JPH11258965A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH11258965A
JPH11258965A JP10073602A JP7360298A JPH11258965A JP H11258965 A JPH11258965 A JP H11258965A JP 10073602 A JP10073602 A JP 10073602A JP 7360298 A JP7360298 A JP 7360298A JP H11258965 A JPH11258965 A JP H11258965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
cleaning blade
image
toner
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10073602A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Yanagida
雅人 柳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10073602A priority Critical patent/JPH11258965A/ja
Publication of JPH11258965A publication Critical patent/JPH11258965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時的に変化するクリーニングブレードのク
リーニング性能を把握できるようにして、適切な時期に
未使用のクリーニングブレードと交換できるようにす
る。 【解決手段】 A3サイズ又はB3サイズの転写紙が使
用されたときは3カウント、A3サイズ又はB4サイズ
の転写紙が使用されたときは2カウント、これより小サ
イズの転写紙が使用されたときは1カウントというよう
に、使用された転写紙のサイズに応じたカウント値で使
用量をカウントしていき、その積算値を液晶パネル等に
表示させる。クリーニングブレード17eを未使用の物
に交換したときに、リセットスイッチにより積算値を0
に戻しておけば、その後画像出力が行われる度に、使用
された転写紙のサイズに応じたカウント値が積算され、
その値が表示されるので、画像形成装置の使用形態がユ
ーザーによってまちまちであっても、表示されたカウン
ト積算値を見ることによりクリーニングブレード17e
を使い開めてからの正味の使用量を容易に且つ客観的に
把握できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技街分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に関
し、特に、ベルト走行体(以下、転写ベルトと記す)で
転写材を保持・搬送して像担持体上のトナー像を転写材
に転写させる転写搬送装置を備えた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電
子写真方式の画像形成装置においては、像担持体である
感光体を帯電させた後、露光装置により原稿像を直接露
光するか、あるいはレーザー走査光学系やLED光書込
光学系等により画像信号に応じた光書き込みを行い、感
光体上に静電潜像を形成し、該潜像を現像装置のトナー
により現像して顕像化し、このトナー像を転写紙やフィ
ルム等の転写材に転写する。そして転写後の転写材を定
着装置に搬送し、定着装置でトナー像を転写材に定着さ
せることにより画像を得る。このような画像形成装置に
おいて、トナー像を転写材に転写させ、且つ転写後の転
写材を感光体から分離し、定着装置に搬送する装置とし
て、転写ベルトを用いた転写搬送装置が知られている。
転写搬送装置の転写ベルトは、ゴム系材料等の弾性部材
からなる無端状で中抵抗のベルト走行体であり、駆動ロ
ーラ、従動ローラ等の複数のローラに張架されて感光体
に対向配置され、転写時には転写材を保持した転写ベル
トが感光体に当接され、感光体とのニップ部で転写材を
挟持搬送すると共に、転写ベルトの裏面側に配設された
バイアス印加ローラへの高電圧印加により感光体上のト
ナー像を転写材へ転写させ、転写後の転写材を感光体か
ら分離して定着部に向けて搬送するようになっている。
また、転写搬送装置には、転写材分離後の転写ベルト表
面に残留したトナーを除去するために、クリーニングブ
レードが設けられている。クリーニングブレードのクリ
ーニング性能は摩耗などにより経時的に低下するため、
クリーニング性能がある程度低下したらクリーニングブ
レードを未使用のものと交換する必要がある。そこで従
来は、画像形成装置の出力枚数(コピー枚数、プリント
枚数)をカウントするカウンタが予め決められた枚数、
例えば3万枚、8万枚、等の所定の枚数をカウントした
ときにクリーニングブレードの交換を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、画像形成装
置を使用するユーザーによって、例えばA4サイズの転
写紙を使用する場合が多かったり、逆にA2サイズのよ
うな大サイズの転写紙を使用する場合が多いなど、画像
形成装置の使用形態はまちまちである。そのため、例え
ば、A4サイズの転写紙ばかりが使用されたときと、A
2サイズの転写紙ばかりが使用された場合とでは、出力
枚数が同じであっても、後者の方が転写ブレードの正味
の使用量が3倍以上長くなる。したがって、従来のよう
に出力枚数が所定数に達したときに画一的にクリーニン
グブレードの交換を行うと、未だ十分に使えるクリーニ
ングブレードを交換してしまったり、既に使用限界を越
えているクリーニングブレードを使用し続け無ければな
らないと云った事態が発生する。前者の場合には運用コ
スト高を招き、後者の場合には転写不良や裏汚れが発生
する要因となる。また、転写搬送装置を備えた複写機等
においては、画像面積の少ないコピーを多数枚とった
り、あるいは誤って白紙コピーを多数枚とると、転写ベ
ルト上に残留トナーが無い状態となり、転写ベルトに接
触しているクリーニングブレードのエッジのトナーも無
くなる。このため転写ベルトとクリーニングブレードと
の摩擦係数が上がり摺擦抵抗が増大し、クリーニングブ
レードのエッジがベルト表面に引っかかり、クリーニン
グブレードのエッジ部にめくれが発生することがある。
そしてブレードめくれか発生すると、クリーニング不良
の発生やそれによる転写材の裏汚れ、トナー飛散の原因
となり、また、転写ベルトを損傷する原因ともなる。そ
こで、このような問題を解消する手段として、感光体の
紙間にトナー供給用のライン状のトナー像(以下、トナ
ー供給用ラインという。)を作像し、このトナー供給用
ラインを転写ベルトに転写することによってクリーニン
グブレードのエッジ部にトナーを供給し、トナー切れに
より転写ベルトとクリーニングブレードとの摩擦係数が
上がることを防止して、クリーニングブレードのめくれ
の発生を防止する方法が提案されている。
【0004】上記トナー供給用ラインは、例えば、複数
