JP5084226B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式を利用した画像形成装置では、次のようにして画像形成動作が行われている。それは、例えば、像担持体としての感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤としてのトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録材としてのシートに転写してシート上に画像を担持させている。そして、圧力や熱等を用いる定着装置によってシート上のトナー画像を定着させるもので、定着されたシートは、排出経路を通り、装置外に排出される。
定着装置には、定着手段としての加熱ヒータ及び加圧ローラが配置されている。定着装置に到達したトナー像転写済みシートは、加熱ヒータと加圧ローラの加熱ニップ部に入って行く。シートが加熱ニップ部を通過する過程で、転写されたトナー像が加熱及び加圧され、シート面に定着される。
図7は、従来技術に係る画像形成装置101についての概略断面図である。
図7に示すように、画像形成装置101は、得られた画像情報に基づいたレーザLをスキャナ102によって発射し、プロセスカートリッジ103(以下、CRGという場合もある)に内蔵された感光ドラム104上にレーザLを照射する。感光ドラム104上には潜像が形成され、プロセスカートリッジ103によって、この潜像がトナーにより現像化される。
一方、給送カセット105内のシート積載板106上に積載されたシートSが、給送ローラ107、および分離パッド108によって1枚ずつ分離されながら給送され、中間ローラ109と搬送ローラ110によって、さらに下流側に搬送される。この搬送されたシートS上に、上述の感光ドラム104上に形成されたトナーによる顕像が転写ローラ111によって転写される。
そして、この未定着のトナー像が形成されたシートSは、さらに下流側に搬送され、内部に熱源を有する加熱定着装置112によってトナー像が定着されて、その後、排出ローラ113によって機外に排出される。
ここでのプロセスカートリッジ103は、感光ドラム104と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものである。ここでプロセス手段としては、例えば感光ドラム104を帯電させる帯電手段103a、感光ドラム104に形成された潜像を現像する現像手段103b、感光ドラム104表面に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニング手段103c等がある。また、プロセスカートリッジ103は、開閉可能なカートリッジカバー114を開いて着脱を行う。
図8は加熱定着装置112の概略構成図である。ここでは、加圧ローラ駆動方式のフィルム加熱定着装置を例にとって概要を説明する。加熱定着装置112は、特許文献1等に開示の、耐熱フィルムとして円筒状フィルムを使用し、前記フィルムを加圧手段としての加圧ローラで回転駆動させる装置である。
121は、図8に示す図面(紙面)に略垂直方向を長手方向とする横長の細板状の発熱
体(以下、ヒータと記す)である。ヒータ121としては一般に、セラミック基板と、基板面に印刷、焼成して形成させた発熱抵抗体を基本構成体とする低熱容量のセラミックヒータが用いられている。
122は横断面略半円形の横長樋型のフィルムガイド兼、ヒータ支持体であり、このヒータ支持体122の下面中央部に支持体長手方向に沿ってヒータ121を支持させてある。また、ヒータ支持体122は横断面略半円形の外形でフィルム123の内周をルーズに外嵌させてある。
124はヒータ支持体122の両端部にそれぞれ配設した定着フィルム端部を受け止めて定着フィルム123の寄り移動を規制するフランジ部材である。ここで、ヒータ121、ヒータ支持体122、フィルム123、及びフランジ部材124は、加熱体を構成している。
125は加圧部材としての弾性加圧ローラであり、ヒータ支持体122のヒータ121の下面と定着フィルム123を挟ませてローラ弾性に抗して加圧バネ126により互いに圧接させることで所要幅の加熱部としての加熱ニップ部Nを形成させてある。
加圧ローラ125は不図示の駆動手段により矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ125の回転によるローラ125の外面とフィルム123の外面との加熱ニップ部Nにおける圧接摩擦力でフィルム123に回転力が作用する。そして、フィルム123が、その内面がヒータ121の下面に接触摺動しつつ、ヒータ支持体122の外周を矢示の時計方向に従動回転する。ヒータ支持体122はこの回転するフィルム123のガイドを兼ねる。
