JP4873487B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置本体の前面側に配設された開閉自在な前面カバーと、画像形成装置本体の前面側と前面カバーとの間に配設された開閉自在な搬送ユニットと、を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ,複写機,ファクシミリ,及びこれらの複合機等の画像形成装置において、画像形成装置本体の前面側(あるいは左右の側面側)に開閉自在な前面カバー及び搬送ユニットを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前面カバー及び搬送ユニットは、それぞれの下端側が画像形成装置本体の前面側によって揺動自在に支持されており、画像形成時には前面カバーが閉鎖位置に配置されて、画像形成装置本体の前面側と搬送ユニットとの間にはシート搬送路が構成され、また搬送ユニットと前面カバーとの間には、シートの裏面にも画像を形成する際に使用されるシート再搬送ユニットが構成されている。この画像形成装置においては、紙詰まり(ジャム)が発生した場合には、前面カバーの開放に伴って搬送ユニットも開放される。すなわち、前面カバーを開放すると、搬送ユニットは前面カバーに下方から支持されながら開放される。この前面カバー及び搬送ユニットの開放によって、シート搬送路及びシート再搬送路が開放され露出されて、ジャム紙の発見及びその除去が容易となる。ジャム処理後、前面カバーを閉鎖位置に向けて移動させると、搬送ユニットは、この前面カバーの中間部よって押し上げられるようにして閉位置に向けて移動され、前面カバー側の上部に配設されたフック部材が、画像形成装置本体側の係止部に係合されて前面カバーが閉鎖位置に配置されるのと同時に中間部に押圧されて閉位置に配置される。搬送ユニットが閉位置に配置されると、開位置では相互に離間されていたシート搬送路中及びシート再搬送路中の搬送ローラ対が圧接されて、シートを挟持搬送するための搬送ニップが構成されるようになっている。
特開2005−138967号公報
しかしながら、上述の特許文献1によると、搬送ユニットを高い精度で閉位置に配置することが困難であり、このため搬送ニップにおけるニップ圧が不安定となるという問題があった。
すなわち、前面カバーは、上部のフックを画像形成装置本体側の係止部に係合させることで、閉鎖位置に位置決めされ、一方、搬送ユニットは、閉鎖位置に位置決めされた前面カバーの中間部に押圧されて閉位置に位置決めされて搬送ニップを構成する。このため、画像形成装置本体に対して、前面カバーはフックにより直接的に高い精度で位置決めすることができたとしても、搬送ユニットは、前面カバーにおける上部のフックとは異なる、フックから離れた中間部によって間接的に位置決めされるため、各部材の製造及び組み立て精度や前面カバーの変形の影響を受けやすく、精度の高い位置決めは難しい。これにより、シート搬送路及びシート再搬送路の搬送ローラ対にニップ圧が不安定となり、シートの搬送精度を低下させてしまう。
そこで、本発明は、前面カバーによる搬送ユニットの位置決め精度を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、シートを搬送するシート搬送部と、前記シート搬送部によって
搬送されたシートにトナー像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置に関する。こ
の発明に係る画像形成装置は、前記画像形成部が配設された画像形成装置本体と、下端側
を前記画像形成装置本体によって揺動自在に支持されるとともに、前記画像形成装置本体
の前面側を覆う閉鎖位置と、前記画像形成装置本体の前面側を開放する開放位置とをとる
開閉自在な前面カバーと、下端側を前記画像形成装置本体によって揺動自在に支持される
とともに、前記閉鎖位置に配置された前記前面カバーと前記画像形成装置本体の前面側と
の間に挟まれて前記シート搬送部を構成する閉位置と、前記前面カバーの開放に伴って前
記シート搬送部を開放する開位置とをとる搬送ユニットと、前記画像形成装置本体と前記
前面カバーとの間に介装されたロック機構と、を備えている。そして、前記ロック機構は
(1)前記画像形成装置本体側に配置された係止部材と、(2)前記前面カバーの揺動
軸心に沿った方向を左右方向とすると、前記前面カバー側に左右方向に向けて配設され、
前記前面カバーを前記開放位置から前記閉鎖位置に移動させる際に、前記搬送ユニットを
押圧して前記閉位置に位置決め配置する軸部材と、(3)前記軸部材と一体に構成される
とともに前記係止部材に係脱可能であって係合時には前記前面カバーを前記閉鎖位置に位
