JP2018156023A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018156023A
JP2018156023A JP2017054533A JP2017054533A JP2018156023A JP 2018156023 A JP2018156023 A JP 2018156023A JP 2017054533 A JP2017054533 A JP 2017054533A JP 2017054533 A JP2017054533 A JP 2017054533A JP 2018156023 A JP2018156023 A JP 2018156023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
toner
image forming
toner image
supplementary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017054533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6926561B2 (ja
Inventor
雅史 岡部
Masashi Okabe
雅史 岡部
直哉 山崎
Naoya Yamazaki
直哉 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2017054533A priority Critical patent/JP6926561B2/ja
Publication of JP2018156023A publication Critical patent/JP2018156023A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926561B2 publication Critical patent/JP6926561B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】画像情報に応じたトナー像を形成するときにそのトナー像が形成されない非画像域に視認されにくい補足トナー像を形成しない場合に比べて、回転する像保持体における板状の清掃部材が接触する部位にトナーをむらが少なく効率よく供給することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、画像情報に応じたトナー像を形成する作像手段と、回転し、前記作像手段で形成されるトナー像Tgを保持して転写させる像保持体22と、前記像保持体に板状の清掃部材27aを接触させる清掃装置と、前記作像手段により前記トナー像Tgを形成するときに前記トナー像Tgが形成されない非画像域NEに視認されにくい補足トナー像Tsを形成して前記像保持体22に保持させ、前記補足トナー像Tsのうち転写されず前記像保持体22に残ったトナーを前記清掃部材27aが接触する部位に到達させる動作を実行する制御手段とを備える。【選択図】図8

Description

この発明は画像形成装置に関するものである。
従来、感光体、転写体等の像保持体に板状の清掃部材を接触させる清掃装置を備え、その像保持体にトナーや潤滑剤を供給するよう構成した画像形成装置としては、以下に例示する特許文献に記載されているものが知られている。
例えば、下記特許文献1には、静電潜像保持体と、帯電電圧が印加されて静電潜像保持体の表面を帯電する帯電装置と、静電潜像保持体に形成された静電潜像をトナーにて現像する現像装置と、静電潜像保持体の表面に接触して転写残トナーを清掃する清掃用板状弾性部材を有するクリーニング装置とを備え、非画像形成時において、帯電装置に帯電電圧を印加させずに静電潜像保持体を回転させて清掃用板状弾性部材にトナー及び外添剤を供給する画像形成装置が示されている。
また、下記特許文献2には、転写体と、感光体、帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置を含む複数の画像形成部と、転写体の表面に接触配置された潤滑剤保持部材と、潤滑剤供給バイアス印加装置と、潤滑剤転写バイアス印加装置と、前記各バイアス印加装置の制御部とを備え、制御部が、画像形成モードにおいて、形成すべき画像データに基づいてトナー付着量が予め定めた付着量より少なくなる感光体の表面の非画像領域に、潤滑剤保持部材から転写体を介して潤滑剤を転写させて供給する画像形成装置が示されている。
特開2008−185919号公報 特開2009−271458号公報
この発明は、画像情報に応じたトナー像を形成するときにそのトナー像が形成されない非画像域に視認されにくい補足トナー像を形成しない場合に比べて、回転する像保持体における板状の清掃部材が接触する部位にトナーをむらが少なく効率よく供給することができる画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の画像形成装置は、
画像情報に応じたトナー像を形成する作像手段と、
回転し、前記作像手段で形成されるトナー像を保持して転写させる像保持体と、
前記像保持体に板状の清掃部材を接触させる清掃装置と、
前記作像手段により前記トナー像を形成するときに前記トナー像が形成されない非画像域に視認されにくい補足トナー像を形成して前記像保持体に保持させ、前記補足トナー像のうち転写されず前記像保持体に残ったトナーを前記清掃部材が接触する部位に到達させる動作を実行する制御手段と、
を備えるものである。
この発明(A2)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記制御手段は、前記補足トナー像を前記非画像域の一部に形成するよう制御するものである。
この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A2の画像形成装置において、前記制御手段は、前記補足トナー像を前記非画像域のうち前記像保持体の回転方向と交差する幅方向に分布させた状態で形成するよう制御するものである。
この発明(A4)の画像形成装置は、上記発明A1からA3のいずれかの画像形成装置において、前記トナー像を転写させる記録媒体の色と前記記録媒体に転写されたトナー像からなる画像の濃度を読み取る読取手段を備え、前記制御手段は、前記読取手段から得られる前記記録媒体の色と前記画像の濃度に関する読み取り情報に基づいて前記補足トナー像を形成するときの前記作像手段におけるトナーの色及び使用量の一方又は双方を調整するものである。
この発明(A5)の画像形成装置は、上記発明A1からA4のいずれかの画像形成装置において、前記作像手段として無色透明トナーからなる透明トナー像を形成する透明作像手段を備え、前記制御手段は、前記透明作像手段により前記補足トナー像を形成するよう制御するものである。
この発明(A6)の画像形成装置は、上記発明A5の画像形成装置において、前記トナー像を転写させる記録媒体の表面光沢度と前記トナー像からなる画像が形成された記録媒体の表面光沢度とを読み取る光沢読取手段を備え、前記制御手段は、前記光沢読取手段から得られる前記記録媒体の表面光沢度と画像が形成された記録媒体の表面光沢度に関する読み取り情報に基づいて前記補足トナー像を形成するときの前記透明作像手段における無色透明トナーの使用量を調整するものである。
この発明(A7)の画像形成装置は、上記発明A1からA6のいずれかの画像形成装置において、前記制御手段は、前記トナー像の形成量及び連続形成時間の一方又は双方の情報に応じて、前記補足トナー像の形成を中断させるよう制御又は前記補足トナー像の形成パターンもしくはトナーの使用量を低減させる方向に変更するよう制御するものである。
この発明(A8)の画像形成装置は、上記発明A1からA7のいずれかの画像形成装置において、前記像保持体として潜像保持体と中間転写体を備えるとともに、前記清掃装置として前記潜像保持体に板状の清掃部材を接触させる第1清掃装置と前記中間転写体に板状の清掃部材を接触させる第2清掃装置を備え、
前記制御手段は、前記補足トナー像を前記潜像保持体と前記中間転写体にそれぞれ保持させるとともに、前記補足トナー像のうち転写されず前記潜像保持体に残ったトナーを前記第1清掃装置の清掃部材が接触する部位に到達させる動作と、前記補足トナー像のうち転写されず前記中間転写体に残ったトナーを前記第2清掃装置の清掃部材が接触する部位に到達させる動作を実行するものである。
この発明(A9)の画像形成装置は、上記発明A1からA7のいずれかの画像形成装置において、前記像保持体として潜像保持体と前記潜像保持体に記録媒体を接触させて通過させるよう搬送する媒体搬送体を備えるとともに、前記清掃装置として前記潜像保持体に板状の清掃部材を接触させる第1清掃装置と前記媒体搬送体に板状の清掃部材を接触させる第3清掃装置を備え、
前記制御手段は、前記補足トナー像を前記潜像保持体及び媒体搬送体に保持させるとともに、前記補足トナー像のうち転写されず前記潜像保持体に残ったトナーを前記第1清掃装置の清掃部材が接触する部位に到達させる動作と、前記補足トナー像のうち転写されず前記媒体搬送体に残ったトナーを前記第3清掃装置の清掃部材が接触する部位に到達させる動作を実行するものである。
この発明(A10)の画像形成装置は、上記発明A1からA9のいずれかの画像形成装置において、前記トナー像を転写させる記録媒体として、連続する媒体を使用するものである。
上記発明A1の画像形成装置によれば、画像情報に応じたトナー像を形成するときにそのトナー像が形成されない非画像域に視認されにくい補足トナー像を形成しない場合に比べて、回転する像保持体における板状の清掃部材が接触する部位にトナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
上記発明A2の画像形成装置では、補足トナー像を非画像域の一部に形成しない場合に比べて、補足トナー像の形成に使用するトナーの消費量を抑制することができる。
上記発明A3の画像形成装置では、補足トナー像を非画像域のうち像保持体の回転方向と交差する幅方向に分布させた状態で形成しない場合に比べて、トナーの消費量と非画像域の軸方向におけるトナーの供給むらを抑制することができる。
上記発明A4の画像形成装置では、記録媒体の色と画像の濃度に関する読み取り情報に基づいて作像手段により補足トナー像を形成するときのトナーの色及び使用量の一方又は双方を調整しない場合に比べて、補足トナー像の一部のトナーが記録媒体に転写されることによる画像の色調の変化を的確に抑制することができる。
上記発明A5の画像形成装置では、透明作像手段により補足トナー像を形成しない場合に比べて、補足トナー像の一部の無色透明トナーが記録媒体に転写されることによる画質の変化を容易に抑制することができる。
上記発明A6の画像形成装置では、記録媒体の表面光沢度に関する読み取り情報に基づいて透明作像手段により補足トナー像を形成するときの無色透明トナーの使用量を調整しない場合に比べて、補足トナー像の一部の無色透明トナーが記録媒体に転写されることによる表面光沢の変化を容易に抑制することができる。
