JP5020186B2 - シート体搬送装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート体搬送装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、一方向クラッチを備えるシート体搬送装置およびそのシート体搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来から、電子写真式複写機やプリンタ等のようにシート体に画像を形成する電子写真式画像形成装置に備えられるシート体搬送装置には、シート体の給紙タイミングを調整するために一方向クラッチを備える搬送ローラが使用される。
たとえば、一方向クラッチであるスプリングクラッチは、駆動源により回転駆動される入力側回転部材と、出力軸と一体となって回転するように構成される出力側回転部材とに跨って巻き付けられるコイル状のスプリングを備え、このスプリングが入力側および出力側回転部材の外周部を締め付けて前記外周部に摩擦接触するように装着され、スプリングの一端部が出力側回転部材に固定係止され、他端部が入力側回転部材に対して相対回転可能に支持される回転阻止部材に固定係止されて構成される。
このようなスプリングクラッチは、回転阻止部材によってスプリングの回転が阻止されている場合には、入力側回転部材とスプリングとが一体となって回転せず、スプリングはその外径を拡径するように変形して、入力側および出力側回転部材に対して巻き付く力が弱まり、入力側回転部材と出力側回転部材のスプリングを介しての駆動連結が解除される。このようにして、入力側回転部材は回転するものの、出力側回転部材は回転しない。
一方、回転阻止部材によりスプリングの回転が阻止されている状態が解除されれば、スプリングが縮径することによって、スプリングが入力側および出力側回転部材の外周部を締め付け、そのスプリングを介して出力側回転部材が入力側回転部材と一体となって回転するようになる。(たとえば、特許文献1参照)
特開2004−256285号公報
搬送ローラの回転軸に前記スプリングクラッチのような一方向クラッチを使用して駆動源の駆動力を出力軸に伝達し、また駆動源の駆動力の出力軸への伝達を解除させる場合に、出力軸として単一の材料によって形成された軸を用いると、たとえば出力軸の材料が合成樹脂であれば、駆動力伝達時の押圧による摩擦接触によって磨耗が生じ易くなり、たとえば出力軸の材料が金属であれば装置全体として重量が重くなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、一方向クラッチを用いた場合に、一方向クラッチに起因する出力軸の磨耗の低減および軽量化を実現することのできるシート体搬送装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明は、相互に平行な軸線まわりに回転可能に設けられ、かつシート体を挟持可能に設けられる第1および第2ローラと、
前記第1ローラの軸線まわりに回転可能に第1ローラ挿通され、第1ローラを押圧することによって回転駆動力が第1ローラに伝達される伝達状態と、第1ローラへの押圧を解放することによって回転駆動力が第1ローラに伝達されない非伝達状態とを切換可能な一方向クラッチとを備えるシート体搬送装置であって、
前記第1ローラは、
前記一方向クラッチ挿通され、金属によって形成される第1軸部と、
前記第1軸部と同一軸線上に設けられ、前記シート体が接触可能な接触部分を備え、前記金属に比べ軽量な合成樹脂によって形成される第2軸部と、
前記第1軸部および前記第2軸部を結合して、第1軸部に伝達される回転駆動力を第2軸部に伝達する結合手段とを含み、
前記第1軸部の耐摩耗性は、前記第2軸部の耐摩耗性よりも高いことを特徴とするシート体搬送装置である。
また本発明は、前記結合手段は、第1軸部の端部が嵌合される第1嵌合部と、第2軸部の端部が嵌合される第2嵌合部とを有することを特徴とする。
である。
