JP7091079B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来から、像担持体としてのドラム状の感光体(以下、感光ドラムと称する)に形成されたトナー像を、中間転写体に1次転写した後に中間転写体から紙などの転写材に2次転写する中間転写方式を用いた画像形成装置が知られている。中間転写方式は、多種多様な転写材に画像を形成することのできるメディアフレキシビリティーが高い。特に、カラー画像形成装置では、複数の画像形成部に設けられる各感光体に形成されたトナー像を中間転写体に重ね合わせるようにして順次1次転写するインライン方式が広く用いられている。
中間転写方式の画像形成装置では、2次転写時に転写材に転写されずに中間転写体に残留したトナー(以下、残留トナーと称する)をクリーニングする必要がある。残留トナーのクリーニング方式としては、2次転写後の残留トナーを帯電する帯電部材を設け、残留トナーを中間転写体から感光体に静電的に移動させた後に感光体のクリーニング手段で回収する方式が知られている。このような方式においては、残留トナーは、帯電部材によってトナーの正規帯電極性とは反対の極性に帯電され、中間転写体と感光体とが接触する位置における電位差によって中間転写体から感光体に静電的に移動する。
上述のクリーニング方式においては、残留トナーをトナーの正規帯電極性とは反対の極性に帯電する際に帯電部材に残留トナーが付着する場合があり、帯電部材に付着したトナーの量が多くなると、残留トナーを十分に帯電することが困難となる。特許文献1には、転写材に形成される画像の印字率に基づいて、帯電部材に付着するトナーの量が多くなる前に、帯電部材に印加する電圧の極性を切り替えて帯電部材から中間転写体にトナーを移動させて感光体で回収する動作を設ける構成が開示されている。
特開2016-142763号公報
2次転写後の残留トナーの量は、画像の印字率だけでなく、画像形成を行うモードなどにおける転写条件にも影響される。例えば、複数色のトナー像を転写材に一括で2次転写するカラーモードと、単色のトナー像のみを転写材に2次転写するモノクロモードでは、2次転写部において設定される転写電流の条件がそれぞれ異なる。即ち、カラーモードにおいてモノクロ画像を形成する場合と、モノクロモードでモノクロ画像を形成する場合とでは、形成する画像が同じであっても残留トナーの量が異なる可能性がある。
残留トナーの量の見積もりが適切でないと、例えば、帯電部材に付着したトナーを感光体で回収する動作の実行回数が少ないと、帯電部材に付着したトナーの量が多くなることで残留トナーを十分に帯電できずにクリーニング不良が発生してしまうおそれがある。一方で、帯電部材に付着したトナーを感光体で回収する動作の実行回数が多いと、感光体でトナーを回収する動作を実行する間は画像形成が行えないことから、次の画像形成までの待機時間が長くなることによるユーザビリティの低下が懸念される。
そこで、本発明は、中間転写体に残留したトナーを帯電部材によって帯電して感光体の回収手段で回収する画像形成装置において、クリーニング不良の発生を抑制しつつ適切なタイミングで帯電部材に付着したトナーを回収する動作を実行することを目的とする。
本発明は、トナー像を担持する第1の像担持体と、前記第1の像担持体とは異なる色のトナー像を担持する第2の像担持体と、前記第1の像担持体からトナー像が1次転写される移動可能な中間転写体と、前記中間転写体に当接して2次転写部を形成し、前記2次転写部において前記中間転写体に1次転写されたトナー像を転写材に2次転写するための転写部材と、前記転写部材に電圧を印加する転写電源と、前記中間転写体の移動方向に関して、前記第1の像担持体及び前記第2の像担持体よりも上流側であって前記2次転写部よりも下流側に設けられ、前記2次転写部を通過した後に前記中間転写体に残留したトナーを帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する帯電電源と、前記帯電部材に付着したトナーを前記中間転写体に移動させた後に前記第1の像担持体と前記第2の像担持体の少なくとも一方に設けられる回収手段によって回収する回収動作を実行することが可能な制御手段と、を備える画像形成装置において、前記制御手段は、前記第1の像担持体と前記第2の像担持体を前記中間転写体に当接させた状態で前記第2の像担持体から前記中間転写体に1次転写されたトナー像を、前記転写電源から前記転写部材に第1の電圧を印加することによって前記2次転写部において前記中間転写体から転写材に2次転写する第1のモードと、前記第2の像担持体のみを前記中間転写体に当接させた状態で前記第2の像担持体から前記中間転写体に1次転写されたトナー像を、前記転写電源から前記転写部材に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を印加することによって前記2次転写部において前記中間転写体から転写材に2次転写する第2のモードと、の何れかを選択して実行することが可能であり、前記第1のモードによって所定画像を複数の転写材に対して連続して形成する場合に前記回収動作を実行するタイミングと、前記第2のモードによって複数の転写材に対して前記所定画像を形成する場合に前記回収動作を実行するタイミングと、が異なることを特徴とする。
本発明によれば、中間転写体に残留したトナーを帯電部材によって帯電して感光体の回収手段で回収する画像形成装置において、クリーニング不良の発生を抑制しつつ適切なタイミングで帯電部材に付着したトナーを回収する動作を実行することが可能である。
実施例1の画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。 実施例1におけるブロック図である。 実施例1のモノクロモードを実行する際の画像形成装置を説明する概略断面図である。 実施例1において、回収動作を実行する際のフローチャート図である。 実施例2における、印字率の算出領域について説明する模式図である。
以下、図面を参照して、この発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明を以下の実施例に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
[画像形成装置の構成]
