JP5201894B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置本体によって揺動自在に支持されたカバー部材と、画像形成装置本体とカバー部材との間に揺動自在に配設されたシート搬送ユニットと、を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ,複写機等の画像形成装置において、画像形成装置本体の側部に、開閉自在なカバー部材及びシート搬送ユニットを備えた画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、画像形成装置の側部を下端側に揺動中心を有するカバー部材(反転搬送ユニット)で開閉可能に覆い、また、画像形成装置本体の側部とカバー部材との間に、下端側に揺動中心を有するシート搬送ユニット(ガイド部材及び側部カバー部材)を配設している。画像形成装置本体とシート搬送ユニットとの間には、シート搬送路が形成され、一方、カバー部材側には両面画像形成用のシート再搬送路が設けてある。この画像形成装置では、シート再搬送路でジャム(紙詰まり)が発生した場合には、カバー部材を、その上端を手前側に引くようにして開放してジャム紙の除去作業を行う。また、シート再搬送路でジャムが発生した場合には、カバー部材を開放した後、さらにカバー部材を開放してシート搬送路を露出させ、これによりジャム紙の除去作業を行うようにしている。
特開2004−123393号公報
上述の特許文献1によると、ジャム紙を除去する際の作業性が悪いという問題があった。すなわち、カバー部材とシート搬送ユニットとがそれぞれ個別に開閉されるように構成されているため、特に、画像形成装置本体とシート搬送ユニットとの間のシート搬送路を露出させる場合には、一端、カバー部材を開放した後でないと、シート搬送ユニットを開放することができないため、開放動作が煩雑になっていた。
これに対し、開放動作を簡略化する目的で、カバー部材とシート搬送ユニットとの間に連動機構、例えば、カバー部材とシート部材とを連結するリンク部材や鎖状部材を設ける構成が考えられる。これによると、カバー部材を開放する動作に連動させて、シート搬送ユニットも開放することができ、1つの動作(ワンアクション)で、カバー部材及びシート搬送ユニットとの双方を開放することが可能となる。
しかしながら、このような構成の場合、例えば、カバー部材を開放した後も、カバー部材とシート搬送ユニットとの間がリンク部材等で連結されているため、カバー部材を開放した状態で、ジャム紙を除去するためにシート搬送ユニットを揺動させようとした場合、リンク部材等によってシート搬送ユニットの動作が制限されてしまい、作業性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、カバー部材の開放時には、開放動作に連動してシート搬送ユニットを開放し、また、カバー部材の開放後には、シート搬送ユニットがカバー部材とは独立して自由に動作できるようにすることで、ジャム処理の作業性を向上させるようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、シートを搬送するシート搬送部と、シートに画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置に関する。この発明に係る画像形成装置は、画像形成装置本体の下端側に第1揺動中心を有し、起立姿勢で前記画像形成装置本体を覆う閉鎖位置と、傾斜姿勢で前記画像形成装置本体を開放する開放位置とをとるカバー部材と、前記画像形成装置本体における前記第1揺動中心の上方に第2揺動中心を有し、起立姿勢で前記画像形成装置本体と前記カバー部材との間に収納される閉鎖位置と、傾斜姿勢でシート搬送路を露出させる開放位置とをとる搬送ユニットと、前記カバー部材側に配設された第1フック部材と前記搬送ユニット側に配設されて前記第1フック部材に係脱可能な第2フック部材とを有し、前記第1フック部材と前記第2フック部材とが係合された状態においては、前記カバー部材の開放動作に連動させて前記搬送ユニットを開放させる係脱機構と、を備え、前記第1フック部材と前記第2フック部材とは、前記カバー部材及び前記搬送ユニットが前記閉鎖位置に配置された状態において、ほぼ同高さに配置されて相互に係合し、前記カバー部材の開放角度が大きくなるのに伴って前記第1フック部材に対する前記第2フック部材の相対下降量が増加し、前記カバー部材が前記開放位置に配置される前に、前記第2フック部材が前記第1フック部材の下端を抜けて両者の係合が解除される。
また、前記係脱機構は、前記カバー部材側の前記第1揺動中心から前記第1フック部材までの距離をL1とし、前記搬送ユニット側の前記第2揺動中心から前記第2フック部材までの距離をL2としたときに、これら距離L1,L2の間に、L1>L2が成立するように構成されている。
また、前記カバー部材が前記閉鎖位置に配置された状態において、前記第1フック部材は、前記カバー部材から前記搬送ユニットに向かって延びる第1アーム部と前記第1アーム部の先端から屈曲されて前記カバー部材とほぼ平行に配置される第1爪部とを有し、前記第2フック部材は、前記搬送ユニットから前記カバー部材に向かって延びる第2アーム部と前記第2アーム部の先端から屈曲されて前記第1爪部の先端側から裏面側に回り込むように前記カバー部材とほぼ平行に配置されて前記第1爪部に係合する第2爪部とを有している。
