JP2005283921A - 開閉装置及びシート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

開閉装置及びシート搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 薄型化、小型化が可能で、かつ可動側部材の開放の際の衝撃による破壊防止及び操作者の負荷低減が可能な開閉装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 線状部材14の一端を可動側部材5に、他端を固定側部材4に設けられた回転部材17に固定すると共に、この線状部材14を回転部材17の外周に巻き付ける。また、回転部材17の内側に、一端が回転部材17に、他端が回転部材17を回転自在に保持する固定部材にそれぞれ固定される弾性部材を設ける。そして、可動側部材5が閉じられているときには、回転部材17に線状部材14を巻きつけた状態とし、可動側部材5が回動して開放されるときには、可動側部材5の回動に伴って回転部材17を回転させながら線状部材14が引き出され、かつ弾性部材は回転部材17の回転に伴って弾性変形しながら回転部材17を反対方向に回転させる弾性力を蓄積する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、開閉装置及びシート搬送装置及び画像形成装置に関し、特に固定側部材及び可動側部材により構成された開閉部を開閉する構成に関する。
従来、例えばプリンタ、FAX、複写機、印刷機等の画像形成装置においては、電子写真方式、オフセット印刷方式、インクジェット方式等により画像を形成するようにしている。そして、このような画像形成装置の一例として電子写真方式によりカラー画像を形成するカラー画像形成装置があり、このようなカラー画像形成装置は、構成上から主に、画像形成部を複数の画像形成ユニットにて構成すると共に、これら複数の画像形成ユニットを並べて配置したタンデム方式と、複数の画像形成ユニットを円筒状に配置したロータリー方式、また転写方式として感光体から直接シートにトナー像を転写する直接転写方式と、一旦中間転写体に転写した後シートに転写する中間転写方式に分類される。
ここで、複数(4つ)の画像形成ユニットを中間転写ベルト上に並べて配置した中間転写タンデム方式は、直接転写方式のようにシートを転写ドラムや転写ベルト上に保持する必要がないため、超厚紙やコート紙等の多種多様なシートに対応できる点や、二次転写部までの紙パスがシンプルに構成できる点、さらに中間転写ベルトの張架方法の自由度が高いため、画像形成装置の小型化においても有利である。
さらに、タンデム方式では以上のメリットに加え、複数の画像形成ユニットにおける並列処理及びフルカラー画像の一括転写という特長からスピードアップを図る上で非常に有利な構成でもあり、高生産性をターゲットとするカラー画像形成装置として適している。
ところで、このようなカラー画像形成装置においては、消耗品の補給、交換やサービスメンテナンス、あるいはジャム発生時のシート除去作業等の場合において装置外部から必要箇所へアクセスする必要があり、そのために様々な開閉部を備えている。また、原稿読み取り装置を備えた場合、この原稿読み取り装置は、開閉部である原稿圧着板を備えており、使用時、ユーザーは、この原稿圧着板を開閉操作するようにしている。
そして、このような開閉部に対して、扉等の可動側部材の落下衝撃による破壊防止や操作者の負荷低減等を目的とした様々な開閉装置が提案されている。ここで、このような開閉装置として最も簡単なものとして、開閉角の規制も兼ねた線状部材(ワイヤ、ロープ、チェーン、リボン等)を設けるものが挙げられる。ただし、このような開閉装置では、開閉する可動側部材の重量が小さい場合や、開閉角が比較的小さい場合でないと、線状部材が衝撃で破断する場合がある。
このため、開閉する可動側部材の重量が大きい場合には、ダンパ等の緩衝装置を設けるようにした開閉装置が主流となっている。ここで、このような開閉装置としては緩衝装置の設置場所により大きく3つのタイプに分類される。
第1のタイプは、例えば下方に回動されて開かれた扉等の可動側部材の回動端を緩衝装置により支持するタイプであり、このタイプのメリットとしては、可動側部材の回動中心から最も遠い回動端付近を支持するため、可動側部材の重量が重くとも比較的支持に要する力を小さく抑えることが可能である点が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
第2のタイプは、可動側部材の回動中心に緩衝装置を設けるタイプであり、このタイプのメリットとしては、回動端に支持部を設ける必要がないため、開口スペースを広くすっきりと構成できる点が挙げられる(例えば、特許文献2参照。)。
第3のタイプは、可動側部材に連動する部材に対して緩衝装置を設けるタイプであり、このタイプのメリットは、緩衝装置の設置場所が特に開口部にも回動中心にも限定されないため、レイアウトの自由度が高い点が挙げられる(例えば、特許文献3参照。)。
特開平11−84791号公報 特開2003−15237号公報 特開平11−84982号公報