枚のコピーに1回の割合で形成され、感光体の紙間の画
像幅いっぱいに書き込まれ、転写ベルトに転写される
が、このトナー供給用ラインは、通常の転写材に転写し
た際に付着する残留トナーに比べてトナー量が多いの
で、トナー供給用ラインを作像する度にクリーニングブ
レードの全長に亘って毎回一定量のトナーが供給される
と、トナーの供給過多となりクリーニングしきれない場
合がある。また、これをクリーニングできるようなブレ
ード条件、例えば、転写ベルトへのクリーニングブレー
ドの当接圧を高く設定する等の条件にすると、通常のク
リーニング時にはクリーニング性過剰となり、副作用で
あるブレードの劣化が早期に起こってしまう。本発明は
上記事情に鑑みなされたものであって、その解決すべき
課題は、第1には、経時的に変化するクリーニングブレ
ードのクリーニング性能を把握できるようにして、適切
な時期に未使用のクリーニングブレードと交換できるよ
うにすることにある。第2には、トナー供給用ラインを
転写ベルト上に形成してクリーニングブレードのめくれ
を防止する場合に、無駄なトナー消費を極力抑えつつク
リーニングブレードのめくれを防止できるようにするこ
とにある。また、第3には、未使用のクリーニングブレ
ードを使用するに際し、トナー供給用ラインを転写ベル
ト上に形成することにより、未使用のクリーニングブレ
ードの使い始めにおける転写ベルトとクリーニングブレ
ードとの摩擦力を抑えて、クリーニングブレードのめく
れを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、像担持体と対向して配置され
た無端状で中抵抗のベルト走行体と、そのベルト走行体
の裏面側に配設されたバイアス印加ローラと、前記ベル
ト走行体表面を清掃するクリーニングブレードとを有
し、転写材を保持したベルト走行体を回動する像担持体
に当接させつつバイアス印加ローラに高電圧を印加する
ことにより像担持体上のトナー像を転写材へ転写させ、
転写後の転写材を定着部に向けて搬送し、転写材分離後
のベルト走行体表面に残留したトナーを前記クリーニン
グブレードで清掃する構成の転写搬送装置を備えた画像
形成装置において、前記クリーニングブレードの使用開
始からの正味の使用量を検出する検出手段を備えたこと
により、経時的に変化するクリーニングブレードのクリ
ーニング性能を把握できるようにした。また、請求項2
の発明では、請求項1に記載の装置構成を前提にして、
前記転写搬送装置のクリーニングブレードのめくれを防
止すべく、前記像担持体の紙間にトナー供給用ラインを
作像し、該トナー供給用ラインを前記ベルト走行体に転
写するブレード用トナー供給手段を備え、このブレード
用トナー供給手段が、前記トナー供給用ラインの濃度又
は太さ又はライン間隔を前記検出手段による検出値に応
じて変化させることにより、無駄なトナー消費を抑え、
必要最小限のトナー供給によりクリーニングブレードの
めくれを防止するようにした。また、請求項3の発明で
は、請求項2に記載の装置構成を前提にして、前記ブレ
ード用トナー供給手段が、前記検出手段による検出値が
初期値のとき又は初期値にリセットされたときには、次
に画像形成動作が実行される前に、前記トナー供給用ラ
インの作像及び前記ベルト走行体への転写を行うことに
より、未使用のクリーニングブレードの使い始めにおけ
る転写ベルトとクリーニングブレードとの摩擦力を抑え
て、クリーニングブレードのめくれを防止するようにし
た。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に関
わる転写搬送装置を具備する画像形成装置の構成例を示
す全体構成図である。図1に示す画像形成装置はプリン
タとしても用いることができるデジタル複写機の例であ
り、電子写真プロセスにより画像形成を行う画像形成部
(プリンタ)1、原稿像を読み取る原稿読取部(スキャ
ナ)2、原稿を自動給紙する自動原稿給紙部(ADF)
3、複数の給紙トレイ4a〜4dを備え各種サイズの転
写紙を給紙する給紙部4、両面コピー時に片面コピー済
み転写紙を一時的に収納し再給紙する両面用トレイ5、
コピーやプリントの排紙部(ソータ)6等から構成され
ている。自動原稿給紙部(ADF)3は後端側を支点に
開閉できるように原稿読取部2のコンタクトガラス2a
上に設置されており、自動原稿給紙時には閉じた状態で
使用され、原稿テーブル3aに載置された原稿を給紙ロ
ーラを介して搬送ベルト3bでコンタクトガラス2a上
に給紙し、原稿読取部2による原稿像の読み取り後に、
原稿を排紙部3cに排紙する。また、自動原稿給紙部3
を開放して手差しにより原稿をコンタクトガラス2a上
にセットすることもできる。原稿読取部(スキャナ)2
は、コンタクトガラス2a上の原稿に光を照射する光源
2bと、原稿像を読み取るための撮像素子からなる読取
部2gと、原稿像を読取部2fに導くミラー群2c、2
d、2e及び結像レンズ2fからなる光学系により構成
されており、光源2b及びミラー群2c、2d、2eが
移動しながら原稿面を走査し、読取部2gで原稿像を順
次読み取って画像信号に変換し、図示しない画像処理部
に送信する。尚、図1に示す構成の複写機は黒用の現像
装置の他に、赤や青等の1色のカラー用の現像装置を備
えているので、読取部2gの撮像素子にはカラー画像を
色分解して読み取りが可能なカラーCCD等が用いら
れ、画像処理部で各色に対応した画像信号に変換され
る。
【0007】画像形成部(プリンタ)1は、像担持体で
あるドラム状の感光体10と、その周囲に配設された第
1帯電装置11、第1光書込装置7、第1現像装置1
2、第2帯電装置、第2光書込装置14、第2現像装置
15、レジストローラ16、転写搬送装置17、クリー
ニング装置18等を備え、さらに転写搬送装置17の転
写紙搬送方向下流側に定着装置19を備えている。第1
帯電装置11、第1光書込装置7、第1現像装置12は
黒画像形成用であり、第1光書込装置7は、レーザーダ
イオード9aと、回転多面鏡等の光偏向器8と、fθレ
ンズ等の走査結像用レンズ9b、及びミラー9cから構
成され、図示しない画像処理部からの黒画像信号に対応
してレーザーダイオード9aが発光し、第1帯電装置1
1により帯電されている感光体10上に黒画像の潜像を
書き込み、その黒画像の潜像が第1現像装置12の黒ト
ナーで現像される。また、第2帯電装置13、第2光書
込装置14、第2現像装置15は赤や青等の1色のカラ
ー画像形成用であり、第2帯電装置13は黒画像形成後
の感光体10を帯電し、第2光書込装置14はLEDア
レイとレンズアレイから構成され、図示しない画像処理
部からの赤や青等のカラー画像信号に対応してLEDア
レイが発光し、感光体10上に赤や青等のカラー画像の
潜像を書き込み、そのカラー画像の潜像が第2現像装置
15の赤や青等のカラートナーで現像される。
【0008】感光体10上に形成された黒及びカラーの
トナー像は、給紙部4の複数の給紙トレイ4a〜4dあ
るいは手差しテーブル4fの何れかから給紙され、レジ
ストローラ16を介して転写搬送装置17の転写ベルト
17aと感光体10とのニップ部に搬送された転写紙に
