JP2017156709A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次転写部における転写不良を抑制しつつ、転写残トナー量及び再転写残トナー量を低減することを可能とする画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、最上流に配置された第1の画像形成部PYと、第1の画像形成部PYよりも下流に配置された第2の画像形成部PM、PC、PKとにおける、像担持体1と中間転写体7との接触部(第1の接触部)n1の中心に対する中間転写体7と一次転写部材との接触部(第2の接触部)n2の中心のオフセット量(ただし、上流側を正の値とする)をそれぞれL1、L2としたとき、L2>L1の関係を満たし、第1の画像形成部PYにおける一次転写部材5の加圧手段11の加圧力F1と、第2の画像形成部PM、PC、PKにおける加圧手段11の加圧力F2とは、第1、第2の画像形成部のそれぞれにおける一次転写部材5による中間転写体7の像担持体1への単位面積当たりの加圧力が略同一になるように設定されている構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、記録画像表示装置、ファクシミリなどの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式などを利用した画像形成装置では、感光体などの像担持体に適宜のプロセスで形成されたトナー像を、被転写体上に静電的に転写することが行われる。カラー画像形成装置などでは、転写材の選択範囲が広いなどの利点を有することから、像担持体から一旦中間転写体にトナー像を転写(一次転写)した後、中間転写体から紙などの転写材にトナー像を転写(二次転写)する中間転写方式が広く用いられている。
転写工程後の像担持体の表面には、被転写体に転写しきれなかったトナー(転写残トナー)が残留する。また、複数の像担持体が並べて配置されたタンデム型の画像形成装置では、上流側の像担持体から被転写体に転写されたトナーが下流側の像担持体に再転写され、像担持体の表面にそのトナー(再転写残トナー)が残留することがある。再転写残トナーは、上流側の転写部で電荷の極性が反転したトナーが、下流側の転写部で像担持体に転移することにより発生する。
そのため、多くの画像形成装置では、像担持体の表面から転写残トナーや再転写残トナーを除去して回収するクリーニング装置が設けられている。また、装置の小型化やエコロジー対応などのために、転写残トナーを回収するクリーニング装置を設けずに、転写残トナーを現像装置で回収するようにした「クリーナーレスシステム」も提案されている(特許文献1)。
ここで、転写残トナー量の低減と、再転写残トナー量の低減とは、一般的にトレードオフの関係にある。図6は、転写電流(転写部に転写電圧を印加した際に流れる電流)と像担持体上に残留するトナー(転写残トナー、再転写残トナー)の量との関係の一例を示す。図6に示すように、転写残トナー量を最小化するように転写電流を設定しようとすると、再転写残トナー量が増加してしまうため、転写残トナー量の低減と再転写残トナー量の低減とを両立することは難しい。
特許文献2は、感光ドラム(像担持体)に対し中間転写ベルトの移動方向下流側にオフセットした位置から感光ドラムと正対する位置までの範囲でより上流側に一次転写ローラ(転写部材)を配置することで、再転写残トナー量を低減することを開示している。
特開2001−117424号公報 特開2007−41086号公報
しかしながら、感光ドラムに対し中間転写ベルトの移動方向下流側にオフセットした位置から感光ドラムと正対する位置までの範囲でより上流側に一次転写ローラを配置したとしても、再転写残トナー量を十分に低減することができないことがある。
また、一次転写ローラを感光ドラムに近づけて配置すると、一次転写ローラによる中間転写ベルトの感光ドラムへの単位面積当たりの加圧力が大きくなり、一次転写部においてトナーの凝集が起きやすくなる。そして、一次転写部でトナーの凝集が起きると、二次転写部における転写不良が起きやすくなる。
したがって、本発明の目的は、二次転写部における転写不良を抑制しつつ、転写残トナー量及び再転写残トナー量を低減することを可能とする画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の代表的な構成は、移動可能な中間転写体と;前記中間転写体の移動方向に沿って並んで配置された複数の画像形成部であって、各画像形成部は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体から前記中間転写体にトナー像を一次転写させる一次転写部材と、前記一次転写部材を前記像担持体側に加圧する加圧手段と、を備え、各画像形成部において、前記像担持体と前記中間転写体とが接触する第1の接触部と、前記中間転写体と前記一次転写部材とが接触する第2の接触部と、が形成される複数の画像形成部と;前記複数の画像形成部のそれぞれの前記一次転写部材に前記一次転写のための電圧を印加する電源と;前記中間転写体から転写材にトナー像を二次転写させる二次転写手段と;を有し、前記複数の画像形成部のうち前記中間転写体の移動方向において最上流に配置された第1の画像形成部と、前記複数の画像形成部のうち前記第1の画像形成部よりも下流に配置された第2の画像形成部とにおける、前記中間転写体の移動方向における前記第1の接触部の中心に対する前記第2の接触部の中心のオフセット量(ただし、前記第1の接触部の中心より前記第2の接触部の中心が前記中間転写体の移動方向の上流側にある場合を正の値とする)をそれぞれL1、L2としたとき、L2>L1の関係を満たし、前記第1の画像形成部における前記加圧手段の加圧力F1と、前記第2の画像形成部における前記加圧手段の加圧力F2とは、前記第1、第2の画像形成部のそれぞれにおける前記一次転写部材による前記中間転写体の前記像担持体への単位面積当たりの加圧力が略同一になるように設定されていることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、二次転写部における転写不良を抑制しつつ、転写残トナー量及び再転写残トナー量を低減することが可能となる。
