JP2013190555A - 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP2013190555A
JP2013190555A JP2012055986A JP2012055986A JP2013190555A JP 2013190555 A JP2013190555 A JP 2013190555A JP 2012055986 A JP2012055986 A JP 2012055986A JP 2012055986 A JP2012055986 A JP 2012055986A JP 2013190555 A JP2013190555 A JP 2013190555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
surface layer
image forming
cleaning blade
acrylic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012055986A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ikuno
弘 生野
Hirota Sakon
洋太 左近
Masahiro Omori
匡洋 大森
Kazuhiro Egawa
和宏 江川
Tetsuya Tone
哲也 利根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012055986A priority Critical patent/JP2013190555A/ja
Priority to US13/752,754 priority patent/US9037067B2/en
Publication of JP2013190555A publication Critical patent/JP2013190555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/0005Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium
    • G03G21/0011Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium using a blade; Details of cleaning blades, e.g. blade shape, layer forming
    • G03G21/0017Details relating to the internal structure or chemical composition of the blades
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
    • G03G21/18Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements using a processing cartridge, whereby the process cartridge comprises at least two image processing means in a single unit
    • G03G21/1803Arrangements or disposition of the complete process cartridge or parts thereof
    • G03G21/1814Details of parts of process cartridge, e.g. for charging, transfer, cleaning, developing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】弾性体ブレードよりも硬い先端稜線部を有するクリーニングブレードを採用した画像形成装置において、クリーニングブレードの先端稜線部の感光体に対する追随性を良好にして、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、感光体の偏摩耗を抑制する。
【解決手段】感光体3と、先端稜線部を表面移動する感光体表面に当接するクリーニングブレード62とを備えた画像形成装置において、感光体は微粒子を含有した表面層93を有し、クリーニングブレードの先端稜線部は、弾性体ブレードの基材622、膜厚1.0[μm]以上の基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂との混合層62d、膜厚0.1[μm]以上のアクリル又は/及びメタクリル樹脂を含む表面層623の積層構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、ダイレクトデジタル製版機等の画像形成装置、及び、この画像形成装置に採用されるプロセスカートリッジに関するものである。
従来、電子写真式の画像形成装置では、感光体などの像担持体について、転写紙や中間転写体へトナー像を転写した後の表面に付着した不必要な転写残トナーはクリーニング手段たるクリーニング装置によって除去している。
このクリーニング装置のクリーニング部材として、一般的に構成を簡単にでき、クリーニング性能も優れていることから、短冊形状のクリーニングブレードを用いたものがよく知られている。このクリーニングブレードは、ポリウレタンゴムなどの弾性体で構成されている。そして、クリーニングブレードの基端を支持部材で支持して先端稜線部を像担持体の周面に押し当て、像担持体上に残留するトナーをせき止めて掻き落とし除去する。
また、近年の高画質化の要求に応えるべく、重合法等により形成された小粒径で球形に近いトナー(以下、重合トナー)を用いた画像形成装置が知られている。この重合トナーは、従来の粉砕トナーに比べて転写効率が高いなどの特徴があり、上記要求に応えることが可能である。しかし、重合トナーは、クリーニングブレードを用いて像担持体表面から除去しようとしても十分に除去することが困難であり、クリーニング不良が発生してしまうという問題を有している。これは、小粒径で且つ球形度に優れた重合トナーが、ブレードと像担持体との間に形成される僅かな隙間をすり抜けるからである。
かかるすり抜けを抑えるには、像担持体とクリーニングブレードとの当接圧力を高めてクリーニング能力を高める必要がある。しかし、特許文献1に記載されるように、次のような不具合を生じることが知られている。
クリーニングブレードの当接圧を高めると、図8(a)に示すように、像担持体123とクリーニングブレード62との摩擦力が高まり、クリーニングブレード62が像担持体123の移動方向に引っ張られて、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれてしまう。このめくれたクリーニングブレード62が、そのめくれに抗して原形状態に復元する際に異音が発生することがある。さらに、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれた状態でクリーニングをし続けると、図8(b)に示すように、クリーニングブレード62のブレード先端面62aの先端稜線部62cから数[μm]離れた箇所に局所的な摩耗が生じてしまう。このような状態で、さらにクリーニングを続けると、この局所的な摩耗が大きくなり、最終的には、図8(c)に示すように、先端稜線部62cが欠落してしまう。先端稜線部62cが欠落してしまうと、トナーを正常にクリーニングできなくなり、クリーニング不良を生じてしまう。
上記特許文献1には、表面がイソシアネート化合物、フッ素化合物、及び、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種が含浸処理することにより低摩擦処理された弾性体ブレードと、この弾性体ブレードの先端稜線部を覆う弾性体ブレードよりも硬い紫外線硬化樹脂からなる表面層とで構成されたクリーニングブレードが記載されている。
このクリーニングブレードは、弾性体ブレードよりも固い表面層を設けることで先端稜線部の硬度を高くすることにより、先端稜線部を像担持体の表面移動方向に変形するのを抑制できる。また、経時使用で表面層が摩耗して弾性体ブレードの先端稜線部が露出した場合も、弾性体ブレードの含浸部分が像担持体表面に当接することにより、弾性体ブレードと像担持体との間で生じる摩擦力が低減され、露出した部分が変形するのを抑制できる。これにより、先端稜線部のめくれを抑制するとともに、クリーニングブレードの耐摩耗性を高めて、経時におけるクリーニング不良を抑制することができるとされている。
また、弾性体ブレードに硬い表面層を設けて先端稜線部の硬度を高くしたクリーニングブレードとしては、下記構成のものも知られている。特許文献2には、弾性体ブレードの少なくとも先端稜線部に、鉛筆硬度B〜6Hの皮膜硬度を有する樹脂からなる表面層を設けたクリーニングブレードが記載されている。特許文献3には、シリコーンを含有した紫外線硬化材料を弾性体ブレードに含浸させて膨潤させた後、紫外線照射処理してクリーニングブレードの少なくと像担持体と当接する当接部に弾性体ブレードよりも硬い表面層を形成したものが記載されている。
しかしながら、上記特許文献1〜3の先端稜線部の硬度を高くしたクリーニングブレードでも、像担持体に形成される粉体量が非常に多い連続的なベタ画像形成時等のクリーニングに対して厳しい条件では、クリーニング不良を生じてしまうことがあった。これは、以下の理由によるものと考えられる。
すなわち、上記弾性体ブレードの先端面の長手方向にわたって表面層や含浸部分を設けているため、表面層や含浸部分の影響により弾性体ブレードの弾性が阻害されることがある。弾性体ブレードの弾性が阻害されると、像担持体が偏心していたり、像担持体表面に微小なうねりがあったりした場合、像担持体表面に当接するクリーニングブレードの長手方向で当接圧が変動し、クリーニングブレードの先端稜線部の像担持体表面への追随性が低下してしまう。連続的なベタ画像形成時など、クリーニングブレードによって、多くのトナーが堰き止められているとき、堰き止められているトナーによるクリーニングブレードへの押圧力が高くなる。そのため、クリーニングブレードの像担持体に対する当接圧が低い部分では、クリーニングブレードが当接する力よりも像担持体上のトナーによるクリーニングブレードへの押圧力が勝ると、その部分で当接状態が維持できなくなり、クリーニングブレードをトナーがすり抜けてしまう。その結果、像担持体に形成される粉体量が非常に多い連続的なベタ画像形成時等の厳しい条件では、クリーニング不良が生じてしまったと考えられる。
例えば、特許文献1に記載されるウレタンゴムからなる弾性体ブレードにイソシアネート化合物を含浸処理した後に弾性体ブレードより硬い表面層を設ける構成では、イソシアネート化合物がウレタンゴムと化学的に反応するため、含浸部の架橋密度が高くなってしまう。このような含浸部を有することで、弾性体ブレードの弾性性能は低下してしまい、弾性体ブレードの像担持体の偏心などの変動に対する追随性が低下して、良好なクリーニング性が得られなくなってしまう。
また、特許文献2の表面層として鉛筆硬度B〜6Hの樹脂を設ける構成では、表面層の耐摩耗性が十分ではなく、感光体との摺擦によって表面層が磨耗して早期に消失してしまいやすい。そこで、表面層の層厚を厚くすると、弾性体ブレードの弾性性能が低下してしまい、像担持体の偏心などの変動に対する追随性が低下して、良好なクリーニング性が得られなくなってしまう。
また、特許文献3のシリコーンを含有した紫外線硬化材料を弾性体ブレードに含浸させて膨潤させた後、紫外線照射処理して像担持体と当接する当接部に弾性体ブレードよりも硬い表面層を形成する構成では、表面層を十分な硬度とするには多量の紫外線硬化材料を含浸させる必要がある。しかし、多量の紫外線硬化材料を含浸させると、弾性体ブレードの内部に染み込んだ紫外線硬化材料の量も多くなり、含浸部が過剰硬く且つ過剰に深く形成されて、弾性体ブレードの弾性が阻害される。このため、先端稜線部の像担持体表面への追随性が低下して、良好なクリーニング性が得られなくなってしまう。
また、上記弾性体ブレードよりも硬い先端稜線部を有するクリーニングブレードを用いた場合は、弾性体ブレードを用いた場合に比べて、感光体表面が早期に摩耗して、地肌汚れなどの画質の低下が早期に起こるといった問題が生じる。
特許文献1には、上記構成の弾性体ブレードよりも硬い先端稜線部を有するクリーニングブレードを当接させる感光体として、架橋型電荷輸送材料からなる表面層を設けた感光体を用いる画像形成装置も記載されている。しかし、この画像形成装置は機械的耐久性をそれぞれ向上させたクリーニングブレードと感光体とを組み合わせたものに過ぎない。硬い層同士が長期に摩擦を伴い接触しているため、その組み合わせによっては、経時でクリーニングブレードまたは感光体の摩耗が促進されて、経時でクリーニング不良を発生させてしまう。
さらに、硬い先端稜線部を有するクリーニングブレードを用いた画像形成装置では、トナー量が感光体の軸方向に大きく偏った画像を出力し続けた場合に、トナー量の偏りに応じた感光体表面層の摩耗量が大きく異なる、いわゆる、感光体の偏摩耗という問題が発生することが明らかになった。偏摩耗がおこると感光体の耐久性が得られない。このような感光体の偏摩耗は、架橋型電荷輸送材料からなる表面層を設けた感光体でも、クリーニングブレードとの組み合わせによっては発生する。