転写される。そして、画像転写後の転写紙は感光体10
から分離され、転写ベルト17aにより定着装置19に
搬送され、定着装置19の加熱ローラ19a及び加圧ロ
ーラ19bでトナー像が転写紙に定着される。定着後の
転写紙は、片面コピー時には排紙ローラ20、21を介
して排紙部6の排紙トレイ6aあるいは多段排紙トレイ
6bに排紙され、両面コピー時には両面搬送路22を介
して両面用トレイ5に搬送される。また、トナー像転写
後の感光体10はクリーニング装置18により残留トナ
ーが除去され、図示しない除電装置で除電される。尚、
クリーニング装置18で回収された残留トナーは、図示
しない搬送機構により廃トナータンク24に送られる。
以上、本発明に関わる転写搬送装置を具備した画像形成
装置の構成例について簡単に説明したが、本発明が対象
とする画像形成装置は図示の構成に限らず、転写搬送装
置を具備するものであれば、原稿像を感光体に直接露光
するアナログ方式の複写機や、プリンタのみの構成のも
のでもよく、また、光書込装置や現像装置が一つだけの
モノカラー画像形成装置や、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエロー等の複数の現像装置を備えフルカラー画像
の形成が可能なカラー画像形成装置でもよい。
【0009】次に、本発明に関わる転写搬送装置の構成
及び動作について詳細に説明する。図2は転写搬送装置
の概略構成を示す正面図である。図2において、転写搬
送装置17は、感光体10と対向して配置された無端状
で中抵抗の転写ベルト17aと、転写ベルト17aを支
持する駆動ローラ17b及び従動ローラ17cと、転写
ベルト17aの表面側に配設され転写バイアスを印加す
るためのバイアス印加ローラ17d、及び転写ベルト1
7aの表面を清掃するためのクリーニングブレード17
eを備え、さらには、転写ベルト17aを感光体10に
対して接触させたり離したりする接離機構(17g、1
7h)や、転写ベルト17a、駆動ローラ17b、従動
ローラ17c、及びバイアス印加ローラ17dからなる
転写搬送ユニット17Aの解除機構を備えた構成となっ
ている。転写搬送ユニット17Aの解除機構は、解除レ
バー17fを図中の矢印方向に倒すことにより、転写搬
送ユニット17Aが駆動ローラ17bを中心に時計方向
に回動し解除させる。この機構は、ジャム時のジャム紙
の取り出し易さ、メンテナンス時の転写搬送ユニット1
7A及び感光体10の脱着性の確保などのためにある。
【0010】図3は転写ベルトの接離機構の説明図であ
って、転写ベルト17aの接離機構は、カム付の電磁ス
プリングクラッチ17g、接離レバー17h、接離アー
ム17i、スプリング17j等によって構成されてい
る。接離アーム17iは接離レバー17hの軸に固定さ
れており、接離アーム17iの先端下部側と転写搬送ユ
ニットの基部との間には押圧用のスプリング17jが挿
入されている。また、接離アーム17iの先端上部側は
転写ベルト17aの支持体17kに当接して転写ベルト
を支持している。図3(a)に示す状熊は、電磁スプリ
ングクラッチ17gのカムにより接離レバー17bがス
プリング17jの押圧力に抗して押し下げられた状態を
示しており、このとき転写ベルト17aは感光体10か
ら離間された状態になっている。画像形成動作時以外は
転写ベルト17aは図3(a)のように感光体10から
離間された状態であるが、画像形成動作が開始され、レ
ジストローラ16まで送られた転写紙Sが感光体10上
の画像先端とタイミングを合わせてレジストローラ16
より送りだされ、転写紙Sの先端が感光体10と転写ベ
ルト17aとの当接部近くまでくると、電磁スプリング
クラッチ17gがONとなりカムが半回転し、図3
(b)に示すように、接離レバー17hが上方に上が
り、スプリング17jの押圧力によって接離アーム17
iが上方に上がり支持体17kを押し上げる。これによ
り伝写ベルト17aが感光体10に当接してニップ部W
が形成され、該ニップ部で転写紙Sにトナー画像が転写
される。そして、転写終了後は、電磁スプリングクラッ
チ17gがOFFとなり、カムが図3(a)の状態に戻
り、接離レバー17hが下方に押されて接離アーム17
iが下がることにより、転写ベルト17aが感光体17
aから離間される。この転写ベルト17aの接離機構
は、転写ベルト材質中の物質や油成分が長時間の接触に
より感光体10に付着するのを防止するためや、Pセン
サにて感光体10上のパターン濃度を検出する際、転写
ベルト17aにトナー像を転写させないようにする等の
ために設けられている。
【0011】次に図4乃至図6を参照して転写搬送装置
の基本的な構成及び動作について説明する。図4は転写
搬送装置17の電装系を含めた構成及び動作の説明図で
あり、(a)は転写ベルト17aが感光体10から離間
した状態、(b)は転写ベルト17aが感光体10に当
接した状態を示している。また、図5は転写ベルトの断
面図、図6は転写搬送装置による転写工程の説明図であ
る。図5に示すように、転写ベルト17aは2層構造で
構成されており、JISK6911に準拠した測定によ
る電気抵抗が、DC100V印加時において、表面層1
70aはベルト表面の表面抵抗率が1×109 Ω〜1×
1012Ω、内側層170bの表面抵抗率が1×107 Ω
〜1×107 Ωに、そして、その体積抵抗率が5×10
8 Ω・cm〜5×1010Ω・cmに設定されているもの
である。図4において、転写バイアスを印加するための
バイアス印加ローラ17dは、転写ベルト17aの移動
方向において従動ローラ17cの下流側となる所定位置
に、転写ベルト17aの裏面側に接触するように設けら
れている。このバイアス印加ローラ17dは、転写ベル
ト17aに対して感光体10上のトナーの帯電極性と逆
極性の電荷を付与するための接触電極を構成しており、
高圧電源25に接続されている。駆動ローラ17b及び
従動ローラ17cは、転写ベルト17a上に流れる電流
を帰還電流として検出する手段としても用いられてお
り、この電流の検出によってバイアス印加ローラ17d
からの供給電流が制御されるようになっている。このた
め、各ローラ17b、17cには、検出電流に応じてバ
イアス印加ローラ17dへの供給電流を設定するための
転写制御板26が接続されており、この転写制御板26
は、高圧電源25に接続されている。
【0012】このような転写搬送装置17においては、
レジストローラ16から転写紙Sが繰り出されるのに合
わせて、図3に示した接離機構により転写ベルト17a
の支持体17kが転写ベルト17aを感光体10に当接
させる態位を設定され、図4(a)の離間状態から
(b)の当接状態に転写ベルト17aの位置が変わり、
感光体10との対向位置で転写紙Sを感光体10に接触
させながら搬送することができる幅(例えば12mm程
度)のニップ部Wが形成される。一方、感光体10は、
その表面が例えば−800Vに帯電した状態とされ、図
6に示すように、この表面にプラス帯電のトナーを静電
的に吸着した状態でニップ部に移動する。図4(b)に
示すニップ部Wにおいて、感光体10上のトナーは、転
写ベルト17aの裏面側に位置するバイアス印加ローラ
