JP2008032916A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーの開閉に連動させて、装置本体側の複数の機構を作動させることで、画像形成装置の使用性、商品性を高めることを目的とする。
【解決手段】本発明では、本体ケーシング2の左側壁2Aに、直動カム部材140に対応させて第一の連動スライダ271を設置し、本体ケーシング2の右側壁2Bに分岐ダクト335に対応させて第二の連動スライダ350を設置し、更に、これら両連動スライダ271、350とフロントカバー9との間をワイヤWで連結した。これにより、フロントカバー9が開操作されると、両スライダ271、350が進退動作を行う結果、直動カム部材140が押圧位置から初期位置に自動的に変位され、分岐ダクト335が差込姿勢から退避姿勢に自動的に変位される。これにより、直動カム部材140並びに、分岐ダクト335によるドラムユニットSaの拘束が解かれるので、ドラムユニットSaをドラム収容空間7から簡単に取り出すことが出来る。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来から、カバー部材の開閉に連動させて本体ケーシング側の装置を動作させるものが、提案されている(例えば、特許文献1)。このものでは、ハウジング(上述の本体ケーシングに相当)内に、感光体を保護する保護機構を設ける一方、開閉部材(上述のカバー部材に相当)とハウジングとの間に連動用のストラップを設けている。
これにより、開閉部材を開閉させると、ストラップがハウジング内に設置された軸部材を回動させ、この軸部材の回動により、感光体を保護する保護機構が作動する。このように、特許文献1のものは、開閉部材の開閉に連動させて、ハウジング内に設けられた一の装置(感光体の保護機構)を作動させている。
特開2005−91482公報
ところで、画像形成装置において、上述したカバー部材の開閉は、例えば、内蔵される部品などを交換する場合などに行なわれる。この場合、アクセス用のカバー部材を開放させただけでは、部品の交換作業を出来ないことが多く、交換作業を行なうには、内蔵される部品同士の連結を解除したり、或いは邪魔になっている部品を退避させることが必要となる。しかし、部品交換の都度、作業者が、連結状態解除のための操作、或いは邪魔になっている部品を退避させる操作を強いられるのは、煩わしさがあり、メンテナンス性が悪い。このような見地からみても、カバー部材の開閉に連動させて複数の装置を作動させることが出来れば、使い勝手がよくなり商品性が高まる。
本発明は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カバーの開閉に連動させて、装置本体側の複数の機構を動作させることで、画像形成装置の使用性、商品性を高めることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、装置を内部に収容する本体ケーシングと、前記本体ケーシングに設けられる開口部にヒンジ軸を介して連結され、同開口部を閉止或いは開放するカバー部材と、を備えた画像形成装置において、前記本体ケーシング内に設けられ、特定機能を有する第一の装置と、前記本体ケーシングにおいて、初期位置と停止位置とに位置変位可能に設置されて、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって前記第一の装置に所定動作を行なわせる第一の変位部材と、前記第一の変位部材と前記カバー部材との間において両部材を繋ぐように設置されて、前記カバー部材の開操作に連動して前記第一の変位部材を前記初期位置から前記停止位置に変位させる第一の紐状連結部と、前記本体ケーシング内に設けられ、前記第一の装置とは異なる特定機能を有する第二の装置と、前記本体ケーシングにおいて、初期位置と停止位置とに位置変位可能に設置されて、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって前記第二の装置に所定動作を行なわせる第二の変位部材と、前記第二の変位部材と前記カバー部材との間において両部材を繋ぐように設置されて、前記カバー部材の開操作に連動して第二の変位部材を前記初期位置から前記停止位置に変位させる第二の紐状連結部と、を備えた構成であり、前記第一、第二の紐状連結部は、停止位置にある第一、第二の変位部材とともに、開度規制装置を構成し、前記カバー部材の開き角度を所定角度に規制するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記本体ケーシングに設けられた前記開口部の下部に前記ヒンジ軸を設けて、前記カバー部材を上開き操作により開閉させる構成であるとともに、前記本体ケーシングにおける左右の両側面に前記第一の変位部材、前記第二の変位部材をそれぞれ分けて設置し、分けて配置された各変位部材と前記カバー部材の裏面における左右両側部との間を前記第一、第二の紐状連結部によってそれぞれ連結させる構成としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記カバー部材の裏面に、前記第一、第二の紐状連結部を引き込み方向に付勢して引き取る引取装置と、前記引取装置から引き出される紐状連結部の引き出し量が所定量に達したときに、それ以上の引き出しを規制するストッパー装置と、を備え、前記カバー部材の開操作の過程では、前記第一、第二の紐状部材が前記付勢力に抗して前記引取装置から引き出される一方、前記カバー部材の開き角度が所定角度になって、前記紐状連結部の引き出し量が所定量に達したときに、前記ストッパー装置により前記紐状連結部の引き出しが規制されるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記カバー部材が閉操作される過程で、前記引取装置による前記紐状連結部の引き込みを規制する引き込み規制手段を設け、前記カバー部材が前記開口部を閉止する閉止姿勢にあるときに、前記第一、第二の紐状連結部を介して前記各変位部材に前記引取装置の付勢力が及ばないようにしたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記引き込み規制手段は、紐状連結部上に固定的に設置される突起部からなり、前記カバー部材が閉操作される過程で、紐状連結部とともにカバー部材側に引き込まれた前記突起部が他の部品に突き当てることで前記引取装置による前記紐状連結部の引き込みが規制される構成であるところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記引取装置は、少なくとも1以上の動滑車を有する滑車装置と、前記動滑車を引き込み方向に付勢する付勢手段と、から構成され、前記動滑車の前記付勢力に抗する変位動作により前記紐状連結部の引き出しがなされ、前記動滑車の前記付勢力に従った変位動作により前記紐状連結部の引き込みがなされるところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載のものにおいて、前記引取装置は、前記動滑車を含む複数個の滑車間に、両端がいずれも引き出し可能な自由端となるように前記第一、第二の紐状連結部とされた1本の紐状部材を掛け渡した両端引き出しタイプのものであり、前記紐状部材の両自由端を、前記第一の変位部材、並びに第二の変位部材にそれぞれ固定したところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のものにおいて、前記第一の変位部材、並びに第二の変位部材は共に、前記変位動作として、前記本体ケーシングの開口部側に向かって前進或いは、これとは反対方向に後退動作するスライダであるところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のものにおいて、前記動滑車に滑車ホルダが設けられたものにおいて、前記紐状連結部の引き出し量が所定量に達すると、前記滑車ホルダの一部が、他の部品に当接して前記動滑車の変位動作が規制され、これにより、前記紐状連結部の引き出しが規制されるところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のものにおいて、前記紐状連結部は、ステンレス製の撚り線ワイヤであるところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のものにおいて、前記本体ケーシングにはユニット収容空間が設けられ、前記開口部を通じて同ユニット収容空間内に、現像器及び像担持体が複数組並列して設けられた画像形成ユニットを出し入れすることが可能とされた画像形成装置であって、前記特定機能を有する第一の装置は、前記複数の現像器に対応して複数の押圧作用部を備える可動部材と、この可動部材を押圧位置に移動させて前記ユニット収容空間に収められた前記画像形成ユニットの各現像器に前記各押圧作用部をそれぞれ係止させ、この係止により、前記現像器を構成する各現像剤担持体をこれに対応する各像担持体に押圧させる移送手段と、を備えた押圧装置であり、前記第一の変位部材は、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって、前記押圧位置にある前記可動部材を解除位置に変位させて、前記押圧作用部による前記係止を解くところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のものにおいて、前記本体ケーシングにはユニット収容空間が設けられ、前記開口部を通じて同ユニット収容空間内に、ユニットフレームに帯電器、前記複数組の現像器及び像担持体を保持させた画像形成ユニットを出し入れすることが可能とされた画像形成装置であって、前記特定機能を有する第一の装置は、送風機と、ダクトの一部を前記フレーム収容空間に差み込みつつ前記画像形成ユニットのユニットフレームに近接させて前記送風機によって起こされた空気を前記ユニットフレーム内の前記帯電器に送り込み可能とする差込姿勢と、前記フレーム収容空間より前記ダクトの一部を退避させる退避姿勢とに、変位動作可能とされた送風ダクトを備えた送風装置であり、前記第二の変位部材は、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって、前記送風ダクトを前記差込姿勢から退避姿勢に変位させるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、本体ケーシングに設けられる第一の変位部材とカバー部材が第一の紐状連結部により連結されている。また、本体ケーシングに設けられる第二の変位部材とカバー部材が第二の紐状連結部により連結されている。従って、カバー部材を開操作すると、各紐状連結部を介して第一、第二の変位部材が引かれて、初期位置から停止位置にそれぞれ変位する。
これにより、第一の変位部材の変位動作によって第一の装置が作動され、第二の変位部材の変位動作によって第二の装置が作動される。このように、本発明では、カバー部材の開操作により、本体ケーシング側の複数装置(第一の装置、第二の装置)を作動出来る。従って、少なくとも、作動した複数装置については、カバー部材を開操作した後に、改めて、装置作動のための専用操作を行なう必要がなく、操作の手間が省ける。