また本発明は、前記シート体搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、第1ローラにおいて、一方向クラッチを介して駆動装置の回転駆動力が伝達される第1軸部およびシート体と接触しシート体を搬送方向に搬送する第2軸部をそれぞれに最適な特性の材料を用いて形成することができ、単一の材料によって形成する場合では為し得ない特性を得ることができる。たとえば、第1軸部を耐摩耗性の高い金属で形成し、第2軸部が金属に比べ軽量な合成樹脂で形成するという組合せで第1および第2軸部を構成することによって、軸全体を金属のみで形成する場合よりも軽量で、かつ軸全体を合成樹脂のみで形成する場合よりも耐磨耗性が向上される。
図1は、本発明の実施の形態であるシート体搬送装置を備える画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。まず、画像形成装置1について説明する。画像形成装置1は、原稿読取装置100と、画像形成装置本体200と、後処理装置300と、用紙スタック部400とを含む。
原稿読取装置100は、内部に原稿読取手段111が設けられる筐体の上部に原稿台101が配置されて構成される。原稿台101は、画像情報を読み取る原稿を載置するための透明なガラス製板状部材である。
原稿読取手段111は、原稿台101上に載置された原稿(図示せず)の画像形成面に光を照射するための露光用光源112と、原稿で反射された光を受光する光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)115と、原稿で反射した光を光電変換素子115に導くための複数の反射手段113と、反射手段113により導かれた光を光電変換素子115上に結像させるための結像レンズ114とを含み、原稿台101に載置される原稿の画像情報を複数ライン毎、たとえば10ライン毎に読み取る。
光電変換素子115からの出力信号、すなわち、原稿画像データは、画像処理が施された後、画像形成装置本体200に備えられたLSU(レーザスキャニングユニット)201に送出されるように構成されている。
画像形成装置本体200は、大略的に区分して転写紙Pに画像形成(印字)するための画像形成部210と、転写紙Pを収容すると共に、転写紙Pを画像形成部210に搬送するための給紙搬送部220とを含む。
画像形成部210は、LSU201と、LSU201からのレーザ光が表面に照射されることにより静電潜像が形成される感光体211とを有している。像担持体である感光体211は、図示しない駆動手段によって軸線まわりに矢符A方向に回転駆動可能に設けられるローラ部材であり、この感光体211の周囲には、LSU201からのレーザ光の照射ポイントから感光体211の回転駆動方向(A方向)に沿って、現像装置212、転写チャージャ213、除電器214、主帯電器215がこの順番で配置されている。
現像装置212は、レーザ光により露光された感光体211表面の静電潜像をトナーにより可視像(トナー像)に現像し、転写チャージャ213は、感光体211上のトナー像を転写紙Pに転写し、除電器214は、トナー像の転写後の感光体211上に残留している電荷を除去し、主帯電器215は、残留電荷が除去された感光体211表面を所定の電位に帯電させる。さらに、図示しないが、転写チャージャ213と除電器214との間には、トナー像の転写後の感光体211上に残留しているトナーを除去するためのクリーニング装置が設けられている。
LSU201は、上述した原稿読取装置100にて読み取られた原稿の原稿画像データに限定されず、外部に接続されたコンピュータ(図示せず)等の外部機器からの画像情報、通信等により送られるFAX情報に基づいてレーザを感光体211に照射することができるように構成されている。
したがって、本実施の形態の画像形成装置1は、原稿読取装置100により原稿画像を読み取って用紙に画像を形成する複写機能、通信等によるFAX情報に基づいて用紙に画像を形成するFAX機能、コンピュータ等の外部機器からの画像情報に基づいて用紙に画像を形成するプリント機能を有する複合機として構成されている。