請求項に係る発明は、請求項に係る画像形成装置において、前記カバー部材及び前記搬送ユニットが前記閉鎖位置に配置された状態において、前記第1爪部と前記第2爪部とが上下方向に沿ってオーバーラップする長さを有効係合長とすると、前記有効係合長は、前記カバー部材が前記閉鎖位置に配置されているときに最大となり、前記カバー部材の開放角度が大きくなるほど減少し、前記第1爪部と第2爪部との係合が解除される際には0となる、ことを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項に係る画像形成装置において、前記第1爪部と前記第2爪部とにおける相互に対向する面をそれぞれ第1係合面,第2係合面とすると、これら第1係合面及び第2係合面は、離間方向の力が作用して係合された際に、強く係合される方向に傾斜されている、ことを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項に係る画像形成装置において、前記第1フック部材と前記第2フック部材とのうちの少なくとも一方は、前記搬送ユニットが、前記第1爪部と前記第2爪部との係合が解除されるときの開放角度よりも小さい開放角度で開放された状態、又は前記閉鎖位置に配置された状態において、前記カバー部材を閉鎖した場合に、前記第1爪部の先端が前記第2爪部の先端を弾性的に乗り越えて前記第1爪部と前記第2爪部との係合が実現される程度の弾性を有する、ことを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれか1項に係る画像形成装置において、前記画像形成装置本体と前記閉鎖位置に配置された状態の前記搬送ユニットとの間にシート搬送路が形成され、前記閉鎖位置に配置された状態における前記搬送ユニットと前記閉鎖位置に配置された状態における前記カバー部材との間にシート再搬送路が形成される、
ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、閉鎖位置に配置されていたカバー部材を開放すると、これに連動して、係脱機構により搬送ユニットが開放される。また、カバー部材が開放位置に配置される前に、係脱機構の第1フック部材と第2フック部材との係合が解除されるので、カバー部材が開放位置に配置された後は、このカバー部材とは独立して、搬送ユニットを自由に移動させることができる。このため、例えば、シートのジャム処理が容易である。
また、請求項の発明によれば、搬送ユニットは、第2揺動中心がカバー部材の第1揺動中心よりも上方に配置され、また、距離L2(第2揺動中心から第2フック部材までの距離)が、カバー部材の距離L1(第1揺動中心から第1フック部材までの距離)よりも短く設定されているので、カバー部材の開放角度が0又は小さい間は、第1フック部材と第2フック部材とが係合して連動関係が保持される。一方、カバー部材の開放角度が大きくなると、L1>L2であることに起因して、係合状態が解除されて、連動関係が絶たれる。
また、請求項の発明によれば、カバー部材から延びる第1アーム部の先端の第1爪部と、搬送ユニットから延びる第2アーム部の先端の第2爪部とが横方向から係合することで、第1フック部材と第2フック部材とが係合される。このため、第1フック部材と第2フック部材とが上下方向に相対移動することにより、円滑に係合が解除される。
請求項の発明によれば、カバー部材の開放角度が大きくなるほど、第1爪部と第2爪部との有効係合長が短くなり、そして、この有効係合長が0になると、両者の係合関係が解除されて、カバー部材と搬送ユニットとの連動関係が解除され、搬送ユニットから独立して動作することが可能となる。
請求項の発明によれば、第1係合面及び第2係合面が傾斜しているので、有効係合長が短くなった場合でも、第1爪部と第2爪部とを確実に係合させることができる。
請求項の発明によれば、搬送ユニットが、第1フック部材と第2フック部材との係合が解除される開放角度よりも小さい開放角度、又は周の位置に配置された状態で、カバー部材を閉鎖した場合でも、第1フック部材及び第2フック部材を損傷させることなく、両者を良好に係合させることができる。つまり、搬送ユニットの位置(開放角度)にかかわらず、カバー部材を自由の開閉することができる。
請求項の発明によれば、カバー部材を開放するだけで、係脱機構を介して搬送ユニットも開放されるので、シート搬送路及びシート再搬送路を開放することができる。また、カバー部材が開放位置に配置されると、搬送ユニットは、カバー部材との連動関係が解除されるので、カバー部材に影響されることなく独立して動作させることができるので、シート搬送路及びシート再搬送路にジャムしたジャム紙の除去作業が容易となる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図8を参照して、本発明に係る画像形成装置1について説明する。なお、これらの図においては、画像形成装置1やその構成要素(各部材,装置等)における前後左右上下を、適宜、矢印で示している。図1〜図8のうち、図1は、画像形成装置1の全体を、その前側の左斜め上方から見た斜視図である。図2は、画像形成装置1の全体を、その左側の後斜め上方から見た斜視図である。図3は、左側から見た画像形成装置1の内部の構造を模式的に示す図である。図4(a)は、カバー部材3及び搬送ユニットの閉鎖位置A1,B1を説明する図であり、(b)は、カバー部材3及び搬送ユニット73の開放位置A2,B2を説明する図である。図5は、カバー部材3側の第1フック部81と搬送ユニット73側の第2フック部材82との位置関係を説明する模式図である。図6(a)は、第1フック部材81と第2フック部材82との係合状態を説明する斜視図であり、(b)は、第1フック部材81と第2フック部材82の係合が解除された状態を説明する斜視図である。図7は、第1フック部材81と第2フック部材82とを説明する斜視図である。図8(a)〜(e)は、第1フック部材81と第2フック部材82の動作説明図であり、(f)は(a)の状態を上方から見た図である。
