JP7252925B2 - ポイントオブケア(poc)で病原体及び抗体アレイを検出するクラウドベースの自動検出システム及び方法 - Google Patents
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[03] 技術の分野
[04] 本発明は、ポイントオブケア(POC)病原体及び多重化病原体抗体アレイ検出プラットフォーム及び方法の分野、特にCPC C40B 60/12に関する。
[06] 過去数十年にわたり、ますます多くの数の新興感染疾患が深刻な社会的及び経済的影響を世界規模で生じさせてきている。特に、地方の第三世界コミュニティは、感染疾患への高露出を経験しているのみならず、医療アクセスにおいて多くの難問にも直面している。それにもかかわらず、病原体は国境を識別せず、新疾患の勃発はそれがどこであってもあらゆる場所の人々に影響する。感染疾患パンデミックの高速拡散を追跡し阻止する、世界中の相互接続されたポイントオブケアネットワークからの医療診断検査結果の解釈をサポートする、専門家が精選した知識、ソフトウェア、及びサービスは、人類が活気のある経済及び高流動性社会を維持すると予期することができる唯一の方法である。
[10] 血清学的検査は、ウイルスに暴露された人々からの血中の抗体を測定する。ELISA血液検査は、コロナウイルス疾患2019(COVID-19)への過去又は最近の暴露から生じた免疫グロブリン(IgG)についてチェックする。人体は、ウイルスへの免疫反応の一環としてIgG抗体を生成する。血中での検出に十分な抗体を生成するには通常約10日~約18日かかる。更に、ELISA血液検査は免疫グロブリンM(IgM)抗体を探すことができ、これは、個人が抗原に暴露された後、最初に出現する抗体であるが、抗原が存在しなくなると消失する。IgG及びIgMを同時に見るELISAは、患者が現在戦っている疾患及び患者が既に有し、免疫を獲得した疾患についての実態を表すことができる。
[13] 免疫蛍光アッセイ。
[14] これらのアッセイは、多種多様なウイルス抗原を直接検出するのに広く使用されてきた。免疫蛍光法は、抗体を使用して、組織切片又は感染細胞中のウイルス抗原を検出する。上気道の粘膜からの感染細胞又は上咽頭から吸引された粘液中に存在する細胞が使用され、綿棒を使用して収集される。免疫蛍光アッセイは、抗ウイルス抗体に共役する蛍光標識を使用し、これは直接免疫蛍光法として知られ、又は抗抗体に共役する蛍光標識を使用し、これは間接免疫蛍光法として知られている。抗原への抗体の結合量は、蛍光生成源量に直接相関する。
[18] リアルタイム定量性ポリメラーゼ連鎖反応-RT-qPCR
[19] 高速DNA増幅に基づく直接病原体検出。PCRは、試料中の遺伝材料(DNA又はRNA)の数量を測定するのに使用され、Taqポリメラーゼの使用が関わり、Taqポリメラーゼは温度サイクルで鋳型DNAの短い特定の部分を増幅する。各サイクルで、DNAの幾つかの小さな特定の切片が倍化され、標的の指数的増幅をもたらす。PCR実験でのサイクル数は通常、12~45サイクルである。RNAはDNAの逆転写であるため、逆転写酵素PCR(RT-PCR)がRNAの検出に使用される。RT-qPCRでは、2つのファクタを除き、同じ方法が行われる:i)増幅されたDNAは蛍光標識され、ii)増幅中に解放された蛍光量は、増幅されたDNA源の量に直接リンクされる。1ステップRT-qPCR検出キットは、呼吸器標本-鼻用綿棒を使用してCOVID-19のin vitro検出に有用である。POC製品の例には、ID NOWのブランドの、検査機器を使用するAbbottコロナウイルス検査がある。
[21] 本発明の図示の実施形態は、ウイルスパンデミック感染に研究所グレードの診断検査を自動的に実行することが可能な、ハンドヘルド現場可搬診断機器が使用されるクラウドベース自動システムに関する。生体試料を採取し、ハンドヘルド現場可搬診断機器に配置した後、試料準備及び検査の全ての更なるステップは、人間の介入及び関連する遅延なしで自動的に実行される。検査から数十分以内で、人間の介入又は更なる医療介入の必要又は遅延なしで、試料は検査され、結果が生成され、人工知能又は専門家システムにより分析され、記憶データベースに通信され、検査された被験者に通信され、関連する医療提供者に通信される。この様式でのみ、数億の被験者の信頼性の高いパンデミック検査及び報告を提供することが可能であり、これは、グローバルパンデミックを食い止めるべき又はコントロールすべき場合、必要な能力である。
