JP2020132285A - シート折り装置、及び、画像形成システム - Google Patents

シート折り装置、及び、画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】装置を小型化する。【解決手段】軸部53b、54bにローラ部53a、54aが設置された第1、第2ローラ53、54と、第1ローラ53との間に第1ニップを形成するとともに第2ローラ54との間に第2ニップを形成するニップ形成ローラ57と、が設置されている。また、第2ニップに向けて案内する第1ガイド位置と、第1ローラ53と第2ローラ54との間のシート搬送領域から退避する第1退避位置と、の間を移動可能な第1可動ガイド部材55が設置されている。また、第1ニップに向けて案内する第2ガイド位置と、第1ローラ53と第2ローラ54との間のシート搬送領域から退避する第2退避位置と、の間を移動可能な第2可動ガイド部材56が設置されている。【選択図】図2

Description

この発明は、シートに対して折り処理をおこなうシート折り装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成システムと、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に接続される後処理装置であって、シートに対して蛇腹折り等の折り処理を施すシート折り装置が広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1におけるシート折り装置は、下方に向けてシートを搬送する搬送ローラ対や、搬送ローラ対の下方においてシートを水平方向の正逆方向に搬送可能に構成された一対の折りローラ対や、搬送ローラ対によって搬送されるシートを一対の折りローラ対のいずれかのニップに向けて案内する一対のガイド部材(偏向手段)、などで構成されている。そして、搬送ローラ対によって搬送されるシートが、一対のガイド部材によって、一方の折りローラ対に向けて案内されながら搬送されたり、他方の折りローラ対に向けて案内されながら搬送されたりしながら、一対の折りローラ対によって複数の折り目が形成されて蛇腹折りされることになる。
従来のシート折り装置は、一対の折りローラ対の間に水平方向の搬送経路を設けたり、搬送ローラ対と折りローラ対との間にガイド部材によって案内される搬送経路を設けたりする必要があるため、装置が大型化してしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、小型化された、シート折り装置、及び、画像形成システムを提供することにある。
この発明におけるシート折り装置は、軸部にローラ部が設置された第1ローラと、前記第1ローラに対向するように配置されて、軸部にローラ部が設置された第2ローラと、前記第1ローラとの間に第1ニップを形成するとともに前記第2ローラとの間に第2ニップを形成するニップ形成ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラとの間を通過するシートを前記第2ニップに向けて案内する第1ガイド位置と、前記第1ローラと前記第2ローラとの間を通過するシートに干渉しないように前記第1ローラと前記第2ローラとの間のシート搬送領域から退避する第1退避位置と、の間を移動可能な第1可動ガイド部材と、前記第1ローラと前記第2ローラとの間を通過するシートを前記第1ニップに向けて案内する第2ガイド位置と、前記第1ローラと前記第2ローラとの間を通過するシートに干渉しないように前記シート搬送領域から退避する第2退避位置と、の間を移動可能な第2可動ガイド部材と、を備えたものである。
本発明によれば、小型化された、シート折り装置、及び、画像形成システムを提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成システムを示す全体構成図である。 シート折り装置の要部を示す構成図である。 第1、第2ローラと排出ローラ対とを幅方向にみた図である。 第1、第2可動ガイド部材を示す、(A)側面図と、(B)正面図と、である。 折り処理時のシート折り装置の動作の一例を示す図である。 シート折り装置における制御を示すフローチャートである。 図6に続くフローチャートである。 図7に続くフローチャートである。 変形例1としての、シート折り装置の要部を示す拡大図である。 変形例2としての、シート折り装置を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成システム100における全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態において、シート折り装置50は、画像形成装置1に対して着脱可能に設置されていて、画像形成装置1とともに1つの画像形成システム100を構成している。
図1において、1は複写機能とプリンタ機能とを有する画像形成装置としてのデジタル複合機、2は原稿が搬送される原稿搬送台、3は原稿の画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、4は原稿読込部3で読み込んだ画像情報に基づいた露光光を感光体ドラム5上に照射する露光部、を示す。
また、5はトナー像(画像)が形成される感光体ドラム5(作像部)、10は用紙等のシートPがロール状に収納された給送部、20はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、30は画像形成システム100における種々の情報が表示されたり操作条件を入力するための操作パネル、を示す。
本実施の形態において、画像形成装置1は、ロール状のシートP(ロール紙)が給送部10で所望の長さでカットされるように構成されていて、A0、A1サイズなど複数の大サイズのシートPへの画像形成が可能になっている。