17dからの転写バイアスによって図6に示すように転
写紙S上に転移する。この転写バイアスは−I.5kV
〜−6.5kVの範囲で高圧電源12から印加される
が、これは以下のような定電流制御の結果、転写バイア
スが可変設定される。すなわち、図4(a)、(b)に
おいて、高圧電源12から出力された電流値をI1
し、転写ベルト17aを介して各ローラ17b、17c
から接地側に流れる帰還電流値を検出した際の値をI2
とした場合、これら両者間で、 I1 −I2 =IOUT (但し、IOUT :一定) の関係が得られるようにI1 の値を制御する。これは、
温度、湿度等の環境条件の変化や転写ベルト17aの製
造品質に生じるバラツキに拘らず、転写紙S上での表面
電位VP を安定させることによって転写効率の変化を無
くすようにするためである。
【0013】つまり、転写ベルト17a及び転写紙Sを
通して感光体10側に流れる電流をIOUT として見立て
ることによって、転写紙S上での表面抵抗VP の低抵抗
化あるいは高抵抗化による転写ベルト17aへの電流の
流れ易さの変化が転写紙Sの分離性能や転写性能に影響
してしまうのを防止するようになっている。尚、本実施
の形態の場合、IOUT は、搬送速度330mm/se
c、有効バイアス印加ローラ長310mmにおいて、I
OUT =−35μA±5μAに設定した場合に良好な転写
が得られた。ところで、感光体10からの画像転写が行
われると、これと同時に転写紙Sも帯電する。したがっ
て、転写ベルト17aの真電荷と転写紙S側に発生する
分極電荷との関係により、転写紙Sを転写ベルト17a
上に静電的に吸着して感光体10からの転写紙の分離が
行える。そして、感光体10の曲率分離を利用した転写
紙S自らの腰の強さによる剥離動作によって転写紙Sの
分離が助長される。しかし、このような静電吸着は、環
境条件の変化により、高温度の場合には、転写紙Sに電
流が流れやすくなるので転写紙の分離がうまくいかなく
なる。このため、図5に示した転写ベルト17aの表面
層170aでの抵抗値が若干高めに設定してあることか
ら、ニップ部Wでの転写紙Sへの真電荷の移行を遅ら
せ、さらには、バイアス印加ローラ17dをニップ部W
よりも転写紙搬送方向で下流側に位置させている。これ
により、転写ベルト17aから転写紙Sへの真電荷の移
行を遅らせて、転写紙Sと感光体10との間での静電的
な吸着関係を回避するようになっている。この場合に用
いる真電荷の移行を遅らせるとは、転写紙Sが感光体1
9側のニップ部に至るまでの上流側で転写紙Sへの電荷
が発生しないことを意味している。このことから、転写
紙Sの感光体10への巻き付きが防止され、また、感光
体10からの転写紙Sの分離不良も防止されることにな
る。
【0014】さらに、転写ベルト17a側でも、環境変
化による抵抗変化が少ないものが選択される方がよく、
抵抗を制御する導電材料としては、カーボン、酸化亜鉛
などを適量添加し、弾性体ベルトとしてゴムベルトを用
いた場合には、クロロプレーンゴム、EPDMゴム、シ
リコーンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの吸湿性が
少なく、抵抗値が安定した材質を選択することが望まれ
る。尚、この感光体10側へ流れる電流IOUT の値は、
一義的なものではなく、搬送速度が遅い場合には減らす
ことができ、反対に搬送速度が早い時には増やすことに
なる。一方、ニップ部Wを通過した転写紙Sは、転写ベ
ルト17aの移動に合わせて静電吸着搬送され、駆動側
のローラ17bでの曲率分離が行われる。このため、駆
動ローラ17bの直径は18mm以下に設定されている。
さらに、このような駆動ローラ17bを用いた場合に
は、上質45K紙(剛度:横21[cm3 /100 ])の
分離が可能であるという実験結果が得られている。ま
た、駆動ローラ17bで転写ベルト17aから分離され
た転写紙Sは、ガイド板で案内されて定着装置19を構
成する加熱ローラ19aと加圧ローラ17bの間に搬送
される。定着装置19では、転写紙S上のトナ一を加熱
溶解して転写紙Sに圧着してトナーを転写紙S上に定着
させる。転写紙Sへの画像転写及び分離が完了した転写
ベルト17aは、図3に示した接離機構により支持体1
7kが下降し、感光体10から離間される。そして、ク
リーニングユニット23によりベルト表面を清掃され
る。クリーニングユニット23は、クリ一二ングブレー
ド17eを備えており、転写ベルト17aを摺擦するこ
とにより、感光体10の表面から転移したトナ一や転写
されないで転写ベルト17aの周辺に飛散していたもの
が付着した場合のトナーや転写紙Sの紙粉を掻き取るよ
うになっている。クリーニングブレード17eによって
摺擦される転写ベルト17aは、摺擦抵抗の増加による
駆動力の増大あるいはクリーニングフレード17aのめ
くれ等の現象を防止するのに、摺擦係数の低いものとし
て表面にフッ素系の樹脂材料、例えばポリフッ化ビニリ
デン、四フッ化エチレンなどが被覆されている。また、
転写ベルト17aの表面から掻き取られたトナーあるい
は紙粉は、回収スクリュー23aによって図1に示した
画像形成装置本体の廃トナータンク24に搬送され収容
される。
【0015】以上、転写搬送装置の基本構成及び動作に
ついて説明したが、このような転写搬送装置17を具備
した画像形成装置においては、画像面積の少ないコピー
を多数牧とったり、あるいは誤って白紙コピーを多数牧
とると、転写ベルト17a上に残留トナーが無い状態と
なり、転写ベルト17aに接触しているクリーニングブ
レード17eのエッジのトナーも無くなる。このため、
転写ベルト17aとクリーニングブレード17eとの摩
擦係数が上がり摺擦抵抗が増大し、クリーニングブレー
ド17eのエッジがベルト表面に引っかかり、クリーニ
ングブレード17eのエッジ部にめくれが発生すること
がある。そしてブレードめくれが発生すると、クリーニ
ング不良の発生やそれによる転写紙Sの裏汚れ、トナー
飛散の原因となり、また、転写ベルトを損傷する原因と
もなる。そこで、上記問題を解消する手段として、本発
明では、クリーニングブレード17eのめくれ防止用
に、感光体10の紙間にトナー供給用ラインを形成し、
該ラインを転写ベルト17aに転写する手段(めくれ防
止手段)を設ける。すなわち、感光体10の紙間にトナ
一供給用ラインを作像し、このラインを転写ベルト17
aに転写してクリーニングブレード17eのエッジ部に
トナーを供給し、トナー切れにより転写ベルト17eと
クリーニングブレード17eとの摩擦係数が上がること
を防止して、クリーニングブレード17eのめくれの発
生を防止する。ところで、クリーニングブレード17e
のクリーニング性能は摩耗などにより経時的に低下する
ため、クリーニング性能がある程度低下したらクリーニ
ングブレード17eを未使用のものと交換する必要があ
る。
【0016】しかし、経時的に変化するクリーニングブ
レード17eのクリーニング性能を把握することは難し
い。そのため、従来は画像形成装置のコピー枚数をカウ
ントするカウンタが予め決められた枚数、例えば3万
