステム700などのシステムは、他のポイント・オブ・サービス・シス
テムの最大限で10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、5
0%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又
は99%の二酸化炭素排出量をもつ。
いくつかの実施形態では、検体を検出するため方法が提供される。一実施形態では、処
理ルーティンは検体の存在の有無の検出を含む。本明細書において提供されるシステム及
び機器の援助の下に、処理ルーティンが容易になる。いくつかの状況では、検体は、生物
学的プロセス、生理学的プロセス、環境条件、サンプル状態、1つ以上の自己免疫疾患、
肥満、高血圧、糖尿病、神経及び/又は筋肉の退行性疾患、心臓疾患、内分泌疾患などの
疾患、又は疾患のステージに関係付けられる。
いくつかの状況では、1つの機器は一度に1つのサンプルを処理する。しかしながら、
本明細書において提供されるシステムは、多重化サンプルの処理のために構成される。一
実施形態では、1つの機器は一度に又は重複回数で複数のサンプルを処理する。1つの例
では、ユーザーは、図7のシステム700などの複数のモジュールを持つ機器に、サンプ
ルを提供する。次いで、前記機器は、1つ以上の前記機器のモジュールの支援下に、前記
サンプルを処理する。別の例では、ユーザーは複数のサンプルを、複数のモジュールを持
つ機器に提供する。次いで、前記機器は複数のモジュールの支援下に、第二のモジュール
の第二のサンプルを処理する間に、第一のモジュールの第一のサンプルを処理することに
より、同時にサンプルを処理する。
前記システムは同じ、又は異なる種類のサンプルを処理し得る。一実施形態では、前記
システムは同じサンプルの1つ以上の部分を同時に処理する。これは、同じサンプルの様
々な検定及び/又は検出プロトコルが求められる場合に有益である。別の実施形態では、
前記システムは異なる種類のサンプルを同時に処理する。1つの例では、前記システムは
、前記システムの異なるモジュール内か、又は血液及び尿サンプルを処理するための処理
ステーションを持つ単独のモジュール内のいずれかにおいて、血液及び尿のサンプルを同
時に処理する。
ある場合には、図7のシステム700などのポイント・オブ・サービス・システムの支
援の下でサンプルを処理する方法は、検査の基準又はパラメータを受入れること、及び基
準に基づいた検査の順序又はスケジュールを決定することを含む。前記検査基準は、ユー
ザー、ポイント・オブ・サービス・システムと通信するシステム、又はサーバから受入れ
られる。前記検査基準は、時間、コスト、構成要素の使用、ステップ及びエネルギーの最
小化などの、望ましいか又は所定の効果に基づいて選択可能である。前記ポイント・オブ
・サービス・システムは、検査の順序又はスケジュール通りにサンプルを処理する。いく
つかの状況では、フィードバック・ループ(センサーと結合した)が、ポイント・オブ・
サービス・システムがサンプル処理の進捗、及び検査指示又はスケジュールの維持又は変
更を監視することを可能にする。1つの例では、処理がスケジュールに説明されている所
定時間より長くかかると前記システムが検出した場合、システムの処理を速くするか、又
はシステムの別のモジュール中のサンプル処理などの、並行処理を調整する。フィードバ
ック・ループはリアルタイム又は疑似リアルタイム(例えばキャッシュされた)の監視を
可能にする。いくつかの状況では、フィードバック・ループは、別の検査及び/若しくは
検定、又は1つ以上のパラメータの検出を開始又は終了後に開始されるべき、後続する試
験、検定、調製ステップ及び/又は他のプロセスを引き起こし得る反射検査の許可を提供
し得る。そのような後続する試験、検定、調製ステップ、及び/又は他のプロセスは、人
間の介入なしに自動的に開始され得る。
いくつかの実施形態では、前記ポイント・オブ・サービス・システムは、初めのパラメ
ータ及び/又は望まれる効果に基づいた、所定の検査指示、又はスケジュールに固執し得
る。別の実施形態では、前記スケジュール及び/又は検査指示はオンザフライで修正され
得る。前記スケジュール及び/又は検査指示は、1つ以上の検出された状態、駆動すべき
1つ以上の追加プロセス、1つ以上の駆動を停止すべきプロセス、1つ以上の修正すべき
プロセス、1つ以上のリソース/構成要素の使用の修正、1つ以上の検出された誤差又は
警報状態、1つ以上のリソース及び/又は構成要素の利用不可能性、1つ以上のユーザー
が提供する後続の入力又はサンプル、外部データ、又は任意の他の理由に基づいて修正さ
れ得る。
ある場合には、1つ以上の最初のサンプルが前記機器に提供された後、1つ以上の追加
的サンプルが前記機器に提供され得る。前記追加のサンプルは同じ被験者又は異なる被験
者からであり得る。前記追加のサンプルは初めのサンプルと同じ種類のサンプルであるか
、又は異なる種類のサンプル(例えば血液、組織)であり得る。1つ以上の最初のサンプ
ルを前記機器上で処理するより先に、同時に、及び/又は後続して、前記追加のサンプル
が提供され得る。互いに及び/又は最初のサンプルと対照的であるために、同じ及び/若
しくは異なる検査、又は望まれる基準が追加的サンプルのために提供され得る。前記追加
的サンプルは、初めのサンプルと連続して、及び/又は並行して処理され得る。前記追加
的サンプルは、1つ以上の最初のサンプルと同じ構成要素又は異なる構成要素を使用し得
る。前記追加的サンプルは最初のサンプルの1つ以上の検出状況により要求される場合、
又はされない場合がある。
いくつかの実施形態では、前記システムは、ランセット、メス、又は液体収集容器など
のサンプル収集モジュールの支援下にサンプルを受入れる。次いで、前記システムは、複
数の可能な処理ルーティンから、1つ以上の処理ルーティンを実行するために、プロトコ
ルをロードするか、又はプロトコルにアクセスする。1つの例では、前記システムは遠心
分離プロトコル及び血球計算プロトコルをロードする 。いくつかの実施形態では、前記
プロトコルはサンプル処理機器の外部機器からロードされ得る。代替方法として、前記プ
ロトコルはすでに同じサンプル処理機器内にあり得る。前記プロトコルは1つ以上の要求
基準及び/又は処理ルーティンに基づいて作成され得る。1つの例では、プロトコルの作
成は、個々の入力処理のための1つ以上のサブタスクのリストの作成を含み得る。いくつ
かの実施形態では、個々のサブタスクは、1つ以上の機器の単独の構成要素により実行さ
れる。プロトコルの作成は、リストの順番の作成、1つ以上のリソースのタイミング及び
/又は配分の作成も含み得る。
一実施形態では、プロトコルは、サンプル又はサンプル内の構成要素に特異的な処理の
詳細又は仕様を提供する。例えば、遠心分離プロトコルは、所定のサンプル密度に適した
回転速度、及び処理時間を含むことができ、前記サンプルの所望の構成要素とともに存在
し得る他の物質から、前記サンプルの、密度に依存する分離を可能にする。
プロトコルは前記システム内のプロトコル・リポジトリなどの前記システムに含まれる
か、又は前記システムと通信状態にある、データベースなどの、他のシステムから検索さ
れる。一実施形態においては、前記システムの1つ以上の処理プロトコルのために、前記
システムからの要求に応じて、プロトコルを前記システムに提供する、データベースサー
バとの一方向の通信状態にある。別の実施形態においては、ユーザー、又はユーザー特異
的な処理ルーチンを使用し得る他のユーザーが将来使用するために、ユーザー特異的な処
理ルーチンを前記システムがデータベースサーバにアップロードすることを可能にする、
データベースサーバとの双方向通信状態にある。
場合によっては、処理プロトコルはユーザーにより調整可能である。一実施形態では、
ユーザーが、特定の用途のための前記プロトコルのテーラリングを対象とする、1つ以上
の選択肢をユーザーに提供する、プロトコル・エンジンの支援下に、処理プロトコルを作
成できる。前記プロトコルの使用に先立って、テーラリングが発生し得る。いくつかの実
施形態においては、前記プロトコルの使用中に、前記プロトコルは、修正又は更新され得
る。
プロトコルの支援により、システムはサンプルの調製、サンプルの検定、及びサンプル
内の1つ以上の対象である構成要素の検出を含むサンプル処理を行う。場合によっては、
前記システムは処理後のサンプル又は複数のサンプルに関してデータ分析を行う。代替方
法としては、前記システムは処理中にデータ分析を行う。いくつかの実施形態においては
、データ分析は、オンボードで―すなわち、システム上で実行される。他の実施形態にお
いては、データ分析は、外部システムのデータ分析システムを使用して実施される。その
ような場合は、データは、サンプルの処理中又は処理後に分析システムの方へ移動される
(正確度、感度、精度、及び変動係数)
正確度とは正確さの度合いである。精度とは再現性の度合いである。正確度は所定の対
象測定、結果、又は参照(例えば、基準値)に対する近さの測定である。精度は、複数測
定の相互における近さである。場合によっては、精度は再現性の平均程度を利用し定量化
されている。正確度は所定値に関連した偏差値又は発散を使用して定量化され得る。
いくつかの実施形態においては、前記システムは処理中のサンプルの種類に関係なく同
じ感度を有する。ある場合には、システムは約1分子(例えば、核酸分子)、5分子、1
0分子内の範囲内の、又は1pg/mL、5pg/mL、10pg/mL、50pg/m
L、100pg/mL、500pg/mL、1ng/mL、5ng/mL、10ng/m
L、50ng/mL、100ng/mL、150ng/mL、200ng/mL、300
ng/mL、500ng/mL、750ng/mL、1μg/mL、5μg/mL、10
μg/mL、50μg/mL、100μg/mL、150μg/mL、200μg/mL
、300μg/mL、500μg/mL、750μg/mL、1mg/mL、1.5mg
/mL、2mg/mL、3mg/mL、4mg/mL、5mg/mL、7mg/mL、1
0mg/mL、20mg/mL、又は50mg/mLの範囲内の検体又は信号を検出し得
る。いくつかの実施形態においては、システムの1つ以上のモジュールを含むシステムは
サンプルに特異的な感度を有する。すなわち、システム検出の感度はサンプルの種類など
の、サンプルに特異的な1つ以上のパラメータに依存する。
いくつかの実施形態においては、前記システムはサンプルの種類などの、サンプルに特
異的な少なくとも1つ以上のサンプルパラメータに関係なく同じ正確度を有する。一実施
形態においては、前記システムは、少なくとも約20%、又は25%、又は30%、又は
35%、又は40%、又は45%、55%、又は60%、又は65%、又は70%、又は
75%、又は80%、又は85%、又は90%、又は91%、又は92%、又は93%、
又は94%、又は95%、又は96%、又は97%、又は98%、又は99%、又は99
.9%、又は99.99%、又は99.999%の正確度を有する。前記モジュール及び
/又は構成要素は本明細書の他の部分に記載されるものを含めた任意の正確度を有し得る
。いくつかの実施形態においては、1つ以上のシステムのモジュールを含むシステムは、
サンプルに特異的な正確度を有する。すなわち、前記システムの正確度は、サンプルの種
類などの、サンプルに特異的な少なくとも1つのサンプルパラメータに依存する。そのよ
うな場合、システムは別の種類のサンプルよりも1つの種類のサンプルの方が、更に正確
な結果を提供でき得る。
いくつかの実施形態においては、前記システムはサンプルの種類などの、少なくとも1
つのサンプルに特異的なパラメータに関係なく同じ精度を有する。別の実施形態では、シ
ステムはサンプルに特異的な精度を有する。そのような場合には、前記システムは1つの
種類のサンプルを他のサンプルの種類よりも高精度で処理する。
変動係数は標準偏差と平均の絶対値の間の比率である。一実施形態においては、システ
ムは、約20%、15%、12%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%
、2%、1%、0.5%、0.3%、又は0.1%以下の変動係数(CV)(本明細書で
は「相対標準偏差」でもある)を有する。別の実施形態では、システム内の一前記モジュ
ールは約20%、15%、12%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%
、2%、1%、0.5%、0.3%、又は0.1%以下の変動係数を有する。別の実施形
態では、処理ルーチンは約20%、15%、12%、10%、9%、8%、7%、6%、
5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.3%、0.1%以下の変動係数を有する
本明細書において提供されるシステムは、所定時間にわたる、同じ変数の頻回観察を含
む調査研究などの、縦断的傾向分析に適した変動係数を有する。一実施例においては、約
15%以下のCVを持つ第一システムと、約15%以下のCVを持つ第二システムで処理
された1サンプルの結果は、前記被験者の健康と治療の評価傾向に相関し得る。
本明細書において提供されるシステムは、100桁以上、50桁以上、30桁以上、1
0桁以上、7桁以上、5桁以上、4桁以上、3桁以上、2桁以上、又は1桁以上の濃度範
囲を持つサンプル処理に適したダイナミックレンジを有する。一実施例においては、シス
テムは同じサンプルを、初めは約0.1mLのサンプル容積で、二度目は10mLのサン
プル容積でと、二度処理する。両方のケースの結果は、上記に記載される正確度、精度、
及び変動係数の範囲に該当する。加えて、本明細書において提供されるシステムは、1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、
18、19、20又はそれ以上の桁の範囲(ダイナミックレンジ)内の信号を検出するた
めに構成される。場合によっては、ダイナミックレンジは希釈で可能にされる。一実施形
態においては、動的フィードバックはサンプル希釈レベルを決定するために利用される。
(サンプル処理速度)
一実施形態においては、前記システム内のポイント・オブ・サービス・システム又は1
つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又
は45分、又は30分、又は15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は7分、又は
6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、
又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒
の時間内で、1サンプルを遠心分離するために構成される。別の実施形態においては、前
記システム内のポイント・オブ・サービス・システム又は1つ以上のモジュールは、最大
でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は
15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、
又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又
は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で、一サンプルに血
球計算検定を実施するために構成される。別の実施形態においては、前記システム内のポ
イント・オブ・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間
、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は1
0分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は
2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3
秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプルの免疫測定を実施す
るために構成される。別の実施形態においては、前記システム内のポイント・オブ・サー
ビス・システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間、又は
2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は10分、又は9分、又
は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1分、又
は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は
0.5秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプルの核酸検定を実施するために構成される
。別の実施形態においては、前記システム内のポイント・オブ・サービス・システム、又
は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間
、又は45分、又は30分、又は15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は7分、
又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又は30
秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.
1秒の時間内で、1サンプルに受容体に基づく検定を実施するために構成される。別の実
施形態においては、前記システム内のポイント・オブ・サービス・システム、又は1つ以
上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は4
5分、又は30分、又は15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分
、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は
20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時
間内で、1サンプルの比色検定を実施するために構成される。別の実施形態においては、
前記システム内のポイント・オブ・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、
最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、
又は15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4
分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒
、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプル
の酵素検定を実施するために構成される。別の実施形態においては、前記システム内のポ
イント・オブ・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間
、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は1
0分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は
2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3
秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒時間内で、1サンプルの質量分析(又は質量
スペクトル測定)を実施するために構成される。別の実施形態においては、前記システム
内のポイント・オブ・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約
4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、
又は10分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分
、又は2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、
又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプルに赤外分光法
検定を実施するために構成される。別の実施形態においては、前記システム内のポイント
・オブ・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は
3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は10分、
又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、
又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又
は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒以下の時間内で、1サンプルにX線光電子分光検定
を実施するために構成される。別の実施形態においては、前記システム内のポイント・オ
ブ・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時
間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は10分、又は
9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は
1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1
秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプルに電気泳動検定を実施するため
に構成される。別の実施形態においては、前記システム内のポイント・オブ・サービス・
システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間
、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は10分、又は9分、又は8分
、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45
秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5
秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプルに核酸配列(例えば、単分子配列決定)検定を
実施するために構成される。別の実施形態においては、前記システム内のポイント・オブ
・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間
、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は10分、又は9
分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1
分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒
、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプルに凝集検定を実施するために構成
される。別の実施形態においては、前記システム内のポイント・オブ・サービス・システ
ム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は
1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は
7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又
は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又
は0.1秒の時間内で、1サンプルにクロマトグラフィーの検定を実施するために構成さ
れる。別の実施形態においては、前記システム内のポイント・オブ・サービス・システム
、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は1
時間、又は45分、又は30分、又は15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は7
分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又は
30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は
0.1秒の時間内で、1サンプルに凝固検定を実施するために構成される。別の実施形態
においては、前記システム内のポイント・オブ・サービス・システム、又は1つ以上のモ
ジュールは、最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、
又は30分、又は15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は
5分、又は4分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒
、又は10秒、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で
、1サンプルに電気化学的測定を実施するために構成される。別の実施形態においては、
前記システム内のポイント・オブ・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、
最大でも、約4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、
又は15分、又は10分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4
分、又は3分、又は2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒
、又は5秒、又は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプル
に組織学的検定を実施するために構成される。別の実施形態においては、前記システム内
のポイント・オブ・サービス・システム、又は1つ以上のモジュールは、最大でも、約4
時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は45分、又は30分、又は15分、又
は10分、又は9分、又は8分、又は7分、又は6分、又は5分、又は4分、又は3分、
又は2分、又は1分、又は45秒、又は30秒、又は20秒、又は10秒、又は5秒、又
は3秒、又は1秒、又は0.5秒、又は0.1秒の時間内で、1サンプルに生細胞分析(
検定)を実施するために構成される。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、
最大でも、約2時間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は
30秒以下の時間内で、免疫測定、核酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色
検定、酵素検定、電気泳動検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフ的検定、
顕微鏡的検定、局所的検定、熱量的検定、比濁検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度
検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク質合成検定、組織学的検定、培養検定、モル浸
透圧濃度検定、及び/又はその他の種類の検定若しくはその組合せから成る群から選ばれ
る任意の1つの検定を実施するために構成される。別の実施形態においては、ポイント・
オブ・サービス・システムなどの処理システムは、最大でも、約2時間、又は1時間、又
は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で、免疫測定、核酸検
定、受容体に基づく検定、血球計算検定、比色検定、酵素検定、電気泳動検定、電気化学
的検定、分光的検定、クロマトグラフ的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量的検定、
比濁検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク
質合成検定、組織学的検定、培養検定、モル浸透圧濃度検定、及び/又はその他の種類の
検定若しくはその組合せから成る群から選ばれる任意の二つの検定を実施するために構成
される。別の実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理シス
テムは、最大でも、約2時間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1
分、又は30秒の時間内で、免疫測定、核酸検定、受容体に基づく検定、血球計算検定、
比色検定、酵素検定、電気泳動検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフ的検
定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量的検定、比濁検定、凝集検定、放射性同位体検定、
粘度検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク質合成検定、組織学的検定、培養検定、モ
ル浸透圧濃度検定、及び/又はその他の種類の検定若しくはその組合せから成る群から選
ばれる任意の三つの検定を実施するために構成される。
一実施形態においては、図7のシステム700などのポイント・オブ・サービス・シス
テムは、最大でも、約5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は
30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で、少なくとも1、2、
3、4、5、6、7、8、9、又は10個のサンプルを処理するために構成される。別の
実施形態においては、並行して稼働する複数のポイント・オブ・サービス・システムは、
最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又
は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で、少なくとも1、2、3、4、5
、6、7、8、9、又は10個のサンプルを処理するために構成される。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、
1サンプルを収集するために構成され、最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間、又
は2時間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時
間内でそのサンプルを処理する。別の実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・
システムなどの処理システムは、1サンプルを収集するために構成され、そのサンプルを
処理し、最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は3
0分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で処理結果を提供(又は送
信)する。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、
複数のサンプルを収集するために構成され、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時
間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30秒以下の時間
内で前記サンプルを処理する。別の実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・シ
ステムなどの処理システムは複数のサンプルを収集するために構成され、前記サンプルを
処理し、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又は
10分、又は5分、又は1分、又は30秒以下の時間内で処理結果を提供(送信)する。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、
最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又
は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で1サンプルを収集し、前記サンプ
ルを検定するために構成される。別の実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・
システムなどの処理システムは、最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時
間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で
1サンプルを収集し、前記サンプルを検定し、処理結果を提供(送信)するために構成さ
れる。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、
最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又
は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で1サンプルを収集し、サンプルを
調製し、前記サンプルを検定するために構成される。別の実施形態においては、ポイント
・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、最大でも、5時間、又は4時間、又
は3時間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又
は30秒の時間内で1サンプルを収集し、前記サンプルを調製し、前記サンプルを検定し
、検定結果を提供(送信)するために構成される。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、
最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又
は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で1サンプルを収集し、前記サンプ
ルの複数の検定を実施するために構成される。別の実施形態に置いて、ポイント・オブ・
サービス・システムなどの処理システムは、最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間
、又は2時間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30秒
の時間内で1サンプルを収集し、前記サンプルの複数の検定を実施し、検定結果を提供(
送信)するために構成される。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、
最大でも、5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又
は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で複数のサンプルを収集し、前記サ
ンプルの複数検定を実施するために構成される。別の実施形態に置いて、ポイント・オブ
・サービス・システムなどの処理システムは、最大でも、5時間、又は4時間、又は3時
間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30
秒の時間内で複数のサンプルを収集し、前記サンプルの複数の検定を実施し、検定結果を
提供(送信)するために構成される。
ポイント・オブ・サービス・システムなどの処理システムは、1つ以上のサンプルを収
集し、前記サンプルから遺伝子シグネチャーを配列するために構成され得る。全体のゲノ
ムが配列決定され得るか、又は選定部分のゲノムが配列決定され得る。前記処理システム
は、最大でも、48時間、又は36時間、又は24時間、又は18時間、又は12時間、
又は8時間、又は6時間、又は5時間、又は4時間、又は3時間、又は2時間、又は1時
間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分、又は30秒の時間内で、サンプルを
収集し配列決定するために構成され得る。別の実施形態においては、ポイント・オブ・サ
ービス・システムなどの処理システムは、最大でも、48時間、又は36時間、又は24
時間、又は18時間、又は12時間、又は8時間、又は6時間、又は5時間、又は4時間
、又は3時間、又は2時間、又は1時間、又は30分、又は10分、又は5分、又は1分
、又は30秒の時間内で、複数のサンプルを収集し、前記サンプルに複数の検定を実施し
、検定結果を提供(送信)するために構成される。
本明細書において提供されるシステムは、システムのデータ記憶前記モジュール又はシ
ステムに結合された外部記憶システムの援助により、データを保存するために構成される
。いくつかの状況では、サンプル処理中又は処理後に、収集及び/又は作成されたデータ
は、ハードデスク、メモリ、キャッシュなどの物理的記録媒体に圧縮され保存される。別
の実施形態においては、データは無損失圧縮の支援下に圧縮される。これにより、データ
の完全性の損失を最小限にするか、又は除去し得る。
本明細に記載される処理システムは、ポイント・オブ・サービス・システムとして使用
するために構成される。一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムは
ポイント・オブ・ケア・システムである。ポイント・オブ・ケアは、前記被験者のサイト
(例えば、自宅、会社、スポーツイベント、手荷物検査、又は戦場)、ヘルスケア提供者
(例えば、医師)のサイト、薬局又は小売業者、クリニック、病院、救急救命室、養護ホ
ーム、ホスピスケアサイト、又は臨床検査施設などのポイント・オブ・サービス・サイト
で利用され得る。小売業者は薬局(例えば、小売薬局、クリニック薬局、病院薬局)、ド
ラッグストア、チェーン店、スーパーマーケット、食品雑貨店の場合がある。小売業者は
例として、Walgreen’s、CVS Pharmacy、Duane Reade
、Walmart、Target、Rite Aid、Kroger、Costco、K
aiser Permanente、又はSearsが含まれ得るが、これらには限定さ
れない。いくつかの状況では、ポイント・オブ・サービス・システム(ポイント・オブ・
ケアを含むがこれらには限定されない)は、認定し又は許可する主体(例えば、政府の認
定組織)により使用を指定された、任意の場所に配置され得る。別の状況においては、ポ
イント・オブ・サービス・システムは、自家用車、ボート、トラック、バス、航空機、バ
イク、バン、移動医療車、移動車、救急自動車、消防車/トラック、救命救急車、又は前
記被験者を一点から他へ移動するよう設定されている車両などの運搬用車両内で、使用、
又は搭載され得る。サンプル収集サイトはサンプル取得施設、及び/又は健康評価、及び
/又は治療場所であり得る(救急救命室、医院、外来診療、スクリーニング・テント(遠
隔地であり得る)、ヘルスケア専門家が前記被験者の自宅で在宅医療を施す場合を含む、
本明細書の他の部分に記載される任意のサンプル収集サイトが含まれ得るが、それらに限
定されない)。
前記システム(前記機器)又は前記システム(前記機器)の組合せは、戦略的なポイン
ト・オブ・サービスの場所に位置/配置され得る。場所は、疾患有病率、疾患発症率、予
測疾病率、発生推定リスク、人口統計、政府政策及び規制、顧客、医師及び患者の選択、
当該場所でのその他の技術の利用、安全性及び危険性の推定、安全性を脅かすものなどに
限らず、様々な目的に基づいて選定され、及び最適化され得る。機器は全体的な有用性を
改善するために、毎日、毎週、毎月、毎年など何度も定期的に配置される。システムは性
能を向上させるため及び/又は機能性を追加するために更新され得る。システムはそれぞ
れのモジュールに合わせて更新され得る。システム更新はハードウェア及び/又はソフト
ウェアを介して発生し得る。システムはブレード及び/又は前記モジュールの取り出し及
び挿入を可能にする機能により最短休止時間で更新される。
加えて、サンプルが前記被験者から収集又は提供されるポイント・オブ・サービスの場
所は、分析臨床検査施設から離れた場所にあり得る。サンプル収集サイトは臨床検査施設
とは別の施設の場合がある。サンプルはポイント・オブ・サービス・ポイントの場所で前
記被験者から新鮮に収集されたばかりであるか、又はそうでない可能性がある。代替方法
として、サンプルは別の場所で前記被験者から収集され、ポイント・オブ・サービスの場
所へ持込まれる可能性がある。いくつかの実施形態では、前記機器にサンプルが提供され
る前に、試料調製ステップが提供されない可能性がある。例えば、サンプルが前記機器に
提供される前には。スライドガラスが準備される必要はない。代替方法として、サンプル
が前記機器に提供される前に、一つ又はそれ以上の試料調製ステップが実施され得る。
ポイント・オブ・サービスの場所のサンプル収集サイトは、採血センター又はその他の
体液収集センターであり得る。サンプル収集サイトは生物学的サンプル収集センターであ
り得る。いくつかの実施形態では、サンプル収集サイトは小売業者であり得る。代替的な
サンプル収集サイトの例は、病院、診療所、ヘルスケア専門家の診療室、学校、デイケア
センター、保健所、介護施設、行政組織、移動型医療ユニット、又は自宅を含み得る。例
えば、サンプル収集サイトは被験者の自宅であり得る。サンプル収集サイトは、前記機器
により前記被験者のサンプルが受取られる任意の場所であり得る。収集サイトは、移動ユ
ニット、又は車両、又は往診する医師などの、患者上の又は患者と共に移動する場所であ
り得る。どの場所も、サンプル収集サイトとして指定され得る。前記指定は、臨床検査施
設、臨床検査施設に付随する組織、政府組織、又は規制組織などを含むが、これには限定
されない任意の組織から決定され得る。サンプル収集サイト又はポイント・オブ・サービ
スの場所に関する本明細書の任意の記載は、小売業者、病院、診療所、又はその他の穂明
細書に挙げられた場所に関係するか又は適用されることができ、及びその逆も成立つ。
ポイント・オブ・ケア・システムなどの、様々な実施形態で記載されるポイント・オブ
・サービス・システムは、前記被験者からの組織サンプル(例えば、皮膚、臓器の部位)
、流体サンプル(例えば、呼気、血液、尿、唾液、脳脊髄液)、及びその他の被験者から
の生物学的サンプル(例えば、糞便)などのさまざまな種類のサンプルと共に構成される
本明細書に記載するポイント・オブ・サービス・システムは、ユーザーによりポイント
・オブ・サービス・システムがアクセスできる場所で、サンプルを処理するために構成さ
れる。一実施例では、ポイント・オブ・サービス・システムは、前記被験者の自宅に設置
され、前記被験者の自宅でサンプルが前記被験者から収集され、処理される。別の実施例
では、ポイント・オブ・サービス・システムは、ドラッグストアに設置され、前記ドラッ
グストアでサンプルが前記被験者から収集され、及び処理される。他の実施例では、ポイ
ント・オブ・サービス・システムは、ヘルスケア提供者(例えば、医院)に設置され、前
記ヘルスケア提供者の場所でサンプルが前記被験者から収集され、及び処理される。別の
実施例では、ポイント・オブ・サービス・システムは、運搬システム内(例えば、車両)
に搭載されて設置され、前記運搬システム内でサンプルが前記被験者から収集され、及び
処理される。
いくつかの実施形態においては、サンプル処理システムは、中央臨床検査施設以外の場
所(例えば、学校、自宅、野戦病院、診療所、企業、車両など)に配置され得る。いくつ
かの実施形態においては、サンプル処理システムは、臨床検査サービス以外の主要目的を
持った場所(例えば、学校、自宅、戦場病院、企業、車両など)に配置され得る。いくつ
かの実施形態においては、サンプル処理システムは、複数のサンプル取得場所から受け取
るサンプルを処理するための専用ではない場所に配置され得る。いくつかの実施形態にお
いては、サンプル処理システムは、前記被験者から入手したサンプルの場所から、約1キ
ロメートル、500メートル、400メートル、300メートル、200メートル、10
0メートル、75メートル、50メートル、25メートル、10メートル、5メートル、
3メートル、2メートル、1メートル以下に設置され得る。いくつかの実施形態において
は、サンプル処理システムは、前記被験者からサンプルを入手したのと同じ室内、建物内
、又は構内に設置され得る。いくつかの実施形態においては、サンプル処理システムは前
記被験者上、又は前記被験者内にあり得る。いくつかの実施形態においては、サンプルは
前記被験者からサンプル処理システムに直接提供され得る。いくつかの実施形態において
は、サンプルは、前記被験者からサンプルを収集した48時間、24時間、12時間、8
時間、6時間、4時間、3時間、2時間、1時間、45分、30分、15分、10分、5
分、1分、又は30秒以内にサンプル処理システムに提供され得る。
いくつかの実施形態においては、サンプル処理システムは持ち運びでき得る。いくつか
の実施形態においては、サンプル処理システムは、4m、3m、2m、1m、0
.5m、0.4m、0.3m、0.2m、0.1m、1cm、0.5cm
、0.2cm、又は0.1cm以内の全容積を有し得る。いくつかの実施形態におい
ては、サンプル処理システムは、1000kg、900kg、800kg、700kg、
600kg、500kg、400kg、300kg、200kg、100kg、75kg
、50kg、25kg、10kg、5kg、2kg、1kg、0.5kg、0.1kg、
25g、10g、5g、又は1g以下の質量を有し得る。いくつかの実施形態においては
、サンプル処理システムは、外来サンプル処理用に構成され得る。
いくつかの実施形態においては、診断及び/又は治療を含むサンプル処理後の分析は、
ポイント・オブ・サービス・システムの場所でポイント・オブ・サービス・システムによ
り実施される。いくつかの実施形態においては、サンプル処理後の分析は、サンプルが収
集され処理された場所から離れて実施される。一実施例においては、サンプル処理後の分
析は、ヘルスケア提供者の場所で実施される。別の実施例において、サンプル処理後の分
析は、処理システムの場所で実施される。別の実施例において、サンプル処理後の分析は
、サーバ内(例えば、クラウド)で実施される。
サンプル 収集後の分析は、臨床検査施設又は臨床検査施設に所属している組織で生じ
る得る。臨床検査施設は、臨床検査の実施又は収集されたデータを分析することが可能な
組織又は設備であり得る。臨床検査施設は、科学的研究、実験、測定が可能な制御された
条件を提供する能力を有し得る。臨床検査施設は、診断、予後、治療、及び/又は疾患予
防に関する患者の健康に関する情報を入手するために、臨床試料の検査が可能、又は臨床
試料から収集されたデータの分析を行う医療研究室、又は臨床実験室であり得る。臨床試
料は、前記被験者から収集されたサンプルであり得る。好適には、本明細書の他の部分に
更に詳細に記載されるように、臨床試料は臨床検査施設から離れた設備などのサンプル収
集サイトで前記被験者から収集され得る。臨床試料は、指定されたサンプル収集サイトに
設置されているか、又は前記被験者内、又は前記被験者上に取付けられている前記機器を
利用して前記被験者から収集され得る。
いくつかの実施形態においては、臨床検査施設は認定臨床検査施設であり得る。認定臨
床検査施設は、認定分析設備であり得る。本明細書に記載される、任意の臨床検査施設に
関する記載は、認定分析設備にも適用されることができ、及びその逆も成立つ。場合によ
っては、臨床検査施設は行政組織により認定を受けることができる。臨床検査施設は、規
制組織より認定又は監視を受け得る。一例として、臨床検査施設は、メディケア&メディ
ケイトサービス・センター(CMS)などの組織から認定を受け得る。場合によっては、
認定分析臨床検査施設は、臨床検査施設改善法(CLIA)による認定臨床検査施設、又
は外国の法令上それに同などのものであり得る。
いくつかの実施形態においては、処理後の分析は前記機器において実施される。サンプ
ルを受取る、及び/又はサンプルを処理するものと同じ機器が、処理後の分析も実施し得
る。代替方法として、サンプルを受取る、及び/又はサンプルを処理するのと同じ機器は
、処理後の分析を実施しなくてもよい。場合によっては、処理後の分析は前記機器内(オ
ン・ボード)及び前記機器外(オフ・ボード)の機器の両方で実行され得る。
一実施形態においては、処理後分析はポイント・オブ・サービスシステムの処理後分析
前記モジュールの援助とともに実施する。いくつかの実施形態においては、処理後分析は
ポイント・オブ・サービス・システム外部の処理後システムの援助とともに実施する。別
の実施形態においては、処理後の分析は、ヘルスケア提供者又は処理後の分析の実施を認
定された他の組織の場所に設置されている可能性がある。
場合によっては、ポイント・オブ・サービス・システムは、支払組織又は組織の場所に
配設される。一実施例においては、ポイント・オブ・サービス・システムは、ポイント・
オブ・サービス・システムを利用するために支払いを提供する(提供する予定の)ヘルス
ケア提供者の場所に配設される。別の実施例において、ポイント・オブ・サービス・シス
テムは、ポイント・オブ・サービス・システムを利用するために支払いを提供する(提供
する予定の)ドラッグストアに配設される。
一実施形態においては、処理後システムは、疾患診断などの診断を可能にする。別の実
施形態においては、処理後システムは治療を可能にする。別の実施形態においては、処理
後システムは診断及び治療を可能にする。処理後システムは疾患診断、治療、監視、及び
/又は予防に有用であり得る。
一実施例においては、処理後システムは薬物スクリーニングを可能にする。そのような
場合、ポイント・オブ・サービス・システムは、前記被験者からサンプル(例えば、尿サ
ンプル)を収集し、遠心分離及び1つ以上の検定の実施などにより、前記サンプルを処理
する。次に、ポイント・オブ・サービス・システムは、サンプルに既定の薬物が検出され
たか否かの特定(又はフラグを付けること)を含む、後続する処理後分析のためのデータ
を生成する。処理後の分析は、システム上で実行される。代替方法として、処理後の分析
は、ポイント・オブ・サービス・システムの場所から離れた場所で実行される。
場合によっては、ポイント・オブ・サービス・システムは、治療薬の開発などの臨床試
験で使用される。そのような臨床試験は、健康への介入(例えば、薬剤、診断法、前記機
器、治療プロトコル)のために、安全性データ(又はより具体的には、薬物の有害作用及
び他の治療の有害作用の情報)及び有効性データの収集を可能にする、1つ以上の手順を
含む。本明細書に記載されるポイント・オブ・サービス・システム及び情報システムは、
試験・統合EMR(電子医療記録)システムのどちらか又は両方を介して、臨床試験にお
ける患者の組み入れを促進するために使用され得る。
本明細書に記載されるポイント・オブ・サービス。システムは、場合によっては、前臨
床開発(又は試験)において使用するために構成される。一実施例においては、図7のシ
ステム700などのポイント・オブ・サービス・システムは、前臨床開発に使用される可
能性のある実現可能性試験、反復試験、及び安全性のために、サンプルを処理し、並びに
データを収集するために使用される。そのような試験は動物試験を含む。本明細書に記載
されるポイント・オブ・サービス・システムは、与えられたサンプルで、膨大な数の試験
の実施を可能にする処理速度で、少量のサンプルを使用して、有利に試験を可能にする。
本明細書において提供されるポイント・オブ・サービス・システムの支援を含む臨床前試
験は、有効性及び/又は治療薬又はその代謝物質の毒性、又は治療法の評価を可能にする
本明細書において提供されるポイント・オブ・サービス・システムは、生物毒素試験に
使用することも可能である。前記ポイント・オブ・サービス・システムは、環境又は製品
サンプルを処理することができ、1つ以上の毒素を検出し得る。本明細書に記載されるポ
イント・オブ・サービス・システムは、少量のサンプルを使用して、与えられたサンプル
で膨大な複数の試験の実施を可能にする処理速度により、有利に試験を可能にする。本明
細書において提供されるポイント・オブ・サービス・システムの支援を含む毒素試験は、
環境(例えば、汚染水、汚染空気、汚染土)又は商品(例えば、食料品及び/又は飲料品
、建築材料、及び/又はその他の商品)中の脅威となるもの評価を可能にする。
図7のシステム700などの本明細書において提供されるポイント・オブ・サービス・
システムは、系統発生的分類、親の同定法、法医学的な身元確認、服薬遵守又は服薬非遵
守試験、薬物有害反応(ADR)の監視、個別化医療の開発、治療又は治療システム及び
方法の校正、治療又は治療システム及び方法の信頼性の評価、及び/又は傾向分析(例え
ば、縦断的傾向分析)を可能にする。上述のポイント・オブ・サービス・システムの支援
を含む、服薬遵守又は服薬非遵守試験は、特定の治療の遵守に関連する医療費を下げ得る
患者の遵守を改善させる可能性がある。
個別化医療の一環として、被験者は前記被験者からサンプルを収集し、サンプルを処理
するためにポイント・オブ・サービス・システムを使用する。一実施例として、尿サンプ
ルが前記被験者より収集され、1つ以上の既定薬剤の有無を検査される。場合によっては
、サンプル収集、サンプル処理及び処理後の分析は、前記被験者に特異的な(又は個別化
された)治療を提供する。場合によっては、前記被験者からのサンプル収集及び処理に続
いて、ポイント・オブ・サービス・システム又は処理後システムは、前記被験者又はヘル
スケア提供者に通知又は警告を送信する。一実施例においては、ポイント・オブ・サービ
ス・システムは、システムが監視する薬物(又はその薬物の代謝物)の濃度が、既定限度
を上回る及び/又は下回ると判断した場合、前記被験者の医師に警告を送信する。
一実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムはサンプルを処理し、他
のシステムで使用されるデータを生成するために、処理後の分析を実施するために使用さ
れる。別の実施形態においては、ポイント・オブ・サービス・システムは、サンプルを処
理し、処理後のデータで処理後の分析を行うために、前記処理後のデータを他のシステム
に移動させる。そのような場合、分析結果は、特定のアクセス要求が満たされた場合など
には、他のシステム又は個人に共有されるために構成される。一実施例においては、処理
後データ又は処理後の分析結果は、支払者(例えば、保険会社)、ヘルスケア提供者、臨
床検査施設、診療所、その他のポイント・オブ・サービス機器又はモジュール、及び/又
は被験者に共有される。
ポイント・オブ・サービス・システムは、本明細書の他の部分に記載される量を含み得
る少量のサンプルを受入れ、処理、及び/又は分析するために使用され得る。ポイント・
オブ・サービス・システムは、迅速な結果提供にも使用され得る。前記ポイント・オブ・
サービス・システムは、本明細書の他の部分に記載される時間の長さを含み得る短時間で
サンプル処理及び/又は分析し得る。
本明細書に記載されるシステムは、ポイント・オブ・サービス・システムとしての使用
を目的に構成される。そのようなシステムは、前記被験者の自宅又はヘルスケア提供者の
場所などの、様々な場所で1つ以上のサンプルを収集及び処理するために構成される。い
くつかの実施形態においては、図7のシステム700などの本明細書において提供される
システムは、サンプル処理ルーチンの合間に、最大で、約2時間、1時間、30分、10
分、5分、1分、30秒、1秒、又は0.5秒以下の休止時間がある。場合によっては休
止時間中にシステムがリセットされる。いくつかの実施形態においては、図7のシステム
700などの本明細書において提供されるシステムは、処理後に、最大で、約10分、9
分、8分、7分、6分、5分、4分、3分、2分、1分、30秒、10秒、5秒、1秒、
0.5秒、0.1秒、又は0.01秒、又は0.001秒以内の時間で処理後システムに
データを送信するために構成される。一実施例においては、システム700は、最初のサ
ンプルを収集及び処理し、処理後のシステムにデータを送信する。システム700はシス
テム700がデータを送信後0.5秒で、2つ目のサンプルを受取る能力を有し得る。
場合によっては、図7のシステム700などのシステムは、1つ、2つ、3つ、4つ、
5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又は10つのサンプルを収集ルーチン毎に受入れるため
に構成される。別の場合では、図7のシステム700などのシステムは、最大で、約10
分、9分、8分、7分、6分、5分、4分、3分、2分、1分、30秒、10秒、5秒、
1秒以下の時間でサンプルを1つずつ受取るために構成される。
いくつかの実施形態においては、複数のサンプルは複数の種類のサンプルを含み得る。
他の例では、複数サンプルは同じ種類のサンプルを含み得る。複数サンプルは同じ被験者
又は別の被験者から収集され得る。複数サンプルは同じ時間又は別々の時間に収集され得
る。複数サンプルのためにこれらの任意の組合せが提供され得る。
いくつかの実施形態においては、図7のシステム700などのポイント・オブ・サービ
ス・システムは、音声支援及び/又はネットワーク若しくは電話などの通信システムと連
結した視覚メディアなどの、遠隔治療のために構成される。一実施例においては、前記被
験者はデータを生成するサンプルを処理するポイント・オブ・サービス・システムにサン
プルを提供する。次に、システムは前記被験者のデータを評価及び診断する、遠隔のヘル
スケア提供者と通信リンクを開設する。医療提供は、次いで前記被験者の治療を支援する
。いくつかの実施形態においては、ヘルスケア提供者は前記被験者により選択される。
いくつかの実施形態においては、少なくとも一つのシステムの構成要素は、ポリマー性
材料により構築される。ポリマー性材料の限定されない例としては、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、ポリプロピレン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリウレタン、
ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスルホン、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、アク
リロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、及びガラスが挙げられる。
システム及びシステムのサブ構成要素は、スタンピング、押出鋳込、エンボス加工、鋳
物、ブロー成型、機械加工、熱溶接、超音波溶接、及び熱溶接などを含むが、それらには
限定されない、様々な方法により製造され得る。いくつかの実施形態においては、前記機
器は押出鋳込、熱溶接、及び超音波溶接により製造される。前記機器のサブ構成要素は、
熱接合、超音波溶接、摩擦嵌合(圧入)、接着剤、又は特定の基材では、例えば、ガラス
、又は半剛性及び軟質ポリマー基材、二つの構成要素の天然接着剤などにより互いに固定
され得る。
(前記機器使用及び身元確認方法)
前記機器は、サンプル処理及びデータ生成のみを実施するために構成され得る。代替方
法として、前記機器はサンプル処理、データ生成に続いて、定性的評価及び/又は定量的
評価を実施するために構成され得る。いくつかの実施形態においては、同じ機器が、サン
プル処理、データ生成、及び/又は定性的評価、及び/又は定量的評価を個別的に実施し
得る。例えば、これらの機器の機能性の任意の組合せが、それぞれの検査、サンプル、患
者、顧客、オペレーター、及び/又は場所に準拠して適用される能力を有し得る。
前記機器でサンプル受取の前に、それと同時に、及び/又は受取後に、前記被験者の身
元が検証され得る。前記サンプルは、前記被験者から収集された可能性がある。前記被験
者の身元は、前記機器でサンプル処理の前に、それと同時に、及び/又は処理後に、確認
されることもできる。これは、前記機器でサンプルを準備する前に、それと同時に、及び
/又は準備後、及び/又は前記機器でサンプルを検定する前の、それと同時の、及び/又
は検定後の、前記被験者の身元の確認が含まれ得る。
いくつかの実施形態においては、前記被験者は支払者と関連付けされ得る。例えば、保
険会社、政府支払者、又は本明細書に記載される任意のその他の支払者などの支払者は、
前記被験者のために補償を提供し得る。支払者は前記被験者の医療費の全て又は一部を支
払い得る。本明細書に記載される任意の被験者の保険補償及び/又は保険補償の確認は、
その他の支払者による補償にも適用され得る。前記被験者の保険補償が検証され得る。例
えば、前記システムは、前記被験者が保険を利用し得るかを確認し得る。前記システムは
、前記被験者が特定の検査及び/又はプログラムに保険を適用できるかも確認し得る。例
えば、特定の被験者は、無料で糖尿病検査又は遺伝子検査を受ける得る。場合によっては
、別の被験者は別の検査を利用し得る。そのような試験の適格性は、前記被験者個人又は
人口集団に合わせてカスタマイズされ得る。そのような試験の適格性は、保険会社のため
に生成された一組の規則又はガイドラインに基づいて定められ得る。そのような保険加入
会員の確認及び/又は検査利用適格性は、ソフトウェアシステムにより実行され得る。
前記被験者はポイント・オブ・サービスに到着してチェックインされ得る。いくつかの
実施形態においては、チェックインは、前記被験者の身元確認を含み得る。チェックイン
は、前記被験者が健康保険補償を保持しているか否かなどの、前記被験者の支払者を決定
し得る。そのような手続きは前記ポイント・オブ・サービスにおいて自動化され得る。前
記ポイント・オブ・サービスは医師のオフィス、小売業者の施設、又は本明細書の他の部
分に記載される任意のその他のポイント・オブ・サービスを含み得る。いくつかの実施形
態においては、前記機器は前記被験者をチェックインするために使用され得る。代替方法
として、前記機器と通信状態にあり得るか、又はあり得ない外部機器が、前記被験者をチ
ェックインするために使用され得る。前記被験者のチェックインは、システムが前記被験
者の1つ以上の既存記録にアクセスすることを許可し得る。
いくつかの実施形態においては、前記被験者がポイント・オブ・サービスに到着した時
に、前記被験者の身分証明書を確認し得る。いくつかの実施形態においては、前記被験者
から収集されたサンプルは、前記被験者と一緒か、又は別に到着し得る。前記被験者の身
分証明書は前記機器及び/又は前記ポイント・オブ・サービスにいる職員により確認され
得る。例えば、前記ポイント・オブ・サービスにいる職員は、前記被験者の身分証明書及
び/又は保険カードを確認し得る。前記機器は、前記被験者の画像を保存しても、若しく
はしなくてもよく、又は前記被験者から1つ以上のバイオメトリックパラメータを収集さ
れ得る。前記機器は、前記被験者の身元確認を支援するために、前記被験者の外見、顔の
認識、網膜スキャン、指紋スキャン、掌紋スキャン、体重、身長、外周、音声、歩行、動
作、均整、プロテオミクス・データ、遺伝子データ、検体レベル、心拍、血圧、電気生理
学的測定、及び/又は体温を含むが、これには限定されない、前記被験者の特徴を1つ以
上評価し得る。評価される可能性のある前記被験者の1つ以上の特性は、上記に記載され
る1つ以上の特性(例えば、心拍、血圧、電気生理学的測定、体温)を含み得る、前記被
験者の1つ以上の生理的なパラメータを含み得る。前記機器は、前記被験者から収集され
たサンプルから前記被験者の遺伝子シグネチャーを生成することができ、予め保存された
前記被験者の遺伝子シグネチャーと前記遺伝子シグネチャーを比較し得る。前記機器は、
前記被験者から収集されたサンプルから前記被験者のプロテオミック・シグネチャーも生
成することができ、前記被験者の予め保存されたプロテオミック・シグネチャーと比較し
得る。いくつかの実施形態においては、前記被験者の身元証明は既存の遺伝子シグネチャ
ーと遺伝子シグネチャーが一致した時に確認され得る。正確な一致及び/又は近似的な一
致が必要とされ得る。前記被験者の身分証明は、プロテオミック・シグネチャー及び既存
プロテオミック・シグネチャーの違い、が許容範囲以内に入る場合に確認され得る。前記
被験者の身分証明は、前記被験者の1つ以上の生体試料から静的シグネチャー及び動的シ
グネチャーの組合せを使用して確認し得る。例えば、前記被験者の遺伝子シグネチャーは
固定的で、前記被験者のプロテオミック・シグネチャーは動的であり得る。動的シグネチ
ャーの他の例は、前記被験者の1つ以上の検体レベル及び/又はその他の生理的な特性を
含み得る。
身元の検証は、予め保存された前記被験者に関連する1つ以上の固定的及び/又は動的
シグネチャー情報の比較を含み得る。予め保存された前記情報は前記機器を用いることに
よりアクセスし得る。予め保存された前記情報は、オンボードか、又は前記機器の外部に
あり得る。身元の検証は、前記被験者に特異的ではない一般的な知識も組み込み得る。例
えば、前記被験者が成長した大人である場合、身長の大幅な変化が見受けられたとしたら
前記検証は動的シグネチャーに問題のある可能性があるとしてフラグを付け得るが、前記
被験者が成長途上の子供又は思春期の若者である場合は、身長の変化が容認できる範囲で
あれば、問題ありのフラグは付けないことがあり得る。前記の一般的な知識は、オンボー
ド又は前記機器の外部にあり得る。前記の一般的な知識は、1つ以上のメモリに保存し得
る。いくつかの実施形態においては、前記機器、及び/又は外部機器でのネットワーク経
由で提供される公開情報のデータマイニングが可能である。
検証は、前記機器のオンボードに生じ得る。代替方法として、前記被験者の識別は、ポ
イント・オブ・サービスにおいて収集することができ、及び更に別の組織又は場所で検証
し得る。前記他の組織又は場所は、人間の介入なしに、又は人間の介入により、自動的に
身元、及び/又は適用範囲を検証し得る。検証は、ソフトウェアプログラムを用いること
により、前記機器のオンボード及び/又はオフボードで生じ得る。ある場合には、臨床検
査施設、ヘルスケア専門家、又は支払者が、前記被験者の身元を検証し得る。前記機器、
臨床検査施設、ヘルスケア専門家、及び/又は支払者は、電子医療記録などの前記被験者
の情報を入手する能力を有し得る。検証は、迅速に、及び/又はリアルタイムで起こり得
る。例えば、検証は、1時間以内、30分以内、20分以内、15分以内、10分以内、
5分以内、3分以内、1分以内、45秒以内、30秒以内、20秒以内、15秒以内、1
0秒以内、5秒以内、3秒以内、1秒以内、0.5秒以内、又は0.1秒以内に起こり得
る。前記検証は、任意の人間の介入を要さずに自動化され得る。
前記システムは、前記システムの記録のため、保険補償のため、コスト削減のため、時
間の節約のため、不正行為を防止するため、又は任意のその他の目的のために、前記被験
者の身元を検証し得る。前記検証は、前記機器により実行され得る。前記検証は、前記機
器と通信する組織又は外部機器により実行され得る。前記検証はいつでも発生し得る。一
実施例においては、前記被験者の身元は、前記被験者の検査用のサンプルを調製する以前
に検証され得る。前記被験者の身元は、前記機器及び/又はカートリッジにサンプルを提
供する以前に検証され得る。前記被験者の身元の検証は、前記被験者の保険補償範囲を検
証する以前に、それと同時に、又はそれ以後に提供され得る。前記被験者の身元の検証は
、前記被験者が、前記定性的及び/又は定量的評価を受けるための処方箋を受領した事実
を検証する以前に、それと同時に、又はそれ以後に提供され得る。前記検証は、ヘルスケ
ア提供者、臨床検査施設、支払者、臨床検査施設の給付管理者、又は任意のその他の組織
との通信を通じて実行される。検証は、1つ以上のデータ保存ユニットにアクセスするこ
とにより生じ得る。前記データ保存ユニットは、電子医療記録データベース及び/又は支
払者のデータベースを含み得る。電子医療記録データベースは、前記被験者の健康状態、
医療記録、履歴、又は治療に関連する任意の情報を含み得る。
検証は迅速に、及び/又はリアルタイムで起こり得る。例えば、検証は、10分以内、
5分以内、3分以内、1分以内、45秒以内、30秒以内、20秒以内、15秒以内、1
0秒以内、5秒以内、3秒以内、1秒以内、0.5秒以内、又は0.1秒以内に起こり得
る。検証は、任意の人間の介入を要さずに自動化され得る。
前記検証は、前記被験者が提供した情報を含み得る。例えば、前記検証は、前記被験者
の身分証明書、及び/又は保険証のスキャニングを含み得る。前記検証は、前記被験者、
及び/又は前記被験者の顔の写真撮影を含み得る。例えば、前記検証は、前記被験者の二
次元又は三次元スナップショット撮影を含み得る。前記被験者の二次元デジタル画像の提
供、及び/又は前記被験者の三次元又は四次元画像を構築する能力を有し得るカメラを使
用し得る。いくつかの実施形態では、複数のカメラを同時に使用し得る。前記被験者の四
次元画像は、経時的変化を組み込み得る。前記検証は、識別のために、前記被験者の顔の
撮影を含み得る。前記検証は、識別のために、前記被験者の顔の別の部分の撮影を含むこ
とができ、患者の全身、腕、手、脚、胴体、足、又身体の任意の他の部分も限定なしに含
み得る。前記検証は、ビデオカメラ及び/又は追加的な視覚、及び/又は音声情報を捕捉
し得るマイクロホンを使用し得る。前記検証は、前記被験者の動作(例えば、歩き方)、
又は音声の比較を含み得る。
前記被験者の前記検証は、前記被験者の名前、保険契約番号、主要な質問に対する回答
、及び/又は任意の他の前記被験者に関する個人的な情報入力を含み得る。前記検証は、
1つ以上の前記被験者のバイオメトリック読み取り値の収集を含み得る。例えば、前記検
証は、指紋、掌紋、足跡、網膜スキャン、体温読み取り値、体重、身長、音声情報、電気
的な読み取り値、又は任意の他の情報を含み得る。前記バイオメトリック情報は、前記機
器により収集され得る。例えば、前記機器は、前記被験者が前記被験者の掌を置くと前記
機器により読み取ることのできるタッチスクリーンを有し得る。前記タッチスクリーンは
、前記被験者の1つ以上の身体部分をスキャンし、及び/又は温度、電気、及び/又は圧
力読み取り値を前記被験者から受信し得る。
いくつかの実施形態においては、前記タッチスクリーンは、前記被験者のボディ・マス
・インデックスを測定する能力を有し得る。そのような測定は、前記被験者の電気的読み
取り値に基づき得る。一実施例では、タッチスクリーンの提供を含み、前記タッチスクリ
ーンの第一側面に第一指を置き、前記タッチスクリーンの第二側面に第二指を置くことに
より被検者の体脂肪率を測定する方法を提供し得る。前記被験者の第一指と第二指を通し
て流れる電流を前記被験者の身体に指向させることにより、前記電流は前記被験者の身体
中に指向され得る。前記被験者の体脂肪率は、前記被験者の身体中に指向される前記電流
を用いて、第一指と第二指の間の抵抗を測定し判断し得る。前記タッチスクリーンは容量
性タッチスクリーンであるか、又は抵抗性タッチスクリーンであり得る。一実施例におい
ては、前記タッチスクリーンは、少なくとも60点タッチスクリーンであり得る。前記第
一指は前記被験者の第一手、前記第二指は前記被験者の第二手のもであっても良い。
代替方法として、前記機器は、他の機器から前記バイオメトリック情報を受取り得る。
例えば、前記機器は、前記機器とは分離している体重計から前記被験者の体重を受信し得
る。前記情報は、他の機器から直接送信され得るか(例えば、有線又は無線接続を介して
)、又は手動で入力し得る。
前記検証は、前記被験者から収集したサンプルに基づく情報も含み得る。例えば、前記
検証は、前記被験者の遺伝子シグネチャーを含み得る。前記サンプルが前記機器に提供さ
れると、前記機器は、前記被験者の遺伝子シグネチャーを決定するために前記サンプルの
少なくとも一部を使用し得る。例えば、前記機器は、1つ以上の核酸増幅ステップを実行
し、前記被験者のキー遺伝子マーカーを決定し得る。これは、前記被験者の遺伝子シグネ
チャーを形成し得る。前記被験者の遺伝子シグネチャーは、前記機器上で前記被験者のサ
ンプルを処理する以前に、それと同時に、又はそれ以降に取得され得る。前記被験者の遺
伝子シグネチャーは、1つ以上のデータ保存ユニットに保存され得る。例えば、前記被験
者の遺伝子シグネチャーは、前記被験者の電子医療記録に保存され得る。前記被験者の収
集された遺伝子シグネチャーは、もし既に記録に保存された前記被験者の遺伝子シグネチ
ャーが存在するのであれば、それと比較され得る。任意の他の前記被験者に特異的な識別
特性は、前記被験者の身元を確認するために使用され得る。
DNA及び/又はRNAを含む核酸増幅の方法は、当技術分野では周知である。増幅方
法は、熱変性ステップなどの温度の変化、又は熱変性を必要としない等温プロセスを含み
得る。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、複数サイクルの変性、逆鎖へのプライマー対
のアニーリング、及び標的配列のコピー数を累乗増加させるためのプライマー拡張を用い
る。アニールされた核酸鎖の変性は、熱の適用、局所的な金属イオン濃度の増加(例えば
米国特許第6277605号)、超音波放射(例えばWO/2000/049176号)
、電圧の印加(例えば、米国特許第5527670号、米国特許第6033850号、米
国特許第5939291号、及び米国特許第6333157号)、参照によりその全体が
本明細書に組み込まれる、磁気応答性材料(例えば、米国特許第5545540号)に結
合したプライマーと組み合わされた電磁場の印加により達成し得る。RT−PCRと呼ば
れる変法では、逆転写酵素(RT)は、RNAから相補的DNA(cDNA)を作成する
ために使用され、cDNAは、その後、DNAの複数のコピーを生成するためにPCRに
より増幅される(例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第53
22770号、及び米国特許第5310652号)。
等温増幅法の一実施例としては、標的配列の逆鎖にプライマー配列の対をアニーリング
させるサイクル、二本鎖ヘミホスホロチオエート化されたプライマー伸長物を生成するd
NTPの存在下でのプライマー伸長、半修飾された制限エンドヌクレアーゼ認識部位のエ
ンドヌクレアーゼ媒介性切断(ニッキング)、及び既存のストランドを置換しプライマー
アニーリングの次のラウンドのストランドを生成するための、切れ目(ニック)の3′末
端からのポリメラーゼ媒介プライマー伸長、生成物の指数的な(geometric)増
幅を生じるニッキング及びストランド置換(例えば、参照によりその全体が本明細書中に
組み込まれる、米国特許第5270184号、及び米国特許第5455166号)を使用
する、一般にSDAと称されるストランド置換増幅がある。好熱性SDA(tSDA)は
、本質的に同じ方法(その全体が参照により本明細書中に組み込まれる、欧州特許第06
84315号)において、より高い温度で好熱性エンドヌクレアーゼ及びポリメラーゼを
使用する。
他の増幅方法としては以下が挙げられる;ローリングサークル増幅(RCA)(例えば
、リザーディ、“Rolling Circle Replication Repor
ter Systems”「ローリングサークル複製レポーターシステム」、米国特許第
5,854,033号);ヘリカーゼ依存性増幅(HDA)(例えば、コン他、“Hel
icase Dependent Amplification Nucleic Ac
ids”「ヘリカーゼ依存性増幅核酸」、米国特許出願公開第US2004−00583
78A1号);及びその全体が参照により本明細書中に組み込まれるループ媒介性等温増
幅(LAMP)(例えば、ノトミ他、“Process for Synthesizi
ng Nucleic Acid”「核酸合成のプロセス」、米国特許第6,410,2
78号)。ある場合には、等温増幅は、オリゴヌクレオチドプライマーに組み込むことが
可能なプロモーター配列から、RNAポリメラーゼによる転写を使用する。 当技術分野
において一般的に使用される、転写に基づく増幅方法は以下を含む;NASBA(例えば
、米国特許第5130238号)とも称する核酸配列に基づく増幅;一般にQβレプリカ
ーゼと称するプローブ前記モジュール自体を増幅するためのRNAレプリカーゼの使用に
依存する方法(例えば、P.リザーディ他(1988)BioTechnol.6,11
97〜1202);独立性配列複製(例えば、J.グァテッリ他(1990)Proc.
Natl.Acad.Sci.USA87,1874〜1878;ラングレン(1993
)Trends in Genetics9、199〜202;及びヘレンH.リー他、
NUCLEIC ACID AMPLIFICATION TECHNOLOGIES(
1997));及びその参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる、追加的な転写
鋳型を生成するための方法(例えば、米国特許第5480784号、及び米国特許第53
99491号)。等温核酸増幅の更なる方法は、参照によりその全体が本明細書中に組み
込まれる、追加的プライマー(例えば、米国特許第6251639号、米国特許第694
6251号、及び米国特許第7824890号)のために、結合部位を露出するべく、非
標準的ヌクレオチド(例えば、DNAグリコシラーゼ若しくはRNアーゼH)で核酸を切
断する酵素との組合せでの、非標準的ヌクレオチド(例えば、ウラシル又はRNAヌクレ
オチド)を含有するプライマーの使用を含む。等温増幅法は、線形又は指数関数的であり
得る。
前記被験者識別のための核酸増幅は、約10、11、12、13、14、15、20、
25、30、35、40、50、100、又はそれを超える数の標的配列などの、複数の
核酸配列の順次、並列、又は同時増幅を含み得る。いくつかの実施形態では、前記被験者
のゲノム全体又は全トランスクリプトームが非特異的に増幅され、その産物は1つ以上の
識別配列特性のためにプローブされる。識別的配列特性は、個体間の区別の根拠として役
立つ核酸配列の任意の特徴を含む。いくつかの実施形態では、個人は、約10、11、1
2、13、14、15、20、25、30、35、40、50、100、又はそれを超え
る数の識別的配列を使用して、選択された統計的有意性に一意的に特定される。いくつか
の実施形態では、統計的有意性は、約10−2,10−3,10−4,10−5,10
,10−7,10−8,10−9,10−10,10−11,10−12,10−13
,10−14,10−15、又はそれらより小さい。識別的配列の例には、制限酵素断片
長多型(RFLP;ボットスタイン他、Am.J.Hum.Genet.32:314か
ら331、1980;WO90/13668号)、一塩基多型(SNP;クォック他、G
enomics 31:123〜126、1996)、ランダム増幅多型DNA(RAP
D、ウィリアムス他、Nucl.Acids Res.18:6531〜6535、19
90)、単純反復配列(SSRS;チョウ&コッヒェルト、Plant Mol.Bio
l.21:607〜614、1993;ザイトキウィクス他、Genomics20:1
76〜183、1989)、増幅断片長多型(AFLP、ヴォス他、Nucl.Acid
s Res.21:4407〜4414、1995、ショートタンデムリピート(STR
)、タンデムリピートの可変数(VNTR)、マイクロサテライト(タウツ、Nucl.
