JP2013229582A - 薄膜コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】内部電極層と接続電極との電気的接続の安定性を向上させることが可能な薄膜コンデンサを提供する。
【解決手段】薄膜コンデンサ10は、下地電極11上に積層された二つ以上の誘電体層12と、誘電体層12の間に積層され、前記誘電体層12から露出した内部電極層13と、前記露出した内部電極層13を介して内部電極層13と電気的に接続する接続電極14と、を備え、内部電極層13の結晶粒の平均粒径Dと、接続電極14の結晶粒の平均粒径dの関係がD>dであることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜コンデンサに関するものである。
例えば特許文献1、非特許文献1に記載される薄膜コンデンサのように、誘電体層と内部電極層とが交互に積層され多層をなす積層体を形成し、この積層体の一部を露出させて複数の内部電極層を束ねて電極とする構成が知られている。
特開平11−26290号公報
CARTS Europe 2006 Proceeding pp273−280
しかしながら、薄膜コンデンサの大容量化を実現すべく、積層構造を採用した特許文献1、非特許文献1に記載される薄膜コンデンサの構成には次のような問題が考えられる。薄膜コンデンサの場合、ダイシングなどでスリットを入れる、またはイオンミリングによりスリット、Via、スルーホールなどをフォトリソグラフィーで形成するなどの手法によりパターニングして、誘電体層の側面に内部電極層を露出させ、この露出部分を介して内部電極層と接続電極(外部電極)とが接続される。しかし、この方法では、工程が複雑になるばかりか、膜厚の非常に薄い内部電極の端面部分のみが露出することになり、この端面部分のみで接続電極と接続することになるため、内部電極層と接続電極との接続状態(電気的接続)が不安定になりやすい。そのため、接続されない内部電極層により素子の容量がばらついたり、電極の抵抗すなわちESR(Equivalent Series Resistance:等価直列抵抗)が増加したりしてしまう問題がある。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、内部電極層と接続電極との電気的接続の安定性を向上させることが可能な薄膜コンデンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る薄膜コンデンサは、下地電極上に積層された二つ以上の誘電体層と、前記誘電体層の間に積層され、前記誘電体層から露出した内部電極層と、前記露出した内部電極層を介して前記内部電極層と電気的に接続する接続電極とを備え、前記内部電極層の結晶粒の平均粒径Dと、前記接続電極の結晶粒の平均粒径dの関係がD>dであることを特徴とする。
このような薄膜コンデンサによれば、内部電極層の結晶粒が接続電極と好適に接続できる適度な範囲に収まり、内部電極層と接続電極との接続状態を安定させることができる。内部電極層と接続電極双方の結晶粒が共に大きい状態であると接続状態は不安定になってしまう。この結果をもとに、内部電極層と接続電極との電気的接続の安定性を向上させることが可能となった。そして、接続状態の安定性が向上すると、製品の歩留まりが良くなる、素子容量のばらつきが向上する、ESRの増加を抑えることができる、信頼性が向上する、などの効果が得られる。
本発明の薄膜コンデンサは、露出した内部電極層が積層方向から見て前記誘電体層から突出する突出部を有する内部電極層であって、前記接続電極が、前記突出部に含まれる前記内部電極層の表面の少なくとも一部および端面を介して前記内部電極層と電気的に接続する接続電極であることが好ましい。突出部は、さらに両者の接触面積を大きくすることができ、接続状態をより安定させることができる。
本発明の薄膜コンデンサは、接続電極が少なくともNi領域またはNi合金領域を有し、この領域における接続電極の結晶粒の平均粒径dの関係がD>dであることが好ましい。