置決めするフック部材と、を有する、ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置において、前記搬送ユニットは、前記閉鎖位置に配置された前記前面カバー側の前記軸部材が係合されることで、前記搬送ユニットを前記閉位置に位置決めする係合凹部を有する、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る画像形成装置において、前記フック部材が前記軸部材の左右両端にそれぞれ配設され、前記係止部材が前記画像形成装置本体側における、それぞれの前記フック部材に対応する位置に配設されている、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に係る画像形成装置において、前記ロック機構は、前記搬送ユニット側の前記係合凹部の入り口と前記軸部材とのうちの一方に形成されたカム部と他方に形成されたカムフォロア部とを有し、前記カム部及び前記カムフォロア部は、前記前面カバーを前記開放位置から前記閉鎖位置に向けて移動させた際に、前記カム部と前記カムフォロア部とが接触して相対運動することにより前記軸部材を介して前記フック部材を係合方向に向けて回転させる形状に形成されている、ことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に係る画像形成装置において、前記シート搬送部は、前記閉位置に配置された前記搬送ユニットと前記画像形成装置本体の前面側との間に構成されるシート搬送路と、前記閉位置に配置された前記搬送ユニットと前記前面カバーとの間に構成されて画像形成後のシートを再度、前記画像形成部に導くシート再搬送路とを有する、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、前面カバーは、ロック機構のフック部材を画像形成装置本体側の係止部に係合させることで画像形成装置本体に対して閉鎖位置に位置決めされる。また、搬送ユニットは、ロック機構の、フック部材と一体の軸部材によって画像形成装置本体に対して閉位置に位置決めされる。つまり、画像形成装置本体に対し、前面カバー及び搬送ユニットは、相互に一体のフック部材及び軸部材によって、それぞれ閉鎖位置、閉位置に位置決めされるので、画像形成装置本体に対して、前面カバー及び搬送ユニットを高い精度で位置決めすることができる。
請求項2の発明によれば、前面カバー側の軸部材が、搬送ユニット側の係合凹部に係合されることで、前面カバーと搬送ユニットとの相対位置精度を高い精度で確保することができる。
請求項3の発明によれば、フック部材が軸部材の左右方向(長手方向)の両端に配設されているので、前面カバーや搬送ユニットの左端側と右端側とがずれた状態で閉鎖位置や閉位置に配置されることを防止することができる。
請求項4の発明によれば、閉鎖位置に向けて移動される前面カバー側の軸部材に形成されたカム部(又はカムフォロア部)が搬送ユニットの係合凹部の入り口に形成されたカムフォロア部(又はカム部)に当接することにより、カム部(又はカムフォロア部)と一体の軸部材を介してフック部材に、係止部材に対する係合方向の回転が発生するので、ばね等の付勢部材を設けることなく、フック部材が係合部材に円滑に係合される。
請求項5の発明によれば、前面カバーが閉鎖位置に配置され、また搬送ユニットが閉位置に配置された状態において、画像形成装置本体の前面側と搬送ユニットとの間にシート搬送路が構成され、また搬送ユニットと前面カバーとの間にシート再搬送路が構成されことになり、これらシート搬送路及びシート再搬送路の高い位置精度を確保することができる。このため、例えば、シート搬送路やシート再搬送路に搬送ローラ対が配置されていて、この搬送ローラ対が前面カバーの開放状態及び搬送ユニットの開状態においては相互に離間される一対のローラで構成されているような場合、前面カバーが閉鎖位置に配置され、また搬送ユニットが閉位置に配置されたときの搬送ローラ対の搬送ニップにおけるニップ圧を適宜な大きさに設定することができ、シートの搬送を円滑に行うことができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図10を参照して、本発明に係る画像形成装置1について説明する。なお、図1〜図3,図7〜図9においては、画像形成装置1の前後左右上下を矢印で示している。図1〜図10のうち、図1は、画像形成装置1の全体を、その前側の左斜め上方から見た斜視図である。図2は、画像形成装置1の全体を、その左側の後斜め上方から見た斜視図である。図3は、左側から見た画像形成装置1の内部の構造を模式的に示す図である。図4は、図1の状態から取り外された前面カバー3の斜視図を示している。ただし、同図においては後述する手差しトレイ16が取り外れている。図5は、前面カバー3及び搬送ユニット73を説明する模式図であり、(a)は前面カバー3の閉鎖位置A1及び搬送ユニット73の閉位置B1を示し、(b)は前面カバー3の開放位置A2及び搬送ユニット73の開位置B2を示している。なお、図5(a),(b)では、画像形成装置本体2の本体フレーム6の一部を構成する左側板76及び右側板77を二点鎖線で図示している。左側板76は、上述の搬送ユニット73及び前面カバー3の左側面を覆い、また、右側板77は、搬送ユニット73及び前面カバー3の右側面を覆うように配置されている。図6は、前面カバー3が開放位置A1に配置され、搬送ユニット73が開位置に配置された状態における、フック部材83の位置を説明する図である。図7は、ロック機構80のうちの、前面カバー3側の軸部材82、フック部材83、カムフォロア部84と、画像形成装置本体3側の係止部材81とを説明する斜視図である。なお、同図では説明に不要な部材等は適宜省略している。図8は、搬送ユニット73側の、係合凹部87及びその入り口に形成されたカム部85を説明する斜視図である。図9は、係合凹部87に軸部材82が係合された状態を説明する斜視図である。図10(a),(b),(c)は、係合凹部87に対して軸部材82が係合され、また、係止部材81に対してフック部材83が係合されるようすを模式的に示す動作説明図である。