ここで、画像形成装置1としては、プリンタ,複写機,ファクシミリ,及びこれらの複合機等があげられるが、以下の説明では、画像形成装置1がプリンタである場合を例に説明する。図1〜図4に示す画像形成装置1は、電子写真方式、中間転写方式、タンデム方式を採用した、4色フルカラーの画像形成装置1である。
図1,図2を主に、図3,図4を適宜に参照しながら、画像形成装置1の全体を外側から見た構成について説明する。画像形成装置1は、ほぼ箱型(直方体状)の画像形成装置本体2と、この画像形成装置本体2によって開閉自在に支持されたカバー部材3とを備えている。
画像形成装置本体2は、前面が、カバー部材3によって覆われ、左側面及び右側面が合成樹脂製の左外装パネル4及び右外装パネル5によって覆われている。画像形成装置本体2の後面は、構造物としての本体フレーム6の一部を構成する後側板7が露出されている。画像形成装置本体2の上面は、排紙トレイ8を兼ねるトップカバー10によって覆われている。
カバー部材3は、上端側に、操作パネル12が配設され、前面側には、開閉自在な手差しトレイ13が配設されている。操作パネル12には、タッチパネル式の液晶表示部や、各種ボタンが配置されていて、操作者は、画像形成装置1の正面側に立った状態で、この操作パネル12により画像形成装置1の全体を操作することができるようになっている。手差しトレイ13は、下端13a側がカバー部材3によって揺動自在に支持されており、図3に実線で示す起立姿勢の収納位置C1から、上端13b側を手前側(矢印R13方向)に引き出して二点鎖線で示す傾斜姿勢の給紙位置C2に配置することにより、その上面を手差し用給紙台のシート積載面13cとして使用することができる。カバー部材3全体は、その下端3a側が画像形成装置本体2によって揺動自在に支持されており、図1〜図3,図4(a)に示す閉鎖位置A1と、図4(b)に示す開放位置A2との間を移動することができるようになっている。図2に示すように、カバー部材3の上端側でかつ背面側には、左右両端近傍にそれぞれボタン14のついた解除レバー15が配設されている。解除レバー15には、連結部材(不図示)を介してフック(不図示)が連結されている。フックは、カバー部材3側に配設されていて、カバー部材3の閉鎖時には、画像形成装置本体2側の係止部材(不図示)に係合されてカバー部材3をロックしている。カバー部材3を開放する際には、ボタン14を手前に引くと、連結部材を介してフックが揺動されて係止部材から外れることでロックが解除される。この状態で、カバー部材3の上端側を手前側(図4中の矢印R3a方向)に引くことで開放することができるようになっている。
排紙トレイ8は、後端側が高く位置するように緩く傾斜した傾斜面とこの傾斜面の後端に続く平面とによって構成されていて、後述するように画像形成後にシート排出口11から後方に向けて排出されたシートを下方から支持するようになっている。トップカバー10は、図1,図2,図3に示すように、後端側に、画像形成装置本体2によって揺動自在に支持された揺動中心10aを有していて、前端側が開閉可能となっている。トップカバー10は、図3に実線で示す閉鎖位置D1においては、排紙トレイ8を構成する一方、図3に示す矢印R10方向に開放されて、二点鎖線で示す開放位置D2に配置されたときには、ほぼ直立した起立姿勢をとって画像形成装置本体2の本体フレーム6の上部の開口部6aを上方に向かって大きく開口するようになっている。後述する現像ユニット40A、ドラムユニット36A、中間転写ユニット31A、各色のトナーコンテナ47,48,49,50等は、この開口部6aを介して、上方から着脱されるようになっている。
以上で、画像形成装置1の全体を外側から見た構成についての説明を終了する。
次に、図3を参照して、画像形成装置1の内部の構造について説明する。画像形成装置1には、画像形成装置本体2の下側から上側かけて順に、シート収納部20、基板収納部21、画像形成部22、トナー補給部23、シート排出部としてのトップカバー10が設けられている。また、画像形成装置本体2の前側と、カバー部材3との間には、シート搬送部24が設けられている。
シート収納部20には、給紙カセット25が配設されている。給紙カセット25は、複数枚のシートを積層状態で収納しており、底部に配設されたリフト板26によって積層状態のシートの先端側(同図中の右側)を上方に付勢している。これにより、給紙カセット25内の最上位のシートが、後述するシート搬送部24のピックアップローラ27によって給紙され、さらに給送ローラ28、リタードローラ30によって重送が防止されて1枚だけ下流側に給送される。この給紙カセット25は、画像形成装置1の正面側(前側)から抜差し(着脱)できるようになっている。給紙カセット25の上方には基板収納部21が配設されている。
基板収納部21には、画像形成装置1の全体を制御する基板や電装品等(不図示)が配設されている。基板収納部21の上方には、画像形成部22が配設されている。