さらに本発明の薄膜コンデンサは、下地電極がNi箔であることが好ましい。下地電極にNi箔を用いると、内部電極層と誘電体層を積層してから熱処理を行い、粒径を制御する場合に積層体にクラックや剥離が起こりにくく、内部電極層と接続電極の結晶粒を最適値にすることができるため、いっそう接続性を上げることができる。
本発明に係る薄膜コンデンサによれば、内部電極層と接続電極との電気的接続の安定性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る薄膜コンデンサの構造を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る薄膜コンデンサの製造方法を示す概略断面図である。 本発明の他の一実施形態(第2の実施形態)に係る薄膜コンデンサの構造を示す概略断面図である。
以下、好適な実施形態について説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る薄膜コンデンサ10の構造を示す概略断面図である。この図では2素子分を示している。実際は多数の素子の集合体として作製して、ダイシングなど個片化して素子となる。図1(a)に示すように、薄膜コンデンサ10は、下地電極11と、この下地電極11の上に積層された二つ以上の誘電体層12と、誘電体層の間に積層された内部電極層13と、内部電極層13と電気的に接続する接続電極14と、表面保護膜としてのパッシベーション膜15と、端子電極16と、を備えて構成されている。
誘電体層12と内部電極層13とは交互に積層されて積層体を形成している。なお、図1では、誘電体層12を6層、内部電極層13を5層として、誘電体層12と内部電極層13との積層の状態を単純化して示しているが、本実施形態の薄膜コンデンサ10では、誘電体層12と内部電極層13とが数百層にも及ぶ積層体を形成することできる。
本実施形態は、露出した内部電極層13が誘電体層12から突出する場合の一例を示している。なお、本発明における「露出」とは少なくとも誘電体層12に覆われていない状態を指し、「突出」とは少なくとも誘電体層12表面から突き出している状態を指す。図1(b)に示すように、内部電極層13は、積層方向から見て誘電体層12から接続電極14に向かって突出する突出部13aを有している。接続電極14は、この内部電極層13の突出部13aに含まれる内部電極層の表面及び端面を介して内部電極層13と電気的に接続されている。そして、特に本実施形態では、内部電極層13は次の条件を満たすように構成されている。すなわち、内部電極層13の結晶粒の大きさ、すなわち平均粒径Dと接続電極14の結晶粒の大きさ、すなわち平均粒径dが次の条件式(1)を満たす。
D>d (1)
内部電極層13は、内部電極層13と誘電体層12を積層してから焼成するため、高温処理を受け、結晶粒は大きく成長している。このとき、上記のdがDと等しいと良好な接続が難しくなる。これは以下の理由によるものと考えられる。結晶粒が大きくなると結晶表面の表面自由エネルギーと結晶粒同士の結晶粒界の自由エネルギーの差により内部電極13および接続電極14それぞれに凸凹ができる。この内部電極層13と接続電極14双方の凹凸発生により、電気的な接続を安定させるのに十分な接続面積を確保できず、接続状態が不安定になるものと考えられる。一方、結晶粒径dがDより少しでも小さくなると、凹凸も減少傾向にあり、十分な接続面積を確保でき、接続性の確実性が増す。
なお、この原理からすると、結晶粒の大きな電極と結晶粒の小さな電極の組み合わせであれば、両者の界面で回りこみが期待できるが、薄膜コンデンサの場合は、D<dではなくD>dである必要がある。一般に、コンデンサの特性にはESRが低いことが要求される。特に、多層に積層された薄膜コンデンサの場合、薄い内部電極の抵抗値を下げることが、最もESRを低下させることに効果がある。そのためには、内部電極の結晶粒を大きくする必要がある。結晶粒が小さいとそこを流れる電流は多くに結晶粒界を横切らねばならず、抵抗値が上昇する。多層に積層された薄膜コンデンサ用の内部電極としては、膜厚が100nm〜1000nmと薄いため、結晶粒の大きな電極は抵抗値を顕著に低下させることが可能で、内部電極として好ましい。
