JPH06194990A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH06194990A
JPH06194990A JP4356847A JP35684792A JPH06194990A JP H06194990 A JPH06194990 A JP H06194990A JP 4356847 A JP4356847 A JP 4356847A JP 35684792 A JP35684792 A JP 35684792A JP H06194990 A JPH06194990 A JP H06194990A
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JP
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roller
fixing
fixing roller
fixing device
transfer material
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JP4356847A
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English (en)
Inventor
Saijiro Endo
才二郎 遠藤
Chikatsu Nagatsuka
千勝 長塚
Yutaka Ota
裕 太田
Naomasa Kimura
直雅 木村
Yuichi Takagi
裕一 高城
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ローラから転写材を分離する分離爪は排
紙上ガイドに取りつけてあるが、紙詰まりで排紙上ガイ
ドが転写材径路から後退した際に分離爪が定着ローラに
くい込み、定着ローラを傷つけることがある。 【構成】 分離爪3は回転中心6に枢着されている上ガ
イド7の軸受部7cに分離爪軸3aが係合して回転自在
であり、爪ばね9で定着ローラ1に加圧されている。上
ガイド7の側板部に枢着された回転中心軸12の先端1
2aは固設した排紙側板14のエッジ14aと係合し、
分離爪3上部と係合する返しピン13を持つ爪返し棒1
0を備える。ジャム時、上ガイド7が上昇すると爪返し
棒12も上昇し、先端12aはエッジ14aに沿って回
転中心12を中心にして反時計回りし、返しピン13で
分離爪3をその軸3a回りに時計回りさせ、分離爪3を
定着ローラ1から離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機やレーザビームプ
リンタ等の画像形成装置に用いる定着装置、特に転写材
を加熱、押圧する定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
「従来例1」従来の例を図7に示す。図示されていない
転写材の上に、所定の画像形成プロセスを経て画像を転
写された後、転写材は定着装置に搬送される(矢印
)。通常定着装置は定着ローラ1及び加圧ローラ2の
1対で構成されており、この定着ローラ対の間に転写材
をはさみ込み、定着ローラ1の中に組込まれたハロゲン
ヒータのような加熱源により加熱され押圧された後、定
着ローラ用分離爪3により、定着ローラ1から分離さ
れ、排紙ローラ4,5対により、装置外へと搬送される
(矢印)。その搬送路を主に形成しているのが排紙ガ
イドであり、上ガイド7、下ガイド8を備える。上ガイ
ド7は回転中心6を支点として上方に開閉可能な構成と
なっている。
【0003】「課題1」こうした定着ローラ対よりも更
に下流側のユニットを通常排紙部と称するが、この排紙
部において、転写材の紙詰まり(以下これをジャムと称
す)が生じた場合に関しての一般的な弊害を図8を用い
て説明する。転写材30が何らかの要因により、その先
端がジャムした場合、そのジャムを検知する為の図示さ
れていないジャム検知センサが配置されているが、この
センサの検知タイミングは、転写材30の種類、ロット
差使用環境等によりバラつく為ある程度の時間的余裕を
見込んで設定してある。つまり、ジャムが発生してか
ら、それをセンサで検知して装置本体を停止させる迄に
転写材がある程度定着ローラ1と加圧ローラ2で挟圧さ
れて搬送される事になる。その為図8に示される様に、
上ガイド7と下ガイド8との間に転写材30が蛇腹状に
押し込まれその転写材30の力により上ガイド7は矢印
Aの方向に上昇する。又、分離爪3は上ガイド7に軸3
aで支持されており、ジャムした転写材30の腹で、定
着ローラ用分離爪3は定着ローラ1側に押圧される事に
なる。分離爪3が図8に示される如く定着ローラ1に押
圧されると、爪バネ9により設定された本来の押圧力よ
りもはるかに大きな圧力で、爪先端が定着ローラ1に押
しつけられる為定着ローラ1の表面上に傷が発生すると
いう弊害が生ずる。定着ローラ1上に分離爪3による傷
が発生すると転写材30上のトナー像がオフセットして
しまう等の問題を更に生ずる事になる。又、定着ローラ
1の表面材質がシリコンゴムの様な柔らかい材質である
場合には爪が表面層をえぐりとってしまい、定着ローラ
1を破壊させる事があった。
【0004】こうした弊害は、ジャムした転写材が分離
爪を押す押圧力が大きい程顕著であり特に、厚紙、ハガ
キ等を搬送した場合などには非常に大きな損傷を定着ロ
ーラ1に与える事となる。
【0005】本発明は定着ローラ対を出た転写材が紙詰
まりを生じた際に排紙側の可動の転写材ガイドが転写材
により移動させられた際に分離爪の保持部材ともなって
いる転写材ガイドが分離爪を定着ローラから離隔させる
ことにより上記課題を解消した定着装置を提供すること
を目的とする。
【0006】「従来例2」従来定着装置の離型剤塗布方
法として用いられるものとして例え熱ローラ定着装置を
例にして説明する。
【0007】図24に示す構成のものがある。即ち所定
のプロセスを介して形成されたトナー像を転写されて保
持する転写材を定着ローラ1と加圧ローラ2との間を通
して定着するものである。定着ローラ1は金属ローラ内
に加熱源76を設けこの金属ローラの周囲に離型層とし
て高温においても安定で、かつ離型性の高いフッ素樹脂
をコーティングした定着ローラ1と、外層にニップを形
成するのに充分な弾性、耐熱性及び耐久性を有するとと
もに離型性が高いシリコンゴム層を有し、定着ローラ1
に圧接してニップを形成する加圧ローラ2とを備え、定
着ローラ1にシリコンオイルを供給する様に構成されて
いる。この図24に示されている熱ローラ定着装置では
定着ローラ1のみにシリコンオイルが供給される様に構
成されており、上部にシリコンオイル溜め63を持つ離
型剤塗布部材62によって定着ローラ1上に供給された
シリコンオイルは定着ローラ1が回転すると、定着ロー
ラ1に接し離型剤塗布部材に隣接配置されたメータリン
グブレード61及び定着ローラ1と加圧ローラ2のニッ
ブで展延されて定着ローラ1上に薄膜を形成し、これに
よって更に定着ローラ1の離型性が高められ、その結果
トナー像が定着ローラ1の表面にオフセットすることを
著しく軽減する。
【0008】しかしながらこの熱ローラ定着装置に用い
られる加圧ローラ2の外層のシリコンゴムとシリコンオ
イルとは親和性が高いためメータリングブレード61で
展延したシリコンオイルの量が充分でないと定着ローラ
1と加圧ローラ2のニップにおいて定着ローラ1上のシ
リコンオイルが加圧ローラ2に転移し、定着ローラ1の
シリコンオイルが不足気味となりオフセットを生じ易く
なる。従ってこのオフセットの発生を防止するためには
定着ローラ1へのシリコンオイル供給量を多くする必要
があり、そのためにシリコンオイルの補給あるいは塗布
部材の交換の間隔を短くして頻繁に行なわなければなら
ずシリコンオイルのタンク容量等を大きくしなければな
らないし、メータリングブレード61の所に長期使用し
た場合トナーがたまり時々清掃もしなければならなかっ
た。
【0009】図25は定着ローラ1へのオイル塗布と定
着ローラ1上の清掃を同時に行なうものであり、離型剤
塗布部材64は支持部材65にシリコンオイルを含浸し
たフェルト66とで構成されている。簡易でしかもコス
トが安くシリコンオイル塗布と清掃とを同時に行えるた
め有効な装置ではあるがフェルト66に含まれるシリコ
ンオイルの絶対量が少なく早期にシリコンオイル不足を
生ずる。またフェルト66の定着ローラ1と接する部分
が汚れ同様に早期に清掃不良を生じるという欠点があっ
た。この点に対しては、既に図26,27に示される様
に定着ローラ1あるいは加圧ローラ2近傍に配設した離
型剤塗布部材をトナー像を担持した転写材が定着ローラ
及び加圧ローラ間を通過する以前でかつ両ローラが回動
している時に離型剤塗布部材を定着ローラあるいは加圧
ローラに所定時間だけ接触させその後、離間させるとい
う手段が講じられた。図26,27に従ってこのときの
離型剤塗布部材の挙動を説明する。
【0010】複写装置本体が停止時あるいはコピー信号
受けつけ可能なスタンバイ時では外周がフェルト層で、
このフェルト66にシリコンオイルを浸み込ませた離型
剤塗布ローラ21は図27の様に定着ローラ1とは非接
触状態である。ユーザーのコピー信号オンと同時に感光