上記発明A7の画像形成装置では、トナー像の形成量及び連続形成時間の一方又は双方の情報に応じて補足トナー像の形成を中断させるよう制御又は補足トナー像の形成パターンもしくはトナーの使用量を低減させる方向に変更するよう制御しない場合に比べて、補足トナー像の形成に使用するトナー量を抑制することができる。
上記発明A8の画像形成装置では、画像情報に応じたトナー像を形成するときに非画像域に視認されにくい補足トナー像を形成しない場合に比べて、画像を形成する動作中に非画像域に補足トナー像を形成しない場合に比べて、潜像保持体における第1清掃装置の清掃部材が接触する部位と中間転写体における第2清掃装置の清掃部材が接触する部位との双方に、トナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
上記発明A9の画像形成装置では、画像情報に応じたトナー像を形成するときに非画像域に視認されにくい補足トナー像を形成しない場合に比べて、潜像保持体における第1清掃装置の清掃部材が接触する部位と媒体搬送体における第3清掃装置の清掃部材が接触する部位との双方に、トナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
上記発明A10の画像形成装置では、記録媒体として連続する媒体を使用した場合であっても、画像を形成する動作中に非画像域に補足トナー像を形成しない場合に比べて、回転する像保持体における板状の清掃部材が接触する部位にトナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
実施の形態1等に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 図1の画像形成装置における画像形成部の構成を示す説明図である。 図2の画像形成部における作像装置の構成等を示す説明図である。 図2の画像形成部における二次転写位置とベルト清掃装置までの構成等を示す説明図である。 図1の画像形成装置における制御系の一部を示すブロック図である。 (a)はトナー被覆率と濃度の関係例を示すグラフ図、(b)は無色透明なトナー被覆率と光沢度の関係例を示すグラフ図である。 補足トナー像を形成するときの電位の関係を示す説明図である。 (a)は感光ドラムの像形成面における画像形成領域に通常のトナー像を形成した状態を示す展開説明図、(b)は(a)の感光ドラムの像形成面における非画像域に補正トナー像を形成した状態を示す展開説明図である。 中間転写ベルトの像保持面に通常のトナー像と補足トナー像を転写させて形成した状態を示す展開説明図である。 (a)は中間転写ベルトの二次転写後の状態を示す展開説明図、(b)は(a)の中間転写ベルトから通常のトナー像と補足トナー像が二次転写された後の連続紙の状態を示す展開説明図である。 (a)は補足トナー像を感光ドラムの像形成面に非画像域の一部に形成する場合の一例を示す展開説明図、(b)は補足トナー像を感光ドラムの像形成面に非画像域の一部であって軸方向に分布する状態で形成する場合の一例を示す展開説明図である。 実施の形態4に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 図12の画像形成装置における作像装置の構成等を示す説明図である。 (a)は感光ドラムの像形成面における画像形成領域(カット用紙の範囲)に通常のトナー像を形成した状態を示す展開説明図、(b)は(a)の感光ドラムの像形成面における非画像域に補正トナー像を形成した状態を示す展開説明図である。 用紙搬送ベルトの保持面に保持して搬送されるカット用紙に通常のトナー像と補足トナー像を転写させて形成した状態を示す展開説明図である。 図12の画像形成装置における用紙搬送位置のベルト清掃装置とその周辺部の構成等を示す説明図である。 (a)は中間転写ベルトのカット用紙どうし間の隙間になる部分にトナーバンドなるトナー像を形成する従来技術を示す展開説明図、(b)は連続紙を使用した場合における中間転写ベルトの上記隙間になる部分がない状態を示す展開説明図である。
以下、この発明を実施するための形態(以下「実施の形態」という)について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1から図3は、実施の形態1に係る画像形成装置等を示している。図1はその画像形成装置の全体の概要を示し、図2はその画像形成装置における画像形成手段の概要を示し、図3はその画像形成装置における制御に関する構成の一部を示している。
<画像形成装置の全体の構成>
実施の形態1に係る画像形成装置1は、図1に概念的に示されるように、記録媒体及び連続する媒体の一例である連続紙9に画像を形成する装置である。この画像形成装置1は、連続紙9を供給する供給部10と、供給部10から供給される連続紙9に種々の画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20から排出される連続紙9を収容する収容部15とを備えている。
供給部10は、筐体11の内部に、ロール状に巻かれた連続紙9が着脱自在に取り付けられるとともに連続紙9を繰り出す繰出し軸12が配置されている。繰出し軸12は、図示しない駆動装置から動力を受けて回転駆動する。また、供給部10は、筐体11の内部に、繰出し軸12から繰り出された連続紙9を両矢印の方向に変位することで張力を付与しながら搬送する張力付与搬送装置13と、張力付与搬送装置13を通過した連続紙9を画像形成部20にむけて誘導するよう搬送する誘導ロール14等が配置されている。図1等において矢印Cで示される方向は、連続紙9の搬送方向である。
収容部15は、筐体16の内部に、画像形成部20を通過した連続紙9を巻き取る巻取り軸17等が配置されている。また、収容部15は、筐体16の内部に、画像形成部20から排出される連続紙9を収容部15の筐体16の内部に誘導するよう搬送する誘導ロール18と、誘導ロール18を経由して誘導される連続紙9を両矢印の方向に変位することで張力を付与しながら巻取り軸17にむけて搬送する張力付与搬送装置19等が配置されている。巻取り軸17は、連続紙9をロール状に巻き取った後に取り外すことができる構造の軸であり、図示しない駆動装置から動力を受けて回転駆動する。
連続紙9としては、例えば、上質紙、コート紙等の紙類やポリプロピレン等の合成樹脂等の材料からなる帯状に連続した長尺な部材が使用される。また、連続紙9としては、この他にも、例えば、剥離紙上に接着層を介して表面基材(画像形成面)が設けられた構造の連続したラベル紙も適用される。
画像形成部20は、図1や図2に示されるように、筐体200の内部に、現像剤としてのトナーから構成されるトナー像を形成する作像装置21と、作像装置21で形成されるトナー像を保持して最終的に連続紙9に転写させる二次転写位置まで搬送して転写させる中間転写装置30と、連続紙9に転写されたトナー像を定着させる定着装置40等が配置されて構成されている。筐体200は、例えば、供給部10と向き合う側面部に連続紙9を通過させて導入する導入口201が設けられ、収容部15と向き合う側面部に連続紙9を通過させて排出する排出口202が設けられている。
作像装置21は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のいずれか1色のトナー像をそれぞれ専用に形成する4つの作像装置21Y,21M,21C,21Kで構成されている。
この作像装置21(Y,M,C,K)はいずれも、図2や図3等に示されるように、所要の方向に回転駆動する潜像保持体の一例である感光ドラム22をそれぞれ備えており、その各感光ドラム22の周囲に帯電装置23、露光装置24、現像装置25(Y,M,C,K)、一次転写装置26、ドラム清掃装置27、除電器28等がそれぞれ配置されている。特に作像装置21(Y,M,C,K)における帯電装置23、露光装置24及び現像装置25(Y,M,C,K)は、実際にトナー像を形成する作像手段を構成している。
このうち感光ドラム22は、接地処理される円筒又は円柱状の導電性基材の周面に感光材料からなる光誘電層(感光層)を有する像形成面を形成したドラム形態の感光体であり、図示しない回転駆動装置からの回転動力を受けて矢印Aで示す方向に回転駆動するよう設けられている。
帯電装置23は、帯電電圧の供給を受けて感光ドラム22の像形成面を帯電させる装置である。露光装置24は、感光ドラム22の帯電後の像形成面に画像情報(信号)に基づく光を露光して静電潜像を形成する装置である。露光装置24には、画像形成装置1の外部から通信手段等を介して接続・入力される画像情報が所要の画像処理等がなされた後に画像信号として入力される。
現像装置25(Y,M,C,K)は、感光ドラム22の像形成面に形成された各色成分の静電潜像を現像剤の対応する色等のトナーにより現像してトナー像を形成する装置である。また、現像装置25(Y,M,C,K)は、現像電圧の供給等を受けるとともに感光ドラム21と対向する現像領域まで現像剤を搬送する現像ロール251等を有している。一次転写装置26は、一次転写電圧の供給を受けて感光ドラム22の像形成面に形成されたトナー像を中間転写装置30(の中間転写ベルト31の外周面)に一次転写させる装置である。
ドラム清掃装置27は、図2や図3等に示されるように、感光ドラム22の像形成面に在留して付着するトナー等の不要物を除去して清掃する装置である。また、ドラム清掃装置27は、筐体の内部に、感光ドラム22の像形成面に先端角部を接触させる板状の清掃部材(弾性ブレードなど)27aと、清掃部材27aで除去されたトナー等の不要物を図示しない回収部にむけて送り出す送出部材27b等が配置されている。除電器28は、感光ドラム21の像形成面に残る不要な電荷を除去する機器である。
中間転写装置30は、4つの作像装置21(Y,M,C,K)における感光ドラム22の一次転写装置26と向き合う一次転写位置をそれぞれ通過しながら所要の方向に回転するよう配置される像保持体の一例である中間転写ベルト31を備えている。また、中間転写装置30は、中間転写ベルト31の周囲に二次転写装置35、ベルト清掃装置37等が配置されている。
中間転写ベルト31は、トナー像を静電作用により保持する像保持面を有する無端状のベルト部材であり、複数の支持ロール32a〜32fに掛け回されることにより回転自在に支持されている。
支持ロール32aは駆動ロールとして、支持ロール32bは駆動ロール32aと協働して中間転写ベルト31の一次転写面を保持する面出し従動ロールとして、支持ロール32cは中間転写ベルト31に張力を付与する張力付与ロールとして、支持ロール32dは中間転写ベルト31の二次転写手前における面出しをする面出し従動ロールとして、支持ロール32eは二次転写バックアップロールとして、支持ロール32fは清掃バックアップロールとして、それぞれ構成されている。
中間転写ベルト31は、図示しない回転駆動装置からの回転動力を駆動ロール32aから受けることにより矢印Bで示す方向に回転駆動する。