さらに、もうひとつのコンデンサ特性としてIR(Insulation Resistance:絶縁抵抗)がある。理想的なコンデンサでは電極間の抵抗値は無限大であるが、内部電極間の誘電体層は完全な絶縁体ではないため、直流電圧を印加すると微小な電流が流れる。薄膜の積層コンデンサのような、薄い内部電極の場合、結晶粒が大きいほど、IRが大きくなるので好ましい。特にNi材料を用いた内部電極の場合にこの効果は顕著である。これは、内部電極が大きな結晶粒で構成されていると、内部電極と誘電体層界面の界面準位が安定に形成され、この界面準位により誘電体層に空乏層が作られる。これにより、ショットキー障壁が安定に形成し、IRが高くなる。このように、薄膜積層コンデンサとして内部電極の結晶粒径は大きいことが好ましく、100〜1000nm程度がよい。
このような理由で、内部電極層13の結晶粒径Dを大きくした場合、接続電極14の結晶粒径dがそれ以上に大きい、すなわちD<dの関係であると、内部電極層13が先に形成されている構造上、接続電極14の結晶粒は内部電極層13の結晶粒の凹凸に対して十分回り込めず、接続の安定性が十分に取れない。一方、接続電極14の結晶粒径dが小さい、すなわちD>dの関係であれば、接続電極14の結晶粒は内部電極13の結晶粒の凹凸に沿って十分に回り込むことができ、内部電極層13の結晶粒の凹部の一部に入り込むことも可能となる。なお、上記D>dの関係は、複数ある内部電極層のうち少なくとも1層について成り立っていれば、その層に関しては本発明の効果が得られるが、全ての内部電極層、実質的には80%以上の層が上記関係になっていることが好ましい。
内部電極層の厚さは300nmから500nmが好ましく、したがって、内部電極の粒径Dは電極厚さとほぼ同じく300nmから500nmとなる。このDに適したdは30nmから50nmが好ましい。上述したメカニズムにより、D/dの範囲は2から100が好ましい。D/dが2より小さい範囲では、内部電極の結晶粒の間に接続電極が十分に入り込めなくなるなり、内部電極と接続電極の接続抵抗が増加する。一方、D/dが100より大きくなると、接続電極には、粒界が多く存在することになり、やはり、抵抗が増加する。したがって、2≦D/d≦100、好ましくは、5≦D/d≦20が本発明の薄膜コンデンサの構造において、最も電極の抵抗を低下させることが可能で好ましい。
内部電極層13は、低コスト化のため、安価な卑金属材料を主成分として構成されるものが好ましく、特にNiを主成分として構成されるものが好ましい。なお、内部電極層13は、例えば、Ni、Pt、Pd、Ir、Ru、Rh、Re、Os、Au、Ag、Cu、IrO、RuO、SrRuO、およびLaNiOの少なくともいずれか1つを含むように構成してもよい。内部電極層13の厚みは、100〜1000nm程度が好ましい。その平均結晶粒は、100〜1000nm程度でコンデンサとして好適な内部電極となる。ここで、Niを主成分として構成される内部電極は、結晶粒を制御し易く好ましい。特にNiによると結晶粒は熱処理温度により制御できるため好ましい。Ptなど貴金属を用いた内部電極は、結晶粒を成長させることが難しい。また、逆にCuなどは大きく成長しすぎて制御が難しい。
内部電極層13の突出部13aは、積層方向から見て誘電体層12から突出する方向が2方向のいずれかであり、一方は、下地電極側から1番目、3番目・・・の奇数番目の内部電極層13の突出方向であり、他方は、下地電極側から2番目、4番目・・・の偶数番目の内部電極層13の突出方向である。そして、これらの2方向によって、それぞれ一対の接続電極14のいずれかと接続する。すなわち、接続電極14の一方(図1(a)の14a)は下地電極11と、下方から2番目、4番目・・・の内部電極層13と接続する。接続電極14の他方(図1(a)の14b)は下方から1番目、3番目、5番目・・・の内部電極層13と接続する。
内部電極層13の突出部13aの誘電体層12に対する突出量をLとし、内部電極層13の厚さをtとすると、これらの比L/tが次の条件式(2)を満たす。
0.5≦L/t≦120 (2)