加えて、本発明のものは、第一、第二の紐状連結部が、停止位置にある第一、第二変位部材とともに、開度規制装置を構成しており、カバー部材の開き角度を所定角度に規制する。このように、カバー部材の開操作に連動させて他の装置を作動させる連動機構に開度規制機能を兼用させているので、装置を機構的に簡素化できる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、第一の変位部材、第二の変位部材を本体ケーシングの両側面に分けて配置した。仮に、本体ケーシングの一方側の側面に、第一、第二の双方の変位部材が設置されていると、設置側では部品間の摩擦により抵抗が大きくなり、開閉操作が重くなるので、非設置側とのバランスがとれない。この点、本発明のように、本体ケーシングの左右の側面に、第一の変位部材並びに、第二の変位部材を分けて配置することで、左右のバランスがとれ、カバー部材の開閉操作を円滑に行なうことが可能となる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、カバー部材に引取装置を設けて、紐状連結部に引き込み方向への付勢力が働くようにした。このような構成であれば、カバー部材には、紐状連結部を介して閉止方向に適度な大きさの力が加わる。従って、開操作中においては、この閉止方向の力が勢いを抑えるように作用するので、カバー部材が勢いよく開放されることがない(ダンパ効果)。また、引取装置は、通常、デットスペースになっていることが多いカバー部材の裏面に設置されているので、装置の小型化を図る上でも好適である。
<請求項4並びに請求項5の発明>
請求項1の発明では、カバー部材の開閉に伴って、各変位部材を初期位置から停止位置に変位動作させ、これによって、第一、第二の装置を作動させる。言い換えると、カバー部材で開口を閉じているときには、各変位部材を初期位置に留めておくことが必要であり、仮に、カバー部材で開口を閉じているときに、何らかの理由で、変位部材が初期位置から移動してしまうと、第一、第二の装置を正しく作動させることが出来ない恐れがある。
一方、請求項3では、カバー部材に引取装置を設けて、紐状連結部を引き取り方向に付勢する構成としており、係る構成においては、カバー部材で開口を閉じている状態でも、紐状連結部を介して引取装置の付勢力が、第一、第二の変位部材にも及んで、初期位置にある各変位部材を変位動作させてしまう恐れがある。
そこで、請求項4の発明では、引き込み規制手段を設けて、開口部がカバー部材によって閉止された状態では、引取装置による付勢力が変位部材に作用しないようにした。これにより、上述した不具合(第一、第二の装置の誤作動)を未然に回避することが可能となる。また、請求項5の発明では、引き込み手段規制手段を、紐状連結部に固定した突起部より構成した。突起部であれば、安価であるし、設置スペースもほとんどいらないので、引き込み手段規制手段として最適である。
<請求項6発明>
請求項6の発明によれば、紐状連結部の引き出し・引き込みに動滑車を使用した。動滑車であれば、紐状連結部の引き出し・引き込みが滑らかになる。また、紐状連結部の引き込み量に対して、動滑車の移動ストロークが半分(動滑車を1つ使用した場合)で済む。従って、引取装置を小型化することが可能となる。
<請求項7発明>
請求項7の発明では、引取装置に両側引き出しタイプのものを使用し、同引取装置から引き出された両自由端部を各変位部材にそれぞれ固定した。これにより、カバー部材の開操作に伴って、両変位部材は紐状部材の各自由端を介して開口部側へと引き込まれ、変位動作を行う。このように引取装置として両側引き出しタイプのものを使用することで、各変位部材に対応して引取装置を専用に設ける必要がなく、両変位部材について引取装置を共通使用できる。
<請求項8発明>
請求項8発明によれば、第一の変位部材並びに第二の変位部材は共に、変位動作として、本体ケーシング開口に向かうスライド動作を行なう。仮に、両変位部材の変位動作が異なる動作(一方が回転、他方がスライドなど)であるとすると、バランスが悪くなって、いわゆるこじりなどが生じ、フロントカバーの開閉、或いは変位部材の動作に支障を来たすことが懸念されるが、本発明のように、変位動作が統一されていれば、係る不具合を未然に回避できる。加えて、両変位動作は、本体ケーシング開口へ向かうスライド動作であり、カバー部材の開操作に連動させ易い構成になっている。
<請求項9の発明>
請求項9の発明によれば、滑車ホルダを使用してストッパー装置を実現させている。このような構成であれば、ストッパー装置としてそれ専用に部品を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
<請求項10の発明>
請求項10の発明によれば、紐状連結部としてのワイヤはステンレス製である。ステンレス製であれば、強度が高く、信頼性の高い角度規制構造を提供できる。また、ステンレス製であれば導電性を有するので、ワイヤを介して本体ケーシングにカバー部材を導通出来る。従って、静電気対策(カバー部材の静電気を本体ケーシングに逃がすことが出来る)としても有効である。
<請求項11並びに請求項12の発明>
請求項11並びに請求項12の発明によれば、カバー部材を開操作すると押圧装置、並びに送風装置がそれぞれ次のように作動する。すなわち、押圧装置においては可動部材が押圧位置から解除位置に自動的に移動して画像形成ユニットの拘束を解く(押圧作用部の係止が解除する)。また、送風装置においては、送風ダクトが差込姿勢から退避姿勢に自動的に変位してフレーム収容空間より退避する。従って、あとは、開口部を通じてフレーム収容空間内に手を差し込んでひっぱり出すことで、特に他の操作をすることなく、本体ケーシングから画像形成ユニットを簡単に取り出すことが出来る。
本発明に係る画像形成装置を具現化した実施形態を図1ないし図33によって説明する。
1.プリンタの構成
図1は、レーザプリンタの斜視図である。本体ケーシング2の上面壁は、幅方向の中央部分が奥側に向けてやや下降するように凹設され、そこは排紙トレイ68とされている。すなわち、排紙トレイ68の奥壁となる部分には、排紙口68Aが開口しており、同排紙口68Aを通って、装置の奥側から前側に向かって画像形成後の用紙3が排出されるようになっている。また、本体ケーシング2の上面壁であって、排紙トレイ68の側方前端部には、操作パネルPが設置されている。
図1における符号9はフロントカバーである。フロントカバー9は、本体ケーシング2の前面の開口(本発明の開口部の一例)を閉止するものであって、本体ケーシング2に対してヒンジ軸Jを介して連結されている。ヒンジ軸Jは、本体ケーシング2の前面下部に設けられており、そこに、フロントカバー9の下部が連結されている。
また、符号9Bは手差しトレイである。手差しトレイ9Bはフロントカバー9の一部を構成するものであるが、フロントカバー9を構成するパネルとは別の部品により構成されている、そのため、上端を図1における手前側に操作してやると、パネルそれ自体は閉止させた状態のまま、手差しトレイ9Bだけを、前倒姿勢とすることが出来る。
尚、以下の説明において、フロントカバー9が設けられている側(図1の左手前)を前側とし、反対側(図1の右奥側)を後、或いは奥側として説明を行なうものとする。
図2は、レーザプリンタの要部側断面図である。以下、図2を参照して、レーザプリンタを構成する各装置について、簡単に説明する。
レーザプリンタ1は、複数のドラムサブユニット28K〜28Cを図2における左右方向に並列的に配置した横置きタイプのタンデム型カラーレーザプリンタであって、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙を給紙するための給紙部4、給紙された用紙3上に画像を形成するための画像形成部5などを備える。
レーザプリンタ1の用紙搬送経路Lは、図2において一点鎖線で示す通りであり、給紙部4の前方上部でレーザプリンタ1の前側から後側へとU字状に約180度反転した後、レーザプリンタ1の後部に向かう。そして後端部側に至ると、今度は前側へとU字状に約180度反転して本体ケーシング2の上面壁に設けられる排紙トレイ68に至る経路をとる。
給紙部4から送り出された用紙は、用紙搬送経路Lを搬送される過程でトナー像が形成されるとともに、これが定着部23によって熱定着されることで所望のカラー画像が形成されるようになっている。
以下、レーザプリンタを構成する各部の構成を簡単に説明する。
(A)給紙部の構成
給紙部4は大まかには、給紙カセット10、分離ローラ11、給紙ローラ13などから構成される。分離ローラ11並びに給紙ローラ13は給紙カセット10に積載された用紙を一枚ずつ取り出すものである。また、図2における符号15、符号16、符号17は、それぞれ紙粉取りローラ、ピンチローラ、レジストローラである。紙粉取りローラ15は、用紙上の紙粉を取り除くためのものであり、レジストローラ17は、送り出された用紙の斜行を修正させるためのものである。
(B)画像形成部の構成
画像形成部5は、大まかにはスキャナ部20、プロセス部21、転写部22および定着部23などから構成されている。
スキャナ部20は、本体ケーシング2の上部に配置されている。このスキャナ部20は、前後左右方向に延びる支持板24と、この支持板24の上面に固定されるスキャナユニット25とを備えている。スキャナユニット25内には、たとえば、4つの光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射鏡、面倒れ補正レンズなどの光学部材が配置されており、各光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向および走査されて、fθレンズおよび面倒れ補正レンズを通過し、また、反射鏡で反射された後、後述する各色の感光ドラム29の表面上に高速走査にて照射される。
プロセス部21は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応して、4つのドラムサブユニット28K〜28Cと4つの現像カートリッジ27K〜27Cとを備える。
各ドラムサブユニット28K〜28Cは、像担持体としての感光ドラム29と、スコロトロン型帯電器30と、クリーニングブラシ31などから構成されている。
スコロトロン型帯電器30は、感光ドラム29の斜め上側後方に、感光ドラム29と間隔を隔てて対向配置されている。スコロトロン型帯電器30は、画像形成時に、高電圧が印加されてコロナ放電を生じさせ、感光ドラム29の表面を一様に正極性に帯電させる機能を有する。
クリーニングブラシ31は、感光ドラム29の後方において、感光ドラム29と対向して接触するように配置され、画像形成時には、クリーニングバイアスが印加される。このクリーニングブラシ31は、感光ドラム29をクリーニングする機能を有する。
現像カートリッジ27K〜27Cはトナーを収納する現像フレーム36の下部に、現像ローラ39、供給ローラ38、並びに層厚規制ブレード40を備える。現像ローラ39、と供給ローラ38とは対向配置されており、両間をトナーが通過するときに、供給ローラ38から現像ローラ39にトナーを供給するとともに、回転に伴う摩擦によりトナーを正極性に摩擦帯電させる機能を有する。また、層厚規制ブレード40は、正帯電され現像ローラ39上に担持されたトナーの層厚を一定にするものである。
転写部22は、駆動ローラ56、従動ローラ57、並びに4つの転写ローラ59間に無端状の用紙搬送ベルト58を架け渡したベルトユニットを備える。