ところが、このような従来の緩衝装置を備えた開閉装置及び画像形成装置において、例えば特許文献1に記載の開閉装置の場合、ダンパの設置スペースが大きいため、特に高さ方向に制限がある開閉部への適用が困難であるという問題がある。
また、特許文献2に記載の開閉装置の場合、回動中心(回動軸)にダンパを設けることでダンパの設置スペースを小さくすることはできるが、可動側部材を支持する上で回動中心は最も負担が大きいことから、可動側部材の重量が大きくなる程、それに見合ったトルク容量が必要になり、ダンパの大きさも大きくなる。このため、ヒンジ構成が大型化し、開閉装置の薄型化が困難であるという問題がある。
また、特許文献3に記載のものは、可動側部材に連動する連動部材にロータリーダンパを設ける他、連動部材に引張りバネを補助的なダンパ手段として設けることで、ロータリーダンパにかかる負荷を分散する方法がとられているが、開閉部が、例えばシート搬送路の場合、シート搬送路を構成するガイド板等を閉じたとき、連動部材のような剛体がシート搬送路を遮断しないように構成しなければならない。
しかし、このように構成した場合には、シート搬送路以外に要するスペースが大きくなるため、結果的にシート搬送装置がかなり大型化してしまう。また、大きな開閉角を要する場所においては、連動部材の長さが長くなるか、もしくは引張りバネの作動長が長くなるため、いずれにせよ開閉動作に要するスペースが大きくなってしまう。
一方、一般に画像形成装置の中でも特に高生産性、高信頼性、高耐久性を要求されるような場合には、各ユニットの剛性も高く、また大型化・重量化が進む傾向にある。そして、このような画像形成装置の場合には、オフィス機等ではあまり問題にならないような、例えばシート搬送路のジャム処理時における開閉操作力についても十分配慮しなければならなくなる。
また、シート搬送路が画像形成装置の下部に配置される場合には、ジャム処理操作時における姿勢が低くなるため、ユーザーの負荷を軽減する必要性が高い。さらに、画像形成装置の高生産性化に伴い、画像形成部等が大型化かつ複雑化し、また給紙装置の大容量化も望まれる。しかし、ユーザービリティの観点から、操作部の位置や画像形成装置の本体高さは大きく変更することが難しい。従って、シート搬送路等の開閉部を開閉する開閉装置をいかに薄型化・小型化するかが非常に重要な課題となってくる。
そこで本発明では、このような現状に鑑みてなされたものであり、薄型化、小型化が可能で、かつ可動側部材の開放の際の衝撃による破壊防止及び操作者の負荷低減が可能な開閉装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、固定側部材と、該固定側部材に開閉自在に保持された可動側部材とを備えた開閉装置において、前記固定側部材又は前記可動側部材の一方に一端が固定された線状部材と、前記固定側部材又は前記可動側部材の他方に設けられ、前記可動側部材が閉じられているときには前記線状部材が巻き付けられており、前記可動側部材が開放されるときには前記線状部材を引き出す方向に回転する回転部材と、前記回転部材の内側に設けられ、前記線状部材の引き出し時の前記回転部材の回転により、該回転部材を引き出し時の回転方向とは反対方向に回転させる弾性力を蓄積する弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明のように、可動側部材が回動して開放されるときに、回転部材の引き出し時の回転方向とは反対方向に回転させる弾性部材の弾性力により可動側部材の開放方向の速度を低減できる。そのため、可動側部材の開放の際の衝撃による破壊防止及び可動側部材の開閉時の操作者の負荷低減が可能となる。さらに、回転部材と内側に設けた弾性部材との簡単な構成であるため、装置の薄型化、小型化が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る開閉装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1において、50はカラー画像形成装置、50Aはカラー画像形成装置本体(以下、装置本体という)であり、この装置本体50Aには、画像形成部513と、シートSを給送するシート給送部50Bと、画像形成部513で形成されたトナー画像をシート給送部50Bにより給送されたシートSに転写する転写部50Cとを備えている。
ここで、画像形成部513は、それぞれ感光体508、露光装置511、現像器510、一次転写装置507、及び感光体クリーナ509等から構成される、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の画像形成ユニットにより構成される。つまり、本実施の形態におけるカラー画像形成装置は、画像形成部として4色の画像形成ユニットを後述する中間転写ベルト上に並べて配置した中間転写タンデム方式のものである。なお、各画像形成ユニットの形成する色は、これら4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。
また、シート給送部50Bは、シートSをリフトアップ装置52の上に積載される形で収納するシート収納部51と、シート収納部51に収納されたシートSを送り出すシート給送手段53とを備えている。なお、このシート給送手段53としては給紙ローラ等による摩擦分離を利用する方式や、エアによる分離吸着を利用する方式等が挙げられるが、本実施の形態においては、エアによる給紙方式を例に挙げている。