なお、突出部13aの突出量Lとは、突出部13aと接続電極14とが接触している(接続されている)部分の最大長さをいう。このように構成することで、突出部の突出量が接続電極と好適に接続できる適度な範囲に収まり、内部電極層13と接続電極14との接続状態をより一層安定させることができる。この結果、内部電極層13と接続電極14との電気的接続の安定性を向上させることが可能となる。そして、接続状態の安定性が向上すると、製品の歩留まりが良くなり、また、信頼性も向上する。この条件式の下限値(0.5≦L/t)に関しては、突出部13aを設けることによる接続状態の一層の安定化という効果が十分には得られなくなってしまう。また、この条件式の上限値(L/t≦120)に関しては、突出部13aの突出量Lが大きすぎると、接続電極14を形成する際に、隣り合う内部電極層13の突出部13aの間に接続電極材料が進入し難くなって、製造時の薬液が残留しやすくなる。そして、薬液の残渣に起因する湿度の侵入によって、製造された薄膜コンデンサの絶縁抵抗の劣化が生じる可能性が高くなり、信頼性が低下する可能性がある。
接続電極14はCuなど安価な卑金属材料でも良いが、好ましくは、少なくとも一部にNi、Pt、Pd、Ir、Ru、Rh、Re、Os、Au、Ag、Irを主成分として構成されるもの、特にNiを主成分として構成されるものが好ましい。Cuなど安価な卑金属は接続領域において、内部電極層13と誘電体層12に酸素の出入りによるダメージを与え易く、接続性も悪くなる場合がある。要求される信頼性によっては、使用できない場合がある。なお、接続電極14は、たとえばNi/Cuなどのように多層構造にしても良い。この場合Ni層で接続安定性を取り、Cu側で導電性を補う方法が特に好ましい。いずれにしても、少なくとも一部にNi、Pt、Pd、Ir、Ru、Rh、Re、Os、Au、Ag、Irを主成分として構成されるのが良く、特に少なくとも一部にNiを主成分として構成されるのが好ましい。すなわち、接続電極14が少なくともNi領域またはNi合金領域を有し、この領域における接続電極14の結晶粒の平均粒径dの関係がD>dであることが好ましい。上述した理由で、少なくとも一部にNi、Pt、Pd、Ir、Ru、Rh、Re、Os、Au、Ag、Irを主成分として構成される層の平均結晶粒径と内部電極層13の粒径Dとの関係は2≦D/d≦100、好ましくは、5≦D/d≦20が好ましい。
さらに、内部電極層13に突出部13aがある構造の場合は、突出部13aの下に回りこむ粒子が最低一点接触になってしまうことを防ぐ観点から、突出量L/2d≧1が特に好ましい。この範囲に設定することにより、接続が安定し、特にESRを下げることが可能になる。
下地電極11は、例えば、Ni、Pt、Pd、Ir、Ru、Rh、Re、Os、Au、Ag、Cu、IrO、RuO、SrRuO、およびLaNiOの少なくともいずれか1つを含むように構成してもよい。下地電極11の膜厚は50〜2000nmであることが好ましい。また、下地電極11と基板を同一の材料とすることも出来る。このような場合、低コスト化のため、安価なNi、Cu、Al、などの卑金属またはこれらの合金を主成分としたもの、ステンレス鋼、インコネル(登録商標)が好ましく、特にNi箔が好ましい。下地電極11と基板を同一材料とした場合の厚さは5〜500μmであることが好ましい。本実施形態では、下地電極11には、Ni箔を用いており、これは誘電体層12を保持する保持部材としての機能と、下部電極としての機能と、誘電体層12を形成する基体として機能と、を兼ね備えている。さらに、Ni箔を用いると、内部電極層13と誘電体層12を積層してから焼成する場合、積層体にクラックや剥離が起こりにくい。このように、本実施形態に係る下地電極11は、金属箔などの基板と電極とを兼用する構成であることが好ましい。しかしながら、Siやアルミナなどからなる基板と、金属膜からなる電極とを備える基板/電極膜構造を下地電極11として用いてもよい。
誘電体層12は、BTすなわちチタン酸バリウムBaTiO、BSTすなわちチタン酸バリウムストロンチウム(BaSr)TiO、STすなわちチタン酸ストロンチウムSrTiO、CZすなわちジルコン酸カルシウムCaZrO、(BaSr)(TiZr)O、BaTiZrOなどのペロブスカイト型酸化物が好適に用いられる。誘電体薄膜12は、これらの酸化物のうち一つ以上を含んでいてもよい。誘電体層12の膜厚は、100〜1000nm程度が好ましい。