[58] 特許又は出願のファイルは、少なくとも1つのカラー図面を含む。カラー図面を有するこの特許又は特許出願公報のコピーは、要求し、必要料金を支払った上で特許庁により提供される。
[89] 過去数十年にわたり、ますます多くの数の新興感染疾患が深刻な社会的及び経済的影響を世界規模で生じさせてきている。特に、地方の第三世界コミュニティは、感染疾患への高露出を経験しているのみならず、医療アクセスにおいて多くの難問にも直面している。それにもかかわらず、病原体は国境を識別せず、新疾患の勃発はそれがどこであってもあらゆる場所の人々に影響する。感染疾患パンデミックの高速拡散を追跡し阻止する、世界中の相互接続されたポイントオブケア(POC)ネットワークからの医療診断検査結果の解釈をサポートする、専門家が精選した知識、ソフトウェア、及びサービスは、人類が活気のある経済及び高流動性社会を維持すると予期することができる唯一の方法である。
[103] Optikus II
[104] 本発明者らは、コンパクトディスク(CD)マイクロ流体をハンドヘルド機器10において使用して、図4の斜視図に示される機器10により表されたような多数の異なるアッセイ標的について、カートリッジへの試料の導入(毛細管又は綿棒)、試料準備(例えば、計量、希釈、血液血漿分離、及び細胞溶解)、試薬格納、並びにSAWセンサ90(直接ウイルス測定用)及び蛍光カメラ89(タンパク質アッセイ測定用)を使用した定量的測定を自動化する高速ポータブル診断スクリーニングデバイスを開発した。図4には、援用される明細書によりよく説明されるZステージ移動プラットフォーム13及びディスクスピンドルモータ154を含むマイクロ流体ディスクインターフェース11、SAW RFシールド15、多機能ボタン17、SDカード35、USBポート19、スピーカ・マイクロホン21、タッチディスプレイ23、並びにステータスLED33も示される。
[115] アッセイ-タンパク質アッセイ
[116] タンパク質マイクロアレイ12は、Optikus II機器10のプローブを利用し、標的を分析して、任意の微生物からの感染後に誘導される抗原特異的抗体反応を定量化する。アレイ12において、35個の感染因子からの約70,000個のタンパク質が、タンパク質マイクロアレイ12にプリントされたDNAスポットを使用してプロービングされ分析された。アレイ12は、感染疾患事例及びコントロールからの数千の血清標本を用いてプロービングされて、感染後、抗体を誘導する特定の抗原を識別した。このアレイ12は特に、環境中の誰がウイルスに暴露されたかを理解し、誰が重症化する疑いがあり、誰が軽症感染であり、誰が無症状感染であるかを予測し、誰が暴露されて保護能を有し、誰が無自覚に濃厚接触者に感染を拡散させているかを識別する差し迫った必要性により、コロナウイルスアウトブレイクに伴う今日の問題に直結している。この種の血清調査データは、感染因子が地域個体群に存在し、公衆衛生的軽減及び封じ込め対策を収集させるべき「ホットスポット」を見つけることができる。
[119] 図5に関連して記載されたマイクロアレイアッセイを機器10のCDベースの流体工学プラットフォームに適合させるために、以下のウイルスからの又は以下のウイルスに対する抗原又は抗体を含む小型抗原・抗体アレイ12が準備される:SARS-CoV-2、SARS-CoV-1、MERS、インフルエンザ、アデノウイルス、パラインフルエンザ、メタニューモウイルス、及び呼吸器合抱体ウイルス。プロービングプロセス全体は約15分かかる。簡潔に言えば、抗原アレイ12上の抗体を検出するための血漿10μl又は抗体アレイ12上のウイルス抗原を検出するための鼻用綿棒試料は、図6のステップ32において、乾燥プリブロックアレイ(dry preblocked array)12に直接配置される。5分培養した後、ステップ34において、アレイチャンバから試料を押し出しながら、蛍光標識した二次Ab10μlを添加する。ステップ36において、アレイ12は洗浄され、ステップ38において遠心分離されて乾燥され、次に、ステップ40において、血漿試料から異なるIgイソタイプについて蛍光カメラを使用して3色まで画像を捕捉する準備ができる。次に、画像は分析のためにクラウドに送信される。