画像形成部22には、中間転写ベルト31と、この中間転写ベルト31の回転方向(矢印R31方向)に沿って整列された4個(4色)の画像形成ステーション、すなわち,マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(K)の各色のトナーでトナー像を形成する画像形成ステーション32,33,34,35が配設されている。なお、4色の画像形成ステーション32〜35は、同様の構成であるので、以下ではマゼンタの画像形成ステーション32について説明し、残りの3色の画像形成ステーション33〜35についての説明は適宜省略する。
中間転写ベルト31は、無端状に形成されていて、駆動ローラ(第1ローラ)43と従動ローラ(第2ローラ)44との間に張架されている。なお、駆動ローラ43は、後述する2次転写ローラ45に対向されて2次転写ローラ45との間に中間転写ベルト31を興じするいわゆる2次転写対向ローラとなる。中間転写ベルト31は、駆動ローラ43の矢印方向の回転により、矢印R31方向に回転する。駆動ローラ43,従動ローラ44は、ほぼ長方形の板状に形成された合成樹脂製の転写フレーム39によって回転自在に支持されている。この転写フレーム39の上面は、後述するトナーコンテナ47,48,49,50の底部の形状に倣って波形に形成されている。本実施形態においては、転写フレーム39に対して、駆動ローラ43、従動ローラ44、中間転写ベルト31、後述の4本の1次転写ローラ41、ベルトクリーナ46等が一体的に組み込まれて全体として中間転写ユニット31Aを構成している。この中間転写ユニット31Aは、後述するように、画像形成装置本体2に対して簡単に着脱することができるようになっている。
マゼンタの画像形成ステーション32は、感光ドラム36と、感光ドラム36の周囲にその回転方向(矢印方向)に沿ってほぼ順に配設された、帯電装置37、露光装置38、現像装置40、1次転写ローラ41、ドラムクリーナ42等を有している。
感光ドラム36は矢印方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。本実施形態では、感光ドラム36としては、a−Si(アモルファスシリコン)感光ドラムを使用している。
帯電装置37は、感光ドラム36の表面を所定の極性・電位に均一(一様)に帯電する。
露光装置38は、例えば、レーザスキャナによって構成されている。露光装置38は、レーザ発振器(不図示)、ポリゴンミラー38a、レンズ38b,38c、反射ミラー38d,38e,38f等を有していて、これらが一体に組み込まれて露光ユニット38Aを構成している。露光装置38は、パーソナルコンピュータ(不図示)等から送られてきた画像情報に基づいてレーザ発振器(不図示)から発光されたレーザ光Lを、高速回転するポリゴンミラー38aで反射し、レンズ38b,38c、反射ミラー38d,38e,38f等を介して、均一帯電後の感光ドラム36の表面に導く。感光ドラム36の表面は、レーザ光Lの露光により、露光部分の電荷が除去されて、静電潜像が形成される。
現像装置40は、静電潜像を現像する。現像装置40は、現像剤が収納された現像容器40a、現像スリーブ40b、現像剤撹拌部材40c,40d等を有していて、これらが一体となって現像ユニット40Aを構成している。現像スリーブ40bの表面に担持された現像剤は、現像スリーブ40bと感光ドラム36との間に現像バイアスが印加されることで、感光ドラム36の表面の静電潜像に選択的に付着されてこれをトナー像として現像する。なお、本実施形態では、現像剤は、トナーとキャリヤとを主成分とする2成分現像剤が使用されている。
1次転写ローラ41は、感光ドラム36の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト31に転写させる。1次転写ローラ41は、中間転写ベルト31の裏面側を押圧して中間転写ベルト31の表面を感光ドラム36の表面に当接させている。これにより、中間転写ベルト31の表面と感光ドラム36の表面との間には、1次転写ニップT1が構成される。感光ドラム36の表面に形成されたトナー像は、感光ドラム36の矢印方向の回転に伴って1次転写ニップT1に搬送される。このとき、1次転写ローラ31に、1次転写バイアスを印加されることで、感光ドラム36の表面のマゼンタのトナー像は、中間転写ベルト31の表面に1次転写される。
ドラムクリーナ42は、上述の1次転写において、中間転写ベルト31に転写されないで感光ドラム36の表面に残ったトナー(1次転写残トナー)を除去するものである。なお、本実施形態では、感光ドラム36、帯電装置37、ドラムクリーナ42等が一体に構成されてドラムユニット36Aを構成している。
以上のようにして、マゼンタの画像形成ステーション32において、感光ドラム36の表面に形成されたマゼンタのトナー像は、中間転写ベルト31の表面に1次転写される。残りの3色(シアン,イエロー,ブラック)の画像形成ステーション33,34,35においても、同様にして、各感光ドラム36の表面に、それぞれシアン,イエロー,ブラックのトナー像が形成され、これらのトナー像は、1次転写ローラ41によって順次に中間転写ベルト31に1次転写されて重ね合わされる。これら4色のトナー像は、後述するように、2次転写ニップT2において、2次転写ローラ45に2次転写バイアスが印加されることにより、一括でシート上に2次転写される。トナー像の2次転写後に中間転写ベルト31の表面に残ったトナー(2次転写残トナー)は、従動ローラ44の近傍に配置されたベルトクリーナ46によって除去される。画像形成部22の上方には、トナー補給部23が設けられている。