枚、8万枚、等の所定の枚数をカウントしたときにクリ
ーニングブレードの交換を行っていた。ところが、画像
形成装置を使用するユーザーによって、例えばA4サイ
ズの転写紙を使用する場合が多かったり、逆にA2サイ
ズのような大サイズの転写紙を使用する場合が多かった
りするなど、画像形成装置の使用形態はまちまちである
ため、経時的に変化するクリーニングブレード17eの
適切な交換時期を把握することができなかった。また、
上記トナー供給用ラインは、例えば、複数枚のコピーに
1回の割合で形成され、感光体10の紙間に太さ2mm
程度のラインが画像幅いっぱいに書き込まれ、転写ベル
ト17aに転写されるが、このトナー供給用ラインは、
通常の転写の際に転写紙Sに付着する残留トナーに比べ
てトナー量が多いので、トナー供給用ラインを作像する
度にクリーニングブレード17eの全長に亘って毎回一
定量のトナーが供給されると、トナーの供給過多となり
クリーニングしきれない場合がある。また、これをクリ
ーニングできるようなブレード条件、例えば、転写ベル
ト17aへのクリーニングブレード17eの当接圧を高
く設定する等の条件にすると、通常のクリーニング時に
はクリーニング性過剰となり、クリーニングブレード1
7eの劣化が早期に起こるといった副作用が生じてしま
う。
【0017】また、画像形成装置の使い始めやクリーニ
ングブレード17eの交換直後は、クリーニングブレー
ド17eのエッジ部にトナーが未だ付着していないた
め、転写ベルトとクリーニングブレード17eとの摩擦
力が極めて大きい。そのため、クリーニングブレード1
7eを交換した直後における画像形成の際にクリーニン
グブレード17eのめくれが発生しやすいという問題も
あった。本発明は上記のような事情に鑑みなされたもの
であって、その解決すべき課題は、第1には、経時的に
変化するクリーニングブレード17eのクリーニング性
能を把握できるようにして、適切な時期に未使用のクリ
ーニングブレード17eと交換できるようにすることに
ある。第2には、トナー供給用ラインを転写ベルト17
a上に形成してクリーニングブレード17eのめくれを
防止する場合に、無駄なトナー消費を極力抑えつつクリ
ーニングブレード17eのめくれを防止できるようにす
ることにある。第3には、未使用のクリーニングブレー
ド17eを使用するに際し、トナー供給用ラインを転写
ベルト17a上に形成することにより、未使用のクリー
ニングブレード17eの使い始めにおける転写ベルト1
7aとクリーニングブレード17eとの摩擦力を抑え
て、クリーニングブレード17eのめくれを防止するこ
とにある。
【0018】図7に上記課題を解決すべく構成した画像
形成装置のシステム制御部の構成を示す。このシステム
制御部は、この実施の形態の画像形成装置の動作プログ
ラムを実行するCPU600、プログラムを格納してあ
るROM602、一時的にデータを格納するRAM60
3、電源OFF時にもデータを保持するNVRAM60
4、それらを結ぶアドレス・データバス601、外部ユ
ニットとの信号のやりとりを行うシリアル通信ユニット
605、及び入出力ポート606で構成されている。入
出力ポート606には操作表示部607及びリセットス
イッチ608が接続されている。操作表示部607に
は、液晶タッチパネル、テンキー、クリア/ストップキ
ー、プリントキー、モードクリアキーなどが配設されて
おり、液晶タッチパネルには、各種機能キーとともに、
部数や画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示
される。CPU600は、操作表示部607からの各種
指示に応じてROM602に格納された動作プログラム
を実行することによりこの画像形成装置全体を統括制御
制御する。特に、この実施の形態におけるCPU600
は、クリーニングブレード17eの使用開始からの正味
の使用量を検出する検出手段としても機能し、正味の使
用量に応じたカウント値を操作表示部607の液晶タッ
チパネルに表示させる。すなわち、CPU600は、A
3サイズ又はB3サイズの転写紙が使用されたときは3
カウント、A3サイズ又はB4サイズの転写紙が使用さ
れたときは2カウント、これより小サイズの転写紙が使
用されたときは1カウントというように、使用された転
写紙のサイズに応じたカウント値で使用量をカウントし
ていき、その積算値を操作表示部607の液晶タッチパ
ネルの所定の場所に表示させる。表示された積算値は、
リセットスイッチ608を操作することにより0に戻す
(クリア)ことができる。したがって、クリーニングブ
レード17eを未使用の物に交換したときに、リセット
スイッチ608を操作して積算値を0に戻しておけば、
その後画像出力が行われる度に、使用された転写紙のサ
イズに応じたカウント値が積算され、その値が操作表示
部607の液晶タッチパネルに表示されるので、画像形
成装置の使用形態がユーザーによってまちまちであって
も、表示されたカウント積算値を見ることにより当該ク
リーニングブレード17eを使い開めてからの正味の使
用量を容易に且つ客観的に把握できる。その結果、クリ
ーニングブレード17eの適切な交換時期を把握するこ
とができ、転写不良や裏汚れが発生し始める前にクリー
ニングブレード17eを未使用の物と交換できる。(以
上、請求項1に対応)また、CPU600は、トナー供
給用ラインの濃度又は太さ又はライン間隔を、クリーニ
ングブレード17eの使用量すなわち上記積算値に応じ
て変化させることにより、無駄なトナー消費を抑え、必
要最小限のトナー供給によりクリーニングブレードのめ
くれを防止する。すなわち、クリーニングブレード17
eのエッジが摩耗してくると、クリーニングブレード1
7eと転写ベルト17aとの間を少しずつトナーが通過
して、常時転写ベルト17a上にトナーが残留した状態
になってくるので(図8参照)、上記積算値の増大に従
ってラインの太さを変えたり、ラインの濃度を変えた
り、ラインの本数を減らしたりして、クリーニングブレ
ード17eへの入力トナー量を減らしていくのである。
図9(a)、(b)、(c)は上記積算値の増大に従っ
てトナー供給用ラインを細くしていくことにより入力ト
ナー量を減らす場合を示したものであり、図9(a)は
クリーニングブレード17eの使用開始時のもので、こ
のときのラインの太さを最大とし、上記積算値が300
00カウント以上になったら図9(b)のようにライン
を若干細くし、60000カウント以上になったら図9
(c)のようにラインを更に細くするといった制御を行
う。図10(a)、(b)、(c)は上記積算値の増大
に従ってトナー供給用ラインの濃度を薄くしていくこと
により入力トナー量を減らす場合を示したものであり、
図10(a)はクリーニングブレード17eの使用開始
時のもので、このときのラインの濃さを最大とし、上記
積算値が30000カウント以上になったら図10
(b)のようにラインの濃度を若干薄くし、60000
カウント以上になったら図10(c)のようにラインの
濃度を更に薄くするといった制御を行う。上記の他に
も、例えば、コピーを10枚とる毎に1回ラインを書い
ていたものを、コピーの度にカウントされる上記カウン