加圧ローラ125の回転によりフィルム123が回転され、またヒータ121が通電により発熱して所定の温度に温調されている状態において、次のようにして未定着トナー画像Tの軟化、溶融定着がなされる。すなわち、加熱ニップ部Nのフィルム123と加圧ローラ125との間に、未定着トナー画像Tを形成担持させた被加熱材としてのシートSのトナー画像面を加熱ニップ部Nを移動させる。このことで、加熱ニップ部NにおいてシートSがフィルム123を介してヒータ121で加熱されて未定着トナー画像Tの軟化、溶融定着がなされる。加熱ニップ部Nを通ったシートSはフィルム123面から分離されて搬送される。
この装置はフィルム123の加圧ローラ125の駆動による回転状態において、加熱ニップ部Nの部分を除いて実質的にフィルム123に張力が作用していない。そのためにフィルムの回転に伴う、ヒータ支持体122の長手に沿うフィルム寄り移動力が小さくてフィルム寄り移動制御手段を簡単化できる、容易な組立性とコストダウンを図ることができる等の有利な点がある。
127は加熱後のシートを挟持搬送するコロで、128はコロ127と排出ニップを形成する排出ローラであり、コロ127と定着排出ローラ128で加熱後のシートを挟持搬送する。
129は排出ローラ128を配設できるシートの下方をガイドする排出下ガイドである。排出上ガイド130と排出下ガイド129で形成される間隔の排出ニップ部は、排出ニップに導入を容易、安定させるため徐々に狭くなるように構成されている。
トナー像を転写されたシートの加熱定着装置において、加熱ニップ部N下流側でジャム等のトラブルが発生してシートの搬送先が遮断されると、シートの行き先がなくなり、加
熱体にシートが巻込まれ、ジャム処理が困難な状況が発生する場合がある。
これに対し、図8に示す加熱定着装置では、排出上ガイド130の定着フィルム123側に設けたリブにより定着フィルム123との隙間tを狭くしている。これにより、何らかの原因でジャムが発生し、シートSがアコーディオン状態になった場合であっても、シートSの定着フィルム123への巻き付き防止を図っている。
また、特許文献2に開示の技術は、図10に示すように、加熱体に対して接離可能な分離爪131を有している。そして、定常状態では分離爪131は加熱体から離間しており、定着ニップ部N下流側でジャムが発生すると分離爪131が定着フィルム123に当接することによりシートSの定着フィルム123への巻き付きを防止している。
特開平4−44075号公報 特開平4−44076号公報 特開平4−44077号公報 特開平4−44078号公報 特開平4−44079号公報 特開平4−44080号公報 特開平4−44081号公報 特開平4−44082号公報 特開平4−44083号公報 特開平4−204980号公報 特開平4−204981号公報 特開平4−204982号公報 特開平4−204983号公報 特開平4−204984号公報 特開2002−99174号公報
しかし、図8に示した加熱定着装置のように隙間tを狭く設定しても、シートS上の印字濃度が高い場合には、定着フィルム123とシートSがトナーを介して密着しているため、シートSが隙間tを通過してしまうことがある。このような場合には、図9に示すように定着フィルム123に巻き付いてしまうこととなる。このように、再度ニップ部Nにシートが入り込むと、シートSの後端と再度ニップ部Nに入り込んだ部分がトナーTにより接着され、ジャム処理が困難となる。
また、図10に示した加熱定着装置では、分離爪131は定着フィルム123を保護するために、定常時においては定着フィルム123から離間している。このため、シートS上の印字濃度が高い場合、図11に示すように、定着フィルム123とシートSがトナーを介して密着していると、分離爪131が定着フィルム123に当接する前にシートSが通過し、定着フィルム123に巻き付いてしまう可能性がある。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、記録材が加熱体に巻き付くことを防止し、ジャム処理を容易に行うことが可能な定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
