JPH09258627A - 転写搬送ベルトのクリーニング方法および転写搬送ベルトのクリーニング装置 - Google Patents

転写搬送ベルトのクリーニング方法および転写搬送ベルトのクリーニング装置

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JPH09258627A
JPH09258627A JP6336296A JP6336296A JPH09258627A JP H09258627 A JPH09258627 A JP H09258627A JP 6336296 A JP6336296 A JP 6336296A JP 6336296 A JP6336296 A JP 6336296A JP H09258627 A JPH09258627 A JP H09258627A
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transfer
cleaning
belt
transport belt
paper
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JP6336296A
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English (en)
Inventor
Chiemi Kaneko
千恵美 兼子
Makoto Hasegawa
真 長谷川
Kazue Miyamoto
和枝 宮本
Satoshi Takano
聡 高野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】転写搬送ベルトのクリーニング性能を向上さ
せ、特に、紙粉クリーニング不良の問題を解消すること
のできる転写搬送ベルトのクリーニング方法および転写
搬送ベルトのクリーニング装置を提供すること。 【解決手段】クリーニングブレードの端部にトナー溜り
26を形成して該ブレードエッジにいく紙粉の量を減ら
す。また、該ブレードの加圧力、加圧時間、転写搬送ベ
ルト6の回転駆動速度等を紙種、画像形成モードなどに
応じて切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写搬送ベルトの
クリーニング方法および転写搬送ベルトのクリーニング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 .画像形成装置における転写搬送ベルトは、転写部で
転写した後、静電吸着した転写紙を排紙部へ向けて搬送
するものであり、転写搬送ベルト汚れは、画像形成装置
の画像品質に大きな影響を与え、これを除去することが
重要である。汚れがつかなくなるようにするには、転写
搬送ベルトに低摩擦係数の材料を使用するとよい。しか
し、そのような低摩擦係数の転写搬送ベルトの成形時に
問題となるのが、伸びのある弾性体ベルトにどのように
して低摩擦係数の材料、すなわち、硬い材料をコーティ
ングするかである。低摩擦係数の材料は、硬いほど、摩
擦係数が低くなって本来の性質を発揮するのであるが、
これを弾性体ベルトにコーティングすると、ベルトの張
力が高くなって伸びなくなる。この状態のベルトを無理
に伸ばそうとするとベルト表面の被膜層に亀裂が入り、
この亀裂部にトナーが入り込んでしまい、クリーニング
ブレードやブラシなどで掻き取れなくなり、転写搬送ベ
ルト表面のクリーニング不良が発生するという問題があ
る。
【0003】反対に低摩擦係数の材料に比較的柔らかい
材料を用いて弾性体ベルトに追従できるようにすると、
ベルトの張力がそれほど高くならず、亀裂の発生は抑え
られるもののベルト表面の摩擦係数が高くなってトナー
の離型性が不良となり、やはり、転写ベルトのクリーニ
ング不良を招いてしまうという問題がある。このよう
に、転写ベルトのクリーニングには課題が多く、経時に
わたって完全にクリーニング性を維持することは難し
い。
【0004】転写搬送ベルトのクリーニング手段として
は、次のクリーニング方法、クリーニング装置が知られ
ている。つまり、帯電、露光、イレース、現像の各工程
を順に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体
である転写紙を支持するとともに、給紙部より給紙コロ
によって送り出された該転写紙を前記感光体上の転写部
を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬送ベルトの
回動方向上、転写紙排出部よりも下流の位置にて、当該
転写搬送ベルトの周面にクリーニングブレードを圧接さ
せて当該転写搬送ベルト上の残留トナーを掻き取る、転
写搬送ベルトのクリーニング方法および上記クリーニン
グブレードを備えた転写搬送ベルトのクリーニング装置
である。また、このような転写搬送ベルトのクリーニン
グ装置に適用可能な技術であって、クリーニンブブレー
ドを清掃する手段として、ジャム紙除去時に、転写搬送
ベルトからクリーニングブレードを離間させて該クリー
ニングブレードのエッジ部を清掃する手段を設けたもの
がある(特開昭5−323801号公報参照)。
【0005】.一方、紙粉によるクリーニング不良の
問題がある。転写搬送ベルトは、転写紙と接触するた
め、転写搬送ベルトに付着した紙粉がクリーニングブレ
ードエッジに食い込むと、ブレードエッジのトナーかき
落し能力が低下して、クリーニング不良となり易い。特
に転写紙が給紙コロに摺擦される部分(一般に紙中央
部)でのクリーニング不良が多くなる。
【0006】ここで、紙粉クリーニング不良の対策とし
て従来、以下のようなことを実施してきている。つま
り、クリーニングブレードの上流位置にシール部材を設
けるものがある。このシール部材は植毛されたブラシ形
状のもので、一般的に導電性アクリル繊維や絶縁性のポ
リエステル繊維の材質のものが用いられ、転写搬送ベル
トに接触する状態で設けられている。これにより、転写
搬送ベルト上の紙粉はある程度除去され、また、シール
部材はクリーニングブレードで掻き落されたトナーが飛
散してユニット周辺を汚すことを防止するためのシール
の機能も発揮する。但し、紙粉は100%シール部材で
は除去できないため、シール部材を通過した紙粉はクリ
ーニングブレードのエッジに滞留する。この紙粉除去と
して、画像形成装置の1ジョブ終了の際の転写ベルトユ
ニットの停止時に、駆動モータを逆転させて転写搬送ベ
ルトを逆転し、クリーニングブレードのエッジに食い込
んだ紙粉を除去することを行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】の技術では、ジャム
紙除去時にのみしか、クリーニングブレードのクリーニ
ングが行われないため、転写搬送ベルトのクリーニング
が経時的に不完全になりやすいとの問題がある。
【0008】の技術では、紙粉によるクリーニング不
良の問題が十分に解決されない。つまり、経時的にクリ
ーニングブレードエッジに食い込む紙粉の量は増加する
ものであり、特に近年では転写紙を再利用するリサイク
ルペーパー、所謂再生紙の使用が増えている。再生紙
は、一般の転写紙(普通紙)に比べ、紙粉の量が多いた
め、例えば再生紙A、再生紙Bについて図29にも示す
ように連続画像形成枚数が増加するほど、クリーニング
ブレードエッジ部への紙粉入力量も多くなる。
【0009】また、転写搬送ベルトは転写紙と接触する
ため、該転写搬送ベルトに付着した紙粉がクリーニング
ブレードのブレードエッジに食い込むと、ブレードエッ
ジのトナーかき落し能力が低下して、クリーニング不良
を起こしやすい。クリーニング不良が起こると、転写紙
の裏汚れ、転写紙の分離不良の原因となる。
【0010】本発明は、転写搬送ベルトのクリーニング
性能を向上させ、特に、紙粉クリーニング不良の問題を
解消することのできる転写搬送ベルトのクリーニング方
法および転写搬送ベルトのクリーニング装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、 (1).帯電、露光、イレース、現像の各工程を順に経
て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体である転
写紙を支持するとともに、該転写紙を前記感光体上の転
写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬送ベル
トの回動方向上、転写紙排出部よりも下流の位置にて、
当該転写搬送ベルトの周面にクリーニングブレードを圧
接させて当該転写搬送ベルト上の残留トナーを掻き取
る、転写搬送ベルトのクリーニング方法において、前記
転写ベルト上であって、先の転写紙の後端と後続の転写
紙の先端との間の領域である紙間部について、トナーを
強制入力させた上で、この強制入力されたトナーを前記
クリーニングブレードにより掻き取ることとした(請求
項1)。
【0012】(2).(1)記載の転写搬送ベルトのク
リーニング方法において、前記トナーの強制入力は、前
記紙間部毎に間をあけることなく行うこととした(請求
項2)。
【0013】(3).(1)記載の転写搬送ベルトのク
リーニング方法において、前記トナーの強制入力は、前
記数紙間部毎に間をあけて行うこととした(請求項
3)。
【0014】(4).(1)、(2)または(3)記載
の転写搬送ベルトのクリーニング方法において、前記ト
ナーの強制入力に際しての入力幅を、そのときの転写紙
の幅から決定することとした(請求項4)。
【0015】(5).(1)、(2)または(3)記載
の転写搬送ベルトのクリーニング方法において、前記ト
ナーの強制入力に際しての入力量を、経時で減らしてい
くこととした(請求項5)。
【0016】(6).(1)、(2)、(3)または
(4)記載の転写搬送ベルトのクリーニング方法におい
て、前記強制入力用のトナーの付着部を、画像濃度制御
の検知を行うための検知パターンとして利用することと
した(請求項6)。
【0017】(7).帯電、露光、イレース、現像の各
工程を順に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写
媒体である転写紙を支持するとともに、該転写紙を前記
感光体上の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する
転写搬送ベルトの回動方向上、転写紙排出部よりも下流
の位置にて、当該転写搬送ベルトの周面にクリーニング
ブレードを圧接させて当該転写搬送ベルト上の残留トナ
ーを掻き取る、転写搬送ベルトのクリーニング方法にお
いて、前記クリーニングブレードを前記転写搬送ベルト
に圧接した状態で、前記転写搬送ベルトの回転駆動時の
移動速度を少なくとも2つ以上設定し、この設定された
移動速度から選択した移動速度にてクリーニングを行う
こととした(請求項7)。
【0018】(8).(7)記載の転写搬送ベルトのク
リーニング方法において、本体電源オン後、画像形成可
能状態になるまでの間に、選択可能な最高速度で転写搬
送ベルトを移動させることとした(請求項8)。
【0019】(9).(7)記載の転写搬送ベルトのク
リーニング方法において、少なくとも2つ以上の連続画
像形成動作終了時に前記転写搬送ベルトの移動速度を速
くすることとした(請求項9)。
【0020】(10).(7)記載の転写搬送ベルトの
クリーニング方法において、本体操作部にて設定した画
像形成モードに応じて、画像形成動作終了後の前記転写
搬送ベルトの移動速度を選択することとした(請求項1
0)。
【0021】(11).(7)記載の転写搬送ベルトの
クリーニング方法において、設定された連続画像形成枚
数に応じて、画像形成動作終了後の前記転写搬送ベルト
の移動速度を選択することとした(請求項11)。
【0022】(12).(7)記載の転写搬送ベルトの
クリーニング方法において、加圧部材により前記転写搬
送ベルトを押動することにより前記転写搬送ベルトの張
力を高めた状態で前記転写搬送ベルトを移動させること
とした(請求項12)。
【0023】(13).(7)記載の転写搬送ベルトの
クリーニング方法において、前記転写搬送ベルトを前記
感光体に接離自在としている構成を採用している場合に
は、前記転写搬送ベルトを前記感光体に接触させた状態
で、前記転写搬送ベルトを移動させることとした(請求
項13)。
【0024】(14).(7)または(13)記載の転
写搬送ベルトのクリーニング方法において、通算画像形
成個数に応じて転写搬送ベルトの移動速度を選択するこ
ととした(請求項14)。
【0025】(15).帯電、露光、イレース、現像の
各工程を順に経て感光体上に形成されたトナー像の被転
写媒体である転写紙を支持するとともに、該転写紙を前
記感光体上の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送す
る転写搬送ベルトの回動方向上、転写紙排出部よりも下
流の位置にて、当該転写搬送ベルトの周面にクリーニン
グブレードを圧接させて当該転写搬送ベルト上の残留ト
ナーを掻き取る、転写搬送ベルトのクリーニング方法に
おいて、前記クリーニングブレードを前記転写搬送ベル
トに圧接した状態で該転写搬送ベルトを回転駆動させる
前記クリーニングのための時間を少なくとも2つ以上設
定し、これらの時間の何れかを選択して前記クリーニン
グを行うこととした(請求項15)。
【0026】(16).(15)記載の転写搬送ベルト
のクリーニング方法において、本体電源オン後画像形成
可能状態になるまでの間に、選択可能な最長時間で転写
搬送ベルトを回転駆動させることとした(請求項1
6)。
【0027】(17).(15)記載の転写搬送ベルト
のクリーニング方法において、少なくとも2回以上の連
続画像形成動作終了時に、予め設定された転写搬送ベル
トの回転駆動時間のうち長い方の時間を選択することと
した(請求項17)。
【0028】(18).(15)記載の転写搬送ベルト
のクリーニング方法において、本体操作部にて設定した
画像形成モードに応じて、画像形成動作終了後の前記転
写搬送ベルトの回転駆動時間を選択することとした(請
求項18)。
【0029】(19).(15)記載の転写搬送ベルト