駆動ローラ56は金属製の筒材の表面に、薄いゴム材(摩擦の大きいすべり止めのゴムであって、厚さ約0.5mm)を被覆してなるとともに、図示しないモータから駆動力が伝達されるよう構成されている。従動ローラ57は、用紙搬送ベルト58に適当な張力を付与するためのものであって、図示しないスプリングによって、図2における右方向に付勢されている。
各転写ローラ59は、各感光ドラム29にそれぞれ対向配置、より詳しくは、装置の奥行き方向に整列状に配置される各感光ドラム29の直下において用紙搬送ベルト58を間に挟んだ状態で、感光ドラム29と同じく等間隔で配置されている。これら各転写ローラ59は、金属製のローラ軸を導電性のスポンジ材(厚さ、約5mm)で被覆した弾性ローラであり、各転写ローラ59のローラ軸には、図示しない定電流源が接続され、所定のタイミングで転写バイアス(負極性の電圧)が印加されるように構成されている。
用紙搬送ベルト58は、例えばポリカーボネート等の樹脂材からなり、その幅寸法は印字可能な最大用紙サイズ(例えばA4サイズ)の幅寸法以上になっている。そして、図示しないモータから駆動ローラ56に駆動力が伝達されると、駆動ローラ56が回動を始める。この駆動ローラ56の回動により、用紙搬送ベルト58は循環駆動して、図2における右側から左側に向かって水平に用紙を搬送するようになっている。
また、図2における符号60は、クリーニング部である。クリーニング部は用紙搬送ベルト58上に残留する残留トナーを掻きとって、用紙搬送ベルト58の用紙搬送面をクリーニングするものである。尚、符号61は1次クリーニングローラ、符号62は2次クリーニングローラ、符号63は掻取ブレード、符号64はトナー貯留部である。
ここで、上記のように構成されたレーザプリンタ1による一連の画像形成処理について簡単に説明すると、まず、各感光ドラム29の表面は、その回転に伴って、帯電器30により一様に正帯電される。その後、所定の画像データが例えば、上位装置から入力されると、画像データに基づく制御が開始されて、各スキャナ部20から各感光ドラム29に向けてレーザ光がそれぞれ照射される。これにより、各感光ドラム29の表面には、画像データに応じた所定の静電潜像が形成、すなわち一様に正帯電された感光ドラム29の表面のうち、レーザ光が照射された部分は電位が下がる。
次いで、現像ローラ39の回転により、現像ローラ39上に担持されかつ正帯電されているトナーが、各感光ドラム29の表面上に形成される静電潜像に供給される。これにより、各感光ドラム29の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム29の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
また、上記したトナー像を形成するための処理と並行して、用紙を搬送する処理が行われる。すなわち、給紙ローラ13の回動により、給紙カセット10から用紙が一枚ずつ用紙搬送経路Lへと送り出される。用紙搬送経路Lに送り出された用紙は、ピンチローラ16、用紙搬送ベルト58により、転写位置(各感光ドラムと各転写ローラとが接触する点)に運ばれる。すると、この転写位置を通るときに、各転写ローラ59に印加される転写バイアスによって、各感光ドラム29の表面上に担持された各色のトナー像(現像剤像)が用紙の表面に順次、重畳転写される。かくして、用紙上には、カラーのトナー像(現像剤像)が形成される。その後、次述する定着部23を通過するときに、転写されたトナー像(現像剤像)は熱定着され、用紙は排紙トレイ68上に排紙される。
定着部23は、転写部22の後部側に設置されている。定着部23は、加熱ローラ65と、同加熱ローラ65に対して対向対置される加圧ローラ66とからなる。加熱ローラ65は加熱のためのハロゲンランプ(図示せず)を備え、各転写ローラ59により用紙上に転写されたカラーのトナー像(現像剤像)を、用紙が加熱ローラ65と加圧ローラ66との間を通過する間に熱定着させるものである。
熱定着後の用紙3は、その後、装置の後端部で、図示上方へと方向転換され、本体ケーシングの上面壁に至る。そして、排紙ローラ71によって、排紙トレイ68上に排紙される。尚、符号69、符号70はそれぞれ、搬送ローラ並びにピンチローラである。
2.ドラムユニットSaの挿抜について
さて、上部に設けられる操作部9Aに手を掛けて操作してやると、フロントカバー9はヒンジ軸Jを中心に回動する。これにより、フロントカバー9を図1に示すように起立させて本体ケーシング2の前面の開口を閉止(以下、閉止姿勢)させたり、或いは図3に示すように前倒させて本体ケーシング2の前面の開口を開放(以下、開放姿勢)出来る。フロントカバー9の開き角度は、図3に示す角度θを超えないようにフロントカバー9の裏面に設置された開度規制装置Sdによって規制される構造になっている。
本体ケーシング2の前面の開口は、本体ケーシング2内のドラム収容空間7に連通する着脱口8とされており、そこを通じて、ドラムユニットSaを本体ケーシング2内のドラム収容空間7に収容出来る。
ここで、本実施形態のものは、本体ケーシング2に、押圧離間装置Sb並びに送風装置Scを内蔵させており、一旦、ドラムユニットSaが本体ケーシング2のドラム収容空間7に収容されると、これら両装置Sb、ScがドラムユニットSaに対して所定のタイミングで、装置の機能に応じたアクセス動作を行なう。
係るアクセス動作は画像形成などプリンタの本来的な機能を発揮させる観点からすると必要な動作であるが、本体ケーシング2からドラムユニットSaを取り外す場合には、支障を来たす、或いは邪魔になる。
そのため、本実施形態のものは、本体ケーシング2側に設置される押圧離間装置Sb、送風装置Scの両装置Sb、Scと、フロントカバー9に設置される開度規制装置Sdとに連動関係を持たせている。すなわち、閉止姿勢にあるフロントカバー9が開操作されると、それに連動して開度規制装置SdのワイヤWが押圧離間装置Sbを構成する第一の連動スライダ271、並びに送風装置Scを構成する第二の連動スライダ350の両部材を装置前方に引き込む。
すると、押圧離間装置Sb、並びに送風装置Scの両装置がドラムユニットSaに対するアクセスを解消するように作動し、その結果、開口を通じてドラムユニットSaを装置外に、無理なく取り外すことが出来るようになっている。
以下、ドラムユニットSa、押圧離間装置Sb、送風装置Sc、開度規制装置Sdの順に各装置の説明を行なう。
(A)ドラムユニット
ドラムユニットSaは、4つの現像カートリッジ27K〜27C、ユニットフレーム26、4つのドラムサブユニット28K〜28Cなどから構成される(図2参照)。
現像カートリッジ27は、現像フレーム36内にトナーを収容させたものである。現像フレーム36の下部には、内蔵されるトナーを送り出す供給ローラ38並びに、現像ローラ39が設置されている。
また、図4に示すように、現像フレーム36の上壁には、操作用の取っ手121と、一対の当接部材133とが設けられている。
取っ手121は、現像カートリッジ27の幅方向の全幅に亘るような大きさとされ、現像フレーム36に対して支持軸123を介して回動可能に連結されている。
当接部材133は、幅方向の両端部に設置される円筒部131に抜け止めされた状態で保持されている。円筒部131はコイルばね136を内蔵しており、当接部材133を上向きに付勢している。当接部材133は円筒部131から上部を突出させており、取っ手121を倒すと、取っ手121の下面が当接部材133に突き当たるようになっている。
次に、ユニットフレーム26であるが、これは、図5に示すように、全体としては枠状をなしている。ユニットフレーム26には、装置の前後方向に4つのカートリッジ収容部26K〜26Cが設けられており、そこに、各色の現像カートリッジ27K〜27Cを上方からの操作により収容させたり、あるいは引き出すことが出来るようになっている。
そして、上述のドラムユニットSaは、図6に示すように、本体ケーシング2の内面壁に設けられる一組のレール101の案内作用により、水平姿勢を保った状態で本体ケーシング2のドラム収容空間7に収容されるようになっている。
尚、ドラムユニットSaは、水平姿勢を保った状態で本体ケーシング2のドラム収容空間7に収容されるとき、感光ドラム29が用紙搬送ベルト58と接触しないように若干浮き上がった状態でドラム収容空間7の奥側に向かって移動され、最後に、感光ドラム29が用紙搬送ベルト58と接触するようにわずかに下降されて、印字動作可能な状態に配置される。逆に、ドラムユニットSaがドラム収容空間7から手前側に向かって引き出される場合には、最初に、感光ドラム29が用紙搬送ベルト58と接触しないように持ち上げられた後に、水平姿勢を保った状態でドラム収容空間7から手前側に向かって移動される。
(B)押圧離間装置Sb
押圧装置というのは、本体ケーシング2のドラム収容空間7に、ドラムユニットSaが収容されると、現像カートリッジ27を装置下方に押し下げて、現像ローラ39を感光ドラム29に密着させるものである。このように、感光ドラム29に現像ローラ39を密着させることで、始めて、画像形成が可能な状態になる。また、離間装置というのは、押圧装置による現像カートリッジ27の押し込みを解除するものである。以下、押圧離間装置Sbの具体的な構成を説明する。
図6は押圧離間装置SbとドラムユニットSaの位置関係を示す斜視図、図7は押圧離間装置Sbの斜視図である。
図6に示すように、本体ケーシング2の左右の両側壁には、一方向に長い形状をなす直動カム部材140が、長手方向を装置の奥行き方向に向けてそれぞれ設置されている。具体的に言えば、本体ケーシング2の左右の両側壁の内面には、カムホルダ113が設置されており、同カムホルダ113内に、直動カム部材140が進退可能な状態で差し込まれている。また、直動カム部材140の設置高さは、ドラム収容空間7に収容されたドラムユニットSaの上部、すなわち各現像カートリッジ27の上部に対応する高さとされている。
また、図6に示す符号169は連結軸である。連結軸169は、左右の両直動カム部材140間の後端同士を渡しており、駆動力を伝達させる機能を担っている。具体的には、図8における左奥の直動カム部材140が主側、右手前の直動カム部材140が従側とされる。
主側の直動カム部材140が進退すると、主側の進退運動が連結軸169を介して従側の直動カム部材140に伝達されて、従側の直動カム部材140が、主側の直動カム部材140と同期して進退する。尚、連結軸169による駆動力の伝達は、図8に示す通りであり、ラックギヤとピ二オンギヤによるギヤの噛み合いを利用して動力を伝達させる形式をとっている。
そして、直動カム部材140の進退動作によって、次述する押圧突起125を下向きに押し下げたり、或いは次述する離間突起126を上向きに押し上げる構成になっている。
各現像カートリッジ27には図4に示すように、2つの突起125、126が設けられている。まず1つ目の突起は押圧突起125である。押圧突起125は、取っ手121の自由端の左右両側に一対設けられ、外向きに突出している。2つ目の突起は離間突起126である。離間突起126は、現像フレーム36の上壁の左右両側において一対設けられ、外向きに突出するようにして形成されている。
上述の両突起125、126に対応して、カムホルダ113の上面には、第一の連絡孔115と第二の連絡孔116の両孔が所定距離を空けて長手方向に4組設けられている(図7参照)。4組形成してあるのは、各現像カートリッジ27C〜27Kにそれぞれ両突起125、126が形成され、これに対応させて両孔115、116を設けているからである。