本発明者は、クリーニングブレードの先端稜線部を構成する材質・膜厚の条件と、感光体表面の組み合わせの条件によって、より長期に渡って、感光体及びクリーニングブレードの異常摩耗並びに異音の発生、クリーニングブレード先端稜線部のめくれの発生を抑制しつつ、クリーニングブレードの先端稜線部の感光体に対する追随性を良好にして良好なクリーニング性能を維持できるとともに、感光体の偏摩耗を抑制できる条件があることを見出した。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、弾性体ブレードよりも硬い先端稜線部を有するクリーニングブレードを採用した画像形成装置において、クリーニングブレードの先端稜線部の感光体に対する追随性を良好にして、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、感光体の偏摩耗を抑制できる画像形成装置、及び、プロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、感光体と、短冊形状の弾性体ブレードから構成され、先端稜線部を該感光体表面に当接するクリーニングブレードとを備えた画像形成装置において、上記感光体が微粒子を含有した表面層を有し、上記クリーニングブレードの先端稜線部は、該弾性体ブレードの基材、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂との膜厚1.0[μm]以上の混合層、アクリル又は/及びメタクリル樹脂を含む膜厚0.1[μm]以上の表面層の積層構成であることを特徴とするものである。
本発明においては、後述する実験結果に示すように、上記表面層を有する感光体と、上記先端稜線部を有するクリーニングブレードを用いることにより、経時においても、感光体およびクリーニングブレードの異常摩耗並びに異音の発生、クリーニングブレード先端稜線部のめくれの発生を抑制しつつ、クリーニングブレードの先端稜線部の感光体に対する追随性を良好にして良好なクリーニング性能を維持することができた。また、感光体の偏摩耗も抑制することができた。
これは、以下の理由によると考えられる。
本発明の感光体は、表面層中に微粒子を含有させているので、感光体の機械的強度が増して耐久性が向上する。このため、感光体表面、及び、クリーニングブレードの先端稜線部の摩耗が抑制される。また、トナー量が感光体の軸方向に大きく偏った画像を出力し続けた場合でも、感光体の偏摩耗にも良好な方向となる。
また、本発明のクリーニングブレードの表面層に用いるアクリル又は/及びメタクリル樹脂は、従来表面層として用いられた樹脂に較べて耐久性に優れている。また、表面層と混合層がいずれもアクリル又は/及びメタクリル樹脂を含んでいるので、混合層のアクリル又は/及びメタクリル樹脂が表面層のアクリル又は/及びメタクリル樹脂に対し、いわゆる「アンカー効果」を発揮して、表面層と弾性体ブレードとの密着性を増大させていると考えられる。これにより表面層の耐久性がさらに向上していると考えられる。また、混合層の形成に用いられるアクリル又は/及びメタクリル樹脂は、従来用いられたイソシアネート化合物に較べて弾性体ブレードと化学的に結合しないで架橋反応が行えるため、混合層の架橋密度が高くなり過ぎて、弾性体ブレードの弾性性能は低下させる虞がないと考えられる。
このようなアクリル又は/及びメタクリル樹脂を含む表面層と混合層とを上記所定の膜厚で形成することで、経時においても、クリーニングブレードは先端稜線部の感光体移動方向への変形を抑制して異音や先端稜線部のめくれの発生と、感光体への追随性とを両立できると考えられる。そして、このようなクリーニングブレードを微粒子を含有した表面層を有する感光体に当接させることにより、感光体の異常摩耗や偏摩耗を抑制できると考えられる。
本発明によれば、弾性体ブレードよりも硬い先端稜線部を有するクリーニングブレードを採用した画像形成装置において、クリーニングブレードの先端稜線部の感光体に対する追随性を良好にして、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、感光体の偏摩耗を抑制できるという優れた効果がある。
クリーニングブレードの拡大断面図、(a)は、クリーニングブレードが感光体表面に当接している状態の説明図、(b)は、クリーニングブレード62の先端稜線部62c近傍の拡大説明図。 本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図。 本発明の実施形態に係る作像ユニットの概略構成図。 (a)及び(b)は、トナーの円形度の測定方法を説明するための説明図。 本実施形態に係るクリーニングブレードの斜視図。 弾性体ブレードの摩耗幅の測定箇所を示した模式図。 実施例と比較例とを比較する概念図。 (a)は、クリーニングブレード先端稜線部がめくれた状態を示す図、(b)は、クリーニングブレードの先端面の局所的な摩耗について説明する図、(c)は、クリーニングブレードの先端稜線部が欠落した状態を示す図。 本実施形態の感光体の層構成をしめす概念図であり、(a)は表面近傍に無機微粒子を含有した感光層を設けた一例、(b)は単層の感光層と表面層を設けた一例、(c)は積層の感光層と表面層を設けた一例、(d)は下引き層、積層の感光層、表面層を設けた一例。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタ500という)の一実施形態について説明する。まず、本実施形態に係るプリンタ500の基本的な構成について説明する。
図2は、プリンタ500を示す概略構成図である。プリンタ500は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)用の四つの作像ユニット1Y,C,M,Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。
四つの作像ユニット1の上方には、中間転写体としての中間転写ベルト14を備える転写ユニット60が配置されている。詳細は後述する各作像ユニット1Y,C,M,Kが備える感光体3Y,C,M,Kの表面上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト14の表面上に重ね合わせて転写される構成である。
また、四つの作像ユニット1の下方に光書込ユニット40が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット40は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、各作像ユニット1Y,C,M,Kの感光体3Y,C,M,Kに照射する。これにより、感光体3Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット40は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー41によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,C,M,Kに照射するものである。かかる構成のものに代えて、LDEアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
光書込ユニット40の下方には、第一給紙カセット151、第二給紙カセット152が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録媒体である転写紙Pが複数枚重ねられた紙束の状態で収容されており、一番上の転写紙Pには、第一給紙ローラ151a、第二給紙ローラ152aがそれぞれ当接している。第一給紙ローラ151aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第一給紙カセット151内の一番上の転写紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路153に向けて排出される。また、第二給紙ローラ152aが図示しない駆動手段によって図2中反時計回りに回転駆動せしめられると、第二給紙カセット152内の一番上の転写紙Pが、給紙路153に向けて排出される。
給紙路153内には、複数の搬送ローラ対154が配設されている。給紙路153に送り込まれた転写紙Pは、これら搬送ローラ対154のローラ間に挟み込まれながら、給紙路153内を図2中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路153の搬送方向下流側端部には、レジストローラ対55が配設されている。レジストローラ対55は、転写紙Pを搬送ローラ対154から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の二次転写ニップに向けて送り出す。
図3は、四つの作像ユニット1のうちの一つの概略構成を示す構成図である。
図3に示すように、作像ユニット1は、像担持体としてのドラム状の感光体3を備えている。感光体3はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。
感光体3の周囲には、帯電ローラ4、現像装置5、一次転写ローラ7、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10及び不図示の除電ランプ等が配置されている。帯電ローラ4は、帯電手段としての帯電装置が備える帯電部材であり、現像装置5は、感光体3の表面上に形成された潜像をトナー像化する現像手段である。一次転写ローラ7は、感光体3の表面上のトナー像を中間転写ベルト14に転写する一次転写手段としての一次転写装置が備える一次転写部材である。クリーニング装置6は、トナー像を中間転写ベルト14に転写した後の感光体3上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング手段である。潤滑剤塗布装置10は、クリーニング装置6がクリーニングした後の感光体3の表面上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段である。不図示の除電ランプは、クリーニング後の感光体3の表面電位を除電する除電手段である。
帯電ローラ4は、感光体3に所定の距離を持って非接触で配置され、感光体3を所定の極性、所定の電位に帯電するものである。帯電ローラ4によって一様帯電された感光体3の表面は、潜像形成手段である光書込ユニット40から画像情報に基づいてレーザ光Lが照射され静電潜像が形成される。
現像装置5は、現像剤担持体としての現像ローラ51を有している。この現像ローラ51には、図示しない電源から現像バイアスが印加されるようになっている。現像装置5のケーシング内には、ケーシング内に収容された現像剤を互いに逆方向に搬送しながら攪拌する供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53が設けられている。また、現像ローラ51に担持された現像剤を規制するためのドクタ54も設けられている。供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53の二本スクリュによって撹拌・搬送された現像剤中のトナーは、所定の極性に帯電される。そして、現像剤は、現像ローラ51の表面上に汲み上げられ、汲み上げられた現像剤は、ドクタ54により規制され、感光体3と対向する現像領域でトナーが感光体3上の潜像に付着する。
クリーニング装置6は、ファーブラシ101、クリーニングブレード62などを有している。クリーニングブレード62は、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向で感光体3に当接している。なお、クリーニングブレード62の詳細については後述する。
潤滑剤塗布装置10は、固形潤滑剤103や潤滑剤加圧スプリング103a等を備え、固形潤滑剤103を感光体3上に塗布する塗布ブラシとしてファーブラシ101を用いている。固形潤滑剤103は、ブラケット103bに保持され、潤滑剤加圧スプリング103aによりファーブラシ101側に加圧されている。そして、感光体3の回転方向に対して連れまわり方向に回転するファーブラシ101により固形潤滑剤103が削られて感光体3上に潤滑剤が塗布される。感光体への潤滑剤塗布により感光体3表面の摩擦係数が非画像形成時に0.2以下に維持される。
本実施形態の帯電装置は、帯電ローラ4を感光体3に近接させた非接触の近接配置方式であるが、帯電装置としては、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)を始めとする公知の構成を用いることができる。これらの帯電方式のうち、特に接触帯電方式、あるいは非接触の近接配置方式がより望ましく、帯電効率が高くオゾン発生量が少ない、装置の小型化が可能である等のメリットを有する。
光書込ユニット40のレーザ光Lの光源や除電ランプ等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。
また、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
これらの光源のうち、発光ダイオード、及び半導体レーザは照射エネルギーが高く、また600〜800[nm]の長波長光を有するため、良好に使用される。
転写手段たる転写ユニット60は、中間転写ベルト14の他、ベルトクリーニングユニット162、第一ブラケット63、第二ブラケット64などを備えている。また、四つの一次転写ローラ7Y,C,M,K、二次転写バックアップローラ66、駆動ローラ67、補助ローラ68、テンションローラ69なども備えている。中間転写ベルト14は、これら8つのローラ部材に張架されながら、駆動ローラ67の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。四つの一次転写ローラ7Y,C,M,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト14を感光体3Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ一次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト14の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト14は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の一次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体3Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて一次転写される。これにより、中間転写ベルト14上に四色重ね合わせトナー像(以下、四色トナー像という)が形成される。