のクリーニング方法において、設定された連続画像形成
枚数に応じて、画像形成動作終了後の転写搬送ベルトの
前記クリーニングのための時間を選択することとした
(請求項19)。
【0030】(20).(15)記載の転写搬送ベルト
のクリーニング方法において、転写搬送ベルトの内側か
ら、接離機構の加圧部材により前記転写搬送ベルトを押
動することにより前記転写搬送ベルトの張力を高めた状
態で該転写搬送ベルトを回転駆動させることとした(請
求項20)。
【0031】(21).(15)記載の転写搬送ベルト
のクリーニング方法において、前記転写搬送ベルトを前
記感光体に接離自在としている構成を採用している場合
には、前記転写搬送ベルトを前記感光体に接触させた状
態で、前記転写搬送ベルトを回転駆動させることとした
(請求項21)。
【0032】(22).(15)記載の転写搬送ベルト
のクリーニング方法において、通算画像形成枚数に応じ
て前記転写搬送ベルトの前記クリーニングのための時間
を選択することとした(請求項22)。
【0033】(23).帯電、露光、イレース、現像の
各工程を順に経て感光体上に形成されたトナー像の被転
写媒体である転写紙を支持するとともに、給紙部より給
紙コロよって送り出された該転写紙を前記感光体上の転
写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬送ベル
トと、この転写搬送ベルトの回動方向上、転写紙排出部
よりも下流の位置にて、当該転写搬送ベルトの周面に圧
接されていて転写搬送ベルト上の残留トナーを掻き取
る、クリーニングブレードを有する転写搬送ベルトのク
リーニング装置において、前記転写搬送ベルトの回転方
向上、前記クリーニングブレードの上流側に少なくとも
前記給紙コロの幅と前記転写紙の幅方向端部にそれぞれ
対応させて前記転写搬送ベルト接するスポンジ状シール
部材と、前記スポンジ状シール部材が接する領域を除く
領域にて前記転写搬送ベルトに接するフィルム状シール
部材とからなるトナーシール部材を有することとした
(請求項23)。
【0034】(24).帯電、露光、イレース、現像の
各工程を順に経て感光体上に形成されたトナー像の被転
写媒体である転写紙を支持するとともに、該転写紙を前
記感光体上の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送す
る転写搬送ベルトと、この転写搬送ベルトの回動方向
上、転写紙排出部よりも下流の位置にて、当該転写搬送
ベルトの周面に圧接されていて転写搬送ベルト上の残留
トナーを掻き取る、クリーニングブレードを有する転写
搬送ベルトのクリーニング装置において、前記クリーニ
ングブレードの加圧力を少なくとも強または弱の2段階
に切り換え可能な切換手段を設けた(請求項24)。
【0035】(25).(24)記載の転写搬送ベルト
のクリーニング装置において、クリーニングブレードの
加圧力の切り換えを、操作パネル上からの強弱切り換え
信号により行うこととした(請求項25)。
【0036】(26).(24)または(25)記載の
転写搬送ベルトのクリーニング装置において、クリーニ
ングブレードの加圧力の切り換えを、画像形成のリピー
ト枚数に応じて行うこととした(請求項26)。
【0037】(27).(24)または(25)記載の
転写搬送ベルトのクリーニング装置において、クリーニ
ングブレードの加圧力の切り換えを、前記転写部にて転
写搬送ベルトに印加される転写印加電圧に応じて行うこ
ととした(請求項27)。
【0038】
【発明の実施の形態】
(一).本発明が適用される画像形成装置の例 本発明が適用される画像形成装置の例を説明する。この
画像形成装置としては、原稿の複製物、所謂コピーを画
像形成するコピー機、および、情報記憶媒体に記憶され
た画像情報を画像形成して出力するプリンタやファクシ
ミリ、そのほか情報機器の出力端末としてプリントアウ
トする機械を広く含む。以下の説明中で、画像形成とは
コピーの上位概念であり、便宜上、コピーと表現してい
る個所は、複製物を作成するときの画像形成を指してお
り、以下に説明するこの発明上、両者は同義と考えて差
し支えない。
【0039】先ず、図28により、画像形成のためのプ
ロセス機能部について説明する。感光体3はドラム状を
していてい矢印の向きに回転駆動されるようになってい
る。この感光体3のまわりには、該感光体3の回転方向
順に、帯電チャージャ20、露光光21による露光部、
感光体3の軸方向に配列された発光素子列からなるイレ
ーサ22、現像ユニット23、画像濃度制御用のパター
ン検知用のフォトセンサ24、転写前除電ランプ15、
転写搬送ベルト6の接触による転写部、残トナー除去手
段としてのクリーニングローラ18およびクリーニング
ブレード19、帯電前除電手段25などが設けられてい
る。これらの部材により、感光体3上にトナー像を形成
し、このトナー像を転写搬送ベルト上に支持されて送ら
れてくる転写紙上に転写し、さらに定着して排紙部に送
り出し、転写紙上に画像を得るのである。
【0040】図22に符号1で示す転写搬送装置は、画
像形成装置の一部をなすもので、ベルトユニット2を本
体1Aに対して着脱自在に支持している。ベルトユニッ
ト2は、図24、図38に示すドラム状の感光体3から
の現像画像を転写するために一対のローラ4、5に巻き
掛けられている転写搬送ベルト6、同ベルト6を感光体
3に対して接離させるDCソレノイド8と接離レバー
9、転写ベルト6に転写バイアスを印加するバイアスロ
ーラ11、および転写ベルト6の電荷を除電する接触板
13とを備えている。また、転写ベルト6の表面に付着
する残留トナーや転写紙Sの紙屑、紙粉を掻き落すクリ
ーニングブレード16Aを有するクリーニング装置16
やバイアスローラ11に電圧を印加する高圧電源12
は、図22に示す本体1Aに設けられている。図示省略
の機械本体には複数段の給紙トレイがあり、転写紙の種
類に応じて、「再生紙」または「普通紙」のいずれかの
転写紙(以下、符号Sで示す)が選択設定されて、図示
のないレジストローラを経て、感光体3上のトナー画像
とタイミングを合わせて転写搬送ベルト6に送り出され
るようになっている。
【0041】ローラ5は、図22、図23に示すよう
に、図示しない駆動モータと連結する歯車5bを有して
いて回転駆動されるようになっている。転写ベルト6
は、このローラ5の回転に従動して感光体3との対向位
置で、転写紙Sの搬送方向(図24で矢印Aで示す方
向)に移動することができるようになっている。転写ベ
ルト6は、図26に示すように2層構造で構成されてお
り、JISK6911に準拠した測定による電気抵抗が
DC100V印加時において、表面層6bはベルト表面
の表面抵抗率が1×109Ω〜1×1012Ω、内側層6
aの表面抵抗率が1×107Ω〜1×109Ωに、そし
て、その体積抵抗率が5×108Ω・cm〜5×1010
Ω・cmに設定されているものである。
【0042】ローラ4、5は、図22、図24に示すよ
うに、支持体7によって回転可能に支持されている。支
持体7は、ローラ4、5のうち、矢印Aで示す転写紙搬
送方向において、感光体3に対する転写位置の下流側に
位置するローラ5の支持軸5aを支点として揺動可能に
なっている。この支持体7は、転写ベルト6の転写位置
側を制御板8Aからの信号により駆動されるDCソレノ
イド8によって動作される。すなわち、DCソレノイド
8には、接離レバー9が連結されていて、この接離レバ
ー9が支持体7を動かして転写ベルト6を感光体3に対
して接離させるようになっている。
【0043】制御板8Aは、用紙搬送手段であるレジス
トローラ10によって感光体3に形成される画像の先端
一との整合を採られた状態で搬送される転写紙Sの先端
が感光体3に接近すると、駆動信号を発してDCソレノ
イド8を駆動するようになっている。従って、このソレ
ノイド8の駆動により支持体7が感光体ドラム3に対し
て近接して、転写ベルト6が同感光体3に当接すること
により、感光体3との対向位置で転写紙Sを感光体3に
接触させながら搬送することのできるニップ部Bが形成
される。
【0044】上述したローラ4、5のうち、感光体3側
に位置するローラ4は、駆動側をなすローラ5に対する
従動ローラとして構成されており、また、ローラ4の表
面形状は、図23に示すように、軸方向において両側4
a,4a’が先端が先細のテーパ状に形成されていて、
転写ベルト6の片寄りを防止するようになっている。ロ
ーラ4は金属などの導電性のローラであるが、前述した
ような電気抵抗のベルトを支持しているだけであり、電
気的には他の導電部材とは直接接続されていない。駆動
側のローラ5は、駆動の際の転写ベルト6に対するグリ
ップ力を高める機能から、EDPMゴム、クロロプレン
ゴム、或いはシリコーンゴムなどの材質が選択されてい
る。
【0045】バイアスローラ11は、転写ベルト6の移
動方向においてローラ4の下流側(図24、図25にお
いて左側)で、転写ベルト6の内側に接触するように設
けられている。このバイアスローラ11は、転写ベルト
6に対して感光体3上のトナーの帯電極性と逆極性の電
荷を付与するための接触電極を構成しており、高圧電源
12に接続されている。
【0046】接触板13は、転写ベルト6の転写紙搬送
面でない下側の、従動ローラ4近傍のベルト内面に配置
されており、これは後述するように転写ニップ上流側に
おいて転写紙Sへ電荷注入するのを抑えている。また、
この接触板13は、転写ベルト6上に流れる電流を帰還
電流として検出するためのものであり、この電流の検出
によってバイアスローラ11からの供給電流が制御され
る。このため、接触板13には、検出電流に応じてバイ
アスローラ11への供給電流を設定するための転写制御
板14が接続されており、この転写制御板14は、高圧
電源12に接続されている。
【0047】このような転写搬送装置1においては、図
25に示すように、レジストローラ10から転写紙Sが
繰り出されるのに合わせて、支持体7が転写ベルト6を
感光体3に接近させる態位を設定され、感光体3との間
で転写紙の搬送方向に沿った長さに相当する幅4〜8m
m程度のニップ部Bを形成する。
【0048】一方、感光体3はその表面が、例えば、−
800Vに帯電した状態とされ、図27に示すように、
この表面にプラス帯電のトナーを静電的に吸着した状態
でニップ部に移動する。そして、感光体3は、ニップ部
に至る前に感光体3近傍に配置され、感光体3表面の電
荷を弱める転写前除電ランプ(PTL)15によって表
面電位を低下させられる。図27では、帯電電荷の高さ
を丸印の大きさによって表わしており、転写前除電ラン
プ15によって帯電電荷が少なくなっている状態は、除
電前の帯電を示す丸印よりも小さく示している。
【0049】図25に示すニップ部Bにおいて、感光体
3上のトナーは、転写ベルト6側に位置するバイアスロ
ーラ11からの転写バイアスによって転写紙S上に転移
する。この転写バイアスは−1.5KV〜−6.5KV
の範囲で高圧電源12から印加されるが、これは以下の
ような定電流制御の結果、可変設定されるものである。
すなわち、図24および図25において、高圧電源12
から出力された電流値をI1とし、転写ベルト6を介し
て接触板13から接地側に流れる帰還電流値を検出した
際の値をI2とした場合、これら両者間で、 I1−I2=IOUT(但し、IOUT:一定)…(1) の関係が得られるようにI1の値を制御する。これは、
温度、湿度等の環境条件の変化や転写ベルト6の製造品
質に生じるバラツキに拘らず、転写紙S上での表面電位
Pを安定させることによって転写効率の変化をなくす
ようにするためである。
【0050】つまり、転写ベルト6および転写紙Sを通
して感光体3側に流れる電流をIOUTとして見立てるこ
とによって、転写紙S上での表面抵抗VPの低抵抗化あ
るいは高抵抗化による転写ベルト6への電流の流れ易さ
の変化が転写紙Sの分離性能や転写性能に影響してしま
うのを防止するようになっている。本例の場合、電流I
OUTは、搬送速度330mm/sec、有効バイアスロ
ーラ長310mmにおいて、IOUT=(−)35μA±
5μAに設定した場合に良好な転写が得られた。
【0051】ところで、感光体3からの画像転写が行わ
れると、これと同時に転写紙Sも帯電する。したがっ
て、転写ベルト6の真電荷と転写紙S側に発生する分極
電荷との関係により、転写紙Sを転写ベルト6上に静電
的に吸着して感光体3からの転写紙の分離が行える。そ
して、この分離は感光体3の曲率分離を利用した転写紙
S自らの腰の強さによる剥離動作によって助長される。
【0052】しかし、このような静電吸着は、現像条件
の変化により、高湿度の場合には転写紙Sに電流が流れ
やすくなるので転写紙の分離がうまくいかなくなる。こ
のため、図26に示した転写ベルト6の表面層6bでの
値が若干高めに設定してあることから、ニップ部Bでの
転写紙Sへの真電荷の移行を遅らせ、さらには、バイア
スローラ11をニップ部Bよりも転写紙搬送方向で下流
側に位置させている。これにより、転写ベルト6から転
写紙Sへの真電荷の移行を遅らせて、転写紙Sと感光体
との間での静電的な吸着関係を回避するようになってい
る。ここで、「真電荷の移行を遅らせる」とは、転写紙
Sが感光体6側のニップ部に至るまでの上流側で転写紙
Sへの電荷が発生しないことを意味している。このこと
から、転写紙Sの感光体3への巻き付きが防止され、ま
た、感光体3からの転写紙Sの分離不良も防止されるこ
とになる。
【0053】さらに、転写ベルト6側でも、環境変化に
よる抵抗変化が少ないものが選択される方がよく、抵抗
を制御する導電材料としてはカーボン、酸化亜鉛などを
適量添加し、弾性体ベルトとしてゴムベルトを用いた場
合には、クロロプレーンゴム、EPDMゴム、シリコー
ンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの吸湿性が少な
く、抵抗値が安定した材質を選択することが望まれる。
なお、感光体3側へ流れる電流IOUTの値は、一義的な
ものでなく、搬送速度が遅い場合には減らすことがで
き、反対に搬送速度が早い時や、転写前除電ランプ15
が用いられない場合には増やすことになる。