次に、直動カム部材140の具体的な形状について、主側を例にとって説明を行なう。図9に示すように、直動カム部材140は一方向に長い形状をなすとともに、長手方向に4つの作用部143を設けてなる。各作用部143は所定の間隔(具体的に言えば、現像カーリッジ27K〜27Cの配置間隔)に合わせて設けられており、押圧作用部145と接離作用部146とから構成されている。
押圧作用部145は、図9において左方向に水平に延びる形状をなし、先端にはテーパ145Aが形成されている。テーパ145Aは、押圧作用部145の先端下部を斜めに切り落とすことにより形成されている。
一方、接離作用部146は、同図において右方向に水平に延びる形状をなし、先端には図示上方に張り出す突起146Aが設けられている。接離作用部146は、直動カム部材140の進退動作に連動させて、回転押上体151を定位置で回転させるものである。
改めて説明すると、回転押上体151と直動カム部材140は遊挿関係にある。すなわち、回転押上体151は支持軸153に支持されているが、支持軸153は本体ケーシング2側に設けられており、直動カム部材140には、支持軸153を挿通させる逃がし孔149が開口されている。
これにより、回転押上体151は、直動カム部材140の進退動作に伴って一体的にスライド動作をすることなく、その場(定位置)で回転動作のみ行なうようになっている。
また、回転押上体151は各現像カートリッジ27の離間突起126に対応しており、設置位置はいずれも第二の連通孔116の直下付近になっている。
係る直動カム部材140は図9に示す解除位置と図11に示す押圧位置との間において、往復直線移動可能とされている。
直動カム部材140が解除位置にある状態では、押圧作用部145は第一の連通孔115の後方(図9では右側)にあって第一の連通孔115を開放させている。
そのため、ドラムユニットSaをドラム収容空間7に収容させると、同図9に示すように、各押圧突起125が対応する第一の連通孔115を通ってカムホルダ113の内部に進入し、押圧突起125と押圧作用部145とが所定距離を隔てて、対峙した状態となる。
また、離間突起126は第二の連通孔116を通ってカムホルダ113の内部に進入し回転押上体151の背面上に突き当たった状態になる。
この状態から、直動カム部材140を押圧位置に向けて図示左方向(装置本体の前側)に移動させてゆくと、移動の過程で、押圧作用部145が押圧突起125に突き当たる。
それ以降は、テーパ145Aの案内作用により、押圧作用部145が押圧突起125を装置下方に押し下げつつ乗り上げてゆき、直動カム部材140が図11に示す押圧位置に至ったときには、押圧作用部145が押圧突起125の上方に位置した状態となる。
このように、直動カム部材140が解除位置から押圧位置に至る過程で、押圧作用部145が押圧突起125、ひいては取っ手121を装置下方に押し下げる。そのため、コイルばね136を縮ませつつ現像カートリッジ27の全体が装置下方へと押し込まれる状態となり、その結果、現像カートリッジ27の現像ローラ39が感光ドラム29に弾性的に接触した状態となる(図12、図13参照:押圧動作)。尚、この押圧動作が先に説明した、アクセス動作である。
また、図11に示すように、直動カム部材140が押圧位置に至ると、第一の連絡孔115を押圧作用部145が塞いだ状態になり、押圧突起125が抜け止めされる。そのため、本体ケーシング2のドラム収容空間7から現像カートリッジ27、ひいてはドラムユニットSaを取り外すためには、再び、直動カム部材140を押圧位置から解除位置に移動させないと、それを行なうことが出来ない。
上述の構成により、本発明の「可動部材(直動カム部材140)を押圧位置に移動させて、各現像器(現像カートリッジ27の押圧突起125)に前記各押圧作用部145をそれぞれ係止(当接)させ、この係止(当接)により、前記現像器(現像カートリッジ27)を構成する各現像剤担持体(現像ローラ39)をこれに対応する各像担持体(感光ドラム29)に押圧させる」が実現されている。
また、本実施形態のものは、4つの現像カートリッジ27K〜27Cに対応して4つの押圧突起125を設けているが、ブラックの現像カートリッジ27Kに対応する押圧突起125Kが、残りの押圧突起125Y〜125Cよりも早いタイミング(解除位置から押圧位置に向かう中間位置)で押圧作用部145Kに押されるようになっている(図10参照)。
このような設定としているのは、モノクロ印刷を行なうときには、ブラックに対応する現像ローラ39をこれに対応する感光ドラム29に接触させた状態にすればよく、他の色のものは接触させる必要がないからである。
次に、離間動作について説明する。図11に示す押圧位置から図9に示す解除位置に直動カム部材140をスライドさせると、押圧突起125と押圧作用部145の係止が解かれる一方、接離作用部146の突起146Aが回転押上体151に突き当たって、反時計周りに回転させる。
これにより、回転押上体151の背面が離間突起126の下面に突き当たり、離間突起126を押し上げてゆく。その結果、各現像カートリッジ27K〜27Cには各離間突起126を介して装置上方への力が作用し、各現像カートリッジ27はユニットフレーム26から僅かに浮いた状態となる。
このように、離間動作を行なうことで、後にドラム収容空間7からドラムユニットSaを取り出した時に、取り出したドラムユニットSaから各現像カートリッジ27K〜27Cを容易に取り出すことが出来る。
さて、上記した直動カム部材140を、解除位置と押圧位置との間で往復直線移動させるには駆動源が必要であるが、本実施形態のものは、係る駆動系に、電動式の第一駆動系210と、人手によるフロントカバー9の開閉運動を利用した第二駆動系250の二つの駆動系を設けており、これら両駆動系210、250をフロントカバー9の開閉に合わせて切り替えている。すなわち、フロントカバー9が閉止姿勢にある状態においては、第一駆動系210が接続状態となっているが、一旦、フロントカバー9が開操作されると、開操作の初期段階で第一駆動系210の接続が断たれ、その後、第二駆動系250が接続されるようになっている。
このように、二つの駆動系を設けているのは、予期せぬタイミングで電源が落とされて第一駆動系210が利用できなくなってしまったとしても、そのときには、第二駆動系によって、直動カム部材140を希望する位置へ移動させたいからである。
要するに、感光ドラム29と現像ローラ39を密着させておかないと画像形成に支障を来たすので、画像形成中、直動カム部材140は、常に、押圧位置に留め置かれる。ここで仮に、紙詰まりを起こした用紙を取り出す等の目的で、画像形成中に電源が落とされると、第一駆動系210は停止してしまうので、必然的に直動カム部材140についても、押圧位置に留め置かれることになる。
これでは、フロントカバー9を操作して本体ケーシング2の前面の開口を開放させたとしても、ドラムユニットSaは直動カム部材140によって抜け止めされた状態にあって、交換することが出来ないので、係る事態が起きないように、第二駆動系250を設けているのである。以下、両駆動系210、250について、説明を行なう。
図14に示すように、直動カム部材140の側面には動力入力プレート161が固定されている。動力入力プレート161は、直動カム部材140と同じく一方向に長い形状をなし、上面、下面の双方にギヤ163、165が形成されている。そして、動力入力プレート161より上方に位置するギヤ群により第一駆動系210が構成され、下方に位置するギヤ群により第二駆動系250が構成されている。
第一駆動系210は、駆動源としてのモータMと、モータギヤ211と、モータ側伝達ギヤ213と、直動カム側伝達ギヤ215と、クラッチ機構220とから構成される。直動カム側伝達ギヤ215は、クラッチ機構220を構成するクラッチギヤに噛合する大ギヤ215Aと、動力入力プレート161の上側のギヤ163に噛合する小ギヤ215Bを一体的に設けたものである。
クラッチ機構220は、モータMの駆動力を直動カム側伝達ギヤ215に伝達させる接続状態にするか、接続を断つ遮断状態にするかを制御するものである。簡単に説明すると、図14に示すように、フロントカバー9が閉止姿勢にあるときには、U字プレート229が噛み合い方向(同図では左側)に押され、これにより、ギヤが噛み合って動力の伝達が可能となる。
以上のことから、フロントカバー9が閉止姿勢にある状態で、モータMが駆動されると、その駆動力がモータギヤ211→モータ側伝達ギヤ213→クラッチ機構220→直動カム側伝達ギヤ215の経路で動力入力プレート161のギヤ163に入力される。これにより、動力入力プレート161に対して水平方向への力が作用して、動力入力プレート161とともに直動カム部材140を水平方向に往復直線移動させる。
一方、フロントカバー9の開操作が行われると、図15に示すように、操作の初期段階でフロントカバー9に設けられる支持プレート225が、ピン227の下支えを解除することで、U字プレート229の押圧も解除される。その結果、ギヤの噛み合いが外れて、動力の伝達を不能とする。
次に第二駆動系250について説明する。
第二駆動系250は、遊星歯車装置260と、フロントカバー9の開操作に連係させて遊星歯車装置260を駆動させる連係装置270とから構成されている(図3、図14、図17、図19参照)。
図3に示すように、本体ケーシング2の左側壁2Aの外面上部は、全体が装置の内側に凹まされており、そこは、設置部251とされている。設置部251には、連係装置270が設置されている。連係装置270は、第一の連動スライダ271と、これと対をなすピ二オンギヤ275より構成される。第一の連動スライダ271は、ホルダ285を介して設置部251上に斜めに取り付けられている。
図17に示すように、第一の連動スライダ271は一方向に長い形状をなし、下部には歯部272が設けられている。また、第一の連動スライダ271の後部には付勢用のコイルばね281が設けられており、第一の連動スライダ271を図17に示す初期位置に引き込んでいる。また、ピ二オンギヤ275は、第一の連動スライダ271の前方下部において、第一の連動スライダ271に対して所定距離を空けて設置されている。
第一の連動スライダ271の前端には、ワイヤWの一端Aが固定されている。第一の連動スライダ271は、フロントカバー9の開操作に連動してワイヤWを介して装置前方へと引かれる。これにより、第一の連動スライダ271はコイルばね281を伸張させつつ、ホルダ285に沿って図17に示すF矢印方向に移動する。
すると、移動の過程で、第一の連動スライダ271の歯部272と、ピ二オンギヤ275の歯部が噛み合って、ピ二オンギヤ275を回転させる。
図19に示すように、ピ二オンギヤ275は、遊星歯車装置260の太陽ギヤ261に対してシャフト277によって連結されている。そのため、ピ二オンギヤ275が回転すると、これと一体的に太陽ギヤ261が回転し、遊星歯車装置260が作動される構成になっている。
そして、第一の連動スライダ271の進行方向前側には、スライダストッパ283が設けられており、スライダ271が所定ストローク移動して、図18に示す停止位置に至ると、第一の連動スライダ271の前端がスライダストッパ283に突き当たって、それ以上の前進動作が規制されるようになっている。
尚、第一の連動スライダ271を斜めに設置して斜めに引いているのは、ワイヤWに作用する張力を効率よくスライダ271に伝達するためである。
