JP2021077799A - 電子部品 - Google Patents

電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2021077799A
JP2021077799A JP2019204774A JP2019204774A JP2021077799A JP 2021077799 A JP2021077799 A JP 2021077799A JP 2019204774 A JP2019204774 A JP 2019204774A JP 2019204774 A JP2019204774 A JP 2019204774A JP 2021077799 A JP2021077799 A JP 2021077799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
wiring layer
conductor film
electronic component
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019204774A
Other languages
English (en)
Inventor
裕司 松本
Yuji Matsumoto
裕司 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2019204774A priority Critical patent/JP2021077799A/ja
Publication of JP2021077799A publication Critical patent/JP2021077799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】容量構造に起因する大型化を抑制しながら、容量構造の容量値を増加させることができる電子部品を提供する。【解決手段】下絶縁層43と、容量配線層50を含み、下絶縁層43の上に形成された下配線層45と、第1誘電膜53を挟んで容量配線層50に対向する第1導体膜54を有する基本ユニット51、および、第2誘電膜55を挟んで第1導体膜54に対向する第2導体膜56を有する増設ユニット52を含む容量構造8と、下絶縁層43の上に積層され、容量構造8を覆う上絶縁層44と、第1上配線層61および第2上配線層62を含み、上絶縁層44の上に形成された上配線層46と、第2上配線層62および容量配線層50に接続された配線ビア電極70と、第1上配線層61および第1導体膜54に接続された第1ビア電極71と、第2上配線層62および第2導体膜56に接続された第2ビア電極72と、を含む、電子部品1を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、容量構造を備えた電子部品に関する。
特許文献1は、容量構造を備えた電子部品の一例としてMIM(metal-insulator-metal)キャパシタを有する半導体素子を開示している。この半導体素子は、半導体基板、多層配線構造およびMIMキャパシタを含む。多層配線構造は、複数の絶縁層および複数の配線層が交互に積層された積層構造を有し、半導体基板の上に形成されている。MIMキャパシタは、複数の配線層の間に介在する1つの絶縁層内に配置されている。MIMキャパシタは、1つの配線層を利用して形成された下部電極、下部電極を覆う誘電膜、および、誘電膜を覆う上部電極を含む積層構造を有している。
特開2004−193563号公報
容量構造の容量値は、下部電極および上部電極の対向面積を拡張することによって増加させることができる。また、容量構造の容量値は、複数の絶縁層に跨って複数の容量構造を作り込むことによっても増加させることができる。しかし、これらの場合、電子部品内に占める容量構造の割合が増加する結果、電子部品が大型化する。
本発明の一実施形態は、容量構造に起因する大型化を抑制しながら、容量構造の容量値を増加させることができる電子部品を提供する。
本発明の一実施形態は、下絶縁層と、容量配線層を含み、前記下絶縁層の上に形成された下配線層と、第1誘電膜を挟んで前記容量配線層に対向する第1導体膜を含み、前記容量配線層に容量結合された基本ユニット、および、第2誘電膜を挟んで前記第1導体膜に対向する第2導体膜を含み、前記基本ユニットに容量結合された増設ユニットを含む容量構造と、前記下絶縁層の上に積層され、前記容量構造を覆う上絶縁層と、前記容量構造に対向する第1上配線層、および、前記容量配線層および前記容量構造に対向する第2上配線層を含み、前記上絶縁層の上に形成された上配線層と、前記上絶縁層内で前記第2上配線層および前記容量配線層に接続された配線電極と、前記上絶縁層内で前記第1上配線層および前記第1導体膜に接続された第1電極と、前記上絶縁層内で前記第2上配線層および前記第2導体膜に接続された第2電極と、を含む、電子部品を提供する。
この電子部品によれば、容量構造に起因する大型化を抑制しながら、容量構造の容量値を増加させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子部品を示す平面図である。 図2は、図1に示す電子部品の要部を示す断面図である。 図3は、図2に示す領域IIIの拡大図である。 図4は、図2に示す容量構造を示す平面図である。 図5は、図2に示す容量構造の電気的構造を示す等価回路図である。 図6は、図2に示す容量構造の第1変形例を示す平面図である。 図7は、図2に示す容量構造の第2変形例を示す平面図である。 図8は、図2に示す容量構造の第3変形例を示す平面図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子部品1を示す平面図である。図2は、図1に示す電子部品1の要部を示す断面図である。図3は、図2に示す領域IIIの拡大図である。図4は、図2に示す容量構造8を示す平面図である。
電子部品1は、この形態では、直方体形状に形成されたシリコン製の半導体チップ2を含む半導体装置である。半導体チップ2は、一方側の第1主面3、他方側の第2主面4、ならびに、第1主面3および第2主面4を接続する4つの側面5A〜5Dを有している。第1主面3および第2主面4は、それらの法線方向Zから見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において四角形状に形成されている。半導体チップ2は、この形態では、p型の半導体基板からなる。
半導体チップ2は、第1主面3に形成された複数のデバイス領域6を含む。複数のデバイス領域6の個数および配置は任意である。複数のデバイス領域6は、第1主面3および/または第1主面3の表層部を利用して形成された機能デバイスをそれぞれ含む。機能デバイスは、半導体スイッチングデバイス、半導体整流デバイスおよび受動デバイスのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。機能デバイスは、半導体スイッチングデバイス、半導体整流デバイスおよび受動デバイスが組み合わされた回路網を含んでいてもよい。