パシベーション膜15は、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、ポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂などの絶縁樹脂などにより構成してもよい。
端子電極16は、Cuを主成分として構成されるのが好ましい。なお、端子電極16の外層にAu、Sn、Pdなどの層を設けてもよい。
次に、図2を参照して、薄膜コンデンサ10の製造方法を説明する。ただし、本発明は以下の製造方法に限定されるものではない。なお、図1同様、この図では2素子分を示しており、実際は多数の素子の集合体として作製して、切断など個片化して素子となる。
まず、図2(a)に示すように、下地電極11上に誘電体層12の成膜及び内部電極層13のマスク成膜を交互に繰り返し、積層体を形成する。このとき、内部電極層13は、1層ごとに、所定の振幅で成膜位置が交互に移動するようにマスク成膜を行う。
次に熱処理を行った後、図2(b)に示すように、内部電極層13の突出部13aが露出するように、積層体における下地電極11の反対側に位置する表面から下地電極11方向にウェットエッチングを施し、開口部21を形成する。このとき、誘電体はエッチングするが電極層をエッチングしないエッチング液(エッチャント)を用いる。具体的には、例えば誘電体膜がBT、BST、STの場合、好ましいエッチャントは塩酸+フッ化アンモニウム水溶液である。また、誘電体膜がCZの場合、好ましいエッチャントは硫酸+フッ化アンモニウム水溶液である。ここで、ウェットエッチングにより開口部21に露出された突出部13aの突出量Lとは、突出部13aの開口部21における最大長さのことをいうものとする。
なお、ウェットエッチングの前に、例えばダイシングなどでスリットを入れる、またはイオンミリングによりスリット、Via、スルーホールなどを形成して、内部電極層13の端面を露出させてもよい。これにより、ウェットエッチング処理による誘電体層の侵食が一定となるため、内部電極層13の突出部13aの突出量を一定にすることが可能となり、薄膜コンデンサの性能のばらつきを抑え、信頼性がより一層向上する。また、開口部は穴状ではなく外周スリットでもよい。
次に、図2(c)に示すように、開口部21に接続層を成膜する。例えば、スパッタリングにより、開口部の内壁に沿って内部電極層13の突出部13aの表面及び端面の全体に亘り、空隙が生じないように成膜する。特に、Niのスパッタ膜は、容易に細かい粒径の膜とすることができるため、熱処理等により粒径を制御し易く、好ましい。また、スパッタリング以外にもペースト印刷、塗布、その他のコーティング法を用いることができる。ここで、内部電極層13の結晶粒の平均粒径Dと、前記接続電極14の結晶粒の平均粒径dの関係がD>dとなるように構成する。
そして、接続電極14をパターニングにより成形し(図2(d))、必要に応じてパシベーション膜15を形成し(図2(e))、さらにシード成膜及びめっき処理を行って接続電極14と接続するように端子電極16を形成する(図2(f))。
このように、本実施形態に係る薄膜コンデンサ10によれば、内部電極層13の突出部13aに含まれる内部電極層13の表面の少なくとも一部及び端面を介して、内部電極層13と接続電極14とが接続するため、両者の接触面積を大きくすることができ、接続状態を安定させることができる。さらに、内部電極層13の結晶粒の平均粒径Dと、前記接続電極14の結晶粒の平均粒径dの関係がD>dとなるよう構成することで、内部電極層13の結晶粒が接続電極14と好適に接続できる適度な範囲に収まり、内部電極層13と接続電極14との接続状態をより一層安定させることができる。この結果、内部電極層13と接続電極14との電気的接続を向上させることが可能となる。そして、接続状態が安定すると、製品の歩留まりが良くなり、また、信頼性も向上する。
図3は、本発明の他の一実施形態、すなわち第2の実施形態に係る薄膜コンデンサ10の構造を示す概略断面図である。本実施形態の薄膜コンデンサ10は、下地電極11と、この下地電極11の上に積層された二つ以上の誘電体層12と、誘電体層の間に積層された内部電極層13と、誘電体層12と内部電極層13を覆うように形成された別の誘電体12’と、内部電極層13と電気的に接続する接続電極14(14a、14b)と、を備えて構成されている。また、この他に第1の実施形態と同様、表面保護膜としてのパッシベーション膜15や端子電極16(図示せず)が設けられても良い。