ドラム(図示せず)、定着ローラ1が回転する。前回転
終了後光学系あるいは原稿台(両者とも図示せず)が前
進し、感光ドラム上に画像信号を露光する。その後現像
化され転写材に顕画像が転写される。未定着顕画像を担
持した転写材は搬送系によって定着部へと入る。離型剤
塗布ローラ21の定着ローラ1への接触開始は少なくと
も定着ローラ1が回転してから行なう。停止中に接する
と余分なシリコンオイルがしみ出したり、あるいは定着
ローラ1の回転起動の負荷になるためである。かつ図2
3に示すように定着ローラ1に転写材が突入する前にシ
リコンオイルが定着ローラ1の最低一周分供給される様
な離型剤塗布ローラ21が定着ローラ1に接する供給開
始時刻をAとし、非接触開始時刻をBとすると、B−A
の時間内に定着ローラ1の最低一周分にシリコンオイル
が供給されればいつでもよく、定着ローラ1と加圧ロー
ラ2との間に転写材の有無はとわない。この様に転写材
突入前に定着ローラ1にシリコンオイルを供給し、かつ
最終コピー時の光学系の後退運動時及び後回転時等にシ
リコンオイルを供給しないことにより、シリコンオイル
の無駄な消費が防止できる。離型剤塗布ローラ21のフ
ェルト層のシリコンオイルはフェルト層が接触稼動する
と徐々にしみ出し定着ローラ1へ供給されていくので接
触稼動時間に比例して減少する。即ち接触稼動時間が短
かければ短い程シリコンオイルのしみ出しは少なく長期
間使用可能となるものである。定着ローラ1にとっても
転写材と接触する前に表面にシリコンオイルが存在すれ
ば充分にオフセットは防止しうる。
【0011】この様な接触、非接触の作動装置が図23
のタイムチャートで動作することにより離型剤塗布ロー
ラ21の寿命は常時接触のみの場合に比べて長寿命が計
られた。一方、離型剤塗布ローラ21の保持手段として
は、図19,20,21に示される様な構成がとられて
いる。
【0012】離型剤塗布部は離型剤塗布ローラ21の外
層を形成し、定着ローラ1へ塗布する離型剤が含浸して
いるところのフェルト86、離型剤塗布ローラ21を定
着ローラ1に接触と非接触させるところのソレノイド7
4、ソレノイド74に動作のタイミングを指示するとこ
ろのDCコントローラ77、離型剤塗布ローラ21を保
持している図22に示すホルダ22を備えている。離型
剤塗布ローラ21に固定した回転軸21aを支持する軸
受部は図22にも示すように長孔22bをしており、ホ
ルダ22内で移動可能になっている。図21に示すよう
にホルダ22を保持するガイドアーム23は枢軸75で
もって回転自在に構成され一端を引張ばね78でもって
枢軸75を中心に時計回りに付勢されている。ホルダ2
2はガイドアーム23の嵌合部23aに両側で上面板部
22aが脱着可能になっており、装着時のホルダ22の
固定は根本がガイドアーム23に固定された図21に示
したように板ばね79に押圧されることによって行なっ
ている。板ばね79による固定の強さは動作時に離型剤
塗布ローラ21を保持するホルダ22が嵌合部23aの
中で動くことのないように設定されている。又、ホルダ
22をガイドアーム23に装着する際、クリック感を伴
なって装着がなされる強さに設定されている。ソレノイ
ド74上で図20の紙面に平行で水平に配された軸81
にレバー82の中間がゆるく枢着され、レバー82の一
端は不動部の支持軸83に枢着され、他端は離型剤塗布
ローラ21の位置でガイドアーム23に接するようにな
っている。
【0013】次に動作を順を追って説明する。図19の
実線で示した状態から、先に述べた時刻A(図23参
照)にてソレノイド74にDCコントローラ77から信
号が入力されてオンとなる。これに連動してソレノイド
74の鉄芯が吸引されてレバー82が支持軸83を中心
に回動し、ガイドアーム23の端部を押す。するとガイ
ドアーム23は枢軸75を中心にして反時計まわりに引
張ばね78に抗して回動し始める。それに伴なってガイ
ドアーム23に固定されたホルダ22と、そのホルダ2
2に移動可能に支持されている離型剤塗布ローラ21が
一緒に回動し離型剤塗布ローラ21が定着ローラ1に接
触する。図19に示しているがホルダ22の両端部の軸
受部の長孔22bの長手方向は定着ローラ1の中心と離
型剤塗布ローラ21の中心を結んだ直線の方向と一致す
るように形成されている。従ってレバー82によってさ
らにガイドアーム23が回動させられると離型剤塗布ロ
ーラ21とホルダ22の相対位置が変化し離型剤塗布ロ
ーラ21は、その中心がホルダ22の長孔21bの中心
と一致するところまで移動してくる。これで離型剤塗布
ローラ21と定着ローラ1の接触状態は完了する(図1
9の破線の状態)。そしてこの状態で定着ローラ1に従
動して離型剤塗布ローラ21は回転し、定着ローラ1に
離型剤を一定時間だけ塗布する。
【0014】次に図23の時刻Bにおいてソレノイド7
4がオフされると引張ばね78の付勢力によってガイド
アーム23は時計まわりに回転し始める。それに伴なっ
てガイドアーム23に固定されているホルダ22が移動
し離型剤塗布ローラ21は定着ローラ1から離間し、最
初の待機位置に戻る。
【0015】「課題2」しかしながら上記従来例2では
転写材が紙詰まりを起こした場合、装置本体の後カバー
37(図11参照)を開けて処理を行なう。すなわち転
写材の紙詰まりを生じた場合(以後ジャムと称じ、その
処理をジャム処理と称す)には、ユーザーが装置本体内
に手を差し入れる可能性がある為、本体の電源がオフさ
れるようになっている。その為ソレノイド74は断電
し、離型剤塗布ローラ21は図19の如く引張ばね78
の力で定着ローラ1から離れた状態になっている。ユー
ザーは定着ローラ対1,2にはさまれたままになってい
る。転写材30を図11中矢印Qに示された方向に引張
り、転写材30を除去しようとする。この際(1) 転写材
上には、トナーT像が形成されている。(2) 先に述べた
通り本体の電源がオフされているので、定着ローラ1は
既に熱せられていない。この2つの理由からユーザーが
転写材30を引抜くと転写材30上の未定着トナー像T
が定着ローラ1上にオフセットされてしまい定着ローラ
1を汚してしまう。この為ユーザーがジャム処理した後
に次にコピーをとろうとすると定着ローラ上の汚れで次
の転写材が汚れてしまうという欠点があった。
【0016】本発明は定着ローラへ離型剤を塗布する離
型剤塗布部材が配設されている定着装置において、定着
ローラ対間に転写材が挟まって紙詰まりを生じた際等に
おいてもオフセットの生じない定着装置を提供すること
を目的とする。
【0017】「従来例3」従来、一般的な電子写真複写
機等の画像形成装置においては、様々な定着方式が提案
されまた実施されているが、現在では熱定着方式がその
主流をなしている。なかでも、一対のローラを用いるヒ
ートロール定着方式は熱効率が良い等の理由から、多く
採用されている。その基本的な構成は図32に示すごと
くである。すなわち、図において、定着ローラ1は内部
にハロゲンヒータ等の加熱源7bを有している。加圧ロ
ーラ2は表層がゴム等の弾性体2−bにより被覆されて
いる。定着ローラ1と加圧ローラ2は圧接しており、適
当な挟圧部(ニップ部とも呼ばれる)をもって対をなし
ている。このローラは駆動手段(図示せず)により本体
から駆動を受けて回転する。未定着画像は、転写材が定
着入口ガイド73を経て、この一対のローラの挟圧部に
進入してそこを通過する際に、熱及び転写材に定着され
る。
【0018】しかしながら、上記ヒートロール定着方式
においては、定着ローラ表面上に転写材が直接接するた
め、転写材上のトナーの一部が定着ローラに付着し、こ
の付着トナーがローラの回転により再び転写材上に転写
される。いわゆるオフセット現象の発生を免れえない。
本現象を防止する目的として、一般に定着ローラの表層
1−bには弗素樹脂等の離型性の良い樹脂の被膜が形成
されているが、これらの材質は高抵抗であり、その表面
が転写材との摩擦帯電等により少なからずの静電容量を
もつ為大きく帯電する。その結果として、転写材上のト
ナーが静電気により定着ローラ表面に吸着されてオフセ
ット現象を起こすことも判明している。
【0019】かかるオフセット現象を防止する目的とし
て、定着ローラ1の芯金1−aに、トナーと同極性のバ
イアス電圧を印加する構成をもった定着装置も提案され
ている。
【0020】又一方では、定着ローラ1の表面に吸着し
たオフセットトナーを清掃する手段として図に示す様
な、シリコンオイル等の離型剤を含浸させてウエブ92
を定着ローラ1表面に圧接し、転写材の通過に応じて矢
印方向に定量送りし、離型剤を供給するとともにオフセ
ットトナーを除去する定着装置が提案されている。
【0021】また同様にシリコンオイル等の離型剤を含
浸させたオイルェルトを定着ローラ表面に圧接し、定着
ローラの回転にともなって、離型剤を供給するとともに
オフセットトナーを除去する定着装置も提案されてい
る。
【0022】「課題3」しかしながら、上述の従来の装
置において静電的オフセットの発生の防止に必要とされ
るバイアス印加電圧は数kV程度までに及び、かつ入口
ガイドが配される位置によっては、その効果はそれでも
十分ではない。すなわち、定着ローラの芯金にバイアス
電圧を印加しても、安定したオフセット防止効果を得ら