記録材を加熱する加熱ニップ部を形成する加熱体及び加圧体と、前記加熱ニップ部よりも記録材搬送方向下流側に配置されており定着済みの記録材を排出する排出ニップ部を形成するローラ対と、を有し、前記加熱ニップ部で、未定着のトナー像が形成された記録材を挟持搬送することにより、前記未定着トナー像を前記記録材上に定着させ、定着済みの記録材を前記排出ニップ部で搬送しながら排出する定着装置において、
前記排出ニップ部の入口近傍で装置本体に対して移動可能に設けられ、前記排出ニップ部入口近傍で記録材がジャムするとジャムした記録材に押されて移動する移動部材と、
前記加熱体に対して接離可能に設けられ、定常状態では前記加熱体から離間しており、前記移動部材の移動動作に連動して前記加熱体に当接することにより記録材が前記加熱体に巻き付くことを防止する巻き付き防止部材と、
前記巻き付き防止部材が前記加熱体に当接する動作を、前記移動部材の移動動作に連動させるリンク部材と、
を有し、
前記移動部材及び前記リンク部材の間に設けられた当接部と、前記巻き付き防止部材及び前記リンク部材の間に設けられた当接部と、のうち少なくともいずれかの当接部は弾性を有し、
ジャムが発生した際、前記移動部材の移動動作に連動して前記巻き付き防止部材が前記加熱体に当接した後、前記当接部が弾性変形することにより、前記移動部材はさらに移動して前記加熱体に当接することを特徴とする。
画像形成装置にあっては、上記記載の定着装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、記録材が加熱体に巻き付くことを防止し、ジャム処理を容易に行うことが可能な定着装置及び画像形成装置を提供することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
本発明の実施例1に係る画像形成装置として、レーザープリンタに用いた例について説明する。図1は、本実施例に係る画像形成装置1の概略断面図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、得られた画像情報に基づいたレーザLをスキャナ2によって発射し、プロセスカートリッジ3に内蔵された像担持体としての感光ドラム4上にレーザLを照射する。感光ドラム4上には潜像が形成され、プロセスカートリッジ3によって、この潜像がトナーにより現像化される。
一方、給送カセット5内のシート積載板6上に積載された記録材としてのシートSが、給送ローラ7、および分離パッド8によって1枚ずつ分離されながら給送され、中間ローラ9と搬送ローラ10によって、さらに下流側に搬送される。この搬送されたシートS上に、上述の感光ドラム4上に形成されたトナーによる顕像が転写ローラ11によって転写される。
そして、この未定着のトナー像が形成されたシートSは、さらに下流側に搬送され、内部に熱源を有する加熱定着装置(定着装置)12によってトナー像が定着されて、その後、排出ローラ14によって機外に排出される。
ここでのプロセスカートリッジ3は、感光ドラム4と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものである。ここでプロセス手段としては、例えば感光ドラム4を帯電させる帯電手段3a、感光ドラム4に形成された潜像を現像する現像手段3b、感光ドラム4表面に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニング手段3c等がある。また、プロセスカートリッジ3は、画像形成装置1に対して開閉可能に設けられた第2カバー部材としてのカートリッジカバー14を開くことにより、画像形成装置1に対して着脱を行うことができるように設けられている。ここで、カートリッジカバー14は、加熱定着装置12よりシート搬送方向上流側に設けられている。
図2は、本実施例の加熱定着装置12の概略構成図である。本実施例においては、加熱定着装置として、加圧ローラ駆動方式のフィルム加熱定着装置について説明する。加熱定着装置12は前記特許文献1等に開示の、耐熱フィルムとして円筒状フィルムを使用し、
前記フィルムを加圧手段としての加圧ローラで回転駆動させる装置である。
21は、図2に示す図面(紙面)に略垂直方向(シート搬送方向に直交する方向(以下、シート幅方向という場合がある))を長手方向とする横長の細板状の発熱体(発熱部、以下、ヒータと記す)である。ヒータ21としては一般に、セラミック基板と、基板面に印刷、焼成して形成させた発熱抵抗体を基本構成体とする低熱容量のセラミックヒータが用いられている。