ここで、画像形成装置1としては、プリンタ,複写機,ファクシミリ,及びこれらの複合機等があげられるが、以下の説明では、画像形成装置1がプリンタである場合を例に説明する。図1〜図3に示す画像形成装置1は、電子写真方式、中間転写方式、タンデム方式を採用した、4色フルカラーの画像形成装置1である。
図1,図2を参照して、画像形成装置1の全体を外側から見た構成について説明する。画像形成装置1は、ほぼ箱型(直方体状)の画像形成装置本体2と、この画像形成装置本体2によって開閉自在に支持された前面カバー3とを備えている。
画像形成装置本体2は、前面が、前面カバー3によって覆われ、左側面及び右側面が合成樹脂製の左外装パネル4及び右外装パネル5によって覆われている。画像形成装置本体2の後面は、構造物として本体フレーム6を構成する板金の一部7が露出されている。画像形成装置本体2の上面は、前部が前面カバー3によって覆われ、中間部から後部にかけてが、後上がりのシート積載面8を有する排紙トレイ10によって覆われている。
前面カバー3は、前外装パネル11と、この内側に構成された後述のシート搬送部24の一部とによって構成されている。前外装パネル11は、前パネル12と、この上端に続く後上がりの上パネル13と、逆「L」字形の左パネル14及び右パネル15とが一体に構成されている。前パネル12には、長方形状の手差しトレイ16が配設されている。手差しトレイ16は、下端側に揺動中心を有していて、図1に示す、起立姿勢の閉鎖位置にあっては、前パネル12の一部を構成するとともに、上端側が前方に引き出された後下がりの傾斜姿勢の開放位置(不図示)にあっては、上面にシートを載せる給紙台となる。上パネル13には、操作パネル(操作部)17が配置されている。操作パネル17は、画像形成装置1の正面側に立って操作する操作者(例えば、ユーザ)が見やすいように、後端側が少し高くなるようにゆるく傾斜してほぼ上向きに配置されている。操作パネル17には、タッチパネル式の液晶表示部や、各種ボタンが配置されていて、操作者は、画像形成装置1の正面に立った状態で、この操作パネル17により画像形成装置1の全体を操作することができるようになっている。左パネル14及び右パネル15は、前面カバー3の内側に構成されたシート搬送部24の一部をそれぞれ左側及び右側から覆うように配設されている。
前面カバー3は、後述するように、下端側が画像形成装置本体2によって揺動自在に支持されていて、全体が開閉自在となっている。前面カバー3を開放する際に操作するボタン75が付いた解除レバー(解除部材)74は、図2に示すように、左パネル14の上端側でかつ後端側の内側(右側)と、右パネル15の上端側でかつ後端側の内側(左側)とに配設されている。上述の構成の前面カバー3は、操作者が、画像形成装置1の正面側からボタン75を手前に引きながら、前面カバー3を手前側に引くことで、後述のロック機構80が解除されて開放することができる。これにより、ジャム処理(紙詰まりを起こしたシートを除去する作業)を行うことが可能である。さらに、後述するように、画像形成対象となるシートが収納される給紙カセット25を、同じく正面側から着脱できるようになっている。このように、操作者は、操作パネル17を使用しての画像形成装置1の操作全般、ジャムが発生したときのそのジャム処理、シートがなくなったときの給紙カセット25に対するシートの補給等をすべて画像形成装置1の正面側から行うことができるようになっている。なお、前面カバー3については、後にさらに詳述する。
以上で、画像形成装置1の全体を外側から見た構成についての説明を終了する。
次に、図3を参照して、画像形成装置1の内部の構造について説明する。画像形成装置1には、画像形成装置本体2の下側から上側かけて順に、シート収納部20、基板収納部21、画像形成部22、トナー補給部23、排紙トレイ(シート排出部)10が設けられている。また、画像形成装置本体2の前側と、前面カバー3との間には、シート搬送部24が設けられている。
シート収納部20には、給紙カセット25が配設されている。給紙カセット25は、複数枚のシートを積層状態で収納しており、底部に配設されたリフト板26によって積層状態のシートの先端側(同図中の右側)を上方に付勢している。これにより、給紙カセット25内の最上位のシートが、後述するシート搬送部24のピックアップローラ27によって給紙され、さらに給送ローラ28、リタードローラ30によって重送が防止されて1枚だけ下流側に給送される。この給紙カセット25は、画像形成装置1の正面側(前側)から抜差しできるようになっている。給紙カセット25の上方には基板収納部21が配設されている。
基板収納部21には、画像形成装置1の全体を制御する基板や電装品等(不図示)が配設されている。基板収納部21の上方には、画像形成部22が配設されている。
画像形成部22には、中間転写ベルト31と、この中間転写ベルト31の回転方向(矢印R31方向)に沿って同様な構成の4つ(4色)の画像形成ステーション、すなわちイエロー(Y)の画像形成ステーション32,マゼンタ(M)の画像形成ステーション33,シアン(C)の画像形成ステーション34,ブラック(Bk)の画像形成ステーション35が配設されている。イエローの画像形成ステーション32は、感光ドラム36と、感光ドラム36の周囲にその回転方向(矢印方向)に沿ってほぼ順に配設された、帯電装置37、露光装置38、現像装置40、1次転写ローラ41、ドラムクリーナ42等を有している。感光ドラム36は矢印方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。感光ドラム36の表面(外周面)は、帯電装置37によって所定の極性・電位に一様(均一)に帯電された後、パーソナルコンピュータ(不図示)等から送られてきた画像情報に基づく露光装置38の露光によって露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置40によって現像剤中のトナーが付着されてトナー像として現像される。なお、本実施形態では、現像剤は、トナーとキャリヤとを主成分とする2成分現像剤が使用されている。