れない場合が多々あった。
【0023】また、上述したウエブは不織布と呼ばれる
材料で構成されており、その表面性は凹凸に富み、定着
ローラとの密着性の確保が極めて難しく、オフセットト
ナーが完全に清掃されない場合が多々あった。
【0024】この様に除去されなかった場合には、転写
材の画像面が汚されるばかりでなく、転写材の後端が定
着ローラと加圧ローラの挟持部から抜け、次の転写材の
先端が到達する迄の間、つまり転写材が定着ローラと加
圧ローラ間にない間では上記オフセットトナーが加圧ロ
ーラに付着し、次の転写材の画像面の裏側を汚染する事
も多い。これに対して加圧ローラにフェルト等から成る
パッドを当接させて汚れを事前に除去する方法も考えら
れるが加圧ローラとパッドの新しい摺擦過程が増加する
為、加圧ローラ表面が摩擦帯電等により帯電する。その
結果上述した静電オフセット現象に影響を与え、オフセ
ットトナーが増加する弊害を生み出している。
【0025】また、画像形成時紙詰まりが発生し、転写
材が定着ローラと加圧ローラの挟持部に滞留状態のまま
で停止した場合、使用者が画像形成速度(以下プロセス
スピードという)以下で転写材を搬送除去すれば定着に
必要な熱量が定着ローラより転写材に与えられる為トナ
ーが転写材に付着して除去され定着ローラ表面に付着す
る現像剤はないが使用者が強引に転写材を引張ったりし
てプロセススピード以上で除去された場合供給熱量が不
足して未定着トナーが定着ローラ表面に残留し、上述し
た清掃手段であるウエブが備えられていても除去不能と
なりジャム復帰後の転写材を汚す結果にもなっていた。
【0026】またオイルフェルトの場合でも同様に、定
着ローラ上の残留トナーを完全に除去する事は不可能で
あった。
【0027】本発明は定着ローラの清掃部材を備えた定
着装置において、上記課題を解決して定着ローラ上のト
ナーをほぼ完全に除去可能な手段を備えた定着装置を提
供することを目的とする。
【0028】「従来例4」図40は画像形成装置の略縦
断面図である。露光された画像を静電潜像として現像器
で現像してトナー像を形成する画像形成部114が設け
てある。給紙カセット中の転写材30は給紙ローラ11
5及び不図示の分離爪で最上位の一枚が送り出され、搬
送ローラ116でレジストローラ117へ送られ、画像
形成部114で形成された未定着トナー像の移動と同期
がとられてレジストローラ117により転写帯電器11
8の位置へ送り込まれて、未定着トナー像と逆極性の電
荷を与えられて未定着像を転写され、ついで分離帯電器
119で画像形成部114から分離されて搬送ベルト1
20で定着ローラ1、加圧ローラ2を含む定着装置へ送
られ、定着装置で転写材30上の未定着トナー像は定着
され、排紙ローラ4,5により機外へ排出される。この
ような定着装置には一般に定着ローラ1に加熱源を備え
て、熱と加圧による定着を行う、加熱方式の定着装置が
用いられている。
【0029】従来加熱方式の定着装置は、図36〜38
に示すように所定の温度に維持された定着ローラ1と弾
性層を有して該定着ローラ1に圧接する加圧ローラ2に
よって未定着のトナー画像が形成された転写材を挟持搬
送しつつ加熱する熱ローラ定着方式の定着装置が用いら
れている。また近年定着ローラ1に代わり、薄肉の耐熱
フィルムを使用した加熱方式の定着装置も開発されてい
る。
【0030】定着装置を通過した転写材30は、定着装
置出口に至り、装置の手前奥に長い板材(鋼板等により
構成される)である排紙上下ガイド7,8(図38)の
間通過し、排紙部を経由して装置外に排出される。
【0031】「課題4」上記従来例に示した加熱方式の
定着装置は転写材に大量の熱を与える。転写材として主
に用いられる紙は水分を含んでいるので、定着装置を通
過する際与えられる熱によって水蒸気になる。発生した
水蒸気は装置内の排紙ガイド等の部品に接触すると結露
し、多量の水滴が装置内に付着する。その中で排紙上ガ
イド7に付着した水滴123は転写材30が排紙上ガイ
ド7を通過する際に落下し、水滴123で転写材30を
濡らしてしまったり(図37参照)、排紙上ガイド7と
転写材30が水滴123によって付着し、紙詰まりを起
こしてしまうという(図38参照)欠点があった。排紙
上ガイド7が冷えきった状態であると、排紙上ガイド7
上の水滴123の量が増加し、上述の現象が著しくな
る。
【0032】本発明は少なくとも加熱により未定着トナ
ー像を転写材に固定する定着装置において、装置出口側
の排紙ガイドの結露が防止された定着装置を提供するこ
とを目的とする。
【0033】「従来例5」一般に、電子複写装置では定
着装置に於いて未定着現像剤(トナー)を転写材上に定
着させる。この定着の方式として内部に加熱体を有する
加熱ローラとして形成された定着ローラと、該定着ロー
ラに密着してこれと共に回転する加圧ローラとを有し、
これら定着ローラと加圧ローラ間に未定着トナーを担持
した転写材を通過せしめることによってトナーを転写材
上に定着させる熱ローラ定着方式や加熱体と、該加熱体
に接触して転写材と共に移動するフィルムと、加熱体と
フィルムと転写材とを圧接する加圧回転体とを有し、こ
の加熱体と加圧部材間でフィルムと未定着トナーを担持
した転写材を通過せしめるとによってトナーを転写材上
に定着させるフィルム定着方式などがある。この時転写
材はニップ部を通過する時に、加熱体から大量の熱を与
えられるため、転写材に含まれている水分が定着時に蒸
発する。特に連続コピーを行った場合には、大量の蒸気
が発生することになる。
【0034】「課題5」しかしながら、上記従来例5で
は次のような欠点があった。メインスイッチをオンした
直後に給紙カセット内に長時間放置され、吸湿した転写
材で連続コピーを行なうと加熱体の熱によつて転写材か
ら発生した水蒸気が常温の排紙ガイドに付着し結露す
る。これが、大きく成長すると水滴となり、後続の転写
材上に付着してしまうという欠点があった。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は転
写材上の未定着画像を定着させる定着ローラと、該定着
ローラに接して、転写材を分離する分離爪と、該分離爪
を保持する可動の爪保持部材とを有する画像形成装置に
おいて、前記爪保持部材が、転写材の圧力により移動す
る動きと連動して前記分離爪を、前記定着ローラから離
間させる連動手段を有する事を特徴とする定着装置であ
る。
【0036】本発明の第2の発明は分離爪は爪保持部材
に回転可能に保持され、前記分離爪の一部と係合して、
前記分離爪を回転移動させる連動手段を有する事を特徴
とする第1の発明に記載の定着装置である。
【0037】本発明の第3の発明は転写材上の未定着画
像を定着させる定着ローラ及び加圧ローラと、定着ロー
ラに離型剤を塗布する離型剤塗布部材が配設されている
定着装置において、転写材が定着ローラと加圧ローラ間
で挟持された状態で詰った際、離型剤塗布部材を定着ロ
ーラに圧接する手段を備えた事を特徴とする定着装置で
ある。
【0038】本発明の第4の発明は離型剤塗布部材がロ
ーラ状であり、該離型剤塗布部材の回転を阻止する手段
を有する事を特徴とする第3の発明に記載の定着装置で
ある。
【0039】本発明の第5の発明は離型剤塗布部材がロ
ーラ状で、該離型剤塗布部材を該定着ローラの周面の移
動方向と逆向きに周面が移動するように回転させる手段
を有する事を特徴とする第4の発明に記載の定着装置で
ある。
【0040】本発明の第6の発明は詰った転写材の除去
動作と連動して、該離型剤塗布部材を該定着ローラに圧
接、離間せしめる手段を有する事を特徴とする第3の発
明から第5の発明の何れか1つに記載の定着装置であ
る。
【0041】本発明の第7の発明は転写材の紙詰まり信
号と同期して、該離型剤塗布部材を該定着ローラに圧
接、離間せしめる制御手段を有する事を特徴とする第3
の発明から第5の発明の何れか1つに記載の定着装置で
ある。
【0042】本発明の第8の発明は転写材上の未定着画
像を定着させる定着ローラ及び加圧ローラと、定着ロー
ラの清掃手段を有する定着装置において、該清掃手段は
定着ローラに接する清掃部材と、清掃部材を該定着ロー
ラに圧接させる加圧手段とから成り、該加圧手段にトナ
ーと異極性のバイアス電圧を印加する事を特徴とする定
着装置である。
【0043】本発明の第9の発明は前記清掃部材は帯状
のウエブであり、該ウエブを逐次移動する駆動手段を有
し、加圧手段はウエブを定着ローラに圧接する部材であ
る事を特徴とする第8の発明に記載の定着装置である。
【0044】本発明の第10の発明は前記加圧手段は導
電性の芯材と芯材の周囲を絶縁性の軟弾性材によって被
覆されたウエブローラであり、前記バイアス電圧を該ウ
エブローラの芯材部分に印加されている事を特徴とする
第9の発明に記載の定着装置である。
【0045】本発明の第11の発明は紙詰まり後の復帰
状態時、ウエブローラにバイアス電圧を印加し、前記定
着ローラ、前記加圧ローラ、前記ウエブの駆動手段を駆
動する事を特徴とする第9の発明又は第10の発明に記
載の定着装置である。
【0046】本発明の第12の発明は前記清掃手段の清
掃部材は離型剤を含浸させたオイルフェルトと、導電性
でかつ該オイルフェルトを、該定着ローラに圧接させる