[125] CD-1での展開へのタンパク質アレイアッセイの適合
[126] 図5~図7に示される手法は研究所設定では上手く機能するが、より広範囲の現場での展開を妨げる幾つかの制限がある。例えば、オープンウェルの使用は、POC設定では明らかに不可能であり、レーザスキャナのコストもそのような設定では法外である。代わりに、本発明者らは、使い捨て流体工学ディスクCD-1カートリッジ当たり1つのアレイが入れられた10分自動POCコロナウイルス抗原マイクロアレイを開発した。定量化のために、デジタル蛍光顕微鏡が使用される。このシナリオを実施するために、タンパク質アレイプリントは上記と同じままであるが、ここでは、方法論を大規模商業拡大生産で実施しなければならない。
[128] アレイ切断
[129] 複数のアレイ12が通常、基板上にバッチプロセスで製造されるが、1つのアレイ12が、対応するニトロセルロース薄膜スライドに取り付けられたカートリッジ(ディスクCD-1)毎に使用される。ディスクCD-1に組み込まれたアレイ12は、幾つかのタイプのアデノウイルス、RSV、メタニューモウイルス、パラインフルエンザ、及びインフルエンザウイルスと共に12の既知のコロナウイルスからの60個の抗原を同時にプロービングする。この検査は、異なるウイルスへのIgG、IgA、及びIgM血清反応性を明らかにすることができ、SARS-CoV-2の血清有病率の特定に有用である。
[131] CD流体工学
[132] 図8a及び図8bは、低コスト高スループットの自動イムノアッセイ処理のCDシステムを示す。使い捨てイムノアッセイディスク設計は、液体要素に作用する遠心加速がまず、空気エネルギーを生成、貯蔵し、空気エネルギーは次に、遠心加速の低下により解放され、その結果として液体の流れる方向は逆になる、往復動メカニズムに基づく非常に効率的なマイクロ混合を可能にする流体工学構造を含む。アッセイの培養/ハイブリダイゼーション段階中、高及び低遠心加速が交互になったシーケンスを通して、システムはディスク内で液体の流れを往復動させて、抗体と抗原マイクロ分子との間の培養/ハイブリダイゼーション効率を最大化する。流体工学システム52及び各アレイ要素における抗体捕捉54の概略図を図8aに示す。図8aにおける反応チャンバ56は、スポット付きタンパク質アレイ12を保持している。試料はCDの装填チャンバ58に装填され、遠心力を通して上部チャンバ60に移送される。試料は、ダクト66を介して反応チャンバ56にも移送され、そこでアレイ12によりプロービングされる。余剰試料はサイフォン62に移送され、廃棄物チャンバ64に廃棄される。
[140] CD-2での展開への直接的なCOVID-19アッセイ適合
[141] ディスク29 CD-1での結果が、ウイルス抗体の存在について陽性である場合、CD-2 ディスク31が、鼻用綿棒試料からCOVID-19を直接検出するための高速(12分未満)ポイントオブケア診断検査に使用される。CD-2は表面弾性波バイオセンサ90(SAW)を直接COVID-19検出に利用する。従来、SKC SAWセンサ90は、エボラ及び炭疽菌を含め、複数の高プロファイルバクテリア及びウイルスの検出に成功してきた。これまでの2年にわたり、本発明者らはSAWバイオセンサ90の感度及び検出能力を大幅に改善してきた。綿棒先端部95からCD31への試料導入を図13a~図13fに示し、SKCディスク31に搭載されたSAWセンサ90を図14に示す。図14の実施形態では、ディスク31はファズボタンコネクタ101と共に2つのSAWセンサ90を含む。
[144] SKC Optikusクラウド基盤
[145] インターネットオブシングズ(IoT)デバイスとして、Optikus II機器10は、病気及び疾患の診断に極めて重要なデータを提供する。Optikus II測定は、図15に示されるように、ローカルOptikusクラウドであるデバイスAPI108を使用して、暗号化されたセキュアなHTTPSリンクを介してクラウドサービス106に送信される。クラウドサービス106は、セキュリティ、回復性、及び信頼性に関して現行でベストプラクティスを使用するマイクロサービスAPIプラットフォームである。これにより、病院112、医師114、及び患者110自体からの検査結果への許可されたアクセスが可能になる。検査結果は、ディープラーニング分析のためにOracleデータベース116に記憶され、分散型台帳技術118(DLT)又はブロックチェーンデータベースに記憶され、データの透明性、高可用性、及び不変性を保証する。