半導体スイッチングデバイスは、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)、BJT(Bipolar Junction Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Junction Transistor)およびJFET(Junction Field Effect Transistor)のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。半導体整流デバイスは、pn接合ダイオード、pin接合ダイオード、ツェナーダイオード、ショットキーバリアダイオードおよびファーストリカバリーダイオードのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。受動デバイスは、抵抗、コンデンサおよびインダクタのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
電子部品1は、さらに、平面視において任意のデバイス領域6に重なる領域に形成された1つまたは複数(この形態では1つ)のキャパシタ領域7を含む。キャパシタ領域7は、容量構造8が形成された領域である。図2では、MISFETの一例としてのCMIS(Complementary MIS)構造9を含むデバイス領域6が示され、当該CMIS構造9の上に容量構造8が形成されている例が示されている。むろん、キャパシタ領域7は、MISFET以外の機能デバイスを含む任意のデバイス領域6に重なっていてもよい。以下、CMIS構造9について説明した後、容量構造8について説明する。
図2を参照して、CMIS構造9は、領域分離構造10、第1極性型(npn型)の第1FET構造11および第2極性型(pnp型)の第2FET構造12を含む。領域分離構造10(region separation structure)は、トレンチ13および絶縁体14を含むトレンチ絶縁構造を有し、デバイス領域6を第1領域15および第2領域16に区画している。
第1FET構造11は、第1領域15に形成されている。第1FET構造11は、p型の第1ウェル領域17、n型の第1ドレイン領域18、n型の第1ソース領域19および第1ゲート構造20を含む。第1ウェル領域17は、第1領域15において第1主面3の表層部に形成されている。第1ドレイン領域18は、第1ウェル領域17の表層部の一方側の領域に形成されている。第1ソース領域19は、第1ドレイン領域18から間隔を空けて第1ウェル領域17の表層部の他方側の領域に形成されている。第1ソース領域19は、第1ドレイン領域18との間で第1ウェル領域17の表層部からなるp型の第1チャネル領域21を画定している。
第1ゲート構造20は、第1主面3の上に形成されたプレーナゲート構造からなり、第1ゲート絶縁膜22、第1ゲート電極23および第1側壁絶縁膜24を含む。第1ゲート絶縁膜22は、第1ソース領域19および第1ドレイン領域18に跨って形成され、第1チャネル領域21を被覆している。
第1ゲート電極23は、第1ゲート絶縁膜22の上に形成され、第1ゲート絶縁膜22を挟んで第1チャネル領域21に対向している。第1ゲート電極23は、第1ゲート絶縁膜22の端部から内方に間隔を空けて形成され、第1ゲート絶縁膜22の周縁部を露出させている。第1側壁絶縁膜24は、第1ゲート絶縁膜22の周縁部の上に形成され、第1ゲート電極23の側壁を被覆している。
第2FET構造12は、第2領域16に形成されている。第2FET構造12は、n型の第2ウェル領域25、p型の第2ドレイン領域26、p型の第2ソース領域27および第2ゲート構造28を含む。第2ウェル領域25は、第2領域16において第1主面3の表層部に形成されている。第2ドレイン領域26は、第2ウェル領域25の表層部の一方側の領域に形成されている。第2ソース領域27は、第2ドレイン領域26から間隔を空けて第2ウェル領域25の表層部の他方側の領域に形成されている。第2ソース領域27は、第2ドレイン領域26との間で第2ウェル領域25の表層部からなるn型の第2チャネル領域29を画定している。
第2ゲート構造28は、第1主面3の上に形成されたプレーナゲート構造からなり、第2ゲート絶縁膜30、第2ゲート電極31および第2側壁絶縁膜32を含む。第2ゲート絶縁膜30は、第2ドレイン領域26および第2ドレイン領域26に跨って形成され、第2チャネル領域29を被覆している。
第2ゲート電極31は、第2ゲート絶縁膜30の上に形成され、第2ゲート絶縁膜30を挟んで第2チャネル領域29に対向している。第2ゲート電極31は、第2ゲート絶縁膜30の端部から内方に間隔を空けて形成され、第2ゲート絶縁膜30の周縁部を露出させている。第2側壁絶縁膜32は、第2ゲート絶縁膜30の周縁部の上に形成され、第2ゲート電極31の側壁を被覆している。
電子部品1は、複数のデバイス領域6を一括して被覆するように半導体チップ2の第1主面3の上に積層された多層配線構造40を含む。多層配線構造40は、複数の層間絶縁層41および複数の配線層42が交互に積層された積層構造を有している。層間絶縁層41および配線層42の積層数は任意であり、特定の数値に限定されない。層間絶縁層41は、上下方向に隣り合う2つの配線層42の間に介在する絶縁層を意味する。ただし、複数の層間絶縁層41のうちの最下の層間絶縁層41は、半導体チップ2および最初の配線層42の間に介在する絶縁層を意味する。
図2では、複数の層間絶縁層41が任意のレイヤにおいて上下方向に積層された下絶縁層43および上絶縁層44を含む例が示されている。また、図2では、複数の配線層42が下絶縁層43の上に形成された下配線層45、および、上絶縁層44の上に形成された上配線層46を含む例が示されている。
下絶縁層43は、多層配線構造40の最上の層間絶縁層41よりも下層に形成されていればよく、必ずしも多層配線構造40の中間部に形成されている必要はない。下絶縁層43は、多層配線構造40の最下の層間絶縁層41として形成されてもよい。上絶縁層44は、下絶縁層43を直接覆う層間絶縁層41であればよく、必ずしも多層配線構造40の中間部に形成されている必要はない。上絶縁層44は、多層配線構造40の最上の層間絶縁層41として形成されてもよい。
各層間絶縁層41は、SiO膜およびSiN膜のうちの少なくとも1つを含む。各層間絶縁層41は、SiO膜またはSiN膜からなる単層構造を有していてもよい。各層間絶縁層41は、複数のSiO膜または複数のSiN膜が積層された積層構造を有していてもよい。各層間絶縁層41は、1つまたは複数のSiO膜および1つまたは複数のSiN膜が任意の順序で積層された積層構造を有していてもよい。
複数の層間絶縁層41は、第1厚さT1をそれぞれ有している。第1厚さT1は、1μm以上5μm以下であってもよい。第1厚さT1は、1μm以上2μm以下、2μm以上3μm以下、3μm以上4μm以下、または、4μm以上5μm以下であってもよい。第1厚さT1は、1μm以上3μm以下であることが好ましい。複数の層間絶縁層41は、必ずしも等しい第1厚さT1をそれぞれ有している必要はなく、互いに異なる第1厚さT1をそれぞれ有していてもよい。