画像形成装置の概略断面図である。 一次転写部の模式的な断面図である。 転写残トナー量及び再転写残トナー量と転写電流との関係を示すグラフ図である。 転写残トナー量及び転写効率と転写電流との関係を示すグラフ図である。 オフセット量の違いによる一次転写部の面圧の違いを示すグラフ図である。 転写残トナー量と再転写残トナー量との関係の一例を示すグラフ図である。 オフセット量及び加圧バネの加圧力の設定を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式を採用したタンデム型の複合機であり、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置の機能を備える。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する4個の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。これら4個の画像形成部PY、PM、PC、PKは、後述する中間転写ベルト7の移動方向に沿って並んで配置されている。
なお、各画像形成部PY、PM、PC、PKにおける同一又は対応する構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。また、語頭にY、M、C、Kを付していずれかの色用の要素であることを区別することがある。本実施例では、画像形成部Pは、後述する感光ドラム1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、一次転写ローラ5、トナー帯電ブラシ6を有して構成される。
画像形成装置100は、像担持体としてのドラム状(円筒形)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム1を有する。本実施例では、感光ドラム1は、有機光導電体(OPC)を備えたドラム状の有機感光体である。本実施例では、感光ドラム1の外径は約30mmである。感光ドラム1は、図中矢印R1方向(反時計回り)に回転駆動される。回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電される。帯電工程時に、帯電ローラ2には、帯電電源(図示せず)から所定の帯電バイアス(帯電電圧)が印加される。一様に帯電された感光ドラム1の表面は、露光手段としての露光装置(レーザービームスキャナ)3によって、画像信号に応じて変調されたレーザー光で走査露光される。これにより、感光ドラム1の表面に静電潜像(静電像)が形成される。露光装置3は、半導体レーザーを内蔵しており、この半導体レーザーは、例えばCCDなどの光電変換素子を有する原稿読み取り装置が出力する原稿画像情報信号に対応して制御され、レーザー光を出射する。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、感光ドラム1にトナーを供給する現像手段としての現像装置4によって、現像剤としてのトナーを用いて現像(可視化)される。これにより、感光ドラム1の表面にトナーによる可視画像、すなわち、トナー像が形成される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性に帯電したトナーが付着する(反転現像)。本実施例では、現像時のトナーの帯電極性であるトナーの正規の帯電極性は負極性である。現像装置4は、トナーを担持して感光ドラム1との対向部(現像部)に搬送する現像剤担持体としての現像ローラ41を有する。現像工程時に、現像ローラ41には、現像電源(図示せず)から所定の現像バイアス(現像電圧)が印加される。本実施例では、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4などで、感光ドラム1にトナー像を形成するトナー像形成手段が構成される。
各画像形成部Pの各感光ドラム1と対向するように、移動可能な中間転写体としての無端状のベルトで構成された中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラ(支持体)としての駆動ローラ8、テンションローラ9、二次転写対向ローラ10に掛け回されて、所定の張力をもって張架されている。中間転写ベルト7は、駆動ローラ8が回転駆動されることによって図中矢印R2方向(時計回り)に回転(周回移動)する。中間転写ベルト7の内周面側には、各感光ドラム1に対応して、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ5が配置されている。本実施例では、一次転写ローラ5の外径は約12mmである。一次転写ローラ5は、長手方向(回転軸線方向)の両端部において、加圧手段としての加圧バネ11によって中間転写ベルト7を介して感光ドラム1側に加圧される。これにより、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触する一次転写部T1が形成される。ここでは、一次転写ローラ5の長手方向の両端部における加圧バネ11の加圧力の総和を、加圧バネ11の加圧力Fとする。