【0054】一方、ニップ部Bを通過した転写紙Sは、
転写ベルト6の移動に合わせて静電吸着搬送され、駆動
側のローラ5での曲率分離が行われる。このため、ロー
ラ5の直径は16mm以下に設定されている。さらに、
このようなローラ5を用いた場合には、上質45K紙
(剛度 横21[cm3/100])の分離が可能であ
るという実験結果が得られている。また、駆動ローラ5
で転写ベルト6から分離された転写紙Sは、ガイド板で
案内されて定着部17を構成する加熱ローラ17aとパ
ッドローラ17bの間に搬送される。両ローラによる定
着部17では、転写紙S上のトナーを加熱溶解して転写
紙Sに圧着してトナーを転写紙S上に定着させる。
【0055】転写紙Sへの画像転写および分離が完了し
た転写ベルト6は、DCソレノイド8の励磁が解除され
るのに応じて接離レバー9が解除され、支持体7が感光
体3から離間される。そして、クリーニング装置16に
より表面を清掃される。
【0056】クリーニング装置16は、クリーニングブ
レード16Aを備えており、転写ベルト6を摺擦するこ
とにより、感光体3の表面から転移したトナーや転写さ
れないで転写ベルト6の周辺に飛散していたものが付着
した場合のトナーや転写紙Sの紙粉を掻き取るようにな
っている。
【0057】クリーニングブレード16Aによって摺擦
される転写ベルト6は、摺擦抵抗の増加による駆動力の
増大或いはクリーニングブレード16Aのめくれなどの
現象を防止するのに、摩擦係数の低いものとして表面に
フッ素系の樹脂材料、例えばポリフッ化ビニリデン、四
フッ化エチレンなどが被覆されている。また、転写ベル
ト6の表面から掻き採られたトナー或いは紙粉は、回収
スクリュー16Bによって、本体1Aから図示しない廃
トナー回収容器に収容される。
【0058】以上、図22〜図28により説明した画像
形成装置及び転写搬送装置に基づいて、以下に各発明の
実施の形態を説明する。
【0059】(二).請求項1〜請求項6に対応する説
明 a.請求項1の発明の説明 以下の例は、紙粉によるクリーニング不良を防ぐための
対策に係る。転写搬送ベルトにトナーを入力した際の入
力トナー量と、紙粉によるクリーニング不良の状態(ク
リーニングブレードエッジの紙粉量で代用する)との関
係を示した図2を参照するに、ある量までは、転写搬送
ベルトへのトナー入力量を増やすほど、クリーニングブ
レードエッジの紙粉量は少なくなり、クリーニング性能
は向上する。
【0060】このような結果となるのは、図1におい
て、クリーニングブレード16Aの先端部を転写搬送ベ
ルト6に押し当てることにより、強制的に該ブレード1
6Aの先端部と該ベルト6との間であってクリーニング
ブレードエッジの手前にトナーを入力させて、トナー溜
り26を形成したことによる。トナー溜り26は、クリ
ーニングブレードエッジにいく紙粉の量を減らすように
機能し、結果としてクリーニングブレードエッジ部の紙
粉の量が減り、クリーニングブレードエッジが転写搬送
ベルトに密着する度合いが大きくなり、転写搬送ベルト
16Aに対するクリーニング性が向上するのである。
【0061】ここで、クリーニングブレード16Aは、
L字状の板である支持板27に支持されていて、この支
持板27は支点軸28を中心に揺動自在であり、かつ、
図示省略の付勢手段により矢印の向きへ弾性的な回動力
を与えられている。また、この回動力に抗して該支持板
27を矢印の向きと逆向きに所定の離間量分、回動させ
て保持するクリーニングブレードの接離制御手段が設け
られている。なお、このクリーニングブレードの接離制
御手段は図示を省略してある。
【0062】図24を参照すればわかる通り、転写搬送
ベルト6A上の転写紙Sは、ローラ5の上の該ベルトか
ら離間して定着部17に向けて送り出される。この離間
する部位を転写紙排出部28とすれば、この転写紙排出
部28よりも該転写搬送ベルト6の回動方向の下流部位
にクリーニングブレード6Aが設けられている。転写搬
送ベルト上に存在した転写紙Sは転写紙排出部28にて
転写搬送ベルト6Aから離間してなくなるので、転写紙
Sがなくなったあとの、該転写搬送ベルト6A上の部位
にはトナーは存在しない。また、転写紙Sの幅方向(ド
ラム状をした感光体3の軸方向)での該転写紙の外側に
ついても、予めイレーサ22によって帯電のない状態に
されているので、原理的にはトナーはない状態となって
いる。さらに、転写紙と転写紙との間の領域、所謂紙間
部tの部位についても、帯電チャージャ20により帯電
されないように制御されるので、トナーの付着はないの
が従来のプロセス制御による結果である。この関係を図
3(a)に示す。図3(a)において、帯電チャージャ
20による「帯電」のオン領域は、紙サイズに合わせて
間欠的になされるようになっていて、紙サイズ間である
紙間部tは、画像の形成が予定されない部位であり、不
必要なトナーを消費させないために、帯電もイレースも
しないようにしている。つまり、図3(a)に示すよう
にイレーサ22による「イレース」のオンが紙長の前後
において行われるので、紙間部tにおいては、トナーの
付着はなくなり、したがって、クリーニングブレード1
6Aは、紙間部においては掻き落すトナーが存在しな
い。よって、トナー溜り26のようなものができる余地
もない。なお、図中、一部オンとは、紙長部に相当する
部位では、転写紙の幅を残して該転写紙の外側をイレー
スするという部分的なイレースとなるので、これを表現
したものである(図3(b)でも同じ)。
【0063】これに対し、本例では、帯電チャージャ2
0による帯電を紙長の部位だけでなく、紙間部tにおい
ても継続して行い、かつ、この紙間部tに相当する部位
についてイレーサ22によるイレースを実行しないよう
にする。イレーサ22は、感光体3の軸方向の幅に合わ
せて、任意にイレース幅を制御されるようになっている
が、例えば、イレース幅の全域にわたり、イレースの実
行を控えれば、紙間部tについては、感光体3の軸方向
の全幅でトナーの存在領域をつくることができる。
【0064】図3(b)は、紙間部でのイレースの実行
を行わない例を説明したもので、紙間部tの中ほどに非
イレース部t1をおき、この非イレース部t1については
イレーサ22の全幅にわたり、イレースをしないことと
している。上記紙間部tでのトナーの付着の状態を模視
的に示すと図4のようになる。図4において、イレーサ
22の幅を22w、転写搬送ベルト6の幅を6w、クリ
ーニングブレード6Aの幅を6Aw、感光体3の幅を3
wとすると、22w=6w=6Aw<3wの関係となっ
ている。図4において、区間T、区間T1はそれぞれ図
3(b)における紙間部t、非イレース部t1に対応す
る。
【0065】区間T1については、幅6wの全域にわた
り帯状に散点模様で示し、トナーが付着していることを
示している。このほか、転写紙S上についても、画像形
成のため、トナーが付着しているので散点模様を付して
いる。符号S’は、転写搬送ベルト6が転写紙排出部2
8を通過したことで転写紙Sがなくなり、トナー付着の
ない領域となった部位を示している。符号T1で示した
区間については、幅6wの全域にわたり、トナーが付着
しているので、クリーニングブレード6Aで掻き取るこ
とで、該ブレードの全域にトナー溜り26を形成するこ
とができる。
【0066】このようにして、転写搬送ベルト6上であ
って先の転写紙の後端と後続の転写紙の先端との間の領
域である紙間部tについて、トナーを強制入力させた上
で、この強制入力されたトナーを、クリーニングブレー
ド6Aで掻き取ることにより、図1により説明したトナ
ー溜り26を形成してブレードエッジ部の紙粉の量を減
らすことができる。本例では、図3(b)、図4に示し
たように、全ての紙間部tについて、トナーを強制的に
入力してもよいし、任意のいくつか毎にトナーを強制的
に入力するようにしてもよい。
【0067】この例では、転写搬送ベルト上の紙間部に
て転写紙が存在していた領域に対応する部分も含めて、
トナーを強制入力するので、紙粉によるクリーニング不
良を最大限に低減することができる。
【0068】b.請求項2の発明の説明 図2で説明したように、転写搬送ベルトへのトナー入力
量は多いほど、クリーニングブレード6Aによるクリー
ニング性は良好になる。そこで、転写搬送ベルト6上で
の紙間部tについてはすべて間をあけることなくトナー
の強制入力を行なうことで、上記トナーの入力量を多く
する。
【0069】そのために本例では、毎紙間部ごとに転写
搬送ベルト上にトナーを入力させて、すべての紙間部t
で感光体3上にトナーを付着させ、これを転写搬送ベル
ト6A上に転写してトナーを入力するのである。この例
では、転写搬送ベルトの紙間部に間をあけることなくト
ナーの強制入力を行うので、より確実に紙粉によるクリ
ーニング不良を低減することができる。
【0070】c.請求項3の発明の説明 この発明は、紙粉の少ない転写紙を使用する場合に有効
であり、紙粉の少ない転写紙については紙間部のすべて
ではなく、間欠的、つまり、数紙間部に1回の割合でト
ナーを入力する。これは、図29に示したように、転写
紙として使用される再生紙の種類によっては、紙粉が比
較的少ないものも存在するので、そのような紙粉の少な
い転写紙の場合には、たとえば、5つの紙間部に1つの
割合でトナーの強制入力を行う。つまり、イレーサ22
を全く機能させない状態を紙間部5つに1つの割合でつ
くるのである。この例では、トナーの強制入力を数紙間
部毎に行うので、消費するトナーを節約した上で、クリ
ーニング不良を低減することができる。
【0071】d.請求項4の発明の説明 転写搬送ベルト6A上の転写紙Sが転写部排出部にて該
ベルトから離間してなくなった後の該ベルト上にはトナ
ーが存在しない領域ができ、このように、転写紙が該ベ
ルトと接触する領域で紙粉による転写不良がおきる。よ
って、転写紙の幅によってトナー入力幅を変えても、そ
の効果は得られる筈である。本例は、かかる考えに基づ
いている。
【0072】具体的には、イレーサ22を構成する発光
素子の点灯幅、つまりイレースの領域を現に使用されて
いる転写紙の幅を除く領域に限定するのである。したが
って、イレースされない領域は、転写紙の幅の領域に対
応する領域に限定されることとなる。但し、この場合で
も、図3(b)における非イレース部t1におけるトナ
ーの強制入力のための非イレース時に、その前に通過し
た転写紙の幅以外のところをイレーサ22の発光素子を
点灯させてイレースする。この結果、紙間部tにおいて
は、転写紙の幅に対応する部分についてだけ、トナーを
帯状に付着させることとなる。
【0073】この例では、トナーの強制入力の幅をその
ときの転写紙の幅から決定するので、転写紙のない部分
には紙粉もなく、紙粉によるクリーニング不良は転写紙
が接触する幅でしかおきないのであるから、無駄にトナ
ーを消費することなく紙粉によるクリーニング不良をな
くすことができる。
【0074】e.請求項5の発明の説明 クリーニングブレード24は転写搬送ベルト6Aに圧接
した状態をとるので、そのエッジは経時で摩耗し、紙粉
が食い込まなくてもクリーニング能力は低下してしま
う。同じ入力トナー量でも、クリーニングブレードが摩
耗してくると、前記、a〜dで説明したように、転写搬
送ベルト上に強制入力したトナーをクリーニングできな
いという状況になることもある。紙粉に対するクリーニ
ング性は、図2においても説明したとおり、転写搬送ベ
ルトへのトナー入力量が増すほど良好になる。
【0075】これに対し、図5に示すように、トナーに
対するクリーニング性は、転写搬送ベルトへのトナーの
入力量が増すほど悪化する傾向にある。さらに、このト
ナーに対するクリーニング性については、経時的にみる
と、クリーニングベルトが初期の状態では実線で示すレ
ベルであったものが、経時では1点鎖線で示すように全
体的にレベルダウンして例えば、初期では入力量をAに
設定しておいても、経時ではトナークリーニング性が低
下し、トナークリーニング不良が発生する危険がある。
そこで経時では、トナー入力量をBに変えることによ
り、経時でのクリーニング性の低下を最小限に抑えるこ
とができる。
【0076】このため、トナークリーニングブレードを
交換した場合には、その交換の時点でカウンタをリセッ
トし、以後、n枚(n>1)画像形成する毎に前記非イ
レース部t1の幅を短くし、具体的にはイレーサ22の
オン/オフのタイミングを短くし、経時で転写搬送ベル
トに強制入力するトナーの量を減らし、ひいてはクリー
ニングブレードに入力するトナーの量を減らして、経時
でのクリーニングブレードの摩耗があってもクリーニン
グ性の低下を最小限に抑えることができるのである。つ
まり、この例では、経時で強制入力するトナーの入力量
を減らすので、クリーニングブレードが摩耗した際のク
リーニング性の低下を最小限に抑えることができる。
【0077】f.請求項6の発明の説明 図3により説明したように、感光体3のまわりにはフォ
トセンサ24が設けられている。このフォトセンサ24
は、画像濃度の制御用として本来の画像形成プロセス以
外のときに、感光体3上に形成された画像濃度制御用の
パターンを検知するためのものである。
【0078】前記a〜eで説明した例において、転写搬
送ベルト6上にトナーを強制入力する前提として、感光
体3上には該感光体の軸方向に、紙間部について帯状に
トナー付着部ができるので、このトナー付着部を従来、
画像濃度制御用のパターンとして専用に形成していたト
ナーのパターンに代えて、利用することができる。つま
り、図3(b)における非イレース部t1に対応して形
成される感光体3上のトナー付着部をフォトセンサ24
により検知して、検知した値を用いて画像濃度の制御を
行う。この例によれば、トナーを強制入力することで紙
粉によるクリーニング性の低下を最小限に抑え得るとと
もに、画像濃度制御用として専用の検知用パターンをつ
くる必要がなくなる。
【0079】(三).請求項7〜請求項14に対応する
説明 a.請求項7の発明の説明 この発明は、帯電、露光、イレース、現像の各工程を順
に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体であ
る転写紙を支持するとともに、該転写紙を前記感光体上