トナー補給部23には、各色のトナーをそれぞれ個別に収納した4個のトナーコンテナ(トナー容器)、すなわちマゼンタ,シアン,イエロー,ブラックのトナーコンテナ47,48,49,50が配設されている。このうちブラックのトナーコンテナ50は、一般に、ブラックのトナーが他の色のトナーと比較して消費量が多いため、他の色のトナーコンテナ47〜49よりも容量が多くなるように大型に形成されている。上述の各色の画像形成ステーション32〜35の現像装置40には、現像剤の残量を検知するための残量センサ(不図示)が配設されていて、この残量センサが、現像装置40内の現像剤量が所定値よりも少なくなったことを検知したときに、各色のトナーコンテナ47〜50から各色の現像装置40にトナーが補給されるようになっている。トナー補給部23の上方には、上述の、後端側の揺動中心10aを基準として開閉自在なトップカバー10が配設されている。
シート搬送部24は、本実施形態においては、画像形成装置本体2の前側とカバー部材3との間に設けられていて、下方から上方に向かうシートをガイドするシート搬送路52と、このシート搬送路52よりも前側に配設されて、上方から下方に向かうシートをガイドするシート再搬送路53とを有しており、さらに、手差し給送部54を有している。
シート搬送路52は、上述の給送ローラ28の近傍から上方に立ち上がり、後方に凸状にゆるく湾曲しながら上方に延び、2次転写ニップT2の近傍で湾曲方向を前方に変えて上方に延び、後方に向けて斜め上方に延びて、シート排出口55に至る。シート搬送路52は、相互に対面する後側ガイド52aと前側ガイド52bとによって構成されており、前側ガイド52bの一部が後述する搬送ユニット73に形成されている。シート搬送路52には、下方から順に、ピックアップローラ27、給送ローラ28、リタードローラ30、搬送ローラ対56、レジストローラ対57、中間転写ベルト31を駆動ローラ43との間に挟みこむ2次転写ローラ45、定着装置(定着部)58、搬送ローラ対60、切り換えフラッパ61、排紙ローラ対62等が配設されている。上述の定着装置58は、加熱部材(不図示)を内蔵した定着ローラ(定着部材)63とこれに圧接されて定着ニップNを構成する加圧ローラ(加圧部材)64とを有している。
上述の給紙カセット25からピックアップローラ27、給送ローラ28、リタードローラ30によって1枚だけ給送されたシートは、搬送ローラ対56、レジストローラ対57によって搬送され、2次転写ニップT2において、中間転写ベルト31の表面の4色のトナー像が一括で2次転写され、定着ニップNを通過する際に加熱・加圧されて表面に4色のトナー像が定着される。トナー像定着後のシートは、搬送ローラ対60によって切り換えフラッパ61の下面にガイドされて排紙ローラ対62に搬送され、排紙ローラ対62によって、背面側を向いたシート排出口11から後方に向けて排出されて、排紙トレイ8上に積載させる。なお、同図では、排紙ローラ対62のすぐ下流側に配置された排紙センサのセンサフラグ65が、排出中のシートPによって動作している状態を示している。
シート再搬送路53は、上述のシート排出口11の少し上から前側に向かって傾斜して延び、緩やかに湾曲しながら、急勾配で後側に傾斜して延び、下端部において下方に凸状に湾曲しながら、上述のシート搬送路52に合流する。シート再搬送路53は相互に対面する後側ガイド53aと前側ガイド53bとによって構成されている。後側ガイド53aの一部は、後述する搬送ユニット73に形成されている。また、前側ガイド53bは、そのほとんどがカバー部材3の内側(後端側)に組み込まれている。シート再搬送路53には、シートの再搬送時に上流側となる上方から順に、反転ローラ対66、切り換えフラッパ61、第1,第2,第3,第4の再搬送ローラ対67,68,70,71が配設されている。
シートの両面に画像を形成する場合には、切り換えフラッパ61が二点鎖線で示す位置に切り換えられ、表面にトナー像が定着されたシートは、搬送ローラ対60に搬送されて、切り換えフラッパ61の上面に沿って搬送され、さらに反転ローラ対66によって後方に向けて搬送される。そして、シートの後端が搬送ローラ対60を抜けて、反転ローラ対66を抜ける前に反転ローラ対66が逆回転され、第1〜第4の再搬送ローラ対67,68,70,71によって下方に搬送され、シート搬送路52に搬送される。そして、シートはその裏面に、表面のときと同じようにしてトナー像が転写され、定着され、シート排出口11から後方に向けて排出されて、排紙トレイ8に積載される。なお、シート搬送部24における搬送ローラ対56のすぐ前側には、手差し給送ローラ72が配設されている。この手差し給送ローラ72は、図3中の給紙位置C2に配置された手差しトレイ13のシート積載面13cにセットされたシートを、搬送ローラ対56側に向けて給紙するものである。
図3に示すように、上述のシート搬送部24には、開閉自在な搬送ユニット73が配設されている。搬送ユニット73は、シート搬送路52とシート再搬送路53との間に配置されていて、シート搬送路52における前側ガイド52bの一部と、シート再搬送路53における後側ガイド53aの一部と、レジストローラ対57の一方のローラ57a、2次転写ローラ45、第3,第4の再搬送ローラ対70,71のそれぞれの一方のローラ70a,71aとが一体に組み込まれて構成されている。この搬送ユニット73は、図4(a),(b)に示すように、下端73a側に揺動中心を有していて、画像形成装置本体2によって揺動自在(開閉自在)に支持されている。