上述のようにして感光ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写部T1において、一次転写ローラ5の作用により、中間転写ベルト7に静電的に転写(一次転写)される。一次転写工程時に、一次転写ローラ5には、一次転写電源E1からトナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である一次転写バイアス(一次転写電圧)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム1上に形成されたイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色のトナー像が、重ね合わされるようにして中間転写ベルト7に順次転写される。
中間転写ベルト7の外周面側において、二次転写対向ローラ10と対向する位置には、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写ローラ12が配置されている。二次転写ローラ12は、中間転写ベルト7を介して二次転写対向ローラ10に向けて加圧され、中間転写ベルト7と二次転写ローラ12とが接触する二次転写部T2を形成する。
上述のようにして中間転写ベルト7上に形成されたトナー像は、二次転写部T2において、二次転写ローラ12の作用により、中間転写ベルト7と二次転写ローラ12とに挟持されて搬送される紙などの転写材Sに静電的に転写(二次転写)される。二次転写工程時に、二次転写ローラ12には、二次転写電源E2からトナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である二次転写バイアス(二次転写電圧)が印加される。転写材Sは、中間転写ベルト7上のトナー像とタイミングが合わされて、搬送ローラ13などによって二次転写部T2へと搬送される。
トナー像が転写された転写材Sは、定着手段としての熱ローラ定着器15に送られ、加熱及び加圧されてトナー像の定着(溶融固着)が行われた後に、画像形成装置100の装置本体110の外部に排出(出力)される。
また、一次転写工程において中間転写ベルト7に転写されずに感光ドラム1の表面に残留したトナー(転写残トナー)は、次のようにして回収される。本実施例では、画像形成装置100は、「クリーナーレスシステム」を採用しており、転写残トナーを回収するクリーニング装置は設けられていない。転写残トナーは、現像装置4において「現像同時回収」によって感光ドラム1上から除去されて回収され、その後の現像工程で再利用される。現像同時回収は、転写残トナーを次工程以降の現像工程時に現像装置4で回収するものである。すなわち、次の現像工程時において、現像装置4の現像ローラ41に印加される直流電圧と感光ドラム1の表面電位との間の電位差であるVback(かぶり取り電位差)によって、感光ドラム1の表面に存在する転写残トナーは現像装置4に回収される。本実施例では、転写残トナーの帯電極性を制御するため、トナー帯電手段としてのトナー帯電ブラシ6が設けられている。本実施例では、トナー帯電ブラシ6は、導電性を有する繊維で構成されたブラシ部をローラ状に形成したブラシローラであり、感光ドラム1の回転方向において一次転写部T1と帯電ローラ2による帯電処理部との間に設けられている。トナー帯電ブラシ6は、感光ドラム1に接触して配置され、回転駆動される。トナー帯電ブラシ6には、トナー帯電電源(図示せず)から、トナーの正規の帯電極性と同極性の電圧が印加される。感光ドラム1の回転方向においてトナー帯電ブラシ6よりも上流側かつ一次転写部T1よりも下流側に、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧が印加される別のトナー帯電部材を更に配置してもよい。この別のトナー帯電部材も、上記トナー帯電ブラシ6と同様に、導電性を有する繊維で構成されたブラシ部を備えたブラシ状部材(例えばブラシローラ)とすることができる。
また、二次転写工程時に転写材Sに転写しきれずに中間転写ベルト7の表面に残留したトナー(転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置14によって中間転写ベルト7上から除去されて回収される。
2.一次転写部
図2は、代表して1つの画像形成部Pの一次転写部T1を感光ドラム1の回転軸線方向に見た模式的な断面図である。なお、本実施例では感光ドラム1の回転軸線方向と一次転写ローラ5の回転軸線方向は略平行である。また、以下の説明において、上流、下流とは、特に言及しない場合は、中間転写ベルト7の移動方向(回転方向)におけるものである。
一次転写ローラ5が中間転写ベルト7を介して感光ドラム1側に加圧されると、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触する第1の接触部n1と、中間転写ベルト7と一次転写ローラ5とが接触する第2の接触部n2と、が形成される。ここでは、上記第1の接触部n1を、特に一次転写部T1と呼んでいる。中間転写ベルト1の移動方向において、第1の接触部n1は幅Aを有し、第2の接触部n2は幅Bを有する。
ここで、中間転写ベルト7の移動方向における、第1の接触部n1の中心A0に対する第2の接触部n2の中心B0の相対位置(ずれ量)を、一次転写ローラ5の感光ドラム1に対するオフセット量Lとする。ただし、オフセット量Lは、第1の接触部n1の中心A0より第2の接触部n2の中心B0が中間転写ベルト7の移動方向の上流側にある場合を正の値とする。なお、本実施例では、上記オフセット量Lは、中間転写ベルト7の移動方向における感光ドラム1の回転中心に対する一次転写ローラ5の回転中心の相対位置(ずれ量)と同じである。