22は横断面略半円形の横長樋型のフィルムガイド兼、ヒータ支持体であり、このヒータ支持体22の下面中央部に支持体長手方向に沿ってヒータ21が支持されている。また、ヒータ支持体22は横断面略半円形の外形で定着フィルム23の内周をルーズに外嵌されている。
24はヒータ支持体22の両端部にそれぞれ配設された定着フィルム端部を受け止めて定着フィルム23の寄り移動を規制するフランジ部材である。ここで、ヒータ21、ヒータ支持体22、定着フィルム23、フランジ部材24は、本発明に係る加熱体を構成している。
25は加圧体としての(弾性)加圧ローラであり、ヒータ支持体22のヒータ21の下面と定着フィルム23を挟ませてローラ弾性に抗して所定の当接圧をもって互いに圧接させることで所要幅の加熱部としての加熱(定着)ニップ部Nを形成させている。
加圧ローラ25は不図示の駆動手段により矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ25の回転による加圧ローラ25の外面と定着フィルム23の外面との加熱ニップ部Nにおける圧接摩擦力で定着フィルム23に回転力が作用する。そして、その回転力によって、定着フィルム23は、その内面がヒータ21の下面に接触摺動しつつ、ヒータ支持体22の外周を従動回転する。ヒータ支持体22はこの回転する定着フィルム23のガイドを兼ねる。
加圧ローラ25の回転により定着フィルム23が回転され、またヒータ21が通電により発熱して所定の温度に温調されている状態において、次のようにして未定着トナー画像Tの軟化、溶融定着がなされる。すなわち、加熱ニップ部Nである定着フィルム23と加圧ローラ25との間で挟持して、未定着トナー画像Tを形成担持させた被加熱材としてのシートSのトナー画像面を移動(搬送)させる。このことで、加熱ニップ部NにおいてシートSが定着フィルム23を介してヒータ21で加熱されて未定着トナー画像Tの軟化、溶融定着がなされる。加熱ニップ部Nを通ったシートSは定着フィルム23面から分離されて搬送される。
この装置は定着フィルム23の加圧ローラ25の駆動による回転状態において、加熱ニップ部Nの部分を除いて実質的に定着フィルム23に張力が作用していない。そのためにフィルムの回転に伴う、ヒータ支持体22の長手に沿うフィルム寄り移動力が小さくてフィルム寄り移動制御手段を簡単化できる、容易な組立性とコストダウンを図ることができる等の有利な点がある。
27は加熱後のシートを挟持搬送するコロで、28はコロ27と排出ニップを形成する定着排出ローラであり、コロ27と定着排出ローラ28とで搬送手段を構成し加熱後のシートを挟持搬送する。
29は排出ローラ28を配設できるシートの下方をガイドする排出下ガイドである。排出上ガイド30と排出下ガイド29で形成される間隔の排出ニップ部は、排出ニップに導
入を容易、安定させるため徐々に狭くなるように構成されている。
しかし、トナー像を転写されたシートの加熱定着装置において、加熱ニップ部N下流側でジャム等のトラブルが発生してシートSの搬送先が遮断されると、シートSの行き先がなくなり、加熱体にシートSが巻込まれ、ジャム処理が困難な状況が発生する。そこで、図2〜4において、ジャムが発生し、シートSがアコーディオン状態(蛇腹状態)になった際にシートSが定着フィルム23に巻き付くことを防止する機構の概要を説明する。
図2に示すように、31は回転軸31aにより反時計回りに移動(回動)可能に支持された移動部材としての第1の巻き付き防止部材であり、自重又はバネ(図示なし)により定常(通常)状態においては図2の位置に付勢されている。その際、第1の巻き付き防止部材31が、シートSを搬送経路に沿って排出ニップ部に導くための案内(ガイド)部材を兼ねていることによりシートSを安定して排出ニップ部に搬送できる。32は回転軸32aにより反時計回りに移動(回動)可能に支持された巻き付き防止部材(以下、第2の巻き付き防止部材という)であり、自重又はバネ(図示なし)により定常状態においては図2の位置に付勢されている。
33は回転軸33aに支持され、第1の巻き付き防止部材31と第2の巻き付き防止部材32を連動させているリンク部材である。この際の第1,第2の巻き付き防止部材31,32は定常状態において定着フィルム23から離間しているため、通常使用時には定着フィルム23が傷つくことはない。