の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬送
ベルトの回動方向上、転写紙排出部よりも下流の位置に
て、当該転写搬送ベルトの周面にクリーニングブレード
を圧接させて当該転写搬送ベルト上の残留トナーを掻き
取る、転写搬送ベルトのクリーニング方法において、例
えば、図22〜図28の例において、クリーニング時に
おける転写搬送ベルトの回転速度(クリーニング動作速
度と同義。以下に同じ。)を少なくとも2つ以上設定し
ておき、クリーニングブレード16Aを転写搬送ベルト
6に圧接した状態で、これらの予め設定された移動速度
から選択した移動速度にてクリーニングを行うこととし
たものである。このようにすれば、クリーニングブレー
ドエッジに紙粉が食い込むことによって、その部分での
転写搬送ベルトとクリーニングブレードとの密着性が低
下し、転写搬送ベルト上のトナーがすり抜けてしまうた
めに、転写搬送ベルト上のクリーニング性能が低下す
る、という現象を改善することができる。
【0080】本例では、コピー動作中もクリーニングブ
レード6Aは転写搬送ベルト6に常接し、転写搬送ベル
ト6上を清掃しているが、転写紙Sから発生する紙粉が
常に入力されるためクリーニングブレードエッジ部には
次第に紙粉が蓄積されていく。しかし、転写動作非実行
時、すなわち転写紙Sから紙粉が入力されない状態で、
クリーニングブレード6Aを転写搬送ベルト6に圧接し
たまま転写搬送ベルト6を一定時間回転駆動させるとい
う「転写搬送ベルトクリーニング動作」を実行すると、
クリーニングブレードエッジ部の蓄積された紙粉は除去
されていく。この点に着目して本発明では、転写動作非
実行時において、転写搬送ベルトクリーニング動作を行
うこととした。
【0081】転写搬送ベルトクリーニング動作を実行し
たときのクリーニング効果の一例を図6に示す。図6で
は、クリーニング時間を3.0秒に限定し、この時間内
にクリーニングブレードエッジ部に残存している紙粉の
量を相対量で縦軸に、転写搬送ベルトの回転駆動時の移
動速度(mm/sec)を横軸にとって示している。こ
の図6からわかるように、一定時間内にクリーニングブ
レードエッジ部の紙粉が除去される量は、クリーニング
動作速度、すなわち転写搬送ベルトの移動速度が大きく
なるほど、減少する。つまり、クリーニングブレードエ
ッジ部に蓄積した紙粉を短時間で除去するためには、極
力、クリーニング動作を高速度で実行するのがよい。そ
こで、紙粉の量に応じて該クリーニング動作時における
該ベルトの移動速度を速くできるようにした。なお、転
写動作が行われているときにおいても、転写搬送ベルト
の移動速度が大きいほど、紙粉の蓄積防止効果がある。
【0082】本例では、転写搬送ベルト6の移動速度
を、該ベルトを駆動する駆動源であるモータの周波数の
切換により、以下の〜ように3通り選択して切換得
るように設定し、機械条件やコピーモードなどによって
適切な値を選択することとしている。 …300mm/sec …400mm/sec …500mm/sec なお、このように3つの中から選択できる画像形成装置
において、感光体3と転写搬送ベルト6の駆動源は同じ
ものを使用しており、通常の画像形成時の感光体3およ
び転写搬送ベルト6の移動速度は共に同一で前記の3
00mm/secである。状況に応じて、〜の中か
ら適切な速度を選択することとなる。
【0083】この例では、クリーニング時における転写
搬送ベルトの移動速度を少なくとも2つ以上設定し、選
択可能としているので、クリーニングすべき紙粉の量に
応じて、また、経時的なクリーニング性能の変化などに
応じて、最適なクリーニング動作速度で転写搬送ベルト
のクリーニングを行うことができる。
【0084】b.請求項8の発明の説明 この発明は、少なくとも2つ以上のクリーニング動作速
度を予め設定しておき、この設定されたクリーニング動
作速度の中から選択したクリーニング動作速度でクリー
ニングするという請求項7記載の発明を前提としてお
り、当該画像形成装置の本体電源のスイッチをオンにし
た後、画像形成プロセスを可能とする状態まで諸部材の
状態を整えるまでの立上り時間の間に、予め設定された
転写搬送ベルトの移動速度の中での最高速度を選択して
転写搬送ベルトを駆動して、クリーニングブレード6A
を転写搬送ベルト6に圧接した状態で、転写搬送ベルト
クリーニング動作を行う。上記のように、〜の速度
が選択可能な場合は、の速度が選択されることとな
る。
【0085】具体的には、機械本体の電源投入時に定着
部17における定着温度を検出し、100°C以下の場
合には定着ヒータの加熱および加熱ローラ17a,パッ
ドローラ17bの回転駆動により定着部17のウオーム
アップ動作を実行する。この画像形成装置の定着部17
では図7に示すように、立ち上げ時間として、本体電源
オンから約5minを要するが、この立ち上げ時間の間
に、転写搬送ベルトのクリーニング動作を併行して行っ
ている。この例では、定着部17が立ち上がるまで画像
形成動作は行われないため、転写搬送ベルト6の移動速
度を変化させることができ、さらに、クリーニングのた
めの時間を十分に確保することができる。例えば、クリ
ーニング動作時における転写搬送ベルトの移動速度を、
前記〜中の最大値であるの500mm/secを
選択し、クリーニング性能の高い条件で十分に清掃する
ことができる。この例では、本体電源オン後、画像形成
可能状態になるまでの間に選択可能な最高速度で転写搬
送ベルトを回転駆動させるので、画像形成動作を妨げる
ことなく、十分な転写搬送ベルトのクリーニングを行う
ことができる。
【0086】c.請求項9の発明の説明 この発明は、少なくとも2つ以上のクリーニング動作速
度を予め設定しておき、この設定されたクリーニング動
作速度の中から選択したクリーニング動作速度でクリー
ニングするという請求項7記載の発明を前提としてお
り、少なくとも2つ以上の連続画像形成動作終了時に転
写搬送ベルトの移動速度を速くすることを内容としてい
る。画像形成動作において、画像形成の設定枚数を
「1」とした場合、転写紙Sから発生する紙粉量に対し
て、画像形成動作終了後の転写搬送ベルトクリーニング
動作は、通常の画像形成動作時と同じ移動速度、つまり
前記例におけるの300mm/secに設定すること
で十分にクリーニングブレード6A上の紙粉を除去する
ことができる。
【0087】しかし、連続コピー枚数(連続画像形成の
場合も同様)が数十、数百と多い場合には連続画像形成
中にクリーニングブレード6Aのエッジ部に入力される
紙粉の量が増加するため、前記の300mm/sec
では十分な紙粉除去を行うことができない場合がある。
【0088】この発明は、かかる場合においても十分に
対応ができるもので、図8に示した例では、クリーニン
グブレードエッジ部への紙粉入力量が増加する連続コピ
ーモード実行時には、画像形成動作終了後の転写搬送ベ
ルトクリーニング動作として、クリーニング動作速度、
つまり転写搬送ベルト6の移動速度を前記の300m
m/secよりも速い、の400mm/secを選択
することとしている。この図8に示すフローは、画像形
成装置をコントロールする制御部を介して実行する。な
お、本体操作部に「転写搬送ベルトクリーニング動作速
度の選択キー」、「マニュアル設定キー」設け、これら
の操作によって、前記、のいずれかを任意に選択す
ることによっても、転写搬送ベルト6の移動速度を変化
させることもできる。
【0089】この例では、少なくとも2枚以上の連続コ
ピー動作の終了時に転写搬送ベルトのクリーニング時の
移動速度を速くするのであるから、不必要にクリーニン
グ動作速度を速くすることなく、紙粉の蓄積しやすいモ
ードでの画像形成時にのみクリーニング性を高めること
ができる。
【0090】d.請求項10の発明の説明 この発明は、少なくとも2つ以上のクリーニング動作速
度を予め設定しておき、この設定されたクリーニング動
作速度の中から選択したクリーニング動作速度でクリー
ニングするという請求項7の発明を前提としており、少
なくとも2つ以上の連続画像形成動作終了時に転写搬送
ベルトの移動速度を速くするとの内容を含んでいる。前
記「(一).本発明が適用される画像形成装置の例」の
欄で説明したように、当該画像形成装置の機械本体に設
けられた複数段の各給紙トレイは、セットされる転写紙
の種類に応じて「再生紙」または「普通紙」のどちらか
を設定するようになっている。図10に示すように、本
体操作部によりコピーモードとして選択された給紙トレ
イが、前記転写紙の種類のうち、「普通紙」と設定され
ている場合には、コピー動作終了後の転写搬送ベルト6
のクリーニング動作速度として前記の300mm/s
ecを選択し、紙粉発生量が多い「再生紙」がコピーモ
ードとして設定されている場合には、コピー動作終了後
の転写搬送ベルト6のクリーニング動作速度として前記
の400mm/secを選択する。この図10に示す
フローは、画像形成装置をコントロールする制御部を介
して実行する。なお、本体操作部に「転写搬送ベルトク
リーニング動作速度の選択キー」、「マニュアル設定キ
ー」設け、これらの操作によって、前記、、のい
ずれかを任意に選択することによっても、転写搬送ベル
ト6の移動速度を変化させることもできる。
【0091】この例では、設定したコピーモードに応じ
て、コピー動作終了後、クリーニングに際しての転写搬
送ベルトの移動速度を選択しているので、不必要にクリ
ーニング動作速度を速くすることなく、紙粉発生量の多
い再生紙使用時などの紙粉の蓄積しやすいコピーモード
のみクリーニング性を高めることができる。
【0092】e.請求項11の発明の説明 この発明は、少なくとも2つ以上のクリーニング動作速
度を予め設定しておき、この設定されたクリーニング動
作速度の中から選択したクリーニング動作速度でクリー
ニングするという請求項7の発明を前提としている。画
像形成装置における連続コピー動作後のクリーニングブ
レードへの紙粉入力量と連続コピー枚数との相関は図2
9に示したとおりであり、「普通紙」、「再生紙A」,
「再生紙B」の何れについても、その程度に差はあるも
のの連続コピー枚数が多い程、クリーニングブレード6
Aのエッジに蓄積する紙粉の量は増加する傾向にある。
【0093】そこで本例では、表1に示すように連続画
像形成枚数に応じて、画像形成動作終了後の転写搬送ベ
ルトの移動速度を段階的に設け、設定された画像形成枚
数に応じてクリーニング動作速度、つまり、転写搬送ベ
ルトの移動速度を変更するようにしている。例えば、連
続コピー枚数を50枚とした場合には、表1からクリー
ニング動作速度、つまり転写搬送ベルト6の移動速度は
350mm/secに設定する。
【0094】
【表1】
【0095】この例では、設定された連続コピー枚数に
応じて、コピー動作終了後の転写搬送ベルトの移動速度
を選択するので、不必要にクリーニング動作速度を速く
することなく、紙粉の蓄積量に応じて適切なクリーニン
グ性能を得ることができる。
【0096】f.請求項12の発明の説明 この発明は、転写搬送ベルトの張力を高めた状態で転写
搬送ベルトを移動させることで、転写搬送ベルトのクリ
ーニング性能を高めるクリーニング方法に係る。転写搬
送ベルトの張力を高める手段として、加圧部材により転
写搬送ベルトを押動する。この加圧部材による加圧に際
しては、転写搬送ベルトの内側から、加圧部材を押し当
てることにより、転写搬送ベルトの張力を高めている。
【0097】例を示すと図10において、加圧部材とし
ての加圧ローラ30を転写搬送ベルト6の内側から外側
に向けて移動することにより、転写搬送ベルト6の張力
を高めるようにしている。加圧ローラ30は「く」の字
状に折曲した2つアーム31の先端部に枢着されてい
る。アーム31の中間部は不動部材に軸32により枢着
されている。アーム31の他端部は、駆動軸33と一体
に設けられて回転する偏芯カム34の周面に、緊縮性の
ばね35の弾性により常時圧接させられている。アーム
31のうち、加圧ローラ30を枢着している先端部は転
写搬送ベルト6の内側に位置し、偏芯カム34に圧接し
ている他端部は転写搬送ベルト6の外側に位置してい
る。アーム31は、転写搬送ベルト6を間にして対向し
ている同一の2つの部材からなり、これら対向するアー
ム間に加圧ローラ30を枢着し、他端部は1つの偏芯カ
ム34に共通に圧接しているのである。
【0098】図24に示した構成において、加圧ローラ
30を、接離レバー9とクリーニングブレード16Aと
の間に設けた場合には、転写搬送ベルト6を内側から外
側に向けて変位させたとき、該ベルトは張力が高まると
ともに、クリーニングブレード16Aに近づく向きの変
位となるので、一層効果的である。クリーニングブレー
ド16Aが図24に示したローラ5の位置よりもやや下
流に設けられた場合にはなお一層顕著である。
【0099】かかる構成により、クリーニング動作時に
は偏芯カム34を回転させてアームを揺動させ、加圧ロ
ーラ30による転写搬送ベルト6を内側から外側に向け
て押し動かし、転写搬送ベルト6の張力を高くすること
で、転写搬送ベルト6のクリーニング性を向上させる。
また、コピー動作時には、安定した転写特性を得るため
に、加圧ローラ30を転写搬送ベルト6への加圧状態か
ら解除する向きに変位させる。なお、図10に示した状
態では、加圧ローラ30は転写搬送ベルト6から離間し
ており、加圧状態から解除されている。
【0100】この例では、加圧部材によって転写搬送ベ
ルトの張力を高めた状態で転写搬送ベルトを回転駆動さ
せた状態のもとで、クリーニング動作を実行することと
なるので、クリーニング性能を高めることができ、しか
も、コピー時にはコピーに適する通常の張力に戻すこと
ができるので、コピー品質に影響を与えることなく、ク
リーニング性能を高めることができる。
【0101】g.請求項13の発明の説明 この発明は、転写搬送ベルトを感光体に接離自在として
いる構成を採用している場合に適用される。感光体に対
して常時転写搬送ベルトを接触させている構成の画像形
成装置においては、クリーニング動作を実行すると必然
的に、転写搬送ベルトを感光体に接触した状態でクリー
ニングすることとなる。実施にあたっては、前記「a.