また、図1において、50は画像形成装置1から排出されて搬入されたシートPに対して後処理として折り処理を施すシート折り装置(後処理装置)を示す。
また、51は折り処理部53〜57に向けてシートPを搬送する搬送ローラ対、を示す。本実施の形態において、折り処理部は、第1ローラ53、第2ローラ54、第1可動ガイド部材55、第2可動ガイド部材56、ニップ形成ローラ57、等で構成されている。
また、67は折り処理部53〜57で折り処理が施されたシートPを装置外に排出する排出ローラ対、68はシートPが排出されて積載される排出トレイ、90は手差し用のシート給送部、を示す。
図1を参照して、画像形成システム100における、通常の画像形成時の動作について説明する。
画像形成装置1を複写機として使用する場合、まず、原稿が原稿搬送台2に載置されると、原稿が、搬送ローラによって搬送されて、原稿読込部3上を通過する。このとき、原稿読込部3では、上方を通過する原稿の画像情報が光学的に読み取られる。このとき、原稿のサイズも検知される。
そして、原稿読込部3で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部4(書込部)に送信される。そして、露光部4からは、その電気信号の画像情報に基づいた露光光(レーザ光)が、作像部の感光体ドラム5の表面に向けて発せられる。
なお、画像形成装置1をプリンタとして使用する場合には、パソコンなどの外部端末から露光部4に画像情報が入力されて、その画像情報に基づいて露光部4から感光体ドラム5の表面に向けて露光光が発せられる。
一方、作像部において、感光体ドラム5は図1中の反時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5の表面に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写部で、レジストローラにより搬送されたシートP上に転写される。
一方、感光体ドラム5の位置に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置1の複数の給送部10のうち、1つの給送部10が自動又は手動で選択される。
そして、給送部10にロール状に巻き付けられたシートPが、原稿のサイズ(又は、外部端末から入力された画像情報)に合わせてカットされて、そのシートPが搬送経路K0に搬送される。
そして、シートPは、搬送経路K0を通過して、レジストローラの位置に達する。そして、レジストローラの位置に達したシートPは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、感光体ドラム5(転写部)の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。そして、定着装置20によって、シートP上の画像が熱定着される。そして、画像が定着されたシートPは、画像形成装置1から排出される。
ここで、本実施の形態では、画像形成装置1にシート折り装置50が設置されている。そして、画像形成装置1から排出されたシートPがシート折り装置50に搬送されて、搬送されたシートPに対して折り処理が施されることになる。
詳しくは、図1を参照して、まず、画像形成装置1からシート折り装置50に搬送されたシートPは、第1、第2搬送経路K1、K2を経由して、搬送ローラ対51の位置に達する。そして、シートPは、搬送ローラ対51によって搬送されて、一対の可動ガイド部材55、56によって、第1ローラ53とニップ形成ローラ57とのニップ(第1ニップ)に向けて案内されたり、第2ローラ54とニップ形成ローラ57とのニップ(第2ニップ)に向けて案内されたりする。そして、それらの第1、第2ニップで蛇腹折りなどの折り処理がシートPに施される。そして、折り処理が施されたシートPは、排出ローラ対67によって装置外に排出されて、排出トレイ68上に積載される。
なお、シート折り装置50については、後で、図2〜図8等を用いて、さらに詳しく説明する。
ここで、本実施の形態におけるシート折り装置50には、手差し用のシート給送部90が設置されている。そして、画像形成装置1を介さずに、シートPに直接的に折り処理を施したい場合には、シートPが手差し用のシート給送部90にセットされる。手差し用のシート給送部90にセットされたシートPは、第3搬送経路K7を介してシート折り装置50内に搬送される。そして、シート折り装置50において、上述したものと同様に、シートPに対する折り処理がおこなわれることになる。
以下、本実施の形態におけるシート折り装置50において、特徴的な構成・動作について詳述する。
図2を参照して、シート折り装置50には、搬送ローラ対51や、第1、第2ローラ53、54や、第1、第2可動ガイド部材55、56や、ニップ形成ローラ57や、シート検知センサ61〜63、などが設置されている。
搬送ローラ対51は、第1ローラ53と第2ローラ54との間に向けてシートPを搬送するものである。
詳しくは、搬送ローラ対51は、駆動ローラ51aと従動ローラ51bとが圧接してニップを形成したものであって、第1駆動手段としての搬送モータ91によって図2の矢印方向に回転駆動される。これにより、搬送ローラ対51のニップに挟持されたシートPが、図2の略垂直方向下方に向けて搬送されることになる。
図3を参照して、第1ローラ53は、軸部53bにローラ部53aが軸方向(図2の紙面垂直方向であって、図3の左右方向である。)に間隔をあけて複数設置されている。
第2ローラ54は、第1ローラ53に対向するように配置されていて、軸部54bにローラ部54aが軸方向に間隔をあけて複数設置されている。
なお、本実施の形態において、第1、第2ローラ53、54は、それぞれ、金属材料からなる軸部53b、54bに、樹脂材料やゴム材料などからなる複数のドーナツ状のローラ部53a、54aを圧入・接着して形成したものであるが、その製造方法はこれに限定されない。