二次転写装置35は、連続紙9を中間転写ベルト31のうち二次転写バックアップロール32eに支持されている外周面部分に押し付けるとともに中間転写ベルト31上のトナー像を連続紙9に二次転写させる、転写部材の一例である二次転写ロール36を備えている。
また、二次転写装置35においては、図2に両矢印で例示するように、画像形成動作を行わない時期等になると、中間転写ベルト31の外周面に接触している二次転写ロール36が、中間転写ベルト31の外周面から離間する位置に図示しない接触離間機構の作用を受けて移動するよう構成されている。この場合、連続紙9は、二次転写ロール36に支持された状態で中間転写ベルト31の外周面から離間した状態に保たれる。
ベルト清掃装置37は、図2や図4等に示されるように、中間転写ベルト31の像保持面に在留して付着するトナー等の不要物を除去して清掃する装置である。また、ベルト清掃装置37は、筐体の内部に、中間転写ベルト31の像保持面に先端角部を接触させる板状の清掃部材(弾性ブレードなど)37aと、中間転写ベルト31の像保持面に接触しながら回転する回転清掃ブラシ37bと、清掃部材37aと回転清掃ブラシ37bで除去されたトナー等の不要物を図示しない回収部にむけて送り出す送出部材37c等が配置されている。
定着装置40は、連続紙9の導入口及び排出口が設けられた図示しない筐体の内部に、所要の方向に回転駆動するとともに加熱手段により加熱されて表面温度が所要の温度に保持されるロール形態、ベルト形態等の加熱用回転体42と、この加熱用回転体42の回転軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形態、ベルト形態、ベルト−パット形態等の加圧用回転体43等が設置されて構成されている。この定着装置40では、加熱用回転体42と加圧用回転体43が接触する部位が、トナー像を保持する連続紙9が導入されて定着処理(加圧及び加熱)される定着処理部として構成されている。
また、定着装置40においては、画像形成動作をしない時期等になると、加熱用回転体42に接触している加圧用回転体43が、図示しない接触離間機構の作用を受けて加熱用回転体42から離間する位置に移動するよう構成されている。この場合、連続紙9は、加圧用回転体43に支持された状態で加熱用回転体42から離間した状態に保たれる。
また、画像形成部20においては、図1や図2に示されるように、筐体200の導入口201と中間転写装置30における二次転写位置(中間転写ベルト31と二次転写位置35が対峙する部位)の間と、その二次転写位置と定着装置40の間に、連続紙9を補助的に送るベルト式の搬送装置29A,29Bが配置されている。
さらに、画像形成部20においては、筐体200の外部に、画像形成装置1の動作に関する指示、条件等を入力する入力部51とその動作の条件、状態等の各種情報を表示する表示部52を有する操作表示装置50が配置されている。また、筐体200の内部には、画像形成装置1の全体(上記の各装置など)の動作を総括して制御する中央制御手段60等も配置されている。
<基本的な画像形成動作>
この画像形成装置1では、以下に説明する基本的な画像形成動作が行われる。ここでは、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成される多色画像、いわゆるフルカラー画像を形成する場合を例にして説明する。
画像形成装置1は、中央制御手段60が画像形成動作を要求する指令を受信すると、画像形成部20における4つの作像装置21(Y,M,C,K)においてほぼ同様にしてトナー像の形成が開始される。
はじめに、各作像装置21(Y,M,C,K)では、各感光ドラム22が矢印Aで示す方向に回転駆動し始め、各帯電装置23が帯電電圧の供給を受けて作動することにより、各感光ドラム22の像形成面を所要の極性(例えばマイナス極性)および表面電位になるようそれぞれ帯電させる。
続いて、露光装置24が外部から入力された画像情報に基づいて4つの色成分(Y,M,C,K)に分解された画像信号を受けて作動することにより、各感光ドラム22の帯電された像形成面に対して画像信号に対応する書き込み露光をそれぞれ行う。これにより、各感光ドラム22の像形成面に、所定の電位で構成される各色成分の静電潜像が個別に形成される。
続いて、各現像装置25(Y,M,C,K)が現像電圧の供給を受けるとともに回転駆動して作動することにより、各感光ドラム22の像形成面に形成された各色成分の静電潜像に対して対応する色のトナーを供給して静電的に付着させる。これにより、各感光ドラム22の像形成面に4色(Y,M,C,K)のトナー像が個別に形成される。
次いで、各作像装置21(Y,M,C,K)の感光ドラム22上に形成された各色のトナー像が、画像形成部20における中間転写装置30により中継されて連続紙9に転写される。
はじめに、各作像装置21(Y,M,C,K)では、その各感光ドラム22上に形成された各色のトナー像が、各感光ドラム22の回転によって中間転写ベルト31と向き合う各一次転写位置まで搬送される。その各色のトナー像は、各一次転写装置26が一次転写電圧の供給を受けて各感光ドラム22との間に形成される転写電界の作用により、中間転写ベルト31の外周面に対してそれぞれ静電的に一次転写される。また、一次転写後等における各感光ドラム22の像形成面は、各ドラム清掃装置27がトナー等の不要物を除去することにより清掃された後、除電器28により残った電荷が除去されて次のトナー像形成工程に備える。
続いて、中間転写装置30では、中間転写ベルト31の外周面に一次転写されたトナー像が、中間転写ベルト31の矢印Bで示す方向への回転によって二次転写装置35の二次転写ロール36と向き合う二次転写位置まで搬送される。
一方、供給部10における連続紙9は、画像形成部20における中間転写装置30の二次転写位置と定着装置40の定着処理部での搬送力を主に受けることにより、繰出し軸12から張力付与搬送装置13と誘導ロール14を経由して所要の長さだけ繰り出されて画像形成部20の内部に導入された後、搬送装置29Aを経て二次転写位置に至るよう搬送される。
これにより、中間転写ベルト31上のトナー像は、その二次転写位置で二次転写装置35が二次転写電圧の供給を受けて二次転写ロール36と二次転写バックアップロール32えとの間で形成される転写電界の作用により、二次転写ロール36にて中間転写ベルト31の外周面に押し付けられる連続紙9に対して静電的に二次転写される。二次転写後等における中間転写ベルト31の外周面は、ベルト清掃装置37がトナー等の不要物を除去することにより清掃される。
次いで、トナー像が二次転写された連続紙9は、中間転写ベルト31から剥離して搬送装置29Bを経ることにより定着装置40に導入される。
定着装置40では、その連続紙9が加熱用回転体42と加圧用回転体43の間の定着処理部に導入されて通過するように搬送され、その通過の際に加圧下で加熱される。これにより、トナー像はそれを構成するトナーが溶融して連続紙9に定着される。
最後に、定着の終了により画像が形成された連続紙9は、収容部15の巻取り軸17による搬送力を受けることにより、誘導ロール18と張力付与搬送装置19を経由して収容部15まで搬送された後に巻取り軸17に巻き取られる。
以上の画像形成動作が実行されることにより、連続紙9の片面には、4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像が形成される。
<補足トナー像を形成する動作に関する構成>
また、この画像形成装置1は、図3〜図5、図8等に示されるように、各作像装置21(Y,M,C,K)の感光ドラム22におけるドラム清掃装置27の清掃部材27aが接触する部位22sと、中間転写装置30の中間転写ベルト31におけるベルト清掃装置37の清掃部材37aが接触する部位31sとにトナーを補足するよう供給するため、上記画像形成動作のときに視認されにくい補足トナー像Tsを形成する動作を実行する制御手段61を備えている。
ここで、補足トナーTsは、画像情報に応じて形成される通常のトナー像Tgとは別に、上記各清掃部材27a,37aが接触する各部位22s,31sにトナー(厳密には転写されずに残ったトナー)を補足するために形成されるトナー像である。
このため、補足トナー像Tsは、図8に感光ドラム22の像形成面を展開した模式図で例示されるように、作像装置21(Y,M,C,K)により画像情報に応じて定まる広さの画像形成領域D内にトナー像Tgを形成するときに、その画像形成領域Dのうちトナー像Tgが形成されない非画像域NEに形成される。
非画像域NEは、原則として、上記画像形成領域Dのうちトナー像Tgが形成される画像域GEを除く領域であり、換言すれば上記画像形成領域Dのうち画像域GEを反転処理したときに得られる領域である。しかし、実際には、上記画像形成領域Dから外れる感光ドラム22等に設定されている画質保障領域YEや、その画質保障領域YEから感光ドラム22の回転方向Aと交差する幅方向(軸方向)Eにおいて外れる左右の両端部Ee(但しトナー像の形成は可能な部分)も含めることができる。つまり、非画像域NEは、トナー像の形成ができない部分を除く他は、少なくともドラム清掃装置27の清掃部材27aの幅方向Eに沿う長さに相当する幅を有する領域であることが望ましい。
また、補足トナー像Tsにおける「視認されにくい」とは、補足トナー像Tsが最終の転写先である連続紙9に転写されて定着された段階において肉眼では気づきにくい程度のことをいう。また、この補足トナー像Tsが定着された段階において、後述するように通常のトナー像Tgが連続紙9等の記録媒体に転写されて定着された後に得られる画像の画質や表面光沢等に悪影響を及ぼさない性質でもある。
このため、補足トナー像Tsは、通常のトナー像Tgの層厚又はその形成領域の単位面積当たりのトナー被覆率に比べて、その層厚が薄くなり、又はそのトナー被覆率が低い値になるよう形成されることになる。
被覆率については、画像の濃度との間に、図6(a)に例示されるような関係がある。同図に示す結果は、ブラック色Kのトナーからなる画像を記録用紙に形成した場合におけるトナー被覆率とトナー像の濃度との関係を示すものである。
図6(a)の結果から、トナー被覆率が0%のときのトナー像の濃度、つまり記録用紙の濃度が約0.07である場合、トナー被覆率が5%を超えると記録用紙との濃度差が生じ始めるが、トナー被覆率が5%以内であれば、記録用紙との濃度差がなく、目立たない(視認されにくい)状態が得られることがわかる。
上記制御手段61は、例えば、演算処理装置、記憶素子、記憶装置、出入力装置等により構成されている。また、制御手段61は、その記憶素子(ROM)等に格納されるプログラム及びデータに基づいて所要の制御動作を実行するようになっている。特に、実施の形態1における制御手段1は、上記補足トナー像Tsの形成動作を実行し得るよう構成されている。また、制御手段61は、中央制御手段60の一部として構成されるが、独立した手段として構成してもよい。