本実施例では、最上流に配置されたY画像形成部PYにおけるオフセット量L1は負の値として、一次転写ローラ5を感光ドラム1に対して下流側にオフセットさせる。一方、Y画像形成部PYより下流側の(すなわち最上流を除く)MCK画像形成部PM、PC、PKにおけるオフセット量L2は正の値として、一次転写ローラ5を感光ドラム1に対して上流側にオフセットさせる。これは、以下で詳しく説明するように、Y画像形成部PYでは再転写残トナーの発生が問題とならないが、MCK画像形成部PM、PC、PKでは再転写残トナーの発生が問題となるからである。
3.オフセット量Lと再転写残トナー量との関係
図3は、オフセット量Lの違いによる再転写残トナー量の違いを調べた結果を示すグラフ図である。図3において、破線は、オフセット量Lを−3.0mm、−1.0mm、0mm、+0.5mm、+1.0mmの5種類に変更して、転写電流と再転写残トナー量との関係を調べた結果を示す。再転写残トナー量は、感光ドラム1上の再転写残トナーの反射濃度を反射濃度計で測定した結果で表している。また、図3には、転写電流と転写残トナー量との関係を調べた結果も実線で示している。転写残トナー量も、感光ドラム1上の転写残トナーの反射濃度を反射濃度計で測定した結果で表している。ここでは、代表してK画像形成部PKについての結果(感光ドラム1K上のCトナーの再転写残トナー量、Kトナーの転写残トナー量)を示す。
図3に示すように、オフセット量Lの値が相対的に小さい場合は、再転写残トナー量が増加する。再転写残トナー量が増加すると、トナーの消費量が増加してしまう。また、再転写残トナー量が増加すると、トナー帯電ブラシ6にトナーが詰まることがある。トナー帯電ブラシ6にトナーが詰まると、感光ドラム1への電流量の減少が起こり、トナーの帯電極性の制御が上手くいかず、帯電極性が反転しているトナーが感光ドラム1上に多く残留しやすくなる。そして、帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電が不均一になって、かぶり(非画像部へのトナーの付着)や砂地(画像濃度ムラ)などの画像不良が発生する場合がある。本実施例では、中間転写ベルト7の移動方向の上流から、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの順で一次転写が行われる。したがって、再転写残トナーが発生する可能性があるのは、最上流のY画像形成部PYを除くMCK画像形成部PM、PC、PKである。
これに対し、図3に示すように、オフセット量Lの値が大きくなるほど、再転写残トナー量が低減し、転写電流を上げていった場合の再転写残トナー量の増加も抑制されることがわかった。特に、オフセット量Lを正の値とした場合は、転写電流を上げても再転写残トナー量が増加しにくいことがわかった。つまり、オフセット量Lを正の値とした場合には、再転写残トナーを増加させることなく、転写電流の設定値を大きくすることが可能となり、転写電流を上げることで転写残トナーを低減することが可能となる。
そこで、本実施例では、再転写残トナーが発生する可能性のあるMCK画像形成部PM、PC、PKにおいては、オフセット量Lを正の値とする。
図3からわかるように、再転写残トナー量を十分に抑制するためには、オフセット量Lを+0.5mm以上とすることが好ましく、+1.0mm以上とすることがより好ましい。
4.転写電流の設定値
図4は、転写電流の違いによる転写効率(一次転写効率)の違いを調べた結果を示すグラフ図である。図4において、破線は転写電流と転写効率との関係を示し、実線は転写電流と転写残トナー量との関係を示す。転写効率は、感光ドラム1上に形成したトナー像のトナー量に対する、中間転写ベルト7に転写されたそのトナー像のトナー量の割合(百分率)で表される。
転写電流は、転写電流の増加に対する転写効率の増加が飽和する範囲(最も転写効率の高い範囲)で設定することが望ましい。典型的には、転写効率が90%以上であることが望ましい。本実施例では、このように転写効率を最も高くする(転写残トナー量を最も低減する)ために必要な転写電流は26μA以上であり、この場合の転写効率は95%程度となる。
ここで、図3に示すように、転写電流を26μA以上まで上げると、オフセット量Lを負の値とした場合、つまり一次転写ローラ5を感光ドラム1に対し下流側にオフセットさせた場合には、再転写残トナー量が増加してしまうことがわかる。これに対し、オフセット量Lを正の値とした場合、つまり一次転写ローラ5を感光ドラム1に対して上流側にオフセットさせた場合には、転写電流を26μA以上に上げても、再転写残トナー量がほとんど増加しない。
このように、一次転写ローラ5を感光ドラム1に対して上流側にオフセットさせた場合には、転写電流を転写残トナー量が最も低減される領域まで大きくしても、再転写残トナー量が増加しないことがわかる。つまり、オフセット量Lを好ましくは+0.5mm以上、より好ましくは+1.0mm以上とし、転写電流を転写残トナー量が最も低減される領域まで大きくすることで、転写残トナー量の低減と再転写残トナー量の低減との両立が可能となる。
5.オフセット量Lの設定範囲
上述のように、再転写残トナー量を十分に低減するためには、オフセット量Lを+0.5mm以上とすることが好ましく、+1.0mm以上とすることがより好ましい。
ただし、オフセット量Lを大きくし過ぎると、感光ドラム1上のトナーが、第1の接触部n1に突入する前に、第1の接触部n1の上流側で電界の作用によって中間転写ベルト7方向に飛翔する、「プレ転写」が発生しやすくなる。プレ転写が発生すると、トナー像のトナーが所望の位置に着地せずに飛び散ったようになる「飛び散り」が発生する。したがって、オフセット量Lは、飛び散りの発生が十分に少ない範囲で設定することが望まれる。
表1は、オフセット量Lの違いによる再転写及び飛び散りの発生程度の違いを評価した結果を示す。評価結果は、◎(良好)、○(実用上問題なし)、△(実用上問題となり得る)、×(実用に適さない)で示す。再転写の発生程度は、図3の場合と同様にして調べて、再転写残トナー量が0.05未満の場合を◎、0.05以上0.10未満の場合を○、0.10以上0.15未満の場合を△、0.15以上の場合を×とした。また、飛び散りの発生程度は、所定の画像を形成して目視で主観評価した。なお、転写電流は26μAで一定とした。ここでは、代表してK画像形成部PKについての結果(感光ドラム1K上のCトナーの再転写残トナー量、Kトナーの飛び散り)を示す。