また、第1の巻き付き防止部材31のリンク部材への当接部31bは、バネ性(弾性)を有している。このことで、第1の巻き付き防止部材31が定着フィルム23に当接する前に、第2の巻き付き防止部材32を定着フィルム23に当接させることができる。すなわち、第1の巻き付き防止部材31の移動動作に連動して第2の巻き付き防止部材32が定着フィルム23に当接した後、当接部31bが弾性変形することにより、第1の巻き付き防止部材31はさらに移動して定着フィルム23に当接することとなる。ここでは第1の巻き付き防止部材31に、バネ性を有する当接部31bが設けられた場合について説明しているが、これに限らず、第2の巻き付き防止部材32やリンク部材33の当接部が弾性を有するものであっても同様の効果を得ることができる。また、本実施例では、リンク部材は第1の巻き付き防止部材31や第2の巻き付き防止部材32に当接することとしているが、これに限らず、弾性を有して連結(係合)するものであってもよい。
また、第2の巻き付き防止部材32を加熱体上部に配置することで、巻き付いたシートSが第2の巻き付き防止部材32の位置まで到達するより早く(先に)、第2の巻き付き防止部材32を定着フィルム23に当接させることができる。ここで、第2の巻き付き防止部材32を加熱体上部に配置するとは、次のように換言することもできる。すなわち、第2の巻き付き防止部材32は、第1の巻き付き防止部材31よりも加熱ニップ部Nから離れた位置で定着フィルム23に当接するように設けられている。また、リンク部材33を用いることにより、第1の巻き付き防止部材31と第2の巻き付き防止部材32とを離れた位置に配置しても確実に連動させることができる。
図3,4に示すように何らかの原因でジャムが発生し、シートSがアコーディオン状態になると、アコーディオン状態のジャムしたシートSが第1の巻き付き防止部材31に当接して第1の巻き付き防止部材31を押圧する。そして、アコーディオン状態のシートSが第1の巻き付き防止部材31を反時計回りに回動させることにより、リンク部材33が回動する。このことにより、第2の巻き付き防止部材32が回動して定着フィルム23に当接する。
図3は、シートSの定着フィルム23への巻き付きを第1の巻き付き防止部材31により防止している状態を示している。図4は、シートSの定着フィルム23への巻き付きを第2の巻き付き防止部材32により防止している状態を示している。
ここで、図4に示すように、シートS上の印字濃度が高い場合には、定着フィルム23とシートSがトナーを介して密着しているため、第1の巻き付き防止部材31が定着フィルム23に当接する前にシートSが通過することが考えられる。
しかし、そのような場合においても、本実施例によれば第2の巻き付き防止部材32が先に定着フィルム23に当接しているため、巻き付きを確実に防止することができる。
尚、本実施例における加熱定着装置はフィルム加熱方式の加熱定着装置を用いて説明したが、加熱方式はフィルム加熱方式の加熱定着装置に限られるわけではない。
次に、本発明に係る実施例2について図5,6を参照して説明する。なお、本実施例は、実施例1を一部変更したものであり、実施例1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図5は、本実施例の加熱定着装置12の概略構成図である。
図5に示すように、34は回転軸34aにより反時計回りに移動(回動)可能に支持された巻き付き防止部材であり、自重又はバネ(図示なし)により定常状態においては図5の位置に付勢されている。この際、巻き付き防止部材34は定常状態において定着フィルム23から離間しているため、通常使用時には定着フィルム23が傷つくことはない。
また、移動部材としての排出上ガイド30は回転軸30aにより時計回りに移動(回動)可能に支持され、定常状態においてはバネ等(図示なし)により図5の位置に付勢されている。ここで、排出上ガイド30には、搬送手段の一部を構成しているコロ27が設けられている。
図6は、シートSの定着フィルム23への巻き付きを巻き付き防止部材34により防止している状態を示している。
図6に示すように何らかの原因でジャムが発生し、シートSがアコーディオン状態になると、アコーディオン状態のシートSが排出上ガイド30と定着フィルム23の間に入り、排出上ガイド30を時計回りに回動させる。この際、排出上ガイド30の当接部30bが巻き付き防止部材34に当接することにより、巻き付き防止部材34は、排出上ガイド30の回動動作に連動して回動し、定着フィルム23に当接することとなる。これにより、シートSの定着フィルム23への巻き付きを防止することができる。また、巻き付きを防止後にジャム処理する際、排出上ガイド30が回動するため、容易にジャム処理が可能となる。