Acids Res.17:6463〜6471、1989、ウェーバー及びメイ、Am
.J.Hum.Genet.44:388〜396、1989)、インターレトロトラン
スポゾン増幅多型(IRAP)、長鎖散在反復配列(LINE)、ロングタンデムリピー
ト(LTR)、可動要素(ME)、レトロトランスポゾンマイクロサテライト増幅多型(
REMAP)、レトロトランスポゾンに基づく挿入多型(RBIP)、短鎖散在反復配列
(SINE)、及び配列特異的増幅多型(SSAP)が含まれる。識別配列の更なる例は
当技術分野では周知であり、例えば、参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許出
願第20030170705号中にある。遺伝子シグネチャーは、単独型(例えば、SN
P)の複数の識別配列からなり得るか、又は任意の数又は組合せで識別配列する二つ以上
の異なる種類の組合せを含み得る。
遺伝子シグネチャーは、父性又は母性検査、出入国管理及び遺産係争、動物における繁
殖検査、双子における接合性検査、人間及び動物における同系交配;骨髄移植などの移植
適合性の評価;人間又は動物の遺体の識別;培養細胞の品質管理;精液サンプル、血痕、
及び他の生物学的物質の法医学的分析などの法医学試験;ヘテロ接合性消失のための検査
による腫瘍の遺伝子構造の特性評価;及び特定の識別配列の対立遺伝子頻度の決定などの
1つ以上の識別を必要とする全てのプロセスに用いることができる。前記遺伝子シグネチ
ャーの生成に有用なサンプルとしては、犯罪現場の証拠、血液、血痕、精液、精液による
染み、骨、歯、毛髪、唾液、尿、糞便、爪、筋肉又は他の軟部組織、タバコ、切手、封筒
、ふけ、指紋、これらの任意のものを含む項目及びそれらの組合せが挙げられる。いくつ
かの実施形態では、2つ以上の遺伝子シグネチャーが生成され、比較される。いくつかの
実施形態においては、1つ以上の遺伝子シグネチャーは、データベース内に含まれる遺伝
子シグネチャーなどの1つ以上の既知の遺伝子シグネチャーと比較される。
前記遺伝子シグネチャーは、前記サンプルを受取る前記機器により生成され得る。前記
遺伝子シグネチャーは、前記サンプルの調製、及び/又は1つ以上の検定を実行する前記
機器により生成され得る。前記機器から収集されたデータは、前記遺伝子シグネチャーを
生成し得る外部機器に送信し得る。前記遺伝子シグネチャーは、前記機器及び外部機器を
組合せて生成され得る。
システムは、前記被験者がヘルスケア専門家から臨床検査を受ける指示を受け取ったか
否かも検証し得る。従って、前記システムは、被検者が生物学的サンプルの定性的及び/
又は定量的評価を行うための、ヘルスケア専門家からの指示を受け取ったか否かを検証し
得る。例えば、前記システムは、前記被験者が前記検査を受けるために、前記ヘルスケア
専門家から処方箋を受取ったか否かを検証し得る。前記システムは、前記被験者が前記機
器に前記サンプルを提供するために、前記ヘルスケア専門家からの指示を受け取ったか否
かを検証し得る。前記システムは、前記被験者が前記検査を受けるために、特定のポイン
ト・オブ・サービスに移動することを承認されたか否かも検証し得る。前記検証は、前記
機器の支援下に発生し得る。前記検証は何時でも発生し得る。一実施例として、前記検査
を受けるための前記被験者の承認は、前記被験者の前記検査用のサンプルを調製する以前
に検証され得る。前記検査を受けるための前記被験者の承認は、前記機器及び/又はカー
トリッジにサンプルを提供する以前に検証され得る。前記被験者の承認の検証は、前記被
験者の身元確認の後に提供され得る。前記被験者の承認の検証は、前記被験者が、前記臨
床検査を受けるための保険を有するか否かを検証する以前に、又は以後に提供され得る。
前記システムは、前記被験者がサンプルの定性的及び/又は定量的評価を受けるための保
険を有するか否かを検証でき、前記検証ステップは、前記機器の支援下に生物学的サンプ
ルを処理するか、又は前記機器から前記データを送信する以前に、それと同時に、又はそ
れ以降に実行され得る。前記検証は、前記ヘルスケア提供者、臨床検査施設、支払者、臨
床検査施設の給付管理者、又は任意のその他の組織との通信を通じて行われ得る。検証は
迅速に、及び/又はリアルタイムで起こり得る。例えば、検証は、10分以内、5分以内
、3分以内、1分以内、45秒以内、30秒以内、20秒以内、15秒以内、10秒以内
、5秒以内、3秒以内、1秒以内、0.5秒以内、又は0.1秒以内に起こり得る。前記
検証は、人間の介入を全く要さずに自動化され得る。
前記システムは、前記被験者が1つ以上の前記サンプル処理ステップを発生させるため
の保険(及び/又は他の支払者の補償範囲)を有するか否かも検証し得る。前記システム
は、前記被験者が保険に加入しているか、特定の要求された検査が前記被験者の保険の補
償範囲にあるかも検証し得る。前記システムは、前記被験者が、前記機器にサンプルを提
供するための保険を有するか否かを検証し得る。前記システムは、前記被験者が、ポイン
ト・オブ・サービスに移動し、1つ以上の検査を受けるための保険を有するか否かも検証
し得る。前記検証は何時でも発生し得る。一実施例では、前記被験者の保険補償範囲の検
証は、前記検査のための前記被験者のサンプルを調製する以前に実行し得る。前記被験者
の保険補償範囲の検証は、前記機器及び/又はカートリッジにサンプルを提供する以前に
実行し得る。前記被験者の保険補償範囲の検証は、前記被験者の身元を確認した後に提供
され得る。前記被験者の保険補償範囲の検証は、前記被験者が臨床検査を受けるための処
方箋を受領した事実を検証する以前、又は以降に提供され得る。前記検証は、前記ヘルス
ケア提供者、臨床検査施設、支払者、臨床検査施設の給付管理者、又は任意のその他の組
織との通信を通じて行われ得る。前記検証は、前記機器の支援下に発生し得る。検証は迅
速に及び/又はリアルタイムで起こり得る。例えば、検証は、10分以内、5分以内、3
分以内、1分以内、45秒以内、30秒以内、20秒以内、15秒以内、10秒以内、5
秒以内、3秒以内、1秒以内、0.5秒以内、又は0.1秒以内に起こり得る。前記検証
は、人間の介入を全く要さずに自動化され得る。
前記システムは、前記臨床検査が前記被験者にとって適切であるか否かも検証し得る。
前記システムは、定性的及び/又は定量的評価を受ける指示が、一連のポリシー制限の枠
内であるか否かを検証し得る。そのようなポリシーの制限は、ガイドラインを形成し得る
。そのようなポリシーの制限は、支払者、医師又は医師以外で指示を出すヘルスケア専門
家、臨床検査施設、若しくは規制組織、又は任意のその他の組織に対するポリシー制限で
あり得る。そのような検証は、性別、年齢、過去の病歴を含むが、それらには限定されな
い前記被験者の1つ以上の既知の特性に依存し得る。臨床的決断サポートシステムが提供
され得る。前記システムは、1つ以上の医療記録、又は前記被験者に関連する情報にアク
セスする能力を有し得る。前記システムは、一般的な医療データにアクセスする能力も有
し得る。前記システムは、前記被検者の身元、前記被検者の保険の適用範囲、前記被験者
の過去及び現在の治療、前記被験者の生物学的特徴、及び/又は前記被験者に提供された
処方箋に関連する記録にアクセスし得る。前記システムは、電子医療記録にアクセスし、
及び/又は患者の記録又は履歴を引き出す能力を有し得る。前記システムは、前記被験者
に関する保険又は財政情報などの支払者記録を引き出す能力も有し得る。前記検証は、前
記機器の支援下に発生し得る。
検査の妥当性を判断する際に、前記システムは、追加的な初期段階の決定支援を提供し
得る。例えば、医師が前記被験者に前の週と同一の検査を受けるように指示をして、それ
が1週間以内で反復される必要のない種類の検査だとされる場合、前記システムは前記検
査が適切でないと判断し得る。別の例としては、今回の検査が前回の検査と何故か一致し
ないか、又は前記被験者が受けている治療が適切でない場合、前記システムは前記検査が
不適切であると判断し得る。
いくつかの実施形態においては、定性的及び/又は定量的評価を提供する以前に、前記
システムは、1つ以上の記録データベース及び/又は支払者データベースにアクセスする
能力を有し得る。ある場合には、前記システムは、前記定性的及び/又は定量的評価を提
供する以前、及び/又は前記データベースにアクセスする以前に、どの記録データベース
及び/又は支払者データベースにアクセスするか、又は判断する能力を有し得る。更に、
前記システムは、前記被験者又は前記被験者のピアグループに特異的か、又は特異的でな
い一般的な情報にアクセスする能力を有し得る。前記システムは、インターネットなどの
ネットワーク上の情報を含み得る、ウェブクローリング及び/又は公開情報マイニングの
実行が可能である。前記システムは、前記被験者の身元、前記被験者の支払情報、前記サ
ンプルについて収集された情報、提案された前記定性的及び/又は定量的評価、及び/又
は任意の他の情報に基づいてそのような判断を下し得る。
一例として、不適切な検査とは、男性前記被験者の妊娠検査、又は女性前記被験者のP
SAレベル(前立腺特異抗原)検査であり得る。そのような検査は、支払者又は処方医師
のポリシー制限から外れ得る。そのような指示の誤りは、前記被験者に関連する検査の指
示又は情報をチェックすることにより検出可能である。前記被験者に関連したそのような
情報は、前記被験者の医療記録又は前記被験者の識別情報を含み得る。一実施例では、前
記検査の妥当性は、前記被験者のサンプルを調製する以前に検証される。前記被験者の前
記検査の妥当性は、前記被験者が前記機器及び/又はカートリッジにサンプルを提供する
以前に、それと同時に、又はそれ以降に検証され得る。前記被験者の前記検査の妥当性は
、前記被験者の身元及び/又は保険補償範囲を検証する以前に、又は以降に提供され得る
。前記検証は、前記ヘルスケア提供者、臨床検査施設、支払者、臨床検査施設の給付管理
者、又は任意のその他の組織との通信を通じて実行される。臨床的決断のサポートシステ
ムは、迅速に、及び/又はリアルタイムで実行し得る。例えば、検証は、10分以内、5
分以内、3分以内、1分以内、45秒以内、30秒以内、20秒以内、15秒以内、10
秒以内、5秒以内、3秒以内、1秒以内、0.5秒以内、又は0.1秒以内に起こり得る
。前記臨床的決断のサポートシステムは、人間の介入を全く要さずに自動化され得る。
いくつかの実施形態では、有資格者が、前記被験者の身元の収集及び/又は前記被験者
のサンプルを前記機器へ提供する援助をし得る。前記有資格者とは、前記機器を使用する
訓練を受けた認定技術者であり得る。前記有資格者は、前記機器の指定オペレーターであ
り得る。前記有資格者は、ヘルスケア専門家であっても、又はなくてもよい。いくつかの
実施形態においては、前記有資格者の身元が検証され得る。前記有資格者の身元は、前記
生物学的サンプルを受領する、前記機器から前記データを電子的に送信する、及び/又は
送信された前記データを分析する、以前に、それと同時に、又はそれ以降に検証され得る
。前記有資格者の身元は、前記被験者の身元を検証する以前に、それと同時に、又はそれ
以降に検証され得る。前記有資格者の身元は、本明細書の他の部分に記載された1つ以上
の技術を用いて検証し得る。
前記システムは、1つ以上の臨床検査施設報告を提供する能力を有し得る。臨床検査施
設報告は、ヘルスケア専門家に提供され得る。ある場合には、臨床検査施設報告は、前記
被験者に提供され得る。前記臨床検査施設報告は、サンプル処理機器上でユーザインタフ
ェースを介して提供され得る。代替方法として、前記臨床検査施設報告は、1つ以上の外
部機器に提供され得る。前記臨床検査施設報告は、縦断的に見ることができるデータを含
み得る。前記データは、経時的に収集された情報を含み得る。そのように経時的に収集さ
れた情報には、生化学的データ、検体レベル、生理学的情報、生活様式情報、医療又は治
療情報、及び/又は前記機器により収集可能な任意の他の情報を含み得る。1つ以上のグ
ラフ又は表は、経時的な前記情報の変化又は安定性を表示し得る。1つ以上の投影された
傾向も同様に表示され得る。
いくつかの状況では、臨床検査施設報告(又は前記被験者の健康状態、症状、又は福祉
に関連する他の報告)は、本明細書中に全てが参照として組み込まれるマイケルソン他(
“METHODS AND SYSTEMS FOR ASSESSING CLINI
CAL OUTCOMES”「臨床転帰を評価するための方法及びシステム」)の米国特
許出願第12/412,334号において提供される方法を用いて調製される。一実施例
では、臨床検査施設報告は、前記被験者の症状(例えば、健康又は疾患状態)進行の曲線
、速度及び/又は加速度などの詳細が含まれる。前記曲線は、前記臨床転帰に対する進行
の可能性を示すことができる。臨床検査施設報告は、非同期データ管理を用いて作成され
得る。
いくつかの実施形態においては、前記縦断的データは、前記サンプル処理機器上に表示
され得る。前記サンプル処理機器は、サンプルを処理し、外部機器にデータを送信し得る
。分析は、前記機器の外部、又は前記機器のオンボードに発生し得る。1つ以上の臨床検
査施設報告、電子医療記録、臨床分析、医療相談、医療参照、又は任意の他の表示を含み
得る分析の結果は、前記サンプル処理機器上に表示され得る。臨床検査施設報告における
任意の記載、及び/又は前記リスト上の任意の他の項目は、前記リスト上の任意の他の項
目の言及に適用され得る。代替方法として、臨床検査施設報告、電子医療記録、又は他の
表示は、サンプル処理機器の外部の機器に表示され得る。
前記データのディスプレーは、経時的に提示された縦断的データを含み得る。そのよう
な縦断的データは、値の変化、値の変化率、値の変化率の比率、又はそれらの更なる比率
の変化を説明し得る。そのような縦断的データは、予測データ及び/又は過去の推定され
たデータを含み得る。そのような情報は、グラフィック又はそのようなデータを経時的に
示す表を含み得る。そのような情報には、画像の経時的な変化を示すビデオが含まれる。
そのようなデータは、評価的情報を含み得る。そのような情報は、診断、予後診断、及び
/又は治療に関連する情報を含み得る。
収集された前記データの変動係数が低いために、前記縦断的分析が可能である。前記縦
断的表示及び/又は分析は、本明細書の他の部分に記載される任意の値を有する変動係数
を有するデータに基づくことができる。いくつかの場合においては、検査の頻度が高いた
め、前記縦断的分析が可能である。いくつかの場合において、検査の高頻度性は、ドラッ
グストア、医院、診療所、病院、スーパーマーケット、又は前記被験者の家庭又はオフィ
スなどの、便利なポイント・オブ・サービスの場所により可能にされる。
前記システムは、自動化された臨床的決断サポートを含み得る。前記臨床的決断サポー
トは、フロントエンドの臨床的決断サポートシステム及び/又はバックエンド臨床的決断
サポートシステムを含み得る。フロントエンドシステムの一実施例においては、前記被験
者に検査の指示が出た時に、臨床的決断サポートシステムは、検査が前記被験者にとって
適切/不適切であるか、前記被験者が既に前記検査を受けているか否か(例えば、前記検
査が最近実施された場合は、前記検査を実施する代替方法として前記検査結果を表示し得
る)及び/又は前記被験者の受けた検査の数が多すぎないか否かを表示し得る。前記臨床
的決断サポートは、前記被験者に追加的検査の勧告もし得る。いくつかの実施形態では、
データは、タッチスクリーンなどのユーザインターフェース上にリアルタイムで提供され
得る。表示される前記データは、前記データを閲覧する個人用にカスタマイズされ得るか
、又は前記データに基づいてカスタマイズされ得る。例えば、前記ディスプレー及び関連
する臨床的決断サポートは、生化学的データに基づいてヘルスケア専門家用にカスタマイ
ズされ得る。カスタマイズされたヘルス報告又はセラナリシス(商標)は、関連する臨床
的決断サポートシステムのベストプラクティスに基づいてカスタマイズされた勧告を表示
し、例えば、データ上のセラナリシス(商標)、縦方向及び他の多変量(又は多重変量)
分析を通じて、疾患の発症、進行、及び後退のより深い洞察を提供し得る。前記セラナリ
シス(商標)報告は、既存のEMRシステムの分析からの情報、又は本明細書に記載され
る前記被験者の任意の検査の結果、及び/又は任意の予後又は治療計画、又は所定の前記
被験者に合った健康アドバイスを含み得る。
バックエンドシステムの一実施例においては、前記臨床的決断サポートシステムは、1
つ以上のガイドライン又は規則を参照し得る。前記ガイドライン/規則は、ヘルスケア専
門家ごと、前記被験者ごと、健康保険会社又は他の支払者ごと、病院ごと、診療所又は他
の医療組織ごと、又は任意の他の群ごとにカスタマイズされ得る。ある場合には、前記ガ
イドライン/規則は、生化学的データに基づいてカスタマイズされ得る。前記臨床的決断
サポートシステムは、生化学的データを取得し、生活様式情報、食事情報、又は本明細書
の他の部分に記載されたものを含む、収集可能な任意の他の情報に基づいて、前記被験者
のための勧告をカスタマイズし得る。ある場合には、前記バックエンドの臨床的決断サポ
ートは前記データ(例えば、生化学的データを含む)を取得し、1つ以上の金融取引をカ
スタマイズし得る。そのような金融取引は、保険会社、及び/又はヘルスケア専門家、又
は1つ以上のサービスのためのへの償還を含み得る。
前記臨床的決断サポートは、1つ以上の前記被験者の記録に連結され得る。前記臨床的
決断サポートは、前記被験者の医療記録及び/又は支払者の記録に連結され得る。前記臨
床的決断サポートは、追加的な一般的知識の使用を統合し得る。前記臨床的決断サポート
は、最新の臨床知識を収載するために、定期的に又は連続的に更新され得る。前記臨床的
決断サポートは、ベストプラクティス又は診断、治療、監視、及び/又は1つ以上の疾患
の予防に関連したデータを含み得る。一例として、前記臨床的決断サポートシステムは、
糖尿病の管理に関連する1つ以上の指示を有し得る。前記被験者の記録を連結することに
より、前記臨床的決断サポートシステムは、個別化された前記被験者のケアを提供し得る
。例えば、前記臨床的決断サポートシステムを有する前記被験者の医療記録を連結するこ
とにより、前記臨床的決断サポートシステムは、追加的検査の指示、又は前記被験者に関
する追加情報に基づいて、前記被験者の病歴、前記被験者の家族の病歴、前記被験者の人
口統計学的情報(年齢、性別)、前記被験者についての生活様式情報(前記被験者の食事
、運動、習慣)、考え得る環境的考慮点(例えば、前記被験者が特定の毒素にさらされた
地域、又は特定の疾患の危険性の高い地域に住んでいたか)、及び/又は前記被験者に関
する任意の他の情報をこれらに限らず含むことが可能であり、次のステップを示唆し得る
前記臨床的決断サポートシステムは、集団基部の臨床的決断サポートも提供し得る。前
記臨床的決断サポートシステムは、1つ以上のピアグループのサポートを提供し得る。そ
のようなグループは、任意の様式で分類され得る。例えば、前記グループは、年齢、性別
、生活様式、地理、雇用、病歴、家族の病歴、又は任意の他の要因に基づくことができる
。前記臨床的決断サポートシステムは、決断サポートを提供するための疫学的モデルを使
用し得る。疫学的情報源から収集された情報は、患者の1つ以上の群に適用し得る。
一実施例においては、個人が到着すると、自分が1つ以上の検査に適格か否かを確認す
るための適格性テストを実行し得る。前記個人はその後、事前スクリーニングを受け、質
問票に答える場合がある。前記質問票は、前記被験者の生活様式(例えば、食事、運動、
習慣)及び/又は病歴に関する質問を含み得る。医師は、前記個人の身体検査を実行し得
る。いくつかの状況では、前記質問票には、前記被験者の食事摂取、運動、健康状態及び
/又は精神状態に関する質問が含まれる。前記被験者の健康状態は、前記被験者の生理的
状態又はそれに関連し得る。前記被験者の精神状態は、前記被験者の気分又は抑鬱症など
のうつ病性障害に関連し得る。前記質問票は、前記被験者の食事摂取、運動、健康状態及
び/又は精神的状態の、又はそれらに関連する複数の質問を有する、案内付き質問票であ
り得る。いくつかの状況では、前記質問票は前記被験者の回答から学習し、前記被験者の
回答に応じて後続の質問を調整するために構成されたシステム(又はサブシステム)を用
いて、前記被験者に提示される。前記質問票は、前記機器のディスプレイ上に、グラフィ
カルユーザインタフェース(GUI)などのユーザインタフェースを用いて前記被験者に
提示し得る。
いくつかの実施形態においては、生活様式勧告事項は、前記機器及び/又はシステムに
より作成され、前記消費者に戻されることがある。そのような勧告事項は、前記質問票を
終わらせる以前に、それと同時に、又はそれ以降に提供され得る。そのような勧告事項は
、前記質問票内に収集された情報、医療記録、生化学的データ、及び/又は検査結果に基
づいて作成され得る。
前記機器は、前記参照情報を用いて、質問に対する前記被験者の回答を解釈し得る。い
くつかの状況では、前記参照情報は、一回分の食事摂取量、運動の尽力レベル、現在の健
康状態及び/又は精神状態の絵画的描写を含む。前記参照情報は、前記機器のメモリ位置
(例えば、キャッシュ、ハードドライブ、フラッシュメモリ)に保存された校正マトリッ
クスに含まれ得る。
前記機器及び/又は医療関係者は、個人に関するバイオメトリック情報(例えば、血圧
、体重、体温)を収集し得る。これは、前記機器により処理し得る前記被験者から収集し
たサンプルの検査に連結され得る。全ての情報は、前記臨床的決断サポートシステムによ
り連結され、及びアクセスされ得る。いくつかの実施形態では、全ての情報は、1人の前
記被験者の記録内に連結され得る。そのような手順は、毎年恒例の健康診断又は予防的ケ
アに有用である。そのような手順は、疾患の診断、治療、又は監視にも有用である。
臨床的決断サポートは、改善された患者のトリアージを提供し得る。例えば、前記臨床
判断サポートシステムは、患者の情報(例えば、検体レベル、生理学的情報、付加的情報
、又はそれらの任意の組合せ)に基づいた前記被験者の状態の診断又は示唆をし得る。前
記患者のそのような状態は、前記被験者に特異的な情報を組み込むことによりより狭めら
れ、又はより正確で精度の高い蓋然性を割当てることができる。前記臨床的決断サポート
は、1つ以上の危機的な局面にフラグを付け、前記被験者及び/又は前記被験者のヘルス
ケア提供者に警告を提供することもできる。前記臨床的決断サポートシステムは、更なる
迅速な分析を要する1つ以上の状態にフラグを付け、更なる分析を支援するために1つ以
上の手続きを策定し得る。
前記被験者のためのヘルスケア提供者は、前記臨床的判断サポートシステム及び/又は
前記被験者に関連する追加的記録にアクセスし得る。例えば、前記被験者は、1つ以上の
検査を実行する前記機器にサンプルを提供し得る。前記臨床的決断サポートシステムは、
前記被験者の主治医に検査結果を提供し得る。前記主治医は、前記被験者の検査結果及び
/又は過去の検査結果を閲覧し得る。前記主治医は、前記臨床的決断サポートシステムに
より提供される追加情報も閲覧し得る。いくつかの実施形態では、前記臨床的決断サポー
トシステムは、前記主治医の専門知識外の専門的情報を前記主治医に提供し得る。例えば
、主治医が癌患者を受け持つ場合、前記臨床的決断サポートシステムは、癌に特異的な情
報を前記主治医に提供して支援し得る。前記臨床的決断サポートシステムは、前記医師に
1つ以上の提案を提供し得る。前記決断は、前記医師による1つ以上の推奨される介入を
含み得る。そのような推奨事項は、前記医師により要求された時、特定の状態が検出され
た時、臨床的決断サポートが分析を完了、又はスケジュールにより完了した時、医師に提
供され得る。いくつかの実施形態では、前記機器は、前記医師の診療室に設置されている
。前記被験者は、前記医師の診察室の機器にサンプルを提供することができ、前記医師は
、1つ以上の検査結果を前記被験者が前記診療室を訪れている間に受取り得る。
前記臨床的決断サポートシステムは、所定のヘルスケア専門家のケアの質を判断し得る
。ある場合には、医師のケアの質は、臨床的決断サポートシステムにより判断され、1つ
以上の支払者(例えば、健康保険会社)に提供され得る。前記ケアの質は、前記被験者が
前記ヘルスケア専門家と相互作用中に、前記被験者のデータの変化に基づいて判断され得
る。そのような変化は、生活様式の変化、生化学的データの変化、患者からのフィードバ
ック、又は任意の他の情報を含み得る。
反射的検査に有利に対応する方法が提供され得る。1つ以上の試験結果に基づき、追加
的検査が前記機器上で実行され得る。そのような検査及びその次に実行される検査は、リ
アルタイムでスケジューリングされ得る。検査結果が前記機器のオンボードに提供される
か、又は自動的にオフボードで実行され、次に実行される検査は前記機器を用いて自動的
に実行され得る。前記次に実行される検査は、1つ以上の初期検査が実行された時と同じ
サンプルを使って行い得る。代替方法として、前記機器は、必要な検査に基づき、前記被
験者に追加のサンプルを要求し得る。最初の検査が実行された後に第二の検査が必要な場
合、迅速に開始され得る。いくつかの実施形態においては、第二の検査は、最初の検査が
完了した4時間以内、3時間以内、2時間以内、1時間以内、30分以内、15分以内、
10分以内、5分以内、1分以内、45秒以内、30秒以内、15秒以内、5秒以内、1
秒以内、又は0.1秒以内に開始され得る。これは、前記被験者がサンプル収集場所に何
度も行くことを必要とせずに、有利に複数の検査を可能にする。これは、医師が追加のス
テップを処方することを必要とせずに、有利に複数の検査も可能にする。診断、監視、治
療、及び/又は疾患の予防に到達するまでの時間は大幅に短縮され得る。そのような反射
的手順は、前記被験者が医師を訪問中に使用し得る。そのような反射的手順は、前記被験
者が前記医師を訪れる以前、前記被験者が前記医師を訪れている最中、及び/又は前記被
験者が前記医師を訪れた以後に起こり得る。前記反射的手順は、前記臨床的決断サポート
を使用し得る。
ある場合には、検査の指示が出た時に、ヘルスケア専門家は前記反射手順を行い、追加
的な検査又はステップを決定し得る。代替方法として、前記機器及び/又は臨床的決断サ
ポートが、反射的検査を提供し得る。例えば、値が範囲から外れている場合(例えば、サ
ンプルの検体のレベルが予想範囲外である)、ヘルスケア専門家はタッチスクリーンを通
して、同じサンプルで反射的分析を行い得る。代替方法として、全てのテストは自動的に
1つのサンプルで実行することができ、前記ヘルスケア専門家が、何かが範囲外であるた
めに別のテストを実行したい場合には、データを表示し得る。ある場合には、表示された
前記データは、前記ヘルスケア専門家が指示したものだけが含まれる。代替方法として、
前記臨床的決断サポートにより、関連するとみなされた追加的データが表示される。
ある場合には、1つ以上の臨床検査施設報告がヘルスケア専門家に提供され得る。ある
場合には、臨床検査施設報告はサンプル処理機器、又は任意の外部機器上に表示され得る
。臨床検査施設報告、及び/又は臨床検査施設指示システムは、反射的分析のためにカス
タマイズされ得る。一実施例では、指示フォームは、ユーザーが検査を指示することを許
可し、反射的分析が要求するものを入力及び/又は表示するフィールドを示すことができ
る。報告は、結果を出すために行った反射的分析を表示し得る。前記反射分析の結果も表
示され得る。
前記臨床的決断サポートは、自己学習する能力を有し得る。いくつかの実施形態では、
前記被験者の応答、及び1つ以上の治療に対する前記被験者の反応を監視することができ
、そのようなデータは、前記臨床的決断サポートシステムによりアクセス可能である。前
記臨床的決断サポートの自己学習は、個人化された前記被験者を指向し得る。例えば、前
記臨床的決断サポートは、特定の被験者が、特定の種類の薬剤に対し良好な反応を示さな
いことを学習し得る。前記臨床的決断サポートの自己学習も一般化し得る。例えば、前記
臨床的決断サポートシステムは、人口統計上の特定の人々、又は特定の特性を有する人々
が、特定の治療に対し良好な反応を示すか否かのパターンを認識し得る。前記臨床的決断
サポートは、前記被験者の記録、他の患者の記録、一般的な健康情報、公開情報、医療デ
ータ及び統計、保険情報、又はその他の情報を利用し得る。前記情報の一部は、インター
ネット上(例えば、ウェブサイト、記事、ジャーナル、データベース、医療統計)で公的
に入手可能である。前記臨床的決断サポートシステムは、ウェブサイト又はデータベース
の情報更新を随意的にクロールし得る。前記臨床的決断サポートシステムにより収集/ア
クセスされる追加的な情報は、企業自身の試験並びに薬剤の有効性及び/又は毒性につい
ての情報を含み得る。いくつかの実施形態においては、自己学習はクラウド上で起こり得
る。追加的データが収集されるように、クラウドにアップロードすることができ、前記臨
床的決断サポートシステムによりアクセスが可能である。
前記機器は、薬剤及び/又は薬剤の処方を支援するために有用であり得る。例えば、前
記機器は、薬剤処方が書き込まれる以前に、被検者内の検体レベルをチェックするために
使用され得る。前記機器は、薬剤濃度を決定し得る。前記機器は、いつ薬剤の再充填が行
われたかに関わらず、前記被験者が使用した薬剤の投薬量測定をするために、前記被験者
の定期検査に使用され得る。前記機器は、薬剤の処方箋を提供する以前、それと同時に、
又はそれ以後に前記被験者内の前記薬剤の存在、又はレベルを検査し得る。薬剤レベル及
び/又は検体レベルを決定するための、そのような試験は、薬剤の有効性及び安全性を検
査するために有用であり得る。薬剤が前記被験者に処方された後、前記機器は、前記薬剤
が薬力学的プロファイルに基づいて、安全又は有用であるか否かを判断するために有用で
あり得る。そのような試験は、前記被験者の服用に対する遵守及び/又は非遵守を検査す
るために有用であり得る(例えば、薬剤レベルが高すぎる場合は、前記被験者は過剰服用
しているであろうし、薬剤レベルが低すぎる場合は、前記被験者は決められた薬剤服用回
数を遵守していない可能性がある)。前記機器は、前記被験者が薬剤服用スケジュールを
遵守しているか否かを決定するために、経時的に前記被験者内の薬剤レベルを監視するた
めに有用であり得る。薬剤及び/又は検体のレベルは、遵守及び/又は非遵守に相関され
得る。ブレードなどの機器の構成要素は、錠剤又は液体の状態で薬剤を保存し得る。その
ような薬剤は、検査結果、履歴データ、医師の指示、医療ガイダンス、及び/又は追加的
医療記録に基づいて、前記被験者に投薬され得る。薬剤は、必要に応じて前記機器により
自動的に梱包され、密封され、標識化され、次いで前記被験者に投薬され得る。
特定の状態が検出された場合には、1つ以上の警告が、ヘルスケア専門家及び/又は前
記被験者に提供され得る。例えば、前記機器が前記被験者に対し毒性又は有害な効果を有
している場合、及び/又は前記被験者が非遵守である場合に、適切な警告を提供し得る。
サンプル又はその一部は、後の検査のために前記機器によりアーカイブに保管され得る
。この手順は、一揃いの手順及び/又は規則により定義される如く、検査結果、前記機器
上誤差、又は他の要因により引き起こされ得る。アーカイブに保管された前記サンプルは
、前記サンプルの完全性を維持するために梱包され、冷却チャンバー内に保存され得る。
アーカイブに保管された前記サンプルは、必要に応じて前記機器により自動的に容器中に
密封され、標識化され得る。アーカイブに保管された前記サンプルは、後に同じ機器で分
析、又は他の機器に転送、又は他の検査施設に送られ得る。アーカイブに保管されたサン
プルを用いた前記検査結果は、最初のサンプル検査の任意の事前検査結果と組合せること
ができる。
本明細書に記載される前記機器は、遠隔医療に有用であり得る。前記機器は、本明細書
の他の部分に記載されるように、前記被験者及び/又は前記機器の操作者の身元を確認す
るために有用であり得る。前記機器及び/又はシステムは、前記被験者の身元確認、支払
者情報へのアクセス、検査を行うための指示を前記被験者が受領したか否かの判断、検査
が一揃いの規則内に当てはまるか否かの判断、臨床的決断サポートシステムへのアクセス
、処方薬の分注、又は他のステップの実行が可能である。
前記機器は、前記被験者の健康及び/又は医学的状態の定性的及び/又は定量的分析を
行う能力を有し得る。例えば、前記機器は、前記被験者の1つ以上の検体レベルを決定す
るために有用であり得る、前記被験者のサンプル処理を行う能力を有し得る。検体の存在
及び/又は濃度は、前記被験者の健康状態の評価及び/又は前記被験者の身元確認のため
に使用され得る。前記機器は、前記被験者の1つ以上の生理学的測定値を収集する能力も
有し得る。そのような情報は、前記被験者の健康状態の評価及び/又は前記被験者の身元
確認のためにも有用であり得る。ある場合には、前記被験者の生活様式及び/又は習慣に
関する追加的な定性的情報を収集し、前記被験者の健康状態を評価するために使用され得
る。本明細書の任意の部分に記載される前記被験者関連の収集された情報は、前記被験者
の健康状態を評価する上で有用であり得る(例えば、前記被験者の診断、治療、及び/又
は疾患予防)。
前記機器により収集された前記被験者に関連する任意の情報は、前記被験者の医師又は
その他のヘルスケア専門家によりアクセスが可能である。いくつかの実施形態では、前記
機器により収集された情報のサブセットのみが、前記被験者の医師にアクセス可能である
。本明細書における医師についての任意の記載は、前記被験者の主治医、又は他のヘルス
ケア専門家に適用され得る。前記被験者の医師は、前記被験者とは別の場所にいる場合が
ある。代替方法として、前記被験者の医師は、前記被験者と同じ場所にいる場合がある。
前記被験者の医師は、実際に現場で前記被験者を診ることなく、前記被験者の健康状態を
評価し得る。前記機器はポイント・オブ・サービスの場所に提供され得る。前記機器は、
前記被験者がポイント・オブ・サービスの場所に行くことを有利に可能にし、前記医師が
前記被験者の健康状態を評価する際に依拠し得る、前記被験者についての収集された情報
を有し得る。前記医師が前記被験者の主治医であるという事は、前記被験者が、前記被験
者本人及び前記被験者の病歴並びに状態に精通する医師との個人的な関係を維持すること
を可能にし得る。
別の実施形態では、前記機器は、前記患者及び前記ヘルスケア提供者が異なる言語を話
す場合に、リアルタイムの言語通訳サービスを実行し得る。例えば、とある国のとある訪
問者は、小売店などの機器のある場所に行き、前記訪問者の話す原語を話さない、最高の
医療関連の、資格のあるか、又は利用可能なヘルスケア提供者と接触し得る。そのような
場合、前記機器は自動的にこの障壁を検出するか、又は前記機器は、前記患者又は前記ヘ
ルスケア提供者に言語設定を促し、自動的に翻訳サービスを提供し得る。
別の実施形態では、前記機器は、人口の大半が高品質のヘルスケア専門家へのアクセス
が不可能な遠隔で低開発の地域、国、又は地域に配置され得る。この例では、前記機器は
、前記外部制御装置又はクラウドの助けを借りて、自動的に先進国からヘルスケア専門家
をもたらし、遠隔地又は農村部の患者と接触させ、前記機器又は前記モジュール内のカメ
ラ、画像分析、動作検出及び他のセンサを用いて、言語だけでなく、手話、ボディランゲ
ージ、及び身体的ジェスチャーに基づいて通訳並びに他の文化的な解釈を実行し得る。
別の実施形態では、前記機器は、特定の集団に対する医療の提供を防止するような地域
の習慣に基づいた特定の文化的障壁を克服するために、前記外部制御装置及びクラウドを
使用し得る。例えば、女性のヘルスケア専門家だけが女性患者との接触を許可されている
特定の地域では、前記機器は患者の性別を検出し、自動的に又は手動で検証を行い、女性
患者を遠隔又は地域の場所にいる女性のヘルスケア提供者と接触させ、本来そのようなサ
ービスへのアクセスが皆無か、又はほとんどない場所での、より素晴らしい医療サービス
へのアクセスを可能にする。前記機器は、この機能を提供するカメラ、並びに画像分析及
び顔認識を用いて画像収集、識別、音声及び他の身体的手がかりを使用し得る。
いくつかの実施形態では、前記医師は、遠隔地又は同じ場所にある前記機器を介してリ
アルタイムで前記被験者と交流し得る。他の実施形態においては、前記被験者に関する情
報は前記機器を介して収集可能であり、別の折に前記医師によりアクセス可能であるので
、前記医師と前記被験者はリアルタイムで交流する必要はない。前記医師は、もし必要が
あるとすれば、どのような追跡的行動を要するか、又はリアルタイムで直接に、又は遠隔
訪問のスケジュールを組む必要があるか否かを判断し得る。
前記被験者の画像を捕捉可能な1つ以上のカメラが提供され得る。任意の種類のカメラ
又はカメラの組合せは、本明細書において他の部分に記載されるように、前記画像を捕捉
するために有用であり得る。いくつかの実施形態では、前記カメラは前記被験者の静止画
像又は前記被験者のビデオ画像を捕捉可能である。一実施例では、前記被験者のストリー
ミングビデオが前記機器により捕捉され、遠隔地の医師に送信され得る。カメラは、前記
医師の画像を前記医師のいる場所で捕捉する場合、又はしない場合があり、前記医師の画
像を前記機器に送信する場合、又はしない場合がある。前記医師の画像は、前記医師の場
所において、サンプル処理機器により捕捉され得る。代替方法として、前記医師の前記画
像は、任意の他の種類の機器により捕捉され得る。例えば、前記被験者と医師は、前記機
器を介してビデオ会議を実行し得る。前記ビデオ会議は、前記被験者及び医師の二次元画
像、又は前記被験者及び医師の三次元画像を表示することができる。代替方法としては、
音声情報が、前記被験者と医師間でのテレビ会議のために使用され得る。1つ以上の静的
及び/又はビデオ画像は、捕捉され、前記被験者及び/又は医師間で送信され得る。
いくつかの実施形態では、会議は、任意の数の当事者間に提供され得る。例えば、会議
は、2人の当事者間(例えば、前記被験者及び前記被験者の医師、又は前記被験者の主治
医及び専門医)、3人の当事者間(例えば、前記被験者、前記被験者の主治医及び専門医
の間)、当事者4人、当事者5人、当事者6人、又はそれ以上で許可され得る。これは、
前記被験者にとって、1人以上の専門医又は他のヘルスケア提供者に相談する場合に有用
であり得る。これは、前記被験者が、家族又は友人を会議の輪に入れることを望む場合に
も有用であり得る。各々の前記当事者は別々の場所にいても良く、又は何人かは同じ場所
にいても良い。
前記被験者及び/又は医師間での会話(又は本明細書に記載の、任意の当事者、又は任
意の組合せの当事者)は、前記機器を介して、リアルタイムで発生し得る。代替方法とし
て、前記被験者は、事前に録画された前記被験者の医師のビデオを視聴し得る。前記被験
者は、陳述及び/又は前記被験者の他の情報を録画し得る。前記被検者が録画された前記
ビデオは、前記被験者の医師に送信されることができ、前記医師はリアルタイム、又は後
にそれを視聴し得る。本明細書に記載の任意の被験者と医師の交流は、本明細書の他の部
分に記載の任意の他の当事者、当事者の数又は組合せにも適用され得る。
加えて、画像は、本明細書の他の部分に記載されるように、前記被験者、前記被験者の
一部分、又は前記被験者から収集されたサンプルを捕捉し得る。そのような画像は、身元
確認の目的のために有用であり得る。
捕捉された画像は、追加的な目的のために有用でもあり得る。例えば、前記被験者の画
像が捕捉されると、前記被験者の身長及び/又は胴回り寸法の変化又は維持状況が分析さ
れ、健康及び/又は医療目的のために評価される。例えば、前記被験者の身体周囲寸法の
急激な増加又は減少には赤色フラグを立てるか、又はサンプルに関する収集された他の情
報を用いて、健康への懸念があるか否かを判断するために評価される。前記被験者の歩き
方は、前記被験者が足を引きずっているか、又は傷害を示すような動作をしているか否か
を判断するために分析され得る。前記被験者の顔の表情は、前記被験者が特定の心理状態
にあるか否かを判断するために保存され分析され得る。
画像は、前記被験者の健康状態を評価するために身体の一部から収集され得る。例えば
、前記被験者の皮膚上にある発疹又は障害、前記被験者の皮膚上のほくろ、前記被験者の
喉の画像、又は任意の他の種類の画像は、前記機器により収集され、及び/又は前記医師
が閲覧し得る。皮膚疾患は、収集された前記被験者の1つ以上の皮膚の画像に基づいて、
前記医師により評価され得る。前記被験者の1つ以上のオリフィスの画像は、前記医師に
よりアクセス可能である。いくつかの実施形態では、送信された前記画像は二次元画像で
あり得る。送信された前記画像は、1つ以上の特徴を観察するために有用な三次元画像で
あり得る(例えば、発疹が膨れているか否か)。
別の例では、前記被験者より収集されたサンプルの画像は医師に送られ得る。例えば、
1つ以上の組織サンプル及び体液サンプル又は他のサンプルを医師に送られ得る。画像は
様々な処理段階でのサンプルも含み得る。前記機器は有利に画像を迅速に作ることにより
、前記医師が前記被験者とやり取りする際に、そのような画像を待つ必要がなくなる。い
くつかの実施形態においては、そのような画像は前記被験者の主治医か病理医又は他のヘ
ルスケア専門家によりアクセス可能になる。
それらの画像は前記被験者に関して収集された前記画像に関して分析され得る。そのよ
うな画像は前記被験者のために収集された過去の画像のレビューなしで、単独として分析
され得る。いくつかの実施形態においては、前記被験者のために収集された1つ以上の画
像に対して傾向分析を行い得る。そのような傾向分析は経時的に延伸し得るか(例えば前
記被験者のほくろに関する過去のデータ、及びそれが複数の来診の間どのように変化する
か)、又は短期間にわたることができる(例えばサンプルが来診の間でどのように反応す
るか)。前記被験者による複数の来診又は前記被験者による一度の来診からの画像が分析
され得る。
いくつかの実施形態においては、前記機器により前記被験者の診断又は治療方法の支援
が提供され得る。前記方法は前記被験者の認証及び三次元画像化機器により前記被験者の
三次元像を取得することを含む。三次元画像化機器とは、本明細書に記載される任意のカ
メラ又は複数のカメラであり得る。いくつかの実施形態においては、三次元画像化機器は
複数のレンズを用い得る。三次元画像化機器は光学及びモーション又は音声捕捉技術を含
み得る。システムは、治療のため前記被験者の動的三次元空間像の少なくとも一部を分析
する画像認識前記モジュールを含み得る。画像認識は前記機器に搭載されても、されなく
てもよい。前記方法は、ヘルスケア提供者のコンピュータシステムのディスプレイに三次
元像を提供することを含み、前記コンピュータシステムは、三次元画像化機器に通信的に
接続され、前記ヘルスケア提供者は前記被験者と遠隔通信状態にある。更に前記方法はコ
ンピュータシステムのディスプレーの三次元像の支援による前記被験者の診断又は治療も
含み得る。
場合によっては、前記医師に表示された三次元画像が、映された前記被験者の実際の部
分的な三次元像であってよい。代替方法として、前記三次元画像が捕捉された前記被験者
を表現してもよい。これは、単純化又は修正された画像を含み得る。いくつかの実施形態
においては、前記三次元像は、前記被験者より収集された他の情報の視覚指標を含み得る
。例えば、前記被験者の発疹、同様に発疹の異なる表面の熱を示し得る色の指標、又は発
疹において異なる部分で検出される検体の濃度を表示する三次元画像が生成され得る。前
記三次元画像はコンピュータ生成モデルを含み得る。
ヘルスケア提供者は前記被験者により選ばれたという場合がある。いくつかの実施形態
においては、ヘルスケア提供者は前記被験者自身の主治医である。診断はリアルタイムで
提供され得る。いくつかの実施形態においては、前記診断は、三次元像を前記被験者に特
異的な情報と組合せることを含み得る。いくつかの実施形態においては、前記被験者は、
前記被験者の身元の検証により認証され得る。それらの身元確認のステップには本明細書
の他の部分において提供される任意の技法を用い得る。場合によっては、前記被験者は、
指紋又は遺伝子シグネチャーにより確認され得る。前記被験者はタッチスクリーンに触れ
ることにより確認され得る。認証ステップは1つ以上のバイオメトリック・スキャン、前
記被験者の保険証、前記被験者の名前、前記被験者の免許書、前記被験者の身分証明書、
ポイント・オブ・ケア・システムのカメラの支援により撮られた前記被験者の画像、又は
動作認識前記機器の支援により実行され得る。
ポイント・オブ・サービス・システムが前記被験者の診察又は治療のために提供され得
る。前記システムは、前記被験者の動的三次元空間像を提供するための三次元画像化機器
を有するポイント・オブ・サービス前記機器、及び三次元画像化機器と通信状態にある遠
隔コンピュータ・システム、前記被験者認証及び認証後に、前記被験者の動的三次元空間
像を回収する遠隔コンピュータシステムを含み得る。前記システムは、治療のために前記
被験者の動的三次元空間像の少なくとも一部を分析する、画像認識前記モジュールを含み
得る。
前記被験者から収集された他の生理的情報は、前記被験者の健康評価に有効であり得る
。例えば、前記被験者の血圧、心拍数、及び/又は体温は医師により評価されることがで
き、及び/又は前記被験者の健康を評価するための前記被験者に関する他の情報を考慮し
た上で評価してもよい。前記被験者の健康を評価するために、前記被験者の体重も用い得
る。例えば、前記被験者の体重が突然増えるか、又は減る場合、これは医師により検討さ
れ得る指標となり得る。
前記被験者の健康を評価するにあたって前記被験者のサンプルに関する身体的データは
有用であり得る。例えば、前記被験者からのサンプルが処理され、収集されたデータが前
記被験者の医師によりアクセス可能になり得る。いくつかの実施形態においては、前記機
器により収集されたデータには、医師が閲覧する前に1つ以上の分析ステップが実行され
得る。
更に、本明細書の他の部分に記載されるように、前記被験者の生活様式及び/又は習慣
に関する情報が収集され得る。それらの情報は本明細書の他の部分に記載されるように、
グラフィカル・ユーザインターフェースにより収集され得る。場合によっては、それらの
情報は本明細書の他の部分に記載されるように調査形式で収集され得る。場合によりそれ
らの情報は、前記機器と通信する能力を有し得る外部機器により収集され得る。前記外部
機器はコンピュータ、サーバ、タブレット、携帯前記機器、又は本明細書の他の部分に記
載される任意のネットワーク機器であり得る。それらの情報は前記機器に保存されるか及
び/又はサンプル処理機器から送信され得る。それらの情報は前記被験者の医師、又は他
のヘルスケア提供者によりアクセスされ得る。
前記被験者に関して収集された全ての情報は、前記被験者の、1人以上の医師によりア
クセス可能であり、前記被験者の健康評価にあたって医師が根拠とし得る。前記機器がポ
イント・オブ・サービスの場所にあることは前記被験者が前記被験者にとって便利なポイ
ント・オブ・サービスの場所に行くことを可能にする利点があり得る。これは前記被験者
にとってさまざまな医師へのアクセスを広げ得る。例えば、前記被験者が第一の場所に在
住で、主治医を気に入っているとして、前記被験者が第二の場所引っ越した場合、前記被
験者は主なやり取りを同じ主治医と行うことができる。これは前記被験者と前記医師のス
ケジュールに柔軟性も与え得る。例えば、前記被験者は、前記被験者が可能なときに、又
は前記被験者にとって利用可能なときに、サンプル処理機器に情報を提供し得る。医師は
医師のスケジュールに時間が空いているときに、前記被験者に関する情報にアクセスし得
る。もし/必要であるときに、前記医師と前記被験者の間で対面、及び/又はリアルタイ
ムのミーティング又は相談をスケジュールすることもできるが、大半の予備データ収集及
び分析はそのようなミーティングの前に行うことができ、そのようなミーティングをより
効果的なものとする。
(非同期データ管理)
本明細書に記載のシステムは、随意的に非同期データ管理を使用し得る。非同期データ
管理は本明細書に記載のサンプル処理機器を使用し得る。代替方法として、非同期データ
管理は本明細書に記載のサンプル処理機器の背景外に発生し得る。
前記被験者に関するデータは保存され得る。そのようなデータには、診療記録が含まれ
得る。そのような診療記録はある程度の期間にわたり得る(例えば、複数の来診)か、又
は1回若しくは短い期間であり得る(例えば、一回のみの来診)。そのようなデータは1
人以上の関係者によるアクセスが可能である。例えば、被験者の医師が前記被験者に関す
る情報へのアクセスし得る。
いくつかの実施形態においては、1人以上の関係者が、前記被験者の情報へだれがアク
セスできるか、及びどの情報へのアクセスが許可されるかを管理し得る。例えば、前記被
験者は、どの医師、又は医療提供組織が前記被験者のデータへアクセスできるか決定し得
る。前記被験者は自分の医師、及び/又は専門家を選びたいと思うかもしれない。前記被
験者は他の関係者がどのデータへアクセスできるかを特定できる。例えば、前記被験者は
特定のヘルスケア提供者は医療データの特定のサブセットへしかアクセスできないことを
決定し得る。前記被験者は、専門家は、その専門家の領域内のデータにのみ、又は前記専
門家が前記被験者の健康を評価することに関連し得るデータのみへのアクセスを有するこ
とを決定し得る。異なる関係者には情報の異なるサブセットへのアクセスが許可され得る
。代替方法として、前記被験者は異なる関係者に対して同じ情報へのアクセス許可を選択
し得る。場合によっては、前記被験者は全ての情報へのアクセス許可を選択し得る。
いくつかの実施形態においては、他の関係者が、誰が前記被験者の情報へアクセスを有
し得るかを決定し得る。例えば、医師の事務所は、前記被験者に関する情報を収集し得る
。前記被験者に提携する医師、及び/又は組織が、誰が情報にアクセスできるか、及び他
の関係者が、情報内のどの部分へアクセスできるかを決定し得る。場合によっては情報を
集めている組織が、誰が前記被験者の情報へアクセスできるかを決定し得る。任意の他の
関係者が、誰が前記被験者の情報へアクセスできるかを決定する、指定された関係者であ
り得る。
アクセスの許可者は、他の関係者が何時指定された情報へアクセスできるを決定し得る
。例えば、前記被験者、前記医師、又は任意のその他の関係者が指定されたアクセスの許
可者となり得る。前記許可者は他の関係者へのアクセスに対して終了時間及び/又は日時
を提供し得る。場合によっては、許可者は他の関係者の情報へのアクセスに対して開始時
間、及び/又は終了時間を規定し得る。場合によっては、許可者は期限を定める必要は無
く、いつでもアクセスを取除くことができる。
場合によっては、前記医師は情報を他のヘルスケア提供者、前記被験者、前記被験者の
関係者と共有したいと思う可能性がある。一つの例をあげれば、前記医師は特定の分野の
専門家などの他のヘルスケア提供者のセカンドオピニオンを得たいと思うことがある。前
記医師は情報の共有のために、前記被験者の同意を得る必要があり得る。代替方法として
、前記医師は情報の特定の部分を共有できる権限を取得し得る。第一者(例えば、前記医
師)は指定のデータを第二者(例えば、専門家)へ第一フォーマットで提供し得る。一例
では、前記医師は前記医師の考えが録音された音声、又はビデオが含まれたチャート又は
他の可視描画像を提供し得る。共有、及び/又は提供されているデータは、アクセスが許
可されたオリジナルにデータを引用しても良い。
第二者はデータを第一フォーマットで見ることができる。第二者はデータを第一フォー
マットから第二フォーマットへと変更し得る。第二者は第二者へ提供されたいくつかのデ
ータを挿入するか又は修正し得る。例えば、第二者は前記医師の考えが録音されたデータ
のチャート又は可視描画像を見ることができる。第二者は任意の時点で録音を止め、前記
医師の考えを挿入し得る。例えば、視覚的具現化(例えば、データ)及び聴覚的具現化(
例えば、前記医師の注記)が示してあるビデオが提供され得る。第二者はビデオを止めて
第二者自身の声と考えを録音して挿入し得る。同じく、第二者は表示されているデータを
変更するか、又は操作し得る。例えば、第二者は第二者自身の注記又は見解をデータの表
示に書き入れることができる。
更に情報を付加、又は挿入することに加えて、第二者は第一フォーマットで提供された
データを変更し得る。例えば、第一者はデータに関係する注記を描くかもしれない。第二
者は注記を変更し得る、例えば、傾向線の形を変えるか、又は方程式を修正し得る。第二
フォーマットでのデータは第二者及び第一者によりアクセスできる。場合によっては、第
二者は第二者のデータを第一者に送り返すことがある。データを送ることの全ての言及は
、オリジナルデータへのアクセスを提供することを含む。オリジナルのデータは、1つ以
上のデータベース、及び他のメモリに保存され得る。オリジナルデータはクラウド・コン
ピューティング・基部のインフラストラクチャーに保存され得る。
そのような変更は非同期的に発生することもあり得る。例えば、第一者が第二者へ第一
フォーマットの情報を送ることもある。第二者は情報が送られた後、異なる時期にそのよ
うな変更を第二フォーマットに行い得る。第二者はその後第二フォーマットの情報を第一
者に送信し得る。変更された後で情報が送られることがある。そのような変更は、根本的
な生データを操作することにもなる。情報の送信の議論は根本的な生データへのアクセス
に関し得る。場合によっては、片方の関係者だけが、データを変更するために、データに
アクセスし得る。代替方法として、複数の関係者が、同時にデータをアクセスし及び/又
は変更し得る。
いくつかの実施形態では、サンプル処理機器からデータが収集され得る。サンプル処理
機器は、ユーザーが1人以上の他関係者へ、アクセスを提供し得るインターフェースも含
み得る。例えば、ユーザーが送るための情報/アクセスを提供するための情報、指定され
た受取人(複数可)及び/又は期限を選択できる、センド・ボタン、又はインターフェー
スが提供され得る。前記機器は、ユーザーが1つ以上のコメント、又はデータに伴う注記
を録音できるカメラ、又はマイクも含み得る。ユーザーは、前記機器のタッチスクリーン
又は他のユーザーインターフェースによりコメント又は注記を追加することもできる。
前記データはクラウドに保存し得る。前記機器のユーザーはどの関係者が情報へアクセ
スできるかを選択し得る。選ばれた受取人はクラウドに保存されたデータへアクセスし得
る。選ばれた受取人は、サンプル処理機器、コンピュータ、タブレット、携帯前記機器、
その他本明細書に記載される任意の他の種類のネットワーク機器を含む1つ以上の機器を
介してデータへアクセスし得る。
代替的な実施形態においては、そのような修正はリアルタイムで発生し得る。例えば、
複数の関係者が同じ時に同じ情報を見る、ビデオカンファレンスが発生し得る。カンファ
レンスは1人以上の関係者などが、例えば、注記を加える、図を描く、又はさもなければ
情報を操作するなどの、情報を修正することを可能にする。1人以上の関係者が根本的な
情報、又は可視化表現された情報を操作できる。
(前記機器校正及び/又は保守管理)
いくつかの実施形態においては、前記機器はオンボード校正、又は制御を行う能力を有
し得る。前記機器は1つ以上の診断ステップ(例えば、調製ステップ、又は検定ステップ
)を行う能力を有し得る。もし結果が期待の範囲外であれば、前記機器の一部を清掃、又
は交換し得る。前記結果は前記機器の校正にも有用である。前記オンボード校正、又は操
作は人間の介入を必要とせずに発生し得る。校正又は制御は前記機器の筐体内で発生する
。前記機器はオンボード保守管理を行うこと能力も有し得る。もし校正中に、前記機器の
作動、診断検査、又は任意の他の時点で前記機器の保守管理及び/又は修理が必要な状態
が検出されると、そのような保守管理及び/又は修理を実行するために、前記機器は1つ
以上の自動化された手順を開始する。保守管理についての任意の記載は、修理、清掃、及
び/又は調整を含み得る。例えば、前記機器は部品が緩いと検出すれば、自動的に部品を
締めることができる。前記機器は前記モジュール内の洗剤又は希釈剤の量が少ないと検出
し、洗剤又は希釈剤を足すように警報を提供し得るか、又は他のモジュールから洗剤又は
希釈剤をもたらすこともできる。
前記システムは、特定のモジュールが除去、及び/又は故障した後も持続して機能し続
けるために構成され得る。
校正及び/又は保守管理は定期的に発生し得る。いくつかの実施形態においては、前記
機器の校正及び/又は保守管理は規則的、又は不規則的な間隔で自動的に発生し得る。前
記機器の校正及び/又は保守管理は前記機器から1つ以上の条件が検出されれば発生する
ようにできる。例えば、部品に欠陥があるように見なされると、前記機器が付随部品を診
断し得る。前記機器の校正及び/又は保守管理は前記機器のオペレーターの指示により発
生する様にできる。前記機器の校正及び/又保守管理は外部機器の指示により自動的に発
生し得る。外部機器又は制御は、複数の機器の校正予定及び/又は保守管理予定を維持し
得る。前記機器の校正及び/又保守管理は、時間に基づく予定か、又は使用に基づく予定
により生じ得る。例えば、他に比べて使用頻度の高い前記機器は、校正及び/又保守管理
の頻度を高くでき、及び/又逆も同様である。
いくつかの実施形態においては、前記機器は定期的に校正及び品質管理される。1つ以
上のハードウェアユニットにより構成される、それぞれのモジュールは、校正カートリッ
ジを利用することで定期的に校正し得る。前記校正カートリッジは、適切に校正されてい
るシステムがそれに対し、既知の反応を与える、一連の標準液体により成る。これらの標
準に対する前記モジュール結果が、読み取られ、分析され、偏差又はその不在により、前
記モジュールの状態が決定され、及び必要とあらば修正され得る。校正標準は前記機器内
に保存するか、別途にカートリッジより導入され得るかのいずれかである。
いくつかの実施形態においては、いくつかのモジュールは環境の任意の変化により、自
動修正を行い得る。例えば、ピペットの温度センサーは温度の変化に対する修正を行うた
めに必要なピストン動作の調整を自動的に引き起こし得る。一般に、機能に関するフィー
ドバックが利用可能である前記モジュールは、経時的な任意の変化に対して自動修正を行
い得る。
いくつかの実施形態においては、血球計算機の出力測定は類似のすでに承認された(p
redicate)前記機器、又は必要に応じて他の技術を利用している前記機器の結果
と適合するように校正され得る。
(前記機器セキュリティ)
1つ以上のセキュリティ機能がサンプル処理機器に提供され得る。前記機器は、前記機
器の配向の変化、又は移動を決定し得る1つ以上のモーションセンサーを有し得る。前記
機器は、誰かが前記機器を開けようと試みることを検出し得る。例えば、前記機器が部分
的に分解されると1つ以上のセンサーがそれを検出できる。前記機器は前記機器が降下す
るか、又は倒されることを検出できる。前記機器は前記機器の任意の動き又は前記機器の
近くの任意の動きを感知できる。例えば、前記機器は何かの物体又は何者かが前記機器か
らの特定の範囲内に入るとそれを感知できる(例えば、運動センサー、光学センサー、温
度センサー、及び/又は音声センサーを使い)。前記機器は前記機器がプラグを抜かれる
か、又は前記機器にエラーが発生しているかを決定できる。前記機器への不正な干渉によ
り発生する行為の任意の記載は本明細書において提供される任意の他の機器の状態に適用
され、及びその逆も成立つ。
いくつかの実施形態においては、誰かが前記機器を開けようとしている場合、又は誰か
が前記機器に近付くと、警報が提供され得る。場合によっては、前記機器筐体に侵入があ
るときに警報が提供され得る。同じ様に、前記機器が降下するか、倒れるか、又はエラー
が検出された場合に、警報が提供され得る。前記機器は、例えば、高速移動中の車両内で
倒れることを防ぐために、安定化システム、及びオプションとして、衝撃吸収及び緩衝能
力を包含し得る。場合によっては、前記機器が開けられているか、近づくものがいるか、
又は不正な干渉があると検出した場合、前記機器上のカメラが周りの画像を捕捉し得る。
前記カメラは、前記機器を開けようとしている個人の画像を捕捉し得る。前記機器に関係
するデータは、クラウド又は外部機器に送信され得る。前記機器への不正な干渉を行って
いる個人の画像、又は前記機器への干渉に関係したデータは、前記機器より送信され得る
。1つ以上の画像を含み得る、前記機器に関係するデータは前記機器に保存され得る。前
記機器がリアルタイムにデータを送信できない場合は、いったん前記機器が送信可能にな
り、及び/又はネットワークに接続されると送信され得る。
前記機器は音声を録音及び/又は中継できる1つ以上のマイク又は音声検出前記機器を
含む。例えば、前記機器に不正干渉があった場合、マイクが音声を収集し音声は前記機器
に保存される得るか又は前記機器から送信され得る。
前記機器は1つ以上の所在検知前記機器を含む。例えば、前記機器は前記機器内にGP
Sトラッカーを有し得る。前記機器に対してのなんらかの干渉が検出された場合、前記機
器の所在が前記機器より送信され得る。所在は外部機器又はクラウドへ送信され得る。場
合によっては、いったん干渉が検出されると、前記機器の所在は持続的に放送されるか、
又は1つ以上の間隔で、又は他の事象の検出時に送信され得る。所有者、又は前記機器に
関係のある組織は、前記機器の所在を追跡し得る。場合によっては、前記機器が分解され
、及び/又は1つ以上の所在検出器が発見されて破壊されても、前記機器の他の部品を追
跡できるために、複数の所在検出器が提供され得る。万一、前記機器が特定の時に前記機
器の所在を送信できない場合には、前記機器は前記機器の所在を送信できる時まで保存し
得る。
いくつかの実施形態においては、前記機器は中からしか開かない設計にできる。例えば
、いくつかの実施形態においては、前記機器は、締め付け具又はネジをその外側には持た
ない。全ての機械的締め付け及び/又は開口機能は前記機器の内側に設けられる。前記機
器は筐体の内側から機械的にロックされ得る。筐体の外側の部分は、外側からの締め付け
/ロッキング機構を含まなくてもよい。前記機器は制御前記機器による1つ以上の指示に
より、内側から開けることができる。例えば、前記機器にはユーザーからの機器に対して
開けと言う指示を受取る1つ以上のタッチスクリーン、又は他のユーザーインターフェス
を有し得る。前記機器には外部機器から前記機器に対して開けと言う指示を受取る1つ以
上の通信ユニットを有し得る。そのような指示に基づき、前記機器内の1つ以上の開閉機
構が、前記機器を開くことを引き起こし得る。場合によっては、前記機器は開くために電
力を必要とし得る。場合によっては、前記機器はプラグ(電源)が入っている時にのみ開
き得る。代替方法として、前記機器はローカルなエネルギー保存システム、又はエネルギ
ー発生システムから動力を提供されるときに、開き得る。場合によっては、前記機器は身
分証明及び/又は認証されたユーザーからの指示を受取った時のみにしか開かない。例え
ば、特定のユーザーのみが前記機器を開ける権限を与えられ得る。
前記機器は、1つ以上のローカルなエネルギー保存システムを有し得る。前記エネルギ
ー保存システムは、前記機器が外部エネルギー源から分離されていても、1つ以上の機器
の部分の作動を可能にし得る。例えば、前記機器のプラグが抜かれている時には、1つ以
上の前記エネルギー保存システムが、1つ以上の機器の部分を運転可能にできる。場合に
よっては、前記エネルギー保存システムが、全ての機器の部分を運転可能にできる。他の
例では、前記ローカルなエネルギー保存システムは、特定の情報が前記機器からクラウド
へ送信されることを可能にし得る。前記ローカルなエネルギー保存システムは、1つ以上
の機器周辺画像及び/又は前記機器へ干渉している個人を捉えるカメラに動力を供給する
ために十分であり得る。前記ローカルなエネルギー保存システムは、前記機器の所在を示
すGPS又は他の所在検出器の作動に動力を供給するために十分であり得る。前記ローカ
ルなエネルギー保存システムは、前記機器の状態を保存及び/又は発信するために動力を
供給するために十分であり得る、前記ローカルなエネルギー保存システムは、前記機器が
どの場所で停止されたかをピックアップし、又はどのステップが実行されるのかを知るこ
とができるように、前記機器の状態を保存、及び/又は送信するための、例えば記録に基
づくジャーナル処理において、十分であり得る。前記ローカルなエネルギー保存システム
は、前記機器に関連する情報をクラウド及び/又は外部機器に送信する発信ユニットの作
動のために動力を供給するために十分であり得る。
一実施形態においては、前記機器及び外部制御前記機器は、それにより、物理的な前記
機器へのアクセス持っていても承認されない人物が、検査情報を回収すること、及び個人
へ逆に結び付けることを不可能にし、従って患者の健康データのプライバシー保護するた
めの、セキュリティ機構を維持している。この例としては、前記機器がユーザーの身分証
明情報を捕捉し、外部機器又はクラウドへ送り、前記クラウドから秘密キーを受取った後
に、前記機器から全ての患者データを削除し得る。上記シナリオでは、前記機器がそれ以
上の患者データを外部機器に送信した場合、それは外部機器より既に取得されたの秘密キ
ーを参照するか、それを介してリンクされるであろう。
(分光光度計)
図74A〜74Dは、本明細書に記載される実施形態による、分光光度計7400を示
す。分光光度計7400は図7の背景において記載される分光光度計714でもあり得る
。分光光度計7400は、レーザダイオードを持つ検出ブロック7401(「ブロック」
)、光フィルター、センサー(電磁放射検出用)、及びプリント基板を含む。場合によっ
ては、分光光度計7400は1つ以上のプロセッサーを持つ制御前記機器を含む。キセノ
ン光源などの光源がブロック7401に隣接した区画7402に配置されている。ブロッ
ク7401は第一の消耗品7404又は第二の消耗品7405に応じる様に構成されたサ
ンプルレセプタクル(又は差込口)ポート又はチャンネル7403を含む。第一の消耗品
はキュベットであり、第二の消耗品はチップである。消耗品7404及び7405は本明
細書で提供される複数のサンプル取扱いシステム(例えば、ロボット)により移動され、
運ばれ、及び操縦されるために構成されている。キュベットはサンプルホルダを含む。
図74Cを参照すると、第一の消耗品7404はポート7403に設置されるために構
成されている。第一の消耗品7404の個々のサンプルホルダ7406は光源7407(
例えば、キセノン光源)の直接の見通し線、又は光学部品の支援によるかの、いずれかの
見通し線中にあるために構成されている。個々のサンプルホルダーからの光は、検出のた
めに検出器7408(例えば、CCDセンサー)を通過する。図74Dを参照すると、検
出のため第二の消耗品7405はポート7403に挿入される。レーザダイオード740
9からの光は第二の消耗品7405へ向けられる。その後、光は第二の消耗品7405よ
り発出している光路へ移動されたフィルター7410を通過する。次いで光はセンサー7
408へ向けられる。光学部品を使用すれば第一の消耗品7404又は第二の消耗品74
05からの光をセンサー7408へ向けることができる。
消耗品7404及び7405は、検出用にサンプルを保持するために構成されている。
消耗品7404及び7405は使用後破棄してもよい。ある場合において、分光光度計7
400は一度に一つの消耗品を持つために構成されているが、ある場合には、分光光度計
7400は処理中に複数の消耗品を有し得る。いくつかの状況では、非消耗品サンプルホ
ルダを使用してもよい。
一実施形態においては、サンプルの光学特性が測定される分光光度計へ検定容器を移動
するために液体取扱い前記機器が使用され得る。この特性は吸光度、蛍光、濁度などを含
むがそれらに限定されない。分光光度計には、一度に1つ以上のサンプルの取扱いが可能
である、1つ以上のセンサーが含まれる。類似して、一度に1つ以上の信号(吸光度、濁
度など)の測定が可能である。
分光光度計には、外部コンピュータ及び/又は処理ユニットに接続されるPCBボード
が含まれる。代替方法として、コンピュータがPCBボードの一部にもなり得る。コンピ
ュータはボードで処理された分光光度計センサーからのデータを受信する。コンピュータ
はボードより送信されたデータをリアルタイムで分析するためにプログラムされ得る。一
実施形態においては、コンピュータ分析の結果はボードにフィードバックを提供し得る。
フィードバックは取得時間時間の変化、平均値に使用された取得の数などを含む。いくつ
かの実施形態においては、前記フィードバックは分光光度計の構成要素の自動校正に使用
され得る。
(検定)
(受容体結合検定)
(受容体:)
いくつかの実施形態においては、検定ステーションは受容体に基づく検定を実行するた
めに構成されている。一般的に、受容体に基づく検定は、検体受容体及び検体の二つの結
合パートナー間の相互作用の検出を含む。一般的に、所定の結合パートナー中の、検体受
容体及び検体のペアは、どちらが既知であり(検体受容体)、及びどちらが検出されてい
るか(検体)に基づいて識別される。そのようなものとして、本明細書に記載の例示的な
検体受容体は、他の実施形態においては検体として検出されることがあり、及び本明細書
に記載の例示的な検体は、他の実施形態においては、それぞれの結合パートナーの検出の
ための検体受容体として使用されることがある。いくつかの実施形態においては、検体受
容体、検体、又はその両方がタンパク質を含む。検体受容体は天然又は合成タンパク質、
細胞受容体タンパク質、抗体、酵素、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、(例えば、核酸
プローブ、プライマー、及びアプタマー)、脂質、低分子量の有機又は無機分子、抗原(
例えば、抗体検出のため)、金属結合リガンド、及び標的検体への結合親和性を持つ任意
の天然又は合成分子を含むが、それらには限定されない。いくつかの実施形態においては
、検体受容体の検体に対する結合親和性Kは、約5x10−6M、1x10−6M、5
x10−7M、1x10−7M、5x10−8M、1x10−8M、5x10−9M、1
x10−9M、5x10−10M、1x10−10M、5x10−11、1x10−11
未満であるか、又はそれ未満である。
いくつかの実施形態においては、検体受容体はタンパク質などの検体の標的構造に結合
する認識構造を含むぺプチドである。さまざまな認識構造が当技術分野ではよく知られ枝
おり、ファージディスプレイライブラリを含む(例えば、Gururajaら、(200
)Chem.Biol.7:515〜27;Houimelら、(2001)Eur.J
.Immunol.31:3535〜45;Cochranら、(2001)J.Am.
Chem.Soc.123:625〜32;Houimelら、(2001)Int.J
.Cancer992:748〜55,各々参照により本明細書に明確に組み込まれる)
を含む、当技術分野で周知の方法により製造され得る。複数の認識構造が当技術分野では
知られており(例えば、Cochranら、(2001)J.Am.Chem.Soc.