請求項7の発明の説明」で説明したように、転写搬送ベ
ルトの移動速度を変えて行うこともできるし、転写時の
速度で行うこともできる。
【0102】ここで説明する画像形成装置では、転写搬
送ベルト6を感光体3に常時接触させると、転写搬送ベ
ルトの材質中の物質や油性分などが長時間の接触によ
り、感光体に付着するのでこれを防止するなどのことか
ら、接離機構により、転写搬送ベルト6を感光体3に対
して接離自在の構成を採用している。そして、転写工程
を行うときにのみ、転写搬送ベルト6を感光体3に対し
て接触させるようにしている。
【0103】接離機構を例示する。図22を参照する
に、支持体7は支持軸5aを中心に揺動自在であり、か
つ、該支持体7と一体的に、転写搬送ベルト6の下方に
て該ベルトの中央寄りにオーハング状に延びるステー2
9a,29bが設けられている。転写工程が行われてい
ないとき、あるいは、転写工程時であっても転写中の転
写紙Sが所謂ジャムを起こした場合などには、支持体7
は図24に示すように、これらのステー29a,29b
を図11に示す揺動支持台40、41に支持されて図2
4に示すように転写搬送ベルト6が感光体3から離間し
た状態にする。
【0104】転写工程時には、揺動支持台40、41を
上動させて支持体7を、支持軸5aを支点として持ち上
げ、転写搬送ベルト6が感光体7に接する状態にする。
【0105】このような、揺動支持台40、41の揺動
動作を行わせるための接離機構を説明する。図11
(a)は接離機構の全体を説明した斜視図、図11
(b)は揺動支持台40の動力伝達部を拡大して説明し
た図である。図11(b)において、揺動支持台40は
接離レバー42と一体である。接離レバー42の中間部
の穴42hは不動部材に設けられた図示されない軸に嵌
合して揺動自在に支持されておる。接離レバー42の端
部はソレノイド43のプランジャに連結されたアーム4
4とピン45で連結されている。なお、他方の揺動支持
台41についても接離レバー42と同じ接離レバーが設
けられ、同様にアーム44’を介してソレノイド43の
プランジャに連結されている。よって、ソレノイド43
を駆動することにより、アーム44、44’を介して揺
動支持台40、41は共に上下動し、ステー29a,2
9bを介して支持体7の自由端側を上下動させ、以っ
て、転写搬送ベルト6を感光体3に対して接離動作さ
せ、かつ、接触状態、離間状態を維持させることもでき
る。
【0106】このような接離機構を有する画像形成装置
においては、転写搬送ベルトのクリーニング動作時にお
いて、敢えて、図11に示す接離機構を動作させること
により揺動支持台40、41を上動させて、転写動作時
と同様に転写搬送ベルト6を感光体3に接触した状態の
ままで、転写搬送ベルト6を回転させて転写搬送ベルト
6の表面に付着しているトナーや紙粉を感光体3に逆転
写させて転写搬送ベルト6のクリーニング性を向上させ
る。本例における転写搬送ベルトのクリーニング工程で
は、転写搬送ベルト6の回動と同期させて感光体3につ
いても同じ方向に同じ速度で回動させ、つまり、相対速
度がゼロになるようにお互いの速度を設定して回動させ
つつ、クリーニングを行うものとする。この例では、転
写搬送ベルトを感光体に接触させた状態で、転写搬送ベ
ルトを回転駆動させてクリーニングを行うので、転写搬
送ベルトのクリーニング性を高めることができる。
【0107】h.請求項14の発明の説明 この発明は、転写搬送ベルトを感光体に対して接離自在
としている請求項13における発明を前提にするときに
効果的である。つまり、転写搬送ベルトを感光体に接し
た状態のもとで、通算画像形成枚数に応じて転写搬送ベ
ルトの移動速度を選択するのである。転写搬送ベルトの
クリーニングブレード16Aは、経時的にエッジ部が摩
耗し、クリーニング性能が低下する傾向にある。そこ
で、この例では、転写搬送ベルトのクリーニングブレー
ドの交換後の通算コピー枚数に応じて転写搬送ベルトの
クリーニング動作速度の補正係数を表2に示すように切
り換え、これにより、通算コピー枚数に応じた転写搬送
ベルトの移動速度を選択することとしている。
【0108】
【表2】
【0109】表2によれば、基準速度、つまり、0〜5
万枚未満までの初期のコピー枚数までの間におけるクリ
ーニング動作速度(クリーニング時における転写搬送ベ
ルト6の移動速度)をK=400mm/secとすれ
ば、トータルコピー枚数が5万枚〜7万枚未満ではK×
1.2の動作速度というように速度設定してクリーニン
グ動作を実行する。この例では、通算コピー枚数に応じ
て転写搬送ベルトの回転速度を選択するので、経時的な
クリーニング性能の低下をカバーし、安定したクリーニ
ング性能を得ることができる。
【0110】(四).請求項15〜請求項22に対応す
る説明 a.請求項15の発明の説明 この発明は、帯電、露光、イレース、現像の各工程を順
に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体であ
る転写紙を支持するとともに、該転写紙を前記感光体上
の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬送
ベルトの回動方向上、転写紙排出部よりも下流の位置に
て、当該転写搬送ベルトの周面にクリーニングブレード
を圧接させて当該転写搬送ベルト上の残留トナーを掻き
取る、転写搬送ベルトのクリーニング方法において、例
えば、図22〜図28の例において、クリーニングブレ
ードを転写搬送ベルトに圧接した状態で該転写搬送ベル
トを回転駆動させるクリーニングのための時間(クリー
ニング動作時間)を少なくとも2つ以上設定し、これら
の時間の何れかを選択してクリーニングを行うこととし
ている。
【0111】実験によれば、図12に示すように、クリ
ーニングブレードエッジ部での紙粉残量(相対量)は、
クリーニング動作時間が長いほど減少し、約30sec
で紙粉除去量は飽和する。このことから、クリーニング
ブレードエッジ部に蓄積した紙粉を除去するためには、
コピー速度など、機械品質に影響しない範囲で極力、ク
リーニング動作を長時間行うことが望ましいことがわか
る。これは紙粉の蓄積防止に対しても同様である。
【0112】このようなことから本発明では、機械条件
やコピーモードなどの条件が許す限り長時間のクリーニ
ングを選択できるように、条件に応じていくつかのクリ
ーニング時間を設定し、これらの中から適切な値を選択
してクリーニングの実行を図ることができるようにし
た。クリーニング動作時間、つまり、転写搬送ベルトの
回転駆動時間として、以下の〜を条件別に例示す
る。 …2.0sec …5.0sec …60.0sec なお、この場合、感光体3と転写搬送ベルト6の駆動源
は同じものを使用しており、各々の回転は同期させてい
る。
【0113】上記2.0secは、コピースタートボ
タンを1回押して、コピー動作がすべて終了するまでの
機械の作業を1ジョブとするとき、1ジョブの総コピー
枚数が9枚以下の場合、かつ、「普通紙」をセットした
給紙トレイを選択した場合に選択するのがよいクリーニ
ング動作時間である。上記5.0secは、1ジョブ
の総コピー枚数が10枚以上の場合または「再生紙」を
セットした給紙トレイを選択した場合に選択するのがよ
いクリーニング動作時間である。例えば、本体操作部の
「サービスマン用プログラムモード」の『転写ベルトク
リーニング時間』の設定を、[Low]、[High]
のうち、[High]を選択した場合に、自動的にこの
時間が設定されるようにしておく。 上記60.0s
ecは、本体電源投入時に自動的に実行される「定着ウ
オームアップ」時に実行するとよいクリーニング動作時
間である。
【0114】この例では、クリーニングに際しての、転
写搬送ベルトを回転駆動させる時間を少なくとも2つ以
上設定し、選択可能としているので、クリーニングすべ
きトナーや紙粉の量に応じて、また経済的なクリーニン
グ性能の変化などに応じて、最適なクリーニング時間で
クリーニングを行うことができる。
【0115】b.請求項16の発明の説明 この発明は、クリーニング動作時間を少なくとも2つ以
上設定しておき、これらの時間の何れかを選択してクリ
ーニングを行うという、請求項15の発明を前提として
いて、本体電源オン後画像形成可能状態になるまでの間
に、選択可能な最長時間で転写搬送ベルトを回転駆動さ
せることを内容としている。
【0116】具体例を説明する。機械本体の電源投入時
に定着温度を検出し、100°C以下の場合には加熱ロ
ーラ17aのヒーターの加熱および加熱ローラ17a,
パッドローラ17bの回転駆動により定着装置のウオー
ムアップ動作を実行する。この定着装置の立ち上げまで
には約5分間を要するが、その間に転写搬送ベルトのク
リーニング動作を併行して行っている。この装置の例で
は、定着装置が立ち上がるまでコピー動作は行われない
ようにしているので、転写搬送ベルトをクリーニングす
るための時間を十分に確保することができる。
【0117】したがって、クリーニング動作時間とし
て、図7に示すように、前記「a.請求項15の発明の
説明」で例示した最大値60.0secを選択する。
の値を選択しても、図7から明らかなように、60se
cは、定着立ち上げ動作時間(5min)の中に十分に
おさまっており問題ない。この例では、本体電源オン後
コピー可能状態になるまでの間に、選択可能な最長時間
で転写搬送ベルトを回転駆動させているので、コピー動
作を妨げることなく、十分な転写搬送ベルトのクリーニ
ングを行うことができる。
【0118】c.請求項17の発明の説明 この発明は、リリーニング動作時間を少なくとも2つ以
上設定しておき、これらの時間の何れかを選択してクリ
ーニングを行うという、請求項15の発明を前提として
いて、少なくとも2回以上の連続画像形成動作終了時
に、予め設定された転写搬送ベルトの回転駆動時間のう
ち長い方の時間を選択することを内容としている。
【0119】具体例を説明する。図13において、コピ
ー設定枚数を「1枚」とした場合には、転写紙から発生
する紙粉量に対して、コピー動作終了後に行う転写搬送
ベルトのクリーニング動作は前記「a.請求項15の発
明の説明」で例示した選択枝〜のうち、最短の
2.0secに設定する。これにより十分に紙粉の除去
が可能である。しかし、連続コピー枚数が数十枚、数百
枚と多い場合には連続コピー動作中に転写搬送ベルトの
クリーニングブレードエッジ部に入力する紙粉量が増加
するため、2.0sec程度では十分な紙粉の除去が
行えない場合がある。このようなクリーニングブレード
エッジ部への紙粉入力量が増加する連続コピーモード実
行時は、コピー動作終了後のクリーニング動作時間とし
て上記選択枝中の5.0secを選択する。このよう
に、少なくとも2回以上の連続コピー動作終了時にはク
リーニング動作時間を長くすれば、不必要にクリーニン
グ動作時間を長くすることなく、紙粉の蓄積しやすいと
きのコピーモード時においてのみクリーニング性を高め
ることができる。
【0120】d.請求項18の発明の説明 この発明は、クリーニング動作時間を少なくとも2つ以
上設定しておき、これらの時間の何れかを選択してクリ
ーニングを行うという、請求項15の発明を前提として
いて、本体操作部にて設定した画像形成モードに応じ
て、画像形成動作終了後の転写搬送ベルトの回転駆動時
間を選択することを内容としている。
【0121】具体例を説明する。機械本体に設けられた
複数段の各給紙トレイは、セットする転写紙の種類に応
じて「再生紙」または「普通紙」のどちらかを設定する
ようになっている。
【0122】図14に示すフローチャートにおいて、コ
ピー動作時に本体操作部から選択した給紙トレイが、前
記のうち「普通紙」として設定されている場合には、コ
ピー動作終了後の転写搬送ベルトのクリーニング動作時
間として前記「a.請求項15の発明の説明」で例示し
た選択枝〜のうち、最短の2.0secを選択
し、紙粉発生量が多い「再生紙」として設定されている
場合には、コピー動作終了後の転写搬送ベルトのクリー
ニング動作時間として前記選択枝中の5.0secを
選択する。また、本体操作部に転写搬送ベルトクリーニ
ング動作時間の選択キーを設け、これによって、前記選
択枝〜のうちから任意に選択することでも転写搬送
ベルトのクリーニング動作時間を本体操作部のマニュア
ル設定キーにより変化させることができる。
【0123】この例では本体操作部にて設定したコピー
モードに応じて、コピー動作終了後の転写搬送ベルトの
回転時間を選択しているので、不必要にクリーニング動
作時間を長くすることなく、紙粉発生量の多い再生紙使
用時などの紙粉の蓄積しやすいコピーモードのみクリー
ニング性を高めることができる。
【0124】e.請求項19の発明の説明 この発明は、クリーニング動作時間を少なくとも2つ以
上設定しておき、これらの時間の何れかを選択してクリ
ーニングを行うという、請求項15の発明を前提として
いて、設定された連続画像形成枚数に応じて、画像形成
動作終了後の転写搬送ベルトの前記クリーニングのため
の時間を選択することを内容としている。
【0125】具体例を説明する。連続コピー枚数と転写
搬送ベルトのクリーニングブレードへの紙粉入力量っの
相関は図29に示したとおりであり、連続コピー枚数が
多いほど、転写搬送ベルトのクリーニングブレードエッ
ジ部に蓄積される紙粉量は増加する傾向にある。そこで
本例では、表3に示すようにクリーニング動作時間を連
続コピー枚数毎に段階的に設け、設定されたコピー枚数
に応じて、クリーニング動作時間を変更することとして
いる。
【0126】
【表3】
【0127】この表3の例によれば、連続コピー枚数を
50枚とした場合には、転写搬送ベルトのクリーニング
動作時間は3.0secとなる。このように、設定され
た連続コピー枚数に応じて転写搬送ベルトのクリーニン
グのための時間、つまりクリーニング動作時間を選択す
ることとするので、不必要にクリーニング動作時間を長
くすることなく、紙粉の蓄積量に応じて適切なクリーニ
ング性能を得ることができる。
【0128】f.請求項20の発明の説明 この発明は、クリーニング動作時間を少なくとも2つ以
上設定しておき、これらの時間の何れかを選択してクリ
ーニングを行うという、請求項15の発明を前提として
いて、図10にて説明したように転写搬送ベルト6の内
側から加圧部材としての加圧ローラ30を押し動かして
該転写搬送ベルト6の張力を高めることのできる接離機
構などを有するものについて適用できる。図10に示し