図1は、本実施例における画像形成装置10の概略断面図である。また、図2は、本実施例の画像形成装置10の制御系統のブロック図である。図2に示すように、画像形成装置10は、ホスト機器であるパーソナルコンピュータ200に接続している。パーソナルコンピュータ200による動作開始指令と画像信号は、制御手段120に送信され、制御手段120が各種手段を制御することによって、画像形成装置10において画像形成が実行される。
図1に示すように、本実施例の画像形成装置10は、電子写真方式を利用した、中間転写方式のカラー画像形成装置であり、複数の画像形成手段として、第1、第2、第3、第4の画像形成部1a、1b、1c、1dを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部1a、1b、1c、1dはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するためのものである。これらの4個の画像形成部1a、1b、1c、1dは、一定の間隔をおいて1列に配置されており、更に、本実施例では、各画像形成部1a~1dは、重力方向に関して中間転写ベルト20よりも下面に配置されている。なお、本実施例では、第1~第4の画像形成部1a~1dの構成は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、特に区別しない場合は、いずれの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字a、b、c、dを省略して、総括的に説明する。
図1に示すように、画像形成部1には、駆動源M(図2に図示)からの駆動力を受けて図示矢印R1方向に回転可能であって、トナー像が形成される第1の像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと称する)2が設置されている。感光ドラム2は、直径30mmのアルミニウムシリンダの外周面に有機光導電体層(OPC感光体)を塗布して構成されたものである。感光ドラム2の周囲には、感光ドラム2を帯電する手段としての帯電ローラ3、現像手段4、及びクリーニング手段6が設置されている。また、感光ドラム2の回転方向に関して、帯電ローラ3よりも下流側であって且つ現像手段4よりも上流側には、露光手段7(レーザースキャナ)が配置されている。
また、各画像形成部1の感光ドラム2に対向するように、無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト20が配置されている。中間転写ベルト20は、複数の支持部材としての駆動ローラ21、張架ローラ22、対向ローラ23に張架されており、図示矢印R2方向に回転する駆動ローラ21によって図示矢印R3方向に移動可能である。なお、駆動ローラ21、張架ローラ22、対向ローラ23はアースに接続されている。本実施例では、中間転写ベルト20として、体積抵抗率が10~1014Ωcmに調整された厚さ50~150μm程度のフィルム状部材で構成されたものを用いた。
中間転写ベルト20の内周面には、各画像形成部1の各感光ドラム2に対応して、中間転写ベルト20の移動に従動して回転する1次転写部材としての1次転写ローラ5a~5dがそれぞれ配置されている。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト20を介して感光ドラム2に対向する位置に配置されており、中間転写ベルト20を感光ドラム2に対して押圧して1次転写部N1を形成する。1次転写ローラ5には、1次転写電源40が接続されており、1次転写電源40は、1次転写ローラ5に正極性又は負極性の電圧を印加することができる。
また、中間転写ベルト20の外周面側には、対向ローラ23に対向して2次転写部材としての2次転写ローラ24が配置されている。2次転写ローラ24は、対向ローラ23と対向する位置で中間転写ベルト20に当接して2次転写部N2を形成する。2次転写ローラ24には、2次転写電源44が接続されており、2次転写電源44は、2次転写ローラ24に正極性又は負極性の電圧を印加することができる。
中間転写ベルト20の移動方向に関して、各感光ドラム2a~2dよりも上流側であって2次転写部N2よりも下流側には、2次転写後に中間転写ベルト20に残留したトナー(以下、残留トナーと称する)を帯電する帯電ブラシ31が設けられている。帯電部材としての帯電ブラシ31としては、電気抵抗値が10~10Ωに調整された導電性のナイロン繊維から構成されたブラシ部材を用いた。また、帯電ブラシ31には、帯電電源71が接続されており、帯電電源71は、帯電ブラシ31に正極性又は負極性の電圧を印加することができる。
帯電ブラシ31は、中間転写ベルト20を介して張架ローラ22と対向する位置に固定して配置されている。中間転写ベルト20の移動方向である図示矢印R2方向と略直交する方向である中間転写ベルト20の幅方向に関して、帯電ブラシ31の長さは、中間転写ベルト20の画像形成領域(トナー像を形成可能な領域)の長さ以上となるように構成されている。また、本実施例では、中間転写ベルト20の移動方向に関する帯電ブラシ31の長さは4mmである。更に、帯電ブラシ31は、中間転写ベルト20と当接するブラシ繊維の先端の、中間転写ベルト20の表面に対する侵入量が約1.0mmになるように、中間転写ベルト20を介して張架ローラ22に向けて押圧されて配置されている。
転写材Pの搬送方向に関して、2次転写部N2よりも上流側には、転写材Pを搬送する搬送手段としてのレジストローラ13が配置されている。また、転写材Pの搬送方向に関して、2次転写部N2よりも下流側には、熱源を備えた定着ローラ12Aと、定着ローラ12Aに対して所定の圧力で当接する加圧ローラ12Bと、を有する定着手段12が設けられている。
[画像形成モード]
制御手段120は、フルカラー画像形成モード(以下、フルカラーモードと称する)と、モノカラー画像形成モード(以下、モノクロモードと称する)のいずれかを選択して画像形成を行うことが可能である。図3は、モノクロモードによって画像形成を行う時の各画像形成部1の状態を説明する概略的な断面図である。なお、フルカラーモードによって画像形成を行う時の各画像形成部1の状態は図1の状態である。
フルカラーモードでは、不図示の当接離間機構によって1次転写ローラ5a~5dを感光ドラム2a~2dに向けて押圧し、各画像形成部1a~1dにおいて1次転写部N1a~N1dを形成して画像形成を行う。一方で、モノクロモードでは、図3に示すように、不図示の当接離間機構によって1次転写ローラ5dのみを感光ドラム2dに向けて押圧し、ブラックのトナーを収容する画像形成部1dのみにおいて1次転写部N1dを形成して画像形成を行う。