複数の配線層42(上配線層46および下配線層45)は、この形態では、下側から上側に向けてこの順に積層された第1バリア膜47、主配線膜48および第2バリア膜49をそれぞれ含む。第1バリア膜47は、Ti系金属膜からなる。第1バリア膜47は、任意の順序で積層されたTi膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。第1バリア膜47は、Ti膜またはTiN膜からなる単層構造を有していてもよい。
主配線膜48は、Al膜、Cu膜、AlSiCu合金膜、AlSi合金膜およびAlCu合金膜のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。主配線膜48は、この形態では、AlCu合金膜からなる単層構造を有している。主配線膜48は、第1バリア膜47の厚さおよび第2バリア膜49の厚さを超える厚さを有している。
第2バリア膜49は、Ti系金属膜からなる。第2バリア膜49は、任意の順序で積層されたTi膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。第1バリア膜47は、Ti膜またはTiN膜からなる単層構造を有していてもよい。
複数の配線層42は、層間絶縁層41の第1厚さT1未満の第2厚さT2をそれぞれ有している。第2厚さT2は、200nm以上400nm以下であってもよい。第2厚さT2は、200nm以上250nm以下、250nm以上300nm以下、300nm以上350nm以下、または、350nm以上400nm以下であってもよい。複数の配線層42は、必ずしも等しい第2厚さT2をそれぞれ有している必要はなく、互いに異なる第2厚さT2をそれぞれ有していてもよい。
図2〜図4を参照して、下配線層45は、下絶縁層43の任意の領域の上に配置された容量配線層50を含む。容量配線層50は、この形態では、下絶縁層43においてデバイス領域6(この形態ではCMIS構造9)を覆う領域の上に配置されている。つまり、容量配線層50は、少なくとも下絶縁層43を挟んでデバイス領域6に対向している。
容量配線層50は、平面視において他の下配線層45から電気的に独立したアイランド状に形成されている。容量配線層50は、この形態では、平面視において四角形状(具体的には長方形状)に形成されている。容量配線層50の平面形状および平面積は任意であり、特定の形状および数値に限定されない。容量配線層50は、平面視においてライン状、多角形状(たとえば六角形状)または円形状に形成されていてもよい。
前述の容量構造8は、容量配線層50の上に形成され、上絶縁層44によって被覆されている。つまり、容量構造8は、多層配線構造40内に組み込まれ、少なくとも下絶縁層43を挟んでデバイス領域6に対向している。容量構造8は、この形態では、平面視において容量配線層50に沿う四角形状(具体的には長方形状)に形成されている。容量構造8の平面形状および平面積は、容量配線層50の平面形状および平面積に応じて適宜調整される。容量構造8は、容量配線層50の平面形状および平面積に応じて、平面視において容量配線層50に沿うライン状、多角形状または円形状に形成されていてもよい。
容量構造8は、この形態では、容量値の最小単位を形成する基本ユニット51、および、容量値を増加させる増設ユニット52を含む積層構造を有している。基本ユニット51は、容量配線層50を覆う第1誘電膜53、および、第1誘電膜53を覆う第1導体膜54を含み、容量配線層50に容量結合されている。増設ユニット52は、第1導体膜54を覆う第2誘電膜55、および、第2誘電膜55を覆う第2導体膜56を含み、基本ユニット51に容量結合されている。
増設ユニット52は、この形態では、第2導体膜56を覆う第3誘電膜57、および、第3誘電膜57を覆う第3導体膜58をさらに含む。増設ユニット52は、さらに具体的には、第1導体膜54を覆う第2導体膜56を起点に、複数の第2導体膜56および複数の第3導体膜58が第3誘電膜57を挟んで交互に積層された積層構造を有している。
図2〜図4では、増設ユニット52において3つの第2導体膜56および2つの第3導体膜58が第3誘電膜57を挟んで交互に積層された例が示されている。増設ユニット52は、1つの第2導体膜56を含んでいればよく、第3導体膜58は必ずしも必要ではない。第3導体膜58は、実現すべき容量値に応じて適宜導入される。
また、増設ユニット52内における第2導体膜56および第3導体膜58の積層数は任意であり、実現すべき容量値に応じて適宜調整される。また、増設ユニット52の最上層は、第2導体膜56によって形成されていてもよいし、第3導体膜58によって形成されていてもよい。また、増設ユニット52の最上層は、第2導体膜56または第3導体膜58を被覆する第3誘電膜57によって形成されていてもよい。
第1〜第3誘電膜53、55、57は、SiO膜およびSiN膜のうちの少なくとも1つをそれぞれ含む。第1〜第3誘電膜53、55、57は、SiO膜またはSiN膜からなる単層構造をそれぞれ有していてもよい。第1〜第3誘電膜53、55、57は、SiO膜およびSiN膜が任意の順序で積層された積層構造をそれぞれ有していてもよい。
第1〜第3誘電膜53、55、57は、積層構造の一例として、容量配線層50側からこの順に積層されたSiO膜、SiN膜およびSiO膜を含むONO膜をそれぞれ有していてもよい。第1〜第3誘電膜53、55、57は、この形態では、SiO膜からなる単層構造をそれぞれ有している。これにより、第1〜第3誘電膜53、55、57に起因する容量構造8の厚化が抑制されている。第1〜第3誘電膜53、55、57は、必ずしも同一形態を有している必要はなく、互いに異なる形態を有していてもよい。
第1〜第3誘電膜53、55、57は、配線層42(容量配線層50)の第2厚さT2未満の第3厚さT3をそれぞれ有している。第3厚さT3は、10nm以上100nm以下であってもよい。第3厚さT3は、10nm以上20nm以下、20nm以上40nm以下、40nm以上60nm以下、60nm以上80nm以下、または、80nm以上100nm以下であってもよい。第3厚さT3は、20nm以上60nm以下であることが好ましい。
第1〜第3誘電膜53、55、57の厚さは、必ずしも等しい第3厚さT3をそれぞれ有している必要はなく、実現すべき容量値に応じて、異なる第3厚さT3をそれぞれ有していてもよい。第1〜第3誘電膜53、55、57の薄化は、上絶縁層44内の限られた範囲において、容量値を増加させる上で有効である。また、第1〜第3誘電膜53、55、57の薄化は、容量構造8内の積層数を増加させる上でも有効である。
第1〜第3導体膜54、56、58は、金属膜からそれぞれなる。これにより、容量構造8は、金属膜、誘電膜および金属膜を含むMIM(metal-insulator-metal)キャパシタ構造として形成されている。金属膜は、Cu膜、Al膜、Ti膜、Ta膜、TiN膜、TaN膜、TaSiN膜、TiSiN膜、WN膜およびWSiN膜のうちの少なくとも1つを含む。