11 マイクロ流体ディスクインターフェース
12 マイクロアレイ
13 Zステージ移動プラットフォーム
14 プリントステップ
15 SAW RFシールド
16 プロービングステップ
17 多機能ボタン
18 撮像ステップ
19 USBポート
20 分析ステップ
21 スピーカ・マイクロホン
22 タンパク質抗原スポット
23 タッチディスプレイ
24、27 蛍光タグ
25 抗体
26、29、31 ディスク
28 結果
33 ステータスLED
35 SDカード
37 入れ子式微小毛細管
41 励起スペクトル
43 放射スペクトル
45 洗浄リザーバ
49 血漿廃棄チャンバ
52 流体工学システム
53 標的
54 抗体捕捉
55 混合・複製チャンバ
56 反応チャンバ
59 混合チャンバ
60 上部チャンバ
62、74 サイフォン
63 血液血清分離チャンバ
64 廃棄物チャンバ
66 ダクト
67 試料チャンバ
68 キャップ
70 装填チャンバ
71 キャビティ
72 血液血漿分離チャンバ
73 LED駆動装置
75、141 オペアンプ
76 反応検出チャンバ
78、80、82 チャンバ
79 増幅緩衝剤チャンバ
83 カメラノッチフィルタ
84 予備放射光フィルタ
85 ニトロセルロース膜
87 撮像チャンバ
88 マイクロベッテ
89 蛍光カメラ
90 SAWセンサ
91 LED
92 試薬パウチ
93 試薬
94 鼻用綿棒
95 綿棒先端部
96 下方傾斜ブレード
98 緩衝剤・溶解ビーズ
99 矢印
100 円錐形デバイス
101 ファズボタンコネクタ
102 綿棒チャンバ
104 封止キャップ
106 クラウドサーバ
107 廃棄物チャンバ
108 デバイスAPI
110 患者
112 病院
114 医師
116 Oracleデータベース
118 分散型台帳技術
129 血清学的PCRリーダ
131、164 カメラ
133 マイクロ流体コントローラ
134 マイクロアレイリーダ
135 SAWリーダ
136 マイクロ流体アセンブリベイ
137 センサインターフェース
138 レーザ
139 レーザ駆動装置
140 SAW RFインタポーザ
142 ペルチェ要素
145 温度・湿度センサ
146、148 マイクロプロセッサ
147 RAMメモリ
149 フラッシュメモリ
150 既製メインボード
151 メモリ
152 マイクロ流体基板
153 磁石/キャビティ
154 ディスクスピンドルモータ
155、159 モータ駆動装置
156 モータ
157 磁気・光学インデックス駆動装置
158 リミットスイッチ
160 IR LED
161 ローパスフィルタ
162 LED駆動装置
164 カメラ
166 画像信号プロセッサ
168 無線モジュール
170 デジタルディスプレイ
172 電力インターフェース
174 携帯電話
176 クラウドエコシステム
178 検査サービスクラウド現場
180 検査現場
182 登録モジュール
184、188、190 モジュール
186、202 データベース
208 記憶装置
210 結果ポータル
212 医療パートナーの電話
Claims (19)
- ポータブルハンドヘルド機器における被験者から採取された試料を野外診断検査して、ウイルスのウイルス抗原及び/又は抗体の存在を判断するクラウドベースのエコシステムの自動方法であって、
前記機器の回転可能ディスクにおける受けチャンバに前記試料を配置することと、
自動制御下で、前記試料の性質に従って前記機器を使用し、診断検査を受ける前記ウイルス抗原及び/又は抗体の前記ポータブルハンドヘルド機器内の対応する検出手段を使用して、前記回転可能ディスクにおいて前記試料を処理することと、
自動制御下で、前記ポータブルハンドヘルド機器内の前記対応する検出手段を使用して前記試料中の前記ウイルス抗原及び/又は抗体の定量的計測を検出することと、
自動制御下で、前記被験者に対応する前記試料中の前記ウイルス抗原及び/又は抗体の前記検出された定量的計測のデータ出力を生成することと、