た接離機構については、既に説明したとおりであり、偏
芯カム34を回転制御することで、加圧ローラ30によ
り転写搬送ベルト6の張力を高めたり、あるいは、加圧
を解除して張力を通常の画像形成に適する大きさに戻し
たりすることができる。
【0129】転写搬送ベルトのクリーニングに際して
は、図10に示す如き接離機構を利用して、転写搬送ベ
ルトの張力を高めた状態にて、クリーニングを行うので
ある。このように、加圧ローラにより転写搬送ベルトの
張力が高められた状態のもとでクリーニングが行われる
ので、転写搬送ベルト6に対するクリーニングブレード
16Aの当接状態がクリーニングに適するようになり、
かつ、このような張力の制御は、クリーニング時にのみ
行うことができるので、コピー品質に影響なくクリーニ
ング性を高めることができる。
【0130】g.請求項21の発明の説明 この発明は、クリーニング動作時間を少なくとも2つ以
上設定しておき、これらの時間の何れかを選択してクリ
ーニングを行うという、請求項15の発明および、転写
搬送ベルトを感光体に接離自在としている構成を採用し
ている場合に適用される。接離機構については、すで
に、図11、図22により説明したものと同じ構造のも
のが使用される。
【0131】この発明の具体例としては、請求項15に
記載の発明により選択されたクリーニング時間、クリー
ニングするわけであるがその間中、転写搬送ベルトを感
光体に接触させた状態とする。これによって、転写搬送
ベルトの表面に付着しているトナーや紙粉を感光体に逆
転写させて、転写搬送ベルトのクリーニング性を向上さ
せることができる。
【0132】以上より、この例では、転写搬送ベルトを
感光体に接触させた状態で転写搬送ベルトを回転駆動し
てクリーニングを行うので、該ベルト上のトナーや紙粉
が感光体に逆転写されて、転写搬送ベルトのクリーニン
グ性を高めることができる。
【0133】h.請求項22の発明の説明 この発明は、クリーニング動作時間を少なくとも2つ以
上設定しておき、これらの時間の何れかを選択してクリ
ーニングを行うという、請求項15の発明を前提として
いて、通算画像形成枚数に応じて転写搬送ベルトのクリ
ーニングのための時間を選択することを内容とする。
【0134】転写搬送ベルトのクリーニングブレード1
6Aは、経時的にエッジ部が摩耗し、クリーニング性が
低下する傾向にある。そこで、転写搬送ベルトのクリー
ニングブレードの摩耗状態の代用特性として、クリーニ
ングブレード交換後の通算画像形成枚数に応じて、転写
搬送ベルトのクリーニング動作時間の補正係数を設定
し、通算画像形成枚数に応じてクリーニング動作時間を
補正し、この補正された時間、クリーニング動作を行う
こととした。トータルコピー枚数に対応するクリーニン
グ動作時間の補正係数の例を表4に示す。
【0135】
【表4】
【0136】この表4の例によれば、基準となるクリー
ニング動作時間、つまり、0〜5万枚未満までの初期の
コピー枚数までの間におけるクリーニング動作時間を
K’=2.0secとすれば、トータルコピー枚数が5
万枚〜7万枚未満ではK’×1.2=2.4secのク
リーニング動作時間というように時間設定してクリーニ
ング動作を実行する。
【0137】このように、通算コピー枚数に応じて転写
搬送ベルトの回転時間(クリーニング動作時間)を選択
することにより、経時的なクリーニング性能の低下をカ
バーし、安定したクリーニング性能を得ることができ
る。
【0138】(五).請求項23に対応する説明 この発明は、クリーニングブレードの上流側に少なくと
も給紙コロの幅と転写紙の幅方向端部にそれぞれ対応す
る転写搬送ベルト幅の領域で該転写搬送ベルトに接する
スポンジ状シール部材と、前記領域を除く領域にて前記
転写搬送ベルトに接するフィルム状シール部材とからな
るトナーシール部材を設けたものである。
【0139】図22〜図28により説明した画像形成装
置において、転写工程において、転写紙Sは給紙コロと
してのレジストローラ10を経て転写搬送ベルト6に向
けて送り出される。したがって、転写紙Sと接するレジ
ストローラ10には紙粉が多く付着しており、この紙粉
が転写搬送ベルト6上にもたらされる。また、転写紙S
の送り方向に直交する幅方向の両幅部(エッジ部)から
も多くの紙粉が転写搬送ベルト6上に転移する。この発
明は、トナーシール部材により、クリーニングブレード
16Aへの紙粉の進入を防止しようとするものである。
【0140】図15、図16はこの発明にかかるトナー
シール部材を説明したもので、図15はトナーシール部
材の配置構成を説明した側面図、図16はトナーシール
部材の配置構成を説明した斜視図である。これらの図の
中で、符号50はフレームを示す。トナーシール部材5
3は、フィルム状のシール部51aとスポンジ状のシー
ル部52とからなる。フィルム状のシール部51aはフ
ィルム状のシール本体51の一部をなし、端部を連続す
る矩形の凹凸部を形成するように、切り欠かれた形状部
分の凸部に相当する部位として構成されている。
【0141】フィルム状のシール本体51はフレーム5
0に一端側を固定されている。図15に示すように、前
記凸部に相当するフィルム状のシール部51aと前記凹
部に相当する部位に嵌合する如くして設けられたスポン
ジ状のシール部52とはそれぞれその先端部が転写搬送
ベルト6に接触するように配置されている。スポンジ状
のシール部52は図16に示すようにシール部52a、
52b、52c、52d、52eの集合であり、それぞ
れの幅をSa、Sb、Sc、Sd、Seとすると、シー
ル部52cはレジストローラ10と対向した位置にあ
り、しかも図17に示すようにこのシール部52cの幅
Scはレジストローラ10のコロ幅と合わせてある。
【0142】同様に、シール部52a,52eは用いら
れる転写紙Sのエッジ部と対向する位置にあり、その幅
Sa,Seは図17に示すようにA3サイズ、A4よこ
サイズに対して共通に対応できる大きさに設定してい
る。また、シール部52b、52dの幅Sb,SdはA
4たてサイズ、A5サイズに対して共通に対応できる大
きさに設定している。
【0143】スポンジ状のシール部52は、その基端部
がフレーム50の傾斜面に貼付されてその先端がクリー
ニングブレード16Aが転写搬送ベルト6に圧接してい
る部位よりも上流の部位にて接している。ここで、スポ
ンジ状シール部52の転写搬送ベルト6へのくい込み量
は2.5mm程度であり、このスポンジ状シール部52
によりレジストローラ10上に付着した紙粉が転移した
転写搬送ベルト6上の紙粉を除去する機能を有する。こ
のスポンジ状のシール部52を構成する部材の材質とし
ては、例えば発泡ポリウレタンゴムが用いられ、硬度は
10度(±5度)くらいが望ましい。
【0144】フィルム状のシール部51aは、その基端
部をフレーム50の平坦部と出口ガイド54とに挟まれ
て固定されており、自由端側は前記したように多数の凹
凸部形成されていて、凸部は、用いられることが想定さ
れる転写紙Sのエッジ部に対応して、かつ該エッジ部を
が十分に幅の中に収まるような大きさ、位置にて形成さ
れ、しかも、スポンジ状シール部52が位置する領域を
除く転写搬送ベルト6上のほかの部分に接するように設
定されている。転写搬送ベルト6に対する接触の態様
は、図15に示すように、凸部として形成された先端部
が転写搬送ベルト6に対して略垂直に接する状態となっ
ている。このフィルム状のシール部51aを構成する部
材の材質としては、0.1mm〜0.2mm厚さ程度の
ポリウレタンフィルムを用いることが望ましいが、他の
材質、例えば、PET、PvdFなどを使用することも
できる。厚みは、材質に合わせてある程度の弾性を有す
る寸法とする。
【0145】ここで、フィルム状のシール部51aはフ
ィルム状の端縁が転写搬送ベルトの周面に摺擦する状態
であるので、クリーニング部でのトナー飛散を防止する
機能はあるが、紙粉の除去性は低い。これに対してスポ
ンジ状のシール部52は紙粉がすり抜けないため、紙粉
除去性能が高い。そこで、本例では、紙粉の量が多いレ
ジストローラ10の部位と、紙粉の量が多い転写紙の幅
方向両端部については、これらに対応させてスポンジ状
のシール部52を設け、また、主としてトナー飛散が問
題となる上記紙粉の量が多い部位以外の部位について
は、フィルム状のシール部51aを対応させているので
ある。
【0146】このように、紙粉発生の多い個所である、
レジストローラや、転写紙の幅方向端部に対応させてス
ポンジ状のシール部を設けたので、クリーニングブレー
ド16Aへの紙粉の進入を防止することができ、紙粉に
よるクリーニング不良を防止することができ、かつ、フ
ィルム状のシール部によりトナー飛散を防止することが
できる。
【0147】(六).請求項24〜請求項27に対応す
る説明 a.請求項24の発明の説明 この発明は、転写搬送ベルトに対するクリーニングブレ
ードの加圧力を少なくとも強または弱の2段階に切換可
能な切換手段を設けた点に特徴がある。
【0148】図22〜図28により説明した画像形成装
置において、クリーニングブレード16Aは、本体1A
を貫通軸支された軸60に固定されており、この軸60
を回転方向に付勢することにより、転写搬送ベルトに対
するクリーニングブレードの加圧力が与えられている。
【0149】この付勢のための構成を説明する。図18
においてクリーニングブレード16Aは支持板27に基
端部を固定されている。支持板27は軸60と一体的で
あり、軸60は図22に示す本体1Aを貫通し、ねじり
コイルばね62を挿通した上で、把手63の軸部64の
中空部に嵌合し、軸部64の穴65hと軸60の穴65
h’とを重ねた上で、回り止め用のピンを通し、回り止
めされている。把手63は軸部64とずれた位置に設け
られた軸66を以って本体1Aに枢着されている。ねじ
りコイルばね62の一端部62aは箱形状をした把手6
3の内壁部63’に当接している。
【0150】そこで、ねじりコイルばね62の他端部6
2bを、矢印で示す向きにねじっていくと、クリーニン
グブレード16Aは図18に示すように矢印の向きに付
勢される。他端部62bを任意の位置で固定すれば、軸
60は、このねじりコイルばね62の弾性により付勢さ
れ、クリーニングブレード16Aは転写搬送ベルト6に
加圧される。メンテナンス時など、加圧力を解除する必
要があるときは、把手63を加圧力が解除される向きに
回せば、解除される。
【0151】この加圧力は、強ければクリーニング性能
は向上するが、あまり強過ぎるとクリーニングブレード
16Aが早期に劣化損傷してしまう。従来は使用される
紙の種類も限られていたため、クリーニングブレードの
加圧力も一定値に固定されてる構造となっている。図2
2の例でいえば、本体1Aには1つの穴があけられてい
て、この穴に図18に示した他端部62bが差し込まれ
て、クリーニングブレード16Aは1つの加圧力しか与
えられない。しかし、近来は紙粉の多い再生紙を転写紙
として用いる機会も生じてきており、この場合には、従
来の加圧力固定方式では十分なクリーニング性能を得る
ことができない。
【0152】本発明は、かかる点に着目して、紙粉が多
く発生する再生紙を用いる場合にはクリーニングブレー
ドの加圧力を大きくし、また、紙粉が比較的少ない普通
紙の場合には、クリーニングブレードの加圧力を小さ
く、切換が簡単に行えるようにした。
【0153】この例では、加圧用のねじりコイルばね6
2の他端部62bの固定点を異なる2個所に選択できる
ようにした。図19(a)、(b)に示すように、本体
1Aの側壁部に円弧状の長穴を形成し、この長穴67の
中間部をストッパ68で仕切り、ねじ止めしている。こ
のようにストッパ68で仕切ることにより、長穴の前半
部と後半部とができるので、これらの前半部或いは後半
部の何れかに他端部62bを差し込むことにより、加圧
力を強弱選択することができる。図18と図19とを参
照するに、図19(a)に示した例では、他端部62b
は長穴67の後半部に挿入されており、ねじりの度合い
が弱いので加圧力は弱い。
【0154】これに対し、図19(b)に示した例で
は、他端部62bは長穴67の前半部に挿入されてお
り、ねじりの度合いが強いので加圧力は強い。このよう
にねじりコイルばね62のねじり方向に他端部62bを
差し込むことのできる2つの固定位置を設けた構成を以
って、切換手段を構成する。他端部62bを何れの位置
の穴部に挿入するか、つまり、クリーニングブレードの
加圧力の強弱の切り換えは、使用する転写紙によって判
断し、カスタマーエンジニアまたはユーザーが設定す
る。
【0155】この例では、再生紙など紙粉の発生の多い
状態では、クリーニングブレードの加圧力を強くするこ
とで、クリーニング性を向上させ、紙粉によるクリーニ
ング不良を防止することができる。このように、紙粉の
発生の多い紙その他の条件、少ない紙その他の条件とで
加圧力の強弱選択を可能とし、クリーニングブレードの
耐久性とクリーニング性能との兼ね合いから最も適する
加圧力を選択してクリーニングを効率的に行うことがで
きる。
【0156】b.請求項25の発明の説明 この発明は、転写搬送ベルト6に対するクリーニングブ
レード16Aの加圧力の強弱の切換を操作パネル上から
の強弱切り換え信号により行うこととしたものである。
【0157】例1.図20において、軸60の一端側で
あって把手63が設けられた側は、図22に示したよう
に、ねじりコイルばね62の他端部62bは1つの固定
点に位置決めされている。一方、軸60の他端側につい
ては、図20に示すように、該軸の途中を切断して、該
切断部をばね70で連結し、端部にレバー71を固定し
ている。このレバー71はカムフォロワであり、カム7
2が当接している。このカム72とレバー71との当接
力はねじりコイルばね70の弾性により与えられる。カ
ム72は1/2回転クラッチ73に軸を介して連結され
ていて、この1/2回転クラッチ73は本体操作パネル
に設けられた切り換えスイッチの指令に基づき、該操作
パネルに設けられた制御基盤74からの指令により制御
することができる。或いは、画像形成のリピート枚数
や、転写印加電圧などの電気的な信号により切り換える
こともできる。
【0158】図20において、カム72が実線で示す回
転位置にあるとき、レバー71はカム72から離間して
おり、クリーニングブレード16Aの加圧力はねじりコ
イルばね70のみの弾性により与えらえる。これに対
し、カム72が2点鎖線で示す回転位置にあるとき、カ
ム72はレバー71を、ねじりコイルばね62が巻き進