二次転写バックアップローラ66は、中間転写ベルト14のループ外側に配設された二次転写ローラ70との間に中間転写ベルト14を挟み込んで二次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対55は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを、中間転写ベルト14上の四色トナー像に同期させ得るタイミングで、二次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト14上の四色トナー像は、二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ70と二次転写バックアップローラ66との間に形成される二次転写電界や、ニップ圧の影響により、二次転写ニップ内で転写紙Pに一括二次転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト14には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット162によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット162は、ベルトクリーニングブレード162aを中間転写ベルト14のおもて面に当接させており、これによって中間転写ベルト14上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
転写ユニット60の第一ブラケット63は、図示しないソレノイドの駆動のオンオフに伴って、補助ローラ68の回転軸線を中心にして所定の回転角度で揺動するようになっている。プリンタ500は、モノクロ画像を形成する場合には、前述のソレノイドの駆動によって第一ブラケット63を図中反時計回りに少しだけ回転させる。この回転により、補助ローラ68の回転軸線を中心にしてY,C,M用の一次転写ローラ7Y,C,Mを図中反時計回りに公転させることで、中間転写ベルト14をY,C,M用の感光体3Y,C,Mから離間させる。そして、四つの作像ユニット1Y,C,M,Kのうち、K用の作像ユニット1Kだけを駆動して、モノクロ画像を形成する。これにより、モノクロ画像形成時にY,C,M用の作像ユニット1を無駄に駆動させることによる作像ユニット1を構成する各部材の消耗を回避することができる。
二次転写ニップの図中上方には、定着ユニット80が配設されている。この定着ユニット80は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加圧加熱ローラ81と、定着ベルトユニット82とを備えている。定着ベルトユニット82は、定着部材たる定着ベルト84、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ83、テンションローラ85、駆動ローラ86、図示しない温度センサ等を有している。そして、無端状の定着ベルト84を加熱ローラ83、テンションローラ85及び駆動ローラ86によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。この無端移動の過程で、定着ベルト84は加熱ローラ83によって裏面側から加熱される。このようにして加熱される定着ベルト84の加熱ローラ83への掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ81がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ81と定着ベルト84とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト84のループ外側には、図示しない温度センサが定着ベルト84のおもて面と所定の間隙を介して対向するように配設されており、定着ニップに進入する直前の定着ベルト84の表面温度を検知する。この検知結果は、図示しない定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサによる検知結果に基づいて、加熱ローラ83に内包される発熱源や、加圧加熱ローラ81に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。
上述した二次転写ニップを通過した転写紙Pは、中間転写ベルト14から分離した後、定着ユニット80内に送られる。そして、定着ユニット80内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト84によって加熱され、押圧されることによりフルカラートナー像が転写紙Pに定着される。
このようにして定着処理が施された転写紙Pは、排紙ローラ対87のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ500本体の筺体の上面には、スタック部88が形成されており、排紙ローラ対87によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部88に順次スタックされる。
転写ユニット60の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容する四つのトナーカートリッジ100Y,C,M,Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,C,M,K内のY,C,M,Kトナーは、作像ユニット1Y,C,M,Kの現像装置5Y,C,M,Kに適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,C,M,Kは、作像ユニット1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
次に、プリンタ500における画像形成動作を説明する。
図示しない操作部などからプリント実行の信号を受信したら、帯電ローラ4及び現像ローラ51にそれぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。同様に、光書込ユニット40及び除電ランプなどの光源にもそれぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。また、これと同期して、駆動手段としての感光体駆動モータ(不図示)により感光体3が図中矢印方向に回転駆動される。
感光体3が図中矢印方向に回転すると、まず感光体3表面が、帯電ローラ4によって所定の電位に一様帯電される。そして、光書込ユニット40から画像情報に対応したレーザ光Lが感光体3上に照射され、感光体3表面上のレーザ光Lが照射された部分が除電され静電潜像が形成される。
静電潜像の形成された感光体3の表面は、現像装置5との対向部で現像ローラ51上に形成された現像剤の磁気ブラシによって摺擦される。このとき、現像ローラ51上の負帯電トナーは、現像ローラ51に印加された所定の現像バイアスによって、静電潜像側に移動し、トナー像化(現像)される。各作像ユニット1において、同様の作像プロセスが実行され、各作像ユニット1Y,C,M,Kの各感光体3Y,C,M,Kの表面上に各色のトナー像が形成される。
このように、プリンタ500では、感光体3上に形成された静電潜像は、現像装置5によって、負極性に帯電されたトナーにより反転現像される。本実施形態では、N/P(ネガポジ:電位が低い所にトナーが付着する)の非接触帯電ローラ方式を用いた例について説明したが、これに限るものではない。
各感光体3Y,C,M,Kの表面上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト14の表面上で重なるように、順次一次転写される。これにより、中間転写ベルト14上に四色トナー像が形成される。
中間転写ベルト14上に形成された四色トナー像は、第一給紙カセット151又は第二給紙カセット152から給紙され、レジストローラ対55のローラ間を経て、二次転写ニップに給紙される転写紙Pに転写される。このとき、転写紙Pはレジストローラ対55に挟まれた状態で一旦停止し、中間転写ベルト14上の画像先端と同期を取って二次転写ニップに供給される。トナー像が転写された転写紙Pは中間転写ベルト14から分離され、定着ユニット80へ搬送される。そして、トナー像が転写された転写紙Pが定着ユニット80を通過することにより、熱と圧力の作用でトナー像が転写紙P上に定着されて、トナー像が定着された転写紙Pはプリンタ500装置外に排出され、スタック部88にスタックされる。
一方、二次転写ニップで転写紙Pにトナー像を転写した中間転写ベルト14の表面は、ベルトクリーニングユニット162によって表面上の転写残トナーが除去される。
また、一次転写ニップで中間転写ベルト14に各色のトナー像を転写した感光体3の表面は、クリーニング装置6によって転写後の残留トナーが除去され、潤滑剤塗布装置10によって潤滑剤が塗布された後、除電ランプで除電される。
プリンタ500の作像ユニット1は、図3に示すように感光体3と、プロセス手段として帯電ローラ4、現像装置5、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10などとが枠体2に収められている。そして、作像ユニット1は、プロセスカートリッジとしてプリンタ500本体から一体的に着脱可能となっている。プリンタ500では、作像ユニット1がプロセスカートリッジとしての感光体3とプロセス手段とを一体的に交換するようになっているが、感光体3、帯電ローラ4、現像装置5、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10のような単位で新しいものと交換するような構成でもよい。
次に、本実施形態を適用したプリンタ500に好適なトナーについて説明する。
プリンタ500に用いるトナーとしては、画質向上のために、高円形化、小粒径化がし易い懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法により製造された重合トナーを用いるのが好ましい。特に、円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5[μm]以下の重合トナーを用いるのが好ましい。平均円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5[μm]のものを用いることにより、より高解像度の画像を形成することができる。
ここでいう「円形度」は、フロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜医用電子株式会社製、商品名)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150[ml]中に、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜0.5[ml]加え、更に測定試料(トナー)を0.1〜0.5[g]程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、分散液濃度が3000〜1[万個/μl]となるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。そして、この測定結果に基づき、図4(a)に示す実際のトナー投影形状の外周長をC1、その投影面積をSとし、この投影面積Sと同じ図4(b)に示す真円の外周長をC2としたときのC2/C1を求め、その平均値を円形度とした。
体積平均粒径については、コールターカウンター法によって求めることが可能である。具体的には、コールターマルチサイザー2e型(コールター社製)によって測定したトナーの個数分布や体積分布のデータを、インターフェイス(日科機社製)を介してパーソナルコンピューターに送って解析するのである。より詳しくは、1級塩化ナトリウムを用いた1%NaCl水溶液を電解液として用意する。そして、この電解水溶液100〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5[ml]加える。更に、これに被検試料としてのトナーを2〜20[mg]加え、超音波分散器で約1〜3[分間]分散処理する。そして、別のビーカーに電解水溶液100〜200[ml]を入れ、その中に分散処理後の溶液を所定濃度になるように加えて、上記コールターマルチサイザー2e型にかける。アパーチャーとしては、100[μm]のものを用い、50,000個のトナー粒子の粒径を測定する。チャンネルとしては、2.00〜2.52[μm]未満;2.52〜3.17[μm]未満;3.17〜4.00[μm]未満;4.00〜5.04[μm]未満;5.04〜6.35[μm]未満;6.35〜8.00[μm]未満;8.00〜10.08[μm]未満;10.08〜12.70[μm]未満;12.70〜16.00[μm]未満;16.00〜20.20[μm]未満;20.20〜25.40[μm]未満;25.40〜32.00[μm]未満;32.00〜40.30[μm]未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00[μm]以上32.0[μm]以下のトナー粒子を対象とする。そして、「体積平均粒径=ΣXfV/ΣfV」という関係式に基づいて、体積平均粒径を算出する。但し、「X」は各チャンネルにおける代表径、「V」は各チャンネルの代表径における相当体積、「f」は各チャンネルにおける粒子個数である。
このような重合トナーにおいては、従来の粉砕トナーを感光体3表面から除去するときと同じようにしてクリーニングブレード62で除去しようとしても、その重合トナーを感光体3表面から十分に除去しきれず、クリーニング不良が発生する。そこで、クリーニングブレード62の感光体3への当接圧を高めて、クリーニング性をアップしようとすると、クリーニングブレード62が早期に摩耗してしまうという問題があった。また、クリーニングブレード62と感光体3との摩擦力が高まって、クリーニングブレード62の感光体3と当接している先端稜線部が感光体3の移動方向に引っ張られて、先端稜線部がめくれてしまう。クリーニングブレード62の先端稜線部がめくれると、異音や振動、先端稜線部の欠落などの様々な問題が生じてしまう。