図14に戻って、遊星歯車装置260について説明する。遊星歯車装置260はクラッチとしての機能を担うものであって、互いに噛み合う一対の太陽ギヤ261、並びに遊星ギヤ263と、揺動アーム265から構成される。揺動アーム265は、太陽ギヤ261を中心として遊星ギヤ263を揺動(公転)可能に支持するものであり、基端が太陽ギヤ261の回転軸(公転軸)に適当な摩擦抵抗を有して回転可能に支持され、他端に遊星ギヤ263を回転(自転)可能な状態で保持している。
揺動アーム265は常には図14に示す、傾いた姿勢にあって、遊星ギヤ263を動力入力プレート161から離間させた状態に保持しており、この結果、第二駆動系250は動力の伝達が断たれた状態となっている。
しかし、フロントカバー9の開放に伴って第一の連動スライダ271が初期位置から停止位置に向けてスライドし、ピ二オンギヤ275が回転すると、太陽ギヤ261が回転して揺動アーム265をスイングさせる。
これにより、遊星ギヤ263が図示上方に持ち上げられ、動力入力プレート161の下側のギヤ165に突き当たる。その結果、両ギヤ165、263が噛み合って、動力の伝達が可能となる。
そのため、両ギヤ165、263の噛み合い以降、フロントカバー9を更に倒して第一の連動スライダ271を停止位置に向けて更に引き込んでゆくと、図15に示すように、ギヤ165と噛み合った状態で遊星ギヤ263が回転する。これにより、動力入力プレート161に対して水平方向への力が作用して、動力入力プレート161とともに直動カム部材140を解除方向(図15における左方向)に水平移動させる。
尚、図14に示すように、直動カム部材140のうち、第二駆動系250に対応するギヤ165の後端部(図14では、右側)には、歯欠け部167が形成されている。このような構成としているのは、第二駆動系250を設置した目的というのが、直動カム部材140が押圧位置にある状態でフロントカバー9が開操作された場合には、開放に連動させて直動カム部材140を解除位置に移動させることにある。
従って、フロントカバー9を開放させる段階で直動カム部材140が解除位置にあれば、第二駆動系250によって直動カム部材140をスライドさせる必要はなく、この場合には、歯欠け部167によって遊星ギヤ263を空回りさせて、第二駆動系250による動力の伝達をキャンセルさせるようにしている。
(C)送風装置Sc
送風装置Scというのは、ドラムユニットSa内、特に帯電器30周辺の空気を循環させるものである。仮に、空気を循環させないとすると、感光ドラム29を帯電させる時に生ずる汚染物質や埃などが内部に留まってしまい、これが画質の低下を招くので、空気を循環させることで、帯電器周辺を清潔な状態に保って、画質の低下が起きないようにしている。
尚、ドラムユニットSa内には4色に対応して4つの帯電器30が設けられているので、これに対応してユニットフレーム26の側面上には各帯電器30に対応する位置に取込口301が4つ並んで設けられている。
図20は、送風装置Scの構成を示す分解斜視図である。同図に示す符号310は送風機、符号330は送風ダクト、符号370は排気ユニットである。以下、送風装置Scの大まかな構成と、空気の循環経路についてまず説明し、その後、送風ダクト330の取り付け構造について説明する。
送風機310は外部の空気を吸引して送風ダクト330に送り出すものである。送風ダクト330は、装置の奥行き方向に空気を案内するメインダクト331と、メインダクト331から分岐する4つの分岐ダクト335からなる。各分岐ダクト335は下部(以下、送出部336)がドラムユニット側に屈曲しており、送風機310により起こされた空気を先端からユニットフレーム26に向けて送出する。
分岐ダクト335の送出部336は、ユニットフレーム26の取込口301に向かい合っており、送出部336より送り出された空気は、取込口301を通ってドラムユニットSa内の各帯電器30、並びに各感光ドラム29に達する。
排気ユニット370は、本体ケーシング2内においてドラム収容空間7の後方に設置されている。
排気ユニット370は、前面に3つの排気吸引口373を装置の幅方向に設けたケーシングを備え、内部に排気用の送風機371を収納させてある。各排気吸引口373は、現像カートリッジ27の上部より幾らか高い位置にある。
これにより、取込口301を通じてドラムユニットSa内に送られた空気は、図20において一点鎖線で示すように、ドラムユニットSaの幅方向に沿って送られつつ、現像カートリッジ27の背面に沿って装置の上方へと流れてゆく。そして、現像カートリッジ27の上部に至ると、上述の排気ユニット370により吸引され、外部に排気される。かくして、帯電器30周辺の空気が循環される。
さて、図22には、送風ダクト330の取り付け構造を示す断面図が示されている。本体ケーシング2の右側壁2Bは内部が空洞状になっており、そこは、ダクト設置部390とされている。ダクト設置部390の内壁391の下部には、ダクト挿通孔392が開口している。ダクト設置部390には、内壁391に寄せた状態で、上述した送風ダクト330が設置されている。
送風ダクト330の送出部336は、ダクト挿通孔392を貫通して本体ケーシング2内のドラム収容空間7に入り込み、しかも、先端がユニットフレーム26の取込口301に差し込まれた状態にある。このように、送出部336の先端を取込口301に差し込ませることで、ダクトの空気を効率よくユニットフレーム26内へ送れる。尚、以下の説明において、図22に示す分岐ダクト335の姿勢、すなわち送出部336をドラム収容空間7内に差し込ませ、ダクト内の空気をユニットフレーム26に送風可能とする姿勢を差込姿勢と呼ぶ。
一方、上述のように分岐ダクト335が差込姿勢にあると、ドラムユニットSaをドラム収容空間7から取り出すときには、送出部336が干渉して邪魔になる。そのため、本実施形態のものは、分岐ダクト335を可変構成にして、送出部336をドラム収容空間7より退避させるようにしている。
以下、分岐ダクト335を退避させる機構について説明する。
まず、分岐ダクト335とともに送風ダクト330を構成するメインダクト331であるが、これは、図22に示すように、ダクト設置部390の内壁上部に移動不能に固定されている。メインダクト331の内部には、ヒンジ332が設置されている。
分岐ダクト335は、上部がヒンジ332に支持されており、ヒンジ332を中心とした揺動動作が可能とされる。尚、図22に示す符号341は板ばねである。板ばね341は装置の内方(図示左側)に分岐ダクト335を付勢する機能を担うものである。
さて、係る分岐ダクト335の下部は、外縁が下方に延長されており、そこは解除操作片337とされている。一方、ダクト設置部390の側壁には、解除操作片337に対応する高さ位置に、第二の連動スライダ350が設置されている。
第二の連動スライダ350は、図20に示すように装置の奥行き方向に延びる形状をなし、長手方向に4つの斜面部351と、先端にワイヤ固定用の突起359を設けている。
各斜面部351は、図21に示すように、装置の奥側に向かう程、外側への張り出しが多くなる形状とされている。また、各斜面部351の前方と後方には、平らな平坦部353、355が形成されている。尚、各斜面部351の設置間隔は、分岐ダクト335の解除操作片337の設置間隔に合わせた間隔とされており、各斜面部351が各解除操作片337と対をなすようになっている。
第二の連動スライダ350は、装置の奥行き方向に沿って水平に進退するようになっており、同スライダ350の進退動作を利用して分岐ダクト335に退避動作を行わせるようになっている。
具体的に説明すると、図24に示すように、ダクト設置部390の前端下部には、前部ホルダ360が設けられ、第二の連動スライダ350の前部を覆っている。この前部ホルダ360の外面には、長孔状をなすガイド孔361が形成されている。このガイド孔361に突起359が挿通されている。そして、ガイド孔361を通じて前部ホルダ360の外側に引き出された突起359の先端部にワイヤWの一端Bが固定されている。
そのため、フロントカバー9が開操作がされると、第二の連動スライダ350はワイヤWによって引かれて、図24に示す初期位置から装置の前側(図24では左側)へ移動する。すると、第二の連動スライダ350の斜面部351が、分岐ダクト335の解除操作片337を外向きに押し込む(図21参照)。これにより、各分岐ダクト335は、板ばね341の付勢力に抗しつつ、ヒンジ332を中心に回動し、その結果、送出部336がドラム収容空間7から退避してゆく。
第二の連動スライダ350が所定ストローク移動して、図25に示す停止位置に至ると、第二の連動スライダ350の突起359がガイド孔361の孔壁に突き当たって、それ以上の前進動作が規制される。そして、この停止位置では、分岐ダクト335の各解除操作片337は、斜面部351の後方に位置する平坦部355に乗り上げた状態となり、分岐ダクト335は図23に示す退避姿勢に保持される。すなわち送出部336を含む分岐ダクト335の全体がダクト設置部390内に収容され、ドラム収容空間7から退避した状態となる。
尚、第二の連動スライダ350が図24に示す初期位置にあるときには、前側平坦部353が各解除操作片337に向かい合っており、解除操作片337を装置外側に押さないよう配慮してある(図21、22参照)。
また、上述では初期位置から停止位置に至る第二の連動スライダ350の前進動作を説明したが、フロントカバー9を閉操作すると、第二の連動スライダ350は後退動作を行なって、停止位置から初期位置に復帰するように構成されている。そして、復帰動作とともに、板ばね341の付勢力を受けて、分岐ダクト335が退避姿勢から差込姿勢に自動的に変位するようになっている。
第二の連動スライダ350を復帰させる機構については説明を割愛するが、簡単に言えば、フロントカバー9に係止押圧部が設けられており、フロントカバー9を閉操作させると、係止押圧部が第二の連動スライダ350を装置の奥方に押し込むようになっている。尚、送風装置Scの行うドラムユニットSaに対するアクセス動作というのは、退避姿勢から差込姿勢に分岐ダクト335を変位させて、ダクト内の空気をユニットフレーム26に送風可能とすることである。
(D)開度規制装置
次に、図26ないし図33を参照して、開度規制装置Sdについて説明する。
図26は開度規制装置の全体構成を示す斜視図、図27は滑車保持プレートの構成を示す斜視図、図28は滑車の斜視図である。
開度規制装置Sdは、滑車装置410を利用したワイヤ引取装置400を、フロントカバー9の裏面9Cに設置し、ワイヤ引取装置400の両側から引き出されるワイヤWの各端部A、Bをそれぞれ、本体ケーシング2側に内蔵される各装置に固定したものである。具体的に言えば、ワイヤWの端部Aを押圧離間装置Sbを構成する第一の連動スライダ271の前端に固定させ、ワイヤWの端部Bを送風装置Scを構成する第二の連動スライダ350の前端にそれぞれ固定したものである。以下、各部の構成を詳しく説明する。
滑車装置410は、滑車保持プレート420、2つの滑車450、460、並びにステンレス製の撚り線ワイヤW(以下、単にワイヤWと呼ぶ)からなる。滑車保持プレート420は金属製であって平板状をなす板材をプレス加工して形成される。図27に示すように、滑車保持プレート420は一方向に長い形状をなし、両側には、フロントカバー9に対する固定部421、423を設けている。
滑車保持プレート420上であって、両固定部421、423の間には、図27に示す左から順に、取り付け座部431、案内溝433、ばね引っ掛け部438が設けられている。取り付け座部431は板面の一部を打ち出して形成され、そこには、滑車450が設置される。案内溝433は、滑車保持プレート420の長手方向に真っ直ぐに延びている。この案内溝433の溝幅は全長に亘って同じ溝幅とされる。