加圧手段から成る事を特徴とする第8の発明に記載の定
着装置である。
【0047】本発明の第13の発明は紙詰まり後の復帰
状態時に加圧手段にバイアス電圧を印加し、前記定着ロ
ーラ、前記加圧ローラを駆動する事を特徴とする第12
の発明に記載の定着装置である。
【0048】本発明の第14の発明は定着ローラと、加
圧ローラと、定着ローラに接する清掃部材と清掃部材を
定着装置に加圧する加圧手段を備えた清掃手段と、転写
材上の未定着画像に接する定着ローラにトナーと同極性
のバイアス電圧を印加する手段を有する定着装置におい
て、前記清掃部材を接地する事を特徴とする定着装置で
ある。
【0049】本発明の第15の発明は画像形成装置等に
用いられる加熱定着装置において、転写材を案内する排
紙ガイドの一表面が通紙方向の多条の凹凸条に形成され
ている事を特徴とする定着装置である。
【0050】本発明の第16の発明は排紙ステーの凹条
に吸水性のよい部材が設けられたことを特徴とする第1
5の発明に記載の定着装置である。
【0051】本発明の第17の発明は画像形成装置に用
いられる加熱定着装置において、排紙ガイドの加熱手段
を設けた事を特徴とする定着装置である。
【0052】本発明の第18の発明は加熱定着装置はロ
ーラ定着装置であって、排紙ガイドの加熱手段は画像形
成装置の主電源装置がオフ時にオンさせる事を特徴とす
る第17の発明に記載の定着装置である。
【0053】本発明の第19の発明は加熱定着装置は加
熱体と、該加熱体に接触して転写材と共に移動するフィ
ルムと加熱体とフィルムと転写材とを圧接する加圧回転
体とを有する定着装置であって、排紙ガイドの加熱手段
は画像形成装置の画像形成動作中にはオフさせ、それ以
外の時にはオンとなることを特徴とする第17の発明に
記載の定着装置である。
【0054】本発明の第20の発明は主電源装置オンか
ら一定時間内には、画像形成動作中以外には、上記排紙
ガイドの加熱手段をオンさせる事を特徴とする第18の
発明に記載の定着装置である。
【0055】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0056】実施例1及び2は課題1に対応している。
【0057】「実施例1」図1、図2に本発明の一実施
例の概要を示す。
【0058】排紙部の転写材搬送路が上ガイド7、下ガ
イド8にて構成されている点、あるいは、上ガイド7が
回転中心6を支点として上方に開閉され、上ガイド7先
端の軸受部7cで分離爪3の軸3aが回転自在に支持さ
れる点等は従来例1(図7,8)と同様である。
【0059】上ガイド7の両側に立設した上ガイド側板
7aに回転中心軸12でもって爪返し棒10が取り付け
られており、この爪返し棒10は上ガイド7に設けられ
た回転中心軸12を中心に回転可能に構成されている。
爪返し棒10には分離爪3の軸3aを間にして定着ロー
ラ1と接する先端3dと反対側の後端部3eに相対する
位置に各々返しピン13が設けられている。又、回転中
心軸12の両端は折り曲げられており、その先端12a
はクランク状に折曲し排紙側板14の外側まで突き出て
いる。又回転中心軸12は不図示のばねにより先端12
aが排紙側板14のエッジ部14を圧する方向に付勢さ
れており、その先端12aは排紙側板14のエッジ部1
4aに突き当たっている。
【0060】図2は図1の側面図である。通常の動作時
はこの図に示される状態にあり、爪返し棒10に設けら
れている返しピン13は定着ローラ1に接する分離爪3
からは離れている。その為分離爪3の定着ローラ1への
押圧力は爪ばね9によってのみ発生する力で、定着ロー
ラ1に当接している。次にジャムが発生した場合の状態
を図3に示す。ジャムした転写材30の圧力により従来
の例と同様に上ガイド7は回転中心6に対し反時計回り
に押し上げられる。
【0061】上ガイド7が上昇する事により爪返し棒1
0も上昇するが、その上昇に伴い、回転中心軸12の折
れ曲った先端12a部は、排紙側板14のエッジ部14
aを摺動しながら移動してしてゆく。その為上ガイド7
に対して爪返し棒10は回転中心軸12を中心にして時
計回りに相対的に回転する事になり、つまり返しピン1
3も同方向に回転する。この回転により返しピン13の
先端は定着ローラ1に接している分離爪3の後端3eを
押す事になり、その結果図3に示されている如く爪は矢
印B方向に回転し、分離爪3の先端3dが定着ローラ1
から離れる事となり、ジャムした転写材30で分離爪3
を押圧されても、定着ローラ1に損傷を与える事がな
い。
【0062】「実施例2」以上説明した実施例1の他に
も、次に示される様な実施例をとる事も可能である。
【0063】図4は概略斜視図である。分離爪3′には
フック部15が設けられておりその上方には排紙側板1
4の一部である曲げ部17が設けられている。図5が図
4の側面図である。この状態は通常の動作状態である。
定着ローラ1に接する分離爪3′は爪ばね9によっての
み定着ローラ1に押圧されている。ジャムが発生した場
合の状態を図6に示す。ジャムした転写材30により上
ガイド7は上に押され分離爪3′も上昇してゆくが、排
紙側板14に設けられた曲げ部17が分離爪3′のフツ
ク部15に突き当たる事により、分離爪3′は図5中矢
印Cの方向に回転し、分離爪3′の先端は、定着ローラ
1から離れる。この為先の実施例1と同様、ジャムした
転写材30による圧力で分離爪3′先端が定着ローラ1
に押しつけられる事なくその押圧力により定着ローラ表
面上に傷をつけたり、定着ローラの表面層を破壊したり
する事がない。
【0064】以上述べた構成の他にも、分離爪を保持す
る保持部材が、転写材による押圧力で移動する動きと連
動して分離爪を定着ローラから離間させ得る手段であれ
ば、前記実施例の詳細に囚われるものではない。
【0065】実施例は加熱源を備えた定着ローラに関し
のべたが、定着用ローラであれば加圧ローラに接する分
離爪を備えた場合には、加圧ローラ側の排紙ガイド側に
も同様にジャム紙で下ガイドを押圧した際に加圧ローラ
に接する分離爪を加圧ローラから引離す連動手段を設け
ることができる。
【0066】実施例3から5までは課題3に対応してい
る。
【0067】「実施例3」図9は実施例3の概略図であ
る。離型剤塗布ローラ21は従来と同様、ホルダ22に
抱えられており、このホルダ22ごと、ガイドアーム2
3に装着されている。定着ローラ1に離接する構成も従
来例とほぼ同一であり、ソレノイド74をオンする事で
固設した支持軸83に一端が枢着され、且つソレノイド
74の鉄芯と中間で軸81で結合されたレバー82が下
方に押し下げられ、レバー82の先端でガイドアーム2
3を押し下げる事により離型剤塗布ローラ21は定着ロ
ーラ1に当接させられる。この際、離型剤塗布ローラ2
1が定着ローラ1を押圧する力は板ばね79に依って調
整されている。離型剤塗布ローラ21の軸28両端には
ラッチ29が設けられている。一方、ガイドアーム23
の両外側には、ストッパ31を持つストップアーム32
が配置されており、このストップアーム32は回転中心
33を中心に回転可能であり、ストップアーム32の一
端には、ストッパ31をラッチ29に向って移動させる
ように引張りバネ34の一端が係止されると共に該ばね
の他端は不動部分に係止されている。
【0068】通常のコピー動作中における状態は図10
に示される。通常、転写材の移動方向に関し、定着装置
の下流側には、定着ローラ対から転写材を分離する定着
ローラ用分離爪3、加圧ローラ用分離爪35及び排紙ロ
ーラ4,5対が図に示される如くに配置されている。こ
れらの排紙ローラ4,5対と分離爪3,35は装置本体
100にヒンジ36で結合された後カバー37に取り付
けられた一つのユニットとして構成されており、定着装
置で転写材がジャムした際には、後カバー37にピン3
8結合され不図示のばねで反時計方向に付勢されている
フック39を装置本体100側に固設したフックピン4
1から、後カバー37から外部へ出ているフツク39の
端部を持ち上げて、はずす事で、このユニットを定着ロ
ーラ対に対して回転させ、開く事が可能な構成をとって
いる。
【0069】本実施例においてはこの排紙ユニットの一
部に、突あて部材42が設けられており、図10に示さ
れる如く、この突きあて部材42がストップアーム32
を引張ばね34のばね力に逆らって押している。この
為、通常のコピー動作中はストップアーム32上のスト
ッパ31は離形剤塗布ローラ21の軸端に設けられたラ
ッチ29から離されており、その配置はたとえ離型剤塗
布ローラ21が図中矢印Dに示される方向に定着ローラ
1に離接動作を繰り返してもその動作の邪魔にならない
位置をとっている。今、仮に定着装置においてジャムが
発生したと仮定する。図11に示すごとく、ユーザーは
後カバー37から外部へ出ているフック39を持ち上げ
てフック39をフックピン41から外し、後カバー37
をヒンジ36を中心に外開きして排紙ユニットを矢印P
の方向へと開く。排紙ユニットを開く事により、排紙ユ
ニットに設けられている突きあて部材42も移動する。
これによりストップアーム32は回転中心33を中心に
引張ばね34のばね力により回転しストップアーム32
上に設けられたストッパ31が離形剤塗布ローラ21の