める方向に移動させられるとともに、ばね70も付勢さ
れるので、これら2つのばねの力により、クリーニング
ブレード16Aの加圧力は強い状態に保持される。 切
り換えは使用する転写紙の種類に応じ、カスタマーエン
ジニアまたはユーザーが判断して操作パネルの上記スイ
ッチを操作し、或いは、電気的な入力信号により行われ
る。
【0159】例2.図21において、軸60は前記例1
のように、途中をばね70で連結されていない。軸端に
は、前記例1におけると同様にレバー71’が設けられ
ている。レバー71’の自由端は、不動部材に固定され
たソレノイド75と、ばね76を介して連結されてい
る。ソレノイド75は、前記図20の例における制御基
盤74に準じた制御基盤74’により制御される。ソレ
ノイド75にオン信号が入力されるとクリーニングブレ
ード16Aの加圧力は強い状態となる。ソレノイド75
にオフ信号が入力されるとクリーニングブレード16A
の加圧力は弱い状態となる。制御の基準および手段は前
記例1の場合に準ずる。以上の例1、例2の各例におい
て、クリーニングブレードの加圧力の強弱を電気的な入
力信号、例えば操作パネルからの指令により簡単に切り
換えることができる。
【0160】このように、例1、例2の場合、操作パネ
ル上からのスイッチ操作による強弱切り換え信号によ
り、制御基盤を介してクリーニングブレード16Aの加
圧力を強弱いずれにも簡単に切り換えることができる。
【0161】c.請求項26の発明の説明 この発明は、クリーニングブレードの加圧力の強弱の切
り換えの基準を画像形成のリピート枚数におくこととし
たものである。従来の紙粉除去の方法の一つとして、ス
タートボタンを1回押して、画像軽壊死動作がすべて終
了するまでの機械の作業を1ジョブとするとき画像形成
装置の1ジョブ終了の際の転写ベルトユニットの停止時
に、転写搬送ベルトの駆動源の回転方向を逆転させて転
写搬送ベルトを逆転し、クリーニングブレードエッジに
食い込んだ紙粉を除去しているが、これでは1ジョブの
リピート枚数が多くなると、紙粉の蓄積量に対する紙粉
除去の回数が少なくなってしまう。そこで、本発明で
は、リピート枚数が多いときには、クリーニングブレー
ドの加圧力を強に切り換えることとする。切り換えの手
段は、図19、図20、図21で説明した各例のいずれ
を用いることもできる。
【0162】実験の結果では、再生紙の使用時に1ジョ
ブのリピート枚数が20枚を超える任意の値として、通
算約12万枚の転写を行うと、転写搬送ベルトの汚れや
転写紙の裏汚れが発生した。そこで、操作パネルのテン
キーによりリピート枚数が20枚以上の設定されたとき
には、前記図19、図20、図21などの切り換え手段
により、クリーニングブレードの加圧力を強い状態に切
り換えた。すると、転写搬送ベルトの汚れや転写紙の裏
汚れの発生はなかった。この例では、クリーニングブレ
ードの加圧力の強弱をリピート枚数に応じて行うので、
リピート枚数の違いに起因する紙粉の量の大小に応じて
適切なクリーニングを行うことができる。
【0163】d.請求項27の発明の説明 この発明は、クリーニングブレードの加圧力の強弱の切
り換えの基準を転写部にて転写搬送ベルトに印加される
転写印加電圧におくこととしたものである。前記図1
9、図20、図21などの切り換え手段により、転写印
加電圧に応じてクリーニングブレードの加圧力を切り換
えるのである。
【0164】転写印加電圧が高くなると転写搬送ベルト
6上に付着してしまったトナーの帯電量も増え、転写搬
送ベルト6との静電吸着力も強くなる。そこで、転写印
加電圧が高いときは、クリーニングブレードの加圧力を
強くしてクリーニング性能を上げ、転写ベルト上のトナ
ーや紙粉を除去することとした。
【0165】前記転写印加電圧が高くなる状態は、.
転写設定電流値(IOUT:前記(一).本発明が適用さ
れる画像形成装置の例の項参照)を上げた場合。例え
ば、−30μA→−40μAに上げた場合。.転写搬
送ベルトの抵抗値が高い場合。例えば、転写搬送ベルト
として使用範囲内で体積抵抗率が5×108Ωcmでは
なく、5×1010Ωcmのものを使用したとき、であ
る。
【0166】通常は、転写印加電圧は−1.5Kv〜−
1.6Kvになっているが、−3Kv以上では、加圧力
を強い状態に切り換えたときに、再生紙の使用時のクリ
ーニンブ性能が向上した。以上の例により、転写印加電
圧に応じてクリーニングブレードの加圧力をクリーニン
グに適する大きさに自動的に切り換えることができる。
表5に再生紙と普通紙(上質紙)を転写紙に使用した
場合の転写搬送ベルトのクリーニング性能を比較した。
【0167】
【表5】
【0168】この表5において、転写紙の特性が不安定
なため、D紙のように完全に問題を解決できないものも
あった。この例では、転写印加電圧に応じて変わる転写
搬送ベルト上のトナーや、紙粉の量に応じて、適切なク
リーニングを行うことができる。
【0169】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、転写搬送ベル
ト上の紙間部にて転写紙が存在していた領域に対応する
部分も含めて、トナーを強制入力するので、紙粉による
クリーニング不良を最大限に低減することができる。
【0170】請求項2記載の発明では、転写搬送ベルト
の紙間部に間をあけることなくトナーの強制入力を行う
ので、より確実に紙粉によるクリーニング不良を低減す
ることができる。
【0171】請求項3記載の発明では、トナーの強制入
力を数紙間部毎に行うので、消費するトナーを節約した
上で、クリーニング不良を低減することができる。
【0172】請求項4記載の発明では、トナーの強制入
力の幅をそのときの転写紙の幅から決定するので、転写
紙のない部分には紙粉もなく、紙粉によるクリーニング
不良は転写紙が接触する幅でしかおきないのであるか
ら、無駄にトナーを消費することなく紙粉によるクリー
ニング不良をなくすことができる。
【0173】請求項5記載の発明では、経時で強制入力
するトナーの入力量を減らすので、クリーニングブレー
ドが摩耗した際のクリーニング性の低下を最小限に抑え
ることができる。
【0174】請求項6記載の発明によれば、トナーを強
制入力することで紙粉によるクリーニング性の低下を最
小限に抑え得るとともに、画像濃度制御用として専用の
検知用パターンをつくる必要がなくなる。
【0175】請求項7記載の発明では、クリーニング時
における転写搬送ベルトの移動速度を少なくとも2つ以
上設定し、選択可能としているので、クリーニングすべ
き紙粉の量に応じて、また、経時的なクリーニング性能
の変化などに応じて、最適なクリーニング動作速度で転
写搬送ベルトのクリーニングを行うことができる。
【0176】請求項8記載の発明では、本体電源オン
後、画像形成可能状態になるまでの間に選択可能な最高
速度で転写搬送ベルトを回転駆動させるので、画像形成
動作を妨げることなく、十分な転写搬送ベルトのクリー
ニングを行うことができる。
【0177】請求項9記載の発明では、少なくとも2つ
以上の連続画像形成動作の終了時に転写搬送ベルトのク
リーニング時の移動速度を速くするのであるから、不必
要にクリーニング動作速度を速くすることなく、紙粉の
蓄積しやすいモードでの画像形成時にのみクリーニング
性を高めることができる。
【0178】請求項10記載の発明では、設定した画像
形成モードに応じて、画像形成動作終了後、クリーニン
グに際しての転写搬送ベルトの移動速度を選択している
ので、不必要にクリーニング動作速度を速くすることな
く、紙粉発生量の多い再生紙使用時などの紙粉の蓄積し
やすい画像形成モードのみクリーニング性を高めること
ができる。
【0179】請求項11記載の発明では、設定された連
続コピー枚数に応じて、画像形成動作終了後の転写搬送
ベルトの移動速度を選択するので、不必要にクリーニン
グ動作速度を速くすることなく、紙粉の蓄積量に応じて
適切なクリーニング性能を得ることができる。
【0180】請求項12記載の発明では、加圧部材によ
って転写搬送ベルトの張力を高めた状態で転写搬送ベル
トを回転駆動させた状態のもとで、クリーニング動作を
実行することとなるので、クリーニング性能を高めるこ
とができ、しかも、画像形成時には画像形成に適する通
常の張力に戻すことができるので、画像品質に影響を与
えることなく、クリーニング性能を高めることができ
る。
【0181】請求項13記載の発明では、転写搬送ベル
トを感光体に接触させた状態で、転写搬送ベルトを回転
駆動させてクリーニングを行うので、転写搬送ベルトの
クリーニング性を高めることができる。
【0182】請求項14記載の発明では、通算画像形成
枚数に応じて転写搬送ベルトの回転速度を選択するの
で、経時的なクリーニング性能の低下をカバーし、安定
したクリーニング性能を得ることができる。
【0183】請求項15記載の発明では、クリーニング
に際しての、転写搬送ベルトを回転駆動させる時間を少
なくとも2つ以上設定し、選択可能としているので、ク
リーニングすべきトナーや紙粉の量に応じて、また経済
的なクリーニング性能の変化などに応じて、最適なクリ
ーニング時間でクリーニングを行うことができる。
【0184】請求項16記載の発明では、本体電源オン
後画像形成可能状態になるまでの間に、選択可能な最長
時間で転写搬送ベルトを回転駆動させているので、画像
形成動作を妨げることなく、十分な転写搬送ベルトのク
リーニングを行うことができる。
【0185】請求項17記載の発明では、少なくとも2
回以上の連続画像形成動作終了時にはクリーニング動作
時間を長くすれば、不必要にクリーニング動作時間を長
くすることなく、紙粉の蓄積しやすいときのコピーモー
ド時においてのみクリーニング性を高めることができ
る。
【0186】請求項18記載の発明では、本体操作部に
て設定した画像形成モードに応じて、画像形成動作終了
後の転写搬送ベルトの回転時間を選択しているので、不
必要にクリーニング動作時間を長くすることなく、紙粉
発生量の多い再生紙使用時などの紙粉の蓄積しやすい画
像形成モードのみクリーニング性を高めることができ
る。
【0187】請求項19記載の発明では、設定された画
像形成枚数に応じて転写搬送ベルトのクリーニングのた
めの時間、つまりクリーニング動作時間を選択すること
とするので、不必要にクリーニング動作時間を長くする
ことなく、紙粉の蓄積量に応じて適切なクリーニング性
能を得ることができる。
【0188】請求項20記載の発明では、加圧部材によ
り転写搬送ベルトの張力が高められた状態のもとでクリ
ーニングが行われるので、転写搬送ベルトに対するクリ
ーニングブレードの当接状態がクリーニングに適するよ
うになり、かつ、このような張力の制御は、クリーニン
グ時にのみ行うことができるので、画像品質に影響なく
クリーニング性を高めることができる。
【0189】請求項21記載の発明では、転写搬送ベル
トを感光体に接触させた状態で転写搬送ベルトを回転駆
動してクリーニングを行うので、該ベルト上のトナーや
紙粉が感光体に逆転写されて、転写搬送ベルトのクリー
ニング性を高めることができる。
【0190】請求項22記載の発明では、通算画像形成
枚数に応じて転写搬送ベルトの回転時間(クリーニング
動作時間)を選択することにより、経時的なクリーニン
グ性能の低下をカバーし、安定したクリーニング性能を
得ることができる。
【0191】請求項23記載の発明では、紙粉発生の多
い個所である、給紙コロ(レジストローラ)や、転写紙
の幅方向端部に対応させてスポンジ状のシール部を設け
たので、クリーニングブレードへの紙粉の進入を防止す
ることができ、紙粉によるクリーニング不良を防止する
ことができ、かつ、フィルム状のシール部によりトナー
飛散を防止することができる。
【0192】請求項24記載の発明では、紙粉の発生の
多い紙その他の条件、少ない紙その他の条件とで加圧力
の強弱選択を可能とし、クリーニングブレードの耐久性
とクリーニング性能との兼ね合いから最も適する加圧力
を選択してクリーニングを効率的に行うことができる。
【0193】請求項25記載の発明では、クリーニング
ブレードの加圧力を強弱いずれにも簡単に切り換えるこ
とができる。
【0194】請求項26記載の発明では、クリーニング
ブレードの加圧力の強弱をリピート枚数に応じて行うの
で、リピート枚数の違いに起因する紙粉の量の大小に応
じて適切なクリーニングを行うことができる。
【0195】請求項27記載の発明では、転写印加電圧
に応じて変わる転写搬送ベルト上のトナーや、紙粉の量
に応じて、適切なクリーニングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写搬送ベルトに対するクリーニングブレード
の当接状態を説明した図である。
【図2】クリーニング性能を入力トナーとの関係で説明
した図である。
【図3】紙間部でのイレース制御によるトナーの強制入
力の方法を説明した図である。
【図4】転写搬送ベルト上での紙間部におけるトナーの
強制入力の状態を例示した模式的な説明図である。
【図5】クリーニング性の経時的な変化を説明した図で
ある。
【図6】クリーニング動作速度とクリーニングブレード
の紙粉残量との関係を説明した図である。
【図7】定着立ち上げ動作中にクリーニングを行うこと
を説明したタイミングチャートである。
【図8】コピー枚数に応じて、クリーニング動作速度を
設定する手順を説明したフローチャートである。
【図9】再生紙か否かに応じて、クリーニング動作速度
を設定する手順を説明したフローチャートである。
【図10】転写搬送ベルトに張力を与える手段を説明し
た図である。
【図11】感光体に対する転写搬送ベルトの接離機構を
説明した斜視図である。
【図12】クリーニング動作速度とクリーニングブレー
ドの紙粉残量との関係を説明した図である。
【図13】コピー枚数に応じて、クリーニング動作時間
を設定する手順を説明したフローチャートである。
【図14】再生紙か否かに応じて、クリーニング動作時
間を設定する手順を説明したフローチャートである。
【図15】トナーシール部材の構造を説明した部分断面
図である。
【図16】トナーシール部材の構造を説明した斜視図で
ある。
【図17】トナーシール部材の、給紙コロ、転写紙との
対応関係を説明した図である。
【図18】クリーニングブレードの加圧機構を説明した
斜視図である。
【図19】クリーニングブレードの加圧力の切り換え手
段を説明した斜視図である。
【図20】クリーニングブレードの加圧力の切り換え手