第1〜第3導体膜54、56、58は、Tiを主成分に含むTi系金属膜からなることが好ましい。Ti系金属膜は、Ti膜およびTiN膜のうちの少なくとも1つを含む。Ti系金属膜は、Ti膜またはTiN膜からなる単層構造を有していてもよい。Ti系金属膜は、Ti膜およびTiN膜が任意の順序で積層された積層構造を有していてもよい。第1〜第3導体膜54、56、58は、この形態では、TiN膜からなる単層構造をそれぞれ有している。これにより、第1〜第3導体膜54、56、58に起因する容量構造8の厚化が抑制されている。
第1〜第3導体膜54、56、58は、配線層42(容量配線層50)の第2厚さT2未満の第4厚さT4をそれぞれ有している。第4厚さT4は、50nm以上150nm以下であってもよい。第4厚さT4は、50nm以上75nm以下、75nm以上100nm以下、100nm以上125nm以下、または、125nm以上150nm以下であってもよい。第4厚さT4は、80nm以上120nm以下であることが好ましい。
第1〜第3導体膜54、56、58は、必ずしも等しい第4厚さT4をそれぞれ有している必要はなく、異なる第4厚さT4をそれぞれ有していてもよい。第1〜第3導体膜54、56、58の薄化は、上絶縁層44内の限られた範囲において、容量構造8内の積層数を増加させる上で有効である。
基本ユニット51において、第1誘電膜53は、容量配線層50の全域を被覆していることが好ましい。これにより、容量配線層50を第1誘電膜53によって適切に絶縁できる。基本ユニット51において、第1導体膜54は、容量配線層50(具体的には第1誘電膜53)の任意の部分を露出させている。第1導体膜54は、容量配線層50の平面積未満の平面積を有している。第1導体膜54は、平面視において容量配線層50の周縁に取り囲まれた領域内のみに形成されている。第1導体膜54の全域は、第1誘電膜53を挟んで容量配線層50に対向している。
増設ユニット52において、最下の第2誘電膜55は、第1導体膜54の全域を被覆していることが好ましい。これにより、第1導体膜54を第2誘電膜55によって適切に絶縁できる。増設ユニット52において、最下の第2導体膜56は、第1導体膜54(具体的には最下の第2誘電膜55)の任意の部分を露出させている。最下の第2導体膜56は、容量配線層50の平面積未満の平面積を有している。
最下の第2導体膜56は、具体的には、第1導体膜54の平面積未満の平面積を有している。最下の第2導体膜56は、平面視において第1導体膜54の周縁に取り囲まれた領域内のみに形成されている。最下の第2導体膜56の全域は、第2誘電膜55を挟んで第1導体膜54に対向している。
増設ユニット52において、最下の第3誘電膜57は、最下の第2導体膜56の全域を被覆していることが好ましい。これにより、第2導体膜56を第3誘電膜57によって適切に絶縁できる。増設ユニット52において、最下の第3導体膜58は、最下の第2導体膜56(具体的には第3誘電膜55)の任意の部分を露出させている。最下の第3導体膜58は、容量配線層50の平面積未満の平面積を有している。
最下の第3導体膜58は、具体的には、最下の第2導体膜56の平面積未満の平面積を有している。最下の第3導体膜58は、平面視において最下の第2導体膜56の周縁に取り囲まれた領域内のみに形成されている。最下の第3導体膜58の全域は、第3誘電膜57を挟んで最下の第2導体膜56に対向している。
増設ユニット52において、最下の第3誘電膜57よりも上層に位置する任意の第3誘電膜57は、直下に位置する第2導体膜56、または、直下に位置する第3導体膜58の全域を被覆していることが好ましい。増設ユニット52において、最下の第2導体膜56よりも上層に位置する任意の上側の第2導体膜56は、直下に位置する第3導体膜58(具体的には第3誘電膜57)の任意の部分を露出させている。上側の第2導体膜56は、容量配線層50の平面積未満の平面積を有している。
上側の第2導体膜56は、具体的には、直下に位置する第3導体膜58の平面積未満の平面積を有している。上側の第2導体膜56は、平面視において直下に位置する第3導体膜58の周縁に取り囲まれた領域内のみに形成されている。上側の第2導体膜56の全域は、第3誘電膜57を挟んで直下に位置する第3導体膜58に対向している。
増設ユニット52において、最下の第3導体膜58よりも上層に位置する任意の上側の第3導体膜58は、直下に位置する第2導体膜56(具体的には第3誘電膜57)の任意の部分を露出させている。上側の第3導体膜58は、容量配線層50の平面積未満の平面積を有している。
上側の第3導体膜58は、具体的には、直下に位置する第2導体膜56の平面積未満の平面積を有している。上側の第3導体膜58は、平面視において直下に位置する第2導体膜56の周縁に取り囲まれた領域内のみに形成されている。上側の第3導体膜58の全域は、第3誘電膜57を挟んで直下に位置する第2導体膜56に対向している。
このように、基本ユニット51は、容量配線層50の上のみに形成され、平面視において容量配線層50外の領域には形成されていない。また、増設ユニット52は、基本ユニット51の上のみに形成され、平面視において基本ユニット51外の領域には形成されていない。増設ユニット52では、第3誘電膜57を挟んで複数の第2導体膜56および複数の第3導体膜58が交互に積層され、複数の第3誘電膜57の平面積、複数の第2導体膜56の平面積および複数の第3導体膜58の平面積が積層方向に漸減している。
前述の上配線層46は、第1上配線層61および第2上配線層62を含む。第1上配線層61には、第1電位が印加される。第2上配線層62には、第1上配線層61とは異なる第2電位が印加される。第1電位が高電位であり、第2電位が低電位であってもよい。第1電位が低電位であり、第2電位が高電位であってもよい。
第1上配線層61は、上絶縁層44を挟んで容量構造8に対向するように上絶縁層44の上に形成されている。第1上配線層61は、具体的には、上絶縁層44を挟んで第1導体膜54および複数の第3導体膜58に対向している。また、第1上配線層61は、容量構造8(第1導体膜54)を挟んで容量配線層50に対向している。
第2上配線層62は、上絶縁層44を挟んで容量配線層50および容量構造8に対向するように第1上配線層61から間隔を空けて上絶縁層44の上に形成されている。第2上配線層62は、具体的には、上絶縁層44を挟んで容量配線層50および複数の第2導体膜54に対向している。
電子部品1は、上絶縁層44を貫通するように上絶縁層44にそれぞれ埋設され、容量配線層50および容量構造8にそれぞれ電気的に接続された複数の容量ビア電極63を含む。複数の容量ビア電極63は、この形態では、上絶縁層44に形成されたビアホール64にそれぞれ埋設され、多層配線構造40の積層方向(法線方向Z)に沿って延びる柱状にそれぞれ形成されている。複数の容量ビア電極63は、円柱状または多角柱状(たとえば四角柱状)に形成されていてもよい。