また、本実施の形態において、第1、第2ローラ53、54は、それぞれ、ほぼ同等に形成されている。
また、本実施の形態では、第1、第2ローラ53、54に、それぞれ5つのローラ部53a、54aを設けたが、ローラ部53a、54aの数はこれに限定されず、少なくとも1つあればよい。
図2を参照して、ニップ形成ローラ57は、第1ローラ53との間に第1ニップを形成するとともに、第2ローラ54との間に第2ニップを形成するものである。
ニップ形成ローラ57は、金属材料からなる軸部57bに、軸方向にわたって延在するように樹脂材料やゴム材料などからなる1つのローラ部57aが形成されたものである。ニップ形成ローラ57のローラ部57aは、第1、第2ローラ53、54の5つのローラ部53a、54aとの間にそれぞれ第1、第2ニップを形成している。ニップ形成ローラ57のローラ部57aのローラ径は、第1、第2ローラ53、54のローラ部53a、54aのローラ径よりも充分に大きく設定されている。
また、第1、第2ローラ53、54のローラ部53a、54aは、装置本体に回転可能であって、ニップ形成ローラ57に対して接離する方向に移動可能に支持されていて、不図示の加圧手段によってニップ形成ローラ57に押圧されている。
そして、このニップ形成ローラ57と、第1、第2ローラ53、54と、が一対の折りローラ対のように機能して、シートPに折り目Aを形成することになる。具体的に、シートPが折り返された状態で、第1ニップ又は第2ニップに搬送されて、そのニップにおける圧力によってシートPの折り返した部分に折り目Aが形成されることになる。
さらに詳しくは、第1、第2ローラ53、54は、その上流側に配置された搬送ローラ対51のニップを通る仮想接線(図2にて破線矢印で示す搬送方向に沿った略垂直方向に延びる仮想線である。)を跨ぐようにそれぞれ配置されている。具体的に、第1ローラ53は、上述した仮想接線に対して図2の右方に配置され、第2ローラ54は、上述した仮想接線に対して図2の左方に配置されている。
また、ニップ形成ローラ57は、その軸部57bの軸中心が、上述した搬送ローラ対51の仮想接線上に位置するように配置されている。
また、第1、第2ローラ53、54と、ニップ形成ローラ57と、は一体的に正逆方向に回転可能に構成されている。
具体的に、本実施の形態において、ニップ形成ローラ57は、第3駆動手段としての駆動モータ94による駆動によって回転するように構成されている。駆動モータ94によってニップ形成ローラ57が回転駆動されると、ニップ形成ローラ57とのニップにおける摩擦抵抗によって、第1、第2ローラ53、54も、その回転に沿うように従動回転することになる。この駆動モータ94は、正逆双方向回転型のモータであって、制御部80の制御により正方向に回転することでニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54を正方向(図5(A)の矢印方向である。)に回転させて、制御部80の制御により逆方向に回転することでニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54を逆方向(図5(B)の矢印方向である。)に回転させることになる。そして、そのようなニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54が正方向に回転されると、シートPが正方向(図2、図5(A)の左方である。)に搬送されて、ニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54が逆方向に回転されると、シートPが逆方向(図2、図5(B)の右方である。)に搬送されることになる。
ここで、本実施の形態では、搬送ローラ対51によって搬送されるシートPを、第1ローラ53とニップ形成ローラ57との第1ニップに向けて案内したり、第2ローラ54とニップ形成ローラ57との第2ニップに向けて案内したりする一対の可動ガイド部材(第1可動ガイド部材55と、第2可動ガイド部材56と、である。)が設けられている。図2を参照して、第1、第2可動ガイド部材55、56は、第2駆動手段としての第1、第2移動機構92、93によってそれぞれ別々に移動(回動)されるように構成されている。
この一対の可動ガイド部材55、56は、搬送ローラ対51の下流側の搬送経路において搬送ローラ対51のニップを通る仮想接線(先に説明した略垂直方向に延びる仮想線である。)を跨ぐようにそれぞれ配置されていて、それぞれ別々に移動可能に構成されている。具体的に、第1可動ガイド部材55は、上述した仮想接線に対して図2の右方に配置され、第2可動ガイド部材56は、上述した仮想接線に対して図2の左方に配置されている。第1可動ガイド部材55と第2可動ガイド部材56とは、図4(A)に示すようにいずれも略L字状に形成されていて、上述した仮想接線に対して互いに線対象(左右対称)となっている。
ここで、第1可動ガイド部材55は、第1ローラ53と第2ローラ54との間を通過するシートPを第2ニップに向けて案内する第1ガイド位置(図5(A)、(D)、(E)の位置である。)と、第1ローラ53と第2ローラ54との間を通過するシートPに干渉しないように第1ローラ53と第2ローラ54との間のシート搬送領域から退避する第1退避位置(図2、図5(B)、(C)、(F)の位置であって、基準位置である。)と、の間を移動可能に構成されている。特に、本実施の形態において、第1可動ガイド部材55の第1退避位置は、第1ローラ53のローラ部53aとローラ部53aとの間の空間や、ローラ部53aの外側の空間となっている。