図3(a)に示すように、本実施形態の薄膜コンデンサ10は、誘電体層12と内部電極層13とが交互に積層されて積層体を形成しており、内部電極層13は誘電体層12から露出した部分を介して接続電極14と電気的に接続している。具体的には、内部電極層13はその表面が積層方向から見て誘電体層12から露出しており、この露出した表面に対して接続電極14が接続されている。そして、内部電極層13が次の条件を満たすように構成されている。すなわち、図3(b)に示すように、内部電極層13の結晶粒の大きさ、すなわち平均粒径Dと接続電極14の結晶粒の大きさ、すなわち平均粒径dが次の条件式(1)を満たす。
D>d (1)
本実施形態の内部電極層13は第1の実施形態のような突出部13aを有さないものであるが、前述した第1の実施形態と同様の作用により、接続電極14との接続部を突出部13aにかえて表面の露出部とした場合においても第1の実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。たとえば、第1の実施形態において突出部13aを設けず、内部電極層13の端面(側面)のみが誘電体層12から露出している構造としてもよい。この場合も、内部電極層13の端面と接続電極14との間で前述の作用効果が得られる。
以下、実施例を挙げて本発明についてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜7)図1と同様の構造の薄膜コンデンサを作製した。Ni箔の下地電極11上に誘電体層12、及びパターニングされた内部電極層13を交互にスパッタリングにより積層した。誘電体膜12はBTを用いた。内部電極層の厚みは、実施例1〜3は300nm、実施例4は400nm、実施例5は200nm、実施例7は100nm、実施例8および9は500nmに設定した。誘電体層12を11層積層した。これによりNi基板11及び、内部電極層13に挟まれる誘電体層12は、10層となる。1層の誘電体層12で約5500pF(5.5nF)となるよう電極形状、誘電体厚みを設定した。
誘電体層12及び内部電極層13を積層した後、熱処理を行った集合体上に内部電極との接続を行える位置に開口部21を有するレジスト層を形成した。その後、開口部21の誘電体12をエッチング液にてエッチングした。このときエッチング液は、塩酸+フッ化アンモニウム水溶液を用いた。このエッチングにより、開口部21の誘電体12は除去し、かつ内部電極層13の端部は、開口部21の誘電体12の側壁から突出する状態にして、突出部13aを形成した。突出量Lは2μmとした。その後、レジスト層を剥離し、再度熱処理を行った後、集合体前記開口部に接続用導体層(接続電極14)としてNi膜をスパッタリングにより形成し、種々の温度、4水準すなわち 実施例1、9および10は、熱処理なし、実施例2は200℃、実施例3、4および5は400℃、実施例6、7および8は700℃で熱処理を行い、結晶粒径を制御した。さらにパシベーション膜15を形成し、さらに端子電極16を形成した。
このような手法で各々20個の薄膜コンデンサを作製し、これらの薄膜コンデンサについて、ESRと静電容量を測定し、その平均値を算出した。静電容量に関しては標準偏差を算出した。さらに、接続用導体層(接続電極14)と内部電極層13をFIB(Focused Ion Beam)等により切断して、走査型電子顕微鏡(SEM)により、内部電極層13、接続用導体層(接続電極14)、それぞれに対しランダムに10個ずつの結晶粒径を測定した。測定は、ひとつの結晶粒の断面の面積を円相当の直径に換算し、これを、内部電極層13に関しては接続用導体層(接続電極14)に近いものから10個、および、接続用導体層(接続電極14)に関しては内部電極層13と接しているまたは近傍にあるものから10個、それぞれ10個ずつの結晶粒断面に実施して平均を求め各々の平均粒径とした。