ト値の積算値が3万〜6万の間は15カウントごと、6
万カウント以上になると20カウントごとにラインを形
成するというようにして入力トナー量を減らしていくこ
ともできる。このように、トナー供給用ラインの濃度又
は太さ又はライン間隔を、使用された転写紙のサイズに
応じたカウント値の積算値に応じて変化させることによ
り、無駄なトナー消費を抑え、必要最小限のトナー供給
によりクリーニングブレード17eのめくれを防止する
ことができる。その結果、トナーボトル1本当たりでと
れるコピー枚数を大幅に増大しランニングコストが低減
する。(以上、請求項2に対応)また、CPU600
は、コピー機の使い始め並びにクリーニングブレード1
7eの交換時には、トナー供給用ラインを感光体10に
作像し転写ベルト17aに転写(例えば、図12に示す
ような薄いラインを転写)することによりクリーニング
ブレード17eのめくれを防止する。図11はこのとき
のCPU600の動作フローを示したものであり、コピ
ー機の使い始め(出荷状態時)にはカウンタ値は0であ
るので、メイン電源が投入されてモームアップが終了し
たら直ちに、トナー供給用ラインを作像する(S1でY
es→S2)。その後、コピーをとる度に(S3でYe
s)、使用された転写紙のサイズに応じてカウントアッ
プしていく(S4)。そしてクリーニングブレード17
eが交換されて上記リセットスイッチ608が操作され
ると(S5でYes)、カウンタをクリアし(S6)、
トナー供給用ラインを感光体10に作像し転写ベルト1
7aに転写する(S7でYes→S8)。このように、
コピー機の使い始め並びにクリーニングブレード17e
の交換時に、画像形成動作が実行される前に、トナー供
給用ラインの作像及び転写ベルト17aへの転写を行う
ことにより、未使用のクリーニングブレード17eの使
い始めにおける転写ベルト17aとクリーニングブレー
ド17eとの摩擦力を抑えて、クリーニングブレード1
7aのめくれを防止できる。(以上、請求項3に対応)
次に上記トナー供給用ラインの形成手段について説明す
る。図1に示したデジタル複写機(あるいはプリンタ、
ファクシミリ等)のように、レーザー光やLEDアレイ
を用いて画像データを潜像に形成する第1及び第2光書
込装置7、14を有する画像形成装置においては、画像
データの記憶領域に図9、図10、図12に示したよう
なトナー供給用ラインのパターンを予め設けておけば、
そのパターンをトナー供給用ラインの形成時に画像デー
タとして用いて、光書込装置7、14で感光体の紙間に
トナー供給用ラインの潜像を容易に形成することができ
る。図13にレーザー光を用いた光書込装置を有する画
像形成装置によるトナー供給用ライン形成手段の例を、
図14にLEDアレイを用いた光書込装置を有する画像
形成装置によるトナー供給用ライン形成手段の例を示
す。また、図15に制御系のブロック図を示す。図13
の光書込装置7は、図15に示す画像処理コントローラ
からの制御信号により点灯するレーザーダイオード9a
からのレーザー光を、回転するポリゴンミラー8により
偏向し、走査結像用レンズ9bを通して感光体10上を
走査させ、次々に走査するレーザー光により感光体10
上に潜像を形成する機能を有し、必要な時に感光体10
の画像領域外(紙間)に、予め記憶領域に記憶してある
トナー供給用ラインのパターンの画像データに従ってレ
ーザー光で潜像を形成する。そして、この潜像を現像装
置(図示せず)のトナーで現像して転写ベルト17aに
直接転写すれば、転写ベルト17a上に図9、図10、
図12に示したようなトナー供給用ラインが形成され
る。
【0019】図14の光書込装置14は、図15に示す
画像処理コントローラからの制御信号により点灯するL
EDアレイからの光をレンズアレイを通して感光体10
上に露光し潜像を形成する機能を有し、必要な時に感光
体10の画像領域外(紙間)に、予め記憶領域に記憶し
てあるトナー供給用ラインのパターンの画像データに従
ってLEDアレイで潜像を形成する。そして、この潜像
を現像装置のトナーで現像して転写ベルト17aに直接
転写すれば、転写ベルト17a上に図9、図10、図1
2に示したようなトナー供給用ラインが形成される。上
記の例は図1に示すような構成のデジタル式の画像形成
装置におけるトナー供給用ラインの形成手段の例である
が、次に、原稿像を感光体に直接露光する露光装置を有
する画像形成装置におけるトナー供給用ラインの形成手
段の例について述べる。露光装置により原稿像を感光体
に直接露光する方式の画像形成装置においては、原稿が
載置されるコンタクトガラス上の非画像領域に、トナー
供給用の作像ラインを形成するためのパターンを印刷等
の手段により設けてある。図16〜図18に露光装置を
有する画像形成装置におけるトナー供給用ライン形成手
段の例を示す。
【0020】図16の画像形成装置は、図示しない制御
部のシーケンスコントローラからの信号により、露光装
置の露光ランプが点灯し、レンズにより結像した光によ
り、ベルト状の感光体上に一瞬で潜像を形成する機能を
有しており、コンタクトガラス上の画像領域外の露光面
で、感光体上の画像領域の前又は後ろに潜像形成される
位置に、図9、図10、図12に示したようなトナー供
給用ラインのパターンを設けることにより、感光体上の
画像領域の前又は後ろに該パターンが潜像として形成さ
れる。そして、この潜像を現像装置(図示せず)のトナ
ーで現像して転写ベルト(図示せず)に転写すれば、転
写ベルト上にトナー供給用ラインが形成される。上記パ
ターンは露光装置の点灯回数と同じ数だけ潜像として形
成されるが、次のプロセスであるイレーサにより、必要
時以外の潜像化された該パターンは消すことができる。
また、露光領域を拡大・縮小することにより、必要な時
に該パターンを潜像として形成する手段もある。
【0021】図17の画像形成装置は、図示しない制御
部のシーケンスコントローラからの信号により、露光装
置の露光ランプが点灯し、露光ランプ及び第1ミラーと
第2、第3ミラーが走査し、レンズにより結像した光に
より、ドラム状の感光体上に潜像を形成する機能を有し
ており、コンタクトガラス上の画像領域外の露光面で、
感光体上の画像領域の前又は後ろに潜像形成される位置
に、図9、図10、図12に示したようなトナー供給用
ラインのパターンを設けることにより、感光体上の画像
領域の前又は後ろに該パターンが潜像として形成され
る。そして、この潜像を現像装置(図示せず)のトナー
で現像して転写ベルト(図示せず)に転写すれば、転写
ベルト上にトナー供給用ラインが形成される。上記パタ
ーンは露光装置の点灯回数と同じ数だけ潜像として形成
されるが、次のプロセスであるイレーサにより、必要時
以外の潜像化された該パターンは消すことができる。ま
た、走査領域を長短することにより必要な時に該パター
ンを潜像として形成する手段や、露光ランプの点灯タイ
ミングを変更して必要な時に該パターンを露光して潜像
を形成する手段もある。
【0022】図18の画像形成装置は、図示しない制御
部のシーケンスコントローラからの信号により、露光装
置の露光ランプが点灯し、コンタクトガラスが移動し、