また、制御手段61は、図5に示されるように、画像形成装置1の外部から入力される画像情報について必要な画像処理を行う画像処理部55、露光装置24を駆動させる露光駆動部56、帯電装置23に帯電電圧を、現像装置25に現像電圧を、一次転写装置26や二次転写装置35に一次又は二次転写電圧をそれぞれ供給する給電手段(給電部)57、操作表示装置50の表示部52等に接続されており、それらに確認動作等の動作を行う際に必要な制御信号を送信する。また、制御手段61は、外部機器等との間で情報の通信を行う通信部53、操作表示装置50の入力部51等と接続されており、これにより制御動作に必要な情報を入手している。
さらに、制御手段61は、画像形成動作を実行する際、画像処理部55から露光駆動部56に画像情報に応じて形成される通常のトナー像Tgの画像信号を送信することに加えて、補足トナー像Tsの画像信号を送信するよう構成されている。
補足トナー像Tsの形成が含まれる画像形成動作は、補足トナー像Tsの形成が加わる点で通常のトナー像Tgのみを形成する場合と相違するが、それ以外の画像形成条件については通常の画像を形成するときの条件と同じ条件を適用して行われる。
また、実施の形態1のように複数の作像装置21(Y,M,C,K)を備えた画像形成装置1における補足トナー像Tsの形成については、その各作像装置21のすべてに清掃装置27が装備されている観点からすると、すべての色の作像装置21(Y,M,C,K)において行うことが好ましい。その一方で、例えば補足トナー像Tsが最終の転写先の連続紙9に転写されて定着された段階において通常のトナー像Tgで構成される画像の画質低下等の不具合が誘発されることを回避する観点からすると、その一部の(色の)作像装置21に限定して行うことが望ましい。
補足トナー像Tsの形成に際しては、例えば、画像処理部55において、形成すべき画像情報に応じて定まる画像形成領域Dに対して通常のトナー像Tgが形成される画像域GEが確定されることに合わせて非画像域NEが反転処理等により確定された後、その非画像域NEの全域又は一部に形成する補足トナー像Tsの像パターンを生成する。非画像域NEの一部に形成する場合(例えば図11の形成例を参照)は、あらかじめその一部を確定するルールを作成しておき、そのルールに基づいて補足トナー像Tsの像パターンを生成する。
また、補足トナー像Tsの形成は、図7に例示されるように、露光装置24で形成される補足トナー像Tsの静電潜像EIsの電位Visについて、通常のトナー像Tgにおける静電潜像EIgの電位Vigよりもトナーが付着しにくい電位に設定することにより行われる。
具体的には、感光ドラム21の像形成面をマイナス極性の帯電電位Vhに帯電したうえで、所定の現像バイアス電位Vdを適用してマイナス帯電のトナーにより反転現像を行う場合は、補足トナー像Tsの静電潜像EIsの電位Visを通常のトナー像Tgにおける静電潜像EIgの電位Vigよりも現像バイアス電位Vdに近い電位にする。
さらに、補足トナー像Tsは、後述するように、感光ドラム22上に形成された後に中間転写ベルト31に一次転写される際、その一部のトナー(Ts1)が主に一次転写位置での微小空隙で発生する放電の影響を受けて正規の極性とは逆の極性に帯電することにより一次転写されずに感光ドラム22に残る。また、感光ドラム22から中間転写ベルト31に一次転写されて保持される補足トナー像Tsは、連続紙9に二次転写される際、その一部のトナー(Ts2)が主に二次転写位置での微小空隙で発生する放電の影響を受けて正規の極性とは逆の極性に帯電していることにより二次転写されずに中間転写ベルト31に残る。
<補足トナー像の形成動作とその作用効果>
この画像形成装置1は、上記画像形成動作が行われる際、図8(a)に例示されるように各作像装置21(Y,M,C,K)において感光ドラム22に4色のいずれかの色からなる通常のトナー像Tgが画像形成領域D内に形成されることに加えて、図8(b)に例示されるように、通常のトナー像Tgが形成されていない非画像域NEに補足トナー像Tsが形成される。
図8(b)に例示する補足トナー像Tsが形成されている非画像域NEは、感光ドラム22の像形成面における画像形成可能領域のうち通常のトナー像Tgが形成される画像域GEを除く領域になっている。詳しくは、画像形成領域Dの画像域GEを除く領域と、画質有効領域YEの画像形成領域D以外の領域と、画質有効領域YEの両側にある画像形成可能領域の端部領域Eeとをあわせた領域である。
また、実施の形態1では、4つの作像装置21(Y,M,C,K)において補足トナー像Tsの形成が行われる。
この通常のトナー像Tgと補足トナー像Tsの形成は、上述した画像形成動作の作像工程の場合と同様に行われる。
はじめに、各作像装置21(Y,M,C,K)において感光ドラム22の像形成面が帯電装置23により所要の帯電電位Vhに帯電された後、制御手段61により画像処理部55から送信される通常のトナー像Tgの画像信号と補足トナー像Tsの画像信号とに基づいて露光装置24により所要の潜像電位Vig,Visからなる静電潜像Elg,Elsが形成される(図7参照)。
続いて、各作像装置21(Y,M,C,K)において感光ドラム22の像形成面に形成された静電潜像Elg,Elsが所定の色の現像装置25(Y,M,C,K)により現像される。これにより、感光ドラム22の像形成面には、図8(b)に例示される通常のトナー像Tgと補足トナー像Tsがそれぞれ形成される。
次いで、各作像装置21(Y,M,C,K)の一次転写位置において、各感光ドラム22の像形成面上にある通常のトナー像Tgと補足トナー像Tsが中間転写ベルト31に一次転写される。
この際、図3に例示されるように、補足トナー像Tsを構成する一部のトナーTs1が上記した逆極性に帯電する原理により一次転写されず感光ドラム22の像形成面に残る。またこの際、通常のトナー像Tgを構成する一部のトナーも上記した逆極性に帯電する原理とほぼ同様の原理により一次転写されず感光ドラム22の像形成面に残る。
そして、このとき各作像装置21(Y,M,C,K)において補足トナー像Tsの一次転写されず残ったトナーTs1は、通常のトナー像Tgの一次転写されず残ったトナーと共に、各感光ドラム22の回転により搬送され、最終的に感光ドラム22の像形成面における各ドラム清掃装置27の清掃部材27aがそれぞれ接触する部位22sに到達する。
これにより、各作像装置21(Y,M,C,K)においては、各ドラム清掃装置27の清掃部材27aにおける感光ドラム22の像形成面と接触する部分(先端角部)が、上記到達したトナー(Ts1)(及びトナー粒子に外添される外添剤も含まれる)が潤滑剤として機能することで、その摩耗することや異常音を発生すること等が抑制される。
また、通常のトナー像Tgに加えて補足トナー像Tsを形成したことにより、感光ドラム22における板状の清掃部材27aが接触する部位22sには、画像域GEにおける通常のトナー像Tgから発生する一次転写残りのトナーに加えて、非画像域NEにおける補足トナー像Tsから発生する一次転写残りのトナー(Ts1)も補足されるように供給される。この結果、通常のトナー像Tgを形成するだけで補足トナー像Tsを形成しない場合に比べて、その接触する部位22sにトナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
次いで、中間転写装置30における二次転写位置において、図9に示されるように、中間転写ベルト31に一次転写された通常のトナー像Tgと補足トナー像Tsが連続紙9に二次転写される。
この際、図4に例示されるように、補足トナー像Tsを構成する一部のトナーTs2が上記した逆極性に帯電する原理により二次転写されず中間転写ベルト31の像保持面に残る。またこの際、図10(a)に例示されるように、通常のトナー像Tgを構成する一部のトナー(Tg2)も上記した逆極性に帯電する原理とほぼ同様の原理により二次転写されず中間転写ベルト31の像保持面に残る。
そして、このとき中間転写装置30において補足トナー像Tsの二次転写されず残ったトナーTs2は、通常のトナー像Tgの二次転写されず残ったトナーTg2と共に、中間転写ベルト31の回転により搬送され、最終的に中間転写ベルト31の像保持面におけるベルト清掃装置37の清掃部材37aがそれぞれ接触する部位31sに到達する。
これにより、中間転写装置30においては、ベルト清掃装置37の清掃部材37aにおける中間転写ベルト31の像保持面と接触する部分(先端角部)が、上記到達したトナー(Ts2)が潤滑剤として機能することで、その摩耗することや異常音を発生すること等が抑制される。
またこの場合も、通常のトナー像Tgに加えて補足トナー像Tsを形成したことにより、中間転写ベルト31における板状の清掃部材37aが接触する部位31sに、画像域GEにおける通常のトナー像Tgから発生する二次転写残りのトナー(Tg2)に加えて、非画像域NEにおける補足トナー像Tsから発生する二次転写残りのトナー(Ts2)が補足されるように供給される。この結果、通常のトナー像Tgを形成するだけで補足トナー像Tsを形成しない場合に比べて、その接触する部位31sにトナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
そして、この画像形成動作により出力される連続紙9の片面には、図10(b)に示されるように、通常のトナー像Tgが二次転写される。このトナー像Tgは、その後定着装置40で定着されることで正式な画像になる。
またこの際、連続紙9の片面には補足トナー像(Ts)も、上記二次転写されない一部のトナー(Ts2)を除いて二次転写され、最後に定着装置40で定着される。しかしながら、その連続紙9上に定着された後の補足トナー像(Ts)は、補足トナー像自体が視認されにくいように形成されているため、肉眼では確認することができない。
また、この中間転写方式を採用する画像形成装置1においては、記録媒体として連続紙9を使用しているため、以下の利点がある。
すなわち、記録媒体として所定のサイズに裁断された所謂カット用紙を使用する場合には、図17(a)に例示するように、中間転写ベルト31の二次転写位置における像保持面にカット用紙90が存在しない隙間(用紙ギャップ)S1になる部分がある。このため、ベルト清掃装置37の清掃部材37aが接触する部位31sにトナーを供給する際には、例えば、その中間転写ベルト31の像保持面における隙間S1に、その隙間の形状や位置に応じた帯状のトナー像(所謂トナーバンド)TBを作像装置21により形成して中間転写ベルト31に一次転写した後、二次転写させず上記接触する部位31sにそのまま送ればよい。これにより、上記接触する部位31sにトナーを、間欠的であってむらになるものの比較的多く送りこむことができる。
一方、記録媒体として連続紙9を使用すると、図17(b)に例示するように例えば中間転写ベルト31の像保持面には二次転写位置において連続紙9が常に隙間なく存在することになるので、カット用紙90を使用した場合のような隙間S1になる部分がない。このため、カット用紙90を使用した場合のようなトナーバンドTBを形成することができず、それによるトナーの上記接触する部位31sへの供給もできない。
この点、上記補足トナー像Tsを形成する画像形成装置1では、連続紙9を使用した場合であっても、上述したように、中間転写ベルト31における清掃部材37aが接触する部位31sに、トナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