モノクロモードでは、不図示の当接離間機構によって1次転写ローラ5a~5dを感光ドラム2a~2cに向けて押圧する状態が解除され、感光ドラム2a~2cが中間転写ベルト20から離間されることで1次転写部N1a~N1cが形成されない状態となる。即ち、モノクロモードによって画像形成を行う時には、図3に示すように、各画像形成部1a~1cにおいて各部材の駆動を停止することができる。このような構成とすることにより、不要な動作を抑え、各画像形成部1a~1cの寿命の長期化を図ることができる。
感光ドラム2と中間転写ベルト20を当接又は離間させる機構に関しては、例えば、バネなどの付勢手段によって、中間転写ベルト20を介して1次転写ローラ5を感光ドラム2に向かって押圧する構成が考えられる。このような構成においては、バネによる付勢状態を解除することで1次転写ローラ5と中間転写ベルト20を感光ドラム2から離間させることが可能である。
[画像形成動作]
次に、フルカラーモードを例に、本実施例の画像形成装置10における画像形成動作について説明する。
先ず、画像形成動作開始信号が発せられると、感光ドラム2は、所定の周速度で図示矢印R1方向に回転駆動され、回転過程で帯電ローラ3に帯電されることによって表面に一様な電位を形成される。帯電ローラ3は、感光ドラム2に所定の当接圧で接触しており、不図示の帯電電源から所定の電圧を印加されることで、感光ドラム2の表面を所定の電位に均一に帯電する。本実施例では、感光ドラム2は、帯電ローラ3により負極性に帯電させられる。
露光手段7は、感光ドラム2の表面を露光することにより、帯電ローラ3で帯電された感光ドラム2の表面に画像情報に応じた静電潜像を形成する。即ち、露光手段7は、パーソナルコンピュータ200(図2に図示)から入力される画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザー光をレーザー出力部から出力する。そして、このレーザー光が反射ミラーを介して感光ドラム2の表面に照射されることで、感光ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
現像手段4は、現像方式として接触現像方式を用いており、感光ドラム2に接触する現像剤担持体としての現像ローラ8を有する。現像ローラ8は、不図示の駆動手段によって回転駆動されており、現像ローラ8に薄層状に担持されたトナーは、感光ドラム2と現像ローラ8が接触する現像部に搬送される。そして、不図示の現像電源から現像ローラ8に電圧が印加されることにより、感光ドラム2に形成された静電潜像がトナー像として現像される。
感光ドラム2に形成された静電潜像は、反転現像方式で現像される。即ち、感光ドラム2の帯電極性と同極性(本実施例においては、負極性)に帯電されたトナーを、露光手段7によって露光された感光ドラム2の露光部に付着させることで静電潜像をトナー像として現像する。ここで、現像手段4に収容されたトナーの正規の帯電極性は負極性である。
なお、本実施例においては、接触現像方式を用いたが、これに限らず、非接触現像方式を用いても良い。また、本実施例においては、反転現像方式を用いて静電潜像の現像を行ったが、これに限らず、感光ドラム2の帯電極性とは逆極性に帯電したトナーにより静電潜像を正現像する画像形成装置にも本発明を適用できる。
感光ドラム2に現像されたトナー像は、1次転写部N1において、1次転写電源40から1次転写ローラ5にトナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性の電圧を印加することによって、感光ドラム2から中間転写ベルト20に1次転写される。このようにして、各1次転写部N1において、各色のトナー像が中間転写ベルト20に順次重ね合わせて1次転写され、中間転写ベルト20には複数色のトナー像から成る多重トナー像が形成される。
レジストローラ13は、中間転写ベルト20に1次転写された複数色のトナー像の先端が2次転写部N2に到達するタイミングに合わせて、2次転写部N2に転写材Pを搬送する。そして、2次転写電源44からトナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性の電圧を2次転写ローラ24に印加することにより、2次転写部N2において、中間転写ベルト20から転写材Pに複数色のトナー像が一括して2次転写される。
その後、複数色のトナー像を2次転写された転写材Pは定着手段12に搬送され、定着ローラ12Aと加圧ローラ12Bとによって加熱及び加圧されることにより複数色のトナーが溶融混色して転写材Pに定着される。そして、複数色のトナー像が定着された転写材Pが画像形成装置10の外部に排出されて、一連の画像形成動作が終了する。
1次転写後に感光ドラム2に残留したトナーは、ウレタンゴム等の弾性体で形成された当接部材としてのクリーニングブレード61によって感光ドラム2から除去され、トナーを回収する回収手段としてのクリーニング手段6に回収される。クリーニングブレード61は、長手方向が感光ドラム2の長手方向(回転軸線方向)と略平行に配置されている。また、クリーニングブレード61の短手方向の一方の端部(自由端部)は、感光ドラム2の回転方向に関して上流側を向くようにカウンター方向で感光ドラム2に当接されている。
また、転写材Pに2次転写されずに中間転写ベルト20に残った残留トナーは、中間転写ベルト20とともに移動し、帯電電源71から正極性の電圧を印加された帯電ブラシ31によって正極性に帯電される。その後、正極性に帯電された残留トナーは、中間転写ベルト20とともに移動し、1次転写部N1を通過する際に感光ドラム2と中間転写ベルト20との間の電位差によって中間転写ベルト20から感光ドラム2に静電的に移動する。そして、感光ドラム2の回転に伴ってクリーニングブレード61と感光ドラム2とが当接する位置に到達し、クリーニング手段6により回収される。なお、本実施例においては、フルカラーモード、モノクロモードに関わらず、残留トナーのクリーニングを行う際に、残留トナーに適正な電荷を付与するために帯電電源71から帯電ブラシ31に+1.5kVの電圧を印加した。
<フルカラーモードにおける残留トナーのクリーニング>