給紙搬送部220には、シート体として普通紙、コート紙、カラーコピー用紙、およびOHPフィルムなどの転写紙Pを収容する用紙カセット221と、画像形成装置本体200の側面から前述するような転写紙Pを給紙するための手差しトレイ222とが設けられている。
また、用紙カセット221の転写紙P送り側の先端部には、用紙カセット221に収容されている転写紙Pを給紙するための呼び込みローラ223と、図示しないが、収容された転写紙Pを一枚ずつ確実に送り出すことができるように、ローラと摩擦シート部材または逆転ローラ等によって構成される用紙さばき部とが配置されている。
呼び込みローラ223の転写紙P搬送方向下流側には、画像形成部210における画像形成位置に転写紙Pを導くための送り出し用のピックアップローラ224と、第1給紙路225とが設けられている。
一方、手差しトレイ222の転写紙P送り側の先端部には、手差しトレイ222上の転写紙Pを給紙するための呼び込みローラ226と、転写紙Pを画像形成部210における画像形成位置に導くための送り出し用のピックアップローラ227と、第2給紙路228とが設けられている。
前述する画像形成部210の画像形成位置の手前には、上記第1給紙路225または第2給紙路228から給送された転写紙Pを所定のタイミングで感光体211のトナー像の転写位置(画像形成位置)に搬送するためのレジストローラ229が設けられている。
レジストローラ229は、第1給紙路225および第2給紙路228に設けられたレジスト前検知スイッチ(図示せず)によって出力される、第1給紙路225または第2給紙路228の何れか一方を転写紙Pが通過したことを示す検知信号に基づいて、感光体211上のトナー像と転写紙Pとの位置合わせを行うよう駆動される。
感光体211上のトナー像が転写紙Pに転写される転写位置の転写紙P搬送方向下流側には、転写紙P上に転写されたトナー像を熱により定着させるための定着手段230が設けられている。
定着手段230は、定着ローラと加圧ローラとを含む。定着ローラは図示しない支持手段によって回転自在に支持され、かつ図示しない駆動手段によって軸線まわりに回転可能に設けられるローラ状部材である。定着ローラは、その内部に図示しない加熱手段を有し、転写紙Pに担持される未定着のトナー像を構成するトナーを加熱し、溶融させて転写紙Pに定着させる。加熱手段は、図示しない電源から電圧の印加を受けて発熱する。加圧ローラは、図示しない支持手段によって回転自在に支持され、かつ図示しない加圧手段によって定着ローラに対して圧接するように設けられるローラ状部材である。加圧ローラは、定着ローラの回転駆動に従動回転する。加圧ローラは、定着ローラによるトナー像の転写紙Pへの加熱定着に際し、溶融状態にあるトナーを転写紙Pに対して押圧することによって、トナー像の転写紙Pへの定着を促進する。
定着手段230の転写紙P搬送方向下流側には、トナー像が定着された転写紙Pを搬送する第3搬送路231と、本実施の形態のシート搬送装置である定着後搬送手段240とが設けられている。定着後搬送手段240の構成については、後で詳細に説明する。
定着後搬送手段240を通過した転写紙Pは、第4搬送路233、第5搬送路236、および第6搬送路237に連なる分岐箇所に導かれる。この分岐箇所には、転写紙Pを目的の搬送路へ導くための第1切替ゲート235および第2切替ゲート238が設けられている。第1切替ゲート235は、第4搬送路233と第5搬送路236の分岐点を支点として矢符B1,B2方向に回動自在に設けられている。第2切替ゲート235は、前記分岐箇所に連なる第3搬送路231と第6搬送路237の分岐点を支点として矢符C1,C2方向に回動自在に設けられている。
第1切替ゲート235は、転写紙Pを第4搬送路233に導く場合には、B1方向に駆動して、第5搬送路236を閉塞し、転写紙Pを第5搬送路236に導く場合には、B2方向に駆動して、第4搬送路233を閉塞するように制御される。このとき、第2切替ゲート238は、C1方向に駆動して、第6搬送路237を閉塞するように制御される。