本実施形態の画像形成装置では、短冊形状の弾性体ブレードで構成され、感光体との接触部が弾性体ブレードの基材、基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂からなる膜厚1.0[μm]以上のアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層、膜厚0.1[μm]以上のアクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層からなる積層構成のクリーニングブレードを用いることで、感光体、及びクリーニングブレードがいずれも高い耐久性を有し、良好な画像を得ることが可能となる。
以下、クリーニングブレード62について説明する。
図5は、クリーニングブレード62の斜視図である。
図1は、クリーニングブレード62の拡大断面図である。図1(a)は、クリーニングブレード62が感光体3の表面に当接している状態の説明図であり、図1(b)は、クリーニングブレード62の先端稜線部62c近傍の拡大説明図である。クリーニングブレード62は、金属や硬質プラスチックなどの剛性材料からなる短冊形状のホルダー621と、短冊形状の弾性体ブレード622とで構成されている。弾性体ブレード622は先端稜線部62cに詳細は後述する含浸処理がなされている。また、ブレード先端面62aとブレード下面62bには、ブレード長手方向にわたって表面層623が形成されている。
弾性体ブレード622は、ホルダー621の一端側に接着剤などにより固定されており、ホルダー621の他端側は、クリーニング装置6のケースに片持ち支持されている。
弾性体ブレード622としては、感光体3の偏心や感光体3の表面の微小なうねりなどに追随できるように、高い反発弾性体率を有するものが好ましく、アクリルゴム、ニトリルゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴムなどの一般的な合成ゴム材料が用いられる。好ましくは、ウレタン基を含むゴムであるウレタンゴムなどが用いられる。
基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層62dは、弾性体ブレード622をハケ塗り、スプレー塗工、ディップ塗工などによって、アクリルまたは/及びメタクリル系モノマーを含浸させ、架橋させることにより形成される。アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623は、スプレー塗工、ディップ塗工、あるいはスクリーン印刷等によって、クリーニングブレード62の先端稜線部62cをアクリルまたは/及びメタクリル系モノマーで被覆し、架橋させることにより形成される。アクリルまたは/及びメタクリル系モノマーは、熱、光、電子線などのエネルギーを加えることにより、架橋反応を行う。
基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層62dは、弾性体ブレード622をハケ塗り、スプレー塗工、ディップ塗工などによって、アクリルまたは/及びメタクリル系モノマーを含浸させ、架橋させることにより形成される。アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623は、スプレー塗工、ディップ塗工、あるいはスクリーン印刷等によって、クリーニングブレード62の先端稜線部62cをアクリルまたは/及びメタクリル系モノマーで被覆し、架橋させることにより形成される。アクリルまたは/及びメタクリル系モノマーは、熱、光、電子線などのエネルギーを加えることにより、架橋反応を行う。
本実施形態において使用するアクリル及びメタクリル系モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート、HPA変性トリメチロールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、HPA変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)、グリセロールトリアクリレート、ECH変性グリセロールトリアクリレート、EO変性グリセロールトリアクリレート、PO変性グリセロールトリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート(DTMPTA)、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、EO変性リン酸トリアクリレート、2,2,5,5,−テトラヒドロキシメチルシクロペンタノンテトラアクリレートなどが挙げられ、これらは単独又は2種類以上を併用しても差し支えない。
例えば、弾性体ブレード622にアクリル又は/及びメタクリル系架橋性樹脂液に所定時間浸漬させて風乾させた後に、スプレー塗工、ディップ塗工、あるいはスクリーン印刷等によって、クリーニングブレード62の先端稜線部62cを被覆する。このようにアクリル又は/及びメタクリル系架橋性樹脂液に浸漬させる工程で、基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層62dを形成し、その後の塗工において、アクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層623を設けることができる。架橋樹脂を硬化させるために熱または光エネルギーを加えるタイミングとしては、アクリル又は/及びメタクリル系架橋性樹脂液に所定時間浸漬させた後、もしくは別にアクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層623を形成させた後のどちらでもかまわない。
このクリーニングブレード62は、感光体3に当接するアクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層623により、弾性体ブレード622の先端稜線部62cが感光体3表面移動方向に変形するのを抑制することができる。さらに、経時のアクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層623の摩耗によって内部が露出したときも内部への含浸処理により形成された基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層62dにより、同様に変形を抑制することができる。
アクリル又は/及びメタクリル系架橋性樹脂液に所定時間浸漬させることにより形成される基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dの膜厚は、樹脂液を構成するアクリル又はメタクリル系モノマーや溶媒種、固形分濃度、浸漬時間、温度等で制御することが可能である。
基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dの膜厚は、5[μm]以上100[μm]以下であり、さらに好ましくは、10[μm]以上30[μm]以下である。基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dの膜厚が上記範囲より薄い場合は、クリーニングブレード62は先端稜線部62cの適度な変形抑制機能を長期的に発現することが難しい。また、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dの膜厚が上記範囲より厚い場合は、クリーニングブレード62の硬度が大きくなり、感光体3への負荷が増加し、感光体3の摩耗が大きくなったり、低温環境下で異音が発生したりする。さらにはクリーニングブレード自体に微小なクラックが入りやすくなる。
なお、基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層62dは、アクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層を塗工した際にも形成できる。この場合、膜厚測定限界以下になることが多い。また、基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層62dは、膜厚が1[μm]未満の場合、本願の機能を発現しない。
なお、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層の膜厚62dの測定方法は、特開2011−138110号公報に記載されている顕微IRを用いた手法で求めることができる。
アクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層623は、アクリル又は/及びメタクリル系架橋性樹脂液に所定時間浸漬させた状態でも形成できるが、この場合は、形成されるアクリル又は/及びメタクリル樹脂層の膜厚が薄いことがある。そのためアクリル又は/及びメタクリル系架橋性樹脂液に所定時間浸漬させ、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dを形成させた後、アクリル又は/及びメタクリル系架橋性樹脂液を塗工することにより形成することが好ましい。
アクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層623の材料は、前記含侵材料と同種のアクリル又は/及びメタクリル系モノマーを塗工し、熱、光、電子線などのエネルギーを加えることにより、形成される。
アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623の膜厚は、0.5[μm]以上1.0[μm]以下であることが好ましい。アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623の膜厚が上記範囲より膜厚が薄い場合は、クリーニングブレード62は先端稜線部62cの適度な変形抑制機能を長期的に発現することが難しい。また、アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623の膜厚が上記範囲より厚い場合は、長期的使用時にブレード先端稜線部62cの捲れやクラックなどの問題が発生しやすい。
アクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層623は、基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層の製膜時にも薄膜が形成されるが、膜厚が0.1[μm]未満の場合は、本願の機能が発現しない。
アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623の膜厚の測定方法は、断面を切断し、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡画像により、測定することが可能である。
このように、本実施形態のクリーニングブレード62の先端稜線部62cは、弾性体ブレード622の基材に対してアクリル又は/及びメタクリル樹脂を含浸させて基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dを形成し、その上に表面に弾性体ブレード622よりも硬いアクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623を設けた積層構成としている。これにより、長期に渡って、先端稜線部62cが感光体3表面に対して適度な変形抑制機能を有するようにしている。
ここで、弾性体ブレード622の基材にアクリル又は/及びメタクリル樹脂を含浸させず、この基材よりも硬度の硬い表面層623のみを備える構成について説明する。表面層623を設けても、経時で表面層623は摩耗し減少する。このとき、長期使用に耐え得るように、表面層623を厚くすると、弾性体ブレード622の先端稜線部62cにおける弾性変形を阻害して、クリーニング不良となるおそれがある。一方、弾性体ブレード622の先端稜線部62cにおける弾性変形を阻害しないように、表面層623を薄くすると、短時間で基材が露出する程度に表面層623が摩耗する。硬度の低い基材が露出して感光体3の表面に直接接触すると、クリーニングブレード62と感光体3表面との摩擦係数が大きくなり、異常摩耗や異音が発生する。
本実施形態のクリーニングブレード62は、硬度の高いアクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623の内側に、弾性体ブレード622の基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dが存在する。これにより、基材となる弾性ゴム(ウレタンゴム)の機械強度や剛性が適度に強化され、感光体3表面との摺動においてブレード先端部の挙動を適度に抑えることで良好なクリーニングを行うことができ、異常摩耗や異音の発生を抑えることで、高い耐摩耗性を発揮させることが可能となる。
また、弾性体ブレード622の基材に硬度の高い表面層のみを設けると、表面層と基材層との境目で硬度が急激に変化して応力が集中し、弾性体ブレード622が破損するおそれがある。これに対して、弾性体ブレード622の基材内部にアクリル又は/及びメタクリル樹脂を含浸して、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dを形成している。これにより、表面層と基材層との境目で硬度が急激に変化することを抑制し、応力集中に起因して弾性体ブレード622が破損することを防止できる。
また、表面層に用いるアクリル又は/及びメタクリル樹脂は、従来表面層として用いられた樹脂に較べて耐久性に優れている。また、表面層623と混合層62dとがいずれもアクリル又は/及びメタクリル樹脂を含んでいるので、混合層のアクリル又は/及びメタクリル樹脂が表面層のアクリル又は/及びメタクリル樹脂に対し、いわゆる「アンカー効果」を発揮して、表面層と弾性体ブレードとの密着性を増大させていると考えられる。これにより表面層の耐久性がさらに向上していると考えられる。また、混合層の形成に用いられるアクリル又は/及びメタクリル樹脂は、従来用いられたイソシアネート化合物に較べて弾性体ブレード622と化学的に結合しないで架橋反応が行えるため、混合層の架橋密度が高くなり過ぎて、弾性体ブレード622の弾性性能は低下させる虞がないと考えられる。