フルカラーモードで画像形成を行う場合、帯電ブラシ31によって正極性に帯電された残留トナーは、中間転写ベルト20の移動にともない最上流に配置される画像形成部1aの1次転写部N1aに到達する。この時、1次転写電源40aから1次転写ローラ5aに正極性の電圧を印加することによって、正極性に帯電された残留トナーを中間転写ベルト20から感光ドラム2aに静電的に移動させる。その後、感光ドラム2aに移動した残留トナーは感光ドラム2aの回転にともなって移動し、クリーニングブレード61aによってクリーニング手段6aに回収される。
フルカラーモードにおいては、このようにして中間転写ベルト20から残留トナーがクリーニングされる。なお、本実施例においては、中間転写ベルト20の移動方向に関して最上流に配置される感光ドラム2aによって残留トナーを回収する構成について説明した。しかし、これに限らず、各1次転写部N1に形成する電界の方向を制御することによって、感光ドラム2a以外の感光ドラムで残留トナーを回収することも可能である。例えば、帯電ローラ3や露光手段7、1次転写電源40から1次転写ローラ5に印加する電圧の極性及び出力値を制御することによって、1次転写部N1に形成される電界の方向を制御することが可能である。
<モノクロモードにおける残留トナーのクリーニング>
図3に示すようにモノクロモードで画像形成を行う場合、帯電ブラシ31によって正極性に帯電されたトナーは、中間転写ベルト20の移動にともなって、各画像形成部1a~1cと中間転写ベルト20とが対向する位置を通過し、1次転写部N1dに到達する。このとき、1次転写電源40dから1次転写ローラ5dに正極性の電圧を印加することによって、正極性に帯電された残留トナーを中間転写ベルト20から感光ドラム2dに静電的に移動させる。その後、感光ドラム2dに移動した残留トナーは感光ドラム2dの回転にともなって移動し、クリーニングブレード61dによってクリーニング手段6dに回収される。モノクロモードでは、このようにして中間転写ベルト20から残留トナーがクリーニングされる。
<帯電ブラシ31に付着したトナーの回収動作>
2次転写部N2を通過した残留トナーは、負極性に帯電したトナーを含んでいる場合がある。このように負極性に帯電したトナーは、帯電ブラシ31によって正極性に帯電されることなく、帯電ブラシ31と中間転写ベルト20とが接触する位置を通過する際に、正極性の電圧を印加された帯電ブラシ31に付着する。帯電ブラシ31に付着するトナーが増えると、残留トナーを十分に正極性に帯電することが困難となることでクリーニング不良が発生するおそれがある。また、帯電ブラシ31に付着するトナーが増えて帯電ブラシ31からトナーが中間転写ベルト20に漏れ出してしまうと、2次転写部N2において転写材Pに転写されてしまう事で画像不良が発生するおそれがある。
そこで、本実施例においては、所定のタイミングで、帯電ブラシ31に付着した負極性のトナーを中間転写ベルト20に移動させたのちに中間転写ベルト20から感光ドラム2に静電的に移動させて回収する回収動作を実施している。より詳しくは、帯電ブラシ31に収容可能なトナーの許容量を超えてしまう前に、帯電電源71から帯電ブラシ31に負極性の電圧(ここでは、-1.5kV)を印加して帯電ブラシ31に付着したトナーを中間転写ベルト20に静電的に移動させている。そして、中間転写ベルト20に静電的に移動した負トナーは、正極性に帯電させた残留トナーのクリーニング動作と同様、中間転写ベルト20から感光ドラム2に静電的に移動させた後にクリーニング手段6で回収する。なお、本実施例においては、帯電ブラシ31に許容可能なトナーの許容量は約150mgである。
フルカラーモードにおいては、中間転写ベルト20に移動した負極性のトナーはまず最上流の画像形成部の1次転写部N1aに到達する。このとき、1次転写電源40aから1次転写ローラ5aに負極性の電圧を印加することによって、帯電ブラシ31から中間転写ベルト20に移動したトナーは1次転写部N1において感光ドラム2aへ静電的に移動する。そしてその後、感光ドラム2aの回転に伴って移動し、クリーニング手段6aに回収される。
一方で、モノクロモードにおいては、各感光ドラム2a~2cと中間転写ベルト20が離間していることから、帯電ブラシ31から中間転写ベルト20に移動したトナーは1次転写部N1dに到達する。そして、1次転写電源40dから1次転写ローラ5dに負極性の電圧を印加することによって、中間転写ベルト20から感光ドラム2dに静電的に移動し、感光ドラム2dの回転に伴って移動した後にクリーニング手段6dに回収される。
なお、本実施例においては、帯電電源71から帯電ブラシ31に負極性の電圧を印加することによって、帯電ブラシ31に付着したトナーを中間転写ベルト20に静電的に移動させた。しかし、これに限らず、帯電ブラシ31に印加する電圧を停止して帯電電源71の出力値を0Vとする状態と、比較的絶対値の小さい正極性の電圧を帯電電源71から帯電ブラシ31に印加する状態とを繰り返す構成としても良い。このような構成によれば、静電的な振動によって帯電ブラシ31に付着したトナーを中間転写ベルト20に移動させることが可能である。
このとき、帯電電源71から帯電ブラシ31に正極性の電圧を印加する状態においては、残留トナーを正極性に帯電するときの電圧値の絶対値よりも小さく設定することが好ましい。また、帯電ブラシ31に印加する電圧を停止して帯電電源71の出力値を0Vとする状態と、帯電電源71から帯電ブラシ31に負極性の電圧を印加する状態とを繰り返す構成としても良い。このような構成により、帯電ブラシ31に付着したトナーの吐き出し性を更に向上させることが可能である。
なお、本実施例では、フルカラーモードにおいて中間転写ベルト20の移動方向に関して最上流に配置される感光ドラム2aによって正極性又は負極性に帯電した残留トナーを回収する構成について説明した。しかし、これに限らず、各1次転写部N1に形成する電界の方向を制御することによって、感光ドラム2a以外の感光ドラムで残留トナーを回収することも可能である。例えば、露光手段7から感光ドラム2に照射する光量の調整や、1次転写電源40から1次転写ローラ5に印加する電圧の極性及び出力値の設定次第で、1次転写部N1に形成される電界の方向を制御することが可能である。また、各1次転写部N1に形成する電界の方向を制御することによって、複数の感光ドラム2a~2dで残留トナーを振り分けて回収することも可能である。
<回収動作を実行するタイミング>