上述のようにして感光ドラム36の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト31に転写される。中間転写ベルト31は、駆動ローラ43と従動ローラ44とに張架されており、駆動ローラ43の矢印方向の回転によって矢印R31方向に回転する。感光ドラム36上に形成されたイエローのトナー像は、1次転写部T1において、1次転写ローラ41により、中間転写ベルト31上に1次転写される。トナー像の1次転写後に感光ドラム36の表面に残ったトナー(1次転写残トナー)は、ドラムクリーナ42によって除去される。
残りの3色(シアン,マゼンタ,ブラック)の画像形成ステーション33,34,35も上述のイエローの画像形成ステーション32と同様の構成であり、これらの画像形成ステーション33,34,35の感光ドラム36の表面にも同様にして、シアン,マゼンタ,ブラックの各色のトナー像が形成され、中間転写ベルト31上に順次に1次転写される。こうして、4色のトナー像は、中間転写ベルト31上で重ね合わされる。これら中間転写ベルト31上の4色のトナー像は、後述するシート搬送部24によって搬送されるシートに、2次転写部T2において、2次転写ローラ45によって一括で2次転写される。トナー像の2次転写後に中間転写ベルト31の表面に残ったトナー(2次転写残トナー)は、従動ローラ44の近傍に配置されたベルトクリーナ46によって除去される。画像形成部22の上方には、トナー補給部23が設けられている。
トナー補給部23には、各色のトナーをそれぞれ個別に収納した4つのトナーコンテナ、すなわちイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナーコンテナ47,48,50,51が配設されている。上述の各色の画像形成ステーション32〜35の現像装置40には、現像剤の残量を検知するための残量センサ(不図示)が配設されていて、この残量センサが、現像装置40内の現像剤量が所定値よりも少なくなったことを検知したときに、各色のトナーコンテナ47,48,50,51から各色の現像装置40にトナーが補給されるようになっている。トナー補給部23の上方には、排紙トレイ10が設けてある。
排紙トレイ10は、画像形成装置本体2の上面を覆うように形成されていて、前後方向の中間部は、後端側が上方に位置するように傾斜しており、後端側はこの中間部に連続するように平らに形成されている。この排紙トレイ10の上面のシート積載面8には、次に説明するシート搬送部24のシート排出口55から後方に向かって排出されたシートが積載される。
シート搬送部24は、本実施形態においては、画像形成装置本体2の前側と前面カバー3との間に設けられていて、下方から上方に向かうシートをガイドするシート搬送路52と、このシート搬送路52よりも前側に配設されて、上方から下方に向かうシートをガイドするシート再搬送路53とを有しており、さらに、手差し給送部54を有している。なお、本実施形態においては、シート再搬送路53は、後述する前面カバー3の開放によって直接開放されるシート搬送路ということになる。これに対し、シート搬送路52は、前面カバー3の開放により、後述の搬送ユニット73を介して間接的に開放されるシート搬送路ということになる。
シート搬送路52は、上述の給送ローラ28の近傍から上方に立ち上がり、後方に凸状にゆるく湾曲しながら上方に延び、中間転写ベルト31の近傍で、湾曲方向を前方に変えて上方に延び、後方に向けて斜め上方に延びて、シート排出口55に至る。シート搬送路52は、相互に対面する後側ガイド52aと前側ガイド52bとによって構成されており、前側ガイド52bの一部が後述する搬送ユニット73に形成されている。シート搬送路52には、下方から順に、ピックアップローラ27、給送ローラ28、リタードローラ30、搬送ローラ対56、レジストローラ対57、上述の中間転写ベルト31を駆動ローラ43との間に挟みこむ2次転写ローラ45、定着装置(定着部)58、搬送ローラ対60、切り換えフラッパ61、排紙ローラ対62等が配設されている。上述の定着装置58は、ヒータ(不図示)を内蔵した定着ローラ(定着部材)63とこれに圧接されて定着ニップNを構成する加圧ローラ(加圧部材)64とを有している。
上述の給紙カセット25からピックアップローラ27、給送ローラ28、リタードローラ30によって1枚だけ給送されたシートは、搬送ローラ対56、レジストローラ対57によって搬送され、2次転写部T2において、中間転写ベルト31上の4色のトナー像が一括で2次転写され、定着ニップNを通過する際に加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。トナー像定着後のシートは、搬送ローラ対60によって切り換えフラッパ61の下面にガイドされて排紙ローラ対62に搬送され、排紙ローラ対62によって、背面側を向いたシート排出口55から後方に向けて排出されて、排紙トレイ10のシート積載面8上に積載させる。なお、同図では、排紙ローラ対62のすぐ下流側に配置された排紙センサのセンサフラグ65が、排出中のシートPによって動作している状態を示している。