次に、本実施形態の画像形成装置に採用される感光体3について説明する。この感光体3は、導電性支持体91上に少なくとも感光層92を有し、感光体3表面が樹脂中に微粒子が分散された表面を有するものである。
まず、感光体3における層構造について説明する。図9(a)は、導電性支持体91上に、表面近傍に無機微粒子を含有した感光層92を設けた一例である。図9(b)は、導電性支持体91上に、感光層92と、無機微粒子を含有した表面層93とを設けた一例である。また、図9(c)は、導電性支持体91上に電荷発生層921、電荷輸送層922を積層した感光層92と、無機微粒子を含有した表面層93とを設けた一例である。また、図9(d)は、導電性支持体91上に下引き層94を設け、電荷発生層921、電荷輸送層922を積層した感光層92と、無機微粒子を含有した表面層93とを設けた一例である。感光体3は、導電性支持体91上に少なくとも感光層92と、樹脂中に微粒子が分散された表面を有すればよく、その他の層等が任意に組み合わされていても構わない。
導電性支持体91としては、体積抵抗1010[Ω・cm]以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理した管などを使用することができる。
この他、上記支持体上に導電性粉体を適当な結着樹脂に分散して塗工したものも、導電性支持体91として用いることができる。導電性粉体としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、またアルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などの金属粉、あるいは導電性酸化スズ、ITOなどの金属酸化物粉体などがあげられる。また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂があげられる。
このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、メチルエチルケトン、トルエンなどに分散して塗布することにより設けることができる。
さらに、適当な円筒基体上にポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン(登録商標)などの素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チューブによって導電性層を設けてなるものも、本実施形態の導電性支持体91として良好に用いることができる。
次に、感光層92について説明する。感光層92は単層でも積層でもよい。まず、図9(c)に示す、感光層92が電荷発生層921と電荷輸送層922とからなる積層構成の場合について説明する。
電荷発生層921は、電荷発生物質を主成分とする層である。電荷発生層921には、公知の電荷発生物質を用いることが可能であり、その代表として、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、他のフタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料等が挙げられ用いられる。これら電荷発生物質は単独でも、2種以上混合してもかまわない。
特に、アゾ顔料および/またはフタロシアニン顔料が有効に用いられる。特に、下記(化1)で表されるアゾ顔料、およびチタニルフタロシアニン(特にCuKαの特性X線(波長1.514Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニン)が有効に使用できる。
Figure 2013190555

電荷発生層921は、必要に応じて結着樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これを導電性支持体91上に塗布し、乾燥することにより形成される。
必要に応じて電荷発生層921に用いられる結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し0〜500重量部、好ましくは10〜300重量部が適当である。
ここで用いられる溶剤としては、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、リグロイン等が挙げられるが、特にケトン系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒が良好に使用される。
塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いることができる。
電荷発生層921の膜厚は、0.01〜5[μm]程度が適当であり、好ましくは0.1〜2[μm]である。
電荷輸送層922は、電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層921上に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要により可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。
電子輸送物質としては、例えばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電子受容性物質が挙げられる。
正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジェン誘導体、ピレン誘導体等、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体等その他公知の材料が挙げられる。
これらの電荷輸送物質は単独、または2種以上混合して用いられる。
結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられる。
電荷輸送物質の量は、結着樹脂100重量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150重量部が適当である。
また、電荷輸送層922の膜厚は解像度・応答性の点から、25[μm]以下とすることが好ましい。
ここで用いられる溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。
本実施形態の感光体3は、その電荷輸送層922中に可塑剤やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど一般の樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用でき、その使用量は、結着樹脂に対して0〜30重量%程度が適当である。
レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいは、オリゴマーが使用され、その使用量は結着樹脂に対して、0〜1重量%が適当である。
次に、図9(b)に示す、感光層92が単層構成の場合について説明する。電荷発生物質、電荷輸送物質としては上述したものが使用できる。単層の感光層92は、電荷発生物質、電荷輸送物質、および、結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することによって形成できる。
また、必要により、感光層92に、可塑剤やレベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。結着樹脂としては、先に電荷輸送層922で挙げた結着樹脂をそのまま用いるほかに、電荷発生層921で挙げた結着樹脂を混合して用いてもよい。結着樹脂100重量部に対する電荷発生物質の量は5〜40重量部が好ましく、電荷輸送物質の量は0〜190重量部が好ましく、さらに好ましくは50〜150重量部である。
単層の感光層92は、電荷発生物質、結着樹脂、電荷輸送物質をテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサン等の溶媒を用いて分散機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコートなどで塗工して形成できる。
単層の感光層92の膜厚は、5〜25[μm]程度が適当である。
また、本実施形態の感光体3においては、導電性支持体91と感光層92との間に下引き層94を設けることができる。図9(d)は、図9(c)の導電性支持体91と電荷発生層921との間に下引き層を設けた構成である。一般的に、下引き層94は樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層92を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。
このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
また、下引き層94にはモアレ防止、残留電位の低減等のために、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。
下引き層94は前述の感光層92の如く適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。更に本実施形態では、下引き層94として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用することもできる。
この他、下引き層94には、Alを陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物やSiO、SnO、TiO、ITO、CeO等の無機物を真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用できる。このほかにも公知のものを用いることができる。
下引き層94の膜厚は0〜5[μm]が適当である。
本実施形態の感光体3においては、上記単層または積層の感光層92の上に微粒子を含有させた表面層93を設ける。表面層93は、少なくとも微粒子とバインダー樹脂で構成される。バインダー樹脂は、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂などの架橋樹脂が用いられる。微粒子としては、有機系微粒子または無機微粒子が用いられる。有機系微粒子としては、フッ素含有樹脂微粒子、ダイヤモンド微粒子などが挙げられる。無機微粒子としては、銅、スズ、アルミニウム、インジウムなどの金属粉末、酸化珪素、シリカ、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、アンチモンをドープした酸化錫、錫をドープした酸化インジウム等の酸化物、チタン酸カリウムなどが挙げられる。この中でも、特に酸化物が良好であり、さらには、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン等が有効に使用できる。
表面層93の厚みは、1〜8.0[μm]であることが好ましい。長期的に繰り返し使用される感光体3は、機械的に耐久性が高く、摩耗しにくいものが好ましい。しかしながら、実機内における、帯電部材などから、オゾン及びNOxガスなどが発生し、感光体の表面に付着し、このような付着物が存在すると、画像流れが発生する。画像流れを防止するためには、感光体をある一定速度以上に摩耗する必要がある。このようなことから、長期的な繰り返し使用による摩耗の余裕度を考慮した場合、表面層93は少なくとも1.0[μm]以上の膜厚であることが好ましい。また、表面層93の膜厚が8.0[μm]よりも大きい場合は、残留電位上昇や微細ドット再現性の低下が考えられる。
表面層93中の微粒子の濃度は、高いほど耐摩耗性が高いので良好であるが、高すぎる場合には残留電位の上昇、表面層93の書き込み光透過率が低下し、副作用を生じる場合がある。このため、概ね全固形分に対して、50重量%以下、好ましくは30重量%以下である。その下限値は、通常5重量%である。
また、これらの無機微粒子は少なくとも一種の表面処理剤で表面処理させることが可能であり、無機微粒子の分散性の面から好ましい。無機微粒子の分散性の低下は残留電位上昇のような静電特性への悪影響を引き起こすだけでなく、塗膜の透明性の低下や塗膜欠陥の発生、さらには耐摩耗性の低下をも引き起こすため、高耐久化あるいは高画質化を妨げる大きな問題に発展する可能性がある。表面処理剤としては、従来用いられている表面処理剤を使用することができるが、無機微粒子の絶縁性を維持できる表面処理剤が好ましい。例えば、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコアルミネート系カップリング剤、高級脂肪酸等、あるいはこれらとシランカップリング剤との混合処理や、Al、TiO、ZrO、シリコーン、ステアリン酸アルミニウム等、あるいはそれらの混合処理が無機微粒子の分散性及び画像ボケの点からより好ましい。シランカップリング剤による処理は、画像ボケの影響が強くなるが、上記の表面処理剤とシランカップリング剤との混合処理を施すことによりその影響を抑制できる場合がある。表面処理量については、用いる無機微粒子の平均一次粒径によって異なるが、3〜30wt%が適しており、5〜20wt%がより好ましい。表面処理量がこれよりも少ないと無機微粒子の分散効果が得られず、また多すぎると残留電位の著しい上昇を引き起こす。これら無機微粒子材料は単独もしくは2種類以上混合して用いられる。
これら無機微粒子は、適当な分散機を用いることにより分散できる。 また、分散液中での無機微粒子の平均粒径は、1[μm]以下、好ましくは0.5[μm]以下にあること表面層93の透過率の点から好ましい。