(実施例11)実施例3と同様にして作製し、集合体前記開口部に接続用導体層(接続電極14)として、Niナノペーストにより形成した。実施例3と同様にコンデンサの容量とESRを測定し、容量に関しては、その平均値及び標準偏差を算出した。さらに、接続用導体層(接続電極14)と内部電極層13をFIB等により切断して、上述の実施例と同様、ランダムに10個ずつの結晶粒径を測定した。測定は、ひとつの結晶粒の断面の面積を円相当の直径に換算し、これをランダムに10個の結晶粒断面に実施して平均を求め各々の平均粒径とした。
(実施例12)実施例2と同様にして作製し、集合体前記開口部に接続用導体層(接続電極14)として、Ni(膜厚100nm)に続きCu(5μm)をスパッタリングにより多層に形成した後、200℃で熱処理を行った。Niは大きな粒を成長させないように、100nmと薄く設定した。実施例1と同様にコンデンサの容量とESRを測定し、容量に関しては、その平均値及び標準偏差を算出した。さらに、接続用導体層(接続電極14)と内部電極層13の突出部13aのNi部分をFIB等により切断して、上述の実施例と同様、ランダムに10個ずつの結晶粒径を測定した。測定は、ひとつの結晶粒の断面の面積を円相当の直径に換算し、これをランダムに10個の結晶粒断面に実施して平均を求め各々の平均粒径とした。
(実施例13〜22)実施例1と同様に薄膜コンデンサを作製した。ただし、内部電極層の厚みは、実施例17で100nm、実施例14と22で500nm,その他は300nmに設定した。誘電体層12及び内部電極層13を積層した後、熱処理を行った集合体上に内部電極との接続を行える位置に開口部21を有するレジスト層を形成した。その後、開口部21の誘電体12をエッチング液にてエッチングした。このときエッチング液は、塩酸+フッ化アンモニウム水溶液を用いた。このエッチングにより、開口部21の誘電体12は除去し、かつ内部電極層13の端部は、開口部21の誘電体12の側壁から突出する状態にして、突出部13aを形成した。突出量Lは、4水準変化させた。すなわち、実施例13と14で5nm、実施例15、16および17で50nm、実施例18から21で300nm、実施例22で2μmとした。その後、レジスト層を剥離し、再度熱処理を行った後、集合体前記開口部に接続用導体層(接続電極14)としてNi膜をスパッタリングにより形成し、種々の温度すなわち 実施例13と18は、熱処理なし、実施例14、15および19は200℃、実施例16、20は400℃、実施例17、21および22は600℃で熱処理を行い、結晶粒径を制御した。さらにパシベーション膜15を形成し、さらに端子電極16を形成した。実施例1と同様にコンデンサの容量とESRを測定し、容量に関しては、その平均値及び標準偏差を算出した。さらに、接続用導体層(接続電極14)と内部電極層13の突出部13aのNi部分をFIB等により切断して、上述の実施例と同様、ランダムに10個ずつの結晶粒径を測定した。測定は、ひとつの結晶粒の断面の面積を円相当の直径に換算し、これをランダムに10個の結晶粒断面に実施して平均を求め各々の平均粒径とした。
(比較例1〜3)実施例1と同様にして作製し、集合体前記開口部に接続用導体層(接続電極14)として、Ni膜をスパッタリングにより、比較例1では、300nm、比較例2では100nm、比較例3では500nm形成した。その後、一般に積層セラミックコンデンサ(MLCC)で接続が確実となるペースト熱処理温度に合わせて、800℃で熱処理を行った。実施例1と同様にコンデンサの容量とESRを測定し、容量に関しては、その平均値及び標準偏差を算出した。さらに、接続用導体層(接続電極14)と内部電極層13をFIB等により切断して、上述の実施例と同様、ランダムに10個ずつの結晶粒径を測定した。測定は、ひとつの結晶粒の断面の面積を円相当の直径に換算し、これをランダムに10個の結晶粒断面に実施して平均を求め各々の平均粒径とした。
(比較例4)実施例1と同様にして作製し、集合体前記開口部に接続用導体層(接続電極14)として、MLCCで常用されているNiペーストにより形成熱処理を行った。実施例1と同様にコンデンサの容量とESRを測定し、容量に関しては、その平均値及び標準偏差を算出した。さらに、接続用導体層(接続電極14)と内部電極層13をFIB等により切断して、上述の実施例と同様、ランダムに10個ずつの結晶粒径を測定した。測定は、ひとつの結晶粒の断面の面積を円相当の直径に換算し、これをランダムに10個の結晶粒断面に実施して平均を求め各々の平均粒径とした。