軸端部に設けられたラッチ29に係合し、更に、引張ば
ね31のばね力に依り、離形剤塗布ローラ21を定着ロ
ーラ1に押圧する。この状態においても、ストッパ31
はラッチ29と係合したままである為、離形剤塗布ロー
ラ21はその回転をロックされた状態で定着ローラ1に
押し当てられている。ユーザーがジャムした転写材30
を矢印Qの方向に手Hで引っぱると、定着ローラ対1,
2は図中矢印の方向に回転する。この際転写材30上の
未定着トナーTは定着ローラ1上にオフセットされてし
まうが、その上部には離形剤塗布ローラ21が静止した
状態で押圧されている為、定着ローラ1上のオフセット
したトナーTはここでクリーニングされる。こうしてジ
ャム処理動作が行われた後、ユーザーが後カバー37を
閉じて排紙ユニットを復元すると、先に述べた如く再び
突きあて部材42がストップアーム32を押す為ストッ
プアーム32は回転中心33を中心にして引張ばね34
のばね力に抗して時計回りに回動し、ストッパ31がラ
ッチ29からはずれ、離型剤塗布ローラ21は定着ロー
ラ1から離され、通常のコピー動作待機状態となる。
【0070】「実施例4」本発明においては、以上述べ
た実施例3以外にも、次に示す様な構成をとる事も可能
である。図12がその概略図である。通常コピー動作中
に離形剤塗布ローラを定着ローラに対して離接させる構
成は、先に述べた実施例3と同様であり、又、排紙ユニ
ットに設けられた突きあて部材42がストップアーム3
2′に突きあたる構成も同様である。
【0071】装置本体手前側のストップアーム32′上
には、プーリ43と一体化されているアイドラギア44
がストップアーム32′の回転中心と、中心を同じくし
て配置されており、又、そのアイドラギア44と、噛み
合った状態で第2のアイドラギア46も、ストップアー
ム32′上に設けられている。一方離型剤塗布ローラ2
1の手前側の軸端部には、ギア47が設けられている。
ストップアーム32′上のアイドラギア44と一体化さ
れたプーリ43にはベルト48が巻掛けられており、こ
のベルト48は定着ローラ1の手前端部に設けられたプ
ーリ49に巻掛けられている。通常のコピー動作中は、
離型剤塗布ローラ21は定着ローラ1の回転に従動して
回転している為、図中矢印a方向に回転している。この
状態でソレノイド74のオン−オフ動作により離型剤塗
布ローラ21を定着ローラ1に対して離接させても、図
示されない排紙ユニット上の突きあて部材42がストッ
プアーム32′を押している為、離型剤塗布ローラ21
の軸端のギア47とストップアーム32′上のアイドラ
ギア46は噛み合う事がない位置に配されており、この
離接動作に支障はない。今、仮に、定着装置でジャムが
発生したとする。するとユーザーは排紙ユニットを開く
わけであるが、その動作により、先の実施例3にて説明
したのと同様、排紙ユニット上に設けられた突きあて部
材42はストップアーム32′から離れ、ストップアー
ム32′は回転中心33を中心に回転し、アイドラギア
46が、離型剤塗布ローラ軸端のギア47と係合し、更
に、そのまま、離型剤塗布ローラ21を、定着ローラ1
へと押し付ける。ユーザーが、定着ローラ対1,2には
さまれた転写材30を手Hで抜くと(図13)定着ロー
ラ対1,2も転写材30に追従して図中の矢印方向へと
回転すると定着ローラ1に固定されたプーリ49は定着
ローラ1と同方向に同時に回転し、この回転力がベルト
48、プーリ43、ギア44、ギア46、ギア47を介
して離型剤塗布ローラ21に伝達される為、離型剤塗布
ローラ21は定着ローラ1に押圧された状態で定着ロー
ラ1とは周面が逆方向に移動し、定着ローラ1上にオフ
セットされたトナーTをクリーニングする。
【0072】「実施例5」又、以上述べた例の他にも図
14に見られる様な構成をとる事も可能である。既に述
べた実施例3と同様、離型剤塗布ローラの軸端に固定し
たラッチ29と係合するストッパ31″を備えたストッ
プアーム32″を備える。
【0073】まず、通常のコピー動作中は図14に示さ
れる状態にある。つまりストップアーム32″のストッ
パ31″はラッチ29とは、係合していない。ストップ
アーム32″がどういう状態にあるのか、つまりラッチ
29と係合しているか否かは、フォトセンサ51を、円
板58に取り付けたフォトセンサ51の光路上を出入り
する板となっている旗52がさえぎっているかどうかで
判断される。図14の状態では、フォトセンサ51はオ
フされており、ストッパ31″がラッチ29と係合され
ていないと判断されている。今この状態において、ジャ
ムが発生したとする。ジャムを検知した段階においてソ
レノイド53に電力が供給され、ソレノイドの鉄芯54
は鉄芯復元ばね68を圧縮して図中矢印G方向に引きつ
けられる。ソレノイドの鉄芯54には、アーム55が固
定され、アーム55の先端の鍵形の折曲部内側に、V字
形をしたワンウエイ板ばね56が固定されており、矢印
G方向に鉄芯54が引かれる事により、エンドピン57
がワンウエイ板バネ56に押され、エンドピン57を植
設されている円板58は、矢印I方向に回転する。この
時、ワイウエイ板ばね56の端部の曲げ部56aがアー
ム55に突当たることにより、ワンウエイ板ばね56
は、倒れる事がない。ラチェット爪69は引張ばね71
で引かれてピン72回りで常に円板58外周のラチェッ
ト歯70に接しておりエンドピン57がワンウエイ板ば
ね56をのり越えると、円板58外周のラチェット歯7
0にラチェット爪69が係合する。
【0074】ソレノイド53が、完全に引かれた状態
が、図15に示されている。円板58は、前述された如
く、ソレノイド53の鉄芯54が引かれるに従い回転す
る為この円板58上のピン80と長孔67bで結合され
たリンクアーム67がその中央部の固設した支持ピン8
4を中心に回動することによりリンクアーム67の端部
の長孔67aに端部のピン32″−aが嵌合しているス
トップアーム32″は回転中心33を中心にして反時計
回りに揺動し、そのストッパ31″が図15に示される
様に、ラッチ29と係合され、更に図中矢印Jの方向に
移動させられる。この動きによりラッチ29と一体であ
る離形剤塗布ローラ21が、定着ローラ1へと押しつけ
られる事になる。この動作に関しては前述した実施例3
と同様である。
【0075】こうした構成をとる事により、ジャム時に
は必ず、離型剤塗布ローラ21が定着ローラ1に停止さ
れた状態で押しつけられており、ジャム処理時における
ジャムした転写材上の未定着トナーが、定着ローラ1上
へオフセットし、次の転写材上の画像を乱す事を防止出
来る。
【0076】次に、ジャム処理動作が終了してからの動
作について述べる。ジャム処理が終了した時点における
状態が図16に示されている。ジャム時に引かれたソレ
ノイド53は、その後すぐ電力をオフされ、ソレノイド
の鉄芯54は鉄芯復元ばね68により矢印K方向に押し
戻され、エンドピン57′をワンウエイ板ばね56が図
破線の状態にたわみ、乗り超えて図16の状態になって
いる。ジャム処理が終了し、画像形成装置本体がリカバ
ー動作に入った時、図示されない制御回路によりフォト
センサ51が旗52によりさえぎられオンされている為
離型剤塗布ローラ21が定着ローラ1に圧接停止されて
いる状態である事が判断される。そこでジャムリカバー
動作と共にソレノイド53に再び電力が供給される。ソ
レノイド53がオンされる事によりソレノイド53の鉄
芯54が引かれ、これによりワンウエイ板ばね56がエ
ンドピン57′を押し円板58を回転させる。その状態
を図17に示す。円板58が半回転する事により円板5
8に植設したピン80と長孔67bで連結されたリンク
アーム67が支持ピン84を中心に回動し、ストッパ3
1″とラッチ29との係合がはずれ、ラッチ29は、ガ
イドアーム23が引張ばね78のばね力で先端が上昇
し、図中矢印E方向に移動する。それ故、ラッチ29と
一体である離型剤塗布ローラ21が定着ローラ1から離
間し、コピー動作待機中となる。この動作は、先に述べ
た実施例3,4における動作と同様である。
【0077】その後、ソレノイド53に供給される電力
がオフされるとソレノイド53の鉄芯54は、再び鉄芯
復元ばね68により押し戻され、エンドピン57を乗り
超え(図18参照)、コピー動作待機中の状態(図1
4)へと戻り、動作を終了する。この実施例の如く、画
像形成装置本体内におけるジャム発生検知の信号に呼応
して離型剤塗布部材を定着ローラに圧接、離間させる事
も可能である。もちろん円板58に連結されたリンクア
ーム67に連動するストップアーム32″上に、既に実
施例4に述べた様なプーリとアイドラギアを設ける事に
よりジャム発生検知の信号に呼応して離形剤塗布部材を
定着ローラの回転方向と逆向きに回転圧接させる事も可
能である。
【0078】実施例6から9までは課題3に対応してい
る。
【0079】「実施例6」図28は本発明の実施例を示
す定着装置の縦断面図である。現像剤により画像形成さ
れた転写材は定着入口ガイド73を経て定着ローラ1と
加圧ローラ2の挟圧部に進入し熱と圧力によって定着さ
れる。定着ローラ1は内部に加熱源76としてのハロゲ
ンヒータを備え、表面にはサーミスタ91が圧接されて
おり、定着する為に必要な温度に逐次制御されている。