また、転写部50Cは、駆動ローラ504、テンションローラ505及び二次転写内ローラ503等のローラ類によって張架され、図中矢印Bの方向へと搬送駆動される中間転写ベルト506を備えている。
ここで、この中間転写ベルト506は、一次転写装置507により与えられる所定の加圧力及び静電的負荷バイアスにより、感光体上に形成されたトナー像が転写されると共に、略対向する二次転写内ローラ503及び二次転写外ローラ56により形成される二次転写部において所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートSへ未定着画像を吸着させるものである。
そして、このような構成のカラー画像形成装置50において、画像を形成する際には、まず、予め不図示の帯電手段により表面を一様に帯電され、図中矢印Aの方向に回転する感光体508に対し、送られてきた画像情報の信号に基づいて露光装置511が発光し、この光を反射手段512等を適宜経由して照射することにより潜像が形成される。なお、感光体508上に僅かに残った転写残トナーは感光体クリーナ509により回収され、再び次の画像形成に備える。
次に、このようにして感光体508上に形成された静電潜像に対して、現像装置510によるトナー現像が行われ、感光体上にトナー像が形成される。この後、一次転写装置507により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト506上にトナー像が転写される。
なお、画像形成部513のY、M、C及びBkの各画像形成ユニットによる画像形成は、中間転写ベルト上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。この結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト506上に形成される。
また、シートSは、シート給送手段53により画像形成部513の画像形成タイミングに合わせて送り出され、この後、このシートSはシート搬送部54に設けられた搬送パス54aを通過してレジストユニット55へと搬送される。そして、このレジストユニット55において斜行補正やタイミング補正を行った後、二次転写内ローラ503及び二次転写外ローラ56により形成される二次転写部へと搬送され、二次転写部においてシートS上にフルカラーのトナー像が二次転写される。
次に、このようにトナー像が二次転写されたシートSは定着前搬送部57により定着装置58へと搬送される。そして、この定着装置58において、略対向するローラもしくはベルト等による所定の加圧力と、一般的にはヒータ等の熱源による加熱効果を加えてシートS上にトナーを溶融固着させる。
次に、このようにして得られた定着画像を有するシートSは分岐搬送装置59により、そのまま排紙トレー500上に排出される。なお、シートSの両面に画像を形成する場合には、不図示の切替フラッパの切替により、この後、反転搬送装置501へと搬送される。
ここで、このように反転搬送部501へと搬送されると、シートSはスイッチバック動作を行うことで先後端を入れ替え、両面搬送部502へと搬送され、この後、この両面搬送部502に設けられた両面搬送路Rを経て、シート給送部50Bから搬送されてくる後続ジョブのシートとのタイミングを合わせてシート搬送部54が有する再給紙パス54bから合流し、同様に二次転写部へと送られる。画像形成プロセスに関しては1面目と同様なので省略する。
ところで、本実施の形態において、開閉部である両面搬送部502は、シート搬送方向と直交する方向に分割して引き出し可能に設けられている。図2は、このような両面搬送部502の分割された部分を示すものであり、両面搬送部内にジャムが生じた場合には、この部分、或はこの部分と他の部分とを十分に引き出した後、図3に示すように上側ガイド板3と共に両面搬送路Rを形成している下側ガイド板2を奥側の回動軸6を中心として下方回動させることにより、両面搬送路Rを開放する。なお、引き出さなくとも十分な開放スペ−スがある場合には、両面搬送部502は画像形成装置内に固定されたままで前記下側ガイド板2を下方回動させることも勿論可能である。
そして、このように両面搬送路Rを開放することにより、両面搬送部内に滞留したシートを視認することができ、ジャムシートの除去を容易に行うことができるようになっている。
ここで、上側及び下側ガイド板3,2は、それぞれ上フレーム4及び下フレーム5により支持され、さらに上フレーム4及び下フレーム5は互いに回動軸6により連結支持されている。また、下側ガイド板2及び上側ガイド板3には各々駆動ローラ7及び従動ローラ8が回転自在に設けられており、これら駆動ローラ7及び従動ローラ8により、両面搬送路Rを通過するシートを挟持搬送するようにしている。
なお、上側及び下側ガイド板間のギャップは、上フレーム4に設けられたフック軸9に下フレームに設けられたフック10を引っ掛けることにより、自重により位置決めされる下フレーム5の位置によって決まるようになっている。
また、このフック10は下フレーム5に設けられた操作ハンドル11に連動し、軸12を中心に回動するようになっており、両面搬送路Rを開放する際は、操作ハンドル11の上面を矢印F方向に押すことでフック10のフック軸9との係合を解除することにより、図3に示すように下フレーム5を下方回動させるようにしている。