図17における符号L1はカット用紙90の中間転写ベルト31の回転方向Bにおける長さの寸法、符号W1はカット用紙90の幅方向Eにおける幅の寸法、符号W2は連続紙9の幅の寸法をそれぞれ示す。
<実施の形態1の変形例>
なお、実施の形態1では、図2に例示するように、画像形成部20の筐体200の内部に、連続紙9の色を読み取る第1カラー読取手段(カラー濃度センサ)71Aと連続紙9に形成された画像の濃度を読み取る第2読取手段(カラー濃度センサ)71Bを設けたうえで、制御手段61により、そのカラー読取手段71A,71Bから得られる連続紙9の色と画像の濃度に関する読み取り情報に基づいて作像装置21(Y,M,C,K)により補足トナー像Tsを形成するときのトナーの色とその使用量の一方又は双方を調整するように構成してもよい。
この場合、連続紙9の色を読み取る第1カラー読取手段71Aは、少なくとも中間転写装置30の二次転写位置よりも連続紙9の搬送方向Cの上流側になる位置に配置すればよいが、場合によっては供給部10の筐体11内に配置しても構わない。また、画像の濃度を読み取る第2読取手段71Bは、少なくとも定着装置40よりも搬送方向Cの搬送方向Cの下流側になる位置に配置すればよいが、場合によっては収容部15の筐体16内に配置しても構わない。第1カラー読取手段71Aと第2カラー読取手段71Bは、図5に示されるように制御手段61に接続される。
またこの場合、制御手段61による補足トナー像Tsを形成するときのトナーの色とその使用量に関する調整は、例えば、図5に例示するように制御手段61とは独立した調整判定部75を設け、その調整判定部75でトナーの色とその使用量を判定した後、その判定した情報を制御手段61による作像装置21(Y,M,C,K)の制御動作に反映させる構成を採用することができる。調整判定部75は、制御手段61に接続され、カラー読取手段71A,71Bで得られた検出情報を入手できるようにする。
調整判定部75では、例えば、連続紙9の色が黄色であった場合、第1カラー読取手段71Aで連続紙9の色が黄色(Y)であると読み取り、第2カラー読取手段71Bで画像の濃度(色調)が黄色以外の色(M,C,K)の影響を受けている結果が読み取られると仮定する。
この場合、調整判定部75は、補足トナー像Tsの形成時には、その影響を受けている色のトナーを受けもつ作像装置21(M,C,K)におけるトナーの使用量を減らし、その一方で黄色のトナー像を形成する作像装置21Yにおけるイエロー色(Y)のトナーの使用量を増やすように調整することが好ましいと判定する。この場合、そのイエロー色(Y)のトナーからなる補足トナー像Tsが形成されることになるが、そのイエロー色の補足トナー像Tsは、他の色(M,C,K)のトナーを使用して形成される補足トナー像Tsに比べて、連続紙9等の記録媒体に記録された段階においてより一層視認しにくいトナー像にすることができる。
また、調整判定部75では、この色の連続紙9を使用して画像形成動作を行っているとき、その補足トナー像Tsの単位面積当たりの被覆率と画像の濃度との測定情報を記録して、例えば図6(a)で例示したトナー被覆率と濃度の関係性を示すデータを作成する。このデータを利用することにより、上記色の連続紙9に補足トナー像Tsを形成する際に、視認しにくいトナー被覆率がどのような値まで許容されるかを求め、その結果を後の制御動作に反映させることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る画像形成装置は、図1や図2に二点鎖線で示すように、無色透明トナーからなる透明トナー像を形成する透明作像装置21Hを増設し、制御手段61によりその透明作像装置21Hにより補足トナー像Tsを形成するように制御するよう構成した以外は実施の形態1に係る画像形成装置1と同じ構成からなるものである。
この透明作像装置21Hによる補足トナー像Tsの形成は、使用するトナーが透明無色トナーに変更される点で異なる以外は、実施の形態1における4色(有色)の補足トナー像Tsを形成したときの条件と同様にして行われる。
ただし、このときの透明無色トナーからなる補足トナー像Tsは、4色(有色)の補足トナー像Tsの場合に比べて、通常のトナー像Tgからなる画像の色調に悪影響を与えるおそれがないが、そのトナー被覆率の大きさによって画像が形成された後の連続紙9における表面光沢が異なる(実際には光沢度が高くなる)おそれがある。
この点、透明無色トナーを使用した場合におけるトナー被覆率は、光沢度との間に、図6(b)に例示されるような関係がある。同図に示す結果は、透明無色トナーからなる画像を連続紙9等の記録媒体に形成した場合におけるトナー被覆率と画像が形成された記録媒体の表面光沢との関係を示すものである。このときの光沢度は、Byk Gardner Micro−Tri−Gloss光沢メーターを使用し、ブラックバックグラウンドに対して測定角60°の条件で測定したものである。
図6(b)の結果から、トナー被覆率が0%のときの濃度、つまり記録媒体の光沢度が約5である場合、トナー被覆率が20%を超えると記録媒体との光沢度差が生じ始めるが、トナー被覆率が20%以内であれば、記録媒体との光沢度差がなく、表面光沢の違いが目立たない(視認されにくい)状態が得られることがわかる。
<補足トナー像の形成動作とその作用効果>
この画像形成装置1は、画像形成動作が行われる際、実施の形態1における補足トナー像の形成動作の場合とほぼ同様に、図8(a)に例示されるように各作像装置21(Y,M,C,K)において感光ドラム22に4色のいずれかの色からなる通常のトナー像Tgが画像形成領域D内に形成されることに加えて、図8(b)に例示されるように、透明作像装置21Hにおいて感光ドラム11の像形成面における非画像域NEに、無色透明トナーからなる補足トナー像Tsが形成される。
はじめに、画像形成動作が開始されると、4色の作像装置21(Y,M,C,K)においては、各感光ドラム22の像形成面(画像域GE)に、図8(b)に例示される通常のトナー像Tgがそれぞれ形成される。また、透明作像装置21Hにおいては、感光ドラム22の像形成面(非画像域NE)に、図8(b)に例示される無色透明トナーからなる補足トナー像Tsが形成される。
次いで、作像装置21(Y,M,C,K)の一次転写位置において、各感光ドラム22の像形成面上にある通常のトナー像Tgが中間転写ベルト31に一次転写され、透明作像装置21Hにおいて補足トナー像Tsが中間転写ベルト31に一次転写される。
この際、図3に例示されるように、透明作像装置21Hにおいては、補足トナー像Tsを構成する一部の無色透明トナーTs1が上記した逆極性に帯電している原理により一次転写されず感光ドラム22の像形成面に残る。またこの際、作像装置21(Y,M,C,K)においても、通常のトナー像Tgを構成する一部のトナー(Tg1)も上記した逆極性に帯電する原理とほぼ同様の原理により一次転写されずに感光ドラム22の像形成面に残る。
そして、このとき透明作像装置21Hにおいて補足トナー像Tsの一次転写されず残った無色透明トナーTs1は、通常のトナー像Tgの一次転写されず残ったトナーと共に、各感光ドラム22の回転により搬送されて、感光ドラム22の像形成面におけるドラム清掃装置27の清掃部材27aが接触する部位22sに到達する。
これにより、特に透明作像装置21Hにおいては、そのドラム清掃装置27の清掃部材27aにおける感光ドラム22の像形成面と接触する部分が、上記到達した無色透明トナー(Ts1)が潤滑剤として機能することで、その摩耗することや異常音を発生すること等が抑制される。また、作像装置21(Y,M,C,K)においては、各ドラム清掃装置27の清掃部材27aにおける感光ドラム22の像形成面と接触する部分が、上記到達した各色の僅かなトナーが潤滑剤として機能することで、その摩耗することや異常音を発生すること等がある程度抑制される。
次いで、中間転写装置30における二次転写位置において、図9に示されるように、中間転写ベルト31に一次転写された通常のトナー像Tgと補足トナー像Tsが連続紙9に二次転写される。
この際、図4に例示されるように、非画像域NEに一次転写された補足トナー像Tsを構成する一部の無色透明トナーTs2が上記した逆極性に帯電する原理により二次次転写されず中間転写ベルト31の像保持面に残る。またこの際、図10(a)に例示されるように、通常のトナー像Tgを構成する一部のトナー(Tg2)も上記した逆極性に帯電する原理とほぼ同様の原理により二次転写されず中間転写ベルト31の像保持面に残る。
そして、このとき中間転写装置30において補足トナー像Tsの二次転写されず残った無色透明トナーTs2は、通常のトナー像Tgの二次転写されず残ったトナーTg2と共に、中間転写ベルト31の回転により搬送され、最終的に中間転写ベルト31の像保持面におけるベルト清掃装置37の清掃部材37aがそれぞれ接触する部位31sに到達する。
これにより、中間転写装置30においては、ベルト清掃装置37の清掃部材37aにおける中間転写ベルト31の像保持面と接触する部分が、上記到達した無色透明トナー(Ts2)が潤滑剤として機能することで、その摩耗することや異常音を発生すること等が抑制される。
またこの場合も、通常のトナー像Tgに加えて補足トナー像Tsを形成したことにより、中間転写ベルト31における板状の清掃部材37aが接触する部位31sに、画像域GEからの二次転写残りのトナーに加えて非画像域NEからも二次転写残りの無色透明トナー(Ts2)が補足されるように供給される。この結果、通常のトナー像Tgを形成するだけで補足トナー像Tsを形成しない場合に比べて、その接触する部位31sにトナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
そして、この画像形成動作により出力される連続紙9の片面には、図10(b)に示されるように、通常のトナー像Tgが二次転写された後に定着されることで正式な画像になる。
またこの際、連続紙9の片面には無色透明トナーからなる補足トナー像(Ts)も、上記二次転写されない一部のトナー(Ts2)を除いて二次転写され、最後に定着装置40で定着される。しかしながら、その連続紙9上に定着された後の補足トナー像(Ts)は、補足トナー像自体が視認されにくいように形成されていることに加えて無色透明トナーで構成されているため、有色トナーからなる補足トナー像Tsの場合と比べて、さらに目立たなくなり、肉眼でも更に確認することが難しい結果になる。
<実施の形態2の変形例1>
なお、実施の形態2では、図2に例示するように、画像形成部20の筐体200の内部に、連続紙9の表面光沢度を読み取る第1光沢読取手段(光沢計)72Aと画像が形成された連続紙9の表面光沢度を読み取る第2光沢読取手段(光沢計)72Bを設けたうえで、制御手段61により、その光沢読取手段72A,72Bから得られる連続紙9の表面光沢度と画像が形成された連続紙9の表面光沢度に関する読み取り情報に基づいて透明作像装置21Hにより補足トナー像Tsを形成するときの無色透明トナーの使用量を調整するように構成してもよい。