なお、排出上ガイド30は、上述した実施例1の第1の巻き付き防止部材31のように、定着フィルム23に当接するように設けられていてもよい。
この場合、実施例1のように、排出上ガイド30と巻き付き防止部材34との当接部は弾性を有するとよい。そして、ジャムが発生した際、排出上ガイド30の移動動作に連動して巻き付き防止部材34が回動し定着フィルム23に当接した後、前記当接部が弾性変形することにより、排出上ガイド30はさらに移動して定着フィルム23に当接するよう
に設けられるとよい。
実施例1に係る画像形成装置を示す概略断面図。 実施例1に係る定着装置の拡大概略図。 実施例1に係る定着装置の拡大概略図。 実施例1に係る定着装置の拡大概略図。 実施例2に係る定着装置の拡大概略図。 実施例2に係る定着装置の拡大概略図。 従来の画像形成装置を示す概略断面図。 従来の加熱定着装置の拡大概略図。 従来の加熱定着装置の拡大概略図。 従来の加熱定着装置の拡大概略図。 従来の加熱定着装置の拡大概略図。
符号の説明
12 加熱定着装置
23 定着フィルム
30 排出上ガイド
31 第1の巻き付き防止部材
31b 第1の巻き付き防止部材当接部
32 第2の巻き付き防止部材
33 リンク部材
34 巻き付き防止部材
S シート
T トナー
N 加熱ニップ部

Claims (6)

  1. 記録材を加熱する加熱ニップ部を形成する加熱体及び加圧体と、前記加熱ニップ部よりも記録材搬送方向下流側に配置されており定着済みの記録材を排出する排出ニップ部を形成するローラ対と、を有し、前記加熱ニップ部で、未定着のトナー像が形成された記録材を挟持搬送することにより、前記未定着トナー像を前記記録材上に定着させ、定着済みの記録材を前記排出ニップ部で搬送しながら排出する定着装置において、
    前記排出ニップ部の入口近傍で装置本体に対して移動可能に設けられ、前記排出ニップ部入口近傍で記録材がジャムするとジャムした記録材に押されて移動する移動部材と、
    前記加熱体に対して接離可能に設けられ、定常状態では前記加熱体から離間しており、前記移動部材の移動動作に連動して前記加熱体に当接することにより記録材が前記加熱体に巻き付くことを防止する巻き付き防止部材と、
    前記巻き付き防止部材が前記加熱体に当接する動作を、前記移動部材の移動動作に連動させるリンク部材と、
    を有し、
    前記移動部材及び前記リンク部材の間に設けられた当接部と、前記巻き付き防止部材及び前記リンク部材の間に設けられた当接部と、のうち少なくともいずれかの当接部は弾性を有し、
    ジャムが発生した際、前記移動部材の移動動作に連動して前記巻き付き防止部材が前記加熱体に当接した後、前記当接部が弾性変形することにより、前記移動部材はさらに移動して前記加熱体に当接することを特徴とする定着装置。
  2. 前記移動部材は、前記加熱ニップ部で挟持搬送された記録材が搬送経路に沿って搬送されるようにガイドする機能を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記移動部材は、前記加熱体に対して接離可能に設けられ、定常状態では前記加熱体から離間しており、ジャムが発生した際に前記加熱体に当接して記録材が前記加熱体に巻き付くことを防止することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記巻き付き防止部材は、前記移動部材よりも前記加熱ニップ部から離れた位置で前記加熱体に当接するように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記加熱体は筒状の定着フィルムと、前記定着フィルムの内面に接触するヒータと、を有し、前記定着フィルムを介して前記ヒータと前記加圧体で前記加熱ニップ部を形成することを特徴とする請求項1乃至いずれか1項に記載の定着装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2006302913A 2006-11-08 2006-11-08 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5084226B2 (ja)

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