感光層92上に表面層93を設ける方法としては、浸漬塗工方法、リングコート法、スプレー塗工方法など用いられる。このうち一般的な表面層93の製膜方法としては、微小開口部を有するノズルより塗料を吐出し、霧化することにより生成した微小液滴を感光層92上に付着させて塗膜を形成するスプレー塗工方法が用いられる。ここで用いられる溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。
表面層93は、残留電位低減、応答性改良のため、電荷輸送物質を含有しても良い。電荷輸送物質は、電荷輸送層の説明のところに記載した材料を用いることができる。電荷輸送物質として、低分子電荷輸送物質を用いる場合には、表面層93中における濃度傾斜を有しても構わない。また、表面層93には電荷輸送物質としての機能とバインダー樹脂の機能を持った高分子電荷輸送物質も良好に使用される。これら高分子電荷輸送物質から構成される表面層93は耐摩耗性に優れたものである。高分子電荷輸送物質としては、公知の材料が使用できるが、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルの中から選ばれる少なくとも一つの重合体であることが好ましい。特に、トリアリールアミン構造を主鎖および/または側鎖に含むポリカーボネートが好ましい。
また、本実施形態の感光体3においては、積層の感光層92の電荷輸送層922を最表層とし、表面層として電荷輸送層922に微粒子が含有されているものとしてもよい。微粒子としては、有機系微粒子及び無機微粒子が用いられる。有機系微粒子としては、フッ素含有樹脂微粒子、ダイヤモンド微粒子などが挙げられる。無機系微粒子として用いられる材料としては、銅、スズ、アルミニウム、インジウムなどの金属粉末、酸化珪素、シリカ、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、アンチモンをドープした酸化錫、錫をドープした酸化インジウム等の酸化物、チタン酸カリウムなどの無機材料が挙げられる。特に酸化物が良好であり、さらには、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン等が有効に使用できる。
無機微粒子の添加量は、高いほど耐摩耗性が高いので良好であるが、高すぎる場合には残留電位の上昇、保護層の書き込み光透過率が低下し、副作用を生じる場合がある。 従って、概ね全固形分に対して、30重量%以下、好ましくは20重量%以下である。その下限値は、通常、3重量%である。 また、これらの無機微粒子は少なくとも一種の表面処理剤で表面処理させることが可能であり、そうすることが無機微粒子の分散性の面から好ましい。
無機微粒子の分散性の低下は残留電位の上昇だけでなく、塗膜の透明性の低下や塗膜欠陥の発生、さらには耐摩耗性の低下をも引き起こすため、高耐久化あるいは高画質化を妨げる大きな問題に発展する可能性がある。
また、本実施形態の感光体においては、図9(a)に示すように、単層の感光層92を最表層とし、表面層として感光層92に微粒子が含有されているものとしてもよい。
上記により形成された何れの感光体3も表面層93の硬度は、クリーニングブレード62の感光体3表面への追随性をより長期にわたって維持することができるため、マルテンス硬さ190[N/mm]以上であり、且つ、弾性仕事率(We/Wt値)が37.0%以上とすることが好ましい。ここで記述しているマルテンス硬さ、弾性仕事率は以下の条件で測定される。
評価装置 : Fisherscope H−100
試験方法 : 負荷除荷繰り返し(1回)試験
圧子 : マイクロビッカース圧子
最大荷重 : 9.8mN
負荷(除荷)時間 : 30秒
保持時間 : 5sec
マルテンス硬さ190[N/mm]未満の場合は、トナーが感光体表面に固着する不具合が生じる。また弾性仕事率(We/Wt値)が37.0%未満の場合は、感光体軸方向で、画像面積率が変化した場合など、感光体摩耗スピードが変化し、摩耗ムラが発生しやすくなる。このため、無機微粒子の添加量や樹脂種により、硬度及び弾性仕事率を制御する。ポリカーボネート、ポリアリレートなどの樹脂は、樹脂骨格中に剛直な構造を取り込むことにより、硬度及び弾性仕事率が向上する。また高分子電荷輸送物質を採用することにより、硬度及び弾性仕事率が向上する。
次に、本出願人らが行った検証実験について説明する。この検証実験を実施例及び比較例により説明するが、これにより本発明の態様が限定されるものではない。
<クリーニングブレードの作製>
以下のように、弾性体ブレード622の材質、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62dの材質、含浸処理時間、膜厚、アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623の材質、膜厚を下記のように変化させて、ブレード1〜29のクリーニングブレードを作製した。
(弾性体ブレード)
弾性体ブレード622としては、25[℃]における物性が以下の物性となっている5つのウレタンゴムを用意した。
ウレタンゴム1:硬度66度、反発弾性率46[%](バンドー化学製)
ウレタンゴム2:硬度70度、反発弾性率50[%](東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム3:硬度72度、反発弾性率31[%](東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム4:硬度75度、反発弾性率21[%](東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム5:硬度77度、反発弾性率19[%](シンジーテック製)
ウレタンゴムの硬度は、島津製作所製デュロメーターを用い、JIS K6253に準じて測定した。試料は厚さ12[mm]以上となるように約2[mm]のシートを重ね合わせたものとした。
ウレタンゴムの反発弾性は、東洋精機製作所製No.221レジリエンステスタを用い、JIS K6255に準じて測定した。試料は厚さ4[mm]以上となるように約2[mm]のシートを重ね合わせたものとした。
上記ウレタンゴムを用いて厚さ1.8[mm]の短冊形状の弾性体ブレード622を作製し、この弾性体ブレード622に以下の処理を加えて、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62d、及び、アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623を積層した。
(混合層材料)
以下の混合層材料中に基材となる弾性体ブレード622を所定時間浸漬し、基材とアクリルまたは/及びメタクリル樹脂混合層62dを作製した。なお、架橋反応は、アクリルまたは/及びメタクリル樹脂表面層の被膜後に、熱及び光エネルギーを加えることによりおこなった。
<混合層材料1>
モノマー : PETIA(ダイセル・サイテック社) 10部
重合開始剤 : イルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ社製) 1部
溶媒 : テトラヒドロフラン 149部
<混合層材料2>
モノマー1 : PETIA(ダイセル・サイテック社) 9部
モノマー2 : HDDA(ダイセル・サイテック社) 1部
重合開始剤 : イルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ社製) 1部
溶媒 : テトラヒドロフラン 149部
<混合層材料3>
モノマー : DPHA(ダイセル・サイテック社) 10部
重合開始剤 : イルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ社製) 1部
溶媒 : テトラヒドロフラン 149部
<混合層材料4>
モノマー : DPCA−120(日本化薬) 10部
重合開始剤 : イルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ社製) 1部
溶媒 : テトラヒドロフラン ン 149部
<混合層材料5>
モノマー1 : スミジュールHT<HDIアダクト>(住化バイエルン社製) 8部
モノマー2 : 下記(化2)の構造のポリオール(関東化学社製) 2部
Figure 2013190555

溶媒 : テトラヒドロフラン 110部
(ブレード表面層作製材料)
以下の表面層材料液をスプレー塗工方法で、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層62d表面上に塗工し、アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層623を製膜した。表面層材料1〜4に関しては、紫外線照射により光架橋反応を行った。また表面層材料5に関しては、加熱により熱架橋反応を行った。表面層膜厚は、スプレー塗工条件(吐出量、塗工速度)を制御して所定膜厚の表面層とした。
<表面層材料1>
モノマー : PETIA(ダイセル・サイテック社) 10部
重合開始剤 : イルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ社製) 1部
溶媒 : 2−ブタノン 89部
<表面層材料2>
モノマー1 : PETIA(ダイセル・サイテック社) 9部
モノマー2 : HDDA(ダイセル・サイテック社) 1部
重合開始剤 : イルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ社製) 1部
溶媒 : 2−ブタノン 89部
<表面層材料3>
モノマー : DPHA(ダイセル・サイテック社) 10部
重合開始剤 : イルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ社製) 1部
溶媒 : 2−ブタノン 89部
<表面層材料4>
モノマー : DPCA−120(日本化薬) 10部
重合開始剤 : イルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ社製) 1部
溶媒 : 2−ブタノン 89部
<表面層材料5>
モノマー1 : スミジュールHT<HDIアダクト>(住化バイエルン社製) 8部
モノマー2 : 上記(化2)の構造のポリオール(関東化学社製) 2部
溶媒 : 2−ブタノン 70部
<光架橋条件>
UV照射 : メタルハライドランプ(ウシオ電機社製)
照射強度 : 500mW/cm(365nm)
UVランプ-ブレード距離 : 100mm
照射時間 : 60秒
<熱架橋条件>
加熱温度 : 150℃
加熱時間 : 20分
表1に作製したブレード1〜29の条件を示す。
Figure 2013190555
<感光体の作製>
感光体1〜6を以下のような条件で作製した。
[支持体]
アルミニウム製支持体(外径40mmΦ)素管を使用した。
[下引き層]
支持体91上に乾燥後の膜厚が3.5[μm]になるように、下引き層塗工液を浸漬法で塗工し、下引き層94を形成した。
(下引き層塗工液)
・アルキッド樹脂: ベッコゾール1307−60−EL(大日本インキ化学工業)
・メラミン樹脂 : スーパーベッカミンG−821−60(大日本インキ化学工業)
・酸化チタン : CR−EL(石原産業)
・メチルエチルケトン
混合比(重量):アルキッド樹脂/メラミン樹脂/酸化チタン/メチルエチルケトン=3/2/20/100
[電荷発生層]
下引き層94上に上記(化1)構造のビスアゾ顔料を含む電荷発生層塗工液に浸漬塗工し、加熱乾燥させ、膜厚0.2[μm]の電荷発生層を形成した。
(電荷発生層塗工液)
・ビスアゾ顔料 :
・ポリビニルブチラール(XYHL:UCC)
・2−ブタノンシクロヘキサノン
混合比(重量):ビスアゾ顔料/ポリビニルブチラール/テトラヒドロフラン=5/1/100/200
[電荷輸送層]
この電荷発生層上に下記(化3)構造式に示す電荷輸送物質を含む電荷輸送層用塗工液を用いて、浸積塗工し、加熱乾燥させ、膜厚22[μm]の電荷輸送層とした。
(電荷輸送層塗工液)
・電荷輸送層用塗工液ビスフェーノルZ型ポリカーボネート
Figure 2013190555

・テトラヒドロフラン
混合比(重量):ポリカーボネート/電荷輸送物質/テトラヒドロフラン=1/1/10
[表面層1]
電荷輸送層上に電荷輸送層に用いた低分子電荷輸送物質を含む表面層1用塗工液を用いて、下記条件で、スプレー塗工し、150℃、20分、加熱乾燥させ、感光体1とした。
(表面層1用塗工液)
上記(化3)の電荷輸送物質
ビスフェーノルZ型ポリカーボネート(TS2050:帝人化成社製)
シリカ微粒子(KMPX100:信越化学製社製)
テトラヒドロフラン
シクロヘキサノン
混合比(重量) : 電荷輸送物質/ポリカーボネート/シリカ微粒子/テトラヒドロフラン/シクロヘキサノン=3/4/3/170/50
[表面層2]
電荷輸送層上に電荷輸送層に用いた低分子電荷輸送物質を含む表面層2用塗工液を用いて、下記条件で、スプレー塗工し、150℃、20分、加熱乾燥させ、感光体2とした。
(表面層2用塗工液)
上記(化3)の電荷輸送物質
ビスフェーノルZ型ポリカーボネート(TS2050:帝人化成社製)
アルミナ微粒子(AA03:住友化学社製)
テトラヒドロフラン
シクロヘキサノン
混合比(重量) : 電荷輸送物質/ポリカーボネート/アルミナ微粒子/テトラヒドロフラン/シクロヘキサノン=3/4/3/170/50
[表面層3]
電荷輸送層上に電荷輸送層に用いた低分子電荷輸送物質を含む表面層3用塗工液を用いて、下記条件で、スプレー塗工し、150℃、20分、加熱乾燥させ、感光体3とした。
(表面層3用塗工液)
上記(化3)の電荷輸送物質
ビスフェーノルZ型ポリカーボネート(TS2050:帝人化成社製)
アルミナ微粒子(AA03:住友化学製)
テトラヒドロフラン
シクロヘキサノン
混合比(重量) : 電荷輸送物質/ポリカーボネート/アルミナ微粒子/テトラヒドロフラン/シクロヘキサノン=3/6/1/170/50
[表面層4]
電荷輸送層上に電荷輸送層に用いた低分子電荷輸送物質を含む表面層4用塗工液を用いて、下記条件で、スプレー塗工し、150℃、20分、加熱乾燥させ、感光体4とした。
(表面層4用塗工液)
上記(化3)の電荷輸送物質
下記(化4)構造のポリカーボネート(m=5.8、n=4.2、粘度平均分子量56000)
Figure 2013190555