搬送ユニット73は、カバー部材3の開閉動作に連動して、開閉される。カバー部材3は、図4(a),(b)に示すように、下端に揺動中心76を有していて、この揺動中心76が画像形成装置本体2によって揺動自在に支持されている。画像形成装置本体2は、本体フレーム6のうちの、左側板(側板)74及び右側板75(側板)を、前側に延ばして上述のカバー部材3の左側面及び右側面の一部及び搬送ユニット73の左側面及び右側面を覆うようになっている。これら左側板74及び右側板75の前端側の下端には内側に向けて軸77が突設されていて、上述のカバー部材3の揺動中心76は、この軸77によって揺動自在に支持されている。これにより、カバー部材3は、図4(a)に示す閉鎖位置A1と、図4(b)に示す開放位置A2とをとることができる。上述の搬送ユニット73も、下端73a側に揺動中心(不図示)を有していて、画像形成装置本体2側の左側板74及び右側板75から内側に向けて突設された軸(不図示)によって揺動自在に支持されている。これにより、搬送ユニット73は、図4(a)に示す閉鎖位置B1と図4(b)に示す開放位置B2とをとることができるようになっている。なお、搬送ユニット73は、後述するように、操作者が特に意図的に開閉することなく、カバー部材3の開閉動作に連動して開閉されるようになっている。また、カバー部材3は、開放時には、鎖やリンク等のストッパ(不図示)によって、図4(b)に示す開放位置A2に保持されるようになっている。
上述の画像形成装置1において、画像形成時には、カバー部材3側のフックが画像形成装置本体2側の係止部材に係合されることで、カバー部材3及び搬送ユニット73がそれぞれ図4(a)に示す閉鎖位置A1,B1に配置される。これにより、シート搬送路52及びシート再搬送路53が構成されるとともに、各ローラ対間にニップが構成されて、シートを搬送することできるようになる。
ここで、画像形成中のジャム等が発生した場合には、カバー部材3の上部の背面側のボタン14(図2参照)を操作して、カバー部材3を図4(a)中の矢印R3a方向に開放すると、これに連動して搬送ユニット73も開放される。これにより、図4(b)に示すように、カバー部材3及び搬送ユニット73がそれぞれ開放位置A2,B2に配置される。この状態では、シート搬送路52及びシート再搬送路53が大きく開放されて露出されるので、ジャム紙の発見及びその除去を簡単に行うことができる。ジャム処理後、カバー部材3を図4(b)中の矢印R3b方向に移動させると、これに連動して搬送ユニット73もほぼ同方向に移動し、カバー部材3及び搬送ユニット73は、閉鎖位置A1,B1に配置される。これにより、画像形成の再開が可能となる。
以上で、画像形成装置1の内部の構造についての説明を終える。
上述の画像形成装置1において、本実施形態では、さらに、カバー部材3と搬送ユニット73との間に係脱機構80を介装して、カバー部材3と搬送ユニット73との間で連動関係を設定したり、連動関係を解除したりするようにしている。以下、この点について詳述する。
図5に示すように、カバー部材3は、下端側の揺動中心76(図4(a),(b)参照)を中心に上端側が矢印R3a方向に開放され、また、矢印R3b方向に閉鎖される。一方、搬送ユニット73は、下端73a(図4(a),(b)参照)側の揺動中心を中心に上端側がほぼ同方向に揺動可能に配設されている。そして、カバー部材3の上部における背面側には、第1フック部材81が配設され、搬送ユニット73の上端には、この第1フック部材81に対応する位置に第2フック部材82が配設されている。これら、第1フック部材81と第2フック部材82とによって係脱機構80が構成されている。第2フック部材82は、後述するようにカバー部材3の開閉動作に連動して、第1フック部材81に対して相対的に矢印方向に昇降するようになっている。なお、係脱機構80の配設位置は、図3との関係では、図3中の第2の再搬送ローラ対68近傍ということになる。
図7に示すように、第1フック部材81は、基端部(不図示)がカバー部材3に固定されていて、基端部からは、搬送ユニット73側(後側)に向かって第1アーム81aが板状に延びている。第1アーム部81aの先端側(同図中では後側)は右方に屈曲されて第1爪部81bを構成している。第1爪部81bは、ほぼ前後方向に直交する(閉鎖位置A1に配置されたカバー部材3とほぼ平行の)板状に形成されていて、前面側には、第1係合面81cが形成されている。この第1傾斜面81cは、第1爪部81bの先端側(右端側)に位置する部分が基端側(左端側)に位置する部分よりも少し前側に位置するように傾斜されている。これは、後述する第2フック部材82の第2係合面82cとの係合を確実にするためである。第1爪部81bの後面81eも、第1係合面81cと同方向で、これよりも傾斜がきつい傾斜面となっていて、第1爪部81b全体は、上方から見た形状が、先端側が薄い楔状に形成されている。第1爪部81bには、後述する第2爪部82bとの係脱を円滑にすべく切欠部81fが設けられている。なお、第1爪部81bには、適宜、面取りが施されている。第1フック部81全体は、例えば、合成樹脂によって構成されていて、その弾性により、第1爪部81b側が左右方向に移動することができるようになっている。