画像形成時に1次転写ローラ5に印加される電圧の極性は正極性であるのに対し、上述の回収動作では1次転写ローラ5に負極性の電圧を印加する必要がある。したがって、帯電ブラシ31に付着したトナーの回収動作は、画像形成時ではなく、画像形成後の後回転動作や画像形成前の前回転動作などの、非画像形成時に行われる。クリーニング不良や画像不良の発生を抑制するためには帯電ブラシ31に付着したトナーを回収する回収動作を定期的に実行することが好ましいが、回収動作の実行頻度が多いと、次の画像形成を行うまでの待ち時間が長くなりユーザビリティが低下してしまう。
そこで、回収動作を実行するタイミングを、残留トナーの量と相関があるパラメータに基づいて適切に設定することが好ましい。本実施例においては、1枚の転写材Pに画像を形成する際の転写材Pの面積に対する画像割合(以下、印字率と称する)に基づいて、回収動作を実行している。
まず、各画像形成部1a~1dにおける印字率の算出方法に関して説明する。制御手段120はパーソナルコンピュータ200により送信された画像データを受信し、静電潜像を作成するための信号処理を行い、露光手段7に画素信号を送信する。露光手段7は、受信した画素信号に基づいて、感光ドラム2にレーザー光を照射し静電潜像を形成する。この時、各画像形成部1a~1dにおいて、レーザー光の累積点灯時間から1枚の転写材Pに形成される画素の総数(ピクセルカウント)が求められる。そして、以下の数式1によってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の印字率が算出される。
印字率[%]=(ピクセルカウントの総和)/(1枚の転写材Pに形成する画像の全画素数)×100・・・(1)
本実施例においては、制御手段120は、以上のようにして求められた印字率と、印字率に応じて設定されたカウント値のルックアップテーブル(LUT)とに基づいて、回収動作を実行するタイミングを決定する。表1は、本実施例における、印字率に応じて設定されたカウント値のルックアップテーブル(LUT)であり、これは予め制御手段120に格納されているものである。また、図4は、本実施例における回収動作の実行に関するフローチャート図である。
Figure 0007091079000001
図4に示すように、画像形成が開始されると(S101)、各画像形成部1a~1dに関する1枚の転写材Pあたりの印字率が算出される(S102)。そして、制御手段120は、表1に示されるLUTから各画像形成部1a~1dにおけるカウント値を得た後に(S103)、求められた全てのカウント値を加算する(S104)。その後、カウント累積値と、予め設定されている閾値とを比較し(S105)、カウント累積値が閾値を超えた場合には、回収動作を実行し(S106)、回収動作の実行後にカウント累積値をリセットする(S107)。
続いて、連続して画像形成を行うかどうかを判断し(S108)、連続して画像形成を行う場合は再びS101に戻って画像形成を行い、連続して画像形成を行わない場合は画像形成動作を終了する。また、S105においてカウント累積値が閾値を超えていない場合には、回収動作は実行せず、S108において連続して画像形成を行うかどうかの判断を行う。本実施例では、S105における閾値を1000に設定し、カウント累積値が1000を超えた場合に回収動作を実行した。
ここで、本実施例においては、フルカラーモードで画像形成部1dのみによってモノクロ画像を形成する場合(第1のモード)と、モノクロモードでモノクロ画像を形成する場合(第2のモード)とでは、2次転写ローラ24に印加する電圧の設定が異なる。より詳細には、フルカラーモードでは、各画像形成部1a~1dにおける印字率の合計が200%のトナー量でも2次転写できる転写電圧として、2次転写部N2において流れる電流が25μAとなるような電圧を2次転写ローラ24に印加している。一方で、モノクロモードでは、画像形成部1d以外の画像形成部ではトナー像を形成しない。したがって、印字率が100%のブラック単色のトナー像を2次転写するのに最適な転写電圧として、2次転写部N2において流れる電流が20μAとなるような電圧を2次転写ローラ24に印加している。
このような設定においては、同じ印字率のモノクロ画像を形成したときに、フルカラーモードの方が2次転写部N2に流れる電流の値が大きくなるため、フルカラーモードとモノクロモードとでは、2次転写後の残留トナー量が異なる結果となる。なお、フルカラーモードにおいてモノクロ画像を形成する場合とは、以下のような場合がある。例えば、形成する画像がモノクロ画像であっても、ユーザによってフルカラーモードが設定されれば、制御手段120は各感光ドラム2a~2cを中間転写ベルト20から離間させることなく、フルカラーモードでモノクロ画像の形成を行う場合がある。また、1つのジョブにおいてフルカラーの画像を形成する転写材Pとモノクロの画像を形成する転写材Pが混合している場合、モードを切り替えることによるダウンタイムを削減するために、フルカラーモードでモノクロ画像を形成する場合がある。
回収動作を実行するタイミングは、帯電ブラシ31に付着するトナー許容量に対応させて適切に設定することが好ましい。そこで、表1に示すように、本実施例においては、同じ画像形成部1dに関して、フルカラーモードとモノクロモードとで印字率に応じたカウント値を異なる値に設定している。
本実施例の画像形成装置10の構成において、フルカラーモード及びモノクロモードで同じ印字率のモノクロ画像を形成し、回収動作を行う直前の帯電ブラシ31に付着したトナーの量を測定した。なお、この測定は、温度23℃、相対湿度50%環境下にて、画像形成速度が45枚/分の条件で行った。また、転写材Pとしては、GFC-081(キヤノンマーケティングジャパン製)を用いた。
表1で示すように、フルカラーモードで画像を形成する場合、画像形成部1a~1cにおいて印字率が5%の画像を1枚の転写材Pに形成したときのカウント値はそれぞれ2に設定されている。また、画像形成部1dにおいて印字率が5%の画像を1枚の転写材Pに形成したときのカウント値は6に設定されている。一方で、モノクロモードで画像を形成する場合、画像形成部1dにおいて印字率が5%の画像を1枚の転写材Pに形成したときのカウント値は4に設定されている。