また、転写紙Pを第6搬送路237に導く場合には、第1切替ゲート235をB2方向に駆動して、第4搬送路を閉塞し、第2切替ゲート235をC1方向に駆動して、第6搬送路を閉塞して、転写紙Pを後処理装置300に連なる第5搬送路236へ一端導き、後処理装置300においてスイッチバックされて、再び第5搬送路236へ導いた後、第2切替ゲート235をC2方向に駆動して、第3搬送路231を閉塞するように制御される。
第4搬送路233に導かれた転写紙Pは、排紙ローラ232を通過して、原稿読取装置100の下方に形成された第1排紙部234に排出される。この第1排紙部234は、原稿読取装置100の下方側で、画像形成装置本体200の画像形成部210の側面側、かつ用紙カセット221の上部側に形成される凹所である。
また、第6搬送路237に導かれた転写紙Pは、レジストローラ229まで搬送される。そして、レジストローラ229を介して、トナー像の転写位置に搬送され、画像形成されていない面にトナー像が転写され、定着手段230により熱定着されて再び第3搬送路231に送り出される。このように反転搬送路237は、転写紙Pの両面に画像を形成する際に使用される搬送路である。
また、第5搬送路236に導かれた転写紙Pは、後処理装置300に搬送される。後処理装置300は、第1搬送部300aと第2搬送部300bとで構成され、画像形成装置本体から導かれた転写紙Pは、第2搬送部300bの第7搬送路301に導かれ、さらに排紙ローラ318を通過して第1搬送部300aに導かれる。第1搬送部300aは、排紙ローラ318を中心にして第2搬送部300bから着脱自在にユニット化されている。すなわち、第1搬送部300aは、画像形成装置本体200から着脱可能にユニット化されたものとなっている。これにより、後処理装置300を使用しない場合に、第1搬送部300aを取りはずことができると共に、第1搬送部300aを取り外してメンテナンスを行なうことができるので、画像形成装置1全体のメンテナンス性の向上を図ることができる。
第2搬送部300bを通過した転写紙Pは、第8搬送路302および第9搬送路303に連なる分岐箇所に導かれる。この分岐箇所には、転写紙Pを目的の搬送路へ導くための第3切替ゲート304が設けられている。第3切替ゲート304は、第8搬送路302と第9搬送路303の分岐点を支点として矢符D1,D2方向に回動自在に設けられており、転写紙Pを第8搬送路302に導く場合には、D1方向に駆動して、第9搬送路303を閉塞し、転写紙Pを第9搬送路303に導く場合には、D2方向に駆動して、第8搬送路302を閉塞するように制御される。
第8搬送路302は、ステイプル処理等の後処理が施されない転写紙Pを搬送する搬送路であり、原稿台101とほぼ平行となるように形成されており、転写紙Pを略水平状態を維持して後述する用紙スタック部400に搬送するようになっている。
第8搬送路302から転写紙P搬送方向下流側に導かれた転写紙Pは、第1排紙路305と第2排紙路306に連なる分岐箇所に導かれる。この分岐箇所には、転写紙Pを目的の搬送路へ導くための第4切替ゲート307が設けられている。第4切替ゲート307は、第1排紙路305と第2排紙路306の分岐点を支点として矢符E1,E2方向に回動自在に設けられており、転写紙Pを第1排紙路305に導く場合には、E1方向に駆動して、第2排紙路306を閉塞し、転写紙Pを第2排紙路306に導く場合には、E2方向に駆動して、第1排紙路305を閉塞するように制御される。
一方、第9搬送路303は、ステイプル等の後処理が施される転写紙Pを搬送する搬送路であり、第8搬送路302の下方で第8搬送路302と略平行に形成されおり、第8搬送路302と同様に転写紙Pを用紙スタック部400まで略水平状態で搬送するようになっている。
また、上記ステイプルトレイ303では、ほぼ水平状態で転写紙Pをストックして整合を行い、この水平状態で整合された転写紙Pに対して後述するステイプルユニット308によりステイプル処理が施されるようになっている。