第2フック部材82は、基端部82hが搬送ユニット73に固定されていて、基端部82hからは、湾曲部82iを介してカバー部材3側(前側)に向かって第2アーム82aが板状に延びている。第2アーム部82aの先端側(同図中では前側)は、上述の第1爪部81bの先端側を通過して第1傾斜面81c側に回り込むように左方に屈曲されて第2爪部82bを構成している。第2爪部82bは、ほぼ前後方向に直交する(閉鎖位置A1に配置されたカバー部材3とほぼ平行の)板状に形成されていて、後面側には、第2係合面82cが形成されている。この第2係合面82cは、第2爪部82bの先端側(左端側)に位置する部分が基端側(右端側)に位置する部分よりも少し後側に位置するように傾斜されている。すなわち、第2係合面82cは、上述の第1爪部81bの第1係合面81eとほぼ平行に形成されていて、両者が係合された際には、それぞれが基端側に向かう方向に、つまり、係合状態が確実になる方向に力が作用するようになっている。第2爪部82bの前面82eも、第1係合面82cと同方向で、これよりも傾斜がきつい傾斜面となっていて、第2爪部82b全体は、上方から見た形状が、先端側が薄い楔状に形成されている。第2爪部82bには、上述の第1爪部81bとの係脱を円滑にすべく切欠部82fが設けられている。第2爪部82bと上述の第2アーム部82aとの連結部における内側には、凹溝状のぬすみ82gが設けてあって、第2爪部82bの変形を容易にしている。なお、第2爪部82bには、適宜、面取りが施されている。第2フック部82全体は、例えば、合成樹脂によって構成されていて、その弾性により、主に湾曲部82iを基準として、第2爪部82b側が左右方向に移動することを可能にしている。
上述の第1フック部材81と第2フック部材82とは、それぞれカバー部材3、搬送ユニット73に固定された状態で、第1爪部81bと第2爪部82bとがほぼ上下方向に相対移動することができるようになっている。また、第2爪部82bに対して、第1爪部81bが前側に位置した状態で、後方に移動された場合には、第1爪部81bの先端側が第2爪部82bの先端側に衝突するが、上述のように、第1フック部材81及び第2フック部材82が弾性を有していて、第1爪部81bと第2爪部82bとは衝突によってそれぞれが離れる方向に変形するため、第1爪部81bは、第2爪部82bの先端を乗り越えて、第2爪部82bの係合面82c側に入り込むことができるようになっている。
図6(a),(b)、図(a)〜(f)を参照して、上述構成の係脱機構80の動作を説明する。なお、図では、第1フック部材81と第2フック部材82との係脱動作の理解を容易にすべく、(e)に明示するように、両者の左右方向の位置関係を逆に図示している。なお、図8においては、カバー部材3、搬送ユニット73のそれぞれの揺動中心を3A,73Aで図示しており、また、カバー部材3における揺動中心3Aから第1フック部材81までの距離をL1、搬送ユニット73における揺動中心73から第2フック部材82までの距離をL2で図示している。また、第1爪部81bと第2爪部82bの図8(a)における上下方向の係合長さを有効係合長Lとする。この有効係合長Lは、第1爪部81bによって第2爪部82bを引っ張ったときに、有効に作用する係合長さをいう。
(a)に示すように、カバー部材3及び搬送ユニット73がそれぞれ閉鎖位置A1,B1に配置された状態において、カバー部材3側の第1フック部材81と搬送ユニット73側の第2フック部材82とは、第1爪部81bと第2爪部82bとが係合されている。このとき、有効係合長Lは、最大となる。
図8(b),(c)に示すように、カバー部材3の開放角度(傾斜角度)が増加していくと、カバー部材3と搬送ユニット73について、揺動中心3A,73Aの位置が異なり、かつ距離L1,L2が異なることに基づき、第2フック部材82に対して、第1フック部材81が相対的に上昇し、両者の有効係合長Lが徐々に短くなる。
図8(d)に示すように、第1フック部材81の第1爪部81b下端が、第2フック部材82の第2爪部82bの上端に達すると、有効係合長Lが0となり、両者の係合が解除される。
さらに、カバー部材3の開放角度を増していくと、カバー部材3及び搬送ユニット73は、第1フック部材81と第2フック部材82と係合が解除された状態で、それぞれ開放位置A2,B2に配置される(図8(e)参照)。この状態では、搬送ユニット73は、第1フック部材81と第2フック部材82との係合が解除されているので、搬送ユニット73は、カバー部材3に規正されることなく、自由に揺動動作させることができる。したがって、図3に示すシート搬送路52やシート再搬送路53の開放状態(露出状態)を適宜に変更することができるので、ジャム紙の除去作業が容易になる。
図8(e)に示すカバー部材3及び搬送ユニット73の開放状態からカバー部材3を閉鎖していくと、両者は、上述の開放時とは逆の行程をたどる。すなわち、(d)の状態で、第1フック部材81と第2フック部材82との係合が開始されて、(c),(b)に示すように、徐々に有効係合長Lが長くなる。そして、カバー部材3を閉鎖位置A1に配置すると、これにより、搬送ユニット73も閉鎖位置B1に配置される(図8(a)参照)。つまり、搬送ユニット73については、個別に開閉させることが不要で、カバー部材3の開閉動作に連動させて開閉させることができる。搬送ユニット73がどの位置にあっても、カバー部材3を閉鎖させることで、第1フック部材81と第2フック部材82とを係合させることができる。
以上のように、本実施形態によると、カバー部材3と搬送ユニット73とに間に係脱機構80が介装されているので、カバー部材3を開閉させることで、これに連動させて搬送ユニット73も開閉させることができる。また、カバー部材3を開放位置A2に配置されたときには、第1フック部材81と第2フック部材82とは、連動関係が解除されるので、搬送ユニット73を個別に動作させることができる。以上により、シートのジャム処理を容易に行うことが可能となる。
本発明は、画像形成装置に限らず、装置本体の側面を揺動自在な2重のカバー部材で覆うような、一般的な装置に対しても適用することができる。