段の他の例を説明した斜視図である。
【図21】クリーニングブレードの加圧力の切り換え手
段のさらに他の例を説明した斜視図である。
【図22】画像形成装置の一部をなす転写搬送装置の斜
視図である。
【図23】転写搬送ベルトを支持するローラと該ベルト
との関係を説明した図である。
【図24】非転写時における転写搬送装置の状態を説明
した図である。
【図25】転写時における転写搬送装置の状態を説明し
た図である。
【図26】転写搬送ベルトの部分断面図である。
【図27】転写部におけるトナーの帯電状態を説明した
図である。
【図28】画像形成装置における感光体まわりのプロセ
ス部材の配置を説明した図である。
【図29】再生紙と普通紙とでクリーニング性能を比較
した図である。
【符号の説明】
3 感光体 6 転写搬送ベルト 16A クリーニングブレード 20 帯電チャージャ 22 イレーサ 23 現像ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 聡 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電、露光、イレース、現像の各工程を順
    に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体であ
    る転写紙を支持するとともに、該転写紙を前記感光体上
    の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬送
    ベルトの回動方向上、転写紙排出部よりも下流の位置に
    て、当該転写搬送ベルトの周面にクリーニングブレード
    を圧接させて当該転写搬送ベルト上の残留トナーを掻き
    取る、転写搬送ベルトのクリーニング方法において、 前記転写ベルト上であって、先の転写紙の後端と後続の
    転写紙の先端との間の領域である紙間部について、トナ
    ーを強制入力させた上で、この強制入力されたトナーを
    前記クリーニングブレードにより掻き取ることを特徴と
    する転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の転写搬送ベルトのクリーニ
    ング方法において、 前記トナーの強制入力は、前記紙間部毎に間をあけるこ
    となく行うことを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニ
    ング方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の転写搬送ベルトのクリーニ
    ング方法において、 前記トナーの強制入力は、前記数紙間部毎に間をあけて
    行うことを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2または請求項3記載の
    転写搬送ベルトのクリーニング方法において、 前記トナーの強制入力に際しての入力幅を、そのときの
    転写紙の幅から決定することを特徴とする転写搬送ベル
    トのクリーニング方法。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2または請求項3記載の
    転写搬送ベルトのクリーニング方法において、 前記トナーの強制入力に際しての入力量を、経時で減ら
    していくことを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニン
    グ方法。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3または請求
    項4記載の転写搬送ベルトのクリーニング方法におい
    て、 前記強制入力用のトナーの付着部を、画像濃度制御の検
    知を行うための検知パターンとして利用することを特徴
    とする転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  7. 【請求項7】帯電、露光、イレース、現像の各工程を順
    に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体であ
    る転写紙を支持するとともに、該転写紙を前記感光体上
    の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬送
    ベルトの回動方向上、転写紙排出部よりも下流の位置に
    て、当該転写搬送ベルトの周面にクリーニングブレード
    を圧接させて当該転写搬送ベルト上の残留トナーを掻き
    取る、転写搬送ベルトのクリーニング方法において、 前記クリーニングブレードを前記転写搬送ベルトに圧接
    した状態で、前記転写搬送ベルトの回転駆動時の移動速
    度を少なくとも2つ以上設定し、この設定された移動速
    度から選択した移動速度にてクリーニングを行うことを
    特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の転写搬送ベルトのクリーニ
    ング方法において、 本体電源オン後、画像形成可能状態になるまでの間に、
    選択可能な最高速度で転写搬送ベルトを移動させること
    を特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  9. 【請求項9】請求項7記載の転写搬送ベルトのクリーニ
    ング方法において、 少なくとも2つ以上の連続画像形成動作終了時に前記転
    写搬送ベルトの移動速度を速くすることを特徴とする転
    写搬送ベルトのクリーニング方法。
  10. 【請求項10】請求項7記載の転写搬送ベルトのクリー
    ニング方法において、 本体操作部にて設定した画像形成モードに応じて、画像
    形成動作終了後の前記転写搬送ベルトの移動速度を選択
    することを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング方
    法。
  11. 【請求項11】請求項7記載の転写搬送ベルトのクリー
    ニング方法において、 設定された連続画像形成枚数に応じて、画像形成動作終
    了後の前記転写搬送ベルトの移動速度を選択することを
    特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  12. 【請求項12】請求項7記載の転写搬送ベルトのクリー
    ニング方法において、 加圧部材により前記転写搬送ベルトを押動することによ
    り前記転写搬送ベルトの張力を高めた状態で前記転写搬
    送ベルトを移動させることを特徴とする転写搬送ベルト
    のクリーニング方法。
  13. 【請求項13】請求項7記載の転写搬送ベルトのクリー
    ニング方法において、 前記転写搬送ベルトを前記感光体に接離自在としている
    構成を採用している場合には、 前記転写搬送ベルトを前記感光体に接触させた状態で、
    前記転写搬送ベルトを移動させることを特徴とする転写
    搬送ベルトのクリーニング方法。
  14. 【請求項14】請求項7または請求項13記載の転写搬
    送ベルトのクリーニング方法において、 通算画像形成
    個数に応じて転写搬送ベルトの移動速度を選択すること
    を特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  15. 【請求項15】帯電、露光、イレース、現像の各工程を
    順に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体で
    ある転写紙を支持するとともに、該転写紙を前記感光体
    上の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬
    送ベルトの回動方向上、転写紙排出部よりも下流の位置
    にて、当該転写搬送ベルトの周面にクリーニングブレー
    ドを圧接させて当該転写搬送ベルト上の残留トナーを掻
    き取る、転写搬送ベルトのクリーニング方法において、 前記クリーニングブレードを前記転写搬送ベルトに圧接
    した状態で該転写搬送ベルトを回転駆動させる前記クリ
    ーニングのための時間を少なくとも2つ以上設定し、こ
    れらの時間の何れかを選択して前記クリーニングを行う
    ことを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  16. 【請求項16】請求項15記載の転写搬送ベルトのクリ
    ーニング方法において、 本体電源オン後画像形成可能状態になるまでの間に、選
    択可能な最長時間で転写搬送ベルトを回転駆動させるこ
    とを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  17. 【請求項17】請求項15記載の転写搬送ベルトのクリ
    ーニング方法において、 少なくとも2回以上の連続画像形成動作終了時に、予め
    設定された転写搬送ベルトの回転駆動時間のうち長い方
    の時間を選択することを特徴とする転写搬送ベルトのク
    リーニング方法。
  18. 【請求項18】請求項15記載の転写搬送ベルトのクリ
    ーニング方法において、 本体操作部にて設定した画像形成モードに応じて、画像
    形成動作終了後の前記転写搬送ベルトの回転駆動時間を
    選択することを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニン
    グ方法。
  19. 【請求項19】請求項15記載の転写搬送ベルトのクリ
    ーニング方法において、 設定された連続画像形成枚数に応じて、画像形成動作終
    了後の転写搬送ベルトの前記クリーニングのための時間
    を選択することを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニ
    ング方法。
  20. 【請求項20】請求項15記載の転写搬送ベルトのクリ
    ーニング方法において、 転写搬送ベルトの内側から、接離機構の加圧部材により
    前記転写搬送ベルトを押動することにより前記転写搬送
    ベルトの張力を高めた状態で該転写搬送ベルトを回転駆
    動させることを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニン
    グ方法。
  21. 【請求項21】請求項15記載の転写搬送ベルトのクリ
    ーニング方法において、 前記転写搬送ベルトを前記感光体に接離自在としている
    構成を採用している場合には、 前記転写搬送ベルトを前記感光体に接触させた状態で、
    前記転写搬送ベルトを回転駆動させることを特徴とする
    転写搬送ベルトのクリーニング方法。
  22. 【請求項22】請求項15記載の転写搬送ベルトのクリ
    ーニング方法において、 通算画像形成枚数に応じて前記転写搬送ベルトの前記ク
    リーニングのための時間を選択することを特徴とする転
    写搬送ベルトのクリーニング方法。
  23. 【請求項23】帯電、露光、イレース、現像の各工程を
    順に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体で
    ある転写紙を支持するとともに、給紙部より給紙コロよ
    って送り出された該転写紙を前記感光体上の転写部を経
    由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬送ベルトと、こ
    の転写搬送ベルトの回動方向上、転写紙排出部よりも下
    流の位置にて、当該転写搬送ベルトの周面に圧接されて
    いて転写搬送ベルト上の残留トナーを掻き取る、クリー
    ニングブレードを有する転写搬送ベルトのクリーニング
    装置において、 前記転写搬送ベルトの回転方向上、前記クリーニングブ
    レードの上流側に少なくとも前記給紙コロの幅と前記転
    写紙の幅方向端部にそれぞれ対応させて前記転写搬送ベ
    ルト接するスポンジ状シール部材と、前記スポンジ状シ
    ール部材が接する領域を除く領域にて前記転写搬送ベル
    トに接するフィルム状シール部材とからなるトナーシー
    ル部材を有することを特徴とする転写搬送ベルトのクリ
    ーニング装置。
  24. 【請求項24】帯電、露光、イレース、現像の各工程を
    順に経て感光体上に形成されたトナー像の被転写媒体で
    ある転写紙を支持するとともに、該転写紙を前記感光体
    上の転写部を経由させて排紙部へ向けて搬送する転写搬
    送ベルトと、この転写搬送ベルトの回動方向上、転写紙
    排出部よりも下流の位置にて、当該転写搬送ベルトの周
    面に圧接されていて転写搬送ベルト上の残留トナーを掻
    き取る、クリーニングブレードを有する転写搬送ベルト
    のクリーニング装置において、 前記クリーニングブレードの加圧力を少なくとも強また
    は弱の2段階に切り換え可能な切換手段を設けたことを
    特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング装置。
  25. 【請求項25】請求項24記載の転写搬送ベルトのクリ
    ーニング装置において、 クリーニングブレードの加圧力の切り換えを、強弱切り
    換え信号により行うことを特徴とする転写搬送ベルトの
    クリーニング装置。
  26. 【請求項26】請求項24または請求項25記載の転写
    搬送ベルトのクリーニング装置において、 クリーニングブレードの加圧力の切り換えを、画像形成
    のリピート枚数に応じて行うことを特徴とする転写搬送
    ベルトのクリーニング装置。
  27. 【請求項27】請求項24または請求項25記載の転写
    搬送ベルトのクリーニング装置において、 クリーニングブレードの加圧力の切り換えを、前記転写
    部にて転写搬送ベルトに印加される転写印加電圧に応じ
    て行うことを特徴とする転写搬送ベルトのクリーニング
    装置。
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