123:625〜32;Boerら、(2002) Blood 100:467〜73
;Gualilloら、(2002)Mol.Cell Endocrinol.190
:83〜9を参照されたい。各々は参照により本明細書に明確に組み込まれる)、これら
は例えば、タンパク質の標的構造への親和性を持つ重合体などの認識構造を製造するコン
ビナトリアル化学的方法を含む(例えば、Barnら、(2001)J.Comb.Ch
em.3:534〜41;Juら、(1999)Biotechnol.64:232〜
9,各々参照により本明細書に明確に組み込まれる)。
いくつかの実施形態においては、検体受容体はペプチド、ポリペプチド、オリゴペプチ
ド、又はタンパク質である。ペプチド、ポリペプチド、オリゴペプチド、又タンパク質は
天然のアミノ酸及びペプチド結合、又は合成疑似ペプチド構造で構成される。従って、本
明細書で使われる「アミノ酸」、又は「ペプチド残基」は、天然及び合成アミノ酸を含む
。例えば、ホモフェルニアラニン、シトルリン、及びノルロイシンは本明細書において提
供される少なくとも一部の実施形態のためのアミノ酸であると見なされる。側鎖は(S)
又は(R)配置のいずれかであり得る。いくつかの実施形態においては、アミノ酸は(S
)、すなわち(L)の配置である。非天然性側鎖が使用される場合、例えば、生体内での
分解を防ぐ、又は遅延させるために、非アミノ酸置換基を使用してもよい。非天然アミノ
酸を含むタンパク質が、合成されることができ、場合によっては、組み換え的に製造され
得る;例として、van Hestら、FEBS Lett428:(1−2)68〜7
0 May22,1998,及びTangら、Abstr.Pap Am.Chem.S
218:U138 Part2 Aug.22,1999、その両方が参照により本明細
書に明確に組み込まれる。
いくつかの実施形態においては、検体受容体は、受容体タンパク質などの、シグナル伝
達経路の一部である細胞シグナリング分子である。受容体タンパク質は、膜結合タンパク
質(例えば、細胞外膜タンパク質、細胞内膜タンパク質、内在性膜タンパク質、又は一過
性膜結合タンパク質)、細胞質タンパク質、シャペロンタンパク質、又は1つ以上のオル
ガネラに結合するタンパク質(例えば、核タンパク質、核膜タンパク質、ミトコンドリア
タンパク質、ゴルジ及び他の輸送タンパク質、エンドソーマルタンパク質、リソソームタ
ンパク質など)であってよい。受容体タンパク質の例は、IL1−α、IL−β、IL−
2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−
10、IL−12、IL−15、IL−18、IL−21、CCR5、CCR7、CCR
−1−10、CCL20などのホルモン受容体、ステロイド受容体、サイトカイン受容体
、及びCXCR4などのケモカイン受容体、及びPDGF−R(血小板由来成長因子受容
体)、EGF−R(上皮細胞成長因子受容体)、VEGF−R(血管内成長因子)、uP
AR(ウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子受容体)、ACHR(アセチルコリン
受容体)、IgE−R(免疫グロブリンE受容体)、エストロゲン受容体、甲状腺ホルモ
ン受容体、CD3(T細胞受容体複合体)、BCR(B細胞受容体複合体)、CD4,C
D28,CD80,CD86,CD54,CD102,CD50,ICAMs(例えば、
ICAMs1,2及び3)、オピオイド受容体(μ及びκ)、FC受容体、セロトニン受
容体(5−HT,5−HT6,5−HT7)、βアドレナリン受容体、インスリン受容体
、レプチン受容体、TNF受容体(細胞壊死因子)、スタチン受容体、FAS受容体、B
AFF受容体、FLT3LIGAND受容体、GMCSF受容体、及びフィブロネクチン
受容体などの接着受容体、及び成長因子受容体を含むがそれらに限定されない。受容体タ
ンパク質の他の例は、受容体のインテグリン・ファミリーを含む。受容体のインテグリン
・ファミリーのメンバーは、ヘテロ二量体の機能を持ち、複数のα及びβのサブユニット
からなり、細胞の細胞骨格及び細胞外マトリックス間の相互作用を媒介する。(Gian
cotti及びRuoslahti,Science 285,13 Aug.1999
に総説がある)。α及びβのサブユニットの異なる組合せは、広い範囲のリガンド特異性
を生み、及びそれらは細胞型に特異的な因子の存在により更に増得る。インテグリン・ク
ラスタリングは、RAS、Rab、MAPキナーゼ経路、及びP13キナーゼ経路などの
一連の細胞内経路を活性化することが知られている。いくつかの実施形態においては、検
体受容体は次のインテグリンから選ばれたβインテグリン及びαインテグリンから成るヘ
テロ二量体である;β、β、β、β、β、β、α、α、α、α、α
、及びα、又はMAC−1(β及びcd11b)、若しくはαβ。受容体タン
パク質はMAPキナーゼ、PI3K/Akt、NFkB、WNT、RAS/RAF/ME
K/ERK、JNK/SAPK、p38MAPK、Srcファミリーキナーゼ、JAK/
STAT及び/又はPKC信号伝達経路を含むがそれに限られない、1つ以上の細胞信号
伝達経路のメンバーであり得る。
いくつかの実施形態においては、検体受容体は抗体であり、受容体に基づく検定は、1
つ以上の抗体を検体に持つ免疫検定と称される。代替方法として、免疫検定は、標的抗体
の存在を検体として検出するために、抗原を検体受容体として使用することを含み得る。
本明細書で使用される「抗体」という用語は、免疫グロブリン分子、及び免疫グロブリン
分子の免疫学的に活動的な部分、すなわち、抗原と特異的に結合する(「抗原免疫反応す
る」)抗原結合ユニット(「Abu」又は複数形で「Abus」)を含む分子を指す。構
造的には、最も単純な天然の抗体(例えば、IgG)は四つのポリペプチド鎖を含み、そ
れらは、ジスルフィド結合により相互接続する2つの重鎖(H)及び2つの軽鎖(L)で
ある。免疫グロブリンはIgD,IgG,IgA,IgM,及びIgEなどの多様な分子
を含む分子の大きいファミリーを代表している。「免疫グロブリン分子」という用語は、
例えば、ハイブリッド抗体、又は変換抗体、及びそれらのフラグメントを含む。抗原結合
ユニットは分子構造に基づいて、大まかに「単独鎖」(「Sc」)及び「非単独鎖」(「
Nsc」)に分けることができる。
更に「抗体」及び「抗原結合ユニット」などの用語には、ヒト、非ヒト(脊椎又は無脊
椎由来)、キメラ性、ヒト化された免疫グロブリン分子及びそれらのフラグメントが含ま
れる。キメラ性及びヒト化された抗体についての記載については、Clarkら、200
0及びそこに引用される文献を参照されたい:(Clark,(2000)Immuno
l.Today21:397〜402)。キメラ抗体は、非ヒト抗体の可変領域を含む、
例えば、ラット又はマウス起源のVH及びVL領域がヒト抗体の定常領域に操作可能に連
結されている(米国特許第4,816,567号を参照されたい)。いくつかの実施形態
においては、本発明の抗体はヒト化されている。本明細書で使われる「ヒト化」抗体の意
味は、ヒトのフレームワーク領域(FR)及び1つ以上の非ヒト(通常マウス又はラット
)抗体からの相補性決定領域(CDR)を含む抗体のことである。CDRを提供する非ヒ
ト抗体は、「ドナー」と称されフレームワークを提供しているヒト免疫グロブリンは「ア
クセプター」と称される。ヒト化は、主にドナーのCDRをアクセプター(ヒト)のVL
及びVHフレームワークへ移植することに依拠する(Winter、米国特許第5,22
5,539号)。前記方法は「CDR移植」と呼ばれる。多くの場合、初期移植片構成で
失われた親和性を取り戻すためには、対応するドナー残基への、選択されたアクセプター
フレームワーク残基の「復帰突然復帰」がしばしば必要となる(米国特許第5,530,
101号;米国特許第5,585,089号;米国特許第5,693,761号;米国特
許第5,693,762号;米国特許第6,180,370号;米国特許第5,859,
205号;米国特許第5,821,337号;米国特許第6,054,297号;米国特
許第6,407,213号)。最適なヒト化抗体は、少なくとも典型的にヒトの免疫グロ
ブリンである免疫グロブリン定常領域を部分的に含み、従って、典型的にヒトFc領域を
含む。非ヒト抗体をヒト化する方法は当技術分野ではよく知られており、本質的に、Wi
nter及び共同研究者の方法に従い実行され得る(Jonesら、1986,Natu
re 321:522〜525;Riechmannら、1988,Nature 33
2:323〜329;Verhoeyenら、1988,Science,239:15
34〜1536)。例えば、ヒトタンパク質C(O’Connerら、1998,Pro
tein Eng11;321〜8)、インターロイキン2受容体(Queenら、19
89,Proc Natl Acad Sci,USA86:10029〜33)、及び
ヒト上皮成長因子受容体2に結合する抗体(Carterら、1992,ProcNat
l.AcadSciUSA89:4285〜9)などの、追加的なヒト化されたマウス・
モノクローナル抗体の例も当技術分野では知られている。代替的な実施形態でにおいては
、本発明の抗体は完全にヒトの抗体であることができ、すなわち抗体の配列は完全に、又
は実質上ヒトのものである。遺伝子導入のマウスの使用(Bruggemannら、19
97,Curr Opin Biotechno l8:455〜458)又は選択法と
連結したヒト抗体ライブラリーの使用(Griffithsら、1998,Curr O
pin Biotechnol 9:102〜108)を含む、完全なヒトの抗体を生成
するいくつかの方法が当技術分野には知られている。更に、ヒト化された抗体が受容抗体
にも、又は移入されたCDR及びフレームワーク配列にも発見されない残基を含んでいる
ことがある。これらの変更は抗体の性能を更に洗練し、最適化し、及び人体への導入時に
、免疫原性を最小限にするためのものである。
非単鎖抗原結合ユニット」(「Nsc Abus」)は軽鎖ポリペプチド及び重鎖ポリ
ペプチドを含むヘテロ多量体である。Nsc Abusの例は、以下のものを含むがそれ
らには限定されない;(i)ヘテロ二量体化配列により安定されるccFvフラグメント
、(ii)少なくともccFvフラグメントを1つ含む任意の他の一価及び多価の分子、
(iii)VL、VH、CL、及びCH1領域により構成されるFabフラグメント、(
iv)VH及びCH1により構成されるFdフラグメント、(v)抗体の片腕のVL及び
VHにより構成されるFvフラグメント、(vi)ヒンジ領域においてジスルフィド架橋
により結合された2つのFabフラグメントを含む二価フラグメントである、F(ab’
)2フラグメント、(vii)二重特異性抗体、及び(viii)Littleら、(2
000)Immunology Today,又は米国特許第7429652号に記載さ
れる任意のNsc Abus。
上記記載の通り、Nsc Abusは「一価」又は「多価」のどちらかである。前者は
抗原結合ユニット1つにつき結合部位が1つあるのに対し、後者は同じか、又は異なる複
数の抗原と結合できる複数の結合部位を有する。結合部位の数に応じて、Nsc Abu
は二価(抗原結合部位を2つ持つ)、三価(抗原結合部位を3つ持つ)、四価(抗原結合
部位を4つ持つ)などになり得る。
多価Nsc Abusは、結合特異性に基づいて更に分類し得る。「単独特異性」Ns
c Abuは1つ以上の同じ種類の抗原と結合できる分子である。「多特異性」Nsc
Abuは、少なくとも二つの異なる抗原への結合特異性を持つ分子である。そのような分
子は通常異なる抗原としか結合しないが(すなわち、二重特異性Abus)、三重特異性
抗体などの追加的な特異性を持つ抗体は本明細書において使用される表現に包含される。
二重特異性抗原結合ユニットの例としては、片腕が腫瘍細胞抗原に対して向けられており
、もう片方の腕は抗CD3/抗悪性B細胞(1D10)、抗CD3/抗p185HER2
、抗CD3/抗p97、抗CD3/抗腎細胞癌、抗CD3/抗OVCAR−3、抗CD3
/L−D1(抗結腸癌)、抗CD3/抗メラニン細胞刺激ホルモンアナログ、抗FcγR
I/抗CD15、抗p185HER2/FcγRIII(CD16)、抗EGF受容体/
抗CD3、抗CD3/抗CAMA1、抗CD3/抗CD19、抗CD3/MoV18、抗
FcγR/抗HIVなどの細胞毒性トリガー分子に対して向けられているもの;抗CEA
/抗EOTUBE、抗CEA/抗DPTA、抗p185HER2/抗ハプテン;ワクチン
のアジュバントとしてのBsAbs(Fangerら、上記参照);及び抗ウサギIgG
/抗フェリチン、抗西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)/抗ホルモン、抗ソマトスタ
チン/抗P物質、抗神経細胞接着分子(NCAM)/抗CD3、抗葉酸結合タンパク質(
FBP)/抗CD3、抗汎癌関連抗原(AMOC−31)/抗CD3などを含む生体外又
は生体内での腫瘍検出のための、診断ツールとしての二重特異性Abus;特異的に腫瘍
抗原と結合する片腕、及びもう片方の腕が抗サポリン/抗Id−1、抗CD22/抗サポ
リン、抗CD7/抗サポリン、抗CD38/抗サポリン、抗CEA/抗リシンAチェーン
、抗インターフェロンーα(IFN−α)/抗融合細胞イディオ種類、抗CEA/抗ビン
カアルカロイドなどの毒素と結合する、二重特異性Abus;抗CD30/抗アルカリ性
リン酸(これはマイトマイシンリン酸プロドラッグからマトマイシンアルコールへの変換
を触媒する)などの、酵素により活性化されるプロドラッグを変換する、BsAbsなど
の毒素へと結合する二重特異性Abus;抗線維素/抗組織プラズミノーゲン活性化因子
(tPA)、抗線維素/抗ウロキナーゼ型プラズマミノーゲン活性化因子(uPA)など
線維素溶解剤として使用し得る二重特異性Abus;免疫複合体から細胞表面受容体まで
をターゲットとするための抗低比重リポたんぱく質(LDL)/抗Fc受容体(例えば、
FcγRI、FcγRII、又はFcγRIII)などの二重特異性Abus;感染性疾
患の治療に使用される抗CD3/抗単純ヘルペスウイルス(HSV)、抗T細胞受容体:
CD3複合体/抗インフルエンザ、抗HRP/抗FITC、抗CEA/抗βガラクトシダ
ーゼなどの二重特異性Abus(Nolanら、上記参照)を含む。三重特異性抗体の例
は、抗CD3/抗CD4/抗CD37、抗CD3/抗CD5/抗CD37、及び抗CD3
/抗CD8/抗CD37を含む。
単鎖抗原結合ユニット」(「Sc Abus」)とは単量体Abuのことを指す。Fv
フラグメントの2つの領域は、別々の遺伝子によりコードされているが、これらを単鎖タ
ンパク質とするために合成リンカーを組み換え法により生成し得る(すなわち、Bird
らの記載による単鎖Fv(「scFv」)(1998)Science242:423〜
426、及びHustonら、1988 PNAS 85:5879〜5883)。他の
Sc Abusはヘテロ二量体化配列により安定化される抗原結合分子、及びVH領域及
び孤立した相補性決定領域(CDR)から成るdAbフラグメント(Wardら、(19
89) Nature 341:544〜546)を含む。連鎖ペプチドの例としては、
4つのグリシンに続いてセリンの配列で、この5つのアミノ酸配列が、更に2回繰り返さ
れて、合計15のアミノ酸の連鎖ペプチドが、1つのV領域のカルボキシル末端、及びも
う1つのV領域のアミノ末端の間で約3.5nmの架橋となる。他のリンカー配列を使う
こともでき、薬剤の結合手段又は固定支持体などの更なる機能を提供し得る。好適な単鎖
抗原結合ユニットは、ともにリンクされ一組の対象のヘテロ二量体化配列により安定化さ
れるVL及びVH領域を含む。前記scFvsは、例えば、VH−(第一のへテロ二量体
化配列)−(第二のへテロ二量体化配列)−VL、又はVL−(第一のへテロ二量体化配
列)−(第二のへテロ二量体化配列)−VHなどの、任意の順番で組み立てられてよい。
抗体又はAbuは、抗原に対してポリペプチド又は他の物質を含む他の参照抗原に比較し
て、抗原に高親和性又は高結合活性を持って結合するとき、その抗原に、「特異的に結合
する」又は「免疫反応性する」。
いくつかの実施形態においては、検体受容体は酵素であり、標的検体は酵素の基質であ
るか、又は検体受容体が酵素基質であり、検体は基質に作用する酵素であり、検出は酵素
の基質への検出可能な生成物の生成などの酵素の基質に対する活性により達成され得る。
さまざまな基質への活性により検出において有用な、又は検出可能な多くの酵素が当技術
分野では周知であり、及びそれらは、プロテアーゼ、ホスファターゼ、ペルオキシダーゼ
、スルファターゼ、ぺプチターゼ、グリコシダーゼ、ヒドロラーゼ、オキシドレダクター
ゼ、リアーゼ、トランスフェラーゼ、イソメラーゼ、リガーゼ、シンテターゼを含むがこ
れらに限られない。特に興味深い酵素のクラスは生理的重要性を持つものである。これら
の酵素はプロテインキナーゼ、ぺプチダーゼ、エステラーゼ、プロテインホスファターゼ
、イソメラーゼ、グリコシダーゼ、シンターゼ、プロテアーゼ、デヒドロゲナーゼ、オキ
シダーゼ、レダクターゼ、メチラーゼなどを含むがこれらに限定されない。興味深い酵素
は、有機及び無機の両方のエステルを生成又は加水分解するもの、グリコシル化するもの
、及びアミドを加水分解するものを含む。全てのクラスにおいて、キナーゼのために、ペ
プチド及びタンパク質中のセリン残基、トレオニン残基、及び/又はチロシン残基のリン
酸エステル化のそれぞれに対して特異的なキナーゼがあるために、更なる細分化があり得
る。このように、酵素とは、例えば、環状ヌクレオチド依存性プロテインキナーゼ、プロ
テインキナーゼC、Ca2+/CaMに制御されたキナーゼ、サイクリン依存性キナーゼ
、ERK/MAPキナーゼ、及びプロテインチロシンキナーゼを含む、異なる機能性を持
つキナーゼ群からのキナーゼでもあり得る。キナーゼはERKキナーゼ、S6キナーゼ、
IRキナーゼ、P38キナーゼ、及びAbIキナーゼなどの、オリゴペプチド基質をリン
酸エスチル化するために効果的である、信号伝達経路内のプロテインキナーゼ酵素であり
得る。これらに対する基質は、オリゴペプチド基質を含むこともできる。他の興味深いキ
ナーゼは、例えば、Srcキナーゼ、JNK、MAPキナーゼ、サイクリン依存性キナー
ゼ、P53キナーゼ、血小板由来成長因子受容体、上皮成長因子受容体、及びMEKを含
み得る。
特に、本発明において有用な酵素は、例えば、リパーゼ、ホスホリパーゼ、スルファタ
ーゼ、ウレアーゼ、ぺプチダーゼ、プロテアーゼ、及びエステラーゼ、及び酸性ホスファ
ターゼ、グリコシダーゼ、グルクロニダーゼ、ガラクトシダーゼ、カルボキシルエステラ
ーゼ、及びルシフェラーゼなどの、酵素活性を示す任意のタンパク質を含む。一実施形態
においては、酵素の一つは加水分解酵素である。別の実施形態においては、少なくとも二
つの酵素は加水分解酵素である。加水分解酵素の例は、アルカリ性及び酸性ホスファター
ゼ、エステラーゼ、デカルボキシラーゼ、ホスホリパーゼD、β−キシロシダーゼ、β−
D−フコシダーゼ、チオグルコシダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、α−D−ガラクト
シダーゼ、α−D−グルコシダーゼ、β−D−グルコシダーゼ、β−D−グルクロニダー
ゼ、α−D−マンノシダーゼ、β−D−マンノシダーゼ、β−D−フルクトフラノシダー
ゼ、及びβ−D−グルコシデロナーゼを含む。いくつかの実施形態においては、酵素の生
成物は直接検出可能な特色(例えば、変色、濁度、光の波長の吸光、蛍光、化学発光、電
気伝導度、又は温度)を反応中に生成する。いくつかの実施形態においては、酵素の生成
物は検出可能な標識を持つ第二検体受容体の結合により間接的に検出される。
いくつかの実施形態においては、検体検出に使用される検体受容体はアプタマーである
。アプタマーはビーズ又はマイクロアレイ型表面などの他の表面上にあってよい。「アプ
タマー」という用語は1つ以上の標的検体への特異的結合能力を持つことにより選択され
たペプチド、核酸、又はそれらの組合せのことを称する。ペプチドアプタマーとは、一般
的に骨格タンパク質の表面に提示された、1つ以上の可変ループ領域を含む親和性薬剤で
ある。核酸アプタマーとは、意図される標的検体と、選択的に複合体を形成する能力を有
し得るオリゴヌクレオチドである、特異的結合オリゴヌクレオチドである。複合体形成は
、標的検体に付随し得る他検体などの他の物質はアプタマーとの複合体形成での親和性が
、標的検体ほどは強くないという意味において、標的特異的である。複合体形成及び親和
性が程度の問題であるということは認識されているが、本文脈での「標的特異的」の意味
とはアプタマーが汚染物質との結合に比べて、標的との結合の親和性の程度がはるかに高
いことである。このように、本文脈での特異性の意味は、例えば、抗体に適用される特異
性の意味と同様である。アプタマーは、既知の合成、組み換え、精製方法を含む既知の任
意の方法で調製され得る。更に、「アプタマー」いう用語は、所定の標的に対し、2つ以
上の既知アプタマーを比較することにより得られるコンセンサス配列を持つ「二次アプタ
マー」を含む。
一般的に、核酸アプタマーは、長さにおいて、約9から35のヌクレオチドである。い
くつかの実施形態においては、核酸アプタマーは核酸の長さが少なくとも4、5、6、7
、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45
、50、55、60、65、70、80、90、100、又はそれを超得る。アプタマー
のオリゴヌクレオチドは一般的には一本鎖又は二本鎖であるにも関わらず、アプタマーは
時には、三本鎖又は四本鎖構造を取り得ることが考慮される。いくつかの実施形態におい
ては、米国特許出願第20050176940号のように核酸アプタマーは円形である。
アプタマーの特異的結合オリゴヌクレオチドは配列提供特異性を持つべきであるが、隣接
領域とともに延伸されるか、又は誘導体化されるか、若しくは修飾される。標的検体へ結
合することが判明したアプタマーは、単離され、配列され、及び従来のDNA又はRNA
部分として再合成されるか、又は修飾オリゴマーとなり得る。これらの変換は(1)修飾
又は類似構造の糖(例えば、リボース及びデオキシリボース);及び(2)代替的な連結
基;及び(3)類似の構造のプリン及びピリミジン塩基の組み込みを 含むが、それらに
限られない。
核酸アプタマーはDNA、RNA、機能性若しくは修飾核酸塩基、核酸類似体、修飾若
しくは代替的な主鎖の化学構造、又はそれらの組合せを含む。アプタマーのオリゴヌクレ
オチドは従来の塩基アデニン、グアニン、シトニン、及びチミン又はウリジンを含む。ア
プタマーという用語に含まれるのはプリン及びピリミジンの類似構造を組み込む合成アプ
タマーである。プリン及びピリミジンの「類似」構造とは当技術分野では一般的に知られ
ているものであり、その内の多くが化学療法剤として使用されるものである。プリン及び
ピリミジン(すなわち塩基類似体)の類似構造の非限定的な例は、アジリジニルシトシン
、4−アセチルシトシン、5−フルオロウラシル、5−ブロモウラシル、5−カルボキシ
メチルアミノメチル−2−チオウラシル、5−カルボキシメチル−アミノメチルウラシル
、イノシン、N6−イソペンテニルアデニン、1−メチルアデニン。1−メチルシュード
ウラシル、1−メチルグアニン、1−メチルリノシン、2,2−ジメチルグアニン、2−
メチルアデニン、2−メチルグアニン、3−メチルシトシン、5−メチルシトシンN6−
メチルアデニン、7−メチルグアニン、5−メチルアミノメチル−ウラシル、5−メトキ
シアミノメチル−2−チオウラシル、β−D−マンノシルクエオシン、5−メトキシウラ
シル、2−メチル−チオ−N6−イソペンテニルアデニン、ウラシル−5−オキシ酢酸メ
チルエステル、シュードウラシル、クエオシン、2−チオシトシン、5−メチル−2−チ
オウラシル、2−チオウラシル、4−チオウラシル、5−メチルウラシル、ウラシル−5
−オキシ酢酸、5−ぺニテニル−ウラシル、及び2,6−ジアミノプリンを含む。この発
明ではウラシルをデオキシリボ核酸(これ以降「dU」と称される)内のチミンの代替的
な塩基として使用することはピリミジンの「類似」形態として扱われる。
アプタマーオリゴヌクレオチドは当技術分野で知られているリボーセ又はデオキシリボ
ース糖の類似形態を持つことができ、2’−O−メチル−、2’−O−アリル−、2’−
フルオロ、又は2’−アジド−リボースなどの2’−置換糖、炭素還式糖アナログ、α−
アノマー性糖、アラビノース、キシロース、又はリキソースなどのエピマー糖、ピラノー
ス糖、フラノース糖、セドヘプツロース、ロックされた核酸(LNA)、ペプチド核酸(
PNA)、非環状アナログ及びメチルリボシドなどの脱塩基ヌクレオシドアナログを 含
むが、それらに限られない。
アプタマーはその合成に中間体も含み得る。例えば、通常存在する水酸基のどれでも、
ホスホン酸基、リン酸基で置換することができ、標準的な保護基により保護され、又は追
加的なヌクレオチド又は基質に更なる結合を作成するために活性化される。5’末端のO
Hは通常は遊離しているが、リン酸化されることができ;3’末端のOH置換基もリン酸
化され得る。水酸基は標準的な保護基により誘導体化される。1つ以上のホスホジエステ
ル結合は、代替的な結合基により置換され得る。限定されないが、これらの代替的な結合
基に含まれるのは実施形態ではP(O)OがP(O)S(“チオエート”)、P(S)S
(“ジチオエート”)、P(O)NR2(“アミダート”)、P(O)R、P(O)OR
、CO又はCH2(“ホルムアセタール”)により置換され、式中R又はR’はそれぞれ
独立して、H又はエーテル(−0−)結合を随意的に含む、置換又は非置換アリキル(1
〜20C)、アリール、アルケニル、シクロアルキル、又はアラルキルである。
本発明において有用なアプタマー特定の実施形態は、米国特許第5,270,163号
及び同5,475,096号に開示されるRNAアプタマーに基づいており、この両特許
は参照により本明細書にその全体が組み込まれる。前述の特許はSELAX法を開示し、
これは結合親和性及び選択性の所望する任意の基準を実質的に達成するために、候補のオ
リゴヌクレオチドからの選択、及び結合の段階的な反復、分離及び増幅、同じ一般的な選
択スキームを使用する。核酸混合物からはじまり、好適には、ランダム化された配列のセ
グメントを含み、SELEX法は、結合するために好適な条件下で、標的検体などの標的
との混合物に接触する段階、特に標的分子と結合した核酸から結合していない核酸を分離
すること、核酸の標的複合体を解離させる、核酸のリガンドに富んだ混合物を生じるため
に、核酸−標的複合体から解離された核酸を増幅すること、次いで標的分子への高特異的
な高親和性核酸リガンドを産生するために、結合段階、分割、分離及び増幅の所望の回数
反復する。いくつかの実施形態においては、ネガティブ・スクリーニングが用いられ、複
数のアプタマーが、検体、又は分析されるサンプル中で、検体とともに見出される可能性
のある他の物質に曝露され、及び結合しないアプタマーだけが保持される。
SELEX法は、改善された生体内での安定性、又は改善された送達特性などの、リガ
ンドに対する改善された特性を付与された高親和性核酸リガンドの特定を包含する。その
ような修飾の例にはリボースでの化学的置換、及び/又はリン酸エステル及び/又は塩基
の位置が含まれる。いくつかの実施形態では、2つ以上のアプタマーが一価、多価のアプ
タマー分子を形成するために結合される。多価アプタマー分子は、複数のコピーのアプタ
マーを含み、それぞれのコピーが同じ検体を標的とするか、異なる検体を標的とする2つ
以上の異なるアプタマーか、又はこれらの組合せを含むとこができる。
検体受容体は、本明細書に記載される任意の検出方式で、検体検出に使用され得る。一
実施形態においては、検体受容体は基質に、共有結合的に、又は非共有結合的に結合する
。検体受容体が結合し得る基質の非限定的な例は、マイクロアレイ、マイクロビーズ、ピ
ペットチップ、サンプル搬送前記機器、キュベット、キャピラリー又は他の管、反応チャ
ンバ、又は任意の他の被験体検出に適合性のある形式を含む。バイオチップ・マイクロア
レイ生産は、固相化学、コンビナトリアルケミストリー、分子生物学、ロボティックスな
どの様々な半導体の製造技術を使用し得る。典型的に使われる1つのプロセスは、一つの
チップ上に何百万もの検体受容体のマイクロアレイを製造するフォトリソグラフィ製造プ
ロセスである。代替方法として、検体受容体が予め合成されるのであれば、マイクロチャ
ンネルポンピング、“インクジェット”スポッティング、テンプレートスタンピング、又
は光架橋などの技術を用いて、アレイ表面に取付けることができる。典型的なフォトリソ
グラフィのプロセスは、クォーツウエハーと作成されるDNAプローブの第一のヌクレオ
チドとの結合を妨げるためにクォーツ・ウエハーを感光性化合物で被覆することから始め
る。リソグラフィックマスクは、ウエハー表面上の特定の位置の上への光の透過を禁止す
るか、又は許可するかのいずれかのために用いられる。次いで、前記表面は、アデニン、
チミン、シトシン又はグアニンを含み得る溶液と接触され、及び結合はガラスの上の照明
で脱保護された領域だけに起きる。結合されたヌクレオチドは感光性の保護基を担持し、
サイクルが繰り返されることを可能にする。そのような様式で、プローブが脱保護と結合
の繰り返されたサイクルを通して合成されるに連れて、マイクロアレイが作成される。プ
ローブが全長に達するまでプロセスが繰り返される。市販のアレイは、アレイあたり13
0万以上のユニークな特徴の密度で、典型的に製造される。実験での要求、及びアレイに
つき必要とされるプローブの数に応じて、各々のウエハーは、数十又は数百もの個々のア
レイに切り込まれることができる。
検体受容体が付着する、被覆された固体表面を作成するために他の方法を用い得る。被
覆された固体表面はラングミュア−ボジェットフィルム、機能化ガラス、ゲルマニウム、
シリコン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、ガリウムヒ素、金、銀、膜、ナ
イロン、ポリビニルピロリドン、ポリマープラスチック、又はアミノ、カルボキシル、デ
ィールス−アルダー反応剤、チオール、又はその表面に組み込まれる水酸基などの官能基
を有し得ると当技術分野で周知の任意の他の材料であってよい。次いで、検体受容体と標
的検体のその後の結合はバイオチップからの妨害なしで溶液中で起こることができるよう
に、これらの群は架橋剤に共有結合される。典型的架橋基は、エチレングリコール・オリ
ゴマー、ジアミン及びアミノ酸を含む。代替方法として、米国特許出願第2010024
0544号に記載されるような、酵素的手法を用いて、アレイに検体受容体が結合される
いくつかの実施形態では、検体受容体はマイクロビーズの表面に結合する。検体受容体
、オリゴヌクレオチドなどへの結合に有用なマイクロビーズは当技術分野では周知であり
、磁気及び非磁性ビーズを含む。マイクロビーズはそこに接合される検体受容体のコーデ
ィング及び識別を容易にするために、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそ
れを超える数の染料で標識され得る。マイクロビーズのコーディングは、少なくとも10
、50、100、200、300、400、500、600、700、800、900、
1000、1500、2000、5000、又はそれを超える単独検定での異なるマイク
ロビーズの識別に用いられることができ、それぞれのマイクロビーズは異なる検体に対し
、特異性を有する異なる検体受容体に対応する。
いくつかの実態形態においては、検体受容体は、チップなどの反応チャンバの表面に結
合する。例えば、前記チップの内表面は、一つの検体に特異的な検体受容体で覆われ得る
。代替方法として、前記チップの内表面は、異なる検体に特異的な2つ以上の異なる検体
受容体で覆われ得る。二つ以上の異なる検体受容体が、同じチップ内表面に結合するとき
、異なる検体受容体のそれぞれは、明確な秩序だったチップの軸に沿った異なる位置での
リング又はバンドなどの、異なる既知の場所に結合される。この場合、サンプルをチップ
の上に整列させて、サンプル中に含まれる検体が、チップに沿った連続した位置に被覆さ
れている検体受容体と結合することを許容することにより、同じサンプル中の複数の異な
る検体が分析され得る。本明細書における記載のように、特定の既知検体に対などに対応
するバンディングパターンの各バンドの位置で結合現象は可視化できる。
(検体:)
検体受容体は、診断用及び予後の試薬として、新規治療薬の発見のための試薬として、
個人での薬物応答をモニターするための試薬として、及び新規治療標的の発見のための試
薬として使われ得る。検体受容体は、1つ以上の標的検体を検出するために使われ得る。
「検体」という用語は生体分子を含む任意の種類を指すことができ、例えば、単純な中間
代謝物質、糖質、脂質、及びホルモン類並びに複合糖質、リン脂質、核酸(例えばDNA
、RNA、mRNA、miRNA、rRNA、tRNA)、ポリペプチト及びペプチドな
どの高分子が含まれる。検体の更に非限定的な例としては、薬物、薬物候補、プロドラッ
グ、薬剤、薬剤代謝物、発現されたタンパク質及び細胞マーカーなどのバイオマーカー、
抗体、血清タンパク質、コレステロール、及び他の代謝物質、電解質、金属イオン、多糖
、遺伝子、タンパク質、糖タンパク質、糖脂質、レクチン、成長因子、サイトカイン、ビ
タミン、酵素、酵素基質、酵素阻害剤、ステロイド、生理液で見いだされる酸素及び他の
気体(例えば、C02)、細胞、細胞構成要素、細胞接着分子、植物及び動物性製品、細
胞表面マーカー(例えば、受容体タンパク質として本明細書において特定される細胞表面
受容体及び他の分子)、並びに細胞シグナル伝達分子が挙げられる。タンパク質検体の非
限定的な例としては、膜結合タンパク質を含む(例えば、細胞外膜タンパク質、細胞内膜
タンパク質、内在性膜タンパク質、又は一時的な膜結合タンパク質)、細胞質タンパク質
、シャペロンタンパク質、1つ以上のオルガネラに付随するタンパク質(例えば、核タン
パク質、核膜タンパク質、ミトコンドリアタンパク質、ゴルジ及び他の輸送タンパク質、
エンドソームタンパク質、リソリームタンパク質など)、分泌性タンパク質、血清タンパ
ク質、及び毒素が挙げられる。検出される検体の非限定的な例としては、アディポネクチ
ン、アラニンアミノトランスフェラーゼ、(ALT/GPT)、アルファフェトプロテイ
ン(AFP)、アルブミン、アルカリホスファターゼ(ALP)、アルファフェトプロテ
イン、アポリポタンパク質A−I(ApoA−I)、アポリポタンパク質B(ApoB)
、アポリポタンパク質B/アポリポタンパク質A−1比率(ApoB/Al比率)、アス
パラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST/GOT)、アスプリンワークス(登録商
標)11−デヒドロ−トロンボキサンB2、重炭酸塩C0)、ビリルビン、(DBIL
)直接、ビリルビン、総容積(TBIL)、血中尿素窒素、(BUN)、カルボキシ末端
コラーゲンクロスリンク(ベータ−クロスラップ)、カルシウム、がん抗原125(CA
125)、がん抗原15−3(CA15−3)、がん抗原19−9(CA19−9)、が
ん胎児性抗原(CEA)、塩化物(C1)、微分の全血球算定(CBC)、C−ペプチド
、C反応性タンパク質(CRP−hs)、クレアチンキナーゼ(CK)、クレアチニン(
血清)、クレアチニン(尿)、チトクロムP450、シスタチン−C、D−ダイマー、デ
ヒドロエピアンドロステン硫酸塩(DHEA−S)、エストラジオール、F2イソプロス
タン、因子Vライデン、フェリチン、フィブリノゲン(質量)、葉酸塩、卵胞刺激ホルモ
ン(FSH)、遊離脂肪酸/非エステル型脂肪酸(FFA/NEFA)、フルクトサミン
、ガンマ−グルタミルトランスペプチターゼ(GGT)、グルコース、HbAlc及び算
定の平均グルコース(eAG)、HDL2サブクラス、高密度リポタンパク質コレステロ
ール(HDL−C)、高密度リポタンパク質粒子番号(HDL−P)、高感度C反応性タ
ンパク質(hs−CRP)、ホモシステイン、インスリン、鉄分及びTIBC、乳酸脱水
素酵素(LDH)、レプチン、リポタンパク質(a)コレステロール(Lp(a)cho
l)、リポタンパク質(a)質量(Lp(a)質量)、リポタンパク付随ホスホリパーゼ
A2(Lp−PLA2)、低密度リポタンパク質コレステロール、直接(LDLC)、低
密度リポタンパク質粒子番号(LDLP)、黄体形成ホルモン(LH)、マグネシウム、
メチレンテトラヒドロ葉酸レダクターゼ(MTHFR)、マイクロ−アルブミン、ミエロ
ペルオキシダーゼ(MPO)、N末端プロb種類ナトリウム利尿ペプチド(NT−pro
BNP)、非高密度リポタンパク質コレステロール、オメガ−3脂肪酸プロフィル、オス
テオカルシン、副甲状腺ホルモン(PTH)、リン、カリウム(K)、前立腺特異抗原
、総容積(PSA,総容積)、プロトロンビン、レジスチン、性ホルモン結合グロブリン
(SHBG)、スモールデンス低密度リポタンパク質(sdLDL)、スモールデンス低
密度リポタンパク質/低密度リポタンパク質コレステロール比率(sdLDL/LDL−
C比率)、ナトリウム(Na)、T取り込み、テストステロン、甲状腺刺激ホルモン(
TSH)、チロキシン(T4)、総コレステロール(TCHOL)、総タンパク質量、中
性脂肪(TRIG)、トリヨードサイロニン(T3)、T4(遊離)、尿酸、ビタミンB
l2,25−ヒドロキシ−ビタミンD、凝固因子(例第一因子(フィブリノゲン)、第二
因子(プロトロンビン)、第3因子(組織トロンボプラスチン)、第4因子(カルシウム
)、第5因子(プロアクセレリン)、第6因子(血液遮断との考慮なし)、第7因子(プ
ルコンベルチン、第8因子(抗血友病因子)、第9因子(プラズマ・トロンボプラスチン
成分;クリスマス因子)、第一0因子(スチュアート因子)、第一1因子(血漿トロンボ
プラスチン前駆体)、第一2因子(ハーゲマン因子)、第一3因子(フィブリン安定化因
子)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、検体はタンパク質などの細胞シグナリング分子である。検体
として検出されるタンパク質の非限定的な例としては、キナーゼ、ホスファターゼ、脂質
シグナリング分子、アダプター/骨格タンパク質、GTPアーゼ活性化タンパク質、イソ
メラーゼ、脱アセチル化酵素、メチル化酵素、脱メチル化酵素、腫瘍抑制遺伝子、カスパ
ーゼ、アポトーシスに関与するタンパク質、細胞周期制御因子、分子シャペロン、代謝酵
素、小胞輸送体タンパク質、サイトカイン、サイトカイン制御因子、ユビキチン結合酵素
、接着分子、細胞骨格/収縮タンパク質、ヘテロ三量体Gタンパク質、小分子量GTPア
ーゼ、グアニンヌクレオチド交換因子、水酸化酵素、プロテアーゼ、イオンチャネル、分
子輸送体、転写制御因子/DNA結合因子、転写制御因子、及び転換制御因子が挙げられ
る。検体は、MAPキナーゼ、P13K/Akt、NFkB、WNT、RAS/RAF/
MEK/ERK、JNK/SAPK、p38MAPK、Srcファミリーキナーゼ、JA
K/STAT及び/又はPKCシグナル伝達経路を含むが、それらには限定されない任意
の細胞シグナル伝達経路の一員である。シグナル分子の例としては、HER受容体、PD
GF受容体、Kit受容体、FGF受容体、Eph受容体、Trk受容体、IGF受容体
、インスリン受容体、Met受容体、細網赤血球、血管内皮増殖因子受容体、TIEl、
TIE2、FAK、Jakl、Jak2、Jak3、Tyk2、Src、Lyn、Fyn
、Lek、Fgr、Yes、Csk、Ahl、Btk、ZAP70、Syk、IRAKs
、cRaf、ARaf、BRAF、Mos、Limキナーゼ、ILK、Tpl、ALK、
TGF受容体、BMP受容体、MEKKs、ASK、MLK、DLK、PAK、Mek1
、Mek2、MKK3/6、MKK4/7、ASKl、Cot、NIK、Bub、Myt
1、Weel、カゼインキナーゼ、PDKl、SGKl、SGK2、SGK3、Aktl
、Akt2、Akt3、p90Rsks、p70S6Kinase、Prks、PKCs
、PKAs、ROCK1、ROCK2、オーロラ、CaMKs、MNKs、AMPKs、
MELK、MARKs、Chkl、Chk2、LKB−1、MAPKAPKs、Piml
、Pim2、Pim3、IKKs、Cdks、Jnks、Erks、IKKs、GSK3
a、GSK3、Cdks、CLKs、PKR、PB−キナーゼクラス1、クラス2、クラ
ス3、mTor、SAPK/JNKl、2、3、p38s、PKR、DNA−PK、AT
M、AT、受容体チロシンホスファターゼ(RPTPs)、LARホスファターゼ、CD
45、非レセプターチロシンホスファターゼ(NPRTPs)、SHP、MAPキナーゼ
・ホスファターゼ(MKPs)、二重選択性ホスファターゼ(DUSP)、CDC25ホ
スファターゼ、低分子量チロシンホスファターゼ、Eyes absent(EYA))
チロシンホスファターゼ、スリングショットホスファターゼ,(SSH),セリン・ホス
ファターゼ、PP2A、PP2B、PP2C、PPl、PPS、イノシトールホスファタ
ーゼ、PTEN、SHIPs、ミオチューブラリン、ホスホイノシチドキナーゼ、ホスホ
リパーゼ、プロスタグランジンシンターゼ、5−リポキシゲナーゼ、スフィンゴシンキナ
ーゼ、スフィンゴミエリナーゼ、アダプター/スカフォードタンパク質、She、Grb
2、BLNK、LAT、PB−キナーゼ用B細胞アダプター(BCAP)、SLAP、D
ok、KSR、MyD88、Crk、CrkL、GAD、Nck、Grb2付随バインダ
ー(GAB)、Fas付随デスドメイン(FADD)、TRADD、TRAF2、RIP
、T−細胞白血病系統群、IL−2、IL−4、IL−8、IL−6、インターフェロン
b、インターフェロンa、サイトカインシグナリング阻害剤(SOC)、Cbl、SCF
ユビキチン結合リガーゼ複合体、APC/C、接着分子、インテグリン、免疫グロブリン
様接着分子、セレクチン、カドヘリン、カテニン、接着斑キナーゼ、pl30CAS、フ
ォドリン、アクチン、パキシリン、ミオシン、ミオシン結合タンパク質、チューブリン、
eg5/KSP,CENP、−アドレナリン受容体、ムスカリン受容体、アデニリルシク
ラーゼ受容体、低分子量GTPアーゼ、H−Ras、K−Ras、N−Ras、Ran、
Rae、Rho、Cdc42、Arfs、RABs、RHEB、Vav、Tiam、So
s、Dbl、PRK、TSCl、2、Ras−GAP、Arf−GAPs、Rho−GA
Ps、カスパーゼ、カスパーゼ2、カスパーゼ3、カスパーゼ6、カスパーゼ7、カスパ
ーゼ8、カスパーゼ9、Bcl−2、Mcl−1、Bel−XL、Bcl-w、Bcl−
B、Al、Bax、Bak、Bok、Bik、Bad、Bid、Bim、Bmf、Hrk
、Noxa、Puma、IAPB、XIAP、Smac、サバイビン、Plkl、Cdk
4、Cdk6、Cdk2、Cdkl、Cdk7、サイクリンD、サイクリンE、サイクリ
ンA、ヌクレオシド輸送体、Ets、Elk、SMADs、Rel−A(p65−NFK
B)、CREB、NFAT、ATF−2、AFT、Myc、Fos、Spl、Egr−1
、T−bet、−catenin、HIFs、FOXOs、E2Fs、SRFs、TCF
s、Egr−1、−カテニン、STATl、STAT3、STAT4、STAT5、ST
AT6、サイクリンB、Rb、pl6、pl4Arf、p27KIP、p21CIP、分
子シャペロン、Hsp90s、Hsp70、Hsp27、代謝酵素、アセチルCoAカル
ボキシラーゼ、ATPクエン酸リアーゼ、一酸化窒素合成酵素、カベオリン、輸送(ES
CRT)タンパク質に必要とされる選別複合エンドソーム、胞状タンパク質選別(Vsp
s)、水酸化酵素、プロリルヒドロキシラーゼPHD−1、2及び3,アスパラギン・ヒ
ドロキシラーゼFIH転移酵素、Pinlプロリルイソメラーゼ、トポイソメラーゼ、脱
アセチル化酵素、ヒストン脱アセチル化酵素、サーチュイン、ヒストンアセチラーゼ、C
BP/P300族、MYST族、ATF2、DNAメチル転移酵素、DMNTl、DMN
T3a、DMNT3b、ヒストンH3K4非メチラーゼ、H3K27、JHDM2A、U
TX、VHL、WT−1、p53、Hdm、PTEN、ユビキチンプロテアーゼ、ウロキ
ナーゼ−種類プラスミノーゲン活性化因子(uPA)及びuPA受容体(uPAR)シス
テム、カテプシン、メタロプロテイナーゼ、エステル分解酵素、水解酵素、セパラーゼ、
カリウムチャネル、ナトリウムチャネル、多剤耐性タンパク質、Pグリコプロテイン、p
53、WT−1、HMGA、pS6、4EPB−l、eIF4E−結合タンパク質、RN
Aポリメラーゼ、開始因子、伸長因子が挙げられるが、それらには限定されない。
いくつかの実態形態においては、目標検体はホストにより生成される内在性検体又はホ
ストとは異種の外因性検体から選ばれ得る。適切な内在性検体は 自己免疫反応の標的で
ある自己抗原と同様にがん又は腫瘍抗原を含むがそれらには制限されない。自己免疫疾患
の治療又は予防に有用な自身抗原の例としては、糖尿病と関係する抗原、関節炎(リウマ
チ性関節炎、若年性リウマチ性関節炎、骨関節炎、乾癬性関節炎を含む)、クローン病、
潰瘍性大腸炎、結膜炎、角結膜炎、喘息、アレルギー性喘息、皮膚エリテマトーデス、硬
皮症、膣炎、直腸炎、薬疹、ハンセン病リバーサル反応、らい性結節性紅斑、自己免疫ブ
ドウ膜炎、アレルギー性脳脊髄炎、多発性硬化症、重症筋無力症、全身性紅斑性狼瘡、自
己免疫甲状腺炎、皮膚炎(アトピー性皮膚炎及び湿疹性皮膚炎を含む)、ウェゲナー肉芽
腫症、慢性活動性肝炎、スティーブンス−ジョンソン症候群、特発性スプルー、扁平紅色
苔癬、グレーブス眼症、類肉腫症、原発性胆汁性肝硬変、後部ブドウ膜炎,後部ブドウ膜
炎、乾癬、シェーグレン症候群、シェーグレン症候群に起因する乾性角結膜炎を含む、円
形脱毛症、節足動物咬傷によるアレルギー反応、急性壊死性出血性脳疾患、特発性相互的
漸進性感覚神経的聴力損失、再生不良性貧血、真正赤血球性貧血、特発性血小板減少症、
多発性軟骨炎、及び間質性肺線維症を 含むが、それらに限られない。他の自己抗原は、
全身性エリテマトーデスの治療のためにヌクレオソームに派生するもの含む。検体の更な
る非限定的な例は、Ul−RNP、フィブリリン(硬皮症)、膵臓β細胞抗原、GAD6
5(糖尿病関連)、インスリン、ミエリンプロテオリピドタンパク質、ミエリンプロテオ
リピドタンパク質、ヒストン、PLP、コラーゲン、グルコース−6−リン酸異性化酵素
、シトルリン化タンパク質及びペプチド、甲状腺抗原、チログロブリン、甲状腺刺激ホル
モン(TSH)受容体、さまざまなtRNA合成酵素、アセチルコリン受容体(AchR
)の構成要素、MOG、プロテイナーゼ−3、ミエロペルオキシダーゼ、上皮性カドヘリ
ン、アセチル・コリン受容体、血小板抗原、核酸、核酸:タンパク質複合体、共同抗原、
神経系抗原、唾液腺タンパク質、皮膚抗原、腎臓抗原、心臓抗原、肺抗原、眼抗原、赤血
球抗原、肝臓抗原、及び胃抗原が挙げられる。
いくつかの実施形態では、検体はガン又は他の腫瘍の成長の存在と関係し得る。検体受
容体と結合することにより検出される がん及び腫瘍関連の検体の例としては、gpl0
0、MART、メラン−A/MART−1、TRP−1、Tyros、TRP2、MCl
R、MUClF、MUClR、BAGE、GAGE−1、gp100In4、MAGE−
1、MAGE−3、MAGE4、PRAME、TRP2IN2、NYNSOla、NYN
SOlb、LAGEl、p97黒色腫抗原、p5タンパク質、gp75、がん胎児性抗原
、GM2及びGD2ガングリオシド、cdc27、p2lras,gplOOPmell
l7、etv6、amll、サイクロフィリンb(急性リンパ性白血病);Imp−1、
EBNA−1(鼻咽頭ガン);MUCファミリー、HER2/neu、c−erbB−2
、MAGE−A4、NY−ES0−1(卵巣がん);前立腺の特異性抗原(PSA)及び
その抗原性エピトープPSA−1(PSA−2)、及びPSA−3,PSMA,HER2
/neu、c−erbB−2、ga733グリコプロテイン(前立腺がん);Ig−イデ
ィオ種類(B細胞リンパ腫);E−カドヘリン、a−カテニン、−カテニン、y−カテニ
ン、pl120ctn(神経膠腫);p2lras(膀胱がん);p2lras(胆道が
ん);HER2/neu、c−erbB−2(非小細胞肺がん);HER2/neu、c
−erbB−2(腎臓がん);ヒト乳頭腫ウイルスタンパク質など(扁平上皮細胞頸部が
ん及び食道)のウイルス生成;NY−ES0−1(精巣がん);MUCファミリー、Cr
ipto−1プロテイン、Pim−1タンパク質(コロンがん腫);結腸直腸付随抗原(
CRC)−C017−1A/GA733、APC(結腸直腸がん);がん胚抗原(CEA
)(結腸直腸がん;絨毛膜がん腫);サイクロフィリンb(上皮細胞ガン);HER2/
neu、c−erbB−2,ga733グリコプロテイン(胃がん);a−フェトプロテ
イン(肝細胞性ガン);Imp−1、EBNA−1、(ホジキンのリンパ腫);CEA、
MAGE−3、NY−ES0−1(肺がん);サイクロフィリンb(リンパ球様細胞派生
白血病);MUCファミリー,p2lras(骨髄腫);及びHTLV−1エピトープ(
C細胞白血病)。
いくつかの実施形態では、検体は外来抗原である。外来抗原は移植抗原、アレルゲン、
及び病原性生物からの抗原を含むが、それらには限定されない。移植抗原は、例えば心臓
、肺、肝臓、すい臓、腎臓、神経移植片構成要素などの、移植用提供細胞又は組織から誘
導され得るか、又は外因性抗原の不在下で自己抗原付きMHCを担持する移植用提供抗原
提示細胞から誘導され得る。アレルゲンの非限定的な例としては、Fel d1(すなわ
ち、ネコ科の皮膚及びイエネコの唾液腺アレルゲン);Der pL Der pII、
又はDer fi(すなわち、イエダニからの主要なタンパク質アレルゲン);及び草、
木及び雑草(ブタクサを含む)花粉;真菌及びカビ;魚、甲殻類、カニ、ロブスター、ピ
ーナッツ、ナッツ、小麦グルテン、卵及びミルクなどの食品;蜜蜂、アシナガバチ、及び
スズメバチ及びユスリカ(噛まないユスリカ)などの刺す昆虫;イエバエ、羊につくハエ
、螺旋虫ハエ、米虫、蚕、蜜蜂、噛まないユスリカの幼虫、蜜蜂蛾幼虫、ゴミムシダマシ
、ゴキブリ、及びゴミムシダマシモリタービートルなどの他の甲虫類;クモとイエダニ類
を含むダニ;鱗屑、唾液、血液、又は犬、牛、ブタ、羊、馬、ウサギ、ネズミ、モルモッ
ト、マウスとスナネズミなどの哺乳類の他の身体の液体で発見されるアレルゲン;一般の
空気中の微粒子;ラテックス;及びタンパク質洗剤添加物;から由来するアレルゲンが挙
げられる。
いくつかの実施形態では、検体はその病原体又はその生成物又はその断片である。典型
的な病原体はウイルス、バクテリア、プリオン、原生動物、単細胞の生物、藻類、病原性
生物の卵、微生物、嚢胞、カビ、真菌、虫類、アメーバ、病原性タンパク質、寄生虫、藻
類、及びウイロイドを 含むが、それらに限られない。多くの病原体とそのマーカーが
当技術分野で周知である(例えば、Foodborne Pathogens: Mic
robiology and Molecular Biology,Caister
Academic Press.Fratamico,Bhunia,及びSmith編
(2005); Maizels ら、Parasite Antigens Par
asite Genes: A Laboratory Manual for Mol
ecular Parasitology, Cambridge Universit
y Press (1991); National Library of Medi
cine; 米国特許出願第20090215157号; 及び米国特許出願第2007
0207161号を参照されたい)。ウイルスをの説明に有用な例としては、はしか、お
たふく風邪、風疹、灰白髄炎、肝炎、(例えば、A型肝炎、B、C、デルタとEウイルス
)、インフルエンザ、アデノウイルス、狂犬病、黄熱、エプスタインバーウイルス、及び
乳頭腫ウイルス、エボラウイルスなどのヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、日
本脳炎、デング熱ウイルス、ハンタウイルス、センダイウイルス、呼吸系発疹ウイルス、
オルソミクソウイルス、水疱性口内炎ウイルス、ビスナウイルス、サイトメガロウイルス
とヒト免疫不全ウイルス(HIV)を含むが、それらに限られない。そのようなウイルス
から由来した任意の適切な抗原も本発明の実行に有用である。例えば、HIVに由来する
説明に有用なレトロウイルスの抗原の例としては、gag、pol及びenv遺伝子など
の遺伝子生成物、Nefタンパク質、逆転写酵素及び他のHIV構成要素を 含むが、
それらに限られない。単純疱疹ウイルス抗原の説明に有用な例は、前初期のタンパク質な
どの抗原、グリコプロテインD、及び他の単純疱疹ウィルス抗原成分を含むが、それらに
限られない。水痘帯状疱疹ウイルス抗原の非限定的な例は、9PI、gpIIと他の水痘
帯状疱疹ウイルス抗原成分などの抗原を含む。日本脳炎ウイルス抗原の非限定的な例は、
E、M−E,M−E−NS1,NS1,NSl−NS2Aタンパク質、及び他の日本脳炎
ウイルス抗原成分などの抗原を含む。肝炎ウイルス抗原の説明に有用な例は、S、MとB
型肝炎ウイルスのLタンパク質などの抗原、B型肝炎ウイルスのプレ−S抗原、及び他の
肝炎(例えば、A型肝炎、BとC)、ウイルスDNA及び/又はRNAなどのウイルス構
成要素を含むが、それらに限られない。インフルエンザウイルス抗原の説明に有用な例は
、赤血球凝集素及びノイラミニダーゼ及び他のインフルエンザウイルス構成要素などの抗
原を含むが、それらに限られない。はしかウイルス抗原の説明に有用な例は、はしかウイ
ルス融合タンパク質及び他のはしかウイルス構成要素などの抗原を含むが、それらに限ら
れない。風疹ウイルス抗原の説明に有用な例は、タンパク質E1及びE2並びに他の風疹
ウイルス構成要素などの抗原;VP7sc及び他のロタウイルス構成要素などのロタウイ
ルス抗原を含むが、それらに限られない。サイトメガロウイルス抗原の説明に有用な例は
、外被糖タンパク質Bと他のサイトメガロウイルス抗原成分などの抗原を含むが、それら
に限られない。呼吸合胞体ウイルス抗原の非限定的な例は、RSV融合タンパク質、呼吸
合胞体ウイルス抗原成分などの抗原を含む。狂犬病ウィルス抗原の代表例は、狂犬病グリ
コプロテイン、狂犬病核タンパク質及び他の狂犬病ウイルス抗原成分などの抗原を含むが
、それらに限られない。乳頭腫ウイルス抗原の説明に有用な例は、L1及びL2キップシ
ッド・タンパク質並びに子宮頸がんと関係するE6/E7抗原を含むが、それらに限られ
ない。ウィルス抗原の更なる例のためには、例えば、Fundamental Viro
logy, Second Edition,Fields,B.N.及びKnipe,
D. M.編,1991,Raven Press,New Yorkを参照されたい。
真菌の説明に有用な例は、アクレモニウム属菌、アスペルギルス属菌、エピデルモフィ
トニ属菌、エキソフィアラジェンセルメイ、エクセロヒラム(Exserohilum)
属菌、フォンセカエア・コンパクタ、フォンセカエア・ペドロソイ、フサリウム・オキシ
スポラム、バシジオボラス属菌、ビポラーリス属菌、ブラストミセス・デリナチジス、カ
ンジダ属菌、クラドフィアロフォラ、カリニ、コクシジオイデス・イミチス、コニディオ
ボルス属菌、クリプトコッカス属菌、クルブラリア属菌、フザリウム・ソラニ、ゲオトリ
クム・カンジドゥム、ヒストプラズマカプスラーツム変種カプスラーツム、ヒストプラズ
マカプスラーツム変種ズボイシイ、ホルタエア・ウエルネッキ、ラカジア・ロボイ、レプ
トスフェリア・テオブロマエ、レプトスフェリア・セネガレンシス、ピエドラ・イアホタ
エ、白色癜風、シュードアレシェリア・ボイディ、ピレノケータ・ロメロイ、リゾプス・
アリズス、スコプラリオプシス・ブレビカウリス、スキタリジウム・ジミジアタム(Sc
ytalidium dimidiatum)、スポロトリックス・シェンキィ、トリコ
フィトン属菌、トリコスポロン属菌、ジゴムセテ(Zygomcete)真菌、マズレラ
・グリセア、マズレラ・マイセトマチス、癜風菌、小胞子菌属菌、灰色菌腫の原因菌、オ
ニココラ・カナデンシス、パラコクシジオイデス‐ブラジリエンシス、色素分芽菌、ピエ
ドライア・ホタエ(Piedraia hortae)、アブシジア・コリムビフェラ、
リゾムコール・プシルス、リゾプス・アリズスを含む。このように、構成と本発明の方法
で使われる説明に有用な例となる菌類の抗原は、カンジダ属菌類抗原成分;莢膜多糖類及
び他のクリプトコックス菌類の抗原成分などのクリプトコックス菌類の抗原;熱ショック
タンパク質60(HSP60)及び他の組織プラズマ菌類の抗原成分などの組織プラズマ
菌類の抗原;小球抗原と他のコクシジオイデス菌類の抗原成分などのコクシジオイデス菌
類の抗原;及びトリコフィチン及び他のコクシジオイデ菌類の抗原成分などの白癬菌類の
抗原を含むが、それらに限られない。
細菌の説明に有用な例は、以下の疾患の原因となる細菌を含むが、それらには限定され
ない:ジフテリア(例えば、コリネバクテリウム属ジフテリア)、百日咳(例えば、百日
咳菌)、炭疽菌(例えば、炭疽菌)、腸チフス、流行、シゲラ症(例えば、志賀赤痢菌)
、ボツリヌス菌中毒(例えば、ボツリヌス菌)、破傷風(例えば、破傷風菌)、結核(例
えば、ヒト型結核菌)、細菌性肺炎(例えば、インフルエンザ菌)、コレラ(例えば、コ
レラ菌)、サルモネラ症(例えば、チフス菌)、消化性潰瘍(例えば、ヘリコバクターピ
ロリ)、在郷軍人病(例えば、レジオネラ属菌)及びライム疾患(例えば、ライム病ボレ
リア)。 細菌の更なる例は、上皮ブドウ球菌、ブドウ球菌種.、肺炎球菌、ストレプト
コッカス・アガラクティー、腸球菌種、セレウス菌、ビフィズス菌、乳酸桿菌属菌種、リ
ステリア菌、ノカルジア属菌種、ロドコッカス‐エクイ、豚丹毒菌、アクネ菌、アクチノ
ミセス属菌種.、モビランカス菌種、ペプトストレプトコッカス属、淋菌、ナイセリア属
髄膜炎、モラクセラカタラーリス、バイロネラ菌種、アクチノバチルス・アクチノミセテ
ムコミタンス、アシネトバクター・バウマニー、ブルセラ菌種、カンピロバクター菌種、
キャプノサイトファガ菌種、カルジオバクテリウム・ホミニス、アイケネラコローデンス
、野兎病菌、軟性下疳菌、ヘリコバクターピロリ、キンゲラ・キンゲ、レジオネラ・ニュ
ーモフィラ菌、動物パスツレラ症病原菌、クレブシエラ‐ダラヌロマティス、腸内細菌種
、シトロバクター菌種、エンテロバクター菌種、大腸菌、肺炎桿菌、プロテウス菌種、サ
ルモネラエンテリティディス、チフス菌、赤痢菌種、霊菌、エルシニア・エンテロコリチ
カ、ペスト菌、アエロモナス菌種、プレジオモナス‐シゲロイデス、コレラ菌、腸炎ビブ
リオ、ビブリオ・バルニフィカス、アシネトバクター菌種、フラボバクテリウム、バーク
ホルデリア・セパシア、類鼻疽菌、キサントモナスマルトフィラ、ステノトロホモナス・
マルトフィラ、バクテロイデス・フラジリス、バクテロイデス菌種、バクテロイデス・フ
ラジリス、バクテロイデス菌種、プレボテラ・インターメディア菌種、フゾバクテリウム
菌種、鼠咬症スピリルムを含む。従って、本明細書における構成及び方法で使われ得る細
菌性抗原は:百日咳毒素、糸状の赤血球凝集素、パータクチン、FM2、FIM3、アデ
ニル酸シクラーゼなどの百日咳細菌の抗原及び他の百日咳細菌の抗原成分;ジフテリア毒
素又はトキソイドなどのジフテリア細菌の抗原及び他のジフテリア細菌の抗原成分;破傷
風毒素又はトキソイドなどの破傷風細菌の抗原及び他の破傷風細菌の抗原成分、Mタンパ
ク及び他の連鎖球菌の抗原成分などの連鎖球菌抗原;リポ多糖類及び他のグラム陰性細菌
抗原成分などのグラム陰性細菌抗原;ミコール酸、熱ショックタンパク質65(HSP6
5)などのヒト型結核菌細菌の抗原、30kDaの主要な分泌されたタンパク質、抗原8
5A及び他のミコバクテリウム抗原成分、ヘリコバクターピロリ細菌の抗原成分、肺炎球
菌溶血素、肺炎球菌の莢膜多糖類などの肺炎球菌の細菌抗原及び他の肺炎球菌の細菌抗原
成分;莢膜多糖類などのヘモフィルス属インフルエンザ細菌抗原及び他の炭疽菌細菌の抗
原成分;炭疽毒素及び他の炭疽菌抗原成分などの炭疽菌抗原;rompA及びリケッチア
細菌の抗原成分などのリケッチア細菌の抗原を含むが、それらには限られない。更に本明
細書に記載される細菌抗原に含まれるのものは任意の他の細菌、抗酸菌、マイコプラズマ
、リケッチア、クラミジア抗原である。
疾患の原因であるプロトゾア及び他の寄生生物の説明に有用な例は、以下の疾患の原因
となるものを含むが、それらには限定されない:マラリア(例えば、熱帯熱マラリア原虫
)、鉤虫、条虫、蠕虫、鞭虫、白癬、回虫、蟯虫、回虫類、糸状虫、オンコセルカ症(例
えば、回旋糸状虫)、住血吸虫症(例えば、住血吸虫種)、トキソプラズマ症(例えば、
トキソプラズマ種)、トリパノソーマ症(例えば、トリパノソーマ種)、リーシュマニア
症(例えば、リーシュマニア種)、ジアルジア症(例えば、ジアルジア種)、アメーバ症
(例えば、赤痢アメーバ)、フィラリア症(例えば、マレー糸状虫)、及び施毛虫症(例
えば、旋毛虫)。従って、本明細書に記載のいくつかの実施形態の構成及び方法に使用す
ることが可能な抗原は以下を含むが、それらには限られない:メロゾイト表面抗原、スポ
ロゾイト表面抗原、スポロゾイト周囲表面抗原、ガメトサイト/ガメート表面抗原、血液
段階抗原pf155/RESA及び他のマラリア原虫の成分などの熱帯熱マラリア原虫抗
原;gp163、リポホスホグリカン及びその関連タンパク質及び他リーシュマニア抗原
成分などの森林型熱帯リーシュマニア及び他のリーシュマニア属抗原;SAG−1、p3
0及び他のトキソプラズマ抗原成分などのトキソプラズマ抗原;グルタチオン−S−トラ
ンスフェラーゼ、パラミオシン、及び他住血吸虫抗原成分などの住血吸虫属抗原;及び7
5〜77kDa抗原、56kDa抗原及び他トリパノソーマ抗原成分などのトリパノソー
マ・クルージ。
いくつかの実施形態においては、検体は薬剤又は薬剤代謝物である。システムの一特徴
は全ての種類の検定を同じシステムで運行できる能力である。
(検出)
いくつかの実施形態においては、1つ以上の検体受容体の1つ以上の標的検体への結合
は、1つ以上の検出可能な標識又はタグの使用により検出される。一般的に標識とは直接
的(すなわち、一次標識)又は間接的(すなわち、二次標識)に検出される分子を指し;
例えば標識はその存在の有無が分かるように視覚化及び/又は測定により、及び他の方法
により確認できる。標識は直接的、又は間接的に1つ以上の検体受容体、検体、又は検体
若しくは検体受容体のいずれか、若しくはその両方と相互作用するタグ(例えば、プロー
ブ)と接合される。一般的に、標識は検出可能な信号を発信する。非限定的な例で本発明
に有用な標識は以下のものを含む:蛍光色素(例えば、フルオレセインイソチオシアネー
ト、Texas Red、ローダミンなど)、酵素(例えば、LacZ、CAT、西洋ワ
サビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、I2−ガラクトシダーゼ、β−ガラク
トシダーゼ、及びグルコースオキシダーゼ、アセチルコリンエステラーゼなどの、通常検
出可能な酵素として用いられるもの)、量子ドット標識、クロモフォア標識、酵素標識、
親和性リガンド標識、電磁スピン標識、重原子標識、ナノ粒子光散乱標識及び他のナノ粒
子により標識されるプローブ、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、TRI
TC、ローダミン、テトラメチルローダミン、R−フィコエリトリン、Cy−3、Cy−
5、Cy−7、Texas Red、Phar−Red、アロフィコシアニン(APC)
、FLAG及びHAエピトープなどエピトープ・タグ、及びジゴキシゲニン及びジニトロ
フェニルなどのハプテン接合体、酵素タグ、又は例えば、ストレプトアビジン/ビオチン
、若しくはアビジン/ビオチン、若しくはウサギIgG及び抗ウサギIgGを含む抗原/
抗体複合体などの複合体を形成可能な結合ペアのメンバー;磁性粒子;電気性標識;熱性
標識;リン光発光分子;化学発光分子;ウンベリフェロン、フルオレセイン、ローダミン
、テトラメチルローダミン、エオシン、緑色蛍光タンパク質、エリスロシン、クマリン、
メチルクマリン、ピレン、マラカイトグリーン、スチルベン、ルシファーイエロー、Ca
scade Blue、ジクロルトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリド
、フィコエリトリンなどの蛍光色素分子;ユーロピウム及びテルビウム、分子ビーコン、
それらの蛍光誘導体などの蛍光ランタノイド複合体;ルミノールなどの発光物質;金若し
くは銀粒子又は量子ドットなどの光散乱性若しくはプラズモン共鳴型物質;14C、12
I、124I、131I、125I、Tc99m、32P、35S、又はHなどの放
射能標識若しくは重同位元素;又は球殻;並びに、例えば、Principles of
Fluorescence Spectroscopy,Joseph R.Lako
wicz(編者),Plenum Pub Corp,第二版(July 1999)、
及びRichardP.Hoagland著、The Molecular Probe
s Handbook 第6版に記載される、当技術分野において当業者に周知の任意の
他の信号発信標識により標識されているプローブを含む。一回の検定で2つ以上の検体を
検出するために2つ以上の異なる標識を使用する場合もある。いくつかの実施形態におい
ては、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、
16、17、18、19、20、又はそれを超える数の異なる標識を一回の検体に使用す
る。
いくつかの実施形態においては、前記標識は酵素であり、その活性は検出可能な生成物
を生成する。高感度検出に用いる基質は比色分析、放射性、蛍光性、又は化学蛍光性であ
ってよい。従来の比色分析の基質は、色を生じる基質への酵素の作用により、新しい色(
又はスペクトル吸収の変化)を生成する。一般的に、色生成基質はスペクトルの吸収に変
化を生じる。いくつかの実施形態においては、前記酵素は西洋ワサビペルオキシダーゼで
あり、その基質は、3,3’−ジアミノベンジジン(DAB)、3−アミノ−9−エチル
カルバゾール(AEC)、及びBajoran Purpleを 含むが、それらには限
られない。いくつかの実施形態においては、前記酵素はアルカリホスファターゼであって
、その基質は、Fast Red及びFerangi Blueを含むが、それらには限
られない。さまざまな他の酵素的標識及びそれに関連する色原体が当技術分野では周知で
あり、それらはThermo Fisher Scientificなどの商用供給業者
から入手可能である。酵素的検定の非限定的な例は、酵素結合免疫吸着検定法(ELIS
A)である。ELISAを実行する方法は当技術分野で周知であり、それらは本明細書に
記載される、少なくともいくつかの方法のために適用され得る。検体は標識(例えば、サ
ンドイッチELISA)され、及び検体及び第一検体受容体のどちらかに特異的に結合す
る、第二検体受容体に曝露される前に、標識されていない第一検体受容体に結合される場
合と結合されない場合がある。典型的なELISA検定においては、酵素に結合している
検体受容体は抗体である。抗体が代替的な検体受容体と置換される同様な検定が行われ得
る。
適切な蛍光標識は、フルオレセイン、ローダミン、テトラメチルローダミン、エオシン
、エリスロシン、クマリン、メチルクマリン、ピレン、マラカイトグリーン、スチルベン
、Lucifer Yellow、Cascade Blue(商標)、Texas R
ed、IAEDANS、EDANS、BODIPYFL、LCRed640、Cy5、C
y5.5、LC Red 705及びOregon greenを含むが、それらには限
られない。適切な光学色素は、Richard P.Haugland著、the 19
96 Molecular Probes Handbook、に記載されており、これ
は参照により明確に本明細書に組み込まれる。適切なフルオレセイン標識は緑色蛍光タン
パク質(GFP)、高感度GFP(EGFP)、青色蛍光タンパク質(BFP)、高感度
黄色蛍光タンパク質(EYFP)、ルシフェラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、及びウミシ
イタケを含むが、それらには限られない。フルオレセイン標識の更なる例:WO92/1
5673;WO95/07463;WO98/14605;WO98/26277;WO
99/49019;米国特許第5,292,658号;米国特許第5,418,155号
;米国特許第5,683,888号;米国特許第5,741,668号;米国特許第5,
777,079号;米国特許第5,804,387号;米国特許第5,874,304号
;米国特許第5,876,995号;及び米国特許第5,925,558号、に記載され
ており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態においては、本発明に使用される標識は以下を含む:Alexa−
Fluor色素(Alexa Fluor350、Alexa Fluor430、Al
exa Fluor488、Alexa Fluor546、Alexa Fluor5
68、Alexa Fluor594、Alexa Fluor633、Alexa F
luor660、Alexa Fluor680)、Cascade Blue、Cas
cade Yellow及びR−フィコエリトリン(PE)(MolecularPro
bes社)(オレゴン州、ユージン(Eugene))、FITC、ローダミン、及びT
exas Red(Pierce社、イリノイ州ロックフォード(Rockford))
、Cy5、Cy5.5、Cy7(Amersham Life Science社、ペン
シルバニア州、ピッツバーグ)。Cy5PE、Cy5.5PE、Cy7PE、Cy5.5
APC、CY7APC、のタンデム接合プロトコルは当技術分野では周知である。標識の
程度を決定するために蛍光プローブ結合の定量を評価すること、及び色素のスペクトル的
特性を含むプロトコルが、当技術分野では良く知られている。いくつかの実施形態におい
ては、蛍光標識は、結合要素又は抗体に接合された、アミノデキストラン・リンカーに接
合されている。更なる標識はBD Bioscience、Beckman Coult
er、AnaSpec、Invitrogen、Cell Signaling Tec
hnology、Millipore、eBioscience、Caltag、San
ta Cruz Biotech、Abcam及びSigmaのオンライン又はハードコ
ピーのカタログに掲載されており、利用可能である。上記の内容は参照により本明細書に
組み込まれる。
標識は検体受容体、検体、又は両方に付随することができ、前記付随は共有結合又は非
共有結合であり得る。検出は標識からの検出可能信号の増加又は減少のいずれかによりも
たらされる。いくつかの実施形態においては、増加又は減少の度合は検体の量と相関する
。いくつかの実施形態においては、分析用の検体を含むサンプルは検体を蛍光タグなどの
標識と接合させるための標識化合物により処理される。次いで、アレイと結合された検体
受容体又はコードされたビーズと結合された検体受容体との組合せなどにより、検体の存
在の有無及び随意的にその量を検出するために、蛍光性の測定などによる標識の検出によ
り結合が測定され得る。いくつかの実施形態においては、サンプルは検体をリンカーと結
合させるための標識化合物により処理される。いったん結合すると、リンカーは蛍光タグ
などの標識により機能化され、及び陽性イベントが蛍光性の増加などのタグの検出により
測定される。いくつかの実施形態においては、検体受容体の検体結合領域は、蛍光標識な
どの標識を含むプローブに結合され;いったん検体に結合すると、プローブは遊離され、
その時に標識からの検出可能信号に測定可能な減少(例えば、蛍光性の減少)がもたらさ
せる。いくつかの実施形態においては、検体受容体は蛍光的に標識され、前記蛍光的標識
の近傍にある、クエンチャーで標識されたプローブにより部分的に結合され;いったん検
体へ結合すると、相補的なプローブは遊離され、検体受容体と結合した標識の蛍光性に測
定可能な増加をもたらす。いくつかの実施形態においては、検体受容体は、そのハイブリ
ダイゼーションが二次構造を含む領域を閉塞するプローブに結合され;いったん検体に結
合すると、前記プローブは遊離され、二次構造が、測定可能な信号の発生に使用されるイ
ンターカレーター性色素などの標識のために利用可能になる。検体受容体及び検体間の結
合の検出に有用な、結合ペアである標識は、例えば、フルオレセイン、テトラメチルロー
ダミン、Texas Red、その他の当技術分野で周知の任意の蛍光分子を含む。検出
される標識のレベルは、次いで検定される混合物中の標的検体の量により変化する。
いくつかの実施形態においては、追放されたプローブは、ビオチンなどの親和性ペアの
メンバーの1つと結合される。次いで検出可能な分子が親和性ペアの他のメンバー、例え
ばアビジン、と結合される。試験混合物が検体受容体を含む検定ユニットへ加えられた後