表1からわかるように、飛び散りを十分に抑制するためには、オフセット量Lは+1.5mm以下とすることが好ましく、−1.5mm以下とすることがより好ましい。なお、オフセット量Lは、小さくし過ぎても転写効率が低下するため、−5.0mm以上が好ましく、−3.5mm以上がより好ましい。
以上をまとめると、再転写残トナーが発生する可能性のあるMCK画像形成部PM、PC、PKでは、オフセット量Lを、+0.5mm以上、+1.5mm以下の範囲で設定することが好ましい。また、+1.0mm以上、+1.5mm以下の範囲で設定することがより好ましい。これにより、飛び散りを十分に抑制しつつ、再転写を十分に抑制することができる。
一方、再転写残トナーの発生が問題とならないY画像形成部PYでは、オフセット量Lを、負の値、好ましくは−1.5mm以下、より好ましくは−3.0mm以下の範囲で設定することが好ましい。これにより、再転写残トナーの発生が問題にならない画像形成部Pにおいて、飛び散りをより良好に抑制することができる。
特に、本実施例では、Y画像形成部PYにおけるオフセット量L1は−3.0mmとした。また、本実施例では、MCK画像形成部PM、PC、PKにおけるオフセット量L2は+1.0mmとした。
6.オフセット量Lと一次転写ローラの感光ドラムへの加圧力
オフセット量Lの絶対値が相対的に小さい場合、中間転写ベルト7上のトナーの凝集が起きやすくなることがわかった。トナーが凝集すると、中間転写ベルト7に対するトナーの付着力が大きくなり、二次転写工程において中間転写ベルト7上のトナーが転写材Sに転写されにくくなる。その結果、画像の一部が転写されずに抜ける「転写抜け」といった二次転写部T2における転写不良が発生しやすくなる。
表2は、オフセット量Lと転写抜けの発生程度との関係を示す。表2には、表1に示した再転写及び飛び散りの発生程度も併せて示している。評価結果は、◎(良好)、○(実用上問題なし)、△(実用上問題となり得る)、×(実用に適さない)で示す。転写抜けの発生程度は、所定の画像を形成して目視で主観評価した。なお、転写電流は26μAで一定とした。また、一次転写ローラ5の感光ドラム1への加圧力は所定の値で一定とした。ここでは、代表してK画像形成部PKについての結果(感光ドラム1K上のCトナーの再転写残トナー量、Kトナーの飛び散り、Kトナーの転写抜け)を示す。
表2から、再転写残トナー量の低減と飛び散りの低減とを両立することが可能となるオフセット量L=+0.5mm〜+1.5mmの範囲であっても、一次転写ローラ5の感光ドラム1への加圧力によっては転写抜けが発生してしまう場合があることがわかる。
そこで、本実施例では、一次転写部T1におけるトナーの凝集を抑制するために、一次転写ローラ5の感光ドラム1への加圧力を、オフセット量Lに応じて変更する。具体的には、一次転写ローラ5を感光ドラム1側(すなわち、像担持体側)に加圧する加圧バネ11の加圧力Fを、オフセット量Lに応じて変更する。このとき、加圧バネ11の加圧力Fは、一次転写部T1におけるトナーの凝集(二次転写部T2における転写不良)を十分に抑制できる範囲で設定する。具体的には、一次転写ローラ5による中間転写ベルト7の感光ドラム1への単位面積当たりの加圧力(ここでは「面圧」ともいう。)がそのような範囲になるように設定する。特に、本実施例では、YMCK画像形成部PY、PM、PC、PKのそれぞれにおける面圧を略同一とするように、それぞれの画像形成部Pの加圧バネ11の加圧力Fをオフセット量Lに応じて変更する。ここで、面圧を略同一とすることには、面圧を完全に同一にすることのみではなく、一次転写部T1におけるトナーの凝集を十分に抑制する観点から許容できる誤差範囲(例えば±10%程度)で異なる場合も含まれる。また、加圧バネ11の加圧力Fは、加圧バネ11のバネ定数、加圧バネ11の支持部の感光ドラム1に対する相対位置を変更することで変更することができる。図7には、加圧バネ11の支持部16の位置によって加圧力Fを変更した場合の例を模式的に示している。
図5は、オフセット量Lが0mm、+1.5mmの場合のそれぞれの面圧を、加圧バネ11の加圧力Fを一定として計測した結果を示す。測定は、面圧分布測定システムISCAN(ニッタ株式会社製)を用いて、次のようにして行った。フィルム状の圧力センサを一次転写部T1(第1の接触部n1)における中間転写ベルト7と感光ドラム1との間に挿入し、中間転写ベルト7及び感光ドラム1の回転を停止させた状態で測定した。
図5から、加圧バネ11の加圧力Fが一定の場合、オフセット量Lの絶対値が相対的に小さいほどピーク圧が相対的に高くなることがわかる。つまり、加圧バネ11の加圧力Fが一定の場合、オフセット量Lの絶対値が小さいほど、一次転写部T1におけるトナーの凝集が起こりやすく、結果として二次転写部T1での転写抜けなどの転写不良が起こりやすい。したがって、本実施例では、オフセット量Lの絶対値を小さくした場合は、加圧バネ11の加圧力Fを小さくするように変更する。
表3は、面圧を略同一とするようにオフセット量Lに応じて加圧バネ11の加圧力Fを変更する場合の、該加圧バネ11の加圧力Fの設定を示す。ここでは、具体的には、上述の測定方法で測定した|L|=3のピーク圧を1とした時の各オフセット量Lに対するピーク圧の比に応じて、ピーク圧を一定とするように加圧バネ11の加圧力Fを設定した。本実施例では、このようにオフセット量Lに応じて加圧バネ11の加圧力Fを変更することで、一次転写部T1におけるトナーの凝集を十分に抑制することができる。