アルミナ微粒子(AA03:住友化学製)
テトラヒドロフラン
シクロヘキサノン
混合比(重量) : 電荷輸送物質/ポリカーボネート/アルミナ微粒子/テトラヒドロフラン/シクロヘキサノン=3/6/1/170/50
[表面層5]
電荷輸送層上に下記高分子電荷輸送物質を含む表面層5用塗工液を用いて、下記条件で、スプレー塗工し、150℃、20分、加熱乾燥させ、感光体5とした。
(表面層5用塗工液)
下記(化5)構造の高分子電荷輸送物質(n=2.3、m=3.2、粘度平均分子量65000)
Figure 2013190555

アルミナ微粒子(AA03:住友化学製)
テトラヒドロフラン
シクロヘキサノン
混合比(重量) : 高分子電荷輸送物質/アルミナ微粒子/テトラヒドロフラン/シクロヘキサノン=7/3/170/50
[表面層6]
電荷輸送層上に電荷輸送層に用いた低分子電荷輸送物質を含む表面層6用塗工液を用いて、下記条件で、スプレー塗工し、150℃、20分、加熱乾燥させ、感光体6とした。
(表面層6塗工液)
上記(化3)の電荷輸送物質
ビスフェーノルZ型ポリカーボネート(TS2050:帝人化成)
テトラヒドロフラン
シクロヘキサノン
混合比(重量) : 電荷輸送物質/ポリカーボネート/テトラヒドロフラン/シクロヘキサノン=4/5/170/50
作製された感光体1〜6の表面のFisherscope社製微少表面硬度計 H−100を用いて感光体のマルテンス硬さ、弾性仕事率(We/Wt値)を測定した。結果を表2に示す。

Figure 2013190555
次に、検証実験を行った画像形成装置の構成について説明する。
作製した上記ブレード1〜29と上記感光体1〜6を表3に示す組み合わせで、リコー製、カラーレーザープリンタ iPSi0 SP C811に搭載し、実施例1〜52、比較例1〜17の画像形成装置を作製した。この画像形成装置で、30万枚の実機通紙試験を、以下の条件で実施した。
使用用紙 : NBSリコー製 My Paper A4
使用ステーション : ブラック
出力画像 : 画像面積率0、10、50%(同一チャート内画像面積率が異なる画像を出力する。)
使用トナー円形度 : 98.1%
使用トナー体積平均粒径 : 5.2μm

Figure 2013190555
そして、以下の項目について評価した。
〔評価項目〕
・クリーニング不良評価
縦帯パターン(紙進行方向に対して)43[mm]幅、3本チャート 出力20枚(A4横)後の画像を目視にて確認した。
・ブレード表面観察
目視及びキーエンス製マイクロスコープVHX−100を用い、評価を実施した。
・ブレードエッジ摩耗評価
図6に示すようにブレード先端面側からみた摩耗幅を、キーエンス製マイクロスコープVHX−100を用い、別途同様に塗工した弾性体ブレードの断面により測定した。試料は日進EM製SEM試料作製用トリミングカミソリを用い断面を切断したものとした。
・ブレード鳴き評価
通常通紙時の発生音を聞いた。
・感光体摩耗評価
画像面積が0%、15%、50%で連続出力した部分のうち、任意の5点の膜厚をFisherscope渦電流式膜厚計MMSで測定し、初期からの膜厚減少量を示した。
結果を、表4、表5、表6に示す。
Figure 2013190555
(ブレードクラック)
〇:未発生、 △:かすかにクラックが発生する。×:全面にクラックが発生する。
(表面層剥離)
〇;未発生、 △:端部に表面層剥離が発生、 ×:全面に表面層剥離が発生

Figure 2013190555
(クリーニング不良)
〇:未発生、 △:端部のみ発生、 ×:全面に発生
(ブレード鳴き)
〇;未発生、 △:時折発生、 ×:常時発生
Figure 2013190555
偏摩耗比=50%画像面積率の部分の摩耗量/0%画像面積率の部分の摩耗量
実施例1〜実施例52においては、長期に渡って、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、クリーニングブレードの異常摩耗及び異音の発生、クリーニングブレード先端稜線部のめくれを抑制できた。また、軸方向のトナー量の異なる画像を取り続けた時の偏摩耗も抑制できた。一方、比較例においては、クリーニング評価において、良好な結果が得られなかった。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
感光体3と、短冊形状の弾性体ブレード622から構成され、先端稜線部を感光体表面に当接するクリーニングブレード62とを備えた画像形成装置において、感光体は微粒子を含有した表面層93を有し、クリーニングブレードの先端稜線部は、弾性体ブレードの基材622、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂との膜厚1.0[μm]以上の混合層62d、アクリル又は/及びメタクリル樹脂を含む膜厚0.1[μm]以上の表面層623の積層構成である。これによれば、上記実施形態に説明したように、長期に渡って、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、感光体及びクリーニングブレードの異常摩耗及び異音の発生、クリーニングブレード先端稜線部のめくれを抑制できる。さらに、感光体の偏摩耗も抑制できる。
(態様B)
(態様A)において、上記クリーニングブレードのアクリル又は/及びメタクリル樹脂層からなる表面層623の厚さが、0.5[μm]以上1.0[μm]以下である。これによれば、上記実施形態に説明したように、長期に渡って、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、感光体及びクリーニングブレードの異常摩耗及び異音の発生、クリーニングブレード先端稜線部のめくれを抑制できる。表面層の範囲より膜厚が薄い場合は、クリーニングブレード62の耐久性が不足するおそれがある。また、この範囲より膜厚が厚い場合は、ブレード先端稜線部の捲れやクラックなどの問題が発生する虞がある。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂との混合層62dの厚さが、10[μm]以上30[μm]以下である。これによれば、上記実施形態に説明したように、長期に渡って、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、感光体及びクリーニングブレードの異常摩耗及び異音の発生、クリーニングブレード先端稜線部のめくれを抑制できる。混合層の膜厚が、この範囲より膜厚が薄い場合は、クリーニングブレード62の耐久性が不足するおそれがある。また、混合層の膜厚がこの範囲より厚い場合は、クリーニングブレード62の硬度が大きくなり、感光体3への負荷が増加し、感光体3の摩耗が大きくなったり、低温環境下で異音が発生したりする。さらにはクリーニングブレード自体に微小なクラックが入りやすくなる。
(態様D)
(態様A)、(態様B)または(態様C)の何れかにおいて、感光体の表面層に含有される微粒子が酸化物微粒子である。これによれば、上記実施形態に説明したように、感光体の摩耗を良好に抑制でき、さらに感光体の長寿命化が達成される。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)の何れかにおいて、感光体の表面層のマルテンス硬さ(HM)が190[N/mm]以上であり、且つ弾性仕事率(We/Wt値)が37.0%以上である。これによれば、上記実施形態に説明したように、長期に渡って、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、感光体及びクリーニングブレードの摩耗及び異音の発生、クリーニングブレード先端稜線部のめくれを抑制できる。さらに、感光体の偏摩耗を良好に抑制できる。マルテンス硬さ190[N/mm]未満の場合は、トナーが感光体表面に固着する不具合が生じ易い。また弾性仕事率(We/Wt値)が38.0%未満の場合は、架橋により形成される3次元網目構造が十分な耐久性を有しておらず、感光体軸方向で、画像面積率が変化した場合など、感光体摩耗スピードが変化し、摩耗ムラが発生し易い。
(態様F)
画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジであって、(態様A)、(態様B),(態様C)、(態様D)または(態様E)の何れかの画像形成装置に採用される感光体とクリーニングブレードとを一体的に形成したプロセスカートリッジである。これによれば、上記実施形態に説明したように、長期に渡って、良好なクリーニング性能を維持し、且つ、感光体及びクリーニングブレードの異常摩耗及び異音の発生、クリーニングブレード先端稜線部のめくれを抑制できるプロセスカートリッジを提供できる。
1 作像ユニット(プロセスカートリッジ)
3 感光体
6 クリーニング装置
10 潤滑剤塗布装置
14 中間転写ベルト
60 転写ユニット
62 クリーニングブレード
62a ブレード先端面
62b ブレード下面
62c 先端稜線部
62d 基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂混合層
80 定着ユニット
91 導電性支持体
92 感光層
921 電荷発生層
922 電荷輸送層
93 表面層
94 下引き層
101 ファーブラシ
103 固形潤滑剤
621 ホルダー
622 弾性体ブレード
623 アクリル又は/及びメタクリル樹脂表面層
特開2010‐191378号公報 特許第3602898号公報 特開2004−233818号公報

Claims (6)

  1. 感光体と、短冊形状の弾性体ブレードから構成され、先端稜線部を該感光体表面に当接するクリーニングブレードとを備えた画像形成装置において、
    記感光体が微粒子を含有した表面層を有し、上記クリーニングブレードの先端稜線部は、該弾性体ブレードの基材、基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂との膜厚1.0[μm]以上の混合層、アクリル又は/及びメタクリル樹脂を含む膜厚0.1[μm]以上の表面層の積層構成であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、上記クリーニングブレードのアクリル又は/及びメタクリル樹脂層からなる表面層の厚さが、0.5[μm]以上1.0[μm]以下であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、上記クリーニングブレードの基材とアクリル又は/及びメタクリル樹脂との混合層の厚さが、10[μm]以上30[μm]以下であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1、2または3の何れかの画像形成装置において、上記感光体の表面層に含有される微粒子が酸化物微粒子であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1、2、3または4の何れかの画像形成装置において、上記感光体の架橋樹脂表面層のマルテンス硬さ(HM)が190[N/mm]以上であり、且つ、弾性仕事率(We/Wt値)が37.0%以上であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジであって、請求項1乃至5の何れかの画像形成装置に採用される感光体とクリーニングブレードとを一体的に形成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
JP2012055986A 2012-03-13 2012-03-13 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ Pending JP2013190555A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012055986A JP2013190555A (ja) 2012-03-13 2012-03-13 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
US13/752,754 US9037067B2 (en) 2012-03-13 2013-01-29 Image forming apparatus and process cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012055986A JP2013190555A (ja) 2012-03-13 2012-03-13 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013190555A true JP2013190555A (ja) 2013-09-26

Family

ID=49157792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012055986A Pending JP2013190555A (ja) 2012-03-13 2012-03-13 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9037067B2 (ja)
JP (1) JP2013190555A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014092633A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2016021038A (ja) * 2014-06-17 2016-02-04 株式会社リコー 画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
US9753384B2 (en) 2015-05-08 2017-09-05 Ricoh Company, Ltd. Photoconductor, electrophotographic method, electrophotographic apparatus, and electrophotographic process cartridge