詳しくは、第1可動ガイド部材55は、搬送ローラ対51の一方のローラ(駆動ローラ51a)の軸部に支持され、その軸部を中心に回動可能に構成されている。具体的に、図4(A)に示すように、第1可動ガイド部材55には、搬送ローラ対51の駆動ローラ51aの軸部に嵌合する略C字状の回動中心部55aが形成されている。また、この回動中心部55aには第1移動機構92(図2参照)が接続されている。この第1移動機構92は、搬送ローラ対51の回転や回転停止とは無関係に、第1可動ガイド部材55を独立して回転させたり回転停止させたりするものである。そして、第1移動機構92は、第1可動ガイド部材55を、回動中心部55aを中心に、図2の時計方向に回転させてガイド位置(第1ガイド位置)に移動させたり、図2の反時計方向に回転させて退避位置(第1退避位置)に移動させたりすることになる。
同様に、第2可動ガイド部材56は、第1ローラ53と第2ローラ54との間を通過するシートPを第1ニップに向けて案内する第2ガイド位置(図5(B)、(C)、(F)の位置であって、基準位置である。)と、第1ローラ53と第2ローラ54との間を通過するシートPに干渉しないように第1ローラ53と第2ローラ54との間のシート搬送領域から退避する第2退避位置(図2、図5(A)、(D)、(E)の位置である。)と、の間を移動可能に構成されている。特に、本実施の形態において、第2可動ガイド部材56の第2退避位置は、第2ローラ54のローラ部54aとローラ部54aとの間の空間や、ローラ部54aの外側の空間となっている。
詳しくは、第2可動ガイド部材56は、搬送ローラ対51の他方のローラ(従動ローラ51b)の軸部に支持され、その軸部を中心に回動可能に構成されている。具体的に、図4(A)に示すように、第2可動ガイド部材56には、搬送ローラ対51の従動ローラ51bの軸部に嵌合する略C字状の回動中心部56aが形成されている。また、この回動中心部56aには第2移動機構93(図2参照)が接続されている。この第2移動機構93は、搬送ローラ対51の回転や回転停止とは無関係に、第2可動ガイド部材56を独立して回転させたり回転停止させたりするものである。そして、第2移動機構93は、第2可動ガイド部材56を、回動中心部56aを中心に、図2の反時計方向に回転させてガイド位置(第2ガイド位置)に移動させたり、図2の時計方向に回転させて退避位置(第2退避位置)に移動させたりすることになる。
ここで、図4(A)に示すように、第1、第2可動ガイド部材55、56には、回動中心部55a、56aから延びるように略凹状のガイド部55b、56bが形成され、さらにガイド部55b、56bの端部を起点にニップ形成ローラ57の曲率に沿うように略凹状の押圧部55c、56cが形成されている。ガイド部55b、56bは、第1、第2可動ガイド部材55、56がガイド位置に位置しているときに、実際にシートPを第1、第2ニップに向けて案内する部分である。
なお、押圧部55c、56cは、第1、第2可動ガイド部材55、56がガイド位置に位置しているときに、折り処理がされたシートPの折り目Aにさらに折り処理(増し折り)を施すものであるが、これについては後で詳しく説明する。
図4(B)に示すように、第1、第2可動ガイド部材55、56において、ガイド部55b、56bと押圧部55c、56cとは、軸方向(図4(A)の紙面垂直方向であって、図4(B)の左右方向である。)に延在する回動中心部55a、56aから突出するように、軸方向に間隔をあけて複数設けられている。具体的に、これらのガイド部55b、56bと押圧部55c、56cとは、図3に示すように、第1、第2ローラ53、54のローラ部53a、54aとローラ部53a、54aとの間やローラ部53a、54aの外側に配置されている(ローラ部53a、54aが形成されていない軸方向の位置に配置されている。)。
そして、第1、第2可動ガイド部材55、56が退避位置に位置しているときには、これらのガイド部55b、56bと押圧部55c、56cとが、第1、第2ローラ53、54のローラ部53a、54aから搬送経路側に突出しないように、第1ローラ53と第2ローラ54との間のシート領域から退避しているローラ部53a、54aの間のスペースに収納されることになる。これに対して、第1、第2可動ガイド部材55、56がガイド位置に位置しているときには、これらのガイド部55b、56bが、第1、第2ローラ53、54のローラ部53a、54aから搬送経路側に突出して、搬送経路を通過するシートPをガイドすることになる。
なお、一対の可動ガイド部材55、56をガイド位置と退避位置との間で移動させる第1、第2移動機構92、93は、上述したものに限定されず、種々の形態のものを用いることができる。
このように、本実施の形態におけるシート折り装置50は、第1、第2ローラ53、54と、ニップ形成ローラ57と、第1、第2可動ガイド部材55、56とで折り処理部が構成されているため、一対の折りローラ対や一対のガイド部材などで折り処理部を構成したものに比べて、装置を小型化することができる。
ここで、本実施の形態において、第1可動ガイド部材55には、図5(E)に示すように、ガイド位置に位置しているときに、第1ニップ又はその近傍に位置したシートPをニップ形成ローラ57に向けて押圧可能な押圧部55c(図4(A)参照)が設けられている。
図5(E)(又は、図9)に示すように、第1可動ガイド部材55がガイド位置に位置しているとき、その押圧部55cはニップ形成ローラ57に僅かな隙間で対向するように位置している。したがって、第1ニップで形成されたシートPの折り目Aが押圧部55cとニップ形成ローラ57との僅かな隙間を通過することで、その折り高さが低いしっかりとした折り目Aが形成されることになる。すなわち、第1可動ガイド部材55がガイド位置に位置しているときに、押圧部55cによって、折り処理がされたシートPの折り目Aに対して、さらに折り処理(増し折り)が施されることになる。特に、本実施の形態では、第1ローラ53のローラ部53aが軸方向に分割して複数設けられているため、ローラ部が軸方向にわたって分割されずに設けられている場合に比べて、第1ニップで形成される折り目Aが弱くなる可能性があるため、このような増し折りする構成が有用になる。