つまり、図7(a)に示すように、本実施例では、再転写残トナーの影響のないY画像形成部PYでは、飛び散りの抑制に有利なオフセット量L1=−3.0mmとし、加圧バネ11の加圧力F1を900gfとする。一方、再転写残トナーの影響のあるMCK画像形成部PM、PC、PKでは、再転写残トナー量の低減と飛び散りの低減との両立が可能なオフセット量L2=+1.0mmとし、加圧バネ11の加圧力F2を370gfとする。これにより、一次転写部T1におけるトナーの凝集(二次転写部における転写不良)を抑制しつつ、転写残トナー量及び再転写残トナー量を低減することが可能となる。
なお、転写電流、オフセット量L、加圧力Fは、本実施例の値に限定されるものではない。具体的な装置構成などに応じて、転写残トナー量の低減、再転写残トナー量の低減、飛び散りの低減、一次転写部T1におけるトナーの凝集(二次転写部T2における転写不良)の抑制を十分に達成できるように適宜設定することができる。
7.効果の検証
上述の条件でオフセット量Lを設定した画像形成装置100を用いて画像出力を繰り返す耐久試験を行った。試験は、23℃、5%RHの温湿度環境において、感光ドラム1及び中間転写ベルト7の周速度を200mm/secとし、転写材SとしてA4サイズのキヤノン製用紙GF−C081(坪量81.4g/m)を用いて行った。
初期と50000枚の画像出力後とで、一次転写電流を26μAとして転写効率の測定を行ったところ、いずれも約90%以上であり、再転写残トナー量が増加することもないことが確認された。また、5000枚ごとにベタ画像とライン画像を搬送方向に対し帯状に印刷したところ、転写抜け、飛び散り、残像・砂地・かぶり、などの画像不良が発生することもなかった。
このように、本実施例では、最上流に配置された第1の画像形成部PYにおけるオフセット量をL1、第1の画像形成部PYよりも下流に配置された第2の画像形成部PM、PC、PKにおけるオフセット量をL2としたとき、L2>L1の関係を満たす。ただし、オフセット量は、第1の接触部の中心より第2の接触部の中心が中間転写ベルト7の移動方向の上流側にある場合を正の値とする。また、本実施例では、第1の画像形成部PYにおける加圧バネ11の加圧力F1と、第2の画像形成部PM、PC、PKにおける加圧バネ11の加圧力F2とは、第1、第2の画像形成部のそれぞれにおける面圧が略同一になるように設定されている。なお、上述のように、この面圧とは、一次転写ローラ5による中間転写ベルト7の感光ドラム1への単位面積当たりの加圧力のことである。特に、本実施例では、L1は負の値であり、L2は正の値である。また、本実施例では、第2の画像形成部PM、PC、PKは、複数の画像形成部のうち第1の画像形成部PYを除く全ての複数の画像形成部である。換言すれば、本実施例では、画像形成装置100は、上記L1、L2、上記F1、F2が、L2>L1、及びF2<F1の関係を満たすように構成されている。
以上説明したように、本実施例によれば、二次転写部T2における転写不良を抑制しつつ、転写残トナー量及び再転写残トナー量を低減することが可能となる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、本実施例において実施例1のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例1では、最上流を除く全ての画像形成部P、すなわち、MCK画像形成部PM、PC、PKで、オフセット量Lを+1.0mmとした。これは、実施例1で説明したように、再転写残トナー量を低減しつつ、飛び散りも低減するためである(表1)。
ただし、実施例1で説明したように、再転写残トナー量をより良好に低減するためには、オフセット量Lを例えば+3.0mmなど、より大きな値とすることが有利である。しかし、実施例1で説明したように、オフセット量Lを大きくしていくと、飛び散りが目立つようになる。
ここで、細線や文字などを描画することの多いブラック色のトナーでは飛び散りが認識されやすいが、イエロー、マゼンタ、シアンの各色(有彩色)のトナーではブラック色のトナーに比べて目立ちにくいという特性がある。
そこで、本実施例では、飛び散りが認識されやすいブラック色の画像を形成するK画像形成部PKではオフセット量Lを正の値とすると共に、オフセット量Lの絶対値を相対的に小さく設定する。一方、飛び散りが認識されにくいマゼンダ、シアンの各色の画像を形成するMC画像形成部PM、PCでは、オフセット量Lを正の値とすると共に、オフセット量Lの絶対値を相対的に大きく設定する。
具体的には、図7(b)に示すように、本実施例では次のような設定とする。つまり、再転写残トナーの影響のあるMCK画像形成部PM、PC、PKのうち、飛び散りが認識されやすいブラック色用のK画像形成部PKでは、オフセット量L2を+1.0mmとし、加圧バネ11の加圧力F2を370gfとする。これに対し、飛び散りの目立ちにくいマゼンタ、シアンの各色用のMC画像形成部PM、PCでは、オフセット量L3を+3.0mmとし、加圧バネ11の加圧力F3を900gfとする。なお、再転写残トナーの影響のないY画像形成部PYでは、実施例1と同様に、オフセット量L1を−3.0mmとし、加圧バネ11の加圧力F1を900gfとする。表4に、実施例1と本実施例とでのオフセット量Lの設定を示す。
このように、最上流に配置された第1の画像形成部PYにおけるオフセット量をL1とする。また、第1の画像形成部PYよりも下流に配置されブラック色のトナー像を形成する第2の画像形成部PKにおけるオフセット量をL2とする。また、第1の画像形成部PYよりも下流に配置されブラック色以外の色のトナー像を形成する第3の画像形成部PM、PCにおけるオフセット量をL3とする。このとき、本実施例では、画像形成装置100は、L3>L2>L1の関係を満たすように構成されている。特に、本実施例では、L1は負の値であり、L2及びL3は正の値である。また、本実施例では、第2の画像形成部PKは、最下流に配置された画像形成部である。また、本実施例では、第3の画像形成部PM、PCは、第1、第2の画像形成部を除く全ての複数の画像形成部である。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができると共に、MC画像形成部PM、PCでの再転写残トナー量を更に低減することができる。