シート再搬送路53は、上述のシート排出口55の少し上から前側に向かって傾斜して延び、緩やかに湾曲しながら、急勾配で後側に傾斜して延び、下端部において下方に凸状に湾曲しながら、上述のシート搬送路52に合流する。シート再搬送路53は相互に対面する後側ガイド53aと前側ガイド(ガイド部)53bとによって構成されている。後側ガイド53aの一部は、後述する搬送ユニット73に形成されている。また、前側ガイド53bは、そのほとんどが前外装パネル11の内側(後端側)に組み込まれて、前外装パネル11とともに前面カバー3を構成している。シート再搬送路53には、シートの再搬送時に上流側となる上方から順に、反転ローラ対66、切り換えフラッパ61、第1,第2,第3,第4の再搬送ローラ対67,68,70,71が配設されている。
シートの両面に画像を形成する場合には、切り換えフラッパ61が二点鎖線で示す位置に切り換えられ、表面にトナー像が定着されたシートは、搬送ローラ対60に搬送されて、切り換えフラッパ61の上面に沿って搬送され、さらに反転ローラ対66によって後方に向けて搬送される。そして、シートの後端が搬送ローラ対60を抜けて、反転ローラ対66を抜ける前に反転ローラ対66が逆回転され、第1〜第4の再搬送ローラ対67,68,70,71によって下方に搬送され、シート搬送路52に搬送される。そして、シートはその裏面に、表面のときと同じようにしてトナー像が転写され、定着され、シート排出口55から後方に向けて排出されて、排紙トレイ10のシート積載面8に積載される。なお、シート搬送部24における搬送ローラ対56のすぐ前側には、手差し給送ローラ72が配設されていて、閉鎖状態においては前面カバー3の一部を構成する手差しトレイ16が引き出され、この手差しトレイ16上にセットされたシートを、搬送ローラ対56側に向けて給紙するようになっている。
上述のシート搬送部24においては、その一部が開閉可能な搬送ユニット73を構成している。搬送ユニット73は、シート搬送路52とシート再搬送路53との間に配置されていて、シート搬送路52における前側ガイド52bの一部と、シート再搬送路53における後側ガイド53aの一部と、レジストローラ対57の一方のローラ57a、2次転写ローラ45、第3,第4の再搬送ローラ対70,71のそれぞれの一方のローラ70a,71aとが一体に組み込まれて構成されている。この搬送ユニット73は、下端側に揺動中心を有していて、画像形成装置本体2によって開閉自在に支持されている。搬送ユニット73は、後述するように、前面カバー3が開放されることにより、上端側が前側に開放されて、シート搬送路52の一部及びシート再搬送路53の一部を開放するようになっている。
以上で、画像形成装置1の内部の構造についての説明を終える。
次に、図4,図5を参照して、前面カバー3について説明する。
図4に示すように、前面カバー3は、下端に揺動中心78を有していて、この揺動中心78が画像形成装置本体2によって揺動自在に支持されている。画像形成装置本体2は、図5(a),(b)に示すように、板金製の本体フレーム6のうちの、左側板76及び右側板77を、前側に延ばして上述の前面カバー3の左側面及び右側面の一部及び搬送ユニット73の左側面及び右側面を覆うようになっている。これら左側板76及び右側板77の前端側の下端には軸79が突設されていて、上述の前面カバー3の揺動中心78は、この軸79によって揺動自在に支持されている。これにより、前面カバー3は、図5(a)に示す閉鎖位置A1と、図5(b)に示す開放位置A2とをとることができる。上述の搬送ユニット73も、下端側に揺動中心(不図示)を有していて、画像形成装置本体2側の左側板76及び右側板77から突設された軸(不図示)によって揺動自在に支持されている。これにより、搬送ユニット73は、図5(a)に示す閉位置B1と図5(b)に示す開位置B2とをとることができる。
本実施形態では、この搬送ユニット73は、操作者が特に積極的に開閉動作を行う必要がなく、前面カバー3の開閉動作に連動して開閉されるようになっている。すなわち、操作者が画像形成装置1の正面側に位置して、操作レバー74(図2参照)のボタン75を手前側に引くことにより、前面カバー3を画像形成装置本体2に固定している後述のフック部材83(図7参照)が解除されて、前面カバー3の開放が可能となる。そして、前面カバー3を図5(a)中の矢印R3a方向に開放すると、これに伴って搬送ユニット73も開放される。一方、前面カバー3を図5(b)中の矢印R3b方向に閉鎖させて後述するフック部材83を画像形成装置本体2に係合させると、搬送ユニット73も閉鎖される。なお、前面カバー3及び搬送ユニット73は、画像形成装置本体2との間に設けられたストッパ,紐状部材,ばね等の規制部材(不図示)によって、図5(b)に示すような適度な傾斜姿勢の開放位置A2,開位置B2に保持されるようになっている。前面カバー3及び搬送ユニット73が開放された場合には、シート搬送路52及びシート再搬送路53は大きく開放されるため、ジャム紙の除去を簡単に行うことができる。
本発明においては、画像形成装置本体2と前面カバー3との間にロック機構80を介装し、このロック機構80によって、画像形成装置本体2に対して、前面カバー3及び搬送ユニット73の位置決めを行うようにしている。以下、図7〜図10を参照して、この点について詳述する。なお、上述のように、これら図7〜図10においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