自動制御下で、前記被験者に対応する前記データ出力をクラウドベースデータベースに通信することと、
自動制御下でクラウドベースエコシステムにおいて、複数の異なるタイプのウイルス抗原及び/又は抗体と前記被験者に対応する前記通信されたデータ出力を比較分析して、前記被験者が有する確率が最も高い又は以前に有した確率が最も高いウイルス感染がある場合、そのウイルス感染のタイプを診断することであって、
自動制御下で、COVID-19抗原及び/又は抗体の陽性及び/又は陰性指示について前記通信されたデータ出力を分析することと、
自動制御下で、COVID-19の陽性及び/又は陰性指示について前記通信されたデータ出力を前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する複数のウイルス感染のマイクロアレイの陽性及び/又は陰性指示について通信されたデータ出力と比較することと、
自動制御下で、陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力が、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染ではなくCOVID-19を統計学的に示すか否かを判断することと、を含む、診断することと、
自動制御下で、前記比較分析の結果を前記クラウドベースエコシステムから前記被験者に通信することと、を含む自動方法。 - 自動制御下で、陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力が、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染ではなくCOVID-19を統計学的に示すか否かを判断することは、自動制御下で、陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力の対応するZスコアが、前記COVID19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染の前記ZスコアではなくCOVID-19を示すか否かを判断することを含む、請求項1に記載の自動方法。
- 自動制御下で、COVID-19の陽性及び/又は陰性指示について前記通信されたデータ出力を前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する複数のウイルス感染の前記マイクロアレイの陽性及び/又は陰性指示について通信されたデータ出力と比較することは、自動制御下で、COVID-19の陽性及び/又は陰性指示について前記通信されたデータ出力を、SARS-CoV-2、SARS-CoV、MERS-CoV、一般的な風邪コロナウイルス(HKU1、OC43、NL63、229E)、及びインフルエンザ、アデノウイルス、メタニューモウイルス、パラインフルエンザ、及び/又は呼吸器合抱体ウイルスの複数のサブタイプを含む群から選択される複数の急性呼吸器感染症の前記マイクロアレイの陽性及び/又は陰性指示について通信されたデータ出力と比較することを含む、請求項1に記載の自動方法。
- 自動制御下で、陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力が、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染ではなくCOVID-19を統計学的に示すか否かを判断することであって、それにより、偽陽性及び/又は偽陰性が有意に低下する、判断することは、自動制御下で、曲線下面積(AUC)が測定される受信者動作特性(ROC)曲線を使用して、抗原を評価し、広範なアッセイカットオフ値にわたり抗原陰性群から抗原陽性群の出力データを区別して、COVID-19を診断する高性能抗原を特定することを含む、請求項1に記載の自動方法。
- 自動制御下で、陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力が、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染ではなくCOVID-19を統計学的に示すか否かを判断することであって、それにより、偽陽性及び/又は偽陰性が有意に低下する、判断することは、自動制御下で、複数の高性能抗原の組合せで計算された対応するヨーデン指標に基づいて、前記複数の高性能抗原の組合せからCOVID-19に最適な感度及び特異性を特定することを含む、請求項1に記載の自動方法。