なお、本実施例では、実施例1と同様に、面圧を略同一とするように、オフセット量Lに応じて加圧バネ11の加圧力Fを変更した。ここで、青空などの画像を描画する場合などに、マゼンダ、シアンの各色のトナーの転写抜けが目立ちやすいという特性がある。一方、文字などを描画することの多いブラック色のトナーでは、転写抜けは目立ちにくいという特性がある。また、実施例1で説明したように、例えば加圧バネ11の加圧力を一定とした場合、オフセット量Lの絶対値が小さいほど面圧が大きくなり、オフセット量Lの絶対値が大きいほど面圧が小さくなるという特性がある。この点、上述の本実施例のオフセット量Lの設定では、YMC画像形成部PY、PM、PCでは、面圧は小さくなる方向であり、一次転写部T1でのトナーの凝集は起きにくく、二次転写部T2での転写抜けなどの転写不良は発生しにくい。一方、K画像形成部PKでは、面圧は大きくなる方向であるが、仮に一次転写部T1でのトナーの凝集が起きても、二次転写部T2での転写抜けなどの転写不良の影響は小さい。したがって、図7(c)のように、本実施例では、YMCK画像形成部PY、PM、PC、PKにおける加圧バネ11の加圧力F1を、YMC画像形成部PY、PM、PCでトナーの凝集を十分に抑制できる範囲の値で略同一、例えば900gfとしてもよい。これにより、二次転写部T2における転写不良を十分に抑制しつつ、転写残トナー量及び再転写残トナー量を低減することが可能となる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、画像形成装置はクリーナーレスシステムを採用しているが、本発明は像担持体をクリーニングするクリーニング装置を有する画像形成装置にも適用できる。クリーニング装置としては、例えば、クリーニング部材として、像担持体に当接して配置され移動する像担持体から転写残トナーを掻き取って除去するクリーニングブレードを備えたものを用いることができる。このような像担持体のクリーニング装置を備えた画像形成装置においても、再転写残トナーの増加により、トナー消費量が増えると言う問題がある。したがって、本発明を適用することで、再転写残トナー量を低減することが有効である。
また、上述の実施例では、像担持体として有機感光体を使用したが、アモルファスシリコン感光体などの無機感光体を使用してもよい。また、像担持体はドラム状である必要はなく、例えばベルト状であってもよい。さらに、帯電方式、現像方式、転写方式、クリーニング方式、定着方式に関しても、上述の実施例にて用いた方式に限定されるものではない。
また、一次転写部材はローラ状の部材に限定されるものではなく、固定配置されたブラシ状の部材、ブレード状の部材、シート状の部材などであってもよい。なお、一次転写部材がブラシ状の部材である場合など、微視的に見たときに中間転写体の移動方向における一次転写部材と中間転写体との接触部が不連続である場合には、前述の第2の接触部は最上流の接触位置から最下流の接触位置までの範囲とすればよい。
1 感光ドラム
5 一次転写ローラ
6 トナー帯電ブラシ
7 中間転写ベルト
11 加圧バネ
12 二次転写ローラ
100 画像形成装置
P 画像形成部
S 転写材

Claims (12)

  1. 移動可能な中間転写体と、
    前記中間転写体の移動方向に沿って並んで配置された複数の画像形成部であって、各画像形成部は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体から前記中間転写体にトナー像を一次転写させる一次転写部材と、前記一次転写部材を前記像担持体側に加圧する加圧手段と、を備え、各画像形成部において、前記像担持体と前記中間転写体とが接触する第1の接触部と、前記中間転写体と前記一次転写部材とが接触する第2の接触部と、が形成される複数の画像形成部と、
    前記複数の画像形成部のそれぞれの前記一次転写部材に前記一次転写のための電圧を印加する電源と、
    前記中間転写体から転写材にトナー像を二次転写させる二次転写手段と、
    を有し、
    前記複数の画像形成部のうち前記中間転写体の移動方向において最上流に配置された第1の画像形成部と、前記複数の画像形成部のうち前記第1の画像形成部よりも下流に配置された第2の画像形成部とにおける、前記中間転写体の移動方向における前記第1の接触部の中心に対する前記第2の接触部の中心のオフセット量(ただし、前記第1の接触部の中心より前記第2の接触部の中心が前記中間転写体の移動方向の上流側にある場合を正の値とする)をそれぞれL1、L2としたとき、L2>L1の関係を満たし、
    前記第1の画像形成部における前記加圧手段の加圧力F1と、前記第2の画像形成部における前記加圧手段の加圧力F2とは、前記第1、第2の画像形成部のそれぞれにおける前記一次転写部材による前記中間転写体の前記像担持体への単位面積当たりの加圧力が略同一になるように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 移動可能な中間転写体と、
    前記中間転写体の移動方向に沿って並んで配置された複数の画像形成部であって、各画像形成部は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体から前記中間転写体にトナー像を一次転写させる一次転写部材と、前記一次転写部材を前記像担持体側に加圧する加圧手段と、を備え、各画像形成部において、前記像担持体と前記中間転写体とが接触する第1の接触部と、前記中間転写体と前記一次転写部材とが接触する第2の接触部と、が形成される複数の画像形成部と、