また、案内溝433の始端(図27における左下側の端部)には、溝壁の一部を図示奥方に折り曲げてプレート側ストッパ部435が設けられている。一方、案内溝433の終端(図27における右上側の端部)には、挿抜部434が形成されている。
ばね引っ掛け部438は、壁面の一部を図示奥側に曲げて形成されており、そこには、コイルスプリング480の一端が係止されるようになっている。尚、コイルスプリング480が本発明の付勢手段の一例に相当するものである。
また、図27に示す、符号441は補強用のフランジである。このフランジ441は滑車保持プレート420の長手方向に関し、コイルスプリング480の設置範囲に重なるよう設置されて(図29を参照)、滑車保持プレート420の剛性を高めるように作用する。
また、図27に示す符号443、符号447はワイヤガイド部である。
続いて、図28を参照して、滑車保持プレート420に装着される滑車450、460について説明する。滑車450、460は、取り付け座部431に固定的に設置される定滑車450と、案内溝433にスライド可能に嵌合される動滑車460の2種があるが、滑車の形状(ワイヤWを巻く胴部の形状)それ自体は、双方とも同じである。両滑車450、460の胴部は円筒形状をなすとともに、軸方向に3つのワイヤ溝455、465を設けている。
定滑車450は胴部のみからなるのに対して、動滑車460は滑車ホルダ470を設けている。動滑車460の滑車ホルダ470には、回転軸471、ばね引っ掛け部473、嵌合部477、滑車側ストッパ片(本発明の「滑車ホルダの一部」に相当)479などが形成されている。回転軸471は、滑車胴部の回動中心軸となるものである。
ばね引っ掛け部473は、前述した滑車保持プレート420のばね引っ掛け部438と対をなすものであり、そこには、コイルスプリング480の他端が係止されるようになっている。
また、滑車側ストッパ片479は、滑車保持プレート420に設けられるプレート側ストッパ部435と対をなすものである。尚、これら滑車側ストッパ片479並びに、プレート側ストッパ部435により本発明の「ストッパー装置」が実現されている。
嵌合部477は、案内溝433に若干の隙間を持って嵌合されて、動滑車460の案内溝433に沿った進退動作を案内する機能を果たす。また、本実施形態では、嵌合部477を、動滑車460の前後に一対(前側嵌合部477A、後側嵌合部477B)設けている。このように、嵌合部477A、477Bを前後に形成することで、動滑車460の案内溝433に沿った移動動作を安定させることが可能となる。また、嵌合部477の先端は、それぞれ外向きに折り曲げられているが、これは、案内溝433に対して動滑車460を抜け止めするための押さえ部478である。
尚、先にも述べたように案内溝433の終端には挿抜部434が設けられており、同挿抜部434に上述の嵌合部477を嵌め合わせることで、案内溝433に対して動滑車460を組み付け出来るようになっている。
図29には、滑車保持プレート420上に各部品を装着させた状態が示されている。すなわち、滑車保持プレート420の取り付け座部431に対して定滑車450が固定(軸方向への回動は可能)され、案内溝433に対して動滑車460がスライド可能に設置されている。
そして、ワイヤWが滑車胴部のワイヤ溝455、465に沿って、両滑車450、460間を掛け渡すように巻かれている。ワイヤWの両端A、Bはワイヤ引取装置400に対して固定されておらず、両端A、Bの双方がいずれも引き出し可能な自由端とされている。具体的に言えば、ワイヤWの一端Aはワイヤガイド部443の先端に設けられるスリット443Aを経由して図29における右奥側に引き出され、ワイヤWの他端Bはワイヤガイド部447を経由して図29における左手前側に引き出されている。
また、滑車保持プレート420と動滑車460の間にコイルスプリング480が掛けられている。コイルスプリング480は、動滑車460を案内溝433の終端側、すなわち定滑車450から引き離す方向に付勢する機能を果たす。
上記の如く構成されたワイヤ引取装置400は、図26に示すように、フロントカバー9の裏面9Cの先端部において、長手方向を装置の幅方向に向けた状態で設置される。
そして、フロントカバー裏面9Cの左側部には、ワイヤ支持具495、497が一対設けられている。一方のワイヤ支持具495は、フロントカバー先端のコーナに設置され、弧状をなしている。もう一方のワイヤ支持具497は、弧状をなすワイヤ支持具495とヒンジ軸Jの中間位置に設けられている。
これにより、ワイヤ引取装置400の左側から引き出されたワイヤWの端部Aは、フロントカバー裏面9Cのコーナで約90度方向転換し、その後、ヒンジ軸Jに向かうような経路をとり、最終的には、中間位置にあるワイヤ支持具497から引き出される。そして、係る配索経路を経て、フロントカバー9の幅方向の左側部より引き出されたワイヤWの先端Aが、本体ケーシング2の左側壁2Aに設けられる第一の連動スライダ271の前端に固定される(図3、図17)
一方、フロントカバー裏面9Cの右端部にも、一対のワイヤ支持具491、493が設置されている。ワイヤ支持具491は、フロントカバー先端のコーナに設置され、弧状をなしている。もう一方のワイヤ支持具493は、弧状をなすワイヤ支持具491とヒンジ軸Jの中間位置に設けられている。
これにより、ワイヤ引取装置400の右側から引き出されたワイヤWの端部Bも、フロントカバー裏面9Cのコーナで約90度方向転換し、その後、ヒンジ軸Jに向かうような経路をとり、最終的には、中間位置にあるワイヤ支持具493から引き出される。そして、係る配索経路を経て、フロントカバー9の幅方向の右側部より引き出されたワイヤWの先端Bが、本体ケーシングの右側壁2Bに設けられる第二の連動スライダ350の前端に固定される(図3、図24)
また、ワイヤ引取装置400から引き出されたワイヤW上には、図3、図26に示すように球状突起510A、510Bが固定されている。この球状突起510A、510Bは、本体ケーシング2の左側壁2Aに設置される第一の連動スライダ271、並びに本体ケーシング2の右側壁2Bに設置される第二の連動スライダ350の誤動作対策として設置されたものである。以下、球状突起510Aを例に挙げて詳しく説明する。
図3に示すように、球状突起510Aは、ワイヤ支持具497と本体ケーシング2との間において、ワイヤW上に固定的に設置されている。
このような構成とすることで、開放姿勢にあるフロントカバー9を閉じてゆくと、球状突起510AはワイヤWと一体的に移動してフロントカバー9側に引き込まれてゆく。その結果、フロントカバー9が閉止方向に有る程度回転したところで、球状突起510Aはワイヤ支持具497の端面に当接し(図30、図31参照)、引取装置400によるワイヤWの引き込みに抗するように作用する。
尚、上記構成により、本発明の「前記引き込み規制手段は、紐状連結部(ワイヤW)上に固定的に設置される突起部(球状突起510A、510B)からなり、前記カバー部材(フロントカバー9)が閉操作される過程で、紐状連結部(ワイヤW)とともにカバー部材(フロントカバー9)側に引き込まれた前記突起部(球状突起510A、510B)が他の部品(497、493)に突き当てることで前記引取装置(ワイヤ引取装置400)による前記紐状連結部(ワイヤW)の引き込みが規制される」が実現されている。
これにより、ワイヤ引取装置400による引き込みが、球状突起510Aよりも先には働かず、ワイヤWの先端、すなわち第一の連動スライダ271に接続された部分が弛んだ状態となる。つまり、球状突起510Aを設置することで、ワイヤ引取装置400から第一の連動スライダ271を事実上切り離せる。
ここで仮に、上述の球状突起510Aを設置しないとすると、ワイヤ引取装置400によるワイヤWの引き込みを規制するものが何もない。そのため、フロントカバー9が閉止姿勢にあるときにも、ワイヤ引取装置400の付勢力が作用する結果、フロントカバー9が閉じられているにも拘わらず、第一の連動スライダ271が初期位置から移動してしまう(誤動作)。
そのため、閉止姿勢にあるフロントカバー9を開放させても、第一の連動スライダ271の移動ストロークが予定した移動ストロークに対して不足しているなどの原因により、解除動作を正常に行なうことが出来ない。
本実施形態のものは、係る不具合を生じさせないために、ワイヤW上に球状突起510A、510Bを設置することとした。これにより、フロントカバー9を閉止させる過程で、ワイヤ引取装置400から第一の連動スライダ271、第二の連動スライダ350をそれぞれ切り離すことが可能となる。その結果、フロントカバー9が閉止姿勢にあるときには、第一の連動スライダ271、並びに第二の連動スライダ350に装置前方への力が作用せず、両スライダ271、350を初期位置に留め置くことが可能となる。
3.作用
次に、上記のように構成されたレーザプリンタ1についてフロントカバー9の開閉操作に伴う作用について、以下の3段階に分けて説明を行なう。
(A)フロントカバーの開度規制
フロントカバー9の上部に設けられる操作部9Aに手を掛け、力を加えてやると、フロントカバー9はヒンジ軸Jを中心に回動を始める。これによりフロントカバー9と本体ケーシング2の対向距離が広がることで、弛んだ状態にあるワイヤWが展ばされてゆき、やがて、張った状態となる。
その状態から更に、フロントカバー9が開き方向に操作されると、本体ケーシング2に設置される第一の連動スライダ271、並びに第二の連動スライダ350が、それぞれワイヤWによって装置の前側へと引かれる。その結果、第一の連動スライダ271は図17に示す初期位置から停止位置に向けて移動し、第二の連動スライダ350は図24に示す初期位置から停止位置に向けて移動する。
やがて、各連動スライダ271、350は停止位置に至り、それ以上の前進動作が規制される。すると、今度は、ワイヤ引取装置400において、動滑車460がコイルスプリング480を伸張させつつ定滑車450に向けて移動を始める(図32、図33)。
これにより、両滑車450、160の滑車間距離が、初期状態の長さL1から縮ってゆくので、ワイヤ引取装置400からワイヤWが繰り出される。やがて、図33に示すように、両滑車450、160の滑車間距離がL2となったところで、動滑車460の滑車側ストッパ片479が、滑車保持プレート420に設けられるプレート側ストッパ部435に突き当たる。
これにより、動滑車460の接近方向への移動が規制される結果、ワイヤWの繰り出しが停止されることとなる。かくして、フロントカバー9が図3に示す開放姿勢において開度規制される。
すなわち、図3に示す開放姿勢から、更に、開き方向に操作しようとしても、このときには、本体ケーシング2の両連動スライダ271、350がいずれも停止位置にあり、更に、これら両連動スライダ271、350とフロントカバー9間において、ワイヤWが突っ張った状態となるので、フロントカバー9が開放姿勢を超えて開き方向に開放されることはない。
これにより本発明の「前記第一、第二の紐状連結部(ワイヤW)は、停止位置にある第一、第二変位部材(第一、第二の連動スライダ271、350)とともに、開度規制装置を構成し、前記カバー部材(フロントカバー9)の開き角度を所定角度に規制する」が実現されている。