に、検出可能な分子が加えられる。検出可能な分子の量は、試験混合物に含まれる標的分
子の量と逆比例して変化する。別の実施形態においては、追放されたプローブはビオチン
により標識され、蛍光的に標識されたアビジンを加えることにより検出できる;アビジン
自体は次いで別の蛍光的に標識された、ビオチン結合化合物へ連結される。追放されたオ
リゴヌクレオチドのビオチン基は、アビジンと連結されたレポーター酵素と結合するため
にも使用できる;前記酵素は、次いで検出可能な化合物の沈降をもたらす反応を触媒する
。代替方法として、リポーター酵素は、本質的に蛍光性の固体面の蛍光性を局所的に消光
する不溶性生成物の生成を触媒する。別の追放検定の実施形態においては、追放されたプ
ローブはジゴキシゲニンなどの免疫学的に検出可能なプローブにより標識される。次いで
追放されたプローブは、そのプローブを特異的に認識し得る抗体の第一セットにより結合
される。次いで、これらの第一抗体は、蛍光的に標識されているか、又はレポーター酵素
と結合された抗体の第二セットに認識され結合される。
いくつかの実施形態においては、抗体などの検体受容体は、1つ以上の標的検体(例え
ば、抗原)の存在下に凝集反応を起こす。抗体の使用を伴う典型的な凝集反応は以下を含
む:(i)多クローン性抗体を抗体に対応する抗原を含んだサンプルと混合し、免疫凝集
体の形成を観察すること;(ii)単クローン性抗体を少なくとも二つの抗原性機能(二
価又は多価抗原)を有する抗原を含むサンプルと混合し、免疫凝集体の形成を観察するこ
と;(iii)少なくとも二つの異なる単クローン性抗体を、単価抗原を含むサンプルと
混合し、免疫凝集体の形成を観察すること;(iv)上述の任意の反応に、ラテックス粒
子及びコロイドなどの粒子と結合した抗体、又は本明細書に記載の適切な検体受容体を加
えること;並びに(v)上述の任意の反応を、細胞表面に存在する抗原に適用することで
あって、そのような場合には、物理的なユニット1つについての抗原の数は通常で百以上
であり、及びそのような場合、そのような細胞は単クローン性抗体、又は本明細書に記載
の他の適切な検体受容体により、各抗原分子が単価であっても凝縮され得る。前記凝集反
応は、ガラス若しくはプラスチック皿などの固体の基質の表面上、又はマイクロタイター
皿、キュベット、チップ、キャピラリー、若しくは他の適切なコンテナなどの中の液体中
で確認できる。好適には、前記固体表面、又はコンテナの色は凝集の色と対照的なもので
ある。いくつかの実施形態においては、固体面及びコンテナは光学的に透明であり、凝集
を変色、コントラスト、吸収、又は他の本明細書に記載の任意の標識の検出により測定で
きる。いくつかの実施形態においては、凝集は流体の流れにより測定され、凝集の存在が
液体の流れの分裂により決定される。いくつかの実施形態においては、前記凝集反応は血
球凝集反応である。いくつかの実施形態においては、前記凝集反応は凝集阻害反応であり
、検体(例えば、小分子、薬剤、又は薬剤代謝物)の存在が、凝縮可能な標的(例えば、
検体によりコーティングされたビーズ)の存在下で、検体受容体(例えば、抗体)と結合
への競争することなどにより、凝縮反応の速度を阻害、又は遅くさせる。
本明細書に記載の受容体結合検定は、本明細書に記載のシステムの少なくとも1つの実
施形態中の、異なるサンプル又は同じサンプルに対する検定などの、1つ以上の他の検定
と組合せ得る。異なる検定は、同時に又は順次に1つ以上のサンプルに対して実行され得
る。
いくつかの実施形態においては、同時に複数の検体を検定できる。複数の検体は別々の
容器中、又は同じ容器の中で分析できる。異なる検出器が同じ検体を検定するために使用
され得る。これはシステムが検体の異なる濃度範囲で高精度を維持することを可能にする
(核酸ハイブリダイゼーション検定)
いくつかの実施形態においては、検体は核酸ハイブリダイゼーション反応で検出される
標的核酸(例えば、DNA、RNA、mRNA、miRNA、rRNA、tRNA、及び
これらのハイブリッド)である。サンプル内の標的核酸はサンプルが由来した前記被験者
の核酸、又は本明細書に記載の病原体などのサンプルを提供している前記被験者が宿主で
ある源からの核酸である。一般的に、ハイブリダイゼーションとは、1つ以上のポリヌク
レオチドが反応してヌクレオチド残基の塩基間の水素結合を介して安定化される複合体を
形成する反応のことを言う。水素結合はワトソン・クリック塩基対、フーグスティーン型
塩基対、又は任意の他の配列特異的な様式で起こり得る。前記複合体は、デュープレック
ス構造を形成する2つのストランド、多重ストランド複合体を形成する3つ以上のストラ
ンド、単独自己ハイブリダイズ・ストランド、又はこれらの任意の組合せを含む。ハイブ
リダイゼーション反応は増幅過程の開始(例えば、PCR、リガーゼ連鎖反応、自家持続
配列複製)、又はエンドヌクレアーゼによるポリヌクレオチドの酵素的開裂などの、より
広範囲のプロセスの工程を構成し得る。特定の配列とハイブリダイズ可能な配列は、その
特定の配列の「相補体」と称される。いくつかの実施形態においては、ハイブリダイゼー
ションは標的核酸(検体)及び核酸プローブ間で起こり得る。いくつかの実施形態におい
ては、標的核酸は修飾された標的核酸を生成するためにアダプターを標的核酸末端の1つ
、又は両方へ結合することなどにより、プローブとのハイブリダイゼーションの前に修飾
される。リンカーを含む修飾核酸では、プローブはリンカー配列とのみ、標的核酸配列と
のみ、又はリンカーと標的核酸配列の両方とハイブリダイズできる。非限定的な核酸プロ
ーブの使用例は、感染を示すウイルス又は細菌の核酸配列の存在の検出、疾患及びがんに
関連する哺乳動物遺伝子の変種又は対立遺伝子の存在の検出、1つ以上の遺伝子座(例え
ば、一塩基多型)の遺伝子型判定、法医学的サンプルに見いだされた核酸の出所の鑑定、
及び実父鑑定を含む。
本発明の核酸プローブは、DNA、RNA、修飾ヌクレオチド(例えば、メチル化又は
標識されたヌクレオチド)、修飾された主鎖(例えば、モルホリン環含有主鎖)、ヌクレ
オチドアナログ、又はこれらの2つ以上の組合せを含む。プローブは完全な遺伝子若しく
は遺伝子フラグメントをコードするか、若しくは相補的ストランドであるか、又はそのよ
うな遺伝子発現産物であり得る。プローブのヌクレオチド配列は、好適なハイブリダイゼ
ーション条件下に、生物学的サンプルの標的核酸へのプローブのハイブリダイゼーション
を可能にするために、生体サンプルの核酸配列への十分な相補性を持つ任意の配列であり
得る。理想的には、プローブはサンプル内の対象核酸とのみハイブリダイズし、非特異的
にサンプル内又はサンプル内の標的核酸の他領域の他の非相補的核酸とは結合しない。ハ
イブリダイゼーションの条件は、ハイブリダイゼーション反応に望む厳密性の程度により
変化し得る。例えば、ハイブリダイゼーション条件が高厳密性のためのものであれば、前
記プローブは、サンプルの中で高度の相補性を有する核酸配列とのみ結合する。低厳密性
のハイブリダイゼーションの条件は、前記プローブが、サンプルの中で多少の相補性はあ
るもの、高厳密性条件下でハイブリダイゼーションが発生するために必要な、前記プロー
ブ配列への高度の相補性を持たない核酸配列へのハイブリダイゼーションを可能にする。
ハイブリダイゼーション条件は、生体サンプル、プローブ種類及び標的によりも変化する
。技術者は、本発明の方法の特定の適用に対し、どのようにハイブリダイゼーション条件
を最適化できるか、又は指定された条件下で最適使用のためにはどのように核酸プローブ
を設計すれば良いのかを知悉しているであろう。
前記核酸プローブは、市販品として入手するか、又は当技術分野で良く知られている標
準的なヌクレオチド合成プロトコルに従って合成できる。代替方法として、分子生物学技
術の標準的な方法により、前記プローブは生体物質から核酸配列を単離及び精製すること
により生成できる(Sambrookら、1989.Molecular Clonin
g:A Laboratory Manual,第二版,Cold Spring Ha
rbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor
,N.Y.)。前記核酸プローブは、よく知られた核酸増幅手法(例えば、ポリメラーゼ
連鎖反応)により増幅できる。更に、本発明のプローブは、本発明の任意の標識と、当技
術分野で標準的なプロトコルにより連結できる。
更に、本発明は、ヌクレオチドハイブリダイゼーションのための方法をも含むとが考慮
され、この方法では核酸プローブが、プライマー伸長標識反応及びPCRなどの、酵素触
媒伸長反応のためのプライマーとして使用される(例えば、in situ及び生体外で
のPCR、及び他のプライマー伸長に基づく反応)。追加的に含まれるのはin sit
uハイブリダイゼーションの方法である。
本発明の核酸プローブが連結可能である標識は、ハプテン、ビオチン、ジゴキシゲニン
、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、ジニトロフェニル、アミノメチルク
マリン酢酸エステル、アセチルアミノフルオレン及び水銀スルフヒドリルリガンド複合体
、発色性色素、栄光色素、及び検体の標識受容体との組合せで記載されているような、本
明細書に記載されるような任意の他の好適な標識などを含むが、それらに限定されるもの
ではない。いくつかの実施形態においては、ハイブリダイゼーションはPCRなどのハイ
ブリダイゼーション反応の産物の検出により間接的に検出される。例えば、増幅産物はエ
チジウムプロマイド、SYBRグリーン、SYBRブルー、DAPI、アクリフラビン、
フラノクマリン、エリプチシン、ダウノマイシン、クロロキン、ジスタマイシンD、クロ
モマイシン、ヨウ化プロピジウム、Hoechst、SYBRゴールド、アクリジン、プ
ロフラビン、アクリジンオレンジ、ホミジウム、ミトラマイシン、ルテニウム・ポリピリ
ジルス、アントラマイシン、及び当技術分野で周知の他の適切な薬剤などの、核酸増幅の
検出(例えば、インターカレートか溝結合性色素)が可能な色素又は染色により検出し得
る。いくつかの実施形態では、それぞれが異なる標的核酸及び異なる標識を有する、複数
のプローブが、例えば約、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12
、13、14、15、16、17、18、19、20程度以上、又はそれを超える数の異
なるプローブなどの単独のサンプルに同時にハイブリダイズされる。
一実施形態においては、核酸プローブは、共有結合又は非共有結合により基質に結合す
る。核酸プローブが結合する基質の非限定的な例は、マイクロアレイ、マイクロビーズ、
ピペットチップ、サンプル搬送前記機器、キュベット、キュピラリー又は他の管、反応チ
ャンバー、又は被験体検出システムと適合性のある他の適切な形式が挙げられる。バイオ
チップマイクロアレイ生産は、固相化学、コンビナトリアルケミストリー、分子生物学、
及びロボティックスなどの様々な半導体の製造技術を使用し得る。典型的に使われる1つ
のプロセスは、一つのチップ上に何百万もの検体受容体のマイクロアレイを製造するフォ
トリソグラフィ製造プロセスである。代替方法として、検体受容体が予め合成されるので
あれば、マイクロチャンネルポンピング、“インクジェット”スポッティング、テンプレ
ートスタンピング、又は光架橋などの技術を用いて、アレイ表面に取付けることができる
。典型的なフォトリソグラフィのプロセスは、クォーツウエハーと作成されるDNAプロ
ーブの第一のヌクレオチドとの結合を妨げるためにクォーツ・ウエハーを感光性化合物で
被覆することから始める。リソグラフィックマスクは、ウエハー表面上の特定の位置の上
への光の透過を禁止するか、又は許可するかのいずれかのために用いられる。次いで、前
記表面は、アデニン、チミン、シトシン又はグアニンを含み得る溶液と接触され、及び結
合はガラスの上の照明で脱保護された領域だけに起きる。結合されたヌクレオチドは感光
性の保護基を担持し、サイクルが繰り返されることを可能にする。そのような様式で、プ
ローブが脱保護と結合の繰り返されたサイクルを通して合成されるに連れて、マイクロア
レイが作成される。プローブが全長に達するまでプロセスが繰り返される。市販のアレイ
は、アレイあたり130万以上のユニークな特徴の密度で、典型的に製造される。実験で
の要求、及びアレイにつき必要とされるプローブの数に応じて、各々のウエハーは、数十
又は数百もの個々のアレイに切り込まれることができる。
固体表面に取付けられた核酸プローブで被覆された前記固体表面を製造するために他の
方法を使用し得る。被覆された固体表面はラングミュア−ボジェットフィルム、機能化ガ
ラス、ゲルマニウム、シリコン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、ガリウム
ヒ素、金、銀、膜、ナイロン、ポリビニルピロリドン、ポリマープラスチック、又はアミ
ノ、カルボキシル、ディールス−アルダー反応剤、チオール、又はその表面に組み込まれ
る水酸基などの官能基を有し得ると当技術分野で周知の任意の他の材料であってよい。次
いで、核酸プローブと標的検体のその後の結合はバイオチップからの妨害なしで溶液中で
起こることができるように、これらの群は架橋剤に共有結合される。典型的な架橋基は、
エチレングリコール・オリゴマー、ジアミン及びアミノ酸を含む。代替方法として、米国
特許出願第20100240544号に記載されるような、酵素的手法を用いて、アレイ
に核酸プローブが結合される。
いくつかの実施形態では、核酸プローブはマイクロビーズの表面に結合する。核酸プロ
ーブ、オリゴヌクレオチドなどへの結合に有用なマイクロビーズは当技術分野では周知で
あり、磁性及び非磁性ビーズを含む。マイクロビーズはそこに接合される核酸プローブの
コーディング及び識別を容易にするために、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
又はそれを超える数の染料で標識され得る。マイクロビーズのコーディングは、少なくと
も10、50、100、200、300、400、500、600、700、800、9
00、1000、1500、2000、5000、又はそれを超える単独検定での異なる
マイクロビーズの識別に用いられることができ、それぞれのマイクロビーズは、異なる標
的の核酸検体に対し、特異性を有する、異なる核酸プローブに対応する。
いくつかの実態形態では、核酸プローブはチップなど反応チャンバの表面に結合される
。例えば、チップの内表面は単独の標的核酸検体に特異的な核酸プローブで被覆し得る。
代替方法として、チップの内表面は、異なる標的核酸検体に特異的な2つ以上の異なる核
酸プローブで被覆し得る。2つ以上の異なる核酸プローブが同じ内部チップ表面に結合さ
れている場合には、それぞれの異なる核酸プローブは前記チップの軸に沿った異なる位置
でバンド又は別個の順序のリングを形成するなど、異なる既知の場所で結合し得る。この
場合、複数の異なる核酸検体は、チップの上にサンプルを整列させることにより、サンプ
ル中に含まれる核酸検体が、チップに沿った連続する位置に被覆された核酸プローブと結
合することを可能にして、同じサンプルで分析することができる。特異的な既知の核酸検
体に対応するバンド形成パターン内の、それぞれのバンドで、本明細書に記載されるよう
に、結合事象が可視化され得る。
いくつかの実施形態では、前記核酸ハイブリダイゼーション反応は配列決定反応である
。前記配列決定反応は、サンプル核酸から直接進めることができる。代替方法として逆転
写及び/又はPCRなどの増幅前のステップを含んでいてもよい。テンプレート依存的な
合成を使用している配列分析は、異なるプロセスの数を含み得る。例えば、DNA配列決
定の最も初期の方法の1つは、テンプレート分子の母集団に、相補的な断片の母集団を作
成するために使用される4色の連鎖停止サンガー配列決定法であった。プライマー伸長は
、色素標識ターミネーターヌクレオチド、例えば異なる検出可能な標識を含むジデオキシ
リボヌクレオチドターミネーターの各種類(ddATP,ddGTP,ddTTP,dd
CTP)のサブ母集団、及び4つの天然に存在するヌクレオチドの存在下で実行される。
結果として、断片の入れ子状になったセットが生成され、前記断片はプライマーを超えた
テンプレート内の各ヌクレオチドで終了し、及び終結ヌクレオチドの同定が可能な方法に
より標識付けされている。断片の入れ子状になった集団は、次いで例えば、キャピラリー
電気泳動などのサイズに基づいて分離され、それぞれの異なるサイズの断片に関連する標
識が、終結ヌクレオチドを同定するために識別される。その結果、分離システムにおいて
検出器を通過して移動する標識の配列は、合成された断片の配列情報の、及び相補性にり
、基になるテンプレートの直接読み取りを提供する(例えば、米国特許第5,171,5
34号を参照されたい(参照により本明細書にその全体が組み込まれる)。
テンプレート依存配列決定法の他の例は、成長プライマー伸長生産物に付加される個々
のヌクレオチドが反復的に同定される、合成による配列決定プロセスを含む。合成による
配列決定の一カテゴリーでは、核酸合成複合体は、単独の塩基及びその塩基を少し、又は
全く超えることのない付加を可能にする条件下で、1つ以上のヌクレオチドと接触される
。次いで、その反応は塩基が組み込まれたかを決定するために調べられるか、又は観察さ
れ、及びその塩基の識別を提供する。合成による配列決定の第二のカテゴリーにおいて、
例えば、洗浄ステップなしなどの、成長新生ストランドへのヌクレオチドの付加が途切れ
ない反応プロセスでリアルタイムに観察される。
合成による配列決定の一実施例は、配列決定反応の副生物、即ちピロリン酸の存在に関
して、得られた合成混合物を検定することにより、ヌクレオチドの取り込みを識別するプ
ロセスであるピロシークエンシングである。具体的には、プライマー、ポリメラーゼテン
プレート複合体が、ヌクレオチドの単独の型と接触される。そのヌクレオチドが取り込ま
れている場合、重合反応は三リン酸のαとβリン酸の間のリン酸を開裂し、ピロリン酸を
放出する。放出されたピロリン酸の存在は、次いで、AMPとピロリン酸をATPに変換
する化学発光酵素レポーターシステムを使用して識別され、次いで測定可能な光信号を生
成するルシフェラーゼ酵素を用いてATPが測定される。光が検出される場合、基部は組
み込まれており、光が検出されない場合には基部は組み込まれていない。適切な洗浄ステ
ップの後に、前記各種の塩基は、テンプレート核酸においてその後続する塩基を順次同定
するために前記複合体と周期的に接触される(例えば、米国特許第6,210,891号
を参照されたい(参照により本明細書にその全体が組み込まれる)。
関連するプロセスにおいて、プライマー/テンプレート/ポリメラーゼ複合体は基質に
固定化され、前記複合体は標識ヌクレオチドと接触される。複合体の固定化はプライマー
配列、テンプレート配列及び/又はポリメラーゼ酵素を介してでもよく、共有結合でも、
又は非共有結合であってもよい。一般的に好適な実施形態においては、特に本発明によれ
ば、ポリメラーゼ又はプライマーと基質表面との間の結合により複合体の固定化を提供す
る。例えば、ビオチン−PEG−シラン結合化学を用いる、ビオチン化された表面成分の
提供、続いて固定化される分子のビオチン化、及びストレプトアビジン架橋などによる後
続の結合を含めた、結合の種々な種類が、この結合に有用である。他の合成カップリング
化学、並びに非特異的タンパク質吸着も固定化のために用い得る。代替的な構成では、ヌ
クレオチドは取外し可能な、及び取外し不可能なターミネーター基を提供される。いった
ん取り込まれると、標識が前記複合体に結合され、従って検出可能になる。ターミネータ
ーを担持するヌクレオチドの場合、個々に識別可能な標識を担持する4つの全ての異なる
ヌクレオチドが、前記複合体と接触される。ターミネーターの存在のおかげで、標識ヌク
レオチドの組み込みが延伸を停止させ、及び前記複合体に標識を追加する。標識及びター
ミネーターは、次いで取り込まれたヌクレオチドから除去され、適切な洗浄ステップの後
に、前記プロセスが繰り返される。非ターミネーターのヌクレオチドの場合には、単独の
種類の標識ヌクレオチドが、それがピロシーケンシングと同様に組み込まれるかどうかを
決定するために、複合体に添加される。標識の除去及び適切な洗浄プロセスの後に、前記
さまざまな異なるヌクレオチドが、同じプロセスにおいて、反応混合物を循環する。例え
ば、米国特許第6,833,246号を参照されたい(参照により本明細書にその全体が
組み込まれる)。
更に別の合成プロセスによる配列において、異なって標識されたヌクレオチドの取り込
みは、テンプレート依存の合成が実行されるに連れて、リアルタイムの識別を可能にする
。特に、個々の固定化されたプライマー/テンプレート/ポリメラーゼ複合体は、蛍光標
識ヌクレオチドが組み込まれるために、塩基が追加されるごとに、それぞれの追加された
塩基のリアルタイムの識別を可能にする。このプロセスでは、標識基は、取り込み時に開
裂されるヌクレオチドの一部に取付けられている。例えば、組み込み時に、除去されるリ
ン酸鎖の一部に標識基を取付けることにより、すなわちα、β、γ、又はヌクレオチドポ
リリン酸上の他の末端リン酸基の標識は、新生鎖内に取り込まれず、その代わりに天然D
NAが生成される。個々の分子の観察は、一般的に非常に小さな照明光量内での複合体の
光の閉じ込めを含む。光学的に複合体を閉じ込めることにより、我々は、ランダムに拡散
するヌクレオチドが非常に短い期間存在する、監視領域を作成できる一方で、それらが組
み込まれている間に、組み込まれたヌクレオチドは、観察量内に、より長時間保持される
。このことは、追加される塩基に特徴的である信号プロファイルによりも特徴付けられる
、取り込み事象に関係する特徴的な信号をもたらす。関連する実施形態では、取り込み事
象が相互作用する近傍において標識成分を挿入し、組み込まれた塩基にも特徴的である特
徴的信号が再び生じるように、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)色素ペアーなどの相
互作用性標識構成要素が、ポリメラーゼ又は前記複合体及び組込ヌクレオチドの他の一部
に提供される(例えば、米国特許第6,056,661号、6,917,726号、7,
033,764号、7,052,847号、7,056,676号、7,170,050
号、7,361,466号、7,416,844号、及び公開された米国特許出願第20
07−0134128号を参照されたい。これらの開示内容は参照により本明細書にその
全体が組み込まれる)。光検出器が、散乱の変化を検出するためにCCDカメラの代わり
に使用され得る。蛍光と透過率の組合せが、信号を増強するために使用され得る。
本明細書に記載される核酸ハイブリダイゼーション検定は、本明細書に記載されるシス
テムの少なくとも1つの実施形態の中の異なるサンプルの、又は同じサンプルのなどの1
つ以上の他の検定と組合せることができる。異なる検定は、1つ以上のサンプルに対して
同時に又は順次に行ってもよい。
(電気泳動)
いくつかの実施形態では、システムは電気泳動法に付す検体を含む。本発明は、生物学
的、生熊学的、又は化学的目的の1つ以上のサンプルにおいて1つ以上の検体の分離、検
出、及び測定のために使用し得る。特に興味深いのは、タンパク質、ポリペプチド、糖類
及び多糖類などの高分子であり、核酸及びポリヌクレオチド、炭水化物などの遺伝物質、
細菌、ウィルス、オルガネラ、細胞断片、薬物、本明細書に記載される任意のその他の検
体などの細胞物質、及びそれらの組合せが挙げられる。関心のあるタンパク質は、血漿、
アルブミン、グロブリン、フィブリノーゲン、血液凝固因子、ホルモン、インターフェロ
ン、酵素、成長因子、及び本明細書に記載される他のタンパク質を含む。本発明を利用し
て分離、及び検出し得るその他の化学物質は、抗生物質などの医薬品などと同様に殺虫剤
及び除草剤などの農薬が含まれるが、これらに限定されない。
電気泳動は、ゲル及び/又は毛細管の使用を含む。電気泳動分離は、分離を実行するた
めに分子マトリックス(本明細書においては、分離マトリックス又は分離媒体と同様に篩
い分けマトリックス又は篩い分け媒体とも称される)を用いて又は用いずに実行され得る
。マトリックスがキャピラリー電気泳動プロセスの一部として使用されない場合には、こ
の技術は一般的にキャピラリーゾーン電気泳動と呼ばれる(CZE)。マトリックスは、
キャピラリー電気泳動法と組合せて使用される場合は、この技術は一般的にキャピラリー
ゲル電気泳動(CGE)と呼ばれる。電気泳動プロセスにおいて使用のためのマトリック
スの非限定的な例は、例えばポリ(エチレンオキシド)溶液、架橋されたポリアクリルア
ミド、及びアガロースなどの直鎖状ポリマー溶液を含む。好適なマトリックスは、液体、
ゲル、又は顆粒の形態であり得る。
電気泳動では、サンプル中に存在する種の懸濁液又は可溶化を支援するために、分離緩
衝液が典型的に選択される。典型的には、液体はアニオン性及びカチオン性種の両方を含
む電解質である。好適には、電解質は、リットル当たり約0.005〜10モルのイオン
種、より好適には、リットル当たり約0.01〜0.5モルのイオン種を含む。典型的な
電気泳動システム用電解質の例は、有機溶媒及び塩との水の混合物を含む。適切な電解質
を製造するために水と混合し得る代表的な物質には、リン酸塩、炭酸水素塩及びホウ酸塩
などの無塩酸を含み;酢酸、プロピオン酸、クエン酸、クロロ酢酸などの有機酸及びそれ
らに対応する塩など;メチルアミンなどのアルキルアミン;エタノール、メタノール、プ
ロパノールなどのアルコール類;アルカンジオールなどのポリオール;ピリジン、アセト
ニトリルなどの窒素を含む溶媒;メチルエチルケトン、アセトンなどのケトン類;ジメチ
ルホルムアミド、N−メチル及びN−エチルホルムアミドなどのアルキルアミドが含まれ
る。上記のイオンと電解質種は説明用の目的のためのみ与えられている。当技術分野で熟
練した研究者は、上述の種からの電解質及び、随意的にアミノ酸、塩、アルカリなどの種
から、キャピラリー電気泳動で使用される適切な支持電解質を製造するために電解質を製
剤し得る。キャピラリー電気泳動分離に用いられる電圧は、本発明にとってさほど重要で
はなく、広く変化し得る。キャピラリー電気泳動の典型的な電圧は、約500V〜30,
000V、好適には約1,000〜20,000Vである。
いくつかの実施形態では、電気泳動プロセスはキャピラリー電気泳動プロセスである。
典型的なキャピラリー電気泳動プロセスにおいて、緩衝液で満たされたキャピラリーは緩
衝液で満たされた2つのタンク間に懸架されている。電界はキャピラリーの両端に印加さ
れる。電界を発生させる電位はキロボルトの範囲である。1つ以上の構成要素又は種を含
むサンプルは、典型的には高電位端に、電界の影響下で導入される。代替方法として、サ
ンプルは圧力又は真空を用いて注入される。代替方法として別のサンプルを各キャピラリ
ー内に導入し得る。同一のサンプルが多くのキャピラリーに導入され得るか、又は異なる
サンプルがそれぞれのキャピラリーに導入され得る。典型的に、キャピラリーのアレイは
ガイドに保持され、キャピラリーの吸込端部はサンプルを含むバイアル内に浸漬される。
サンプルはキャピラリーにより取り込まれた後、キャピラリーの前記端部はサンプルバイ
アルから取り出され、共通の容器内又は別々のバイアル内であり得る緩衝液中に浸漬され
る。サンプルは低ポテンシャル端側へ移動する。移動時には、サンプルの成分は電気泳動
的に分離される。分離後、成分が検出器により検出される。サンプルがキャピラリー内に
ある間、又はそれらがキャピラリーを出た後に検出を達成することができる。
キャピラリー電気泳動のチャネル長は、種の適切な分離を達成するために有効であるよ
うに選択される。一般的に、サンプルは毛細管を通って移動するのに、長いチャネルほど
、より長い時間かかる。従って、種は大きな距離で相互に分離し得る。但し、より長いチ
ャネルはバンドが広がることに寄与し、過度の分離時間につながり得る。一般的には、キ
ャピラリー電気泳動のために、キャピラリーは約10センチメートル〜約5メートルの長
さ、又は好適には約20センチ〜200センチ長である。典型的には、高分子分離行列が
使用されるキャピラリーゲル電気泳動では、より好適なチャネル長は約10センチ〜約1
00センチ長である。
小口径キャピラリーが高度に多重化された用途においては、より有用であるが、キャピ
ラリーの内径(すなわち、孔径)はさほど重要ではない。本発明は、キャピラリーサイズ
の広い範囲に及ぶ。一般的に、キャピラリーは内部直径においては約5〜300マイクロ
メートルの範囲にわたり、好適には約20〜100マイクロメートルである。キャピラリ
ーの長さは一般的に約100〜3000ミリメートルの範囲にわたり、約300〜100
0ミリメートルが好適である。
適切なキャピラリーは、キャピラリー電気泳動の通常条件下で繰り返し使用することに
よりその物理的一体性を維持し得るために、頑丈で耐久性のある物質で構築されている。
それは高電圧が過度の熱を発生することなくキャピラリーの両端に印加され得るために、
キャピラリーは典型的に非導電性材料により構成されている。石英、ガラス、溶融シリカ
などの無機材料、及びポリテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレン/プロピレンポリ
マー、ポリフルオロエチレン、アラミド、ナイロン(すなわち、ポリアミド)、ポリ塩化
ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンなどの有機物質が有利にキャピ
ラリーを作るために用いられ得る。
励起及び/又は検出がキャピラリー壁を通って実行される場合、特に有利なキャピラリ
ーは以下により詳細に記載されるように、透明な材料により構築されているものである。
実質的に蛍光を示さない透明なキャピラリー、すなわち、標的種を照射するために使用さ
れる光に露光された時、バックグラウンドよりも低い蛍光を示すキャピラリーは、励起が
前記キャピラリー壁を通って達成される場合に特に有用である。そのようなキャピラリー
の1つは、ポリミクロ・テクノロジーズ(アリゾナ州フェニックス(Phoenix))
から入手可能である。代替方法として、励起及び/又は検出がキャピラリー壁を経て達成
されるために、透明な非蛍光部分が、それ以外は非透明又は蛍光性の壁に形成され得る。
例えば、溶融シリカキャピラリーは、一般的に破損に対するその抵抗性を高めるために外
部キャピラリー表面上のポリイミド被覆が提供される。この被覆は、600nm下の光の
波長にさらされた時に広帯域の蛍光を発することが知られている。壁を通過する励起方式
が、最初にこの被覆を除去せずに使用された場合、蛍光バックグラウンドが弱い検体信号
を隠し得る。従って、蛍光ポリマー被覆の一部は、例えば、硫酸中で煮沸することにより
、通電ワイヤーなどの加熱されたプローブを用いた酸化により、又はナイフでこすること
によるなどの、任意の好都合な方法により除去され得る。0.1ミリ程度の内径以下のキ
ャピラリーにおいて、有用な透明な一部は幅が約0.01〜約1.0ミリである。
(凝固検定)
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるシステムは、検体を凝固検定に付すこ
とを含む。凝固検定は1つ以上の凝固因子及び凝固時間の測定の検出のための検定が含ま
れるが、これらに限定されない。典型的には、凝固検定の読み取りは血塊形成、血塊形成
速度、又は血塊形成までの時間である。凝固因子は、因子I(フィブリノーゲン)、因子
II(プロトロンビン)、因子III(組織トロンボプラスチン)、因子IV(カルシウ
ム)、因子V(プロアクセレリン)、因子VI(もはや、止血において活性であるとはみ
なされない)、因子VII(プロコンバーチン)、因子VIII(抗血友病因子)、因子
IX(血漿トロンボプラスチン成分;クリスマス因子)、因子X(スチュアート因子)、
因子XI(血漿トロンボプラスチン前駆物質)、因子XII(ハーゲマン因子)、及び因
子XIII(フィブリン安定化因子)を含む。12の血液凝固因子の1つ以上に欠陥があ
る血友病などの出血状態の診断は、多種多様な血液凝固試験により達成し得る。更に、い
くつかの試験は血栓溶解療法の進行を監視するために開発されている。他の試験は、前血
栓又は凝固亢進状態を知らせるか、又は心肺バイパス手術中に、患者にプロタミンを投与
することの効果を監視するために開発されてきた。凝固試験は、経口及び静脈内投与によ
る抗凝固療法を監視するためにも有用である。本発明において有用な凝固診断検査の3つ
の例は、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、プロトロンビン時間(PT)
、及び活性化凝固時間(ACT)である。
APTT試験は、凝固の内因性及び共通の経路を評価する。このりゆうのために、AP
TTは、静脈内投与のヘパリン抗凝固療法を監視するために、しばしば使用される。具体
的には、それは、カルシウムなどの活性化剤後に、フィブリン血塊が形成するための時間
を測定し、リン脂質がクエン酸化された血液サンプルに添加されている。ヘパリン投与は
、血塊形成を抑制する効果を有する。
PT試験は、凝固の外因及び共通の経路(例えば、カルシウムイオン及び組織トロンボ
プラスチンの存在下でのプロトロンビンからトロンビンの変換)を評価し、経口投与の抗
凝固療法を監視するために使用し得る。経口抗凝固剤クマジンは、プロトロンビンの形成
を抑制する。従って、試験は血液サンプルへのカルシウム及び組織トロンボプラスチンの
添加に基づく。
ACT試験は、凝固の内因性及び共通な経路を評価する。これはヘパリン療法による抗
凝固を監視するために、しばしば使用される。ACT試験は、外因性の抗凝固剤が、添加
されていない新鮮な全血液の固有の経路への活性剤の添加に基づく。
凝固検定は、測定のために比濁法を使用し得る。凝固検定分析の一実施例においては、
全血サンプルをクエン酸バキュテイナー採血管中に収集し、及び遠心分離する。検定は、
クエン酸の効果を中和するために十分過剰なカルシウムが添加された血漿で実行される。
PT試験のために、組織トロンボプラスチンは使用前に再構成される乾燥試薬として提供
される。この試薬は熱的に敏感であり、器具により4℃に維持されている。検体とサンプ
ルの分割量を37℃に加熱したキュベットに転送され、測定は、光学密度の変化に基づい
て実行される。
比濁法の代替として、Bekerら(Haemostasis(1982)12:73
を参照されたい)は、発色性PT試薬(トロンボクアント:Thromboquant
PT)を導入した。前記検定は、トロンビンによる、修飾されたペプチド、Tos−Gl
y−Pro−Arg−pNAからのp−ニトロアニリンの加水分解に基づき、及び分光光
度法により監視される。凝固は、キャピラリー中などでの、流量減、二点間の増大した流
動時間、及び流体の流れに対する閉塞の形成などの、流体の流れの変化又は妨害によって
も測定され得る。試験結果が比較され得る、正常な凝固結果のための標準は使用される方
法により変化し、当技術分野において周知であるか、又は対照サンプルを用いて決定し得
る(例えば、正常な被験者からの)。
(血球計算)
いくつかの実施形態では、検定システムは血球計算検定を実行するために構成されてい
る。血球計算検定は、典型的には光学的、電気的、又は音響的に個々の細胞の特性を測定
するために使用される。本開示の目的のための「細胞」は、小胞(リポソ−ムなど)、細
胞の小集団、ウイルス粒子、細菌、原生動物、結晶体、脂質及び/又はタンパク質の凝集
による成形体、及びビーズ又は微小球などの小さな粒子に結合した物質を含むが、これら
に限定されない一般的に個々の細胞と同様のサイズの非細胞サンプルを包含し得る。その
ような特性としては;サイズ、形状、粒度、光散乱パターン(又は屈折率楕円体);細胞
膜が無傷であるか否か;濃度、形態及び細胞内部の内容物の時空間分布、タンパク質含有
量、タンパク質修飾、核酸含有量、核酸修飾、オルガネラ含有量、核構造、核内容物、内
部細胞構造、内部小胞内容物(pHを含む)、イオン濃度、及びステロイド又は薬物など
の他の小分子の存在;並びに細胞表面(細胞膜及び細胞壁の両方)タンパク質、脂質、炭
水化物、及び修飾体を含むマーカーが含まれるが、これらに限定されない。純粋な形態の
、他の分子と結合した、又はナノ又はマイクロ粒子に固定化された、又はナノ又はマイク
ロ粒子に結合された、適切な染料、染色剤、又は他の標識分子を用いることにより、血球
計算は、特定のタンパク質の、核酸、脂質、炭水化物、又は他の分子の、存在、量、及び
/又は修飾を決定するために使用され得る。血球計算により測定し得る特性は、さらに食
作用、抗原提示、サイトカイン分泌、内部及び表面分子の発現の変化、他の分子、細胞又
は基質への結合、小分子の能動輸送、有糸分裂又は減数分裂;タンパク質翻訳、遺伝子転
写、DNA複製、DNA修復、タンパク質分泌、アポトーシス、走化性、移動性、接着性
、抗酸化活性、RNAi、タンパク質又は核酸分解、薬物反応、感染性、及び特定の経路
又は酵素の活性が含まれるが、これらに限定されない細胞機能又は活性も含む。血球計算
は、細胞計数、全集団中のパーセント、及び上述の特性のいずれかのためのサンプル集団
の変動が含まれるが、これらに限定されない、細胞集団についての情報を決定するために
も使用され得る。本明細書に記載される検定は、それぞれの細胞について、上記の特性の
うちの1つ以上の測定に用いられることができ、異なる特性の間の相関又は他の関係を決
定することにおいて有利であり得る。本明細書に記載される検定は、例えば、異なる細胞
株に特異的な抗体を用いて混合細胞集団を標識することにより、独立して細胞の複数の集
団測定するためにも使用され得る。顕微鏡検査前記モジュールは、前記モジュールによる
、組織学、病理学、及び/又は形態学的分析の実行を可能にし、また物理的及び化学的特
性の両方に基づいて、対象物の評価を容易にし得る。組織は、ホモジナイズされ、洗浄さ
れ、キュベット又はスライド上に堆積でき、乾燥でき、染色でき(抗体などにより)、イ
ンキュベートでき、次いで画像化され得る。本明細書の他の部分で説明したデータ送信技
術と組合せる時に、これらの技術革新は、フローサイトメトリーだけ行う従来の機器では
不可能な、CMOS/CDからの画像のレビューのための資格を有する病理学者への送信
を容易にする。血球計算器は、表面抗原と同時に細胞形態を測定し得る;表面抗原は、従
来の血液学実験室の装置と比較して、より高感度で特異的な試験を可能にする。細胞検定
の1つ以上の測定値のゲーティングにより自動化することができ;ゲーティング閾値は専
門家により及び/又は訓練データから統計的手法に基づいて学習を行い設定され得る;ゲ
ーティングのルールは、個々の前記被験者及び/又は前記被験者の集団に特異的であり得
る。
いくつかの実施形態では、前記ポイント・オブ・サービス前記機器の内への血球計算器
前記モジュールの組み込みは、典型的には古典的訓練を受けた医療関係者による解釈及び
検討のために、一般的な臨床前記機器及び臨床検査施設により測定される細胞属性の測定
値を提供し、臨床意思決定の速度及び/又は品質を改善する。前記ポイント・オブ・サー
ビス前記機器は、従って血球計算分析のために構成され得る。
血球計算分析は、例えば、フローサイトメトリーにより、又は顕微鏡検査により行われ
得る。フローサイトメトリーは、典型的には光学的、電気的又は音響検出器へ個々の細胞
を順次に運ぶ移動液体培地を使用する。顕微鏡検査は、通常、一般的に少なくとも1つの
拡大画像を記録することにより、静止細胞を検出するために光学的又は音響的手段を使用
する。フローサイトメトリー及び顕微鏡検査は完全に排他的ではないことを理解されたい
。一例として、フローサイトメトリー検定は、検出器により通過する細胞の画像を記録す
るために顕微鏡を使用し得る。標的、試薬、検定及び検出方法の多くは、フローサイトメ
トリー及び顕微鏡検査で同じであり得る。従って、特別の定めのない限り、以下の説明は
これら、及び当技術分野で周知の他の形態血球計算分析にもに適用されるべきである。
顕微鏡の対物レンズは、モーターに連結されたカムによるなどの、作動装置を介して、
画像の焦点を合わせるために精密に位置付けられ得る。対象物は、サンプルの1つ以上の
平面に焦点を合わせても良い。集束は、他の方法の中でデジタル画像の鮮明度を計算する
ことにより、画像分析手順により自動化され得る。
(フローサイトメトリ)
フローサイトメトリーは、例えば、細胞の大きさ(前方散乱、導電性)、細胞粒度(様
々な角度での側方散乱)、DNA含量、色素染色、及び標識マーカーからの蛍光の定量の
測定に使用し得る。フローサイトメトリーは、蛍光マーカーでサンプルを標識し、検出前
記機器を通過して流れるようにするなどにより、細胞計数の実行に使用し得る。細胞計数
は、同様に標識されていないサンプルでも実施され得る。
好適には、任意の所定の種類の最大1000000細胞を測定し得る。他の実施形態に
おいては、約10個の細胞、30細胞、50細胞、100細胞、150細胞、200細胞
、300細胞、500細胞、700細胞、1000細胞、1500細胞、2000細胞、
3000細胞、5000細胞、6000細胞、7000細胞、8000細胞、9000細
胞、10000細胞、100000細胞、1000000細胞以上の数を含むが、これら
に限定されない種々の数の任意の所与の種類の細胞を測定し得る。
いくつかの実施形態では、フローサイトメトリーは微小流体チャネルで実行され得る。
フローサイトメトリー分析は単独チャンネルで又は複数のチャンネルにおいて並列に実行
され得る。いくつかの実施形態では、フローサイトメトリーは、複数の細胞特性を順次又
は同時に測定し得る。フローサイトメトリーは、特性の特定セットを満たす細胞の検出が
、それらの細胞を流れから迂回させ、保存、追加の分析、及び/又は処理のために採集さ
れる、細胞分類と組合せることができる。そのような分類が、3又は4の分類方法などの
特性の異なるセットに基づいて細胞の複数の集団を分類できることに留意されたい。
(顕微鏡検査)
本発明で使用し得る顕微鏡検査方法は、明視野、斜光照明、暗視野、分散染色、位相差
、微分干渉コントラスト(DIC)、偏光、落射蛍光、干渉、反射、蛍光、共焦点(CL
ASS含む)、共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)、構造化照明、誘導放出枯渇、電
子、走査型プローブ、赤外線、レーザー、広視野、明視野顕微鏡法、レンズレスオンチッ
プホログラフィック顕微鏡検査、デジタル、及び従来のホログラフィック顕微鏡検査、拡
張被写界深度顕微鏡検査、光散乱イメージング顕微鏡検査、デコンボリューション顕微鏡
検査、デフォーカス顕微鏡検査、定量的位相顕微鏡検査、回折位相差顕微鏡検査、共焦点
ラマン顕微鏡法、走査型音響顕微鏡検査とX線顕微鏡を含むが、これらには限定されない
。顕微鏡検査で使用される倍率レベルは、非限定的に、例えば2倍、5倍、10倍、20
倍、40倍、60倍、100倍、100倍、1000倍又はそれより高い倍率を含み得る
。実現可能な倍率レベルは、使用する顕微鏡検査の種類により変化する。例えば、電子顕
微鏡検査のいくつかの形態により生成される画像は数百倍から数千倍までの倍率を含み得
る。多重の顕微鏡画像は、ビデオを含む時間分解データを生成するために同じサンプルに
対して記録され得る。個々の又は多重の細胞は、パラレルイメージングにより、又は多重
の細胞を包含する1つの画像を記録することにより、同時に画像化し得る。顕微鏡対物レ
ンズは、油浸を介してなどの、その光学特性を変化させる媒体中に浸漬され得る。顕微鏡
対物レンズは、フォーカスを変更するために回転CAMを用いてサンプルに対して移動さ
せることができる。血球計算データは、自動又は手動で処理されてよく、更に診断目的の
ために病理学者などによる細胞又は組織形態学の分析を含み得る。
細胞計数は、画像化及び血球計算を用いて実行することができる。前記被写体が明視野
照明され得る状況において、好適な実施形態は、白色光を正面から前記被写体を照明し、
捕捉センサーを用いて細胞を検出することである。その後のデジタル処理が、細胞を計数
する。細胞が低頻度であるか、又は小さい場合に、好適な実施形態は、特異的又は非特異
的な蛍光マーカーを取付け、その後、レーザーで被写界を照射することである。走査型共
焦点捕捉が好適である。好適には任意の所定の種類の1000までの細胞を数えることが
できる。他の実施形態では、約1細胞、5細胞、10細胞、30細胞、50細胞、100
細胞、150細胞、200細胞、300細胞、500細胞、700細胞、1000細胞、
1500細胞、2000細胞、3000細胞、5000細胞以上の数の細胞を含むが、そ
れらに限定されない任意の所定の種類の細胞も計数し得る。細胞は、利用可能な計数アル
ゴリズムを用いて計数し得る。細胞は、それらの特徴的な蛍光、サイズ及び形状により認
識し得る。
いくつかの顕微鏡検査の実施形態では、明視野照明はケーラー照明を作成するための載
物台−集光レンズと共に白色光源を使用することにより達成され得る。フローサイトメト
リーにおける前方散乱と同様の特性を検出し得る、細胞の明視野画像は、細胞がその前に
染色されている場合には、細胞の大きさ、細胞内の緻密相物質、又は細胞内の着色の特徴
明らかにし得る。一実施形態では、ライト・ギムザ(Wright−Giemsa)染色
方法はヒト全血塗抹標本を染色するために使用し得る。明視野画像捕捉はヒト白血球の染
色の特徴的なパターンを示す。特徴的形状の赤血球も、これらの画像において識別し得る
いくつかの顕微鏡検査の実施形態では、暗視野画像捕捉はリングライトに基づく照明方
式、又は利用可能な他のエピ−又はトランス−暗視野照明スキームの使用により達成され
得る。暗視野画像捕捉は、例えば、ヒト白血球を画像化する場合などは、フローサイトメ
トリーにおける側方散乱に相当する、細胞の光散乱特性を決定するために使用され得る。
より多くの光を散乱する細胞の内部及び外部の特徴は明るく見え、より少ない量の光を散
乱する特徴は、暗視野画像において暗く見得る。顆粒球などの細胞は、かなりの光を散乱
でき、一般的に暗視野画像ではより明るく見える、大きさの範囲(100〜500nm)
の内部顆粒を有する。更に、いかなる細胞の外側の境界も光を散乱させ、明るい光の輪の
ように表示される。このリングの直径は直接、細胞の大きさを表示することができる。顕
微鏡検査方法は、更に細胞容積を測定するために使用され得る。例えば、赤血球容積を測
定することができる。精度を高めるために、赤血球はアニオン性又は両性イオン性界面活
性剤の使用により球体に変換することができ、及び暗視野画像は、各球体のサイズを測定
するために使用され、そこから細胞容積が計算される。
いくつかの顕微鏡の実施形態では、小細胞、又は顕微鏡の回折限界分解能の限界以下に
なるように形成された素子では、蛍光マーカーで標識され得る;サンプルは、適切な波長
の光で励起され、画像が捕捉され得る。標識された細胞により放出される蛍光の回折パタ
ーンは、コンピュータ分析を用いて定量化されて細胞の大きさと相関され得る。これらの
実施形態に使用されるコンピュータプログラムは、本明細書の他の部分において記載され
る。前記方法の正確度を向上させるために、細胞はアニオン性及び両性イオン性界面活性
剤の使用により球体に変換し得る。
細胞画像化は、細胞毎に以下の1つ以上の情報を抽出するために使用され得る。(以下
に限定されない。):
・ 細胞サイズ
・ 細胞粒度又は光散乱の定量的測定(フローサイトメトリーの専門用語に基づいて、通
称、側方散乱と呼ばれる)
・ スペクトルチャネル間のクロストーク、又は細胞内の蛍光若しくは他の染色の分布パ
ターンの補償後の、画像化の各スペクトルチャネルにおける蛍光の定量的測定
・ 標準、及び体現比、フィレ径、尖度、慣性モーメント、円形度、立体性などのカスタ
ム形状属性により定量化される細胞の形状
・ 細胞が色素で染色された場合の色、細胞の色分布及び形状(抗体又は受容体の他の種
類の結合なし)
・ 形態学などの生物学的特徴の測定基準として定義された染色又は散乱、色又は蛍光の
細胞内パターン、例えば、暗視野画像内の細胞内顆粒の密度、又は多形核好中球などのギ
ムザライト染色画像における核ローブの数及び大きさ。
・ 異なるチャネルで取得した画像において現れる、細胞の特徴の共局在化。
・ 個別の細胞、細胞構造、細胞の集団、細胞内タンパク質、イオン、糖質及び脂質又は
分泌物の空間的位置(分泌タンパク質の提供源を決定するなど)。
細胞に基づく広範囲の検定は、血球計算により収集された情報を使用するために設計さ
れ得る。例えば、5つの部分の白血球分類を実行するための検定が提供され得る。この場
合に報告対象は、例えば以下の種類の白血球のために血液のマイクロリットルあたりの細
胞数であり得る:単球、リンパ球、好中球、好塩基球、好酸球。報告対象は、白血球分化
を分類するか、又はT及びB細胞集団を同定するためにも使用され得る。
(蛍光顕微鏡検査法)
蛍光顕微鏡は、又は本明細書の以下の部分により詳細が記載される、蛍光標識による、
細胞、又は他のサンプルの標識化を一般的に含む。蛍光的に標識されたサンプルの顕微鏡
画像は、所定の時間における、又は所定の期間にわたる、標識された標的の存在、量、及
び、位置に関する情報を収集し得る。蛍光は、細胞、細胞構造、又は細胞機能に対する感
度を高めるためにも使用され得る。蛍光顕微鏡検査では、光のビームは、次いで検出のた
めに異なる波長の光を発する蛍光分子を励起するために使用される。蛍光体を励起するた
めの光の提供源は、キセノンランプ、レーザー、発光ダイオード、及びフォトダイオード
を含むが、それらには限定されな、い当技術分野でよく知られているものである。検出器
は、PMT、CCD、及びカメラを含むが、これらに限定されない。
(電子顕微鏡法)
別の非限定的な顕微鏡検査の例は、可視光の代替に電子ビームを使用する透過電子顕微
鏡法(TEM)及び走査電子顕微鏡法(SEM)を使用する。TEMでは,電子ビームが
薄いサンプルを介して送信され、電子と標本間の相互作用がマップされ拡大される。従っ
てTEMは個別の原子までの解像度で画像化する能力を有し得る。TEMのコントラスト
は電子がサンプルにより吸収される、明視野画像画像捕捉モード;サンプルにより電子が
飛散される回折コントラストモード;電圧に基づき、サンプルの特定の成分と相互作用し
た電子を検出する、電子エネルギー損失分光法(EELS);位相コントラスト、又は高
分解能透過電子顕微鏡法;サンプル構造を決定するため、計算的に分析できる特徴的回折
パターンを作成する回折;全体の三次元構造を再構築するため、サンプルが回転され何度
も画像化される三次元画像を使用し得る。
TEM用のサンプルは分子の希薄溶液の作成、又はより大きいサンプルを、ほとんど数
百ナノメートルの厚さの層に削ることにより調製し得る。ネガティブ染色EM用には、一
般的に生物学的サンプルは格子上に広げられ、乾燥され、オスミウム、鉛、ウラン、又は
金などの重金属を含むネガティブ染色試薬で固定され、そのような染色試薬の1つには酢
酸ウラニルがある。クライオEM用サンプルはガラス質の氷の中に埋め込まれ、更に液体
窒素又はヘリウムの温度に冷却される。
SEMにおいては、集束電子ビームは、二次電子、後方散乱電子、X線、光、電流、及
び/又は透過電子を生成するために表面上にラスターされている。SEMは、サンプルの
3次元表面構造に関する情報を形成するため、大きな被写界深度でサイズが1nm未満の
サンプルを視覚化するために使用できる。後方散乱電子を用いたSEMは、特定の標的を
より良く検出するために、例えば免疫標識に取付けられたコロイド金などの標識と共に使
用し得る。
SEM用では,サンプルは一般的に水分を含まない。細胞などの生物学的サンプルは、
水が順次有機溶媒、続いて液体二酸化炭素と置換される蒸発、熱、又は臨界点乾燥などの
乾燥前に、内部構造を維持するために固定され得る。通常導電性サンプルは、走査型電子
顕微鏡と互換性のあるサンプルホルダ上に装着する以外は、ほとんど、又は全く追加のサ
ンプル調製は必要としない。非導電性サンプルは、シグナルを増大させ、解像度を増加さ
せ、照射中に静電荷の蓄積を減少させることができる金、金/パラジウム、白金、オスミ
ウム、イリジウム、タングステン、クロム、又はグラファイトなどの導電性材料の薄層で
被覆され得る。SEMサンプルの伝導率増加の他の方法としては、OTO染色法による染
色が挙げられる。非導電性サンプルは、SEM画像化のための導電性の増加を必要としな
い。いくつかの非限定的な例として、環境SEM及び電界放出電子銃(FEG)SEMは
、画像非導電性サンプルの画像化に使用し得る。
(試薬)
細胞は、血球計算検定のために、当技術分野で周知の任意の方法により調製され得る。
細胞は、必要に応じて、固定し、染色し、及び/又は他の方法で検出可能なマーカーで標
識され得る。細胞は 当技術分野で周知の熱、凍結、灌流、浸漬、及び化学的固定を含む
が、それらには限定されない様々な方法で固定され得る。化学的固定は架橋剤(ホルムア
ルデヒド、グルタルアルデヒド、他のアルデヒド、及びそれらの誘導体など)、沈殿剤(
エタノール及び他のアルコールなど)、酸化剤(酸化オスミウム又は過マンガン酸カリウ
ムなど)、二クロム酸カリウム、クロム酸、水銀を含む固定液、酢酸、アセトン、ピクリ
ン酸塩、及びHOPE固定剤などを含むがこれらに限定されない多種多様な薬剤により達
成され得る。細胞は、その後の内部標識又は染色のために有用な界面活性剤の使用などを
介しても、透過処理され得る。
細胞は、核酸色素(インターカレーター色素を含む)、親油性色素、色素タンパク質、
炭水化物色素、重金属染色剤などの、任意の光学的に検出可能な染料、染色剤、又は着色
剤により染色され得る。そのような色素及び染色剤、又は染色プロセスとしては、限定は
されないが、抗酸菌バチルス染色、アルシアンブルー染色、アルシアンブルー/PAS染
色、アリザリンレッド、アルカリ性ホスファターゼ染色、アミノスチリル染料、モリブデ
ン酸アンモニウム、アズールA、アズールB、ビールショウスキー染色、ビスマルクブラ
ウン、ヨウ化カドミウム、カルボシアニン、カルボヒドラジド、炭素インドシアニン、カ
ーミン、クマシーブルー、コンゴレッド、クリスタルバイオレット、DAPI、臭化エチ
ジウム、ディフ・クイック染色、エオシン、塩化第二鉄、蛍光色素、フクシン、ギムザ染
色、ゴルジ染色、ゴルジ・コックス染色、ゴモリのトリクローム染色、ゴードンスウィー
ト染色、グラム染色、グロコットメテナミン染色、ヘマトキシリン、ヘクサニン、ヘキス
トのステイン、ヒアルロニダーゼアルシアンブルー、三塩化インジウム、インドカルボシ
アニン、インドジカルボシアニン、ヨウ素、ジェンナーの染色、硝酸ランタン、酢酸鉛、
クエン酸鉛、鉛(II)、硝酸、リーシュマン染色、ルナ染色、ルクソールファーストブ
ルー、マラカイトグリーン、マッソン・フォンタナ染色、マッソン三重染色、メテナミン
、メチルグリーン、メチルイン青、ミクログリア染色、ミラーの弾性染色、ニュートラル
レッド、ナイルブルー、ナイル赤、ニッスル染色、オレンジG、四酸化オスミウム、パパ
ニコロウ染色、PAS染色、PASのジアスターゼ染色、ヨウ素酸、パールズプルシアン
ブルー、リンモリブデン酸、リンタングステン酸、フェリシアン化カリウム、フェロシア
ン化カリウム、プーシェ染色、ヨウ化プロピジウム(PI)、プルシアン青、腎アルシア
ンブルー/PAS染色、腎マッソン三重染色、腎PASメテナミン染色、ローダミン、ロ
マノフスキー染色、ルテニウムレッド、サフラニンO、硝酸銀、銀染色、シリウスレッド
、塩化金酸ナトリウム、サウスゲートのムシカニン、スーダン染色、SYBRグリーン、
SYBRゴールド、SYTO色素、SYPROの染色剤、硝酸タリウム、チオセミカルバ
ジド、トルイジンブルー、酢酸ウラニル、硝酸ウラニル、ワンギーソン染色、硫酸バナジ
ル、フォン・コッサ染色、WG染色、ライト・ギムザ染色、ライト染色、X−Gal、及
びチールネルゼン染色が挙げられる。細胞は酵素的修飾(ペルオキシダーゼ又はルシフェ
ラーゼなどり)によるか、又はイオン(Feイオン、Ca2+又はHなど)に結合され
、処理後に検出可能な生成物に変換される、無着色の色素前駆体により処理し得る。
細胞は更に蛍光マーカーで標識し得る。有用な蛍光マーカーは、蛍光タンパク質、蛍光
色素分子、量子ドットなどを含む天然及び人工の蛍光分子を含む。使用され得る蛍光マー
カーのいくつかの例としては、これらに限定されないが:1,5IAEDANS;1,8
−ANS;5−カルボキシ−2,7−ジクロロフルオレセイン;5−カルボキシフルオレ
セイン(5−FAM);フルオレセインアミダイト(FAM);5−カルボキシナフトフ
ルオレセイン、テトラクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(TET);ヘキサクロロ
−6−カルボキシフルオレセイン(HEX);2,7−ジメトキシ−4,5−ジクロロ−
6−カルボキシフルオレセイン(JOE);VIC(登録商標);NED(登録商標);
テトラメチルローダミン(TMR);5−カルボキシテトラメチルローダミン(5−TA
MRA);5−HAT(ヒドロキシトリプタミン);5−ヒドロキシトリプタミン(HA
T);5−ROX(カルボキシ−X−ローダミン);6−カルボキシローダミン6G;6
−JOE;Light Cycler(登録商標)赤610;Light Cycler
(登録商標)赤640;Light Cycler(登録商標)赤670;Light
Cycler(登録商標)赤705;7−アミノ−4−メチルクマリン;7−アミノアク
チD(7−AAD);7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン;9−アミノ−6−クロロ−
2−メトキシアクリジン;ABQ;酸性フクシン;ACMA(9−アミノ−6−クロロ−
2−メトキシアクリジン);アクリジンオレンジ;アクリジンレッド;アクリジンイエロ
ー;アクリフラビン;アクリフラビンフォイルゲンSITSA;自家蛍光タンパク質;テ
キサスレッド及び関連分子;チアジカルボシアニン(DiSC3);チアジンレッドR;
チアゾールオレンジ;チオフラビン誘導体;チオライト;チオゾールオレンジ;チノポー
ルCBS(カルコフロールホワイト);TMR;TO−PRO−1;TO−PRO−3;
TO−PRO−5;TOTO−1;TOTO−3;TriColor(PE−Cy5);
TRITC(Tetramethy Rodamine−IsoThioCyanate
)トゥルーブルー;トゥルーレッド;ウルトラライト;ウラニンB;ユビテックSFC;
WW781;X−ローダミン;XRITC;キシレンオレンジ;Y66F;Y66H;Y
66W;YO−PRO−1;YO−PRO−3;YOYO−1;YOYO−3、SYBR
グリーン、チアゾールオレンジなどのインターカレート性染料;Alexa Fluor
350、Alexa Fluor405、430、488、500、514、532、5
46、555、568、594、610、633、635、647、660、680、7
00、及び750などのAlexa Fluor(登録商標)色素シリーズのメンバー(
Molecular Probes/Invitrogen製);Cy3、CY3B、C
Y3.5、Cy5、Cy5.5、Cy7などのサイ色素蛍光団シリーズのメンバー(GE
ヘルスケア);オイスター−500、−550、−556、645、650、656など
のOyster(登録商標)色素の蛍光団(Denovo Biolabels)のメン
バー;DY−415、−495、−505、−547、−548、−549、−550、
−554、−555、−556、−560、−590、−610、−615、−630、
−631、−632、−633、−634、−635、−636、−647、−648、
−649、−650、−651、−652、−675、−676、−677、−680、
−681、−682、−700、−701、−730、−731、−732、−734、
−750、−751、−752、−776、−780、−781、−782、−831、
−480XL、−481XL、−485XL、−510XL、−520XL、−521X
LなどのDY−標識シリーズ(Dyomics);ATTO390、425、465、4
88、495、520、532、550、565、590、594、610、611X、
620、633、635、637、647、647N、655、680、700、725
、740などの蛍光標識のATTOシリーズのメンバー(ATTO−TEC社);CAL
Fluor(登録商標)ゴールド540、CAL Fluor(登録商標)オレンジ5
60、Quasar(登録商標)570、CAL Fluor(登録商標)レッド590
、CAL Fluor(登録商標)レッド610、CAL Fluor(登録商標)レッ
ド635、Quasar(登録商標)570、及びQuasar(登録商標)670など
のCAL Fluor(登録商標)シリーズ又はQuasar染料(登録商標)シリーズ
のメンバー(バイオサーチテクノロジーズ)が挙げられる。
例えば当技術分野で周知のもの多くが存在する、細胞の特定の集団に、特異的結合又は
局在化し得るために、蛍光マーカーが標的部分に結合される。非限定的な例は、抗体、抗
体断片、抗体誘導体、アプタマー、核局在化配列(NLS)などのオリゴペプチド、多く
のホルモン又は薬剤の受容体に対する特異的配位子の役割を果たす小分子、核酸配列(例
えば、FISHに対する)、核酸結合タンパク質(リプレッサー及び転写因子を含む)、
サイトカイン、細胞膜に特異的なリガンド、酵素、特異的に酵素に結合する分子(阻害剤
などの)、脂質、脂肪酸、及びビオチン/イミノビオチン及びアビジン/ストレプトアビ
ジンなどの特異的結合相互作用の部材を含む。
特異的標識の標的は天然又は人工であることができ、タンパク質、核酸、脂質、炭水化
物、小分子、及びそれらの任意の組合せを包含し得る。これらは、細胞内及び細胞表面マ
ーカーを含む。細胞内マーカーとしては、細胞内の任意の分子、複合体、又は他の構造が
挙げられる。いくつかの非限定的な例は、遺伝子、セントロメア、テロメア、核膜孔複合
体、リボソーム、プロテアソーム、内部の脂質膜、ATP、NADPH、及びこれらの誘
導体などの代謝物、酵素又は酵素複合体、タンパク質シャペロン、リン酸化などの翻訳後
修飾又はユビキチン化、微小管、アクチンフィラメント、及び多くの他が含まれる。細胞
表面マーカーとしては、CD4、CD8、CD45、CD2、CRTH2、CD19、C
D3、CD14、CD36、CD56、CD5、CD7、CD9、CD10、CD11b
、CD11c、CD13、CD15、CD16、CD20、CD21、CD22、CD2
3、CD24、CD25、CD33、CD34、CD37、CD38、CD41、CD4
2、CD57、CD122、CD52、CD60、CD61、CD71、CD79a、C
D95、CD103、CD117、CD154、GPA、HLA、Kor、FMC7など
のたんぱく質を含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態において
標的は、特定のオルガネラ、又は膜結合小胞の内部の標的などの細胞内の特定の領域であ
ってもよい。いくつかの実施形態において、標的は、標識Lacタンパク質による標的結
合のための遺伝子配列中へのLac結合部位のクローニングのような、遺伝的又は他の操
作の結果であり得る。
細胞は表面標識、細胞膜及び/又は細胞壁の透過性化、能動輸送又はその他の細胞過程
、膜を通しての拡散、脂質小胞又は他の疎水性分子などのキャリア粒子、及び細胞による
生産を含むが、これらに限定されない様々な手段(例えば組換え的蛍光タンパク質のため
などの)を通じて標識され得る。
いくつかの実施形態では、細胞の混合集団を含有するサンプルは、細胞の標的集団(単
数又は複数)の検出のために濃縮するために、光学検出の以前に処理してもよい。濃縮の
ためのいくつかの例示的な方法としては、遠心分離、分類(標識の存在に関わらず)、溶
解などによる非標的細胞の選択的殺細胞、及び標的細胞の検出を改善する選択的標識化が
あるが、これらに限定されない。画像化のために、細胞は液体培地に懸濁され(フローサ
イトメトリーに好適なように)、表面に付着されるか、又は微小流体ウェル若しくはチャ
ネル内の小さな容積に閉じ込められ得る。
細胞賦活剤、刺激剤、又は阻害剤などの1つ以上の薬剤を、細胞/サンプルがどのよう
に反応するかを決定するために、サンプル全体又はサンプルの一部に添加し得る。そのよ
うな薬剤は、非特異的(サイトカインなど)であるか、特異的(例えば、抗原など)であ
るか、又はそれらの組合せであり得る。組織サンプルは、異なる環境条件下で異なる期間
、1つ以上の薬剤の存在下で培養し、リアルタイムで分析し得る。培養条件は、測定され
た反応に基づき経時的に変化させることができ、追加の薬剤は経時的に必要に応じ、添加
された。これらの技術を用いて、抗生物質に対する耐性などのある種の薬物に対する感受
性も検査し得る。サンプルは薬剤投与前、投与中、又は投与後に分析され得る。1つ以上
の薬剤への曝露は、順次及び/又は経時的に繰り返すことができる。薬剤の濃度は、測定
された反応に基づいて滴定し得る。
組織サンプルは(生検からなどの)、グラインダー、粉砕機、ピペット/ノズルによる
作動、又は(例えば、ナノシャープビーズ)などのビーズとともに、又はなしでの、遠心
分離による作動、メッシュ及び/又はマイクロカラムを通過させてサンプルを押し出すこ
と、又は超音波処理の使用を含む様々な方法の使用により均質化され得る。蛍光活性化細
胞分類(FACS)は、流れ及び/又の他の細胞分離法(磁気的分離など)と共に行って
よい。
(分光法)
分光法は、発光又は変更光(例えば、カラーケミストリー)を生成する任意の及び全て
の検定を含む。これらは、以下の1つ以上を含む:分光光度法、蛍光定量、生物蛍光性免
疫分析測定(ルミノメトリー)、濁度分析、比濁分析、屈折率測定、偏光分析法、及び凝
集測定。
分光光度法とは、可視、紫外、赤外光を含む電磁波の被験体による反射又は透過を測定
することを指す。分光光度法は、例えば核酸濃度を決定するために約260nmの波長で
の吸光度を測定すること、タンパク質濃度を決定するために約280nmの波長での吸光
度を測定すること、及び/又は塩濃度を決定するために約230nmの波長での吸光度を
測定することなどで使用され得る。
分光光度法の他の例は、赤外線(IR)分光法を含み得る。赤外分光法の例は、近赤外
分光法、遠赤外分光法、レーザー・ラマン分光法、ラマン共焦点レーザー分光法、フーリ
エ変換赤外分光法、及び任意の他の赤外分光法が挙げられる。約650cm−1未満の周
波数は一般的に遠赤外分光法のために使用され、約650〜約4000cm−1の間の周
波数は、一般的にIR分光法の他の種類のために使用される一方で、約4000cm−1
を超える周波数は、一般的に近赤外分光法のために使用される。IR分光法は、がんの診
断、関節炎の診断、体液の化学的組成の決定、敗血症状態の決定などを含む、多くの生物
医学的用途を有する。IR分光法は、組織生検、細胞培養物、又は子宮頸部細胞診などの
固体サンプル、又は血液、尿、滑液、粘液、及びその他の液体サンプルに用いてもよい。
IR分光法は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,186,162号に
記載されるように、正常及びがん性細胞とを区別するために使用し得る。IR分光法は、
また種々の固形臓器のがんのためのマーカーを検出するための血液サンプルにも用いるこ
とができる。IR分光法は、免疫不全、自己免疫疾患、感染症、アレルギー、過敏症、及
び組織移植適合性などの、患者の細胞性免疫を決定するためにも使用され得る。
IR分光法はインスリン反応を監視するためなどの、糖尿病患者に有用である血液中の
グルコースレベルを決定するために使用され得る。IR分光法は、更にアルコール濃度、
脂肪酸含量、コレステロールレベル、ヘモグロビン濃度などの血液サンプル中の他の物質
の測定に使用され得る。IR分光法は、また健康的な患者と関節炎患者からの滑液を区別
し得る。
蛍光測定とは、入射光により励起されたときに、被検体に結合された蛍光分子により放
射される、光の測定を指す。蛍光測定は、上記サイトメトリー検定で記載したように、蛍
光分子、標識、及び標的の任意のものを使用し得る。いくつかの実施形態では、蛍光定量
は、NADをNADHに変換するか、若しくはその逆か、又は前駆体分子からβ−ガラ
クトシダーゼを生産するなど、酵素活性に基づいて蛍光的に変化する基質分子を使用する
。蛍光法は、サイズ及び/又は結合状態に関する情報を提供し得る、被検体の蛍光偏光、
又は異方性を測定するため、偏光励起源と共に使用し得る。
比色分析は、好適には白色光を前記被検体の背後から与えることにより、前記被検体の
透過色の吸収を測定し、その結果を画像化センサーにより検出することを指す。例として
は、過酸化水素の存在下で着色する染料と組合せた、オキシダーゼ又はペルオキシダーゼ
を使用するいくつかの検定が挙げられる。ヒト白血球の全細胞懸濁液中のペルオキシダー
ゼ活性を測定する1つの方法は、Menegazziら、J.Leukocyte Bi
ol52:619−624(1992)に開示されており、これは参照によりその全体が
本明細書に組み込まれる。そのような検定は、アルコール、コレステロール、乳酸、尿酸
、グリセロール、トリグリセリド、グルタミン酸、グルコース、コリン、NADHなどを
含むが、これらに限定されない検体を検出するために用いることができる。使用すること
が可能な酵素のいくつかには、西洋ワサビペルオキシダーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、
ミクロペルオキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、NA
DHオキシダーゼを含む。他の分析比色検定の非限定的な例は、ブラッドフォード、ロー
リー、ビューレット、Nano−orange(商標)方法などのタンパク質濃度を決定
する染料に基づく検定を含む。サンプルのpHは、フェノールフタレイン、チモールフタ
レイン、アリザリンイエローR、インジゴカルミン、m−クレゾールパープル、クレゾー
ルレッド、チモールブルー、キシレノールブルー、2,2’、2”、4,4’−ペンタメ
トキシトリフェニルカルビノール、4Bベンゾプルプリン、メタニルイエロー、4−フェ
ニルアゾディフェニラミン、マラカイトグリーン、キナルジン赤、オレンジIV、チモー
ルブルー、キシレノール、及びそれらの組合せなどを含むが、これらに限定されない、指
示薬色素による比色検定により決定し得る。
生物蛍光性免疫分析測定(Luminometry)については、被写体がそれ自身の
光子を発生するので、照明方法は必要ない。発光された光は弱いことがあり、光電子増倍
管(PMT)などの極度に感度のよいセンサーを用いて検出され得る。生物蛍光性免疫分
析測定は、ルシフェラーゼを使用する検定、又はいくつかのペルオキシダーゼを用いるな
どの、化学発光を生成する検定を含む。
比濁法にとって検出に好適な実施形態とは、白色光を用いて前記被写体を背面照明し、
検出結果を画像化センサーにより検出することである。比濁法は、透過光の強度の減少を
測定する。例えば比濁法は、溶液中の細胞の濃度を決定するために使用し得る。幾つかの
実施形態では比濁法は比濁検定により測定される。
比濁検定は、一般的にIgM抗体、IgG及びIgAなどの免疫グロブリンに結合した
基質の懸濁液の、前記被検体を通過した後に透過又は散乱された光を測定する。
偏光は通常、前記被写体による電磁波の偏光を測定する。偏光検定は、前記被写体のサ
イズ及び/又は形状に関する情報を提供可能な構造情報、及び光散乱検定を提供可能な円
偏光二色性が挙げられる。光散乱検定の1つの非限定的な例は、動的光散乱(DLS)を
用いる。これらの検定の前記被写体は標識を必要としない。
(放射活性検定)
放射活性検定は、検出可能な標識として、少なくとも1つの放射性同位体を使用する。
放射性標識は、画像化又は酵素活性を算出する標識として使用され得る。そのような酵素
検定は、反応の最後(エンドポイント検定)に測定され得るか、又は反応のコースにおい
て複数回測定され得る(タイムコース検定)。非限定的な例としては、ガンマリン酸位が
32Pで標識されたATPが、サンプル中に存在するATPアーゼの活性検定に利用で
きる。別の実施形態では、標識された前駆体化合物又は他の分子が、生成物分子(「パル
ス:pulse」)の合成を測定するために細胞、又は他のサンプルに導入され得る。標
識された前駆体のそのような導入は、前駆体(「チェイス:chase」)の非標識バー
ジョンの添加により追跡できる。パルス−チェイス検定のいくつかの例は、H−ロイシ
ンをインスリン合成の前駆体として、及び35S−メチオニンをタンパク質合成の前駆体
として使用することを含むが、これらに限定されない。当業者に良く知られているように
、これらの種類の検定は、必ずしも放射性標識の使用を必要としないことに留意すべきで
ある。
(質量分析法)
いくつかの実施形態では、サンプルの少なくとも一部は、質量分析法により分析され得
る。サンプルは、固体、液体、又は気体の質量分析計に提供可能で、マトリックス支援レ
ーザー脱離イオン化(MALDI)、エレクトロスプレー(エレクトロスプレー、マイク
ロスプレー、及びナノスプレーを含む)、誘導結合プラズマ(ICP)、グロー放電、電
界脱離、高速原子衝撃、サーモスプレー、シリコン上脱離/イオン化、大気圧化学イオン
化、DART、二次イオン質量分析法、スパークイオン化、熱イオン化及びイオン付着イ