複数の容量ビア電極63は、ビアバリア膜65およびビア本体66をそれぞれ含む。ビアバリア膜65は、ビアホール64の壁面に沿って膜状に形成されている。ビアバリア膜65は、Ti系金属膜からなる。ビアバリア膜65は、任意の順序で積層されたTi膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。ビアバリア膜65は、Ti膜またはTiN膜からなる単層構造を有していてもよい。ビアバリア膜65は、この形態では、ビアホール64の壁面側からこの順に積層されたTi膜およびTiN膜を含む積層構造を有している。
ビア本体66は、ビアバリア膜65を挟んでビアホール64に埋設されている。ビア本体66は、W(タングステン)またはCu(銅)を含んでいてもよい。ビア本体66は、この形態では、Wからなる。これにより、複数の容量ビア電極63は、タングステンプラグとしてそれぞれ形成されている。
複数の容量ビア電極63は、1つまたは複数(この形態では複数)の配線ビア電極70(配線電極)、1つまたは複数(この形態では複数)の第1ビア電極71(第1電極)、1つまたは複数(この形態では複数)の第2ビア電極72(第2電極)および1つまたは複数(この形態では複数)の第3ビア電極73(第3電極)を含む。
複数の配線ビア電極70、複数の第1ビア電極71、複数の第2ビア電極72および複数の第3ビア電極73は、平面視において容量配線層50の周縁に取り囲まれた領域のみにそれぞれ形成されていることが好ましい。つまり、配線ビア電極70、第1ビア電極71、複数の第2ビア電極72および複数の第3ビア電極73は、平面視において容量配線層50外の領域に形成されていないことが好ましい。
複数の配線ビア電極70は、上絶縁層44内において容量配線層50を第2上配線層62に電気的にそれぞれ接続させている。複数の配線ビア電極70は、容量配線層50において容量構造8(具体的には第1導体膜54)から露出する部分にそれぞれ接続されている。複数の配線ビア電極70は、この形態では、平面視において一方方向に間隔を空けて形成されている。
複数の第1ビア電極71は、上絶縁層44内において第1導体膜54を第1上配線層61に電気的にそれぞれ接続させている。複数の第1ビア電極71は、第1導体膜54において増設ユニット52(具体的には最下の第2導体膜56)から露出する部分にそれぞれ接続されている。複数の第1ビア電極71は、この形態では、平面視において一方方向に間隔を空けて形成されている。また、複数の第1ビア電極71は、平面視において一方方向に交差する交差方向に複数の配線ビア電極70に一対一対応の関係で対向している。交差方向は、具体的には、一方方向に直交する直交方向である。
複数の第2ビア電極72は、上絶縁層44内において複数の第2導体膜56を第2上配線層62にそれぞれ電気的にそれぞれ接続させている。複数の第2ビア電極72は、複数の第2導体膜56において第3導体膜58から露出する部分にそれぞれ接続されている。複数の第2ビア電極72は、この形態では、平面視において一方方向に間隔を空けて形成されている。また、複数の第2ビア電極72は、平面視において一方方向に交差する交差方向に複数の配線ビア電極70に一対一対応の関係で対向している。
複数の第3ビア電極73は、上絶縁層44内において複数の第3導体膜58を第1上配線層61にそれぞれ電気的に接続させている。複数の第3ビア電極73は、複数の第3導体膜58において第2導体膜56から露出する部分にそれぞれ接続されている。複数の第3ビア電極73は、この形態では、平面視において一方方向に間隔を空けて形成されている。また、複数の第3ビア電極73は、平面視において一方方向に交差する交差方向に複数の配線ビア電極70に一対一対応の関係で対向している。
このように、複数の配線ビア電極70、複数の第1ビア電極71、複数の第2ビア電極72および複数の第3ビア電極73は、この形態では、平面視において一方方向に間隔を空けてそれぞれ形成され、交差方向に一列に並んで配列されている。配線ビア電極70、第1ビア電極71、第2ビア電極72および第3ビア電極73の配置および個数は、容量構造8(基本ユニット51および増設ユニット52)のサイズや形状に応じて適宜調整されるものであり、図4に示された配置および個数に制限されない。
図2を参照して、電子部品1は、多層配線構造40内に選択的に引き回され、複数の機能デバイスにそれぞれ電気的に接続された複数の機能配線80を含む。図2では、複数の機能配線80が、CMIS構造9に電気的に接続されたソース配線80Aおよびドレイン配線80Bを含む例が示されている。また、複数の機能配線80は、図示しない領域において、CMIS構造9に電気的に接続されたゲート配線を含む。
複数の機能配線80は、下機能配線層81、上機能配線層82、接続ビア電極83および機能配線ビア電極84をそれぞれ含む。複数の下機能配線層81は、下配線層45の一部をそれぞれ形成し、容量配線層50から間隔を空けて下絶縁層43の上にそれぞれ形成されている。複数の上機能配線層82は、上配線層46の一部をそれぞれ形成し、対応する下機能配線層81に対向するように第1上配線層61および第2上配線層62から間隔を空けて上絶縁層44の上に形成されている。
複数の接続ビア電極83は、最下の層間絶縁層41内において対応する機能デバイスの主要部(図2では、第1ソース領域19および第2ドレイン領域26)にそれぞれ電気的に接続されている。複数の接続ビア電極83は、対応する下機能配線層81にそれぞれ直接接続されていてもよいし、他の配線層42を介して対応する下機能配線層81にそれぞれ電気的に接続されていてもよい。
複数の機能配線ビア電極84は、上絶縁層44内において対応する下機能配線層81を上機能配線層82にそれぞれ電気的に接続させている。複数の接続ビア電極83および複数の機能配線ビア電極84は、複数の容量ビア電極63と同様に、ビアバリア膜65およびビア本体66をそれぞれ含み、ビアホール64にそれぞれ埋設されている。
図5は、図2に示す容量構造8の電気的構造を示す等価回路図である。図5を参照して、容量構造8は、複数のキャパシタC0〜C5が並列接続された並列回路85を含む。並列回路85は、第1上配線層61および第2上配線層62に接続されている。複数のキャパシタC0〜C5は、基本キャパシタC0、第1増設キャパシタC1、第2増設キャパシタC2、第3増設キャパシタC3、第4増設キャパシタC4、および、第5増設キャパシタC5を含む。
基本キャパシタC0は、容量配線層50、第1誘電膜53および第1導体膜54を含む積層膜によって形成されている。第1増設キャパシタC1は、第1導体膜54、第2誘電膜55および第2導体膜56を含む積層膜によって形成されている。第2増設キャパシタC2は、第2導体膜56、第3誘電膜57および第3導体膜58を含む積層膜によって形成されている。
第3増設キャパシタC3は、第3導体膜58、第3誘電膜57および第2導体膜56を含む積層膜によって形成されている。第4増設キャパシタC4は、第2導体膜56、第3誘電膜57および第3導体膜58を含む積層膜によって形成されている。第5増設キャパシタC5は、第3導体膜58、第3誘電膜57および第2導体膜56を含む積層膜によって形成されている。