尚、本実施形態のものは、コイルスプリング480のばね力(図33の状態に示す最大伸張時のばね力)の大きさが、フロントカバー9の全重量より弱い程度に抑えられている。これにより、開放状態となると、フロントカバー9の重量がコイルスプリング480のばね力に勝って、フロントカバー9の開放姿勢が維持されるようになっている。
一方、開放姿勢にあるフロントカバー9に力を加えて閉止方向に回動させることで、人手の操作によりフロントカバー9を閉止姿勢に戻すことが出来るが、この閉操作中は、開操作の場合とは反対に、コイルスプリング480の付勢力が操作を助けるように作用する。そのため、ワイヤ引取装置400が設定されていない場合の操作力よりも軽い力で、フロントカバー9を閉止させることが出来る。
また、閉操作の進行とともに、本体ケーシング2とフロントカバー9間の対向距離が狭くなってゆくので、両間に掛けられたワイヤWが弛んだ状態となるが、この弛み分は全て、ワイヤ引取装置400に引き取られてゆく。そして、ワイヤWの引き取りがなされると、図30、図31に示すように、ワイヤWの球状突起510A、510Bが対応するワイヤ支持具493、497に接近してゆき、やがて、ワイヤ支持具493、497に突き当たり、そこで、ワイヤWの引き込みが規制される。
これにより、第一の連動スライダ271がワイヤ引取装置400から切り離された状態となるので、第一の連動スライダ271は、コイルばね281によって装置の奥方へと引き込まれる結果、図18に示す停止位置から図17に示す初期位置に復帰する。一方、第二の連動スライダ350についても、図示しない押し込み手段によって、装置の奥側に押されて、図25に示す停止位置から図24に示す初期位置に復帰する。
(B)連動スライダ271による直動カム部材140の解除動作
尚、ここでは、画像形成中に電源が落とされるなどの理由により、直動カム部材140が図11に示す押圧位置に留まった状態でフロントカバー9の開操作がされた例を説明する。
既に(A)の開度規制のところで述べたように、フロントカバー9を閉止姿勢から開放させてゆくと、第一の連動スライダ271が図17に示す初期位置から停止位置に移動する。すると、この初期位置から停止位置に至る移動の過程で、第一の連動スライダ271がピ二オンギヤ275に噛み合って、ピ二オンギヤ275を回転させる。
ピ二オンギヤ275が回転すると、これと一体的に太陽ギヤ261が回動する結果、遊星歯車装置260が作動することとなる。すなわち、太陽ギヤ261が回転して揺動アーム265をスイングさせ、遊星ギヤ263を持ち上げる。
すると、持ち上げられた遊星ギヤ263が動力入力プレート161の下側のギヤ165に噛み合う。その結果、それ以降は、フロントカバー開放に伴う動力の一部が、ワイヤW→第一の連動スライダ271→ピ二オンギヤ275→太陽ギヤ261→遊星ギヤ263→動力入力プレート161の経路で伝達される。
これにより、直動カム部材140は解除方向に向かって移動を始める。すなわち、元の押圧位置においては、第一の連通孔11を塞いで押圧突起125を抜け止めしていた押圧作用部145が装置の後方に退避してゆく。
やがて、直動カム部材140は解除位置(図9、図16)に至るが、この解除位置においては、図9に示すように各押圧作用部145は各第一の連通孔115の後方にあって第一の連通孔115を開放させている。これにより、押圧作用部145による押圧突起125の抜け止めが解除され、本体ケーシング2のドラム収容空間7からドラムユニットSaを取り外し可能な状態となる。
これにより、本発明の「前記第一の変位部材(第一の連動スライダ271)は、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって、前記押圧位置にある前記可動部材(直動カム部材140)を解除位置に変位させて、前記押圧作用部による前記係止を解く(押圧作用部145による押圧突起125の抜け止めが解除され)」が実現されている。
(C)連動スライダ350による分岐ダクト335の退避動作
まず、フロントカバー9が閉止姿勢にあるとき、分岐ダクト335は図22に示す差込姿勢、すなわち、送出部336がダクト挿通孔392を貫通して本体ケーシング2内のドラム収容空間7に入り込み、しかも、先端がユニットフレーム26の取込口301に差し込まれた状態にある。
この状態から、フロントカバー9を開放と、(A)の開度規制のところで既に述べたように、第二の連動スライダ350が図24に示す初期位置から装置前方に引き込まれてゆく。すると、第二の連動スライダ350の斜面部351が、分岐ダクト335の解除操作片337を外向きに押し出す(図21参照)。これにより、各分岐ダクト335は、板ばね341の付勢力に抗しつつ、ヒンジ332を中心に回動し、その結果、送出部336がドラム収容空間7から退避してゆく。
これにより、本発明の「前記第二の変位部材(第二の連動スライダ350)は、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって、前記送風ダクト(分岐ダクト335)を前記差込姿勢から退避姿勢に変位させる」が実現されている。
第二の連動スライダ350は、やがて、図25に示す停止位置に至るが、この停止位置では、分岐ダクト335の各解除操作片337が第二の連動スライダ350の後側平坦部355に乗り上げた状態となって、分岐ダクト335は図23に示す退避姿勢に保持される。
すなわち、送出部336を含む分岐ダクト335の全体がダクト設置部390内に収容され、ドラム収容空間7から退避した状態となるので、本体ケーシング2のドラム収容空間7からドラムユニットSaを取り外すときに、送出部336が干渉して取り出しの邪魔をすることがない。
4.効果
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態のものは、本体ケーシング2の左側壁2Aに、直動カム部材140に対応させて第一の連動スライダ271を設置し、本体ケーシング2の右側壁2Bに分岐ダクト335に対応させて第二の連動スライダ350を設置し、更に、これら両連動スライダ271、350とフロントカバー9との間をワイヤWで連結した。
これにより、閉止姿勢にあるフロントカバー9が開操作されると、両スライダ271、350がワイヤWに引かれて進退動作を行なう結果、直動カム部材140が押圧位置から初期位置に自動的に変位され、分岐ダクト335が差込姿勢から退避姿勢に自動的に変位される。これにより、直動カム部材140並びに、分岐ダクト335によるドラムユニットSaの拘束が解かれるので、ドラムユニットSaをドラム収容空間7から簡単に取り出すことが出来る。
加えて、本実施形態のものは、第一、第二の連動スライダ271、350並びにワイヤWはフロントカバー9の開度規制の機能も担っている。このように、フロントカバー9の開操作に連動させて他の装置Sb、Scを作動させる連動機構に開度規制機能を兼用させているので、装置を機構的に簡素化できる。
また、本実施形態のものは、第一の連動スライダ271、第二の連動スライダ350を本体ケーシング2の両側壁2A、2Bに分けて配置した。仮に、本体ケーシング2の一方側の側壁に、第一、第二の双方のスライダ271、350が設置されていると、設置側では部品間の摩擦により抵抗が大きくなり、開閉操作が重くなるので、非設置側とのバランスがとれない。この点、本実施形態のように、本体ケーシング2の左右の側壁2A、2Bに、両スライダ271、350を分けて配置することで、左右のバランスがとれ、フロントカバー9の開閉操作を円滑に行なうことが可能となる。
また、本実施形態では、フロントカバー9と本体ケーシング2側を連動させるのにワイヤWを用いている。ワイヤWであれば、リンクなどの剛体部品を使用に比べて、スペース的に有利であり、装置の小型化に寄与する。
また、本実施形態では、フロントカバー9にワイヤ引取装置400を設けて、ワイヤWに引き込み方向への付勢力が働くようにした。このような構成であれば、フロントカバー9には、ワイヤWを介して閉止方向に適度な大きさの力が加わる。従って、開操作中においては、この閉止方向の力が勢いを抑えるように作用するので、フロントカバー9が勢いよく開放されることがない。
また、ワイヤ引取装置400は、通常、デットスペースになっていることが多いフロントカバー9の裏面9Cに設置されているので、装置の小型化を図る上でも好適である。
また、本実施形態では、ワイヤWの繰り出し・引き込みに動滑車460を使用した。動滑車460であれば、ワイヤWの繰り出し・引き込みが滑らかになる。また、ワイヤWの引き込み量に対して、動滑車それ自体の移動ストロークを小さく出来る。従って、ワイヤ引取装置400を小型化することが可能となる。
また、本実施形態のものは、滑車ホルダ470を使用して、ワイヤWの引き出しを規制(ストッパー装置)している。このような構成であれば、ストッパー装置としてそれ専用に部品を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。また、本実施形態のものは、滑車450、460間の相対移動を禁止することで、ワイヤWの引き出し規制を行なっているので、必然的に、滑車同士の干渉対策も同時に行なうことが出来る。
また、ワイヤWはステンレス製である。ステンレス製であれば、強度が高く、信頼性の高い開度規制構造を提供できる。また、ステンレス製であれば導電性を有するので、ワイヤWを介して本体ケーシング2にフロントカバー9を導通出来る。従って、静電気対策(フロントカバー9の静電気を本体ケーシング2に逃がすことが出来る)としても有効である。
また、本実施形態のものは、第一の連動スライダ271並びに第二の連動スライダ350は共に、変位動作として、本体ケーシング開口に向かうスライド動作を行なう。ここで、第一、第二の連動スライダ271、350の果たす機能というのは、直動カム部材140を押圧位置から解除位置に変位させたり、分岐ダクト335を差込姿勢から退避姿勢に変位させることが目的であるので、これら直動カム部材140並びに分岐ダクト335に変位動作させるための動力を、何らかの形で伝えることが出来ればよい。
係る観点からすると、第一の連動スライダ271、並びに第二の連動スライダ350は、それぞれが別々の動き(例えば、一方が回転、他方がスライドなど)であってもよいが、本実施形態のものは、そこを、あえてスライド動作に統一している。仮に、動きが異なるとバランスが悪くなって、いわゆるこじりなどが生じ、フロントカバー9の開閉、或いは変位部材としてのスライダ271、350の動作に支障を来たすことが懸念されるが、本実施形態のようにスライド動作として統一されておけば、係る不具合を未然に回避できる。
また、本実施形態では、閉止姿勢にあるフロントカバー9を開操作すると、まず、弛んだ状態にあったワイヤWが張った状態となり、その後、第一、第二の連動スライダ271、350が初期位置から停止位置に移動する。そして、移動の後、ワイヤ引取装置400がワイヤWを繰り出すと、説明した。
しかし、これら動きの順番は設定により、さまざまであり、例えば、スライダ271、350が初期位置から停止位置に移動する移動動作と並行して、ワイヤ引取装置400がワイヤWを繰り出してもよいし、さらに言えば、ワイヤ引取装置400がワイヤWを繰り出した後に、スライダ271、350が初期位置から停止位置に向けて移動する構成であってもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、フロントカバー9を例示したが、画像形成装置(記録媒体に画像を形成するものであれば、レーザプリンタ以外でもよい)に使用されるカバーであれば、これ以外であってもよく、例えば、本体の背面に設けられたリアカバー等に適用することも可能である。