同様に、本実施の形態において、第2可動ガイド部材56には、図5(F)に示すように、ガイド位置に位置しているときに、第2ニップ又はその近傍に位置したシートPをニップ形成ローラ57に向けて押圧可能な押圧部56c(図4(A)参照)が設けられている。
図5(F)に示すように、第2可動ガイド部材56がガイド位置に位置しているとき、その押圧部56cはニップ形成ローラ57に僅かな隙間で対向するように位置している。したがって、第2ニップで形成されたシートPの折り目Aが押圧部56cとニップ形成ローラ57との僅かな隙間を通過することで、その折り高さが低いしっかりとした折り目Aが形成されることになる。すなわち、第2可動ガイド部材56がガイド位置に位置しているときに、押圧部56cによって、折り処理がされたシートPの折り目Aに対して、さらに折り処理(増し折り)が施されることになる。特に、本実施の形態では、第2ローラ54のローラ部54aが軸方向に分割して複数設けられているため、ローラ部が軸方向にわたって分割されずに設けられている場合に比べて、第2ニップで形成される折り目Aが弱くなる可能性があるため、このような増し折りする構成が有用になる。
ここで、先に図1を用いて説明したように、本実施の形態におけるシート折り装置50には、第1ニップから送出されたシートPを装置外に排出するための排出ローラ対67が設置されている。
本実施の形態において、排出ローラ対67は、図3を参照して、軸部67bにローラ部67aが軸方向に間隔をあけて複数設置されたローラが対になってニップを形成したものである。
そして、本実施の形態では、図3に示すように、排出ローラ対67の複数のローラ部67aが、第1ローラ53の複数のローラ部53a(及び、第2ローラ54の複数のローラ部54a)が配置されていない軸方向の位置に配置されている。すなわち、軸方向にみたときに、排出ローラ対67のローラ部67aと、第1ローラ53のローラ部53aと、がほぼ隙間なく交互に配列されている。
このように構成することによって、第1、第2ニップにおいて、第1、第2ローラ53、54のローラ部53a、54aが設けられていない軸方向の位置で、シートPに形成する折り目Aが弱くなってしまったとしても、その位置の折り目Aが、排出ローラ対67のローラ部67aにニップによって強固に押圧される。そのため、装置から排出されたシートPは、幅方向(軸方向)にわたって、しっかりとした折り目Aが形成されることになる。
ここで、図2に示すように、本実施の形態におけるシート折り装置50には、3つのシート検知センサ61〜63が設置されている。これらのシート検知センサ61〜63は、いずれも発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その位置にシートPがあるか否かを光学的に検知するものである。
詳しくは、第1シート検知センサ61は、搬送ローラ対51のニップに対して搬送方向上流側に配置されている。第2シート検知センサ62は、第2ローラ54とニップ形成ローラ57とのニップに対して図2の左方に離れる側に配置されている。第3シート検知センサ63は、第1ローラ53とニップ形成ローラ57とのニップに対して図2の右方に離れる側に配置されている。
そして、第1シート検知センサ61と第2シート検知センサ62と第3シート検知センサ63とによって、それぞれシートPの先端や後端や折り目を検知して、それらを検知してからタイマー81で時間を計測しながら狙いの動作タイミングで、搬送モータ91、第1、第2移動機構92、93、駆動モータ94をそれぞれ別々に制御して、シートPに所望の折り処理を施している。
このように、3つのシート検知センサ61〜63による検知結果に基づいて制御部80によってモータ91〜94を制御することにより、シートPに所望の折り目を高精度に形成することができる。
なお、具体的な折り処理動作については、次に、図5の動作図や、図6〜図8のフローチャートなどを用いて、さらに詳しく説明する。
以下、図5(A)〜(F)を用いて、シートPに3箇所の折り目A1〜A3を形成する折り処理(蛇腹折り)を施すときの、シート折り装置50の動作について詳しく説明する。
なお、本実施の形態におけるシート折り装置50でおこなわれる折り処理は、図6〜図8に示す制御フローに基づいて実行されるため、図5(A)〜(F)を用いた動作の説明に合わせて、適宜、図6〜図8の制御フローにおけるステップS1〜S27との関係について示すことにする。
まず、搬送ローラ対51のニップ入口近傍に設置された第1シート検知センサ61によってシートPの先端が検知されると(図6:ステップS1)、搬送モータ91がオンされて搬送ローラ対51が回転駆動される(図6:ステップS2)。そして、駆動モータ94がオンされてニップ形成ローラ57や第1、第2ローラ53、54が正方向に回転駆動される(図6:ステップS3)。さらに、第1シート検知センサ61がオンされてから時間T1が経過した後に第1移動機構92がオンされて第1可動ガイド部材55が退避位置(基準位置)からガイド位置に移動される(図6:ステップS4、S5)。このようにして、図5(A)に示すように、搬送ローラ対51によって搬送されたシートPが、第1可動ガイド部材55に案内されながら、第2ローラ54とニップ形成ローラ57との第2ニップに案内されることになる。
その後、第1可動ガイド部材55が退避位置に戻されて(図6:ステップS6)、第1シート検知センサ61がオンされてから時間T2(>T1)が経過した後に駆動モータ94がオフされてニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54が回転停止される(図6:ステップS7)。