第9搬送路303の転写紙P搬送方向下流側には、ステイプル処理を行うステイプルユニット308と、ステイプルユニット308によりステイプル処理が施された転写紙P束を排出するための排紙ローラ309とが設けられている。
排紙ローラ309は、第8搬送路302から第4切替ゲート307により分岐されて第2排紙路306を搬送してきた転写紙Pを排出するようにもなっている。なお、排紙ローラ309の転写紙Pの搬入手前側には、転写紙Pの通過を検知するための用紙検知センサーが設けられている。
後処理装置300は、原稿読取装置100とその下方に形成された空間部との間に設けられていることで、用紙後処理の為の空間が画像形成装置の設置面上に形成されることになる。これにより、後処理装置300を備えた画像形成装置の設置面積を小さくすることができるので、画像形成装置の設置のための自由度が大きくなる。
また、後処理装置300では、画像形成された転写紙Pの整合およびステイプル処理等の後処理をほぼ水平状態で行うようになっているので、転写紙Pの整合とステイプル処理等の後処理を同じ位置で行うことができる。これにより、整合した転写紙P束をステイプル位置まで搬送する場合に生じる転写紙P束の変形や整合乱れをなくし、転写紙P束が整った状態でステイプル処理等の後処理を確実に行うことができる。
用紙スタック部400は、後処理装置300を通過した転写紙Pをスタックするものであり、第2排紙部としての第1用紙スタックトレイ401と、第3排紙部としての第2用紙スタックトレイ402とを備えている。
第1用紙スタックトレイ401には、後処理装置300の第8搬送路302から第1排紙路305を経て排出される転写紙Pがスタックされる。すなわち、第1用紙スタックトレイ401には、後処理装置300を通過しているが、ステイプル処理等の後処理が行われなかった転写紙Pがスタックされる。
一方、第2用紙スタックトレイ402には、後処理装置300の第8搬送路302または第9搬送路303の何れかを経て排紙ローラ309から排出される転写紙Pがスタックされる。すなわち、第2用紙スタックトレイ402には、主にステイプル処理等の後処理が施された転写紙Pがスタックされるが、ステイプル処理等の後処理が行われなかった転写紙Pもスタックされる。
また、上記第2用紙スタックトレイ402は、転写紙Pの積載量に応じて上下動するようになっている。すなわち、転写紙Pの積載量が多くなれば、上記第2用紙スタックトレイ402は、所定の位置から下方に移動するようになる。したがって、ステイプル処理等を施さなかった転写紙Pを大量にスタックする必要のある時には、第8搬送路302から第2排紙路306を経て転写紙Pが上記第2用紙スタックトレイ402に排出されるようになる。
以下、本実施の形態のシート体搬送装置を有する定着後搬送手段240について説明する。図2は、定着後搬送手段240の構成を概略的に示す斜視図である。図3は定着後搬送手段240の第1ローラ241の駆動側軸部242近傍を拡大して示す斜視図であり、図4は図3に示す駆動側軸部242近傍を分解して示す分解斜視図である。
定着後搬送手段240は、第1軸線J1まわりに回転可能な第1ローラ241と、第1軸線J1に平行な第2軸線J2まわりに回転可能な第2ローラ251とを有する。
第1ローラ241は、駆動側軸部242と、搬送側軸部243と、駆動側軸部242と搬送側軸部243とを結合する結合手段であるカップリング244とを含み、図示しない枠体によって第1軸線J1まわりに回転可能に支持されている。
駆動側軸部242は、後述する駆動ギヤ261が装着される第1軸部245と、第1軸部245に介装され、第1軸部245を前記枠体に回転可能に支持する2つの軸受246a,246bとを含む。第1軸部245は、第1軸線J1に沿って設けられ、カップリング244に嵌合される第1嵌合端部245aと、駆動ギヤ261および2つの軸受246a,246bが装着される中間部245bと、第1嵌合端部245aとは反対側の端部245cとから成る。第1嵌合端部245aは、軸線J1方向から見た断面がD字状に形成されており、中間部245bは、軸線J1方向から見た断面が円形に形成されている。