    前記複数の画像形成部のそれぞれの前記一次転写部材に前記一次転写のための電圧を印加する電源と、
    前記中間転写体から転写材にトナー像を二次転写させる二次転写手段と、
    を有し、
    前記複数の画像形成部のうち前記中間転写体の移動方向において最上流に配置された第1の画像形成部と、前記複数の画像形成部のうち前記第1の画像形成部よりも下流に配置された第2の画像形成部とにおける、前記中間転写体の移動方向における前記第1の接触部の中心に対する前記第2の接触部の中心のオフセット量(ただし、前記第1の接触部の中心より前記第2の接触部の中心が前記中間転写体の移動方向の上流側にある場合を正の値とする)をそれぞれL1、L2とし、前記加圧手段の加圧力をそれぞれF1、F2としたとき、
    L2>L1、及び
    F2<F1
    の関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  3. L1は負の値であり、L2は正の値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の画像形成部は、前記複数の画像形成部のうち前記第1の画像形成部を除く全ての複数の画像形成部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 移動可能な中間転写体と、
    前記中間転写体の移動方向に沿って並んで配置された複数の画像形成部であって、各画像形成部は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体から前記中間転写体にトナー像を一次転写させる一次転写部材と、を備え、各画像形成部において、前記像担持体と前記中間転写体とが接触する第1の接触部と、前記中間転写体と前記一次転写部材とが接触する第2の接触部と、が形成される複数の画像形成部と、
    前記複数の画像形成部のそれぞれの前記一次転写部材に前記一次転写のための電圧を印加する電源と、
    前記中間転写体から転写材にトナー像を二次転写させる二次転写手段と、
    を有し、
    前記複数の画像形成部のうち前記中間転写体の移動方向において最上流に配置された第1の画像形成部と、前記複数の画像形成部のうち前記第1の画像形成部よりも下流に配置され前記トナー像形成手段がブラック色のトナー像を形成する第2の画像形成部と、前記複数の画像形成部のうち前記第1の画像形成部よりも下流に配置され前記トナー像形成手段がブラック色以外の色のトナー像を形成する第3の画像形成部とにおける、前記中間転写体の移動方向における前記第1の接触部の中心に対する前記第2の接触部の中心のオフセット量(ただし、前記第1の接触部の中心より前記第2の接触部の中心が前記中間転写体の移動方向の上流側にある場合を正の値とする)をそれぞれL1、L2、L3としたとき、
    L3>L2>L1
    の関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  6. L1は負の値であり、L2及びL3は正の値であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の画像形成部は、前記複数の画像形成部のうち前記中間転写体の移動方向において最下流に配置された画像形成部であることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記第3の画像形成部は、前記複数の画像形成部のうち前記第1、第2の画像形成部を除く全ての複数の画像形成部であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記複数の画像形成部は、それぞれ前記一次転写部材を前記像担持体側に加圧する加圧手段を備え、前記第1、第2、第3の画像形成部のそれぞれの前記加圧手段の加圧力F1、F2、F3は、前記第1、第2、第3の画像形成部のそれぞれにおける前記一次転写部材による前記中間転写体の前記像担持体への単位面積当たりの加圧力が略同一になるように設定されていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記複数の画像形成部のそれぞれにおける前記一次転写部材に前記電源から印加される電圧は、90%以上の一次転写効率が得られるように設定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記複数の画像形成部のそれぞれにおいて、前記一次転写の後に前記像担持体の表面に残留したトナーは、前記トナー像形成手段が備える前記像担持体にトナーを供給する現像手段によって回収されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記複数の画像形成部のそれぞれは、前記一次転写の後に前記像担持体の表面に残留したトナーを帯電させるトナー帯電手段を有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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CN112083636A (zh) * 2019-06-13 2020-12-15 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置、设定方法以及计算机可读取的记录介质

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