なお、本実施の形態において、両面搬送部502は、高剛性、高耐久性を薄型の構成で実現するために、上側及び下側ガイド板3,2、上フレーム4及び下フレーム5等のほとんどが金属部材から構成されている。また、多種多様なシートSに対応するため上側及び下側ガイド板3,2の幅Lは約400mmと長いため、下側ガイド板2、操作ハンドル11等を含む下フレーム5は5〜10kgの重量になる。
このため、フック10が解除されたときユーザーが受ける下フレーム5による瞬間的な負荷が大きくなり、この結果、ユーザーが操作する際の負担が大きくなるだけでなく、自由落下による衝撃も大きくなるため、下フレーム5の開放角を規制する部材や回動軸6が破損してしまうことも考えられる。このため、本実施の形態においては、両面搬送部502にはフック10が解除された後の落下衝撃を緩和するための開閉装置1が設けられている。
ここで、この開閉装置1は、固定側部材である上フレーム4の奥側端部に回動自在に保持された可動側部材である下フレーム5の回動端に設けられた吊り下げ部13に一端が固定された線状部材の一例としてのワイヤ14と、上フレーム4の、下フレーム5の回動端に設けられた中継プーリ15を経由して折り返され、さらに設置スペースに応じた適当なプーリ16a〜16bを経由して配線されたワイヤ14の他端を固定する回転部材17と、回転部材17を、ワイヤ14を巻き付ける方向に付勢する図4に示す弾性部材の一例である捩りコイルバネ20とを備えている。
なお、図4は、開閉装置1を構成する回転部材17を斜め下方から見た図であり、中継プーリ15を経由して折り返され、さらにプーリ16a〜16bを経由して配線されたワイヤ14は、円筒状の回転部材17の外周面に巻きつけられた後、回転部材17の外周面に形成された切り欠き溝18より回転部材17の内部に入り、回転部材17を回転自在に保持する回転中心軸19に固定されるようになっている。
ここで、この回転中心軸19は上フレーム4に対してカシメ等の手段により固定されており、回転部材17は圧入された不図示の軸受けにより上フレーム4に回転可能な状態に支持されている。
さらに、回転部材17の内側に設けられている捩りコイルバネ20の一端である可動側アーム21は回転部材17の外周面に形成された溝18に引掛けられて固定され、捩りコイルバネ20の他端である固定側アーム22は回転部材17の下側から外側に出て、図2に示す上フレーム4に形成された固定部材としての曲げ起こし部23に引掛けられて固定されるようになっている。なお、例えば図2に示す状態のとき、捩りコイルバネ20は、図4の方向から見て自由状態から反時計回りに捩られた状態となっており、これによりワイヤ14には適度な張力が与えられている。
そして、このように構成することにより、操作ハンドル11の操作によるフック10の解除により、図3に示すように下フレーム5が自重で下方回動すると、吊り下げ部13に取りつけられたワイヤ14は下方に引張られ、回転部材17を図3の矢印で示す時計回りに回転させながら、即ち捩りコイルバネ20を、捩りながら引き出される。
なお、図4に示すように回転部材17の外周面には、下フレーム5の回動量(開放量)を規制するよう、回転部材17の回転量を規制する回転量規制手段である突起部24が設けられており、ワイヤ14により引っ張られて回転部材17が1回転する前に、この突起部24を上フレーム4に設けられた不図示の突き当て部に突き当てることで、ワイヤ14の引っ張り量(引出し量)を規制し、下フレーム5の下方回動量を規制するようにしている。ここで、このように突起部24を不図示の突き当て部に突き当てることにより、回転部材17は1回転する前に回転が停止するようになっている。つまり、本実施の形態において、ワイヤ14の引き出し距離は、回転部材17の円周長さよりも短い長さとなっている。
そして、このように図2の状態から図3の状態に移行する過程で、捩りコイルバネ20の可動側アーム21は回転部材17によって捩り角を与えられ、捩られた分だけ、即ち弾性変形した分だけ捩りコイルバネ20には弾性力が蓄積されていく。つまり、下フレーム5を開くよう下方回動させると、回転部材17の外周に巻きつけられたワイヤ14が引き出され、これに伴って回転部材17が回転し、これにより一端が回転部材上に固定されている捩りコイルバネ20には次第に逆回転方向への弾性力が蓄積されていくようになる。
ここで、このように捩りコイルバネ20に蓄積される弾性力は、回転部材17を反時計回りに回転させようとする力であり、この力は、下フレーム5に関して言えば、下フレーム5を上方回動させる力となる。そして、このように捩りコイルバネ20に弾性力を蓄積する結果、蓄積される弾性力は、下フレーム5を下方回動させる際の抵抗となり、下フレーム5を急激に落下させる開放動作が完了する際にかかる回動軸6をはじめとする各部への衝撃を和らげる緩衝効果が得られる。
なお、力の大小関係としては、下フレーム5が自重で開こうとする力の方が回転部材17の巻取り力よりも大きいため、操作ハンドル11に操作力が作用しない限りは下フレーム5は持ち上がらないようになっている。