複数のキャパシタC0〜C5の容量値は、基本キャパシタC0、第1増設キャパシタC1、第2増設キャパシタC2、第3増設キャパシタC3、第4増設キャパシタC4、および、第5増設キャパシタC5の順に小さくなっている。つまり、容量構造8は、最下の基本キャパシタC0の容量値が最大値となり、最上の第5増設キャパシタC5の容量値が最小値となるように形成されている。
以上、電子部品1は、下配線層45および上配線層46の間に介在する上絶縁層44内において容量配線層50に容量結合された容量構造8を含む。容量構造8は、容量値の最小単位を形成する基本ユニット51、および、容量値を増加させる増設ユニット52を含む。基本ユニット51は、具体的には、第1誘電膜53を挟んで容量配線層50に対向する第1導体膜54を含み、容量配線層50に容量結合されている。増設ユニット52は、具体的には、第2誘電膜55を挟んで第1導体膜54に対向する第2導体膜56を含み、基本ユニット51に容量結合されている。
この構造によれば、容量配線層50の上の領域において3次元的に容量構造8の容量値を増加させることができるから、容量構造8の2次元的な大型化を抑制できる。これにより、容量構造8に起因する大型化を抑制しながら、容量値を増加させることができる。
また、この構造によれば、下配線層45および上配線層46の間に介在する上絶縁層44内に容量構造8を形成できるから、複数の層間絶縁層41に跨って複数の容量構造8を形成せずに済む。これにより、層間絶縁層41の積層数を増加させることなく、容量構造8の容量値を増加させることができる。その結果、多層配線構造40の厚化を抑制できるから、電子部品1の大型化を抑制できる。
また、この構造によれば、容量構造8外の層間絶縁層41を有効活用できる。たとえば、容量構造8の直下の領域は、当該容量構造8に起因するデザインルールの制限を受けない。したがって、層間絶縁層41の積層数を増加させることなく、容量構造8の直下の領域に機能デバイスを配置したり、機能配線80の一部を引き回したりできる。つまり、機能デバイスや機能配線80を密に配置できる。よって、容量構造8を有している一方で、電子部品1の小型化を適切に図ることができる。
また、電子部品1によれば、容量構造8が、容量配線層50の周縁に取り囲まれた領域に形成されている。具体的には、第1導体膜54、第2導体膜56および第3導体膜58が、容量配線層50の周縁に取り囲まれた領域のみにそれぞれ形成されている。また、配線ビア電極70、第1ビア電極71、第2ビア電極72および第3ビア電極73は、容量配線層50の周縁に取り囲まれた領域にそれぞれ形成されている。このような構造によれば、キャパシタ領域7(容量構造8の形成領域)を容量配線層50の上の領域に制限できるから、容量構造8に起因する大型化を確実に抑制できる。
本発明の実施形態は、さらに他の形態で実施できる。
図6は、図2に示す容量構造8の第1変形例を示す平面図である。以下では、図1〜図5に示された構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図6を参照して、容量配線層50は、平面視においてL字形状に延びるライン状に形成されていてもよい。また、容量構造8は、平面視において容量配線層50に沿うL字形状に延びるライン状に形成されていてもよい。
図7は、図2に示す容量構造8の第2変形例を示す平面図である。以下では、図1〜図5に示された構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7を参照して、容量配線層50は、平面視において葛折り形状(ジグザグ形状)に延びるライン状に形成されていてもよい。また、容量構造8は、平面視において容量配線層50に沿う葛折り形状(ジグザグ形状)に延びるライン状に形成されていてもよい。
図8は、図2に示す容量構造8の第3変形例を示す平面図である。以下では、図1〜図5に示された構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図8を参照して、同一のまたは異なる平面積(ここでは異なる平面積)を有する複数の容量配線層50が、1つのキャパシタ領域7内に形成されていてもよい。また、同一のまたは異なる平面積(ここでは異なる平面積)を有する複数の容量構造8が、1つのキャパシタ領域7内において複数の容量配線層50の上にそれぞれ形成されていてもよい。むろん、同一のまたは異なる平面積を有する複数の容量構造8が、1つのキャパシタ領域7内において1つの容量配線層50の上に形成された構造が採用されてもよい。
このような構造の場合、複数の容量構造8(複数の容量配線層50)に対する第1上配線層61および第2上配線層62の接続の有無や接続先を適宜変更するだけで、種々の容量値を容易に実現できる。複数の容量構造8(複数の容量配線層50)の接続法は任意であり、取り出すべき容量値に応じて適宜調整される。複数の容量構造8(複数の容量配線層50)の全てが並列接続または直列接続されてもよい。また、複数の容量構造8(複数の容量配線層50)のうちの少なくとも2つが並列接続される一方で、残りの複数の容量構造8が直列接続されてもよい。
前述の実施形態では、半導体チップ2がp型の半導体基板からなる例について説明した。しかし、半導体チップ2の形態は、形成されるべき機能デバイスの性質に応じて適宜調整される。半導体チップ2は、たとえば、n型の半導体基板からなっていてもよい。また、半導体チップ2は、半導体基板、および、半導体基板の上に形成されたエピタキシャル層を有していてもよい。この場合、半導体基板の導電型は、n型であってもよいし、p型であってもよい。また、エピタキシャル層の導電型は、n型であってもよいし、p型であってもよい。
前述の実施形態では、機能デバイスから電気的に独立した容量構造8について説明した。しかし、容量構造8は、任意の機能デバイスに電気的に接続されていてもよい。たとえば、容量構造8は、半導体スイッチングデバイス、半導体整流デバイスおよび受動デバイスのうちの少なくとも1つに電気的に接続されていてもよい。この場合、容量配線層50、第1上配線層61および第2上配線層62のうちの少なくとも1つが機能デバイスに電気的に接続されていてもよい。
前述の実施形態において、容量配線層50は、MISFETのゲート、ドレインまたはソースに電気的に接続されていてもよい。この場合、容量配線層50は、MISFETのゲート配線層の一部、ドレイン配線層の一部またはソース配線層の一部を兼ねていてもよい。また、容量配線層50は、ビア電極を介して、MISFETのゲート配線層、ドレイン配線層またはソース配線層に電気的に接続されていてもよい。
前述の実施形態において、容量配線層50は、ダイオードのアノードまたはカソードに電気的に接続されていてもよい。この場合、容量配線層50は、ダイオードのアノード配線層の一部またはカソード配線層の一部を兼ねていてもよい。また、容量配線層50は、ビア電極を介して、ダイオードのアノード配線層またはカソード配線層に電気的に接続されていてもよい。