その後、図5(B)に示すように、駆動モータ94がオンされて、ニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54が逆方向に回転駆動される(図6:ステップS8)。また、第1シート検知センサ61がオンされてから時間T3(>T2)が経過した後に、第2移動機構93がオンされて第2可動ガイド部材56が退避位置(基準位置)からガイド位置に移動される(図6:ステップS9、S10)。これにより、図5(B)に示すように、シートPは、軽く折り部B1が形成された状態で、搬送ローラ対51とニップ形成ローラ57及び第2ローラ54とに搬送されながら、第2可動ガイド部材56によって案内されて第1ローラ53とニップ形成ローラ57との第1ニップに向かうことになる。
そして、図5(C)に示すように、シートPの先頭(軽く折り部が形成された部分B1)が第1ニップに達すると、そのニップの圧力によって、しっかりとした折り目A1(第1折り目)が形成されることになる。その後、第2可動ガイド部材56がガイド位置から退避位置に戻されて(図6:ステップS11)、次の折り処理があるか(第2折り目を形成するか)が判別される(図6:ステップS12)。
図5の動作例では、第2折り目A2を形成するように設定されているため、図7のステップS13以降の制御がおこなわれることになるが、図6のステップS12で次の折り目を形成しないものと判断された場合には、シートPがそのまま排出トレイ68に向けて排出されることになる(ステップS27)。
その後、図5(C)を参照して、シートPの折り目A1が第3シート検知センサ63によって検知されてから時間T5が経過した後に、駆動モータ94によるニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54の回転駆動が停止される(図7:ステップS13、S14)。
その後、図5(D)に示すように、駆動モータ94がオンされて、ニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54が正方向に回転駆動される(図7:ステップS15)。また、第3シート検知センサ63がオンされてから時間T6(>T5)が経過した後に、第1可動ガイド部材55が退避位置からガイド位置に移動される(図7:ステップS16、S17)。これにより、シートPは、軽く折り部が形成された状態で、搬送ローラ対51とニップ形成ローラ57及び第1、第2ローラ53、54とに搬送されながら、第1可動ガイド部材55によって案内されて第2ニップに向かうことになる。そして、図5(D)に示すように、シートPの先頭(軽く折り部が形成された部分)が第2ニップに達すると、そのニップの圧力によって、しっかりとした折り目A2(第2折り目)が形成されることになる。
そして、図5(E)に示すように、シートPの第2折り目A2が左方にさらに搬送されるとき、第1折り目A1が、ガイド位置に位置した第1可動ガイド部材55の押圧部55cによってニップ形成ローラ57に向けて押し付けられる。これにより、シートPの第1折り目A1が強化されることになる。
その後、第1可動ガイド部材55がガイド位置から退避位置に戻されて(図7:ステップS18)、次の折り処理があるか(第3折り目を形成するか)が判別される(図7:ステップS19)。
図5の動作例では、第3折り目A3を形成するように設定されているため、図8のステップS20以降の制御がおこなわれることになるが、図7のステップS19で次の折り目を形成しないものと判断された場合には、シートPがそのまま排出トレイ68に向けて排出されることになる(ステップS27)。
その後、図5(E)を参照して、シートPの第2折り目A2が第2シート検知センサ62によって検知されてから時間T7が経過した後に、駆動モータ94によるニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54の回転駆動が停止される(図8:ステップS20、S21)。
その後、図5(F)に示すように、駆動モータ94がオンされて、ニップ形成ローラ57、第1、第2ローラ53、54が逆方向に回転駆動される(図8:ステップS22)。また、第2シート検知センサ62がオンされてから時間T8(>T7)が経過した後に、第2可動ガイド部材56が退避位置からガイド位置に移動される(図8:ステップS23、S24)。これにより、シートPは、軽く折り部が形成された状態で、搬送ローラ対51とニップ形成ローラ57及び第1、第2ローラ53、54とに搬送されながら、第2可動ガイド部材56によって案内されて第1ニップに向かうことになる。そして、図5(F)に示すように、シートPの先頭(軽く折り部が形成された部分)が第1ニップに達すると、しっかりとした折り目A3(第3折り目)が形成されることになる。
そして、図5(F)に示すように、シートPの第1、第3折り目A1、A3が右方にさらに搬送されるとき、第2折り目A2が、ガイド位置に位置した第2可動ガイド部材56の押圧部56cによってニップ形成ローラ57に向けて押し付けられる。これにより、シートPの第2折り目A2が強化されることになる。
その後、第2可動ガイド部材56がガイド位置から退避位置に戻されて(図8:ステップS25)、次の折り処理があるか(第4折り目を形成するか)が判別される(図8:ステップS26)。
図5の動作例では、第4折り目を形成するように設定されていないため、シートPがそのまま排出トレイ68に向けて排出される(ステップS27)。これに対して、図8のステップS26で次の折り目を形成するものと判断された場合には、再び図7のステップS13以降の制御がおこなわれることになる。
なお、図5を用いた動作例ではシートPに3つの折り目A1〜A3を形成する折り処理について説明したが、図6〜図8に示す制御フローにのっとって他の折り処理(例えば、1つ折り、Z折り、観音折りなどである。)をおこなうこともできる。
<変形例1>
図9は、変形例1としてのシート折り装置50の要部を示す拡大図である。