第1嵌合端部245aの外径は中間部245bの外径よりも小さくなるように形成され、すなわち第1嵌合端部245aと中間部245bとの間には軸線J1方向に沿って段差が形成されている。中間部245bには、第1嵌合端部245a側から2つの軸受246a,246bおよび駆動ギヤ261がこの順で装着されており、さらに、第1嵌合端部245a側の一方の軸受246aに隣接してEリング247aが装着されている。これにより、軸受246aが第1嵌合端部245aに向かって移動することを阻止している。同様に、駆動ギヤ261を挟むように2つのEリング247bが装着され、駆動ギヤ261が軸線J1方向に沿って移動することを阻止している。Eリング247a,247bは、いずれも中間部246bに形成される溝に嵌合されて装着されている。
このような第1軸部245は、後述する第2軸部248よりも耐磨耗性が高い材質で形成される。たとえば金属材料によって形成されてもよく、本実施の形態ではステンレス鋼(たとえば、SUS303)によって形成されている。
搬送側軸部243は、第1軸線J1方向に延びる第2軸部248と、第2軸部248に介装され、第2軸部248を前記枠体に回転可能に支持する2つの軸受249a,249bとを含む。第2軸部248は、カップリング244に嵌合される第2嵌合端部248aと、第2嵌合端部248aとは反対側の端部248bと、転写紙Pと接触可能な2つの接触部248cと、残余の部分である中間部248dとから成り、一体的に形成されている。第2嵌合端部248aは、軸線J1方向から見た断面が円形であり、先端が略球面状に形成されている円柱部分250aと、円柱部分250aの軸線J1方向中間付近の外周面から一半径方向および一半径方向と180度反対方向に向かってそれぞれ突出する2つの突出部分250bとを有する。各突出部分250bは、突出する方向から見た断面が軸線J1方向に延びる小判形となるように形成されている。
第2嵌合端部248aに連なる中間部248dおよび後述する2つの接触部248cの間に位置する中間部248dは、略同一の外径を有し、第2嵌合端部248aの外径よりも大きくなるように形成され、すなわち第2嵌合端部248aと中間部248dとの間には軸線J1方向に沿って段差が形成されている。この中間部248dは、軸線J1方向から見た断面が十字状に形成される部分を有し、この部分には、適度に間隔をあけて軸線J1方向から見た断面が円形のリブが複数形成されている。また、この中間部248dに2つの軸受249a,249bが介装される。
各接触部248cは、中間部248dの外径よりも大きくなるように形成され、軸線J1方向に沿って同一径を有する。この2つの接触部248cの外周面にそれぞれ当接するように2つの第2ローラ251が設けられる。各第2ローラ251は、軸線J1に平行な軸線J2に沿って設けられ、第2軸部248の接触部248cに当接する接触部252を有し、枠体に回転可能に支持される。このような構成によって、定着後搬送手段240まで搬送された転写紙Pを、第1ローラ241の接触部248cと第2ローラ251の接触部252との間に挟持し、第1ローラ241が回転駆動させることによって、搬送方向下流側に搬送することができる。
第1ローラ241の第2軸部248は、合成樹脂によって形成され、たとえばガラス繊維を40%配合したガラス繊維強化ポリエチレンテレフタレート(GF−PET)によって形成される。これにより、搬送側軸部243は、金属材料で形成するよりも重量を低減することができる。また、このように樹脂成形することによって、低コストでかつ複雑な形状での成形が可能となる。
カップリング244は、断面D字状に形成される第1嵌合端部245aが嵌合される第1嵌合部244aと、第2嵌合端部248aが嵌合される第2嵌合部244bとを有し、第1嵌合部244aと第2嵌合部244bとは同一軸線上に連なるように形成されている。したがって、カップリング244は、大略的に筒状に形成されている。第2嵌合部244bには、第2嵌合端部248aの円柱部分250aが嵌合される孔と、第2嵌合端部248aの小判状の突起部分250bが嵌合される溝とが形成される。前記溝は、軸線J1方向に沿って形成され、さらに前記溝の軸線J1方向長さが、突起部分250bの軸線J1方向長さよりも長くなるように形成されている。