この場合、第1光沢読取手段72Aは、少なくとも中間転写装置30の二次転写位置よりも連続紙9の搬送方向Cの上流側になる位置に配置すればよいが、場合によっては供給部10の筐体11内に配置しても構わない。また、第2光沢読取手段72Bは、少なくとも定着装置40よりも搬送方向Cの搬送方向Cの下流側になる位置に配置すればよいが、場合によっては収容部15の筐体16内に配置しても構わない。第1光沢読取手段72Aと第2光沢読取手段71Bは、図5に示されるように制御手段61に接続される。
またこの場合、制御手段61による補足トナー像Tsを形成するときの無色透明トナーの使用量に関する調整は、例えば、図5に例示するように制御手段61とは独立した調整判定部75を設け、その調整判定部75で無色透明トナーの使用量を判定した後、その判定した情報を制御手段61による透明作像装置21Hの制御動作に反映させる構成を採用することができる。調整判定部75は、制御手段61に接続され、光沢読取手段72A,72Bで得られた検出情報を入手できるようにする。
調整判定部75では、例えば、第1光沢読取手段72Aで連続紙9の表面光沢度がある値であると読み取り、第2光沢読取手段72Bで画像が形成された連続紙9の表面光沢度が上記ある値よりも格段に高い値が読み取られると仮定する。
この場合、調整判定部75は、無色透明トナーからなる補足トナー像Tsの形成時には、透明作像装置21Hにおける無色透明トナーの使用量を減らすように調整することが好ましいと判定する。
また、調整判定部75では、この表面光沢度の連続紙9を使用して画像形成動作を行っているとき、その補足トナー像Tsの単位面積当たりのトナー被覆率と画像の表面光沢度との測定情報を記録して、例えば図6(b)で例示したトナー被覆率と光沢度の関係性を示すデータを作成する。このデータを利用することにより、上記表面光沢度の連続紙9に無色透明トナーからなる補足トナー像Tsを形成する際に、視認しにくいトナー被覆率がどのような値まで許容されるかを求め、その結果を後の制御動作に反映させることができる。
<実施の形態2の変形例2>
また、実施の形態2では、透明作像装置21Hに加えて、4色の作像装置21(Y,M,C,K)の少なくとも1つにより補足トナー像Tsを形成するように構成してもよい。
この場合は、補足トナー像Tsを形成した作像装置21(Y,M,C,K)の感光ドラム22におけるドラム清掃装置27の清掃部材27aが接触する部位22sにも、その補足トナー像Tsからの転写残りのトナー(Ts1)を供給することができる。
また、この場合は、画像形成部20等に、第1光沢読取手段72Aと第2光沢読取手段71Bに加えて、実施の形態2の変形例1で説明した第1カラー読取手段71Aと第2カラー読取手段71Bを設け、そのカラー読取手段71A,71Bから得られる連続紙9の色と画像の濃度に関する読み取り情報に基づいて作像装置21(Y,M,C,K)により補足トナー像Tsを形成するときのトナーの色とその使用量の一方又は双方を調整するように構成してもよい。
[実施の形態3]
実施の形態3に係る画像形成装置は、制御手段61により補足トナー像Tsを非画像域NEの一部に形成するよう制御する構成を採用した以外は、実施の形態1,2に係る画像形成装置1と同じ構成からなるものである。
この画像形成装置1では、図11(a)に例示されるように、作像装置21(Y,M,C,K,H)の少なくとも1つにおいて補足トナー像Tsを形成する際、各感光ドラム22の像形成面のうちで通常のトナー像Tgが形成される画像域GEの前後に挟まれる四角形の非画像域NEに、補足トナー像Tsa、Tsb,Tsc等をそれぞれ形成するように構成している。この例示する構成の場合は、画像域GEの内部にある非画像域と、画像域GEの幅方向Eの外側にある画質有効領域YEの残り部分になる非画像域と、画質有効領域YEの幅方向Eの外側にある端部Eeになる非画像域に、補足トナー像Tsが形成されないことになる。
そして、このように補足トナー像Tsを非画像域NEの一部に形成する場合は、実施の形態1,2で説明した作用効果が同様に得られることに加え、補足トナー像Tsを非画像域NEの一部に形成しない場合に比べて、補足トナー像Tsの形成に使用するトナーの消費量を抑制することができる。なお、画像域GEが画質有効領域YEの軸方向Eにおける全域に占める場合(回転方向Aにおいては画像域GEがない画質有効領域YEの部分が存在する場合)は、補足トナー像Tsはこのような非画像域NEの一部に形成することになる。
また、この画像形成装置1では、図11(b)に例示されるように、作像装置21(Y,M,C,K,H)の少なくとも1つにおいて補足トナー像Tsを形成する際、各感光ドラム22の像形成面のうちで通常のトナー像Tgが形成される画像域GEの前後に挟まれる非画像域NEや画像域GEの幅方向Eの側方に生じる非画像域NEに、幅方向Eに分布させた状態で補足トナー像Tsd、Tse等を形成するように構成している。図11(b)に例示の補足トナー像Tsd、Tseは、例えば幅方向Eにおいて市松模様状に互い違いに存在するように形成されている。
そして、このように補足トナー像Tsを非画像域NEの一部のうち幅方向Eに分布させた状態で形成する場合は、実施の形態1,2で説明した作用効果が同様に得られることに加え、補足トナー像を非画像域のうち幅方向に分布させた状態で形成しない場合に比べて、トナーの消費量と非画像域NEの軸方向Eにおけるトナーの供給むらを抑制することができる。
[実施の形態4]
実施の形態4に係る画像形成装置1Bは、図12に示されるように、中間転写方式の中間転写装置30に代えて直接転写方式の用紙搬送装置80を適用し、記録媒体としてカット用紙90を使用することに変更するとともに給紙装置45を設けた以外は、実施の形態1〜3に係る画像形成装置1(の画像形成部20)と同じ構成からなるものである。
画像形成装置1Bにおける用紙搬送装置80は、4つの作像装置21(Y,M,C,K)における感光ドラム22の一次転写装置(転写装置)26と向き合う転写位置をそれぞれ通過しながら所要の方向に回転するよう配置される像保持体の一例である用紙搬送ベルト81を備えている。また、用紙搬送装置80は、用紙搬送ベルト81の周囲に用紙保持促進装置85、ベルト清掃装置87等が配置されている。
用紙搬送ベルト81は、カット用紙90を静電作用により保持する保持面を有する無端状のベルト部材であり、複数の支持ロール82、83に掛け回されることにより回転自在に支持されている。
支持ロール82は駆動ロールとして、支持ロール83は駆動ロール82と協働して用紙搬送ベルト81の一次転写面を保持するとともに張力を付与する面出し兼張力付与ロールとして、それぞれ構成されている。
用紙搬送ベルト81は、図示しない回転駆動装置からの回転動力を駆動ロール82から受けることにより矢印Jで示す方向に回転駆動する。また、用紙搬送ベルト81は、その内周面側から、作像装置21(Y,M,C,K)における一次転写装置26の一次転写ロールにより作像装置21(Y,M,C,K)における各感光ドラム22に押し付けられている。
用紙保持促進装置85は、カット用紙90を用紙搬送ベルト81の外周面である保持面に静電的に付着させて保持することを補助する装置である。この用紙保持促進装置85は、例えば、付着用電圧が供給される保持ロールを最上流の位置にある作像装置21Yの手前において用紙搬送ベルト81の外周面に接触させてカット用紙90を保持させる構成になっている。
ベルト清掃装置87は、中間転写装置30におけるベルト清掃装置37とほぼ同様の構成からなるものであり、筐体の内部に、用紙搬送ベルト81の外周面に先端角部を接触させる板状の清掃部材(弾性ブレードなど)87aと、用紙搬送ベルト81の外周面に接触しながら回転する回転清掃ブラシ87bと、清掃部材87aと回転清掃ブラシ87bで除去されたトナー等の不要物を図示しない回収部にむけて送り出す送出部材87c等が配置されている。
給紙装置45は、筐体200に対して引き出し自在に取り付けられ、所望のサイズ、種類等のカット用紙90が図示しない積載板の上に積み重ねた状態で収容される収容体46と、その収容体46からカット用紙90を1枚ずつ給紙搬送路48にむけて送り出す送出装置47を少なくとも備えて構成されている。収容体46及び送出装置47の数については、必要に応じて増減される。給紙搬送路48は、図示しない搬送ロール対、用紙案内部材等で構成されている。
<基本的な画像形成動作>
この画像形成装置1Bでは、以下に説明する基本的な画像形成動作が行われる。ここでは、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成される多色画像、いわゆるフルカラー画像を形成する場合を例にして説明する。
画像形成装置1Bは、実施の形態1に係る画像形成装置1(の画像形成部20)の場合と同様に、中央制御手段60が画像形成動作を要求する指令を受信すると、4つの作像装置21(Y,M,C,K)においてほぼ同様にしてトナー像の形成が開始される。
次いで、各作像装置21(Y,M,C,K)の感光ドラム22上に形成された各色のトナー像が、用紙搬送装置80により搬送されるカット用紙90に転写される。
はじめに、給紙装置45の収容体46から送出装置47により送り出されるカット紙90が、給紙搬送路48を通して搬送され、用紙搬送装置80における用紙搬送ベルト81の外周面に用紙保持促進装置85の補助作用を受けて静電的に付着された状態になる。続いて、そのカット紙90が、用紙搬送ベルト81の矢印Jで示す方向に回転することにより、各作像装置21(Y,M,C,K)の感光ドラム22と対向する転写位置を順次通過するように搬送される。
続いて、各作像装置21(Y,M,C,K)では、その各感光ドラム22上に形成された各色のトナー像が、各感光ドラム22の回転によって用紙搬送ベルト81と向き合う各転写位置まで搬送される。その各色のトナー像は、各一次転写装置26が転写電圧の供給を受けて各感光ドラム22との間に形成される転写電界の作用により、用紙搬送ベルト81に保持されて搬送されるカット用紙90に対してそれぞれ静電的に順次転写される。
また、この転写後等における各感光ドラム22の像形成面は、各ドラム清掃装置27がトナー等の不要物を除去することにより清掃される。また、この転写後等における用紙搬送ベルト81の外周面は、ベルト清掃装置87が紙粉、トナー等の不要物を除去することにより清掃される。
次いで、トナー像が転写されたカット用紙90は、用紙搬送ベルト81から剥離して定着装置40に導入される。
定着装置40では、そのカット用紙90が加熱用回転体42と加圧用回転体43の間の定着処理部に導入されて通過するように搬送され、その通過の際に加圧下で加熱される。これにより、トナー像はそれを構成するトナーが溶融してカット用紙90に定着される。
最後に、定着の終了により画像が形成されたカット用紙90は、筐体200の排出口202を通して図示しない排出収容部に排出されて収容される。
以上の画像形成動作が実行されることにより、カット用紙90の片面には、4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像が形成される。
<補足トナー像を形成する動作に関する構成>