図9(A)に示すシート折り装置50における第1、第2可動ガイド部材55、56の押圧部55c、56cは、少なくともシートに接触する部分が低摩擦材料で形成されている。具体的に、図9(A)に示すように、押圧部55c、56cの対向面(シートPに対向する面である。)に低摩擦部55c1、56c1が形成されている。低摩擦部55c1、56c1は、例えば、押圧部55c、56cの対向面にテフロンをコーティングして形成したものであってもよいし、押圧部55c、56cの対向面に低摩擦材料からなるシート材を貼着して形成したものであってもよい。このように、押圧部55c、56cの対向面に低摩擦部55c1、56c1を形成することで、シートPの折り目Aを押圧部55c、56cとニップ形成ローラ57との間に挟んで強化するときに、シートPが引っ掛かって搬送不良が生じる不具合を軽減することができる。
また、図9(B)に示すシート折り装置50における第1、第2可動ガイド部材55、56の押圧部は、回転可能なコロ55d、56dとなっている。具体的に、図9(B)に示すように、第1、第2可動ガイド部材55、56の対向面(ニップ形成ローラ57に対向する面である。)には押圧部として機能するコロ55d、56dが回転可能に設置されている。そして、第1、第2可動ガイド部材55、56がガイド位置に位置しているときに、シートPの折り目Aがコロ55d、56dとニップ形成ローラ57との間に挟まれて強化されることになる。このように、押圧部としてコロ55d、56dを用いることで、シートPの折り目Aを押圧部(コロ55d、56d)とニップ形成ローラ57との間に挟んで強化するときに、シートPが引っ掛かって搬送不良が生じる不具合を軽減することができる。
また、図9(C)に示すシート折り装置50における第1、第2可動ガイド部材55、56の押圧部55c、56cは、押圧方向に弾性可能に形成されている。具体的に、図9(C)に示すように、押圧部55c、56cの対向面(シートPに対向する面である。)に弾性部55e、56eが形成されている。弾性部55e、56eは、例えば、シート対向面に低摩擦シートが貼着された発泡ポリウレタンなどであってもよい。このように、押圧部55c、56cの対向面に弾性部55e、56eを形成することで、押圧部55c、56cとニップ形成ローラ57との間に挟まれる折り目Aの数によって、その部分のシートPの厚さが変化しても、押圧部55c、56cとニップ形成ローラ57との隙間の大きさが柔軟に変化することになるため、シートPの搬送不良が生じることなく折り目Aの強化を良好におこなうことができる。
<変形例2>
図10は、変形例2としてのシート折り装置50を示す構成図である。
図10に示すように、変形例2におけるシート折り装置50のニップ形成ローラは、第1ローラ53との間に第1ニップを形成する第1ニップ形成ローラ57Aと、第2ローラ54との間に第2ニップを形成する第2ニップ形成ローラ57Bと、で構成されている。
このように構成した場合、第1ニップ形成ローラ57Aと第1ローラ53とを回転させる駆動モータと、第2ニップ形成ローラ57Bと第2ローラ54とを回転させる駆動モータと、が別々に設けられることになるが、個々のニップ形成ローラ57A、57Bのローラ径を小さくすることができる。また、第1ニップと第2ニップとを略水平な仮想接線で結ぶことが可能になり、第1ニップと第2ニップとの間の搬送経路と、排出経路と、を略直線状に形成することができる。
そして、このように構成した場合であっても、装置を小型化することができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるシート折り装置50は、軸部53b、54bにローラ部53a、54aが軸方向に間隔をあけて複数設置された第1、第2ローラ53、54と、第1ローラ53との間に第1ニップを形成するとともに第2ローラ54との間に第2ニップを形成するニップ形成ローラ57と、が設置されている。また、第2ニップに向けて案内するガイド位置(第1ガイド位置)と、第1ローラ53と第2ローラ54との間のシート搬送領域からローラ部53aとローラ部53aとの間の空間に退避する退避位置(第1退避位置)と、の間を移動可能な第1可動ガイド部材55が設置されている。また、第1ニップに向けて案内するガイド位置(第2ガイド位置)と、第1ローラ53と第2ローラ54との間のシート搬送領域から第2ローラ54のローラ部54aとローラ部54aとの間の空間に退避する退避位置(第2退避位置)と、の間を移動可能な第2可動ガイド部材56が設置されている。
これにより、シート折り装置50(画像形成システム100)を小型化することができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1が設置された画像形成システム100に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置が設置された画像形成システムに対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1が設置された画像形成システムに対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)が設置された画像形成システムに対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、折り処理のみをおこなうシート折り装置50に対して本発明を適用したが、折り処理に加えて別の処理(例えば、パンチ処理、綴じ処理、スタンプ処理などである。)