前述の実施形態において、第1上配線層61は、MISFETのゲート、ドレインまたはソースに電気的に接続されていてもよい。この場合、第1上配線層61は、MISFETのゲート配線層の一部、ドレイン配線層の一部またはソース配線層の一部を兼ねていてもよい。また、第1上配線層61は、ビア電極を介して、MISFETのゲート配線層、ドレイン配線層またはソース配線層に電気的に接続されていてもよい。
前述の実施形態において、第1上配線層61は、ダイオードのアノードまたはカソードに電気的に接続されていてもよい。この場合、第1上配線層61は、ダイオードのアノード配線層の一部またはカソード配線層の一部を兼ねていてもよい。また、第1上配線層61は、ビア電極を介して、ダイオードのアノード配線層またはカソード配線層に電気的に接続されていてもよい。
前述の実施形態において、第2上配線層62は、MISFETのゲート、ドレインまたはソースに電気的に接続されていてもよい。この場合、第2上配線層62は、MISFETのゲート配線層の一部、ドレイン配線層の一部またはソース配線層の一部を兼ねていてもよい。また、第2上配線層62は、ビア電極を介して、MISFETのゲート配線層、ドレイン配線層またはソース配線層に電気的に接続されていてもよい。
前述の実施形態において、第2上配線層62は、ダイオードのアノードまたはカソードに電気的に接続されていてもよい。この場合、第2上配線層62は、ダイオードのアノード配線層の一部またはカソード配線層の一部を兼ねていてもよい。また、第2上配線層62は、ビア電極を介して、ダイオードのアノード配線層またはカソード配線層に電気的に接続されていてもよい。
本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、これらは本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲によって限定される。
1 電子部品
8 容量構造
43 下絶縁層
44 上絶縁層
45 下配線層
46 上配線層
50 容量配線層
51 基本ユニット
52 増設ユニット
53 第1誘電膜
54 第1導体膜
55 第2誘電膜
56 第2導体膜
57 第3誘電膜
58 第3導体膜
61 第1上配線層
62 第2上配線層
70 配線ビア電極(配線電極)
71 第1ビア電極(第1電極)
72 第2ビア電極(第2電極)
73 第3ビア電極(第3電極)

Claims (19)

  1. 下絶縁層と、
    容量配線層を含み、前記下絶縁層の上に形成された下配線層と、
    第1誘電膜を挟んで前記容量配線層に対向する第1導体膜を含み、前記容量配線層に容量結合された基本ユニット、および、第2誘電膜を挟んで前記第1導体膜に対向する第2導体膜を含み、前記基本ユニットに容量結合された増設ユニットを含む容量構造と、
    前記下絶縁層の上に積層され、前記容量構造を覆う上絶縁層と、
    前記容量構造に対向する第1上配線層、ならびに、前記容量配線層および前記容量構造に対向する第2上配線層を含み、前記上絶縁層の上に形成された上配線層と、
    前記上絶縁層内で前記第2上配線層および前記容量配線層に接続された配線電極と、
    前記上絶縁層内で前記第1上配線層および前記第1導体膜に接続された第1電極と、
    前記上絶縁層内で前記第2上配線層および前記第2導体膜に接続された第2電極と、を含む、電子部品。
  2. 前記配線電極、前記第1電極および前記第2電極は、前記容量配線層の周縁に取り囲まれた領域にそれぞれ形成されている、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記容量構造は、前記容量配線層の一部を露出させており、
    前記配線電極は、前記容量配線層において前記容量構造から露出した部分に接続されている、請求項1または2に記載の電子部品。
  4. 前記第2導体膜は、前記第1導体膜の一部を露出させており、
    前記第1電極は、前記第1導体膜において前記第2導体膜から露出した部分に接続されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子部品。
  5. 前記第1導体膜は、前記容量配線層の周縁に取り囲まれた領域内のみに配置され、
    前記第2導体膜は、前記第1導体膜の周縁に取り囲まれた領域内のみに配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子部品。
  6. 前記第1導体膜および前記第2導体膜は、前記容量配線層の厚さ未満の厚さをそれぞれ有している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品。
  7. 前記第1上配線層および前記第2上配線層は、前記第1導体膜の厚さおよび前記第2導体膜の厚さを超える厚さをそれぞれ有している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子部品。
  8. 前記容量配線層は、200nm以上400nm以下の厚さを有している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子部品。
  9. 前記第1導体膜および前記第2導体膜は、50nm以上100nm以下の厚さをそれぞれ有している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子部品。
  10. 前記第1上配線層および前記第2上配線層は、200nm以上400nm以下の厚さをそれぞれ有している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子部品。
  11. 前記上絶縁層は、1μm以上5μm以下の厚さを有している、請求項1〜10のいずれか一項に記載の電子部品。
  12. 前記第1導体膜および前記第2導体膜は、金属膜からそれぞれなる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の電子部品。
  13. 前記容量配線層、前記第1上配線層および前記第2上配線層は、Al膜、Cu膜、AlSiCu合金膜、AlSi合金膜およびAlCu合金膜のうちの少なくとも1つをそれぞれ含み、
    前記第1導体膜および前記第2導体膜は、Cu膜、Al膜、Ti膜、Ta膜、TiN膜、TaN膜、TaSiN膜、TiSiN膜、WN膜およびWSiN膜のうちの少なくとも1つをそれぞれ含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の電子部品。
  14. 前記第1誘電膜および前記第2誘電膜は、SiO膜およびSiN膜のうちの少なくとも1つをそれぞれ含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の電子部品。
  15. 第3誘電膜を挟んで前記第2導体膜に対向する第3導体膜を含む前記増設ユニットと、
    前記上絶縁層内で前記第1上配線層および前記第3導体膜に接続された第3電極と、をさらに含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の電子部品。