レンズにより結像した光により、ベルト状の感光体上に
潜像を形成する機能を有しており、画像領域外のコンタ
クトガラス面で、感光体上の画像領域の前又は後ろに潜
像形成される位置に、図9、図10、図12に示したよ
うなトナー供給用ラインのパターンを設けることによ
り、感光体上の画像領域の前又は後ろに該パターンが潜
像として形成される。そして、この潜像を現像装置(図
示せず)のトナーで現像して転写ベルト(図示せず)に
転写すれば、転写ベルト上にトナー供給用ラインが形成
される。上記パターンはコンタクトガラスの移動回数と
同じ数だけ潜像として形成されるが、次のプロセスであ
るイレーサにより、必要時以外の潜像化された該パター
ンは消すことができる。また、移動距離を長短すること
により必要な特に該パターンを潜像として形成する手段
や、露光ランプの点灯タイミングを変更して必要な時に
該パターンを露光して潜像を形成する手段もある。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下のよ
うな優れた効果を奏する。請求項1に記載の発明によれ
ば、転写搬送装置のクリーニングブレードの使用開始か
らの正味の使用量を検出する検出手段を備えたことによ
り、新しいクリーニングブレードを使い初めてからの正
味の使用量を容易に且つ客観的に把握でき、経時的に変
化するクリーニングブレードのクリーニング性能を正確
に把握できるので、クリーニングブレードを適切な交換
時期に交換することが可能になる。また、請求項2の発
明では、請求項1に記載の装置構成を前提にして、転写
搬送装置のクリーニングブレードのめくれを防止すべ
く、転写搬送装置のベルト走行体にトナー供給用ライン
を形成するブレード用トナー供給手段を備えた場合にお
いて、このブレード用トナー供給手段が、トナー供給用
ラインの濃度又は太さ又はライン間隔を前記検出手段に
よる検出値に応じて変化させることにより、無駄なトナ
ー消費を抑え、必要最小限のトナー供給によりクリーニ
ングブレードのめくれを防止することができる。また、
請求項3の発明では、請求項2に記載の装置構成を前提
にして、ブレード用トナー供給手段が、前記検出手段に
よる検出値が初期値のとき又は初期値にリセットされた
ときには、次に画像形成動作が実行される前に、トナー
供給用ラインの作像及びベルト走行体への転写を行うこ
とにより、未使用のクリーニングブレードの使い始めに
おける転写ベルトとクリーニングブレードとの摩擦力を
抑えて、クリーニングブレードのめくれを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる転写搬送装置を具備する画像形
成装置の構成例を示す全体構成図である。
【図2】転写搬送装置の概略構成を示す正面図である。
【図3】(a)、(b)は転写搬送装置の転写ベルト接
離機構の説明図である。
【図4】(a)、(b)は転写搬送装置の電装系を含め
た構成及び動作の説明図である。
【図5】転写ベルトの部分断面図である。
【図6】転写搬送装置による転写工程の説明図である。
【図7】図1に示す画像形成装置のシステム制御部の構
成を示すブロック図である。
【図8】コピー枚数とクリーニングブレードからのトナ
ー漏れ量及び転写紙の裏汚れレベルとの関係をグラブに
示した説明図である。
【図9】(a)はカウンター値が0〜3000までのベ
ルト上のライン、(b)はカウンター値が30001〜
60000までのベルト上のライン、(c)はカウンタ
ー値が60000〜のベルト上のラインをそれぞれ示し
た説明図である。
【図10】(a)はカウンター値が0〜3000までの
ベルト上の濃いライン、(b)はカウンター値が300
01〜60000までのベルト上の少し薄いライン、
(c)はカウンター値が60000〜のベルト上の薄い
ラインをそれぞれ示した説明図である。
【図11】本発明の実施の形態の動作内容の一例を示す
フロー図である。
【図12】ブレード交換直後のトナー供給用ラインを例
示した説明図である。
【図13】トナー供給用ライン形成手段の一例を示す図
であって、レーザー光を用いた光書込装置を有する画像
形成装置の概略要部構成図である。
【図14】トナー供給用ライン形成手段の別の例を示す
図であって、LEDアレイを用いた光書込装置を有する
画像形成装置の概略要部構成図である。
【図15】図13、図14に示す画像形成装置の制御系
のブロック図である。
【図16】トナ一供給用ライン形成手段のさらに別の例
を示す図であって、露光装置を有する画像形成装置の概
略要部構成図である。
【図17】トナー供給用ライン形成手段のさらに別の例
を示す図であって、露光装置を有する画像形成装置の概
略要部構成図である。
【図18】トナー供給用ライン形成手段のさらに別の例
を示す図であって、露光装置を有する画像形成装置の機
略要部構成図である。
【符号の説明】 7 第1光書込装置、10 感光体(像担持体)、11
第1帯電装置、12第1現像装置、13 第2帯電装
置、14 第2光書込装置、15 第2現像装置、17
転写搬送装置、17a 転写ベルト(ベルト走行
体)、17b 駆動ローラ、17c 従動ローラ、17
d バイアス印加ローラ、17e クリーニングブレー
ド、19 定着装置、23 クリーニングユニット、
26 転写制御板、S 転写紙(転写材)、600 マ
イクロプロセサ(検出手段)、607 操作表示部、6
08 リセットスイッチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と対向して配置された無端状で
    中抵抗のベルト走行体と、そのベルト走行体の裏面側に
    配設されたバイアス印加ローラと、前記ベルト走行体表
    面を清掃するクリーニングブレードとを有し、転写材を
    保持したベルト走行体を回動する像担持体に当接させつ
    つバイアス印加ローラに高電圧を印加することにより像
    担持体上のトナー像を転写材へ転写させ、転写後の転写
    材を定着部に向けて搬送し、転写材分離後のベルト走行
    体表面に残留したトナーを前記クリーニングブレードで
    清掃する構成の転写搬送装置を備えた画像形成装置にお
    いて、前記クリーニングブレードの使用開始からの正味
    の使用量を検出する検出手段を備えたことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写搬送装置のクリーニングブレー
    ドのめくれを防止すべく、前記像担持体の紙間にトナー
    供給用ラインを作像し、該トナー供給用ラインを前記ベ
    ルト走行体に転写するめくれ防止手段を備え、該めくれ
    防止手段は、前記トナー供給用ラインの濃度又は太さ又
    はライン間隔を前記検出手段による検出値に応じて変化
    させる機能を有することを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記めくれ防止手段は、前記検出手段に
    よる検出値が初期値のとき又は初期値にリセットされた
    ときには、次に画像形成動作が実行される前に、前記ト
    ナー供給用ラインの作像及び前記ベルト走行体への転写