オン化を含むイオン化技術の様々な任意のものを使用し得る。イオン化は、正又は負のイ
オンを形成し得る。これらの技術を実施する方法は、当技術分野においてよく知られてい
る。
固相及び液相質量分析のために、サンプルは固体又は液体であってよい任意の適切な材
料から成るサンプル提示装置に提供され得る。サンプル提示表面には、サンプルを化学的
に修飾するか、又はサンプルに結合する酵素又は複合体酵素化学的が取付けられ得る。化
学的修飾の例は、酵素的切断、精製、及び化学基を追加することを含むが、これらに限定
されるものではない。
MALDIでは、サンプルは一般的に高吸収性マトリックスと予め混合され、次いでイ
オン化用のレーザ光に衝突される。MALDIのためのサンプルは一般的には熱不安定性
の好適には最大30,000Daまでの、高分子量の非揮発性有機化合物である。サンプ
ルは、任意の適切な揮発性溶媒中に提示され得る。陽イオン化のため、トリフルオロ酢酸
の痕跡量が使用可能である。前記MALDIマトリックスは、生体分子を可溶化し、レー
ザーにより容易に到達可能な周波数の光エネルギーを吸収し、生体分子に対して非反応性
であれば任意の材料であってよい。適切なマトリックスには、ニコチン酸、ピロニゾイッ
ク酸、バニリン酸、コハク酸、コーヒー酸、グリセロール、尿素、又はトリス緩衝液(p
H7.3)を含む。好適なマトリックスはα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸、フェルラ
酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、シナプ酸(又はシナピン酸)、3,5−ジメトキシ
,4−ヒドロキシ−トランス−桂皮酸、他の桂皮酸誘導体、ゲンチシン酸、及びそれらの
組合せが挙げられる。
エレクトロスプレーイオン化(ESI)では、サンプルは一般的にアセトニトリル溶液
などの揮発性極性溶媒に溶解され、キャピラリー先端で強い電圧によりエアロゾル化され
る(3〜4kVか、マイクロスプレー及びナノスプレーなどで使用される、より小さいサ
ンプルに対してはそれより低い)。ESIのサンプルは通常、質量において100Da未
満から1MDa以上までの多岐に渡る。エアロゾルは、窒素ガスなどの噴霧ガスをキャピ
ラリー先端を通過して流すことにより増強することができる。結果として生成された荷電
した液滴は更に、一般的には加熱された窒素などの乾燥気体により支援され、溶媒蒸発に
よりサイズが減少する。イオン化を支援するために、追加の試薬を溶媒に添加してもよい
。非限定的な例としては、痕跡量のギ酸はサンプルの正のイオン化のためのプロトン化を
支援し得る一方で、痕跡量のアンモニア又は揮発性アミンは、サンプルの負イオン化のた
めの脱プロトン化を支援できる。
質量分析用検体としては、タンパク質、炭水化物、脂質、小分子、それらの修飾物及び
/又はそれらの組合せを含むがこれらに限定されない。通常、糖類及びオリゴヌクレオチ
ドは負のイオン化を用いて分析されるが、タンパク質及びペプチドは、正のイオン化で分
析される。検体は、全体又は断片で分析される。質量分析は、混合物の組成、被験体の全
体の大きさ、化学構造、及びオリゴペプチド又はオリゴヌクレオチドのような配列を決定
するために使用される。いくつかの実施形態では、質量分析法はタンパク質と小分子、ペ
プチド、金属イオン、核酸、及び他の小分子を含むリガンド間などの(しかしこれらに限
定されない)結合相互作用を決定するために使用され得る。いくつかの実施形態では、前
記被験体イオンをフラグメント化するための衝突セルにより分離される二つ以上の検定器
を連続して使用する、タンデム質量分析法を使用してよい。タンデムMSは、従って、ま
ず前記被験体の全体的質量を決定し、続いて前記被検体がどのように断片化されたかに基
づいて、付加的な構造情報を決定し得る。タンデム検定法の例は、四重極−四重極、磁気
セクター−四重極、磁気セクター−磁気セクター、四重極−飛行時間を含むが、これらに
限定されない。タンデム検定は特に、小有機分子及びペプチド又はオリゴヌクレオチド配
列決定を含む、構造決定のために適している。吸光度及び/又は蛍光を測定するためのデ
ュアル光源は、吸光度測定のための広帯域光源と、蛍光測定用のレーザダイオードを含む
。CCDに基づくコンパクトな分光光度計は、一般的に取得を制御するFPGA/CLP
Dを使用するが、本明細書において提供される分光計は、汎用的なコンピューティングの
観点から、柔軟性だけでなく遠隔でファームウェアを更新する機能を提供し得る、汎用マ
イクロプロセッサを使用する。更に分光計サンプル/容器の完全性の読み取り前に、サン
プルの取り調べを可能にする汎用のカメラを装備し得る。そのようなフィードバックは、
致命的な障害を減少させ、及びリアルタイム補正を可能にする。
(X線光電子分光法)
X線光電子分光法(XPS)又は化学分析用電子分光法(ESCA)は、組成を決定す
るためサンプルの表面により放出される光電子を検出する光電子分光分析法である。光電
子分光分析は更に、XPS及びUV光電子分光法(UPS)などの光源に応じて分類し得
る。
ESCAは、紫外線又はX線をサンプル表面に照射し、サンプルの元素により放射され
た特徴的な光電子の検出を含む。XPSは、具体的には、X線を用いたESCAを指す。
光電子は、特定の狭いエネルギー帯の電子のみを通過させる、静電又は磁気分析器により
フィルタリングされる。放出電子の結合エネルギーは各元素に対し特異的であり、表面上
の各元素の識別を可能にする。一般的に検出されたビームの強度は、サンプル表面上又は
近傍の所定の化学的構成要素の濃度を表示する。参照により本明細書に組み込まれる米国
特許第3,766,381号には、そのようなシステムが記載される。ESCA及びXP
Sは、3以上の原子番号の元素を検出することができ、表面から10nm程度までのサン
プルの組成を検出し得る。その結果、ESCA及びXPSは、特に純粋な物質の経験式を
決定すること、百万分の一程度の低い汚染物質の検出、サンプル表面の各元素の化学的又
は電子状態の検出に適している。XPSでは、放出された電子は、通常、固体サンプル中
に短い非弾性の自由行程を有する。その結果、元素の量についての更なる情報は(表面か
ら延伸する元素の深さなど)、放出された電子が表面から出てくる角度を一度分析するこ
とにより決定し得る。ESCA/XPSは、それらに限定はされないが、無機化合物、半
導体、ポリマー、金属合金、元素、触媒、ガラス、セラミックス、塗料、紙、インク、木
材、植物の一部分、化粧品、歯、骨、医療用インプラント、バイオマテリアル、粘性の油
、接着剤、イオンで修飾された材料を含むサンプルを分析するために使用され得る。
サンプル分析の別の方法には、オージェ電子分光法(AES)と呼ばれ、紫外線やX線
の電子ビームの代わりに電子ビームを使用する以外は、ESCAと同様に機能する。
(クロマトグラフィー)
クロマトグラフィー法は、分離を可能にするために、混合物中の溶質の異なる特性を使
用する。ペーパークロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー(TLC)、カラムクロ
マトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、アフィニティーク
ロマトグラフィー、置換クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー(陽イオン
及び陰イオン)、疎水性相互作用クロマトグラフィー、ゲルろ過、灌流クロマトグラフィ
ーなどのサイズ排除クロマトグラフィー、プッシュカラムクロマトグラフィー、逆相クロ
マトグラフィ、二次元クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、充填毛管クロ
マトグラフィー、開管液体クロマトグラフィー、熱分解ガスクロマトグラフィー、キラル
クロマトグラフィー、及び他の多くを含むがこれらには限定されない多数の異なるクロマ
トグラフィー法が当技術分野で周知である。
クロマトグラフィーは、一般的に固体固定相とサンプルを運ぶ移動相(溶媒)に依拠す
る。前記固定相は、例えば、プラスチック、ガラス、他のポリマー、紙、セルロース、ア
ガロース、デンプン、糖、ケイ酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸、シリカゲル、
フロリジル、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、活性炭、珪藻土、パー
ライト、粘土、などの固体ポリマー又は当技術分野で周知の他の同様の物質を含み得る。
前記固定相は他のサンプル混合物中の、少なくとも1つの溶質の移動度を遅くする特性を
有するために、処理又は修飾され得る。イオン交換クロマトグラフィーのため、固定相は
例えば正に荷電した溶質を引き付ける陰イオンを荷電残基に含み得る。サイズ排除クロマ
トグラフィーのでは、固定相は、孔、トンネル、又はより大きな溶質に比べて小さい溶質
の移動を遅らせることが可能な、他の構造を含み得る。アフィニティークロマトグラフィ
ーでは、固定相は、具体的ないくつかの溶質を認識する結合部分を含み得る。一般的に、
異なる溶質は異なる分配平衡を有する。従って異なる溶質は、一方では固定相に対する相
対的な親和性に応じて、他方では溶媒に対する相対的な親和性に応じて、異なる速度で固
定相を横切って移動する。混合物(すなわち、検体)の成分が分離されるに連れて、例え
ばTLC上で典型的であるように、固定相で検出される、移動バンド又はゾーンを形成し
始めるか、又は連続して溶出するに連れて、移動バンド又はゾーンを形成し始めるが、カ
ラムクロマトグラフィー法では、固定相では検出される必要がない。
分離結果は、選ばれた固定相,溶媒の極性、分離される物質の量に対する固定相のサイ
ズ(カラムの長さ及び直径)及び溶解率など様々な要因に依存するが、これらには限定さ
れない。いくつかのケースにおいて、直列に配置された長いカラム又は複数のカラムが、
サンプルを効果的に分離するために必要である。このことは、固定相及び溶媒の間でサン
プルが相対的に低い分配平衡を有する場合、特に該当する。他のケースでは、サンプルが
吸着材質と強く結合し、吸着剤からサンプルを溶出させるために、別の溶媒が必要な場合
がある。1つの限定されない例では、水性媒質中の、分子重量1000以上のタンパク質
又はペプチドは、C−18アルキル固定相と強く結合する。この結合は非常に強く、固定
相からタンパク質を水により効果的に分離することは困難である。一般的に、アセトニト
リル、アルコール(例えばメタノール、エタノール、又はイソプロパノール)などの有機
溶離液、他の比較的極性な有機溶媒(例えば、DMF)が固定相からたんぱく質を取除く
溶離液として使用される。代替的な例は、サンプルが固定相と強く結合するために、サン
プルを溶離させるために競合結合剤が必要とされるような、結合性クロマトグラフィーカ
ラムを含む。
クロマトグラフィー的方法は、混合物からほとんど任意の物質を分離するために使われ
得る。限定のない例では、特定のホルモン、サイトカイン、たんぱく質、糖質又は血液な
どの生物学的なサンプルから薬物などの小さい分子を分離する。分離されたサンプルは溶
出後に、より容易に検出され得るか、又は更なる分離、精製、又は処理の対象となり得る
。例えば、核酸はサンプルから分離され、及び核酸増幅のテンプレートとして使われ得る
。環境サンプルからの毒素の分離、又は溶解細胞から対象物を分離し得るなど他のサンプ
ルも分離され得る。
(イオン交換クロマトグラフィー)
イオン交換クロマトグラフィーは、サンプル成分間の電荷−電荷相互作用、並びに固定
相(カラムに充填された樹脂など)及び/又は移動相の電荷に依存する。陽イオン交換ク
ロマトグラフィーの場合は、正に帯電した溶質は負に帯電した固定相分子に結合し、一方
陰イオン交換の場合は、負に帯電した溶質が、正に帯電した固定相に結合する。一般的な
実施例では、溶質は低イオン強度の溶媒中でカラムと結合し、次いで結合分子はより強い
イオン強度の第二の溶解剤の増加勾配を使って溶出される。他の例では、勾配が溶出液の
pHや塩濃度を変化させることもある。イオン交換は、混合サンプルから通常負に帯電し
た核酸を精製するためによく適している。
陰イオン交換クロマトグラフィーに使用される主な樹脂としては、Q−樹脂、及びジエ
チルアミノエタン(DEAE)樹脂などが挙げられるが、これらに限定されない。陽イオ
ン交換樹脂としては、S樹脂及びCM樹脂などが挙げられるがこれらに限定されない。市
販品として入手可能な樹脂としては、Nuvia、 UNOsphere、 AG、 B
io−Rex、Chelex、Macro−Prep MonoBeads、MiniB
eads、Resource Q、Source Media、Capto IEX、C
apto MMC、HiScreen IEX、HiPrep IEX、Sepharo
se Fast Flow、HiLoad IEX、Mono Q、Mono S、及び
MacroCap SPなどが挙げられるが、これらには限定されない。陰イオン交換用
緩衝液としては、N−メチルピペラジン、ピペラジン、L−ヒスチジン、ビス−トリス、
ビス−トリスプロパン、トリエタノールアミン、トリス、N−メチルジエタノールアミン
、ジエタノールアミン、1,3−ジアミノプロパン、エタノールアミン、ピペラジン、1
,3−ジアミノプロパン、ピペリジン、及びリン酸緩衝液などが挙げられるが、これらに
限定されない。陽イオン交換用緩衝液としてはマレイン酸、マロン酸、クエン酸、乳酸、
ギ酸、ブタンジオン酸、酢酸、マロン酸、リン酸緩衝液、HEPES緩衝液、及びBIC
INEなどが挙げられるが、これらには限定されない。
(サイズ排除クロマトグラフィー)
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、溶質のサイズに基づいて溶質を分離し、
一般的に大きな分子、又は高分子複合体のために使用される。SECでは、固定相は、そ
の孔径よりも小さな分子が粒子に入ることができるように、多孔質粒子から構成される。
その結果、小さな溶質はSECカラムを通して、長い流路及び長い通過時間を有し、細孔
内に収まらない大きな溶質から分離されてゆく。個々のサイズ排除クロマトグラフィーは
、水性又は有機溶媒を使用でき、それぞれが、ゲルろ過又はゲル浸透クロマトグラフィー
としても知られる。サイズ排除クロマトグラフィーは、既知のサイズの標準的な巨大分子
と比較することにより、溶質についての一般的なサイズ情報を決定するために使用し得る
。サイズ排除クロマトグラフィーは、溶質の形状にも影響され、一般的には正確な大きさ
の決定をすることはできない。一実施例では、サイズ排除クロマトグラフィーは、タンパ
ク質及び巨大分子の絶対的なサイズ情報を取得するために、動的光散乱法と組み合わされ
得る。SEC用樹脂は、クロマトグラフィーカラム上での分離を増加させるために、標的
溶質のサイズに基づいて選択され得る。市販のサイズ排除クロマトグラフィー用樹脂は、
Superdex、Sepharcryl、 Sepharose及びSephadex
樹脂を含む。SEC用緩衝液は、例えばトリス塩化ナトリウム、リン酸緩衝生理食塩水、
トリス−NaCl−尿素を含むが、これらに限定されるわけではない。
(アフィニティクロマトグラフィー)
アフィニティクロマトグラフィーは、表面に対するキレート化、免疫化学的結合、受容
体と標的の相互作用、及びこれらの効果の組合せなどによる、個々の溶質の表面に対する
アフィニティ(親和性)の差異を利用する。任意のサンプルに対しての好適な結合パート
ナーが周知であり、好適にはその結合は10−6以下の解離定数(K)を有する。いく
つかの実施形態においては、標的は、ポリヒスチジン、ポリアルギニン、ポリリジン、G
ST、MBP、又は他のペプチドタグなどの人工的な結合部分を含むようにエンジニアリ
ングされ得る(これはクロマトグラフィーの後に除去してもよい)。アフィニティクロマ
トグラフィー用の配位子及びそれらの標的分子の組合せとしては:ビオチン及びアビジン
及びその関連分子;モノクローナル抗体又はポリクローナル抗体及びその抗原;プロカイ
ンアミド及びコリンエステラーゼ;N−メチルアクリジニウム及びアセチルコリンエステ
ラーゼ;P−アミノベンズ及びトリプシン;P−アミノ−β−D−チオガラクトピラノー
ス及びβ−ガラクトシダーゼ;キチン及びリゾチーム;メトトレキサート及びジヒドロ葉
酸還元酵素;及びアルコールデヒドロゲナーゼ;スルファニルアミド及び炭酸脱水酵素;
DNA及びDNAポリメラーゼ;相補的な核酸配列;酸化型グルタチオン及びグルタチオ
ン還元酵素;P−アミノベンズ及びウロキナーゼ;トリプシン及び大豆トリプシンインヒ
ビター;N6−アミノカプロイル−3’,5’−cAMP及びプロテインキナーゼペプス
タチン及びレニン;4−クロロベンジルアミン及びトロンビン;N−(4−アミノフェニ
ル)オキサミド酸及びインフルエンザウイルス;プレアルブミン及び網膜結合タンパク質
;ニューロフィジン及びバソプレシン;リシン及びプラスミノーゲン;ヘパリン及びアン
チトロンビン;シクロヘプタアミロース及びヒト血清アミラーゼ;コルチゾール及びトラ
ンスコルチン;ピリドキサール5’−リン酸及びグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナ
ーゼ;キレート剤及び金属イオン;キレート剤Cu及びスーパーオキシドジスムターゼ;
キレート剤Zn及びヒトフィブリノゲン;コエンザイムA及びコハクチオキナーゼ;フラ
ビン及びルシフェラーゼ;リン酸ピリドキサール及びチロシンアミノトランスフェラーゼ
;ポルフィリン及びヘモペキシン;リジン及びリボソームRNA;ポリウリジン及びmR
NA;コンカナバリンA及び免疫グロブリン;3−リン酸化3−ヒドロキシプロピオネー
ト及びエノラーゼ;D−リンゴ酸及びフマル酸ヒドラターゼ;アトロピン又はコブラ毒素
及びコリン作動性受容体;6−アミノペニシラン酸及びD−アラニンカルボキシペプチダ
ーゼ;植物レクチン及び上皮増殖因子受容体;アルプレノロール及びエピネフリン受容体
;成長ホルモン及びプロラクチン受容体;インスリン及びインスリン受容体;エストラジ
オール又はジエチルスチルベストロール及びエストロゲン受容体;デキサメタゾン及びグ
ルココルチコイド受容体;ヒドロキシコレカルシフェロール及びビタミンD受容体が挙げ
られるが、これらには限定されない。好適な配位子としては、抗体、核酸、抗毒素、ペプ
チド、キレート剤、酵素阻害剤、受容体作動薬、及び受容体拮抗薬が挙げられるが、これ
らには限定されない。本明細書において使用される「抗体」という用語は、IgA、Ig
G、IgM、IgD及びIgEなどの免疫グロブリンを意味し、起源が単クローン性であ
るか多クローン性であるかのいずれかである。アフィニティクロマトグラフィーに対する
結合対の結合及び溶出のための方法は、使用される結合対に依存しており、及び一般に当
技術分野においてよく知られている。一例として、ポリヒスチジン標識を有する溶質は、
Superflow Ni−NTA(キアゲン)又はTalon Cellthru C
obalt(Clontech社製)などの市販の樹脂を含むが、それらに限定されない
樹脂を用いて精製され得る。ポリヒスチジン標識された溶質は、例えば、イミダゾール又
はグリシンなどを含有する緩衝液により、そのような樹脂から溶出され得る。イオン交換
クロマトグラフィーのための緩衝液は、使用される結合対が緩衝液に可溶性であるよう選
択し得る。緩衝液は、一般的に単独相の、水性溶液であり、極性であっても又は疎水性で
あってもよい。
標的配位子と結合するための樹脂は標的配位子及び使用する緩衝液に基づいて選択し得
る。
(疎水性相互作用クロマトグラフィー)
疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)は、溶質と固定相との間の疎水性相互作
用に依存している。一般的には、HICは、疎水性相互作用の強度を高めるために、高イ
オン強度での緩衝液を用いて行われ、溶出はpH、イオン強度、カオトロピックの添加な
ど又はエチレングリコールなどの有機剤など、緩衝組成物のイオン強度を低減することに
より達成される。移動相のpHを変えることも電荷に、従って基質の疎水性に影響を与え
ることができ、より効率的な分離が実行される。HIC用樹脂の限定されない例としては
、ベンジル基、又はオクタイル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシ
ル基、オクタデシル基及びエイコシル基を含む、2〜50個の炭素原子を含み、任意の飽
和度を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基で修飾され得るアガロース、セファロース、セル
ロース、シリカ粒子などが挙げられる。疎水性ポリマーを含有する樹脂は、疎水性官能基
を有する樹脂を被覆する必要性を除去するために、特定の用途を有し得る。そのような固
体疎水性ポリマーは、約10,000ダルトンから約10,000,000ダルトンの分
子量を有する、絡み合った疎水性ポリマー鎖のマットを含む。ポリマーは、随意的に多孔
性であってよい。好適なポリマー材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリエーテルスルホン、ポリスチレン、ポリジビニルベンゼン、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリジメチルシロキサン、及びそれらの混合物が挙げ
られる。ポリマー支持体は、例えば、粒子、ビーズ、カード、シート、繊維、中空繊維、
及び半透膜などを含め、任意の形態であってよい。
(電気化学的検定)
液体サンプルの電気化学的分析には、一般的に、検体の種類の電気化学的判定のために
液体サンプルに浸漬された電極、又は検体濃度の測定、又はその両方が使用される。前記
電極は、互いに離間し、サンプル中の電解質が電極間のイオン連通を提供する。ほとんど
の状況において、サンプルは測定中静的であるが、ある場合には、サンプルは流体移動し
ている際、フローインジェクション分析の場合と同様に、電気化学検出器を通って流れる
。電極の寸法が、測定に必要なサンプルの容積を決定してもよい。サンプルの容量及び迅
速な測定の要件に関する制約が、サンプルの容積が従来のサイズの電極の表面積をカバー
するために十分でない場合、微小電極の使用を求め得る。電気化学的分析により測定し得
るサンプルとしては、処理済みか若しくは未処理の血液若しくは血漿などの生体液、又は
生物学的試料の溶液などの生物学的液体、及び液体環境サンプルなどが挙げられるが、そ
れらに限定されるものではない。
電気化学的検定は、電極へ又は電極からの、電子若しくは電荷の転送を達成するための
反応に使用できる任意の試薬を測定するために用いられることがある。前記試薬としては
、グルコース酸化酵素、グルコース脱水素酵素、β−ヒドロキシ酪酸脱水素酵素、及び乳
酸デヒドロゲナーゼなどの酵素、フェロセン、フェリシアン化物、キノン類などの伝達物
質、必要に応じてニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)などの補酵素、イオ
ノフォア、細胞、グルコースなどの小分子又はこれらの組合せが挙げられるが、これらに
は限定されない。前記試薬は一般的に酵素及びメディエーターを含む。前記メディエータ
ーは、電極に電子/電荷を転移する可逆機構を可能にする、異なる電気活性電位の二つ以
上の酸化状態を有する化学種である。酵素はサンプル中の検体と反応し、それにより、検
体の酸化を触媒する。酵素は酸化反応で還元され、還元された酵素は前記メディエーター
により再生される。代替方法として、イオン種及び金属イオンは、イオン感受性電極に用
いられるイオノフォアのように、検体と反応した際、電気化学的に検出可能な化合物を形
成する酵素の代替として使用し得る。
液体サンプル中の電気活性種が、試薬を全く必要とせずに測定される検定では、作用電
極を構成する導電層がその上に付する試薬を必要とすることはない。周知のように、電気
化学的測定は、基準電極に結合された作用電極を用いて実行し得る。測定は、電位の変化
(電位差測定)又は電流(電流測定)の発生において変化を引き起こすことができる。電
極はそれ自身では、検体に特異性を示さない。特異性は、複数の検体の混合物中で唯一つ
の検体と反応する酵素を有すること(バイオセンサーの場合)、又は複数の検体のうちの
唯一つに選択的に混合物中を通過できるようにするろ過装置を用いることにより電極に付
与し得る。脳内のドーパミンなどの特定の検体の電気化学的測定においては、バイオセン
サーの”ダミー”電極における干渉物質の測定は、電気化学的測定が作用電極の表面上に
いかなる試薬も使用することなく実行されることの一実施例である。例えば、参照により
明細書に組み込まれる、米国特許第5,628,890号を参照されたい。
前記電流測定では、定電圧は参照電極に対する作用電極に印加され、作用電極と参照電
極間の電流が測定される。電気化学セルの応答は、触媒(グルコース応答成分)とファラ
デー(溶液抵抗成分)の2つの成分を有する。溶液の抵抗が最小化されている場合、溶液
の抵抗成分と比較して、電気化学セルの応答は、どの所与の時点でも実質的により高いグ
ルコース応答成分を有することになる。従って、1秒程度の短い検定時間であっても、電
気化学セルの応答からグルコース濃度との良好な相関を取得することが可能になる。溶液
の抵抗が高い場合、作用電極で受けた電圧は印加された電圧から大幅に遅れる。この遅れ
は、3電極系と比べるて、2電極システムで著しく大きい。2電極方式の場合、作用電極
と参照電極間のiRの値は3電極系に比べて著しく高い。3電極方式では、電流は作用電
極と参照電極の間に流れないため電圧降下が低い。従って、いったん充電電流(ファラデ
ー電流)が最小限(2から3ミリ秒以内)に減衰すると、観測された電流は、全て接触電
流となる。2電極方式では、作用電極の電圧が定常状態に達する(適用電圧に達する)ま
で、充電電流が減少しない。従って2電極方式では応答プロファイルの低速減衰がある。
電気化学セルの流路は、莫大な数の方法の内のいずれかにより、液体サンプルで充填し
得る。充填は例えば、毛細管引力、化学支援型ウィッキング、又は真空により実行するこ
とができる。代替方法として、液体サンプルは流路を通って流れることができる。電気化
学セルを充填する方法は、センサーの単回使用、又はフローインジェクション分析におけ
る連続測定であるか、などのような用途により異なる。
一実施例では、電気化学的測定は、投与すべきインスリンの量を求めるのに有用であり
得る血液サンプル中のグルコースのレベルを測定するために使用され得る。グルコースは
、一般的には基質としてグルコースを特異的に使用する酵素の存在下で、電流測定により
測定される。
現在使用される酵素は、グルコースに非常に特異的であり、他のオリゴ糖に反応せず、
温度変化に鈍感であるためにグルコースオキシダーゼである(GOD)。しかしながら、
グルコースオキシダーゼは酸素の存在に非常に敏感であるという欠点がある。その結果、
血液サンプルの酸素レベルの変動は血糖値の精度の高い測定を妨げ得る。酸素濃度の効果
を低減又は排除するために、メディエーターを電子移動を促進する目的で用いてもよい。
そのようなメディエーターのいくつかの非限定的な例は、参照により本明細書に組み込ま
れる米国特許第5393903号に開示されているように、フェロセン、その誘導体、及
びオスミウム錯体などが挙げられる。
グルコース検定用の代替酵素は、酸素の存在に対し鈍感であるという利点を有する、グ
ルコース脱水素酵素(GDH)であり得る。しかしながらグルコース脱水素酵素はグルコ
ースに対する特異性が少なく、また他の糖類、オリゴ糖、及びマルトースなどの糖類、オ
リゴ糖類、及びオリゴ多糖類に干渉するという欠点があり、その結果、グルコース濃度の
過剰評価をもたらし得る。
(多変量解析)
本明細書において提供される機器及びシステムは、多変量解析に使用し得る。このこと
は、前記被験者の臨床転帰の特徴付けを可能にする。本明細書において提供される機器及
びシステムは、臨床転帰の診断、予後、治療において、エンドユーザを支援するために使
用され得る。
本明細書において提供される機器及びシステムは、多変量解析、場合によっては、確率
又は基準空間を用いて使用され得る。いくつかの場合には、本明細書で提供されるシステ
ム及び前記機器は、マイケルソンらによる米国特許出願第12/412,334号におい
て提供される方法で、使用するためのデータを収集するために構成されており、本明細書
は参照により本明細書にその全体が組み込まれる( “METHODS AND SYS
TEMS FOR ASSESSING CLINICAL OUTCOMES” (「
臨床転帰を評価するための方法及びシステム」))。一実施例では、システム700(1
つ以上のモジュール701〜706を含む)は、被験者の状態(例えば、健康又は病気の
状態)の処置又は進行の、軌道、速度及び/又は加速の決定を支援するために、サンプル
を処理するために構成されている。前記軌道は、臨床転帰に対する進行の可能性を示すこ
とができる。別の例では、システム700はトレンド分析に使用するためのデータを収集
する。
全ての容器(例えば、キュベット、チップ)、ノウハウ、方法、システム及び前記機器
は、2011年1月21日に出願された米国仮特許出願第61/435,250号(“S
YSTEMS AND METHODS FOR SAMPLE USE MAXIMI
ZATION”「試料使用の極大化のためのシステム及び方法」)及び米国特許出願公開
第二009/0088336号(“MODULAR POINT−OF−CARE DE
VICES,SYSTEMS, AND USES THEREOF「モジュラー・ポイ
ント・オブ・ケア前記機器、システム、及びその使用」)に記載されており、これらは参
照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
(認定検査)
次に図75を参照し、各種の認定された検査の1つ以上の実施形態について説明する。
本明細書記載の機器及び/又はシステムは、以下の検査規範の1つ以上で使用するために
構成できることを理解されたい。本明細書の実施形態の少なくともいくつかは、サンプル
の更なる分析をするための物理的輸送を不要とするために、サンプルに関連するデータ、
及び多くの場合サンプルの表現を収集して送信するためのシステム及び方法を提供する。
本明細書に記載の様々な特徴は、以下に説明される特定の用途、又は任意のその他の診断
の種類、若しくは検定システムのいずれにも適用し得る。本明細書の実施形態の少なくと
もいくつかは、スタンドアロン・システム若しくは方法として適用されたり、又は例えば
臨床検査施設、ヘルスケア専門家、及びサンプル収集サイト間のシステムのようにシステ
ムの一部として適用され得る。本明細書における実施形態の異なる特徴は、個別に、集合
的に又は互いの組合せにおいてその真価を認められることを理解されたい。
図75Aは、臨床検査施設8110、指定されたサンプル収集サイト8120、及びヘ
ルスケア専門家8100を含むシステムの一実施形態を示す。前記機器8130は指定さ
れたサンプル収集サイトで提供され得る。非限定的な例としては、装置8130は本明細
書に記載の任意の機器から選択され得る。
本明細書中に記載の一実施形態では、サンプル収集サイトは第一の場所であることがで
き、臨床検査施設は第二の場所に設けてもよい。前記第一の場所と第二の場所は異なる場
所であってよい。前記第一及び第二の場所は互いに近接しないように配置され得る。前記
第一及び第二の場所は互いから遠く配置され得る。ヘルスケア専門家は臨床検査施設に所
属し、雇用され、又は契約していてもよいが、第三の場所に配置されていてもよい。前記
第三の場所は、前記第一及び第二の場所とは別の場所であってもよい。前記第三の場所は
前記第一又は第二の場所に近接しないように配置し得る。臨床検査施設、ヘルスケア専門
家及びサンプル収集サイトは、全て異なる場所であってもよい。一実施例では臨床検査施
設、ヘルスケア専門家及び/又はサンプル収集サイトは別の施設であり得る。代替方法と
して、それらのなうちの1つ以上は同じ場所になり得る。
臨床検査施設は、臨床検査を実施するか、又は収集されたデータを分析する能力を有す
る、組織、施設、システム、又は前記機器であり得る。前記臨床検査施設は、科学研究、
実験及び測定を実行することが可能な管理条件を提供し得る。前記臨床検査施設は、疾患
の診断、予後、治療、及び/又は予防に関わるような患者の健康状態の情報を取得するた
めに、臨床検体で試験を実行し得るか、又は臨床検体から収集されたデータに対して分析
が生じる得る、医療実験室又は臨床検査施設であることができる。前記臨床検体は前記被
験者から収集したサンプルであってよい。本明細書中の他の部分で更に詳細に記載される
ように、前記臨床検体は好適には臨床検査施設とは別の施設であるサンプル収集サイトで
前記被験者から収集される。前記臨床検体は、指定されたサンプル収集サイト、又は前記
被験者の表面又は内部に配置された前記機器を用いて前記被験者から収集される。
いくつかの実施形態では、前記臨床検査施設は認定された臨床検査施設であり得る。認
定された臨床検査施設は認定された分析施設であり得る。いくつかの実施形態においては
、前記認定された分析施設は受託契約した分析用設備であり得る。例えば、認定された実
験室又は他の臨床検査施設は、分析のために、他の臨床検査施設(認定実験室でもあり得
る)の専門家に画像を送り得る。
本明細書における臨床検査施設の任意の説明は、認定された分析用施設に適用されるこ
とができ、及びその逆も成立つ。ある場合には、臨床検査施設は政府組織又は専門団体に
より認定され得る。前記臨床検査施設は、規制組織による認定又は監督を受けることがあ
る。一実施例では、前記臨床検査施設はメディケア&メディケイドサービスセンター(C
MS)又は米国病理医協会などの組織、ISO規格15189若しくは17025又はそ
の同等のものなどにより認定される。例えば、前記認定された分析用施設は、米国におけ
る臨床検査改善改正(CLIA)認定実験室であるか、又はそれと同等の外国法により認
定された分析用施設であり得る。本明細書に記載の機器の実施形態、システム、及び/又
は方法は、随意的にCLIA、ISO規格15189又は17025、本明細書中のリス
トにあげられている認証基準及び/又は他の同様規格又は認定に準拠するために構成でき
ることを理解されたい。
前記認定された分析用施設は、監督又は規制の一般的対象となる。例えば、臨床検査施
設は、有資格の組織(それにより認定された1人以上の有資格者を含む)により監督され
得る。いくつかの実施形態では、前記監督は1つ以上の臨床検査の検証を含む。加えて、
前記監督は、1つ以上の臨床検査業績の評価、訂正、校正、参照の運営、反復実験、調整
を評価することも含まれる。前記監督は、臨床検査用の品質管理を実行するため、1つ以
上のデータの評価を含めることができる。認定された分析用施設は、監督する1人又は複
数の有資格者を有し得る。例えば、一人又は複数の病理学者又は他のヘルスケア専門家が
施設により処理されるデータ及び/又は分析を検討し得る。認定された分析用施設におい
て、研修を受けた病理学者又はその他の有資格のヘルスケア専門家が監督をし得る。いく
つかの例において、監督する認定されたヘルスケア専門家とは以下記載の1つ以上である
;病理学において認定された医師、ヘルスケア専門家が担当する業務の専門分野において
臨床検査施設の研修又は経験を有する医師、又は専門においての経験を有するか、又は実
験室での研修を受けた者。
前記監督は、更に、実験室での手順又は規則を確立することができ、又は発生する問題
に対処し、及び/又は臨床検査施設の担当者の研修/評価を行う認定ヘルスケア専門家も
含む。前記監督はまた検査方法の選択、検査手順の検証、及び実験室の検査能力特性の確
立、HHS認定された技能試験プログラムへの参加の登録、実施された検査のための適切
な品質管理プログラムの確立、分析能力の許容レベルの範囲の確立、そのようなレベルが
検査手順全体を通じて維持されていることの確認、技術的な問題の解決、検査のシステム
が確立された能力基準から逸脱した場合には是正措置が取られていることの確認、任意の
修正処置が取られるまで患者の検査結果が報告されないことへの保証、研修の必要性を確
認し検査を実施する各個人が正規の現職研修・教育を受けていることの保証、任意の検査
要員の能力を評価し職員が検査手順を実行するために自分の能力を維持することの保証(
更に職員の評価手順:所定の検査能力の直接的な観察、結果の記録/報告の監視、中間検
査結果、記録などの見直し、器具のメンテナンス能力の観察、検査能力の評価、問題解決
能力の評価)、更に/又は適度に複雑な検査を担当する個人の能力の評価、文書化、(例
えば、初年度の半年毎、その後は、検査方法又は器具類が変わらない限り、少なくとも年
に一度)なども含むが、これらに限定されるわけではない。前記監督は、実験手順又は前
記機器の性能、及び/又は収集された及び/又は生じたデータの妥当性の再検討及び/又
は確認も含む。前記監督は、質の良い休息の保証、及びヘルスケア専門家が、診断、処置
、予防的処置又はその他を提供するために、依拠できる状態のデータをもたらすことの保
証も含む。前記監督は、経験的に検査を見直すことを含み得る。前記監督は、本明細書の
他の部分に記載される1つ以上、2つ以上、又は任意の数の項目を含み得る。
場合によっては、前記監督は認定されたヘルスケア専門家ではなく、監督ソフトウェア
プログラムによりなされ得る。いくつかの例では前記監督業務の2つ以上の種類が、前記
監督ソフトウェアプログラムにより実現され得る。前記監督ソフトウェアプログラムとヘ
ルスケア専門家の組合せが監督をするために使用し得る。場合によっては、前記監督業務
のうちの1種類、又は2種類以上が、ソフトウェアプログラム上のヘルスケア専門家によ
り実施され得る。例えば、前記ヘルスケア専門家は前記ソフトウェアプログラムに関連す
る手順と規則を決定してもよい。場合により、前記ソフトウェアプログラムは自己学習し
得る。前記ソフトウェアプログラムは、増加するデータ領域、及び/又は規則又は手順の
進展にアクセスし得る。
いくつかの実施形態では、前記監督ソフトウェアプログラムは前記機器上に提供され得
る。前記監督ソフトウェアプログラムは、サンプル収集サイトに提供され、前記機器のオ
ン及びオフをし得る。前記ソフトウェアプログラムは、認定された分析施設などの臨床検
査施設に提供されてもよい。前記ソフトウェアプログラムは、認定された分析施設に提供
され、前記認定された分析施設から遠隔の場所で作動する前記機器をカバーするために拡
張し得る。場合によっては、前記機器は、前記監督ソフトウェアプログラムの更新を受け
ることができる。前記更新は臨床検査施設によりは提供されても、されなくてもよい。前
記監督ソフトウェアは、メモリ中に保存されることができ、及びステップを実行する能力
を有するコンピュータの読み取りが可能なコード、指示、又は手順を含み得る。本明細書
中のいくつかの実施形態は、認定された分析施設での分析から生じた結果が、被験者の診
断又は処置のためにヘルスケア専門家により利用され得るよう、分析の完全性の監督及び
規制準拠前記機器の動作を提供し、前記監視は、プロセッサのみを用いるか、又は個別の
認定分析施設との提携と併せて実行される。本明細書中のいくつかの実施形態は、前記分
析から生じた結果が、被験者の診断又は処置のためにヘルスケア専門家により利用され得
るよう、前記サンプル採集サイトにおいて、分析の完全性の監督及び規制準拠前記機器の
動作を提供し、前記監視は、プロセッサのみを用いるか、又は個別の認定分析施設との提
携と併せて実行され、及び前記認定分析施設は、CLIA認定、又はISO認定施設であ
ってもよいが、それらには限られない。
場合によっては、前記監督ソフトウェアは、実行され得るサンプルの定性的及び/また
定量的評価を見直す1つ以上のアルゴリズムを含む。前記監督ソフトウェアプログラムは
、異常値を探索し、定性的、定量的な評価が正しく行われたかどうかを決定し、記録又は
データポイントとの1つ以上の比較を実行し、評価の統計的分析を実行し、又は本明細書
の他の部分に記載の任意の他の監督行動をし得る。前記監督ソフトウェアは、1つ以上の
校正又は診断を実行し得る。前記監督ソフトウェアは遠隔操作で始動したり、1つ以上の
校正又は診断を実行するために、分析サイトから遠隔の別の機器に指示し得る。随意的に
、前記監督ソフトウェアは、分析サイトからの遠隔の機器及び分析サイトの両方において
、同時に作動させ得る。
認定された分析施設のヘルスケア専門家はデータの受信及び/又は閲覧ができる。認定
された分析施設のヘルスケア専門家は、認定された分析施設と提携するか、又は関係者と
なり得る。場合により、前記ヘルスケア専門家は、前記認定分析施設から雇用されるか、
又は契約し得る。前記前ヘルスケア専門家は、前記認定された分析施設に、前記認定施設
から遠隔に、又は別の分析施設(例えば病院、卓越した中核的研究サイト、主要の専門パ
ス/群など)に配置され得る。場合により、前記ヘルスケア専門家は検査が行われている
間、又は前記認定分析施設においてデータが受信された際、常に現場にいる必要はないが
、必要に応じて助言ができるように利用可能であり得る。前記ヘルスケア専門家は、現場
で、又は電話、インターネット上で助言ができるようアクセス可能である。
前記監督を提供するヘルスケア専門家は、被験者の疾患の診断、処置、観察、又は予防
のために、認定された分析施設から報告を受けるヘルスケア専門家とは別人であっても、
同一であってもよい。例えば、認定された分析施設の病理医は、被検者の処方医とは異な
る人物であり得る。認定された分析施設のヘルスケア専門家は、検査するヘルスケア専門
家か、又は監督するヘルスケア専門家であり得る。報告書を受取り得るヘルスケア専門家
は、前記被験者が受ける検査を命じたヘルスケア専門家であり得る。別のヘルスケア専門
家が分析を提供することがあり、更に別のヘルスケア専門家が監督を提供することがある
。代替方法として、同一のヘルスケア専門家が分析及び監督の両方を提供することがある
指定サンプル収集サイトは、ポイント・オブ・サービス(POS)の場所であってよい
。本明細書での任意の開示が、サンプル収集サイトもポイント・オブ・サービスの場所に
適用され、及びその逆もある。サンプルが前記被験者から収集されるか、又は前記被験者
より提供されるポイント・オブ・サービスの場所は、臨床検査施設の場所から離れていて
もよい。前記サンプル収集サイトは、臨床検査施設とは別の施設であってよい。前記サン
プル収集サイトでは、前記被験者からサンプルが、新鮮に採取されても、されなくてもよ
い。代替方法として、サンプルは別の場所で前記被験者から収集され、前記サンプル収集
サイトへ提供され得る。ポイント・オブ・サービスの場所のサンプル収集サイトは、は血
液収集センター、又は任意の他の体液収集センターであってよい。前記サンプル収集サイ
トは、生物学的サンプル収集センタであってよい。いくつかの実施形態においては、前記
サンプル収集サイトは小売業者であり得る。前記小売業者の例は、本明細書の他の部分で
更に詳細に記載される。前記サンプル収集サイトの他の例は、病院、診療所、ヘルスケア
専門家のオフィス、学校、保育所、保健センター、介護住宅、行政組織、巡回医療システ
ム、移動式設備、緊急車両(例えば、航空、船舶、救急車など)、又は自宅などがある。
例えば、サンプル収集サイトは前記被験者の自宅を含み得る。前記サンプル収集サイトは
、サンプル取得場所及び/又は健康診断及び/又は処置の場所であってよい(救急治療室
、診療所、応急治療、集団検診のテント(離れた場所であってよい)、在宅医療を提供す
るための患者の自宅へのヘルスケア専門家が往診などが含まれるが、限定はされない、本
明細書の他の部分に記載のサンプル収集サイトが含まれる)。サンプル収集サイトは前記
被験者からのサンプルが前記機器により受取られる任意の場所であり得る。任意の場所が
サンプル収集サイトとして指定され得る。前記指定は、臨床検査施設、臨床検査施設関連
施設、行政組織、又は規制組織などを含むが、限定されない任意の団体により実行され得
る。前記サンプル収集サイト又はポイント・オブ・サービスの場所に関係する本明細書中
の任意の記載は、小売業者、病院、診療所又は本明細書により提供される他の例に関係し
得るか、又は適用されることができ、及びその逆もある。
前記機器はサンプル収集場所に提供され得る。前記機器はサンプルを受入れるために構
成され得る。前記機器はサンプル収集前記機器と称され得る。前記機器はサンプル処理機
器とも称され得る。前記機器は読み取り前記機器とも称され得る。読み取り前記機器に関
する任意の記載は、サンプルを受入れ、またサンプルを処理する能力を有し得る任意の機
器に適用し得る。前記機器が、サンプル収集サイトで、前記被験者から収集されたサンプ
ルをその場で受入れるか、前記被験者又は前記被験者の代理人が収集場所に届けたサンプ
ルを受入れる。前記機器は直接前記被験者からサンプルを収集するか、又は前記被験者か
らサンプルを収集するために媒介前記機器又は手法が使用され得る。収集法及び機構の例
は本明細書の他の部分で更に詳細に記載される。
場合によっては、前記装置は前記被験者内又は表面に配置し得る。例えば、装置は前記
被験者により摂取される(参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる、米国特許出
願公開第二006/0182738号、米国特許公開第二006/0062852号、米
国特許公開第二005/0147559号、及び米国特許公開第二010/008189
4号を参照されたい)。前記機器は錠剤状か、又は前記被験者の消化管を通過し得るその
他の形式を有し得る。随意的に、前記機器は前記被験者内に移植され得る。例えば、前記
機器は前記被験者の皮下に移植され得る。別の例においては、前記機器は、前記被験者に
より着用され得る。前記機器は、ストラップ、接着剤、衣料品への組込み、又は他の手法
を介して前記被験者に取付けられ得る。前記機器は、前記被験者の皮膚を貫通し得る1つ
以上の針、又は微小針を含み得る。前記装置は患者が装着するパッチであってもよい。前
記機器は、自動ランセット切開カートリッジを含んでいてもよい。前記カートリッジは使
い捨てであってよい。1つ以上の使い捨て部品が、前記被験者からサンプルを収集するた
めに使われ得る。前記使い捨て部品は、非使い捨て前記機器にサンプルを提供し得る。代
替方法として、前記使い捨て部品が前記サンプル処理機器であってもよい。
前記機器は一回に1つのサンプルを受取り得る。代替方法として、前記機器は定期的に
、前記被験者からのサンプルを受取り得る。これは定期的にスケジュールされた間隔か又
は1つ以上の検出された状態に応じてであってよい。前記機器は、随意的に前記被験者に
治療を施すことができる。前記機器は、前記被験者に1種類以上の治療薬を投与し得る。
前記治療薬は、スケジュールされた間隔、又は1つ以上の検出された状態に応じて投与さ
れ得る。前記治療薬は、サンプルから検出された1つ以上の状態に応じて投与される。
場合によっては、前記機器は、指定されたサンプル収集サイトにおいて前記被験者に提
供され得る。代替方法として、前記被験者は、任意の他の場所で前記機器を取得するか、
又は前記機器と接触し得る。
サンプルの例は様々な液体又は固体サンプルを含み得る。場合によっては、サンプルは
前記被験者からの体液サンプルであり得る。サンプルは水性又は気体状のサンプルであっ
てよい。場合により、固体又は半固体サンプルを提供され得る。サンプルは前記被験者か
ら収集した組織及び/又は細胞を含み得る。サンプルは生物学的サンプルであり得る。生
物学的サンプルの例は、血液、血清、血漿、鼻腔拭い取り又は鼻咽頭洗浄液、唾液、尿、
胃液、髄液、涙液、糞便、粘液、汗、耳垢、脂、腺分泌物、脳髄液、組織、精液、膣分泌
液、腫瘍組織由来の間質液、眼液、髄液、咽頭拭い取り、呼気、髪、爪、皮膚、生検、胎
盤、羊水、臍帯血、強調体液、体腔液、痰、膿、微生物叢、胎便、母乳及び/又は他の排
泄物などを含むが、それらに限定されるものではない。サンプルは、鼻咽頭洗浄液を含み
得る。前記被験者の組織サンプルの例は、結合組織、筋肉組織、神経組織、上皮組織、軟
骨、がんサンプル又は骨を含むが、これらに限定されない。サンプルはヒト又は動物から
提供され得る。サンプルは例えばマウス、サル、ヒト、家畜、競技動物又はペットなどの
哺乳動物又は脊椎動物から提供され得る。サンプルは生体又は死んだ被験者から収集して
もよい。サンプルは前記被験者から新鮮な状態で収集できるが、何らかの形態の事前処理
、保管又は輸送などが施されていてもよい。
1以上、2以上、3以上、4以上、5以上、6以上、7以上、8以上、10以上、12
以上、15以上、又は20以上の異なる種類のサンプルを前記被験者から収集し得る。単
独の種類又は複数の種類のサンプルを前記被験者から同時に、又は異なる時点で収集し得
る。単独の種類又は複数の種類のサンプルが、同時に、又は異なる時間に前記機器により
受取られ得るか、又は前記機器が受取る能力を有し得る。複数の種類のサンプルは前記機
器により並行して、又は順番に処理され得る。例えば、前記機器は、体液及び組織、又は
糞便サンプル及び体液の両方を受取り得る。別の例では、前記機器は血液及び尿などの体
液を複数種類受取る能力を有し得る。例えば、前記機器は、1種類以上、2種類以上、3
種類以上、4種類以上、5種類以上、6種類、7種類以上、8種類以上、10種類以上、
又は20種類以上の体液を受取り得る。
前記機器の異なる収集方法、又は同じ収集方法が、サンプルの複数種類を収集するため
に使用され得る。
前記被験者はサンプルを提供し、及び/又はサンプルは前記被験者から収集され得る。
前記被験者は、マウス、サル、ヒト、家畜、競技動物、又はペットなどの哺乳動物又は脊
椎動物であり得る。前記被験者は生きていても死んでいてもよい。前記被験者は患者又は
臨床試験被験者、又は臨床前試験被験者であり得る。前記被験者は疾病の診断、治療、観
察及び/又は予防を受けていてよい。前記被験者はヘルスケア専門家の治療を受けていて
も、いなくてもよい。前記被験者は、乳児又は幼児、成人、高齢者など任意の年齢の者で
あり得る。
任意の量のサンプルが前記被験者より提供され得る。サンプル量の例は、約10mL以
下、5mL以下、3mL以下、1マイクロリットル(本明細書ではμL、また「uL」と
表記される)以下、500μL以下、300μL以下、250μL以下、200μL以下
、170μL以下、150μL以下、125μL以下、100μL以下、75μL以下、
50μL以下、25μL以下、20μL以下、15μL以下、10μL以下、5μL以下
、3μL以下、1μL以下、500nL以下、250nL以下、100nL以下、50n
L以下、20nL以下、10nL以下、5nL以下、1nL以下、500pL以下、10
0pL以下、50pL以下、また1pL以下を含むが、これらに限定されない。サンプル
の量は一滴ほどでよい。サンプルの量は指先穿刺から収集された量であってよい。サンプ
ルの量は微小針又は静脈注射針から収集された量であってよい。本明細書に記載のものを
含む任意の量が前記機器に提供され得る。
ヘルスケア専門家は、医療制度に関連する人物又は組織を含む。ヘルスケア専門家はヘ
ルスケア提供者である場合がある。ヘルスケア専門家は医師でもあってよい。ヘルスケア
専門家は、個人、家族、及び/又は地域社会に対し、予防的、治療的、健康管理促進、リ
ハビリを組織的な方式で提供する個人又は施設であり得る。ヘルスケア専門家の例として
は、医師(一般開業医及び専門医を含む)、歯科医師、聴覚機能訓練士、言語病理学者、
医師助手、看護師、助産師、薬剤専門家(デンマークでの職名)/薬剤師、栄養士、療法
士、心理学者、カイロプラクター、臨床指導者、理学療法士、瀉血専門医、作業療法士、
検眼士、救急医療技術者、救急隊員、医療検査技師、医療補綴技術者、放射線技師、ソー
シャルワーカー又はその他何らかの医療サービスを施すことができるよう訓練した多種多
様な人材を含む。前記ヘルスケア専門家は、処方箋を書くことを認定されていても、いな
くてもよい。ヘルスケア専門家は病院又は保健医療施設、その他のポイント・オブ・サー
ビスの場所、又は更に学校教育、研究、行政組織に勤務又はそれらと提携していてよい。
一部のヘルスケア専門家は、自宅において患者のケア及び治療を提供し得る。地域の保健
医療従事者は、正式な医療組織以外で勤務することがある。医療サービス、医療記録又は
健康情報に関する技術者、及びその他の支援労働者の責任者は、ヘルスケア専門家である
か又はヘルスケア提供者と提携し得る。
いくつかの実施形態では、前記ヘルスケア専門家はすでに前記被験者を熟知しているか
、前記被験者と連絡を取ったことがあり得る。前記被験者はヘルスケア専門家の患者であ
り得る。場合によっては、前記ヘルスケア専門家は、臨床試験を受けるように前記被験者
に処方箋を書いた可能性がある。前記ヘルスケア専門家は、前記被験者に前記サンプル収
集サイト、又は臨床検査施設が実施する臨床検査を受けるように指示又は推奨している場
合がある。一実施例では、前記ヘルスケア専門家は前記被験者の主治医であり得る。前記
ヘルスケア専門家は、前記被験者に対し任意の種類の医師であってもよい(一般開業医及
び専門医を含む)。
ヘルスケア専門家は、認定分析施設からの報告を受けることができる。報告を受けるヘ
ルスケア専門家は命令したヘルスケア専門家であるか、又は分析施設又はサンプル収集サ
イトにおけるヘルスケア専門家であり得る。
臨床検査施設8110はサンプル収集サイト8120又はヘルスケア専門家8100と
連絡を取り得る。前記臨床検査施設は、任意の数のサンプル収集サイト又はヘルスケア専
門家と連絡を取り得る。例えば、臨床検査施設は、1以上、2以上、3以上、5以上、1
0以上、15以上、20以上、30以上、50以上、100以上、200以上、500以
上、1000以上、5000以上、10000以上、10万以上、100万又はそれ以上
のサンプル収集サイト又はヘルスケア専門家と連絡を取り得る。いくつかの制度において
、任意の数のサンプル収集サイト又はヘルスケア専門家と連絡を取り得る1つ、2つ、3
つ、4つ、又はそれを超える数の臨床検査施設が提供され得る。複数の臨床検査施設は互
いに連絡しても、又はしなくてもよい。前記サンプル収集サイト又は臨床検査施設、及び
/又はヘルスケア専門家は、地理的に任意の場所にあってよい。いくつかの実施形態では
、臨床検査施設と連絡するサンプル収集サイト及び/又はヘルスケア専門家は、同じ地域
内(例えば、町、市、州、地域、国)にいることができる。代替方法として臨床検査施設
と連絡するサンプル収集サイト及び/又はヘルスケア専門家は、世界的に任意の場所に散
在してよい。
前記臨床検査施設は、ヘルスケア専門家及びサンプル収集サイトと当技術分野で周知の
任意の方法を使って通信し得る。いくつかの実施形態においては、前記臨床検査施設は直
接サンプル収集サイト、又は前記被験者の体内、若しくは体外に設置された前記機器と通
信し得る。そのような通信は電気信号、無線周波数信号、光信号、セルラー信号、及び有
線又は無線信号を介して送信され得る、任意の他の信号を介し得る。本明細書の他の部分
に記載の、任意の電子データ、又は送信の記載は、電気信号、無線周波数信号、光信号、
セルラー信号、及び有線又は無線信号を介して送信され得る任意の他の信号を介して生じ
得る。例えば、データはサンプル収集サイトから臨床検査施設へと電子的に送信でき、逆
もまた同様である。データは、サンプル収集サイト、又は前記被験者の体内、若しくは前
記被験者上にある前記機器から、臨床検査施設へ送信されることができ、その逆もできる
。同様に、データは臨床検査施設からヘルスケア専門家へと電子的に送信されることがで
き、その逆もできる。
非限定的な例として、通信はローカル・エリア・ネットワーク(LAN)などのネット
ワーク、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)、パーソナル・エリア・ネッ
トワーク、電話網などの遠隔通信ネットワーク、携帯電話網、モバイル・ネットワーク、
無線ネットワーク、データ提供ネットワーク、及び任意の他の種類のネットワークにより
実行され得る。通信はブルートゥース又はRTMテクノロジーなどの無線技術を利用でき
る。代替方法として、モデムによるダイアルアップ有線接続、TI、ISDN、又はケー
ブルラインなどの直接リンクなどのさまざまな通信方法が用いられ得る。いくつかの実施
形態では、無線接続は、セルラー、衛星、又はページャーネットワーク、GPRSなどの
例示的無線ネットワーク、又はイーサーネット又はLAN上のトークン・リングなどの例
示的な無線ネットワークを使用し得る。いくつかの実施形態では、前記機器は、赤外通信
構成要素を用いて無線通信を行い得る。通信を提供するために、前記機器8130、パー
ソナル・コンピュータ、サーバ、ラップトップ・コンピュータ、タブレット、モバイルフ
ォン、携帯電話、衛星電話、スマートフォン(例えばアイフォン、アンドロイド、ブラッ
クベリー、パーム、シンビアン、ウインドウズ)、パーソナル・デジタル・アシスタント
(PDA)、ブルートゥース前記機器、ページャー、固定電話、又は任意の他の機器が使
用され得る。これらの機器は通信可能な前記機器であり得る。前記機器8130は、本明
細書に記載の任意のネットワーク接続性を実行するために、任意のハードウェア及び/又
はソフトウェアを使用し得ることも理解されたい。これは図83〜88に関連する記載及
び図に記載のネットワーク接続性技術を含む。
前記臨床検査施設は、サンプル収集サイト、又は前記被験者の体内、若しくは体外の機
器と通信し得る。サンプル収集サイトから前記機器は、臨床検査施設の任意の通信可能な
前記機器と通信し得る。前記機器は臨床検査施設の任意の通信可能な前記機器よりアクセ
スできるクラウド・コンピューティング・インフラストラクチャーへデータを提供し得る
。前記機器は臨床検査施設へデータを送信し得る。
前記機器より提供されるデータは前記被験者からのサンプルに関するデータを含み得る
。前記データは、サンプルの定性的及び/又は定量分析に必要な及び/又は十分な情報で
もあり得る。データは監督のための情報を含み得る。データは分析のための情報を含み得
る。データはサンプルの電子的表現であり得る。サンプルの電子的表現はサンプル全体及
び/又はその任意の部分的なものを含み得る。データは電子データであり得る。いくつか
の実施形態においては、データはサンプル、反応又は試薬の電子的ビット表現であり得る
。データはデジタル及び/又はアナログであり得る。データはサンプルに関連した、又は
基づいた、若しくはサンプル自体の1つ以上の測定可能なパラメターを表示するものであ
り得る。
データはサンプル及び/又はその任意の一部を表すものであり得る。いくつかの実施形
態においては、データは収集された生体サンプルの調製の表現であり得る。データはサン
プルの調製の前、その間、及び/又は後に収集され得る。データは経時的に収集しても良
い。データは収集された生体サンプルの調製時の1つ以上の条件に関する情報を含み得る
。そのような条件の例は、以下の群からリストされる1つ以上の特性を含む:生物学的サ
ンプルの量、生物学的サンプルの濃度、生物学的サンプルの質、温度、又は湿度。そのよ
うな条件は環境条件も含み得る。前記環境条件とは、サンプルの、及び/又はサンプルの
周囲の条件のことを指し得る。前記環境条件は、サンプルが前記機器に受取られる、調製
される、及び/又はデータが前記機器より送信され得る前に、その間に、及び/又は後に
提供され得る。
前記データは、前記機器で実施されるサンプルの調製、反応、及び/又は前記機器の操
作/校正に伴うサンプル、試薬、希釈剤、洗剤、染料、及び任意の他の物質の量、濃度、
割合、純度、及び他の情報を含み得る。サンプル及び/又は他の物質の物理的及び/又は
化学的性質、及び/又は化学反応は1つ以上の時点で測定しても良く、並びにデータとし
て集計しても良い。いくつかの実施形態においては、データはサンプル、試薬、希釈剤、
洗剤、染料、及び任意の他の物質が該サンプルの調製において、前記機器で使用し得るか
及び/又はそれに続く定性的及び/又は定量評価を許容できるかを決定し得る。例えば、
データはサンプル及び/又は任意の他の物質が劣化したか、又はさもなければ不適切にな
ったなどの、任意のエラー状態を示し得る。いくつかの例において、データは前記機器が
どの処理を行っている間であっても収集される。
いくつかの実施形態においては、前記データは前記機器により起こされている化学反応
の表現であり得る。前記化学反応は、サンプルとの、又はサンプル無しでの化学反応を含
み得る。前記化学反応は、サンプルと反応を起こし得る1つ以上の試薬を含み得る。化学
反応は対照又は校正反応を含み得る。反応を表示するデータは1つ以上の前記化学反応の
測定値を含み得る。前記データは化学反応の速度、又は速さ、及び/又は化学反応の加速
も含み得る。前記データは化学反応がどれほど完結したか(例えば、化学反応が始まった
か、化学反応が起きているか、化学反応が終わったか、化学反応がどれほど進んでいるか
、例えば、10%、50%、など)を含み得る。前記データは、対照反応及び生体サンプ
ルを含む化学反応に関する情報を含み得る。そのような反応は、同時及び/又は順次に起
こり得る。前記データは、同時に起こるか又は起こらない1つ以上の化学反応に関連し得
る。前記データは、同時に起こるか又は起こらない1つ以上のサンプル調製ステップに関
連し得る。前記データは、データのビットにより表現し得る遠心分離、粉状化、又は本明
細書において記載の任意の他の作業などの物理的処理も含み得る。前記データは、機能的
に、オンボードで、ヘルスケア専門家により遠隔で、及び/又はそのような監督を行うた
めに構成された外部機器により、監督に利用され得る。
いくつかの例において、前記データはサンプルを表現する1つ以上の画像、及び/又は
音声データであり得る。前記画像はデジタル画像又はアナログ画像であり得る。前記音声
データはデジタル及び/又はアナログであり得る。前記データはサンプルの動画表現を含
み得る。画像は動画像を含み得る。前記データはサンプルのデジタル画像及び/又は音声
データを表示する電子的データを含み得る。一実施例においては、データは経時的に変化
を捉える動画像を含み得る。例えば、動画は、サンプル、マトリックス又は検定の細胞、
又は他の分子の、溶解、凝集、混合、運動、及び検定などの動的活動の評価を提供するた
めに提供され得る。
前記データは一回、又は複数の機会において収集され得る。前記データは離散的に、又
は経時的に持続的に収集され得る。前記経時的に収集されたデータは、集計され及び/又
は分析され得る。いくつかの実施形態においては、前記データは、集計されて疾患の診断
、治療、及び/又は予防の促進のための経時的な縦断的分析に有用であり得る。
データは前記機器より経時的に収集され得る。1つの機器からの特定のサンプルに対す
る集計データは、サンプルの定性的及び/又は定量評価を促進するために有用であり得る
。例えば、サンプルは時間が経つにつれどう反応及び/又は変化するかを見極めることは
診断、治療、及び/又は疾患予防を提供するために有用であり得る。
いくつかの実施形態においては、前記データは研究報告書、医療記録、又は任意の他の
種類のディスプレイにおいて表示できる。前記ディスプレイは、記載されたインフラスト
ラクチャーから経時的に、より頻繁に取得可能であるか、又は頻繁に取得された、高い完
全性のデータの縦断的な分析による、患者の健康、提供者のケアのレベル、疾患の退行、
増悪、及び/又は侵襲を示し得る。
前記データは複数の機器から収集され得る。前記複数の機器から集計されたデータは、
サンプルの定性的及び/又は定量評価を促進するために有用であり得る。前記集計データ
は前記複数の機器が得た1人の被験者から収集されたサンプルに関連するデータを含み得
る。代替方法として、集計データは前記複数の機器が得た他の複数の被験者から収集され
たサンプルに関連するデータを含み得る。前記集計データは収集され及び/又はデータベ
ースへ保存され得る。前記データベースは、過去に収集されたデータを考慮する、縦断的
分析を実行するためのデータを提供するためにアクセスされ得る。傾向、及び経時的変化
は観察され得る。前記複数の機器は、標準化及び/又はデータを集計して縦断的分析を実
行するために十分な質、精度、及び/又は正確度のデータを提供し得る。前記機器間では
、偏差がごく小さいか、又は無いことがあり得る。前記機器はサンプル調製が起こるにあ
たって標準化された環境を生成し得る。前記標準化された環境は、化学反応の間でも提供
され得る。前記機器は標準化された分析前のステップも提供し得る。前記複数の機器は、
グローバルに配布され得る。これは疾患の増悪及び/又は退行の観察を更に促進させる、
グローバル評価インフラストラクチャーの提供し得る。前記機器を標準化することにより
、経時的な1人以上の被験者のマーカーの速度を観察しながらのデータの縦断的分析を実
行し得る。前記データは、消費者、提供者、及び/又は支払者達(例えば、保険計画、雇
用者、政府支払者など)のための臨床検査施設報告書、若しくは電子的医療記録若しくは
意思決定支援システムの形で、分析及び/又は表示され得る。そのような表示は、傾向分
析、又は値の変化、変化率、変化率の変化率に関連した他の分析も含む、経時的なデータ
の表示を含み得る。
前記データは経時的な縦断的分析に適切な高品質のものであり得る。適切な質のデータ
は、研究報告書又は/及び長期に渡って収集されてデータを含み得る電子的医療記録へ有
用であり得る。これは長期間(例えば、複数の来診、又は複数のサンプルに基づき)、又
は短期間(例えば、一回の来診によるか、又は受取った1つのサンプルに基づき)に収集
されたデータも含み得る。前記データは縦断的分析に十分な、質、精度、及び/又は正確
度を有し得る。例えば、前記サンプルは、被験者より複数回、収集されたものであり得る
。前記サンプルは異なる時間に前記被験者より収集されたものであり得る。サンプルは、
既定の間隔、又は既定のスケジュールに従って収集され得る。代替方法として、サンプル
は1つ以上の条件又は事象が収集のトリガーになった時に、前記被験者より収集され得る
。複数のサンプルの収集は、サンプルが長期に渡って分析されることを可能にし、それに
より、縦断的分析も可能にする。いくつかの実施形態においては、縦断的分析を可能にす
るために、データは高い精度及び/又は正確度を有し得る。一実施例においては、データ
は経時的に、20%以下、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6
%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、0.1%
以下の変動係数を有し得る。ある場合には、前記複数の機器が時間は経つにつれて、20
%以下、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6%以下、5%以下
、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、0.1%以下、の変動係数
を持つデータを提供し得る。
経時的データは縦断的に分析され得る。これは経時的なデータの変化、経時的なデータ
の変化率、経時的なデータの変化率の変化率、及びそれらの任意の派生物を含み得る。例
えば、データ変化の速度及び/又は加速度が収集され、及び/又は分析され得る。前記デ
ータ値の増加及び/又は減少、及び/又は変化の多様な割合は診断、治療、及び/又は疾
患予防の決定において有益であり得る。
前記機器は、後続する分析用のデータを得るために、被験者より収集されたサンプルを
処理する能力を有し得る。前記機器は、前記被験者からの前記サンプルの収集を容易にす
るために構成され得る。前記機器は、前記被験者から前記サンプルを受取るために構成さ
れ得る。前記機器は、目標の検体を検出及び/又は定量化するために、臨床検査のための
サンプルを調製するために構成され得る。前記機器は、臨床検査のために有用な、1つ以
上の試薬を含み得る。前記調製、又は臨床検査は、前記試薬との化学反応を含み得る。前
記機器は、前記サンプルを処理することにより発生する信号を検出できる1つ以上の検出
器を含み得る。前記機器は、サンプルに関するデータを送信し得る。前記サンプルに関す
るデータは、無反応サンプル、反応を受けたサンプル、及び/又は前記機器構成などから
の検出信号からの生のデータを含み得る。いくつかの場合において、前記機器は、前記生
のデータを適当なフォーマットにするために前処理を実行することがあり、その後、前処
理されたデータを送信する。いくつかの場合において、前記機器は1つ以上の分析ステッ
プを行い、分析データを送信する。代替方法として、前記機器は、前処理及び/又は分析
は行わない。前記前処理及び/又は分析は、前記臨床検査施設で起きる。いくつかの場合
には、前記前処理及び/又は分析は前記機器及び前記臨床検査施設の両方で実行され得る
。前記臨床検査施設は、特定条件の異なる種類の分析のために、データを卓越した研究中
心へ送信できるように、病理医を活用している病院を含み得る。
一シナリオにおいて、前記機器は何らの分析も行わず、又は何の監督を受けること無く
サンプル調製ステップを実行し得る。前記サンプル調製ステップからのデータは、分析を
実行し、及び監督を含む、認定された分析施設であり得る臨床検査施設へ送られ得る。別
のシナリオにおいては、前記機器はオンボードで1つ以上のサンプル調製ステップ、及び
分析を実行し得る。分析からのデータは、監督を提供し得る認定された分析施設へ送られ
得る。代替方法として、監督は、前記機器のオンボードで発生し得る。
いくつかの実施形態においては、監督は、生の形態、前処理の形態、又は分析後のデー
タの検討を含む。監督は、サンプルの定性的及び/又は定量的評価において発生し得る。
サンプルの定性的な評価の例は、画像、動画、及び音声ファイルの検討を含むが、それら
には限られない。サンプルの定量的な評価の例は、信号、一連の信号、又は検体の存在若
しくは濃度を示す数値を含み得る。監督は、本明細書の他の部分に記載される、1つ以上
の、又は2つ以上の実施例を含み得る。監督は認定された分析施設のヘルスケア専門家に
より提供される。いくつかの他の場合には、監督はソフトウェア・プログラム又は自動化
された検討システムにより提供され得る。前記ソフトウェア・プログラム及び/又は自動
化された検討システムは必ずしもヘルスケア専門家(臨床検査施設主任などの)などの資
格を持つ人間の点検又はケアの下で実行されなくてもよい。
前記機器は手動の分析手順を再現し得る。いくつかの場合において、前記機器はピペッ
ト操作、濾液の調製、加熱、及び/又は色強度の測定などの多様なステップを自動的に行
い得る。1つ以上の検体の測定のために、前記機器は物質と協同して使用され得る。前記
機器は、1つ以上の検体の存在、又は濃度を測定し得る。前記機器は反応ユニットとして
機能し得る試薬を含む構成要素を含み得る。機器の構成要素、及び前記機器がとり得るス
テップの例は本明細書の他の部分に詳細に記載される。
前記臨床検査施設はヘルスケア専門家と通信し得る。前記臨床検査施設は分析データに
基づいて報告書を作成し得る。いくつかの場合において、前記臨床検査施設は、前記機器
より提供された生のデータ、又は前処理済みのデータを分析し得る。代替方法として、前
記臨床検査施設は前記機器より分析データを受信し得る。前記臨床検査施設は前記機器よ
り受信した分析データから更なる分析及び/又は監督を実行しても、又はしなくてもよい
前記臨床検査施設及び/又は前記機器は、分析データを、意味のある、若しくは所望の
様式で提供する報告書を作成し得る。前記報告書は、前記報告書を閲覧する者が、前記報
告書に依拠して医学的決定を下すことを可能にするフォーマットを有し得る。前記臨床検
査施設及び/又は前記機器は、前記報告書をヘルスケア専門家(又は臨床検査施設主任)
へ送信できる。いくつかの実施形態においては、病理医、他のヘルスケア専門家、又は他
の資格を持つ者が、ヘルスケア専門家へ送信され得る前に、報告書について検討し得る。
検討を行うヘルスケア専門家は、発注したヘルスケア専門家へ報告書が送信される前に、
報告書、又は報告書の作成に有用な、定性的及び/又は定量的評価を検討し得る。前記分
析データ及び/又は報告書の検討及び監督は、前記臨床検査施設で起こり得る。代替方法
として、前記検討及び監督は、前記機器の中で起こり得る。報告書を受取るヘルスケア専
門家は、前記被験者の診断、治療、及び/又は疾患予防のために報告書を使っても、使わ
なくてもよい。
前記臨床検査施設及び/又は前記機器は、前記被験者へ報告書を提供し得る。前記被験
者へ提供される報告書は、ヘルスケア専門家へ提供した報告書と同じ物でも異なる物でも
良い。ヘルスケア専門家へ提供される報告書は、より詳細に富んでいてよいか、又はその
逆も同様である。前記被験者及びヘルスケア専門家へ提供される報告書のフォーマットは
、異なっていても、いなくても良い。代替方法として、前記臨床検査施設及び/又は前記
機器は、前記被験者へ報告書を提供しない。前記被験者は、ヘルスケア専門家から報告書
に基づいた情報を受取り得る。前記機器又は前記臨床検査施設は、臨床報告書を検査の場
所で、又は/及び分析された時に、若しくは検討のため前記医師へ送られる時に、及び/
又は前記医師の検討後に、自動的に消費者へ直接提供し得る。
任意の前記データ及び/又は報告書の送信は、クラウド・コンピューティング・インフ
ラストラクチャーの使用を含み得る。送信者がデータを提供してもよいし、又はデータを
前記クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャーに持っていてもよい。前記