このようなカップリング244を用いることによって、第1軸部245と第2軸部248とを結合することができ、第1軸部245に伝達された駆動力をこのカップリング244を介して第2軸部248へと確実に伝達することができる。このようなカップリング244は、合成樹脂によって形成され、たとえばポリアセタール(POM)によって形成される。
第1軸部245に装着される駆動ギヤ261には、図示しない駆動装置による駆動力がギヤ列(図2では、ギヤ列のうち駆動ギヤ261の直前のギヤ262のみを示している)を介して伝達される。駆動ギヤ261は、一方向クラッチ(Origin製OWC−GXZ型)を備え、前記一方向クラッチは、第1軸部245の軸線J1まわりに回転可能に第1軸部245に挿通されている。前記一方向クラッチは、駆動装置によって駆動ギヤ261に伝達された回転駆動力を第1軸部245に伝達する伝達状態と、駆動装置による回転駆動力を第1軸部245に伝達しない非伝達状態とを切り替えることができる。
より詳細には、一方向クラッチは、第1軸部245の外周面に対向する内周側において、周方向に沿って移動自在な円柱状の押圧ローラが複数備えられており、この複数の押圧ローラが第1軸部245の外周面に当接した状態で、第1軸部245に挿通される。駆動ギヤ261が駆動装置によって軸線J1まわりの第1方向に回転駆動されると、駆動ギヤ261の回転駆動に従って前記一方向クラッチは第1方向に回転駆動される。前記一方向クラッチが第1方向に回転駆動されると、第1軸部245と当接している複数の押圧ローラが、第1方向とは反対方向の第2方向に周方向に沿って移動される。押圧ローラは、一方向クラッチに備えられるバネ部材と第1軸部245との間の距離(すなわち、バネ部材と第1軸部245とが第1軸部245の半径方向に沿って離間する距離)を拡大させながら第2方向に移動した後、バネ部材と第1軸部245との間に挟持されて停止される。この押圧ローラの停止状態では、押圧ローラは、バネ部材に付勢されて、第1軸部245を押圧している。これにより、第1方向に回転駆動された一方向クラッチは、押圧ローラを介して、第1軸部245を第1方向に回転駆動することができる。すなわち、駆動装置により駆動ギヤ261に伝達された回転駆動力を第1軸部245に伝達することができる。この状態を、伝達状態と称する。
このとき、一方向クラッチが挿通される第1軸部245が、前述するように第2軸部248の耐磨耗性よりも高い耐磨耗性を有する、たとえば金属材料などの材料によって形成されるので、一方向クラッチを用いた場合の第1軸部245の磨耗を低減することができる。
また、前記一方向クラッチは、第2方向に回転駆動されると、第1軸部245と当接している複数の押圧ローラが、第2方向とは反対方向の第1方向に周方向に沿って移動される。第1方向に移動された押圧ローラは、所定の位置まで移動したところで移動が制限される。前述する伝達状態とは異なり、押圧ローラは移動が制限された位置で、一方向クラッチの回転に伴って回転する。すなわち、押圧ローラは第1軸部245を押圧しておらず、第2方向に回転駆動された一方向クラッチは、押圧ローラを介して、第1軸部245を第2方向に回転駆動することができない。すなわち、駆動装置により駆動ギヤ261に伝達された回転駆動力を第1軸部245に伝達することができない。この状態を、非伝達状態と称する。
第1ローラ241は、このような一方向クラッチを備えることによって、駆動ギヤ261に駆動力が伝達されていない状態のとき、第1ローラ241が軸線J1まわりに第1方向に回転駆動されると、第1軸部245と当接している複数の押圧ローラは、周方向に沿って第1方向に移動する。このとき、前述するように、押圧ローラは第1軸部245を押圧しないため、第1ローラ241に与えられた第1方向への回転駆動力は、一方向クラッチへは伝達されない。