一方、図3に示す状態から図2の状態に戻す場合には、ユーザーは操作ハンドル11に上方向の力を与えて下フレーム5を持ち上げる。このとき、捩りコイルバネ20は元の状態に戻ろうとするため、回転部材17は反時計回りに駆動され、これに伴いワイヤ14は回転部材17の外周面により巻き取られていき、この巻取り力が吊下げ部13において下フレーム5を持ち上げる力として作用する。
そして、このワイヤ14の巻取り力がユーザーの操作力をアシストする力となり、下フレーム5を閉める際の負荷を軽減する効果が得られる。また、捩りコイルバネ20の巻取り駆動力が常にワイヤ14に作用する張力となるため、ワイヤ14のたるみ等の巻取り時の不良を防止することができる。
以上説明したように、下フレーム5が回動して両面搬送路Rが開放される際には、下フレーム5の回動に伴って回転部材17を回転させながらワイヤ14が引き出され、かつ捩りコイルバネ20は回転部材17の回転に伴って弾性変形しながら回転部材17を反対方向に回転させる弾性力を蓄積することにより、下フレーム5を開閉するときの操作者の負荷が低減してメンテナンスやジャム処理の操作性が向上すると共に、落下衝撃による破壊防止が可能になる。
また、本実施の形態におけるワイヤ巻取り構成は、回動軸6から最も遠い開口部近傍、即ち下フレーム5の回動端側を吊下げ支持することで、ガイド板2及び3の幅Lが長いことを逆に利用している。つまり、重量の大きい下フレーム5(可動側部材)の場合、回動軸6には大きな開閉トルクが作用するが、幅Lが長ければ長い程、吊下げ支持に要する力が小さくて済む。
これにより、捩りコイルバネ20の巻数も比較的少なく設定することができるため、結果的に回転部材17の高さを低く抑えることができる。また、開閉に伴うワイヤ14の引き出し量が長くても、巻取り構成にすることで、回転部材17の外径相当のスペースさえあれば設置できる。
この結果、例えば大きな開閉量を要する場合や下フレーム5の重量が大きいため回動軸6から遠い点を支持したい場合のように、開閉動作に伴うワイヤ14の引き出し量が大きい場合においては、ワイヤ14の格納スペースが回転部材17の巻き取り効果によって、格段に設置スペースが小さくて済み、開閉装置1の薄型化・小型化にも貢献できる。なお、この効果は、特に、カラー画像形成装置(画像形成装置)50の高スペック化に伴う画像形成部の大型化や給紙ホッパ容量の増加に対応する上で今後特に重要となってくる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図5は、本実施の形態に係る開閉装置を備えた両面搬送部の構成を示す斜視図であり、図5において、図2と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図5において、25は、ダンパの一例である、例えばオイルの粘性抵抗を利用したロータリーダンパであり、このロータリーダンパ25は、回転部材17の外周に形成されたギア歯面26に連結するギア27の軸上に設けられている。そして、このロータリーダンパ25の軸上には回転伝達手段である不図示のワンウェイクラッチが設けられており、このワンウェイクラッチのロック作用により、ロータリーダンパ25はギア27が反時計回りに回転する場合のみ作動するようになっている。
ここで、このような構成の開閉装置1において、図6に示すように操作ハンドル11の操作によって下フレーム5が自重で下方回動すると、吊り下げ部13に取りつけられたワイヤ14は下方に引っ張られ、回転部材17を時計回りに回転させながら、開口量分だけ引き出される。そして、このように回転部材17が回転すると、ギア27が反時計回りに駆動され、ワンウェイクラッチのロック作用により回転部材17の回転が選択的にロータリーダンパ25に伝達される。これにより、回転部材17の回転速度が減少する。
この結果、図5の状態から図6の状態に移行する過程で、捩りコイルバネ20には徐々に弾性力が蓄積されると共に、この弾性力とロータリーダンパ25の緩衝力による回転部材17の回転速度の減少により、下フレーム5を急激に落下させる開放動作が完了する際にかかる回動軸6をはじめとする各部への衝撃を和らげる緩衝効果が得られる。
一方、図6に示すような開放状態から図5の状態に戻す場合には、ユーザーは操作ハンドル11に上方向の力を与えて下フレーム5を持ち上げる。このとき、捩りコイルバネ20は元の状態に戻ろうとするため、回転部材17は反時計回りに駆動される。この際、ワンウェイクラッチは空転するため、ロータリーダンパ25には回転部材17の回転が伝達されず、ギア27のみが単独で回転する。これにより、ロータリーダンパ25がワイヤ14を回転部材17の外周面に巻き取る動作を阻害することはなく、巻取り力が吊下げ部13において下フレーム5を持ち上げる力として作用する。
なお、力の大小関係としては、下フレーム5が自重で開こうとする力の方が巻取り力よりも大きいため、操作ハンドル11に操作力が作用しない限りは下フレーム5は持ち上がらないようになっている。この結果、ワイヤ14の巻取り力はユーザーの操作力をアシストする力として働き、下フレーム5を閉める際の負荷を軽減する効果が得られる。また、捩りコイルバネ20の巻取り駆動力がロータリーダンパ25により相殺されないため、ワイヤ14のたるみ等の巻取り時の不良を防止することができる。