また、この画像形成装置1Bは、実施の形態1に係る画像形成装置1の場合とほぼ同様に、各作像装置21(Y,M,C,K)の感光ドラム22におけるドラム清掃装置27の清掃部材27aが接触する部位22sと、用紙搬送装置80の用紙搬送ベルト81におけるベルト清掃装置87の清掃部材87aが接触する部位87sとにトナーを補足するよう供給するため、上記画像形成動作のときに視認されにくい補足トナー像Tsを形成する動作を実行する制御手段61を備えている(図5参照)。
<補足トナー像の形成動作とその作用効果>
この画像形成装置1Bは、画像形成動作が行われる際、実施の形態1における補足トナー像の形成動作の場合とほぼ同様に、図14(a)に例示されるように各作像装置21(Y,M,C,K)において感光ドラム22に4色のいずれかの色からなる通常のトナー像Tgが画像形成領域D内に形成されることに加えて、図14(b)に例示されるように、その感光ドラム11の像形成面における非画像域NEに4色のいずれかの色からなる補足トナー像Tsが形成される。
このとき画像形成領域Dは、カット用紙90のサイズとほぼ同等の広さ及び形状の領域になる。また、このときの非画像域NEは、画像形成領域Dの通常のトナー像Tgが形成された画像域GEを除く非画像域NEと、画質保障領域YEの幅方向Eにおける端部Eeとをあわせた領域になる。
次いで、各作像装置21(Y,M,C,K)の転写位置において、図15に示されるように、各感光ドラム22の像形成面上にある通常のトナー像Tgと補足トナー像Tsが用紙搬送ベルト81に保持されて搬送されるカット用紙90に順次転写される。図15における符号W3は、カット用紙90の幅方向Eにおける寸法を示す。
この際、図13に例示されるように、補足トナー像Tsを構成する一部のトナーTs1がカット用紙90に転写されず感光ドラム22の像形成面に残る。
そして、このとき各作像装置21(Y,M,C,K)において補足トナー像Tsを構成するトナーのうち上記した逆極性に帯電する原理により転写されず残ったトナーTs1は、各感光ドラム22の回転により搬送されて、感光ドラム22の像形成面における各ドラム清掃装置27の清掃部材27aがそれぞれ接触する部位22sに到達する。またこの際、通常のトナー像Tgを構成するトナーうち上記した逆極性に帯電する原理により転写されず感光ドラム22の像形成面上に残ったトナーも同様に搬送されて上記部位22sにそれぞれ到達する。
これにより、各作像装置21(Y,M,C,K)においては、実施の形態1における補足トナー像Tsを形成した場合と同様に、各ドラム清掃装置27の清掃部材27aにおける感光ドラム22の像形成面と接触する部分(先端角部)が、上記到達したトナー(Ts1)が潤滑剤として機能することで、その摩耗することや異常音を発生すること等が抑制される。
またこの場合も、通常のトナー像Tgに加えて補足トナー像Tsを形成したことにより、感光ドラム22における板状の清掃部材27aが接触する部位22sに、画像域GEからの転写残りのトナーに加えて非画像域NEからも転写残りのトナー(Ts1)が補足されるように供給されるので、その接触する部位22sにトナーをむらが少なく効率よく供給することができる。
なお、この画像形成装置1Bにおける補足トナー像Tsの形成動作では、画像形成領域D(カット用紙90)と画像形成領域D(カット用紙90)の間の隙間S1になる部分に対して、図14(b)や図15に示されるような補足トナー像Tsが形成されない。
しかし、この隙間S1になる部分(非画像域の1種)にも補足トナー像Tsを形成した場合は、図16に例示されるように、その補足トナー像Tsは用紙搬送ベルト81の外周面に一次転写された後に、用紙搬送ベルト81の外周面におけるベルト清掃装置87の清掃部材87aが接触する部位81sに到達させることができる。
この場合は、ベルト清掃装置87の清掃部材87aにおける用紙搬送ベルト81の外周面と接触する部分が補足トナー像Tsを構成するトナーが潤滑剤として機能することで、その摩耗することや異常音を発生すること等が抑制される。
<実施の形態4の変形例>
なお、実施の形態4に係る画像形成装置1Bでは、実施の形態1の変形例1で例示した場合と同様に、図12や図5に例示するように、筐体200の内部に、カット用紙90の色を読み取る第1カラー読取手段(カラー濃度センサ)71Aとカット用紙90に形成された画像の濃度を読み取る第2読取手段(カラー濃度センサ)71Bを設けたうえで、制御手段61により、そのカラー読取手段71A,71Bから得られるカット用紙90の色と画像の濃度に関する読み取り情報に基づいて作像装置21(Y,M,C,K)により補足トナー像Tsを形成するときのトナーの色とその使用量の一方又は双方を調整するように構成してもよい。
また、実施の形態4に係る画像形成装置1Bでは、実施の形態2の場合と同様に、作像装置として透明作像装置(21H)を増設して、その透明作像装置(21H)により無色透明トナーから補足トナー像Tsを形成するように構成してもよい。
また、この透明作像装置(21H)を増設した実施の形態4における上記変形例の場合は、実施の形態2の変形例1で例示した場合と同様に、図12や図5に例示するように、筐体200の内部に、カット用紙90の表面光沢度を読み取る第1光沢読取手段(光沢度計)72Aと画像が形成されたカット用紙90の表面光沢度を読み取る第2光沢読取手段(光沢度計)72Bを設けたうえで、制御手段61により、その光沢読取手段72A,72Bから得られるカット用紙90の表面光沢度と画像が形成されたカット用紙90の表面光沢度に関する読み取り情報に基づいて透明作像装置21Hにより補足トナー像Tsを形成するときの無色透明トナーの使用量を調整するように構成してもよい。
さらに、実施の形態4に係る画像形成装置1Bでは、実施の形態3の場合と同様に、制御手段61により補足トナー像Tsを非画像域NEの一部に形成するよう制御する構成を採用しても差し支えない。
[他の実施の形態]
実施の形態1〜4においては、制御手段61について、通常のトナー像Tgの形成量やその連続して形成する時間の一方又は双方の情報に応じて、補足トナー像Tsの形成を中断させるよう制御するよう構成してもよい。
このときのトナー像Tgの形成量は、例えばトナー像Tgの画像ピクセル値を累積して集計した値を採用することができる。また、トナー像Tgの連続形成時間は、連続する画像形成動作の経過時間を計測した値を採用することができる。
そして、この場合は、その画像ピクセル値の累積値や連続形成時間の累積値が予め設定する各閾値をそれぞれ越えたときに、通常のトナー像Tgの形成を続行させたまま、補足トナー像Tsの形成だけを中断させるようにすればよい。
また、制御手段61について、通常のトナー像Tgの形成量やその連続して形成する時間の一方又は双方の情報に応じて、補足トナー像Tsの形成パターンもしくはトナーの使用量を低減させる方向に変更するよう制御するよう構成してもよい。補足トナー像Tsの形成パターンを低減させる場合とは、例えば形成する補足トナー像Tsの合計面積が減るパターンに変更することである。
そして、この場合も、上記画像ピクセル値の累積値や連続形成時間の累積値が予め設定する各閾値をそれぞれ越えたときに、通常のトナー像Tgの形成を続行させたまま、補足トナー像Tsの形成パターンもしくはトナーの使用量を低減させる方向に条件を変更したうえで補足トナー像Tsの形成も続行させるようにすればよい。
また、実施の形態1〜3に係る画像形成装置1においては、記録媒体として連続紙9に代えてカット用紙90を使用するように構成してもよい。
また、実施の形態4に係る画像形成装置1Bにおいては、記録媒体としてカット用紙90に代えて連続紙9を使用するように構成してもよい。この場合、連続紙9は、用紙搬送装置80における用紙搬送ベルト81に一時的に保持されて搬送されるように構成することができる。
また、画像形成装置については、中間転写方式を採用する画像形成装置1や用紙搬送装置80を使用する直接転写方式の画像形成装置1B以外の形式からなる画像形成装置を適用することも可能である。その他の形式の画像形成装置としては、例えば、作像装置21を1つ備え、その感光ドラム22から記録媒体(カット用紙又は連続紙)に単色のトナー像Tgと補足トナー像Tsを転写する直接転写方式の画像形成装置が挙げられる。
1,1B…画像形成装置
9 …連続紙(記録媒体の一例)
21Y,21M,21C,21K…作像装置(作像手段を含む装置)
21H…透明作像装置(作像手段を含む装置)
22…感光ドラム(像保持体の一例)
22s…板状の清掃部材が接触する部位
23…帯電装置(作像手段の一部を構成する例)
24…露光装置(作像手段の一部を構成する例)
25Y,25M,25C,25K…現像装置(作像手段の一部を構成する例)
25H…透明用の現像装置(作像手段の一部を構成する例)
27…ドラム清掃装置(第1清掃装置の一例)
27a…板状の清掃部材
31…中間転写ベルト(像保持体の一例)
61s…板状の清掃部材が接触する部位
37…ベルト清掃装置(第2清掃装置の一例)
37a…板状の清掃部材
61…制御手段
71A,71B…読取手段
72A,72B…光沢読取手段
81…用紙搬送ベルト(像保持体の一例)
81s…板状の清掃部材が接触する部位
87…ベルト清掃装置(第3清掃装置の一例)
87a…板状の清掃部材
90…カット用紙(記録媒体の一例)
A,B,J…回転方向
E1,E2…幅方向
NE…非画像域
Tg…通常のトナー像
Ts…補足トナー像
Ts1,Ts2…補足トナー像の転写されず残ったトナー

Claims (10)

  1. 画像情報に応じたトナー像を形成する作像手段と、
    回転し、前記作像手段で形成されるトナー像を保持して転写させる像保持体と、
    前記像保持体に板状の清掃部材を接触させる清掃装置と、
    前記作像手段により前記トナー像を形成するときに前記トナー像が形成されない非画像域に視認されにくい補足トナー像を形成して前記像保持体に保持させ、前記補足トナー像のうち転写されず前記像保持体に残ったトナーを前記清掃部材が接触する部位に到達させる動作を実行する制御手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記補足トナー像を前記非画像域の一部に形成するよう制御する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記補足トナー像を前記非画像域のうち前記像保持体の回転方向と交差する幅方向に分布させた状態で形成するよう制御する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー像を転写させる記録媒体の色と前記記録媒体に転写されたトナー像からなる画像の濃度を読み取る読取手段を備え、
    前記制御手段は、前記読取手段から得られる前記記録媒体の色と前記画像の濃度に関する読み取り情報に基づいて前記補足トナー像を形成するときの前記作像手段におけるトナーの色及び使用量の一方又は双方を調整する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記作像手段として無色透明トナーからなる透明トナー像を形成する透明作像手段を備え、