ロック機構80は、本実施形態では、図7に示すように、画像形成装置本体2側に設けられた係止部材81と、前面カバー3側に設けられた軸部材82,フック部材83,及びカムフォロア部84と、図8,図9に示すように搬送ユニット73側に設けられたカム部85とを有している。なお、ロック機構80の上述の構成要素のうち、軸部材82以外のものは、画像形成装置本体2の左端側及び右端側の双方に配設されているが、これらは同様の構成であるので、以下での右端側のものについてのみ説明し、左端側のものについては説明を省略する。
係止部材81は、本体フレーム6の一部を構成する右側壁77から内側に突出するよう
に構成されている。右側壁77は、図5(a),(b)に示すように、前面カバー3や搬
送ユニット73の右端側をほぼ覆うように配置されている。係止部材81の下端は、後述
するように下方から係合されるフック部材83の係合部83aが係合しやすいように曲面
81aで構成されている(図7、図10参照)。この係止部材81は、上述のように画像
形成装置本体2側に設けられていて、前面カバー3の位置決めをする際の基準となる部材
である。
軸部材82とフック部材83とカムフォロア部84とは、本実施形態では一体に構成されている。このうち軸部材82は、左右方向に向けて配設されていて、その両端部が前面カバー3によって回動自在に支持されている。後述するように、開放位置A2に配置された前面カバー3を閉鎖する際に、前面カバー3で搬送ユニット73を押すことになるが、前面カバー3の閉鎖位置A1(搬送ユニット73の閉位置B1)の近傍においては、上述の軸部材82が直接、搬送ユニット73を押して最終的に位置決めするようになる。
フック部材83は、軸部材82の右端側において、ほぼ後方を向くように設けられている。フック部材83の後端側の上部には、上方に向けて開口された凹状の係合部83aが形成されている。この係合部83aは、後述するように、軸部材82の回転により、係止部材81に対してほぼ下方から係脱される。
カムフォロア部84は、軸部材82における、上述のフック部材83より少し内側に形成されている。カムフォロア部84には、円柱形状の軸部材82の外周面82aの一部を切り欠いて形成された平面状の倣い面84aが形成されている。この倣い面84aは、後述のカム部85に倣って移動する。なお、図9に示すように、カムフォロア部84と同形の切欠86が、カムフォロア部84の反対側、つまり軸部材82の周方向に180度回転した位置に形成されている。この切欠86は、軸部材82が後述する係合凹部87に係合される際に、開口部において相互に対峙する下側部分にガイドされることになる。
以上の軸部材82とフック部材83とカムフォロア部84は、一体に構成されていて、
上述のように、軸部材82が前面カバー3によって回動自在に支持されている。したがっ
て、カムフォロア部84に力が作用すると、この力によって軸部材82が回転し、軸部材
82の回転に伴ってフック部材83が揺動するようになっている。
カム部85は、図8,図9に示すように、搬送ユニット73の係合凹部87の入り口に
形成されている。係合凹部87は、開口部88を有する円形状形成されている。係合凹
部87の内径L1は、上述の軸部材L2(図7参照)の外径L2よりもわずかに大きく設
定されている。開口部88は、上側に形成されたカム部85と下側に配置されてカム部8
5に対向する凸状のガイド部90との間に構成されている。これらカム部85及びガイド
部90の左右方向の形成位置、つまり軸部材82の長手方向に沿った位置については、上
述のカムフォロア部84及び切欠86に対応する位置に形成されている。カム部85は、
前端側が高く傾斜した平面状に形成されており、カム部85とガイド部90との間の幅寸
法L3は、係合凹部87の内径L1及び軸部材82の外径L2よりも小さく、かつ図9に
示す軸部材82におけるカムフォロア部84と切欠86との幅寸法L4よりもわずかに大
きく設定されている。ここでL1〜L4の大小関係について整理すると、大きい順に、係
合凹部87の内径L1、軸部材82の外径L2、開口部88の幅寸法L3、カムフォロア
部84と切欠86との幅寸法L4となる。つまり、L1>L2>L3>L4となる。この
ような寸法関係に設定されているため、後述するように、軸部材82は、係合凹部87に
係合される際に、そのカムフォロア部84の傾斜方向とカム部85との傾斜方向とが一致
した場合のみ、開口部88を通過して係合凹部87に係合されることができ、係合時ある
いは係合後に回転されると、カムフォロア部84の傾斜方向とカム部85の傾斜方向がず
れるため、係合凹部87から脱落しないようになっている。なお、係合凹部87とカム部
85との境界には、凸部91が形成されていて、後述するように、係合時の軸部材82は
、この凸部91によって、フック部材83を係止部81に対する係合方向に回転させるよ
うになっている。左右方向に沿っての係合凹部87の左側には、別の係合凹部92が形成
されている。この係合凹部92は、ほぼ半円状に形成されていて、上端側には、上述のカ
ム部85と同方向に傾斜したガイド部93が設けてある。このガイド部93は、係合時の
軸部材82の外周面をガイドすることになる
図5(a),(b)、図6、図10(a),(b),(c)を参照して、上述のロック
機構80の動作、特に係止部材81に対するフック部材83の係合動作について説明する