受信者及び/又は受信者達(例えば、ヘルスケア専門家又は患者)は、前記クラウド・コ
ンピューティング・インフラストラクチャーへアクセスし得る。前記クラウド・コンピュ
ーティング・インフラストラクチャーは、送信者側及び/又は受信者側に提供され得る。
代替方法として、従来の固定データ保存方法が用いられることもある。
図75Bは、臨床検査施設8160と通信している処理前記機器8172を有する小売
業者8170を示す。臨床検査施設又は読み取り前記機器は、ヘルスケア専門家8150
と通信状態にあり得る。上述の通り、本明細書においての小売業者及び他のサンプル収集
サイトの例の任意の議論は、任意の種類のサンプル収集サイトに適応され、及びその逆も
成立つ。小売業者は第一の場所で提供されることができ、ヘルスケア専門家は第二の場所
で提供され得る。第一の場所及び第二の場所は、異なる場所であり得る。いくつかの実施
形態においては、第一及び第二の場所はお互いに近接していない。臨床検査施設が第三の
場所で提供されることもある。第三の場所は第一及び/又は第二の場所と異なる場所にあ
り得る。例えば、第一、第二、及び第三の場所は、お互いに近接する必要はない。第一、
第二、及び/又は第三の場所は異なる施設に位置されていてもよい。代替方法として、第
一、第二、並びに第三は全て同じ場所であってもよい(ポイント・オブ・サービス)。
小売業者は商品又はサービスを売る組織であり得る。いくつかの実施形態においては、
商品又はサービスは健康又は医療ケアに関連し得る。例えば、前記小売業者は薬又は医療
ケア必需品及び/又は保険を販売し得る。いくつかの実施形態においては、小売業者とは
薬局(例えば、小売り薬局、臨床薬剤部、病院薬局)、ドラッグストア、チェーン店、ス
ーパーマーケット、又は食料品店であり得る。小売業者の例はWalgreen‘s、C
VS Pharmacy、Duane Reade、Walmart、Target、R
ite Aid、Kroger、Costco、Kaiser Permanente、
及びSearsを含むがそれらに限定されない。
小売業者は小売業者の場所で提供され得る。いくつかの実施形態においては、前記小売
業者は、ヘルスケア専門家及び/又は臨床検査施設の場所とは地理的に異なる場所にあり
得る。代替方法として、前記ヘルスケア専門家は前記小売業者の場所に配置されているこ
ともある。
小売業者8170は、その小売業者の場所に、サンプル処理機器8172を有し得る。
いくつかの実施形態においては、小売業者は1以上、2以上、3以上、4以上、5以上、
6以上、10個以上のサンプル処理機器を、前記小売業者の場所に有し得る。前記サンプ
ル処理機器は、ポイント・オブ・サービス前記機器でもあり得る。前記サンプル処理機器
は、通信可能前記機器と通信する能力を有し得る。例えば、前記小売業者の場所にある、
前記サンプル処理機器は、お互いに通信し得る。代替方法として、前記サンプル処理機器
は、他のサンプル収集サイト、又は前記被験者の体内、又は体表などの異なる場所の、他
の読み取り前記機器と通信し得る。前記サンプル処理機器は、前記臨床検査施設のコンピ
ュータ及び/又はバイオメトリック前記機器などの、他の種類の通信可能前記機器と通信
し得る。そのような通信は有線でも無線でもよい。
前記サンプル処理機器8172は、サンプルを受取るために構成され得る。前記サンプ
ル処理機器は、前記被験者より直接サンプルを収集するために構成され得る。前記サンプ
ル処理機器は、前記被験者に対し、1つ以上のサンプル調製ステップを実行するために構
成され得る。前記サンプル処理機器は検定を実行するために構成され得る。いくつかの実
施形態においては、前記サンプル処理機器は、1つ以上の検定を実行するために構成され
得る。前記サンプル処理機器は、1つのサンプルに対して多重検定を実行する能力を有し
得る。所望であれば、前記機器は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、
20、30、40、50、100、200、500、1000又はそれを超える検定を実
行するために構成され得る。複数の検定は、並行で同時に実行し得る。所望であれば、1
つ以上の対照の検定及び/又は校正(例えば、検定/検査用の校正器の制御による構成も
含む)も、並行に行えるよう前記機器に組み込み得る。ある場合には、検定は、サンプル
に基づいて、順次に、又は順次及び並行の任意の組合せで実行し得る。前記読み取り前記
機器は、1つ、2つ以上の化学反応、又は他の処理試験(例えば、微粉砕)を達成し得る
。前記サンプル処理機器は、サンプルに関係する1つ以上の信号を検出するために構成さ
れ得る。サンプルは体液のサンプル、生物学的サンプル、又は本明細書の他の部分で提供
される任意の他の例であり得る。
いくつかの実施形態においては、前記サンプル処理機器8172は、カートリッジ81
74を含み得る。前記カートリッジは、サンプル処理機器から取外し得る。いくつかの実
施形態においては、前記サンプル処理機器のカートリッジへサンプルが提供され得る。代
替方法として、前記サンプルは前記サンプル処理機器の他の部分へ提供され得る。前記カ
ートリッジ及び/又は前記機器は、サンプルを受入れるために構成され得る、サンプル収
集ユニットを含み得る。前記サンプル処理機器は、本明細書の他の部分で更に詳細に記載
がされる。前記カートリッジ及び前記機器は、1つの機器として一体化する能力を有し得
るし、又別々にできる前記機器であってよい。前記機器は、処理のために、モバイル機器
又は他のネットワーク機器へリンクするピル又はパッチを含み得る。
前記被験者8176は小売業者8170にの場所で提供され得る。前記被験者は、体液
のサンプルをサンプル処理機器8172及び/又は前記機器のカートリッジ8174へ提
供し得る。前記体液は、指先穿刺、ランセットで突くこと、注射、及び/又はピペット操
作を含むが、それらには限られない、さまざまな方法により前記被験者から採取され、前
記機器へ提供される。前記体液は静脈的、又は非静脈方法を使用して収集され得る。前記
体液は、体液収集器を使用して提供し得る。体液収集器はランセット、微小針、多孔膜(
例えば、ピル用に)、毛管、管、ピペット、注射器、静脈採取、又は本明細書において記
載の任意の他の収集器を含み得る。一実施形態においては、ランセットは皮膚を貫通し、
例えば、重力、毛管作用、吸引、又は真空力を使用してサンプルが取り出される。前記ラ
ンセットは、前記サンプル処理機器の一部、前記機器のカートリッジの一部、システムの
一部、又は独立した1つの部品である。所望であれば、前記ランセットは、さまざまな機
械的、電気的、電気機械的、又は任意の他の周知の作動機構、若しくはそのような方法の
任意の組合せにより、活性化され得る。一実施例においては、体液をもたらすために前記
被験者の指(又は前記被験者の体の他の部分)を貫通し得る。前記体液は、毛管、管チュ
ーブ、ピペット、又は当技術分野で周知の任意の他の機構を使用して収集し得る。毛管、
若しくはピペットは前記機器及び/又はカートリッジとは別個であり得るか、又は前記機
器及び/又はカートリッジの一部であり得る。移動機器は追加的な処理ステップを必要と
せず、及び1つにステップにおいて、抗凝固剤又は他の前処理剤が予め被覆され得る。能
動機構が必要ない、別の実施形態においては、前記被験者は、例えば、唾液のサンプル、
又は穿刺された体の一部を直接表面に触れさせるなど、単に体液を前記機器及び/又はカ
ートリッジへ提供し得る。収集された体液は前記機器内に配置され得る。体液収集器は、
前記機器に取外し可能に問いつけられるか、又は前記機器とは別に提供される。
カートリッジ8174は、サンプル処理機器8172に挿入され得るか、さもなければ
サンプル処理機器と連結され得る。前記カートリッジは、サンプル処理機器から取り外さ
れ得る。一例では、サンプルは、カートリッジのサンプル収集ユニットに提供され得る。
前記サンプルは、前記カートリッジに直接提供され得る。前記サンプルは前記体液収集器
を介して提供されても、又は介さずに提供されてもよい。体液収集器は、カートリッジに
取付けられ、カートリッジに取外し可能に取付けられるか、又はカートリッジとは別に提
供され得る。前記体液収集器は、前記サンプル処理機器と一体化されていても、又はされ
ていなくてもよい。前記カートリッジは、次いで、サンプル処理機器に挿入され得る。代
替方法として、前記サンプルは、前記カートリッジを利用しても、又はしなくてもよい前
記サンプル処理機器に直接提供され得る。前記カートリッジは、前記サンプル処理機器の
操作に用いられる、1つ以上の試薬を含み得る。代替方法として、1つ以上の試薬が、既
に前記サンプル処理機器にオンボードで提供され得る。
前記カートリッジは、使い捨てであっても、又はなくてもよい。前記カートリッジは1
つ以上の種類の臨床検査のために特別に構成され得る。例えば、第一のカートリッジは、
検査の第一セットを可能にするための第一の構成を、及び第二のカートリッジは、検査の
第二セットを可能にするための第二の構成を有し得る。代替方法として、検査の同じ選択
のために構成される汎用的なカートリッジが提供され得る。いくつかの例において、前記
汎用的なカートリッジは、遠隔又はオン・ボードのプロトコルを介して、特定の検査のた
めに動的にプログラムされ得る。
前記カートリッジが、前記サンプル処理装置に挿入されている場合、カートリッジの1
つ以上の構成要素は、前記サンプル処理機器の他の構成要素との流体連結され得る。例え
ばサンプルがカートリッジに収集されている場合、前記サンプルは、前記サンプル処理機
器の他の部分に運搬され得る。同様に、1つ以上の試薬が前記カートリッジに提供される
場合、前記試薬は、前記サンプル処理機器の他の部分に運搬され得るか、又は前記サンプ
ル処理機器の他の構成要素が前記試薬にもたらされ得る。カートリッジの1つ以上の構成
要素は、前記サンプル処理機器の他の部分に自動化された方式で運搬されることができ、
及び逆もまた同じである。いくつかの実施形態では、前記カートリッジの試薬又は構成要
素は、カートリッジのオン・ボードに残り得る。いくつかの実施形態では、配管の維持管
理(例えば、手動又は自動化された維持管理)を必要とする流体工学を含まない。
前記サンプル処理機器は、前記被験者内に又は前記被験者上に設置されるために構成さ
れ得る。前記サンプル処理機器は、前記被験者から、前記機器の筐体を介してサンプル受
取り得る。例えば、サンプル処理機器が、摂取可能であるか、又は前記被験者内に移植さ
れる場合、それは、筐体又は生態適合性の被覆を含み得る。所望のサンプルは、前記生態
適合性の被覆に浸透し得る。前記サンプルは、サンプル処理機器の被覆又は筐体を貫通す
ることができ、その結果サンプル処理機器により受取られる。前記サンプル処理装置が、
前記被験者上にある場合、前記サンプルは、前記機器の筐体及び/又は被覆を通して受取
られ得る。代替方法として、前記サンプル(前記機器のカートリッジ部分に提供される場
合も、そうでない場合もある)は、前記機器上に提供される1つ以上の注射針又は極微注
射針の使用により、受取られ得る。
前記サンプル処理機器は、サンプル収集を容易にするために、臨床検査のために、サン
プルを調製するために、及び/又は1つ以上の臨床検査に使用する試薬を含むために構成
され得る。いくつかの実施形態では、前記サンプル処理機器はサンプルから1つ以上の検
査を実行するために構成され得る。化学反応、又は他の処理ステップは、サンプルととも
に、又はサンプルなしで実行され得る。いくつかの実施形態では、免疫検定又は核酸検定
などの検定が実行され得る。前記機器により調製又は実行される、ステップ及び/又は検
査の例としては、免疫検定、核酸検定、受容体に基づいた検定、サイトメリー検定、比色
検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフィー
的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射性同
位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検定、
培養物検定、浸透圧検定、及び/若しくは他の種類の検定、遠心分離、分離、ろ過、希釈
、濃縮、精製、沈殿、粉砕、インキュベーション、ピペット操作、輸送、細胞溶解、若し
くは他のサンプル調製ステップ、又はそれらの組合せが挙げられるが、それらには限定さ
れない。サンプル処理は化学反応及び/又は物理的処理を含み得る。サンプル処理は組織
学、形態学、運動学、力学、及び/又は細胞のためのそのような検定を含むサンプルの検
定を含み得る。前記機器は1つ以上、2つ以上、3つ以上、又は4つ以上のこれらのステ
ップ/検査を実行し得る。
前記サンプル処理機器は、1つ、2つ以上の体液の小さなサンプルの検定を実行するた
めに構成され得る。1つ以上の化学反応は、本明細書の他の部分に記載されるように、容
積のあるサンプルで起こり得る。例えば、1つ以上の化学反応はフェムトリットルより少
ない量のピル上で起こり得る。一例では、前記サンプル収集ユニットは、一滴以下の血液
又は間質液と同等の量の体液サンプルを受取るために構成されている。前記サンプル収集
ユニットは、前記被験者の皮膚を刺すことなく、血液サンプルの容積を収集し得る。一実
施例では、光学的にサンプルを測定するために、光を輝かせ得る。追加例では、超音波、
MRI、又はスキャンが、非侵襲的に分析を実行するために使用され得る。
前記機器は短時間で任意のオン・ボード・ステップを実行する能力を有し得る。例えば
、前記被験者からのサンプル収集から、データの送信まで、及び/又は分析までの時間は
、約3時間以下、2時間以下、1時間以下、50分以下、45分以下、40分以下、30
分以下、20分以下、15分以下、10分以下、5分以下、4分以下、3分以下、2分以
下、1分以下、50秒以下、40秒以下、30秒以下、20秒以下、10秒以下、5秒以
下、3秒以下、1秒以下、500ミリセカンド以下、200ミリセカンド以下、100ミ
リセカンド以下であり得る。サンプルを前記機器内に受入れてから、データの通信まで、
及び/又は分析までの時間は、約3時間以下、2時間以下、1時間以下、50分以下、4
5分以下、40分以下、30分以下、20分以下、15分以下、10分以下、5分以下、
4分以下、3分以下、2分以下、1分以下、50秒以下、40秒以下、30秒以下、20
秒以下、10秒以下、5秒以下、3秒以下、1秒以下、500ミリセカンド以下、200
ミリセカンド以下、100ミリセカンドであり得る。
臨床検査施設、機器、又は他の実体若しくはソフトウエアは、リアルタイムでデータの
分析を実行し得る。分析は定性的及び/又は定量的なサンプルの評価を含み得る。臨床検
査、前記機器、又は他の実体は、データを48時間以内、36時間以内、24時間以内、
12時間以内、8時間以内、6時間以内、4時間以内、3時間以内、2時間以内、1時間
以内、45分間以内、30分間以内、20分間以内、15分間以内、10分間以内、5分
間以内、3分間以内、1分間以内、30秒間以内、15秒間以内、10秒間以内、5秒間
以内、又は1秒間以内に分析し得る。前記分析は、1つ以上の閾値とデータの比較を含み
得る。分析は、病理学者又は他の有資格者からの見直しを含む場合、又はそうでない場合
がある。分析を含む時間は、データに基づく報告を作成する時間を含む場合、又はそうで
ない場合がある。前記分析を含む時間は、ヘルスケア専門家への報告の送信の時間を含む
場合、又はそうでない場合がある。
機器8172は、臨床検査施設8160によりサンプル収集サイト8170に提供され
得る。前記機器は、サンプル収集サイトに販売され得るか、リース/レンタルされ得るか
、又は前記サンプル収集サイトは、前記臨床検査施設が、サンプル収集及び/又は他のス
テップを実行する場所として使用され得る。
同様に、1つ以上のカートリッジ8174は、前記臨床検査施設8160により、前記
サンプル収集サイト8170に提供され得る。代替方法として、前記カートリッジは別の
リソースにより提供され得る。前記カートリッジは、前記サンプル収集サイトに販売され
得るか、サンプル収集サイトからリース/レンタルされ得るか、又は臨床検査施設が、サ
ンプル収集及び/又は他のステップを実行する場所の一部として利用され得る。前記カー
トリッジは前記機器と、同じか、又は異なるリソースからのものであり得る。
臨床検査施設8160は、プロセッサ8162及び通信ユニット8164を有し得る。
臨床検査施設は、施設内に提供され得る。前記プロセッサ及び通信ユニットは、施設内に
提供され得る。前記臨床検査施設は1つ以上のプロセッサと通信ユニットを有し得る。
前記プロセッサ8162は、ヘルスケア専門家8150への報告を作成するため構成さ
れ得る。前記プロセッサは、処理を実行するソフトウエアとともに、サーバ側にあり得る
。前記プロセッサは前記サンプル処理機器8172から受信されるデータに基づいた報告
を作成、又は見直し、又は分析を提供し得る。前記プロセッサは、サンプルの質的及び/
又は量的評価を実行し得る。いくつかの実施形態では、前記プロセッサは、前記サンプル
処理機器から受信するデータを閾値と比較し得る。前記閾値は1つ以上の検体のためのも
のであり得る。前記比較は、データ値が、閾値よりも大きいか、同等か、又は少ないかと
いう比較を含み得る。前記比較は、データの値が定性的及び/又は定量的に閾値と同じ値
かどうかを含み得る。前記比較は、1つ以上の保存された値に関しての、1つ以上の統計
的又は生理学形式のデータの分析を含み得る。その例は、ベスト・フィット解析、及び/
又は曲線のフィッティング、外挿法、内挿法、回帰分析、最小二乗法、平均計算、多変量
、シミュレーション分析、又は変動計算などの解析を含み得る前記プロセッサは、前記サ
ンプル処理機器から受信したデータを分析し得る。前記プロセッサは、統計学的分析の1
つ以上のステップを実行するために構成され得る。
いくつかの実施形態では、閾値は単独の値を参照し得る。前記閾値は、数字の値又は英
数字の値であり得る。閾値は文字列又は他の形態のデータであり得る。前記閾値は値の範
囲及び/又は値のセットに参照し得る。前記閾値は、単独の値又は複数の値を参照し得る
。複数の値は1つ以上の連続スペクトルに入り得る。代替方法として、複数の値は不連続
であり得る。閾値の範囲の例は、1〜100ユニット、又は5〜10ユニットを含むこと
ができ、及び閾値のセットの例は、1ユニット、3ユニット、5ユニット、8ユニット、
13ユニット、20ユニット又は50ユニットから選ばれるリストに入る値を含み得る。
ユニットは任意の次元又は計量可能な量を参照し得る。そのような値は礼二の目的のみで
提供される。いくつかの例において、前記プロセッサは、1つ以上の画像、ビデオ、音声
ファイル、又は他のデータを比較し得る。前記プロセッサは、そのような、1つ以上の参
照となる、画像、ビデオ、音声ファイル又は他のデータとの比較を作成し得る。アルゴリ
ズムは、前記ファイル又は他のデータの1つ以上の特徴を評価する能力を有し得る。ある
場合には、プロセッサはヘルスケア専門家が見るためにファイルを自動的に分類し得る。
前記プロセッサは、保存された情報を含む、1つ以上のデータ保存ユニット8166a
、8166bにアクセスし得る。前記保存された情報は、1つ以上の検体の閾値を含み得
る。前記閾値は、1つ以上の検体の存在又は濃度の決定に有用であり得る。前記閾値は警
報が必要な状況を検出するために有用であり得る。前記データ保存ユニットは、サンプル
で実行されるサンプル調製又は医療検査に関連する、任意の他の情報を含み得る。前記デ
ータ保存ユニットは、ヘルスケア専門家への報告作成に必要な記録又は他の情報を含み得
る。前記データ保存ユニットは、1つ以上のステップを実行するプロセッサのためのコー
ド、論理、指示を含む、コンピュータ可読媒体を保存する能力を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記データ保存ユニット8166aは、前記臨床検査施設8
160において提供され得る。前記プロセッサは、前記ローカル・データ保存ユニットに
アクセスし得る。別の実施形態では、前記データ保存ユニット8166bは、臨床検査施
設に遠隔的に提供され得る。例えば、前記データ保存ユニットは、サンプル収集サイト8
170で、又はヘルスケア専門家8150に提供され得る。前記データ保存ユニットは、
前記機器上に提供され得る。代替方法として、前記データ保存ユニットは、任意の他の場
所に提供され得る。前記データ保存ユニットの任意の場所の組合せが、プロセッサにより
利用され得る。例えば、プロセッサは、臨床検査施設、又は臨床検査施設の外部で提供さ
れるデータ保存ユニットにアクセスし得る。
いくつかの実施形態では、前記データ保存ユニットは、電子的医学記録(EMR)であ
るか、又はEMRデータベースであり得る。前記データ保存ユニットは、被験者に関連し
た情報を含み得る。前記被験者に関連した情報は、前記被験者の医学的記録、前記被験者
の医療記録、前記被験者と関係する身分情報、前記被験者と関係する支払情報、また前記
被験者と関係する他の情報を含み得る。前記データ保存ユニットは支払い者データベース
であり得る。前記データ保存ユニットは、そのような健康保険会社又は政府の支払い者な
どの、支払い者と関係している情報を含み得る。そのような情報は、前記被験者に関係す
る治療記録、保険記録、又は財政情報を含み得る。
1つ以上の通信ユニット8164が、臨床検査施設8160において提供され得る。前
記臨床検査施設は、サンプル収集、若しくは処理センター、若しくはプロバイダ、若しく
は病院の事務所/場所と同じ場所にあり得るか、又は異なる場所であり得るか、若しくは
実際には同じであり得る。本明細書の臨床検査施設に関する任意の記載は、本明細書にお
いて提供される任意の他の場所に適用されることができ、及びその逆も成立つ。前記通信
ユニットは、前記機器8172からのデータを受信するために構成され得る。前記通信ユ
ニットは、前記サンプル収集サイト8170の機器から、前記被験者のサンプルに関連し
たデータを受信し得る。前記通信ユニットは、前記機器及び/又はサンプル収集サイトか
ら、前記被験者についての情報を受信し得る。前記通信ユニットは、前記被験者について
の身元情報を受信し得る。通信ユニットは、前記機器及び/又は任意の他の機械(例えば
、生体認証機器、モバイル機器)又はサンプル収集サイトと関連する組織からの情報を受
信し得る。
前記通信ユニット8164は、機器8172及び/又はサンプル収集サイト8170に
関係する他の機械又は組織にデータを送信するために構成され得る。いくつかの実施形態
では、前記通信ユニットは、前記機器に1つ以上のプロトコルを提供し得る。前記通信は
、データの受信に加えて、プロトコルを提供し得る。前記プロトコルは、サンプルの収集
を達成し、臨床検査のためのサンプルを調製し、又は前記機器での1つ以上の試薬の化学
反応を可能にし得る。前記プロトコルは、前記機器上での前記臨床検査の実行を達成し得
る。前記プロトコルは、前記機器における検体の存在及び/又は濃度の検出を実行し得る
。検体の存在及び/又は濃度に関する、検出及び/又は分析の任意の記載は、疾患状態の
評価を含み及び/又は疾患状態の評価に適用され得る。前記プロトコルは、前記機器にお
ける生データの前処理及び/又は前記データの分析を達成し得る。
前記通信ユニットは、前記サンプル収集サイトと前記臨床検査施設間の双方向通信ユニ
ットを可能にし得る。前記通信ユニットは、サンプル収集サイトにおける、又は前記被験
者内又は前記被験者上のサンプル処理機器と前記臨床検査施設のプロセッサ間の双方向通
信ユニットを可能にし得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のプロトコルが、前記機
器により送信されたデータに基づいて前記機器に送信され得る。前記機器により送信され
た前記データは、前記被験者の身元確認情報、前記サンプル又は反応に関連して生成及び
/又は検出された信号に基づく情報、前記機器認識情報、カートリッジ認識情報、又は前
記機器から送信された任意の他の情報を含み得る。データは、前記機器に提供されたプロ
トコルに応じて前記機器から収集され得る。前記プロトコルは、収集されるデータの種類
及び前記機器により実行される動作を統御し得る。いくつかの実施形態においては、1つ
、2つ、又はそれ以上の後続する一揃いのプロトコルは、前記機器から収集したデータに
基づき前記機器に送信され得る。前記機器からのデータは、前記プロトコルにより決定づ
けられ、前記機器により実行する更なる動作を規定し得るフィードバックを提供し得る。
本明細書に記載される代替的な実施形態においては、前記臨床検査施設は前記機器にプ
ロトコルを送信する必要がない。前記プロトコルは前記機器上に局部的に保存可能である
。代替方法として、前記システムは前記機器にプロトコルを提供され得る。前記プロトコ
ルは、前記機器の外部にある組織から提供され得る。前記プロトコルはカートリッジ上に
あり得る。
前記臨床検査施設は、前記ヘルスケア専門家に前記報告を表示するか、又は送信する出
力ユニットを有し得る。前記出力ユニットはビデオディスプレーであり得る。代替方法と
して、前記出力ユニットは通信ユニットであり得る。一実施例では、前記出力ユニットは
タッチスクリーンの場合がある。前記タッチスクリーンは、LED又は他の光源を含むオ
ンボードセンサーを介した固有の捕捉能力を有し得る。
前記機器は、1つ以上の識別子を有し得る。前記機器は、前記機器識別子を前記臨床検
査施設に送信し得る。前記機器の1つ以上の構成要素は、識別子を有し得る。例えば、カ
ートリッジは1つ以上の識別子を有し得る。前記カートリッジ識別子は、前記機器により
読み取り可能である。例えば、カートリッジが前記機器に提供された際に、前記機器は前
記カートリッジ識別子を自動的に読み取り得る。前記機器は、前記カートリッジ識別子又
は他の構成要素識別子を前記臨床検査施設に送信し得る。前記機器、カートリッジ、又は
他の構成要素識別子は、それぞれの機器、カートリッジ、又は他の構成要素の構成及び/
又は機能に関する情報を提供し得る。例えば識別子は、どの試薬又は前記機器構成要素が
利用可能であるかを指示し得る。プロトコルは、受取った前記識別情報に基づいて前記臨
床検査施設から前記機器に送信され、又は再検討のために前記機器から前記臨床検査施設
に送信され得る。プロトコルは、識別情報に基づいて、前記機器上で実行され得る。
識別子は、前記機器、カートリッジ、又は他の構成要素上に形成された有形の物体であ
り得る。例えば、前記識別子は、光スキャナにより読み取り得る。いくつかの実施形態で
は、カメラが前記識別子の画像を捕捉し、前記画像は、前記機器、カートリッジ、又は他
の構成要素を識別するために分析され得る。一例として、前記識別子はバーコードであり
得る。バーコードは一次元又は二次元バーコードであり得る。いくつかの実施形態では、
前記識別子は、前記機器、カートリッジ、又は構成要素を識別し得る1つ以上の信号を放
出し得る。例えば、前記識別子は、前記機器、カートリッジ、又は構成要素の身元を示し
得る赤外線、超音波、光、音響、電気、又は他の信号を提供し得る。前記識別子は、無線
周波数識別(RFID)タグを利用し得る。前記識別子は、前記機器、カートリッジ、又
は他の構成要素のメモリに保存可能である。一実施例では、前記識別子は、コンピュータ
可読媒体であり得る。
前記通信ユニット8164は、ヘルスケア専門家150にデータを送信するために構成
され得る。いくつかの実施形態では、前記通信ユニットは、サンプルに関連するデータに
基づいて生成された報告又は分析を送信し得る。前記通信ユニットは、前記ヘルスケア専
門家により使用されるネットワーク機器と通信され得る。例えば、前記通信ユニットは、
前記ヘルスケア専門家のコンピュータ、タブレット、又はモバイル機器と通信可能である
代替方法として、別の組織又は発生源が、前記ヘルスケア専門家への報告を作成、及び
/又は送信し得る。例えば、臨床検査施設は、サンプル収集サイトの機器、前記被験者内
又は前記被験者上、又は臨床検査施設、病院、サンプル収集センター、又は本明細書に記
載される任意の他の場所から提供されるデータを分析し得る。前記臨床検査施設、前記機
器又は他の組織は、分析された前記データに基づいて報告又は分析を作成し得る。前記報
告は、1つ以上の検体の濃度又は存在、又は疾患状態の変化を含む経時的な縦断的データ
を含み得る。前記報告及び/又は分析は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる
、米国特許出願公開第二009/0318775号に記載の臨床転帰の評価などを利用し
得る。前記臨床検査施設、前記機器、その他の組織、又は追加的な組織は、前記報告を前
記ヘルスケア専門家へ送信し得る。分析又はデータ処理の種々のラウンドは、1つ以上の
組織により生じ得る。種々の前記組織は、異なる施設で提供され得る。代替方法として、
種々の前記組織のいくつかは、同じ施設に提供され得る。
いくつかの実施形態では、前記プロセッサ、通信ユニット、及びデータ保存ユニットは
、同じ機械上に提供され得る。代替方法として、2つ以上の前記プロセッサ、通信ユニッ
ト、及びデータ保存ユニットは、同じ機械上に提供され得る。前記機械とは、コンピュー
タ、又は本明細書の他の部分に記載されるような、他のネットワーク機器であり得る。2
つ以上の前記プロセッサ、通信ユニット、及びデータ保存は、臨床検査施設に位置するコ
ンピュータ上に配置し得る。代替方法として、前記プロセッサ、通信ユニット、及びデー
タ保存は、全て異なるコンピュータ上に配置され得る。いくつかの例においては、多重の
プロセッサ、通信ユニット、及びデータ保存ユニットは、1つ以上の機械に分散されるよ
うに提供され得る。
図76は、1つ以上の他の機器8204a、8204bとネットワーク8202上で通
信状態にあるサンプル処理機器8200を示す。
サンプル処理機器は、本明細書中の更なる他の部分に記載され得る。前記サンプル処理
機器は、1つ以上のカートリッジを受入れるために構成され得る。前記サンプル処理機器
は、前記被験者からサンプルを受入れるために構成され得る。前記サンプル処理機器は、
前記サンプルの収集を容易にするため、臨床検査用に前記サンプルを調製するため、及び
/又は1つ以上の試薬又は他の化学的若しくは物理的処理との化学反応を引き起こすため
に構成され得る。前記サンプル処理機器は、前記サンプルに関する1つ以上の信号を検出
するために構成され得る。前記サンプル処理機器は、検査を実行するために構成され得る
。前記検査は、1つ以上の化学反応の実行を含み得る。前記サンプル処理機器は、前記サ
ンプルの1つ以上の特性を識別するために構成され得る。いくつかの実施形態では、前記
機器は、前記機器のオンボードでサンプルの定性的及び/又は定量的評価を実行するため
に構成されない場合がある。代替方法として、前記機器は、そのような定性的及び/又は
定量的評価を実行し得る。例えば、前記サンプル処理機器は、1つの検体又は複数の検体
の存在又は濃度、又は前記サンプル中の疾患状態(例えば、体液、分泌物、組織、又は他
のサンプル)を検出するために構成され得る。代替方法として、前記サンプル処理機器は
、1つ以上の(疾患状態の指標であり得る)検体の存在若しくは濃度、又は前記サンプル
中の疾患状態を検出するために分析され得る信号を検出するために構成され得る。前記信
号は、前記機器のオンボード、又は別の場所で分析され得る。臨床検査の実行は、収集さ
れたデータの任意の分析又は比較を含む場合と含まない場合がある。
前記サンプル処理機器8200は、ネットワーク8202を介して通信するために構成
され得る。前記サンプル処理機器は、前記ネットワークと接続し得る通信モジュールを含
み得る。前記サンプル処理機器は、有線又は無線接続を介してネットワークに接続され得
る。前記ネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はインターネットな
どのワイドエリアネットワーク(WAN)であり得る。いくつかの実施形態では、前記ネ
ットワークは、パーソナルエリアネットワークであり得る。前記ネットワークは、クラウ
ドを含み得る。前記サンプル処理機器は、仲介前記機器を要せずに前記ネットワークに接
続され得る。本明細書で提供されるネットワークの任意の他の記載が適用され得る。
いくつかの実施形態では、前記サンプル処理機器8200は、前記ネットワーク820
2を介して別の機器8204a、8204bと通信し得る。前記別の機器は、通信可能前
記機器であり得る。例えば、前記別の機器は、クライアントコンピュータ、又はデータを
含む少なくとも1表示ページを持つ、ビデオディスプレイを含むモバイル機器であり得る
。前記別の機器とは、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、又はノート型コン
ピュータを含むがそれらに限定されない、パームに基づく前記機器、又はウィンドウズ(
登録商標)CE前記機器などのパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA);携帯電
話、スマートフォン(例えば、アイフォン、アンドロイド、ブラックベリー他)などの電
話、又は位置認識可能な携帯電話(GPSなど);ネットワーク接続可能なローミング前
記機器などのローミング前記機器;無線電子メール前記機器、又はコンピュータネットワ
ークと無線通信可能な他の機器などの無線前記機器;又はネットワークを介し通信可能で
あり、電子トランザクションを取り扱う他の種類のネットワーク機器などが挙げられる。
前記記載の任意の機器についての任意の議論は、本明細書の他の部分に記載されるものを
含む他の機器に適用され得る。前記サンプル処理機器は、1つ以上、2つ以上、3つ以上
、又は任意の他の数の機器と通信可能である。そのような通信は、同時である場合とない
場合がある。そのような通信は、他の機器によりアクセス可能なクラウド・コンピューテ
ィング・インフラストラクチャー、又は他なる種類のデータ保存インフラストラクチャー
にデータを提供することを含み得る。
前記サンプル処理機器8200と通信可能な前記他の機器8204a、8204bは、
ビデオディスプレイを有し得る。前記ビデオディスプレーは、例えば、コンピュータモニ
ター、ブラウン管、液晶ディスプレイ、発光ダイオードディスプレー、タッチパッド又は
タッチスクリーンディスプレー、及び/又は当技術分野では周知の視覚的に知覚可能な出
力を発することができる他の手段で、情報がユーザに知覚可能な方法で表示され得る構成
要素を含み得る。ビデオディスプレーは、当技術分野では周知であるハードウェア及びソ
フトウェアによりクライアントコンピュータに電子的に接続され得る。
本明細書に記載の実施形態の実施の1つにおいて、表示ページは、メモリ内に保存可能
なネットワークを介してサーバから、そのメモリー内にコンピュータファイルを保存でき
る、クライアントコンピュータ又は他の機器に送信され得るメモリ内に、コンピュータフ
ァイルを含み得る。クライアントコンピュータは、前記クライアントコンピュータの永続
的又は一時的なメモリに保存可能な、指示、ロジック、データ、若しくはコードを含むこ
とができ、又は何らかの形で前記クライアントコンピュータによる作用に影響を与えたり
、若しくは動作を開始し得る、有形のコンピュータ可読媒体を受取り得る。同様に、1つ
以上の機器が、ネットワークを介して1つ以上のクライアントコンピュータと通信可能で
あり、メモリ内にあるコンピュータファイルを送信し得る。1つ以上の機器は、他のコン
ピュータのファイルへのアクセスを提供し得るコンピュータファイル又はリンクを通信し
得る。
クライアントコンピュータ8204a、モバイル機器8204b、又は本明細書の他の
部分に記載の任意の他のネットワーク機器において、前記表示ページは、前記コンピュー
タファイルをユーザにとって知覚可能な方法でビデオディスプレー上に表示させる、前記
クライアントコンピュータ、モバイル機器、又はネットワーク機器のメモリにあるソフト
ウェアにより解読され得る。本明細書に記載される表示ページは、例えばハイパーテキス
トマークアップ言語(“HTML”)、動的ハイパーテキストマークアップ言語(“DH
TML”)、拡張可能ハイパーテキストマークアップ言語(“XHTML”)、拡張マー
クアップ言語(“XML”)、又はビデオ上に表示可能な、コンピュータファイルを作成
するために使用され得る、他のソフトウェア言語、又はユーザにとって知覚可能な方法の
他の表示などの、当技術分野で周知のソフトウェア言語を用いて作成し得る。ロジック、
コード、データ、指示を持つ任意のコンピュータ可読媒体は、任意のソフトウェア又はス
テップ若しくは方法を実施するために使用し得る。ネットワークがインターネットを含む
場合、表示ページは、当技術分野では周知である種類のウェブページを含み得る。
本発明による表示ページは、例えば、VBスクリプトのルーチン、Jスクリプトのルー
チン、ジャバスクリプトのルーチン、ジャバアプレット、アクティブX構成要素、ASP
.NET、エイジャックス、フラッシュアプレット、シルバーライトアプレット、又はA
IRのルーチンなどのメモリ機器に保存されたソフトウェアプログラムを含む、埋め込ま
れた機能を含み得る。
表示ぺージは、例えば、フレーム、ウインドウ、スクロールバー、ボタン、アイコン、
及びハイパーリンクなどのグラフィカル・ユーザー・インターフェース技術のよく知られ
ている特徴、及び「ポイント・アンド・クリック」インターフェース又はタッチスクリー
ンインターフェースなどのよく知られている特徴を含み得る。グラフィカル・ユーザー・
インターフェースのボタン、アイコン、メニュー選択肢、又はハイパーリンクをポイント
して、クリックすることは、ボタン、メニュー選択肢、又はハイパーリンクを「選択する
こと」としても知られる。本発明による表示ページは、マルチメディアの特徴、マルチ・
タッチ、ピクセル感知、IR LEDに基づく表面、カメラを持つか、又は持たないビジ
ョンに基づく相互作用も組み込み得る。
ユーザー・インターフェースは、ビデオディスプレー及び/又は表示ページ上に表示さ
れ得る。前記ユーザーインターフェースは、前記サンプルに関する分析データに基づいて
作成された報告を表示し得る。前記報告は、1つ以上の検体の存在又は濃度についての情
報を含み得る。前記ユーザーインターフェースは、前記サンプルに関する生データ又は分
析データを表示し得る。前記データは、1つ以上の検体の存在又は濃度についての情報を
含み得る。前記ユーザーインターフェースは、警告を表示し得る。警告の一例は、前記機
器で誤差が検出されるか、又は検体濃度が所定の閾値を超えることである。
いくつかの実施形態では、臨床検査施設に、1つ以上のネットワーク機器8204a、
8204bが提供され得る。前記臨床検査施設の前記ネットワーク機器は、前記サンプル
処理機器8200から提供されるデータを受信、又はそれにアクセスし得る。いくつかの
他の実施形態では、1つ以上のネットワーク機器が、ヘルスケア専門家の場所に提供され
得る。いくつかの実施形態では、臨床検査施設の機器及びヘルスケア専門家の機器は、前
記サンプル処理機器から提供されるデータを受信するか、又はそれにアクセスし得る。追
加的な実施例では、前記1つ以上のネットワーク機器は前記被験者に属する。前記臨床検
査施設、ヘルスケア専門家、又は被験者の1つ以上は、前記サンプル処理機器から提供さ
れるデータを受信するか、又はそれにアクセスし得るネットワーク機器を有し得る。前記
1つ以上の臨床検査施設、ヘルスケア専門家及び/又は被験者、又は前記臨床検査施設、
ヘルスケア専門家、及び/又は被験者のネットワーク機器は、前記データにアクセスが許
可される前に認証される。例えば、前記臨床検査施設の職員、ヘルスケア専門家、及び/
又は被験者は前記データにアクセスするためのログインID及び/又はパスワードを有し
得る。いくつかの実施形態では、前記データは、前記臨床検査施設の職員、ヘルスケア専
門家、及び/又は被験者の電子メールに送信され得る。
いくつかの実施形態では、前記サンプル処理機器は、データをクラウド・コンピューテ
ィング・インフラストラクチャーに送信し得る。前記ネットワーク機器(例えば、臨床検
査施設、ヘルスケア専門家、又は他組織の)は、前記クラウド・コンピューティング・イ
ンフラストラクチャーにアクセスし得る。いくつかの実施形態では、コンピュータ・リソ
ース(データ、ソフトウエア)のオンデマンドによる提供が、ローカルのコンピュータか
らよりは、むしろコンピュータネットワーク経由で生じる。前記ネットワーク機器は、非
常に少ないソフトウエア又はデータ(たぶん最小限の操作システム及びウェブ・ブラウザ
ーだけ)を収容し、インターネットに接続される基本的なディスプレー端末として機能す
る。前記クラウドは、基本的な送達機構であるため、前記クラウドに基づくアプリケーシ
ョン及びサービスは、任意のタイプのソフトウエアの適用又はサービスを支援できる。前
記サンプル処理機器から提供される、及び/又は前記ネットワーク機器によりアクセスさ
れる情報は、さまざまなコンピュータ的リソースにより配布され得る。代替方法として、
それらはデータベースの1つ以上の固定されたデータ保存ユニットに保存され得る。
図77Aは、高レベルサンプル処理機器の高レベルの実施例8300を図示する。サン
プル処理機器は、サンプル収集サイトを含む任意の場所に提供され得る。前記サンプル処
理機器は、被験者中、又は被験者上にあることができ、前記被験者により運搬され得る。
前記サンプル処理機器は、容易に可動性であるか又は輸送可能であり得る。前記サンプル
処理機器は前記被験者とともに移動し得る。前記サンプル処理機器は、ベンチトップ前記
機器又はハンドヘルド前記機器であってよい。前記サンプル処理機器は、臨床検査施設か
ら遠隔に配置され得る。任意の数のサンプル処理機器が、任意の様式で地理的に分布され
得る。例えば、1つ以上のサンプル収集サイトは、1つ以上の機器を有し得る。
前記サンプル処理機器8300は、取外し可能なカートリッジ8350を受入れるため
に構成され得る。前記取外し可能なカートリッジ及び/又は前記機器は、本明細書の他の
部分に記載される任意の他の特性又は構成要素を有し得る。前記取外し可能なカートリッ
ジはサンプルを受入れ及び/又は前記サンプル前記機器に送達するために構成され得る。
前記取外し可能なカートリッジは、その上に提供された1つ以上の試薬を有し得る。例え
ば、図77Bは、前記取外し可能なカートリッジ上に提供された1つ以上の試薬を図示す
る。代替方法として、1つ以上の試薬8370は、図77Aに示されるように前記機器に
オンボードで提供され得る。前記機器は、1つ以上の試薬を収容及び/又は拘束する1つ
以上の試薬ユニットを含み得る。前記試薬は、もともと前記機器に提供されることができ
、前記試薬は、前記カートリッジからの又は前記カートリッジ上の、又は両方とも前記機
器に搭載され及び前記カートリッジ中にある、前記試薬ユニットに提供され得る。
他の実施形態においては、 前記サンプル処理機器は、取外し可能なカートリッジを持
たなくてもよい。前記カートリッについて記載される1つ以上の機能は、前記機器それ自
身により提供され得る。
前記サンプル処理機器及び/又はカートリッジは、1つ以上の前記化学反応及び/又は
本明細書の他の部分に記載される物理的処理を含む、他の処理ステップを実行するために
必要な、全ての試薬、液相及び固相試薬を含み得る。例えば、発光性ELISA検定では
、前記機器中の試薬は、サンプル希釈剤、検出器複合体(例えば、3つの酵素により標識
された抗体)、抗体の結合体で標識された表面、洗浄溶液、及び酵素基質を含み得る。必
要に応じて追加的な試薬が提供され得る。いくつかの実施形態では、サンプルの前処理を
提供するために、試薬が前記機器中に組み込まれ得る。前処理試薬の例は、限定なしで、
白血球溶解試薬、前記サンプル中で結合因子から検体を遊離させるための試薬、酵素、及
び洗剤を含む。前記前処理試薬は、収容される前記機器中で希釈剤に加えられることもで
きる。
本発明による試薬は、限定なしで、洗浄緩衝液、酵素基質、希釈緩衝液、複合体、酵素
標識された複合体、DNA増幅剤、サンプル希釈剤、洗浄溶液、洗剤などの添加物を含む
サンプル前処理試薬、ポリマー、キレート化剤、アルブミン結合試薬、酵素阻害剤、酵素
、抗凝固剤、赤血球凝集剤、抗体、又は前記機器での検定の実行に必要な他の物質を含む
。酵素標識された複合体は、適切な基質と反応して検出可能な信号を産生し得る酵素で標
識されポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体のいずれかであり得る。そのような酵
素の非限定的な例は、アルカリ性ホスファターゼ及び西洋ワサビペルオキシダーゼを含む
。いくつかの実施形態では、前記試薬は、免疫検定試薬を含む。検定の特異性を決定する
試薬が提供され、それらは随意的に、例えば、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体
、タンパク質、核酸プローブ、又は親和性マトリックスなどの他のポリマー、炭水化物又
は脂質を含む。一般的に、試薬、特に液体と混合されたときに比較的不安定な試薬は、分
離して、前記機器及び/又はカートリッジ中の画成された領域(例えば、試薬ユニット)
に閉じ込められる。
いくつかの実施形態では、試薬ユニットは、小さな容積の試薬を収容し得る。例えば、
試薬ユニットは、約5マイクロリットル以下〜約1ミリリットルの液体を収容し得る。い
くつかの実施形態では、前記ユニットは約20〜200マイクロリットルの液体を収容し
得る。更なる実施形態では、前記試薬ユニットは、100マイクロリットルの流体を収容
し得る。一実施形態においては、試薬ユニットは、約40マイクロリットルの流体を収容
し得る。試薬ユニットは、本明細書の他の部分に記載されるサンプル容積を含み得る、任
意の容積を含み得る。試薬ユニット中の前記液体の容積は、実行される検定の種類又は提
供された体液サンプルに依存して変化し得る。一実施形態においては、前記試薬の容積は
、前もって決定されなくてもよいが、周知の最小値を上回前記機器での検定開始の際に溶
解される。
前記サンプル処理機器は、ディスプレー8310を含み得る。前記ディスプレーは、ビ
デオディスプレー又は他のタイプのユーザーインターフェースであってよい。前記ディス
プレーは、ユーザーインターフェースとして機能し得る。前記ディスプレーは、ユーザー
が前記サンプル処理機器を操作することを可能にし得る。前記ディスプレーは、被験者の
身元、他の前記被験者についての情報、サンプルに関する情報、1つ以上の臨床検査につ
いての情報、サンプル調製ステップについての情報、臨床検査施設についての情報、及び
/又は医療ケアプロバイダについての情報に関するユーザーからの入力を受入れるために
構成され得る。
前記ディスプレーは、前記機器のオペレーターに情報を出力し得る。前記ディスプレー
は、前記オペレーターに、前記機器の操作での1つ以上のステップを実行するように促す
ことができる。前記ディスプレーは、収集されたサンプル、前記被験者に関する情報、及
び/又は実行された1つ以上の調製ステップ又は化学反応の実行に関するデータを表示し
得る。前記ディスプレーは、出力約前記機器により実行され得る、1つ以上の自動化され
たプロセスについての情報を出力し得る。前記ディスプレーは、検出された誤差について
、又は1つ以上のパラメータが満たされたときに(例えば、特定の検出された信号が、所
定の閾値を超える)に1つ以上の警告を提供し得る。ディスプレーは、ディスプレー結果
を前記機器に表示し得る。
前記サンプル処理機器8300は、前記サンプルの収集、臨床検査のための前記サンプ
ルの調製、及び/又は化学反応、又は他の検査又は分析の実行に対して有用である1つ以
上の構成要素を含み得る。前記サンプル処理機器は、前記サンプル又は機器の構成要素に
関係する1つ以上の信号を検出するために有用である1つ以上の構成要素を含み得る。例
えば、前記サンプル処理機器は、限定はされないが、サンプル採取ユニット、遠心分離機
、磁気的分離機、フィルター、ピペット又は他の流体取扱いシステム、容器、コンテナ、
検定ユニット、試薬ユニット、加熱器、熱的ブロック、血球計算器、分光光度計、画像化
システム、顕微鏡法ステーション、光源、光学的検出器、光度計、温度センサー、運動セ
ンサー、又は電気的性質のためのセンサーを含み得る。流体は、ピペット、チャネル、又
はポンプなどの流体取扱いシステムを介して、1つの構成要素から別の構成要素に移動さ
れ得る。
いくつかの実施形態では、前記流体取扱いシステムはピペッターであり得る。前記ピペ
ッターは多重ヘッド・ピペッターであり得る。ある場合には、前記ピペット・ヘッドのそ
れぞれは、同一のタイプ又は異なるタイプであってよい。例えば、前記ピペット・ヘッド
は空気置換式ピペット及び/又は容積式ピペットであり得る。ある場合には、前記流体取
扱いシステムは、1つ以上のピペット・チップを拾上げ及び/又は除去する能力を有し得
る。前記ピペット・チップは、前記ピペット・ヘッドに個々に加えられるか、又は前記ピ
ペット・ヘッドから除去され得る。前記ピペット・ヘッドは、前記ピペット・チップを第
一の場所から第二の場所へ移動させ得る。ピペット・チップは、ピペット・ヘッドに結合
して及びピペット・ヘッドと流体密封の密封を形成するか、又はピペット・ヘッドの中に
ねじ留めされるか、又は他の方法で取付けられる能力を有し得る。サンプル又は他の流体
は、前記ピペット・チップにより吸引及び/又は分注され得る。
前記ピペット・チップは、内表面及び外表面を有し得る。前記ピペット・チップは、第
一の端及び対向する第二の端を有し得る。いくつかの実施形態では、前記第一及び第二の
端の両方が開放され得る。いくつかの実施形態では、前記第一の端は、前記第二の端の直
径より大きい直径を有し得る。前記ピペット・チップは、試薬及び/又は抗体などの捕捉
結合物により、被覆されていても、又はいなくてもよい。ある場合には、前記ピペット・
チップの内表面は、試薬及び/又は抗体などの捕捉結合物により、被覆され得る。化学反
応は前記ピペット・チップ中で生じ得る。前記化学反応は、前記チップがピペット・ヘッ
ドに取付けられている間に、又は前記チップが前記ピペット・ヘッドから分離されている
ときに前記ピペット・チップ中で生じ得る。代替方法として、化学反応は、1つ以上の容
器中で生じ得る。前記ピペットは、サンプル又は他の流体を容器に送達し得るか、又はサ
ンプル又は他の流体を容器から吸引できる。前記ピペット・チップは、少なくとも部分的
に容器中に挿入される能力を有し得る。
前記機器中で、前記ピペッターはサンプル又は他の流体を移動するために利用され得る
。前記ピペッターは、サンプルの調製を支援できる。前記ピペッターは、化学反応の実行
を支援できる。
前記サンプル処理機器は、少なくとも1つのサンプル調製ステップ及び/又は1つ以上
の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ
以上の、9つ以上の、10以上の、20以上の、30以上の、又は50以上の化学反応を
実行する能力を有し得る。前記機器は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上
の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、10以上の、20
以上の、30以上の、又は50以上の異なるタイプの検定を実行する能力を有し得る。こ
れらは、同時に及び/又は順々に生じ得る。生じ得る前記サンプル調製及び/又は化学反
応は、被験者の必要性に個別化されたプロトコル及び/又はサーバから行き来して及び/
又はローカルで保存されるか、入力されたプロトコルにより統御され得る。前記被験者の
必要性は、前記被験者がヘルスケア専門家から受取った処方又は指示に基づき得る。前記
機器は広範囲のサンプル調製及び/又は化学反応を受入れるために構成され得る。
前記サンプル処理機器8300は、前記サンプルに関する1つ以上の信号を検出する能
力を有し得る1つ以上の検出器8360を含み得る。前記検出器は、前記電磁的スペクト
ルからの全ての放射を検出し得る。代替方法として前記検出器は、電磁的スペクトルから
の選択された範囲の放射を検出し得る。例えば、光学的検出器は、前記機器上で生じた化
学反応に関する光信号を検出し得る。電気的性質のセンサー又は他のセンサーは、電圧、
電流、インピーダンス、抵抗、又はサンプルの任意の他の電気的性質を検出し得る。温度
センサーは、その上にサンプルが休止し得る熱的ブロックの温度を決定できる。センサー
は、遠心分離機の速度を決定し得る。センサーは、ピペットの位置、速度、及び/又は加
速度及び/又はプロトコルの実行の成功を決定できる。
1つ以上の検出可能な信号が、検出器8360により検出され得る。前記検出可能な信
号は、フォトルミネッセンス、電気発光、化学発光、蛍光、リン光又は電磁的スペクトル
からの任意の放射を含むが、それらには限定されない、発光信号であり得る。いくつかの
実施形態では、1つ以上の標識が化学反応中に使用され得る。前記標識は、検出可能な信
号の生成を可能にし得る。標識の検出方法は、当業者には熟知されている。従って、例え
ば、前記標識が放射性標識である場合、検出手段は、シンチレーションカウンター又はオ
ートラジオグラフィーにおけるものと同様な写真フィルムを含み得る。前記標識が蛍光標
識である場合、それは、前記蛍光色素を適切な波長の光で励起して、及び生成する蛍光を
、例えば、顕微鏡法、目視検査、写真フィルムを介して、デジタルカメラ、電荷結合素子
(CCD)又は光電倍増管及び光電管などの電子検出器、又は他の検出前記機器の使用に
より検出する。ある場合には、カメラは、CCD、CMOSを利用でき、無レンズカメラ
(例えば、フランケンカメラ)若しくはオープンソースカメラであることができ、又は当
技術分野で周知の、若しくは将来開発される任意の他の視覚化検出技術を使用できる。い
くつかの実施形態では、画像化機器は、2次元画像化、3次元画像化、及び/又は4次元
画像化(経時的変化を組み込む)を利用し得る。同様に、酵素的標識は、前記酵素に適切
な基質を提供し、及び検出すること結果として生成される反応生成物を検出することによ
り検出される。最終的に、単純な比色分析の標識は、しばしば、前記標識に伴う色を単に
観察することにより検出される。例えば、金の複合体は、しばしばピンクに見える一方、
さまざまなビーズ複合体は、そのビーズの色に見え得る。
いくつかの実施形態では、画像化ユニットが提供され得る。前記画像化ユニットの例は
、本明細書に記載される検出器及び/又は光検出機器の任意のものを含み得る。例えば画
像化ユニットは、CCD、CMOSを利用するカメラ、無レンズカメラ(例えば、フラン
ケンカメラ)、オープンソースのカメラであり得るか、又は当技術分野で周知の他の視覚
的検出技術を使用するもの、若しくは当技術分野で将来開発されるものであり得る。前記
画像化ユニットは、静止画像及び/又は動画像を捕捉し得る。例えば前記画像化ユニット
は、一連のデジタル画像を捕捉し得る。画像化ユニットは、ビデオ画像を捕捉し得る。画
像化機器は、電磁放射と関連する空間及び/又は時間的次元を検出及び/又は記録するカ
メラ又はセンサーであってよい。
一例として、画像化ユニットはサンプルのデジタル画像を1つ以上捕捉し得る。例えば
、画像化ユニットは、組織サンプルの画像を捕捉し得る。前記組織サンプルの画像は、病
理学者又は他のヘルスケア専門家に送信され得る。前記組織サンプルの画像に対する、分
析及び/又は監視が生じ得る。ヘルスケア専門家又はソフトウェアプログラムによる、オ
ンボード又は遠隔での分析及び/又は監視が生じ得る。他の例では、前記画像化ユニット
は、サンプル及び/又は化学反応若しくはサンプルで生じる物理的な処理ステップなどの
サンプル調製の任意の形態のサンプルの画像を捕捉し得る。たとえば、化学反応のビデオ
が撮影され得る。本明細書における任意のデータの記載は、画像を表示するデータに適用
されることができ、及びその逆も成立つ。
前記サンプル処理機器8300は、1つ以上の機器の構成要素に指令を与え得るプロセ
ッサ8330を有し得る。前記プロセッサは前記機器の1つ以上の構成要素に指示が可能
な制御装置として機能し得る。例えば、前記プロセッサは、流体を吸引又は分注するため
に、ピペットに指示を与える能力を有し得る。前記プロセッサは(前記機器を随意的に加
熱及び/又は冷却し得る)ヒーターの温度を制御する指示を与え得る。前記プロセッサは
、1つ以上の信号を検出する光検出器に指示を与える能力を有し得る。前記プロセッサは
、命令及び/又は収集されたデータも受信し得る。例えば、前記プロセッサは、1つ以上
のプロトコルに従って操作可能である。前記プロトコルは、前記機器にオンボードで提供
されてもよいし、前記機器の外部源から提供されてもよい。前記プロセッサは、前記機器
により検出された信号に関するデータも受信し得る。前記プロセッサは、前記機器により
検出された信号を分析しても、又はしなくてもよい。プロセッサは1つ以上の検出信号と
閾値とを比較しても、又はしなくてもよい。
通信モジュール8340は、前記機器8300上に提供され得る。通信ユニットは、臨
床検査施設又は前記機器を含む設定の一部であってもよい。前記 通信モジュールは、前
記機器が外部機と通信することを可能にし得る。例えば前記通信モジュールは、外部源か
ら1つ以上のプロトコル又は一連の指令を受信し得る。いくつかの実施形態では、外部源
は臨床検査施設であり得る。前記通信モジュールは、前記機器が外部機にデータを送信す
ることも可能にし得る。データは、送信ユニットを介して送信され得る。例えば、前記機
器は臨床検査施設又はヘルスケア専門家にデータを送信し得る。前記機器は、臨床検査施
設、ヘルスケア専門家、又は他の組織によりアクセス可能なクラウド・コンピューティン
グ・インフラストラクチャにデータを送信してもよい。前記通信モジュールは、無線及び
/又は有線通信を可能にし得る。
前記サンプル処理機器8300は、電力モジュール8320を含み得る。前記電力モジ
ュールは外部源に前記機器を接続してもよいし、又は内部ローカル電源として提供され得
る。例えば、前記電力モジュールはグリッド又はユーティリティに前記機器を接続し得る
。前記機器は電気ソケットに接続できるプラグを含み得る。前記機器は、発電機などの発
電前記機器、又は任意の再生可能なエネルギー源(例えば太陽、風、水、地熱)、又はエ
ネルギー貯蔵源(例えばバッテリー、ウルトラキャパシタ)を含む、任意の他の外部源に
接続され得る。前記電力モジュールはローカル電源であってもよい。例えば、前記電力モ
ジュールは、バッテリー又はウルトラキャパシタなどのエネルギー貯蔵前記機器であり得
る。当技術分野で周知であるか、又は将来に開発される電池の化学を使用し得る。代替方
法として、前記ローカル電源は、再生可能エネルギーを利用する前記機器などのローカル
・エネルギー発生前記機器を含み得る。前記電力モジュールは、前記サンプル処理機器の
残りの部分を実行するための電気を提供し得る。
1つ以上の機器構成は、筐体内に収容し得る。筐体は部分的又は完全に機器の構成要素
を囲む能力を有し得る。ディスプレイは閲覧ができるように筐体上に提供され得る。
前記機器は、ベンチトップ型前記機器であり得る。前記機器は、携帯又は着用可能であ
る。複数の機器が部屋の中に収納可能である。前記機器の総容積は、約4立方メートル、
3立方メートル、2.5立方メートル、2立方メートル、1.5立方メートル、1立方メ
ートル、0.75立方メートル、0.5立方メートル、0.3立方メートル、0.2立方
メートル、0.1立方メートル、0.08立方メートル、0.05立方メートル、0.0
3立方メートル、0.01立方メートル、0.005立方メートル、0.001立方メー
トル、500立方センチメートル、100立方センチメートル、50立方センチメートル
、10立方センチメートル、5立方センチメートル、1立方センチメートル、0.5立方
センチメートル、0.1立方センチメートル、0.05立方センチメートル、又は0.0
1立方センチメートルより大きいか、又は少ないか、又は等しくてよい。前記機器は、前
記機器の横方向の領域を覆う設置面積を有し得る。いくつかの実施形態では、前記機器の
設置面積は、4平方メートル、3平方メートル、2.5平方メートル、2平方メートル、
1.5平方メートル、1平方メートル、0.75平方メートル、0.5平方メートル、0
.3平方メートル、0.2平方メートル、0.1平方メートル、0.08平方メートル、
0.05平方メートル、0.03平方メートル、100平方センチメートル、80平方セ
ンチメートル、70平方センチメートル、60平方センチメートル、50平方センチメー
トル、40平方センチメートル、30平方センチメートル、20平方センチメートル、1
5平方センチメートル、10平方センチメートル、7平方センチメートル、5平方センチ
メートル、1平方センチメートル、0.5平方センチメートル、0.1平方センチメート
ル、0.05平方センチメートル、又は0.01平方センチメートルより大きいか、又は
少ないか、又は等しくてよい。前記機器の横方向の寸法(例えば幅、長さ、又は直径)又
は高さは、4メートル、3メートル、2.5メートル、2メートル、1.5メートル、1
.2メートル、1メートル、80センチメートル、70センチメートル、60センチメー
トル、50センチメートル、40センチメートル、30センチメートル、25センチメー
トル、20センチメートル、15センチメートル、12センチメートル、10センチメー
トル、8センチメートル、5センチメートル、3センチメートル、1センチメートル、0
.5センチメートル、0.1センチメートル、0.05センチメートル、又は0.01c
mより大きく、又は少ない、又は等しい可能性がある。横方向の寸法及び/又は高さが互
いに異なってよい。代替方法として、それらは同じであってよい。ある場合には、前記機
器は背の高い薄い前記機器であっても、又は短くずんぐりした機器であってもよい。高さ
の横方向の寸法に対する比は、100:1、50:1、30:1、20:1、10:1、
9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、
1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:20、1:
30、1:50、又は1:100以上であり得る。
前記機器は任意の重量を有し得る。前記機器はヒトが手で持ち上げることが可能であり
得る。前記機器はヒトの体の上又は体内に有され得る。前記機器は、地面、壁、天井、及
び/又は壁にボルト付けされるか、又は取付けられ得る。前記機器は、ヒトにより経口摂
取可能であるように、寸法付けられ、及び/又は形状付けされ得る。前記機器の重みの例
は、約20kg、15kg、10kg、8kg、6kg、5kg、4kg、3kg、2k
g、1kg、0.7kg、0.5kg、0.3kg、0.1kg、0.05kg、0.0
1kg、5g、1g、0.5g、0.1g、0.05g、又は0.01gより小さいか、
又は大きいか、又は等しいが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、上記方法は、単独又は組合せにおいて、その内容全体が本明
細書に組み込まれている特許協力条約出願番号PCT/US11/53188(代理人整
理番号30696−740.601)により提供される1つ以上のシステム及び前記機器
を用いて実施される。
図78は、サンプル収集、処理、及び分析方法の一実施例を示している。1つ以上の以
下ステップはそのような方法で実行し得る。ステップの順序は修正することができ、又は
1つ以上のステップは随意の、若しくは他のステップに置換されてもよい。
前記方法は前記被験者8400からサンプルを収集すること、化学反応8410を実行
するためのサンプルの調製、1つ以上のサンプル8420との化学反応を可能にすること
、前記機器8430のサンプル、化学反応、及び/又は構成要素に関する信号の検出、分
析を実行せずに検出された信号の事前処理、データ8450の分析、データ8460に基
づいた報告書の作成、報告書8470の送信、ヘルスケア専門家8480への報告書提供
、及び/又は前記機器上及び/又はスクリーン若しくは他の表示前記機器の報告書の表示
を含み得る。
これらのステップの1つ以上が、任意の機器又は組織により提供され得る。図面に示さ
れた境界設定は,例としてのみ提供され、決して限定的なものではない。例えば、収集さ
れたサンプル8400を、前記機器8490の外部に収集し得る。代替方法としてサンプ
ルは前記機器において直接収集可能であるか、又は前記機器により収集が可能である。こ
れはサンプル収集サイトで起こり得る。サンプル調製8410、化学反応8420、又は
信号検出ステップ8430は前記機器8490により実行し得る。
いくつかの実施形態においては、サンプルは後続の定性的及び/又は定量的評価のため
に調製され得る。評価ステップのためのそのようなサンプル調製は、1つ以上のサンプル
調製8410、化学反応8420、及び/又は信号検出8430のステップを含み得る。
いくつかの実施形態においては、サンプルは後続の定性的及び/又は定量的評価に必要な
データを得るために、サンプル8400を受取り及び/又はその後の定性的及び/又は定
量的評価のためのサンプルを調製することにより処理され得る。サンプル処理は、前記機
器からのデータ送信を含み得る。ある場合には、データは認定された分析施設のヘルスケ
ア専門家に送信するされ得る。
1つ、2つ、又はこれらの全ステップが生じることができ、生じる1つ、2つ、又は全
ステップは、サンプル収集サイトにある前記機器で実行することができる。代替方法とし
て臨床検査施設などの別の組織で行われてもよい。前記被験者の身体の近く(自宅など)
又は身体の上のポイント・オブ・サービスのサイトは、臨床検査施設又はサンプル収集サ
イトであり得る。
前記機器により収集されたデータは、生の状態であり得る。これは、前記機器で検出さ
れた信号を含み得る。データは、必要に応じて前処理8440を受け得る。データの前処
理は、実際のデータ分析、又は任意の閾値との比較を実行しない。データの前処理は、デ
ータのフォーマットを変更することを含み得る。ある場合には、データの前処理はサンプ
ル収集サイトにおける前記機器8490で生じ得る。次に前処理されたデータは、臨床検
査施設に送信され得る。代替方法として前処理8440のデータは、臨床検査施設849
2で実行され得る。生データは、前処理が生じる臨床検査施設の機器から送信されてもよ
い。代替方法として、前記方法においては前処理は行われない。
データ分析8450は、本明細書に記載の実施形態に従って起こし得る。前記データ分
析は、後続のサンプルの定性的及び/又は定量的評価を含み得る。前記定量及び/又は定
性分析は、生物学的サンプルの臨床的関連性又はその欠如の決定を含み得る。前記データ
分析は、閾値と1つ以上のデータとの比較を含み得る。前記比較は、1つ以上の検体の存
在若しくは濃度を決定するために用いられるか、又は分析方法及び/又は本明細書の他の
部分に記載される病理学的分析にとり有用であり得る。前記データ分析は臨床検査施設8
492で発生し得る。いくつかの実施形態では、前記臨床検査施設は認定された臨床検査
施設であり得る。前記分析されるデータは、生データ又は前処理されたデータであってよ
い。前記機器は、サンプルを分析せずに処理し得る。このシナリオでは前記機器ではデー
タ分析は発生しない。いくつかの実施形態では、前記機器上でサンプルを処理することは
、1つ以上の検体、2つ以上の検体、3つ以上の検体、4つ以上の検体、5つ以上の検体
、6つ以上の検体、7つ以上の検体、8つ以上の検体、9つ以上の検体、10つ以上の検
体、11つ以上の検体、12以上の検体、15以上の検体、又は20以上の検体の存在又
は濃度レベルの決定を産生しない。ある場合には、前記機器上でサンプルを処理すること
は、心臓マーカー、血液ガス、電解質、乳酸、ヘモグロビン、又は凝固因子のカテゴリー
に属する1つ以上、又は任意の数の検体(本明細書の他の部分に記載されるものを含む)
の存在又は濃度の決定を産生しない。いくつかの実施形態では、前記機器上でサンプルを
処理することは、ナトリウム、カリウム、塩化物、TCO、アニオンギャップ、イオン
化カルシウム、グルコース、尿素窒素、クレアチニン、乳酸塩、ヘマトクリット、ヘモグ
ロビン、pH、PCO、PO、HCO、塩基過剰、SO、ACTカオリン、AC
Tセライト、PT/INR、CTNL、CK−MB、及びBNPのカテゴリーに属する1
つ以上、2つ以上、3つ以上、又は任意の数の検体(本明細書の他の部分に記載されるも
のを含む)の存在又は濃度の測定を産生しない。ある場合には、サンプルを処理すること
は、心臓マーカー、血液ガス、電解質、乳酸、ヘモグロビン、又は凝固因子のカテゴリー
に属する1つ以上、2つ以上、3つ以上、又は任意の数の検体(本明細書の他の部分に記
載されるものを含む)の存在又は濃度の測定を産生しない。同様にある場合には、サンプ
ルを処理することは、ナトリウム、カリウム、塩化物、TCO2、アニオンギャップ、イ
オン化カルシウム、グルコース、尿素窒素、クレアチニン、乳酸塩、ヘマトクリット、ヘ
モグロビン、pHは、PCO2、PO2、HCO3、塩基過剰、SO2、ACTカオリン
、ACTセライト、PT/INR、CTNL、CK−MB、及びBNPに属する1以上又
は2以上、又は任意の数の検体(本明細書の他の部分に記載されるものを含む)の存在又
は濃度の表示を含まない。
データ分析はサンプルの定性的及び/又は定量的評価を含み得る。サンプルの定性的及
び/又は定量的評価は、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上
,10以上、15以上、12以上、の検体の存在又は濃度を決定を産生し得る。ある場合
には、検体は以下の種類の1つ以上に関係する、研究及び/又は分析のカテゴリーに属し
得る:免疫検定、核酸検定、受容体基部の検定、血球計算検定、比色検定、酵素検定、電
気泳動検定、電気化学的検定、分光検定、クロマトグラフィー検定、顕微鏡検定、トポグ
ラフィー検定、比色検定、比濁検定、凝集検定、放射性同位体検定、粘度測定検定、凝集
検定、凝固時間検定、タンパク質合成検定、組織学的検定、培養物検定、浸透圧検定、及
び/又は他の種類の検定又はそれらの組合せの検定。検査される検体は、以下から選択さ
れる反応の1つ以上の種類に関係し得る:化学−ルーチン化学、血液学(細胞基部の検定
、凝集、男性学が含まれる)、微生物−細菌学(「分子生物学」を含む)、化学−内分泌
学、微生物学−ウイルス学、診断免疫−一般免疫学、化学−尿検査、免疫血液学−ABO
群Rh型、診断免疫学−梅毒血清学化学−毒性、免疫血液学−抗体検出(輸血)、免疫血
液学−抗体検出(非輸血)組織適合性、微生物学−マイコバクテリア学、微生物学−真菌
、微生物学−寄生虫、免疫血液学−抗体の検出、免疫血液学−互換性テスト、病理学−組
織病理学、病理学−口腔病理学、病理学−細胞学、放射生物学的検定、及び/又は臨床細
胞遺伝学。1つ以上の測定は以下を含み得る:タンパク質、核酸(DNA、RNA、それ
らのハイブリッド、マイクロRNA、RNAi、EGS、アンチセンス)、代謝物、ガス
、イオン、粒子(結晶を含む)、小分子及びそれらの代謝物、元素、毒素、酵素、脂質、
炭水化物、プリオン、形成された要素(例えば、細胞性組織(例えば、全細胞、細胞残屑
、細胞表面マーカー))。いくつかの実施形態では、1つ以上の検体は心臓マーカー、血
液ガス、電解質、乳酸、ヘモグロビン、又は凝固因子のカテゴリに属する。いくつかの実
施形態では、1つ以上の検体はナトリウム、カリウム、塩化物、TCO、アニオンギャ
ップ、イオン化カルシウム、グルコース、尿素窒素、クレアチニン、乳酸塩、ヘマトクリ
ット、ヘモグロビン、pH、PCO、PO、HCO、塩基過剰、SO、ACTカ
オリン、ACTセライト、PT/INR、CTNL、CK−MB、及び/又はBNPのカ
テゴリーに属し得る。
分析され得るデータは、前記機器8490から提供されてもよいし、分析される前に臨
床検査施設8492又は他の施設で修正されてもよい。本明細書に記載の別の実施形態で
は、前記データ分析8450は臨床検査施設で実行されずに、前記機器上で実行され得る
。代替方法としてデータ分析は、前記機器及び前記臨床検査施設の両方で生じ得るか、又
は前記機器が臨床検査施設であり得る。前記分析は自宅、オフィス、診療所/病院、小売
店サイト、又は他のポイント・オブ・サービスの場所で実行され得る。本明細書における
任意の臨床検査施設の場所又は他の場所の記載は、本明細書の他の部分において記載され
る任意の他のポイント・オブ・サービスの場所にも適用され得る。
報告書は、前記データに基づき作成され得る8460.報告書は分析されたデータ84
50に基づくか、又は生の若しくは前処理された形式のデータに基づき得る。前記報告書
は、サンプルの定性的及び/又は定量的評価に基づき作成され得る。前記報告書は、認定
された分析施設などの臨床検査施設8492で作成されてもよい。代替方法として、前記
報告書は前記機器において、又は任意の他の組織により作成され得る。前記報告書は、送
信され得る8470.前記報告書は、前記報告書を作成したのと同じ組織により送信され
てもよい。代替方法として、別の施設が前記報告書を送信し得る。前記報告書は,認定さ
れた分析施設、前記機器8490、カートリッジ、又は任意の他の施設などの臨床検査施
設8492により送信され得る。
前記報告書は、ヘルスケア専門家8480により受信され得る。前記ヘルスケア専門家
は、前記機器8490及び/又は前記臨床検査施設8492とは別の場所に提供され得る
。前記ヘルスケア専門家は、診断、治療、及び/又は前記被験者のための疾患予防を提供