このように、ロータリーダンパ25を用いることにより、既述した第1の実施の形態の場合よりも、下フレーム5の重量が大きい場合であっても効果を発揮することができ、また開閉部の動作に高スペック機に相応しい高級感を与えたい場合等にも有効である。さらに、捩りコイルバネ20とロータリーダンパ25の併用による負荷分散と、ギア26及びギア27による伝達部分のギア比を最適化することで、ロータリーダンパ25のトルク容量を小さく抑えるチューニングが可能であるため、ワイヤ14及びロータリーダンパ25の設置スペースを格段に少なくすることが容易にできる。この結果、画像形成装置の薄型化、小型化を図ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図7は、本実施の形態に係る開閉装置を備えた両面搬送部の構成を示す側面図であり、図7において、図5と同一符号は、同一又は相当部分を示している。ここで、本実施の形態においては、回転部材17及びロータリーダンパ25を下フレーム5に取り付けるようにしている。
なお、このように構成した場合、吊り下げ部13は上フレーム4の開口部付近、即ち下フレーム5の回動端側に設けられ、この吊り下げ部13に一端が固定されたワイヤ14は、下フレーム5の回動端付近に設けられた中継プーリ15を経由して折り返され、さらに設置スペースに応じた適当なプーリ16a〜16bを経由した後に回転部材17へと至るようになっている。
そして、このような構成の開閉装置1において、下フレーム5が下方回動して開放されると、図8に示すように下フレーム5の重量は、ワイヤ14に中継プーリ15との当接を介してかけられる。これにより、ワイヤ14には張力が発生し、回転部材17を回転させながら引き出され、中継プーリ15がワイヤ14上を滑りながら落下することで下フレーム5が開かれる。この過程で、回転部材17の回転力はギア26,27及びワンウェイクラッチのロック動作によりロータリーダンパ25に伝達される。
この結果、図7の状態から図8の状態に移行する過程で、捩りコイルバネ20に蓄積される弾性力とロータリーダンパ25の緩衝力により、下フレーム5を急激に落下させる開放動作が完了する際にかかる回動軸6をはじめとする各部への衝撃を和らげる緩衝効果が得られる。
また、下フレーム5を閉める場合には、ワンウェイクラッチの空転によりロータリーダンパ25への駆動は断たれるため、捩りコイルバネ20の弾性力による操作力低減及びワイヤ巻取り不良防止の効果を得ることができる。
つまり、既述した第1及び第2の実施の形態のように回転部材17等を固定側(上フレーム側)へ搭載することが困難な場合には、本実施の形態のように回転部材17等を下フレーム5の設けるようにすることにより、同様の効果を得ることができる。また、下フレーム5の下方にスペースがある場合には、ワイヤ14の配置の自由度が高くなり、必要に応じて開閉装置1を複数セット設けることも容易にできる。例えば、下フレーム5が非常に大型である場合等には、回動端の両端2ヶ所に吊下げ部13を設け、ワイヤ2本吊り方式とすることで左右バランスよく開閉動作させることが可能となる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図9は、本実施の形態に係る開閉装置を備えたシート搬送部の構成を示す斜視図であり、図9において、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図9において、28はシート搬送部54の側壁部材31(固定側部材)の下端部に回動軸6Aを中心に回動自在に保持された扉(可動側部材)であり、扉28を下方回動させて開放すると、この扉28と一体に外側ガイド板29が回動する。ここで、この外側ガイド板29は、固定された内側のガイド板30と共に搬送パス54a及び再給紙パス54b(図1参照)を構成するものであり、このように外側ガイド板29が回動すると、搬送パス54a及び再給紙パス54bが開放される。
なお、扉28を閉じると、内側のガイド板30と外側ガイド板29とにより、搬送パス54a及び再給紙パス54bが形成されると共に、内側のガイド板30に設けられた駆動ローラ7と、外側ガイド板29に設けられた従動ローラ8とが圧接し、シートの搬送が可能な状態となる。
ところで、本実施の形態においても、高スペック化に伴い、多種多様なシートへの対応、耐久性のアップ、高速搬送への対応等が必要なことから、扉28及びガイド板等は主に金属材料で構成されるようになる。また、ガイド板29,30の幅も広く、再給紙パス54bの曲率半径も大径化するため、シート搬送部54が大型化する。従って、扉28が開いた時の瞬間的な負荷が大きいため、ユーザーが操作する際の負担が大きい。
また、本実施の形態のような略垂直方向にシートを搬送する構成の場合、既述した第1〜第3の実施の形態に比べて、扉28(可動側部材)の重心が回動軸6Aに対して高い位置にある構成となるため、自由落下による衝撃は大きくなる。
そこで、このシート搬送部54にも扉28が開放された後の落下衝撃を緩和するための開閉装置1Aが設けられている。
ここで、この開閉装置1Aは、一端が扉28の回動端側である上端部の側面等にビス等によって固定されたワイヤ14と、側壁部材31の一方に設けられた中継プーリ32a〜32bを適宜経由して配線されたワイヤ14の他端を固定する巻取り装置33と、ロータリーダンパ25とを備えている。