- 前記検出手段は、抗原及び/又は抗体蛍光スポットのマイクロアレイを含み、自動制御下で、前記機器内の前記対応する検出手段を使用して前記試料中の前記ウイルス抗原及び/又は抗体の定量的計測を検出することは、自動制御下で、抗原及び/又は抗体蛍光スポットの前記マイクロアレイのカラー画像の画像ファイルを生成することを含む、請求項1に記載の自動方法。
- 前記検出手段は、機能化表面弾性波検出器(SAW)を含み、自動制御下で、前記機器内の前記対応する検出手段を使用して前記試料中の前記ウイルス抗原及び/又は抗体の定量的計測を検出することは、自動制御下で、前記機能化表面弾性波検出器(SAW)により直接捕捉され、又はウイルス抗原及び/又は抗体に対応する前記機能化表面弾性波検出器(SAW)によりポリメラーゼ連鎖反応(PCR)複製DNAタグにより間接的に捕捉されるウイルス抗原及び/又は抗体の定量化に応答するRF位相遅延検出信号を生成することを含む、請求項1に記載の自動方法。
- 自動制御下で、前記試料の性質に従って前記機器を使用し、診断検査を受ける前記ウイルス抗原及び/又は抗体の前記機器内の前記対応する検出手段を使用して、前記回転可能ディスクにおいて前記試料を選択的に処理することは、自動制御下で、免疫グロブリンG(IgG)抗体及び免疫グロブリンM(IgM)抗体についてのELISA血液検査チェックを実行することを含む、請求項1に記載の自動方法。
- 自動制御下で、前記試料の性質に従って前記機器を使用し、診断検査を受ける前記ウイルス抗原及び/又は抗体の前記機器内の前記対応する検出手段を使用して、前記回転可能ディスクにおいて前記試料を選択的に処理することは、自動制御下で、直接又は間接免疫蛍光法による共役蛍光標識を使用して免疫蛍光アッセイを実行することを含み、前記抗原に対する前記抗体の共役量は、蛍光生成源量に直接的に相関する、請求項1に記載の自動方法。
- 自動制御下で、前記試料の性質に従って前記機器を使用し、診断検査を受ける前記ウイルス抗原及び/又は抗体の前記機器内の前記対応する検出手段を使用して、前記回転可能ディスクにおいて前記試料を選択的に処理することは、自動制御下で、PCRを使用して前記試料中の遺伝材料(DNA又はRNA)の量を測定するとともに、Taqポリメラーゼを使用して高速DNA増幅によりリアルタイム定量的ポリメラーゼ連鎖反応(RT-qPCR)を実行することを含む、請求項1に記載の自動方法。
- 自動制御下で、前記試料の性質に従って前記機器を使用し、診断検査を受ける前記ウイルス抗原及び/又は抗体の前記機器内の前記対応する検出手段を使用して、前記回転可能ディスクにおいて前記試料を選択的に処理することは、
自動制御下で、前記試料の第1の部分から、DNAタグが付着した第1の抗体及び付着した磁性ナノ粒子(MNP)を有する第2の抗体を有する検体を捕捉することであって、前記第1の抗体、前記第2の抗体、前記検体、前記MNP、及び前記DNAタグを含むサンドイッチが形成される、捕捉することと、
自動制御下で、検出器により確実に検出可能な量を提供することにより、等温増幅を使用して前記DNAタグを、前記検出器の最小質量感度限界を克服するのに十分な所定量のDNAタグまで複製することと、
自動制御下で、前記試料の第2の部分をマイクロアレイに配置することと、
自動制御下で、前記マイクロアレイを使用して少なくとも1つの選択されたウイルスに対応する抗体について前記試料の前記第2の部分を選択的にプロービングすることと、
自動制御下で、蛍光カメラを使用して前記マイクロアレイを読み取り、前記試料の前記第2の部分中の抗体を識別することと、を含む、請求項1に記載の自動方法。 - 自動制御下で、前記マイクロアレイを使用して前記少なくとも1つの選択されたウイルスに対応する抗体について前記試料の前記第2の部分を選択的にプロービングすることは、
自動制御下で、所定の時間量にわたり、前記マイクロアレイ上の前記試料の前記第2の部分を培養することと、
蛍光標識された二次Abを自動制御下で配置することと、
自動制御下で前記マイクロアレイを洗浄することと、