    を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装
    置。
JP10073602A 1998-03-06 1998-03-06 画像形成装置 Pending JPH11258965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10073602A JPH11258965A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10073602A JPH11258965A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11258965A true JPH11258965A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13523050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10073602A Pending JPH11258965A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11258965A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201464A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007047550A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2010185952A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2013200351A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2017194651A (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 シャープ株式会社 画像形成装置
JP2018036428A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018156023A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6370864A (ja) * 1986-09-13 1988-03-31 Minolta Camera Co Ltd 電子写真複写機
JPH05173381A (ja) * 1991-12-26 1993-07-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH09258627A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Ricoh Co Ltd 転写搬送ベルトのクリーニング方法および転写搬送ベルトのクリーニング装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6370864A (ja) * 1986-09-13 1988-03-31 Minolta Camera Co Ltd 電子写真複写機
JPH05173381A (ja) * 1991-12-26 1993-07-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH09258627A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Ricoh Co Ltd 転写搬送ベルトのクリーニング方法および転写搬送ベルトのクリーニング装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201464A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007047550A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2010185952A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2013200351A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2017194651A (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 シャープ株式会社 画像形成装置
JP2018036428A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018156023A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3569424B2 (ja) 画像形成装置
JP2009251233A (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2002023529A (ja) 転写装置及び画像形成装置
JPH11258965A (ja) 画像形成装置
EP1045295B1 (en) Double-sided printing apparatus
JP2002174962A (ja) 画像形成装置
JP2011048087A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2008076680A (ja) 画像形成装置
JPH1115292A (ja) 画像形成装置
US9158239B2 (en) Cleaning bias control for an image forming apparatus
EP1367460B1 (en) Paper input guide for a transfer zone in a xerographic printing apparatus
JP2010091754A (ja) 転写装置
JP2006078853A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP2009086140A (ja) 画像形成装置
JPH10186889A (ja) 画像形成装置
JPH1138778A (ja) 画像形成装置
JP3945162B2 (ja) 画像形成装置
JP3756090B2 (ja) 画像形成装置
JP2000122431A (ja) 画像形成装置
JP2002207373A (ja) 画像形成装置
EP3299901A1 (en) Image formation device
JP2000075692A (ja) 画像形成装置
JP4957157B2 (ja) 画像形成装置
JP2008139539A (ja) 画像形成装置
JP2011069949A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050307