図10は、このような巻取り装置33の斜視図であり、この巻取り装置33は、側壁部材間に掛け渡されるフレーム54c(図9参照)に固定される下支板40と、下支板40に固定される上支板38と、上支板38に固定されるケース部材35と、ケース部材35と上支板38との間に形成される空間内に設けられ、ワイヤ14を巻き取る回転部材34とを備えている。そして、ワイヤ14は通常の搬送時の状態、即ち扉28が閉じた状態においては、図11に示すように回転部材34の外周面に複数周巻き取られた状態でケース部材35の中に収納されている。
なお、回転部材34が固定された中心軸36は不図示の軸受け等を介して図10に示すように、上支板38から側方に貫通しており、さらにこの中心軸36には不図示のワンウェイクラッチがギア37を介して設けられている。ここで、このワンウェイクラッチは、扉28の開放(下方回動)動作に連動して回転部材34が時計回りに回転するとき、中心軸36に対してロックするように設定してあり、これにより、この方向においてのみギア37はギア27を介してロータリーダンパ25に対して回転部材34の回転を伝達するようになっている。
なお、本実施の形態ではスペースの都合上、ギア37の径を抑えるため、ロータリーダンパ25の軸上にあるギア27との間に、アイドラギア39を配し、ギア37の回転をアイドラギア39を介してギア27に伝えるように構成しているが、直結駆動であっても問題ない。
また、ワイヤ14は図11に示すように、回転部材34の外周面に巻き付けられ、一端を固定ピン41により回転部材34に固定されている。従って、回転部材34が反時計回りに回転することでワイヤ14は巻き取られていく構成となる。なお、中心軸36は固定板42にカシメ固定された上で回転部材34の中心位置に位置決め固定されている。
ところで、図12は図11における回転部材34を背面側から見た斜視図である。なお、説明の都合上、図12においては、回転部材34とケース部材35を同軸上に離して描いている。
図12に示すように、回転部材34の内側には長い板バネ43が複数回巻かれて収められており、この板バネ43の一端は、回転部材34の内面に形成されたスリット溝44に引掛けられて回転部材34と一体回転可能な状態に固定されている。また、板バネ43の他端は、回転部材34の内側に巻かれた状態で中心付近に来るように設定されており、その形状は引掛かりが得られるようなカギ型45になっている。
ここで、このカギ型45の部分は、図13に示す固定部材であるケース部材35のセンター軸46に設けられたスリット溝47に引掛けられることで非回転のケース部材側に固定される。また、回転部材34は、ケース部材35のセンター軸46に中心穴48を嵌合することにより、回転可能な状態でケース部材35に支持されるようになっている。
そして、このような構成の開閉装置1Aにおいて、図9のように扉28が開放されて下方回動すると、ワイヤ14が引っ張られ、回転部材34を図12の視点から見て時計回りに回転させながら開口量分だけ引き出される。このとき、板バネ43は回転部材34の回転により、小径化する方向に絞られるため、弾性力が蓄積されていく。なお、本実施の形態においては、扉28は、所定角度開放されると、不図示のストッパに当接してそれ以上回動することがないようになっている。
ここで、蓄積される弾性力は回転部材34を反時計回りに回転させようとする力であり、扉28が開く場合の回転方向から見れば逆回転方向への駆動力となる。さらに、ギア37はワンウェイクラッチのロックにより回転部材34と一体回転することでアイドラギア39及びギア27へと駆動力の伝達を行う。これにより、ロータリーダンパ25には時計回りの回転が与えられ、扉28の開放に対してダンパ力が発生する。
一方、図9における開放状態から扉28を閉めるため、ユーザーが扉28を持ち上げた場合、板バネ43は元の状態に戻ろうとするため回転部材34が反時計回りに駆動される。この場合にはワンウェイクラッチは空転方向となるため、ギア37からロータリーダンパ25への駆動力伝達経路は断たれる。
従って、板バネ43による弾性力は、ロータリーダンパ25により相殺されることなくワイヤ巻取り力として作用し、ワイヤ14は回転部材34の回転により、回転部材34の外周面に巻き取られながら収納される。なお、力の大小関係としては、扉28が自重で開こうとする力の方が巻取り力よりも大きいため、ユーザー操作力が作用しない限り扉28は持ち上がらないようになっている。
これにより、ワイヤ14の巻取り力がユーザーの操作力をアシストする力となり、扉28を閉める際の負荷を軽減することができる。また、板バネ43の巻取り駆動力が常にワイヤ14に作用する張力となるため、ワイヤ14のたるみ等の巻取り時の不良を防止することができる。
ところで、図9のシート搬送部54のように大きな開口量が必要な場合や、ワイヤ長さに比して回転部材34の外径が大きく取れない場合には、ワイヤ14を巻き取り収納する際に複数周にわたって巻き取る必要性が生じる。ここで、既述した第1〜第3の実施の形態で使用した捩りコイルバネは、捩り角の可動範囲に限界があることから、本実施の形態のように、巻取り回数の限界が高い板バネ43を用いるようにすれば、ワイヤ14を複数周にわたって巻き取ることができる。つまり、板バネ43を用いることにより、ワイヤ14を複数周にわたって巻き取ることができる。