画像形成装置の全体を、その前側の左斜め上方から見た斜視図である。 画像形成装置の全体を、その左側の後斜め上方から見た斜視図である。 左側から見た画像形成装置の内部の構造を模式的に示す図である。 (a),(b)はカバー部材及び搬送ユニットの閉鎖位置,開放位置を説明する模式図である。 カバー部材側の第1フック部と搬送ユニット側の第2フック部材との位置関係を説明する模式図である。 (a)は第1フック部材と第2フック部材との係合状態を説明する斜視図であり、(b)は、第1フック部材と第2フック部材の係合が解除された状態を説明する斜視図である。 第1フック部材と第2フック部材とを説明する斜視図である。 (a)〜(e)は第1フック部材と第2フック部材の動作説明図であり、(f)は(a)の状態を上方から見た図である。
符号の説明
1……画像形成装置、2……画像形成装置本体、3……カバー部材、3A,76……揺動中心、22……画像形成部、24……シート搬送部、52……シート搬送路、53……シート再搬送路、73……搬送ユニット、73A……第2揺動中心、80……係脱機構、81……第1フック部材、81a……第1アーム部、81b……第1爪部、81c……第1係合面b、82……第2フック部材、82a……第2アーム部、82b……第2爪部、82c……第2係合面

Claims (5)

  1. シートを搬送するシート搬送部と、シートに画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
    画像形成装置本体の下端側に第1揺動中心を有し、起立姿勢で前記画像形成装置本体を覆う閉鎖位置と、傾斜姿勢で前記画像形成装置本体を開放する開放位置とをとるカバー部材と、
    前記画像形成装置本体における前記第1揺動中心の上方に第2揺動中心を有し、起立姿勢で前記画像形成装置本体と前記カバー部材との間に収納される閉鎖位置と、傾斜姿勢でシート搬送路を露出させる開放位置とをとる搬送ユニットと、
    前記カバー部材側に配設された第1フック部材と前記搬送ユニット側に配設されて前記第1フック部材に係脱可能な第2フック部材とを有し、前記第1フック部材と前記第2フック部材とが係合された状態においては、前記カバー部材の開放動作に連動させて前記搬送ユニットを開放させる係脱機構と、を備え、
    前記第1フック部材と前記第2フック部材とは、前記カバー部材及び前記搬送ユニットが前記閉鎖位置に配置された状態において、ほぼ同高さに配置されて相互に係合し、前記カバー部材の開放角度が大きくなるのに伴って前記第1フック部材に対する前記第2フック部材の相対下降量が増加し、前記カバー部材が前記開放位置に配置される前に、前記第2フック部材が前記第1フック部材の下端を抜けて両者の係合が解除され、
    前記係脱機構は、前記カバー部材側の前記第1揺動中心から前記第1フック部材までの距離をL1とし、前記搬送ユニット側の前記第2揺動中心から前記第2フック部材までの距離をL2としたときに、これら距離L1,L2の間に、L1>L2が成立するように構成され、
    前記カバー部材が前記閉鎖位置に配置された状態において、
    前記第1フック部材は、前記カバー部材から前記搬送ユニットに向かって延びる第1アーム部と前記第1アーム部の先端から屈曲されて前記カバー部材とほぼ平行に配置される第1爪部とを有し、
    前記第2フック部材は、前記搬送ユニットから前記カバー部材に向かって延びる第2アーム部と前記第2アーム部の先端から屈曲されて前記第1爪部の先端側から裏面側に回り込むように前記カバー部材とほぼ平行に配置されて前記第1爪部に係合する第2爪部とを有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記カバー部材及び前記搬送ユニットが前記閉鎖位置に配置された状態において、前記第1爪部と前記第2爪部とが上下方向に沿ってオーバーラップする長さを有効係合長とすると、
    前記有効係合長は、前記カバー部材が前記閉鎖位置に配置されているときに最大となり、前記カバー部材の開放角度が大きくなるほど減少し、前記第1爪部と第2爪部との係合が解除される際には0となる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1爪部と前記第2爪部とにおける相互に対向する面をそれぞれ第1係合面,第2係合面とすると、
    これら第1係合面及び第2係合面は、離間方向の力が作用して係合された際に、強く係合される方向に傾斜されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1フック部材と前記第2フック部材とのうちの少なくとも一方は、前記搬送ユニットが、前記第1爪部と前記第2爪部との係合が解除されるときの開放角度よりも小さい開放角度で開放された状態、又は前記閉鎖位置に配置された状態において、前記カバー部材を閉鎖した場合に、前記第1爪部の先端が前記第2爪部の先端を弾性的に乗り越えて前記第1爪部と前記第2爪部との係合が実現される程度の弾性を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置本体と前記閉鎖位置に配置された状態の前記搬送ユニットとの間にシート搬送路が形成され、前記閉鎖位置に配置された状態における前記搬送ユニットと前記閉鎖位置に配置された状態における前記カバー部材との間にシート再搬送路が形成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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