  16. 前記配線電極、前記第1電極、前記第2電極および前記第3電極は、前記容量配線層の周縁に取り囲まれた領域にそれぞれ形成されている、請求項15に記載の電子部品。
  17. 前記第3導体膜は、前記第2導体膜の一部を露出させており、
    前記第2電極は、前記第2導体膜において前記第3導体膜から露出した部分に接続されている、請求項15または16に記載の電子部品。
  18. 前記第3導体膜は、前記容量配線層の周縁に取り囲まれた領域内のみに配置されている、請求項15〜17のいずれか一項に記載の電子部品。
  19. 前記増設ユニットは、前記第3誘電膜を挟んで交互に積層された複数の前記第2導体膜および複数の前記第3導体膜を含む積層構造を有している、請求項15〜18のいずれか一項に記載の電子部品。
JP2019204774A 2019-11-12 2019-11-12 電子部品 Pending JP2021077799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019204774A JP2021077799A (ja) 2019-11-12 2019-11-12 電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019204774A JP2021077799A (ja) 2019-11-12 2019-11-12 電子部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021077799A true JP2021077799A (ja) 2021-05-20

Family

ID=75898232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019204774A Pending JP2021077799A (ja) 2019-11-12 2019-11-12 電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021077799A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000514243A (ja) * 1996-06-27 2000-10-24 ジェナム コーポレーション 多層膜キャパシタ構造及び方法
JP2002141417A (ja) * 2000-08-31 2002-05-17 Agere Systems Guardian Corp 並列キャパシタの積層構造と製造方法
JP2004193563A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Samsung Electronics Co Ltd Mimキャパシタを有する半導体素子
JP2005311299A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2013229582A (ja) * 2012-03-27 2013-11-07 Tdk Corp 薄膜コンデンサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000514243A (ja) * 1996-06-27 2000-10-24 ジェナム コーポレーション 多層膜キャパシタ構造及び方法
JP2002141417A (ja) * 2000-08-31 2002-05-17 Agere Systems Guardian Corp 並列キャパシタの積層構造と製造方法
JP2004193563A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Samsung Electronics Co Ltd Mimキャパシタを有する半導体素子
JP2005311299A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2013229582A (ja) * 2012-03-27 2013-11-07 Tdk Corp 薄膜コンデンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7663207B2 (en) Semiconductor device
KR100793200B1 (ko) 집적 회로를 위한 개선된 서로 맞물린 용량성 구조
CN108630685B (zh) 存储装置及电容元件
US20110298085A1 (en) Shallow trench isolation area having buried capacitor
WO2017163612A1 (ja) パワー半導体モジュール
US10714420B1 (en) High cutoff frequency metal-insulator-metal capacitors implemented using via contact configurations
EP3493284B1 (en) Shielded mom capacitor
US11296601B2 (en) Power transistor with distributed gate
CN105448875B (zh) 电子部件
US7095072B2 (en) Semiconductor device with wiring layers forming a capacitor
KR20150068302A (ko) 스택형 cmos 디바이스의 접속 기술
JP2019145748A (ja) 半導体装置
JP2011029249A (ja) 半導体装置
JP2006229226A (ja) 集積回路を有する半導体装置
US7230434B1 (en) Multi-layered capacitor
JP2004241762A (ja) 半導体装置
JP2021077799A (ja) 電子部品
JP2021184443A (ja) 半導体装置
JP7493324B2 (ja) 高耐電圧のrcスナバ回路
US6600209B1 (en) Mesh capacitor structure in an integrated circuit
US20050121691A1 (en) Active semiconductor component with a reduced surface area
US20170250111A1 (en) Electronic device including moat power metallization in trench
JP2023102918A (ja) 半導体装置
TW200305272A (en) Semiconductor integrated circuit device
JP2010530619A (ja) 垂直コンタクト部を備える電気回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240530