図4で説明したように、フルカラーモードで転写材Pに、各色の印字率が5%の画像を形成し続けた場合、カウント累積値が1000を超えるのは84枚目(1000÷(2+2+2+6)≒83.3)の転写材Pに所定画像を形成したときである。また、画像形成部1a~1cにおいては画像形成を行わず、画像形成部1dのみにおいて印字率が5%の画像を形成し続けた場合、カウント累積値が1000を超えるのは167枚目(1000÷6≒166.7)の転写材Pに所定画像を形成したときである。一方で、モノクロモードで、画像形成部1dのみにおいて印字率が5%の画像を転写材Pに形成し続けた場合、カウント累積値が1000を超えるのは251枚目(1000÷4=250)の転写材Pに所定画像を形成したときである。
本実施例においては、カウント累積値が1000を超えた場合に帯電ブラシ31に付着したトナーを回収する回収動作を実行する。フルカラーモードで感光ドラム2a~2dを中間転写ベルト20に当接させた状態で画像形成部1dにおいて印字率が5%の所定画像を形成したところ、回収動作を行う直前の166枚目の画像形成後に帯電ブラシ31付着したトナー量は約150mgであった。また、モノクロモードで画像形成部1dにおいて印字率が5%の所定画像を形成したところ、回収動作を行う直前の250枚目の画像形成後に帯電ブラシ31付着したトナー量も、約150mgであった。この値は、帯電ブラシ31に付着するトナーの許容量とほぼ同じ値であり、本実施例の構成によれば、適切なタイミングで回収動作を実行することが可能であった。
即ち、本実施例の構成によれば、帯電ブラシ31に付着したトナーを回収する回収動作が実行された後、換言すると、帯電ブラシ31にトナーがほぼ付着していない状態で、各モードで同じモノクロ画像を形成した場合、回収動作を実行するタイミングが異なる。より具体的に、モノクロモードで印字率が5%の所定画像を形成した場合に少なくとも1度は回収動作を行うと想定される枚数の転写材P(本実施例では251枚以上)に、連続して画像形成する一つのジョブにおいて考える。
この場合、モノクロモードとフルカラーモードで、印字率が5%の同じ所定画像で前述の一つのジョブを実行したとき、モノクロモードで回収動作を実行するタイミングよりも、フルカラーモードで回収動作を実行するタイミングが速い。本実施例の構成においては、一つのジョブにおいて、同じ画像を連続して複数の転写材Pに連続して形成し続けた場合、モノクロモードでの回収動作の実行頻度は、フルカラーモードでの回収動作の実行頻度の2/3程度であった。
なお、表1においてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)に対し、ブラック(Bk)の画像形成部1dにおけるカウント値を大きく設定しているのは、他色のトナーに対してブラック(Bk)のトナーが2次転写後に残留しやすいことを反映している。この理由としては、まず、ブラック(Bk)のトナーの場合、着色剤としてカーボンブラックが用いられていることから電気抵抗値が低く、電荷を付与することが難しいため、他色のトナーに対して2次転写後に残留しやすいことが推察される。また、もう一つの理由として、図1に示すように、本実施例の各画像形成部1a~1dの配置においてブラック(Bk)のトナーを収容する画像形成部1dが中間転写ベルト20の移動方向に関して最下流に配置されていることが関与していると推察される。
中間転写ベルト20の移動方向に関して、画像形成部1dよりも上流側に配置された各画像形成部1a~1cに収容されたトナーは、中間転写ベルト20に1次転写された後に下流側に配置されたいずれかの1次転写部N1b~N1dを通過する。このとき、中間転写ベルト20に1次転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー像は、いずれかの1次転写部N1b~N1dを通過する際に放電によって電荷を付与され、電荷量が高くなる。
一方、最下流に配置されている画像形成部1dにて中間転写ベルト20に1次転写されたブラック(Bk)のトナー像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー像のように電荷を付与される機会がないため、相対的に電荷量が低くなりやすい。その結果、他の色のトナーに対してブラック(Bk)のトナーは2次転写性が相対的に低くなり、2次転写後に中間転写ベルト20に残留しやすくなる
表2は、本実施例の比較例における、印字率に応じて設定されたカウント値のルックアップテーブル(LUT)である。表2に示すように、比較例の構成においては、同じ画像形成部1dに関して、フルカラーモードとモノクロモードとで印字率に応じたカウント値を同じ値に設定している。なお、比較例は、印字率に応じて設定されたカウント値が本実施例のカウント値と異なることを除いて、その他の構成は実質本実施例と同様であるため、以下の説明において共通する部材や構成に関しては説明を省略する。
Figure 0007091079000002
比較例では、フルカラーモード及びモノクロモードで、画像形成部1dにおいて同じ印字率のモノクロ画像を形成した場合、いずれのモードにおいても、167枚目の転写材Pに画像を形成し終えたタイミングで回収動作が実行される。以下、本実施例と同様に、比較例の構成に関して、フルカラーモード及びモノクロモードで画像形成部1dにおいて印字率が5%の所定画像を形成し、回収動作を行う直前の帯電ブラシ31に付着したトナーの量を測定した。
その結果、フルカラーモードでは、回収動作を行う直前の166枚目の画像形成後に帯電ブラシ31付着したトナー量は約150mgであったが、モノクロモードでは、帯電ブラシ31付着したトナー量は約100mgであった。即ち、フルカラーモード及びモノクロモードで同じ所定画像を形成した場合、帯電ブラシ31に付着したトナーの量はモノクロモードの方が少ない結果となった。したがって、比較例の構成においては、帯電ブラシ31に付着したトナーの量がトナー許容量に到達していなくても回収動作が実行されため、回収動作を行う頻度が必要以上に多くなってしまうおそれがある。
以上説明したように、本実施例においては、画像形成部1dに関して、同じ印字率で画像を形成する場合であっても、フルカラーモードとモノクロモードとで印字率に応じたカウント値を異なる値に設定している。即ち、本実施例の構成によれば、フルカラーモードとモノクロモードにおいて画像形成部1dのみを用いて同じ画像を形成し続けた場合、それぞれのモードで回収動作を実行するタイミングが異なることから、回収動作の実行頻度が異なる結果となる。
(実施例2)