定着ローラ1のアルミニウム芯金1−aの外層にはPT
FEの焼成による表層1−bが形成されており加圧ロー
ラ2は芯金2−a上に弾性体層2−bが形成されてお
り、芯金2−aを支持するベアリングや導電性軸受によ
り接地している。そして、定着ローラ1方向に加圧ロー
ラ2を加圧する事により、所定のニップを形成してい
る。
【0080】シリコンオイル等の離型剤を含浸させたウ
エブ92は従動軸93に捲回されており、図示されない
駆動源によって矢印方向に駆動軸94側に逐次巻きとら
れ、ウエブローラ95でもって定着ローラ1表面を圧せ
られ、定着ローラ1表面に離型剤を塗布するとともに、
残留トナーの清掃を行っている。ばね等により加圧され
従動軸93側に取りつけたウエブ92のブレーキ96は
従動軸93に捲回されたウエブ92を圧してウエブ92
に一定の張力が発生する様設けられている。ウエブロー
ラ95の導電性の芯金95−aの周囲は絶縁性の弾性部
材95−bが形成されており、ウエブ92がある一定面
積定着ローラ1と接触する様に図示されていない加圧手
段により加圧されている。
【0081】トナーTは図示されていない現像装置で現
像スリーブと摺擦して帯電される為、ある極性電荷を帯
びた状態で、転写材30上に画像形成されて定着ローラ
1と加圧ローラ2の挟圧部に搬送されてくる。
【0082】前述した様に定着ローラ1の外層にはPT
FEの表層1−bが形成され、さらにウエブ92からシ
リコンオイル等の離型剤が塗布されているがトナーTの
付着を完全に防止する事はできず、定着ローラ1の表面
にトナーTが極性電荷を帯びたまま残留する。この時、
電源97からウエブローラ95の芯金95−aにトナー
Tが帯びている電荷と逆のバイアス電圧を印加するよう
にしてある。このバイアス電圧によって定着ローラ1と
ウエブローラ95の間に電界が形成され、トナーにはウ
エブローラ95方向への吸引力が発生し、ウエブ92に
よる捕集効果が高められ、オフセット現象は防止でき
る。
【0083】「実施例7」実施例7として清掃手段とし
てフェルト材等にシリコンオイル等の離形剤を含浸させ
たオイルフエルトを用いた場合を図29で説明する。な
お構成する部材の説明で実施例6と重複する点は本例で
の説明は行わない。
【0084】定着ローラ1の芯金1−aはベアリングや
導電性軸受を介して接地されている。シリコンオイル等
の離型剤を含浸させたオイルフエルト98は軸99に枢
着された加圧支板101に取付けられ、軸99に取付け
た捩りばねの加圧ばね102によって定着ローラ1に当
接されている。一方加圧支板101は軸99との間に絶
縁性軸受103を挿入されて枠体104に対してフロー
ト状態となっている。
【0085】トナーTは図示されていない現像装置で現
像スリーブと摺擦し帯電される為、ある帯電極性を帯び
た状態で転写材30上に画像形成されて定着ローラ1と
加圧ローラ2の挟圧部に搬送されてきて定着される。
【0086】定着ローラの表層1−bはPTFEの離型
層が形成されており、さらにオイルフエルト98からシ
リコンオイル等の離型剤が塗布されているが、トナーの
付着を完全に防止する事はできず定着ローラ1の表面に
トナーTが極性帯電を帯びたまま残留する。この時加圧
支板101にトナーの帯電極性と異なる極性のバイアス
電圧を電源97により印加している。このバイアス電圧
によって定着ローラ1と加圧支板101の間に電界が形
成され、トナーTを加圧支板101方向へ引く吸引力が
発生する。その結果加圧支板101と定着ローラ1の間
に存在するオイルフエルト98の捕集効果が高められオ
フセット現象は防止できる。
【0087】「実施例8」実施例8としてジャム処理後
の制御シーケンスについて図30をもとに説明する。な
お、構成する部材で実施例6と重複する部材の説明は本
例では行わない。
【0088】従来例で説明した様に画像形成時紙詰まり
が発生し、転写材が定着ローラ1と加圧ローラ2のニッ
プ部に挟持滞留状態のままで停止した場合、使用者がプ
ロセススピード以上の速度で転写材を引っ張ると定着に
要する熱量が供給されない為未定着のトナーTが定着ロ
ーラ1と加圧ローラ2の表面に多量に付着する。ジャム
処理中は使用者が定着装置に触れる為、ウエブ92の駆
動もウエブローラ95に対するバイアス電圧の印加も危
険が増す為好ましくない。依ってジャム処理後本体が復
帰状態にある途中で次のシーケンスを行えばかかる問題
の解決となる。
【0089】本例ではマイナス極性をもつトナーを使用
した場合について述べる。
【0090】定着ローラ1の芯金1−aはベアリングや
導電性軸受を介して接地している。ウエブローラ95の
芯金95−aにトナーと逆極性(本例ではプラス)のバ
イアス電圧を印加すると定着ローラ1とウエブローラ9
5の間には電界が形成される為定着ローラ1表面に付着
した残留トナーにはウエブローラ95方向への吸引力が
働くため、ウエブ92の清掃効果は増す。さらに定着ロ
ーラ1の表面全域の付着トナーがウエブ92と接する機
会をつくり、かつ加圧ローラ2から定着ローラ1へのト
ナーの移動をニップ部で行わせる為に、駆動入力し、加
圧ローラ2表面全域が必ず定着ローラと接触させる。さ
らにウエブ92を逐次矢印方向に駆動軸94に巻き取り
未使用部を繰り出す事により、定着ローラ1、加圧ロー
ラ2上の残留トナーは確実に除去される。
【0091】すなわち、ジャム処理後、本体復帰時に、
定着ローラ1と加圧ローラ2を回転させ、ウエブローラ
95にトナーと異極性のバイアス電圧を印加し、新しい
面を繰り出す事を同時に行わせる事により、ジャム処理
時に付着したトナーの捕集が完全に行われ、復帰後の転
写材の汚れの発生を防止できる。
【0092】また実施例7で説明したオイルフエルトが
使用されている場合でも同様に加圧支板に現像剤と逆極
性のバイアス電圧を印加し定着ローラ1と加圧ローラ2
を回転させ、ジャム処理時に付着したトナーの捕集が完
全に行われ、同様に復帰後の転写材の汚れの発生を防止
できる事は言うまでもない。
【0093】「実施例9」実施例9として定着ローラに
トナーと同極性のバイアス電圧が印加されている定着装
置の場合を図31をもとに説明する。なお構成する部材
で、実施例6と重複する部材の説明は本例では行わな
い。
【0094】トナーは図示されていない現像装置で現像
スリーブにより摺擦帯電する為ある一定の帯電をした状
態で転写材上に画像形成されて定着装置に搬送されてい
る。
【0095】加圧ローラ2の芯金2−aは接地してお
り、定着ローラ1の芯金1−aに電源105によりトナ
ーTが帯びている極性と同極性のバイアス電圧を印加す
ると、定着ローラ1と加圧ローラ2間に生じる電界によ
ってトナーTの転写材30へ押しつけられる効果が増
し、定着ローラ1に付着するトナーの量が激減するが完
全に除去できず、ウエブ92による清掃効果の増大を図
らねばならない。
【0096】ウエブローラ95の芯金95−aを接地さ
せる事により同様に定着ローラ1とウエブローラ95の
間に電界が生じる為帯電した残留トナーにはウエブロー
ラ95の方向への吸引力が働きウエブ92による清掃効
果が高められ、オフセット現象の防止は可能になる。ま
た、実施例7におけるオイルフエルトに関しても加圧支
板を接地する事で同様の効果が得られる。
【0097】実施例10及び11は課題4に対応してい
る。
【0098】「実施例10」図33は実施例10を示す
斜視図である。
【0099】定着装置本体110にハロゲンヒータのよ
うな加熱源76を備えた定着ローラ1と定着ローラ1に
加圧されている加圧ローラ2が支持されており、定着入
口ガイド73側から進入した転写材30上の未定着画像
は定着ローラ1と加圧ローラ2の挟圧部で加熱加圧さ
れ、引張ばねの爪ばね9で定着ローラ1に加圧された分
離爪3で定着ローラ1への巻付きを防止され乍ら転写材
30は上ガイド7、下ガイド8間を排紙方向へ進むよう
になっている。
【0100】転写材30が定着ローラ1を通過する際発
生した水蒸気は上ガイド7上に水滴となって付着する。
矢印L側(排紙側)からみた上ガイド7の断面図を図3
5に示す。上ガイド7のリブ7aは図に示すように深さ
約2mm、ピッチ約1mmの三角形の断面を持つ。水滴
112は図35に示す通りにリブ7aとリブ7aの間に
水滴112の表面張力によつて付着するため、リブ先端
7bよりも下方に水滴が存在したり、又、リブ先端7b
よりも下方に落下することがない。通過する転写材30
は上ガイド7上ではリブ先端7bに接触しながら通過す
るので転写材30上に水滴112が付着する心配がな
い。又水滴112がリブ7a間の深い位置にある為、又
リブ形状にした結果、上ガイド7の断面積が増加し、発
生する水蒸気のもつ熱量を広く分散することができる。
すなわち、放熱効果が増大するため、水滴の発生も少な
くすることが可能となる。リブ7aの形状が加熱源76
の温度により水滴112の発生量を最小限にするよう調
整することも、もちろん可能である。
【0101】上ガイド7は複雑な形状のためモールドで
作製されているが、これはアルミによって作製してもよ
い。
【0102】「実施例11」実施例11を図39に示
す。上ガイド7のリブ7a間に吸水性のよい部材、例え
ばウレタンフォームのような吸水材113を埋め込むこ
とにより、付着した水滴112の大部分は、この吸水材