(2)本実施形態では、ワイヤ引取装置として、動滑車と定滑車とからなる滑車装置を使用したが、ワイヤを引取可能であれば、適用可能であり、例えば、巻き取り軸の回転によりワイヤを引き取るといった形式のものであってもよい。
(3)本実施形態では、フロントカバー9の開放動作に連動して作動する装置として、押圧離間装置Sb、送風装置Scを例示させたが、この他の装置を連動させてもよい。
例えば、感光ドラム29、あるいは現像ローラ39(供給ローラ等も含む)を回転駆動するための駆動機構において、フロントカバー9の閉止状態においては、感光ドラム29あるいは現像ローラ39と駆動源(モータなど)との連結を維持して、画像形成動作を実行できる状態に保つとともに、フロントカバー9の開放動作時には、それらの駆動連結を解除して、ドラムユニットSaの取り外し(引き出し)操作に支障が生じないようにした機構等にも利用できる。
本実施形態に適用された、レーザプリンタの斜視図 レーザプリンタの要部側断面図 フロントカバーを開放させた状態を示す斜視図 現像カートリッジの斜視図 ドラムユニットの斜視図 押圧離間装置とドラムユニットの位置関係を示す斜視図 押圧離間装置の斜視図 直動カム部材の斜視図 直動カム部材の解除位置を示す図 直動カム部材の中間位置を示す図 直動カム部材の押圧位置を示す図 現像カートリッジの垂直断面図 同じく、現像カートリッジの垂直断面図(装置下方に押し込まれた状態を示す) 駆動系の接続状況(第一の駆動系が接続、第二の駆動系が切り離し)を示す図 駆動系の切り替えが行なわれたことを示す図 歯欠け部により、遊星ギヤが空回りする様子を示す図 第一の連動スライダの初期位置を示す図 第一の連動スライダの停止位置を示す図 ピ二オンギヤと太陽ギヤがシャフトによって連結されていることを示す図 送風装置の全体構成を示す斜視図 斜面部を拡大した図 分岐ダクトの差込姿勢を示す図 分岐ダクトの退避姿勢を示す図 第二の連動スライダの初期位置を示す図 第二の連動スライダの停止位置を示す図 開度規制装置の全体構成を示す斜視図 滑車保持プレートの構成を示す斜視図 滑車の斜視図 滑車プレートに、滑車などを装着させた状態を示す斜視図 球状突起が引取装置側に引き取られる様子を示す図 球状突起がワイヤ支持具に突き当たってワイヤの引き込みが規制させることを示す図 フロントカバーが閉止姿勢にあるときの、両滑車の位置関係を示す図 フロントカバーが開放姿勢にあるときの、両滑車の位置関係を示す図
符号の説明
1…レーザプリンタ(本発明の「画像形成装置」の一例)
2…本体ケーシング
7…ドラム収容空間(本発明の「ユニット収容空間」の一例)
9…フロントカバー(本発明の「カバー部材」の一例)
27…現像カートリッジ(本発明の「現像器」の一例)
29…感光ドラム(本発明の「像担持体」の一例)
39…現像ローラ(本発明の「現像剤担持体」の一例)
140…直動カム部材(本発明の「可動部材」の一例)
210…第一駆動系(本発明「移送手段」の一例)
250…第二駆動系
271…第一の連動スライダ(本発明の「第一の変位部材」の一例)
335…分岐ダクト
350…第二の連動スライダ(本発明の「第二の変位部材」の一例)
400…ワイヤ引取装置(本発明の「引取装置」の一例)
410…滑車装置
510A、510B…球状突起(本発明の「引き込み規制手段を構成する突起部」の一例)
J…ヒンジ軸
W…ワイヤ(本発明の「第一、第二の紐状連結部」並びに、「紐状部材」の一例)
Sa…ドラムユニット(本発明の「画像形成ユニット」の一例)
Sb…押圧離間装置(本発明の「押圧装置」に相当)
Sc…送風装置
Sd…開度規制装置

Claims (12)

  1. 装置を内部に収容する本体ケーシングと、
    前記本体ケーシングに設けられる開口部にヒンジ軸を介して連結され、同開口部を閉止或いは開放するカバー部材と、を備えた画像形成装置において、
    前記本体ケーシング内に設けられ、特定機能を有する第一の装置と、
    前記本体ケーシングにおいて、初期位置と停止位置とに位置変位可能に設置されて、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって前記第一の装置に所定動作を行なわせる第一の変位部材と、
    前記第一の変位部材と前記カバー部材との間において両部材を繋ぐように設置されて、前記カバー部材の開操作に連動して前記第一の変位部材を前記初期位置から前記停止位置に変位させる第一の紐状連結部と、
    前記本体ケーシング内に設けられ、前記第一の装置とは異なる特定機能を有する第二の装置と、
    前記本体ケーシングにおいて、初期位置と停止位置とに位置変位可能に設置されて、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって前記第二の装置に所定動作を行なわせる第二の変位部材と、
    前記第二の変位部材と前記カバー部材との間において両部材を繋ぐように設置されて、前記カバー部材の開操作に連動して第二の変位部材を前記初期位置から前記停止位置に変位させる第二の紐状連結部と、を備えた構成であり、
    前記第一、第二の紐状連結部は、停止位置にある第一、第二の変位部材とともに、開度規制装置を構成し、前記カバー部材の開き角度を所定角度に規制する画像形成装置。
  2. 前記本体ケーシングに設けられた前記開口部の下部に前記ヒンジ軸を設けて、前記カバー部材を上開き操作により開閉させる構成であるとともに、
    前記本体ケーシングにおける左右の両側面に前記第一の変位部材、前記第二の変位部材をそれぞれ分けて設置し、
    分けて配置された各変位部材と前記カバー部材の裏面における左右両側部との間を前記第一、第二の紐状連結部によってそれぞれ連結させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記カバー部材の裏面に、
    前記第一、第二の紐状連結部を引き込み方向に付勢して引き取る引取装置と、
    前記引取装置から引き出される紐状連結部の引き出し量が所定量に達したときに、それ以上の引き出しを規制するストッパー装置と、を備え、
    前記カバー部材の開操作の過程では、前記第一、第二の紐状部材が前記付勢力に抗して前記引取装置から引き出される一方、
    前記カバー部材の開き角度が所定角度になって、前記紐状連結部の引き出し量が所定量に達したときに、前記ストッパー装置により前記紐状連結部の引き出しが規制されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記カバー部材が閉操作される過程で、前記引取装置による前記紐状連結部の引き込みを規制する引き込み規制手段を設け、
    前記カバー部材が前記開口部を閉止する閉止姿勢にあるときに、前記第一、第二の紐状連結部を介して前記各変位部材に前記引取装置の付勢力が及ばないようにしたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記引き込み規制手段は、紐状連結部上に固定的に設置される突起部からなり、前記カバー部材が閉操作される過程で、紐状連結部とともにカバー部材側に引き込まれた前記突起部が他の部品に突き当てることで前記引取装置による前記紐状連結部の引き込みが規制される構成であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記引取装置は、
    少なくとも1以上の動滑車を有する滑車装置と、
    前記動滑車を引き込み方向に付勢する付勢手段と、から構成され、
    前記動滑車の前記付勢力に抗する変位動作により前記紐状連結部の引き出しがなされ、前記動滑車の前記付勢力に従った変位動作により前記紐状連結部の引き込みがなされることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記引取装置は、前記動滑車を含む複数個の滑車間に、両端がいずれも引き出し可能な自由端となるように前記第一、第二の紐状連結部とされた1本の紐状部材を掛け渡した両端引き出しタイプのものであり、
    前記紐状部材の両自由端を、前記第一の変位部材、並びに第二の変位部材にそれぞれ固定したことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記第一の変位部材、並びに第二の変位部材は共に、前記変位動作として、前記本体ケーシングの開口部側に向かって前進或いは、これとは反対方向に後退動作するスライダであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記動滑車に滑車ホルダが設けられたものにおいて、
    前記紐状連結部の引き出し量が所定量に達すると、前記滑車ホルダの一部が、他の部品に当接して前記動滑車の変位動作が規制され、これにより、前記紐状連結部の引き出しが規制されることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記紐状連結部は、ステンレス製の撚り線ワイヤであることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記本体ケーシングにはユニット収容空間が設けられ、前記開口部を通じて同ユニット収容空間内に、現像器及び像担持体が複数組並列して設けられた画像形成ユニットを出し入れすることが可能とされた画像形成装置であって、
    前記特定機能を有する第一の装置は、
    前記複数の現像器に対応して複数の押圧作用部を備える可動部材と、
    この可動部材を押圧位置に移動させて前記ユニット収容空間に収められた前記画像形成ユニットの各現像器に前記各押圧作用部をそれぞれ係止させ、この係止により、前記現像器を構成する各現像剤担持体をこれに対応する各像担持体に押圧させる移送手段と、を備えた押圧装置であり、
    前記第一の変位部材は、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって、前記押圧位置にある前記可動部材を解除位置に変位させて、前記押圧作用部による前記係止を解くことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記本体ケーシングにはユニット収容空間が設けられ、前記開口部を通じて同ユニット収容空間内に、ユニットフレームに帯電器、前記複数組の現像器及び像担持体を保持させた画像形成ユニットを出し入れすることが可能とされた画像形成装置であって、
    前記特定機能を有する第二の装置は、
    送風機と、
    ダクトの一部を前記フレーム収容空間に差み込みつつ前記画像形成ユニットのユニットフレームに近接させて前記送風機によって起こされた空気を前記ユニットフレーム内の前記帯電器に送り込み可能とする差込姿勢と、
    前記フレーム収容空間より前記ダクトの一部を退避させる退避姿勢とに、変位動作可能とされた送風ダクトを備えた送風装置であり、
    前記第二の変位部材は、前記初期位置から前記停止位置への変位動作によって、前記送風ダクトを前記差込姿勢から退避姿勢に変位させることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
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