さらには、駆動ギヤ261によって、第1軸部245に第1方向への回転駆動力が与えられている場合であっても、駆動ギヤ261の回転速度よりも速い速度で第1ローラ241を回転させることによって、第1ローラ241は、駆動ギヤ261の回転駆動力が伝達されない状態となる。
以上のように、第1ローラ241において、一方向クラッチを介して駆動装置の駆動力が伝達される第1軸部245および転写紙Pと接触し転写紙Pを搬送方向に搬送する第2軸部248に最適な特性の材料を用いて形成することができ、単一の材料によって形成する場合では為し得ない特性を得ることができる。本実施の形態では、第1軸部245を耐摩耗性の高い金属で形成し、第2軸部248が金属に比べ軽量な合成樹脂で形成するという組合せで第1軸部245および第2軸部248を構成することによって、軸全体を金属のみで形成する場合よりも軽量で、かつ軸全体を合成樹脂のみで形成する場合よりも耐磨耗性が向上される。
定着後搬送装置240は、このような一方向クラッチを設けることによって、別の駆動装置を設けることに伴うコストの増加および必要なスペースの増大を防止するために、定着手段230を駆動させている駆動装置から第1ローラ241を回転駆動させる駆動力を伝達した場合であっても、定着手段230を通過した転写紙Pの搬送速度を増加させることができる。
すなわち、第1ローラ241の第1軸部245が駆動ギヤ261に対して独立して連れ回るように構成されているので、言い換えれば、一方向クラッチの作用によって、駆動ギヤ261が停止している状態にあっても第1ローラ241の第1軸部245が搬送方向に回転可能に構成されているので、定着後搬送装置240よりも後段に配置される排紙ローラなどのローラによる搬送速度を、駆動ギヤ261によって与えられる駆動力による搬送速度よりも速い速度で搬送するように、排紙ローラなどのローラを回転駆動させることができる。
本発明の実施の形態であるシート体搬送装置を備える画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。 定着後搬送手段240の構成を概略的に示す斜視図である。 定着後搬送手段240の第1ローラ241の駆動側軸部242近傍を拡大して示す斜視図である。 図3に示す駆動側軸部242近傍を分解して示す分解斜視図である。
符号の説明
1 画像形成装置
230 定着手段
240 定着後搬送装置
241 第1ローラ
242 駆動側軸部
243 搬送側軸部
244 カップリング
245 第1軸部
248 第2軸部
251 第2ローラ

Claims (3)

  1. 相互に平行な軸線まわりに回転可能に設けられ、かつシート体を挟持可能に設けられる第1および第2ローラと、
    前記第1ローラの軸線まわりに回転可能に第1ローラ挿通され、第1ローラを押圧することによって回転駆動力が第1ローラに伝達される伝達状態と、第1ローラへの押圧を解放することによって回転駆動力が第1ローラに伝達されない非伝達状態とを切換可能な一方向クラッチとを備えるシート体搬送装置であって、
    前記第1ローラは、
    前記一方向クラッチ挿通され、金属によって形成される第1軸部と、
    前記第1軸部と同一軸線上に設けられ、前記シート体が接触可能な接触部分を備え、前記金属に比べ軽量な合成樹脂によって形成される第2軸部と、
    前記第1軸部および前記第2軸部を結合して、第1軸部に伝達される回転駆動力を第2軸部に伝達する結合手段とを含み、
    前記第1軸部の耐摩耗性は、前記第2軸部の耐摩耗性よりも高いことを特徴とするシート体搬送装置。
  2. 前記結合手段は、第1軸部の端部が嵌合される第1嵌合部と、第2軸部の端部が嵌合される第2嵌合部とを有することを特徴とする請求項1に記載のシート体搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載のシート体搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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