113に吸収され前述の実施例10と同様の効果を得る
ことができる。吸水材113のウレタンフォームに吸収
しきれなかつた水滴112もリブ7a上に水滴112の
表面張力によって付着されるので転写材30上への水滴
の落下は防止できる。
【0103】実施例12及び13は課題5に対応してい
る。
【0104】「実施例12」図41は熱ローラ定着装置
の一実施例を示した図である。同図において定着ローラ
1に圧接し、これに従動する加圧ローラ2を備え定着ロ
ーラ1内に定着ローラ1を加熱する加熱源76を備え
る。定着ローラ1を通過した後の転写材を案内する排紙
上ガイド7、排紙下ガイド8が設けられ、定着ローラ1
と転写材とを分離させる上分離爪3、加圧ローラ2と転
写材とを分離させる下分離爪35が配してある。
【0105】排紙上ガイド7上にヒータ132が設けて
ある。このヒータ132はメインスイッチがオフの時オ
ンされ、メインスイッチがオンされるとオフされる。ま
ず不図示のメインスイッチをオンすると、定着ローラ1
中の加熱源76がオンされ、定着ローラ1と加圧ローラ
2のニップ部を通過する間に転写材にトナー像を定着さ
せるのに十分な定着温度まで定着ローラ1は加熱され
る。この後、コピーが始まり転写材が搬送され、定着ロ
ーラ1と加圧ローラ2間のニップを通過する時、定着ロ
ーラ1の熱によって転写材中に含まれていた水分が蒸発
する。ところで排紙上下ガイド7,8はメインスイッチ
がオフの状態において、ヒータ132がオンされていた
のでメインスイッチがオンされた直後でもその余熱によ
って加温された状態が保たれているので発生した水蒸気
が排紙上下ガイド7,8上で結露することはない。又、
メインスイッチが長時間オンされている状態においては
定着ローラ1は定着温度において温調されているのでそ
の輻射熱によって排紙上下ガイド7,8は加温されてい
るのでやはり結露を防止することができる。
【0106】しかし、このような定着装置であっても、
定着ローラ1の加熱源76の熱が排紙上下ガイド7,8
に影響を及ぼすまでには時間が必要なためメインスイッ
チオン後、一定時間経過するまではコピー動作中を除い
てヒータ132をオンとするようにすればさらに効果が
ある。もちろんこの時にも電力の余裕があれば、コピー
中でもヒータ132をオンし続けてもさしつかえない。
【0107】「実施例13」図42はフィルム定着装置
の実施例を示した図である。無端帯状のフィルム133
は駆動ローラ134、テンションローラ135に巻掛け
られ、フィルム133を加熱するヒータ136がフィル
ム133の内側に接している。ヒータ136は支持部材
137で支持されている。ヒータ136に密着してフィ
ルム133に従動して回転する加圧回転体としてフィル
ム加圧ローラ139が設けてある。排紙上ガイド7、排
紙下ガイド8が設けられ、排紙上ガイド7上にヒータ1
32を備える。フィルム133とフィルム加圧ローラ1
39との間のニップ部を通過した転写材のカールを除去
するカール取りローラ対138を有する。熱ローラ定着
装置の加熱源76と違ってフィルム定着装置のヒータ1
36はメインスイッチオフ及びコピースタンバイ中にオ
フされていてコピー開始と共にオンされるようになつて
いる。これは熱ローラ定着装置の加熱源76はスタンバ
イ中にもオンされているのに対し、フィルム定着装置の
ヒータ136はスタンバイ中はオフされているので、そ
の間排紙上下ガイド7,8は加温されていない。そのた
め、コピーを開始し、転写材が定着ニップ部を通過する
と、転写材中の水分により排紙上下ガイド7,8に水蒸
気が付着し、結露してしまう恐れがある。そこで、スタ
ンバイ中にもガイド加温用ヒータ132をオンしておけ
ば、排紙上下ガイド7,8は加温されているので、結露
を防止できる。
【0108】
【発明の効果】
「効果1」本発明の第1の発明は分離爪を保持する爪保
持部材が転写材の圧力により移動する動きと連動して分
離爪を定着ローラから離間させる連動手段を有する事に
より転写材の紙詰まり時に転写材搬送径路内で転写材が
蛇腹状に押し込まれても、定着ローラに分離爪による傷
を発生させる事もなく、又定着用ローラの表面層の破壊
を発生させる事もなくなるという効果がある。
【0109】本発明の第2の発明は第1の発明におい
て、分離爪が爪保持部材に回転可能に保持されているの
で分離爪が円滑な運動で定着用ローラに対して離接し、
動作が確実に行われる効果がある。
【0110】「効果2」本発明の第3の発明は転写材が
定着ローラと加圧ローラ間で挟持された状態で詰まった
際に離型剤塗布部材を定着ローラに圧接する手段を備え
たから、転写材が定着装置で詰まった際に詰まった転写
材上の未定着トナーが定着ローラにオフセットし、更に
そのオフセットトナーが、詰まった転写材の次に搬送さ
れてくる転写材を汚してしまうという弊害を解消する効
果がある。
【0111】本発明の第4の発明は第3の発明におい
て、離型剤塗布部材がローラ状であり、該離型剤塗布部
材の回転を阻止する手段を有するので回転自在な離型剤
塗布部材であっても定着ローラに離型剤を効果的に塗布
できる。
【0112】本発明の第5の発明は第4の発明におい
て、離型剤塗布部材がローラ状であり、該離型剤塗布部
材を該定着ローラの周面の移動方向と逆向きに周面が移
動するように回転させる手段を有するので定着ローラに
離型剤を効果的に塗布できる。
【0113】本発明の第6の発明は第3から第5の発明
において、詰まった転写材への除去動作と連動して該離
型剤塗布部材を該定着ローラに圧接、離間せしめる手段
を有することとしたので、転写材を除去する動作で定着
ローラに離型剤が塗布される効果がある。
【0114】本発明の第7の発明は第3から第5の発明
において転写材の紙詰まり信号と同期して該離型剤塗布
部材を該定着ローラに圧接、離間せしめる制御手段を有
するので、転写材が定着装置内につまると離型剤塗布部
材は定着ローラに自動的に接し、詰まった転写材が除か
れると離型剤塗布部材から自動的に離間し、必要な限り
において離型剤が定着ローラに塗布され、無用に離型剤
を定着ローラに塗布されることがない。
【0115】「効果3」本発明の第8の発明は定着ロー
ラに圧接し、残留トナーを除去する清掃手段にトナーの
帯電極性と逆のバイアス電圧を印加する事により、トナ
ー移動の電位コントロールをを行い、清掃手段による清
掃効果を高めオフセット現象を防止する事を可能にし
た。
【0116】本発明の第9、第10の発明は清掃部材を
ウエブとした場合にウエブの定着装置への密着性が多少
不充分な場合においてもオフセットトナーの除去効果を
高めることができる。
【0117】本発明の第11は第9又は第10の発明に
おいて、又第13の発明は第12の発明においてジャム
処理後にトナーの極性と逆のバイアス電圧を清掃手段に
印加し、定着ローラ等に回転駆動を与える事により、ジ
ャム処理時に発生する未定着トナーを定着ローラに捕集
し、清掃手段により除去する事によつてジャム処理後の
転写材の汚れを防止する事を可能にした。
【0118】本発明の第12の発明は第8の発明におい
て清掃部材をオイルフエルトにした場合のオフセットト
ナーの捕集効果を高める。
【0119】本発明の第14の発明は定着ローラにトナ
ーと同極性のバイアス電圧を印加し、定着効率を高めて
いる定着装置においては、清掃手段を接地させアースに
落とす事により定着ローラと清掃手段の間でトナー移動
の電位コントロールを行い清掃手段による清掃効果を高
めオフセット現象を防止する事を可能にした。
【0120】「効果4」本発明の第15の発明は排紙ガ
イドの表面を多条の凹凸条にして定着時に発生する水滴
を凹条に付着させることで転写材への水滴の落下や、転
写材と排紙ガイドの水滴による付着も防止することがで
きる。
【0121】また排紙ガイドの断面積増加に伴い、放熱
効果が増大し、水滴の発生を少なくする効果が得られ
る。
【0122】本発明の第16の発明は第15の発明にお
いて凹条に吸水性のよい部材を収容し水滴を吸収させる
ことにより、上述の効果をさらに向上させることが可能
となった。
【0123】「効果5」本発明の第17の発明によれば
排紙ガイドの加熱手段を設けたため、加熱された転写材
から蒸発した水分が排紙ガイドに触れても結露しない。
従って、転写材に水滴が付着しない。
【0124】本発明の第18の発明は第17の発明にお
いて、定着装置がローラ定着装置であって、画像形成装
置の主電源装置がオフ時に排紙ガイドの加熱手段をオン
しているので、無駄な電力を消費しなくてすみ、且つ排
紙ガイドは冷えることがない。
【0125】本発明の第19の発明は移動するフィルム
と共に移動する転写材を加熱する加熱体を備えた定着装
置では画像形成動作中のみ排紙ガイドの加熱手段をオフ
することにより排紙ガイドが冷えることなく、無駄な電
力消費がない。
【0126】本発明の第20の発明は第18のの発明に
おいて、主電源装置オンから一定時間内は排紙ガイドの
加熱手段をオンさせているので定着ローラの発生熱で排
紙ガイドが温度上昇するまでの間、排紙ガイドが冷却す
るのを防止できる効果があり、一層、水滴の発生を完全
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2における作用を示す側面図である。