(比較例5)実施例10と同様にして、図3と同様の構造を作製した。その後、一般に積層セラミックコンデンサ(MLCC)で接続が確実となるペースト熱処理温度に合わせて、800℃で熱処理を行った。実施例1と同様にコンデンサの容量とESRを測定し、容量に関しては、その平均値及び標準偏差を算出した。さらに、接続用導体層(接続電極14)と内部電極層13をFIB等により切断して、上述の実施例と同様、ランダムに10個ずつの結晶粒径を測定した。測定は、ひとつの結晶粒の断面の面積を円相当の直径に換算し、これをランダムに10個の結晶粒断面に実施して平均を求め各々の平均粒径とした。
上述の実施例1〜12及び比較例1〜5について、内部電極の平均粒径D、接続電極の平均粒径d、D/d値、静電容量の平均値、標準偏差およびESRを表1に示す。
Figure 2013229582
表1に示すように、接続電極13の平均粒径と平均容量、容量の標準偏差には、明確な依存性が見られる。実施例1〜12では設計値(55nF)とほぼ同様の静電容量をもつことが確認された。容量の標準偏差もほぼ1nFでばらつきが少ない。これは、各積層電極が確実に接続されていることを示すものである。一方、比較例では、容量も設計値(55nF)よりかなり低く、ばらつきも大きい。比較例は、上記設定値より小さい静電容量となることが確認された。また、標準偏差も実施例1〜12と比較して4倍程度以上大きくなることが確認された。すなわち、積層電極の各々が確実に接続されていない。
すなわち、実施例の薄膜コンデンサは、比較例に比べて十分な静電容量をもち、静電容量のばらつきも少なくすることができ、内部電極層と接続電極との安定した電気的接続が可能となることが確認された。
電気的接続性と内部電極層13の平均粒径Dと接続電極14の平均粒径dの関係については、D>dで静電容量が設定値とほぼ同様の所望の値となり、ばらつきも小さく、確実な接続が実現できていることが確認された。
次に、ESRを評価してみると、接続性が反映され、2≦D/d≦100の範囲で、ESRが500mΩと低下させることができることがわかる。さらに、5≦D/d≦20の範囲であるとさらに抵抗は低く、400mΩ以下が得られ、接続性の安定性が確認された。
さらに、本発明の薄膜コンデンサにおいて、内部電極層の突出量Lとの効果を表2に示す。表2には、上述した実施例13〜22について、突出量L、内部電極の平均粒径D、L/2d値、静電容量の平均値及、標準偏差およびRSR示す。
Figure 2013229582
表2に示すように、L/2d値とESRには、明確な依存性が見られる。突出量L/2d≧1の範囲で、接続が安定し、特にESRを下げることが可能なことがわかる。
10・・・薄膜コンデンサ、11・・・下地電極、12・・・誘電体層、13・・・内部電極層、13a・・・突出部、14・・・接続電極、15・・・パシベーション膜、16・・・端子電極、21・・・開口部。

Claims (4)

  1. 下地電極上に誘電体層と内部電極層とが交互に複数積層され、
    前記内部電極層の一部が前記誘電体層から露出しており、
    前記内部電極層の露出部の少なくとも一部が接する接続電極を有し、
    前記内部電極層の結晶粒の平均粒径Dと、前記接続電極の結晶粒の平均粒径dの関係がD>dであることを特徴とする薄膜コンデンサ。
  2. 前記Dおよびdの関係が、2≦D/d≦100であることを特徴とする、請求項1に記載の薄膜コンデンサ。
  3. 前記露出した内部電極層が積層方向から見て前記誘電体層から突出する突出部を有し、前記接続電極が、前記突出部に含まれる前記内部電極層の表面の少なくとも一部および端面を介して前記内部電極層と電気的に接続する接続電極である請求項1に記載の薄膜コンデンサ。
  4. 前記接続電極が少なくともNi領域またはNi合金領域を有し、この領域における接続電極の結晶粒の平均粒径dの関係がD>dである請求項1〜3のいずれか一項に記載の薄膜コンデンサ。
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