をおこなうことができるシート折り装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1に接続されたシート折り装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、画像形成装置1に接続されておらずシート折り装置50として独立した装置であっても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1の給送部10にロール状のシートP(ロール紙)が収納されるように構成したが、給送部に所定サイズにカットされたシート(カット紙)が収納されるように構成することもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、第1ローラ53と第2ローラ54とを隙間をあけて対向するように配置したが、第1ローラ53と第2ローラ54とを当接するように配置することもできる。その場合、ニップ形成ローラ57との摩擦抵抗によって従動回転する第1ローラ53と第2ローラ54との回転方向と、第1ローラ53と第2ローラ54とが互いの摩擦抵抗で回転する回転方向と、が一致しないことになるため、ニップ形成ローラ57を回転駆動する駆動モータと、第1ローラ53を回転駆動する駆動モータと、第2ローラ54を回転駆動する駆動モータと、をそれぞれ別々に設置することが好ましい。また、変形例2のように、2つのニップ形成ローラ57A、57Bを設けてもよい。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において「シート」とは、用紙はもちろんのこと、折り処理される対象となるすべてのシートを含むものと定義する。
1 画像形成装置、
50 シート折り装置(後処理装置)、
51 搬送ローラ対、
53 第1ローラ、
53a ローラ部、 53b 軸部、
54 第2ローラ、
54a ローラ部、 54b 軸部、
55 第1可動ガイド部材、
55a 回動中心部、 55b ガイド部、
55c 押圧部、 55c1 低摩擦部、
55d コロ、 55e 弾性部、
56 第2可動ガイド部材、
56a 回動中心部、 56b ガイド部、
56c 押圧部、 56c1 低摩擦部、
56d コロ、 56e 弾性部、
57 ニップ形成ローラ、
57A 第1ニップ形成ローラ、 57B 第2ニップ形成ローラ、
67 排出ローラ対、
67a ローラ部、 67b 軸部、
100 画像形成システム、
P シート、
A、A1〜A3 折り目。
特許第5102449号公報

Claims (9)

  1. 軸部にローラ部が設置された第1ローラと、
    前記第1ローラに対向するように配置されて、軸部にローラ部が設置された第2ローラと、
    前記第1ローラとの間に第1ニップを形成するとともに前記第2ローラとの間に第2ニップを形成するニップ形成ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラとの間を通過するシートを前記第2ニップに向けて案内する第1ガイド位置と、前記第1ローラと前記第2ローラとの間を通過するシートに干渉しないように前記第1ローラと前記第2ローラとの間のシート搬送領域から退避する第1退避位置と、の間を移動可能な第1可動ガイド部材と、
    前記第1ローラと前記第2ローラとの間を通過するシートを前記第1ニップに向けて案内する第2ガイド位置と、前記第1ローラと前記第2ローラとの間を通過するシートに干渉しないように前記シート搬送領域から退避する第2退避位置と、の間を移動可能な第2可動ガイド部材と、
    を備えたことを特徴とするシート折り装置。
  2. 前記第1可動ガイド部材は、前記第1ガイド位置に位置しているときに、前記第1ニップ又はその近傍に位置したシートを前記ニップ形成ローラに向けて押圧可能な押圧部を具備し、
    前記第2可動ガイド部材は、前記第2ガイド位置に位置しているときに、前記第2ニップ又はその近傍に位置したシートを前記ニップ形成ローラに向けて押圧可能な押圧部を具備したことを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
  3. 前記押圧部は、少なくともシートに接触する部分が低摩擦材料で形成されたことを特徴とする請求項2に記載のシート折り装置。
  4. 前記押圧部は、回転可能なコロであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシート折り装置。
  5. 前記押圧部は、押圧方向に弾性可能に形成されたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のシート折り装置。
  6. 軸部にローラ部が設置されて、前記第1ニップから送出されたシートを装置外に排出する排出ローラ対を備え、
    前記排出ローラ対のローラ部が、前記第1ローラのローラ部が配置されていない軸方向の位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のシート折り装置。
  7. 前記第1ローラと前記第2ローラとの間に向けてシートを搬送する搬送ローラ対を備え、
    前記第1可動ガイド部材は、前記搬送ローラ対の一方のローラの軸部を中心に回動可能に構成され、
    前記第2可動ガイド部材は、前記搬送ローラ対の他方のローラの軸部を中心に回動可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のシート折り装置。
  8. 前記ニップ形成ローラは、前記第1ローラとの間に前記第1ニップを形成する第1ニップ形成ローラと、前記第2ローラとの間に前記第2ニップを形成する第2ニップ形成ローラと、であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のシート折り装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置から排出されたシートに折り処理を施す請求項1〜請求項8のいずれかに記載のシート折り装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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