実施例1では、1枚の転写材Pの全領域における各画像形成部1a~1dの印字率を算出し、この印字率に基づいて予め制御手段120に格納されているルックアップテーブル(LUT)に基づいたカウント値によって回収動作を実行するタイミングを決定した。これに対し、実施例2は、図5(a)~(c)に示すように、1枚の転写材Pに関して、領域を分割し、各領域における印字率を算出する点で実施例1とは異なる。なお、実施例2の構成は、印字率の算出を分割した領域で行うことを除いて実質実施例1と同一であるため、共通する部分に関しては同一の符号を付して説明を省略する。
図5(a)は、画像形成部1dにおいて、印字率が50%のモノクロ画像(以下、ハーフトーン画像と称する)を転写された転写材Pについて、実施例1によって算出される印字率を説明する模式図である。図5(b)は、画像形成部1dにおいて、中間転写ベルト20の移動方向と交差する方向に2分割した一方に印字率が100%、他方に印字率が0%のモノクロ画像を転写された転写材Pについて、実施例1によって算出される印字率を説明する模式図である。図5(c)は、図5(b)と同じ画像について、本実施例によって算出される印字率を説明する模式図である。
実施例1における印字率の算出方法においては、図5(a)と図5(b)は、ともに印字率が50%であると算出される。即ち、図5(b)の画像を連続して形成し続けた場合、印字率が100%である一方の領域に対応する帯電ブラシ31の領域において、帯電ブラシ31に付着するトナーの量が相対的に増えてしまう。すると、ルックアップテーブル(LUT)のカウント値の設定次第では、回収動作を実行するタイミングの設定が困難になる可能性がある。
そこで、本実施例では、図5(c)に示すように、1枚の転写材Pの印字率を算出する領域を、露光手段7の主走査方向(中間転写ベルト20の移動方向と直交する方向)に関して分割し、分割したそれぞれの領域A、領域Bに関して印字率の算出を行った。領域A及び領域Bにおける印字率は、数式2と数式3を用いてそれぞれ算出される。
領域Aの印字率[%] =(領域Aのピクセルカウントの総和)/(領域Aに形成する画像の全画素数)×100・・・(2)
領域Bの印字率[%] =(領域Bのピクセルカウントの総和)/(領域Bに形成する画像の全画素数)×100・・・(3)
このようにして求められた各領域に対して、制御手段120に格納された印字率に応じたカウント値のルックアップテーブル(LUT)を参照してカウント値を算出する。そして、本実施例においては、領域ごとに算出されたカウント累積値の何れかがが1000を超えたら、帯電ブラシ31に付着したトナーを回収する回収動作を実行する。これにより、回収動作の実行タイミングをより適切に設定して、帯電ブラシ31に過剰にトナーが付着することによる、クリーニング不良や画像不良の発生を抑制することが可能である。
以上説明したように、本実施例の構成によれば、実施例1と同様の効果を得られるだけでなく、画像形成装置10において形成される画像のパターンに応じて、より適切に回収動作の実行タイミングを制御することが可能である。
尚、本実施例においては、1枚の転写材Pに対して、印字率を算出する領域を、露光手段7の主走査方向に関して2つに分割した場合について説明した。しかし、これに限定されるものではなく、制御手段120の計算能力に応じて、印字率を算出する領域をさらに微細に分割してもよい。
なお、以上の実施例においては、2次転写後に中間転写ベルト20に残留したトナーを帯電する帯電部材としてブラシ部材を用いたが、これに限らず、中間転写ベルト20に残留したトナーを帯電することが可能な部材であれば良い。例えば、ローラ状の帯電部材であっても、表面の形状によっては、所定量のトナーを保持することが可能であり、本発明のように回収動作を実行する制御を行う場合がある。
2 感光ドラム
6 クリーニング手段
20 中間転写ベルト
24 2次転写ローラ
31 帯電ブラシ
44 2次転写電源
71 帯電電源
120 制御手段

Claims (18)

  1. トナー像を担持する第1の像担持体と、前記第1の像担持体とは異なる色のトナー像を担持する第2の像担持体と、前記第1の像担持体からトナー像が1次転写される移動可能な中間転写体と、前記中間転写体に当接して2次転写部を形成し、前記2次転写部において前記中間転写体に1次転写されたトナー像を転写材に2次転写するための転写部材と、前記転写部材に電圧を印加する転写電源と、前記中間転写体の移動方向に関して、前記第1の像担持体及び前記第2の像担持体よりも上流側であって前記2次転写部よりも下流側に設けられ、前記2次転写部を通過した後に前記中間転写体に残留したトナーを帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する帯電電源と、前記帯電部材に付着したトナーを前記中間転写体に移動させた後に前記第1の像担持体と前記第2の像担持体の少なくとも一方に設けられる回収手段によって回収する回収動作を実行することが可能な制御手段と、を備える画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1の像担持体と前記第2の像担持体を前記中間転写体に当接させた状態で前記第2の像担持体から前記中間転写体に1次転写されたトナー像を、前記転写電源から前記転写部材に第1の電圧を印加することによって前記2次転写部において前記中間転写体から転写材に2次転写する第1のモードと、前記第2の像担持体のみを前記中間転写体に当接させた状態で前記第2の像担持体から前記中間転写体に1次転写されたトナー像を、前記転写電源から前記転写部材に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を印加することによって前記2次転写部において前記中間転写体から転写材に2次転写する第2のモードと、の何れかを選択して実行することが可能であり、