図5(b)に示すように、前面カバー3が開放位置A2に配置され、搬送ユニット73が開位置B2に配置された状態においては、シート搬送路52及びシート再搬送路53が開放される。このため、シート搬送路52又はシート再搬送路53におけるジャム紙を簡単に発見し、また、除去することができる。ジャム紙の除去後、開放位置A2にあった前面カバー3を、図5(b)に示すように、閉鎖位置A1に向けて矢印R3b方向に移動させる。前面カバー3は、閉鎖動作の途中で開位置B2にあった搬送ユニット73を押し上げる。すなわち、図6に示すように、前面カバー3側の当接部94が搬送ユニット73側の当接部95に当たってこれを下方から持ち上げるようにして押し上げることで、開位置B2にあった搬送ユニット73を閉位置B1に向けて移動させる。そして、前面カバー3が閉鎖位置A1に近づき、搬送ユニット73が閉位置B1に近づくと、それまで当接していた前面カバー3側及び搬送ユニット73側の当接部94,95に変わって、図10(a)に示すように、前面カバー3側の軸部材82のカムフォロア部84と搬送ユニット73側の係合凹部87の入り口のカム部85とが当接する。この状態で、前面カバー3がさらに閉鎖位置A1に向かって移動すると、軸部材82は、そのカムフォロア部84がカム部85にガイドされるようにして移動し、カムフォロア部84及び切欠86が開口部を通過する。そして、カムフォロア部84がカム部85と係合凹部87との境界の凸部91を通過する際、図10(b)に示すように、カムフォロア部84が凸部91を基準に傾斜し、軸部材82に矢印R82方向のモーメントが作用する。このモーメントにより、軸部材82と一体のフック部材83には、矢印R83方向、つまり係止部材81に対する係合方向のモーメントが作用する。そして、図10(c)に示すように、軸部材82が係合凹部87に係合されるのとほぼ同時に、フック部材83の係合部83aが、係止部材81に係合される。
上述のようにして係合凹部87に係合された軸部材82は、カムフォロア部84及び切欠86が開口部88を通過できる角度に対して、少し回転された状態で係合されているので、外部から軸部材82を回転させて、カムフォロア部84及び切欠86と開口部88との向きを合わせない限り、軸部材82が係合凹部87から脱落することがない。つまり、係止部材81に対するフック部材83の係合状態(ロック状態)が解除されることはない。
以上により、画像形成装置本体2に対して前面カバー3が閉鎖位置A1に位置決めされ、また、搬送ユニット73が閉位置B1に位置決めされる。なお、係止部材81に対するフック部材83の係合状態(ロック状態)を解除するには、上述のように前面カバー3のボタン75を手前側に引く。これにより、連結部材(不図示)を介してフック部材83が係合方向とは逆の解除方向に回転され、フック部材83の係合が解除されて、前面カバー3の開放が可能となる。なお、係合が解除されたフック部材83は、ストッパ等の規制部材(不図示)によって、図10(a)に示す係合解除位置に保持されるようになっている。
以上説明した画像形成装置1によると、画像形成装置本体2に対して前面カバー3を位置決めするフック部材83と、画像形成装置本体2に対して搬送ユニット73を位置決めする軸部材82とが一体に構成されているので、画像形成装置本体2に対する前面カバー3及び搬送ユニット73の位置決め精度を高くすることができる。これにより、図5(a)に示すレジストローラ対57、駆動ローラ43と2次転写ローラ45、再搬送ローラ対70,71におけるニップ圧を適正に設定することができるので、これらによりシートを円滑に搬送することが可能となる。また、前面カバー3の位置決め基準となる画像形成装置本体2側の係止部材81と、搬送ユニット73の位置決め基準となる軸部材82とが、前面カバー3の閉鎖位置A1及び搬送ユニット73の閉位置B1においては、ほぼ同じ高さに位置している、あるいは前面カバー3の揺動中心78を基準としここから軸部材82の中心までの長さを半径とする円周上に画像形成装置本体2側の係止部材81がほぼ位置するので、このことによっても、位置決め精度を高めることが可能となる。さらに、本実施形態では、軸部材82にカムフォロア部84を設け、搬送ユニット73にカム部85を設けているので、前面カバー3が開放位置A2から閉鎖位置A1に向けて移動されて軸部材82が係合凹部87に係合させる少し前に、カムフォロア部84及びカム部85によって軸部材82に対して、フック部材83を係合方向に回転させるようなモーメントが作用して、カム部材83の係合部83aが係止部材81に係合されるので、フック部材83を係合方向に付勢する引っ張りばね等の付勢部材を積極的に省略して、その分、構成を簡略化することができる。
以上の実施形態では、軸部材82側にカムフォロア部84を設け、搬送ユニット73側にカム部85を設けた例を説明した、この逆に、軸部材82側にカム部を設け、搬送ユニット73側にカムフォロア部を設けるようにしてもよい。すなわち、前面カバー3の閉鎖動作によって、前面カバー3と搬送ユニット73とのうちの一方に配置されたカムフォロア部と他方に配置されたカム部とが相互に当接して相対運動することで、軸部材82に対してフック部材83を係合方向に回転させるようなモーメントを発生させることができれば、カムフォロア部及びカム部が前面カバー3と搬送ユニット73とのいずれに配置された構成であってもよい。
以上の説明では、前面カバー3及び搬送ユニット73が画像形成装置本体の前面側に配設されている場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、同様のカバーや搬送ユニットが、画像形成装置本体2の左面側又は右面側又は後面側に配設されている場合についても同様に適用することができ、適用した場合には、同等の効果を奏することができる。