JP2019152749A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 株式会社リコー 画像形成装置、及び画像形成方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014163995A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP6387701B2 (ja) 2013-09-12 2018-09-12 株式会社リコー 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP6255927B2 (ja) 2013-11-15 2018-01-10 株式会社リコー クリーニングブレード、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP6218034B2 (ja) 2014-01-27 2017-10-25 株式会社リコー クリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP6478021B2 (ja) 2014-02-12 2019-03-06 株式会社リコー 光導電体とそれを用いた画像形成方法および画像形成装置
JP6292472B2 (ja) 2014-03-07 2018-03-14 株式会社リコー 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2015175893A (ja) 2014-03-13 2015-10-05 株式会社リコー クリーニングブレードとこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP6463004B2 (ja) 2014-05-22 2019-01-30 キヤノン株式会社 画像形成装置及びクリーニングブレード
JP6331845B2 (ja) * 2014-08-01 2018-05-30 株式会社リコー クリーニングブレード、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US9529317B2 (en) 2014-10-21 2016-12-27 Ricoh Company, Ltd. Blade and image forming apparatus incorporating same
US10146169B2 (en) 2016-07-15 2018-12-04 Ricoh Company, Ltd. Cleaning blade, process cartridge, and image forming apparatus
JP6787085B2 (ja) 2016-11-30 2020-11-18 株式会社リコー 画像形成装置および感光体評価方法
US20180373198A1 (en) * 2017-06-26 2018-12-27 Hiroshi Mizusawa Process cartridge and image forming apparatus
JP2019015776A (ja) 2017-07-04 2019-01-31 株式会社リコー 電子写真感光体、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2020154083A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法およびプロセスカートリッジ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125298A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Canon Inc 電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2006039483A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2011138110A (ja) * 2009-12-04 2011-07-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01205171A (ja) 1988-02-10 1989-08-17 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
JPH07333881A (ja) 1994-06-13 1995-12-22 Canon Inc 電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えた電子写真装置
DE69525996T2 (de) * 1994-06-22 2002-09-19 Canon K.K., Tokio/Tokyo Elektrophotographisches Gerät
JPH0815887A (ja) 1994-06-30 1996-01-19 Canon Inc 電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えた電子写真装置
JP3308730B2 (ja) 1994-10-20 2002-07-29 キヤノン株式会社 電子写真感光体、電子写真装置及び電子写真装置ユニット
JPH08146641A (ja) 1994-11-24 1996-06-07 Canon Inc 電子写真感光体及び電子写真装置
JP3602898B2 (ja) 1995-11-06 2004-12-15 バンドー化学株式会社 電子写真装置用ブレード体
JP3734735B2 (ja) 2000-11-02 2006-01-11 株式会社リコー 電子写真感光体
JP2004233818A (ja) 2003-01-31 2004-08-19 Tokai Rubber Ind Ltd 電子写真機用ブレードおよびその製法
JP4443837B2 (ja) 2003-01-31 2010-03-31 株式会社リコー 画像形成装置
EP1600822B1 (en) * 2004-05-25 2018-12-12 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor and image forming method, apparatus and process cartridge therefor using the photoreceptor
JP2010191378A (ja) 2009-02-20 2010-09-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
US8498565B2 (en) * 2009-12-04 2013-07-30 Ricoh Company, Ltd. Cleaning blade, and image forming apparatus and process cartridge using the same
JP5532940B2 (ja) 2010-01-14 2014-06-25 株式会社リコー 画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジ
JP5517047B2 (ja) * 2010-03-02 2014-06-11 株式会社リコー クリーニングブレード、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
US8644753B2 (en) 2010-09-13 2014-02-04 Ricoh Company, Ltd. Cleaning blade, and image forming apparatus and process cartridge using same

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125298A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Canon Inc 電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2006039483A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2011138110A (ja) * 2009-12-04 2011-07-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014092633A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2016021038A (ja) * 2014-06-17 2016-02-04 株式会社リコー 画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
US9753384B2 (en) 2015-05-08 2017-09-05 Ricoh Company, Ltd. Photoconductor, electrophotographic method, electrophotographic apparatus, and electrophotographic process cartridge
JP2019152749A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 株式会社リコー 画像形成装置、及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20130243506A1 (en) 2013-09-19
US9037067B2 (en) 2015-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013190555A (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
JP6066287B2 (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
JP6168379B2 (ja) クリーニングブレード、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
US8275301B2 (en) Cleaning device, method of manufacturing the cleaning device, and process unit and image forming apparatus using same
JP5127991B1 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP5347483B2 (ja) 画像形成装置
JP2009031499A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008096964A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5453851B2 (ja) 電子写真感光体、及び画像形成装置
JP3818585B2 (ja) 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法
JP2020095236A (ja) 電子写真感光体、画像形成装置、電子写真感光体の製造方法、皮膜用液、及び皮膜
JP4339197B2 (ja) 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2014178406A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2014153465A (ja) 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP3818584B2 (ja) 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法
JP4542961B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真形成方法、電子写真装置、プロセスカートリッジ
JP2014115465A (ja) 作像ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP4729092B2 (ja) 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2005266036A (ja) 感光体、電子写真装置及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP4732879B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体を用いた電子写真形成方法、電子写真装置及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2017126049A (ja) クリーニングブレード、クリーニング装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4194932B2 (ja) 感光層形成用塗工液とその製造方法、及び該塗工液を用いた電子写真感光体、画像形成装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ
JP2012203023A (ja) 電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4459093B2 (ja) 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置およびプロセスカートリッジ
JP3936628B2 (ja) 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160212