この結果、重量の大きな扉28(可動側部材)を大きく開閉する場合であっても、格段に設置スペースが小さくて済む開閉装置1Aを構成でき、搭載するシート搬送部54の薄型化・小型化にも貢献できる。なお、本実施の形態では側壁部材側(固定側)に巻取り装置33を設ける構成としたが、既述した第3の実施の形態のように扉側(可動側)に巻取り装置33を設ける構成としても同様の効果を得ることができる。
なお、これまでの説明においては、開閉装置1,1Aを両面搬送部502及びシート搬送部54に設けた場合について述べてきたが、本発明は、これに限らず、これ以外の固定側部材と、固定側部材の端部に回動自在に保持された可動側部材とを備えた開閉部にも適用することができるのは言うまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係る開閉装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図。 上記カラー画像形成装置に設けられた両面搬送部の分割された部分を示す斜視図。 上記両面搬送部の下側ガイド板(下フレーム)を下方回動させた状態を示す図。 上記両面搬送部の開閉装置を構成する回転部材を斜め下方から見た図。 本発明の第2の実施の形態に係る開閉装置を備えた両面搬送部の構成を示す斜視図。 上記両面搬送部の下フレームを下方回動させた状態を示す図。 本発明の第3の実施の形態に係る開閉装置を備えた両面搬送部の構成を示す側面図。 上記両面搬送部の下フレームを下方回動させた状態を示す図。 本発明の第4の実施の形態に係る開閉装置を備えたシート搬送部の構成を示す斜視図。 上記開閉装置を構成する巻取り装置について説明する斜視図。 上記巻取り装置の内部構造について説明する斜視図。 上記回転部材と板バネの関係について説明する斜視図。 上記回転部材とケース部材の関係について説明する斜視図。
符号の説明
1,1A 開閉装置
2 下側ガイド板
3 上側ガイド板
4 上フレーム
5 下フレーム
6 回動軸
14 ワイヤ
17 回転部材
20 捩りコイルバネ
21 捩りコイルバネの可動側アーム
22 捩りコイルバネ固定側アーム
23 曲げ起こし部
24 突起部
25 ロータリーダンパ
28 扉
31 側壁部材
33 巻取り装置
34 回転部材
35 ケース部材
43 板バネ
50 カラー画像形成装置
54 シート搬送部
502 両面搬送部
513 画像形成部
S シート

Claims (8)

  1. 固定側部材と、該固定側部材に開閉自在に保持された可動側部材とを備えた開閉装置において、
    前記固定側部材又は前記可動側部材の一方に一端が固定された線状部材と、
    前記固定側部材又は前記可動側部材の他方に設けられ、前記可動側部材が閉じられているときには前記線状部材が巻き付けられており、前記可動側部材が開放されるときには前記線状部材を引き出す方向に回転する回転部材と、
    前記回転部材の内側に設けられ、前記線状部材の引き出し時の前記回転部材の回転により、該回転部材を引き出し時の回転方向とは反対方向に回転させる弾性力を蓄積する弾性部材と、
    を備えたことを特徴とする開閉装置。
  2. 前記回転部材の回転が伝達されて回転速度を減少させるダンパと、
    前記回転部材の回転を前記ダンパに選択的に伝える回転伝達手段と、
    を備え、
    前記回転伝達手段は、前記可動側部材が開放されるときには前記回転部材の回転を前記ダンパに伝達し、前記可動側部材が閉じるときには前記回転部材の回転を前記ダンパに伝達しないことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
  3. 前記線状部材の一端を前記可動側部材の回動端又は前記固定側部材の、前記可動側部材の回動端側に固定することを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
  4. 前記可動側部材が開放されるとき、該可動側部材の開放量を規制するよう前記回転部材の回転量を規制する回転量規制手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の開閉装置。
  5. 前記弾性部材は捩りコイルバネであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の開閉装置。
  6. 前記弾性部材は前記回転部材の内周に複数回巻かれた板バネであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の開閉装置。
  7. シートを搬送するシート搬送手段と、
    前記請求項1乃至6のいずれか1項に記載の開閉装置と、を備え、
    前記開閉装置の前記固定側部材と前記可動側部材が前記シート搬送手段に設けられたガイド対であることを特徴とするシート搬送装置。
  8. 前記請求項7に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置により搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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