上述では、本発明を画像形成装置の前面カバー及び搬送ユニットについて適用した場合について説明したが、本発明は、一般的に、装置本体の側面に、内カバーと外カバーとを有していて、外カバーの開閉動作に連動させて内カバーを開閉させるような場合に適用することができる。
画像形成装置の全体を、その前側の左斜め上方から見た斜視図である。 画像形成装置の全体を、その左側の後斜め上方から見た斜視図である。 左側から見た画像形成装置の内部の構造を模式的に示す図である。 図1の状態から取り外された状態の前面カバーの斜視図である。 前面カバー及び搬送ユニットを説明する模式図であり、(a)は前面カバーの閉鎖位置及び搬送ユニットの閉位置を示し、(b)は前面カバーの開放位置及び搬送ユニットの開位置を示す図である。 前面カバーが開放位置に配置され、搬送ユニットが開位置に配置された状態における、フック部材の位置を説明する図である。 ロック機構のうちの、前面カバー側の軸部材,フック部材,カムフォロア部と、画像形成装置本体3側の係止部材とを説明する斜視図である。 搬送ユニッ3側の、係合凹部及びその入り口に形成されたカム部を説明する斜視図である。 係合凹部に軸部材が係合された状態を説明する斜視図である。 (a),(b),(c)は、係合凹部に対して軸部材が係合され、また、係止部材に対してフック部材が係合されるようすを模式的に示す動作説明図である。
符号の説明
1……画像形成装置、2……画像形成装置本体、3……前面カバー、22……画像形成部、24……シート搬送部、52……シート搬送路、53……シート再搬送路、73……搬送ユニット、78……前面カバーの揺動中心、80……ロック機構、81……係止部材、82……軸部材、83……フック部材、84……カムフォロア部、85……カム部、87……係合凹部、88……開口部、A1……閉鎖位置、A2……開放位置、B1……閉位置、B2……開位置、P……シート

Claims (5)

  1. シートを搬送するシート搬送部と、前記シート搬送部によって搬送されたシートにトナ
    ー像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
    前記画像形成部が配設された画像形成装置本体と、
    下端側を前記画像形成装置本体によって揺動自在に支持されるとともに、前記画像形成
    装置本体の前面側を覆う閉鎖位置と、前記画像形成装置本体の前面側を開放する開放位置
    とをとる開閉自在な前面カバーと、
    下端側を前記画像形成装置本体によって揺動自在に支持されるとともに、前記閉鎖位置
    に配置された前記前面カバーと前記画像形成装置本体の前面側との間に挟まれて前記シー
    ト搬送部を構成する閉位置と、前記前面カバーの開放に伴って前記シート搬送部を開放す
    る開位置とをとる搬送ユニットと、
    前記画像形成装置本体と前記前面カバーとの間に介装されたロック機構と、を備え、
    前記ロック機構は、
    前記画像形成装置本体側に配置された係止部材と、
    前記前面カバーの揺動軸心に沿った方向を左右方向とすると、前記前面カバー側に左右
    方向に向けて配設され、前記前面カバーを前記開放位置から前記閉鎖位置に移動させる際
    に、前記搬送ユニットを押圧して前記閉位置に位置決め配置する軸部材と、
    前記軸部材と一体に構成されるとともに前記係止部材に係脱可能であって係合時には前
    記前面カバーを前記閉鎖位置に位置決めするフック部材と、を有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送ユニットは、前記閉鎖位置に配置された前記前面カバー側の前記軸部材が係合
    されることで、前記搬送ユニットを前記閉位置に位置決めする係合凹部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記フック部材が前記軸部材の左右両端にそれぞれ配設され、
    前記係止部材が前記画像形成装置本体側における、それぞれの前記フック部材に対応す
    る位置に配設されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ロック機構は、前記搬送ユニット側の前記係合凹部の入り口と前記軸部材とのうち
    の一方に形成されたカム部と他方に形成されたカムフォロア部とを有し、
    前記カム部及び前記カムフォロア部は、前記前面カバーを前記開放位置から前記閉鎖位
    置に向けて移動させた際に、前記カム部と前記カムフォロア部とが接触して相対運動する
    ことにより前記軸部材を介して前記フック部材を係合方向に向けて回転させる形状に形成
    されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記シート搬送部は、前記閉位置に配置された前記搬送ユニットと前記画像形成装置本
    体の前面側との間に構成されるシート搬送路と、前記閉位置に配置された前記搬送ユニッ
    トと前記前面カバーとの間に構成されて画像形成後のシートを再度、前記画像形成部に導
    くシート再搬送路とを有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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