自動制御下で前記マイクロアレイを乾燥させることと、を含み、
蛍光カメラを使用して前記マイクロアレイを読み取り、前記試料の前記第2の部分中の抗体を識別することは、
自動制御下で、前記マイクロアレイのカラー画像を生成することにより前記試料の前記第2の部分中のIgアイソタイプを検出することと、
自動制御下で、分析及び/又はデータ処理に向けて前記マイクロアレイの前記カラー画像をクラウドに通信することと、を含む、請求項11に記載の自動方法。 - 前記マイクロアレイには、スパイクタンパク質のレセプタ結合ドメイン(RBD)のDNAスポットが提供されており、自動制御下で、前記マイクロアレイを使用して前記少なくとも1つの選択されたウイルスに対応する抗体について前記試料の前記第2の部分を選択的にプロービングすることは、
自動制御下で、スパイクタンパク質のレセプタ結合ドメイン(RBD)のDNAスポットが提供された前記マイクロアレイ、蛍光標識されたACE2、及びRBD抗体を検出するためにヒトIgGに対する別の蛍光標識された二次抗体を使用して中和抗体アッセイを実行することと、
自動制御下で前記マイクロアレイを洗浄することと、
自動制御下で前記マイクロアレイを乾燥させることと、を含み、
自動制御下で、蛍光カメラを使用して前記マイクロアレイを読み取り、前記試料の前記第2の部分中の抗体を識別することは、
自動制御下で、少なくとも2つの異なる色を有する前記マイクロアレイのカラー画像を生成することであって、一色は前記試料の前記第2の部分に存在するRBD抗体用であり、第2の色はACE2用であり、中和抗体又はRBD抗体のない前記試料の前記第2の部分は、ACE2蛍光を用いて検出され、一方、RBD抗体を有する試料又はACE2-RBD結合に干渉する中和抗体量が多い試料は、ACE2蛍光量を低減して検出され、RBD抗体がない場合、ACE2蛍光の量は、相対中和活性について定量化することができ、
自動制御下で、分析及び/又はデータ処理に向けて前記マイクロアレイの前記カラー画像をクラウドに通信することと、を含む、請求項11に記載の自動方法。 - 自動制御下で、前記マイクロアレイを使用して前記少なくとも1つの選択されたウイルスに対応する抗体について前記試料の前記第2の部分を選択的にプロービングすることは、自動制御下で、往復動を使用して前記試料の前記第2の部分をマイクロ混合することであって、液体要素に対して作用する遠心加速がまず、空気エネルギーを生成、貯蔵し、前記空気エネルギーは次に、前記遠心加速の低下により解放され、その結果として液体の流れる方向は逆になる、マイクロ混合することと、高及び低遠心加速が交互になったシーケンスを前記試料の前記第2の部分に適用して、培養/ハイブリダイゼーション中の抗体マクロ分子と抗原マクロ分子との間の培養/ハイブリダイゼーション効率を最大化することとを更に含む、請求項11に記載の自動方法。
- 自動ポータブルハンドヘルド機器を使用して被験者から採取された試料を野外診断検査して、ウイルスのウイルス抗原及び/又は抗体の存在を判断する自動クラウドベースシステムであって、
前記機器内の回転可能ディスク内の試料受けチャンバと、
前記試料の性質に従って前記機器を使用し、診断検査を受ける前記ウイルス抗原及び/又は抗体の前記ポータブルハンドヘルド機器内の対応する検出手段を使用して、前記回転可能ディスクにおいて前記試料を自動的に処理するリーダと、
前記ポータブルハンドヘルド機器内の前記対応する検出手段を使用して前記試料中の前記ウイルス抗原及び/又は抗体の定量的計測を自動的に検出する検出器と、
前記被験者に対応する前記試料中の前記ウイルス抗原及び/又は抗体の前記検出された定量的計測のデータ出力を自動的に生成するデータ出力回路と、
前記被験者に対応する前記データ出力をクラウドベースデータベースに自動的に通信する通信回路と、
自動制御下で、複数の異なるタイプのウイルス抗原及び/又は抗体と前記被験者に対応する前記通信されたデータ出力を比較分析して、前記被験者が有する確率が最も高い又は以前に有した確率が最も高いウイルス感染がある場合、そのウイルス感染のタイプを診断し、前記比較分析の結果を前記クラウドベースエコシステムから前記被験者に自動的に通信するクラウドベースエコシステムと、を備え、
前記クラウドベースエコシステムは、