する前記報告書に依拠する能力を有し得る。
従って前述したように、これらのステップの任意の1つ以上のものは随意的であり得る
。これらのステップの任意の1つ以上のものは、サンプル収集サイトで、又は被験者内、
若しくは被験者上で前記機器8490により、又は臨床検査施設8492で、若しくは任
意の他の施設で実行され得る。いくつかの実施形態では、データ分析8450ステップが
実行される場所は、認定されるか、又は見直し若しくは監視を受け得る。
前記機器は、サンプルを処理するために構成され得る。サンプル処理は、サンプル84
00の受取り及び/又は後続する定性的及び/又は定量的評価のために必要なサンプルの
調製を含み得る。後続する定性的及び/又は定量的評価のためのサンプル調製は、1つ以
上のサンプル調製ステップ8410、化学反応ステップ又は物理処理ステップ8420、
及び/又は検出ステップ8430を含み得る。前記サンプルを処理することは、1つ以上
の試薬又は固定剤を添加することを含み得る。サンプル処理は、データを随意的に電子的
に送信することも含み得る。前記データは認定された分析施設のヘルスケア専門家に送信
されることができ、及び/又は画面上に表示され得る。前記データは同時に送信及び/又
は表示されることができる。
前記サンプルは、本明細書の他の部分に記載される任意の様式で前記被験者8400か
ら収集され得る。例えば、指先穿刺が前記被験者からのサンプルを収集し得る。他の例で
は、糞便、尿、又は組織は、手術及び/又は救命救急室で収集されてもよいし、本明細書
の他の部分に記載される任意の他のサンプル収集機構が使用され得る。収集された前記サ
ンプルは、前記機器8490に提供され得る。前記サンプル収集は、サンプル収集サイト
又は他の場所で起こり得る。前記サンプルは、前記サンプル収集サイトで前記機器に提供
されてもよい。
随意的に、前記サンプル試薬は化学反応及び/又は物理的処理ステップ8410のため
に調製され得る。前記サンプル調製ステップは、1つ以上の以下のものを含み得る:遠心
分離、分離、ろ過、希釈、濃縮、精製、沈殿、インキュベーション、ピペット操作、輸送
、クロマトグラフィー、細胞分解、血球計算、粉砕、摩砕、活性化、超音波処理、マイク
ロカラム処理、磁気ビーズ又はナノ粒子による処理、又はその他のサンプル調製ステップ
。前記サンプルは、前記機器内で移動され得る。サンプル調製は、血清及び/又は顆粒画
分に血液を分離するか、又は任意のその他のサンプルをさまざまな構成要素に分離するた
めの1つ以上のステップを含み得る。サンプル調製は、血液又はその他の生物学的サンプ
ルの希釈及び/又は濃縮のための1つ以上のステップを含み得る。サンプル調製は、サン
プルに抗凝血剤又はその他の成分を加えることも含み得る。サンプル調製は、サンプルの
精製も含み得る。サンプル調製は、サンプルの濃度を変更するか、又はサンプルの濃度プ
ロファイルを変更することを含み得る。いくつかの実施形態においては、サンプルのより
密度の高い部分は、密度の低いサンプルから分離され得る。サンプル調製は、サンプルの
水性構成要素からサンプルの固形構成要素を分離することを含み得る。いくつかの実施例
において、サンプル調製は、遠心分離、培養、及び/又は細胞分裂を含み得る。サンプル
調製は層流などのサンプルの流動を引き起こし得る。サンプル調製は、前記機器の一部か
ら他へサンプルを移動することを含み得る。サンプル調製は、サンプルの培養を含み得る
。前記サンプル調製は、化学反応を起こす、又は分析を実行する前に生体サンプルを適用
できる状態にする手順を含み得る。前記サンプル調製ステップは、一連の試薬の追加、プ
ロトコル及び/又は分析の実施を含み得る、1つ以上の臨床検査を実行するために生体サ
ンプルを使用可能な状態にし得る。
随意的に、前記サンプルは試薬8420と化学反応を引き起こし得る。前記化学反応は
、サンプル調製ステップに続いて発生し得る。代替方法として、前記化学反応は必ずしも
サンプル調製ステップに続く必要はない。サンプル調製ステップは、化学反応の前、化学
反応と同時に、及び/又は化学反応後に発生し得る。いくつかの実施形態においては、定
性的評価及び/又は定量的評価のためのサンプル調製は、化学反応の許容を含み得る。本
明細書の他の部分に記載される、1つ以上の検定の種類が発生し得る。例えば、サンプル
調製ステップ(又は例えば、定性的評価及び/又は定量的評価のためのサンプル調製中に
発生し得る化学反応)は、免疫検定、核酸検定、受容体に基づいた検定、血球計算検定、
比色検定、酵素的検定、電気泳動的検定、電気化学的検定、分光的検定、クロマトグラフ
ィー的検定、顕微鏡的検定、局所的検定、熱量測定的検定、比濁的検定、凝集検定、放射
性同位体検定、粘度測定検定、凝固検定、凝固時間検定、タンパク合成検定、組織学的検
定、培養物検定、浸透圧検定、及び/又はその他の種類の検定、又はそれらの組合せから
選択された1つ以上の化学反応の種類を含み得る。いくつかの実施形態においては、加熱
器及び/又は熱的ブロックが使用され得る。前記化学反応は、所望の温度をサンプルに提
供することを含み得る。前記化学反応は、化学反応前、化学反応中、及び/又は化学反応
後に、サンプルの温度を維持すること及び/又は変化させることも含み得る。本明細書に
記載される任意の化学反応は、前記機器に起こりうる様々な種類の反応を含み得る。例え
ば、化学反応は物理的相互作用、化学的相互作用、及び/又はその他の物理的相互作用又
は変換を含み得る。いくつかの実施形態においては、前記機器内のディスプレイ(スクリ
ーンなど)又はセンサーは、外部から画像化を実行し得る。例えば、前記機器はMRI、
超音波、又はその他のスキャンを実行し得る。
前記サンプル調製及び/又は化学反応は1つ以上の指示に応えて発生し得る。前記指示
は前記機器のローカルに保存されているか、又は外部源から提供され得る。いくつかの実
施形態においては、前記外部源は臨床検査施設である。いくつかの実施形態においては、
前記サンプル調製及び/又は化学反応手順は、自己学習型であり得る。例えば、異なるサ
ンプル調製方法を習得し及び/又はそれを分析で利用可能にし得る能力を有し得る。いく
つかの実施形態においては、前記サンプル調製手順は、パラメータのセットを前提として
、様々なサンプル調製技法を利用するために、自動調整し得る。サンプル調製の調整又は
維持は、サンプル及び/又はパラメータ、及び/又はオペレーターから提供される指示に
関して検出された信号に依拠するか又は依拠しない可能性がある。前記サンプル調製手順
は自己学習型であり得る。サンプル調製及び/又は化学反応を実行する指示を提供する1
つ以上の制御装置は、自己学習能力を有し得る。
前記機器で生成され得るか、又は前記外部源から提供される新しい指示に応えて、前記
調整が実行され得る。例えば、新しい指示は更新、及び/又は外部の情報源からプッシュ
ダウンされ得る。前記サンプル調製、及び/又は化学反応、及び/又は物理的処理ステッ
プが、変更され得る指示に従って実施される動的処理があり得る。本明細書における、サ
ンプル調製及び/又は化学反応に関する任意の記載は、任意の物理的処理ステップも含み
得る。
1つ以上の信号は、前記機器から検出し得る8430.前記信号はサンプル調製ステッ
プの実施後、及び/又は化学反応、及び/又は物理的処理ステップが生じた後に検出され
得る。いくつかの実施形態においては、1つ以上の信号は、サンプル調製及び/又は化学
反応がサンプルに起きていない場合でも検出され得る。前記信号は検定を受けたか、又は
受けていないサンプルの解読に基づき得る。前記信号は前記機器に関した測定に基づき得
る。
場合によっては、1つ以上の追加的なサンプル調製ステップが発生し得る。例えば、定
性的評価及び/又は定量的評価のために追加的サンプル調製が発生し得る。そのような手
順は少なくとも:生物学的サンプルの事前調製、及び/又は医療関係者によるデータの分
析の内の1つに基づいて実行され得る。初期の結果に基づいて、反射試験が実行され得る
。前記反射試験は試験/分析の前、間、又は後に、自動的及び動的な方法で実行され得る
。初期の評価は自動的化され得るそれ以上の試験を産生し得る。
随意的に、データは前処理8440を受けることができる。検出された信号の生のデー
タは、前処理を受けるか、又は受けないでよい。前処理は生データのフォーマットに影響
し得る。例えば、前記前処理はデータのフォーマットを正規化し得る。前記前処理は、所
望の形式にデータを入力し得る。前記前処理は、データの分析を実行しないでも発生し得
る。いくつかの実施形態おいて、前処理は、データの内容を変更せずにデータの形式を変
更し得る。いくつかの実施形態においては、前処理は、どの閾値ともデータを比較しない
か、又はどの評価の判断も実行しない。
本明細書の他の部分に記載されるように、前記データは分析され得る8450.データ
分析は、後続するサンプルの定性的評価及び/又は定量的評価を含み得る。随意的に、報
告が生データ、前処理されたデータ、又は分析データに基づいて作成され得る。前記報告
及び/又は前記データは、医療関係者に送信され得る。ソフトウェアシステムは化学分析
、及び/又は病理分析を実施し得るか、又はこれらは、臨床検査施設、医療、又は紹介さ
れた/契約ヘルスケア専門家の組合せの間で分配されることも可能である(例えば、いく
つかの疾患の専門家のために、又は彼らを認定臨床検査施設の一部として/又は認定臨床
検査施設内で契約するために、臨床検査施設はジョンズ・ホプキンス臨床検査施設を利用
する)。
いくつかの実施形態においては、前記報告は前記ヘルスケア専門家に送信される前に見
直され得る。場合によっては、前記データは前記報告が作成される前、又は後に見直され
得る。前記見直しは、1人以上の病理医又はその他の有資格者により実行され得る。前記
病理医は、臨床検査施設8492に付随し得る。前記病理医は、臨床検査施設に物理的に
位配置されても、されなくてもよい。前記病理医は臨床検査施設により雇用され得る。認
定分析施設は、規制組織により監視され得る。いくつかの実施形態においては、臨床検査
施設はCLIA認定臨床検査施設であり得る。理事会に認定された組織(理事会に認定さ
れた認職員を含み得る)は、データ/報告を見直し、品質管理及び検証の測定を提供し得
る。いくつかの実施形態においては、理事会に認定された組織は1人以上の病理医を含み
得る。
いくつかの実施形態においては、前記機器は認定前記機器であり得る。前記機器は規制
機関の監視下にあり得る。理事会認定組織は前記機器のデータ/報告を見直し、品質管理
、校正器の成績、試験及び検証の測定を提供し得る。ヘルスケア専門家は、前記機器から
の前記データ/報告を見直し及び/又はデータ/報告の監視を提供し得る。代替方法とし
て、前記機器により生成されたデータを見直すことができるソフトウェアプログラムが提
供され得る。前記ソフトウェアプログラムは、医療関係者の見直しにより、又は医療関係
者の見直しの下に、作成され得る。ソフトウェアプログラムは、ヘルスケア専門家などの
承認された者により維持され得る。
図82は、システムがサンプル処理、分析、及び監視を提供している例を示している。
図82(i)は、サンプル処理8802ステップを実行する能力を有し得る前記機器8
800の例を示している。前記機器は、臨床検査施設8810と通信する能力を有し得る
。臨床検査施設は、後続する分析8812ステップを実行する能力を有することができ、
及び監視8814を提供し得る。監視及び/又は分析は、ヘルスケア専門家及び/又はソ
フトウェアプログラムにより提供され得る。前記機器は、本明細書の他の部分に記載され
る任意のものを含む、ネットワーク8850を介して臨床検査施設と通信し得る。クラウ
ド・コンピューティング・インフラストラクチャが提供され得る。前記機器は前記被験者
内、又は前記被験者上、又はサンプル収集サイトにおいて提供され得る。前記臨床検査施
設は、前記機器又はカートリッジなどの、CLIA認定設備などの認定分析施設であり得
る。
図82(ii)は、サンプル処理8822ステップ及び分析ステップ8824を実行す
る能力を有し得る、前記機器8820の例を示す。前記機器は臨床検査施設8830と通
信し得る。ヘルスケア専門家及び/又はソフトウェアプログラムにより、監視が提供され
得る。前記機器は、本明細書の他の部分に記載される任意のものを含む、ネットワーク8
860を介して臨床検査施設と通信し得る。クラウド・コンピューティング・インフラス
トラクチャが提供され得る。前記クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャ
は、システム/インフラストラクチャ/前記機器の一部であり得る。前記機器は、前記被
験者内又は前記被験者上に、又はサンプル収集サイトにおいて提供され得る。前記臨床検
査施設は、前記機器又はカートリッジなどの、CLIA認定設備などの認定分析施設であ
り得る。
図82(iii)は、サンプル処理8842ステップ、及び分析ステップ8844の分
析の実行、及び監視8846を提供する能力を有し得る、前記機器8840の例を示す。
いくつかの実施形態においては、前記監視は前記機器の監視ソフトウェアプログラムによ
り提供され得る。前記機器は、本明細書のほかに記載される任意のものを含む、ネットワ
ーク8870と通信し得る。クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャが提
供され得る。前記機器は、前記被験者内又は前記被験者上に、又はサンプル収集サイトに
おいて提供され得る。いくつかの実施形態においては、前記機器は規制組織により認定さ
れ得る。いくつかの実施形態においては、前記機器はCLIA認定であり得る。
いくつかの実施形態においては、生物学的サンプルの評価方法が提供され得る。前記方
法は、前記機器内のサンプルの受取り及び/又は調製を含み得る。前記方法は前記機器内
の分析を実行し得る。代替方法として、前記方法は前記機器の外部で、及び/又は遠隔の
場所で分析を実行することを含み得る。例えば、前記分析は臨床検査施設で、又は臨床検
査施設の関連施設により実施され得る。いくつかの実施形態においては、前記分析は前記
機器内及び前記機器の外部の両方で発生し得る。
前記分析は、臨床検査施設、又は任意の他の臨床検査施設の関連施設のヘルスケア専門
家により実行され得る。前記分析はソフトウェアプログラムにより実行され得る。プロセ
ッサは、それによりそのような分析を達成する、ソフトウェアプログラムの1つ以上のス
テップを実行し得る。いくつかの実施形態においては、分析ソフトウェアプログラムによ
り、1つ、2つ以上の種類の分析が提供され得る。いくつかの実施形態においては、前記
分析はヘルスケア専門家及びソフトウェアプログラムの両方により実行され得る。いくつ
かの実施形態においては、前記分析は前記機器内のソフトウェアプログラム、前記機器外
部のヘルスケア専門家、及び/又は前記機器外部のソフトウェアプログラムにより実行さ
れ得る。
前記方法は、更なる前記分析の監視を提供することも含み得る。前記方法は前記機器内
の監視を実行し得る。代替方法として、前記方法は前記機器の外部及び/又は離れた場所
で監視を実行することを含み得る。例えば、前記監視は、臨床検査施設において、及び/
又は臨床検査施設の関連施設により実行され得る。いくつかの実施形態においては、監視
は前記機器内及び前記機器外の両方で実行し得る。
いくつかの実施形態においては、分析はヘルスケア専門家により実行され、監視はヘル
スケア専門家により実行されることができ、分析はヘルスケア専門家により実行され、監
視はソフトウェアプログラムにより実行されることができ、分析はソフトウェアプログラ
ムにより実行され、監視はソフトウェアプログラムにより実行され得る。同じヘルスケア
専門家又は異なるヘルスケア専門家が分析及び/又は監視のために利用され得る。同じソ
フトウェアプログラム、又は異なるソフトウェアプログラムが、分析及び/又は監視のた
めに使用され得る。監視を実行する任意の臨床検査施設、ヘルスケア専門家、ソフトウェ
ア、及び/又はインフラストラクチャーの記載は、分析にも適用されることができ、及び
その逆も成立つ。
前記監視は、臨床検査施設のヘルスケア専門家、又は任意の臨床検査施設の関連施設に
より実行され得る。前記監視はソフトウェアプログラムにより実行され得る。プロセッサ
ーは1つ以上のソフトウェアプログラムの手順を実行することができ、それによりそのよ
うな監視を達成する。いくつかの実施形態においては、前記監視はヘルスケア専門家、及
びソフトウェアプログラムの両方により実行され得る。いくつかの実施例では、前記監視
は前記機器のオンボードのソフトウェアプログラムにより、前記機器外のヘルスケア専門
家により、及び/又は前記機器外部のソフトウェアプログラムにより実行され得る。任意
の分析及び監督が提供され得る。
図79は、支払者8500及びサンプル収集サイト8520と通信している臨床検査施
設の医療給付管理(LBM)組織8510示す。前記LBMは、支払いの場所にいる支払
者、及びポイント・オブ・サービスの場所にあるサンプル収集サイトと通信し得る。前記
LBMは、前記LBMの場所にある設備で提供され得る。前記LBMは、支払者及び前記
サンプル収集サイトとは異なる場所にあり得る。いくつかの実施形態においては、前記サ
ンプル収集サイトは、小売店、保険会社、組織、又は本明細書の他に記載される任意のサ
ンプル収集サイトであり得る。例えば、前記支払者、LBM、及びポイント・オブ・サー
ビスは異なる設備で提供され得る。
前記LBM8510は、組織であり得る。例えば、前記LBMは会社、法人、組織、共
同経営会社、事業、又は組織を形成する1人以上の個人であり得る。前記LBMは、金融
取引及びサービスに関する、1つ以上の組織と通信するために構成され得る。LBMは、
金融取引、及びサービス、並びに金融取引管理に関する指示を提供し得る。
前記支払者8500は、前記被験者の1つ以上の健康又は医療関連サービスを支払う、
又は一部支払う組織であり得る。前記支払者は、何らかの医療保障を提供するために、前
記被験者又は前記被験者のスポンサーと契約又は協定を結び得る。前記支払者は、公営の
支払者又は私営の支払者であり得る。場合によっては、前記支払者は政府支払者又は医療
保険会社であり得る。政府支払者の例には、メディケア、メディケイド、連邦職員医療給
付プログラム、退役軍人健康庁、児童の医療保険プログラム、軍医療制度/米国国防厚生
管理本部(TRICARE)、先住民医療サービス、又はその他の公費負担医療保険プロ
グラムなどが含まれ得るが、これらには限定されない。私営の支払者の種類の例は、保健
維持機構(HMO)、優先医療給付機構(PPO)、個人開業医型HMO、サービス時点
供給プラン、管理医療、又は定額限度保障型保険などが含まれ得るが、これらには限定さ
れない。医療保険会社の例は、エトナ、ブルークロス・ブルーシールド協会、シグナ、カ
イザー・パーマネンテ、フマーナ、ヘルスネット、ユナイテッド健康保険、又はウェルポ
イントなどが含まれ得るが、これらには限定されない。
前記サンプル収集サイト8520は、ポイント・オブ・サービスの場所であり得る。サ
ンプル収集サイトは、ポイント・オブ・サービスの場所で提供され得る。ポイント・オブ
・サービスの任意の議論は、ポイント・オブ・サービスの場所のサンプル収集サイトにも
適用され得る。ポイント・オブ・サービスの場所は、サンプルが前記被験者から収集され
る又は提供される前記LBMから遠隔の場所であり得る。いくつかの実施形態においては
、サンプル収集サイトは小売業者であり得る。ポイント・オブ・サービスの場所及び小売
業者の例は、本明細書の他の部分で更に詳しく提供される。いくつかの実施形態において
は、本明細書の他に記載される通り、前記サンプル収集サイトは前記機器を含み得る。
前記LBMはサンプル収集サイトから情報を受取り、及び/又は支払者から情報を受取
り得る。前記LBMはサンプル収集サイトへ情報を提供し、及び/又は支払者に情報を提
供し得る。前記LBMは、サンプル処理、前記機器、ネットワーク機器、携帯前記機器、
電話機、郵送、宅配業者、配送、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の通信技
術の使用を含むが。れらには限定されない、当技術分野で周知の任意の方法で、又は後日
開発される方法により、支払者及びサンプル収集サイトと通信し得る。前記通信は、本明
細書の他の部分に記載される任意のネットワーク形式を含む、ネットワークを通じて発生
し得る。片方向通信又は双方向通信が、前記LBM及び前記支払者、及び前記LBM及び
前記サンプル収集サイト間で提供され得る。前記LBM、前記支払者、前記サンプル収集
サイトは1つ以上の通信ユニットを有し得る。前記通信ユニットは、前記LBM、前記支
払者、及び前記サンプル収集サイト間に通信を提供するために構成され得る。前記通信ユ
ニットは、無線又は有線通信を提供するために構成され得る。
前記LBMは、前記支払者及び前記サンプル収集サイトと金融取引を実行し得る。場合
によっては、前記金融取引は双方向金融取引、又は片方向金融取引であり得る。一例にお
いては、前記支払者は前記LBMに支払い得る。前記LBMは前記サンプル収集サイトに
支払い得る。前記LBMが前記サンプル収集サイトに提供する支払は、前記LBMが前記
支払者から受ける支払から引き出され得る。
前記LBM、前記支払者、及び前記サンプル収集サイトは、通信及び/又は支払の記録
を保存するプロセッサ及びメモリを有し得る。前記LBM、前記支払者、及び/又は前記
サンプル収集サイトは、通信及び/又は支払の記録を保存する1つ以上の第三者と情報の
やり取りをし得る。前記1つ以上の第三者は金融機関であり得る。プロセッサは、支払受
取又は支出についての情報が記載される1つ以上のメモリへアクセスし得る。例えば、L
BMは支払者からの支払受取及びサンプル収集サイトへ提供された支払いについての情報
が記載される1つ以上のメモリ又はデータ記憶装置へアクセスするプロセッサを有し得る
前記支払いは前記サンプル収集サイトへ提供される機器の使用に基づいて提供され得る
。前記LBMは前記機器の使用に基づいて支払者からの支払を請求し得る。前記LBMは
前記機器の使用に基づいて前記サンプル収集サイトへ支払を提供し得る。代替方法として
、前記LBMは前記機器の使用に基づいて前記サンプル収集サイトから支払いを請求し得
る。
前記LBMは、前記被験者の情報を含む1つ以上のデータ記憶ユニットを含み得るか、
又は前記被験者の保険の状況、以前又は保留中の一部負担の臨床検査の状況、前記被験者
に関する医療記録、前記被験者に関する支払情報、前記被験者の身元情報、又は前記被験
者と関連付けられた他の情報又は前記被験者と関係する金融取引を含む、前記被験者の情
報にアクセスする能力を有し得る。
いくつかの代替の実施形態においては、支払者はサンプル収集サイト及び/又はLBM
から電子請求書を受取り得る。ある場合には、ヘルスケア専門家は、サンプル収集サイト
及び/又はLBMから電子支払を受取り得る。
図80は、本明細書に記載される実施形態に従って提供される臨床検査給付システムを
示す。ポイント・オブ・サービス8620は、臨床検査施設8630と通信し得る。前記
ポイント・オブ・サービスは、サンプル収集サイトでもよい、及びポイント・オブ・サー
ビスに関する本明細書の任意の記載は、サンプル収集サイトにも適用されることができ、
及びその逆も成立つ。ポイント・オブ・サービスは、支払者8600と通信状態にあり得
るLBM8610と通信状態にあり得る。前記LBM及び臨床検査施設は、ヘルスケア専
門家8640と通信状態にあり得る。前記被験者8650は、ポイント・オブ・サービス
にサンプルを提供し得る。
ポイント・オブ・サービス8620は、前記被験者8650から生物学的サンプルの収
集を容易にするために構成され得る、前記機器を有することのできるサンプル収集センタ
ーであり得る。前述のように、前記サンプルはポイント・オブ・サービスで前記被験者か
ら収集され得るか、又はポイント・オブ・サービスで前記機器に提供され得る。
前記サンプル収集センターは、臨床検査施設8630と通信する能力を有し得る。前記
臨床検査施設は、認定臨床検査施設であり得る。前記サンプル収集センターは、前記サン
プル収集センターに配置される、前記サンプル処理機器を介して、臨床検査施設と通信し
得る。前記サンプル収集センターは、前記臨床検査施設と、追加的な方法で通信し得る。
前記機器により収集されたデータは、前記ポイント・オブ・サービス8620から前記臨
床検査施設送信し得る。そのようなデータは、前記被験者から収集したサンプルに関連し
得る。生データ、前処理されたデータ、又は分析されたデータを含む、本明細書に既に記
載されたデータの任意の種類が、前記臨床検査施設に提供され得る。
前記臨床検査施設では、前記ポイント・オブ・サービスの場所に前記機器を提供し得る
。一実施例では、前記臨床検査施設は、前記サンプル収集センターに前記機器を販売して
も、又はリース/賃貸してもよい。前記臨床検査施設では、前記サンプル収集センターに
前記機器の販売及び/又は賃貸のための支払いを要求し得る。前記サンプル収集センター
は、前記機器の所有権又は使用のための臨床検査施設への支払いを提供し得る。前記機器
は、前記機器のオペレータにより操作され得る。前記オペレータは、ポイント・オブ・サ
ービスの場所に所属し得る。前記オペレータは、前記サンプル収集センターの従業員であ
るか、又はさもなければ所属してもよい。前記オペレータは、前記機器の使用の訓練を受
けても、受けなくてもよい。前記サンプル収集センターは、前記臨床検査施設からは分離
された別の組織であってもよい。前記サンプル収集センターは、ポイント・オブ・サービ
スに所属することができるか、又は別の組織により運営され得る。前記サンプル収集セン
ターは、小売業者(例えば、ブルークロス、ブルーシールド、ヘルスネット、エトナ、シ
グナ)、病院、医療施設、及び他のポイント・オブ・サービスが含むが、これらに限定さ
れない、本明細書の他の部分において記載される任意のポイント・オブ・サービスの場所
であっても、又はなくてもよい。一例では、前記機器は、小売業者又はポイント・オブ・
サービスに関係する技術者又は他の個人により操作され得る。前記臨床検査施設は、前記
機器の卸売業者として機能していることがある。代替方法として、1つ以上の仲介組織が
臨床検査施設から前記機器を購入し、次にポイント・オブ・サービスの場所に前記機器を
提供/販売し得る。
代替的な実施例において、前記臨床検査施設は、ポイント・オブ・サービスの場所に配
置され得る、前記サンプル収集センターに、前記機器を提供する対価として、ポイント・
オブ・サービスの場所に支払いを行い得る。前記臨床検査施設では、前記ポイント・オブ
・サービスの場所での機器の使用を許可してもらうために、及び前記ポイント・オブ・サ
ービスでの前記サンプル収集センターの環境の使用を許可してもらうために、前記ポイン
ト・オブ・サービスの場所に支払いを行い得る。例えば、前記臨床検査施設は、小売業者
のところでスペースを賃貸することができ、前記臨床検査施設は、1つ以上の機器を有す
るサンプル収集センターを設定し得る。前記機器は、前記機器の使用の訓練を受けている
か、いない人員により操作され得る。前記機器のオペレータは、臨床検査施設に所属し得
る。前記機器オペレータは臨床検査施設の従業員であっても、又はなくてもよい。前記機
器及び前記機器オペレータは、前記臨床検査施設から遠隔のサンプル収集サイトとしてポ
イント・オブ・サービスの場所を使用し得る。
前記臨床検査施設は、ポイント・オブ・サービスの場所にカートリッジを提供し得る。
前記カートリッジは前記機器に挿入されるか、又は他の方法で連結するために構成され得
る。前記カートリッジは使い捨てであってもなくてもよい。前記臨床検査施設は、前記機
器で使用するためにサービスの場所に使い捨てのものを提供しても、又はしなくてもよい
。本明細書におけるカートリッジの任意の記載は、使い捨てのものにも適用されることが
でき、及びその逆も成立つ。一実施例では、前記臨床検査施設はサンプル収集センターに
、カートリッジを販売してもよい。前記サンプル収集センターは、前記ポイント・オブ・
サービスの場所及び/又は別組織と提携し得る。前記サンプル収集センターは、ポイント
・オブ・サービスの場所及び/又は別組織により運営され得る。前記臨床検査施設は、前
記サンプル収集センターに対し前記サンプル収集サイトへのカートリッジの販売のための
支払いを要求し得る。前記サンプル収集センターは、カートリッジのために前記臨床検査
施設への支払いを提供し得る。前記機器のオペレータは、ポイント・オブ・サービスの場
所に所属し得る。前記臨床検査施設では、カートリッジの卸売業者として機能していても
よい。代替方法として、1つ以上の仲介組織は、前記臨床検査施設からカートリッジを購
入し、次いでポイント・オブ・サービスの場所にカートリッジを提供/販売できる。
代替的な実施例において、前記臨床検査施設は前記サンプル収集センターにカートリッ
ジの提供のための支払いを要求する必要はない。前記機器は、前記機器の使用において訓
練を受けているか、又は受けていない人員により操作され得る。前記機器のオペレータは
、前記臨床検査施設と提携し得る。前記機器のオペレータは前記臨床検査施設の従業員で
あっても、又はなくてもよい。前記機器及び前記機器のオペレータは、前記臨床検査施設
と遠隔のサンプル収集センターとしてポイント・オブ・サービスの場所を用い得る。前記
カートリッジは、前記臨床検査施設に提携する個人により操作され得る前記機器のために
、ポイント・オブ・サービスの場所でサンプル収集の一部として使用され得る。
前記臨床検査施設8630は、前記ヘルスケア専門家8640と通信する能力を有し得
る。前記ヘルスケア専門家は、前記臨床検査施設及び前記ポイント・オブ・サービスから
別の場所にいてもよい。前記ヘルスケア専門家は、前記被験者8650との既存の関係を
持っていても、いなくてもよい。前記ヘルスケア専門家は、前記被験者が前記ポイント・
オブ・サービスの場所に出向いて1つ以上の検査を受けるための処方箋を発行することが
できる。前記ヘルスケア専門家は、前記ポイント・オブ・サービス又は前記臨床検査施設
と関係を持っても、持たなくてもよい。いくつかの実施形態においては、前記臨床検査施
設は、前記ヘルスケア専門家に報告を送信し得る。前記医学的報告は、前記ポイント・オ
ブ・サービスで前記機器から収集されたデータに基づくことができる。前記医学的報告は
、前記機器から収集されたデータの分析に基づくことができる。いくつかの実施形態にお
いて、データの分析は少なくとも1つの検体の存在又は濃度を決定するための1つ以上の
閾値と収集されたデータとの比較を含み得る。いくつかの実施形態において、前記臨床検
査施設は、1つ以上の閾値に関する情報を有し得る、データ記憶ユニットにアクセスする
ために構成され得るプロセッサを有し得る。前記分析は、臨床検査8630で生じること
ができ、及び前記臨床検査施設で実行され得る。代替方法として、前記分析は前記機器で
実行され得るか、又は前記報告書は前記機器により又は前記臨床検査施設で作成され得る
いくつかの実施形態においては、報告書は前記被験者8650に提供され得る。前記被
験者に送信される報告書は、前記ヘルスケア専門家8640に提供される報告書と同じで
あっても、又はそうでなくてもよい。前記報告書は、同時に送信されてもよいし、若しく
は前記ヘルスケア専門家が前記報告書を最初に受取り得るか、又はその逆も成立つ。
LBM8610は、支払者8600とポイント・オブ・サービス8620と通信し得る
ものを提供され得る。前記LBMは、ヘルスケア専門家8640及び/又は臨床検査施設
8630と通信しても、又はしなくてもよい。
前記臨床検査施設8630とLBM8610は、別組織であってよい。前記臨床検査施
設及びLBMは別々の法人、会社、組織、機関、共同経営会社、1人以上の個人、又は本
明細書において他の部分に記載の他の種類の組織であってよい。前記臨床検査施設とLB
Mは、個別の法人として法人組織にされ得る。LBMは、臨床検査施設給付管理者である
ことができ、及び前記臨床検査施設は卸売業者であり得る。前記臨床検査施設とLBMは
、別々の施設に収容され得る。代替方法として、彼らは施設を共有し得る。
LBM8610は、ポイント・オブ・サービス8620での機器の使用に基づいて支払
者8600に課金し得る。例えば、LBMは、前記機器の使用につき、支払者に手数料を
請求し得る。前記手数料の規模は、前記機器の使用種類(例えば、存在又は濃度が検出さ
れた検体の数、化学反応の数、サンプル調製の量、実行される反応の種類、使用される前
記機器構成要素の数)、前記機器から収集されたデータとの関係で実行される分析(例え
ば、より複雑な分析は、より簡単な分析とは異なる手数料を生じる得る)、前記被験者と
支払者の関係及びポイント・オブ・サービスと支払者の関係、など1つ以上の要因に依存
し得る。LBM及び支払者は、前記支払者とLBMとの間の支払計画を決定し得る場所で
契約を結び得る。
LBM8610は、ポイント・オブ・サービスでの機器の使用に基づいて前記ポイント
・オブ・サービスに支払いを提供し得る。例えば、前記機器の使用ごとに、LBMはポイ
ント・オブ・サービスに支払いを提供し得る。別の例では、前記機器が、前記ポイント・
オブ・サービスに配置されている時間の量だけ、LBMはポイント・オブ・サービスに支
払いを提供し得る。前記手数料の大きさは、前記機器の使用種類(例えば、存在又は濃度
が検出された検体の数、化学反応の数、サンプル調製の量、実行される反応の種類、使用
する前記機器構成要素の数)、前記機器から収集されたデータの関係で実行される分析(
例えば、より複雑な分析は、より簡単な分析とは異なる手数料を生じる得る)などの1つ
以上の要因に依存し得る。LBM及びポイント・オブ・サービスは、ポイント・オブ・サ
ービス及びLBMとの間で支払い計画を決定し得る場所で契約を結び得る。代替的な実施
形態では、LBMは臨床検査施設8630に支払を提供し得る。本明細書におけるポイン
ト・オブ・サービスへの支払いの提供の任意の記載は、臨床検査施設に適用することがで
きる。LBMは、前記ポイント・オブ・サービスへ支払いを提供することの代わりに、又
は前記ポイント・オブ・サービスへの支払いを提供することに加えて、前記臨床検査施設
へ支払いを提供し得る。
いくつかの実施形態においては、LBM8610は支払者8600から受取った支払い
を、技術料及び専門報酬に分割し得る。一実施例では、前記LBMは、専門報酬に基づい
てヘルスケア専門家8640に支払いを提供し得る。前記LBMは、技術料に基づいてサ
ンプル収集センター8620に支払いを提供し得る。いくつかの実施形態では、前記サン
プル収集センターはポイント・オブ・サービス、小売業者、病院、又はその他のポイント
・オブ・サービスにより運営され得る。いくつかの実施形態では、サンプル収集センター
は、臨床検査施設により運営され得る。前記支払いは、前記ポイント・オブ・サービスの
場所の組織、又はポイント・オブ・サービスの場所でサンプル収集センターを経営する前
記臨床検査施設に提供し得る。
前記LBMは、支払者から支払いを分割する方法を決定し得る。前記技術料及び/又は
専門報酬は、前記LBMがヘルスケア専門家、ポイント・オブ・サービス、及び/又は臨
床検査施設と結ぶ契約に基づき得る。前記専門報酬も、更に、又は代替方法として前記ヘ
ルスケア専門家が前記支払者及び/又は臨床検査施設と有し得る契約に基づいてもよい。
前記LBMは、更に前記支払者からの取引手数料の支払いを分割し得る。前記取引手数
料は、前記LBMへ行く額としてよい。前記LBMは、支払者による支払いの一部を留保
でし得る。
図81は、本明細書に記載される実施形態による臨床検査施設給付管理者/卸売業者モ
デルの一実施例を示している。薬局などの小売業者8700(又は他のポイント・オブ・
サービス)、小売業者の場所に配置される1つ以上の前記サンプル処理機器を有し得る。
小売業者の技術者は、前記サンプル処理機器を操作することができ、及び前記機器871
0にカートリッジを配置し得る。前記カートリッジには、小売業者の場所で収集された前
記被験者からのサンプルが含まれていても、又はそうでなくてもよい。
臨床検査施設給付管理者8720は、本明細書にの他の部分に記載されるようにLBM
であり得る。前記臨床検査施設給付管理者は組織であってよい。
前記臨床検査施設給付管理者8720及び卸売業者8730は、前記モデル内に提供さ
れ得る。前記臨床検査施設給付管理者と前記卸売業者は、個別の組織であり得る。前記臨
床検査施設給付管理者と前記卸売業者は、個別の法人組織、企業体、企業、共同経営企業
、組織、及び/又は1人以上の個人のグループでもよい。前記臨床検査施設給付管理者と
前記卸売業者は違う施設、又は同じ施設に収容され得る。
臨床検査施設給付管理者8720は、1つ以上の支払者8740と通信状態にあり得る
。前記臨床検査施設給付管理者は、前記支払者へサービスの請求書を発行し得る。前記支
払者は、前記臨床検査施設給付管理者に支払ってもよい。例えば、前記臨床検査施設給付
管理者は、aドルを前記臨床検査施設給付管理者に支払う前記支払者からaドル(例えば
、数値例を提供するために、28ドル)を要求し得る。前記臨床検査施設給付管理者はL
BM手数料を保持し得る。例えば、bドル(例えば、数値例を提供するために、1ドル)
の手数料が、前記臨床検査施設給付管理者により保持され得る。
前記臨床検査施設給付管理者8720は、金額のバランスのために前記小売業者870
0に払い戻すことができる。例えば、前記臨床検査施設給付管理者は残りcドルを前記小
売業者に支払うことができる。cドルはaドル引くbドルに等しくてよい。
前記小売業者は、前記臨床検査施設給付管理者及び/又は前記卸売業者と関係する手数
料も持つことができる。例えば、前記小売業者は、前記臨床検査施設給付管理者に支払う
ことができる仲介手数料を持つことができる。一実施例では、仲介手数料はdドル(例え
ば、数値例を提供するために、8ドル)である。前記小売業者は、指示書を発行、又は製
品に対して支払うこともできる。例えば、前記小売業者は、前記小売業者の場所での機器
及び/又はカートリッジの購入又は使用の支払いをし得る。前記小売業者は、前記臨床検
査施設給付管理者へ支払ってもよい。代替方法として前記小売業者は、前記機器及び/又
はカートリッジの購入又は使用のために前記卸売業者へ支払い得る。一実施例では、製品
の支払いはeドル(例えば、数値例を提供するために、9ドル)であり得る。
臨床検査施設給付管理者の観点から、以下のモデルからの金銭的利益があるかもしれな
い。例えば、前記臨床検査施設給付管理者は、前記機器使用に基づいてLBM手数料を受
取り得る。例えば、前記LBM手数料は1取引当たり、bドルでよい。前記臨床検査施設
給付管理者は、小売業者から仲介手数料も受取り得る。例えば、臨床検査施設給付管理者
は、dドルの管理手数料も受取り得る。ある場合には、前記臨床検査施設給付管理者は、
前記小売業者から製品料金も受取り得る。例えば、臨床検査施設給付管理者はeドルの製
品料金を受取り得る。
小売業者の観点からは、以下のモデルからの金銭的利益があってもよい。例えば、前記
小売業者はcドルのサービス収入を受取り得る。前記サービス収入は、前記臨床検査施設
給付管理者を介して提供され得る。前記臨床検査施設給付管理者は、支払者から受取った
支払いに基づいてサービス収入を提供し得る。臨床検査施設給付管理者は支払者から受取
った金額からLBM手数料を差し引くことができ、及び残りの額をサービス収入として小
売業者に回すことができる。追加の実施形態では、前記臨床検査施設給付管理者は、サー
ビス収入として小売業者へ行くバランスの残りは、ヘルスケア専門家又は他の組織に提供
し得る専門報酬を、差し引いてよい。従って、図81において示すように、総収入はcド
ルのサービス収入から提供し得る。前記小売業者への費用は、管理手数料(例えば、dド
ル手数料を示す)、及び/又は製品料金(例えば、示されるeドルの手数料)を含み得る
。前記費用は、約fドル(例えば、数値例を提供するために、17ドル)であり得る。f
ドルは、dドル足すeドルに等しい。前記小売業者への費用は、前記サービス収入より低
くし得る。例えば、gドル(数値例を提供するために、10ドル)の粗利益率が、前記小
売業者のために例示されている。ある場合には、gドル=cドルマイナスfドルに等しい
下の表はモデルの例を説明する。


いずれのドルの額も例としてのみ提供され、限定として考慮されるべきではない。任意
の数値が、様々なドルの額に挿入され得る。
いくつかの実施形態では、前記被験者は支払者と関係し得る。例えば、健康保険会社、
政府などの支払者、又は本明細書に記載される任意の他の支払者は、前記被験者に補償を
提供し得る。支払者は前記被験者の一部又は全ての医療費を支払い得る。いくつかの実施
形態では、前記被験者がポイント・オブ・サービスに到着する時、前記被験者の身元が検
証され得る。前記被験者の身元は前記機器を使って検証され、及び/又は前記ポイント・
オブ・サービスの職員により検証され得る。例えば、前記ポイント・オブ・サービスの職
員は前記被験者の身分証明書及び/又は保険カードを見ることができる。前記機器は前記
被験者の画像捕捉しても、しなくてもよく、及び/又は1つ以上の生体認証パラメータを
前記被験者から収集し得る。識別は前記記前記機器のオンボードで起こり得る。代替方法
として、前記被験者の身元確認は前記ポイント・オブ・サービスで収集され、及び別の事
業者又は場所で更に確認され得る。例えば、臨床検査施設、ヘルスケア専門家、及び/又
は支払者は、前記被験者の身元を検証し得る。前記機器、臨床検査施設、ヘルスケア専門
家、及び/又は支払者は、電子健康記録などの前記被験者情報にアクセスする能力を有し
得る。前記検証は迅速に、及び/又はリアルタイムで生じる。例えば、検証は、10分以
下、5分以下、3分以下、1分以下、45秒以下、30秒以下、20秒以下、15秒以下
、10秒以下、5秒以下、又は3秒以下、1秒以下、0.5秒以下、又は0.1秒以下の
間に生じ得る。前記検証は、人間の介入を必要とせずに自動化され得る。
前記システムは、前記システムの記録、保険の適用範囲、不正を防止するため、又は任
意の他の目的のために、前記被験者の身元を検証し得る。前記検証は、前記機器により実
行され得る。前記識別はいつでも起こり得る。一例では、前記被験者の身元は前記被験者
の検査サンプルの準備に先立って検証され得る。前記被験者の身元は、前記機器及び/又
はカートリッジへのサンプルを提供する前に検証される。前記被験者の身元の検証は、前
記被験者の保険補償の確認の前に、同時に、又はその後に提供され得る。前記被験者の身
元の検証は、前記被験者が上述の前記定性的及び/又は定量的評価を受けるための処方箋
を受取る前に、同時に、又はその後に提供され得る。前記検証は、前記医療プロバイダ、
臨床検査施設、支払者、臨床検査施設給付管理者、又は任意の他の組織との連絡を介して
生じ得る。前記検証は、1つ以上のデータ記憶ユニットにアクセスすることにより生じ得
る。前記データ記憶ユニットは電子医療記録データベース、及び/又は支払者データベー
スを含む。前記検証は迅速に、及び/又はリアルタイムで生じ得る。例えば、前記検証は
、10分以下、5分以下、3分以下、1分以下、45秒以下、30秒以下、20秒以下、
15秒以下、10秒以下、5秒以下、3秒以下、1秒以下、0.5秒以下、又は0.1秒
以下の間に起こり得る。前記検証は、人間の介入を必要とせずに自動化され得る。
前記検証は、前記被験者により提供された情報を含み得る。例えば、前記検証は、身分
証明書及び/又は前記被験者の保険カードのスキャンを含み得る。前記検証は、前記被験
者、及び/又は前記被験者の顔の写真撮影を含む。例えば、前記検証は、前記被験者の二
次元又は三次元のスナップ写真撮影を含む。前記被験者の二次元デジタル画像を提供でき
る、及び/又は前記被験者の三次元又は四次元の画像を形成する能力を有するカメラが用
いられ得る。前記被験者の四次元画像は経時的な変化を組み込み得る。前記検証は、身元
確認のために前記被験者の顔の写真撮影を含む。前記検証は、身元確認のために、前記被
験者の体全体、腕、手、脚、胴、足、又は任意の他の部分を含むが、これらに限定されな
い、顔以外の体の部分の撮影を含む。前記検証は、追加的な視覚及び/又は音声情報を捕
捉し得る、ビデオカメラ及び/又はマイクを使用し得る。前記検証は、前記被験者の動作
(例えば、歩行)、又は声の照合を含む。
前記検証は、前記被験者の名前、保険証書番号、鍵となる質問に対する答え、及び/又
は任意の他の情報などの前記被験者に関する個人情報の入力を含み得る。前記検証は、前
記被験者の1つ以上の生体認証情報の読み取りを収集することを含み得る。例えば、前記
検証は指紋、掌紋、足形、網膜照合、体温読み取り、体重、身長、音声情報、電気的読み
取り、又は任意の他の情報を含む。前記生体認証情報は前記機器で収集され得る。例えば
、前記機器には、前記被験者が前記被験者の掌を前記機器に読ませるために置く、タッチ
スクリーンを有し得る。前記タッチスクリーンは、1つ以上の前記被験者の体の部位をス
キャンし、及び/又は温度、電気及び/又は圧力の読み取りを受取り得る。代替方法とし
て、前記機器は、他の機器から前記生体認証情報を受取り得る。例えば、前記機器は前記
機器とは別である体重計から前記被験者の体重を受取り得る。前記情報は、前記他の機器
(例えば、有線又は無線を介して)から直接送られ得るか又は手動で入力され得る。
前記検証は、前記被験者の収集されたサンプルに基づく情報も含み得る。例えば、前記
検証は、前記被験者の遺伝子シグネチャーを含み得る。前記サンプルが、前記機器に提供
される時、前記機器は前記被験者の前記遺伝子シグネチャーを測定するために少なくとも
前記サンプルの一部を使い得る。例えば、前記機器は、1つ以上の核酸増幅ステップを実
行でき、及び前記被験者の重要な遺伝マーカーを決定し得る。これは前記被験者の遺伝子
シグネチャーを形成し得る。前記被験者の遺伝子シグネチャーは、前記機器が前記サンプ
ルを処理する、前に、同時に、又は後に得られ得る。前記被験者の遺伝子シグネチャーは
、1つ以上のデータ記憶ユニットに保存され得る。例えば、前記被験者の遺伝子シグネチ
ャーは前記被験者の電子医療記録に保存され得る。前記被験者の収集された遺伝子シグネ
チャーは、もしそれが存在するならば、すでに前記記録に保存された前記被験者の遺伝子
シグネチャーと比較され得る。任意の他の一意的な前記被験者の特徴の確認が、前記被験
者の身元の検証のために用いられ得る。
DNA及び/又はRNAを含む核酸増幅の方法は、当技術分野では周知である。増幅方
法は、熱変性ステップなどの温度の変化、又は熱変性を必要としない等温プロセスを含み
得る。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、複数サイクルの変性、逆鎖へのプライマー対
のアニーリング、及び標的配列のコピー数を累乗増加させるためのプライマー拡張を用い
る。アニールされた核酸鎖の変性は、熱の適用、局所的な金属イオン濃度の増加(例えば
米国特許第6277605号)、超音波放射(例えばWO/2000/049176号)
、電圧の印加(例えば、米国特許第5527670号、米国特許第6033850号、米
国特許第5939291号、及び米国特許第6333157号)、参照によりその全体が
本明細書に組み込まれる、磁気応答性材料(例えば、米国特許第5545540号)に結
合したプライマーと組み合わされた電磁場の印加により達成し得る。RT−PCRと呼ば
れる変法では、逆転写酵素(RT)は、RNAから相補的DNA(cDNA)を作成する
ために使用され、cDNAは、その後、DNAの複数のコピーを生成するためにPCRに
より増幅される(例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第53
22770号、及び米国特許第5310652号)。
等温増幅法の一実施例としては、標的配列の逆鎖にプライマー配列の対をアニーリング
させるサイクル、二本鎖ヘミホスホロチオエート化されたプライマー伸長物を生成するd
NTPの存在下でのプライマー伸長、半修飾された制限エンドヌクレアーゼ認識部位のエ
ンドヌクレアーゼ媒介性切断(ニッキング)、及び既存のストランドを置換しプライマー
アニーリングの次のラウンドのストランドを生成するための、切れ目(ニック)の3′末
端からのポリメラーゼ媒介プライマー伸長、生成物の指数的な(geometric)増
幅を生じるニッキング及びストランド置換(例えば、参照によりその全体が本明細書中に
組み込まれる、米国特許第5270184号、及び米国特許第5455166号)を使用
する、一般にSDAと称されるストランド置換増幅がある。好熱性SDA(tSDA)は
、本質的に同じ方法(その全体が参照により本明細書中に組み込まれる、欧州特許第06
84315号)において、より高い温度で好熱性エンドヌクレアーゼ及びポリメラーゼを
使用する。
他の増幅方法としては以下が挙げられる;ローリングサークル増幅(RCA)(例えば
、リザーディ、“Rolling Circle Replication Repor
ter Systems”(ローリングサークル複製レポーターシステム)、米国特許第
5,854,033号);ヘリカーゼ依存性増幅(HDA)(例えば、コン他、“Hel
icase Dependent Amplification Nucleic Ac
ids”「ヘリカーゼ依存性増幅核酸」、米国特許出願公開第US2004−00583
78A1号);及びその全体が参照により本明細書中に組み込まれるループ媒介性等温増
幅(LAMP)(例えば、ノトミ他、“Process for Synthesizi
ng Nucleic Acid”(核酸合成のプロセス)、米国特許第6,410,2
78号)。ある場合には、等温増幅は、オリゴヌクレオチドプライマーに組み込むことが
可能なプロモーター配列から、RNAポリメラーゼによる転写を使用する。 当技術分野
において一般的に使用される転写に基づく増幅方法は以下を含む;NASBA(例えば、
米国特許第5130238号)とも称する核酸配列に基づく増幅;一般にQβレプリカー
ゼと称するプローブ前記モジュール自体を増幅するためのRNAレプリカーゼの使用に依
存する方法(例えば、P.リザーディ他(1988)BioTechnol.6,119
7〜1202);独立性配列複製(例えば、J.グァテッリ他(1990)Proc.N
atl.Acad.Sci.USA87,1874〜1878;ラングレン(1993)
Trends in Genetics9、199〜202;及びヘレンH.リー他、N
UCLEIC ACID AMPLIFICATION TECHNOLOGIES(1
997));及びその参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる追加的な転写鋳型
を生成するための方法(例えば、米国特許第5480784号、及び米国特許第5399
491号)。等温核酸増幅の更なる方法は、参照によりその全体が本明細書中に組み込ま
れる、追加的プライマー(例えば、米国特許第6251639号、米国特許第69462
51号、及び米国特許第7824890号)のために、結合部位を露出するべく、非標準
的ヌクレオチド(例えば、DNAグリコシラーゼ若しくはRNアーゼH)で核酸を切断す
る酵素との組合せでの、非標準的ヌクレオチド(例えば、ウラシル又はRNAヌクレオチ
ド)を含有するプライマーの使用を含む。等温増幅法は、線形又は指数関数的であり得る
前記被験者識別のための核酸増幅は、約10、11、12、13、14、15、20、
25、30、35、40、50、100、又はそれを超える数の標的配列などの、複数の
核酸配列の順次、並列、又は同時増幅を含み得る。いくつかの実施形態では、前記被験者
のゲノム全体又は全トランスクリプトームが非特異的に増幅され、その産物は1つ以上の
識別配列特性のためにプローブされる。識別的配列特性は、個体間の区別の根拠として役
立つ核酸配列の任意の特徴を含む。いくつかの実施形態では、個人は、約10、11、1
2、13、14、15、20、25、30、35、40、50、100、又はそれを超え
る数の識別的配列を使用して、選択された統計的有意性に一意的に特定される。いくつか
の実施形態では、統計的有意性は、約10−2,10−3,10−4,10−5,10
,10−7,10−8,10−9,10−10,10−11,10−12,10−13
,10−14,10−15、又はそれら未満である。識別的配列の例には、制限酵素断片
長多型(RFLP;ボットスタイン他、Am.J.Hum.Genet.32:314か
ら331、1980;WO90/13668号)、一塩基多型(SNP;クォック他、G
enomics31:123〜126、1996)、ランダム増幅多型DNA(RAPD
、ウィリアムス他、Nucl.Acids Res.18:6531〜6535、199
0)、単純反復配列(SSRS;チョウ&コッヒェルト、Plant Mol.Biol
.21:607〜614、1993;ザイトキウィクス他、Genomics20:17
6〜183、1989)、増幅断片長多型(AFLP、ヴォス他、Nucl.Acids
Res.21:4407〜4414、1995、ショートタンデムリピート(STRs
)、タンデムリピートの可変数(VNTR)、マイクロサテライト(タウツ、Nucl.
Acids Res.17:6463〜6471、1989、ウェーバーとメイ、Am.
J.Hum.Genet.44:388〜396、1989)、インターレトロトランス
ポゾン増幅多型(IRAP)、長鎖散在反復配列(LINE)、ロングタンデムリピート
(LTR)、可動要素(ME)、レトロトランスポゾンマイクロサテライト増幅多型(R
EMAP)、レトロトランスポゾンに基づく挿入多型(RBIP)、短鎖散在反復配列(
SINE)、及び配列特異的増幅多型(SSAP)が含まれる。識別配列の更なる例は当
技術分野では周知であり、例えば、参照により本明細書中に組み込まれる米国特許出願第
20030170705号中にある。遺伝子シグネチャーは、単独型(例えば、SNP)
の複数の識別配列からなり得るか、又は任意の数又は組合せで識別配列する二つ以上の異
なる種類の組合せを含み得る。
遺伝子シグネチャーは、父性又は母性検査、出入国管理及び遺産係争、動物における繁
殖検査、双子における接合性検査、人間及び動物における同系交配;骨髄移植などの移植
適合性の評価;人間又は動物の遺体の識別;培養細胞の品質管理;精液サンプル、血痕、
及び他の生物学的物質の法医学的分析などの法医学試験;ヘテロ接合性消失のための検査
による腫瘍の遺伝子構造の特性評価;及び特定の識別配列の対立遺伝子頻度の決定などの
1つ以上の識別を必要とする全てのプロセスに用いることができる。前記遺伝子シグネチ
ャーの生成に有用なサンプルとしては、犯罪現場の証拠、血液、血痕、精液、精液による
染み、骨、歯、毛髪、唾液、尿、糞便、爪、筋肉又は他の軟部組織、タバコ、切手、封筒
、ふけ、指紋、これらのいずれかを含む項目及びそれらの組合せが挙げられる。いくつか
の実施形態では、2つ以上の遺伝子シグネチャーが生成され、比較される。いくつかの実
施形態においては、1つ以上の遺伝子シグネチャーは、データベース内に含まれる遺伝子
シグネチャーなどの1つ以上の既知の遺伝子シグネチャーと比較される。
システムは、前記被験者がヘルスケア専門家から臨床検査を受ける指示を受信したか否
かも検証し得る。従って、前記システムは、被検者が生物学的サンプルの定性的及び/又
は定量的評価を行うための、ヘルスケア専門家からの指示を受信したか否かを検証し得る
。例えば、前記システムは、前記被験者が前記検査を受けるために、前記ヘルスケア専門
家から処方箋を受取ったか否かを検証し得る。前記システムは、前記被験者が前記機器に
前記サンプルを提供するために、前記ヘルスケア専門家からの指示を受信したか否かを検
証し得る。前記システムは、前記被験者が前記検査を受けるために、特定のポイント・オ
ブ・サービスに移動することを承認されたか否かも検証し得る。前記検証は、前記機器の
支援下に発生し得る。前記検証は何時でも発生し得る。一実施例として、前記検査を受け
るための前記被験者の承認は、前記被験者の前記検査用のサンプルを調製する以前に検証
され得る。前記検査を受けるための前記被験者の承認は、前記機器及び/又はカートリッ
ジにサンプルを提供する以前に検証され得る。前記被験者の承認の検証は、前記被験者の
身元確認の後に提供され得る。前記被験者の承認の検証は、前記被験者が、前記臨床検査
を受けるための保険を有するか否かを検証する以前に、又は以後に提供され得る。前記シ
ステムは、前記被験者がサンプルの定性的及び/又は定量的評価を受けるための保険を有
するか否かを検証でき、前記検証ステップは、前記機器の支援下に生物学的サンプルを処
理するか、又は前記機器から前記データを送信する以前に、それと同時に、又はそれ以降
に実行され得る。前記検証は、前記ヘルスケア提供者、臨床検査施設、支払者、臨床検査
施設の給付管理者、又は任意のその他の組織との通信を通じて行われ得る。検証は迅速に
、及び/又はリアルタイムで起こり得る。例えば、検証は、10分以内、5分以内、3分
以内、1分以内、45秒以内、30秒以内、20秒以内、15秒以内、10秒以内、5秒
以内、3秒以内、1秒以内、0.5秒以内、又は0.1秒以内に起こり得る。前記検証は
、人間の介入を全く要さずに自動化され得る。
前記システムは、前記被験者が前記臨床検査を補償する保険を保持しているか否かも検
証し得る。前記システムは、前記被験者が前記機器にサンプルを提供することを補償する
保険を保持しているかどうかを検証し得る。前記システムは、前記被験者がポイント・オ
ブ・サービスに行き、及び前記検査を受けることを補償する保険を保持しているかどうか
を検証し得る。前記検証は、任意の時に起き得る。1つの例では、前記被験者の保険補償
は、前記検査の前記被験者のサンプルを調製する前に検証され得る。前記被験者の保険補
償はサンプルを前記機器及び/又はカートリッジに提供する前に検証され得る。前記被験
者の保険補償の検証は、前記被験者の身元を検証後に提供され得る。前記被験者の保険補
償の検証は、前記被験者が臨床検査を受ける処方箋を受取る前に、又は後に提供され得る
。前記検証は、前記医療プロバイダ、臨床検査施設、支払者、臨床検査施設給付管理者、
又は任意の他の組織との通信を介して起こり得る。検証は迅速に、及び/又はリアルタイ
ムに起こり得る。例えば、検証は、10分以下、5分以下、3分以下、1分以下、45秒
以下、30秒以下、20秒以下、15秒以下、10秒以下、5秒以下、3秒以下、1秒以
下、0.5秒以下、又は0.1秒以下の間に起こり得る。前記検証は人間の介入を必要と
することなく自動化され得る。
前記システムは、前記臨床検査が前記被験者にとって適切であるか否かも検証し得る。
前記システムは、定性的及び/又は定量的評価を受ける指示が一連のポリシー制限の枠内
であるか否かを検証し得る。そのようなポリシーの制限は、ガイドラインを形成し得る。
そのようなポリシーの制限は、支払者、医師又は医師以外で指示を出すヘルスケア専門家
、臨床検査施設、若しくは規制組織、又は任意のその他の組織に対するポリシー制限であ
り得る。そのような検証は、性別、年齢、過去の病歴を含むが、それらには限定されない
前記被験者の1つ以上の既知の特性に依存し得る。臨床的決断サポートシステムが提供さ
れ得る。前記システムは、1つ以上の医療記録、又は前記被験者に関連する情報にアクセ
スする能力を有し得る。前記システムは、一般的な医療データにアクセスする能力も有し
得る。前記システムは、前記被検者の身元、前記被検者の保険の適用範囲、前記被験者の
過去及び現在の治療、前記被験者の生物学的特徴、及び/又は前記被験者に提供された処
方箋に関連する記録にアクセスし得る。前記システムは、電子医療記録にアクセスし、及
び/又は患者の記録又は履歴を引き出す能力を有し得る。前記システムは、前記被験者に
関する保険又は財政情報などの支払者記録を引き出す能力も有し得る。前記検証は、前記
機器の支援下に発生し得る。
いくつかの実施形態においては、定性的及び/又は定量的評価を提供する以前に、前記
システムは、1つ以上の記録データベース及び/又は支払者データベースにアクセスする
能力を有し得る。ある場合には、前記システムは、前記定性的及び/又は定量的評価を提
供する以前、及び/又は前記データベースにアクセスする以前に、どの記録データベース
及び/又は支払者データベースにアクセスするか、又は判断する能力を有し得る。更に、
前記システムは、前記被験者又は前記被験者のピアグループに特異的か、又は特異的でな
い一般的な情報にアクセスする能力を有し得る。前記システムは、インターネットなどの
ネットワーク上の情報を含み得る、ウェブクローリング及び/又は公開情報マイニングの
実行が可能である。前記システムは、前記被験者の身元、前記被験者の支払情報、前記サ
ンプルについて収集された情報、提案された前記定性的及び/又は定量的評価、及び/又
は任意の他の情報に基づいてそのような判断を下し得る。
一例として、不適切な検査とは、男性被験者の妊娠検査、又は女性被験者のPSAレベ
ル(前立腺特異抗原)検査であり得る。そのような検査は、支払者又は処方医師のポリシ
ー制限から外れ得る。そのような指示の誤りは、前記被験者に関連する検査の指示又は情
報をチェックすることにより検出可能である。前記被験者に関連したそのような情報は、
前記被験者の医療記録又は前記被験者の識別情報を含み得る。一実施例では、前記検査の
妥当性は、前記被験者のサンプルを調製する以前に検証される。前記被験者の前記検査の
妥当性は、前記被験者が前記機器及び/又はカートリッジにサンプルを提供する以前に、
それと同時に、又はそれ以降に検証され得る。前記被験者の前記検査の妥当性は、前記被
験者の身元及び/又は保険補償範囲を検証する以前に、又は以降に提供され得る。前記検
証は、前記ヘルスケア提供者、臨床検査施設、支払者、臨床検査施設の給付管理者、又は
任意のその他の組織との通信を通じて実行される。臨床的決断のサポートシステムは、迅
速に、及び/又はリアルタイムで実行し得る。例えば、検証は、10分以内、5分以内、
3分以内、1分以内、45秒以内、30秒以内、20秒以内、15秒以内、10秒以内、
5秒以内、3秒以内、1秒以内、0.5秒以内、又は0.1秒以内に起こり得る。前記臨
床的決断のサポートシステムは、人間の介入を要さずに自動化され得る。
いくつかの実施形態では、有資格者が、前記被験者の身元の収集及び/又は前記被験者
のサンプルを前記機器へ提供する援助をし得る。前記有資格者とは、前記機器を使用する
訓練を受けた認定技術者であり得る。前記有資格者は、前記機器の指定オペレーターであ
り得る。前記有資格者は、ヘルスケア専門家であっても、又はなくてもよい。いくつかの
実施形態においては、前記有資格者の身元が検証され得る。前記有資格者の身元は、前記
生物学的サンプルを受領する、前記機器から前記データを電子的に送信する、及び/又は
送信された前記データを分析する、以前に、それと同時に、又はそれ以降に検証され得る
。前記有資格者の身元は、前記被験者の身元を検証する以前に、それと同時に、又はそれ
以降に検証され得る。前記有資格者の身元は、本明細書の他の部分に記載された1つ以上
の技術を用いて検証し得る。
(ネットワーク接続性の方法)
前記流体アナライザー、本明細書に記載の他の診断機器、又は他のハードウエアの1つ
以上の実施形態は、ネットワーク接続性を維持する可能性を増やすための1つ以上の技法
を使用し得る、ということを理解されたい。少なくともいくつかの実施形態では、前記ネ
ットワーク対応機器は、本明細書に記載のように、接続性技法を可能にする、ネットワー
ク接続性機器を持ち、及び/又はネットワーク接続性を持つ機器に接続している流体アナ
ライザーであり得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、このことは、前記流
体アナライザー又は他の診断機器の中のネットワーク接続性機器を含み得る。随意的に、
このネットワーク接続性ハードウェア及び/又はソフトウェアは、流体アナライザー・シ
ステムの一部であることができ、及び流体アナライザーと通信状態にあるが、物理的には
流体アナライザーには連結されなくてもよい。前記流体アナライザーが、改善された信頼
性及び/又はネットワーク接続性の性能を提供するために、ネットワーク接続性モジュー
ルと通信状態にある限り他の構成は除外されない。これは、診断プロトコル、校正プロト
コル、サンプルデータなどを、ポイント・オブ・サービスにおける前記機器から遠隔の他
の機器又はサーバから受信及び/又はそれらへ送信可能な前記流体アナライザー、本明細
書記載の他の診断機器、又は他のハードウエアの可能性を増やすことを含むが、それらに
は限定されない、さまざまな利益を提供する。
ネットワーク対応の電子機器は、少なくとも本明細書において提供される方法のうちの
いくつかにより、ネットワークに接続し、及び再度接続することができ、場合によっては
、そのネットワーク接続性を最適化及び/又は改善することを可能にする。ある場合には
、ネットワーク対応の電子機器は、本明細書の1つ以上の接続基準(又はルール)を考慮
して、最適のネットワークに本明細書の方法により接続し得る。他の場合で、最適な接続
が確立されない場合、ネットワーク対応の電子機器は変わる条件を考慮して本明細書の方
法により絶えずネットワーク接続を最適化し得る。
本明細書において使用される用語「ネットワーク」は、ローカル・エリア・ネットワー
ク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、又はワイド・エリア
・ネットワーク(WAN)を指す。場合によっては、ネットワークはインターネットを含
む。ネットワークは有線及び/又は無線の構成要素を含む。
本明細書において使用される用語「ルーター」は、1つ以上のネットワークを介してデ
ータ・パケットを転送するか、又は中継する前記機器を指す。
本明細書において使用される用語「ネットワーク提供者」は、電子機器にネットワーク
接続を提供するか、又はネットワーク接続を促進するための、1つ以上のコンピュータ・
システム又は前記機器を指す。いくつかの状況では、ネットワーク提供者はルーター又は
複数のルーターである。
本明細書において使用される用語「電子機器」は、ネットワークに接続するために構成
されたコンピュータ装置を指す。場合によっては、電子機器は携帯用電子機器である。電
子機器の例はスマートフォン(例えばiPhone(登録商標)、Android(登録
商標)に接続可能な電話、HTC(登録商標)電話、Blackberry(登録商標)
)、ラップトップ、タブレット・パーソナルコンピュータ(例えばiPad(登録商標)
)及びデスクトップ・コンピュータ(例えばワークステーション、サーバ)、カメラ、ゲ
ーミング・ステーション(例えばソニー(登録商標)PlayStation(登録商標
)、Microsoft(登録商標)Xbox)、テレビ、音楽プレーヤー(例えばMP
3プレーヤー、ラジオ、CDプレーヤー)及びビデオ・プレーヤー(例えばDVDプレー
ヤー)を含む。電子機器は他の構成要素に含まれ得る。例えば、電子機器は、住居若しく
は商業ビル、又は車両若しくは航空機の一部であり得る。
本明細書において使用される用語「ネットワーク対応機器」は、ネットワークの支援下
で1つ以上の電子機器に接続し、再度接続し、及び通信するために構成された電子機器を
指す。いくつかの例において、ネットワーク対応の機器(更に本明細書における「ネット
ワーク機器」)は、スマートフォン及びパーソナルコンピュータ(PC)を含んでいる。
例えば、ネットワーク対応機器は、デスクトップパーソナルコンピュータ(PC)、ラッ
プトップPC、メインフレーム・コンピュータ、セットトップ・ボックス、携帯情報端末
、携帯電話、メディア・プレイヤー、ウェブ・パッド、タブレットPC、スレートPC又
はスマートフォンである。いくつかの状況では、ネットワーク対応機器は、ネットワーク
接続の促進のためにネットワークインターフェイスを含む。ネットワークインターフェイ
スは、例えば、有線接続によるネットワークへの接続のためのイーサーネット・インター
フェース、又はネットワークに次々に接続を提供する無線プロバイダへの接続のための無
線インターフェースを含む。ネットワーク対応機器は、複数の無線通信インターフェース
を含み得る。無線プロバイダは、1つ以上のWi−Fi(又はWiFi))ルーター、及
び1つ以上のチャンネル・アクセス方式を含み得る。場合によっては、チャンネル・アク
セス方式は、周波数分割多重接続(FDMA)、波長分割多重接続(WDMA)、直交波
周波数分割多重(OFDM)直交周波数分割多元接続(OFDMA)、単独のキャリアー
のFDMA(SC−FDMA)(又は線形プリコーディング型OFDMA(LP−OFD
MA))、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多重接続(CDMA)(又はスペクト
ル拡散多元接続(SSMA))、ダイレクトシーケンスCDMA(DS−CDMA)、周
波数ホッピングCDMA(FH−CDMA)、直角の周波数ホッピング多元接続(OFH
MA)、マルチキャリア符号分割多元接続(MC−CDMA)、パケット形態チャンネル
・アクセス方式(例えば主張基部の任意多重同時交信方式方法)、デュプレックスメソッ
ド(例えば時分割複式(TDD)、周波数分割デュプレックス(FDD))、グローバル
移動体通信システム(GSM(登録商標))、GPRSパケットを備えたGSM(登録商
標)、ブルートゥース・パケット形態通信、IEEE80211bの無線ローカル・エリ
ア・ネットワーク(WLAN’s)、高性能無線ローカルエリア・ネットワーク(HIP
ERLAN/2)無線ネットワーク及びG.hnから選ばれる。無線プロバイダは第二世
代無線電話技術(2G)、第三世代移動体通信(3G)、第4世代携帯無線基準(4G)
又はLTE−Advanced(LTE)の意思基準のために構成され得る。非限定的な
例として、本明細書記載の前記技法は、図1〜23で示されるがこれに限定されない本明
細書記載の任意の機器上で実行され得る。
ネットワーク対応機器は複数のインターフェースを含み得る。場合によっては、ネット
ワーク対応機器が、WiFiルーター、CDMAプロバイダ及び/又はGSM(登録商標
)プロバイダへの接続性のためのイーサーネット・インターフェース及び無線インターフ
ェースを含む。
本明細書のネットワーク・パラメータの文脈内で使用される用語「固定(された)」は
、設定された、又は所定の期間などの有限期間内に変化しない、ネットワーク・パラメー
タを指す。固定インターネット・プロトコル(IP)アドレスは所定の(又は設定された
)期間内に変わらないアドレスである。いくつかの状況では、固定IPアドレスは専用I
Pアドレスである。固定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)は、所定の期間
内に変わらないネットワーク(又はウェブ)アドレスである。いくつかの状況では、固定
URLは、組織(例えばビジネス、個人)専用のURLなどの専用URLである。固定U
RLは、前記組織の1つ以上のサーバに関係し得る。
本明細書において使用される用語「接続性」は、ルーター(例えば有線ルーター、無線
ルーター)などのネットワーク提供者とのネットワーク通信状態にあるネットワーク対応
の電子機器を指す。ネットワーク提供者をピングするか、又はデータ(例えばデータ・パ
ケット)を送るか、又はネットワーク提供者からデータを受取るというように、ネットワ
ーク対応機器がネットワーク提供者と通信可能な場合、ネットワーク対応機器は、ネット
ワーク提供者に対して接続性を有する。
本明細書に記載の1つの実施形態においては、ネットワーク対応機器用のネットワーク
接続性を確立する方法は、ネットワーク提供者に接続するネットワーク対応の電子機器(
本明細書における「ネットワーク対応機器」でもある)を含む。次に、前記ネットワーク
対応機器は、ネットワーク提供者の支援下で、固定インターネット・プロトコル(IP)
アドレスを持っている第一のサーバの接続性を確認する。前記ネットワーク対応機器は、
更にネットワーク提供者の支援下で、固定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL
)を持っている第二のサーバの接続性を確認する。前記第一及び第二のサーバは、同時に
又は連続して(つまり第二の後の第一、又は第一の後の第二)接続性が確認され得る。次
に、前記ネットワーク対応機器は、ネットワーク対応機器が前記第一のサーバからの応答
を受取るか、及び/又はネットワーク対応機器が、前記第二のサーバからの応答を受取る
か否かに基づいて、前記ネットワーク提供者への接続性を維持すべきか否かを判断する。
各場合での前記応答は、前記ネットワーク対応機器により、前記第一及び第二のサーバの
接続性が確認されたことの確証であり得る。
場合によっては、前記固定(又は専用の)URL(例えば「Google.com」)
を持っている第二のサーバの接続性を確認する際、ネットワーク提供者と通信するドメイ
ン・ネーム・システム(DNS)サーバが、前記第二のサーバのIPアドレスへのURL
を決定する。次いで、ピングパケットが、前記第二のサーバ(前記決定したIPアドレス
)に送信され得る。応答は前記第二のサーバにより生成され、前記ネットワーク提供者へ
、その後前記ネットワーク対応機器へ送られる。前記第二のサーバからの応答の欠失は、
前記第二のサーバが誤動作しているか(若しくは利用不可能、若しくは到達不可能)、又
は前記ネットワーク提供者との通信でDNSサーバが誤作動していることを示し得る。そ
のような場合では、前記ネットワーク対応の装置は、専用URL(例えば「Yahoo.