    前記第1のモードによって所定画像を複数の転写材に対して連続して形成する場合に前記回収動作を実行するタイミングと、前記第2のモードによって複数の転写材に対して前記所定画像を形成する場合に前記回収動作を実行するタイミングと、が異なることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記移動方向に関して、前記第1の像担持体は、前記第2の像担持体よりも上流側であって、且つ、前記2次転写部よりも下流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の像担持体を備え、前記移動方向に関して、前記第2の像担持体は、複数の前記像担持体のうち最下流に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電電源から前記帯電部材にトナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧を印加することにより、前記2次転写部を通過した後に前記中間転写体に残留したトナーを、前記逆極性に帯電することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写体に接触し、前記第1の像担持体に担持されたトナー像を前記中間転写体に1次転写するための1次転写部材と、前記1次転写部材に電圧を印加する1次転写電源と、を備え、
    前記第1のモードにおいて、前記1次転写電源から前記1次転写部材に前記逆極性の電圧を印加することにより、前記帯電部材によって前記逆極性に帯電されたトナーを、前記中間転写体から前記第1の像担持体に移動させ、前記第1の像担持体に設けられる回収手段によって回収することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記1次転写電源から前記1次転写部材に前記逆極性の電圧を印加することにより、前記第1の像担持体から前記中間転写体にトナー像を1次転写しつつ、前記帯電部材によって前記逆極性に帯電されたトナーを、前記中間転写体から前記第1の像担持体に移動させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記中間転写体に接触し、前記第2の像担持体に担持されたトナー像を前記中間転写体に1次転写するための1次転写部材と、前記1次転写部材に電圧を印加する1次転写電源と、を備え、
    前記第2のモードにおいて、前記1次転写電源から前記1次転写部材に前記逆極性の電圧を印加することにより、前記第2の像担持体に担持されたトナー像を前記中間転写体に1次転写しつつ、前記帯電部材によって前記逆極性に帯電されたトナーを、前記中間転写体から前記第2の像担持体に移動させ、前記第2の像担持体に設けられる回収手段によって回収することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記回収動作を実行する場合、前記帯電電源から前記帯電部材に、トナーの正規の帯電極性と同極性の電圧を印加し、前記帯電部材に付着したトナーを前記中間転写体に移動させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 前記中間転写体に接触し、前記第1の像担持体に担持されたトナー像を前記中間転写体に1次転写するための1次転写部材と、前記1次転写部材に電圧を印加する1次転写電源と、を備え、
    前記第1のモードにおいて、前記1次転写電源から前記1次転写部材に前記同極性の電圧を印加することにより、前記帯電部材から前記中間転写体に移動したトナーを、前記中間転写体から前記第1の像担持体に移動させ、前記第1の像担持体に設けられる回収手段によって回収することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記中間転写体に接触し、前記第2の像担持体に担持されたトナー像を前記中間転写体に1次転写するための1次転写部材と、前記1次転写部材に電圧を印加する1次転写電源と、を備え、
    前記第2のモードにおいて、前記1次転写電源から前記1次転写部材に前記同極性の電圧を印加することにより、前記帯電部材から前記中間転写体に移動したトナーを、前記中間転写体から前記第2の像担持体に移動させ、前記第2の像担持体に設けられる回収手段によって回収することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、1枚の転写材に画像を形成するときの、転写材の面積に対する前記第1の像担持体において形成されるトナー像の割合である第1の印字率と、転写材の面積に対する前記第2の像担持体において形成されるトナー像の割合である第2の印字率と、を算出することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記第1の印字率及び前記第2の印字率に基づいて求められるカウント値を累積し、累積したカウント値が所定の閾値を超えた場合に前記回収動作を実行することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、前記第1の印字率及び前記第2の印字率に応じて設定されたカウント値のテーブルを、予め格納されていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、前記第1の印字率及び前記第2の印字率を、前記移動方向と直交する方向に関して分割した各領域において算出することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記第1のモードによって所定画像を複数の転写材に対して連続して形成する場合に前記回収動作を実行するタイミングが、前記第2のモードによって複数の転写材に対して前記所定画像を形成する場合に前記回収動作を実行するタイミングよりも、速いことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記第1の電圧と前記第2の電圧は、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧であり、前記第1の電圧の絶対値が前記第2の電圧の絶対値よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. トナーによって前記第2の像担持体にトナー像を現像する現像手段を備え、前記現像手段に収容されるトナーはブラックのトナーであることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記帯電部材は、導電性の繊維から構成されるブラシ部材であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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