COVID-19抗原及び/又は抗体の陽性及び/又は陰性指示について前記通信されたデータ出力を分析することと、
COVID-19の陽性及び/又は陰性指示について前記通信されたデータ出力を前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する複数のウイルス感染のマイクロアレイの陽性及び/又は陰性指示について通信されたデータ出力と自動的に比較することと、
陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力が、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染ではなく前記ウイルスを統計学的に示すか否かを自動的に判断することと、を行うクラウドベースモジュールを備える、自動クラウドベースシステム。 - 陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力が、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染ではなくCOVID-19を統計学的に示すか否かを自動的に判断する前記クラウドベースモジュールは、自動制御下で、陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力の対応するZスコアが、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染の前記ZスコアではなくCOVID-19を示すか否かを自動的に判断するクラウドベースモジュールを含む、請求項15に記載の自動クラウドベースシステム。
- 自動制御下で、COVID-19の陽性及び/又は陰性指示について前記通信されたデータ出力を前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する複数のウイルス感染の前記マイクロアレイの陽性及び/又は陰性指示について通信されたデータ出力と自動的に比較する前記クラウドベースモジュールは、COVID-19の陽性及び/又は陰性指示について前記通信されたデータ出力を、SARS-CoV-2、SARS-CoV、MERS-CoV、一般的な風邪コロナウイルス(HKU1、OC43、NL63、229E)、及びインフルエンザ、アデノウイルス、メタニューモウイルス、パラインフルエンザ、及び/又は呼吸器合抱体ウイルスの複数のサブタイプを含む群から選択される複数の急性呼吸器感染症の前記マイクロアレイの陽性及び/又は陰性指示について通信されたデータ出力と自動的に比較するクラウドベースモジュールを含む、請求項15に記載の自動クラウドベースシステム。
- 自動制御下で、陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力が、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染ではなくCOVID-19を統計学的に示すか否かを自動的に判断する前記クラウドベースモジュールであって、それにより、偽陽性及び/又は偽陰性が有意に低下する、自動的に判断する前記クラウドベースモジュールは、曲線下面積(AUC)が測定される受信者動作特性(ROC)曲線を使用して、抗原を自動的に評価し、広範なアッセイカットオフ値にわたり抗原陰性群から抗原陽性群の出力データを区別して、COVID-19を診断する高性能抗原を特定するクラウドベースモジュールを含む、請求項15に記載の自動クラウドベースシステム。
- 陽性及び/又は陰性指示の前記通信されたデータ出力が、前記COVID-19抗原及び/又は抗体の少なくとも幾つかを共有する前記複数のウイルス感染ではなくCOVID-19を統計学的に示すか否かを自動的に判断する前記クラウドベースモジュールであって、それにより、偽陽性及び/又は偽陰性が有意に低下する、自動的に判断する前記クラウドベースモジュールは、自動制御下で、複数の高性能抗原の組合せで計算された対応するヨーデン指標に基づいて、前記複数の高性能抗原の組合せからCOVID-19に最適な感度及び特異性を自動的に特定するクラウドベースモジュールを含む、請求項15に記載の自動クラウドベースシステム。
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