com」)を持っている第三のサーバとの接続性を確認し得る。前記ネットワーク提供者
と通信する前記DNSサーバは、第三のサーバのIPアドレスへのURLを決定する。そ
の後、ピングパケットは第三のサーバ(決定されたIPアドレス)に送信され得る。応答
が前記ネットワーク対応機器により第三のサーバから受取られない場合、前記ネットワー
ク対応機器はネットワーク提供者と通信する前記DNSサーバが誤動作していると結論を
下し得る。そのような場合では、前記ネットワーク対応機器は、別のネットワーク提供者
に接続し、及び上記のステップが繰り返される。
いくつかの状況では、ネットワーク提供者は、無線ルーター、ブルートゥースルーター
、有線ルーター、セルラー・ネットワーク・ルーター、無線周波数(RF)前記機器及び
光電子機器より成る群から選ばれる。前記第一のサーバは固定IPアドレス(例えば「1
23.123.123.123」)を持ち、並びに、前記第二のサーバは固定URL(例
えば「Google.com」)を有する。場合によっては、固定URLがネットワーク
アップデートのように更新される。
場合によっては、前記第一のサーバが、ユーザーが決定したIPアドレス、すなわち前
記ネットワーク対応機器を操作するユーザーにより決定されるか、又は提供されるIPア
ドレスにより特定される。そのような場合には、前記ユーザーは、前記ネットワーク対応
機器のネットワーク・コンフィギュレーション・ユーティリティに、第一のサーバのIP
アドレスを入力してもよい。同様に、場合によっては、前記第二のサーバは、ユーザーに
より決定されるURLで指定される。例えば、前記ネットワーク・コンフィギュレーショ
ン・ユーティリティでは、前記ユーザーは、前記第二のサーバのURLを定義する文字列
を提供する。
一実施形態では、前記第一のサーバ及び前記第二のサーバは同時に接続性の確認をされ
る。別の実施形態では、前記第一のサーバは前記第二のサーバの前に接続性の確認をされ
る。別の実施形態では、前記第二のサーバは前記第一のサーバの前に接続性の確認をされ
る。前記第一及び第二サーバの接続性を確認することは、前記ネットワーク対応機器から
前記第一及び第二サーバの各々へピングパケットを送ること(又は指示すること)を含む
。別の実施形態では、前記第一又は第二のサーバだけが接続性の確認をされる。そのよう
な場合では、前記第一又は第二サーバに接続性の確認をした後の応答は、前記ネットワー
ク提供者への接続を維持するべきか否かを判断するために評価される。
いくつかの実施形態においては、追加のサーバの接続性が確認される。一実施形態にお
いては、固定IPアドレス又は専用(又は固定)URLを持つ第三サーバの接続性が確認
される。別の実施形態においては、少なくとも2、又は3、又は4、又は5、又は6、又
は7、又は8、又は9、又は10、又は20、又は30、又は40、又は50、又は60
、又は70、又は80、又は90、又は100の各々固定IPアドレス及び/又は専用U
RLを持つ他サーバの接続性が確認される。
場合によっては、前記第一のサーバの接続性が確認された時に、ネットワーク対応機器
は前記第一のサーバへピング・パケットを送る。同様に、場合によっては、前記第二のサ
ーバの接続性が確認された時、ネットワーク対応機器は、前記第二サーバへピング・パケ
ットを送る。前記ピング・パケットは、1つ以上の既定の文字又は文字列(例えば、「H
ello world」)を含み得る。いくつかの場合には、前記ピング・パケットはメ
ディア・ファイル(例えば、符号化されたメディア・ファイル)などの機械で符号化され
たデータのファイルを含み得る。
場合によっては、前記第一のサーバ及び第二のサーバの片方又はどちらからも反応が受
取れないときは、ネットワーク対応機器が別のネットワーク提供者(例えば、ルーター)
と接続する。そこで上記の通りネットワーク対応機器は前記第一及び第二のサーバの接続
性を確認する。
場合によっては、前記第一及び第二のサーバの片方から又は両方から反応が受取られる
時、前記ネットワーク対応機器は、他のネットワーク提供者の帯域幅からなる群、他のネ
ットワーク提供者への接続性維持のコスト、他のネットワーク提供者の支援で情報を送信
するコスト、他のネットワーク提供者のダウンロード速度及び他のネットワーク提供者の
アップロード速度から選ばれる少なくとも1つの既定のネットワーク接続性基準(「ネッ
トワーク接続性基準」)に基づいて、第二のネットワーク提供者と接続する。例えば、第
二のネットワーク提供者のほうが第一のネットワーク提供者より高いネットワーク帯域幅
を可能にするのであれば、ネットワーク対応機器は第二のネットワーク提供者に接続する
。そのような場合、第一のネットワーク提供者への全ての接続は終了し得る。場合によっ
ては、ネットワーク対応機器は本明細書に提供されている1つ以上のネットワーク接続性
基準(又は規則)に基づいて、第二のネットワーク提供者に比べて向上したネットワーク
接続性が他のネットワーク提供者に提供できるかを判断し続ける。
いくつかの実施形態においては、前記ネットワーク対応機器は、前記第一のサーバ及び
第二のサーバの接続性を確認した結果、前記第一のサーバからネットワーク対応機器への
応答があり、及び/又は前記第二のサーバからネットワーク対応機器への応答があれば、
ネットワーク提供者との接続性を維持する。一実施形態においては、前記ネットワーク対
応機器からの、前記第一及び第二のサーバへの接続性確認に反応して、前記第一のサーバ
及び第二のサーバが応答すれば、接続性は維持される。別の実施形態においては、前記第
一のサーバ及び第二のサーバのどちらかが、ネットワーク対応機器へ応答すれば接続性は
維持される。一実施例においては、第一のサーバからの反応は、ネットワーク対応機器が
第一のネットワーク提供者と接続性を維持するために十分である。しかしながら、いくつ
かのケースにおいては、前記第一のサーバが前記ネットワーク対応機器に反応しない場合
、及び/又は前記第二のサーバが前記ネットワーク対応機器に応答しない場合、前記ネッ
トワーク対応機器は別のネットワーク提供者と接続する。
前記第一のサーバ及び第二のサーバがネットワーク対応機器に応答した場合でも、1つ
以上のネットワーク接続性基準が満たされていない場合には、前記ネットワーク対応機器
は別のネットワーク提供者と接続し得る。一実施例においては、ネットワーク帯域幅が既
定の限度以下の場合、前記ネットワーク対応機器は別のネットワーク提供者と接続する。
いくつかのケースにおいて、ネットワーク帯域幅が、約100kbit/s、又は500
kbit/s、又は1Mbit/s、又は2Mbit/s、又は5Mbit/s、又は1
0Mbit/sなどの非限定的な既定の閾値未満であると、前記ネットワーク対応機器は
、別のネットワーク提供者と接続する。一実施形態においては、ネットワーク帯域幅がユ
ーザー決定の限度など、既定の限度以下であると、前記ネットワーク対応機器は別のネッ
トワーク提供者と接続する。
一実施例においては、前記第一のサーバ及び/又は第二のサーバも前記ネットワーク対
応機器に反応しない場合、若しくは1つ以上のネットワーク接続性基準(例えば、既定限
度以上のネットワーク帯域幅)が満たされない場合、前記ネットワーク対応機器は第二の
ネットワーク提供者と接続し、並びに第二のネットワーク提供者の助けを借りて、順次に
又は同時に前記第一のサーバ及び第二のサーバの接続性を確認する。
いくつかのケースにおいて、前記第二のネットワーク提供者への接続は別のネットワー
ク提供者との接続を終了することを含む。次に、前記ネットワーク機器が前記第一のサー
バから応答を受けたか及び/又は前記ネットワーク機器が前記第二のサーバから応答を受
けたかに基づいて、前記ネットワーク対応機器は、第二のネットワーク提供者と接続性を
維持するかを判断する。
場合によっては、ネットワーク対応機器が前記第二のサーバより反応を受取らない場合
、前記ネットワーク対応機器は、ドメイン・ネーム・サーバ(DNS)とはネットワーク
通信状態にないと判断する。これは、例えば、DNSサーバの故障に起因し得る。場合に
よっては、前記第一のサーバがドメイン・ネーム・サーバ(DNS)である。
場合によっては、前記第二のサーバはURLホスティングのために1つ以上のサーバを
含む。一実施例においては、前記第二のサーバはURLホスティングのための専用サーバ
である。
図83は、本明細書において記載の実施形態に従った、ネットワーク対応機器(本明細
書において「ネットワーク機器」でもある)をネットワークへ接続する方法9100を示
す。第一ステップ9105において、前記ネットワーク機器は有線、又は無線ネットワー
クルーターなどのネットワーク提供者と接続する。次に、第二ステップ9110において
、前記ネットワーク機器は、固定IPアドレスを持つ第一のサーバの接続性を確認する。
第三ステップ9115において、前記ネットワーク機器は、固定URLを持つ第二のサー
バの接続性を確認する。次に、第四ステップ9120において、前記ネットワーク機器は
、前記第一のサーバ及び第二のサーバより応答(例えば、ピング・パケット)を受取った
かを判断する。前記第一サーバー及び第二のサーバより応答を受取らなかった場合、第五
ステップ9125において、前記ネットワーク機器は別のネットワーク提供者と接続し、
その後方法9100が繰り返される。前記第一のサーバと第二のサーバより反応を受取っ
た場合、オプショナルの第六ステップ9130において、前記ネットワーック前記機器は
、帯域幅、アップロード速度、及び/又はダウンロード速度などの本明細書において提供
される、1つ以上のネットワーク接続性要素が満たされているかを判断する。1つ以上の
ネットワーク接続性要素が満たされていない場合には、前記ネットワーク機器は別のネッ
トワーク提供者と接続し、方法9100が繰り返される。ただし、1つ以上のネットワー
ク接続要素が満たされている場合には、第七ステップ9135において、前記ネットワー
ク機器は、ネットワーク提供者との接続(例えば、有線接続、無線接続)を維持する。そ
の後に、前記ネットワーク機器を操作しているユーザーは、例えば、ウェブの使用又は電
子メールの送受信など、所望のようにネットワークを使用できる。
前記ネットワーク機器は、同じネットワーク・インターフェス(例えば、WiFiイン
ターフェス)を使いながら、又は異なるネットワーク・インターフェスを使いながら別の
ネットワーク提供者と接続し得る。一実施例においては、前記ネットワーク機器はステッ
プ9105において、前記ネットワーク機器の第一の無線インターフェスを使用してWi
Fiルーターと接続する。ステップ9130に続いて、前記ネットワーク機器は、前記ネ
ットワーク機器をGSM(登録商標)又はCDMAプロバイダと通信可能にするために構
成された、第二の無線インターフェスを使用して、GSM(登録商標)又はCDMAプロ
バイダに接続し、及び第二の無線インターフェスを使用して方法9100が繰り返される
ステップ9120の代替として、固定URLを持つ前記第二のサーバにより応答が受取
られたかを、前記ネットワーク機器が判断する。そのような場合、応答を受取っていたら
、ネットワーク提供者との接続は前記ネットワーク機器により維持される。そのような場
合の、前記第一のサーバからの応答はアップロード速度及びダウンロード速度など、多様
なネットワーク診断用に使用される。
前記ネットワーク対応機器が、前記第一及び第二のサーバの接続性を確認する代用とし
てか、又はそれと併用するものとして、ネットワーク提供者との接続性の確立は、データ
・パケットを前記ネットワーク対応機器から、前記第一のサーバ及び第二のサーバへ指向
させることを含む。場合によっては、データ・パケットはピング・パケットの代替として
か、又はそれと一緒に用いられ得る。
いくつかの実施形態においては、前記ネットワーク機器のネットワーク接続性を確立す
る方法は、ネットワーク提供者と接続して、第一のデータ・パケットを、固定インターネ
ット・プロトコル(IP)アドレスを持つ、第一のサーバへ指向させることを含む。前記
第一のデータ・パケットはネットワーク提供者の助けにより指向される。すなわち、ネッ
トワーク提供者が、前記ネットワーク機器に前記第一のサーバとの通信をもたらす。次に
、前記ネットワーク機器は、固定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)を持つ
、第二のサーバへ、第二のデータ・パケットを指向させる。前記第二のデータ・パケット
は、ネットワーク提供者の助けにより指向される。すなわち、ネットワーク提供者が前記
ネットワーク機器に前記第二のサーバとの通信をもたらす。前記第一及び第二のデータ・
パケットは、順次又は同時に、それぞれ前記第一及び第二のサーバへ指向される。いくつ
かの場合において、前記ネットワーク機器は、第一のデータ・パケットを第一のサーバへ
指示する前に第二のデータ・パケットを第二のサーバへ指向する。次に、前記ネットワー
ク機器は、前記第一及び第二のサーバより、前記ネットワーク機器が受取った1つ以上の
データ・パケットの比較に基づいて、ネットワーク提供者との接続性を維持するかを判断
する。いくつかの場合において、前記比較は、前記ネットワーク機器が受取ったデータ・
パケットと前記第一及び第二のデータ・パケット間の類似点を見極めるために、チェック
サムを計算するとことを含む。
次に、前記ネットワーク対応機器が、前記第一のサーバ及び/又は第二のサーバが何か
データ・パケットを受取ったかを判断する。場合によっては、もし前記ネットワーク機器
が、前記第一のサーバ又は第二のサーバよりデータ・パケットを受取っていなければ、前
記ネットワーク機器は、ネットワーク提供者との接続を終了させて、可能ならば別のネッ
トワーク提供者と接続する。データ・パケットが前記第一のサーバ及び/又は第二のサー
バから受取れないことには、例えば、前記ネットワーク提供者と前記第一及び/又は第二
のサーバの間のリンクが途切れる、ネットワークの機能不全、ネットワーク完全性の不良
、又は前記第一及び/又は第二のサーバの機能不全などの様々な理由がある。
場合によっては、前記第一のサーバがドメイン・ネーム・システム(DNS)である。
一実施例においては、前記第一のデータ・パケット及び/又は第二のデータ・パケットは
、エコー・リクエスト・パケットである。
場合によっては、前記第二のサーバは、ホスティングのための1つ以上のサーバを含む
。一実施例においては、前記第二のサーバは、URLホスティングのための専用サーバで
ある。
場合によっては、前記ネットワーク対応機器(本明細書において「前記ネットワーク機
器」でもある)は、前記第一のデータ・パケットを前記第一のサーバへ指向させることに
おいて、まず前記第一のサーバの接続性を確認する。前記第一のサーバの接続性を確認す
ることに成功したら、前記ネットワーク機器は、前記第一のデータ・パケットを前記第一
のサーバへ指向させる。同様に、前記ネットワーク機器は、前記第二のデータ・パケット
を前記第二のサーバへ指向させる際に、まず前記第二のサーバの接続性を確認する。前記
第二のサーバの接続性を確認することに成功したら、前記ネットワーク機器は、前記第二
のデータ・パケットを前記第二のサーバへ指向させる。その後、前記ネットワーク機器は
、前記第一及び第二のサーバから、データ・パケットを受取るのに掛かった時間、前記第
一及第二のデータ・パケットを前記第一及び第二のサーバへアップロードするために掛か
った時間、又は受取ったデータ・パケットが前記第一及び第二のサーバへ送信されたもの
と一致するかに基づいて、多様なネットワーク接続性要素を判断する。
前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器が受取った1つ以上のデータ・パケッ
ト中で、最初に受けとったデータ・パケットが、第一のサーバへ指向された第一のデータ
・パケットと同じであれば、ネットワーク提供者との接続性を維持する。ただし、場合に
よっては、前記ネットワーク機器は、最初に受取ったデータ・パケットが、少なくとも1
%、又は5%、又は10%、又は15%、又は20%、又は25%、又は30%、又は3
5%、又は40%、又は45%、又は50%、又は55%、又は60%、又は65%、又
は70%、又は75%、又は80%、又は85%、又は90%、又は95%、又は99%
第一のデータ・パケットと類似していれば接続性を維持する。そのような類似性は、例え
ば、データ・パケットが文字列であれば、例えば、文字列同士の比較を実行するなど、デ
ータ・パケットを互いに比べれば評価できる。
同様に、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器が受取った1つ以上のデータ
・パケット中で、二番目に受けとったデータ・パケットが、前記第二のサーバへ指向され
た第二のデータ・パケットと同じであれば、ネットワーク提供者との接続性を維持する。
ただし、場合によっては、前記ネットワーク機器は、二番目に受取ったデータ・パケット
が、少なくとも1%、又は5%、又は10%、又は15%、又は20%、又は25%、又
は30%、又は35%、又は40%、又は45%、又は50%、又は55%、又は60%
、又は65%、又は70%、又は75%、又は80%、又は85%、又は90%、又は9
5%、又は99%第二のデータ・パケットと類似していれば接続性を維持する。
前記第一のデータ・パケットのチェックサムが、既定のデータ・パケットと一致すれば
ネットワーク提供者との接続は維持され得る。一実施例においては、最初に受取られたデ
ータ・パケットが、既定の列(例えば、「Hello world」)と一致すれば接続
性は維持される。他の状況においては、二番目に受取られたデータ・パケットのチェック
サムが、既定のデータ・パケットと一致すればネットワーク提供者との接続性は維持され
る。代替として、前記第一のデータ・パケットが最初に受取られたデータ・パケットと一
致するか、及び/又は前記第二のデータ・パケットが二番目に受取られたデータ・パケッ
トと一致すれば、ネットワーク提供者との接続性は維持される。いくつかの場合において
、前記第一及び第二のデータ・パケットの両方が、それぞれ第一及び二番目に受取られた
データ・パケットと一致すれば、接続性は維持される。
場合によっては、最初に受取ったデータ・パケットが第一のデータ・パケットと異なり
、及び/又は二番目に受取ったデータ・パケットが第二のデータ・パケットと異なる場合
、前記ネットワーク対応機器(本明細書において「ネットワーク機器」でもある)は、別
のネットワーク提供者と接続する。一実施例においては、前記ネットワーク機器は別の無
線ルーターなどの、別のネットワーク提供者を探索し発見して接続する。
前記第一及び第二のデータ・パケットの内の1つ又は両方とも、ネットワーク提供者に
より提供されるネットワークのアップロード並びにダウンロード速度を判断するために使
用できる。一実施例においては、前記ネットワーク対応機器は、第一のデータ・パケット
が第一のサーバからアップロード及び第一のサーバからダウンロードされる速度、及び/
又は第二のデータ・パケットが第二のサーバからアップロード及び第二のサーバからダウ
ンロードされる速度を使用して、ネットワークの平均のアップロード速度、及びダウンロ
ード速度であり得るものを判断する。例えば、アップロードの平均は前記第一及び第二の
サーバへのアップロード速度を使用し、並びにダウンロードの平均は前記第一及び第二の
サーバからのダウンロード速度を使用している。これは前記ネットワーク対応機器が、ネ
ットワーク提供者と接続性を維持するか、又は別のネットワーク提供者と接続するかの判
断を可能にし得る。
前記ネットワーク提供者よりネットワーク・アクセスが提供されていない場合、又はネ
ットワーク提供者より提供されているネットワーク・アクセスが1つ以上のネットワーク
接続性基準、又は因子(例えば、アップロード速度、ダウンロード速度、又はネットワー
ク・コスト)を満たさない場合、前記ネットワーク機器は別のネットワーク提供者と接続
し、上記に概略が示された方法を繰り返す。一実施例においては、前記ネットワーク機器
が別のネットワーク提供者と接続した場合、前記ネットワーク機器は、第一のデータ・パ
ケットを前記第一のサーバへ、及びに第二のデータ・パケットを前記第二のサーバへと指
向させる。前記第一及び第二のデータ・パケットは、ネットワーク提供者の助けにより、
それぞれ、前記第一及び第二のサーバへ指向される(及び送信され得る)。そのような場
合、前記ネットワーク機器も上記の通り、第一のサーバ及び第二のサーバから前記ネット
ワーク機器が受取った1つ以上のデータ・パケットの比較に基づいて他のネットワークと
接続性を維持するかを判断する。
いくつかの場合において、別のネットワーク提供者と接続した際に、前記ネットワーク
機器は他のネットワーク提供者との接続を終了させる。ただし、他の場合において、前記
ネットワーク機器は、1つ以上の他のネットワーク提供者との接続(又は接続性)を維持
する。これは前記ネットワーク機器が、可能になれば及び可能な時によりよいネットワー
ク接続性を探して確立することを可能にし得る。
図84は、本明細書に記載の実施形態に従った、ネットワーク対応機器(本明細書にお
いて「ネットワーク機器」でもある)を、ネットワークへ接続する方法9200を示す。
更に、他の機器は除外される訳ではないが、本明細書において記載のネットワーク機器は
、本明細書において記載の接続性手段を可能にする、ネットワーク接続性ハードウェア及
び/又はソフトウェアを持つ流体分析器又は他の診断機器であり得る。
本明細書において記載の一実施形態の第一ステップ9205において、前記ネットワー
ク機器は、それらには限られないが、有線又は無線ネットワーク・ルーターなどの、ネッ
トワーク提供者と接続する。次に、第二ステップ9210において、前記ネットワーク機
器は、第一のデータ・パケットを固定IPアドレスを持つ第一のサーバへ指向させる。第
三ステップ9215において、前記ネットワーク機器は、第二のデータ・パケットを固定
URLを持つ第二のサーバへ指向させる。次に、第四ステップ9220において、前記ネ
ットワーク機器は、前記第一のサーバ及び/又は第二のサーバより、なんらかのデータ・
パケットが受取られたかを判断する。前記ネットワーク機器は持続的に何か1つデータ・
パケットが受取られたかを監視するか、又は1秒、10秒、30秒、1分、5分、又は1
0分毎などの既定の間隔において監視する。いくつかの場合において、データ・パケット
が受取られない場合、第五ステップ225において前記ネットワーク機器は別のネットワ
ーク提供者と接続して方法200が繰り返される。他の場合においては、少なくとも前記
第一のサーバ及び第二のサーバのどちらか1つから、データ・パケットが受取られたら、
第六ステップ230において、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器が受取っ
たデータ・パケットが、前記第一及び第二のデータ・パケットのどちらか1つと同じかど
うかを判断する。一実施例においては、前記ネットワーク機器が最初のデータ・パケット
を第一のサーバより受取った場合、及び前記ネットワーク機器が、二番目のデータ・パケ
ットを第二のサーバより受取った場合、前記ネットワーク機器は、最初に受取ったデータ
・パケットが第一のデータ・パケットと同じか、及び二番目に受取ったデータ・パケット
が、第二のデータ・パケットと同じかを判断する。データ・パケットが同じではない場合
、前記ネットワーク機器は別のネットワーク提供者と接続し、前記方法9200が繰り返
される。
一実施形態では、少なくとも1つの受信データ・パケットが、前記第一又は第二のいず
れかのデータ・パケットと同じである場合、前記ネットワーク提供者への接続は維持され
る。別の実施形態では、前記第一のサーバからの第一の受信データ・パケットが、第一の
データ・パケットと同じであり、前記第二のサーバからの第二の受信データ・パケットが
第二のデータ・パケットと同じである場合、前記ネットワーク提供者への接続は維持され
る。
いくつかの状況では、第七ステップ9235で、前記ネットワーク機器は、前記ネット
ワークプロパイダーを介して、前記ネットワークにアクセスするときに、本明細書におい
て提供されるネットワーク接続の要因、例えば帯域幅、アップロード速度、及び/又はダ
ウンロード速度などの1つ以上が満たされるかどうかを決定する。ある場合には、もし前
記1つ以上のネットワーク接続性要因が満たされなければ、前記ネットワーク機器は、別
のネットワーク提供者に接続し、及び前記方法9200が繰り返される。しかしながら、
1つ以上の前記ネットワーク接続性要因が満たされる場合、第八ステップ9240で、前
記ネットワーク機器は、前記ネットワーク提供者への接続(例えば有線接続、無線接続)
を維持する。前記ネットワーク機器を操作するユーザーは、次いで所望通りに前記ネット
ワークを使用し得る。非限定的な例としては、本明細書記載の前記技法は、図1〜23で
示されるが、これに限定されない、本明細書記載の任意の機器上で実行され得る。
いくつかの実施形態では、ネットワーク提供者に最初に接続するために、前記ネットワ
ーク提供者を探索位置に置くことを必要とする。一実施形態では、前記探索位置は、前記
ネットワーク対応機器のユーザーにより決定された所定の場所である。前記所定の場所は
、業務用の場所又は住宅の場所、又は公共の場所(例えば公園又は通り)であり得る。別
の実施形態では、前記探索位置は前記ユーザーの位置から所定の半径内にある。いくつか
の状況では、前記探索位置は、少なくとも約1メートル(「m」)、又は2m、若しくは
3m、若しくは4m、若しくは5m、若しくは6m、若しくは7m、若しくは8m、若し
くは9m、若しくは10m、若しくは20m、若しくは30m、若しくは40m、若しく
は50m、若しくは60m、若しくは70m、若しくは80m、若しくは90m、若しく
は100m、若しくは200m、若しくは300m、若しくは400m、若しくは500
m、若しくは600m、若しくは700m、若しくは800m、若しくは900m、若し
くは1000m、若しくは2000m、若しくは3000m、若しくは4000m、若し
くは5000mの半径を有する。場合によっては、前記探索位置は、前記ユーザーにより
決定されるか、又はユーザーが自身の位置を変更するに連れて、前記ネットワーク機器に
より更新され得る。
場合によっては、ネットワーク対応機器が、いったんネットワークプロパイダーに接続
すると、ネットワーク帯域幅(「帯域幅」)、前記ネットワーク提供者への接続を維持す
るコスト、前記ネットワーク提供者の支援下で情報を送信するコスト、ダウンロード速度
、及びアップロード速度より成る群から選ばれる、1つ以上のネットワーク接続基準に基
づき、ネットワーク提供者への接続を維持するかどうかを、前記ネットワーク対応機器が
決定する。いくつかの状況では、前記ネットワーク対応機器は、別のネットワーク提供者
に関して同様の決定を下し、及び改善されたネットワーク状態が別のネットワーク提供者
により提供される場合、別のネットワーク提供者に接続する。
一例において、前記ネットワーク機器は、第一のネットワーク提供者(例えば無線のル
ーター)に接続し、第一のサーバ(固定IPアドレスを持つ)及び第二のサーバ(専用U
RLを持つ)の接続性を確認する。いったん前記第一及び第二サーバからの応答を受取る
と、前記ネットワーク機器は、第一のネットワーク提供者により提供される、ネットワー
クのアップロード速度及びダウンロード速度の計算により、前記第一のネットワーク提供
者を介してのネットワーク・アクセスが最適である(又は好適である)かどうかを判断す
る。前記アップロード及びダウンロードの速度が所定の限界上にある場合、前記ネットワ
ーク機器は、前記第一のネットワーク提供者への接続を維持し、並びにユーザーは前記第
一のネットワーク提供者を通して前記ネットワークにアクセスし得る。場合によっては、
前記ネットワーク機器は、更に第二のネットワーク提供者に接続し、前記第一及び第二サ
ーバの接続性を確認する。前記ネットワーク機器が、前記第一のネットワーク機器にまだ
接続されている間に、前記第二のネットワーク提供者へ接続され得る。代替方法として、
前記ネットワーク機器は、前記第一のネットワーク提供者への接続を終了し、前記第二の
ネットワーク提供者に接続し得る。いったん前記第一及び第二サーバからの応答を受取る
と、前記ネットワーク機器は、第二のネットワーク提供者を通してのネットワーク接続が
、第一のネットワーク提供者により提供される、ネットワークのアップロード速度及びダ
ウンロード速度の計算の計算により、最適か否かを判断する。前記第一のネットワーク提
供者により提供される、アップロード及びダウンロードの速度に比較して、アップロード
及びダウンロードの速度が改善される場合、前記ネットワーク機器は、前記第一のネット
ワーク提供者へのその接続を終了し、前記第二のネットワーク提供者へのその接続を維持
する(又は確立する)。非限定的な例としては、本明細書記載の前記技法は、図1〜23
で示されるが、これに限定されない、本明細書記載の任意の機器上で実行され得る。
いくつかの状況では、前記ネットワーク対応機器がネットワークに接続するために、第
一又は第二のネットワーク提供者などの、複数のネットワーク提供者(例えば2、5、若
しくは10のネットワーク提供者)を使用する選択肢を持つ場合、前記第二のネットワー
ク提供者を使用するネットワーク状態が最適か、第一のネットワーク提供者を使用するネ
ットワーク状態より、改善されるか、又は好適であると、ネットワーク対応機器は第二の
ネットワーク提供者を使用する。前記ネットワーク対応機器が、前記第一及び第二ネット
ワーク提供者の支援下に、前記第一及び第二サーバの接続性を確認し、両方のからの応答
がネットワーク対応機器により受取られた場合に、このシナリオは適切であり得る。前記
ネットワーク対応機器は、第二のネットワーク提供者の帯域幅、第二のネットワーク提供
者への接続を維持するコスト、第二のネットワーク提供者の支援下に情報を送信すること
のコスト、第二のネットワーク提供者のダウンロード速度、第二のネットワーク提供者の
、アップロード速度及び接続のモード(すなわち有線接続又は無線接続)の群から選ばれ
る、少なくとも1つのネットワーク接続基準の決定に基づいて、第二のネットワーク機器
を(第一のネットワーク機器に対抗するものとして)使用する。例としては、前記ネット
ワーク対応機器が、前記第二のネットワーク提供者を介して、ネットワークに接続して使
用するためのコストが、前記第一のネットワーク提供者を介して、ネットワークに接続し
て使用するためのコストより低いことを決定する場合、前記ネットワーク対応機器は、前
記第二のネットワーク提供者によりネットワークにアクセスする。別の例としては、前記
第二のネットワーク提供者を介するネットワーク帯域幅が、第一のネットワーク提供者を
会するネットワーク帯域幅より大きいことを、ネットワーク対応機器が決定する場合、前
記ネットワーク対応機器は、前記第二のネットワーク提供者を介してネットワークにアク
セスする。別の例では、前記第二のネットワーク提供者によるネットワーク・アクセスが
有線接続を介しており、第一のネットワーク提供者によるネットワーク・アクセスが無線
接続を介する場合、有線接続は無線接続より好適であり、次いで、前記ネットワーク対応
機器は前記第二のネットワーク提供者を介してネットワークにアクセスする。
いくつかの実施形態では、ネットワーク機器用のネットワーク接続性を確立する方法は
、ネットワーク提供者に接続すること、ネットワーク提供者の支援下で、固定インターネ
ット・プロトコル(IP)アドレスを持っている第一のサーバ、及び/又は固定(又は専
用の)ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)を持っている第二のサーバの接続
性を確認することを含む。次に、(a)接続性を確認した後に、前記ネットワーク機器が
前記第一のサーバ及び/又は第二のサーバからの応答を受取らないこと、(b)別のネッ
トワーク提供者のネットワーク帯域幅が、現在のネットワーク提供者のネットワーク帯域
幅より高いこと、(c)別のネットワーク提供者のネットワーク・コストが、現在のネッ
トワーク提供者のネットワーク・コストより低いこと、(d)別のネットワーク提供者に
より提供されるネットワーク・アクセスが、現在のネットワーク提供者により提供される
ネットワーク・アクセスより強固であること、(e)前記ネットワーク機器と別のネット
ワーク提供者の間の接続が、ネットワーク機器間の有線接続により、並びに現在のネット
ワーク機器とネットワーク提供者の間の接続は無線接続によること、(f)別のネットワ
ーク提供者は、現在のネットワーク提供者より、前記ネットワーク機器へより接近してい
ること、より成る群から選ばれる任意のネットワーク終了条件に基づいて、現在のネット
ワーク提供者への接続は終了される。いくつかの状況では、ネットワーク提供者への接続
は、前記群から選択された、任意の2、若しくは3、若しくは4、若しくは5つのネット
ワーク終了条件に基づいて終了される。他の状況では、現在のネットワーク提供者への接
続は全てのネットワーク終了条件に基づいて終了される。
前記ネットワーク機器と、前記第一のネットワーク提供者の間の接続は、有線によるか
、又は無線ネットワーク・アクセス・ポイントによる。すなわち、場合によっては、前記
ネットワーク機器(更に本明細書における「ネットワーク対応機器」)と第一のネットワ
ーク提供者間の接続性は、有線接続(例えば、同軸、光電子)を介しており、及び他の場
合には、第一のネットワーク提供者への接続性は、無線接続(例えばWiFi、ブルート
ゥース)を介している。ネットワーク提供者は、ネットワークへのアクセスを備えた1台
以上の機械へ有線又は無線接続を介して、ワールド・ワイド・ウェブへのネットワーク・
アクセスを提供する1つ以上のサーバなどの、ネットワークに接続される。
いくつかの実施形態では、ネットワーク機器のために、ネットワーク接続性を確立する
方法は、ネットワーク機器を第一のネットワーク提供者に接続することを含む。次に、前
記第一のネットワーク提供者の支援下に、前記ネットワーク機器は、第一のサーバ及び第
二のサーバとの接続性を確認する。いくつかの状況では、前記第一及び第二のサーバの1
つ又は両方が、1つの固定IPアドレスを有する。他の状況では、前記第一及び第二のサ
ーバの1つ又は両方が固定URLを有する。他の状況では、前記第一のサーバは固定IP
アドレスを持ち、及び前記第二のサーバは固定URLを有する。
次に、前記ネットワーク機器は、前記第一のネットワーク提供者へのその接続を終了し
、続いて(又は同時に)、前記第二のネットワーク提供者が前記第一のネットワーク提供
者により満たされていない1つ以上の基準を満たせば、前記第二のネットワーク提供者へ
の接続を確立する。一実施形態では、前記1つ以上の基準は、(a)接続性の確認の後に
、前記ネットワーク機器により第一のサーバ及び/又は第二のサーバからの応答が受取ら
れたか否か、(b)前記第二のネットワーク提供者のネットワーク帯域幅が、前記第一の
ネットワーク提供者のネットワーク帯域幅より高いか否か、(c)前記第二のネットワー
ク提供者のネットワーク・コストが、前記第一のネットワーク提供者のネットワーク・コ
ストより低いか否か、(d)前記第二のネットワーク提供者により提供されるネットワー
ク・アクセスが、前記第一のネットワーク提供者により提供されるネットワーク・アクセ
スより強固か否か、(e)前記ネットワーク機器と第二のネットワーク提供者の間の接続
が、有線接続によるか否か、及び前記ネットワーク機器と第一のネットワーク提供者の間
の接続が無線接続によるか否か、(f)前記第二のネットワーク提供者が、前記第一のネ
ットワーク提供者より、前記ネットワーク機器へより接近しているか否か、より成る群か
ら選ばれる。非限定的な例としては、本明細書記載の前記技法は、図1〜23で示される
が、これに限定されない、本明細書記載の任意の機器上で実行され得る。
いくつかの状況では、ネットワーク機器が、前記第一のサーバ及び第二のサーバの接続
性を確認することに反応する応答が、第一のサーバ又は第二のサーバから受取られない場
合、前記ネットワーク機器と第一のネットワーク提供者の間の接続は終了される。代替方
法として、前記ネットワーク機器により第一のサーバ及び第二のサーバからの応答が受取
られない場合、その接続は終了される。
いくつかの場合、ネットワーク対応機器のためのネットワーク接続性を確立する方法は
、ネットワーク対応機器が第一のネットワーク提供者(例えば無線のルーター)に接続し
、第二のネットワーク提供者の位置を突き止めことを含む。前記第二のネットワーク提供
者は、1つ以上の所定のネットワーク接続基準に基づき、前記第一のネットワーク提供者
より高い優先順位を有する。例えば、前記第二のネットワーク提供者は、前記第一のネッ
トワーク提供者より高いネットワーク帯域幅を有する。次に、前記ネットワーク対応機器
は、前記第二のネットワーク提供者に接続する。1つ以上の所定のネットワーク接続基準
は、ネットワーク帯域幅、ネットワーク・コスト及びネットワーク提供者への前記ネット
ワーク機器の近接性より成る群から選ばれる。
ある場合には、前記ネットワーク対応機器は、前記ネットワーク対応機器により生成さ
れたネットワーク提供者のリストからネットワーク提供者を選ぶ。前記リストは、所定の
場所内であるか、又は少なくとも約1メートル(「m」)内の、若しくは2m内の、若し
くは3m、若しくは4m、若しくは5m、若しくは6m、若しくは7m、若しくは8m、
若しくは9m、若しくは10m、若しくは20m、若しくは30m、若しくは40m、若
しくは50m、若しくは60m、若しくは70m、若しくは80m、若しくは90m、若
しくは100m、若しくは200m、若しくは300m、若しくは400m、若しくは5
00m、若しくは600m、若しくは700m、若しくは800m、若しくは900m、
若しくは1000m、若しくは2000m、若しくは3000m、若しくは4000m、
若しくは5000mなどの所定の探索半径内のプロバイダを含み得る。ネットワーク提供
者はネットワーク接続性要因に基づいて決定される優先順位によりランク付けされ得る。
代替方法として、ネットワーク提供者は、前記第一及び/又は第二のサーバの接続性確認
の後に、前記ネットワーク対応機器により応答が受取られるか否かに基づいて評価され得
る。リストの一番上のネットワーク提供者は、第一及び第二の両方のサーバからの応答を
受取ったものであり得る一方で、リストの一番下のネットワーク提供者は、前記第一又は
第二のいずれのサーバからの応答も受取らなかったものであり得る。前記ランキングは加
重ランキングであってよい。場合によっては、前記ランキングは、ネットワーク接続性要
因の支援により重み付けされ得る。一実施例においては、前記ランキングは、ネットワー
ク帯域幅、すなわち、加重されていないランク順位Xネットワーク帯域幅÷リスト中の全
てのネットワーク提供者の合計ネットワーク帯域幅、に基づいて重み付けされる。
前記ランクは、データファイル又は記憶場所などのネットワーク対応機器の保存先の中
に保存され、ユーザーにより手動で更新されるか、又は1秒以上、若しくは2秒以上、若
しくは3秒以上、若しくは4秒以上、若しくは5秒以上、若しくは10秒以上、若しくは
30秒以上、若しくは1分以上、若しくは5分以上、若しくは10分以上、若しくは30
分以上、若しくは1時間以上、若しくは12時間以上、若しくは1日以上毎などの所定の
間隔で更新され得る。
一実施例においては、前記第一のネットワーク提供者が前記第二のネットワーク提供者
より高いネットワーク帯域幅を可能にすれば、前記第一のネットワーク提供者は前記第二
のネットワーク提供者より高い優先順位を有する。前記ネットワーク機器はリストから第
一のネットワーク提供者に接続するが、ネットワーク接続が最適か否か、又はより好適な
ネットワーク・アクセスが別のネットワーク提供者により提供されるか否かを、断続的に
又は逐次に判断する。もし第二のネットワーク提供者がより安いインターネット・アクセ
スを提供するか、又はより高いネットワーク帯域幅を提供するなど、第二のネットワーク
提供者を介するネットワーク・アクセスが第一のネットワーク提供者に比較して好適であ
る場合、前記ネットワーク機器は、前記第一のネットワーク提供者への接続を終了し、第
二のネットワーク提供者に接続する。
一実施形態では、前記ネットワーク機器は、第一のサーバ及び別のサーバへの接続性確
認が成功した(つまり、第一及び第二サーバの接続性を確認後に、応答がネットワーク提
供者により受取られた)場合にのみ、ネットワーク提供者に接続する。一実施形態では、
前記第一のサーバは固定インターネット・プロトコル(IP)アドレスを持ち、及び第二
のサーバは固定(又は専用の)ユニフォームリソースロケータ(URL)を有する。
いくつかの状況では、前記第二のネットワーク提供者は、少なくとも約1メートル(「
m」)、若しくは2m、若しくは3m、若しくは4m、若しくは5m、若しくは6m、若
しくは7m、若しくは8m、若しくは9m、若しくは10m、若しくは20m、若しくは
30m、若しくは40m、若しくは50m、若しくは60m、若しくは70m、若しくは
80m、若しくは90m、若しくは100m、若しくは200m、若しくは300m、若
しくは400m、若しくは500m、若しくは600m、若しくは700m、若しくは8
00m、若しくは900m、若しくは1000m、若しくは2000m、若しくは300
0m、若しくは4000m、若しくは5000mの、所定の、又はユーザーが選択した探
索半径内で、他のネットワーク提供者を探索することにより見つけられる。次いで、前記
ネットワーク機器は、探索半径内のネットワーク提供者のリストを作成する。
図85は、本明細書において記載される実施形態に従う、ネットワーク提供者のランク
リストを作成する方法9300を示す。第一ステップ9305では、ネットワーク対応機
器は、ネットワーク提供者(例えばWiFi・アクセス・ポイント、2Gネットワーク、
3Gネットワーク、4Gネットワーク、4GLTEネットワーク、5Gネットワーク及び
/又は他のネットワーク)を探索する。一実施形態では、探索は、半径が少なくとも約1
メートル(「m」)、若しくは2m、若しくは3m、若しくは4m、若しくは5m、若し
くは6m、若しくは7m、若しくは8m、若しくは9m、若しくは10m、若しくは20
m、若しくは30m、若しくは40m、若しくは50m、若しくは60m、若しくは70
m、若しくは80m、若しくは90m、若しくは100m、若しくは200m、若しくは
300m、若しくは400m、若しくは500m、若しくは600m、若しくは700m
、若しくは800m、若しくは900m、若しくは1000m、若しくは2000m、若
しくは3000m、若しくは4000m、若しくは5000mなどの、所定の探索半径内
で行われる。別の実施形態では、前記探索半径は、ユーザに選択された探索半径である。
別の実施形態では、探索は、建物(例えばショッピング・モール又は学校)のように所定
であるか、又はユーザーに選択された位置内で行われる。別の実施形態では、前記探索半
径は、事前にプログラムされた指示を使用して前記機器により選択される。
次に、第二ステップ9310では、前記ネットワーク対応機器は、前記第一ステップ9
305で行なわれた、探索に基づいたネットワーク提供者のリストを作成する。第三ステ
ップ9315では、前記ネットワーク対応機器は、1つ以上の主要なネットワーク接続性
要因に基づいて、ネットワーク提供者を順位付ける。一実施形態では、1つ以上の主要な
ネットワーク接続性要因は、帯域幅、ネットワーク提供者への接続を維持するコスト、ネ
ットワーク提供者の支援下で情報を送信するコスト、ダウンロード速度、アップロード速
度、並びにピングパケットが第一のサーバから受取られるか否か、及び/又はピングパケ
ットが別のサーバ(上記参照)から受取られるか否か、より成る群から選ばれる。一例に
おいては、別のネットワーク提供者より低いコストでネットワーク接続を提示するネット
ワーク提供者は、より高い順位を有する。別の実施形態では、1つ以上のネットワーク接
続性要因は、ネットワーク提供者への近接を含む。そのような場合には、前記ネットワー
ク対応機器(例えば信号強度により測定された)に近いネットワーク提供者は、ネットワ
ーク対応機器から更に遠ざかった別のネットワーク提供者より高い順位を有する。前記ネ
ットワーク対応機器は、1つ以上の主要なネットワーク接続性要因に基づいた順位リスト
を作成する。
代替の実施形態において、第三ステップ9315では、ネットワーク提供者の順位リス
トは、第二ステップ9310で生成されたリスト上の、無作為の位置に1つ以上のネット
ワーク提供者を割当てることにより生成される。これは、乱数発生器か擬似乱数発生器の
支援の下で遂行される。そのような場合には、そうでなければ別のネットワーク提供者よ
り低い順位のネットワーク提供者が、ネットワーク提供者の順位リストの一番上に現われ
ることがあり得る。別の代替として、第二ステップ9310での前記ネットワーク提供者
のリストは、前記ネットワーク提供者が、前記ネットワーク対応機器により特定される順
に占められ、及び第三ステップ9315が排除される。一例においては、前記ネットワー
ク提供者のリストは、例えば、前記ネットワーク提供者の接続性を確認するネットワーク
対応機器などの、前記ネットワーク対応機器に前記ネットワーク提供者が応答する順によ
り占められる。そのような場合には、第一に応答したものが、リスト上で1番目であり、
返答が2番目のものはリスト上で2番目などである。別の例においては、ネットワーク提
供者のリストは、ネットワーク対応機器がネットワーク提供者からある識別可能な材料を
受取る順に占められる。前記識別可能な材料は、前記ネットワーク対応機器がネットワー
ク提供者の各々を識別することを可能にする、テキスト又は他のデータを含む。
次に、第4ステップ9320では、前記ネットワーク対応機器は、1つ以上の第二次の
ネットワーク接続性要因に基づいた、順位リスト上のネットワーク提供者を試験する。前
記1つ以上の第二次のネットワーク接続性要因は、帯域幅、ネットワーク提供者への接続
を維持するコスト、前記ネットワーク提供者の支援下に情報を送信するコスト、ダウンロ
ード速度、アップロード速度、又はピングパケットを第一のサーバから受取られるか否か
、並びに/又はピングパケットを別のサーバ(上記参照)から受取られるか否か、より成
る群から選ばれる。一実施例においては、順位付けされたリストが無作為に並べられる場
合には、その結果、前記第二次のネットワーク接続性要因は、好適な、又は更に好適なネ
ットワーク提供者を特定するために、リストを洗練することを支援する。ネットワーク提
供者は、そのプロバイダが、例えば、所定の限界以上の、又は順位リストが上の他のネッ
トワーク提供者よりも大きい、アップロード速度、ダウンロード速度、及び/又はネット
ワーク帯域幅(「帯域幅」)を提供すれば、前記ネットワーク提供者は好適であり得る。
次に第5ステップ9325で、前記ネットワーク対応機器は前記第4ステップ9320
の検査の結果に基づき、ネットワーク提供者のリストの再順位付けを行う。いくつかの状
況では、1つ以上の第二のネットワーク接続性要因に基づいたネットワーク提供者の試験
は、第二ステップ9310及び第三ステップ9315で生成されたリストの再順位付けを
もたらさない。
第6ステップ9330では、前記ネットワーク対応機器は、前記第5ステップ9325
で生成された再順位付けされたリストの、一番上のネットワーク提供者に接続する。いく
つかの状況では、最も好適なネットワーク提供者が、リストの一番上にあることができる
ように、前記ネットワーク提供者のリストを更新するために、前記方法9300が絶えず
又は周期的に繰り返される。一実施例においては、ネットワーク提供者の順序が変わる場
合、前記ネットワーク対応機器は、リストの一番上の新しいネットワーク提供者に接続す
る。他の状況では、前記方法9300は、前記ネットワーク対応機器を操作するユーザー
からの要求による場合など、手動で繰り返される。非限定的な例としては、本明細書記載
の前記技法は、図1〜23で示されるが、これに限定されない、本明細書記載の任意の機
器上で実行され得る。
一実施形態では、前記ネットワーク対応機器は、メモリ、キャッシュ又はネットワーク
対応機器の他の保存先(例えばハードディスク)中のリスト又はデータファイル中にネッ
トワーク提供者のリストを保存する。他の実施形態では、前記ネットワーク対応機器は、
サーバ上にネットワーク提供者のリストを保存する。場合によっては、前記リストは絶え
ず更新され、及びサーバはネットワーク提供者の最新のリストを含む。ネットワーク対応
機器がグローバル・ポジショニング・サービス(GPS)の特徴を持っているか、又はそ
の位置を三角測定できる場合、ネットワーク提供者のリストをもつネットワーク対応機器
の位置を提供することは、結果として位置の関数として好適なネットワーク提供者の地図
の生成を可能にする。
(ネットワーク性接続基準)
本明細書において記載された別の実施形態は、ネットワーク接続基準(又は規則)を提
供する。そのような規則は、ネットワーク・アクセスの使用のためにどのネットワークを
提供するか決定するために使用し得る。例えば、前記規則は、ネットワーク提供者がアッ
プロード速度及びにダウンロード速度に基づいて選定されることを規定し得る。そのよう
な場合には、ネットワーク対応機器は、ネットワーク提供者に接続し、固定IPアドレス
を持つ第一のサーバと固定URLを持つ第二のサーバの接続性を確認する。これは任意の
他のネットワーク提供者のためにも繰り返される。ネットワーク提供者のリストはネット
ワーク対応機器がそれにより第一及び第二サーバに首尾よく接続性を確認できるネットワ
ークを持ち生成される。本明細書において記載される一実施形態では、前記リストから、
前記ネットワーク対応機器は、最高のアップロード及びダウンロード速度を提供するネッ
トワーク提供者を選ぶ。
いくつかの実施形態では、ネットワーク接続規則は、別のネットワーク提供者の帯域幅
、別のネットワーク提供者への接続を維持するコスト、別のネットワーク提供者の支援下
に情報を送信するためのコスト、別のネットワーク提供者のダウンロード速度及び別のネ
ットワーク提供者のアップロード速度から選ばれる。
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク接続性規則は、(a)前記第一のサーバ及
び第二のサーバの接続性を確認した後に前記ネットワーク機器により前記第一のサーバ及
び第二のサーバからの応答が受取られたか否か、(b)前記第二のネットワーク提供者の
ネットワーク帯域幅が、前記第一のネットワーク提供者のネットワーク帯域幅より高いか
否か、(c)前記第二のネットワーク提供者のネットワーク・コストが、前記第一のネッ
トワーク提供者のネットワーク・コストより低いか否か、(d)前記第二のネットワーク
提供者により提供されるネットワーク・アクセスが、前記第一のネットワーク提供者によ
り提供されるネットワーク・アクセスより強固か否か、(e)前記ネットワーク機器と前
記第二のネットワーク提供者の間の接続が有線接続によるか、及び前記ネットワーク機器
と前記第一のネットワーク提供者の間の接続が無線接続によるか、及び(f)前記第二の
ネットワーク提供者が、前記第一のネットワーク提供者よりネットワーク機器へより近接
しているか、を含む。
前記ネットワーク接続性規則は、ネットワーク対応機器によりアクセス可能であるネッ
トワークの場所か、前記ネットワーク対応機器の保存先(例えばメモリ、ハードディスク
、キャッシュ)に保存され得る。ネットワーク接続性規則は、手動で、又は所定の間隔(
例えばシステムかソフトウェア・アップデートごとに)などの、所定時間に更新され得る
。いくつかの場合では、ネットワーク接続性規則はユーザーに定義される。そのような場
合には、ユーザーは、ユーザーのネットワーク対応機器の、ネットワーク接続性規則を修
正する。一実施例においては、ユーザーは、ネットワーク接続は、最も速いネットワーク
・アクセス、及び最も低いネットワーク・コストを可能にする、ネットワーク提供者を使
用して確立されると規定する規則を定義する。
いくつかの実施形態では、ネットワーク接続性規則(又は基準)は、動的である。一実
施形態では、ネットワーク接続性規則は、ネットワーク対応機器の位置に応じて変わり得
る。一実施例においては、第一の地理的位置(例えばニューヨーク、アメリカ合衆国)で
のネットワーク接続性規則は、第二の地理的位置(例えばパリ、フランス)でのネットワ
ーク接続性規則とは異なる。
いくつかの状況では、ネットワーク対応機器は、グローバル・ポジショニング・サービ
ス(GPS)などの全地球測位システムの支援下に、前記ネットワーク対応機器の位置を
決定し、その場所で使用するためのネットワーク接続性規則を読み込むか、又はダウンロ
ードする。場合によっては、前記ネットワーク対応機器がプリセットされた(又はデフォ
ルトの)規則を読み込み、続いて、いったんデフォルト規則を使用してネットワーク・ア
クセスが確立されたならば、場所特異的な規則で規則を更新する。前記デフォルト規則は
、前記ネットワーク対応機器上に保存され得る。
場所特異的な(ロケーションに基づく)規則は、ユーザーが様々な地理的位置でネット
ワーク接続を最適化することを可能にする。1つの位置のネットワーク・アクセスは、別
の位置のネットワーク・アクセスの最適化とは異なる一連の規則を使用して最適化され得
る。一例として、たとえネットワーク対応機器がGSM(登録商標)又はCDMAプロバ
イダのいずれかを介してネットワークにアクセスすることができても、パリでのネットワ
ーク・アクセスは、CDMAプロバイダより、GSM(登録商標)プロバイダの支援下で
最適であり得る。例えば、ユーザーがCDMAプロバイダではなくGSM(登録商標)プ
ロバイダとのプランを持っていれば、これが該当し得る。
場合によっては、規則は時間基準規則であり得る。時間基準規則は、1日の時間、1週
間の日、1カ月の週、1年の月などの、時間の関数として変化する規則を提供する。場合
によっては、ネットワーク対応機器が、朝にネットワーク接続を検査するための1つ以上
の午前規則、午後にネットワーク接続を検査するための1つ以上の午後の規則、又は夜に
ネットワーク接続を検査するための夜の規則を使用する。朝、午後及び夜の規則は、ネッ
トワーク・アクセスのコスト、これらの期間のアップロード速度及び/又はダウンロード
速度により異なり得る。
場合によっては、前記ネットワーク対応機器にアクセス可能な帯域幅の所定のレベルに
基づいて、規則が変化する、帯域幅に基づいた規則であり得る。例えば、ネットワーク対
応機器が、ネットワーク提供者を介する、その規定された帯域幅を使い尽くしている場合
、ネットワーク接続性規則は、ネットワーク対応機器が、別のネットワーク提供者を使用
することを要求し得る。いくつかの規則は、ネットワーク対応機器が利用可能な帯域幅(
すなわち利用可能なデータ又は消費されたデータ)に基づく、特定のネットワーク接続ガ
イドラインを必要とし得る。一例において、もしネットワーク機器が第一のネットワーク
提供者により、割当てられた帯域幅(例えば1か月当たり10ギガビット)を使い尽くし
ていなければ、前記ネットワーク機器は、前記第一のネットワーク提供者を使用するであ
ろう、しかしながら、もし前記ネットワーク機器が、その分配された帯域幅を使い尽くし
ていれば、ネットワーク機器は、第二のネットワーク提供者を使用するであろう。前記ネ
ットワーク機器が第一のネットワーク提供者を使用したとき、ネットワーク機器が追加使
用課金を負う場合、これは有用であり得る。
いくつかの実施形態では、ネットワーク対応機器は、別のネットワーク対応機器などの
、ピア前記機器を通じてネットワークに接続する。従って、前記ピア前記機器はネットワ
ーク提供者として作用し得る。そのような場合、ネットワーク接続性が、ピア前記機器を
介したほうが、ネットワーク提供者を経る接続よりも好適であるなどの、特定の条件下で
は、ネットワーク機器は、前記ピア前記機器と接続すよう要求するという規則を有する。
例えば、前記ネットワーク対応機器が、特別のネットワーク提供者に対し、その割当てら
れた帯域幅(又は他の使用の制限)を使い尽くしている場合、及びネットワーク提供者に
よるネットワーク接続にはコスト的に無理がある場合が、これに該当し得る。
図88は、第一のネットワーク対応機器9605及び第二のネットワーク対応機器96
10を示す。前記第二のネットワーク対応機器9610は、次にイントラネット又はイン
ターネットなどのネットワーク9620に接続する、ネットワーク提供者9615に接続
している。この接続は、前記第一のネットワーク対応機器9605及び前記第二のネット
ワーク対応機器9610の、有線又は無線ネットワーク・インターフェースを介するもの
であり得る。図示された例において、前記接続は、前記第一のネットワーク対応機器96
05及び前記第二のネットワーク対応機器9610の無線インターフェースを介しており
、前記第一のネットワーク対応機器9605と前記第二のネットワーク対応機器9610
の間の接続は無線である(破線の両方向矢印)。前記第二のネットワーク対応機器961
0は、場合によっては、固定IPアドレスを持っている第一のサーバ、及び固定URLを
持つ別のサーバに成功裏に接続性の確認を行っていることができる。加えて、前記第二の
ネットワーク対応機器9610は、地理に基づいた規則(例えば、前記第二のネットワー
ク対応機器9610は、前記第二のネットワーク対応機器9610の地理的位置に基づい
てネットワーク提供者9615を選ぶ)などの、一特定のネットワーク接続性規則を満た
していることができる。
いくつかの実施形態では、ネットワーク対応機器は、信頼されたネットワーク提供者で
ある、ネットワーク提供者(例えばルーター又はピア前記機器)に接続する−すなわち、
前記ネットワーク対応機器は、前記ネットワーク提供者を信頼する。そのような信頼は、
トラストプロトコルの支援下で確立され得る。例えば、ユーザーは、信頼されるネットワ
ーク提供者のリストを生成することができるか、又はユーザーのネットワーク対応機器は
、ユーザーが以前に利用するために選択したネットワーク提供者の履歴を維持し得る。
他の状況では、前記トラストプロトコルは、ネットワーク対応機器にトラストプロトコ
ルを提供する1つ以上のサーバを有するシステムを介して提供され得る。そのようなトラ
ストプロトコルは、位置に基づくものであり得る。前記トラストプロトコルは、手動、又
は定期的に更新され得る、ネットワーク対応機器の接続規則に含まれ得る。
いくつかの実施形態では、第一のネットワーク対応機器は、通信的にネットワークに連
結される、第二のネットワーク対応機器に接続することにより、ネットワーク(イントラ
ネット又はインターネット)と通信できる。そのような場合、前記第二のネットワーク対
応機器は、提供されたネットワークに接続し、及び固定IPアドレスを持っている第一の
サーバ及び固定URLを持っている第二のサーバに成功裏に接続性を確認していることが
できる。前記第一のネットワーク対応機器は、順に、第三、第四、又は更なるネットワー
ク対応機器にネットワーク接続を提供し得る。場合によっては、前記第一のネットワーク
対応機器は、前記第二のネットワーク対応機器のネットワーク接続性を介して、ネットワ
ークから更新(例えば規則の更新、ソフトウェアの更新)を受取り得る。
(ネットワーク・クレジット)
本明細書において記載される別の実施形態では、ネットワーク対応機器が、ネットワー
クに接続したピア前記機器(例えば別のネットワーク対応機器)を介してネットワークに
接続することを可能にするために、ネットワーク・クレジットが提供され得る。いくつか
の実施形態では、前記ネットワーク・クレジットは、ネットワーク対応機器に、別のネッ
トワーク対応機器のためにネットワーク接続を提供する誘因を提供し、別のネットワーク
対応機器は、そのような場合、ネットワーク提供者(例えばルーター)の非ピア前記機器
種類よりも、ピア前記機器を通じてネットワーク接続を好み得る。
1つの非制限例において、第一のネットワーク対応機器は、ルーター(例えばWiFi
接続、又はCDMAアクセス・ポイントを介する接続)を介して、成功裏にネットワーク
に接続した、第二のネットワーク対応機器に接続する。場合によっては、それがネットワ
ーク提供者の非ピア前記機器種類を通しての接続より安い場合、又は前記第二のネットワ
ーク対応機器がネットワーク提供者の非ピア前記機器種類に比較して、好適な信号又は帯
域幅を提供する場合、前記第二のネットワーク対応機器を介しての前記第一のネットワー
ク対応機器のネットワーク接続が好適であり得る。前記第一のネットワーク対応機器が、
前記第二のネットワーク対応機器が接続されるルーターなどの、特定のネットワーク提供
者を通じて割当てられた帯域幅を使い尽くしている場合、これは該当し得る。前記第一の
ネットワーク対応機器へのネットワーク接続性の提供と交換に、前記第二のネットワーク
対応機器は、前記第一のネットワーク対応機器からネットワーク・クレジットを受取る。
非限定的な例としては、本明細書記載の前記ネットワーク接続性技法は、図1〜23で
示されるが、これに限定されない、本明細書記載の任意の機器上で実行され得る。例えば
、一実施形態では、前記電子通信前記機器は、流体アナライザー、診断機器、又は本明細
書に記載される他の試験前記機器の一部であるか、又はそれらと通信状態にある。
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク・クレジットは、ネットワーク対応機器に
ピアトゥーピアの接続(例えば図88参照)を通してネットワークに接続する誘因を提供
する。一実施形態では、ネットワーク・クレジットは、ピアトゥーピアの接続の時の、所
定の速度又はネットワーク対応機器のユーザーにより同意される速度でなどの将来の支払
いのための保証である。別の実施形態では、前記ネットワーク・クレジットは、将来のネ
ットワーク使用のための保証である。そのような場合では、第一のネットワーク対応機器
からのネットワーク・クレジットを使用して、第一のネットワーク対応機器がネットワー
ク・アクセスのために第二のネットワーク対応機器に支払う場合、前記第一のネットワー
ク対応機器は将来の時点で前記第二のネットワーク対応機器に、ネットワーク・アクセス
を提供することができる。
前記ネットワーク・クレジットは、帯域幅及び利用時間などのアクセス使用制限を取り
込むために、ネットワーク対応機器間で交渉され得る。例えば、第一のネットワーク対応
機器が、ネットワーク・クレジットを使用してネットワークアクセスのために第二のネッ
トワーク対応機器に支払う場合、前記ネットワーク・クレジットは、将来の時点の第一の
ネットワーク対応機器の特定の帯域幅(例えば30分で2メガビット/秒)を第二のネッ
トワーク対応機器を提供することができる。代替方法として、前記ネットワーク・クレジ
ットは、所定の、又は交渉された合計の金額の支払い保証であり得る。いくつかの実施形
態では、前記所定の、又は交渉された合計金額は、ネットワーク提供者の非ピア前記機器
種類を通してのネットワーク接続のコストより低い。
(ネットワーク接続性システム)
本明細書において記載される別の実施形態では、ネットワーク機器用のネットワーク接
続性を確立するためのシステムは、ネットワーク提供者を設置するために構成されるネッ
トワーク接続性システムを含む。前記ネットワーク接続性システムは、前記ネットワーク
提供者への接続を確立し、前記ネットワーク提供者の支援下に、固定インターネット・プ
ロトコル(IP)アドレスを持つ第一のサーバの接続性を確認し、ネットワーク提供者の
支援下に固定ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)を持つ第二のサーバにの接
続性を確認し、及び応答が前記第一のサーバから前記ネットワーク機器により受取られた
か否か、及び/又は応答が前記第二サーバから前記ネットワーク機器により受取られたか
否かに基づいて前、記ネットワーク提供者への接続を維持するべきか否か判断するために
構成されている。
場合によっては、前記ネットワーク接続性システムは、ポータブル電気前記機器などの
電子機器の一部であるか、又は電子機器に付随する。前記ネットワーク接続性システムは
、より大きなシステムのサブシステムであり得る。一実施例においては、ネットワーク接
続制御装置は、ネットワークカード及び携帯用電子機器中に付随するソフトウェアである
。別の例においては、前記ネットワーク接続制御装置は、電子機器にネットワーク接続を
提供するために構成される独立システムである。
前記ネットワーク接続性システムは、中央処理装置(CPU)、メモリ(例えばフラッ
シュ・メモリ)、送信機及びバス(例えばシリアルバス)より成る群から選ばれた1つ以
上の機器を含む。前記送信機は高周波(「RF」)送信機であるか、又はオプト・エレク
トロニクス送信機であり得る。前記1つ以上の機器又は構成要素は、ネットワーク接続性
システムでの回路、又はシステム・ボード(例えばマザーボード)経由などのように相互
に連結し得る。
図86は、本明細書において記載される実施形態に従って、電子機器9405、第一の
ネットワーク提供者9410、第二のネットワーク提供者9415、第一のサーバ942
0及び第二のサーバ9425を有するシステム9400を示す。前記第一のサーバ942
0は、イントラネット又はインターネット9435などの、第一のネットワーク9430
を介して、前記第一のネットワーク提供者9410、及び前記第二のネットワーク提供者
9415と通信状態にある。前記第二のサーバ9425は、インターネット9435など
の第二のネットワークを通じて前記第一のネットワーク提供者9410及び前記第二のネ
ットワーク提供者9415と通信状態にある。前記第一のサーバ9420はインターネッ
ト9435に接続され得る。
前記電子機器9405は、上記に記載されるように、前記電子機器9405を前記第一
のネットワーク提供者9410に接続し、前記第一のサーバ9420、前記第二のサーバ
9425の接続性を確認するか、又は第一のデータ・パケットを前記第一のサーバ942
0に、及び第二のデータ・パケットを第二のサーバ425に指向させる、ネットワーク接
続性システムを含む。前記ネットワーク制御装置は本明細書に記載される様々な方法の促
進のために、コンピュータ実行可能なコマンド(以下を参照)を含む。
非限定的な例としては、本明細書記載の任意のネットワーク接続性技法は、限定はされ
ないが、図1〜23で示されるものなどの、本明細書記載の任意の機器上で実行され得る
。例えば、一実施形態では、電子機器9405は流体のアナライザー、診断機器、又は本
明細書に記載の他の機器であり、又はその一部であり、又はそれらと通信状態にある。
場合によっては、前記電子機器9405は、ラップトップ・コンピュータ、タブレット
PC又はスマートフォンなどの携帯用電子機器である。他の場合には、前記電子機器94
05は、デスクトップ・コンピュータ又はサーバなどの固定電子機器である。前記電子機
器9405は、有線か無線モードの通信を介して、前記第一のネットワーク提供者941
0、及び前記第二のネットワーク提供者に接続し得る。図示されるように、前記電子機器
9405は、無線通信を介して、前記第一のネットワーク提供者9410及び前記第二の
ネットワーク提供者と通信する。
前記第一のネットワーク提供者9410、及び前記第二のネットワーク提供者9415
は、無線ルーターである。他の場合には、前記第一のネットワーク提供者9410及び/
又は前記第二のネットワーク提供者9415は、前記電子機器9405に前記ネットワー
ク9435との通信をもたらすために構成され得る有線ルーター又は他の機器である。更
に、前記システム9400、は前記ネットワーク9435と通信する他のネットワーク提
供者を含むであり得る。
一実施例においては、前記電子機器9405は前記第一のネットワーク提供者9410
に接続し、前記第一のサーバ9420及び前記第二のサーバ9425の接続性を確認する
。前記電子機器9405が前記第一のサーバ9420及び前記第二のサーバ9425から
の応答を受取る場合、前記電子機器9405は、前記第一のネットワーク提供者への接続
を維持し、及びユーザーはインターネット9435にアクセスし得る。さもなければ、前
記電子機器9405は、前記第二のネットワーク提供者9410に接続し、前記第一のサ
ーバ9420及び前記第二のサーバ9425の接続性を確認して、応答を待つ。
前記第一のネットワーク提供者9410を介してなどにより、前記第一のサーバ942
0、及び第二のサーバ9425の両方から応答が受取られる時に、前記電子機器9405
は、本明細書において提供される様々なネットワーク接続性要因を考慮して、前記第一の
ネットワーク提供者9410への接続を維持するべきか否か判断し得る。例えば、前記電
子機器9405は、前記第一のネットワーク提供者9410のネットワーク速度が所定の
限界未満(例えば100キロバイト/秒)である場合、前記第一のネットワーク提供者9
410への接続を終了し、前記第二のネットワーク提供者9415に接続する。
前記電子機器9405、又は前記電子機器9405の構成要素(例えばネットワーク制
御装置)は、中央処理装置(CPU)からの、又はCPUへの、及び磁気記録媒体(すな
わちハードディスク)、フラッシュ記録媒体、光記録媒体を含む1つ以上の記憶前記機器
などの、記憶前記モジュールへの、又は記憶前記モジュールからの、情報の迅速な転送を
可能にするためにランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含み得る。加えて、前記シス
テムは、1つ以上の保存ユニット、1つ以上のCPU、1つ以上のRAM、1つ以上の読
み取り専用メモリ(ROM)、1つ以上の通信ポート(COMポート)、入出力インター
フェースなどの1つ以上の入出力(I/O)前記モジュール、システムが、他のシステム
が及びサブシステムを含むイントラネット及びワールド・ワイド・ウェブを含むインター
ネットとやり取りすることを可能にするためのネットワークインターフェイス、を含み得
る。前記保存ユニットは、リレーショナル・データベースなどの1つ以上のデータベース
を含み得る。場合によっては、前記システムは、情報(例えばネットワーク提供者及びネ
ットワーク接続履歴)を保存するための1つ以上のデータ・ウェアハウス及びリレーショ
ナル・データベースを含む。図87は、本明細書において提供される方法及びシステムの
使用のために構成された、汎用計算機ハードウェア・プラットフォームの機能のブロック
図を示す。
前記電子機器9405は、例えば、データ・パケット通信のための及び/又はサーバな
どの他のシステムの接続性を確認するデータ通信インターフェースを含む。いくつかの状
況では、前記電子機器9405は、プログラムの指示の実行のために、中央処理装置(C
PU)を、1台以上のプロセッサーの形で含む。前記システムはネットワーク通信を介し
て、プログラミング及びデータを受取り得るが、前記電子機器9405は、システムによ
り処理及び/又は通信される、様々なデータファイルのための、内部通信バス、プログラ
ム保存場所及びデータ保存場所を含み得る。そのような前記機器の、ハードウェア要素、
操作システム、及びプログラミング言語は、事実上従来のものであり、当業者はそれらを
熟知していると思われる。もちろん、前記機器機能は処理負荷を分散するために多くの同
様のプラットフォームに関する分散方式で実行され得る(以下を参照されたい)。本明細
書において提供される電子機器及びシステムは、タスクを分散し、及び/又は割当てるた
めのサブシステム及び前記モジュールを含み得る。
いくつかの実施形態では、前記電子機器9405は、上に提供される方法の実行のため
の、プロセッサーを有するネットワーク制御装置を含む。前記プロセッサーは、本明細書
において記載される様々な実施形態に述べられていた方法を促進するための機械可読コー
ド(ソース・コード又はコンパイルされたオブジェクトコード)を実行するために構成さ
れる。
いくつかの実施形態では、前記機器9405は、ユーザーに対し、1つ以上のネットワ
ーク提供者を有するリストを表示するための、ユーザーインターフェースを含む。いくつ
かの場合でのユーザーインターフェースは、グラフィカルユーザーインターフェース(G
UI)である。一実施形態では、GUIは、リストの一番上のより好適なネットワーク提
供者とともに、ネットワーク提供者の順位付けされてリストを示す。別の実施形態では、
前記GUIは、ユーザーが、ネットワーク提供者のリストから提供される、ネットワーク
を選択することを可能にする。いくつかの状況では、上に記載されるように、前記ネット
ワーク提供者のリストは1つ以上のネットワーク接続性基準の支援下に生成される。
従って、上に概説された本発明の方法の実施形態は、プログラミングにおいて具体化さ
れ得る。前記技術のプログラムの実施形態は、一般的に、実行型式のコードの形において
は、「製品」又は「製造物」見なされ、及び/又は機械可読媒体の一種において実行され
るか又は具体化される、関連データとして見なされ得る。「保存」型の媒体は、ソフトウ
ェア・プログラミングのために、いつでも非一時的な記憶を提供することができる、コン
ピュータ、プロセッサーなど、又は様々な半導体メモリ、テープドライブ、ディスクドラ
イブなどの、それらの関連前記モジュールの有形のメモリの任意のもの、又は全てを含み
得る。前記ソフトウェアの全て又はその一部は、時々、インターネット又は他の様々な遠
隔通信網を介して通信される。そのような通信は、例えば、1つのコンピュータから他の
ものへのソフトウエアの取り込み、例えば、管理サーバ又はホストコンピュータから、ア
プリケーションサーバのコンピュータ・プラットフォームの中への取り込みを可能にし得
る。ソフトウェア要素を担持し得る媒体は、有線及び光学地上通信線ネットワーク、及び
様々なエアー・リンクを介するローカル前記機器間の、物理的インターフェースを越えて
用いられるなどの、光及び電磁波を含む。有線、無線リンク又は光リンクなどの、そのよ
うな電波を運搬する物理的な要素も、ソフトウェアを運搬する媒体と見なされ得る。本明
細書において使用されるように、もし非一時的で明確な「保存」メディアに制限されない
場合は、コンピュータ又は機械「可読媒体」などの用語は、プロセッサーに実行のための
指示を提供することに加わる任意の媒体を指す。
機械可読媒体は、明確な保存媒体、搬送波媒体又は物理的な送信媒体を含むが、これら
には限定されない、多くの形式を取り得る。不揮発性保存媒体は、例えば、図中に示され
る、データベースなどを実行するために使用され得る、任意のコンピュータ又はその他同
種のものの中の任意の記憶装置などの、光学的ディスク又は磁気ディスクを含む。揮発性
保存媒体は、コンピュータ・プラットフォームなどのメインメモリなどのダイナミック・
メモリを含む。有形送信媒体は、コンピュータ・システム内のバスを含む配線を含む、銅
線及び光ファーバーの同軸ケーブルを含む。搬送波送信媒体は、電気的か電磁気的な信号
の形式、又は無線周波数(RF)及び赤外線(IR)データ通信の間に生成されるものな
どの、音波、若しくは光波の形式をとり得る。
従って、コンピュータ可読媒体の共通の形式は、例えば、フロッピー(登録商標)ディ
スク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の磁気媒体、CD−RO
M、DVD又はDVD−ROM、他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターン
を備えた他の物理記憶媒体、RAM、ROM、PROM及びDPROM、FLASH−E
PROM、他のメモリ・チップ又はカートリッジ、データ又は指示を運ぶ搬送波、そのよ
うな搬送波を輸送するためのケーブル若しくはリンク、又はコンピュータがプログラミン
グ・コード及び/又はデータを読み得る任意の他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体の
これらの形式の多くは、プロセッサーへ、実行のための1つ以上の配列又は1つ以上の指
示を運ぶことに関与し得る。
方法ステップは、例えばネットワークにつながれた環境中のシステム又は機械により実
行される、プログラム・前記モジュールの形式のプログラム・コードなどの機械実行可能
な支持を含むプログラム製品により、実行され得る。一般に、プログラム・前記モジュー
ルは、特別のタスク又は特別の抽象データ型を実行する、ルーチン、プログラム、オブジ
ェクト、構成要素、データ構造などを含み得る。機械実行可能な指令、関連データ構造及
びプログラム・前記モジュールは、本明細書において示された方法の実行ステップのため
のプログラム・コードの例を表わす。そのような実行可能な指示又は関連データ構造の特
別の配列は、そのようなステップに記載される、機能の実行のための、対応する行為の例
を表わす。
いくつかの状況では、本明細書において提供されるシステム及び方法は、プロセッサー
を有する1つ以上の遠隔コンピュータへの論理結合を使用して、ネットワークにつながれ
た環境の中で実践される。前記論理結合は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(
LAN)及び/又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含み得る。そのようなネット
ワーク環境は、オフィス全体に渡るか、企業全体に渡るコンピュータ・ネットワーク、イ
ントラネット及びインターネットで見いだされることができ、多様な異なる通信プロトコ
ルを使用し得る。当業者は、そのようなネットワーク・コンピューティング環境が、パー
ソナルコンピュータ、ハンドヘルド前記機器、マルチプロセッサ・システム、マイクロプ
ロセッサーに基づくか、若しくはプログラム可能な家電製品、ネットワーク・パーソナル
コンピュータ(PC)、サーバ、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータなど
を含む、多くの種類のコンピュータ・システム構成を包含し得ることを認識するであろう
本明細書において提供したフローチャート(例えば図83及び84)は、方法ステップ
(更に本明細書における「ステップ」)の特定の順序を示しているが、これらのステップ
の順序は、描かれているものと異なり得ることを、理解すべきであることに注意されたい
。更に、2つ以上のステップは、同時に又は一部同時に実行され得る。そのような変動は
、選ばれたソフトウェアとハードウェアのシステム及び設計者の選択に依存し得る。全て
のそのような変化が本発明の範囲内にあることが理解される。同様に、本発明のソフトウ
ェアとウェブの実行は、様々なデータベース探索ステップ、相関性ステップ、比較ステッ
プ及び決定ステップを遂行するための、規則に基づいた論理又は他の論理を持つ標準プロ
グラミング技術で達成することができるであろう。
(実施例1)
前記機器は、前記機器のネットワーク・アンテナ範囲の無線範囲内に3つのWiFiル
ーターを備えたエリアにある。前記ネットワーク機器は、第一のWiFiルーターに接続
する。前記機器は、固定IPアドレスを有する第一のサーバ、及び専用URL(例えば「
Google.com」)を有する別のサーバの接続性を確認する。前記第二のサーバの
接続性を確認する際に、前記第一のWiFiルーターとネットワーク通信中のDNSサー
バは、前記第二のサーバのIPアドレスを解決する。次いで、ピングパケットが、前記第
二のサーバの見つけられたIPアドレスに送信される。前記機器が前記第一及び第二サー
バからの応答を受取る場合、次いで前記機器コンピュータは、前記第一のWiFiルータ
ーへの接続性を維持する。次いで、求められる情報を受信及び/又は送信するために、前
記機器はインターネットに接続する。前記機器が第一及び第二サーバの1つ又は両方から
の応答を受取らない場合、前記機器は別のWiFiルーターに接続する。非限定的な例と
しては、本明細書記載の前記技法は、限定されないが、図1〜23で示されるものなどの
本明細書に記載の任意の機器上で実行され得る。
(実施例2)
ユーザーは多くのネットワークアクセスポイント(WiFiホットスポット)を備えた
飛行機上にいる。前記ユーザーのスマートフォンは、自動的にアクセス・ポイントのリス
トをスキャンしアクセスポイントのリストを生成する。次に、前記ユーザーのスマートフ
ォンは、第一のネットワークアクセスポイントに接続し、固定IPアドレスを有する第一
のサーバ、及び専用URLを有する第二のサーバの接続性を確認する。第二のサーバの接
続性を確認するには、終点アドレス(例えば「ping www.Google.com
」)としてURLを備えたピングコマンドを使用することを要する。前記DNSサーバは
、次いで、見つけられるIPアドレスを持った前記第二のサーバの接続性を確認するため
に、URLのIPアドレスを見つけるであろう。前記ユーザーのスマートフォンが、前記
第一及び第二の両方のサーバからの応答を受取る場合、前記ユーザーのスマートフォンは
、前記第一のネットワークアクセスポイントへの接続を維持し、及び前記ユーザーは、前
記ネットワークにアクセスする。前記ユーザーのスマートフォンが、前記第一及び第二サ
ーバの1つ又は両方からの応答を受取らない場合、前記ユーザーのスマートフォンは第二
のネットワークアクセスポイントに接続し、及び上記のステップが繰り返される。この実
施例は、無線可能な電話の背景で述べられているが、本明細書において記載される技術を
実行する、ネットワーク接続性ハードウェア及び/若しくはソフトウェアを備えた、流体
アナライザー又は他の診断機器に同じ概念を適用し得ることを理解されたい。
(実施例3)
タブレットPC(例えばiPad)は、1つ以上のWiFiルーターと通信するために
構成される第一の無線インターフェース、及びGSM(登録商標)プロバイダと通信する
ために構成される第二の無線インターフェースを有する。前記タブレットPCは、前記第
一の無線インターフェースを使用して、WiFiルーターに接続し、固定IPアドレスを
有する第一のサーバ、及び固定URLを有する第二のサーバの接続性を確認する。次に、
前記タブレットPCは、第二の無線インターフェースを使用して、GSM(登録商標)プ
ロバイダに接続し、前期第一及び第二サーバの接続性を確認する。その後、WiFiルー
ター及び/又はGSM(登録商標)プロバイダが、ある所定のネットワーク接続性基準(
又は規則)を満たすか否かを判断するために、前記タブレットPCは、タブレットPCの
プロセッサーの支援下に、WiFiルーター及びGSM(登録商標)プロバイダを会する
ネットワーク接続性を評価する。前記タブレットPCは、WiFiルーターを介するネッ
トワーク接続が、GSPプロバイダを介する接続性より、より高いアップロード及びダウ
ンロード速度を提供し、及びより安いので好適であると決定する。次いで、前記タブレッ
トPCはWiFiルーターをインターネットアクセスのために使用する。この例はタブレ
ットPCの背景で述べられているが、本明細書において記載される技術を実行する、ネッ
トワーク接続性ハードウェア及び/若しくはソフトウェアを備えた、流体アナライザー又
は他の診断機器に同じ概念を適用し得ることを理解されたい。
上述のことは、本発明の好適な実施例の完全な記載であるが、様々な代替物、修正及び
等価物を使用することが可能である。従って、現在の発明の範囲は、上記の記載を参照し
て決定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲、及びそれらの等価物の完全な範囲を
参照して決定されるべきである。好適であるか、又は好適ではないかに関わらず、任意の
特徴が、好適であるか、ないかに関わらず、他の特徴と組み合わされ得る。「means
for(ための手段)」の語句を使用して、所定の請求項が明確に言明されていない限
り、添付された請求項は、手段プラス機能の限定を含むものとは解釈されない。本明細書
の記載、以下の特許請求範囲の全体を通して用いられるように、「a(1つ)」「an(
1つ)」「the(前記の)」は、文脈において明白に示さない限り、複数の意味を持つ
ことを理解されたい。更に、本明細書の記載、及び以下の特許請求の範囲の全体を通して
用いられる、「in(〜の中に)」の意味は、文脈で明白に示されない限り、「in(〜
の中に)」、及び「on(〜の上に)」を含む。最後に、更に、本明細書の記載、及び以
下の特許請求の範囲の全体を通して用いられる、「and(及び)」、「or(又は)」
の意味は、文脈で明白に示されない限り、接続詞及び離接的接続詞を含み、交換可能に使
用され得る。従って、文脈で明白に指示しない限り、文脈の中で「and(及び)」、又
は「or(又は)」という用語が使用される場合、そのような接続の使用法は「and/
or(及び/又は)」を除外しない。
加えて、濃度、量及び他の数値データは、本明細書においては範囲のフォーマットで示
され得る。そのような範囲のフォーマットは、単に便宜及び簡潔さのために使用され、及
び範囲の限界として明示的に列挙された数値のみならず、あたかもそれぞれ明示的に提示
されるかのように、その範囲内に包含される、全ての個別の数値及びサブ範囲が、含まれ
ると、柔軟に解釈されるべきであることを理解されたい。例えば、約1nmから約200
nmまでという粒径範囲は、約1nm及び約200nmの明示的に提示された範囲だけで
なく、2nm、3nm、4nmなどの個々のサイズを、及び10nmから50nm、20
nmから100nm、などのサブ範囲も含むように解釈されるべきである。
この文書は著作権保護の対象になる資料を含む。例えば、本明細書において示された図
は、全て著作権により保護されるものである。それらが米特許商標局の特許ファイル又は
記録に現われるので、版権所有者(本明細書における特許申請人)は、特許文献及び開示
の複製に反対しないが、そうでなければ何であるかに関わらず、全て著作権を保有する。
以下の注意が適用される:著作権2012年のテラノス社

Claims (1)

  1. 図面等に記載のシステム、方法など。
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