【図4】本発明の実施例2の斜視図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図5における作用を示す側面図である。
【図7】従来例1の側面図である。
【図8】図7における作用を示す側面図である。
【図9】本発明の実施例3の斜視図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】図10の作用を示す側面図である。
【図12】本発明の実施例4の斜視図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】本発明の実施例5の側面図である。
【図15】図14の作用を示す側面図である。
【図16】図14の作用を示す側面図である。
【図17】図14の作用を示す側面図である。
【図18】図14の作用を示す側面図である。
【図19】従来例2の側面図である。
【図20】図19の作用を示す側面図である。
【図21】図19の斜視図である。
【図22】離型剤塗布ローラの取付部を示す側面図であ
る。
【図23】コピー時の離型剤塗布部材の作用タイミング
を示すタイムチャートである。
【図24】離型剤塗布部材を示す定着装置の略側面図で
ある。
【図25】他の離型剤塗布部材を示し、定着装置の略側
面図である。
【図26】更に他の離型剤塗布部材を示し、定着装置の
略側面図である。
【図27】図26の作用を示す略側面図である。
【図28】本発明の実施例6の縦断面図である。
【図29】本発明の実施例7の縦断面図である。
【図30】本発明の実施例8の縦断面図である。
【図31】本発明の実施例9の縦断面図である。
【図32】従来例3の縦断面図である。
【図33】本発明の実施例10の定着装置の斜視図であ
る。
【図34】本発明の実施例10の定着装置の縦断面図で
ある。
【図35】排紙側から見た上ガイドの拡大縦断面図であ
る。
【図36】従来の定着装置の斜視図である。
【図37】従来の定着装置の縦断面図である。
【図38】従来の定着装置の縦断面図である。
【図39】本発明の実施例11を示した上ガイドの拡大
縦断面図である。
【図40】定着装置を用いた画像形成装置本体の縦断面
図である。
【図41】熱ローラ定着装置に本発明を適用した実施例
12を示した縦断面図である。
【図42】フィルム定着装置に本発明を適用した実施例
13を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 分離爪 7 上ガイド 7a リブ 10 爪返し棒 13 返しピン 14 排紙側板 15 フック部 17 曲げ部 97 電源 113 吸水材 132 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 直雅 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高城 裕一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材上の未定着画像を定着させる定着
    ローラと、該定着ローラに接して、転写材を分離する分
    離爪と、該分離爪を保持する可動の爪保持部材とを有す
    る画像形成装置において、 前記爪保持部材が、転写材の圧力により移動する動きと
    連動して前記分離爪を、前記定着ローラから離間させる
    連動手段を有する事を特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 分離爪は爪保持部材に回転可能に保持さ
    れ、前記分離爪の一部と係合して、前記分離爪を回転移
    動させる連動手段を有する事を特徴とする請求項1に記
    載の定着装置。
  3. 【請求項3】 転写材上の未定着画像を定着させる定着
    ローラ及び加圧ローラと、定着ローラに離型剤を塗布す
    る離型剤塗布部材が配設されている定着装置において、
    転写材が定着ローラと加圧ローラ間で挟持された状態で
    詰った際、離型剤塗布部材を定着ローラに圧接する手段
    を備えた事を特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 離型剤塗布部材がローラ状であり、該離
    型剤塗布部材の回転を阻止する手段を有する事を特徴と
    する請求項3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 離型剤塗布部材がローラ状で、該離型剤
    塗布部材を該定着ローラの周面の移動方向と逆向きに周
    面が移動するように回転させる手段を有する事を特徴と
    する請求項4に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 詰った転写材の除去動作と連動して、該
    離型剤塗布部材を該定着ローラに圧接、離間せしめる手
    段を有する事を特徴とする請求項3から5の何れかに1
    つに記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 転写材の紙詰まり信号と同期して、該離
    型剤塗布部材を該定着ローラに圧接、離間せしめる制御
    手段を有する事を特徴とする請求項3から5の何れか1
    つに記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 転写材上の未定着画像を定着させる定着
    ローラ及び加圧ローラと、定着ローラの清掃手段を有す
    る定着装置において、該清掃手段は定着ローラに接する
    清掃部材と、清掃部材を該定着ローラに圧接させる加圧
    手段とから成り、該加圧手段にトナーと異極性のバイア
    ス電圧を印加する事を特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】 前記清掃部材は帯状のウエブであり、該
    ウエブを逐次移動する駆動手段を有し、加圧手段はウエ
    ブを定着ローラに圧接する部材である事を特徴とする請
    求項8に記載の定着装置。
  10. 【請求項10】 前記加圧手段は導電性の芯材と芯材の
    周囲を絶縁性の軟弾性材によって被覆されたウエブロー
    ラであり、前記バイアス電圧を該ウエブローラの芯材部
    分に印加されている事を特徴とする請求項9に記載の定
    着装置。
  11. 【請求項11】 紙詰まり後の復帰状態時、ウエブロー
    ラにバイアス電圧を印加し、前記定着ローラ、前記加圧
    ローラ、前記ウエブの駆動手段を駆動する事を特徴とす
    る請求項9又は10に記載の定着装置。
  12. 【請求項12】 前記清掃手段の清掃部材は離型剤を含
    浸させたオイルフェルトと、導電性でかつ該オイルフェ
    ルトを、前記定着ローラに圧接させる加圧手段から成る
    事を特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  13. 【請求項13】 紙詰まり後の復帰状態時に加圧手段に
    バイアス電圧を印加し、前記定着ローラ、前記加圧ロー
    ラを駆動する事を特徴とする請求項12に記載の定着装
    置。
  14. 【請求項14】 定着ローラと、加圧ローラと、定着ロ
    ーラに接する清掃部材と清掃部材を定着装置に加圧する
    加圧手段を備えた清掃手段と、転写材上の未定着画像に
    接する定着ローラにトナーと同極性のバイアス電圧を印
    加する手段を有する定着装置において、前記清掃部材を
    接地する事を特徴とする定着装置。
  15. 【請求項15】 画像形成装置等に用いられる加熱定着
    装置において、転写材を案内する排紙ガイドの一表面が
    通紙方向の多条の凹凸条に形成されている事を特徴とす
    る定着装置。
  16. 【請求項16】 排紙ステーの凹条に吸水性のよい部材
    が設けられたことを特徴とする請求項15に記載の定着
    装置。
  17. 【請求項17】 画像形成装置に用いられる加熱定着装
    置において、排紙ガイドの加熱手段を設けた事を特徴と
    する定着装置。
  18. 【請求項18】 加熱定着装置はローラ定着装置であっ
    て、排紙ガイドの加熱手段は画像形成装置の主電源装置
    がオフ時にオンさせる事を特徴とする請求項17に記載
    の定着装置。
  19. 【請求項19】 加熱定着装置は加熱体と、該加熱体に
    接触して転写材と共に移動するフィルムと加熱体とフィ
    ルムと転写材とを圧接する加圧回転体とを有する定着装
    置であって、排紙ガイドの加熱手段は画像形成装置の画
    像形成動作中にはオフさせ、それ以外の時にはオンとな
    ることを特徴とする請求項17に記載の定着装置。
  20. 【請求項20】 主電源装置オンから一定時間内には、
    画像形成動作中以外には、上記排紙ガイドの加熱手段を
    オンさせる事を特徴とする請求項18に記載の定着装
    置。
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