    前記制御手段は、前記透明作像手段により前記補足トナー像を形成するよう制御する請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記トナー像を転写させる記録媒体の表面光沢度と前記トナー像からなる画像が形成された記録媒体の表面光沢度とを読み取る光沢読取手段を備え、
    前記制御手段は、前記光沢読取手段から得られる前記記録媒体の表面光沢度と画像が形成された記録媒体の表面光沢度に関する読み取り情報に基づいて前記補足トナー像を形成するときの前記透明作像手段における無色透明トナーの使用量を調整する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記トナー像の形成量及び連続形成時間の一方又は双方の情報に応じて、前記補足トナー像の形成を中断させるよう制御又は前記補足トナー像の形成パターンもしくはトナーの使用量を低減させる方向に変更するよう制御する請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記像保持体として潜像保持体と中間転写体を備えるとともに、前記清掃装置として前記潜像保持体に板状の清掃部材を接触させる第1清掃装置と前記中間転写体に板状の清掃部材を接触させる第2清掃装置を備え、
    前記制御手段は、前記補足トナー像を前記潜像保持体と前記中間転写体にそれぞれ保持させるとともに、前記補足トナー像のうち転写されず前記潜像保持体に残ったトナーを前記第1清掃装置の清掃部材が接触する部位に到達させる動作と、前記補足トナー像のうち転写されず前記中間転写体に残ったトナーを前記第2清掃装置の清掃部材が接触する部位に到達させる動作を実行する請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記像保持体として潜像保持体と前記潜像保持体に記録媒体を接触させて通過させるよう搬送する媒体搬送体を備えるとともに、前記清掃装置として前記潜像保持体に板状の清掃部材を接触させる第1清掃装置と前記媒体搬送体に板状の清掃部材を接触させる第3清掃装置を備え、
    前記制御手段は、前記補足トナー像を前記潜像保持体及び媒体搬送体に保持させるとともに、前記補足トナー像のうち転写されず前記潜像保持体に残ったトナーを前記第1清掃装置の清掃部材が接触する部位に到達させる動作と、前記補足トナー像のうち転写されず前記媒体搬送体に残ったトナーを前記第3清掃装置の清掃部材が接触する部位に到達させる動作を実行する請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記トナー像を転写させる記録媒体として、連続する媒体を使用する請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2017054533A 2017-03-21 2017-03-21 画像形成装置 Active JP6926561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054533A JP6926561B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054533A JP6926561B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018156023A true JP2018156023A (ja) 2018-10-04
JP6926561B2 JP6926561B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=63718072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017054533A Active JP6926561B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6926561B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020177181A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置およびその制御方法
JP7379964B2 (ja) 2019-09-05 2023-11-15 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01179170A (ja) * 1988-01-09 1989-07-17 Minolta Camera Co Ltd 複写機の画像濃度制御装置
JPH11258965A (ja) * 1998-03-06 1999-09-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2005031197A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Ricoh Co Ltd フルカラー画像形成装置
US20070014606A1 (en) * 2005-07-14 2007-01-18 Xerox Corporation High load low load cleaning blade assembly
JP2009020451A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Sharp Corp 画像形成装置
JP2011059626A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びその制御方法
JP2013015808A (ja) * 2010-09-15 2013-01-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2015055673A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、及び画像形成プログラム
JP2015087513A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置およびプログラム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01179170A (ja) * 1988-01-09 1989-07-17 Minolta Camera Co Ltd 複写機の画像濃度制御装置
JPH11258965A (ja) * 1998-03-06 1999-09-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2005031197A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Ricoh Co Ltd フルカラー画像形成装置
US20070014606A1 (en) * 2005-07-14 2007-01-18 Xerox Corporation High load low load cleaning blade assembly
JP2009020451A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Sharp Corp 画像形成装置
JP2011059626A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びその制御方法
JP2013015808A (ja) * 2010-09-15 2013-01-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2015055673A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、及び画像形成プログラム
JP2015087513A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置およびプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020177181A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置およびその制御方法
JP7255339B2 (ja) 2019-04-22 2023-04-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置およびその制御方法
JP7379964B2 (ja) 2019-09-05 2023-11-15 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6926561B2 (ja) 2021-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006085138A (ja) カラー画像形成装置と画像形成方法
JP2013156291A (ja) 画像形成装置
JP2008225205A (ja) 画像形成装置
JP2004271804A (ja) 画像形成装置
JP5949263B2 (ja) 画像形成装置
JP6187754B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2012008539A (ja) 画像形成装置
JP2018156023A (ja) 画像形成装置
JP2010175975A (ja) 画像形成装置
JP4051897B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008009192A (ja) 画像形成装置
JP2006337605A (ja) 画像形成装置
JP7119389B2 (ja) 画像形成装置
JP2013083800A (ja) 画像形成装置
JP5427725B2 (ja) 画像形成装置
JP2017156709A (ja) 画像形成装置
JP4821099B2 (ja) 画像形成装置
JP2012194493A (ja) 画像形成装置
JP2013140293A (ja) 画像形成装置
JP2012123281A (ja) 画像形成装置
JP7140553B2 (ja) 画像形成装置
JP4778768B2 (ja) 画像形成装置
JP2014021354A (ja) 画像形成装置
JP5530964B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5032881B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム、及び記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6926561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150